阿部寛×天海祐希のW主演で描かれる映画『恋妻家宮本』。この度、映画の原作となった重松清の「ファミレス」にも登場する、吉田拓郎の名曲「今日までそして明日から」が、本作の劇中歌になることが決定した。妻から父親と母親という風に形を変えた夫婦生活。理想の夫ではないにしても、浮気もせず、教師としてまじめに働き、きちんと給料を入れる、そんな自分に何の問題もないと陽平は思っていた。宮本陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)は、学生時代に合コンで知り合い、卒業と同時にできちゃった婚。そして、ごく平穏な結婚生活27年を経て、子どもの独立のときを迎えていた。ところが、息子夫婦が福島へ転勤で旅立った日、久々27年ぶりの2人きりの生活に戸惑い、ふたりともついつい飲みすぎてしまい、妻は飲みつぶれてしまう。そんな夜、陽平は、妻の記入欄がすべて書き込まれて捺印された離婚届を本棚で発見。順風に思えた夫婦生活、美代子はいったい何を考えているのか?陽平は激しく動揺する。かといって、妻に問いただす勇気もない。悶々とする陽平の生活が始まった。しかし、耐えられずに陽平は趣味の料理教室仲間に相談するも、妻の浮気を示唆されて余計に不安を募らせる。これまでの人生を常に何が正しいかを考えながら生きてきた陽平。教師として学校でふれあう生徒とその家族、趣味で通う料理学校で垣間見るよその夫婦の姿、そこにはさまざまな夫婦そして家族の形がある。正しいことって、何だろうか。陽平の惑いは深まるばかり。そんなとき、美代子が家を飛び出してしまう。美代子の真意とは?そして、陽平の選んだ道とは――?自らの作品の中において、一貫して鋭く斬新な視点で現在の家族を描き続けてきた監督・遊川和彦。監督は、“これまでの自分の人生は、そして結婚は果たしてこれで良かったのか”自信を持てない主人公を通して、「愛を伝えることの大切さ」を伝えたい”と語っており、そんな物語にぴったりということで決定したのが今回の劇中歌だ。「今日までそして明日から」は、これまでの人生に迷い、そしてこれからの人生に不安を感じる主人公の中年オヤジ・宮本陽平の気持ちに寄り添い、そっと元気づけてくれる歌詞と、穏やかでも力強く前向きなメロディーは、40年以上前に制作された楽曲にも関わらず、この映画をそのまま表現したような素晴らしい楽曲となっている。歌詞に感動したという遊川監督は、「自然と自分の中で、宮本たちに“わたしは今日まで生きてみました”と歌わせたい、という思いになった」とコメントしており、なんとエンディングでは阿部さんと天海さんを含め出演した全キャストで「今日までそして明日から」フルコーラスを合唱!このシーンの撮影は、本作のために作られたファミレスのセットに全キャストが集まり行われ、監督の熱い演出のもとこだわりのエンディングが完成している。一足先に上映された「モントリオール世界映画祭」では、通常エンドロールが始まるとすぐに席を立ってしまうモントリオールの観客が、全員最後まで席を立たずに楽しんでいたほど。また、吉田拓郎ファンだという原作者の重松氏は、実際に楽曲が使用された本作を観て「試写のあとの帰り道、気がつけば、ずっと口ずさんでいました」とコメントしている。 そんな出演キャスト全員で歌い繋ぐ「今日までそして明日から」はエンディング、そして吉田さんが歌う「今日までそして明日から」は劇中歌として登場する。『恋妻家宮本』は2017年1月28日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年11月03日アイドルグループ・Juice=Juiceの宮本佳林が21日、都内で写真集『Sunflower』(発売中 3,000円税込 ワニブックス刊)の発売記念イベントを行った。今年はフジテレビ系ドラマ『武道館』に主演し、実際に11月7日には初の武道館公演も決定しているJuice=Juiceで、デビュー時よりセンターとして活躍する宮本。同書は、初めての宮古島と、本人が馴染みのある街の東京・調布の深大寺で撮影され、宮古島では水着はもちろん、タイトルにもなっているひまわり畑での印象的なカットなど、17歳の宮本の弾ける笑顔が満載し、都内では落ち着いた雰囲気の浴衣姿に加え、写真集ではラストとなる制服姿も披露。今の宮本を表現するにふさわしい少女性を切り取った写真集に仕上がった。そんな同作について宮本は「空もめちゃくちゃ晴れていて、ファーストとセカンド(写真集)は曇りとか雨の写真集になってしまったんですけど、今回はパーッと晴れているので明るい感じの写真集になっています」とハツラツとした笑顔で語り、見どころについては「3冊目の写真集なんですけど、一番いろんな表情が撮れているかなと思いますし、自然かなって思うので、そこを見てほしいですね。あとは成長を見てもらえたらと思います」とアピールした。また、お気に入りには白いタンクトップを着て座っている写真を挙げ「"座り姿勢が整っています"みたいな感じが自分的にすごく好きで、撮影したその日に写真を印刷してくださったんですけど、この写真を見たときから『これすごく好きだな』って思っていました」と明かし、「色白なのが魅力かなと自分でもチャームポイントだなと思っていて、めちゃくちゃ色白が際立っているなと思うので、この写真が好きです」と声を弾ませた。また、大胆な水着ショットも収録されているそうで、恥ずかしさはなかったか聞かれると「海だし、夏だし、こういう機会じゃないと海に入れないと思って、わーって撮ってもらいました」と語った。Juice=Juiceとして初の武道館公演を直前に控え、準備の状況を聞かれると「今、取り掛かっている最中で、メンバーの中でも『最高の武道館にしたい』と思っているので、初めての武道館ということもありますけど、準備は万端の状態で行きたいと思います」と意気込み、注目ポイントについては「Juice=Juiceってなんでか走るのが苦手なグループで、走るかたちが変で、武道館って大きいので、その走っている姿に注目してほしいなと思います。競争心があって、誰が早いかとか注目して見てもらえたら面白いんじゃないかなと思います」とオススメしていた。
2016年10月22日特別展「世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画」が広島市現代美術館で開催される。会期は、2016年10月28日(金)から2017年1月22日(日)まで。立石大河亞のコマ割り絵画を含む油彩、60年代から80年代に制作した漫画原画、そして、横山裕一が初期に手がけた絵画、新作漫画『アイスランド』、本展のために描き下ろした漫画原画を紹介する「世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画」。我々の世界を参照しながらも、現実を引きずることなく、もうひとつの世界を大胆に提示する。不条理に満ちた、妙な世界の住人が繰り広げる意味不明な会話、 ナンセンスな行為など、一見“なんでもあり”の状況がもたらすユーモア。現実と距離のある世界観に触れることで、自分たちが今いる世界を見つめ直す良い機会をあたえてくれる。立石大河亞立石大河亞(タイガー立石/立石紘一)は、1963年、第15回読売アンデパンダン展に出品し、美術家としてのキャリアをスタートさせた。65年からは漫画を描き始め、ほどなく新聞や雑誌に連載をもつまでになり、漫画家としての地位を確立する。ミラノへと拠点を移した69年には、漫画の手法である「コマ割り」を絵画にもちこみ、ストーリー性や時間的要素を取り入れた絵画を手がけた。横山裕一横山裕一は、漫画家、イラストレーターとして活躍。ベニヤ板にペンキで風景や人物を描きながら、自身の絵画のスタイルを模索する日々の中、イラストの仕事を通じて、2004年に『ニュー土木』で単行本デビューを果たす。「ネオ漫画」 と称される横山の漫画に明確なストーリー展開はなく、複数の登場人物による非友好的かつ目的不明な行為、謎の物体が移動、変形する様子を描写することにより、純粋な時間の流れが表される。【概要】世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画会期:2016年10月28日(金)〜2017年1月22日(日)会場:広島市現代美術館住所:広島県広島市南区比治山公園1-1開館時間:10:00〜17:00 ※入場は閉館30分前まで。休館日:月曜日(ただし1月2日、1月9日は開館)、年末年始(12月27日〜1月1日)、1月4日(水)、1月10日(火)観覧料:一般 1,030(820)円、大学生 720(620)円、高校生・65 歳以上 510(410)円※中学生以下無料※11月3日全館無料※ ( )内は前売り及び30人以上の団体料金
2016年10月03日日本を代表するイラストレーターの宇野亞喜良による個展「綺想曲」が、9月28日から10月4日まで銀座三越7階のギャラリーで開催される。同展では、1960年代から現在に至るまで第一線で活躍してきた宇野が、テーマを定めずに感性のままに描いた作品が展示される。個展のタイトルである音楽の「綺想曲」は狂想曲とも呼ばれ、気まぐれに曲が組み合わさりながらひとつの大きな楽曲を形づくるもの。同展のために書き下ろされた新作は宇野が思い思いに描いた作品であるものの、描き終えてみるとひとつのトーンを保っており、まるで綺想曲のような作品構成の展示となった。展示内容は、書き下ろし原画24点に、版画は新作・旧作あわせて15点、そして3点の立体オブジェ。原画はすべてキャンバスで、0S、SSM、4S、8S、50Fで構成され、中でも普段作品としては描くことがほぼない50F(116.7cm×91.0cm)サイズの大作「私は海…」は大きな見どころのひとつとなっている。宇野は今回発表した新作について「ちょっと風変わりなコントのような、絵でしか在りえないジョークのような、ナンセンシカルな詩のような、つまりこれらの絵は発狂した百科事典のようなもののつまりです」とコメントしている。なお、10月2日の14時から17時にかけては宇野自身が在廊する。【イベント情報】宇野亞喜良 展「綺想曲」会場:銀座三越7階ギャラリー住所:東京都中央区銀座4-6-16会期:9月28日~10月4日時間:10:30~20:00(最終日は18:00まで)
2016年09月25日イラストレーター・宇野亞喜良の展覧会「綺想曲」が、2016年9月28日(水)から10月4日(火)まで、東京・銀座三越7階ギャラリーで開催される。1960年代から現在に至るまで、常に第一線で活躍し続ける宇野亞喜良。本展では、描き下ろし原画や新作版画、立体オブジェなど、様々なジャンルの作品を通して、日本を代表するイラストレーターの一人である宇野亞喜良の世界を紹介する。【開催概要】宇野亞喜良 展覧会「綺想曲」開催期間:2016年9月28日(水)〜10月4日(火)時間:10:30〜20:00※最終日は18:00閉場。会場:銀座三越7階ギャラリー(東京都中央区銀座 4-6-16)作家在廊日時:2016年10月2日(日) 14:00〜17:00出品内容:描き下ろし原画、新作版画、立体オブジェ、書籍 【問い合わせ先】銀座三越(大代表) 7階ギャラリー宛TEL:03-3562-1111
2016年09月17日アニメーション映画『LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門』が、2017年2月4日(土)に全国の劇場で公開される。「ルパン三世」の原点をリビルドし、若きルパンたちを描いた『LUPIN THE IIIRD』シリーズ。孤高のガンマン・次元大介を主軸に、強敵との対決、やがてルパンと「相棒」になっていく姿を、ハードボイルドかつダンディズム満載のアクションで描き切った『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』に続くシリーズ第2弾となる本作でフィーチャーされるのは、石川五ェ門。『LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門』では、自らの雇い主であったヤクザの組長の死を巡り、組から裏切り者の汚名を掛けられた五ェ門。その屈辱を晴らすため、圧倒的な力を持つ敵に己の力と一振りの刀で挑む孤高の剣士の覚醒の瞬間、そして若きルパンとの出会いが描かれる。石川五ェ門役を務めるのは、浪川大輔。そのほか、ルパン三世役を栗田貫一、次元大介役を小林清志、峰不二子役を沢城みゆき、銭形幸一役を山寺宏一がそれぞれ演じる。監督・作画監督は、アダルトで端正な作画とアグレッシブな演出で国内外を魅了するクリエイター小池健。また脚本に新テレビシリーズ『ルパン三世』のシリーズ構成と脚本も担当した高橋悠也、音楽にCMに映画に幅広く活躍中のジェイムス下地を迎え、陰翳の深いアダルトな世界観を様々なアプローチで掘り下げている。作品情報『LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門』公開日:2017年2月4日(土)監督・演出:小池健キャスト:栗田貫一(ルパン三世)、小林清志(次元大介)、浪川大輔(石川五ェ門)、沢城みゆき(峰不二子)、山寺宏一(銭形幸一)脚本:高橋悠也音楽:ジェイムス下地アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム原作:モンキー・パンチ©TMS【ストーリー】日本。伊豆沖を進む賭博船で、襲撃された鉄竜会の組長を救ったのは、若き用心棒・石川五ェ門だった。だが直後に大爆発が起こり船が大破。組長も命を落とす。爆発の原因は斧を武器に使う大男だった。一旦は男を追いつめた五ェ門だったが逃げられてしまう。一方、賭博船から金を奪うことに成功したルパン三世と次元大介、峰不二子は、洋上のボートからその様子を目撃する。“バミューダの亡霊”――大男はそう呼ばれていた。かつて戦場で2,000人を殺戮した兵士でコードネームはホーク。なぜそんな男が日本にいるのか?公安の銭形警部はホークの足取りを追う。そして、組長の葬儀の場で、裏切り者の汚名を掛けられた五ェ門も、その屈辱を晴らすためホークを追うのだった。その頃、ルパンたちは、伊豆山中のアジトで、札束を前に祝杯を挙げていた。そこに突如ホークが現れる!ホークの目的はルパン、次元、不二子の処刑であった。アジトを脱出したルパンたちの車とホークのバイクが激しくチェイス。と、いきなり巨木が倒れかかってくる!巨木の上に現れたのは、ホークを仇と追う五ェ門だった。「助太刀無用!」そう言い放つ五ェ門。ホークとの死闘が始まる。
2016年09月13日カナダで開催される「第40回モントリオール世界映画祭」のファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門に正式出品されることが決定した映画『恋妻家宮本』。阿部寛と天海祐希が初の夫婦役でW主演を務めることでも話題の本作に、菅野美穂、相武紗季、工藤阿須加、早見あかりら豪華俳優陣が出演することが明らかになった。宮本陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)は、学生時代に合コンで知り合い卒業と同時にできちゃった婚。そしてごく平穏な結婚生活25年を経て子どもの独立のときを迎えていた。ところが、息子夫婦が福島へ旅立った日、久々の二人きりの生活に戸惑い、ふたりともついつい飲みすぎてしまい妻は飲みつぶれてしまった。そんな夜、陽平は妻の記入欄がすべて書き込まれて捺印された離婚届を本棚で発見。順風に思えた夫婦生活、美代子はいったい何を考えているのか?かといって妻に問いただす勇気はなく、耐えられずに陽平は趣味の料理教室仲間に相談するも妻の浮気を示唆されて余計に不安を募らせてしまう。これまでの人生を常に何が正しいかを考えながら生きてきた陽平。教師として学校でふれあう生徒とその家族、趣味で通う料理学校で垣間見るよその夫婦の姿、そこには、さまざまな夫婦そして家族の形がある。正しいことって、何だろうか。陽平の惑いは深まるばかり。そんな時美代子が家を飛び出してしまう――。テレビドラマ「家政婦のミタ」「女王の教室」「〇〇妻」「はじめまして、愛しています。」ほか話題作を手掛ける気鋭の脚本家・遊川和彦が、初めて映画監督を務める本作。家族小説の名手である重松清の「ファミレス」を原作に、遊川監督が大胆に脚色を加え、熟年離婚が当たり前となった現代において、子どもが独り立ちした夫妻が50代からの2人きりとなる生活とどう向き合うのかを、コミカルかつハートフルに描く。この度、阿部さん&天海さんが演じる宮本陽平&美代子夫婦と共演する、追加豪華俳優陣が発表。阿部さん演じる宮本陽平が通う料理教室仲間で、容姿端麗ながら毒舌、いつも夫の悪口を言っている五十嵐真珠を、10月期ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」で主演を務める菅野さん。同じく料理教室仲間で、真珠とは正反対の性格で、天真爛漫にまもなく結婚する婚約者ののろけ話ばかりする門倉すみれを、遊川作品「リバウンド」で主演を務めた相武さんが演じる。また、2015年の「偽装の夫婦」に続いて、遊川作品への参加となった富司純子が、中学校教師でもある陽平の教え子の祖母にして天敵、正論を振りかざして厳しく孫に接する井上礼子役を務める。そのほか、大学生時代の陽平&美代子を、現在放送中「家売るオンナ」での好演が光る工藤さんと、元「ももいろクローバー」のメンバーにして映画『百瀬、こっちを向いて。』主演や、テレビCMなどで女優として活躍目覚ましい早見さんが、それぞれ演じる。2人は見た目もさることながら、しぐさやクセに至るまで熱心に阿部さん&天海さんの演技を研究し、本人たちに「まるで本当に若い頃の自分たちを見ているよう!」と言わしめたそう。そして佐藤二朗が、菅野さん扮する真珠と常にケンカが絶えない夫、五十嵐幸次を担当する。『恋妻家宮本』は2017年1月28日(土)より全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2016年08月26日阿部寛と天海祐希がW主演を務める映画『恋妻家宮本』が、カナダのモントリオールで開催される「第40回モントリオール世界映画祭」のファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門に正式出品されることが決定した。宮本陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)は、学生時代に合コンで知り合い卒業と同時にできちゃった婚。そしてごく平穏な結婚生活25年を経て子どもの独立のときを迎えていた。ところが、息子夫婦が福島へ旅立った日、久々の二人きりの生活に戸惑い、ふたりともついつい飲みすぎてしまい妻は飲みつぶれてしまった。そんな夜、陽平は妻の記入欄がすべて書き込まれて捺印された離婚届を本棚で発見。順風に思えた夫婦生活、美代子はいったい何を考えているのか?かといって妻に問いただす勇気はなく、耐えられずに陽平は趣味の料理教室仲間に相談するも妻の浮気を示唆されて余計に不安を募らせてしまう。これまでの人生を常に何が正しいかを考えながら生きてきた陽平。教師として学校でふれあう生徒とその家族、趣味で通う料理学校で垣間見るよその夫婦の姿、そこには、さまざまな夫婦そして家族の形がある。正しいことって、何だろうか。陽平の惑いは深まるばかり。そんな時美代子が家を飛び出してしまう――。ドラマ「家政婦のミタ」「女王の教室」「〇〇妻」「偽装の夫婦」といった数々の話題作を世に放ち、今クールでも話題のドラマ「はじめまして、愛しています。」を手掛けている気鋭の脚本家・遊川和彦が、満を持して映画初監督を務めた本作。今回は家族小説の名手である重松清の「ファミレス」を原作に、独自の視点で現代の家族を描き続けてきた遊川監督が大胆に脚色をしていく。今回正式出品が決定した「モントリオール世界映画祭」は、1977年に設立されたカナダ最古の国際映画祭の1つで、世界三大映画祭に次ぐ北米最大の映画祭。毎年8月にケベック州のモントリオールで開催され、40回を迎える今年は、現地時間の8月25日~9月5日の期間で行われる。本映画祭にはこれまでにも、『おくりびと』(最優秀作品賞)、『悪人』(最優秀女優賞/深津絵里)、『ふしぎな岬の物語』(審査員特別賞)、『そこのみにて光り輝く』(最優秀監督賞)などが賞を受賞しており、日本作品が高い評価を受けている。そして今回本作がノミネートされた「ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門」は、新人監督を発掘することを目的とする部門で、初監督作品が対象。本映画祭で行われる公式上映にて、本作は初めて海外にお披露目となり、当日は主演の天海さんが遊川監督と共に映画祭に参加する予定とのこと。天海さんは海外映画祭への参加は2001年の『狗神』以来となり、実に15年ぶりの海外進出!「遊川さん初監督作品『恋妻家宮本』が!モントリオール国際映画祭ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門に出品されるなんて!とても嬉しいー!」と喜びを述べた天海さん。「遊川監督の元、全てのスタッフ、キャストが一丸となり作り上げた作品です。遊川さんのこの作品での“大切な事は、正しい事よりも優しい事”と言うメッセージが、沢山の方々に伝わると嬉しいです」と話し、「たくさんの方々に観て頂ける様に遊川さんとモントリオールに行って参ります。阿部さんがご一緒できないのは残念でなりませんが、阿部さんの分まで頑張って来ます!」と映画祭に向けて意気込んでいた。また、仕事の都合で今回の映画祭は不参加となってしまった阿部さんは、「遊川監督、そして天海さん。モントリオールで巻き起こるであろう『恋妻家旋風』を体感してきて下さい!」とメッセージを贈っていた。そして本作が初映画監督となる遊川監督は、もちろん初海外映画祭。「重松清さんの原作『ファミレス』の中の“正しい選択よりもやさしい選択を選ぼう”というメッセージを世界中の人に伝えたかった」と語る遊川監督は、「自分が“正しい”と信じ、他者の意見に耳を貸さない人間が増え続け、テロや差別などが溢れ返っているいまだからこそ、世界中のひとりでも多くの人に“正しさ”よりも“やさしさ”が大切なんだと知ってもらいたい。だから、こんなぼくの願いを思いがけない早さで叶えてくれたモントリオールの“やさしい”人たちに心から感謝です」と喜んだ。もし、本部門で受賞すれば日本人としては初の受賞。60歳還暦にして新人監督となる遊川監督は、見事受賞を勝ち取ることができるのだろうか。海外の反応も気になるところだ。『恋妻家宮本』は2017年1月28日(土)より全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年08月05日演出家・宮本亜門が、12日に亡くなった演出家の蜷川幸雄さんに対して、所属事務所を通じて追悼のコメントを発表した。宮本は「日本の創作力をこれほど世界に知らしめた演出家はいません」と蜷川さんの功績に触れた。更に、蜷川さんから「俺はこんな苦労してモノクロで革命を起こしているのに、なんで亜門はカラフルにそれをできるんだ」と言われたエピソードを明かしながら、蜷川さんこそが「日本の魅力を力強く、大胆に、美しい革命を世界に魅せつけたクリエーター」だったと語る。そして、同じ演出家として「蜷川さんが全身全霊で伝えてくれた、生きるパッションとクリエーションの力を、自分なりに精一杯受け継ぎたいと思います」と決意を表明した。■宮本亜門コメント日本の創作力をこれほど世界に知らしめた演出家はいません。「俺はこんな苦労してモノクロで革命を起こしているのに、なんで亜門はカラフルにそれができるんだ」とおっしゃっていましたが、これほど見事に日本の魅力を力強く、大胆に、美しい革命を世界に見せつけたクリエーターはいません。心からご冥福を祈ると共に、蜷川さんが全身全霊で伝えてくれた、生きるパッションとクリエーションの力を、自分なりに精一杯受け継ぎたいと思います。
2016年05月13日イラストレーター・宇野亞喜良の新たな魅力に出合える作品集『宇野亞喜良 ファンタジー挿絵の世界』が、5月16日に発売される。リボン、水玉、猫、花、お姫様などは、大人になっても忘れることのないキラキラした世界。この本には宇野亞喜良の初期から現在までの絵本の挿絵やブックデザインを中心に、“ファンタジー”をテーマに集められた作品が収録されている。同作品集の発売を記念して、5月15日15時30分からは青山ブックセンター本店内の大教室では、トークイベント「宇野亞喜良の挿絵やイラストレーションについて」(定員110人、入場料1,000円)を開催。ブックデザイナーの名久井直子と評論家で作家の海野弘とともに、宇野亞喜良が自身の挿絵やイラストレーションについて語る。また、5月8日まで渋谷ヒカリエのCUBE 1, 2, 3で開催中の「ユリカナ展II」にも宇野の携わった作品が出展される。【書籍情報】『宇野亞喜良 ファンタジー挿絵の世界』出版社:パイ インターナショナルB5版変形/ソフトカバー/280ページ発刊:2016年5月16日価格:3,200円
2016年05月04日イラストレーター・宇野亞喜良の作品集『宇野亞喜良 ファンタジー挿絵の世界』が、2016年5月16日(月)に発売される。本書は、初期から現在までの絵本挿絵やブックデザインを中心に、「ファンタジー」をテーマにした作品を収録。宇野自ら「自分の作品集なのに、自分のものでないように見え、とても新鮮」と語る作品群は、往年のファンにとっても見応えたっぷり。リボン・水玉・猫・花・お姫様。大人になっても忘れることのない宝石箱のようにキラキラした世界観を詰め込んだこの1冊で、新しい宇野亞喜良を出来るかもしれない。なお、資生堂「マジョリカ マジョルカ」クリエーターによるヘア&メーキャップ展「百合 佐和子 x 金澤 正人『ユリカナ展 Ⅱ』 byマジョリカ マジョルカ」では、宇野亞喜良とコラボレートした作品も展示されている。【書籍情報】『宇野亞喜良 ファンタジー挿絵の世界』発売日:2016年5月16日(月)定価:3,200円+税仕様:B5版変形(257×186mm)/ソフトカバー/280Pages(Full color)ISBN:978-4-7562-4776-6 C0071【問い合わせ先】株式会社パイ インターナショナルTEL:03-3944-3981
2016年05月01日世界で活躍する宮本亜門演出で上演されるミュージカル「プリシラ」。この度、主演・山崎育三郎が演じるドラァグクィーン姿の舞台衣裳ビジュアルが解禁。そして本作の上演が、12月8日(木)~29日(木)、日生劇場にて上演されることが決定、キャストに陣内孝則らも出演することが明らかになった。ミュージカル界のプリンスと呼ばれ、大ヒットとなったドラマ「下町ロケット」や「お義父さんと呼ばせて」などにも出演し、テレビでもその魅力をを見せつけてきた山崎さん。そんな山崎さんを主演に、ジャンルを越える演出家として国内外で幅広い作品を手掛けている宮本亜門との夢のタッグが実現。日本初上陸となる本作は、1994年公開の同名映画が原作で、3人のドラァグクィーンたちのドタバタ珍道中を描いたオーストラリア映画だ。その奇抜でオリジナリティ溢れる衣裳により、「アカデミー賞」衣裳デザイン賞を受賞、2006年には待望のミュージカル版がオーストラリアにて誕生し、15か国以上の国にて上演されてきた。映画では、『マトリックス』シリーズのヒューゴ・ウィーヴィング、『ホーンテッドマンション』のテレンス・スタンプ、『アイアンマン3』のガイ・ピアースといった個性派俳優陣がドラァグクィーンを演じているが、今回のミュージカルでは、山崎さんがヒューゴ演じるバイセクシュアルのティック(ミッチ)役に挑む。そして今回劇中で山崎さんと行動を共にする出演陣に、テレビドラマ、映画、ドラマと大活躍の陣内さんと、韓国のヴォーカル・ダンスグループ「超新星」のユナクが抜擢。なお、今回はユナクと交互で、「Lead」の古屋敬多が出演する。さらには、実際に新宿二丁目で活動するドラァグクィーン、ドリアン・ロロブリジーダも出演が決定した。今回到着したのは、山崎さんのドラァグクィーン姿の舞台衣裳ビジュアル。目を引く頭の花々と、特徴的な脚、そして鍛えられた肉体美も垣間見え、今までに見たことがない山崎さんの姿が写し出されている。今回の撮影では、実際に世界各地の公演で着用された衣裳が使われており、レディ・ガガや松任谷由実などの名だたるアーティストの撮影を手掛ける世界的写真家で、自身も作品の大ファンを公言するレスリー・キーが務めている。衣装について山崎さんは「ゴージャスかつ華やかで、誰もが目を見張るほどインパクトがあります。この衣裳を着てメイクをしたら自然とプリシラの世界に気持ちが入り込みました」と話し、今回の撮影については「これまで色んな作品で何度も撮影して頂いているレスリー・キーさんのもと、スタジオでブロードウェイ版『プリシラ』の楽曲が流れる中、終始リラックスした気持ちで音楽に身を委ねながら撮影していきました。撮影した作品を見た瞬間、率直に綺麗と感じたと同時にこのミュージカルが成功すると確信が持てるほど、写真に説得力を感じました」と自信を覗かせた。ミュージカル「プリシラ」は12月8日(木)~29日(木)、日生劇場にて上演。(cinemacafe.net)
2016年04月25日宮本亜門が演出するブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師』が、今年で4度目の上演を迎える。2007年の初演から青年トバイアスを演じ続けているのは、武田真治。「役の幅が広がり、大人の扉を開いてくれた」という役柄について聞いた。ブロードウェイミュージカル「スウィーニー・トッド」チケット情報18世紀末のロンドンを舞台に、無実の罪で流刑され、愛する人を失った理髪師のスウィーニー・トッド(市村正親)が、パイ屋のラヴェット夫人(大竹しのぶ)と共謀し、商売道具のカミソリで人を殺して人肉パイを作り復讐するという物語。武田はラヴェット夫人を手伝う孤児のトバイアスを演じる。年齢不詳の青年だが「彼の純粋ささえ表現できていれば、年齢は特に気にしていない」という。同じ役を4回も重ねるのは、武田にとって「最長記録で大冒険。映画版では子役が演じていた役を僕は43歳で演じているぞ!というギャップもにじみ出れば」と笑うが、初演時には苦労したそうだ。「ミュージカルはこの作品が2本目で、しかも1本目は誰もが憧れる、様式美を徹底的に教え込まれた『エリザベート』のトート役。トバイアスはその真逆で、不作法でどちらかというと可愛らしいタイプ。亜門さんに『こんな役やっていたら彼女が出来ない』とまで言い放ちました(笑)。亜門さんは『そうか、困ったね』と笑っていらっしゃいましたが」。虐げられた最下層の役が理解できず「僕の履く靴に、亜門さんが血糊を付けて包帯を巻き、足が壊死したという設定にし、ドブネズミのようなキャラクターを引き出してくれたんです」。幕が開けると、トバイアスが『誰だか分らなかった』と言われ大評判になった。しかし、2回目の公演では足の不自由な設定はなくなった。「こんなもんだと形で演じているように思われたのかもしれない。心で演じなくてはいけないと亜門さんがハードルをさらに上げて下さった。今はもうその設定は僕に任せてくれています」。体を鍛え、その筋肉美でも知られる。「20代で顎関節症になるまで、僕は人より多くのものを与えられ、それだけで表現者として生きていけると思い込んでいた」。しかし、病気を克服するために体を鍛えて「痛みを知る」ことで、今までの自分は「人の痛みを知らない、ただのわがままなヤツだった」と認識したと言う。それは舞台にも通じる。「自分ひとりでは何も生み出せないと思い知った。お客様も含め全体との調和が必要なミュージカルに出会えて本当にラッキーでした」。スウィーニー・トッドは、愛する人を失った痛みから復讐が止められない。トバイアスはその復讐を断ち切る鍵となる。「復讐の連鎖を止めることは大切ですが、幕が閉じた後、事件が全てトバイアスのせいにされてしまうのではないかと気になるんです」。ラストシーンは衝撃的だが、武田は舞台終了後のトバイアスに思いを馳せている。4月14日(木)から5月8日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、5月13日(金)から15日(日)まで大阪・シアターBRAVA!、5月20日(金)から22日(日)まで愛知県芸術劇場 大ホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2016年04月08日現代ミュージカルの巨星、スティーヴン・ソンドハイムの傑作を宮本亜門が演出。市村正親、大竹しのぶという名優の主演で、2007年、2011年、2013年に上演されたブロードウェイ・ミュージカル『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師~』が、4度めの幕を開ける!ブロードウェイミュージカル「スウィーニー・トッド」チケット情報18世紀末のロンドン、高名な判事に妻子を奪われ、無実の罪を着せられた理髪師が、脱獄をし、名をスウィーニー・トッドと変え、復讐の機会を狙う。その協力者となるのが、ロンドン一まずいと悪評のパイ屋のおかみ、ミセス・ラヴェットだ。トッドの企みを隠しながら、パイ屋も繁盛をする。そのためにふたりが考えだした、とんでもない作戦とは…!?ロンドンに実在したと言われる理髪師に扮するのは、市村正親。「またこの複雑でおもしろい作品で、ソンドハイムの音楽に身を委ねることができる。役者冥利に尽きますね」と、うれしそうに語る。大ベテランの市村も、初演時には、独特の変化の多い曲に苦労したのだとか。「非常に難しいのに、やっているうちに心地よくなる。多彩な変化が、ドラマチックな物語を表していて、まさにソンドハイムのミラクルが体感できる作品なんです」。トッドの残酷な運命を予感させるように、不安げなメロディで幕が開き、物語はスリリングに展開する。血なまぐさいトッドの企みを、ブラックジョークへと変え、コミカルな笑いで盛り上げるのがラヴェット役の大竹しのぶだ。「しのぶちゃんあっての『スウィーニー・トッド』」と市村が言うように、大竹のおかみぶりは、豪快でお茶目。憎しみの炎をたぎらせる市村のトッドと絶品のコンビで、観客をぐいぐいと引っ張っていく。ふたりがカミソリと鉈を手に歌い上げるシーンは、恐ろしくもおかしく、盛り上がりどころのひとつだ。恐怖と笑いが交錯する物語は、ハラハラドキドキの連続で目が離せないと市村。「特に2幕の後半はスピーディで見事です。あり得ない話だけどリアリティもあって、このハラハラドキドキ感は観る甲斐ありですよ」。宮本演出のもと、市村、大竹の巧みなタッグに見事なアンサンブルを添えるのが武田真治、芳本美代子、田代万里生、斉藤暁、安崎求ら個性派の共演者たち。いずれも本作品の出演経験者で、「芝居も歌も確実に深まっています。みんな音符に追われるのではなく、物語の中で生きている感じ」。2007年から10年が経ち、市村はふたりの子どもを持つ父親に。「僕自身も父になって、トッドの妻子を思う気持ちがリアルに体感できるようになりました。トッドは頭では妻と娘を思いながら、手ではすごく残忍なことをやっている。その二面性でお客様がジレンマに陥って、よりハラハラドキドキするような舞台にしたい。今回がファイナルだと思って、悔いのないよう、そしてお客様が喜んで下さるよう、精一杯つとめます」。東京公演は4月14日(木)から5月8日(日)まで東京・東京芸術劇場にて上演。その後、大阪、名古屋を巡演。取材・文:大西美貴
2016年04月07日市村正親と大竹しのぶがW主演、宮本亜門が演出を手掛けるブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド』の公開稽古が行われた。2007年、2011年、2013年と3度にわたり、市村と大竹がW主演を務めてきた本作だが、今回の2016年度版がこのコンビでは最後となることが市村の口から発表された。ブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド』チケット情報本作は18世紀のロンドンに実在したという恐怖の理髪師をモデルにした、痛快で悲しい復讐のストーリー。妻と娘と共に幸せに暮らしていた理髪師ベンジャミン・バーカー(市村)は、ある日、妻を横恋慕する判事ターピン(安崎求)に無実の罪を着せられ、流刑に処せられる。15年後、街に戻った彼は、かつての自分の店の1階で今もパイ屋を営むラヴェット夫人(大竹)から、妻が狂死し、娘はターピンの養女になっていることを知らされる。怒りに燃える彼は「スウィーニー・トッド」と名乗り、再び理髪店を開店。ターピンへの復讐の機会を狙いながら、彼の正体を知る人間を次々と殺し、その肉を使ってラヴェット夫人はパイを焼く――。公開稽古で披露されたのは、オープニング曲の『スウィーニー・トッドのバラード』。亡霊たちが「スウィーニー・トッド」とは何者かを歌うナンバーで、その圧倒的なステージに稽古場は一気に不穏な空気に包まれた。公開稽古後の囲み取材には、市村、大竹、宮本が出席。市村が「僕としのぶさんの『スウィーニー・トッド』はファイナルです。うぅ」と泣きまねすると、すかさず宮本が「前回もファイナルって言ってた気がしたけど」とツッコミ。市村は「今回は本当のファイナルです」と断言した。宮本は「ふたりの人生のすごみが役に入り込んできて、だから毎回唸るような作品の濃さになっていく。このふたりが最後っていうのは演出家としても悔しいですよね」と悔やんだ。市村「ドラマはちょっと強烈だけども痛快な爽快感がある話です。亜門ちゃんの演出で、僕としのぶさんとカンパニーで、最高のものをお見せしたい」大竹「音楽も素晴らしいし、怖いだけじゃなくてワクワクして笑えるところもある楽しい作品。劇場という空間の中で、違う世界に連れてってもらえると思います」宮本「大人しかできない、本物が観たい人に観てほしいミュージカルです。特にこのふたりのコンビはこれが最後なので、演劇ファン、ミュージカルファン、映画ファン、劇場に行ったことない人にも必ず観てほしい。すごい瞬間をお届けできると思います」ブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド』は4月14日(木)から5月8日(日)まで東京・東京芸術劇場にて。その後、大阪、名古屋を巡演。取材・文:中川實穗
2016年04月06日1960年代から現在に至るまで第一線で活躍するイラストレーター・宇野亞喜良の描きおろし新作が公開される「~をかし愛らし~宇野亞喜良展@ISETAN」が、伊勢丹新宿店本館5階のアート&フレームで3月2日から15日まで開催される。同展では、平安時代の日本文学上における美的理念のひとつである「をかし」をテーマにした宇野の描きおろし新作を公開。平安時代に書かれた短編集『堤中納言物語』からの物語で『風の谷のナウシカ』の原案ともいわれている「虫めずる姫」を描いた作品などが登場する。その他、新作版画約20点、グッズ、書籍なども販売される予定だ。なお、3月5日、13日の14時から16時までは、宇野のサイン会を実施。作品やグッズを5,400円以上購入した先着100名に整理券が配布される。【イベント情報】「~をかし愛らし~宇野亞喜良展@ISETAN」会場:新宿伊勢丹本館5階 アート&フレーム住所:東京都新宿区新宿3-14-1会期:3月2日~15日時間:10:30~20:00
2016年03月04日ミュージカル界のプリンスとして不動の地位を誇り、来週最終回を迎えるTBS系「下町ロケット」のキーマン・真野賢作役でもおなじみの山崎育三郎が、世界を舞台に活躍を続ける宮本亜門による演出でアカデミー受賞作『プリシラ』(’94)のミュージカル版に主演。ドラァグクイーン役として、ド派手な女装に身を包むことになった。主演に山崎さん、演出に宮本さんという夢のタッグが実現し、日本に初上陸するミュージカル「プリシラ」。原作は、3人のドラァグクイーンたちのドタバタ珍道中を描いたオーストラリア映画。『マトリックス』『ホビット』シリーズのヒューゴ・ウィーヴィング、『スター・ウォーズエピソード1/ファントム・メナス』にも出演する英国の名優テレンス・スタンプ、『アイアンマン3』のガイ・ピアースという個性派俳優たちが三者三様のドラァグクィーンを好演し、世界中で大絶賛を浴びた。少ない予算で製作されたにもかかわらず、その奇抜でオリジナリティ溢れる衣裳はアカデミー賞「衣裳デザイン賞」を受賞。日本でも劇中の音楽とともに一大ブームが巻き起こった。2006年には、待望のミュージカル版が本国オーストラリアにて誕生。ヒット・ソングを散りばめたディスコ・ミュージック、豪華絢爛な衣裳で歌って踊るエンターテイメント満載の舞台は、これまでロンドン・ウエストエンド、NY・ブロードウェイを含む15か国以上の国で上演されている。宮本さんは、「リオのカーニバルとオリンピック開会式をシェイクしてカクテルにしたような、ゴージャスでド派手なショーです!」と本作を説明。「三者三様の背負った過去にホロりとして、元気になれる人間讃歌。ドラァグクイーンたちが目指す先は、誰もが幸せになれる華麗なるステージ!16年の冬は、名曲の数々にノって、キッチュなコスチュームで身を包む『砂漠の花』たちとエンジョイしてください!」と語った。また、映画ではヒューゴが演じたバイセクシュアルのティック(ミッチ)役に挑む山崎さんは、「笑いあり涙ありの脚本、名曲揃いの歌、派手なダンスシーン、そして、ロンドン版と同じ奇抜でオリジナリティ溢れる色鮮やかな衣裳とヘアメイク、これぞエンターテイメント!」と本作を語り、「亜門さんは、太陽の様に明るくて、常に前向きなエネルギーに溢れ、周りを幸せな気持ちにされる方。そんな亜門さんと、こんなハッピーな作品『プリシラ』を一緒に作れることを本当に嬉しく思います」と、宮本さんとの初タッグに喜びのコメント。さらに「僕自身は、初のドラァグクイーンに挑戦になります。2008年に同じく日生劇場で上演された、鹿賀丈史さんと市村正親さん主演『ラ・カージュ・オ・フォール』で、女性として生きる市村さん演じるザザを、息子ジャン・ミシェルとして毎日目の前で見てきました。ここで育った経験も活かし、ありのままの自分をさらけ出し、プリシラの世界を生きたいと思っています。今回は露出もあるらしいので、身体もしっかり鍛えて、美しいラインを目指します。やっと出逢えた念願のコメディミュージカル作品、全身全霊で役に挑み、新たな壁をぶち破ろうと思っています!」と意気込みを語った。ミュージカル「プリシラ」は2016年12月、日生劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2015年12月14日演出家の宮本亜門が、ELワイヤーを使用した光るダンスで話題を呼んだダンスアーティスト集団「WRECKING CREW ORCHESTRA(レッキン・クルー・オーケストラ)」と初めて組んだ舞台『SUPERLOSRZ(スーパールーザーズ) SAVE THE EARTH 負け犬は世界を救う』が12月5日、東京・新国立劇場 中ホールで開幕。開幕前に行われた公開ゲネプロの後に会見が行われ、構成・演出の宮本と振付演出・出演のYOKOI(WRECKING CREW ORCHESTRA)のほか、出演の千葉涼平(w-inds.)、古屋敬多(Lead)、仲宗根梨乃、KREVAが顔をそろえた。【チケット情報はこちら】物語の舞台は、富裕層と貧困層の格差が拡がった20XX年の地球。ある街に暮らす青年(千葉)は、大好きなダンスで身を立てようとするも結果を残せず、将来への不安を抱えていた。父(YOKOI)が経営する小さな工場で働くのは、オタク青年(古屋)をはじめ、社会からつまはじきにされた者たちばかり。父自身も酒を飲んではアイドルに熱を上げるダメ親父だ。そんな“社会の負け犬”たちが暮らすある日、突如地球に、宇宙人襲来という世界規模の危機が訪れる。圧倒的な力をもつ宇宙人たちに人類はなす術なし。危機的状況の中、地球を見守る謎の男・ミスターX(KREVA)が人類の希望を託したのは、彼ら“負け犬”たちだった・・・。会見で仲宗根が「ノンバーバルでここまでストーリーが表現できるんだっていう。本当に今までにない作品」と語ったように、KREVAのラップ以外、ストーリーはすべてダンスによって表現されていく本作。それを実現させているのは、出演者たちの圧倒的なダンスの力だ。「僕はもともとパフォーマンスすることが大好きでこの世界に入ったので、こんな豪華な方たちとご一緒できて本当にうれしい」と古屋。ノンバーバルながら、誰にでもわかるエンタメに仕上がったことについてYOKOIは「“B級感”をすごい大切にやってきました。B級ってすごく身近にあるけどかっこいい。いい意味で敷居が高くない大衆芸能」と狙いを解説。唯一、言葉で表現するKREVAは、本作で披露されるオリジナルラップについて「最初に亜門さんからいくつかのキーワードをいただいて、それをラップにしました。ひとつの形として披露できてよかった」と完成度に自信をみせた。演出の宮本は「今まで観たことない尽くしで、クリスマスとお正月をぎゅっと詰めて花火で打ち上げたみたいな舞台。僕が今まで自分がやった舞台のなかで、これが一番想像を絶してます。本当にみんな個性的な、本当にバラバラなカンパニー(笑)。でもそれがすっごい魅力で、いい意味で動物園って感じです(笑)」と本作のおもしろさをアピール。主演の千葉は「昨晩からドキドキでしたが、幕が開いたら、その瞬間瞬間を楽しめました。ここにいる皆さんと、新しいエンタテインメントを提示できると思うとすごく幸せ」と本番へ期待を語った。公演は12月15日(火)まで東京・新国立劇場中劇場にて上演。その後、来年1月7日(木)よりシアターBRAVA!にて大阪公演が開幕。チケット発売中。
2015年12月08日宮本亜門の構成・演出、国際的ダンスアーティスト集団WRECKING CREW ORCHESTRAのYOKOIの振付・演出による新しいダンス・エンタテインメントが誕生する。その名も『SUPERLOSERZ SAVE THE EARTH 負け犬は世界を救う』。テクノロジーが進化し、豊かな自然が戻りつつある一方、人々の貧富の差が広がっている20XX年、社会からつまはじきにされた「負け犬」たちが、宇宙人の襲来に対して立ち上がるという、近未来SFアクションだ。『SUPERLOSERZ SAVE THE EARTH 負け犬は世界を救う』チケット情報「ノンバーバルで、すべてダンスとアクションでストーリーを展開していきます」と教えてくれたのは、ボーカルダンスユニットw-inds.のリーダーで、今回、主役を演じる千葉涼平。「僕が演じるのは、妻を亡くして酒に溺れている工場主のダメ親父を見ながら、大好きなダンスで今の環境を抜け出したいと思っている青年。葛藤したり悩んだりしながら、周りの人達の支えで成長していく。そんな中、宇宙人が侵略してくるんです。亜門さんの演出に、WRECKING CREW ORCHESTRAの代名詞であるELワイヤーのダンスなどが加わってどうなるのか、僕らも楽しみです」。共演者は、古屋敬多、SAWADA、DOMINIQUE、TATSUO、仲宗根梨乃、矢野祐子、KREVAなど錚々たる顔ぶれだ。「超一流の方々が個性的なキャラクターを演じられるので面白いですよ。そんな中、僕が演じるのは真面目で真っ直ぐ役柄だから、逆に難しい。最初、リアルに演じていたところ、亜門さんから場面によってもうちょっとオーバーに、あるいはコミカルに演じるよう、指示をいただいたのも新鮮でした」。宇宙人の襲来という設定は一見突飛だが、大きな出来事を人がどう受け止め、行動するかは普遍的なテーマと言えるだろう。「青年にはすごく共感できます。僕自身ずっとブレイク・ダンスにのめり込んでいて、良くも悪くも一つのことしか見えないし不器用。古屋は僕とは逆のタイプで、今回の役も天才肌なので、そこはハマっているなあ、と」。ブレイク・ダンスを「自分には、なくてはならないもの」と言う千葉。「初めて韓国に行った時、有名なダンスチームのスタジオをアポなしで訪ねたら『一緒に練習しようよ』みたいな感じになって。先日、2013年に台風の被害に遭ったフィリピンを訪問した時も、子供達に歌や踊りを見せたら、一緒に歌ったり、踊りを真似してきたりしたんです。ダンスがすごいのは言葉が要らないこと。今回の舞台にも同じことが言えますよね」と目を輝かせた。デビュー15周年を来年に控え、多忙を極める中、今年初めには「一つひとつをきちんとできないならやめたい」と思ったことも。どうにか乗り切り、「仲間の有難さを改めて感じました」。「自分らしく、瞬間瞬間を楽しんで成長していきたい」と抱負を語るその姿は、主人公の青年と重なって見えた。12月5日(土)より東京・新国立劇場 中劇場、1月7日(木)より大阪・シアターBRAVA!にて上演。取材・文:高橋彩子
2015年11月24日『俺物語』など映画の主演作が続く鈴木亮平が、舞台でも主演が決まった。それも、『ライ王のテラス』という三島由紀夫の最後の戯曲を宮本亜門が演出するという大作だ。演じるのはカンボジア最強と語り継がれる偉大な王。病に冒され崩れていく肉体と精神の対比を華麗に描いた三島の世界に、いかに挑むのか。舞台『ライ王のテラス』チケット情報「生半可な気持ちでは立ち向かえない」。鈴木は三島作品をそう語る。「三島さんの作品は、三島さんの哲学を体に入れ、共感できるレベルまでにしておかないと演じられないと思うんです。ただこの戯曲を理解してカンボジアの王様を演じればいいというのではなく。だから、まず外堀から攻めようと、『午後の曳航』という小説や、『アポロの杯』という旅行記を読んでいるところなんですけど。やはり驚きましたね。僕も世界遺産が好きで遺跡などを見ていろいろ夢想するほうですけど、ここまで深く考える人がいるんだと。でも、それに負けちゃいけないと思っています(笑)。宮本亜門さんとともに三島さんの共犯者になって、表現し、伝えなきゃいけないんですから」。ほかにもプレッシャーはある。この戯曲は、発表された1969年に北大路欣也主演で初演されたのに続き74年にも再演された。2度も北大路が演じた役であり、しかも、その役が、美しく強い肉体を持つカンボジア王なのだ。「当時の北大路さんの写真を見ると、本当にたくましくて筋肉量もすごいんです。そこも含め、北大路さんに恥ずかしくない、負けないような芝居をしないと(笑)」。とはいえ、最近の鈴木は、肉体改造を求められる役が続いている。ドラマ『天皇の料理番』で肺結核を患う役を演じて激しく減量したかと思えば、映画『俺物語』のために30kg増量。「確かに、肉体を意識することから受け取ったものは、ほかの人より多い自信はあります。肉体が変わると性格とか精神も変わるという体験もしました。だからこそ、自分が生きた証として残るのは肉体なのか精神なのかという、この作品のテーマにも非常に興味があるので。稽古で突き詰めていきたいですね」。舞台に立つのは3年ぶり。「舞台は、稽古を繰り返すことで新たな引き出しができていって、確実に自分の幅が広がる場所。映像以上に体当たりで、熱く熱く、向かっていくつもりです。主役である以上、誰よりも努力をするのは当たり前だとも思っているので、ぜひその熱量を体感しに来ていただければ」。人気の存在になってもその懸命さは変わらない。公演は2016年3月4日(金)から17日(木)まで東京・赤坂ACTシアターにて。チケットの一般発売は11月21日(土)午前10時より。取材・文:大内弓子
2015年11月12日エレファントカシマシを率いて26年。宮本浩次さんは一貫して真っすぐで純粋で熱い男の心情を、全身全霊で歌い続けてきたロックンローラーです。2012年、突然の耳の不調によりバンド活動を停止するという悲劇に見舞われましたが、見事に復活。そして、ついに今年、3年半ぶりのオリジナルアルバムアルバム『RAINBOW』が完成しました。さぞ、体のことを気にしていると思いきや、そうでもないようで……?宮本さんのプライベートに迫ります。* **宮本:うーん…。そうなんですけど、活動が元通りになったら、全然大事にしてないですね(笑)。ごはんも食べたほうがいいと思うんだけど、俺が食べないからメンバーも食べなくなる。それでみんなでどんどん痩せていくんですね。――最近のお楽しみは何ですか?宮本:ビールをね、けっこう飲むんですよ。元々あまり飲めないんです。ただ、ギターの石森君とよくファミレスに行くんですが、ファミレスだとなぜか3杯くらい飲めちゃうんですよ。石君は一滴も飲めないので、「なんとかサラダ」とか注文すると、店の人が「シェアサラダにしますか」と勧めるので「じゃあそれで」みたいな。2人でサラダをシェアしてね(笑)。ファミレスでビールを飲むって信じられないほど楽しいんですよ。そして旬のメニューがまたおいしい。どこそこ産の茄子とかね。それを頼むのが狙い目です。ああ、蕎麦屋で飲むビールもいいですね。――おお、蕎麦屋と宮本さん、似合いますね。宮本:贅沢な気持ちになりますね。すごく気に入っている手打ち蕎麦屋さんがあるんですが、店の人のこだわりがすごいんですよ。北海道産とか埼玉産の蕎麦だとか、うちの主人が作っている蕎麦ですよ、とかね。もう全然分かんないんだけど、高い意識で一生懸命やっているところにロマンがありますよね。そういう場所に行くと気持ちがいいんです。リラックスできますし、大人の気分になります。あと、いちばんリラックスするのは、やっぱりクルマですね。家に帰ってきて、散歩代わりに首都高を一周走るんです。音楽もかけずに、ひたすら走るだけですが。◇みやもと・ひろじ1966年6月12日生まれ。中3の時、同級生とバンド「エレファントカシマシ」を結成、1988年デビュー。テレビ出演などで見せる独特のポーズや会話のキュートさも人気。◇3年半ぶりのオリジナルアルバム『RAINBOW』(UNIVERSAL SIGMA)が11月18日に発売。11月19日より年末まで、4年半ぶりの全国ツアーがスタート。恒例の新春ライブは1月4・5日東京国際フォーラム ホールA、1月10・11日大阪フェスティバルホールで開催される。※『anan』2015年11月18日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス)インタビュー、文・北條尚子
2015年11月11日ダイヤモンドダイニングが運営する「美食米門」「MAIMON」「星空の中へ」は10月31日までの期間限定で、「秋の肉祭り」メニューの提供をスタートしている。○「食欲の秋」を、"美食肉料理"で優雅に楽しむ同フェアは、ローストビーフや希少価値の高い部位の肉料理を、秋のおすすめとして提供するもの。「厳選国産牛サーロインのローストビーフ ~五種の薬味の食べ比べ~」は、厳選した国産牛の霜降りサーロインを低温でじっくり調理し、旨味を凝縮させたローストビーフ。サクサクした食感とまろやかな味わいが特徴の英国王室御用達「マルドンシーソルト」、甘みと酸味のバランスに優れた宮崎県産日向夏ポン酢を使用した「特製おろしポン酢」、その他「山葵」などを加えたこだわりの五種の薬味が素材の味を引き立てる仕上がりとなっているという。価格は4,800円(税別)。「希少部位カイノミのステーキ」は、ヒレの近くにあり牛一頭から左右一対のブロックしかとれない非常に希少な部位「カイノミ」を使用。切り出した形から「貝の身」と呼ばれ、赤身肉特有の歯応えを残しながら牛肉本来の旨味を余すことなく味わえるとのこと。価格は2,800円(税別)。「極上霜降り牛タンの厚切りステーキ」は、柔らかで噛む毎に旨味が滲み出る極上の牛タンのタン元だけをリッチに使用した。素材の旨味を最大限活かすべく、調理人の技でシンプルに焼き上げた極上の逸品だという。価格は2,800円(税別)。開催期間は、9月1日~10月31日。実施店舗は、「美食米門」品川・六本木・西新宿・渋谷の4店舗と「MAIMON」銀座・恵比寿の2店舗、「星空の中へ」の計7店舗。
2015年09月06日ELワイヤーを用いた“光るダンス”が、ソニーが手掛ける「Xperia(エクスペリア)」のTVCMなどで起用され話題を呼ぶ、ダンスアーティスト集団「レッキン・クルー・オーケストラ(Wrecking Crew Orchestra)」。そのリーダーを務めるYOKOIが、12月5日からスタートする宮本亜門の新作「SUPERLOSERZ SAVE THE EARTH 負け犬は世界を救う」で振付演出を務めることが明らかとなった。03年に結成された「レッキン・クルー・オーケストラ」は、「世界一のSHOWタイム」を始めとしたTV番組に出演した他、ロンドン、ラスベガス、香港、シンガポールなどの世界各地で公演を行ってきた。そんな彼らに以前から注目していたという宮本亜門が、構成・演出をが手掛ける今回の新作「SUPERLOSERZ SAVE THE EARTH 負け犬は世界を救う」。物語の舞台は、テクノロジーによって豊かな自然が戻りつつある一方、富裕層と貧困層の格差が拡大した未来の地球。ある日、地球は宇宙人による衝撃を受け、地球史上最大の危機に陥る中、世間からつまはじきにされ、見向きもされないでいた社会の負け犬たちが立ち上がり、奇跡を起こすというストーリーが展開する。劇場ではこの物語を、セリフを一切使わず、プロジェクションマッピングやレーザーを使った光や音、映像、ダンス、アクションのみで紡いでいく。ストリートダンスをベースに様々な要素を組み合わせ、大人の遊び心をふんだんに取り入れることで、これまでにないエンターテインメント作品に仕上げている。【公演詳細】「SUPERLOSERZ SAVE THE EARTH 負け犬は世界を救う」■東京公演期間:12月5日~15日会場:新国立劇場 中劇場住所:東京都渋谷区本町1-1-1■大阪公演期間:16年1月7日~11日会場:シアターBRAVA!住所:大阪府大阪市中央区城見1-3-2
2015年09月04日デザイナーのコシノジュンコが衣装を手掛け、宮本亜門が構成・演出を務める、全世界で650万人の動員を誇る和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO」の新作舞台「百花繚乱 日本ドラム絵巻」の東京ロングラン公演(全16回)が、7月16日より天王洲 銀河劇場にて上演されることを記念して、同日、マスコミに向けた公開前舞台稽古が行われた。本作は「DRUM TAO」結成22年目の今年、宮本亜門という初めての演出家を招いての舞台。物語は、ある美しい国の小さな村に住むひとりの少年の成長譚だ。ある日、突如として起きた火山の噴火で少年は両親を失い、さらに天変地異をきっかけに隣部族との抗争が勃発、そんな少年を慈愛の心で見守る天女…時代を越え、語り継がれてきた神話が舞台上で紡がれる。しかし、語られるセリフというものは存在しない。会場に響くのは体の芯まで痺れるような和太鼓を始めとした和楽器の音と、役者たちの「セイヤッ!」「ハッ!」という掛け声のみ。感情は全て楽器の音色と演舞でのみ表現されるという圧巻の演出が本作の見所だ。小粋な祭り囃子から、全てを飲み込まんとする大自然の猛り、闘いの舞と共に響く激情、そして琴や三味線で表現される悲しみと葛藤。役者たちは時に和太鼓を抱えたまま舞い、巨大な太鼓を前にすれば一心不乱に打ち鳴らす。太鼓を打つというその所作と舞との間に切れ目はなく、体を目一杯駆使してそれぞれのキャラクターの想いは伝えられる。取材の最後には、「DRUM TAO」のメンバーである西亜里沙、江良拓哉、岸野央明に加え、コシノジュンコと宮本亜門もQ&Aに応じた。初参加となる宮本亜門は「今日、改めて見て感じたことはやっぱり素晴らしかったです。今の日本にすごく必要な人たちだし、このエネルギーと潔さと、氣を入れるというこの感じ。『DRUM TAO』見なきゃ、日本はダメなんじゃないかと思ってるくらいです(笑)」と自信のほどを窺わせる。衣装を手掛けるコシノジュンコは12年からタッグを組んでおり、今回で4年目。新作「百花繚乱」の衣装について、「最初に『DRUM TAO』を見た時、どんどん衣装を強烈にしていきたいと思いました。(劇中の)衣装といいながらも、やっぱり“魅せる”ということがすごく大切だと思っていて、『百花繚乱』というゴージャスで、江戸がすごく面白かった時代。あの時代の雰囲気を再現できないだろうかって夢をいつも持っているんです。だから今回、思い切りキッチュで、破裂しそうで、叫びだしそうな凄さ、なのに品があってカッコよくて…上手く言葉にできないですけど(笑)、そんなものを目指しました。とにかく見てもらいです」と独特の言葉で語っていた。また、本作は16年2月にニューヨークのオフブロードウェイで上演することが決定している。そして、宮本亜門とコシノジュンコは共に舞台の本場といわれる、ブロードウェイの経験者。そんな2人だからこそ、こんな本音が飛び出した。「ニューヨークは大変なところです。でも、僕が世界でも見たことないような、このドラムとドラマとアートでそこに挑戦できることがとても楽しみです。ニューヨークの人々は良い意味でちゃんと見ててくれます。実力のある人しかニューヨークは認めないんです。でも日本の場合は正直に言うと、実力がなくてもやっていける人がたくさんいます。僕はそういう人ともたくさん仕事してるから(苦笑)。オーラだったり、可愛げがあるだけだとニューヨークではバッサリ切られるんです。それでも、僕の感覚では(DRUM TAOは)絶対にウケるという確信があります。稽古場でも身を削って、血を流して作り上げてきた作品だから、世界に応えられるものになってると思います。そして、新たな旋風を巻き起こしてくれるだろうと信じてます」(宮本亜門)。「ブロードウェイは、はっきりと『良いものは良い、悪いものは悪い』という世界なのでとても怖いところです。少しでも欠けてるともうダメ。だから、来年までにもっと鍛えて、日本の楽しくて、優雅で、カッコいい所を届けて、日本が持つ感性をメッセージとして伝えられるようなものをやりたいと思っています。最高に楽しい仕事です。ブロードウェイというビジョンがしっかりした中でモノ作りができるという環境は素敵ですね」(コシノジュンコ)。その後も2人からは、「日本が世界に誇れるもの」「絶対に成功する」と自信のほどを感じさせるコメントがこぼれる。ブロードウェイでの挑戦も然りだが、新国立競技場の建設騒動で賛否を呼んでいる5年後の東京オリンピックも、世界へ日本のカルチャーを発信する場となるはず。これについて、東京オリンピックの文化委員を務めるコシノジュンコは「全てのことがオリンピックに繋がると思っているんですね。東京だけのものでは当然ないですし、オールジャパンで取り組んでいくことだと思っているんです。そういう意味では、日本という感性を持った『DRUM TAO』はまさにぴったりと思うんですね。伝統芸術とスポーツを掛け合わせたようなもので、これから日本が目指すコンセプトに当てはまると思っています。まだ、具体的に何ができるかは分からないですが、これから『DRUM TAO』は日本のあちこちを回っていくんですが、その時にオリンピックへと繋がるメッセージが届けられれば、もっと大きな意味を持ち始めるんじゃないかと思っています」。【公演詳細】「百花繚乱 日本ドラム絵巻」■東京公演日時:7月16日~7月26日(日) 計16回会場:天王洲 銀河劇場場所:品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア内2階料金:S席 7,500円(1階・2階)、A席 6,000円 (3階)■NY公演日時:2016年2月11日~2月14日(日) 計6回会場:Skirball Center for the Performing Arts
2015年07月17日バイオリニストで1児の母でもある宮本笑里が、6月22日からキッズステーションでスタートする新番組『えいごのおはなしCBeebies!』の関連番組『日本初放送の BBC 知育番組を体験!「宮本笑里 meets CBeebies」』に出演する。CBeebies(シービービーズ)は、BBC(英国公共放送協会)が運営する6歳以下の幼児向け専門チャンネルから生まれたブランド。新しく始まる『えいごのおはなし CBeebies!』では「楽しく学ぶ」をコンセプトに、CBeebies が厳選した良質なアニメーションを吹き替え無しで原語のまま放送。生きた英語で「えいご耳」を育てるのが狙いだ。宮本は「色の鮮やかさ、音やリズムなど、CBeebies のアニメーションは子どもを引き付けるパワーがすごいなと思いました。それまで泣いていた私の娘も番組が始まった瞬間、集中して観ていました。バイオリンなどクラシック音楽の楽器は幼少期に始めると良いとよく聞くのですが、英語もネイティブの発音でなるべく小さいうちに聞くことで自然に身に付いていきそうなので、これから親子で一緒に楽しみたいと思います」とコメント。番組では英語や音楽をテーマに、これからの知育について母親の目線で語る。『日本初放送の BBC 知育番組を体験!「宮本笑里 meets CBeebies」』はBSスカパー!にて6月20日(土曜 12:00~)放送。
2015年06月14日アイロン・コテの高熱による髪のダメージ「髪ヤケド」を予防してくれるヘアスタイリング剤「フワリエ」のイベントが3月26日、人気モデル・大倉士門をゲストに迎え、原宿・竹下通りの「ドリーム*ステーション JOL原宿」で開催された。春休み期間中ということもあり、2部制の開催となった会場には、中高生を中心に多くの女性が駆けつけた。イベントでは、「フワリエ」の特徴である「髪ヤケド防止」について、クラシエホームプロダクツの担当者から学んだのち、大倉自身のヘアスタイリングについて、来場客と会話を楽しみながら語った。また、来場客から抽選で選ばれた女子に大倉が実際にフワリエを施す"体験会"では、登壇したストレートヘアの女子に、フワリエ、及びヘアアイロンを施し、その仕上がりに「全然違う! 香りも良いし、めっちゃスゴイ!」と、驚きを隠せなかった。普段から自身でもヘアアイロンを使うという大倉は、「俺の毛先も髪ヤケドかもしれんし、これからはフワリエを使っていきたい」と、イベントを通して感心しきりだった。
2015年03月27日宮本亜門演出によるミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』が3月、再演の幕を開ける。2012年の初演で話題となったのは、AKB48グループ・メンバーによる主人公ドロシー役のオーディションだ。今回も同様に熱き選考の結果、梅田彩佳(NMB48)と田野優花(AKB48)のふたりのドロシー(Wキャスト)が誕生。意欲十分のふたりの奮闘を探りに、ある日の稽古場を訪れた。ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』チケット情報空間を支配していたのは、アンサンブル・キャストによる歌とダンスの圧倒的な熱量だ。個性際立つ巧者たちが、ポップなナンバーに乗せて魅せるキレのよい動きに目が離せない。その中を、ある時は皆に負けじと弾けるようにステップを踏み、ある時は不安げに群衆をかき分けてさまよう梅田ドロシーを発見。全身を思い切りよく使った表現、豊かな表情変化が愛らしい。全体を見つめる宮本亜門の顔にも勝算の笑みが浮かぶ。その横では田野優花が背筋をピンと張って、舞台面に真っ直ぐな瞳を向けていた。宮本が短い指示を与えた後は、すぐさまシーンを反復。今度は田野ドロシーの登場だ。また違ったドロシーの喜びと不安が群衆に溶け込み、同じシーンでも色合いが大きく変化して面白い。簡単に印象を言うなら、ひたむきで全力投球の梅田、ピュアでマイペースな田野といったところか。田野が入ったシーンを、今度は梅田が体育座りをして真剣に見つめていた。「亜門さんは私たちと同じ目線になって、ひとつひとつ問題提起してくださる。その答えを探していく作業がすごく楽しいです」(梅田)「休憩中も亜門さんやキャストの皆さんと話しているのが面白くて。無駄な時間はまったくないですね」(田野)充足感いっぱいに稽古の日々を語るふたりに、お互いについて聞いてみた。「田野ちゃんのことを大人しい子だと思っているなら、それは違います(笑)。そんな無邪気な笑顔をするんだ!と発見したので。まだ知られていない一面が見られると思いますよ」(梅田)「私は感覚でやっちゃうタイプだけど、梅田さんはしっかりと考えて演じているのですごい。オリジナリティもあるので、こんな歌い方があるんだ!って勉強になります」(田野)それぞれの魅力と情熱が詰まったふたつの『ウィズ』の世界。両方ともに味わってこそ、『ウィズ』の感動は完結する。「私自身もパワーをもらって元気になれる舞台。たくさんの方の心を満たせるよう、愛を届けたいです」(梅田)「観終わった時、皆さんが良い方向に変わっていけるような作品にしたい。私次第なので頑張ります!」(田野)ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』は3月7日(土)から22日(日)まで東京国際フォーラム ホールCで上演。その後、大阪、愛知、福岡を巡演。チケットは発売中。取材・文上野紀子
2015年02月25日フリーアナウンサーの宮本隆治、歌手の八代亜紀、吉幾三、川中美幸が13日、都内スタジオで行われた、BSスカパー!の特別番組『宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星コンサート』の公開収録に参加した。同番組は、音楽情報バラエティー番組『宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星~演歌・歌謡曲情報バラエティ~』の特別番組。ゲストの八代、吉、川中によるトークコーナーのほか、生バンドの歌唱ステージを披露する内容で、番組は、3月29日18時からBSスカパー!で先行放送、5月上旬に歌謡ポップスチャンネルで90分の完全版を放送する。番組収録前、報道陣の取材に応じた八代は、「人生の贈りもの」、「心をつなぐ10円玉」を披露するにあたり、「今、どうしても歌いたい曲。言葉が素敵なので、じっくり見て聞いてくれればうれしい」とアピール。一方、コラボレーションを含む7曲を歌唱する吉は、「3曲がギリギリ……」とこぼしながらも、「カラオケじゃなく生バンドという音楽番組はなかなか無い。こういう番組は続けて欲しいし、この3人で毎週出てもいい」と番組初のコンサート形式が楽しみな様子だった。また、番組司会を約2年半務めている宮本アナは、「司会生命をかけて、誰も知らない素顔を引き出したい」と意欲満々。フリー転身前のNHK時代には、『紅白歌合戦』や『のど自慢』など歌番組の司会を担当してきた宮本アナだが、八代は以前からの印象を、「表も裏も面白い人」と称してにっこり。「生放送が終わると面白いって言われてましたけど(笑)。私は額縁ですから、中の絵を引き立たせることに徹します」と照れ笑いする宮本アナに、川中は、「額縁の方が高い時もある」と突っ込んで笑いを誘っていた。
2015年02月14日バイオリニストの宮本笑里が1月25日(日)、映画『マエストロ!』公開を記念して行われたトークイベントに出席し、11億円の価値があると言われるバイオリンの王様“ストラディヴァリウス”を生で演奏した。さそうあきらの漫画を原作にした本作。謎めいた指揮者の元に集った“負け組”のオーケストラの団員たちが名門オーケストラの復活のために奮闘するさまを描き出す。この日、宮本さんが演奏したストラディリヴァリウスは“HAMMA(ハンマ)”という名器で1700年代前半に製造されたもの。本作の完成披露試写会で、主演の松坂桃李も緊張しながら手にしていたが、本作にも協力している「株式会社日本ヴァイオリン」の社長で、この日のイベントにも出席した中澤創太氏によると「9億円~11億円」の価値があるとされる。宮本さんは「愛のあいさつ」(エルガー)、「主よ人の望みの喜びよ」(バッハ)、「チャールダーシュ」(モンティ)の3曲をピアノ伴奏に合わせて演奏し、集まった聴衆の割れんばかりの拍手喝さいを浴びたが、この名器を手に「格が違う。輝きやオーラを表情や本体から感じます」と語った。中澤氏はストラディヴァリウスについて、この楽器の前の持ち主だったというベルリンフィルのコンサートマスターのバイオリニストの「わがままなお嬢様のよう」という言葉を紹介。「手にとっていきなり弾くことが許されない」「前の人(演奏者)の音色が残っているんです」とその不思議な特徴を説明。具体的に、他のバイオリンとどのように音色が異なるのか?という質問に「音が大きいし、音量だけでなく音の届き方が違う」と答えつつも、一方で科学的な視点でのそうした違いの理由については「100%は分かってないんです。(製造者のアントニオ・ストラディヴァリウスが)天才だったと言えるし、(使われている)木が違うこと、黄金比などとも言われますが…」と300年を経てなお多くの演奏者、聴衆を魅了する名器の“謎”にも言及した。宮本さんは「ずっしりと重いのかと思ったら意外と軽いんです、大丈夫かな?と思うくらい。弾いてみると、音に重みがあり、深みが出てくる」と語り、“ダイヤモンドトーン”と呼ばれる高音域についても「高い音がキラキラと輝きがある」とウットリとした表情を見せていた。2人とも、すでに映画も鑑賞しているというが、宮本さんは「いまのクラシック業界をそのまま表した映画です!指揮者とオーケストラの関係性や音楽性の部分も分かりやすい。俳優のみなさんの楽器を持っての演技も集中力が高いのを感じました」と絶賛。中澤氏も「日本のクラシックの大変さがリアルに描かれている」とうなずく。また、約1年という長期にわたってバイオリンの練習に励んだという松坂さんの演技についても「上手いんですよ!ボウイングや構えが上手い。相当、練習したのが分かります」と語り、宮本さんも「ビックリしました。バイオリンは小さい頃からの積み重ねで馴染んでいくものですが、1年でこんなに楽器と一体になってるというのはものすごいこと」と惜しみない称賛を送る。映画を通じて「もっともっとクラシックを知ってもらえたら」と会場に足を運んだ観客に呼びかけていた。『マエストロ!』は1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マエストロ! 2015年1月31日より全国にて公開(C) 2015『マエストロ!』製作委員会(C) さそうあきら/双葉社
2015年01月26日宮本亜門の演出で2012年に初演されたミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』が、2015年3月にパワーアップして再登場する。初演で話題となったAKB48グループ・メンバーによる主人公ドロシー役のオーディションを、この再演でも敢行。志望者108名の中から審査を勝ち抜いて栄冠を手にしたのは、梅田彩佳(NMB48)と田野優花(AKB48)のふたりだ。「踊ることが一番好き。踊りを見てもらったら、その楽しさは絶対に亜門さんに伝わる!と、自信を持っていました」。オーディションでの手応えをそう語る頼もしい17歳、田野優花に舞台への意気込みを聞いた。スーパー・ソウルフル・ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』チケット情報年齢よりも大人っぽいエキゾチックな瞳を輝かせて、最初に教えてくれたのは、初演のオーディションに参加した時に途中棄権したというエピソードだ。全員参加が義務だった前回は、「歌やダンスは好きだけど、演技はどちらかというとやりたくなくて、舞台にまったく興味がなかったんです。亜門さんに“正直、やりたくない人いる?”って聞かれた時に手を上げて、帰りました」と、あっけらかん。それが今では「お芝居がやりたくてしょうがなくて!」と急転直下。女優の友人たちの舞台を観に行くうちに、生の舞台が伝える感動、その素晴らしさを知ったという。新たに芽生えた演技への情熱を満面の笑顔で語る様子が、清々しく、愛らしい。「二次審査の時に、亜門さんが“前回、帰った子だ”って気づいたみたいでした。印象悪いままじゃダメだから、今回は本気なんだぞ!って気持ちを行動で表さなきゃと思って、ガッツで取り組みましたね。受かりたい!って気持ちをアピールして。亜門さんに“アナタは踊っている時の顔が本当に素晴らしい”って褒めていただいて、やった~!って(笑)」言葉の端々から伝わってくるのは、自分を信じている強さだ。「本番に強いです。ギリギリまでは心臓が飛び出そうなくらい緊張していても、ステージに立つとホッとします」「怒られたら逆に火が着くタイプ。へこまずに、じゃあやってやろう!って気持ちになりますね」芯のある朗らかさで、周囲に前向きなパワーを振り撒いていく。Wキャストでドロシーを演じる梅田はすでに今春、『IN THE HEIGHTS』でミュージカルを経験。その姿に刺激を受けて「自分もあんなふうにキラキラしたい」と発奮した。「私に夢を与えてくれた大先輩です。たくさんのことを吸収して勉強させていただきつつ、自分なりの表現を出していけたら。ミュージカルファンの方たちに認めてもらえる、心にひっかかる存在になりたいと思います」。負けず嫌いを自認する彼女の、体当たりの挑戦を見届けたい。公演は3月7(土)から22日(日)まで、東京国際フォーラム ホールCにて。チケットの一般発売は1月17日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行抽選「いち早プレリザーブ」を実施中、12月15日(月)午前11時まで受付。取材・文上野紀子
2014年12月12日