●ビートたけし原作映画でラブストーリーに挑戦日本を代表する俳優・二宮和也。ビートたけしが初めて書き下ろした恋愛小説を実写化した映画『アナログ』で、ラブストーリーに挑んでいる。今作で二宮が演じるのは、手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟。喫茶店「ピアノ」で、携帯を持たない謎めいた女性・みゆき(波瑠)と出会い、恋に落ちていく。インタビューでは、「恋愛ものをやらない」と思っていた二宮がラブストーリーとどのように向き合ったのか、そして2度目のタッグとなるタカハタ秀太監督の演出によって生まれた“奇跡的な瞬間”について明かした。○■ラブストーリーへの挑戦は「新鮮」――現代を舞台にしたラブストーリーに挑まれましたが、演じてみて、率直にどのような感想を持たれましたか?これまであまりこういった毛色の作品には出ていなかったので、新鮮だったというのが最初の印象です。僕はどちらかというと、まだ見たことなかったり、メジャーではない表現を求めるタイプなので、それと“恋愛”というものがどこまでリンクしていいものなのか……。やっぱり“恋愛もの”って、いわゆる約束事みたいなものがちゃんと無いと、好きな人からしたら物足りないと思うんだろうなぁと思うんです。――約束事にどれだけ色を足せるかというバランスは難しいところですよね。やっぱりずっと肩透かしを食らっている状態だと、「じゃあ恋愛じゃなくて良かったじゃん」とか「もっと違う作品で表現すればよかったんじゃないの?」というように感じる人もいると思うんです。なので、そうならない塩梅を全体の形から探る作業が多かったです。○■タカハタ秀太監督の現場にフィット感「自由にやらせてくれる」――また、タカハタ監督とは2015年に放送されたTBS年末ドラマスペシャル『赤めだか』以来のタッグとなります。僕は比較的、現場で話をして、「ああしよう、こうしよう」とやっていくことが多いのですが、タカハタさんは「とりあえずやってみて」と対応してくれる。僕だけじゃなくて、今回出演している皆を信頼して自由にやらせてくれるので、言ってしまえば楽というか……。現場で僕たちが自分たちの表現をとりあえず一回やってみると、タカハタさんの中には、「こういうのがもうちょっと欲しいなあ」とか「もう十分足りた」というのが明確にあるんです。撮影が半分終わったときに、タカハタさんはもう本編を繋いでいて。そのときに「もう4時間になっちゃった」とか言うから、撮影も半分なのに本編4時間ってどういうこと? 前後編のつなぎ方してるじゃん! と(笑)。画が見えているから、撮影が終わる頃には本編はもうほとんど全部繋ぎ終わっていて、あとはこのシーンをはめるだけみたいな形になっているんです。普通だと本編を繋いでいても言わなかったりするんです。でも、タカハタさんは適宜そういう進捗をみんなと共有してくれる。その上で「やっぱりこれがもうちょっと欲しい」という要望を回りくどくなく伝えてくれるので、出演者たちもちゃんとそこにミートできるんです。――撮影半分で4時間は確かに前後編じゃないと難しいですね(笑)。お話しを伺っているとタカハタ監督への信頼感が伝わります。今回の『アナログ』の話も「これ(アナログの映画化)をやりたいんだ」と言うから、「珍しいね。でもやったらいいんじゃない?」と返したら「お前とやりたいんだけど」と言われて(笑)。僕は勝手に恋愛ものをやらないと思っていたし、タカハタさんが恋愛ものをやるなんて珍しいな~と思っていたら驚きました(笑)。タカハタさんは、結構話をしに来てくれたり、壁を感じさせずにそういう相談をしてくれる人なので、僕はすごい信頼できる。○■二宮和也から見た監督・タカハタ秀太のすごさ「人間力とカリスマ性」――様々なタイプの監督がいるかと思いますが、二宮さんから見てタカハタ監督はどういった監督ですか?監督が一番上に立ってピラミッドができる現場もあれば、そうじゃなく、みんな横並びで行こうという組もあって、それぞれなんですけど、タカハタさんはどっちもある。その日の流れをすごく重要視する人なので、ノっているなと感じると、予定にないシーンの撮影もやってしまうんです。悟が海でみゆきに抱きしめられるシーンも、「これ、今やっちゃおう」と言い出して。これまでみんなで一緒にやろうねと横一列だったはずの人が急にリーダーシップをとって、図抜けるんです(笑)。もちろん、みんな「えぇ~」と驚くんですが、さっきも話したようにタカハタさんには画が見えている。不思議な人だけど、周りから「めちゃくちゃだよ、あの人」「なんだよ、それ」みたいな声は一切上がらないのが、タカハタさんの人間力とカリスマ性。みんな、監督が求めているものに近づきたいという気持ちを持っていました。●二宮和也が考える“一人前の役者”とは○■40分の長回しで生まれた奇跡的なリンク――今回、恋愛映画ということで、劇中では波瑠さん演じるみゆきとの様々なデートシーンが描かれていました。二宮さんからみて、“素敵だな”と思ったデートはありましたか?蕎麦打ちデートはすごく印象的で撮影自体もすごく覚えていて。本当に蕎麦打ち体験を最初から最後までやって、40分ぐらいカメラを回したんです。みんなで「絶対使わないよ……」とか言いながら(笑)。台本にも数行しか書かれていないシーンなのに、撮影スケジュールには1時間半とか書いてあって、映画を撮っていて、初めて撮影中にカメラの記録カードの容量がいっぱいになってしまった場面を見ました(笑)。こんなに長く回してどうするんだろう? と思いながらも、演じる側としてはおもしろかった!長く回すのは、こっち(演者)のお芝居を信じていないわけじゃなくて、その中で垣間見える一瞬の波瑠ちゃんだったり、二宮だったりを監督は押さえたいんです。長く回した中に出てくる緩みや本来見せてはいけないものが見えたときにすごく喜ぶ人なんです。――そんな長回しで作られた蕎麦の出来はいかがでしたか?劇中の流れからいって、みゆき(波瑠)さんのほうが絶対上手くて、悟が下手で「てへへ」とかなるパターンかなと思っていたら、俺めちゃくちゃ上手かったですね(笑)。ある種、キャラクターのパーソナルな部分が生まれた瞬間だったとも思います。模型を作っていたり手作業の温もりが好きと言っている悟と妙にリンクして、奇跡的にキャラクターに深みが出てたなと。監督は俺の蕎麦の実力は知らないだろうから、狙っていたのかどうかはわからないですけど(笑)○■陶芸から学んだ“一人前”「一見地味で達成感もないかもしれない…」――奇跡的なリンクで悟のパーソナリティが深掘りできたと。二宮さん自身は手作りやアナログなものでこだわりのあるものはありますか?機械で作っているのが悪いということじゃないんですけど、お皿とかですかね。というのも、前に陶芸の見習い役を演じたときに、教えてもらっていた先生に言われて覚えていることがあって。「自分の人生の中で、これだ! っていう誰にも真似できない、俺にしか作れない1枚は誰でもできる」と。でも「みんなが“これでいいか”と手に取って4、5枚買っていくようなもの、そしてちゃんとその4、5枚が重なるものを作れるようになったら一人前だ」っていうことを言われて。まさにお芝居もそうだなと思いました。誰もやったことないような表現とか芝居は誰でもできるけど、普通に座ってご飯食べているところや、ただ話を聞いてるとか一見地味で達成感もないかもしれない。だけど、それができないと一人前じゃないということですよね。僕もそういうことができるようになっていかなきゃいけないなと思っています。■二宮和也1983年6月17日生まれ。東京都出身。A型。1996年より芸能活動を開始し、1999年には嵐のメンバーとしてCDデビューを果たす。近年の主な出演作にドラマ『VIVANT』(23年)、『マイファミリー』(22年)、映画『検察側の罪人』(18年)、映画『ラーゲリより愛を込めて』(22年)がある。10月9日スタートのフジテレビ系ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』では、中谷美紀、大沢たかおと共に主演を務める。また、主演を務める映画『アナログ』が10月6日より全国公開中。
2023年10月06日俳優の二宮和也が主演を務める映画『アナログ』(6日公開)の場面写真が4日、公開された。同作はビートたけし初の書き下ろし恋愛小説の実写化作。手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟(二宮)は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆき(波瑠)と出会う。なぜか携帯を持っていないみゆきは「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」と言い、2人は毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。やがて思いを募らせた悟は、みゆきにプロポーズすることを決意するが、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなる。○■悟(二宮和也)&みゆき(波瑠)が涙…映画『アナログ』場面写真今回公開されたのは、感情がこみあげている悟(二宮)、そして複雑な感情を抱えているみゆき(波瑠)が涙を流す姿を収めた場面写真。「毎週木曜日に、同じ場所で会う」約束をし、かけがえのない時間を積み重ね、プロポーズまで決意していたはずの悟とみゆきが涙を流す理由が気になるカットになっている。(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.
2023年10月04日今までこういう毛色の作品にあまり出ていなかった。ビートたけし原作の恋愛映画『アナログ』への出演について、二宮和也はそう率直に語る。数々の映画で主演を務めてきた演技派が、40代という新たな人生のステージで迎えた新境地。そこには、まだ見たことのないニノと、変わらぬニノの姿があった。蕎麦打ちは、蕎麦粉をこねるところから全部やりました(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.「(監督の)タカハタ(秀太)さんから相談があったんですよ、『次はこれがやりたいんだけど』って。それが、この『アナログ』の原作で。タカハタさんが恋愛映画を撮るイメージがなかったから、『へえ、いいんじゃないの?』なんて言って。そしたら、『いや、お前とやりたいんだよ』と。あ、俺となんだって。こういう作品を自分もやることがあるんだって、ちょっと意表を突かれたところからのスタートでした」俳優としての名声を一気に高めた『青の炎』や『硫黄島からの手紙』をはじめ、近年も『浅田家!』『TANG タング』『ラーゲリより愛を込めて』などヒューマンな作品の印象が強い二宮和也。これだけ正統派のラブストーリーは、フィルモグラフィーを振り返っても極めて稀少だ。そんな“ラブストーリーの二宮和也”を存分に味わえるのが、ヒロイン・美春みゆき(波瑠)とのデートシーン。毎週木曜日に、同じ喫茶店で会う。そう約束を交わした2人は、喫茶店で落ち合うと、いろんな場所を訪れる。「個人的に印象に残っているのが、蕎麦打ちのシーン。実はあのシーン、使われているのはほんの少しなんですけど、蕎麦打ちを最初から最後まで全部やったんですよ」おかしそうに笑いながら、二宮は追憶に馳せる。「台本には、ほんのちょっとト書きが書いてあるだけなんです。だから、20〜30分で終わるかなと思っていたのに、スケジュールを見ると1時間半と。いやいや、こんなにかからないでしょと言いながら現場に入ったら、監督が『頭から全部やります』って言うんです。それで、先生に教えてもらいつつ、蕎麦粉をこねるところからやりました。スタッフもみんな、『絶対こんなに使わないよね?』と思いながら撮影していた気がしますけど(笑)」(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.監督のタカハタとは、ギャラクシー賞月間賞にも輝いたドラマ『赤めだか』でタッグを組んで以来、プライベートでも親交が厚い。それだけに監督との思い出を振り返る二宮の口調も自然と砕けたものになる。「結局、1時間半ずっと撮りっぱなしで。僕、映画の現場で初めて見ましたよ。カメラマンさんがカメラの(メモリー)カードを途中で替えるのを(笑)。2台で撮っていたんですけど、そのうち1台が途中で落ちちゃって。ささっとカードを差し替えてたんです。これはもうデジタルだからできることですよね。もしフィルムでこの量を撮っていたら、大変なことになっていたんじゃないかな(笑)」だが、そうした撮り方をするのにも監督の狙いがある。旧知の仲である二宮も、監督の意図はもちろん承知の上だ。「そうやって長く撮っていると、やっぱり途中で役者の中に“緩み”が出てくる。そういう本来見えないものが見えたときに喜ぶ人なんですよ、タカハタさんは。俳優のお芝居を信頼した上で、一瞬垣間見える波瑠ちゃんなり二宮和也をおさえることを面白がる人。1時間半カメラを回して、使うのはほんの数秒なんだけど、タカハタさんにとっては使う使わないは問題じゃないんです」(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.蕎麦打ちは、波瑠ちゃんの方が苦戦していました(笑)(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.ちなみに、蕎麦打ちの腕前はどうだったのかと言うと……。「僕がすごく上手かったんですよ。先生からも『筋がいいね』と褒めてもらえて。昔、『優しい時間』という作品で陶芸職人の見習い役をやって。蕎麦粉をこねる感じが、陶芸とまったく同じやり方だったので、ちょっと懐かしいなと思いながらやっていました。むしろ波瑠ちゃんの方が苦戦していましたね(笑)」波瑠演じる美春みゆきは、どこか謎めいた女性。波瑠のパブリックイメージとそのまま重なるような透明感と神秘性を持ったヒロインだ。「キャラクター的に言うと、波瑠ちゃん演じるみゆきさんの方がうまくて、僕の演じる(水島)悟の方が下手くそで『てへっ』となっていそうなんですけど、実際は逆(笑)。僕はA型なので、蕎麦を切るのも細かいんですよ。その横で波瑠ちゃんが『私の方が下手なんだけど』って悔しがっていました(笑)。出来上がった蕎麦も食べましたよ。すごく美味しかったです。余ったものをタカハタさんにあげたら、そのまま持って帰っていました(笑)」上映尺の都合で泣く泣くカットしたシーンも多いと言う。「タカハタさんは撮影しながら編集もする人で。3分の2くらいまで撮影が終わった段階で、その時点で『もう4時間くらいになっちゃった』と言ってました(笑)。どういうことなんだっていう話ですよね。タカハタさんはせっかく撮ったシーンを削るのが本当に辛いらしくて。できることなら全部使ってあげたいという信条の人。最終的にはなんとか尺におさめたみたいですけど、どんな仕上がりになっているのかは僕も楽しみです」(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.自分しかつくれない皿は、1枚なら誰でもつくれる(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.二宮にとっては、これまであまり経験のなかったラブストーリー。撮影に臨むにあたり、他の作品とはまた違う試行錯誤があった。「恋愛モノには、『あれが見たい』『これが見たい』というお約束ごとみたいなものがある。でも、僕はどちらかと言うと、まだ見たことのない、メジャーではない表現を追い求めるタイプ。とはいえ、あんまり他がやっていないようなことをやりすぎても、恋愛モノを求めてご覧になった方からすると『だったら恋愛モノでなくてもよかったんじゃない?』と肩透かしをくらった気分になる。そこのバランスというか、ちょうどいい塩梅を現場では常に探っていました」だが、どんなジャンルであっても二宮和也は二宮和也。まるで本当にその人が実在するような自然さでスクリーンの中に佇んでいる。この作品や役に溶け込む力は何から生まれているのだろうか。「さっき陶芸の話をしましたけど、『優しい時間』で先生に陶芸を教えてもらうときに言われた言葉があって。それが今も、そうだよなって心に残っているんですよね」そう話しながら、二宮は少しだけ遠くを見つめる。「これは他の誰にも真似できない、俺にしかつくれない皿だというものは、1枚なら誰でもつくれる。それよりももっと難しいのが、どこにでもある、割れたらすぐに替えが効くような、平凡な皿をつくることだって」(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.芸術性というのは、唯一無二のオリジナリティにこそ宿るようにも思える。だが、本当に技術やセンスが問われるのは、奇をてらうことではない。地味で、なんでもないものにこそ、その人の本質が試される。「あるじゃないですか。お店で普通に100円とかで売っていて。4〜5枚重ねても丈夫なお皿って。そういうものをつくることができて、ようやく一人前なのだと先生はおっしゃっていました。それってすごく地味なことだし、面白くないし、あんまりやりたくないと思われがちなことなんだけど、でもそれができないと一人前ではない。あのとき、先生は『昔の考えかもしれないけど』とおっしゃっていましたけど、芝居にも通じることだなと思ったんです」そうして続けた次の言葉にこそ、二宮和也の役者の矜持が集約されていた。「お芝居も、大見得切って、発狂して、泣いて、人を刺して殺してみたいなのは誰にもできる。僕はさっき誰もやったことのない表現を求めがちと言いましたけど、そういうものは逆に言うと誰にでもできるんです。それよりも、ただ普通に座って、飯食って、友達と話して、人の話を聞いて、泣いている人に寄り添って、そういうお芝居の方がずっと難しい。すごく地味だし、正直そういう平凡なシーンってやっていても日々の達成感はあまりないのかもしれないけど、そういうことがちゃんとできるようにならなきゃいけないんだって、今回やっていて改めて思いました」『アナログ』の二宮和也は、まさに何気ない日常を、ささやかに、ひたむきに生きている人間としてそこにいる。いや、もっと言えば、これまでのどの作品でも、二宮和也はそうやって役に命を与えてきた。ともすれば、平凡に見えるだろう。だが、私たちの日常と地続きの世界で生きていると感じさせてくれる俳優は決して多くない。だから、二宮和也は非凡なのだ。(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.取材・文:横川良明<作品情報>『アナログ』10月6日(金) 全国公開配給:東宝 アスミック・エース(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.STORY手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの悟。携帯を持たない謎めいた女性、みゆき。喫茶店「ピアノ」で偶然出会い、連絡先を交換せずに「毎週木曜日に、同じ場所で会う」約束をする。二人で積み重ねるかけがえのない時間。悟はみゆきの素性を何も知らぬまま、プロポーズする事を決意。しかし当日、彼女は現れなかった。その翌週も、翌月も…。なぜみゆきは突然姿を消したのか。彼女が隠していた過去、そして秘められた想いとは。ふたりだけの“特別な木曜日”は、再び訪れるのか――。クレジット二宮和也波瑠桐谷健太浜野謙太/藤原丈一郎(なにわ男子)坂井真紀筒井真理子宮川大輔佐津川愛美鈴木浩介板谷由夏高橋惠子/リリー・フランキー監督:タカハタ秀太原作:ビートたけし『アナログ』(集英社文庫)脚本:港岳彦音楽:内澤崇仁インスパイアソング:幾田りら「With」(ソニー・ミュージックエンタテインメント)製作:「アナログ」製作委員会制作プロダクション:アスミック・エース AOI Pro.配給:東宝 アスミック・エース(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.関連リンク公式サイト:公式X:公式Instagram:
2023年10月03日俳優の二宮和也が主演を務める映画『アナログ』(10月6日公開)のスペシャルトーク映像が29日、公開された。同作はビートたけし初の書き下ろし恋愛小説の実写化作。手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟(二宮)は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆき(波瑠)と出会う。なぜか携帯を持っていないみゆきは「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」と言い、2人は毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。やがて思いを募らせた悟は、みゆきにプロポーズすることを決意するが、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなる。○幾田りら、二宮和也、波瑠がトーク今回、同作のインスパイアソング「With」を書き下ろした幾田りら、主演の二宮和也、ヒロインの波瑠が、楽曲の制作秘話や映画の撮影の裏側を語り尽くす、スペシャルトーク映像が公開された。3人は初対面ということで、緊張した面持ちでスタートした鼎談だったが、楽曲や作品を通してそれぞれの想いを語っていくうちに雰囲気は和やかなものになり、ファン垂涎のレアなエピソードも次々と飛び出した。まず映画の感想について聞かれると、幾田は「大号泣しました。生きるってなんだろう、愛ってなんだろうという気持ちで作品を鑑賞しました。お二人の演技やお話しも素晴らしくて、自分の生き方を立ち返れるような……大切なものを教えてもらえた映画でした」と、真剣な表情で語った。さらに、インスピレーションのまま書き上げたというインスパイアソング「With」の制作については、「映画を見た後に“こんな音が欲しい!”というのがすぐに下りてきて、そこから“こんなアレンジの提案をしてみよう!”というイメージもすぐに出来上がっていました。自分の人生を変えてくれるほどの運命的な出会いとは、それまでの色々な選択について辻褄があったように感じられる瞬間なのだと思っていて。映画を見たときに(この考えが)一致したので、そんな自分の経験をなぞらえながら書けたらいいなと思っていました」と、自身の経験を楽曲に落とし込んだと明かす。幾田の楽曲について、二宮は「歌がうまいだけじゃない。表現とか感情が乗っかっているので、本当に良い曲に仕上がっています。映画に寄り添ってくれていると思いましたし、映画が輝く曲を作ってくれたのだと思いました」と手放しで称賛し、波瑠も、「キラキラしたものが耳から入ってきて心が動かされる。幾田さんのそんな魅力が伝わってきました」と、楽曲の持つパワーや魅力について話した。また、印象的なシーンとして二宮があげたそば打ちシーンのメイキング映像も初解禁。1時間くらいかけてそば打ちの最初から撮影したにも関わらず、本編で使われていた部分は……というエピソードも。劇中で悟とみゆきが運命の出会いをしたように、自身もこれまでの運命の出会いがあったかと聞かれると、幾田は「19歳の頃に出会ったYOASOBIの相方のAyaseさんです。今のスタッフとAyaseさんが先にYOASOBIを立ち上げて、そのボーカルにSNSで歌の動画をアップロードしていた私を見つけてもらったんです。見つけてもらえるまでの過程も含めて運命だと思いました」と、YOASOBIの結成秘話についても振り返った。そのほか、3人が「最近号泣した」エピソードの秘話や、二宮&波瑠の運命だと思う出来事など、普段語られることのないエピソードも飛び出した。(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.
2023年09月29日『アナログ』よりインスパイアソング「With」を書き下ろした幾田りらと、二宮和也、波瑠のスペシャルトーク映像が解禁された。本作は、ビートたけしによる原作小説を、二宮和也と波瑠共演で映画化したこの秋一番の感動作。この度解禁された映像では、幾田りら、主演の二宮和也、ヒロインの波瑠が、楽曲の制作秘話や映画の撮影の裏側を語っている。まずは映画の感想について聞かれると、幾田さんは「大号泣しました。生きるってなんだろう、愛ってなんだろうという気持ちで作品を鑑賞しました。お二人の演技やお話しも素晴らしくて、自分の生き方を立ち返れるような…大切なものを教えてもらえた映画でした」と、真剣な表情で答える。さらに、インスピレーションのまま書き上げたというインスパイアソング「With」の制作については、「映画を見た後に“こんな音が欲しい!”というのがすぐに下りてきて、そこから“こんなアレンジの提案をしてみよう!”というイメージもすぐに出来上がっていました。自分の人生を変えてくれるほどの運命的な出会いとは、それまでの色々な選択について辻褄があったように感じられる瞬間なのだと思っていて。映画を見たときに(この考えが)一致したので、そんな自分の経験をなぞらえながら書けたらいいなと思っていました」と、自身の経験を楽曲に落とし込んだと語った。幾田さんの楽曲について、二宮さんは「歌がうまいだけじゃない。表現とか感情が乗っかっているので、本当に良い曲に仕上がっています。映画に寄り添ってくれていると思いましたし、映画が輝く曲を作ってくれたのだと思いました」と手放しで称賛し、波瑠さんも、「キラキラしたものが耳から入ってきて心が動かされる。幾田さんのそんな魅力が伝わってきました」と、楽曲の持つパワーや魅力について話した。さらに、印象的なシーンとして二宮さんがあげたそば打ちシーンのメイキング映像も初解禁。1時間くらいかけてそば打ちの最初から撮影したにも関わらず、本編で使われていた部分は…というエピソードも必見。また、劇中で悟とみゆきが運命の出会いをしたように、自身もこれまでの運命の出会いがあったかと聞かれると、幾田さんは「19歳の頃に出会ったYOASOBIの相方のAyaseさんです。今のスタッフとAyaseさんが先にYOASOBIを立ち上げて、そのボーカルにSNSで歌の動画をアップロードしていた私を見つけてもらったんです。見つけてもらえるまでの過程も含めて運命だと思いました」と、いまや日本を超えて飛ぶ鳥を落とす勢いの人気を誇るユニット「YOASOBI」の結成秘話についても感慨深そうにふり返った。そのほかにも、3人が「最近号泣した」エピソードの秘話や、二宮さんと波瑠さんの運命だと思う出来事など、普段語られることのないスペシャルトーク映像となっている。『アナログ』は10月6日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アナログ 2023年10月6日より全国にて公開©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.
2023年09月29日三池崇史監督×主演・亀梨和也(KAT-TUN)のタッグで贈る超刺激サスペンス『怪物の木こり』の主題歌を「SEKAI NO OWARI」が担当することが決定。本予告映像&本ビジュアルも完成した。「第56回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭」のÒRBITA(オービタ)部門とFocus Asia部門の2部門で出品され、「第36回東京国際映画祭」では「ガラ・セレクション部門(Gala Selection)」での特別招待上映も決定し、世界で注目の作品となっている本作。今回、「SEKAI NO OWARI」が本作のために手掛けたのは、独特の旋律とあくの強いワードが印象的な書き下ろし新曲「深海魚」。「化け物になれ」「生きるために」「暗闇で灯すんだ」と、本作のストーリーとシンクロするかのような意味深な歌詞が印象的だ。楽曲について亀梨さんは「初めて聴いた時、怪しさ満点で、この映画の複雑さとリンクしているような印象を受けました。この楽曲が映画と合わさるとどのようになるのか、とても楽しみです」とコメントを寄せ、三池監督も「天才だね。物語や登場人物の心と共鳴し増幅、心地よく深海へと導いてくれた」と絶賛している。本予告編では、助けを求める男性に「大丈夫?」と声を掛けながらも、男性の首をかっ切るという、冒頭から主人公・二宮のサイコパスな人物像が露わに。そして二宮の前に現れたのは、不気味な顔と獣のような容姿をしたシリアルキラー「怪物の木こり」。突如、襲われた二宮は、「絶対に殺してやる」と強い怒りをぶつける。また、絵本の怪物のマスクを被り、斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件を追う心理捜査官・戸城嵐子(菜々緒)を中心に、警視庁の刑事たちも本格的に捜査へと乗り出していく。また、婚約者・荷見映美(吉岡里帆)、協力者であり死を弄ぶサイコパス外科医・杉谷九朗(染谷将太)、過去の殺人事件の容疑者である剣持武士(中村獅童)、刑事・乾登人(渋川清彦)など、様々な人物が複雑に絡み合い、物語は予想外の展開へと進んでいく。ラストには、二宮が映美の首元にナイフを突き付ける衝撃のシーンも見られる。なお、10月6日(金)よりムビチケカードが上映予定劇場にて発売(※一部除く)。Loppiでは、@Loppi限定〈マルチポーチ〉付ムビチケコンビニ券も取扱いも決定し、10月13日(金)10時以降に詳細が発表される。『怪物の木こり』は12月1日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物の木こり 2023年12月1日より公開©2023「怪物の木こり」製作委員会
2023年09月29日アイドルグループ・KAT-TUNの亀梨和也が主演を務める、映画『怪物の木こり』(12月1日公開)の主題歌、本予告映像、本ビジュアルが29日、公開された。同作は倉井眉介氏による同名小説の実写化作。凶器の斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が発生し、次のターゲットとして狙われたのは、弁護士・二宮彰(亀梨和也)。しかし二宮は、犯人をも凌駕する狂気のサイコパスだった。犯人を追う警察と、返り討ちを狙う二宮。追う者と追われる者がどんどん入れ替わっていく先読み不可能なサスペンスとなる。○映画『怪物の木こり』主題歌はSEKAI NO OWARI主題歌はSEKAI NO OWARIの書き下ろし楽曲「深海魚」に決定。「化け物になれ」「生きるために」「暗闇で灯すんだ」と、本作のストーリーとシンクロするかのような意味深な歌詞も印象的な楽曲となっている。本予告映像では、冒頭から主人公・二宮の“サイコパス”な人物像が露わに。助けを求める男性に「大丈夫?」と声を掛けながらも男性の首をかっ切る衝撃的なシーンから幕を開ける。目的のためなら人をも殺めてしまうサイコパス弁護士・二宮の前にある日現れたのは、不気味な顔と獣のような容姿をしたシリアルキラー「怪物の木こり」で、突如襲われた二宮は「絶対に殺してやる」と強い怒りをぶつける。そして、この日を境に、二宮VSシリアルキラー=怪物の木こりの、狩るか狩られるかの生き残りをかけた死闘が始まる。絵本『怪物の木こり』の怪物のマスクを被り、斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件を追う心理捜査官・戸城嵐子(菜々緒)を中心に、警視庁の刑事たちも本格的に捜査へと乗り出していく。互いの命を狙い合う二宮と「怪物の木こり」、そして連続殺人の真相を追う戸城ら刑事たち。さらに、二宮の婚約者・荷見映美(吉岡里帆)、二宮の協力者であり死を弄ぶサイコパス外科医・杉谷九朗(染谷将太)、過去の殺人事件の容疑者である剣持武士(中村獅童)、正義感が強すぎる刑事・乾登人(渋川清彦)など、様々な人物が複雑に絡み合い、物語は予想外の展開へと進んでいく。二宮が「愛する人に殺されるなんて、ロマンチックじゃないか」と、怯える婚約者・映美の首元にナイフを突き付けるシーンも。また映像と共に解禁された本ビジュアルでは、鋭い目つきでこちらを睨み上げる二宮の顔と、「この男、超ヤバイ。」の文言が記されている。○亀梨和也 コメント初めて聴いた時、怪しさ満点で、この映画の複雑さとリンクしているような印象を受けました。この楽曲が映画と合わさるとどのようになるのか、とても楽しみです。○三池崇史監督 コメント天才だね。物語や登場人物の心と共鳴し増幅、心地よく深海へと導いてくれた。素晴らしい楽曲の生まれる瞬間に立ち会えたことを映画監督として幸せに思う。SEKAI NO OWARI最高です!(C)2023「怪物の木こり」製作委員会
2023年09月29日俳優の二宮和也が主演を務める映画『アナログ』(10月6日公開)の本編映像が21日、公開された。同作はビートたけし初の書き下ろし恋愛小説の実写化作。手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟(二宮)は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆき(波瑠)と出会う。なぜか携帯を持っていないみゆきは「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」と言い、2人は毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。やがて思いを募らせた悟は、みゆきにプロポーズすることを決意するが、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなる。○■悟(二宮和也)&みゆき(波瑠)のデートシーンを映した本編映像今回公開されたのは、悟(二宮)とみゆき(波瑠)の“アナログ”なデートシーンを映し出した本編映像。蕎麦打ち体験をするため、初めて訪れる蕎麦屋に向かっている2人だが、店にたどり着く前に悟のスマホのバッテリーが切れてしまう。「どうしよう……お店もうちょっとのはずなんだけどな……」と焦る悟だが、普段からスマホを持たないみゆきは冷静に「あっちじゃないですか? 行ってみましょう」と勘を頼りに路地を進んでいき、心配そうな悟に「でも、楽しいですよ」と微笑みかける。(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.
2023年09月21日大切な人にただ会える喜びを描いた映画『アナログ』より、二宮和也と波瑠が演じる、悟とみゆきのデートシーンが公開された。デザイナーの悟が、携帯を持たない謎めいた女性・みゆきと恋に落ち、連絡先を交換せず、週に一度の約束だけで仲を深めていく本作。今回到着した映像では、2人のアナログなデートシーンが見られる。蕎麦打ち体験をするために、初めて訪れるお蕎麦屋さんに向かっている様子の2人だが、たどり着く前に悟のスマホのバッテリーが切れ、地図を失ってしまう。焦る悟だが、普段からスマホを持たないみゆきは冷静に「あっちじゃないですか?行ってみましょう」と勘を頼りに路地を進んでいく。その道で目に入ってきたものは、スマホの地図を見ながら歩いていたら気がつかなかったかもしれない街の様子だった。スマホなしで街を歩くささやかな冒険にほっこりし、当てもなく歩いてみるデートも素敵かも、と思えるワンシーンとなっている。『アナログ』は10月6日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アナログ 2023年10月6日より全国にて公開©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.
2023年09月21日SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2023年7月スタートのテレビドラマ『VIVANT』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。別班の乃木憂助(堺雅人)と公安の野崎守(阿部寛)が所属する組織を超えて力を合わせたように、組織という境界線は超えられる。そして乃木と黒須駿(松坂桃李)の別班の二人と、テントの面々がフローライトの採掘権を得るために力を合わせたように、イデオロギーという境界線も超えられる。野崎とドラム(富栄ドラム)の二人が、国を超えて深い信頼で結ばれているように、もちろん人種や国も超えられる。人が最も超えられないものは、克服しがたいものは何か。愛する人を理不尽に奪われた憎悪の火だけは、長い時間が過ぎても、あるいは他の幸せをもってしても、消しさることが出来ないのかもしれない。この名作ドラマの最終回に、そんなことを考えていた。壮大なロケ映像、豪華な配役、そして毎回ジェットコースターのような先の読めないストーリーで、視聴者の熱い考察を社会現象にまで押し上げた『VIVANT』(TBS系日曜21時)。17日の最終話で、激動の物語はテロ組織テントの解体と父子の別離という結末に着地した。最終回まで俯瞰しても、物語の大半で誰が味方で誰が敵か分からない、登場人物それぞれがどんな信念で行動しているのか分からない、独特の混沌とした物語だったが、それがこのドラマの良さそのものだったように思う。内通者は容赦なく処刑するダーティな部分を持つ主人公、無差別に人を殺傷するテロリストでありながら多くの戦災孤児を養ってきた主人公の父。偶然知りあった男が法の支配を無視した危険な存在だと知りながらも魅せられて追う公安の刑事、汚職や賄賂の横行するバルカで清濁を併せ持ちながら警察官として生き抜く男。いわば完全に白い善もなければ、完全に黒い悪もまた存在しないという物語だった。誰かの悪が誰かの善になり、その逆もあるという世界だからこそ、それならばせめて己の信念を貫け、ブレるな、一度信じたものを裏切るなというメッセージがより鮮やかに、随所に発信されていた。今作は、公安・別班といった組織を舞台にスパイアクションを基調にしながらも、同時に経済ドラマとしての側面も色濃く持っている。最終話もテントとバルカ政府のフローライトの採掘権を巡る契約の攻防戦がじっくりと描かれ、それがテロ組織解体への道筋となった。単純なアクションドラマに収まらないそのテイストは、テレビドラマ『半沢直樹』(2013年・2020年)、『下町ロケット』(2015年・2018年)、『ノーサイド・ゲーム』(2019年)といった、日曜劇場で数多の大勝負と金勘定を描いてきた福澤克雄作品らしいダイナミックな味わいだった。最終話でとりわけ記憶に残るシーンがある。日本に移送された後ノゴーン・ベキ(役所広司)が脱走し、動揺して問い詰める乃木にノコル(二宮和也)が呟くように言った言葉である。「憎しみは喜びで消えるほど簡単なことではなかった」と、愛する父が抱えたままの憎悪をノコルは「寂しいことだよ」と評して言う。彼にとって、それは悲しいことではなくて寂しいことなのである。失った本当の家族の写真を横目に、自分が義父の憎しみを消せるだけの喜びになりたいと願い続け、それが最後まで叶わなかった青年の孤独な長い年月が透けてみえる言葉である。血の繋がった実の息子は父の愛を確かめたのち、再びその存在すら認められない闇の組織で生きる道に戻っていく。日焼けすらかなわぬほどに大切に育てられたもう一人の息子は父と別れ、国を背負う大企業のトップとして陽のあたる道で生きていく。その鮮やかな交錯は、柔和な笑顔の奥に毅然とした覚悟を秘めた堺雅人と、頑なな孤独の中に繊細な愛情を秘めた二宮和也、二人の緻密な演技があってこそ描きだせたものだと思う。今作では、親しみの持てる容姿や表情が可愛らしくも頼りがいのある相棒・ドラムを演じた富栄ドラムや、登場時は憎々しい敵でありながら、次第にそのコワモテぶりが素敵に見えてくる警察官チンギスを演じたバルサラハガバ・バトボルドといった新しい魅力的な俳優を見られたことも大きな楽しみの一つになった。とりわけチンギスは、少年漫画の熱血ライバルのように、その兄貴然とした魅力に筆者も含め多くの視聴者が魅了された。まだまだ世界には、沢山の『格好いい』があるのだと思うと、それだけでも楽しい。物語は、乃木がノゴーン・ベキと彼に付き従うバトラカ(林泰文)、ピヨ(吉原光夫)の三人を銃で撃ち、ベキの死を弟のノコルに報告し、そして乃木が薫(二階堂ふみ)とジャミーン(ナンディン・エルデネ・ホンゴルズラ)の元に帰ってくるところで終わる。ただし、乃木からノコルに伝えられた、「徳のある人物は報いられる」という意味深な書経の一節、そして「花を手向けるのはもう少し先」という乃木の不自然な言葉、更には火事で確かめられない遺体。これらはどうやら一つの仮定を指していると思うが、今それを確かめるすべはない。ぜひ今後その真意を知ることのできる機会があることを願う。幸い製作サイドから続編への前向きな言葉が出ているが、決め手は視聴者からの要望次第とのこと。改めて、「超希望!超希望!」という続編への熱烈なエールで締めたいと思う。再び視聴者が、乃木憂助とF、野崎、薫、ジャミーン、ドラム、ノコル、そして偉大なるベキに会える日が来ますように。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなSNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2023年09月20日二宮和也、中谷美紀、大沢たかおトリプル主演の月9ドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」に佐藤浩市がレギュラーキャストとして出演することが分かった。人々が思い思いに過ごすクリスマスイブの1日を1クールかけて描く本作は、それぞれ別の人生を歩む3人の男女の物語が並行して進んでいき、次第に運命の交錯を果たす、というストーリー。佐藤さんが演じるのは、謎の男・真礼(まれい)。横浜の自宅で愛犬・フランを飼っているということ以外、全てが謎。怪しげな雰囲気を漂わせ、横浜の街をふらふらと徘徊している。記憶を失った逃亡犯・勝呂寺誠司(二宮和也)、クリスマスディナーの準備で追われる大ピンチのシェフ・立葵時生(大沢たかお)、そして殺人事件の真相を追う報道キャスター・倉内桔梗(中谷美紀)ら主人公たちにどのように関わってくるのか。第1話から目が離せない展開となりそうだ。佐藤さんのフジ連ドラ出演は、月9ドラマ「鍵のかかった部屋」(2012年)以来約11年ぶり。二宮さんとの共演は二宮さんが主演を務めた新春ドラマスペシャル「坊っちゃん」(2015年)以来約8年ぶりとなる。大沢さんとは映画『キングダム 運命の炎』(2023年公開)での共演も記憶に新しく、中谷さんとは映画『清須会議』(2013年)以来10年ぶりの共演となる。佐藤浩市コメント「ストーリーの展開を鑑みてコメントをしづらい役柄はあります。今回も僕はコメントをしづらい役です!しかし企画段階で最初にお話を頂いたとき、長年の演者の勘が“これは化けたらかなり面白いことになる”とささやいてくれました。それを信じ、フットワークを軽く皆とのシーンを良い意味で遊んでいけたらと思います」「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」は10月9日より、毎週月曜日21時~フジテレビにて放送(初回30分拡大)。(シネマカフェ編集部)
2023年09月19日映画『アナログ』(10月6日公開)の公開直前イベントが18日に都内で行われ、主演を務める二宮和也、波瑠が登場した。同作はビートたけし初の書き下ろし恋愛小説の実写化作。手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟(二宮)は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆき(波瑠)と出会う。なぜか携帯を持っていないみゆきは「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」と言い、2人は毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。やがて思いを募らせた悟は、みゆきにプロポーズすることを決意するが、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなる。○■波瑠、プロポーズの返事を代読で甘噛み「動揺と高揚で…」大切な人と見る試写会として開催された同イベントでは、会場に集まった観客から大切な人に伝えたい思い・メッセージを手紙で募集し、その手紙を二宮と波瑠が代読するコーナーを実施。50代男性から妻へ送られた手紙を読んだ二宮は「なかなかありがとうって言えなかったりするじゃないですか。だからこういう機会っていいですね」と感慨深げな表情を浮かべていた。また、30代女性から恋人への手紙を代読した波瑠が、「プロポーズを受けた際にちゃんと返事ができなかったので、この場を借りて返事をする」という内容を読み上げると、会場からは驚きの声が上がる。「不束者ですが、末永くよろしくお願いします」という承諾の返事が読まれると、会場からは大きな拍手が送られ、二宮も「うわぁ~、すごい!! おめでとうございます」と祝福。まさかの内容に驚いたという波瑠も「動揺と高揚で噛みました……(笑)」と笑顔を見せた。最後に二宮は、「大事な人がいるということは責任があったりするかもしれないけど、すごく幸せなこと。ただ、その大切な人を大切にできる期間って、自分が思っている以上に短い気がしています。今、隣にいる大事な人を大事にできる期間は今しかないと思って向き合ってもらいたいなと思うし、こういう手紙を読ませていただいて、僕も改めてそう思うことができました」とメッセージを送る。「本当はこっちが裏話とか一個二個用意しなきゃいけなかったはずなんですが、皆様に助けてもらって、しかもプロポーズとかもできちゃったりして! 本当にありがとうございました。嬉しい日になりました」と集まった観客に感謝を伝え、イベントを締めくくった。
2023年09月18日映画『アナログ』(10月6日公開)の公開直前イベントが18日に都内で行われ、主演を務める二宮和也、波瑠が登場した。同作はビートたけし初の書き下ろし恋愛小説の実写化作。手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟(二宮)は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆき(波瑠)と出会う。なぜか携帯を持っていないみゆきは「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」と言い、2人は毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。やがて思いを募らせた悟は、みゆきにプロポーズすることを決意するが、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなる。○■二宮和也、誇らしげに親友の存在を告白「俺は4人います」大切な人と一緒に観る試写会として開催された同イベント。集まった観客がうちわを使って参加するコーナーもあり、「映画を観て泣いた?」という質問では、多くの「はい」という回答が挙げられる。これに二宮は「泣くということが1つの評価ではないですが、多くの方がそう言ってくださると、制作側としては救われます」と喜びを語った。また、同作の内容にちなみ「携帯電話を持たない人と恋愛はできる?」と聞かれた二宮は「俺は結構できなさそう……」とポツリ。一方の波瑠は「気持ちだけで考えたらできなくはないと思う。絶対不便だと思いますけど、気持ちとして好きなんだったら、それでなしになるのは、う~ん……と思います」と持論を展開する。この話を聞いた二宮は「モデルケースでいうと、古田新太だよね(笑)。『あの人はケータイを持っていないけど、だいたい三茶にいるよね?』みたいな特性があれば(笑)」と古田を例に挙げて話し、笑いを誘っていた。続いて「なんでも話せる親友はいる?」という質問では、「なんでも話せる」という部分にひっかかった様子の二宮と波瑠。波瑠が「二宮さんの悩みなんてわかる人いないよ! こんなすごい舞台に立っている人の悩みなんてわかってあげられないもの!」と話すと、二宮は「逆に言うと、仕事とか立場でいったら嵐の人には言える。だってあの人たちしかわからないから」「ずっと同じ価値観で進んでいる友達ってあの人たちしかいないんだよなぁ……」と自分で納得した表情を見せた。最後には「俺は(親友)4人います!」と胸を張り、会場を盛り上げた。
2023年09月18日俳優の二宮和也が主演を務める映画『アナログ』(10月6日公開)の本編映像が12日、公開された。同作はビートたけし初の書き下ろし恋愛小説の実写化作。手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟(二宮)は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆき(波瑠)と出会う。なぜか携帯を持っていないみゆきは「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」と言い、2人は毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。やがて思いを募らせた悟は、みゆきにプロポーズすることを決意するが、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなる。○■悟(二宮和也)がカラオケで熱唱する楽曲とは今回公開されたのは、悟(二宮)がスナックでカラオケをするシーンの場面写真。ミラーボールがきらめく暗い店内で、親友・高木(桐谷健太)と山下(浜野謙太)を前に熱唱する悟の姿が収められている。歌っている楽曲は非公開だが、曲と二宮の歌声は映画内で確認できる。(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.
2023年09月12日二宮和也主演映画『アナログ』より、二宮さん演じる悟がスナックで熱唱する場面写真が公開された。主人公の悟と、携帯を持たない謎めいた女性・みゆき(波瑠)。喫茶店で出会ったふたりは、「毎週木曜日に、この場所で会いましょう」と約束を交わす。携帯電話で気軽に連絡が取れる現代に、週に一度だけ会うことを大切にしてゆっくりと関係を紡いでいく。今回公開されたのは、悟がスナックでカラオケをするシーン。暗い店内でミラーボールがきらめく中、マイクを握って熱唱する悟。一体、何の曲を歌っているのか。悟の表情、傍らに座る親友・高木(桐谷健太)の表情、山下(浜野謙太)の佇まいにも注目だ。『アナログ』は10月6日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アナログ 2023年10月6日より全国にて公開©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.
2023年09月12日アイドルグループ・KAT-TUNの亀梨和也が主演を務める、映画『怪物の木こり』(12月1日公開)の60秒予告と場面写真が12日、公開された。同作は倉井眉介氏による同名小説の実写化作。凶器の斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が発生し、次のターゲットとして狙われたのは、弁護士・二宮彰(亀梨和也)。しかし二宮は、犯人をも凌駕する狂気のサイコパスだった。犯人を追う警察と、返り討ちを狙う二宮。追う者と追われる者がどんどん入れ替わっていく先読み不可能なサスペンスとなる。○映画『怪物の木こり』衝撃場面今回公開された映像は、山道で激しく横転し大破する車を映し出す大迫力のカーアクションシーンから始まる。大破した車に追われていた二宮は、救急車を呼んでほしいと懇願する運転手に冷たい目で歩み寄ると、一瞬の躊躇もなく割れたガラスの破片を運転手の首元へ。また“絵本「怪物の木こり」”の面を被り、凶器の斧で人を襲い脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が発生する中、二宮は突然現れた犯人に襲われる。犯人の新たなターゲットとなった二宮は、謎に包まれたシリアルキラー”怪物の木こり”に復讐を強く誓い、二宮をマークする警視庁の天才プロファイラー戸城(菜々緒)をはじめ、二宮の婚約者の映美(吉岡里帆)、二宮の協力者であるサイコパス外科医・杉谷(染谷将太)、過去の殺人事件の容疑者・剣持(中村獅童)らの思惑が複雑に絡み合っていく。映像の最後には、二宮が婚約者である映美にナイフを突き立て「愛する人に殺されるなんて、ロマンチックじゃないか」と言い放つ場面が収められた。この度、本作のサイコパス監修を務めた脳科学者の中野信子からのコメントも到着。さらに大破した車を背に狂気に満ちた表情を浮かべる二宮を捉えた場面写真も公開された。○中野信子 コメント・サイコパスの特徴とは?共感性を持たず自他問わず痛みに対する感受性が低く、時にはそれが恐れ知らずの勇敢さと受け取められる。自分をよく見せる術に長けていることと併せて、一見、大変魅力的な人物に映ることも。・亀梨和也さんの演技をご覧になっていかがでしたか?亀梨さんご本人は非常に温かみのある快活なキャラクターをお持ちだと思いますが、いわば真逆といえる主人公の危険な魅力、サイコパスならではの血の通わない表情、表層的に人柄の良さを演出する計算高さを演じる俳優としての力に唸らされました。・本作の見どころは?サイコパスは身近にいれば実に危険で不都合な存在ですが、スクリーンを通してみるとこれほど魅力的に見えるものかというマジックをぜひ体感してください。これは映画の魔力でもありますが、遠くにいて直接的な実害さえなければ、私たちはサイコパスを本能的に支持してしまうのだという、消し去ることのできない人間の業でもあります。(C)2023「怪物の木こり」製作委員会
2023年09月12日亀梨和也主演、三池崇史監督作『怪物の木こり』より、60秒予告と場面写真が解禁された。「このミステリーがすごい!大賞」を受賞した倉井眉介の同名小説を映画化した本作は、凶器の斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人鬼と、その次のターゲットとして狙われたサイコパスな弁護士・二宮(亀梨和也)が攻防を繰り広げる、予測不能のサスペンス。この度解禁された映像は、山道で激しく横転し大破する車を映し出す大迫力のカーアクションから始まる。 この大破した車に追われていた二宮は、救急車を呼んでほしいと懇願する運転手に冷たい目で歩み寄ると、一瞬の躊躇もなく割れたガラスの破片を運転手の首元へ…という衝撃のシーンで物語は幕を開ける。“絵本「怪物の木こり」”の面を被り、凶器の斧で人を襲い脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が発生する中、二宮は突然現れた犯人に襲われる。弁護士として高く評価されながらも、本性は他者への共感能力が欠如したサイコパス・二宮。犯人の新たなターゲットとなった二宮は、この謎に包まれたシリアルキラー“怪物の木こり”に復讐を強く誓う。そして、二宮をマークする警視庁の天才プロファイラー戸城(菜々緒)をはじめ、二宮の婚約者の映美(吉岡里帆)、二宮の協力者であるサイコパス外科医・杉谷(染谷将太)、過去の殺人事件の容疑者・剣持(中村獅童)らの思惑が複雑に絡み合っていく…。映像の最後には、二宮が婚約者である映美にナイフを突き立て「愛する人に殺されるなんて、ロマンチックじゃないか」と、衝撃の一言を放つ場面も映し出され、予測不可能な物語を予感させる。併せて、大破した車を背に狂気に満ちた表情を浮かべるサイコパス弁護士・二宮を捉えた場面写真も解禁。これまでの自身のイメージを打ち破る難役を怪演し、激しいアクションにも果敢に挑戦した亀梨さん。バイオレンスの巨匠・三池監督の最強タッグと豪華キャストの競演にも期待が高まる。『怪物の木こり』は12月1日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物の木こり 2023年12月1日より公開©2023「怪物の木こり」製作委員会
2023年09月12日二宮和也&中谷美紀&大沢たかおのトリプル主演で贈る、クリスマスイブの1日を描く月9ドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」。この度、“レストラン編”のキャストが発表された。人々が思い思いに過ごすクリスマスイブ。本作は、この1日を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。それぞれ別の人生を歩む3人の男女の物語が並行して進んでいき、最後に運命の交錯を果たす。“逃亡編”、“地方テレビ局編”に続き、“レストラン編”は、臆病で頑固なシェフ・立葵時生(大沢さん)の老舗洋食屋「葵亭」で巻き起こる聖夜の大騒動を描く物語。「真夏のシンデレラ」に出演中の桜井ユキが、「葵亭」のソムリエール・竹本梅雨美役、月9初出演の井之脇海が、能天気で楽観的な「葵亭」の厨房アルバイト・細野一役で出演。バイプレーヤー・今井英二が、警察官・山田隆史役、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演した栗原英雄が、お店に常に騒動を巻き起こす「葵亭」のベテランギャルソン・蛇の目菊蔵を演じる。「葵亭」は創業当初から毎年欠かさずクリスマスの特別ディナーコースを提供しており、今年もクリスマスイブの予約は満席。朝から仕込み作業に追われる中、突然、店に見知らぬ男が侵入してきたことで、思わぬトラブルが発生。初代の頃から続いてきたクリスマスディナーが時生の代で途絶えてしまう危機に。どうにか開店させようと機転を利かせて行動する梅雨美、このまま店が開かなければいいのにと思ってしまう一、警部補・狩宮カレン(松本若菜)から、「葵亭」にしばらく居るように命じられる隆史――。物語が進むにつれて、「葵亭」で働く個性豊かな面々の過去も明らかとなっていく。今回発表された4名は、共に大沢さんとは今作が初共演。桜井さんは「小学生の頃、大沢さんの出演されていた『星の金貨』というドラマを見ていたのですが、子どもながらに“なんてすてきな男性なんだ”と衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。以降もさまざまなドラマや映画を拝見させていただいていますが、作品のキャラクターによって色も違えば、無骨さや、はかなさが同居している、とても深い魅力のあふれる方だと思っています。ですので、今回ご一緒させていただける事をとてもうれしく思います」と喜びを語る。また「特に大沢さんの声が好きなので、時生を演じる時にどんな声を聞けるのか楽しみです」(井之脇さん)、「ご一緒させて頂くシーンが多いので、大沢さんのお芝居からたくさん学び、盗めたらと思っています」(今井さん)、「いろいろ近くで学びたいと思っております」(栗原さん)とそれぞれコメントしている。「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」は10月9日より毎週月曜日21時~フジテレビにて放送(※初回30分拡大)。(シネマカフェ編集部)
2023年09月11日堺雅人が自衛隊の秘密組織・別班を演じる「VIVANT」の9話が9月10日に放送。ついに明かされた役所広司と二宮和也の出会いやテロ組織“テント”の創設に至る壮絶な過去に「役所さんの演技に号泣」や「ベキの過去がつらすぎてつらい」などの声が上がっている。「ドラゴン桜」や「半沢直樹」シリーズなどの人気ドラマで演出を担当してきた福澤克雄が脚本を務める本作は、テロ組織“テント”と別班の攻防と家族の物語。別班のメンバーでテントのリーダーの息子・乃木を堺雅人、テントのリーダー・ベキを役所広司、ベキの息子で乃木の弟・ノコルを二宮和也、別班の仲間・黒須を松坂桃李が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。テントが、テロや犯罪行為を他から請け負って得た収益で、バルカ国内の孤児たちを救っていたことが判明する。そんな中、ベキ(役所広司)はノコル(二宮和也)に、ノコルが運営する会社で乃木憂助(堺雅人)を働かせるようにと指示。ノコルは乃木に大幅なコストカットを命じる――というのが9話の展開。テントが地下資源であるフローライトを手に入れるため次々とバルカの土地を買い漁っていることを知った乃木は、テロの代わりに株による資金調達を提案する。別班の情報を使い、見事、目標金額の調達を成功させた乃木は幹部たちとの食事の席に招待され、ベキからテント結成の過去を教えられる。内紛状態だったバルカで諜報活動を行っていたベキ(林遣都)は、公安の司令官に裏切られ武装勢力に囚われ拷問にかけられる。息子の憂助は人身売買のために連れ去られ、妻の明美(高梨臨)も拷問の末、命を落としていた。その後、武装組織の一員だったバトラカ(林泰文)に命を救われたベキは、明美の遺言通り、憂助を探すことに。しかし憂助と同い年の日本人が死んだと知ったベキは、死人同然になる。そんな中、ベキはお腹を空かせて死んだ孤児の弟だった赤ちゃんのノコルを育てることになり、再び命の火を灯す。そして武装勢力から身を守るため村人を訓練し、テントを作り上げたのだった。そんなベキの壮絶な過去にSNSでは「ベキの過去がつらすぎてつらい」や「役所さんの演技に号泣」など同情の声が。またノコルとの出会いが明らかになった場面には「ノコルとの出会いに泣けた」や「後半、ベキやノコルとの出会いで、彼らに情が湧いてくる」などの声が上がっている。「ベキの過去と赤ちゃんノコルとの出会いやバトラカ、ピヨとのファミリー感をあれだけ回想で見せられたらもう完全に情がわく」といった声もあり、別班、公安、テントの三つ巴の攻防がどのような決着を見せるのか、最終回も見逃せない。【第10話あらすじ】死んだはずの別班員たちのリハビリの様子が映された映像が届き、乃木が別班を裏切っていなかったことが判明。実は別班のメンバーたちは全員、急所を外され日本で生きていた。事実を知って激昂するノコル。ベキの問いかけに「私は、別班の任務としてここに来ました」と答える乃木に、ベキは刀を抜き――。「VIVANT」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年09月11日SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2023年7月スタートのテレビドラマ『VIVANT』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。主人公・乃木憂助(堺雅人)が言う『美しき我が国』が内包する、非合法で暴力的組織の別班と、憂助の父・ノゴーン・ベキ(役所広司)率いるテロの請負組織テントが作り上げる子供たちのための清らかな楽園。かたや美しいものを守るために自らは汚れ、かたや汚れた社会から吸い上げた富で楽園を生む。互いの清濁が照らしあうそのさまは対称的だ。後半に入っても中だるみなどどこふく風で、話題性も視聴者の考察も熱を増す一方の『VIVANT』(TBS系日曜21時)。8話、ついに乃木は生き別れの父が率いる謎のテロ組織テントの本拠地にたどり着く。しかし、そこにたどり着くために彼が差し出したものはあまりにも大きかった。別班の同僚たちを裏切り、祖国を捨ててたどり着いた父のもとで虜囚として扱われる乃木だが、工作員として鍛え上げた能力が父との対話の道を開く。そこで乃木が見たのは、無差別にテロや暗殺を繰り返すテントという組織の、驚くべき実態と目的だった。ここまでに恐るべきは、そもそも主人公・乃木憂助の行動原理が分からない。その上多くの主要人物の正体もよく分からない。いまだ幾つかの伏線も回収されていない、これだけないない尽くしでありながら、圧倒的にこのドラマは分かりやすいのである。考察をしないでストーリーの流れに沿って楽しみたい視聴者も、繰り返し見て考察を楽しみたい視聴者も、それぞれのアプローチで十分に楽しめる作りになっている。8話もテントというテロ組織の暴力性と奇妙な潔癖さ、その二面性を描き出すのに、損益計算書や施設の経費といった数字と、工作員である乃木の突出した分析力を組み合わせて分かりやすく見せていた。米を横領する養護施設長に、『TEAM NACS』の音尾琢真を配するという、つくづく豪華な布陣だ。これぞ伝統のTBS日曜劇場が積み上げてきたノウハウといった趣きである。今回、指導者ノゴーン・ベキの右腕として寄り添う息子のノコル(二宮和也)が、本格的に登場して乃木と相対する。血の繋がらない息子と、突如現れた死んだはずの実の息子。二宮和也と堺雅人という、まさに今が円熟の俳優二人が、その複雑な距離感を隅々まで神経の行き届いた演技で表現している。DNA鑑定の結果を知り、鉄格子を挟んで向かい合い絶句する父と息子、それを心許なげな表情で凝視するノコルの場面は、冷たい水が溢れるような哀しい情感に満ちていた。主人公が追う敵の幹部が親であるというストーリー自体は定石とも言えるが、今作は、その父親であるノゴーン・ベキの複雑な潔癖さが印象に残る。オマージュとして共通項が指摘されている『スター・ウォーズトリロジー』はその最たる作品である。どんなに組織に役立つ人物でも、横領をはたらき私腹を肥やす者には非情な処分を下す。一方で情報漏洩という重大な裏切りを犯した者でも、そこに至るまでに組織への誠意が感じられるなら許す。乃木に対しても、同僚を裏切ってでも息子が会いに来た喜びよりも、息子が自分を用心深く欺きながらも根底では信念を貫いていることを評価しているかのようだ。遠い過去に母国から捨てられ、妻子を失った男は何を恨み、何を理想としているのか。それは残り少ない物語の中で、きっと明らかになるのだろう。常に不安定で見通しのきかないストーリーの中で、一つだけ、これは確かだと感じることがある。それは、乃木がジャミーン(ナンディン-エルデネ・ホンゴルズラ)と柚木薫(二階堂ふみ)に向ける温かな愛情だ。その愛情の帰結として、もう会わない覚悟とともに乃木が薫に自宅を託したのなら、それは大切な人たちが暮らすその場所を、自分が守るという強い願いではないかと思うのだ。乃木は、きっとぎりぎりの境界線の上でたった一人で戦っている、そう思いたい。次回は特番含めて怒濤の4時間弱の放送が決定している。滅多に見られない、エンターテイメントが生み出す祭りの熱狂を最後まで存分に楽しみ尽くしたいと思う。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなSNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2023年09月06日二宮和也が主演を務める映画『アナログ』の本編映像が公開された。『アナログ』はビートたけしによる同名小説が原作。二宮が演じる主人公の悟は、携帯電話を持たない謎めいた女性・みゆき(波瑠)と出会い、週に一度の約束でゆっくりと仲を深めていく。2人の恋愛を通じて、コロナ禍を経た今だからこそ実感する“会うこと”の大切さと、いつの時代も変わらない愛の原点である“大切な人にただ会える喜び”が描かれる。公開された映像は、息子・悟に、母・玲子(高橋惠子)が愛にあふれた激励を贈るシーン。入院している母を献身的にサポートし、自分以外を優先する癖がついている悟。そんな悟に、みゆきとの出会いという素晴らしい出来事があったことを知った玲子は、「悟、幸せになりな」と優しく、そして力強く伝える。普段通りに見舞いに訪れている悟は、おもむろに発せられた母の言葉に「また、何?」と照れ笑いするが、玲子は「人には自分だけの幸せのかたちがある。それを信じて貫きな」と、母として、人生の先輩として、まっすぐな言葉を重ねる。悟は、そんな愛にあふれた願いを受け取り、静かにうなずき、幸せになることを約束する。穏やかで何気ない場面だが、悟と母・玲子が過ごしてきた人生が垣間見えるような、行間を想像させる奥深いシーンに仕上がっている。撮影の合間は本当の親子のように仲良く談笑していたという二宮と高橋。そんな2人を見て、タカハタ秀太監督はこの親子には丁々発止のテンポのよい会話ではなく、リアルな会話で生まれる間(ま)があった方がいいと判断。微妙な間をあえて残すことで、相性の良さを存分に生かした自然な親子のやり取りが堪能できるシーンとなっている。二宮とは今回初共演にして親子役を演じた高橋だが、クランクアップした直後に「今朝会って、(二宮さんと)親子になって、本当の親子のようにやりとりして……。本当に不思議な仕事だな、と思いながらも、とてもいい時間を過ごせました」と、悟と玲子の絆を大切に演じた貴重な時間についてしみじみと振り返った。映画『アナログ』本編映像<作品情報>映画『アナログ』10月6日(金) 公開(c)2023「アナログ」製作委員会 (c)T.N GON Co., Ltd.関連リンク公式サイト:::
2023年09月05日堺雅人が自衛隊の秘密組織“別班”を演じる「VIVANT」の8話が9月3日に放送。二宮和也演じるノコルが披露した嫉妬や寂しさが入り混じった表情や演技に「見てる人全員味方につけた」「泣きました」など絶賛の声が上がっている。毎話予想外な展開が繰り広げられる本作は、別班に所属する主人公がテロ組織“テント”と対峙する物語。主人公の乃木を堺雅人、同じく別班に所属する黒須を松坂桃李、公安に所属し乃木をマークする野崎を阿部寛、乃木と恋愛関係になった薫を二階堂ふみ、乃木の父親でテントのリーダー・ベキを役所広司、テントの幹部としてベキを支えてきたノコルを二宮和也が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。乃木(堺雅人)たち別班はテントの会合に潜入し、ノコル(二宮和也)を捕らえる。しかし、乃木が別班の仲間を次々と狙撃するという裏切り行為を働き、黒須(松坂桃李)を除いた全員が死亡。乃木と黒須はテントに捕らえられる。その後、乃木は自分がテントのリーダーであるノゴーン・ベキ(役所広司)の息子だと主張し、DNA鑑定の結果実の子であると認められる――というのが8話の展開。実の子だと認められた乃木だが、黒須に銃を向け目の前で発砲したことや別班の仲間を射殺したため、相変わらず危険人物として牢屋に入れられていた。しかし乃木は手で持つだけで重さがわかるという特技を活かし、テントが支援する保護施設の不正を暴き、自分の部屋とノコルと同じ特別な白色のデールを手に入れる。そんなベキの対応や乃木の活躍を見ていたノコルの嫉妬や悔しさが滲み出る表情に、SNSでは「泣きたいほど嫉妬するけど泣かずに堪える様がもう。見てる人全員味方につけたわノコル様」や「血の繋がりはなくてもずっと本当の父親として慕ってきた父親の見たことない表情を目の当たりして嫉妬と寂しさで顔を歪めるノコル様に泣きました」など絶賛の声が上がっている。また仲間を裏切った事実に変わりはないにも関わらず、ベキが態度を変えた理由としては、ベキが乃木の特技を知ったことで、乃木が銃の残弾がないとわかった上で黒須に発砲したことに気が付いたからでは?などの推測の声も。乃木の本当の目的は一体なんなのか。別班の仲間は本当に命を落としたのか。次回以降も目が離せない。【第9話あらすじ】テントが、テロや犯罪行為を請け負って収益を得、その金でバルカ国内の孤児たちを救っていたことがわかる。そんな中、ベキ(役所広司)はノコル(二宮和也)に、ノコルが運営する会社で乃木(堺雅人)を働かせるようにと指示。ノコルは乃木にコストカットをするよう指示を出すが――。「VIVANT」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年09月04日9月10日(日)放送の「VIVANT」第9話の前に、「日曜劇場 VIVANT堺雅人&阿部寛&二宮豪華出演者が総出演! 緊急生放送 150分 SP」が放送されることが決定した。2時間半にわたって生放送で送る同番組には、堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李が生登場予定。さらに、現在もドラマ出演者からのキャスティングが進行中だという。ドラマ出演者による生トークや、ドラマの未公開シーンの特別公開、ディレクターズカット版のスペシャルダイジェストなど、一夜限りの特別企画が準備中。番組のMCは、情報バラエティ番組「ラヴィット!」でお馴染みの川島明(麒麟)と田村真子TBSアナウンサーが務める。「日曜劇場 VIVANT堺雅人&阿部寛&二宮豪華出演者が総出演! 緊急生放送 150 分 SP」は9月10日(日)19時~TBSにて生放送。「VIVANT」は毎週日曜日21時~TBSにて放送中。※第9話は9月10日21時30分~25分枠大放送(シネマカフェ編集部)
2023年09月03日元V6の岡田准一(42)が8月31日(日本時間9月1日)、アメリカ・ラスベガスで行われたブラジリアン柔術の「ワールドマスター柔術選手権」に出場。そこで岡田は世界11位という好成績を残し、ネットで話題となっている。岡田が出場したのは同大会のマスター3茶帯ライトフェザー級。1回戦を判定勝利で飾った岡田は、2回戦となる準々決勝でシード選手であるアンドリュー・スティーブ・シラフタ選手と対戦することに。試合中、アンドリュー選手を引き込んだ岡田はベリンボロで相手を転がし、バックを狙った。しかし、アンドリュー選手は引き込みからのスイープを決めるなどしてポイントを重ねていき、そしてクロスチョークを狙っていく。岡田は何度もディフェンスしていたものの、一本負けとなった。惜しくも準々決勝敗退となった岡田だが、世界ランク11位という結果を残すことに。そのためネットでは、健闘を称える声がこう上がっている。《準々決勝でも充分すごいです!世界大会ですから!お疲れ様さまでした》《ただただ岡田准一凄えな》《此処まで行くと俳優なのか武道家なのか聞きたくなった。信長も格好良かったしひらパー兄さんはいくつもの顔を持っている》《凄い!!本当にアイドルだったのか!?》事務所の後輩である二宮和也(40)も岡田へのメッセージであると明言していないものの、《いやいや、本当に凄い事を…。どっちも経験して更に高みへ 身体は大丈夫なのか?とにかくお疲れ様でした》と労う言葉をTwitter(現X)に綴っている。岡田の勇姿は、多くのひとの心に刻まれたようだ。
2023年09月01日俳優の二宮和也が主演を務める映画『アナログ』(10月6日公開)の本編映像が31日、公開された。同作はビートたけし初の書き下ろし恋愛小説の実写化作。手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟(二宮)は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆき(波瑠)と出会う。なぜか携帯を持っていないみゆきは「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」と言い、2人は毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。やがて思いを募らせた悟は、みゆきにプロポーズすることを決意するが、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなる。○■二宮・桐谷・浜野が大盛り上がり『アナログ』本編映像今回公開されたのは、焼き鳥屋でみゆきに思いを馳せる悟に、幼馴染で親友の高木(桐谷健太)と山下(浜野謙太)が茶化しつつも、激励を送るシーンの本編映像。このシーンの撮影は初日に行われ、初めて顔を揃えた3人だったが息はぴったり。それでも「昔からの幼馴染としてはまだ微妙にかみ合っていない」と感じたタカハタ秀太監督は、台本にない芝居に10分以上カメラを回し続けたそう。アドリブだらけの自由演技となったが、3人は終始楽しそうな様子で大盛り上がり。撮影の合間も談笑する姿が見られるようになった。タカハタ監督は悟と親友2人のシーンについて、「3人のバランスもとても良かったです。桐谷さんがなんとなく場を回していた感じもありつつ、それをのらりくらりかわす二宮さんと、ハイテンションで受けてくれる浜野さん。あの初日の撮影で、3人がそれぞれの役をしっかりつかんでくれたように思いますね。3人ともスキルが高い人たちなので、撮影を楽しんでくれていたと思います」とコメント。また、悟を演じた二宮も「どこまで本編で使われているのかどうか含めて楽しみですね(笑)。見る方たちがどういった印象を受けるのかというのは楽しみなところではあります」とアドリブシーンについて振り返っている。(C)2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.
2023年08月31日二宮和也、波瑠共演の『アナログ』より、本編映像が解禁された。ビートたけしによる原作小説を映画化した本作は、二宮和也演じる主人公の悟と、波瑠演じる携帯を持たない謎めいた女性・みゆきの、「会うこと」を大切にして育まれる恋愛を描く感動作。この度解禁された本編映像では、みゆきに想いを馳せる主人公・悟に、桐谷健太と浜野謙太演じる悟の親友2人が、茶化しつつも、激励を送る様子が捉えられている。このシーンの撮影は初日に行われた。3人は初めて顔を揃えたが、初日の撮影とは思えない程、息はぴったりだったという。一気に賑やかになった現場だったが、それでも「昔からの幼馴染としてはまだ微妙にかみ合っていない」と感じたタカハタ監督は、なんと台本にない余白の芝居に10分以上カメラを回し続けた。自由な演技でアドリブばかりとなったが、3人は終始楽しそうな様子で、笑い合いながら酒の席ならではの話題で大盛り上がり。これにより空気はさらに柔らかくほどけ、撮影の合間も談笑する姿が見られるようになったそうだ。監督は悟と親友2人のシーンについて、「3人のバランスもとても良かったです。桐谷さんがなんとなく場を回していた感じもありつつ、それをのらりくらりかわす二宮さんと、ハイテンションで受けてくれる浜野さん。あの初日の撮影で、3人がそれぞれの役をしっかりつかんでくれたように思いますね。3人ともスキルが高い人たちなので、撮影を楽しんでくれていたと思います」と、絶妙なバランスがあったからこそ、自然体な姿が撮影できたと語った。また悟を演じた二宮さんも、「どこまで本編で使われているのかどうか含めて楽しみですね(笑)。見る方たちがどういった印象を受けるのかというのは楽しみなところではあります」と、桐谷さん、浜野さんとのアドリブシーンについてふり返っている。同年代なら誰もが共感してしまうような、微笑ましい等身大の3人の友情にも注目してほしい。『アナログ』は10月6日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アナログ 2023年10月6日より全国にて公開©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.
2023年08月31日映画『アナログ』の本編映像が公開された。『アナログ』はビートたけしによる同名小説が原作。喫茶店「ピアノ」で出会った主人公・悟(二宮和也)と、携帯電話を持たない謎めいた女性・みゆき(波瑠)は、互いの連絡先を交換せずに週に一度、木曜日にピアノで会うという約束を交わす。2人でかけがえのない時間を積み重ね、悟はみゆきの素性を何も知らぬままプロポーズする事を決意するも、みゆきは突然姿を消してしまう――。公開された映像は、焼き鳥屋でみゆきに想いを馳せる悟に、幼馴染で親友の高木(桐谷健太)と山下(浜野謙太)が茶化しつつも激励を送るシーン。このシーンの撮影は初日に行われ、3人は初めて顔を揃えたのだが、初日の撮影とは思えない程、息はぴったり。一気に賑やかになった現場だったが、それでも「昔からの幼馴染としてはまだ微妙にかみ合っていない」と感じたタカハタ秀太監督は、なんと台本にない余白の芝居に10分以上カメラを回し続けた。自由演技でアドリブばかりとなったが、3人は終始楽しそうな様子で、ゲラゲラ笑い合いながら酒の席ならではの男同士の話題で大盛り上がり。これにより空気はさらに柔らかくほどけ、撮影の合間もナチュラルに談笑する姿が見られるようになった。監督は悟と親友2人のシーンについて、「3人のバランスもとても良かったです。桐谷さんがなんとなく場を回していた感じもありつつ、それをのらりくらりかわす二宮さんと、ハイテンションで受けてくれる浜野さん。あの初日の撮影で、3人がそれぞれの役をしっかりつかんでくれたように思いますね。3人ともスキルが高い人たちなので、撮影を楽しんでくれていたと思います」と、絶妙なバランスがあったからこそ、自然体な姿が撮影できたと語った。また二宮は、「どこまで本編で使われているのかどうか含めて楽しみですね(笑)。見る方たちがどういった印象を受けるのかというのは楽しみなところではあります」と、桐谷、浜野とのアドリブシーンについて振り返っている。映画『アナログ』本編映像<作品情報>映画『アナログ』10月6日(金) 公開(c)2023「アナログ」製作委員会 (c)T.N GON Co., Ltd.関連リンク公式サイト:::
2023年08月31日二宮和也、中谷美紀、大沢たかおがトリプル主演する、この秋スタートの月9ドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」。この度、福本莉子、小手伸也、加藤諒、大水洋介(ラバーガール)、丸山智己、梶原善が出演することが明らかになった。本作は、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブの1日を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。今回発表された6名は、中谷さん演じる報道キャスター・倉内桔梗の物語、通称“地方テレビ局編”に主に登場する。放送中の「トリリオンゲーム」に出演する福本さんが演じるのは、地方テレビ局・横浜テレビの新人記者である立葵査子。報道番組「日曜NEWS11」の顔である倉内を尊敬しているが、私生活を犠牲にして仕事一筋でやってきた生き方は古いと感じている。査子の父親は、老舗洋食屋のシェフ・立葵時生(大沢たかお)。男手ひとつで育ててくれた父に感謝しつつ、もっと自分の人生を楽しんでほしいと思っている。小手さんが、桔梗にとって唯一の入社同期で、記者時代から苦楽を共にしてきた盟友、「横浜テレビ」報道制作局長の折口康司を演じ、社長の命令と桔梗の間でてんやわんや。加藤さんが、「日曜NEWS11」のスタッフで、査子とは愚痴を吐き出す仲である前島洋平を演じる。中谷さんとの初共演について「ご一緒させて頂きうれしく思います」と話す福本さんは、「私が演じる立葵査子は、新人記者なので原稿の読み方などもしっかり練習して挑みたいと思っています」と意気込む。小手さんは「“逃亡編”、“レストラン編”、“地方テレビ局編”が、三者三様それぞれ違ったテイストで描かれつつ、そのどれもが豪華な主人公と共演者で彩られ、いっそ単体でも成立しそうなドラマが1つの結末に収束していくという、まさに“一粒で三度おいしい”珠玉のエンターテインメント作品です!」と視聴者へメッセージを寄せ、加藤さんは「僕たち“横浜テレビ”のメンバーにも注目していただけたらうれしいです。第1話から伏線が張り巡らされているみたいなので是非ご覧ください」と呼びかける。さらに、口がうまく八方美人な「横浜テレビ」デスク・黒種草二を大水さん、方針転換で翻弄していく「横浜テレビ」新社長・筒井賢人を丸山さん、桔梗の左遷に対し、怒りをあらわにしてくれる良き理解者、「横浜テレビ」のベテランカメラマン・国枝茂雄を梶原さんが務める。大水さんは「中谷さんが出演されている数々の作品を拝見してきたので、今回共演出来るのが楽しみで仕方ありません」と心境を明かし、丸山さんは「間違いなく見応えのある素晴らしいドラマになると思います!お楽しみに!」とコメント。梶原さんは「監督が鈴木(雅之)監督だっていうんで、“あ、もうこれで大丈夫だな”と思いましたね。鈴木監督と一緒にできるっていうのがまずうれしい材料の1つでした。その後、1日の物語を1クールかけて描くのかというのは台本を読んでいくうちに、“これは大変だな”と思いましたね。さらにそれぞれ違う物語が進んでいく、これは鈴木監督の腕次第(笑)!」とオファーを受けたときの感想を述べている。「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」は10月、毎週月曜日21時~フジテレビにて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2023年08月29日10月6日(金) 公開の映画『アナログ』の完成披露試写会&ブルーカーペットイベントが、8月28日(月) にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催。主演の二宮和也、ヒロインの波瑠をはじめ、桐谷健太、浜野謙太、藤原丈一郎(なにわ男子)、板谷由夏、タカハタ秀太監督が参加した。作中に登場する海をイメージした青色のカーペット上を歩いてフォトコールポイントに集結した面々。120人ものファンからの大歓声が響く中で主演の二宮は「本物ですよ?」とニヤリとしながら「今の時代だと変わった設定だと思うかもしれないけれど、奇をてらわない純粋な恋愛物語を観てほしい」と胸を張った。波瑠は「観客の皆さんとの距離が近くてビックリしています」と笑顔で、桐谷は「可愛い!」との歓声を受けて「可愛い、いただきました~!」とハイテンション。タカハタ監督は「二宮さん波瑠さん世代はもちろんのこと、もっと若い世代の方々、あるいは年配の方々にも幅広く観ていただきたい。大切な人と劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」と呼び掛けた。ブルーカーペットイベントを終えたキャスト&監督は劇場内に移動し、完成披露試写会の舞台挨拶に臨んだ。手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナー・水島悟を演じた二宮。そんな悟と、波瑠演じるみゆきが“毎週木曜日に会う約束をする”ストーリーの設定にちなんで「毎週習慣にしていること」を聞かれると、二宮は「僕はYouTubeに水曜と日曜に動画を上げているので、月曜日と金曜日がデッドラインだと思っています。決まったお仕事がなかったので、結果的にそのスケジュールで曜日を計るというか、毎週のリズムになりました」と答えた。二宮和也携帯を持たない謎めいた女性みゆきを演じた波瑠は、同じ質問に対して「自宅で小さな植物を育てていて、最近では伸びてきたツルを水コケに浸して根っこを生えさせることに挑戦しています。その根っこの状態を見るために一週間を計るという習慣になっている」と話すと、すかさず二宮は「アナログですね~!」と平和なエピソードにほっこりしていた。波瑠悟の小学生以来の友人・高木淳一を演じた桐谷は昼寝が習慣といい、可愛らしく「フワフワお昼寝」と命名。おなじく悟の小学生以来の友人・山下良雄を演じた浜野は「毎朝5時に起きて子供の弁当を作ることが習慣」とすっかりパパの顔。悟の大阪支社の後輩・島田紘也を演じた藤原はスライダー、シュート、チェンジアップと名付けた小さなフグを飼育しているそうで「毎週日曜日は水槽を洗う」と明かした。藤原が昨晩放送された『24時間テレビ』のパーソナリティをなにわ男子で務めていたことから、二宮は「昨日は?」と聞くと、藤原は「24時間喋っていたら疲れたので……昨日は休みました」と報告していた。浜野謙太みゆきの姉・香津美役の板谷は、体力作りのために縄跳びを始めたそうで「一日トータルで40分くらい飛ぶので、日常も飛んでいるような気分になります」と照れ笑い。タカハタ監督は「好きなラジオ番組をオンタイムで聴いています」と話した。板谷由夏印象的な撮影エピソードの話題になると、二宮は「広尾の普段使っているような道で撮影したのが印象的だった。東京だと撮影ができないというケースがあって郊外での撮影に出ていたので、東京でも撮れるのかと驚いた」と新鮮な面持ち。波瑠も「広尾の住宅街の中に、こんなに素敵なカフェがあることにびっくりしました。見慣れた景色過ぎて不思議でした」と都内ロケが思い出深い様子。桐谷は二宮&浜野の3人での会話場面を挙げて「15分くらいカメラを止めずアドリブでお芝居するというのを毎シーンやっていました。すべてを繋げたら『ゴッドファーザー』くらいの長さになるのではないかと思った。いつかディレクターズカット版を観たい。それくらい楽しい撮影だった」と充実した表情で撮影を振り返った。桐谷健太事務所の先輩である二宮と初共演した藤原は「二宮君は後輩と沢山共演経験があるので、距離の詰め方が上手い。撮影後にもわざわざ『今日もありがとう。明日もよろしく』と挨拶しに来てくれて優しかった」と人柄をリスペクト。しかしその優しさはどうやら見せかけのようで、藤原は「靴を履いて帰ろうとしたら、両足の靴紐が一つに結ばれていた。二宮君はそれを見るために挨拶に来た。パッと二宮君のことを見たらニヤニヤしながら『おつかれ』と言っていた」と二宮のイタズラにはめられたと訴えた。藤原丈一郎(なにわ男子)しかしこの現場を見ていたのは藤原と二宮だけ。ゆえに藤原が「絶対に二宮君の仕業!」と声を大にしても、当の二宮は「そんなことするわけないよぉ。俺じゃないよぉ。やってないのに怖いよぉ」と余裕の表情でのらりくらり。結果的に藤原は桐谷からも「自分でやっているのに忘れたんじゃないの?普通は靴を履く前に気づくはず」といじられる始末で、最後は藤原が「わかりました。先輩が言うのであれば僕のミスです。自分で両方の靴紐を結んだのかもしれない。……僕には味方がいない」などとションボリして、場内爆笑となった。最後に主演の二宮は「この映画は10月6日という季節感が重要で、肌寒くなってきた時期にじんわりと温めてくれるというか、そんなテイストがずっと続く心地のいい映画になっています。ちょっとだけ温めてくれる映画の性質をたくさんの皆さんに味わっていただきたいです」とアピールし、イベントは幕を閉じた。<作品情報>映画『アナログ』10月6日(金) 公開(c)2023「アナログ」製作委員会 (c)T.N GON Co., Ltd.関連リンク公式サイト:::
2023年08月29日映画『アナログ』(10月6日公開)の完成披露イベントが28日に都内で行われ、主演を務める二宮和也、波瑠、桐谷健太、浜野謙太、藤原丈一郎、板谷由夏、タカハタ秀太監督が登場した。同作はビートたけし初の書き下ろし恋愛小説の実写化作。手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟(二宮)は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆき(波瑠)と出会う。なぜか携帯を持っていないみゆきは「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」と言い、2人は毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。やがて思いを募らせた悟は、みゆきにプロポーズすることを決意するが、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなる。○■なにわ男子・藤原丈一郎、ペットはフグ3匹「僕は野球が好きなので…」イベントでは、悟とみゆきが「毎週木曜日に会う」ことにちなんで、「毎週、習慣にしていること」についてキャスト陣がトーク。「毎週日曜日に水槽を洗う」と答えた藤原は、「小さいフグを3匹飼っているんですよ。なので毎週日曜になったら、使った歯ブラシとかで水槽を洗ってます。SDGsです!」と笑顔を見せる。二宮から「昨日(日曜)はどうしたの?」と聞かれると、日本テレビ系『24時間テレビ』に出演していた藤原は「24時間ずっとしゃべっていたら疲れたので、お休みしました(笑)」と明かしていた。また、ペットのフグ3匹の名前を「僕は野球が好きなので“スライダー”“シュート”“チェンジアップ”っていう……」と告白した藤原。桐谷から「ほんまに!? 違いわかるの?」と聞かれると、「わかるんですよ! スライダーとシュートはちょっと模様が違うんですよ! チェンジアップは正直似ていてわからないです(笑)。チェンジアップは(名前が)長いので“チェ”って呼んでます」と話し、会場を盛り上げた。そんな藤原の独特なネーミングセンスを聞いた先輩・二宮は「変な後輩」とつぶやき、笑いを誘っていた。
2023年08月28日