第64回ロカルノ国際映画祭で、金豹賞<グランプリ>審査員特別賞を受賞したことでも話題となった『東京公園』のDVD発売記念トークイベントが開催され、監督の青山真治が登壇した。その他の写真青山監督にとって前作『サッド ヴァケイション』から4年ぶりの長編作品となる本作は、カメラマンを目指す青年(三浦春馬)が、ある依頼をきっかけに周囲の女性たちと向き合い、自分を見つめ直していく姿を描いた物語。幼なじみの女性を榮倉奈々が、主人公の義理の姉を小西真奈美が、一切セリフがないというミステリアスな女性を井川遥が演じている。長編映画デビュー作『Helpless』以降、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』など地方を舞台にした作品を多く撮ってきた青山監督にとって「東京を撮るのは10年ぶり」で、「一昨年の秋に撮影したが、天気が良くて、素晴らしい光がたくさん収められた。それだけでもこの映画を誇らしく思える」と振り返る。また、本作では劇中の音楽を自ら担当しているが、「高校時代、パンクバンドのラモーンズに憧れてずっとマッシュルームヘアだった」という過去を明かし、会場の笑いを誘った。主演に起用した三浦春馬にも大満足だったようで、「とても繊細でプロフェッショナルな方。あれほど正確にやりたいことが決まっている人は珍しい」と絶賛した。「4年ぶりに撮影したことが嬉しすぎて、その嬉しさをひとりで噛み締めていた」という青山監督。これから挑戦したいことは?という質問には「今まで恋愛映画を撮ってきていないと思っているので、増村保造監督の『暖流』のような大恋愛映画を撮ってみたい」と回答。さらに「これからテレビドラマの撮影が始まる」と、新たなチャレンジについても報告した。『東京公園』DVD 3990円(税込)発売中発売・販売元アミューズソフト(C)2011「東京公園」製作委員会
2012年02月10日記憶を失った“三股男”のドタバタ恋愛劇を描いた『指輪をはめたい』が11月19日(土)、全国で公開初日を迎え、主演の山田孝之を始め、共演する小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴、二階堂ふみ、そしてメガホンをとった岩田ユキ監督が東京・新宿バルト9で初日舞台挨拶を行った。記憶喪失でプロポーズする相手を忘れてしまった男・輝彦(山田さん)と彼の前に現れた全くタイプが異なる3人の花嫁候補(小西さん、真木さん、池脇さん)。輝彦が本当に愛していた相手とは?手がかりを求めて記憶を失ったスケートリンクに赴いた彼は、そこで謎のスケート少女(二階堂さん)に相談するが…。原作は芥川賞作家・伊藤たかみの同名小説。山田さんは本作のキャンペーン期間中、「男性に向けた作品」だとアピールし続けてきたと言い「原作者も男性ですし、男が結婚するにあたってどういうことを考えるのか?自分自身、その点は面白いなと共感できた。作品のイメージから女性にはさしてアピールしなくても(笑)、ちゃんと観に来てくれるかなと」。実際、客席には男性客の姿も多く見られ「アピールした甲斐ありました!」と満足そうな表情だった。そんな山田さん演じる輝彦について、この日登壇した女性MCが「いわゆる“ロールキャベツ男子”ですね。外側は草食系で、内側は肉食系っていう…」と持論を展開すると、山田さん本人は「どんどんそういう言葉が出てくるんですね。初めて聞きました」と苦笑いだった。一方、女性陣も個性豊かな演技で作品を盛り上げており、輝彦の上司で才色兼備の智恵を演じた小西さんは「パッと見はパーフェクトな女性ですけど、実は内側には情熱を持っていて、猪突猛進タイプ。人間臭く感情を爆発させるところが可愛らしい」と自己分析。真木さんは“セクシー風俗嬢”というこれまでのイメージを一新する役柄に「これを逃したら、こういう役は二度とできないなと思って。現場ではあれこれ考えたが、頭では正解を出せないので、体当たりでぶつかった」と役柄そのままの心意気を披露。人形劇で生計を立てる“ちょっと重い”女性・和歌子を演じる池脇さんは「とにかく輝彦さんと人形劇が好きで好きでたまらない。それだけで生きているような部分がある」と語った。『ヒミズ』(園子温監督)で共演者の染谷将太と共に日本人初のヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)の受賞も記憶に新しい二階堂さんは、スケートリンクでの撮影を「とにかく寒くて、靴も足も冷えてしまって、筋肉が硬直した」とふり返った。そんなバラエティに富んだキャラクターの右往左往を、ファンシーに描いた岩田監督は「漫画チックな部分があるが、それをウソがないようにみなさんが演じてくれた」とキャストに感謝。「カッコつけたいとか、誰かに嫉妬したりとか、人間の原始的な感情の成長を描きたかった」とアピールしていた。『指輪をはめたい』は、新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ指輪をはめたい 2011年11月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd■関連記事:山田孝之インタビュー「夢はない。でも、芝居は楽しくて仕方ない」山田孝之、結婚は「タイミングと巡りあわせ。機が来ればすぐにでもGO!」園子温&神楽坂恵が婚約を改めて報告「私の“恋の罪”でお騒がせして」と照れ笑い名匠が被災地に捧げる3分11秒の短編が東京初上映!ワークショップも開催決定あなたは見つけられる?『指輪をはめたい』特製デコトラ“迷走”中!
2011年11月21日映画『指輪をはめたい』の完成報告記者会見が11月3日(祝・木)、都内で行われ主演の山田孝之を始め、小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴と岩田ユキ監督が出席した。記憶喪失でプロポーズする相手を忘れてしまった男・輝彦と彼の前に現れた3人の花嫁候補。彼が本当に愛していた相手は誰なのか?記憶を取り戻そうと記憶を失ったスケートリンクに赴いた男は、そこで謎のスケート少女に相談するのだが…。本作への出演の決め手を問われた山田さんは「ぎりぎりウソにならない範囲で」と前置きした上で「僕も30歳手前でそろそろ結婚を考えなくちゃいけなくて、この輝彦という役を通して結婚というものを考えて、未開拓の地に足を踏み入れてみようかと…」と説明。出演してみて答えは「見つかったような、見つからないような…」と言いつつも「タイミング、巡りあわせだと思ってます。仕事でも友人関係でも合う合わないってやはりある。それが合えばすぐにでもしようと思います。機が来ればすぐにでもGOという感じ」と結婚観を明かした。記憶喪失になる前、輝彦はいわゆる“三股”状態で3人と付き合っていたわけだが、当然女優陣からは「ダメだなぁと思う」(池脇さん)、「許せない」(真木さん)、「絶対嫌です」(小西さん)と総スカン。山田さんはというと「取材などで『うらやましいです』って言う人もいましたけど、(三股は)大変なことが多そう。そこまで労力費やすほどは…」とこちらも否定的だった。ちなみに女優陣にそれぞれ結婚相手に求めるものを尋ねると、小西さんは「健康ですかね(笑)。一生一緒にいる人なのであまり虚弱だと困ります」。池脇さんは「相思相愛であり、一緒に食べて幸せに眠りにつけたら」と願望を明かした。3人の中で唯一、既婚の真木さんは単刀直入に「優しさですね」と語り、劇中さながら三者三様の答えとなった。山田さんは「男女で全く感じ方が違うと思う映画。コミュニケーションツールにしてほしい」と作品をアピールした。『指輪をはめたい』は11月19日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:指輪をはめたい 2011年11月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd■関連記事:名匠が被災地に捧げる3分11秒の短編が東京初上映!ワークショップも開催決定あなたは見つけられる?『指輪をはめたい』特製デコトラ“迷走”中!【TIFFレポート】山田孝之、司会者に「本当の恋愛って何ですか?」と逆質問【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ山田孝之主演、花嫁探しコメディ『指輪をはめたい』試写会に25組50名様ご招待
2011年11月04日山田孝之主演で贈る、プロポーズする相手を忘れてしまった独身男の恋愛珍道中を描いたラブコメディ『指輪をはめたい』が11月19日(土)より公開を迎える。これを記念して現在、「特製デコトラ輝彦号」と冠した映画オリジナルのデコトラが街を“迷走”するキャンペーンが実施されている。山田さんが本作で演じるのは、プロポーズをする前に頭を打ち記憶喪失に陥ってしまった男・輝彦。そんな彼の前に、明るくセクシーな風俗嬢(真木よう子)、知的でクールな会社の先輩(小西真奈美)、家庭的な大和撫子(池脇千鶴)という全く異なるタイプの女性たちが現れ、輝彦の花嫁候補を名乗る。見覚えのない恋人たちに翻弄される輝彦の迷走ぶりがファンタジックに描かれていく。今回、主人公・輝彦に負けぬ“迷走”ぶりと、山田さんを始め豪華キャストのビジュアルが大きく貼りだされたポップなデザインが目印の特製デコトラだが、あなたがリクエスト次第でこのトラックが好きな街を走ってくれるという。リクエストの方法は単純明快。まず、街を迷走するデコトラを頑張って発見したら、カメラで激写!その写真をTwitterに貼って、ハッシュタグ「#yubiwa」を付けてつぶやくだけ。あとは、抽選やその日の気分で(?)、あなたがリクエストした街へデコトラが発進!さらに、抽選で1名様の望む場所にデコトラが駐車し、見事当たった方はデコトラと一緒に記念写真を撮ることもできる。“迷走”だけにこのデコトラ、どこを駆け抜けるのか検討もつかないが、そんな方のために映画の公式TwitterやFacebook上では、そのヒントが公開されているので要チェック。あなたは街で、このデコトラを目撃できるか?『指輪をはめたい』は11月19日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。『指輪をはめたい』公式Twitter『指輪をはめたい』公式Facebook■関連作品:指輪をはめたい 2011年11月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd■関連記事:【TIFFレポート】山田孝之、司会者に「本当の恋愛って何ですか?」と逆質問【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ山田孝之主演、花嫁探しコメディ『指輪をはめたい』試写会に25組50名様ご招待山田孝之、包帯を巻いて困惑…『指輪をはめたい』ポスター解禁!
2011年10月25日合コンしたいのは色んなタイプの子がいるあのアイドル!秋も深まり人恋しくなる季節ですね。そんな季節になると合コンに繰り出したくなるという方もいるかもしれません。今回はそんな合コンの相手についてアンケート。実現は難しいかもしれないけれど、合コンしてみたい芸能系の職業について20代男性285名にお聞きしました!実際に合コンしたい有名人も併せて教えてもらいました。>>女性編も見るQ.合コンしてみたい芸能系の職業を教えてください(複数回答)1位アイドル29.5%2位アナウンサー21.8%3位俳優・女優21.1%4位モデル15.8%5位声優13.3%※以下、敬称略■アイドル……・「実際に会うとどんな人たちなのか興味があるので。松嶋初音とぐでんぐでんになるまで飲んでみたい」(27歳/そのほか/事務系専門職)・「AKB48のメンバーと本気の合コンをしたい」(29歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)・「アイドルを目の前で見たいので。AKB48と合コンしてみたい」(27歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「AKB48全員と合コン。考えるだけでそわそわする」(24歳/金融・証券/専門職)・「アイドルの裏事情とか聞きたい」(29歳/不動産/専門職)■アナウンサー……・「フジテレビ系のアナウンサー。テレビとは違う魅力を自分が引きだしたい」(28歳/医薬品・化粧品/技術職)・「見た目がかわいいから。キー局の美人さんと一度合コンしてみたい」(27歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)・「中田有紀や馬場典子さんと大人の合コンをしてみたい」(27歳/そのほか)■俳優・女優……・「美人が多いから。小西真奈美と合コンをしたいです」(24歳/機械・精密機器/技術職)・「きれいな女性と一度は合コンをしてみたい。蒼井優さんのような人とか」(29歳/小売店/販売職・サービス系)・「自分には別世界なので、いろいろな話が聞けそう」(28歳/学校・教育関連/専門職)■モデル……・「大手雑誌系のモデルさんはあこがれる」(22歳/不動産/営業職)・「スタイルがよい美人と知り合ってみたい」(28歳/生保・損保/事務系専門職)・「あこがれがあるので。トリンドル玲奈」(24歳/マスコミ・広告/営業職)■声優……・「最近かわいい子が多いから。花澤香菜とゆっくり話をしてみたい」(28歳/情報・IT/技術職)・「アニメのウラ話とか聞いてみたい川澄綾子さんとか」(25歳/電機/事務系専門職)・「声がきれいな人が好きだから」(29歳/マスコミ・広告/事務系専門職)総評1位は「アイドル」でした。中でも多くの男性が合コンしたいと答えてくれたのがAKB48のみなさんです。「AKB48全員と合コン」したいなんて男性もいました。彼女たちの一人でも、仲良くなれたら……と夢見る男性は多いようです。カラオケで合コンしたら盛り上がって、楽しそうですね!2位は大人の魅力が漂う職業、「アナウンサー」でした。各テレビ局で容姿端麗なアナウンサーが活躍していますよね。合コンできたら、友達に自慢できそうです。5位は「声優」さんがランクイン。アニメの吹き替え以外にも、アイドル並みの容姿と抜群の歌唱力で歌手として活躍していたり、グラビアにも挑戦し写真集を発売していたりする方もいるので、人気が高いのもうなずけます。また、声優さんはなかなか私生活が語られないので、その当たりを聞いてみたいという方もいました。どの合コンも実現させるのは難しそうですが、妄想するだけでも楽しいかも。(文・ペンダコ)調査時期:2011年7月14日~7月25日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性285名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】合コンで好感度を上げるために心がけていること【ランキング男性編】に連れて行くと盛り上げてくれそうな『M-1グランプリ』の決勝戦に出演していた芸人【ランキング男性編】合コンをしたい業種a hrefa hrefa hrefa href完全版(画像などあり)を見る
2011年10月09日日本映画界の次世代を担う若手俳優、三浦春馬と佐藤健の素顔に迫った紀行ドキュメンタリー「HT 〜N.Y.の中心で、鍋をつつく〜」。その第2弾となる「HT 〜赤道の真下で、鍋をつつく〜」のDVDが11月11日(金)に発売決定!今回も刺激的な旅を通して、2人の新たな一面が明らかに。プライベートでも“鍋を共につつき合う仲間=鍋トモ”として交流し、ライバルとして常に互いに刺激を与え続けている三浦さんと佐藤さん。そんな2人が今回向かった先は、熱帯雨林のジャングルが広がるボルネオ島。前回はN.Y.に訪れブロードウェイでミュージカル鑑賞したり、「ブロードウェイダンスセンター」で生徒に交ざってダンスレッスンを受けたりと、都会のアートを堪能したが、今回は趣向を変えて、大自然を肌で感じながら様々なことに挑戦していく。中でも見どころは、「ゼピロック・オランウータン・リハビリセンター」で、オランウータンの飼育体験の様子。ここは森林伐採や密猟などで親を亡くしたり、親と生き別れたりして保護された子供のオランウータンが、森に帰るためのリハビリを行う施設。2人は、手を引きながらお散歩したり、お風呂に入れたりと、親さながらの貴重な体験をしている。このほかにも、熱帯雨林を探検する途中で、ヒルに噛まれたり、巨大ダンゴムシに遭遇したり、現地の小学校を訪問して子供たちと交流を深めたり…。もちろん、旅の最終目的(?)である鍋作りも!初めてのマレーシアの旅で、驚きと興奮の連続の三浦さんと佐藤さん。そんな彼らの素顔がたっぷりつまった「HT 〜赤道の真下で、鍋をつつく〜」は11月11日(金)より発売。またDVD発売を記念し、2人とハイタッチができる「ハイタッチ会」も開催決定。詳細は「HT 〜赤道の真下で、鍋をつつく〜」公式サイトでチェック!「HT 〜赤道の真下で、鍋をつつく〜」公式サイト<セル>「HT 〜赤道の真下で、鍋をつつく〜」初回限定仕様DVD発売元:株式会社アミューズ販売元:アミューズソフト価格:3,990円(税込)発売日;11月11日(金)■関連作品:るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 2012年、公開東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会■関連記事:実写版『るろうに剣心』ヒロイン・薫役に武井咲!監督「彼女以外考えられない」三浦春馬主演『東京公園』がロカルノ映画祭出品!グランプリ金豹賞に期待松下奈緒「ゲゲゲ」以来のNHKドラマは、憧れの向田邦子原作佐藤健で「るろうに剣心」実写化!「龍馬伝」監督と再タッグ三浦春馬、小西真奈美とのキスシーンを見て冷や汗…
2011年08月05日山田孝之主演のコメディ『指輪をはめたい』のポスター画像が解禁となり、公開日も11月19日(土)に決定した。原作は芥川賞作家・伊藤たかみの人気小説。スケートリンクで転倒し、記憶喪失となった営業マン・片山の鞄の中から出てきたのは婚約指輪。失くした記憶と婚約者を探し始める彼の前には、それぞれ彼女だと主張する3人の女性が。会社の先輩でクールな才女に、風俗店勤務のさばさばしたセクシー美女、公園で人形劇屋台をする清楚な女の子…はたして一体誰が本当の彼女?だが、恋の記憶を巡る結末には意外な秘密が隠されていた――。硬派なイケメンからダメ男まで幅広い役柄を演じる山田孝之を主演に迎えた本作。『鴨川ホルモー』に『大洗にも星は降るなり』と、たびたびコミカルな姿を披露している山田さんだが、本作では頭にグルグルと包帯を巻いて、記憶喪失に陥った主人公を熱演している。まじめな顔で面白いことをやってくれるのが山田さんの魅力だが、本作では山田さん演じる片山を振り回す女優陣も豪華!小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴がそれぞれに彼女を主張し、物語をかき回す。果たして婚約指輪は誰の薬指に?もうひとり、片山がスケートリンクで出会う可憐なレオタードの美少女を演じる新鋭・二階堂ふみも注目。4人の美女たちの間で山田さんはどんな姿を見せてくれるのか?メガホンを握るのは、『檸檬のころ』で注目を集めた岩田ユキ。女性の感性で悩める記憶喪失男の恋路を描き出す。『指輪をはめたい』は11月19日(土)より全国にて公開。■関連作品:指輪をはめたい 2011年11月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Kino Films. All Rights Reserved.
2011年07月27日現在公開中の三浦春馬主演、青山真治監督作『東京公園』が8月にスイスで開催される第64回ロカルノ国際映画祭の「インターナショナル・コンペティション」部門に招待されたことが明らかになった。小路幸也の同名小説を映画化した本作。ある女性の尾行と撮影を頼まれたカメラマン志望の青年が、この依頼をきっかけに、幼なじみや義理の姉など身近な女性たち、そして自分自身と向き合っていく姿を描く。青山監督にとって4年ぶりの新作であり、三浦さんのほかに榮倉奈々、小西真奈美、井川遥らが出演している。1946年からスイス南部のロカルノで開催され、ヴェネチア国際映画祭に次ぐ長い歴史を持つ同映画祭。期間中、約300本の作品が上映されるが、インターナショナル・コンペティション部門の作品は最高賞の“金豹賞”の選考対象となる。これまで日本作品では2004年に市川準監督『トニー滝谷』が準グランプリの審査員特別賞など3つの賞を受賞したほか、1970年には実相寺昭雄監督の『無常』、2007年の小林政広監督作『愛の予感』が金豹賞に輝いている。『EUREKA ユリイカ』でカンヌ国際映画祭の国際批評家連盟賞とエキュメニック賞のW授賞をはじめ、これまでにも数々の国際映画祭に招待されてきた青山監督。ロカルノ国際映画祭への参加は2000年の『路地へ 中上健次の残したフィルム』、2008年の短編映画『赤ずきん』、2009年に特集上映されたNHK朗読紀行「焼け跡のイエス」に続いて2年ぶり4度目のこと。今回、自身初のコンペティション部門への招待となるが、青山監督は「こんな世相から離れて、ただのんびりした日本映画を選んでくれるなんて、ただただ嬉しいかぎりです。いまでも海外でこういうものが受け入れられるのだと思うと、非常に勇気づけられます」と喜びを語る。また、三浦春馬さんからも「青山監督をはじめ、キャスト、スタッフが織りなす独特の世界観が評価され、選んでいただいたことに、非常に嬉しく思います。観た後に優しい余韻に包まれるこの作品が、もっとたくさんの方に届くことを願っています」とのコメントが到着した。現代の東京で生きる人々の優しい物語が、海外の人々の目にどのように映るのか楽しみなところだ。映画祭は8月3日(水)から13日(土)の日程で開催。『東京公園』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会■関連記事:松下奈緒「ゲゲゲ」以来のNHKドラマは、憧れの向田邦子原作三浦春馬、小西真奈美とのキスシーンを見て冷や汗…小西真奈美インタビュー次々起こる化学反応で新たな発見「それもありかも」三浦春馬インタビュー青山作品で“変化”を楽しむ「人間て単純じゃないんですよね」“親友”になりたい俳優は誰?「acteur」最新号を5名様にプレゼント
2011年07月14日女優の松下奈緒がNHKドラマ10『胡桃の部屋』で主演を務めることになり7月3日(日)、都内スタジオで取材に応じた。松下さんにとっては昨年、社会現象を巻き起こした連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」以来のNHKドラマ。松下さん自身も大ファンだという故・向田邦子の小説が原作とあって「一度は向田さんの作品を経験してみたかったので、本当に嬉しい」と笑顔で語っていた。向田さんが1981年に飛行機事故で亡くなる5か月前に発表された同名小説を、没後30年を迎える今夏ドラマ化。リストラされ突然失踪してしまった父親(蟹江敬三)に代わり、松下さん演じる次女・三田村桃子が家族を守ろうと奮闘。しかし、夫の失踪を機に不安定になる母(竹下景子)をはじめ、エリート夫が不倫に走った長女(井川遥)、玉の輿を狙う三女(臼田あさ美)、父の失踪を機に就職活動を投げ出してしまう長男(瀬戸康史)と家族はそれぞれの悩みや葛藤に揺れていた。「家族みんなが悲惨な状況ですが、それぞれ一生懸命生きている姿を見ていただきたいし、みなさんに勇気を与えられれば」と松下さん。向田さんらしいユーモアと現代にも通じる辛口な味わいのヒューマンドラマに「人間って一筋縄ではいかないんだなぁと思わせてくれる作品。桃子という役を通して私自身、家族のあり方や絆をビビットに受け入れて、それをお芝居に反映していけたらと思っています」と抱負を語った。会見には三田村家が勢ぞろいで「ふだんはバラバラな家族なので、こうしてみんなが集まるのは珍しいこと」(松下さん)。井川さんは「向田さんの作品は、女優としての大きな目標だった。向田さんらしい瑞々しさや人間臭さ、人間模様が描かれていて、本当に楽しい現場です」。臼田さんも「みんながどこかで絶対家族を思っているという部分が魅力的。私自身も家族っていいものだなって改めて感じています」としみじみ。瀬戸さんは実生活でも3人兄妹の長男で「男ひとりっていう部分の気持ちはよく分かる」と語った。竹下さんは「ゲゲゲの女房」で松下さん演じるヒロインの義母役で、今回は実の母娘として共演。「『ゲゲゲ』のときは、あれこれ言いたい放題だったが、今回は違った意味でおんぶに抱っこでした」と松下さんに感謝の意。そして、家族崩壊のきっかけを作ってしまう蟹江さんは「ご覧の通りのいい家族でございます。それなのに、なぜ捨てるのか」と恐縮すると同時に、「僕ら世代にどこか共感してもらえる部分を出せれば」と意気込んだ。NHKドラマ10「胡桃の部屋」は7月26日(火)から8月30日(火)までNHK総合にて毎週火曜(午後10:00〜10:48)放送予定(全6回)■関連作品:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 2011年6月4日より全国東宝系にて公開© 2011「もしドラ」製作委員会東京プレイボーイクラブ 2011年冬、全国にて公開東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会コクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT全然大丈夫 2008年1月26日よりシネクイントほか全国にて公開© 2007『全然大丈夫』製作委員会沈まぬ太陽 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009 「沈まぬ太陽」製作委員会■関連記事:岡田准一「恋の始まりにニヤニヤドキドキ」長澤まさみ起用のきっかけはあの人の推薦ジブリ最新作を携えて宮崎駿、鈴木P、庵野秀明が被災地を訪問していたシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第16回)“胸キュン”ジブリキャラクターは?三浦春馬、小西真奈美とのキスシーンを見て冷や汗…中村蒼が前田敦子の憧れの王子様に!「イケパラ」イケメン男子キャスト陣決定
2011年07月04日映画『東京公園』が6月18日(土)に公開。都内劇場にて、主演の三浦春馬をはじめ榮倉奈々、小西真奈美、井川遥に青山真治監督が登壇しての舞台挨拶が行われた。小路幸也の同名小説を原作に、写真家志望の青年がある奇妙な依頼を通じて、自分の周囲にいる女性たちに思いを巡らし、向き合うさまが描かれる。三浦さんは、義理の姉を演じた小西さんとのキスシーンがあるが、初めて完成した作品を鑑賞したときをふり返り「(キスシーンが)こんなに長くて大丈夫?お客さんが『長いよ』って言うんじゃないかと思いながら冷や汗をかいて観た」と述懐。会場からは笑い声が起きたが「みなさんも自分のキスシーンを大きなスクリーンで見たら冷や汗かきますよ」と照れくさそうだった。「本当にこの映画が大好き」という榮倉さんは「考える力を与えてくれる作品だと思います。恋愛や家族、友達を描いた映画ですが『こういう風に観て』というものがない。いま、頭の中を占めているものを投影して、観る人によっていろんな形に変わると思います」とアピール。小西さんも「身近にあることがすごく大切で、それに支えられて自分があるのに、一番後回しにしてしまうものですね」と映画を通じて感じた思いを吐露。「震災の後にこの映画を観て、母に『お母さん、大好きだよ』と電話してしまいました」と明かした。井川さんは“見つめられる”側で、娘と共に東京中の公園を歩き回る。実生活でも2歳になる娘さんがいるが「娘が私を真っ直ぐに見つめていることを感じます」と語り、「散歩がてらにスーパーに寄ったら。お酒売り場の前で立ち止まって『ママ、ママ』って(笑)。見てるんだなと思いました」と意外なエピソードを披露し、会場は笑いに包まれた。ちなみに、カメラ越しに井川さんを見つめ、追いかけ続けた三浦さんは「本当に後を追いかけたくなりました」と告白。井川さんから「いま、思いついたようなことを(笑)」と照れくさそうに返されると、「本気で言ってるんですよ!」と力を込めつつ赤面していた。『東京公園』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会■関連記事:小西真奈美インタビュー次々起こる化学反応で新たな発見「それもありかも」三浦春馬インタビュー青山作品で“変化”を楽しむ「人間て単純じゃないんですよね」“親友”になりたい俳優は誰?「acteur」最新号を5名様にプレゼント榮倉奈々、監督を「自由な猫ちゃん」小西真奈美の壮絶エピソードに「鳥肌立った」三浦春馬×3人の女優陣が織り出す優しい物語『東京公園』試写会に5組10名様ご招待
2011年06月20日社会に出てある程度の時間が経ち、自立した女性として強気に振る舞ってみせながらも、ふとした瞬間に、自分でも思いがけない脆さや弱さがこぼれ落ちる。さらに、彼女は誰にも言えない秘密を胸の奥にひた隠しにしている。『東京公園』で小西真奈美が演じる美咲に共感を覚える女性は多いのではないだろうか。あふれそうな思いと自重する心が綱引きし、波打つ水面のように揺れる美咲を繊細に表現する小西さんは、一観客として以前から青山真治監督の過去の作品を見ていて、「すごく独特の世界観を持ってらっしゃる監督だなと思っていました」と言う。日常を丁寧に描き、爽やかな後味を残す『東京公園』の脚本を読み、「これを青山監督が映像にしたらどんな世界になるんだろうっていう期待感がまずありました。それに美咲という女性が大好きになって」と微笑みながら出演を決めた理由を語る。「美咲は一見サバサバしているけど、内側にはまっすぐで深い思いを何年も持ち続けています。それを口に出さずにいるのは彼女が臆病だからではないんですね。家族やいろんな人に対する愛情ありき、みたいな彼女の心情を感じたときに、いじらしいような愛おしいような気持ちになって、この女性をぜひ演じたいなと思いました」。監督の演出法は「味方になってくれてるという気持ちにさせてくれる」青山監督にとって4年ぶりの長編映画となる本作の撮影現場には、独特の高揚感があったという。「監督のことは作品を通してしか知らなかったので、初めてお会いするときに、物静かで何も言わないような方が来たらどうしようって思ったんですけど、とても明るい方で(笑)。現場を引っ張ってくださるムードメーカーでした。監督ご自身が映画を作っている瞬間をものすごく楽しんでらっしゃる空気が現場に漂うんですよ。監督を見ているだけで『ついていける!』と思うくらい。そのくらいキラキラされていましたね」。そんな監督の演出は「味方になってくれてるという気持ちにさせてくれる」と言う。「最初に撮影したシーンもいきなり長回しだったんですけど、まず自分たちでやってみて、そこに監督がいらっしゃって『それもあると思うんだけど、今度はこういう感じで』と、役者自身の思いも尊重しつつ、違うパターンを提案してくださるんです。『こうして、ああして』とか『これは駄目』と押しつけてくるんじゃなくて。だから監督の提案を素直にやってみようと思えるし、それを試してみると『あれ?また違う感情が出てきた。それもありかも』って、どんどん化学反応が起きるというか。そこに新しい発見があります」。親同士の再婚で義弟になった光司役の三浦春馬とは以前に同じ作品に出演したが、本格的な共演はこれが初めて。「前回は顔合わせのときに遠くにいらっしゃるのをお見かけしただけでした。三浦さんはまだ学生だった頃で、ナイーブそうな方っていう印象でした。今回は長い時間を一緒に過ごしている姉弟という設定だから、コミュニケーションをどうやってとろうかと悩みながら現場に入ったら、すごくよく喋ってくれる(笑)。弟役なんですけど、お兄ちゃんかと思うくらい受け皿も広いし」。撮影の合間にどんな会話をしていたかと尋ねると、「えーと…」と口ごもりながら、「芝居の話は…ほとんどした記憶がない」と笑い出した。ではどんな話題を?「その日のお弁当の話とか(笑)、景色の話とか。でも、そういう他愛もない会話をずっとしていられる感じが、長い時間を特に意識もせずに過ごしてきている姉と弟の雰囲気としてカメラの前でも出たと思うので、逆によかったなと思いますね。特に脚本のト書きに書いていないのに、なにげなく目を合わせるようなことも自然とできたんです。私にとっては、観客の方々に姉弟として過ごしてきた2人のバックボーンを感じてもらうことが課題だったんです」。三浦春馬のカメラ越しの気迫「向き合うしかない」三浦さんと共に、血の繋がらない姉と弟の距離感、それが変化していく様を絶妙なさじ加減で伝えていく。特に映画の終盤、光司が美咲を訪ね、2人が向き合うシーンの緊張感は素晴らしい。「あのシーンで2人がいままで生きてきた時間とか思いとか、これからの生き方とかが見えてくる。『東京公園』の軸になる部分も見えるシーンになるかどうかで、だいぶ映画が変わるじゃないですか。でも、台本のト書きは『光司カメラを向ける、美咲目をそらす』と極めてシンプルなんです。いろいろ考えながら現場に行ったんですけど、現場でワンカットごとにみんなで悩みながら丁寧に作っていけばいいんだと思えたときに、良い方向に回り出しました」。三浦さんは小西さんの微妙な表情の変化に触発されたと語ったが、小西さんもカメラを構えて迫ってくる三浦さんの気迫を感じたという。「仕事で写真を撮ってもらうことは多いですけど、カメラに対して特に何か感じたことはなかった。でも、あのシーンの光司には武装して寄ってくるような鬼気迫るものがあって、『もう逃げられない、向き合うしかない』という気持ちになった。だから、光司がカメラを外して、顔と顔で向き合ってくれた瞬間にものすごく安心したのを覚えています」。「私は東京が大好きなんです」と言う小西さんは『東京公園』について「東京の良い面をたくさん見せてくれる作品」と語る。「この作品に出演して、改めて東京自体も好きになったし、いま自分のいる環境や周りにいる人たちがまた大好きになりました。自分のなにげない日常に対して、あらためて目を向けるきっかけになった、そんな作品だと思います」。(photo:Yoshio Kumagai/text:Yuki Tominaga)■関連作品:東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会■関連記事:三浦春馬インタビュー青山作品で“変化”を楽しむ「人間て単純じゃないんですよね」“親友”になりたい俳優は誰?「acteur」最新号を5名様にプレゼント榮倉奈々、監督を「自由な猫ちゃん」小西真奈美の壮絶エピソードに「鳥肌立った」三浦春馬×3人の女優陣が織り出す優しい物語『東京公園』試写会に5組10名様ご招待ガーリーなファッションが似合う俳優ランキング!混戦を制したのは向井理
2011年06月14日東京の公園で、行き交う家族の写真を撮り続けるカメラマン志望の大学生・光司が、ある男性から1人の女性の尾行と写真撮影を依頼されるところから物語が始まる『東京公園』。ベビーカーを押して散歩する彼女の後を追いながら、都内各所の公園を巡る不思議な追跡劇はやがて、光司が自分自身や周囲にいる女性たちと向き合うようにうながしていく。『サッドヴァケイション』から4年ぶりの長編となる青山真治監督の新作で主人公・光司を演じた三浦春馬に話を聞いた。ゆったりした主人公に「いままでの役の中で1番、僕に近いかも」脚本を読み、「映画らしい、ゆったりとしなやかなストーリー展開にすごく興味を惹かれました」と言う三浦さん。「大きな事件もなく進んでいくけれども、光司が3人の女性をはじめ、いろいろな人たちとの出会いを通じて成長して行く。カメラマンという設定も、幼なじみの富永(榮倉奈々)、義理のお姉さんの美咲(小西真奈美)、光司が尾行する謎の女性(井川遥)との関係も興味深かった。本当に楽しみな作品になるな、と感じました」。都内各地の公園や、大島など撮影はオール・ロケ。日照時間も短くなる晩秋の約3週間、決して余裕のあるスケジュールではなかった。「でも、回転よく進んでいたと思います。天気にも恵まれて。僕、結構、晴れ男なんですよね。雨で撮影が飛ぶっていうことは、あまりない(笑)」。子役から活躍してきた三浦さんは21歳という若さながら、すでに幅広い役を演じてきている。そのどれもが輪郭のはっきりした人物像だったのに対して、今回演じた光司は、これまでになくふわりとした印象だ。自分の人生の主役として生きるより、他人の人生の脇役として生きているような存在感を見せる。「そうなんですよ。光司って受身だし、静かな人間なのかな、と考えていました。物語の中盤には、尾行の依頼者・初島(高橋洋)から『君は公園みたいな人だ。君といると、のんびりやっていてもいい』って言われる。そういう雰囲気をかもし出せればいいなと思って、ボーっとしているような、ちょっと抜けているような表情も取り入れてみました。彼の中では時間がちょっとゆっくり流れている。青山さんはどう考えていたのかは分からないけど、僕だけの感覚で言うと、そういうのんびりした部分からも、みんな光司に対して世話を焼きたくなるんじゃないかなと思います」。そうした部分は自分自身にもあるという。「光司って、わりと僕に似てます。特にゆっくりしているところが。いままでやってきた役の中で1番、僕に近いかもしれないですね。ちょっとこう、ふわふわしているというか…自分のことふわふわしているってあんまり言いたくないですけど(笑)。不安定な感じ」。小さいときから芸能界に身を置く三浦さんは光司とは正反対に、しっかりした性格というイメージだったが、「そんなことないんです。落ち着いて見えるみたいですけどね。中学のときなんかは全然元気なやつでしたし」と笑う。時には心地よく、時には緊迫させられ――女優陣との距離感青山監督によると、三浦さんは撮影初日に「僕は急ぎたくないんです」と語ったという。丁寧に光司という役に取り組む姿勢について監督は「相手役の芝居をつけていくとそれを鏡のように捉えていく感じがあってスリリング」と評価している。その一例が、小西真奈美扮する義姉・美咲と光司が向き合う終盤のシーンに現われる。姉と弟の気やすさがある一方、血の繋がっていない男と女でもある2人の関係性がむき出しになる場面だ。「美咲は一見強そうだけど、弱い部分がある。それが見え隠れするのを小西さんはすごくうまく演じていらっしゃいます。光司の一言に反応するかすかな表情の動きが、本当に微妙なんですけど、もう耐えられないっていうように頬がピクピクってなるんです。凄い!と思いました。息が止まりますよね。息を止めて彼女に迫っていくような、緊迫したものが僕の中に生まれました」。「青山さんの作品に自分が入っていて、どう変化するのかがすごく楽しみだった。どう染まるのかな、と。結果、見たことない自分がそこにありました。そういう部分を逃さず観てもらえればすごい嬉しいです」という三浦さん。そのあと「ただ」と言葉を続け、「やっぱり全部が全部、新しい自分じゃないんです、僕の中では。反省すべき点はある」と自身に厳しい評価を下す。「例えば榮倉さん演じる富永とのシーンなんかは間違いなく、間を楽しんでいた」。何でも話せて、親友の彼女でもある富永との距離感は独特だ。「なかなかないですよね、そういう関係性は。不思議だった。富永役は榮倉さんだと聞いたときにバッチリなキャスティングだと思いましたけど、実際撮影してみて、本当にしっくりきました。ポンポンやりとりするところも、だらっと会話するシーンも、その間がすごく心地よくて」。それにしても『東京公園』はなんとミステリアスな物語だろう。いろいろなヒントが随所にちりばめられているが、誰かが流す涙の意味さえ、すぐには分からせない。分かった気になっていると、その後に思わぬ理由が浮かび上がる。「人間て単純じゃないんですよね。そういうところを遠まわしに、かつ丁寧に描いた作品だと思います」。(photo:Yoshio Kumagai/text:Yuki Tominaga)Hairmake:MIZUHO(vitamins)Stylist:Tsuyoshi Takahashi(Decorarion)■関連作品:東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会■関連記事:“親友”になりたい俳優は誰?「acteur」最新号を5名様にプレゼント榮倉奈々、監督を「自由な猫ちゃん」小西真奈美の壮絶エピソードに「鳥肌立った」三浦春馬×3人の女優陣が織り出す優しい物語『東京公園』試写会に5組10名様ご招待ガーリーなファッションが似合う俳優ランキング!混戦を制したのは向井理
2011年06月08日映画『東京公園』の完成記者会見が6月2日(木)、都内で開催され、主演の三浦春馬に榮倉奈々、井川遥、小西真奈美に青山真治監督が出席した。「東京バンドワゴン」の小路幸也の小説を『ユリイカ』の青山監督の手で映画化した本作。カメラマン志望の大学生・光司は「ある女性を尾行して撮影してほしい」という奇妙な依頼を受ける。これをきっかけに自分の周囲の3人の女性――幼なじみ、義理の姉、そして娘を連れて東京の公園を散歩する女性――と向き合い、彼自身も少しずつ成長していく。久々の新作となる青山監督は作品のポイントとして「若々しさ」を挙げ、初めての仕事となる三浦さんらの起用を「さわやかさで決定した」と説明。「いまでも、まぶしすぎて真っ直ぐ見られないくらい!」と語るが、女優陣からそんな監督の現場での振る舞いについて“告発”が…。榮倉さんは「監督が楽しんでいるのは感じました。衣裳合わせで突然いなくなったり、現場の居間で寝転がっていたり、自由なネコちゃんみたい。『目を見て話せない』なんて嘘だろうって思います」といたずらっぽく語る。小西さんもこれに同意し「突然、突拍子もない演出をされるんですが、おもちゃを見つけた子供みたいにキャッキャしてました」と証言。一方、遠くから撮影されることが多かったという井川さんは「私は監督の姿を探すのが大変でした…(苦笑)。『これでいいのだろうか?』と思いつつ監督に視線を送ると『うんうん』という感じで頷いてくださって」と現場での監督との“距離”を明かしてくれた。ちなみに井川さんは、セリフがない役柄で、子供を連れて東京中の公園を散歩するのだが、普段からお子さんを連れて公園を散歩するそうで「うちの子を置いて散歩に来ちゃった、という気持ちでした」と笑顔で語った。三浦さん演じる光司は、この3人の女性たちをカメラで追いかけるのだが、この錚々たる美女たちをファインダー越しにのぞき続けた感想は?と尋ねられると「絶対に聞かれるだろうなと思ってました…」と照れくさそう。「苦手なんですよ、女性が…」と困った顔で監督に助け舟を求め「まっすぐ見られませんでした」と監督の言葉を借用していた。一方で役柄に関しては「これまでの役の中で一番、自分に近い」と明かし、「普段はスローテンポだけど、周りに合わせられる人間。でもどこかで自分のペースを守りつつ、秘めた陰の部分もあって魅力的な役でした」と強い思い入れを語った。特に、終盤の長ゼリフのシーンが印象に残っているそうで「一発で決めたら監督が『素晴らしい!』と言ってくださって…。普段、褒めない方なんですが、そのカットだけ褒めていただいて、僕には監督の心からの叫びに聞こえました。役者として一生の宝物になった」と嬉しそうに述懐した。一方、小西さんは印象的なシーンとして大島でのロケでの岬の端での強い風の中でのシーンを挙げ「仁王立ちで、スタッフの方が風よけの毛布を持ってくださっている中で撮りました」と撮影の裏側を明かしてくれた。すると、一足先に完成した作品を観た榮倉さんが「あのシーンの小西さんは本当にきれいでした。お話を聞いて鳥肌が立ちました!」と感激した面持ちを見せ、会見場は温かい空気に包まれた。『東京公園』は6月18日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会■関連記事:三浦春馬×3人の女優陣が織り出す優しい物語『東京公園』試写会に5組10名様ご招待ガーリーなファッションが似合う俳優ランキング!混戦を制したのは向井理
2011年06月02日海堂尊の人気医療ミステリー小説を伊藤敦史と仲村トオルのコンビでドラマ化した人気シリーズ第3弾「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」(仮題)が7月より放送されることが決定!おなじみのメンツに加え、小西真奈美、高橋克典ら新たなキャストの参加も明らかになった。人のいい心療内科医・田口公平と厚生労働省の変人官僚で“ロジカルモンスター”の異名を持つ白鳥圭輔が、医療のゆがんだ現状や闇に切り込んでいく姿を描く本シリーズ。竹内結子&阿部寛のコンビで映画化もされた「チーム・バチスタの栄光」が、2008年10月に連続TVドラマとして放送され、原作とは異なる結末を描いて大きな反響を呼んだ。続いて原作シリーズの第3作にあたる「ジェネラル・ルージュの凱旋」が昨年4月より「チーム・バチスタ2ジェネラル・ルージュの凱旋」として放送。今回は、原作シリーズ最新刊の5作目のドラマ化となる。田口&白鳥コンビが今回、挑むのはズバリ“死因不明社会”。死因を解明するための切り札として導入される“Ai(死亡時画像診断)”のセンター設立を巡り、司法として主導権を握りたい警察や法医学者から数々の妨害が。そんな中、院内で殺人事件が発生!Ai設置委員会のメンバーたちが容疑者として浮上するのだが…。それぞれの思惑が交錯し、真相解明への道は困難を極める。田口と白鳥は、その過程で現状のずさんな死因究明制度の闇に直面するのだが…。伊藤さんと仲村さんの迷コンビ(?)はもちろん健在!加えて、“医療vs司法”という対立の構図の中で、一筋縄ではいかない新たなキャラクターたちが参戦!冷静沈着で優秀な腕を持つ“解剖至上主義”で、Aiセンター設立に反対する法医学者で解剖医の笹井を演じるのは、小西真奈美。警察側の黒幕として、死因情報の詳細を医療側が掌握することを危惧し、Aiセンターに反対する斑鳩(いかるが)に高橋克典が扮する。ほかに、謎めいたところのある警察官僚の宇佐見を福士誠治、Aiの第一人者・島津を安田顕、法医学教室の院生で、笹井に好意を寄せる須賀を市川知宏がそれぞれ演じる。伊藤さんは今回の発表に際し「こんなに長く、一つの役を演じられることは、役者人生の中でもなかなか無いと思うので、とても嬉しく思います。いままで築き上げて来たことを大切にして、しっかり演じられたらと思います。また、とても豪華な大先輩の役者さんと共演させていただけることを、幸せに感じます。みなさんと一緒に、素晴らしい作品を作っていきたいです。今年で芸能生活25周年を迎えましたが、25年間自分が仕事を続けてこられたのは、ファンのみなさんや、支えて下さる方々のおかげだと思っています。そのことを忘れずに、『バチスタ3』を最高の作品にできたらと思います」と謙虚な思いを語る。仲村さんは「本当に、この激動の時代に仕事をさせてもらえる幸福を感じています。しかも4年続けて同じ役を、望んでいただいてできる喜びを感じます。野球に例えると、うちのエースの伊藤淳史は頑なにストレートしか投げないのですが、打たれても、その打球のほとんどが野手の正面に飛ぶという、それが努力で身につけた技術なのか、生まれたときから持っている天運なのか分かりませんが、なかなか大した男です。そこに高橋さん、小西さんという、それぞれのチームで4番を打っていた強力な戦力の加入はもの凄く心強いです。多分、こうなると1番、頭を悩ますのは監督だと思います。 日常や現実を忘れそうになる火曜10時にしたい」と喜びと意気込みを明かしてくれた。そして紅一点の小西さんは「撮影中、待ち時間、共に、今回初参加(私が)とは思えないほど楽しく、いいキャッチボールができている現場になっています。笹井スミレという役を演じるにあたっては、何か深い意味を含んでいるシーンでも、根は明るくサッパリとした性格と、法医学に対して(解剖に対して)真摯な姿勢で臨んでいる人間であることを、いつも心に持って、撮影しています。以前からのシリーズファンの方にも、今回初めて見て頂く方にも、つかの間でも笑顔になれたり、ワクワク感を楽しんで頂ける時間になるよう、大切に作品を作っていきたいと思います」と同じく強い決意を語ってくれた。田口&白鳥コンビがたどり着いた真相、事件の真犯人は――?「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」(仮題)は7月放送開始。© 関西テレビ■関連作品:ジェネラル・ルージュの凱旋 2009年3月7日より全国東宝系にて公開© 2009 映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」製作委員会チーム・バチスタの栄光 2008年2月9日より全国東宝系にて公開© 2008 映画「チーム・バチスタの栄光」製作委員会ジーン・ワルツ 2011年2月5日より全国にて公開© 2011「ジーン・ワルツ」製作委員会■関連記事:医療界を支える女性たち「En女医会」輝く生き方に菅野美穂も「尊敬できて格好良い」菅野美穂「シビアな面を知り、改めて赤ちゃんを産みたいと思った」天才医師が新医療の闇に迫る『ジーン・ワルツ』オリジナルバッグを5名様にプレゼント菅野美穂インタビュー“天才女医”から見つめる、女性の生き方『ジーン・ワルツ』海堂尊インタビュー納得の出来に原作者も「危険な映画(笑)」
2011年05月25日不惑の四十を超えれば“おじさん”であることは当然のことなのだが、45歳を迎えたこの男、それを全力で拒否する。「僕、いまだに現場でも“自称おじさん”ができない(笑)。子役に説明するときも『おじさんがこうするから…』とか言えないんです」と“大人げなく”笑う。だが、年を重ねたということは同時に芸歴を積み上げてきたということ。仲村トオルは昨年、デビュー25周年を迎えた。ここ数年、善悪いずれのタイプにしろ大人の男の役柄が目立ったが、25周年を記念した主演作『行きずりの街』では、いい大人のかっこ悪さとでも言うべき姿を見事に体現している。スクリーンに映し出される“カッコ悪い仲村トオル”はどのように作られたのか?デビューから25年分、年を重ねるとはどういうことだったのか?改めて話を聞いた。役を作らず「操り人形でありたい」。その真意は――?かつて、苦い想いを抱えて東京を後にした波多野。田舎で塾講師をしていた彼が、上京後に消息を絶った教え子を探しに再び東京へ――。ここからかつて教鞭をとった名門女子高を巡るある陰謀に巻き込まれていくことになる。どこか影を抱えた波多野は、一見ハードボイルドに見えて、こちらが恥ずかしくなるようなダサく情けない姿をさらしてくれる。どのようにこの男を作り上げていったのか?仲村さんは「ここしばらくの傾向」と前置きし、「自分で役を作ろうとせず、(監督に)言われるがままにやる」という役作りとその真意を明かしてくれた。「自分で役を作ることを試みていた時期もありましたが、それは結局、僕という人間をアレンジした程度の人間にしかならないんです。ある時期の僕は『おれは操り人形じゃない』と言いたがっていたけど、いまは周りの人に喜んでもらえる操り人形になりたい、と思ってる」。こうした境地に至るには、いくつかの転換点があった。最初は1994年の『刺青 IREZUMI』でのアメリカ人監督ノーベルト・バーバとの出会い。「最初に会って、役について『監督のイメージは?』と聞いたら『それは持っているけど、それだけで作ったら自分のキャパシティを超えない作品にしかならない。だからきみに考えてほしい』と言われたんです。それ以来、自分なりに撮影の前の段階で、演じる役のバックグラウンドや設定――何年に生まれ、どう育って…といったことを考えるようになったんです」。だが、そうした作業を繰り返していくうちに、再びバーバ監督に言われた言葉にぶち当たることになる。「僕が作る役の人物像は、結局、(自分と同じ)1960年代生まれの男にしかならない。好きなスポーツも僕自身が好きな球技になってしまうし、音楽の嗜好性も然りです。自分の能力を超えない狭い男にしかならないって気づいたんです。そんなとき『UN LOVED』という作品に出会いました。脚本を読んだとき、僕は不自然な説明過剰のセリフの連続と感じたんです。最初の読み合わせでそれをなるべく自然な感じで言うようにしたんですが、万田邦敏監督からは『仲村さんの読み方が、僕が目指しているところから一番遠い』と言われました。『不自然なセリフを不自然に言うことで、不自然さを克服したいんです』と。そこから、監督のものすごくストライクゾーンの狭い演出を受けたんですが、その窮屈さが面白かった。自分にとって違和感のある無理なことを徹底してやると、自分が見たこともない自分になれると気がづいたんです。それから、言われた通りにやる面白さを覚えました」。では改めて、25年目にして初めて組んだ阪本順治監督の“操り人形”となって感じた波多野という男の魅力、共感を感じた部分は?「全然、好きな男じゃないですよ(笑)。ダメな奴だな、とかいろいろ思いつつ演じてました。でも、僕自身を出さずに『(波多野と)自分とは関係ない』という思いで演じた結果、実はそこに“自分”の一番濃厚な部分、核心が出てくるものなのかもしれない。だから、波多野のダメなところはかつての自分が確実に持っていた部分だったり、いまも持ってるけど必死に押さえつけて隠しているところだったりする(苦笑)。見ていて、人としてダメだと感じつつも同じ要素を持つ俺としては肯定してやりたくなったりはしましたね」。「おじさんになっちゃったね」という小西真奈美のセリフに感じた思い12年ぶりに再会した元妻(小西真奈美)が波多野に『おじさんになっちゃったね』としみじみと…しかし憐憫を込めてというよりはどこか温かさをこもった口調で言うシーンは、劇中の波多野の12年というよりも、俳優・仲村トオルの25年を語っているようにも思えるが…。“おじさん”であることを拒み続けるこの男の口からはこんな思いが語られた。「最初に読んだときは『嫌なせりふだな』と思いましたね。でも現場で小西さんに言われて嫌じゃなかったんですよ。それはなぜかというと、そうでなかった自分をちゃんと知っている人が言ってくれているから。それは、この現場もまさにそうで、阪本監督以外のスタッフの多くが、僕が20代の頃に出会った人たち。いわば俳優として“赤ちゃん”であった僕を真近で見ていた人たちで、その人たちに『あの頃のお前はダメだったよな』と言われても、そんなに嫌じゃないんですよ、ちゃんと見てくれていた人たちの言葉だから。そんなことを考えつつ、小西さんのセリフは『あの頃の先生はカッコ良かった』って言ってくれているのかと超ポジティブシンキングで捉えたり(笑)」。さらに、俳優として年齢を重ねるということについて、こう続ける。「30歳になるときにも『もう学生は演じられないな』とか『あのコも好きだけど、このコも好きでどうしよう?みたいなお話はもうできないんだろうな』と思いましたし(笑)、この仕事は年齢をさらしながらやっていくもので、それをめんどくさいと思ったこともありましたけど、いまはあまり気にしないですね。(年齢の)数字を書くときだけ『嘘だろ?』って思いますが(笑)。僕が二十代の頃にかっこいいと思ってた舘(ひろし)さんや(柴田)恭兵さん、松田優作さんは当時、いまの僕と同じくらいの年齢で、何がかっこいいかというと、それは容姿ではないんですよね。どうしたら獲得できるものなんだろうと考えつつも分からなくて、分かんないなりに、一生懸命、自分を甘やかさないでやっていこうって思ってました。まあ、実際には甘やかしたり、いい加減なこともしてきたし、自信を持って思ってた自分になれたとは言えないかもしれないけど、重ねてきたものは無駄じゃなかったかな、という気はしてます。そう考えると年取るのも悪くないかな」。と言いつつ、ぼそりと「この先、また嫌になりそうな気もするなぁ」とボヤくところがこの人らしいというべきか、劇中の波多野そのままというか…。かっこいい男とは何かと教えてくれるカッコ悪さをじっくりと見てほしい。(photo/text:Naoki Kurozu)『行きずりの街』DVD販売元:東映株式会社発売元:東映ビデオ株式会社価格:4,935円(税込)発売日:5月21日(土)※レンタルは開始中■関連作品:行きずりの街 2010年11月20日より全国にて公開© 2010「行きずりの街」製作委員会■関連記事:阪本順治監督あわや下ネタで「奈央ちゃんゴメン、止めます」仲村トオル、玉山鉄二、岸谷五朗、渡部篤郎主演の横山秀夫サスペンス4編の予告編到着【TIFFレポート】仲村トオル俳優デビュー25周年50度カクテル一気飲み「ファイヤー!」仲村トオル、チャン・ドンゴンとの再会に感激!『行きずりの街』韓国公開も即決定ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?
2011年05月17日映画『相棒−劇場版II−』の観客動員が1月18日(火)までに200万人を突破し同日、東京・銀座の丸の内TOEI1で主演コンビの水谷豊、及川光博、和泉聖治監督ら13人が舞台挨拶を行った。先月23日(木・祝)の公開初日から27日目で快挙を成し遂げた本作は、同日現在、興行収入が25億円を突破と好稼働中。200万人という数字に及川さんは「人生初めてのことなので想像がつきません」と飄々とした反応ながら「手応え?撮影期間中から、毎日のように感じていました。なんだかいける気がする!って」とニヤリ。「まだまだいけそうな気がする!」と観客をあおって沸かせた。水谷さんは、劇場版第1弾公開時に「部屋に並べるDVDが1枚だと寂しい」と第2弾製作に意気込みを感じさせるエピソードを司会者から持ち出され、2枚でいい?と第3弾への意欲を聞かれると、「こればっかりは僕ひとりの思いでは決められることではない」と冷静なコメント。和泉監督から「豊さんが続く限り、ついていこうと思っています。2本じゃ寂しいじゃないですかね?」と促されると、「監督と皆様が元気ならついていこうと」とヤル気をのぞかせ、観客を喜ばせた。一方、レギュラー陣のひとり、六角精児は、「初詣でおみくじをひいたら大吉でした」と話した及川さんに続き、「おみくじで、今年訴えられると出た。ビクビクしていまして、この幸せはいつまで続くんでしょう」と珍エピソードを吐露。会場の笑いを誘っていた。『相棒−劇場版II−』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:相棒−劇場版II− 2010年12月23日より全国にて公開© 2010「相棒-劇場版II-」パートナーズ相棒−劇場版−絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン 2008年5月1日より全国東映系にて公開© 2008「相棒−劇場版−」パートナーズ■関連記事:『相棒II』公開10日間で100万人&10億超え!正月興行制す『相棒−劇場版II−』川原和久×山中崇史が明かす捜査一課の秘密(?)と魅力『相棒II』公開4日間で50万人動員!水谷豊は全国舞台挨拶まわりにボヤキ?水谷豊「相棒」レギュラーに小澤征悦をスカウトせず!?小西真奈美インタビュー緊張感と信頼感の中で生まれた名シーン
2011年01月18日12月23日(木・祝)に公開された映画『相棒−劇場版II−』が、初日から元日までの10日間で観客動員100万人、興行収入10億円を突破し、興行ランキングでも2週連続の第1位を獲得。今年のお正月映画の中でもNo.1のヒット作となった。10周年を迎えた人気TVシリーズの劇場版第2弾となる本作。水谷豊、及川光博をはじめとするおなじみのメンバーに小西真奈美、小澤征悦らゲスト出演者を迎え、警察幹部を人質に取った前代未聞の籠城事件と、その背景にある衝撃の真相が描かれる。前作に続いての100万人&10億円突破となったが、劇場版第1作目となる『相棒−劇場版−絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン』が公開されたのは2008年の5月1日。このときは初日が“映画の日”でありかつ、ゴールデンウィークということで爆発的な出足を見せ、わずか5日間で100万人を突破し、興行ランキングでも3週にわたって1位に輝いた。翻って今回の劇場版第2作は、初日が木曜日の祝日だったが、キャスト陣による39回の舞台挨拶、さらにTVでの特番の放送が高視聴率を記録したこともあり、年末に向かうにつれて右肩上がりで動員、興収を伸ばしていった。年明けの三が日もその勢いはとどまるところを知らず、1月3日(月)には前週比210%の興収を記録。並みいる大作を抑え、見事、今年のお正月映画興行No.1の座を確定させた。ちなみに前作は最終的に44.4億円を記録し、2008年上半期のNo.1ヒット作となったが本作はどこまで記録を伸ばすか?『相棒−劇場版II−』は全国にて公開中。特集「『相棒―劇場版II―』初心者のための『相棒』講座」■関連作品:相棒−劇場版−絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン 2008年5月1日より全国東映系にて公開© 2008「相棒−劇場版−」パートナーズ相棒−劇場版II− 2010年12月23日より全国にて公開© 2010「相棒-劇場版II-」パートナーズ■関連記事:『相棒−劇場版II−』川原和久×山中崇史が明かす捜査一課の秘密(?)と魅力『相棒II』公開4日間で50万人動員!水谷豊は全国舞台挨拶まわりにボヤキ?水谷豊「相棒」レギュラーに小澤征悦をスカウトせず!?小西真奈美インタビュー緊張感と信頼感の中で生まれた名シーン『相棒』ファンの大歓声に水谷豊「サンキュ!」ミッチー「目頭が熱く」
2011年01月05日主役が引き立つ理由は、主役自身の実力・人気・オーラはもちろん、脚本・監督などいろいろあるが、魅力的なバイプレイヤーがいるからこそというのも一理ある。10周年を迎える国民的ドラマ「相棒」にもそんな愛すべきサブキャラクターが数多く揃っている。鑑識課の米沢守や組織犯罪対策部の角田六郎、刑事部捜査一課の伊丹憲一や芹沢慶二たち──。そこで特命係の杉下右京(水谷豊)と神戸尊(及川光博)にいつも事件解決を持っていかれてしまうが、実は熱血刑事!という伊丹役の川原和久と芹沢役の山中崇史に、新作の映画『相棒−劇場版II−』について話を聞いた!──特命係と捜査一課とのやりとりは、回を増すにつれて面白くなっていますね。川原:事前に相談して、シーンややりとりを作るというのは一切ないんですよ。山中:面白くなればいいなという(個人的な)思いはありますけどね。川原:たとえ3人で相談して何かを作ったとしても、次の回に引き継がれなければ逆に邪魔な設定になってしまいますから、いつもニュートラルな状態にしています。ただ、現場で「このシーンでちょっと叩いていい?」とか物理的な動きの相談は、もちろんしますよ。山中:そういう動きが自然にできるようになっているのは、ドラマ初期から変わらないメンツで続けてきたからこそ。それが世間で言う面白さに繋がっているのかもしれないですね。──捜査一課には伊丹・芹沢のほかに、三浦(大谷亮介)・陣川(原田龍二)も在籍。特命係に負けず劣らず捜査一課のコンビネーションもいいですよね。今日は大谷さんと原田さんはご一緒ではないですが…。川原:三浦刑事はもうすぐ定年なので、今日は有給休暇を取って探偵の仕事をしているはずです(笑)。──そうなんですか(笑)。定年してしまうと鑑識課の米沢さんのようにスピンオフ(『鑑識・米沢守の事件簿』)狙えないですよね。てっきり捜査一課の面々もスピンオフを狙っているとばかり…。川原:(キッパリと)それは、ないですよ。山中:その質問、ほんとによく聞かれるんですよね。川原:柳の下にドジョウは2匹いないんですよ…。山中:川原さんのこのセリフ、これまで何度聞いたことか。川原:ほんと、もう使い果たしましたよ、このセリフ(笑)。山中:でも、僕はその質問を聞かれると「もし、(チャンスを)いただけたら、死ぬ気でやります(笑)!」と答えていますけどね 。──聞かれるということは、それだけ多くの人に愛されているキャラクターだということですよね。2人にとって今回の『相棒−劇場版II−』の面白さはどこにあると思いますか?川原:前回が(アクション満載の)“動”であったのに対して、今回は“静”の深い部分を攻めていて、「なるほど、そう来るのか…」というのが、脚本を読んだときの感想。今回は国家権力が相手なので、地方公務員にあたる僕ら刑事たちは、なかなか触れられない世界の話だなと思いました。──警視庁内部で籠城事件勃発ですものね。しかも大きな陰謀が明らかに…。山中:そして、ああいう結末ですからね。本当に驚きましたよ。一体どうなっちゃうんだろう…と。それでも僕らはいつものように、僕らなりに事件を解決しようとするんですけど、なにせ捜査一課では踏み込めない部分が多すぎて(苦笑)。──そんな苦労がありながらも、長く刑事を演じているからこそ分かる「相棒」ならではの刑事らしさってどんなところだと思いますか?川原:あまり拳銃を使ったことがないということですね。杉下右京が拳銃や武器を嫌う人物だからというのが理由のひとつではあると思うんです。僕らが子供の頃に見ていた刑事ドラマは、爆破があったり銃撃戦があったり派手で格好よかった。それと比べると明らかに『相棒』は違いますよね。フィクションだけれどリアルに近いというか…。山中:『相棒』のスタッフ、キャストが思っているそのリアルというのは、心の動きはリアルに感じてやっていこうということでもありますね。川原:リアルと言えば、この(胸元の)バッチは遅ればせながら今回から付けているんです。実際の捜一の刑事さんは昔から付けているらしいですよ。──また、ドラマや映画ではそれほど明らかになっていないけれど、実はこんな特技があるとか、こんな過去があるとか、伊丹と芹沢の裏ネタが知りたいです!山中:ありますよ(笑)。芹沢には彼女がいて、付き合ってかれこれ3年?2年?になるんですが…。川原:生々しいなぁ(苦笑)。それ、自分のことなんじゃないの?山中:ははは(笑)。とにかく、台本に彼女がいると書かれていて、芹沢に彼女がいるというのが明らかになってから、芹沢は随分と変わるんです。だから、芹沢という男は彼女の影響を受けるタイプなんじゃないかなと分析していて。まあ、僕自身もそうかもしれないですけど(笑)。あと、芹沢は島根出身で大学を卒業して警視庁に入るわけですが、この9年で随分とあか抜けたなと思うわけです。川原:この話、けっこう長くなりますよ(笑)。山中:…で、ネクタイを変えたり、スーツの形とか髪型とか、ちょこちょこ変わっている。彼女ができる前の芹沢はかなりやぼったいですからね。川原:たしかに、シーズンごとに髪型は違うよね。山中:けっこうマイナーチェンジをしているんですよ。ちなみに、僕は「シーズン1」の第1話で芹沢ではない別の役で出させてもらっていて、それが最初で最後だと思っていた。そうしたら「シーズン2」で芹沢という役をもらい…。こんなに長く続くとは夢にも思っていなかったですね。川原:僕は裏ネタはあまりないけれど、伊丹は感情表現が下手な人間だとは言い続けていて。それは若干自分と重なるかなと(笑)。──プチ情報ありがとうございます。最後に「相棒」初心者に向けて、伊丹と芹沢のここが愛すべきキャラクターだというアピールを!川原:そうですね。伊丹という刑事を演じて9〜10年経ちますが、最近、再放送で昔のドラマを見る機会があって、昔の伊丹は全然(性格に)丸みがなくてキツイ一辺倒だったなと。で、10年やってきて思うのは、伊丹も進化したなーと。あと昔から不器用だけど正義感だけは確実にある男なんです!山中:特命係だけではなく、捜査一課も事件を解決するために誠実に真面目に仕事をしている、それをスクリーンから感じてもらえたら嬉しいですね。面白さの合間に見せる一瞬の真面目さ、そこに観客の女の子が「キュン!」としてくれればいいかなと(笑)。川原:女の子だけでいいのか?山中:女の子も男の子も…ですね(笑)。(text:Rie Shintani)特集「『相棒―劇場版II―』初心者のための『相棒』講座」■関連作品:鑑識・米沢守の事件簿 2009年3月28日より公開© 2009「鑑識・米沢守の事件簿」パートナーズ相棒−劇場版II− 2010年12月23日より全国にて公開© 2010「相棒-劇場版II-」パートナーズ相棒−劇場版−絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン 2008年5月1日より全国東映系にて公開© 2008「相棒−劇場版−」パートナーズ■関連記事:『相棒II』公開4日間で50万人動員!水谷豊は全国舞台挨拶まわりにボヤキ?水谷豊「相棒」レギュラーに小澤征悦をスカウトせず!?小西真奈美インタビュー緊張感と信頼感の中で生まれた名シーン『相棒』ファンの大歓声に水谷豊「サンキュ!」ミッチー「目頭が熱く」10周年記念『相棒』プレミア試写会&レッドカーペットに女性限定2組4名様ご招待
2010年12月29日映画『相棒−劇場版II−警視庁占拠!特命係の一番長い夜』(和泉聖治監督)の報告会を兼ねた舞台挨拶が26日(日)、東京・銀座の丸の内TOEI1で行われ、23日(木・祝)の初日から4日間で動員50万人を突破したことが発表された。配給元の東映は、公開4日間での同社邦画作品で歴代トップの興収51億円という記録を持つ『男たちの大和/YAMATO』との対比を発表。『男たちの大和/YAMATO』が4日間で動員39万人の興収5億円に対し、本作は動員で対比129%の50万人超、興収で130%の6.5億円を見込んでいるとのこと。同社歴代興収トップの記録更新にも期待が寄せられている舞台挨拶には、23日(木・祝)から全国39か所での舞台挨拶行脚中の主演コンビ、水谷豊と及川光博、共演でこの日49歳の誕生日を迎えた川原和久が出席。累計16回目の舞台挨拶で、あと2日の行脚をこなす予定の水谷さんは「東海、関西、東北…先ほど東京に帰ってきたのに、家に帰してもらえません」とボヤキ節。とはいえ「全国では泣いている人も何人かいました。衝撃的、圧倒的、泣きました、笑いました、『劇場版II』は衝撃作です」と手応えをしっかり得た様子。舞台挨拶が17回目の及川さんは「最近、舞台挨拶をし過ぎて水谷さんの癖が移っています」と軽妙な調子で切り出し、「自分のことながら年末のカウントダウンライヴも控えていますので、まだ観ていない方、よろしくお願いします!」とちゃっかり自身のPR。会場の笑いを誘っていた。『相棒−劇場版II−』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:相棒−劇場版II− 2010年12月23日より全国にて公開© 2010「相棒-劇場版II-」パートナーズ■関連記事:水谷豊「相棒」レギュラーに小澤征悦をスカウトせず!?小西真奈美インタビュー緊張感と信頼感の中で生まれた名シーン『相棒』ファンの大歓声に水谷豊「サンキュ!」ミッチー「目頭が熱く」10周年記念『相棒』プレミア試写会&レッドカーペットに女性限定2組4名様ご招待あの2人が難事件に挑む『相棒−劇場版II−』パズル型コースターを3名様プレゼント
2010年12月27日映画『相棒-劇場版II-』が12月23日(木・祝)、初日を迎え、主演コンビの水谷豊、及川光博ら主要キャスト陣と和泉聖治監督の14人が全国39か所で舞台挨拶を行う「39ツアー」をスタートさせた。人気TVドラマシリーズの劇場版第2弾となる本作。この日、東京・銀座の丸の内TOEI1では上映後に14人が勢揃いして舞台挨拶を行った。水谷さんは「我々『相棒』チームの2つめの夢が叶いました」と感慨深げ。「機会があれば(劇場版ゲストの)宇津井(健)さん、小西(真奈美)さん、國村(隼)さんには、本シリーズの方にも…」とレギュラーに“スカウト”。すかさずただ一人、名前があがらなかった劇場版ゲスト、小澤征悦が「俺は?」と悲しそうな表情で詰問し、会場の笑いを誘った。及川さんは「今年1年、ずっと神部尊(かんべ・たける)でした。今年を漢字一文字で表すと“尊”です」と表現。引き続き会場を盛り上げた。“39ツアー”は、水谷さんの口癖「サンキュ!」にちなみ、前作時の36か所を上回って計画されたもの。水谷さんは「とりあえず家に帰れないので5泊6日の旅の準備をしてきてくださいって言われてるんです。みっちゃんもそうでしょ?」と問いかけ。及川さんは「はい、頑張ります。でもなるべくなら、上映前に挨拶をしたいですね」と苦笑いだった。ほかにシリーズレギュラーの岸部一徳、六角精児らが出席した。『相棒−劇場版II−』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)特集「初心者のための『相棒−劇場版II−』講座」■関連作品:相棒−劇場版II− 2010年12月23日より全国にて公開© 2010「相棒-劇場版II-」パートナーズ■関連記事:小西真奈美インタビュー緊張感と信頼感の中で生まれた名シーン『相棒』ファンの大歓声に水谷豊「サンキュ!」ミッチー「目頭が熱く」10周年記念『相棒』プレミア試写会&レッドカーペットに女性限定2組4名様ご招待あの2人が難事件に挑む『相棒−劇場版II−』パズル型コースターを3名様プレゼント相棒劇場版ヒロイン小西真奈美に及川&小澤「いい匂いがする」
2010年12月23日女性なら誰しも若い頃の美しさをいつまでも保ちたいと願うもの。女優という職業であればなおのことだ。けれど、素敵な生き方をしているなと思う女優の多くは、たいていこう言うのだ――「年齢を重ねることが楽しい」と。小西真奈美もそのひとり。「30代になって気持ちが自由になったんですよね」と微笑むその表情は、確かに開放感があってキラキラと輝いている。また、32歳を迎えた2010年は、映画『猿ロック THE MOVIE』、『行きずりの街』、『シュアリー・サムデイ』が立て続けに公開となり、小西真奈美の名前はこれまで以上に広く知れ渡った。そして、新作の『相棒 -劇場版II-』が今年を締めくくる。10年間続いているこの人気シリーズの劇場版第2弾への参加は、彼女にどんな自由を与えてくれたのか──。「30歳は30代の0歳。思い切ってやっちゃえー!って」「20代はいろんな意味で、自分自身と必死に戦ってきたと思うんです。撮影現場で迷惑をかけずに演じることが仕事だと思っていましたし、自分に課すハードルも高かった。プライベートで何かにチャレンジしたくてもプライベートでそんなに時間をとっていいの?って、一歩踏み出せない自分がいたんですよね。それが30代に入ると、30歳は30代の0歳、言ってみれば30代の初心者なわけだから、思い切ってやっちゃえー!って、挑戦できた。そうやって生き方を充実させることで、自然と仕事も充実するようになりました」。自分自身のことをふり返る顔もやはり晴れやかだ。良い悪いを含めて、以前の自分はどうだったのかを受け入れていることが、彼女にとっての成長となり、「誰かに頼ることが、時にはコミュニケーションにつながり、アイディアが生まれる。話し合いながらものを作っていく楽しさを知った」と、新たな発見もあったと語る。もちろん、『相棒 -劇場版II-』の現場も彼女に多くの楽しさをもたらした。小西さんが演じるのは、警視庁総務部装備課・主任の朝比奈圭子。『猿ロック THE MOVIE』で警察署長役を演じているが、今回は大切な人の死を乗り越え、正義とは何かを問い続ける、苦しみと悲しみを背負った刑事役だ。「『相棒』シリーズは、刑事ドラマでは描ききれない人間ドラマを描いている」と、自ら抱いたイメージを大切に、朝比奈圭子という女性像を構築していったと明かす。「それほど出番のある役ではないんですが、登場する要所要所が事件と大きく繋がっていて…。脚本から感じたのは、最終的に彼女がとった行動は個人的な復讐や憎しみではなく、もっと大きなものに対して立ち向かわなければ現状は何も変わらない、何も報われないということ。たとえ無力であっても立ち向かう、強くあろうとしている女性にできたらいいなと思いました」。それが色濃く出ているのが、後半の取り調べ室で涙を流す場面だ。グッと胸をわしづかみにされると同時に、役者・小西真奈美の実力を見せつける名シーンとなった。「名シーンだなんてとんでもない。でも、あのシーンはギリギリまでセリフをどうするか監督と悩んでいたので、そう言ってもらえるのは嬉しい。朝比奈圭子という女性が何に立ち向かおうとしていて、何のために行動をとったのかが、全て見えるシーン。監督と一緒にここはこういう気持ちだよねと、気持ちをセリフで拾っていく作業を繰り返しました。1カットで撮るというのもプレッシャーでしたね。ただ、水谷(豊)さんも及川(光博)さんも自分が映っていないところであっても感情のキャッチボールをきちんとしてくれる役者さん、本当に助けられました。後々聞いたことなんですけど、『相棒』は長回しの多い現場らしいんです。ドラマで当たり前のことであるのに(自分のために)緊張感を持って望んでくれたことが嬉しくて…」。「求められる限り、女優としてやっていきたい」そして、そのシーンを撮ったあとに『相棒』シリーズがこれだけ長く愛されている理由は「これだ」と確信したと言う。「絶対的な信頼感があることと、初心が現場に漂っていることですね。シリーズが長くなればなるほど、馴れ合う可能性は出てくるもの。けれど『相棒』のキャストにもスタッフにもそれが全く感じられないんです。私のようにゲストでポーンと現場に入っても、絶対的な信頼感を委ねてくれる──緊張感と信頼感が共存している素晴らしい現場でした」。その「緊張感」を楽しんで受け止めたからこそ、あれだけの演技がフィルムに刻まれたのだろう。そんなふうに、またひとつ演技の幅を広げたからこそ聞いておきたいのは、今後の野望。どんな女優を目指すのか?プライベートではどんな人生プランがあるのか?「いつまで仕事を続けるのか、結婚して子供が産まれたら仕事をどうするのか、個人的なプランは全くないんですよね。そういうことに関してはものすごくフワッとしているんです。ただ言えるのは、(女優として)求められる限り仕事はやり続けたいとは思っていて。今回の刑事役のように、やったことのない役を年齢を重ねた上でいただくのは、(相手が自分の)可能性を感じてくれているようで凄く嬉しいんです。だから、次はもっと激しいアクションもやってみたいなって思ったり(笑)」。小西さんのこの好奇心こそが、いまの彼女を輝かせている光源なのだと実感した。そして、30代はもちろん、40代もその先もずっと──自由に羽ばたいていく姿が目に浮かんだ。(photo:Yoshio Kumagai/text:Rie Shintani)特集「『相棒―劇場版II―』初心者のための『相棒』講座」■関連作品:相棒−劇場版II− 2010年12月23日より全国にて公開© 2010「相棒-劇場版II-」パートナーズ■関連記事:『相棒』ファンの大歓声に水谷豊「サンキュ!」ミッチー「目頭が熱く」10周年記念『相棒』プレミア試写会&レッドカーペットに女性限定2組4名様ご招待あの2人が難事件に挑む『相棒−劇場版II−』パズル型コースターを3名様プレゼント相棒劇場版ヒロイン小西真奈美に及川&小澤「いい匂いがする」10歳の誕生日を迎えた「相棒」シリーズ待望の劇場版続編の公開が決定!
2010年12月22日映画『相棒−劇場版II−』のプレミアムイベントが12月14日(火)、東京・六本木ヒルズ内で行われ、主演コンビの水谷豊と及川光博らキャスト陣15人がファン約1,650人を沸かせた。六本木ヒルズアリーナでのレッドカーペット・イベントでは、約2時間かけてファン約1,000人に握手、サインなどのサービス。その後、ステージに上がった水谷さんは、ますます沸き起こる大歓声に「サンキュ!」と上機嫌。「これだけの人が喜んでいてくれるなんて、公開していないのに感無量です。僕たちにとって、嬉しい記念の一日になりそう」。及川さんも「40代になって、こんなにもドキドキワクワクするもんなんだなと、目頭が熱くなりました」とコンビ揃って感激しきり。及川さんが、水谷さん演じる警視庁特命係警部・杉下右京の2代目相棒の警部補・神戸尊として「相棒」シリーズに加入したのは、2009年3月放送のTVシリーズ「Season7」最終話からで、劇場版へは今回が初参加。「大きなチャンスを得ることは、大きな責任を背負うことになるんだと思いました」と大役の手応えを改めて口にした。ファンから「ミッチー!」の声援が飛び交ったが「ミッチーじゃないよ!」とこの日ばかりは神戸になりきっていた。その後はTOHOシネマズ 六本木ヒルズへ場を移し、試写会上映前に和泉聖治監督を加えた16人で、観客約650人に向けて舞台挨拶。今回のゲストで悪役を演じる小澤征悦は「『相棒』の世界観が大好きだった。スタイリッシュで大人のウィットに富んでいて」と出演の喜びを改めて吐露。また劇場版でヒロインを演じる小西真奈美は寒空の下、ノースリーブで一部シースルーのセクシーな黒のワンピースを身にまとって登場。シックな色気をふりまき、キャスト陣紅一点のお色気担当の役目を見事に果たして、カメラマンのフラッシュ放射を浴びていた。ほかに同じく劇場版ゲストの國村隼、シリーズレギュラーの岸部一徳、川原和久、山中崇史、六角精児らが出席した。『相棒−劇場版II−』は12月23日(木・祝)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)特集「初心者のための『相棒−劇場版II−』講座」■関連作品:相棒−劇場版−絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン 2008年5月1日より全国東映系にて公開© 2008「相棒−劇場版−」パートナーズ相棒−劇場版II− 2010年12月23日より全国にて公開© 2010「相棒-劇場版II-」パートナーズ■関連記事:10周年記念『相棒』プレミア試写会&レッドカーペットに女性限定2組4名様ご招待あの2人が難事件に挑む『相棒−劇場版II−』パズル型コースターを3名様プレゼント相棒劇場版ヒロイン小西真奈美に及川&小澤「いい匂いがする」10歳の誕生日を迎えた「相棒」シリーズ待望の劇場版続編の公開が決定!次のスピンオフは角田VS伊丹?おなじみのメンバーも駆けつけ『鑑識・米沢守』公開
2010年12月15日映画『行きずりの街』の初日舞台挨拶が11月20日(土)、東京・銀座の丸の内TOEI1で行われ、主演の仲村トオル、共演の小西真奈美、窪塚洋介、南沢奈央らが出席した。12年前に教え子・雅子(小西さん)と結婚したものの、その後、離婚した男・波多野(仲村さん)が雅子と再会し、自身を追放した名門女子高をめぐる陰謀に巻き込まれていく姿を描くミステリーロマンス。小西さんとの元夫婦という役どころに、女優・鷲尾いさ子と結婚16年目を迎えたおしどり夫婦と知られる仲村さんは「どんな役でも経験や想像力を使うと思いますが、元夫婦は経験がないし、してはいけないことだなと思い、監督の指示通りやりました」と苦笑い。阪本順治監督は「普段、男の映画ばかり撮っていますが、今回は男と女の映画を撮りました。自分の経験が生かせたのか何なのか…」とおどけてみせ、苦労を聞かれると「52で独り身ですから夫婦は分からないし夜も全然ないので…あ、奈央ちゃんゴメン」と下ネタを口にしかかり“自爆”。同性の仲村さん、窪塚さんはプッと吹き出し、会場は爆笑。それでも「ラブシーンは照れながらやりました。楽しく激しくやろう!って真奈美ちゃんに言いながら…」と続けたが言葉に詰まった様子で「止めます!」と自ら打ち切り。さらに笑いを誘った。一方、本作は仲村さんの出演50本目の記念作で今年が俳優デビュー25周年。お祝いとしてサプライズで、映画『ビー・バップ・ハイスクール』で仲村さんを発掘しデビューさせた故・那須博之監督の妻で、脚本も務めた脚本家の真知子さんからの手紙を、司会者が「那須はいま、もし生きていて、この映画を観たら、きっとこう言うと思います。『いい役者になったなあ。それよりまず、いい男になったなあ』…(抜粋)」と代読。仲村さんは那須夫婦に対し「恩人としかいいようがない」と唇を噛みしめてしみじみ。25年前の自分がいまの自分を見たら?と司会者から問われると、「意外と持ったなぁ、とか、結構続くもんだね、ですかね。あの頃、俳優って面白いなとは思ったけど、続くとか続かないとか可能性すら考えられませんでしたから」と話し、「25年後、僕の100本目の映画でみなさま会いましょう!体を大切に、いいものを食べてください」と観客に軽妙なメッセージ。会場を盛り上げた。『行きずりの街』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:行きずりの街 2010年11月20日より全国にて公開© 2010「行きずりの街」製作委員会■関連記事:仲村トオル、玉山鉄二、岸谷五朗、渡部篤郎主演の横山秀夫サスペンス4編の予告編到着【TIFFレポート】仲村トオル俳優デビュー25周年50度カクテル一気飲み「ファイヤー!」仲村トオル、チャン・ドンゴンとの再会に感激!『行きずりの街』韓国公開も即決定ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!
2010年11月20日映画『行きずりの街』に主演する仲村トオルが10月25日(月)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた第23回東京国際映画祭での上映の舞台挨拶で、俳優生活25周年を共演の小西真奈美、阪本順治監督らからアルコール度数50度の特製カクテルと共に祝福された。1985年公開の映画『ビー・バップ・ハイスクール』でデビューして今年で25年目、本作が出演映画50本目という節目を祝い、仲村さんは25年モノの50度ウイスキー「カリラ」をベースにした特製カクテル、小西さんらは薔薇のリキュールとシャンパンのカクテルでカンパイ。酒が強い仲村さんはクイッとひと息に飲み干し「ファイヤー!な感じです」と満面の笑み。司会者から大丈夫?と聞かれ「全然大丈夫ですよ」と大酒豪ぶりを見せつけた。阪本監督もほぼ一気飲みしてみせ「ジュースみたい」と物足りなさげ。小西さんは「飲むと赤くなってみなさんの前に出てはいけないような状態になるので…」とひと口だけなめて「美味ファイヤーです」。続けて27日(水)に迎える32歳の誕生日をひと足早くサプライズで祝福され、仲村さんから花束を手渡されると頬を赤らめて喜んでいた。本作は、1992年に「このミステリーがすごい!」で1位に選出された作家・志水辰夫の同名小説を原作に、12年前にかつての教え子との結婚が原因で名門学園の教職を追われた男・波多野(仲村さん)が、学園が関わる黒い事件に一人で立ち向かう姿を描く恋愛ミステリー。劇中に引っ掛け、12年間、1人の相手を想い続けることができるか?という質問に仲村さんは「僕は(女優の鷲尾いさ子と)結婚して15年になりますが、15年前と全く変わらない気持ち」と愛妻家ぶりをアピール。小西さんは「この人だ!と思うたった一人の人と出会って想い続けるのは女性としては運命的で素敵なコト」とウットリ。現在20歳の南沢奈央は「12年前を思うと…」と考え込み、司会者から「8歳じゃないですか」と突っ込まれながらも「容姿も性格も変わるので、相当強い愛なんだなと思います」と12年愛に思いを馳せていた。ほかに主題歌「再愛〜Love you again〜」を歌う女性歌手megも出席した。『行きずりの街』は11月20日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)特集「東京国際映画祭のススメ2010」■関連作品:行きずりの街 2010年11月20日より全国にて公開© 2010「行きずりの街」製作委員会■関連記事:仲村トオル、チャン・ドンゴンとの再会に感激!『行きずりの街』韓国公開も即決定ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!仲村トオルと小西真奈美が12年ぶりに再会する元夫婦に!『行きずりの街』映画化
2010年10月25日映画『相棒−劇場版II−』(仮題)の製作報告会見が8月9日(月)、東京・東映大泉撮影所で行われ、小西真奈美、小澤征悦らゲストキャストが初お披露目された。2000年6月に初放送された人気刑事ドラマシリーズの10周年を飾る劇場版第2弾で、警視庁幹部12人を人質にとられた警視庁籠城事件に、特命係係長の杉下右京(水谷豊)と相棒の刑事・神戸尊(及川光博)が挑む物語。レギュラーメンバーに加え、警視庁の元組織犯罪対策部の刑事という経歴を持つ犯人・八重樫哲也を小澤さん、八重樫の警察学校時代の同期で総務部装備課・朝比奈圭子を小西真奈美、ほかに宇津井健、國村隼らが出演する。6月25日(金)にクランクインし、国内での撮影を終え、明日10日(火)から13日(金)までのフィリピンロケをこなしてクランクアップ予定。TVシリーズと劇場版第1作に続き和泉聖治監督がメガホンを取っている。“相棒”コンビとの初共演の感想を司会者から求められた小西さんは「3人のシーンを控えてメイク室で一緒になったんですが、先に水谷さんが出ていくときに『ご縁があったらまた後ほど』っておっしゃった。何て返していいか…と思っていたら、及川さんが『そうですね、ご縁があったら』と返したので、ああ、この2人は本当に相棒なんだと思った」とエピソードを吐露。すかさず及川さんが「先輩(水谷さん)は、ちょいちょいユーモアを挟むんです」と突っ込むと、水谷さんは「だって人生、何があるか分かりませんから。メイク室を出た後に…」と冷静に切り返す“右京節”全開だった。今度は及川さんが小西さんとの共演の感想を求められると「楽しかったですよ、明るくて…いい匂いがしました」。同じ問いに小澤さんも「初めてだったんですけど、すごくいい匂いがしました」と揃って萌え気味。小西さんと会場の笑いを誘った。一方、自身にとっての相棒を尋ねる質問に、小澤さんは「家族」。食道がんとの闘病から生還し今月1日(日)に復帰会見した父で世界的指揮者・小澤征爾さんへの思いを垣間見せた。この最新劇場版に先駆け、10月からドラマシリーズ「相棒season9」が放映予定。『相棒−劇場版II−』(仮題)は12月23日(木・祝)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:相棒−劇場版II−(仮題) 2010年12月23日より全国にて公開
2010年08月09日小栗旬の初監督作品『シュアリー・サムデイ』が7月17日(土)に公開を迎え、東京・丸の内ピカデリー1にて、初回上映後に舞台挨拶が行われ、小栗監督、小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、綾野剛、ムロツヨシ、小西真奈美らが登壇。舞台挨拶後に小栗監督をキャスト陣が胴上げし、作品、そして監督・小栗旬の門出を祝った。客席後ろから小出さんらが登場すると、観客は総立ち。最後に小栗監督が姿を現すと、ひと際大きな歓声があがり、通路に人が溢れて前に進めないほどに。壇上に上がった小栗監督は、監督として迎える初日について「やっぱり違いますね。裸を見られるような気持ち」と照れくさそう。ちなみに昨夜は「朝の4時半まで竹中直人さんと飲んでた」とか。キャスト陣にも昨夜をどう過ごしたかという質問が投げられたが、実は、小栗監督からそれぞれにお礼のメールが届いたのだという。勝地さんは「ウルッときました」、綾野さんは「感動して、眠れずにひとりで泡盛を4本くらいあけてしまいました」とそれぞれの“決戦前夜”を明かしてくれた。この日は、キャスト陣からそれぞれ小栗監督にひと言ずつ、思いを込めた言葉が贈られたが、ムロさんは「心よりおめでとう。そして旬のお母さん、旬を生んでくれてありがとうございます!」となぜか結婚式風の(?)スピーチで温かい笑いと拍手を浴びた。ヒロイン役を演じた小西さんは「“男子”に囲まれてこの作品を作ることができて、私の宝物になりました」。鈴木さんは「1本撮ったからには2本目、3本目を撮らないと。次回作楽しみにしています」。さらに、小栗さんとは数々の舞台で共演し、小栗さんがぜひにと映画への出演を懇願した吉田鋼太郎が「おれをここに連れてきてくれてありがとう」と語ると、小栗さんは言葉にならないといった表情で上を向いた。そして、小出さんは「3年くらい前に酒飲みながらこの話を聞いたとき『大丈夫かな?』とか言ってたけど、まさかこんなに素晴らしい映画になるとは…。ひとえに旬の器があったから。何より、おつかれさま」と声を掛け、壇上で戦友とガッチリと抱き合い、会場は温かい拍手で包まれた。さらに、舞台挨拶終了後にはキャスト陣がサプライズで小栗監督を胴上げ!これには小栗監督も驚いたようだが仲間たちの温かい心遣いに嬉しそうな笑顔を見せていた。『シュアリー・サムデイ』は全国にて公開中。■関連作品:シュアリー・サムデイ 2010年7月17日より全国にて公開© 2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会■関連記事:小栗旬監督&キャスト5人インタビュー江ノ島行く!『シュアリー・サムデイ』Part.2ナイナイ岡村の『シュアリー・サムデイ』出演シーンが解禁!小出恵介最初で最後の「巧 with シュアリー・スターズ」ライヴで「燃え尽きた」小栗旬監督&キャスト勢揃いインタビュー 撮影も青春『シュアリー・サムデイ』Part.1小栗旬初監督作品『シュアリー・サムデイ』オリジナルグッズを3名様プレゼント
2010年07月17日小栗旬が6月24日(木)、東京・豊島区のみらい館大明で行われた初監督作映画『シュアリー・サムデイ』の完成報告会見に、主演の小出恵介に勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛、そしてヒロインの小西真奈美と共に出席。監督としてのマニフェストを「俳優のユニオンを作る」と明かした。10代からの夢と9年間の構想を実現させた初メガホンの感想を「撮影中は毎日不安でした。現場で頭が真っ白になって動けなくなったりもした。だから毎日『明日、雨降らないかな…?』と思っていましたね。1日ぐらいゆっくり考えたいと」と苦笑いで語りつつも「いまは、みんなの一番いい顔を撮った!という自信がある。満足のいく映画になった」と充実感いっぱいの表情。この日が参院選の公示日であることと本作のタイトルの直訳が「いつか、きっと」であることにひっかけ、“いつか、きっ党”として今後目指したいマニュフェストについて、小栗監督は「僕の“いつか、きっと”は俳優のユニオンを作ることです。俳優陣が自分の意見を持って、自分で責任を持って活動していくという環境ができればいいと思っています」と構想を発表した。一方、小出さんは「女子高生たちがハイスクール水着になるシーンがあって、小栗監督は『俺がカメラ回す』とはりきっていた。カメラを担いだのはそこのシーンだけだった」と小栗監督の男子高生ばりの発奮ぶりを暴露し、取材陣の笑いを誘うひと幕も。小出さんは、自身のマニフェストを「小栗くんの代表作を監督すること」と宣言。小栗監督は「絶対やるよ」と快諾していた。映画『シュアリー・サムデイ』は7月17日(土)より全国にて公開。(text:Yoko Saito)■関連作品:シュアリー・サムデイ 2010年7月17日より全国にて公開© 2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会■関連記事:小栗旬初監督作初披露に「ヤバい、初めて感じてきちゃった!」バカ求む!小栗旬監督作で「BACA-1グランプリ」開催最高賞は初日舞台挨拶招待小出恵介始め超豪華キャスト勢揃い!『シュアリー・サムデイ』新ポスター解禁小出恵介が主演映画の主題歌でCDデビュー!トータス松本が楽曲提供小栗旬初監督『シュアリー・サムデイ』メイキングDVD付き前売券に予約殺到!
2010年06月24日小栗旬の初監督作映画『シュアリー・サムデイ』の完成披露試写会が6月24日(木)、東京・新宿ピカデリーで行われ、小栗監督と主演の小出恵介、ヒロインの小西真奈美、共演の勝地涼らが舞台挨拶に立った。上映後の挨拶で満場の観客の温かい拍手に迎えられた小栗監督は、「なんかヤバいです。初めて感じてきちゃいました。みなさん、本当にありがとうございます」と感慨深い表情。やくざに追われるハメになる悪友5人組のドタバタ劇を描く本作に、「バカが最強ってことですよね」と仕上がりに自信をのぞかせた。撮影は昨年7、8月。小出さんは「暑いし、服も厚いし、基本つらかった。汗がすごくてズボンが脱げなかった。もうブルブルってめくって脱ぐ、みたいな」とジェスチャーを交えて苦労談を吐露。勝地さんも「精神的にしんどいシーンがあって、『あー…』って気分が落ち込んだ。そのとき、恵介くんが『そばにいようか?』って来てくれて、かっこいい!と思った。つらかったけど絆を感じた」とボヤキ節ながら、イイ話を打ち明けた。綾野剛も「暑かったことがつらかった」。鈴木亮平は「撮影の合間に(アイスの)ガリガリ君を食べたら、僕と綾野くんと勝地くんの3人の口にくっついたことがあったんですよ」と珍エピソードを披露。綾野さんは「狂犬ですよ、ガリガリ君は…」と苦笑いだった。対照的に小西さんは「つらいことはなかった。普段、共演者の方と仲良くなるのに時間がかかる方ですが、今回はみんな男性で、私が年上なので、構えちゃう空気感が出るとよくないと思って、顔合わせの日からいっぱい話しかけ、いままでで一番コミュニケーションをとりました」と楽しげにふり返り、「夏うたメドレーっていう遊びが現場で流行って、入れてもらったとき、仲間になれた!と思いました」とニッコリ。すかさずムロツヨシが「俺、それやってない!」と敏感に反応。会場の笑いを誘っていた。『シュアリー・サムデイ』は7月17日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:シュアリー・サムデイ 2010年7月17日より全国にて公開© 2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会■関連記事:小栗旬監督公約は「俳優のユニオン作る!」バカ求む!小栗旬監督作で「BACA-1グランプリ」開催最高賞は初日舞台挨拶招待小出恵介始め超豪華キャスト勢揃い!『シュアリー・サムデイ』新ポスター解禁小出恵介が主演映画の主題歌でCDデビュー!トータス松本が楽曲提供小栗旬初監督『シュアリー・サムデイ』メイキングDVD付き前売券に予約殺到!
2010年06月24日映画『シュアリー・サムデイ』の、来週より全国劇場に貼り出されるポスタービジュアルが解禁となった。俳優の小栗旬が以前から温めていた企画を自らメガホンを握って映画化した本作。小出恵介を始め若手、ベテランを問わず、実力派、個性派の俳優、そしてスタッフが「小栗のためなら」と集結した。これまで公開されてきたポスターでは、小出さんを中心に、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛という主要な“男子5人”がそれぞれに感情をむき出しにした表情を浮かべているのが特徴的だったが、今回解禁となったものはさらに弾けたビジュアルに!小出さんらは険しい表情でアクションポーズをとっており勝地さんに至っては絶叫!加えて、ヒロイン役の小西真奈美に、上戸彩、竹中直人、岡村隆史といった豪華共演陣の姿もしっかりと収められている。映画の内容は、このポスターにもあるように“予測不可能なハイスピードムービー”。小出さん演じる巧と仲間たちは、モテるためにバンドに取り組むも、突然、文化祭が中止されることになり、その復活を目論んで教室を占拠!…が、なぜかハッタリのはずの爆弾が誤爆してしまい、爆破犯のレッテルを貼られ、退学、勘当、引きこもりに親の自殺と続き、何をやってもうまくいかない人生を送るハメに。そんなある日、また事件が勃発し、翌日までに3億円を用意しなくてはいけなくなり…。と、ここまで書き出しただけでもお分かりのように、かなりのハイテンションな展開。つい先日、小出さんが「巧(小出恵介)with シュアリー・スターズ」としてCDデビューすることも発表されており、公開までまだまだ話題を呼びそうだ。『シュアリー・サムデイ』は7月17日(土)より全国にて公開。■関連作品:シュアリー・サムデイ 2010年7月17日より全国にて公開© 2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会■関連記事:小出恵介が主演映画の主題歌でCDデビュー!トータス松本が楽曲提供小栗旬初監督『シュアリー・サムデイ』メイキングDVD付き前売券に予約殺到!勝地涼、アイスほお張り見つめるその先には?『シュアリー・サムデイ』新画像解禁!小栗旬の「ただいま〜!」でゆうばり映画祭開幕撮影中はキャスト陣が大喧嘩も!?小栗旬初監督作ポスター画像解禁!チラシ裏面には「大人立入禁止。」の文字が…
2010年05月28日人気絶頂の俳優・小栗旬が初めてメガホンを握った話題作『シュアリー・サムデイ』のメイキングDVD付き前売鑑賞券がTSUTAYA限定で発売されることになり、先日より予約が開始されたが、こちらが早速TSUTAYAの予約ランキングで1位を獲得。ドキュメンタリーDVD「監督 小栗旬×映画『シュアリー・サムデイ』〜マジに面白いもの作ろうぜ〜」とあわせて大きな話題を呼んでいる。映画は、小出恵介をはじめ、小栗さんが自らキャスティングした豪華俳優陣による青春群像劇。TSUTAYA限定で期間限定で販売される前売鑑賞券に付いてくるDVDには、本作の撮影現場を捉えたダイジェスト映像、小出さんに勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛を加えた5人主要キャストの“本音”トーク、さらに“監督”小栗旬の姿を収めた特別映像が収録されている。一方、TSUTAYA以外でも発売されるドキュメンタリーDVD「監督 小栗旬×映画「シュアリー・サムデイ」〜マジに面白いもの作ろうぜ〜」も負けず劣らず内容は盛りだくさん。人気番組「情熱大陸」のスタッフが小栗監督、撮影現場に154日間にわたって密着!収録テープの長さは合計224時間にも及んだが、監督の作品に対する真摯な姿勢や細かい気配り、そして並々ならぬ熱意が焼き付けられている。クランクイン前のロケーション・ハンティングに劇中のバンドの練習風景、オーディションや衣裳合わせといった撮影以外の部分の映画作りの過程やキャスト陣の生の声など貴重な映像が詰め込まれている。メイキング映像もドキュメンタリーDVDも、映画鑑賞前に見るもよし、鑑賞後に見返すもよし。本編フィルムには直接映っていない監督・小栗旬の姿を目撃せよ!『シュアリー・サムデイ』は7月17日(土)より全国にて公開。『シュアリー・サムデイ』TSUTAYA限定DVD付き劇場前売り券(期間限定)予約受付期間:6月10日(木) まで価格:<単券>1,890円(税込)/<ペアセット>3,780円(税込)※TSUTAYA online及びTSUTAYA旗艦店ほか主要店にて発売中。ドキュメンタリーDVD「監督 小栗旬×映画『シュアリー・サムデイ』〜マジに面白いもの作ろうぜ〜」価格:1,995円(税込)予約受付期間:7月1日(木)まで※全国のDVD販売店と主要オンラインショップにて発売中■関連作品:シュアリー・サムデイ 2010年7月17日より全国にて公開© 2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会■関連記事:勝地涼、アイスほお張り見つめるその先には?『シュアリー・サムデイ』新画像解禁!小栗旬の「ただいま〜!」でゆうばり映画祭開幕撮影中はキャスト陣が大喧嘩も!?小栗旬初監督作ポスター画像解禁!チラシ裏面には「大人立入禁止。」の文字が…小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目小栗旬初監督映画ヒロインは小西真奈美!小出恵介の初恋の人を演じる
2010年04月05日