いま注目の若手・長澤樹と窪塚愛流が出演する映画『愛のゆくえ』で長編商業映画デビューを飾るのは宮嶋風花監督。そこで、脚本制作に3年を費やし、長編商業映画初監督を務める宮嶋風花について深掘り。また本作で印象的に登場する、カエルのシーンの意図についても伺った。宮嶋風花は1996年、北海道札幌市生まれ。映像作家でMV、実験アニメ、モーショングラフィックス、「イオン」や「バイトル」などの数多くのCMも手掛けており、様々なジャンルの映像企画から制作を手掛けるという実績を持つ。また、高校時代から美術を専門として学び、大学在学中にアニメーション作品『trace』を中心に数多くのコンペや映画祭で受賞、世界約180か国で作品が放映された。その後「島ぜんぶでおーきな祭沖縄国際映画祭」で実施されている次世代を担う25歳以下の若手映像作家の発掘と支援を目的とした「クリエイターズ・ファクトリー」で初監督作『親知らず』で商業デビューをかけたワークショップを勝ち抜き、『愛のゆくえ』で初の商業映画監督デビューを果たした。「映画を作りたいと思うようになったきっかけは、卒業制作で『親知らず』を作ったことが大きいですね。それまで22年間生きてきた自分が抱えてきた気持ちや誰にも言えなかったことを暴露したいという気持ちで、何を表現するかを考えたときに、映画しかないと思って」と宮嶋監督。「映画は今までちゃんと撮ったことはなかったけれど、やってみようと思い撮った作品で、沖縄国際映画祭でグランプリを受賞することができて、『愛のゆくえ』を作る機会をいただいた」と語る。「個人的な話を描いている作品が、圧倒的に好き」今作の脚本は「クリエイターズ・ファクトリー2018」で審査委員長を務めていた中江裕司監督(『ナビィの恋』『土を喰らう十二ヶ月』など)と、同じく審査員を務めた脚本家の中江素子(『ホテル・ハイビスカス』など)の意見を参考に何度も書き換え、決定稿までに60稿ほど書き直すほど心を注いだ1作となっており、その制作には3年を費やしたという。今作は宮嶋監督の半自伝であり、監督が生まれ育ち、慣れ親しんだ北海道を舞台に、孤独な愛(長澤樹)と宗介(窪塚愛流)の喪失から再生までの姿を美しい自然と、幻想的な世界観で魅せていく物語。監督は細部までこだわり、最後のシーンは撮り終えた後に何か違うと感じ、別日で長澤さん、窪塚さんと監督3人で話し合い、現場で脚本を変えていき撮り直したという。また劇中で、愛が母親・由美(田中麗奈)との記憶を走馬灯のように思い出すシーンで使われているホームビデオは、宮嶋監督の子ども時代のフッテージ映像が使用されている。「私は愛に自分を重ねてストーリーを作りました。昔のことまでぎゅーっと全部思い出して、現実に戻ることで、次のステップに行ける、母への執着から愛が解放される役割としてフッテージを使いたかった」と語る通り、宮嶋監督自身が親を亡くした時にホームビデオを見返したという実体験から生まれた演出であり、自身の思い出もふんだんに盛り込まれている。「何か疑問に思っていることや、モヤモヤしていること、乗り越えられないことを、映画を作ることで乗り越えられたり、整理整頓できたりすることが、自分にとって、映画を作ることがもたらしてくれるいい効果だなと思っていて。どこか自分が次のステップに行くために、映画を作っているところもあるんですよね」という監督。「個人的な話を描いている作品の方が、圧倒的に好きですし、むしろそういう作品ばかりを観てきたので、自分が観たい作品を作るとなると、今後もそうなっていくのかなと思っています」と話す。本作で14歳の繊細な心の揺れ、喪失から再生を表現した宮嶋監督。今後の活躍が楽しみな映画作家が登場した。印象に残るカエルのシーンでは何を表現?この映画では至るところに、絵、マスコット、アニメーションほか、本物のカエルが登場する。そのカエルについて宮嶋監督は、「なぜカエルなのかというと、単純にインスピレーションで、『カエルの歌』って、ゲロゲロゲロゲロと繰り返す感じが怖いなと思ったのがきっかけです。それもあって、『カエルの歌』が気持ち悪さの連鎖というこの映画の題材にどこか似ているなと感じました。とはいえ、実際のカエルが鳴く理由は求愛行動なので、愛の連鎖でありながら、気持ち悪さの連鎖でもある」と語る。また、呼吸方法がエラ呼吸から肺呼吸に切り替わる時期で溺れやすいというオタマジャクシは、子どもと大人の間にいる愛と重なる。そして愛の描く絵は、母の由美を理解したいと思う愛の気持ちを表現している。劇中に登場する愛が持っているカエルのマスコットも、親からのお守りであり、かつ親から受け継がれていく呪縛のようなイメージとして使われている。『愛のゆくえ』は3月1日(金)より全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:愛のゆくえ 2024年3月1日より全国順次公開© 吉本興業
2024年02月10日女優の長澤樹、俳優の窪塚愛流、宮嶋風花監督が16日、「島ぜんぶでおーきな祭 第14回沖縄国際映画祭」で行われた映画『愛のゆくえ』制作発表に登壇した。この日上映された宮嶋監督作『親知らず』の舞台挨拶とともに、宮嶋監督の最新作『愛のゆくえ』の制作発表が行われた。宮嶋監督は、「第10回クリエイターズ・ファクトリー」において、『親知らず』でグランプリを受賞。社会的弱者・マイノリティに対する圧倒的な愛情が審査員や観客から高い評価を得た。そして、「クリエイターズ・ファクトリー」歴代受賞者による商業デビューをかけたワークショップを勝ち抜き、商業映画での監督デビューを果たす。『愛のゆくえ』は、孤独な少年少女が愛を探し続ける物語で、主人公・須藤愛を長澤樹、愛の幼なじみ・伊藤宗介を窪塚愛流が演じる。撮影は今年1月に北海道で実施。この日の制作発表でフッテージ映像がお披露目された。宮嶋監督は本作について「親を亡くした孤独な少年少女が、生きるために愛を探し続けるというストーリー。雪景色の真っ白な世界の中で、2人が過去も現在も時空もいろんな気持ちも超えて何を見つけていくのかというのが見どころです」と説明。北海道で撮影した理由を「大学卒業までの22年間ずっと北海道で暮らしていました。脚本を3年ぐらい書いていて、最初は場所を明確には決めてなかったんですけど、今まで経験してきたことをパズルみたいに組み合わせて作っている作品でもあるので、地元・北海道で撮れたら本領が発揮できるのでは、そして、その気持ちを2人にも共有できると思い、北海道で撮りました」と明かした。長澤と窪塚も、観客とともに初めてフッテージ映像を鑑賞。長澤は「美しい映画になるんだろうなと想像していたんですけど、予想を遥かに上回るものを見させていただいたなと思ってすごくドキドキしました」と感想を述べ、窪塚も「皆様方と大きいスクリーンで、監督と長澤さんと一緒に見られたことを心の底からうれしく思っています」と感激していた。宮嶋監督は2人の起用理由も説明。長澤について「パッとお顔を見てすぐに『この子、愛ちゃんだな』と思ったんです。写真で見たときはオシャレな子だと思ったんですけど、いい意味で全然違って、いい意味で素朴で目力が強くて、まだ16歳なのに私よりも年上に思えるくらい。そういう芯のしっかりしている部分、目力の強い部分が愛に通ずるなと思って樹ちゃんにしました」と明かすと、長澤は「うれしいです」と喜んだ。続いて、窪塚について宮嶋監督が「SNSをフォローしている」と明かすと、窪塚は「そうなんですか!? 初耳です」と驚いた様子。そして、監督が「写真で見て尖っている印象があった。宗介が尖っている役ではあるんですけど、実際に会ったら全然タイプが違って。でも2人とも目力がすごい。愛流くんは吸い込まれそうな目をしていて、印象は違いましたが、本当に愛流くんにしてよかったなとすごい思いました」と述べると、窪塚は「ありがとうございます」と感謝した。宮嶋監督はまた、「愛と宗介以外にも、心の居場所をなくした人たちがいっぱい出てきます。徐々に生きづらい世の中になっている気がして、コロナが流行ったこともあると思いますが、なんでもかんでも合理化、効率化重視にして、無駄なものはどんどん省いていこうという世の中になっている気がする。その中で外されてしまう人は存在すると思っていて、普通じゃないって言われる人たちは増えている気がして、そういった人たちに見てもらって何かヒントを感じてもらえたらいいなと思っています」と本作に込めた思いを語った。『愛のゆくえ』は、2023年公開予定。
2022年04月17日ワインジャーナリスト・宮嶋勲氏による「無料オンラインワインセミナー」を開催お得に購入できる限定の「スペシャルワインセット」も発売セミナー参加方法と「スペシャルワインセット」購入の詳細ワインジャーナリスト・宮嶋勲氏による「無料オンラインワインセミナー」を開催宮嶋勲氏モンテ物産直営のオンラインショップ・ラーモイタリア主催で、講師にソムリエでワインジャーナリストの宮嶋勲氏をお迎えする、「笑って学べるワインセミナー」を2021年11月29日(月)19時30分よりオンライン会議ツールZOOMにて開催します。第3弾となる今回のトークテーマは、イタリア屈指の銘醸地ピエモンテの州都「トリノ」、歴史を物語る港町「ジェノヴァ」、文明の十字路「シチリア」について。壮大なスケールを持つイタリア三都市をギュギュっと 1時間程に収め、その都市にまつわるおもしろい話や、そのエリアのワインについての話を通して、海外旅行気分を味わえる内容になっています。なんと参加者には、抽選でプレゼントも!日髙良実シェフゲストには外苑前にあるリストランテ【アクアパッツァ】の日髙良実シェフが登場。イタリア食材やワインに込められた生産者の想いやものづくりの姿勢などの話も聞けるのではないでしょうか。イタリアの食卓に溢れる「美味しさ」や「豊かさ」を感じられるセミナーになりそうです。お得に購入できる限定の「スペシャルワインセット」も発売数量限定のワインセット。特別価格6,930 円 (税込)イベント開催を記念して、今回のオンラインセミナーのテーマに関連するワインを厳選した数量限定ワインセットを販売します。こちらのワインはオンラインワインセミナー当日、宮嶋勲氏と日髙 シェフが試飲予定のもの。通常購入の 11,803 円(税込)から、41.29%OFF(ヨイニク)の特別価格6,930 円 (税込)での提供となります。二人と同じワインを飲みながら、オンラインワインセミナーを楽しんでみてはいかがでしょうか。今回はワインのおともに最適なミネラルウォーター750ml、スパークリング・スティル各1本のおまけ付きです。※セミナーは、ワインセットをご購入でないお客様もご視聴いただけます。イタリア屈指の銘醸地ピエモンテ州に広大なブドウ畑を持つフォンタナフレッダ社は、バローロを語る上では欠かせない存在。バローロは、バローロ村の地名に由来し、「イタリアワインの王様」と称えられています。昨今の凝縮感のある主張の強いバローロとは少々趣きの異なる、老舗ならではの奥ゆかしい味わいで、大樽熟成らしい、おおらかさと慎ましやかな印象を兼ね備えた1本です。おすすめのペアリング:牛肉、ジビエルナエ社の名前の由来はラテン語の「Lunae(月)」。古代ローマ時代、リグーリア州、ラ・スペッツィアの近くにルーナという名の港町があり、湾に沿った町の形が月に似ていたため、この名前がつけられました。調和がとれていながらも、際立った個性をもった、ルナエ社の哲学を完全に反映させたワインです。豊かで繊細な極上のアロマが楽しめます。おすすめのペアリング:アンティパスト、魚介類歴史あるシチリアの先駆的ワイナリー、ドゥーカ・ディ・サラパルータ社は、シチリアを象徴するアイテムとして映画や本にも登場するシチリアのシンボル的存在のワイン、“コルヴォ”の作り手としても有名なワイナリー。あまり広まっていないシチリアの特産ブドウ、グレカニコを使用した、快活で陽気な辛口スプマンテです。シュール・リーを施しているため独特の風味があり、バランスがとれたフレッシュでエレガントな味わいとなっています。おすすめのペアリング:アンティパスト、魚介類セミナー参加方法(メルマガ登録)ラーモイタリアでメルマガに登録すると、2021年11月29日(月)までにメールマガジンにて、当日のセミナーURL(Zoom ミーティング URL) が配信されます。セミナー開始までに、パソコンに「ミーティング用 Zoom クライアント」のダウンロード(無料)をお願いします(アプリをインストールしなくても参加可能です)。スマートフォン、タブレットの場合は、「ZOOM Cloud Meetings」をダウンロード(無料)をお願いします。メールマガジンでお知らせするURLよりご参加のうえ、ご自宅など通信環境の良い場所でお楽しみください。★【メルマガ登録期限】2021年11月28日(日)【イベント参加についての注意事項】・未成年の飲酒は法律で禁じられております。未成年の方はご参加いただけません。・イベント中、Zoom の接続や操作方法に関する質問にはお答えしかねますので、アプリのインストールなど事前の準備をお願いします。・視聴画面にうまく接続できないなどの不具合が発生した際でもワインセットの代金の返金はできかねます。・イベント中の様子を録画、撮影し、モンテ物産公式 SNS などに掲載する場合がございます。・イベントへの参加は先着順となりますので予めご了承ください。・悪天候や天災、出演者の病気等により、やむを得ず日程を変更、あるいはイベントを中止する場合がございます。当社、出演者、その他のお客様を誹謗中傷等、その他お客様が不快に思われる書き込みは禁止致します。本人及び第三者の個人情報(電話番号、住所、メールアドレスなど)の書き込みも禁止致します。そのような書き込みがあった際は、直ちに削除させていただきます。また、イベントから退出していただく場合もございます。宮嶋勲氏 プロフィール1959 年京都生まれ。東京大学経済学部卒業。1983 年から 1989 年までローマの新聞社に勤務。現在イタリアと日本でワインと食について執筆活動を行っている。イタリアでは 2004 年から 10 年間エスプレッソ・イタリアワイン・ガイドの試飲スタッフ、ガンベロ・ロッソ・レストランガイド執筆スタッフを務める。現在「ガンベロ・ロッソ・イタリアワインガイド」日本語版責任者。1 年の 3 分の 1 をイタリアで過ごす。日本ではワイン専門誌を中心に執筆するとともに、ワインセミナーの講師、講演を行う。BS フジの TV 番組「イタリア極上ワイン紀行」の企画、監修、出演を務める。著書に「10 皿でわかるイタリア料理」「最後はなぜかうまくいくイタリア人」(日本経済新聞出版社)、「イタリアワインマニュアル」(ワイン王国刊)など。2013 年にグランディ・クリュ・ディタリア最優秀外国人ジャーナリスト賞受賞。2014 年、イタリア文化への貢献により“イタリアの星勲章” コンメンダトーレ章(Commendatore dell’ Ordine della Stella d’Italia)をイタリア大統領より授与。
2021年11月26日取材現場にて、無造作に配置された椅子を眺め、松坂桃李は「おっ、椅子がたくさんですね~」と微笑んだ。そっと腰をかけた後、カメラマンから「ひとりの時間を感じてください」とリクエストされる。すると松坂さんは了承したような笑みを向けた後、すっと表情を抜いた。表現者の顔になるスイッチの切り替えはごく自然で、ひとりだからこそのけだるいムードが瞬時にあたりに漂った。やがて、どことなく色気も宿した松坂さんが、ファインダー越しに切り取られていく。ごくわずかな時間でも仄見える、「相手の望むことに応えたい」という思いは、スチール撮影であろうと、インタビュー取材であろうと、変わらない。だからこそ、作品に出演する際、その姿勢はより顕著になり、全身全霊を懸けた演技が、私たちの心を感動と衝撃でいつも揺さぶり離さないのだろう。松坂桃李が再会したい俳優は、役所広司、樹木希林、菅田将暉…「挙げるとキリがない!」本人が望むか、望まないかは別として、松坂さんは今や賞レース常連の俳優だ。20代で「がむしゃらに」積み重ねた作品群は、実となり、32歳の自身の背中を押すものとなった。第44回日本アカデミー賞授賞式では新人俳優賞のプレゼンターを務め、「ひとつひとつを積み重ねていくことで、再会も増えてくる仕事。現場での再会を望みます」と、実感がにじむメッセージを伝えていた。そんな松坂さんこそ、今、作品で再会したい人は誰なのか、聞いてみた。「いやあ、いっっっぱいいます!まず、役所(広司)さん。あと、(樹木)希林さんとは、もう1回ご一緒したかったですね。年齢は違いますけど、ほぼ同じ時期に事務所に入った菅田(将暉)とも、『キセキーあの日のソビトー』以来、映画をやってないからまたやりたいですし。同世代で言えば、岡田将生、濱田岳ともやりたいですし、本当にいっぱいいますねえ。もちろん、『いのちの停車場』で関わった俳優部の皆さん、吉永小百合さんをはじめ、またご一緒したいです」ここまで一気にしゃべると、「挙げるとキリがないですよね(笑)」と頭をかく。中でも、最初に名前が挙がった役所さんは、『孤狼の血』におけるバディが記憶に新しい。劇中の継承よろしく、プライベートでもつながっているのかと思いきや、「実は連絡先は知らないんですよ」と松坂さん。「『孤狼の血 LEVEL2』の方言指導の沖原一生さんが、役所さんのお付きをやられている方なので。沖原さんが役所さんとやりとりをしているので、経由で写真を撮って送ったりしまして。“楽しみにしとるけぇ!!”みたいな感じのやりとりは、ありましたね」と、何とも幸せそうに交流を伝えてくれた。充実のキャリアのあとは、こうした何気ない会話の端々からも、うかがえるものだ。30代からのキャリアプラン「役や作品に対しての深掘り、もっとしっかりしてみたい」かつて自身がそうだったように、若い世代の波や勢いといったものを、松坂さんも感じているのだろうか?「いや~、もう、めちゃめちゃ感じます。それこそ、新人賞を受賞された皆さんも、本当に魅力的だし、エネルギッシュだし、透明感もあれば鮮度もあるし、素敵だなあって」と目を細める。「だからこそ、自分も本当にそうした素敵な方々に負けないように…というか、同じ作品で出会ったときに、しっかりとその作品を一緒に作られるだけの実力を、ちゃんと自分も備えていかないといけないと思いましたね」。奢る姿勢が0なのも、まったくもって松坂さんらしい。とりわけ20代後半はチャレンジングな役と作品を選び取っていた松坂さんだが、30代に入った今は、どのような備えをしているのか、していくつもりなのか。未来のプランが気になるところだ。「自分の中で、役や作品に対しての深掘りを、もっとしっかりとして作品に入っていくのを少しずつ増やしていきたいと思っています。だから、時間がかかったりするので、たぶん…本数としては少なくしていくと思うんですね。でも、それは30代のうちにやっておくべきことだと思って。ひとつ、ひとつの作品に対してじっくりと向き合っていくのが、30代の10年の過ごし方ですかね」。これまでも正面から作品に向き合ってきた松坂さんだが、時間をかければ、何かが変わる?もっと、もっと見えるものがある?「どうなんですかねぇ。時間をかけたからいいお芝居につながるかと言うと、100%そうでないかもしれませんけど、試す時期でもあるというか。やってみたら、また違う何かが見えてくるかもしれないですし。向き合う期間があればあるほど、どういう風に自分はこの役に対してアプローチを仕掛けるかとか、物理的な時間を費やしてみたら、選択肢が増えるのかなと思っています」。「何が一番自分にとっての核なのかを見つめ直す瞬間が、大事なんだなと思います」松坂さんの最新出演映画は、吉永さん主演のヒューマン医療巨編『いのちの停車場』。在宅医療を行う「まほろば診療所」に勤める、元大学病院の救命救急医・白石咲和子(吉永さん)を追って、同じ診療所で運転手として働き始める野呂聖二を演じた。「野呂は、咲和子先生がいた病院で迷惑をかけてしまったので、どこかでやっぱり恩を返したい思いもあり、背中を追いかけていくんです。咲和子先生を通して在宅医療を見て、物事に向き合っていきたいと変わっていく…そのグラデーションを丁寧に積み重ねていければいいなぁ、と思いながらやっていました」。大学病院の状況とは異なる在宅医療の現場に、四苦八苦しながらもくらいついていき、患者との心の距離を縮めていく。責任感が芽生えていくその姿は、野呂の成長物語にも映る。中でも、トレーラーでも流れる、末期の膵臓がんを患う元高級官僚の宮嶋一義(柳葉敏郎)とのシーンは印象的だ。松坂さん自身も、感慨深いものがあったと話す。「柳葉さんが僕の手を握るんですけど、急に強く握ったり、弱く握ったり、だんだんだんだん力強く握ったりして…言葉ではないやりとりが、なされていました。そこから、いろいろなプレゼントをもらえた気がしたんです。だから、自分が想像していた以上の、野呂の中で何か感情が沸き上がったのかもしれません。本当に、お芝居ってひとりじゃできないことがたくさんあるし、想像“外”のところで成り立っていく面白さがあるといいますか。対人(たい・ひと)とやることによって、心のやりとりとか、言葉だけじゃないものが人をつなげていく感じが、あのシーンでは起こった気がしましたね」。このように、本作では様々な患者の人生が描かれており、「いのちのしまい方」について思いを馳せるきっかけにもなる。イコール、どうやって生きていきたいか、自身の生き方を今一度考えたくなる映画でもある。本作に携わったことで、松坂さん自身がどのような生き方をしていきたいか、感じたりもしただろうか?「日々当たり前の日常、小さな幸せの積み重ねが、いのちをしまうときに、どれだけたくさんしまえるかどうかを、改めて自分の中で向き合うきっかけになった作品でした。自分が今までしていた当たり前の小さな日常が、やっぱり幸せなことだってちゃんと思える作品ですね。僕にとっての小さな幸せは、本当に、毎日朝を迎えることができる、ごはんを作って食べることができる、眠ることができる、ドライブすることができる、とかですかね(笑)」。健やかな表情で、松坂さんは続けた。「本当に、人間は、ほかの生き物と違っていろいろな感情が芽生えるし、考えることができるし、立ち止まることも、進むこともできる。生きやすいように頑張ってみたものの、結果、生きづらい世の中にしているのも人間だったりしますしね。だから、何が一番自分にとっての核なのかを見つめ直す瞬間が、大事なんだなと思いますね」。(text:赤山恭子/photo:You Ishii)■関連作品:いのちの停車場 2021年5月21日より全国にて公開©2021「いのちの停車場」製作委員会
2021年05月17日女優の吉永小百合が主演を務める映画『いのちの停車場』(5月21日公開)の予告映像、及び特別バージョン予告が2日に公開された。同作は都内の終末期医療専門病院に勤務する現役医師でありながら、作家として活躍する南杏子の同名小説の実写化作。救命救急医として、長年大学病院で患者と向き合ってきた咲和子(吉永)は、とある事情から石川県にある父の住む実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることになる。今回公開された予告映像では、咲和子をはじめとする「まほろば診療所」の4人が、7組の患者とその家族に向き合い、最期の一瞬まで“自分らしく”生きようとする患者の願いに寄り添う場面が描かれる。桜が舞う中、幼馴染の中川朋子(石田ゆり子)の問いに力強い言葉をかけ笑顔で自撮りに応える咲和子や、病を抱えた芸者の寺田智恵子(小池栄子)、難病を患う娘が「病院に見捨てられたんです」と泣き崩れる若林祐子(南野陽子)、最期の時を平穏に過ごしたいと願う宮嶋一義(柳葉敏郎)、在宅医療を望む愛する妻とともに暮らす並木徳三郎(泉谷しげる)など、それぞれの患者と、思いを抱えた家族たちの姿が映し出された。さらに特別バージョン予告では、本作で描かれる“もう一つのストーリー”である、野呂(松坂桃李)と麻世(広瀬すず)の若い2人が初めて触れる、少女の最後の願いを中心に描かれた。医師になれなかった青年の野呂と、事故で家族を失った看護師の麻世は、小さな体で懸命に生きようとする少女の最後の願いに触れ、次第に失った大切な何かを取り戻していく。麻世は優しく時に涙をこらえ、野呂は涙をこらえることなく感情のおもむくまま、少女を一心に見つめる様子が描かれた。
2021年04月02日吉永小百合が医師役で主演する映画『いのちの停車場』に出演する新たなキャストとして、石田ゆり子、伊勢谷友介、小池栄子、泉谷しげる、南野陽子、みなみらんぼう、柳葉敏郎の出演が明らかになった。今回新たに発表されたキャストたちが演じるのは、吉永さん演じる医師・咲和子が、在宅医療を通して向き合っていく患者やその家族。石田さんが演じるのは、癌を患い手術をしたが再発し、幼なじみの咲和子を頼って「まほろば」を訪れる女流プロ囲碁棋士・中川朋子。伊勢さんが演じるのは、早期回復に執念を燃やし、咲和子に最先端の治療のコーディネート役を依頼する、脊髄損傷の四肢麻痺患者で、IT企業社長の江ノ原一誠。小池さんは、末期の肺癌患者で最後まで自分らしくあろうとし、咲和子の指導に反発する芸者・寺田智恵子を。柳葉さんが、長年会えていない息子のことを気がかりに思う、末期の膵臓癌患者で元厚生労働省の官僚・宮嶋一義を演じる。また泉谷さんが、老老介護に限界を感じ、妻の治療をしようとする咲和子らに非協力的な夫・並木徳三郎役を。南野さんは、小児癌の幼い娘に迫る死を受け入れられず、新薬を使った治療を求める母・若林祐子役で参加。さらに、診療所のスタッフが集う憩いの場「BAR STATION」のマスター役をみなみさんが演じる。第一線で活躍してきた救命救急医から、まほろば診療所の在宅医師となり、慣れない在宅医療に四苦八苦しながらいのちと向き合い寄り添っていく咲和子に様々な影響を与える人々。咲和子役の吉永さんは「今、素晴らしい仲間たちと手をたずさえて歩き出しました。困難を乗り越えて、皆さまの心を打つ作品を作ります。待っていて下さい、私達の映画を」とメッセージを寄せている。なお本作は、新型コロナウィルス感染症対策を十分にとった上で、9月4日についに東映東京撮影所にて撮影を開始した。『いのちの停車場』は2021年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:いのちの停車場 2021年全国にて公開予定©2021「いのちの停車場」製作委員会
2020年09月05日女優の吉永小百合が主演を務める映画『いのちの停車場』(2021年公開)の追加キャストが5日、明らかになった。同作は都内の終末期医療専門病院に勤務する現役医師でありながら、作家として活躍する南杏子の同名小説の実写化作。救命救急医として、長年大学病院で患者と向き合ってきた咲和子(吉永)は、とある事情から石川県にある父の住む実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることになる。同作は4日より東映東京撮影所にて撮影を開始。先日吉永が在宅医療を行う医師役を演じ、その父親役の田中泯、在宅医療医師として働く「まほろば診療所」の院長・スタッフ役の西田敏行、松坂桃李、広瀬すずが、咲和子を支える共演陣として発表された。今回、新たに吉永演じる咲和子が、在宅医療を通して向き合っていく患者やその家族、いきつけのBARのマスターなどの追加キャストを発表。女流プロ囲碁棋士で癌を患い手術をしたが、転移が見つかり再発、幼馴染の咲和子を頼ってまほろばを訪れる女性・中川朋子役に石田ゆり子が決定。吉永と『北の零年』(2005)、『おとうと』(2010)以降、10年ぶりの共演となり癌患者でありながら、咲和子と幼馴染という難しい関係性を演じる。脊髄損傷の四肢麻痺患者で、IT企業の若き社長・江ノ原一誠を演じるのは伊勢谷友介で、社員のために早期回復に執念を燃やし、咲和子に最先端の治療のコーディネート役を依頼する。続いて、末期の肺癌患者で最後まで自分らしくあろうとし咲和子の指導に反発する芸者・寺田智恵子役に小池栄子、老老介護に限界を感じ妻の治療をしようとする非協力的な夫・並木徳三郎役に泉谷しげる、小児癌患者の幼い娘に迫る死を受け入れられず新薬を使った治療を求める母親若林祐子役に南野陽子が決定した。さらに、まほろば診療所のスタッフが集う憩いの場「BAR STATION」のマスター・柳瀬尚也役をみなみらんぼう、末期の膵臓癌患者で元厚生労働省の官僚・宮嶋一義を柳葉敏郎が演じる。宮嶋は最期の時間を平穏に過ごしたいと咲和子らに望んでいるが、長年会えていない息子のことを気がかりに思っている父親の面も持つ役どころとなる。○吉永小百合 コメント今、素晴らしい仲間たちと手をたずさえて歩き出しました。困難を乗り越えて、皆さまの心を打つ作品を作ります。待っていて下さい、私達の映画を。
2020年09月05日映画『いのちの停車場』が、2021年5月21日(金)に全国公開される。主演は、吉永小百合。現役医師・南杏子の小説『いのちの停車場』映画化原作は、都内の終末期医療専門病院の現役医師でありながら、「サイレント・プレス」「ディア・ペイシェント」といった作品の執筆も行う作家・南杏子の「いのちの停車場」。今の日本の長寿社会における現代医療制度の問題点や、尊厳死・安楽死などの医療制度のタブーに正面から向き合い、それらに携わる医師、患者、その家族を描いたヒューマン医療ドラマだ。吉永初となる医師役医師・白石咲和子(吉永小百合)『いのちの停車場』の主人公となるのは、救急救命医を経て在宅医療と向き合う医師・白石咲和子。元々は救命救急医だったが、とある事件から退職し在宅医師に。「まほろば診療所」を舞台に在宅医療という、これまで自分が経験してきた医療とは異なるかたちでの“いのち”との向き合い方に最初は戸惑いながらも、在宅医療だからこそできる患者やその家族との向き合い方を見つけ出していく。また吉永にとって医師役は、122本にも及ぶ多くの映画出演の中で初めてとなる役柄。役作りにおいては、医療の最前線で戦う現役医師から医療指導を受けるなど、並々ならぬ情熱を注いだという。「まほろば診療所」メンバーに松坂桃李、広瀬すずら在宅医療に向き合う「まほろば診療所」で、主人公・白石咲和子と共に働くメンバーには、豪華キャスト勢が集結。野呂聖二(松坂桃李)「まほろば診療所」の運転手で医大卒業生。白石を追って在宅医療の現場に勤務することになる青年。演じるのは『孤狼の血』『新聞記者』の松坂桃李。星野麻世(広瀬すず)「まほろば診療所」の看護師。院長とともに在宅医療に取り組んできた。当初白石咲和子のやりかたに困惑。姪っ子を育てながら働く。演じるのは『ちはやふる』シリーズ主演の広瀬すずがそれぞれ演じる。仙川徹(西田敏行)「まほろば診療所」の院長。在宅医療として重要なことは治療だけではないということを咲和子に優しく説いていく。伊勢谷友介、石田ゆり子ら実力派キャストもそのほか主要メンバーを取り囲むキャストにも、伊勢谷友介や石田ゆり子ら、実力派キャストが勢ぞろい。映画を鑑賞する前に、その役柄もしっかりとチェックしておこう。若林祐子(南野陽子):8歳の小児癌を患う子供の母。小児癌患者の幼い娘に迫る死を受け入れられず、新薬を使った治療を求める。宮嶋一義(柳葉敏郎):末期の膵臓癌患者で元厚生労働省の官僚。死に直面し、平穏に過ごしたいと望むが、長年会えていない息子のことを気にしている。中川朋子(石田ゆり子):女流プロ囲碁棋士で癌を患い手術をしたが、転移が見つかり再発。幼馴染の咲和子を頼ってまほろばを訪れる女性。江ノ原一誠(伊勢谷友介):脊髄損傷の四肢麻痺患者で、IT企業の若き社長。寺田智恵子(小池栄子):末期の肺癌患者で、最後まで自分らしくあろうとし、咲和子の指導に反発する芸者。並木徳三郎(泉谷しげる):老老介護に限界を感じ、妻の治療をしようとする咲和子らに非協力的な夫。胃瘻患者である妻は在宅治療を強く望む。柳瀬尚也(みなみらんぼう):まほろば診療所のスタッフが集う憩いの場、「BAR STATION」のマスター。以前は世界中を旅し、金沢に辿り着いた。吟遊詩人。白石達郎(田中泯):咲和子の父親。元美術教師。妻に先立たれており、帰ってきた咲和子を暖かく迎える。しかし、骨折したことをきっかけにドミノ式に病に冒されていく。監督に成島出映画化に至っては、日本を代表する女優・吉永小百合と、『ソロモンの偽証 前篇・事件 / 後篇・裁判』『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』の成島出監督がコラボレーション。かつて吉永主演の映画『ふしぎな岬の物語』で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した成島が、『いのちの停車場』では“いのち”の物語を紡ぎ出す。『いのちの停車場』あらすじ東京の救命救急センターで働いていた、医師・白石咲和子(吉永小百合)は、ある事件の責任をとって退職し、実家の金沢に帰郷する。これまでひたむきに仕事に取り組んできた咲和⼦にとっては人生の分岐点。父(田中泯)と暮らしながら「まほろば診療所」で在宅医師として再出発をする。院長の仙川徹(西田敏行)と訪問看護師の星野麻世(広瀬すず)、東京から咲和⼦を追いかけてきた野呂(松坂桃李)と共に、咲和⼦は様々な事情から在宅医療を選び、治療が困難な患者たちと出会い⼾惑いながらも、まほろばのメンバーと共にいのちの⼀瞬の輝きに寄り添っていく。その時、最愛の⽗が倒れてしまい…。【詳細】いのちの停車場公開時期:2021年5月21日(金)監督:成島出脚本:平松恵美子キャスト:吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、田中泯、西田敏行、石田ゆり子、伊勢谷友介、小池栄子、泉谷しげる、南野陽子、みなみらんぼう、柳葉敏郎原作:南杏子「いのちの停車場」(幻冬舎)
2020年08月10日中村一義が9月11日(金)東京・LIQUIDROOMより東名阪ツアーを開催する。【チケット情報はこちら】ツアータイトルは「中村一義・バンドライブツアー RockでなしRockn’Roll 2015~海賊大宴会~」。バンドHermann H.&The Pacemakersの岡本洋平と平床政治、シンガーソングライターのヨースケ@HOMEらを迎えたバンド“海賊”によるライブツアー。また、ツアーでは新曲『大海賊時代』の初披露も予定されている。現在、同ツアーの特設サイトが公開中。チケットは発売中。■中村一義・バンドライブツアー RockでなしRockn’Roll 2015~海賊大宴会~9月11日(金)LIQUIDROOM(東京都)開場18:45 / 開演19:309月15日(火)umeda AKASO(大阪府)開場18:45 / 開演19:309月17日(木)名古屋クラブクアトロ(愛知県)開場18:45 / 開演19:30料金:前売り券 5,500円(スタンディング/税込/ドリンク代別)
2015年08月28日年末にはデビュー15周年を記念し、約10年ぶりとなる日本武道館公演が決定している中村一義。今回新たに大阪・名古屋でのライブ公演が追加発表された。各会場ごとに中村一義とゆかりのある共演者の出演が予定されており、詳細は今後明らかになるとのこと。既に発表されている日本武道館公演も含め、全公演全てが特別なステージとなるという。なお、4月30日(月)よりファンクラブ会員限定のチケット先行予約がスタート、5月6日(日)までに入会すると期間内の予約受付に間に合うとのこと。さらに、自身の楽曲にベートーベンの有名なフレーズを織り込むという斬新なコンセプトが音楽シーンに大きなインパクトを与えたシングル『運命/ウソを暴け!』(今年2月発売)に続き、オリジナルアルバムが7月にリリースされることも決定した。シビアな視点から混沌とする現代を見つめた鋭い歌詞の世界観と中村のバックグラウンドにある豊潤な音楽性。それらが紡ぎ出す多彩な収録曲には、自身のルーツともいえるベートーベンの交響曲第1番から第9番までの印象的なフレーズが曲順に沿って取り入れられており、中村一義ならではの一作に仕上がっている。記念すべきデビュー15周年イヤーに、ライブ、新作音源リリースと活動を活発化させる中村一義に引き続き注目したい。今後発表されるオリジナルアルバムやライブの詳細など、最新情報はコンセプトサイトKIKA:GAKUにてチェックだ。■中村一義デビュー15周年記念・ライブ<大阪>出演:中村一義+?9/29(土)なんばHatch開場17:00 / 開演18:009/30(日)なんばHatch開場16:00 / 開演17:00<名古屋>出演:中村一義+?10/19(金)クラブダイアモンドホール開場18:00 / 開演19:0010/20(土)クラブダイアモンドホール開場17:00 / 開演18:00<東京>出演:中村一義ほか12/21(金)日本武道館開場17:30 / 開演18:30
2012年04月25日1997年、マキシシングル『犬と猫』でデビューし、その後リリースされた1stアルバム『金字塔』を含めた作品群で、様々な音楽ジャンルのエッセンスを凝縮し、印象的なメロディと緻密なサウンド、そして独特な歌詞で誰も真似できない世界観を築き上げている中村一義が、ついに約10年ぶりとなる“中村一義”名義での新曲を世に放つ。中村一義の情報を見る第1弾は、中村一義デビュー15周年の幕開けとして、まさにこの現代に向け届けられたとも言える新録曲『ウソを暴け!』の先行配信を、2012年1月25日(水)よりスタート。そして2月15日(水)には、両A面シングル『運命/ウソを暴け!』を発表する。今作品のコンセプトは“中村一義×ベートーベン”。中村一義の楽曲にベートーベンの誰もが知っているフレーズが絶妙に織り込まれており、まさに奇跡の共演となっているという。作詞/作曲、プロデュースから演奏に至るまで中村一義自身が独りで担当。作り込まれた楽曲とコンセプトに注目が集まることは確実だ。また、中村一義のコンセプトサイト、KIKA:GAKUでは、新作のコンセプト&制作状況について、本人からの貴重な言葉や動画も公開されている。さらにKIKA:GAKUでは、新作プロジェクトの全容を網羅するプレミアムアイテムの先行予約も開始。“再誕”を果たす中村一義の今後に期待が高まる。
2011年12月09日