9月27日、午後2時から執り行われた安倍晋三元首相(享年67)の国葬。国内から約3600人、海外からは約700人が参列した。会場の日本武道館近くの九段坂公園には、一般向けの献花台が2台設けられた。開始予定時刻は午前10時だったが、早朝から長い列ができるなどしたため9時30分ごろから開始された。FNNの報道によると、午後1時の時点で1万人以上が訪れたという。いっぽうで午後1時過ぎ、安倍元首相の遺骨を抱えた妻・昭恵さん(60)を乗せた1台のハイヤーが都内自宅を出発。海上自衛隊の儀仗隊に見送られ日本武道館へ向かう様子は、各報道番組でも中継で映し出された。「出発時の奏楽は遺族の意向で行われず、静かに見送られました。左後部座席に座っていた昭恵さんは、車のなかから儀仗隊や報道陣に向けて何度か会釈していました」(全国紙記者)昭恵さんが日本武道館に到着したのは午後1時50分すぎ。白いマスクと着物の喪服姿の昭恵さんは遺骨を抱え、葬儀委員長である岸田文雄首相(65)にあいさつ。そして、岸田首相に続いてゆっくりとした足取りで会場へ入っていった。「祭壇前まで進むと、昭恵さんは岸田首相に遺骨を手渡しました。安倍元首相の友人代表として菅義偉元首相(73)が弔辞を読み上げるなか、ハンカチで涙をぬぐう姿も。その後に行われた献花では、安倍元首相の遺影を見上げてから席へと戻っていきました。昭恵さんの心中を察するには余りありますが、喪主として気丈に振舞う姿は多くの人々に深い印象を与えたのではないでしょうか」(前出・全国紙記者)そんな昭恵さんの気丈な姿に、ネット上では心を打たれた人が続出している。《国葬に色々思うことはあるけども… この間まで元気にしてた愛する旦那の遺骨を手に持ち歩かないといけない昭恵さんの姿見ると辛すぎて涙が出る》《昭恵さんが泣いていてこっちももらい泣きしてしまう》《昭恵夫人…だいぶお痩せになったような心労はいかばかりかと胸が痛みます》《昭恵さんの献花。昭恵さんが安倍さんを見上げる姿に涙腺崩壊。 もう会えないんだもんね 顔見つめるよね。 胸が締め付けられる、、、》《昭恵さん…気丈だなぁ 涙出てくる 残念でしょうがない。ご冥福をお祈りいたします》
2022年09月27日9月27日、いよいよ迎えた安倍晋三元首相(享年67)の国葬。会場の日本武道館にほど近い九段坂公園では、一般向けの献花台が2台設けられた。各メディアによると献花は午前10時から予定されていたが、早朝から長蛇の列ができるなどしたため、予定よりも30分前倒しの午前9時半ごろから始まったという。今年7月8日、参院選の応援演説中に凶弾によって命を奪われた安倍元首相。岸田文雄首相(65)は同月14日に国葬の実施を表明し、22日には閣議決定された。しかし、法的根拠があいまいな上に国会審議を経なかったこともあり、国民の間では賛否が巻き起こる事態に。共同通信社が9月17、18日に実施した世論調査では、「反対」「どちらかといえば反対」が計60.8%。「賛成」「どちらかといえば賛成」の計38.5%を大きく上回った。いっぽうで、非業の死を遂げた安倍元首相を偲ぶ人は後を絶たないようだ。産経新聞は26日、ネット上で安倍元首相に弔意を表す「デジタル献花」への訪問者が、同日午後の時点で18万人を超えたと報じた。ところが国葬当日の27日13時現在、その数は25万人以上と大幅に増えているのだ。そんななか、安倍元首相が生前更新していた公式YouTubeチャンネル「あべ晋三チャンネル」に思いを寄せる人も。最後の投稿となったのは、安倍元首相が亡くなる2日前の7月6日に投稿された「福島県小野町でソウルフードいただきました」と題する動画。同町の名物である「アイスバーガー」をほお張った安倍元首相が、カメラに向かって「焼きたて美味しいですよ」と笑顔で語りかけている。わずか2分あまりの短い動画だが、現在の再生回数が671万回再生を超えているのだ(27日13時現在)。「安倍元首相のYouTubeチャンネルは、昨年10月に開設。当初、36万人ほどだった登録者数は銃撃事件後に増加し、現在は132万人を突破しています。なかでも最後の投稿となった動画は、安倍元首相が亡くなった直後に再生回数が300万回を超えました。わずか2カ月で再生回数が倍増するほど、生前の元気だった安倍元首相を見に訪れる人が後を絶たないのです」(ITジャーナリスト)最後の動画には5万7000件以上ものコメントが寄せられており、国葬当日も安倍元首相を偲ぶメッセージが寄せられている。《安倍さん今日国葬ですよ。今まで本当にありがとうございました》《会場へは行けませんがデジタル献花をしました。日本のためにありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします》《今日は国葬ですね。大好きな安倍さん、色々と日本国民のためにご尽力いただき、誠にありがとうございました。まだ貴方を失った悲しみや悔しさはおさまりませんが、今日は静かな気持ちで追悼したいと思います》
2022年09月27日9月27日に日本武道館で執り行われる安倍晋三元首相(享年67)の国葬。全額国費が投じられる国葬は総額16億6000万円の支出が見込まれ、警察庁は最大約2万人の警察官を動員するなど厳戒態勢となる。いっぽう国葬を目前に控えても、国民から反対の声は根強い。共同通信社が9月17、18日に実施した世論調査では、「賛成」「どちらかといえば賛成」が計38.5%に対して、「反対」「どちらかといえば反対」が計60.8%と上回った。波紋を呼ぶ国葬をめぐっては、連日ワイドショーでも取り上げられており“ご意見番”たちの主張も様々だ。国葬直前の日曜日である25日、『アッコにおまかせ!』(TBS系)でMCの和田アキ子(72)は反対派が増えていることに触れ、「お亡くなりになった方の葬儀をどうのこうの言うっていう、それはなんかちょっとね、お亡くなりになった方とかご家族に対して失礼だと思うんですけど」とコメント。いっぽうで国葬費用については「お金の問題じゃないって言いながら、税金っていうところにやっぱり引っかかる」と指摘した上で、「反対の意見が出るのは仕方ないこと」「それでも、やっぱりちゃんと送り出してあげるのが人としての思いやりかなっていうのもありますね」と私見を語った。国葬の問題点を挙げながらも理解を示した和田。しかし、“賛成”ともとれる意見にネット上では厳しい声が。《ちゃんと見送りたい気持ちがあるのと、そのお葬式に多大なる税金が充てられるのとは話が違う。反対多数の要因は後者の方にあるのだと思います》《全額税金を投じての国葬となれば、当然、野党交えて話をした上で法的根拠が完全でなければならない。国民が問題視しているのは、そこであり、国葬に値する対象なのかどうかに疑問符があるからだ》また、安倍元首相の葬儀は亡くなった直後の7月12日に営まれ、岸田文雄首相(65)をはじめとする政界関係者が参列した。そのため、《和田さんは勘違いをしています。葬儀は既に行われたのですよ》《葬儀は終わっているし、国葬は別モノ》といった声も上がった。いっぽう、同日放送の『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)に出演した、小倉智昭アナウンサー(75)の持論も波紋を呼んだ。番組では出演者に、「案内状が来ていたら安倍元総理の『国葬』に参列する/欠席する」と二択の質問が出された。「欠席する」と回答した小倉アナは、「あのね、国民のためになにかをやってくれたんだろうかってのは、僕はずっと思っていて」と切り出した。続けて、生前の安倍元首相の実績についてこう批判した。「外交で実績を残したじゃないですか、っておっしゃる方もいるけど。じゃあ、トランプさんに何かやってもらいました?プーチンさん何かやりました?まだ何も結果が出てないような感じがするのね。で、3本の矢(アベノミクスの政策)は折れるしさ。悪いことが多いよね。そういうことを考えると、国会で審議するとかっていう前に、『国葬』はおかしいなって思ってる人」多数派である「反対」を掲げた小倉アナ。しかし、決めつけるような物言いはさほど共感を得られなかったようだ。《国の為、国民の為に何もしなかった。と決めつけた言い方をするのは、ちょっと度が過ぎているのではないかな》《個人がどう思っても勝手だが、いくら少し時間が経ったからと言って、小倉さんさ、本人の意思と関係なく殺害された元首相にその物言いはないわ》《まず国葬を決めたのは安倍じゃなく岸田。亡くなった人を政治利用して、支持率アップを考えたのかも知れないが、国民からも支持されず、海外からも微妙な反応。批判するのなら亡くなった人よりも、今の総理を批判するべき》多くの国民が注視する国葬。“ご意見番”の持論も慎重さが必要なようだ。
2022年09月26日目前に迫った安倍晋三元首相(享年67)の国葬。しかし、9月21日には国葬反対派とみられる男性の“焼身自殺”騒動が発生。さらに、23日には「NEWSポストセブン」が国葬の企画演出の入札に参加したのが1社だけだったことについて“出来レース”疑惑を報じるなど、波紋を広げ続けている。“言い出しっぺ”である岸田文雄首相(65)が国葬の開催を宣言したのは、安倍元首相が亡くなったわずか6日後の7月14日。その後、同月22日の閣議で正式に実施を決定した。「安倍元首相については生前“モリカケ桜”をめぐる疑惑が報じられただけでなく、死後も昨年9月に統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)の友好団体の集会にビデオメッセージを送るといった親密な関係性も明らかになりました。そのため、世間からは国葬実施に反対する声が相次ぐ事態に。そんななか、国葬の実施を国会を通さず閣議決定のみで決めた岸田首相に対しても、批判が殺到する事態になったのです」(政治部記者)その結果、岸田政権の支持率は大きく低下。毎日新聞が9月17、18日に実施した世論調査では過去最低の29%を記録。また、FNNが同期間に行った世論調査では国葬について「賛成」とした人は31.5%、「反対」とした人は62.3%で、反対が賛成を大きく上回った。岸田首相の国葬強行を批判するのは国民だけではない。政治家の政策立案について合理性や妥当性を検討する衆議院法制局と衆院憲法審査会事務局も待ったをかけているのだ。東京新聞の報道によると、同局らは先月、憲法の趣旨を踏まえると「(国葬実施の)意思決定過程に国会(与党及び野党)が『関与』することが求められていると言えるのではないか」との見解を示していたという。これは、国会での審議を経ず、閣議決定のみで国葬を実施しようとしている岸田首相に疑義を呈した形だ。さらに、味方であるはずの党内部からも国葬について懐疑的な声が。自民党の石破茂元幹事長(65)は9月9日に自身のブログを更新。以下のように自身の考えをつづり、国葬の実施には「国会の議決が必要」であるとの考えを示したのだ。《「誰を国葬とすべきか」の基準を定めることはまず不可能でしょうが、決定に至るプロセスにおいて「主権者である国民の意思」が表明される、ということが重要です。そしてそれには、憲法上「国権の最高機関」と位置づけられ、全国民を代表する議員によって構成される国会の議決がまず必要でしょう。》また、自民党の村上誠一郎元行政改革担当相(70)も21日、安倍晋三元首相の国葬への欠席を表明。各メディアによると村上氏は欠席の理由について「反対が多いなか、なぜ強行するのか。安倍氏の名誉になるのかどうか」と述べたという。■“仲良し”トランプ元大統領も、オバマ元大統領も参列せず国内では針のむしろ状態となった安倍元首相の国葬だが、国外からの視線も冷ややかだ。岸田首相は、国葬の実施に当たって再三「弔問外交」の価値を強調。しかし、G7からの首脳級の参列はカナダのトルドー首相のみに。そのうえ、安倍元首相と友好関係を築いてきたといわれているトランプ元大統領やオバマ元大統領らが参列しないことも明らかになった。「安倍元首相と何度もゴルフをしたトランプ元大統領や、すきやばし次郎で酒を酌み交わしたオバマ元大統領も参列しないというのは意外な結果です。その程度の関係性だったと思われても仕方ありません。各国の首脳級が参列しないことについては、日程も問題があります。国葬とほぼ同時期に、ニューヨークで国連総会が開催されるため、わざわざ外交のために日本にくる必要がないのではと指摘されているのです。関係者らはもう少し考えて日程を設定するべきだったのではないでしょうか」(前出・政治部記者)さらに、9月21日に発生した、霞が関で国葬反対派とみられる男性が体に火をつけてやけどを負った事件は海外でも広く報じられた。ロイター通信やBBC、英国の大手新聞社「The Guardian」などはこの事件を、安倍元首相と統一教会との関係にも触れながら報道している。国外に対しても、安倍元首相が抱えていた“闇”を強調することになったのだ。岸田首相の勇み足により直前になっても、混迷を極める国葬。国民はおろか自民党内や国外からも批判的な視線をむけられることになってしまった。SNS上では、国葬の強行が。かえって安倍元首相の顔に泥を塗ることになったのではないかとの声が相次いでいる。《安倍の国葬、決まってから更に顔に泥塗ってるような気がする》《安倍氏の国葬、お金かかって反発されるし、それなりのクラスの弔問者が集まらないと面目も潰れるし、結果安倍氏のイメージ低下をアシストするだけなのでは》《各国首脳はおろかトランプもオバマも来ないとかどんだけ安倍氏に恥をかかせりゃ気が済むのか。》《安倍さん、何だかかわいそうだな。国葬強行によって国民の半数くらいからヘイト集められてるじゃないか。暗殺された時点では、ここまで嫌われてなかったろうに。》
2022年09月24日7月8日、銃撃により命を落とした安倍晋三元首相(享年67)。同月22日には早々に国葬を開催することが決まったが、それ以降、三浦瑠麗氏(41)の発言が注目を集めるようになった。「国際政治学者という肩書を掲げる三浦氏は、『最大の功績は長期安定政権を実現したこと』『安全保障などの実績は政権の安定なしには実現しなかった』と安倍元首相を評価しています。’19年の『桜を見る会』にも参加しており、安倍元首相が亡くなった際には《政治家として華のある、優しい方でした》とツイートしています」(全国紙記者)いっぽう三浦氏は、“安倍元首相のお友達”と揶揄されることも。「『桜を見る会』の前夜祭で、安倍元首相の後援会が会場となったホテルにお金を支払っていたのではという疑惑が’19年5月に浮上しました。もしそうならば、政治資金規正法に抵触する可能性があります。そして疑惑の影響で’20年以降、『桜を見る会』の開催は中止に。すると、三浦氏はTwitterで《桜を見る会が中止に。おそらく「国民感情」への配慮。時の権力者が催す宴には「なぜあいつが呼ばれた」になりがち》と指摘したのです。これに対し、“論点ずらし”との批判が相次いでいました。また’20年4月、アベノマスクへの非難が止まないなかで《中高年男性中心の政権が、がんばって各家庭に対する想像力や蟻の視点を持とうとしているのだから、叩くんじゃなくて、こんなことがしてほしい、あんなことがしてほしいっていうチャンスだと思うな》とTwitterで擁護したこともありました」(前出・全国紙記者)■増え続ける“的外れ”という批判そんな三浦氏はこれまで、国葬について賛成の立場を取り続けてきた。7月16日、Twitterに《個人的感情だけでなく、国家という存在を重んじるものとして国葬に賛成したい》と綴り、安倍元首相の国葬に賛成を示している。そして7月31日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、こう語っている。「日本で少し私が憂慮するのは、天皇陛下の国葬は当然だと、これはもう“たいもの礼”だと。天皇陛下という方は国民のために祈っていただいている、本当にプライバシーを自己犠牲している。だから権威は認めるけど、民主主義で選んだ総理大臣に対して、毀誉褒貶もあろうだけれども、政治はダメってのは民主的にはおかしいと思っているんです」当時、“たいもの礼”は「大喪の礼」の言い間違いではとの指摘が相次いだ。しかし、それ以上に「天皇陛下の国葬は行われるのに、安倍元総理の国葬はダメというのはおかしい」という三浦氏の持論に対して《天皇陛下と首相を同様の位置づけで語るとは》といった批判の声が相次いだ。また9月9日、立憲民主党の蓮舫議員(54)らが国葬の案内状をTwitterにアップ。「欠席」を表明していた。すると三浦氏はTwitterで《個々の議員が自分宛の招待状の写真をアップして欠席を表明するのは、はしたなく見えるのでやめた方がいいと思いますよ。余計なお世話ですが。ほんとにそんなことしても票は増えませんよ》と綴っていた。「蓮舫議員らは、政府が安倍元首相の国葬を議論もしないまま強行することについて『国会を軽視している』と反発しています。そのため、『票は増えない』と三浦氏が揶揄したことに《どっちがはしたない》《この方達は、自分の意志を表明してるだけだと思います》と厳しい声が上がっていました」(前出・全国紙記者)このように三浦氏が国葬について言及すればするほど、逆に“的外れ”といった批判の声が増え続ける事態となっているのだ。■三浦氏の炎上が“国葬反対”の意見を強化することにそんななか9月20日、彼女は新たな火種を撒いた。イギリスのエリザベス女王が亡くなったことに触れ、Twitterにこう投稿したのだ。《女王が亡くなったときの国葬と、国に功績があった方の国葬では、英国でも国内の受け止めや儀式の厳かさは当然違う。そんなことは当たり前だが、戦後日本は国として人を悼むことを考えてこなかったので参照地点を海外に求めがち》しかし、この日英の国葬を比較した投稿も物議を醸すことに。《その「人を悼むことを考えて来なかった日本人」が、国会審議も無くスパッと閣議決定したのが今回の国葬なわけですが…》《終戦記念日も多くの震災も「人の死を悲しみ嘆くこと」はしてきていると思うのですか、日本人が考えてこなかったのでしょうか?》と疑問視する声が相次いでいる。「三浦氏が国葬に関連する発言をするたびに、異論を唱える声はどんどん大きくなってきています。結果として、“国葬反対”という意見がますます強まることになっているのです。三浦氏本人は国葬に賛成していますが、結果的に反対派を“逆アシスト”する形となっています」(前出・全国紙記者)国葬当日まで1週間を切った。三浦氏の“逆アシスト”はさらに飛び出すのだろうか。
2022年09月22日9月27日に開催が予定されている安倍晋三元首相(享年67)の国葬。現在、SNSでは「案内状が届いた」との報告が議員から相次いでいる。例えば9日、立憲民主党の蓮舫議員(54)や辻元清美議員(62)はTwitterで国葬の案内状の写真をアップしている。いっぽう、届いたのは現役議員だけではない様子。実は“元議員”の面々にも案内状が届いたというのだ。例えば井戸まさえ元衆院議員(56)は10日、Twitterで《土曜の朝、速達が届き、なにかと思えば国葬儀の案内》と報告。水島広子元衆院議員(54)も《な、なんと、岸田首相から、元衆議院議員の私に、速達で、国葬儀への案内が届いた。こんなことに速達を使うなんて、さらなるお金が…》と綴っている。また、’17年から’21年に衆院議員だった尾辻かな子氏(47)は《私にも国葬義の案内が速達で届きました。どこまで対象にして、案内しているのでしょうか?》と疑問視している。「Facebookではご本人の弁ではないものの、中山千夏さん(74)のもとにも案内状が届いたという報告が上がっています。中山さんは’80年から’86年に参院議員だったので、安倍元首相とは接点がないはずですが……。政府は国葬について皇族や国会議員、海外の要人ら合わせて約6000人の参列を想定しているといいます。しかし元国会議員に、速達で案内状を送っているということから《国葬の出席者集めに必死の様子》《人集めに必死》と揶揄する声がネットで上がっています」(全国紙記者)ネットの声が言うように、元議員の“人手”が必要なほど参加者が集まっていないのだろうか?そこで本誌は、故安倍晋三国葬儀準備事務局に取材をした。「なぜ元議員にも案内状を送ったのでしょうか」と尋ねると、担当者はこう答えた。「過去の式典を鑑みて、総合的に判断しております。そこで元国会議員の方々にも、基本的には案内状を送っています。ほかにも自治体の長や各界の代表も案内状の対象です」またネットでは《速達便で招待状発送とか、それも税金》《速達ってお金かかるよね》との声も上がっている。本誌が速達の費用について尋ねたものの、しかし担当者は「費用は税金からです。費用がどれくらいなのかは、国葬が終わってからでないと答えることができません」と語った。国葬の当日、どれほどの人数が集まるだろうか?
2022年09月13日3週間限定で劇場版が公開される『四畳半タイムマシンブルース』より、本編冒頭映像が到着した。今回の映像は、「四畳半神話大系」ファンにはお馴染み、主人公「私」(cv.浅沼晋太郎)の一人語りのシーン。物語の導入にもなるこの語りでは、夏という季節や京都のうだるような暑さを、文学的に見事なテンポで表現。「私」の小説を読んでいるかのような語りは、描写も四畳半をタクラマカン砂漠に見立てるなどセンスに溢れ、一気に四畳半ワールドに引き込まれる。最後は、クーラーを無為な青春の起死回生の打開策としていたが、この救世主であるクーラーが物語を大きく動かしていくこととなる。『四畳半タイムマシンブルース』劇場版は9月30日(金)より3週間限定公開、9月14日(水)よりディズニープラスにて独占配信。(cinemacafe.net)■関連作品:四畳半タイムマシンブルース 2022年9月30日より全国にて3週間限定公開©2022 森見登美彦・上田誠・KADOKAWA/「四畳半タイムマシンブルース」製作委員会
2022年09月12日「安倍元首相が培った外交的遺産をしっかりと受け継ぎ、発展させるという意思を内外に示すとともに相手国からわが国に示された敬意にしっかり答えていきたい」こう語ったのは岸田文雄首相(65)。8月31日に行われた記者会見で、岸田首相は9月27日に実施される予定の安倍元首相の国葬における「弔問外交」の意味を強調した。岸田政権が、国葬を執り行う意義の一つとして挙げられる弔問外交。しかし、本当に理由になっているのだろうか?「弔問外交というのもひとつの外交の形態としては評価できます。国際舞台のいろんな場所で対話の場所をつくるというのは重要ですから。ただし、国葬にしなければならないかという問題と、弔問外交は別問題。小渕恵三元首相が亡くなったときは、自民党・内閣合同葬ですが各国から要人がきています」そう語るのは、元外務省情報局長で駐日イラン大使などを務めた孫崎享さん。弔問外交自体は、自民党・内閣合同葬でも行われており国葬とする理由にはならないという。実際に、‘00年に行われた小渕元首相の合同葬にはアメリカからはクリントン大統領、韓国からは金大中大統領が来訪。東南アジアからは、フィリピン、インドネシアの大統領、タイ、カンボジア、マレーシア、ラオスの首相が弔問に訪れた。9月8日に行われた国会の閉会中審査では、岸田文雄首相(65)は参列する外国首脳の一部を公表。米国のハリス副大統領、カナダ、インド、オーストラリア、シンガポールの首相、ベトナムの国家主席らが訪れるという。小渕元首相の合同葬よりも上級の要人が訪れるのは、カナダ、シンガポール、インドの3国のみだ。“外交的遺産”がある割に、ランクダウンしたように感じられるが、なぜだろうか。「第一に時期があまりにも悪いことがあります。9月後半には、ニューヨークで国連総会が行われ、そこで各国の首脳が演説をするんです。そうすると国連のほうがいろんな人たちが来ているわけですから、わざわざ日本に来る必要がありません。本来、外務官僚は、すくなくとも国連の首脳レベルが集まるときとは外すべきと進言するべきです。しかし、安倍・菅時代には“政府の方針と違うことをいったらとばされる”という因習がありました。岸田政権になってなくなりつつあるとは思うのですが、やはり官僚もまだ様子見をしているのでしょう」(以下、「」内は孫崎さん)■メルケル元独首相が忘れられない、安倍元首相の振る舞いさらに、外交は“話し合いで解決する可能性”があってこそ。しかし、日本を訪れてもそのような機会は得られないのだという。「たとえば、今ウクライナ問題が非常に重要になっています。日本に来たときに和平が行われる可能性があればいいですが、日本の姿勢はどっぷりアメリカと一緒。そういう意味では日本に来て、外交的に話し合いが進展するとは思えないわけですね。一方、ロシアのプーチン大統領は11月のインドネシアでのG8に出るといっています。このときにインドネシアは、ウクライナのゼレンスキー大統領も招待しているんです。そういう形で、ロシアとウクライナの仲介を図るなど、具体的に和平にむかって努力をしているということであれば、そこへ行くことのインセンティブがありますが、今回の国葬にそんなものはありません」“安倍元首相は海外から評価が高かった”ということを、政府は国葬の意味のひとつとして打ち出している。では、実際の安倍元首相の評価はどうなのか。「まず非常に典型的なのはアメリカの対応です。アメリカ外交を基軸としてきた安倍元首相は、トランプ元大統領やオバマ元大統領と個人的な関係があることを全面的にアピールしてきました。ならば、安倍元首相の死に前大統領ふたりが駆けつけるわけですよね。それだけトランプ、トランプといっていたわけですから……。でも、今回トランプ元大統領は来日しません。つまり結局は言葉だけであって、実際にそれほど深い関係を作っていたわけではないということです」さらに、ドイツのメルケル元首相がとる対応も安倍元首相への評価の表れだ。「メルケル元首相は、安倍さんと長い期間一緒にやってきました。首脳会議でもいちばんよく顔を合わせていたわけですから、本来は彼女が来てもおかしくないわけです。しかし、メルケル元首相は出席を見送りました。それはやはり、安倍元首相に対する評価が高いわけではないということでしょう。当時メルケル元首相は、首脳会議等々においても、アメリカに言うべきことは言うという姿勢を貫いてきました。2018年にカナダで開催されたG7サミットでは、メルケル元首相がトランプ元大統領に詰め寄っているときに、安倍元首相はその様子をトランプのとなりで腕組みして眺めていた。“日本というのは独自に動く国ではなく、日本と本当の意味での対話というのはない”そうメルケル元首相は思っているのではないでしょうか。外交の安倍とか、個人的な関係を作ったとか言われていたけれど、それは結局たんなる言葉遊びみたいなものであったということが、今露呈しているんです」
2022年09月12日いよいよ3週間後に迫った安倍晋三元首相(享年67)の国葬。しかし、このまま穏やかに開催される雰囲気はない。生前、モリカケ問題や桜を見る会にまつわる疑惑が報じられた安倍元首相だけに、そもそも賛否がわかれた国葬。開催費用には全額税金が充てられることもあって、議論は激化の一途をたどっていた。そして9月6日、驚きの新情報が。すでに発表されている会場設営費などの約2.5億円に加えて、警備費や外国要人の接遇費が合わせて約14億円かかることが明らかになったのだ。賛否がわかれるなか、約16.5億円もの“血税”が使われる安倍元首相の国葬。さらに、6日に「SmartFLASH」が報じた、国葬に大きな影響を与えた人物が波紋を呼んでいる。安倍元首相が亡くなってから一週間も経たずして国葬の実施意向を表明した“言い出しっぺ”の岸田文雄首相(65)。しかし、記事によると、当初は内閣と自民党の合同葬という形で進む方向で進んでいたが、麻生太郎副総裁(81)がこれに反対。そして、麻生氏が岸田首相に対して、3回も電話し、最後には「これは理屈じゃねえんだよ」と強い口調で説得したという。近く行われる国会の閉会中審査で国葬について説明を行うとしている岸田首相。開催直前での説明に対しては“後手後手”“いきあたりばったり”という批判が相次いでいるが、岸田首相に圧をかけたとされる麻生氏がこれまで“丁寧な説明”をした形跡はない。大きな影響を与えていながら、ダンマリを決め込む麻生氏にたいしてネット上では批判の声が相次いでいる。《安倍晋三を国葬にせよ、と言いだしっぺの麻生太郎、揉めると見るや、だんまりを決めこむ。 本当に卑怯で浅ましい男だ》《麻生さんに説明させなきゃ意味がないかも》《これ本当なら国葬強行の黒幕は麻生太郎って事か で、岸田さんはいつも通りNOと言えずにうんうん頷いてただけと》
2022年09月06日9月に入り、実施が近づいてきた安倍元首相の国葬。しかし、このままスムーズに開催できそうな雰囲気ではない。「岸田文雄首相(65)は安倍元首相が亡くなったわずか6日後の7月14日に記者会見で、国葬を行うと表明。その後、7月22日の閣議で正式に実施が決定されました。しかし、安倍元首相と統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)との関係性が疑問視されており、生前報じられていたモリカケ問題や桜を見る会についての疑惑から反対する声も少なくありませんでした。さらに国葬に税金が投じられることからも“政治家のポケットマネーでやって!”という声も相次いでいたのです」(全国紙記者)毎日新聞と社会調査研究センターが実施した全国世論調査(8月20日、21日)では、「賛成」30%に対して、「反対」が53%と上回る結果に。しかし、“言い出しっぺ”である岸田首相がきちんと国民の声に耳を傾けてきたとは言い難いようだ。「閣議決定と同日に行われた講演では『さまざまな意見があることも十分承知をしているが、引き続き丁寧に説明し、できるだけ多くの国民の皆さんに納得していただきたい』と語りましたが、8月3日から開かれた臨時国会はわずか3日間で閉会。野党が要求していた国葬に関する閉会中の審査の開催についても、これまで自民党は消極的な姿勢を示しており、岸田首相も出席させない方針でした」(前出・全国紙記者)“丁寧な説明”を明言しておきながら、その機会を設けることはしなかった岸田首相だが、8月31日、ついに口を開いた。会見で岸田首相はこう語った。「国葬儀については様々なご意見、あるいはご批判を真摯に受け止め、政権の初心に返り丁寧な説明を尽くしたい。そのため、早急に国会の場で私自身が出席し、テレビ入りで、国民に見える形で国葬儀に関する質疑にお答えする場を設けるよう、幹事長以下に指示した。野党の皆様にもご協力をいただきたい」さらに、いまだ全体像を示していない警備費などの国葬経費にも言及。「既定予算の範囲内で対応するが、できるだけ早く示すよう努力する」と語った。開催を宣言してから1カ月半後にようやく説明の場を設けることを約束した岸田首相。しかし、その説明は遅すぎたようだ。署名サイト「Change.org」では、安倍元首相の国葬について中止や反対を求める署名活動が複数件実施されている。9月1日時点で、それらに寄せられた署名の合計数は40万件を突破しているのだ。前出の全国紙記者は首をかしげる。「国葬実施を急いで発表したものの、岸田首相は大切な説明を後回しにしてきました。国葬の費用として2.5億円支出することを閣議決定したのは8月26日。この金額に加えて、海外要人の警護に35億円ほどかかるとも報じられています。もっと前から丁寧に説明していればここまでの反感を招くこともなかったのではないでしょうか」(全国紙記者)ネット上では遅きに失した岸田首相に対して嫌悪感を示す声が相次いでいる。《今更遅いよね。もう国民の国葬に対する憎悪は高まりきってるよ。》《当たり前、遅過ぎる。》《今更しゃしゃり出て何を言う。順序が逆でしょう》
2022年09月02日9月27日に東京・日本武道館で行われる安倍晋三元首相(享年67)の国葬。政府は8月26日、今年度予算の予備費からおよそ2億5000万円を支出すると閣議決定した。松野博一官房長官(59)は同日の記者会見で、内訳について会場の借り上げに約3000万円、会場の設営費などに2億1000万円を充てることを明かした。しかし、この2.5億円には警備費用は含まれていないという。松野官房長官はその理由について、「予備費以外にかかる経費として国内外の要人が参列する式典であることから、その警戒警備に要する経費、海外要人の接遇に要する経費が見込まれる」と説明。いっぽうで、2.5億円以外の経費については「状況に応じて既定予算で対応していくこととなると考えております」と、具体的な金額の明言は避けた。「国葬費用をめぐっては、24日に『2億円あまり』と報じられたばかり。その“あまり”がまさか、5000万円にものぼるとは国民も予想していなかったでしょう。松野官房長官は会見で、『会場外で一般献花を実施するなど参列者の増加に伴い約5700万円の増加が必要となった』と説明しました。安倍元首相は銃撃によって亡くなったこともあり、要人警護や会場警備などセキュリティ強化に膨大な費用が投じられることが予想されます。ですが国葬にかかる費用の総額は不透明かつ、国会での説明や審議もなされていません。あまりにも強引なやり方に、国民の間では不満が募るばかりです」(全国紙記者)国葬費用が2.5億円と閣議決定されるやいなや、ネット上では《到底国民の理解を得られるとは思わない》《大切な税金の使い方をしっかり決めてほしい》などと非難の声が噴出している。また、25日には安倍元首相の四十九日を迎えたばかり。全額税金が投じられる国葬が物議を醸すなか、ネット上ではとあるサイトが注目を集めているのだ。それは、「安倍元総理デジタル献花プロジェクト」として、ネット上で安倍元首相に弔意や感謝の気持ちを表すことができるというもの。同サイトでは、《私たち有志は、安倍元総理の国葬に賛成するとともに、弔意を示したいと願う国民のために何かできることはないかと考えてきました。そしてこの度、20代と30代が中心となり、安倍元総理への感謝の気持ちと弔意を示すためのプラットフォームを立ち上げました》と記されている。「デジタル献花」ができる期間は、安倍元首相の四十九日である25日から国葬当日の9月27日までとのこと。集まったメッセージは、安倍昭恵夫人(60)に届けられるという。国葬をめぐっては、毎日新聞と社会調査研究センターが実施した全国世論調査(8月20、21日)では、「反対」が53%と「賛成」の30%を上回っていた。だが、この「デジタル献花」は開始からわずか2日で、すでに6万名以上もの献花が集まっているのだ(27日13時現在)。寄せられたメッセージには、次のように安倍元首相を偲ぶ声で溢れている。《とてもとても残念で仕方ありません。これからのこの国をどうか見守っていてください》《日本を底の底からすくい上げていただいたこと、本当にありがとございます。大変な日々だったと存じます。まだ、甘えていたかったのが本音ですが、心からお礼いたします》《歴代で1番素晴らしい総理大臣でした。 本当にありがとうございました。 どうか安らかに》《安倍さんが逝かれてしまったことをまだ受け入れられない私です。何故、安倍さんが。しかし、最後一言。笑顔が素敵で優しい安倍さん、本当にありがとうございました》「『デジタル献花』には10代~60代と、幅広い年齢層からメッセージが寄せられています。開始初日には2万人を越えるなど、サイトにアクセスが集中してつながりにくい状況だったといいます。つまり、凶弾によって命を奪われた安倍元首相を偲ぶ人がこれだけいるということです。政府は国葬に使われる費用について丁寧に説明をしなければ、国民の間で賛成派と反対派の対立が深まってしまうのではないでしょうか」(前出・全国紙記者)
2022年08月27日9月27日に東京・日本武道館で執り行われる安倍晋三元首相(享年67)の国葬。7月14日に岸田文雄首相(65)が表明し、同月22日に閣議決定されて以降、国民の間では大きく賛否が分かれている。だが、国葬の詳細が明らかになるにつれて、いっそう波紋が広がりそうだ。複数の報道によると、招待する参列者を6400人で調整し、国葬に反対する世論を考慮して1時間半程度の簡素な式典にする見通しだという。そして、予備費として計上される国葬費用は約2億円が見込まれるとのこと。だが、この2億円には警備費は含まれないといい、今後さらに費用が増えることが予想される。全額国費で賄われる国葬は、戦後の首相経験者では’67年に行われた吉田茂元首相(享年89)以来。安倍元首相の国葬の参列者は吉田元首相時を上回るというが、費用もはるかに超えそうだ。社会部記者が話す。「政府は最近の答弁書で、吉田元首相の国葬費用は1804万円だったと明かしています。現在の価値に換算するとおよそ7000万円となり、安倍元首相の国葬費用の約3分の1程度ということになります。’20年10月に行われた中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬では、約1億9200万円もの経費がかかったとされています。そのうち会場代が約5500万円、会場内の音響、映像、設営費用が約1億3600万円といわれています。ただ、中曽根元首相の合同葬はコロナ禍だったため、参列者も1400人と小規模でした」現段階で6400人が参列するという安倍元首相の国葬。参列者にはアメリカのハリス副大統領やオバマ元大統領、インドのモディ首相などの名前も挙がっている。各国要人が参列するとなると、強固な警備体制が予想されるという。前出の社会部記者が続ける。「昭和天皇の大喪の礼では警察官3万2千人が動員され、当時の警備費用は24億円でした。’19年10月に行われた今上天皇の即位礼正殿の儀では、警察官約2万6千人が動員され、警備関係費用としては28億5000万円がかかりました。安倍元首相は演説中の銃撃によって亡くなったこともあり、これまで以上に警備が強化されることが予想されます。通常よりも人員を増やすとなれば、警備費用は35億円ほどに増えてもおかしくないでしょう」国葬経費に予想される警備費を加算すれば、37億円にものぼるという安倍元首相の国葬。残りわずか1カ月あまりと迫っているが、政府は国民が納得できるよう丁寧な説明をすべきではないだろうか。
2022年08月25日7月8日、奈良市・近鉄大和西大寺駅前での演説中に、銃撃されて亡くなった安倍晋三元首相(享年67)。銃撃した山上徹也容疑者は現行犯逮捕され殺人容疑で送検されたが、現在ネットの一部で“山上容疑者とは別に真犯人がいる”という説が流布。さらに思わぬ余波が広がっている。8日の午前11時半ごろ、山上容疑者は演説中の安倍氏に背後から近づき、車道に出て手製の銃で発砲。1発目は外れたが、その約5秒後に放たれた2発目が安倍氏に命中し、致命傷となった。安倍氏の治療にあたった奈良県立医科大付属病院は会見で、2ヵ所の銃槍があり、心臓にも大きな傷があったことを説明。奈良県警は司法解剖の結果、死因は失血死であったと明かしている。山上容疑者の犯行動機などの解明が進むなか、8月16日、YouTube上にある動画が投稿された。「ビル屋上に簡易テント。スナイパー小屋が事件後3時間で撤去されている。サンワシティービル屋上」と題され、事件現場近くの商業ビル「サンワシティ西大寺』の屋上に“スナイパー小屋があった”と唱えているのだ。「動画内では、事件直後にテレビ局が上空からヘリコプターで撮影した映像をもとに、『白っぽい物体がサンワシティ西大寺の屋上にある』『スナイパーが銃撃のタイミングを待っていたのかも』と持論を展開。また『3時間後には、この白い物体が撤去されている』とも述べています。こう動画の内容はたちまちネットの一部で拡散し、『安倍元首相を撃ったのは山上容疑者ではない。真犯人は別にいる』という説が広まることとなったのです」(全国紙記者)ところが今月18日、『BuzzFeed』は「真犯人は別にいる説」を“デマ”とする記事を発表。記事によると、サンワシティ西大寺を管理・運営する不動産会社『三和住宅』に取材したところ、事件当時はビルの屋上で排煙ダクトの清掃などが行われており、その作業のために白いテントを張っていたという。また作業に立ち会っていた同社の社員は「不審者がいたということもないし、そもそもスナイパー小屋だなんて、ありえない」とコメント。さらに同社の担当者は「悪質なデマを信じた人たちから『スナイパーがいた』などと電話も来ている。非常に迷惑しており、弁護士に相談のうえ法的に対処していくことを検討している」とも語ったという。■ほんこん フォロワー26万人にデマ動画を拡散当事者によって明確に否定された“別の真犯人説”。しかし、この“デマ”を拡散していた有名人が。それはTwitterフォロワー数、約26万人を誇る芸人のほんこん(59)だ。ほんこんは8月3日、自身のYouTubeチャンネル『ほんこんちゃんねる』に「消えた弾丸!なぜ検証番組をやらないのか?」という動画を投稿。そこで安倍元首相の銃撃について「俺はね、後ろからちゃうと思うねん」と発言。その場にいたスタッフが「確実に山上容疑者じゃないと」というと、「うん。あれだけの音なんで出すねん。目を引くためちゃう?」と、山上容疑者とは別の犯人がいることをかねて唱えていた。そんなほんこんだが17日、Twitterで前出の動画を拡散。また、こういった主張をする投稿をリツイートしている。《もうご存じの方も多いだろうが、あの時、屋上に数人がいて、茶色のプレハブ家屋の隣に白い小テントのような箱モノを広げてあったのを撤去し、去っているのがTBSヘリのカメラに映り込んでいた。なぜちょうどあの時に片付けて去ったのか。警察は如何なる可能性も調べるべき》《一昨日から話題の、例の大和西大寺駅前のビルの屋上。事件直後に確認され、3時間後には撤去されたものはどう考えてもテントではない。撮影された人物はいるが何者か?メンテ業者?ところで、奈良県警本部長は以前NSC(国家安全保障会議)のメンバーだった。NSCの機能には前から疑問だが、事件の調査は?》さらに、17日にはリツイートだけでなく「【話題】『ビル屋上に簡易テント… スナイパー小屋が事件後3時間で撤去されている』(※動画)」と題されたニュース記事のURLを自ら貼り付け、紹介している投稿もしていた。当事者によって“デマ”と否定された“スナイパー説”を拡散していたほんこん。そのため、Twitterでは厳しい声がこう上がっている。《デマを拡散した責任をどう取るつもりだろう》《ビル管理会社がこのデマで困っていて法的対応検討してるみたいですよ 困っている人がいるので拡散はやめましょう 陰謀論で盛り上がるのは結構ですが、人の迷惑にならない範囲で》《デマだったと認め、謝罪してほしい》’20年10月に『NewsCrunch』で配信された記事「ほんこん氏が教えるフェイクに騙されないツイッターの使い方」で、《そしてフェイクに騙されない。これが一番大事やね。何かニュースをツイートするときも「これは本当に事実なのか?」と疑問符をつけて問いかけるようにする》などと説いているほんこん。今回の件については、どう思っているのだろうか。
2022年08月19日9月27日に開催が予定されている安倍晋三元首相(享年67)の国葬。この件について、政府は野党議員の質問主意書に対する18本の答弁書を8月15日に閣議決定した。その中の黙祷に関する項目がネットで波紋を呼んでいる。さかのぼること7月8日、銃撃を受けて亡くなった安倍元首相。多くの人があまりにも突然の死を悼んだが、同月14日、岸田文雄首相(65)が「秋に国葬を執り行う」と宣言したことで波乱を起こすことに。「岸田首相は『憲政史上最長の8年8ヵ月にわたってリーダーシップを発揮した』などと安倍元首相の政治を讃えた上で、国葬を宣言しました。しかし、安倍元首相には熱狂的な支持者がいるいっぽうで、モリカケ問題や桜を見る会、さらに国会での118回にもわたる“虚偽答弁”などから支持しない人も多数います。また支持者のなかにも、国葬に多額の税金が使われることに疑問を感じる人たちも。国葬に対する反発の声は今なお後を絶ちません」(全国紙記者)国葬が反対される理由は、もう一つある。それは“安倍元首相と統一教会との癒着”が次々と明らかになっているためだ。「安倍元首相を銃撃した山上容疑者は、家庭崩壊を招いた実母の統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)への多額な献金により、教団に恨みを抱くように。安倍元首相が教団の関連団体のイベントにビデオメッセージを送っていたのを見たことから、深い関係があると思い犯行に至ったと供述しています。事件後、安倍首相が関連団体の発行する雑誌で表紙を飾ったり、教団信者の票を選挙の際に自民党の議員に割り振っていたことも判明しています。統一教会は昭和の末期から霊感商法などが社会問題となった団体ですから、『反社会的組織と深い関わりがある人物に国葬はふさわしくない』という声も上がっています」(前出・全国紙記者)そんななか『時事通信』によると野党の質問主意書への答弁書で、政府は安倍元首相の国葬について「企業や学校などに対し弔旗掲揚や葬儀時間中の黙とうを要請するかどうか、葬儀の在り方は現在検討しているところであり、現時点でお答えすることは困難」と記述。つまり“国民に黙とうを要請するかどうか検討中”だというのだ。7月20日、松野博一官房長官(59)は「国葬儀は国民一人一人に喪に服することを求めるものではない」と会見でコメント。そして8月10日、市民団体が起こした裁判に対して東京地裁は「国葬が国葬儀の方式で執り行われるとしても、これにより、個々の国民に対して、安倍元首相に弔意を表すことや喪に服することを強制することになるとは認められず、弔いの儀式に国民を強制的に参加させることになるとはいえない」としている。しかし“国民に黙とうを要請するかどうか検討中”という閣議決定がなされた今、Twitterでは「喪に服すことを強制するのでは」と、拒否反応が相次いでいる。《弔意を強制するものではない、とか最初言ってなかった?》《普通に弔意を強制しとるやないか》《まず国葬反対だし、弔旗掲揚や黙とうを要請するかどうかについてなど諸個人の弔意の在り方を政府が国民に強制したり指図するな》《国葬か否かはほぼ形式的問題と思うのでこれまでノーコメントでしたが、国民に弔意を強制するようなことがあれば全力で反対します》
2022年08月18日「すべて選挙応援に収れんします。安倍さんは、自民党総裁として、選挙に勝つための、支援組織の一つとして位置づけていたのでしょう。特に参議院の比例区は、雲をつかむような選挙。1万でも2万でも候補者にとってはのどから手が出るほど票が欲しいのです」国会議員が旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と関係を築くメリットを、前参議院議員で統一教会に詳しいジャーナリストの有田芳生さんがこう語る。統一教会の組織票の投票先を決めていたのは安倍晋三元首相(享年67)だったという。伊達忠一元参議院議長(83)は北海道テレビの取材に対し、2016年の参院選挙で比例区から出馬した宮島喜文氏(71)に統一教会の票を回すように安倍氏に依頼。宮島氏は12万2833票を獲得して当選したが、6万人の信者がいるとされる統一教会の票の存在は大きかったとみられる。さらに、今年7月の参院選において伊達氏は、ふたたび宮島氏に統一教会の票を回すように安倍氏に口利きを頼んだが、井上義行氏を支援することを理由に断られたという。宮島氏は当選の見込みなしとして出馬を断念、井上氏は当選を果たしている。選挙経験が豊富な、ある自民党関係者はこう語る。「支持母体が弱い議員にとっては頼みの綱になりますし、安倍さんにとっても党内で影響力を強めることができます。複数の議員が統一教会と関係を深めたのも、助けてくれるならばなんでもお願いしたいという思いがあったからでしょう」■安倍氏が統一教会との関係を“党公認”状態に自民党関係者は「票以上に影響があるのは、無償ボランティアの派遣」だという。「告示期間で使える資金は1500万円から2000万円などと決まっています。ところがカラー印刷のポスターや名刺は、ほとんどゴミになってしまうんですが(笑)、地元のミニ会合などでは何百枚も配り、数百万円かかります。さらに選挙管理委員会に届出したスタッフの給与、選挙カーの手配などで活動資金はなくなり、ボランティア全員の弁当を満足に配ることもできないのが現状。それでも、選挙スタッフの仕事は多忙です。たとえば『◯◯氏、来たる』のような、大物政治家の応援演説を知らせる立て看板も、電柱にくくりつけます。本当は違反で警察に黙認してもらっているので、演説が終わればすぐに撤去しなくてはなりません。ポスターが剥がれ落ちたりすると、有権者からクレームの電話がかかってくるので、雨や風の翌日は、朝4時、5時に見回らなければならないんです。こうした条件で働いてくれるスタッフなんて、そうそう見つかりません」宗教的な動機を背景に非常に勤勉に働く統一教会から派遣されたスタッフは選挙戦の大きな戦力になったという。しかし、そんなありがたい存在だとしても、統一教会は霊感商法や合同結婚式などで社会問題になってきた団体だ。「かつては統一教会の行事への出席は躊躇されるものでした。ところが、自民党総裁で首相の立場でもあった安倍さんが教団との関係を深めたことで状況は一変。安倍派の議員を中心に、堂々と名前を出して祝電を送り、イベントに参加するようになっていったのです」(自民党関係者)統一教会の霊感商法の被害額は35年で1237億円、直近5年でも54億円。だが、そんな団体との交際は、もはや“党公認”状態といってもよかった。「党のトップの安倍さんが堂々とやっているから、議員たちが統一教会との関係を広げることに、党として誰も忠告できなくなったのです」(自民党関係者)
2022年08月17日12日、統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)の関連団体が韓国でイベントを開催。その中で銃撃により亡くなった安倍晋三元首相(享年67)を追悼する時間が設けられ、日本では波紋を呼んでいる。各メディアによると、開催されたのは統一教会の友好団体であるUPF(天宙平和連合)による平和を祈念するイベント。その開会式で安倍元首相の死去に触れ、「統一と平和のための運動にご尽力された」などとし、追悼の時間を設けたという。「イベントでは安倍元首相の遺影がスクリーンに映し出され、参加者は献花したといいます。またアメリカのドナルド・トランプ前大統領(76)はこのイベントにビデオメッセージを寄せて『安倍氏の死は、世界にとって大きな損失』と語ったそうです」(全国紙記者)統一教会の関連団体が安倍元首相へ深い弔意を表すいっぽう、日本では統一教会への厳しい目が向けられている。安倍元首相を銃撃した山上容疑者の母親は教団へ多額の献金を行い、破産し、家庭が崩壊。教団の恨みを抱く山上容疑者は、安倍元首相が昨年9月にUPFのイベントにビデオメッセージを寄せたことなどから、安倍元首相と教団の繋がりを疑い犯行に至ったことが報じられている。こうした背景から、かねて信者による多額の献金などが問題視されてきた統一教会への関心が再び高まることに。数々の問題が指摘されている団体でありながら、多数の政治家の繋がりが明らかになり、批判の声は高まるばかり。そんな状況下で統一教会の関連団体が行った安倍元首相に対する追悼と献花。改めて安倍元首相と教団の繋がりの強さが示された形だ。ネット上では、困惑する声が上がっている。《冷静に考えて、信者でも無い安倍晋三氏にここまでする必要があるのでしょうか?ここまでするくらい、安倍晋三氏は統一教会に無くてはならない存在だったのであろう》《安倍と統一教会はそれほど関係ないと言われてましたがズブズブですね》《「山上容疑者が、安倍元総理が統一教会と関係あると思いこみ」と報道されてたけど、深く関係してた事を証明してるやん》
2022年08月14日森見登美彦による小説をアニメ化した『四畳半タイムマシンブルース』の完成披露上映会が8月12日、都内で行われ、「私」役の浅沼晋太郎、小津を演じる吉野裕行、夏目真悟監督(「ワンパンマン」、「Sonny Boy」)が舞台挨拶に立った。原作は、森見氏のベストセラー小説『四畳半神話大系』と劇団ヨーロッパ企画の人気舞台『サマータイムマシン・ブルース』が“悪魔的融合”を果たしたコラボレーション小説。浅沼、吉野に加え、明石さん役の坂本真綾という2010年に放送されたテレビアニメ版『四畳半神話大系』のキャストが再結集し、劇団ヨーロッパ企画の上田誠が原案・脚本を担当している。12年ぶりに「私」を演じた浅沼は、「自分にとっては特別感のある作品であり、キャラクター。感無量です。12年経って、ファンの皆さんに届けることができて、すごくうれしいです」としみじみ。久しぶりに「私」特有の早口&膨大な台詞量に挑み、「舌って取れそうになるんだなと」と振り返り、「おしゃれになり過ぎていなくてホッとした」と新たなキャラクターデザインに安どの表情を見せていた。京都・左京区の古びた下宿に暮らす大学生の「私」は、未来からタイムマシンに乗ってきたという謎の男子学生・田村と出会い、エアコンのリモコン水没という悲劇を防ぐために、昨日の夜にタイムトラベルを試みる。しかし、悪友の小津らが自由きままに、過去を改変した結果、宇宙消滅の危機を招いてしまう。そんな本作のストーリーにちなみ、「昨日に戻れたら、何をする?」と問われると、浅沼は「実は今日、家を出るときに、忘れ物をして、ちょっとだけ遅刻してしまったので、昨日に戻って『これを忘れるな』と伝えたい」と話していた。夏目監督は『四畳半神話大系』の絵コンテ・演出・原画を担当しており、「当時から、ずっと作っていたいという思いがあり、さみしいまま終わってしまって。懐かしいですし、こうして復活して、チャンスをもらえたうれしさもある」と思い入れは格別。『四畳半神話大系』の監督である湯浅政明からは「まあ、頑張ってよ」と言葉があったそうで、「現場を温かく見守っていただき、応援していただいた」と感謝を示していた。取材・文=内田涼『四畳半タイムマシンブルース』9月14日(水) Disney+で独占先行配信(配信限定エピソードを含む全6話順次配信)9月30日(金) 3週間限定 劇場公開
2022年08月12日安倍晋三元首相(享年67)が銃撃により命を落としてからまもなく1カ月。今も多くの人がその死を悼むなか、安倍派の“幹部”から驚きの発言が飛び出した。「韓国はある意味では兄弟国。はっきり言って、日本は兄貴分だ」日韓関係について、こう発言したのは自民党の衛藤征士郎議員(81)。09年から12年にかけて衆議院副議長を務め、自民党の最大派閥である安倍派(清和政策研究会)の最高顧問である人物だ。「朝日新聞デジタル」によると、この発言があったのは4日に開かれた党会合でのこと。続けて、衛藤議員は「韓国ともしっかり連携し、協調し、韓国をしっかり見守り、指導するんだという大きな度量をもって日韓関係を構築するべきだ」と発言したという。さらに会合後、衛藤議員は発言の真意について、「我が国はかつて韓国を植民地にした時がある。そこを考えた時に、韓国は日本に対してある意味、兄貴分みたいなものがある」、「日本国民は日米関係を対等だと思っているか。僕は思っていない。同じように日韓関係は対等だと韓国が思っていると、僕は思っていない」と説明したことも報じられている。“日本は韓国より上の立場である”とした衛藤議員だが、日韓議員連盟にも所属している。「冷戦真っ只中の72年に発足され、75年に現在の名前に変更された超党派の議員連盟で、安倍元首相も所属していました。当時は韓国の議員との親交を深めることによって西側諸国として団結することを目的とされており、日韓関係に関する議論などが行われているといいます。そんな日韓のパイプ役でもある連盟に所属している衛藤議員の今回の発言は、韓国側から問題視されること必至でしょう」(全国紙記者)ネット上では、衛藤議員の発言にたいして批判が殺到している。《「日本は全てにおいて韓国より上位」とか、明治時代じゃあるまいし一体何の幻覚を見てるんだ。》《立場は対等な隣国、として振る舞うことがなぜできないのか……。》《ウクライナを“兄弟国“と格下に見て侵攻を仕掛けたプーチンと同じ理屈。》《もう恥ずかしいから 政治家やめていただきたい》立憲民主党の小沢一郎議員も5日、Twitterでこう怒りを見せていた。《かつて韓国を植民地にした日本は韓国の兄貴分で対等ではなく上位。韓国を指導しないといけない」と衛藤元衆院副議長。凄まじい妄言。どの国でも外交関係は対等。こんな失礼な発言は、ますます日韓関係を悪化させ、安全保障環境を破壊する》
2022年08月05日日本を代表するピアニスト青柳晋が、夏の終りの東京において連夜のサロン・コンサートに出演する(2022年8月17日:霞町音楽堂、8月18日:ホテルグランバッハ東京銀座)。ショパンやリストが活躍し、当時の紳士淑女を魅了した19世紀パリのサロンもかくやと思える2つのサロンは、どちらも非日常の極み。飲食のサービスはもちろん、アーティストの息遣いが聞こえるほどの親密な空間からは、コンサート本来の楽しみを倍増させる魅力が感じられる。プログラムには、J.S.バッハ「トッカータハ短調」、シューマン「子供のためのアルバム」よりOp68-30「無題」、「ノヴェレッテン」より第8番、ショパン「前奏曲」嬰ハ短調&「ピアノ・ソナタ」第3番という作品が披露され、夏の素敵な宴に華を添える。「サロン・コンサートはそもそも大好きなのです。聴衆が大きな塊のように感じられる大ホールでのコンサートと違い、小規模なホールで、お客様ひとりひとりと密接なコンタクトが取れるサロン・コンサートの心地良さは格別です。しかも今回は、最後に人前で弾いたのはいつだったか‥と考えるくらい久しぶりのJ.S.バッハ作品を含むプログラム。さらには初出しのシューマン作品などなど。まさに本番は出たとこ勝負です。2つの素敵なサロンにおいて、どんな化学反応が起こり、どんなガス(?)が発生するのか、楽しみであり、乞うご期待!(青柳晋)」霞町音楽堂 ホテルグランバッハ東京銀座
2022年07月29日安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件が発生してから2週間あまり経った7月25日。安倍元首相を背後から銃撃し殺害した山上徹也容疑者(41)が、勾留先の奈良県警奈良西署から大阪拘置所に移送され鑑定留置が始まった。そのようななか、同日には思いも寄らない事故が起きた。安倍元首相の妻・昭恵さん(60)が乗った警護車両が、別の警護車両に後ろから追突されたのだ。複数の報道によると、事故は同日午前8時45分ごろ、東京都千代田区の首都高速道路都心環状線の三宅坂ジャンクション内で発生。車線の合流地点で起き、運転していた警視庁警護課の男性巡査部長の前方不注意が原因とのこと。昭恵さんを含め、ケガ人はいなかったという。無事だった昭恵さんに、ネット上では安堵の声が寄せられている。《こんな時期だから、事故の瞬間は本当に怖かっただろうな。ケガがなくてとにかく良かったです》《安倍さんが亡くなって間もないのに、こんな事が起きるなんてヒヤリとしましたけど無事で良かったです》《これはさすがに気の毒…けが人いなくてよかった》しかし、安倍元首相の銃撃事件をめぐっては警護態勢の不備も指摘されたばかり。岸田文雄首相(64)も14日の記者会見で、「率直に言って警備態勢に問題があったと考えている」と問題視していた。「事件当時、安倍氏の警護を担当したのは奈良県警の警察官と警視庁のSPでした。しかし背後の警護が手薄だったことから山上容疑者の接近を許してしまい、2度も発砲されてしまいました。1発目の発砲は約7m離れた位置から、そして2発目は約5mにまで近づいた上での発砲でした。さらに2発目の発砲までに約3秒ありましたが、その間に安倍氏の被弾を食い止めようとする警察官の姿は確認できませんでした。現場にいた警察官らが、1発目の発砲音を『タイヤの破裂音と思った』と証言していることも報じられています。このような失態を招いたのは奈良県警の警護運用にも問題があるとして、警視庁は12日に検証チームを立ち上げました。にも関わらず、よりにもよって昭恵さんが乗る警護車両に追突するとは、意識が低いと言わざるをえません」(全国紙記者)安倍元首相の銃撃事件で警護の甘さが問題視されているなか、昭恵さんを危険に晒した警視庁に更なる批判の声が相次いでいる。《守ってくれなさ過ぎて心配になる》《奈良県警察官だけでなく警視庁警察官もプロ意識がないのね》《銃撃に気を取られ、旦那はほったらかしにされ、合流地点に気を取られ、妻は追突されるって、この国の警察はどうなっとるんかね》今回の追突事故を受けて警視庁は、「今後、教養訓練を徹底して、同種事案の再発防止を徹底する」とコメントしたという。しかし、日本の警護態勢への信頼は大きく揺らぐいっぽうだ。
2022年07月25日7月23日(土)から大阪中之島美術館で『展覧会岡本太郎』が始まった。岡本太郎と言えば、万博記念公園内にある《太陽の塔》の作者として、大阪人にとってはなじみ深い芸術家だ。【参考図版】岡本太郎《太陽の塔》1970年(万博記念公園)Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団しかし岡本太郎は、大阪出身のアーティストではない。しかも実は、大阪で岡本太郎の作品を幅広く紹介することさえ、初めてに近い。この展覧会は、「何かと不安を感じざるを得ない今だからこそ、何か漠然としたものに対して戦い続けてきた、エネルギーあふれる岡本太郎を見せたい」という思いから、企画された。そもそも岡本太郎とは何者だろうか? 6章立ての展覧会場を通して、私たちは知ることができる。岡本太郎《空間》1934/54年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団岡本太郎(1911~1996)は、漫画家の父・岡本一平と歌人で小説家の岡本かの子の長男として生まれる。1930年から、両親とともにフランス・パリに渡り、《空間》シリーズや《傷ましき腕》を制作し、現地の展覧会で発表した。岡本太郎《傷ましき腕》1936/49年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団第1章では、岡本のパリ時代の作品を紹介。新たに発見された、パリ時代に制作したと思われる作品3点も見ることができる。展示風景より左から、推定岡本太郎《作品C》、《作品B》、《作品A》、いずれもca.1931-33年ユベール・ル コレクション(パリ)蔵戦後、岡本太郎は日本に戻った。第2章、第3章では、岡本が改めて日本を見つめる中で、つくられた作品が並ぶ。展示風景より左から、岡本太郎《娘と犬》1953年 株式会社 大林組蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団、岡本太郎《森の掟》1950年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団、岡本太郎《重工業》1949年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団これらの作品は、日本の戦後まもない1940年代後半から50年代に描かれている。作品と向き合うと、その力強い色や筆づかい、表現された形に圧倒されるだろう。岡本はどれだけあふれるエネルギーを持っていたのだろうか。展示風景岡本太郎は、絵画や立体といった表現形態にとらわれることなく、文章を書いたり、書籍の装丁をするなど、さまざまな活動をしていた。展示風景第3章を見終わると、いったん美術館の通路へ。岡本太郎のフィギュア、天井から吊られた《光る彫刻》、実際に座れる《坐ることを拒否する椅子》などが置かれて、また違う岡本ワールドを体感できる。展示風景第4章からさらに、岡本ワールドは進化(あるいは深化)していく。大きな画面の絵画、FRPの立体やモザイク・タイルをつかったパブリックアート、家具やインテリアといったプロダクトまで、他ジャンルの表現者と交流しながら、世界を広げていった。展示風景また、大阪ならではの展示もなされている。あの近鉄バファローズのロゴマークが、岡本太郎デザインだったなんて!展示風景より、中央 岡本太郎《みつめあう愛》1990年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団、右 岡本太郎《近鉄バファローズ関連資料》ドローイング 1959年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団そして第5章では、皆さんご存じの《太陽の塔》と東京渋谷駅にある《明日の神話》についての展示空間が広がっている。模型、ドローイングや映像資料で、作品の制作背景も理解できるようになっている。展示風景《太陽の塔》の展示空間を抜けると、《明日の神話》の空間だ。岡本太郎《明日の神話》1968年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団太陽の塔が1970年、岡本太郎が亡くなったのは1996年。その間の岡本太郎は何してたの?というのが、最後の第6章でギュッと分かる。たえず探求を続けた岡本太郎の姿勢が、作品となって表れている。岡本太郎《娘と犬》1953年(その後加筆) 岡本太郎記念館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団注目したいのは、過去の作品に上描きされた作品群だろう。会場のキャプションでは、元の作品と今見える作品の両方を紹介。元のものに加筆しただけなのか、まったく別のものとして上描きしたのかなど、研究はこれからだというが、とても興味深い。岡本太郎 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団展覧会場には、約300点の作品や資料が並んでいるが、岡本太郎の画業だけを紹介する内容ではない。作品の背景には、岡本太郎が実際に足を運んだ場所、彼の行動力、考え、思い、さらに多くの人たちとの関わりが含まれている。展覧会を見終わった後、私たちは岡本太郎がどういう人間であったか、ということを改めて知ることができるだろう。なお、この展覧会は東京都美術館(2022年10月18日~12月28日)、愛知県美術館(2023年1月14日~3月14日)に巡回される。それぞれの会場でしか見られない作品もあるので、チェックしてほしい。取材・文:藤田千彩【開催概要】『展覧会 岡本太郎』会期:2022年7月23日(土)~10月2日(日)会場:大阪中之島美術館4F展示室時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(9月19日は開館) *日時指定制料金:一般1,800円、大高1,400円公式サイト:
2022年07月25日安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件が発生してから、2週間が経った。事件の捜査が進められ詳細が徐々に明らかになっていくなか、ネット上では殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(41)の「減刑」を求める署名が立ち上げられ物議を醸している。「山上容疑者は2本の金属パイプを束ねた手製銃で、奈良市内で街頭演説中の安倍元首相を背後から銃撃。安倍元首相は銃撃される前日に岡山で演説を行っており、山上容疑者はそこにも訪れていました。しかし山上容疑者は『岡山では近づけなかった』と供述しており、翌日に奈良市で安倍元首相の演説が行われることを知り犯行に及んだといいます。現段階で、山上容疑者は勾留期限が延長されたばかり。裁判員裁判が想定される公判では精神状態が争点となる可能性もあるため、奈良地検は刑事責任能力を調べるために精神鑑定を実施する方針だといいます」(全国紙記者)山上容疑者の「減刑」を求める署名を立ち上げたとされる人物は、15日に立ち上げに際してTwitter上で《山上容疑者の非常に辛かった生育環境、境遇に対しての情状酌量、また、非常に真面目で努力家な人柄であり更生の余地が大きい事を訴える署名です。いかなる理由でも殺人を肯定するものではありません》と呼びかけている。署名サイト「Change.org」内に立ち上げられた検察庁長官宛ての署名には、すでに賛同者が180人を超えている(21日22時30分時点)。同サイトでは山上容疑者について、「過酷な生育歴を鑑みての温情」「本人が非常に真面目、努力家であり、更生の余地のある人間である事」の2点を主張。山上容疑者が“精神的、金銭的苦悩を抱きながらも真っ当に生きよう努力していた”として、次のように呼びかけている。《親の信仰によって、生活も精神も追い詰められる人が非常に多いです。このような状況で物心ついた時から生活していた山上徹也容疑者に、どうか寛大な見解をお願いします》「山上容疑者は『母親が特定の宗教団体に多額の献金をし、破産したことから団体に恨みを抱いた』と供述。7月11日に『世界平和統一家庭連合』(旧統一教会)が会見を開き、山上容疑者の母親が信者だったことを明かしました。警察の調べや山上容疑者の親族の証言によると、山上容疑者は幼い頃に父親を亡くしており、そのことを機に山上容疑者の母親は同団体に入会。献金額は総額で約1億円にも上ったといいます。’02年には自己破産したものの、その後も献金を続けていたそうです。こうした経済破綻によって、山上容疑者は大学進学を断念。母親が自己破産した年に海上自衛隊に入隊しましたが、わずか3年で退職。その後は、アルバイトや派遣社員として職を転々としていたと聞いています」(前出・全国紙記者)不遇の人生を歩んできたことが報じられている山上容疑者だが、自らの手製銃で安倍元首相を殺害したのは事実。加えて、起訴もされていない段階で「減刑」を求める署名に対して、Twitter上では懐疑的な声が上がっている。《減刑も何もまだ起訴すらされていない。山上容疑者に更生の可能性があることは認めます。しかし被害者である安倍晋三さんは彼が更生したところで生き返る訳ではない。殺人の被害者は永遠に被害者のままです》《減刑が犯罪者の為になるとは限らない。犯罪者が自分の犯した罪と向き合う機会を減らしてしまう可能性も有るから。罪をシッカリと償ってこそ更生することが出来るのでは》《他の似たような原因で罪を犯した人には何もしないのに、山上容疑者だけ減刑を求めるとか不公平としか言えませんね》《どんな理由があろうと、犯罪やテロは許されないし、お気持ちで司法を歪めるなど論外です。例外を作れば司法が歪みます》
2022年07月22日安倍晋三元首相(享年67)を銃撃し、殺害した山上徹也容疑者(41)。山上容疑者のものとされるTwitterアカウントが発見され、17日ごろからネットやメディアで話題に。各メディアによると、同アカウントは安倍政権を批判する投稿に対し《安倍政権の功を認識できないのは致命的な歪み》《安倍憎しの最初にありきが見え見えの愚論》と擁護ツイート。中には《ネトウヨとお前らが嘲る中にオレがいることを後悔するといい》という投稿もあったという。しかしSNSでは、事件当初からいわゆる“アベガー”が事件を起こしたのだとする声が相次いでいた。アベガーとは、安倍元首相に対して否定的な人を揶揄するネットスラングだ。そして、著名人のなかにも「アベガーが犯行に及んだ」と主張する人たちがいた。例えば安倍元首相が亡くなった8日、実業家の堀江貴文氏(49)はTwitterにこう投稿している。《反省すべきはネット上に無数にいたアベカー達だよな。そいつらに犯人は洗脳されてたようなもんだ》さらに9日、フジテレビの上席解説委員である平井文夫氏は『FNNプライムオンライン』に「安倍晋三さんを死なせたのは誰だ」というタイトルのコラムを掲載。そこで平井氏は「(安倍元首相に対して)特定のマスコミや有識者といわれる人々が、テロ教唆と言われても仕方ないような言動、報道を繰り返し、暗殺されても仕方ないという空気をつくりだしたことが事件を引き起こした」とする文章を読んだといい、《僕の胸につかえていたのはこれだった》とコメントし、こう続けている。《「闘う政治家」だった安倍氏に対しては攻撃もまた激しかったが、中には「許さない」とか「死ね」とか明らかに常軌を逸したものもあった。そしてそうした言動に対して私たちは「ダメだ」とはっきり言ってこなかったのではないか》また12日、橋下徹氏(53)は『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)で「政治家に対しての批判ってね、政策の批判とか疑惑の批判っていうのは厳しくやればいいと思うんです。ただ度を超えた『死ね』とか『死んでいい』とか。それはね、いくら表現の自由でも政治家に対しては違うと思います」と発言。そして、「安倍さんに対しての強烈な『死んでもいい』ぐらいの、そういうものがもし、犯人の犯意に影響してたっていうんだったら本当に悔やまれるし、成熟した民主国家では絶対あってはならないことだと思います」と述べていた。いわゆる“アベガー”の存在や発言が山上容疑者の凶行に影響を与えているかのような発言をしたホリエモンや橋下徹氏ら。しかし、山上容疑者は当初から取り調べに対して「政治信条に対する恨みではない」と供述。そして、今回Twitterで安倍元首相を擁護するような投稿もしていたことが判明した。そのため、ネットではこんな声が上がっている。《左派やアベガーのせいで銃撃事件が起きた云々は全く見当違いだったと勇み足だった人たちは認めるべきでは》《今回の凶行がアベガーのせいであると主張していたホリエモン他の主張は完全に事実無根の言いがかり。アカウントが当人のものであれば》《「安倍さんが殺されたのは、安倍批判しまくった野党やメディア、ネットにはびこるアベガーのせいだ!」みたいなこと言ってたの、謝罪してくんねえかな。動機全然違ったぞ》《なんのために無根拠な主張をしてたのか》
2022年07月20日自民党の茂木敏充幹事長(66)が7月19日、安倍晋三元首相(享年67)の国葬に反対する野党に対し「国民の声や認識とは、かなりずれている」と会見で話した。しかし、ネットでは疑問視する声が相次いでいる。7月8日、銃撃を受けて命を落とした安倍元首相。15日の会見で、岸田文雄首相(64)は歴代最長となる8年8ヵ月にわたって首相を務めた安倍元首相について、「東日本大震災からの復興、日本経済の再生、日米関係を基軸とした外交の展開等の大きな実績を様々な分野で残された」と讃えた。そして、安倍元首相の国葬を秋に行う方針であると表明した。しかし15日、共産党の志位和夫委員長(67)は談話で「政治的立場を異にしていても、亡くなった方に対しては礼儀をつくす」とした上で、国葬について「安倍元首相に対する弔意を、個々の国民に対して、事実上強制することにつながることが、強く懸念される」として反対を表明。さらに、社民党の服部良一幹事長(72)も「今回の事件の背景はいまだ捜査中であり、安倍元首相はじめ自民党と旧統一教会の関係が取り沙汰される事態となっている。こうした点の解明、検証を抜きに『国葬』を実施すべきではない」という談話を発表している。また16日、『共同通信』によると立憲民主党の泉健太代表(47)は「国葬がふさわしいかどうか慎重に議論すべき」「格差拡大や国会での虚偽答弁など安倍政権時代の負の部分がある」と述べたという。■茂木幹事長の発言に「聞く力がない又は聞く気がない」と非難そんななか19日、各メディアによると茂木幹事長は会見で「内閣府設置法で、内閣が国の儀式を所管すると明記されている。政府が閣議決定を根拠として国葬を行うことは、法律上も全く問題ない」とコメント。続けて「野党が何を考えているかは分からないが、国民から国葬をすることについて、いかがなものかという指摘があるとは認識していない」といい、「野党側の主張は、国民の声や認識とは、かなりずれている」と持論を展開したという。「近年の首相経験者の葬儀は、内閣と自民党が費用を分担する合同葬が通例です。もし国葬を行う場合、税金が投入されることとなりますが、『東京新聞』は『2億円以上はかかるのでは』と試算しています。また安倍元首相には功績もある反面、森友学園問題や桜を見る会を巡る疑惑などがいくつか取り沙汰されており、国葬に賛同できない人がいることはおかしなことではありません」(全国紙記者)“国葬に国民から指摘はない”とした茂木幹事長だが、この発言に対してこんな声が上がっている。《さすがにこれはどうなの…。意見が違う奴は国民じゃないって言うのかな?なら税金収めなくてもいい?》《我々は聞く力がない又は聞く気がないと言っているようなものじゃないか》《国葬に賛成の国民もいるし、反対の国民もいる。反対しているのは日本国民ではないとでも言いたいのか。野党側の主張はかなりずれている、と言う茂木氏が一番ずれていると思う》《反対する人は国民ではないらしい》
2022年07月20日7月8日、奈良市で遊説中の安倍晋三元首相(享年67)が、銃撃されて殺害された事件の衝撃は、今も日本中を覆っている。現場で取り押さえられて逮捕された山上徹也容疑者(41)は、警察の取り調べに対して、犯行動機や事件で使用した手製の銃器の製造過程などについて、少しずつ供述を続けている。SNS上には、山上容疑者が厳しく処罰されることを望む声も見られる。捜査も進行中であり、裁判になるのはまだ先とされているが、山上容疑者の量刑はどのようなものになるのか。元東京地検特捜部副部長で、衆院議員も務めた若狭勝弁護士はこう話す。「個人的には厳罰に処すべきだと感じる部分はあります。自作の銃器を使用し、犯行に至るまでの計画性があり、非常に悪質な事件です。しかし、実際にこれまでの裁判の基準からすると、死刑になる可能性はあまり高くないと考えられます。過去に、殺害した方法や殺害に至る経緯があまりにも残虐非道で、かつ身勝手な動機で行われた事件で死刑が言い渡されたことがありました。しかし、被害者が1人の殺人事件の場合だと、最終的に死刑が確定したケースはほとんどありません。安倍さんの死は、世界中が悲しんでいます。しかし、いくらみんなが悲しんでいるからと言って、裁判所が加害者を死刑に処するという判断を下すといえば違うのです」現在明らかになっている事実の範囲ではあるが、山上容疑者が問われる罪や量刑について、若狭氏はこう続けた。「まず、山上容疑者は殺人罪と銃刀法違反に問われるでしょう。殺人罪は、5年以上の懲役、無期懲役、死刑という刑事罰が科されます。銃刀法違反のなかにも、発射罪というものがあります。公道上で銃器を発射するだけで、人を傷つけていなくても罪に問われます。重い場合は、無期懲役の判決が下ったケースがあります。容疑者の自宅からは、爆発物なども押収されていて、爆発物取締罰則での立件も考えられますが、武器等製造法違反は3年以上の懲役に科せられます。また、参院選の選挙運動の場で行われた犯罪なので、公職選挙法違反にも問われるはずです」■動機を明かすのが早すぎる?山上容疑者は今後、精神鑑定なども行われるというがーー。「裁判員裁判となったときに、精神鑑定が必要とされて責任能力に問題があるということになると、裁判の判断にも影響が出かねず、司法にとっては困ることになるわけです。なので、あらかじめ今の段階で“念のため”鑑定留置を行うということなのでしょう。しかし、責任能力が問題とされて、犯行時に心神耗弱状態だったとなると、量刑はかなり軽いものになってしまうでしょう。精神鑑定の動きについては、着目しておく必要があると思います」(若狭氏)警察の取り調べについて、山上容疑者は「特定の宗教団体に恨みがあった」と供述。母親は『世界平和統一家庭連合』(旧・統一教会)の信者で、多額の献金を行い破産したことが明らかになっている。また安倍元首相に対して「政治信条に恨みはない」とも供述しているという。しかし、若狭氏はこれらに違和感を持ったという。「私の検事としての経験上、容疑者が犯行動機について事件直後からペラペラしゃべるというのは、どうも引っかかります。また、警察の動機についての認定も少し早すぎるように感じています。これは一般論ですが、犯行に至ったある動機を隠したい場合、違う動機を話し出す犯人が多いとされています。首相経験者が白昼堂々銃撃されて亡くなったという戦後史に残る大事件です。山上容疑者は、“家庭連合の信者だった母親が多額の寄付をして家庭がめちゃくちゃになった”などと明かしていたとのことですが、政治的な思惑がなかったのか、徹底的に調べる必要があります。たとえば山上容疑者の動機が宗教団体に対する恨みだったのであれば、批判の矛先は警察だけでなく、そうした実態を放置してきた国に対しても向かうことになるでしょう。しかし政治的な思惑からの犯行だったとすれば、やはりテロを防げなかった警察の責任が重く問われることになります。奈良県警には、どうも動機を宗教団体への恨みの方に持って行こうとしているような節が見えます。単に宗教がらみだったから、といった表面的な動機の解明で終わると、場合によっては日本司法史上最大の事実認定の過ちに繋がりません。だからこそ、事件に至った動機の解明がしっかり行われなければ、量刑も決まっていかないと思います」山上容疑者が許されざる凶行にいたったのは、なぜなのか。そして、彼の罪が裁かれるためには、まだ多くの時間が要される。
2022年07月18日「まだ夢を見ているようだ。主人のおかげで経験できない色々なことを経験できた。すごく感謝している」こう語ったのは、安倍昭恵さん(60)。7月12日、奈良市で演説中に銃撃を受けて死亡した安倍晋三元首相(享年67)の告別式が東京・港区の増上寺で行われた。各メディアによると、近親者のみで行う家族葬の形だったが、麻生太郎副総裁(81)や岸田文雄首相(64)といった安倍元首相ら約1000人が参列。また昭恵さんは冒頭のように挨拶したという。告別式後、安倍元首相は都内の斎場で荼毘に付された。全世界に衝撃を与えた銃撃事件から5日。事件の全容解明に向けて捜査が進むなか、連日、議論を呼んでいるのが当日の警備体制だ。「事件当日、7メートルの距離から撃たれた1発目は命中しなかったものの、5メートルの距離に近づいて発射した2発目が安倍元首相に命中し、結果的に命を奪いました。事件の前日に急遽演説が決まったことで、普段より警備計画の構築に時間がなかったとはいえ、1発目と2発目の間に約3秒の時間があいていたことや容疑者の接近を阻止できていないことなどから、警備体制の不備を指摘する声が相次いでいます」(全国紙・政治部記者)各メディアによると、事件当日、警視庁警護課からのSPを含めた奈良県警や奈良西署で構成された7名のSPと15名の県連スタッフが警備や警護にあたっていた。7月9日、奈良県警察本部の鬼塚友章本部長は会見を開き、「警護、警備に関する問題があったことは否定できない」と説明し、警備に問題があったことを認めたという。この問題は連日、ワイドショーでも取り上げられ、専門家たちは警備体制の問題点を指摘。さらに、鈴木俊一財務大臣(69)も12日の閣議後の会見で、「「悲惨な結末になってしまったことは、警備に不備があったと言わざるを得ない。しっかりと検証し、改めてもらいたい」と注文していた。さらに、インターネット上でも《奈良県警とSPが無能すぎる。SPは2発目の時安倍さんに覆い被さったりして身を守れよ、それが仕事だろ》などと指摘する声が噴出。さらに、事件後、県警には11日午前7時までに電話やメールなど約1300件が寄せられていることも各メディアで報じられている。大半が警備に関する批判で、電話がつながりにくくなっている時間帯もあるという。安倍元首相の警備体制への批判が高まるなか、いっぽうでネット上では警備にあたっていた人たちを慮る声も少なくない。《現場にいたSPさんのメンタルが心配きっと守れなかった自分を責めてると思うんだ結果は受け止めるとして過度に自分を責めないで欲しいなぁ…》《安倍氏死去でSPのメンタルも気になるなあ。守れなかった罪悪感は絶対ある》《奈良県警察やSPも心配だよ。仕事の責任はあるけど、それをいつまでも責められたり、気に病むと本当にメンタルやられるからね。彼らも人間なんだから。彼らのケアもしてあげないと連鎖するよ》「鬼塚本部長が会見で『警護実施上の問題点を洗い出す』と話していたように、今後原因の解明が進んでいくことでしょう。県警も問題はあったと認めていますし、今後、こうしたことが二度と起こらないよう徹底的に検証していくことが求められると思います。同時に、当日警備や警護にあたっていた人のメンタルケアも必要ではないでしょうか」(前出・政治部記者)
2022年07月13日7月10日に投開票が行われた参院選。その二日前に自民党の安倍晋三元首相(享年67)が銃撃事件によって死去するという事件が発生した。そんな異例の選挙戦だったため、SNSでは「“弔い選挙”になるのでは」といった声が多数上がっていた。「安倍元首相が亡くなったため、香典のように自民党へ投票する人たちが増えると考えられていました。それに合わせて、『投票率も上がるのでは』という声も。いっぽう『#投票は香典じゃない』というハッシュタグが生まれるなど、『雰囲気に流されないように』と危惧する人たちもいました」(政治部記者)しかし、蓋を開けてみれば投票率は52.05%。’19年に行われた前回の48.80%を3.25ポイント上回ったとはいえ、これは過去4番目の低さとなる。また、自民党の議席数は63だった。「参院選の前に議席獲得数を各週刊誌が予測し、自民党は62~63だろうというのが大方の見解でした。つまり、ほぼ予想通りなんです。安倍元首相が亡くなったことは、投票率にも議席数にもそれほど影響を及ぼしていないといえます。また自民党に入れるつもりだった人も、そうじゃなかった人も、事件がキッカケで投票先を変えることはあまりなかったのかもしれません」(前出・政治部記者)今回の参院選では“風が吹かなかった”といえそうだ。
2022年07月12日7月11日、安倍晋三元首相(享年67)の通夜が営まれ、岸田文雄首相(64)や菅義偉前首相(73)、麻生太郎・自民党副総裁(81)らゆかりのある人々が焼香に訪れた。12日に家族葬が執り行われ、後日には東京と地元・山口でもお別れの会が行われる予定だという。「8日に岸田首相は、国葬の実施も今後検討すると取材に明かしていました。‘06年に52歳という戦後最年少の若さで総理大臣に就任し、第二次安倍内閣もあわせた8年8カ月という通算在任期間は歴代最長です。さらに東京五輪の招致などに尽力した功績なども考慮した結果、国葬を行うに値するということのようです」(政治部記者)実業家のひろゆきこと西村博之氏(45)も11日にTwitterで、岸田首相と同様の考えを示した。《持病を抱えながらの政治活動の最中に不慮の死を遂げた安倍元首相。政治信条はどうあれ日本国民として国葬にした方がいいと思うおいらです。岸田首相には「前例が無い」とかを理由にして欲しく無いです》インターネット上では安倍元首相の国葬に賛同する声が多数あがっている。《私も国葬に近い形で見送るべきだと思います。国のために長年、身を粉にして働いた事実は誰にも否定できないこと。間接的にでも私達が選んで託した首相です。だからこそ国民として主体的な意思を示すことが必要。日本という国のためでもあり、個人個人の気持ちの区切りのためにもなると思う》《在任期間や外交安全保障、国際的プレゼンス向上などの功績も大きいが、こういう形での暴力は絶対に許さない、と言う国民の断固とした意志表明と言う意味で、国葬、大賛成です》《安倍総理の最大の功績は国際的な日本のプレゼンス向上と思ってる。おそらく世界から要人が来ると思うから国葬が自分も妥当と思う》いっぽうで、Twitter上では《#安倍晋三の国葬に反対します》というハッシュタグで国葬に反対を表明する人も。一時はトレンド入りするほどの勢いを見せていた。《どうして国会で118回も虚偽の答弁をして、その責任さえ取らなかった人間を国葬にするなんて話が出てくるのですか? #安倍晋三の国葬に反対します》《公文書や統計の改竄を横行させた安倍元首相なんて、国葬に全く相応しくない。 #安倍晋三の国葬に反対します》《どんなに悲劇的な最期だったとしても、それはその人のやってきた事を肯定する理由にはなりません国葬には断固反対します》前出の政治部記者は言う。「安倍元首相は、森友学園や加計学園の問題や『桜を見る会』の前夜祭を巡って刑事告発されるなど、数々の疑惑もありました。こうした疑惑の真相が解明されないまま安倍元首相が亡くなったことで、真相が明らかになっていない状態で国葬を行うことには疑問を持つ人も多くいるようです」このハッシュタグに対して賛同する声があるいっぽう、《恥を知れ》《恥ずかしくないの?》と異議を唱える人も現れるなど物議を醸す事態となっていた。
2022年07月12日《回復を心から祈っていましたが、その願い叶わず、誠に痛恨の極みです》7月8日に安倍晋三元首相(享年67)が奈良市内で銃撃されて亡くなったことを受け、菅義偉前首相(73)はTwitterでこう追悼の意を表した。安倍元首相の在任時、官房長官として長く支えた菅前首相。追悼の声は広がり続け、芸能界やスポーツ界からもコメントが寄せられている。「和田アキ子さん(72)は10日の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で『ショックですね』とコメント。X JAPANのYOSHIKIさんもInstagramに安倍元首相と昭恵夫人(60)とのスリーショットを投稿し、『とても親切でやさしい方でした』と綴りました。巨人の原辰徳監督(63)も8日の試合後に『非常に尊敬できるリーダーでした』と追悼しました」(全国紙記者)各界から広がり続ける悲しみの声。それは著名人にとどまらず、安倍元首相が生前更新していた公式YouTubeチャンネルにも寄せられている。「安倍元首相は昨年10月にYouTubeチャンネルを開設し、政治に関する考えを述べた動画はもちろん、コンサートでピアノを演奏する姿も投稿していました」(スポーツ紙記者)36万人ほどだったチャンネル登録者数は、銃撃事件後に激増。11日現在、109万人を超えている。「最後の投稿となったのは7月6日。《福島県小野町でソウルフードをいただきました》と題された動画で、小野町での演説の様子とともに、小野町の名物・アイスバーガーを食べるという内容のものでした。再生回数は300万を突破しています」(前出・スポーツ紙記者)突然の出来事だっただけに、コメント欄には事件の衝撃とともに喪失感が多く寄せられていた。《当たり前にいた人が急に亡くなる辛さ。改めて両親を大事にしようと思いました。安倍さんは日本にとっても世界にとっても影響力のある偉大な人でした。ご冥福をお祈りします》《この動画以降はもう一生更新されることがないと考えると物凄く悲しくなります。今まで日本のためにそして世界のために様々な面で一生懸命に努力をしていただき本当にありがとうございました。今まで本当にお疲れ様でした》《未だに自分の中で総理大臣って言ったらこの人だった….生きてほしかった…》
2022年07月11日7月8日、戦後類を見ない痛ましい事件が起こった。10日に投開票を控える参院選の応援演説で訪れていた奈良市内で安倍晋三元首相が男に銃撃され、命を奪われたのだ。67歳だった。午前11時30分ごろ、街頭演説中に背後から奈良県在住の山上徹也容疑者に2発銃撃された安倍元首相。首の右側を撃たれており、心肺停止状態で救急搬送。必死の治療が続けられるも、午後5時3分に息を引き取ったという。治療を行った病院は会見で、死因について失血死と説明していた。襲撃を受け、岸田文雄首相(64)は山形県での演説を切り上げて首相官邸へ。自民党幹部も急いで党本部に集結するなど、事件の対応に追われていた。そんななか、すぐさま安倍元首相のもとへ駆けつけたのが、妻の昭恵さん(60)だ。昭恵さんは事件発生から約1時間後に都内の自宅を出発し、電車を乗り継ぎ奈良へ。午後4時55分に治療が続けられていた奈良県立医科大学附属病院に到着するも、その8分後に安倍元首相は息を引き取った。昭恵さんのコメントは発表されていないが、その心中は察するにあまりある。‘87年に結婚して以来、昭恵さんはそばでずっと安倍元首相を支えてきた。「昭恵さんは職場の上司の紹介をきっかけ安倍さんと出会い、約2年間の交際を経て結婚。‘93年に安倍さんがお父さんの地盤を引き継いで衆院選に初めて出馬した際は、右も左もわからない状態のなかで選挙活動を献身的にサポートしていました。その後、安倍さんが2度にわたって内閣総理大臣を務めた際もファーストレディとして奔走。諸外国の要人夫人と積極的に交流するなどして、安倍さんを支え続けてきました」(全国紙政治部記者)“家庭内野党”を自負し、家庭内で安倍元首相が進める政策に異議を唱えることもあったという昭恵さん。しかし、夫婦が直面した苦悩には2人で手を取り合い、向き合っていた。「安倍さんと昭恵さんは子供を持つことを望んでいましたが、なかなか子宝に恵まれませんでした。昭恵さんは三箇所ほど不妊治療に通ったこともあったものの、妊娠には至りませんでした。しかし代々続く安倍家の妻ということで周囲からプレッシャーをかけられることも少なくなく、インタビューで泣きながら『つらかった』と語ったこともあります」(前出・政治部記者)昭恵さんはかつてエッセイスト・酒井順子さんとの対談の中で、“子供への重圧”についてこう語っている。《普段の生活の中では、「まだですか?」くらいの感じなんですが、酔っぱらったりすると「安倍家の嫁として失格だ」とか、「非国民!」などと言われることもあって……。「それはちょっと、どうなのだろう」と思うこともありましたね》(『本の旅人』‘16年3月号)心ない声に悩まされる昭恵さんを救ったのは安倍元首相だった。「傷つく昭恵さんに対して、安倍さんは優しい言葉をかけてフォローしたといいます。また『絶対に産んでくれ』など、プレッシャーをかけることもいっさいありませんでした。昭恵さんはそんな安倍さんの姿勢に救われたそうです。養子縁組を検討したこともあったそうですが、選択しなかった。昭恵さんは06年にBBCのインタビューで“子供を持たない人生”について『すべて運命。目の前の事実を受け入れる』と語っており、安倍さんもそんな昭恵さんの決断を尊重していたのです」(前出・政治部記者)35年にわたって、夫婦二人三脚で数々の辛苦を乗り越えてきた安倍元首相と昭恵さん。昭恵さんから“大切な伴侶”を奪った犯人の罪はあまりにも重い――。
2022年07月09日