私は3歳半と1歳半の男の子を育てています。生まれたときからよく寝てくれる子だった次男が最近、なぜか夜泣きをするようになりました。毎日3時くらいに夜泣きが始まり、その声で、次男と同じ部屋で寝ている長男も目を覚まし泣き始めるのです。起きてしまった長男は寝かしつけようとしてもなかなか泣き止まず、夫は長男に叱りつける始末……。困った私はある方法を見つけたのです。次男の泣き声で目が覚めてしまう長男夜間授乳が終わってから、わりと朝までぐっすり寝てくれていた次男。しかし、1歳半になったころ、目が覚めてしまうのか、夜中の3時ごろに決まって夜泣きをするようになりました。そして、次男と同じ部屋で寝ている長男も目が覚めてしまい、「○○(次男の名前)がうるさい! ママ~!」と泣き始め、2人で泣き声の合唱のようになるのです……。 その上、困ったことに次男よりも長男は、一度起きてしまうと私が寝かしつけようとしても全然寝てくれません。真夜中に2人の寝かしつけをする私は、毎日寝不足の日々。そんな中、なるべくスムーズに2人を寝かしつけるため、2つの方法を実践するようになりました。 次男が泣き始めたらすぐ対応!まず、次男の夜泣きが始まると、私は次男を抱っこしてキッチンへ行き、水を飲ませます。すると、次男は落ち着いて、自分のベッドですぐに寝てくれるのです。しかし、寝てくれない日もあり、そのときは長男と同じ部屋ではなく、リビングのベビーベッドで寝かせます。 この次男の一連の対応を、いかに長男が完全に目が覚める前におこなうかが重要でした。私は次男の夜泣きが始まると、できるだけすぐに子ども部屋から次男を連れ出すことにしています。 寝つけない長男はママと同じベッドに長男が完全に目が覚めてしまって泣き続けるときは、私が何をしても泣き止みません。夫はイライラして、泣く長男を叱りつけて、さらに大泣き……。そのときは、私たち夫婦のベッドで寝かしつけることにしています。 長男は私が隣で寝ると気持ちが落ち着くのか、泣き止んで、自分の大事にしているぬいぐるみを抱っこしながらスッと寝てくれるのでした。そのまま朝まで一緒に寝ることもあれば、私もゆっくり寝たいので、長男が寝入ったあとに子ども部屋へ運ぶこともあります。 子どもたち各自の部屋があればいいのですが、わが家は狭く部屋の数も少ないため、どうしても子どもたちを別々に寝かせることができません。しかし、この2つの方法を見つけたことで、今ではじょうずに寝かしつけられています。いつか次男も夜泣きがおさまると思うので、その日までこの方法を継続していくつもりです。 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年02月16日私は3歳半と1歳半の男の子を育てています。「2歳差育児は大変だから、少なくても歳の差は3歳空けたほうがいいよ」と友だちに言われていた私。しかし、高齢出産で長男を産んだ私は、2人目もできるだけ早く欲しかったのです。そして、長男を産んだ2年後に次男が誕生しました。2歳差育児は確かに毎日恐ろしいほど大変です。しかし、最近ある変化が出てきました。それは……。 確かに超多忙の2歳差育児「2歳差育児は毎日の記憶をなくすくらい忙しいよ」と姉や友だちの言葉を、今身にしみて感じている私。次男が生まれてから子どもたちに振り回されているかのようにお世話に必死で、自分のケアや夫の身の回りのことは後回しになっているほど大忙しの毎日です。 子ども中心の生活は、2人のおむつ交換に食事介助、食事の準備に家事や後片付けで「これ、いつになったらラクになるんだろう」と言うのが私の口癖になっていました。 長男のトイトレが終わったころに起こった変化そんな中、いっぱいいっぱいだった私に、ほんの少し心の余裕ができるようになりました。長男のトイトレが終わった3歳4カ月ごろ、長男が次男と同じレベルで次男と遊んでくれるようになったのです。 以前までは個々で遊ぶことが多かった2人が、一緒に笑って同じおもちゃで遊ぶようになりました。私はそんな2人を見守ることが増え、その間に家事を済ませることができるようになったのです。また、イヤイヤ期に入って食事拒否をする次男の食事介助は、長男が手伝ってくれます。すると次男は喜んで食べてくれるので、とても助かっています。 悪いことばかりではない2歳差育児同じ2歳差の男の子を育ててきた姉は「2歳差は大変だけど、ある時期から2人で勝手に遊んでくれるようになるし、歳が近いからなんでも同時進行で学校の行事ごとも一気に終わるよ」と言っていたことを私は思い出しました。 歳が近いため、友だち感覚でいつも一緒にいた甥っ子たちを見てきた私。手のかかる乳幼児期でも、2人一緒に子育てできることは、悪いことばかりではないと思えるようになったのです。 次男を出産してから怒涛のように時間が過ぎて、毎日追われるかのように子育てに必死だった私。しかし、子どもたちの成長する姿を見ると、「今まで大変だったけど、子どもの成長とともに2歳差育児だからこそ良いことがある」と思えるようになりました。これからも子どもの成長を楽しみながら子育てできればいいなと思っています。 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年02月14日私は3歳半と1歳半の男の子を育てています。今まで長男は、私が次男を抱っこしていると私に寄ってきて同じように「抱っこして!」と、次男に対して嫉妬しているような行動がありました。さらに、幼稚園に通うようになってからの長男は、赤ちゃん返りのような行動をとったり、次男の真似をするようにもなったのです。ついつい、私は「お兄ちゃんなんだから」と叱ってしまいます。するとぐずって泣き出す長男。そのとき、私はあることに気が付きました……。 赤ちゃんの真似をする長男長男は次男の真似をしてお尻歩きをしてみたり、次男が赤ちゃん言葉でしゃべっていると長男も「あー、うー」と話し始めたりする行動が見られました。私は長男が笑って楽しんでいるので「次男と遊んでいるのかな」という程度に思っていました。 しかし、私が次男の食事介助をしていると「ぼくも!」と言ってきたり、おむつ交換をしていると、長男も次男と同じように寝転んで私におむつ交換をねだるようになったのです。 長男にイライラする私私は、成長して自分でできることが増えていた長男を喜んでいたのに、赤ちゃん返りのような行動をする長男にイライラするようになりました。そして、ついつい「自分でできるでしょ! 自分でやりなさい」と叱ることが増えていったのです。 しかし、私が叱っても長男はぐずって泣いてしまう始末……。そのとき私は、「長男はかまってほしいのかも。幼稚園でも頑張っているし、私にもっと甘えたいのかもしれない」と気づいたのです。 長男への対応を変えてみる注意してばかりで長男への配慮が欠けていたことに気づいた私は、「幼稚園で頑張っているもんね」と長男の行動や訴えをできるだけ受け止めるようにしました。また、長男を信頼して簡単なお手伝いを任せるようにし、できたら思いっきり褒めるようにしてみたのです。 そうすると、長男は赤ちゃん返りのような言動が減り、喜んでお手伝いをしてくれるように。私はこの経験から、子どもはとてもセンシティブだから、長男にも次男と同じように愛情が伝わるように接してあげないといけないのだと学びました。これからは長男にも次男にも同じように愛情を伝えていきたいと思います。 私は3歳半になって成長した長男が、次男と同じような行動をして戸惑っていました。しかし、3歳半でもまだまだ幼児でママに甘えたい時期。私はしっかり長男のことも見守って、いっぱい愛情を与えてあげないといけないということを学びました。これからは、長男とちゃんと向き合って、一緒に過ごす時間を1日の中で作っていけたらと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年02月12日私はフランスで3歳半と1歳半の男の子を育てています。子どもを義父母に預けて、夫婦の時間を楽しむ習慣が根付いているフランス。しかし、私たち夫婦は義父母とは疎遠で、今まで誰かに子どもたちを預けて夫婦で出かけたことがありませんでした。しかし、ある日、仲の良い近所の友人からかけられた言葉にわたしはハッとしたのです……。 助けを求められない私義父母の協力なしで子育てをしている私たちは、知り合いから「忙しいときは子どもを預かってあげるからね!」と声をかけてもらうことがあります。 フランス人の夫も「もしよかったら子どもたちを預かってよ!」と知り合いに気軽に声をかけるのですが、私は「3歳半と1歳半の男の子は大変よ! もう少し大きくなったら頼もうよ」と預けることに消極的。私は「他人の迷惑になるんじゃないか」という気持ちが強すぎて、どうしても簡単に子守りを頼めませんでした。 近所の友人の言葉ある日、近所の友人がわが家に遊びに来て家族で散歩をしていると、夫が「○日は空いている? よかったら子どもたちを預かってよ」と急に友人に申し出たのです。 私は「そんな急に、2人の男の子大変だし」と言うと、4人の子どもを育てた友人夫婦は「頼めばいいのよ! うちは牧場だから動物もいっぱいいるし、子どもたちも遊びにくればいつも喜んでいるじゃない。たまには子どもを預けて、夫婦2人で出かけて楽しむ時間をもつことは、とても大事なことなんだよ」と言ってくれたのです。 大事なことに気づいた私夫は「○○(私の名前)は子どものことになると難しいからね!」と冗談で笑っていました。私は夫の言葉にイラっとしましたが、友人の言葉にハッとした思いだったのです。 「子育てでイライラして全然夫にやさしくなれないでいる私は、今の状況は悪循環なのかもしれない。たまに誰かに子育てを思いっきり頼んで、夫婦で食事に出かけたり楽しんだりすることは家族にとっていいことなんだ」と気づいたのです。また、「他人に子どもたちを預けることは、友人との信頼関係の証にもなる」とも思いました。 「子どもたちを誰かに預けること」に対してとても消極的だった私。しかし、友人の言葉でそれは決して悪いことではなく、むしろ私たち夫婦や子どもたちにとって、または友人との信頼関係にとっても良いことなんだと気づいたのでした。これからは、もっと肩の力を抜いて、頼めるときは頼んでいこうと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年02月01日私は3歳半と1歳半の男の子を育てている専業主婦です。毎日、子どもたちのお世話と家事で、就寝時間までバタバタして1日が終わります。そんな中、私は「子どもたちのお世話でやりたいことが何もできない」と言うことが口癖のようになっていました。そんな日々を過ごす中、仲の良いママ友とのなにげない会話に、衝撃を受けたのです……! 満たされない欲求私自身は自分の時間が少しでもできるように、毎日計画立てて行動をしています。けっして要領が悪いほうではないと思っています。しかし、子どもたちは私が予想もしない行動をし、結局子どもに振り回されて1日が終わることが少なくありません。 「あれもしたい、これもしたい」と思っている私は自分の欲求が満たされず、いつも「子どもたちの世話で何もしたいことができない」と、夫に愚痴をこぼすようになっていました。 仲良しのママ友との会話で…ある日、長男と同い年の男児と双子の乳児を育てている仲良しのママ友が「昨日パパはいなかったけれど、子どもたちを連れて近くの植物園に行ってきたの。子どもたちが楽しめるイベントもやってたわよ」と教えてくれました。 私はこのとき、私よりも大変な育児環境の中、子どもたちのために大人1人でお出かけしてすごいなと思いました。そして幼い2人を連れて1人で買い物へ出かけることすら大変だと夫に文句を言っている自分を振り返りました。 できない理由はいつも「子どものせい」だった私は、外出先で子どもたちがぐずると体力的にも精神的にも疲れることがストレスで、行きたい所ややりたいことがあっても「子どもたちに手がかかるから」と諦めることが多くありました。そして、できない理由を「子どものせい」にしていたことに気づいたのです。 それから、子どもたちの笑顔を見ると私は申し訳ない気持ちになり、「やるやらないは結局私次第だ。この環境を選んだのは自分だし、子どものせいにしてはいけない」と大反省しました。 幼い子どもたちの育児が想像以上に大変で、計画通り物事が進まず、毎日ストレスを感じていた私。でも、友人の言葉で自分のストレスは「子どもたちのせいではなく、自分の考え方によるものだ」と気づき、今まで子どもたちのせいにしていた私自身を恥ずかしく思いました。これからは子どものせいにして諦めるのではなく、他人の力も借りながらもっとやりたいことにチャレンジしてみようと思った出来事でした。 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年01月31日4人の息子がいる、いであいさんの育児マンガを紹介します。四男くんの1歳半健診で、医師からある思いもよらないアドバイスを受けました。「あー4人目かぁ……」しかめっ面をしながら医師はそう言ったかと思うと……!? 四男の1歳半健診で医師から言われたのは… 四男くんを1歳半健診に連れていくと、医師は「あー、4人目かぁ……」と言いました。 そして2点、注意事項を告げられました。 ひとつは、たくさん四男くんに話しかけること。兄弟が話しかけるだろうけれど、お母さんは疎かになるかもしれないと言います。 ふたつ目は、写真をたくさん撮るようにすること。上の子の写真はたくさんあるのに下の子の写真が全然ないということにならないようにという、忠告でした。 健康面では指摘がないことにホッとしつつ、この医師の四男を想うやさしい気持ちが伝わってきて、幸せを感じるいであいさんでした。 ◇◇◇ SNSでこのマンガを読んだ方から「やさしい先生! 末っ子の悲劇を熟知しておられる!!!(末っ子より)」というコメントがありました。もしかしてこのお医者さまも末っ子なのでしょうか。健康面で問題ないからと、さくっと診断を終えるのではなく、真剣なまなざしで子育てをアドバイスしてくださるお医者さま。子育てを応援してくださっているようで、なんだか温かい気持ちになりますね。著者:マンガ家・イラストレーター いで あい4人の男の子のママです! ゆる〜く育児マンガを描いたり、イラストのお仕事をしています。
2023年01月31日こんにちは、マメ美です!2023年、始まりましたね! 今年もどうぞよろしくお願いします(^^)冬休みが終わり、夫は仕事、長女の幼稚園が始まり、昼間は次女との2人での生活スタイルに戻りました。2歳半になった次女。日に日に成長していると強く感じます。そしてクセも強くなっていると感じます…笑今回はそんな思わずツッコんでしまう次女との生活を少しだけお見せしたいと思います…。■朝から始まるツッコミもうね…朝から物騒!!!!! 笑いや結構好きですよね!? 刃物タイプのオモチャ(笑)なんで幼児は刃物の形のオモチャが好きなんでしょう…(^^;;そこからツッコミが止まりません…!イヤイヤ…ほんとどこで覚えてきたん? って言葉を発するんですが…(^^;;まだまだありますよ~これは上の子には無い返答でした(^^;;公園やお出かけももちろん好きなんですが、近所のスーパーをこよなく愛しているんです。カートに乗り季節ごとの装飾を楽しんだり、好きなお菓子を選んだりと、本人は楽しんでいるようです(^^;;家族旅行や遠出するってなったら親はこどものために張り切るじゃないですか。ここに行こうとかあれをやろうとかいろいろ考えて…そんなことより鳩!!!!! 笑ここ一番の盛り上がりを見せるのは鳩。帰ってきてからも鳩のことで持ちきりになりがち〜(^^;;動物好きなのかなって動物園行っても、普通に野生のカラスとかスズメとかを追いかけるのに夢中になりがち~(^^;;笑■アップデートが最新コレは上の子の影響もあります! …が、2人揃って割と最新曲や流行りに敏感なんです!「え? ん? それなんの歌??」なんて聞いた日には「ママ知らないのぉ~!?」とめちゃくちゃドヤられます(^^;;そして後日その歌を聴いて、私も歌えるようになったので一緒に歌うと…いやホントなんで??そんな我が家の2歳児でした…(^^;;あるあるであることを願いたいんですが、どうですかね?(笑)
2023年01月27日2021年4月生まれの長女・あんちゃんの母・アンビさんが描く育児絵日記。あんちゃんの成長を、ほんわかやさしい目線で描いた記録をお届けします。1歳半のあんちゃん、最近「ママ! ママ!」と言えるように!「ママ」だと認識して言ってくれていると思って喜んでいたものの……!?認識してくれたと思ったんだけどな~あんちゃんが1歳半のころのお話。 「ママ!」と言ってくれるようになってきて、保育園の先生とも「ママって理解して言っているね!」と話していたのですが…… 「まだうまく話せないから、ママ!(見て!)とか、ママ!(あれなに?)とか言っているんじゃない?」旦那さんの解釈がステキすぎ……! 「真実はわからないけど、そういうことにしておこう」とアンビさん。子どもが何に対しても「ママ!」と言う現象は、「ママに話しかけたいのかな? ママに聞きたいことがあるのかな?」と思えば、全力で応えたくなりますね。 SNSのコメント欄には、「うちの子もまったく同じです。これを読んで「ボッ!」となりました♡ 明日からの会話が楽しみ!」 「いやもう、かわいすぎます。その解釈を伝えてくださったパパさま! 素晴らしすぎます。ママ・パパも言えるようになったと思ったら混ざることもありますが、『こういうことなのかも!?』と思って、明日から楽しみです」 「うちも何にでも『ママ、ママ』と言うので、『まだ理解したわけじゃないかー』と少し寂しく思っていました。旦那さん、神解釈です! これからはそう思うことにします」 と、同じ現象がたくさん! 明日からの会話が楽しみになった方が続出です♡ 「子どもの世界には、ママに伝えたいことがたくさんある」と思うと、胸がいっぱいになりますね。うまく伝わらないことがあっても、ママが笑顔で聞いてくれたらそれで満足することもあるはず。ぜひ、親子のコミュニケーションを楽しんでくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター アンビ2021年4月生まれの長女・あんちゃんの母。Instagramにて、あんちゃんの成長記録や使ってよかった育児グッズなどをマンガに描き、紹介している。
2023年01月26日定型発達だと思っていた次女私には二人の娘がいます。長女のまゆみは自閉スペクトラム症と知的障害の診断がついており、次女のあずさはいわゆるグレーゾーンの自閉傾向があると指摘されています。現在は4歳と2歳の娘たちですが、1歳半健診はそれぞれに思い出深いものがあります。まゆみのときは、誰が見ても「何か困りごとのある子だな」と分かるくらい意思疎通が難しい子どもで、騒ぎすぎて別室待機になったことや、相談ごとが多すぎて帰宅が夕方になったことを今でも覚えています。やがて次女のあずさも1歳半健診を受ける時期になりましたが、母子手帳のチェックリストにある“指差し”や“言葉での簡単なやりとり”などもできていたため、私は安心しきって「この子の1歳半健診はすぐに帰れるだろう」と考えていました。結果として、その1歳半健診で初めてあずさの発達面の違和感に気づき、その半年後に改めて自閉傾向の指摘を受けたことから、療育を始めることになります。「この子は問題ないだろう」と思いながら向かった次女の1歳半健診次女のあずさと1歳半健診の会場に着いてすぐ、「あれ?」と感じました。ほかの子どもたちはおとなしくお母さんの横で待っているのに、あずさだけがウロウロと待合室を練り歩くのです。「こっちにおいで」「ママのお膝で待とう」「大好きな絵本もあるよ」など、どれだけ声をかけても振り返りません。いつもなら呼んだら来るし、振り返って笑うのに、一体どうして?と思いました。仕方なく抱きかかえて席に戻ろうとすると、今度は大暴れ。どうにか席に座らせても、じっとできずにすぐウロウロ…。また捕まえても、私の手から逃れようとどんどん機嫌が悪くなってしまいます。探索に夢中になって指示が通らないその様子は、長女まゆみの小さいころを彷彿とさせました。Upload By にれ検査が終わるたびにあっちこっち行きながらも、検査自体は引っかかることなく進んでいきました。この点は予想通りだったものの、まさか待ち時間でこんなに苦労するとは想定外でした。『次の人』として待機している少しの間にも、あずさは床のシートを剥がして裏側を確かめています。そんなことをしているのは会場であずさだけでした。私はそんな娘の様子に不安を感じ、その場にいた保健師さんに聞いてみました。「この子、多動でしょうか。こんなに落ち着きがないなんて」保健師さんも観察してくれていたようで、「確かによく動く子ですね、いつもこうですか?」と聞かれました。確かにあずさは普段からよく歩き、よく遊ぶ子どもです。ただ、制止しているにも関わらずこんなに好奇心のまま動き回る様子は記憶にありません。考えてみると、あずさは病院にかかったことがほぼなく、予防接種も予約制で、移動もマイカーばかりのため、「じっとして待ってね」と声をかける機会があまりなかったように思います。1歳半健診はあずさにとって、初めての「じっと待つべき場」だったのです。不安が膨らみ、長女の療育先に相談「異常なし」として1歳半健診が済んだあずさ。けれど、一度抱いた不安は私の中で膨れ上がりました。ひと月ほど悩んだのち、私は長女の通う療育施設に「次女も多動傾向で困りごとが出てきた」と相談させてもらいました。幸いなことに、療育先は発達外来のある病院と提携しており、あまり待たずに心理士の方に診てもらうことができました。ただ、その時点では「異常とまではいえない」という結果で、「言葉もよく出ており、おもちゃを介して遊んだときに“ちょうだい”も“どうぞ”もできるので現時点では発達上問題ないといえます。よく動きたがるのはお姉ちゃんの行動を見て学んでいるとも考えられますし、性格的にも好奇心が強いようです。場所見知りと人見知りのなさは見られますが、そう心配はいらないでしょう」ということでした。「そうか、あずさの中ではまゆみの行動がスタンダードになってるんだ。もっと同年代の子の振る舞いを見る機会をつくらないと」と納得した私は、支援センターや児童館に行く回数を増やすことを安心材料にしていました。半年経って、強まってきた特性そうして1歳半健診から半年が過ぎました。その間、多動ぶりに困らされることが多くなってきて、「定型発達だろう」から「何らかの特性があるかもしれない」に私の意識も変わりつつありました。さらに、2歳を迎えてイヤイヤ期も最高潮。外へ行きたがるので1時間半から2時間ほど散歩に出る日が多いのですが、帰宅して私がクタクタになっていても、あずさは玄関でひっくり返って「おさんぽーーー!!もっかい!!いこうよーーーーー!!!!」と30分近く大泣きする日もしばしばでした。日ごろはいつもニコニコして、スーパーへ行くと周りのおじいさんおばあさんから「愛嬌のある子だねぇ~」と人気者になることも多いあずさですが、ひとたび癇癪が大爆発すると、親を叩いたりおもちゃを投げたりと手がつけられないようになってきたのです。Upload By にれそれでも私は「これがイヤイヤ期かぁ。大変だけど、まゆみはイヤイヤ期がまだ来ていないから新鮮だなぁ」とのんきに考えていました。転機になったのは、あずさを観客として連れて行ったまゆみの療育先の運動会でした。特性が大爆発!もう一度診察を受けることになって地域の体育館を借りて行われた運動会で、外に出たがったあずさが大癇癪を起こしたのです。あずさをなだめるのに抱っこして外へ出ようとすると、母親がいなくなるのを察知したまゆみが泣き出すというカオスな状況で、先生方も2人を泣き止ませようとあの手この手を尽くしてくれました。Upload By にれあとから聞いたのですが、差し出された風船を怒りのまま叩き落とすあずさを見て、先生方も「癇癪の様子がただごとではない」と感じたそうです。そこから「詳しく話を」ということになり、今度は心理士に加えて医師にも診ていただくことになりました。一番の困りごとというと多動だったので、私はてっきり「発達障害があるとしてもADHDの傾向だろう」とばかり思っていました。ところが、医師と心理士さんが問題視したのは多動や癇癪の強さよりも場所見知りと人見知りを全くしないことの方で、「現時点で診断をつけるとするなら自閉スペクトラム症」と告げられました。これには本当に驚きましたが、ADHDの診断は3歳ごろまでつけづらいという理由のほか、よくよく考えると、「周囲の様子を見ることなく自分の欲求を優先してしまう」という自閉的な傾向が場所見知りと人見知りのなさにつながっていたのか!とそこで初めて気づきました。いつもニコニコ人懐こい印象だったので、「あずさは物怖じしない性格なんだ」と思い込んでいたのです。そのまま療育をすすめられ、「療育に診断書の要る自治体だったら書いているところだけど、うちの市は診断書がなくても療育が受けられるので正式な診断はまだつけないでおきますね」と言われました。あずさはいわゆるグレーゾーンに当たる子どもなのだろうと思いました。ショックを受けつつも、心に芽生えた気持ち長女に続いて次女にも自閉傾向があるという事実はショックでしたが、2歳という早期から療育を受けられることになったのはあずさにとって良かったと思っています。指差しや受け答えができても自閉スペクトラム症とされる場合もあるのだと、私にとっても大きな学びになりました。あずさは今後、とりあえず1年間療育に通わせて様子を見るつもりでいます。Upload By にれ先生方にとって、保護者に子どもの発達の指摘をするのは勇気の要ることだと思います。元々相談実績があったとはいえ、運動会のあとに指摘してくださったことは本当に感謝しています。また、あずさの場合は気づきにくいタイプの自閉スペクトラム症だったこともあり、おそらく長女の存在なしには発達の違和感に気づけなかったんじゃないかとも思います。次女のあずさの特性の早期発見と、早期療育につながることができたのは、その前にお姉ちゃんのまゆみに発達障害があることが分かったことがきっかけで母親の私が徐々に理解を深めてこられたためでもあるので、まゆみにもありがとうと言いたいです。この先どうなっていくか未知な部分はたくさんありますが、姉妹の特性をよく理解して、親も子も笑顔を忘れないようにしていこうと思います。執筆/にれ(監修:初川先生より)次女あずさちゃんが療育につながったエピソードのシェアをありがとうございます。人の多い場面でじっと待てないことに違和感を感じたり、多動さや癇癪などに対応するのに苦労したり、そうしたことに瞬間瞬間でそう感じることはあっても、日々の子育てでそうしたことが流れていくなどして、なかなか相談する機会も持ちづらい面もあるかもしれません。にれさんが健診や長女まゆみちゃんの療育機関でそうした気配や不安をお話されたことがまずとても良かったと思います。にれさんも書かれているように、早期に療育につながったことは、あずさちゃんのより良い成長発達の面ではとても良いターニングポイントになったでしょう。相談して、何もないなら何もないで見守る。その後にまた違和感を感じたら、また改めて相談する。そうして複数の目で子どもの発達を見て、できることをする。そうした営みがとても良いなぁと感じました。
2023年01月19日息子が1歳半のときトイトレを始めた私。トイトレを始めて2カ月で一度もおまるにおしっこをしてくれない息子に疲れて、一旦トレーニングをあきらめました。息子が2歳半になり、うんちやおしっこに関心が出てきた今、さっそく再スタート! しかし、今度は成長したからこそ難しくなった出来事が……。そんな奮闘の体験談です。 一度トイトレをあきらめた私は、息子がまだおしっこやうんちが出てもまったく反応がなかった1歳半のとき、「トイトレも習慣だ!」と出なくても毎日定時におまるに乗せました。しかし、息子をおまるに乗せてもまったくしない日が2カ月間続き、私は「まだ時期じゃないんだ」とあきらめたのです。 また、ママ友からも「時期がくれば、勝手におむつがはずれるから大丈夫!」と言われ、息子のペースに合わせようと心に決めました。それから1年、息子が排泄物に興味が出始め、トイトレを再開することにしました。 おまるを怖がる息子私がトイレに行くと必ずついてきて一緒に入り、「カカ(うんち)ピピ(おしっこ)!」と連呼する息子。息子もおまるや子ども用の便座を付けたトイレに座らせるのですが、怖いのか毎回グズりだして大泣き! 大好きなぬいぐるみやトイトレの絵本を使って気を紛らわせても、すぐにトイレから降りたがってしまうのです。そして、おまるやトイレに座らせようとすると走って逃げるように……。私は困り果ててしまいました。 場所を変えてみると……おまるやトイレを怖がる息子に悩んでいた私ですが、ちょうど同じ時期に息子に良い反応があることに気づいたのです。それは、「シャワーのとき、立っておしっこをすること」。 私は「男の子だから、別におしっこはおまるに座る必要ないんだ!」と思い、トイレではなく毎回シャワー室で立っておしっこをさせることにしてみました。すると、息子はまったく怖がることなく、シャワーのお湯を流して声をかけるとおしっこをしてくれるようになったのです! 今のところ、息子はトイレではなくお風呂でしかおしっこをしませんが、おまるやトイレに対する恐怖感がなくなるまではこの方法で試してみようと思っています。私の声かけと自分の意思で排泄ができるようになったことは、息子の大きな成長だと思います。これからも息子のペースで、できることからトイトレをしていきたいです。 イラストレーター/さくら著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2022年12月12日私は3歳半と1歳半の男の子を育てています。次男はもうすぐ1歳半になりますが、まだ歩けないどころか、ひとりで立つこともできません。長男も歩き出したのが生後1歳5カ月と早いほうではないため、「子どもは個人差がある」ということは学んでいます。しかし、かかりつけ医やママ友からかけられる何気ない言葉で、私はだんだん次男の成長が心配になっていきました……。そんなとき、友人からかけられた言葉に私はハッとしたのです。焦る夫をなだめる私もうすぐ1歳半になる次男は、最近やっと立つことに興味を持ち始めたようで、つかまり立ちをし始めました。1歳5カ月でひとり歩きをし始めた長男の経験のおかげで、「子どもの成長は個人差が大きいから、他の子どもと比べてもしょうがない」ということは十分学んでいた私。 その反面、次男の成長が心配な夫は、毎晩次男のために歩く練習をします。そんな夫に「焦らなくても、そのうち歩けるようになるから」と私は繰り返し伝えていました。 周りの言葉に不安になっていく…ある日、次男の定期健診でかかりつけ医を受診しました。そこで医師に「まだひとりで立てないの? おもちゃで遊んだり、ハイハイしたりする?」と少し驚かれたのです。私は「長男も遅かったので次男も遅いのかも」と返答し、医師から経過観察の指示が出ました。 また、他のママ友から「○○(次男の名前)は怠け者だね!」と冗談交じりに言われることも多々。そういう言葉を聞き続けているうちに、私はだんだん次男の成長が心配になっていくのでした。 ベビーシッターをしていた友人の言葉そんな中、以前ベビーシッターをしていた友人と久しぶりに家族ぐるみで食事会をしました。私は次男に対する不安をちらっと友人に伝えたのです。すると、友人は「最近は本当に子どもの成長を急がせるよね。大丈夫、焦らずに待ってあげればいいんだよ」と言いました。 私はそのとき「長男の経験で個人差があることを学んだはずなのに、また同じ心配をしていたんだ」と気づいたのです。 長男の育児で経験を積んでいるため、次男には心に余裕を持って育児をしていると思っていた私。しかし、実際は医師の言葉や周りの人の何気ない言葉でどんどん自信がなくなっていき、気づけば私は長男のときと同じ悩みを繰り返していました。しかし、友人の言葉で再確認でき、これからは次男の成長を焦らずゆっくり見守っていこうと思います。 著者:岩見 エリ著2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2022年12月07日私の息子は3歳半健診で、「発達障害の疑いがある」と診断されました。結果的に、その1年後の健診で「発達障害ではない」と診断されましたが、息子の幼過ぎる行動を見るたびに、発達障害と親のしつけについて考えさせられた私の体験談をお伝えします。3歳半健診で色が答えられない私の夫は外国人で、私たち家族は長い期間を国外で過ごしています。息子の周りで日本語を話すのは私だけでした。 あれは日本に帰国し、3歳半健診を受けたときのことです。「この色は何?」という質問に、息子は答えられませんでした。私は相談室に入り、医師に「息子は日本語が苦手なだけです」と話をしました。その後もさまざまなテストを受け、できることもあればできないこともありましたが、最終的には「発達障害の疑いがある。様子を見ましょう」と医師に言われてしまいました。 発達障害? 親のしつけのせい?息子はレゴブロックを組み立てたり、本の内容を覚えたりする点ではほかの子よりも優れているところもありました。そのため、息子が店で走り出したり、大声で怒り出して止まらなくなったりしても、手のかかる子だと思う程度でした。 ところが周りからは、私の息子への対応が甘過ぎる、しつけが悪いと言われることもありました。そう指摘され、息子に厳しく接することも。そのため、3歳半健診で「発達障害の疑いがある」と言われたとき、「本当に発達障害かもしれない」という思いと、「いや違う、私のしつけのせいだ」という思いから毎日悩みました。 息子の個性と親のしつけを考える 1年後の健診で、息子は「発達障害ではない」との診断を受けました。テスト結果は、同年代より優れている部分と劣っている部分の両方がありましたが、普段の生活でも、ほかの子より優れている部分と劣っている部分の差が大きい息子。以前はその劣っている部分を直そうと、厳しくしつけをしていました。 私はその視点を変えることにしました。周りからのプレッシャーもありましたが、今は息子の個性を大事にして優れている部分を伸ばそうと考えています。 息子は、いまだに幼い子のように自分の感情を強く出します。それは、のちに発達障害と診断されることになるかもしれません。でも、私には息子の優れた部分もきちんと見えています。今はその個性を大切にしたいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/imasaku監修/助産師REIKO著者:シュストルじゅんこ二児の母。海外で結婚し、2人の男の子を妊娠・出産。異文化を楽しみながら子育てをしている。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2022年12月06日私は3歳半と1歳半の男の子を育てています。食べることが大好きな次男は、自分が食べたい物じゃなかったら、食べ物をつかんでテーブルから投げ捨てるのです。長男の育児で経験済みの私は、最初のうちは次男の行為を叱らず対応していました。しかし、その次男の行為はひどくなり、次男を見た長男が驚く行動をとるようになって、気づけば食後は大惨事! そして、ひとりで対応していて叱ることが増えた私は、ある対策を見つけたのです。食べ物を投げる次男次男は自我が芽生えてきてイヤイヤ期に入ったのか、自分の思うようにならないと泣いたり怒ったりするようになりました。食事は特に難しい時間。食べたくなかったり、機嫌が悪かったりすると次男は私がせっかく用意した食事をつかんで投げ捨てるのです。 これも“成長の証”と長男の経験で学んでいた私は、その場で次男に注意はするものの「この行為は今だけ。あとで掃除すればいい」と考えて、叱らず、心に余裕を持って対応するようにしていました。 結局叱るようになる私しかし、次男の食べ物を投げる行為はエスカレートする一方。そして、その行為を見ながら食事をしていた長男は、スプーンで食べ物を飛ばして遊ぶようになったのです! まさかの長男の行為に私は長男を叱り、さらに叱らないでおこうと心に決めていた次男の行為にも我慢できず「2人ともやめなさい!」と怒鳴るようになっていきました。 その上、食後のテーブルの下は食べ物で大惨事。毎食2人を叱りながら介助をし、食後は毎回、床のモップがけをすることになって、私は疲れていったのです。 意外にもシンプルな対策で改善!悪循環だと気づいた私は、次男が食べることを嫌がって食べ物を投げるような行動が見られたら、まず次男を抱っこするようにしました。すると、次男は食べ物を投げることを止めて落ち着くのです。 そして、長男が集中してゆっくり食事をとれるような環境を作っていきました。長男の食事が終わるころには、抱っこで気持ちが落ち着いた次男は気が変わるのか、次男も喜んで食事を食べるのです。そうした対策をとると、食後の汚れは圧倒的に少なく済んだのでした。 2人で一緒に食事をとってくれると食事介助も早く終わり、私も自分の食事ができて助かるのですが、次男の機嫌次第で難しくなっていきました。しかし、叱っても状況は悪化する一方で、まず、次男の気持ちを受け止めてあげることが大事だと気づいたのです。今は時間はかかりますが、この方法で子どもたちが気持ちよく食事できる環境を作っていこうと思います。 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2022年12月02日赤ちゃんのころから発達がゆっくりだった長男が1歳半健診を受けた際、「耳が聞こえていないかもしれません」と言われました。ショックを受けながらも紹介された耳鼻科に連れて行き、検査をした結果……。長男の発達障害に気付いたときの体験談をご紹介します。 1歳半健診で長男は、指示されたように積み木を積む、車などの物の名前を聞いて絵を指さすなど、月齢相応のことは何もできませんでした。その結果、個別の発達相談に呼ばれることに。育て方の悪さを指摘されると思って私がビクビクしていると、保健師さんから「お子さんは耳が聞こえていないかもしれません」という予想外のひと言が伝えられました。 厳密には「声が聞こえにくいのかもしれない」とのこと。そこで専門的な検査ができる耳鼻科を紹介され、病院で検査を受けることに。 防音された部屋でおこなわれる聴力検査。その検査が終わり、伝えられる結果によってこの先の人生が大きく変わることになるとは、このときは気づいていませんでした。 そして検査が終わり、耳鼻科医から伝えられたのは「お子さんの聴力に異常はありません。発達支援センターを紹介しましょう」という結果でした。 「市の健診」→「耳鼻科」→「発達支援センター」という流れで、長男の発達障害を知ることになりました。健診での指摘は大変ショックなものではありましたが、この指摘がなければ、早くに長男の障害に気づけなかったと思います。受け入れるには勇気が必要な健診での指摘。前向きにとらえることは、結果的に自分のためにも子どものためにもなると感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 原案/戸塚麻心作画/和田フミ江 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2022年11月22日百舌鳥屋(所在地:大阪府堺市東区白鷺町2-3 B-9S2、代表:阪口 慎也)は、半無人古書店「百舌鳥屋」を12月5日(月)、堺市にオープンします。知識ゼロから2年4か月で累計販売数12,000冊、総在庫数5,000冊を突破したネット古書店「百舌鳥屋」がこの度、総戸数1400戸以上の白鷺団地内で店舗を出店します。外観■店舗の特徴*半無人であること個人の小さいお店に入ると店主が見える位置にいて、なんか見られている気がして気まずいという経験が誰しもあると思います。当店では店舗を半分に区切り一部を無人販売所、もう半分を買取、ネット販売スペースとして活用します。集中して本を選ぶ環境を作ります。*300円までの低価格帯の本を中心に陳列します。無人にし人件費を削減することで本の価格を落とし、子どものお小遣いでも買えるような値段で良い本をたくさん並べます。また、無料本コーナーも作成し、普段本を読まない人にも触れあえる機会を作ります。*無人店では対応出来ない買取にも対応通常の無人販売所では買取の対応が出来ませんが、裏に店主が控えているため買取や不測の事態に備えることが出来ます。また、本や紙物しか取扱いをしない古書店が多いですがおもちゃ、ゲームをはじめ家電や雑貨などご家庭に眠っている不用品も買取することでお客様の整理、処分を快適に行えるようにします。*本以外にも雑貨を並べ宝探し感を演出上記で買取させていただいた本以外のものを箱に詰めて置くことで、子どもから大人まで宝探しできる空間を作ります。売り場雑貨【会社概要】屋号 : 百舌鳥屋所在地: 〒599-8107 大阪府堺市東区白鷺町2-3 B-9S2創業 : 2020年代表 : 阪口 慎也URL : TEL : 050-5480-4754E-mail: mozuya08@gmail.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月22日フランスで3歳半と1歳5カ月の男の子を育てている私。私は長男が2歳半になるころ、初めて地域の子育てサークルに参加しました。子育てサークルが開催されている部屋の扉を開けたとき、多種多様の家族がいてびっくり! 外国に住んでいて私自身も外国人、多国籍な環境は当たり前なはずなのに私は緊張して戸惑ってしまいました。そんな中、苦手だと思っていたママが声をかけてきてくれたのですが……。 初めての育児サークル子育てサークルの部屋の扉を開けたとき、私は自分が外国人なんだということに改めて気付かされました。参加していた家族はフランス人、アフリカ人、東欧人など見た目も文化もまったく異なる人ばかりで、アジア人は私ひとり。 私は言葉も通じるのかわからず、そのサークルのスタッフの問いかけにただ答えるだけでした。そんな中、たまたま私の横に座っていたアフリカ人のママが「今日初めて? 私も最近通い出したのよ」と声をかけてくれたのです。 アフリカ人のママ今までアフリカ系の友だちはいなかったので、普段触れ合う機会も少なかった私。肌の色も言葉も違うことが、私の中でコミュニケーションの大きな壁になっていました。話しかけてくれた彼女に私は「私も初めて。こういう場所があっていいよね」と返事をしたきり、その日はサークルが終わったのです。 正直、私は彼女の見た目の違いに圧倒されて、会話が続きませんでした。家に帰った私は「せっかく話しかけてくれた唯一のママだったのに」と少し後悔も……。 今では仲良しママ友の1人次の週、同じ子育てサークルに行くと、彼女が子どもを連れて参加していました。前回のことを後悔していたため、今度は私から「お子さんはいくつ? どこに住んでいるの?」と積極的に話しかけました。すると、彼女は変わらず愛想よく答えてくれました。 それから、サークルでよく出会うようになり、その後、お互い困ったときは助け合う仲の良いママ友の1人になったのです。私は「見た目が違っても関係ない」ということを改めて学びました。 外見の違いに圧倒されて、勝手に壁を作ってしまっていた私。しかし、実際彼女と会話をしてみると「国や文化の違いなんて関係ないんだ」ということを改めて痛感しました。私にとっては初めてのママ友。これからも大事にしていきたいと思います。また、見た目で判断せず、自分から積極的に声をかけ、ママ友がさらに増えればうれしいです。 監修/助産師 REIKO著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2022年11月18日私が住む自治体の1歳半健診では、ひと通りの測定や内科・歯科健診を終えたあと、最後に保健師さんのところに行って言葉や積み木遊びなどの発達検査をしてもらうことになっていました。イラストを指さす言語の検査が始まると、「わんわん」「ぶーぶ」「くっく」など、幼児語ながらも順調に答えていく長女。しかし私は1つのイラストが気になっていました……。不安だった「魚」のイラストおそらく「魚」と言わせたいイラストなのでしょうか。真っ赤な「鯛」と思われる魚がそこには描かれていました。長女は鯛を知りません。私が「なんて答えるのかな?」と不安になっていると、保健師さんの指が鯛を指しました。 すると、長女は自信満々という顔をして、大きな声で「サバ!!」と答えたのです。これまで幼児語だったのに、あまりにはっきりとした発音の「サバ」に、保健師さんが笑いをこらえているのがわかりました。 魚はすべて「サバ」だった長女当時、わりと好き嫌いが激しかった長女。食べる魚と言えば脂ののったサバだけでした。お肉も卵もあまり好きではなかった長女にとってサバは貴重なタンパク源だったため、週に1回以上は食卓に上がっていたと思います。 長女はすぐに「サバ」という言葉を覚えてくれて、一緒に買い出しに行くと魚屋さんで「サバ!」と連呼していました。1歳の子どもが魚を品種で呼ぶのは珍しかったのか、店員さんをはじめ周りの人々から「よく知っているねぇ」と褒められたものです。しかしよく考えると、サバしか知らない長女にとって「魚=サバ」だったのです。 魚料理に弱いことがバレバレサバばかり出していたのは娘がサバを好きだからということ以上に、私の魚料理に対する苦手意識からでした。さばくのも食べるのも下手だったので、骨抜きの塩サバやみりん干しばかり購入していたのです。 保健師さんに「青魚好きなのいいね! 鯛は食べさせたことないかな?」と聞かれ、しどろもどろになる私。離乳食のころは白身魚のベビーフードを使っていたので、鯛を調理したことは一度もありません。保健師さんは終始やさしかったものの、手抜きや料理のレパートリーの少なさが露呈してしまい、冷や汗が止まりませんでした。 今改めて考えるとただの笑い話なのですが、当時は本当に恥ずかしく、帰り道で鯛を購入してしまったほどショックでした。たとえ1歳でも、子どもの言葉は普段の生活を表してしまうこともあるのだなぁと感じた出来事です。 監修/助産師REIKO著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。
2022年11月13日私は2児の母親ですが、現在4歳になる長女が1歳半前後のときに「もっと言葉数を伸ばしてあげたい」と感じる場面がありました。それは、1歳半健診のときに2語文をしゃべっている子どもたちを見たり、ママ友と久しぶりに会ったりして、1歳過ぎなのにすでにたくさんの言葉を話せているお友だちを見たときのことです。 コミュニケーション力をアップさせたい長女は決して言葉が遅れているということはなく、1歳を過ぎればそれなりに「ママ」「パパ」「ブーブー」などちらほらと単語が出てくるように。しかし、周りの同世代の子どもたちに刺激されて「もっと娘の言葉数を増やしてあげてコミュニケーション力を高めてあげたい」と感じるようになってきたのです。まずは1歳過ぎですでにたくさんの言葉が出ている子のママに、「どうしてそんなに言葉が出ているの?」と素朴な疑問をぶつけてみることにしました。 ママ友の話からヒントを得たママ友は「この子が生後6カ月あたりから、実は義母に預けてアルバイトに行っているの。そのときに義母はもちろん、近所の仲の良いおじいちゃん・おばあちゃんたちからたくさん語りかけてもらっているみたい」と話していました。その話を聞いて「親だけではなく、なるべく多数の人間から娘に言葉のシャワーを浴びさせれば、娘の言葉数が伸びるのでは?」とヒントを得ました。 自分の立場で考えてみた私が海外旅行に行って、不慣れな英語をしゃべる場面が出てきたときの経験を振り返ってみました。自分の慣れない英語力でも「相手の意図をきちんと聞き取って咀しゃくし、相手に打ち返したときに伝わった」という経験は大きな自信につながりました。日本の中でしゃべる英会話には安心感があります。しかしながら「あらたな成長」を望むのであれば、海外へ飛び出し、本場の外国人としゃべるほうが大きな糧となると感じたのです。子どもの言語もそれと似ていると思いました。そして娘が「言葉の爆発期」を迎えるにあたって、不特定多数の人たちと娘を数多く接触させる機会は、娘にとって良い経験になるだろうと確信したのです。 人と接触する機会のない長女をどうするしかし、私は実親も義父母も遠方にいて接触させる機会がないなど、人手不足でした。娘の人見知りなどを解消するために支援センターなどには顔を出していたのですが、娘に対してコミュニケーションをとってくれるかといえば、そうではありません。そんな中、私が住んでいる自治体には「ホームスタート」という、子どもとママを支援してくれるボランティア団体があるというチラシを発見しました。「これだ!」とひらめいた私はすぐに連絡し、手配を整えることに。ボランティアさんは、子育て支援に興味があって、誰かの助けになればとの志を持った方たちです。私の思惑通りにボランティアさんは長女に対してたくさん話しかけてくれました。 娘の言葉数はホームスタートを通して飛躍的に伸び、1歳半健診では20個ぐらいの単語しか出ていなかったのに、1歳8カ月には2語文を話せるようになりました。結局今回の件も含めて数回利用しましたが、どのボランティアさんも心あたたかい人たちばかりで感謝の気持ちでいっぱいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じてお住いの自治体や子育て支援センターなどに相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター/さくら監修/助産師 REIKO 著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年11月09日今回も、こむぎさんが妊娠中のときのお話です。妊娠初期のころ、産休の取得が1カ月半前から取れることを知ったこむぎさん。そのころは、「1カ月半も自由とか何しよっかな~」と考えていました。しかし、いざ妊娠して半年を迎えると、考えがかなり変わっていて……!? 妊娠初期と半年後では、考え方が全然違っていて… 今回も妊娠中の思い出話です。 妊娠、出産、育児……どれにしても、経験してみて、初めてわかることばかりだと実感しています。 振り返ってみて、「あのころ私は何もわかってなかったなぁ。勘違いしていたなぁ」と思うこともしばしば。 今回の話も、その1つです。 妊娠したころの私は、産休に入るのは1カ月半前からと聞いて、「結構前から休めるんだな」などと思っていました。 けれど実際におなかが大きくなってくると、おなかの重みだけではなく体調の悪化やしんどさが山ほどあり……。「1カ月半前なんて遅すぎる!!」と、心から思いました。 妊娠したころは「今のうちに好きなことをしておこう!」と思っておりましたが、実際は体がしんどすぎて、「早く生まれてほしい」と願うことしかできませんでした。 監修/助産師 REIKO著者:ライター こむぎ0歳女児を育てる新米ママ。夫婦そろって一年間の育休を取得。ダブル育休エッセイの文や漫画を、SNSにて更新中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター モイライ主に作画で活躍中。代表作「メキシコでアミーゴ!」
2022年11月03日このお話は作者スズさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。登場する人物はフィクションです。■前回のあらすじ嘘をつかれているとも知らずますますマコトに惹かれるミカ。彼の提案により、ふたりは半同棲をすることとなったのでした。■楽しい毎日、だけど…■頻繁になる彼の携帯…もしかして浮気?一緒にいる時間が増えたことで幸せな反面、マコトの携帯が毎日こんなに頻繁に鳴ることを知らなかったミカは一抹の不安を感じるように…。次回に続く「みんな知らない」(全57話)は21時更新!
2022年11月02日関口メンディーが主演を務め、現代の高校生たちが直面している社会問題と、それに向き合い続ける教師を描く「覆面D」第3話が放送。今回は、桜田通演じる半グレ集団の元締め・マサが生徒たちを闇バイトに引き込む姿に視聴者戦慄!「マサの表情や声が怖すぎてゾクッとした」「マサが出てくると空気がガラッと変わる」などの声が上がった。第3話母を助けたい高校生が“危険なバイト”に…本作は、どんなことがあっても諦めず、体を張って生徒に向き合い続ける教師と、“教育困難校”にて様々な問題を抱える生徒たちの姿を描く、社会派学園エンターテインメント。プロレス団体BBTに所属し、覆面レスラー・覆面Dとしてプロレスデビューをすることとなった大輔は、デビュー試合に向けて、BBTの副社長で自身も元レスラーの前田信子(酒井若菜)と、信子の息子で大地の生徒でもある前田力(松井利樹/BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE)と共に、必殺技を習得するために奮闘していた。一方、大輔が受け持つ生徒の1人、小橋アキラ(紺野彩夏)は、母親が経営するスナックを存続させるため、半グレが仕切る違法キャバクラでアルバイトをしていた。しかし、違法なアルバイトをしていることに懸念を抱き始めたアキラは、半グレの元締めであるマサ(桜田通)に店を辞めたいと伝えるが、「辞めたら母親にバラす」と脅され、怯えながらも働き続けることに。そんな中、同級生の武藤啓(水沢林太郎)から、アキラのアルバイトについて聞いた大輔は、心配になり客としてキャバクラに乗り込み、店を辞めるように説得を試みる。その最中、警察により店が摘発される事態に。運よくその場から逃げ切り、キャバクラのバイトも辞めることとなったアキラだったが、次にマサから紹介されたバイトはオレオレ詐欺の受け子で…?そしてついに、大輔の覆面Dとしてのデビュー戦が幕を開ける。応援にかけつけた啓と岡田カズ(秋田汐梨)が見守る中、果たして大輔は試合に勝つことができるのか…。アキラを闇バイトに引き込むマサと、恐怖から屈してしまうアキラの姿には視聴者からコメントが殺到。「マサの表情や声が怖すぎてゾクッとした」「マサが出てくると空気がガラッと変わる」「通くんに半グレのマサが憑依していて怖すぎた」「悪い人だけど魅力的だから嫌いになれない」「通くんの演技力すごい」と反響が寄せられた。「覆面D」は毎週土曜22時よりABEMA SPECIALチャンネルにて放送中。第3話は「ABEMA」にて無料見逃し配信中。(text:cinemacafe.net)
2022年10月24日2日半の陣痛を経て、初めての出産を終えた時、私は燃え尽きていた。極度の疲労と睡眠不足のはずなのに、目が冴えて眠れない。早速明日からはじまる母子同室に備えて、今はしっかり眠って体力を整えなければいけないのに、出産予定日を伝えていた友人にメールをしたりしながら、妙にハイテンションでいた。「生まれたての赤ちゃんはよく寝るっていうし、赤ちゃんと一緒にねるから大丈夫だよね~」そう、この時はまだ、思いがけぬ理由で眠れない日々が始まることを知らなかった。この産院、基本的には一人部屋なのだが、2つだけ二人部屋があった。ただでさえ体力的にも精神的に消耗している中、このお見舞い3連発はかなりこたえました。当時は何もできずにストレスをためていましたが、今考えると看護師さんに相談したらよかったなと思いました。産後のお見舞いに来てくださる方にもお願いです。産後のママたちは、心身ともにボロボロ状態で、始めての育児にてんやわんやしています。お見舞い先のママたちが元気そうであっても、相部屋の方のことも少し心にとめておいていただけるとうれしいです。
2022年10月18日現代演劇を代表する作家トム・ストッパードの最新作『レオポルトシュタット』が新国立劇場にて日本で初めて上演される。9月下旬に稽古の様子が公開された。ストッパードが「最後の作品になるかもしれない」と語り2020年1月のロンドン初演前から大きな話題を呼んだ本作は、ストッパード自身の家族の歴史をモデルに、オーストリア・ウィーンに住むあるユダヤ人の一族が激動の20世紀前半を生きる姿を描き出す。これまでも数々のストッパード作品に携わってきた小川絵梨子が演出を務める。1899年の12月から1955年までおよそ半世紀の時間が全五幕で4世代の家族を通じて描かれる本作。シオニズム運動(ユダヤ教、ユダヤ文化の復興、ユダヤ人国家建設を目指す運動)の勃興、第一次世界大戦後の混乱やナチスの台頭、そしてホロコーストの悲劇といった激動の歴史が登場人物たちのセリフを通して語られる。この日、稽古が行われたのは第三幕と最終の第五幕。第三幕の舞台は、第一次世界大戦の敗戦(1919年)から数年を経た1924年。かつての帝国の見る影もなく、敗戦国の苦しみで国民の不満が高まる中で“反ユダヤ主義”の影が忍び寄る…。本作の主人公であり、一族の中心人物であるヘルマンを演じるのは浜中文一。ヘルマンは第一幕(1899年)から第四幕(1938年)まで登場し、浜中はそれぞれの幕で異なる年齢のヘルマンを演じており、この第三幕では60代という設定。一族、そして会社のトップとして舵取りを行なうが、時代の不穏な空気を感じ、一族と祖国の行く末を案じている。演出の小川からは俳優陣に「明日、明後日がどうなるかわからない空気、時代の岐路に立っているという緊張感をお腹の中に持ってください」と指示が飛ぶ。そして、最終の第五幕の舞台は戦後の1955年。第一幕から第四幕までの登場人物の多さ(=一家の繁栄)とは打って変わって、大戦とホロコーストという地獄を生き延びたわずか3名の会話で物語が進んでいくところに、凄惨な歴史がうかがえる。命からがらガス室行きを免れたナータン(田中亨)、アメリカに暮らすローザ(瀬戸カトリーヌ)、イギリス人としてユダヤのルーツを知らずに生きてきた若きレオ(八頭司悠友)と、同じ一族とはいえ、全く違った人生を歩み、ユダヤ人としてのアイデンティティも抱える心の傷の大きさも異なる3人。彼らが断絶を超えて、か細いながらも“家族”の繋がりを見出していくさまが描かれるのがこの最終章である。差別と迫害の歴史の中で怒り、哀しみ、絶望を抱え、それでもなお連綿と命を繋いでいく家族の姿はいまの時代を生きる我々に何を訴えかけるのか? 完成を楽しみに待ちたい。「レオポルトシュタット」は10月14日(金)新国立劇場中劇場にて開幕。取材・文:黒豆直樹
2022年10月11日バカリズム、日村勇紀(バナナマン)、若林正恭(オードリー)、水川あさみというお馴染みメンバーに加え、近藤春菜(ハリセンボン)が初登場する「住住」最新シリーズがこの秋、「Hulu」にて配信されることが決定した。バカリズムさんが原案・脚本を務め2017年にスタート、キャストが全員実名で出演し、なんとも不思議な感覚&クセになるゆるさで、視聴者を瞬く間にとりこにした異色ドラマ「住住」。待望の最新シリーズとなる今回の第4弾には、水川さんの実際の友達である近藤さんが初出演し、リアルな世界と同じく、“水川の友達”という設定で登場するだけでなく、意外な素顔(!?)も忍ばせながら、新風を吹き込む。また第2シリーズ以降、定点観測的に「バカリズムの作業場」で繰り広げられるエピソードとなっていたが、最新作ではシリーズ史上初となるロケも敢行。バカリズム、日村、水川が、小型バスでゆる~いドライブを楽しむことに。また、最終話の配信がスタートする10月22日(土)18時には「HuluライブTVチャット」の開催も決定。キャスト陣と一緒に名場面をふり返りながら、裏話が次々と飛び出す小粋なトークが楽しめる。なお、10月8日(土)より、前作から厳選したエピソードを地上波放送することも決定。「TVer」でも9月24(土)正午から、過去作を順次配信する。<コメント>・バカリズム「住住」は勝手に毎年やるもんだと思っちゃってたから、うれしいというか…「今年もやれてよかったな」と、ホッとした感じです。実は僕、劇中とほぼ同じ雰囲気の作業場を実際に持っているんですよ。ドラマ上はみんなが遊びに来て楽しくやっているんですけど、実際は誰もいないその部屋で、1人で脚本を書いてるから、たまにすごく虚しくなるんですよね。「みんながこの部屋に遊びに来てくれたらなぁ」という妄想をドラマにしているような感じなので、書きながら「本当は誰も来ねぇのに…」と思っています(笑)。今回は近藤春菜さんも初登場します。春菜さんと実際に友達の水川さんにアンケートを渡して記入してもらったり、監督と春菜さんの打ち合わせで出た話を教えてもらったりして、脚本を書きました。また、今回はいつもの作業場とは違う場所を舞台にしたエピソードが1つあるんですけど、ワンシチュエーションというのは同じ。“ずっと同じところに座って、ただしゃべってるだけ”という「住住」の良さはそんなに変わっていません。この“変わらない感じ”が「住住」の良さだと思っていますので、楽しんでいただけたらなと思います。・日村勇紀我々はただ、ヒデ(バカリズム)が書いてくれた台本通りにやるだけ(笑)。毎回、面白い台本を書いてくれるから、ありがたいという気持ちしかないです。ご褒美みたいなものですね。ちなみに、「住住」の僕は20代の頃をモデルにして、ヒデが書いてくれているので、すごくまくし立てる場面が多いんですよ(笑)。僕も今ではもう50歳になってそんなことないのに、なんか劇中ではヒデや水川さんに対して攻撃的というか…。今回もその様子を撮っていたカメラマンさんに「日村さんが『住住』に戻ってきた感じがしますよ~」と言われて、「オレって、そんなイメージなの?」と思いました(笑)。・水川あさみ「住住」はご褒美みたいなお仕事で、実家に帰ったみたいな感覚になります。こたつに入ってグダグダしゃべって、いつも楽しいです。そんな中、今回は初めてロケもあるのですごく新鮮です。あと、私の友達の(近藤)春菜が出ます。過去に何回か一緒にお芝居をする機会があり、初めて知り合ったのもドラマの現場だったんですけど、今回バカリさんが描く春菜には“私が苦手な、ちょっとうじうじした春菜”がちゃんと出ていて(笑)、最高に面白いです!「住住」は10月1日(土)より毎週土曜日新エピソードをHuluにて独占配信(全4話)。(cinemacafe.net)
2022年09月24日音楽ストリーミングサービス・Spotifyによる2年半ぶりとなるライブイベント「Spotify Early Noise Night #14」が、11月25日に東京・Spotify O-EASTで開催される。2017年に日本でスタートした「RADAR:Early Noise」は、Spotifyがその年に注目する次世代アーティストを年初に発表し、同名のプレイリストなどを通じて音楽ファンに届けるアーティストサポートプログラム。また、リスナーがプレイリストで出会ったアーティストのパフォーマンスを直接体験できる場として、ショーケースライブ「Spotify Early Noise Night」も定期的に開催しており、今ではトップアーティストへと飛躍を遂げたあいみょん、CHAI、向井太一などもこれまで出演した。コロナ禍により2年半ぶり、14回目の開催となる今回は、ロックとヒップホップのハイブリッドサウンドで注目を集める(sic)boy、特徴的な甘い声と絶対的なメロディーセンスで人気急上昇中のtonun、小学生から曲作りを始め、ハスキーな歌声と歌唱力が話題の現役高校生アーティスト・ao、令和新時代に生まれた革命的な歌詩人である谷口喜多朗のソロプロジェクト・Teleの4組が出演する予定となっている。「Spotify Early Noise Night #14」の前売り券はイープラスにて、きょう15日正午より販売開始。本イベントに連動するプレイリストでは、出演アーティストの代表曲をライブに先駆けて楽しむことができる。
2022年09月15日室内での生活に慣れている猫の場合、飼い主は誤って愛猫が外に出ないよう、日頃から注意していることでしょう。しかし、どんなに注意していても、万が一の事態が起きないとは限りません。猫のコテツくんとまるくんと暮らす飼い主さん(@mofu_kote)さんは、ある日の帰宅後、まるくんの姿が見あたらず、焦ってしまいました。家中を探しても、どこにもまるくんはおらず、ついには半泣きになって探していたという飼い主さん。その後、無事にまるくんは見つかりました…ベッドの隙間で!帰宅するとまるが家の中のどこにもいなくて、半泣きで探してたらベッドの隙間でくつろいでた。 #猫のいる暮らし #猫写真 pic.twitter.com/BKs8nQ20oE — コテまる (@mofu_kote) September 7, 2022 飼い主さんがどれほど焦って、不安だったかなど、まるくんは知るはずもありません。「何か?」といいたげな表情を浮かべるまるくんに、飼い主さんは安堵するとともに、どっと疲れが押し寄せてきたことでしょう…!ついつい「もう!」と怒りたくなってしまいそうな状況ですが、まるくんに悪気はないのです。そのうえ、こんなにも愛らしい顔で見つめられたら、何もいえません…。飼い主さんも動揺をギュっと押し込め、持っていたスマホで即激写したといいます。猫の飼い主にとっては『あるある』ともいえる、愛猫たちの心臓に悪い『かくれんぼ』。どこまでも振り回される人間たちなのでした…。[文・構成/grape編集部]
2022年09月08日ファン待望の新色が登場トータルビューティーカンパニー「uka」のネイルベースシリーズ「uka color base coat zero」に、約2年半ぶりとなる新色3色が登場。2022年10月5日(水)に発売される。シリーズ初のヴィーガン処方「uka color base coat zero」に、王道のブラウンベージュトーンの3色、15/0、16/0、17/0が新たに仲間入りする。イメージは秋のスイーツの代表とも言えるモンブラン。秋の指先に大人の甘さをプラスする、シックで落ち着きのあるカラーだ。なお新色のヴィジュアルに使用されているモンブランは、ロースイーツパティシエの山本絵奈氏が手がけたもの。同商品のために作られたオリジナルのモンブランにも注目だ。指先に大人の甘さを添えて今回発売される3色は、同シリーズで爪の保湿・補修成分として配合している「動物性の加水分解ケラチン」「加水分解シルク」「アルギニン」を、植物性の「加水分解野菜タンパク」に変更。シリーズ初のヴィーガン処方で、爪への優しさが更にアップした。カラーはナチュラルなベージュにグレーでモード感をプラスした「15/0(ヘーゼルベージュ)」、温かみのあるマロンカラーが上品な「16/0(マロンベージュ)」、そしてさりげなくピンクを効かせた大人ブラウン「17/0(ココアブラウン)」の3色。特設サイトではこの3色を使ったカラーレシピも公開されている。(画像はプレスリリースより)【参考】※「uka color base coat zero」
2022年09月07日1歳半で斜視と診断された息子。同時に弱視も指摘され、眼鏡を使った治療が始まりました。言葉も何となくしか通じない息子に眼鏡をつけさせることができるのか非常に不安でしたが、意外にもちょっとしたことで息子はちゃんと眼鏡をつけ続けてくれたのです。息子に眼鏡をはずさせないために私たち家族が気を付けたことをご紹介します。 眼鏡選びは普段から眼鏡の夫にお任せまずは息子に眼鏡を購入することになったわけですが、裸眼の私には選ぶ基準がわからなかったので、普段眼鏡を使っている夫に選んでもらうことにしました。購入した眼鏡は予算を大幅にオーバー。 私は当時「壊れたりなくしたりするリスクが高い子どもの眼鏡に高いお金をかけるなんて」と思ったのですが、結果的にレンズが薄く、フレームも軽めなこの眼鏡のつけやすさこそ、息子がおとなしく眼鏡をつけてくれた大きな要因の1つだと思います。 眼鏡をこまめに磨く普段はおとなしく眼鏡をつけてくれた息子でしたが、眼鏡のレンズが汚れると見えにくいのか、つけるのを嫌がることがありました。最初のうちは眼鏡屋さんからの「汚れたときはぬるま湯で洗って、眼鏡拭きで拭いてください」という指示を守っていたのですが、ごはんの最中にレンズを触ったり、泣いてしまったりと、汚れる頻度が高すぎます。 そのたびに眼鏡を洗って眼鏡拭きで拭いていると、眼鏡拭きがびちょびちょになってしまって大変だったので、スプレーして拭くだけで済む眼鏡用の洗浄液を購入し、手早く磨けるようにしました。 いろいろな人にかわいいと言ってもらう息子がつけている赤いフレームの眼鏡は、購入できるなかで一番小さいサイズでした。そんな小さいおもちゃのような眼鏡を、丸坊主の息子がつけているのは親の欲目を抜きにしてもかわいらしく、ママ友や道行く人から何度も「かわいい」と言われました。 息子はそれに気を良くしたようで、2歳の今では眼鏡をつけると必ず「かわいい?」と聞いてきます。私や上の子たちが「かわいい! よく似合ってるよ!」と毎日欠かさず声かけすることで、息子の中では完全に「眼鏡=おしゃれ」となっているようです。 息子が眼鏡を付け始めて1年経ちましたが、今ではすっかり眼鏡が当たり前になっています。裸眼の私では気が付かないことも多かったので、眼鏡をつけている夫の意見が非常に参考になりました。これからも息子が眼鏡をつけ続けてくれるよう、こまめな眼鏡磨きや声かけで、できるだけサポートしていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 REIKOイラストレーター/まっふ著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院まで学んだ食についても執筆。
2022年09月06日■『里帰りした妻が帰ってこない』あらすじ念願の双子の娘を授かった勇人と咲希。里帰りをした咲希は無事出産を終え、双子は芽衣と瑠衣と名付けられる。ところが…なぜか咲希は勇人との家に戻ってこない…。里帰り出産から3年半帰ってこない咲希に対して、離婚を突き付ける勇人だったが…。 >>前編『里帰りした妻が帰ってこない』1話目を見る 僕は勇人。双子の女の子、芽衣と瑠衣の父親です。産まれたばかりの双子も一緒に里帰り出産から3年半帰ってこなかった妻の咲希。どうすれば家族4人一緒に暮らせるのか考え続け、何度も離婚を覚悟した僕。そして…やっと先日、僕と咲希、そして芽衣と瑠衣の家族4人の生活がスタートしました。ようやく一緒に暮らしはじめた僕たちは…家族としてうまくやっていけたのか? 僕と咲希、そしてそれぞれお互いの家族を巻き込んだ「家族の話」です。僕の両親は孫に会うために、何よりも僕を支えるために、義両親や咲希に直接の連絡は避けながら、ずっと待ち続けていました。でも咲希の里帰りが3年近くなり…。両親も姉も僕たちが元の生活を送ることはほぼ不可能だろうと考えていました。そして咲希がみずから僕たちの家に戻ってくることになりましたが、姉はそんな咲希を信用することはありませんでした。▼ 前編『里帰りした妻が帰ってこない』 次回に続く(全21話)毎日18時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ のばら
2022年08月17日3年前、46歳で妊娠し、結婚したのちにたった1年半で破局した私。離婚直後は「年齢の割に我慢が足りない」「子どものことを一番に考えていない」などと心ない言葉を掛けられたこともありました。そのせいか一時期は「私がもう少し我慢していればこうはならなかったかも」と精神的に落ち込むこともありましたが、今改めて思い返してみると、ありえなかった家庭のルールに振り回された結婚生活。夫から課された謎ルールをほんの一部ではありますがご紹介したいと思います。★関連記事:「夫の誘いから逃れたい!」46歳で出産後、毎日にように求められる夫婦生活が原因で…【体験談】ルールに従わないと説教と誓約書を…性行為は1日1回以上応じるべし相当性欲が強かった夫。お付き合いしていた期間は風俗で処理したり、他の女性と関係を持っていたことを後から知りました。結婚後は浮気をするべきではないと変に律義だった元夫。自分は性欲が強く、性行為ができないとおかしくなるから1日1回以上応じて欲しいと訴えてきました。もちろん、夫の都合で求められたときは昼夜問わず必ずです。私はといえば出産後にまったくなくなった性欲と、高齢出産での子育てによる疲労でそれどころではないのが本音でした。しかし元夫は初婚、私は再婚という負い目もあり、できるだけ元夫の要望に応じようと考えたのがそもそもの間違いだったように思います。私が「今日はどうしても無理」と断ろうものなら、子どもを寝かしつけたあとの深夜に起こされ、約束が違うと何時間も説教され、謝罪させられました。料理の献立は2週間分決めておくべし性欲と同じく食にも強いこだわりを持っていた元夫。結婚してからは私に2週間分の料理の献立を決めさせて、必ずその通りに作るよう指示しました。実家や知り合いからいただいたお野菜や食材に合わせて別の献立にしようものなら「計画性がない」「自分をコントロールできていない」と説教。なぜか週に1度はカレーを作らせ「手を抜かせてやっているんだから感謝しろ」と上から目線。出産後1カ月で仕事に復帰していた私に家のことはすべてさせておいて、「指示通りに動くだけだからおまえはラクでいいな」と嫌味を言われることもありました。時々気が向いたときに夫が料理を作ることもありました。表向きは機嫌を損ねないように「おいしい!」「ありがとう!」と感謝の言葉を伝えていましたが、本音を言わせてもらうと作るだけで後片付けもせず、台所を荒らされるので大迷惑でした。とにかく時間通りに行動するべし子育てをしていれば当たり前のことですが、子どもはなかなか親の思う通りに動いてくれません。乳児期ならなおさらのこと、離乳食をなかなか食べてくれない、寝かしつけようとしてもすんなり寝てくれない、泣きやんでくれないなんて日常茶飯事。それでも夫はあらかじめ決められた時間通りに食事の準備ができていなかったり、子どもをお風呂に入れていなかったりすると怒りました。何度子どもは大人の時間の概念なんかないから無理だと説明しても、子どもをコントロールできないなんて母親失格だとののしるばかり。夫は家にいるときはほとんどゴロゴロと動画や漫画を見て楽しんでいましたが、毎日時間に追われる私に、家の中での休息はほとんどありませんでした。ルールに従わなければ誓約書を書くべし他にも謎ルールは数々ありました。一番つらかったのは謎ルールに従わなかったときの深夜に及ぶ説教と、誓約書でした。誓約書は説教の後に必ず書かされるのですが、例えば夫のルールに従わなかったことに対して「もう二度とやりません」とか「今後は言われた通りにやります」などと書いて「従わなかったらいつでも離婚に応じます」と締めくくるものでした。まとめ理不尽だった結婚生活が終わりを迎え、気が付けば1年以上が過ぎました。夫との間に産まれた子どもはすくすく育ち、私は勝手なルールに縛られることもない幸せな毎日を過ごしています。振り返ってみると、どうして夫に従うだけの結婚生活を続けていたのか、私にとってそれが一番の謎です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/きびのあやとら著者/陽(48歳)20代で出産した娘が成人式を迎えた矢先、46歳で妊娠。現在、2歳女児の子育てに奮闘中の鍼灸師。太極拳と書道が趣味で、着物を愛するレトロ母。20年前と今の子育ての違いに驚きと新鮮さを感じる毎日。
2022年08月11日