卓越した発想力で知られ国内外で愛された画家、安野光雅さん(1926~2020)。その原画を集めた「安野光雅展」が大阪・あべのハルカス美術館で開催中です。安野さんの遊び心がつまった会場の様子を紹介します。安野光雅展 チケット情報【第1章ふしぎの世界】最初に目に入るのは、絵本デビュー作『ふしぎなえ』。のぼってものぼっても元の階に戻ってしまう階段、歩いていたら天地が逆になる迷路。「あれ?」という驚きに満ちた安野ワールドの始まりです。こちらは『ふしぎなさーかす』の最初の絵。真夜中、サーカスの幕が上がりました。最後の絵との違いを確かめてみましょう。うっそうと茂る樹木の様子が描かれた『もりのえほん』。目を凝らして絵を見つめると、だんだん動物たちの形が見えてきます。複製画の撮影スポットも人気です。【第2章科学のおはなし】空想も含め、自分の頭で考えることを大事にした安野さん。『天動説の絵本―てんがうごいていたころのはなし―』は、地球が宇宙の中心と信じられていた時代の人々の考えとその変化が描かれます。紙が茶色く染まり、シワまで付いているのは、古いお話にふさわしく、と考えた安野さんの演出です。【第3章空想と旅の風景】青い服の旅人に導かれ、世界各国を巡る『旅の絵本』シリーズ。本展では『旅の絵本Ⅵデンマーク編』を取り上げます。アンデルセンの故郷や首都コペンハーゲンなど、俯瞰(ふかん)で描かれた美しい風景。よく見ると「人魚姫」や「マッチ売りの少女」など、アンデルセン童話のシーンがちりばめられているのに気づきます。旅人がどこにいるかも探してみてください。【第4章物語の世界】中国の古典に題材を取った『繪本三國志』。4年をかけ1万kmを旅した中国取材をもとにした壮大な歴史絵巻です。安野さんのこだわりで、現地の画材や土も使って描かれました。絵に押された、個性あふれる落款には、安野さんの思いも隠れています。【第5章懐かしの風景】故郷・津和野で過ごした頃の遊びや生活を描いた『昔の子どもたち』は、津和野弁でつづられたユーモアあふれる文章も魅力です。恩師・藤本先生の注意書き(赤字)は、なんと、先生のふりをした安野さんの「ごっこ遊び」とか。絵を追うほどに、そして、見つめれば見つめるほど発見がある安野さんの原画。お子さまはもちろん、かつて子どもだった大人の方も楽しめます。会場で自分なりの「安野さん」を見つけてみませんか。
2023年10月27日あべのハルカス美術館で2023年11月12日(日)まで開催中の「安野光雅展」。本展の企画者で、フリーキュレーターの林綾野さんによるオフィシャルレポートが届きました。安野光雅展 チケット情報1926年(大正15年)、島根県津和野町に生まれた安野光雅。画家になるのが少年の頃からの夢だった安野は23歳で上京し、美術教員のかたわら本の装丁などを手がけます。デビューは遅く、42歳のとき。教え子の保護者が福音館書店の編集者で、「おもしろい美術教員がいる」とその才能を見出しました。そして生まれたデビュー作が『ふしぎなえ』です。林綾野:安野先生が今までにない絵本をつくりたい、文字のない、絵を見る絵本をつくりたいとお考えになってできたのが『ふしぎなえ』です。エッシャーの世界観に影響を受けて、安野風不思議ワールドにアレンジしてできたのがこの作品(《ふしぎな絵》1968年)です。林綾野:この絵に安野さんの魅力がいっぱい詰まっています。まず2冊の本を見てください。クイーンのトランプを見ると、本の厚みは同じなのに、奥を見ると高低差が出来ていますね。そして、トランプが切り取られて本のプールのコース台になっている。絵の中のはさみとテープを使ってこの楽しい世界観が出来上がっていますが、この不思議な世界は四角の線で囲まれた本の世界だけの空間なんです。林綾野:こちらは初期三部作のひとつ、『ふしぎな さーかす』です。この絵(《ふしぎなさーかす》1971年)は、ゆがみ絵というだまし絵の一種です。絵のこちらから見ると...林綾野:こどもたちが紙の絵本を実際に手に取ってめくりながら、いろんな角度で楽しめるように、という工夫をこらしてあるんです。そして林さんからもう1冊、『蚤の市』をご紹介いただきます。林綾野:『蚤の市』は、ある市場の様子を朝から夕方まで追ったものです。本当にありとあらゆる物が売られていまして、安野さんの本もあるんです。私、本当にこの本が好きで、安野光雅さんにどうやって描いたんですか?って聞いたことがあるんです。「左上から描き始めて、どんどんどんどん描き進めて、最後は右隅でピタッと終わるように描くんだ。これが職人技で醍醐味なんだ」っておっしゃっていました。全ページがそのように描かれているんですね。安野さんのそういう姿を思い浮かべながら、この作品を見ていただきたいです。特別出品:『旅の絵本Ⅹ』からも原画2点を展示しています。
2023年10月18日子供から大人まで幅広い世代に愛された絵本や装丁などで知られる安野光雅。その仕事の全貌を振り返る『安野光雅展』が9月16日(土)〜11月12日(日)、あべのハルカス美術館で行われる。2020年12月、惜しまれながら94歳で亡くなったが、存命中の2020年春に新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止した企画が改めて開催される。1926(大正15)年、島根県津和野町に生まれ、少年の頃から画家になることを夢見ていた安野。23歳で上京し、美術教員のかたわら本の装丁などを手がけ、1968年、42歳のときに『ふしぎなえ』で絵本作家としてデビュー。以降、半世紀にわたり、画家、絵本作家、装丁家、エッセイストとして多彩な活動を続けた。絵本などが海外でも出版され、国際アンデルセン賞など国内外で数々の賞を受賞している。科学や数学などにも造詣が深かった。同展では、津和野町立安野光雅美術館のコレクションより、1960~70年代の『ふしぎなえ』『さかさま』『ふしぎな さーかす』、外国を旅しながら描いた「旅の絵本」シリーズ、2004年から4年にわたり中国にスケッチ旅行し完成させた大作『繪本 三國志』など初期から晩年までの作品を紹介する。井上ひさしの本の表紙原画や劇団「こまつ座」のポスター原画など、井上ひさしとコラボレーションした作品にも触れる。幾何学的な、あるいはだまし絵のような不可思議な造形、豊かな自然、建物など人の手が加わってできている街並み。風景の中にもそこかしこで人々のさまざまな営みが目に留まり、時には名画のモチーフなども見つけられる。色彩や線も美しく、ユーモアのある遊び心や愛情に溢れた安野ワールドに浸りたい。<開催情報>『安野光雅展』会期:2023年9月16日(土)~11月12日(日)会場:あべのハルカス美術館時間:10:00~20:00、月土日祝は18:00まで (入館は閉館30分前まで)休館日:10月16日(月)料金:一般1,600円、大高1,200円、中小500円公式サイト:
2023年09月11日女優の安野澄(あんの・ゆら/28)が、芸能プロダクション・レプロエンタテインメントとマネジメント契約したことが13日、事務所公式ツイッターと安野の公式インスタグラムを通じて発表された。安野は、1995年6月13日生まれの東京都出身。早稲田大学の建築学科を卒業後、武蔵野美術大学の大学院へ進学。当時、サロンモデルの写真をインスタグラムにアップしたところ、業界関係者の目に留まった。その後、女優業をスタート。Netflix『呪怨~呪いの家~』(2020)やアサヒスーパードライのWEB CM「ビールって、苦いだけじゃない。」シリーズなどに出演。NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』(2022)では、多田直美役を好演したことでも話題になった。レプロエンタテインメントには、羽田美智子、池内博之、真木よう子、中村蒼、内田理央、川島海荷、宮沢氷魚、藤間爽子、久間田琳加、南沙良といった第一線で活躍中の俳優が多数所属。異彩を放つ安野のさらなる活躍が期待される。■安野澄コメントいつも応援して下さる皆様、関係者の皆様へこの度、レプロエンタテインメントとマネジメント契約をさせていただくことになりました。今までのたくさんのご縁があったからこそ、今ここに立てています。これからの出会いを楽しみに、そしていつも感謝の気持ちを忘れずに精進していきます。俳優としても、人としても成長していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
2023年06月13日安野モヨコ展「アンノーマル」が、阪急うめだ本店の阪急うめだギャラリーにて2022年4月27日(水)から5月9日(月)まで開催される。安野モヨコ、画業30年を辿る企画展安野モヨコは、『ハッピー・マニア』『花とみつばち』『さくらん』『働きマン』などの作品で、幅広い読者に喜びと力を与える物語を届けてきた漫画家。漫画以外にも、エッセイ『美人画報』『くいいじ』や、監督・プロデューサーの夫・庵野秀明との結婚生活を描いたコミックエッセイ『監督不行届』なども出版しており、その作家活動は変幻自在だ。今回の安野モヨコ展「アンノーマル」は、2019年に安野が画業30周年を迎えたことを記念し開催する巡回展。作品原画だけでなく、紙版画の技法で描いた『オチビサン』や、美人画などを手がける絵師としての作品も含めた数百点を通して、これまでの安野の軌跡を辿る。例えば、2001~2003年に講談社『イブニング』で連載され、土屋アンナ主演×蜷川実花監督での映画化も話題となった『さくらん』からは、第7話のカラー扉絵を展示する。講談社『モーニング』で2004年から連載され、アニメ化、そしてドラマ化まで至った人気作品『働きマン』の主人公・松方弘子のおなじみのポーズを描いた作品も公開される。150種類以上のアイテムが一堂に会するグッズコーナー併設のオリジナルグッズコーナーでは、150種類以上のアイテムが一堂に会する。『シュガシュガルーン』の世界観を紹介するコレクションブックは、本会場で先行販売となるアイテムで、魔界マップや魔法アイテムなどの描きおろしが掲載されている。その他、安野モヨコが描く美人画と『シュガシュガルーン』の世界をそれぞれ塗り絵にしたミニセット、『シュガシュガルーン』の登場人物たちのアクリルキーホルダーなどが登場する。【詳細】安野モヨコ展「アンノーマル」期間:2022年4月27日(水)~5月9日(月)会場:阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー(入場有料)住所:大阪府大阪市北区角田町8-7入場料:前売券 一般・大学生 700円、中・高校生 500円、小学生 300円当日券 一般・大学生 800円、中・高校生 600円、小学生 400円※未就学児は無料。※障がい者手帳(身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳、被爆者健康手帳)並びに特定疾患医療受給証などを呈示で、付添1名まで無料。会場入口にて障がい者手帳の原本(コピー・写真不可)を呈示。※中・高校生は入場時、生徒手帳・学生証・身分証明書の原本呈示を求める場合あり。※株主優待券は1枚で2名まで無料。※本展覧会は、阪急阪神お得意様カード、各種ペルソナカード、エメラルドSTACIAカード、阪急・阪神友の会カードを含むカード優待は不可。事前チケット購入:チケットぴあで予約(Pコード:993596 / セブン-イレブン・ファミリーマートで販売)、ローソンチケットで予約(Lコード:53784 / ローソン・ミニストップ店頭で販売)※阪急うめだ本店での発券不可。※お客様都合による購入後の払戻しは不可。
2022年04月23日「安野光雅 追悼展 安野先生のふしぎな学校 安野光雅美術館コレクション」が、ジェイアール京都伊勢丹7階隣接の美術館「えき」KYOTOにて、2022年2月25日(金)から3月27日(日)まで開催される。画家・安野光雅が描く風景画や絵本を紹介安野光雅は、戦後、小学校の美術教師として勤めながら本の装丁などを手掛けた画家。終戦後、復員した後に20代前半で小学校の代用教員となった安野は、教科書が十分になかったため、教える内容や方法を自身で考えながら授業をしていた。上京後は小学校で図画工作を教えるかたわら、本の装丁や挿絵を手がけ、1961年に画家として独立。1968年には『ふしぎなえ』で絵本界にデビューし、好奇心と想像力、独創性にあふれた絵本作品や、淡い水彩で描いた風景画などを発表した。安野の代表作である『もりのえほん』や『天動説の絵本』などに見られる個性的な世界観は、幼少時代に里山で触れ親しんだ自然や、教員時代に試行錯誤した経験によって生み出されたものだ。安野の創作の豊かさは、芸術の世界だけでなく科学・数学・文学までにもおよび、多彩な著作を残している。会場では、文字や数字、風景に至るまで、安野流の楽しみ方が詰まった絵本作品や絵画を授業に見立てて紹介。「インタレスト!」を合言葉に、まるで“ふしぎな学校”に入学したかのような気分で安野光雅の世界観を堪能できる。【詳細】安野光雅 追悼展 安野先生のふしぎな学校 安野光雅美術館コレクション会期:2022年2月25日(金)~3月27日(日)会場:美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内・ジェイアール京都伊勢丹7階)住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町開館時間:10:00~19:30(入館締切:閉館30分前)入館料:一般 900円(700円)、高・大学生 700円(500円)、小・中学生 500円(300円)※( )内は前売料金。「障害者手帳」を提示の本人と同伴者1名は当日料金より各200円割引。※家族セット券(一般1名、小・中学生1名が入場可能)は1,000円。会期中、チケット窓口にて申し出が必要。2名同時入館に限る。他の割引との併用不可。※前売販売期間は~2月24日(木)まで。美術館「えき」KYOTOチケット窓口(休館日を除く)、京都駅ビルインフォメーション、チケットぴあ(Pコード685-872)、ローソンチケット(Lコード51925)にて販売。※状況により、作品展示やイベント内容は変更、または中止になる場合あり。【問い合わせ先】ジェイアール京都伊勢丹TEL:075-352-1111(大代表)
2022年02月17日きものやまと(KIMONO YAMATO)から、漫画家・安野モヨコデザインの着物ブランド「百葉堂(ひゃくようどう)」とコラボレーションした帯揚げ&半衿が登場。2021年9月15日(水)から9月21日(火)まで、伊勢丹新宿店の期間限定ストアなどで販売される。安野モヨコデザインの「百葉堂」とコラボ2020年10月にスタートした「百葉堂」は、漫画『働きマン』『さくらん』『ハッピー・マニア』などを代表作に持つ安野モヨコがデザインを手掛ける着物ブランド。今回はきものやまとと初タッグを組み、安野モヨコによるデザインを地紋に描き起こした帯揚げ&半衿を展開する。万寿菊の半衿&シダ模様の帯揚げ半衿には、今回のコラボレーションのためだけに安野モヨコが描き下ろした万寿菊をデザイン。肌馴染みのよい生成と白の2色を取り揃える。「KIMONO GIRL」のイラストを元に新たに描きあげた羊歯(シダ)の帯揚げも。安野モヨコの私物から着想を得た肌馴染みのよい暖色系、そして洗練された寒色系など、計6色を展開する。「百葉堂×やまと」期間限定ストアが伊勢丹新宿店でコラボレーション半衿&帯揚げが発売される伊勢丹新宿店の期間限定ストアでは、きものやまとだけでなく、キモノ バイ ナデシコ(KIMONO by NADESHIKO)、ザ・ヤード(THE YARD)と、百葉堂のアイテムとを組み合わせたコーディネートも展示販売。これまで公式オンラインショップのみの取り扱いだった「百葉堂」オリジナルの着物や帯、和装小物を実際に手に取って眺めることができるうえ、先行販売の新作を手に入れることも可能だ。【詳細】百葉堂 ×きものやまと コラボレーションアイテム・百葉堂 ×きものやまと 帯揚げ(羊歯) 13,200円カラー:生成・鳩羽鼠・小鹿(オンラインでは百葉堂限定)、白鼠・青藤・墨黒(オンラインではきものやまと限定)・百葉堂 × きものやまと 半衿(万寿菊) 9,900円カラー:白・生成販売場所:百葉堂×やまと 伊勢丹新宿店期間限定ストア、百葉堂オンラインストア、やまとオンラインストア※期間限定ストアの会期終了後、各オンラインストアで販売。■百葉堂×やまと 期間限定ストア会期:2021年9月15日(水)~9月21日(火)場所:伊勢丹新宿店 本館7階 呉服住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1※イベントの内容は、都合により変更または中止となる場合がある。【問い合わせ先】株式会社やまと お客様サポートセンターTEL:0120-18-8880(9:00〜18:00 ※無休)
2021年09月16日「上皇后さまと安野さんがお話しになるときは、本当に自然体なんです。安野さんはいたずらっ子みたいに、おかしなことばかり言っていました」そう思い出を振り返ってくれたのは、元編集者の末盛千枝子さん。『ふしぎなえ』『ABCの本』などの絵本でも知られる画家の安野光雅さんが亡くなっていたことが、1月16日にわかった。昨年12月24日に肝硬変のために死去、94歳だった。安野さんは上皇ご夫妻とも親交が深かった。美智子さまが英訳した絵本『どうぶつたち』『ふしぎなポケット』は、末盛さんが編集し、安野さんが挿絵や装画を描いている。さらに、美智子さまが児童文学やご自身の読書体験について語られた講演を収録した『橋をかける』『バーゼルより』の装画も、安野さんの手によるものだ。「忘れられないのは『バーゼルより』の表紙のために白樺の木を描いていただいたときのことです。上皇さまが入院され、上皇后さまは毎日看病に行かれていてたいへんな時期でした。でも、上皇后さまのお印の白樺を安野さんが描いた原画ができあがったとき、それがあまりにも美しい絵だったものですから……。上皇后さまへの励ましになればと、印刷に回す前に御所に伺って原画を見ていただきました。『今度の本の表紙に安野さんが描いてくださいました』と申し上げると、上皇后さまはとてもうれしそうなお顔をなさって『安野さんの友情を感じる』とまでおっしゃったのです」(末盛さん)精力的に活動を続けてきた安野さんだったが、70代のころ、直径4cmの肺がんが見つかる。生存率は5%だったというが、奇跡的に病いを乗り越えた。そして’11年1月からは1年余りにわたり数十回、皇居の吹上御苑に通って四季折々の草花を描き、『御所の花』にまとめて刊行した。俳優の檀ふみさんも、安野さんと長年の交流があった。「昨年の暮れですか、年賀状を書くときに『安野先生はどうしていらっしゃるだろう』と思っていたのですが……。最後にお会いしたのはいつだったかなと考えてみましたら、上皇后さまのお好きな本について『文藝春秋』(’19年3月号)で鼎談したときでした」(檀さん)■「もっと自由になって」美智子さまにメッセージ檀さんも平成のころ、上皇ご夫妻から御所に招かれたことがある。檀さんは’08年にNHKの『日めくり万葉集』の朗読を担当していたが、上皇ご夫妻はこの番組を毎週楽しみにされていたのだ。安野さんから美智子さまとのエピソードを聞くことも何度かあったという。「国際児童図書評議会(IBBY)の世界大会でビデオ上映された上皇后さまの講演を本にした『橋をかける』について、安野さんはこう話していました。『本の装丁に麦畑を描いたのですが、上皇后さまはその講演で、胸に麦のブローチを着けられていたことをあとでお聞きしました。上皇后さまがお母さまから贈られた思い出の品だったそうです』と。まったくの偶然だったといいます」上皇后さまの信頼の厚かった安野さんだからこそ言える言葉もあったのではないか、と檀さんは振り返る。安野さんは檀さんに、こんな話をしたこともあったという。「あの方は何かとご不自由がおありだと思う。ご自分の携帯電話をお持ちになっても、もしかしたら盗聴されてしまうかもしれない。だから、上皇后さまに僕の携帯電話を使ってどこでもお好きなところへかけていただこうと、電話をお貸ししようとしたこともあったんです」安野さんは、誰に対しても分け隔てなく接し、ユーモアにあふれた人だったという。「あくまで私の想像ですが、上皇后さまも、安野さんのそういったところが心地よかったのではないでしょうか」(檀さん)安野さんは3年前、上皇ご夫妻にこんなメッセージを送っていた。《皇居のお庭は、我々の庭に比べればうんと広いけれど、両陛下が自由にいられる場所があそこだけだとしたら、狭いと感じました。来年、退位されますね。とにかく、自由になっていただきたい》(『朝日新聞』’18年8月23日朝刊)長年にわたり、歌や絵本を通じて魂を通わせていた美智子さまと安野さん。美智子さまにとって、安野さんと語り合う時間こそが心の“自由”を感じられるひとときだったのかもしれない――。「女性自身」2021年2月9日号 掲載
2021年01月28日恋愛、ファンタジー、夢、そして仕事。幅広い作風で数々の名作を生み出してきた、マンガ家の安野モヨコさん。昨年デビュー30周年を迎え、現在回顧展を開催。’90年代後半に大ヒットした恋愛マンガ『ハッピー・マニア』の続編「後ハッピーマニア」も連載中です。通りすがりの人の言葉が胸に刺さることもある。――安野さんの作品の“リアル”は、絵にも宿っていますが、よりセリフにそれを感じるという読者も多いと思います。そのあたりはいかがですか?確かに、会話のテンポと、言葉は、自分や周りが実際に喋っているそれに近いものになるよう、気をつけていますね。――そしてどの作品でも、いわゆるメインキャラクターではない、通りすがりの登場人物が、強烈なセリフを口にして去っていく、そんな印象があるのですが…。普通に、人生ってそういうものじゃないですか?例えば、居酒屋でたまたま隣に座ったおじさんに言われたひと言に、「は!そうだ…!!」と思わされたりすることって、人生で1度か2度はきっとある。名前も覚えてない、二度と会うこともないであろう人が、しかもその人自身も強い思いがあって言ったわけでもない言葉であっても、言われた側にとっては忘れられないひと言になる。もちろん逆も然りです。なんでもない人のなんでもないひと言で救われる、そういうことを描きたいと思っている部分は、確かにあるかもしれません。マンガの構造といえば、主人公がいて、主人公のことをせっせと一生かけて考えてくれる他人だけが周りにいて…という限られた世界で物語が展開しがちですが、現実の人生はそうじゃない。気がついたら誰かの脇役になっていることもあるわけで。でも私は、そういうことも含めて、現実に近い構造で描きたいんです。――約30年、恋愛、仕事など、本当に幅広いテーマで執筆されてこられましたが、今、“安野モヨコらしい作風”とは、何だと思われていますか?ん~、ちょっと難しいですね…。なんだろう、どの世界線の作品でも、自分に嘘をつかない、ということでしょうか…。自分の心をごまかさない、それに尽きるかな。現実を直視したくないから、自分に嘘をつく。もちろんそうしてしまうこともありますが、その行為は結果的に何も生まないし、状況が狂っていくだけ。自分の心に対する嘘に気がついたら、すぐに軌道修正する。どんなタイプのマンガを描くにしても、この思いだけはずっと持ち続けていたいです。あんの・もよこ1971年生まれ、東京都出身。小学生からマンガを描き始め、高校1年生で初投稿、高3でデビュー。’95年より『ハッピー・マニア』(祥伝社)執筆開始、大ヒット。代表作に『働きマン』、第29回講談社漫画賞児童部門受賞作『シュガシュガルーン』(共に講談社)、『オチビサン』(朝日新聞出版)等。写真は、アトリエでのペン入れの様子。雑誌『FEEL YOUNG』で連載中の『後ハッピーマニア』(共に祥伝社)のコミックス第1巻が、好評発売中。また9/22まで東京・世田谷文学館にて、約30年間にわたる創作を振り返る回顧展「安野モヨコ展 ANNORMAL」を開催中。原画などを多数眺められる貴重なチャンス。その後、2021年にかけて仙台などを巡回予定。※『anan』2020年9月23日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・河野友紀(by anan編集部)
2020年09月21日’90年代後半、恋愛マンガ『ハッピー・マニア』の大ヒットを飛ばし、人気マンガ家になった安野モヨコさん。美しい絵、疾走感のあるストーリー、個性的なキャラクター、そして心に響くセリフといった安野さんのマンガの魅力には、あらゆる世代の女性たちが虜になりました。昨年デビュー30周年を迎え、現在回顧展を開催。そして、出世作の続編「後ハッピーマニア」を連載中です。――8月に続編の1巻が発売されました。まずは率直な感想をお聞かせください。その前に出した『鼻下長紳士回顧録』という単行本は、連載が不定期だったこと、そして装丁も凝ったこともあり、出版するまで本当に時間がかかっていたんです。それに比べると『後ハッピーマニア』は、サクサクと単行本ができまして。編集さんも私も、「え、もう出た?!」という感じでしたね。―― ’17年に一度、16年ぶりに雑誌に読み切りが掲載され、’19年10月号より連載がスタート。ファン的には続編が始まったのは本当に嬉しかったのですが、なぜ再び『ハッピー・マニア』を描かれようと思われたのでしょう?ひとえに、雑誌『フィール・ヤング』への恩返しですね。’08年から、「オチビサン」という作品以外を休載し、しばらく休養をしていたんです、体調を崩しまして。その5年後くらいから少しずつ、再びストーリーマンガを描くことを試すようになり、『鼻下長紳士回顧録』という作品に取り掛かりました。しかし、正直なかなか原稿を仕上げることができない状況で。でもそんなイレギュラーな状態でも、『フィール・ヤング』の編集の方は、いつ描き上がるかもわからない原稿を待ってくれ、しかも上がったら掲載してくれるという、とても懐の深い対応をしてくださった。当時はもちろん今も、本当にありがたいと思っています。その気持ちが発端ですね。――久しぶりにシゲタカヨコ(『ハッピー・マニア』の主人公)の恋愛世界に戻られたわけですが、スムーズに筆は進んだのですか?いや、最初はやっぱり手探りでした。シゲタさんももう40代なわけで、昔の、20代の頃のようなシゲタさんだと、ちょっとおかしな人すぎる。だからといって、落ち着きすぎてもつまらない。そのへんのバランスはすごく考えました。――40代のバランスとは?シゲタさんは既婚者で、子供がいない。そして、仕事をちゃんとしてきていない人。今の彼女は、人としてのエネルギーが落ちた状態といいますか(笑)。でも落ち着いたといっても、成長したというよりも、年をとって体力的に元気がなくなった、という状態ですね。とはいえ、頑張ってタカハシ(シゲタの夫)との生活を何年も続けてきているわけですから、人に合わせる努力はしてきただろうし、学びや成長がゼロなわけではない。ただ、成長して分別がついたシゲタさんは面白くないので、そこが難しいんですよね。――シゲタさんは45歳ですが、40代の女性の恋愛を描くのは、大きな挑戦でしたか?そうですね…、答えになっているかはわかりませんが、私は『フィール・ヤング』って、20~30代の女性が、リアルを感じられる作品が掲載されているマンガ雑誌、と思っているんです。今描いている作家さんたちは私より全然若いですし、若い世代の恋愛、そして今の若い人たちの“恋愛恋愛していない感じ”を描いている作家さんもいる。そんな中で考えると、自分が恋愛モノをリアルタイムで描くのは最後かもな、と思いますし、『フィール・ヤング』で描くのも最後かな、と。なので、今まで受けた恩恵をすべて返したい、という気持ちで描いてます。“連載”ではなかったから、作者も先を考えてなかった。――もとは、講談社で賞を受賞し、マンガ家になられたと伺っています。そんな安野さんが、別の出版社の雑誌で『ハッピー・マニア』を連載することになったのには、どんな経緯があったんですか?確か21歳くらいのとき、当時私は岡崎(京子)さんのところにメインでアシスタントに行っていたんですが、あるときたまたま(桜沢)エリカさんのところに貸し出され、仕事をしていたんです。そこに、『フィール・ヤング』でエリカさんの編集をしていた方がいらして、「あなたが安野さん?今度うちで描きませんか?」と言われたのが最初です。――原稿を持ち込んだり、といったことは…?ないですないです。どこかで私の作品を読んではくれていたみたいですが。それで描いたのが、『ハッピー・マニア』の初回。当時は1回掲載の読み切り予定でした。なので入稿して、“あぁよかった、終わった”とホッとしてたら、翌月、ある作家さんが原稿を落としてしまい、40ページ空いてしまったらしく、「1週間で40ページ描いて」と言われ(笑)。新しい話を考える余裕はとてもないので、「この間の続きでもいいですか?」ってことで、第2回。そしてなぜか翌月も…となり、気がついたら走りだしていた感じです。――連載をお願いします、みたいなことではなく?それを言われた記憶は一切ない(笑)。だからストーリーとか結末とか、何も考えないで描いてたんですよ。作者自身も来月どうなるか、さっぱりわからないっていう。――それがあっての、あのストーリー展開だったんですね。そう、めちゃくちゃな(笑)。でも“これはこうなる”って着地点を決めて描いてしまうと、それを準備するようなエピソードを出してしまうので、わからないまま描いたほうが絶対にいいんですよね。――『ハッピー・マニア』という作品の持つ“どうしてそうなる?!”という展開は、それまでの恋愛マンガにはなかった種類の興奮を感じさせてくれ、そこに読者は夢中になりました。主人公がいて、イケメンがいて、でもうまくいかないところに当て馬的な別のイケメンが出てきて…っていうのは、もういいよ、もういらないよって、私自身が思ってたんですよ(笑)。自分も含めてですが、20~30代になると女性は、そういうお話に“きゃー”ってなれるほど、もうピュアではない、ということなのかもしれませんね。――年を重ねて、物語を作るということへの考えは、さらに変わられたりしましたか?若い頃は、たぶんみんなそうだと思いますが、自分のことに精一杯すぎて、逆からの視点で見てみるとか、相手の立場で考えるとか、そんなこと思いも寄らなかった。今この年になって思うのは、確かに年齢を重ねたことで、別の視点で見る余裕は持てました。でも今度は、40歳を越えると、一口に40代の女性といっても、独身、既婚、子供がいる、離婚している、など、立場のバリエーションが豊富すぎるという別の事情が出てくる。ですから今は、描きながら、都度都度よく考えなければ、と思います。もはや“全員共感できるよね”というような物語はないのかもしれません。ただ、そのすべてに配慮していたら、ストーリーは作れない…。なかなか難しいところです。あんの・もよこ1971年生まれ、東京都出身。小学生からマンガを描き始め、高校1年生で初投稿、高3でデビュー。’95年より『ハッピー・マニア』(祥伝社)執筆開始、大ヒット。代表作に『働きマン』、第29回講談社漫画賞児童部門受賞作『シュガシュガルーン』(共に講談社)、『オチビサン』(朝日新聞出版)等。写真は、アトリエでのペン入れの様子。雑誌『FEEL YOUNG』で連載中の『後ハッピーマニア』(共に祥伝社)のコミックス第1巻が、好評発売中。また9/22まで東京・世田谷文学館にて、約30年間にわたる創作を振り返る回顧展「安野モヨコ展 ANNORMAL」を開催中。原画などを多数眺められる貴重なチャンス。その後、2021年にかけて仙台などを巡回予定。※『anan』2020年9月23日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・河野友紀(by anan編集部)
2020年09月20日スタイリスト、デザイナーの安野ともこが手掛けた、女優やトップアスリートのコスチュームを展示する展覧会「安野ともこのコスチューム展“Thanks a million”」が、1月18日から27日まで、東京のandMade 北参道にて開催する。映画『フラガール』、『東京タワー』、舞台『哀しい予感』、ドラマ『すいか』など数々の作品を担当し、人をより魅力的に“魅せる”スタイリングを追求する、スタイリスト・ジュエリーデザイナーの安野ともこ。フィギュアスケート・浅田真央のコスチュームや、ミュージカル『キャバレー』の衣装デザイン・製作を手掛けるなど、衣装デザイナーとしても活躍している。今回は、過去に安野が手掛けた代表的な映画、ドラマ、CMに加え、舞台『キャバレー』、フィギュアスケート・浅田真央のソチオリンピックやアイスショー“サンクス・ツアー”の衣装など、貴重な衣装作品の数々が展示される。同展開催の最大のきっかけは、会場となるandMade 北参道が、“My Brandをつくる場所”をコンセプトに、主に服作りのための様々な裁縫機器・デジタル機器を有する稀有なFAB施設であり、創造の現場であることに安野が共感したこと。衣装を通じて映像作品や舞台を彩ってきた安野の世界を生で体験できる貴重な同展では、安野がデザインを手掛けるアロマティック カスカ(AROMATIQUE | CASUCA)、カスカ(CASUCA)のエクスクルーシブ・モデルも展示・販売される。【展覧会情報】“Thanks a million”展会期:1月18日~1月27日会場:andMade 北参道住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-34-3時間:10:00〜22:00 ※19日、最終日のみ19:00終了予定入場無料
2019年01月09日絵本界デビュー作となる『ふしぎなえ』をはじめとする初期三部作から最新作まで選りすぐりの約90点が展示される展覧会、「安野光雅の仕事」が3月3日から26日まで京都の美術館「えき」KYOTOにて開催される。1926年、島根県津和野町に生まれた安野光雅は、1968年に『ふしぎなえ』で絵本界にデビューして以降、独創性あふれる作品を次々と生み出してきた画家。美術のみならず科学、数学、文学、歴史などにも造詣が深く、豊かな知識と卓越したセンスを持つ安野の作品は国内のみならず世界各国で翻訳されている。同展ではそんな安野のデビュー作から始まり、草花を描いた水彩画『野の花と小人たち』や、ヨーロッパの町並みが描かれた『旅の絵本』シリーズ、切り絵を用いた『昔咄きりがみ桃太郎』といった数々の作品が紹介される他、2017年運行予定の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の車内に展示される安野の作品の中から2点を初公開する。【イベント情報】「安野光雅の仕事」会期:3月3日~26日会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区 烏丸通塩小路下ル東塩小路町 京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)会期中無休入場料金:一般900円(700円)、高大生700円(500円)、小中生500円(300円)※( )内は優待料金。対象:エムアイカード、JR西日本グループ会社カード(一部除く)所有者、ICカード購入者、前売および10名以上の団体、障害者手帳を提示した本人と同伴者1名まで。
2017年02月22日世界各国で注目を集める若手美術家・安野谷昌穂の2度目となる個展「Petal Play」が、3月4日から26日まで東京・田端のWISH LESS galleryにて開催される。安野谷昌穂は、これまでにズッカ(ZUCCa)の2015-16年秋冬コレクションや、コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARCONS SHIRT)の2016-17年秋冬コレクションに作品が起用されるなど、世界各国で注目を集めている美術家。同展では、15年に行った個展「Flower Bed District」の続編とも言える新作を発表する。安野谷が愛でる“花”をテーマに、トランプカードを用いてユニークな作品が制作された。【イベント情報】「Petal Play」会場:WISH LESS gallery住所:東京都北区田端5-12-10会期:3月4日~26日時間:木金16:00~21:00、土日12:00~19:00(3月26日は18:00まで)
2017年01月31日渋谷パルコの一時休業に伴い、「パルコミュージアム」は池袋パルコへと移転。2016年9月1日より池袋パルコ本館7階にてリニューアルオープンした。第1回目の展示となったのは、吉田ユニがアートディレクションをおこなった「安野モヨコ展 『STRIP!』PORTFOLIO 1996-2016」。漫画家の安野モヨコさんの20年の画業を振り返る初めての大規模個展だ。1995年に連載が始まった『ハッピーマニア』から、『さくらん』『働きマン』『シュガシュガルーン』、現在も連載中の『オチビサン』『鼻下長紳士回顧録』まで、少女漫画の枠を超え、女性を取り巻く時代の空気を取り込んで描き出された作品に貴重な原画で再び出会える貴重な展示となっている。展示形態は『さくらん』が遊郭を模した囲いの中、『鼻下長紳士回顧録』はベルベットのカーテンをくぐった先の少し暗い部屋など、表紙イラストや名シーンの原画を作品に合わせた演出が施された空間で見せる演出が行われている。本展覧会は漫画家の原画を扱う個展としてはまれなことに、会場内すべて撮影可能だ。また、ファンの間では単行本未収録ため幻と言われていた『さくらん』第2部の原稿をも展示されている。既出の原画のほかにも、本展および同時刊行画集のために安野モヨコさんが描きおろした作品もおひろめされている。物販コーナーでは作品をモチーフにしたグッズのほか、本展に展示された作品をプリントした限定のポストカードのほか、『鼻下長紳士回顧録』の登場人物たちが身に着けているランジェリーをモチーフに、ランジェリーブランド・ラヴィジュール(Ravijour)が製作したランジェリーセットも今回の会場限定で復刻販売されている。【展覧会情報】安野モヨコ展 「STRIP!」PORTFOLIO 1996-2016会場:パルコミュージアム (池袋パルコ 本館7F)]住所:東京都豊島区南池袋1-28-2会期:9月1日~26日時間:10:00~21:00(※最終日は18:00閉場、入場は閉場の30分前まで)入場料:一般500円 ・ 学生400円 (税込) 小学生以下無料会期中無休
2016年09月01日アート・カルチャーの発信拠点であるパルコミュージアムが9月1日、渋谷から池袋パルコ本館7階に移転オープン。オープニングとして9月1日から26日まで、漫画家・安野モヨコの代表作を網羅した大規模個展「安野モヨコ展『STRIP!』PORTFOLIO 1996-2016」展を開催する。パルコミュージアムは、「スペース・パート3」として1981年、渋谷パルコ パート3のオープンと同時に誕生したアート・カルチャーの発信拠点。その後も「パルコギャラリー」、「パルコファクトリー」、「パルコミュージアム」と名称を変えながら、時代時代の空気を捉え、新たな取り組みを行ってきた。今回は、渋谷パルコ(パート1、パート3)が8月7日をもって一時休業することに伴い、池袋パルコに移転。移転後も機能はそのままに、アート、デザイン、カルチャー、ファッションなど、枠にとらわれない多種多様な企画を実施していく。オープニングを飾るのは、『働きマン』や『さくらん』、『ハッピー・マニア』、『シュガシュガルーン』、『オチビサン』などで知られる漫画家の安野モヨコ。20年超にも及ぶ画業から、代表作のトビラ絵や名シーンを網羅し、一堂に展示。同時に画集も発表し、画集のために筆を執った描きおろし作品も初披露。さらに、単行本未収録につきファンの間で“幻の”と称されてきた、『さくらん』第二部の原稿も展示される。なお、同時刊行の作品集は展覧会場先行発売となっている。【イベント情報】安野モヨコ展『STRIP!』PORTFOLIO 1996-2016会場:パルコミュージアム住所:東京都豊島区南池袋1-28-2池袋パルコ本館7階期間:9月1日~26日時間:10:00~21:00(9月26日は18:00まで、入場は閉場の30分前まで)料金:一般500円、学生400円、小学生以下無料
2016年07月22日安野モヨコの漫画『シュガシュガルーン』からファッションブランドが誕生。漫画『シュガシュガルーン』は、2003年から4年間『なかよし』で連載。連載終了後9年が経過しても、インテリア・ファッション・魔法アイテムなどによる、ファンタジーな世界観が女の子を虜にし、今もなお愛され続けている人気作だ。新ブランドでは、主人公の小さな魔女ショコラとバニラが、9年の時を経て大人になって帰ってきたというコンセプトのもと、身に着けるだけで何でもない毎日が輝くアイテムを提案する。第一弾は、ジュエリーブランド「ナチュラリジュエリ(NATURALI jewelry)」とのコラボレーションジュエリーを発売。ショコラとバニラをイメージした天然石のネックレスが店頭に並ぶ。なお、ビジュアルはモデルのヴィエンナと長瀬美希が参加。雑誌『Zipper』『LARME』でも活躍するフォトグラファー・須藤絢乃が撮り下ろした。【詳細】漫画『シュガシュガルーン』×ナチュラリジュエリ発売日:2016年6月15日(水) オンラインストアで発売※6月17日(金)~7月12日(火)までの間、ナチュラリジュエリ西武池袋本店、西武渋谷店、新宿ルミネ2の期間限定ショップで発売。・ショコラver(ピンクトルマリン) 9,950円+税・バニラver(アメトリン) 9,950円+税・エタニティ 9,950円+税
2016年06月18日新進気鋭の美術家・安野谷昌穂によるトークショーが2月22日、代官山 蔦屋書店1号館2階のイベントスペースにて開催される。安野谷昌穂は、“コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARCONS SHIRT)の16-17AWコレクションにも作品が起用されるなど、今後の活躍が注目されている新進気鋭の美術家。シンガポールの宝”と称されるデザイナー兼アートディレクターのテセウス・チャン(Theseus Chan)によるインディペンデントマガジン『WERK』の第23号『STEIDL-WERK No.23: MASAHO ANOTANI "DEFORMED"』でフィーチャーされた。今回は、日本のロックシーンで最も刺激的なバンドのひとつ下山(GEZAN)のヴォーカリストであり友人のマヒトゥ・ザ・ピーポーとのトークショーを行う。また、2月4日から3月1日まで2号館1階のブックフロアでは関連フェアも開催。安野谷昌穂がフィーチャーされた『STEIDL-WERK No.23』を始め、香港で立ち上がったセレクトショップ・On Pedderとの限定コラボレーションアイテムであるコインウォレットやZINE、原画作品などを展示販売する。【イベント情報】「『STEIDL-WERK No.23』マサホとマヒトゥのおしゃべり のうみそのあちらこちら」会場:代官山 蔦屋書店1号館2階 イベントスペース住所:東京都渋谷区猿楽町17-5会期:2月22日時間:19:30~21:15
2016年02月18日梅田ロフトは、「オチビサン」の原画をはじめ安野モヨコ作品に関する展示を行う「安野モヨコと『オチビサン』展」を開催する。会期は1月8日~22日、開場時間は10:30~21:00(最終日は18時まで)。会場は大阪府・梅田ロフト 1F ロフトマーケット。入場無料。同展は、朝日新聞紙上で連載中の漫画「オチビサン」第6巻の発売を記念して行われる。「オチビサン」の原画を中心に、同作品に用いられているポショワール技法の解説や、「FEEL YOUNG」掲載の最新作「鼻下長紳士回顧録」のパネルを展示するなど、安野モヨコの作品を紹介する。また、「オチビサン」公式ショップ「まめつぶ屋」のグッズ販売や、安野モヨコグッズや書籍の販売を実施。ここでは、安野のサイン入り「オチビサン」の単行本や、「オチビサン」や「キモノガール」の複製原画などが販売される。なお、安野モヨコは1971年3月26日 東京都杉並区生まれの漫画家。1989年に別冊少女フレンドDXジュリエットにて「まったくイカしたやつらだぜ!」でデビュー。代表作は漫画「ハッピーマニア」、「さくらん」、「働きマン」、「シュガシュガルーン」、イラストエッセイ「美人画報」など。朝日新聞で「オチビサン」を連載中。
2014年01月07日永谷園は11月中旬より順次、生姜入り紅茶飲料『「冷え知らず」さんの生姜チャイ』(秋冬期間限定)と漫画家、安野モヨコがコラボレーションした限定デザインボトルを、JR東日本・JR西日本の自動販売機と全国コンビニエンスストアにて発売する。○安野モヨコ描き下しのオリジナルイラストを採用『「冷え知らず」さんの生姜シリーズ』は、オフィスで働く女性をターゲットに2007年6月に発売した商品シリーズ。今回は、『働きマン』『ハッピーマニア』などで、働く女性に人気の高い漫画家・安野モヨコ氏との初コラボ商品となる。働く女性のオシャレで凛々しい表情と、「冬だからって、冷えてる場合!?」というオリジナルコピーをデザイン。イラストは同商品のためだけに新たに描き下ろしたオリジナルのイラストとなっている。なお同デザインボトルは、2013年の限定デザインとなる。価格は150円。
2013年11月11日スマートフォン向け定額制総合エンタメ配信サービス「UULA」にて、倖田來未×蜷川実花×安野モヨコという3人の女性アーティストによる超豪華コラボレーションが実現!UULAが発信する音楽と映像のコラボ企画第1弾として、 UULAオリジナルミュージックビデオ「ピンクスパイダー inspired by バッファロー5人娘」を今冬、独占配信することが明らかとなった。「ピンクスパイダー inspired by バッファロー5人娘」は、時代を越えても色褪せない普遍的なメッセージ性で絶大な人気を誇る「hide with Spread Beaver」が発表した1998年の名曲「ピンクスパイダー」 に、倖田來未のアレンジを加えたカバー曲だ。そこに、「働きマン」や「さくらん」などで知られる人気漫画家・安野モヨコの未完の名作コミック「バッファロー5人娘」(祥伝社刊)のエッセンスを加え、今年『ヘルタースケルター』で話題をさらった蜷川さんが映像化。「映像化したい」と熱望していた安野さんの世界観に、蜷川ワールド全開のビビットな色使いと華やかな衣裳、そして“エロカッコいい”倖田さんの魅力を引き出す、スタイリッシュでパワフルなストーリー仕立てのミュージックビデオに仕上がっているようだ。さらに、実力派俳優・寺島進や人気若手俳優の斎藤工など共演陣も超豪華だ。今回のミュージックビデオの主人公・キャンディに「倖田來未に近いものを感じたんです。“強い信念を持った女の強さ”みたいな」と声を弾ませる倖田さん。それに続くように「それでいて、女性らしくて、色っぽさもあって凛としていて、芯のある女性」と語る蜷川さん。この異色で豪華なコラボレーションに今後、注目が集まること必至だ。最後に倖田さんは、「まばたきせずに見て下さい!」とその自信を覗かせた。ミュージックビデオ「ピンクスパイダー inspired by バッファロー5人娘」は、今冬よりスマートフォン向け定額制総合エンタメ配信サービス「UULA」にて配信開始。「UULA」公式サイト:(text:cinemacafe.net)
2012年12月07日