SENSE OF PLACE by URBAN RESEARCH(センスオブプレイス バイ アーバンリサーチ)は、8月21日より俳優・宮沢りえを起用した2015年 秋冬のイメージビジュアルを展開する。このたび公開されたイメージビジュアルには、フォトグラファーとして、ニューヨークを拠点に活躍する現代美術家・INA JANG(イ ジ ン)が招請された。アパレル企業の広告ビジュアルを、商業写真家ではなく現代美術家が手がけるケースは珍しい。今回発表されたビジュアルのテーマは「"anonymous"=匿名」。現代女性の憧れである宮沢りえに内在する「女しての尊厳」や「存在するだけで人の心を動かす力」 といったエネルギーのビジュアル化に挑戦したとのこと。宮沢りえ、INA JANG、そしてクリエイティブディレクターも含め女性で構成された制作体制だったことも、このテーマを象徴しているという。なお、同ブランドでは2015年春のビジュアルに俳優・古田新太がレディスファッションに身を包んだビジュアルを発表して注目を浴びたこともある。この次に発表された2015年春夏ビジュアルでも宮沢りえが起用されており、このときはカメラマンのQUENTIN JONES(クエンティン・ジョーンズ)が撮影を担当した。
2015年08月20日ターナー色彩は、水性インテリアペイント「J COLOUR」より、『エヴァンゲリオン』の人気キャラクター・綾波レイをイメージした新色「アヤナミブルー AYANAMI BLUE」を発売した。価格は500mlで2,160円。今回発売された「J COLOUR アヤナミブルー AYANAMI BLUE」は、人気アニメ『エヴァンゲリオン』の20周年を記念して開発された新色。「母なる海と、凍てつく氷の中間色」を商品コンセプトに掲げ、暖かなウォーターブルーと冷たいフロスティーブルーを掛け合わせて作られたとのこと。本製品は壁紙・塩ビクロス、木部、コンクリートなどに塗装できる。なお、同社が販売する水溶性絵具「アクリルガッシュ」からは、本色「アヤナミブルー」に加えて「アヤナミブルーパール」「アヤナミブルーゲルメディウム」の全3色が発売予定。発売は10月となる予定で、価格など詳細は後日発表となる。「J COLOUR アヤナミブルー AYANAMI BLUE」は、エヴァンゲリオン公式ショップ「EVANGELION STORE」にて販売中。なお、「J COLOUR」と「アクリルガッシュ」いずれの商品にも、それぞれ特別にデザインされたオリジナルデザインカードが付属する。
2015年07月29日声優や女優として活躍し、ミュージカル界でも人気を集める平野綾。2013年にミュージカル『レ・ミゼラブル』(以下『レ・ミゼ』)のエポニーヌ役に抜擢され、今年も再び同役で登場。現在は、東京、名古屋での公演を終え、7月8日(水)からは福岡、8月8日(土)からは大阪での公演を迎える。役にかける新たな思いを聞いた。ミュージカル「レ・ミゼラブル」チケット情報文豪ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、19世紀フランスの下層社会を生きる人々を描く物語。エポニーヌは、革命を訴え、人々のために国を変えようとする青年マリウスを一途に愛する。しかし、その思いは決して報われない。「前回は、わざとがさつに、マリウスが女子だと意識しないような〝男の子〟としてエポニーヌを演じろと言われていたんです。今回は、マリウスに対しては素直になれないけれど、等身大の女の子という自然なエポニーヌ像になりました」と話す。エポニーヌに共感し、もしくは同情する観客は多い。「演出家が、エポニーヌを悲しくて哀れな方向に持っていくのはやめましょうと。私も彼女は強い子だと思いますし、自分の悲しさを人には見せたくない。その強がりな部分が、悲しく切なく映るんですね。エポニーヌはマリウスに振り向いてもらえなくても、自分をかわいそうだと思ってはいないんですよ」。それは、名曲『オン・マイ・オウン』にも表れているという。「妄想の中でだけマリウスは自分のもので、それだけでも彼女は幸せなんです。気持ちを奮い立たせているけれど、現実に戻り、それでも前向きに想い続ける」そんなエポニーヌがマリウスの身代わりとなり、彼の腕の中で死んでいくシーンは涙を誘う。「彼女が生きてきた中で、一番幸せな瞬間だと思うんです。一番の夢だった彼をやっと自分のものにできた。『レ・ミゼ』の登場人物は皆、生きることに貪欲だから、エポニーヌも自分が死ぬなんて思いもしていなかった。最後まで生き抜こうとしていたんでしょうね」昨年、父親を病気で亡くした。「苦しかったですが、『誰かを愛することは神様のおそばにいることだ』というエピローグの歌詞に、父の死が集約されていると感じました。悲劇的な話に見えるけど、最後は光がさして多くの人に希望を与える作品なんです」とほほ笑む。小学生のときの絵日記に「ミュージカルスターになりたい」と書いたほど舞台は夢だった。「やりたいことを全力でやれている今が一番幸せ」だという。しなやかな強さがエポニーヌと重なった。公演は7月8日(水)から8月1日(土)まで福岡・博多座、8月8日(土)から29日(土)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、9月5日(土)から7日(月)まで富山・オーバード・ホール、9月17日(木)から24日(木)まで静岡・静岡市清水文化会館(マリナート)大ホールにて。チケットぴあでは、福岡、大阪、静岡公演のチケット発売中。取材・文:米満ゆうこ
2015年07月07日アーバンリサーチのブランド春夏イメージビジュアルに登場する『宮沢りえ』さん株式会社アーバンリサーチの運営する、ファストファッションのブランドSENSE OF PLACE by URBAN RESEARCH“春夏イメージビジュアル”の第2弾に、人気女優の宮沢りえさんが登場する。6月16日から公開されるビジュアルについて、ワールドな流行を大事にしながらも【質】にこだわることで、同社のクオリティを具体化するイメージに仕上げられている。2種類あるビジュアル宮沢さんが登場しているビジュアルは2タイプあり、一つ目は鮮明な印象のイラストと、魅力的で艶やかな表情とともに色鮮やかな生け花のバックグラウンドが調和された華麗な1枚。もう一つは印象に残るピンクカラーの直線的なバックに、涼しげな表情を演出しているグラフィック的な1枚だ。宮沢りえさんについて1973年生まれで東京都出身。女優またファッションモデル。10代のころからモデルとして活動し、映画やテレビ、歌手、舞台およびCMなど幅広く活躍している。また数々の賞を受賞しており、2014年には映画「紙の月」で主演を務め、第27回:東京国際映画祭 最優秀女優賞を獲得した。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社アーバンリサーチ プレスリリース (PR TIMES)・株式会社アーバンリサーチ
2015年06月19日宮沢和史(ex THE BOOM)が6月12日より、ソロとなって初のツアー「弾き語りツアー寄り道2015『連れづれなるままに...』」をスタートさせた。【チケット情報はこちら】同ツアーは8月23日 (日)福島・いわきPITまで、12の会場で行われる。8月1日(土)の東京・渋谷公会堂公演にはTRICERATOPSがゲスト出演。2013年に夏限定で結成された宮沢和史&TRICERATOPSによるバンド「MIYATORA」が一夜限りの再結成を果たす。ツアーのスタートに際し、宮沢は「今回のツアーでは、自身の音楽的ルーツ、音楽の旅の軌跡を全部聴かせる、ここまでの総集編でもあります。レゲエ、ロック、ブラジル、フォーク、ニューミュージック、演歌、沖縄民謡などなど。カバー曲と自作曲は半々、カバーのがちょっと多いかな?どうかな??詩も朗読します!!」とコメントを寄せている。7月5日(日)稚内公演までのチケットは発売中。そのほか、8月1日(土)東京公演から9日(日)福岡公演までのチケットは7月5日(日)、8月14日(金)京都公演から21日(金)愛知公演までのチケットは7月11日(土)、8月23日(日)福島公演のチケットは7月18日(土)一般発売開始。■弾き語りツアー寄り道2015『連れづれなるままに...』6月17日(水)石垣島 ~島野菜カフェリハロウビーチ~ 野外ステージ(沖縄県石垣市)7月3日(金)Zepp Sapporo(北海道)7月5日(日)稚内えびなイベントホール(北海道)8月1日(土)渋谷公会堂(東京都)8月7日(金)松山EBC Vivit Hall(愛媛県)8月9日(日)都久志会館(福岡県)8月14日(金)京都府民ホールALTI(京都府)8月15日(土)いずみホール(大阪府)8月21日(金)中電ホール(愛知県)8月23日(日)いわきPIT(福島県)★★以下のリンクより「宮沢和史」をお気に入り登録して、情報をゲットしよう!
2015年06月16日女優の宮沢りえが、来秋に公開される映画『湯を沸かすほどの熱い愛』に主演することが10日、明らかになった。宮沢が今回演じるのは、会う人すべてを包みこむような、豊かな母性にあふれた女性・双葉。ある日突然、余命宣告を受け、"終活"として4つの行動を決意する。それは、「失踪した夫を連れ帰り、休業していた家業の銭湯を再開させること」「気が優しすぎる娘を独り立ちさせること」「娘をある人に合わせること」で、残りの1つは家族も知らない秘密だった。笑いあり涙ありな家族愛を描く。本作で監督を務めるのは、自主製作映画『チチを撮りに』が、ベルリン国際映画祭ほか、国内外10を超える映画祭で絶賛された中野量太氏。中野監督にとってはこれが商業用長編デビュー作となり、脚本も自ら手がけたオリジナルで挑む力の入れよう。宮沢の娘役には、日経トレンディが選ぶ「2015年の顔」に選出され、今年は『トイレのピエタ』、『愛を積むひと』など立て続けに出演映画の公開が続く若手女優・杉咲花を抜てきした。脚本に引かれて出演を決めたという宮沢は、「中野監督の思いのこもった脚本に私の心も沸かされました」と振り返り、「すてきな共演者の方々と、この作品に携われる喜びをガソリンにし、タイトルに負けないくらい燃え尽きたいと思います」と作品にかける熱い思いを語った。一方の宮沢と初共演となる杉咲も、「脚本を読みながら、"お母ちゃん"のセリフがどんどん、りえさんの声として身体に響いてきました。すてきなお母ちゃんの娘になることができて、光栄に思います」と喜び、「きっと、誰かのお母さんである方々にとっては、お母ちゃん(双葉)は羨ましくて、尊敬できるひとだと思います。お母ちゃんは、最高です」とその役柄も褒め称えた。中野監督は、「いつか宮沢さんと一緒に映画を作りたいと思っていました」と念願がかなったことを明かし、「熱い愛と深い哀しみを背負った双葉役を、宮沢さんがどう演じるのか? 想像できる様でできないんです。それはきっと想像してもその想像を超えてしまうだろうと思っているから」と分析。「宮沢さん演じる双葉を一番見たいのは、僕です」と撮影に向けて期待を寄せている。宮沢は、『八日目の蝉』で知られる小説家・角田光代の小説を『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化した『紙の月』(2014年)で、東京国際映画祭・最優秀女優賞や日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞をはじめ、2014年の賞レースを総なめに。それに続く映画出演作には、大きな注目が集まっていた。映画は、6月7日からクランクイン。7月2日にクランクアップする予定だという。
2015年06月10日宮沢りえが主演映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で、でっかい母性を持った“おかあちゃん”を演じ、若手女優の杉咲花と母娘役で共演することが発表された。本作は、余命宣告を受けたちょっと破天荒な母の“終活”を描く家族の物語だ。本作は、死期を悟った双葉が、絶対にやっておくべき4つのこと(1、失踪した夫を連れ帰る。2、休業していた家業の銭湯を再開させる。3、気が優しすぎる娘を独り立ちさせ、ある人に合わせる。そして4、家族も知らない双葉だけの秘密)に取り組む姿が描かれる。杉咲は、『トイレのピエタ』『愛を積むひと』など出演作が立て続けに公開されている注目の女優で、母・双葉の大きな愛に包まれ、病に侵された母を強く支えていく娘・安澄を演じる。監督は、自主製作『チチを撮りに』が、ベルリン映画祭ジェネレーション部門に選出・上映されるなど、国内外の映画祭で高い評価を集めた中野量太。宮沢は「中野監督の想いのこもった脚本に私の心も沸かされました。そして、素敵な共演者の方々と、この作品に携われる喜びをガソリンにし、タイトルに負けないくらい燃え尽きたいと思います」と語り、杉咲は「脚本を読みながら、“お母ちゃん”のセリフがどんどん、りえさんの声として身体に響いてきました。素敵なお母ちゃんの娘になることができて、光栄に思います」とコメントを寄せている。中野監督は「『生』を描きたいから『死』を描きます。人はひとりじゃ生きていけないと思うから『家族』を描きます。誰もが感じ得るテーマを、独自の視点と感性で、唯一無二の映画にしたいと思っています」といい、宮沢について「熱い愛と深い哀しみを背負った双葉役を、宮沢さんがどう演じるのか?…想像出来る様で出来ないんです。それはきっと想像してもその想像を超えてしまうだろうと思っているから。宮沢さん演じる双葉を一番見たいのは、僕です」と話している。映画は、6月7日にクランクインしており、7月2日にクランクアップを迎える予定。『湯を沸かすほどの熱い愛』2016年秋全国公開
2015年06月10日乃木坂46元メンバーでモデルの宮沢セイラ、お笑いコンビ・フォーリンラブのバービーが3日、千葉県内のスポーツクラブで行われた特集番組『WOWOWテニスデー』の収録に参加した。WOWOWでは、4月19日に『WOWOWテニスデー』と題したテニス番組を特集。日本人初・世界ランキング1位の錦織圭選手に焦点を当てた、「錦織圭という奇跡!」(13:00~)、「錦織圭だけじゃない! 新旧スーパースター列伝!」(15:15~)、「錦織圭 グランドスラム制覇への道!」(17:45~)を約8時間に渡って放送する。また、番組内では、宮沢とバービーが、テニスのレッスンや試合に挑んでいる。テニス初心者の宮沢は、レッスンを終えると、「スッキリしてストレス発散になる。当たった時の音が気持ち良い。趣味でやってもいいかなと思った」とすっかりハマったようで、「初心者でも楽しめるスポーツなので、番組を通して盛り上げていきたい」と笑顔でアピール。一方、テニス歴10年でインストラクター経験もあるバービーは、大活躍している錦織選手に対し、「テニスで食えないのは日本の常識だったけど、錦織くんのようなスターが現れた。上に行けば華やかな世界があるんだと、希望を与えてくれた」と喜びの表情を浮かべた。また、同番組で初共演した2人だが、担当コーチと共に宮沢を指導したバービーは、「セイラちゃんは『格好良い~!』って言って、コーチの腕の筋肉しか見てなかった」と含み笑いで暴露しつつ、「サーブ、ストローク、ボレー、スマッシュは一通り出来た。言ったことをすぐに実践して筋が良い」とその素質を称賛。元サッカー選手の宮澤ミシェルを父親に持ち、自身もバレエやサッカー、マラソンなどの経験を持つ宮沢は、「全部制覇して、スポーツと言ったら宮沢セイラと言われたい」と意気込むと、バービーは、「ポスト水野裕子!」と太鼓判を押していた。
2015年04月04日宮沢りえが映画『紙の月』の演技で、2月27日(金)に開催された「第38回日本アカデミー賞」授賞式で最優秀主演女優賞を受賞。宮沢さんはオープニング時は赤いドレスで出席したが、舞台公演のために途中で式を抜けており、同作の吉田大八監督が代わりにブロンズを受け取った。宮沢さんは同作で、平凡な妻であり、銀行員だったが、ふとしたきっかけで横領に手を染めていく主人公を好演。昨年の東京国際映画祭の最優秀女優賞受賞を皮切りに、今年の賞レースをリードし、この日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」も本命視されていた。今年は同数票のために例年よりも一人多い6名が「優秀主演女優賞」を受賞。宮沢さんに吉永小百合(『ふしぎな岬の物語』)、安藤サクラ(『0.5ミリ』)、池脇千鶴(『そこのみにて光輝く』)、井上真央(『白ゆき姫殺人事件』)、二階堂ふみ(『私の男』)と若手、ベテランの実力派が顔を揃えたが、宮沢さんが「最優秀賞」に輝いた。なお宮沢さんの「最優秀主演女優賞」受賞は2003年の『たそがれ清兵衛』以来、2度目となる。宮沢さんは真っ赤なドレス姿で他の5名の「優秀賞受賞者」と共にオープニングのレッドカーペットを歩いたが現在、舞台「三人姉妹」に出演中で、残念ながらセレモニーの最中に会場を後にせねばならず、「主演女優賞」の授与の際は不在。「優秀賞受賞者」のひとりずつの挨拶は、事前に収録されたメッセージがスクリーンに映し出され、そこで「『紙の月』という作品に出合った大きさを改めて感じています。私の歴史の1ページになったと思います」と喜びを語っていた。昨年の「最優秀主演男優賞」受賞者の松田龍平がプレゼンターを務め、「最優秀賞」に宮沢さんの名が読み上げられると会場は歓声に包まれた。宮沢さんの代わりに同作の吉田監督がブロンズを受け取ったが、吉田監督は、宮沢さんが長く演劇に活動の軸を移していた中で本作で7年ぶりの主演を務めたこと、そしてこの日も演劇のために出席が叶わなかった点に触れ「演劇のカレンダーは早いですが、映画の方ももう少し、(演劇に)負けない野心的な企画を持って行かないといけないと、彼女がいない席を見て思いました」と祝福の代わりに映画人を代表して“警鐘”を鳴らした。また、「最優秀助演女優賞」は『小さいおうち』の黒木華(くろき はる)が受賞。着物姿で登壇した黒木さんは「この作品は私をいろんなところに連れて行ってくれました。いろんな思いをしたし、いろんな経験をしたなと思います。役者さんになることができてから、賞をいただけると『このまま(役者を)やっていいんだ』と思えて嬉しいです。周りに助けていただいてばかりなので、そういう方が(黒木さんの受賞で)喜んでいただけるのが一番嬉しいです」と喜びを口にした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2015年02月27日女優の宮沢りえが11月15日に都内で行われた主演作『紙の月』の初日舞台あいさつに出席した。7年ぶりに映画主演を果たし、平凡な主婦から横領犯へと転落するヒロイン役で新境地を開拓。初タッグを組んだ吉田大八監督から、感謝の手紙を読み上げられ「言葉になりません。こういうのを感無量って言うんですかね」と大粒の涙を流した。『紙の月』舞台挨拶その他の写真契約社員として銀行で真面目に働く主婦・梨花(宮沢)が、年下の不倫相手のために、巨額の横領事件を引き起こすヒューマン・サスペンス。直木賞作家・角田光代氏のベストセラー長編小説を映画化し、第27回東京国際映画祭のコンペティション部門で最優秀女優賞&観客賞の2冠を達成した。「やっとこの日を迎えて、体中を興奮が駆けめぐっている」と語った宮沢は、「人生が音楽だとすれば、『紙の月』との出会いは貴重で大切な一小節になった」と感激しきり。吉田監督に対し「粘り強さは天下一品」と最敬礼だった。一方、吉田監督も「正直、この企画は途中でつぶれると思っていた」と明かし、「ところが宮沢さんの主演が決まった瞬間、ヒロインが顔を持ち、見る見る形になった」と宮沢に改めて感謝の意を表し、「いつかもっと大きなものをつかんでみましょう」と再タッグに期待を寄せた。舞台あいさつには宮沢と吉田監督に加えて、共演する池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、小林聡美が出席。横領を描いた本作にちなみ「ここにいる誰かから盗みたいものは?」の質問に、「りえさんの元気」(池松)、「小林さんの安心感」(大島)、「池松君の若さ」(吉田監督)と思い思いに答えた。『紙の月』公開中取材・文・写真:内田 涼
2014年11月15日女優の宮沢りえが11月15日(土)、都内で行われた主演作『紙の月』の初日舞台挨拶に出席。吉田大八監督が感謝の手紙を読みあげると「言葉になりません。こういうのを感無量って言うんですね。今日は忘れられない日になりました」と感激の涙を流した。7年ぶりの映画主演を果たした宮沢さんは平凡な主婦から横領犯へと転落するヒロイン役で新境地を開拓し、早くも本年度の映画賞レースで、第28回山路ふみ子女優賞、第27回東京国際映画祭の最優秀女優賞と2冠を達成している。舞台挨拶に立った宮沢さん本人も「人生が音楽だとすれば、この映画との出会いは貴重で大切な一小節になった。監督、ありがとうございます」とこみ上げる思いを抑えきれない様子。吉田監督とは初タッグで「監督の粘り強さは天下一品」と最大限の敬意と謝意を払っていた。一方、吉田監督は宮沢さんの主演が決まる以前「途中でこの企画はつぶれると思っていた」と告白。「ところが宮沢さんに主演してもらえることが決まると、ヒロインが顔を持ち始め、見る見る形になっていた」とこちらも感謝の意。「今度はもっと大きなものをつかんでいきましょう」と再びタッグを組むことに、意欲を燃やしていた。ベストセラー作家・角田光代の同名小説を原作に、バブル崩壊直後の1994年、夫と暮らす銀行の契約社員・梅澤梨花(宮沢さん)が、年下の不倫相手のために顧客の金を横領し、その犯行をエスカレートさせる姿を描いた。第27回東京国際映画祭では、コンペティション部門の最優秀女優賞&観客賞のダブル受賞を果たした。舞台挨拶には宮沢さんと吉田監督を始め、共演する池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、小林聡美が出席。不倫相手を演じた池松さんは「現場のりえさんは本当にパワフル。僕もその元気をもらいたい」と宮沢さんとの共演をふり返っていた。『紙の月』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2014年11月15日映画『紙の月』主演の宮沢りえが11月13日(木)、東京・ミッドタウンのクリスマス・イルミネーションの点灯式に出席した。ミッドタウンのクリスマス・イルミネーションは、広大な敷地内にテーマに沿ってLEDライトを配置し、幻想的な世界観を作り上げており、昨年は期間中に500万人を超える来場者が足を運ぶなど、ここ数年、都内のクリスマス・イルミネーションの定番となっている。今年は「ミッドナイト・クルーズ」をテーマに、全50万個のLEDライトを使用。地球の自然現象を表現したものや、シャンパンイルミネーション、そしてこの日の点灯式の会場ともなったメインの芝生広場では“スターライトガーデン”と銘打って、宇宙旅行を模した世界が展開し、宇宙の始まりから星屑や無重力空間などが色彩豊かに表現される。宮沢さん自身、ミッドタウンに足を運ぶことは多々あるそうで「ビルボード東京のライヴに来たり、フルーツ屋さんのジュースを飲みに来たりしますよ」と明かす。毎年、クリスマスの時期には「娘と一緒に必ずイルミネーションを見に来ている」とのことで「子どもが見ても大人が見ても夢があって、今年1年が終わるんだなという締めくくるような気持ちにもなるし大好きです」と笑顔で語る。そして、いよいよ点灯式本番。宮沢さんがスイッチを押すと、暗闇から青いLEDの光が浮かび上がり、その美しさに集まった観衆からはどよめきが。宮沢さんも感激の面持ちで、自身の携帯で幻想的な光景を写真に収めていた。特に、点灯式を行なった場所は普段は入ることが出来ない芝生の中ということで、内側からの光景を目の当たりにし「すごく嬉しいです。(テンションが)上がってます!」と興奮した面持ちで語っていた。まだひと月以上あるが、今年のクリスマスの予定を尋ねると「だいたい毎年、好きな友達と集まってプレゼント交換をしたりします」とニッコリ。さらに「ウチにはサンタが来るので、いつ来てもいいように準備もしないと」と微笑む。クリスマスを前にいよいよこの週末より『紙の月』が公開を迎えるが、「こんなに公開前にドキドキするのはこれまでにないこと」と期待と不安をのぞかせる。「難しい役だったからこそ、出来上がったものが大切に思えます。たくさんの方に観てもらえることで映画に息吹が与えられると思うので、ぜひ多くの人に観ていただけたら」と語った。最後に、集まった多くの観客に向け宮沢さんは「愛があふれるクリスマスをお過ごしください!」と呼びかけ、会場は拍手と歓声に包まれた。「ミッドタウン クリスマス 2014」は12月25日(木)まで開催。映画『紙の月』は11月15日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2014年11月13日『紙の月』に主演し第27回東京国際映画祭の最優秀女優賞に輝いた宮沢りえが11月13日に東京ミッドタウンのクリスマスイルミネーションの点灯式に出席した。ブルーの色彩があたり一面に広がる幻想的な光景に、「こんな近くで見られるなんて、すごく嬉しいです。青い宇宙をイメージさせてくれますね」とうっとりした表情を浮かべた。その他の写真ミッドタウンの冬の風物詩として、約560万人が足を運ぶ“ミッドタウン・クリスマス”も今年で8回目。約2000平方メートルの広大な芝生エリアで展開される“スターライトガーデン2014”には、青を基調にした約18万個のLEDライトの中で日本初のイルミネーション演出装置スティックイルミネーションが最大4メートルの高さで輝き、無重力空間を演出。“ミッドタウン・クリスマス”全体ではLED総数50万個を使用し、“宇宙への旅”を表現する。東京ミッドタウンについて、「クリスマスの時期には、娘と一緒に来ます。来るたび、今年も終わりなんだという気持ちになり、大好きな場所です」。今年のクリスマスは「大好きな友だちで集まって、プレゼント交換する予定」と話した。映画はバブル崩壊直後の1994年を舞台に、契約社員として銀行で真面目に働く主婦・梨花(宮沢)が、巨額の横領事件を引き起こす様を描くヒューマン・サスペンス。直木賞作家・角田光代氏のベストセラー長編小説を、『桐島、部活やめるってよ』の鬼才・吉田大八監督が映画化し、第27回東京国際映画祭のコンペティション部門で最優秀女優賞&観客賞の2冠を達成した。「すてきな賞をいただき、もっともっと頑張ろうと身が引き締まった」と喜びを語る宮沢は、「公開も目前なので勢いもついたし、ドキドキしている。皆さんに観ていただくことで、初めて映画に息吹きが吹き込まれる」とアピールした。『紙の月』11月15日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年11月13日宮沢りえが主演する映画『紙の月』が間もなく公開になる。本作は自身が勤務する銀行の預金を横領した女性の人生が次第に揺らいでいく様を繊細なタッチで描いた作品だが、人間は“大金”を手にすると人生が大きくブレたり、場合によっては金銭感覚がマヒしてしまうものなのだろうか? 公開に先駆けて行われたuP!!!PREVIEW『紙の月』プレミア試写会に参加した観客者の声を集めた。その他の写真本作の主人公・梨花は夫とふたりで真面目に暮す主婦だが、年下の大学生・光太との出会いを機に、勤め先の銀行の預金に手をつける。最初は「すぐに返すつもりで」数万円、次はバレないように数十万円、さらに数百万円……と梨花の行動はエスカレートし、これまでの彼女の“日常”はいとも簡単に崩れ去っていく。プレミア試写会には10代から70代まで幅広い層の観客が来場したが、結果は“大金を手にすると金銭感覚がおかしくなる”という声が圧倒的だった。会場では「金銭感覚が狂うのは500万。人生が狂うのは1億」(24歳・女)、「100万円以上を自由に使えるようになってしまったら、狂い始めると思う」(35歳・男)、「1億くらいあれば簡単に狂います。使っても使っても減っている実感はほとんどないでしょうね」(32歳・女)などの声が寄せられる一方、「人それぞれだと思いますが、欲しいものはある程度揃っているので狂わないと思う」(50歳・女)、「お金の使い方の大切さを知っていれば、私利私欲に走る事はない」(49歳・女)などの声もあがった。とは言え、これはあくまでも“もしも”の話で、1億円を手にしていない人間が語る「1億円あれば人生狂う」にどれほどの信憑性があるかは不明だ。劇中で梨花は多額の金を横領するが、単に金がほしいわけではなく、物語が進むにつれて、なぜ彼女は危険をおかしてまで横領を続けるのかが描かれる。劇中には銀行預金を横領する巧みな手口や、大金を使って豪遊する主人公の享楽的な姿が描かれており、映画を鑑賞した観客は自身とお金、お金を手にしたい“真の欲望”について想いをはせるのではないだろうか?『紙の月』11月15日(土)全国ロードショー
2014年11月05日東京国際映画祭で最優秀女優賞と観客賞に輝いたばかりの『紙の月』のプレミア試写会が“uP!!!PREVIEW”として11月2日に開催され、宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美、吉田大八監督がレッドカーペットイベントと舞台あいさつに登壇した。その他の写真『八日目の蝉』の直木賞作家・角田光代の小説を映画化。妻として銀行の契約社員として平凡な日々を過ごしていた梨花がある小さなきっかけから横領に手を染め、転落していくさまが美しく、スリリングに綴られる。この日のイベントは新宿ピカデリーにて開催されたが、同時刻に大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台、金沢でも試写会が開催され、舞台あいさつの模様が各劇場に生中継された。宮沢らがレッドカーペットに登場すると、宮沢の顔をプリントした大量のお札が上から降り注ぐという演出で、会場は盛り上がりを見せる。宮沢は「7年ぶりの映画主演で緊張と不安で、撮影に入る前はドキドキしましたが、入ってからは吉田監督の演出の下、濃密で集中力のある毎日を過ごし、惜しみなく演じることが出来ました」と語る。吉田監督は改めて宮沢の最優秀女優賞について「すごくほしかった賞です。この映画においては作品賞とほぼ一緒の意味を持つと思っています」と梨花の変遷を描く本作で宮沢の演技が高い評価を受けたことを喜んでいた。梨花と不倫関係に陥る若き大学生を演じた池松は、撮影中のエピソードとして「ラブホテルでのシーンで貝殻のベッドとかがあるんですが、りえさんはベッドで飛び跳ねていました(笑)」と証言。宮沢は「めったに行かないのでテンション上がっちゃって(笑)。デコレーションの素晴らしさに感動してワクワクしてました」と語り、笑いを誘っていた。これから映画を見る観客に吉田監督は「『楽しんで』と言いきれないところはありますが(笑)、覚悟して観てもらえば、報いが待っていると思います」と自信をのぞかせる。宮沢は「梨花が常識や理性を捨てて、本能に向かって走っていく描写を楽しんでください!」と力強く呼びかけた。『紙の月』11月15日(土)全国ロードショー
2014年11月04日緑茶ブランド「綾鷹」を展開するコカ・コーラシステムは、「綾鷹」の急須でいれたような緑茶の味わいへのこだわりと、「綾鷹」が目指した味わいを五感で体感してもらうための体験型イベント「綾鷹茶会」を、2014年3月より全国各地で開催してきた。その最後を飾る「秋の綾鷹茶会」が10月25日、京都の「京都ブライトンホテル」にて行われた。今回の綾鷹茶会には、「綾鷹」開発に協力した創業450年の京都・宇治の老舗茶舗「上林春松本店」上林秀敏代表が登場。「綾鷹」のコンセプトが「急須でいれたようなにごりのある緑茶の味わい」ということで、急須を使ったお茶のいれ方を紹介し、緑茶の世界について解説した。「おいしいお茶をいれるには、ほんのちょっとだけ時間と手間をかけることです」と上林代表。具体的な手順としては以下の通り。湯冷ましに湯を注いで冷ます(80℃弱が目安)急須に茶さじ2杯程度(6~8g)の茶葉をいれ、1の湯を急須の中心に注ぐ急須のふたを閉めて1分程置く。雑味が出るので急須はゆすらない湯のみに少量ずつ注ぎ分けていく最後の一滴まで絞り切る湯冷ましがない場合は、湯のみを湯冷まし代わりに使う。湯が冷めて湯のみも温まるので便利だ。また、湯を注ぐ際は茶葉が暴れないようにゆっくりと湯を入れることが重要で、急須はまわさずに静かに1分程度置いておくといったポイントが紹介された。そして急須に残った最後の一滴は「芳醇の一滴」と言われ、お茶の一番おいしいところだという。それを残さないように、注ぐ際にはしっかりと急須をふり、お茶を絞り切るとよいそうだ。○お茶の味を左右する「合組」その後は、「綾鷹」の味わいを支える伝統的な茶師の技「合組」(ごうくみ)の実演が行われた。合組とは、茶葉の特徴を考慮しながら複数の茶葉を組み合わせ、1つのお茶に仕上げていくという茶師伝統の技術である。「茶葉は農作物。収穫年によって茶葉の味が異なるのは当然のことで、合組によってブレのない味に仕上げることができる」と上林代表は語る。5種類の茶葉を使っての合組実演では、「男性的な味わい」と「女性的な味わい」をイメージした2タイプのお茶を披露した。今回の「綾鷹茶会」には、一般参加者20名が来場。参加者のテーブルに2種類のお茶が配られ、お待ちかねの試飲タイム。「男性的な味わい」は刺激的な味となっており、一方「女性的な味わい」は丸みがあってまろやかな仕上がりとなっていた。次は、参加者のテーブルに5種類の茶葉が運ばれ、それぞれ手触り、香り、水色、味を確かめ、茶葉の個性を見極めた。その後、「秋」をテーマに各自が茶葉の配合率を決め、ブレンドを指定。その後、合組が行われ、「秋」がテーマの参加者のお茶と上林代表のお茶の飲み比べ。記者のお茶は、不思議なくらいに香りがなく、きちんと茶葉を使っているのに水を飲んでいるのかと思うくらい、何の味わいもない。しかし、上林代表のお茶は、香り豊かで余韻のある味。同じ茶葉を使っていても、合組次第でこんなにも違いが出るのかと驚愕。改めて茶師の技術力の高さを感じる場となった。「秋の綾鷹茶会」後には、参加者は京都・宇治の「上林記念館」へと移動。豊臣秀吉からの書状や、徳川将軍家にお茶を献上する際に使われたお茶壺など、上林家に伝わる祖先伝来の品々が展示されており、お茶文化の奥深さを知ることができた。この450年にも及ぶ歴史が「綾鷹」に受け継がれていると思うと、非常に感慨深い。
2014年10月29日WOWOW連続ドラマWで放送される「グーグーだって猫である」の完成披露試写会が10月16日(木)、都内で開催され、第1話上映後の舞台挨拶に主演の宮沢りえを始め、長塚圭史、犬童一心監督が登壇した。2008年に小泉今日子・主演で犬童監督の手により映画化もされた大島弓子の自伝的エッセイ漫画を、同じく犬童監督が連続ドラマ化。長年連れ添った愛猫・サバを失い、落ち込む漫画家の麻子が運命的に出会ったアメリカンショートヘアのグーグーと共に過ごす日々を全4話で描き出す。撮影のほとんどは原作の舞台でもある吉祥寺で行われたが、宮沢さんは「私の中で住みたい街No.1」と語るほど、撮影を通じて吉祥寺が気に入ったよう。「車を降りて撮影の場所に行くまでに入りたくなるお店がたくさんあって、誘惑を断つのが大変でした(笑)」とふり返る。麻子という役を通じて、漫画家・大島弓子の人生を生きたと言えるが「あれほど素晴らしい漫画をお描きになる方が日々をどう過ごしているのか?撮影前に妄想するのが楽しかったです。あれだけ素晴らしいものを描くには葛藤もあるし、表現する人の苦悩、ものを生み出す苦悩がある。一方でそれを見せず、穏やかで、ものや人が好きで、キラキラしている麻子もいて、その2つの面をちゃんと出せたらと思っていました」と語る。長塚さんは麻子の担当編集者の大森を演じたが、何かと麻子を気遣う役で第1話から麻子と食事を一緒にするシーンが多く登場する。「カメラの前で食べるのに慣れないし、目の前に宮沢りえがいるんですよ(苦笑)!」とその難しさを語るが、徐々に楽しくなっていったよう。「なかなか、みなさんは宮沢りえとお食事する機会はないでしょうが、僕は相当、一緒に食べましたよ(笑)」と自慢げにふり返り、会場は笑いに包まれた。宮沢さんも、食事のシーンは印象深かったようで「おそば屋さんでは本番中というのを忘れて、ビールを頼みたくなりました(笑)」と述懐。犬童監督は「本番中なのに、どう見ても普通に食べてました。普通はセリフも言わなくちゃいけないので抑制気味になるんだけど…。これまでいろんな人の食べる様子を撮ってきたけど、間違いなくこの2人の食べるシーンが最高!」と称賛していた。全4話を通して、最後は麻子が51歳になるまでの時間を描くが、不思議と画面からはゆったりとした時間の流れが伝わってくる。長塚さんは「最近、世の中慌ただしいし、海外ドラマなどでもものすごいスピードで進みますが、この作品は全く違うスピードで独特の時間が流れます」と語る。宮沢さんも「麻子が日々をどう過ごし、年齢、人生をどう重ねていくのか?静かな時間の中で温度を持って表現しています」と本作ならではの魅力を強調。会場は温かい拍手に包まれた。「グーグーだって猫である」はWOWOW連続ドラマWにて10月18日(土)より放送開始(全4話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日女優の宮沢りえが7年ぶりの主演映画『紙の月』で、第28回山路ふみ子女優賞を受賞した。平凡な主婦から横領犯へと転落するヒロイン役で新境地を開拓。宮沢が同賞を受賞するのは『父と暮せば』(2004年)以来2度目で、2度の女優賞は吉永小百合に続き、史上2人目の快挙となる。その他の写真吉報が届いた15日、メガホンを執った吉田大八監督がアップルストア銀座で行われたトークショーに出席。日本映画として唯一、第27回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されており、同映画祭のコンペ部門プログラミングディレクターを務める矢田部吉彦氏を聞き手に、「僕が求めるもの、映画が必要とすることのために、100パーセントの仕事をしてくれた」と本作で宮沢が見せた“女優魂”を振り返った。映画はベストセラー作家・角田光代の同名小説を原作に、夫と暮らす銀行の契約社員・梅澤梨花(宮沢)が、年下の恋人のため顧客の金を横領し、その犯行をエスカレートさせる姿を描いた。吉田監督は「だんだんプロセスが大胆になるなかで、彼女が見せる表情の変遷が、作品の大きなよりどころになった。現場では常にプロフェッショナル。監督としての僕を信頼してくれた」と宮沢への感謝を表した。吉田監督はCM業界で20年のキャリアを積んだ後、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007年)で長編監督デビュー。『クヒオ大佐』(2009年)『パーマネント野ばら』(2010年)を発表し、『桐島、部活やめるってよ』(2012年)では第36回日本アカデミー賞で最優秀監督賞を受賞した。「毎回違ったことをしようと心がけるが、いい意味で『監督らしいですね』と言われることも。長年CMをやってきたからか、なるべく自分を消して、誰が撮ったかわからないと思ってもらえるのが理想」と話していた。山路ふみ子賞は映画人の育成、功績を称える目的で毎年開催している。『紙の月』11月15日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年10月16日「忘れられない作品になりました」――。劇場公開からおよそ半年が過ぎて、主演女優と原作者は揃ってそんな言葉で作品への想いを口にする。人気漫画家・いくえみ綾の作品の初の映像化として、長澤まさみ×岡田将生主演で昨年秋に劇場公開された『潔く柔く きよくやわく』。長澤さんといくえみさんは、映画公開時にも共にメディアの取材を受けるなどしてきたが、本作のブルーレイ&DVDが発売に際し、異例とも言える再度の対談が実現!改めて本作の魅力について語り合った。いくえみ作品の中でもひと際高い人気を誇り、異なる人々を主人公にした連作集となっている「潔く柔く」のカンナ編と禄編を最終章を中心に映画化。高校時代に幼なじみを亡くしたカンナと小学生の時に自分を慕う少女を事故で失った禄が互いに支え合いながら過去を見つめ、再生へと歩み出すさまを優しく描き出す。ブルーレイ&DVDの特典には長澤さんといくえみさん、そして畠山直人プロデューサーによるオーディオコメンタリーが加えられる。繰り返しになるが、ブルーレイ&DVDのリリースに際して原作者と主演女優が再度顔を合わせ、作品について語る機会を持つというのは非常に珍しいこと。この作品に特別な想い、また単に主演女優と原作者という関係を超えた互いへの信頼と親愛、尊敬をうかがわせる。劇場公開時、長澤さんは映画を観た周囲の人々から、いつも以上に好意的な感想が多く寄せられたという。「結構、いろんな方に褒めていただけて、すごく嬉しい作品でしたね。ある方からは『単なる恋愛映画だと思ってバカにしてた部分があったけど、すごくよかった』と言っていただけて。実際、恋愛部分だけでなく、人間の成長の物語を丁寧に描けた作品だったなと思います。今回、改めて見ても2時間をいい意味で長く感じられたし、カンナと禄の成長を描ききったボリュームと濃さを感じましたね」。いくえみさんは、改めて作品を鑑賞し「映像がやっぱりすごくキレイですよね」と映画ならではの魅力を語る。「コメンタリーでプロデューサーも仰ってましたが、撮影する場所を選び抜いているからこそですよね。落ち着いてじっくり鑑賞して、カンナや禄の服装にも目が行きました。添い寝をするシーンで禄はシマシマのパーカーを着てたのか!とか(笑)。(美術や装飾の)細部までじっくりと凝って作ってくださったんだなというのを実感しました」。撮影の思い出を尋ねると、長澤さんは、高校時代の回想シーンに登場する幼なじみのハルタを演じた高良健吾の存在に触れ、こう語る。「高良くんとは同い年なんです。実は私自身、同い年の俳優さんと共演する機会というのはあまりなくて、特に同級生の幼なじみという関係の役柄ということもあって、すごく刺激を受けましたね。高良くんは漫画そのままでハルタにぴったりだと思ってたので、目の前にハルタがいるって感じたし、自分と同じように頑張っている同い年の俳優さんと共演できたのはすごく嬉しいし、いい経験になりました」。映画はおよそ2時間。13巻にわたる原作の様々なシーンを抽出し構成しており、時に原作のカットを忠実に再現したシーンもあれば、設定などを変更したシーンもあるが、いくえみさんは「変更はあっても、登場人物たちの気持ちが繋がってるんです」と称賛を送る。「原作通りという意味で好きなのはバーのマスター(田山涼成)とのやりとりですかね(笑)。カンナと禄が夕焼けを見つめるシーンは、原作とは少し違うシチュエーションですがすごく好きです。原作を描いていて、なんだか型通りのシーンになってしまった気がして、あとからカンナに涙を加えたんです。映画ではそれを長澤さんがその通りに演じてくださってすごく印象的な場面になりましたね」。そして、話題はいくえみ作品に描かれる読者をキュンキュンさせる“いくえみ男子”に。長澤さんは「お肌がつるっとして石けんの香りがしそうな感じ(笑)。清潔感があるんですよね」などいくえみ男子について力説する。「オシャレではあるけど、オシャレ過ぎない。アースカラーが似合いそうな(笑)。王子様ではないんですよ。汗をかいたら汗の匂いはするんだけど…。やっぱりそんな人はなかなかいないので、女の子の理想なんですよ」。ちなみに、いくえみさん自身は巷の“いくえみ男子”なる言葉も知らず「編集さんに教えてもらってググったらありました(笑)」とのこと。では、禄やハルタなど、魅力的な男子キャラクターたちはどのようにして誕生したのか?「普通に顔を描いて髪型を決めて…そうしたら何となく物語に合わせて動いてくれる感じで『どうやって作る』という風でもないんですよ。漫画家さんによっては『この人のクローゼットはこんな感じで、身長、血液型は…』と決める方もいらっしゃいますが、私はあまり考えたことがないですね。まず設定があって、キャラクターができて、そこからストーリーが展開していく感じですね」。一方で、長澤さんは女性キャラの魅力についても言及。「女性は少し不幸好きというか(笑)、どこか救われない女の子たちが少しずつ変わっていくという印象ですね。女性は“母性”を持っている生き物だから、自分が幸せになるためにだけに生きているわけではないんだなと思います。先生の作品を読むと、女性が強いってそういうことかな?男の人にはおそらく抱えきれないであろう大きなものを受けて立っているのが女の子たちなのかなと思います」。ちなみに「もしもカンナ以外のキャラクターを演じるなら?」という問いに、長澤さんは「百加(ももか/カンナの親友)をやりたかったんですよ。ちょっと女を捨てている感じだけど、中身はすごく乙女なところがカワイイ!」と明かす。さらに「潔く柔く」以外で映像化してほしい作品を尋ねると昨年連載を終えたばかりの「プリンシパル」(全7巻)を挙げる。こちらも女子高生の主人公をはじめ、魅力的な女性キャラクターたちが登場するが演じてみたいのは…?と水を向けると「高校生役はもう大丈夫です(笑)。私はカンナというすごい役をやらせていただいたので。映像化されたのを見る側で」とのこと…。制服の高校生から社会人まで、カンナの変化と成長を演じきった経験が、長澤さんにとっての本作を特別なものにした。「15歳から23歳までの8年という幅、その過程を丁寧に感じながら表現できた気がしています。いまだからこそできた、いまじゃなかったら若い頃の気持ちも分からなかったかもしれないなと。経験の数だけでなく年齢を重ねることって大事なんだなと感じられたし、落ち着いて青春を見られる部分もあり、良い経験をさせてもらいました」。いくえみさんも原作の連載終了から3年を経て、自身の作品が映像化されたことへの喜びを改めて語る。「『潔く柔く』は私の作品の中でも最も長い連載作品で、決して長い作品は得意じゃないんですが(笑)、オムニバスという形だからこそこれだけ続けてこれたんだと思います。その作品をこういう形で映画にしていただけたのは、やっぱりすごく嬉しいです。映画を通じて、いままで私の作品を知らなかった方にも触れていただける機会にもなり、改めて大切な作品になりました」。再び、2人がヒロインと原作者という立場で交わる日が来ることを楽しみに待ちたい!(text:cinemacafe.net)■関連作品:潔く柔くきよくやわく 2013年10月26日より全国東宝系にて公開(C) 2013「潔く柔く」製作委員会(C) いくえみ綾/集英社
2014年05月21日幅広い層の支持を集めるいくえみ綾の漫画の初の映画化作品として昨秋公開された『潔く柔く きよくやわく』。ブルーレイ&DVDの発売に際し、主演の長澤まさみといくえみ綾によるオーディオコメンタリーが特典として加わることに。その収録の現場に潜入!原作の漫画はいくえみさんの作品の中でも最長の全13巻におよぶ連作集だが、映画で描かれるのは数あるエピソードの中から特にファンの間でも人気の高いカンナと禄の物語。大切な人を失った心の傷を抱えるカンナと禄が出会い 、それぞれに過去と向き合い再生していくさまを描き出す。ブルーレイ&DVDの発売に際し、特典としてメイキングの映像などと一緒にオーディオコメンタリーが付いてくるのは当たり前となっているが、監督やプロデューサーなどスタッフによるものが多く、主演女優と原作者が映画公開後のタイミングで集まるというのは非常に稀な機会といえる。この日はさらに、企画段階から映画化を主導し、撮影に関しても裏の裏まで知る畠山直人プロデューサーも加わり、強力な3頭体制で126分の本編を頭からじっくりと鑑賞しながら撮影の思い出や魅力についてじっくりと語り合った。長澤さんといくえみさんは、映画の撮影時にいくえみさんが現場を訪れ、映画公開時にも一緒に取材を受けるなどしている。この日は久々の再会となったが、顔を合わせた瞬間、長澤さんは満面の笑みを浮かべスタジオは和やかなムードに。いくえみさんにとっては、コメンタリー収録は初めての経験だったが、長澤さんと打ち解けた様子で語り合うことで緊張もほぐれた様子。作品を通じて、ヒロインと原作者の間で強く結ばれた信頼関係を感じさせた。収録では3人の口からはざっくばらんに様々な“秘話”が飛び出す。長澤さんは、カンナ役のオファーが届いたときの気持ちについて、プレッシャーを感じたという本音を吐露。いくえみ作品初の映像化とあって、周囲にも映画出演を熱望する俳優も大勢いたそうで「悩みましたが、そんな中でせっかくいただいたお話だったので」と出演を決意したことを明かした。畠山プロデューサーは、ロケ撮影の様々なエピソードを明かしたが、特に禄とカンナのデートのシーンについて、わずか数カットのために神戸での撮影を行なったことに触れ「ロケ場所への新城毅彦監督の執念ですね」と述懐。そのかいあって、いくえみさんは本作について「映像が本当にキレイ」と語り、長澤さんは広島、愛媛、神戸に、関東各地を巡った撮影を「移動が長くて楽しかったです」と笑顔でふり返った。ちなみに、いくえみさんが見学に訪れたのは、カンナと禄の行きつけのバーのシーン。このバーは原作にも幾度も登場する場所で名物のマスター(※映画では田山涼成が原作そのままのムードで好演!)がいるが、いくえみさんは「セットもすごかったです!」と撮影現場を目の当たりにしての感動を語った。現代を生きる大人のカンナと禄の物語を中心に描く本作において、カンナの幼なじみであるハルタ(高良健吾)は決して登場シーンは多くはないが、強烈な存在感を放っており、コメンタリーでもたびたび話題に。長澤さんは自分の出演シーンではなく、ハルタのガソリンスタンドでのシーンを最も心に響いたシーンに挙げるほど。一方で「もしもハルタが生きていたら、カンナとの関係は?」という点について、長澤さんは「(カンナはハルタとは)進んで付き合わなかったと思うし、付き合っても(何か)違うと思う」と考察し、いくえみさんも「私もそう思います」と同意する。ちなみにカンナにとって運命の相手となる禄は、原作では高校時代のエピソードで初めて登場するが、いくえみさんは、この初登場の時点でいずれカンナと運命を交錯させることを決めていたそうで「禄はカンナを幸せにするために作ったんです」と創作の秘話を明かしてくれた。改めて、長大な原作漫画の2時間の映画化について、いくえみさんは「どの部分をとるのかな?と思ってたんですが、最初はもっとシンプルだったのが、直していく中で(カンナと禄の)過去も入れてもらえてよかったです」と語る。畠山プロデューサーは約2時間に収めなくてはいけない中で「入れたいところはいっぱいありましたよ…(苦笑)」と苦渋の決断を語るが、長澤さんは「ドラマにしないと(全てを描くことは)出来ないけど、そうなったらいいなって思いました」と語るなど、本作への強い想い、愛着を感じさせた。約2時間の収録を語り合いながらの鑑賞を楽しんだ様子の、長澤さんといくえみさん。いくえみさんは「DVDのコメンタリーを見るのは以前から好きで興味があったんです(笑)。映画もまたじっくり見られてよかったです」とニッコリ。長澤さんは「ついついどうでもいいことを話し始めてしまいますね(笑)」と言いつつも充実した表情を浮かべていた。『潔く柔く きよくやわく』ブルーレイ&DVDは5月21日(水)リリース。(text:cinemacafe.net)■関連作品:潔く柔くきよくやわく 2013年10月26日より全国東宝系にて公開(C) 2013「潔く柔く」製作委員会(C) いくえみ綾/集英社
2014年05月01日少女漫画界の巨匠・大島弓子の自伝的コミックエッセイ『グーグーだって猫である』が宮沢りえ主演で連続ドラマ化され、WOWOWで今秋に放送されることが14日、明らかになった。『グーグーだって猫である』は、1人の女性が飼い猫と過ごす愛おしい日々を綴ったもので、コミックは累計80万部発行、2008年には小泉今日子主演で映画されヒットした。主人公の小島麻子役に宮沢、監督は映画版と同じく犬童一心。脚本は『婚前特急』などの高田亮によるオリジナルストーリーで、愛猫を失い失意の日々を送っていた少女漫画家・麻子(宮沢)が、井の頭公園で病気の子猫を連れたホームレスと出会うところから始まる。主演の宮沢りえは「普段あまり漫画は読まないのですが、大島先生の作品を読ませて頂いて、小説を読むように物語が進んでいく漫画というのは初めてだったので、とても新鮮でした。大島先生のファンの方々が面白いと思ってくださるような作品にしたいですね。キラキラとした日常が流れていく一方で、モノをつくるアーティストとしての葛藤や苦悩をリアルに出せたらいいなと、思っています」とコメント。映画版に続いて監督を務める犬童監督も「毎日宮沢さんの演技を見て、驚き楽しみ感動しています。彼女の演技にはいつもしっかりアイデアがあり、誠実で、でもそれでいながらあけっぴろげで大胆です。見ていると心がいっぱい揺れてしまいますね。そして、美しい。生涯そう出会うことのない息をのむ美しさです」と、宮沢の演技を絶賛している。
2014年04月14日人気の声優・遠藤綾が8日、自身の公式ブログで結婚したことを発表した。遠藤舞の出演作がわかるプロフィール遠藤は「突然ですがこのブログ、今回で最終回となります」と発表した上で、更新をストップすると発表。自身のアニメや吹き替えなど出演作品情報を告知しつつ「髪染めてません!切ってません!結婚しました」とさらりと結婚の報告をした。ブログのストップや結婚を発表した遠藤だが、ファンに向けて「ブログでの交流は無くなりますが、変わらず、私が演じたキャラクターたちを愛して頂ければ嬉しいです。私も変わらず、精一杯声を吹き込み続けたいと思います」と綴り、「皆さんと手紙のやり取りをしているみたいでとっても楽しかったです!ありがとう!ブログに遊びにきてくれて、コメントをくださって、本当にありがとうございました!!!」と感謝している。遠藤は「マクロスF」のシェリル・ノーム役や「らき☆すた」の高良みゆき役などの声優を務めている。
2013年08月09日ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ~足ながおじさんより~』が9月2日、東京・シアタークリエにて開幕した。出演は井上芳雄、坂本真綾。『レ・ミゼラブル』の演出家ジョン・ケアードが脚本・演出を担当し、2009年にアメリカで初演された“ふたり芝居のミュージカル”の、日本初上陸だ。『ダディ・ロング・レッグズ~足ながおじさんより~』チケット情報はこちら孤児院に暮らす少女ジルーシャはある日、院の理事のひとりから、大学へ進学するための奨学金を援助しようという手紙を受け取る。条件は月に一度、彼に手紙を書くこと。一度だけシルエットで見た手紙の主はまるで足長蜘蛛のように足が長く、ジルーシャは彼を足長蜘蛛――ダディ・ロング・レッグズと呼び慕っていく……。日本では非常に良く知られている『足ながおじさん』の物語が、とても可愛らしく瑞々しいミュージカルになった。土や緑の匂いがしそうな素朴で優しい音楽、さらにセットも本に囲まれた書斎、木の温もりが伝わりそうな壁に床、大きなトランク…と、この物語を愛する少女たちが憧れそうな世界だ。登場人物はジルーシャと、ダディの正体であるジャーヴィスのふたりだけ。原作と同じく、ジルーシャがダディに宛てて書いた手紙の形をとって物語が進行していく。ゆえにジルーシャを演じる坂本真綾は出ずっぱりの大奮闘だ。孤児院育ちで、大学でも上流の教育を受けてきた少女たちと会話が通じなかったりと、コンプレックスはあるものの、それが卑屈な方向に表出されることはないジルーシャ。聡明で独創的、あふれ出る言葉にはユーモアがあり、彼女の目に映る世界はキラキラと輝いている。そんなジルーシャを坂本は伸び伸びと表情豊かに創り上げている。膨大なセリフも隅々までクリアで気持ちよく耳に届き、ジルーシャはこの人以外にはいないのではと思うほどにぴったりだ。一方でジャーヴィスは、上流階級に育った青年。ジルーシャの文学的才能を伸ばすために援助を申し出たものの、予想以上の才気を見せる彼女の手紙、そして彼女自身に惹かれていく。ただし「きっと年寄りに違いない」というジルーシャの思い込みで作り上げられた“ダディ”像と自身とのギャップに苦しみ、彼女に打ち明けることができない。ジャーヴィスを演じる井上芳雄は、その戸惑いや、嫉妬心から生まれるいじわるな顔なども丁寧に演じ、“大人の初恋”とでも呼べそうなフレッシュな恋心を見せていた。劇中の「チャリティー」というナンバーで、ジャーヴィスは“誰が誰を助けている?”と歌う。ジャーヴィスはジルーシャに援助をしたが、彼もまたジルーシャから大きなものを受け取った。ジルーシャも与えられたものに甘んじず、自らの手で道を切り開いていく。ロマンチックなラブストーリーでありながら、人生を輝かせるヒントが散りばめられたミュージカル。小説同様、長く愛されていくに違いない。東京公演は9月19日(水)まで。その後9月22日(土)に新潟、9月26日(水)に大分、9月28日(金)・29日(土)に大阪、10月3日(水)に福岡で上演される。
2012年09月03日人気作家・綾辻行人の小説を映画化した『アナザー Another』が現在、公開されている。原作はすでに累計110万部を超えるベストセラーだけに映画への注目も大きく、多くの観客から「とにかく怖かった」という声が挙がっているという。ちなみに、綾辻本人も以前より“怖い映画好き”を公言しており、このほど“本当に怖かったホラー映画”ランキングを発表した。その他の写真これまで数々の作品で読者を震えあがらせてきた綾辻が選ぶ“本当に怖かったホラー映画”のトップは、イタリアの巨匠ダリオ・アルジェント監督が1977年に発表した傑作『サスペリア』だ。綾辻は「オカルトホラーの大傑作。高校時代に劇場で観て、本当に怖くて途中で館外へ逃げ出したくなりました」と語る。2位と3位は、清水崇監督の『呪怨』と中田秀夫監督の『女優霊』。いずれも、それまでにない恐怖表現に挑もうとしてきた日本人監督たちが手がけた作品で、綾辻は「邦画からはこの2作を。『呪怨』はシリーズのどの作品も本当に怖いです。伽椰子には誰もかなわない。『女優霊』は、いわゆる“Jホラー”のルーツのひとつとして外せない重要作です」と評する。4位はリドリー・スコット監督の『エイリアン』。そして5位はジェームズ・ワン監督の『SAW』。どちらも全世界で大ヒットを記録し、シリーズ化された作品がランク入りした。いずれの映画も、斬新な設定と周到に仕掛けられた伏線や描写が徐々に恐怖を高めていく作品ばかりで、この5本と、綾辻氏の描いた世界を映画化した『アナザー Another』を続けて観ることで、新しい発見があるのではないだろうか。映画『アナザー Another』は、山間の地方都市に転校してきた中学生の主人公が謎の美少女と出会い、クラスメイトを中心に次々と起こる死の連鎖に遭遇する恐怖を描いたミステリーホラー。『アナザー Another』公開中
2012年08月21日小悪魔キャラのイメージ!!声優の平野綾さんはアイドルのような容姿と、幅広いキャラを演じられる演技力で大人気。話題のアニメのキャラを担当しているので声を聞く機会も多いですよね。そこで女性392名に「平野綾が声を演じた好きなキャラ」を聞いてみました。>>男性編も見るQ.平野綾が声を演じた好きなキャラは?(複数回答)1位涼宮ハルヒ『涼宮ハルヒの憂鬱』38.5%2位芹澤レイラ『NANA』14.5%3位胡桃沢梅『君に届け』シリーズ12.0%4位コキンちゃん『それいけ!アンパンマン』9.9%5位弥海砂『DEATH NOTE―デスノート―』9.2%■番外編:このキャラが好き!!・カーチャ『聖痕のクェイサー』シリーズ:「裏表がある感じがとてもよく出ていた」(26歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)・ハンナ・アナフェローズ『黒執事II』:「キャラクターの雰囲気に声がよく合っていたと思う」(25歳/学校・教育関連/その他)・ルーシィ・ハートフィリア『FAIRY TAIL』:「アニメのキャラクターもサバサバして可愛いから好き」(39歳/生保・損保/事務系専門職)・明石薫『絶対可憐チルドレン』:「元気のよさが声で伝わってきて、キャラと合っていた」(29歳/商社・卸/その他)・しきみ『ひまわりっ!』:「キャラと声が合っていた」(27歳/機械・精密機器/営業職)■涼宮ハルヒが好き!!・「気が強くてわがままな感じがとてもよく出ていて可愛い。そんなところが合っていた」(25歳/情報・IT/技術職)・「このキャラで平野綾さんを知りました。だから真っ先に思い浮かぶのはハルヒ」(29歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「1番かわいいし、声と合っている。実写でも問題ないと思う」(26歳/食品・飲料/営業職)・「元気いっぱいのキャラでとても魅力的でした」(26歳/情報・IT/事務系専門職)・「かわいい声で、1番合っていた」(24歳/医療・福祉/営業職)■芹澤レイラが好き!!・「レイラのイメージにぴったりな声だったから」(23歳/金融・証券/販売職・サービス系)・「かっこよくてかわいかったのでよかった」(29歳/生保・損保/事務系専門職)・「大人っぽくてかわいくてよかった」(29歳/ソフトウェア/事務系専門職)・「きれいな声でハマり役」(23歳/金融・証券/専門職)■胡桃沢梅が好き!!・「急に声色が変わる瞬間がすごいと思った」(24歳/医療・福祉/販売職・サービス系)・「ちょっと突っ張った感じの言い方が好き!」(24歳/小売店/販売職・サービス系)・「声とかわいさがぴったりだった」(31歳/アパレル・繊維/クリエイティブ職)・「想像していた声にぴったりでした」(40歳/ソフトウェア/技術職)■コキンちゃんが好き!!・「初めて見たときは『こんな役もやるのか』と驚きましたが、何とも憎めないかわいらしいキャラクターだと思う」(28歳/医療・福祉/販売職・サービス系)・「雰囲気と合っていると特に感じたから」(32歳/その他/技術職)・「個性的でいいと思う」(31歳/学校・教育関連/事務系専門職)■弥海砂が好き!!・「すごくキャピキャピしたアイドルっぽい声だったのがいい」(31歳/不動産/事務系専門職)・「原作とのギャップが少なかったから」(24歳/マスコミ・広告/事務系専門職)(評)1位は平野さんがテレビアニメ初主演を果たした涼宮ハルヒ。声がぴったりハマっていたという意見が多数寄せられました。2位の芹澤レイラ役では歌唱パートは担当しませんでしたが、歌手としても活躍する平野さんの歌も聞いてみたいかも。3位の胡桃沢梅としてJulietの『ナツラブ』をカバーしていました。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2012年4月27日~5月7日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:女性392名(その他と回答した31.2%を除く)調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】「この声で告白してみたい!」と思うアニメのキャラ(声優)【ランキング女性編】永遠の美声!!声優が代わってほしくないキャラ【ランキング女性編】最強セーラー服キャラといえばこのキャラ完全版(画像などあり)を見る
2012年07月13日ツンデレ、オタク、宇宙人……を演じる多彩な才能!!アニメ主題歌が音楽チャートの上位にランクインし、海外のアニメフェスタに招待されるほど人気の声優、平野綾さん。知名度の高いアニメに数多く登場しているので声を聞いたことがある人も多いはず。そこで男性432名に「平野綾が声を演じた好きなキャラ」を聞いてみました。>>女性編も見るQ.平野綾が声を演じた好きなキャラは?(複数回答)1位涼宮ハルヒ『涼宮ハルヒの憂鬱』36.3%2位泉こなた『らき☆すた』12.0%3位デンデ『ドラゴンボール改』8.6%4位神楽坂飛鳥『ルパン三世 the Last Job』4.9%5位弥海砂『DEATH NOTE―デスノート―』4.2%■番外編:このキャラが好き!!・明石薫『絶対可憐チルドレン』:「個性的で、いいキャラだから」(23歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・ルーシィ・ハートフィリア『FAIRY TAIL』:「キャラのイメージとぴったり」(26歳/小売店/販売職・サービス系)・中慈馬早苗『すもももももも―地上最強のヨメ―』:「変態的な格好をするキャラだが、うまく演じていたから」(35歳/人材派遣・人材紹介/経営・コンサルタント系)・家長カナ『ぬらりひょんの孫』シリーズ:「平野さんが演じることでより妄想が強化されました」(25歳/医療・福祉/専門職)・サルのモモ『天使のしっぽ』シリーズ:「キャラが合っていると思う」(36歳/人材派遣・人材紹介/営業職)■涼宮ハルヒが好き!!・「平野綾さん=涼宮ハルヒという感じがする」(25歳/自動車関連/事務系専門職)・「ハルヒの声が最高に好きです」(26歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「キャラと声がとても合っているから」(30歳/機械・精密機器/技術職)・「元気なキャラが合っていると思った」(28歳/情報・IT/技術職)・「平野さんの出世作という感じがする」(32歳/情報・IT/技術職)■泉こなたが好き!!・「かわいかった。ハマっていたと思う」(26歳/小売店/販売職・サービス系)・「声がキャラクターとマッチしていて好き」(26歳/機械・精密機器/営業職)・「1番かわいい声でした」(22歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「しゃべり方が好き」(23歳/学校・教育関連/専門職)■デンデが好き!!・「子どもキャラで、いつものイメージとは違って新鮮」(38歳/通信/営業職)・「非常に合っていると思った」(28歳/運輸・倉庫/技術職)・「かわいらしく感じたから」(36歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)■神楽坂飛鳥が好き!!・「キャラにぴったりハマっている」(28歳/商社・卸/事務系専門職)・「すてきな声なので」(26歳/小売店/販売職・サービス系)■弥海砂が好き!!・「声がかわいかった」(25歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)・「ハマり役だと思う」(25歳/マスコミ・広告/営業職)(評)出世作となった涼宮ハルヒのような美少女キャラのイメージが強い平野さん。そんな彼女が演じていたことに驚きの声が多かったのは『ドラゴンボール改』から担当している3位のデンデでした。性格や行動が似ていると言われることがある泉こなたは2位にランクイン。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2012年4月27日~5月7日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男性432名(その他と回答した24.1%を除く)調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】「この声で告白してみたい!」と思うアニメのキャラ(声優)【ランキング男性編】永遠の美声!!声優が代わってほしくないキャラ【ランキング男性編】最強セーラー服キャラといえばこのキャラ完全版(画像などあり)を見る
2012年07月13日ミスマガジン準グランプリから歌手へも田原俊彦の長女で、先日ミスマガジン2011の準グランプリに輝いた綾乃美花が歌手としてデビューすることがわかった。10日、明らかにされたもので、11日「I(ハートマーク)」(アイラブ)の配信曲でデビューとなるそうだ。この歌手デビューは、ミスマガジン受賞者を、アイドル歌手としてもデビューさせる企画の「ミスマガジンシンガープロジェクト」の一環によるもの。よって、同じミスマガジン2011の秋月三佳、朝倉由舞も同日に配信デビューを果たす。フレッシュな魅力で今後に期待歌手としてのデビューも果たし、いよいよタレントとして本格的に幅広い活動へと歩み始めた様子。これからは一世を風靡した父の背中を追うことにもなるのだろう。デビュー曲は、彼女らしさがいっぱい詰まったハッピーな曲に仕上がっているという。ポップなメロディーラインが印象的な楽しい曲で、明るい気分になれると、本人もイチオシしている。今後の彼女の活躍に期待したい。元の記事を読む
2012年07月12日学費支援プラットフォーム「studygift(スタディギフト)」では28日、同サイトで学費支援の呼びかけを行っていた坂口綾優さんについて、坂口さん自身から返金を希望する申し出があり、今回の支援金を一旦返金する方向で、支援者と話をすすめることが最善であるという結論に達したことが発表された。「studygift(スタディギフト)」は、奨学金の利息が払えず学校に通えなくなってしまうといったような学生が、「大学で学びたい事」や「将来の大きな夢」を語り、学費を支援してくれるサポーターを探す事ができるプラットフォームとして開設。サポーターが支援できるのは、目標金額の75%までで、残りの25%はアルバイトや他の活動によって自力で集めることをルールとしていた。坂口綾優さんは、大学に行きたくても学費が払えなくて学校に行けないという状況だったといい、studygiftからの援助を受け、学費を支援するサポーターを募集していた。だが28日、「studygift」サイト上では、坂口綾優さんへの支援について、「ご支援を頂いた方々はもとより、studygiftに関心を持って頂いた多くの方々に対して、多大な混乱を招いてしまったことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。「坂口さんの現状説明において、スタッフによる確認不足や、誤解を招く様な表現がございました」「またそれらに対し、ユーザー様へのご説明に不足する部分が多々ありましたことも、紛れも無い事実」とし、「今回の事態を厳粛に受け止め、至らない点を改善していく所存」としている。その上で、坂口さん自身から返金を希望する申し出があり、今回の支援金を一旦返金する方向で、支援者と話をすすめることが最善であるという結論に達したことを明らかにした。今後の動きに関しては、弁護士などの専門家らと相談しながら協議し、決定次第サイトで告知するとしている。また、studygiftの活動再開時期は未定としながら、「私たちの学生を救いたいという気持ちは変わっておりません」とも記載している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月29日宮沢賢治『銀河鉄道の夜』『風の又三郎」』を原作とした映画、『グスコーブドリの伝記』が7月7日より全国公開される。『あらしのよるに』の杉井ギサブローが監督、声の出演は小栗旬、忽那汐里、佐々木蔵之助など実力派が勢ぞろい。その『グスコーブドリの伝記』とコラボして絵本を制作したのが清川あさみ。「Zipper」「CUTiE」などで人気雑誌のモデルを務めながら、女優たちに刺繍をほどこし動物に変身させる「清川あさみの美女採集」など、アーティストとして人気を博している彼女。その華麗で繊細な世界観が、若い女性を中心に大きな支持を集めている。今回、映画を清川あさみ流に絵本にした「宮沢賢治作『グスコーブドリの伝記』」は、彼女の第五作目にあたり、6月27日(予定)に発売される。これを記念して、絵本の原画を展示した“清川あさみ展Another World~宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」~”が同時開催されるので注目したい。“清川あさみ展Another World~宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」~”では、清川の絵本の原画だけでなく、映画の原画も公開される。また、清川は映画をイメージした限定コラボビジュアル『budori』も制作。美しい繊細な刺繍が、映画の世界をより魅力的に引き出してくれる。映画『グスコーブドリの伝記』を観て、清川は次のコメントを寄せた。「この物語はひとりの小さな勇気あるブドリという男の子が立派に成長していくお話。自然というものは最も美しく、最も厳しいという事をこの物語に教えられました。このようなタイミングで日本の美学を表現出来た事を嬉しく思います。イーハトーブの森と幻想的な美しい日本の風景を愛に溢れるブドリと一緒に体感して下さい」【ストーリー】イーハトーヴ森の木樵りの息子として両親と妹と穏やかに暮らしていたブドリは、森を襲った冷害のため家族を失くし、一人ぼっちに。それでもブドリは、生きるために一生懸命働き、やがて成長し火山局に勤めるようになる。そこに再び襲ってきた大きな冷害。あの悲劇を繰り返さないため、ブドリは決心する。みんなのために、自分ができることを行いに―。作品情報声の出演:小栗 旬、忽那汐里、柄本 明ほか原作:宮沢賢治監督・脚本:杉井ギサブロー主題歌:小田和正「生まれ来る子供たちのために」公開:7月7日(土)、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー 映画公式サイト
2012年05月25日すれ違い生活が原因か女優の宮沢りえが元プロサーファーで実業家の夫と離婚することが分かった。2人は2009年4月に結婚、子どもも設けていたが、その生活は3年でピリオドが打たれることとなったようだ。近しい関係者の証言によると、互いに多忙な生活を送っていたため、すれ違いが生じたことが原因という。夫はサングラスメーカーの責任者として、ハワイを拠点に活動しており、女優活動を行う宮沢とのあいだには、互いに距離が生じてしまったとみられる。(出演中の舞台「THE BEE」より参考画像)新たな一歩で前向きに女優業へ所属事務所は、離婚報道について否定しなかったものの、8日昼現在のところ正式なコメントは出していない。近く本人による会見があるのではともいわれている。長女出産後、CMに、ドラマに、舞台にと、積極的に女優として再び活躍している彼女。現在も舞台「THE BEE」で警官、リポーター、ストリッパーというそれぞれ大きく異なる3役を体当たりで演じている。変わらぬ美しさはもちろん、その演技力には定評がある。離婚は彼女から提案したとも報道されており、ひとつの節目となる決断として、新たな一歩を踏み出したのではないだろうか。女優として、前向きに挑み続ける今後の彼女に期待したい。元の記事を読む
2012年05月09日