2013年4月に公開を控える話題作『藁の楯 わらのたて』で、撮影先のロケ地のホテルを直撃!大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也の主要キャストに加え、監督を務める三池崇史に本作について熱く語ってもらった。本作は、木内一裕の「藁の楯」(講談社刊)を原作に、主演・大沢さんを始めとする豪華キャストを迎え、三池監督が映画化。全国民を巻き込んだスリル&サスペンスが壮大なスケールで描かれる。本作で殺人犯・清丸を護送する警視庁警備部SP・銘苅一基(めかりかずき)役を演じる大沢さんは、「最高ですよ。毎日ドキドキ、緊張しながら撮っている」と興奮気味に撮影現場を語る。今作で三池監督とは初タッグを組み、「納得のいく指示ばかり。役者冥利に尽きる」と清々しい表情で言い切る。同じく三池組初参加となる松嶋さんも「現場で監督の指示がどう来るか、いつも楽しみにやらせていただいています」と大沢の言葉に頷き、心地よい現場の緊張感を楽しんでいる様子。一方で、藤原さんは『SABU~さぶ~』(’02年)以来10年ぶりのタッグとなるが、「監督の力で現場を引っ張っているのを見ていると、カッコいいと思うし、どんどんついていって、いいカットを撮りたいと思う。豪華なメンバーの中、恵まれた環境で、激しい映画の現場を楽しんでいる」とその胸中を打ち明けた。そんなキャスト陣の絶大なる信頼を受け、三池監督は「我々が夢を見て、夢を実現しないと、観る人にニセモノの夢を見せることになる」と映画づくりについての持論を展開。作品については「悲惨なドラマなので、希望をもって観てもらえる作品に仕上がるかどうか…」と不安も覗かせつつ、「楽しい、いい作品になるんじゃないかな」と太鼓判を押した。すでに原作を読んでいたという大沢さんは、映画化を心待ちにしていたことを明かし、出演のオファーをもらい、「絶対に成功させたい。見えないものに向かって勝負をかけている監督やスタッフに喜んでもらいたい」と抱負を語った。大沢さん演じる銘苅のパートナーとなる白岩篤子役は、原作では男性、しかし同作ではキャリアウーマン役に変更されたが、この役を演じた松嶋さんは「常に新しいことに向かいたいと思っているし、深い役柄にしていただいて良かった」とコメント。三池監督が大人の女性を主要キャストに持ってくるのは初めてとのこと。松嶋さんは役作りのために自ら長い髪をバッサリと切り、ショートヘアで臨んだという。三池監督の手によってどんな女性として描かれているのかは、ぜひ劇場で確かめたいところだ。殺人犯・清丸を護衛するという任務遂行中に見せる、大沢さんと松嶋さん、2人の心の葛藤も見どころの一つとなっている。藤原さんは、出所してすぐに惨殺事件を起こす“人間のクズ”こと清丸国秀役を演じた。藤原さんが、ここまでの悪人を演じるのは初めて。脚本を読み、「生きる価値がないと容認された殺人犯。役への怖さを感じた」と素直な感想を述べながらも、「挑戦しがいがある役。頑張ろうかな」と語り、役者魂に火が付いた様子。藤原さんは三池監督の期待に沿うために全力を注ぎこむと誓っていた。この3人を迎え、思い通りのキャストが揃ったと語る三池監督。特にSPの銘苅役には「今回は守らなくていい人物を、仕事として守らなくてはならないという立場にいて、心の葛藤が常にある難しい役で『大沢たかお、この人しかいない!』」と確信したという。そして藤原さんについても「支離滅裂、理不尽、悪の権化、この人しか浮かばなかった」ときっぱり断言。さらに、三池監督は「映画はエンタテインメント。ハリウッド映画のように始まって、そこからどんどん削ぎ落としていって、最後は自主制作の映画のように、魂だけが残る…。突き詰めれば、“シンプルな方がいい”という大きな目標を持っている。それが原作からのメッセージと捉えている。スタッフ、キャストが一丸となって、みんなで同じ方向に向かっていく。ドラマチックだよね」と持論を展開して締めくくった。本作は、孫娘を殺された財界を牛耳る蜷川により、「この男を殺してください。清丸国秀。お礼として10億円お支払いします」と前代未聞の全面広告が掲載される。これを機に、国民の殺意が殺人犯・清丸の命を狙い、執拗に追いかける。1億2千万人の敵の中、護送距離1,200キロの5人の警察官の壮絶な戦いが始まる。凶悪犯を守り抜くことは果たして正義なのか。観終わった後に伝わってくるものとは、何を感じるのか、楽しみな作品だ。映画『藁の楯 わらのたて』は2013年4月26日(金)より全国にて公開。■関連作品:藁の楯 わらのたて 2013年4月26日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 木内一裕/講談社 © 2013映画「藁の楯」製作委員会
2012年11月19日鬼才・三池崇史監督が木内一裕の人気小説を原作に、国民的俳優の大沢たかおと松嶋菜々子、そして藤原竜也という強力キャストを迎え映画化に踏み切った『藁の楯 わらのたて』。来年4月の公開を前に、本作の緊迫に満ちた特報映像が遂に解禁となった。漫画「ビーバップ・ハイスクール」の原作者として知られる一方で、映画監督・小説家としても活躍する木内一裕の小説を原作にもつ本作。「この男を殺してください。清丸国秀。御礼として10億円お支払いします」という見出しが新聞に踊り、少女を惨殺した殺人鬼・清丸は日本国民1億2,000人から命を狙われることに。いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、身の危険を察知し自首してきた清丸を福岡から東京まで移送することを命じられた5人の警察官。命を懸けて“人間のクズ”と呼ばれる男(=藁)の“楯”となることにどんな意味があるのか?警察官としての任務、ひとりの人間としての正義、その狭間で揺れる5人の警察官たちの葛藤と奮闘を描き出す。全国民から命を狙われることになった“凶悪犯”の護送という任務に徹する警視庁警備部SP・銘苅一基(めかりかずき)を、人気・知名度さらに実力も兼ね備えた大沢たかおが、プロとして一流の能力を誇るSP・白岩篤子を本作のために髪を切り、いままでのイメージを覆すほどの激しいアクションにも挑んでいる松嶋菜々子、そしてクズ=連続暴行殺人犯・清丸国秀に『DEATH NOTE』、『カイジ』と数々のヒット作の主演を務めてきた藤原竜也が挑む本作。さらに岸谷五朗、伊武雅刀、永山絢斗、山崎努ら個性派俳優の出演にも注目が集まっている。愛知、三重を中心に、オールロケを敢行。さらに、国内では不可能な新幹線での撮影を、日本映画史上初となる台湾新幹線を使用して行うなど、すべてが破格のスケールで進行している本作。今回、公開となった特報映像は、清丸の殺害命令から幕を開ける。命を狙う全国民たちから無事に清丸を護送するSPたちだが、彼の命を狙うのは一般市民だけではなく警護に当たる警察官や機動隊員までもがその一人であることが伺える。大型護送車、救急車、新幹線とあの手この手で移動手段を変えても、すぐにネット上に作られた、通称「キヨマルサイト」に清丸の現在地がアップされてしまうという。予告編終盤に登場する「誰も信じられない疑心暗鬼の48時間」の文字通り、これは5人の中に裏切り者がいることを意味するのか――?タイムリミットは48時間、5人vs1億2,000人の頭脳と肉体、そして命を賭けた一発触発の緊張感あふれる特報映像をぜひその目で見届けてみて。『藁の楯 わらのたて』は2013年4月26日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの特別編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:藁の楯 わらのたて 2013年4月26日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 木内一裕/講談社 © 2013映画「藁の楯」製作委員会
2012年11月15日漫画家、映画監督としても活躍する木内一裕の同名小説を、大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也を迎え三池崇史監督が映画化するアクションサスペンス『藁の楯』のティザーポスター画像が公開された。その他の写真本作は、惨殺事件を繰り返す清丸(藤原)に孫娘を殺害された資産家が、「この男を殺してください。御礼に10億円差し上げます」と、清丸殺害を全国民に促す全面広告を新聞に出したことで、身の危険を感じ出頭してきた清丸を護送することとなった警視庁警備部SP・銘苅(大沢)と、そのパートナーの白岩(松嶋)が味わう人間の欲望、葛藤を描き出した作品。本日解禁となったポスターは、「この男を殺してください」と掲載された新聞広告をもとに、凶悪犯の清丸扮する藤原の写真を全面に使用。手錠をはめられ、移送される清丸の不気味な表情とキャッチコピーが相まって大きなインパクトを与える仕上がりとなっている。警視庁までの1200kmにおよぶ距離を、大型護送車や新幹線、救急車と手段を変え移送するも“キヨマルサイト”と名付けられたサイトに居場所がすぐアップされ、一般市民、警護に当たる警察官や機動隊員までもが清丸の命を狙う。裏切りや欲望が渦巻く緊迫感の中、護送にあたる5人と、国民1億2千万人の戦いが果たしてどんな顛末を迎えるのか、期待が高まる。また、ポスター画像公開とともに新たなキャストが発表され、大沢、松嶋演じるSPと清丸を護送する警察官役を岸谷五朗、伊武雅刀、永山絢斗、そして孫娘を殺害された資産家の蜷川役を山崎努が演じることがわかった。『藁の楯』2013年4月26日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー文:滝島千尋
2012年11月09日NHKの大型時代劇「火怨・北の英雄 アテルイ伝」の取材会が東京近郊のスタジオで11月3日(祝・土)に行われ、主演の大沢たかおを始め、北村一輝、内田有紀、大杉漣、石黒賢、神山繁、江波杏子、高梨臨、伊藤歩が出席した。かつて東北で暮らし中央の人々からは“蝦夷(えみし)”と呼ばれた人々がいた。彼らのリーダーであり、奈良時代の終わりから平安時代初頭にかけて、力でもって東北を自らの勢力下に置こうとする朝廷軍と戦った阿弖流為(あてるい)の姿を描く。蝦夷の民の生活習慣や文化に関してほとんど資料が残されていない中、縄文時代の文化をベースに時代考証が進められた。「時代劇というよりも古代劇」という大沢さんの言葉通り、登壇陣は独特の衣裳で姿を現した。大沢さんは「俳優人生の中でまさか竪穴式住居で生活することになるとは…」と笑いつつも、「花ひとつでも、当時あったものなのかを尋ねると美術スタッフは『万葉集に記述があるので、当時もあったものです』と答えてくれた」と数少ない資料の中から最良の環境を作り上げるスタッフ陣を称賛。そして何より、岩手の大自然で行われた撮影のロケーションに圧倒されたようで「普段はあまりモニターを見ないのですが、ちょっと覗いてみたらビックリするくらい美しかった」と驚嘆を込めて語る。阿弖流為という男については「言葉では説明できないので見ていただくのが一番いいかなと思っています。風や木と会話ができて山の痛みが分かる――僕らが失ってしまったものを持っていた人々の中のひとりではないかと思って演じています」と語り、東北ロケでは「いつも(阿弖流為が)そのへんで見ているだろうと思いながら、『どう思ってるだろう?』ということを常に考えながら演じました」と真摯に語った。内田さんは阿弖流為の妻を演じているが“夫”大沢さんの衣裳を「本当にこの格好が似合ってます!」と語り、「大沢さんが立っているだけで圧倒されています」と劇中の阿弖流為さながら現場を引っ張るリーダーを称賛した。阿弖流為の親友で運命を共にする母礼(モレ)役の北村さんは、「原作の小説も素敵ですが、ドラマはちょっと違う部分もある。そのオリジナリティは原作に負けないくらい素晴らしいです」と熱弁。この時期に東北を舞台にした作品に出演するということに関しても強い思いがあるようで、「あきらめない強さや勇敢さを含んだ物語。阿弖流為がヒーローであるということを東北の人たちに伝えて勇気づけるために自分はどう立ち回ればいいか?懸命に考えて頑張っています」と語った。伊藤さんは、女性ながらも勇敢に敵に立ち向かう戦士を演じている。伊藤さんの家族は東北出身だそうで「改めていろんな本を読んで、自分のルーツを知るきっかけにもなりました」と特別な思い入れを口にした。石黒さんは阿弖流為の兄役で、後に中央の都で役人になるなど数奇な運命を歩むことに。大沢さんが今回の衣裳について「コスプレと間違われる(笑)」と語ったのを受け、「僕はまさにコスプレの極みのような役柄」と笑う。そして「誤解を恐れずに言えば、我々の仕事は“ごっこ遊び”。衣裳や髪、ヒゲを身につけるとあの時代の空気を感じられるような気がして楽しんでます」と充実した表情で語った。大沢さんも「みんなでタイムスリップしようとしています。いままでに見たことのないドラマになると思います」と力強く意気込みを語った。今後、撮影は再び岩手や宇都宮でロケも行われるという。「火怨・北の英雄 アテルイ伝」は2013年1月、NHKにて放送予定。■関連作品:藁の楯 2013年GW、全国にて公開映画 ストロベリーナイト 2013年、全国東宝系にて公開© 2012「ストロベリーナイト」製作委員会
2012年11月04日周防正行監督最新作『終の信託(ついのしんたく)』で主人公の女医を演じた草刈民代が、『Shall we ダンス?』以来、16年越しの再共演となった役所広司、そして周防監督との現場を振り返るとともに、バレリーナのキャリアが主人公の葛藤や信念を表現する際に活きたことを明かした。その他の画像現役弁護士・朔立木の同名小説を原作に、本物の愛、そして人間の死に直面した草刈演じる女医・折井綾乃の心の機微や成長を草刈と役所、そして浅野忠信、大沢たかおという豪華キャストで紡ぐ周防流のラブストーリー。「16年後、まったく違う作品と役柄でご一緒できて、とてもいい記念になりました」とまずは奇跡の再会を素直に回想。「役所さんとの名古屋ロケの後、帰宅して偶然放送していた『Shall we ダンス?』を観て、ふたりとも若いなあって(笑)。その後に『終の信託』の写真を並べた映像が流れて、それだけで感慨深い想いに浸りましたね」とそれぞれが歩いた16年間という軌跡を受け止めたという。その草刈演じる綾乃は、患者の評判も良い呼吸器内科のエリート医師。しかし、不倫の果ての自殺未遂、終末医療にまつわる重大な決断、そして検察の追及など、「大変な人生を背負っている人」と草刈が表現するように、さまざまな試練と戦うことになる。その大仕事は映画を観ればよく分かるが、意外にもバレリーナとしての経験が演じる上での助けになったという。「技術があっても内面の成熟なしには良い踊りは踊れない。綾乃さんも医師として挫折を経験し、初めて大きな岐路に立たされたのだと思います。だからこそ、あのような行動に出たのではないでしょうか」。その説得力に満ちた熱演はプロフェッショナルとして、ある種の到達点に達した者だからこそ成し得た表現のように映る。そこには周防監督の狙いがあったと草刈も言う。「周防監督が言っていたことですが、プロフェッショナルの孤独を私に感じていて、それが綾乃さんとリンクしたそうです。私もバレリーナとして葛藤してきました。その経験は彼女の医師としての揺るぎない信念を表現することに役だったかも知れませんね」。『終の信託』公開中取材・文・写真:鴇田
2012年11月01日『Shall we ダンス?』、『シコふんじゃった。』の周防正行監督の最新作『終の信託』が10月27日(土)に公開を迎え、周防監督を始め主演で監督の妻の草刈民代、役所広司、大沢たかお、浅野忠信、細田よしひこが初回上映後の舞台挨拶に登壇した。重度の喘息を抱えた江木は自らの死に際しての決断を信頼する女医・綾乃に託す。医療と江木への思いをはざまで揺れつつ、綾乃は重い決断を下すが、3年の後、その決断が刑事事件へと発展していく…。『Shall we ダンス?』以来、16年ぶりの劇映画出演となった草刈さん。前作では“本職”であったバレリーナ役だったが、今回はバレリーナ引退後に女優に転向して初の劇映画ということもあり「この役を演じたことが私の女優としてのスタートになったと思っています」と晴れ晴れとした表情を見せる。作家・朔立木による原作の小説を読んだときは号泣したそうで「現場でも込み上げてくるものがあって、役所さんのセリフを聞くだけで涙がこぼれてしまい(監督に)『ここでは泣かないでくれ』と言われました(笑)」と明かすほど、強い思い入れを持って演じたことを明かした。『Shall we ダンス?』以来の草刈さん、周防監督とのトリオ再結成となった役所さんは「『Shall we ダンス?』に続いて草刈さんに思いを寄せる役でした」とニンマリ。草刈さんとの久々の共演について「16年前はバレエダンサーで、一緒に踊ったときはよく怒られました(笑)。今回の女優としての覚悟、ご主人の作品をより良くしようと頑張る姿に感動しました」と称賛を送った。映画を観たばかりの観客を前に居心地が悪そうなのは大沢さんと浅野さん。大沢さんは草刈さん扮する綾乃を厳しく追いつめていく検事、浅野さんは綾乃と長年、不倫関係にありつつもよそに若い恋人を作っていた同僚医師を演じており「みなさんの僕を見る視線に憎しみがあるようで好感度が心配」(大沢さん)、「怖い目で見られているような気がする」(浅野さん)と2人とも苦笑いを浮かべた。特に浅野さんは、結婚を望む綾乃に「オレ、結婚するなんて言ったっけ?」と言い放つほか、夫の周防監督が見つめる中で草刈さんとの激しいベッドシーンも披露しており、「すいません。僕は監督の指示に従うしかないので…。なかなか、旦那さんの前で奥さんにそういうことすることもないのでどうしようかと思いました」とふり返った。周防監督は、さすがに本作の製作を通じて自らの人生の“終の信託”に関して考えさせられたそうで「意思表示をちゃんとしておかないと、残された人が責任の重さに後悔したり罪の意識にさいなまれることになる」と語り、続けて「撮影の後に、妻にごく簡単にさらりと言っておりそれが“終の信託”のつもりだったんですが、ある舞台挨拶でそのことを言ったら『聞いてない』と言われまして…」と困った表情。草刈さんは「思い出しました(笑)。心に留めております」と笑顔で夫の思いを受け止めていた。『終の信託』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開©2012 フジテレビジョン東宝アルタミラピクチャーズ
2012年10月28日その年の日本アカデミー賞で全部門制覇の偉業を達成した『Shall we ダンス?』(’96)から16年。同作で鮮烈な女優デビューを飾った草刈民代が、主演最新作『終の信託』(ついのしんたく)で劇映画の世界に舞い戻った。銀幕デビュー、映画監督・周防正行との結婚、バレリーナ引退という様々な人生の局面を経て、本作でたどり着いたのは「これが女優としての始まり」(草刈さん)という新たなる決意だ。夫・周防監督の最新作でもある本作で、いかに女優・草刈民代は誕生したのか…。草刈さん本人がキャリアをふり返りながら、その秘話を紐解いてくれた。舞台からスクリーンへ映画は終末医療の現場を舞台に、ある重病患者からの“信託”を受けたエリート女性医師・綾乃(草刈さん)が下した決断と、それを罪とみなす検事の攻防を緊張感たっぷりに描くヒューマンドラマ。患者を演じるのは『Shall we ダンス?』でも共演した役所広司。綾乃を取り調べる検事に大沢たかお、綾乃の不倫相手に浅野忠信という実力派俳優が起用され、スクリーン上で草刈さんとの“真っ向勝負”に火花を散らす。医師として、女として、そして被疑者として…。多面的な表情を見せる綾乃を演じる上で、草刈さんが最も大切にしたのは「切実さと誠実さ」だったという。「彼女の生きてきた姿勢というものが見えないと、クライマックスの取り調べシーンに繋がりませんからね。変に芝居がかっていても、観ている人に伝わらないと思いました。妥協をせず、誠実に役や自分自身に向かうしかなかったです」。あえて16年前の『Shall we ダンス?』と比較すれば、「当時はガムシャラに脇目も振らず一直線、みたいな(笑)。今回はそれだけでは演じきれない役だし、全てのシーンで必要なテンションや表現のチョイスを考え抜いた。身体的な疲れよりも、神経的な疲れが強かったですね」と自己分析する。バレリーナとして18歳で主役デビューを果たし、国内外で活躍した後、2009年に自らプロデュースした公演「Esprit~エスプリ~ -ローラン・プティの世界-」を最後に引退。その後は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」などに出演したが「女優としてはちょっと前まで、トウシューズを履いていたのにな…って、ちょっと居心地が定まらない気持ちもあった」のだとか。その分、「今回は主演として作品と向き合うので、ただただ演じることに集中すれば良かった。だから、16年ぶりの劇映画という意識はあまり関係ないんですよ」とも。そんな持ち前のしなやかさは、綾乃を悲劇のヒロインではなく、等身大の女性として輝かせている。夫、監督としての周防正行輝かせる…と言えば、やはり忘れてはならないのが夫・周防監督の存在だ。「旦那さんの前で演技すること?それが全然抵抗がないんですよ」と屈託なく笑う草刈さん。「そもそも出会ったのが映画でしたし、家では台本を読む相手もしてくれるので、いわゆる“構え”はない。『仕事を家庭に持ちこまない』みたいなルール決めも一切ないし、撮影準備期間は家での会話も映画中心だった」と夫婦生活の一端も明かしてくれた。もちろん“映画監督”周防正行への信頼感も絶大だ。「本当に意味のある映画を作ったと思います。この映画を観て、私自身も生きることの切実さを感じる機会になったし、一人一人が自分なりの意見や視点、物事を判断する尺度をもたないと、社会的な“ひずみ”がどんどん増してしまうことを気づかされました」。綾乃が下す決断に関しても「本来、旅立つ人の意志が尊重されることが理に適っていると思うが、そこに法が介入すると、映画が描くような問題が生じてしまう。その難しさがよく表現されていると思う」と言い、その上で「『Shall we ダンス?』のときに比べて、表現者としての成熟がものすごく作品に表れている」と改めて尊敬のまなざしを注ぐ。そんな本作『終の信託』を観れば、「これが女優としての始まり」と語った草刈さんの未来にも期待せざるを得ない。「正直、自分なりに『これ以上は無理、これしかない』というところまでやり切りました。でも今後、さらに経験を積めば、そんな思いも変わってくるでしょうし、演技に関する捉え方の幅や判断材料も増えてくるはず」と草刈さん。「自分にできる役柄は、何でも挑戦したいし、良い作品を作りたいという人たちに囲まれると触発されますからね。そんな経験を数多く経験して、表現を広げていきたい」と“女優・草刈民代”に誰よりも期待を寄せる草刈さんだった。(text/photo:Ryo Uchida)■関連作品:終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開©2012 フジテレビジョン東宝アルタミラピクチャーズ
2012年10月23日輝く笑顔が魅力的な宝塚歌劇雪組トップスター音月桂(おとづき・けい)、舞羽美海(まいはね・みみ)のサヨナラ公演が10月12日(金)、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。ラストステージを飾る演目は、ミュージカル『JIN-仁-』と、ショー『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』だ。宝塚歌劇雪組『JIN-仁-』のチケット情報漫画家・村上もとかの大ヒット作で、大沢たかお主演のドラマも記憶に新しい『JIN-仁-』。幕末の江戸を舞台に、現代からタイムスリップした医師・南方仁と町の人々との人間模様を描いた作品だ。江戸の町に蔓延するコロリ(コレラ)、花街・吉原の感染病、花魁・野風の病気など、数々のエピソードをアレンジしながらテンポ良く展開。仁の恋人・結命と、江戸で出会う橘咲を舞羽、坂本龍馬を早霧(さぎり)せいな、橘恭太郎を未涼亜希(みすず・あき)、勝麟太郎(海舟)を専科・北翔海莉(ほくしょう・かいり)……と、さまざまな人物が登場し、舞台を彩る様子を眺めるだけでも面白い。さらには、艶やかさや華やかさ、殺陣の躍動感など和物ならではの美と粋が堪能できる。現代で恋人を亡くし、空虚な心を埋められないでいた仁が活力と笑顔を取り戻していく様を、緩急つけて表現する音月。咲と結命のふた役を、どちらも意志の強さを持たせながら、真っ直ぐな咲と知的な結命として演じ分ける舞羽。熱く豪快な龍馬を豊かな表情とアクションで表現する早霧。そして北翔や未涼が、どっしりと安定感のある落ち着いた演技と歌唱で舞台の空気を締める。突然タイムスリップしたことに戸惑いながらも、病や怪我、災難に苦しめられる江戸の人々を笑顔に変え、慕われ、愛されていく仁の姿は、“トップスター音月桂”の姿に自然と重なり、ぐっと胸に迫る。咲との絶妙な距離感、龍馬との友情、恭太郎や勝との信頼関係を描く中で、サヨナラ公演を意識したセリフや演出が散りばめられる。仁を中心に、舞台がどこか温かい空気に包まれているのは、その存在で周りを明るくしてきた音月を中心とする雪組だからこそ出せる空気感だろう。第2幕のショーは、煌めく衣装をまとった音月のソロからスタートし、心躍るようなリズムのナンバーで躍動感あふれるダンスが繰り広げられる。ダークファンタジーのようなストーリー性のあるシーンに、“イケメン”たちがスタイリッシュなダンスと歌で魅せるシーン、赤い鳥たちが歌い踊るシーンなど、彩り豊かに展開。中でも、音月自らが希望したという大階段での黒燕尾の群舞は惚れ惚れするカッコよさ。舞羽と音月のデュエットも美しく、ずっと観ていたくなるほどだ。ショーでもまたサヨナラ公演ならではの演出に心揺さぶられる場面もあるが、雪組生があふれる笑顔で放つイキイキとした輝きに、自然と笑みがこぼれる。兵庫公演は11月12日(月)まで上演。また、11月23日(金・祝) ~ 12月24日(月・祝)まで、東京宝塚劇場にて上演。東京公演のチケットは10月21日(日)一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2012年10月18日漫画家・村上もとかによる大ヒットコミックで、大沢たかお主演のドラマ版でも話題となった『JIN -仁-』が宝塚歌劇で舞台化される。音月桂(おとづき・けい)、舞羽美海(まいはね・みみ)の雪組トップコンビのサヨナラ公演として、ショー『GOLD SPARK ! -この一瞬を永遠に-』との2部構成で上演。雪組一筋で15年、常に笑顔で宝塚の舞台に立ち続けてきた音月に、本公演にかける思いを訊いた。宝塚大劇場公演『JIN-仁-』/『GOLDSPARK!-この一瞬を永遠に-』チケット情報「大好きな日本物でワクワクしますね。すごく楽しんでやっています」。雪組は“日本物の雪組”と称され、音月自身も気合十分だ。しかし、音月が演じる医師・南方仁は、現代から江戸時代へとタイムスリップするため、あくまでも現代人として舞台に立つ。「現代人の役柄ですが、着物を着ると、どうしても背中にスッと一本筋が通ったようになるんです(笑)。でもこの作品では現代と江戸時代の違いをリアルに出さなければならないので、ピシッとしたい気持ちを抑えて、着物も敢えて乱した方がいいかなと思っています。下級生は立回りもあるので、私が学んできたことをしっかりと伝えていきたいです」。本作で描かれるのは、江戸の町で出会った舞羽演じる橘咲との時空を超えた愛や、早霧(さぎり)せいな演じる坂本龍馬との友情を軸にした、江戸の人々との人間模様。卒業公演ならではの、仁と音月がリンクするようなセリフや楽曲、ステージングが用意されている。「演出の齋藤(吉正)先生が、すごく愛を持ってセリフや歌詞を作ってくださっています。仁は江戸の町で暮らす人たちの温かさに触れて成長していきますし、私自身も15年間、いろんな方との出会いがあってここまでこられました。そういう意味では演じていて感情が入りやすいですし、これまでの集大成をお見せできればと思います」。一方、ショー『GOLD SPARK !』は、タイトル通りキラキラとした“輝き”をイメージしたステージが展開する。中でも黒燕尾のシーンは音月たっての願いだと言う。「大階段での黒燕尾の場面はどうしてもやりたかったので、嬉しいです。今すごく充実している雪組が、もっともっと輝けるショーにしたいですね」。最後に、雪組のトップとして過ごした時間について尋ねた。「とても濃厚で、毎日が充実していました。振り返ると本当にあっという間に感じます。いろんなものに触れたり発見したり、お客様に温かい拍手を頂いて感動したり。それは主演になる前からですが、特にこの2年間は、支えてくださるファンの方々、スタッフ、組子たちがいたからこそ、こうして笑顔で舞台に立てるんだということが実感できました。ですから、恩返しをするためにも、最後まで全力投球したいと思います」。公演は10月12日(金)から11月12日(月) 兵庫・宝塚大劇場、11月23日(金・祝)から12月24日(月・祝)まで東京宝塚劇場にて上演される。宝塚大劇場公演のチケットは発売中。東京宝塚劇場公演のチケットは10月21日(日)より一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2012年10月03日日本アカデミー賞で13部門制覇という大記録を打ち立てた『Shall we ダンス?』の周防正行監督とその妻の草刈民代、役所広司のトリオが16年ぶりに顔を揃える『終の信託』が完成。9月19日(水)に完成披露会見が都内で行われ、周防監督、草刈さん、役所さんに周防作品初参加となる大沢たかおが出席した。現役弁護士の朔立木の同名小説を映画化した本作。エリート女医と重度の喘息を抱えた男性患者の間に芽生えた深い絆を軸に終末医療、尊厳死と医師の責任といった社会的な問題を浮き彫りにしていく。劇中で重要な役割を果たすアリア「私のおとうさん」に乗せて、草刈さんと役所さんは腕を組んで登場。草刈さんにとっては長編劇映画への出演自体が『Shall we ダンス?』以来。当然、16年ぶりの役所さんとの共演に注目が集まるが「(役所さんは)前回はダンス教室の生徒で今回は患者さんでしたが、そこにその人がいる感じで16年ぶりとかそういうことを感じさせずにすんなりと芝居に入っていく感じでした」と明かす。一方、役所さんも「16年前は周防監督に呼ばれて、トップダンサーがちょっとお芝居をやってみましょうかという感じでしたが、今回はずっと女優でやっていくという気迫がありましたね」と述懐する。草刈さんは劇中、浅野忠信が演じる不倫相手の医師とのかなり大胆な濡れ場も披露しているが、“夫”周防監督はその点について「妻を裸にして大丈夫なのか?という意味でしたら、監督はそんなこと考えてない!ラブシーンをどう撮るかということの方が大問題で、“妻が裸でそこにいる”ことは問題じゃないです」とピシャリ。草刈さんも「私も特に(意識するところは)ないです。主人は私が踊っているところや稽古を以前から見てましたから、主人の前で演技することに抵抗はなく、自分のことだけ考えてました」と明かす。そんな2人の関係を役所さん、大沢さんら共演陣はどのように見ていたのか?役所さんは「変わらないですね。16年前に2人が結婚を前提にお付き合いされるようになった頃と変わってません」と証言。すかさず周防監督から「いつから結婚を前提に付き合うようになったか知らないでしょ!」とツッコミが入り、役所さんは「僕のカンでは…」と口ごもり、会場は笑いに包まれた。一方、周防組初参加となった大沢さんは「微妙に2人の間が緊迫する瞬間があって、僕は見て見ぬフリをしてお茶を飲みに行ったりしてました(笑)。結構、気を遣うんですよ。今日も草刈さんと役所さんが腕組んでいいのかな?と思ったり」と意外な小心なさまを見せて笑いを誘っていた。尊厳死をめぐる問題は、議員立法での法制化も議論されているが「大きな政治テーマですが、法律が一度できてしまうと、法に背かなければよいのか?ということになりがち。人間としていいのかダメなのか?法律以前に、人間としてどうなのかということが抜けてしまう。法律ができてすべてが丸く収まるわけではない。法律ができる過程できちんと話し合うことが大事。真剣な議論を望みます」と呼びかけた。映画にちなんで、自身の最期の迎え方についても質問が飛んだが、役所さんは「意識があるうちに卵かけご飯が食べたい(笑)。意識がなくなったら、家族や友人や仕事の仲間たちがベッドの横で『あんなことあった』なんて話してるのを聞きながら、『あれ?死んだんじゃないの?』となるのがいいかなと思います」と理想の“最期”を明かした。『終の信託』は10月27日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョンアイ・エヌ・ピー
2012年09月19日周防正行監督の最新作『終の信託』の完成披露会見が19日に都内で行われ、周防監督をはじめ『Shall we ダンス?』以来16年ぶりに共演を果たした草刈民代と役所広司、周防作品に初参加した大沢たかおが出席した。その他の写真自分の人生に誠実に向き合うエリート医師・綾乃(草刈)は、“最後の願い”を託す重病の患者の江木(役所)と向き合いながら、ある決断を下す。しかし3年後、彼女の決断は殺人罪として検察官・塚原(大沢)から追及されることに……。原作は朔立木の『命の終わりを決める時』収録の同名小説。終末医療の現場を舞台に、命の尊厳を問いかけながら、良質な大人のラブストーリーが展開される。草刈にとって”劇映画”への出演は『Shall we ダンス?』以来で、今回演じた綾乃については「繊細さと大胆さ。強さと弱さを兼ね備えた、ふり幅が激しい人なので、何よりも彼女の切実さを大切にしたかった」とコメント。「人の尊厳に関わる重いテーマもあるが、映画的な趣きがある作品」とアピールした。一方、役所は「さまざまな経験をされたのか、女優として気迫を感じた」と16年ぶりの共演を振り返る。ちなみに、どんな終末を望むかと質問されると「最後は玉子かけご飯を食べたい」と願望を語っていた。かねてから周防組への参加を熱望していたという大沢は「高いプロ意識と張りつめた緊張感。それでいて笑顔が絶えない、すばらしい現場で夢のような時間だった」と感激していた。前作『それでもボクはやってない』で司法システムに切りこんだ周防監督。今回は終末医療を題材に選んだが「前回はシステムそのものを描いたが、こちらはシステムの中で人間がどう苦悩し、克服するかを描いた作品」だといい、「物語としてはわかりやすいが、構成や台詞のボリュームなどかなり挑戦した。映画らしい映画を目指したので、ご覧になるみなさんにも『久々に映画を観た』と思ってもらえるはず」と自信をのぞかせた。10月8日に周防監督の『シコふんじゃった。』『Shall We ダンス?』『それでもボクはやってない』の豪華3本立て上映を行う「周防正行映画祭」を東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。第25回東京国際映画祭の特別招待作品として、10月24日に公式上映される。『終の信託』10月27日(土)より全国東宝系にて公開
2012年09月19日大沢たかおがNHKの大型時代劇「火怨・北の英雄 アテルイ伝」で主人公のアテルイを演じることが発表され、9月2日(日)に記者会見が行われた。高橋克彦の「火怨 北の耀星 アテルイ」を原作にした本作。西暦800年代に奈良の大和朝廷とは異なる文化を築いていた、東北の“蝦夷”と呼ばれた人々。その一族の英雄であり、中央から派遣された坂上田村麻呂が率いる朝廷軍と壮絶な戦いを繰り広げる阿弖流為(アテルイ)の姿を描く。東日本大震災の発生を受けて企画がスタートし、NHKでは来年の大河ドラマ「八重の桜」、連続テレビ小説「あまちゃん」と並んで東北を舞台にした作品となる。「演者として震災に対してできることはないのか?と模索していたときにお話をいただき、すぐに共鳴して参加したいと思った」と語る大沢さん。真鍋斎プロデューサーは「アテルイは腕っぷしと意志の強い強靭なものを持った男。一方で戦争そのものに対して葛藤もするし、戦争が引き起こす環境破壊に心を痛めたりもする。命あるものに限りない愛を抱いており、優しい目線を持っている」と大沢さんを起用した理由を挙げる。大沢さんにとっては「JIN-仁-」以来となる連続ドラマ主演となるが、「自分の中でもうドラマはないかな?と思っていたところがあったけど、企画を読んで武者震いしました。言葉にするのは難しいですが、力強く演じたい。土地に根付いた人間をきちんと演じ、生命力のあるアテルイになれればと思っています」と意気込みを語った。撮影は9月30日(日)にスタート。岩手県南部などでのロケを中心に11月半ばまで行われる予定。今後、坂上田村麻呂役などのキャスティングについても随時発表される。「火怨・北の英雄 アテルイ伝」は2013年1月、NHK-BSプレミアムにて全4回で放送。■関連作品:藁の楯 2013年GW、全国にて公開映画 ストロベリーナイト 2013年、全国東宝系にて公開© 2012「ストロベリーナイト」製作委員会
2012年09月03日細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』(公開中)の大ヒット御礼舞台あいさつが7日、東京・TOHOシネマズ有楽座で行われ、細田監督をはじめ、声優を務めた宮崎あおいと大沢たかおが登壇した。その他の写真7月21日に全国381スクリーンで封切られ、8月6日時点で動員135万人、興収16.8億円を記録。細田監督の前作『サマーウォーズ』(動員126万人、興収16.5億円)を早くも上回る好調ぶりで「ノンブランドの作品ですが、何かを感じ取ってくれた観客の皆さんが、広めてくれたおかげ。もちろん3年間、1シーン1シーンを積み上げてくれたスタッフや素晴らしいキャストにもお礼を言いたい」と、細田監督は感激しきりだった。本作は、“おおかみおとこ”(大沢)と結婚し、“おおかみこども”の雨と雪というふたりの子を授かった人間の女性・花(宮崎)が、夫の死後、都会を離れて自然の豊かな土地で懸命に子どもを育てる姿を描く、家族愛をテーマにした細田監督のオリジナルストーリー。宮崎は「親子という普遍的なテーマが、世代を問わず共感されたのだと思う」、大沢は「この作品に触れると、心がきれいに洗われる。そういう部分が僕も好きですね」とそれぞれの持論で、ヒットの理由を分析した。すでに世界34の国と地域での配給も決定しており「公開前にプレミアで訪れたパリのファンの皆さんも、すごく細かい部分まで見ていた」(宮崎)、「深みのある世界観を海外の人にも観てほしいですね。願わくは僕らの声が(吹き替えではなく)このまま変わらなければいいな」(大沢)。細田監督も6月に行われたパリでのワールドプレミアを述懐し、「現地のマスコミからよく質問されたのは、劇中に出てくる日本の自然美のこと。『あれはどこの風景なんだ。ぜひ行きたい』って。もちろん日本の四季は見どころだし、その中でお母さんになった花がさまざまな困難を乗り越える精神性に、震災後頑張っている日本人の姿を見て取ってほしい」と世界を視野にアピール。同日は、宮崎演じるヒロイン・花にちなみ“花(87)”の日ということで、写真撮影では宮崎、大沢、細田監督の3人が記念の花束を手に登場した。『おおかみこどもの雨と雪』公開中取材・文・写真:内田 涼
2012年08月07日大沢たかお、松嶋菜々子、 藤原竜也が三池崇史監督の新作『藁の楯』で共演することが発表された。その他の写真本作は、漫画家、映画監督などマルチに活動する『BE-BOP-HIGHSCHOOL』のきうちかずひろが、木内一裕名義で書き下ろした同名小説が原作。物語は、孫娘を殺された資産家が、「この男を殺してください。清丸国秀(きよまるくにひで)。御礼として10億円お支払いします」と新聞に全面広告を出したことから始まる。大沢は、日本国民1億2千万人から命を狙われることになる殺人犯・清丸を護送する警視庁警備部SP・銘苅一基(めかりかずき)役を、松嶋は、そのパートナーである白岩篤子(しらいわあつこ)役を演じ、藤原は、惨殺事件を起こす凶悪犯・清丸国秀役で出演する。三池監督と初タッグを組む大沢は「この小説の映画化をずっと心待ちにしてました。大好きな三池監督と共にスタッフ、キャストと一丸となって撮影に挑みたいと思います」とコメント。共演者のふたりは「監督の世界観に染まれるよう、スタッフ、キャストの皆さんと共に、全力を注ぎたいと思っております。“生きる価値が無い”と容認された犯人を守り抜く事は、はたして“正義”なのか…。観終わった後に何かしらを感じて頂けるよう頑張ります」(松嶋)、「久々の三池組で、こういった特殊な悪役をやらせていただけるのは非常に光栄です。共演の方々も初顔合わせが多いので新鮮ですし、この夏どっぷり三池ワールドに浸からせていただきます」(藤原)と意欲的だ。三池監督は「最強のキャスト。空前のスケール。ハリケーンのような物語。…熱い夏になりますね」と語っている。撮影は8月19日(日)にクランクインし、10月上旬にクランクアップする予定。2013年のゴールデンウイークに公開される。『藁の楯』2013年GW全国公開
2012年07月31日『一命』、『愛と誠』と2年連続でカンヌ国際映画祭への出品を果たし、精力的に映画を撮り続ける鬼才・三池崇史監督がこの夏、新たな異色作に挑む。木内一裕の人気小説「藁の楯」を原作に、国民的俳優の大沢たかおと松嶋菜々子、そして藤原竜也という強力キャストを得て、アクションサスペンス大作がいよいよ始動する!漫画「ビーバップ・ハイスクール」の原作者として知られる一方で、映画監督・小説家としても活躍する木内一裕の小説を原作とする本作。「この男を殺してください。清丸国秀。御礼として10億円お支払いします」という見出しが新聞に踊り、2人の少女を惨殺した殺人鬼・清丸は日本国民1億2,000人から命を狙われることに。いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、身の危険を察知し自首してきた清丸を福岡から東京まで移送することを命じられた5人の警察官。命を懸けて“人間の屑”と呼ばれる男(=藁)の“楯”となることにどんな意味があるのか?警察官としての任務、一人の人間としての正義、その狭間で揺れる5人の警察官たちの葛藤と孤軍奮闘を描き出す。「この小説の映画化をずっと心待ちにしてました!」と、今回の映画化に心震わせるのは、殺人犯・清丸を護送する警視庁警備部SP・銘苅一基(めかりかずき)役に抜擢された、大沢たかお。現在、大ヒット中の『おおかみこどもの雨と雪』では声優として宮崎あおいと夫婦役で共演している大沢さんだが、本作ではパートナー・白岩篤子役の松嶋菜々子と共演を果たす。松嶋さんは今回が三池組初参加となるが、共に「大好きな三池監督と共にスタッフ、キャストと一丸となって撮影に挑みたいと思います」(大沢さん)、「三池監督とご一緒できることがとても楽しみです。この作品で初めて経験することもありますが、監督の世界観に染まれるよう、スタッフ、キャストのみなさんと共に全力を注ぎたいと思っております」(松嶋さん)と意気込みも充分。そして、常軌を逸した1億2,000万人に命を狙われる“人間の屑”こと殺人鬼・清丸国秀役に抜擢されたのが、藤原竜也。全日本国民の殺気を一身に背負うという難役だが、「久々の三池組で、こういった特殊な悪役をやらせていただけるのは非常に光栄です」と意気揚々といった様子。さらに、「この夏どっぷり三池ワールドに浸からせていただきます」と体当たりで挑む心構えを感じさせる。この頼もしい布陣に三池監督も「最強のキャスト。空前のスケール。ハリケーンのような物語…熱い夏になりますね」と並々ならぬ期待感を覗かせる。本作は8月19日(日)よりクランクインを予定しており、10月上旬にクランクアップ予定。この熱い戦いを見せてくれるメインキャストとなる残りの警察官たちの俳優陣、そして彼らを襲う敵の正体も気になるところだが、期待と共に続報を待ちたい。『藁の楯』は2013年GW、全国にて公開予定。■関連作品:I’M FLASH! 2012年9月1日よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開© 2012「I’M FLASH」製作委員会藁の楯 2013年GW、全国にて公開おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年07月31日『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田守監督の最新アニメーション『おおかみこどもの雨と雪』が7月21日(土)に公開を迎え、細田監督を始め声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が上映後の舞台挨拶に登壇した。“おおかみおとこ”との間に2人の子、雨と雪を授かった花が自然に恵まれた田舎で子供たちを育てていく様を13年にわたって綴る。宮崎さんは「たくさんの人に愛してもらえる作品だと心から確信してます。いまは幸せと嬉しさと安心した気持ちを感じてます」と優しい笑みを浮かべて心境を明かす。特にお気に入りのシーンは雪の中で2人の子供たちを抱きしめる場面。「ギュッとハグしたときの息づかいまでも絵で表していて、すごく好きです!」と明かした。少女となった雪の声を担当した黒木さんはアフレコ初挑戦だったが、「大好きで大切な作品になりました。これから多くの人に観ていただけるというのが心から嬉しいです」と喜びを語った。アフレコは一人一人が別々にではなく“一家”で揃って声を録っていくという方法が採られた。少年に成長した雨役の西井さんも、黒木さん同様に初めてアフレコに挑んだが「何も分からない僕をみなさんが優しく支えてくださいました」と改めて感謝の思いを口にした。幼年期の雪と雨を演じた百花ちゃんと亜門くんは、猫耳ならぬ“おおかみ耳”を着用して登場。突然、劇中のセリフをリクエストされると「あのときやりきったので、あの声はもう出ないです」(百花ちゃん)、「あの場所でみんなの力が合わさらないとできない」(亜門くん)と共にしっかりと“プロ意識”を感じさせる受け答えで会場を沸かせていた。おおかみ家族の“父”を演じた大沢さんは元々、細田作品の大ファン。「脚本を読んでどうしても参加したくなりました。実は出番は少ないんですが(苦笑)、誰にも負けないくらい大好き」と本作への思い入れを語った。細田監督はそれぞれが演じたキャラクター造形について「もちろんキャラクターのデザインが先なんですが、不思議なことに配役が決まって声を出してもらったら、みなさんをスケッチしたかのように思えてきた」と告白。特に大沢さん演じるおおかみおとこについて「大沢さんにしか見えなくなりました」と明かし、大沢さんは「自分に似てるとは思いませんがいい男でよかったです」と少し照れくさそうに語っていた。宮崎さん演じる花に農業を教える老人・韮崎を演じた菅原文太は現在、山梨で実際に農業に従事しており、農繁期ということもあって舞台挨拶は欠席。この日は手紙で「この物語を豊かにしているのは、細田さんの故郷への愛が詰まっているからだ」とメッセージを寄せ、細田監督は「感激してます。アフレコ中も文太さんの厳しさの中に温かさを感じました」と語り深々と頭を下げた。『おおかみこどもの雨と雪』は全国にて公開中。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年07月23日いよいよ今週末に公開を迎える日本アニメ界の重鎮・杉井ギサブロー監督の最新作『グスコーブドリの伝記』、そして『サマー・ウォーズ』の細田守監督が大沢たかお&宮崎あおいら豪華キャストを声優陣に迎えて贈る注目のアニメ『おおかみこどもの雨と雪』。公開を目前に控え、日本アニメーション界を背負って立つ2大クリエイターの夢の対談が実現した!青春アニメの代表格「タッチ」や「キャプテン翼」など、これまで数多くのファンを生み出してきた杉井監督と、気鋭のクリエイターとして世界中から注目を集めており、先日行われた映画のパリ上映会では満員御礼のスタンディングオベーションを受けた細田監督。童話・寓話の文豪、宮沢賢治の同名小説を原作にした『グスコーブドリの伝記』では家族愛を、『おおかみこどもの雨と雪』では“おおかみおとこ”と人間の女性の間に生まれた“おおかみこども”たちの成長と母親の子育て奮闘劇をファンタジックに描いており、共に「家族」をテーマにしている。この対談を迎えるにあたり、杉井監督と細田監督の両監督はお互いの最新作を鑑賞した。細田監督は、大先輩である杉井監督へ「(『グスコーブドリの伝記』は)この夏に観るべき映画だと強く感じました。ものすごくファンタジックな世界観で、これでもかと圧倒されるぐらいの美しい世界が本編中ずっと展開され、夏休みの爽やかな空気を感じるような素敵な映画でした」と“先制褒め”で口火を切ると、杉井監督も「ある生命が生まれて育てられて、一人前になっていく過程があって初めて成長する。そこにある細田監督の目線の厳しさと優しさがガンガン伝わってくる。珍しくホロっとしながら観て、感動させてもらいました」と返し、世代を超えてお互いの独特の世界観にすっかり魅了されたようだ。そして、話はそれぞれの作品の核心に触れるものへ――。『グスコーブドリの伝記』では劇中、主人公のブドリが自然災害から村を守るため、ある大きな決断を下すが、細田監督は「イーハトーヴの風景、素晴らしい世界というものがありながら、一方で今日的なテーマを深く描いている映画でもあり、僕らがこれから日本人として“どういうふうに生きていくのか”を考えさせられました」と解釈。物語と、昨年の東日本大震災を経験した日本人たちの姿を重ね合わせ心を打たれた様子。一方、杉井監督も若き才能の描き出すテーマに深く心酔している様子で「親と子、人間と動物が自分たちの生命を子供たちに託して、その子供たちがちゃんと受け継いで一人前になっていくのを必死で守っていく“母性”というものを楽しく、ある意味では厳しく、アニメーションなのに行間をリアルに伝えてくる作品だと思いました」と熱く語る。さらに、「今回はおおかみと人間ですがそれはシンボルであって、世の中にある宗教の違いや文化の違いとか、ミクロの差でしかない“つまらない違い”を、『いや、同じじゃないか』と監督が問いかけている作品だと思って観させてもらいました」とさすがは巨匠の鋭い読み解きで、細田監督に最大の賛辞を贈った。クリエイターらしい目線で、作品の裏に込められたメッセージについて熱弁が止まらない様子のふたり。同じ土俵で新しいものへと挑戦していくふたりだからこその共鳴、惜しみない賞賛が生まれた。日本を背負って立つ才能はガッチリと握手を交わし、満面の笑みで「これからもアニメーション監督として一緒に頑張っていきましょう!」と最後まで熱いエールを贈り合っていた。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。『おおかみこどもの雨と雪』は、7月21日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし
2012年07月05日2010年に単発ドラマとして人気を博し、今年1月から連続ドラマとして放送され、平均視聴率15.4%という好記録を打ち立てた竹内結子主演のミステリー・ドラマの映画化『ストロベリーナイト』が、6月30日(土)にクランクアップ!このほど竹内さん、共演の大沢たかおらキャスト陣からのコメントが到着した。原作は、累計180万部を売り上げる誉田哲也による「姫川玲子シリーズ」(光文社刊)。映画版では、シリーズ最高傑作と言われる「インビジブルレイン」を基に物語が展開する。高校時代に遭った犯罪被害からくる“殺意”と向き合いながら、刑事として奮闘する主人公・姫川玲子(竹内さん)は、暴力団員を狙う連続殺人事件のヤマを追う中、事件のカギを握ると思われる暴力団幹部・牧田(大沢さん)と出会い、立場を越えて徐々に惹かれあっていくが…。竹内さんが主演を続投するのに加え、西島秀俊、小出恵介らドラマからのレギュラー陣が再集結している本作。姫川と徐々に惹かれ合っていく暴力団幹部・牧田を大沢たかおが演じるほか、『ヒミズ』で一躍注目を集めた若手俳優・染谷将太が今回の物語の鍵を握る重要な役どころの柳井健斗役を演じることが明らかに。さらに、暴力団員役に金子賢、金子ノブアキら若手から石橋蓮司、田中哲司などベテラン勢まで豪華キャストが集結している。クランクアップ前には、ロケ地である名古屋市の協力により市街地を全面封鎖し、50トンにも及ぶ水の使用量、スタッフ総勢100人、エキストラ150人という大規模なセッティングの中、雨の中のクライマックスシーンが撮影された。竹内さんらがスタッフに歓声で迎えられながら、雨に濡れたままの格好で「やっと終わった~!」と叫ぶなど、キャスト・スタッフ共々、興奮冷めやらぬオールアップとなったようだ。今回、“喪失”というテーマのもと、ほぼ全編“雨”のシーンという異例の撮影が行われた本作だが、劇中のムードとは異なり竹内さんは「『ストロベリーナイト』全レギュラーキャストが再集結ということで、私にとってもかけがえのない仲間である姫川班や素晴らしい出演者の方々とまた同じ時間を過ごせるのは何かのご褒美のようで、毎日がとても楽しかったです」と満足感を感じさせる。また、映画版からの参加となった大沢さんについては「普段は気さくに相談事に乗ってくれる、かっこ良くて優しい兄のようでもあり、私個人にとって“王子様”的存在でもある方なのですが、牧田という役のフィルターを通すととても恐ろしい人なので関わりたくないです。早く撮影が終わらないかと内心では嘆いていました(笑)」とも。一方、大沢さんは全編が雨のシーンというところに惹かれたようで、「晴れていると撮影が中止ということもあって、いままでにない刺激を受け、そうした楽しみもある現場でした」と語る。さらに、「柳井を演じる染谷将太くんといった異彩を放つ役者さんとの撮影の日々だったので、一つ一つのシーンが刺激になって毎日すごく楽しかったです」と、若手競演陣との撮影も大いに楽しんだようだ。「捜査一課、姫川班、全登場人物がどんな結末を迎えるのか、みなさんがその“衝撃”に耐えてくださることを願っています」という意味深なコメントを寄せる竹内さん。映画版では、どのような捜査劇が繰り広げられるのか――?『ストロベリーナイト』は2013年、全国東宝系にて公開。『ストロベリーナイト』公式サイトstrawberrynight-movie.jp/■関連作品:ストロベリーナイト 2013年、全国東宝系にて公開© 2012「ストロベリーナイト」製作委員会
2012年07月02日竹内結子主演のドラマを映画化した『ストロベリーナイト』が6月30日に名古屋でクランクアップし、共演の大沢たかお、三浦友和に加えて染谷将太、金子賢、金子ノブアキ、石橋蓮司、田中哲司らが出演することが発表された。その他の写真今年1月に放映され、平均視聴率15.4%を樹立したドラマ『ストロベリーナイト』は、誉田哲也著『姫川玲子シリーズ』の小説が原作。今回スクリーンに登場する本作は、シリーズの中でも最高傑作と評される小説『インビジブルレイン』を基に、暴力団事件を追う姫川(竹内)と事件のカギを握る暴力団幹部・牧田 (大沢)との禁断の恋を描く。ドラマに引き続き主演を務める竹内は、「私にとってもかけがえの無い仲間である姫川班や素晴らしい出演者の方々とまた同じ時間を過ごせるのは何かのご褒美のようで、毎日がとても楽しかったです」とコメント。「今回は“喪失”がもうひとつのキーワードでもあります。捜査一課、姫川班、全登場人物がどんな結末を迎えるのか、皆さんがその衝撃に耐えてくださることを願っています」と、本作の見どころをアピールしている。また、第68回ヴェネツィア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した染谷は、物語の鍵を握る重要な役どころである柳井健斗役、金子賢は牧田が率いる龍崎組極清会構成員の役、金子ノブアキは六龍会構成員の小林充役を演じる。原作小説、ドラマ版で人気を得ている本シリーズが、新たな面々を加えてスクリーンでどのように描かれるのか気になるところだ。『ストロベリーナイト』2013年 全国東宝系にて公開
2012年07月02日『時をかける少女』『サマーウォーズ』で国内外から高く評価された細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』のジャパンプレミアが18日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催された。細田監督をはじめ、声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が舞台あいさつを行った。その他の写真“おおかみおとこ”と結婚し、“おおかみこども”の雨と雪というふたりの子を授かった人間の女性・花が、夫の死後、都会を離れて自然の豊かな土地で懸命に子どもを育てる姿を描く、家族愛をテーマにした細田監督のオリジナルストーリー。プレミアに先がけ、細田監督とエグゼクティブプロデューサーの奥田誠治氏が会見し、韓国、台湾、フランス、スペインなど世界34の国と地域での配給決定が発表された。細田監督は「身近な場所から題材を得た作品なので、ここまで大きな規模での配給は想定していなかった」と喜びよりも驚きが先にある様子。それでも「子育てや成長って何だろうというテーマに絞って、2時間の中で13年間のドラマを描いた。題材に誠実に向き合って作ったつもりなので、今は誇らしい」と胸を張った。現地時間の25日(月)には、フランス・パリで“ワールドプレミア”が開催され、細田監督と宮崎が現地入りする予定で、宮崎は「素直にうれしい。現地の皆さんの反応も楽しみですね」と語った。ヒロインの花を演じる宮崎は「お話をいただいたときから、完成した作品を早く観てみたいと思った。そういった作品に関われるのは幸せなこと」。“おおかみおとこ”を演じる大沢は、以前から細田作品の大ファンだったといい「参加できて、とても光栄。アフレコも役者が揃った上で順撮りだったので、声優というより普段の演技とほとんど変わらず、逆に新鮮でした」と振り返った。キャスティングに関して、細田監督は「長い時間をかけて成長するヒロインの姿をお芝居で表現できるのは、あおいさんしかいないと思った。とにかく集中力がすごい。大沢さんは役柄同様、大きな器を持っていて花たちを包んでくれた」。10代と幼少期、それぞれの雨と雪を演じる黒木と西井、大野と加部らを含め「全日本級のキャストに恵まれた」と満足そうに語っていた。『おおかみこどもの雨と雪』7月21日(土)より全国東宝系にてロードショー
2012年06月19日宮崎あおい&大沢たかおが相合傘で登場!大沢の“パパ”ぶりに絶賛『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田守監督の最新アニメーション『おおかみこどもの雨と雪』のジャパン・プレミアが6月18日(月)に都内で開催。細田監督を始め、声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が舞台挨拶に登壇した。細田監督のオリジナル脚本による本作。“おおかみおとこ”の彼(大沢さん)と恋に落ち、彼との間に“おおかみこども”の雪と雨を生んだ人間の女性・花(宮崎さん)。おおかみおとことの死別という悲しみを経ながらも、母として雪と雨をたくましく育てていく彼女の成長を優しく描き出す。“雨”と“雪”にちなんで、この日は屋内のホールに雨と雪を降らせるという斬新かつ大がかりな演出でスタート。宮崎さんと大沢さん、黒木さんと西井さん、百花ちゃんと亜門くんがそれぞれ相合傘で登場すると客席は拍手と歓声に包まれた。宮崎さんは本作への参加にあたり「まず私自身がこの作品を観てみたいという気持ちでした」と語り、出演の喜びと手応えを口にした。細田監督は、宮崎さんと大沢さんの役柄を「非常に難しい役柄」と語るが、2人の起用について「長い時間を描く映画ですが、お芝居で(花の)成長を表していただきたくて、あおいさんしかいないと決めてお願いしました。大沢さんは、(おおかみおとこが)大きな人間性と器で花を包む役なので、大きな優しさ、愛を表現してくださる方としてお願いしました」と明かす。ちなみに声優だけでなく実写も含め、宮崎さんと大沢さんは本作が初共演。特に本作はアフレコをひとりずつ行うのではなく、声優陣が顔を揃えて収録が行われた。宮崎さんは改めて大沢さんとの共演について「大きくて優しい方でした」と述懐。大沢さんは自身の収録がないときもスタジオに顔を出していたそうで「見守ってくれて心強かったです」と笑顔でふり返った。成長した少女期の雪の声を演じた黒木さんも、大沢さんの存在に助けられたそう。「初めての声優で緊張してましたが、大沢さんが『大丈夫だよ』と言ってくださって『大沢さんが言うんだから大丈夫だ』と思えました」と微笑んだ。同じく少年期の雨を演じた西井さんも「お母さんみたいに見守ってくれました」と、大沢さんと宮崎さんへの感謝を口にした。幼年期の雪を演じた百花ちゃんは「小さい頃の雪は“ケモノ率”が高いので、監督とお話ししておおかみらしい声でやりました」とニッコリ。同じく雨を演じた亜門くんは「監督に初めて会ったとき、オーラを感じました。『サマーウォーズ』は何度も観させていただいて、すごくいい監督さんだなと思ってました」と、9歳とは思えない堂々とした挨拶で会場を沸かせた。2人とも、収録時には大沢さんにたくさん遊んでもらったそう。「大沢さんが宝の地図を書いて隠すという遊びで、宝は大沢さんが買ってきてくれたお菓子でした」(百花ちゃん)、「お菓子がどんどんグレードアップしていきました。本当にいい人だなと思いました(笑)」とすっかり“お父さん”になついた様子を見せた。大沢さんは「暇だったので」と少し照れくさそうに笑いつつ、「でも、2人とも現場に入ると集中して、ビックりするほどうまかったです」と目を細めた。また、細田監督は改めて宮崎さんについて「ほぼ出ずっぱりで休みがほとんどなかった。そんな中でも集中力が高くて驚きました」と称賛を送った。宮崎さんは劇中で大学生の頃と、結婚後、出産後とそれぞれ異なる人生のステージでの花を表現している。特に母親としての声をどう演じるかについては収録前に悩んだ部分だったそうだが「監督から『自然の流れの中で成長していくので、お母さんを役割として演じないでいい』と言われ、それがヒントになりました」と明かした。なお、本作はすでに34の国と地域での配給が決定しており、来週6月25日(月)にはパリにてワールドプレミアも開催。細田監督と宮崎さんがフランスに渡り出席する予定となっている。宮崎さんは「違う国で観ていただけるのは素直に嬉しい。みなさんの反応が楽しみです」と期待を語る。細田監督も「国内での公開を前に海外で試写などが行われるのは珍しいこと」と喜びを露わにし、「このチャンスに、フランスのみなさんに感じてもらいたい」と意気込みを語った。『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日(土)より公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年06月18日大人気医療ドラマはやっぱり面白かったマンガ原作のドラマが増えてきたこのごろ。原作を読んでいた人も、そうでない人も楽しめる作品が多数登場しています。そこで男性456名に「マンガのドラマ版(2000年~2009年)で面白かったもの」を聞いてみました。>>女性編も見るQ.マンガのドラマ版(2000年~2009年)で面白かったものは?(複数回答)1位『JIN―仁―』19.7%2位『ライアーゲーム』シリーズ14.7%3位『のだめカンタービレ』13.2%4位『花より男子』シリーズ12.9%5位『特命係長・只野仁』シリーズ11.6%■番外編:このドラマは面白かった!!・『医龍Team Medical Dragon』シリーズ:「配役が合っていたから。音楽もよかった」(28歳/運輸・倉庫/技術職)・『深夜食堂』:「名作だと思う。マスターもぴったりの配役で、ぜひ第3シリーズも放送してほしい」(31歳/運輸・倉庫/事務系専門職)・『サザエさん』:「サザエさんの髪形をリアルに再現したのがすごい」(28歳/自動車関連/技術職)・『ドラゴン桜』:「原作に負けず、いい味を出していたから。俳優の力かも」(30歳/情報・IT/技術職)・『ごくせん』シリーズ:「リアリティーがあって、すごくよかった」(26歳/不動産/その他)・『ROOKIES』:「印象的だったし、佐藤隆太さんを使ったところがいい」(23歳/食品・飲料/専門職)■『JIN―仁―』は面白かった!!・「医療ものドラマは基本的に好きだが、特に『JIN―仁―』は時代劇と医療ドラマの融合という新たな切り口だったのでより楽しめた」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「ドラマとして完成度が高かったと思います」(30歳/学校・教育関連/専門職)・「原作を読んでから見たが違和感がなかった」(45歳/アパレル・繊維/事務系専門職)・「主役を演じた大沢たかおさんがよかった」(28歳/自動車関連/販売職・サービス系)・「時代の表現が秀逸でした」(43歳/商社・卸/営業職)(評)09年度の連続ドラマNo.1視聴率(ビデオリサーチ調べ)を獲得した作品。原作のマンガも大人気でした。■『ライアーゲーム』シリーズは面白かった!!・「個性的な登場人物と、一発逆転のストーリーに引き込まれた。使われている音楽もよかった」(30歳/機械・精密機器/技術職)・「松田翔太さんが役にハマっていたから」(41歳/ソフトウェア/技術職)・「キャストが役にハマっていた」(26歳/小売店/販売職・サービス系)・「原作に負けないぐらい面白かったから」(25歳/学校・教育関連/事務系専門職)(評)映画版も製作された人気作。どんでん返しが魅力のストーリーなので、ハラハラしながら見ることができました。■『のだめカンタービレ』は面白かった!!・「原作を読んでから見たが、イメージをあまり崩さず実写化できていたと思う」(45歳/団体・公益法人・官公庁/その他)・「キャストがマンガの世界から飛び出してきたかのように完ぺきだったから」(26歳/学校・教育関連/その他)・「上野樹里さんと玉木宏さんがハマり役だったから」(25歳/小売店/販売職・サービス系)・「最初は少しなめて見ていたが、ハマってしまった」(27歳/商社・卸/事務系専門職)・「独特なキャラをうまく表現できていると思う」(37歳/情報・IT/技術職)(評)マンガ、アニメ、ドラマ、映画すべて成功しているといえる作品です。■『花より男子』シリーズは面白かった!!・「つくしを演じた井上真央さんにハマっていた」(37歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「少女マンガも面白いと初めて思った」(23歳/医薬品・化粧品/技術職)・「キャストがよかった」(33歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)(評)韓国、台湾、中国でもドラマ化されている『花より男子』。原作は少女マンガで1番売れた作品です。■『特命係長・只野仁』シリーズは面白かった!!・「いろんな意味で、ありがたい作品でした」(30歳/金融・証券/営業職)・「マンガ以上に面白かった唯一のドラマ」(29歳/金融・証券/専門職)(評)連続ドラマが4シリーズ、そのほかスペシャルドラマや映画まで大人気でしたね。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2012年3月30日~4月4日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男性456名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】海外で実写化されたアニメやゲームががっかりな理由【ランキング男性編】絶対に実写化してほしくないマンガ【ランキング男性編】過激すぎて家族で見にくかったドラマ(2000年代)完全版(画像などあり)を見る
2012年06月07日『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守監督の新作『おおかみこどもの雨と雪』で、菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子が声優を務めることが発表された。その他の写真『おおかみこどもの雨と雪』は、“おおかみおとこ”と結婚し、“雨”と“雪”というふたりの子を授かった人間の女性・花が、都会を離れて自然の豊かな土地で懸命に子どもを育てる姿を描いた物語。主要キャストとして“おおかみおとこ”を大沢たかおが、母親・花を宮崎あおいが担当することが決定している。本作で菅原文太は、都会からやってきた花たち家族を助ける、村の長老のような存在の韮崎を演じ、厳しい自然の中で、自給自足の生活をしようと奮闘する花に、農作業の手ほどきをするという。自身も山梨県で農業を行なっている菅原は、「日本の農業は、戦後50年である意味死んでしまったんだ。農業というものはもっと単純で、本当は楽しいもの。風や水や空気に囲まれてコツコツと作っていくものなんだということを、“おおかみこども”たちが今の若い日本人に気付かせてくれるといいね。監督、そういう作品を作りな」と力強く語っている。本作は、海外で定評の高い細田監督作品とあって、既に8月29日(水)からフランスで公開されることが決定している。『おおかみこどもの雨と雪』7月21日(土)より全国東宝系にてロードショー
2012年05月30日竹内結子主演の刑事ドラマを映画化する『ストロベリーナイト』に、大沢たかお、三浦友和が新キャストとして出演することが発表された。その他の情報映画『ストロベリーナイト』は、誉田哲也の小説『インビジブルレイン』(姫川玲子シリーズ)が原作。暴力団構成員の連続殺人事件を追う刑事・姫川(竹内)が、隠ぺいされた警察組織の秘密に気付き、その闇を暴こうとする物語。大沢は、暴力団幹部の牧田勲役、三浦は物語のカギを握る、姫川班を含む捜査一課の課長・和田徹役を演じる。“ノンキャリアながら20代で警部補に昇進した智力と美貌を持つ主人公・姫川玲子”が当り役となった竹内は「今回の内容もなかなか手強いストーリーですので、いろんな意味で頑張っていきたいと思います。このヤマ、とれるか否か楽しみにして頂けると嬉しいです」と姫川流にコメント。映画は、連続殺人事件というサスペンスに加えて、姫川と牧田の関係性にも目が離せない展開になるという。大沢は「プロデューサーの方の熱意と原作の面白さに惹かれ、参加する事を決めました。“映画版”ではなく“映画”『ストロベリーナイト』と皆さんに言っていただけるように、素晴らしいキャスト、スタッフ達と作品を作っていければと思います」と意気込みを語っている。新キャストふたりのほか、竹内、西島秀俊、小出恵介ら“姫川班”を始めとしたドラマのレギュラー陣も総出演する映画『ストロベリーナイト』は、今月12日にクランクインし、7月にクランクアップする予定。2012年秋の完成を目指し、公開は2013年。『ストロベリーナイト』2013年 全国東宝系にて公開
2012年05月29日日本はもちろん世界各国の映画賞を席巻し、いま最も注目を集めるアニメーション映画監督・細田守の最新作『おおかみこどもの雨と雪』が7月、全国にて公開される。このたび、本作のメインボイスキャストを、宮崎あおいと大沢たかおという日本映画界を牽引する2人が務めることが発表された。人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした大学生の花。2人は愛し合い、やがて2つの新しい命を授かる。姉の“雪”と弟の“雨”、人間とおおかみの2つの顔を持つ“おおかみこども”として生を受けた幼き2人だったが、それを隠しながら家族4人、都会の片隅でひっそりと暮らしていた。だがある日突然、父である“おおかみおとこ”が命を落とし、花と雪と雨の3人は取り残されてしまい…。“おおかみこども”を授かった人間の女性の子育ての日々と子供たちの成長を描いた本作。宮崎さんが演じるのは、“おおかみおとこ”とのおとぎ話のような恋をきっかけに結婚、出産、そして子育てを通じて女性として成長していく主人公・花。そして、数奇な運命を受け入れ、花と子供たちを優しく見守り続ける“おおかみおとこ”を本作で初めて長編映画の声優を務める大沢さんが演じる。本作が初共演となる2人だが、お互いの印象について「言葉が心に届いてとどまってくれる印象があります。心強くなるというか、この人がいてくれれば大丈夫という安心感を、声を通して感じることができました」(宮崎さん)、「横で声を聞いて素敵な花が飛び出してきたようでした。シンプルに『守りたい。守れなくても見守っていたい』と思える、魅力ある、表現力のある方だと思いました」(大沢さん)と息もピッタリの様子。さらに、2人を抜擢した細田監督は「この映画の企画を3年続けてきましたが、2人の声を聞いて、花とおおかみおとこはこういう声をしていたんだ、3年目にしてようやく本物に出会えたと感動しました」と、その出来栄えに太鼓判を押す。また、“おおかみこども”の姉弟、雪と雨の幼少期を演じるのは、『きな子~見習い警察犬の物語~』の大野百花とTVドラマ「グッドライフ~ありがとう、パパ。さよなら~」の加部亜門。やがて10代となり自我が芽生えていく2人には、昨年『東京オアシス』で映画デビューした黒木華と、『告白』での演技が記憶に新しい西井幸人という若き才能も集結。脚本は『八日目の蝉』で第35回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した奥寺佐渡子、キャラクターデザインを『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでも人気の貞本義行が手がける。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』に引き続き最強の細田組が再結集した本作を、この豪華キャストがどのように盛り上げてくれるのか期待が高まる。『おおかみこどもの雨と雪』は7月、全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月、全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会■関連記事:『サマーウォーズ』細田守監督、最新作で描くのは19歳の母と“おおかみこども”
2012年04月05日昨今、タブレット端末が普及しつつあるのと同時に、電子書籍のコンテンツも加速度的に充実してきている。そんななか、1月27日に「大沢在昌さんと電子書籍にチャレンジ!」と題されたイベントが東京・新宿紀伊國屋本店で開催された。このイベントは、毎回ゲストとして参加する作家と共に、その作家の作品を電子書籍で楽しむ読書会。5回目となった今回の読書会では、ハードボイルド作家・大沢在昌氏が参加した。大沢氏の代表作「新宿鮫」シリーズ初の短編集『鮫島の貌 新宿鮫短編集』が題材で、大沢氏がこの作品をソニーの電子書籍専用端末「Reader」を使って朗読し、参加者とともに作品について語り合った。イベントでは大沢氏が、『鮫島の貌 新宿鮫短編集』の中の一作品「幼な馴染み」を解説。この作品は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主人公・両津勘吉こと「両さん」が登場する異色の作品。大沢氏は、「作中ではあくまで『両さん』のイメージは壊さずに、主人公の鮫島と『両さん』という濃いキャラクターの2人をどう絡めるか悩みました」と、苦労した点を語った。ほかにも、作品の登場人物・薮に実在のモデルがいたというエピソードや、大沢氏が作中で「両さん」の特徴でもある粋な男をいかにして表現していたかというネタ明かしが繰り広げられた。また、参加者からの質問コーナーでは、「新宿鮫」シリーズ次期作品の構想や「今後の展開で、主人公の鮫島が死んでしまうこともありえるのか」といった質問まで上がり、話は大沢氏の死生観へ。「ミステリーは基本必ず人が死ぬ物語。主人公である鮫島の死も、物語を進めて行く上で必要ならば、考えられない話でもありません。ただし、作中では単なる都合で人を殺すことはしたくない。その登場人物の死によってしか物語を動かすことができない時だけ、そう書くようにしています」(大沢氏)そんな大沢氏がシリーズ最新作『絆回廊 新宿鮫X』を連載中、重要人物である桃井の死のエピソードを執筆していたとき、ちょうど昨年の東日本大震災が起きたという。「あの時はいろいろなことを考えました。現実に多くの方が亡くなられた中で、ある物語の架空の人物一人の死がどれ程読者に響くのだろうか、小説を書き続けて32年にして初めてそうした迷いも生まれました。作中での『残された者はただ生き続けないといけないんだ』という桃井の死に対する鮫島の言葉は、震災が自分に書かせたものだったと思います」(大沢氏)トークセッションの最後のテーマは「電子書籍」。電子書籍について、大沢氏は、「『新宿鮫』シリーズのようなハードボイルド小説は、一般的に女性の読み物ではないと思われています。そうした先入観があるのか、実際に書店で手に取ることも少ないでしょう」と前置きしつつ、電子書籍で大沢氏の作品を読んだ参加者の様子を見て、「意外とハードボイルド小説も面白いものだと感じてもらえたのではないでしょうか。作品の窓口を紙の本だけに絞らずに、新たなメディアでも展開したことで読者層の拡大につながったのだと思います」と自身の体感を語り、「電子書籍が普及することは本の業界には間違いなくプラスになると思います」と最後に締めくくった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月09日映画で大活躍する演技派女優が1位着物の似合う女性ってすてきですよね。成人式・卒業式・結婚式といったイベントで着物を着た女性を見かけると、「やっぱり日本人は着物が一番」なんて思ってしまいます。そこで今回は、日本の伝統服・着物が似合う女優さんは誰なのか男性332名にアンケートを実施。どんな着物を着てほしいかも併せて聞きました!>>女性編も見るQ.着物が似合うと思う女優を教えてください(複数回答)1位蒼井優14.2%2位綾瀬はるか13.3%3位仲間由紀恵11.4%4位檀れい10.5%4位小雪10.5%5位天海祐希9.9%(敬称略)■蒼井優……・「地味な顔のほうが、着物が似合うと思うから。大人っぽい着物を着こなしてほしい」(25歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「古風な日本女性という感じだから着物が似合いそう」(36歳/医療・福祉/事務系専門職)・「『龍馬伝』での着物姿がとても良かった」(28歳/商社・卸/営業職)・「紺色のつむぎの着物が似合いそう」(24歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)・「着物姿がすぐにイメージできる。地味な色合いの着物を着てほしい」(30歳/機械・精密機器/技術職)■綾瀬はるか……・「『JIN-仁-』のイメージが強いから。ピンク系の着物がいい」(32歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「『JIN-仁-』での着物姿が似合っていたからです。派手な着物を着てほしい」(25歳/そのほか)・「振り袖が似合いそう」(24歳/情報・IT/技術職)■仲間由紀恵……・「普通に着るだけで十分似合うと思うので、日常でも着られる柄のものを着てほしい」(25歳/機械・精密機器/技術職)・「とても着物が似合うと思うので、きらびやかなものを着てほしい」(31歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)・「『ごくせん』の時にすごく着物が似合っていた」(23歳/学校・教育関連/専門職)■檀れい……・「時代物の映画の印象が残っている」(29歳/ソフトウェア/技術職)・「浴衣がとても似合うので、着物もきっとすてき」(36歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「テレビでよく着ているイメージ」(28歳/商社・卸/営業職)■小雪……・「旅館のおかみ風に着こなしてほしい」(29歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「藤の花の小袖を着てほしい」(31歳/医療・福祉/専門職)・「日本の女性という感じで清らか。着物も似合いそう」(25歳/ソフトウェア/技術職)■天海祐希……・「黒などの着物をカッコよく着てほしい」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)・「和な感じがする。緑や紫の着物が似合いそう」(25歳/金融・証券/営業職)・「落ち着いた着物を着てほしい」(25歳/金融・証券/営業職)総評1位は若手演技派女優の蒼井優さんでした。NHK大河ドラマ『龍馬伝』ですてきな着物姿を披露していた蒼井さん。白い肌と黒い髪、すっきりとした顔立ち、日本美人の要素をいくつも備えているので、着物が似合う女優ナンバーワンに輝いたのもうなずけます。彼女には紺などの大人っぽい色の着物を着てほしいというリクエストが寄せられました。2位は、ドラマ『JIN -仁-』での演技が光っていた綾瀬はるかさんです。毎回、彼女の着物姿を楽しみにしていた男性も少なくないのではないでしょうか。ドラマの中では、大沢たかおさん演じる医師を支える看護師役だったので、控えめな着物を着ることが多かったですが、ピンクや振り袖、華やかな着物を着てほしいという声が寄せられています!3位と同率4位には仲間由紀恵さん、檀れいさん、小雪さんがランクイン。この3人もドラマや映画で着物姿を披露しており、その印象が強いようです。檀れいさんは2012年のNHK大河ドラマ『平清盛』に出演するようですので、ファンの方はぜひチェックしてください。(文・ペンダコ)調査時期:2011年11月9日~11月20日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男性332名(その他と回答した39名を除く)調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】上司になってほしい女優【ランキング男性編】一目ぼれしてしまう異性の格好旬なランキング一覧はこちら完全版(画像などあり)を見る
2012年01月26日エロ男爵の「もっこり」に期待!!普段は女好きで適当だけど、やるときはやる男、冴羽リョウ。男としてあこがれている人もたくさんいるのでは?人気のあるキャラだけに、実写化されるとしたらキャスティングが気になります。そこで20代男性に「冴羽リョウを演じてほしい芸能人」を聞いてみました。※冴羽リョウの「リョウ」は漢字ですが、機種依存文字のためカタカナ表記しています。>>女性編も見るQ.『CITY HUNTER』の主人公、冴羽リョウを演じてほしい芸能人といえば?(複数回答)1位沢村一樹29.7%2位高橋克典18.5%3位阿部寛8.7%4位福山雅治6.9%5位唐沢寿明6.2%■沢村一樹に演じてほしい!!・「多少すべった感じのギャグを言ったり、スケベなところが冴羽リョウに近いと思うから」(27歳/情報・IT/その他)・「女性とじゃれるところがぴったりイメージに合う」(29歳/機械・精密機器/技術職)・「シリアスとユーモラスの両面を持ち合わせていそうだから」(29歳/食品・飲料/販売職・サービス系)・「エロとプロとのギャップを出すには最高のキャスティングだと思う」(28歳/医薬品・化粧品/技術職)・「セクスィー部長の経験が生かせる」(26歳/ソフトウェア/技術職)■高橋克典に演じてほしい!!・「クールでスタイリッシュな一面と、ただの変態という両面をうまく演じきれそうな人だから」(29歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「あのアクティブなキャラを演じられるとしたらこの人しかいないと思う」(24歳/自動車関連/営業職)・「クールなところもおちゃらけたところも似合いそうなので」(22歳/学校・教育関連/専門職)・「雰囲気が似ている。コミカルなときをどう演じるか見てみたい」(29歳/金属・鉄鋼・化学/営業職)■阿部寛に演じてほしい!!・「かっこよくてエッチで面白そうな役が似合う人だから」(29歳/機械・精密機器/営業職)・「イケメンなのに三枚目という役を演じきってほしい」(25歳/医療・福祉/技術職)・「力強さや大人の男の渋さを感じ、コミカルな演技も合っていそうだから」(26歳/ソフトウェア/技術職)■福山雅治に演じてほしい!!・「渋い役もでき、エッチなセリフも言えそうなのは、この人しかいないと思ったから」(27歳/商社・卸/事務系専門職)・「ちょっとしゃれっ気がある方がいい」(29歳/食品・飲料/事務系専門職)・「かっこよくてエロさも兼ね備えているから」(29歳/自動車関連/事務系専門職)■唐沢寿明に演じてほしい!!・「エロそうにしていても面白く受け止められるキャラ。おちゃらけた場面とシリアスな場面の分け方がうまそうな俳優だと思ったので」(27歳/商社・卸/営業職)・「エロ色も強く、キャラが濃い人が向いていると思う」(24歳/医療・福祉/その他)・「おとぼけキャラが似合っているから」(23歳/自動車関連/販売職・サービス系)■番外編:この俳優に演じてほしい!!・玉木宏:「女の子の前でデレデレになるところを見たい」(28歳/食品・飲料/事務系専門職)・坂口憲二:「ただエロいだけじゃなくて、さわやかさがある程度ないと務まらない」(28歳/情報・IT/事務系専門職)・大泉洋:「まじめさと面白い部分を本気で出せるのは彼しかいない」(25歳/情報・IT/営業職)・大沢たかお:「かっこよさと、今まで見たことがないコメディー的な部分も見てみたいから」(29歳/情報・IT/事務系専門職)・織田裕二:「刑事役で銃を持つのに慣れているから」(24歳/金融・証券/営業職)※敬称略総評エロ男爵こと沢村一樹さんが1位に!!リョウちゃんの明るいエロを表現できるのは、エロキャラが定着している沢村さんしかいない!?また、ドラマで見せるシリアスな大人の色気は、冴羽リョウが任務を遂行するときの真剣さを思わせるものがあります。「セクスィー部長の経験が生かせる」という人もいましたが、フェロモンだけで敵を倒してしまったら、リョウちゃんの華麗な銃さばきが見られなくて残念かも。『サラリーマン金太郎』や『特命係長 只野仁』などマンガの実写ドラマをこなしてきた高橋克典さんは2位。クールで都会的な一面と、女性に弱くデレデレしてしまうギャップを「うまく演じられそう」という意見が多数寄せられました。明るいエロの沢村さんに対し、大人のセクシーさが漂うワイルド系のリョウちゃんが見られそう。「イケメンなのに三枚目」というキャラが似合いそうなのは3位の阿部寛さん。ドラマ『TRICK』で見せたコメディタッチの演技や深く低い声が、渋めのリョウちゃんを演じるのにぴったり!!渋い声ならこちらも負けていない福山雅治さんは4位。エッチなセリフも福山さんの声なら、よりセクシーに聞こえます。続く5位には唐沢寿明さんがランクイン!!おちゃらけ系とシリアスな場面を演じ分けられる高い演技力に期待すると共に、役に負けないキャラの濃さを挙げる意見も。リョウちゃんを演じるには、日常のふざけた態度と仕事中の真剣さのギャップを演じきれる演技力が求められるようです。さらには、アクションをこなす体力、そして何より「もっこり」がいやらしく聞こえない明るいエロを表現できる人に、冴羽リョウを演じてほしいですね。いつか実写化されることになったら、誰が演じるのか楽しみです。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2011年8月2日~8月16日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性276名(その他と回答した44人を除く)調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】『天使なんかじゃない』が実写化されるとしたら主人公を演じてほしい芸能人ランキング【ランキング男性編】『ONE PIECE』を実写化するとしたらルフィを演じてほしい有名人ランキング【ランキング男性編】ルパン三世を演じてほしい芸能人ランキング完全版(画像などあり)を見る
2011年10月29日深夜ラジオは孤独な夜を過ごすのに最高のパートナー。受験勉強中や眠れぬ夜に聞いていたという方も多いのではないでしょうか。COBS ONLINEの読者に「大好きな深夜ラジオ番組」についてアンケートしました。調査期間:2011/8/1~2011/8/4アンケート対象:COBS ONLINE会員有効回答数:781件(ウェブログイン式)■怪物的人気の深夜ラジオ「ナインティナインのオールナイトニッポン」・ハガキ職人のネタとナイナイのトークが最高(28歳/女性)・テレビでは聞けない素のトークや、彼らの周りにいる芸能人の裏話などが聞けるので貴重です!(31歳/女性)オールナイトニッポン史上最長の17年にわたって放送を続けているナイナイのオールナイトニッポン。本人たちも素顔の自分を出すことができているようで、のびのびとトークをしている印象があります。「伊集院光深夜のバカ力」・テレビでは見られない伊集院光のブラックトークが魅力(29歳/女性)・リスナーの投稿が面白すぎる(27歳/男性)今年で16年目の同番組。「深夜ラジオの帝王」とも言われる伊集院のブラックトークを楽しみにしているリスナーも多いはずです。■あの芸能人のエッチな一面「桑田圭祐の優しい夜遊び」・桑田さんのエッチな面が全開で面白いです(24歳/女性)「福山雅治のオールナイトニッポン」・福山さんがこんなに下ネタ好きの人だとは知らなかったので、番組を聴いて親しみを覚えました(26歳/男性)エロ系パーソナリティの二大巨頭としても知られる桑田圭祐と福山雅治。想像力が刺激されるような、ちょっとエッチなトークが聞けるのも深夜ラジオの醍醐味(だいごみ)ですね。■落ち着いた深夜のひと時「ジェットストリーム」・城達也さんの声と音楽がとても気持ちよくて好きでした(35歳/女性)※現在のパーソナリティは大沢たかおさんです「ラジオ深夜便」・聞いていると眠くなってくるので、眠れない夜にちょうどいいんですよね(27歳/男性)どちらも深夜ラジオの代名詞として知られる有名番組。落ち着いた語り口と安らかな音楽で癒やされたという方は多いのではないでしょうか。このほか、ラジオ好きのCOBS ONLINEの読者からは、「やまだひさしのラジアンリミテッド」、「誠のサイキック青年団」、「林原めぐみのTokyo Boogie Night」など、さまざまな番組にアツい推薦の声をいただきました。番組ごとに独特の魅力がある深夜のラジオ番組。普段はあまりラジオを聞かないという方も、この機会に自分のフィーリングにピッタリの番組を探してみてはいかがでしょうか。きっとすてきな夜が過ごせるはずです。(萩原雄太/かもめマシーン+プレスラボ)【関連リンク】【コラム】災害時に実力を発揮する「コミュニティ放送局」とは?【コラム】あなたの地元で人気のローカルタレントを教えて!【コラム】ニュース、バラエティ、ドラマ……あなたのテレビ出演経験は?
2011年09月13日野外の特設ステージにて繰り広げられる大沢たかおの朗読劇、一期一会。斬新でありながら日本の伝統美の香りを強く醸し出す刺激に満ちた舞台が、今年も幕を開けようとしている。昨年の『義経』に続く第2弾として大沢が選んだ演目は、シェイクスピア悲劇の名作『マクベス』だ。チケット情報稽古場では音楽を担当する吉田兄弟を始め、新・純邦楽ユニットWASABI、津軽三味線集団 疾風の面々が揃って、中央に立つ大沢に意識を集中させていた。大沢はシーンを細かく区切って進めながら、ところどころで音楽の雰囲気や緩急、踊り手の女性たちの動きなどに明解な指示を与えていく。時に笑いを誘ってなごやかに確認を終えると、瞬時にシーンに入り込み、語り手、マクベス、マクベス夫人…と多役を情熱的に演じ分ける。圧巻の切り替えの早さ、集中力。あえて演出のクレジットは出さないが、これはまさしく大沢たかお構成・演出の舞台なのだと再認識させられた。「“演出”なんて書かれたらこっぱずかしくて(笑)。基本的には朗読劇ですが、ただ本を読むだけではつまらない。どうしたらお客さんに楽しんでもらえるか。この朗読劇は僕にとって楽しめる時間なんです」。稽古の後、大沢はこの舞台がいかに自分にとって心躍る挑戦であるかを涼やかに語ってくれた。『マクベス』の選択理由は「起伏に富んだストーリーが描きやすいかな、と」。「ここに出てくるマクベスの出世欲をあおる魔女たちの囁きは、自分自身の心を投影した言葉だと思うんですよね。自ら蒔いた種によって歯車が狂って転落していく。人間誰にでも起こりうる展開が面白い」。胸に迫る津軽三味線の響き、絵画館前や大阪城といった歴史を抱える場所、衣裳においても、シェイクスピア作品をもり立てるテーマは“和”を強く感じさせるが……。「和というかアナログですね。可能な限り生の楽器の音色を聴いてもらい、僕も自分のできる限りのことをする。そしてお客さんの想像力を借りなければ成立しません。たまたまその日、その会場で出会った人たちとの間で奇跡が起きました、といった感じかな」。それこそが一期一会。「思いっきりやって自分の本業に戻っていきたい」という言葉からも、この舞台に立つのは単に俳優・大沢たかおではないようだ。では一体、何者?「遊び人、です(笑)。夏の終わりを風情のある場所で、皆さん一緒に遊びませんか?とね」。彼の遊び心に身を委ね、二度と巻き戻せない一期一会の時をとくと味わいたい。東京公演は8月26日(金)、27日(土)、明治神宮外苑・聖徳記念絵画館前特設ステージにて、大坂公演は9月3日(土)、4日(日)、大阪城西の丸庭園内特設会場にて上演。チケットは現在発売中。取材・文上野紀子
2011年08月24日