アンリアレイジ(ANREALAGE)が8月26日、東京・南青山に新店舗「アンリアレイジ アオヤマ(ANREALAGE AOYAMA)」(東京都港区南青山5-2-15 1階)をオープンする。パルコが新しく作るテナント複合路面業態・バイ パルコ(BY PARCO)の1階にオープンする同店の店舗内装はBRANCH.Incの鈴木崇之が、店舗のサウンドコーディネートはサカナクションの山口一郎が担当した。店内では、シーズン毎のコレクションラインとは異なる青山店限定ラインを展開する予定だ。同店のオープンを記念して、ケイスケカンダとの共同プロジェクトも発表。プロジェクト第1弾では8月26日から10月23日まで、アシックスと協業による期間限定ストア「アシックス×ケイスケカンダ×アンリアレイジ」をオープンし、スポーツとファッションが交わる3社共同の限定アイテムを発売する。
2016年08月08日著者撮影皆さんはタイ・バンコクにもインド人街があることをご存知ですか?バンコクの中華街であるヤワラートを抜けた先のパフラットと呼ばれるエリアには、インド人が経営する布地屋が多く、行き交う人々もサリーを着ていたり立派なひげを蓄えていたりと一味違っています。今回はそんなパフラットについてご紹介します。 誰でも無料で朝食がいただけるシーク教寺院著者撮影まずはインドのお寺を見学してみましょう。こちらはシーク教のお寺なのですが、実は朝8時から10時半ごろまで誰でも無料の朝食をいただくことができるんです。こちらはシーク教徒でなくても、日本人でも、誰でもウェルカムという懐の広いお寺。せっかくなので無料の朝食をいただいてみましょう。お寺に入ったらまずは靴を預けます。階段付近で黄色のバンダナを配っているので、お借りしましょう。これをしっかりと頭に装着します。シーク教徒は頭にターバンを巻く習慣があるので、ビジターである我々もそれに習ってバンダナを巻くわけです。今回は私が訪れた際には、ラッキーな事に親切なシーク教徒の方に中を案内していただくことができました。彼に連れられてやってきたのは4階にある広間です。まずはこちらでお参りをします。前にある祭壇の前で土下座をしてお参りをし、そして心ばかりのお布施を箱にいれます。それが終わったら係の方が私の手にペースト状の食べ物をよそってくれました。これは何だろう?とドキドキしましたが、とってもあまーいお菓子でした。お参りを済ませたら2階の朝食会場へ。銀色のお盆を受け取ったらバイキング方式で食べ物をよそっていきます。ここでは自分が食べきれる分だけを取るのがルール。いただいた食べ物を粗末にせずに、しっかり食べきりましょう。著者撮影私は食べきれるか不安だったのちょっとだけよそったのですが、実際に食べてみると辛さが苦手な方でも全く問題ない味で、とっても美味しかったですよ。衛生面でも問題なさそうです。ちなみに、右下のボールはドーナツのシロップ漬けのような甘いお菓子で、左上はチャイです。 路地裏のインド料理店著者撮影シーク教寺院の裏口から出てみると、細い路地の一帯が市場のようになっていました。その中で目についたのがこちらのお店。ショーケースの中にカラフルなお菓子が並んでいます。著者撮影見ていると、お店の方にお茶を飲んでいかないかと誘われたので、ちょっと寄っていくことにしました。お店の中はインド系の方々でいっぱい。地元の人に愛されているお店のようです。著者撮影ここでいただいたのは生姜とスパイスがガツンときいた本格的なチャイ。ここに居るとバンコクを飛び出してインドに来ちゃったみたいに感じます。 インド人街のデパート・インディアエンポリアム著者撮影最後にシーク教寺院の横にあるデパート、インディアエンポリアムへ。ここにはサリーなどのインド系の民族衣装や布地が売っています。ここも異国に迷い込んだようで見応えがあります。トイレが比較的綺麗なのでトイレ休憩にも使えます。ただしトイレットペーパーは備え付けられていないので持参してくださいね。最上階はフードコートになっておりインド料理の店が軒を連ねていましたので、こちらでランチもいいですね。■India Emporium営業時間:9時~18時皆さんもバンコクの中の小さなインド、パフラットに出かけてみてくださいね。
2016年07月07日インドに全長3メートルを超すマイケル・ジャクソンの石像が登場した。1枚の黒色花こう岩からできたこの石像は、マイケルの大ファンだという石材店の社長がVels 大学総長にプレゼントしたものだという。この石像の制作にはおよそ270万円が費やされたそうで、インドのマイケル・ジャクソンと呼ばれるダンサーのプラブー・デーヴァによって披露された。(C)BANG Media International
2016年04月12日東芝は4月7日、インドの送変電・配電事業の拠点である東芝電力流通システム・インド社内に、鉄道車両向け電気品などの製造拠点となる新部門を設立したと発表した。同国の鉄道分野は世界上位の需要規模を有しており、政府による貨物輸送力強化に向けた専用鉄道の建設や主要都市でのメトロ敷設計画の増加など、鉄道車両需要が急増している。また、政府が進める「メイク・イン・インディア」活動を背景に、鉄道関連品の国産化を求める動きも存在する。東芝は今後、東芝電力流通システム・インドの敷地内に電力変換装置および車両制御情報システムの製造ラインを建設し、2017年4月から製造を開始する予定。これより、現地生産によるコスト競争力の確保および部品供給やメンテナンスなどインド市場の要求に適した体制を構築することで同国での受注拡大を目指すとしている。また、将来的には中近東やアフリカ市場など周辺国の需要対応も視野に、グローバル製造拠点としての機能も見込んでいるという。
2016年04月07日フードライターの平野紗季子さんがオススメするお店をご紹介。今回教えてくれたのは『インド富士子』の二種類盛りカレーです。***東小金井のカレーの名店『インド富士』の2号店が高円寺にオ ープンした。その名も『インド富士子』。ってそのネーミングちょっと可愛すぎやしませんか、ずるいぞ富士子、突然の親近感が出てしまう。というわけで街の人々に早速愛されている富士子。「ここで店をやるって想像したら、なんだかいい予感しかしなかったんです」と言うオーナーの小城正樹さんの予感は的中で、2月に開店したばかりとは思えないほど角のとれた居心地の良さが既に醸成されている。ガッと食べてサッと帰るのもいいけれど、小技の光るインドなおつまみをあれこれ、スパイスたっぷりのインド富士ソーダ(まるでインドのコカ・コーラ!サワーもあるよ)を飲み飲みしつつ、のんびりカレーをいただくまでのゆらり流れる一連の富士子タイムはいい感じ、としか言いようがない。小城さんがインドを旅しながら(とりわけ南インドを中心に)出会った味をベースに仕上げられたカレーは、辛みと油分をそっと抑えたなんともリラックスな味わい。世の中には“カレーと俺のボクシング”的な強烈カレーに汗をかきかき挑む楽しさもあるけれど、ふーっと肩の力を抜いてさらさらカレーを頬張ってスパイスの香りに揺られているのもまた幸福なこと。「お茶漬け系って感じかなー」という小城さんの言葉がじーんと沁みた。◇ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。◇東京都杉並区高円寺南3‐59‐11TEL:非公開18:00~23:00火曜休Twitter(@indfjk)でその日の営業状況が確認できます。※『anan』2016年4月6日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子
2016年04月04日乳がん手術を受けた女優の南果歩が22日、退院後の検診でがんの転移がなかったことをTwitterで報告した。南さんは、人間ドックで早期の乳がんが見つかり今月11日に手術を受けていた。退院してから初めての検診を受け、「病理検査の詳細が出て、転移なしとのことでした」と報告。4月からは舞台稽古が始まる予定であるだけに、「これでひとまず安心」と胸をなでおろした。乳がんが見つかったのは、夫で俳優の渡辺謙に早期の胃がんが見つかったことがきっかけだった。渡辺さんが主演を務める米ブロードウェイ・ミュージカル「王様と私」に向けて渡米する前に、南さんが人間ドックを受けることを勧め、そこでがんが見つかった。そして南さんも手術を受ける夫をサポートするため寝泊まりしていた病院で検査を受けたことで、早期の発見につながった。がんが見つかった際、「『まさか、私が』これがその時の正直な気持ちです。しかし、人間ドックを偶然受ける機会があった私は幸運なんだ」と心境をブログにつづっていた南さん。今回のツイートでも「当たり前の事など、何ひとつない」とした上で、「まず一歩。そして明日も」と前向きな気持ちを記した。(花)
2016年03月23日●現地での仕事に必要なコトバ、ネットワークの状況は?インドがIT産業に力を入れていることを知っている人は多いだろうが、インドに行って仕事をするという機会は少ないと思う。今回、エンジニアである筆者はインドを訪問したので、その経験から、IT事情を含め、インドの最新情報をお伝えしたい。現在、インドは自国の産業を育成することに力を入れており、旧来の文化と最新の科学技術が混在した状況にある。そのため、産業は発展している一方、社会インフラの整備は遅れ気味で、大気汚染や産廃処理、上下水道の整備、電力網などには課題が多い。こうした事情をまず押さえておきたい。○ビザの申請 - 頻繁に変わる法律に注意インドに渡航する場合、ビザを取得する必要がある。インドのビザは複数の種類があり、目的に応じて適切なビザを取得しなければならない。インドのビザを発行する機関に足を運べるなら、申請書類を作成して提出するとして、1週間前に取りかかっても何とかなるだろう。しかし、郵送でやりとりする必要がある場合は、少なくとも2週間、何度か失敗した場合を考慮して3週間は期間を見ておいたほうが安全だ。また、インドのビザに関する法律はちょくちょくかわる。このため、古い情報は参考にならないことがある。ビザを申請する段階での最新の情報を調べてから、作業に取り掛かるようにしたい。本稿執筆時点では、Webの申請書作成フォームから必要書類を作成して印刷したものを提出する必要がある。手書きによる書き直しは受け付けてくれないため、間違えていたらまた作り直し。入力フォームのセッションタイムも長いとは言いがたく、操作にもたつきがあれば最初からやり直しになるので、注意したい。申請の受け付けも必ずしも日本語が流暢な人が出てくるとは限らない。日本語と現地の言葉が混ざった状態でやり取りが行われていたりする。したがって、期間に余裕があり、経費をかけてもよい場合は代行業者に申請を頼んでもよいと思う。○英語とヒンディー語 - 長期滞在ならヒンディー語も習得IT関連の業務なら、英語が通じればインドでも仕事はこなせる。中途半端にヒンディー語を覚えるよりは、その分英語の勉強をしておいたほうがよい。インドでは宗教が多様であり、習慣も多岐にわたっているいるので、言葉によるコミュニケーションが不自由な状況に慣れているところがある。よって、中途半端な英語でもコミュニケーションする意志を持っていれば、仕事はこなせると思う。インド人の英語で注意したいのが発音だ。LとRの発音が本来の英語よりも巻いているので、理解できないことがある。また、ヒンディー語にRLの連続音をさらに丸めた上に発射するような音があるので、これを頻発されるとかなり理解しにくい。そういう時は、別の言葉で話してくれと伝えるなりして、意思の疎通を図ればよいだろう。ただ、英語を理解しない人と会話をしたほうが仕事が円滑に進む状況にあるなら、ヒンディー語を学んだほうがよいと言われたこともある。○ネットワークの確保 - 2G/3G/4Gが展開中コンベンションセンターや現地企業の会議室であれば、何らかの方法でインターネット接続は提供されるだろう。問題はそれ以外の場所での接続だ。一定以上のランクのホテルであればインターネット接続が提供されているが、このインターネットが必ず使えるとは考えないほうがよい。部屋によってはつながらないし、つながっても宿泊客が増える時間帯になると事実上使えなくなることがある。1カ月未満の滞在であれば、日本の空港でWi-Fiルータをレンタルしていくことをお薦めしたい。場所によっては4Gが入るので、運が良ければホテルの部屋から4G経由でインターネットに接続できる。通信量制限が存在するので日本と同じような感覚では使えないが、メールのチェックやsshでログインしての作業など、テキストベースの作業であればWi-Fiルータの通信量上限内でも十分仕事はできる。画像や動画など大量の通信が発生する作業は、残念だがWi-Fiルータ経由での使用は諦めておこう。SIMフリーのスマートフォンやタブレット端末を持っている場合、海外でSIMカードを購入して使用する手もある。欧米ではWi-Fiルータを借りるよりもこの方法のほうが簡単なこともあるが、インドではまだ簡単ではないようだ。いずれ状況は変わると見られるが、現在は日本からWi-Fiルータをレンタルしていく方法が確実だ。○電力 - 頻繁に発生する停電インドに限らず、電力網が十分に発展していない国や地域では停電が頻発する。インドも例外ではなく、いきなり停電することがあるが、大抵しばらくすると復旧する。海外出張であれば、バッテリーを搭載したノートPCを持っていくだろうから、突然の停電が問題になることはないはずだ。停電がよくあるということだけ覚えておきたい。○時間 - 気長に待つこれは取引対象となる企業の文化や人そのもの、もしくは相手が行政の関係者であるか政治関係者であるか、またはその立場がどの程度の人なのかに依存しているが、必ず約束した時間通りに話が運ぶとは思わない方が、なにかとスムーズに進むところがある。時間通りに話が進まないときは、じゃぁ待とうか、くらいの心持ちでいる方がうまくいくようだ。○食事と水 - 水には特に注意どの国を訪れる時も同じだろうが、現地の料理と馬が合えば幸運だ。インド料理は体に良いものも多く、日本にいる時よりもたっぷり野菜を食べる生活を送ることができるかもしれない(もちろん宿泊するホテルや利用するレストランのグレードによる)。気候のせいか、利用しているミルクの違いのせいか、インド風のミルクティ「チャイ」がおいしい国でもある。1つ気を付けたいのが「水」だ。生水は飲まないことを鉄則にしていただきたい。欧米に渡航している時の感覚で水に接すると腹を下し、場合によっては仕事どころではなくなる。体に入れる水はミネラルウォーターや、少なくとも一度沸騰させた水に限定しておきたい。外食する際はある程度覚悟しておく必要がある。シャワーや歯磨きでも水を飲まないように気をつけたい。●日本の仕事をこなしつつ、インドに数カ月滞在するのもいいかも!?○人によっては居心地のよいインドインドは人によって好みが大きく分かれると言われる。都市部のストリートに積み上がったゴミの山や牛がゴミをあさっている姿、日常風景になっている立ちションや、大量の野良犬と野良猿。2車線の道路がなぜか5車線以上の使われ方をするクラクションまみれの道路に、日本と比べると大きく遅れている公共インフラの整備。衛生状況はお世辞にもよいとは言い難く、日本の生活を当たり前だと思っていると面食らうだろう。しかし、全体に流れる人間そのものの力の強さや雑多感、人なつっこさ、文化的な面白さ、それに日本と比較してかなり廉価な物価など、魅力的な側面も多い。インターネットを介して日本の仕事をこなしながら、インドで数カ月間過ごすというのは悪くない選択肢だ。インターネットの接続性はそれほど悪くないので、十分に仕事はできる。日本から欧米へ渡航するように、日本からインドに渡航して仕事をする機会が増えるかどうかは、今後の世界経済の発展に依存しているところがあるため何とも言えないが、面白い国ではある。欧米に飛ぶ機会が多いのなら、ビザの申請はちょっと面倒だが、一度インドに飛んで文化の違いを体験してみるのもよい経験だと思う。○おまけ:国際スーラジクンドクラフトメラ2016インドのニューデリーから自動車で1時間ほど南方へ移動した場所に「スーラジクンド」と呼ばれる場所がある。1000年ほど前にデリーおよびその周辺地域へ向け生活用水を確保する目的で大きな人工ため池のある地域だ。スーラジは太陽、クンドはため池という意味で、スーラジクンドで太陽の池という意味になる。現在、そのクンド(ため池)は生活用水確保の目的ではすでに使用されておらず、観光資源として活用されているそうだ。スーラジクンドが属するハリヤナ州はこの観光地に目を付け、ため池周辺で30年前からインド中の工芸品を集めて一堂に展示および販売する祭りを開催するようになった。インドでは2月が春に相当して気候がよいことから、毎年2月1日~15日の日程でイベントを開催。 スーラジクンド祭りは地域の関係者も巻き込んで大きくなり、周辺各国からクラフトマン、アーティスト、演奏者を招いて大規模なイベントを開催するようになった。30周年を迎えたスーラジクンド国際クラフトメラ2016では、約30カ国からクラフトマンやアーティストを招いてイベントが開催された。2016年2月、筆者はIT関連の業務ではなく、このイベントで演奏する演奏者としてインドに渡航していた。もともとは中国の関係者が招待されていたようだ。インドと中国は2015年にパートナーシップ・ネーション(協力関係にある国家)となり、今回の祭りには中国からクラフトマンやアーティスト、演奏者を招待していた。これに関しては、2015年10月にインターネット上の複数のメディアに掲載されているニュースで確認できる。それがどうも開催を目前にして、立ち消えてしまったらしい。祭りの最中に発行された新聞には、ビザの発行に関する問題が発生したため関係者が渡印できないといった理由が述べられていたが、インドが日本方式の新幹線を採用したことや安倍首相とインド首相の会談があったタイミングなどを考えると、どうもそれだけが理由ではなさそうに思える。コーディネーターの人は、「こっちの人は日本人と中国人の見分けがつかないから、対応策として急遽日本人を呼んだんだよ」と、冗談とも本気ともつかないことを言っていたが、あながち間違っていないかもしれない。祭り前日の記者会見では、当局関係者や司会者が「パートナーネーション・チャイナ」という言葉を使っていたが(重要度の高い言葉として使われていた)、初日には似たようなニュアンスを持った言葉としてフォーカスカントリー・ジャパンという言葉が使われ、2日目にはフォーカスカントリー・ジャパン&チャイナという言葉が使われるようになっていた。苦肉の策としてひねり出された新しい言葉が「フォーカスカントリー」(注目している国)だったのだろう。最初から日本の招待を目的の1つにしていたような言葉遣いに徐々に変えていった辺り、当局の運営の巧みさを覚えた。なお、この祭りに日本からのクラフトマンやアーティスト、演奏者が参加したのは初めてだそうだ。●日本の仕事をこなしつつ、インドに数カ月滞在するのもいいかも!?○人によっては居心地のよいインドインドは人によって好みが大きく分かれると言われる。都市部のストリートに積み上がったゴミの山や牛がゴミをあさっている姿、日常風景になっている立ちションや、大量の野良犬と野良猿。2車線の道路がなぜか5車線以上の使われ方をするクラクションまみれの道路に、日本と比べると大きく遅れている公共インフラの整備。衛生状況はお世辞にもよいとは言い難く、日本の生活を当たり前だと思っていると面食らうだろう。しかし、全体に流れる人間そのものの力の強さや雑多感、人なつっこさ、文化的な面白さ、それに日本と比較してかなり廉価な物価など、魅力的な側面も多い。インターネットを介して日本の仕事をこなしながら、インドで数カ月間過ごすというのは悪くない選択肢だ。インターネットの接続性はそれほど悪くないので、十分に仕事はできる。日本から欧米へ渡航するように、日本からインドに渡航して仕事をする機会が増えるかどうかは、今後の世界経済の発展に依存しているところがあるため何とも言えないが、面白い国ではある。欧米に飛ぶ機会が多いのなら、ビザの申請はちょっと面倒だが、一度インドに飛んで文化の違いを体験してみるのもよい経験だと思う。○おまけ:国際スーラジクンドクラフトメラ2016インドのニューデリーから自動車で1時間ほど南方へ移動した場所に「スーラジクンド」と呼ばれる場所がある。1000年ほど前にデリーおよびその周辺地域へ向け生活用水を確保する目的で大きな人工ため池のある地域だ。スーラジは太陽、クンドはため池という意味で、スーラジクンドで太陽の池という意味になる。現在、そのクンド(ため池)は生活用水確保の目的ではすでに使用されておらず、観光資源として活用されているそうだ。スーラジクンドが属するハリヤナ州はこの観光地に目を付け、ため池周辺で30年前からインド中の工芸品を集めて一堂に展示および販売する祭りを開催するようになった。インドでは2月が春に相当して気候がよいことから、毎年2月1日~15日の日程でイベントを開催。 スーラジクンド祭りは地域の関係者も巻き込んで大きくなり、周辺各国からクラフトマン、アーティスト、演奏者を招いて大規模なイベントを開催するようになった。30周年を迎えたスーラジクンド国際クラフトメラ2016では、約30カ国からクラフトマンやアーティストを招いてイベントが開催された。2016年2月、筆者はIT関連の業務ではなく、このイベントで演奏する演奏者としてインドに渡航していた。もともとは中国の関係者が招待されていたようだ。インドと中国は2015年にパートナーシップ・ネーション(協力関係にある国家)となり、今回の祭りには中国からクラフトマンやアーティスト、演奏者を招待していた。これに関しては、2015年10月にインターネット上の複数のメディアに掲載されているニュースで確認できる。それがどうも開催を目前にして、立ち消えてしまったらしい。祭りの最中に発行された新聞には、ビザの発行に関する問題が発生したため関係者が渡印できないといった理由が述べられていたが、インドが日本方式の新幹線を採用したことや安倍首相とインド首相の会談があったタイミングなどを考えると、どうもそれだけが理由ではなさそうに思える。コーディネーターの人は、「こっちの人は日本人と中国人の見分けがつかないから、対応策として急遽日本人を呼んだんだよ」と、冗談とも本気ともつかないことを言っていたが、あながち間違っていないかもしれない。祭り前日の記者会見では、当局関係者や司会者が「パートナーネーション・チャイナ」という言葉を使っていたが(重要度の高い言葉として使われていた)、初日には似たようなニュアンスを持った言葉としてフォーカスカントリー・ジャパンという言葉が使われ、2日目にはフォーカスカントリー・ジャパン&チャイナという言葉が使われるようになっていた。苦肉の策としてひねり出された新しい言葉が「フォーカスカントリー」(注目している国)だったのだろう。最初から日本の招待を目的の1つにしていたような言葉遣いに徐々に変えていった辺り、当局の運営の巧みさを覚えた。なお、この祭りに日本からのクラフトマンやアーティスト、演奏者が参加したのは初めてだそうだ。
2016年03月07日ブイキューブは3月4日、インドのWeb会議サービス事業者であるINTELLISYS(インテリシス)と、ビジュアルコミュニケーション分野において提携することを発表した。INTELLISYSは、狭帯域でも映像と音声のスムーズな送受信を可能とする独自技術を持ったWeb会議サービス「Vennfer」を提供しており、インド国内では商務省などの政府機関や金融機関向けにUS$40M(約45億円:US$1=113円換算)規模のWeb会議サービス事業を展開している。同社は、「Vennfer」がこれまで対応できなかったインドの市場ニーズを充足するサービスとして、ブイキューブのビジュアルコミュニケーションサービス「V-CUBE」を、インド国内で販売を開始するという。ブイキューブは今後、INTELLISYSと提携し、インド国内を中心にアジア地域での事業展開を共同で推進していくとしている。
2016年03月07日ミー イッセイ ミヤケ(me ISSEY MIYAKE)の新しい店舗「me ISSEY MIYAKE / AOYAMA」(東京都港区南青山4-21-24)が3月3日、東京・南青山にオープンする。同ショップの空間デザインを手掛けたのは、プロダクトデザイナーの深澤直人。同氏は、ショップデザインについて「角のない壁は光と空気に包まれたアンビエントな空間を作り出す。meの服を包み込むような身体の周囲をデザインした」とコメントしている。3フロア構成の店内では、ミー イッセイ ミヤケのアイテムをフルラインアップで展開。眼鏡の産地として知られる福井県鯖江市で、眼鏡の製作工程と同じように手仕事により作られるカラフルでシンプルなリングやバングル「LOLLY ACCESSORY」などもそろう。さらにオープンを記念し、アイコニックなストレッチプリーツTシャツ(長袖ハイネック 1万6,000円、半袖丸首 1万3,500円)も同店限定のカラーバリエーションで用意。また2階に設けられたギャラリーでは、グラフィックデザイナーの田中一光による作品をモチーフにしたイッセイ ミヤケの新シリーズ「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」を特別展示する。今回のオープンを機にブランドロゴも新調。店舗と同じく深澤直人によるデザインで「meとISSEY MIYAKE、ふたつの組み合わせがちょっとかわいらしい雰囲気を醸し出し、しかも飾り気のないデザインにした。meという言葉の意味は自己主張ではなく、おとなしくしかも清楚でかわいい感じがいいと思った。シンプルが最も強い美しさだと思う」と本人はコメントしている。me ISSEY MIYAKE / AOYAMAを皮切りに、 2016年秋冬より全国のme ISSEY MIYAKEでも使用される。
2016年02月26日●日本が手にしたインド市場先行者の特権インド政府は同国初の高速鉄道整備プロジェクトで日本と協力することを決めた。新幹線が海外で採用されるのは台湾に続き今回で2件目。建設工事や車両などで日本企業の大型受注が見込まれるインフラ輸出の目玉案件だ。高速鉄道計画が林立するインドでは、中国企業や欧州勢なども自国のシステムを売り込んでいる模様。2路線目以降のシステム選定は予断を許さない状況だが、インド市場に先行して乗り込む日本勢は、他の路線にも新幹線を導入することができるのだろうか。○新幹線採用の裏側新幹線の採用が決まったのは、ムンバイとアーメダバードを結ぶ約500km、全12駅の路線。総事業費9,800億ルピー(約1.6兆円)が見込まれる大規模なプロジェクトで、日本政府は総事業費の最大81%を金利年率0.1%、償還期間50年の好条件で貸し付ける。線路は東海道新幹線などと同じように、在来線が乗り入れない専用の軌道となる。車両の営業最高速度は時速320kmだ。インドで新幹線の採用が決まった理由は、日本政府が提示した破格の資金援助だけではない。日本政府は高速鉄道整備の調査段階からインド政府を巻き込み、新幹線の優位性を売り込んでいた。ムンバイとアーメダバードを結ぶ高速鉄道の事業性調査(フィージビリティスタディ)は、日本政府とインド政府が費用を出し合って共同で実施した経緯がある。調査を行った国際協力機構(JICA)によると、日本側は世界の高速鉄道システムを比較しつつ、日本方式の安全性、省エネ性能、定時運行率の高さなどを説明し、インド政府の新幹線採用を後押ししたという。○新幹線採用の成否を分けたポイントは日本が調査を行ったという意味ではインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画も同じだが、新幹線採用の成否を分けたポイントはどこにあったのだろうか。国土交通省によると、インドでは相手国政府に調査費用の一部を負担させたことで、調査段階からインド政府を「責任ある立場」に引き込むことができたのが大きかったという。インドネシアの調査では、日本側が費用を全額負担していた。日印両国政府は調査期間中、定期的に会合を開き、実際の調査にあたる日本企業チームから報告を受ける場を設けていた。この機会を捉え、日本勢は新幹線の優位性をインド政府に説明していた。結果的に、ムンバイ~アーメダバード間では複数の国による入札もなく新幹線の採用が決まった。○制度づくりに関与できるのは日本の特権インド版新幹線の建設に向け、日本が手始めに取り組むのが近く開始予定の制度設計支援プロジェクトだ。JICAがコンサルタントを雇用し、高速鉄道の強度、耐震性、運行速度、安全基準などの制度設計に助言を行う。日本の助言を受けてインド側が策定する新制度は、ムンバイ~アーメダバード間を走行する高速鉄道の設計基準となる。JICA南アジア部で南アジア第一課 課長を務める田中 耕太郎氏の話では、日本は調査の段階から、高速鉄道整備の前提となる制度設計の重要性をインド側に訴えていたという。インドの高速鉄道に関する制度設計に参加できるのは、同国初の路線を獲得した日本の特権だ。新幹線の更なる売り込みに向け、高速鉄道整備の最上流ともいえる制度づくりに関与できる立場を日本が活用しない手はない。●気になるインド版新幹線の事業性線路の長さで日本の倍以上のネットワークを有する鉄道大国のインドだが、最高時速が300kmを超えるような高速鉄道を整備するのは今回が初めて。当然ながら、高速鉄道事業の根拠となる法律や制度などは一から作る必要がある。高速鉄道事業の根拠法を策定するのはインド側だが、新幹線をモデルに最初の路線を建設する以上、制度づくりで日本を参考にするのは理にかなった判断だ。日本としても、インドの新幹線がスムーズかつ安全に動かなければ、世界の高速鉄道市場で信用を失いかねない状況であることを考えると、制度づくりからインドと歩みを共にする意義は大きいといえる。○日本の安全基準がインド高速鉄道市場を左右?新幹線と同等の安全基準が適用されれば、インドを舞台に過熱する高速鉄道の受注合戦にも影響がでるものと考えられる。今後の新規路線建設プロジェクトにおいて、乗客の死亡事故が開業以来1件も起きていない新幹線と同レベルの安全性が求められるとすれば、鉄道システムの提案が可能な国は限られてくるものとみられるからだ。JICAの制度設計支援が徹底したものであればあるほど、インドの高速鉄道市場に海外勢が参入する際の技術的なハードルは上がる。日本の助言を受けて策定する新幹線整備に関する新制度を、インドが全国に適用するかは現時点で未知数だ。ムンバイ~アーメダバード間を含め計7路線の高速鉄道を計画するインド政府が、路線によって違う規格のシステムを採用し、それに合わせた制度を個別に策定する可能性もゼロではない。山形新幹線と秋田新幹線を走る「ミニ新幹線」のように、日本でも路線によって違う規格が採用されている例はある。しかし、7本の高速鉄道を計画するインドが、路線ごとに異なった制度を用意するのは合理的ではないというのが一般的な見方だ。ムンバイ~アーメダバード間のインド版新幹線は、制度を含めてインド高速鉄道市場のデファクトスタンダードになる可能性がある。日本の基準がインドのスタンダードになれば、後続案件に新幹線を売り込む日本勢の優位性は高まる見通しだ。日本が全面的に協力するインド版新幹線だが、同国で採用が拡がるには、ムンバイ~アーメダバード間の評判が重要になってくる。安全性は当然として、気になるのは鉄道事業として同路線が上手くいくかどうかだ。高速鉄道経営の難しさは、台湾新幹線の現状を見ても明らか。インドに新幹線は時期尚早とする見方も根強く存在する。両都市を結ぶ高速鉄道に需要がなければ、インド初の高速鉄道とはいえ、物好きな富裕層の乗り物になってしまう可能性も否定できない。●東海道新幹線を建設した日本の経験を活用○東海道新幹線との不思議な符合JICAの田中氏によると、現在のインドの所得水準は、世界銀行から融資を受けて、東海道新幹線の東京~新大阪間を建設した1960年代の日本と似ているという。アジア開発銀行(ADB)の「アジア経済見通し2015年改訂版」をみると、インドの実質GDP成長率は2015年が7.4%、2016年が7.8%の見通し。10%前後で推移していた当時の日本には及ばないが、経済の拡大期に新幹線の導入を決めたのは両国の類似点といえる。東京~新大阪間とムンバイ~アーメダバード間は、距離的にも約500kmと同程度。ムンバイとアーメダバードが古くからの商都であることも、インド版新幹線の事業性を予測するうえで見逃せないポイントだ。日印の類似点だけを数え上げてインド版新幹線の将来を見通すのは危険だが、東海道新幹線がドル箱路線と呼ばれるまでに発展している現状をみると、このタイミングでインドが高速鉄道を導入するのも決して早すぎるとは言えないだろう。○日本の比ではない沿線人口2004年に日本貿易振興機構(JETRO)が行った調査によると、ムンバイは東京都に匹敵する約1,200万人の人口を抱えている。アーメダバードの人口は約580万人で、大阪市に比べれば2倍以上の規模だ。両都市を結ぶ新幹線の沿線人口は約1.8億人と膨大で、途中には100万都市が点在しているため乗降需要も見込める。在来線を利用する場合、ムンバイからアーメダバードまでの所要時間は最速で7時間。新幹線は約2時間で両都市を結ぶ。同区間を飛行機で移動するなら所要時間は約1時間半だが、新幹線の運賃設定は飛行機の半額程度が見込まれるため、既存の交通手段に対する競争力は十分に発揮できそうだ。運賃が飛行機の半分と聞くと、インド版新幹線を運賃収入だけで黒字化するのは難しそう。インド側は旅客輸送以外の収入源を探っている模様で、駅および駅周辺の開発についても関心を示している。JR東日本が展開する「エキナカ」事業や鉄道事業者による不動産開発の事例がインド側の参考になるかもしれない。○建設工事がスムーズに進むかは未知数日印共同の事業化調査によれば、インド版新幹線の着工は2018年、完工は2023年の予定。制度設計支援プロジェクトが2017年10月頃まで続くことを考えると、インド側は施工業者や車両・システムメーカーの選定を短期間で速やかに進める必要があるだろう。建設工事やシステム整備には日本企業が関与する見通しだが、どのような入札が実施されるかは現時点で未知数。鉄道ビジネスに携わる日本企業に話を聞くと、海外で長い線路を建設する工事は時間が掛かるうえ儲けが少ないため、単純にビジネスとして見た場合は割に合わないという。日本企業が建設工事を請け負うには、現地のゼネコンと組むなどの工夫が必要だろう。システム面では、新幹線のノウハウを握るJRがどのような形で関与するかも気になるところ。「メイク・イン・インディア」を推進したいインド政府は高速鉄道の技術移転を求めているため、車両・システム整備を行う日本企業は、現地企業とのアライアンスにも気を配る必要がある。インドの高速鉄道市場で有利な立場を獲得した日本だが、同国で新幹線輸出の実績を積み上げるためには、ムンバイ~アーメダバード間の整備を着実に進めることが不可欠だ。
2016年02月19日スズキのインド子会社マルチ・スズキは、3日からインドで開催された「オートエキスポ2016」(一般公開は5日~9日)において、力強いダイナミックなエクステリア、充実した快適・安全装備、豊富な車体色、多様なオプションパーツを特徴とする都市型の新コンパクトSUV「ビターラ ブレッツァ」を発表した。エクステリアは、16インチホイールを収めた特徴的な四角張ったホイールアーチ、力強いフロントフェイスや、はっきりとしたダイナミックなサイドの造形により、都会で際立つデザインとした。また、2トーンルーフ仕様車を含む9パターンの車体色を用意したほか、ユーザーのライフスタイルに合わせたオプションパッケージを用意して様々なニーズに対応する。装備には、スマートフォン連携ディスプレイ、クルーズコントロール、バックカメラなどの快適装備を採用し、全車に運転席エアバッグの標準装備も行われている。エンジンは、1.3Lディーゼルエンジンを搭載し、駆動方式は2WD、変速機はMTを採用した。インドのユーザーの好みや価値観をより重視して開発された同車は、インド国内で販売する予定。なお、「オートエキスポ2016」には、コンパクトクロスオーバー「コンセプト イグニス」とプレミアムハッチバック「コンセプト バレーノRS」のコンセプトカー2台、マルチ・スズキの市販車、二輪子会社スズキ・モーターサイクル・インディアの125ccスクーター「アクセス125」なども出品される。
2016年02月03日初めに言っておきたいことがある。このお店はどれを頼んでも大体すごく美味しい!なので正直、どのメニューをお勧めしたらいいのかすごく迷う……。タイ料理は中部、南部、北部、東北部と4つの地方に分けることができるが、日本人旅行者に一番馴染みの薄いのがこの南タイ料理ではないだろうか。※南タイ料理についてはこちら愛情たっぷりの南タイ家庭料理店「Baan ice(バーン・アイス)」愛息が7歳の時に彼の愛称である「アイス」を店名につけ、当店を創業した愛のある両親。現在はその愛を受け継ぎ、アイス君本人が経営者となった。バンコクの中心「トンロー」にお店を出してからその知名度は格段にあがり、今や高級デパート「サイアムパラゴン」にも支店を出すまでに成長した。南タイ料理というと、「激辛」なものを想像する人もいるだろう。しかしここは南タイの家庭料理、祖父母の代から受け継がれたレシピを利用しているからか、とても食べやすいものが多い。(もちろん辛いものは、ちゃんと辛い)カオヤム・クンプーバーン・アイスのシグネチャーメニューでもあり、また南タイ料理を語る上でまず一番始めに試してもらいたいのが「カオヤム・クンプー(おじさんのカオヤム)」。南部の発酵調味料である、「ナームブドゥー」のレシピがおじさん直伝のものだからこの名前がついたそう。香りの強いナームブドゥーだが、自然の香りが口にひろがり、これが他のハーブ類とピタッとマッチする。カオヤムの上に乗る野菜は主に、レモングラス、こぶみかんの葉っぱ、生もやし、ザボン(ソムオー)、インゲン、青マンゴーなど。香り、酸味、辛味が楽しいひと品だ。パッサトーカピクン(サトー豆と海老のカピ炒め)そして私が個人的に大好きな南部のメニューがこちらのサトー豆を使った「パッサトーカピクン(サトー豆と海老のカピ炒め)」だ。カピという海老を使った発酵調味料と、サトー豆との「香り」対決だが、この匂いがどうもクセになる味で、箸が止まらなくなってしまう。サトー豆、実は季節物なのだけど、南タイ料理やさんであれば一年中楽しむことが出来るようだ。その他にも以上の料理を頂いたが、どれも大当たり。最後のデザートに至るまで気を抜かない姿勢に好感が持てる。バンコク初心者もリピーターも、タイ料理の新境地を楽しめる南タイ料理、是非次の旅行の時に体験してもらいたい。(photo&text : NatJanG)タイグルメライターのバンコク美食巡りその他の記事はこちら>こちらも合わせてCheck!スパイスたっぷりで激辛!多文化が混ざり合う「南タイ料理」とは?
2016年01月28日シマンテックは1月24日、過去3カ月の間に発見されたインド所得税局(Income Tax Department of India)のスパムメールについて、セキュリティブログで解説を行った。この悪質なメールは、添付されているマルウェアやトロイの木馬でPCに侵入し、利用者のキーストローク情報を盗み出そうとする。トロイの木馬の場合は、開いているウィンドウのタイトルやOSのバージョンを収集して、攻撃者のC&Cサーバへ送信する。メールは2種類あると見られており、最も多く広まっているのが、受信者の銀行口座から所得税として数千ルピーを引き落としたと通知してくるもの。メールには「支払いの領収証」と称するZIPファイルが添付されており、誤って受信者が開くとマルウェアに感染する。もう一方は、所得税局から送信された実際の通知のテンプレートを複製したもの。本文内に、インドで納税者の識別情報として使われる「PAN(個人アカウント番号)」についての記載がある。こちらも添付されているZIPファイルにトロイの木馬が入っている。2種類のメールは、信ぴょう性を持たせるためにインド所得税局が所有するメールアドレスのドメインを詐称していた。メールの送信元は、43%がインド国内、英国(14%)であった。国外から送信されているのは、インド国籍のユーザーの多くが他の国に在住しているためと見られている。マルウェアの一部は、Visual Basicで作られており、ソースコードは、ヒンディー語とスペイン語の関数が混在しており、ほかのソフトウェアからコピーされたものと見られている。インドの所得税局が納税者にメールを送る場合は、添付ファイルが受信者にしかわからないパスワードで保護されている。パスワードは納税者のPANと、個人の場合は年月日、法人の場合は設立日とを組み合わせている。
2016年01月26日オーランド・ブルームが19日(現地時間)、インドから国外退去させられた。オーランドは仕事でイギリスからインドのデリーに赴き、ガンジー国際空港に降り立ったが、ビザに問題があるとして入国を拒否され、折り返し便でロンドンに戻った。インド政府の観光事業プロモーションの一環で国賓として招かれていたオーランドは、数週間前にビザ取得の手続きをしていたが、入国時に無効を言い渡された。インド側の担当者によると、オーランドは11月にビザを申請し、返事をもらわないまま出発日を迎えたが、オーランドのオフィス側は現地到着時にビザを受け取るものと考えていたという。オーランドはインドへ向かうフライト中に胃痛を訴え、午前1時30分にデリーに到着後は医師から入院をすすめられたが、午前4時の便でロンドンに戻るはめになった。事態を受けて、インドの外務大臣は直ちにビザ発行の便宜を図り、オーランドは翌20日にインド入国を認められた。(text:Yuki Tominaga)
2015年12月22日情報通信研究機構(NICT)のワイヤレスネットワーク研究所は11月24日、インド工科大学ボンベイ校(IITB)と共同で、ネットに接続するための無線通信インフラをホワイトスペース技術に基づくLTEシステムの構築実証実験で実証を行ったと発表した。インド国ムンバイ(旧ボンベイ)近郊のネット通信が困難な地域で、集落内の家庭においてWeb検索や子供の教育ビデオ視聴を行った。今回の実験は、NICTが平成24年度から平成26年度の間に総務省から受託した「複数周波数帯の動的利用による周波数有効利用技術の研究開発」の成果を利用したもの。ケーブルなどの通信インフラは、世界のあらゆる場所で十分に展開されておらず、高速なネット接続が利用可能な地域は限られている現状がある。これによって情報の格差が生じ、教育や雇用の機会が不平等になるなどのデジタルディバイド問題が深刻になっている地域があるという。特にインドでは、集落を単位として居住地域が分散して町が形成されており、敷設が高額な光ケーブルをすべての家庭に届けることは現実的ではない。こうした状況からNICTは、インド国内において既にホワイトスペース実証実験の準備を進めていたIITBと共同研究契約を締結し、ホワイトスペースを用いて、家庭にネット接続の提供が可能になる実証実験を準備してきた。今回の実験は、10月7日~15日まで、ムンバイから北に50km離れた郊外Palghar(パラー)の集落において、NICTが開発したホワイトスペース用LTEシステムを利用して実施。ネット接続用の有線ネットワークは集落中心部の電波塔にのみ敷設されており、この電波塔にLTEシステムの基地局とそのアンテナを設置して、集落内の民家からホワイトスペースを利用してこの基地局を介してネットに接続した。今回の実験で、電波塔から半径約5kmの範囲の集落において、1チャネルあるいは2チャネルを同時に使って、下り最大8.2Mbpsと16.5Mbpsを計測した。また、民家においてルーターを介してWi-Fiに切り替えて、市販のPCやスマートフォン、テレビからネットに接続して、Web検索や教育ビデオが視聴可能になったほか、Palgharの集落だけでなく、大都市ムンバイ市内においても、車による時速60kmでの移動通信に併せて成功している。インド国内で、通信効率が良いLTEシステムを用いてホワイトスペース通信の実証を行ったケースは初だという。世界には有線ネットワークの敷設費用などの理由から通信インフラが整備されない地域が多い中で、テレビ帯のホワイトスペースは、地形や障害物に対する電波の伝わり方の特性などから障害物等の影響を受けにくく、都市郊外の広域通信にも適しているため、デジタルディバイド(情報格差)問題の解消に向けての利用が期待されている。
2015年11月25日高校3年生の南くんと、突然小さくなってしまった堀切ちよみの恋と同棲生活を描く胸キュンなラブストーリー「南くんの恋人~my little lover」が11月9日(月)、フジテレビでスタートする。幾度となく映像化された人気作の新ドラマで、主演の南役を務める中川大志と、身長15センチのちよみ役を演じる山本舞香を直撃。グリーンバックや別撮りという特殊な環境下で共演を果たした若手たちが、本作の撮影を経て得た新たな武器とは――――胸キュンなラブストーリーに仕上がっていますが、胸キュンな世界観に入ってみて、いかがでした?山本:恥ずかしかったです(笑)。胸キュンな感じは、演技する上でも難しかったですね。中川:改めて胸キュンと言われると、自分たちでは意識していない時もあったので、意識すると恥ずかしいですね(笑)。実は1話について3つ、胸キュンポイントをつくっているんですよ。台本のト書きにハートマークが書いてあって。山本:その胸キュンのシーンでは、全員の気合いの入り方が違いました(笑)。マークがなければ自分たちで盛り上げたかもしれないですが、書いてあったのでわかりやすくて。中川:そのシーンではキュンとできると思うので、視聴者の方の感想が楽しみです!――つまり、約20分に1回、胸キュンが訪れるわけですね!山本:計算(笑)。わっちゃいましたね。中川:いやでも、これ以上、言い過ぎないほうがいいかな。自分たちで言うと、ハードルが上がってしまう気がする(笑)。――ちよみの身長が15センチということで撮影はグリーンバックや別撮りだったと思いますが、中川さんは『青鬼 ver.2.0』などの経験がいかせましたか?中川:そうですね。今まで見えないものと共演することが何度かありましたが、ただ今回は、ちよみという対人間での演技だったので、その意味では大変でした。――中川さんは、最終的にいないはずのちよみの姿が見えたそうですが(笑)、その点、山本さんは?山本:最後の最後、ですね(笑)。最初は全然でしたけど、勘というか、なんとなくの感覚で見えているような気がしました。そこにいるみたいな感覚で演技ができたので、とてもよかったと思います。中川:千葉の館山で2か月ほど先にロケ撮影して、その後小さくなったちよみの撮影だけスタジオで2週間。2か月で撮った合成分を、短期間でスタジオにこもっての撮影は、大変だったでしょ?山本:吐きそうになりました(笑)。こういうグリーンバックの撮影は初めてだったので。中川:山本さん、実際に自分の現場にも来てくれていたんですよ。僕が芝居している横でセリフも言ってくれて、だからなるべく意識して僕もセリフを言うようにして。ロケで撮った素材がスタジオでひとつになるわけですけど、お互いに別々の現場にいることで共通じゃない意識のギャップが生まれると、かみ合わない気がして嫌だなって思っていたけど、そういう心配はなかったですね。山本:おつきあいではありましたが(笑)、現場に行かずにグリーンバックだけ行っても、いい芝居が撮れないなとは思っていました。現場に行かせていただいて、よかったなと思いました。――それぞれ基本的には離れての撮影だったと思いますが、お互いの印象はいかがですか?山本:インの日からセリフやシーンについて監督と話し合っていて、すごいなって。尊敬じゃないけど、同業者としてすごいなって思いました(笑)。中川:ちよみ役って、難しくて大変だったと思うんです。いくら実際に僕の現場を見ていたとしても、最終的にはグリーンバックの前。僕はロケの空間でちよみだけを想像していればよかったけれど、グリーンバックの前ですべてを想像する、感情を出すシーンなど、絶対に大変だろうなって思った。いろいろな制限の中でも自分の意思も出して演じていたと思うので、そこは同業者として大変だろうなって思いました(笑)。山本:一日中、ひとりで泣くシーンの日があって、その時は本当に「マジか」と思いながら不安にもなりましたけど、それでも涙は出ました。事前に皆のお芝居を見ていたので、頑張れた。あのお芝居に負けない芝居をしないとって、思えたから。中川:でも、ちょっと寂しかったでしょ?山本:めっちゃ寂しかった(笑)。中川:皆のロケが終わった後にひとりでスタジオに入るわけだから、孤独だったと思う。山本:きつかったですね。本音(笑)。孤独で、気持ちが大変なことになったシーンの日は、ずっと引きずっていました。その日が泣くシーンの時は夜寝られなくて、そのまま現場行って、という日もあった。大変でした(笑)。――ただ、俳優としては経験値が上がって、新しい“武器”を手に入れた感じがあるのではないですか?山本:相手がいない芝居に慣れちゃいました(笑)。中川:普段「ひとりで芝居をするな、相手の芝居を受けろ」と言われてきたので、面と向かって芝居をすることの大切さに気づけました。相手がいて、そこで初めて生まれる空気やテンションがあると思うので、そのありがたみも改めてわかりましたね。山本:相手の芝居を受けて、どれだけ自分が応えられるかっていう芝居が今回はできなかったから、そこが厳しかった部分だったと思うけど、経験できてよかったと思っています。――同世代、今後のエンタメ界を担う立場として、この作品を経た今の感想は?中川:ここまで早くドラマの主演ができるとは思ってなかったので、役作りや芝居をする上では変わることなかったですけど、現場でのいかたやいろいろな気配りをはじめ、諸先輩方の偉大さを感じましたね。自分にとって大きな作品になりました。山本:ちょっと成長できたんじゃないかと思います。2週間こもって撮影して、小さいから、大きい芝居しようと思うじゃないですか(笑)。だから芝居の範囲というか、種類が広がった。暗い子、いじめっ子とか、いままで明るい役も演じたことがなかったので、そういう意味でも芝居の範囲が広がってよかったなあと思います。(text/photo:Takashi Tokita)
2015年11月09日大ヒットを記録した内田春菊原作のコミック「南くんの恋人」が中川大志と山本舞香によって11年ぶりにテレビドラマ化されることで話題の「南くんの恋人~my little lover」。この度、今月9日の放送開始に先駆け、オープニング映像が先行解禁された。さらに、日本での放送と合わせて、全世界同時配信・放送が正式決定した。イケメンで学力優秀な南瞬一(中川大志)と、ムードメーカーでダンスが好きな堀切ちよみ(山本舞香)。2人は、隣家に住む幼なじみで初恋の仲だったが、南の父親の失踪がきっかけで数年間まともに口を利いていない。そんなある日、ちよみは進路をめぐって両親と喧嘩。嵐の中、家を飛び出してしまう。ちよみは雨宿りをしながら「幼い頃に戻りたい」と願う。すると突風が吹き、落雷が!なんとちよみは小さく(15cm)なってしまう。小さくなってしまったちよみを、偶然みつけた南は「誰にも知られたくない」というちよみの願いを聞きいれ自宅へと連れて帰る。不思議な同棲生活がはじまり、徐々に2人の距離は縮まっていくが――。本作は、世界的大ヒットを記録したドラマ「イタズラなKiss2~Love in TOKYO」のスタッフが再集結し、時代を超えて愛され続ける不朽の名作を再びドラマ化。実写化発表時から注目度も高く、海外からもオファーが殺到・ほぼ全世界で配信&放送されている「イタキス2」同様、完成前から既にアジア圏(台湾、韓国、中国、香港など)、欧米圏(ヨーロッパ、アメリカ、カナダなど)での配信(一部地域は放送)が決定。そして、日本での放送とあわせ、全世界同時配信・放送が正式決定し、特に中国では今年から全ての海外ドラマに対し検閲が必要となり、2015 年に中国へ輸出され同時配信される唯一の日本ドラマとなるなど、「イタキス2」製作スタッフによる大きな期待のもと、実現した。そして今回解禁された映像は、動画共有サイトで火がつき国内のみならず海外でも圧倒的な人気を誇るヴォーカリスト・天月-あまつき-が歌う「虹の向こうへ」を使用したオープニング映像。小さいサイズの南くんとちよみがスイーツがたくさん置かれたテーブルの上を走ったり、二人が小さい頃に遊んだ思い出のけん玉で遊んでみたり、ちよみが南くんの手を引いて笑顔で走る姿はとても印象的。そして映像に出てくるけん玉は、中川さんのキャスティングが決定した後に、中川さんがけん玉が得意ということが分かり、登場する事が決まった特別アイテムだ。また、世界中でけん玉ブームが起こっているいま、フジテレビが11月29日にフジテレビ球体展望室「はちたま」にて開催するけん玉イベント「8DAMA スパイク」に、中川大志がスペシャルゲスト・特別審査員として登壇することも決定している。「南くんの恋人~my little lover」は11月9日(月)26時35分よりフジテレビ系にて放送開始。(cinemacafe.net)
2015年11月05日日立製作所は10月27日、パワーエレクトロニクス製品の事業拡大に向け、インド共和国の子会社「Hitachi Hi-Rel Power Electronics(日立ハイレル)」の創業家および従業員の保有するすべての株式を取得し、完全子会社とすると発表した。日立ハイレルは2011年10月にインドにおけるパワーエレクトロニクス製品の事業強化およびグローバル展開に向けた事業拠点の構築を目的にHi-Rel Electronicsを子会社化することで設立され、Hi-Relがそれまで製造・販売してきた産業用無停電電源装置(UPS)などの電機製品に、産業用高圧インバータ、大規模太陽光発電設備用変換装置(PCS)、大容量UPSなどの製品を拡充してきた。今回の完全子会社化を機に同社では、今後、日立と日立ハイレルがより緊密な一体運営を行い、グループの持つ顧客基盤や販売・サービスネットワークを日立ハイレルで最大限に活用するとともに、日立ハイレルの研究開発・設計・製造体制の強化による製品競争力の向上や応用分野の拡大を図ることで、さらなる事業強化を目指すと説明している。
2015年10月27日スズキのインド子会社マルチ・スズキは26日、新型小型車「バレーノ(Baleno)」をインド国内向けに販売開始するとともに、世界各国へ輸出するとを発表した。バレーノは、スズキが2015年9月のドイツ・フランクフルトモーターショーに出品した、ダイナミックでエレガントなスタイリング、最適なパッケージング、高いパフォーマンスを調和させた新しい小型車。インド国内向けモデルには、1.2Lガソリンエンジンと1.3Lディーゼルエンジンを搭載している。マルチ・スズキでは、同車をプレミアムハッチバック車として、プレミアム車の新販売網「NEXA」にて26日より販売を開始した。「NEXA」で取り扱うプレミアム車としては新型クロスオーバー「S-CROSS(エスクロス)」に次いで2車種目となり、バレーノの投入によりインド市場でのさらなる拡販を図っていく。なお、2015年4月から9月の上半期におけるマルチ・スズキのインド市場における卸販売台数は628,963台(前年比113%、乗用車市場のシェアは47.3%)となった。スズキは、このバレーノをグローバルカーとしてマルチ・スズキのマネサール工場で生産し、欧州をはじめとする世界各国へ順次輸出していく計画。
2015年10月27日深夜2時。僕は、中国人のジャックと、インディラ・ガンディ国際空港で送迎車が来るのを待っていた。日本からインドに行こうと思うと、深夜着の便しかない。インドで一番やっかいなのがこの深夜着問題。交通手段がタクシーしかないので、乗らざるを得ないのだが、目的の宿に連れて行ってもらえないのだ。必ずツーリストオフィスに連れて行かれて、高額のツアーを申し込まないといつまでも宿には辿りつけない。仕方なくバックパッカーは、朝まで空港で過ごす。インドは女性のひとり旅が圧倒的に多い。彼女たちが空港で朝を待つ光景を眺めながら、僕はタバコを吸い、不思議な気持ちで送迎車を待つ。ホントは僕もあっち側だったのだ。ひとり旅のほうが出会いがある僕は7年前、休暇を利用してひとりでインド旅行に出かけた。成田発、北京経由、ニューデリー行き。北京での乗り継ぎでひとりの中国人青年と出会った。僕が読んでいた小説を不思議そうに眺めながら、それは誰だい?と話しかけてきたのだ(ちなみに読んでいたのは舞城王太郎のディスコ探偵水曜日)。向こうは英語ペラペラで、僕は英語が苦手。彼の話を必死に聞き取り、質問を投げた。彼はジャックと名乗った。中国の天津生まれで天津大学を卒業したあと、中国のIT企業としては最大手になる華為(ファーウェイ)という会社に就職した技術者で、年齢は26歳。メガネをかけていて、細身の体。見た目は日本人とあまり変わらない。インドにある支社で3ヶ月間開発を行うためにムンバイに行く予定だが、その前にデリーで打ち合わせがあるためにこの飛行機に乗ったということだった。年齢も比較的近かったので(このとき僕は29歳だ!)なんとなく波長があった。とりとめのない話を続けていると「今日のホテルはどこなんだ?」と彼が聞いて来た。僕は、ホテルは決めてない。デリーの街に出てから適当に探すと答えると、凄くびっくりしたようだった。「それは危ないよ。よかったら、僕の社宅の部屋にひとつ空きがある。そこに泊まればいい」と彼は言った。僕は渡りに船と快諾し、深夜の空港につくと、路上で寝ているインド人をかき分け、送迎車が来る場所まで向かった。車はどんどん郊外へ走る。もやっとした熱気で街の灯がぼやけて見える。高速道路の標識には「グルガオン」の文字。そうか、僕はグルガオンに向かっているのか。インドの別の顔として知られIT系の企業が密集し、巨大スーパー、タワーマンションと、イメージのインドとはかけ離れた近代的な、まるで箱庭のような街。着くと巨大なマンションに入り、疲れていたのかすぐに寝た。郷に入っては郷に従え朝起きるとなんだか騒がしい。リビングに向かうと中国人が10人くらいいた。少しびっくりした。一人暮らしではなかったのだ。一部屋を借りて、そこでみんなで暮らしているとジャックは言った。ごはんはもちろん自炊。まるでタコ部屋じゃないか。最大手企業でも、現実はこのようなものなのか。ジャックは図らずも、僕に、インドと中国、ふたつの国の矛盾を見せてくれた。ジャックはそのことについてどう考えているんだろう。悲しいかな、僕の語学力ではどうにもならなかった。この、一見幸せで優雅な街に、どのような無数の物語があるのだろう。そんなことを考えながら、僕はいよいよ、本物のインドに出会うべく、ニューデリー駅に向かった。まずは朝食。近くのメインストリート、パハールガンジを歩いていると、日本人の女の子に話しかけられた。ひとりでバックパッカー的な旅をしているそうだった。朝食を一緒に食べることになった。しかし、カレーしかない。仕方なく、カレーを食べることにした。カレーと言っても日本のいわゆるカレーではない。ルーはサラサラしているし、ごはんではなくナンだし、日本のインド料理屋のインドカレーのほうが正直旨い。しかも、ハエが飛び交い、衛生的には最悪の店。郷に入っては郷に従えのふたりは、手で食べ、出てきた生水を飲んだ(これによって僕は腸チフスに感染し、日本で1ヶ月入院することになる、彼女は大丈夫だった)。ひとり旅に出て思うことは、圧倒的な女性の強さだ。騙されたら男はすぐ泣き寝入りするけど、女性は粘る。途中から合流した大学生の男子は、騙されて高額ツアーを買わされていたのだが、彼女が事務所に乗り込んで抗議し、解約することができた。おひとりさまというのはバイタリティが必要だ。誰に頼ることもできない。何も知らない海外、ましてやインドで。非日常で自分を捨てることができるからだろうか。男性は内弁慶でなかなかそれができない。そんな彼女たちは、間違いなくカッコいい存在といえる。このあと、僕は昼の電車でバラナシに向かうことにしていた。ガンジス河で有名な街だ。切符を買い、ホームで電車を待つが、時間が来てもまったく来る気配がない。それを見越して、弁当売りがホームを回り始める。乗せられて僕は一つ買ってしまった。サフランライスにちょっとしたカレー(またカレーだ)。ここはインドなんだ。電車が来ないのは当たり前。日本の価値観に縛られすぎては、インドに来た意味がない。1時間経過。来ない。2時間経過。全然来ない。3時間経過。やっと来た!電車に乗ると、隣の席のインド人がラジカセを持込大音量で音楽をかけて踊っていた。それを見て、僕はちょっとだけノッてみた。ゆっくりからだをゆらした。なかなか気持ちよかった。だってここはインドなのだ。絶対的価値観などこの世の中にはないのだ。Text/神田桂一
2015年10月23日煉瓦造りの街並みが下町情緒漂う「マレーシア・ブリックフィールズ」。KLセントラルの一等地にありながら、インドポップスが流れる南インド料理の名店や、雑貨店、インドの食材を取り扱うスーパーなどが溢れるここは正に「リトル・インディア」。歴史的寺院や観光スポットを巡るガイドツアーにも参加したい。災害に強い煉瓦造りの街写真提供:マレーシア政府観光局煉瓦造りの街並みが雰囲気のあるBrick Fields(ブリックフィールズ)は、かつて1881年にクアラルンプールで起きた大洪水と火災の後に復興を遂げた地区。災害後の建物には、水や火にも強い煉瓦が採用された。このエリアは、植民地時代に鉄道のメインステーションとして開発され、後にこの駅はKLセントラルステーションとなる。昔からのインド系の人々の街だったわけではなく、2009年にかつて他の場所にあったリトル・インディアがこの地に移り、現在はインド人文化の中心地となり、多くの観光客でも賑わいを見せている。インドの珍しい物品が手に入る写真提供:マレーシア政府観光局ブリックフィールズには、インドからの珍しい品々が集結。インドポップスが流れる店先には、サリーなどの服飾品や、カラフルな生地、雑貨等が所狭しと並ぶ。インドからの輸入品を扱うスーパーでは、本場インドのスパイスなども手に入り、お土産にも◎。クラン川近くのJalan Berhala(ジャラン・ベルハラ)のTFAビルには南インド料理の名店が。散策の途中でお腹を満たしたい。ガイドツアーに参加しようブリックフィールズには、観光名所も多数。1904年建立の修道院「Vivekananda Ashram(ヴィヴェーカーナンダ・アシュラム)」では、ヨガや講和、お祈りが行われる。スリランカン・ヒンズー寺院や、スリカンダスワミ寺院などの寺院も見どころ。毎週第一、第三土曜日には、英語でのガイド付きツアー「ブリックフィールズ・ウォーキングツアー」が開催。参加には、朝9:30にYMCAに集合しよう。Malaysia Brick Fields(マレーシア・ブリックフィールズ)・アクセス方法:KLセントラル駅から徒歩約7分(「Little India」の標識に従って向かおう)※タクシーの場合、ドライバーに「リトルインディア」と言うと旧リトルインディアへ向かってしまうことも。「ブリックフィールズ」と告げよう。
2015年10月21日吉祥寺のジュエリーアトリエショップ「福永宝飾店」は、日本におけるインド細密画の第一人者インサーフ・アリ氏の展示販売会「インサーフ・アリのインド細密画展」を開催する。会期は10月30日(金)~11月9日(※会期中は無休)。営業時間は11:00~19:00(※最終日は16時まで)。入場無料。インサーフ・アリ氏は、幼少よりインド細密画を修行し、現在は日本で宝石商のかたわら絵筆を握っている画家。インド細密画の絵の具の原料にはルビーやサファイアなどの鉱物の粉末が使用されており、その色彩の豊かさや鮮やかさなどは、まさに「描かれた宝石」と呼ばれるにふさわしいものとなっているとのこと。なお、インド細密画は15世紀から19世紀を最盛期として、インド各地で描かれた絵画。リスの尻尾から作る極細の絵筆を使って、小さなものは数センチ四方、大きくてもA4サイズ程度のキャンバスに緻密に描かれ、キャンバスも紙だけにとどまらず、象牙(現在では入手不可)や大理石、革なども用いられる。ヒンドゥー文化圏で描かれた「ラージプト絵画」や、イスラム文化圏で描かれた「ムガール絵画」など、文化や描かれた土地によって画法やモチーフなどが異なる。インサーフ氏は「ムガール絵画」の流れを汲む作風で、主に花鳥風月、宮廷の生活、神話のワンシーンなどを描くことが多いということだ。
2015年10月13日オーストラリアはメルボルン発祥のスキンケアブランド、イソップ(Aesop)が東京・南青山に新店舗(東京都港区南青山5-10-19)をオープンした。店舗デザインを手掛けたのは、シンプリシティ(SIMPLICITY)の緒方慎一郎。46平方メートルの店内を、落ち着きのある抑えた色合いを用いることで広々と見せる演出がなされ、中央には彫刻的な円形のシンクが配置されている。また、内装の素材の種類は最小限に絞り込みつつ、様々な色や質感のコントラストを重ね合わせており、モルタルの床、亜鉛メッキの棚、和紙などは、質感と色彩の微妙に違うものが採用されている。同店では、厳選された植物やラボで開発された高品質の成分を配合したスキンケア、ヘアケア、ボディケアなどのアイテムを展開。高度なトレーニングを受けたイソップのコンサルタントが、個々のニーズにぴったりのアイテムを提案してくれる。
2015年10月02日写真提供:タイ国政府観光庁タイでは珍しくインドの寺院をモデルに建てられたという「ワット・ジェット・ヨード」。“ジェット・ヨード”とは“7つの塔”という意味で、四角い基壇となる建物の上に、中央の高い仏塔を6つの低い仏塔が取り囲むような形になっているのが特徴的。周囲の壁に彫られた天上の神々の浮き彫りが有名で、これらもインドの仏美術の影響を受けたものだ。正式名称を「ワット・ポタラムマハヴィハーン」といい、緑豊かな境内には大きな菩薩の木が植えられていることから、地元では「ワット・ポータラーム」(菩薩の寺)とも呼ばれている。1456年、ランナー王朝第11代王のティロカラート(1442~1460年)が仏教の聖地とされているインド・ブッダガヤの「マハーボディ寺院(大苔提寺)」を参考につくらせたという伝え。完成後、ティロカラート王はインドそしてスリランカに次ぐ第8度の三経編纂会を執り行い、仏教の伝承に務めようとした。大きな仏塔には、王の遺骨が納められている。チェンマイ市内からソンテウ(ミニバス)で約20分。ワット・ジェット・ヨード(Wat Ched Yod)・住所:Chiang Mai-Lampang Super Highway, Chiang Mai・利用時間:8:00~17:00・拝観料:無料
2015年10月02日11月にフジテレビで放送開始する新ドラマ「南くんの恋人~my little lover」の会見が16日(水)、都内で行われ、主演の南役を務める中川大志と、身長15センチのちよみ役を演じる山本舞香が登壇。実際に小さくなったら何をしたいかという質問に山本さんは、「たくさん食べられるので、カップケーキに埋もれたい!」という食いしん坊な一面をのぞかせた。内田春菊による漫画が原作の同ドラマは、高校3年生の南くんと、突然小さくなってしまった堀切ちよみの恋と同棲生活を描く胸キュンなラブストーリー。4度目の連続ドラマ化にあたっては、原作とは異なる設定になる南くんを学力優秀なイケメンでとして描くほか、賛否両論が渦巻いた漫画のラストシーンをドラマオリジナルの展開で表現するという。また、小さくなったちよみのサイズは漫画では16センチだったが、“縮小後のサイズは元の10分の1”という原作設定に従い15センチに再設定するなど意欲的な試みが満載の作品だ。ドラマ初主演となる中川さんは、「たくさんのファンがいる作品なのでプレッシャーを感じて不安もあったけれど、台本を見た時にいままではとは違う、新しい南くんのキャラクターになると思いました。自分なりの新しい南くんを目指して頑張りました」とコメント。同じく名作へのプレッシャーを感じていたという山本さんは、「2週間、朝から晩まで毎日撮影していて大変だったけれど、モニターで小さくなった自分の姿を観た時に、いい作品になると思いました」と作品への自信を堂々と語った。また、報道陣から実際に小さくなったら何をしたいかという質問が飛ぶと、「等身大よりもたくさん食べられるので、いっぱい食べたい(笑)。スイーツが食べたいです。その中に埋もれたい。食べられるだけ食べてカップケーキに埋もれたいです」と17歳らしい素直な発言で会場の空気を和ませていた。新ドラマ「南くんの恋人~my little lover」は、世界的大ヒットを記録したドラマ「イタズラなKiss2~Love in TOKYO」のスタッフが再集結して贈る不朽の名作の再ドラマ化で、すでに海外のエンタメシーンからもオファーが殺到。ほぼ全世界で配信&放送されている「イタキス2」と同様に、作品の完成を待たずに台湾、韓国、中国などのアジア圏、ヨーロッパ、カナダ、アメリカなどの欧米権などで配信が決定しているとのことで、全世界規の展開に高い期待と注目が集まりそうだ。「南くんの恋人~my little lover」は日本では、11月よりフジテレビにて放送スタート。(text:cinemacafe.net)
2015年09月16日三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行はこのたび、10日付でインド共和国(以下インド)タミル・ナドゥ州政府の投資促進機関である産業誘致・輸出促進局(Guidance Bureau)との間で投資促進に関する業務協力の覚書に調印したと発表した。○タミル・ナドゥ州は諸外国の産業界から注目されている地域タミル・ナドゥ州(州都チェンナイ)は、南インドに位置し、チェンナイ港、エンノール港等の大型港湾を有し、自動車・自動車部品をはじめ電子部品、IT、機械等各種産業が発達している。インドの中でも経済成長著しい地域の一つであり、充実した産業インフラ、豊富な労働力、東南アジアに近接する地理的な魅力に加え、積極的な外資誘致により、日本のみならず諸外国の産業界から注目されている地域だという。今後、工業団地開発や港湾・道路の整備拡張など、さらなるインフラ整備・開発が見込まれている、インドで最も経済成長の著しい地域の一つとしている。三菱東京UFJ 銀行は、1953年にインドに進出して以来、インドで活動する顧客に対して、各種金融サービスの提供に努めてきたという。このたびの業務提携の締結により、同州におけるビジネス環境や有望プロジェクトなどの情報提供を更に強化し、同州で事業展開を検討する顧客へのサポートをより一層充実させていくとしている。〈みずほ〉は2010年2月にGuidanceBureauとの間で日系企業進出支援に関する業務協力覚書を締結してきたが、このたびの覚書の締結を通じて、これまで以上に日系企業のタミル・ナドゥ州への投資促進を積極的に推進していくという。具体的には、(1)マネジメント間での定期的な直接意見交換の実施、(2)Webなどの情報提供ツールを活用した情報発信機能の拡充、(3)勉強会やセミナーの開催、といった取り組みをさらに強化していくという。〈みずほ〉は、同覚書締結により、インドならびにタミル・ナドゥ州の経済発展に貢献するとともに、同地への新規進出や事業拡大を検討する顧客の事業展開を従来以上にサポートしていくとしている。
2015年09月14日まだまだ日本人には珍しい南タイ料理日本人にはあまり馴染みのない南タイ料理。味の特徴で良く言われるのが、「辛い、味が濃い、酸味がある、甘さ控えめ」。中部タイ料理が甘味が強いのに対し、正統な南タイ料理には甘味をあまり使いません。味がとにかくしっかり濃いのは、ガピという小エビを塩漬けにして発酵させた調味料が主に使われているから。味が濃いため、料理には必ずフレッシュな生野菜が添えられています。ルーツを見てみると、仏教徒からの文化、タイ南部国境地帯のマラユー族と言われるイスラム教徒からの文化、そしてタイ全土に広がる華僑からの文化が混ざり合って出来たもので、中でも南インド料理が、南タイ料理の味に最も大きな影響を与えているそうです。また、南タイは海に囲まれているため、海の幸が豊富。そのためシーフードを使った料理も多く存在します。また、イサーン(東北)地方と同様に、魚を使った発酵調味料も作られています。一年を通して気温が高く雨も多いため、プリックゲーン(カレーなどに使われる香辛料のペースト)は、体を温め、不調を治すためのスパイスが多く使われているそうで、身体にも良いとされています。まだまだ馴染みの薄い南タイ料理ですが、見つけたら是非食べたい!王道の南タイ料理をご紹介します。1. マッサマンカレー(ゲーンマッサマン)南タイ料理の中でも文句なしに知名度が高いメニューがこのマッサマンカレーではないでしょうか?CNNが選ぶ「世界で最もおいしい料理50選」に選ばれてから、人気に一気に火がつきました。今や日本では、お菓子やカップ麺、レトルト食品などにもお目見えするほど。クミンシード、カルダモン、シナモンなど、香りの強いスパイスを多種混ぜ込んだペーストを使い、ココナッツミルクで仕立てたとてもコク深く食べやすいカレーです。その地位や、トムヤムクンと並んだタイの代表的な料理と言っても過言ではないでしょう。2. カオヤム見た目も鮮やかなカオヤムは、南タイで最もポピュラーな、海魚を塩水に漬けて発酵させた「ナーム・ブドゥー」を使ったサラダご飯。お店によっては、ご飯がバタフライピーの花で炊いた青色や、ターメリックで炊いた黄色など、目でも舌でも楽しめる色鮮やかな料理です。口の中でナーム・ブドゥーの独特な香りとハーブたちが絶妙に混ざり合う一品、是非一度試してみて!3. サトー豆のガピ炒め(サトーパッガピクン)サトー豆、(和名はネジレフサ豆)をガピと海老で炒めた、南タイ料理の特徴である、「辛い、味が濃い、酸味がある、甘さ控えめ」を地で行く王道のような一品。このサトー豆。大きな空豆のような風貌で、房から種子を取り出して食べるのですが、かなりクセのある強い匂いが特徴。しかしそれが好き、とサトー豆にハマる人多数!かくいう私も、サトー豆の出回る季節には、かなりの頻度で食べています。トンローは南タイ料理激戦区!これら南タイ料理は、やはり南タイ料理専門のレストランで食べたいところ。中部のタイ料理しか知らない人は、味の出し方の違いに驚く人も多いでしょう。次回はバンコクで本格南タイ料理を出すレストランをご紹介します!(photo&text : NatJanG)タイグルメライターのバンコク美食巡りその他の記事はこちら>
2015年08月28日スズキは5日、同社のインド子会社であるマルチ・スズキが、インドで初のプレミアム・クロスオーバー車となる「SX4 S-CROSS」(インド名 : S-CROSS)の販売を開始すると発表した。S-CROSSは、新型プラットフォームに、高いトルク値を発揮するとともに低燃費・低排出ガスを特長とする新設計の1.6Lディーゼルエンジン「DDiS 320」、および1.3Lディーゼルエンジン「DDiS 200」を搭載。デザイン、ユーティリティー、走行性能、燃費の全てを高い次元で満たし、セダンの快適さとSUVの性能を併せ持つクロスオーバー車。同車は、新たに設定した販売網「NEXA(ネクサ)」で販売する第一弾の車種となる。「NEXA」は今年度中に100店舗を目指し、今後も店舗数を増やしていく計画だ。SX4 S-CROSSの生産はハンガリーや中国でも行われており、インドが3カ国目の生産国となる。マルチ・スズキでは、製品ラインアップにクロスオーバー車「S-CROSS」を加えることで、インド市場でのシェアの維持・拡大を図っていくとのこと。
2015年08月05日ジェーシービーの海外業務を行う子会社、ジェーシービー・インターナショナル(以下総称してJCB)は29日、インドのNational Payments Corporation of India(以下NPCI)と、同国のNPCIネットワーク傘下のATM及びカード加盟店におけるJCBカードの取扱いと、NPCIメンバー銀行によるJCBカードの発行について合意した。NPCIはインドの中央銀行が設立した国内決済ネットワーク運営主体で、400以上のメンバー銀行を抱え、同国内のほぼ全てのATM及びカード加盟店と接続しているという。また、国内向け決済サービスである「RuPay」を提供し、2015年5月末時点で約1.6億枚の「RuPayデビットカード」がNPCIメンバー銀行より発行されている。同提携により、2016年前半より順次、インド国内のほぼ全てのATM及びカード加盟店(NPCIネットワーク傘下のATM約20万台とカード加盟店約100万店)でJCBカードが利用できるようになる予定。また、2016年中には同国初となるJCBブランドのデビットカード「RuPay/JCBデビットカード」がNPCIメンバー銀行より発行開始となる予定だという。また、2017年以降「RuPay/JCBクレジットカード」の発行を予定している。このたびの提携は、インドでのJCBカードの利便性向上並びに、市場成長が期待される同国でカード発行事業を通じて会員基盤を拡大したいJCBと、国際ブランドとの提携により「RuPay」に国際通用性を持たせたいNPCIの狙いが合致し実現した。今後もJCBは、各国の金融機関との提携を拡大・強化し、JCBカードの利便性向上に努めていくとしている。
2015年06月30日ソフトバンク、バーティ・エンタープライゼズ・リミティッド、フォックスコン・テクノロジー・グループは6月22日、インドでクリーンかつ安全なエネルギー供給を促進する合弁会社「SBG Cleantech Limited」を設立する計画に関して合意したと発表した。新会社はインドにおける太陽光と風力発電の先駆的な役割を担う会社となるという。2022年までに太陽光で100GW、風力で60GWの発電を目指すというインドの首相が掲げる目標に沿って、インドの全地域を対象に投資し、再生可能エネルギーの発電所を展開していく予定。また、インド政府が掲げる、2022年までに全国民へ24時間365日途切れない電力の供給と再生可能エネルギーの普及目標に貢献していくこととし、2015~2016年次のインド全国レベルや州別の太陽光発電事業の入札への参加を予定している。新会社の取締役会長には、最近までバーティで新規事業部門を率いていたManoj Kohli氏が、また、CEOにはRaman Nanda氏が就任する予定。
2015年06月23日