市原悦子さんにとって原点といえる劇団で知り合い結婚した夫は、なくてはならない存在だった。2人を結婚前から知る、後輩女優が語る愛情秘話――。「えっちゃんとご主人は、どこにいてもふだんどおり、よそを気にしないご夫婦で、いつも2人でニコニコしていましたね。お互いを『てっちゃん』『えっちゃん』と呼び合って……」1月12日に心不全で亡くなった女優・市原悦子さん(享年82)と、演出家で’14年に80歳で先立っていた塩見哲さん夫婦をこう振り返るのは、女優の大方斐紗子さん(79)。大方さんは、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に、中村勘九郎演じる主人公・金栗四三の祖母・スマ役で出演中だ。俳優座養成所の4期後輩にあたる大方さんが、親しみを込めて「えっちゃん」と呼ぶ市原さんと夫・塩見さんとの「60年の親交」を語ってくれた。「私が養成所に入った1958年、すでにえっちゃんは俳優座の主役を務める“看板”俳優になっていました。稽古場での演技は、毎日、ずっと見つめていても飽きないほど天才的。でも、人柄は前にしゃしゃり出るわけでもなく、引っ込み思案でもない。『おはようございます』とフワッと現場に来て、自然体で演技して、ポンッと帰っていくんです」大女優への道を邁進する市原さんのそばにいたのが、塩見さんだ。「塩見さんはえっちゃんの同期で、当時、俳優座のスタッフでしたが、イメージでいうと“ボロボロのジーンズに上着を着ている人”(笑)。いつも仲よくしていて、その気取らない人格に引かれたのでしょう、’61年に2人は結婚しました」市原さんは著書『白髪のうた』(春秋社)のなかで、同期から夫婦へと信頼を深めていく2人の様子を、こう振り返っている。《役者と演出部のつながりが、じわじわでてきたわね。向こうは見守る、こっちは一生懸命やる……舞台に立つ者と裏を支える者の関係なの。守られているって感じかしら。あの安心感はだんだん積み重なっていったわね……》(以下《》のなかは同書より引用)また、市原さんは27歳のときと、35歳のとき、妊娠はしたが2度とも流産するというつらい経験をしている。《何回か一人で泣いた夜に、塩見に「昔だったら、もう完全に離縁ね」くらいのことは言ったかな》すると塩見さんは、「子どものいない人生だってあるよ」とボソッと言い、市原さんは、それにものすごく救われたのだという。そうして塩見さんは、女優業に精進する妻を見守ってきた。’12年1月に市原さんがS字結腸腫瘍手術で入院した際、「病院の指示に従って、食事を全部作って面倒を見ていた」(30年来の友人)というほど献身的に市原さんを支えてきた。しかし、市原さんの回復直後、塩見さんは肺がんを発症。’14年4月、帰らぬ人となる。最愛の夫に先立たれ、憔悴した市原さんは不眠に陥り、夫の遺骨を抱えて自宅に引きこもった。その後は、周囲の励ましもあり、仕事に復帰したものの、’16年11月に自己免疫性脊髄炎で入院した市原さん。一度は回復したが、’18年後半になると、歩行困難になり、11月には体調も悪化。1月5日に再入院し、8日には話しかけても反応がなくなった……。女優の後輩として、市原さんの背中を追い続けてきた大方さんは、最後にこう語る。「’15年に会ったときは、『なんか最近、病気ばっかりするのよ、ちょっと入院してみるわ』と、ぜんぜん深刻ぶらずに言っていました。塩見さんのことをずっと思っていたえっちゃんにとっては、彼が亡くなった後の日々は“終活”の4年間だったのかもしれない」
2019年01月28日ジュエリー作家・薗部悦子のジュエリーフェア「薗部悦子 ジュエリーとクリスマス」が、東京・白金にあるギャラリー「OFS Gallery」にて11月30日から12月25日まで開催される。企業のプロダクト製品の商品開発にデザイナーとして携わるとともに、自身ジュエリーブランド「エツコ ソノベ(etsuko sonobe)」を展開するジュエリー作家・薗部悦子。天然石の美しさを生かした遊び心のあるデザインで、他にはない独自の魅力をつくりあげている。今回は、通常取り扱いのある定番商品に加え、クリスマスに向けていつもより多くの商品がラインアップ。渡邉良重による特別パッケージも数量限定でデザインし、ジュエリーとクリスマスフェアが開催される。クリスマスの贈り物にもおすすめなジュエリーを、実際に手にとり身につけてじっくり探してみては。【イベント情報】薗部悦子 ジュエリーとクリスマス会期:11月30日~12月25日会場:OFS Gallery(OUR FAVOURITE SHOP)住所:東京都港区白金5-12-21時間:12:00~19:00(最終日12月25日は17:00まで)定休日:月・火曜日(祝日を除く)※12月24日、25日は営業
2018年11月29日放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「第55回ギャラクシー賞」の贈賞式が5月31日、都内で行われた。 司会をつとめたのは、ともにフリーの久米宏アナ(73)と小宮悦子アナ(60)。2人はテレビ朝日系の看板ニュース番組「ニュースステーション(以下Nステ)」以来、20年ぶりのコンビ結成となった。 「久米さんは小宮さんとのコンビでかなりイキイキしてつい冗舌に。受賞した元SMAPの香取慎吾さんに、『SMAPは解散したけど、世間は(香取を)SMAPだという感覚がある。もう慣れました?』と“直球質問”を浴びせ会場をわかせました。小宮さんは『Nステ』時代同様、一歩引いて久米さんの“暴走”に歯止めをかけていました。20年ぶりでも2人の息はピッタリでした」(イベントを取材した記者) 2人が「Nステ」でのコンビを“解消”したのは小宮アナが降板した98年10月。久米は04年3月26日の出演を最後に「Nステ」のキャスターの座を退いたが、これまで2人はどんな道を歩んできたのだろうか。 「久米さんは『Nステ』以後、テレ朝の番組へ出演していません。08年はテレビ東京の番組へ出演し、民放全局への出演を達成。TBSのラジオ番組でパーソナリティーをつとめたり、13年には『笑っていいとも』の『テレフォンショッキング』に生出演。現在はラジオと不定期番組のレギュラーを持っています。いっぽう、小宮さんは11年に地上波のレギュラーおよびテレ朝との専属契約が終了。現在はテレビのレギュラーはなく、名古屋外国語大学客員教授やNPO法人の理事をつとめています。ただネット全盛のこのご時世、2人がネットのニュース番組で再タッグを結成すれば人気番組になりそうな気がしますね」(芸能記者)
2018年06月01日料理研究家・市瀬悦子氏のによる新刊5月25日、満腹感が得られて美味しい食事を続けながらやせられるレシピを掲載している「すぐやせおかず 糖質オフ200」が発売された。著者はフードコーディネーターで料理研究家の市瀬悦子氏である。価格は900円(税別)で、発売は主婦と生活社からである。ひと目で分かる食材別糖質量シート付き食事の量を減らすダイエットは効果が得られることがあったとしても、栄養バランスが考えられていないことが多いため体調を崩しやすく、リバウンドの危険性もある。糖質オフダイエットは油脂やたんぱく質を抑えるのではなく、美味しい食事を続けながら、少ないストレスでやせる方法である。市瀬悦子氏はこれまでも「ラクちんおかず 作りおき200」や「認知症を防ぐ!えごま油レシピ 1日スプーン1杯で頭がスッキリ! うつ病も撃退!」などの著作を発表しており、NHKEテレ「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」などでは料理監修やフードコーディネートを担当している。新刊では糖質オフ料理の極意を伝授。主菜となる焼きチキン南蛮や豚のナンプラー角煮、ガリバタステーキ、ハンバーグなど、スープではミネストローネ、キャベツのバターみそ汁など、合計200のレシピを掲載。また、食材別の糖質量シートも掲載されている。(画像は主婦と生活社のサイトより)【参考】※すぐやせおかず 糖質オフ200
2018年05月30日慶び、捧げる縁起食祝いの席に欠かせない食べものといえば、赤飯と並び、鯛も知られる。“めで鯛”という語呂合わせもさることながら、腐りにくく、崩れにくい立派な姿形も好まれたという。紅白のほか、黄色い食べものも福を呼ぶ縁起物。【紅白:物事を清める色合わせ】白は清浄、赤は邪気を祓うとされる。その2つの色を組み合わせることで、物事を清めるという願いが込められている。梅をかたどり、縁起を重ねて。井上蒲鉾店梅花はんぺん10枚(紅白各5枚)¥1,560昭和6年から続く、神奈川県鎌倉市に本店を置くかまぼこ専門店の看板商品。かまぼこの生地で作られる梅花をかたどったはんぺんは、一般的なそれとは異なる食感とコシを持つ。●神奈川県鎌倉市由比ガ浜1‐12‐7TEL:0467・22・11338:30~18:00水曜休【赤飯:赤米に見立て供えたのがはじまり】日本人が古代から食べていたのは赤米といわれ、その古にならい、もち米に小豆やササゲを入れ、赤く炊いた。小豆や赤い色は邪気を祓うとされる。福茶屋赤飯六角折巾着袋付き¥799(税込み)東京・白金に和菓子屋として創業して50余年。赤飯のおいしさが評判を呼び、いつしか主役に。千葉県産ヒメノモチで炊くコシのある赤飯は、大納言小豆か備中ダルマササゲかを選べる。●東京都港区白金台4‐7‐4TEL:03・3441・16279:00~18:00不定休【甘茶:釈迦の故事に因んだ縁起茶】釈迦の誕生を祝う行事で、釈迦像にかけられ、ふるまわれるのが、このお茶。釈迦誕生の際、9頭の龍が天から注いだという清浄の水に見立てている。日本茶専門店IPPUKU九戸村(くのへむら)あま茶50g¥910日本茶専門店がセレクトする、岩手県北部の九戸村の無農薬無化学肥料の甘茶。ガクアジサイに似た花をつける木の葉で、砂糖の200倍という自然の甘みの豊かさに驚かされる。●静岡県掛川市領家965‐2info@aramahoshi.jp【いなり寿司:稲荷神社に供えるごちそう】お稲荷様の使いであるキツネの好物が、油揚げ。そこから油揚げに酢飯を詰めたいなり寿司が、稲荷神社にお供えされるようになり、縁起物となった。おつな寿司いなりずし8個¥960~明治8年に生まれた茶屋を大評判にしたのが、油揚げを返して包んだいなり寿司。煮汁がよく染みた揚げには、刻み柚子が爽やかに香るシャリ。●東京都港区六本木7‐14‐4‐1FTEL:03・3401・9953持ち帰り10:00~21:00(土曜~20:30、日曜~13:00)不定休広田千悦子さん日本の行事・歳時記研究家。築80年の日本家屋にて、凛とした和装で「しつらい教室」を開催するほか、文筆家として著書も多数。近著に『鳩居堂の歳時記』がある。※『anan』2018年4月4日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・荻野玲子取材、文・齋藤優子(by anan編集部)
2018年03月30日勝ちを呼ぶ戦国武将が戦いに向かう出陣の儀式で、勝利を願って口にしたのは、アワビと栗と昆布。“勝男武士”の字をあてたかつお節も、強い武士を思わせるとして、戦の縁起物だったという。粘り強い戦いを願う納豆は、近年のもの。【蓮根】“ん=運”がつくとして、正月料理に欠かせない蓮根。ぽつぽつと開いた穴から先が見えるその形が、見通しの良さに通じると、勝利を願う縁起物ともされた。元祖 森からし蓮根からし蓮根1本¥1,080(税込み)~からし蓮根は、和辛子を混ぜた麦味噌を、蓮根に詰めて揚げた熊本の郷土食。同店初代が、体の弱い殿様に献上したのがはじまりで、以後400年近く、その味を継承。●熊本県熊本市中央区新町2‐12‐32TEL:096・351・0001【栗】栄養価の高い栗は、もともと縁起物。さらに干して臼で搗(か)ち、鬼皮と渋皮を除いた“搗ち栗”に、“勝ち栗”の字を当て、戦に欠かせないものとした。比沙家京やきぐり500g¥2,000自然の味と無添加無着色にこだわった専門店の焼き栗。じっくり蒸し上げた日本栗は、殻がほろっとはずれ、焼き芋を思わせるようなやわらかな食感と甘さ。●京都府京都市東山区清水2‐255TEL:0120・689・890大願成就(たいがんじょうじゅ)蛤が有名だが、同じ二枚貝であるアサリやシジミも、恋愛成就を願う縁起物。また、学問の神様・菅原道真がその花を好んだことから、梅や梅干しは学問成就。実を結ぶという意味合いから、蓮や桃の実も成就を願う食べもの。【蛤】平安時代から伝わる遊び、貝合わせに使われてきた蛤は、縁結びの代表格。対になった貝殻でないとぴたりと合わないことから、男女和合の象徴といわれる。遠忠商店(えんちゅうしょうてん)江戸前でぃ!(はまぐりの佃煮)60g¥1,600大正2年創業の佃煮屋が手がけるオーガニック商店から。選び抜いた調味料で釜焚きした千葉県富津沖で獲れた希少な蛤の佃煮は、小ぶりながら、貝そのものの味が濃厚。●東京都中央区日本橋蛎殻町1‐30‐10TEL:03・6661・6021【餅】皆で力を合わせて杵でつき、主食の米が強く結びついた餅は、成就の象徴。正月の鏡餅にはじまり、年中行事には欠かせない。黒豆入りで、さらに縁起良く。穂寿庵丹波黒豆餅6切れ350g¥972(税込み)昔ながらの杵つき餅のおいしさにこだわる餅専門店の、丹波篠山産黒豆入り切り餅。宮城県産の特別栽培米とアルカリイオン水でついた餅はコシが強く、米の味がしっかりする。●東京都大田区南六郷2‐19‐4TEL:03・3739・4520邪気祓(じゃきばら)い香りのあるもの、赤い色をしたものは、古くから邪気を祓うとされてきた。体に取り入れるだけでなく、魔除けとして家に飾る風習も残る。“お腹の砂おろし”といわれ、体の中をきれいにするこんにゃくも、邪気を祓うもの。【よもぎ】お灸のもぐさをはじめ、太古の昔から薬草として使われてきたよもぎは、生命力があり、邪気を祓う香りも強い。団子や餅など、行事菓子にも欠かせない。半兵衛麩よもぎ麩130g¥440京都で300年以上続く麩と湯葉の専門店による、国産よもぎを練り込んだ生麩。よもぎが爽やかに香るもちもちとした麩は、きなこをまぶしておやつにも。●京都府京都市東山区問屋町通五条下ル上人町433TEL:0120・49・0008【五穀】五穀は、主食である穀物をさす。生きるうえでもっとも大切な主食。これを蒔き、その力を借りて邪気を祓い、場を清める風習は、海外にも見られるという。五穀屋五穀せんべい山むすび2種10枚入り¥1,000日本の伝統素材、五穀と発酵をテーマにした静岡発の和菓子ブランドの代表作。玄米は醤油で、七福米は塩で味付けした山形せんべいは、五穀がほどけるような軽い食感。●松屋銀座店/東京都中央区銀座3‐6‐1‐B1TEL:0120・60・5678広田千悦子さん日本の行事・歳時記研究家。築80年の日本家屋にて、凛とした和装で「しつらい教室」を開催するほか、文筆家として著書も多数。近著に『鳩居堂の歳時記』がある。※『anan』2018年4月4日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・荻野玲子取材、文・齋藤優子(by anan編集部)
2018年03月29日市原悦子、米倉涼子が演じてきたテレビ朝日の“家政婦モノ”の歴史に新しいページを刻んだ「TOKIO」松岡昌宏主演のドラマ「家政夫のミタゾノ」。その新シーズンが4月からテレビ朝日系で放送開始されることがわかった。本作で松岡さんが演じる“家政夫”の三田園薫(みたぞの かおる)は、女性が主に活躍する家政婦業界において掃除・洗濯・料理・子守などの家事全般を完璧にこなしてしまう“スーパー家政夫”だが、無表情で何を考えているのかわからないうえ女装しているため、なんとも不気味な一面も持ち合わせており、しかも派遣された家庭の内情を覗き見、そこで得た秘密をネタにその家庭を崩壊させてしまうのが趣味、という有能だが非常にハタ迷惑な“最恐家政夫”でもあるのだ。2016年10月クールに金曜ナイトドラマ枠で放送され、老若男女幅広い世代から大きな反響を呼んだ前作から1年半。続編を望む声が数多く寄せられる中、三田園がついに待望のカムバックを遂げる。今シリーズは消息不明だった三田園がある日突然、戻ってくるところからスタート。この1年半の間に三田園に何が起きていたのかも注目ポイント。また本作の魅力の1つが、三田園の派遣先がいわゆる“勝ち組”と呼ばれる人々の家庭で、プライドが高く傲慢で鼻持ちならない人間たちの家庭の秘密を暴いて、人間関係を崩壊させるも、それが家族の再スタートを促すきっかけにもなるという、家庭に巣食う“根深い汚れ”までスッキリさせるという展開。新シリーズではどんな家庭に派遣されるのかも見どころ。また今回も、性格には“難アリ”でも家事はプロ級の三田園が披露する卓越した知識と家事のウラ技が登場。三田園が紹介する「お役立ち家事のHOW TO」はどれもすぐに実践できる技ばかりなので、こちらもお見逃しなく。1年半ぶりの撮影にあたり「メイクを終えて鏡に写った自分に思わず『おかえり!』って言ってしまった(笑)。それくらい自分の中に三田園は染みついていた」と嬉しそうにコメントしていた松岡さん。「前作でも監督がけっこう面白がっていまして、『もしもパート2があるならチャイナドレスを着せたい』と言われていたので、きっと今回着ることになるんだろうな(笑)。でも、面白いと思ったことはなんでもやりますよ!『なんでも来い!』です」ということなので、今シリーズでもどんな衣装で登場するのかに期待も高まる。「家政夫のミタゾノ」は2018年4月から毎週金曜23時15分~テレビ朝日系24局ネットで放送開始(一部地域で放送時間が異なります)。(笠緒)
2018年03月01日しがらみや人付き合いにストレスを感じているなら和久井は今まで、ビジネスセミナーや心理学セミナー、自己啓発セミナーから魔女の講座まで、いろんな集会に顔を出してきました。そこでどの場所に行っても、同じようなことを言われることに気がつきました。みんな「ここで学ぶと、イヤな人とは自然と縁が切れるようになりますよ」って言うんです。選ぶ手法は違っても、望むことはひとつなんですね。誰でも、自分らしく伸び伸びと生きたいんです。いかに普段、人付き合いにストレスがあって、迷いがあって、人生の指針となるものを欲しているか。みんな自分に自信を持ちたいんですね。ネットで話題の『凪のお暇』を読みました。とっても心地のいい物語です。主人公凪の心の口癖は「空気、読んでこ」。会社の同僚になにか聞かれれば、どんな答えを求められているのかを先回りして、場の空気を乱さない返答をします。そしていつも笑顔。が、なんだか痛々しい。『凪のお暇』(コナリミサト/秋田書店)1巻それもそのはず。同僚からも、密かに付き合っていた営業部エースの慎二からも、実は影でこき下ろされていたという事実に、とうとう彼女の心の糸は切れてしまいます。そしてすべてを……会社も、携帯番号も、慎二も……捨てて、新しい生活を始めます。無職になってお金はないし、贅沢もできないけど、彼女は趣味である節約に邁進しつつ、清貧生活を堪能し始めるんです。すごく今風の漫画だなと思うのは、友達作りやコンプレックスにまみれた悩める女子が主人公なところ。ひと言で言えば、暗い。70年代の少女マンガの主人公なんて「あたしは男に負けないわ!」「見てよ、木だって登っちゃう!」みたいな元気一発少女ばかりなんですよ。『キャンディ・キャンディ』のキャンディとか、少しくらい気にしてもいいんじゃないかってくらい自分がブスなことなんかぜんぜんお構いなし、自己顕示欲のカタマリみたいな人間です。『生徒諸君!』のナッキーだって、暴力的とも言える正義を振りかざして周囲を圧倒していく少女です。もう少し他人の事情を鑑みてあげましょうよ。彼女たちは『謙虚ってなに?』って勢いで我が道を行きます。あまりに強すぎ、空気読まなすぎ。彼女たちは今の時代で共感を得られるんでしょうか。人の目を気にしていたら、上っ面なことしか見えないでもね、思うんですよ。空気なんか読まなくっていいんです。自分の言いたいことを言わなくちゃ、いつまで経っても心地のいい人付き合いはできないですよ。和久井は昔から「自分を理解できない人とは付き合わなくていい」と思っていたので、空気とか読んだことないです。もちろん、友達は少ないです。いないに等しい時期もありました。それで悩んだこともあります。今はもうちょっと器用になったので人とぶつからなくなったけど、そのときそのときで、最高に楽しくて尊敬できて、気持ちのいいお友達しか周りにいませんでした。文句をつけようがないお友達しかいないから、悪口なんか言ったことがないです。それによく思うんです。人に迷惑をかけていなければ、どう生きようが、どんな趣味だろうが、どうでもいいじゃないですか。アラフィフがフリフリブリッコな格好をしようが、めっちゃヲタクだろうが、「自分の考えとは違う」でいいはずです。それなのに、多くの人が「見て見て、あの人、あんなことして!」なんて悪口言ってるなって思うんです。人を責めれば責めるほど、自分も道を外せなくなって息苦しくなりますよ。自分がそうでした。自分の意志でものごとを決めず、自分の好きなことをしていないと、他人を責めたくなるんです。でも好きなように生きていたら、他人のことなんてどうでもよくなります。悪口や文句を言うだけ、自分が不幸になっちゃいますしね。『凪のお暇』は、そうしたしがらみを全部捨てて新しい人生を踏み出した凪の、トライアルの物語です。自分を変えようと、勇気を出してなりたい自分になっていきます。すると、今まで見えなかったことが見えてくる。近所で悪口を言われている未婚の初老の女性が実はめちゃくちゃ人生を楽しんでいたり、自分のコンプレックスである癖毛が、実は誰かの癒しになったり。人の目を気にしていたら、人のことも上っ面しか見えません。それはもったいないじゃないですか。もしかしたらそこに、めちゃくちゃステキな宝物が隠れているかもしれないのに。そんな気づきを与えてくれる作品です。Text/和久井香菜子前回記事<「家族は素晴らしいものだ」の呪縛から逃げたい人へ『酔うと化け物になる父がつらい』>もチェック!『酔うと化け物になる父がつらい』は、逃れられない「家族」との向き合い方をおしえてくれる作品です。
2017年12月29日ラサール石井原案・作詞・演出、倉持裕脚本、玉麻尚一作曲、川崎悦子振付のミュージカル『HEADS UP!』が待望の再演を果たす。舞台の成功のために幾多の困難を乗り越える関係者らの姿を描いたバックステージもので、2015年の初演後にはラサールが第23回読売演劇大賞演出家部門優秀賞も受賞した。12月KAAT神奈川芸術劇場より始まる全国公演を前に、11月下旬、稽古の模様が一部公開された。【チケット情報はこちら】舞台裏を描いた作品だけに、稽古場にはスタッフとキャスト、スタッフ役とキャスト役が入り乱れ、活気いっぱい。この日披露されたのは1幕10場。今拓哉演じる往年の名優・小山田丈太郎の代表作の1001回の公演という設定で上演される劇中劇『ドルガンチェの馬』の場面だ。5分前のベルが鳴り、舞台袖で劇場付雑用係役の中川晃教と舞台監督役の相葉裕樹が小さく「GO」と言うと、いよいよ『ドルガンチェの馬』開幕。城塞を舞台に繰り広げられる振付と歌は勇壮で、大劇場で実際に上演されているグランド・ミュージカルのような雰囲気だが、あるハプニングを機に事態は急変し、なんとも言えずコミカルな状況に。焦る出演者達、頭を抱えるスタッフ達。観客には抱腹絶倒間違いなしの名シーンだ。稽古後は、演出のラサール石井と、ベテラン舞台監督・加賀美賢治役の哀川翔が囲み取材に応じた。前回、10年以上温めていた構想を形にしたラサールは再演にあたり「チームワークもバッチリだし、前回よりも踊りの層が厚くなっています」とさらなる手応えを感じている様子。「全体の構成にひとつの秘密というか、ある構造があって、2回観ると全然違う風に見えるようになっているので、初めての方も、それから勿論、前回観た方もまた観ていただきたい。2回以上ご覧になると面白いと思います」とにっこり。一方、哀川は「(初演からの)2年間に皆色々な仕事してきて引き出しいっぱいなんだけど、俺はこれしかやってないから言われるとすぐ思い出す」と笑いを誘いながらも、「ラサールさんにしても(振付の)川崎さんにしても、前回やりきれなかったところを補充して作り直していて、結構早いペースで稽古が進んでいる。俺らも覚えているようで覚えていないから、新しく入ったキャストはむちゃくちゃ大変だと思う。自分らがこんな感じだから、前回観た方も忘れているはずなので(笑)、すげえ楽しめると思います」と、哀川らしい言葉で請け合った。『HEADS UP!』は12月14日(木)から12月17日(日)まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールにて上演。その後、富山、長野、大阪、名古屋を巡演後、2018年3月2日(金)から3月12日(月)まで東京・赤坂ACTシアターにて上演。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2017年12月06日イマドキの集合住宅“コーポラティブハウス”を舞台にした、「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」の中谷まゆみが手掛けるオリジナルストーリー「隣の家族は青く見える」。深田恭子と松山ケンイチが妊活に励む夫婦役を演じることで話題の本作だが、この度、新たに北村匠海、眞島秀和、真飛聖、野間口徹の出演が決定した。舞台となるコーポラティブハウスとは、様々な家族が自分たちの意見を出し合いながら作り上げる集合住宅。本作は、そこに住む家族たちを描くヒューマンドラマだ。主人公夫婦が住むことになるコーポラティブハウスの隣近所の住人役として、すでに“子どもを持たない事実婚カップル”平山浩行&高橋メアリージュンが決定している。■“同性カップル”として北村匠海&眞島秀和連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」や『愚行録』などに出演する眞島さんが演じるのは、“コーポラティブハウス”を設計し、自身も自分好みにデザインした部屋を購入して住むことになる一級建築士・広瀬渉。自分がゲイであることを隠しながら生活している役柄だ。そんな渉と知り合い付き合うことになるのが、「DISH//」のリーダーとして活躍し、『君の膵臓をたべたい』や『恋と嘘』などで俳優としても注目を集める北村さん演じる青木朔。朔はある日突然、渉の部屋に転がり込んできて、関係を隠したい渉は、ほかの住人には“甥”と嘘をついて同居を始めるのだが…。■北村匠海(青木朔役)この度“隣の家族は青く見える”に出演させていただきます北村匠海です。チャレンジングな役なので、全力で挑んでいこうと思います。役に染まり、作品に染まり、微力ながら鮮やかな花を添えられるように北村の全てをぶつけていきます!■眞島秀和(広瀬渉役)今回、役者としてやりがいのある役を頂いて、大変光栄に思っております。いままであまり演じることがなかった役柄なので、現場に行くのが楽しみです。自分にとっても新鮮な挑戦になります。コーポラティブハウスの住人の一人として、スタッフ、共演者の方々と作品を盛り上げていけたらと思います。■“虚栄心の強い専業主婦と失業夫”に真飛聖&野間口徹また、元宝塚歌劇団花組トップスターの真飛さん演じるのは、毎日の食事の写真をSNSにアップするなど、子どものいる幸せいっぱいの家庭を見せることにいそしむ専業主婦・小宮山深雪。そしてその夫・真一郎を、名脇役の野間口さんが演じる。長年社宅暮らしをしていた2人は、念願のマイホームとして“コーポラティブハウス”を購入し、幸せいっぱいの深雪だったが、引っ越し直前、真一郎が度重なる単身赴任と出張に嫌気がさし、会社を辞めてしまう。深雪はそんな夫が失業したことを周囲にひた隠しにして、理想の家族を演じ続けるという役どころになる。■真飛聖(小宮山深雪役)この度、私は現実から目を背け理想の家族像を演じ続ける主婦を演じます。はたから見たら自分の意見を押し付ける厄介な人物かと思います。しかし、実は繊細が故にそうとしか生きていけない彼女の心の内を少しずつでも感じていただけるよう、この役に挑戦していきたいと思います。■野間口徹(小宮山真一郎役)家を購入したばかりで無職になり、そしてそれを周囲に隠し、普通の家庭という外見を保とうとする夫婦を演じます。多様性を認めるようになってきた社会で、果たして自分はいまのままで良いのか。一度きりの人生を、どう送るのか。本当に大切な物は何なのか。ということを考えさせられるドラマになっていると思います。きっと、登場人物の誰かに感情移入しながらご覧頂けるはずです。楽しみながら、丁寧に演じていきたいと思っています。木曜劇場「隣の家族は青く見える」は2018年1月より毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年11月22日もう、このまま住んじゃいたい!毎月どこかへフラフラ旅をしている和久井ですが、今までちょっと苦手だったのが、民宿です。人の家を間借りするような形なので、ゴチャゴチャとものが溢れていたり、ホコリっぽかったり、食事の時にはオーナーから聞きたくない話を延々と聞かされそうな気がしたり。泊まった宿が土木労働者さんたちの常駐宿で、お風呂に入ったらお湯が泥水になってたなんてこともあったなあ……。だけどこのたび、とても素敵な民宿に出会いました。お友達が紹介してくれたところで、奄美諸島のひとつ、加計呂麻島にある宿です。「海辺からの美しい夕陽を、ぜひ見て欲しい!」とお勧めされていました。宿の女将さんはちょっと「見える」人らしく、何を見てくれるのかも楽しみでした。もうね、もう、あのまま住んじゃいたい! ってくらいよかった。「恋はデジャブ」って映画があるんですが、これ、とあるおっさんが毎朝目が覚めると同じ日の繰り返しだった……って話です。この宿でならデジャブってもいい!! もう帰りたくない……。まず、朝と晩(頼めば昼も)、黙っててもめっちゃ美味いご飯が出てくるんです。それがどんなに幸せなことか! おひとりさまにしかわからない贅沢ですよね。裏の畑で取れた新鮮な野菜と、地のモノの肉や魚。どでかい冬瓜をくり抜いてお皿にして、中身をサバ缶と冬瓜で煮た郷土料理とか、ゴマ味噌味のお鍋とか、新鮮でコリッコリしたお刺身とか、もう天国です。朝焼けと共に星が消えていきますお客さんもよかった。出会ったばかりの女子と、いきなり一緒にシュノーケリングをやって、お酒を飲んで語らって、ドライブに行きました。離れを借りている親子も「一家団欒」という感じで微笑ましかった。鹿児島出身だという旦那さんが西郷隆盛顔でした。加計呂麻島でロケが行われた映画『海辺の生と死』を観てから行ったので、最初は島内をあれこれ観光しようと思ってたんだけど、「やっぱいいや」ってなって、宿からほとんど出ませんでした。癒やしの宿でした。疲れた人たちがたどり着く、オアシスみたいな。いろんなパワーを注入された感じです。過ごしている最中に、あれはいくら、これはいくらだなんて一度も言われなかった。現実に引き戻される瞬間がないんです。この宿はホームページもなく、もちろん予約サイトにも登録されておらず、予約は電話のみ。基本的に人の紹介で運営しているようです。信頼できる人から紹介されていく、紡ぎの宿。だからお客さんも気のいい人たちばっかりなんですね。紹介してくれたお友達が和久井を選んでくれたってこと、とっても嬉しいです。女将さんは、宿を出るときに、見えたことをアドバイスしてくれました。和久井のことは、「宿に来た瞬間から、『なにを言ってくれるのかな、なにを言ってくれるのかな』と期待に満ち満ちた顔をしていた」そうです。犬並みです……。最後に「またおいで」って言われました。これまた嬉しかった。元気になりました。ビジネスライクな宿には、誰が泊まっても一定のサービスが提供される安心感があります。手作りの宿は、求められる人たちだけが来る安心感がありました。どちらにも魅力があります。揺るがない宿は「当たり」です。各地に定宿を作っている和久井ですが、この民宿は宝物レベル。ずっと大事にします。Text/和久井香菜子前回記事<現地で自由にカスタマイズすれば、おひとり旅はもっと充実する>もチェック!一人旅の醍醐味と言えば、気ままなカスタマイズですよね
2017年10月28日矛盾を抱えていても放棄できない「家族」世の中には、自己啓発や心理、癒しなど、いろんな講座やサービスがありますね。和久井はいろいろ顔を出していて、モロ自己啓発のセミナーに行ったこともあるし、占い系の講座やビジネスセミナーにも顔を出したことがあります。これらはまったく方向性の異なるセミナーですが、意外なことに言っていることはすべて同じでした。それは「自分の心の声を聴き素直に生きること。そうすれば自然に自分と合わない人は距離ができて疎遠になる」です。ビジネスでもプライベートでも、どれほど世間体や周りの意見に流されてしまう人が多いのでしょうか。そしてそれで多くの人が悩んでいるようです。無理して誰かとつき合う必要も、自分を押し殺す必要もないんだということを、あらゆる手段で教えられないと、実行できないようなのです。自分に合わなかったり、不快な思いをさせられる人とは、距離を置けばいい。他人ならやりやすいですね。でもそれが家族だったら……? ハードルはもっとグッと高くなります。私たちは子どもの頃から「親に感謝しなさい」「親を尊敬しなさい」と教えられてきます。高校受験の模擬面接で「尊敬する人は両親」と答えるのが模範的回答でした。今はそれほど強制されないとは思いますが、それでも「家族という見返りのいらない相互労働関係」に社会はずいぶんと依存しています。子育ても介護も、家族内で完結していれば、社会保障はいりません。私たちは「家族は素晴らしいものだ」と教えられ、家族がどんなに矛盾を抱えていても、そこを放棄することは許されないプレッシャーを植え付けられています。『酔うと化け物になる父がつらい』は、毎晩のように泥酔する父親と、宗教にはまっている母親に育てられた女性のノンフィクションです。ストーリーは、幼少期、クソ男とつき合っていた青年期と、父の介護という大まかに3つのパートに分かれています。(c)︎菊池真理子(秋田書店)2017私にも将来、親を介護する時が来るかもしれません。事実、自分の子どもには自分と同じように結婚をして子どもを産んで、企業に勤めるべきだという親の期待は、今度は「自分を介護して欲しい」に変わったようです。それにはハッキリ「あなたたちの世話はしたくない」と告げました。親の飲酒に悩むわけでも、経済的に負担がかかっているわけでもありません。冷たいでしょうか。でも私はこれ以上、親の都合に振り回されたくないのです。それでも、いざというときになってすべてを否定できるかはわかりません。親を拒否しても心は晴れません。だからといって、したくない約束をする気にもなれません。どういう選択をしても、恐らく気持ちが晴れることはないのでしょう。この面倒くささこそが「家族」だと思うのです。その、家族から与えられた孤独感を埋めてくれる誰かを、私はずっと探しているんです。以前、親しかった女性から聞いた言葉を思い出します。「人間は、どうしようもなく孤独なんです。それがわからないうちは、幸せにはなれませんよ」家庭環境に関わらず、多くの人が孤独を感じているのかもしれません。過干渉でも、不干渉でも、どちらも人は満たされません。そのどうしようもないさみしさを、お酒で埋めようとする人もいれば、セックスで埋めようとする人もいる。宗教や占いに頼る人もいれば、何かのセミナーに夢中になる人もいる。「酔うと化け物になる父がつらい」に登場する人たち……父親、母親、DVの彼氏、主人公、妹と、誰もが孤独や自己肯定感と戦っています。家族がいても、ひとりでいても、孤独なのは同じかもしれません。家族に対するモヤモヤとした気持ちは親から子へ受け継がれて、輪廻のようにグルグルとめぐっているのでしょう。だから『酔うと化け物になる父がつらい』のテーマである「親の飲酒」が自分に当てはまらなくても、描かれている多くのことが胸に刺さり、共感を呼ぶのだと思います。とても、辛い作品です。家族を許しても、許さなくてもいいのだと思います。自分ができるようにしかできないのだから。Text/和久井香菜子前回記事<連載40年、既刊62巻。少女マンガの名作『王家の紋章』で自宅にいながら大冒険へ>もチェック!時間がたくさんある大型連休だからこそ、超長編の少女マンガをゆったり楽しむチャンス!
2017年09月29日テレビ東京系にて10月より放送スタートする、沢村一樹主演ドラマ「ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~」に、片瀬那奈、要潤、三宅裕司、和久井映見らの出演が決定。キャスト陣から意気込みのコメントも到着した。かつては一流広告代理店の売れっ子であり、時代の寵児とも言われたときもあった杉山(沢村さん)。自分の力を信じて、大手広告代理店を飛び出し独立を考えたが思い描いていたようにうまくは行かず、弱小会社「ユニバーサル広告社」に拾われる。不運は続き、会社の移転でたどり着いたのが港町の寂れたシャッター商店街…。だが、どんなに寂れて活気がない町でも、人が生きている以上、悩みがあり、小さな依頼だが仕事がある。新天地で弱小広告社の新たな奮闘が始まる――。直木賞作家・荻原浩の人気シリーズの1つ「花のさくら通り」を、連続テレビ小説「ひよっこ」の岡田惠和が脚色する本作。沢村さんが、弱小広告会社ユニバーサル広告社で働くコピーライター・杉山を演じ、彼の奮闘を描き出していく。そして今回、そんな杉山と共に商店街にやってくるユニバーサル広告社のメンバーが発表。冷静沈着で仕事が出来る経理担当・猪熊エリカ役を片瀬さん、猪熊となにかと衝突しがちな口だけ達者なサブカルこじらせ系WEBデザイナー・村崎六郎を要さん、個性豊かなメンバーを束ねるユニバ―サル広告社の社長・石井健一郎を三宅さんが演じる。さらに、ヒロインを務めるのは和久井さん。ユニバーサル広告社が引っ越してくる港町のさびれた商店街の純喫茶の看板娘・藤沢さくらを演じ、テレビ東京のドラマ初出演を果たす。今回の役柄について和久井さんは、「自分のかかえていること、自分の暮らす商店街に思うこと、いろいろありながら、このユニバーサル広告社の皆さんとの出会いによってまた人生が動き出す、好奇心も忘れない明るさも持った女性です」と明かし、「魅力的に演じられるよう頑張りたいです」と意気込み。また「珍しく寡黙です」と自身の役どころを語ったのは片瀬さん。「とにかく台本が面白くて読み入ってしまいます。ユニバーサル広告社のメンバーのキャラが、各々拗らせていまして、会話しているだけで楽しいです。そしてまた珍しくメンバー皆高身長。172cmの私にはとても落ち着ける現場です」とコメント。そして「ロックをこよなく愛し、少しヤンチャで、しかし仕事に対する情熱は人並み以上に持っている男です」と役どころを説明した要さんは、「仕事に行き詰まったり、人間関係で悩んだりしたときにはこのドラマを観て、クスッと笑ったり、ちょっと泣いたりして、また頑張ってください。そんなドラマです」と本作を語る。一方、「岡田惠和さんの創り出す面白おかしいセリフを大切にしつつ、楽しく演じたいと思っています」と意気込んだ三宅さんは、「出演者には、岡田ワールド体験者が多く、撮影初日から自然と和気あいあいとした楽しい雰囲気になりました。この空気は、きっとテレビの画面からも感じて頂けると思います」と話している。さらにレギュラーキャストとして、ユニバ―サル広告社のメンバーに負けず劣らず、相当な個性派ぞろいの商店街の住人たちも発表。さくらの父親で、純喫茶“ジュルビアン”のマスター藤沢宏役をでんでん、親が残した遺産をネットオークションで売ることで食いつないでいる城田光役をやついいちろう、やる気なくカフェを経営しつつ商店街の案内放送を担当している一の瀬始役を入江甚儀が演じる。金曜8時のドラマ「ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~」は10月20日より毎週金曜日20時~テレビ東京系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年09月29日石原さとみ主演で放送されたドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」のスペシャル版「地味にスゴイ!DX 校閲ガール・河野悦子」が、9月20日(水)に放送。この度、放送にあわせて「悦子のファッションチェックDX」と題し、石原さん扮する主人公・河野悦子のファッションチェック画像を、本日9月5日(火)から放送日まで毎日、番組公式インスタグラム上で配信することが分かった。悦子(石原さとみ)が校閲部から「Lassy」編集部に異動して1年。幸人(菅田将暉)との交際も順調で、充実した毎日を送っていた。そんな中、「Lassy」に凄腕の新編集長・二階堂(木村佳乃)がやってくる。悦子は「奥多摩オトナ遠足」という特集記事の内容に矛盾を感じて二階堂に指摘。しかし二階堂は、ファッション誌に厳密な校閲は必要ないと言い切る。それでも悦子は記事の内容を確認するため、校閲部の米岡(和田正人)、藤岩(江口のりこ)と一緒に奥多摩観光へ。そこで悦子は、新企画を思いつく。その企画が採用され、悦子は二階堂から期待を掛けられるように。一方、幸人は、新しい担当編集者・花恋(佐野ひなこ)と出会う。幸人の大ファンだという彼女は、幸人に急接近。そんな中、二階堂が「Lassy」廃刊とウェブへの完全移行を発表する。しかし、悦子は二階堂の方針に反対。すると、二階堂からクビを言い渡され…。昨年10月期に放送された連続ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」は、ファッション誌の編集者を夢見るオシャレ大好きな河野悦子が、一見地味な校閲部で奮闘するお仕事ドラマ。連続ドラマ放送時は、悦子が着こなすド派手ファッションの数々が話題を呼び、ドラマ中にも場面転換の際に悦子の全身写真が紹介される「ファッションチェック」のコーナーも注目を集めた。そして今回のスペシャルドラマでも、悦子は実に30を超える衣装の着こなしを披露。10月期の放送に合わせ、秋冬ファッションがメインだった前回だが、今回は春夏ものやアウトドアルックなどカジュアルなファッションもあり、よりパワーアップしたファッションが楽しめるようだ。スペシャルドラマ「地味にスゴイ!DX 校閲ガール・河野悦子」は9月20日(水)21時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年09月05日こんにちは、普段は少女マンガの解説をしている、うっすらジャニーズファンの和久井香菜子です。知る人ぞ知るですが、和久井は何曲かジャニーズソングを完コピできます。数年前のことですが、某編集部の飲み会に浴衣を着ていったんですよ。そしたら「何この人、浴衣なんか着て取っつきにくい」と思われてたらしいです。しかし二次会で浴衣姿のままシブがき隊を歌い踊ったら「なんだいい人なんじゃん」と評価が覆ったんだとか。あはーんだとしたら和久井は飛んだ間違いを犯していたわけです。完コピスキルを活かせず、メダル1個の凡人で終わってしまっては、テレビの中の師匠たちにあまりに申し訳が立たない。チームの最高受賞者はメダル3つでした。……来年はきっと、複数のメダルをもらいます、リベンジです!!まとめ悔しさと課題はあったものの、よさこい自体がめちゃくちゃ楽しかったです。当日はぶっちゃけジャニーズを忘れました。衣装は長袖で蒸れるし暑い。休憩中はガブガブ水分補給をして、演舞前には水をかぶってました。生死をかけた戦いっぽいですが、観客の方たちもまたその戦いに力を添えてくれるんです。多くの方が見学をしながら一生懸命踊り子たちを団扇であおいでくれました。「まじやってらんねーよ」とか言いそうな金髪ヤンキーっぽい青年まで、団扇を振っています。よさこいは、見る者すべてを更生させてしまう力があるようです。各チーム80人以上の大人数のところばかりで、それぞれがめいっぱいおしゃれを楽しんでます。和久井が見たところ、衣装の傾向は、和装派、巫女・晴明派、『花のあすか組』『ホットロード』派、ドラクエ派(海賊・イスラム系)に大別できます。そんなお洒落さんたちが、他のチームの演舞開始時には、一斉に鳴子を鳴らして「いってらっしゃい」するんですよ。もうそのスポーツマン精神に胸が震えました。ちなみに、キレッキレで踊ると、通常時の3倍ほどの体力と神経を使います。2日目最終演舞で和久井は体力的にも精神的にも燃料切れを起こしました。来年はお色気よさこいで体力温存しつつ、メダル3つを目指します。Text/和久井香菜子前回記事<値切りの一番のコツは楽しむこと!海外の市場で通用した交渉スキル>もチェック!海外での買い物の楽しみ方のひとつに値切りがあります。和久井さんとっておきの秘策とは…?
2017年08月25日旅先での体調不良で人の優しさにふれる旅好きだけど身体の弱い、和久井です。ブラブラするのはいいんだけど、あんまり身体が強くないので、けっこうな確率で旅先で具合が悪くなります。先日、長崎県の壱岐島に行ってきたんです。対馬と九州本土の間にある、小さな島です。神道が生まれた場所と言われていて、島のあちこちに神社があります。そこでパワースポット回ったれ! と思っていろんな神社をウロウロしていたら、突然血の気が引いたようになり、気持ちが悪くなりました。スピ的に言うと「神社の空気が合わなかった」とかになるんだと思いますが、原因は、食事と一緒にがぶ飲みした緑茶(鉄分の吸収を阻害する働きがあるので)か、数カ所蚊に刺されたせいか、どれかでしょう。そのまま旅館に戻って寝込んでいましたが、翌日は家に帰る日。ここから1時間かけて船で博多港へ行き、福岡空港から羽田へ飛ぶ予定です。無理無理無理無理!って感じでした。朝食を済ませたあと、旅館の受付の方に「すみません、具合が悪いので、船の時間まで寝かせてもらうことはできますでしょうか」と聞いてみました。「清掃担当に聞いておきますが、たぶん大丈夫ですよ」と言われ、お礼を言って部屋に戻りました。大手のホテルなら、チェックアウト時間から1時間ごとに延長料金がかかるところですが、動けないことには仕方がない。ところがその後、大変なことが起きました。適当に飲んだ解熱剤が効いたのか、気分がよくなってきたので、12時くらいに、そろそろ出ようと思いチェックアウトに行ったんです。すると「大丈夫ですか?」とみなさんに声をかけられ、受付の方には「今から港に行くの? 送っていきますよ」と言ってマイカーを出しくださいました。大手のホテルなら送迎代がかかるところですよ!港のそばにあるイオンで降ろしてもらい、最後のお土産を漁っていました。ここで先日、定食屋さんに教えてもらった「はったい粉」(と呼ばれる、オオムギやハダカムギを炒ってから挽いた粉)を買おうと思ったんです。昔の人には馴染みのある食材なんだとか。宿泊した旅館のそばのスーパーで見かけたのですが、買わずじまい。帰りに買いに行こうと思っていたのですが、送迎してもらった手前、具合悪いはずなのに「ちょっと買い物……」とは言いにくく、まあイオンにあるかな、と思っていました。ところが、なかったんですよ。食品売り場にもなし、店頭の地場の野菜を売ってるお土産屋さんに聞いてみても「今日は入荷していないわね」とのことでした。うちひしがれました。モノって、買えないとなると猛烈に欲しくなりませんか。なんなら、はったい粉を買いに壱岐まで来たんだ! みたいな気分です。そのしょんぼり具合が尋常じゃなかったのかもしれません。お店の女性が「1時に仕事が終わるから、車でスーパーに連れて行ってあげますよ」というじゃないですか。えっ? 今なんて??もうめちゃくちゃ嬉しくて、「ここでいっぱい買います!」と言ったら「雇われだからいいわよ」とおっしゃいます。いい人にもほどがないですか?玄界灘はいい人を育むミネラルがある?図々しくも30分ほど時間をつぶして女性が上がってくるのを待ち、はったい粉を売っているスーパーまで連れて行ってもらいました。「お礼に」と言って買ったはったい粉を渡そうとしたら「今、家にあるから大丈夫!」と言って断られた上、「ああいうお店をやっていると、いろいろもらうのよ」と言って、コーヒーとトマトを差し出してくれました。「コーヒーは飲めないんで」とか言って、いらないものは断り欲しいものだけもらうという図々しい態度でトマトをいただき、イオンまで戻ってもらってお別れしました。お名前も存じ上げない方です。わかるのは娘さんが市川市に住んでるってことくらい。離島に済む方々の人の良さにはほんとうにいつも感銘を受けます。悪いことしても逃げる場所がないからか、通常前払いのレンタカーも後払いだし。そういえば、マイカーを赤の他人の和久井に貸してくれたのは対馬の方でした。玄界灘はいい人を育むミネラルとか入ってるんですかね。引き潮になると道ができて渡れるようになるという小島神社。「壱岐のモンサンミッシェル」とか言われてるらしいけど、現地の方は知らない人が多かったです。島なのに牛が名物なのだとか。海のミネラルをたっぷり含んだ牧草を食べて育った壱岐牛は、松坂牛や神戸牛の“素牛”として知られる歴史のある和牛ブランド。柔らかくてクセがなくてジューシーでめちゃくちゃ美味しかったです。後日談:はったい粉を買いに壱岐島まで行った和久井ですが、特別地域の食べ物ってことでもなくてフツーに全国区の食材らしいです。Text/和久井香菜子前回記事<沖縄をもっと知りたい…おひとり旅だからできる大人の課外授業>もチェック!楽しむだけが、旅行じゃない。おひとり様だからこそできる、学びのある旅。
2017年07月19日鈴木亮平主演で西郷隆盛を描く来年の大河ドラマ「西郷どん」。瑛太、黒木華、北川景子、高梨臨ら豪華俳優陣に加え、青木崇高、渡辺謙ら新たな出演者が発表。語りを市原悦子が務めることがわかった。西郷吉之助(隆盛)は、薩摩(鹿児島)の貧しい下級武士の家に育った。家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を見ると放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。西郷家はますます貧乏になり、家族はあきれかえるが、西郷は空腹を笑い飛ばす。盟友・大久保一蔵(利通)との深い友情や反目。生涯の師・島津斉彬との出会い。篤姫との淡い恋。3度の結婚、2度の島流し…波乱の生涯のなかで、唯一無二の揺るぎなき「革命家」へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく。この度、新たな出演者が発表。島津斉興と由羅の子で、異母兄・斉彬の死により薩摩藩の最高権力者となるが、斉彬に心酔し自らを田舎者扱いする西郷を疎み、遠島に処すなど対立を深める“西郷生涯の敵”・島津久光役に、これまで大河ドラマ「龍馬伝」「平清盛」にも出演した青木さん。「島津久光という人物については様々なエピソードがありますが、私にはどれもがとても人間らしく愛おしく感じます。少しでも深くその人生を生きられれば幸せです」と思いを寄せた。島津家第28代当主にして、聡明で卓越した知識を持ち、壮大な政治哲学で時代を牽引したカリスマ・島津斉彬役に、名優・渡辺さん。大河ドラマ「独眼竜政宗」で主演を務めたこともある渡辺さんは「俳優としての基礎を育てて頂いた『大河ドラマ』に恩返しさせて貰う機会を頂きました。鹿児島で絶大な人気を持つ斉彬公ですが、彼の苦悩、無念、希望、勇気、様々な思いを感じながら、生きていこうと思っております」と意気込みをコメント。西郷生涯の師であり、その遺志を抱き続ける“偉大なる父”を如何に演じるか期待だ。そのほか斉彬の側室・喜久役に、戸田菜穂。「この度、林真理子さん、中園ミホさんのお作りになる『西郷どん』の世界の一員になることが決まり、ヤッター!と、興奮しています。島津斉彬の妻喜久役、クランクインが待ち遠しいです!」 と収録を心待ちにしているよう。斉彬の側近・山田為久役の徳井優も、「157cmの私はもともと『執事系』、尽くすの大好き。今回、尽くしがいのある(身も心も)ビッグな殿と西郷どんに翻弄までされる小さな山田。…シンクロの妙!」と出演の喜びを語った。そして、本作の語りには、「まんが日本昔ばなし」では何役も演じ分け、独特の「語り」が国民的に愛される市原さんを起用。「素敵な台本ありがとうございます。ナレーションを担当する者としては本が第一です。最後の決めゼリフが良いですね。チェスト。わくわくします。喋り方に工夫しなくちゃ」と話し、放送への期待を高まらせた。2018(平成30)年大河ドラマ「西郷どん」は2018年1月7日より放送予定。(全50回)(text:cinemacafe.net)
2017年06月27日昨年10月期に日本テレビ系にて放送された、石原さとみ主演ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」。本ドラマが今秋、スペシャルドラマとして帰ってくることが決定。主演の石原さんはもちろん、菅田将暉らお馴染みのレギュラーメンバーのほか、木村佳乃と佐野ひなこが新たに出演することも分かった。原作は、町の葬儀屋を舞台にした「セレモニー黒真珠」を始め、2014年に映画化にもなった吉原遊女が主人公の「花宵道中」など、特殊な仕事を題材に「働く女性」を優しくイキイキ描くことを得意とし、高い支持を得ている女流作家宮木あや子の「校閲ガール」シリーズ。本作は、ファッション誌の編集者を夢見るオシャレ大好きな河野悦子が、一見地味な校閲部で奮闘するお仕事ドラマとして、前向きに頑張るヒロインの姿が多くの人に支持され、世帯平均視聴率は12.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)を記録し、ギャラクシー賞やエランドールプロデューサー奨励賞など多くの賞を受賞した。そして今回、秋にスペシャルドラマで描かれるのは、石原さん演じる悦子が校閲部から念願の「Lassy」編集部に異動して1年後。幸人(菅田将暉)との関係も順調で充実した毎日を送っていたそんな最中、「Lassy」にスゴ腕の新編集長がやってくる。しかし、創刊当時からのベテランスタッフのクビを切るなど、新編集長の冷酷なやり方に悦子は猛反発。校閲の存在をバカにされ、編集部も追い出される始末だ。さらに、幸人に若くてかわいい新しい担当編集者が現れ、胸騒ぎが止まらない!仕事に恋に大ピンチの悦子は、一体この危機をどう乗り越えるのか…といったストーリー。スペシャルドラマ放送決定に主演の石原さんは、「帰ってきました、河野悦子!」と喜び、「メチャメチャうれしかったです!台本もとても面白くて読みごたえがあって、『どういった展開で持っていくんだろうな?』ってワクワクしながら読み終えました」と語り、「連ドラで『どうなるの?』って気になってくださった方は今回のスペシャルでスッキリ見て頂けると思います。あと、悦子と幸人の仲もすごいスピードで展開していて、丁寧に描かれているので、お仕事ドラマとしてだけでなく、ラブストーリーとしても楽しんで頂けると思います」とアピール。また菅田さんは、「スペシャルドラマならではの『いままで見せたキャラクターのその後』が面白いです。『あっ!その2人の関係性はそんな発展の仕方をしてたんだ!』とか…。あとは“悦ちゃんのファッション(今回は31ポーズ!)”や“幸人の部屋(本がヒットするとこんな部屋に!?)”など、色々な細かい所まで見て欲しいです」と見どころをコメントした。さらに今回は、連続ドラマでお馴染みのレギュラーメンバーに加え、これまでにも数々の雑誌を立て直し、この度廃刊寸前の「Lassy」を立て直すために現れた、「Lassy」の新編集長・二階堂凛役を木村さん。幸人の新しい担当編集者で、元々ファンだった幸人の担当者になれたことが嬉しくて、まるで世話係のように至れり尽くせりな橘花恋役に佐野さんが扮する。現場にはスッと入り込むことができたと言う木村さんは、「石原さんとは久々にお会いして、30歳になったと聞いてビックリしました。岸谷五朗さんはじめ色々な方がいる中で、座長の風格があるなぁと思いました。菅田君とは事務所の先輩・後輩の関係で前から知っているので、共演できてうれしいです」と共演陣について語り、「私は今回、まわりをかき回す役ですので、ぜひお楽しみに」と加えた。また本作のファンだったと言う佐野さんは、今回の出演を喜び、「続編を心から待ち望んでいたので、それが実現することが本当にワクワクで、早く見たい!と気持ちが大きかったです。しかも、自分がその作品に携わることができるのは本当に夢みたいです。精一杯花恋を演じたいと思います」と意気込みを語った。スペシャルドラマ「地味にスゴイ!DX 校閲ガール・河野悦子」は今秋、日本テレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年06月02日青森行くなら、今がチャンス!和久井は京都のガイド的コラムを書いています。そのため京都によく行きますが、その次に行くのが青森です。青森はとにかく食べ物が美味しくて安い。自然が豊かで、どこかのんびりしています。桜とねぶたの季節以外はたいてい空いているので、おひとり旅先にオススメです。青森の有名な観光地はすでに現地の友達に連れて行ってもらっちゃいました。ねぶたも参加したし、恐山も五所川原も、名所には車で連れて行ってもらいました。こうして今、青森に行ってやることと言えば……。心と身体のデトックスです!ねらい目は桜のあと。今ですよ、今! そこらじゅうに花が咲き乱れて、新緑と残雪という、よそにはない風景が見られます。なのにツアーは投げ売り状態。土日からめて4日間の東京―青森航空券付きツアーが30,000円でした。ホテル代はどこへ行った? という値段ですね。まず足を運ぶのは、青森県立美術館です。ここはとにかく壮大で、真っ白くて、氷の彫刻の中にいるみたいです。天井が高いのも特徴だそうで、天までそびえんばかりのアートが拝めます。2017年7月2日まで開催している「ラブラブショー2」は、展示物と一緒に写真が撮れるので、周りの人に写真を撮ってもらって、展示と一体になった自分アートを楽しみましょうか。それから、エステに行っちゃうのもいいですね。お値段も都心部に比べたら半額くらいです。今回も、ハワイアンのアロママッサージ2時間12,000円で受けてきました。途中でガースカ寝ちゃって、「あれ、ヘッドマッサージしましたっけ?」なんて確認してしまった。現地情報は美容院で!そして今回試したのは、美容院です。これが思いの外よかった。パーマやカットは技術とセンスがものをいうので、一見のお店でするのは勇気がいりますが、ヘッドスパとかシャンプーブローなんかは失敗がないですよね。ストレートパーマも、まあ大した違いはなさそうなので、今回はそれで。実は先日、仕事でご一緒したことがあるヘアメイクの大御所の方がやってる美容室に行って施術してもらったのですが「セットが面倒くさいのでストレートパーマをかけてください」とお願いしたのに、「大丈夫、大丈夫」とか言いくるめられてかけてもらえなかったんです……。なんか、やるのが面倒だったみたい。さすが大御所さま。なので、青森では事情を説明して、ストレートパーマだけかけてもらいました。大変満足の仕上がりです。美容室での一番の収穫は、世間話です!夜、時間があるときはスナックに行ったりするのですが、店を選ぶのがちょっと怖いこともあります。でも美容室なら、気兼ねなく現地情報が得られることがわかりました。ストレートパーマに要する時間は3時間。その間、具のギッシリ入った「たまごどうふ」なるお豆腐があることや、「クドーパンのイギリストースト」という、焼いてないのにトーストと名のついたマーガリンと砂糖がべったり塗ってある食パンなど、青森の人たちの気取らない胃袋事情をたくさん教えてもらいました。そのほか、お稲荷さんがピンクだとか、お赤飯が甘いとか聞いたので、早速スーパーに寄ってあれこれ買ってきました。青森独特の風習またお盆には、仏壇になにやら糸で派手な飾りを吊すそうです。どういうものなのかまったく想像がつきません。仏壇と言えば、お葬式も少々しきたりが違うようです。和久井は関東出身ですが、こちらは、誰かが亡くなったら、お通夜→葬儀→告別式→火葬→お骨を自宅に持って帰って初七日、四十九日過ぎたらお墓に納骨です。和久井の母方の祖母が亡くなったときのこと。「葬儀の日にお墓まで入れちゃえ」とか言って済ませようとしたら、見る見る分厚い雲が流れてきて、街中が水浸しになってお墓までたどり着けないほどの大雨が降りました。ラジオで「所沢市山口で大雨」とか名指しで放送されるほど。お坊さんも「今日はやめましょうよ」なんて嫌がっちゃって、結局「やっぱりお墓に入れるのは四十九日過ぎてからにしよう」ってことになったんです。そしたら見る見る雲が晴れて、太陽が出てきました。「四十九日過ぎるまで魂はこの世にいるとかいうし、やっぱりまだお墓に入りたくなかったんだね」と反省してました。ところがですよ、青森のお葬式は、お通夜の前にいきなり火葬しちゃうというではないですか。そしてお通夜→葬儀→納骨だそうです。いきなりお墓に入れちゃうんだとか。えっ、亡くなった方は怒らないの? 逆に「告別式ってなんですか」って聞かれて、答えられませんでした。地方の風習はまだまだ統一されていない部分も多いのですね、これからしばらく、青森情報を聞いて集めようと思います。というわけで、美術館で目と心を癒し、エステで身体のデトックスをして、美容室で好奇心を満たす。最高に贅沢なおひとり旅ですね。ちなみに、青森の「まちなか温泉」は、背中の流しあいっこをする風習があるのでしょうか。いろんなところで背中をゴシゴシやっていたので、「声をかけられたらどうしよう」と思ってたんですが、無事でした。知りあいにしかやらないみたいです。となるとお風呂場全体が知りあいで充ち満ちてるってことになるので、それはそれで圧巻ですが。Text/和久井香菜子前回記事<大型連休こそおすすめ!宿の心配がない「お友達んちステイのプチひとり旅」のすすめ>もチェック!夜がさびしい方は、「友人を訪ねる旅」がおすすめ!
2017年05月24日『ラストコップTHE MOVIE』の公開直前イベントが4月24日(月)、都内で行われ、唐沢寿明、窪田正孝、佐々木希、和久井映見、竹内涼真、松尾諭、桜井日奈子、武田怜奈、マギー、宮川一朗太、田山涼成、加藤雅也、吉沢亮が勢ぞろいした。30年間の昏睡状態から目覚めた時代遅れの刑事・京極浩介(唐沢さん)と、イマドキの草食系若手刑事・望月亮太(窪田さん)がバディとして難事件に立ち向かう人気ドラマの劇場版。2人が勤務する横浜中央署に導入された人工知能が、国際テロ組織の手に渡り、日本壊滅の危機が訪れる。自らの死を覚悟しながら、自分の生きざまを亮太に託そうとする京極の選択とは?地上波SPドラマから「Hulu」オリジナルドラマ、日テレ土曜の連ドラと主人公を演じた唐沢さんは「冒頭から、またこいつら、くだらないことやってるなと思われますが、シリアスな部分もあり、最後は号泣できる」と今回の劇場版にも強い手応え。「いまは言えませんが、何度も劇場に足を運ぶ理由もあります」と思わせぶりな発言で、ファンの期待をあおった。一方、バディ役の窪田さんは「これで終わっちゃうのかなと…」とさみしそうな表情だった。新婚の佐々木さんは、「毎回、現場に行くのが楽しかった」と幸せオーラ全開の笑顔。「Hulu」オリジナルドラマでは、“コマネチ”ポーズも披露しており、「唐沢さんから、『角度が重要』だと教えていただいた」のだとか。父親役の唐沢さんは、「それ、(ビート)たけしさんに言われたんだよね。だから、しっかり継承していかないといけない気持ちがありますから」と並々ならぬこだわりを見せていた。『ラストコップTHE MOIVE』は5月3日(水・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラストコップTHE MOVIE 2017年5月3日より全国にて公開(C) 2017映画「ラストコップ」製作委員会 Based on the German TV series “DER LETZTE BULLE”, distributed by Red Arrow International
2017年04月24日自分に自信のある人なんていない「自分に自信のある人なんていませんよ」と、お世話になっていたお姉さんに言われたことがあります。和久井が20代の頃だったかな。当時はそれが信じられなくて、「だってあの人はあんなに偉そうにしているじゃない」「この人はこんなにいい大学を出ていい企業に勤めているじゃない」なのに自信がないわけないでしょう? って。でも、今ならわかります。和久井は、端から見るととってもポジティブで自信満々に見えるみたいです。短大を卒業した後、銀座でバイトしてお金貯めて23歳で夜間の専門学校に行って、28歳で大学に入り直して、32歳でスペインにテニス留学して。なんだかすごく人生前向きに生きてる感じがするみたいです。だけど、あれこれやらざるを得なかった理由は、単純にコンプレックスです。自分に自信がなかったからです。自分を好きになれなかったから、なんとか好きになろうとしていたんです。知りあいの若い女子にそんな話をしたら「和久井さんでも迷ったり辛かったことがあるんですね」と言われました。今まで、よっぽどキラキラして見えてたらしいです。でもさ、人はそうそう自分の心の奥底で思っていることなんか、他人には言わないものですよ。気持ちがカタチで表現できないことも多いし。きっと、誰もがなにかを抱えていているのでしょう。恨み辛みを口に出して生きる人もいれば、つまらないことは口にしないという人もいる。口にしないからといって、その人に「いいこと」だけしか起きていないってわけじゃないんです。京都のお寺(どこだか忘れちゃったけど)で、門前の掲示板に「みな辛い、ただ言わぬだけ」って書いてあって、ガビーンとしました。そうか、みな辛いのか。『昭和元禄落語心中』は、すごい物語です。出だしが、刑務所から出所したばかりの若者が落語家に弟子入りを希望して押しかける、という派手な始まりなので、喜怒哀楽の激しい、わかりやすい事件やハプニングがたくさん起こるのかな、と思ってましたが、物語はひたすら淡々と語られていきます。そして、登場人物が「みな辛い」。『昭和元禄落語心中』(雲田はるこ/講談社)1巻元ヤクザでムショ帰りの与太郎、与太郎が弟子入りした昭和最後の大名人・八雲、八雲と同期だった助六、助六の娘で八雲に養女として育てられた小夏。しかし小夏は、自分の父親は八雲に殺されたと言っています。だけど花びらの舞う中泣き叫んだり、ショックを受けてカミナリが落ちたりという大仰な表現はありません。登場人物は、みんなものすごく人間くさいです。迷って、葛藤して、なんとなく目の前に現れた道を進んでいく。決して「名落語家に、おれはなる!」とか言って、まっすぐがんばって結果を出す人はいません。わかりやすく問題が解決して友情が深まることもありません。誰もがどこか足りないし、完璧じゃない自分にコンプレックスを抱いています。落ち度がなくても認めてもらえない物語は、ひとり一人の人生を丁寧に描いていきます。初めは、単に未熟な人に見えていた人物たちが、その葛藤や考えを知るうちに、どんどんと魅力的な存在に思えてきます。和久井は、八雲にもっとも感情移入してしまいます。てか好みです。細身で繊細で、同期の助六に猛烈な憧れとコンプレックスを抱いている。死ぬために生きているような後ろ向きなところがとても放っておけない感じです。ひとつ、とても印象的な設定があります。八雲は、子どもの頃に落語家の先生に弟子入りをして、順調に出世をしましたが、生まれは芸者の家でした。そこは女でなければ居場所のない世界です。しかも、足を故障したせいで踊りもできなくなり、家を出なければならなくなりました。決して前向きな理由で落語を目指したのではなかったのです。しかし落語は逆に、女の居場所がない世界です。小夏は、子どもの頃から落語に慣れ親しんでいながら、落語家になることはできません。八雲も小夏も、生まれた場所の違いから、自分の性別を肯定することができないのです。自分に落ち度がなくても、自分を認めてもらえないことがある。逆に、自分ですべてを壊してしまう人もいる。どうして人生ってこううまく行かないんだろう、などと思ってしまいます。そして、作中に産まれた赤ん坊、実はとある人の子どもかもしれない……という予測が語られます。その展開を読んだとき、ドドン! と心臓が鳴りました。こんな奇跡のような子どもがいるのかと。漫画を読み終えたとき、胸がずしんと重たくなり、頭はのろのろと動きが悪くなって、物語の中に自分が入り込んでしまうことがあります。それは間違いなく自分の人生を変えるような名作です。『昭和元禄落語心中』は、そんな物語でした。Text/和久井香菜子
2017年03月01日祭りに命をかける八尾の人々『月影ベイベ』(小玉 ユキ/小学館)1巻和久井は風の盆どころか富山県にも(たぶん)行ったことがないのですが、動画を見る限り、「越中おわら節」の哀愁に満ちた音楽に乗せて、静かな水面を打つようにピシリピシリと振りを合わせて踊る、たいへん静謐な雰囲気の踊りでした。踊り手は笠をかぶっており顔が見えません。それがとても神秘的です。Wikipediaを読むと、「おわら」の起源は江戸時代。町外に持ち出されていた「町建御墨付文書」というなにやら大事な文書を町民が取り戻したことを大喜びして、やんややんや三日三晩踊り明かしたことから始まったそうです。なんともやんちゃな話で、今の風流なお祭り風景とはだいぶ事情が違うようですな。八尾地域の子どもたちは子どもの頃から「おわら」を習い、鍛錬を続けているのだとか。和久井は子どもの頃、運動会で「ソーラン節」やら「御神楽」やら踊らされましたが、ああいう「やらされダンス」ではなく、子どもたちが自ら大人たちの踊る「おわら」をかっこいいと思って習い始めるのだそうです。『月影ベイベ』は、その独特の雰囲気と、懐かしいような、せつないようなアンニュイなムードがたまらない作品です。蛍子は東京からの転入生。彼女は、母の繭子がなくなったことをきっかけに、その出身地である八尾にやってきました。転入した高校では「おわら」の練習まっ盛り。蛍子はなぜか現地の子に引けをとらないくらい「おわら」がとてもうまいのです。なぜ、彼女は「おわら」がうまいのか。なぜ、彼女は八尾にやって来たのか。序盤はいろいろと謎が多いです。聖地巡礼したくなる名作ところで世のおじさんには、「汚いおじさん」と「きれいなおじさん」の2種類しかいません。この作品に登場する円くんは、とても「きれいなおじさん」です。この円くんがストーリーのキモを握っているわけですが、彼は素朴で、ひたむきです。女子高生が性の象徴のようになって久しいですが、性的描写がないということも含めて、いろんな意味でこの作品にはいやらしさがまったくありません。ぶっちゃけ、作者・小玉ユキさんの前作である『坂道のアポロン』がたいへん好きだったので、「文化祭でダンス踊る話? フーン」とか思ってたわけですが(いろいろ理解してなかったみたいです)、ここにきてドはまりしました。若いというのは、いろんなことに不器用だということです。あまりに経験値が足りなくて、見えるものも偏っているし、柔らかい対応もできない。それが「赤っ恥体験」で済めば笑い話だけど、取り返しのつかないことになったら…。ちょうど去年、掲載誌の『フラワーズ』に40年ぶりの『ポーの一族』が掲載されました。アラフィフ狂喜乱舞の一大旋風が巻き起こりましたが、その同じ号で『月影ベイベ』もたいへんな展開になっており、いっそう世間を騒がせていました。ドキドキキュンキュンするだけが少女マンガじゃないし、青春ってわけでもない。小玉ユキさんの絵は目にキラキラ星がなく、線も割と太めで固いタッチです。それが妙に懐かしさを感じさせるのですよね。『月影ベイベ』を読んで「おわら」を知り、富山に行ってみようと思った人も多いでしょう。まさに和久井自身がそうです。作中、八尾の方言がたくさん出てくるので、行く前に語学の予習をしていきたいです。何気ない街の風景も実在の場所とのこと。聖地巡礼も楽しめます。なにかの出会いをくれる作品って、やっぱり名作なのだと思うのです。Text/和久井香菜子
2017年02月01日直木賞作家・乃南アサのベストセラー小説を基に、林遣都主演で映画化する『しゃぼん玉』。この度、本作の公開日が3月4日(土)に決定し、あわせて感涙必至特別映像が解禁された。親に見捨てられ、女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返してきた伊豆見翔人(林遣都)。誤って人を刺してしまっ た彼は、逃亡途中に老婆・スマ(市原悦子)を助けたことがきっかけで、彼女の家に居座ってしまう。初めは金を盗んで逃げるつもりだったが、伊豆見をスマの孫だと勘違いした村の人々に世話を焼かれ、山仕事や祭りの準備を手伝わされるうちに、伊豆見の荒んだ心に少しづつ変化が訪れた。そして10年ぶりに村に帰ってきた美知(藤井美菜)との出会いから、自分が犯した罪を 自覚し始める。「いままで諦めていた人生をやり直したい」――決意を秘めた伊豆見は、どこへ向かうのか…。原作は、直木賞作家・乃南氏の同名ベストセラー小説。阪本順治監督や和泉聖治監督の元で助監督を務め、「相棒」シリーズで演出を手掛けてきた東伸児が劇場初監督に臨んだ作品だ。主演には、昨今の活躍が目覚ましい林さん、伊豆見が逃亡先で出会う老婆・スマ役に市原悦子。そのほか、藤井美菜、綿引勝彦、相島一之らが出演している。このほど公開されたのは、林さんと市原さんの感涙必至の特別映像。林さん演じる無償の愛を知らずに育った若者・伊豆見が、市原さん演じるスマのくったくのない愛に心を開く、本作のクライマックスともいえる重要なシーンとなっている。また今回、2月16日(木)に本作の舞台挨拶付きワールドプレミア上映会の開催が決定。主演の林さんと東監督らが当日登壇予定となっている。『しゃぼん玉』は3月4日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年01月31日有村架純がヒロインを務める連続テレビ小説「ひよっこ」東京編の出演者発表記者会見が行われ、宮本信子、佐々木蔵之介、佐藤仁美、竜星涼、和久井映見ら11名の出演が新たに決定した。連続テレビ小説第96作目となる本作は、 東京オリンピックが開催された1964年から始まる物語。高度成長期の真っただ中、日本の発展を支えたのは、地方から上京し懸命に働いた名もなき人々。この物語のヒロインも、そんなひとり。集団就職で上京した“金の卵”ヒロインが、 自らの殻を破って成長していく波乱万丈青春記となっている。今回新たに決定した出演者は、有村さん演じるヒロイン・谷田部みね子が、のちに集団就職で上京するときに、みね子を取り巻く人々たちだ。みね子が働く赤坂の洋食屋「すずふり亭」の主人・牧野鈴子役に宮本さん、鈴子の息子で料理長の省吾役に佐々木さん、コック・井川元治役にやついいちろう、ホール担当の朝倉高子役に佐藤さん、見習いコック・前田秀俊役に磯村勇斗、警察官・綿引正義役に竜星さん。同じくみね子が働くトランジスタラジオ工場の仲間、舎監・永井愛子役に和久井さん、工員・青天目澄子と兼平豊子役に松本穂香と藤野涼子、先輩の工員・秋葉幸子と夏井優子役に小島藤子と八木優希が出演。会見で宮本さんは、「連続テレビ小説は5本目になります。いろんな役をさせていただきましたが、今回は『すずふり亭』のオーナーである鈴子、私はとても名前が気に入っておりまして、どんどんそこから想像が膨らんでおります」といまから撮影が楽しみだと語る。また今回が2回目の朝ドラだと言う佐々木さんは、「朝、おいしいあったかい料理で朝のお茶の間の皆さんをおもてなしできたらと思っています」と意気込み。そんなベテラン勢の中、今回も連続テレビ小説初登場となるキャストが集結。竜星さんは「今回NHKというすばらしい場所に自分が訪ねられることを本当に誇りに思いますし、また生前おばあちゃんが毎日唯一ドラマを見ていたのがこの連続テレビ小説だったので、生きているうちに見せることはできなかったですけれども、絶対見てくれていると思いながらこの舞台に立てるというのは本当に背筋がぴっとなって、とてもうれしく思います」とコメントした。また、現在東京編が撮影中だということで、有村さんは「毎日すごく楽しいですし、自分自身の中でみね子を通して、変わってきているんだなっていうこともすごく実感しています。これからまたこれから新しく「すずふり亭」の洋食屋さんとの絡みもあるので、そこでどんな風にまた変化していくのか、本当に楽しみでしかたがないです」と充実した撮影が行われてると話した。連続テレビ小説「ひよっこ」は4月3日(月)8時~NHK総合ほかにて放送。(cinemacafe.net)
2017年01月30日菅田将暉は2016年、最も忙しい若手俳優の1人だった。出演映画は9本、もちろんいずれも主演クラス。連ドラは「ラヴソング」「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」と話題を呼んだ2作に参加。CMも、“鬼ちゃん”としてau「三太郎」シリーズに多数出演したほか、「グランブルーファンタジー」「ファンタ」「メンズビオレ」など7本に出演。“その顔を見ない日はない”超売れっ子俳優となった。また、新たな胸キュン男子の名をほしいままにするかと思えば、朝ドラ「とと姉ちゃん」で全世代にファンを広げた坂口健太郎、『ちはやふる』や『ミュージアム』などで演技の幅を見せた野村周平、予想どおり2016年随一のブレイク男子となった竹内涼真らも、文字どおりこの1年を駆け抜けた1年となった。■菅田将暉の2017年は“戦国イケメン”&シンガー&声優!?菅田さんの大躍進は、2013年『共喰い』で注目を浴び、『そこのみにて光輝く』や『海月姫』などで、演者としてさらにひと皮むけたことから始まった。加えて、au「三太郎」CMの“鬼ちゃん”は彼をお茶の間にも知らしめ、一見チャラいが、飾らず正直で子だくさんという設定も「気持ちのいい人だなぁ」という空気感が伝わり、人気を呼んだ。ユーモアを愛する関西人でありつつ、福田雄一監督が「情熱大陸」で迫ったように“洋服づくり”にハマるなど、ストイックで凝り性な面もまた、放ち続ける色気とのいいギャップを生み出している。髪型や髪色の変化から、さまざまな役柄に挑んでいることは伝わってきたが、2016年の出演映画は1月の『ピンクとグレー』に始まり、3月の『星が丘ワンダーランド』『暗殺教室~卒業編~』、5月の『ディストラクション・ベイビーズ』、6月の『二重生活』、7月の『セトウツミ』、10月の『何者』『デスノート Light up the NEW world』、そして11月の『溺れるナイフ』といずれも話題作ばかり。特に、革新作といえる『ピンクとグレー』での前半と後半の豹変ぶり、『ディストラクション・ベイビーズ』の想像の上をいくサイテーな小心者ぶりは“事件”ですらあった。かと思えば、『セトウツミ』では池松壮亮と男子高校生に扮し、ユルくて深い青春会話劇で笑って泣かせてくれた。池松さんと東出昌大と挑んだ『デスノート Light up the NEW world』、佐藤健を主演に有村架純、二階堂ふみ、岡田将生、山田孝之と共演した『何者』と、日本を代表する若手実力派たちとがっつり組んだ作品でも存在感を発揮してみせた。『溺れるナイフ』では小松菜奈とともに、鋭く、煌めいた青春の刹那のラブストーリーを体現。神主一族の跡取りを熱演した菅田さんは、華奢な体つきではあるものの、決して芯は細くないことを感じさせる姿だった。意外にも恋愛映画は初主演だったが、“壁ドン”や“顎クイ”などはなく、“顔ベロォ”や“ツバ吐き”がある(!)という、いわゆる“胸キュン”映画とは一線を画すものに。また、ドラマ「地味にスゴイ!」のラストでも、菅田さん演じる幸人と石原さとみ演じる悦子が、自分とお互いのために選んだ答えが好感を持って受け入れられている。いずれも、真摯に役に向き合った菅田さんの好演が光っていた。そして1月28日(土)からは、すでにその歌声が話題となっている松坂桃李とW主演の映画『キセキ ーあの日ソビトー』が公開。横浜流星、成田凌、杉野遥亮と劇中で結成した「グリーンボーイズ」としてCDデビューも果たす。auのCMでもサッカー日本代表応援ソング「見たこともない景色」を熱唱しているが、2017年は若手実力派俳優としてだけでなく、“歌手・菅田将暉”も話題となるかも。また、ついに大河ドラマにも名を連ねることになる菅田さん。柴崎コウ主演「おんな城主 直虎」で、戦国の“イケメン”といわれた虎松/井伊直政を演じるというだけに期待は高まる。「まさかでしょ?」と目を疑った実写版『銀魂』も、先日の“そっくり”ビジュアルや解禁映像を見るかぎり、(ほっと胸をなでおろしつつ)期待値は上がるばかり。コメディ部分の要となる、菅田さんが演じる“新八”のツッコミは楽しみだ。そのほか、故・寺山修司原作の『あゝ、荒野』では韓国の鬼才ヤン・イクチュンとともにボクサー役に挑み、さらに岩井俊二の初期作で根強い支持を集める「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のアニメ化にて声優にも初挑戦。監督は『バクマン。』の大根仁、共演には広瀬すず、宮野真守と鉄壁の布陣だ。菅田さんの快進撃と挑戦は、2017年も続いていく!■映画界のネクスト世代ー坂口健太郎&竹内涼真&野村周平月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」から始まった坂口さんの2016年。火10ドラマ「重版出来!」に続いて、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のヒロイン・常子(高畑充希)の相手役でさらに人気を集めた。「とと姉ちゃん」で演じた星野武蔵は、植物を愛する真面目で不器用な姿が多くの朝ドラファンをキュンとさせ、“葉っぱのあんちゃん”として親しまれることに。その一方、『64 -ロクヨン-』では警察署付きの記者というこれまでにない硬派な役柄、スペシャルドラマ「模倣犯」では初の悪役を務めて話題となった。2017年は、坂口さん演じる“一途男子”・長谷川陸が、事故に遭った恋人(miwa)を救うため、すべてを投げ打ちタイムリープを繰り返すラブストーリー『君と100回目の恋』(2月4日公開)が控えている。また、ドラマ「東京タラレバ娘」での、吉高由里子演じる30歳独身のヒロインと関わる金髪のイケメンモデル役という、これまでありそうでなかった役柄にも注目だ。ドラマ「下町ロケット」(’15)で一躍脚光を浴びた竹内さんは、その勢いのまま2016年へ。「臨床犯罪学者 火村英生の推理」「時をかける少女」「THE LAST COP/ラストコップ」など人気ドラマへの出演が途切れることなく、まさしくブレイクを遂げた。自身は大学のスポーツ推薦を得るほどのサッカー選手だったが、土屋太鳳と共演した『青空エール』の甲子園を目指す野球部員の、まっすぐで熱い姿は彼のキャラクターにもマッチ、多くの涙を誘ったことも記憶に新しい。GWには、唐沢寿明&窪田正孝とともに「THE LAST COP/ラストコップ」の映画化(5月3日公開)に挑む。野村さんの2016年は、『ライチ☆光クラブ』では変貌した“光クラブ”を憂うリーダー、『ちはやふる』では競技かるたチームのエース、『森山中教習所』では超マイペースな大学生と、タイプのまったく異なるキャラクターが続いた。小栗旬と刑事役でコンビを演じる現在公開中の『ミュージアム』では、衝撃の最期を迎えることでも話題沸騰。また、ブレイクのきっかけの1つとなった「恋仲」から1年ぶりに、月9ドラマ「好きな人がいること」に参加した。桐谷美玲、山崎賢人、三浦翔平ら最旬キャストが勢ぞろいする中、野村さんは女子にやさしくお調子者、BMXを華麗に乗りこなす三男という、最も“素”に近い(!?)役柄で人気に。中国語が堪能なだけに台湾での同作スピンオフにも主演し、大活躍を見せた。そんな野村さんや竹内さんも出演する、菅田さんの主演作『帝一の國』には、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大など注目俳優&ネクストブレイク候補が顔を揃える。やはり、イケメンの豪華競演は見逃すわけにはいかない。(text:cinemacafe.net)
2016年12月31日ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』が話題の石原さとみさんが、12月24日にお誕生日を迎えます。以前は素朴でピュアな少女というイメージが強かった彼女。ここ最近は年々、かわいいけど艶っぽい女性に進化しているような…。◆そろそろ結婚?というウワサもしかもこのお誕生日に、先日、熱愛報道があった山Pこと山下智久さんと結婚する?なんてウワサも。30代に突入するときって結婚が話題になるのは世の常ですが、彼女もそろそろ結婚するのでしょうか…?北川景子さんの例もあるので、結婚しても女優業に支障はないだろうけど。ということで今回は、石原さんの仕事や恋愛、そして結婚の可能性を星占いでチェックしました。山下さんとの相性もお届けします!それにしても、クリスマスイブがお誕生日ってロマンチックですね。生まれ年は違うけど、『紅白』で司会を務める嵐の相葉雅紀さんもこの日がお誕生日です。◆石原さとみは大器晩成型?石原さとみさん(1986年12月24日生まれ)※ホロスコープ上の太陽は仕事、月は結婚、金星は恋愛、火星は行動などを示します。ホロスコープを見ると、石原さんの太陽は山羊座。太陽が山羊座だと、仕事に対する上昇志向が高くなります。いわゆる野心家。太陽山羊座は“時間の神”土星が支配。確かな実力と名声を手に入れて、晩年になるほど実力を発揮します。「わたし、失敗しないので」とは言わないだろうけれど、人生に“時間”をかける人。なので、20代前半まではおとなしく静かな様子でも、20代後半からは好戦的なムードに変化し、目立つ存在になります。昔は地味でパッとしなかったのに努力して凄いなぁ…。社会でそんなふうに評価され、認められたいのが太陽山羊座です。30代でみごとに成功すれば、50代以降はさらに社会に貢献するようなスケールの大きな人生を目指していくでしょう。◆結婚のベストタイミングは?そんな彼女の結婚を示す月星座は、乙女座か天秤座のいずれか(出生時間により異なります)。実は、どちらの月星座であっても、結婚はタイムリーかも!もし月が乙女座だったら、昨年か今年には結婚話が浮上しやすく、月が天秤座でも今年か来年が結婚にオススメの時期なのです。星の恩恵を受けて、結婚というキーワードが彼女の心に浮かぶ可能性は十分。ただ、彼女の月星座が乙女座だった場合、完璧主義がプラスされて「この人と結婚して本当に大丈夫かしら?」と時間をかけて答えを出そうとするでしょう。万一考えすぎてマイナスのスパイラルに陥ると、結婚は先に伸びるかもしれません。また、月星座が天秤座だった場合は、理想主義がプラスされ、「もっと条件が整ってから」と、相手や周囲のバランス次第で手を打つこととなりそうです。◆ウワサの彼はどんな人?山下智久さん(1985年4月9日生まれ)さて、山Pこと山下智久さんの太陽は牡羊座。太陽牡羊座は“軍神”火星が支配。個人プレイ、或いは勇敢なリーダーシップを発揮して早々と注目や人気を集めます。だから、若いうちから仕事での活躍が期待できます。事実、彼はそういうタイプですよね。常に新しいことに挑み、No.1を目指します。月が射手座なので大胆で寛大な面もプラスされます。言い方を変えれば、気持ちに正直で大雑把。あっけらかんとした性格です。結婚相手には楽しくてオープンな付き合いができる人を選びそう。ちなみに石原さんは水星が射手座。お二人の会話はハツラツとして楽しいものになるでしょう。◆彼との恋の相性は?石原さんは金星蠍座と火星魚座で、山下さんは金星牡羊座と火星牡牛座です。ホロスコープ上の金星は恋愛パターン、火星は恋愛アプローチを示します。石原さんの恋愛パターンは本気で一途。対する山下さんの恋愛アプローチは好きな女性にだけ特別な態度を示します。二人とも、仕事中や出会ったばかりの時期は気さくに接するのですが、恋愛となると、お互いをとても気にかける相性です。相手の自分と異なる刺激的な面に惹かれるでしょう。石原さんは好きな相手には、まるでずっと一緒にいるようなシンクロを感じたいタイプで、優しくて甘いマスクの男性が好み。山下智久さんは派手めな美人がタイプで、本気の女性には粘り強くアプローチ。度を越すほど尽くしたり、応援したりと夢中になります。◆さて、ずばり結婚する?筆者は、石原さんの結婚の可能性は高いと予測します。ただ、今月の24日のイブ婚というよりは、イブのお誕生日に正式なプロポーズがあるような気がします。そして、結婚は恐らく来年の春頃ではないかと。石原さんの月星座を乙女座と天秤座としてまたぐと、2015年8月頃~2017年10月頃までは、ちょうど結婚にオススメの時期とも重なります。もちろん二人が本当にお付き合いをしているなら…というのが前提ですが。美男美女のカップル誕生を期待しつつ、今後も見守りたいと思います。ライタープロフィールはゆき咲くら土と陽の独自メソッドで占い。新宿、町田、東京タワーの占い処に不定期で出没中!略歴:相性研究家・プロ占い師。メディア&雑誌多数連載。昭和レトロな商店街生まれ。お風呂から見上げる宙とタロットと猫と格安ランチが大好き♡
2016年12月18日年明けからNHK朝の連続ドラマ「べっぴんさん」にも登場する林遣都が主演を務める『しゃぼん玉』。直木賞作家・乃南アサのベストセラー小説の映画化となる本作から、待望の予告編が解禁。秦基博の名曲「アイ」の弾き語りVer.が主題歌に起用されている。親の愛を知らずに育ち、通り魔や強盗傷害を繰り返す無軌道な若者・伊豆見翔人(林遣都)。あるとき、誤って人を刺してしまった彼は、逃亡の途中に老婆・スマ(市原悦子)を助けたことがきっかけで、彼女の家に居座ることに。初めは金を盗んで逃げるつもりだったが、スマをはじめ村の人々とのふれあいによって、伊豆見は人生の大きな決断をすることに…。生まれて初めて愛を知った人間が、自分の居場所をみつけ再生していく過程を描いた本作。乃南アサの同名ベストセラー小説を、阪本順治監督や和泉聖治監督の元で助監督を務め、「相棒」シリーズで演出を手掛けてきた東伸児が初監督で映画化した。Netflixオリジナルドラマ「火花」主演をはじめ、近年の活躍が目覚ましい林さんを主演に、伊豆見が逃亡先で出会う老婆スマ役には、日本を代表するベテラン女優・市原悦子。さらに、『デスノート Light up the NEW world』の藤井美菜や、綿引勝彦、相島一之ら実力派が脇を固める。全編が宮崎県の「天孫降臨ひむか共和国」一帯で撮影されただけあり、予告編映像でも、大自然に抱かれた山深い村の生活が人間ドラマの中に映し出されていく。今回、泰さんの主題歌起用に関しては、東監督をはじめ製作サイドが、“宮崎県にゆかりのある”シンガーとしてラブコールを送ったところ、なんと本作を観た秦さん本人から、自身の“ターニングポイント”となった「アイ」(‘10年発表)の提案があったという。本作の持つ“無償の愛”と曲の歌詞に込められた“愛のあたたかさ”が融合し、人々の心に確実に何かを残すものへと昇華させるということで、監督含めスタッフは全員一致で即決。弾き語りバージョンにて、起用されることになった。泰さんは、「生きることの困難さや、自分たちの抱える矛盾――善悪とは何か、本当の意味での優しさとは何か、といったことについて、改めて考えるきっかけをくれる作品でした」と、本作に触れた感想をコメント。「主人公が初めての土地で様々な人たちと出会い、初めての感情を知っていく…そんなところが『アイ』という楽曲の世界観に合っていると思いました」と、映画との融合に手応えをのぞかせる。また、「『アイ』は、もともと秦さんの曲の中でも特に好きな1曲」と言う林さんは、「主人公・翔人の誰にも伝えることのできない切ない思いを代弁してくれているかのようで、撮影時に見ていた景色や抱いていた感情が頭を駆け巡りました。よりいっそう公開が待ち遠しいです」と、万感の思いでコメントを寄せている。『しゃぼん玉』は2017年3月、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月13日石原さとみ主演、菅田将暉、本田翼らが共演。ファッション誌編集者を目指すも校閲部に配属になった主人公の奮闘を描くドラマ「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」の最終回が12月7日(水)昨夜放送された。憧れのファッション誌「Lassy」の編集を目指して景凡社に入社するも校閲部に配属。「校閲で認められれば編集部に異動できるかも」と言われ校閲の仕事に全力投球する主人公の河野悦子を石原さんが、悦子が恋に落ちる大学生にして覆面作家・是永是之、「Lassy」モデルでもある折原幸人を菅田さんが、悦子の高校の後輩で「Lassy」編集者の森尾登代子を本田さんがそれぞれ演じたほか、幸人の父親で大物ミステリー作家の本郷大作に鹿賀丈史、その担当編集の貝塚八郎に青木崇高、校閲部の部長・茸原渚音に岸谷五朗といったメンバーが顔を揃えた。昨夜放送の最終回では「Lassy」編集長の亀井(芳本美代子)に巻頭特集の企画書を書いてプレゼンするように言われた悦子が、プレゼンが成功すれば「Lassy」に異動できると張り切るものの、同時に本郷に盗作疑惑が持ち上がり、校閲部の同僚、そして幸人と共に潔白をはらすべく奔走するというストーリーが展開。結果「Lassy」の企画は間に合わず、異動の話も森尾の早とちりだったことが発覚。新作の執筆に没頭する幸人はモデルとの両立を断念。悦子と幸人はお互い今の関係のままで夢に向かって頑張る…というラストとなった。そんな最終回を見た視聴者からは放送後、感動のコメントが続々投稿。「えっちゃんが幸人くんに自分の思いや決意を伝えるとこ、ふたりとも目が潤んでて泣けた」「こういうのもハッピーエンドだと思う。」「えっちゃんらしい終わり方」「えっちゃんと幸人の関係いいな。夢叶えるまでお互いエールを送りあう。清々しい気持ちになった!」と、ひとまずは“校閲”の仕事に専念することを選んだ悦子の選択を応援するというコメントが数多く投稿されたほか「毎回えっちゃんのコーデを楽しみにしてた」と話題を振りまいた悦子の多彩なファッションへの感想も。歌手の大塚愛も悦子のファッションが毎回楽しみだったという感想とともに「心折れかけてたとこに、ありがとう、地味にスゴイさん」と、本作に勇気づけられたというツイートを投稿している。また今回のラストについて「続編が絶対にあると確信しています」「えっちゃんと幸人くんが付き合ったところがめっちゃ見たいから続編期待」といった、早くも続編を待望するコメントも。悦子を演じた石原さんへの評価はもちろん、「菅田将暉の幸人かっこよすぎた」「ほんと一つ一つの仕草がかわいい」「一番可愛いのは幸人くん」など、幸人を演じた菅田さんの人気ぶりは流石といった印象。多くの視聴者の心を勇気づけ元気を与えてくれた「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」。本編は終了したもののスピンオフドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子…がいない水曜日」がHuluで現在配信中。12月14日(水)には第3話が配信されるそうなので“地味ロス”でお困りの皆さんはこちらもお見逃しなく。(笠緒)
2016年12月08日石原さとみ主演、共演に菅田将暉、本田翼らを迎え、宮木あや子の小説「校閲ガール」シリーズをドラマ化した「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」の最終話が12月7日(水)今夜放送される。原稿を深く読み込み、間違いや矛盾、疑問点を指摘する、出版物の内容の正確さを支える重要な役割ながら編集などの影に隠れた“地味”な存在である「校閲」。本作で石原さんが演じている主人公の河野悦子はオシャレ大好きな28歳。憧れのファッション誌「Lassy」の編集になるために景凡社の入社試験を受け続け、ついに採用の通知をもらうも配属されたのは校閲部。当初は落ち込んだ悦子だったが「校閲で認められれば編集部に異動できるかも」と言われ、校閲の仕事に全力投球するというのが本作の物語。悦子が恋に落ちる大学生ながら覆面作家・是永是之で「Lassy」モデルでもある折原幸人を菅田さんが、悦子の高校の後輩で「Lassy」編集者の森尾登代子を本田さんがそれぞれ演じるほか、森尾に好意を抱く文芸編集部の売れっ子編集者・貝塚八郎には青木崇高。校閲部の部長・茸原渚音には岸谷五朗。悦子の同僚となる校閲部員には和田正人、江口のりこ、松川尚瑠輝ら。さらに足立梨花、芳本美代子、ミスターちん、鹿賀丈史(特別出演)も出演。1話で早速、大物ミステリー作家・本郷大作の校閲を任され“暴走”しながらも大作に気に入られた悦子は、その後2話で担当した人気ブロガーの書籍では大失敗をしながらも持ち前のバイタリティで挽回。その後も人気女優・杉本あすかの自叙伝を校閲した際にはパパラッチと“バトル”を繰り広げるなど、“校閲”の仕事を範疇を超えて大活躍。そんな悦子だが前回の放送ではついに「Lassy」の校閲を担当することに。はりきりすぎて内容に口出ししたうえに大きなミスを犯して副編集長の怒りをかったものの、“「Lassy」愛”が認められ、なんと今夜の最終回では憧れの「Lassy」編集に異動できるチャンスが訪れる。「Lassy」編集長の亀井(芳本美代子)に巻頭特集の企画書を書いてプレゼンするように言われた悦子。一方、悦子は貝塚から本郷(鹿賀さん)の盗作を訴える告発文が送り付けられたと知らされる。“直木龍之介”と名乗るWEB小説家が1ヵ月前に発表した作品と、発売されたばかりの本郷の最新作が酷似しているというのだ。本郷は連絡がつかない状態で真偽を確かめることができないため、貝塚は本郷の最新作と直木の作品を細かく検証すべく校閲部に2つの作品の事実確認を依頼。悦子たち校閲部と幸人は協力して、本郷の盗作疑惑を晴らそうとするが、そんななか校閲部に何者かが侵入する…というのが最終話のストーリー。大きなチャンスを手に入れた一方で、幸人の父である本郷にピンチが訪れる…悦子の活躍を最後までお見逃しなく。「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」最終話は12月7日(水)今夜22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年12月07日女優の石原さとみがこのほど、日本テレビ系主演ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(毎週水曜22:00~23:00)のクランクアップを迎え、「20代最後の作品がこれで良かった」と満足の表情を見せた。ファッション誌の編集者を目指して出版社に入社した、石原演じる河野悦子が、地味な校閲部に配属され、ド派手ファッションで大暴れする同作だが、最後の撮影は校閲部のセットで実施。ドラマの開始当初は殺風景だった部内の模様も、悦子の影響であちこちにかわいらしい細工が施され、すっかり様変わりしていた。撮影したシーンは、いつもどおり意気揚々と調べものに飛び出していく悦子を、部長の茸原渚音(岸谷五朗)、米岡光男(和田正人)や藤岩りおん(江口のりこ)といったおなじみの面々が見守るシーンだった。今年9月初旬のクランクインから約3カ月の撮影を終えた石原は「長いようで短かったこの3カ月。プライベートな時間も含めて、河野悦子のことだけを考えて生きてきた気がします」と役に没頭したことを告白。実は女優業が地味だと思うこともあったそうだが、「これだけ反響があって、これまでドラマを見てこられなかった方たちにも見てもらえたりすると、お芝居って、女優業って、作品をみんなで作ることって、こんなにも楽しくて、影響力のあることなんだと知りました」と新たな発見があったようだ。今月24日のクリスマスイブに30歳の誕生日を控え、20代最後の作品となった今作。「これからもお芝居を続けていこうと思いました。皆さんのおかげです。これからもよろしくお願いします」とあいさつした。『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』の最終回は、7日22時から放送される。
2016年12月05日