綾瀬はるか主演で昨年の夏クールに放送したドラマ「義母と娘のブルース」が、「2020年謹賀新年スペシャル」として1年後を描くスペシャル版が放送されることが決定した。桜沢鈴による同名4コマ漫画をドラマ化した本作は、昨年夏に火曜ドラマとして放送。綾瀬さん演じる主人公のキャリアウーマンが、8歳の娘を持つ男性に突然プロポーズされ結婚、家事やママ友の世界に足を踏み入れ、娘の母親になろうと一生懸命に奔走する日々、10年間の物語が描かれた。今回放送するスペシャル版では、そこから1年後をドラマオリジナルストーリーで描く。物語は、綾瀬さん演じる義母・亜希子の再就職から1年後の2019年秋。亜希子は大阪、娘・みゆきは東京と、離れて暮らしていた。ある日、突如クビを宣告され帰京することになった亜希子は、久しぶりにみゆきのアパートを訪れると、ベーカリー麦田の店長・麦田がタオル1枚の姿で風呂場から出てくるのに遭遇。さらに麦田の腕には、なんと赤ん坊が抱きかかえられていた…。本作は、そんなドタバタから始まる。キャストには主演の綾瀬さんをはじめ、麦田役の佐藤健、みゆき役の上白石萌歌、井之脇海、浅利陽介、浅野和之、麻生祐未ら連続ドラマのレギュラーキャストが顔を揃え、また病気で亡くなった亜希子の夫・宮本良一役の竹野内豊の出演も決まっているという。さらに、レギュラーキャスト以外にも個性豊かな俳優陣が出演予定だ。<出演者コメント>綾瀬はるか不器用で、生真面目で、でも愛に溢れた亜希子さんが私自身も大好きです。みなさんに楽しみ、親しんでいただいた作品となり、こうして再び亜希子さんを演じることができます。ありがとうございます。みなさんへの感謝も込めてお正月の一時を温かい気持ちで過ごしていただける作品をお届けできるように頑張ります。竹野内豊昨年の連続ドラマが終わり、早1年が過ぎ、スペシャル版として、再び戻って来ることになりました。私が演じていた宮本良一さんは、すでに虹の橋を渡ったはずなのに、スペシャル版に出演すると聞き、どう言うことだ・・・? と思いながら台本を開き、なるほど。なるほどね。と、呟きました・・・。2020年のお正月に、ご家族と一緒に楽しんでいただけるドラマになると思います。ご期待ください!佐藤健親しみあるこのチーム、そして素晴らしい脚本のもと、また麦田を演じられることをうれしく思います。今現場では最高に可愛い赤ちゃんに毎日癒されながら撮影をさせていただいておりますが、今回の脚本を読んで、子育ての見えないところでの苦悩、大変さ等を改めて感じています。全国のお母様方への敬意を精一杯詰め込んで演じます。よろしくお願いいたします。上白石萌歌私にとって大切なこの作品にこうしてまた戻って来られることが心から幸せです。去年の夏、情熱を燃やしながら時間を共に過ごしたキャスト、スタッフのみなさんと再会し、新たな物語を紡いでいく。うれしさと緊張が共存しています。みゆきちゃんと一緒にちょっぴり成長した自分をお見せできたらいいなと思います。気がつかないだけで実は毎日起こっている小さな奇跡や、本当の愛の意味について考えていただけたらと思います。是非ご家族でご覧ください!井之脇海続編があればいいなと心から思っていたので、こうやってまた撮影が決まってとてもうれしいです。脚本を読んだ時、相変わらず登場人物がみんな愛らしくて、読みながらクスクスと笑ってしまいました。同時に、子育ての大変さや人と人とが向き合うことの大切さを、改めて感じました。またヒロキとしてみゆきを見守ることができて幸せです。きっと、どなたが見ても、クスっとして、ほろっとして、最後はほっこりできるドラマだと思います。新年のスタートに相応しいブルースをお届けできるよう頑張りますので、ご期待ください!!「義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル」は2020年1月2日(木)21時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2019年11月16日女優・蒼井優と菊池亜希子が、27日に放送されるTBSラジオ『アフター6ジャンクション』(毎週月曜~金曜 18:00~)に生出演し、アイドルグループ・アンジュルムについて語る。2009年にスマイレージとして結成された、ハロプロ所属のアイドルグループ・アンジュルム。蒼井と菊池は、かねてよりアンジュルムの大ファンを公言し、アーティストブック「アンジュルムック」でダブル編集長を務めた。そんな2人が、『アフター6ジャンクション』の特集コーナー「ビヨンド・ザ・カルチャー」(20:00~20:45)で、アンジュルムへの愛を語る予定だ。
2019年06月27日女優・矢田亜希子が、現在放送中の織田裕二主演月9ドラマ「SUITS/スーツ」の11月26日(月)放送の第8話にゲスト出演することが分かった。全米メガヒットドラマ「SUITS」を原作に描く本作は、“勝つためには手段を選ばないエリート弁護士”を織田さんが、“その日暮らしの天才フリーター”を中島裕翔(「Hey! Say! JUMP」)が演じ、この相いれることのない凸凹な2人がバディを組む痛快エンターテインメント弁護士ドラマ。今回矢田さんが演じるのは、大手建設会社「烏丸建設」が一時期使用していた有害性塗料による健康被害を訴える集団訴訟の原告団代表・水原美咲。原告団総勢462人の大きな訴訟だったが、一審で東京地裁は原告団の請求を棄却。「幸村・上杉法律事務所」の代表・チカ(鈴木保奈美)は原告団の控訴審を引き受け、甲斐(織田さん)、大輔(中島さん)、真琴(新木優子)らが美咲たちをサポートすることに。しかし、彼らの前に甲斐と因縁の深い「烏丸建設」弁護士の畠中美智瑠(山本未來)が立ちはだかるのだという…。主演の織田さんとは、2004年放送の「ラストクリスマス」以来、今回約14年ぶりの共演となった矢田さん。「織田さんは全然変わらないですね。空気感も、昔を思い出しますし、“ラストクリスマス”では濃密な時間を一緒に過ごさせて頂いた方なので、本当に14年前にタイムスリップした感覚です」と当時をふり返り、「撮影の合間などでは、織田さんとたくさん思い出話をさせて頂いて楽しかったです(笑)。久しぶりに共演させて頂いて、改めて織田さんは、安心感があって、ゆだねられる方だなと思いました。何年たっても、やっぱり織田さんはステキでした」と再共演した感想を語った。また、今回は原告団の代表ながらも、集団訴訟に関してある秘密を抱えている物語の鍵を握る女性を演じる矢田さん。美咲という役柄については、「代表として前に出なければいけないにも関わらず、内心ビクビクしている女性です。そんなにセリフが多くなかったので、現場以外で織田さんとたくさんしゃべりました(笑)」と現場での様子も明かし、「私自身、“東京ラブストーリー”を見ていて、今回の“SUITS/スーツ”で27年ぶりに共演された織田さんと保奈美さんを見て、カンチとリカのその後を見ているような気持ちになりましたので、“ラストクリスマス”をご覧頂いていた方にはもちろんこのドラマ“SUITS/スーツ”の役設定が一番ですが、どこかでほんの少しだけでも健次と由季を思い出して頂いて、懐かしい気持ちになって頂けたらと思います」と視聴者へメッセージを寄せている。<第8話あらすじ>甲斐は、大輔、真琴らと共に、大手建設会社「烏丸建設」を相手取った集団訴訟に取り組む。この案件は、烏丸建設が一時期使用していた有害性塗料による健康被害を訴えた、原告団総勢462人の大きな訴訟だ。だが、一審で東京地裁は原告団の請求を棄却していた。甲斐たちは、さっそく原告団代表の水原美咲たちから話を聞く。そこで、一審を担当した原告団の弁護士が、裁判の直前になって過去のスキャンダルで叩かれ、ついには廃業にまで追い込まれていたことを知る。それには、烏丸建設の顧問弁護士、甲斐の後輩でもあるスタンリー法律事務所の畠中美智瑠が関わっているという噂もあるらしい。甲斐は、美智瑠が代理人となった過去の裁判を徹底的に調べるよう大輔たちに指示する――。「SUITS/スーツ」は毎週月曜日21時~フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2018年11月23日前回は、子ども向けの物語の中に根強く残る「ジェンダーバランス」の悪さについてお話しました。そもそも、女性の登場人物が少ないこと。女性キャラクターの登場の仕方には、ある種のくせがあること——つまり、「良い子ちゃん」であったり「お姫様」「助け役」として出てくることはあっても、主人公や主人公と対等な悪役としてはあまり出てこないこと。書店の本棚をそのまま自宅に持ってきたときに、ジェンダーのバランスが取れているかというと、必ずしもそうではないということ。親の能動的な介入が必要だろうという話もしました。子どもの本棚のジェンダーバランスは「女の子を持つ親」に限られた問題ではなく、男の子の親にとっても意識しておくべき問題である、と考えています。なぜ子ども向け物語のジェンダーバランスが崩れてしまうのか?子ども向けの物語に男の子の主人公が多いことには、いくつかの理由があります。もちろん歴史的な理由もそのひとつです。『白雪姫』や『シンデレラ』など、古くからのおとぎ話では、しばしば女の子たちは受け身で、王子様を待つことで幸せをつかみます。子ども向けの物語は息が長いことも指摘されています。親が子どものときに楽しんだ本を買い与えるので、古典的な名作が現在でも本棚に並びます。古い本は書かれた時代の事情を反映していますから、人種や性別に関しては、どうしても時代に合わないくらい保守的になりがちです。もっと現代的な理由としては「男の子が抱く女の子の主人公に対する抵抗感は、女の子が抱く男の子の主人公に対する抵抗感よりも強い」とされていることが挙げられるでしょう。全く抵抗がないわけではありませんが、女の子は男の子が主人公の物語にも感情移入して読むことができないでもないのに対し、男の子は女の子が主人公であるというだけで、本を読まなくなる傾向にあると言われます。けれど『長くつ下のピッピ』のように、破天荒な女の子を主人公に据えながら、男女を問わず子どもたちに愛されている物語もあるのですから、これもまた一概にいうことはできないでしょう。「一体どのような物語が男の子向け、女の子向け、そして、単純に子供向け、として書かれているのか」という視点も交え、考えなくてはならない問題です。現代は「賢く、行動力のある」お姫様がスタンダード1960年代に児童文学でのジェンダーの問題が指摘されてから、様々な試みがされてきました。最初は「女の子が読むものを変えよう」という動きが目立ったように思います。最近、日本でクラウドファンディングを用いて復刻された『アリーテ姫の冒険』も、そのうちの一冊です。伝統的なプリンセスが「待つ」お姫様であるのに対し、アリーテ姫は賢く、勇気を持ち、非暴力的な形で問題を解決していきます。1983年に小さな出版社から出されたこの本は、すでに出版社そのものがなくなっていることもあり、実は英語での入手は簡単ではありません。本国のイギリスでは、日本で作られたアニメーション経由で読んでみる人が多いようです。英語圏の新しい童話でもお姫様は続々と登場していますが、今ではむしろ、「賢く」「行動力のある」お姫様がスタンダードになっているように思います。身近な例では、最近のディズニープリンセスたちを見てみれば良いでしょう。『モアナと伝説の海』のモアナも、『アナと雪の女王』のアナとエルサも、決して待っているだけではありません。純粋に本だけでいうのであれば、例えば、パトリシア・リーデの Dealing with Dragons(『囚われちゃったお姫さま』※小学校中学年以上対象)に出てくるお姫様は、フェンシングやラテン語、経済学の勉強がしたくてたまらず、うずうずしています。アリーテ姫よりも少し早く、1980年に出版された The Paper Bag Princess (『紙ぶくろの王女さま』)では、悪いドラゴンにドレスを盗まれ、王子様をさらわれてしまったお姫様が、王子様を助けに冒険に出かけます。アリーテ姫や紙ぶくろの王女さまは、のちの「行動する王女たち」の先駆者だともいえるでしょう。女の子には「自分の力で人生を切り拓いた女性の伝記」をそれでも、お姫様だけではないロールモデルを!こんな声がけで始まったのがこちら、『世界を変えた百人の女の子の物語』。全世界36ヶ国で発売され、累計100万部を突破した話題作です。生まれながらに「お姫様」として色々なものを与えられている女の子だけではなく、自分の力で人生を切り拓いていった女性たちの伝記が、多くの女性アーティストのイラストとともに、まるでおとぎ話のような語り口で並べられています。実はこれも、クラウドファンディングで始まったプロジェクトです。675,000ドル強(日本円にして7,500万円強)と、子供の本としては破格の金額をオンライン上で集めました。日本語訳にはひらがながふってありますから、小学校低学年でも読めると思います。読み聞かせるのであれば就学前でも大丈夫かもしれません。お姫様、スポーツ選手、小説家、そしてトランスジェンダーの小さな女の子まで、様々な女性の活躍が収録されています。男の子には「人と違うことを恐れない男性のストーリー」を大きな反響を読んだこの本に呼応する形で発表されたのが、Stories for Boys who Dared to be Different (『人と違う事を恐れない男の子たちのためのお話』日本語未訳)です。不合理な校則に反対するためにスカートを履いた男の子たち、スラムの子どもたちのためにゴミから楽器を作りオーケストラを作った男性、初期のインターネットでのいじめを生き抜いた男の子。こちらも伝統的な「男らしさ」には必ずしも当てはまらないかもしれませんが、様々な形で社会と関わっていった男性が百人、挙げられています。著者たちは、本書を「毒になる男らしさ」(Toxic masculinity)に対抗した本、と位置付けているようです。「毒になる男らしさ」とは、周囲のだれも幸福にしない「男らしさ」のことを指します。かつては女の子に力を与える本を、という声が目立っていたのですが、このように男らしさを考え直そうという動きが、子ども向けの書籍の中に見られているのです。日本語訳はまだ出ていないようですが、本当はセットで読まれるべき本なのかもしれません。男女の枠にはまらない「全ての子供向け」の本も新登場さらに今年10月、「女の子」「男の子」という読者対象の壁を取り払い、「全ての子ども」向けとして書かれた、Stories for Kids Who Dare to be different (『人と違う事を恐れない子供たちのためのお話』日本語未訳)が英語圏で発売されました。女の子に力を与える本と、男の子により柔軟な生き方を提示する本。そのどちらも素敵ですが、本当はいつか、このような、2つが「分かれていない」本がスタンダードになってくれると良いな、と思います。また、『世界を変えた女の子』を男の子が、『人と違う事を恐れなかった男の子』を女の子が、読んでくれると良いなとも思います。「お父さんと子ども」の名作絵本最後になりますが、「ママとぼく」の組み合わせが非常に多い子ども向け絵本の世界から2冊、英語圏でとても愛されている「父と子」の絵本をご紹介させてください。英語圏で絶大な存在感を持つ Gruffalo は、第1作目こそ男性しか出てこなかったのですが、第2作 Gruffalo’s Child では、グラッファローの娘が主人公になっています。私がこの作品で良いな、と思うのは『グラファロのこども』というタイトルです。日本語訳は『グラファロのおじょうちゃん』となっていますが、英語版ではあえて性別がわからない「こども」で統一されています。「男の子だから」「女の子だから」というのではなく、子どもならではの好奇心にそそのかされて、ちょっとした冒険をするチビのグラファロ、チビグラが「たまたま女の子」なのです。疲れて寝ているお父さんと、そわそわしている子どもの組み合わせに、妙なリアリティがあると私は思っています。英語のよみきかせ動画をご紹介しますので、英語版を読むときは参考にしてください。父親が出てくる書籍として、人気が高い絵本をもう1冊ご紹介しましょう。『どんなにきみがすきだかあててごらん』( Guess How much I love you )。大きなうさぎと小さなうさぎが、お互いにどれだけ相手の事を好きだか伝え合っているだけの物語です。シンプルな言葉でつづられる、優しい「パパとぼく」の絵本です。こちらも、英語のよみきかせ動画をご紹介しましょう。幼い子どもたちが大人になっていくにしたがって、男女の関係は、どんどん変わっていくでしょう。ましてや、世界が狭くなっていく今、やがて国を超えて活躍するような子どもたちのためには、より多様性のある物語が本棚にそろっていてほしい。優れた児童書は数多く出版されています。それが実際に子どもたちの手に届くところにあってほしいと、心から願っています。(参考)森 はるな(2005),『白雪姫(ディズニーゴールド絵本)』,講談社.森 はるな(2005),『シンデレラ(ディズニーゴールド絵本)』,講談社.アストリッド・リンドグレーン 著, いしいとしこ 訳(2004),『こんにちは、長くつ下のピッピ』,徳間書店.パトリシア・C. リーデ 著, 田中 亜希子 訳(2008),『囚われちゃったお姫さま』,東京創元社.ロバート マンチ 著, 加島 葵 訳(1999),『紙ぶくろの王女さま』,カワイ出版.うさぎ出版(2017),『モアナと伝説の海(ディズニー プレミアム・コレクション)』,永岡書店.うさぎ出版(2014),『アナと雪の女王(ディズニー・ゴールデン・コレクション)』,永岡書店.エレナ・ファヴィッリ, フランチェスカ・カヴァッロ 著, 芹澤恵, 高里ひろ 訳(2018),『世界を変えた100人の女の子の物語』,河出書房新社.Ben Brooks, Stories for Boys who Dared to be Different,(Quercus Publishing, 2018)Ben Brooks, Stories for Kids Who Dare to be Different ,(Quercus Publishing, 2018)ジュリア ドナルドソン 著, 久山 太市 訳(2008),『グラファロのおじょうちゃん』,評論社.Julia Donaldson, Gruffalo’s Child,(Puffin Books, 2007)サム マクブラットニィ 著, 小川 仁央 訳(1995),『どんなにきみがすきだかあててごらん』,評論社.Sam McBratney, Guess How much I love you,(Walker Books, 2007)
2018年11月01日段々と涼しさが増し、秋めいてきたこの季節。全ての夏ドラマが放送を終了を迎えました。そこで今日は、毎クール全ての作品をチェックしているドラマニアな筆者が厳選の総括!7月クール「勝手にベスト3」をご紹介していきましょう。■第1位:めくるめく“裏切りの嵐”先の読めない展開に惹きつけられた「高嶺の花」タイトルの通り、抜群のルックスと圧巻の出で立ちで主人公の令嬢・月島ももを演じきった石原さとみさん。そんな彼女がストーカー未遂で訴えられるという衝撃の第一話に始まり、本作ではそこからの“裏切りの嵐”がとにかくスゴかった!どこからどこまでが表の顔で、何が裏の顔なのか?華道の名門・月島流の家元を演じた小日向文世さんをはじめ、戸田菜穂さん、千葉雄大さん、大貫勇輔さん、香里奈さん…最終回を迎えるまで登場人物達の本音が見えないスリリングな展開がとても魅力的なドラマでしたね。誰かを傷つけるその罪悪感で、自分の心の傷から目を背ける――止めどなく続く負の連鎖を断ち切ったのが、峯田和伸さん演じる街の平凡な自転車・風間直人の存在です。相手がどんな敵意・悪意を向けて来ようとも、両手を大きく広げて笑顔で受け止める。劇中の人物だけでなく、自ずと視聴者も惹きつけられていく絶対的な人柄。まさに、野島伸司さんが描く珠玉の純愛エンターテインメントと言えるでしょう。生け花のシーンは、映像美も素晴らしかったです。第2位:息つく間のない攻防戦“正義”の表裏をストレートに描いた「絶対零度」誰かにとっての“正義”は、誰かにとっての“悪”――犯罪が発生する瞬間に立ち会う未然犯罪捜査チーム(通称・ミハン)は、止めどなく沸き起こる世の中の不条理に真っ向から立ち向かっていきます。語弊を恐れずに言うならば、毎話後味の悪さが斬新なドラマだったなぁと。個人情報を国家が管理し、SNSが爆発的に飛躍する現代において、決して遠い話ではない。身につまされるようなストーリーが非常に印象的でした。さらに、視聴者が本作を自分事として捉えていることの象徴として挙げられるのが、放送折り返しとなる第6話。「ミハンメンバーの中に、法で裁けない犯罪者を成敗している人物がいる」と、犯人予想が大加速――Twitterのタイムラインが「絶対零度」で埋め尽くされる事態に。細かな伏線を丁寧に読み取り、物語の行く末を案じてヒートアップする視聴者の連帯感…まさにドラマの醍醐味を感じる瞬間です。潜入捜査(変装も多数)あり、アクションあり!刑事ドラマの面白さがギュギュッと詰まったおすすめの一作となりました。第3位:極上のホームドラマが誕生“愛”の真意に気づかせてくれた「義母と娘のブルース」「ぎぼむす」の略称で知られる話題作!綾瀬はるかさん演じるバリバリのキャリアウーマン・亜希子が義母として新たな人生を踏み出す、家族の“愛”の物語。事件モノが多い夏クールの中で、ひと際ほっこり――異彩を放つ極上のホームドラマでした。第1話から最終回まで、およそ10年の月日を描くという長期的な設定にも関わらず、飽きることなく楽しめるのが本作の特徴。毎話ストーリーが緩急に富んでいて、登場人物たちの懐の深さ・温かさに触れる度、笑って泣けるのが良いんですよね。頭脳明晰、判断力もズバ抜けているため、一見計算高く見られがちな亜希子ですが、その実は、真っ直ぐにしか生きられない不器用な人間。まるで生まれたての子どものように直球で物事を受け止め、時に反省・涙しながら成長していく背中が、見る者の心に大きな感動を届けてくれました。血のつながりが無いからこそ、新しい形の“愛”が生まれる。現代に寄り添った名作の誕生です。まだ見ていないという方は是非一度、ご覧くださいませ。いかがでしたか?次回は、秋クールのおすすめ作品をまとめてご紹介予定です。お楽しみに~。(text:Yuki Watanabe)
2018年09月28日「綾瀬はるかさんが演じる亜希子さんは、漫画以上に“魅力のつまった亜希子さん”なんです。原作でも描いた腹踊り、どう演じられるんだろうと思っていましたが、おみそれしました。キレッキレの踊りで、素晴らしかった!」こう笑顔で語るのは、綾瀬はるかが主演を務める『義母と娘のブルース』(TBS系・火曜22時〜)原作者で漫画家の桜沢鈴さんだ。原作は、キャリアウーマンの亜希子(綾瀬)が、娘を持つサラリーマン宮本良一(竹野内豊)と結婚。夫の亡き後も子のみゆき(幼少時代:横溝菜帆、中高生時代:上白石萌歌)の母親になろうと、亜希子は一生懸命に奮闘する。そんな義母と娘が織りなす物語に、ネットでは「毎週泣ける」との声も多くあがった。視聴率も初回11.5%から10%台をキープ。8月21日放送の第7回では15.1%を記録し、民放の“夏ドラ”のなかではぶっちぎりの首位を走っている。現場を訪れた日、桜沢さんは綾瀬に近づいて「亜希子さんをよろしくお願いします」と伝えたそう。すると、「あっ、はい!」と優しい笑顔が返ってきたという。7月に行われたドラマの試写会イベントでは、綾瀬と“名刺交換”を行った。「綾瀬さんがシークレットゲストで急遽ロケ現場から駆けつけられて、参加者のなかの抽選で10名ほどに亜希子さんとして名刺を渡すことになったんです。でも、綾瀬さんは『せっかく皆さん来てくださったのですから』と、参加者全員に名刺を渡してくれたんです!偶然、私の座っていた列からはじまり、私がいちばん最初に挨拶することになって」ドキドキで亜希子さんから名刺をもらうのを待っていたという桜沢さん。「そうだ!」と自分の名刺を差し出した。「すると名刺に目を落とした綾瀬さんが、『えっ?先生じゃないですか〜!』と、素のかわいらしい笑顔に戻っていました(笑)。そして会場の皆さんに『原作者の桜沢先生ですよ〜』と、紹介してくださったんです」東京・赤坂のTBSの前に『義母と娘のブルース』のポスターが並んでいるのを目にしたとき、驚きとうれしさで「私が、このドラマの原作者です!」と、心の中で叫んだという桜沢さん。ドラマ放送開始後、原作の新装版(ぶんか社)が7月に発売されるや、“ぎぼむす”は10万部を超えるヒット作となった。もともと桜沢さんが同作品を連載していたのは’09年のことだ。「4コマ漫画で、人が紆余曲折を経て成長していく姿を深く描きたかったんです。ヒロイン像に浮かんだのは、『アルプスの少女ハイジ』に出てくるクララの教育係、ロッテンマイヤーさんと、『赤毛のアン』のアンを孤児院から引き取って育てるマリラさんでした」ロッテンマイヤーもマリラも、ひっつめ髪で仕事はバリバリこなす女性。人当たりは厳しいけれど、実は深い愛情に満ちている――。それが亜希子のモチーフになった。「タイトルの“ブルース”は昔、淡谷のり子さんが歌った『別れのブルース』という曲があり、その言葉に人生が込められているイメージがあったから。でも、『この内容じゃ売れない』と多くの人に言われました(笑)」そう話すが、ドラマの反響には喜びを隠せない様子。最近は、亜希子の台詞(せりふ)が口癖になってきたと言う。「夫と会話するときなどに、『○○とは?』と思わず……。でも、やっぱり綾瀬さんが演じる亜希子さんが“頂点”ですね!」原作との完璧なシンクロで、このまま「ぎぼむす」が“夏ドラナンバーワン”を突っ走る!?
2018年09月03日「よく綾瀬はるかさんが一瞬、ビクッとしたり、目を大きく見開いたりするのですが、表情一つ変えるだけで、亜希子さんが、怒っているとか、驚いているといった感情が伝わってきて、すごいなと思います」こう語るのは、綾瀬はるかが主演を務める『義母と娘のブルース』(TBS系・火曜22時〜)原作者で漫画家の桜沢鈴さんだ。原作は、キャリアウーマンの亜希子(綾瀬)が、娘を持つサラリーマン宮本良一(竹野内豊)と結婚。夫の亡き後も子のみゆき(幼少時代:横溝菜帆、中高生時代:上白石萌歌)の母親になろうと、亜希子は一生懸命に奮闘する。そんな義母と娘が織りなす物語に、ネットでは「毎週泣ける」との声も多くあがった。視聴率も初回11.5%から10%台をキープ。8月21日放送の第7回では15.1%を記録し、民放の“夏ドラ”のなかではぶっちぎりの首位を走っている。この人気の理由を、ドラマウオッチャーの田幸和歌子さんはこう分析する。「感情表現が苦手な元キャリアウーマンのヒロイン・亜希子が、不器用にまっすぐぶつかりつつも人間らしさを獲得していくだけでなく、血のつながりのない親子の絆を描く日常の物語が丁寧に描かれています。見ている私たちの心がほっこり温まる、それがこのドラマのいちばんの魅力です」(田幸さん)原作者の桜沢さんも放送を見て、ドラマ版の完成度に目を見張ったという。「綾瀬さんが演じる亜希子さんは、漫画以上に“魅力のつまった亜希子さん”なんです。原作でも描いた腹踊り、どう演じられるんだろうと思っていましたが、おみそれしました。キレッキレの踊りで、素晴らしかった!」(桜沢さん・以下同)腹踊りのシーンでの「亜希子の腹芸ご覧あれ」という台詞(せりふ)は、台本にはなかった。亜希子のあの台詞は、綾瀬が原作を読み込んでいたからこそのアドリブだった。土下座する場面では、「正しい土下座はお尻を上げる」という監修の指導に、熱心に聞き入ったという綾瀬。その挙動の美しさに、桜沢さんは思わず感激!「ナレーションで『メトロノームのように歩く音が聞こえる』とありますが、綾瀬さんの動きはまさにアスリート。みゆきに初めて会うとき名刺を渡すシーンは象徴的ですが、あれほど背筋を伸ばしてピッ、とは止まれないですよね。PTAとの対決を前に、みゆきちゃんとすれ違いを起こしてしまう2人のシーンでは、撮り直しが何回もありました。でも綾瀬さんは、ずっと背筋が伸びていて、懸命さと凛とした感じが伝わってきました。あ、私の目の前に、漫画の亜希子さんが現れた!って(笑)」
2018年09月03日今月の人。女優・モデル菊池亜希子さん1982年、岐阜県生まれ。数多くの女性誌でモデルとして活躍する一方、女優としても注目を集め、映画、ドラマ、舞台等で活動。主な出演作に映画『ぐるりのこと。』、『森崎書店の人々』、『グッド・ストライプス』、『海のふた』など。また、自身が編集長を務める雑誌『菊池亜希子 ムック マッシュ』、イラストと文章をすべて手がける『みちくさ』シリーズ、大好きな喫茶店の魅力を紹介する『好きよ、喫茶店』、『続・好きよ、喫茶店』など、さまざまな著書で独自の世界観を築き上げている。お母さんの存在の温かさ母と私の関係性とすごく近いきつねの親子の優しい物語『てぶくろをかいに』文・新美南吉絵・わかやまけん¥1000/ポプラ社きつねの親子が住んでいる森に寒い冬がやってきました。「おててがつめたい」と言う子ぎつねは、手ぶくろを買いに、生まれて初めて町までおつかいに行くことに。母さんぎつねは、人間にきつねだとばれないように、子ぎつねの片手を人間の手に変えて、「こっちの人間の手のほうを差し出すんだよ」と言い聞かせたのですが……。「新美南吉さんの『てぶくろをかいに』は、さまざまな画家の方の絵で出版されていますよね。でも私は、子どもの頃に家にあった、わかやまけんさんの絵のこの本に一番思い入れがあります。きつねの毛の柔らかいフカフカした感じとか、夜、家の窓からもれる光の描き方とか、いろんなシーンがとても印象的で。この絵本で見た風景は、今も私の心の中にずっと残っています」母が大好きだった絵本だから、読むと必ず母のことを思い出す「物心ついた頃から家にはたくさんの絵本があって、いつもいろんな絵本を母に読んでもらっていました」と話す菊池亜希子さんは、『絵本のはなし』という絵本エッセイ集も出しているほどの絵本好き(読書好き)で知られる。そんな彼女が、「好きな絵本は何か?」と聞かれたとき、最初に思い浮かべる一冊が、新美南吉の名作『てぶくろをかいに』だ。「母の大好きな絵本で、私に読み聞かせするときは必ず涙ぐんでいたくらい、感情の込め方が特別でした。内容的には、子ぎつねが初めてのおつかいに行くというシンプルなお話で。母のもとを離れて、心細くてさみしい反面、自分で新しい世界に踏み出していくときの子どもの高揚感がとてもよく表現されているなぁと思いました。私自身、まったく物おじしない子どもだったんですよ。それで、家に帰ってきたら、母のそばにへばりついて、その日あった出来事をバーッとしゃべって聞いてもらう。だから、子ぎつねが母さんぎつねのもとに帰ってきて、人間のことを得意気に語る様子にすごく共感していました。帰ってきたときに、自分を抱きとめてくれる腕があるという絶対的な安心感。それが私と母の関係性にとても近かったですね」幼い頃は、きっと子ぎつねの目線になって、絵本を見ていたのだろう。この絵本に描かれている数々の場面は、菊池さんにとって“原風景”になっている。「大人になってから、街を歩いていたり、海外を旅していたりするときも『てぶくろをかいに』の中に出てきた情景が重なるんです。外国で見かけるお店の看板とか、自分は外にいて、誰かの家の明かりから伝わる楽しそうな雰囲気や漂ってくる夕飯の匂いに『あ、私も早く家に帰らなきゃ』みたいになる気持ちとか。と同時に、もれなくお母さんが恋しくなる(笑)。いい大人になった今でも、この絵本で刷り込まれた記憶に影響を受けています」母から始まって、母に終わる。絵本のさりげないメッセージに感動昨年の秋に第1子となる女の子を出産した菊池さん。まだ「分かっているのかな?どうかな?」という感じだけれど、最近は少しずつ絵本の読み聞かせもしている。「『こぶたたんぽぽぽけっととんぼ』はシンプルでユーモアがあって、読み聞かせするときの語感もすごくいいですね。しりとりの絵本ですが、ただのしりとりじゃなくて、言葉を絵にしたときに、ストーリーとしてちゃんとつながっていくのがおもしろいんです。最初の見開きページに出てくるのは、ちょっとサザエさん的なレトロなファッションの(笑)、ぶた、たぬき、きつね、ねこのお母さんたち。その後に、こぶた、まめだぬき、こぎつね、こねこの主人公たちが登場して、一日中おもいっきり遊びます。で、最後の見開きページは、遊び疲れた子どもたちが、お母さんたちにおんぶされている場面。はじめは『これ、よくできているわ~』なんて思いながら読んでいたら、最後のおんぶのシーンで、うっかり泣きそうになっちゃいました。お母さんから始まって、最終的には、お母さんのところに戻るっていう展開にグッときましたね。本当に名作だと思います」作者の馬場のぼるさんの作品では、他にも『11ぴきのねこ』シリーズがお気に入り。「馬場のぼるさんの絵には不思議な魅力があって、ロングセラーの絵本でも、今の時代の絵本として、すごく新しく見える。子どもがいる、いないにかかわらず、大人のファンも多いですよね。実はうちの旦那が、『11ぴきのねこ』シリーズのねこと顔がちょっと似ているんですよ。あの目の細い感じとか(笑)。本人も似ていると自覚していて、絵本も好きだし、ぬいぐるみのグッズなどをよく買ってきます(笑)」子どもの頃に読んできた絵本が今の自分を形作っているのかもしれない菊池亜希子さんといえば、モデルや役者としての仕事だけでなく、イラストや文章でも才能を発揮。数々の著書には、幅広い世代のファンがたくさんいる。特に細い線で描き込まれた可愛いイラストと、味わい深い手書き文字のメッセージは、いつまで眺めていても飽きない魅力にあふれている。「絵本って、やっぱり絵が重要なので、好きな絵本の絵にはかなり影響を受けています。細い線で描かれた安野光雅さんの繊細な絵が好きで、『おおきな ものの すきな おうさま』や『旅の絵本』シリーズは、たぶん字が読めなかった頃から、ページの隅々までよく見ていました。見るたびに新しい発見があるという感じでしたね」子どもの頃に絵本をよく読んでいた人でも、小学生になると、いつしか読まなくなってしまうもの。その点、菊池さんは小学校に上がってから、図書室の低学年コーナーを定期的にチェックするなど、気になる絵本の発掘に余念がなかった。「私、小学生のとき、習い事をしていなかったんですよ。みんながピアノやそろばんの教室に行っている間、放課後、下校のギリギリの時間まで図書室にいました。小学校の中学年の頃、図書室で見つけて夢中になって、大人になってから買い直した絵本が『かぼちゃ人類学入門』。かぼちゃ島という架空の島に住む人々の生活と歴史を、ものすごく細かい絵で描き込んだマニアックな絵本で(笑)、そのリアリティに尊敬の念を覚えました」母になった今は「子どもの成長を絵に残したい」というシンプルな思いから、プライベートで絵日記をつけている。「毎日じゃないですけど、夜寝る前に何となく、今日おもしろかった光景とかを描いています。旦那はその絵日記をときどき見返しては笑っていますね(笑)。夫婦のちょっとした楽しみみたいな感じ。私自身、子どもの頃のアルバムの中に、母の手書きのメッセージがあると嬉しかったりしたから。写真ではなく、母の目線で描いて残しておきたいなと」お子さんは現在9ヵ月。これからどんどん成長して、一緒にいろいろな絵本を楽しめるようになるときのことを考えると、わくわくする。「小さい頃から読んできた絵本のストックが、自分の中にすごくいっぱいあって。絵本をたくさん読む幼少期って、一番いろんなことを覚えたり、吸収したりする大切な時期だから。今、自分がものを選んだり、何かを判断したりする基準にも、絵本が大きく関わっているんです。あまり親のエゴになるのもよくないなぁと思いつつ、やっぱり自分が読んできて、本当に好きだった絵本は、さりげなく家に置いておこうかなって思っています」[ 菊池さん、これもオススメ ]テンポのよい絶妙なしりとりで、絵と物語がつながっていく愉快な絵本『こぶたたんぽぽぽけっととんぼ』作・馬場のぼる¥1100/こぐま社「ぶた」、「たぬき」、「きつね」、「ねこ」の子どもたちが、自然の中でのびのびと遊びます。しゃぼんだま、おにごっこ、めいろ……と、たくさん遊んだ後は、それぞれお母さんにおんぶされて帰ります。馬場のぼるさんの親しみやすい絵も好評のしりとり絵本。「もともと子どもの頃に、馬場のぼるさんのしりとり絵本『ぶたたぬききつねねこ』が好きで、よく読んでいました。シリーズになっていて、『こぶたたんぽぽぽけっととんぼ』でもおなじみのキャラが登場します。言葉がぜんぶしりとりなんですけど、出てくるアイテムも絶妙で、本当によくできているな~と感動します。馬場のぼるさん、天才ですね(笑)」季節ごとの果物の絵のみずみずしさアート作品として飾りたいくらいの完成度『くだもの』作・平山和子¥900/福音館書店すいか、もも、ぶどう、なし、りんごなど、日常、子どもたちが食べる果物を、まるで実物かと思わせるほど鮮やかに描いた、いわば果物の画集。洗って、皮をむいて「さあ、どうぞ」と差し出された美味しそうな果物の絵に、つい手を伸ばしてしまう人は多いはず。「この絵本は絵がどれも本当に美しく、大好きな一冊です。絵本って、子ども向けのものと思われがちですが、これは決して子どもに向けた絵じゃなくて、アート作品としての側面がすごく強い。手の入れ方や余白など、画角も完璧に考えられているんです。ちなみに最後のページに出てくる女の子、うちの子になんだか似ているんですよ(笑)」わがままな王様のキャラにいたく共感細かく描き込まれた絵にも影響を受けた『おおきな もののすきな おうさま』作・絵/安野光雅¥1600/講談社昔、あるところに、大きなものの好きな王さまがいました。食事に使うナイフやフォーク、好物のチョコレート、虫歯を抜くペンチ、鳥かご、池、植木鉢など、王さまは家来たちに命じて、次々と大きなものを作らせるのですが……。海外でも評価の高い著者のお話絵本。「私は末っ子で、菊池家の王様みたいなところがあったので、わがままな主人公が出てくるお話がすごく好きでした。だから、この絵本のラストは子ども心にも衝撃的でしたね。世の中には自然の命のように、人間の力では思うようにいかないものがある、という現実を教えてくれた作品です(笑)。安野光雅さんの線の細い絵は今でも大好きで、幼い頃は脇役の家来たちの服まで、ひとつひとつじっくりチェックしていた記憶があります」Illustration:Yuka HiiragiText:Keiko IshizukaComposition:Shiho Kodama
2018年08月27日放送中のドラマ「義母と娘のブルース」(TBS系・火曜22時)が高視聴率で話題です。桜沢鈴さんによる同名漫画が原作の本作は、“血の繋がらない母と娘”という難しいテーマを描きつつも笑いあり涙ありの作品。そんな本作の、ママだからこそ注目したいポイントをご紹介します。“ぎぼむす”これまでのあらすじは仕事一筋のキャリアウーマン亜希子(綾瀬はるかさん)は、妻を病気で亡くした良一(竹野内豊さん)から「小学生の娘、みゆきの母親として育ててくれる女性が必要」とプロポーズされます。良一は胃がんを患い、余命が長くありませんでした。亜希子は人恋しさと「義母になる」という高いハードルに奮起し、良一のプロポーズを受けることに。最初は嫌がっていたみゆきでしたが、熱心な亜希子の姿を見て徐々に心を開いていき、3人は本当の家族のように。しかしその後、良一は死去。ついに義母と娘だけの生活が始まります。月日は経って9年後、みゆきは高校生に。すっかり本当の親子のようになった亜希子とみゆきですが、2人の目の前にはまだまだ問題が巻き起こり――。血が繋がらない義母だからこそできる子育て亜希子の姿からは、「義母だからできる子育て」が見えてきます。あれこれ指示や口を出すのではなく、ただ行動を持ってその背中を見せ、子どもに大切なことを教える姿勢を崩しません。みゆきが小学生の頃、新しい母を受け入れない彼女を決して責めたり否定したりせず、ビジネスで培った知恵を利用しながら次々と新たな提案を実践してみゆきと距離を縮めていきました。また第3話ではPTA問題にも斬り込みます。PTAに異議を唱えた亜希子によって、みゆきがPTA役員の子どもたちに避けられる事態に。この出来事に怒った亜希子はPTA廃止の署名運動を開始します。そして亜希子の行動に反対する担任の先生に向かってこう言い放ちます。「子どもは親が嫌われることをしたら自分も嫌われると思っている。親は子どもが嫌われることを恐れて言葉を飲み込み、陰口で憂さを晴らす。その背中を見て育った子どもは思うでしょう。『長いものには巻かれれば良い。強い者には逆らうな。本当のことは陰で言うのが正しいんだ。だって大好きなお父さんとお母さんがそうやっていたんだから』」教えたいことは行動で伝える亜希子の姿に注目PTA問題に限らず、子育ては常に「子どものためになるのか、ならないのか」という軸がつきまといます。大好きな子どものためについ無我夢中になり、本来の目的や本当に良い教育を見失いがちに。本作は、血が繋がっていない亜希子だからこそできる、子どもや教育に対して客観的な目線で捉える大切さを毎話伝えます。仕事のスキルを家庭や子育てに活かす亜希子の姿はユニークではありますが、確かに子育て世代にとって大事なことを教えてくれるのです。2018年8月21日(火)に放送の第7話は、小学生ぶりに再会した大樹との恋に揺れるみゆき、みゆきに働く大切さを教えるためにパン屋で働き始めた亜希子。義母と娘が今後どのような展開を見せるのか、皆さんも是非チェックしてみてくださいね。
2018年08月21日女優の矢田亜希子(39)が12月26日放送の「明日は我がミーティングSP」(TBS系)に出演した。 「人生の転機を体験した女性が集まり、座談会を開催する」という同番組。今回の放送ではシングルマザーをテーマに6人の出演者が揃い語り合った。そのなかで矢田は再婚について「考えなくもないが、またバツがついても…」とコメント。だがいっぽうで息子に「彼氏がいたらどうする?」と質問したことがあるとも告白したのだ。 矢田といえば、元夫である押尾学(39)との間に息子がいる。翌年3月に受けたスポーツニッポンのインタビューでは「自分も親である以上、責任持って子供を育てなきゃいけない。それがあるから、強くならなきゃって本当に思います」とシングルマザーとしての誓いを語っていた。 また12月15日に放送された「沸騰ワード10」(日テレ系)でも、ナチュラルな姿を見せ話題となっている。番組内で矢田は親友の女優・小沢真珠(40)といっしょに大型スーパーで買い物する様子がクローズアップされた際、ロケ中にもかかわらずリップクリームを塗っていた矢田。そんな飾り気のない姿に《とっつきにくい印象が変わった》との声があがっていた。 かつてはお嬢様のような印象があった矢田。だが、苦労しながらも女手一つで育てあげる姿には、多くの女性から共感の声が集まっている。 《彼女なりに、がんばって強く生きてる姿をみて、応援しています》《その苦労が女優業に生きればいいね》《苦労してるからこその優しさと清さと母親の強さがあるように思う》 来年2月には映画「不能犯」への出演が決まっている矢田。女優としてまた新たな一面を見せてくれそうだ。
2017年12月26日この秋、伊勢丹新宿店から新しいけれどどこか懐かしいようなデニムの楽しみ方を提案する。ナビゲートするのは、女優・モデルの菊池亜希子。文化系女子のファッションアイコンとして絶大な人気を誇る菊池亜希子と、日本を代表するデニムブランド、レッドカード(RED CARD)、ワークウェアとしてデニムを確立し男女問わず支持されているリー(Lee)がタッグを組み、スペシャルなデニムを作った。四姉妹にみたてたデニムを紹介するため、特別なムービーも製作。三越伊勢丹の各店舗で、10月4日から10月24日の期間限定で開催される店頭イベントでは、デニムに合わせたいコーディネートアイテムも多数用意。動画の完全版はイベント会場でのみ見られる。何年も穿き続けて人生とともに変化していく、そんなデニムパンツを見つけてみては。長女「LILY」レッドカード(31,320円)性格:しっかり者の長女。美しいものに目が無い。一本筋が通っている。MARYと同じ生地をブリーチ加工を繰り返し“限りなく白に近いブルーデニム”が実現。ボタンとリベットはシルバーで統一。ワイドタックを前後に施したことで、シルエットの動きが楽しめる。次女「MARY」レッドカード(24,840円)性格:愛嬌満点の次女。みんなのアイドル的存在でボーイッシュ。股上が深くゆったりしていながら女性らしさが見え隠れするシルエット。水洗い+天日乾燥という仕上げ方法で風合いにもこだわりました。古き良きジェット織機を使用したセルビッジデニム。三女「WHIZZY」リー(34,560円)性格:マイペースな働きもの。マニアックなものへの探求心がある。大きく開く前身ごろが特徴のオーバーオール。定番のワークウェアながら、ステッチのカラーなどをネイビーにしてシティーユースに仕上げた。四女「CEDDY」リー(21,600円)性格:自由奔放な四女。ロマンチストで食いしん坊。ワークパンツをベースに、前後にタックを入れてボリュームを出したクロップトパンツ。バックポケットを大きくすることでチャーミングな雰囲気に。(映像・音楽制作:VIDEOTAPEMUSIC アートディレクション:heso 写真:大辻隆弘)【イベント情報】菊池亜希子とデニム四姉妹会場:伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/ザ・ステージ#2(10月4日~10月10日開催)日本橋三越本店 本館2階 スペース#2、銀座三越 3階 ニューヨークランウェイ(10月11日~10月17日開催)ジェイアール京都伊勢丹 5階 特設会場、大名古屋ビルヂング イセタンハウス2階=レディ フォア ザ ウィークエンド (10月18日~10月24日開催)伊勢丹立川店 1階=ファーレ側モール(11月1日~11月7日開催)伊勢丹浦和店 3階=スライスオブライフ(11月8日~11月14日開催)
2017年09月25日女優の矢田亜希子が16日、自身のブログを更新し、13日に81歳で亡くなった女優の野際陽子さんへの思いをつづった。矢田は「突然の訃報にしばらく言葉が見つかりませんでした。いまでも信じられません」とショックを隠せない様子。「私が16歳の頃に初めて共演させていただいてから、野際さんの事がずっとずっと大好きでした。現場で野際さんに会えると思うと嬉しくて嬉しくて。尊敬する野際さんとお仕事でご一緒できることが本当に幸せで」と野際さんへの思いを明かした。そして、「最後にお会いしたときには、いくつかの約束をしたのに。次お会いできる日をずっとずっと楽しみにしていたのに」と矢田。「いつもどんなときも、明るく、華があって、光り輝いていて、周りをパッと明るくしてくださる方でした。正直、淋しいです」と吐露した。さらに、「野際さんはいつだってどんな時も元気な笑顔を見せてくださいました。いつもたくさんお話を聞かせてくださいました。本当に本当に今までお世話になり、ありがとうございました。感謝の気持ちしかありません」とつづり、「私の一生の思い出です。私が永遠に尊敬する憧れの女優さんです。どうか安らかにお眠りください。心より御冥福をお祈り申し上げます」としのんだ。
2017年06月16日デビュー作、2作めと、生きにくさを抱えた女性のこじれた片思いを描いた奥田亜希子さん。3作めとなる本書『ファミリー・レス』では、家族を軸にした連作短編に挑んだ。「2年弱くらいの連載をまとめたもので、出発点になったのは2014年秋に書いた『指と筆が結ぶもの』。売れない画家の夫と大手広告代理店で働く妻が、親戚の結婚式の後に妻の祖父母の家に寄る。そのときに起きた、小さな変化の物語です。私自身にも結婚を機に『この間柄って家・族・なのかなあ』と思うような曖昧な人間関係が増え、私の中で“家族”という言葉が持つ意味が変わってきていたんですね。生まれ育った家とは違う、後天的家族の不思議さを書いてみたいと思ったんです」仲のよかった姉と絶縁中のOLと、ルームシェアメイトの毒舌女子が特別の秘密を打ち明け合う「プレパラートの瞬き」、大人になりきれないダメ父が、離婚した妻とその再婚相手の元で育てられている娘とぎくしゃくし始めたことでプチ成長する「ウーパールーパーは笑わない」など。家族なのに遠くて、他人なのに近い、何ともわずらわしい関係がさまざまな形で描かれる。「家族も恋愛のように思いの深さや温度が違ったりします。家族だから言えること言えないこと、他人だから言えること言えないことがそれぞれあるから難しいんですよね」なかでも、最終話に置かれた「アオシは世界を選べない」は珠玉の一編。婚約破棄と失業でどんよりした毎日を送っているヒロイン亜砂の飼い犬アオ(シ)が語り手を務める意外性。加えて、アオが犬なりに、人間の事情をそこそこ理解しているために見えてくる、亜砂、亜砂の父親、その教え子とアオ自身のつながり。思いがけない絆にぐっとくる。「タイトル付けは毎回悩みます。今回も、担当の編集さんたちと150案くらい考えた中から選びました」プライスレスという言葉は、“プライス(価値)+レス(無い)”が転じて、値が付けられないほど価値があることを意味する。だが、家族未満の間柄を思わせる〈ファミリー・レス〉という言葉もまた、血のつながりだけでは量れない関係性があり、家族を超えた価値があるかもしれないと思わせてくれる。そんな粒ぞろいの6編だ。◇おくだ・あきこ作家。1983年、愛知県生まれ。2013年に『左目に映る星(「アナザープラネット」を改題)』で、すばる文学賞を受賞。他の著書に『透明人間は204号室の夢を見る』がある。◇中学生のほろにがい初恋「さよなら、エバーグリーン」、姉夫婦の娘と彼女を引き取った妹夫婦の絆「いちでもなく、さんでもなくて」など6編。角川書店1600円。※『anan』2016年7月13日号より。写真・森山祐子インタビュー、文・三浦天紗子
2016年07月12日全身黒コーデに秋冬ハットでシックに女優業に加えて1児のママとして奮闘中の矢田亜希子。穏やかな人柄で、男女問わず幅広い年代から人気がある。多忙な彼女だが、ファッションに手を抜かないところはさすがだ。彼女のオフィシャルブログの9月1日付け記事に、全身を黒コーデにまとめてタイトなシルエットに仕上げた写真をアップ。ハットに秋冬物をチョイスして、シックに仕上げている。また、同ブログ9月2日付け記事の私服では、ダークなロングのベストをチョイスしており、落ち着いたコーデを動きのある表情に変身させている。お気に入りのアイテムは長く愛用また、お気に入りのアイテムを長く愛用する達人でもあり、マノロのシューズとは15年くらいのつきあい。先日ヒールの踵が潰れてしまったそうなのだが、同ブログ9月4日付け記事において、「お直ししてもらい、完全復活しました!」と喜びのコメントを残した。また、同ブログ9月8日付け記事では、憧れのBorsalinoのビーバーハットを購入したことを報告。「これも一生ものになるな」と語っており、新たな愛用品に大満足の様子がうかがえた。重ためのカットで上品にこれからの季節を意識して、同ブログ9月7日付け記事ではヘアをチェンジ。トレードマークのロングヘアを整え、カラーは栗色に。重めのカットが上品な雰囲気を演出し、彼女にぴったりのオータム・ヘアスタイルを披露している。【参考】・矢田亜希子 オフィシャルブログ
2015年09月11日リクルーティング スタジオはこのほど、月間400万アクセスあるスマートフォンアプリ「名字由来net」およびWEBサイト「名字由来net(Web)」から「七、八、九の数字にまつわる名字ランキングベスト30」を発表した。同ランキングでは、同アプリ・サイトの名字データベースから漢数字の「七」「八」「九」の数字にまつわる名字で実世帯が確認できるもののみを集計した。人数が多い名字を上位として算出している。1位となったのは、全国におよそ10万4,000人みられる「八木」さん。全国順位は211位で、有名人にはアナウンサー兼女優の「八木 亜希子(やぎ あきこ)」さんや、お笑いコンビ・サバンナの「八木 真澄(やぎ ますみ)」さんなどがいる。2位は「八田」さんで、現在の石川県である加賀にルーツの1つがあるとされている。全国順位927位に対して石川県では244位となっており、同県で多くみられる名字となっている。3位は「八巻」さんで、全国におよそ1万7,000人が存在。全国順位は1,111位となっている。「七」にまつわる名字での最上位は、17位の「七海」さんとなった。「七海」さんは、福島県に全国最多のおよそ1,500人が住んでいる。「九」にまつわる名字の最上位は15位の「九鬼」さんで、ルーツは現在の和歌山県と三重県にあたる紀伊国牟婁郡九鬼浦にあるとされている。現在も、同姓の和歌山県での順位は全国最上位の332位。次いで、三重県では789位となっている。熊野本宮大社の宮司は「九鬼」氏であり、戦国時代に活躍した九鬼水軍「九鬼」氏も、現在の三重県である志摩国を治めていた。複数の数字を含む名字としては、「三八九(さばく)」さん(全国人数およそ10人)、「八九(やく)」さん(およそ10人)、「八七橋(やなはし)」さん(およそ50人)などがある。また、日付にまつわる名字として「八月一日(ほずみ)」さんが全国におよそ100人みられる。「八月一日」さんは「穂積」姓に関連しており、旧暦の8月1日に稲の穂を積んで送る風習が語源といわれている。なお、同姓は「2015年 上半期名字アクセスランキングベスト100」では2位にランクインしている。今回のランキングでは、「七」にまつわる名字が5件、「九」にまつわる名字が1件のみランクイン。対して、「八」にまつわる名字は1位「八木」さんから14位「大八木」さんまでの上位のほか、全体の80%(24件)を独占するという結果となった。Copyright(c)2007-2015 Recruiting Studio INC. All rights reserved
2015年09月11日7月18日公開の映画『海のふた』のプレミア試写会が6月30日、東京・新橋のスペースFS汐留で行われ、菊池亜希子、三根梓が出席した。本作は、よしもとばななの同名小説を、安達祐実のオールヌードで話題を集めた『花宵道中』の豊島圭介監督が映画化。寂れた西伊豆の小さな町を舞台に、そこでかき氷店を始めたまり(菊池亜希子)とお店を訪れたはじめ(三根梓)の交流を描く。菊池は劇中で演じたまりについて「自分と重なり過ぎたので役作りをする必要はありませんでしたが、自分と向き合わなければいけない感覚で演じました」と振り返り、「この映画は自分が好きなことをしていくことの苛酷さを本質的に描いています。パステル系ではなく色彩の強い作品になっているので、そういうイメージを受けてもらえたらと思います」とアピールした。完成した本作を一緒に試写で見たという2人だが、菊池は「胸いっぱいになりながら見てましたが、私は裸を見られているような恥ずかしさが写っていましたねす」と感想を述べれば、見終わった後に泣いてしまったという三根は「色々思い出すことがありました。上映が終わった後によしもとばななさんが『2人とも可愛かったよ』と言ってくださったことに感動し、思わず泣いちゃいましたね」と明かした。そんな2人は本作で初共演。お互いの印象を聞かれ、菊池が「実際にも歳が離れているので何を話そうかと戸惑いましたが、現場に入ったら持っている空気のテンポみたいなものが近くて居心地が良かったですよ」と賞賛すれば、三根も「私の中ではカッコイイお姉さんのイメージで現場でも頼もしいお姉さんでしたが、一緒に温泉に入った時に一生懸命話しかけているのに目をつぶっていて、『寝ちゃったのかな?』と思いましたよ(笑)。そんな菊池さんがとても可愛らしく、ますます好きになってしまいましたね」と好印象の様子だった。映画『海のふた』は、7月18日より新宿武蔵野館ほか全国公開。
2015年07月01日よしもとばななの小説を実写化した『海のふた』のプレミア試写会が6月30日(火)に開催。主演の菊池亜希子と共演の三根梓が揃って上映前の舞台挨拶に登壇した。東京から地元へと戻り、かき氷屋を始めたまりと、大切な人を亡くし、心と顔に傷を負ったはじめちゃん。過疎が進む田舎を舞台にもどかしさや葛藤を抱えながら進むべき道を模索する女性の姿を描き出す。2人とも元々、よしものばななさんのファンだったとのことだが、特に菊池さんは原作に目を通して「文体や言葉の選び方や考え方が、この年齢の私が日々、考えていたことがストレートに描かれていて、他人事じゃないザワザワした感じになった」と振り返る。だからこそ、映画の中のまりは菊池さん自身でもあり「役作りはいらなった」と語るが、一方で演じる上では「見たくない感情があったり、自分と向き合わないとやっていけなかった」と苦労があったよう。完成した映画を見た時も「裸を見られているみたい!」という感想を漏らしたという。一方、三根さんは心と体に傷を負ったはじめちゃんになりきるのに、これまでの作品とは違う難しさがあったよう。「感性をはじめちゃんに落とし込むのが難しかったです。原作と台本を何度も読み込んで、“はじめちゃんノート”を作ることから始めて、気づいたことを箇条書きにしていきました」と語る。2人は今回が初共演となったが菊池さんは「年齢差があるので、最初は何を話そうかと無駄に考えて(笑)、2人とも漫画が好きなので漫画の話をしたりもしたけど、方向性が全然違うんです!興味の方向がまりとはじめちゃんのように全く違っていて、戸惑ったんですが、でも趣味趣向は違うのに持ってる空気のテンポ感が同じ感じがして、居心地が良くて、一緒に座敷で昼寝してたりしました」とニッコリ。この日も三根さんのことを「はじめちゃん」と呼んで、まさに劇中のまりとはじめのような、絶妙な距離感をうかがわせた。三根さんは、自転車をこいで急な坂を駆け上がるシーンで、菊池さんの脚力の強さに驚愕したそう。以前から菊池さんは自身で「スポーツが得意」と明言していたが、三根さんは菊池さんが文化系女子でスポーツは苦手なのではと疑っていたようで「疑ってすいませんでした(笑)」と謝罪。菊池さんは「自転車がないとやっていけない」という田舎で育ったということで「立ちこぎに関してはプロ!」と誇らしげに語り、笑いを誘っていた。『海のふた』は7月18日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月30日女優の菊池亜希子が主演する、よしもとばなな原作の映画『海のふた』(7月18日公開)の予告編とポスタービジュアルが公開された。原作は、よしもとばななが初の新聞連載小説として2003年11月から2004年5月まで読売新聞にて連載されていた同名小説。2006年に刊行され、"よしもとばななの世界観の集大成ともいえる最高傑作"とファンの間でも高く評価されている。伝説的なインディーズ・ミュージシャン、原マスミの名曲にインスパイアされたこの小説は、作者が毎年夏に家族で訪れ続けてきた西伊豆の海岸が舞台。都会の喧騒を離れ、故郷で"かき氷"の店を開き、新しい人生を踏み出そうとする主人公・まりを菊池が、一緒に暮らしていたおばあちゃんを亡くし、まりの実家に預けられる女性・はじめを女優の三根梓が演じる。公開された予告編は、まりが「かき氷屋始めることにする」と宣言する場面からスタート。家族と共に店を手作りするまり。そんな時、彼女の家に大切な人を失ったはじめがやってきて、母親から「はじめちゃんのこと頼んだからね」と託されてしまう。糖蜜とみかん水など、まりが頑固にこだわった魅力的なかき氷たちが、はじめたちを笑顔にしていく。(C)2015 よしもとばなな/『海のふた』製作委員会
2015年04月22日ドラマ「問題のあるレストラン」や映画『深夜食堂』での演技で注目を集め、『グッド・ストライプス』の公開を控えた人気モデル・菊池亜希子が主演を務める『海のふた』。よしもとばななの名作を映画化した本作の公開が、7月18日(土)に決定。併せて予告編とポスタービジュアルが解禁された。海も山も人も寂れてしまった、西伊豆の小さな町にある実家に帰ったまり(菊池亜希子)。ささやかな夢と故郷への想いを胸に、大好きなかき氷の店を始めることにする。この町にやってきた、大切な人を亡くしたばかりのはじめちゃん(三根梓)と一緒に…。原作は、よしもとばなな初の新聞小説として、2003年11月から2004年5月まで読売新聞で連載されていた「海のふた」。ファンの間では“よしもとばななの世界観の集大成”と人気が高い作品で、伝説的なインディーズ・ミュージシャン、原マスミの名曲にインスパイアされたことから生まれたことでも知られている。このたび解禁となったポスタービジュアルは、レトロでおしゃれなお店の中で、まりがはじめちゃんにかき氷を提供し見守る様子をおさめた、優しさあふれる可愛らしい仕上がりに。その一方で、どこか寂しさも漂うスローな空気の流れる予告映像では、独特の存在感を放っているのは主演を務める菊池さん。モデルとして活躍し、最近では女優としてもフィールドを広げる菊池さんが、都会を離れて生まれ故郷でかき氷のお店を開き、新しい人生を踏み出そうとする主人公・まりを、原作の世界観そのままに体現している。そして、そんなまりとともに過ごす女性“はじめちゃん”を『シグナル~月曜日のルカ~』で初主演を果たした三根梓が演じ、顔に火傷のあとが残り心に傷を抱えながらも、まりと徐々に心を通わせる難役に挑戦している。また、本作で大事なキーアイテムとして登場するのが、“かき氷”。近年テレビや雑誌などでも特集が組まれ、本格的なブームが起こりつつある代表的“和のスイーツ”だが、本作でまりが作るかき氷は「真冬でも行列ができるかき氷屋」で話題の「埜庵(のあん)」石附浩太郎氏が監修しているとのこと。予告映像の中でも何度も登場する、丁寧に仕込まれた糖蜜やみかんのシロップや、美しく美味しそうなかき氷には、思わず釘付けになってしまうはず。ひと足早い海からの贈り物のような、まりのかき氷が周囲のみんなの心をじんわりと溶かし、癒していく様を、まずはこちらの映像からご覧あれ。『海のふた』は7月18日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(椎名あい)
2015年04月22日小学館はこのほど、女優・モデルの菊池亜希子さんが構成、文、絵、モデルをつとめるムック『マッシュ』の世界観を体現したリアルショップをPARCOが運営するセレクトショップ「ミツカルストア」(渋谷パルコ/東京都・渋谷)と「ワンスアマンス」(福岡パルコ/福岡県福岡市)に初展開する。期間中、店内にはこれまでの『マッシュ』で登場したブランドの洋服や雑貨、書籍などのほか、特別商品として老舗鞄ブランド「PORTER」とのコラボ商品の予約販売のほか、菊池編集長のオリジナルイラストグッズなどがそろう。期間は「ミツカルストア」(渋谷パルコPART1 1階)が4月10日~5月21日、「ワンスアマンス」(福岡パルコ本館1階)が4月20日~5月21日。また4月30日には、ショップオープンを記念して渋谷パルコパート1・6F「2.5D」で菊池編集長を迎えてのトークショーも開催。詳細はパルコホームページで確認できる。
2015年04月08日「問題のあるレストラン」『深夜食堂』などで女優としても注目を集める人気モデル、菊池亜希子と、「花子とアン」で白蓮の若き恋人を演じて脚光を浴びた若手俳優・中島歩のW主演で贈る映画『グッド・ストライプス』。このほど、本作の予告編映像が解禁、“結婚”がゴールではなく、スタートになった2人の新感覚ラブストーリーが明らかになった。自由奔放な文化系女子の緑(菊池亜希子)と、優柔不断なおぼっちゃまの真生(中島歩)。交際も4年経ち、それぞれがウンザリしていたころ、ある日、緑の妊娠が発覚!お互い、“別れ”すら考えていたのに…。結婚することを決めた2人だが、生まれも育ちも、こだわりも全く違い、音楽、服装、インテリアなど、一緒に住み始めるにも揉めてばかり。それでも結婚の準備を進めるうち、それまで知ることのなかった相手のルーツを辿っていくことに――。思わぬ妊娠が発覚し、流れで結婚することになったマンネリカップルの“結婚”までの半年間を、リアルな視点で描く本作。独自の世界観を持ち、若手クリエーターたちからも人気を集める菊池さんが大人になりきれない文化系女子を演じ、美輪明宏に見出され「花子とアン」で一躍注目を集めた中島さんが、いまどきの草食男子を好演、新たな魅力を開花させている。予告編では、破局寸前の2人が一転、結婚に向かう様子がテンポよく、ポップに描かれる。そのリアルなキャラクター描写には、思わず「こういう人いる!」「わかるわかる!」と共感してしまうこと必至。さらに、本作の岨手由紀子監督からの熱烈オファーで実現した大橋トリオが歌う主題歌が心地よく、映像を爽やかに盛り上げている。また、2人の結婚式の写真が使用されたビジュアルには、ストライプが周りにあしらわれている。どこまで行っても“交わらない平行線”の2人。彼らの“結婚”は、果たしてどうなるのか、まずはこの映像をご覧あれ。『グッド・ストライプス』は5月30日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月17日女優の菊池亜希子が、よしもとばなな原作の映画『海のふた』(夏公開予定)に主演することが12日、明らかになった。原作は、よしもとばなな氏が初の新聞連載小説として2003年11月から2004年5月まで読売新聞にて連載されていた同名小説。2006年に刊行され、"よしもとばななの世界観の集大成ともいえる最高傑作"とファンの間でも高く評価されている。伝説的なインディーズ・ミュージシャン、原マスミの名曲にインスパイアされたこの小説は、作者が毎年夏に家族で訪れ続けてきた西伊豆の海岸が舞台。映画化に際して、よしもと氏は「私の第二のふるさと・土肥が美しく撮られていて、いつも家族で歩いた場所ですばらしい人たちが真摯に演技をしている、それだけでもう幸せ!」とコメントを寄せている。都会の喧騒を離れ、故郷で"かき氷"の店を開き、新しい人生を踏み出そうとする主人公・まりを演じる菊池。作品について、「この映画は、女の子の夢物語なんかでは決してなく、日々の営みに対する賛歌のような映画です」と語る。「見たらきっと、体の中にある大切な何かがキンと響くはず。かき氷を食べたときの、染みるけどいとおしいような、あの感じ。ぜひ、味わいにきてください」と呼びかけた。一緒に暮らしていたおばあちゃんを亡くし、まりの実家に預けられる女性・はじめを演じる女優の三根梓は、役柄について「少女のような、大人のような、いろんな顔をもつ女の子で、そんな魅力的な役に挑戦できることがうれしく、気合が入りました」と明かす。「土肥の穏やかな空気感が作品全体に流れていて、そっと寄り添ってくれるようなやさしい作品」に仕上がったという。また、本作では主人公まりが作る"かき氷"にもこだわっており、「真冬でも行列のできるかき氷屋」として話題の"埜庵"石附浩太郎氏が監修。豊島圭介監督は、「石附さんが道具から削りの指導から内容面に至るまで全面的に協力してくださったおかげで、本当においしそうなかき氷を写すことができました。現場中、お昼時にふるまってくださったかき氷の味は忘れられないです」と撮影を振り返った。西伊豆の小さな町は、海も山も人も寂れてしまっていた。実家に帰った主人公・まりは、ささやかな夢と故郷への想いを胸に、大好きなかき氷の店を始めることにした。メニューは、糖蜜とみかん水だけ。大切な人を亡くしたばかりの女性・はじめと共に、自分らしく生きる道を探すひと夏の物語が始まる。(C)2015 よしもとばなな/『海のふた』製作委員会
2015年03月12日矢田亜希子、“花嫁のれん”着物姿披露現在人気の昼ドラといえば“花嫁のれん”。1月より第4シリーズの放映が開始され、新たにキャストに加わった矢田亜希子に注目が集まっている。彼女のオフィシャルブログをのぞいてみると、撮影の合間に投稿された記事がずらりと並ぶ。同ブログ2月6日付けの記事「着物」では素敵な着物姿を披露。ドラマで使われる着物だということで、春らしい淡い黄色が彼女にぴったりだ。リフレッシュにはアロマ撮影は急ピッチで行われているようで、少々お疲れ気味の彼女だが、リフレッシュに活用しているのがアロマだ。同ブログ2月6日付けの記事「アロマ効果」では、ほんの少しの隙にでも楽屋にアロマを嗅ぎに行くと告白。喉や鼻が気になる時には、ユーカリやティートゥリーをマスクにつけて使用し、夜はラベンダーでゆったりとリラックス。アロマの効果を絶賛している。ビューティー加圧トレーニングを絶賛トレーニングはあまりしない彼女だが、体の重さを感じるとすぐに行動をおこすのはさすが。同ブログ1月26日付けの記事「トレーニング」で紹介しているのは、ビューティー加圧トレーニングだ。トレーニングなのに疲れにくく、体も軽くなり「やっぱりすっきりしたー。」とその効果に大満足のコメントをよせている。【参考】・矢田亜希子 オフィシャルブログ
2015年02月10日フジテレビ系昼帯ドラマの人気シリーズ第4弾「花嫁のれん」の制作発表記者会見が12月8日(月)東京都内で行われ、羽田美智子、野際陽子、新加入の矢田亜希子が出席した。昼ドラ初出演の矢田さんは、16歳の時に連続ドラマ「長男の嫁」でも共演したベテラン女優の野際さんから「(その時に)ある女優さんが『あなた、学校で一番可愛いと言われるでしょ』と妬みの言葉を発したくらい可愛かった。その可愛さは変らず、中身だけ色々あって成熟なさって成長して、でも外見は全然変わっていない。いつもニコニコ、バラのような笑顔」と10年以上経てもなお変わらぬ美貌を褒められると「役としてはダメダメダメのダメ出しばかりなので、褒めて頂いちゃって嬉しい」と肩をすぼめて素直に喜んでいた。また自身の「成熟と成長」の自覚について聞かれた矢田さんは「相当変わりましたね。16歳の時の中身はないと思います。いい意味ですべて変わって大人になれたと、我ながら思いますね」とシミジミ。昼帯ドラマは早朝から深夜までの撮影と、ハードスケジュールで知られるが「癒しばかり求めています。癒しよりも、一秒でも早く寝なきゃと思って、家に帰ったらすぐに目をつぶります」と昼ドラの洗礼に耐えながら女優として精進している姿を伺わせた。金沢の老舗旅館“かぐらや”を舞台に、日本が世界に誇る”おもてなしの心”を描いてきた「花嫁のれん」シリーズの第4弾。素人を女将に育てる「金沢女将塾」を開いた奈緒子(羽田)は、志乃(野際)らから大反対を受けながらも、気品や教養を持ち合わせていない真知子(矢田さん)を女将候補生として受け入れるのだが…。ドラマ「花嫁のれん」は2015年1月5日13:30~フジテレビにてスタート。(text:cinemacafe.net)
2014年12月08日松田龍平と松尾スズキという『恋の門』の主演&監督コンビが10年ぶりにタッグを組む映画『ジヌよさらば~かむろば村へ~』の公開日が、2015年4月4日(土)に決定。併せて、ママちゃりを駆る松田さんを始め、松たか子、阿部サダヲ、二階堂ふみ、西田敏行ら豪華な共演陣がズラリと顔をそろえたポスタービジュアルが解禁となった。銀行マンとしての資質がなかったのか、深刻な“お金恐怖症”に陥ったタケ(松田龍平)。彼は逃げるようにして、過疎化が進む小さな村“かむろば村”へとやってきた。だが、「ガスも水道も携帯電話も要らない!もう現金は使わない!」と宣言したものの、暖房のないボロ家で暮らし始めた初日に風邪をひく始末。田舎暮らしを甘くみていたタケだが、面倒見のいい村長・与三郎(阿部サダヲ)が経営する村唯一のスーパーで雇ってもらうことになり、バイト代は食材の現物支給に。田んぼや畑の仕事を村人たちに教えてもらいつつ、なんとか物々交換と自給自足生活になじみ始めたある日、怪しい男(松尾スズキ)が村に現れ……。「ぼのぼの」「I(アイ)」など、独特の世界観で多くのファンを持つ、いがらしみきお原作の人気漫画「かむろば村へ」を、俳優としても活躍する「大人計画」の松尾スズキが監督と脚本を手掛けて映画化。松田さんが演じる、現金に触るだけで失神してしまうという前代未聞の“お金恐怖症”になってしまった元銀行マンを主人公に、“田舎の現実”をユーモラスに描き、いがらしみきおワールドの温かくてシュールな世界を映像化する。“ジヌ”とは、物語の舞台となる、病院も学校も警察もない過疎の村“かむろば村”の地方の言葉で「銭(ぜに)」のこと。仕事を続けられなくなり、逃げるようにやってきた山奥の村で、主人公・タケは「お金を一銭も使わずに生きていく!」ことを決めるが、果たして現代の日本、そんな夢みたいな生活ができるのか…?今回到着したビジュアルには、かむろば村へやってきた松田さん演じるタケが、ハチマキを巻いてママチャリで村を駆ける姿が。そして、彼の周りを取り囲むように、世話好きの村長の与三郎役の阿部サダヲ、与三郎の美人妻・亜希子役の松たか子、高齢化率40%の過疎の村に咲く一輪の花、女子校生の青葉役の二階堂ふみ、自他ともに認める村の神様“なかぬっさん”こと西田敏行ら、ひと癖もふた癖もあるキャラクターが勢ぞろい。さらに片桐はいり、モロ師岡、荒川良々、皆川猿時、そして与三郎の過去の秘密を握るヤクザ・多治見を演じる松尾監督の怪しげな(?)姿も見える。松田さん史上、最強に“ヘタレ”といわれる若者・タケが、温かくも強烈な人たちばかりのかむろば村でどんな騒動を巻き起こすのか。さらに期待が高まるビジュアルとなっている。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』は2015年4月4日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月06日現代女子から絶大な人気を誇るモデル・女優の菊池亜希子と、連続テレビ小説「花子とアン」で注目を浴びた中島歩が、別れの危機を迎えそうなマンネリカップルとなり、新時代の結婚観をリアルに描くラブストーリー『グッド・ストライプス』で共演、2015年初夏に公開されることが明らかとなった。いつも白けた態度の萬谷緑(菊池亜希子)、優柔不断でネットサーフィンばかりしている南澤真生(中島歩)は、ともに28歳、4年間交際しているマンネリ状態のカップル。お互い別れを考えていた矢先、緑の妊娠が発覚。行き掛り上、結婚を決意するものの、生まれも育ちも、物事へのこだわりも異なる2人は何をするにしても揉めてばかり。それでも準備を進めていく中、知ることのなかった相手の“ルーツ”を辿ることになり…。少子化、非正規雇用などの不安要素や、また“男女の友情”が成立していることも遠因のひとつといわれている、昨今の婚姻率の減少。妊娠を契機に結婚へと踏み切る、いわゆる“おめでた婚”カップルも増えている現代の結婚事情に、大胆にもスポットを当てた本作は、予期せぬ妊娠で結婚することになった男女が、それまで知らなかった相手の小さな歴史を知るという、愛おしい珠玉の恋愛模様が描かれていく。緑役に、独特の存在感で女優としても注目を集め、『森崎書店の日々』で映画初主演、その後も『わが母の記』『深夜食堂』など映画への出演が続くモデルの菊池亜希子。書籍「菊池亜希子ムックマッシュ」(小学館刊)では編集長を務めるなど、そのセンスにはオシャレに敏感な若者から絶大な支持を集めている。真生役には、連続テレビ小説「花子とアン」で仲間由紀恵演じる“白蓮”こと蓮子の駆け落ち相手・宮本龍一役でTVドラマ初レギュラーを果たし、いま人気急上昇中の新鋭俳優・中島歩。そして、役柄と同世代のリアルな恋愛模様を演じる2人の指揮を取るのは、国内外の映画祭で上映、受賞歴を持つ岨手由貴子(そで ゆきこ)監督。また、音楽家として幅広く活躍する大橋トリオが主題歌「めくるめく僕らの出会い」を提供し、いまの女性の気持ちを繊細に表現する新鋭クリエイターとタッグを組む。岨手監督によれば、クランクアップ時には「最後の方は相手にイライラしていた」と語るほど、本物のカップルのように心を開いていた主演の2人が、どのような新時代ロマンスを繰り広げるのか注目。菊池さん、中島さんからもコメントも到着している。■菊池亜希子「停滞前線に突入してしまった男女が、妊娠を機にようやくふたりとしてのスタートを切ることができるのなら、それは『いいきっかけ』と言えるのかもしれないな!と適齢期真っ只中女子代表として、そんなことをぐるぐる考えながら演じました。私のまわりのカップルを見ていると、適齢期というものを意識しないよう努めるあまり、タイミングを見失っていく人たちが本当にたくさんいます。もうすっかり大人のはずなのに、ひとつの家族を作るってことに飛び込む勇気がない」「(タイトルの)グッド・ストライプスとは、よい平行線ということ。家族になる=1本の線になるって考えると尻込みしちゃうけど、離れたり絡まったり交差したりしながら、少しずつ同じ方向を向いて二本の線を描いていけばいいんだ、そのことに気づいた私は、重たくなっていくお腹とは裏腹に、気持ちが軽くなっていくのを感じながら演じていました。観てくださった方々にとって、この作品が何かしらのスタートラインになったら幸せだなあと思います」■中島歩「僕は自分の人生をおもしろくしたいという気持ちもあって俳優になろうと思いました。そして俳優であるからには勝新太郎さんみたいに破天荒な生き方をしなきゃって思います。だけど、地元にさえ自分より破天荒なやつが2人いるので、世の中から破天荒と思われるには、相当なあれが必要なので破天荒俳優への道は諦めかけています」「結婚はわりとみんなすることなのでそんな特別なことだと思っていませんでした。でも、劇中で結婚してみて、勝新太郎さんにならなくても、結婚することは人生においてすごく特別なことだと思いました。そして結婚できない場合もあるので、それを考えるとやっぱり特別なことですね」『グッド・ストライプス』は2015年初夏より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月05日モデルや女優として活躍する菊池亜希子と、朝の連続テレビ小説『花子とアン』に出演した中島歩がダブル主演を務める映画『グッド・ストライプス』が来年初夏に公開されることが決定した。まったく異なる環境・文化で育ってきた男女が結婚を機にお互いをルーツを知っていく過程を描いたラブストーリーだ。本作の主人公は、交際4年でマンネリ状態にある真生と緑のカップル。ふたりはお互いにウンザリしていたがある日、緑の妊娠が発覚し、いきがかりで結婚することを決めたふたりは、準備を進めながらそれまでに知ることがなかったお互いのルーツを知るようになる。映画『森崎書店の日々』や上演中の舞台『水の戯れ』など女優としても活躍する菊池は「停滞前線に突入してしまった男女が、妊娠を機にようやくふたりとしてのスタートを切ることができるのなら、それは“いいきっかけ”と言えるのかもしれないな! と適齢期真っ只中女子代表として、そんなことをぐるぐる考えながら演じました」と言い、「撮影に入る前、中島くんとは何度もリハーサルをしました。『会った時から意気投合して!!』みたいにはしゃいだ関係ではなかったけど、テンションが低いながらに居心地のいい関係でした。物事をはっきりと言わない、のらりくらりとした感じの中島くんに、撮影後半ではだんだんイライラしたりもして。でも、それを含めてとても真生と緑っぽいなあと思ったりしていました」と今年3月に終了した撮影を振り返った。また、中島もドラマだけでなく舞台でも活躍する実力派で、映画初主演について「現場にいる時間が長いのでワンシーンだけの出演よりもお芝居しやすかったです」と振り返るも「積み上げていかなければならない感情や、変化を表現する重要性を感じました。なにより一本の作品に全編関わり、映画作りが楽しいと思えたことが幸せです」とコメント。共演した菊池について「今回の役柄とは反対の印象で、芯がしっかりしていて行動力があって、好奇心が強くて、とても頼もしい方だと思いました」と語っている。国内外で高評価を集めている新鋭・岨手由貴子(そでゆきこ)が脚本と監督を、宮内優里が音楽を、大橋トリオが主題歌を務める本作は、10月に完成しており、来年初夏に全国公開される。『グッド・ストライプス』2015年初夏、全国ロードショー
2014年11月05日※画像は、矢田亜希子オフィシャルブログよりやっぱりキレイで健康なのには秘密がある女優の矢田亜希子さんが、オフィシャルブログで『赤いパックのサプリ』と題し、「プラセンタ100」を紹介している。暑かったり寒かったりと天候が安定しない日が続いているが、体調を崩さず元気でいられるのは、この「プラセンタ100」を飲んでいるおかげだと考えているそうだ。矢田亜希子さんは、恋愛もののトレンディドラマからシリアスなドラマまで幅広くこなす女優。現在は子育てをしながら芸能活動を行っている為、女優だけを行っている時よりも紫外線を浴びる事も多くなり、日常生活にも負担がかかっている事は予想出来る。しかし、キレイな肌を維持し、体調を崩さずにいられるのには、やはり訳があるようだ。まずは1週間お試しトライアル「プラセンタ100」には、50kgから1kgしか取る事が出来ない高濃度のプラセンタが、1粒に9000mg凝縮されている。さらに、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの自然由来の美容成分もバランスよく含まれている為、これだけで健康面もサポートしてくれる。通常は100粒入りが11,550円。1日4粒なので、1ヶ月では足りなくなってしまう。それを定期購買にすると9,240円になる為、負担が少なくなる。でも、定期購読をいきなり始めるのは不安だ。そこで、今なら30粒1週間分が980円のトライアルパックを初回限定で購入する事が可能。まずは、1週間試してみるのもいいだろう。【参考リンク】▼「プラセンタ100」▼矢田亜希子オフィシャルブログ
2013年10月17日※画像は、矢田亜希子オフィシャルブログより最近オススメの美容液の紹介女優の矢田亜希子さんが、ブログでオススメの美容液について紹介をしている。以前より、「プラセンタ リフトクリーム」を利用していることがブログでも取り上げられている。同じブランドの美容液を利用しているようだ。矢田亜希子さんは、話題のドラマや大手企業のCMなどに登場し、凛とした透明感のある姿で人気の女優。最近では、「謎解きはディナーのあとでスペシャル」にも出演している。プライベートでは、シングルマザーで子育てを行っている。オールインワンクリームとあわせて美容液も普段利用しているという「プラセンタ リフトクリーム」は、化粧水・美容液・乳液・クリーム・保湿パック・化粧下地が1つになったオールワンタイプのクリーム。これ1つでメイクの前のケアも就寝前のケアも出来ることから、旅行にも便利なアイテムとしても紹介している。美容液も同ブランドの「プラセンタ エクストラクト」。プラセンタエキス100%の原液という贅沢なアイテム。洗顔の後に、この美容液をパッティングすることで、元気の無かった肌に効果が現れるという。透明感のある肌にしたい、化粧のノリを改善したい、そんな時にはプラセンタエキス100%の効果を試してみるのもいいだろう。【参考】▼矢田亜希子オフィシャルブログ▼プラセンタ エクストラクト“クレオパトラ”や“オードリー・ヘップバーン”など世界に名を残す美女たちが愛用していたという美肌成分とは?(9月1日)4カ月老ける研究結果も!! 知らないと怖い「お肌の悪習慣」(8月29日)元の記事を読む
2013年09月02日東京糸井重里事務所が運営するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」は、「ほぼ日のハラマキ」を愛用しているというモデル・女優の菊池亜希子氏と共同で、ハラマキ、レッグウオーマー、けいとのパンツを開発。数量限定で販売を開始した。ラインアップは、ボーダー柄の「どこでもしましま(ハラマキ、長いけいとのぱんつ、レッグウオーマー)」、菊池氏の愛犬ワカメをデザインした「ワカメさん(ハラマキ)」、膝のあたりに左右を表すLとR、お尻にセンターのCがデザインされた「LRCさん(長いけいとのぱんつ)」、菊池氏が好きな豆大福がデザインされた「豆大福(ハラマキ)」の4種類。価格は、いずれのタイプも「ハラマキ」(F・S・XSサイズ)が3,400円(子ども用は3,000円)、「長いけいとのぱんつ」が7,140円、「レッグウオーマー」が3,400円となる。なお、完売になった場合は、3月14日に追加入荷を予定。商品配送は3月中旬から下旬となる。詳細は、ほぼ日刊イトイ新聞「キクチアキコのつくるもんの店」を参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年02月25日