オーストリア皇后エリザベートの数奇な運命をドラマティックに描いたミュージカル『エリザベート』。元宝塚歌劇団花組トップ娘役の蘭乃はなが、昨年の帝国劇場公演に続き、ダブルキャストでタイトルロールを演じる。3年連続で大役に挑む彼女に話を聞いた。ミュージカル「エリザベート」チケット情報宝塚歌劇で1996年に日本初演、2000年には東宝ミュージカルとしても開幕した屈指の人気作『エリザベート』。蘭乃は2014年の花組公演、キャストや舞台美術、衣装が一新された昨年の東宝版でエリザベートを演じた。「3年も続けて演じられて光栄です。東宝版はより人間のドロドロした感情が渦巻き、リアルですよね」。特に東宝版で印象的だと話すのが、宝塚版にはないコルフ島でのシーン。宮廷から逃れるように旅を続けたエリザベートが、自由に生きた父を想って歌う場面だ。「あのシーンは50歳ぐらいですが、最初の少女時代と同じく『パパみたいになりたい』と歌っているんです。根本的に変わっていない。彼女はずっと自分を認めることができなかったんです」とその心に寄り添う。昨年ダブルキャストということで先に自身の千秋楽を終え、翌日に公演最終日の大千秋楽を観劇したとき「彼女は“愛”を求めていたんだ」と改めて感じたという。「誰かへの愛ではなく自分への愛。“自分を愛せるか”というのは普遍的なテーマですよね。昨年小池(修一郎)先生が『“私だけに”というのを色濃く出したい』とおっしゃり、自我という部分を掘り下げていきました。それも私にとって欠かせないステップでしたが、新たに自分への愛というテーマも掘り下げたいです」と力を込める。昨年に続きトートを演じるのは城田優と井上芳雄。「普段は賑やかな城田さんはトートを演じると一瞬で静のエネルギーを放たれ、引きずり込まれそうになります。井上さんは普段は落ち着いているのに、トートになると激しく燃え盛る炎のようになって、私もそれに反発するから力強い演技になります」と、相手によって変化する面白さを実感している。またダブルキャストでエリザベートを演じるのは、日本初演で同役を演じた花總まり。「私の中では“レジェンド”。その花總さんだけでなく、なぜ私もエリザベート役に呼ばれたのか、考えれば考えるほどプレッシャーです(苦笑)。昨年はエリザベート自身と同じく自己否定というか、肉体的にも精神的にもせめぎ合いの中で演じていましたが、今は新たなテーマも見つかり、どうなるのか私自身楽しみです」。公演中はオフも役が抜けないという蘭乃。「この肉体を通してエリザベートの魂をお客様に味わっていただくことが、私のやるべきこと」と笑顔で言い切る彼女に期待したい。6月28日(火)から7月26日(火)まで東京・帝国劇場、8月6日(土)から9月4日(日)まで福岡・博多座、9月11日(日)から30日(金)まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、10月8日(土)から23日(日)まで愛知・中日劇場にて上演。チケットは順次発売。取材・文:小野寺亜紀
2016年06月20日ミュージカル俳優・井上芳雄が10日、都内で行われた舞台『エリザベート』博多座公演の取材会に出席した。同作はオーストリア=ハンガリー帝国の皇后・エリザベートの生涯を描いた、ウィーン・ミュージカル。日本では1996年より宝塚歌劇団によって上演、また2000年から東宝版として上演され続けている人気演目で、井上と城田は"死"の概念である黄泉の帝王・トートを演じる。井上は、9日に女優・知念里奈との結婚報道が出たばかり。公私順調な中、トートという役への向き合い方を問われると、「公私が出てしまっているので、自分が頑張らなきゃいけないなと思うのは、あまり自分たちの日常を透けて見えないようにすること」と苦笑しつつ答えた。井上は「トートという役は非日常で神秘的な役だから。もう僕なんか普段も隠しきれてないですが、劇場に入ってからはお客さんに夢を見ていただきたいし、その世界にひたっていただきたいので、切り替えですかね」と現在の気持ちを表現した。さらに井上は「私生活、実人生はあるんだけど、そこを舞台上では感じさせない。それはもう、じぶんの腕次第だと思うんですけど、あとは周りのみなさんに協力してもらって、その世界に入って、しっかり役割を果たしたい」と、意気込みを語った。舞台『エリザベート』は28日より東京・帝国劇場で初日をむかえ、8月6日より福岡・博多座、9月11日より大阪・梅田芸術劇場、10月8日より愛知・中日劇場と四都市での公演を予定している。
2016年06月10日7月9日公開の映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』のアフレコイベントが9日、東京・新宿のTOHOシネマズ新宿で行われ、日本語版吹替えを担当した藤原竜也が出席した。1996年に公開されて世界中でメガヒットを記録したローランド・エメリッヒ監督のSF超パニックムービー『インデペンデンス・デイ』。公開から20年が経った今年、再びエメリッヒ監督の手によって続編が製作され、キャスト陣も前作の主演であるウィル・スミス以外、ほとんどが登場。全世界を破壊し尽くすエイリアンにモリソンらが立ち向かう、というストーリーとなっている。この日登場した藤原竜也が、リアム・ヘムズワース扮する主人公のジェイク・モリソンの日本語版吹替えをを担当した。前作『インペンデンス・デイ』公開時は中学生だったという藤原。「全世界に愛されている作品に声として関わることができてうれしく思っています」と笑顔を見せ、「DVDで見させていただきましたが、20年経って映画製作の技術が進化してました。エイリアンとの戦闘シーンや迫力のある映像を使っていて、世代を問わず多くの方に支持されると思いますよ」とアピール。その藤原は、個人的に地球外生命体や宇宙などに興味があると明かして「昔から人より多く空を見て過ごしてました。空を見ながらUFOが見れないかと今も過ごしているんですが、実際には一度も見たことがありません。先日も川崎のコストコで恐ろしく銀色に光っている物体が上空に停止していたのを見たんですが…」と明かした宇宙のことには熱く語っていた藤原だったが、現実化している宇宙旅行の質問が飛ぶと「宇宙には魅力を感じていますが、自分は現実的な人間なので状況がしっかり整えば行ってみたいとは思います。これだけ話して申し訳ないのですが、行かないですね(笑)」と回答して笑いを誘った。また、共演したこともある井上芳雄が知念里奈と結婚することについて問われ、「全く知らないです。僕は電話番号も知らないので。結婚するんだ? おめでたいことなのでよろしくお伝え下さい。誰と結婚したの?」と報道陣に逆質問するなど、初耳の様子だった。
2016年06月09日俳優の山崎育三郎が、初の自叙伝『シラナイヨ』(7月16日発売 ワニブックス刊)を発売することが2日、わかった。価格は税抜き1,800円で、A5判の160ページ。山崎は『レ・ミゼラブル』マリウス役、『モーツァルト!』のモーツァルト役、『エリザベート』ルキーニ役など多くのミュージカル作品で人気を博し、現在はテレビ朝日系ドラマ『グッドパートナー 無敵の弁護士』(木曜21:00~)にも出演している。また、"三大ミュージカルプリンス"として、井上芳雄、浦井健治とともにユニット・StarSを結成、コンサートを行うだけでなく、バラエティ番組にも出演するなど幅広く活躍。私生活では2015年に女優・安倍なつみと結婚した。同書では、30歳という節目をむかえた山崎が、初めての記憶から人生の転機まで正直に語った、集大成の内容に。更に、山崎の地元の友人による暴露や、人生の成功の秘訣なども盛り込まれているという。山崎は、「初舞台から18年、30歳という節目に、このような形で本を出させて頂く事を感謝します」と喜びを語り、「ミュージカルの世界、映像、家族、仲間、介護、今まで話すことのなかった全てがここにあります」と自著の内容を明かす。さらに山崎は「葛藤し、挫折を繰り返した10代、夢を叶えるために走り抜けた20代。今の僕はこうして存在している。『受け入れ、歩き続けてきた。』この30年の想いを覗いてみてください」と、メッセージをおくった。ワニブックスでは、本の発売を記念して7月17日に「トークショー&握手会」を開催。楽天ブックスでの購入者より抽選で150名を招待する。
2016年06月02日「レ・ミゼラブル」のマリウスをはじめ名だたる作品に出演する“ミュージカル界のプリンス”にして、ドラマ「下町ロケット」の真野役で大きな注目を集めた俳優の山崎育三郎が、自身初の自叙伝「シラナイヨ」を発売することが分かった。2007年にオリジナル演出版ミュージカル「レ・ミゼラブル」のマリウス役に抜擢され、以来、甘く気品のある歌声と確かな演技力で多くの観客を魅了してきた山崎さん。出演作は、ミュージカルは「モーツァルト!」「ミス・サイゴン」など多数。「下町ロケット」でのブレイク以来、「お義父さんと呼ばせて」「悪党たちは千里を走る」「グッドパートナー無敵の弁護士」など、ドラマでも引っ張りだこ。井上芳雄、浦井健治と組むユニット「StarS」として出演する、福田雄一監督のミュージカルコメディドラマ「トライベッカ」がWOWOWにて現在放送中で、6月28日(火)からはミュージカル「エリザベート」にルイジ・ルキーニ役、12月8日(木)からは「プリシラ」に主人公のドラァグクィーン、ティック役として出演。バラエティーでのトークも評判で、ますます注目を集めている。彼が初めて打ち明けた、意外な過去や本音。大好きな自然の中で初めて見せた表情…。本書では、初めての記憶から人生の節目になった出来事まで全て赤裸々に語っており、どんなことがあろうとも前を向き、自分の手で切り開いては夢をつかんできた30歳の山崎さんの集大成ともいえる1冊に。また、山崎さんのことをよく知る地元の友人らによる秘密の暴露も!?ファンのみならず、“何かを成功させたい”と夢を持つ人たちにとっても興味深いエピソードが満載となっている。<山崎育三郎コメント>このたび、初めて自叙伝を出させていただくことになりました。初舞台から18年、30歳という節目に、このような形で本を出させていただくことを感謝します。ミュージカルの世界、映像、家族、仲間、介護、いままで話すことのなかった全てがここにあります。葛藤し、挫折を繰り返した10代、夢を叶えるために走り抜けた20代。いまの僕はこうして存在している。「受け入れ、歩き続けてきた」この30年の想いを覗いてみてください。「シラナイヨ」は7月16日(土)よりワニブックスにて発売。(text:cinemacafe.net)
2016年06月02日WOWOWで日本時間6月13日(月)に独占生中継する、アメリカ演劇界最高の栄誉「第70回トニー賞授賞式」。このほど、今年で3回目となる本番組でスペシャル・サポーターを務める井上芳雄が、ニューヨークに到着、盛り上がる現地からコメントを寄せた。毎年、豪華なゲストによる華麗なショーが展開し、まさに授賞式自体が“ブロードウェイショー”となるトニー賞。今年の司会は、ディズニー映画『イントゥ・ザ・ウッズ』などでも活躍するトニー賞受賞俳優のジェームズ・コーデン。米人気トークショー番組「ザ・レイト・レイト・ショー」では、アデルやジャスティン・ビーバーらとドライブしながらカラオケするコーナーなどが大人気で、大スターをも爆笑させる親しみやすいトーク術に期待が寄せられている。ノミネート作品としては、米国建国を描く「ハミルトン」がミュージカル部門・作品賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞ほか13部門16ノミネートと史上最多。演劇部門主演男優賞には、ガブリエル・バーン(「夜への長い旅路」)、ジェフ・ダニエルズ(「ブラックバード」)、フランク・ランジェラ (「ザ・ファーザー」)、ティム・ピゴット=スミス(「チャールズ3世」)、マーク・ストロング(「橋からの眺め」)がノミネート。演劇主演女優賞には、ジェシカ・ラング(「夜への長い旅路」)、ローリー・メトカーフ(「ミザリー」)、ルピタ・ニョンゴ(「エクリプスト」)、ソフィー・オコネド(「るつぼ」)、ミシェル・ウィリアムズ(「ブラックバード」)がノミネートされている。その授賞式を前に、現地へと向かった“日本ミュージカル界のプリンス”こと井上さん。「ニューヨークに到着しました!ご覧ください、トニー賞に向けて盛り上がるタイムズスクエアです。 時間の許す限り、観劇して回りますので、現地レポートをお楽しみに!」とコメントし、早速、観劇へ。ノミネーション作品の「ハミルトン」や「カラーパープル」を観劇する予定だという。今回、史上最多16ノミネートされている話題作「ハミルトン」の感想を含め、井上さんが体感した授賞式直前で盛り上がるブロードウェイの取材・レポートは、6月4日(土)「WOWOW無料放送の日」と「生中継!第70回トニー賞授賞式」の中で語られるという。「生中継!第70回トニー賞授賞式」は6月13日(月)8時~(同時通訳)、6月18日(土)19時~(字幕版)をWOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年05月31日●ライブエンタメを行う、劇場の存在意義『アナと雪の女王』『レ・ミゼラブル』などのミュージカル映画がヒットし、井上芳雄、山崎育三郎、浦井健治などのミュージカル俳優がTVドラマに出演。更に「2.5次元ミュージカル」の隆盛など、日本のミュージカル界は新たな動きを見せている。移り変わる時代の中で、100年以上の歴史を持ち、今なお第一線で多くの作品を上演する「帝国劇場」を支えるのは一体どのような考え方なのだろうか? 副支配人・竹本一輔氏と、東宝演劇部宣伝室長・洗秀樹氏に取材を行った。○『テニミュ』は大きなファクター――有楽町・日比谷エリアは、日生劇場、東京宝塚劇場などの大劇場が多いですが、良い効果はありますか?竹本規模が全然違うのですが、ニューヨークのブロードウェイ、ロンドンのウェスト・エンドのように、劇場が密集している方が、賑わいがでますよね。創業者の小林一三が、界隈の映画館をつくったのですが、この規模の大劇場が集積しているエリアは他にありません。競合している劇場と比べられることはありますが、意識はしないです。私たちは大衆娯楽を提供する場所でありつづけるべきだと思っています。――現在2.5次元ミュージカルなどの上演が盛んですが、ミュージカルシーンが活性化しているように感じますか?竹本ミュージカル『テニスの王子様』は大きなファクターだと思います。『テニミュ』出身の若い方が今、うちの舞台にも出ています。若いタレントを志す方が、TV・映画のほかに「舞台に出たい」「舞台で役者になりたい」と思えるようになっていけばいいなと思いますね。洗現在、帝劇に出ることについて、ある種「オリンピック出場」と近いイメージを持っていただけていると思います。我々は日本一の劇場で日本一の公演をお届けしているというプライドは常に持ちながらやっています。○ライブエンタメに関わる人間として――劇場運営において、観客から意見をすいあげることはありますか?竹本一人ひとりのお客様にどこまでコミットできるかと考えると、限界は存在します。だから、その瞬間のサービスに最善をつくすしかないんですよね。役者さんも、調子が悪い時にお客さんに気づかれるのはプロの仕事ではなく、そのときの状態でベストをつくすのがすべてだと思います。表方も裏方も全員、劇場の中に立ってお客様をむかえる者であるという気持ちでないと、簡単にチープになってしまいます。毎日同じことをやっている中で、漫然とルーティン・ワークにしないのは、一期一会と考えているからです。――劇場に関わる方全員がライブという意識を持っていると。竹本そうしないと、劇場の存在理由がありません。お客様は劇場にライブを求めてくる。そこにどこまで真剣に取り組むかがすべてだと思っています。今の時代だから、評判は瞬時に伝わります。ライブエンタメに関わる人間にとって、その時々の瞬間のお客様の感想を、聞かないふり・見ないふりで済ますという選択肢は、ないと思います。●何かを生み出す場としての劇場○ただ芝居を流す小屋ではない――観客も含めて、劇場から発信されるものがとても重要になってくるんですね。竹本劇場から発せられる情報が、色々なものへ影響を及ぼすような場でなければいけないなと思います。ここでほかのアイディアや、次に観たい何かが生まれる。そういったライブエンタメの場が、これからはもっと大事になってくるのではないでしょうか。ただ芝居を流す小屋ではなく、何かを生み出す場でないと。私達のように川上から川下まで全部やっていくことで、すべてのセクションが情報を共有できるのは良いことだと思います。洗それは思いますね。「違う業界でこんなことやっていたよ」「こんなことできないかな」と、突拍子もない意見が出てきて、その場では実現しなくても、あとから「この前言っていたこと、今できるんじゃない?」などと、ポロッとうまくいくこともあります。――おふたりも仲良さそうな雰囲気が伝わってきます。竹本そういうのは超えていますね(笑)。洗「みんなで成功させよう」という空気は強いです。それは、成功しなかったときの悔しさを知っているから。「けっこう空席あるな」「評判があんまり良くない」と聞くと、宣伝の打ち出し方が悪かったのだと落ち込んでしまいます。新しいチャレンジをしていれば、成功しない時も当然あります。そういったときに、「次はこうしよう」という意見を交わしやすいですね。そして、成功体験も自分で振り出しに戻していかないといけません。成功体験をリセットして、お客様のご期待を上回るものを提供し続けないと。――時代の空気もつかまないと……。洗大事ですね。同じ演目を宣伝する場合も、20年前と今だと全然違います。TVと新聞がメディアとして大きな力を持っていた時代と、今のSNSの時代とでは手法も違いますし、人の感覚も違ってきていると思います。――『レ・ミゼラブル』のフラッシュモブ映像も面白い宣伝でした。洗それも「役者を集めるのが困難だ」とか「時間がない」とか議論にはなったのですが、結果的にはお客様に面白がっていただけたのかなと。あの時に『レ・ミゼラブル』で行ったのが良かったのだと思います。一度ウケたからと別の作品で行っても、二番煎じではサプライズをお届けすることは出来ません。○成功と失敗の繰り返し――そういった試みを続けてきたからこそ、100年の歴史があるのでしょうか。竹本同じように、のたうち回っていたと思うんですよ。失敗と成功の繰り返しです。けっこう狭い所帯なので、いがみあっていてもしょうがないし、目の前にあることを考えないと、先も何もなくなってしまいます。――そういった歴史は共有されているんですか?竹本40年前を知っているプロデューサーたちがまだいて、私たちに情報を残してくれているのはありがたいですね。私たちは会社員なので定年がありますが、「死ぬまでやる」と考えているクリエイティブの方たちの思考や取り組み方は、普通では学べません。――どういった思考なのでしょうか。竹本「できないと思っていることをやる」ということだと思うんです。往々にして、「そんなことはできない」と言ってしまうのですが「できないというな、まずやってみろ」と返されます(笑)。失敗を咎める社風ではないのもありがたいですね。あとはもう、各々が他人事にしない。すべて自分ごとにして、各自徹底的にプロ意識を持つことが、劇場を支えているのだと思います。
2016年05月02日タレントの井上晴美(41)が16日、自身のブログを更新し、熊本地震で自宅が全壊したことを明かした。井上は、4年前から家族と熊本で生活。地震後、避難勧告のため近所の友人宅の庭でテント生活を送っていたが、この日、「自宅へ行く」というタイトルでブログを更新し、「だめだった全壊です」と報告した。その後、「お腹すく子どもたち」というタイトルで更新したブログでは、「もう食料がなく機嫌が悪くなりケンカが多くなってきてる泣き叫ぶ子どもたち…」と子供たちの様子を明かし、「無力だ」と吐露。さらに、「配給なし」というタイトルでも更新し、「まだこない行ってみたけどなにもなかった」と報告し、「いつになれば何か食べれるかな」と厳しい状況を訴えた。
2016年04月16日毎週月~金曜朝8時からTBS系で放送の「白熱ライブ ビビット」での特集枠「密着 ビビット」の4月11日(月)放送回に、ミュージカル俳優の井上芳雄が登場する。大学在学中の2000年にミュージカル「エリザベート」でデビューした井上さん。主にミュージカルを中心に活動しており、近年では今年2月より放送していたドラマ「わたしを離さないで」の出演や、来年2月には渋谷・Bunkamura シアターコクーンにて、「シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ 2017」の上演が決定したばかり。今回、番組では一緒に暮らす“相棒”や中学時代からの親友、そして井上さんを慕う後輩の俳優・浦井健治、山崎育三郎も登場し、井上さんの素顔に迫っていく。また、自称“ミュージカル・マニア”だという井上さん。当番組MCの真矢ミキには並々ならぬ思いが…。熱すぎるミュージカルトークはファンならずとも必見!「白熱ライブ ビビット」は4月11日(月)8時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年04月11日今ノリにノっている劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)の最新作が、2017年2月、渋谷・Bunkamura シアターコクーンにて、「シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ 2017」として上演されることが決定。主演には井上芳雄、ヒロインには小池栄子が出演することも明らかになった。今年に入り、「第23回読売演劇大賞」最優秀作品賞及び優秀演出家賞を受賞、さらに「第66回芸術選奨」文部科学大臣賞を受賞し大注目を集めるKERAさんが、作・演出を手掛ける新作舞台。KERAさんは、「劇団ナイロン100度」の主宰であり、サブカルチャーから文芸作品まで幅広く作・演出。音楽、美術、演出と独特なセンスで華やか且つ新感覚でこれまで挑戦的な作品を多く産み出してきた。“ナンセンスコメディの旗手”とも言われ、会話のトーンやズレによって、笑いや独特な空気感を生み出す緻密な演出が特徴で、演劇界でもキャストの技量が要求される演出として知られている。主演には、“ミュージカル界のプリンス”として「モーツァルト!」「ハムレット」など多数のミュージカルで主演を務め、近年は蜷川幸雄、串田和美、栗山民也などとも組み、ミュージカル以外の演劇作品でも確かな演技力で評価を得る井上さんが好演し、ヒロインには、KERA上演台本・演出の「グッドバイ」でヒロインを演じ、「第23回読売演劇大賞」最優秀女優賞を受賞したばかりの小池さんが出演する。今回の決定にキャストの2人はこう語る。初めてKERA作品に出演することになる井上さんは、「KERAさんに『何か一緒にできれば』と仰って頂き、一見接点がなさそうな僕に興味を持って下さった事に、半信半疑というか嬉しい驚きでした。今、自分の中で“ミュージカル”と “ストレートプレイ”の垣根がどんどん無くなって来ています。その決定打として『こいつ本当に芝居をやりたいんだな』と思って頂ける作品になればと思います」と抱負を語り、共演の小池さんについては「自分を高めて今がある本物、恐いくらい演技力のある女優さん、という印象です。胸を借りるくらいの気持ちでご一緒したいと思います」と期待を寄せている。一方の小池さんも、「『グッドバイ』に続き大好きなKERAさんの演出を受けられる事、しかも初めてのシアターコクーン、そしてお相手は才能溢れる王子様、井上芳雄さん。今から興奮で鼻血が止まりません (笑)アドレナリン出まくりです。いつも通り『やれるべき事を全力でやる』のみ」とコメントし、公演を心待ちにしている様子だ。さらにKERAさんは、2人のキャスティングについて、「もう何年も前に井上芳雄くんにオファーしました。ストレートプレイだということ以外にはまったく、何一つ、共演者すら誰ひとりとして決まっていないにも拘わらず、彼は快諾してくれました。僕はそういう俳優さんが大好きです。ミュージカル界のプリンスと称されてきた井上くんですが、しかし、一方で非常に生活感を感じます。僕にとってはそこが魅力的」と井上さんとのタッグを熱望していたと話し、小池さんについては、「昨年秋の『グッドバイ』で強烈なキャラクターを演じてもらいました。あの役は、書いた僕が言うのもなんですが、意外性に富んだ当たり役だったと思います。今回はもっとずっと複雑な女性を演じてもらうことになるでしょう。難役をあてがいたくなるのは抜群に上手いからです」と絶賛している。タイトルもストーリーも未発表でその多くがベールに包まれたままの本作は、公演を来年2月、チケット発売は11月を予定しているとのこと。KERAさんとは初タッグの井上さんと黄金タッグの小池さん、この3人が組むことでまた新たに演劇界を賑わせることは間違いなしのようだ。今後明かされる共演者など作品の全貌に期待していて。(cinemacafe.net)
2016年04月08日ミュージカル俳優の井上芳雄が、劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)の新作舞台に主演することが8日、わかった。公演は2017年2月、Bunkamuraシアターコクーンにて上演予定で、ヒロインは女優の小池栄子が務める。井上は"ミュージカル界のプリンス"と呼ばれ、数々のミュージカルに主演、近年はドラマやストレートプレイ、バラエティ番組での活躍も増えている。"ナンセンスコメディの旗手"と言われるKERAは、劇団ナイロン100℃の主宰を務め、数々の賞を受賞しており、"プリンス"井上とは異色の組み合わせと言える。井上は「一見接点がなさそうな僕に興味を持ってくださった事に、半信半疑というかうれしい驚きでした」と心境を語った。また、ミュージカル俳優ながらさまざまな作品に出ることについては、「今、自分の中で"ミュージカル"と"ストレートプレイ"の垣根がどんどん無くなって来ています。その決定打として『こいつ本当に芝居をやりたいんだな』と思っていただける作品になればと思います」と、舞台への思いを明かした。ヒロインの小池は、2015年にKREAとタッグを組んだ舞台『グッドバイ』で第23回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞、作品自体も最優秀作品賞に輝くなど、既に大きな結果を残した組み合わせ。小池は「『グッドバイ』に続き大好きなKERAさんの演出を受けられる事、しかも初めてのシアターコクーン、そしてお相手は才能あふれる王子様、井上芳雄さん。今から興奮で鼻血が止まりません(笑)」と気合を語った。脚本・演出を務めるKERAは「もう何年も前に井上芳雄くんにオファーしました。ストレートプレイだということ以外にはまったく、何一つ、共演者すら誰ひとりとして決まっていないにも拘わらず、彼は快諾してくれました」と経緯について語った。更に、『グッドバイ』から続けてのタッグとなる小池について「今回はもっとずっと複雑な女性を演じてもらうことになるでしょう。難役をあてがいたくなるのは抜群にうまいからです」と期待を寄せた。
2016年04月08日堤真一、寺島しのぶ、井上芳雄、浦井健治らの華も実力も兼ね備えた俳優陣たちが出演する舞台『アルカディア』が4月6日(水)、Bunkamuraシアターコクーンにて開幕する。舞台『アルカディア』チケット情報物語は、英国の貴族の屋敷を舞台に、「19世紀初頭」と「現代」のふたつの時代が、時には交互に、時には複雑に交錯し合いながら進行する。一見何の関連もなさそうなふたつの世界が、「ある謎の追究」を巡り、時空の隔たりを感じさせないほど絶妙にリンクし合いながら躍動する。そんな名作戯曲に挑戦する出演者から最終通し稽古後のコメントが到着。堤真一膨大な台詞の多くは、哲学的であったり数学的な言葉なので、高尚で重苦しい文芸作品のように思われがちです。ところが、実はそういう学術的な言葉は本筋ではなく、軽やかでユーモラスに、登場人物たちの恋愛熱や研究への情熱が 200 年の時空を駆け巡ります。学術的な話が多いので、確かに台詞を喋る役者は大変(笑)。でも、そこで描かれている人間たちの姿をハッキリとお見せできれば、お客様により一層楽しんでいただけるはず。まずはその「人間ドラマ」に集中したいと思っています。寺島しのぶここに登場する人物は皆、研究なり恋愛なり、一つのことに「熱」を傾けている人たちです。私が演じる「ハンナ」も、19世紀の詩人バイロンの研究にエネルギーを燃やしていて、研究以外には全く無頓着。でも自分の研究への愛と情熱は誰にも負けない。そんな「熱」が伝えられれば、素晴らしい舞台になると思っています。栗山さんが、「これは愛の話」と仰っていたように、劇中には色々な形の愛があり、ハンナもその中で成長していきます。劇中に生まれる変化を演じられるのは、とても楽しいことですね。井上芳雄ストッパードの伝説的な作品で、それを栗山民也さんの演出で、堤真一さん、寺島しのぶさんをはじめとする憧れの役者さんたちとご一緒できる!それだけで、台本を読む前に即答で出演を決めました。栗山さんの舵取りで、皆さんと一緒に掘り下げて行った稽古は、謎解きの面白さと演劇の喜びに溢れた現場でした。間違いなく、「日本最高峰のメンバーが集結した舞台」と言っても過言ではないです!ぜひ多くの方々に観に来ていただきたいですね。浦井健治稽古初日の本読み後、思わずため息をつきながら、机に突っ伏してしまったんです(笑)。学術的な台詞が多いし、意味もよくわからないし……。それが、立ち稽古が進むにつれ、どんどん見えてくる景色も広がって、この戯曲の凄さや面白さを発見する毎日でした。栗山さんや皆さんとご一緒できる現場は、僕にはかけがえのない時間。そこから生まれる「熱」をお客様に感じていただけたら嬉しいですね。4月30日(土)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演後、5月4日(水・祝)より森ノ宮ピロティホール(大阪府)へと舞台を移す。
2016年04月06日舞台『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』や映画『恋におちたシェイクスピア』の脚本で知られるトム・ストッパード。彼の最高傑作と称される『アルカディア』がついに日本で初上演される。演出に栗山民也、キャストに堤真一、寺島しのぶ、浦井健治など豪華なカンパニーで構成されたこの作品。なかでも、キーマンとなるセプティマス役を演じる井上芳雄は「これは日本最高峰の舞台と言っても過言じゃない」とすでに強い手応えを感じている。舞台『アルカディア』チケット情報舞台となっているのはイギリスの豪壮な屋敷。物語は、そのひと部屋で“ある謎の追求”をめぐり、19世紀と現代が交錯する二重構造となっている。「セットは同じで、登場する人物だけが違うというのが、どのようにお客さんに見えるのか、興味がありますね」と井上。「しかも、ときには200年の時代を超えて、それぞれの人物が同じ空間に現れる。お互い直接会話を交わすわけではないけれど、同じノートを見ながら、同じテーマの話をするんです。ノートに限らず、その部屋で200年もの間、多くの人がいろんな会話をしてきたんだなと思うと、すごくロマンがありますよね」稽古場では19世紀組と現代組に分かれて稽古をすることがほとんど。でも、ここにもそれぞれのカラーが出ているそうだ。「19世紀組はストイックですね。当時は階級社会なので、その階級の中での登場人物の立ち位置や発言がとても重要になってくる。そのため、セリフの一つひとつに気を遣って繊細に表現しています。一方、現代組はライトな雰囲気。しかも、堤さんも、寺島さんも、演出家が求めるその先の表現を求めてお芝居をされているので、どんどんいろんなアイデアが生まれてくるんです。たまにやり過ぎて芝居が崩壊することもありますが(笑)、それも含めて楽しい稽古場になってます」また、作品の内容について、「難解で、最初はよく理解できないところが多かった」と井上は笑う。しかし今は、共演者や演出家の栗山たちと意見を重ね、「その作業が謎解きみたいで面白い」そうだ。「テーマは“熱”なんですよね。そこで生きている人たちの情熱や愛情、それに愛欲などが描かれている。それって、どの時代でも誰しもが持っているものだと思うんです。ですから、時代を超えてもあふれだす人間の壮大なエネルギーを舞台上で表現できたらなと思ってます」公演は4月6日(水)から30日(土)東京・シアターコクーン、5月4日(水・祝)から8日(日)大阪・森ノ宮ピロティホールにて。取材・文:倉田モトキ
2016年03月25日井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎という、名だたる大舞台で次々と主演を務めているミュージカル界のプリンス3人によるユニットStarS。2013年春にメジャーデビュー&コンサートツアーを開催、そのわずか半年後には日本武道館公演を成功させ話題となった。その後は、イベントなどに出演することはありつつも、それぞれが俳優業をまい進し、StarSとしての目立った活動はなかった彼らが、久々に本格始動する。4月より、WOWOWのレギュラー番組の放送が決定。『勇者ヨシヒコ』シリーズを筆頭に、人気コメディドラマを多数手がける福田雄一を脚本・演出に迎え、オリジナルミュージカルコメディ『トライベッカ』をスタートさせる。StarSの3人と福田が、その意気込みを語った。3人が語るのは、彼らのホームであるミュージカルへの愛と、福田への信頼だ。「僕たち、ミュージカルをさらにたくさんの人に知って欲しい、広がって欲しいという気持ちでStarSをやってきました。今回WOWOWで番組をやらせていただけることになった時、福田さんにお願いすれば、“面白くて、しかもミュージカルの魅力を活かしたもの”が出来るんじゃないかと思ったんです」と井上。山崎も「ミュージカルファンの方だけでなく、僕らのことを知らない方にも“この人たち面白いね、ミュージカルの人たちなんだ”って思ってもらうきっかけになればいいなと思います。そんな面白いものを引き出してくれるのは、福田さんしかいないと思います」と話す。その思いを受け取った福田も「僕はミュージカルをエンターテインメントの帝王だと思ってます。ミュージカルはこんなに面白いよというのを伝えることを、StarSと一緒に布教活動のように頑張っていきたいです」と意気込む。具体的な番組内容としては「StarSなので、当然ながら“歌”が最大の武器で、それを使わなければならない。なおかつコメディであるということで、クレイジーキャッツのようなものをやりたい。オフィスコントだったり、ミュージカルパロディだったり。3人の素顔は、普段は舞台上でのカッコいい感じと、だいぶ差がある。そのオモシロなところを伝えるのは、僕の役目なんじゃないかと!」と話した。今回、フィールドを舞台から映像へと広げ、さらにオリジナルレギュラー番組制作という驚きの展開を発表したStarS。今後の彼らの目指す道はどうなっているのだろう。「StarSはそれぞれが役者の道を歩んでいて、刺激を受けながら切磋琢磨し、アドバイスもし合えるいい仲間関係が出来ています。各々がしっかりと自分のことをやればいいし、それがまた3人で集まったときに、こんな面白いことが出来ますよという、“大人なユニット”になっていけたら素敵ですね」と浦井。その言葉どおり、現クールでは3人それぞれが連続ドラマに出演するなど、個々人が活躍の幅を広げている。これからもプリンス3人は、我々の予想を超える羽ばたきを見せてくれそうだ。『トライベッカ』はWOWOWプライムにて4月より、月1回・全6回放送予定。
2016年02月09日ミュージカルや演劇を中心に活躍している俳優、井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎によるユニット「StarS」が人気クリエイター・福田雄一とタッグを組み、ミュージカルコメディに挑戦することが8日、明らかになった。今回、脚本・演出を手がける福田をして"エンターテインメントの帝王"と言わしめるミュージカル。そのミュージカルでトップスターとして活躍する3人だが、実は今までStarSとしての音楽活動以外で共演がないという。はたして3人そろってのミュージカルコメディーでどのような化学反応が起こるのか? それぞれの魅力を大いに引き出し、歌&ダンスあり、笑いあり、涙あり? の福田節がさく裂する極上のコメディーになることは間違いない。ミュージカルファンだけでなく、誰もが楽しめる懐かしくて新しい番組に期待したい。ミュージカルコメディ『トライベッカ』は4月放送予定。
2016年02月09日綾瀬はるかが主演を務めるTBSにて現在放送中のドラマ「わたしを離さないで」。この度、第4話から登場する立花浩介役に、ミュージカル俳優の井上芳雄が出演することが明らかとなった。世間から隔離された施設・陽光学苑で「良質な」教育を与えられて育てられてきた恭子(綾瀬はるか)、友彦(三浦春馬)、美和(水川あさみ)。子どもらしい生活、教育を享受し「普通の子ども」であったはずの彼らはある日、生まれながらにある氏名を与えられた「特別な子ども」であると教えられ、自分たちの「本当の運命」を知らされる…。本作は、イギリスで100万部を超えるベストセラーとなったカズオ・イシグロの衝撃作を世界で初めてドラマ化したもの。2010年にはキャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ主演で映画化され、2014年には多部未華子主演により舞台化もされた。1月15日の初回の放送では、主人公の恭子たちが“他人に自らの臓器を提供するために創り出された存在”ということが明らかになった第1話。自分たちに課せられた過酷な使命を知った彼らだが、しかし、自分たちの運命のすべてを知らされないままに成長、やがて生まれ育った陽光学苑を卒業していく。生活の場を「コテージ」と呼ばれる一軒家での共同生活に移し、自分たちと同じく“提供者”となる先輩住人たちと暮らすことになった恭子、友彦、美和は学苑では教えられなかった自分たちの進むべき道を知ることになる――。今回明らかとなった井上さん演じる立花浩介は、2月5日放送の第4話から、恭子たちが「コテージ」にやってくるそのコテージのリーダー的人物。カップルとなった友彦と美和の行動や、美和の言動に振り回され、次第にコテージで孤独を深めていく恭子たちのいびつな三角関係を察し、浩介の存在が3人の関係に新たな波紋を生み出していくという新たな展開を見せていく重要な役どころだ。現役大学生ながらミュージカル「エリザベート」でデビューして以来、舞台・ミュージカルを中心に活躍し、“ミュージカル界のプリンス”と呼ばれ、その存在感を示している井上さんは、「普段は舞台をやっていることが多く、長い期間ドラマに出られる機会が少ないので、一部分だけでも参加させていただけるというお話をいただいたときはうれしかったですね。ただ面白いだけの話ではなく、『これが自分だったら』と考えたときに、そこからの日常が変わってしまうぐらい力のある作品です」と語り、「そんな作品を連続ドラマでやるのはすごく意義があることだと思うので、僕が演じる浩介という役を通して、見てくださっている方々が何かを考えるきっかけになれば嬉しいです」とファンにメッセージを贈った。また、同じくコテージの住人として、白羽ゆり、阿部進之介、川村陽介、松岡恵望子、そしてコテージの管理人として梶原善が出演することも決定した。第1話から衝撃な内容の本作。日本のドラマ界を牽引するこの実力派俳優に加え、ミュージカル界のプリンスがドラマではどういった演技をみせてくれるのか、さらなる話題を集めそう。「わたしを離さないで」は毎週金曜日22時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2016年01月21日女優・井上真央と声優初挑戦となる鈴木亮平を迎え、ロングセラーを誇る児童文学をフル3DCGアニメーション映画化する『ルドルフとイッパイアッテナ』。この度、井上さんと鈴木さんの声が吹き込まれた2匹が登場する特報が公式サイトにて解禁された。大好きな飼い主と突然離ればなれになってしまった黒猫のルドルフ。迷い込んだ長距離トラックで辿り着いた先は、大都会・東京。そこで出会ったのは、街で最も恐れられている大きなボス猫・イッパイアッテナ。ルドルフは故郷へ帰ることもできずイッパイアッテナと共にノラ猫として生きていくことに。しかし、イッパイアッテナには思いもよらない秘密があった…。原作は、1987年初刊発行以来、28年のロングセラーを誇る“日本一有名なノラ猫”シリーズの「ルドルフとイッパイアッテナ」。第4巻までの累計発行部数は100万部を超え、NHKの「テレビ絵本」でも放送されるなど国民的な人気を誇る不朽の名作が、超大型フル3DCGアニメーション映画となって登場。ひょんなことから飼い主のもとを離れ思いがけず東京にやって来てしまった小さな黒猫・ルドルフを演じるのは、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主演を務めた国民的女優の井上さん。みんなから一目おかれる巨漢のトラ猫、イッパイアッテナ役には、「天皇の料理番」『俺物語!!』と幅広い役を演じ分ける鈴木さんがキャスティングされた。今回公開された特報では、フルCGで表現された猫たちが、躍動感あふれ生き生きとした表情で駆け巡る映像が盛り込まれている。また、井上さんと鈴木さんが2匹の猫を演じた台詞も初解禁!井上さんは声優が2度目とは思えないほど、元気いっぱいで可愛らしい黒猫・ルドルフを見事に熱演。鈴木さんは大きな体のボス猫・イッパイアッテナを、声優初挑戦とは思えないほど圧巻の演技力で魅せ、低い声を巧みに使い分け、イッパイアッテナの持つ強さと優しさを表現している。モフモフした毛なみ一本一本にまでこだわり鮮明に作成された映像と、実力派俳優たちの演技力に、作品への期待が高まる映像に仕上がっている。『ルドルフとイッパイアッテナ』は2016年8月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月22日今夏には超人気ミュージカル『エリザベート』のトート役を3か月間、井上芳雄とのWキャストで務め上げた城田優。スケール感のある恵まれた容姿とそれに見合う努力や経験が、まだ20代にして彼を、日本を代表する舞台俳優へと成長させた。その城田が30歳を迎えて踏む初の舞台が、岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット・地球ゴージャスの最新作『The Love Bugs』。私たちの身近に存在する、虫たちの小さな世界を描く。“孤高のスター”というキャラクターを与えられ、未知のワールドに挑む城田に話を聞いた。地球ゴージャス チケット情報作・演出を手掛ける岸谷とは映像の仕事で過去に共演しており、当時から熱いラブコールがあったという。「初めて共演したときからすごく気にかけてくださり、褒めてもいただいて。イベントでちょっとご一緒したことのある寺脇さん含め、とても素敵な先輩です。地球ゴージャスには、その時々の出演者さんたちの武器である要素を最大限に活かして物語に組み込み、素敵に作り上げている“エンターテインメントショー”という印象がありました」今回、岸谷からは「優には全部やってもらう」と言われているのだとか。「そのひと言が引っかかっていて、怖くてしょうがない。チビりそうです(笑)。ミュージカルの全部というのは歌、踊り、芝居に加え、殺陣は必ずあるだろうし、もしかしたらフライングとか?(笑)そして役的に僕が一番強い感じに振舞う必要があると思うので……不安です!(苦笑)」確かに、虫を演じる上での“全部”となると、容易に想像がつかないが……。「もちろん演じている体(テイ)としては虫だし大事な部分なんですけど、実際に演じるのは人間ということになれば、あまり虫というところにこだわりを持つ必要は、僕はない気がしていて。とらわれすぎると、二本足で立っている矛盾とかが目に付いて、粗探しのようになってしまう可能性もある。大事なのは見た目とかが虫である前に、その種族のドラマを僕たちが演じることなのかなと思っています」また、「これまでの舞台は翻訳ものが大半だったので、僕がやること前提で書かれて、僕自身が多少なりとも反映されている役は初めて。再演をほぼしない地球ゴージャスで、ご縁で集まったキャストたちと1回しかできない経験を30歳のアタマでできるのは、すごい幸せなことだと思います」とも語る。岸谷&寺脇のほか、蘭寿とむ、大原櫻子らゴージャスなメンバーの中で魅せる城田の“全部”、そして“今”に注目したい。地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14 『The Love Bugs』 は1月9日(土)から2月24日(水)まで東京・赤坂ACTシアター、3月1日(火)から3日(木)まで名古屋・愛知県芸術劇場、3月11日(金)から13日(日)まで福岡・福岡サンパレス、3月19日(土)から29日(火)まで大阪・フェスティバルホールにて。取材・文/武田吏都
2015年12月04日WOWOWの連続ドラマW『海に降る』の完成披露4K試写会が6日、都内で行われ、キャストの有村架純、井上芳雄、板谷由夏、時任三郎と山本剛義監督が出席した。10日にスタートする本作は、朱野帰子の同名小説を実写化したヒューマンドラマ。有人潜水調査船「しんかい6500」の女性パイロット・天谷深雪(有村)は、亡き父が話した"深海の宇宙"を追い求めて奮闘する――というストーリーで、ドラマは毎週土曜22時から放送する(第1話無料放送)。本作が連続ドラマ初主演となった有村は、「とにかくたくましくて、男気があって、格好良いなと素直に思わせてくれる役でした」と役どころを振り返ってにっこり。撮影は、舞台となるJAMSTEC(海洋研究開発機構)の全面協力を経て行われ、「毎日必死で、主演っぽいことは出来なかったけど、とにかく良い作品にしようという気持ちで走り切った。ハードで大変だったけど、本当に面白いドラマになったと胸を張って言いたい」と力強くアピールした。また、男性陣が多い撮影の中、"憧れの女優"板谷との共演を楽しみにしていたという有村は、「板谷さんがいるだけでホッとして、自然と演技も変わりました。私は大好きです!」と天真爛漫な笑顔で公開告白し、板谷は、「告白されちゃった……! ありがとう~」と大照れ。一方、亡き父を演じた時任は、回想シーンのみの出演だったため、"大人"になった有村を前に、「深雪~! 大きくなったなぁ。こんなに美しい女性に育つとは思ってなかったよ」と感激して観客の笑いを誘っていた。
2015年10月07日有人潜水調査船「しんかい6500」の日本人初となる女性パイロットが神秘的な深海の世界に身を投じていくWOWOWの土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 海に降る」の完成披露4K試写会が6日(火)、都内で行われ、連続ドラマ初主演を果たした主演の有村架純をはじめ、井上芳雄、板谷由夏、時任三郎、山本剛義監督が登壇。その最先端の映像美を熱くPRした。有村さん演じる天谷深雪は、亡き父・厚志(時任)の遺志を受け継いで組織の中で奮闘、深海の謎に命をかける女性パイロットだ。連続ドラマ初主演について有村さんは、「自分としては毎日が必死で主演っぽいことは何もできなかったですが、とにかくいい作品にしようという気持ちだけを持って、最後まで走り抜けることができました」と感無量で語った。その深雪の父で、自身もパイロット兼研究者だったが、志半ばで病死してしまう天谷厚志役の時任さんは役柄の感想について聞かれ、「難しかったです。最初から死んでいるので(笑)」と回想シーンのみの出演の苦労を告白。「だから、できるだけ彼女の記憶に残っている象徴的な父親像を演じられればと思い、頑張りました」と演じる上での工夫を明かした。大人になった“深雪”とは「現場で一度挨拶をした」だけだったそうで、成長した“深雪”を目の当たりにした時任さんは、「深雪―!大きくなったなあ!こんなに美しい女性に育つとは思っていなかったよ……すいません(笑)!」と父・厚志モードで久々の再会に感激!有村さんも「一緒にお芝居できなかったことが残念です」とはにかんだ。イベント終盤には、日本ドラマでは初となるHDR(ハイダナイミックレンジ)という最先端の映像技術で撮影された映像の一部も上映。明るさの幅が拡大する技術によって鮮明な表現が可能になった最新の映像を観た有村さんは、「現場で自分の目で見た、そのままが映っている気がしました。くっきりとした映像になっていてびっくりですね」と驚いていた。山本監督は、「20年前にハイビジョンが登場した時、ハッ!と息を飲みましたが、まだこんな映像があるんだなと、その息を吐き出しました(笑)。それくらい衝撃的でした。今後間違いなくドラマの表現の幅が広がります。そして、現場で映像が収録できなければ意味がないので、現場での力も試されていくと思います」と新技術の登場に期待感を示した。すでに1話を観て「本当に面白いドラマになっていたので、胸を張っておすすめしたい」と感想を抱いたという有村さんは、「撮影はハードで大変でしたが、皆で作り上げました。この先起こっていく人間ドラマを観てほしいですが、物語の舞台となっているJAMSTEC(海洋研究開発機構)という機関のことも知ってほしいです。気に入っていただけたら、広めてください」と最後に熱くPRした。なお、舞台あいさつ後には日本のドラマで初めてHDRで制作された第1話が日本で初めてお披露目された。放送はフルハイビジョン放送の予定。土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 海に降る」は、10月10日(土)放送スタート。(text:cinemacafe.net)
2015年10月06日『ウエスト・サイド・ストーリー』の作詞や『Into the Woods』などで知られるミュージカル界の巨匠スティーブン・ソンドハイムによる『パッション』が10月16日(金)より東京・新国立劇場で開幕する。井上芳雄、和音美桜、シルビア・グラブ、福井貴一ら実力派をキャストに迎え、愛し、愛されることの本質を問いかける本作の稽古場に足を運んだ。ミュージカル『パッション』チケット情報本作は“愛の情熱”を意味するイタリア映画『パッション・ダモーレ』をミュージカル化したもの。恋人・クララとの愛に燃える兵士ジョルジオは赴任先で出会った病弱なフォスカから執拗で熱烈な愛をぶつけられる。当初はフォスカを冷たくあしらっていたのだが、やがて……。取材したこの日は、終盤にかけての各シーンの稽古が行われていた。一つひとつのやり取りの中で、ジョルジオの心がクララを想いつつも、命の残り火のわずかなフォスカへと、どうしようもなく揺れ動き、傾いていくさまが見て取れる。まずはミラノ駅でのクララとジョルジオのやり取り。満面の笑みでジョルジオを迎えたクララだが、彼は長期休暇をわずか4日で切り上げることを告げる。そこにフォスカの影を感じるクララ。決して愛が醒めたわけではないのに、ふたりの間には確実に、以前にはなかった溝が横たわり、互いへ向けられる愛の言葉はすれ違い、噛みあわない。井上が演出の宮田慶子と幾度も話し合っていたのがジョルジオの感情の揺れのさじ加減。クララを愛してもいるし、フォスカから離れられない気持ちもある――。宮田からはジョルジオの「わかんないんだ!」というセリフに触れ「本音で悩んでいるからこそ苦しく、哀しい」とアドバイス。続いてクリスマスパーティでジョルジオ、フォスカ、そして彼女の従兄でジョルジオにとっては上官であるリッチ大佐らが集うシーン。ジョルジオの異動の通知、クララからの手紙、クララとジョルジオのある決断、嘆き、感情の爆発――運命の歯車が一気に動き出す。ここで改めて感じさせられるのがソンドハイムによる楽曲の難易度の高さだ。リズム、音程いずれをとっても、人気ミュージカルらしからぬ、そう簡単には口ずさめそうにない曲が続くが、それでも井上をはじめ、キャスト陣は力強い歌声で感情を紡いでいく。何より、この難解さ、複雑さこそが、決してひと筋縄ではいかない入り組んだ彼らの“愛”を表しているようにも感じられる。絶望の淵でほとばしる激情、別離の哀しみの中からも伝わってくる温かみ、命が尽きようとするか弱さの中からなぜか感じられる炎のように強い愛情。それぞれが難しくも熱い愛の情熱を歌い上げていた。公演は10月16日(金)から11月8日(日)まで新国立劇場にて上演。チケットは一部日程の追加席を発売中。また。各公演当日の午前10時より新国立劇場ボックスオフィス窓口にてZ席を販売する。取材・文・撮影:黒豆直樹
2015年10月06日今年の8月8日に、お笑いコンビNON STYLEの井上裕介さんがTwitterでつぶやいた「貧乳って言葉嫌い。小さくても貧しくなんかないもん。」という言葉。フォロワーから女性のおっぱいについて尋ねられた際に飛び出したもので、これに多くのネットユーザーが反応。特に女性からは“抱いて”“カッコよすぎ!”など、称賛の声が相次いだ。「“貧乳”という言葉が好きじゃないんですよ。サイズが小さいだけなのに、貧しいという表現を使うのっておかしいでしょう。サイズの話をするなら“大きい”“小さい”を使えばいい。だから、僕は巨乳って言葉も嫌いなんです。なんだか人間のおっぱいじゃなくて、“バケモノ感”を感じませんか?男も“巨根”って言われるのは嫌なはず。それに、僕は胸が大きい人とも小さい人とも関係を持ちましたけど、どんな相手でも、おっぱいに関して言えば満足したことしかありませんよ。貧しい胸なんて存在しないです」でも、自分の胸に自信がなかったり、コンプレックスを持っている女性は少なくないですが…?「胸って所詮、アピールポイントのひとつですから。もしコンプレックスがあるのなら、ほかの長所を押し出せばいいんです。きれいな脚とか、くびれのあるボディラインとか、何かしらいいところがありますから。でもね、勘違いしている人が多いと思うんですけど、男から見て嬉しいおっぱいというのは、感度がいいことなんですよ。サイズや乳首の色を気にする前に、感度を気にしてください!確かに、おっぱいが大きい女性が好きという男性は多いかもしれませんが、僕からすると、大きな胸のマグロより、小さな胸のファンタジスタのほうがいいですから」では“貧乳”“巨乳”に代わる呼び名をつけるとすると?「“小美乳”“大美乳”か、“美乳(S)”“美乳(L)”で。シンプルにサイズを表せばいいんです」◇いのうえ・ゆうすけNON STYLEとして2000年にデビュー。ブサイク&ナルシストなキャラとして人気に。『日めくりまいにち、ポジティヴ!』(ワニブックス)が発売中。※『anan』2015年9月16日号より。文・重信 綾
2015年09月09日「ウエスト・サイド・ストーリー」の作詞や「Into the Woods」で知られるミュージカル界の巨匠スティーブン・ソンドハイムが手がけ、トニー賞4部門を受賞した傑作『パッション』の製作発表会見が9月2日に新国立劇場にて開催された。日本初演となる今回、出演の井上芳雄をはじめ、和音美桜、シルビア・グラブ、福井貴一、音楽監督の島健、演出の宮田慶子が出席し、意気込みと手応えを語った。ミュージカル『パッション』チケット情報イタリア映画「パッション・ダモーレ」を元にした本作。19世紀のイタリアを舞台に兵士ジョルジオと美しい恋人クララ、ジョルジオに恋い焦がれる病弱な女性フォスカの3人のめくるめく重厚な愛の物語が展開する。オリジナルの映画版を鑑賞したという宮田は、ヒロインなのに美しくないフォスカ像や女の執念を描いた恐ろしい物語に「衝撃的でした」と感想を漏らす。ミュージカル版の楽曲についても「ソンドハイムならではの難しさがある」と語るが、それでも「時折、身も心もとろける美しいメロディがあり、そこにハマりました。とにかくテーマは愛!恋愛をしないと言われる若者たちにぜひ見てほしい」と熱く語った。ソンドハイム作品初挑戦となる島は「誰でも口ずさめるメロディはほとんどない」とその難しさに言及するが「一見、怖いけれどロマンチックな物語を見事に表している」と難解さの奥にある魅力を語る。井上は「ミュージカル俳優を志して上京して、大学時代はこの新国立劇場でチケットもぎりのバイトをしてました」と明かし、ミュージカルに主演という形で“凱旋”を果たすことに「故郷に錦を飾る気持ちです」と感慨深げ。ジョルジオは、ふたりの女性に言い寄られる魅力的な男ということで「色香」を自らのテーマに掲げ「オープニングからセクシーです」と笑みを浮かべていた。キャスト陣からもソンドハイムの楽曲の難解さに対するコメントが続出する。井上は「何回聴いても入ってこない!」と嘆き節。3作目のソンドハイム作品出演となるシルビアも「『Into the Woods』の時は毎晩、うなされましたし、今回もすでにうなされてます」と苦笑するが「愛し、愛されることは複雑で大変だけど、素晴らしいことだと伝えたい」と語り、和音も「難しい楽曲に立ち向かい、歌いこなすことで表現できることがきっとある」と闘志を燃やす。前日には初めての本読みが行われており、その内容に「感動した」と語る福井は「やる方は難しいですが、聴く方は素晴らしいですよ。感じてもらえるミュージカルになると思います」とこの先、1か月半の稽古を経ての完成作に自信をのぞかせた。ミュージカル『パッション』は東京・新国立劇場 中劇場にて10月16日(金)より開幕。前売りは一部を除き完売しているが、9月6日(日)午前10時より追加公演のチケットを発売。取材・文・撮影:黒豆直樹
2015年09月04日若手女優・有村架純が連続ドラマ初主演を務める「連続ドラマW 海に降る」。この度、有村さんの脇を固める豪華キャストとして板谷由夏、時任三郎、原田知世らの出演が決定した。朱野帰子が執筆した同名小説をドラマ化した本作。海洋科学に関する研究機関、JAMSTEC(海洋研究開発機構)を舞台に、有人潜水調査船「しんかい6500(6K)」の運航チームに所属する天谷深雪(有村架純)は、6Kのパイロットになることを夢見ていた。父・厚志(時任三郎)もパイロット兼研究者だったが、志半ばで病死。深雪は、幼少期に父が話してくれた“深海の宇宙”を探索することを目標に、パイロット候補生として日々業務にいそしむ。そんなある日、深雪は6Kに搭乗するチャンスをつかむ。潜航直前、深雪は父のロッカーの中から1本のテープを見つける。そこに記録されていたのは、未知なる巨大な物体や深海に取り残されたパイロットたちの恐怖の映像であった。そこには父の最期の姿も映っていた。美しき深海とは程遠い、衝撃的な映像を目にした深雪は、激しい恐怖に襲われる。果たして彼女は、暗黒の深海から無事に帰還できるのか――。JAMSTECの全面協力を得て、2014年に完成25周年を迎えた有人潜水調査船「しんかい6500」を始めとした潜水船、研究船で撮影を行ない、リアルな深海世界、海洋科学技術の最先端を圧倒的なリアリティで描く本作。日本人初となる女性パイロットの天谷深雪を演じるのは、『ビリギャル』や「ようこそわが家へ」(フジテレビ)の有村さん。深雪をサポートしながら共に深海の謎に挑む地質学研究者、高峰浩二役の井上芳雄が好演する。今回発表された追加キャストには、JAMSTECの元パイロット兼研究者であり深雪の父・天谷厚志役に時任三郎、深雪の母・天谷直子役にWOWOWドラマ初出演の原田知世。そのほか、JAMSTECチームには、新理事長・石堂将司役に遠藤憲一、JAMSTECの広報戦略室長・正田眞美子役に板谷由夏、民間から来た技術センター長・陣内公彦役に竹中直人、JAMSTEC理事・皆川彰平役に平泉成、深雪の所属する有人潜水調査船「しんかい6500(6K)」運航チームの司令・多岐隆司役に西岡徳馬、潜航長・神尾宏役に筒井道隆、整備長・近藤恒哉役に高橋和也ら演技派俳優が集結している。以下、キャストコメント■板谷由夏(正田眞美子役)台本を開き、その世界に引き込まれ、ジェームス・キャメロン監督の映画『アビス』を思い出し、小学一年生の長男の本棚から海の図鑑をひっぱり出して「しんかい6500」を眺め、未知の世界に思いを馳せました。有村架純さん演じる深雪を、支えたいと思います。観てくださる方々がワクワクするような作品になりますように。私も楽しみです。■時任三郎(天谷厚志役)深海の有人探査をテーマとした話は、とても興味深い内容でした。実際に「しんかい6500」を見学させていただいたり、パイロットの方や関係者の方々のお話を伺ったりするうちに、とても夢のある仕事だと感じました。理想と現実の狭間で苦悩する登場者達の中で、天谷厚志はひたすら夢を追い続ける人物です。その夢を追う純粋さやひたむきさを表現出来ればと思っています。■原田知世(天谷直子役)私が演じる天谷深雪の母「天谷直子」はしなやかな心を持った女性です。 パイロットを目指し、時に挫けそうになりながらもひたむきに夢を追いかけてく深雪を、しっかりと受け止め、どんな時も温かく見守っていく母の姿が印象的でした。 深海の宇宙を追い求めた夫、厚志にとってそうであったように、深雪にとっても、 直子は帰る場所であり、灯台のような存在です。■遠藤憲一(石堂将司役)脚本を読んでワクワクしました。石堂は最後まで見ないと本意が分からない深さのある人物です。その深さの表現に四苦八苦しています。海洋研究者たちの葛藤や深海の魅力など、今までにないスケール感で描かれており、見ごたえのある連続ドラマです。キャスト、スタッフの熱い思いが画面いっぱいにほとばしっています。スリル満点の社会派ドラマであり、深く染み入る人間ドラマになっていますので楽しみにして下さい。土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 海に降る」は10月よりWOWOWにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年07月21日昭和の人気人形劇を初めて舞台化する『漂流劇 ひょっこりひょうたん島』が12月、井上芳雄、安蘭けいの出演で上演される。原作は1964年から69年の5年間、NHK人形劇シリーズとして放送され、個性的な登場人物、奇想天外な物語で人気を博した大ヒット作。故井上ひさしが脚本に携わったことでも知られている。舞台版の脚本は宮沢章夫と山本健介が書き下ろし。演出と美術を串田和美が手がける。ギャングのマシンガン・ダンディ役に井上芳雄、こどもたちを率いるサンデー先生役に安蘭けい。そのほか、山下リオ(博士役)、小松和重(テケ役)、山田真歩(プリン役)、内田紳一郎(ダンプ役)、小松政夫(トラヒゲ役)、白石加代子(ドン・ガバチョ役)らが出演する。公演決定にあたり串田は「『ひょっこりひょうたん島』はひょっこり現れて、ひょっこり消えていったような気がする。それがみんなの心に残っている。観なかった人たちの心にも。まだ生まれていなかった人たちの心にも。それは気づかぬうちにそっと、しかし、したたかに成長しているような気もする。再会するのが楽しみな、成長する記憶のような舞台をつくってみたい。それは飛びっきり楽しく、飛びっきり贅沢な芝居の姿になるだろう」とコメントを寄せている。公演は12月15日(火)から28日(月)、2016年2月3日(水)から11日(木・祝)まで、東京・渋谷のBunkamura シアターコクーンにて。12月公演のチケット一般発売は9月26日(土)より。
2015年07月08日井上芳雄が、1994年にトニー賞を受賞したミュージカル『パッション』で、ソンドハイム作品に初めて挑む。演じるのは19世紀イタリアの軍人で、美しい人妻クララ(和音美桜)と、自分を執拗に追いかける醜いフォスカ(シルビア・グラブ)との間で揺れるジョルジオ役。「『オペラ座の怪人』の男女逆バージョンで、僕がクリスティーヌだと思っていただけると分かりやすいかと」と解説する井上。ジョルジオは、ふたりの対照的な女性との出会いを通じて、本当の愛とは何かを探っていく。新国立劇場演劇『パッション』チケット情報「僕はふたりから同時に愛されたことも、しつこく追いかけられたことも、もちろん人妻と恋に落ちたこともないですから(笑)、経験としては全くない役。ただ、愛をダメ出しに置き換えると分かる気がするんですよ。演出家以外の方にダメ出しをされると、本当に僕のことを思って言ってくれているのか、何かほかに目的があるのかを考えたりする。それの愛情版というか、その人の愛が相手を向いているのか、それとも愛している自分自身を向いているのかを見極めるお話だと思います」その見極めの末、ジョルジオはある決断を下すわけだが、井上は「それが正解というわけではなく、僕たちは不確かな愛の定義のなかで生きているということ」とも。そうしたひと筋縄ではいかない人間の機微を描かせたら、ミュージカル界でソンドハイムの右に出る者はいない。「彼の楽曲で音が予想と違うところにいくのは、人生そのものを表しているからじゃないかな」と分析する井上にとっても、ソンドハイム作品はいつか挑戦してみたい憧れの存在だった。「クロウト受けするというか、業界内人気の高さを以前から感じていました(笑)。ミュージカル俳優の方のアルバムにもよく入っているので、僕も20代中盤くらいからコンサートでは歌ってたんですが、手応えは全くなくて。こういう歌です!ってひと言でいえないようなものすごく深い内容なので、自分にはまだまだ表現しきれないと思ったんです。今回とてもいいタイミングでお話をいただいたので、僕もそろそろソンドハイムを歌っていいぐらいになってきていると信じて挑みたいですね」そんなソンドハイムが男女の愛を真っ向から取り上げた作品だけに、セクシーなシーンも大きな見どころとなりそう。「僕も和音さんもシルビアも、普段から色気ムンムンってタイプではないと思うんですけど(笑)、女優さんはひとたびメイクをしてドレスを着るとものすごく変わるんですよね。チラシ撮影の時もおふたりともとても素敵で、女優って怖いなと(笑)。僕も舞台では、おふたりに負けないぐらい変化できたらいいですね。“セクシー”は、僕の今年のテーマでもありますから!」公演は10月16日(金)から11月8日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演。チケットの一般前売りは8月1日(土)10時より。なお、11月6日(金)の【ぴあスペシャルデー】ではスペシャルカーテンコールが付く。取材・文:町田麻子
2015年07月07日『ビリギャル』が大ヒット中の有村架純が連続ドラマ初主演を務める「連続ドラマW海に降る」。このほど、ミュージカル界のトップスター・井上芳雄が、有村さん演じるヒロインと深海の謎に挑む地質学者役でWOWOWのドラマに初出演することが決定!自身の誕生日の本日7月6日(月)、ファン約2,000人の前で発表した。朱野帰子による同名小説をドラマ化した本作の舞台は、海洋科学に関する研究機関、JAMSTEC(海洋研究開発機構)。先日発表されたとおり、有村さん演じるヒロイン・天谷深雪が、潜水調査船「しんかい6500」の日本人初となる女性パイロットとして、成長する姿を描く。本日誕生日を迎えた井上さんは、現在出演しているミュージカル「エリザベート」のファンクラブ貸切公演にて、本作への出演を報告。これまでに、映画初出演の『宇宙兄弟』で小栗旬のよきライバル役を演じ、ディズニーアニメ『プレーンズ』で声優初挑戦を果たすなど、映像作品にも活躍の場を広げてきたが、連続ドラマWへの出演は初。今回井上さんが演じるのは、ヒロイン・深雪をサポートしながら共に深海の謎に挑む地質学者である、高峰浩二。「深海という馴染みのなかった世界でしたが、物語に触れるに従って、どんどん興味が沸いてきました。 まだ分からないことも多く、それゆえに限りない可能性が広がっている海の底は、もの凄く魅力的でロマンがあります。そんな中、僕の演じる高峰は偏屈と言われながらも、信念をもって研究を進めていく。その彼に恥ずかしくない姿勢で、僕もこの作品に向かい合いたいです」と深海の魅力と、自身の役どころについて熱く語ってみせた。また、「WOWOWでは、トニー賞のサポーターやディズニーコンサート、舞台中継、『僕らのミュージカルソング』といろんなことをやらせてもらっていますが、遂にドラマにも出演させてもらいます!ありがたいことです。素敵なキャスト、スタッフの皆さんとの現場は刺激に溢れていて、幸せです。ご期待下さい!」と、集まったファンに、充実した日々に対する感謝の気持ちを報告。“日本ミュージカル界のプリンス”の新たな一歩に、帝国劇場に集まった約2,000人のファン達からも喜びの声があがった。JAMSTECの全面協力を得て、有人潜水調査船「しんかい6500」を始めとした潜水船・研究船で撮影を行ない、神秘的かつ驚異的な、前代未聞の深海の映像美を実現した本作。神秘的な深海の世界に挑む、海洋ロマンあふれるヒューマンドラマに挑戦する井上さんの姿を楽しみにしていて。連続ドラマW「海に降る」は、10月よりWOWOWにて放送。井上芳雄がホストを務めるWOWOWオリジナルのミュージカル・ソング コンサート「僕らのミュージカル・ソング」は8月29日(土)20:30より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年07月06日花總まり、蘭乃はな、城田優、井上芳雄らが出演するミュージカル『エリザベート』が今週末、東京・帝国劇場にて開幕する。6月9日、同劇場にて初日を目前に控えたキャストが意気込みを語った。チケット情報はこちら舞台は19世紀末のウィーン、若き皇帝フランツ・ヨーゼフに嫁いだ美貌の皇妃エリザベートが主人公。しかし自由を愛する彼女にとって宮廷の暮らしは苦痛でしかない。そんなエリザベートを黄泉の帝王トート(死)も密かに愛し続けていた。その愛はハプスブルク王朝を破滅へと導いていく…。1992年にウィーンで生まれた本作は、日本では1996年に宝塚雪組が初演。その後2000年には男女混合キャストで上演する“東宝版”と呼ばれるプロダクションが誕生、宝塚版・東宝版ともにコンスタントに上演され続けている大人気ミュージカルだ。今回はキャストに加え、演出・舞台美術、衣裳も一新され新しい『エリザベート』の誕生に大きな期待が寄せられている。タイトルロールをWキャストで演じるのは、1996年の宝塚版初演で同役を演じたオリジナルキャストである花總と、2014年の宝塚花組公演で同役を演じこれが宝塚退団後初ミュージカル出演となる蘭乃。「改めてエリザベートという役は本当に難しい役だなと痛感しています。宝塚版と東宝版では思った以上に違いがあります。新たにエリザベート役に挑戦するという気持ちでやっています」と花總。蘭乃は男優との共演が初めてとなるが「(実際の男性は)身体の大きさや厚みも違いますし、エネルギーがすごい。その中できちんと立っていられるように頑張っています」と話していた。エリザベートと相対するトート役は城田と井上が演じ、またエリザベート暗殺犯ルキーニ役も山崎育三郎、尾上松也というフレッシュな顔ぶれになった。「スタッフ、キャストを一新して、新しい僕たちの『エリザベート』を作ろうと意気込んで稽古してきた。それを皆さんに観てもらえるのを楽しみにしています」と井上が話せば、山崎も「僕らの世代の新しい『エリザベート』が完成しました。新たな伝説を作りたい」と意気込む。また、高校時代からの親友という城田と尾上は「まさかこういう形で共演するとは思わなかった。でも僕はミュージカルに出演する時は、必ず優に相談してるんです。今回も優がやるならという気持ちでやらせてもらいました」(尾上)、「僕自身、5年ぶりにトート役に挑戦する中で、育三郎や松也がいてくれることは非常に心強い」(城田)と話すなど、同世代の団結力をアピールしていた。公演は6月11日(木)に開幕するプレビュー公演を経て、6月13日(土)から8月26日(水)まで同劇場にて。
2015年06月09日宝塚歌劇団を先月に退団した柚希礼音が、6月8日(8:00~)にWOWOWが中継する米演劇賞「トニー賞」授賞式の中継特番に、退団後初のテレビ出演を果たすことが5日、分かった。柚希は、トニー賞最多受賞の演出家、ハロルド・プリンスの新作『プリンス・オブ・ブロードウェイ』に、唯一の日本人キャストとして出演することが決まっており、そうした中で、同番組への出演が決定した。柚希は、ラミン・カリムルーなど、ブロードウェイで活躍するキャストの中で、10月23日~11月22日の東京公演(東急シアターオーブ)、11月28日~12月10日の大阪公演(梅田芸術劇場メインホール)での公演に挑む。今年のトニー賞授賞式は『王様と私』に主演した渡辺謙が、日本人で初めてミュージカル主演男優賞にノミネートされていることでも注目。WOWOWのスタジオでは、案内役に宮本亜門と八嶋智人、スペシャルサポーターに井上芳雄、そしてゲストに柚希と黒柳徹子を迎え、生中継で授賞式の模様を届ける。
2015年06月05日タレントで女優の黒柳徹子が、6月8日(8:00~)にWOWOWで放送される米演劇賞「トニー賞」授賞式の生中継番組にゲスト出演することが22日、明らかになった。黒柳は、今年のトニー賞について「ぜひ渡辺謙さんに受賞してほしい」と期待。渡辺は『王様と私』でノミネートされているが、黒柳の友人であったユル・ブリンナーが出演していた作品でもあり、「毎日、舞台袖で『王様と私』を見ていたので懐かしい」と当時を振り返った。『王様と私』以外のノミネート作品については『オン・ザ・タウン』なども楽しみだと話す黒柳。トニー賞の楽しみ方について「ブロードウェイに行けなくとも、あのブロードウェイで今どんな作品が、どんな人が人気あるか」「新しい才能が出てきていると、わかるのも面白い」と解説した。黒柳は、かつて70年代初頭に、ニューヨークへ留学していた経験があり、その頃のブロードウェイは「ダンサーの90%が失業していた。ロングランのものも多く、そこに入れなかった人は、同級生でも、毎日、オーディションに出かけていった」と、大変厳しい世界だったという。それでも、「歌って踊って芝居して、俳優なら、絶対憧れる」と理解していたようだ。「知ってる曲が出てくるとうれしくなる。血が騒ぐ」「初めて、ブロードウェイで見たミュージカルが、オリジナルの『マイ・フェア・レディ』だった。夢かと思った。芝居も歌も衣装も装置も、これ以上のものはない」と、ブロードウェイの魅力を語りだすと止まらない黒柳。授賞式の生中継番組でも、彼女ならではのエピソードがたっぷり聞けそうだ。東京のWOWOWのスタジオには、黒柳のほか、案内役に演出家の宮本亜門、俳優の八嶋智人を迎え、スペシャル・サポーターの俳優・井上芳雄とともに、授賞式の見どころを伝えていく。6月8日8時よりWOWOWプライムで、同時通訳により生中継。8月13日20時からは、WOWOWライブで、字幕版を放送する。
2015年05月22日