日本をはじめ海外でも人気を誇る伝説的漫画『アンダーカレント』が今泉力哉監督により初の映像化。2023年秋に公開されることが決定し、監督からコメントが到着した。原作は2004年8月より1年間にわたり「月刊アフタヌーン」(講談社)に連載され、漫画評論家の間や口コミで高い評価を得て、2005年に単行本も出版された豊田徹也の唯一の長編漫画。その後も人気は衰えず、2009年パリで開催されたジャパンエキスポにおいて、フランスの批評家と記者が選出する「第3回ACBDアジア賞」を受賞。2020年にはフランスメディアで発表された「2000年以降の絶対に読むべき漫画100選」で3位に選ばれるなど、フランスを中心とした海外でも人気を博している。家業を継ぎ、夫の悟と銭湯を切り盛りし順風満帆な日々を送るかなえ。しかし突然、悟が失踪する。途方に暮れるかなえだったが、一時休業していた銭湯の営業を再開。そこに「働きたい」という謎の男・堀が現れ、ある手違いをきっかけに住み込みで働くことに。友人から紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに期間限定で悟を探しながら、穏やかな日常を取り戻しつつあったかなえだったが、ある事件をきっかけに、堀、悟、そしてかなえが閉ざしていた心の深層(アンダーカレント)が、徐々に浮かび上がってくる。監督を務めるのは、『愛がなんだ』『あの頃。』『窓辺にて』など話題作を次々と発表し、来月には有村架純主演『ちひろさん』の公開が控えるなど、日本映画界で注目すべき映画監督のひとり・今泉力哉。脚本は『愛がなんだ』の澤井香織が、今泉とともに手がけている。また、原作ファンの熱い声を受け、『アンダーカレント』単行本の重版が決定。全国の書店ならびにネット書店にて発売中だ。【今泉力哉(監督)コメント】この世界にはそれが存在することで誰かが救われるという作品があって、そして、そういうものを生み出す人がいて、豊田徹也さんの『アンダーカレント』はそういう漫画で、豊田さんはそういう人だ。映画化にあたり、豊田さんと何度もふたりきりで会っていろんな話をした。はじめて会った日に4時間お茶をしたのだが、まだまだ話し足りなかった。帰り際、原田芳雄さんのエッセイ『B級パラダイス俺の昨日を少しだけ』をいただいた。豊田さんは「僕はいいんだけど、登場人物が嫌な思いをしない映画にしてください」と言った。登場人物が嫌な思いをしないように。とってもすてきな言葉だと思った。コロナ禍でお茶をしたある日、会計時に自分の分のコーヒー代を、きっとこういうご時世だからだろう、衛生面からラップにくるんでご用意してくださっていて。この繊細さをきちんと映画にしたいと思った。私はキリスト教徒なのだが、熱心な信者ではなくて、それでもたまに教会に行くと心が澄む感覚になるのだが、自分にとっての豊田さんはそういう人で、会うと心が澄む。とても繊細で面白い方で、日々、自分は映画監督に向いていないなと思いながら映画をつくっているのだが、こういう原作の映画化の話が来ることはとても光栄だし、きっと器用に生きることができない人にしか生み出せないものがあると信じて、これからも生きていきます。かなえや堀も、今もどこかで元気でいてくれたら。監督今泉力哉『アンダーカレント』2023年秋公開(C)豊田徹也/講談社 (C)2023「アンダーカレント」製作委員会
2023年01月16日映画監督の是枝裕和さんが、世界同時配信の連続ドラマに初挑戦!作品への想いや日本映像界の“NEXT”たちを取り巻く業界の今について伺いました。世界で愛される是枝裕和監督。新作のNetflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』は、映画ではなく全9話からなる連続ドラマ。「連ドラを見て育ってきたので、常にやりたいと思っていて、自分の中でのプライオリティは映画よりも高いくらいなんです(笑)。でも、連ドラを作るハードルは高いんですよ。今は、立て続けに事件が起こるものが日本の連ドラの主流なので、僕の作るドラマは視聴率が取れないんです(笑)。でも、最近の韓国ドラマにはゆったりとした作風も出てきて“こういうドラマだったら、僕にもできるんだけどな”と思っていたところに声を掛けてもらい、久しぶりに連ドラを作ることができました」本作は祇園で舞妓になることを夢見るキヨとすみれを主軸に描かれる。中学を卒業したばかりで故郷の青森を離れ、それぞれが生きる道を選び、進む姿は眩しく、いつまでも見守っていたくなる。「世界観がしっかりあって、魅力的な人物がいれば、大した事件が起きなくても、その人たちを見ていたいという気持ちになれる。それが、僕が思う連ドラの一番の魅力。『舞妓さん~』では、その魅力を見せられたと思います」京都、着物、料理と、外国人が真っ先にイメージする日本的な題材を選んだのは、世界市場を見据えたからなのだろうか。「企画を渡された段階では、日本のエキゾティシズムを売りにした作品になるなら作る意味がないと思いました。でも、実際に花街を取材すると、女性たちが支え、動かしている小さな共同体が300年前から変わらない形で息づいていたことに衝撃を受けたんです。グローバル時代にあって、祇園のあの一角だけは、半径数百メートルという狭い中で、全員の顔が見える形でつながっている。そして、季節ごとに食べるものや着るもの、行く場所も細かく決まっていて、そのリズムに則って人が生きている。そのことに豊かさを感じて、ちゃんと撮ってみたいなと。また、自分が見て育ってきた『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『前略おふくろ様』といった作品も、職人の世界を舞台に、血縁を超えた共同体を描いています。そうした作品へのラブレターにもなるんじゃないかと思い、お受けしました」本作は、是枝監督がNetflixと初めてタッグを組んだことも話題だが、制作についてはこれまで通りだったと振り返る。「『世界190以上の国で同時配信の作品ということで、何か変わるのか』という質問をよく受けるんですけど、自慢でも何でもなく僕の映画も190から200くらいの国や地域で公開されているんです。だから何も変わりませんでした。海外を視野に入れてわかりやすくとか、日本人にしか伝わらないだろうからやめておこうということは、この作品でも一切やっていません」“NEXT”たちとの共同作業で刺激をもらう。本作での是枝監督の立ち位置は、自ら監督・脚本を務めながら、若手監督3人と共同作業で作り上げていくショーランナー。3人を選ぶにあたり、ワークショップを行ったそう。「役者のオーディションを兼ねて、6人に演出してもらい、それを僕が見て選びました。相当やりにくかったと思いますよ(笑)」そうして選んだ3人の魅力は?「津野愛さんと一緒に作るのは、僕が監修した『十年 Ten Years Japan』から数えて3回目です。最初から、役者に対する演出が非常に丁寧かつ繊細なのは知っていましたが、今回も俳優とちゃんと関係を作れる人だなと。日常の中に生まれる笑いを掬い上げるセンスもあるし、幅の広い演出家です。佐藤(快磨)くんは、喋ると何を言ってるのかわからないんです(笑)。でも、企画書や撮るものは抜群に面白い。8話と続く最終回という責任重大な回を任せたんですが、8話の遊びを取り入れた演出は佐藤くんの持ち味が活きていましたし、9話でドラマ全体をしっかり締める。見事でした。奥山(大史)は、僕が早稲田でやっている映像制作実習にモグリで来てた頃からの付き合い。僕がやった米津玄師さんのMVにもカメラマンとして参加してくれたんですけど、若いのに機材の知識が非常に豊富。映像的なこだわりも一番強かったですね。OPタイトルの演出を任せたんですけど、時間がかかって大変でした(笑)。でも、僕が作るよりもずっとセンス溢れるものが完成しました」若手監督に対する信頼と愛情溢れる言葉からは、次なる世代を育成しようという想いが窺える。「才能ある人は勝手に育っていきますし、僕が育てるだなんておこがましいです。ただ、共同作業をするのは、そういう気持ちが半分はあります。もう半分は、若い優れた作り手との共同作業が自分にとってプラスになるから。毎回、いい刺激がもらえるんですよね」是枝監督から見て、日本の映像界では新しい才能がどんどん芽吹いているのだ。「ただ、彼ら彼女らの才能に見合った制作ができているかといえば、そうではないような気がします。まず、資金が全然足りません。日本は、国内マーケットがそこそこ充実しているので、海外に行かなくてもいいよねという発想でこの30年きてしまいました。国内マーケットでの興行収入は上限が見え、そこから逆算して制作費が決められます。もう少し海外を視野にしたマーケット戦略ができると、単純に予算が増えるんですけどね。それと人材不足はどの組も危機感を持っています。僕らの世代は、賃金が低くても、寝られずとも、好きだから我慢する時代でした。でも、今はもうそういった価値観は通用しません。新しい世代が働きたいと思える魅力的な世界に変わることができたなら、日本の映像界は再生すると信じています。才能ある人はたくさんいますから」Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』舞妓になりたくて、青森から京都にやってきたキヨ(森七菜)とすみれ(出口夏希)。二人と舞妓たちとの温かな交流を、季節の移ろいとともに描く。フードスタイリストの飯島奈美によるおいしそうなまかない料理も魅力。’23 年1月12日よりNetflixにて全世界配信。©小山愛子・小学館/STORY inc.これえだ・ひろかず1962年6月6日生まれ、東京都出身。2018年、『万引き家族』で第71回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞。2022年、初となる韓国映画『ベイビー・ブローカー』が公開された。シャツブルゾン¥37,400(WEWILL/WEWILL Co.,Ltd TEL:03・6264・4445)シャツ¥30,800(YANTORinfo@yantor.jp)※『anan』2022年12月28日‐2023年1月4日合併号より。写真・Nae.Jayスタイリスト・DAN(kelemmi)ヘア&メイク・中山芽美(e‐mu)取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年01月01日韓国で大ヒットし、世界中でリメイクされた映画『最後まで行く』が、主演:岡田准一×監督:藤井道人の初タッグで日本リメイクが決定。来年5月19日(金)に公開される。年の瀬も押し迫る12月29日の夜。刑事・工藤は危篤の母のもとに向かうため、雨の中で車を飛ばす。工藤のスマホには署長から着信が。「ウチの署で裏金が作られているっていう告発が週刊誌に入ったが、もしかしてお前関わってるんじゃないか?」という署長の詮索に「ヤバい」と血の気が引く工藤は、何とかその場をやり過ごしたものの、心の中は焦りで一杯になっていた。そんな中、妻から着信が入り、母が亡くなった事を知らされた工藤は言葉を失うが、その時、彼の乗る車は目の前に現れた一人の男を撥ね飛ばしてしまう。すでに彼が絶命していることが判ると、狼狽しながらもその遺体を車のトランクに入れ立ち去った。途中、検問に引っかかるも何とかその場をごまかし署に辿り着いた工藤は、署長に裏金との関与を必死に否定し、その場を後にする。そして母の葬儀場に辿り着いた工藤は、こともあろうに車で撥ねた男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みる。そのとき、工藤のスマホに一通のメッセージが入る。「お前は人を殺した。知っているぞ」というその内容に、腰を抜かすほど驚く工藤。その後メッセージは「死体をどこへやった?言え」と続く。そのメッセージの送り主は、県警本部の監察官・矢崎。彼もまた、ある男が行方不明となり、死んでいたことが判明し動揺していた。そしてその男こそが、工藤が車で撥ねた人物だったのだ。さらにその裏には、矢崎が決して周囲に知られてはいけない秘密が隠されていた――。2014年に公開されたイ・ソンギュンが主演の『最後まで行く』は、ひとつの事故を発端に、極限まで追い詰められていく刑事の姿を描いたこのクライムサスペンス。韓国で5週連続No.1、観客動員345万人の大ヒットを記録。第67回カンヌ国際映画祭の監督週間招待作品に選出。中国、フランス、フィリピンでリメイクされ、フランス版リメイクの『レストレス』は2月に「Netflix」で配信され、全世界でネットフリックスグローバル映画ランキング1位に。そして今回の日本リメイク版では、主演の岡田さんが、ひとつの事故を発端に、次々と悪魔のような災難が降りかかる刑事・工藤を演じ、『新聞記者』『余命10年』を手掛けた同世代の藤井監督と初めてタッグを組むことに。また脚本は、藤井監督と共に『22年目の告白 -私が殺人犯です-』で斬新な脚色を行った平田研也を迎え、オリジナル版を凌駕する日本ならではの特色とアレンジを大胆に加える。「ものづくりの情熱に震える最高の時間でした」と撮影期間をふり返った岡田さんは、「日本映画界の希望、藤井監督が織りなす最後まで加速するストーリーを是非ご覧いただきたいです」と呼びかけ、藤井監督は「小学生の時から憧れだった岡田准一さんとの仕事は、自分にとって忘れられない最高にエキサイティングな時間でした。映画に向き合う姿勢、キャスト、スタッフへの気配り、クリエイティブな発想の全てがこれからの自分の映画制作の糧になりました」とコメントしている。共演は、藤井監督作品出演経験のある綾野剛。工藤を追う冷徹な監察官・矢崎を演じる。岡田さんと綾野さんは、『SP THE MOTION PICTURE 野望篇』で1シーンのみの共演はあったものの、本格的な共演は初めて。「ひとつの目標であった岡田准一さんとの共演。対峙し続ける関係ですが、僕のその想いが溢れてしまわないか、調整に苦労しました。ずっと見ていたくなる。これは役の矢崎にも通ずる良い影響をもたらしてくれました」と共演を語った。『最後まで行く』は2023年5月19日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2022年11月25日A24が北米配給権を獲得した衝撃作『LAMB/ラム』の大ヒットを受け、ヴァルディミール・ヨハンソン監督の緊急初来日が決定した。さらに監督来日を記念し、日本公式グッズ第三弾が販売される。本作は、アイスランドの人里離れた田舎で暮らす羊飼いの夫婦が、羊から産まれた“羊ではない何か”を“アダ”と名付け、育てていく禁断のネイチャー・スリラー。その形容しづらい極めて独創的な作風にSNS上では各人各様の感想が飛び交い、宣伝キャラクター“アダちゃん”人気も相まって、全国36館でのスタートながら公開から20日目に興収1億円を突破、11月14日時点では1億3千万円越えを記録するなど、この秋注目の話題作として現在もロングラン上映中となっている。この度の大ヒットを受けて初来日するヴァルディミール・ヨハンソン監督は、11月28日(月)に「新宿ピカデリー」で開催される来日記念上映&トークショーや、11月29日(火)に下北沢の「本屋B&B」で開催されるトークショーへ出演する。新宿ピカデリーでは本編上映後に、後日発表予定の対談ゲストとの深堀トークショーを実施、B&Bトークショーでは本作の日本版ビジュアルやパンフレットのデザインを手掛けたグラフィックデザイナー・大島依提亜が駆けつけ、「考察しがいがある」と話題になった本作の、撮影の裏側に迫るネタバレトークを展開するという。「新宿ピカデリー」のチケットはオンラインでは11月25日(金)の0時~(=11/24(木)24時~)、劇場窓口が11月25日(金)劇場OPEN~(※残席がある場合のみ)より販売開始。「本屋B&B」のチケットは11月16日(水)16時より販売開始。また各イベントの来場者全員に、監督サイン入りの非売品ポストカードをプレゼント。詳細は各社公式サイトで確認を。そして、監督の来日を記念し、日本公式グッズ第三弾の販売が決定。「アダちゃんとおでかけキーホルダー」を始め、2021年のカンヌ国際映画祭で「パルムドッグ賞」を受賞したボーダーコリーの“パンダちゃん”とアダの2ショットを切り取った「なかよしTシャツ」、アダ尽くしの「映画『LAMB/ラム』万能マット」が新しく販売開始される。第三弾公式グッズは監督が登壇する「新宿ピカデリー」、「本屋B&B」でのイベントのほか、オフィシャルサイトでも購入できる。詳細は『LAMB/ラム』公式Twitterにて。『LAMB/ラム』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:LAMB/ラム 2022年9月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2021 GO TO SHEEP, BLACK SPARK FILM &TV, MADANTS, FILM I VAST, CHIMNEY, RABBIT HOLE ALICJA GRAWON-JAKSIK, HELGI JÓHANNSSON
2022年11月16日『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督の初の“短編集”として、ミニシアターを中心にヒットを記録した『偶然と想像』のBlu-rayリリースが決定した。『ドライブ・マイ・カー』が第74回カンヌ映画祭で脚本賞など4冠、米アカデミー賞で国際長編映画賞に輝き、本作で第71回ベルリン国際映画祭・銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞し、いまや世界が最も注目する監督のひとりとなった濱口監督。濱口竜介監督 Photo by Mike Coppola/Getty Images短編集となる本作は、人生を静かに、大きく揺り動かす「偶然」をテーマに、親友同士の他愛ない恋バナ、大学教授に教えを乞う生徒、二十年ぶりに再会した女友達を描く3編からなる。軽快な物語の始まり、日常の対話から一転、鳥肌が立つような緊張感とともに引き出される人間の本性、鮮やかに切り取られる人生の一瞬に、観る者は日本映画の新時代を感じることになるだろう。さらに、古川琴音、中島歩、森郁月、甲斐翔真らフレッシュな顔ぶれと、濱口組出演経験のある玄理、渋川清彦、占部房子、河井青葉ら個性豊かな俳優陣が好演。映像特典として、その出演俳優による撮影現場をふり返るインタビュー「濱口竜介と俳優たち"創作"の場をつくるために」(47分)も収録される。『偶然と想像』Blu-rayは9月30日(金)より発売。価格:5,170円(税込)発売元:NEOPA(text:cinemacafe.net)■関連作品:偶然と想像 2021年12月17日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開©︎ 2021 NEOPA / fictive
2022年08月22日先日、第75回カンヌ国際映画祭(5月17日~5月28日開催)のコンペティション部門へ正式出品することが決定した是枝裕和監督の最新作『ベイビー・ブローカー』より初の映像素材となる特報が29日、公開された。さらに、日本公開日が6月24日に決定した。カンヌ国際映画祭で是枝監督作品がコンペティション部門に選出されるのは、最高賞のパルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』から4年ぶり、6回目(カンヌ国際映画祭への出品自体は、8回目)となるが、今回は韓国映画としての出品となることにも世界的な注目が集まっている。本作は、海外の才能たちと本格的なセッションに踏み出した『真実』に続き、韓国の製作・俳優陣と長年温めてきたオリジナル企画を映画化した是枝監督初の韓国映画だ。主演を務めるのは、2020年アカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』でも主演を務めたソン・ガンホ。パルムドール受賞『万引き家族』の是枝裕和監督×アカデミー賞受賞『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホ主演で贈る『ベイビー・ブローカー』に、早くも期待の声が上がっている。特報映像は、古びたクリーニング店を営みながらも裏で赤ん坊の売買をするベイビー・ブローカーのサンヒョン(ソン・ガンホ)の「まあ、一言でいうなら、善意ってことかな。」というセリフとともに、ある雨の日に赤ちゃんポストから連れ去られた小さな赤ん坊の姿が映し出される。まるで家族のように見せかけながら、韓国各地を旅して買い手となる養父母を探すサンヒョンと相棒のドンス(カン・ドンウォン)。ドンスは「赤ちゃんポスト」がある施設で働く児童養護施設出身だ。特報では、成り行きで2人と共に旅をすることになった赤ん坊の母親ソヨン(イ・ジウン)の姿も見られ、さらに、彼らを検挙するため尾行を続ける正義感に溢れた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)の2人も後に続く様子が描かれる。赤ちゃんを高く売る、ただそれだけのはずだった…。しかし、彼らの旅は思いもよらない展開と結末に向かっていく。映像は冒頭の軽口で発せられたセリフとは打って変わり、「幸せにしてやるからな」という一見優しく聞こえる言葉と、純粋に旅を楽しんでいるようなサンヒョンたちの姿で締めくくられる。韓国を代表する名優たちが是枝演出によって、韓国作品とは一味違った表情を見せる様子も垣間見え、作品の全貌にますます期待が高まる特報となっている。果たして、「赤ちゃんポスト」で出会った彼らの旅の行方には何が待ち受けているのか…?本特報映像は、本日より公開劇場や作品公式HPなどで流れる予定となっており、これに合わせ本日からムビチケ前売り券の発売も開始となる。
2022年04月29日是枝裕和監督初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』が、「第75回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門に正式出品決定。この度、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジウン(IU)、そして先日出演が明らかになったイ・ジュヨンという豪華韓国キャスト陣からのコメントが到着。カンヌ版のポスタービジュアルも解禁された。是枝監督作品がカンヌ国際映画祭でコンペティション部門に選出されるのは、最高賞パルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』から4年ぶり、6回目(カンヌ国際映画祭への出品自体は、8回目)。これまで、2004年『誰も知らない』では主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞、2013年『そして父になる』では審査員賞を受賞、そして2018年『万引き家族』でパルムドールに輝いた。さらに、是枝監督は2019年ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門でオープニングを飾った『真実』でも海外の才能たちと組んだが、本作は長年温めてきたオリジナル企画を韓国の製作・俳優陣と映画化した初の韓国映画となる。キャスト陣コメント●ソン・ガンホカンヌ映画祭への参加は、常にワクワクして楽しいことです。何より、是枝裕和監督や出演者の皆さんとこの素晴らしい知らせを共有できることを光栄に思い、感謝しています。●カン・ドンウォン『ベイビー・ブローカー』はみんなで心をこめて作った作品なので、“カンヌ入選”という意味深い知らせを聞いて、とても有難く思います。カンヌ映画祭に続いて劇場公開もされるので、観客の皆さんとのひとときを、これまで以上に楽しみにしています。●ペ・ドゥナ嬉しく、光栄です。『ベイビー・ブローカー』は、是枝裕和監督と『空気人形』以来12年ぶりにご一緒させていただいた2作目ということで、すでに私にとって特別な作品になっています。まだ本編を観られていませんが、カンヌのリュミエールシアターで初めて観られたら、とても嬉しいです。●イ・ジウン(IU)昨年の春、『ベイビー・ブローカー』を撮影している間、沢山のことを教えていただき感謝し魅了されたことを覚えています。この春も、カンヌ映画祭に招待されたことで再び興奮し、昨年の春と同じように魅惑的なものになるような気がしています。●イ・ジュヨン昨年の今頃は全国各地で『ベイビー・ブローカー』の撮影をしていました。そして、再び春が訪れると同時に、このような嬉しい知らせを聞いて感激しています。楽しく撮影させてもらった『ベイビー・ブローカー』が、沢山の方に届くことを願っています。『ベイビー・ブローカー』は6月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ブローカー 2022年6月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年04月15日『哭声/コクソン』ナ・ホンジン監督の長編デビュー作で、キム・ユンソクとハ・ジョンウが共演した韓国ノワール映画の金字塔である『チェイサー』の初Blu-rayが7月6日(水)より発売されることが決定した。本作は、『哀しき獣』『哭声/コクソン』ナ・ホンジン監督の長編デビュー作で、公開から年月がたったいまもなお、韓国ノワールの金字塔として熱く支持される作品。精巧に作り込まれた脚本、息をもつかせぬほどのハイスピード&緊迫感溢れるダイナミックな展開の中で、人間の愚かさや交錯する人間模様を見事に描き出した傑作の1つ。10か月の間に21人を殺害し、アジア全土を揺るがした実在のユ・ヨンチョル事件を基に映画化された本作。公開時には年齢制限があるにも関わらず、口コミだけで瞬く間に動員500万人を突破、韓国のアカデミー賞と称される大鐘賞優秀作品賞、監督賞、主演男優賞ほか6部門、大韓民国映画大賞、釜日映画賞などの主要部門を独占した話題作。今回発売されるBlu-rayは、本編をフルHDで収録、劇場公開時にレイティングの関係で映像処理を加えた箇所についても、既発のDVD同様に修正を加えない「アンレイテッド版」となっている。また、映像・音声特典も全て収録される。ナ・ホンジン監督初のプロデュース最新作『The Medium(英題)/ランジョン(原題)』が第25回富川国際ファンタスティック映画祭作品賞を受賞し、新作への期待が高まるなか、同作は日本で2022年夏公開を控えており、長編デビュー作をふり返ることのできる機会となっている。『チェイサー』Blu-rayは7月6日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:チェイサー 2009年5月1日よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2008 Big House / Vantage Holdings. All Rights Reserved.
2022年04月08日米林宏昌監督が描く、スタジオポノック初の長編アニメーション作品『メアリと魔女の花』が3月5日(土)午後1:00~WOWOWプライムでWOWOW初放送となる。本作は魔女の世界を揺るがす事件に巻き込まれてしまう少女メアリの大冒険を描くファンタジーアニメ。主人公のメアリ役の声優を務めた杉咲花をはじめ、神木隆之介、天海祐希など豪華なキャスト陣にも注目だ。さらに『メアリと魔女の花』の監督を務めた米林宏昌と音楽を担当した作曲家の村松崇継、プロデューサーの西村義明が出演するWOWOWオリジナル配信番組『マンスリー・シネマセッション』が『メアリと魔女の花』のWOWOW初放送と同日の3月5日(土)にWOWOWオンデマンドで配信スタートとなる。この番組は毎月クリエイターを迎えてトークをするWOWOWオリジナル配信番組。3月は『メアリと魔女の花』がテーマとなり、作品への想いや手書きのアニメーションへのこだわり、作品中の音楽についてなど、製作の裏側が語られる。『思い出のマーニー』でアカデミー賞にノミネートされた米林は、スタジオジブリ出身のアニメーターとして、アクションシーンの多い今作のアニメーションのこだわりについても語り「普段の世界の日常的なシーンを丁寧に描くことで、魔法の世界のダイナミックなアクション部分が際立つ。日常的な動作を観察して丁寧に描くという、ジブリで培ってきた技術をこの作品で活かすことが出来た」と製作当時を回想。『思い出のマーニー』でも米林とタッグを組んだ作曲家の村松は、作中でも印象的な音色を奏でていた「ハンマーダルシマー」という民族楽器について振り返る。「魔法学校のエンドア大学の不思議な空気感を生み出せるような、誰も聞いたことがないような民族楽器を使いたいと監督と相談していました」と村松が語ると、米林は「高畑勲監督にアドバイスを受けたことがきっかけでした」と当時を振り返り、劇中音楽の誕生秘話が明らかに。さらにスタジオポノックを立ち上げ、本作のプロデューサーを務めた西村も登場。作品のコンセプトや製作に至るまでの経緯などを語る。西村はスタジオ設立について「スタジオジブリの制作部門が解散になって、自分たちがジブリから得た喜びや楽しさを今の子供たちに伝えたいと思いました」と当時を振り返った。他にも本作のテーマについて、そして最新作『屋根裏のラジャー』に込めた想いやアニメーション制作への想いなど、ここでしか聞けない貴重なエピソードが盛りだくさん。たっぷりと語られる貴重なトークをお見逃しなく。■番組情報『メアリと魔女の花』3月5日(土)13:00~WOWOWプライムで放送20:00~WOWOWシネマで放送マンスリー・シネマセッション:『メアリと魔女の花』米林宏昌監督×作曲家 村松崇継 / 西村義明プロデューサー3月5日(土)配信スタート【WOWOWオンデマンド】
2022年02月28日女優の當真あみ(とうま・あみ)が、前田弘二監督の短編映画『いつも難しそうな本ばかり読んでる日高君』で初主演を務める。映画オンラインコミュニティ「神宮前映画倶楽部」にて、きょう13日から先行配信をスタートし、3月からU-NEXTで配信される予定の同作。これまで『婚前特急』(11)など男女2人の物語で定評のある前田監督が、中学生の男女2人のもどかしい青春の1ページを描き出す。学校帰りの駅で、サキ(當真)は一度も会話したことがなく、いつも難しそうな本ばかり読んで人を寄せ付けないクラスメイト・日高に、思い切って話しかけることで物語が展開する。2020年に地元・沖縄でスカウトされて芸能界入りし、現在放送中のTBS系ドラマ『妻、小学生になる。』でドラマデビューを果たしたことでも注目を集める15歳・當真あみ。「撮影自体が初めてで、撮影が始まるまでは凄く緊張していましたが、前田監督は、声を録音した時も、撮影の時も、色んな指示を出してくださって、とても優しい方で楽しく撮影できました。心の声を録音して撮影の時に流しながら演じたのですが、自分の声を聞きながら演じるのは、とても不思議な感じで、面白かったです」と緊張のデビュー作を振り返り、「今回この作品を経験して、自分が思ってる以上に『演じる』という事は難しい事なのだな、と思いました。でも、役を演じる事が出来て楽しかったです」と貴重な経験になったことを明かす。一方の前田監督は、「この映画は、中学3年生のサキが、同じクラスで一度も話したことがない日高君と二人きりの状況になり、卒業前に彼に一声かけようかを悩む、ひとときのお話です」とストーリーに触れ、「當真さんは、自問自答し、妄想し、突っ走っていくサキの可笑しな言動の一つ一つを丁寧に演じ、見事なまでに可笑しな空気感を作り出してくれました」と称賛。「今度は彼女のこんな役を観てみたいなと、撮影を終え、すぐに幾つか物語が浮かんだほど、想像力も掻き立てられました」とその魅力を伝え、「作り手にはもちろん、これからきっと、たくさんの人に愛される女優になっていくんだと確信しています」と太鼓判を押している。
2022年02月13日水谷豊が監督・脚本を務める映画『太陽とボレロ』の主人公を檀れいが演じることが決定。映画初主演を果たす。オリジナルの映画を作り続けている水谷監督作品第3弾となる本作は、“クラシックのオーケストラ”を題材に音楽を愛する普通の人々の人間模様を洒脱なエンターテインメント作品。ある地方都市のアマチュア交響楽団の主宰者である主人公・花村理子は、18年間、個性豊かなメンバーと共に活動してきた。しかし、楽団の経営は苦しく、ついに楽団の歴史に幕を閉じる決断を迫られる――。今回、檀さんが演じるのは、音楽に触れ、愛しつづけてきた花村理子。音大を出たものの、音楽の道を諦め、家業を継ぎ、地元で楽団を主宰。解散の危機に奔走する等身大の女性を、時にシリアスに、時にユーモラスに演じる。出演にあたり、檀さんは「水谷豊さんの監督作品ということで、お話をいただいたときは、本当に飛び上がるほど嬉しかったです」とふり返り、「弥生交響楽団存続のために奔走する女性、親から受け継いだ家業も抱えています。とにかく色々なことを一人で背負って頑張ってしまう理子さんに共感しましたし、自分のことよりも周りのことを考えて行動している女性だと思いました」とキャラクターについても語る。また撮影現場の様子について「台本では想像できないようなキャラクター作りや見せ方のシーンもあって、その都度驚かされましたし、それが楽しくてワクワクしながら撮影に挑んでいました。自分の撮影が無い日でも現場にいたのは、もしかしたら、今回が初めてなのかもしれないです。でも、そのくらい大好きな現場でした。そして、役者の生理も全部分っていらっしゃる水谷さんが撮る監督作品ということで、そこが私にとって一番緊張したかもしれません。なので、私にとっては水谷さんの『OK』が全てでした」とコメント。水谷監督は「檀れいさんのお名前が閃いたのは、脚本を書き進めていた時でした。まだ、キャスティングは一切考えていなかったのですが、途中のあるシーンで、ふと彼女の顔が浮かんだのです。他のシーンではまだ自分の中の架空の人物のイメージしかなかったのですが、何故かそのシーンだけ鮮やかに檀れいさんが浮かんできました」と檀さんキャスティングのきっかけを明かし、「撮影していく中で、イメージ通りであることはもちろん、ご自身の中に華やかさを持っている方だと改めて感じました。つらいシーンの時も、楽しいシーンの時も、その華やかさを映画に加えてくださり、『太陽とボレロ』という作品が、より豊かなエンターテインメントになったと感じています。そして、この作品を通して檀れいさんの華やかさに加えて、彼女のユーモアに溢れたチャーミングな一面も味わっていただけると嬉しく思います」とメッセージを寄せた。そして、本作のイメージ映像も到着。「ボレロ」の楽曲にのせて、“太陽”や舞台となるある地方都市の美しい風景、音楽を愛する人々の姿が垣間見える。『太陽とボレロ』イメージ映像『太陽とボレロ』は6月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:太陽とボレロ 2022年6月、全国にて公開予定©2022「太陽とボレロ」製作委員会
2022年01月26日水谷豊監督作品の第3弾『太陽とボレロ』が6月に公開することが決定。さらに本作の主人公を映画初主演となる檀れいが務めることと、イメージ映像も解禁されている。初監督作となる『TAP-THE LAST SHOW』(2017年)では若者の青春群像とショービジネスの光と影を、脚本も手掛けた監督第2作『轢き逃げ 最高の最悪な日』(2019年)では不幸な事故が露わにする人間の心の奥底を描ききった。オリジナルの映画を作り続けている水谷豊の監督作品第3弾となる本作は“クラシックのオーケストラ”を題材に音楽を愛する普通の人々の人間模様を洒脱なエンタテインメント作品となっている。物語の中心となるのは、ある地方都市のアマチュア交響楽団。主宰者である主人公の花村理子は18年間、個性豊かなメンバーとともに活動してきた。みんな音楽を愛する普通の人々。しかし、楽団の経営は苦しく必死に奔走する理子だったが、ついに楽団の歴史に幕を閉じる決断を迫られる。そして、最後にして最高のコンサートが始まる。檀れいは、宝塚歌劇団所属時に月組・星組それぞれでトップ娘役に抜擢され、数多くの舞台で活躍してきた。退団後、2006年には映画『武士の一分』でヒロインを務め数々の映画賞を受賞。その後も『母べえ』(2008年)や『感染列島』(2009年)、『劇場版 奥様は取り扱い注意』(2021年)など様々な作品に出演し、圧倒的な存在感を放ってきたが、この度、満を持して映画初主演となった。本作で檀が演じるのは、音大を出たものの音楽の道をあきらめ、家業を継ぎ、地元で楽団を主宰し「音楽に触れ、愛しつづけてきた」女性・花村理子。楽団の主宰者として解散の危機に奔走する等身大の女性を時にシリアスに、時にユーモラスに演じる。また、今回の発表にあわせて、本作のイメージ映像も公開。タイトルにある『ボレロ』の楽曲にのせて、同じくタイトルにある“太陽”、舞台となる、ある地方都市の美しい風景、音楽を愛する人々の姿の一部が垣間見える。エンターテインメント界を牽引する檀と水谷のタッグにより描き出される『太陽とボレロ』。個性豊かな登場人物たちの人間模様と上質な音楽に魅せられ、最後には爽やかな感動とともに、明日への一歩に勇気をくれる物語に引き続き期待しよう。<檀れい(花村理子役)・コメント>水谷豊さんの監督作品ということで、お話をいただいたときは、本当に飛び上がるほど嬉しかったです。花村理子という女性は、弥生交響楽団存続のために奔走する女性、親から受け継いだ家業も抱えています。とにかく色々なことを一人で背負って頑張ってしまう理子さんに共感しましたし、自分のことよりも周りのことを考えて行動している女性だと思いました。台本を読んで、オーケストラの話を主軸に進んでいくのでどういうところに音楽が流れ、どういう物語になっていくのか読むだけでわくわくしました。映像では自分たちが演じたあとに音楽がのりますが、それがどういう風に私たちのお芝居をさらに盛り上げていくのかなということを思いながら読んでいました。撮影に入る前に監督が「やりすぎずやらなさすぎず」とおっしゃっていて、私自身はやりすぎちゃうタイプではないですけれど、今まで受けてきたオファーの中では結構涙のシーンが多かったりだとか追い詰められたりだとか感情の起伏を出して欲しいと求められることが多かったので、今回は「やりすぎず」ということに気を付けて理子を演じました。撮影現場は、台本では想像できないようなキャラクター作りや見せ方のシーンもあって、その都度驚かされましたし、それが楽しくてワクワクしながら撮影に挑んでいました。自分の撮影が無い日でも現場にいたのは、もしかしたら、今回が初めてなのかもしれないです。でも、そのくらい大好きな現場でした。そして、役者の生理も全部分っていらっしゃる水谷さんが撮る監督作品ということで、そこが私にとって一番緊張したかもしれません。なので、私にとっては水谷さんの「OK」が全てでした。<水谷豊(監督)・コメント>主人公の花村理子は、物語が展開する中で色々な人と出会って、色々な顔を見せてほしいと考えていました。檀れいさんのお名前が閃いたのは、脚本を書き進めていた時でした。まだ、キャスティングは一切考えていなかったのですが、途中のあるシーンで、ふと彼女の顔が浮かんだのです。他のシーンではまだ自分の中の架空の人物のイメージしかなかったのですが、何故かそのシーンだけ鮮やかに檀れいさんが浮かんできました。ご縁があり、実際、理子というキャラクターを演じてくださることになって、まずは本当に嬉しかったです。撮影していく中で、イメージ通りであることはもちろん、ご自身の中に華やかさを持っている方だと改めて感じました。つらいシーンの時も、楽しいシーンの時も、その華やかさを映画に加えてくださり、『太陽とボレロ』という作品が、より豊かなエンタテインメントになったと感じています。そして、この作品を通して檀れいさんの華やかさに加えて、彼女のユーモアに溢れたチャーミングな一面も味わっていただけると嬉しく思います。『太陽とボレロ』6月全国ロードショー(c)2022「太陽とボレロ」製作委員会
2022年01月26日2月25日(金)より全国公開される、世界屈指のアーティスト・Sia(シーア)が初監督を務め、オリジナル楽曲で彩られたポップ・ミュージック・ムービー『ライフ・ウィズ・ミュージック』。このたび、ケイト・ハドソン演じる主人公・ズーの歌唱シーンを含む本編映像が公開された。ステージで素顔を見せない“顔なきポップスター”として、世界的注目を集めるシンガーソングライター・Sia。楽曲はもちろん、パフォーマンスやMVに見られる卓越したセンスに定評がある彼女が、初の映画監督を務めた本作。原案・脚本・製作のベースは、かつて薬物やアルコール依存症に陥り、自殺を試みるほど絶望した自身の実体験だという。彼女を救ったのは、愛すべき友人と音楽だった。多くの苦しみを乗り越えてきた彼女の半生を主人公・ズーに託し“愛する”ことを学び、居場所や明日への希望を見出していく。Sia自身が投影された主人公・ズーを演じるのは、ケイト・ハドソン。周囲の人々との関わりの中で“愛”を知っていく、孤独な女性を全身全霊で熱演している。イマジネーション豊かな自閉症の妹・ミュージックを演じるのは、Siaの楽曲『シャンデリア』のMVで圧巻のダンスパフォーマンスを披露し話題を呼んだマディ・ジーグラー。隣人・エボを、大ヒットブロードウェイミュージカル『ハミルトン』でトニー賞最優秀ミュージカル俳優賞に輝いたレスリー・オドム・Jr.が繊細に演じている。今回、公開された本編映像では、「いい曲だね、歌ってくれ」というエボの提案で、急死した祖母が残してくれた思い出の“オリジナルソング”を歌うズーの姿が収められている。最初は冗談まじりに断るズーだが、エボのピアノ伴奏に「わかった」と頷き、光のように心を柔らかく包む歌声を披露。その歌詞に込められたメッセージ、そして歌を歌いながら固く閉ざしたズーの心が次第に優しく解きほぐされていく姿に心温まる。世界の歌姫Sia監督も「魂がもっていて艶がある、そこがいいんだ」とハドソンの歌声を絶賛。エボ役を演じるオドム・Jr.も、「ズーとエボの関係性についてはケイトがリードしてくれて、撮影現場をおおらかで温かくしてくれたのもケイトでした」と振り返り、歌のシーンでもお芝居のシーンでも余すことなく“女優魂”を披露していたハドソンへのリスペクトを語った。さらに、ハドソン自身も「歌う時はかすれを抑えてフルボイスで歌うのが好きで、声を鍛えようと日頃からボーカルトレーニングに励んでいました。年を重ねると特にそうですが、自分の音域を失わないために筋肉を鍛えておく必要があります。それは歌いながら覚えていきました」と、歌唱シーンに挑んでいた思いを明かしている。『ライフ・ウィズ・ミュージック』2月25日(⾦)公開
2022年01月16日世界的注目を集めるシンガーソングライターSiaが初監督をつとめた『ライフ・ウィズ・ミュージック』の公開日が2022年2月25日(金)に決定し、特報映像と新ビジュアルが解禁された。本作は、ミュージック・ビデオ総生回数70億超え(※フィーチャリングで参加した曲、楽曲提供した曲も合算)、合計でグラミー賞には9回のノミネーションを果たし、ステージでは素顔を見せない“顔なきポップスター”として知られる世界的シンガーソングライター・Sia(シーア)が自身の実体験を基に、初の映画監督にして原案・脚本・製作まで手掛けた新体感ポップ・ミュージック・ムービー。多くの苦しみを乗り越えてきた自身の半生を主人公ズーに託し、“愛する”ことを学び、居場所や明日への希望を見出していく感動のドラマを珠玉のミュージックシークエンスで描き、第78回ゴールデングローブ賞では最優秀作品賞、周囲の人々との関わりの中で“愛”を知っていく孤独な主人公ズーを全身全霊で熱演したケイト・ハドソンは最優秀主演女優賞にノミネートされている。Siaにとっての“救い”である音楽そのものをイメージした、イマジネーション豊かな自閉症の妹・ミュージックを演じるのは、Siaの楽曲「シャンデリア」のMVで圧巻のダンスパフォーマンスを披露し話題を呼んだマディ・ジーグラー。ズーに優しく寄り添う隣人・エボ役には、大ヒットブロードウェイミュージカル「ハミルトン」でトニー賞最優秀ミュージカル俳優賞に輝いたレスリー・オドム・Jr.。Sia自ら才能に惚れ込みキャスティングした実力派キャストたちが脇を固める。特報映像では、Siaが本作のために書き下ろした12曲のうち、主題歌である「Together」にのせて色とりどりでイマジネーション豊かな世界が広がる。「愛と音楽が、明日への光」というキャッチコピーと共に、孤独に生きるズー(ケイト・ハドソン)が、祖母の急死により、長らく会っていなかった自閉症の妹・ミュージック(マディ・ジーグラー)と暮らしながら、隣人のエボや周囲の助けを借りて明日への希望を見出すドラマシーンと、〈愛〉と〈希望〉と〈驚き〉に満ちた、カラフルでポップな音楽シーンが交錯。この音楽シーンは、ミュージックの内面世界を映し出す表現手法として使われており、これまでの映画の概念にとらわれない新体感の映像体験となっている。併せて解禁されたポスタービジュアルは、ズーがカラフルなビニールプールにミュージックとエボを誘いながら、平穏なひとときを過ごしている姿をエモーショナルに表現。生きる希望を失っていたズーが“愛する”ことで得られる幸せに気づく、心温まるワンシーンである。また、本作の世界観が垣間見える新場面写真6点も解禁。Siaの自伝的な要素が盛り込まれているリアルな現実ドラマ、色鮮やかで陽気で風変わりな音楽世界、その間を行き来するSiaの独特な世界観が滲み出た場面写真となっている。さらに、本作をいち早く鑑賞したクリエイター勢からも絶賛コメントが到着。「SMAP」、「関ジャニ∞」、「Superfly」らに人気アーティストに歌詞を提供するほか、「チャットモンチー」、「Awesome City Club」などプロデュースも手掛ける作詞家・音楽プロデューサー・作家のいしわたり淳治は「映像の美しさ、登場人物たちの豊かな表情、温かい物語、そして音楽。どこを切り取っても溢れんばかりに愛が詰まっている」、また星野源や「Perfume」のMVを手掛ける映像作家の関和亮は「登場人物全てが愛おしい。圧巻の音楽と映像表現。Siaの世界にどっぷり浸れる新しい映画の誕生。人々が支え合うにはどうしたらいいのか?一つの答えがこの映画にあります」とそれぞれ本作を称賛している。『ライフ・ウィズ・ミュージック』は2022年2月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ライフ・ウィズ・ミュージック 2022年2月25日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2020 Pineapple Lasagne Productions, Inc. All Rights Reserved.
2021年12月17日初監督作品にして「世界最高の興行収入を獲得した女性監督」の栄冠を手にしたジア・リン監督作『こんにちは、私のお母さん』より、メイキング映像が解禁された。撮影時39歳にしてヒロインの高校生を演じたジア・リンをはじめ、中国版ツイッター微博(ウェイボー)で「2021年度実力俳優」に選出されたチャン・シャオフェイが若き日の母を演じ、喜劇王シェン・トンは劇中でジア・リンと楽しい漫才を披露している本作。タイムスリップによる予測不能と懐かしさ、熱血スポ根ドラマ、母のライバルとの戦い、そして世界中どこも変わらぬ親子の愛情など見どころ溢れるジャンルを超えた愛と涙のパラレルワールド・コメディになっている。この度解禁されたのは、中国で知らぬ人はいないジア・リンのコメディエンヌとしての顔から監督、そして初主演俳優としての表情の変化を捉えた貴重な映像。「映画というものを最大限に理解しようと努力した」と話す彼女は、周囲のスタッフの意見にも真摯に耳を傾け建設的な話し合いを重ねていく。そして俳優に的確な指示やアドバイスを出し、ときには自身がコメディエンヌぶりを発揮して場を和ませるなど、現場を盛り上げる姿が切り取られている。また、その徹底した妥協のなさを共演者やスタッフも絶賛。共演者からは「敬服している」「人間性も素晴らしい」という声も聞こえ、彼女の誠実な映画作りの姿勢に共感している様子がうかがえる。『こんにちは、私のお母さん』は2022年1月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:こんにちは、私のお母さん 2022年1月より全国にて公開© 2021 BEIJING JINGXI CULTURE & TOURISM CO., LTD. All rights reserved.
2021年12月17日世界屈指のアーティスト・Sia(シーア)が初監督を務め、オリジナル楽曲で彩られたポップ・ミュージック・ムービー『MUSIC(原題)』が、邦題『ライフ・ウィズ・ミュージック』として2022年2月より日本公開されることが決定した。ステージで素顔を見せない“顔なきポップスター”として、世界的注目を集めるシンガーソングライター・Sia。楽曲はもちろん、パフォーマンスやMVに見られる卓越したセンスに定評がある彼女が、初の映画監督を務めたのが本作。さらに自身による原案・脚本・製作のベースは、かつて薬物やアルコール依存症に陥り、自殺を試みるほど絶望した実体験。彼女を救ったのは、愛すべき友人と音楽だった。多くの苦しみを乗り越えてきた彼女の半生を主人公・ズーに託し“愛する”ことを学び、居場所や明日への希望を見出していく。Sia自身が投影された主人公・ズーを演じるのは、ケイト・ハドソン。周囲の人々との関わりの中で“愛”を知っていく、孤独な女性を全身全霊で熱演。第78回ゴールデングローブ賞コメディ / ミュージカル部門で最優秀主演女優賞にノミネートされている。イマジネーション豊かな自閉症の妹・ミュージックを演じるのは、Siaの楽曲『シャンデリア』のMVで圧巻のダンスパフォーマンスを披露し話題を呼んだマディ・ジーグラー。良き友人にして発想の源でもあるマディが、Siaにとっての“救い”である音楽そのものをイメージした、重要な役で確かな存在感を発揮。隣人・エボ役には、大ヒットブロードウェイミュージカル『ハミルトン』でトニー賞最優秀ミュージカル俳優賞に輝いたレスリー・オドム・Jr.。ズーに優しく寄り添う親切な青年を繊細に演じた。本作のためにSia自ら書き下ろしたのは全12曲。力強いメッセージを込めた楽曲の数々は、周囲の変化に敏感なミュージックの脳内で色とりどりに奏でられる。幻想的な音楽シーンでは、3名のキャストがダンスパフォーマンスを披露するとともに、エモーショナルな歌唱を披露。リアルな現実ドラマとSia独自のカラフルでポップな音楽シーンが交錯する斬新な構成によって新たな体験が待ち受ける本作は、海外メディア「Variety」で「音楽と映像の素晴らしさに加え、メッセージ性を伴ったこれまでの映画とは一線を画す特別な映画」と称賛され、第78回ゴールデングローブ賞ノミネート最優秀作品賞(コメディ / ミュージカル)にノミネートを果たしている。『ライフ・ウィズ・ミュージック』2022年2月公開
2021年11月11日歌手の松田聖子が初監督を務めた「フォークロア2:あの風が吹いた日」の予告編と場面写真が公開された。今月末より開催される「第34回東京国際映画祭」において、本年度から新設の「TIFFシリーズ」部門で初披露される本作。同部門は、TV放送やインターネット配信などを目的に制作されたシリーズものの秀作を、日本国内での公開に先駆けてスクリーン上映するというコンセプトの部門だ。HBOが展開するHBOアジアのホラーアンソロジーシリーズ「フォークロア」は、斎藤工と松田さんが共演した『家族のレシピ』の監督エリック・クーが製作総指揮を担当し、シーズン1では6か国の監督が古くから伝わる伝承を基に、各国の文化や社会問題について紐解いた作品が上映。そしてシーズン2では監督が一新され、シティシリ・モンコルシリ監督(タイ)、シー・ハン・リャオ監督(台湾)、エリック・マティ監督(フィリピン)、ビリー・クリスチャン監督(インドネシア)、ニコール・ミドリ・ウッドフォード監督(シンガポール)、ブラッドリー・リュー監督(マレーシア)に加え、日本から松田さんが参加し、本作で監督デビューした。東京国際映画祭では、そんなシーズン2の7本のうち、ウッドフォード監督の「お出かけ」、松田監督の「あの風が吹いた日」の2作品を上映。森崎ウィン、高橋春織、モト冬樹、木村多江らが出演する「あの風が吹いた日」は、憧れの歌手KENのコンサートに行くためにアルバイトに励んでいる高校生のミカは、ある日、公園でギターを弾きながら作曲している男と出会うが、その男はKENで…という、一見するとファンタジックなラブストーリーのようだが――。到着した予告編では、森崎さん演じる歌手・KENのライブシーンや、ミカが(高橋さん)何かに怯えるようなホラーチックな場面も登場。また同映像には、「お出かけ」の映像も収録されている。「フォークロア2」予告編「第34回東京国際映画祭」は10月30日(土)~11月8日(月)日比谷・有楽町・銀座地区にて開催。「フォークロア2」は11月4日(木)18時50分~ヒューマントラストシネマ有楽町にて上映予定(※「お出かけ」「あの風が吹いた日」の2作品上映で1プログラム)。「TIFFCOM2021」は11月1日(月)~3日(水・祝)オンライン開催。(cinemacafe.net)
2021年10月14日アカデミー賞作品賞『グリーンブック』主演の名優ヴィゴ・モーテンセンの初監督作品『フォーリング 50年間の想い出』より、予告編と場面写真が解禁された。『グリーンブック』など、3度アカデミー賞にノミネートされた名優ヴィゴ・モーテンセンが満を持して監督デビューを果たした本作。モーテンセンは認知症の父を持つ息子ジョン役で出演したほか、半自伝的な脚本と魂に語りかけるような音楽も手掛け、認知症を抱える父とその息子の再会をきっかけに、言葉にできなかった想いを確かめ合う親子の絆を描く至極のヒューマンドラマを作り上げた。父親ウィリス役は『エイリアン2』や『ターミネーター』のランス・ヘンリクセン、若き日のウィリスは『ホルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』のスヴェリル・グドナソン、ジョンの妹は『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』のローラ・リニーが演じている。このたび解禁となった予告編は、フライト中の飛行機の中で、ウィリス(ランス・ヘンリクセン)が妻の名前を叫ぶシーンから始まる。息子のジョン(ヴィゴ・モーテンセン)はすぐに止めに入るが、父親の認知症は悪化の一途を辿っていた。そんな状態の中、親子で過ごした50年間の記憶が甦っていく。結婚当時は幸せな家庭を築いていたものの、徐々に亭主関白になってしまい、妻に愛想をつかされ、子どもを連れて家を出て行かれてしまうウィリス。そんな過去の出来事がありながらも、昔と変わらない父親に対して、ついにジョンはいままで秘めていた想いを伝える。そして、2人の本音がぶつかり合うことで、父親のウィリスにもずっと心の内に隠していた優しさがあることに気づくのだった…。また併せて場面写真8点が追加解禁。幼いジョンを連れて親子でハンティングをする様子や、孫に対して優しく微笑むウィリスの様子が切り取られている。『フォーリング 50年間の想い出』は11月12日(金)より、kino cinema横浜みなとみらい、kino cinema立川高島屋 S.C.館、kino cinema天神ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フォーリング 50年間の想い出 2021年11月12日よりkino cinema横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神ほか全国にて公開© 2020 Falling Films Inc. and Achille Productions (Falling) Limited· SCORE © 2020 PERCEVAL PRESS AND PERCEVAL PRESS INC. · A CANADA - UNITED KINGDOM CO-PRODUCTION
2021年10月01日スティーブン・スピルバーグ監督自身キャリア初のミュージカル作品『ウエスト・サイド・ストーリー』より、名曲「Tonight」(トゥナイト)から幕を開ける本予告映像が公開された。今回の映像は、マリアが名曲「Tonight」を歌唱するシーンからスタート。楽曲は、“異なる立場を超えて、私たちは手を取り合うことができるのか?”というメッセージが込められており、禁断のラブストーリーの始まりを予感させる。一方で映像は、トニーとマリアがダンスホールで運命的な出会いを果たす。しかし、対立グループ同士の恋は許されず、マリアは兄から「奴には会うな」と釘をさされ、トニーは仲間からシャークスとの戦争への協力を頼まれてしまう。恋に落ちる2人を引き裂くように、激しく対立する様子や決闘シーンが映し出されると共に、華やかでエネルギッシュなダンスシーンも確認することができる。『ウエスト・サイド・ストーリー』予告映像また映像と併せて、トニーとマリアが手を取り合う影が印象的なUS版ポスタービジュアルも到着した。『ウエスト・サイド・ストーリー』は12月10日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ウエスト・サイド・ストーリー 2021年12月10日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年09月17日女優の池田エライザがCM監督に初挑戦した、UCC上島珈琲「UCC COLD BREW」の新Web CM「香るどブリュー Directed by ELAIZA IKEDA」全4編が17日、同製品のブランドサイトとYouTubeほか各SNSにて公開された。池田がオーディション審査から企画・演出・撮影までプロデュースした今回のCMは、「エライザのくつろぎ時間編」「ちゃっかりデカフェ編」「わたしの朝のゆったり時間編」「こだわる男の香るどブリュー編」の全4編。4名の出演者は、TikTokアプリで開催した「#香るどブリューオーディション」参加者の中から選定した。撮影では、池田がCM監督として、伝えたい商品の魅力の説明や、出演者に丁寧かつ熱血な演技指導を実施。「『 デカフェ』ってわかりますか? 『カフェインが入っているコーヒーを飲むと眠れなくなる』って聞いたことありません? カフェインが入っていないコーヒーだと、夜にぐっと飲んでも眠れなくならないんです」と商品のポイントについて丁寧に説明し、初演技に挑戦する出演者に自ら実演しながらアドバイスした。また出演者に優しく「リラックス〜(笑)!」と声をかける場面もあった。○■池田エライザコメント商品の伝えたい魅力がいくつもあって、その中のひとつとして「香り」が素敵だと感じている部分だったので、“香り高さ”を映像でどう伝えるのか、難しい作業でもありましたが、楽しく作りました。今回は、魅力的な方々とCMを作ることができましたので、皆さんも楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。ぜひご覧ください!
2021年09月17日1997年に公開されたヴィンチェンゾ・ナタリ監督による『CUBE』を、ナタリ監督初の公認リメイクとして公開する『CUBE 一度入ったら、最後』。この度、ナタリ監督が本作を絶賛するコメントが到着した。本作には“クリエイティブアドバイザー”として参加しているナタリ監督。日本版リメイクの製作についてナタリ監督は「本当に嬉しいことだと思ったよ」と語り、アメリカでもリメイクの話が進んでいたそうだが、「そっちはそれほど興味が持てなかった。僕の感覚だと、オリジナルと同じものになりそうな感じがしたから」とコメント。さらに、完成した映画については「オリジナル版で上手く機能したものがなにかとてもよく理解してくれていたと思う。ストーリーの根本的な部分もうまく機能していたし、デザイン的な部分もそう。リメイクとしてうまくいったと感じた。キャラクターもそうだし、キューブの中での彼らの衝突もある。オリジナルとは異なる種類の映画だ」と称賛を送る。また「『CUBE』のキーは、他のSF映画と同様に、なにができるのかというアイディアを弾ませ、これを維持すること。トラップは内臓を揺さぶるような高いショック度と信憑性がないといけない。自分が観客の立場になればなるほど、映画そのものよりもキャラクターと一緒にその場所に自分がいるとより感じることができる。日本版の『CUBE』はこの点が上手くいっていると思う」「ストーリーの転換は興味深かった。とても良かったね」と大絶賛した。監督のコメントと併せて、撮影現場レポートを公開。昨年の10月にクランクインした本作。撮影にあたり、4.5メートル四方6面体の四角い箱で、荘厳で圧倒的な存在感を放つセットを完成させた。オリジナルでは、予算の都合上1つしか部屋が作られず、成し得なかったあらゆる角度からの撮影とCUBE間の一連での移動撮影を実現させるため、本作では四角い6面体の部屋が2つ隣り合わせとなっているものと、その上に半分の部屋、移動できる壁面を作成。また、CUBE内のトラップ構築は、清水康彦監督と演出部が練り上げた数々の案に加え、ナタリ監督からもアイディアをもらい、独創的なトラップが作り上げられている。本作は、膨大なカット数の撮影が行われ、この助けになったのは、事前に作成した絵コンテと演出部発案の大量の立方体で作られたミニチュア模型と撮り順表だったという。詳細に書かれた資料が毎日配られ、ミニチュア模型と照らし合わせながら検証することで、順調に撮影を進めることができたのだそう。そんな日々、同じ閉塞的な空間でのハードな撮影に、キャスト・スタッフ共に本当にCUBEに閉じ込められた感覚に陥り、疲弊していったそうだが、楽屋では主演の菅田将暉を中心に、知恵の輪やルービックキューブで脳トレに励んだり、田代輝の誕生日をコンサートさながらのLED照明でお祝いしたり、楽しみを見つけながら撮影を完走することが出来たという。なお、冒頭で死ぬ“最初の男”が死ぬまでに何があったのか、CUBEで目を覚まし脱出を目指す姿が描かれる「小説CUBE コンティニュード」の発売も決定した。『CUBE 一度入ったら、最後』は10月22日(金)より全国にて公開。宝島社文庫「小説CUBE コンティニュード」は10月6日(水)発売。(cinemacafe.net)■関連作品:CUBE 一度入ったら、最後 2021年10月22日より公開©2021「CUBE」製作委員会
2021年09月02日日本を代表するトランスジェンダー女優の長崎アンナが初の監督、脚本、主演を務める映画「SUPER APARTMENT WIFE」がAmazon primeで配信開始いたしました。URL: SUPER APARTMENT WIFE2021年9月24日にはDVDも発売されます。またその約1ヶ月後にはレンタルも開始予定です。 <是非この機会にご覧ください!> <長崎アンナ プロフィール>女優・歌手・モデル。奈良生まれ。小学2年から、体は男性、心は女性という「性同一性障害」に気づきながらも、本心を隠し、'02年より男性歌手「KEITA」として活動。'03年、第6回上海アジア音楽祭で優秀新人賞を受賞。'07年、テレビ出演の際に歌った曲の反響がきっかけで、'09年カミングアウト。'10年、精巣摘出手術を受け、CD「女優」で「麻倉ケイト」として再出発。2013年、花嫁モデルとしても話題を集めた。2015年、初音ミクのコスプレシンガーとしてメディアでも話題と注目を集める。滋賀医科大学の公認アイドルでもある。2017年健康しが大使に就任。全世界同時公開の米映画でハリウッド女優としてのデビューが決定している。自身の監督、脚本、主演を務める映画「SUPER APARTMENT WIFE」2022年公開予定。また他にも主演作品や自身の監督、脚本、主演作品がすでに決定している。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月01日『女王陛下のお気に入り』を手掛けたギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督の幻の日本未公開作『アルプス』が、新しい映画配信サービス「JAIHO」にて日本初公開&初配信されることが決定、予告編も到着した。本作は、アカデミー賞(R)作品賞&監督賞ノミネート作『女王陛下のお気に入り』の監督ヨルゴス・ランティモスによる日本未公開作品。人間の生と死について、ランティモス監督ならではのシニカルなユーモアと鋭利で独特な視点で描き、2011年の第68回ヴェネチア国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞した。“アルプス”とは、救急救命士、看護師、新体操選手とそのコーチから成る謎の集団。愛する人を亡くした人々のために故人を演じ、共に時間を過ごし、全ての要望を叶えることで喪失感を癒すサービスを提供する。彼らには秘密厳守や報告義務など外部には知られてはいけない厳しい掟があったが、看護師は故人を演じるうち、現実と演技の境界線が分らなくなり、掟を破ってしまう…。解禁された予告編でも、愛する人を亡くした人々の喪失感を癒すため、故人を演じる“アルプス”の者たちが登場、ランティモス監督の幻の未公開作の常識を超えた設定と予測不可能な展開を期待させる。ランティモス監督は、ギリシャ・アテネ出身。2009年、『籠の中の乙女』が第62回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、世界的に注目を集める。初の英語作品『ロブスター』(15)ではコリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、ベン・ウィショー、レア・セドゥなど豪華キャストが集結。第68回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞、アカデミー賞(R)脚本賞にノミネートされた。その後も『聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(17)ではカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞、『女王陛下のお気に入り』(18)ではヴェネチア国際映画祭審査員グランプリ受賞を皮切りに、アカデミー賞(R)9部門にノミネートされるなど、世界を驚かせている。『アルプス』は9月3日(金)より映画配信サービス「JAIHO」にて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルプス 2021年9月3日よりJAIHOにて配信
2021年08月16日巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督による初のミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の日本公開日が12月10日(金)に決定。合わせて、「きっとどこかに…私たちの居場所がある」と歌い出される名曲「Somewhere」にのせた予告編がWEBで公開された。1957年にブロードウェイ・ミュージカルとして誕生した「ウエスト・サイド物語」は、翌年にトニー賞2部門に輝き、1961年には映画化され作品賞含むアカデミー賞(R)10部門を受賞。シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」をベースにした物語にこめられた“異なる立場を越えて、私たちは手を取り合えるのか?”という問いかけは、不朽の名曲とセンセーショナルなダンスとともに世界中を空前の感動で包み込んだ。そんな伝説の作品を自身の手で映画化する事を長年夢見ていたというスティーブン・スピルバーグ監督。これまで『シンドラーのリスト』、『プライベート・ライアン』で二度のアカデミー監督賞を受賞、一方で人気シリーズ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ジュラシック・パーク』『インディ・ジョーンズ』など多岐に渡るジャンルの名作を贈りだしてきたスピルバーグ監督にとって初のミュージカル映画となる。物語の舞台は1950年代のニューヨーク。マンハッタンのウエスト・サイドには、夢や成功、そして自由を求める多くの移民たちがいた。しかし、差別や偏見による社会への不満を抱えた若者たちは、やがて仲間と集団を作り激しく敵対し合っていく。ある日、ジェッツと呼ばれるチームの元リーダーのトニーが出会ったのは対立するシャークスのリーダーの妹マリア。一瞬で惹かれあったふたりの禁断の恋が、多くの人々の運命を変えていくこととなる。今回公開された映像は、物語の舞台であるニューヨークの街並みから始まる。敵対するチーム、ジェッツとシャークスの一触即発の対面シーンはもちろん、ジェット団の元リーダー・トニーとシャーク団のリーダーの妹・マリアがダンスホールで出会うシーンなど、物語を代表する場面も健在。予告編の中で流れる名曲「Somewhere」は、そんな異なる立場の者同士が手を取り合うことができるのか?という本作のテーマが反映されていて、対立するグループの中で惹かれ合う二人の主人公にもきっと安らげる居場所があるはずという想いが込められている。その他ミュージカルらしい華やかで躍動感のあるダンスシーンにも注目だ。主人公トニー役を務めるのは『ベイビー・ドライバー』で注目を浴びたアンセル・エルゴート。また、トニーと恋に落ちるマリア役には、3万人のオーディションから新人レイチェル・ゼグラーが大抜擢された。さらに、1961年の映画版でシャークスのリーダーの恋人・アニータを演じてアカデミー助演女優賞を受賞したレジェンド女優リタ・モレノもトニーの良き理解者として出演。新たなキャストを迎え、映画史に残る伝説の作品がスクリーンに蘇る。誰もが知るナンバー「Cool」、「America」に乗せ描かれる、躍動感あふれるダンスシーンに心が躍り、夢を追いかける“今”を生きた若者たちの禁断のラブストーリーが、胸に熱く響く『ウエスト・サイド・ストーリー』。巨匠スピルバーグから再び投げかけられるメッセージを、世界は今どう受け止めるのか。ぜひ劇場で思いを巡らせてほしい。『ウエスト・サイド・ストーリー』予告編『ウエスト・サイド・ストーリー』12月10日(金)より公開
2021年08月10日イラストレーター・loundraw(ラウンドロー)による、初監督映画アニメーション作品『サマーゴースト』が、2021年11月12日(金)に公開される。気鋭イラストレーター“loundraw”とは?loundrawは、小説『君の膵臓をたべたい』『君は⽉夜に光り輝く』の装画をはじめ、劇場版『名探偵コナン』『ジョゼと虎と魚たち』といったアニメーション作品へのクリエイター参加など、多彩なジャンルをまたいで活躍を続ける気鋭イラストレーターだ。2021年現在弱冠26歳ながら、各界からの評価は非常に高く、繊細で透明感溢れる色彩、被写界深度を⽤いた緻密な空間設計を得意としている。“落書き”から生まれた、少年少女のひと夏の不思議なストーリーアニメ映画『サマーゴースト』は、そんなloundrawが2019年に設立したアニメーションスタジオ「FLAT STUDIO」制作のもと、映画作品として初めて監督を自身で行う、記念すべきデビュー作。かつてloundrawが“落書き”として描いた一枚の絵を着想源に、不思議な日々を過ごした少年少女の“ひと夏の物語”を描き出す。『サマーゴースト』あらすじ「サマーゴーストって知ってる︖」ネットを通じて知り合った⾼校⽣、友也・あおい・涼。都市伝説として囁かれる“通称︓サマーゴースト”は、若い⼥性の幽霊で、花⽕をすると姿を現すという。⾃⾝が望む⼈⽣へ踏み出せない"友也"。居場所を⾒つけられない"あおい"。輝く未来が突然閉ざされた"涼"。彼等にはそれぞれ、サマーゴーストに会わなくてはならない理由があった。⽣と死が交錯する夏の夜、各々の想いが向かう先はー。登場人物&声優キャスト■主人公・杉崎友也役:⼩林千晃主人公の高校生。声優には、「第15回声優アワード」で新⼈男優賞を受賞した⼩林千晃が抜擢された。■春川あおい役:島袋美由利杉崎友也の誘いで「花火をすると現れる」と噂される都市伝説の幽霊“サマーゴースト”を探しに行くことに。■小林涼役:島﨑信長杉崎友也、春川あおいと共に“サマーゴースト”を探しに行く。■佐藤絢音役:川栄李奈3人の間に降り立つ幽霊。また物語を盛り上げる⾳楽は、ピアノ曲に定評があり、国際的に活躍する⼩瀬村晶が担当する。詳細アニメ映画『サマーゴースト』公開日:2021年11月12日(金)声の出演:小林千晃、島袋美由利、島﨑信長、川栄李奈原案・監督︓loundraw脚本︓安達寛⾼(⼄⼀)キャラクター原案︓loundraw⾳楽︓⼩瀬村晶ほかアニメーション制作︓FLAT STUDIO配給︓エイベックス・ピクチャー
2021年07月18日スティーヴン・スピルバーグ監督が、1957年に初演されたブロードウェイ・ミュージカルを改めて映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー』から、初映像となる予告編が解禁された。これまでも多くの名作を送りだしてきたスピルバーグ監督がミュージカル映画を手掛けるのは、今回が初めて。同ミュージカルは1961年にも『ウエスト・サイド物語』として映画化され、アカデミー賞10部門を獲得している。出演は『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴートと、『シャザム!』続編にも出演が決まっている新星レイチェル・ゼグラーほか、アリアナ・デボーズ、マディー・ジーグラー、コーリー・ストール、ブライアン・ダーシー・ジェームズら。1961年の映画に出演したリタ・モレノも出演しており、第93回アカデミー賞授賞式では作品賞のプレゼンターとしても登場した。振付はトニー賞の受賞歴があるジャスティン・ペック、脚本はトニー賞、ピューリッツァー賞戯曲部門の受賞歴があり、『リンカーン』でもスピルバーグ監督と組んだトニー・クシュナーで、1961年版よりもオリジナルのブロードウェイ版に近いものになるといわれている。『ウエスト・サイド・ストーリー』は12月10日(金)より全国にて公開。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ウエスト・サイド・ストーリー(原題) 2021年12月10日より全国にて公開
2021年04月26日第78回ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ドラマ部門)、監督賞の主要2部門を受賞した『ノマドランド』。アジア人女性初の監督賞ノミネートにして初受賞の快挙を果たしたクロエ・ジャオ監督らが、ノマドたちのリアルな生き様を活写した本作について語るインタビューやメイキング映像が存分に詰まった特別映像が到着した。『最強のふたり』『三度目の殺人』などの劇伴を担当したイタリアの巨匠ルドヴィコ・エイナウディの美しい音楽と共に、本作の舞台となったアメリカ西部の美しい光景が映し出されてスタートする本映像。リーマンショックによって住居を失い、やむを得なく車上で生活を送るノマドの過酷ながら希望にも溢れた生き様を描いた本作に、ジャオ監督は「放浪する人々の物語を語るために必要なのは人々が放浪に魅了される理由を理解すること」と明かすように、ノマドの生き方そのものに寄り添いながら本作の製作は進められたと明かす。本作で主人公ファーンを演じ、プロデューサーとしても参加している名優フランシス・マクドーマンドからのオファーによって本作の監督を務めたジャオだが、同じくプロデューサーのモリー・アッシャーは「監督が本作で描いたのはアメリカンドリーム。外国出身者ならではの鋭い視点で捉えている」と、その手腕を大絶賛する。ノマドの生き様をリアルに描くためにジャオ監督が採用したのは『ザ・ライダー』でも行った“俳優ではない一般人を役者に起用する”ということ。ファーンを演じたマクドーマンドと、オリジナルキャラクターのノマドを演じたデヴィッド・ストラザーン以外のノマド役が全て一般人によって演じられている。そのひとりで劇中でファーンと友人になるノマドのリンダ役として出演したリンダ・メイは「監督はただ歩き回って、人々の振る舞いを観察し、それを完璧に捉えた」と監督について言及するように、本映像では、リンダがファーンにノマドの生活について語る様子、また2人で自由な生活を謳歌する様子も映し出される。そのあまりに自然な掛け合いに微笑ましくなると同時に、驚きも隠せないワンシーンとなっている。ジャオ監督は「リアルな作品にするために必要なのは、登場人物を軸に、配役やロケ地を決めること。彼らの経験と彼ら個人に光を当てること」「ありのままの世界が映画を特別にする」と力強く持論を語っている。また、そんな本作をひと足先に鑑賞した是枝裕和監督や、今泉力哉監督、ふくだももこ監督、モデルの冨永愛ら著名人からも多くのコメントが到着している。是枝裕和(映画監督)終始マクドーマンドから目が離せない。いや、目を逸らすことを許されない。そこに写っているのは最早、女優ではない。演技でもない。上手い言葉が見つからない。とにかく、凄いものを見てしまった。今泉力哉(映画監督)とても不思議な気持ちになった。人間ってちっぽけなんだなと思った。でもそれを感じることができるのも人間で。自然の方が人間より優れてるとかじゃなくて人間も自然の一部であることを教えてくれる映画。ふくだももこ(映画監督・小説家)映画は、監督が世界をどう見ているかがはっきりと映る。クロエ・ジャオ監督の、薄暮のように嫋やかなまなざしが好きだ。喪失を抱きしめながら車を走らせる主人公に、やさしい夜が訪れますように。冨永愛(モデル)生きることは旅する事というけれど、旅する事で私達は何を探し求めているのだろうか。生きる上で何を選択し、何を排除するのか…。逞しくも哀しく生きる彼女に自分を重ねずにはいられない。もし私が彼女だったら…。ピーター・バラカン(ブロードキャスター)最底辺で生きる人たちの姿を淡々と、ほとんどドキュメンタリーのように描いた美しい映画です。フランシス・マクドーマンドと聞いただけで間違いない!酒井順子(エッセイスト)経済というくびきに翻弄されるアメリカという国、そしてアメリカ人の心中に広がる“荒涼たる絶景”に、圧倒されました山崎まどか(コラムニスト)今のアメリカのシステムでは救えない人々それでも政府の介入を望まず、自分の生き方を貫こうとする人々彼らの厳しい生活、自由と裏表の危うさ、矛盾、人生の輝きを包み込んで、クロエ・ジャオは何という映像の叙事詩を綴ったのだろう『ノマドランド』は3月26日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ノマドランド 2021年3月26日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年03月12日26年ぶりに3カ月連続シングルリリースを行う小沢健二が、第1弾『ウルトラマン・ゼンブ』発表にあたり、初監督を務めたミュージックビデオを公開した。このMVは、自らCDのジャケットデザイン等も手がける小沢が、GIF動画制作の際に用いてきた手法を進化させてつくったもの。「グラフィックデザインと音楽の融合」という、これまでにない斬新な映像表現に仕上がっている。小沢はこのMVについて、「『〇〇を真似て』とかいうネタは一切なく、作り方から自分で作りました。オリジナルでいいんだ、変な発想でいいんだ、ということを伝えたいとも思った」と語る。小沢は2月7日にInstagramを通じてプロのグラフィックデザイナーを公募。その1カ月後の現在に公開、というスピード感で『ウルトラマン・ゼンブ』のMVは完成した。グラフィックデザイナーをSNSで募った経緯について、「僕は自分のリスナーに対して絶対的に信頼しているから」と小沢は語る。リスナーに対して呼び掛ければ、きっとこの仕事にふさわしい人が来てくれる、絶対に大丈夫、と信じていたとのこと。今回、 ”Ozawa Kenji Graphic Band” として集結した11人のグラフィックデザイナーは、うち女性が4名、年齢も21歳から49歳までと幅広い。300名近い候補者の中から、今回のMVのテーマにフィットするという基準で選ばれたのは、昨年ハンドソープ「キレイキレイ」のリニューアルを手がけたグラフィックデザイナーの多嘉山ゆりあ、RADWIMPS『君の名は。オーケストラコンサート』など音楽や映画のアートワークで知られる寺澤圭太郎、Eテレ『ピタゴラスイッチ』『2355』などの映像作品を世に送り出してきた石川将也、PIZZA OF DEATH RECORDSのロゴデザインや、Hi-STANDARD「MAKING THE ROAD」のジャケットデザインでも知られ小沢と長く共作しているダイスケ・ホンゴリアン、インストバンド「neco眠る」のドラムも担うグラフィックデザイナー・三木章弘ら、プロフェッショナルの面々だ。つくり手の「多様性を確保したかった」ことが公募した理由の一つだというが「この、素晴らしい人たちが集まって力を出してくれるということ自体が、僕がこれまでやってきたことの『ゼンブ』と思っている」と、新曲の歌詞にある「ぼくの『ゼンブ』賭け」になぞらえて小沢は話している。MVでは全編にわたり、『ウルトラマン・ゼンブ』の歌詞がメロディに合わせて寸分のズレもなくグラフィックデザインで表現されている。歌詞に含まれる漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベットの文字を分解して再構築し、楽曲にシンクロさせてビジュアライズした、独自の映像世界となっている。MVには小沢のふたりの息子が登場しており、ジャケットにも彼らの写真やシルエットが採用されている。<以下、小沢健二本人へのインタビュー>――ミュージック・ビデオの構想はいつ頃生まれた?もともとSNSに載せるためによくGIF動画(以下GIF)をつくっていたんです。GIFって数枚のグラフィックを連続させて「動く絵」を作るのですが、作りながら一度インスタでコメントしたんだけど、「静止画にリズムをつける」という感じなんですよ。そう考えると現代音楽のようで、面白いんです。それでGIFを作りながら、「動画とは静止画が時系列に並んだものだ」という根源的なことがよくわかって、「じゃあ、こう作ればおもしろいのでは?」とオリジナルな方法論を思いついたんです。それを具現化したのが、このMVです。見た人には「こんなMVない」と言われるのですが、正に、ないものを作ろうとしました。この10年ほどCDジャケットなどのアートワークを自分でやってきたから、デザインと音楽の関係を、どちらも手を動かして自分で作業しながら、やっぱり考えていた。その中でGIFづくりからアイデアが生まれたんだけど、アイデアの実現にはものすごい枚数のグラフィックが必要で、しかも良いデザインじゃないといけないし。だから高いレベルのグラフィックデザイナーが何人も必要で、リスナーを信じて公募しました。そしたらやっぱりとても高いレベルの人たちからたくさんの応募があって、ものすごい数のポートフォリオを拝見しながら「こんな人たちが聴いてくれてるのか!がんばろ!」と思いました。応募してくださった方、今回はお願いしなかった方々も含め、本当に光栄で、感謝でいっぱいです。――1カ月という短期間でどのように制作したのかそれはもう今ですから、全員でZoomとSlack(ビジネスコミュニケーションツール)を駆使して(笑)。僕と11人のグラフィックデザイナーとがいて、朝6時まで作業している人がいる一方で、朝6時に起きて「おはよう」って入ってくる人とがいて、このプロジェクトは24時間ぶっ通しで動いていました。みんな東京、大阪、富山とそれぞれの拠点に散らばっていて、会わずにどんどん進んでいく。グラフィックデザインを連続させて音楽みたいな映像作品をつくる、という手法自体は僕は自信があったのですが、実際にきちんとできたのは、僕の方法論も当たっていたのだろうけど、なんせみんなのスキルと才能と、そして人間性が最高だったからです。みんなで24時間Slackで話をしながらつくっていくのは本当に楽しかった。なんか、Slackアートという感じはあります。今まで存在しないタイプの映像作品を作るのだから、Slackに雑談チャンネルを作って、そこでの雑談で技術を開発していきました。7歳長男とかも雑談に乱入してきて、そういうエネルギーが作品に影響していったなあと思います。朝起きたメンバーは通知が100とか来てる。(笑)毎日デザインのファイルを僕もふくめてみんなで回して、どんどん技術と理解を深めていきました。――デザインチーム名は ”Ozawa Kenji Graphic Band”これ、本当に「バンドやってるときと一緒だ!」と思ったんですよ。お互いに信用し合って、闇の中を進んでいく。「きっとこうやればこうなるはず」と想像図は僕の頭の中にあるわけだけど、これまで世の中にないもの、見たことないものをつくっているわけだから、手探りで闇の中を進んでいくようなんです。その闇の中で、絶対誰かがいいことを思いつく。その光で、また進んでいく。グラフィックバンド内でいくつもの「歴史的瞬間」がありました。だいたい朝4時くらいに(笑)あと、みんなプロなので、誰かがポーンと新しいものを出してきたときに、何をやってこうなっているのか、お互い即座に理解し合えるんですよね。今回のメンバーは1人を除いてGIFなんて作ったこと、ほとんどなかったんですよ。GIF動画は一般的にアマの世界で、デザイナーのみんなは普段、もっとプロの世界のデザインをしてるから。でもアニメーションやモーショングラフィックではなく、「グラフィックデザインが動く」ということを11人みんながイメージしてくれて、GIFというローテクで、DIY的で、「アマの世界」のものに興味を持つ心の広さがあったから、これだけの時間で作品ができあがった。――どのような形で指揮をとった?絵は動かすけれど、「アニメーションにならないように、コマ撮り作品にならないように、モーショングラフィックにならないように」というのは最初からお願いしていました。既視感がない、新しい「動くグラフィックデザイン」である、ということをテーマにして。そして、「しばり」をいくつもお願いしました。プロだからこそ、しばりを楽しんでもらえると思って。(笑)最終的にできた形は、僕が「こうなるはず」と想像していたものを超えていて、それは本当に、11人のデザイナーの創造力と人間性の賜物です。あと僕のライブのスタッフで、本職は映像で、僕の現場では別の仕事をしている女性がいるのですが、ライブが中止になっても、彼女といつもと違う形(編集)で仕事ができたことは最高でした。このMVのための写真撮影も、僕のライブの舞台監督にお願いしたので、ライブの代わりにMVを作っている感覚はありました。――単独ではなく複数のグラフィックデザイナーが参加した理由は?この『ウルトラマン・ゼンブ』はそもそも4歳の子どもが言い出したこと(小沢の次男が考えた、歴代ウルトラマンの特徴を「ゼンブ」兼ね備えた最強のウルトラマンのこと)からできあがった曲なので。子どもってすごく多面的な存在ですよね。不思議なほど老成したところ、残酷なところもあれば、素直さ、可愛らしさもあって。だからそこから生まれたこの曲も、多様なビジュアルでなければ、と考えたんです。だから多様なデザインができる、多様なデザイナーが必要でした。あと単純に、一人でこれだけの量のGIFは作れません!(笑)多様なバックグラウンドとかタッチが必要だったので、300人近い応募の中から、タッチが「かぶる」方は、才能・実績バリバリでも泣く泣くはずしました。お断りをするのが本当に残念でした。――若い、新しいリスナーの反応をどう受け止めているか自分と感覚の近い人が、現在の作品、そして過去につくってきたものをアンテナに引っ掛けて、応えてくれていると感じています。素晴らしい人たちに届いている。気持ちが近い、友人のような人たちに。もうずっとプロモーションらしいプロモーションはしていないにもかかわらず。これは本当にうれしい、ありがたいことですね。若い人というと、今回公募の呼びかけに応えてデザイナーとして手を挙げてくれた、21歳の言乃田埃(いいのだ・ほこり)さんや25歳の多嘉山ゆりあさんがいい例です。ライフが出た時には生まれていなかったりするのに、うれしいことに僕のリスナーで、同時に才能に溢れていて、スキルも超絶で、僕と感覚が近くて。そういう人たちと友人になって、直接やりとりしてものをつくり上げるというのは、本当にうれしい経験です。――MVのさまざまな日本語の表現について「日本語だからできることを意識する」っていうのも、最初からありました。日本語だからこそできるグラフィックデザインってなんだろう?って。日本語のリリックビデオって、何がかっこいいんだろう?と。そのお題にみんなが応えてくれた形です。あとはみんなで研究していくうちに、この映像作品は「詩」なんだなぁということは感じました。あと、大阪のモリサワフォントにうかがわなければいけない、ということも。(笑)――GIFをベースにしている理由は?GIF動画って英語圏でのネットコミュニケーションではかなりメジャーな位置にあるんですよ。日本語のネットコミュニケーションだと、みんなスタンプや絵文字を気軽に、そしてすごく繊細に使い分けてるじゃないですか。それに相当するものが英語圏だとGIFというところがあって。インターネットミームではGIFって欠かせないものだし。だから僕の英語圏の生活では、GIFはめちゃくちゃ身近なものです。だから前からGIFを作っていたのですが、今回、日本文化の優れたデザイン感覚でGIFにアプローチすると新しいGIFの世界ができるのではないか……、という話はしました。世界のGIF界に衝撃を与えるようなものがつくれた気がします。(笑)――自分の手を動かすことにこだわる理由は?僕は若い頃から自分で会社をつくって音楽活動をやってきていて、そのこと自体がDIY感覚あふれることなんだと思う。ライブの演出だとか、ジャケットやグッズのデザインだとかを自分で舵取りするのは、実は一番自分が、無理をしない形です。そして手を動かすと、理解も深まります。今回こんなに大胆に一流のグラフィックデザイナーを集めることができたのも、僕自身が一応ソフトウェアがいじれるから、みんなの共通言語で、提案ができる自信がありました。手を動かすのが好きなんです、要するに。手を動かして損はない。(笑)――26年ぶりの3カ月連続シングルリリースについて僕は日本とアメリカとを行ったり来たりする生活を送ってきて、ある意味アメリカにいる間は仕事のスイッチは切れているんです。それがコロナで行き来ができなくなって、ずっと東京にいる。だからずっと仕事しちゃう。(笑)真面目にいうと、その理由からだけじゃなくて1995年に『強い気持ち・強い愛』、『戦場のボーイズライフ』、『さよならなんて云えないよ』『痛快ウキウキ通り』とかを出していたときみたいな、「仕事しなきゃ」「つくらなきゃ」っていう気持ちがいまはある。世の中の状況も、1995年(注:阪神大震災や地下鉄サリン事件のあった年)とちょっと似ているし、その中で、つくらなくちゃ、という気持ちはあります。――コロナで制作体制が変わったという影響は?『ウルトラマン・ゼンブ』などの曲は、コロナの中で発展させた、「新しい弾き語り」と呼んでいます。これをアリーナで、一人でやるはずだった。そういう新しい弾き語りだから、新しい映像がつくのが当然と思いました。曲のつくり方自体がこれまでとは大きく変わっているので。見たことのない、新しい映像を作りたいという気持ちになったというのはあります。「新しい弾き語り」曲のつくり方とこのビデオのつくり方は、似ています。この『ウルトラマン・ゼンブ』も他にできている曲も、もともとはライブのためにつくっていた新曲だったので、(アリーナツアー中止の代わりにシングル発売を決めて)短期間でレコーディングクオリティに持っていくのは大変だったけれども。コロナになって、なるべくミニマムな人数でやらないといけないという制約の中、新しい、超少人数でできる音楽のかたちではあります。でも、30何人でやる音楽を追求してからの弾き語りだから、ただ弾き語りをするのとは、理解もアプローチもちがいます。そういう意味で「新しい弾き語り」です。このMVで何よりうれしかったのは、一緒にやってくれたグラフィックデザイナーたちが、明るい気持ちになっていくのがわかった。これは僕も含めてですけど。それが今回の制作で得た、最強に最高のものです。そういう「みんなが明るい気持ちになるような、へなちょこな作品(笑)というのは、最初の段階から強く思っていました。それがうまくできたと思っています。Ozawa Kenji Graphic Band言乃田埃石川将也大西裕二(フィヨルデザイン)小沢健二お豆腐佐藤豊ダイスケ・ホンゴリアン多嘉山ゆりあ田口陵(CIDER INC.)寺澤圭太郎三木章弘山下ともこ■リリース情報『ウルトラマン・ゼンブ』作詞・作曲:小沢健二配信日:3月9日(火)購入はこちらから
2021年03月09日ロビン・ライトが監督と主演を兼任する『Land』が、サンダンス映画祭で世界初上映された。『ハウス・オブ・カード 野望の階段』では何度も監督を務めているが、長編映画を手がけるのはこれが初めてだ。ライトが演じる主人公イディは、心に大きな悲しみを抱えている女性。生きている意味を見出せず、都会を離れ、人里離れた山の上の小屋でひとり静かに暮らすことに決めたイディは、人との接触を断つために、携帯も、車も持たないことに決める。しかし、彼女は、山奥での冬の厳しさを知らなかった。熊に家を荒らされて食べる物もほとんどなくなってしまい、大雪の中、街に下りることもできないまま、瀕死の状態に陥るのである。そんな彼女を発見し、助けてくれたのが、狩猟で近くを通りかかった男性ミゲル(デミアン・ビチル)だった。イディ本人が望む通り誰にも頼らず生きられるよう、ミゲルは、親切にも、狩猟や魚釣りのやり方を教えてくれる。それでもイディは完全にミゲルに心を開かず、自分の過去も一切喋らないのだった。ライトがこの脚本に出会ったのは、3年前。当時は監督だけをやるつもりだったと、ライトはプレミア後のヴァーチャル会見で語っている。しかし、お金を集めてからいつまでに撮影に入らなければいけないかが決められており、その制限の中でこの役にふさわしい女優を見つけ、しかもその人のスケジュールが空いていないといけないという難題に直面した時、「だったらあなたがやれば」と言われ、主演も兼任することを決めた。相手役にビチルを選んだのは、彼の中にミゲルに必要な聖人の要素を見たから。ビチルを自分の家に招待し、1時間ほど話をすると、ビチルはこの役をやりたいと言ってくれたのだそうだ。この映画を作りたかったのは、当時、アメリカで銃乱射事件が立て続けに起きており、人はどうあんな悲しみを乗り越えるのだろうかと思っていたからだと、ライトは語っている。だが、コロナで多くの人が愛する誰かを失った今は、この映画を見てもらうのにまさにふさわしい時だと、ライトはいう。「辛い時を乗り越えるには、誰かの思いやり、親切心が必要。今ほど、人と人のつながりが大切な時はないわ」。『Land』は、アメリカでは今月12日にフォーカス・フィーチャーズが公開する。今年はコロナでルールが変更されたことから、今作もオスカーの対象になる。文=猿渡由紀
2021年02月02日ビジュアル系エアーバンドのゴールデンボンバーが、サントリー緑茶「伊右衛門」の新CM「ごま油」編で初監督を務めた。CMは、日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』の24日放送内(19:58~20:54)に1回限り放送される。昨年CM監督に就任したゴールデンボンバーが12月、商品の魅力を伝える4つの案Twitterへ投稿。「アイデアがさすが」「全シリーズCM化してほしい」など多くの反響があった中から、今回の「ごま油」編が選ばれた。撮影では、いつもは撮られる側のゴールデンボンバーがカメラの後ろから細かく指示出し。「カメラもっとアップで!」「はいカットー!」など、本職の監督さながらに現場をさばき、モニターをチェックしながら1カットずつ丁寧に進行した。撮影終了後はメンバー全員でVTRをチェックする姿も。今回のCMについてメンバーに聞くと「伊右衛門が綺麗な緑色になったことを多くの人に知らせるためにはこのシナリオが1番だと思いました」と真面目に答える鬼龍院翔に対し、喜矢武豊は「まさか出演じゃなく監督の方とは! 色んなアイデアが出た中で、まさかのゴールデンボンバーはほとんど出演しないものを選んでしまって若干後悔してます(笑)」と素直な感想を。歌広場淳は「画面に対してツッコミを入れてもらえたら本望です」と呼びかけ、樽美酒研二は「実はドッキリで本当は放送されないのではと心の片隅で思ってしまっている自分がいます……職業柄すみません!(笑)」とCM放送を心配していた。
2021年01月22日