いつも通りのダイエット法を続けていても、やせやすい時期と太りやすい時期があると感じたことはありませんか。やせやすい、太りやすいといった体の仕組みは、実はホルモンバランスと密接な関係があります。今回はホルモンとダイエットの関係について見ていきましょう!■そもそも「ホルモン」ってどんなもの?女性の体には、卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンという2種類のホルモンが流れています。エストロゲンは、主に排卵にかかわるホルモンで、女性らしい体つきを作ったり気分を明るくしたりする働きがあります。一方、プロゲステロンは生理にかかわるホルモンで、子宮筋や乳腺の働きを活発にし、体に水分を蓄える働きなどがあります。女性の体の機能や妊娠機能を正常に働かせるためには、このふたつのホルモンが不可欠と言えます。■やせやすいホルモン、太りやすいホルモンこのふたつのホルモンはそれぞれの役割を持っているため、体に与える影響も異なります。エストロゲンは、女性を美しくするホルモンともいわれ、これが多く分泌されている時期は心身の調子がととのうため、ダイエット効果も出やすくなります。逆に、プロゲステロンは溜めこむホルモンとされ、このホルモンが多く分泌されると、老廃物が排出されにくくなるのでむくみやすく太りやすくなります。ダイエット効果にばらつきが出るのは、ホルモンの働きが関係しているのです。■「やせ期」は、生理の終わりごろ!入れ替わるホルモンの仕組みを知ると、「やせ期」を逃さずに効果的なダイエットが可能になります。やせやすい体を作るエストロゲンは、生理の終わりから排卵前後の期間に多くなるので、この時期はまさにダイエットのチャンス期でもあります。その後は太りやすくなるプロゲステロンが徐々に増え、生理前に増大します。よく生理前は太りやすくなると言いますが、この時期はプロゲステロンが優位に働いているためです。ダイエットには不向きの時期ですよ。■ホルモンの分泌量に応じて、生活スタイルを変えよう!エストロゲンが優勢になるやせ期には、適度な運動や食事制限など、前向きな攻めのダイエットに取り組むといいでしょう。体の動きも軽快になるので、本格的なスポーツに取り組むのもおすすめです。また、プロゲステロンが優勢になる太りやすい時期は、心身ともに低調になるので無理せずにペースを落としてゆったり過ごすのがよいでしょう。ホルモンを理解しておけば、焦ることなく時期にあわせた生活スタイルを目指せるため、長期的によいダイエット効果を得ることができますよ!■体の仕組みを知ってダイエットを楽に!女性の体の働きをつかさどるホルモン。ダイエットにも大きな影響を与えるので自分のバイオリズムを知り、日々の体調の変化に合わせたダイエットを目指しましょう。(しお/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年09月07日妊活に対する関心が高まり、さまざまな情報が飛び交うなか、インターネット上で「アーモンドを食べるとホルモンの値が上昇する」という噂が流れました。具体的には、アフィリエイトサイトの『妊活サプリ口コミ』が「アーモンドが不妊に効果がある」と紹介したり、ママ応援サイトの『ママリ』が「プロゲステロン(黄体ホルモン)を増やす食べ物」としてアーモンドを勧めたりしています。でも、それは本当なのでしょうか?妊娠に効果がある食材について、不妊治療の専門の「はらメディカルクリニック」原院長に、正しい知識を教えていただきたいと思います。■ホルモンの値が高ければいいわけではない閉経前、女性の体のなかでは、毎月妊娠への準備がおこなわれています。生理がすぎたころ、脳下垂体からはFSH(卵胞刺激ホルモン)が分泌され、卵巣で卵胞のもとになる原子卵胞が成長をはじめます。その後、卵巣はエストロゲンを分泌して、これを受けて脳下垂体がLH(黄体化ホルモン)を分泌し、排卵をうながします。さらに排卵後、卵胞は黄体ホルモンを分泌し、子宮内膜が妊娠準備をはじめます。このLHと黄体ホルモンの値が低いと、排卵や着床がうまくいかず、妊娠しづらいということでしょうか。「基準より値が低いのはよくないけれど、値が高ければいいというものでもありません。検査の結果を見て、医師とともに治療方法を考えていきます」(原先生)インターネット上では、LHや黄体ホルモンの値に一喜一憂する人が多く見られます。同じように不妊治療に悩む人の体験を聞きたい気持ちもしますが、不妊の原因は人それぞれ。医師に確認するのがいちばんですね。■アーモンドひとつで妊娠するわけでもないインターネット上で、アーモンドを食べると黄体ホルモンの値が上がるという噂が広がり、アーモンドを食べると妊娠しやすくなるという話を信じてしまう人もいました。「アーモンドに含まれる脂質が黄体ホルモンの原料であることは確かです。しかし、黄体ホルモンの産生量は卵巣の機能により上下します。卵巣機能が低下している方であれば、アーモンドを食べて脂質を摂取しても産生量が増えるとは言えません。そもそも、黄体ホルモンの値が高ければ妊娠するというものではありません。不妊治療をしているなら、病院で適切な治療をして黄体ホルモンの値を安定させるべきです」(原先生)ホルモンの値が高ければいいというものではないのですか?「生理周期に関わる各ホルモンの正常値は、生理周期に合わせ変動します。黄体ホルモンの場合、排卵直後に採血する場合には3pg/ml以上が理想で、排卵の4日目以降に採血する場合には10~15pg/mlが理想です」(原先生)LHが排卵をうながし、さらに黄体ホルモンが子宮内膜を厚くして妊娠しやすくするんですよね。「単純に、LHや黄体ホルモンの値が高ければいいということはありません。お互いのバランスが重要です。したがって、不妊治療では病院で検査をおこなって不妊の原因を探り、ひとりひとりに合った治療を進めていきます」(原先生)ホルモンの値が低いことが不妊の原因だと聞くと、そこだけ見て「とにかくホルモンの値を上げなければ」と思いこんでしまいそうです。医師に確認することで、正しい治療方針が見えてきますね。■妊娠のためには抗糖化作用のある食材を!実際に、妊娠するために避けたほうがいい食材、意識して摂ったほうがいい食材はあるのですか?「妊娠しやすい体づくりには、AGE(終末糖化産物)を避けることも必要です。AGEは老化を促進し、卵巣や卵子、精子の産生に悪影響をあたえます。AGEが多く含まれるフライドポテト、白米、白砂糖は控えたほうがいいでしょう」(原先生)たしかにフライドポテトや白砂糖には、あまり健康によくないイメージがあります。では、老化を防ぐために効果的な食材はあるのでしょうか。「緑茶やビタミンB群を豊富に含む緑黄色野菜には抗糖化作用があり、排卵を改善します。老化物質であるAGEを減らす食材は、排卵にもいいのです。バランスの取れた食生活を心がけることはもちろんですが、サプリで補助しても大丈夫ですよ」(原先生)卵子の老化予防に緑茶が効果的とは知りませんでした。緑茶はカフェインを含んでいるため飲み過ぎは禁物ですが、1日3杯までと決めれば取り入れやすいですね。すぐに試せる情報がわかって安心しました。■変な噂に惑わされないようにするためには不妊治療で不安ななか、ついインターネットなどの情報に惑わされてしまう人もいます。情報に惑わされないためには、どうすればいいのでしょうか。「情報が気になるなら、まずは病院で確認することですね。たとえば当院では、インターネットの情報をプリントアウトして持ってきてもらうようにしています。記憶だけで話すと、記憶違いということもありますからね。プリントアウトしてもらった上で、『これはウソですよ』『これは信じてもいいから、この情報でがんばりましょう』というようにアドバイスします。真偽を確認するには、やはり産婦人科医に聞いたほうがいいですよ」(原先生)不妊治療中は、ストレスから情緒不安定になることも多いもの。インターネット上の情報に惑わされるのも無理はありませんが、間違った噂を信じると、不妊治療が遠回りになってしまうこともあります。わからないことは病院で確認するのがいちばん。ひとりで悩まず、医師を信頼して不妊治療に取り組んでいきましょう。(文/ぱるぱる) 【取材協力】※原利夫・・・医学博士。58年慶応義塾大学大学院医学研究科修了にて医学博士学位を取得。同大産婦人科助手を経て、62年東京歯科大学市川病院講師、平成元年千葉衛生短大非常勤講師となる。平成5年、不妊治療専門クリニックはらメディカルクリニックを開設。専門は生殖生理学、内分泌学、精子学。著書に『図解赤ちゃんがほしい人のための本-二人で治す不妊』池田書店、『不妊治療がよくわかる 元気な赤ちゃんができる本』池田書店など。 【参考】※はらメディカルクリニック※原利夫(2008)『図解赤ちゃんがほしい人のための本-二人で治す不妊』池田書店※不妊にアーモンドやザクロ、ローヤルゼリー?コーヒーは逆効果?-妊活サプリ口コミ※黄体ホルモン(プロゲステロン)とは?増やす薬や注射、食べ物をご紹介!-ママリ
2016年06月27日生涯でスプーン1杯分しか分泌されないとも言われている女性ホルモン。ただ、そのわずかな量が女性の心身に多大な影響を及ぼす。特に生理前のイライラをはじめとする情緒面で、その事実を実感している女性が多い。そして、分泌される量そのものも加齢に伴い減少していくため、年を重ねるごとにイライラや不安感などが増してくる恐れもある。一体、どのようにしてこの「心の不調」と向き合ったらよいのだろうか。ホルモンに詳しいAACクリニック銀座の院長・浜中聡子医師に伺った。○女性ホルモン減少+ストレスで情緒不安定に「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と「プロゲステロン」(黄体ホルモン)の2種類がある女性ホルモンは、生理周期に合わせてこの2つの量が変動する。生理前にはどちらも分泌量が少ない状態になっているため、心身にさまざまな変調が出てくる。身体面で言えば「生理痛」「小じわ増加」「薄毛」などが女性ホルモン減少に伴うトラブル。一方、精神面ではどのような症状が出るのかを下記にまとめた。女性ホルモン不足による症状不眠 / 記憶力低下 / 判断力低下 / イライラ感の増加 / 憂鬱(ゆううつ)感 / 意欲低下など「私たちのクリニックにはイライラやうつ、意欲低下、疲れやすさなどに心の不調を絡めて診察にいらっしゃる患者さんが多いです。イライラのように気分の波について相談される方もいらっしゃれば、意欲が低下し慢性的に落ち込んでいることを悩まれている方もいらっしゃいますし、急に涙もろくなるケースもあるなど本当にいろいろです。往々にして、さまざまなストレスを抱えていて、それが複数重なったときに女性ホルモンの減少も相まって、このような症状が出るのではないでしょうか」。ストレスのトリガーは仕事やパートナー、子供、親など幅広い。どれか1個だけなら耐えられるが、ストレスの要因が2個、3個と積み重なってくると、その負担に耐え切れないこともあるという。その結果として眠れなくなったり、不安に襲われたり、パニック症状や抑うつ状態になったりする患者もいる。また更年期が近づき、女性ホルモンや成長ホルモンの分泌が恒常的に少なくなってきた年齢になると、免疫力が落ちてくる。すると疲れが取りにくくなるため、だるさや倦怠(けんたい)感も心の不調として現れるようになる。○30~40代はダブルケアから来るストレスにも注意精神面の不調を加速させる因子であるストレスに焦点を当てると、30~40代の女性は注意が必要だと浜中医師は話す。この年代の女性は、まず自分自身が忙しい。仕事や家事に勤しむ女性もいれば、朝活などのさまざまなレクチャーや自分磨きに励む女性もいる。婚活に精を出す女性もいるだろうし、友人との時間を大切にする女性だって多いはずだ。このように「自分自身が多忙」という状況に加え、年齢的に育児と介護という「ダブルケア」にも直面する。親と子供の両方向から負荷がかかれば、自身の負担感は一気に増す。「みんな一番つらいのは大抵、人間関係ですよね。自分のこととは違って、思い通りにいかないことが山ほどありますから。ある意味、自分のことのほうがいくらか楽なんです。そこのやりにくさがストレスとして出てくるのでしょうね」。もしも特定の人物がストレッサーとなっているのであれば、時にはその対象から自分を物理的に離すことも必要。育児がしんどければ、週末に夫や実家に子供を預けることも場合によってはよい。親の介護に苦労しているならば、短期のデイサービス利用を選択するのも手の一つだ。とにかく、自分がリフレッシュできてストレスフリーになれることが重要なのだ。そのうえで、バランスのよい食事や定期的な運動などで女性ホルモンの減少を抑えていくことができれば、心の不調に悩まされるリスクも減っていくだろう。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 浜中聡子(はまなか さとこ)医学博士。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。アンチエイジングと精神神経学の専門家で、常に丁寧な診察で患者に接する。
2016年06月24日●女性ホルモンが体に与える影響は多岐にわたる女性の体と心に大きな影響を与える女性ホルモン。言葉は聞いたことがあり、なんとなくその意味を知っている女性も少なくないだろうが、きちんとその役割を理解しきれているだろうか。特に女性の場合、50歳を前後にして必ず「閉経」というイベントを迎えるため、きちんと女性ホルモンと向き合うことは必要不可欠といえる。そこで本稿では、ホルモンに詳しいAACクリニック銀座の院長・浜中聡子医師の解説をもとに、「女性ホルモンの減少が体に及ぼす影響」について紹介する。○2種類の女性ホルモンの違いを知るそもそも、女性ホルモンには「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と「プロゲステロン」(黄体ホルモン)の2種類がある。生理が終わると排卵をコントロールするエストロゲンが徐々に分泌され、およそ2週間後にピークを迎えて排卵を終えた後、エストロゲンの量も減少する。入れ替わるようにプロゲステロンの量が増えていき、28日前後の周期で来る生理を前に次第に減少し、生理を境にまたエストロゲンが増えていくという仕組みで、生理前は2つの女性ホルモン共に分泌量が低くなる。分泌量そのものは20代でピークを迎えて漸減していき、40代後半から50代前半にかけて一気に減少し、閉経期を迎える。ではこの2種類の女性ホルモンが不足してくると、体には一体どのような変化が訪れるのだろうか。下記に代表例をまとめたので参考にしてほしい。女性ホルモン不足による症状生理痛 / 乳房痛 / セルライト悪化 / 下腹部や太ももへ脂肪が付きやすくなる / 小じわ増加 / 骨がもろくなる / 薄毛 / 脂質代謝力減少 / ほてり(主に更年期障害) / ホットフラッシュを含む発汗(主に更年期障害)など「体の不調ということでいえば、30~40代の女性であれば生理痛が多いです。『生理休暇というのを聞いたことがありますが、とてもじゃないが取得できません』と相談されてくるなど、痛みがひどくても我慢されてらっしゃる方もいらっしゃいます。更年期の女性で目立つのは、ほてりと発汗ですね」と浜中医師は語る。その他では「おなかが緩くなる」「胸に張りが出てくる」などもあるという。○生理の影響を受けやすいのはエストロゲン先述の生理周期でいえば、2つの女性ホルモンにおいてエストロゲンの方が影響を受けやすい。エストロゲンは「女性らしさ」と結びついている部分が大きく、「髪をつややかに保つ」「肌に潤いを持たせてしわを少なくする」という作用を持つ。一方で女性ホルモン減少は慢性的な疾病にも関わってくるため、年齢を重ねてきたら要注意。脂質代謝が下がれば高脂血症や動脈硬化のリスクも上がるし、骨粗しょう症は寝たきりの原因にもなる。「さらに女性ホルモンは脳の機能にも関わってきます。アルツハイマー型認知症はエストロゲンレセプター(受容体)との関連性がこれまでの研究で指摘されており、女性ホルモン量が多い方が脳の機能が安定します」と浜中医師。このように、女性ホルモンが体に与える影響は多岐にわたる。●キーワードは「食」と「ストレスフリー」これらの体に現れる不調を少しでも和らげるためにできることについて伺ったところ、その一つに「食」というキーワードが浮かび上がった。食生活で言えば、たんぱく質やビタミン、ミネラルをしっかりと摂取したうえで、脂質をなるべく減らすようにする。場合によってはサプリメントやハーブの助けを借りるという選択肢もあるという。「サプリメントで言えば、大豆イソフラボン配合の製品や場合によってはプラセンタもありえます。ハーブではブラックコホシュやレッドクローバーなどですね」。アメリカのハーブであるブラックコホシュは『ファイトエストロゲン』と呼ばれ、「ホルモンにしっかり作用するものを摂(と)ることで、エストロゲンと同様の効果が期待できる」と現地で人気があるとか。もう一つのキーワードとしては「ストレスフリー」。運動で汗を流したり、リラックスしたりすることも女性ホルモンにとっては重要だ。「リラックスという意味でヨガをやったり、アロマテラピーをやったりと人それぞれの方法で自律神経を整えましょう。現代人は過労を放置しない、つまり『ストレスをためすぎない』ということに気をつけてほしいですね。ストレスがたまることで免疫力も落ちますし、ホルモンの分泌も抑えられてしまうので」と浜中医師は指摘する。○女性ホルモン減少の"サイン"を見逃さない生理周期に伴う体の不調は自分で把握しやすいが、明らかにそのサイクルから外れたところで今回紹介したような症状が出てきたら気をつけよう。それは女性ホルモンの分泌量が恒常的に減ってきていることの"サイン"だからだ。骨や脳機能は別として、毎日鏡を見ている女性ならば髪や肌の異常は比較的すぐに気づくはずだが、「その時」の到来を少しでも遅くできるよう、毎日の食事やメンタルヘルスに気をつけて日々の生活を過ごそう。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 浜中聡子(はまなか さとこ)医学博士。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。アンチエイジングと精神神経学の専門家で、常に丁寧な診察で患者に接する。
2016年06月23日生理とはもう長い付き合いになるのに、振り回されることが多いですよね。周期や経血の量が変わったり、産後に「生理痛が軽くなった」というママもいて、どの状態がいまの自分にとってベストなのかわからなくなります。年齢とともに女性ホルモンが減少するので、変化が見られるのは自然なこと。しかし、その中には病気の可能性が隠されていることもあるので注意が必要です。■アラフォーで閉経!?若いころと比べると、経血の量が少なくなってきたと感じます。「閉経が近いの!?」と驚くことがありますが、徐々に卵巣などの機能が衰えていく30代後半になると、健康な人でもよく見られる現象なのだとか。アラフォーになるとエストロゲンが減っていきます。ホルモンバランスはつねに一定ではなく、増減を繰り返しながら減少していくので、この時期は月によって経血の量や月経日数も増減することが考えられるそう。ただし、急激に減ったと感じる場合は、自律神経の乱れやストレスなどの影響を受けているかもしれません。夏でも湯船につかって心身を休め、リラックスできる環境をつくるようにしましょう。■生理は体調のバロメーター生理周期は25日~1カ月半、1週間以内に終わるのが正常といわれています。ストレスなどの影響でサイクルが乱れることもありますが、いつもと違う状態が3カ月以上続く場合は病院へ。もしかしたら、婦人科系の病気にかかっているかもしれません。また、次のような変化がみられることも。 ●経血の量が多い子宮筋腫や子宮内膜症になると、経血量が多くなる傾向が見られます。生理痛が重く、貧血気味の人は、受診しておいたほうがいいでしょう。●生理不順周期が一定でなかったり、次の生理まで2カ月近くかかる場合は、無排卵周期症の疑いも。妊娠しにくい状態になるので、とくに子どもを望んでいる人は早めの受診が必要です。●生理期間ではないのに出血があるおりものに血が混ざる排卵出血は、生理周期の中間あたりに見られることがあります。しかし、痛みやかゆみを伴うときには、膣炎などの可能性も考えられるそう。また、子宮けいがんなどの危険な病気にかかっているときにも出血が見られることがあり、油断はできません。●産後、なかなか生理がはじまらない母乳で育てるママ(授乳している)は、生理の再開が遅くなるといわれています。また、産後の生活に慣れずにストレスを感じ、自律神経が乱れることでなかなか再開しないことも。●産後、生理痛が軽くなった女性ホルモンを大量に分泌することで、産後に女性ホルモンが安定し、生理痛が軽くなることは珍しくないそう。女性の体はデリケートなので、ちょっとしたことでも生理周期などに影響を及ぼしてしまうことがあります。これを「いつものこと」と見すごしてしまうと、妊娠しにくくなってしまったり、病気の発見が遅れてしまうことも…。小さな変化も見逃さないようにしたいですね。
2016年06月22日植物のなかには、女性ホルモンの“エストロゲン”と似た働きをする「女性ホルモン(エストロゲン)様作用」「植物エストロゲン」という、美肌づくりをサポートしてくれる物質があります。大豆に含まれるイソフラボンをはじめ、こうした植物を美容に活用すれば、さらに輝く肌を手に入れられるかもしれません。■生命の果実といわれる「ザクロ」原産地のペルシャ地方では「生命の果実」といわれ、不老不死の薬として知られています。エストロンという成分に女性ホルモン様作用がありますが、じつは種に含まれているのだとか。そのため、ジュースやザクロの果汁と砂糖から作られるグレナデンシロップでは効果が期待できないかもしれません。生のザクロを食べるときには、種ごといただきましょう。少し苦味があるので、種を食べることに抵抗がある場合は、ザクロの種子エキスを使ったサプリメントや、種ごとパウダーにしたものがおすすめです。フリーズドライや冷凍ザクロも食べやすくなっています。 ■抜け毛や白髪予防には「ホップ」ビールの原料でもあるホップにも、女性ホルモン様作用があるそうです。中年以降の女性が悩みがちな抜け毛や白髪予防に効果が期待でき、育毛剤に配合されることも。髪の状態が気になるときは、発泡酒や第三のビールよりも「ビール」を選ぶようにしましょう。しかし、いくら美容効果があるといっても、飲みすぎるのは考えもの。ビールは適度に楽しみつつ、ホップエキスを配合したサプリメントを利用すると効率的です。 ■生理痛や更年期におすすめ「アロマオイル」アロマオイルにも、女性ホルモン様作用があるといわれる植物が使われています。●クラリセージPMSや更年期障害など、女性特有の悩みに効果的なのだとか。●フェンネル生理痛などの症状のほか、母乳の出がよくなるといわれています。●イランイラン「感応的な香り」とも評されるオイルで、女性ホルモンのバランスを整えるそう。日本の食卓にはほとんど並ぶことのない植物が多いので、サプリメントや化粧品を活用するのが効果的。ただし、妊婦や授乳中のママには悪い影響を及ぼす可能性もあるので、医師などの専門家に相談してから使用するようにしましょう。
2016年06月12日幸せホルモンといわれる「セロトニン」、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。その効果は、美容にも大きく影響しています。セロトニンの効果と分泌されるタイミング、セロトニンの分泌を増やす方法などを紹介します。■心のバランスを整えるセロトニンセロトニンは、心のバランスを整える作用のある伝達物質です。不足するとうつ病や不眠症になるなど、心の安定に大きく関係していることから「幸せホルモン」と呼ばれています。セロトニンは、腸に約90%、血液中に約8%、脳内に約2%が分布されているそうです。そのため、心の安定だけでなく、身体のさまざまな部分に作用しています。腸内では、消化を助ける働きをします。分泌が多過ぎると下痢になり、分泌が少ないと便秘に。また、血中では止血や血管の収縮作用があり、肩こりや偏頭痛の原因のひとつといわれています。脳内のセロトニンは、体内時計の調整に作用し、活発な状態にキープします。喜びや快楽を司る「ドーパミン」と、恐怖や興奮を司る「ノルアドレナリン」の暴走を抑えて衝動行動や依存症を抑制し、精神の安定を保ちます。このほかにも、記憶力や学習効果にも影響しているといわれています。セロトニンが不足すると、感情を抑制できず不安定になるため、些細なことで落ち込んだり、怒りやすくなるようです。また、セロトニンの不足は睡眠ホルモン・メラトニンの不足にもつながり、眠りが浅くなったり眠れなくなったりします。逆に、強いストレスによる疲労を癒すため、いくら寝ても眠い過眠の症状が出ることも。さらにセロトニンは、食欲にも関連しています。不足すると太りやすくなるともいわれているのです。睡眠不足は、食欲増進ホルモン「グレリン」の分泌を促し、食欲抑制ホルモン「レプチン」を抑制します。また、睡眠不足やストレスによる食欲は、手っ取り早く栄養を補給するため脂肪分や糖分を強く欲します。 ■セロトニンが不足する3つの原因と増やし方セロトニンは、体内で合成される物質のひとつ。しかし、過度なストレスや生活習慣の乱れが長期的に続くと、セロトニンの合成が追いつかなくなり、不足してしまいます。セロトニンが不足する主な原因は、「慢性的な運動不足」「太陽の光を浴びない」「栄養の偏り」の3つ。これらの原因をなくしていくことで、セロトニン不足を防ぐことができます。<セロトニンの増やし方>●生活リズムを整えるセロトニンは日中に分泌されるため、昼間に活動する生活習慣に整えることで分泌を促進。太陽の光を浴びると、セロトニン神経が活発化し、作用が正常化する利点もあります。●バランスのとれた食事を心がけるセロトニンの材料となる必須アミノ酸「トリプトファン」と、分泌を促すビタミンB6を積極的に摂取しましょう。トリプトファンが豊富な食べ物は、バナナ、乳製品、ナッツ類、納豆などの大豆食品、そば、赤身魚など。ビタミンB6は、サンマやニンニクに多く含まれます。●リズム運動をするリズム運動には、セロトニンの分泌を促す作用があり、セロトニン神経を鍛えることもできます。●思いきり笑い、思いきり泣く笑うことやスキンシップをとることは、ストレスを和らげる効果があります。また、泣くことにもストレスを軽減する効果があります。■セロトニンの3つの美容効果セロトニンが充分に満たされていると、主に3つの美容効果が期待できます。1.肌がキレイになる腸内環境が整うことと睡眠が充分に取れることで、肌がキレイになります2.痩せやすくなるストレスや睡眠不足による過食が抑えられます3.笑顔が増える精神が安定することで、幸福感を感じやすくなり笑顔が増えますキレイな女性に近づくためには、セロトニンが不可欠。心の病気を防ぐためだけでなく、いつまでもキレイでいるためにセロトニンを増やす生活を心がけましょう。
2016年06月02日野村不動産ライフ&スポーツは6月1日、女性専用スタジオ第1号店となる「メガロス ルフレ 恵比寿」(東京都渋谷区)をオープンする。同店は、女性特有の不調や悩みの改善に着目したスタジオ。「女性ホルモンのバランスや女性特有の不調・悩みを改善できる場所」というコンセプトで展開する。同社は4月4日~7日、30~50代の女性500人(スポーツクラブに通ったことがある/通いたいと思っている/1年以内に通ったことのある)を対象に、インターネットにて女性特有の身体的悩みがあるか尋ねた。すると、89.4%が「ある」と回答。「症状が何もない」は10.6%にとどまった。特に多い症状について聞くと、「肩こり・腰痛」(57.6%)、「冷え」(38.0%)、「便秘・下痢」(33.8%)が多かった。そのほか、「イライラする」「PMS(月経前症候群)」「生理痛」といった回答も寄せられた。女性特有の身体の不調や悩みに対し、何か対策はしているか尋ねたところ、37.8%が「したいけどやり方がわからない」、36.0%が「していない」と答えている。同店では、このようなニーズに対応するため、一人ひとりに対して定期的なカウンセリングを実施。それぞれに合ったプログラムを提供する。プログラムは、メガロスウーマンズライフ パートナードクターである婦人科医の高尾美穂医師が、女性のライフステージやライフスタイルにあわせて監修するという。女性としての「うるおい」と内面の輝きを維持するためのボディメンテナンスも提供。毎月、定期的に行う「パーソナルコンディショニング」(デイ会員除く)で、その効果をスタッフとともに確認できるとのこと。ホットヨガ専用スタジオも備えており、冷えやむくみ、生理痛などの改善に効果的と言われるホットヨガを体験することができる。また、NY生まれの反重力フィットネス「アンティグラビティフィットネス」の専用スタジオも登場する。身体を逆さまにし自重と重力を利用することで、背中の骨と骨の間が開き、常にかかっている圧迫が軽減できるという。腰痛の改善や、内臓器官のリフレッシュ、アンチエイジングなどに効果的とのこと。そのほか、スムージー用野菜やフルーツを販売する「ベジオベジコ」と、メガロスの管理栄養士が共同で考案したスムージーも販売する。ルフレ ゴールド会員は、レッスン(フリー制)、毎月1回のパーソナルコンディショニング、レンタルフルセット(ウェア上下、タオル)、水素水付き。メガロス全店利用も可能。利用料は3万1,000円(月額)。レギュラー会員は、レッスン(フリー制)、毎月1回のパーソナルコンディショニング、レンタルタオル、水素水付き。利用料は2万2,000円(月額)。デイ会員は、レッスン(フリー制 / 平日10~18時に限る)、レンタルタオル、水素水付き。利用料は1万5,000円(月額)。※価格はすべて税別
2016年05月14日●大豆イソフラボンの効果のほどは?女性ならば、誰しもが「いつまでもきれいに若々しくいたい」と思っていることだろう。そのために欠かせないのが女性ホルモン。ところが、女性ホルモンの分泌量は20代後半をピークとし、次第に減っていく。どれだけアンチエイジングに力を入れていたとしても、30代後半には確実に減少し始めるのが自然の摂理だ。そのため、減少した分を「女性ホルモンによい」などとうたわれる食べ物やハーブティー、アロマなどで補おうと努力している女性もいるはず。だが、本当にこれらのもので女性ホルモンを増やすことができるのだろうか。ホルモンに詳しいAACクリニック銀座の院長・浜中聡子医師に伺ってみた。○女性ホルモンによい食事まず、食事面からだ。「大豆イソフラボンが女性ホルモンにはよい」と言われているのを聞いたことはないだろうか。実際、大豆イソフラボン由来の成分配合食品を摂取している女性に話を聞いてみると、体感がよいという人も少なくない。ただ、浜中医師は女性ホルモンにとって最もよいのは「栄養バランスのとれた食事」と力を込める。「例えば、ビタミンB6は女性ホルモンの一つ・エストロゲンの代謝によいと言われていますが、ビタミンB1、B2、B6、B12はそもそもお肌によいという前提があるわけです。特にB6は、女性ホルモンというより皮膚とか粘膜によい。何か一つの食品や栄養素を取り上げて『これがよいです』というよりも、低脂肪・高たんぱくでビタミンやミネラルを含む食事をする、ということしかないですよね」。大豆イソフラボンやビタミンB6、亜鉛などの単体ばかりを摂取するのではなく、あくまでも健康的な栄養バランスを追い求めることが肝要。「これさえ食べておけば女性ホルモンが増える」なんていう"魔法の薬"はないというわけだ。さらに食事面について言えば、インスタント食品の摂取はホルモンバランスに悪影響をおよぼす恐れがあるという。化学調味料が入っているものは、成長ホルモンの妨げになるという科学的知見が得られており、自律神経にも不調をきたす。とはいえ、すべての食事をオーガニックにするのも難しい。「コンビニエンスストアで食品を買う際や、外食が続くときにどういう工夫をしたらよいか自分なりに考えるところから始めてみましょう」。●「恋をすると女性ホルモンが増える」は本当か○アロマやハーブはどうかでは、ハーブティーやアロマに女性ホルモンの分泌を促す効果はあるのだろうか。浜中医師は、これらのアイテムは間接的に女性ホルモンの分泌に関与しているのではと推測する。「要はこういった香りでリラックスして、自律神経の緊張をほぐしましょうということではないでしょうか。例えば、ハーブでいえばブラックコホシュとかレッドクローバーとかは、医者処方で一定量を更年期治療に使うということはあります。海外のホメオパシー(「同種のものが同種のものを治す」という概念に基づく治療術)専門の医師などは、『女性ホルモンの分泌を促す』と使用することはあるでしょうが、つまりは女性ホルモンの分泌を妨げるような存在を取り除きましょうということです」。ハーブやアロマといったアイテムがきっかけとなってリラックスできれば、ホルモンバランスの乱れの改善につながる。この現象は「女性ホルモンが増加する」というよりも、「何らかの要因で一時的に減少した女性ホルモンの分泌量が、正常時に戻った」といった方が正しいだろう。○「健康的な生活」が"王道"そして、最後に恋愛と女性ホルモンの関係についても触れておこう。「恋をすると女性ホルモンが分泌されてきれいになる」といった趣旨の話を聞いたことがあるかもしれないが、こちらも科学的根拠には乏しいという。「過度のストレスが慢性化して生理不順になると、女性ホルモンのバランスが崩れているということになります。そんなときに素敵な男性を見つけて恋をして、『この人によく見られよう』と健康面に気を配りだしたところ、生理も順調に来るようになった……というのを『恋で女性ホルモンの分泌が促される』というように言っているのではないでしょうか。実際、ホルモン濃度の数値を計って大幅に改善されたということは、そんなにないと思います」。今回紹介した大豆イソフラボンやハーブ、さらにはサプリメントなどで、体調改善を実感している人もいることから、「トライする価値はあると思います」と浜中医師は話す。それでも、女性ホルモンにとって最も大切なのは「バランスのよい食事」「適度な運動」「十分な睡眠」「低ストレス状態の維持」などであり、これらをトータルで行うことが"王道"であると覚えておこう。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 浜中聡子(はまなか さとこ)医学博士。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。アンチエイジングと精神神経学の専門家で、常に丁寧な診察で患者に接する。
2016年04月26日おなかの中に胎嚢(胎のう)という赤ちゃんの袋が見える頃になると、妊婦さんの心や身体にも色々な兆候があらわれてきます。「なんとなく身体がだるい」「胃がむかむかする」といった不快感を感じることもあるでしょう。 これは妊娠を維持するためのヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が活発に分泌されるため。このホルモンの分泌量で妊娠を判定するのが妊娠検査薬です。市販の妊娠検査薬は妊娠3~4週でも判定可能ですが、子宮外妊娠などのケースも「陽性」と出てしまいます。正常な妊娠かどうかを確かめるためにも、産婦人科を受診しましょう。産婦人科を受診しても、思っていたより排卵が遅かったりすると、胎芽や心拍を確認できないことがあります。妊娠週数のズレが原因ならば、後日改めて検査すれば妊娠を確認できます。しかし、中には流産ということも。流産は全妊娠の約15%に起こることで、そのうち約80%が12週未満。これらの流産のほとんどが胎児の染色体異常によるもので、妊婦さんのせいではありません。残念ですが、自然界では避けがたいことなのです。妊娠2ヶ月に起こる症状月経が来ないなるべき生理にならず、高温期が続くのは明らかな妊娠の兆候。身体が熱っぽい、だるい黄体ホルモンが急激に増えると、眠気や胸の痛みを感じることも。感情が不安定になる怒りっぽくなったり、泣きたくなったり。妊娠中で一番不安定な時期。妊娠2ヶ月にやること・気をつけることお酒とタバコはキッパリやめるお酒とタバコは絶対にNG。彼や周囲の人にも協力してもらいましょう。のんびり、ストレスをためないだるさや眠気は赤ちゃんからの「ゆっくりして」のサインです。積極的に葉酸を摂取する神経管閉鎖障害の発症リスク低減のためにもこの時期の葉酸摂取は大切。基本は食事から。サプリメントは補助で。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日ホルモンケア推進プロジェクトはこのほど、「女性特有の症状と仕事」の調査結果を発表した。同調査は2月、日本とアメリカの20~50代の有職女性600名(各国300名)を対象にインターネットで実施したもの。自覚している女性特有の症状について聞いたところ、子宮筋腫を除く全ての症状において、アメリカの女性の自覚率が日本人女性よりも高いことがわかった。何らかの症状を自覚している割合は、日本が57.3%、アメリカが83.0%だった。特に「PMS(月経前症候群)」ではアメリカ57.0%、日本28.3%、「月経痛」ではアメリカ59.7%、日本33.0%と大きく差が出た。婦人科受診の頻度について聞くと、アメリカの女性の65.7%が年に1回程度であるのに対し、日本人女性は29.0%にとどまっている。また、「婦人科に行ったことがない」と回答した女性は日本33.0%、アメリカ6.3%で、日本人女性の方がおよそ5倍多いことがわかった。次に、自覚している症状に対して、どのような対策をしているか尋ねた。実践率を見ると、「サプリメントの飲用」では、アメリカの50.2%に対し日本は18.8%、「栄養バランスの良い食事」ではアメリカ64.7%、日本44.2%、「運動」ではアメリカ67.1%、日本32.0%で、いずれも大きな差があることが明らかとなった。前項の調査結果を受け、両者の意識の違いの背景にあるものを探るべく、女性ホルモンの働きに関する認知を調査した。すると、アメリカの女性の認知度は比較的高く、全ての項目で日本人女性を大きく上回ることがわかった。女性ホルモンの作用で最も日本人女性の認知が低かったのは「骨密度の維持」「血中脂質」で、女性ホルモンが女性の体を守る働きを持つ事についてほとんど知られていなかった。女性ホルモンの働きに関する認知度が、対策率に影響している可能性が考えられる。女性特有の症状に対し自覚症状があり、サプリメントの飲用、栄養バランスの良い食事、運動、睡眠を1つ以上実施している回答者に対し、実施した対策が仕事に好影響を及ぼした割合を聞いた。その結果、アメリカの女性の方が対策をしたことによる効果を実感していることがわかった。同プロジェクトのメンバーである、聖マリアンナ医科大学婦人科学講師の五十嵐豪氏によると、日本では、女性特有の健康に関する学習機会が非常に少ないという。「そのため、自分の体に関する関心が低く、よくわからないから対策をしない、という悪いスパイラルに陥っています」。同プロジェクトでは、女性の健康と美容をサポートする「ホルモンケア」を提唱。「月経周期を記録」「基礎体温の測定」「出来事の記録」のほか、イソフラボン関連の中ではエストロゲン活性が最も高いと言われる「エクオール」の産生能力を確認することも大切とのこと。また、バランスの良い食事に、エクオール(イソフラボン)、乳酸菌、食物繊維の3栄養素をプラスするなどして、栄養で対策することも有効だという。エクオールはある種の腸内細菌の働きによって、大豆イソフラボンから変換されるため、腸内細菌を整える栄養素も一緒に摂取するのが望ましいとのこと。ただし、エクオールの産生能力には個人差があり、日本人の2人に1人は、エクオールを産生できないといわれている。エクオール産生能力がある場合は、大豆製品を1日豆腐2/3丁、納豆1パック程度、豆乳200ccを目安に摂取するのがいいという。エクオールの産生能力がない場合は、エクオールを含むサプリメントの活用が有効とのこと。
2016年04月01日女性ホルモンのバランスが崩れ、女性らしさが薄れていく“オス化”。「体がこってガチガチになり、肌もごわごわと硬い」「分刻みのスケジュールに追われていつも緊張状態」「お洒落や恋、セックスにも興味なし」。そんな状態が続くと、更年期でもないのに抜け毛がひどくなったり体臭が気になり始めることも…。では、どんな生活習慣によってオス化が進行していくのでしょうか?オールハンド施術で骨格や筋肉を整え、女性の美しい体を追求してきたプロボディデザイナーの益本香織さんに話を聞きました。PC、スマホ依存「女性は副交感神経優位の生き物」という話は、前回(2月10日掲載『「オス化」の危険度チェック!放っておくと体臭にも影響が・・・』)の記事でも紹介しました。女性は本来、リラックスした状態をつくる副交感神経が長い時間働いている生き物です。しかし現代では、活発に行動するときに集中力や緊張状態をつくる交感神経が優位に働いている女性が多いようです。このことが、女性ホルモンのバランスを崩す原因に・・・。「PCやスマホの明るい画面を見ていると、脳が休まらず、いつまでたっても交感神経優位の状態が続きます。副交感神経優位のリラックスした状態になるには、深く呼吸し空気を体内に取り込むことが大切です。しかし、PCやスマホを見ていると気づかないうちに猫背になり、お腹や胸は縮こまってスタイルが悪くなる原因をつくる上、呼吸はどんどん浅くなってしまいます。夜になったらブルーライトを放つ画面から離れて、眠る前にゆっくり深呼吸!これだけで、心身の緊張はほぐれますよ」(益本さん)食事を抜く「無理なダイエットや忙しさのせいにして、食事を抜いてしまうのはNG!女性ホルモンの分泌を妨げ、男性ホルモン優位のオス化を進行させてしまいます。生理の周期によって、食欲のあるときとないときの波があるのは本来の女性らしい状態。流行りのダイエット情報をうのみにしたり、カロリーを気にして食べる食べないを決めるのではなく、体の感覚に意識をむけて体が欲するものを体が欲するときに食べていれば、その人のホルモンバランスにあった食事&食事のタイミングになっていきますよ。また、オス化予備軍の方にありがちな、ストレス過多でやたらと甘いものが欲しいといった場合は、安いものをたくさん食べるのではなく、デパートや専門店で丁寧につくられた質のいいものを選びましょう。または芋、栗、かぼちゃ、フルーツなど天然の甘味にすると少量で満足することが多いのでオススメです」(益本さん)スキンシップの不足「女性ホルモンのバランスを整えるには、リラックスした時間を持つことがとても大切。そして、その一番いい方法が肌に触れることです。パートナーとのスキンシップはもちろん、自分で自分の体に触れるだけで、心身はリラックスしていきます。“スキンシップをする時間や機会なんて持てない!”と、肌に触れない時間が長くなればなるほど肌やボディはガチガチになり、女性らしい柔らかさはどんどんなくなっていきます。入浴中に体をなでる、泡をたっぷりつけて洗う、ボディクリームでケアするなど、自分で自分の肌を労わりながら肌に触れる時間をつくってください」(益本さん)全身鏡を見ない「鏡の前で、自分のボディラインをしっかり見ていますか?顔以外ほとんど見ないという方は、外見に無頓着になっている証拠。毎日、自分の体を見ていればボディラインなどの小さな変化に敏感になりボディケアへの意欲もわいてくるはず。女性の体って想像以上に乙女なんですよね。見ない、触れないといった無視をされることでスネてしまうもの。毎日全身を見て意識をおいてあげるだけでも変化してくるんです。体を労わることで心身ともにリラックスし、“恋したい”“誰かに触れたい”という気持ちも生まれてくるかもしれませんよ」(益本さん)忙しさのあまり食事を抜いたり、パートナーとのセックスをおざなりにしてしまったり、ボディケアに時間をかけなかったり……。ダメとはわかっていても、ケアしなくちゃと思うことが負担という方もいるかもしれません。でも「自分で自分に触れる」「鏡を見て体の変化を観察する」などは、一人でもできるし、今日から始められることですよね。仕事やライフスタイルを変えることは難しくても、毎日のちょっとしたケアで、心も体もリラックスさせることができるんですね。次回は「オス化を防ぐ方法」として、益本流・本来の女性らしさを取り戻すヒントをご紹介していきたいと思います。【益本 香織(ますもと かおり)】プロボディデザイナー ・アフェクティブバストセラピスト。パートナーに選ばれ続ける、愛されボディづくりの専門家。女性らしい曲線美とやわらかな質感をオールハンドでうみだし、愛される大人の女性のボディづくりを応援している。
2016年02月24日加齢とともに変化する人の体。女性の体形も大きく変わりやすく、ちょっとした油断から服のサイズが上がっていくのは珍しいことではありません。しかし、どの部分がどう変わりやすいのか、知っていますか? 見た目の「おばさん」化を回避するためにも、女性の体の変化について押えておきましょう。■痩せやすく太りにくい体は15歳まで「痩せやすく太りにくい体」の必須条件は「基礎代謝が高いこと」、つまり「エネルギーをたくさん使うこと」。女性の基礎代謝のピークは15歳頃で、その後は年齢とともにどんどん低下していきます。成長して体がある程度完成すると、成長のためのエネルギーはもはや不要となり、体を維持するためのエネルギーがあればいいからです。また、老化も少しずつ進んでいくため、細胞が生まれ変わるサイクルは遅くなり、筋肉も減り、必要なエネルギーはますます減っていきます。■年齢が上がると、脂肪が集まってくる場所若く見える体形と、おばさん化した体形。最も顕著な違いは何でしょうか?それはズバリ、おなかまわり。若い女性は、腕やおなかなどの上半身には脂肪が少なく、お尻や太ももなどの下半身に脂肪が多い傾向があります。年齢が上がるにつれて腕やおなかまわりの脂肪が増えていき、30代を超える頃には全体の5割以上の脂肪がおなかまわりに集まってきます。若い頃にはほっそりしていた腕やウェストまわりにも、50代になる頃にはまんべんなく脂肪が付いて全体的に丸くなっていく、というわけ。■努力は必要!でも体はきっとその努力に応えてくれる好きなものを好きなだけ食べて、面倒な運動はしない…という生活で体形を維持するのは、まず無理。そうはいっても、全身をまんべんなく鍛えるのは大変です。そこでおすすめなのが、体形のおばさん化防止に特に効果的な、おなかまわりの集中ケア。美しいウェストラインを作るのに効果的なエクササイズは、いろいろあります。そのなかからお気に入りを見つけて、まずは最低3カ月間続けること。方法が間違っていなければ、効果は必ず表れます。食生活の管理も併せて行えば効果はさらに増すでしょう。体脂肪率やウェストサイズなど、体重以外も測って記録をつけるのもおすすめです。■「やってはいけない」努力基礎代謝量は年々低下していくので、それに合わせて摂取カロリーを減らす必要はあります。その際、栄養バランスを無視してカロリーを減らすのはNG。筋肉のもととなる「たんぱく質」や、代謝を促す栄養まで減ってしまい、余計に痩せにくい体になりかねません。それどころか悪くすると、栄養の偏りが精神疾患に影響したり、将来寝たきりとなる原因になることも。特定のものばかりを食べる、または特定のものを全く食べないといった極端なダイエットに飛びつくのはもうやめて、好きなものや食べたいものをそれなりに食べましょう。その代わり、大ざっぱでいいので「食生活の管理」も行い、必要な栄養もバランス良く取ること。美しさはその先にあるのです。正しい知識で30代からの健康美を手に入れましょう。
2016年02月17日最近、メディアなどで「エクオール」という成分が話題になっています。「女性ホルモン」「女性の健康」といったキーワードとセットにして語られることが多いので、女性なら耳にしたことがある人もいるのでは? 今回は、エクオールとはどんなもので、なぜ今、女性たちから熱い視線を浴びているのか探ってみましょう。○加齢とともに女性ホルモンは減少エクオールについて語る前に、まず、女性ホルモンの働きと年齢による分泌量の変化についておさらいしておきましょう。女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種があります。これらのホルモンがバランスよく分泌されると、月経・排卵を起こし、妊娠・出産をすることができます。特に“美人ホルモン”とも呼ばれるエストロゲンは、女性の健康には不可欠な成分。妊娠・出産のための体に整えるだけでなく、肌のうるおいや豊かな髪など、女性らしさの元となるほか、骨や血管を守り、自律神経や脳の働きにも関わっています。ところがエストロゲンは、30歳頃をピークに次第に減っていき、閉経を迎える50歳前後には一気に減少してしまいます。その影響で起こるのが、更年期障害。その症状は、肩こりや腰痛、頭痛、冷え、ほてり、月経不順、疲労感など多岐にわたります。○エクオールは「大豆イソフラボンの代謝物」更年期症状を改善する方法としては、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬の服用が一般的ですが、既往歴(これまでの病歴)によってはホルモン剤が使えない場合もありますし、漢方薬は体質によって効き方に差があります。そこで、新しい改善法として注目されているのがエクオールなのです。エクオールは、大豆に含まれる大豆イソフラボンのうち「ダイゼイン」が、腸内細菌の力で変化して生まれる成分で、エストロゲンによく似た働きがあることがわかっています。エクオールを摂取することで、更年期症状や閉経後の骨粗しょう症を改善する効果が期待でき、有用性について多くの臨床データが報告されています。○大豆を食べるだけじゃダメ!?「エクオールは大豆イソフラボンが変化してできる」と聞くと、多くの人が「じゃあ、大豆製品をとればいいんだ! 」と思うはず。しかし、ここで1つ注意点があります。それは、いくら大豆や大豆製品を食べても、体内にダイゼインをエクオールに変化させる腸内細菌・エクオール産生菌がなければ、エクオールはつくられないということ。そして、エクオールを産生できるか否かは人によって異なります。現在では、エクオール含有食品(サプリメント)が発売されているため、体内でエクオールをつくれなくても、サプリメントで補うことが可能です。体内でエクオールをつくれる人でも、食生活や体調によってはエクオールが不足することも考えられるので、40歳以上の女性は、更年期症状の緩和や予防も兼ねて、エクオールのサプリメントを習慣的に摂取してみてもいいかもしれません。その際には、用法・用量を守ることや、あわせて健康的な食事で他の栄養分もバランスよくとることが大切です。もともと大豆イソフラボンには、更年期症状や骨粗しょう症の予防効果があるという説がありましたが、ダイゼインのままよりもエクオールに変化させてから体内に吸収したほうが、より高い効果が得られると言われています。さまざまな可能性を秘めたエクオール、注目を集める理由がわかってきたのではないでしょうか。ただし、前述の症状が日常生活に支障をきたすほど深刻な場合は、症状を改善するためにも、ほかに病気が潜んでいないか調べるためにも、一度婦人科を受診するようにしてください。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 善方裕美医師日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。主な著書・監修書籍『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』『0~6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など
2015年11月27日成長ホルモンは美容やダイエットなどにおいて、非常にプラスになる存在だ。だが、その分泌量は早ければ20歳を待たずに減っていく。そのため、成長ホルモンにとってよいライフスタイルを持つことが重要となる。本稿では、ホルモンに詳しいAACクリニック銀座の院長・浜中聡子医師の解説をもとに、成長ホルモンが分泌されやすい習慣について紹介する。○ノンレム睡眠を意識しつつ、0時前睡眠を心がける体組織の修復・再生や免疫力の維持、脂肪の分解などの働きを持つ成長ホルモンは、睡眠中に大半が分泌されている。そのため、効率よく成長ホルモンを分泌するには、質のよい睡眠を確保する必要があると浜中医師は指摘する。「寝付いてから30分~1時間ほどして訪れるノンレム睡眠時に、1日に分泌される量の70%の成長ホルモンが分泌されています。ノンレム睡眠は脳が寝ている状態で、深い眠りについている時間帯。ちょっとしたことで起きにくいときに、成長ホルモンが出ているのです」。私たちは睡眠時、脳が寝ている「ノンレム睡眠」と体が寝ている「レム睡眠」を約90分のサイクルで繰り返している。就寝後はノンレム睡眠を経てからレム睡眠へと移行し、その後はこの2つを繰り返す。一般的にノンレム睡眠は深い眠り、レム睡眠は浅い眠りと言われており、レム睡眠中に起きると目覚めがすっきりする。成長ホルモンの分泌量がピークとなるのは眠り始めてから1時間半~2時間後とされている。特に睡眠は午後10時~10時半に就寝できれば理想だが、その時間帯はまだ仕事をしている人も多いはず。テレビの連続ドラマなどが気になる人もいるだろう。せめて日付が変わる前までには眠れるようにしたいが、その際は自然な眠りを誘う作用があり、「睡眠ホルモン」とも呼ばれる「メラトニン」を活用したい。「真っ暗な部屋で寝ると、メラトニンの分泌が促されます。メラトニンを利用してしっかり寝て、寝起きをよくすることも成長ホルモンにとっては大事です」。○アミノ酸が成長ホルモンの分泌を促す睡眠以外では、食事と運動も重要な要素となる。食事面では、成長ホルモンを効率よく分泌するためアミノ酸を摂取するとよい。たんぱく質を意識的に摂(と)り、それが難しい日などはサプリメントでアミノ酸を補うようにしよう。そのほかでは、にんにくなどに含まれるアルギニンや、しじみなどに含有されるオルニチンなども摂取したい。運動面では、筋肉を付けて基礎代謝を上げると成長ホルモンの分泌が促される。「筋肉を付けると成長ホルモンの分泌が促進され、基礎代謝量も上がり、より筋肉が付けやすくなります。成長ホルモンと筋肉は密接にリンクしているので、うまく循環するための『正のサイクル』にもっていきましょう」。○自分のペースで「健康な生活」へとつなげる成長ホルモンを効率よく活用するには、「質のよい睡眠の確保」「良質なアミノ酸の摂取」「適度な運動習慣」の3点が必要となる。すなわち、いわゆる「健康的な生活」をいかに送れるかがポイントとなる。この3つをすべてこなすのは容易ではないが、まずはできるものから着手し、次第に普段の生活を「健康的な生活」へと変容できるようにしてみよう。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 浜中聡子(はまなか さとこ)医学博士。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。アンチエイジングと精神神経学の専門家で、常に丁寧な診察で患者に接する。
2015年11月27日生理前や生理中は、女性ホルモンの影響で性格がきつくなる女性も多い。女性同士なら理解できることだが、恐らく女性の急な態度の変化に戸惑っている男性もいることだろう。今回は、マイナビニュースの男性会員300名に「生理中の女性を怒らせた経験」についてアンケートを実施。エピソードとあわせて紹介しよう。Q. 職場やプライベートで生理中と思われる女性を怒らせてしまったことはありますか?はい 8.7%いいえ 91.3%Q. 怒らせてしまったエピソードについて教えてください(「生理中と思われる女性を怒らせたことがある」と回答した人対象)■仕事中は危険・「仕事でまごついているときに怒られたことがある」(30歳男性/その他/その他)・「ささいなミスをしてしまった」(22歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)・「営業事務の人に精算を頼んでも生理中だとそっけない態度だし、早くしてほしいと急がすとすごく怒られることがあり、生理中だとすぐにわかる。お金の計算が遅くなるととても困る」(37歳男性/金融・証券/営業職)・「仕事をお願いしたら逆ギレされた」(49歳男性/通信/事務系専門職)・「仕事が立てこむといら立つのがわかる」(50歳以上男性/情報・IT/技術職)・「いつも軽々と重い荷物を運ぶ友人女性との作業中、ある日は『何で運んでくれないの!? 』といきなり怒られた。……ああ、なるほど、と」(21歳男性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)・「軽い注意にもかかわらず、激高された」(34歳男性/ソフトウェア/技術職)・「『最近太った? 』と気軽に言ったらキレられた」(26歳男性/農林・水産/技術職)■妻・彼女・妹に・「家事をしなかった」(28歳男性/情報・IT/技術職)・「彼女に頼まれたものをコンビニに買いに行って帰ってきたら『こんなもの頼んでいない』と言われ怒られた」(32歳男性/商社・卸/営業職)・「妻はいつも逆切れしてきます」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)・「生理中の彼女にくっついたら怒られた」(28歳男性/自動車関連/技術職)・「精神的に余裕が無い状態の彼女に、議論が必要な細かな話を振ってしまって、怒られたことがあります」(32歳男性/通信/事務系専門職)・「いつもやるお米を炊くのを忘れて、朝から妻に怒られた」(31歳男性/自動車関連/営業職)・「妹がなんか調子悪そうだなぁと思い、『調子悪いの? 』と聞いたら突然怒った。母に聞いたら生理中だった」(30歳男性/人材派遣・人材紹介/その他)■えっ、急に?・「ささいなことで怒られた」(48歳男性/情報・IT/技術職)・「いつも怒らないことで怒られた」(29歳男性/食品・飲料/営業職)・「何もしてないのに怒られた」(37歳男性/情報・IT/クリエイティブ職)・「咳(せき)をしたら突然怒られた」(36歳男性/情報・IT/技術職)・「普通に座っていたら、いきなり怒られた」(29歳男性/情報・IT/技術職)■総評「職場やプライベートで生理中と思われる女性を怒らせてしまったことはあるか」と質問したところ、9割以上が「ない」と回答。ほとんどの男性には怒らせた経験がないことが判明した。続いて、怒らせた経験のある男性(8.7%)にエピソードを聞くと、仕事中に怒らせている人が多いことがわかった。「仕事をお願いしたら逆ギレされた」「仕事が立てこむといら立つ」など、男性側に非がないような回答も目立ち、職場で頭を抱える男性の姿が想像できる。ただ同僚女性であれば、ある程度の距離感は保たれるもの。一方、怒らせた対象が妻や彼女など身近な存在であればあるほど、あたりも厳しくなる。「家事をしなかった」「お米を炊くのを忘れた」などの回答からわかるとおり、生活を共にしているぶん、日常に怒らせるリスクが潜んでいるようだ。また、「ここではかけない」(43歳男性/機械・精密機器/技術職)といった、激しく怒られていることがうかがえる回答も寄せられた。全体を通して、「普通に座っていたら」「何もしていないのに」など、男性の戸惑いが感じられる回答が並んだ。ときには心配して声をかけたつもりが怒られることもあり、男性にとっては理解しがたい状況だろう。ただ、生理中の女性は敏感になりがちだ。男性は、たとえ「調子悪いの? 」の一言であっても怒らせる可能性があることを覚悟しておいたほうがよいかもしれない。写真と本文は関係ありません調査時期: 2015年8月25日~8月29日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性300名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2015年11月26日子どもの体の成長に「成長ホルモン」が欠かすことができないのは周知の事実だ。ただ、成長期を終えた大人にとっては、もはやその存在はあまり意味がないと考えてはいないだろうか。実は成人してからでも、成長ホルモンは私たちの体において重要な役割を果たしているのだ。そこで今回、ホルモンに詳しいAACクリニック銀座の院長・浜中聡子医師に、大人における成長ホルモンの重要性に関してうかがった。○傷ついた細胞を修復する浜中医師はまず、成長ホルモンが大人にとって重要な理由として「傷ついた細胞の修復・再生」をあげた。「運動や労働で筋組織が疲労困憊(こんぱい)したり、ケガで細胞組織が破損したりした際、それらを回復・修復させるためにも成長ホルモンが必要となります。皆さんも寝ると疲れがとれると思いますが、それは体組織を修復してくれる成長ホルモンが寝ている間に作用しているからです。体のメンテナンスをするために睡眠はとても大事ということですね」。直接的な傷の修復・再生だけではなく、例えば、肌のターンオーバーも「組織の再生・修復」という観点で見れば、成長ホルモンの影響を多分に受けていることになる。「睡眠をしっかりとると肌の新陳代謝もよくなりますし、血流もよくなって老廃物が取り除けます」。この点を鑑みると、美容面においても成長ホルモンは重要であることがうかがえる。○免疫力維持や脂肪分解の効果も次に、成長ホルモンには「病気への抵抗性・免疫力を維持する」という働きもある。仕事が忙しかったり、ついつい夜更かししたりして寝不足が続いた後、風邪をひいてしまったという経験を持つ人も少なくないだろう。この現象も、睡眠不足によって成長ホルモンの分泌量が低下したことに起因している部分が大きいと言える。そして、成長ホルモンには"ダイエット効果"もあると浜中医師は解説する。「よく『睡眠不足は太る』などと言われますが、成長ホルモンは睡眠中に体の脂肪をエネルギー源として消費・分解してくれます。成長期の子どもがご飯をたくさん食べてもなかなか太らないのは、成長ホルモンの分泌量がすごいからなのです」。○まずはしっかりと運動を成長ホルモンの分泌量は20歳前後を境に少なくなり、30~40代で急激に減少してしまう。そのルールには抗えないが、多少なりとも減少のスピードを遅めることは可能。浜中医師は成長ホルモンの減少を緩やかにするには、「運動習慣を持つことが大切」だと話す。美容に健康、さらにはダイエットと、さまざまな面で大人も成長ホルモンの恩恵を受けられる。その神秘的なパワーを少しでも多く得られるよう、今日から努めてみてはいかがだろうか。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 浜中聡子(はまなか さとこ)医学博士。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。アンチエイジングと精神神経学の専門家で、常に丁寧な診察で患者に接する。
2015年11月26日ほんのわずかな女性ホルモンでも、女性の心身に与える影響はとても大きい。裏を返せば、このホルモンとうまく付き合えれば、日常をより快適に過ごせる可能性があるということだ。そこで今回は、ホルモン補充療法などを行うAACクリニック銀座の院長・浜中聡子医師に「ダイエットと女性ホルモンの関係」について伺った。○エストロゲンとプロゲステロンの周期一般的な女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、女性の生理周期に密接に関わっている。生理が終わった状態をスタートとすると、まずは排卵をコントロールするエストロゲンが徐々に分泌されていき、約2週間後にピークを迎える。このとき、エストロゲンの量はスタート時の10倍以上にもなっている。その後、エストロゲンの分泌量は徐々に減っていき、逆にプロゲステロンの量が増えていく。プロゲステロンはスタートから20~24日後頃に最も多く分泌され、こちらも当初の10倍以上になる。そして、この2つは28日前後の生理周期によって再びスタート値へと戻っていく。○エストロゲン分泌中がラッキータイム!この2つをうまく活用すればダイエット効果アップも期待できる。生理が終わった状態(スタート)から排卵前後までの期間、すなわちエストロゲンが分泌されている約2週間はダイエットに最適なのだ。「エストロゲンは皮膚や髪を美しく保つ働きがありますが、他にも脂質代謝などに大きく関わっています」と浜中医師は解説する。実はこの時期は、通常より脂肪を燃やしやすくなる「ラッキータイム」に該当するという。さらに、生理までのイライラなどからも解放されるため、気持ちもポジティブになりやすい。つらいダイエットを実行するにあたり、前向きに取り組みやすくなるというメリットも得られる。一方で、排卵後から次の時期まではダイエットに不向きと言える。妊娠や出産に欠かせない役割を持つプロゲステロンの分泌がしだい増えていくことに伴い、心身が不安定になるためだ。食欲のコントロールがしにくくなるという"弊害"も出てきて、体重が増える危険もある。積極的なダイエットは控え、自身に合った方法で心と体の調子を整えるように努めよう。○女性ホルモン以外のホルモンも活用しよう女性を活用してダイエットを効率的に行うことは大切だが、そのほかにも「レプチン」や「インスリン」など、ダイエットのために活用したいホルモンは多数ある。「例えば、ホルモンバランスが運動効率の良さに作用することもあります。もちろん、生理周期を活用した『女性ホルモンダイエット』も大事ですけれど、それをベースにしたうえで、『それ以外のホルモンもダイエットに関与している』ということを知っていただければと思います」。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 浜中聡子(はまなか さとこ)医学博士。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。アンチエイジングと精神神経学の専門家で、常に丁寧な診察で患者に接する。
2015年11月02日恋をすると女性はきれいになるとよく言いますよね。実はこれ、女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌が増えることによって、身体が変化することが原因。女性らしさが増し、美しくなれるのです。他にも、恋をすることであなたを美しく磨いてくれるホルモンがあります。まず、恋愛で分泌されるのは、”フェニルエチルアミン”という恋愛ホルモン。好きな人のことを考えてドキドキしたり、ときめいたり、綺麗でいようと意識したりすると、このホルモンを誘引します。他にも、”オキシトシン”という、母性ホルモンも挙げられます。これは、母乳をしっかりと分泌するためにあるホルモンなのですが、性的なことをイメージしても分泌され、相手を益々好きになるというホルモンなのですね。また、快楽ホルモンでもあるドーパミンが分泌されると、交感神経が刺激されることによって、顔色もよくなり、元気でキラキラした女性の魅力がグンとアップします!これらのホルモンを分泌することが、女性ホルモンの分泌と連動して、あなたをさらに美しく導き、恋を引き寄せるのです。■●恋に効く食のメソッドイチジクはメラニン色素を抑えることで美白効果が期待されている「ザクロエラグ酸」を筆頭に、アントシアニン、エピカテキン、クロロゲン酸、没食子酸、ルテインなどのポリフェノール類を豊富に含んでいます。そのため、活性酸素を抑え、細胞の酸化(老化)を防いでくれる抗酸化作用が高く、美肌やアンチエイジング食材として人気があります。また、イチジクには女性ホルモンのエストロゲンと同じような構造を持つ「植物性エストロゲン」が種子に大量に含まれていることが発見されています。更年期障害や月経トラブルにいちじくが良いと言われるのはこの植物性エストロゲンによるところが大きく、ホルモンバランスを整えることでPMS(月経前症候群)、不妊、更年期などの症状の緩和が期待できます。さらに豊富なビタミン・ミネラル類も女性の健康に役立ちます。生理前に具合が悪くなる方やピルを服用している方に不足が指摘されているビタミンB6は、欠乏すると脂漏性皮膚炎などによる湿疹・貧血・免疫力低下・アレルギー・イライラや憂鬱感などの精神症状を起こすとされています。ビタミンB6はタンパク質を摂取するほどに消費されるビタミンでもありますので、ダイエット中の方も意識して摂取したい栄養素という訳なのです。そして、イチジクは果物の中では鉄分が多いため、女性に多いとされる鉄分不足から起こる鉄欠乏性貧血の予防・改善も役立ちます。薬膳などの分類においてイチジクは果物の中では貴重な体を温める食品に属しており、冷え症や冷えからくる不調の改善にも効果が期待できるでしょう。そこで、恋を引き寄せる女性になるためのレシピをご紹介いたします。■●恋を引き寄せるレシピ☆いちぢくと生ハムのバラのせ☆いちぢくは女性ホルモンの「エストロゲン」に似た構造を持つ「植物性エストロゲン」が種に大量に含まれていて、女性らしさを作り出してくれます。また恋愛力を上げるピンク色は見ているだけで肌を綺麗にし、脳を活性化させて幸せな気分に。いちぢくと生ハムの恋カラーを食して、素敵な笑顔を彼にアピール。・材料(2人分)いちぢく・・・2個生ハム・・・100gバジル・・・4枚A エキストラバージンオリーブ油・・・大2 黒こしょう・・・適量・作り方(1) いちぢくは皮を剥き、横半分に切る。(2) 生ハムは5枚×4組に切って、バラのように巻く。(3) (1)に(2)とバジルをのせ、Aをかける。■●おわりに実は、女性犯罪の8割以上は生理前に起きているという報告があります。これは、その時期に闘争心を煽るテストステロンが多く分泌されているためです。また、排卵期に性欲が強くなるのは、エストロゲンが多くなるため。逆にプロゲステロンが多い日は決まって、Hする気分になれません。一説によると、女性は1ヶ月で性格が4つに変わるそうです。恋愛モードに入り、魅力的になれるエストロゲンを活用して、あなたも恋を引き寄せる体質になってみてはいかがでしょう。(脇田尚揮/ライター)(HITOMI/料理監修)
2015年10月15日生理痛で悩む女性は多い。それと同時に、生理前の便秘や生理中の下痢の症状が気になっているという人もいるのではないだろうか。実は、下痢や便秘といったお腹の不調の原因は「生理」にあるかもしれない。今回は、ライオンのヘルスケアマイスター・山岸理恵子さんに、生理とお腹の関係について詳しく教えてもらった。○その下痢、もしかしたら生理の影響かも生理周期は、約5日間の「月経期」から約8日間の「卵胞期」を経て排卵し、約15日間の「黄体期」を経て、また月経期へと戻る。排卵の前後で、体内では女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌される。プロゲステロンには、子宮の収縮をおさえる作用がある。しかし、子宮だけでなく腸にも作用してしまい、便をスムーズに移動させるための腸の収縮運動も抑制してしまうため、黄体期には便秘がちになるというのだ。一方、生理が始まって月経期に入ると、プロゲステロンは減少。今度は子宮を収縮させる作用があるプロスタグランジンという物質が体内で分泌され始める。プロスタグランジンも子宮だけでなく腸の異常収縮を促すことがあり、下腹部痛を伴う下痢を引き起こしてしまう。「2014年のライオンのWEB調査では、生理年齢にある女性の15~20%が『生理時に下痢をしてしまう』と回答しています。プロスタグランジンのほかに、自律神経のバランスが崩れると腸が不調になってしまうこともあり、生理によるストレスが原因でお腹がゆるくなっている可能性もあります」と、山岸さんは解説する。同調査では、生理中に下痢が起こりやすい女性の70%が下痢に対して「何も対処していない」と回答。多くの女性が、生理中の下痢をなんとかしたいと思いながらも対処法がわからず放置していることがうかがえる。○便秘や下痢、あきらめずにしっかり対処!では、生理前の便秘や生理中の下痢には、どのように対処すればいいのだろうか。まず便秘の場合は、食事のリズムやバランスに気をつけたいとのこと。「黄体期には腸の動きがにぶくなっているので、腸を動かすために、朝・昼・晩の食事のリズムを整えるようにしましょう。朝起きたらコップ1杯の水を飲んで、朝食をしっかりととることがお勧めです」。食材は、穀類やイモ類、豆類、海草、果物など食物繊維が多いものを選び、水分をしっかりとるのがいいとのこと。ただし、栄養バランスには注意。「腸の動きをよくするためには、水分だけでなく、脂肪分もある程度は必要です。栄養バランスが崩れるような極端なダイエットは避けましょう」。なお食事以外では、腹筋やストレッチ、ウォーキングなどの適度な運動をすると腸の動きが活発になるという。続いて下痢対策についても、「刺激物や吸収されにくいものなどを避けることが大切です」と食事をポイントにあげる。具体的には、辛い食べ物やコーヒー、冷たい飲食物は消化管を刺激してしまうのでNG。また、「糖類」や「人工甘味料」が含まれている食べ物も、水分を腸にためる作用があるため、生理中は控えめにしたほうがよいとのこと。「特に、菓子やガムなどに使われている人工甘味料の中には、吸収されにくくお腹をゆるくしてしまうものもあるので要注意です」。また、早食いや食べすぎの場合も、消化不良を起こして腸を刺激するガスが発生してしまうという。食事では腹八分目を意識し、ゆっくりと味わって食べるとよいだろう。そのほか、腹部をあたたかくして体を冷やさないことも対策の1つ。冷えの改善は下痢に限らず、生理痛にもよいといわれるので、試してみると体が楽になるのを実感できるかもしれない。また、急な下痢の症状で困ったときには、下痢止めの薬を飲んでもよいという。「水なしで飲める下痢止め薬もあるので、携帯しておくと安心です。生理痛用の鎮痛剤を飲んでいる方は、飲み合わせについて薬剤師に相談してから選ぶとよいでしょう」。「そういう体質だから」とあきらめてしまっている人も多い、女性特有のお腹のトラブル。つらい下痢や便秘を解消するために、生理のサイクルにあわせた食事や生活習慣を意識してみてはいかがだろうか。○取材協力: ライオン ヘルスケアマイスター・山岸理恵子さんボディーソープほか、スキンケア商品の開発に長年携わった後、現在のヘルスケアマイスターとなる。商品開発の経験を生かし、主にライオン快適生活研究所にて健康で快適な暮らしのための情報発信に尽力している。
2015年10月08日年齢問わず、女性にとって髪の悩みは永遠のテーマ。カラーリングやパーマで傷んだ髪に、あれこれテコ入れしている方も多いのではないでしょうか。しかし、着目すべきは髪よりも“女性ホルモン”と“老けない頭皮”。今回は、美髪を手に入れるためのトータルケア方法についてご紹介します。■髪と女性ホルモンの関係性女性ホルモンには、別名“美のホルモン”と呼ばれる「エストロゲン」と“母のホルモン”と呼ばれる「プロゲステロン」のおもに2種類があります。この2つのホルモンのバランスがうまくとれてこそ、ホルモンビューティストとなれるのです。注目したいのは、美のホルモンであるエストロゲン。エストロゲンは、子宮内膜を厚くする、受精卵の着床を助ける、卵を作るといった基本の効果のほかに、女性にとってうれしい作用をたくさんもたらしてくれます。肌のハリやツヤを出す乳房の働きを高め、ふっくらしたバストやヒップといった女性らしい体つきを作る髪がつやつやになる臓脂肪が付きにくくなる新陳代謝を促し、痩せやすくする自律神経や脳の働きをよくし、記憶力をUPさせるコレステロール値を下げる血管や骨を丈夫にする美容の観点だけでみると、女性ホルモンのエストロゲンは“天然の美容液”と称せられるように、女性らしさや本来持っている美しさを引き出してくれる、とても大切なものです。血中のエストロゲンの値が高いほど、見た目年齢が若くなるといわれているので、このエストロゲンを増やす、あるいは、減らさないように意識していくと、いつまでも若々しく歳を重ねられるということです。さらにエストロゲンは、髪の毛を発達させ、髪の毛の成長期を持続させるという重要な働きを担っています。 ■美髪のためには「毛母細胞」の活性化がカギ!加齢とともに、髪のツヤやコシがなくなり、髪が痩せ細り、抜け毛が多くなってきます。これは女性ホルモンが減ることが原因とされています。更年期に入るとこれがより顕著になりますが、実際には女性ホルモンの低下だけが原因ではありません。20代、30代でも髪のトラブルの背景には、複合的な要因があります。その中でも大きな要因とされるのが、ストレス。働き女子にはどうしてもついて回るストレスですが、ストレスが多くなるとホルモンバランスが乱れ、相対的にエストロゲンの効果が発揮できないこともあるでしょう。また、血行不良による冷えや血流の悪さは抜け毛の原因となり、頭皮の栄養不足にもつながります。普段シャワーだけで済ませてしまう方は、なるべく湯船につかるよう心がけてください。そして、美髪には健康的な頭皮が欠かせません。ここからは、美髪の育成に必要な栄養素についてお伝えします。毛根から美髪を伸ばすためには、「毛母細胞」を活性化することが必要。それには、細胞の代謝を促すビタミンB群の存在がマストです。 具体的には、ビタミンB1…豚肉・うなぎ・たらこ・ナッツ類ビタミンB2…豚レバー・鶏レバー・牛レバー・うなぎ・牛乳ビタミンB6…マグロ・カツオ・ひまわりの種・バジリコビタミンB12…サンマ・イカ・しじみ・牡蠣(カキ)・岩のりビオチン…レバー類・いわし・落花生・卵・にしん普段の食事でも意識的に摂取していきましょうね。■老けない頭皮をつくる簡単セルフマッサージのやり方人差指を前髪の中心、生え際へ置きます。小指はこめかみ、親指を後頭部へ。ほかの指はそのまま生え際に沿わせてください。爪を立てないよう、指の腹で軽く円を書くようにマッサージ。そのまま頭のてっぺんへと指をずらしてください。頭皮の血流は下から上へと流れていますので、その流れにそうようにゆっくりと動かしていくのが効果的。自分自身が気持ちがいいと感じるペースで行ってください。一日5分程度行うとよいでしょう。いかがでしたか? 内側と外側からのケアをしっかり行えば、あなたも無敵のホルモンビューティスト! 美髪を手に入れるためにも、今日から一緒に頑張りましょう。
2015年09月27日性交渉のときに生じる痛みを「性交痛」という。デリケートな問題であるため、性交痛で悩んでいても誰にも相談できずにいる女性も多いのではないだろうか。そこで今回は、女性の性交痛の原因と治療法について、なおえビューティークリニック・院長の喜田直江医師に伺った。○妊活にも影響しかねない「性交痛」とは?通常、最初の性交渉で処女膜が破れるときに痛みが生じるが、一度破れてしまうと痛みはなくなるものとされている。喜田医師によれば、仮にしばらく性交渉をしていない期間があったとしても、処女膜が元に戻って痛みが復活することはないという。一方、何らかの理由で性交渉のたびに性交痛があるという女性もいる。痛みがあると、性交渉が楽しめないどころか、苦痛や恐怖心を伴う可能性もあるので深刻な問題だ。そもそも性交痛を理由に婦人科を受診してよいものか、という疑問を持っている人もいるかもしれない。これに対し、「性交痛の症状でクリニックに来られる女性も多いですね。中には、妊娠はしたいのに性交痛によって性交渉ができずに悩んでいる方もいらっしゃいますので、切実な問題だと思います」と喜田医師。○性交痛の原因と治療法性交痛の原因は、主に次の2つが考えられるという。原因1.処女膜のつっぱりが強い「処女膜強靭(じん)症」まず、処女膜の形状に問題があって痛みが生じている場合だ。「処女膜はリング状なのですが、通常であれば薄いので簡単に破れてしまうものなんです。最初の性交渉時に破れる女性が多いですが、実は手で触るだけで破れる人もいるほど。一度破れてしまえば、処女膜が膣の大きさまで広がるようになるので、痛みもなくなります」と、喜田医師は解説する。一方で処女膜が厚すぎて破れない場合もあり、これを「処女膜強靭症」という。「処女膜強靭症の方は、処女膜のつっぱりが強くて簡単には破れないので、強い痛みを伴うことが多いです。また、何回も性交渉を重ねたからといって自然に破れるものではなく、手術が必要になります」。その手術を「処女膜切開術」といい、人工的に処女膜を切ってつっぱりを取り除く内容となる。手術時間は15分から20分ほどで、術後1カ月くらいで痛みを伴わずに性交渉ができるようになるという。原因2.更年期による「女性ホルモンの減少」40代以降で更年期にさしかかると、次第に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌は低下していく。それも性交痛の原因の1つだという。「女性ホルモンが減少すると、膣粘膜からの分泌物の量も減り、うるおいがなくなります。さらに膣壁のコラーゲンも減少するので、膣が萎縮して硬くなり、乾燥することに。そうした膣の状態が性交痛を引き起こしているのです」。治療では、症状に応じて、潤滑ゼリーでうるおいを与える処置や、女性ホルモンの量を増やすためのホルモン補充療法などが行われる。なお症状が重い場合は、レーザー治療も選択肢の1つ。炭酸ガスレーザーを照射して膣を若返らせる方法で、膣壁の血流を改善し、膣分泌物を増やしてうるおいをもたらすという。これら2つの原因以外にも、「小陰唇肥大」といって、膣の入り口の左右にあるヒダ(小陰唇)が大きいために、性交渉時に巻き込まれて痛みを伴うこともあるそうだ。この場合は、小陰唇の大きい部分を切除する手術をすれば痛みは改善されるとのこと。また、ストレスなど精神的なことが影響して膣のうるおいが低下し、痛みが生じている可能性もあるという。○産後の女性ホルモンと性欲の関係一方で産後の女性は、女性ホルモンの影響により一時的に性欲が減退するといわれている。そこに育児の忙しさや疲労などが重なると、膣のうるおいがなくなって痛みの原因になるほか、性交渉そのものに興味がなくなったり、嫌悪感を抱いたりすることもあるという。ただ、これは産後の女性であれば誰にでも起こり得ることで、一般に授乳期間を過ぎれば元に戻るので心配しなくてもよいとのこと。ただし、「その間のパートナーとのコミュニケーションには配慮が必要です」と喜田医師。「男性はホルモンの影響を受けていないわけですから、女性側がただ拒否する態度を取ってしまうと、夫婦間に壁ができてしまったり、セックスレスの原因になったりすることもあります。お互いに理解し合うことが大切ですね」。性交渉に関する悩みは、家族や友達など親しい間柄であっても相談しづらいものだろう。ただ性交痛の場合は、肉体的にも精神的にも負担が大きく、ずっと続くようであればトラウマ(心的外傷)にもなりかねない。気になる症状がある人は、1人で悩まずに婦人科を受診してみよう。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 喜田直江(きだ・なおえ)2001年に京都府立医科大学卒業後、産婦人科医として多数の分娩・手術症例を経験。2003年からは形成外科医として、形成外科の基本から縫合の技術まで幅広く習得。2006年より大手美容外科に勤務し、美容外科・美容皮膚科全般において経験を積んだ。特に婦人科系の美容手術は、日本でも有数の症例数を誇る。2011年10月、東京都・銀座でなおえビューティークリニックを開院。婦人科形成医療を通して多くの女性患者の悩みを解消し、"女性であることの幸せ"を提供し続けている。
2015年09月16日女性ホルモンと正しく付き合おう女性の心と体の健康を考える時、必ず知っておくべき「女性ホルモン」。医療、美容、栄養、キャリアカウンセリング等の専門家により構成されたメンバーによる「ホルモンケア推進プロジェクト」では、女性ホルモンと正しく付き合うことが女性の社会進出につながっていくとし、ホルモンケアの啓発活動を行っている。その一環として、9月2日に渋谷ヒカリエにて「ホルケア(ホルモンケア)トレーニング」を開催。女性ホルモンの基礎知識やホルモンケア日記の付け方、理想的な食生活や生理用品の選び方などをレクチャーする。PMSに悩む女性は約6割同プロジェクトによると、約6割の女性が月経前にイライラや頭痛、腹痛、眠気などの不快症状を引き起こす月経前症候群(PMS)を自覚しているという。さらに、PMSや更年期症状により仕事やキャリアに支障を感じている女性も多く、昇進を打診されても辞退せざるを得ないという人もいるのだとか。「ホルケアトレーニング」ではこうしたトラブルを緩和させ、女性ホルモンを味方につけるための知識をレクチャー。希望者は、医師、保健師、栄養士による月経相談なども受けられる。行かなきゃ損のお得セミナー参加者全員に基礎体温計がプレゼントされ、3か月間月1回のアンケートに回答すると、Amazonギフトカードが贈られるなどお得感も満載のセミナーだが、参加費は無料。ホルモンケア推進プロジェクトのホームページにて、参加を受け付けている。(画像はホルモンケア推進プロジェクトHPより)【参考】・「ホルモンケア推進プロジェクト」事務局プレスリリース・ホルモンケア推進プロジェクト
2015年08月17日“女性ホルモン”というキーワードを、よく耳にするようになりました。「キレイになりたい」という願いから、「毎日疲れがとれない…」という悩みまで、じつは女性の心とカラダの問題の大半は、女性ホルモンが関係しているといわれています。今回は、女性ホルモンの働きによる生理周期に合わせた「セルフコントロール術」をご紹介します。女性ホルモンをたくみにあやつれる女性こそ、人生の勝ち組です。自分がいまどの周期にいるのかを知って、毎日の過ごし方を考えていきましょう。■生理周期にあわせて変化する心とカラダ肌の調子がいいと思っていたら、翌週にはむくみがひどくなったり、イライラしすぎて、彼氏に当たってしまったり…。1か月のうちでも心とカラダはたくさん変化していきます。それもこれも女性ホルモンが生理周期に応じた働きをしているからです。では、1か月でどのように変化するか、1週間ごとにみていきます。・生理期(生理開始1日目~7日目)いわばデトックス時期。生理痛やむくみなどのトラブルはありますが、おだやかに過ごしながら、体内の疲れやストレスをケアしましょう。・キラキラ期(生理終了~14日目)心もカラダもエネルギーでいっぱい。お肌の調子もよく、安定してキレイな時期です。イベントやデート、攻めの美容もこの時期が最適です。 ・ニュートラル期日々おだやかに、ニュートラルに過ごせる時期です。自分と向き合い、内面を磨くのにピッタリ。そしてPMS期に備えてスローペースに切り替えていきましょう。・イライラ期もっとも体調が悪くなり、トラブルが発生しやすくなるPMS期。自分に対して一番やさしくしてあげてください。自分なりのリラックス方法を見つけましょう。■生理周期にあわせて実践したいセルフコントロール術続いて、1か月で変化していく心とカラダに効果的なセルフコントロール術を伝授します。・対策1:生理期編締めつけはNG。生理中は体温が下がり、血行も悪くなりがち。そんなときにピタッとした服装は控えて、ゆるふわ女子になりましょう。カラダを締めつける矯正下着やスキニージーンズは、余計に血行を悪くしてしまい、生理痛が悪化することも。ボディラインのでない、ふんわりワンピースやチュニックがおすすめです。そして、カラダを温めることも意識して。腹巻や毛糸のパンツなどのインナーを着用しましょう。デスクワークの方はブランケットがあると便利です。また、デトックス効果を高めるには、お腹のあたり、とくに肝臓周辺を温めて。肝臓は「解毒処理工場」です。肝臓がある、右側の肋骨の下あたりを温めることによって血行がよくななり、解毒作用も高まります。仕事しながら、温かいペットボトルを押し当てるだけでもOKです。・対策2:キラキラ期編生理も終わり、体調もお肌ものぼり調子に。集中力も高まり、ポジティブ思考に変わっていきます。ここでやるべきは「スケジューリング」。仕事だけでなく、デートや合コンの予定をいれましょう。また、重要な決断もこの時期に。仕事上の決断、契約関連、大きな買い物、彼氏との別れ話にもいい時期といえるかもしれません。お肌の調子は最高潮。多少アグレッシブに攻めても問題なし。美容クリニックでピーリングや美容レーザーを打つのもよし。試したかった化粧品にトライしても良いでしょう。 ・対策3:ニュートラル期心穏やかに過ごせる時期です。読もうと思って結局読まずに積んである本や雑誌はありませんか? 集中力があるうちに一気に読んでしまいましょう。ここで得た知識や教養は心の栄養となり、全体のバランスを整えてくれるはずです。また、この後のPMS期に備えるため、生活習慣を整えること。起床時間と就寝時間を一定にするよう心がけましょう。食事にも注意を。むくみがでてくる時期でもあるので、塩分を控えるといいですよ。自分で作る場合は、おしょうゆ系ではなく、だしを上手に使ったり、ハーブで香味焼きもおすすめです。・対策4:イライラ期そろそろ生理前の不調がちらっと見えてくるころです。ここからは生理前のイライラやPMSの症状を悪化させないための対策をとりましょう。まずは食事。脱・カフェイン、脱・甘いもの宣言を。カフェインは夜にとりすぎると、交感神経を活発にさせ、良質な睡眠を妨げます。また、砂糖も血糖値を急上昇・急下降させます。どちらも生理前には刺激が強い食べものですので、どうしても飲みたい、食べたいときは午前中にとるようにしましょう。そして、とにかくリラックスが一番大切な時期。意識をしてカラダを休めましょう。早めに帰宅し、好きなアロマで夜のひとときを楽しんだり、感動的な映画を見ながら、涙を流して感情のデトックスをするのもおすすめです。このように知らず知らずのうちに、私たちの心とカラダは女性ホルモンによって左右されています。そして、このサイクルはストレスによって簡単に乱されます。ただでさえ、毎月“波”があるのに、さらに“大波”となって私たちにおそいかかってきてはたまりません。女性ホルモンという波を上手にあやつり、人生という航海を快適に進んでいきましょう。
2015年08月16日男女雇用機会均等法が制定され、今年で30年目。今では、仕事の現場で性別はほとんど関係なくなってきています。そんななか、不眠で悩む女性も急増していると言われています。そこで、今回は、ストレス・不眠・女性ホルモンの3つの相関関係に迫ります。不眠と女性ホルモンの関係とは?ストレスと不眠、そして女性ホルモンには切っても切れない関係があると言われているのをご存知でしょうか。一般的に、睡眠の質が落ちると女性ホルモンのバランスが乱れると言われていて、さらにこのホルモンバランスの乱れが、不眠の原因になることもあるそう。そこにストレスが加わることで、ますます睡眠の質は低下し……、とまさに悪循環に陥ってしまうと言われているのです。睡眠には脳と身体を休める働きと、ネガティブな記憶を取り除く働きがあるそうです。そのため、不眠になると、いつまでも嫌な記憶が頭に残り、日中イライラしたり、落ち着かなくなったりしやすくなるとか。「私は短時間睡眠でも大丈夫!」と自信をもっている人も、この機会に一度、睡眠の役割と、それが体にもたらす影響を学んでおきましょう!女性ホルモンの司令塔は脳一般的に女性ホルモンと呼ばれる物質、エストロゲンとプロゲステロンは卵巣から分泌されます。しかし、これらはただ分泌されればいいというものではなく、そのバランスが大切と言われています。女性ホルモンの分泌は、卵巣が自己判断で行っているのではなく、脳からの指令が出てはじめておこなわれるもの。脳が女性ホルモン分泌の司令塔となり、量が多すぎるときは分泌を抑制し、少なすぎるときはもっと多く出すようにと、コントロールしているそうなのです。つまり、脳がちゃんと働いているからこそ、女性ホルモンは正常なバランスを保つことができるというわけです。ストレスとダイエットがより脳を疲れさせるしかし、睡眠がきちんととれていないと、脳は正常に働いてくれません。誰しもいつまでも走り続けることはできないように、日中にフル回転で判断や記憶といった働きをしている脳にも休息が必要。そのため、夜にきちんと睡眠をとって休ませてあげることが大切なのです。そして、脳にとっては睡眠不足だけでなく、多大なストレス、無理なダイエットも大敵だと言われています。仕事でストレスもたまるし忙しすぎて睡眠不足になりがち、さらにはダイエット中なんていう状態は、脳にしてみれば最悪の状況というわけです。少しでも脳の環境をよくするためには、質のよい睡眠をとれるように睡眠状況を改善すること、生活習慣を見直すこと、またストレス解消のための適度な運動、十分な栄養補給などを心掛けるのが大切と言われています。photo by pixabay
2015年07月13日あなたは「女性ホルモン」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるだろうか。女性の体のさまざまな機能をつかさどる女性ホルモンだが、果たしてその働きをきちんと理解できているだろうか。本稿では、一生にわずかスプーン1杯分しか分泌されないものの、女性の一生に多大な影響を及ぼす女性ホルモンについて、AACクリニック銀座の浜中聡子先生の解説を踏まえながら紹介していこう。○エストロゲンとプロゲステロン女性の体に大きな影響を与える女性ホルモンは、「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と「プロゲステロン」(黄体ホルモン)の2種類がある。エストロゲンはさらに「エストロン」「エストラジオール」「エストリオール」の3種類に分別され、体内にホルモンを補充する「ホルモン補充療法」においては、エストラジオールとエストリオールを用いる。エストロゲンとプロゲステロンは、女性の性周期に密接に関わっている。生理が終わった状態をスタートとすると、まずは排卵をコントロールするエストロゲンが徐々に分泌されていき、おおよそ2週間後にピークを迎え、同時に排卵を終える。このとき、エストロゲンの量はスタート時の10倍以上にもなっている。その後、エストロゲンの分泌量は漸減していき、逆にプロゲステロンの量が増えていく。「排卵後の2週間は、妊娠したとしたら子宮内膜を厚く整え、受精卵を着床しやすくする"ベッド作り"の役割を持つプロゲステロンが増えていきます」と浜中先生は説明。プロゲステロンは20~24日後頃に最も多く分泌され、こちらも当初の10倍以上となっている。そして、エストロゲンとプロゲステロンは生理によってその状態が"リセット"され、30日前後のサイクルでこのホルモン量の上下動を繰り返すのだ。○女性ホルモンは30代後半から減少しだす女性ホルモンは、一部は副腎や胎盤から分泌されるものの、そのほとんどが卵巣によって作られている。その分泌量は20代でピークを迎え、「どんなによくても30代後半で分泌量は下がっていきます。40代後半ぐらいから生理不順が出てきて、排卵もイレギュラーになってくるという感じです」(浜中先生)。40代後半から50代前半にかけて一気に減少し、この時期は女性における「閉経期」に該当する。そして、この閉経の前後10年が「更年期」に当たり、ホットフラッシュやほてりなどのいわゆる「更年期障害」が出るとされている。○女性ホルモン不足が引き起こす症状女性ホルモンというと、生理不順や排卵などのセクシャルな面がクローズアップされがちだが、それだけではない。実は、女性の体全体を守ってくれる非常にありがたい存在なのだ。例えば、エストロゲンは肌や髪のはり・つやに関連し、プロゲステロンは脂肪やむくみに関連する。それだけに、女性ホルモンが一気に減少しだす40代後半以降は、さまざまな面で女性にとって都合の悪いことが起こる。2つのホルモンが欠乏することによって引き起こされる症状は以下の通りだ。プロゲステロン欠乏によって起こる症状乳房痛 / セルライト悪化 / 下腹部や太ももへの脂肪の付きやすさアップ / 腹部膨満感 / むくみなどエストロゲン欠乏によって起こる症状肉体疲労の回復悪化 / 骨粗しょう症 / 顔の血色悪化 / 小じわ増加 / 瞳の乾燥 / 髪の乾燥 / 頭頂部の薄毛 / はりのない頬など○正しく理解して、自分の身を守る努力を浜中先生は、「女性ホルモンはいろいろな病気にリンクしているのですが、その働きを正しく理解できている方はほとんどいらっしゃらないんですね」と話す。女性ホルモンが体の不調から身を守ってくれる存在だと知っておけば、「いざ」というときにホルモンバランスの乱れや低下に起因している心身不調だと判断でき、場合によってはホルモン補充療法で対処もできる。人生の大半を一緒に付き合うホルモンだけに、これを機にその役割や特性をしっかりと理解するようにしよう。○記事監修: 浜中聡子(はまなか さとこ)医学博士。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。アンチエイジングと精神神経学の専門家で、常に丁寧な診察で患者に接する。
2015年06月10日睡眠と食事には切っても切れない密接な関係があります。睡眠不足になると太りやすいと言われていますが、その理由は一体何でしょうか? 「空腹ホルモン」「満腹ホルモン」の実態に迫ります。睡眠不足が体に及ぼす影響「空腹ホルモン」という言葉を知っていますか? これは胃から分泌されるグレリンというホルモンのことで、脳の食欲中枢に働きかけて、食欲を増進する作用をもちます。グレリンに対し、「満腹ホルモン」と呼ばれるレプチンには、食欲を抑える作用があります。そして、このふたつのホルモンは睡眠と深い関係があると言われています。具体的にいうと、睡眠不足の状態のとき、私たちの体のなかでは、グレリンの分泌が増えて、レプチンが減るというのです。つまり、睡眠不足=太りやすい状態ということ。これはすでに海外の研究で証明されています。その研究によると、睡眠時間が5時間の人は7~8時間の人に比べて、肥満率が50%アップ、さらに4時間未満だと73%もアップしているそうです。太りやすくなる3つの原因ちなみに、太りやすくなる主な原因には次の3つがあると言われています。●睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ前述の通り、睡眠が足りていないと、脳内の「空腹ホルモン」グレリンが増えるので、普段以上に食べてしまいます。●運動不足による消費エネルギーと代謝力の低下デスクワークが主流の現代人は運動不足になりがちです。運動をしないと筋力が低下して、脂肪が増えます。そうすると、代謝力が落ちるので、脂肪を燃焼しにくくなり、ますます肥満に加速がかかります。●ストレスによる自律神経のバランスの乱れストレス過多な状態が続くと、自律神経が乱れてしまいます。そうすると、交感神経の働きが鈍くなり、脂肪が燃えにくくなります。睡眠と食事の密接な関係最後に睡眠不足を防ぐ方法をいくつか紹介します。●朝食をとる朝食をとる習慣をつけることで、私たちの体内時計は正常に働くようになります。体内時計が狂うと、睡眠リズムが乱れる原因になります。●食事は就寝の2~3時間前までに済ませる食事をとると、そこから約2~3時間ほど、胃が消化活動に入ります。一般的にその活動が終わった状態で寝るのが望ましいと言われています。これら2つの方法からも、睡眠と食事が密接な関係にあるということがわかりますね。食事がいい加減になると、睡眠不足になり、肥満気味になる。睡眠不足になると、ホルモンバランスが崩れて食生活も乱れがちになる。どちらも適切にとれるように意識してきましょう。Photo by Jake Stimpson
2015年05月31日“幸せホルモン”をご存知ですか?これはセロトニンと呼ばれる脳内ホルモンのこと。バランスよく分泌されていると幸福感や満足感を得やすくなり、精神的に安定するといわれています。幸せホルモンと呼ばれるのはそのためです。セロトニンがしっかりと分泌されると、心が安定するだけでなく、睡眠ホルモンであるメラトニンも分泌され、質の良い睡眠を得ることができます。逆にセロトニンが不足すると、精神バランスが崩れ、イライラしたり、落ち込みやすくなったり、ひいてはうつ病を引き起こしてしまうことも。ではどのようにセロトニンを増やすことができるのでしょうか。セロトニンは脳内ホルモンですが、実はその約90%が腸から分泌されています。このセロトニンを生成するのに必要なのが、トリプトファンとビタミンB6といわれ、食べ物から摂ることができます。トリプトファンは、肉類や赤身の魚などの動物性食品、豆類、乳製品などに多く含まれています。またビタミンB6は唐辛子、にんにく、生姜などの香辛料やナッツ類に含まれています。そしてトリプトファンはご飯などの炭水化物を一緒に摂ると吸収率がアップ!そこでおすすめなのが、スパイスをたっぷり使ったカレーです。肉や豆、ヨーグルトなども組み合わせるとより効果的。ちょっとストレスが溜まっているかなと感じたら、カレーを食べて幸せホルモンをチャージしてみてはいかが?
2015年05月23日優しく抱き合い、お互いの温もりを感じ合うことで、オキシトシンというホルモンが分泌され、日常のストレスを軽減して癒やしの効果を与えるという研究結果がある。人間同士じゃなくてもペットと抱き合うことでもその効果がある。さらには抱きしめあっていることを妄想するだけでも効果があるという。癒やされたいけど抱きしめる相手がいない。そんなボッチ諸君の心の傷をなめまわしてくれそうな動物たちのギュってする画像が特集されていた。これを見て、自分も参加している気分になって、少しでも癒やされよう。カラパイアブログ「カラパイア」では、地球上に存在するもの、地球外に存在するかもしれないものの生態を、「みんなみんな生きているんだともだちなんだ」目線で観察している。この世の森羅万象、全てがネイチャーのなすがままに、運命で定められた自然淘汰のその日まで、毎日どこかで繰り広げられている、人間を含めたいろんな生物の所業、地球上に起きていること、宇宙で起きていることなどを、動画や画像、ニュースやネタを通して紹介している。
2015年05月11日女性にとって健康や美容に一番大切な「女性ホルモン」。女性の体はエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンによってコントロールされています。エストロゲンは女性らしさを作り、プロゲステロンは妊娠を助ける役割を持っています。この2つの女性ホルモン量のバランスが、女性の心身状態に大きく関わってくるのです。今回はこの女性ホルモンを整えるのをサポートしてくれる食材をご紹介したいと思います。サプリメントではなく、身近で毎日食べ続けやすい食べ物から女性ホルモンをアップし、バランスを整えるようにしましょう。■1.カボチャご存知の通り、カボチャにはビタミンEが大変豊富です。ビタミンEには脳下垂体や卵巣に働きかけ、ホルモンの分泌をコントロールする役割があります。また、ビタミンEには抗酸化作用があることでも知られています。ビタミンEが不足すると、老化の原因である活性酸素が増え、肌トラブルや生活習慣病などを招くので、積極的に摂る必要があります。■2.キャベツ春キャベツ!おいしいですよねぇ、今が旬の食材です。キャベツには女性ホルモンを活性化させるボロンという成分が含まれています。ホルモンバランスを調整してくれるだけでなく、解毒作用もあり、食物繊維も豊富です。生でも、炒めても、煮ても、茹でてもおいしいキャベツを積極的に食べましょう。■3.青魚・ナッツイワシ、サンマ、サバ、アジ等の青魚やアーモンド等のナッツ類は、EPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸の油を多く含んでいます。オメガ3脂肪酸を含む油は、女性ホルモンの減少を防ぎ、老化防止にも役立ちます。ナッツ類は今やモデルさん達のオヤツとして欠かせないものになっています!小腹が空いたら、スナック菓子では無くナッツ類を食べましょう。■4.大豆納豆、豆腐、みそは、毎日の食卓に欠かせない食品です。大豆食品はイソフラボンで有名ですが、実は大豆イソフラボンはエストロゲンに科学的構造がよく似ていて、作用は弱いですが女性ホルモンと似た働きをするのです。また、女性ホルモンの代謝とバランスを整える働きがあるビタミンB6も豊富。毎日少なくとも1品は摂るようにしたい食材です。■5.卵毎日食されている方も多いと思いますが、卵は万能栄養食品です。卵はビタミンCと食物繊維以外のすべてを含む食材だと言われており、女性ホルモンの材料となる良質なコレステロールも含んでいるので、大豆類と同様に毎日摂りいれたい食品です。■おわりに今回は、みなさんに馴染みのある食べやすいものを選んでご紹介しましたが、まだまだ女性ホルモンを活性化するために役立つ食材はたくさんあります。1つの食材に偏らずバランスよく、女性ホルモンを意識した食事をしてみてください。(下山一/ハウコレ)
2015年04月18日