3月24日(木)、NHK局内で創作テレビドラマ大賞「川獺」試写会が行われ、俳優の堀井新太、勝村政信、山下真和(脚本)、伊勢田雅也(演出)、陸田元一(制作統括)が出席した。「創作テレビドラマ大賞」とは、日本放送作家協会とNHKが共催するテレビドラマのオリジナル台本を対象としたコンクールで、毎年、大賞受賞作品がドラマ化される。第39回、応募総数881編から選ばれた山下さんによる本作は、絶滅したはずのニホンカワウソを発見したと嘘をつき、世間を騒がせた父・明憲と距離を置く息子・保が、ふとしたきっかけで父の行動や生き方を理解し、新たな一歩を踏み出していくさまを描いたヒューマンドラマ。ドラマ初主演で保役を演じた堀井さんは、「脚本を読んで、いまこの世の中に伝えるべき作品と思ったし、山下さんのデビュー作ということで、絶対に良い作品にしなければと思いました」と吐露。勝村さんや高岡早紀らベテラン俳優との共演にも刺激を受けた堀井さんは、「今後は嘘をつかないお芝居をしていきたい。観た人が『本当に役に入っているな』と思うような真に訴える表現をして、皆さんに伝えていきたい」とキッパリ。さらに、主役として長く現場にいることで様々な人に支えられていることを実感したそうで、「これからも感謝の気持ちを忘れずに取り組んでいきたい」と決意を表した。一方の明憲役の勝村さんは、高知弁の難しさが印象に残ったそうで、長いカットシーンでは地元のエキストラから「う~ん…惜しい」とダメ出しされたことを明かし、「先生がたくさんいたので、怖い反面助かりました」と打ち明ける。また、堀井さんについては「目がキレイ。僕もたしかこんな目をしていた時があった」と冗談を交えつつ、「これからが楽しみな俳優」と称賛し、堀井さんを喜ばせた。そんな二人が真摯に取り組んで仕上がった本作。山下さんは「今日見て泣きました。大きな愛を含んだ深い良い話になったと実感しました」と手放しで喜んだ。創作テレビドラマ大賞「川獺」は3月29日(火)22時~NHK総合にて放送。(鶴見菜美子)
2016年03月24日神木隆之介&門脇麦で実写映画化される『太陽』の原作舞台を生み出した、劇団イキウメの主宰・前川知大が、柳田国男の傑作逸話集「遠野物語」を劇化する舞台「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」の上演が決定。出演に仲村トオル、瀬戸康史ら豪華俳優陣が顔を揃えることが分かった。緻密な構成と筆致で、身近な生活と隣り合わせに現れる異界を描きだし、多くの演劇ファンを唸らせてきた前川氏。これまでに、鶴屋南北戯曲賞、読売演劇大賞の大賞、優秀作品賞、最優秀演出家賞など名だたる演劇賞を獲得。2016年は、自身が主宰する劇団イキウメの代表作であり、蜷川幸雄による演出も話題となった「太陽」の舞台版と、神木さんと門脇さんを迎えて実写化される映画版の同時期公開を控えるなど、より一層の注目を集めている。そんな前川氏脚本・演出による「奇ッ怪」シリーズを、世田谷パブリックシアターでは2009年より継続して上演。第3弾となる今回の「奇ッ怪」では、民俗学者・柳田国男が遠野盆地から遠野街道にまつわる民話を集録した「遠野物語」が原作。河童や天狗といった妖怪たちから、死者、神に至るまで様々な異界のものたちと生きてきた人々の共生を綴った物語を、前川氏の解釈で舞台に表現する。出演は、「チーム・バチスタ」シリーズや「あぶない刑事」シリーズをはじめ数多くのドラマや映画・舞台で幅広く活躍する俳優・仲村さん。シリーズ前2作にも出演した仲村さんは「奇ッ怪」の世界観に欠かすことのできない存在だ。「前川君の作品にかかわっているときは“これは偶然というには確率が随分と低い”と思う出来事がよくあります」「おそらく前川君のもっている此の世とあの世の中間辺りでとんでいる波のようなものをつかまえるアンテナに、僕の中にある、ふだんは只の鉄の棒のようなものが共鳴して何かを受信しやすい状態になるのだと思います」と、その独特の世界観を表現。また、「昔の遠野のことを話しながら、たったいまの真ん中のことを語ってしまう。そんな奇跡をまたやらかす!その力のひとつになり、その場に立ち会いたい」と、意気込みを力強く語った。そして、世田谷パブリックシアター主催「マーキュリー・ファー」で脆さと内に秘めた強さを持ち合わせる難役を繊細な表現力で演じ切った瀬戸さんが、前川作品に初参戦!実はイキウメ作品はほぼ欠かさず観劇するほど、前川作品ファンだという瀬戸さんは「毎日刺激的で精一杯生きているつもりなのに、なんとなく1日が終わっていっている気がする。前川さんの作品はそんな僕の日常に問いかけてくる。『これでいいのか』『自分に見えているものだけが真実なのか』と僕に、そして世の中に対し揺さぶりをかける」と、前川作品の魅力を語り、「今作で初めてお芝居でご一緒でき、喜びはもちろん、妖怪や神が住む森に迷い込んだ遠野の村人のように凄いところに足を踏み入れたようなワクワク感、そして少しの不安や恐怖…いまはそんな心境です」と明かした。また共演者には山内圭哉、池谷のぶえ、銀粉蝶といった日本の演劇界を支える実力派キャストが集結。瀬戸さんは「仲村トオルさんをはじめ素晴らしい演者の皆さんの中でお芝居できることを幸せに思いますし、何が何でも食らいついていきます」と熱いコメントを寄せた。舞台「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」は10月31日(月)~11月20日(日)まで、世田谷パブリックシアターにて上演。(text:cinemacafe.net)
2016年03月23日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と古田新太が3度目のタッグを組む新作舞台『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』が7月に上演決定。そのビジュアルが公開された。“この上なく狂暴、きわめて不毛“と2007年の演劇界に大きな衝撃を与えた『犯さん哉』、“前作のデタラメをさらに徹底的に極める“と言いつつ震災直後の日本に猛烈なパンチを喰らわせた2011年の『奥様お尻をどうぞ』に続く、ふたりのコラボ企画第3弾。作・演出にKERA。キャストには古田をはじめ、成海璃子、賀来賢人、大倉孝二、入江雅人、八十田勇一、犬山イヌコ、山西惇ら人気俳優から小劇場の実力派まで多彩な顔ぶれが揃う。新作舞台は7月24日(日)からの東京公演を皮切りに、北九州、大阪、新潟で上演。チケットの一般発売は5月21日(土)午前10時より。■舞台『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』<東京公演>7月24日(日)~8月21日(日)下北沢 本多劇場<北九州公演>8月27日(土)・28日(日)北九州芸術劇場 中劇場<大阪公演>9月1日(木)~4日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ<新潟公演>9月10日(土)・11日(日)りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場
2016年03月09日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と古田新太が3度目のタッグを組む新作舞台『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』が7月に上演決定。そのビジュアルが公開された。“この上なく狂暴、きわめて不毛“と2007年の演劇界に大きな衝撃を与えた『犯さん哉』、“前作のデタラメをさらに徹底的に極める“と言いつつ震災直後の日本に猛烈なパンチを喰らわせた2011年の『奥様お尻をどうぞ』に続く、ふたりのコラボ企画第3弾。作・演出にKERA。キャストには古田をはじめ、成海璃子、賀来賢人、大倉孝二、入江雅人、八十田勇一、犬山イヌコ、山西惇ら人気俳優から小劇場の実力派まで多彩な顔ぶれが揃う。新作舞台は7月24日(日)からの東京公演を皮切りに、北九州、大阪、新潟で上演。チケットの一般発売は5月21日(土)午前10時より。■舞台『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』<東京公演>7月24日(日)~8月21日(日)下北沢 本多劇場<北九州公演>8月27日(土)・28日(日)北九州芸術劇場 中劇場<大阪公演>9月1日(木)~4日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ<新潟公演>9月10日(土)・11日(日)りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場
2016年03月09日劇団☆新感線の2016年春興行、いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK 「乱鶯」の製作発表が1月13日、都内で行われ、主役の古田新太をはじめ、稲森いずみ、大東駿介、清水くるみ、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、いのうえひでのり(演出)、倉持裕(脚本)が登壇した。「蛮幽鬼」以来、7年ぶりに新橋演舞場での上演となる、いのうえ歌舞伎最新作「乱鶯」。立ち回りあり、サスペンス色あり、ちょっぴり大人の恋模様あり。江戸中期に暮らす市井の人々の人情味あふれるドラマが描かれる。会見では、演出を務めるいのうえが「いつもより若干大人っぽい、ビターな味わいのある『いのうえ歌舞伎』を作りたい。(座付作家の)中島かずきが書く王道の『いのうえ歌舞伎』だと少年漫画、ファンタジーの色が強く、リアルさがない。それもおもしろいが、リアルな話をやってみたい。ちょうどいいタイミングで倉持くんにお願いできた」と語ると、倉持も「やっときてくれた。待ってましたという気持ちでした。すごくうれしい。新感線はエンターテインメント。間口が広いところが魅力であこがれていた」といのうえに応えた。「古田さんから『出番が多い』と言われた」と明かすと古田は、「倉持くんがバカなせいでものすごくセリフが多い。立ち回りもそんなにないって言ってたのに、オープニングから大立ち回りです。本当に殺してやると思いました」と倉持の脚本への毒舌を披露するも、「倉持くんの台本は、セリフのやりとりやリズム感が上手だなと思う。台本を読んでて心地いい」と作品への期待もみせていた。また、7年ぶりに新感線に出演する稲森、5年ぶりに出演する大東は、ともに初共演となる古田への印象を「本当に温かくて素敵な方」(稲森)、「『お前そのカッコいきってんのか?』と早速洗礼を受けました。そこからいろいろ勉強させていただきたい」(大東)とそれぞれ語った。会見終盤には「倉持くんが書いてるので倉持くんの世界観ができると思うんですが、やってる人間は(劇団☆)新感線なので、最終的には新感線(の芝居)になると思う。だからなるべく下ネタを入れたい」と古田が会場を笑いの渦に巻き込んだ。いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK 「乱鶯」は3月5日(土)から4月1日(金)まで東京・新橋演舞場にて。1月17日(日)23:59まで先行抽選プレリザーブ受付中。
2016年01月15日12月5日、東京・パルコ劇場で長塚圭史作・演出&古田新太主演の舞台『ツインズ』が開幕。その前日、同劇場で公開ゲネプロが行われた。舞台『ツインズ』チケット情報第13回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した『LAST SHOW』から10年。古田の「家族の嫌な話を書いてほしい」という希望から立ち上がったというのが『ツインズ』だ。定期的に家族を描いた作品を生み出してきた長塚が「家族の病んでいる部分、僕の思う家族の闇の部分と光の部分を併せて描いた」作品となった。演じるのは、長塚が「まさか集まらないだろうと思っていた夢のようなメンバー」と話す実力派俳優の面々。主演の古田を筆頭に、多部未華子、りょう、石橋けい、葉山奨之、中山祐一朗、吉田鋼太郎が顔を揃えた。特に女性陣は長塚が「舞台で観てファンになった3人」だ。海水浴を楽しみ、海産物に恵まれた穏やかな生活を送っている、ようにみえる家族。その家に東京から次男のハルキ(古田)とその娘・イラ(多部)が帰省し、不穏が生まれるところから物語が始まる。穏やかに続いてきたであろう家族の時間を崩すのはハルキだ。すぐにカッとなって暴れ、出されるものは水さえも口にしない。しかし物語が進むにつれ、様子がおかしいのは本当にハルキなのか?とふと立ち止まる。穏やかなはずのシーンでも常に漂う緊張感。それを生み出しているのは穏やかに見える家族の間を流れる“何か”だ。舞台上にはそこはかとなく漂う“何か”に気付くと、この家族がどこに向かっているのか見届けずにはいられない。もちろん、ただただシリアスなわけではない。古田や吉田からふとした瞬間に飛び出すユーモアには笑い声も上がる。ゲネプロ後の囲み取材で、古田は「家族という集合体の空々しさとか、本当は信頼し合ってないんじゃないのというような、そんな話を書いてほしかった」と語った。また、仕上がりについて吉田は「本をいただいた時、社会的なテーマをはらんだ難しい戯曲で、どう立ち上がっていくんだろうと思っていたんですけれども。今日ゲネプロをやってみて、明日ガツンといいものをお見せできるんじゃないかなという気持ちが湧きました」と自信を見せた。長塚作品への参加は初となり、「大きなものを背負っている役」(長塚)を担う多部は「いつか(長塚と)一緒にやってみたいなと思っていた」と笑顔を見せた。公演は、12月30日(水)までの東京・パルコ劇場を皮切りに、2016年1月6日(水)から11日(月・祝)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、1月16日(土)・17日(日)福岡・北九州芸術劇場、1月23日(土)・24日(日)新潟・長岡市立劇場、1月30日(土)・31日(日)長野・まつもと市民芸術館を巡演。取材・文:中川實穗
2015年12月07日「木更津キャッツアイ」『20世紀少年』など数多くのドラマや映画に出演しながら「劇団☆新感線」に所属し舞台作でも活躍する古田新太が座長を務め、ミュージシャンで俳優で演出&脚本家のケラリーノ・サンドロヴィッチが作・演出を担当する舞台作品の第3弾が公演決定。既に発表されている賀来賢人をはじめ、成海璃子、大倉孝二ら全キャストが解禁された。「作&演出・ケラリーノ・サンドロヴィッチ×座長・古田新太」企画の舞台は第1弾が2007年に上演。「この上なく狂暴、きわめて不毛」と演劇界に大きな衝撃を与えた「犯さん哉」から4年後の2011年、「前作のデタラメをさらに徹底的に極める」と震災直後の日本にパンチを喰らわせるような第2弾「奥様お尻をどうぞ」を上演。そして、2016年夏、強烈な2作品に続く新たな2人の“悪巧み”が作品となって上演されることとなった。出演するのは座長の古田さん。そして、NHK連続テレビ小説「花子とアン」で花子の兄・安東吉太郎を演じ、現在放送中の大河ドラマ「花燃ゆ」で新撰組・沖田総司を演じる若手俳優・賀来さん。今回新たに発表されたのは、「ハチミツとクローバー」『ストレイヤーズ・クロニクル』など注目作に出演する成海さん。そのほか、『ピンポン』アクマ役をはじめ個性的な役が光る大倉さん、NHK「サラリーマンNEO」シリーズレギュラーとして活躍する入江雅人、「あまちゃん」「ごちそうさん」などに出演する八十田勇一、「ポケットモンスター」シリーズ(ニャース)をはじめ、声優や女優として幅広く活躍する犬山イヌコ、「相棒」シリーズ・角田六郎で知られる山西惇ら、実力派俳優陣が集結。破天荒&ナンセンスの笑いを追究したKERAと古田さんの企画に、おなじみのメンバーが集まり、さらに若い実力派の2人の参戦がどんな化学変化を起こすのか。より期待が高まる本公演の続報を待ちたい。<以下、キャストコメント>■古田新太5年ぶりのフルケラ、レギュラーメンバーも大倉以外はだいたい50オーバーです。古くなった元若者の悪ふざけ、お楽しみに。賢人、璃子ちゃん、ついてこいよ。ついて来れたら人生豊かになるぞ。■成海璃子KERAさんと舞台でご一緒するのは初めてなので、今回のお話をいただいたときからずっと楽しみしていました。ワクワクするのと同時に緊張していますが、必死で先輩方についていこうと思います!■賀来賢人待望のKERAさんの作品に参加できて嬉しいです。古田さんとKERAさんの作る笑いを稽古場で見るのが本当に楽しみですが、非常に怖いです(笑)。古田さんに、意味がないセリフが多すぎて覚えるの大変だよ、と言われました。意味のないセリフを覚えるのをがんばります。新作は2016年、7月~8月は東京・下北沢本多劇場にて、8月~9月は北九州、大阪、新潟にて公演。(text:cinemacafe.net)
2015年12月04日長塚圭史さんが約10年ぶりに古田新太さんと組んで舞台『ツインズ』(PARCO PRODUCE)を描く。このコンビといえば、岸田國士戯曲賞候補にもなり、傑作との呼び声の高い舞台『ラストショウ』のタッグ。しかし数年前から、長塚さんはそれまでの作風を封印し、脚本家というより演出を主軸にした舞台作りへとシフトしている。ただ今度の新作は、人間関係はグロテスクで、過激な描写もありながら、どこか哀切さを感じさせる、“長塚節”が発揮された物語になるらしい。脚本家・長塚圭史が帰ってきた!と、思い切って言ってしまおう。古田:そろそろまた一緒にやりたいね、ってとこから始まったんだよね。長塚:うん。その会話のなかで、古田さんから「家族の嫌な話を書いてくれ」という要望が出てきて…。古田:だってオイラ、ほっこりとか、そういういい話に興味ないもん。あと、いちファンとしては、圭史がかつて描いていた“父親ってほんと腹立つ”とか“兄妹って気持ち悪いよな”っていうような感じ悪いものを見たかったってのもある。長塚:(笑)。ここしばらく、芝居の可能性を追っかけたい時期が続いていたんだよね。演劇をやっていくうえで、そこを素通りしては先に進めない気がして。でも、こうやって古田さんにチャンスをもらったことで、この間に培った要素を使って、嫌な話を(笑)、昔とはまた違う形で面白くできるのかなと思って。古田さんから、現代においての家族っていうテーマをふられたので、いまの僕が思う家族のあり方を、どっちかといえば甘くない視点で描いたんです。終末的な世界だけど、非常に日常的なやり取りのなかで人間の怖さを感じさせるような恐怖劇。古田:表層的には不気味な話なんだけど、読了感は意外にも「家族っていいね~」だった(ニヤリ)。長塚:そうなんだよね。互いにいがみ合って、何も和解してなくても食卓を囲むのが家族だから。古田:オイラと(吉田)鋼太郎さんが、めちゃくちゃ仲悪い兄弟だったり、結構バイオレンスな部分もあるんだけど。そういや圭史は、最初の話し合いの段階から、鋼太郎さんを呼びたいって言ってたよな。長塚:古田さんとの2ショットがどうしても見たくて。だって…ふたりが兄弟だったら鬱陶しいじゃない。古田:脂っこいオジさんふたりだからね。鋼太郎さんとは、お酒好きで女好きってところで共通項もあるし(笑)、酒場ではたまに顔を合わせるんだけど、がっつり芝居するのは20年前のラジオドラマ以来。で、今回一緒にやって、鋼太郎さんは剛腕投手だってことがわかった。長塚:そうそう(笑)。古田:すごい変化球を投げるんだけど、じつは本人は全然狙ってないっていう(笑)。でも、それが確実にストライクになる。オイラはキャッチャータイプだから、一緒にやっていて、すっげー面白れぇの。長塚:今回、手練れな役者さんたちばっかりだから、変な機微を端折っても、ちゃんとゴールに辿り着ける安心感がある。極端な飛躍もできるし、試してみたいことが次々と出てきて、僕もすごく楽しいですね。◇information 海辺の大きな家で、その家族は一見穏やかに暮らしているように見えていた。しかし、そこに東京から次男とその娘が帰省してくると、徐々に不穏の色が濃くなっていく―。12月6日(日)~30日(水)渋谷・パルコ劇場作・演出/長塚圭史出演/古田新太、多部未華子、りょう、石橋けい、葉山奨之、中山祐一朗、吉田鋼太郎全席指定9500円U‐25チケット6000円 (観劇時25歳以下対象、要証明書)パルコ劇場 TEL:03・3477・5858www.parco-play.com大阪、北九州、長岡、松本公演もあり◇ながつか・けいし作・演出・出演を担う演劇プロデュースユニット・阿佐ヶ谷スパイダースと、ソロプロジェクト・葛河思潮社を中心に活動。俳優としても、ドラマ、映画などで活躍。◇ふるた・あらた劇団☆新感線所属。来年1月放送のドラマ『坊っちゃん』(CX系)、1月公開映画『信長協奏曲』、2月公開映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』などに出演。※『anan』2015年12月9日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・望月リサ
2015年12月02日第13回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した『LAST SHOW』から10年。主演:古田新太、作・演出:長塚圭史の顔合わせが、再び実現する。『ツインズ』というタイトルで描くのは、近未来の日本の家族。古田の希望で立ち上がったというこの企画の目論見を聞いた。【チケット詳細はこちら】この舞台のきっかけを作ったのは、長塚圭史と久しぶりに芝居をやりたいと思った古田新太だった。それも、「“感じ悪い家族の話”を書いてほしい」と古田は望んだそうだ。理由は、「俺自身が痛快でウエルメイドなものより、感じ悪い話のほうが好きなんです。久しぶりに『LAST SHOW』のようなクラッシャー的な面を見せてもらって、嫌な気持ちになりたいなと(笑)」。そうして今、長塚の手によって出来上がりつつあるのが、汚染された海のそばで暮らす近い未来の家族の物語。家族というものはすでに幻想と化しているのではないかという視点で描かれるそれは、まさに古田の目指すものになりそうである。「家族の持つ空々しさみたいなものが見え隠れすればいいなと思うんです。密なんだけど空々しい関係が。だから、汚染された海っていうのも、あくまでも家族の関係を浮き彫りにするためのとっかかり。現実がいろいろ問題を抱えちゃっている分、現実を凌駕するものを作りたいというか。もっと不謹慎なことをしてやろうと思うんです(笑)」。その物言いは挑発的に聞こえるかもしれない。が、古田のなかには、舞台だからこそそれほど心を揺さぶるものを作りたいのだという真摯な思いがある。「劇場まで足を運んでナマで観るものなんだから、なんとなく面白かったねで終わるのではなく、賛否両論巻き起こるぐらいのものをお見せしたいんです。テレビのようにザッピングはできないから、嫌な気持ちになったら席を立つしかないんだけど、むしろ途中退場してくれていい(笑)。それぐらい威力のあるものを作りたいと思うんです」。そして、そこに加わるのは、娘役の多部未華子、兄役の吉田鋼太郎など、個性的な面々。吉田とは舞台では初共演とあって、古田自身も楽しみにしている。「俺と鋼太郎さんは、それまで暗黒街にいたのに朝ドラに出て急に日が当たってしまったふたり(笑)。朝ドラのイメージとは違うものになると思うけど、こんな世界もあるんだと、演劇の幅広さに触れていただければうれしい」。変わらず突破力を感じさせる古田新太。彼が開ける風穴を一緒に見てみたくなる。舞台『ツインズ』は12月6日(日)から30日(水)まで東京・PARCO劇場で上演。その後、福岡・新潟・長野を周る。東京公演のチケット一般発売は10月24日(土)午前10時より。なお、チケットぴあでは東京公演の先行先着座席選択プリセールを10月16日(金)午前10時より実施。
2015年10月15日『へんてこライオン』『ゴムあたまポンたろう』『キャベツくんのにちようび』。一度読んだらもう頭から離れない…。「ナンセンスの神様」の異名を持つ絵本作家、長新太さん(1927‐2005)の展覧会が開催されます。その名も「長新太の脳内地図」展。私たちもいつかどこかで必ず見たことのある、あの絵本の原画が見られると話題のこの展覧会。今後も全国各地をまわるそうですが(来年は静岡県の佐野美術館、愛知県の刈谷市美術館、長野県の安曇野ちひろ美術館を巡回予定)、今回の横須賀美術館では、巡回展の中でも最大規模の展示作品数を誇ります。その数なんと300点以上。通常の脳内のスケールを遥かに超えた招き猫の大群やしゃべりだす目玉焼きなどなど、一見突飛にも見える独特なユーモアセンス。無限大に広がる作家の頭の中を、ちょっとのぞいてみませんか?おなじみの作品の他に、アイデアを書き留めた未発表のダミー本や作家のインスピレーションの源(!?)の、身の回りの品々も展示。この貴重な機会をお見逃しなく。◇information 横須賀美術館神奈川県横須賀市鴨居4‐1開催中~11月3日(火)10:00~18:0010月5日(月)、11月2日(月)休館一般800円TEL:046・845・1211※『anan』2015年9月23日号より
2015年09月22日4月より放送されるWOWOW連続ドラマW『闇の伴走者』で、松下奈緒と古田新太がW主演を務めることが発表された。本作は、『MASTERキートン』などの漫画原作・脚本を手がけた長崎尚志のミステリー小説を原作にしたクライムミステリーで、このほどふたりのビジュアル写真とコメントが公開された。その他の写真『闇の伴走者』は、伝説の漫画家が遺した未発表原稿に隠された迷宮入り失踪事件の謎を、元警察官と漫画編集者の異色コンビが、漫画の画稿をヒントに暴いていくクライムミステリー。三木孝浩監督がメガホンを執り、佐藤大と阿相クミコが脚本を担当し、劇中に登場する漫画を田中圭一と伊藤潤二が手がける。松下、古田のほか平田満、田中哲司、要潤、藤井美菜、真野響子、森本レオらが出演する。松下が演じるのは元警察官の調査員・水野優希、古田は偏屈な漫画編集者・醍醐真司を演じる。ふたりはお互いの印象について「醍醐さんを古田さんが演じられると聞き、まずご一緒できるのが嬉しく、『絶対!面白くなりそう!楽しくなる!!』と思いました。古田さん演じる強烈なキャラクター、醍醐真司に早く会いたいです。この撮影中は思いっきり振り回されたいと思います」(松下)、「今までご一緒する機会が無くテレビで拝見しただけですが、見たまま綺麗な人ですよね。クレバーな女優さんのイメージです。ま、オイラが癖の強い役者なので、上手い具合に反比例が生まれたらいいなと思います」(古田)と語っている。原作者の長崎氏は「プロデューサーの喜多氏より映像化したいと聞いた時には、『へーえ、本当にできるの?』くらいにしか思っていなかった。それが具体化して松下奈緒さん……主人公の水野優希と容姿もぴったりだ。もう一人の主役・古田新太さんは、醍醐真司よりずっといい男だが、博学、オタク、偏屈、反骨心……彼のキャラを見事に演じられる人と思い、強く希望した。あとは恋愛映画の巨匠・三木監督がどう料理してくれるか……一視聴者としても楽しみである」とコメントを寄せており、三木監督は「松下奈緒さん、古田新太さんという異色コンビが現場でどんなマッシュアップを放つのか、本当に楽しみです!この心強いキャストと共に、原作に潜む奥深い闇に挑んでいきたいと思います」と意気込みを語っている。WOWOW連続ドラマW『闇の伴走者』4月11日(土)スタートWOWOWプライムにて毎週土曜夜10:00(全5話)※第1話無料放送
2015年02月10日WOWOWの連続ドラマ『闇の伴走者』が、松下奈緒と古田新太のW主演で4月11日からスタートすることが10日、明らかになった。原作は『MASTERキートン』などの漫画原作・脚本を手がける長崎尚志。漫画界の巨匠が遺した未発表画稿をきっかけに、元警察官の女性調査員と漫画編集者のコンビが35年前に起こった連続女性失踪事件の真相に迫っていく異色のクライムミステリー。主人公の1人で元警察官の調査員・水野優希を演じる松下は「原作を読んでスリル感、爽快感があり、とてもカッコいいこの作品に参加出来ることに今からワクワクしています。優希は元警察官だからこその使命感や責任感、強さと弱さを持ち合わせたキャラクター。事件に関わっていくことで彼女の変化や成長を見ていただきたいと思います」とコメント。初めての共演となる古田については「絶対面白くなりそう! と思いました。撮影中は思いっきり振り回されたいです」と、早くもクランクインを楽しみにしている様子だ。優希とパートナーを組む漫画編集者・醍醐真司役の古田も「松下さんとは今までご一緒する機会がなく、テレビで拝見しただけですが、見たまま綺麗な人ですよね。クレバーな女優さんのイメージです。オイラが癖の強い役者なので、うまい具合に反比例が生まれたらいいなと思います」と松下との共演に期待を込めながら、「原作が面白いのでストーリーは当然面白いです。いい画が出来ればみなさんのご期待にそえると思いますので、頑張ります」とドラマへの意気込みを語った。出演はほかに田中哲司、要潤、藤井美菜、野間口徹、池田鉄洋、ベンガル、石丸謙二郎、真野響子、森本レオ、平田満。ドラマ『闇の伴走者』はWOWOWプライムにて4月11日(土曜 22:00~)スタート。全5話(第1話無料放送)。
2015年02月10日古田新太、小泉今日子が出演する歌謡ファンク喜劇『いやおうなしに』が1月9日(金)KAAT 神奈川芸術劇場 ホールで開幕する。前日の8日には舞台稽古を公開、開幕にあたりキャストと演出の河原雅彦よりコメントも寄せられた。歌謡ファンク喜劇『いやおうなしに』チケット情報本作は『俺のせいで甲子園に行けなかった』『好きな男の名前 腕にコンパスの針でかいた』など、ダメな人々の悲哀をムードたっぷりに歌い上げるOnly Love Hurts(面影ラッキーホール)の楽曲にのせて描く音楽劇。古田と小泉は再起をかけてもつ煮込み専門店「ららホルモン」を開店する夫婦役、太一と奈美子を演じる。オープン初日、太一の起こした事件によって甲子園出場を取り消された時の野球部のキャプテン藤岡が店へとやってくる……。寄る辺なき男と女のやるせない物語をバカバカしくも切なく描いていく。「面影」独特の楽曲について、小泉は「最初はその独特な世界観に戸惑いましたが(笑)、毎日聴いているうちに好きになりました。人間って生々しくて可笑しくて切なくて悲しい、でも愛しいものだと思わせてくれる曲たちです。歌っているときに曲の世界に入りやすくてとても気持ちがいいです!」とご機嫌な様子。演出の河原も「古田さん、小泉さんを筆頭に全ての役者が「この人以外考えられない」と言い切れるほど、肥溜めのようなこの舞台の住人になっています。この作品において古田さんと小泉さんは肥溜め界のベストカップルです」と自信?のコメント。一方古田は「新春にふさわしいさわやかな作品です」とおどけたコメントを寄せた。神奈川公演は1月12日(月・祝)まで。その後、1月17日(土)・18日(日)埼玉会館、1月20日(火)から25日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、1月27日(火)・28日(水)愛知芸術劇場 大ホール、1月31日(土)・2月1日(日)宮城・電力ホール、2月5日(木)から3月1日(日)まで東京・PARCO劇場で公演。
2015年01月09日ブランド立ち上げから1周年を迎えた「センスオブプレイス バイ アーバンリサーチ(SENSE OF PLACE by URBAN RESEARCH)」が、俳優の古田新太を起用した今春のイメージビジュアルを公開した。“THE WORLD STANDARD FASHION”をコンセプトにトレンドアイテムを手頃な価格で展開する同ブランドが新たにモデルに選んだのは、舞台・映画・TVドラマと多岐に渡り活躍する古田新太。2013年に立ち上がったばかりの同ブランドは主に20代男女をターゲットに展開をしているが、今回古田を起用した理由について「単にマーケットを年代で区分するのではなく、純粋にファッションを楽しむという意識と感度を持った世代を超える幅広い人達に訴求したいと考えている。その可能性を具現化してくれるアーティストを検討した結果、古田さんに決定した」とコメントしている。4バージョンあるイメージビジュアルの中で古田は、メンズファッションのみならず、ウィメンズファッションにも挑戦している。ウィメンズファッションを着ることになった古田は「これはドッキリに違いない」と一人疑惑を抱いていたそう。「いつになったらパネルをもった人が現れるんだろう」と、撮影中もドキドキしていたというが、慣れない女性服を華麗に着こなし、妖しくポーズをきめている。最後まで何も起こらず撮影は無事終了し、古田は完成したビジュアルイメージを見てやっと「これはドッキリじゃない」と実感出来たとのことだ。撮影を手掛けたのは、ロンドンの気鋭フォトグラファー、アンジェロ・パネッタ(ANGELO PENNETTA)。同ビジュアルは2日にオープンしたセンスオブプレイス バイ アーバンリサーチの15年春のキャンペーンサイトだけでなく、東京メトロ丸ノ内線と北大阪急行電鉄(地下鉄御堂筋線直通)にて期間限定で全ビジュアルが公開される。
2014年12月05日生瀬勝久、池田成志、古田新太の3人による演劇ユニット「ねずみの三銃士」。彼らの第3回公演『万獣こわい』が東京・PARCO劇場で公演中だ。『万獣こわい』チケット情報3人が5年ぶりに企画した新作で、作・演出は過去2回の公演同様、宮藤官九郎、河原雅彦が手がける。少女時代に8年間監禁され続けた女性トキヨ(夏帆)を巡る物語。事件の7年後、彼女が自分を救ってくれた命の恩人である喫茶店のマスター(生瀬勝久)を訪ねて来たことから、ありふれた喫茶店にただならぬ暗雲がたちこめていく。3人は開幕直前に行われた会見で口々に意気込みを語っている。■生瀬勝久最近、メディアでの露出が真面目な役が多かったので、今回の舞台でははじけたいと思っております。■池田成志不安。不安。不安。不安が渦巻く世界に、我々もまた不安なものを提出いたします。どう受け止めてもらえるのかも不安ですが、我々自体が不安で不安定なものなのだという覚悟も込めているつもりです。少し下品な寓話と受け止めて頂ければ幸いです。■古田新太いつもながらの「感じの悪いお芝居」です。と、思っていましたが、この間稽古を観に来た殺陣師の人がこう言いました。「胸クソ悪いお芝居ですね。」今回は、胸クソ悪いお芝居です。乞うご期待!東京公演は4月8日(火)まで。その後、長野、新潟、愛知、大阪、宮城、福岡ほか全国で公演。
2014年03月26日劇団☆新感線の看板役者・古田新太が五右衛門に扮した人気ロック時代劇シリーズの第3弾『ゲキ×シネ ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』の公開を記念して、3月30日(日)に新宿バルト9でキャストによる舞台あいさつが実施される。また当日は、イベントの模様が全国の映画館で生中継される。その他の写真“ゲキ×シネ”は、劇団☆新感線の公演を最新のデジタル機器を駆使して収録し、映画館の大スクリーンで上映するもの。ゲキ×シネ最新作『ZIPANG PUNK…』は、豪快で正義感あふれる天下の大泥棒・石川五右衛門が空海が隠したとされる黄金を巡って大騒動を巻き起こすアクションあり、歌あり、ダンスありのエンターテインメント作品。三浦春馬、蒼井優、浦井健治、高橋由美子、麿赤兒ら豪華キャストが顔を揃えている。新宿バルト9で行われる舞台あいさつには、古田、三浦、浦井、高橋、麿赤兒が登壇する予定。舞台あいさつ付き上映のチケットは3月11日(火)より一般発売される。なお本イベントの2回目(19:50の回)は、18歳以上の観客が参加できる。『ゲキ×シネ ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』3月29日(土)全国公開『ゲキ×シネ ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』舞台挨拶3月30日(日)会場:新宿バルト9 (東京都)15:00の回上映後/19:50の回上映前登壇者(予定):古田新太/三浦春馬/浦井健治/高橋由美子/麿赤兒/他料金:2200円(全席指定)『ゲキ×シネ ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』舞台挨拶中継劇場T・ジョイ大泉/品川プリンスシネマ/池袋HUMAXシネマ/MOVIX昭島/MOVIX亀有/シネマイクスピアリほか全国49館チケット発売:3月11日(火)10:00より
2014年03月03日映画『TAP 完全なる飼育』の初日舞台あいさつが9日、都内で行われ、キャストの前川伶早(まえだ れいさ)、有森也実、竹中直人らが出席した。少女と中年男の純愛を描く同作は、1999年の初登場以来、これまで7作品が製作されてきた「完全なる飼育」シリーズの最新作。ヤクザの若頭の愛人を母親に持つ結(前川)は、ふとしたことから、中年ヤクザの設楽(西沢)に監禁され飼育されることになる。激しく抵抗する結だったが、監禁生活を送るうちに、2人の間に奇妙な愛情が芽生え始める――というストーリーで、映画は全国公開中。舞台あいさつには、前川、有森、竹中のほか、キャストの西沢仁太、高川裕也、山根和馬、尚玄と片嶋一貴監督が出席し、映画初出演で主演を務めた前川は、「最初から最後まですべてが見どころ。飼育されてから心が動く様を楽しんで欲しい」と笑顔でアピール。前川は、シリーズの定番となっている初脱ぎにも挑戦し、「覚悟してやると決めて撮影に臨みました。演じているときは必死でした」とはにかみながら撮影を振り返った。一方、愛人である若頭を飼育する結の母親を演じた有森も、前川同様、大胆なシーンを披露しており、「男性を飼育するという感覚が無くて。でも、動物的な感じに飼育出来たと思う」と満足げな笑み。また、第6作を除くすべての作品に登場している竹中は、「ヤクザの役は照れる」と言いつつ、「このシリーズはいつも東京で撮影するけど、今回は沖縄だったから、沖縄そばを食べるのが楽しみだった」と話して観客の笑いを誘っていた。
2013年11月10日7月、東京・Bunkamura シアターコクーンで上演する蜷川幸雄演出舞台『盲導犬』に、古田新太、宮沢りえ、小出恵介の出演が決まった。1973年に唐十郎が櫻社のために書き下ろし、蜷川幸雄が初めて唐戯曲を手がけた記念碑的作品。石橋蓮司、蟹江敬三、緑魔子が出演した伝説の舞台だ。蜷川は1989年に再び同作を手がけ、この時の出演者にはまだ年若かった木村拓哉も名を連ねた。そして今回、人気・実力を兼ね備えた3人の俳優を得て、24年ぶりに同作を再演する。舞台は新宿。盲人の影破里夫(エイ ハリオ)は、伝説の“不服従”の盲導犬・ファキイルを探し求めている。新宿にもうひとり、開かずのコインロッカーと格闘する女、奥尻銀杏(オクジリ イチョウ)がいる。ロッカーの中には、初恋の人タダハルの手紙が入っているのだが、南国で殺害された夫が鍵を持ったままなのだ。盲人と女、ふたりの魂は自ら求めるもののため、新宿をさまよう。はたして銀杏はタダハルと再会できるのか。そして、破里夫はファキイルに出会えるのか。破里夫に古田新太、銀杏に宮沢りえ、そして破里夫とともにファキイルを探し歩くフーテン少年に小出恵介。3人の舞台巧者がスペクタクル性と繊細な叙情性をあわせ持つ唐十郎作品に挑む。舞台は7月に東京・Bunkamura シアターコクーン、8月には大阪でも公演予定。
2013年02月05日古田新太が天下の大泥棒・石川五右衛門に扮する劇団☆新感線の人気シリーズ最新作『SHINKANSEN☆RX「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII」』が、12月19日に東京・東急シアターオーブにて開幕した。出演はほかに三浦春馬、蒼井優ら。劇団☆新感線 SHINKANSEN☆RX『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』チケット情報もともとは「古田新太には石川五右衛門のヅラがよく似合う」という思い付きから始まったという今シリーズ。2008年、2010年公演に続いての第3弾だ。1作目では南の島、前作ではヨーロッパの小国を舞台に大冒険活劇を繰り広げた五右衛門だが、今回の舞台は初の日本。空海が開いた寺にある黄金目玉像という仏像を盗むも、それは金メッキのガラクタ。だが実はそれにこそ空海が残した莫大な埋蔵金の隠し場所が暗号として刻まれていた。そのお宝をめぐり女盗賊、盗賊目付、堺の悪徳商人、さらに天下人秀吉や、前作から五右衛門との因縁を引きずった南蛮人までも登場、怪しげな人々が入り乱れ、陰謀や復讐や恋が繰り広げられていく。とにかくこれぞ劇団☆新感線、と手を叩きたくなる、派手で粋で、血湧き肉躍る舞台。轟音で鳴るロック、フライングなど派手な演出、さらにおバカ要素もてんこもりで、思いっきり笑って楽しめる。ちゃらんぽらんのようで決めるところはバシっと決める古田の五右衛門はもはや鉄板。ユニークな“五右衛門ヅラ”すら次第にカッコ良く見えてくるから不思議だ。また探偵的ポジションである盗賊目付、明智心九郎役の三浦春馬が、新感線初参戦とは思えぬハマりっぷり。ルックス良し歌良しダンス良しで、さらにコメディセンスも抜群。“ウザ爽やか”とでも呼ぼうか、彼ならではのキャラクター造形で百戦錬磨の新感線メンバーと渡り合っても一歩も引かないインパクトで、舞台人としてのセンスの高さを見せ付けた。蒼井優も映像で見せる印象とは180度違う、おきゃんな娘を好演。女盗賊・猫の目お銀をぴょんぴょん元気に飛び跳ねながらキュートに演じる。また三浦演じる心九郎と双璧をなすうっとおしさをかもすシャルル王太子を、ミュージカル界のプリンス・浦井健治が前作に続きハジけた演技で楽しげに演じれば、悪役ポジションで村井國夫&麿赤兒のベテランコンビがビシっと舞台を締める……と、キャスト陣の豪華さも他に類をみないほど。まさにお祭りのような舞台になっている。新感線ではめずらしい、謎解き要素も加わった今回の作品。五右衛門らが挑む暗号解読に加え、男女の心の謎解きも物語の軸のひとつ。この部分を三浦と蒼井がしっかりと演じ、観劇後、熱狂の中にもほのかに爽やかな余韻を残させる。年末年始の忙しい間を縫っても観に行きたい、ジャパニーズ・エンターテインメントだ。公演は1月27日(日)まで同劇場にて。その後2月6日(水)から28日(木)まで大阪・オリックス劇場(旧大阪厚生年金会館)でも上演される。チケットは発売中。
2012年12月25日「女の子と付き合うなら自分でリードしたいタイプですね」。強気の表情でそう語るのは若手俳優集団「D-BOYS」の堀井新太。半年ほど前に20歳の誕生日を迎えたばかり。仕事や自らについて、プロ意識の高さや大人としての責任感を感じさせる口調で語りつつ、時折のぞくヤンチャな表情、いたずらっぽい笑みが印象的だ。現在、BeeTVにおいて配信中のネットドラマ「ハイスクールドライブ~目が覚めたら高校生だった~」でドラマ初主演を果たした。近年、ネット配信ドラマをステップに多くの若手俳優がスターダムの道を歩んでいるが、堀井さんもその期待を背負う有望株。そんな彼が俳優としての野望から恋愛観までたっぷりと語ってくれた。高校時代、モテるのはクールなタイプだったけど…“学園潜入型恋愛ドラマ”と銘打たれた本作。瑞々しい青春を送る主人公の高校生の身体になぜか光浦靖子(オアシズ)演じる30代後半女性の意識が入り込んでしまうのだが、彼女はしゃべることも手足を動かすこともできない。何もできないままただひたすら若者の言動に驚き、怒り、リアルなツッコミを入れていくというこれまでにない目線とスタイルで物語が進行する。堀井さんが演じた主人公・蒼太はモテモテのバスケ部キャプテン。「最初は明るい男をイメージして、素の僕自身に近い男として演じようと思っていた」と堀井さん。だがメガホンをとった瀬田なつき監督(『嘘つきみーちゃんと壊れたまーちゃん』)からは「もっと感情を押し殺して」と正反対の性格を求められた。「脚本の柴崎(竜人)さんにも『不機嫌な二枚目をイメージして書いた。バスケをやってるし、『スラムダンク』の流川(楓)のような役として演じてほしい」と言われました。リハーサルで芝居を組み立てていくときに考えたのは高校時代のこと。モテる奴って確かにクールなタイプだったなと。好かれようとする奴ほどモテないんですよ(笑)。裏表が見えないような男の方が魅力的に映るのかな?と。ある意味でひねくれた男でもあるし、素直じゃない奴として演じるようにしました」。堀井さん自身は「蒼太とは正反対で思ったことをすぐに口に出すし、面白ければすぐ笑うタイプ」とのことで、蒼太と似ていると感じた部分はほとんどなかったという。「あえて挙げるなら…部活(※堀井さん自身は軟式野球部で活躍)に関しては、僕も大会前にはすごく熱くなってました。でも実際に部活シーンを演じてみてもやっぱり違うんですよね。蒼太はキャプテンという立場にあることも関係しているかもしれないけど、自分が部活に打ち込んでた頃を思い出してもやっぱりちょっと違うなと」。自身と違うタイプだからこその蒼太に対する憧れは?可愛らしい同級生の彼女にあんなに愛されながらも冷たくあしらう姿には劇中の光浦さんならずとも「おいっ!」と突っ込みたくもなるが…。「憧れはありますよ。蒼太は友人に対してもそっけないところがあるけど、不思議と人が集まってくる。それは“何か”を持ってるんでしょうね。ムカつく気持ちももちろんありました。自分でやりながら『最低な野郎だな』って思ってましたから(笑)。自分で自分がそっけないということすら意識してないんでしょうね。ただ演じながら蒼太の本当の考えが徐々に分かっていくところはありましたね」。物語が進む中で、部活の指導に訪れていた年上の女性に蒼太がほのかな想いを抱いていることが明らかになる。堀井さん自身、年上の女性は恋愛の対象か?と尋ねると「高校時代は考えられなかったけど、いまならアリですね」という答えが返ってきた。「いまなら」の理由は冒頭でも紹介した「自分が主導権を握りたい」という思いにある。「例えば僕が高校生で自転車しか持ってなくて、年上の彼女に『前の彼氏は車だったけど』なんて言われたら惨めで耐えられないです(苦笑)。食事するにも定食屋しか行けないのに、『イタリアンが…』なんて言われたら悲しい!いまは自分で仕事もしてるし、免許もあるし(笑)、年上の女性でもグイグイ自分でリードしますね」。「意識はしてないけど、普通の自分のノリでいると本当に弟みたいに」「D-BOYS」では下から2番目、スペシャルユニットの「D☆DATE」では最年少ということで“弟分”“末っ子キャラ”として見られがちだが、実生活では長男。恋愛観からもうかがえるが積極的に攻めていく性格だと自らを分析する。「実は先輩にゴチャゴチャ言われるのが一番嫌なタイプです。でも「D-DATE」の先輩方は本当にすごい人ばかりなので大人しく言うこと聞いてます(笑)。そうしたら『お前、弟みたいだな』と言われるようになって…。高校の先輩・後輩の関係よりも年が離れている分、実際にお兄様方は静かだし大人なんです。意識はしてないけど、ごく普通の自分のノリでいると本当に弟みたいな感じなんですよね」。そうやって学生時代とは違った立ち位置で先輩を見ながら仕事に打ち込む中で意識も変わってきた。「仕事を自分一人でやってるものだと思わなくなりましたね。少しずつ周りを見られるようになり、連帯感を大切にするようになりました。部活でも最初は自分がレギュラーを獲るのにとにかく必死だったのが、少しずつチームが勝つためにということを考えるようになったけど、それと同じかな。作品に携わったとき、どうすればより良い作品になるかというのを常に意識するようになりましたね」。様々な作品に出演する中で“役者”という仕事への思い、カメラの前や舞台上こそが自分の主戦場だという意識も固まってきたという。「僕自身、映画やドラマを観終わったときに『あぁ現実に戻った』と感じられる作品、ジブリの映画のように終わるのが寂しいと思えるような作品が好きなんです。だから自分もそういう作品に関わりたい。好きな監督は三池崇史監督と三谷幸喜監督。もしも、おふたりの作品に自分が入ったらどうなるのか?どんな芝居ができるのか?と考えるとワクワクします」。20代も視界良好といったところだが、最後にプライベートでの現在の目標を聞いてみた。「いまだにパソコンを持ってないので、21歳までに普通に扱えるようになりたいです。自分の歌さえどうやってダウンロードするのか知らないので(苦笑)。現代っ子らしくない?下町育ちで『靴は下駄でいい』ってタイプですから(笑)。頑張って自分でコンテンツを作れるようになりたいですね!」。(photo/text:Naoki Kurozu)特集「年下のカレ」カーディガン(MORGAN HOMME/プリマクレール・アタッシュプレス)シューズ(MORGAN HOMME/プリマクレール・アタッシュプレス)
2012年12月10日作・演出はケラリーノ・サンドロヴィッチ、主演が古田新太。さらに八嶋智人、犬山イヌコ、大倉孝二、入江雅人、八十田勇一、平岩紙、山西惇といった面々に、青年座に所属し商業演劇から小劇場まで幅広く活躍する山路和弘が共演と聞いて、食指の動かない演劇ファンはいないだろう。昨年の夏に上演された『奥様お尻をどうぞ』はそんな豪華キャストが集結し、「デタラメは圧倒的な力を持っていると信じている」というKERAが“くだらなさ”を追求した話題作。8月31日(金)にDVDが発売されるのを機に、古田に公演を振り返ってもらった。「前回の『犯さん哉』(2007年。山路、平岩以外の同じキャストで上演)にしてもそうなんですが、この作品は完全にKERAとおいらの、自分たちが若かった時代へのオマージュ。1980年代に比べて今は、くだらないことだけをやって笑わせる劇団が少ないですよね。ウチの劇団だって当時は“ウンコ”とか“チ○コ”とかっていうヒドい役名が普通にありましたから(笑)。そういうバカバカしい舞台をもっとやれよ!っていう、若い人へのおいらたちなりのゲキなんです」。物語は怪しげな“原子力絶対安全協会”に集う人々に、探偵やテレビ局も絡み、現実と非現実、芝居とアドリブさえもが交差するなか徹底的にデタラメな笑いが繰り広げられる。それも、ノンストップの2時間半。古田はブリーフ一丁でパンツからマシュマロを取り出して客席に投げるなど、ナンセンスで生き生きとした姿も印象的だ。「もちろんデタラメといっても、稚拙なのは好きじゃない。芝居が出来る役者でも、どういうやり方で笑わせるかっていうテクニックが分かっている人は意外と少ないんですよ。今回のメンバーはその意味で、どうふざければいいのかを知っている人たち。八嶋君や八十田君すら他のメンバーを見て軽くヘコんでたくらい、笑いの完成度は高かったと自負してます。あまりにくだらなすぎて、たまにお客さんがグッタリしてましたけど(笑)」。DVDはメイキングや出演者コメント、日替りゲストの映像など特典もついた完全版。どんな人に見てもらいたいか尋ねると。「地方の高校で演劇をやっている生徒たちに観てほしいですね。笑いって演技の幅を広げるものだと思うから、ぜひ演劇部の顧問の先生に買ってもらって。いずれは各高校のひと部室に1本、置いてある感じにならないかなと思ってます(笑)」。取材・文:佐藤さくら【DVD】奥様お尻をどうぞ\5,800(税込)2012年8月31日(金)発売◎収録時間本編151分/特典映像35分企画・製作:キューブ[発売元]株式会社キューブ
2012年08月31日演劇界を牽引するふたりの怪優、生瀬勝久と古田新太が、“本気の劇団”立ち上げに挑んだドキュメンタリードラマ『勝・新(KATSUARA)』(現在WOWOWでシーズン2の第2回まで放送)。その最終回公開収録が、8月27日、東京・CBGKシブゲキ!!にて行われ、出演者の生瀬、古田、オーディションを勝ち抜いた12名の劇団員が囲み取材に応じた。シーズン2に入り、劇団として本格的なスタートを切った「勝・新」。旗揚げ公演としてふたりは、劇団名にちなみ、“勝新(かつしん)”こと勝新太郎の代表作『悪名』に挑戦すると決めた。本作は1961年から上映された人気任侠映画シリーズで、劇団「勝・新」ではその第1作を中心にしたダイジェスト版を上演する。演出を手がけるのは生瀬。「相手とちゃんと会話して」「起きている事象への芝居をしっかり」など、生瀬は舞台で演じる上での意識を若い劇団員たちに叩き込んでいく。そんな生瀬の演出に対し古田は、「非常に分かりやすい。ご本人も役者さんだから、その人が今どういう気持ちになっているのか細かく説明してくれます」と厚い信頼を寄せる。勝新太郎の当たり役、河内の暴れ者・八尾の朝吉に挑むのは古田。自身「オイラなりの朝吉を」と語る古田の芝居は、演出の生瀬から見ても「素晴らしい。やっぱり舞台での古田くんはピカ一です」と言わしめるほど。また時に古田は、劇団員たちのために手本を見せることも。そんな古田の芝居を見て、「完全にインプットしました!」と息巻くのは劇団員のイマニヤスヒサ。だがイマニの芝居を見た生瀬から、「全然出来てないじゃん!(笑)」とストップがかかると、スタッフや共演者からは爆笑が巻き起こっていた。また、WOWOW放送の『勝・新(KATSUARA)』では毎回豪華なゲストも話題で、シーズン1では伊勢谷友介、吉高由里子、藤原竜也などが登場。最終回にはなんとあの長澤まさみが出演しており、劇団「勝・新」の旗揚げを大いに盛り上げる。生瀬が「大人のバラエティって感覚で始まった番組ですが、みんなと稽古をしている今、真面目な気持ちでこの12人と向き合っていると自負しております」と語ると、その横では古田が力強く頷く。若い才能に触れ、舞台への思いを新たにしたふたり。今後、生瀬はケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出の『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹』(12月より東京・シアターコクーンにて上演)に、古田は自身が所属する劇団☆新感線の新作、SHINKANSEN☆RX『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』(12月より東京・東急シアターオーブにて上演)への出演が決まっている。映像から舞台へと、怪優ふたりの快進撃はまだまだ止まることを知らなそうだ。取材・文:野上瑠美子
2012年08月28日生瀬勝久と古田新太が2月14日、WOWOWの連続ドラマ・ドキュメンタリー「勝・新(KATSUARA)」の記者会見に登壇した。この番組は生瀬と古田が新劇団を結成し、東京・渋谷の「CBGKシブゲキ!」で公演を行う事を目標に、豪華ゲストとともにステージを練り上げていく姿をドキュメンタリータッチで描いていく。会見で生瀬は「せっかくやるんだったら、フェイクで始まっても最後はリアル(本物の舞台)でやった方が(番組を)観てる方も達成感あるでしょ」と本気で舞台上演を目指している様子。そんな生瀬を見て古田は「劇団は運営が大変だけど、生瀬さんは若い人の面倒みるのが好きだから」と軽いノリで笑わせる。会見に同席した演出の倉本美津留は「撮ってみて新しいことをしてるなと実感できます」と興奮した様子で語ると、すかさず生瀬が「僕らの負担が多すぎますって」と苦笑い。毎回違う大物俳優とのエチュード(即興劇)だけに「台本はあってもその日の僕らの体調やテンションによっても変わりますからね。危ない橋を渡っていますよ」と本音もチラリ。気になる豪華ゲストは、現時点で伊勢谷友介、吉高由里子、風間杜夫、岩松了、松雪泰子が予定されている。実名で登場するゲストと生瀬&古田がどんなステージを練り上げていくのか。ドラマ・ドキュメンタリー「勝・新(KATSUARA)」は3月11日(日)深夜0時よりWOWOWプライムで放送開始。(全5回)
2012年02月15日いのうえひでのり演出、古田新太主演で今再び甦る、伝説的ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』。その熱狂的なファンでもある彼らが、いかに作品と対峙しているのか。11月某日、都内にある稽古場を訪れた。「ロッキー・ホラー・ショー」チケット情報「デタラメはデタラメなんですけど、やっぱり楽曲が素晴らしいなっていうのは改めて思いましたね。後半のバラードとか、コーラスが恐ろしくきれい。感動する要素は何もないんですけど(笑)、音楽の力のみで無理矢理感動させる。でも『ロッキー~』と言えばやっぱり、前半の『タイム・ワープ』と『スイート・トランスヴェスタイト』。盛り上がり的にはここが一番」そう古田が語る『タイム・ワープ』の導入部分から、この日の稽古はスタートした。笹本玲奈演じるジャネットと、中村倫也演じるブラッドが、古田演じるフランク・フルターの城へと足を踏み入れてしまうシーンである。商業ミュージカル界のヒロインと、ストレートプレイ界のホープ。この2人がアングラ臭漂う本作にどう挑むのか、正直不安もあった。しかし逆に若く、すれていない2人の存在が、この作品世界ではいい意味で異彩を放つ。そしていのうえの演出は徹底して細やか。「ここ2歩で振り返って」といった動きの指示から、「倫也は素直過ぎる。もっとカッコつけてるぜ!ってトーンで」などの感情表現まで、ひとつひとつの画を吟味するかのように芝居を形作っていく。そして「タイム・ワープ」は本作一番のダンスナンバー。リフラフ役の岡本健一やファントム役のアンサンブルキャストが入り混じり、まさにこれこそ『ロッキー~』と言うべき世界観を見せつける。チャーミングなナレーター役の藤木孝に思わずニヤリとさせられ、さらにファントムの中にはROLLYの姿も!古田いわく、「今回ROLLYは陰コーラスで頑張ってくれています。プロのミュージシャンなのに……(笑)。またそこかしこにファントムとしても出て来ますので、それもお楽しみに」「タイム・ワープ」から、ついにフルターの登場ナンバー「スイート・トランスヴェスタイト」へ。10センチ近いヒールを履き、パワフルに歌い上げる古田の存在感は、圧巻の一言。怖いもの見たさに近い魅力のような……。本人にその原点を訊くと。「やっぱりティム・カリー(ピクチャー・ショー版の主演俳優)ですよね。すごくブサイクだし、気持ち悪いし(笑)、でもチャーミングっていう。その感じをうまく出せたらなと思います」大の大人たちが、真剣に、そして壮大に作り上げる『ロッキー・ホラー・ショー』。観客も祭り気分で、大いに盛り上がりたい。公演は12月9日(金)のKAAT神奈川芸術劇場ホールを皮切りに、福岡・大阪を回り、2月に東京にて上演。チケットは一部を除き発売中。なお、神奈川公演では限定日のみ終演後にトークショーを行う。また『ロッキー・ホラー・ショー』日本語版の初CD化が決定し、劇場にて先行発売する。取材・文:野上瑠美子
2011年11月28日「劇団☆新感線」の人気公演をスクリーンで甦らせたゲキ×シネ『薔薇とサムライ』が6月25日(土)に公開を迎え、古田新太と天海祐希の主演コンビが東京・新宿の新宿バルト9で行われた舞台挨拶に登壇した。海を渡り、イスパニアで海賊の用心棒となった石川五右衛門とその“盟友”の女海賊で王家の血を引くアンヌの活躍を描く。舞台公演をふり返り古田さんは「楽しかったですよ、僕は天海さんのファンなんで、近くで見られて嬉しかったです」とニンマリしつつ「あとは浦井(健治)さえいなければ…」となぜか浦井さんをライバル視?新感線の公演への出演は2度目となる天海さんは「素晴らしかったです。受け入れ態勢も万全で、私は自分のことだけしっかりやれば良いようにしてくださって」と感謝の弁。ゲキ×シネに関しても天海さんが「大騒ぎしながらみんなで見てました」と言えば、古田さんも「普段、自分の出ているシーンを前から見ることはできないので、自分に歓声を上げてました!」とご満悦だった。この日のイベントの様子は全国の劇場に生中継されており、2人が全国のファンから寄せられた質問に回答。「注目の役者は?」という質問に、古田さんは迷うことなく「浦井健治」とここでも“浦井プッシュ”。「かなりテンション高くて、奴は舞台上で自分が何してるのか分からなくなってましたから」と答え、天海さんも「みんなで『落ちつけ!』って言ってましたからね」とうなづいた。また、女海賊、そして女王として強いリーダーシップを発揮している天海さんに対して「理想のリーダー像は?」という質問も。天海さんが言葉を選びつつ「愛情を持って統率できる人ですね」と答えると、すかさず古田さんが「“あの人”には愛情が感じられないということで…」と、日本の政界をチクリと風刺するかのような横槍。天海さんが慌てて「私は何も言ってないですよ!」とストップをかけ、報道陣に対し「ペンを走らせてる場合じゃないですから!」と制止する一幕も。劇中さながらの2人のコミカルなやり取りに会場は笑いに包まれた。作品に関しては「絶対に楽しんでいただけると確信してます。熱さも疲れも日々の不満も吹っ飛ばして楽しんでいただければ」とアピール。さらに「新感線」に対しても「体力がなくならないうちに早いうちにまた呼んでほしい」とラブコールを送っていた。『薔薇とサムライ』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:薔薇とサムライ 2011年6月25日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2011, VILLAGE INC.■関連記事:古田新太×天海祐希インタビューコスプレ御免!“両想い”の2人が踊り狂う古田新太、天海祐希の絶賛に下ネタ&パパラッチネタで応戦!頼りになる“アネゴ女優”ランキングアンジーをおさえての1位は“BOSS”天海祐希!古田新太らキャスト登壇予定『薔薇とサムライ』完成披露試写会に10組20名様ご招待シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第14回)頼りになる“アネゴ”女優は?
2011年06月27日同じ舞台に立つのは、野田秀樹演出の「パンドラの鐘」以来11年ぶり2度目のこと。タイプもこれまで歩んできた道も異なるが、古田新太と天海祐希が揃って舞台の中央で肩を並べる姿は妙にしっくりし、“必然”という言葉が浮かんでくる。しかも今回は古田さんのホームであり、彼が“番頭”を自認する「劇団☆新感線」の公演。古田さんにとっては「五右衛門ロック」に続いてのハマり役である盗賊・石川五右衛門役で、天海さんは、煌びやかな衣裳をまとい、宝塚時代を彷彿とさせる凛々しさと美しさを兼ね備えた女海賊・旋風のアンヌとして、文字通り舞台を所狭しと暴れ回り、歌い、踊り狂う。昨年、大反響を呼んだ舞台がゲキ×シネ『薔薇とサムライ』としてスクリーンに復活!改めて2人に話を聞いた。10年の時を経ての再共演で改めて感じる“凄み”共演を果たす前から互いに“両想い”だったという2人。古田さんは、天海さんが宝塚にいたころからのファンであり、天海さんは舞台で見た古田さんに「一発でハートを奪われた」という。「(初共演前に)ある映画の違う現場で、古田さんが座っているのが見えて、走って行きましたからね(笑)。『古田さーん!』って」とまさに“ファン”そのものである。その年の数々の演劇賞と話題をさらった「パンドラの鐘」での初共演に、それから10年以上の時を経ての再共演。天海さんは改めて、古田さんの“凄み”についてこう語る。「古田さんは(外から)見ていて、存在が大きいんですよ。でも、一緒にお芝居させていただいて『何だろうこの人は?天才って本当にいるんだ』と感じました。ポンッと立つ位置が絶妙なんですよ。すごく自由でした。自由なのに決め事をしっかり守っていて、ひゃーって思いましたよ。ほとんど宝塚でのお芝居しか知らなかった私にノウハウを教えてくださいましたね。今回、こうやってまたご一緒させていただいて、やっぱり安心できる方なんですね。だからいろんな演出家の方が呼びたがるんだな、というのが分かりました」。映画の現場で「古田さーん」と走り寄ってくる天海さんを「あ、天海祐希がいる。ん?どんどん大きくなっていく(笑)」と見つめていたという古田さん。懐かしそうに笑みを浮かべ、当時をふり返る。「野田さんの芝居で共演したとき、うちの劇団の子が舞台上のゆりちゃん(※天海さん)を初めて見て、おれの控室に来て『あの人なんなんですか?あのオーラは!』って。おれはゆりちゃんのマネージャーみたいに『なっ?』って言ってました(笑)。今回の芝居でも、女海賊たちにゆりちゃんが『大丈夫だ、元気出せ』って言うと、もうメロメロになっちゃうんですよ。『てめぇ知ってんな、自分の威力を…』って思ってました(笑)」。ズバリその“威力”は、古田さん曰く「古い例えで言うとサミー・ソーサみたいな女優さんです(笑)。打ち取れる気がしねぇ」。すかさず天海さんが「いまの若い子たちは分かんないから!」と突っ込む。互いへの尊敬と称賛の思いをなんのてらいもなく口にしつつ、普段の2人のやり取りはどこか夫婦漫才のようだ。この日のインタビューは映画館内のカフェで行われたが、落ち着きのない子供のようにキョロキョロと客席を眺める古田さんに天海さんが「はい、ビールはまだですよ」。舞台上の五右衛門とアンヌの掛け合いそのまま。実際、壇上での2人の会話のシーンに関しても、「作りこむ」といった作業はほとんどなかったという。天海さんとのシーンについて、古田さんが明かす。「やり取りの中でストレスがないんですよ。テンポが良くて楽しい。五右衛門とアンヌもポンポンと掛け合いでやるツーカーな関係なのでちょうどよかった。相談するでもなく、2人で“作った”という感じでもなく。いのうえ(ひでのり/演出)さんの言う通り…まあ言うなれば“テキトーに”作った感じですね(笑)」。やりつくしたはずのキャラクターから見える新たな魅力自身が主人公を演じた作品で、“再演”ではなく新たに“続編”が作られるというのは大変なことであり、当然、役者として幸せなこと。釜茹の刑を生き延び、南の海で大暴れした五右衛門が本作ではイスパニアの海に渡り、海賊たちの用心棒を務めている。五右衛門というキャラクターへの思い、前作との違いを古田さんはユーモアたっぷりにこう説明する。「新感線としては、やり尽くしたキャラクターですよね。ちゃらんぽらんで女に弱くて、腕が立って頭がいいけどドジ。25年間ずっとやり続けてきたことで、僕としては飽き飽きしてるとこもあって『五右衛門ロック』のときは『もうお客さんも飽き飽きしてるだろう』って思ってたら、そんなことはなくてみんな喜んでくれた。そしたらおれも『あぁ、気が付けば10年ぐらい敬遠してこういう役やってなかったなぁ』って(笑)。だから『五右衛門ロック』のときは『またこれかよ』ってかなりイジけてるんです。今回は完全に吹っ切れて楽しんでますよ」。“キャラクター”という意味では、宝塚時代の役柄や、TVドラマなどでの強烈な印象もあって、少なからぬ人が天海さんに対し「男勝りの凛々しく、強い女性」というイメージを抱いている。本作のアンヌも女海賊であり、強い女王。一歩間違えば全てが“天海祐希”となってしまうタイプの似た役柄を、作品ごとに演じ分け、観る者を納得させるところに彼女の凄さがあるといえよう。だが似たタイプの役柄がオファーされることに女優として思い悩むところはないのだろうか?だが、彼女自身はこうした周囲のイメージを楽しんでさえいるようだ。「そこはもちろん良い点と悪い点どちらもあると思いますよ、ひとつのイメージで決めつけられるというのは。でも、望まれているうちはそれをちゃんと全うしようと思いますし、それがあってこういう役(=アンヌ)をいただけるのはすごくありがたいと思ってます。素の自分とのギャップ?それはもちろんどの役でもありますよ、みなさんが持たれるイメージとの差は。でもそこは、騙されてくれてありがとうって思いながらやってます(笑)」。ちなみにそのギャップとは?人々が持つ“美しく凛々しい天海祐希”の意外な素の部分は…。「いやいやいやいや!そんなことは企業秘密ですよ(笑)」宝塚卒業から十数年「いまだからできた役柄」今回は特に、海賊スタイルからドレス、軍服まで、天海さん自身「コスプレ系」と言うほど多彩かつ豪華絢爛な衣裳をまとっている。役柄も含め、宝塚時代からの彼女のファンにとっては、かつての月組の男役トップスターを彷彿とさせる姿と言えるが、宝塚への敬意と、そこで学んだ者としての誇りを込めて、彼女は胸中のこんな思いを口にする。「私の全ての基本になっているのは、宝塚で教わり、学んできたこと。そういう意味で、今回の舞台で特別に宝塚の経験が活きたとは思っていません。ただ、これだけの時間が経っていなかれば、また新感線じゃなかったらやろうと思わなかっただろうな、とも思います。決して私自身、宝塚のことを触れられるのが嫌なのではありませんが、きっちりと区別をつけなくてはいけないと思ってます。自分で区切りをつけて、『もう戻れない』という気持ちで外に出たわけで、それから男役を演じるというのは、宝塚に対して失礼なことだと思っていますから。そこ(=宝塚)は自分が大切にし、頑張ってきたところであって、自分の中の宝塚を傷つけてしまうような気がします。でも、今回のアンヌは女性役であり、新感線ということで、いのうえさんの味付けと中島さんの脚本、劇団のメンバーと一緒に『こういうやり方で、こんなことができるんだ』と思えた。確実に必要な時間だったと思いますが、この年数が自分を柔軟にしてくれたというか、『いまだからできた』という思いは強く感じています」。自分自身に対してではなく、大切にしているものへの“誇り”――これこそが天海祐希を美しくする。そして、やたらと“こだわり”が叫ばれる世の中で、「おれにはやりたい役はない。誰かが思いついたひどい役を嬉々としてやりたい」と言いきるこの“しなやかさ”こそが古田新太を自由人たらしめる。舞台上であいまみえる2人の表情、その輝きを堪能してほしい。(photo:Toru Hiraiwa/text:Naoki Kurozu)■関連作品:薔薇とサムライ 2011年6月25日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2011, VILLAGE INC.■関連記事:古田新太、天海祐希の絶賛に下ネタ&パパラッチネタで応戦!頼りになる“アネゴ女優”ランキングアンジーをおさえての1位は“BOSS”天海祐希!古田新太らキャスト登壇予定『薔薇とサムライ』完成披露試写会に10組20名様ご招待シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第14回)頼りになる“アネゴ”女優は?
2011年06月22日『一命』でカンヌを騒がせている三池崇史による実写版『忍たま乱太郎』の追加キャストが発表!山本耕史に古田新太、鹿賀丈史、柄本明、竹中直人、石垣佑磨、石橋蓮司、山本裕典という豪華俳優陣が、アニメからそのまま飛び出してきたかのようなビジュアルで出演していることが明らかになった。尼子騒兵衛(あまこそうべえ)が朝日小学生新聞に連載している「落第忍者乱太郎」が元々の原作で、そのTVアニメ版は1993年から放送が開始され、長年にわたり多くの子供たちに愛されてきた。今回、“こども店長”こと加藤清史郎を主演に迎えて“世界のミイケ”が実写化!子役に加えて、これまでに寺島進や中村獅童、檀れいに中村玉緒、杏など幅広い世代の人気俳優が集結し特殊メイクを用いてアニメ版とそっくりのビジュアルを再現して話題を呼んでいた。今回、出演が発表された面々の“変身ぶり”も凄まじく、さすが忍者映画!といったところ。山本耕史が演じるのは、乱太郎たちが通う忍術学園の剣術講師で、額に三日月型の傷のある、三白眼の戸部新左ヱ門。剣の腕前は超一流でニヒルな雰囲気からくノ一の人気も抜群だが、お腹が減ると全く力が出なくなるという弱点を持っている。「お残しは許しまへんでー!」が口癖の食堂のおばちゃんを演じるのは、何と古田新太!性別の垣根を超え、そのビジュアルはまさしくおばちゃん!講師でもないのに“忍術学園最強”という噂も…。大御所・鹿賀丈史が演じるのは、“カリスマ髪結い”の異名を持つ斉藤幸隆。柄本明は“全国共通プロ忍者免許”なるものの持ち主で、60年間無事故無違反の88歳のベテラン忍者のウスタケ忍者の長老役。今回の映画で描かれる、忍たまとウスタケの勝負を思いついたのはこの人である。フリーの忍者にしてプロの暗殺者で、斉藤幸隆親子の命を狙う海松万寿烏を演じるのは竹中直人で、その弟分の海松土寿烏を石垣佑磨が演じる。石橋蓮司はウスタケ忍者のOB役で出演。OBにもかかわらず忍たまとの勝負にエントリーするとか…。石橋さんの華麗な忍者アクションが見られるかも!?そして、大人気の山本裕典は、風魔流忍術学園の優秀な忍たまである、錫高野与四郎(すずごうやよしろう)を演じる。なまりのある神奈川弁が特徴的な男だが、万寿烏&土寿烏を追って忍術学園へやって来て、新たな火種を…?ざっと列記してみて、この豪華な顔触れには改めて驚かされる。写真でビジュアルを見るだけでも笑いがこみあげてくるが、彼らが劇中で乱太郎たちとどんな口調でどんなやり取りを見せてくれるのか?いまから公開が楽しみなところ。映画『忍たま乱太郎』は7月23日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:忍たま乱太郎 2011年7月23日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 実写版「忍たま乱太郎」製作委員会■関連記事:中村玉緒&杏が二人一役!『忍たま』美人“くの一”先生で変身の術披露『忍たま』学園長&八方斎に特殊メイクで大変身したのは…あのベテラン俳優陣!実写版『忍たま乱太郎』“こども店長”の両親役に中村獅童&檀れい!監督・三池崇史×主演・加藤清史郎で『忍たま乱太郎』が実写映画化!
2011年05月20日映画『シーサイドモーテル』の初日舞台挨拶が6月5日(土)、東京・新宿区の新宿ピカデリーで行われ、主演の生田斗真らが出席。シークレットゲストで古田新太が“女装”し花束ガールを務めた。同作は、場末のモーテルの4つの部屋に宿泊したワケありの男女11人による一夜の騙し合いを描くアンサンブルドラマ。生田さんのほか、麻生久美子、山田孝之、成海璃子ら豪華キャスト8人と守屋健太郎監督が勢揃い。初日を記念して生田さんらに花束を手渡すとして花束ガール3人が入場するが、3人目は金髪カツラを付けてガールに化けた古田さん。爆笑が起こる中、古田さんはシレッと生田さんに花束を手渡すと、共演陣からの「ちょっとちょっと」、「おっさん!」などの声を振り切り、そのままスタスタと退場した。カツラを外して再登場すると、劇中で女装させられた社長役を演じているにもかかわらず「何であのカツラを被ったのか、自分でもよく分かっていません」。本作についても「えっと『告白』ですよね?」と同日公開の松たか子主演作のタイトルを挙げ、Wボケで会場の笑いを誘った。キャスト陣がそれぞれ感じた面白シーンを挙げるところで、生田さんから「古田さんの女装。すごく可愛かった。この風貌で本当にすごく可愛くて」と褒められ、古田さんは「僕、女装が可愛いことは知っていますから、自信満々でやりました」と大見得切り。続く麻生さんにも「古田さんがふり返るシーンが可愛かった」と熱視線を送られ、「僕、知ってますから、自分が可愛いこと」とサラリ。さらに成海さんからも「古田さんの女装が可愛かったです」と言われると、「そういう作戦なワケ?」と苦笑いで共演陣へ疑惑の眼差しを向けた。一方で、山田さんはこの日、発言のほぼ全てをボケ倒し。冒頭の挨拶では「僕、文章を書くのが好きで、連載をやらせてもらっているんですけど、最近、斗真くんが同じ雑誌で連載を始めて。字っていいな」と同作と無関係のトークを展開し、生田さんから「何の話をしているの?」と突っ込まれると「あ、間違えました」と謝罪。見どころについても「103号室で最後、まさか壁を突き破って、ターミネーターが出てくるとは思いませんでした」と虚言を炸裂。生田さんに「そんなシーン、ねえよ!」と叱られていた。『シーサイドモーテル』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:シーサイドモーテル 2010年6月5日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010「シーサイドモーテル」製作委員会■関連記事:松尾スズキ×『シーサイドモーテル』監督の対談を独占配信!田辺誠一のメッセージも麻生久美子インタビュー「変な役は好き」だけど今回の登場ポーズは「恥ずかしい…」
2010年06月05日