2022/2023シーズンの演劇は、フランス・パリの国立オデオン劇場からの招聘公演、テネシー・ウィリアムズ『ガラスの動物園』で開幕!本来は2020/2021シーズン開幕作品として上演を予定していたが、コロナ禍で本国フランスにおいても2020年3月のワールドプレミア公演が5日目にして無念の閉幕。2021/2022シーズンで再び新国立劇場での公演を予定するもののカンパニーの入国が叶わず。二度の公演中止を経て、いよいよこの秋、来日公演が実現する。今世界で最も注目を集める演出家のひとりイヴォ・ヴァン・ホーヴェが、フランスを代表する女優イザベル・ユペールをはじめとする俳優4人と、どのような舞台をつくりあげるのだろう。待ちに待った上演を前に、母アマンダを演じるイザベル・ユペールに話をうかがった。得難い体験となったイヴォ・ヴァン・ホーヴェとの創作――〝追憶の劇〞と言われる『ガラスの動物園』ですが、この戯曲にどのような魅力を感じて出演を引き受けられたのですか?ユペール(以下H)いくつかの要素が重なった結果です。作品はご存じの通りテネシー・ウィリアムズの名作です。この偉大な作家の作品では、私は過去に『欲望という名の電車』を演じたことがあり、この時の演出はクシシュトフ・ワリコフスキ氏でした。今回の演出はイヴォ・ヴァン・ホーヴェ氏であること、これが大きな魅力であることに違いありません。つまり作品と演出家という二つの要素に心惹かれ、さらにアマンダという素晴らしい役なので出演を決めました。この完璧な組み合わせ以上の好条件はないでしょう。――今回の創作に際し、アマンダという女性像についてどのように分析・理解されたのでしょう。演じるために手掛かりにされたことがあれば教えてください。H正直に言うと、私の中のアマンダ像は、1950年代の映画に出てくるような、今の視点だとやや「流行遅れ」な人物でした。でも改めて台本を読んで思ったのです。イヴォ・ヴァン・ホーヴェ氏が演出するならば、このような類の台本と役からどのように「同時代性」が見えてくるのだろうと。着目すべき点はそこだと感じたのです。つまり、ある年代が特定されてしまうような、型通りの古めかしい見せ方にこだわらなくてもよいのではないかと。ですので、全く自由な気持ちで演じました。アマンダは、子どもたちを愛し、彼らの幸せを強く願うあまり度を越した態度に陥ってしまう、ひとりの母親です。その人物像にブレない視点を持ち、ひたすら掘り下げていくと、舞台をご覧になっている観客の方々と彼女の姿が限りなく近づいていく……そんなことが可能になるのです。――『ガラスの動物園』は数多くの舞台や映像作品がつくられている戯曲です。その中でユペールさんが心動かされた作品はありますか。Hサム・ゴールド氏が演出した舞台が素晴らしかったです。この演出は、あくまで私の印象ですが、イヴォ・ヴァン・ホーヴェ氏の演出に近いものがありました。ニューヨークのブロードウェイで見たのですが非常に良いプロダクションで、アマンダ役を演じたサリー・フィールドの演技と解釈も見事で心に残っています。――演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェとのクリエーションはいかがでしたか?H私にとって得難い体験となりました。彼は作品に明確な枠組みを与えてくれますが、俳優たちに対してはごく控えめにしか指示しません。私のことも完全に自由な状態にさせてくれました。俳優を信頼している証だと感じ、非常に嬉しかったです。彼との稽古はとてもスピーディーに進みました。一日のスケジュールの中で、稽古にやたらと時間を費やすことはしません。しっかりとしたビジョンを持っている人なので、そのようにできるのです。仲間たちにもそれは伝わり、彼のビジョンに対し信頼が生まれました。ヤン・ヴェーゼイヴェルトの舞台装置(美術・照明)も然り。巣穴のような舞台なのですが、私は彼のこの装置が大好きです。全体が毛皮で仕立ててあって、そこに上がるととても気持ちが良いのです。それと、とても面白いのはその色彩。装置がすべて赤褐色のトーンで彩られています。私と、ローラ役のジュスティーヌ・バシュレは、やはり同じ赤茶系の衣裳で、トム役のアントワーヌ・レナールも同様、赤みがかった茶色を纏うのです。装置も同じ色で、一瞬、巣穴のような背景の前に動物が何匹かいるみたいに見えます。外部から隠れてしまって、そのために何やら不安を煽るような眺めになってくるのです。作品の意図そのものですね。狭い空間に閉じ込められ、そこから出られない人々。外界から遮断されてしまい、そのためにさらに不安に苛まれ、神経が張りつめていく。ひとつひとつの行動が心のうねりを引き起こし、すべての密度が倍加していく。そう、この舞台美術が私たちに多大なインスピレーションを与えてくれています。素晴らしい俳優たちとの共演見事な調和の四重奏――共演のジュスティーヌ・バシュレ、シリル・ゲイユ、アントワーヌ・レナールと演技を交わして感じた、それぞれの魅力を教えてください。H本当に見事に調和のとれた四重奏となりました。なんと素晴らしい三人の俳優たちでしょう。ローラ役のジュスティーヌ・バシュレ、トム役のアントワーヌ・レナール、そしてジム役のシリル・ゲイユ。ジュスティーヌは優美そのもの、そして儚げで、見る者の心を強烈に揺さぶります。アントワーヌは、演じる人物の暴力性とフラストレーションの表現に長けています。シリルは、解放的で朗らかな人だと完璧に印象づけたかと思うと、一瞬ののちに場をかき乱す存在となり、物語冒頭でアマンダとローラが彼に期待していたものとはまったく逆のものをついには見せつけることとなります。――以前「私にとって唯一のスポーツは舞台に立つこと」と発言されていましたが、現在のユペールさんにとって演劇は、ご自身の仕事の中でどのような位置にありますか。Hああ、そんなことを言いましたっけ。そうなのです、演じる役柄によっては動作を非常に抑制されることもあるとはいえ、確かなのは、俳優というものは、肉体全体を使って勝負しているということ。そして劇場とは、それが起こる唯一の場なのです(反対に、映画の場合、撮影が完了した段階では、演技者の身体表現は多くのカットに分断されています)。体を使いこなすことはエキサイティングで、私は舞台上では自分に制限をかけたりしません。動作や姿がどんなものでも、表現を縛りつけたりしないよう、むしろ逆に、感情や表情、空想、あるいは狂気、それらの表現を解放してくれるように使うのです。観客にそれらすべてを伝えてくれるもの、それが肉体なのです。――今作で来日されるにあたり、楽しみにしていることはありますか。H日本に行くのだと思うと、いつも大きな幸せを感じます。日本が嫌いと言う人を、本当に一人も知りませんよ。日本という国が表しているのは、幻のような詩情、西欧世界とはしばしば異なる世界で、それを発見するのは大きな喜びなのです。今回の訪日は私にとって二度目で、ひと夏の間、長い滞在となります。まず京都と直島でフランス映画の撮影を行い、そして九月には東京です。新国立劇場で演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェと『ガラスの動物園』の舞台をつくることを、心から楽しみにしています。構成:尾上そら(演劇ライター)写真提供:国立オデオン劇場(C)Jan Versweyveld(新国立劇場・情報誌 ジ・アトレ 8月号掲載)<公演情報>演劇『ガラスの動物園』9月28日(水) ~10月2日(日) 新国立劇場 中劇場※フランス語上演 / 日本語及び英語バリアフリー字幕付作:テネシー・ウィリアムズ演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ芸術監督:小川絵梨子【出演】イザベル・ユペールジュスティーヌ・バシュレシリル・ゲイユアントワーヌ・レナール【チケット情報】S席11,000円(税込)A席7,700円(税込)B席4,400円(税込)チケット購入リンク:【チケットに関するお問い合わせ】新国立劇場ボックスオフィスTEL:03-5352-9999(10:00~18:00)公演詳細はこちら:プロフィールIsabelle Huppertパリ出身。ベルトラン・ブリエ監督の『バルスーズ』で映画界デビュー。クロード・シャブリ監督作品『Violette Noziere』でカンヌ国際映画祭の演技賞、『主婦マリーがしたことで』でヴェネツィア国際映画祭賞、『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』でヴェネツィア国際映画祭の演技賞、およびセザール賞最優秀女優賞を受賞。ヴェネツィア国際映画祭では、パトリス・シェロー監督作品『ガブリエル』における演技とそのキャリア全体に対して審査員特別賞(獅子賞)を授与された。ポール・バーホーベン監督作品『エル』での演技に対してはゴッサム賞、ゴールデングローブ賞を受賞、またアカデミー賞最優秀女優賞にノミネートされた。フランスでは、その演技に対してセザール賞最優秀女優賞を獲得している。カンヌ国際映画祭では審査員と司会、第62回目では審査員長を歴任している。映画と並行してフランス国内外で数々の演劇作品へ出演しており、2017年にはそのキャリアに対してモリエール名誉賞を受賞した。その他、レジオンドヌール勲章、国家功労勲章、芸術文化勲章を受賞している。
2022年09月08日カルビー株式会社(以下、カルビー)の商品『じゃがりこ』は、カリカリとした食感がクセになるおやつとして、長年人気を博しています。そんな『じゃがりこ』のパッケージには、自社のロゴマークである『Calbee』が掲載されていますよね。カルビーは、「『Calbee』の『C』を消して、TwitterやInstagramに投稿してほしい」と呼びかけました。その理由は『deleteC大作戦』に参加しているから!あつまれ、想い。がん治療研究にエールをCalbeeの「C」を消した写真に #deleteC大作戦 #カルビー を付けて投稿すると1投稿につき100円が、本投稿をRTまたはいいね♡すると10円が、がんの治療研究へ寄付されます!期間:2022/9/30(金)まで詳細はこちら pic.twitter.com/oNt4y8Wx4J — じゃがりこ【公式】 (@jagarico_cp) September 3, 2022 作戦名にある『C』は『Cancer(がん)』の頭文字なのだとか。つまり、同施策は「がんをなくす大作戦」という取り組みなのです。SNSユーザーが、カルビー商品のパッケージにある『C』を消した写真をTwitterやInstagramに投稿すると、1投稿につき100円ががんの治療研究へ寄付されます。『C』を消す方法は、ペンで塗りつぶすほか、指で押さえて見えなくしたり、シールを貼ったり、画像を加工したり、どんな方法でもいいとのこと。投稿には、『#deleteC大作戦』『#カルビー』の2つのハッシュタグを付ける必要があるそうです。また、『C』を消して投稿する際の商品は、『じゃがりこ』以外の、カルビーの全商品が対象。自宅にカルビーのおやつをストックしている人であれば、すぐに参加できる素敵な施策ですね。また、上記の『じゃがりこ【公式】』アカウントの投稿をリツイート、または『いいね』するだけでも、がん治療の研究に10円が寄付されますよ。カルビー以外の企業も『delelteC大作戦』に参加中!『deleteC大作戦』には、さまざまな企業が参加しています。対象商品やロゴにある『C』を消した写真と『#deleteC大作戦』、各企業指定のハッシュタグを付けることで寄付につながるそうです。がん治療研究にエールを!①Campusロゴから「C」を消した写真に #deleteC大作戦 #キャンパスノート をつけて投稿すると、1投稿につき100円②本投稿へのリアクション1回につき10円deleteCを通じて寄付されます!対象期間:2022/9/3~30詳細はこちら #Campusノート pic.twitter.com/CTxkmCoCxB — コクヨのぶんぐ (@kokuyo_st) September 3, 2022 あつまれ、想い。 Cを消して、がん治療研究にエールを この動画を再生・RT・いいね・シェアすると、1リアクションにつき10円が寄付されます。対象期間:2022/9/3~30詳細はこちら #deleteC大作戦 #セメダイン pic.twitter.com/2jMmJyNoxa — セメダイン (@cemedinecoltd) September 3, 2022 自宅に該当の商品があれば、『C』を消して投稿するだけでがん治療の研究を支援できます。がん治療研究への寄付を気軽に行ってみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2022年09月06日新国立劇場で11月2日(水) より上演する2022 / 2023シーズン演劇『私の一ヶ月』より、作・須貝 英と演出・稲葉賀恵のコメントが到着した。本作は、日本の劇作家の新作をお届けするシリーズ企画【未来につなぐもの】の第一弾。新国立劇場では、「劇作家の劇場」と呼ばれる英国ロンドンのロイヤルコート劇場が世界各国にアソシエイトディレクター、文芸マネージャー、 劇作家を派遣し開催しているワークショップを2019年5月より日本で初めて実施。全4フェーズ、あしかけ2年にわたり14名の若い劇作家たちが参加した。それぞれのフェーズごとにワークショップ、ディスカッション、推敲を重ね、最終フェーズでは演出家、俳優も参加。リーディングを通して成長を重ねてきた作品群より、須貝 英による『私の一ヶ月』を上演する。演出には、同年代注目の若手演出家で、新国立劇場では2018年に『誤解』を演出した文学座の稲葉賀恵を迎える。■作・須貝 英 コメント今までいただいた機会や幸運が繋がりに繋がって、ここへ連れて来てもらったような気がします。心からありがたく思います。この脚本は僕一人で書いたものではありません。「ロイヤルコート劇場×新国立劇場 劇作家ワークショップ」という素晴らしい企画の中で育まれた作品です。日英両国の劇場チームと日本の若手劇作家たち、彼らと共に時間を掛けて議論を交わし、改稿を重ね、コロナ禍で延期しながらも、二年近い時間を掛けて全員で最後までやりきった思い入れの深い企画です。この経験だけでも財産ですが、さらにこの作品を選んでいただけて、しかも兼ねてよりご一緒したかった稲葉さんが演出をしてくださる。この上ない幸せです。この作品では、あらゆることが加速度的に進んでいく現代で、そこから弾き飛ばされた人々を描こうと思いました。貧しく寒い地方都市の、ある家庭とコンビニエンスストア。都内の大学図書館の閉架書庫。その三つの場所を主軸に物語は進みます。お客様と一緒に作品を通して、見過ごされてしまいそうになるささやかなものに目を向けること、未来に何を残していくべきかを考えることができたら、この物語が生まれ落ちた意味もあるのではないかと考えています。どうぞご期待ください!■演出・稲葉賀恵 コメントこの度はこのような素晴らしい企画に呼んで頂き、本当に感謝いたします。新国立劇場がロイヤルコート劇場と組んで劇作のワークショップを行うとお聞きした時、期待と興奮に包まれたことを覚えています。ロイヤルコート劇場が数々の劇作家を輩出し、イギリス演劇界での新人作家の登竜門的劇場であることは勿論知っていました。そして何より劇作家が時間をかけて自分の作品を創作出来る場を、国立の劇場が企画したということに感銘を受け、ここで生み出された作品を一読者として早く読んでみたいと思っていました。まさか、その作品を自分自身が演出させて頂く機会が来るとは、人生は何が起こるか分からないものです。しかもそれが数年前に豊橋の劇場で知り合い、同年代として刺激を受けた須貝さんの作品だとお聞きした時は喜びとともに感慨深いものがありました。これまでの色々なご縁が繋がって今創作の場に立たせて頂いていることを改めて実感したのです。この作品は一つの家族、とりわけ一人の母と娘を中心に物語が繰り広げられます。彼らの過去の傷を鋭く抉りながらも抱きしめる言葉の数々、そこに市井の人々を愛おしみ、彼らが未来に一歩進めるよう背中を押す須貝さんの厳しくも優しい眼差しがあります。私はこの眼差しを良い意味で疑ったり信じたりしながら、私たちの世代がこの世界をどう捉え、どう未来に受け渡していけるのか、この作品を通して考え抜きたいと思います。今回はなにより作家が隣にいて伴走してくださる、こんなに力強く幸せなことはありません。初日まで試行と挑戦を繰り返し、高みを目指していきたいです。どうぞご期待ください。<公演情報>演劇『私の一ヶ月』2022年11月2日(水)~20日(日) 新国立劇場 小劇場作:須貝 英演出:稲葉賀恵芸術監督:小川絵梨子【キャスト】村岡希美 / 藤野涼子 / 久保酎吉 / つかもと景子 / 大石将弘 / 岡田義徳【あらすじ】3つの空間。2005年11月、とある地方の家の和室で日記を書いている泉。2005年9月、両親の経営する地方のコンビニで毎日買い物をする拓馬。そして2021年9月、都内の大学図書館の閉架書庫でアルバイトを始めた明結(あゆ)は、職員の佐東と出会う。やがて、3つの時空に存在する人たちの関係が明らかになっていく。皆それぞれが拓馬の選んだつらい選択に贖いを抱えていた......。『私の一ヶ月』あらすじ紹介【チケット料金】A席:7,700円B席:3,300円一般発売日:2022年9月17日(土) 10:00~新国立劇場ボックスオフィス:03-5352-9999(10:00~18:00)新国立劇場Webボックスオフィス:公演詳細:
2022年09月05日3月にBunkamuraシアターコクーンほかで上演された音楽劇「夜来香ラプソディ」のTV初放送が決定した。本作は、第二次世界大戦末期の上海を舞台に、「蘇州夜曲」や「別れのブルース」などを作曲した新進気鋭の作曲家・服部良一を松下洸平が演じ、彼を中心に「夜来香」の作曲家・黎錦光(白洲迅)や、絶世の歌姫・李香蘭(木下晴香)ら、様々な人々が音楽を通じて絆を結び、人種やイデオロギーの壁を乗り越えコンサートを開催しようとした、葛藤と夢を描くドラマティックな群像劇。同じく上海が舞台の音楽劇「魔都夜曲」に続き、河原雅彦が演出を、本間昭光が音楽を担当した。放送では本編終了後、松下さんのインタビューも放送。さらに、9月はほかにも、松下さん出演作品として音楽劇「リタルダンド」、KERA CROSS第三弾「カメレオンズ・リップ」、cube 20th. presents 音楽劇「魔都夜曲」も放送予定となっている。cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」は9月25日(日)17時30分~衛星劇場にて放送。(cinemacafe.net)
2022年08月31日9月15日(木) からBunkamuraシアターコクーンで上演される舞台『血の婚礼』。それに先立ち、8月10日(水) にキャストらによるトークイベントが開催された。『血の婚礼』は、スペインの伝説的劇作家、フェデリコ・ガルーシア・ロルカの代表作。ひとりの女性を巡り、命をかけて戦うふたりの男の姿、その愛と衝動を描く。今回はトークイベントに先立って行われた取材会から、キャストの木村達成、須賀健太、早見あかり、安蘭けい、そして演出を担当する杉原邦生の声をお届けする。ーー舞台『血の婚礼』の見どころを。杉原スペイン演劇を専門とされている田尻陽一先生といっしょに新訳の台本をつくりました。今回はみなさんに届きやすい言葉で『血の婚礼』をお届けできると思います。この美しいキャストの皆さんがドロドロの悲劇を演じる、そのけがれっぷりに注目いただけたら、きっと楽しんでいただけるんじゃないかと思います。木村出てくるキャラクターがそれぞれの欲望を持って突っ走っていく作品です。僕はレオナルドという、この物語のなかで唯一名前を与えられている役。翻訳を担当された田尻さんとお話をしたところ、レオとはライオン、つまり百獣の王であり、作者であるロルカが思い描いた理想の男性だと聞きました。たくましく、自分にしかないオーラを持って、この作品をつくっていきたいと思います。木村達成須賀この作品のなかでは、僕が演じる「花婿」が、いちばんお客様に親近感を持っていただける、物語の入口のような役柄だと思っています。ストレートに言ってしまえば、奥さんを奪われてしまう役。でもそれがただ「かわいそう」なだけにならないよう、頑張っていきたいと思います。早見この作品は、本当にどのキャラクターもエネルギー、愛に対する熱量がすごいんです。まだ稽古がはじまったばかりで、立ち稽古にも入っていない本読みの段階なのに、稽古終わりはどっと疲れてしまうくらい。それほど演じる側にもパワーが必要な作品です。だからこそ、舞台でやることに意味があると思っています。わたしたちが持つ熱量をお客様に感じていただけるよう、稽古を重ねていければ。よく寝てよく食べて、一生懸命稽古をしたいと思います!安蘭稽古に入る前、ひとりで脚本を読んでいるときには、「なんてセリフが多いんだろう、これ本当に覚えられるのかな?」と不安になっていました。でもみんなと本読みをして、それぞれの役のセリフをそれぞれの声で読んでいるのを聞いたら、自然に物語が自分の中に入ってきて。「これなら覚えられるかも」と明るい兆しが見えました。20代の3人のパワーをいただきながら、それ以上のパワーで「母親」役に挑めれば。この暑さに負けないくらいに熱い熱い舞台がお届けできるんじゃないかと思います。ーー杉原さんが「ドロドロの悲劇」とおっしゃいましたが、具体的にはどんなドロドロ具合でしょうか?杉原早見さんが演じる花嫁と須賀さんの花婿は婚約しているんですが、花嫁と元カレであるレオナルド……木村さんですね、実はこいつら、夜な夜な逢引してるんです。須賀言い方(笑)。杉原そしてこともあろうに、結婚式当日にふたりは駆け落ちしちゃうんですよ。それくらいドロドロです。まあ結婚式の日ということはないまでも、最近でも案外ありがちな話だったりしますよね。そういう愛の欲望につっぱしっていく若者たちの姿は、一方で清々しくもあり、かっこよくも美しくもあるんじゃないかなと僕は思っていて。そういうところを見せられたらと思っています。杉原邦生ーーロルカはスペインの劇作家ですが、台詞回しにスペイン独特のものはありますか?杉原あ、とくにスペイン独特のものはないですね。ただ、新訳で俳優さんも話しやすい、観客も聞きやすいセリフになってはいるので、物語に入っていただけると思っています。木村セリフ回しについては、ちょうど昨日の稽古で杉原さんから「韻文と散文」について話がありました。口ずさんでしまいたくなるようなセリフで、それでいて、そこに魂もこもっていて。かっこいいセリフがたくさんつまっているので、ぜひ注目していただけたらと思います。ーーこの作品は愛がテーマということですが、最近愛を感じたことは?杉原今年の2月にコロナに感染したとき、友人や周りの人が、食べきれないほどいろんなものを送ってくれたり、食料を持ってきて玄関にかけておいてくれたりして。それに愛を感じました。早見私は娘がいまして、家で台本を読んでいても、何をしていても「ママ!ママ!」と呼ぶんです。そのたびに「ママでーす!」と答えていたら、なんでも真似する時期の娘がそれも真似するようになりまして、最近はずっと「ママでーちゅ!」と言っていて。かわいいなあと。愛してやまないものといったら今はやっぱり娘ですね。早見あかり須賀いや、このエピソードは超えられないでしょう!木村そうだね……。日々愛は感じていますが、「これ!」というものが今思い浮かばないので、身近な方々、僕に愛をください(笑)。須賀僕はけっこうよく行くお寿司屋さんで、うに1種、いくらが2種のどんぶりを注文したら、先日うにが3種乗ってきました。 愛です!安蘭私は、愛ってなんだろうな、と日々思います。須賀深っ(笑)!安蘭よく「自分を愛さないと人を愛せない」って言うじゃない? でもなかなか自分を愛すのって難しい。ということは、人に愛を与えられていないのかな? と思ったりします。もっと自分を愛さなきゃいけないですね。安蘭けいーーこの作品は生演奏とともに上演されると伺いました。またキャストの皆さんも歌われると聞いています。どのような音楽が奏でられるのでしょう?杉原音楽は角銅真実さんと古川麦さんにお願いしています。角銅さんは過去にもご一緒していますが、彼女の音楽には、包み込むようなやさしさやおおらかさと、とがった部分との両方があるんですよ。『血の婚礼』という作品は愛の物語ですが、愛というものも、やさしい部分と、行き過ぎると狂気になってしまうような部分と、両方あるじゃないですか? ですので彼女の音楽が交わることで、この作品の魅力をまた引き出してくれると思います。ーー曲はもうできあがっているのでしょうか?杉原まだ数曲ですが。昨日ちょうど歌稽古をやったんですよ。リズムが4分の5拍子という摩訶不思議なもので、さらにそこに難しいメロディがのっかっている。みんなで苦戦しながら1、2時間やりました。安蘭みっちりやったよね。杉原でも、これが俳優さんの身体に入って舞台上に音楽としてのると、すごくかっこよくていいものになる予感がしました。だからメロディーも拍子も変えずに、キャストのみなさんに頑張ってもらおうと昨日心に誓いました。早見初めて聞いたときは、何もわからない状態だったんです。でも2時間でも練習して耳に染み込んでいくと、すごくクセになる。もしかしたらお客様も口ずさんで帰るんじゃないかなというくらい。まだまだみんな譜面を一生懸命見て、お互いに様子見しながら歌っている状態ですが、素敵なものになりそうで楽しみです。木村たしかに、不思議な魔力があるよね。スペインの作品をやる上で、音楽は切っても切り離せないと思うんです。僕はミュージカルをやることが多いんですが、まだまだ難しい曲ってあるんだなと今回思いました。これからこの歌がこの作品にどんな変化を与えてくれるのかワクワクしています。須賀皆さん譜面を見て「ここ、こうなってるんだ」とか言ってたんですけど、個人的には何もわかってなくて。まず、譜面が読めない(笑)。だから早く追いつきたいです。でも生演奏って、役者からすると感情に寄り添ってくれる感じがあるので、それが楽しみです。須賀健太安蘭私は本当に昨日の歌稽古がすごく楽しかった。スペインやこの作品のイメージとは一見違うんだけど、すごく心地よくて。杉原さんが「もう1回!」「もう1回!」と何度も繰り返させるんですよ。「あ、杉原さんってこういうタイプなんだ」と発見でした。杉原けっこうスパルタでしたよね。安蘭でもすごく楽しかった。早見そうそう、「お願いします!」って部活みたいに。木村このタイミングでみんなで歌稽古をして、まずグルーヴを作れたのはよかったですよね。杉原僕、高校の時「学校行事王」だったので、昨日はそのノリが出てしまいました。木村僕はそのとき、「男子ちゃんとやって!」って言われるタイプ。須賀僕は学生時代、合唱コンクールとかでは指揮者をやってたんです。僕が指揮をするので、杉原さん、本番も客席から歌ってください(笑)。取材・文=釣木文恵撮影=源賀津己<公演情報>『血の婚礼』【東京公演】2022年9月15日(木)~10月2日(日)会場:Bunkamura シアターコクーン【大阪公演】2022年10月15日(土)・16日(日)会場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ原作:フェデリコ・ガルシーア・ロルカ翻訳:田尻陽一演出:杉原邦生音楽:角銅真実 / 古川麦出演:木村達成 / 須賀健太 / 早見あかり / 南沢奈央 / 吉見一豊 / 内田淳子 / 大西多摩恵 / 出口稚子 / 皆藤空良 / 安蘭けいチケット情報はこちら:
2022年08月19日お笑いコンビ・チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)が19日、千葉・幕張メッセで開催中の日本最大級のお笑いフェス「LIVE STAND 22-23 TOKYO」に出演後、報道陣の取材に応じた。テレビ東京presents「ネクストブレイク芸人ガチャ LIVE STAND SP」で、ニューヨークとともにMCを務めたチョコプラ。長田は「12年ぶりの『LIVE STAND』ということで、大きい会場でやるというのはお客さんの圧も普段の劇場とは全然違いますから、芸人のテンションも上がりますよね。やっぱり楽しいです、フェス的なものは」と話し、「一番デカいステージでネタをやらせてもらうというのはめちゃくちゃうれしいですね」と喜んだ。松尾は「MCをやらせてもらえるなんて、12年前は全然そんなのもなかったですし、明日はメインステージに出られるのでやったなと思っていたんですけど、さっきパスつけるのを忘れて1回外に出ちゃったらめちゃくちゃ止められました。顔パス無理でした」と告白。「マスクも何もしてないで普通に『すみません』って言ったら、『パスは? ちょっとないと……』って。立ち合いの人が『出演者です』と言って入れた。警備の仕事もしているし、ちょっとまだまだだなと思いました」と話して笑いを誘った。「LIVE STAND」は2007年から2010年まで行われた大型お笑いフェスで、今年12年ぶりに開催。8月19日~21日の幕張メッセでの東京公演を皮切りに、9月は大阪、来年1月には福岡で開催し、総勢1000人を超える吉本芸人が出演予定となっている。
2022年08月19日11月25日(金)に公開となる『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』。この度、劇場版オリジナルキャラクターの声優に福本莉子、内田雄馬、木村昴が決定した。あわせて第2弾となる予告映像も公開となった。本作はシリーズ累計発行部数3000万部突破の大人気異世界ファンタジー『転生したらスライムだった件』(通称『転スラ』)初の劇場版作品。スライムとして転生した元サラリーマンのリムル=テンペストが仲間とともに奮闘し、国を興し、異世界で頭角を現すまでを描いたTVアニメ第1期、大いなる陰謀を退け、リムルが魔王の一柱にまで上り詰めたTVアニメ第2期を経て、『転スラ』ワールドがさらに進化。待望の劇場版は完全新作として、ストーリー原案を原作・伏瀬が担当する。この度、劇場版オリジナルキャラクターの声優陣が決定。物語のキーとなるトワ女王役を、第8回「東宝シンデレラ」オーディショングランプリ受賞後、話題の映画やドラマに多数出演し、舞台やCMでも幅広い活躍を見せる、いま大注目の若手女優・福本莉子が担当する。起用理由についてバンダイナムコフィルムワークスは「福本さんは映画やドラマで見せるフレッシュな演技が魅力的でありながら、落ち着いた雰囲気も持ち合わせている方。女王としての芯の強さと心の美しさ、また可愛らしさを兼ね備えたトワのイメージにぴったりで、『転スラ』ファンの皆様にも愛されるトワを演じてくれると思いオファーしました」と語っており、純粋ながらも芯の強いキャラクターであるトワの演技に期待が寄せられる。また、福本自身も「『転スラ』は本当にたくさんの方に愛されている作品なので、劇場版で新しく参加させていただけることを、とても光栄なことだと感じています」と喜んだ。続いて、大鬼族の生き残りヒイロ役は『BANANA FISH』のアッシュ・リンクス、『呪術廻戦』の伏黒恵など数々の人気キャラクターで注目を集める声優・アーティストの内田雄馬が担当。さらにラージャ小亜国に頻繁に出入りする行商人のラキュア役を『ドラえもん』のジャイアン、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』の山田一郎などで活躍し、持ち前の明るいキャラクターでバラエティ番組など様々なメディアにも引っ張りだこの人気声優・木村昴が演じる。あわせて第2弾の予告映像も公開。映像では、突然現れた大鬼族の生き残りであるヒイロが、かつてベニマルたちの兄貴分だったことが明かされると、ベニマルとの少年時代の仲睦まじい様子や、久々の再会に涙するシオンらが続けて映し出され、大鬼族の一同から慕われている関係性が伺える。ラージャ小亜国の使者としてテンペストへやってきたヒイロは、「このままではラージャ小亜国は滅んでしまう。どうか力を貸していただきたい」とリムルたちに懇願すると、続いてラージャ小亜国の女王で謎の力を持つトワが登場。ラージャ小亜国では、自然界でありえない組成の呪毒に侵されていることが発覚し、トワの持つティアラが国民を毒から守ることが明かされるが、それはトワにとっては命を蝕む危険な力なのであった…。さらに、「必要なのは、混沌と悲劇!」と大胆に言い放つラキュアの姿も。果たしてラージャ小亜国を狙う影とは一体…!?「みんな、準備はいいか」とのナレーションと共にリムルの力強い眼差しが映し出され、リムルたちおなじみのキャラクターたちの活躍にも期待が高まる映像となっている。福本莉子、内田雄馬、木村昴コメント全文トワ役:福本莉子「転スラ」は本当にたくさんの方に愛されている作品なので、劇場版で新しく参加させていただけることを、とても光栄なことだと感じています。それと同時に共演する方々がプロの声優さんたちばかりなので、その中でひとり女優として参加することに不安もありましたが、でも「頑張るぞ!」という気持ちで収録に臨みました。私が演じたトワは、女王として自分を犠牲にしても国や仲間を守る、優しさと強さにあふれた女性です。映画ではお馴染みのキャラクターたちももちろん活躍していますし、私が演じる“トワ”と“ヒイロ”の二人の関係性もとっても素敵なので、この二人の絆にも注目していただけたら嬉しいです。仲間を大切に想う気持ちや、人との絆を感じられる作品になっていますので、ぜひご家族やお友達と観に来て下さい。ヒイロ役:内田雄馬「転スラ」がとても人気があって、すごく話題になっている作品だというのは存じ上げていたので、今回のお話をいただいた時は非常に光栄でしたし、「頑張らなくては!」と気合が入ったのを覚えています。僕が演じるヒイロは、大鬼族(オーガ)の一族としての誇りや、自分たちの守りたいものや大切なもののために戦う、強い信念を持っているキャラクターです。今回初の劇場版ということで、「転スラ」をまだ知らない方もこの劇場版から知っていただきたいなと思いますし、もちろん「転スラ」を知っている方は、劇場版の中で様々なキャラクターの関係値やこの世界のあり方も含めて丁寧に描かれていますので、ぜひ「転スラ」の壮大な世界への入り口として、劇場版を楽しんでいただけたら嬉しいです。ラキュア役:木村昴「転スラ」がすごく人気のある作品でファンも多い作品だということは知っていたので、最初にお話をいただいたときは、「え!あの?あの転スラですか!?」と、すごくテンションが上がって嬉しかったのを覚えています。日頃から「転スラ」を応援してくださっている方も非常に多いと思うので、そんな皆さんも絶対に盛り上がる楽しい映画になっていますし、この映画を機会に「転スラ」を見てみようと思っている方にも、充分に楽しんでいただける作品になっていると思います。私が演じているラキュアは、一癖も二癖もある非常に個性的なキャラクターですので、ラキュアにもぜひご注目いただきながらご覧いただけたら嬉しいです。『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』11月25日(金)より公開
2022年08月17日8月11日にBunkamuraシアターコクーンにて、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)作・演出の新作舞台COCOON PRODUCTION 2022+CUBE 25th PRESENTS,2022『世界は笑う』の上演がスタートした。KERAが自身の“昭和”という時代への愛着を込め、初めて“昭和の喜劇人”を題材に描いた作品であり、5年ぶりのBunkamuraシアターコクーンでの新作となる今作。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、当初予定されていた初日8月7日から5公演の中止を経て、満を持しての上演となった。戦後の色を残しながらも活気づいていた昭和32年の東京・新宿。その一角に常打小屋を持つ軽演劇の一座「三角座」があった。彦造(瀬戸康史)は三角座で喜劇俳優をしている弟の是也(千葉雄大)を訪ね上京する。劇団には、若手俳優・大和(勝地涼)や、踊り子・撫子(伊藤沙莉)、古株俳優のトーキー(ラサール石井)、興行主の蛇之目(銀粉蝶)、貸本屋で働きながら劇団を手伝う初子(松雪泰子)など……様々な人々が交差し、高度経済成長期前夜の新宿で、哀しくも可笑しい人間群像が描かれていく。本作は“全員主役の群像劇”というKERAの言葉通り、俳優陣の魅力的なキャラクターが息づき、重層的な人間ドラマを堪能できる一作となっている。また開幕に際し、作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチよりコメントが届いている。■ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント初日の幕が開き、ほっとしています。新型コロナウイルス感染拡大の影響で初日が伸びてしまい、また周囲でも公演が中止になったり延期になったりしている中、ともかく一回目を終えられて、本当に良かったと思っています。そういった特殊な環境下での“安心”にも少し慣れてきてしまった感もありますが、そんな安心はしないで済む状況に早くなってくれることを願います。通常初日を観劇して下さるお客様は前のめりに見てくださる印象があります。今日は本来初日ではなかった日ですので、ニュートラルな客層かなと思っていたのですが、非常に熱と集中力を持ってご覧になって下さり、ありがたかったです。本当にキャストとスタッフとお客様に感謝の気持ちで一杯です。作者としては、喜劇人達への個人的なラブレターというか、落とし前というか、そういった意味で、非常に特殊な、この作品にしかない思いがあります。こんな芝居を創ることが出来たのは幸せです。<公演情報>COCOON PRODUCTION 2022+CUBE 25th PRESENTS,2022『世界は笑う』『世界は笑う』メインビジュアル【東京公演】2022年8月11日(木・祝)~8月28日(日) Bunkamuraシアターコクーン※8月7日(日) 18:30~11日(木・祝) 13:00の5公演は中止となりました。【京都公演】2022年9月3日(土)~9月6日(火) 京都劇場作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ■出演瀬戸康史 / 千葉雄大 / 勝地 涼 / 伊藤沙莉大倉孝二 / 緒川たまき / 山内圭哉 / マギー / 伊勢志摩 / 廣川三憲 / 神谷圭介犬山イヌコ / 温水洋一 / 山西 惇 / ラサール石井 / 銀粉蝶 / 松雪泰子公式サイト:
2022年08月16日松尾スズキ2年ぶりの新作となる舞台「ツダマンの世界」より、イラストビジュアルとメインキャストの扮装ビジュアルが公開された。シアターコクーン芸術監督の松尾さんが作・演出を務める今作は、日本の昭和初期から戦後を舞台にした、主人公・ツダマンを取り巻く人々の濃密な愛憎劇。また、作・演出のみならず、劇中に登場するオリジナル楽曲の作曲を手掛けている。ツダマン役を阿部サダヲが務めるほか、弟子・長谷川葉蔵を間宮祥太朗、物語の語り部となる女中・オシダホキを江口のりこが演じるほか、村杉蝉之介、笠松はる、見上愛、皆川猿時、吉田羊、町田水城、井上尚、青山祥子、中井千聖、八木光太郎、橋本隆佑、河井克夫らが出演。今回公開されたビジュアルは、阿部さん、間宮さん、吉田さんらが昭和へ時間が巻き戻ったかのような、ノスタルジーに駆られる一枚となっている。またイラストビジュアルは、業火に佇むような登場人物たちが描き加えられた、松尾さん直筆のものとなっている。「すごく楽しみです」と期待を寄せた阿部さんは、「毎回、新作は緊張するしプレッシャーはあるんです。どんな世界観になるのか、まだ僕らはわかりませんが、おそらくいろいろな新しい挑戦が盛り込まれているのではないかと思います。どうぞ期待していてください」と呼びかける。間宮さんは「松尾さんの演出に、どんどん乗っかっていくような気持ちで挑んでいきたいと思っています」と意気込み、「とにかく今回の舞台に立った時にどんな景色が観られるか、本当に楽しみで仕方がないですし、とてもワクワクしています。『ツダマンの世界』、みなさま楽しみに待っていてください。舞台でお会いしましょう!」とメッセージ。吉田さんは「今回の舞台に登場するのは"ドラマティックな人生"に憑りつかれている文士たち。女も愛も憎しみも生も死も悲しみもすべて小説の糧としてしまう彼らは非道でどうしようもないですが、魅力的な俳優さん達が演じられることを想像するとこれがなかなかに憎めないから困ったものです。それに、俳優も似たようなものか、とも。今回私が演じる数さんは、非常に不幸な境遇にある女性です。無学な故にないがしろにされて振り回される人。実は私、松尾さんからいただいたあらすじにあった数の言葉を読んでボロボロと泣いてしまって。あらすじで泣くなんて初めて。思うに、数さんに自分を重ねてしまったのでしょう。今作はドロドロの愛憎劇ではありますが、やはり人間の弱さや痛みに寄り添う、松尾さんらしい優しさが根底に流れる物語です。一生懸命頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」とコメントしている。あらすじ小説家・津田万治(阿部サダヲ)家の女中・オシダホキ(江口のりこ)や、縁ある人々からの視点でふり返る、津田万治=ツダマンの半生。それは、昭和初期から戦後にかけての物語。生まれてすぐ母と離れ離れになり、義母に育てられた万治。十歳で父が他界すると、育ての母からいびられて何かと反省文を書かされたことが彼ののちの文章力につながっていく。万治の小説家人生はそこから始まった。地味に小説を書き続ける中、中年にさしかかった頃、ようやく新作が文壇最高峰の月田川賞の候補作に。それを機に、賞の選考委員でもある万治の幼なじみ、大名狂児(皆川猿時)が薦める戦争未亡人の数(吉田羊)と結婚することとなる。だが万治には、神林房枝(笠松はる)という愛人が。また、数との結婚話が進む中、弟子になりたいとやってきたのが、佐賀の豪商の三男坊、長谷川葉蔵(間宮祥太朗)で、常に世話係で番頭の強張一三(村杉蝉之介)の姿もある。やがて大名に続き、万治のもとにも徴用令状が。戦地へと向かうことで人間関係は微妙に変貌し始め、そこに葉蔵と関係を持とうとする謎の文学少女、兼持栄恵(見上愛)なども現れ、万治と数と葉蔵を取り巻く人間たちの愛憎関係は、さらに複雑に絡み合っていく…。COCOON PRODUCTION 2022「ツダマンの世界」は11月23日(水・祝)~12月18日(日)Bunkamuraシアターコクーン、12月23日(金)~29日(木)ロームシアター京都メインホールにて上演。(cinemacafe.net)
2022年08月12日お笑いコンビ・チョコレートプラネットの松尾駿が31日、都内で行われた映画『DC がんばれ!スーパーペット』(8月26日公開)の夏休みファミリー試写会&吹替キャスト登壇イベントに出席した。本作は、突然スーパーパワーを手に入れた可愛いペットたちの大冒険を描く物語。急にはパワーを操れないちょっとドジなペットの犬、ブタ、カメ、リスたちが、世界征服を狙うあざとかわいい子猫とモルモットたちにさらわれたご主人様を救い出すため、最強の敵に立ち向かう。松尾が演じたのは、話し方がゆっくりでのんびり癒し系だけど、目にも留まらぬ超高速で移動する“おばあちゃんカメ”のマートン。「お話をいただいたときに、おばあちゃんだと聞いてびっくりして、年齢も性別も超える……あぁなるほどと思いながらやっていました」と話した。IKKOのものまねで知られる松尾は、「女性っぽい声を出そうとすると、癖で全部IKKOさんになっちゃう。『すみません松尾さん、IKKOさんになってます』っていうのもありながら、なんとかマートンをやり遂げました」と打ち明け、「やったことない声の感じだったので、苦労しましたが楽しくできました」と語った。イベントには、体が伸縮自在で乙女なブタ・PB(ピービー)を演じた松岡茉優、あざとかわいい子猫のウィスカーズを演じた市川ぼたんも出席した。
2022年07月31日舞台『ジョン王』が2022年12月26日(月)から2023年1月22日(日)まで渋谷・Bunkamuraシアターコクーンで上演され、その後、愛知、埼玉、大阪公演を実施する。主演は小栗旬、演出は吉田鋼太郎が務める。一般チケットの発売は2022年9月28日(水)11:00から。彩の国シェイクスピア・シリーズ、真の完結へ芸術監督・蜷川幸雄のもとでシェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指し、1998年のスタート以来、話題作を発表し続けてきた彩の国シェイクスピア・シリーズ。2016年10月には、蜷川幸雄の後を継ぎ、シリーズ2代目芸術監督に吉田鋼太郎が就任。2017年12月に『アテネのタイモン』でシリーズを再開させたが、完結目前の第36弾として上演予定であった『ジョン王』が中止に。2021年5月に上演された第37弾『終わりよければすべてよし』で一旦シリーズの完結を迎えたが、『ジョン王』を上演しないことにはシリーズは終われないという吉田の想いから、今回の上演が決定した。舞台『ジョン王』あらすじ正当な王位継承者である幼きアーサーに代わってイングランド王となっていたジョン王。物語は、そんな彼の下に、先王リチャード1世の私生児だと名乗る口達者な若者が現れるところからスタートする。ジョンの母・エリナー皇太后はその私生児を親族と認め、従えることを決めるが、そこへフランス王フィリップ2世の使者がやってくる。彼の要求は、“王位をアーサーに譲り、領地を引き渡す”こと。要求を受け入れたくないジョン王は、私生児を従えてフランスと戦うために挙兵することに。希望通り王族への仲間入りを果たした私生児は、権力者たちの愚行を鼻で笑いながらも、戦争へと巻き込まれていくのだった…。登場人物■フィリップ・ザ・バスタード(小栗旬)…ジョン王の兄、リチャード獅子心王の私生児。まんまと王族の仲間入りをするが、戦争へと巻き込まれることに。■ジョン王(横田栄司)…イングランド王。中身がなく、残忍で優柔不断な男。正当な王位継承者であるアーサーの存在を疎ましく思っている。■皇太后エリナー(中村京蔵)…亡きヘンリー2世の妃で、ジョン王の母。突如現れた私生児を親族と認め、従えることを決める。■コンスタンス夫人(玉置玲央)…幼きアーサーの母。息子を王にするため、フランス王フィリップ2世を頼る。■ルイ皇太子(白石隼也)…フランス王の息子。冷静な野心家。■ヒューバート(高橋 努)…ジョン王の腹心。ジョン王から恐ろしく非情な命が下され、アーサーに同行することに。■ブランシェ(植本純米)…ジョン王の姪で、スペインの王女。ルイ皇太子と結婚する。■フィリップ2世(吉田鋼太郎)…フランス王。正当な王位継承者アーサーを支持し、ジョン王と戦う。主演に小栗旬主演を務めるのは、16年ぶりにシリーズに復帰する小栗旬。タイトルロールのジョン王役にはシリーズを代表する俳優の一人である横田栄司を起用し、演出も務める吉田鋼太郎はジョン王と敵対するフランス王役で出演する。また、今回の『ジョン王』は女性の登場人物含めすべての役を男性キャストが演じる“オールメール”公演となり、皇太后エリナー役、コンスタンス役、ブランシュ役はそれぞれ中村京蔵、玉置玲央、植本純米が担当する。公演概要舞台『ジョン王』作:W.シェイクスピア翻訳:松岡和子演出:吉田鋼太郎キャスト:小栗旬、横田栄司、中村京蔵、玉置玲央、白石隼也、高橋 努、植本純米、間宮啓行、廣田高志、塚本幸男、飯田邦博、坪内 守、水口テツ、鈴木彰紀、堀 源起、阿部丈二、山本直寛、續木淳平、大西達之介、松本こうせい、吉田鋼太郎■東京公演期間:2022年12月26日(月)~2023年1月22日(日)会場:Bunkamuraシアターコクーン住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1<チケット料金>S席 11,000円/A席 9,000円/コクーンシート 6,500円/Yシート 2,000円※全席指定。※Yシート:20歳以下対象・当日引換券・要証明書・10月3日より枚数限定発売。※コクーンシートは、特に見づらい座席。※未就学児入場不可。※車いすで来場の場合は、あらかじめS席のチケットを購入の上、座席番号をホリプロチケットセンター(TEL:03-3490-4949)まで早めに連絡。また、車いすスペースには限りがあるため、購入した通常座席での観劇となる場合もある。なお、車いすスペースの空き状況は、ホリプロチケットセンターにて案内しているため、チケット購入前に問い合わせ。※やむを得ない事情により、出演者並びにスケジュールが変更になる可能性がある。※公演中止の場合を除き、払い戻し、他公演への振替はなし。<チケット販売スケジュール>ホリプロステージ プレミアム会員:・抽選先行 8月15日(月)12:00~21日(日)23:59・先着先行 9月10日(土)10:00~9月26日(月)23:59ホリプロステージ無料会員 先着先行:9月10日(土)11:00~9月26日(月)23:59一般発売:9月28日(水)11:00~Yシート(20歳以下限定):10月3日(月)17:00~10月9日(日)23:59■愛知公演時期:2023年1月会場:御園座住所:愛知県名古屋市中区栄1−6−14問い合わせ先:御園座TEL:052-222-8222(平日10:00~18:00)■埼玉公演期間:2023年2月会場:埼玉会館住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂3-1-4チケット:2022年秋発売予定問い合わせ先:彩の国さいたま芸術劇場TEL:0570-064-939(休館日を除く10:00~19:00)■大阪公演時期:2023年2月
2022年07月29日新国立劇場 2022/2023シーズン 演劇『ガラスの動物園』が、9月28日から10月2日にかけて新国立劇場 中劇場で上演されることが決定した。『ガラスの動物園』は、フランス・パリにある国立オデオン劇場の協力のもと、2020年3月にオデオン劇場制作によりワールドプレミアを迎えたテネシー・ウィリアムズの代表作。新国立劇場 2020/2021シーズンの開幕作品として上演を予定していたが、コロナ禍のため本国フランスでは公演5日目にして閉幕。また昨年秋に予定していた延期公演も、新型コロナウイルス感染症の影響による日本への入国制限などにより再び中止となっていたが、このたび2022/2023シーズンの開幕作品として、日本で初めて上演されることとなった。主演のアマンダ役は、フランスを代表する女優であり、映画、舞台と幅広く活躍するイザベル・ユペールが担当。演出は話題作を次々と発表する演出家、イヴォ・ヴァン・ホーヴェが務める。チケットは7月26日まで先行受付を実施中。<公演情報>新国立劇場 2022/2023シーズン 演劇『ガラスの動物園』9月28日(水)~10月2日(火) 東京・新国立劇場 中劇場※フランス語上演 / 日本語及び英語バリアフリー字幕付作:テネシー・ウィリアムズ演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ【出演】イザベル・ユペールジュスティーヌ・バシュレシリル・ゲイユアントワーヌ・レナール【チケット料金】※すべて税込S席11,000円 / A席7,700円 / B席4,400円一般発売:8月6日(土) 10:00~チケット情報はこちら:チケットに関するお問い合わせ:新国立劇場ボックスオフィスTEL:03-5352-9999(10:00~18:00)『ガラスの動物園』公式サイト:
2022年07月25日東京・渋谷の複合文化施設「Bunkamura」は、オーチャードホールを除いて2023年4月10日(月)から2027年度中まで休館。大規模改修工事を経て、装い新たにリオープンする予定だ。文化芸術の発信地「Bunkamura」が休館・改修へ「Bunkamura」は、1989年9月に日本初の大型複合文化施設として開館して以来、音楽・舞踊、演劇、美術、映画など様々な文化芸術を発信してきた施設。2023年1月31日(火)に営業を終了する、東急百貨店本店が位置する土地の再開発「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト(Shibuya Upper West Project)」に伴い、2023年4月10日(月)より「Bunkamura」を休館し、大規模改修工事(予定)が行われる。オーチャードホールのみ限定営業、ル・シネマは「渋谷TOEI」跡地に移転尚、休館中も日曜・祝日を中心にオーチャードホールを限定営業するとともに、シアターコクーンやザ・ミュージアムなどが主催するイベントは、渋谷をはじめ東急線沿線の周辺施設や東急グループの各施設などで活動を継続する。また、映画館のBunkamuraル・シネマについては、映画館「渋谷TOEI」の閉館後、渋谷東映プラザ内に移転。「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」を2023年初夏よりオープンし、映画上映を行う。〈「Bunkamura」休館中の各施設対応〉・オーチャードホール(音楽・舞踊など)…引き続き、日曜・祝日を中心に公演を開催。自主制作公園は「横浜みなとみらいホール」など、他会場の使用を含めて公演を開催。・シアターコクーン(演劇)…東急歌舞伎町タワー内「シアターミラノ座(THEATER MILANO-Za)」など他会場にて公演を開催。・ザ・ミュージアム(美術)…渋谷ヒカリエ内「ヒカリエホール」を中心に展覧会を開催。・ル・シネマ(映画)…渋谷東映プラザ内に移転し「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」として、年間を通じて映画館運営を行う予定。尚、「渋谷 TOEI」は2022年12月4日(日)の営業をもって閉館。・ギャラリー(美術)…渋谷ヒカリエ内「クリエイティブスペース 8/(はち)」に移転し、「Bunkamura Gallery 8/」として年間を通じてギャラリー運営を行う予定。・Bunkamura チケットセンター…チケットカウンター業務は、東急シアターオーブチケットカウンター(渋谷ヒカリエ2F)にて実施。電話でのチケット予約や問い合わせ対応可。Bunkamura館内レストラン、ショップなどは営業終了へ尚、Bunkamura館内にあるドゥ マゴ パリやラデュレ(Ladurée) 渋谷松濤店といったレストラン、ショップ、スタジオは2023年4月9日(日)を持って営業終了となる。〈2023年4月9日(日)をもって営業終了する館内店舗〉・レストランドゥ マゴ パリ、ロビーラウンジ、ラデュレ 渋谷松濤店・ショップブックショップ ナディッフモダン、フラワーショップ エルベ・シャトラン、スワロフスキーショップ、KONCENT、ミュージアムショップ ナディッフモダン・スタジオBunkamuraスタジオ【詳細】Bunkamura 休館・大規模改修工事(予定)休館期間:2023年4月10日(月)~2027年度中 ※時期未定住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1施設:オーチャードホール、シアターコクーン、ザ・ミュージアム、ル・シネマ、ギャラリー
2022年07月24日『第25回まつもと演劇祭』が2022年10月14日(金)~10月16日(日)にまつもと市民芸術館他(長野県松本市)他 にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売予定です。カンフェティにてチケット発売予定! 公式ホームページ 昨年、一昨年とコロナで中止となった、第25回まつもと演劇祭。今年は原点回帰で開催!まつもと演劇祭は全国最大規模の地域演劇祭を目指して今年で25回目を迎えます。秋の週末に最高のシーズンを迎える松本市の中心街を舞台に、街歩きと観劇を同時に楽しめる演劇の祭典!コロナを乗り越えて演劇の底力をお楽しみください。過去公演の様子過去公演の様子公演概要『第25回まつもと演劇祭』公演日:2022年10月14日(金)~10月16日(日)会場:まつもと市民芸術館他(長野県松本市)他■会場と出演団体・まつもと市民芸術館「作田令子×神戸カナ」・信濃ギャラリー「アルプス乙女ユニオンズ」・上土劇場「幻想劇場◎経帷子」・ふれあいホール「信州大学劇団山脈&劇団(人間)山脈」・上土会館2階「劇団LOSTWAKER」「全国地域劇団映像館」 会場/上土シネマ地下劇場全国の地域劇団の公演映像を、旧映画館で連続上映!■スタッフまつもと演劇連合会■タイムテーブル10/14(金)19:00~10/15(土)11:00~10/16(日)11:00~※開場は、開演の30分前■チケット料金一般パスポート:2,000円U25パスポート:1,000円(全席自由・税込)※全ての公演に使えます過去公演の様子過去公演の様子過去公演の様子 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月22日演劇企画イロトリドリノハナ vol.4『パレードを待ちながら』が2022年9月21日 (水) ~ 9月25日 (日)に劇場MOMO(東京都中野区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 〇あらすじ彼女たち5人は、同じコミュニティで暮らす隣人同士。ところが、戦争が長引くにつれて、夫の職業や人種、国に対する考え方の違いなどから、すれ違いが生じていく。やがてジャネットがリーダーを務める国防婦人会の中に、いやな空気が流れ始め……。それぞれ問題を抱えながらも、決してひるむことなく、時にユーモラスに、しぶとく生きていく女性たち。「パレード」の向こうに、彼女たちは何を見出すのであろうか――古き良き1940年代の曲とともにお届けする、カナダ演劇の傑作。〇内容第二次世界大戦末期のカナダ、カルガリー。価値観の異なる5人の女性の視点を通して、銃後の日常の断片を描いた作品。戦場は遠く離れていても、戦争は残された人々の心を確実にむしばみ、生活はきしみ始めていく。希望と絶望のはざまで孤独と焦燥を抱える女たちは、やがてかすかな共感で結ばれていく……。ユーモアを織り交ぜつつもエッジを効かせたカナダ演劇の傑作。(原題『Waiting for the Parade』)〇特徴この作品では、音楽、特に歌が重要な要素となっている。歌は時代や社会を雄弁に語るもの。1945年当時のカナダの流行歌や戦歌などを再現し多用。役者によるピアノ生演奏も行い、古き良きジルバなどのスイングダンス、女性コーラス等もふんだんに取り入れる。挿入曲アレンジには、作曲家・ピアニストの谷川賢作氏、振付には、劇団四季で活躍した俳優・ダンサーであり、振付師の松原美智子氏を迎え、社会性に富んだ作品であると同時に、エンターテインメントとしても質の高い、見ごたえのある舞台芸術作品を目指す。公演概要演劇企画イロトリドリノハナ vol.4『パレードを待ちながら』公演日:2022年9月21日 (水) ~ 9月25日 (日)会場:劇場MOMO(東京都中野区中野3-22-8)■出演者森下知香 / 重松愛子 / 赤坂茉莉華(コントロールプロダクション) / 田原みずほ / 神月叶 / ましろうみ / ※一部ダブルキャスト(A:森下知香 B:重松愛子)■スタッフ舞台美術・舞台監督: 入倉津 / 照明: 榊原大輔 / 音響: 余田崇徳 / 挿入歌編曲・日本語歌詞: 谷川賢作 / ダンス振付・指導: 松原美智子 / 歌唱指導: 司茂明日香 / 衣裳・ヘアメイク: 緒方加代子 / 演出補: 重松愛子 / 撮影・動画製作: 五味護 / 宣伝美術・Website: 森下知香 / 制作協力: J-Stage Navi、平田愛奈 / 印刷協力: 日本情報開発(株) / 企画制作: 演劇企画イロトリドリノハナ / 後援: カナダ大使館 / 協力: コントロールプロダクション、WONDER CREW 、シーグリーン■タイムテーブル2022年9月21日(水) 19:00A22日(木) 14:00A / 19:00B23日(金) 14:00B / 19:00A24日(土) 14:00A / 19:00B25日(日) 14:00B※受付開始は、開演45分前 開場は、開演の30分前※上演時間:約2時間10分(途中休憩含む)■チケット料金前売:4,200円当日:4,500円U22:3,500円(前売当日共)2キャスト共通チケット:6,000円(前売のみ)リピーター:1,800円(当日のみ・半券提示)※U22は、入場時に身分証明書をご提示ください。U22・2キャスト共通チケットの取扱いはJ-Stage Naviのみ。(全席指定・税込)※未就学児童のご入場はご遠慮ください。■団体概要演劇企画イロトリドリノハナ「一つの色にこだわらず、自由に多彩な花を咲かせる」がコンセプト。既成の枠に縛られず、多種多様な才能あふれる俳優たちと切磋琢磨しながら、生き生きとした作品を創っています。普通の人々のありふれた日常とその中に潜むほろ苦い矛盾を、社会的な視点から、時に鋭く時に熱く、描いています。「明日ー1945年8月8日・長崎」より「明日ー1945年8月8日・長崎」より「明日ー1945年8月8日・長崎」チラシ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月22日株式会社ネルケプランニングによる関西発の演劇プロジェクト「ネルケWESTプロジェクト」が始動することが発表された。「ネルケWESTプロジェクト」は、新神戸駅直結『AiiA 2.5 Theater Kobe』を中心とし、2.5次元ミュージカル・演劇・劇場をベースとした、関西発・関西ならではの新しいエンターテインメントを発信していく。その発足を記念して、これまでネルケプランニングが手がけてきた数々の2.5次元ミュージカル・舞台映像を上映する「2.5次元大上映祭 2022」が8月にAiiA 2.5 Theater Kobeで開催される。第1弾は『RICE on STAGE「ラブ米」』シリーズ4作品、第2弾は『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」』シリーズ12作品で、併せて第1弾ではトークショー、第2弾では衣裳などの展示が実施される。また地元ショップとコラボして、さまざまな「推し活」を応援する企画や、ネルケプランニングの舞台作品と地元・近隣ブランドとのコラボ企画も進行中。さらに公式ツイッターではプロジェクトリリースを記念したプレゼントキャンペーンや、マスコットキャラクターとなる子ネコの名前の募集が、7月31日まで行われている。■「ネルケWESTプロジェクト」公式Twitter:■子ネコの名前 応募フォーム:<イベント情報>「2.5次元大上映祭 2022」~RICE on STAGE「ラブ米」~8月6日(土)~14日(日) AiiA 2.5 Theater KobeRICE on STAGE「ラブ米」シリーズ一覧 (C)RICE on STAGE「ラブ米」 (C)腹8分目製作委員会【チケット料金】・1日鑑賞券(3作品鑑賞可能)1,800円(全席自由 / 税込)※日にち指定※ご購入頂いた日にちに上映される作品は全て鑑賞可能です。・トークショー付き1作品鑑賞券:4,000円(全席指定 / 税込)※日時指定※ご購入頂いた日時に上映される作品のみ鑑賞可能です。■最速先行発売:7月21日(木) 18:00~7月24日(日) 23:59※1日鑑賞券は先着販売、トークショー付き1作品鑑賞券は抽選販売となります。■一般販売:7月30日(土) 10:00〜「2.5次元大上映祭 2022」~ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」~8月18日(木)~AiiA 2.5 Theater Kobe(予定)ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズ一覧 (C)古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会※衣裳など展示も実施予定。スケジュール・チケット情報など詳細は追って発表。「ネルケWESTプロジェクト」公式サイト:
2022年07月21日舞台『ツダマンの世界』が2022年11月23日(水・祝)から12月18日(日)まで東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーン、12月23日(金)から29日(木)までロームシアター京都メインホールで上演される予定だ。作・演出は松尾スズキが務め、阿部サダヲ・間宮祥太朗・吉田羊らが出演する。東京公演のチケット一般発売は10月1日(土)。舞台『ツダマンの世界』小説家たちの濃密な愛憎劇を描く舞台『ツダマンの世界』は、シアターコクーンの芸術監督を務める松尾スズキが、2020年上演のミュージカル『フリムンシスターズ』以来2年ぶりに書き下ろす作品。日本の昭和初期から戦後を舞台に、小説家たちの濃密な愛憎劇を描き出す。『ツダマンの世界』あらすじ生まれてすぐ母と離れ離れになり、義母に育てられた主人公・津田万治。十歳で父が他界すると、育ての母からいびられて何かと反省文を書かされるようになるが、のちにそれが彼の文章力につながっていく。地味に小説を書き続け、中年にさしかかったある日、ようやく新作が文壇最高峰の月田川賞の候補作になる。それを機に、賞の選考委員でもある万治の幼なじみ、大名狂児が薦める戦争未亡人の数と結婚することに。だが万治には、劇団の女優にしてカフェで歌も歌う神林房枝という愛人がいたのだった。さらに、弟子の存在や徴用令状によって人間関係は微妙に変貌し始め、万治を取り巻く人間たちの愛憎関係はさらに複雑に絡み合っていくことに……。登場人物■津田万治(阿部サダヲ)通称“ツダマン”。弟子に翻弄される小説家。小説家としての人生は、育ての母から反省文を書かされたことによってスタートした。映画『死刑にいたる病』で主演を務めた阿部サダヲが演じる。■長谷川葉蔵(間宮祥太朗)佐賀の豪商の三男坊。津田万治の弟子。自己愛と名声欲が強く、津田を翻弄する。演じるのは、ドラマ『奇跡のバックホーム』『ナンバMG5』、映画『破戒』と話題作で立て続けに主演を務める間宮祥太朗。■オシダホキ(江口のりこ)『ツダマンの世界』の語り部となる女中。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をはじめ、数々の注目作に出演している江口のりこがオシダホキ役を務める。■強張一三(村杉蝉之介)長谷川葉蔵の世話係。演じるのは、唯一無二の個性で観客を魅了する大人計画の村杉蝉之介。■神林房枝(笠松はる)歌手志望の劇団員。津田万治の愛人でもある。松尾スズキの作品『フリムンシスターズ』でコミカルな演技をみせた笠松はるが演じる。■兼持栄恵(見上愛)葉蔵と関係を持とうとする謎の文学少女。映画・ドラマ・CMでキャリアを積んできた見上愛が、兼持栄恵役で舞台初出演を果たす。■大名狂児(皆川猿時)津田万治の友人で小説家。大人計画の俳優・皆川猿時が演じる。■津田数(吉田羊)戦争未亡人。のちに津田万治の妻になる。主演舞台『ザ・ウェルキン』など多彩な作品に出演してきた吉田羊が、『ツダマンの世界』の津田数役で松尾スズキの舞台に初出演する。公演概要舞台『ツダマンの世界』作・演出:松尾スズキ出演:阿部サダヲ、間宮祥太朗、江口のりこ、村杉蝉之介、笠松はる、見上愛、町田水城、井上尚、青山祥子、中井千聖、八木光太郎、橋本隆佑、河井克夫、皆川猿時、吉田羊■東京公演上演期間:2022年11月23日(水・祝)~12月18日(日)会場:Bunkamuraシアターコクーン住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1チケット一般発売日:10月1日(土)10:00~問い合わせ先:BunkamuraTEL:03-3477-3244(10:00~18:00)■京都公演上演時期:2022年12月23日(金)~12月29日(木)会場:ロームシアター京都メインホール住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13問い合わせ先:キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888(11:00~18:00/日曜・祝日は休業)
2022年07月16日赤みによる肌の色むらは、目立ちやすくて気になるもの。早く改善するには、適切なスキンケアを行うことが大切です。とはいえ、改善するまで少し時間がかかるので、そのままにしておくのもつらいですよね。スキンケアで赤みを改善している間は、メイクでカバーして目立ちにくくしておきましょう。本記事では、肌の赤みを消すスキンケアと赤みをカバーするメイク方法について解説します。肌の赤みの原因出典:byBirth赤みを消す方法を知る前に、肌に赤みが出てしまう原因について知っておきましょう。原因を知らないと適切に処置ができず、かえって赤みを悪化させたり長引かせることにつながります。肌に赤みが出る原因は、主に次の2つです。毛細血管の拡張・新生肌は、ダメージを受けると炎症が起こります。そのダメージで損傷した組織を治癒する際、一時的に毛細血管が拡張することで皮膚に赤みが現れます。また皮膚が再生される際、破壊された毛細血管が新生されることで、さらに赤みが広がるようになります。ただし、毛細血管の拡張と新生は一時的なものであり、皮膚がダメージから修復されると徐々に赤みは引いていき、元の肌色に戻るのが一般的です。しかし、ダメージがひどい場合やケアが遅れるなどして炎症が長引くと、赤みが引かず残ってしまうことがあります。皮膚が薄くなり血管が透けて見える肌のダメージが深くなると、肌のハリや弾力のもととなるコラーゲンやエラスチンの量産量が減って表皮がうすくなります(表皮の菲薄化)。すると、皮膚の下にある毛細血管が透けて見えるようになり、赤みが目立つようになるのです。皮膚が薄くなると肌のバリア機能が低下してさらにダメージを受けやすくなるので、早めに対処する必要があります。肌の赤みを消すスキンケア出典:byBirth肌の赤みは、気づいたら早めに対処することで悪化を防ぐことができます。まずは、毎日のスキンケアを見直してみましょう。ここでは、肌の赤みを消すスキンケアを3つ紹介します。セラミド配合の化粧品でバリア機能を強化する毎日使用する化粧品に、セラミドが配合されたものを使用することをおすすめします。赤みは肌のバリア機能が低下すると悪化につながります。セラミドは高保湿成分の一種で、肌表面をうるおいで満たしバリア機能を強化する役割を果たします。化粧品を選ぶ際は、パッケージの成分表にセラミドの表記があるかチェックするようにしましょう。コラーゲン・エラスチン配合の化粧品で保湿する肌のコラーゲンとエラスチンが減ると、表皮が薄くなって毛細血管が透け、赤みが目立つようになります。それを防ぐために、コラーゲン、エラスチンが配合された化粧品で補うことが大切です。リジンやプロリンなどのアミノ酸、ビタミンC、プラセンタなどは、コラーゲンやエラスチンの産生をサポートしてくれるので、化粧品やサプリメントなどで併せて摂取するとより高い効果を得られるでしょう。抗炎症成分配合の化粧品で炎症を抑える赤みは何らかのダメージにより、肌に炎症が起こることから始まります。そのため、抗炎症成分配合の化粧品で炎症を抑えて、赤みを起こさない肌づくりを行いましょう。抗炎症成分にはグリチルリチン酸ジカリウム、トラネキサム酸、甘草エキスなどがあります。いずれも肌に負担が少なく、敏感肌の方でも安心して使える成分です。また、抗炎症はもちろん美白、保湿など副効果も期待できる優秀な成分として知られています。とくに炎症がひどく赤みが強い場合は、抗炎症成分が配合された美容液を毎日のお手入れにプラスしてみましょう。美容液は有効成分の配合量が多いため、即効性が期待できます。肌の赤みを今すぐ消すメイク方法出典:byBirth適切なスキンケアを続けることで赤みは軽減できますが、ある程度時間がかかります。すぐにでも赤みを消したい場合は、メイクの力を借りましょう。ここでは、肌の赤みを今すぐ消すメイク方法をお伝えします。保湿下地を使うスキンケアを終えたら、保湿下地を顔全体に塗って肌色を整えましょう。肌が乾燥するとバリア機能が低下して赤みが目立つようになるため、保湿力の高い下地を塗ることで赤みを抑えます。また、メイクの密着力も高められるので、ファンデーション崩れを予防し、赤みを長時間カバーできるようになります。下地を塗る際は、こする、叩く、押すなどは避けましょう。刺激が強いと赤みを悪化させる原因になります。適量を守り、やさしく伸ばすことを心掛けましょう。グリーンのコントロールカラーを使う赤みのある部分には、グリーンのコントロールカラーを重ねることをおすすめします。赤色と緑色は補色の関係となり、打ち消しあう性質があります。そのため、赤みの上にグリーンのコントロールカラーを重ねると、色が落ち着き肌色になじむようになるのです。赤みをカバーするためにコンシーラーを使うこともありますが、赤色は肌色よりも濃く時間が経つと再び赤くなってしまうため、まずはグリーンで赤みをしっかり抑えることが大切です。コントロールカラーは、下地を塗った後に重ねましょう。赤みのある部分に適量おき、周りをぼかすようにしてなじませます。グリーンのコントロールカラーは顔全体に使うと顔色が悪く見えてしまうため、赤みが気になる部分だけに使用することが大切です。肌色が均一になったら、ファンデーションを重ねます。ファンデーションを塗った後、まだ赤みが気になる場合のみコンシーラーを使ってカバーしていきましょう。まとめ出典:byBirth肌の赤みの原因は「毛細血管の拡張・新生」と「皮膚が薄くなり血管が透けて見えること」の主に2つです。肌の赤みを消すスキンケアとして「セラミド配合の化粧品でバリア機能を強化する」「コラーゲン・エラスチン配合の化粧品で保湿する」「抗炎症成分配合の化粧品で炎症を抑える」ことの3つあります。肌の赤みを今すぐ消すメイク方法は「保湿下地を使う」「グリーンのコントロールカラーを使う」ことの2つです。赤みはメイクで上手にカバーしている間に、スキンケアでじっくり改善していきましょう。
2022年07月15日演劇『反応工程』とオペラ『ドン・パスクワーレ』の公演映像の無料配信が、新国立劇場ウェブサイト内「新国デジタルシアター」でスタートした。9月1日12時まで配信中の『反応工程』は、劇作家・宮本研が自身の経験をもとに、終戦前夜の軍需工場で生きる人々を通じて国家と個のせめぎあいを鮮やかに描いた作品。小川絵梨子が芸術監督就任の際に掲げた支柱のひとつ、「演劇システムの実験と開拓」として、全キャストをオーディションで選考し、作り手が新しい俳優と、俳優が新しい演出家と、劇場が新しい作り手たちと出会い、作品を立ち上げていくフルオーディション企画の第2弾として上演された。演出には、俳優としても演出家としても新国立劇場で多くの作品に携わってきた千葉哲也を迎え、2018年10月末から6週間におよぶオーディションを開催し、多数の応募者の中から、14人の俳優が出演した。今回の配信では、演出を手がけた千葉の撮り下ろしインタビュー映像も見ることができる。そして9月8日12時まで配信中の『ドン・パスクワーレ』は、ベルカント・オペラの巨匠として名高いドニゼッティの傑作オペラ。華やかな声の饗宴にのせて、大金持ちの老人ドン・パスクワーレが甥エルネストの恋人ノリーナと医師のマラテスタに一泡ふかされるドタバタ劇が繰り広げられる。ヴィツィオーリによる演出は、舞台ファンの心をくすぐるイリュージョンのような舞台転換、精緻な舞台美術、絵画のような衣裳、そして4人の主要な登場人物を実に魅力的に描き出したもの。スカンディウッツィ、ピッツーティ、ミロノフ、トロシャンら珠玉のキャストが織りなす芸達者な演技と歌唱は客席を大いに沸かせた。オペラ『ドン・パスクワーレ』より 撮影:寺司正彦なお配信作品は今後も随時追加される予定だ。<配信情報>演劇『反応工程』配信期間:9月1日(木) 12:00まで【配信内容】2020/2021 シーズン演劇収録日:2021年7月19日上演日本語上演作:宮本研演出:千葉哲也【出演】天野はな、有福正志、神農直隆、河原翔太、久保田響介、清水優、神保良介、高橋ひろし、田尻咲良、内藤栄一、奈良原大泰、平尾仁、八頭司悠友、若杉宏二オペラ『ドン・パスクワーレ』配信期間:9月8日(木) 12:00まで【配信内容】2019/2020 シーズンオペラ収録日:2019年11月9日上演イタリア語上演 / 日本語及び英語字幕付き作曲:ガエターノ・ドニゼッティ指揮:コッラード・ロヴァーリス演出:ステファノ・ヴィツィオーリドン・パスクワーレ:ロベルト・スカンディウッツィマラテスタ:ビアジオ・ピッツーティエルネスト:マキシム・ミロノフノリーナ:ハスミック・トロシャン公証人:千葉裕一管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団合唱:新国立劇場合唱団配信リンク:
2022年07月13日2022年11月よりBunkamuraシアターコクーンにてCOCOON PRODUCTION 2022「ツダマンの世界」を上演決定。作・演出を松尾スズキが務め、阿部サダヲ、間宮祥太朗、江口のりこ、吉田羊らが豪華競演する。シアターコクーン芸術監督の松尾さんは、就任後初の書き下ろしは20年ぶりにミュージカルを手掛け“真日本製・本格ミュージカル”と謳った「フリムンシスターズ」(20)。沖縄音楽を駆使し、人間の因果・許し・贖罪をテーマに、多様なバックグラウンドを持つ人々がトラウマと向き合いながら前に進む姿を描いた。「シブヤデアイマショウ」(21)では、総合演出として歌・踊り・笑いを交えた大人の歌謡祭を開催、シアターコクーンならではの新たなエンターテインメントショーが話題に。また、「パ・ラパパンパン」(21)では作家・藤本有紀とのタッグで豪華出演者と共にミステリーコメディ作品に挑んできた。そして最新作は、日本の昭和初期から戦後を舞台に小説家「ツダマン」を中心とした小説家たちの濃密な愛憎劇を描く。物語の主人公・ツダマンこと、弟子に翻弄される小説家・津田万治を演じるのは、シアターコクーンには「フリムンシスターズ」以来の登場で、映画『死刑にいたる病』にて主演を務めるほか、ドラマ「空白を満たしなさい」での演技が話題を呼んだ阿部サダヲ。自己愛と名声欲の強い弟子・長谷川葉蔵にはドラマ「奇跡のバックホーム」や「ナンバMG5」、現在公開中の映画『破戒』にて立て続けに主演を務め、シアターコクーン初登場となる間宮祥太朗。この物語の語り部となる女中・オシダホキにはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」や「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」など話題作に次々出演、シアターコクーンの数々の舞台でも個性を発揮してきた江口のりこ。葉蔵の世話係・強張一三には、松尾作品には欠かせない存在で、ドラマ「失恋めし」「私のエレガンス」でも唯一無二の個性を示す、大人計画の村杉蝉之介。劇団員で歌手志望の津田の愛人・神林房枝には「フリムンシスターズ」での絶大な歌唱力とコミカルな演技が記憶に新しい笠松はる。葉蔵と関係を持とうとする謎の文学少女・兼持栄恵には映画・ドラマ・CMと目覚ましい活躍を見せ、今作が初舞台となる見上愛。ツダマンの友人の小説家・大名狂児には、松尾氏からの信頼厚い「大人計画」の怪優、ドラマ「あなたの番です」などで大注目の皆川猿時。そして津田万治の妻・津田数にはドラマ「妻、小学生になる。」や映画『沈黙のパレード』、現在上演中の主演舞台「ザ・ウェルキン」ほか、各ジャンルでしなやかな魅力を発揮し今年デビュー25周年を迎え、ますます活動の幅を広げる吉田羊。松尾さんの舞台作品には今回が初出演となる。さらに町田水城、井上尚、青山祥子、中井千聖、八木光太郎、橋本隆佑、河井克夫ら実力のある舞台俳優らが集結した。「今回、阿部に演じてもらう津田万治という男は、周囲の人たちがみんな極限状況で、直情的に気持ちを表す中、一人だけちょっと何を考えているかわからない、不気味な空洞のような人物。彼に関わる人がみんな、抱く印象がそれぞれ違ってくるような不思議な人物像で、その彼の世界をいろいろな人が口々に語るような話になると思います」と、松尾さんはコメントしている。COCOON PRODUCTION 2022「ツダマンの世界」は東京公演:11月23日(水・祝)~12月18日(日)Bunkamuraシアターコクーンにて、京都公演:12月下旬、京都ロームシアターメインホールにて上演予定。(text:cinemacafe.net)
2022年07月13日COCOON PRODUCTION 2022『ツダマンの世界』が、11月よりBunkamuraシアターコクーンにて上演されることが決定した。『ツダマンの世界』は、日本の昭和初期から戦後を舞台に「ツダマン」こと津田万治を中心とした小説家たちの愛憎劇を描いた作品で、作・演出をシアターコクーン芸術監督の松尾スズキが務める。就任後、20年ぶりのミュージカルとなる『フリムンシスターズ』(20) を手掛け、『シブヤデアイマショウ』(21) では総合演出、『パ・ラパパンパン』(21) では作家・藤本有紀とのタッグで豪華出演者と共にミステリーコメディに挑んだ松尾が、今度は濃密な人間ドラマを描く。物語の主人公で弟子に翻弄される小説家・津田万治を演じるのは、シアターコクーンには『フリムンシスターズ』以来の登場で、映画『死刑にいたる病』で主演を務めた阿部サダヲ。自己愛と名声欲の強い弟子・長谷川葉蔵は、現在公開中の映画『破戒』で主演を務め、シアターコクーン初登場となる間宮祥太朗、今作の語り部となる女中・オシダホキは、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演し、シアターコクーンの舞台でも個性を発揮してきた江口のりこが演じる。また葉蔵の世話係・強張一三を大人計画の村杉蝉之介、ツダマンの友人の小説家・大名狂児を松尾からの信頼厚い皆川猿時が演じる。そして、津田万治の妻・津田数は、主演舞台『ザ・ウェルキン』が現在上演中で、松尾スズキの舞台作品には今回が初出演となる吉田羊が務める。そのほか、劇団員で歌手志望の津田の愛人・神林房枝には『フリムンシスターズ』での絶大な歌唱力とコミカルな演技が記憶に新しい笠松はる。葉蔵と関係を持とうとする謎の文学少女・兼持栄恵には今作が初舞台となる見上愛。さらに町田水城、井上尚、青山祥子、中井千聖、八木光太郎、橋本隆佑、河合克夫ら実力のある舞台俳優らが集結した。■松尾スズキ コメント昭和の文豪たちの逸話を読むたび“この人たちやってること滅茶苦茶だな”と思うのに、今では人から許され、愛され、尊敬されている。そうやって近代文学というジャンルを切り開いたパイオニアたちが、コンプライアンスという概念がない時代に、意外と狭い世界でもつれあい周囲を巻き込んで愛憎を繰り広げる悲喜劇姿にはエモさを感じるんです。そんな彼らの生き様を、文学に憑りつかれたエリートたちに巻き込まれた名もなき人々への鎮魂の意味も込めて描いていきたい。また、個人的には自分の父親が佐賀県にいて原爆のキノコ雲を目にしていたりして、年齢的に戦争というものと地続きのところにまだ自分はいると感じられる今だからこそ、ここで少し戦争の話を書いておきたいという考えもありました。期せずして、まさに戦争が身近に感じられるタイミングになってしまったわけですが。とはいえ、実はちょうど現在のこの紛争が起こった当初、自分はギックリ腰になってしまっていて、それはそれで大変な時期だったんです。個人の中の宇宙とは、現実の戦争に匹敵するほどのカオスでもある。そういうことも今回、書きたいと思っています。実際に戦時中も、まったく関係のないことばかりをのんきに書き綴っていた作家もいて、そういう人たちの中の個人的な宇宙では、きっと戦争はまた別の世界線という認識で捉えられていたはず。とにかくそれぞれの人間の中に広がる宇宙というものは、どでかいんです。振り返ると結局、自分はこれまでそういうことばかり書いている気もしますけど。今回、阿部に演じてもらう津田万治という男は、周囲の人たちがみんな極限状況で、直情的に気持ちを表す中、一人だけちょっと何を考えているかわからない、不気味な空洞のような人物。彼に関わる人がみんな、抱く印象がそれぞれ違ってくるような不思議な人物像で、その彼の世界をいろいろな人が口々に語るような話になると思います。僕が芝居を作る時にいつも思うのは“人間の頭の中は何があろうと自由だ”、ということ。そして同時に“劇場の中も常に自由でありたい”、ということ。今回はそれを上回り、“日常生活にまで自由が溢れ出してしまっている”、そんな人たちの頭の中を覗ける劇体験をぜひとも味わっていただきたいと考えています。<公演情報>COCOON PRODUCTION 2022『ツダマンの世界』作・演出:松尾スズキ【出演】阿部サダヲ / 間宮祥太朗 / 江口のりこ / 村杉蝉之介 / 笠松はる / 見上愛 / 町田水城 / 井上尚 / 青山祥子 / 中井千聖 / 八木光太郎 / 橋本隆佑 / 河井克夫 / 皆川猿時 / 吉田羊【東京公演】2022年11月23日(水・祝) ~12月18日(日) Bunkamuraシアターコクーン■チケット一般発売:10月1日(土) 10:00~問:Bunkamura03-3477-3244(10:00~18:00)【京都公演】12月下旬予定 京都ロームシアターメインホール問:キョードーインフォメーション0570-200-888(11:00~18:00 / 日曜・祝日は休業)
2022年07月13日新国立劇場演劇研修所が、7月から11月までの毎月1回オンラインにてオープンスクールを開催することを発表した。新国立劇場演劇研修所では次代の演劇を担う舞台俳優の育成を目的とした講座を実施。基礎訓練やシーンスタディ、朗読劇、試演会など3年間の実践的なカリキュラムが組まれており、修了生は新国立劇場主催公演をはじめ、他劇場での数多くの作品に出演するなど幅広く活躍している。カリキュラムの様子オープンスクールでは入所を検討している、あるいは演劇を学んでみたいという人のために、本研修所の講師陣を揃えた授業の一部を公開。オンラインで自宅など好きな場所で体験することができ、1日で終了するプログラムとなっている。また、各回最後には現役研修生たちが質問に直接答える座談会も組まれる。新国立劇場演劇研修所のご紹介<オープンスクール情報>【開催日】2022年7月23日(土)、8月27日(土)、9月25日(日)、10月29日(土)、11月26日(土) ※各回13:25~17:20※レッスン内容は各回によって異なります。複数回の受講も可能。※定員20名【参加費】各日1,000円(税込)※銀行振込【スケジュール】13:25~13:30 事前説明13:30~14:20 クラス114:30~15:20 クラス215:30~15:50 宮田慶子演劇研修所長による説明映像15:50~16:10 研修所概要 / 選考試験の説明16:20~17:20 現役研修生との質疑応答【クラス内容&講師】7月23日(土)クラス1:「声とことば」講師 飯原道代クラス2:「マイズナー・テクニック」講師 ボビー中西8月27日(土)クラス1:「戯曲を読んでみる」講師 田中麻衣子クラス2:「トレーニング」 講師 柴田彰彦9月25日(日)クラス1:「声」 講師 竹田まどかクラス2:「特別ワークショップ」 講師 小林七緒10月29日(土)クラス1:「歌唱」 講師 伊藤和美クラス2:「マイズナーテクニック」講師 ボビー中西11月26日(土)クラス1:「声」 講師 窪田壮史クラス2:「トレーニング」 講師 柴田彰彦【参加条件】・演劇研修所への入所をお考えの、17歳以上・30歳以下の方。俳優の経験は問いません。・全時間帯参加できる方・Wi-fi等の回線が整いオンラインでの参加ができる方・声を出したり、軽く動いたりできる環境がある方【受付期間】7月23日(土) の回:7月4日(月) ~13日(水)8月27日(土) の回:8月8日(月) ~17日(水)9月25日(日) の回:9月5日(月) ~14日(水)10月29日(土) の回:10月11日(火) ~19日(水)11月26日(土) の回:11月7日(月) ~16日(水)【注意事項】1日で終了するオープンスクールです。日程によって一部内容が異なりますので、お申し込みの際は十分ご注意ください。応募多数の場合は抽選となります。結果はメールにてお知らせいたします。参加費の支払い方法につきましては、当選後、別途ご連絡いたします。詳細・お申込みはこちら:
2022年07月08日シス・カンパニー公演『ザ・ウェルキン』東京公演が本日7月7日よりBunkamuraシアターコクーンで開幕。このたびゲネプロ公演の模様と吉田羊、大原櫻子からのコメントが到着した。『ザ・ウェルキン』は英国の若手劇作家ルーシー・カークウッドによる意欲作。75年ぶりに「天空」に舞い戻る大彗星を待つ18世紀半ばの英国辺境地を舞台に、絞首刑を宣告された一人の少女の真実を巡る物語が描かれる。今回は加藤拓也が演出を手がけ、出演者には吉田と大原に加え、長谷川稀世、梅沢昌代、西尾まり、豊田エリー、恒松祐里、田村健太郎、土屋佑壱らが名を連ねた。写真提供:シス・カンパニー写真提供:シス・カンパニー助産婦のエリザベスを演じる吉田は「小さな陪審員室は社会の縮図さながら。人や立場、境遇を変えれば男女皆等しく時代を超えて当てはまる構図に唸ったのは一度や二度じゃありません。そして、嘘とまこと、現実と妄想の向こうに透けて見えたのは今を精一杯生き、幸せを掴もうとする人々の姿でした。」とストーリーについて語り、「どうぞ日常をしばし忘れ、彼女たちと一緒に心を解放し、観劇後、ああでもないこうでもないと議論を交わして頂けたら幸いです。」とコメント。そして殺人犯のサリーを演じる大原は「男女差別、女性の身体ゆえの生理、妊娠、そして生と死、親と子、愛、、とても多くのテーマを孕んだこの作品への挑戦は、とても高い壁でした。」と振り返り、「今の時代にこの作品を届ける意味を、常に自分の心に握りしめ、本番に臨んでいきたいと思います。」と意気込みを寄せた。『ザ・ウェルキン』は7月31日までBunkamuraシアターコクーンで上演された後、8月3日から7日にかけて大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。■吉田羊 コメント全文稽古を積み上げるごとに新たな発見があり、役やシーンがどんどん深化していく様に心震える日々でした。小さな陪審員室は社会の縮図さながら。人や立場、境遇を変えれば男女皆等しく時代を超えて当てはまる構図に唸ったのは一度や二度じゃありません。そして、嘘とまこと、現実と妄想の向こうに透けて見えたのは今を精一杯生き、幸せを掴もうとする人々の姿でした。物語後半、ある陪審員が言います。「一日家を空けるってなんて楽しいのかしら」。どうぞ日常をしばし忘れ、彼女たちと一緒に心を解放し、観劇後、ああでもないこうでもないと議論を交わして頂けたら幸いです。■大原櫻子 コメント全文男女差別、女性の身体ゆえの生理、妊娠、そして生と死、親と子、愛、、とても多くのテーマを孕んだこの作品への挑戦は、とても高い壁でした。スパルタ演出家、加藤拓也さんを筆頭に、約1ヶ月半、とても丁寧な稽古を重ねてきました。サリーは囚人なので、陪審員にとっては“敵”のような存在ですが、実際演じる役者の私達は、手と手を取り合って、阿吽の呼吸を大切にしてきました。今の時代にこの作品を届ける意味を、常に自分の心に握りしめ、本番に臨んでいきたいと思います。<公演情報>シス・カンパニー公演『ザ・ウェルキン』7月7日(木)~31日(日) 東京・Bunkamuraシアターコクーン8月3日(水)~7日(日) 大阪・森ノ宮ピロティホールシス・カンパニー公演『ザ・ウェルキン』チラシ画像作:ルーシー・カークウッド演出:加藤拓也翻訳:徐賀世子【出演】吉田羊 / 大原櫻子 / 長谷川稀世 / 梅沢昌代 / 那須佐代子 / 峯村リエ / 明星真由美 / 那須凜 / 西尾まり / 豊田エリー / 土井ケイト / 富山えり子 / 恒松祐里 / 神津優花 / 田村健太郎 / 土屋佑壱 / (声の出演)段田安則チケット購入リンク:【お問い合わせ】シス・カンパニー:03-5423-5906(平日11:00~19:00)関連リンク公式サイト:シス・カンパニー舞台制作公式Twitter: SISチャンネル:
2022年07月07日吉田羊、大原櫻子らが出演する舞台『ザ・ウェルキン』が7日に東京・Bunkamura シアターコクーンにて初日を迎え、キャストがコメントを寄せた。同作は英国期待の若手劇作家ルーシー・カークウッドによる作品。1759年、英国の東部サフォークの田舎町を舞台に、人々が75年に一度天空に舞い戻ってくるという彗星を待ちわびる中、一人の少女サリー(大原櫻子)が殺人罪で絞首刑を宣告される。しかし、妊娠している罪人は死刑だけは免れることができるため、妊娠を主張するサリー。その真偽を判定するために、妊娠経験のある12人の女性たちが陪審員として集められた。なんとかサリーに公正な扱いを受けさせようと心を砕く助産婦エリザベス(吉田羊)が尽力する中、法廷の外では血に飢えた暴徒が処刑を求める雄叫びを上げていた。出演は吉田羊、大原櫻子、鷲尾真知子、梅沢昌代、那須佐代子、峯村リエ、明星真由美、那須凜、西尾まり、豊田エリー、土井ケイト、富山えり子、恒松祐里と13人のパワフルな女性たちが登場。土屋佑壱、田村健太郎と、声で出演する段田安則が物語にスパイスを加える。気鋭の劇作家・演出家:加藤拓也が、初めて翻訳戯曲の演出に挑む。東京公演はBunkamura シアターコクーンにて7月7日〜7月31日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて8月3日〜8月7日。○吉田羊 コメント稽古を積み上げるごとに新たな発見があり、役やシーンがどんどん深化していく様に心震える日々でした。小さな陪審員室は社会の縮図さながら。人や立場、境遇を変えれば男女皆等しく時代を超えて当てはまる構図に唸ったのは一度や二度じゃありません。そして、嘘とまこと、現実と妄想の向こうに透けて見えたのは今を精一杯生き、幸せを掴もうとする人々の姿でした。物語後半、ある陪審員が言います。「一日家を空けるってなんて楽しいのかしら」。どうぞ日常をしばし忘れ、彼女たちと一緒に心を解放し、観劇後、ああでもないこうでもないと議論を交わして頂けたら幸いです。○大原櫻子 コメント男女差別、女性の身体ゆえの生理、妊娠、そして生と死、親と子、愛、、とても多くのテーマを孕んだこの作品への挑戦は、とても高い壁でした。スパルタ演出家、加藤拓也さんを筆頭に、約1ヶ月半、とても丁寧な稽古を重ねてきました。サリーは囚人なので、陪審員にとっては"敵"のような存在ですが、実際演じる役者の私達は、手と手を取り合って、阿吽の呼吸を大切にしてきました。今の時代にこの作品を届ける意味を、常に自分の心に握りしめ、本番に臨んでいきたいと思います。撮影=宮川舞子
2022年07月07日1950年代ロンドンのファッションシーンに彗星のごとく登場してミニスカートを広め、60年代のストリートカルチャーを牽引したファッションデザイナー、マリー・クワントの展覧会を2022年11月26日から2023年1月29日まで Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)にて開催します。デイジーのアイコンのコスメラインで広く知られる、あのマリー・クワントは、実は60’sロンドンにおけるモードの先駆者であり、女性起業家のパイオニアでもありました。モダンで若々しい彼女のデザインは、当時の女性たちの服装を一変させました。本展では、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)より来日する約100点の衣服を中心に、アクセサリーや小物、写真や雑誌など関連資料を展示します。1955年から75年にかけてのマリー・クワントのデザイナー、時代を切り開いた起業家としての歩みを辿ります。【開催概要】展覧会名:マリー・クワント展会期:2022/11/26(土)~2023/1/29(日)※12/6(火) 、1/1(日・祝)休館開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)※毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)※状況により、会期・開館時間等が変更となる可能性がございます。また、新型コロナウイルス感染症対策のため、入場制限や入場日時予約が必要となる場合がございます。ご来場の際には Bunkamura HP にて最新情報をご確認ください。会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急百貨店本店横)主催:Bunkamura、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社特別協賛:株式会社クラブコスメチックス、株式会社 マリークヮント コスメチックス後援:ブリティッシュ・カウンシルお問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)Bunkamura HP:チケット情報につきましては、決定次第、Bunkamura HP にてご案内いたします。★映画情報★「自由に 自分らしく」世界に革命を起こした伝説のデザイナー『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』Bunkamura ル・シネマにて11/26(土)よりロードショー!ビートルズ、ツイッギー、ローリング・ストーンズと共に60年代スウィンギング・ロンドンというムーヴメントを起こし、ファッションで世界中を熱狂させたマリー・クワント。その知られざる素顔とデザインの秘密に迫る傑作ドキュメンタリーです。【映画についてのお問合せ】アット エンタテインメントTEL:03-6419-3737 info@at-e.co.jp
2022年07月06日合同会社stamp(所在地:京都府京都市上京区、代表社員:山口 茜)が運営するトリコ・Aは、4年ぶりの東京公演となるの演劇公演を2022年8月20日(土)~23日(火)にこまばアゴラ劇場で上演いたします。トリコ・A演劇公演2022『へそで、嗅ぐ』チラシ表面(宣伝デザイン:山口 良太)【企画概要】これまで童話や事件など物語の枠組みを借りながらも自伝的作品を作り続けてきたトリコ・A。主宰の山口 茜が3年の歳月をかけて「障がいのある人」に取材し創作したのが、本作『へそで、嗅ぐ』です。山口は本作で会話劇に正面から挑みながら、自らも含めたマジョリティの持つ特権性を問い直します。作中に描き出されるのは、自分は差別をしないと思っている人でさえ、マイノリティの人たちを無意識的に排除してしまうこの社会の現状です。2021年に大阪・茨木で初演されて以来1年越しの延期上演となる東京公演では、実際に障がいを持つ俳優と創作を共にした初演時の経験をもとに、作品を大幅にアップデートします。共生社会を目指しながら、今なお抱える差別の問題に対して、トリコ・Aは演劇作品で問いを投げかけます。【あらすじ】へそは、昔も今もそこにあり、これからもあり続けるのです古家 隆子は、小さな町にある小さなお寺で、両親と共に暮らしている。彼女の定位置は大きな松の木のある庭に面した縁側。ある時は父の読むお経とともに、ある時は縫い物をする母とともに、彼女の毎日は過ぎていた。ある日、父が倒れ、お寺に妹一家が引っ越してくることとなった。看病で不在となった母の代わりに、隆子のもとにはヘルパーが派遣され、父の不在でにわかに権力を持った住み込みのバイトに友人の出入りを制限されてしまう。隆子の環境は本人のあずかり知らぬところでどんどんと変化していくが、隆子はただそれを、受け入れていた。ヘルパーが口を出すまでは・・・。【上演台本・演出 山口 茜コメント】2018年に障がいを持つ方とワークショップをさせていただいた時、みなさんが、障がい者としてではなく、1人の俳優として創作に参加したいと思っておられることを知りました。そして私自身、俳優を目指していた頃に、自分のままで俳優として必要とされることは難しいと感じ、ダイエットをしたりと、本来の俳優としての訓練ではない努力をしていたことをふと思い出したのです。そして過去の私を救うためにも、障がいを持つ人が、世間の決めた「属性」で判断されることなく、俳優訓練に邁進できる場を設けたいと思ったのです。2021年、関西での初演を終えて、環境から障がいを取り除くことの難しさや、自分の無知や狭量さを思い知りました。手を差し伸べるつもりで取り組んだ公演で、奇しくも私は私の無力さと向き合うこととなったのです。今回の公演では、前回の稽古場や本番で私の中に起きた現象を、物語の中に取り入れたいと思います。へそで、嗅ぐとはどういうことなのか。今も答えの出ないこのタイトルの意味を、是非確かめにおいでください。【公演概要】2022年8月20日(土)~23日(火)・8月20日(土) 13:00(※1)/18:00・8月21日(日) 14:00(※2)(※3)・8月22日(月) 14:00/19:00(※2)・8月23日(火) 14:00*受付開始は開演の45分前、開場は30分前※1 託児サービス※2 字幕サービス※3 ポストパフォーマンストーク会場: こまばアゴラ劇場〒153-0041 目黒区駒場1-11-13京王井の頭線駒場東大前駅から徒歩3分※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。TEL : 03-3467-2743URL : 【チケット】 全席自由席チケット発売日 :7月2日(土)10:00一般 :前売 3,500円 当日4,000円U30 :前売 2,500円 当日3,000円(要年齢証明)障がい者とその介助者 :前売・当日 各2,500円(要証明)高校生および18歳以下 :前売・当日 1,000円(要年齢証明)上演台本付きチケット(一般) :前売のみ 4,500円上演台本+サイドストーリー本付きチケット(一般):前売のみ 5,000円*未就学児入場不可(託児サービスあり)*U30、高校生以下は公演当日要年齢証明書*障がい者チケットをご予約の方は、身体障害者手帳、療育手帳、精神保健福祉手帳のいずれかを当日受付でご提示ください。*車いすで観劇をご希望の方は『へそで、嗅ぐ』制作部までお問合せください。*入場時の検温と常時マスクの着用にご協力をお願いいたします。*劇場支援会員が優先入場となります。*入場券の整理番号は当日受付順となります。*取り扱いカルテットオンライン 【観劇サポート】*託児サービス[要予約|無料・定員制]対象公演:8月20日(土)13:00の回対象年齢:生後3ヶ月から小学校入学前までのお子さま予約方法:チケットのご予約後に、下記までお電話にてお申し込みください。イベント託児・マザーズ0120-788-222(土日祝除く10:00-12:00 13:00-17:00)*ポータブル字幕機サービス(日本語)(要予約)[無料・限定数 (先着順)]上演中、セリフや音響の情報をお客様のお手元でご覧いただけるタブレットを貸し出しいたします。対象公演:8月21日(日)14:00/8月22日(月)19:00予約方法:ご観劇日前日までに『へそで、嗅ぐ』制作部までお問合せ、またはチケット予約時に備考欄にてお知らせください。※タブレットから光が漏れる都合上、最後列をご案内いたしますことご了承ください。【クレジット】上演台本・演出:山口 茜出演 :豊島 由香、福角 幸子、高杉 征司、芦谷 康介、達矢、佐々木 ヤス子、中筋 和調、温井 茜舞台監督 :下野 優希舞台美術 :竹内 良亮音楽 :茂木 宏文照明 :池辺 茜音響 :森永 恭代衣裳 :清川 敦子宣伝デザイン :山口 良太(slowcamp)宣伝イラスト :渡部 真由美宣伝写真 :松本 成弘演出助手 :田中 遙制作 :合同会社syuz'gen、合同会社stampドラマトゥルク:ウォルフィー佐野撮影協力 :京都市メディア支援センター提携 :(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場助成 :文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)独立行政法人日本芸術文化振興会企画/製作/主催:合同会社stamp京都芸術センター制作支援事業【舞台写真】トリコ・A演劇公演2021『へそで、嗅ぐ』茨木公演より 撮影:松本 成弘トリコ・A演劇公演2021『へそで、嗅ぐ』茨木公演より1トリコ・A演劇公演2021『へそで、嗅ぐ』茨木公演より2トリコ・A演劇公演2021『へそで、嗅ぐ』茨木公演より3【プロフィール】*山口 茜劇作家、演出家。合同会社stamp代表社員2003年、第10回OMS戯曲賞大賞を受賞。2007年、若手演出家コンクール2006最優秀賞を受賞。2007年から2009年までの2年間、文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてヘルシンキ(フィンランド)に滞在。帰国後、活動を再開する。2012年文化庁芸術祭新人賞を受賞。2013年、龍谷奨励賞を受賞。2015年、利賀演劇人コンクール優秀演出家賞一席受賞。アトリエ劇研アソシエイトアーティスト(2015年度~2017年度)、セゾン文化財団シニアフェロー(2016年度~2018年度)、龍谷大学非常勤講師(2010年~)、高槻シニア劇団恍惚一座講師(2012年~)。*トリコ・A山口 茜が手掛ける劇作および演出作品の上演を目的に、公演の都度、出演者・スタッフを集めて活動する。東京国際芸術祭リージョナルシアターシリーズ、精華小劇場オープニングイベント、大阪芸術創造館クラシックルネサンス、愛知県芸術劇場演劇祭、アトリエ劇研演劇祭、文化庁芸術祭などに参加。近年はアクセシビリティサービスとして、無料の託児サービス、聴覚障害の方のための字幕サービスなどを実施。今後、音声ガイド等取り扱うサービスを広げていきたいと考えている。WEB: *SNSTwitter : Facebook : Instagram: 【トリコ・A活動歴】2015年:2月 演劇公演2015『赤ずきんちゃん』(大阪、東京)10月 演劇公演2015vol.2『つきのないよる』(兵庫、三重)2016年:12月 トリコ・Aプロデュース演劇番外公演『幸福な王子』(京都)2017年:10月 合同会社stamp(ゴウドウガイシャスタンプ)設立2018年:1月 演劇公演2018『私の家族』(東京)2019年:12月 演劇公演2019『ここからは遠い国』(兵庫)2021年:8月 演劇公演2021『へそで、嗅ぐ』(京都) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月02日“サラダ音楽祭”の愛称で親しまれている「TOKYO MET SaLaD MUSIC FESTIVAL 2022」が9月に東京芸術劇場などの池袋エリアで開催される。本イベントは誰もが音楽の楽しさを体感・表現できる音楽祭として2018年にスタート。タイトルのサラダは“Sing and Listen and Dance~歌う!聴く!踊る!”の略で、コンサートだけでなくワークショップやミニコンサートなど様々なプログラムが予定されている。“オーケストラ×歌×ダンス”で観客を魅了する「音楽祭メインコンサート」は、演出振付家の金森穣が率いるダンスカンパニー Noism Company Niigata(ノイズム・カンパニー・ニイガタ)、新国立劇場合唱団らが出演。大野和士の指揮で東京都交響楽団が華麗な演奏を披露する。年齢制限なく誰もが楽しめるオープンなコンサート「OK!オーケストラ」には今年もダンス集団コンドルズが登場! ジャンルを超えたコラボレーションを楽しめる。子どものためのオペラ『ゴールド!』は、グリム童話を題材とした双方向・参加型の本格的な子ども向けオペラで、2012年にオランダで初演されて以来、ヨーロッパ各地で上演されている作品。ソプラノ歌手と打楽器奏者が様々な役を演じ分ける演出も見どころだ。ほかにも、東京都交響楽団(都響)のメンバーから直接指導を受けられるマスタークラスや、演奏指導等の教育プログラム、歌やダンス等のワークショップ、都響メンバーと合奏体験、ミニコンサートなど多彩なプログラムが予定されている。TOKYO MET SaLaD MUSIC FESTIVAL 2022メインプログラム9月18日(日)、19日(月・祝)東京芸術劇場/池袋エリアSaLaDプレミアムコンサートオーケストラ公演:8月23日(火) 福生市民会館大ホール(もくせいホール)8月24日(水) ルネこだいら(小平市民文化会館) 大ホール※このほか、多摩・島しょ地域で小規模公演を予定■チケット情報
2022年06月28日自分の手技でフェイスラインのもたつきを改善!2022年9月3日(土)、池袋コミュニティ・カレッジにおいて、公開講座『自分でたるみを消す「顔の筋トレ法」9/3』が開催される。講師は、「美エイジレス塾」を主宰するNANA。同講座では、自分の手技によってフェイスラインのもたつきを改善する方法をレクチャー。特許取得の「たるみを改善する顏の筋トレ法」によって、エイジレス美人を叶える。開催時間は13:30から15:30まで。受講料は池袋コミュニティ・カレッジの会員が5,500円、一般が6,050円。申し込みは池袋コミュニティ・カレッジ WEBサイトにて受け付けている。問い合わせ、池袋コミュニティ・カレッジ(電話番号:03-5949-5488)まで。自身の顔を実験台に顔の筋トレ法を生み出すNANAは1965年生まれ。東京都出身。41歳頃から自分の顔を実験台にて、顔のたるみを改善する筋トレ「顔筋NANAマジックメソッド」を開発。2011年にしわやたるみ、老け顔などの悩みを自分の手で改善する「美エイジレス塾」をスタートさせる。オフィシャルブログのフォロワー数は7,000人以上。著書には『4人の子持ちが41歳からエイジレス美女に!一生たるまない顔を自力で手に入れました』がある。(画像はNANAオフィシャルブログより)【参考】※池袋コミュニティ・カレッジ WEBサイト※NANAオフィシャルブログ
2022年06月13日俳優・松尾諭が自らの波瀾万丈なサクセスストーリーを描いたエッセイをドラマ化した『拾われた男』が、6月26日よりDisney+(ディズニープラス)「スター」で見放題独占配信される。このたび“本人役”で出演する追加キャスト6人が発表された。持ち前の人を惹きつける魅力と強運で、他人に“拾われる”ことで人生を切り開く主人公・松戸諭を演じるのは仲野太賀。その兄・武志を草なぎ剛、諭の運命の女性である比嘉ユイを伊藤沙莉が演じる。監督は、NHK連続ドラマ小説『あまちゃん』、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の井上剛氏が務め、脚本は、映画『百円の恋』『喜劇・愛妻物語』の足立紳氏が務める。今回解禁となったのは、最強の“運”と“縁”に恵まれている主人公・松戸諭の物語を彩る“本人役”追加キャストたち。役者を目指して上京した松戸諭を拾った芸能事務所FMC一番の売れっ子“癒し系”女優として、井川遥が出演。ひょんなことから諭は彼女の運転手になり、意外な本心を吐露されるほど頼られる。井川は「もちろん、まわりのキャストの方の中で浮くだろうなぁ、無理があるだろうなあと思いました。でもこれは原作と違って〝ドラマはフィクションです!”と乗せられて笑。自分であって、ある意味破茶滅茶でいいんだな、と受け取って(笑)演じようと思いました。実際のところかなり寄せているところとフィクションが入り混ざり…仕上がりはどんなことになっているのか怖いような楽しみのような気持ちです」とコメント。そして、松戸諭の“物語”の原作者である松尾諭本人も、劇中内で物語を書いていく〝転がし役“として出演。夏帆演じる、敏腕編集者・芥川マリと共に自身の過去を振り返りながら、“松戸諭”の物語を“書き”進めていく。その他、松戸諭が上京して初めて受けた劇団・東京乾電池のオーディションで、劇団の結成メンバーである柄本明、ベンガル、綾田俊樹の3人が審査員として出演し、実際のオーディション並みの迫力を見せる。柄本明は「松尾諭さんとは近所に英会話できる空間があって、そこで挨拶をして、ちょこっとお会いしたことあります」と、原作者・松尾諭との“意外な縁”を明かし、本人役を演じることについては「特に何も考えず演じています」と、“本人役”だからこそ自然体で挑めたことを伝え、「楽しく観ていただければ幸いです」とコメントを寄せた。また、松戸諭がアルバイトをしているビデオレンタルショップTATSUYA渋谷店の客として、塚本晋也監督が登場。要潤演じる、映画監督志望“塚本”との接点にも注目だ。(C)2022 Disney & NHK Enterprises, Inc.
2022年06月07日6月1日(水)に初日を迎えた、新国立劇場の演劇『貴婦人の来訪』の舞台写真が届いた。シリーズ『声議論, 正論, 極論, 批判, 対話...の物語』第三弾となる、フリードリッヒ・デュレンマットの代表作『貴婦人の来訪』。1956年に初演された本作は、全体主義へと傾倒していった社会への痛烈なアンチテーゼとして話題を呼び、その後、世界各国で多くの演出家の手によって上演され、舞台のみならず、映画やオペラ、ミュージカルとしても上演され続けている。議論を重ねた上での他者との対話が、人間関係にどのような影響を及ぼし、どのような社会を形成するのか。演出に、新国立劇場では『どん底』での大胆でユニークな演出も記憶に新しい五戸真理枝を迎えた。開幕にあたり、演出の五戸真理枝からは下記のコメントが寄せられている。【コメント】■演出:五戸真理枝遊び心であふれかえった『貴婦人の来訪』が出来上がりました。戯曲に刻まれた人間社会への厳しい批判や絶望感は、舞台の上で、笑いや悲しみや楽しさ、美しさに変換されます。デュレンマットが、そして今回のキャスト、スタッフの面々が、議論を重ね、正論や極論を超えたところにある解を真摯に探求した結果、人間批判をどんな舞台表現に昇華したのか。お客様に体感していただきたいと思っております。これは、不安を抱え未来を疑いながら生きる人の心にも、深く共鳴しうる物語。さて、ここからどこへ行きましょうかと、前進する、あるいはその場にとどまる元気をくれる物語だと感じています。劇場で繰り広げられる対話に、是非ご参加ください。【公演概要】会場:新国立劇場小劇場公演日程:6月1日(水)~19日(日)作:フリードリヒ・デュレンマット翻訳:小山ゆうな演出:五戸真理枝芸術監督:小川絵梨子主催:新国立劇場出演:秋山菜津子、相島一之山野史人、加藤佳男、外山誠二、福本伸一、津田真澄、山本郁子、斉藤範子高田賢一、清田智彦、谷山知宏、高倉直人、田中穂先、福本鴻介、田村真央※高倉直人の「高」は正式にははしごだか【チケット】一般発売中料金(税込):A席7,700円B席3,300円公演詳細: チケットに関するお問い合わせ:新国立劇場ボックスオフィス03-5352-9999(10:00~18:00)
2022年06月02日