5月17日(金) から公開される映画『湖の女たち』より、原作・吉田修一と監督・脚本の大森立嗣のコメントが公開された。吉田修一による同名小説を『日日是好日』『星の子』『MOTHER マザー』の大森立嗣が映画化した本作。介護施設での殺害事件を発端に、福士蒼汰演じる濱中圭介と松本まりか演じる豊田佳代が刑事と容疑者という立場でありながら抗えない関係に溺れ、人間の内なる欲望に目覚めるとともに過去から隠蔽されてきた真実を引き摺り出していく。大森と吉田は、2013年に映画化した『さよなら渓谷』で第35回モスクワ国際映画祭にて日本映画48年ぶりとなる審査員特別賞を受賞し、そのほかにも数々の国内賞を受賞し高く評価された。本作は、『さよなら渓谷』以来2度目のタッグとなる。小説の映画化が最初に提案された際、「吉田修一さんからの挑戦状だと思った」と明かした大森は、原作を読んで『さよなら渓谷』と同じ空気間や流れを感じていたという。「澄んだ水が、次の瞬間流れていってしまうような愛は『さよなら渓谷』。停留し淀んだ水に浮かび上がるような愛は『湖の女たち』。ふたつの愛は純で美しい。けれども、捉えようとすると水面の泡のように消えてしまう。「美は刹那にあり」とでもいうように。吉田修一さんの小説はそれを撮ることを迫ってくる」と2作品で描かれるそれぞれの“愛”のかたちについて解釈を述べつつ、その複雑な人間心理を映像として表現することの難解さも語った。吉田は連載前に取材で訪れた琵琶湖で猛烈な嵐に見舞われたことをきっかけに、本作のイメージが一気に広がったようで「“人間”と“生産性”というふたつの言葉をどんと並べてみると、グロテスクなイメージが湧き上がってくる。それだけを手がかりにして書いていました」と明確なテーマよりもイメージを追うかのように執筆を進めていったことを明かした。また原稿の執筆中に「大森さんが撮ってくれたらどんな映画になるのかな、というのは書きながら思っていました」と大森の存在を意識していたといい、互いに映画化するのは難しい作品だと考えつつも、吉田本人の希望もあって映画化が決まったのだという。吉田は映画化された『さよなら渓谷』を観た時の衝撃を振り返りつつ、「今回の『湖の女たち』については『人間というものが、いかに愚かで美しいものか、その露わな様を表現する手腕はさらに研ぎ澄まされ、湖の魔にとり憑かれた福士蒼汰さんと松本まりかさん演じる男と女の豊かな表情や無表情、その冷えた身体や火照った肌からあふれ出る生命力とエロティシズムに、見る者は溺れるだろう」と、映像化された本作に賛辞を送った。<コメント全文>■大森立嗣(監督・脚本)もし『さよなら渓谷』と『湖の女たち』が似ているのだとしたら、どちらの主人公の男女も惹かれ合うが、決して恋愛ではない。だが、ふと愛が生まれそうになる。澄んだ水が、次の瞬間流れていってしまうような愛は『さよなら渓谷』。停留し淀んだ水に浮かび上がるような愛は『湖の女たち』。ふたつの愛は純で美しい。けれども、いや、だから捉えようとすると水面の泡のように消えてしまう。「美は刹那にあり」とでもいうように。吉田修一さんの小説はそれを撮ることを迫ってくる。■吉田修一(原作)例えば、いかがわしい歓楽街で、この先には進まない方がいいと肌で感じる。だが作家の性なのか、そんな路地にこそ足が向く。そして大森立嗣という映画監督は、そんな路地の先にすでにいる。映画『さよなら渓谷』を観た時の衝撃を未だに忘れられない。赤い橋の欄干から渓流を見下ろす男と女の佇まいに、痺れるほどの生命力とエロティシズムがあった。公開後、主人公かなこを演じた真木よう子さんが主演女優賞を総なめにしていく様子も圧巻だった。あれから10年になる。自分ではこの『湖の女たち』で、さらにいかがわしさを増した歓楽街の、さらに怪しげな路地に入り込んだつもりだったが、やはりそこにも大森監督はすでに立っていた。そして、人間というものが、いかに愚かで美しいものか、その露わな様を表現する手腕はさらに研ぎ澄まされ、湖の魔にとり憑かれた福士蒼汰さんと松本まりかさん演じる男と女の、豊かな表情や無表情、その冷えた身体や火照った肌からあふれ出る生命力とエロティシズムに、見る者は溺れるだろう。『さよなら渓谷』から10年。大森監督が再び分け入った人間ドラマ『湖の女たち』は、さらに奥深い所で見る者を待っている。<作品情報>『湖の女たち』5月17日(金) 全国公開公式サイト: 映画「湖の女たち」製作委員会
2024年04月15日映画『国宝』が2025年に公開される。主演は吉沢亮、共演は横浜流星。吉田修一の長編小説「国宝」が実写映画化「国宝」は、吉田修一による長編小説。歌舞伎界を舞台とし、日本文学の伝統に脈々と流れる芸道小説の金字塔にして、吉田修一の最高傑作と言われる作品だ。2019年には、第69回芸術選奨文部科学大臣賞、第14回中央公論文芸賞をダブル受賞した。吉田修一が3年間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験を活かして書き上げた「国宝」が、2025年についに実写映画化。名もなき青年が国の宝になるまで任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎の世界に飛び込み、芸の道に青春を捧げ芝居だけに生きてきた喜久雄。一方、名門に生まれ、将来が約束された俊介。生い立ちも才能も異なる二人はライバルとして互いに高め合う。命を賭けてなお、見果てぬ夢を追い求めていく壮大な物語となっている。主人公・喜久雄に吉沢亮、ライバル・大垣俊介に横浜流星主演は、『キングダム』や『東京リベンジャーズ』、NHK大河ドラマ「青天を衝け」など話題作への出演が絶えない吉沢亮。主人公で歌舞伎の世界に飛び込む喜久雄を演じるにあたり、まずは真っ直ぐ歩くことから練習し、次にすり足、正座の仕方、扇子の持ち方、取り方など、基本動作を学んだ。撮影本番のギリギリまで歌舞伎の稽古に時間を割いたという。喜久雄…吉沢亮任侠の家に生まれ、歌舞伎役者の家に引き取られる。名もなき青年だったが、歌舞伎役者としての才能を開花。女形の歌舞伎役者として脚光を浴びていく。数奇な運命と激動の人生を歩みながら、国の宝 へ上り詰めてゆく。大垣俊介...横浜流星歌舞伎の名門、梨園の御曹司。主人公・喜久雄が引き取られた家の跡取り息子。生まれながら将来を約束され、芸の世界に生き、歌舞伎役者になることが運命づけられてきた。喜久雄の親友でありライバルで、正反対の血筋を受け継ぐ彼らの関係が見所となる。横浜流星コメント「歌舞伎の世界を生き、沢山のことを吸収して芝居を磨けたらと思っていますし、最大の敬意を持って歌舞伎役者、大垣俊介を人間臭く生きます。目指す頂きは途方も無く高いですが、険しい方が自分は燃えますし、喜久雄を生きる吉沢くんと共に刺激し合い、見えない頂上を目指して一歩一歩着実に歩み、必ず辿り着いて、見たことの無い景色をこの目に焼き付けたいと思います。」監督は李相日監督を務めるのは、李相日。『悪人』にて初めて吉田修一作品の映画監督に挑み、第34回日本アカデミー賞13部門15賞受賞、最優秀賞主要5部門を受賞するなど、国内のあらゆる映画賞を総なめにした。脚本は、相米慎二が監督を務めた『お引越し』で脚本家デビューし、『八日目の蝉』、『コーヒーが冷めないうちに』、『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』で脚本を務めた奥寺佐渡子が担当する。映画『国宝』あらすじ舞台は戦後から高度経済成長期の日本。任侠の一門に生まれ、数奇な運命をたどり、歌舞伎役者の家に引き取られた喜久雄。一方、歌舞伎の名門に生まれ、幼い頃から将来を約束された俊介。生い立ちも才能も異なる二人はライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていく。血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。運命に翻弄され、もがき苦しみ舞台に立ち続ける二人。「歌舞伎」という鮮やな世界の秘められた裏側で、激動の人生を歩みながら、ただひたすらに芸の道を極めてゆく。【作品詳細】映画『国宝』公開時期:2025年監督:李相日脚本:奥寺佐渡子原作:『国宝』吉田修一著(朝日文庫/朝日新聞出版刊)主演:吉沢亮、横浜流星配給:東宝
2024年03月08日『パレード』で山本周五郎賞、『パークライフ』で芥川賞を受賞した吉田修一による小説『国宝』が、吉沢亮主演で映画化されることが決定した。『国宝』は、2017年から朝日新聞にて連載された同名長編小説で、歌舞伎界を舞台にした作品。任侠の一門に生まれながらも歌舞伎の世界に飛び込み、芸の道に青春を捧げ、芝居だけに生きてきた喜久雄が、その命を賭けてなお見果てぬ夢を追い求めていく壮大な物語となっている。主演を務めるのは、『キングダム』(2019) で信の親友・漂と玉座を奪われた秦国の王・嬴政の二役を見事に演じ分け、2020年第43回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した吉沢亮。これまで踊りの経験がなかった吉沢は、まずはまっすぐ歩くことから始め、すり足で歩く、正座の仕方、扇子の持ち方、取り方など、基本動作を勉強。ほかの仕事をセーブし、撮影本番のギリギリまで日々歌舞伎の稽古を行い、稀代の歌舞伎役者・喜久雄を演じる。メガホンをとるのは、『フラガール』(2006) で日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞を受賞した李相日監督。吉田修一作品に挑むのは、『悪人』『怒り』に続き3度目。脚本は、『八日目の蝉』などのヒット作を手掛け、細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』などで東京アニメアワード個人賞(脚本賞)を受賞した奥寺佐渡子が手掛ける。撮影は、今月3月からスタートし、6月クランクアップ予定。公開は来年2025年を予定している。左より)吉田修一(原作)、李相日監督■吉田修一(原作)コメント『悪人』『怒り』、そして『国宝』へ。夢が叶う。三たび、信頼する李相日監督に自作を預けられる喜びにあふれている。そしてもうひとつ、夢が叶う。『国宝』執筆中も書き終えてからも、ずっとあることを夢見ていた。無理は承知ながら、この稀代の女方・立花喜久雄の舞台を一度でいいからこの目で見てみたいと。その夢が叶う。吉沢亮という稀代の役者を迎えて。■李相日(監督)芸に身を捧げ、人生を翻弄される多彩な登場人物たちが織りなす豪華絢爛な歌舞伎の世界観。吉田さん渾身の作品を担う重圧に慄えが止まりません。小説刊行からの構想6年。言い換えれば、“覚悟“に要した年月です。決め手は、吉沢亮の存在。美しさと虚しさを併せ持つ妖艶なその存在感。役者として着実に成長し進化を遂げた今、まさに機が熟した宿命の出会いです。数多ある困難を超えた先に拡がる未知の世界に、関係者一同胸昂る思いです。■吉沢亮吉田修一先生×李相日監督の3作目。『悪人』ではただただ視聴者として感嘆し、『怒り』ではオーディションの参加者として、何も出来なかった自分への苛立ち、完成を観てのどうしようも無い昂まりと悔しさ。そして『国宝』では当事者としてなにを思うのでしょう。稀代の女方を演じると言う、途方もない挑戦ではございますが、その挑戦の先に見える景色が何よりも美しいものである事を信じて。日々精進です。<作品情報>『国宝』2025年公開
2024年03月05日吉沢亮を主演に迎え、「悪人」「怒り」に続き作家・吉田修一と監督・李相日が3度目のタッグを組む映画『国宝』が2025年に公開決定。吉沢さんは激動の時代を生き抜いた、稀代の女方歌舞伎役者に挑む。原作は、2002年「パレード」で山本周五郎賞、「パークライフ」で芥川賞を受賞。2007年「悪人」では毎日出版文化賞など数々の賞に輝いた吉田修一の最高傑作と呼び声の高い「国宝」。2017年から朝日新聞にて連載され、歌舞伎界を舞台にした本作は連載時から大きな話題となり、2018年に単行本化。芸道小説の金字塔にして、吉田さんの最高傑作と言われている。2019年・第69回芸術選奨文部科学大臣賞、第14回中央公論文芸賞をダブル受賞し、吉田さん自身が3年の間、歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験を血肉にし、書き上げた渾身の1作。作家生活20周年記念作品として、4年の歳月をかけて書き上げた上下巻800ページを超える大作となり、任侠の一門に生まれながらも歌舞伎の世界に飛び込み、芸の道に青春を捧げ、芝居だけに生きてきた主人公・喜久雄がその命を賭けてなお、見果てぬ夢を追い求めていく壮大な物語。主演、吉沢亮は歌舞伎の稽古を行い全身全霊で挑む芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄に挑むのは、吉沢亮。『キングダム』(2019)で信の親友・漂と、玉座を奪われた秦国の王・嬴政の二役を見事に演じ分け、2020年・第43回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、第62回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。『東京リベンジャーズ』シリーズでは、圧倒的なカリスマ性を持った「無敵のマイキー」こと佐野万次郎を演じ、2021年の興行収入実写作品ナンバーワンの記録に貢献。2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」に主演し、13歳から91歳までの渋沢栄一を演じ切り、第30回橋田賞新人賞を受賞した。吉田修一原作、李相日監督の前作『怒り』(2016)ではオーディションに参加していた吉沢さんが、今回は成長し進化した姿で主演を務めあげる。物語の舞台は、戦後から高度経済成長期の日本。任侠の家に生まれた喜久雄は、数奇な運命をたどり歌舞伎役者の家に引きとられる。激動の人生の中で、やがて歌舞伎役者としての才能を開花させていくのだが――というストーリー。吉沢さんは、まずはまっすぐに歩くことから始め、すり足、正座の仕方、扇子の持ち方、取り方など、基本動作からの稽古を開始。稽古初日は、まっすぐ歩くことだけで終わったという中、ほかの仕事をセーブし、撮影本番のギリギリまで日々歌舞伎の稽古を行い、不遇の青年が国の宝になるまで、稀代の歌舞伎役者・喜久雄に近づけるよう全身全霊で挑んでいるという。メガホンをとるのは、監督・李相日初めて吉田修一作品に挑んだ『悪人』(2010)は、第34回日本アカデミー賞13部門で15賞受賞、最優秀賞主要5部門を受賞し、第35回報知映画賞作品賞、第84回キネマ旬報日本映画ベストテン第1位、第65回毎日映画コンクール日本映画大賞など国内のあらゆる映画賞を総なめにし、第34回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門で最優秀女優賞(深津絵里)を受賞するなど、海外でも高い評価を得た。2013年『許されざる者』ではヴェネチア国際映画祭に招待、再び吉田修一原作に挑んだ『怒り』では第64回サン・セバスティアン国際映画祭コンペティション部門に唯一の邦画作品をして出品され、大きな話題を呼んだ。さらに脚本は、第46回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門招待作品、相米慎二監督の『お引越し』で脚本家デビューし、『八日目の蝉』第35回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞、『コーヒーが冷めないうちに』や、細田守監督の『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』で東京アニメアワード個人賞(脚本賞)を3度受賞の奥寺佐渡子が手掛ける。主演&原作&監督よりコメント到着■吉田修一(原作)「夢が叶う。吉沢亮という稀代の役者を迎えて」「悪人」「怒り」、そして「国宝」へ。夢が叶う。三たび、信頼する李相日監督に自作を預けられる喜びにあふれている。そしてもう一つ、夢が叶う。「国宝」執筆中も書き終えてからも、ずっとあることを夢見ていた。無理は承知ながら、この稀代の女方・立花喜久雄の舞台を一度でいいからこの目で見てみたいと。その夢が叶う。吉沢亮という稀代の役者を迎えて。■李相日(監督)「機が熟した宿命の出会い」芸に身を捧げ、人生を翻弄される多彩な登場人物たちが織りなす豪華絢爛な歌舞伎の世界観。吉田さん渾身の作品を担う重圧に慄えが止まりません。小説刊行からの構想6年。言い換えれば、“覚悟“に要した年月です。決め手は、吉沢亮の存在。美しさと虚しさを併せ持つ妖艶なその存在感。役者として着実に成長し進化を遂げた今、まさに機が熟した宿命の出会いです。数多ある困難を超えた先に拡がる未知の世界に、関係者一同胸昂る思いです。■吉沢亮「途方もない挑戦」吉田修一先生×李相日監督の3作目。『悪人』ではただただ視聴者として感嘆し、『怒り』ではオーディションの参加者として、何も出来なかった自分への苛立ち、完成を観てのどうしようも無い昂まりと悔しさ。そして『国宝』では当事者としてなにを思うのでしょう。稀代の女方を演じると言う、途方もない挑戦ではございますが、その挑戦の先に見える景色が何よりも美しいものである事を信じて。日々精進です。撮影は3月からスタートしており、6月クランクアップ予定。『国宝』は2025年公開予定。(シネマカフェ編集部)
2024年03月05日映画『愛に乱暴』が2024年8月に全国公開される。主演は江口のりこ。映画『愛に乱暴』吉田修一の同名小説を実写化映画『愛に乱暴』は、吉田修一による同名小説の実写化作品。夫の無関心や義母のストレスから逃れるようにして“丁寧な暮らし”に勤しむ主婦・桃子を主人公に、人間のエゴや欲望を映し出したヒューマンサスペンスとなっている。主演・江口のりこ、監督・森ガキ侑大監督・共同脚本を務めるのは、CMディレクターとして国内外の広告賞を受賞後、初の映画長編作となる『おじいちゃん、死んじゃったって。』や、ヤマシタトモコによる漫画作品を映画化した『さんかく窓の外側は夜』などを手掛けた森ガキ侑大。主人公・初瀬桃子は、唯一無二の存在感と確かな演技力を見せる江口のりこが演じる。主人公・初瀬桃子...江口のりこ夫と共に、夫の実家の敷地内の離れで暮らす。センスのある装いや手の込んだ献立など“丁寧な暮らし”に勤しみ毎日を充実させているが、徐々に平穏を失っていく。初瀬真守...小泉孝太郎桃子の夫。桃子に対しては無関心な態度を示す。初瀬照子...風吹ジュン真守の母。夫に先立たれた悲しみから、息子に対して強い関心を寄せる。三宅奈央...馬場ふみか真守の不倫相手。映画『愛に乱暴』あらすじ主人公・桃子は、石鹸教室の講師を務めたり、手の込んだ献立にこだわったりと充実した毎日を送っていたが、それらは全て、夫の無関心や義母から受ける日々のストレスを紛らわすためのものだった。そんな桃子の周囲で、不穏な出来事が起こり始める。近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、失踪した愛猫、匿名の人物が綴る不気味な不倫アカウント、そして夫からの衝撃的な告白。桃子の平穏な日常が少しずつ乱れていく...。【作品詳細】映画『愛に乱暴』公開時期:2024年8月監督・脚本:森ガキ侑大脚本:山﨑佐保子、鈴木史子出演:江口のりこ、小泉孝太郎、馬場ふみか、水間ロン、青木柚、斉藤陽一郎、梅沢昌代、西本竜樹、堀井新太、岩瀬亮、風吹ジュン音楽:岩代太郎原作:吉田修一『愛に乱暴』(新潮文庫刊)
2024年02月24日『悪人』『怒り』などの吉田修一による同名小説を映画化した『愛に乱暴』が8月より全国公開されることが決定した。夫の真守と共に、真守の実家の敷地内に建つ離れで暮らす桃子は、義母から受ける微量のストレスや、夫の無関心を振り払うように、石鹸教室の講師や、センスのある装い、手の込んだ献立などいわゆる「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていた。そんな桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始める。近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、失踪した愛猫、匿名の人物が綴る不気味な不倫アカウント、そして夫からの青天の霹靂の申し出など、桃子の平穏な日常は少しずつ乱れ始める…。原作は、数々の権威ある文学賞を受賞し「悪人」「さよなら渓谷」「怒り」など多くのベストセラーが映画化されてきた吉田修一の同名小説。人間の複雑な感情とその裏に隠された本質を鋭く炙り出してきた著者が、愛のいびつな衝動と暴走を力強い筆致で描く。「愛に乱暴」©2013 吉田修一/新潮社監督・共同脚本を務めるのは、CMディレクターとして国内外の広告賞を席巻後、初の映画長編作『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17)で第39回ヨコハマ映画祭森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞、『さんかく窓の外側は夜』(21)を手掛けた森ガキ侑大。「この原作を読んだ時に『今』映画化する意味があると強く感じた」と語る森ガキ監督は、物語に隠されたある仕掛けから、映像化は難しいと思われた原作小説を繊細にアレンジ、フィルムを使って主人公の背後に吸い付くようなカメラワークで撮影、息もつかせぬ緊迫感に包まれた見事なサスペンス映画に仕上げた。主人公の初瀬桃子を演じるのは、唯一無二の存在感とユニークで高い演技力で多数の作品に出演する江口のりこ。手に入れたはずだった平穏な日常が少しずつ不穏な空気を帯び乱れていく桃子を振り切った演技で魅せる。原作ファンだと語る江口さんは「(原作小説が)面白過ぎて、映画化するハードルの高さにモヤモヤしていました。しかし撮影現場で、監督の映画作りの情熱や、共演者の方々のお芝居に引っ張られ、森ガキ組の映画としての『愛に乱暴』を作ればいい!と吹っ切れ、真夏の暑さと共に夢中で撮影しました」と本作にかける想いを語っている。共演は、桃子を空気のように扱う夫・真守役に小泉孝太郎。いままでの“陽”や“清潔”といったパブリックイメージとは真逆の、翳りのあるアプローチを見せる。「実は僕が乱暴な男なのか、奥さんの桃子が乱暴な女性なのか、観て下さった皆さんが『愛に乱暴』というタイトルの意味をどうとらえるのかとても興味があります」とコメント。また夫に先立たれ息子への関心が高まる真守の母・照子役には「脚本と出会い、読むとサスペンスチックに心掻き立てられる脚本で、どんな映像になるのかが、私が唆(そそ)られた部分でした」と語る風吹ジュン。真守の不倫相手・奈央役には女優として確実にキャリアを積んでいる馬場ふみかが扮し、「今まで味わったことのない鋭い緊張感で指先が悴(かじか)み、撮影が終わった瞬間に肩の力が一気に抜ける感覚を覚えています」と撮影をふり返っている。愛のエゴと献身、孤独と欲望の果ての暴走を描くヒューマンサスペンスに実力派キャストが集結。原作者の吉田氏は、撮影現場を訪れたことを「夏の長い宵の中、誰もが美しかった。今この場所で一つの奇跡が生まれようとしているのが分かった」とコメントしている。江口のりこ(初瀬桃子役)コメント原作である吉田修一さんの小説「愛に乱暴」が面白すぎて、映画化するハードルの高さにモヤモヤしていました。しかし撮影現場で、監督の映画作りの情熱や、共演者の方々のお芝居に引っ張られ、森ガキ組の映画としての「愛に乱暴」を作ればいい!と吹っ切れ、真夏の暑さと共に夢中で撮影しました。今回演じた桃子というキャラクターは、映画の中で迷い、暴走し、自分の居場所を見つけようとする女性です。みなさま、是非劇場でご覧になって下さい。小泉孝太郎(初瀬真守役)コメント森ガキ監督とは撮影前に役柄について細かく話す機会をいただき、そこで色々話せたので、真守の独特なキャラクターを固めることが出来たことに感謝しています。真守は何を考え、どんな感情で今いるのか、非常に分かりづらい男だと思います。炎天下での撮影でしたが、そういうとこでも暑いのか暑くないのか、そういう人間の見えやすい感情さえも隠れてしまうような独特な男です。個人的には江口さんと炎天下のなかでもたくさんの雑談が出来て、役では一切笑わないのに、雑談ではずっと笑っていたような記憶があります。たくさんコミュニケーションを取って下さった江口さんには感謝です。この映画では僕は非常におとなしい男ですが、実は僕が乱暴な男なのか、奥さんの桃子が乱暴な女性なのか、それともごくごく普通の当たり前の感情を持っている夫婦なのか、観て下さった皆さんが「愛に乱暴」というタイトルの意味をどうとらえるのかとても興味があります。風吹ジュン(初瀬照子役)コメント『愛に乱暴』の脚本と出会い、読むとサスペンスチックに心掻き立てられる脚本で、どんな映像になるのかが、私が唆(そそ)られた部分でした。心理描写が重要で、役者としてのキャラ作りの課題が大きく面白そうで私には断る理由はなく、主演が江口のりこさんと聞いて、二つ返事でした。撮影中は、森ガキ監督が映画に対して“ガキ”そのもの(笑)で、遊び心を忘れず初めから最後まで本当に楽しそうでいらして。演じた照子は、普通によく居そうな息子愛の強い母親だと思いますが、江口さん演じる桃子からの捉え方で嫌な人物に見えていれば私としては成功かなと思ってます。『愛に乱暴』は観る方其々の楽しみ方が有る作品だと思いますので、ご覧になる方の感性に期待しております。馬場ふみか(三宅奈央役)コメント森ガキ監督は1シーンごとに役者と言葉を交わし丁寧に映画をつくっていく姿がとても印象的で、そんな作品に携われたことが、とても幸せだなと感じる撮影でした。三宅奈央を演じる日々は、暑い夏の撮影でしたが役柄も相まって今まで味わったことのない鋭い緊張感で指先が悴(かじか)み、撮影が終わった瞬間に肩の力が一気に抜ける感覚を覚えています。ぜひ、劇場で体感していただけると嬉しいです。森ガキ侑大(監督)コメントこの原作を読んだ時に「今」映画化する意味があると強く感じました。現代は生産性ばかりを求めている社会が存在していて、世の中の隅に追いやられ孤立している人がいる気がしていました。主人公の桃子は社会の中で葛藤を抱き、もがきながら一生懸命に生きています。桃子の姿は時にユーモラスで、時に刺激的で読んでいる自分の心を動かしました。原作者である吉田修一さんとお会いし、映画化を許可して頂いた時の喜びとプレッシャーは今でも心の奥に残り続けています。この素晴らしい原作を繊細に、そして大胆に演出しました。灼熱の太陽の下、江口さんを始めとする素晴らしい役者陣とスタッフが一緒に死にもの狂いでフィルムに焼き付けた本作には奇跡の連続が宿っています。スタッフ全員で紡いだこの映画が多くの方に届くと強く信じています。吉田修一(原作者)コメント記録的猛暑となった昨年の夏の盛り、神奈川県郊外の撮影現場を訪ねた。これまで何度となくこういった現場には足を運んできたが、こんなにも雰囲気の良い現場は初めてだった。汗まみれのスタッフも熱演するキャストも撮影に協力してくれているご近所の方々も、夏の長い宵の中、誰もが美しかった。今この場所で一つの奇跡が生まれようとしているのが分かった。森ガキ監督の情熱に、江口のりこという俳優の肉体に、スタッフの方々の汗に、この土地が味方してくれているのがはっきりと伝わってきた。一人でも多くの方にこの映画を観ていただきたいと切に願っております。『愛に乱暴』は8月、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月21日株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区、社長:飯窪成幸)は、2024年1月4日(木)に、佐伯泰英著『恋か隠居か新・酔いどれ小籐次(二十六)』を発売しました。本作が、佐伯泰英さんの文庫書下ろしの時代小説としては300冊目となるのを記念し、文藝春秋デジタル・マーケティング部と光文社文庫は合同で、江戸の地図と現代の地図を重ねて表示できる古地図アプリ「大江戸今昔めぐり」内で1月15日(月)より「300冊刊行記念!佐伯泰英作品で江戸めぐり」スタンプラリーを実施いたします。◆◆スタンプラリー概要◆◆「佐伯泰英作品で江戸めぐり」は、古地図アプリ「大江戸今昔めぐり」内で、佐伯泰英作品の舞台となったスポットをめぐり、クリアしていくというスタンプラリーです。古地図アプリ「大江戸今昔めぐり」をインストールしていただければ、どなたでも無料で参加可能です。※「大江戸今昔めぐり」は、江戸の町を描いた古地図と現代の地図を正確に重ねた地図が表示できる古地図アプリです。◆◆スタンプラリー開催期間◆◆「佐伯泰英作品で江戸めぐり」は文藝春秋と光文社が合同で開催。2024年1月15日~2月28日に文藝春秋篇、3月1日~4月15日に光文社篇と前後半に異なるコースを用意、2コースで3カ月間実施いたします。※2月29日はスタンプラリー開催期間外となります。どちらか片方のコースだけの参加も可能です。◆◆スタンプラリー報酬◆◆「佐伯泰英作品で江戸めぐり」では、参加者はアプリ上に設定されたスポットをクリアするごとにスタンプを取得できます。既定の個数以上スタンプを集め、簡単なアンケートに答えていただいた参加者にはオリジナルの「完走証」をプレゼントいたします。◆◆スタンプラリー参加方法◆◆参加するには「大江戸今昔めぐり」アプリをお手持ちのスマートフォンにインストールしていただく必要があります(インストールならびに、スタンプラリーへの参加は無料です。別途通信費はかかります)。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月11日映画『湖の女たち』が2024年5月17日(金)より全国公開される。福士蒼汰と松本まりかがW主演、原作は吉田修一、監督・脚本は大森立嗣。吉田修一原作のミステリー映画『湖の女たち』の原作は、吉田修一による同名小説。琵琶湖近くの介護施設で起きた不可解な事件をめぐる極限のミステリーだ。福士蒼汰&松本まりかW主演主演を務めるのは、福士蒼汰と松本まりか。映画やドラマなどで活躍し続ける2人が初共演となる映画『湖の女たち』で、インモラルな関係性に溺れて行く刑事と容疑者という難役に挑む。主人公・濱中圭介…福士蒼汰介護施設で起きた事件を追う西湖署の若手刑事。取り調べで出会った佳代への歪んだ支配欲を抱いていく。主人公・豊田佳代…松本まりか100歳の老人が殺された事件が起きた湖畔の施設の介護士。容疑者として嫌疑をかけられる。伊佐美佑…浅野忠信ベテラン刑事で圭介の上司。真実を追求する正義感あふれる刑事であったが、過去に起きた事件の闇に囚われ、圧迫捜査も厭わず事件の容疑者を激しく追い詰める。池田由季…福地桃子週刊誌の若手記者。事件の真相を追いかけるうちに、この殺人事件と署が隠蔽してきたある薬害事件に関係があることを突き止めていく。松本郁子…財前直見佳代と同じ介護施設で働く介護士。伊佐美の強引な取り調べにより心身共に追い詰められていく。市島松江…三田佳子事件で殺された100歳の老人の謎めいた妻。池田が事件について調査していくうちにたどり着く。大森立嗣が監督・脚本監督・脚本は『星の子』『日日是好日』の大森立嗣。第35回モスクワ国際映画祭で日本映画48年ぶりとなる審査員特別賞など、数々の賞に輝いた映画『さよなら渓谷』の原作者・吉田修一と再びタッグを組む。映画『湖の女たち』あらすじ事件の捜査にあたった西湖署の若手刑事・圭介とベテランの伊佐美は、施設の中から容疑者を挙げ、執拗な取り調べを行なっていく。その陰で、圭介は取り調べで出会った介護士・佳代への歪んだ支配欲を抱いていく。一方、事件を追う週刊誌記者・池田は、この殺人事件と署が隠蔽してきたある薬害事件に関係があることを突き止めていくが、捜査の先に浮かび上がったのは過去から隠蔽されてきた恐るべき真実。それは、我々の想像を超えた過去の闇を引き摺り出す。そして、後戻りできない欲望に目覚めてしまった、刑事の男と容疑者の女の行方とは?【作品詳細】映画『湖の女たち』公開日:2024年5月17日(金)監督:大森立嗣脚本:大森立嗣出演:福士蒼汰、松本まりか、福地桃子、近藤芳正、平田満、根岸季衣、菅原大吉、土屋希乃、北香那、大後寿々花、川面千晶、呉城久美、穂志もえか、奥野瑛太、吉岡睦雄、信太昌之、鈴木晋介、長尾卓磨、伊藤佳範、岡本智礼、泉拓磨、荒巻全紀、財前直見、三田佳子、浅野忠信■原作『湖の女たち』 文庫本情報発売日:2023年7月28日(金)著者:吉田修一出版社:新潮社定価:825円ISBN:978-4-10-128759-1
2023年05月13日吉田修一の原作小説「湖の女たち」が、福士蒼汰と松本まりかのW主演で映画化が決定。本編撮影の中盤で撮られた、禁忌と無垢の間で揺れ動き、抗い合う2人を収めたファーストビジュアルも公開された。琵琶湖近くの介護施設で、百歳の老人が不可解な死を遂げた。老人を延命させていた人工呼吸器の誤作動による事故か、それとも何者かによる殺人か。謎を追う刑事たちと介護士の女、そして過去の事件を探る記者の行方は、深淵なる湖に沈んだ恐るべき記憶にのみ込まれていく――。主演を務める2人は、今回が初共演。福士さんが事件を追う刑事・濱中圭介、松本さんが事件が起きた施設の介護士・豊田佳代。事件が袋小路に入り込むにつれ、インモラルな関係性に溺れていく刑事と容疑者という難役に挑む。原作は吉田修一氏による“現代の黙示録”とも言うべき傑作同名小説。監督・脚本は大森立嗣。第35回モスクワ国際映画祭で日本映画48年ぶりとなる審査員特別賞の快挙を始め、数々の国内賞を受賞した『さよなら渓谷』のタッグが再び実現した。撮影は、昨年10月から今年2月にかけて、琵琶湖周辺を中心にオールロケによって実施、そして4月に完成。福士さんは「今まで経験したことのない役柄だったので、僕にとって非常に大きな挑戦であり、役者人生におけるターニングポイントと呼べる作品となったと自負しています」とコメント。続けて「原作や台本を読み込み、撮影に向けて準備を整えて臨みましたが、役者がすべきことは"その場の空気に身を置く"こと、思考を取っ払って感じるがままを表現することだと、改めて気付かされた現場でした」とふり返る。松本さんは「あの強烈な映画体験は、生涯この身体から離れることはないでしょう」と、その挑戦的な役どころに全身全霊で向かい合ったことへ熱のこもったコメントを寄せた。『湖の女たち』は11月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2023年05月10日福士蒼汰と松本まりかがダブル主演する映画『湖の女たち』の製作および劇場公開が決定し、ファースト・ビジュアルが解禁。併せて福士と松本、原作者の吉田修一、監督・脚本の大森立嗣の4名からコメントが到着した。原作は吉田修一氏による“現代の黙示録”とも言うべきミステリー小説『湖の女たち』。監督・脚本に『日日是好日』、『星の子』、『MOTHER マザー』の大森立嗣。第35回モスクワ国際映画祭で日本映画48年ぶりとなる審査員特別賞の快挙を始め、数々の国内賞を受賞した『さよなら渓谷』のタッグが実現した。琵琶湖近くの介護施設で百歳の老人が不可解な死を遂げた。老人を延命させていた人工呼吸器の誤作動による事故か、それとも何者かによる殺人か――。謎を追う刑事たちと介護士の女、そして過去の事件を探る記者の行方は、深淵なる湖に沈んだ恐るべき記憶にのみ込まれていく……。主演は、事件を追う刑事・濱中圭介役に福士蒼汰、事件が起きた施設の介護士・豊田佳代役に松本まりか。映画やドラマなど一線で活躍し続けるふたりが初共演となる本作で挑むのは、事件が袋小路に入り込むにつれ、インモラルな関係性に溺れていく刑事と容疑者という難役。吉田修一氏はふたりに対し「何かを問いかけるような凄みが強く伝わってくる」「ふたりの姿に根源的なことまで考えさせられた」と語る。一方、福士蒼汰は撮影を振り返り、「今まで経験したことのない役柄だったので、僕にとって非常に大きな挑戦であり、役者人生におけるターニングポイントと呼べる作品となったと自負しています」、松本まりかは「あの強烈な映画体験は、生涯この身体から離れることはないでしょう」と、その挑戦的な役どころに全身全霊で向かい合ったことへ、非常に熱のこもったコメントを寄せた。なお、撮影は2022年10月から2023年2月にかけて琵琶湖周辺を中心にオールロケによって実施され、4月に完成。大森監督は「この世のケガレと生の輝きが渦巻くようなものすごい小説」、「大きな挑戦でしたが映画にしたいと熱望し、なんとか完成までこぎつけました」と語る。完成した映画について吉田修一氏は「映画を見ていたつもりが、気がつけばずっとその映画に見られていたような感覚」、「ほんの少しの勇気によって世界が変わることを、あの涙が出るほど美しい湖の風景を通して観客にそっと教えてくれる」と称賛のコメントを寄せた。■福士蒼汰コメント圭介は今まで経験したことのない役柄だったので、僕にとって非常に大きな挑戦であり、役者人生におけるターニングポイントと呼べる作品となったと自負しています。原作や台本を読み込み、撮影に向けて準備を整えて臨みましたが、役者がすべきことは"その場の空気に身を置く"こと、思考を取っ払って感じるがままを表現することだと、改めて気付かされた現場でした。大森監督が僕を原点に引き戻して下さったのだと感じています。"わかりやすさ"や"意味"を求められることが多い昨今ですが、この作品では、人間の奥底で疼く何かを感じていただきたいです。言葉だけでは説明がつかない人間という生き物を、湖の絶景と共に受け止めていただけたらと思います。■松本まりかコメント大森立嗣という人はただひたすらに私を見つめ続けました。何も語らず肯定し続けました。私は認められ解き放たれ自由であることに戸惑いました。芝居は俳優はこうあるべきとか、誰かが決めてくれた常識を鵜呑みして従い縛られ生きることに安心感を覚えていること……なんならその不自由さを求めてすらいることに気がつきました。自分は何者なのか、何がしたいのか、何がしたくてここまできたのか、自分の中に何があるのか、何もない、持たない、結局何者でもないことを突き付けられ、焦り、限界を知り、静かに壊れてゆきました。そこに至って私はようやく、自分を守る、偽るガードが崩れ、その隙から本当に美しいもの、その本質に一瞬、出会うことが出来たのです。それは私であり佳代であり、自分と役を隔てるものはなかったように思います。ラストシーン。彩りを帯びてゆく空と湖、逆光の大森組が三位一体になった夜明け。あんなにも美しい景色を見たのは初めてでした。どうしようもなく此処で生きたいと思ってしまった。「誰かを信じ切る」という監督の揺るぎない覚悟と共に、あの強烈な映画体験は、生涯この身体から離れることはないでしょう。■監督・脚本:大森立嗣コメント吉田修一さんの『湖の女たち』という小説を読みました。この世のケガレと生の輝きが渦巻くようなものすごい小説でした。沸々とした気持ちを抑えられず、大きな挑戦でしたが映画にしたいと熱望し、なんとか完成までこぎつけました。福士蒼汰と松本まりかが主演です。ふたりは本当に素晴らしい演技をしています。今は心に響く映画になったのではないかと思っていますが、どのように伝わるか緊張の中にいます。どうか皆さまに届きますように。■原作・吉田修一コメント海は眺めるものだが、湖はこちらを見つめてくる。本作を観終わって尚、ざわざわと落ち着かぬ心にそんな言葉が浮かんでくる。映画を見ていたつもりが、気がつけばずっとその映画に見られていたような感覚だった。劇中、不毛でアブノーマルな性愛に溺れていく男女を演じる福士蒼汰さんと松本まりかさんからも、その何かを問いかけるような凄みが強く伝わってくる。ふたりが重ね合わせるのは体ではなく、互いの弱さである。互いが日常生活で抱えている服従心である。では人はどのようなときに服従を選択するか。自由を奪われたときである。では自由とは何か。それは恐怖心がないということだ。とすれば、服従心というのは、恐怖心への対抗策であり、自由を希求する心であるとも言える。暗い湖に落ちていくようなふたりの姿に、そんな根源的なことまで考えさせられた。本作で描かれるのはグロテスクな事件であり、目を背けたくなるような人間の弱さである。しかしその人間の弱さこそが、物語を生み、歴史となっていくことを大森立嗣監督は伝えてくる。そしてそれでも尚、ほんの少しの勇気によって世界が変わることを、あの涙が出るほど美しい湖の風景を通して観客にそっと教えてくれる。『湖の女たち』()11月公開(C)️2023 映画「湖の女たち」製作委員会
2023年05月10日東京ステーションギャラリーで、『佐伯祐三 自画像としての風景』が開かれています。パリや東京の街並みなどを描いた作品をはじめ、人物画や静物画なども高く評価されている画家、佐伯祐三(1898-1928)。東京では18年ぶりとなる本格的な回顧展の見どころについて、学芸員さんのお話も交えてレポートします!天才画家の代表作が集結!『佐伯祐三 自画像としての風景』展示風景【女子的アートナビ】vol. 278『佐伯祐三 自画像としての風景』では、約100年前に30歳の若さで亡くなった天才画家、佐伯祐三の代表作が一堂に集結。世界最大の佐伯コレクションを誇る大阪中之島美術館の所蔵作を中心に、日本各地の美術館やコレクターが所蔵する多彩な作品約100点が集まっています。東京ステーションギャラリー館長の冨田章さんは、プレス内覧会で「洋画界のスーパースターといってもいい佐伯祐三の展覧会は、ぜひ開催したいと思っていた」とコメント。「当館の建物は、佐伯と同時代に建てられた。石造りの壁を好んで描いたパリ時代の絵は、赤レンガ壁の展示室に合うと思う」と語りました。なお、本展は2022年にオープンしたばかりの大阪中之島美術館が企画した展覧会の巡回展です。同美術館学芸員の高柳有紀子さんによると、美術館開館のきっかけは佐伯祐三の作品にあるとのことで、次のように語りました。高柳さん大阪の実業家で美術コレクターの山本發次郎さんが、佐伯の才能に一目ぼれして最大150点ほどのコレクションを築きました。そのうち2/3ほどは空襲で燃えてしまったのですが、残った作品を大阪市にすべて寄贈。それがきっかけとなり、美術館をつくる構想ができました。佐伯祐三の展覧会を開くことは、私たちの大切なミッションでした。30歳で亡くなった伝説の画家…『佐伯祐三 自画像としての風景』展示風景佐伯祐三とは、どんな画家なのでしょう?まずは、彼の人生をご紹介します。佐伯は大阪の由緒あるお寺、光徳寺の次男として誕生。従兄の影響で絵を描きはじめ、東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、すでに結婚していた妻と生まれて間もない娘を連れてパリに渡ります。実家の支援で不自由なくパリで活動していた佐伯ですが、体があまり健康でなかったため、心配した親族から帰国を促されて留学を中断。日本に戻り、東京・新宿のアトリエで制作活動を続けます。その後、1927年に妻子を連れて再び渡仏。しかし、結核が悪化した佐伯は神経衰弱も進み、パリ郊外の精神病院に入院、1928年に30歳の若さで亡くなりました。その約2週間後、さらに一人娘も病没。娘さんは6歳でした。フランスの画家に罵声を浴びせられて…『佐伯祐三 自画像としての風景』展示風景佐伯は、悲劇的な生涯を送った画家のため、展覧会では画家のドラマチックな人生を作品とともに紹介するパターンが多いのですが、本展では作品そのものに注目して展示構成されています。まず、展覧会の前半では、日本で描かれた作品を中心に展示。アトリエのあった新宿・下落合の風景画や大阪で描いた船の絵、また自画像や家族の肖像画などを見ることができます。高柳さんの話によると、佐伯は画学生時代を中心にたくさんの自画像を制作。その後は、自画像のかわりに風景を描き、その中に自分を没入させていたそうです。『佐伯祐三 自画像としての風景』展示風景展示の後半では、パリ時代の作品をまとめて展示。渡仏した1924年、佐伯は当時フランスで活躍していた画家、ヴラマンクに自分の自信作を見せに行きますが、「このアカデミック!」と罵声を浴びます。これが転機となり、彼の作品は大きく変化。やがて、自分の画風を確立していきます。しびれるアートがいっぱい!『佐伯祐三 自画像としての風景』展示風景パリ時代の約4年間、佐伯は重厚なパリの街並みや、ポスターが貼られた建物の壁、カフェ、プラタナスの並木道などを描き、多くの傑作を生みだしていきます。冨田館長の話によると、佐伯はとても早く描く画家で、現場で見たままの景色をすごい勢いで画面に写し取っていたそうです。あまりに描くのが早いため、線が躍動し、特にパリ時代後半の作品は、生き生きした生命力のある線になっている、とのこと。実際、佐伯の作品は、実物を見ると本当に迫力がありますし、特にパリの街並みを描いた作品群は現地の空気も伝わってくるようで、しびれるほどかっこいいです。また、展示室の赤レンガ壁と作品の相性も抜群。最高に贅沢な空間で絵画鑑賞を楽しめます。本展は4月2日まで。大阪中之島美術館では4月15日から開催予定です。Information会期:~4月2日(日)、月曜休館(3/27は開館)会場:東京ステーションギャラリー開館時間:10:00〜18:00(入館は30分前まで)※金曜日は20時まで開館観覧料:一般¥1,400、大学・高校生¥1,200、中学生以下無料
2023年02月12日大阪、東京、パリと3つの街で描き、30歳という若さでこの世を去るまで短い生涯を描くことに捧げた洋画家・佐伯祐三。東京では実に18年ぶりとなる回顧展『佐伯祐三自画像としての風景』が東京ステーションギャラリーで1月21日(土) に開幕した。同展は、国内最大の佐伯祐三コレクションを誇る大阪中之島美術館の企画・構成のもと同館の収蔵品を中心に構成されている(東京展終了後、4月15日(土)から大阪中之島美術館へと巡回)。昨年2月に開館した大阪中之島美術館だが、美術館開館の構想は1983年に実業家・山本發次郎の旧蔵品が大阪市に寄贈されたことからスタートした。その山本發次郎コレクションの中心を成していたのが、佐伯祐三の作品群だった。このような深いつながりから「開館後、早い段階で『佐伯祐三展』を開催するということは私たちの大切なミッションとして温めてきたことでした」と大阪中之島美術館学芸員の高柳有紀子さんは語る。さらに「30歳で亡くなった佐伯祐三の短くも凝縮された画業を、その悲劇性をまとった人生の歩みとともに通覧するというのがこれまで行われてきた佐伯の個展の展開でしたが、今回は作品ひとつひとつにじっくりと向き合い、彼が何を見て、何を描こうとしたのかを見て頂けるような構成にしたいと考えました」と高柳さん。展覧会のタイトルは「自画像としての風景」。このタイトルを象徴するプロローグとして展示は佐伯の自画像を集めたコーナーから幕を開ける。「佐伯は風景を描くときに自分を没入させるような表現の仕方をしているので、それを表すためにこのタイトルにしました。自画像は画学生時代とパリに渡ってすぐのときに描いているのですが、その後はほとんど描いていないんです。自画像の替わりに自身を投影する対象として風景を描いたということは作品を見て頂いてもわかるのではないかと思います」(高柳さん)《立てる自画像》1924年大阪中之島美術館左:《自画像》1920-23年頃三重県立美術館右:《自画像》1919年頃和歌山県立近代美術館第1章「大阪と東京」では、東京美術学校時代の作品や、渡仏後に一時帰国し大阪や東京で描いた作品を紹介する。特に1926年から27年の「一時帰国時代」の作品については、これまでの展覧会では特に重要視されてこなかったというが、同展では佐伯がアトリエを構えた下落合(東京都新宿区)の風景や停泊する船を描いた「滞船」シリーズなどの連作を展示。この時代の作品を並べて見ると、電柱や電線、船のマストなど「線」の表現が存在感を示し、作品における重要な要素となっているのがわかる。左:《下落合風景》1926年頃和歌山県立近代美術館右:《下落合風景》1926年頃個人蔵左:《滞船》1927年ポーラ美術館右:《滞船》1926年神奈川県立近代美術館続く第2章は「パリ」。佐伯が東京美術学校を卒業後、最初にパリに渡った第1次パリ時代(1924~25年)と一時帰国を経て再びパリにわたった第2次パリ時代(1927年8月~)の作品を紹介している。第1次パリ時代の重要な作品として挙げられるのは1925年に描かれた《壁》だ。佐伯はこの頃からパリの下町の建物の古びた壁を、質感豊かに、画面いっぱいに描くという作風を確立していった。また、同じモチーフに執着し何度も描くというはこの時代に限らない佐伯の特徴であり、ここでも同じ建物の壁を描いた作品が並べて紹介されている。さらにこの時代の終わりくらいには壁に貼られたポスターが現れるようになってくる。左:《壁》1925年大阪中之島美術館右:《広告のある門》1925年和歌山県立近代美術館左:《レ・ジュ・ド・ノエル》1925年大阪中之島美術館右:《レ・ジュ・ド・ノエル》1925年和歌山県立近代美術館左:《リュ・デュ・シャトーの歩道》1925年和歌山県立近代美術館右:《パストゥールのガード》1925年神奈川県立近代美術館第1章で紹介されたように「一時帰国時代」の作品には「線」が描かれるようになったが、その後の第2次パリ時代の作品にも同じようにパリの風景のなかに「線」が現れてくる。この時代の作品では細い線が素早く躍動感のある筆致でパリの街路樹やポスターの文字などを表現しているのが特徴だ。《ガス灯と広告》1927年東京国立近代美術館佐伯がこの「線」の描写に関心を持っていたのはわずか数か月のことであり、1928年に入るころには黒く太い輪郭線で建物を素早く描きとる作風に展開していく。第3章「ヴィリエ=シュル=モラン」では、1928年2月に佐伯が訪れ最後の写生地となった村、ヴィリエ=シュル=モランで描かれた作品を紹介。ポスターに氾濫する文字も鮮やかな色彩もない田舎の村で、佐伯が集中的に描いた小さな教会の連作などが展示されている。第3章「ヴィリエ=シュル=モラン」展示風景モランでの20日ほどの滞在の後、パリに戻った佐伯は3月に風邪をこじらせたことをきっかけに床に臥すようになる。病状の悪化とともに精神も不安定になりこの年の8月、30歳でこの世を去った。「人物と扉」と題された展覧会のエピローグでは、佐伯が最後に手掛けた5点の作品が展示されている。左:《ロシアの少女》1928年大阪中之島美術館右:《郵便配達夫》1928年大阪中之島美術館左:《黄色いレストラン》1928年大阪中之島美術館右:《扉》1928年田辺市立美術館(脇村義太郎コレクション)短い生涯のなかで、大阪、東京、パリで描き、自らの画風を模索し続けた佐伯祐三。それぞれの町の風景に投影された佐伯の思いを感じながら、ひとつひとつの作品と向き合ってみてほしい。<開催情報>『佐伯祐三 自画像としての風景』1月21日(土)~4月2日(日)、東京ステーションギャラリーにて開催
2023年01月27日東京ステーションギャラリーで開催される「佐伯祐三 ―自画像としての風景」展をご紹介します。速く、熱く駆け抜けた夭折の画家が掴んだオリジナリティ。約100年前のパリ。華やかな通りを外れた路地裏で、何の変哲もない建物の壁や、剥がれかけたポスターを一心に描く日本人画家がいた。「佐伯祐三はパリの有名な場所をほとんど描いていません。それより裏町のさびれたようなところがモチーフとして面白かったのでしょう。そういう場所を求め、パリ中を歩き回ったのだと思います」と、東京ステーションギャラリー館長の冨田章さん。佐伯が描くパリの風景は、これまで多くの人を魅了してきた。しかし実は本格的な画家としての活動期間は5年に満たず、その間に一時帰国をはさんで2度渡仏し、パリに暮らした。本展ではあまり注目されることのなかった大阪、東京の一時帰国中に描いた風景作品と、パリ時代の作品を併せて公開する。画家人生の全てを俯瞰する試みだ。厚く絵の具を塗り重ね、その上に速書きの線というスタイルは、日本から戻った第2のパリ時代に完成したとされる。ポスターの文字に見る、油絵の具で描いたとは思えないキレのよいカリグラフィーに書道を連想する人もいるかもしれない。「こうした線描写が、重厚な画面に生き生きとした活気を与えています。一時帰国中は電信柱や電線、船の帆柱など、線のモチーフを繰り返し描いていますが、このときの探究が晩年のスタイルに働きかけたと考えられています」パリに着いたばかりの頃、フォービスムの巨匠ヴラマンクに絵を見せたところ「アカデミック!」と一喝されたという有名なエピソードがある。同じ頃に描かれた自画像の顔の部分は消され、未完のままだ。その後は突き動かされるように、雨の中でさえ絵を描き続けた。「佐伯はパリで自分の全てを注ぎ込んだ絵を描きました。一枚の絵を本当に苦しみながら描いているのが感じられて、見ていると切なくなるほどです。そしてそれが佐伯の絵の魅力なのだと思います」一枚一枚に魂の全てを込めた。佐伯にとって風景画こそ「自画像」だったのかもしれない。壁・文字・線のパリ。「晩年の絵の線の描写をぜひ見ていただきたい」。塀を覆うポスターを躍動的な文字が覆う。こうした線描を佐伯は非常に速いスピードで描いた。1日に何枚も絵を仕上げることもあったとか。佐伯祐三《ガス灯と広告》1927年東京国立近代美術館住んでいたアパートの近所にあった靴屋は、幾度も描いた愛着ある場所。「壁」も佐伯の重要なモチーフの一つだった。「重厚な石造りの壁を表現しようと試みた作品です」佐伯祐三《コルドヌリ(靴屋)》1925年石橋財団アーティゾン美術館一時帰国:大阪と東京。自宅兼アトリエのあった東京・下落合の風景を描いた作品。電信柱と空を横切る電線など、風景の中の「線」の描き方を研究していた。大阪では港に停泊している帆船をよく描いた。佐伯祐三《下落合風景》1926年頃和歌山県立近代美術館絶筆となった3作品も。亡くなる半年ほど前、郵便配達夫にモデルを頼んで描き上げた。そのほか絶筆の2作品も展示。「結核に侵されながら、絵が輝いているよう。絵の神様に描かされたような絵だと思います」佐伯祐三《郵便配達夫》1928年大阪中之島美術館かきとられた自画像。「パリに行って間もなくヴラマンクに会い『アカデミック』と言われ、なんとか脱却しようと苦労しているときに描いたもの」。顔の部分はおそらくうまくいかずに消してそのままに。佐伯祐三《立てる自画像》1924年大阪中之島美術館「佐伯祐三 ―自画像としての風景」東京ステーションギャラリー東京都千代田区丸の内1‐9‐1JR東京駅 丸の内北口 改札前1月21日(土)~4月2日(日)10時~18時(金曜は~20時。入館は閉館の30分前まで)月曜(3/27は開館)休一般1400円ほかTEL:03・3212・2485※『anan』2023年1月25日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2023年01月24日サッカー日本代表GKの権田修一選手(清水エスパルス)が14日、静岡県静岡市のツインメッセ静岡 北館で開催された「SDGs推進 TGC しずおか 2023 by TOKYO GIRLS COLLECTION」にシークレットゲストとして出演した。FIFAワールドカップカタール2022でのビッグセーブの数々が記憶に新しい、地元静岡県に拠点を構える清水エスパルス所属の権田修一選手がTGC初登場。ガーベラの出荷量が日本一を誇り、「花の都」と呼ばれている静岡県のステージに出演した。キンギョソウを身につけて初ランウェイを飾った権田選手は、2人組YouTuber・平成フラミンゴ(NICO、RIHO)と合流し、3ショットを披露。その後のトークで「(ワールドカップ)初戦のドイツ戦よりも緊張しました。こんな長いと思わなくて。でも楽しかったです」と語った。2019年より2年連続で開催し、SDGsの推進に取り組んできた「SDGs推進 TGC しずおか」が3年ぶりに開催。今回は「輪-WA-」をテーマにファッションショーやアーティストライブを展開。手を取り合い、SDGs達成に向けて行動し連携していく“輪”を広げたいという思いが込められている。撮影:加藤千雅
2023年01月14日かつてないほどの盛り上がりを見せたW杯カタール大会。日本代表チームの活躍も凄まじく、守護神であるゴールキーパー権田選手も大活躍!日本中が感動の渦に包まれました。凱旋帰国後は数多くのTVやメディア出演で引っ張りだこですが、そんな権田選手を常に支えていたのが、mamagirl公式アンバサダーの権田裕美さんです♡ 裕美さん自身も、ヨガインストラクターやヘルシービューティーフードアドバイザーなどで活動し、健康や食事に精通、人一倍気を使っています。また、日ごろから、サッカーを頑張っている息子くんのために【食育】も実践中! 今回は、愛情と栄養たっぷりのサカママ食育レシピを紹介します♪アンバサダーにサカママ…権田裕美さんってどんな人?いつもおしゃれでかわいく、mamagirlアンバサダーとしてWEBやSNSでも大活躍の裕美さん。サッカー選手であるご主人の健康を日々気遣っていて、ヘルシービューティーフードアドバイザー、薬剤コーディネーターの資格も取得し徹底的にご主人をバックアップ。その一方でヨガの講師を務めるなど、自身もヘルシーライフを満喫しています。「食とヨガ」で肌質や体型改善を叶え、ノーファンデ生活をしているのだそうですよ。さらに、サッカーをがんばっている9歳の息子くんの体作りのためにも、食育にかなり力を入れているんです。その中から、実際のレシピをご紹介します♪練習で疲れて食欲のない日でもペロっと食べられる【タコライス】「練習がハードだったり、学校などで疲れたりして食欲のなさそうな日でも食べやすい、一皿で完結するメニューです。お野菜の写真がイラストなのは、最初に生野菜から出してそれを食べててもらうから。メインをセッティングするころには食べ終わってしまうので、よくお野菜だけ写真を撮りそびれてしまうんです(笑)。まずはそうやって生野菜で酵素を体に取り入れてもらっています。メインは生野菜と一緒に食べるタコライスで消化促進!ひき肉は合い挽きを使うことで豚肉のビタミンB1と牛肉の鉄分を同時に摂取できます。お米を雑穀米にすることで、食物繊維もばっちり。常に腸活も意識しています。 副菜のもずく酢も、腸活に◎。」 ・タコライスのレシピ<材料>(3人分)・合い挽き肉 200g・玉ねぎ 1/4・パプリカ(ピーマン) 一切れ・ベビーリーフ(サニーレタス) 適宜・ケチャップ 大さじ1・レモン汁・スパイス各小さじ1程・醤油 大さじ1・酒 大さじ1・メープルシロップ 大さじ1(なくてもOK)・塩コショウ・タバスコ<作り方>①パプリカ・玉ねぎを細かくカット。玉ねぎの半分は炒め用、半分はサルサ用に分けます②豚肉、玉ねぎを炒める。ケチャップとレモン汁以外の調味料を入れる。③サルサソースを作る。玉ねぎ・パプリカ・ケチャップ・レモン汁を全て混ぜ合わせる。 (大人はお好みでタバスコを入れてもOK)④お米に全て盛り付けたら完成!たくさん運動する日に食べたいメニュー!【レバニラ】「体を動かしてたくさん汗をかくと、ミネラルが体から流れ出てしまっています。そんなときは、補血作用のある【レバニラ】が最適!汗から流れ出てしまう鉄分・亜鉛を補うためにも、レバーを使います。レバーはより鉄分を含む豚レバーをチョイス。また鯖には血流をよくして胃腸を丈夫にし、体力をつける効果があります。このときはご飯が進む味噌煮にしました。定番料理でも、熱に強いココナッツオイルを使うのが私流のこだわりですかね。ココナッツオイルには、脂肪燃焼、免疫力アップ、抗菌作用など、たくさんの効果があるからおすすめ。」 ・レバニラのレシピ<材料>(3人分)・豚レバー230g・ニラ1袋・もやし1袋・ニンニク1片・オリーブオイル 小さじ1A・オイスターソース大さじ1・鶏ガラススープの素・塩コショウ <作り方>①豚レバーをカットしたら、水にさらして下処理をする②オイルとニンニクスライスを香るまでフライパンで熱する③レバーを入れ塩コショウで下味をつける④お肉に火が通ってきたから、野菜・Aの調味料を入れ混ぜ合わせる。⑤最後にごま油を追いがけして香りをつけたら完成成長期に欠かせないタンパク質をがっつり摂取!【手羽元焼き】「今息子はまさにゴールデンエイジに突入したところ。体もどんどんできてきて、運動量も激しくなってきました。そんな成長期に欠かせない栄養素の一つ、たんぱく質を、手羽元でおいしく手軽にとれるメニューです。グリルで焼くから時短になるし、余計な油も落ちて一石二鳥です♪また、副菜としておいたタコに含まれるタウリンで、疲労回復効果にも期待! スーパーフードのキヌア入りご飯や、腸をきれいにする作用がある寒天入りお味噌汁で、この日も腸活を意識したレシピに。」・手羽元のグリル焼き<材料>(3人分)・手羽元肉6本・塩コショウ適宜<作り方>①手羽元は塩コショウで下味をつける②①で味をつけた手羽元を魚焼きグリルで焼くだけ♪今日から真似できる!愛情いっぱいの簡単食育メニューアスリート妻であり、サカママでもある権田裕美さんの食育レシピはいかがでしたか? アスリートでなくても、子どもは日々ぐんぐん成長しているから、食から体作りを考えてあげられるといいですね♪裕美さんのインスタグラムは、自身のプライベートのことを投稿するアカウントと、【「食育」をテーマに、誰でも作れる時短レシピ】を投稿している料理アカウントの2つがあるから、ぜひ毎日の献立の参考に覗いてみて♡▼権田さんのプライベートのアカウントはこちら▼権田さんの料理アカウントはこちらあわせて読みたい🌈サッカー日本代表の守護神!権田選手の妻・裕美さん「ただただ尊敬」スタジアムから感動綴る
2022年12月29日東京ステーションギャラリーでは、2023年1月21日(土) より、『佐伯祐三 自画像としての風景』が開催される。2023年に生誕125年を迎える佐伯祐三(1898-1928)は、パリを描くことに命を捧げた夭折の画家。東京では18年ぶりの回顧展となる同展では、大阪中之島美術館が所蔵する国内最大の佐伯祐三コレクションを核に、全国の美術館と個人所蔵家から集めた名品100余点を紹介する。生誕の地・大阪、学生時代と一時帰国を果たした時に過ごした東京、そして佐伯が画家としての命を燃やしたパリの3つの都市での足跡を追いながら、佐伯芸術が生成する過程を検証できるのも見どころだ。1898年、大阪に生まれた佐伯祐三は、東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業した25歳の時に渡仏する。はじめセザンヌ風の絵を描いていたが、その翌年、オーヴェール=シュル=オワーズにヴラマンクを訪ねて絵を見せたところ「このアカデミスム!」と怒鳴られて覚醒し、独自の作風を模索。以後、佐伯はユトリロやゴッホの影響も受けてパリの風景画に独自の道を見出していった。その後佐伯は結核のため一時帰国を余儀なくされるが、1927年、29歳の時に再度渡仏を果たす。しかし、結核の悪化とともに、精神的にも追い詰められ、1年後に、パリ郊外の病院で亡くなった。石造りの町並み、ポスターが貼られた建物の壁、そびえる教会など、数々の名品が並ぶなか、やはり注目したいのは大阪中之島美術館の代表的なコレクションのひとつ《郵便配達夫》。モンパルナスの自宅にやってきた郵便配達夫に、病床の佐伯が頼み込んでモデルになってもらったという絶筆に近い作品だ。また、顔の部分が削られた《立てる自画像》は、ヴラマンクに叱責されたあとに描かれた作品。独自の画風を模索する佐伯の苦悩を感じることができるだろう。そのほか、彼が帰国した時に描いた《下落合風景》など、日本で描いた作品とパリで描いた作品を比べてみると、何か発見があるかもしれない。《立てる自画像》1924年、大阪中之島美術館《レストラン(オテル・デュ・マルシェ)》1927年、大阪中之島美術館《モランの寺》1928年、東京国立近代美術館《下落合風景》1926年頃、和歌山県立近代美術館《汽船》1926年頃、大阪中之島美術館<開催概要>『佐伯祐三 自画像としての風景』会期:2023年1月21日(土)〜2023年4月2日(日) ※会期中展示替えあり会場:東京ステーションギャラリー時間:10:00~18:00、金曜は20:00(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜日(3月27日は開館)料金:一般1,400円、大高1,200円公式サイト:
2022年12月13日文藝春秋 電子書籍編集部では、10月1日(土)より、佐伯泰英氏の人気シリーズ「鎌倉河岸捕物控」の電子書籍版の刊行を開始します。また、「居眠り磐音」「酔いどれ小籐次」「照降町四季」「密命」各シリーズをそれぞれ1冊にした電子合本6タイトルを同日配信開始します。10月1日(土)から『橘花の仇 鎌倉河岸捕物控<一の巻>』が配信開始となる「鎌倉河岸捕物控」シリーズ。江戸鎌倉河岸にある酒問屋・豊島屋の看板娘しほと、同じ長屋で育った政次、亮吉、彦四郎の四人が謎解きをしながら成長する“青春捕物グラフィティ”です。表紙は「居眠り磐音」「酔いどれ小籐次」の各シリーズなど、佐伯作品の装画を多く手掛ける横田美砂緒さんの描き下ろし。表紙は〇から覗く部分しか見えませんが、中には文字のない装画を収録していて、電子書籍ですが、「めくる楽しみ」を味わっていただけます。本シリーズは毎月1日、1冊ずつ刊行します。【電子版刊行にあたっての佐伯泰英さんのメッセージ】電子書籍で刊行される「鎌倉河岸捕物控」は筆者唯一の捕物帳シリーズです。私が時代小説に転じた初期の作品でもあります。未だ筆者が「若かった」還暦前の読み物で、いま読み直すと「力が漲った(あるいは漲り過ぎた)」物語という気がします。さて、酒問屋にして白酒販売で有名な豊島屋が、わが捕物控の登場人物が顔合わせする舞台です。この豊島屋さん、江戸幕府開闢以前に鎌倉河岸に店を構え、四百年以上も続く江戸の老舗としていまも営業されています。架空の御用聞き、金座裏の宗五郎の住まいも豊島屋の近くにあり、このふたつが事件の合間に、ほっと安堵したり、緊張したりする場として描写されます。政次、彦四郎、亮吉、しほら、若い衆のたまり場「豊島屋の江戸」を、電子書籍で気軽に楽しんでください。熱海にて 佐伯泰英同日刊行する合本は、収録巻数51巻、総ページ数1万4948ページと、合本史上最長となる『合本 居眠り磐音 決定版』をはじめ、今年8月に完結した「酔いどれ小籐次」、著者初の女性職人を主人公にした「照降町四季」、佐伯作品の原点ともいえる「密命」など、人気の6シリーズ。『合本 完本 密命』は、電子特典として主人公金杉惣三郎の若き日を描いた中篇を収録しています。【書誌情報】■「鎌倉河岸捕物控」シリーズ新刊橘花の仇 鎌倉河岸捕物控<一の巻>価格:680円(税込)■合本合本 居眠り磐音 決定版巻数:全51巻価格:40,800円(税込)合本 新・居眠り磐音『奈緒と磐音 居眠り磐音』『武士の賦 新・居眠り磐音』『初午祝言 新・居眠り磐音』『おこん春暦 新・居眠り磐音』『幼なじみ 新・居眠り磐音』収録価格:4,000円(税込)合本 酔いどれ小籐次 決定版+小籐次青春抄全19巻、『小籐次青春抄』収録価格:15,580円(税込)合本 新・酔いどれ小籐次全25巻価格:19,440円(税込)合本 照降町四季全4巻価格:3,200円(税込)合本 完本 密命【電子特典付き】全26巻、電子特典「虚けの龍」収録価格:19,870円(税込)配信開始日:いずれも2022 年10月1日(土)(9月26日予約開始)販売電子書店:Kindleストア、楽天Kobo、Apple Books、Reader Store、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive、honto、BOOK☆WALKER他、電子書籍を販売している主要書店※価格は上記電子書店にてご確認ください。【著者プロフィール】佐伯泰英(さえき・やすひで)1942年、北九州市生まれ。 日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、〈文庫書き下ろし 時代小説〉という新たなジャンルを確立する。2018年、菊池寛賞受賞。おもな著書に、「居眠り磐音」「酔いどれ小籐次」「新・酔いどれ小籐次」「密命」「吉原裏同心」「夏目影二郎始末旅」「鎌倉河岸捕物控」「交代寄合伊那衆異聞」「古着屋総兵衛影始末」「新・古着屋総兵衛」「空也十番勝負 青春篇」各シリーズなど多数。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月26日株式会社ブランジスタメディアは、表紙に長濱ねるさんを迎え、大分県佐伯市と提携し、同市の特集を掲載した電子雑誌「月刊 旅色」2022年10月号を本日公開しました。また、眞島秀和さんが思い出深い旅を振り返り、映画「スウィングガールズ」に出演したきっかけなどを語るインタビューも掲載しています。■ 「月刊旅色」2022年10月号長濱ねるさんがナビゲートする「ただいま。大分・佐伯の旅」 電子雑誌「月刊 旅色」10月号では、大分県佐伯市と提携し、同市の当市の観光PRを目的とした特集を掲載。「旅色」初登場で、長崎県出身の長濱ねるさんが同じ九州の佐伯市を1泊2日で巡り、電子雑誌で魅力を伝えてくれます。また、電子雑誌を紙冊子にしたパンフレットを配布予定。佐伯市の旅の魅力を、電子雑誌・紙冊子にて、統一感のある立体的なPRを行います。九州最大の面積を誇る佐伯市は、緑豊かな山間部、大きな河川を抱く平野部、リアス海岸が続く沿岸部と、変化に富んだ景観が魅力です。魚介類の宝庫としても知られており、伝統調味料「ごまだし」を使ったうどんや、市内で獲れた魚介類を使った握り寿司などご当地グルメも人気。佐伯ならではのお寿司を堪能した長濱さんは、「どのネタも本当においしかったです。私の大好物ばかりで幸せでしたね」と、心も胃袋も掴まれた様子でした。また、「天空のブランコ」があることで知られる高平キャンプ場 -outdoor lab.へも訪れて、絶景を楽しんでいます。旅好きにおすすめの旅程を聞く連載「あの人の旅プラン」は、俳優の眞島秀和さんが登場する前編。下積み時代の行き当たりばったりの旅や、故郷・米沢の魅力を語ります。■ 表紙・巻頭グラビア・インタビュー/長濱ねるさん 女優・タレントとして幅広いジャンルで活躍している長濱ねるさんに、プライベートの旅について教えてもらいました。一人で旅をすることが多いこと、思い出は文章に綴っていること、そして旅の荷物についても教えてもらった貴重なインタビューです。さらに、今回初めて訪れたという、大分県佐伯市で印象深かった場所、おいしかったグルメについても伺いました。長濱さんは「佐伯市は魅力が盛りだくさんで、海も山も景色がとても素敵。歴史ある城下町もあるので、もっとゆっくりといろんな所を回ってみたい、また来たいなと感じるまちでした」と振り返ります。■ 1泊2日のRefresh Trip / 佐伯市(大分県) 海に山に城下町と、多彩な景観が魅力の佐伯は、1泊2日では回りきれないほど見どころ満載です。佐伯市が誇るビュースポットやおいしいグルメを、長濱ねるさんと訪ねました。つかの間の癒し旅を楽しむ長濱さんの表情にも注目です。一緒に旅をしているような、限定ムービーを公開中です。長濱ねるさんの旅ムービー: 動画1: ■ あの人の旅プラン / 眞島秀和さん(前編) 旅に詳しい著名人におすすめの旅を聞く連載。自分のルーツを辿りながら、地元・米沢の魅力を紹介するフォトブックを刊行した眞島さんが、地元旅の魅力を語ります。映画『スウィング・ガールズ』出演のきっかけになったのも、地元が関係しているのだとか。そんな秘話を教えてもらいました。■ 「あれ食べに行こう」からはじまる旅 タベサキ何を隠そう関東は、お芋スイーツの宝庫! 次号、2022年11月号(10月25日公開)の表紙は、笛木優子さんです。<株式会社ブランジスタメディア 会社概要>URL : 本社所在地:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町20-4ネクシィーズスクエアビル代表者 :代表取締役社長 井上秀嗣事業内容 :電子雑誌出版・電子広告株式会社ブランジスタメディアは、株式会社ブランジスタ(東証上場6176)のグループ企業です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月26日佐伯市の旅の魅力を電子雑誌・紙冊子でナビゲート 眞島秀和さんが思い出の旅を振り返る連載では、あのヒット作にまつわる出演秘話を告白!株式会社ブランジスタメディアは、表紙に長濱ねるさんを迎え、大分県佐伯市と提携し、同市の特集を掲載した電子雑誌「月刊 旅色」2022年10月号を本日公開しました。また、眞島秀和さんが思い出深い旅を振り返り、映画「スウィングガールズ」に出演したきっかけなどを語るインタビューも掲載しています。「月刊 旅色」2022年10月号長濱ねるさんがナビゲートする 「ただいま。大分・佐伯の旅」 電子雑誌「月刊 旅色」10月号では、大分県佐伯市と提携し、同市の当市の観光PRを目的とした特集を掲載。「旅色」初登場で、長崎県出身の長濱ねるさんが同じ九州の佐伯市を1泊2日で巡り、電子雑誌で魅力を伝えてくれます。また、電子雑誌を紙冊子にしたパンフレットを配布予定。佐伯市の旅の魅力を、電子雑誌・紙冊子にて、統一感のある立体的なPRを行います。九州最大の面積を誇る佐伯市は、緑豊かな山間部、大きな河川を抱く平野部、リアス海岸が続く沿岸部と、変化に富んだ景観が魅力です。魚介類の宝庫としても知られており、伝統調味料「ごまだし」を使ったうどんや、市内で獲れた魚介類を使った握り寿司などご当地グルメも人気。佐伯ならではのお寿司を堪能した長濱さんは、「どのネタも本当においしかったです。私の大好物ばかりで幸せでしたね」と、心も胃袋も掴まれた様子でした。また、「天空のブランコ」があることで知られる高平キャンプ場 -outdoor lab.へも訪れて、絶景を楽しんでいます。旅好きにおすすめの旅程を聞く連載「あの人の旅プラン」は、俳優の眞島秀和さんが登場する前編。下積み時代の行き当たりばったりの旅や、故郷・米沢の魅力を語ります。「月刊 旅色」10月号表紙:長濱ねるさん■ 表紙・巻頭グラビア・インタビュー/長濱ねるさん 女優・タレントとして幅広いジャンルで活躍している長濱ねるさんに、プライベートの旅について教えてもらいました。一人で旅をすることが多いこと、思い出は文章に綴っていること、そして旅の荷物についても教えてもらった貴重なインタビューです。さらに、今回初めて訪れたという、大分県佐伯市で印象深かった場所、おいしかったグルメについても伺いました。長濱さんは「佐伯市は魅力が盛りだくさんで、海も山も景色がとても素敵。歴史ある城下町もあるので、もっとゆっくりといろんな所を回ってみたい、また来たいなと感じるまちでした」と振り返ります。「月刊 旅色」2022年10月号インタビュー:長濱ねるさん「月刊 旅色」2022年10月号インタビュー:長濱ねるさん■ 1泊2日のRefresh Trip / 佐伯市(大分県) 海に山に城下町と、多彩な景観が魅力の佐伯は、1泊2日では回りきれないほど見どころ満載です。佐伯市が誇るビュースポットやおいしいグルメを、長濱ねるさんと訪ねました。つかの間の癒し旅を楽しむ長濱さんの表情にも注目です。一緒に旅をしているような、限定ムービーを公開中です。「月刊 旅色」2022年10月号佐伯市(大分県):長濱ねるさん「月刊 旅色」2022年10月号佐伯市(大分県):長濱ねるさん長濱ねるさんの旅ムービー: ■ あの人の旅プラン / 眞島秀和さん(前編) 旅に詳しい著名人におすすめの旅を聞く連載。自分のルーツを辿りながら、地元・米沢の魅力を紹介するフォトブックを刊行した眞島さんが、地元旅の魅力を語ります。映画『スウィング・ガールズ』出演のきっかけになったのも、地元が関係しているのだとか。そんな秘話を教えてもらいました。「月刊 旅色」2022年10月号連載:眞島秀和さん(前編)「月刊 旅色」2022年10月号連載:眞島秀和さん(前編)■ 「あれ食べに行こう」からはじまる旅 タベサキ何を隠そう関東は、お芋スイーツの宝庫! 「月刊 旅色」2022年10月号タベサキ:何を隠そう関東は、お芋スイーツの宝庫!次号、2022年11月号(10月25日公開)の表紙は、笛木優子さんです。株式会社ブランジスタメディア会社概要URL: 本社所在地:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町20-4ネクシィーズスクエアビル代表者:代表取締役社長井上秀嗣事業内容:電子雑誌出版・電子広告株式会社ブランジスタメディアは、株式会社ブランジスタ(東証上場6176)のグループ企業です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月26日日本中の誰もが知るあの“さかなクン”の半生を、主演・のん×監督・沖田修一でユーモアたっぷりに描く、沖田作品の集大成とも言える映画『さかなのこ』が、9月1日(木)より公開される。このたび、総勢13名のキャラクター動画の第一弾が到着した。原作はさかなクン初の自叙伝『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』(講談社刊)。子供の頃からお魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでを描いた原作を、劇作家や映画監督でもある前田司郎が、フィクションも織り交ぜながら沖田監督と共にシナリオとして大胆にアレンジ。前田と沖田監督は『横道世之介』以来のタッグとなる。主演を務めるのは、のん。子供のように天真爛漫で好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公“ミー坊”を、性別の垣根を越え生命力いっぱいに演じた。原作者のさかなクンも“ギョギョおじさん”として出演している。このたび到着したのは、おさかな大好きなミー坊が出会う、沢山のバラエティ豊かなキャラクターたち、総勢13名のキャラクター動画を一挙に集めた特別動画。今回の第一弾には、ミー坊と出会うことで人生に少なからず影響を受けることになる、幼なじみやヤンキーなど重要なキャラが登場する。捌いたお魚を剥製にして勉強机に入れていることから、ヤンキーたちに“サカナ野郎”と恐れられる主人公ミー坊役ののんから、動画はスタート。ほかに、“狂犬”と恐れられる強面の不良になったもののミー坊との仲睦まじい過去がバレそうになり内心焦る心優しい幼なじみ・ヒヨ役の柳楽優弥。職場で偶然居合わせたミー坊に幼少期のあだ名で呼ばれ困惑する幼なじみのシングルマザー・モモコ役の夏帆。お魚をバタフライナイフでシメるミー坊に気圧されるツッパリ頭・総長役の磯村勇斗。独特の世界観でミー坊にケンカをふっかけるも結局良いように転がされてしまう総長のライバル不良・“カミソリ籾”役の岡山天音。お刺身の味についてミー坊とシュールな掛け合いを披露する、磯村演じる不良・総長とつるむパンチパーマの田村役の前原滉が続々と登場し、シュールな場面に思わずクスっと笑ってしまうユーモアと、優しさを感じさせてくれる。沖田ワールド全開の魅力的な登場人物たちが、ミー坊の人生にどのように関わり影響が拡がっていくのか楽しみになる1本となっている。『さかなのこ』9月1日(木)より公開
2022年08月18日さかなクンの人生を映画化する『さかなのこ』が、2022年9月1日(木)に公開。主演はのん、監督は沖田修一。“さかなクン”の半生を沖田修一監督で映画化映画『さかなのこ』は、さかなクン初の自叙伝『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』を原作とする物語。『南極料理人』『横道世之介』『子供はわかってあげない』などを手掛けてきた沖田修一監督の最新作だ。脚本は、沖田修一とは『横道世之介』以来のタッグとなる、劇作家・映画監督の前田司郎。子供の頃からお魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでを、フィクションも織り交ぜつつ、温かくユーモアたっぷりに描く。主演のんが“さかなクン”役主演を務めるのはのん。自ら脚本・監督・主演を果たした映画『Ribbon』が公開になるなど、幅広い表現活動を続けるのんが、さかなクン役をのびのびと演じきる。■主人公・ミー坊子供のように天真爛漫で好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公。魚が大好きで、後にさかなクンとなる。柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗など豪華キャストまた、ミー坊を演じるのんの脇を固める豪華キャストが集結。柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音、三宅弘城、井川遥と、個性豊かな面々が勢揃いしている。・ヒヨ(柳楽優弥)…“狂犬”の異名を持つ強面の不良でありながら、いつもミー坊のことを気に掛ける心優しい幼馴染。・モモコ(夏帆)…幼馴染のミー坊とひょんなことから再会し、同じ屋根の下で暮らすことになるシングルマザー。・総長(磯村勇斗)…ツッパリ頭が特徴の総長。ある出来事からミー坊との“おさかな好き”という意外な共通点によって絆を深めることになる。ミー坊の純粋さを前にヤンキーとしてのペースを乱し、ワルぶることが出来なくなってしまうなど実は優しい一面も。・籾山(岡山天音)…ミー坊との出会いによってお魚の魅力に目覚める不良。通称“カミソリ籾”。・ジロウ(三宅弘城)…お魚に夢中で周りの子どもとちょっと違うミー坊を心配する父。・ミチコ(井川遥)…ミー坊を心配するよりもむしろ、信じて応援し続ける母。・「海人」の店長(宇野祥平)…ミー坊が上京後に通う行きつけのおさかなショップ「海人」の店長。・ツッパリの一員(前原滉)…不良・総長とつるんでいるツッパリ。・大人になったヒヨの恋人(島崎遥香)・歯科医(豊原功補)…同級生・モモコの紹介でミー坊が出会う、「お客さまにワンダーを提供したい」が口癖の怪しげな歯科医。・水族館の飼育員(賀屋壮也〈かが屋〉)…ミー坊が実習にいく水族館の先輩飼育員。・番組MCとアシスタント(長谷川忍〈シソンヌ〉、朝倉あき)…ミー坊が驚きの出演を果たす番組のMCとアシスタント。・ギョギョおじさん(さかなクン)... ミー坊のモデルとなったさかなクンが、お魚が大好きな謎の人物 として映画初出演。ミー坊の将来を決定づけ、後々大事件を起こしてしまう重要な役どころ。・鈴木先生(鈴木拓)...ミー坊をあたたかく支え、お魚博士への道を大きく開くきっかけを作ることになる先生。さかなクンの中学・高校の同級生であり親友であるドランクドラゴンの鈴木拓が、さかなクン&鈴木拓自身の恩師役を演じる。・ミー坊の幼少期(西村瑞季)…おさかなが大好きでたまらない小学生のミー坊。・ヒヨの幼少期(中須翔真)・モモコの幼少期(増田光桜)・ミー坊の兄・スミオ(田野井健)主題歌はCHAIの新曲「夢のはなし」主題歌は、映画『さかなのこ』のためにCHAI(チャイ)が書き下ろした新曲「夢のはなし」。ミー坊の人生を表現した、ポップでキラキラとした優しい一曲に仕上がっている。映画『さかなのこ』あらすじふつうってなに? どんなときも大好きなお魚だけを追い続けた子は、 いつしか“さかなクン”になっていました。お魚が大好きな小学生“ミー坊”は、寝ても覚めてもお魚のことばかり。お魚を、毎日見つめて、毎日描いて、毎日食べて。他の子供と少し違うことを心配する父親とは対照的に、母親はそんなミー坊を温かく見守り、心配するよりもむしろその背中を押し続けるのだった。高校生になり相変わらずお魚に夢中のミー坊は、町の不良ともなぜか仲良し、まるで何かの主人公のようにいつの間にか中心にいる。やがて1人暮らしを始めたミー坊は、思いがけない出会いや再会の中で、たくさんの人に愛されながら、ミー坊だけが進むことのできるただ一つの道にまっすぐに飛び込んで行くーー。【詳細】映画『さかなのこ』公開日:2022年9月1日(木) TOHO シネマズ 日比谷 ほかにて全国ロードショー出演:のん、柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音、西村瑞季、宇野祥平、前原滉、鈴木拓、島崎遥香、賀屋壮也、朝倉あき、長谷川忍、豊原功補、さかなクン、三宅弘城、井川遥原作:さかなクン「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」(講談社刊)監督・脚本:沖田修一脚本:前田司郎
2022年03月11日さかなクンの半生を描く、沖田修一監督最新作『さかなのこ』の公開が決定。主演はのんが務める。お魚が大好きな小学生“ミー坊”は、寝ても覚めてもお魚のことばかり。お魚を、毎日見つめて、毎日描いて、毎日食べて。ほかの子どもと少し違うことを心配する父親とは対照的に、母親はそんなミー坊を温かく見守り、心配するよりもむしろその背中を押し続けるのだった。高校生になり、相変わらずお魚に夢中のミー坊は、町の不良ともなぜか仲良し、まるで何かの主人公のようにいつの間にか中心にいる。やがて1人暮らしを始めたミー坊は、思いがけない出会いや再会の中で、たくさんの人に愛されながら、ミー坊だけが進むことのできるただ一つの道にまっすぐに飛び込んで行く――。本作は、子どもの頃からお魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでが書かれている、さかなクン初の自叙伝「さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~」を基に、劇作家や映画監督でもある前田司郎が、フィクションも織り交ぜながら、沖田監督と共にシナリオとして大胆にアレンジ。沖田監督は「これは、さかなクンの映画であって、さかなクンの映画ではありません。何かを猛烈に好きになった人の映画です」と説明し、さかなクンは「ギョギョッと!感動が大漁の“さかなのこ”がうまれました。この誕生を、さかなクンもキャストの皆さまとギョ制作チームの皆さまと共に、ものすっギョーく心待ちしていました!人とお魚の優しさが詰まった映画でギョざいます」とコメントしている。そして主演・のんさんは、子どものように天真爛漫で、好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公“ミー坊”を性別の垣根を越え、生命力いっぱいに演じる。のんさんは「私がさかなクンの役をやれるなんて、これは凄い事件なんじゃないかな?と思っています。衣装合わせをして撮影現場に入り、これはセンセーショナルなキャスティングではなく、誠実な気持ちでこの役を私に託してくれたんだと感じました。素晴らしい映画ができました。早く皆様に観ていただきたいです」と語っている。『さかなのこ』は夏、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:さかなのこ 2022年夏、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開
2022年03月08日広島県立佐伯高校女子野球部のみなさん内容広島県廿日市市の山間にある県立佐伯高校。全校生徒わずか76人。生徒数の減少から学校は統廃合の検討対象になりました。今後も地元中学校からの進学だけでは生徒増は見込めません。学校存続の危機を救うため、高校が白羽の矢を立てたのは女子硬式野球部。広島県内ではこれまで女子選手が野球を続けていく環境が整っていなかったため、高校でプレーを続けようとする生徒は県外に流出していました。そこで佐伯高校は2015年、県内で初めて高校女子野球部を作り、野球を続けたい女子中学生の受け皿として廿日市市だけでなく県内全域から部員を募り始めました。今では県外から野球をするために入学してくる生徒もいます。しかし今年新たに県内の高校野球強豪校が女子野球部を創部。入部希望者が分散し、今年の新入部員はたったの3人でした。来年には別の私立高校に県内3つめの女子野球部ができるため、入部希望者がさらに減少する可能性もでてきました。学校の存続をかけた部員募集。県内では唯一の公立高校女子野球部の切り札は “私学との差別化”でした。広島ホームテレビでは統廃合の生き残りに賭ける県立佐伯高校に注目しその取組みを取材しました。これまでのドキュメント広島 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月10日漫画家の佐伯かよのさんが、2021年8月29日に肺がんのため亡くなっていたことが分かりました。69歳でした。夫で同じく漫画家の新谷かおるさんが、ウェブサイトを通じて佐伯さんの死を伝えています。去る8月29日午後3時35分、妻佐伯かよのは肺癌のため自宅で永眠いたしました。69歳でした。3年前に検査で癌が発見された時には既にステージ4。身体の各所に転移もあり手術はできないとの事。家族は呆然となりましたが本人は「大丈夫、何とかなるわ!!」と言い切って治療を頑張って行いながら原稿も描いておりました。しかし今年の3月頃から体調が悪化し、8月29日 家族に見守られながら息を引き取りました。良く頑張ったと褒めてやりたいです。今は静かに妻の冥福を祈りたいと思います。そしてこれまで妻を応援して下さった沢山の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。新谷かおる公式HPーより引用1972年『世界一幸福な男の話』でデビューした後、『スマッシュ!メグ』や『口紅コンバット』、『燁姫(あきひ)』など数々の人気作を世に送り出してきた佐伯さん。ステージ4という診断を受けながらもなお、執筆作業に向かい続けた姿からは、心から漫画を愛していた佐伯さんの思いが伝わります。69歳という早すぎる別れに、ファンからは「もう新しい作品が読めないのは残念」「あまりにも早い」と佐伯さんの死を惜しむ声も。もう佐伯さんの新しい作品を読むことはかなわないものの、これまでの名作の数々はこれからも世代を超え、多くの読者に希望と勇気を与えていってくれることでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。[文・構成/grape編集部]
2021年09月20日漫画雑誌『モーニング』にて連載された同名コミックを、ヒロインをドラマ『義母と娘のブルース』の上白石萌歌、相手役にドラマ『ドラゴン桜』の細田佳央太を迎えて、『横道世之介』の沖田修一監督が映画化した青春ムービー『子供はわかってあげない』が公開となった。細田演じる書道部男子・もじくんの、探偵業をしている(?)兄の明ちゃんを演じたのは、近年では音楽番組のMCも務めるなど、活躍の場を広げる俳優・千葉雄大。沖田監督とは『モヒカン故郷に帰る』(16年)でも組んだ仲だ。沖田監督、千葉のふたりに、本作を振り返ってもらった。再タッグについて話すうち、かつて沖田監督が酔っぱらって千葉に「オレの作品に出ろ!」と言い放ったというエピソードも登場した。○■『モヒカン故郷に帰る』以来のタッグ――沖田監督と千葉さんは『モヒカン故郷に帰る』以来のお仕事ですが、今回、もじくんのお兄ちゃんである明ちゃんをなぜ千葉さんにお願いしたのですか?沖田:『モヒカン~』に出てもらって、一緒に仕事をしてとても楽しかったこともあり、また一緒に仕事をしたいと思っていたところ、明ちゃんを千葉くんがやったら面白いんじゃないかと浮かびまして。迷いなく声をかけました。外見ですとか、すごく女性に寄せているわけでもないのに、「お兄ちゃんなんだけど見た目は女の人」という結構難しい役なのですが、千葉くんのもともと持っている柔らかさがうまく出たお兄ちゃんになってくれたと思います。――千葉さんは今回の出演に際して何を思いましたか?千葉:『モヒカン~』に出させていただく前から沖田監督の作品はすごく好きで拝見していました。それが『モヒカン~』に出させていただいて、また今回、呼んでいただけた。すごく嬉しかったです。明ちゃんのような役は結構デフォルメされることもありますが、脚本を読んで、自然な感じで描かれていていいなと思いましたし、作品の世界観に溶け込めればいいなと思いました。実際に演じるとなると難しかったですが、自分でバランスを考えつつ、やりすぎると監督がおっしゃってくださるので、安心してできましたし、最初のシーンで、監督が「ぽい」とおっしゃってくださったので嬉しかったです。――また新たな作品でも呼んでください! という感じですか?千葉:そんなおこがましい。ただ、何かこの役を僕にやってもらいたいと思ってもらえるなら、それはすごく嬉しいです。沖田:昔、酔っぱらって「オレの作品に出ろ!」みたいなことを言っちゃったことがあるよね。千葉:『モヒカン~』のときですね。沖田:いまだかつて、そんなことをしたことはないのですが、舞台挨拶で地方に行ったときに、酔っぱらって「オレの作品に出ろ。オレに任せとけ!」みたいなことを言ったみたいで……。実は全く記憶がなくて。あとで聞いて千葉くんにもう会えないと思うくらい恥ずかしくて、後ろめたい気持ちでいたんです。それで今回久しぶりに会ったときに「あのときのこと、覚えてる?」と聞いたら、「もちろん。それで呼んでいただいたのかと思ってました」って(苦笑)千葉:結構、忘れないタイプなので(笑)○■兄弟役を演じた細田佳央太のことは、好きになれたことが大きかった――本作は2019年の撮影ですから、ドラマ『小さな神たちの祭り』とあわせて、千葉さんは細田さんと、同年に2作で兄弟役を演じられたことになりますね。千葉:そうなんです。こちらの撮影が先で、そのあと夏の終わりくらいに『小さな神たちの祭り』を撮りました。世に出る順番は逆になりましたが。――細田さんとはどんなコミュニケーションを?千葉:別に先輩としてふるまうなんてこともできないので、撮影の合間とかに、たとえばプールサイドのシーンなどで、「普段は何してるの?」「暑いねぇ」「こういう風に撮影するんだねぇ」とか、普通に話してました。沖田:あはは。優しい。千葉:言い方が難しいですけど、細田くんくらいの年代の子って、ギラギラしてる人も多いと思うのですが、そういうのがあまりなくて、すごく自然な子だなと、「好きだな」と思いました。兄弟役を演じるうえで何かあえてしたというより、好きになれたのが一番大きかったです。○■上白石へのヒントにと、監督自ら泣いている姿を自撮り――序盤のシーンで、美波が、劇中アニメの『魔法左官少女バッファローKOTEKO』を観て感動して泣いています。そこの演出として、監督自身が映画を観て号泣している姿を自分で撮った動画を、上白石さんに渡したと聞きました。「感動して泣いているというのはこういうことだ」と。千葉:えー! 観たい。沖田:まだ残ってますよ(笑)。たまたま『ブリグズビー・ベア』という映画を観ていて、まさか泣くとは思っていなかったんですけど、最後めちゃくちゃ感動しちゃって、久しぶりにボロ泣きしまして。「あ、これ今、撮らなきゃ!」と。――ええ!沖田:すごく感動してるんですけど、感動している自分と意識が分断している自分もいて、片手でスマホを持ってRECを押してました。上白石さんへのヒントとして「何かを観て泣いている姿のリアルが撮れる!」と思って撮影したんです。それで上白石さんに最初に会ったときに、「これ」と見せたら、爆笑してました。千葉:あはは! すごいけど面白いです。――千葉さんが演じた明ちゃんも涙もろい役ですが、千葉さんが、自分でも引くくらいに泣いた映画などはありますか?千葉:僕、『レ・ミゼラブル』が大好きなんです。映画も好きですが、舞台が特に好きで、毎回泣きます。今年も行ってマスクびちょびちょにしながら号泣しました。何年も観ていると感動するところが変わってきて、ファンテーヌに思いを馳せて泣いているときもあったんですが、今回はジャベールになって泣きました。○■千葉が「ゆう」から「オレ」に変わった瞬間――千葉さんに質問です。本編でもじくんが「僕からオレに変わる瞬間」があります。千葉さんが僕からオレに変わった瞬間、大人になったと感じたときを覚えていますか?千葉:僕、子どものころ自分のことを「ゆう」って呼んでたんです。あるとき、友達と公園で遊んでいたら、弟が「お兄ちゃん、ママが呼んでるよ」と呼びに来たんです。そのとき「え、お前のとこ、ママって呼んでるの?」と言われまして、「なんで言うんだよ!」と弟と大喧嘩になりました。そこからお母さんと呼ぶようになったし、「ゆう」からオレになりました。――それってまだ小さい頃のときのお話ですよね?千葉:小学校高学年のときですかね。他者を気にし始めてたんですかねぇ。あ、でもそういうことじゃないですよね。実際にオレと言い始めた瞬間じゃなくて、大人になったと感じたという、マインド的な問題ですよね(苦笑)。ひとりの人間として変わってきたのは……、一人暮らしを始めてからですかね。沖田:まとまりかけてたから、最初のでいいよ(笑)○■1年の延期を経ての公開に――美波やもじくんの成長が爽やかな作品ですが、出来上がった作品を観て、千葉さんが惹かれたところは?千葉:自分のところはどうしても、落ち着いて観られませんね。――完成から時間が経ってもですか?千葉:今回また観たんですが、「うちの兄ちゃん、探偵だよ」ともじくんが言った瞬間から、「あ、このあとから出てくる」と思ってお腹が痛くなりました(苦笑)。でも作品としては最初に観たときから本当に好きだと思えたので、自分でもびっくりするくらい「この作品、絶対観て!」と言いふらしてます。沖田:言って、言って!(笑)千葉:萌歌ちゃんと細田くんはもともとご活躍されていますが、自分もイチ観客として観たときに、この作品でさらにファンになって、応援したくなりました。そのこともすごく良かったです。――新型コロナウイルスの影響から、1年の延期を経ての公開になりました。監督、最後にひと言お願いします。沖田:すごく楽しい作品ができたなと思って、早く観てもらいたかったのですが、延期になって正直ちょっと悔しい思いもありました。でも一番いい時期に公開してくれると信じていました。夏に観るべき映画だと思うので、これで良かったと思っています。きっと誰かが好きになってくれるんじゃないかと、期待しながらドキドキしています。よろしくお願いします。沖田修一1977年、愛知県生まれ、埼玉県出身。2001年、日本大学芸術学部映画学科卒業。翌年、短編『鍋と友達』が第7回水戸短編映像祭にてグランプリを受賞し、2006年、初の長編映画『このすばらしきせかい』を手掛ける。商業映画デビューとなった『南極料理人』(09年)が大ヒットし、同時に高い評価も受ける。『キツツキと雨』(12年)、『横道世之介』(13年)をはじめ、国内のみならず、海外でも評価されている日本映画をけん引する監督のひとり。その他監督作に『滝を見にいく』(14年)、『モヒカン故郷に帰る』(16年)、『モリのいる場所』(18年)、『おらおらでひとりいぐも』(20年)。千葉雄大1989年3月9日生まれ。宮城県出身。2010年『天装戦隊ゴセイジャー』のアラタ / ゴセイレッド役にて俳優デビューを果たす。主な出演作に『モヒカン故郷に帰る』『殿、利息でござる!』(16年)、『帝一の國』(17年)、『スマホを落としただけなのに』シリーズ(18年、20年)など。『ピーターラビット』シリーズ(18年、21年)では日本語吹き替え版のボイスキャストを担当。また高い人気を獲得した『いいね! 光源氏くん』(20年)や舞台『ポーの一族』(21年)など、幅広いジャンルと役柄を演じられる実力派としてドラマ、映画、舞台で活躍。近年はバラエティ番組や音楽番組のMCでも存在感を示している。
2021年08月22日藤原竜也が主演、竹内涼真が出演する映画『太陽は動かない』(3月5日公開)に対して、原作者の吉田修一がコメントを寄せた。同作は吉田修一による同名小説の実写映画化作。心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織のエージェント・鷹野(藤原)と相棒の田岡(竹内)は、24時間ごとに迫る死の危険を抱えながら、「新時代エネルギー」の極秘情報をめぐり、各国のエージェントたちとの命がけの頭脳戦に挑む。吉田監修のオリジナルストーリーによる連続ドラマ版もWOWOWで放送された。原作シリーズの人気を支える大きな魅力の一つが、吉田が紡ぎだす繊細な心情描写。羽住英一郎監督も「自分自身が惚れ込んだ小説の映画化だったので、プレッシャーよりも幸福感の方が勝っていました」と、喜びを語っている。1997年に『最後の息子』でデビューし、同作で第84回文學界新人賞を受賞すると、2002年には『パレード』で山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で芥川龍之介賞を同時期に受賞し大きな話題となった吉田は、『悪人』『怒り』など映画化された作品でも多くの観客の心を惹きつけ、現在は世界各国で作品が翻訳出版されるなど、日本を代表する小説家となっている。これまで繊細な心情描写を描く作品が多かった中、今回アクション要素を大きく加えた本作を執筆するにあたっては「言葉ではなく、身体で何をどこまで語れるのかを意識して書きました」と振り返る。完成された映画については「とにかく贅沢で豪華でスケールの大きな映画だと思いました。若い頃に心を躍らせて、ハリウッドの超大作映画を見に行っていた時の気分が蘇りました」と絶賛。藤原&竹内によるバディについても「とにかくカッコいい。まるでダンスシーンを見ているようなアクションなど、見ていて惚れ惚れしましたし、藤原さん自身が持っている運の強さのようなものと、竹内さんが持っている時代性が見事にスクリーンに映し出されていると思います」と魅力を表す。撮影現場の見学にも行ったというが「とにかく苛酷なアクションシーンの連続でしたので、自分が書いたばっかりに……と、少し申し訳ない気持ちになりました(笑)」と原作者ならではの感想も。「執筆中には、まさかこんな激しいアクションをスタントなしで演じてくれる俳優さんがいるとは思ってもいませんでしたし、まさかここまで壮大な世界観を再現して頂けるとも思っていませんでした。とにかくスタッフキャストの皆さんに心から敬意を表したいです」と語る。さらに映画公開を待ち望んでいる人々に向けては「残念ながらこういう時世でもありますので、ほんのひと時だけでも窮屈な日常を忘れて、多くの方に華やかな映画の世界を楽しんでいただければと思います」とエールを送った。
2021年02月17日20年以上に渡ってスペインで指導者として現場に立ち、アトレティコ・マドリードやビジャレアルのアカデミーなどで活動してきた、佐伯夕利子さん。なかでも2014年にビジャレアルのアカデミーが実行した「育成改革」には、指導者人生を揺るがすほどの影響を受けたと言います。インタビュー第3回では、佐伯さん自身の変化について、話をうかがいました。(取材・文鈴木智之)ビジャレアルが行った育成改革改革のおかげで、これまで選手をジャッジして来たことに気付いたと佐伯さんは語ります(写真はサッカー少年のイメージ)<<第2回:そのコーチングは「指導者が考える正解」では?ビジャレアルが将来を見据えて行った指導者改革■「これまで選手をジャッジし続けてきた」と気づいた――ビジャレアルの育成改革では指導風景を撮影し、映像をもとに指導者間でディスカッションしたとおっしゃっていましたが、佐伯さん自身フィードバックを受けて、どのような変化があったのでしょうか?まず、選手に対するアプローチの仕方が、ガラリと変わりました。なかでも強く感じたのが「私はこれまで、選手をジャッジし続けてきたんだ」ということです。たとえば、「この選手は良い選手」「この選手はそうでもない」というのもジャッジです。誰しも指導者にはお気に入りの選手がいて、どんな状態でもピッチにいてほしい。説明のつかない信頼感を寄せている選手がいます。その子に対するジャッジは、文句なしに「良い選手」です。でもいま振り返ると、それは思い込みだったのではないだろうかと。もしかすると、良い選手であるという先入観のもと、ラベリングをしていたのかもしれません。――ご自身の考えを、客観的に見られるようになったのですね。他に変わったのが、口から出る言葉です。人間は無意識のうちに、習慣化した言葉を使っています。指導中にも、頻繁に口をついて出ます。ビジャレアルの育成改革ではメソッド部門のメンタルコーチたちが、私の近くに影のように寄り添い、練習中にカメラを回し、メモをとりながら「佐伯コーチは練習中、何を言っているのか?」を記録しました。そして、私の口から出てくる言葉を全部「仕分け」してくれるんです。ポジティブな言葉とネガティブな言葉を分け、選手に対してポジティブなフィードバックが多かったのか、ネガティブなフィードバックが多かったのかに分けます。■言葉を可視化したことで、選手が自分の言葉をどう感じるかに気付けた――どんな言葉をかけているか、可視化されるわけですね。そうなんです。たとえば、90分の練習でA君に18回、B君に8回、C君に2回、声をかけたとします。「この数字を見て、佐伯コーチは何を感じますか?」と質問をされます。そこで私は「A君に18回も声をかけている。すごく執着しているな」とわかるわけです。次に、A君にかけたポジティブな言葉とネガティブな言葉を仕分けされた表を見せられます。すると、18回のうち15回がネガティブで、3回がポジティブなワードを使っていたことがわかりました。――A君に対して、ネガティブに執着していたわけですね。そこで私は自分の考えを正当化するんです。「でも、あの子には、これまで何度も注意しているんですよ。それなのに、状況を見ないでボールを受けてしまって、それから何をしようかを考えるから、ボールを奪われることが多くて。何度言っても改善されないんです」というように。指導者というのは自分を正当化させたら天下一品で、いくらでも言葉が出てきます。でも、はたして本当にそうなんだろうか? というところを、メソッド部のコーチが掘り下げてくれるんです。一つひとつ踏み込んで、「この言葉は、A君に対してどのように伝わってったと思う?」「このように言われたら、A君はどのように思ったと思う?」と、あえて指摘せず、質問を投げかけることで私自身にその答えを出させるのです。それを繰り返すことによって、「こんな言葉を使ってしまった」「こんな言い方をしてしまった」「A君は、いまどう思っただろう?」という意識が芽生えるようになりました。自分の指導を俯瞰できるようになったというと、おおげさに聞こえるかもしれませんが、いままでそんなことは思ったことがなかったので、一番の成長だと思います。――すごいアプローチですね。例えば同じシチュエーションで同じミスをした時に「また?」と指導者が言ったとします。その「また?」が、言われた選手に与えるインパクトは、どのようなものがあるだろうか?「また?」と言われた次のアクションで、結局あなたが望むプレーをA君はできた?と聞かれるわけです。同じミスをしたときに、指導者に「また?」と言われたら、次から身体が縮こまってしまい、より良いアクションは起こせないですよね。メソッド部門の人たちはそのような対話を通じて、私を変えてくれました。■スペインでは勘違い指導者の居場所がなくなりつつある――キャリアのある指導者を変えるのは、大変なことだと思います。変える方も、変わる方も。私だけでなく、スペイン国内の大多数の指導者は、多くの勘違いのもとに指導をしてきたのだと思います。幸運なことに、私はそれに気がつくことができました。さらに申し上げると、スペイン国内では指導者のプロファイルが変わってきていると感じています。これまではパフォーマンス系の指導者、例えば吠えるタイプの指導者やミスをした選手がいたら、ピッチサイドで地面にペットボトルを投げつけてみたり、審判に食ってかかったりするような指導者が多くいました。審判にプレッシャーをかけることイコール、チームへのプラスになるという変な信仰があったり。まだまだそのような指導者は少なくありませんが、流れが変わってきて、徐々にそういった指導者の居場所がなくなってきていると感じています。■知識があっても現代のやり方に合わない指導者は求められていない――そのような指導者はかつては「熱心な指導者」と言われていましたが、世の中が変わってきた中で、求められる指導者像も変化してきたのでしょうか?そう思います。先日、スペインの有名なスポーツダイレクターと話をしたのですが、同じことをおっしゃっていました。「○○監督はフットボールの知識があって、4-3-3について語らせたら、自分がいままで出会ってきた中でナンバーワンだ。だけどスポーツダイレクターの立場から考えると、彼を監督して招聘するのはありえない。なぜならもうそういう時代じゃないし、彼のやり方は求められていないんだよね」と言っていました。選手とのコミュニケーション方法やチームの作り方、自分の知識の伝え方など、時代とともに求められるやり方も変わってきているのだと思います。――オールドスタイルの指導者の居場所がなくなってきているのですね。はい。スペインで言うと、1980年代、90年代の指導スタイルから、進化していない人達の居場所がなくなってきているように感じます。そういう人達は、海外に居場所を求めています。なぜならばアフリカやアジアなどは、ヨーロッパと比べて人権への意識が低い地域もあるので、そのような指導がまだ認められるからです。もちろん、アフリカやアジアで仕事をしている指導者全員がそうだと言っているのではありません。そこは誤解なさらないようにしてほしいです。中には実力が認められて、海を渡った指導者もいます。でも、そうでない人がいるのも事実です。■過去にもてはやされた手法をなぞることがイケてると勘違いしていた――日本のスポーツ界にも、指導者のパワハラは根強く残っています。ハラスメント系の指導者というのが、一昔前はイケている指導者だった時期がありましたよね。「あの監督は情熱がある」といったように、色々な言葉で正当化されてきたんです。私もそう思っていた時期もありました。例えば、「メンバーリストは相手のチームよりも後に出せ」とか、色々なことを教えられました。でも時代は変わり、指導者がメンバーリストをいつ出すかに気を取られている間に、そのエネルギーを選手に向けて、選手のことを考える時間に当てたほうがよっぽど良いですよね。――そう思います。試合前というのは、選手が試合に向けてどのような気持ちでいるか。それに指導者は寄り添っていなければいけないはずなのに、つまらない信仰のようなものを、私達はたくさん作り上げてきてしまいました。それをなぞることが、イケている指導者だと勘違いし、そのような指導者をスペインのサッカー界は大量生産してしまったのです。しかし現在、先進的なクラブは、そのようなプロファイルの指導者は求めていません。ビジャレアルが2014年に改革しようとしたのは、まさにその部分で、それが遅かったのか、早かったのかはわかりませんが、私に多くの影響を与えてくれました。■ひどい指導者たちを批判するだけでは何も変わらない。指導環境改善のためにできること――過去の誤った振る舞いに気がついたとき、どのように感じたのでしょうか?私はメソッド部門のコーチに「いままでの自分はひどい指導者だったんだと、恥ずかしく思う」と言いました。すると、「いいんだよ。キミに非があるわけではないんだから。キミは、そのやり方しか知らなかっただけなんだ。それが正しいと思っていただけなんだ」と。さらに、こう言われました。「キミがやってきたことと、違ったアプローチがあることも知ってほしい。こういうやり方もあるんだと知ることで、指導者として豊かになれるはず。指導者をそのように育ててきた、スペインのスポーツ文化にも責任はある。人間は知っていることしか見えない。キミたちはひとつのやり方しか教わってきていないから、見えるものも見えなくなっているんだ。知ることによって、見えるものも変わるはずだから、『知る』を増やそう」と。――深い言葉ですね。日本のスポーツ界には未だにハラスメントがあり、子どものスポーツに対して、ひどい指導をしている人も多いと聞きます。でもそこで、「ここにひどい指導者がいる」「あそこにもいるぞ」と批判を繰り返すだけでは、何も変わりません。なぜならばそのような指導者達は、言い訳でなく、他のやり方を知らないんです。そして、いままではそのやり方で試合に勝ったり、大会に優勝したりと、機能してきてしまったのです。なので、その部分に対する『学びくずし』と言うか、そこに取り組むためのきっかけや、サポートする人がいない限り、指導者は変わることができない。私の経験上、そう思います。(第4回に続く)<<第2回を読む佐伯夕利子(さえき・ゆりこ)1973 年10月6日生まれ/イラン生まれ92 年にスペインに移住し、93 年から指導者の道を歩み始める。レアル・マドリードのスクールをはじめ、スペイン男子3 部リーグ、アトレティコ・マドリッド女子チームなどで監督経験を積む。08 年からビジャレアルに在籍し、男子U19のコーチ、レディースの監督、女子部統括責任者などを歴任。18 年に公益社団法人日本プロサッカーリーグの特任理事(非常勤)に選任され、2020年3月からJリーグ常勤理事。
2021年02月16日30年近くに渡ってスペインで活動し、サッカー指導の現場で奮闘してきた佐伯夕利子さん。スペインの指導ライセンスレベル3(日本のS級に相当)を取得し、アトレティコ・マドリードの女子チームやビジャレアルのアカデミーで指導を行ってきました。2020年よりJリーグの常勤理事となり、現在は日本を拠点に活動(11/30-2/1まで一時帰国中)しています。選手の育成について多くの知見を持つ佐伯さんに「子どもたちを伸ばすために、指導者が変わらなければいけない理由」をテーマにインタビューを行いました。第2回はビジャレアルが行った育成改革の内容に迫っていきます。(取材・文鈴木智之)ビジャレアルが行った育成改革改革の第一歩は、指導者が自分を知ることから始まったそう(写真はサッカー少年のイメージ)<<第1回:1人ひとりの個性を見て個別最適化がチーム強化に。スペインの名門ビジャレアルが育成改革に取り組んだキッカケ■育成はすぐに結果が出るものではない。「今」だけ見ていて良いのか――サカイクでは、「子どもを変えるには、大人が変わらなければいけない」というメッセージを打ち出しています。ビジャレアルの育成改革は、まさに大人(指導者)が変わることで、子どもたちの変革をうながしたそうですが、どのような取り組みをしたのでしょうか?それまでの私達はサッカークラブの指導者なので、普段からサッカーの話ばかりをしていました。どんなシステムがいいのか、サイドバックの選手に求める要素は...といった形です。あるとき、ビジャレアルの育成改革を推進したコーチに「そんな話を何十年もしてきて、これから先の何十年も続けていくのか?」と言われたときに、はっとしたのです。指導者として、それはあまりにも貧しいのではないか。そうではなくて、もっと広い視野で選手を育てるべきなのではないかと。ご存知のとおり、育成はすぐに結果が出るものではありません。目の前にいる選手が8年後、10年後にこうなっていてほしいという理想像に向かって、進んでいかなくてはなりません。8年後、10年後に、今いるコーチが引き続き、ビジャレアルにいるとは限りませんが、選手たちの将来にとってプラスになるのであれば、より良いアプローチを模索するべきだということで、まずは指導者に対して様々な取り組みが行われました。■選手には「自分で考える」を求めていたのに、指導者が具体的に指示しすぎていた――どのようなことが行われたのでしょうか?改革の第一歩は、指導者が自分を知ることから始まりました。「理想の選手を育成するにあたって、それに適した指導を、私達指導者が行っているか」に目を向けました。ビジャレアルアカデミーが掲げる理想の選手像は、自ら積極的に考えて、判断して実行できる選手であり、試合中、変わっていく状況に対して適応できる能力を備えた選手です。そう言っている割には、攻撃パターンを3つぐらい作って、それをただ繰り返すドリルのようなトレーニングをさせていたり、「自分で考えてプレーしよう」と言いながら、指導者が「右に蹴れ、左に蹴れ、いまのは違うだろ」と言い続けていました。――多くの指導者にとって、耳の痛い話ですね。ビジャレアルアカデミーでは、私達指導者がどのような振る舞いをしているのか、それを自分たちの目で確かめるところから始めました。具体的には、アクションカメラの「Go Pro」をつけて指導の現場に立ち、いつもどおりトレーニングをします。「Go Pro」は自分の目線と同じなので、選手の反応が撮影されています。その映像を見ると、多くの発見がありました。練習前後に選手を集めて、指導者がトレーニングについての話をするのですが、いつもうなずいて聞いているように見えたA君が、実は聞いている素振りをしているだけだったり、聞いていなさそうに見えたB君が、話を理解しようとしていたりと、指導者が持つ印象と映像に映っている事実が異なっていました。その理由は、指導者が選手にするラベリングにあります。指導者のレッテルや主観が、事実を違うように映していたのです。――映像で見るからこそ、多くの情報を客観的に得ることができるわけですね。もう一つはハンディカムで指導者自身を映し、トレーニング中や試合中にどのような指示出し、振る舞いをしているかを、コーチングスタッフ全員でチェックし、ディスカッションをする場を設けました。これは週に1回、2時間の学びの場なのですが、自分の指導の様子がみんなの前で映し出され、選手とどのようなコミュニケーションをとっているか、どのような言葉を使っているかなどにフォーカスし、ディベートをしました。■そのコーチングは指導者が考える「正解」では?――そこでは、どのようなディスカションがなされるのでしょうか?映像には試合の様子は映っておらず、指導者の姿だけが収められています。そこで試合中、私が選手のあるプレーに対して「いまのはパスじゃなくて、ロングキックでしょ!」と言ったとします。すると進行役が映像を止めて、「いまのコミュニケーションについて、他の指導者はどう思う?」と意見を聞いていきます。そうやって、指導者の振る舞いを一つひとつ検証していくのです。――指導者からするとハードな学びの場ですね。はい。たとえば他のコーチから「この前のスタッフミーティングで、『自主的に物事を考えられる選手になってほしい』という話をしたよね。でも『ロングキックでしょ!』というコーチングは指導者であるあなたが考える正解であって、パスをした選手の判断や選択肢を否定することになっている。結局、あなたが言うとおりのプレーをしないと、ネガティブなフィードバックをされる。つまり、ダメな選手と評価されるわけだ。それは私達の目指す方向性ではないし、言っている事とやっている事が違うよね」といったフィードバックを受けます。それを1年間繰り返しました。■20年の指導歴で初めて自分が成長できる機会だった――指導者のみなさんは、そのフィードバックをすんなりと受け入れることができたのでしょうか?大人になると、誰しも自分をさらけ出すのは嫌ですよね。自分の指導の様子を撮影されて、みんなの前でフィードバックを受けるのは居心地が悪く、怒りや恥ずかしさなど、いろいろな感情が混ざり合います。私達にとっては、すごく難しい時間であり空間でしたが、その経験をしたことで、「使用前、使用後」と呼べるような変化がありました。中にはふてくされて、自分の殻に閉じこもってしまった人もいて、学びという面では残念なことではありますが、そこまで踏み込んで、指導者を改革しようとしてくれたビジャレアルというクラブは勇気があるなと感じました。――佐伯さんご自身は、それらの取り組みによる変化をどのように感じたのでしょうか?ビジャレアルの育成改革がスタートしたのが、2014年です。私はそれまで、20年ほど指導者をしていましたが、これまでの20年間、何をしていたのだろうと思うぐらい、使用前と使用後の変化を感じました。「選手を育成する」ということについて、間違えてとらえていたのだと気がつくことができたのです。時間が経てば経つほどその想いが強くなり、自分の中で整理できなかった思考が、緩やかなスピードではありますが固まってきました。それまで、選手に対するアプローチに違和感を覚えたことはありませんでした。自分のやっていることに間違いはないと思っていましたし、周りから疑問を投げかけられることもありませんでした。つまり20年以上の指導歴で、自分が成長する機会は一度もなかったのです。(第3回に続く)<<第1回を読む佐伯夕利子(さえき・ゆりこ)1973 年10月6日生まれ/イラン生まれ92 年にスペインに移住し、93 年から指導者の道を歩み始める。レアル・マドリードのスクールをはじめ、スペイン男子3 部リーグ、アトレティコ・マドリッド女子チームなどで監督経験を積む。08 年からビジャレアルに在籍し、男子U19のコーチ、レディースの監督、女子部統括責任者などを歴任。18 年に公益社団法人日本プロサッカーリーグの特任理事(非常勤)に選任され、2020年3月からJリーグ常勤理事。
2021年02月09日1992年よりスペインで暮らし、サッカー指導の現場で奮闘してきた佐伯夕利子さん。2003年には日本人女性初となる、スペインの指導ライセンスレベル3(日本のS級に相当)を取得。アトレティコ・マドリードの女子チームやビジャレアルのアカデミーで指導を行ってきました。2018年にJリーグの特任理事に選任されると、2020年に常勤理事となり、スペインより(11/30~2/1まで一時帰国中)帰国することになりました。育成について多くの知見を持つ佐伯さんに「子どもたちを伸ばすために、指導者が変わらなければいけない理由」をテーマにインタビューを行いました。ビジャレアルの育成改革を中心とした、濃密なインタビューを4回に渡ってお届けします。(取材・文鈴木智之)育成の名門ビジャレアルが「ピッチ外」という育成で一番大変な面に目を向けるようになったキッカケとは(写真はサッカー少年のイメージ)■小中学生で親元を離れるのは良いことなのか――佐伯さんが所属していたビジャレアルは、育成に定評のあるクラブです。スペインの年代別代表に選手を輩出し、トップチームにも多数の選手を送り込んでいます。育成に実績のあるクラブが、なぜ改革をしようと決断したのでしょうか?私が所属していたビジャレアルが、アカデミーの指導改革を行ったのが、2014年です。ビジャレアルはご存知のとおり、育成に特化してクラブを運営してきました。アカデミーからトップチームへと選手が昇格し、クラブとしても欧州チャンピオンズリーグなどで上位に食い込む中で、国内外から評価を得るようになりました。ビジャレアルはスペイン全土から選手をスカウトし、寮に入れて育成していきます。一番下は小学6年生です。小学生、中学生という多感な時期に、親元を離れて生活するのが良いことなのか。まずそこに葛藤がありました。スペインは地域性が色濃い国です。ビジャレアルはバレンシア州にあるのですが「バレンシア語」といって、使う言葉も違います。――別の地域から来た子どもは、馴染むのが大変ですね。そうなんです。遠方から来た子達を地元の学校に入れても、授業がバレンシア語なので、何を言っているかわからない。そのため、学校に馴染むことができないといった問題がありました。そのような経緯があり、(小学生年代で越境させる子はほとんどいなくなりました)。やはり、多感な時期は親元で生活するのがいいだろうという結論に達したのです。このように様々なトライアンドエラーを繰り返しながら、選手の育成をしてきました。寮生活をしている子は100人ほどいますが、それだけの数がいると、人間性の部分での指導、アプローチが行き届かないこともあります。そこであるとき、気がついたのです。「私達はプロクラブの指導者と名乗っておきながら、グラウンドの中で行われることだけを指導しているのではないか」と。やれ4-4-2だ4-3-3だという話ばかりで、グラウンドを一歩離れた選手の姿に、どれだけ関心を持って指導していたのだろうかと省みたのです。■アカデミー生の90%以上はプロになれない――ヨーロッパのトップクラブのアカデミーが、そのような観点を持ったことは、非常に興味深いです。ビジャレアルのアカデミー生は"フットボールバブル"と呼ぶべき、恵まれた環境でサッカーに取り組んでいます。全額クラブ負担で衣食住のケアがされていて、寮には栄養士もランドリーサービスもあります。Tシャツにさえ、アイロンをかけてもらえる環境です。学費はクラブが負担し、サッカーをすることで報酬も得ています。一般の中高生ではありえない環境ですが、その状態で長く育ってしまうと、いつしかそれが普通になってしまいます。そして18歳になると高級車を買ったり、iPhoneの最新版を持ったり、ブランド品を身につけたりという感覚になってしまうわけです。――まさにバブルですね。普通の中高生の感覚からかけ離れた状態をクラブが作っておきながら、彼ら全員がプロ選手になれるわけではありません。プロとして契約書にサインできる選手が、アカデミーの中で何人いるかと考えた時に、ビジャレアルのようなエリートアカデミー選手でも6~7%という数字が出てきました。つまりアカデミーの93%の選手は、プロとして生計を立てて行くことができないわけです。クラブもそれを理解しながら、選手に投資をしています。プロになった1%の子だけに目を向けて、その他の 99%の子達に責任を持たなくていいのでしょうか。「トップチームに何人昇格した」「他のクラブに高額で移籍させることができた」というのが私達の勲章ではなく、いま面倒を見ているアカデミーの選手達が、サッカー選手ではなくなった時、もっと言うとビジャレアルというバックグラウンドがなくなった時の姿に責任を持つことが、私達指導者の責務ではないかという反省が、改革のきっかけになりました。■ピッチ外という一番大変な面に向き合うようになったキッカケ――非常に考えさせられますね。ごくまれに、ユース出身の選手が犯罪を犯したというニュースを耳にします。でも、その段階ではもう自分たちのクラブの選手ではないので、大抵が知らん顔をします。「何年か前に、そんな選手いたよね」「ひどい人生を送っているね」と話をするだけで、彼らがビジャレアルのアカデミーにいた時、つまり成長段階で彼らの周りにいたのは、他ならぬ私達です。アカデミーを巣立っていった選手が、そのような状況になっていることに対して、「私達は責任を感じなくていいのだろうか?」といったことを指導者間でディベートし、内省を行いました。――責任感あふれる行動だと思います。指導者として勇気を持って、一番大変でエネルギーを吸い取られるところに、あえて向き合っていく。それがプロフェッショナルクラブの指導者と言えるのではないか。指導者とはそういう仕事なのではないかという考えに基づいて、改革をしました。たとえばAという選手がいたとして、彼は学校では生徒会長であり、彼女の前では恋人であり、クラブではおとなしいキャラクターだけど、親の前ではよく喋る子だったりと、様々な側面をもっています。しかし、私達は「サッカークラブにいるA君」という面でしか見ておらず、判断していませんでした。105m☓68mのグラウンドの中にいるときのA君に対してしか、アプローチしていなかったのです。――サッカー選手としてだけでなく、ひとりの人間として包括的に見ることの大切さに目を向けたのですね。サッカー選手としての価値を高めていくことが、最終的なクラブの目標としてはあるけれども、「価値とは何だろう?」と考えた時に、ボールを上手に扱えることなのか、速く走れることなのか、デュエルでたくさんボールを奪うことができることなのか......。そうではなく、もっと壮大なものではないだろうかという結論に達しました。つまり「人として豊かになれば、ピッチ上でのパフォーマンスにもプラスに現れてくるのではないか」ということです。なぜならばフットボールは、スピードやパワー、持久力など数値で測れるものを競う競技ではなく、様々なファクターの中から瞬時に判断し、たくさんの選択肢を持った中から、最適な行動を自分で選び取ることが必要なスポーツだからです。そこにスキルが加わり、クオリティの高いパフォーマンスに変わっていきます。■学校と連携して選手の日常を知る取り組み――どのようにして、サッカー以外の部分に目を向けていったのでしょうか?ひとつは学校との連携です。勉強に対してどのように取り組んでいるのか、学校ではどのような生徒なのか、先生との関係性はどうかなど、学校に対してクラブの指導者が積極的に関わるようになりました。いまでは学校の職員会議に、ビジャレアルのスタッフが参加する関係性です。さらに「Google Drive」というITソフトを使い、その選手に関わる多くの人と情報を共有し合う仕組みを作りました。Aという選手には、サッカーの指導者、寮の生活指導スタッフ、勉強を担当する先生、掃除や洗濯など身の回りのケアをする人など、たくさんの人が関わっています。そこで「Google Drive」の中に、Aという選手のファイルを作り、その日にあった特筆事項などを共有します。――現代的な仕組みですね。たとえば、学校の先生が「A君は同級生のB君と激しい言い争いをして、気が立っているので、寮に戻ったときの態度が悪いかもしれません」と記入しておけば、寮の生活指導の先生も「なんだこいつは。態度悪いな」となるのではなく、A君を取り巻く環境を理解することで対応も変わり、コミュニケーションも豊かになります。コーチはA君の身に起きた出来事を知っているので、練習場に来る時はふてくされているだろうなと、前もってイメージすることができます。そうすると、A君と接するときの指導者の態度も変わってきます。■一人ひとりが豊かになることがチームの強化につながる――それをチーム全員分するというのは、時間もエネルギーも相当かかりませんか?はい。チームに選手が20人いるとして、それぞれの人格や置かれている状況、バックボーンは全員違います。そうであるにも関わらず、私達はチーム全体にメッセージを発したり、フィードバックを行ってきました。それらの意味のなさに気がつき、すごく反省しました。個々にアプローチをし、個別に最適化を図ること。その結果として、選手一人ひとりが豊かになることが、チームの競技力や強化につながるのではないかと、考えが変わりました。そのような取り組みを行い、一つひとつ改革をしていきました。(第2回に続く)佐伯夕利子(さえき・ゆりこ)1973 年10月6日生まれ/イラン生まれ92 年にスペインに移住し、93 年から指導者の道を歩み始める。レアル・マドリードのスクールをはじめ、スペイン男子3 部リーグ、アトレティコ・マドリッド女子チームなどで監督経験を積む。08 年からビジャレアルに在籍し、男子U19のコーチ、レディースの監督、女子部統括責任者などを歴任。18 年に公益社団法人日本プロサッカーリーグの特任理事(非常勤)に選任され、2020年3月からJリーグ常勤理事。
2021年02月02日読むだけで、肌も心も美しくなる2020年7月3日、さくら舎から、佐伯チズの新刊『佐伯式 艶肌術と心磨き』が発売された。同書では、化粧品に頼らなくても、お金をかけなくても、キレイになれるを方法をレクチャー。難病と向き合いながら佐伯チズが執筆した、読む「心の美容液」となっている。販売価格は1,540円(税込み)。Amazon.co.jpや楽天ブックスなどで購入することができる。美肌を目指している人や、最新版の佐伯式メソッドを知りたい人などにオススメだ。世界中から愛された美肌師 佐伯チズ佐伯チズは1943年6月23日生まれ。滋賀県出身。1967年にゲランに入社し、1988年からはパルファン・クリスチャン・ディオールのインターナショナル・トレーニング・マネージャーとして活躍。2003年に定年退職し、エステティックサロン「サロン ドール マ・ボーテ」を開業する。『頼るな化粧品!』『今日の私がいちばんキレイ』など著書多数。講談社から出版された『美肌革命』は、英語、中国語、フランス語など9か国語に翻訳されている。これまでに出版した著書は累計500万部以上。2020年6月5日にALS(筋萎縮性側索硬化症)のため永眠。多くの人から支持され続けている。(画像は佐伯チズ オフィシャルブログ「願えば、かなう。」より)【参考】※佐伯チズ オフィシャルブログ「願えば、かなう。」※Amazon.co.jp※楽天ブックス※佐伯チズ オフィシャルサイト
2020年07月08日