お笑いコンビ・ピースの又吉直樹原作のNetflixドラマ『火花』(全10話、6月3日配信開始)が、ドイツ・フランクフルトで行われた日本映画のイベント「ニッポン・コネクション」で28・29日に上映され、出演する俳優の林遣都と波岡一喜が、舞台あいさつを行った。同作は、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が第153回芥川賞を受賞した同名小説が原作で、林演じる売れない芸人・徳永と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷(波岡一喜)の姿を通して、笑いとは・才能とは・生きるとは・人間とはを描くもの。林は「こうして、海外の方にご覧いただく機会をいただけたことを、とてもうれしく思います」と喜びを語りながら、「海外の方に胸を張って見ていただけるすてきな作品になったので、ぜひ楽しんでいってください」とアピール。浪岡は「うれしい! こんなにたくさんのお客さんがいらっしゃると思わなかったので泣きそうになりました」と、興奮を隠せない様子だった。同会では質問コーナーも設けられ、原作について聞かれた林は、又吉を「この物語の主人公のように漫才をされている日本でも大変な有名な芸人さんです」と紹介し、「昨年、日本では歴史的な文学賞である芥川賞を受賞し、日本中がこの物語に魅了され、感動の渦にのまれました」と説明。また、こうして海外で出演作品が上映されることに「作品を生み出してくれた又吉さんに感謝しております」と林が謙虚に語る一方、浪岡は「世界中で配信されたら、もっといろんな人が見てくれますよね。もっと有名になりたい!」と野望を示し、会場を沸かせていた。同じく登壇した7・8話担当の久万真路監督は「漫才に青春をかけた男たちの物語を、みなさんがどう受け止めてくださるか、ドキドキもしています」と心境を吐露。今作は5人の監督が手がけているが、「それぞれの監督が切磋琢磨(せっさたくま)し、いい意味で競い合ったことが作品にうまく反映されていると思います」と、新たな試みによる成果を話していた。
2016年05月31日蜷川幸雄さんや野田秀樹さんからその才能を高く評価され、“演劇”の枠を超えた人気を獲得しているマームとジプシー。いま最もホットな劇団が、新たに誕生するホール「LUMINE 0」のオープニングを飾る。主宰であり作・演出の藤田貴大さんが上演作に選んだのは、「海外に持っていくことを念頭に」作った『てんとてん…』と『カタチノチガウ』、そして「思い入れがある」という『あっこのはなし』の3作。「演劇って、どこか高尚で敷居が高いイメージがありますよね。それをもっとカジュアルにできないかというのが今回のテーマなんです。セレクトショップみたいに、服や化粧品を買ったり、CDを選ぶのと同じ線上に演劇を並べることができないかと思うんです。そういう軽やかさが新しい時代に行く演劇なのかなと」(藤田さん・以下同)近年、東京芸術劇場や彩の国さいたま芸術劇場と組んだ作品づくりなどもおこなっている藤田さん。しかしその一方で、「小さな空間で、かぶりつきで観る演劇ならではの質感とか尊さも大切にしたい」と話す。「正直、3作品を同時に稽古しているわけで、それはすごく大変なことではあるけれど、それと同時に面白さもあるんですよね。ツアー公演の時に、僕らが持っていくのって、せいぜいスーツケースひとつぶん。役者さんが床に線を引いて荷物を広げたら、すぐに芝居が始められるんですよ。今回も、同じ舞台に物が少し置かれただけで作品が変わるわけです。展示替えのように、3日おきに新作が入荷しました、みたいに見えたらいいですよね」◇4月28日(木)~5月8日(日)ルミネ ゼロ4月にオープンしたJR新宿駅直結の複合施設、NEWoMan内。東京都渋谷区千駄ヶ谷5‐24‐551作品4000円マームとジプシーTEL:070・5454・7311mum_gypsy@yahoo.co.jp◇ふじた・たかひろ1985年、北海道生まれ。'07年にマームとジプシーを立ち上げ、全作の作・演出を担当。'11年に岸田戯曲賞受賞。'14 年に野田秀樹作『小指の思い出』を上演し話題に。※『anan』2016年5月4日‐11日合併号より。写真・小笠原真紀インタビュー・文・望月リサ
2016年05月02日林遣都、波岡一喜、門脇麦らを迎え、「Netflix」にて映像化する又吉直樹原作の「火花」。この度、本作の配信日が6月3日(金)に決定し、予告編とメインビジュアルが到着。また主題歌に「OKAMOTO’S」の「BROTHER」が起用されることが明らかになった。売れない芸人の徳永(林遣都)は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷(波岡一喜)と電撃的に出会い強く惹かれ、「弟子にして下さい」と申し出た。神谷は天才肌であり、また人間味に富んだ人物。「いいよ」という答えの条件は「俺の伝記を書く」こと。神谷も徳永に心を開き、2人は頻繁に会って、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を歩きまわりさまざまな人間と触れ合うのだったが、やがて2人の歩む道は決定的に異なっていく。徳永は少しずつ売れていき、その一方で、神谷は少しずつ損なわれていくのだった。そしてある日、神谷は徳永をはじめ関わるすべての人々の前から借金を抱えたまま姿を消してしまう。神谷のいない日々を淡々と過ごす徳永。そして一年後、2人は再会するのだったが――。原作は、処女作にして「第153回 芥川賞」を受賞、累計251万部発行という異例の大ヒットとなった「ピース」又吉さんの同名著書。「Netflix」が日本独自のオリジナルでドラマを制作し、全世界190か国へ全10話一挙に同時ストリーミングされることは、本作が初の試み。いままでの“ドラマ”という概念に縛られることなく、1本の作品として約450分の壮大な物語として展開されている。キャストには、主人公の若手芸人・徳永役の林さん、その先輩芸人・神谷役に波岡さん、同棲相手・真樹役を門脇さんをはじめ、「井下好井」の好井まさお、「とろサーモン」の村田秀亮、田口トモロヲ、染谷将太、高橋メアリージュン、温水洋一など様々なジャンルで活躍する人々が共演し、日本独特の話芸・漫才の世界に身を投じた主人公たちの十年を映しながら、生きることの意味などを描いている。そして今回本作の主題歌に4人組ロックバント「OKAMOTO’S」の「BROTHER」が決定。これまで彼らの楽曲は、ア二メ「NARUTO -ナルト-」や「銀魂」などがタイアップされ、人気を博している。今回の楽曲は、本作のために書き下ろされたもので、CDリリースも予定しているという。併せて解禁されたのは、本編映像の1話~10話のダイジェストを収めた予告編。漫才の世界に身を投じた主人公の10年を見事に映し出し、林さんと波岡さんが漫才師としてリアルに漫才シーンを演じているところは圧巻だ。併せて解禁されたメインビジュアルも、林さん演じる徳永と波岡さん演じる神谷の芸人2人が向かい合うその姿が写し出された一枚で、友情なのか、師弟関係なのか、はたまたライバルなのか…と、力強さと繊細さが混在する関係値をイメージさせる、ドラマチックな構図に仕上がっている。世界190か国同時配信されることによって、日本独自の「MANZAI」文化が全世界でどのように受け止められるか、ますます期待が高まるようだ。「火花」は6月3日(金)より「Netflix」にて全話(全10話)一斉配信。(cinemacafe.net)
2016年04月06日映像配信ネットワーク「Netflix」で映像化される、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹原作のドラマ『火花』(全10話)が、6月3日から世界190カ国で同時に配信開始されることが6日、明らかになった。同作は、主人公である売れない芸人・徳永(林遣都)と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷(波岡一喜)の姿を通して、「笑いとは」「才能とは」「生きるとは」「人間とは」を描くもの。第153回芥川賞受賞作で、単行本は251万部を超えるヒットとなった。昨年9月から日本でサービスを開始しているNetflixだが、日本のコンテンツが全世界に全10話が同時にストリーミング配信されるのは、今作が初めて。そして、日本のコンテンツで、初めて4K配信されることになっている。また、予告編とメインビジュアルも公開。予告編は、1話から10話のダイジェストになっており、林遣都と波岡一喜のリアルな漫才シーンも映し出される。メインビジュアルは、2人が向かい合う姿ような構図で、友情・師弟関係・ライバルなど、さまざまな関係性をイメージさせるものになっている。さらに、主題歌をOKAMOTO’Sが書き下ろすことも決定。タイトルは「BROTHER」で、オカモトショウが作詞作曲を手がけた。CDリリースも予定されている。
2016年04月06日アンリアレイジ(ANREALAGE)のデザイナーを務める森永邦彦と、作家としても活躍するお笑いコンビ・ピースの又吉直樹によるトークセッションが、3月22日の17時30分から18時30分まで伊勢丹新宿店本館2階TOKYO解放区内の期間限定ショップ「ANREALAGE FLOWER SHOP」にて開催される。文学が好きな森永邦彦とファッションが好きな又吉直樹は共に80年生まれと同世代。トークセッションでは、“文学”の魅力をデザイナーとして、作家として語り合う。ANREALAGE FLOWER SHOPでは、通常の花屋とは異なり、“花を贈る様に、花を着る”をコンセプトにファッションアイテムとして身につけることができる花々を展開している。ラインアップは、フラッシュで花が咲くTシャツや、リバティーと協業した再既成反射の花柄アイテム、フラッシュにより色づくコサージュなど。また、“バーチャルお花見”ができる桜の木も出現。肉眼では真っ白な桜が、スマートフォンでフラッシュ撮影することにより色鮮やかな花を咲かせる。なお、トークショーには22日に同ショップで商品を購入した人を先着で優先的に招待する予定だ。
2016年03月22日「世界フィギュアスケート選手権2016」にゲスト出演することも決まった五輪銅メダリストの高橋大輔が、先日発表された芥川賞作家・又吉直樹に続き、「NEWS ZERO」の月一キャスターを務めることが分かった。昨今のフィギュアスケート人気を第一線で牽引してきた高橋さん。2010年、バンクーバー五輪で銅メダルを獲得し、同年のトリノ世界選手権では日本人初の世界チャンピオンとなった。また、2012年のグランプリファイナルでは日本人初の金メダリストに。2014年のソチオリンピックでは6位入賞を果たし、五輪3大会連続入賞という日本人選手初の快挙を成し遂げた。そして、この4月からはZEROキャスターとして、又吉さんと同様、月に1回程度のペースで定期的に「NEWS ZERO」に出演する。高橋さんが取材をするのは、ずばり「一流エンターテイメント」の裏側。広い世界を舞台に、華麗なるスケーティングとジャンプ、そして“世界一”と称されたステップで人々を魅了してきた高橋さんだからこそ感じることのできる、様々な分野のアーティストたちのこだわりやその凄さを伝えていく。初回出演は4月14日(木)を予定。今回の起用に高橋さんは、「不安も沢山ありますが、精一杯頑張ります。エンターテインメントの世界を勉強させていただき、感じたことや経験したこと、そしてエンターテイナーの様々な想いを皆様にお伝えできれば幸いです」とコメントを寄せている。頂点を極めながら、その苦悩や挫折をも知る高橋さんだからこそレポートできる「一流エンターテイメント」の裏側に、期待していて。「NEWSZERO」は毎週月~木曜23時~放送、毎週金曜23時30分~放送。(text:cinemacafe.net)
2016年03月10日著書「火花」が第153回芥川龍之介賞を受賞した又吉直樹が、このたび新たにZEROキャスターに加わることが明らかとなった。「ZERO(原点)にかえって、はじめる」「世の中の様々なことをZEROから考え直してみる」をテーマとして掲げる同番組。すでに嵐の櫻井翔や、桐谷美玲らが毎週ZEROキャスターとして活躍しているが、今後、又吉さんは月1回程度のペースで、ZEROに出演することとなる。又吉さんが自ら取材し伝えるのは、「働く」こと。驚きの「職場」、一流の「職人」、最高の「技術」…。さまざまな形で「働く現場」を切り取っていく。又吉さんは東日本大震災5年のテーマで、3月にもZEROに出演予定だが、自身のコーナーへの初回出演は4月28日(木)を予定している。このたびの起用にあたり、又吉さんは「今、日本や世界で起きていることに敏感でありたいです。あらゆる問題に対して簡単に答えを決めず、迷い、悩み、考え抜きたいと思います」と意気込みのコメントを寄せた。また、ZEROのテーマ曲も4月4日(月)から生まれ変わることに!宇多田ヒカルが新たに書き下ろした楽曲が使用されるという。さまざまな分野で才能を見せる又吉さんの、キャスターとしての活躍にも期待したい。「NEWSZERO」は毎週月~木曜23時~放送、毎週金曜23時30分~放送。(text:cinemacafe.net)
2016年03月04日世界最大級のオンラインストリーミングサービス「Netflix」にて、今春配信が決定している又吉直樹原作の「火花」。このたび本作の撮影が、約4か月の期間を経てクランクアップしたことが明らかとなり、また追加キャストとして、渡辺哲、温水洋一、高橋メアリージュン、今井華、忍成修吾、今田耕司などが発表された。売れない芸人の徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷と電撃的に出会い強く惹かれ、「弟子にして下さい」と申し出た。神谷は天才肌であり、また人間味に富んだ人物。「いいよ」という答えの条件は「俺の伝記を書く」こと。神谷も徳永に心を開き、二人は頻繁に会って、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を歩きまわりさまざまな人間と触れ合うのだったが、やがて二人の歩む道は決定的に異なっていく。徳永は少しずつ売れていき、その一方で、神谷は少しずつ損なわれていくのだった。そしてある日、神谷は徳永をはじめ関わるすべての人々の前から借金を抱えたまま姿を消してしまう。神谷のいない日々を淡々と過ごす徳永。そして一年後、二人は再会するのだったが――。原作は、処女作にして芥川賞を受賞した又吉さんの異例のヒットとなった同名著書。お笑いという賑々しい世界の周辺で生きる女性たちの姿や、芸人の世界の厳しさも描きながら、驚くべきストーリー展開を描いている。キャストには、主人公・徳永役の林遣都をはじめ、相方・山下役に好井まさお、徳永の憧れの漫才師役に波岡一喜、村田秀亮、そのほか門脇麦、田口トモロヲなどが出演し、また監督には、総監督の廣木隆一をはじめ、白石和彌、沖田修一、久万真路、毛利安孝の5名の監督陣が力を合わせている。昨年11月よりクランクインした本作は、出演者が口々に「最高の環境」と言い切るほど、撮影中の現場の雰囲気は良いもので、約4か月にわたる撮影は順調に進んでいったようだ。なかでも林さんと波岡さんは撮影中に「廣木総監督を始めとして映画界のトップクラスの方々とご一緒できているのが、とにかく幸せ。何より僕らが自由に、ちゃんと魂を込めてリアルに演じられる環境を作って頂けているのが本当にありがたい事です」と林さん。波岡さんも「僕らが余計なことを考えないでいい環境を作ってくれている。監督とどう演じるかを話し合いながら、集中して役作りできています」と語っている。そして今回、新たに発表されたキャストには、徳永が住むアパートの住人役に、渡辺哲と渡辺大知。徳永のバイト先の陰険な店長・望月役に温水さん。徳永の相方の山下の彼女・百合枝役に高橋さん。合コンの女性役に今井さん、島袋聖南が出演。そのほか山本浩司、宮崎吐夢、徳永えり、徳井優、嶋田久作、福田転球、忍成さん、村杉蝉之介、武田梨奈など多くの俳優陣が勢揃いし、また今田さんやレイザーラモン、千鳥、パンサー向井、サルゴリラなど多くの芸人勢も登場するなど華やかな世界の舞台裏を描く本作に色を添えている。「火花」は今春、「Netflix」にて配信開始予定(全10話)。(cinemacafe.net)
2016年03月02日野田秀樹作・演出のNODA・MAP第20回公演 『逆鱗』が1月29日、東京芸術劇場で開幕。公演に先立ち、28日にゲネプロが行われた。NODA・MAP第20回公演『逆鱗』チケット情報物語の主な舞台は、とある水族館と、深い海の底。水族館では、館長の鵜飼綱元(池田成志)、館員のイルカ・モノノウ(満島真之介)、警備員のサキモリ・オモウ(阿部サダヲ)らがせわしなく働いている。そこに現れたのが、電報配達人のモガリ・サマヨウ(瑛太)。電報を届けようとするモガリを、館長の娘で人魚学の若き研究者である鵜飼ザコ(井上真央)が留め置く。ザコはある企みを胸に秘め、人魚学教授の柿本魚麻呂(野田秀樹)と共に水族館で“人魚ショウ”を開こうとしていた。一方、海の底では、NINGYO(松たか子)をはじめとする人魚らと、彼女達の母である逆八百比丘尼(銀粉蝶)が、神秘的な雰囲気で佇んでいる。表層的にコミカルに物事が動く水族館と、時の流れが止まったかのような海の底。舞台では、対照的なふたつの世界が、入れ替わり立ち替わり現れる。ほとんど何もない白い美術の中、舞台上を横切るアンサンブルキャストや数枚の透明パネルだけで、場所や時代が瞬時に移るさまはマジカルだ。このふたつの世界は奇妙に繋がっている。逆八百比丘尼は水族館では鰯ババアとしてお馴染みの存在だし、モガリやサキモリは夢か現かわからぬまま海中を彷徨って人魚達に出会う。そうかと思えば、人魚ショウの出演者オーディションに、本物の人魚であるはずのNINGYOが応募する場面も。時に登場人物自身も混乱しながら、水族館と海底とを往還する。やがて、重要な任務を負う“潜水鵜”として海に潜るサキモリ、モガリ、イルカらと共に、劇は怒涛の展開へ。果たして、人魚の正体とは、届けるはずの電報とは、逆さについた鱗=逆鱗とは……?無数のピースが合わさって迎えるクライマックスには息を飲む。劇中、モガリが“誰もいない海”を見ることができる人はいないと指摘する台詞があるが、そうしたものを観客が目撃し得る演劇の特性、そして観客としての責務にも、思いを巡らさずにはいられない。現実と非現実を行き交いつつ、圧倒的な真実を浮かび上がらせる、野田秀樹流ファンタジー。主要俳優陣の生き生きとした確かな演技と、アンサンブルキャスト達による息の合った動きが、独特の世界に命を吹き込んでいた。公演は2016年1月29日(金)から3月13日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、3月18日(金)から3月27日(日)まで大阪・シアターBRAVA!、3月31日(木)から4月3日(日)まで福岡・北九州芸術劇場 大ホールでも上演。取材・文:高橋彩子
2016年02月05日かけはし芸術文化振興財団は、YMOをはじめ多くの作品などにシンセサイザープログラマーとして参加した松武秀樹氏によるトークセミナー「松武秀樹とシンセサイザー」を開催する。日程は2月20日と3月26日の2回(ともに18:30~20:00)。会場は東京都・渋谷のトート音楽院渋谷 セシャトホール。受講料は各2,000円(定員40名、事前申し込み制)。同セミナーは、松武秀樹氏が自身の音楽人生をつづった著書「松武秀樹とシンセサイザー」の出版を機に開催されるもの。1回目(2月20日)は「松武秀樹の音楽人生」と題し、本の内容を題材にさらに深く掘り下げ、シンセサイザープログラマーとしての職業観や多くのシンセサイザーとのかかわり方、ライブの裏話などを中心とした講義になるという。また、2回目(3月26日)は「松武秀樹が語る~シンセサイザープログラマー昨日・今日・明日」をテーマとした内容とのことだ。セミナー参加希望者は、かけはし芸術文化振興財団のWebページより申し込む。定員は40名(定員になり次第、締め切り)。なお、松武秀樹氏は1951年、神奈川県生まれ。20歳から冨田勲氏のアシスタントとして、当時日本に数台しかなかった"モーグ・シンセサイザー"による音楽スタッフを経験。独立後の1978年、矢野顕子のアルバム「ト・キ・メ・キ」のニューヨーク・レコーディングにおいてデジタル・シーケンサーを使用。坂本龍一のソロ第1作「千のナイフ」への参加をきっかけに、1978年~1982年にかけてシンセサイザープログラマーとしてYMO作品に参加。1981年には自身のユニット「LOGIC SYSTEM」を結成し、現在までに15枚のアルバムを発表。2011年より「RMXLOGIX(with special tracks)のリリースに合わせて、エレクトロニック・ミュージックにフォーカスを当てた新レーベル<MOTION±(モーション・プラス/マイナス)>を始動。2012年5月には第2弾「RMXROGIX Vol.2(with SPECIAL TRACKS)」をリリース。2015年に自らのヒストリー「松武秀樹とシンセサイザー」を出版。
2016年02月05日松たか子さんに瑛太さん、井上真央さん、阿部サダヲさんという豪華キャストが揃うNODA・MAPの新作舞台『逆鱗』。野田秀樹さんの舞台といえば、“キル→着る→KILL(殺す)→生きる”だったり、“オイル→老いる”など、単なるダジャレかと思いきや、そこから思いもよらない壮大な世界を見せてくれる。今回は、水族館に現れた人魚の物語ということだけれど…一体どんな舞台に?そして12年ぶりに野田作品に出演する阿部さんの心境は?***野田:前回、出てもらった『透明人間の蒸気(ゆげ)』から12年も経ってるんだね。まあこの間にも、何回か声は掛けていたんだけれど、台本が気に入らなかったみたいで…(笑)。阿部:いや…単にタイミングが合わなかっただけです。この12年の間にNODA・MAPの舞台も観に行ってますし!野田:そうそう『THE BEE』の時、長野まで観に来てくれたんだった。いつか俺の役をサダヲにやってほしいって言ったんだよね。阿部:(恐縮して)…ああ、はい。野田:僕が阿部さんを初めて認識したのは20年くらい前なんだけれど、その時、こういうすごい人が出てきたんだなって、とても印象に残ったんだ。それで『透明人間~』に出てもらったら、やっぱりすごく上手くて、また絶対にお願いしたいと思っていました。今回久しぶりだったけど、全然落ちぶれてなくて安心した。阿部:よかったです。野田:まあそれは冗談として、今回、阿部さんが出てくれることになって、どんなセリフを書いても、噛み砕いてもっと面白くしてくれるから大丈夫っていう安心感があったのよ。もし他の人だったら、こんなに長々書かないよなっていう昭和ギャグを連発したり…ほんとすみません(笑)。阿部:最初、半分だけいただいた台本では、ガチャガチャしたシーンばっかりで、ここからもっとふざけていくのかと思っていたんですよ。メンバー的にふざける人が多いですし。野田:確かにそうだね(笑)。阿部:でも、後半の台本を読んだらどんどん思いもよらない展開になっていって、読み終わったときには言葉が出なかったです。野田:うん。この作品に限らずだけど、ガチャガチャした芝居だと思って観ていると、いつの間にか引き返せないところにいるというか。知らず知らずのうちに作品の中に引きずり込みたいとは、いつも思ってる。阿部:ただ、台本のト書きに、でっかい水槽が運ばれてくるって書いてあるから期待してたんですけど…。野田:スタッフからも「水を使うんですか?」って聞かれたりしたからね(笑)。ただ、舞台に本物の水槽や水を出すよりも、僕は演劇のアナログ感でできることってあると思ってるからさ。演劇って言ったもん勝ちで、ここは海の底だって言ったら海の底になる。そういうリアリティって演劇ならではで、演劇をやってる身としては、やっぱり演劇でしかできない世界を作りたいし、劇場に来た人にしか感じられない衝撃を見せたいというのはあるかな。阿部:それにしても、文字を使った言葉遊びが出てきますけれど、あんなにたくさん考えるんですね。あまりの数に、じつは野田さん、暇なのかなって(笑)。野田暇なんでしょうね(笑)。◇右/のだ・ひでき劇団「夢の遊眠社」を解散後、‘93年にNODA・MAP設立。『THE BEE』『エッグ』など、国内のみならず海外でも作品を上演し、高い評価を得ている。左/あべ・さだを’92年より大人計画に参加。舞台、ドラマ、映画と幅広く活躍。バンド“グループ魂”では、ボーカルを務める。映画『殿、利息でござる!』が5/14公開予定。◇1月29日(金)~3月13日(日)池袋・東京芸術劇場 プレイハウス作・演出・出演/野田秀樹出演/松たか子、瑛太、井上真央、阿部サダヲ、池田成志、満島真之介、銀粉蝶S席9800円A席7800円サイドシート5500円当日券あり。NODA・MAPTEL:03・6802・6681www.nodamap.com大阪、北九州公演あり※『anan』2016年2月3日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ
2016年01月27日人気お笑いタレントで芥川賞作家のピース又吉直樹さんがサポーターをつとめる注目の展覧会、『はじまり、美の饗宴展すばらしき大原美術館コレクション』が六本木の国立新美術館で開かれます。岡山県倉敷市にある日本を代表する美術館のひとつ、大原美術館。日本ではじめて本格的な西洋美術を紹介する美術館として1930年に創設され、今では日本近代洋画や東洋古美術、現代アートなど幅広いコレクションを所蔵しています。本展では、大原美術館の全部門からセレクトされた名品を一挙に紹介。東京にいながら、珠玉の大原コレクションを楽しめるまたとないチャンスです。イチオシの作品は、エル・グレコの傑作、《受胎告知》。日本にあることが奇跡、といわれるほど貴重な名画で、海外からの貸し出し依頼も多い本作品は、まさに大原美術館の至宝。本展でも必見中の必見作品です。公式サイトでは、ピース又吉直樹さんが出演する動画「謎解きムービー」を公開中。笑いをまじえた又吉流の切り口で、本展の名画たちにアプローチしています。ムービーの中で出される謎が解けた人には、特典映像のおまけつき。ぜひ公式サイトもチェックしてみて!イベントデータ:『はじまり、美の饗宴展すばらしき大原美術館コレクション』会期:2016年1月20日(水)~4月4日(月)※休館日は毎週火曜日時間:10:00 ~ 18:00(金曜日は20時まで開館)※入場は閉館の30分前まで会場:国立新美術館料金:一般 1,600円/大学 1,200円/高校生 800円/中学生以下無料画像クレジット: エル・グレコ《受胎告知》1590年頃-1603年/ 109.1 × 80.2 cm / 油彩・カンヴァス※画像無断転載禁止
2016年01月01日樹木希林と又吉直樹が、TBSで昨年に続いて放送されるスペシャルドラマ「このミステリーがすごい!」で、前回に引き続き番組案内人を務めることになり、11月16日(月)に収録が実施され、その後、報道陣の取材に応じた。TBSと「このミステリーがすごい!」大賞を主催する宝島社のコラボによるこちらの企画は、「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家による書き下ろし短編小説をドラマ化する。今年は中山七里、喜多喜久、降田天が原作を担当しており、それぞれ財前直見、上野樹里、檀れいが主演する。樹木さんと又吉さんは昨年に続き視聴者と作品をつなぐ番組案内人を務め、樹木さんがベテランの女性編集者、又吉さんは売れないミステリー作家に扮して2人芝居を繰り広げる。去年とは状況が変わり、芥川賞作家となった又吉さんが、売れない作家を演じることになったが、希林さんは「こんなことになるとは思わなかった」と状況の変化に驚きを口にしつつ、受賞後の又吉さんについて「そのまんまで佇まいが変わらない。たいがい、浮足立つところが見えてくるものだけど、こんな大きな賞を獲っても腰が据わってる」と変わらぬ姿勢を称賛する。一方で自身のこの1年での変化を問われると「私は老けたなと実感してます。(先日亡くなった)加藤治子さんの葬儀でお顔を見たら、92歳なのにきれいでした。死ぬと、しわもシミもなくなるんだから『なまじ整形しないでお互いに良かったね』と言いました。以前から加藤さんと私と浅田美代子さんの中で整形に行くって話をしてたので」と独特のユーモアあふれる口調で語った。ちなみに、2人はミステリーを読むことはあるのかと尋ねると、又吉さんは「読みます。江戸川乱歩や京極夏彦さんなどを」と明かすが、樹木さんは「私は読まないです」とのこと。それでも、又吉さんの芥川賞受賞作「火花」は読んだそうで「ほぉって感心して読みました。身近に感じながら、親戚の人が書いたような気持ちで『はぁ、こんな風に書くんだ』と感心しました」と明かす。さらに、又吉さんの受賞についても「普段はひとが受賞しても喜ばないんですが、今回は『わぁ』と喜びました。それは又吉さんの人柄もありますよね」と振り返る。又吉さんは、以前にも過去の著作について希林さんに「読んだよ」と声を掛けられたことがあったそうで「嬉しかったです」と笑顔で述懐する。希林さんは「どうしてこれがこんなに面白くなるのか?と思って声を掛けました」と明かしていた。また、タイトルにちなんで最近体験したミステリーな出来事を問われると、又吉さんは「タクシーに乗ってて、道端に(空車を停めるために)手を挙げてる人がいたんですが、(又吉さんが乗ってるタクシーの)運転手さんが、僕が乗ってるのに徐行して停まりかけて『あぁ、ちゃうわ!』とまた走り始めました(苦笑)」と芥川賞作家と思えぬ存在の忘れられやすさを発揮した模様?スタジオは笑いに包まれた。ドラマ「このミステリーがすごい!」は11月30日(月)夜9時よりTBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月17日ほっこりした笑いがちりばめられた作風で知られる西加奈子さんと、プロのお笑い芸人である又吉直樹さん。お互いに“笑いのツボが似ている”というおふたりにとっての笑いとは?笑うこと、笑われることへの優しさがあふれる対談が実現!***西:又吉さんとは、最初はイベントでお会いして。私が『炎上する君』という短編集を出した時に帯コメントをお願いしたんですよね。又吉:それがきっかけでお会いするようになって、最初はすごく質問されたんです。興味を持って聞いてくださっているのかなと思ったけれど、だんだん、研究されてんのかなと思えてきまして…。西:つい聞いてまうねん(笑)。「今なんでそれ言ったん?」「今、最後に言ったやつは、最初から頭の中にあったん?」とか。又吉:「最初から頭にあって、はやく言いたいと思いながら喋ってました」と言ったら「ほう…」って。西:だって又吉さんは、どうしたら思いつくんだろうってことを言うから。又吉さんの笑いには2種類あると思うねん。ひとつは、例えば小学校の授業中に校庭に犬が入ってきて興奮する、という思い出みたいな笑い。それって、うちの世代にとっては「あるある」やん?でも、そんなこと人に言われるまで思い出さないでしょう?又吉さんは「ああ、そういうことあった!」って思い出させて、私の中の体温をあげてくれるの。もうひとつは、私の体の中にはまったくなかった熱が、隕石が落ちたようにバーン!と入ってくるような笑い。又吉さんが、どちらの笑いも持っていることにおののいてしまう。又吉:自分ではあまり分からないですね。「こうなったらこうなる」とは考えずに、「こんなんあったら面白いな」とは思うんですけど。西:又吉さんは自分はどっちもできまっせ、みたいに気取ってないでしょう。超フラット。帯コメントをお願いしたのは、そんな人が、もしも自分の本を「面白い」と言ってくれたら、すごく自信になるなって思ったから。又吉さん、昔、「優しい人は必ず面白いです」って言ってましたよね。又吉:言ったかもしれません。西:その時は、すぐには分からなかった。「面白い人は優しい」なら分かる。誰かを楽しませようって気持ちは美しいし、誰かに笑われてもいいっていうのは、心が大きいことだし。その逆が分からなかったけれど、今は分かる。又吉さんは絶対にスカさないし、どんな無茶なことや寒いことを言われても「そうですね」と受け入れてますよね。又吉:ああ、それだけは決めているかもしれないです。自分たちがMCをする番組に後輩が来ると、めっちゃ緊張して訳の分かんないこと言い出す奴がいっぱいおるんです。その時に「何言うてんねん」とは言わず、一回そいつの言葉を信じて、質問していくんです。それでおもろなる時があります。西:おもろなくなる時もあるでしょう?又吉:そん時は、みんなでおもろない方向に突っ走っている1~2分がおもろなっているというか。それが芸人としていいのかは分からないですけれど。「芸人やったら笑われんと笑かせ」とは、先輩たちが言うてきた言葉ですけれど、僕はあまり気にしいひんというか。西:『火花』にもそういう話がありましたよね。又吉:そう、自分の小説に書いた時、先輩から批判されるかなと思ってたんです。でも、木村祐一さんがいろんな芸人さんたちにインタビューした映画が京都国際映画祭で上映されたんですが、そのタイトルが『ワレワレハワラワレタイ』なんです。むっちゃいいタイトルだと思って。木村さんに話したら、「俺も先輩に怒られるかと思ったけれど、でもみんなの話を聞いていて、そう思ってん」って。嬉しかったですね。西:人から笑われたいって、めっちゃ懐深いことだと思う。又吉:自分が笑っていたいんです。人が笑っているのを見るのは嬉しいですし。◇にし・かなこ 1977年、テヘラン生まれ、大阪府育ち。’04年に『あおい』でデビュー。『通天閣』で織田作之助賞、『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、『サラバ!』で直木賞受賞。◇またよし・なおき 1980年、大阪府生まれ。芥川賞作品「火花」の、俳優・堤真一による朗読CDが発売中。2016年春にはNETFLIXでのドラマ『火花』が配信スタート予定。※『anan』2015年11月18日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス)取材、文・瀧井朝世
2015年11月12日又吉直樹が第153回芥川龍之介賞を受賞した「火花」を映像化し、「Netflix」が世界独占配信する連続ドラマの監督、及びメインキャストが決定!主人公の若手芸人を林遣都、その先輩芸人を波岡一喜、その同棲相手を門脇麦が演じ、全10話の総監督を『ストロボ・エッジ』や『娚の一生』などを手がけてきた廣木隆一が務めることが分かった。現段階での発行部数は239万部に達し、芥川賞受賞作品としての単行本発行部数が歴代1位となるなど、社会現象化した又吉さん原作「火花」の初の映像化となる本作。全10話の連続ドラマではあるものの、「Netflix」により一斉ストリーミング配信開始となるため、一般のTVドラマのように毎週1話ずつ、決まった放送時間枠などの形式はなく、1話ごとに異なった尺で各話約40~50分ほどになるという。売れない先輩後輩の芸人2人が、様々な人との関わり合いの中で「笑いとは何か」「生きるとは何か」を模索する、若者の苦悩と葛藤を描いたこの作品で、お笑いコンビ「スパークス」のボケ担当で、常に憂鬱な性格の主人公・徳永を演じるのは、2007年に映画『バッテリー』の主演で俳優デビュー、日本アカデミー賞、キネマ旬報ベスト・テンなど多くの新人賞を受賞し、その後も映画やドラマで活躍中の林遣都。そして、その徳永が師と慕う「あほんだら」のボケ担当で天才肌の芸人・神谷を演じるのは、映画『パッチギ!』や『クローズZERO』シリーズなどに多数出演、最近では『図書館戦争』シリーズにも出演するなど、実にさまざま役柄をこなす波岡一喜。その神谷と同棲し、作品中で“絶対的な美”として描かれている女性・真樹を演じるのは、映画『愛の渦』での体当たりの濡れ場が話題となり、NHK連続テレビ小説「まれ」での好演も記憶に新しい新鋭女優・門脇麦。さらに、全10話の総監督を廣木監督が務め、各話の監督には、『凶悪』で第37回日本アカデミー賞「優秀監督賞」「優秀脚本賞」を受賞した白石和彌をはじめ、『ストロボ・エッジ』『マエストロ!』などで助監督を務めてきた久万真路、『横道世之介』や『モヒカン故郷に帰る』の沖田修一の3名がそれぞれ担当する。本作の製作陣は、今回の起用に関してそれぞれ、「(徳永役:林さんは)繊細に見える容姿の中に熱い信念が感じられる俳優で、彼の技量と努力によって芸人がリアルに表現できる」、「(神谷役:波岡さんは)これまで芸人を演じた経験や芸人との親交も厚く、強さと哀愁を兼ね備えた演技力は、神谷役に適任」、「(真樹役:門脇さんは)人間の温かみと神秘性を併せ持ち、原作にある儚い距離感を表現できる」とコメント。大きな注目を集める本作で、又吉さんの分身のような芸人役を演じることに「命懸けで取り組みます」と気合い十分の林さんは、「神谷さんを師と敬い、ただ一人の相方・山下と向き合い続けたいと思います。波岡一喜さんは本読みの段階から“神谷さん”でした。お芝居を超えた、芸人さんが放つ空気感を目指します」とコメント。原作を読み、「シュールなやり取りの中に光る芸術的な表現、一人一人の人間らしさがひしひしと伝わってきて、夢中になり引き込まれました。この本に詰め込まれている又吉さんのお笑い哲学、お笑い愛を必死に読み解きながら、責任を持って徳永を演じさせていただきたいと思います」と意気込みを語った。また、若き名バイプレイヤーとしてさまざまな作品を経験してきた波岡さんは、「ただただ芸人さんの稽古と同じように、僕も相方と共に漫才の稽古を日々やるつもりでいます。稽古が自信に変わるまで」と語る。「又吉さんが大好きなのでとても嬉しかった」という門脇さんは、「火花」を読み、「自分の思い出と重なってほろ苦く甘酸っぱい気持ちを久しぶりに鮮明に思い出し、でも読み終えた後、その思い出にあたたかい眼差しを向けている自分がいました。心の片隅にあるいつかは忘れてしまいそうなほど脆い感情が凝縮されている素敵な作品でした」と、心を動かされたことを明かし、芸人を支える女性の役を「強くしなやかに表現できたらと思います」とコメントした。廣木総監督も、「芥川賞受賞作品の映像化ということはとても光栄であり、太宰治にも通じる暗さが現代にも通じると信じられる作品にしたい」と意気込みを語る本作。今後は、11月上旬にクランクイン、2016年2月ごろにクランクアップ予定だ。連続ドラマ「火花」は2016年春、Netflixにて全話を一斉配信予定。(text:cinemacafe.net)
2015年10月19日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が3日、都内で行われたトークバラエティ番組『ラジオな2人 リレー』の制作発表会に、相方の綾部祐二らとともに出席した。『ラジオな2人』は、人気とトークの実力を兼ね揃え、個々での活躍の場も広げているよしもと芸人たちコンビで登場するトークバラエティで、コンビでの出演だからこそ実現する独特のはっちゃけトークを展開。パワーアップした『ラジオな2人 リレー』では、ゲストコンビが毎回登場し、2組でトークリレーを繰り広げることになった。パワーアップ前の番組で又吉は、バースデー企画で綾部はセッティングした合コンで3人の女性と会ったことをMCから紹介され、進展を聞かれると「その中の1人と約束をしてご飯を食べに行きました。素敵な方でした」と告白、綾部は「番組公認でやっているので、(又吉)先生には、食事に行った場合は報告をくださいと言ったんですけど、報告せずにガチでご飯を食べに行くという(笑)」と暴露し、会場を沸かせた。その後の進展は何もないという又吉は、報道陣から更なる追及を受けると「一見ギャルっぽいんですけど、しっかりお仕事をされている人でしたね」と明かし、次に会う予定はまだ立ってていないそうで、このままフェイドアウトするのではと質問が飛ぶと「なんて言っていいか分からないですけど、つながりはありますよ」と示唆的な発言。そんな又吉は、綾部について「コーナータイトルを言ったあとに、綾部さんがいつも変顔をしてくれるんですよ。最初は楽しいやつだと思っていたんですけど、最近分かったんですけど、たぶんクセなんですよ。それが分かってからすごく怖くなってきた」と、ストレスを感じていることを明かし、「これは1人では抱えきれないので、(ゲストコンビの)皆さんと共有したい」とパワーアップ後の番組を寄せた。トークバラエティ『ラジオな2人 リレー』は、全国無料のBSテレビ局・Dlifeにて10月4日(日)より毎週日曜日(23:55~)に放送。このほか、同会見にはブラックマヨネーズ(小杉竜一、吉田敬)、千鳥(大悟、ノブ)、ハリセンボン(近藤春菜、箕輪はるか)も出席した。
2015年09月04日第153回芥川龍之介賞を受賞した又吉直樹作「火花」の初映像化がこのたび決定。あわせて、2016年に「Netflix」にて独占配信されることが明かされた。お笑いタレント・又吉さんによる初の中編小説「火花」は、又吉さんの本格小説デビュー作。純文学とエンタテイメント両方の要素を兼ね備えつつ、人間の根本を描ききった青春小説となる。「火花」は芸人の作品として史上初めて芥川賞を受賞しただけではなく、発行部数は純文学として異例の230万部を突破。評価、売り上げ共に近年の文学界では類を見なかった記録ずくめの話題作となっている。一方、世界50か国以上で6,500万人を超える会員を抱える「Netflix」は、これまで独自製作したオリジナルドラマ「ハウス・オブ・カード」「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」がエミー賞の常連作品となり、ドキュメンタリー「ヴィルンガ」がアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされるなど、クオリティーの高い数々の作品を世に送り出してきた。またアカデミー賞受賞作『グリーン・ディスティニー』の続編やブラッド・ピット製作・主演作『ウォー・マシーン』など期待の長編映画の配信も控えており、注目を集めている。このたびの「火花」映像化にあたり、作者である又吉さんは「どうなるのか僕も楽しみです。早く見てみたいです!」とその仕上がりに期待を寄せる。そしてNetflix K.K. 代表取締役社長グレッグ・ピーターズ氏は「日本にたくさんあるストーリーの中でも、以前より又吉直樹さんの『火花』をぜひNetflixにて映像化したいと思っておりました。この度、弊社で『火花』を映像化し、日本、そして世界で配信できることになったのを心より嬉しく思っています」とコメントした。「Netflix」は、9月2日(水)よりサービス開始。(text:cinemacafe.net)
2015年08月28日芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹の小説『火花』が全文掲載されている、月刊『文藝春秋』9月特別号(7日発売)が、5万部増刷されることが24日、発表された。同誌はこれで3刷目。8月後半に入っても書店からの引き合いが多く、品薄状態が続いている上、芥川賞の贈呈式が21日に行われ、この報道効果で需要が膨らんだため、今回の増刷を決めた。これで、累計発行部数は110.3万部。第130回芥川賞を受賞した『蹴りたい背中』(綿矢りさ)、『蛇にピアス』(金原ひとみ)が掲載された、歴代1位の2004年3月号(118.5部)まで、8.2万部まで迫っている。同誌には、選考会翌日に行われた、又吉へのインタビューも掲載されており、子供時代や、文学に出会った頃のこと、初めて読んだ芥川賞作品の思い出など、1時間にわたって語っている。このほか、又吉と同時受賞となった、羽田圭介氏の『スクラップ・アンド・ビルド』と、羽田氏へのインタビューも掲載。また、選考委員9人の選評も掲載されている。
2015年08月24日お笑い芸人として初の快挙となる芥川賞を受賞したピースの又吉直樹が、フジテレビにて放送される「ほんとにあった怖い話・夏の特別編2015」にて、芥川賞受賞後初のドラマ出演、さらに自身初となるホラー作品への出演を飾ることが明らかとなった。1999年に放送スタートし、フジテレビ夏の風物詩となっているオムニバス形式のリアルホラードラマ「ほんとにあった怖い話(通称:ほん怖)」。本番組では、日本中から届いた本当に起きた心霊現象や不思議な体験を忠実にドラマで再現、恐怖VTRを見た「SMAP」の稲垣吾郎をナビゲータとした“ほん怖クラブ”のメンバーたちがスタジオで怖さを吹き飛ばすおまじないを唱えるのが定番となっている。又吉さんは、アパートで同じフロアに住む家族の秘密を描き、日常に潜む不可思議で怖い体験を描いた作品「つきあたりの家族」に出演。「“ほんとにあった怖い話”のシリーズは好きですね。(過去の作品も)よく見ていて、怖いものもあったり、あったかいものもあったりで好きだったので、この話が決まってうれしかったです」と初出演の喜びを口にした。芥川賞作家としてのドラマ出演は、「きれぎれ」(’11)で第123回芥川賞を受賞した町田康が「いま何待ち?」(2002年10月~2003年3月放送)に出演して以来となる。作家としての次回作にも注目が集まる又吉さんだが、ホラー作品への挑戦について話が及ぶと「ホラーは特殊な技術がいるということは聞いていて、そう簡単に書けるものではないことも分かってるんですけど、怖いものは割と好きなので、一回書いてみたいですね」と意欲をにじませた。“Jホラーの父”と呼ばれる鶴田法男監督が繰り出すリアリティーあふれる演出と、又吉さんや、玉森裕太(Kis-My-Ft2)を始めとする豪華俳優陣の出演による恐怖実話が見どころの「ほん怖」。「季節的にも(怖い話は)最高ですし、やっぱり怖い話を見て涼むっていうのもいいですし、不思議な話は家族で見てもひとりで見てもどこかワクワクするような魅力がありますし。期待して見ていただきたいと思います」と語る又吉さんが本編で体験する恐怖とは?寝苦しい夜が続くこの夏の、涼しいひとときとなりそうだ。「ほんとにあった怖い話・夏の特別編2015」は8月29日(土)21時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年08月12日芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹の小説『火花』が全文掲載されている、月刊『文藝春秋』9月特別号(7日発売)が、13万部増刷されることが10日、発表された。これで累計発行部数は105.3万部となり、「昭和天皇独白録」を掲載した1990年12月号の105万部を抜いて歴代第2位に。歴代1位は、第130回芥川賞を受賞した『蹴りたい背中』(綿矢りさ)、『蛇にピアス』(金原ひとみ)が掲載された、2004年3月号の118.5部となっている。なお、『火花』の単行本は、またもや20万部の増刷が決定し、これで19刷に。累計発行部数は229万部となった。さらに、『火花』と芥川賞W受賞となった、羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』の単行本も、7日に発売されたばかりだが、すでに3刷で、累計発行部数は11万部となっている。
2015年08月10日芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹の小説『火花』が全文掲載される、7日発売の月刊『文藝春秋』9月特別号の発行部数が、異例の92万3,000部となることが6日、明らかになった。月刊『文藝春秋』は、芥川賞の受賞作を、発表後に毎回全文掲載しているが、今回はその中でも異例の部数。選考会翌日に行われたインタビューも掲載されており、又吉は、子供時代や、文学に出会った頃のこと、初めて読んだ芥川賞作品の思い出など、1時間にわたって語っている。このほか、又吉と同時受賞となった、羽田圭介氏の『スクラップ・アンド・ビルド』と、羽田氏へのインタビューも掲載。また、選考委員9人の選評も掲載されている。
2015年08月06日芥川賞を受賞した、お笑いコンビ・ピース又吉直樹の小説『火花』がさらに25万部増刷され、累計発行部数が169万部になることが30日、出版元の文藝春秋から発表された。これで17刷となる。28日に20万部の増刷を発表したばかりだが、引き続き売れ行きが落ちないため、お盆前の店頭着荷を目指して再び増刷を決定。150万部を一気に突破した。また、8月7日発売の「文學界」9月号に、又吉が芥川賞受賞後に書き上げた最新作「芥川龍之介への手紙」が掲載されることが決定。芥川への手紙という形式をとったエッセイとなっており、「今回、あなたの名前が付いた賞を受賞できたことを嬉しく思います。(中略)創作に没頭する瞬間瞬間を積み上げて行き、その都度、脱皮を繰り返すようなイメージで過ごして行こうと思います」といった文章で、自らの創作にかける思いが、6ページ(400字詰め原稿用紙12枚分)にわたって書き下ろされている。同号では「新芥川賞作家スペシャル」と題して、50ページにわたり、又吉と、もう1人の受賞者である羽田圭介氏を特集。又吉と、芥川賞選考委員の川上弘美との対談や、中村文則、中森明夫らによる「又吉直樹論」「羽田圭介論」などが掲載されている。
2015年07月31日芥川賞を受賞した、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹の小説『火花』(文藝春秋)が、オリコン8月3日付の週間"本"ランキング(集計期間:7月20日~7月26日)のBOOK(総合)部門で、2週連続の1位を獲得したことが30日、明らかになった。同作の週間1位は、これで7回目となる。週間売り上げは18.3万部で、これで累計82.1万部に。この週間売り上げは、集計期間中に芥川賞の発表があった、前週(7月13日~7月19日)の11.8万部を大きく上回り、同作の最高を更新した。この勢いを受けて『火花』は増刷を繰り返しており、現在累計発行部数は144万部に達している。『火花』は、売れない芸人・徳永と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷の姿を通して、「笑いとは」「才能とは」「生きるとは」「人間とは」を描いた、又吉にとって初の純文学作品。掲載された文芸誌『文学界』は、2月号の掲載時から話題となり、異例の大増刷を記録している。
2015年07月30日芥川賞を受賞した、お笑いコンビ・ピース又吉直樹の小説『火花』がさらに20万部増刷され、累計発行部数が144万部になることが28日、明らかになった。これで16刷となる。今月16日の受賞決定後、発行元の文藝春秋はすぐに40万部の増刷を決定したが、全国の書店で完売状態が続き、さらに20万部を増刷。それでも、25日・26日の週末はほぼ完売状態で、全国の書店で予約待ちの状態となっていることから、再び20万部の重版を行うことになった。また、電子書籍版は、7月26日時点で、実売7万4,088ダウンロードを突破し、10万に迫る勢い。Kindleストア(Amazon)、iBooks Store(Apple)、楽天 Kobo、紀伊國屋書店などの主要書店全てで、人気のコミック作品をおさえ、ランキング1位を獲得している。電子書籍はコミックが主流で、純文学作品としては異例の売れ行きとなっている。
2015年07月29日AGF(味の素ゼネラルフーヅ)はこのほど、又吉直樹さん作「深い珈琲(コーヒー)エッセイ」付き「〈ブレンディ〉ボトルコーヒー900ml(低糖 / 無糖)9本セット」(税込1,800円)を全国の紀伊國屋書店で限定発売した。同商品は、本年度の芥川賞作家である又吉直樹さんの書き下ろしエッセイ9作品(低糖 / 無糖の9作品は同一作品)を、パッケージにデザインしたボトルコーヒーのセット。同書店ではボトルコーヒー9本と、又吉直樹さんのサイン入り「深い珈琲エッセイ」全9作品のオリジナルしおり(9種)をセットにして販売している。ボトルに書かれているエッセイは、珈琲との深い関係をつづったもので、又吉さんが1作品1作品に強いこだわりをもち、納得するまで何度も推敲(すいこう)を重ねて書き上げたとのこと。8月5日まで発売するが、なくなり次第、販売終了となる。
2015年07月27日処女小説「火花」で芥川賞を受賞した「ピース」の又吉直樹が7月23日(木)、CMにも出演している「ブレンディ ボトルコーヒー」で、自身のエッセイ付きのボトルが発売されることを記念して開催されたイベントに出席した。こちらの商品は又吉さんの書下ろしの「深い珈琲エッセイ」(1ボトルに1編で全9種類)がついており、発売を記念して全国の紀伊国屋書店では又吉さんのサイン入りの全9編のオリジナルしおりがコーヒーとセットで販売される。エッセイは又吉さんの体験を元に又吉さんらしく笑いのオチがついたものも。「4つくらいはフラれる話で、それも僕の実体験」とのこと。ちなみに報道陣からは、又吉さんが「火花」執筆後に交際していた女性にフラれたというウワサについての質問も飛んだが、又吉さんは「僕もそのウワサは聞きました(笑)。付き合っていた女性と…そんなことないです。いま、お付き合いしている人はいないですから」とそもそも、交際していた女性がいないとウワサを完全に否定。そのまま「彼女いない歴」について報道陣から突っ込まれると「20代後半からです」とかれこれ5~6年以上、交際相手がいない状態だと明かした。受賞後、相方の綾部祐二は、たびたび又吉さんとの“コンビ内格差”の広がりをTVで訴えているが「綾部はあれで逆に活路を見出したみたいでイキイキしてます(笑)」とも。受賞後は行く先々で「おめでとうございます」と声を掛けられるそうで「自意識過剰になって、コンビニで『いらっしゃいませ』と言われただけなのに『ありがとうございます』と返したりしてる(笑)」と受賞後1週間の喧騒をふり返った。気になる印税だが「まもなく入ってくると思う」とのことで、金額は億を超えると言われているが、全てが又吉さんに入るわけではなく「吉本興業」が間に入ることを明かし、金額に関しては「僕のモチベーションが上がるようにうまくやってくれると思います」と語る。入った印税で買いたいものを問われても「あんまりほしいものがないんです。(車を買うにも)免許を持ってないですしね」と語っていた。(text:cinemacafe.net)
2015年07月23日第153回芥川賞を受賞し注目を集めている、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹による処女作『火花』。本作に登場した「熱海海上花火大会」が7月26日よりスタートする。『火花』は、奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷と、彼を“師”と慕う後輩・徳永のお笑い芸人の2人が、笑いとは何かを議論しながら、人間存在の根本を見つめた作品だ。そんな本作のワンシーンとして描かれる、山と海に囲まれた地形ならではの迫力のある音が魅力の「熱海海上花火大会」。1年を通して開催されており、今夏は7月26日、30日、8月5日、7日、17日、23日、28日に実施される。その後、秋季として9月26日、10月12日に、冬季として12月6日、13日、23日にも開催。8月28日は特大2尺玉も打ち上げられる予定だ。なお、開催地である熱海は、又吉直樹もファンである太宰治が『人間失格』の第2手記までを書き上げた場所でもある。太宰治が執筆中に宿泊していた起雲閣の本館も現存しており、花火観賞の前に訪ねてみるのもいいかもしれない。
2015年07月22日お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹氏の純文学小説『火花』が第153回芥川賞を受賞した。日本では増刷につぐ増刷にも関わらず、「手に入らない」との声が上がる状況で、にわかに日本人の読書熱が上がったようだ。そしてその熱気は中国にも広がっている。○「何でお笑い芸人がこんなにカッコいいの? 」又吉氏に関する中国版ツイッター「ウェイボー」で特に目についたのが、「カッコいい」という声だ。「すごくカッコいい! 」「この髪型じゃなかったら、顔だけでもイケるんじゃないかな」「髪型を変えた方が絶対にカッコいい」「何でお笑い芸人がこんなにカッコいいの? 」「ずっとカッコいいと思ってたのは、きっと私だけではないはず」「カッコいいよね、アイドルになっても大丈夫そう」ウェイボー上で転載されていたまるで明治の文学青年のような帽子に着物の姿の又吉氏は、確かに筆者から見てもカッコいいと思えるものだった。○「お笑い系の人は内に秘めた知識が多い」しかし、芥川賞を受賞したから突然興味を持った、というではなく、以前から又吉氏を見ていたという中国人も多いようだ。「『ひみつの嵐ちゃん』に出た時も品格があったよね」「又吉はすごい。ずっとお笑い芸人の中でも特殊な雰囲気があるなと思ってたんだ」「又吉は典型的な文学青年だと思ってた。一発芸、大喜利もいいし。おめでとう」「相方の綾部との対談の時に、又吉はすごく才能があると思ってた」また、又吉氏には文学の才があるのは特別なことではなく、そもそも日本のお笑い芸人は素養が高い、という意見もある。「前、日本のお笑い芸人の学歴を調べてみたけど、すごくビックリした。東大や早大出身の芸人も多い。業界を越えて活躍する人も多いけど、本も書くとは」「お笑い芸人は実はすごいんだ。知能指数は高くなきゃいけないし、世渡りもうまくないとだし」「コメディとかお笑い系の人は、表には出さないけど内に秘めた知識が多いんだと思う」さて、それで実際の本はというと「今の日本語レベルだと読めるかどうか分からないけど欲しい! 」「中国語訳が出ることに期待」と読む気は満々。話題がホットなうちに、中国でも出版されることが期待される。※写真はイメージで本文とは関係ありません
2015年07月22日デビュー作「火花」で芥川賞を受賞したお笑い芸人「ピース」の又吉直樹が、人気作家で大先輩となる湊かなえ、西加奈子らと共に本日放送の「SMAP×SMAP」のビストロSMAPにゲスト出演することが明らかとなった。松たか子主演で映画化された「告白」などベストセラー多数の湊さん、2014年下半期・直木賞受賞作家の西さんと肩を並べて登場した又吉さんに、迎えた中居正広も「なんとお呼びしたらよいのでしょう」と困惑を隠せない様子。現在の又吉さんの心境を聞く中で、西さんとは、又吉さんが「ピース」としてブレイクする前から長い付き合いがあったことが明らかとなった。「お話しする一言一言がすばらしかった!」と、又吉さんの一言一句に溢れる才能に西さんは感動を覚えたそう。そこで西さんはまだほぼ無名の又吉さんに自ら自身の作品の帯を依頼したという逸話も登場!スタジオでは当時の帯の文言が発表されるようなので是非注目をしたい。一方、湊さんとは初対面という又吉さんは「作品から受ける印象とは違うとても優しい方」と感激。読書家だという中居も、湊さんや西さんのデビュー逸話などを始め、人となりに興味津々。「たとえば『告白』はどれくらいで書き上げたのですか」「どういう時に作品を書くのですか」と湊さんや西さんを質問責めにしていく。湊さんは「作家になってからの約8年間は記憶があまりない。炊飯器から携帯電話が出てきたことも」といったすさまじい作家の現実を告白!そんな話に又吉さんはこれから自身も歩んでいくことになる作家としての道のりに覚悟を決めたようだ。そして誰もが気になるのは、又吉さん自身はこれから“小説家”と呼ばれたいのか、“芸人”と呼ばれたいのか?というところ。相方であるピースの綾部祐二との“ビミョー”な関係など又吉さんの本音が次々と飛び出す内容となるという。さらに、又吉さん、湊さん、西さんに“SMAPで小説を書くなら”というお題のもと、一人一人を20文字の文章で表現してもらうという企画も!誰についての文章であるかは伏せられており、SMAP自身が誰を指しているか回答していく。果たして又吉さんはどんな言葉でSMAPを表現するのか?そして「小説家の好きなカレー」というオーダーにSMAPの面々はどう応えるのか?又吉さん、湊さん、西さん各作家の個性とSMAPの個性とがスパークするひとときに注目が集まる。「SMAP×SMAP」は7月20日(月・祝)22時15分より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年07月20日お笑いコンビ・ピース又吉直樹の小説『火花』が芥川賞を受賞したことを受け、文藝春秋は17日、累計発行部数を104万部に増刷することを決定した。『火花』は、売れない芸人・徳永と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷の姿を通して、「笑いとは」「才能とは」「生きるとは」「人間とは」を描いた、又吉にとって初の純文学作品。掲載された文芸誌『文学界』は、2月号の掲載時から話題となり、異例の大増刷を記録している。選考委員の山田詠美氏は、16日の選考後の会見で「欠点も多々あるが、なにか強いものを感じた。主人公と先輩との関係のまさに"火花"が走るような関係が良く出ていた」と講評。また、「1行1行にとてもコストがかかっている感じがしたという意見もあった」という評価があったことも明かしていた。
2015年07月17日