筆者が奈良を訪れたのは、人生で2回。初回は中学時代の修学旅行で、京都・奈良をベタに廻る旅程で、JR奈良駅に降り立った。本当に、鹿がいた。しかも沢山。想像以上の大規模な群れで、「こんなにもワイルドルッキングな生き物がこんな至近距離で生活する世界が、まだこの現代日本にあったのか」と衝撃を受けたものだった。 逆に言えば、「鹿」。そう、鹿の群れしかいなかったとも言える。奈良駅の周囲は、山々が見渡せるほど低層の建物がぽつぽつとあるだけで(一応もう平成だった気がするが)、周囲には人の数よりも多い、鹿……。ティッシュを出そうものなら、エサだと思い手に鼻を近づけてきた。鹿リテラシー激低の筆者たちはうろたえ、最後は(なんだか鹿に悪い気がしながらも)ガチで怖がり全力で声をあげて逃げまどう始末だった。しかし、なんでまたこんなに鹿がタウンに溢れているのか気になって、修学旅行の課題論文テーマには奈良の鹿の生態を題材に選んだ。(内容は忘れた)人生で二度目の奈良は、30歳になったかならないかのとき、当時付き合っていた遠距離恋愛の彼氏に会うために訪れた。筆者の当時の彼氏は、奈良県で内装工事の事業を営む家業を継いだ2代目社長で、遠距離恋愛の末、お酒のうえでの口論で別れを迎えた。そんな彼との恋愛中に、彼に会うために関西を訪れ、彼の地元である奈良駅に再び降り立った。宵闇の奈良駅……。鹿はチラホラと道に寝そべっていたが、明らかにかつて私たちを襲った大群より少なく、数が減っていたのを寂しく思った。島田紳助が経営しているという焼肉屋の内装を手掛けたというので、奈良県にあるその店に行って焼肉を食べた。しかし、それ以外に奈良という土地で何かをした記憶はなく。なぜか大阪で「社会勉強だ」と言って連れまわされた飛田新地(置屋街)の印象の方が強い。飛び飛びに建つ置屋の座敷に佇む、造花に囲まれ置屋のおかみに売り出されている“一億総浜崎あゆみ”のようなお嬢さんたちのことしか思い出せない。 ■何が言いたいかというと、奈良って…「奈良って、そういえば鹿以外の印象がないな」ってことです。冷静に考えると、「三輪そうめん」「柿の葉寿司」などの名物も聞いたことがありますが……。ですが「大阪、京都、神戸に比して、やはりメジャーなものはない」ということに異論がある方も、そう多くはないでしょう。そんな状況を奈良県民の皆様もご認識されているとよく聞きますが、奈良名物を作るべく立ち上がった1人の名物カフェのマスターが産み出したのがこの『奈良鹿ないカレー』なのです。 ルーをお皿によそった第一印象は、「肉がデカい!リッチ~!っていうか、えっ、コレ、鹿なんだっけ??えっ、えっ、ジビエ的な?」と焦ってパッケージを確認するに、どうやら「鹿は入っていない」ようで、奈良県産豚トロ肉使用、とあります。食べた感触は、重さのあるカレールーというよりは、ハヤシルーのようにサラサラとしたスープ感のほうが強く、とはいえ、ハヤシっぽいトマト感ありありというよりは、カレー感がある。生クリームとかふわっと載せて、ホテルカレー風に楽しみたいお味です。開発者の意向としても、高級ホテルのカレーを目指したということ。 このカレーの生みの親は、奈良県大和郡山市にあるショットバー『Bar Sally』オーナー・新田さん。土日限定のランチメニューとして、2016年2月にスタートしたそう。「こってりした味の濃いものが苦手」と、カレー嫌いを公言する新田さんが試行錯誤の末に生み出した、カレー好きもカレー嫌いもおいしく食べられる『サリーズ・カレー』は、5年ほど前から店の隠れた名物となり、県内のカレーコンテスト『奈良カレー1グランプリ2015』でも優勝を飾りました。バーのお客さんでもあった食品卸売会社『泉屋』さんの「レトルトにしてみたら?」のアドバイスをきっかけに、クラウドファンディングを実施。あっさりと目標金額を達成し、開発・販売に漕ぎ着けたという実力派です。サリーズ・カレーの特徴は、ふんだんに使用した県産食材のバランスのよさ。かたまりで入っているのは、ほろほろと口の中で崩れるほど柔らかい県産の豚トロ。赤ワインで煮込まれたトマトとたっぷりのタマネギをベースに、すり下ろしたリンゴなどのフルーツが甘みを引き出しています。商品名の由来は奈良の代名詞でもある鹿と、ご当地カレーの意味をかけて『奈良鹿ないカレー』と名付けたそうで、シリーズ化も着々と進行中の模様です。 ■総評カレーの味★★★★★辛さ★★☆☆☆本格度★★★★☆パッケージのキャラクター『ぶ~しか』は、おそらく、豚と鹿の掛け合わせでしょうか?「鹿・シカ・ない奈良県」に、「奈良・鹿・ないカレー」というネーミングもキュート☆なんだか「スキトキメトキス♪」(アニメ『さすがの猿飛』テーマソングで、1982年に発売された伊藤さやかの作品。昭和っ子なら誰でも知っている歌詞)な気分になるこのネーミングも幻想的だ。「スキトキメトキス♪」とか口ずさむと、不思議とわけもなく飛田新地の残影がシンクロする。……。ご当地カレーにシンクロする残影すら奈良じゃない奈良鹿ないカレー……。応援しています。【筆者略歴】Makolovesyou♡
2018年09月09日ショップハーバー奈良店がオープン株式会社ハーバー研究所は、2018年9月7日より『ショップハーバー近鉄百貨店 奈良店』をオープンする。オープン記念として、9月7日から9月17日までの期間限定で、ハーバー商品を実際に試せるオープニングフェアも開催。この機会に、ハーバー商品を見て、触って、確かめてみてはいかがだろうか。ハーバー商品を体験期間限定で開催されるオープニングフェアでは、ハーバーの基本スキンケアを実際に試すことができるセットとして「スクワラン美容トライアルセット」来店者にプレゼントすると共に、「オープン記念限定セット」も発売する。セット内容は美容液である「薬用ホワイトレディ」、好みの化粧水(全3タイプ)、「北のプラセンタ濃密石けん」、唇の美容液である「濃密リップセラム」、「ローズプラセンタマスク」の5点。化粧水は3タイプから選べる上、唇美容液や洗顔、体用に使える石けん、美容液マスクなどといった豪華なセット内容。期間限定の商品のため、お得にハーバー商品を手にしたい人はチェックしてみるとよいだろう。購入者にはプレゼントもさらに、オープニングフェア期間中に税込2,160円以上購入すると、「スクワクレンジング(メイク落とし)」のプレゼントも。数量限定だが、好きな商品を購入してプレゼントまでもらえる、お得なフェアとなっている。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社ハーバー研究所のプレスリリース
2018年08月24日俳優・脚本家・演出家の宅間孝行が主宰するタクフェス。毎年秋に上演する人気の“切ないシリーズ”に『あいあい傘』が登場、10月5日(金)の埼玉でのプレビュー公演を皮切りに全国10か所で上演される。本作は2007年、宅間が自らの劇団、東京セレソンデラックスを率いて大阪に初登場した作品。25年ぶりにめぐりあった父と娘の、切なくも心にしみる5日間を描いた物語だ。今回は宅間の監督作第2弾として映画化もされ、舞台上演に先立って10月26日(金)に全国公開される。大阪で11年ぶりの再演となる舞台『あいあい傘』について、映画も交えた話を宅間に聞いた。タクフェス第6弾「あいあい傘」チケット情報「11年前にこの作品を初めて大阪にもってきて、そこから自分たちが大阪の人に受け入れられていったという歴史があります。当時は僕が結婚した節目のタイミングだったので、家族をテーマにあいあい傘を組み合わせて作りました。それからの11年で僕もいろんな経験をしてきたので、改めてこの作品に向き合うと非常に味わい深く感じますね」。初演を観た人も、10年を経て再び観る舞台は印象の違ったものとなるに違いない。今回の再演では、いつもは初演時の脚本にあまり手を入れない宅間が「こんなに大胆にリライトしたのは初めて」と言うぐらい書き直した。「当時、お客さんを号泣させるような脚本にしようと書いたんです。ただ、物語をドラマチックな展開で見せるのではなく、人との関わり合いや想い、そこにある人情の機微をクローズアップする作品は、舞台より映画に向いているのではと思っていて。でも今回、舞台用にリライトしたことで、俳優さんたちの演技次第で随分変わってくる、すごく芝居っぽい作品になりました。俳優さんたちに生き生きと演じてもらって、生で観ると、とても心地よく、味わい深い作品になるのではと思っています。初演より、ひとつステップアップしたかな」。出演は、星野真里、初舞台の鈴木紗理奈、9年ぶりの舞台となる川原亜矢子、永島敏行ら。映画と舞台は違ったキャスティングで楽しめる。「『あいあい傘』は、ひとりも悪人が出てこない作品で心に響く優しい物語です。関西では、映画を先に見てから舞台を観てほしい。でないと上映が終わっちゃうかもしれないから(笑)。同じ物語だけど、まったく同じじゃないんです。映画で「あれ?」と思ったことの答えが舞台で用意されていたり、舞台にない部分が映画では描かれていたり。両方観る楽しみ方もあると思う。舞台のほうは演劇が初めてという人にもすごく楽しめるんじゃないかな」。公演は10月5日(金)、埼玉・志木市民会館パルシティ ホールのプレビュー公演より全国巡演。大阪公演は11月30日(金)から12月4日(火)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。チケットは8月26日(日)一般発売開始。一般発売に先駆け、8月23日(木)23:59まで先行先着プリセールを実施中。取材・文:高橋晴代
2018年08月20日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『days 2014-2018: Sixteen springs and sixteen summers gone―Take your time, it won’t be long now』奈良美智作品としての発表を前提とせず、見過ごされてしまうような風景や生命の価値を心に留めるように写真に収めることは、奈良にとって自身の感性を記録し鍛錬する行為であり続けた。それら記録と記憶の集積は、制作における深い内省と対話に寄り添うように、巡る季節の中に点在する無数の瞬間を捉えていく。様々な風土、音楽、生命、歴史、風景、人々を撮影した写真群には、作家が走り続けてきた軌跡とその視線が無垢なイメージとして表出する。フィルムからデジタル、そしてiPhoneへ、折々の自身にとって最も身近なカメラで直感的に撮影された被写体は、各々が常に等価に扱われ、無意識のうちに繋がり合い、独特の世界観を提示する。そこに通底する、戻ろうとしても戻れない時間の後ろに広がる記憶としての原風景、幼年期特有の自我の在り方や個人的な世界への憧憬は、培われた感性を通じ、やがて新たな故郷を探す旅へと繋がっていく。奈良の眼差しは、個人の経験が時を、場所を遡り、世界のより根源的な在り方へと個を円環させてゆく様を見つめているようだ。本書は、奈良美智が2014年から約5年間にわたり撮影した写真の個展の展覧会カタログ。展覧会は8月10日まで、タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムにて開催中。【書籍情報】『days 2014-2018: Sixteen springs and sixteen summers gone―Take your time, it won’t be long now』作品:奈良美智出版社:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム言語:日本語、英語ソフトカバー/204ページ/190×190mm発刊:2018年価格:5,000円■Shelfオフィシャルサイトで『days 2014-2018: Sixteen springs and sixteen summers gone―Take your time, it won’t be long now』を購入する【イベント情報】奈良美智 「Sixteen springs and sixteen summers gone—Take your time, it won’t be long now」会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル2階会期:7月7日~8月10日
2018年07月21日奈良の夏の風物詩「なら燈花会」が、春日野園地や浮雲園地をはじめ、東大寺など奈良の各エリアで2018年8月5日(日)から14日(火)まで開催される。「なら燈花会」は、1300年前に都として栄えた奈良の地に集う人々の祈りを、ろうそくの灯りをともすことで幻想的に照らし出す、1990年に誕生したイベント。“燈花”とは灯心の先にできる花の形のかたまりを指し示し、期間中、灯りをともすろうそくは1万を超え、神秘的で優しい光が奈良を包み込む。浮見堂では、鷺池を縁取るようにろうそくの灯りがともり、水面に映し出された光とともに、色鮮やかで情緒に満ちた風景を楽しめる。興福寺では、北参道にろうそくが並べられ、凛とした空気の中で灯りが漂う。参道の先に浮かび上がる、東金堂や五重塔の厳かな雰囲気もより一層引き立てられる。【詳細】なら燈花会会期:2018年8月5日(日)~8月14日(火)場所:奈良各エリア(春日野園地、浮雲園地、浅茅ヶ原、浮見堂、猿沢池・五十二段、甍 -Iraka-、興福寺、奈良国立博物館前、東大寺、春日大社)※東大寺は8月13日(月)、14日(火)のみの点灯、春日大社は8月14日(火)のみの点灯。
2018年06月15日奈良美智の個展「Drawings: 1988-2018 Last 30 Years」が、カイカイキキ ギャラリー(Kaikai Kiki Gallery)にて開催。会期は2018年2月9日(金)から3月8日(木)まで。世界のアートシーンで唯一無二の存在感を放ち続ける奈良美智。展覧会「Drawings: 1988-2018 Last 30 Years」では、その30数年間の歩みを振り返り、作家としての核の部分を探っていく。村上隆率いるカイカイキキ ギャラリーで開催場所のカイカイキキ ギャラリーは、村上隆率いる「カイカイキキ」が運営。村上は「表現方法は異なるものの、奈良さんとは作家としての精神性を共有していると、お互いに感じています」とコメントしている。また、奈良がここ数年自身のアートがオークションでヒートアップしていることに対して複雑な想いを抱えている様子や、2017年那須塩原市に「N’s YARD」を開設しファンとの新しいコミュニケーションを模索する姿を紹介。「転売を前提とした業者への嫌悪からの迂回と、今一度、本物のファンとの自然な交流を取り戻せるようにしてゆきたい。そして奈良さんの創造の羽を思いっきり伸ばせるようにしたい」と意気込みを語っている。奈良美智の30年間を振り返るまた奈良本人も展覧会にあたり、自分と"ドローイング"の関係について学生だった頃から今までの30年間を振り返るコメントを寄せている。「言葉よりも描いた方が思っていることを気持ちよく伝えられるはずだ、という独りよがりの確信に満ちて描かれているドローイングたち。それを30年というスパンで展示するのが今回の個展だ」と語るように、息をするように絵を描いてきた奈良美智の30年の歴史と真髄に迫る展覧会となっている。【詳細】Yoshitomo Nara「Drawings: 1988-2018 Last 30 Years」会期:2018年2月9日(金)~3月8日(木)時間:11:00~19:00 ※日曜、月曜、祝日定休レセプション:2018年2月9(金) 18:00~20:00場所:Kaikai Kiki Gallery(東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1)
2018年01月19日東京・麻布のカイカイキキギャラリーでは、奈良美智の個展「Yoshitomo Nara『Drawings: 1988-2018 Last 30 Years』」を2月9日から3月8日まで開催する。Nara’s studio, 2007 Photo by: Yoshitomo Nara奈良美智は1984年にデビューして以降、唯一無二な立ち位置でアートシーンに立ち続けており、日本的な漫画や“かわいい”文化との近接よりも、洋の東西を問わない音楽への深い造詣や、その文法で多くの人々からの共感を築き上げてきた。アートのハードコアなファンから、アートに馴染みの薄い層まで広く支持されており、特にアジアでの人気は絶大で、その影響力の大きさはオークションでのヒートアップにも顕著に見られる。ここ数年は、ヒートしすぎたマーケットの反応に嫌気を感じ、人前への露出を避け、自分の世界に引きこもるようなスタイルに変化。とは言え、2017年11月には日本の中央に位置する保養地、那須塩原市に自身の作品や大切にコレクションする作品やレコードなどを展示する「N’s YARD」をオープンし、独自のスタイルでの新しいコミュニケーションを模索し始めている。本展は奈良美智が学生時代から今までの30年間にわたり描いてきたドローイングを展示。作家としての核の部分を確認する。また、開催にあたってカイカイキキ創業者の村上隆は、「今回のKaikai Kiki ギャラリーでのレプレゼントによって、奈良美智さんのそのような複雑な想いをどのようにマーケットの中で具現化出来るのかが、テーマであると思っています。具体的に言えば、転売を前提とした業者への嫌悪からの迂回と、今一度、本物のファンとの自然な交流を取り戻せるようにしてゆきたい。そして奈良さんの創造の羽を思いっきり伸ばせるようにしたい」と語った。また、開催初日となる2月9日にはオープニングレセプションを同会場にて、18時から20時まで開催する。【イベント情報】Yoshitomo Nara「Drawings: 1988-2018 Last 30 Years」会期:2月9日~3月8日会場:Kaikai Kiki Gallery住所:東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1時間:11:00〜19:00休館日:毎週日曜、月曜、祝日
2018年01月17日日本人は、昔から木の家に住み、木の道具を使って暮らしてきました。ところが、生活の洋式化や便利さを追求した結果、 コンクリートや鉄材で作られたものが増え、日常から木のぬくもりが消えつつあります。そんな中、時間と手間をかけて育てられた良質な「奈良の木」に触れることができるイベント『「奈良の木」のあるくらし~森からの贈り物~』が、11月16日(木)~11月19日(日)まで代官山蔦屋書店で開催されています。この機会に、今見直されつつある木の良さを、再発見してみてはいかがでしょう?奈良の木×蔦屋書店のコラボ雑貨に注目!奈良県吉野地域では、全国で最も古くおよそ500年前から林業が始まり、現在もスギやヒノキといった優良材が産出されています。その特徴は、年輪の幅が細かく密で、かつ均一であること。質の高さで知られており、神社仏閣や日本料理店、家屋などさまざまな建築物に利用されています。今回のイベントでは、そんな奈良の木と蔦屋書店のコラボレーションが実現! 日本を代表するデザイナーや職人による「ライフスタイルを提案する」雑貨が、アート・料理・人文・文具・建築・デザイン・映像の各フロアでそれぞれのジャンルに合わせて展示・販売されています。フロアをめぐると、お気に入りに出会えるかもしれませんよ。2号館1階 アートフロア3号館1階 料理フロア3号館2階 映像フロア奈良の木で作られた「木質空間」ってどんなところ?奈良県庁の奈良の木ブランド課と早稲田大学建築学科の学生がコラボレーションして、代官山蔦屋書店GARDEN GALLERYで奈良の木のみを使った木質空間を作り上げました。まず、視界に入ってくるのが薄くスライスした板からなるたわむ天井。板同士の隙間から光がこぼれ落ちるように計算されています。さらに、スギ板を市松状に垂らすことで、のれんのようなスギ板を提案。和テイストの独創的なデザインと奈良の木の存在感が相まって、気持ちのいい癒し空間が誕生しました。このような家に住めたら……と思わずにはいられません!木質空間の一角には、キッズスペースが設けられています。キッズスペースといえば、色とりどりのプラスチックボールで埋めつくされた遊び場が一般的ですが、奈良県が提案するのは角材で囲われた木の玉のプール。奈良県内で生育した木で作られたコロコロしたボールに包まれながら、心地いい木の香りとやさしい肌ざわりを体感できます。小さなお子さんがボールをなめても安全なうえに、良質の木に包まれることで健康効果にも期待ができるそう。科学的な検証でも、カビや細菌の増殖抑制、ダニの忌避、インフルエンザウイルスの不活化、紫外線の軽減といった効果が認められています。気持ちがいいだけではなく、私たちの健康にも役立ってくれる奈良の木。アトピーやアレルギーがあふれる昨今、子どもたちの生活の中にも、なるべく多くこのような良質な木を取り入れたいですね。めずらしい「スギバイオリン」の音色にうっとりイベント初日の11月16日には、吉野スギで作られたバイオリンの演奏会も開かれました。現在、私たちが目にするバイオリンのほとんどは、トウヒやカエデなど数種類の外国産材を使って製作されています。スギ材は振動が長続きしないため、バイオリンの音質を大きく左右する表板には向かない、というのがその理由。しかし、まっすぐで緻密な年輪を持つ奈良県のスギを使うことで、常識を超越! 選び抜いた樹齢270年の優良スギ材を使った、めずらしい「スギバイオリン」が誕生したのです。演奏会では一般のバイオリンとの弾き比べなども行われ、その独特の音色が披露されました。スギバイオリンで「ユーモレスク」や「カントリーロード」といった楽曲を弾いた奏者の内田果樹さんからは「華やかなバイオリンですね。大きい音が特徴です。特に高音がいいですね」との感想が。木の香りに包まれた癒し空間で、歴史ある奈良の木で作られたスギバイオリンの音色を聴くひとときは、まるで奈良の山林に足を踏み入れたかのよう。なんともぜいたくな時間となりました。18日(土)にはバターナイフ作り、19日(日)には木琴づくりのワークショップも開催されます。(要予約・事前申し込み制)今週末は親子で本物の木のぬくもりを感じ、おしゃれな雑貨を眺めるひとときを過ごしませんか?『奈良の木』のあるくらし~森からの贈り物~」会場: 代官山蔦屋書店 (東京都渋谷区猿楽町17-5) 日時: 2017年11月16日(木)~19日(日)※物販期間:2017年11月1日(水)~19日(日)入場料: 無料HP: 【GARDEN GALLERY】■トークセッションイベント11月18日(土)18:30~20:00荒井正吾 奈良県知事×古谷誠章(建築家・早稲田大学教授)× 村尾行一(愛媛大学客員教授)■ワークショップ・バターナイフづくり&ウッドバーニング11月18日(土)10:30~12:00、14:00~15:30・木琴づくり11月19日(日)10:30~12:00、13:30~15:00■11月16日(木)~19日(日)・奈良の日本酒試飲/販売(10:00~22:00)・奈良の木を使った“木質空間” キッズスペース(木の玉プールなど)【代官山蔦屋書店1_号館2_階イベントスペース】■トークセッションイベント11月17日(金)19:30~21:00 奈良の日本酒杜氏 橋本 晃明(美吉野醸造)× 杉窪 章匡(パン屋「365日」オーナー)PR:奈良の木のこと広報事務局
2017年11月17日宅間孝行が仕掛ける極上のエンターテイメントプロジェクト「タクフェス」の第5弾『ひみつ』が、10月19日鹿児島公演を皮切りに全国10都市で上演中だ。タクフェス第5弾「ひみつ」チケット情報宅間の作・演出で4年ぶりの新作書き下ろしとなる本作は、“虹色渚ゴロ―”という姉弟漫才師の姉・渚(戸田)の人生を中心に描く、愛と涙の物語。キャストには、主演の戸田恵子をはじめ、松本利夫(EXILE)、福田沙紀ら豪華メンバーが顔を揃えた。稽古最終日に、稽古場にて宅間、武田航平、赤澤燈に話を聞いた。毎年秋に上演している「タクフェス」で久しぶりの新作。宅間は「初演なので、お客さんに観てもらうまでは心配でしょうがないんですけど」と前置きをしつつ、「今までやってきた中で、こんなにみんなが泣いている稽古場はないかもしれない。毎回、“泣ける作品”をつくっているのですが、今回はいつも以上です」と手応えを語る。いわゆる“感動もの”とは違うリアルさがあり、武田は「単に演劇をやるというだけではなく、社会に対する意識やあり方を考えるきっかけにもなりました。お客様にも劇場では面白く観てもらって、帰り道で本質的な部分について考えていただけたらと思います」と話す。と同時に赤澤が「ストーリーは泣けるのですが、僕は、お客様と僕等自身を楽しませるような笑いを提供できる役どころです。楽しみにしていただければと思います!」と言うように笑えるシーンも多く、宅間作品ならではの仕上がりだ。タクフェスへの出演は初となる武田と赤澤だが、「航平くんといつも『楽しい、楽しい』って言ってるんです」(赤澤)と稽古が楽しくて仕方ない様子。武田は「宅間さんは一生懸命やればちゃんと自分と向き合ってくださって。僕、こんな嬉しいことないです」と熱く語り、「『お客さんは高いチケット代を払って、忙しい時間を割いて劇場に来てくださるのだから、そのためにやるんだ』と言われたのも印象的でした。自分がどうとかじゃなくて、お客さんがどう思うかなんだという意識を学びました」と、気付きの多い現場なのだという。赤澤も「宅間さんに言われた『表現しようとするな』という言葉が心に残っています。怒っている人を怒っているように演じるな、というようなことなのですが、それは僕の今一番の課題になっていて。本当にたくさんのことを学んでいるので、次の現場での自分の変化も今すごく楽しみになっているんです」とワクワクした表情をみせた。熱い稽古を経て、現在全国を巡演中の本作。東京は10月31日(火)から11月12日(日)まで、サンシャイン劇場にて上演。取材・文中川實穗
2017年10月27日Sourire(スーリール)整体院が導入奈良県香芝市にあるSourire(スーリール)整体院にこの度導入されたのは、健康・美容機器開発・販売卸売業を手掛ける株式会社神戸メディケアが開発した酸素カプセル「ハイブリッドオキシー」だ。酸素カプセル「ハイブリッドオキシー」の特徴このカプセルは1.35気圧まで加圧が可能。国内開発及び国内生産にこだわった神戸メディケアによれば、限界加圧を加えた高圧化/減圧テスト1200時間をクリアしているため、安全性が保障されているという。さらにオールアルミ一体化仕様になっているため、従来品よりも耐久性や静音性に優れているという。またつなぎ目がないということが、歪みやねじれ音、エア漏れやキシミ音といった問題も解決されている。また消費電力220Wを実現することにより、一時間約5円(単価22円/1kwh)という驚きのランニングコストを可能にした。安心の導入実績と体験談株式会社神戸メディケアの酸素カプセルは、全国各地の整体や接骨院などに多数導入されているため、信頼性が保障されているも同然だ。導入したSourire(スールーリ)整体院によれば、酸素カプセルは一度使用しただけで高い効果を得られるというものではないという。多くの人の体験談では、初めての時は「こんなものか…」という感じだったが、続けて使用することで効果を実感したという声が聞かれている。ハイブリッドオキシーは、医療機器ではなく健康機器だ。そのため、医療機関ではない法人や個人でも購入することが出来るという。身近な存在となった酸素カプセルを、あなたも体験してみてはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社神戸メディケア 公式HP※株式会社神戸メディケア プレスリリース(@Press)
2017年05月16日プロと目指す理想のスタイル株式会社Real Styleは、奈良学園前に、完全オーダーメイドのボディメイクジム「Real Style VIP パーソナル奈良学園前店」をオープンした。大和高田本店でしか体験できなかった、プロによるボディメイク。今回のオープンは、その範囲を広げ、より身近にボディメイクジムを感じられるきっかけとなりそうだ。パーソナルトレーニングは、近年人気を集め、取り組んでいる人も多いトレーニングだが、取り込む栄養を制限しすぎるなど、無理なダイエットやボディメイクに取り組む人が多いのも事実。そんな中、プロによるダイエットやボディメイク方法を学べる環境が整ったことは、非常に大きなメリットと言える。メニューは完全オーダーメイドジムで用意されているメニュー「Real Style VIPパーソナル」は、プロのボディビルチャンピオンによる指導。プロの目線で、その人に合ったダイエットやボディメイクを提案してくれるサービスだ。自分の目標に合わせてメニューを組めるため、なりたい自分に向かってトレーニングできるというのはうれしい。内容としては、週2回、最大90分のトレーニングに加え、毎食の食事指導をしてもらえるというもの。自分ではコントロールしにくい食事についてもプロの意見をもらえるので、効果的に体を作っていくことができる。痩せやすく太りにくい体へ週2回行われるトレーニングの他、毎日の生活に欠かせない食事についても適切な指導を受けられるのもポイント。食事指導は、炭水化物(糖質)の摂取を極端に制限するものではなく、きちんと食事を楽しめる内容に。大切なのは、高タンパク、低脂肪、低炭水化物の食事指導によって、痩せやすく太りにくい体を作っていくことだ。厳しい制限はないものの、毎日続けていくことが難しい食事による体作り。しかし、「Real Style VIPパーソナル」では、食事内容をトレーナーに報告し、適切なアドバイスをもらうというスタンスで行うため、続けていきやすいのだ。「Real Style VIPパーソナル」のメリットパーソナルトレーニングは、トレーナーがマンツーマンで行うトレーニング。「Real Style VIPパーソナル」では、トレーナーがプロのボディビルである、というところがポイント。ボディビルダーは、毎年行われるコンテストに向けて、筋肉量を増やしながらも体重や体脂肪率を落とし、自分の体を作り上げていく。そのため、自分の落としたい部分の贅肉を落とし、適切な筋肉をつけるにはどうしたらよいのか、非常に豊富な知識を持っている、といわけだ。なりたい自分を目指した、完全オーダーメイドのボディメイクを行うには、プロの目線が必要不可欠。プロの指導の元トレーニングを行うことで、体に無理なく、かつ効果的にボディメイクができるのだ。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社Real Styleのプレスリリース※「Real Style VIPパーソナル」について
2017年03月13日奈良発の日本美女が決定株式会社HDRが運営するミス・ユニバースにおいて、奈良の女性・臼杵夏来(うすき なつき)さんが見事、日本代表に選ばれた。ミス・ユニバースは、国際的なミスコンテスト。臼杵さんは、2016年11月3日に行われた奈良大会で、9人の出場者の中を勝ち抜き、見事日本代表としての地位を手に入れたのだ。ミス・ユニバースは、水着・ドレス・質疑応答の3つによって審査されるというもの。めでたく日本代表の座を手にした臼杵さんは、来年の夏に開催される、日本大会に初出場する予定となっている。ミス・ユニバースとはミス・ユニバース・ジャパンは、1952年より世界大会に参加。新たな要素として「ビューティー・コンペティション」を掲げ、世界に向けて、日本の女性特有の美しさやしなやかさを発信していこうというものだ。さらに、ミス・ユニバースでは外見の美しさだけでなく、内面の美しさも重視。社会性や人間性、知性や誠実さを兼ね揃えた女性を創造・サポートすることをコンセプトとして掲げている。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社HDRのプレスリリース
2016年12月19日宅間孝行主宰・タクフェスの新シリーズ第一作目『わらいのまち』が、2017年3・4月に上演される。作・演出で長男役も務める宅間、次男役の永井大、三男役の柄本時生に話を聞いた。タクフェス 春のコメディ祭!『わらいのまち』チケット情報本作は、「タクフェス春のコメディ祭!」シリーズの第1作目。「1997年に劇団を旗揚げして、来年12月で20年になるんです。20年間お客様に支えられてなんとかやってきた身からすると、もう少し感謝の気持ちを形にしたい」(宅間)と、シリーズを立ち上げた。今後、秋は切ない系、春はコメディを毎年上演する。そして今回は、2011年に宅間主宰の東京セレソンデラックス(2012年解散)で上演した『わらいのまち』の再演。寂れた田舎町の寂れた温泉旅館を舞台にしたシチュエーションコメディで、<暗転なし・転換なし・ノンストップ>という宅間の一幕モノの原点となった作品でもある。永井と柄本の印象を聞いてみると「大は以前うちに一本(『夕』/2008年)出てて、それが初舞台だったんですね。お世辞抜きにすごくよかったので、もう一回一緒にやりたいなって思っていて。この役、ぴったんこなんじゃないのって。時生くんは今回初めてなんですけど、顔が並んでるだけで『面白いことが起きるんじゃないか』って感じさせる人がよくて。まさにドンピシャ。すごく楽しみです」。それに対して永井は「コメディをあまりやったことがないので、いろんなところで使える引き出しを宅間さんに教えていただきたいです!」。柄本は「僕も、舞台でど真ん中のコメディってやったことなくて。自分でもどうなるかわからないから楽しみ。頑張りたいです」。宅間作品2作目の永井は稽古場について「すごく体育会系。ピリピリした空気や、和らいだ空気、みんなのチームワーク…メリハリがあって好きな場所です」。それを聞いて柄本は「楽しいだけで終わらない、そういう感じがないと稽古って面白くない。やってるときは泣きたくなると思うけど(笑)、結局はいいことがあるんだと思います」。また、唯一初演から出演する柴田理恵について宅間は「この公演直後に(柴田が所属する)WAHAHA本舗の公演があるんですけど、柴田さんが『この役は絶対やりたいんだ』って言ってくれて。嬉しかったですね。ただし、WAHAHA本舗で毎回柴田さんが作るコーナーを俺が考えるんだったら、って(笑)」と、意外な展開も!宅間が「初演を上演したシアタークリエのプロデューサー曰く『クリエ史上一番笑いを取った』作品です。ぜひこの機会を逃さずに劇場に参加しに来てください!」と意気込む公演は、2017年3月30日(木)から4月12日(水)まで東京グローブ座にて。その後、名古屋、兵庫を巡演。取材・文:中川實穗
2016年11月24日2004年に東京セレソンデラックスで初演され、テレビドラマにもなった『歌姫』が、その作者・宅間孝行自身によって蘇る。宅間が仕掛けるエンターテインメントプロジェクト“タクフェス”の第4回作品として上演される今回は、ヒロインにAKB48の入山杏奈が決定。これが初舞台となる入山を迎え、脚本・演出・主演を担う宅間は何を狙うのか。タクフェス第4弾『歌姫』チケット情報宅間が9年ぶりに『歌姫』の上演を決めたのは、昨年の劇団EXILE版を観たのがきっかけだ。「観客として客観的に観て、今でも充分に通用するなと思ったんです。むしろ、自分の作品のなかでは反戦のメッセージもあるものなので、今の時代にこそ合っているんじゃないかと。といっても、決して堅苦しい作品ではないので、テーマは根底にありながら、最高のエンターテインメントを作ることができるんじゃないかと思ってるんですね」。そして、戦後のドサクサで記憶喪失になった男と、彼を愛する女性の純愛物語を描くにあたって、明るく元気はつらつなヒロインに抜擢したのが入山だ。「これを決定版にしたいなと思ったときに、あまり色がついていない新鮮な人とやったほうがいいと思った」と宅間はいう。また何より、普段の入山に、役とは正反対の静かで大人っぽいイメージがあることも大きかった。「これまでにない彼女を見せられたら、ファンの方も含め、みんながびっくりして面白がってくれるんじゃないかなと思うんです」。入山自身も宅間の思いは心得ている。「自分とは違う役だからこそ、やってみたいと思いました。初めての舞台は怖いですけど、20歳になったので、これまで経験したことのないものにチャレンジしていきたいと思っているんです」。演技はドラマや映画で経験済み。「“もっとこうすればよかった”と思って毎日つらかったです(笑)。でも、だからこそ生きてるっていう感じがしたので。もっともっと突き詰めていきたいと思います」と意欲的だ。その熱意には宅間も「最終的には、お客さんのためにどれだけ妥協せずに向き合うかということが大事になってくるので、その気持ちがあれば大丈夫」と太鼓判を押す。その観客のためには、宅間は「お客さんが芝居の当事者になれるような仕掛けを考えている」そうだ。そもそも宅間曰く、アホなキャラクターが満載の「動物園のような」芝居である。入山も「身を預けて今まで開けたことのない扉を開ければ」とコミカルな芝居を予感させる。楽しませることが第一目的の“タクフェス”ならではの傑作になるはずだ。公演は10月5日(水)からの東京公演のほか、今年9月~11月に全国6都市をめぐる。東京公演のチケットは明日6月21日(火)午前11時まで抽選先行プレリザーブを受付中。取材・文:大内弓子
2016年06月20日現代アートシーンを牽引する奈良美智が、MOMATのコレクショ ンからセレクトした約60作品を展示する「奈良美智がえらぶ MOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」が 、5月24日(火)より東京国立近代美術館本館2Fギャラリー4で開催されている。独特なタッチで描いた子どもの絵で知られる奈良氏。本展では、大学時代の恩師である麻生三郎を始め、麻生氏とともに戦争の時代を生きた松本竣介、村山槐多のたくましい少女像や、榎本千花俊の女性像など、奈良氏が美術史にとらわれることなく好きな作品を選んだら、主に1910~50年代の人と景色を描いているものにしぼられたという作品が展示されている。奈良氏は「僕は武蔵野美術大学を中退するまでの2年近く、教授だった麻生三郎に教わった。先生にお願いして松本竣介など、すでに他界した仲間たちの人となりを語ってもらう時、僕は子犬のような眼をして真剣に先生の話を聞いていた」と語っている。奈良氏の感性が育んだ作品の数々が一堂に会す本展。奈良氏の人気作品《Harmless Kitty》も4F「ハイライト」コーナーに展示されるほか、ふだんあまり展示されない作品やおなじみの名作までが、奈良氏のコメントと共に並ぶ。5月24日(火)から11月13日(日)までの開催期間中、8月8日(月)~15日(月)は全館休館となる。(text:cinemacafe.net)
2016年05月26日独特なタッチで描いた子どもの絵で知られる奈良美智。現代アートシーンを牽引するアーティストである彼が、MOMATのコレクションからセレクトした約60作品を展示する「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」が、5月24日(火)から11月13日(日)までの期間、東京国立近代美術館本館2F ギャラリー4で開催される。大学時代の恩師である麻生三郎や、麻生とともに戦争の時代を生きた松本竣介。村山槐多のたくましい少女像や、榎本千花俊の女性像など。奈良は美術史にとらわれることなく好きな作品を選んだら、主に1910~50年代の人と景色を描いているものにしぼられたという。奈良は「僕は武蔵野美術大学を中退するまでの2年近く、教授だった麻生三郎に教わった。先生にお願いして松本竣介など、すでに他界した仲間たちの人となりを語ってもらう時、僕は子犬のような眼をして真剣に先生の話を聞いていた。」と語る。奈良の感性が育んだ作品の数々が一堂に会す本展。奈良の人気作品「Harmless Kitty」も4F「ハイライト」コーナーに展示されるほか、ふだんあまり展示されない作品やおなじみの名作までが、奈良のコメントと共に並ぶ。5月24日(火)から11月13日(日)までの開催期間中、8月8日(月)~15日(月)は全館休館となる。(text:Miwa Ogata)
2016年05月23日吉野から車で小1時間。若草山が遠くにかすむ奈良市内にお目当ての会社はあった。1993年の創業時から、「米ぬか」や「へちま」など日本の伝統的な植物系原料を使用してオーガニック化粧品の先駆けともなった奈良の化粧品会社「クレコス」。奈良の銘茶・大和茶を原料とした「QUON(クオン)シリーズ」の発売や、数々の社会貢献活動を行っている。化粧品会社を超えた活動、また化粧品会社だからこそできること。クレコスの目指すところは?これらの活動をリードするCEOの暮部達夫氏に話を聞いた。―― 事業開始以来、一企業としてメイクアップボランティアや井戸掘り基金などさまざまなボランティア活動をされていますが、その意図とは?もともと、創業者である暮部恵子が社会活動に意欲的であり、企業として社会に貢献することを心がけてきました。2003年にスタートさせた「いのちの森倶楽部」では、吉野の十津川村や天河村など放置林の問題をなんとかしたいと思い、自分たちで守れる山を持ちたいという意見もあったのですが、いや、待てよと。それは持続可能だろうか?というところに立ち返って、企業として森を守る人たちのサポートをしようということになり、現在の形になりました。―― 持続可能なスキームで社会貢献を行う一つの転機となったのですね。そのあたりから考えが変わりましたか?社会活動と営利活動を結び付けられないかと考えました。たとえば、弊社の化粧品に使用している手漉き和紙のパッケージなのですが、これは自分たちで木を切って、その間伐材を奈良の福祉支援施設に持ち込み、手漉き和紙を作ってもらっています。また新潟の福祉支援施設では、蒸留システムを導入して、化粧品の原料となる葉や花を蒸留するアロマの原料加工を担当してもらっています。私達の行う営利活動の中間加工や最終加工を任せることで、彼らの雇用も確保でき、工賃も最低工賃の3倍程お支払いできています。―― 化粧品の素材を生産する契約農家さんが全国にいるなど、農業との結びつきも密ですね。1997年に「ピュアヘチマエッセンス」という化粧水を発売し、2000年には熊本の無農薬有機ヘチマエキスの使用を開始しました。農家さんの横のつながりも広がって、奈良では八木酒造製造の米ぬか発酵エキスを配合したり、生駒市の養蜂場と自社契約したり、奈良以外にも静岡の無農薬有機大豆栽培農家など関係が広がりました。特に最近では2010年に契約した大和茶の健一自然農園は、その後のブランド「QUON」に繋がる大きなものでした。GOOD DESIGN AWARDを受賞したQUONのオールインワンセラム―― QUONプロジェクトは現在貴社の大きな柱になっていますね。本業である化粧品のプロダクツを通して社会貢献しようというものです。農業・森林・福祉の面から考えています。たとえば、「QUON」では、無農薬・自然農栽培の大和茶をつかっていますが、本来ならお茶農家さんは11月から4月は閑散期になります。でも、茶葉だけでなく実や花の収穫もお願いしているので、これまで休んでいた時間も仕事になるというわけです。シーズナルなアイテム「QUON 初摘シリーズ」――ボランティアではなく、化粧品を売る、つくる過程でお互い協力するのですね。農業とコスメ、意外と親和性がある気がしてきました。はい、肌から吸収されるというのは食と同じですからね。ショコラティエの野口和男氏が厳選したオーガニックカカオを使ったフェイスパックなど、一見食べられそうな商品もありますよ。―― 企業の利益に繋がることが、持続可能で循環していく活動なのですね。はい。自分たちだけで抱えるのではなく、共有して発信していくことが出来ればと思います。ちなみに、QUONプロジェクトのクオンとは「久遠」。仏教用語であることがいつまでも続くことをあらわしているんですよ。―― まさしく「サスティナブルである」というメッセージが込められているんですね。【プロフィール】株式会社クレコスCEO暮部達夫氏大学在学中から創業者である母と共にクレコスの仕事を始める。いまではQUONプロジェクトの推進責任者として全国を飛び回る。
2016年05月21日「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」が2016年5月24日(火)から11月13日(日)までの期間、東京国立近代美術館本館2F ギャラリー4で開催される。本展覧会では、美術家・奈良美智(Yoshitomo Nara)がMOMATのコレクションから約60点をセレクトして展示する。大学時代の恩師である麻生三郎や、麻生とともに戦争の時代を生きた松本竣介。村山槐多のたくましい少女像や、榎本千花俊の女性像など。奈良は美術史にとらわれることなく好きな作品を選んだら、主に1910〜50年代の人と景色を描いているものにしぼられたという。奈良の人気作品《Harmless Kitty》も4F「ハイライト」コーナーに展示。普段はあまり展示されない作品やおなじみの名作も、奈良のコメントと共にずらりと並ぶ。彼の目を通して、作品の新しい魅力を発見する機会となりそうだ。【概要】奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~会期:2016年5月24日(火)〜11月13日(日)開館時間:10:00〜17:00金曜日は20:00まで ※入館はそれぞれ閉館30分前まで。休館日:月曜日(ただし7月18日、9月19日、10月10日の祝日は開館)、7月19日(火)、8月8日(月)〜15日(月)、9月20日(火)、10月11日(火)会場:東京国立近代美術館 本館2F ギャラリー4住所:東京都千代田区北の丸公園3-1観覧料:一般430(220)円、大学生130(70)円※高校生以下および18歳未満、キャンパスメンバーズ、MOMATパスポート持参者、65歳以上、障害者手帳持参者とその付添者(1名)は無料。※()内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※当日に限り「MOMATコレクション」(4F〜2F)も観覧可能。無料観覧日:毎月第一日曜日(6月5日、7月3日、8月7日、9月4日、10月2日、11月6日)および11月3日(木・祝)※本展および「MOMATコレクション」(4F〜2F)のみ。【問い合わせ先】03-5777-8600(ハローダイヤル)
2016年04月25日TISと奈良先端科学技術大学院大学は1月12日、音声や画像、言語などの複数の情報源を用いてロボットと人とのパブリックスペースにおけるスムーズなコミュニケーションの実現を目指す「マルチモーダルインタラクションを用いた対話処理に関する研究」を、2015年11月から共同で開始したことを発表した。マルチモーダルインタラクションとは、視覚・聴覚を含め、複数(マルチ)のコミュニケーションモードを利用し、システムとインタラクション(コミュニケーション)を行うこと。今回の共同研究の目的について、ロボットの対話機能の高速化、高度化を実現し、ロボットと人との高度な対話コミュニケーション処理のビジネス活用を目指すとしている。研究項目については、以下の4点が挙げられている。ユーザー理解:音声、画像、音声認識後のテキストなどを用いてユーザーの反応を理解ドメイン知識:ユーザーに提案を行うのに必要な特定ドメインに関する知識構造を構築対話制御:ユーザー理解、ドメイン知識を基にユーザーにとって最適な提案を実現発話、ジェスチャー制御:ユーザーの感情などを反映した発話、ジェスチャー制御の実現TISでは、「機械学習」「自然言語処理」に関わるAI技術の強化のために「AI技術推進室」を2015年11月に新設し、ビジネス活用に向けた技術研究・検証などを進めており、今回の共同研究もその一環として実施するものとしている。共同研究期間は2016年3月まで。
2016年01月12日2015年4月4日(土)から19日(日)まで開催され、大きな話題となった【天然大和温泉 奈良健康ランド】と【奈良アニメメディア祭】の共同開催による、TVアニメ『オレん家のフロ事情』とのコラボイベント「奈良健康ランドのフロ事情」が、ふたたび帰ってくる。1時間に1本しか送迎バスが運行されていないという状況にもかかわらず、声優出演イベント当日は、500人近くの「オレフロ」ファンが会場に詰めかけ、入場制限がかかるほどの盛況をみせた伝説のイベントの第2弾が、2015年10月25日(日)に奈良健康ランドにて開催されることが決定した。「奈良健康ランドのフロ事情リターン」と名付けられたこのイベントは、10月27日(火)に発売される『オレん家のフロ事情』第6巻ドラマCD付き限定版の発売を記念して開催されるもので、「オリジナルドラマCDよりすぐり最速試聴会」や、若狭役の梅原裕一郎、アヒルちゃん役の川原慶久、原作者のいときち氏、鈴木プロデューサーといった面々が一堂に会すトークショーなどが実施される。さらに、前回好評だったコラボフードを含むフードメニューを、ビュッフェスタイル(ソフトドリンク付き)にて楽しむことが可能。食事をしながら、トークショーを楽しむことができるのだ。「奈良健康ランドのフロ事情リターン」は、併設の奈良プラザホテル3階「藤の間」にて、第一部が25日(日)13:00~15:00、 第二部が同日16:30~18:30と2回行われ、参加費用は7,300円(税込)。チケットの販売は、9月1日(火)の10:00よりチケットサイト e+(イープラス)にて開始される予定となっている。(C)2014いときち/株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/オレフロ製作委員会
2015年08月27日「にゃらまち猫アート実行委員会」は30日まで、奈良県奈良市の「ならまち」にて「にゃらまち猫アート」を開催している。○「猫の終世飼育」の啓発も目的の一つ同イベントは、2004年より10年間開催してきた、地域の猫好き商店主有志のグループによるアートイベント「にゃらまち ねこ祭」がタイトルを変更し開催されるもの。44の参加店舗がさまざま形で"猫をテーマ"にしたアートを表現する。平面や立体など、猫の作品を展示・販売したり、猫にちなんだ商品やメニューを提供したりする。運営には、帝塚山大学文化創造学科も協力しているとのこと。また、特定非営利活動法人「動物を守る奈良県民の会」、動物愛護活動団体「ねこのひげ」との連携で、猫の終世飼育を呼びかけている。参加店舗の一例は以下のとおり。一日体験も可能な陶芸教室「ならまち陶芸教室つちのかい」、開店当時は骨董屋だった町家づくりの猫カフェ「猫カフェ寧估庵」、バリ島の商品や店長手作りの「がまぐち」(小650円・中850円税込)などを販売する「がまくち雑貨工房Janji」。猫をモチーフにしたアクセサリーやグッズが並ぶ「necoco」、5年前より陶製猫・猫絵に限定した作品の展示販売を行なっている「ミニ工房きゃんばす」、「ダヤン」をはじめ個性豊かな猫雑貨を多数取り揃える「猫雑貨べセル」など。大きな本棚があるカフェ「Franz KAFKA フランツ・カフカ」では、アーティスト、おやまめいの個展も開催している。参加店舗による個々のイベントに加え、全体として実施する企画も用意。「ニャン 365日めくりカレンダー」は、猫の日めくりカレンダーを企画する石川県の印刷会社とタイアップ。同イベント参加店舗の利用客から、2016年用の写真を募集している。参加店舗には、さまざまな「猫のパネル」を設置。一部のパネルには、里親を募集する保護猫の写真を使用し、告知しているとのこと。
2015年06月05日奈良県奈良市の春日大社境内、鹿苑内で、鹿の出産シーズンに合わせて小鹿を公開する「特別公開 子鹿公開 赤ちゃん鹿大集合!」が行われる。開催日は6月1日から30日、11時から14時まで(最終入場は13時30分)。一般300円、高校生以下無料。○有名な鹿キャラもやってくる!同イベントでは、鹿の出産シーズン(5月中旬~7月頃)を迎え、奈良公園の妊娠している母鹿約200頭を「鹿苑」に保護し、生まれた赤ちゃん鹿を公開する。例年、子鹿が母鹿の後ろをついて歩いているところや、お乳をもらっている姿がみられるほか、タイミングが良ければ出産シーンを観察できる可能性もあるとのこと。また、天然記念物、奈良のシカに関する「パネル展示」や、「鹿クイズコーナー」、13日の10時30分からは、奈良県で有名な鹿キャラがやってくる「鹿キャラ大集合!! 」も実施される予定。
2015年05月29日ホテル日航奈良は11月1日~12月14日、開業10周年記念企画第1弾「開業記念日2組限定10万円挙式プラン」の販売を行う。○7月1日の開業記念日に挙式するカップル2組限定の10万円プラン同企画は、同ホテルが2015年7月1日にリブランド開業10周年を迎えることを記念し、2015年7月1日に挙式を考えているカップル2組限定で販売する特別挙式プラン。聖歌隊やオルガン奏者などのついたチャペルでの挙式を、10周年に合わせて10万円の記念価格(通常15万円・税サ込 )で販売する。また、このプランには通常挙式料金に含まれない、新郎新婦の洋装衣裳各1点や美容着付け、当日の宿泊なども含まれている。なお、申し込みが限定数を上回った場合、挙式カップルは申込期間後の抽選となる。申し込み受付期間は、11月1日~12月14日。挙式日は2015年7月1日。プラン料金は、10万円(税・サ料込)。プラン内容は、チャペル挙式(外国人牧師・聖歌隊男女各1名・バイオリン・フルート・オルガン奏者)・式次第・控室・新郎新婦洋装各1点・美容着付け・新婦介添え・アートフラワーブーケ・カップルの当日の宿泊。キリスト教式、人前式どちらでも可。挙式参列人数は80名まで可能になっている。抽選発表は12月19日以降に、申し込み本人に連絡する。
2014年10月31日ホテル日航奈良は14日~12月30日、若い女性を中心に人気の「かわいい御朱印帳付き宿泊プラン」を販売する。○「Holly Hock」のかわいい御朱印帳付き宿泊プランテレビや雑誌などで話題の御朱印巡りは、女性にとても人気で、奈良の社寺でも近年増えているという。同宿泊プランは、日記やスケジュール帳のように、ステーショナリー感覚で大切にしたくなる御朱印帳があれば、新たに興味をいだいて社寺を訪れる人が増えるのではないか、との思いで企画されたもの。特典は豊富なデザインを取りそろえ、女性を中心に大変人気のオリジナル御朱印帳専門店「Holly Hock(ホリーホック)」の御朱印帳で、人気のデザインを少しずつチョイスして用意する。同ホテルの所在地は、奈良県奈良市三条本町8-1。期間は、8月14日~12月30日。プラン販売開始は、8月14日 0時より。料金(税・サ込)は、1人8,000円~(ツイン2名利用 1泊朝食付き)。その他にもシングル、トリプル、フォースも用意。フォース4名利用の場合、1人6,500円~。特典は「Holly Hock」の御朱印帳(横11cm×縦16cm/布表紙/蛇腹折り/48ページ)を、1人1冊進呈。御朱印帳のデザインは、在庫状況により選べない場合がある。特典には御朱印されていない。また、料金に御朱印料は含まれていない。
2014年08月13日奈良県は大和朝廷のあったところで、平城京(現奈良県奈良市に在)から長岡京(現京都向日市に在)に遷都されるまでは文字通り日本の政治の中心でした。それ以降は中央から外れたため、京都のようにその時代、時代の遺構が層状に積み重なって……ということがありません。ちょっと掘るとすぐ奈良時代、さらにそれ以前の遺構、みたいなことになっています。奈良県南部の古代の遺跡は謎に満ちていて古代史ファンをひきつけてやみません。■明日香村に残る巨石遺構群飛鳥時代は592年~710年の118年間に渡る時代ですが、この間、都は「飛鳥」(あすか)の地にありました。飛鳥の地は、現在の奈良県の南部、高市郡明日香村にありました。この明日香村には数々のミステリアスな巨石の遺構があります。●巨石を組み上げた石室『石舞台』最も有名なのはこの『石舞台』(いしぶたい)でしょう。巨大な石を積み上げて作った横穴式の石室がむき出しになっている遺構です。長さ約7.7m、幅約3.5m、高さ約4.7mの大きさです。元々は古墳だったものが、周りの土が取り除かれ、現在のような姿になっています。葬られていたのは蘇我馬子と言われています。蘇我馬子というと大化の改新で暗殺された蘇我入鹿の祖父に当たります。●何に使ったのか!?『酒船石』長さ約5.5m、幅約2.3m、厚さ約1mの巨石の表面に水を流すような溝が数本、溝が分岐し水をためるような楕円形の「くぼみ」が4つ掘られている謎の遺構です。その形から、水を流して占いに使ったのではないか、酒を作るの使ったのではないかなど諸説ありますが、未だに謎のままです。ちなみに手塚治虫先生は『三つ目がとおる』という漫画の中でこの酒船石の謎を扱っています。●新しく遺跡発見!『亀形石造物』1992年に上記の酒船石の北で石垣が発見されます。これだから奈良の遺跡は侮れません。まだ掘られていない大物があるのです。2000年に行われた大規模な発掘によって思いもよらないものが見つかったのです。それは長さ約2.4m、幅約2mもある巨大な亀形の遺構です。甲羅の部分は池のようにくり抜かれています。調べてみると、頭の方から水を入れて尻尾側から出水させたようなのです。水は甲羅の部分にたまるようになっています。またすぐ側には、これまた水をためるために作ったような小判型の石造物が出ました。亀形石造物、小判型石造物、それを囲むように石が敷き詰められ、石垣が築かれていたのです。新しく発見された遺構も含めて、何らかの「水に関する祭祀」を行った場所なのではないかと推測されていますが、やはり謎のままです。斉明天皇の行った工事が『日本書紀』に記述されており、その遺構がここだと言われています。初めてこの遺構が公開された時には、熱心な古代史ファンが詰めかけました。●まったく謎の『亀石』甲羅に手足を収めた亀の格好をしているので亀石(かめいし)と呼ばれている巨石遺構です。長さ3.6m、幅2.1m、高さ1.8mもあります。誰がいつ作ったかなどはまったくわかっていません。この亀石は現在南西を向いていますが、西を向く時が来たら奈良盆地は泥の海に沈むという伝説があります。●ユーモラスだが謎の『猿石』1702年に田んぼの中から掘りだされたもので、猿面をした人物をかたどった奇石遺構。全部で4体あります。それぞれの外見から、男、女、僧、山王権現と呼ばれていますが、もちろん便宜上の名前であって、その由来や、いつ作られたのかといったことは全くわかっていません。他にも『鬼の雪隠』(おにのせっちん)、『鬼の俎板』(おにのまないた)と呼ばれる巨石遺構、また壁画で有名な『高松塚古墳』、『キトラ古墳』など、明日香の地はミステリアスな魅力に満ちています。もし奈良県、南部に旅することがあったらぜひ訪問してみてください。(高橋モータース@dcp)
2012年11月30日奈良県と言えば「鹿」ということになっています。奈良県人しては複雑な気分ですが「奈良=鹿」の認知度は非常に高く、ご存じの通り、奈良遷都1,300年記念のマスコットキャラクターの『せんとくん』にも鹿の角があって物議を醸しました。鹿にまつまわるもろもろをご紹介します!■『鹿せんべい』に関する話奈良公園には鹿せんべいを売っている屋台がたくさんあります。鹿せんべいは米ぬかを原材料にしています。試しに食べてみる人もいますが、調味料が入っておらず無味ですから、人間が食べても美味しくありません。屋台の側で人間が鹿せんべいを購入するのじっと待っている鹿も多いです。お利口なことに屋台に置いてあるせんべいを狙う鹿はいません。お金を払って、観光客が手にするとわっとやって来るのです(笑)。ちなみに現在では10枚で150円ですが、筆者の記憶では30円という時代もありました。もちろん大昔の話ですが。■鹿は礼儀正しいか?鹿せんべいをくれる観光客におじぎをする――という話があります。確かになぜか頭を下げる鹿もいますが、すべてがそんなイイ鹿ではありません。観光客が鹿せんべいをくれることを、奈良公園の鹿は知っていて、スキあらば鼻先をぐいぐい押しつけてきます。気をつけないと服が鹿のだ液、鼻汁だらけになってしまいます。■鹿害もあります!奈良公園の鹿は一応建前上は「野生動物」ということになっていますが、『財団法人 奈良の鹿愛護会』によって保護されています。ただやはり鹿なので、近在の畑の苗木を食べたりする害を起こしており、農家の人からは「鹿害に関する陳情書」が出されていたりします。奈良の鹿は、春日大社では「神のお使い」というスタンスですので、そう簡単に間引いたりできないのです。■罰当たりな話筆者が高校生のころに罰当たりな事件がありました。夜中に奈良公園の鹿を(かわいそうに)鉄パイプで一撃。白いバンに積み込もうとした2人組が捕まりました。「鹿肉が美味しいと聞いていたので食べようと思った」というのが犯行の動機です。ほかにも最近ではボウガンで傷つけたり、角を狙ったりする輩もいるようです。けしからん話です。■『鹿サイダー』登場!鹿にかぶせた商品開発は盛んですが、この『鹿サイダー』は新顔です!「奈良県初登場のご当地サイダー」です。鹿の味がするわけではなくて、「柿酢風味」でさっぱりとした甘酸っぱさがウリです。ちなみに柿は奈良県を代表する果物です。というのは、柿は大和朝廷の時代から栽培されていました。「柿食えば……」で有名な法隆寺も奈良県にあります。鹿サイダーが柿酢風味というのも理由のあることなんですね。(谷門太@dcp)『鹿サイダー』を販売しているサイト
2012年11月26日歴史の町・奈良では、2011年より奈良のB級グルメNo.1を決める「ならB級グルメ決定戦」を開催している。その初代王者となったメニューは、なんと総得票数の約半分を獲得して圧勝した絶品メニューだとか。東大寺などの世界遺産ばかりが注目され、名産品やおいしいものが少ないと言われがちな奈良。そんな奈良で生まれた激ウマB級グルメとは一体どんなものなのだろうか?奈良県民に聞き込み調査したところ、ある料理の名前が挙がった。その名は「大和焼きそうめん」。焼きそうめんと聞くと沖縄県の名物料理をイメージしてしまう。しかし、県民によると「普通のそうめんを焼いたものではないし、ソーメンチャンプルーでもない、パスタのようなおいしい麺料理」だと言う。期待に胸を膨らませながら、うわさの大和焼きそうめんを開発した「目茶旨地鳥焼家 ごちどり 新大宮店」に出向き、そのそうめんの正体とおいしさの秘密を聞いた。奈良県桜井市周辺の特産品「三輪そうめん」と奈良県唯一の地鶏「大和肉鶏」を絶妙なバランスでコラボレーションさせた料理。それこそが、初代「ならB級グルメグランプリ王者」に君臨する大和焼きそうめん(580円)だ。原料を聞いただけでも、まさに奈良尽くしの逸品であることが分かるだろうが、その味わいがまたすごいのだ。なんせ、スルスルッと喉を通る細麺が特徴の三輪そうめんに、あっさりしていながらクリーミーな味わいが特徴の100%大和肉鶏スープが絶妙に絡む。後をひく強いうまみがぎっしりで、リピーターが続出というのも納得できる。開発者の「奈良にもおいしい料理があるということを皆さんに知っていただきたい」という思いから誕生したという大和焼きそうめん。特別に厳選した大和肉鶏を毎朝さばくことで鮮度にこだわり、より味が染み込むようにとそうめんは生のものを使用している。固めにゆで上げ、そこに7時間コトコト煮込んだスープと秘伝のスパイスを絡ませて作る。「昔からの調理法に倣い、当たり前のことを真面目にやっているだけ」と謙遜するが、料理人のおいしさへのこだわりと、手間暇がかかっているからこそ完成する逸品なのだ。「ならB級グルメ決定戦」で優勝した「ごちどり 新大宮店」の栄光をたたえ、「大和焼きそうめん」を奈良のご当地グルメに認定された。B級グルメの王者を競う本家である「B-1グランプリ」に奈良県から初挑戦してはどうか?という話が持ち上がったという。しかし、B-1グランプリに出場するためには、B-1グランプリの正会員ならねばならないなど厳しい条件がある。このことから、B-1グランプリ出場は一時暗礁に乗り上げていた。現在は奈良市の協力などもあり、奈良県内で「大和焼きそうめん」をメニューに取り入れた店が多数出てきたことから、出場できる可能性が高まってきたという。ところで、今や奈良市のお墨付きまでもらっている「大和焼きそうめん」であるが、実は家庭料理から生まれたものだという。「焼きそうめんは家でよく作ってもらっていたメニューなんです。それをベースに試行錯誤を重ねた結果、大和肉鶏のうまみと合わせることを思いついたのです」と開発者の笹井マネジャーがルーツを明かしてくれた。そうめんが特産品で、家庭には必ず買い置きがある奈良県ならではの逸話だ。店では、今や月に約1,000食も注文されるという大人気メニューとなっており、年齢、性別を問わずに多くのお客さんに愛されている。コラーゲン豊富なスープや、抗疲労成分を含有する大和肉鶏とたっぷりの野菜が使われているため、女性のお客さんには特に喜ばれているという。「奈良にうまいもんなし。とはもう言わせない!奈良にはまだまだおいしい食材や料理がたくさんあるということを全国の皆さんに知っていただけるように頑張ります!」本家B-1グランプリ優勝の可能性も十分にある、奈良県の新ご当地料理大和焼きそうめん。奈良を訪れた際には、2012年「ならB級グルメ決定戦」第3位に選ばれた「シンデレラチキン目茶旨唐揚げ」や、大和肉鶏の旨さを最大限に引き出した「ももタタキ」などとともに、ぜひその味をご堪能あれ。●information「目茶旨地鳥焼家 ごちどり 新大宮店」創業:平成15年6月住所:奈良県奈良市大宮町6-9-4アクセス:近鉄奈良線新大宮駅から南へ。徒歩1分営業時間:17:00~翌2:00(LO1:00、日祝は~24:00(LO23:30))定休日:無休【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月04日ホテル日航奈良(奈良県奈良市)は8月1日より、興福寺の節分行事「追儺会(ついなえ)」で関係者へ振る舞われる「粕汁」をホテルの朝食会場で再現し、宿泊客へ提供する。興福寺東金堂で行われる追儺会とは、毎年2月3日の18時30分より、薬師如来の御宝前で除災招福の悔過法要を行い、その後鬼追いの儀式、豆まきへと続く節分行事のこと。粕汁は、その法要前に興福寺の関係者や、行事の手伝いをする人の身体を温めるために振る舞われる一般の人々はなかなか口にすることができないもの。伝統的に継承されてきた食や行事などを体感してもらい、奈良ファンを増やしていきたいというホテルの取り組みの1つで、興福寺の全面協力のもと実現したという。粕汁の具材は、野菜や油揚げなどでヘルシー。白味噌と酒粕の風味が甘く香り食欲をそそる仕上がりになっているという。バイキング形式で、7時~9時30分の間に提供する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月30日第一興商は、奈良市が民間活力による施設の再生および都祁地域の活性化を図るために行った、「都祁温泉フィットネスバード」の事業実施者として選定された。「はり温泉らんど共同体」は「温浴日本再生」を旗印に結成された。“道の駅”「針テラス」に隣接する健康増進型温泉施設「都祁温泉フィットネスバード」の事業再生は、その第1弾となる。「都祁温泉フィットネスバード」では、現在の施設を活用し、1) 高齢者を中心に、楽しみながら地域住民の健康づくりが行える場、2) 運動支援などを通じて近隣地域の子供の健やかな成長を支援する場、3) 家族連れ(ファミリー層)が気軽に立ち寄れる場、4) 「針テラス」に立ち寄るドライバーのリフレッシュの場として活用するとともに、6月中旬に、施設内に「DAM倶楽部」をオープンする。「DAM倶楽部」では、高齢者に向けたカラオケ(音楽)や運動、コミュニケーションをテーマに、カラオケ施設や生活総合機能改善機器「DKエルダーシステム」のサービスを展開する。また、施設利用料金を1,400円から700円(税込み)に、営業時間を10:00~21:00から10:00~24:00に変更し、飲食のメニュー・価格の再検討や、エステなどの新サービスを導入。外壁を明るく塗り替え、夜間ライトアップを行う。施設名称も「はり温泉らんど」と改称し、温泉・娯楽施設であることを強く印象付けてゆく。また、キャラクターを採用して親しみやすい雰囲気を構築。B級グルメ屋台など、エントランス前広場でのイベントも定期的に企画する。■「はり温泉らんど」(旧「都祁温泉フィットネスバード」)施設概要・所在地:奈良市針町361番地(“道の駅”「針テラス」隣接)・設備内容:温泉、プールおよびトレーニング室などを備える健康増進型温泉施設・[1F]:プール(スイミングスクール)/サウナ・[2F]:浴室/エントランスホール(物販、ゲーム)/リラクゼーションマッサージジム/スタジオ・[3F]:ホール(コンビニエステ/大広間(休憩、飲食、イベント開催)/健康カラオケルーム/DAM倶楽部【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月12日ホテル日航奈良では、6月1日より、「東大寺」をイメージしたコンセプトルーム「華(はな)」を1室限定で販売開始する。また、それを記念して9月30日までの間、期間限定宿泊プランを販売する。「華(はな)」は、宿泊ゲストに、部屋の中でも“奈良”を存分に感じてもらうために誕生したコンセプトルーム。初回のテーマは「東大寺」とし、部屋の名前も東大寺の宗派「華厳宗」の一文字をとり、「華(はな)」と命名した。部屋はホテル9階東側に位置しており、窓から若草山や大仏殿・二月堂も望める。壁には写真家・木村昭彦氏撮影の「東大寺 大仏殿の写真」を飾り、「正倉院文様をあしらった華倭里行燈(かわりあんどん)」や、天平裂をイメージさせる和柄と麻を使った「ホテルオリジナルベッドライナー」などで心が穏やかになる空間を演出。さらに、部屋の中で鑑賞できるよう、過去の正倉院展などの展覧会図録を設置したり、東大寺の年中行事などのインフォメーションも充実させることで、より一層東大寺を満喫できるよう工夫したという。同ホテルでは、既存の部屋を大きく改装することなくバージョンアップし、今後も秋までに「春日大社」や「興福寺」など奈良を代表とする社寺をモチーフに、コンセプトルームを増設していく予定。■「東大寺をイメージしたコンセプトルーム『華(はな)』」概要 ・ホテル9階東側ツインルーム1室のみ(35㎡、トリプル・フォース対応可能) ・客室料金:1室35,000円(税金・サービス料込み)(トリプル39,500円・フォース44,000円) ・アメニティー:ミキモトコスメティックバスアメニティー ■「1日1室・期間限定 宿泊プラン」 ・名称:「朝食と薬湯がついてお得!『コンセプトルーム【華】誕生記念プラン』」 ・期間:2012年6月1日(金)~9月30日(日) ・料金:ひとり17,500円(1泊朝食付き・1室2名利用。税込み) ※3名利用、4名利用の場合追加料金が必要。・特典:東大寺薬湯(1室1個30g×2パック入り) 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月23日