竹野内豊が3年ぶりに主演を務める感動巨編『太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−』の完成披露ジャパンプレミアが1月13日(木)、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、竹野内さんをはじめ、ショーン・マクゴーウァン、井上真央、山田孝之、中嶋朋子、岡田義徳、唐沢寿明、平山秀幸監督とチェリン・グラック監督が舞台挨拶に登壇した。実話を基に、太平洋戦争下のサイパン島で、4万5,000人もの米軍を翻弄した大場栄大尉(竹野内さん)と日本兵47人の激闘を壮大なスケールで活写する。「自決するより生きて戦うことを選べ!」という信念を貫き、米軍から畏敬の念を込めて“フォックス”と呼ばれた大場大尉の姿を通して、戦争を賞賛するのではなく、生きて戦後日本の礎を築いた誇り高き日本人の姿が描かれる。竹野内さんは「ようやくご覧いただける日が来て、心から嬉しい。当たり前のように感じている平和は、大場大尉をはじめ、多くの方々の苦しい経験があったからこそ」と感慨深げに挨拶。この日は1月2日(日)に40歳になった竹野内さんのために、大場大尉の息子の大場久充さん、そして実際に大場大尉と共に現地で戦い抜いた新倉幸雄さんがサプライズで駆けつけ、竹野内さんも感激しきり。「全力で戦い抜いたみなさんに心の底から感謝したい。戦争から一世紀も満たないうちに、日米合作でひとつの作品が完成し、こんなに素晴らしいことはない」と目にうっすらと涙をためながら、約1,200人の観客に頭を下げた。米軍の攻撃で家族を失った民間人の少女を演じる井上さんは「演じる上で、怒りをテーマにした。難しかったが、やりがいがありましたね。感謝しています」と新境地となった本作に様々な思いが去来した様子。そんな井上さんも1月9日(日)に誕生日を迎えたばかり。壇上に運び込まれた特大ケーキに「こんな大きなケーキ初めて」と大はしゃぎ。今年は24歳の“年女”とあって「いい年にしたいですね」と抱負を語った。唐沢さんはスキンヘッドで任侠の世界に生きる一等兵を熱演。「こんにちは。松野内豊です。これからも竹ちゃんをよろしく」と笑いを誘い、「日米の監督が撮った作品で、突然ガラっと(作品の)雰囲気が変わる不思議な感覚を味わえる」とコメント。米キャストを代表しショーンが、日本語で「今日は来ていただき、ありがとうございます」と挨拶し、「この作品の特徴は、国や文化を超えて私たちが友人同士として完成させたこと」と日米がタッグを組んだ本作の“意義”をアピールしていた。この日は「太平洋戦争を伝えるキャンペーン」の一環として、登壇者と観客が平和への祈りをこめて、千羽鶴を制作。完成した千羽鶴は今月末、竹野内さんと山田さんが映画の舞台となったサイパンに贈呈する予定だ。『太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−』は2月11日(金・祝)より全国東宝系にて公開。■関連作品:太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男− 2011年2月11日より全国東宝系にて公開© 2011「太平洋の奇跡」製作委員会■関連記事:みるみる痩せていく竹野内豊を井上真央&山田孝之が心配…
2011年01月13日10年という歳月はどれくらいの重みを持っているのだろうか?ちょうど10年前、成宮寛貴はある舞台で俳優としての道を歩み始めた。その後、TV、映画と活躍の幅を広げ、いまにいたるのは周知の通りである。やはり、10年という時間は決して軽くない。先日公開された公開『ばかもの』は絲山秋子の同名小説の映画化作品。ある男女が求め合い、傷つけ合い、時に自らを傷つけ、そして再生し…という10年におよぶ愛を描いている。成宮さんは2人の愛の形を「純愛」と言う。このラブストーリーを通して成宮さんは何を感じ、何を表現したのか?公開を前に話を聞いた。「不器用なラブストーリーの方が自分らしい」「王道ではないラブストーリー」という言葉で成宮さんはこの10年の物語を表現する。「毎年、いろんなラブストーリーがいろんな形で出てくるけど、この作品はド直球ではないですよね。すごく不器用なラブストーリーで、その方が自分らしいな、と思えたんです。王道のラブストーリーは…自分で演るには恥ずかしいですよ(笑)!」いやいや、これまで山ほど王道のラブストーリーに出演してるし!というツッコミはさておき…確かに本作で演じているヒデという男は王道の主人公とは言えない。初めての女性に有頂天になって無邪気なまでに溺れ、捨てられ、虚しさを抱えたままアルコールに頼って堕ちていく――。見ている側が思わず気恥ずかしくなるほど(!)、見事なまでに未熟で気恥ずかしい若者の姿をさらけ出している。「男なら誰しも経験したことのあるような『あちゃー…恥ずかしい!』っていう部分が詰まってると思います(笑)。女の子って同級生でもどこか年上の感じがするじゃないですか?一生懸命なのに空回りして、なかなか同級生の女の子の心が掴めなかった中学生の頃の気持ちを思い出しながら演じてました(笑)。それから年上の女性が自分の腕の中に入っている感じというのはどこで得られるものなんだろう?とかそんなことを考えながらね。物語の上で、ヒデは最後にはその感覚を得られるのかもしれないですが…僕にはまだ女の子は分からないですね、難しいです」。堕ちて堕ちて、やがて再生の道を少しずつ歩み始めるヒデ。一方、彼を捨てた女・額子(内田有紀)もまた壮絶な運命を生きる。ヒデと別れて結婚するものの、事故で片腕を失い、その後は寂しくひとりの人生を生きることに。人生に十分すぎるほど傷ついた2人が10年近くのときを経て再会する。「10年前の恋人たちが再会してやり直すってことが実際にあるかというとなかなかない。そういう意味で、ある種の“ファンタジー”として2人の巡り合わせが描かれているけど、そこにものすごくグロテスクな現実が横たわってる。これがひとつの純愛の形なんだな、と。振り回されて捨てられて、その後10年の間にいろんなことがあって、それでも再会した瞬間に『あぁ、やっぱりこのひとなんだ』という“何か”があるんですよね。そこからは、昔の感情を引きずりつつも、彼女にもういちど近寄っていくことに恐怖を覚えながら接していて…。だけど、少しずつ溶けていくような感じと言えばいいのかな」。「あのシーンがあったからこの映画に出ようって思った」そんな2人の“愛の形”が象徴的に描かれるのが、隻腕となった額子が、脇の毛を剃ってくれるようにヒデに頼むシーン。成宮さんにとっては「あのシーンがあったから、この映画に出ようと思った」というほどの重要な意味を持つシーンである。「“ちゃんと愛している”ということをセリフなしで、究極的に表現しているシーンですよね。あのシーンではもちろん、女優・内田さんを大切に、センシティブに扱わなくちゃいけない場面でもあるし、物語にとっても肝となる部分でもある。女性が一番見られたくない部分についてのお願いを、一番好きな人にするってどういうものなんだろう?それを言われた俺はどんな風に受け止めるんだ?って考えながら。額子もすごく不器用で、唐突なんですよね。きっと、昔ならそれを理解してあげられなかったけど、10年経って、ヒデも受け入れられるようになってるのかな、と」。冒頭でも触れたようにデビューから10年。俳優として、そしてひとりの人間として、自分の中に変化を確実に感じている様子。「年をとったのかな…?」と笑いつつこんな言葉も。「僕の年齢なら、そろそろ子供がいてもおかしくないですし、周りを見渡して影響されるところもあります。自分の中でも結婚とかが確実に視野に入ってきているからこそ、こういう作品に出たいって思えるようになったと思うんです」。では成宮さん自身、この物語で描かれるような究極の愛、ここまで強い愛情というものを信じられる?「自信はないです。でも例えば自分の腕がなくなってしまっても、相手に対してそれでも愛してほしいって思うし、逆の立場になったときに自分もそうありたいっていうのは純粋に思います」。美しいだけではない人生、愛の物語の中で見苦しく、生々しく人を愛し、生きる男の姿を目に焼きつけてほしい。(photo:Yoshio Kumagai)■関連作品:ばかもの 2010年12月18日より有楽町スバル座、シネマート新宿ほか全国にて公開© 2010「ばかもの」製作委員会のぼうの城 2011年、全国にて公開■関連記事:豪華9人!『のぼうの城』対照的な2種類のポスターが解禁水攻めを暗示?成宮寛貴内田有紀に会うたびに頭の中で「Only You〜」成宮寛貴×内田有紀『ばかもの』試写会に10組20名様ご招待山田孝之の“ドS”声で叱られたい!「ウシジマくん」容赦なき着ボイスの配信開始『のぼうの城』新キャスト発表三成役を上地雄輔、大谷吉継に山田孝之
2010年12月29日壮大なスケールで描く時代劇『のぼうの城』のポスター画像が解禁!主人公“のぼう様”率いる「忍城軍」と豊臣秀吉の命を受けた石田三成率いる「天下軍」の2つのバージョンの計9名が写った迫力のビジュアルが明らかになった。犬童一心×樋口真嗣という邦画では異例のW監督体制で、8年ぶりの映画主演となる野村萬斎を迎えて製作された本作。戦国末期、小田原城攻めで天下統一を完成させようとする秀吉の命を受けて、石田三成が小田原城の支城・忍城(おしじょう)に攻め入る。守る忍城側の総大将は、でくのぼうの“のぼう様”として領民に親しまれ、勇も智もないながらも奇妙なカリスマ性を持つ成田長親。たった500の軍勢が豊臣の2万の大群と対峙し、城を守り抜くという戦国の世の奇跡の戦いが描かれる。今回発表された2種類のポスター。忍城軍のものは、笑顔で鷹揚と構える長親を中心に、榮倉奈々演じる、両群の命運を握る甲斐姫、成宮寛貴扮する軍略の天才を自称する酒巻、豪腕が売りの、山口智充演じる和泉、そして佐藤浩市の鋭い眼光が印象的な長親の幼なじみの侍大将・丹波がそれぞれ武器を構える姿が写っている。一方の豊臣方のポスターは、上地雄輔の三成に、山田孝之扮する三成の盟友・大谷吉継、平岳大扮する参謀・長束正家に市村正親の秀吉がギロリとこちらを睨む姿が写し出される。ちなみに、「忍城軍」の5人の足元にはなみなみと水が押し寄せているが、この“水”を使った三成による壮大な水攻めが、劇中、大きな見どころになっているとのこと。果たしてどのようなシーンに仕上がっているのか気になるところだ。ポスターで見るだけでも対照的な二つの軍だが、劇中ではどんなやり取りを見せてくれるのか?『のぼうの城』は2011年秋、全国東宝系にて公開。■関連作品:のぼうの城 2011年、全国にて公開■関連記事:山田孝之の“ドS”声で叱られたい!「ウシジマくん」容赦なき着ボイスの配信開始『のぼうの城』新キャスト発表三成役を上地雄輔、大谷吉継に山田孝之榮倉奈々『のぼうの城』で時代劇初挑戦男勝りな姫役で乗馬も披露!野村萬斎7年ぶり映画主演で“でくのぼう”の総大将に!佐藤浩市、成宮寛貴らと共演
2010年12月28日来年2月公開の映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』の製作報告会見が11月9日(火)に行われ、主演の竹野内豊に共演の井上真央、山田孝之、アメリカ人キャストのショーン・マクゴーウァンらが出席した。65年前の戦争の激戦地のひとつ、サイパン島でたった47人の兵力を率いて激しい戦いを繰り広げて敵方のアメリカ軍から“フォックス”と恐れられ、かつ称賛された大場栄大尉の実話を映画化。この戦いに参戦していたドン・ジョーンズ氏による「タッポーチョ『敵ながら天晴』大場隊の勇戦512日」(祥伝社刊 ※現在絶版)が原作となっており、日本人側のエピソードでは平山秀幸が、アメリカサイドのストーリーでは『サイドウェイズ』のチェリン・グラックが監督を務め、さらに戦闘シーンなどVFX・視覚パートを加えた日本映画では異例の3班体制で撮影が進められた。主な撮影が行われたのはタイ。本作の大場大尉役で初めての軍人役に挑戦した竹野内さんは「過酷さは想像を絶するものでした。体感温度は40度を超えていて、ペットボトル10本分の水を飲んでも全て汗で出てしまうのでトイレに全然行かない。ただ、僕たちはあくまで撮影であって実戦ではない。当時の方は果たしてどのような思いで時を刻んでいたのか?いや、そんなこと考えるような状況ではなかったんだろう…と。最初は大場大尉のどんな小さな手がかりでも掴んで…と思い、大場大尉を追いかけていましたが、タイに行って撮影が始まってみたら、そんなこと、平和な時代に生まれた我々にできるはずがなかった。教科書からは学べないいろんなことを感じながら、見えない糸をたどって行くような感じでした」と真摯な表情で胸の内を語った。井上さんはそんな竹野内さん、いや大場大尉に心酔していたようで「閉ざされた空間だからこそ出てくる(兵士たちの)追い込まれた表情は怖くもあり、印象的でもありました。大変な環境の中で生まれる“何か”があるのかなと思う一方で、みるみる痩せていく大尉が心配でした」と明かした。山田さんも同じ兵士役だったが、竹野内さんの現場で役に入り込み憔悴していく様子はすさまじいものがあったようで「やつれて目がギョロギョロしていて『大丈夫だろうか?』と心配していました」と頷いた。自身もジャングルでのシーンで精神的にかなり追い込まれたらしく「毎日ジャングル行って、逃げて隠れて…。終わってホテルに戻ったら、ポケーッとユルい空気で。またジャングル行って…と繰り返しでわけが分からなくなってきました。どんどん頭がおかしくなるような感じでした」とふり返った。この日のために16年ぶりの来日を果たしたショーンは、日本語を交えつつ「65年前にアメリカと日本が戦争していたというのは信じられないようなことで、時の流れ早さを感じます。いま、こうして日本とアメリカの人間がチームとして、友人としてあの戦争を描くということは意義のあること。豊と撮影現場で互いを見つめ合ったとき、自分がそこにいられることの幸運を感じました」としみじみと語った。これまでにない形であの戦争を描いた『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』。2011年2月11日(金・祝)より全国東宝系にて公開。■関連作品:太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男− 2011年2月11日より全国東宝系にて公開
2010年11月09日非合法の金融“闇金”の世界に生きる人々を描き、話題を呼んでいる深夜ドラマ「闇金ウシジマくん」(TBS系)で、主演の山田孝之が演じている闇金「カウカウファイナンス」社長・丑嶋の“叱責”のセリフが着ボイスとして配信されることになった。「ビッグコミックスピリッツ」(小学館刊)で連載中の人気同名漫画を映像化した本作だが、深夜枠としては異例の高視聴率を記録。闇金の世界の恐怖、お金の持つパワーが山田さん演じる丑嶋や、彼の“顧客”である債権者たちを通して鋭く描写されている。放送決定当初より、山田さんによる丑嶋の外見が原作のイメージとピッタリだと評判になっていたが、放送が開始されると、外見のみならずその内面に対しても絶賛の声が。特に、丑嶋が放つドSな怒号について「容赦ないセリフをいつでも聞きたい!」といった書き込みが本作の公式Twitterに多く寄せられたという。これに応える形で、丑嶋のセリフが着ボイスとしてdwango.jpより配信されることが決まった。本日11月5日(金)の正午より、第1話から4話までに登場したセリフの一部が一斉に配信されたが、今後は毎週金曜日に1話分ずつ更新される。ちなみに配信されるセリフの一部を紹介すると…「どうしたらいいかじゃねえ、どうすんのか、自分で考えろ!」「すいませんじゃ、もうすまねえよ」「お前さ、自分の立場分かってる?」「お前がもう1回AV出て、あいつの借金払ってやるのか?」などなど。心が折れそうなとき、丑嶋の愛ある(?)ドS叱責で奮い立たせてみては?こちらの着ボイスはdwango.jpより配信中。ドラマ「闇金ウシジマくん」はMBS・TBSほかで放送中。© 2010 真鍋昌平・小学館/「闇金ウシジマくん」製作委員会・毎日放送■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会のぼうの城 2011年、全国にて公開■関連記事:『のぼうの城』新キャスト発表三成役を上地雄輔、大谷吉継に山田孝之「闇金ウシジマくん」山田孝之インタビュー「嫌われるのは結構好きですね(笑)」人気ブランド「Laundry」とコラボ!『乱暴と待機』Tシャツを2名様プレゼントサプライズ帰国の浅野忠信美波から贈られた汗かきワイン「酸っぱかった」山田孝之、小池栄子、美波インタビュー翻弄し、翻弄され…男vs女 恋愛本音トーク
2010年11月05日映画『のぼうの城』の製作現場会見が10月26日(火)、撮影が進められている京都・東映撮影所で行われた。この場で新たなキャスト陣も発表され、石田三成を上地雄輔、大谷吉継を山田孝之、長束正家役を平岳大、そして豊臣秀吉役を市村正親が演じることが明らかになった。天下統一を目前に控えた豊臣秀吉の命を受けた石田三成率いる2万の軍勢と、北条家の支城である“忍城”を守るおよそ500の兵たちの攻防を描いた本作。この日の会見には、すでに出演が発表されていた野村萬斎、佐藤浩市、榮倉奈々、山口智充、成宮寛貴に、上地さん、山田さん、平さんを加えた8人のキャスト陣が出席した。“でくのぼう”から取った“のぼう様”という名で領民に呼ばれても意に介することなく、窮地に際して卓越したリーダーシップを発揮する不思議な主人公・成田長親を演じた萬斎さんは「原作では大男となっておりますが、私はこのように、並んでも大きくありませんので、また違った形で監督・ほかのキャスト、スタッフのみなさんと撮り進めております。また違う“のぼう”をご期待いただきたいと思います」と挨拶。“忍城”を守る側の面々は、長親の幼なじみで侍大将の“丹波(たんば)”こと、正木丹波守利英を演じる佐藤さんと若き侍大将の酒巻靭負を演じる成宮さん、丹波をライバル視する豪傑の和泉(いずみ)こと、柴崎和泉守に扮する山口さん、そしてヒロイン甲斐姫役の榮倉さん。撮影中のエピソードを尋ねられた佐藤さんが「北海道のオープンセットの合戦シーンから撮影に入りまして、主役の萬斎さんに会ったのはクランクインしてから1か月後ぐらい。この軍の三銃士(佐藤さん、山口さん、成宮さん)といいますか、そのメンバー全員に会ったのは、1か月半後ぐらいで、いまもちょっとギクシャクしているんですが(笑)…と漏らすと、萬斎さんが「そんなことない!」と“反論”。佐藤さんは「冗談です」と笑いつつ「みんなバラバラで戦っていたので、やっと会えて一つになれたなという思いがしました。不思議なもので合わなそうな皆ですが、舞台裏や楽屋では本当に楽しく、世代もみんな違うんですが明るくやっております。忍城の雰囲気というかそれぞれのキャラクターに合わせた感じで、非常に上手くハマって接してられるので、そういうイメージを醸し出してるんではないかと思います」と明かした。「山口さんがいつも笑いを提供してくれる」と榮倉さん。「山口さんはやはり面白い?」というMCの問いに「うーん…面白いです」とちょっと迷いつつ答えると、早速山口さんから「そこはハッキリ言ってもらわないと!」と突っ込みが入り、会場は笑いに包まれた。成宮さん曰く現場では「浩市さんも萬斎さんも山口さんも奈々ちゃんもみんなが盛り上げ隊長みたいな感じ」。一方の忍城を攻める豊臣の側の面々。三成役の上地さんは「僕たち(上地さん、山田さん、平さん)もクランクインして2か月近くになるんですけど、昨日初めて成田軍にお会いしました。それまで2か月間、3人で(成田軍に)負けないぐらい仲良く和気藹々と過ごしておりました。プライベートでも飲み行ったり、ご飯食べたりしているぐらい、仲が良いです」とアピール。三成の友であり同僚である吉継役の山田さんは「(チームワークは)良いと思いますよ。作品の中ではチームワークは悪いです。吉継と正家がきゃんきゃん言い合って、三成はボケーっとしてる感じですが、撮影中の僕らは良いと思います」と同意。高飛車な武将・正家役の平さんは、“リーダー”上地さんについて「たまに英語を喋ったり、笑わせてくれるリーダーです」と説明。上地さんによると「平さんは帰国子女なので、英語を教わろうと思いまして、日々、英語を使うようにしています」とのこと…。山田さんの「リーダー上地さん、いいんじゃないですか」という言葉に会場は再び笑いに包まれた。三成、吉継という“歴女”たちの間で人気の高い武将の配役も決まり、ますます期待が高まるところ。このキャスト陣がどのような化学変化を見せてくれるのか?完成が楽しみな『のぼうの城』。公開は2011年秋、全国東宝系にて。■関連作品:のぼうの城 2011年、全国にて公開■関連記事:榮倉奈々『のぼうの城』で時代劇初挑戦男勝りな姫役で乗馬も披露!野村萬斎7年ぶり映画主演で“でくのぼう”の総大将に!佐藤浩市、成宮寛貴らと共演
2010年10月28日沢村一樹が初めて監督業に挑んだショートフィルム『パシュっとな!』のDVDが11月3日(水・祝)、発売される。映画『武士道シックスティーン』から派生した部活動がテーマの5本短編集「ブカツ道」中の1本で、“当たれば誰でも好きになる矢”を手にした弓道部の少女の恋心の揺れを繊細にコミカルに描いたラブファンタジー。念願だったという初メガホンは好感触で、次回監督作への意気込みも上々の様子だ。元々、映画好きで俳優を志した頃から監督業にも興味を持ち、いつかは、という思いがあった。その夢は「42歳までに撮りたい」というもの。43歳を迎えた今年、二十年来の夢をしっかりと実現させた。「子供の頃から映画が好きで、中学生のときにはお小遣いがたまると観に行っていましたね。大学行くのか就職するのか進路を決めるときに、映画の仕事をやりたい、と。その頃から、監督はチャンスがあれば一度はできないかな?と思っていました。でも一番は役者。僕はデビューが28歳と時間がかかってしまったけど、デビューしたときに共演させていただいた内藤剛志さんが42歳でその姿がいいな、と思って、42歳ぐらいまでには撮りたいと。2〜3年前から機は熟したと思って、それを公言するようになりました。言霊が宿りましたね(笑)」。公言した思いが実り、監督デビューの誘いが来て快諾。準備、撮影2日間、編集に音入れと約1か月半の作業を、手探りながらも楽しんだという。「何も経験がなく、何もかもが手探りでした。スタッフさんはどういう作品のどういう感じ?とイメージを欲しがるんですけど、最初はそのやり取りに慣れていなくて分からなかった。次はそれじゃいけない、と思っています。何も分からないで指示を出していましたから、きっととんでもない指示で周りは大変だったんじゃないかと。でも、周りのスタッフさんが親切に接してくれたから、とにかく楽しかった、やることなすこと全部が。台本ができて衣裳、小道具を決めて、キャスティング決めて、っていう全部の工程が楽しかったです」。劇中、主人公の少女は恋の矢を手に好きな子を射止めようと走り回り、思い悩む中で、ある決断を下し、行動に出る。その姿には沢村さんの実らなかった初恋への思いが投影された。「監督業をやっていると尻の穴までのぞかれている気分(笑)。いまから僕の尻の穴を見せますね」と照れながら明かす。「叶わなかった思い出なんです。昔、あるバラエティ番組でレギュラーをやらせてもらっていた際に、スタッフが僕の小学校3年のときの初恋相手にインタビューをしてきたんですけど、僕の本名の野村を彼女、『?』って覚えていなくて、あの人かな?くらいの記憶だった。それがすごいショックで。何もしないってことは何も残らない、ゼロなんですよね…。だからこの作品の中の少女には、○○○○くらいはさせよう、と」。今後の活動について「役者が中心に」と言い切る一方で、すっかり監督業の虜になりつつある。「いろいろ模索したんですけど監督と役者の両方をやっていくのはやっぱり難しい。でも監督はもう1回、やってみたいですね。今回、本当に楽しかったんですよ。マズイ!っていうくらい。次も楽しめるのか確かめたい。次も楽しかったら、もう1回やりたいってなるでしょうね」。(hairmake:iNOMATA<l’ATELIER>/stylist:森岡弘<GLOVE>/photo&text:Yoko Saito)「ブカツ道」DVD価格:3,990円(税込)発売・販売元:ポニーキャニオン発売日:11月3日(水・祝)© 2010WOWOW■関連作品:十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会武士道シックスティーン 2010年4月24日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010映画「武士道シックスティーン」製作委員会■関連記事:「闇金ウシジマくん」山田孝之インタビュー「嫌われるのは結構好きですね(笑)」ちょんまげが似合う俳優ランキングは大混戦!大沢たかおが錦戸亮を抑え1位市村正親『十三人の刺客』で「妻が惚れ直してくれる」山田孝之女性の悩み相談に燃える!「メラメラでした」岡ちゃん“サムライシネマ”応援団長就任「まさかこんな風になっちゃうとは」
2010年10月27日この男、いったいいくつの顔を持っているのか?つい先ごろ公開された『乱暴と待機』では「下半身のルーズな」(※劇中の実際のセリフ)ダメ男を演じたかと思えば、その公開直後にスタートした深夜枠のドラマでは一気に“闇金”という非合法な世界へ。外見もガラリと変えてトゴ(10日で5割の利息。もちろん違法!)で金を貸し付け、債務者たちを絞り上げていく社長・丑嶋を演じている。一種の“ダークヒーロー”にも見えるこのウシジマという男をどのように作り上げ、ここで繰り広げられる金を巡る悲喜劇をどのように見つめているのか?「頭の中で土下座してる債権者を踏みつけるシミュレーションをした」ドラマへの主演は4年ぶりだが、当の本人は「ドラマを離れていたっていう感覚は全くない」といつものマイペースな口調。企画の進行が早い映画の仕事が続いていたが、その一方で「ゴールデンの時間帯に比べて金はかけられないけど、その分、クリエイティブなことができる深夜ドラマで何かやりたいという気持ちはあった」とも。原作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館刊)で連載中の漫画。髪を30センチも切り、メガネも自前で用意してを原作のイメージに近づけたという外見がクローズアップされがちだが、丑嶋という男の内面をどのように捉え、演じたのか?「最初はとにかく無機質なイメージでしたね。よく言えば侍みたいな男と言えるのかも。ただ一つのことをひたすらやっている。だからこそ怖く見えたり、すごい男に見えたりするのかな、と。具体的に演じる上では、丑嶋のヤバさに関して『金属バットを他人の頭めがけて振り下ろせる人間』という設定があって、そういう気持ちは常に持つことを意識してましたね。土下座している債務者の頭をガチガチと踏みつける。自分の頭の中でシミュレーションして『そういうことができる男なんだ』と気持ちを作っていきましたね」。だが山田さん自身、丑嶋は“違法者”ではあるが、単純な“悪”だというレッテルを貼ることはない。「そもそも俺は、一方的な正義とか悪というものは存在しないと思ってる。いや、みんな自分自身の正義のために戦っているというか…。自分にとって正しいことが他人には悪であることもある。それは人間本来の姿でもあると思ってるから。特に丑嶋に関しては、ドラマではこの人の過去やら背景やらってのは全く描かれていないんですよね。この人がものすごく“変な”存在で、でもその変な部分についての説明はない。だから僕も、悪とか正義とかではなく、見えるままの男として捉えればいいのかな、と。あんまり深く考えず。先日、原作者の真鍋(昌平)さんに会ったときに真鍋さんが丑嶋について『虫みたいな存在にしたかった』と仰ってて。虫って形も変で感情もなくて、それが欲や願望が渦巻いた人たちの中に入ったらすごく変な画になるんじゃないかって。それを聞いたとき、自分のアプローチは間違ってなかったな、と思いましたね」。「お金はこの世で最強の兵器」一見、特殊な…だが現代社会において、もしかしたら我々の日常と紙一重のところに存在する“闇”の出来事を通じて人間の欲望や醜さ、生きることのおかしみをつぶさに描いていく本作。山田さんは言う「お金ってこの世で最強の兵器だと思う」。その真意は――?「目の前に拳銃と札束があって、どちらが強い?と単純に尋ねたら銃かもしれない。でもお金っていうのはそういう状況すら作らせないような強い力を持っている。この作品を見て思うのは、丑嶋という男は金に執着し、金の力だけ信じているからこういう男になったし、債務者たちは金が持つ力や強みを全く理解していないからああなってしまう。金というものがいかに恐ろしいものか知らな過ぎるんですよ」。それは今回の作品を通じて感じたこと?と尋ねると「いや、元々ですね(笑)」とそっけない。これがこの男らしさとも言えるのだが…。しかし、これだけ目まぐるしく、全くタイプの違う役柄を演じていく中で、役を通じて自身の内面が変わっていくことはないのだろうか?「それはありますね。実際、作品を撮る前と撮っている最中、撮り終えた後で、インタビューで言ってることも全く違ってたり。それは、やっている最中に“自分”を捨てよう、消そうと思っているからでしょうね。それこそ口調や態度が変わる部分もあるし。だから、俺が女だったら絶対に俳優と付き合いたくないな、と思います。『言ってること違うじゃん!』、『しょーがねぇだろ、気持ち違うんだから!』って(笑)。それは、作品が終わってもすぐに抜けるものでもないし。でも俺は、それが楽しいからいいんですけど。自分に飽きないんですよ」。「ダメ男の役をやって『あいつ、最低だな』って言われたら…」それがこの男の“変身”の秘密なのか?自分で楽しみつつ、周囲の反応も楽しんでいる節も…。「結構、人に嫌われるのは好きですね(笑)。ダメ男の役やって『あいつ、最低だな』って言われたら『へへへへ』って。『いいひと』って言われるよりも、何か気に食わないけど、でもまあ芝居は嫌いじゃないって言ってもらえたら嬉しいですね。まあ本当に嫌われたら見てももらえないでしょうが…」。『乱暴と待機』で“変な人たち”と一緒に仕事をし、「闇金ウシジマくん」で自身、“変な人”を演じつつ「変な人、面白い人が多いですよね。そういう人たちと一緒に仕事したいですね」と真顔で答える。やはりこの男も“素”で十分におかしな男だと思うが…。嫌いになるか、抜け出せなくなるか?山田=丑嶋くんをまずは一見あれ!「闇金ウシジマくん」MBS・TBS他で放送中■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会■関連記事:人気ブランド「Laundry」とコラボ!『乱暴と待機』Tシャツを2名様プレゼントサプライズ帰国の浅野忠信美波から贈られた汗かきワイン「酸っぱかった」山田孝之、小池栄子、美波インタビュー翻弄し、翻弄され…男vs女 恋愛本音トークあまのじゃく女はモテるが同性には…『乱暴と待機』の女性心理をディスカッション!ちょんまげが似合う俳優ランキングは大混戦!大沢たかおが錦戸亮を抑え1位
2010年10月22日映画『乱暴と待機』(冨永昌敬監督)の初日舞台挨拶が10月9日(土)、東京・新宿区のテアトル新宿で行われ、主演の浅野忠信がサプライズでアメリカから駆け付けた。次回作の外国映画を海外数か所で撮影中だったが、数日前に急遽、この初日舞台挨拶の出席を決めてアメリカから帰国した。浅野さんが登場すると、先に登壇し、知らされていなかった小池栄子は「ソックリさんかと思った」、山田孝之は「嬉しいです」、美波は「いついらしたんですか?」と素でビックリ。観客は大喜びで「キャー!」と悲鳴が飛び交った。本作は、映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』などで知られる劇作家で作家の本谷有希子による同名舞台の実写化で、平屋建ての住宅を舞台に、2組の男女の愛憎と奇妙に絡み合っていく人間模様を描く人間ドラマ。監督が「全員、1回はみっともないシーンがある」と公言してきたことにちなみ、キャスト陣がこれまでにあった自身のみっともないエピソードを披露。美波さんは「浅野さん、撮影中にお誕生日だったのでワインをプレゼントしたんですけど、車の中に置いておいたら暑い日だったのでワインが汗をかいていた。あれ飲みました?大丈夫だったんですか?」と恐る恐る質問。浅野さんは「飲みました。僕、お酒弱い方でたまにしか飲まないから、ワイン分からないんですけど。酸っぱかったと思います。アツアツでいただきました。汗、ブチュブチュ出ていました」と微妙なワインの味を思い出していた。『乱暴と待機』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)特集『乱暴と待機』私、メンドクサイ女?■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:山田孝之、小池栄子、美波インタビュー翻弄し、翻弄され…男vs女 恋愛本音トークあまのじゃく女はモテるが同性には…『乱暴と待機』の女性心理をディスカッション!あなたはメンドクサイ女?『乱暴と待機』トークショー付試写会15組30名様ご招待山田孝之女性インタビュアーの思いこみ質問にプチ切れ?映画の“その後”描く?『乱暴と待機』主題歌PVの一部映像を先行配信!
2010年10月09日『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の原作者としても知られる女性作家・本谷有希子の同名小説を映画化。『乱暴と待機』は男女4人の淫靡にして滑稽、奇妙にして危険な関係を見つめた異色ラブストーリーだ。2005年に発表され、その後小説が刊行された本作に、美波、小池栄子、そして山田孝之の豪華実力派が出演。劇中では山田さんと小池さんが夫婦を演じ、彼らが美波さん扮する曰くありげな隣人女性と絡んでいってしまうのだが…。山田孝之「この物語に出てくる人たちは全員動物っぽい」まずは、あずさ役の小池さん。あずさは子供を妊娠中だが、高校時代の同級生の近所に夫婦で引っ越してきたのを機に運命を大きく狂わされてしまう。「あずさは普通の女性が抱く感情の流れに反していないキャラクター。そういった意味では分かりやすく、『素直な子なんだな』と思いましたね。寂しくて孤独なのに、最も関係してほしくないタイプの女性と夫が関係してしまう。そのときに抱く不安や嫉妬、苛立ちは理解できました。感情の示し方がちょっと暴力的過ぎる気はしましたけど(笑)」。その“最も関係してほしくないタイプの女性”こそが、美波さん演じる近所の元同級生・奈々瀬。スウェットの上下に丸眼鏡姿で、どこかおどおどと挙動不審の奈々瀬は、浅野忠信扮する男性・英則に軟禁されている身。何やらワケありの英則と奇妙な同居生活を繰り広げる一方、あずさ夫婦と関わっていくのだが、「最初に台本を読んだとき、すぐに奈々瀬を理解することはできなかったです。喋り口調も妙だし、『何なんだろう?』って…」と美波さんは笑う。「原作を読んだり、撮影を通して徐々に役を固めていった感じですね」。そんな2人の女性を翻弄し、翻弄されるのが山田さん扮する番上。妻のあずさに頼りっぱなしの無職男・番上は、奈々瀬の特異な存在感に興味を示し、やがて彼女を誘惑する。山田さんの意見はこうだ。「番上に限らず、この物語に出てくる人たちは全員動物っぽい。素直に生きていて、いいんじゃないですかね。現実の世の中では、そういった動物っぽさだけでは生きられませんから。それがぐぐっと濃縮して描かれているから特殊に見えるけど、本当は当たり前に起こり得ることをやっているだけの人たちでもあるのかな、と思いました」。英則に軟禁される奈々瀬、奈々瀬に夫を寝取られるあずさ、あずさがいながら奈々瀬を誘惑する番上…。山田さん曰く「動物っぽい」キャラクターたちが織り成す人間模様は、一見複雑怪奇でありながら、実は単純明快でもある。「お互いの間にルールはあるんですよね。例えば、奈々瀬と番上さんの間には“承諾”のルールがある。ひとつの社会がそれぞれの間に出来上がっているんです」と美波さん。それに対し、山田さんは「そういう意味では、僕は番上と英則の関係性が興味深かったですね。すごく近くにいるのに、お互いをどう見ているのか全然分からない(笑)」。「そうね。男性同士って何を考え合っているのか想像がつかないし、気になるな。その点、あずさと奈々瀬は分かりやすいと思うんですよ。男が絡んでゴタゴタするという…」と小池さんも同調した。では、山田さん自身の目に英則はどう映るのか。男性としての意見は?「ウザいし、関わりたくはないですけど面白いんじゃないですか?付き合っている相手を束縛する人は世の中にいるし、それの度が過ぎているだけかも」。さらに、男性の立場で番上も分析していただこう、と山田さん自身と番上の共通点を尋ねると、「その質問、多いですね!」と美波さんから指摘が。これに対し、山田さんは「俺は世間的にイメージがあまりよくないから…」と苦笑するが、もちろんそうではない。共通点を尋ねずにはいられないほど、リアルで説得力ある山田さんの演技が素晴らしいのだ。これには小池さんも賛同。「私も山田くんは天才だと思いました。昔からテレビで見ていてお芝居の上手い方だなあと思っていたけど、その天才ぶりを実感させられた撮影現場でしたね」。ということで、山田さん。番上をどう思いますか?「俺も若い頃は後先考えずに遊んだこともありましたけど、いまはないです。番上は人の気持ちを理解してなさ過ぎですよね。ちょっと酷いです」。すると、「だって、奈々瀬をかばったもんね!」と“妻”の小池さんから鋭い切り込みが。奈々瀬との不倫現場をあずさに押さえられた番上は、驚きの行動に出るのだ。山田さんはこう解説する。「あれはきっと、番上の中で切り替えのスイッチがカチッと入ったんです。『ヤバイ、ヤバイ、どうしよう…。何か言い訳しなきゃ!』と焦っていたのが、『あっ。でも、この人(奈々瀬)はこの人(あずさ)に責められている!助けなきゃ!』とふっと気づく。僕も最初は理解できなかったんですけど、監督からは『番上は考えて何かをするのではなく、自然にやる男』と言われていた。だから、そういった番上らしさが出る場面なんだろうなと考えました」。小池栄子「でき過ぎる男性って苦手なんです」そんな番上のことを「あずさは『悔しいけど、好きだわ』と感じたと思います」と小池さん。「私自身、でき過ぎる男性って苦手なんです。男の人は子供がそのまま大人になった感じで、時には失礼だったり、非情なことをするのもアリなんじゃないかなって」。一方、「私は嫌〜(笑)」と首を振る美波さん。「何か、自分のプラスにならない気がする」とバッサリ斬った。ならば、奈々瀬はどうか。男たちの関心を引き、女たちから疎まれる奈々瀬は典型的な“女の敵”なのだろうか。まずは、演じた美波さん自身が「関わりたくないですね」と笑いながら一言。小池さんが言葉をつないだ。「男が絡んでいなければいいんですけどね。実は、原作者の本谷さんが『奈々瀬は私です』と言っていたんです。本谷さんとはもう付き合いが深いので、私もその主張にはすごく納得させられているんですけど(笑)、それでも私は本谷さんが好きだし、魅力を感じる。ただし、恋愛が絡むと嫌いになるかもしれませんよね」。そして、異性としての奈々瀬について、山田さんに貴重な意見を求めると、「嫌ですよ、うざったい(笑)」と断言。続けて、鋭い見解を示した。「奈々瀬はこちらが球を投げても全部スカッと通り過ぎていくような女性。その点、あずさの方がキャッチボールはできそうですよね。とは言え、どの女性を見ていても、その中にあずさと奈々瀬はいるなと僕は感じています」。ドキリとさせられる一言と共に、“男女談義”終了。男とは?女とは?愛とは?性(さが)とは…?本音トークを繰り広げてくれた3人の意見と共に、『乱暴と待機』の世界をじっくりどっぷり味わってみてほしい。(photo:Yoshio Kumagai/text:Hikaru Watanabe)特集『乱暴と待機』私、メンドクサイ女?■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:あまのじゃく女はモテるが同性には…『乱暴と待機』の女性心理をディスカッション!あなたはメンドクサイ女?『乱暴と待機』トークショー付試写会15組30名様ご招待山田孝之女性インタビュアーの思いこみ質問にプチ切れ?映画の“その後”描く?『乱暴と待機』主題歌PVの一部映像を先行配信!下着姿の美波に山田孝之が…衝撃場面がTVに?『乱暴と待機』TVスポット到着
2010年10月07日映画『乱暴と待機』(冨永昌敬監督)の女性限定トークショー付き試写会が10月4日(月)、東京・渋谷区のレストラン「COPON NORP」で行われ、本作の宣伝マン&ウーマン3名と観客約30人が恋愛における女性心理についてディスカッションした。映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』などで知られる劇作家で小説家の本谷有希子の同名小説の映画化で、木造平屋建ての市営住宅を舞台に、血のつながりもないのに共同生活を送り、天井から相手の行動を覗き見する男・英則(浅野忠信)と覗かせる女・奈々瀬(美波)という奇妙男女と、近所に越して来た夫婦、無職のダメ夫・番上(山田孝之)と身重ながら夫の代わりに働く妻・あずさ(小池栄子)の愛情と性を滑稽に描き出す物語。トークショーは、本心をはっきり言わず、相手に合わせた言動で男の気を引く“あまのじゃく”なタイプの女・奈々瀬と、感情をストレートに表現し尽くすタイプのあずさについて、それぞれの長所短所を考察。自身はどちらのタイプ?との問いに、観客の7割があずさ、3割が奈々瀬と回答。“あずさ派”では「ダメ男が好きで、ダメであればあるほど『どうにかしなきゃ』と思ってしまう」、「頼られると嬉しい」などの意見が。また、モテるのはどちらのタイプか?の問いには奈々瀬が7割、あずさが3割。反対に、同性として好感が持てるのは?にはあずさが7割、奈々瀬が3割という結果に。宣伝マンのひとりは「男としては付き合うなら奈々瀬、結婚するならあずさ。面倒見てもらいたいと思うから。でも、奈々瀬の部分も持っていてほしくて、合わせてくれたりもしてほしい。ずっとあずさだと、自分がいっぱいいっぱいになって相手の気持ちに答えられないのでキツイ」。別の宣伝ウーマンは「取材で山田孝之さんが『女性は誰でも奈々瀬とあずさの両方の部分を持っていると思う』と言っていて、実際にそうなのではないかと思った。自分は奈々瀬と思った方はあずさ、あずさと思った方は奈々瀬の部分を、自分の中に見つけたら、もっと恋愛の楽しさが広がるのでは」と呼びかけていた。『乱暴と待機』は10月9日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:Yoko Saito)特集『乱暴と待機』私、メンドクサイ女?■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:あなたはメンドクサイ女?『乱暴と待機』トークショー付試写会15組30名様ご招待山田孝之女性インタビュアーの思いこみ質問にプチ切れ?映画の“その後”描く?『乱暴と待機』主題歌PVの一部映像を先行配信!下着姿の美波に山田孝之が…衝撃場面がTVに?『乱暴と待機』TVスポット到着美波「お兄ちゃん」連発!小池栄子は突然…過激な『乱暴と待機』予告編独占先行公開
2010年10月05日TBS・MBS系新ドラマ『闇金ウシジマくん』の制作会見が9月29日(水)、東京・西新宿の京王プラザホテルで行われ、主演の山田孝之をはじめ片瀬那奈、やべきょうすけらが出席した。漫画家、真鍋昌平さんが漫画誌「ビックコミックスピリッツ」(小学館)に不定期連載中の同名漫画のドラマ化で、超暴利闇金融・カウカウファイナンスで金を借りに訪れる客やその関係者が借金で身を滅ぼしていくさまを描くヒューマンドラマ。4年ぶりの連ドラ主演となる山田さんは、闇金ビジネスの実力とカリスマ性を併せ持つカウカウの社長、丑嶋馨(うしじま かおる)役。「お金の価値を分かっていない人たちが金を借りてしまうんだと思う。僕はお金が最強兵器だと思っている。でも兵器のように分かりやすいものではないからマヒしてしまったり、収入や支出の差があったりお金との距離感も違うので、余計分かりづらい。お金の強さとかを分かってもらえれば」と借金について冷静に分析した。自身は「お金に執着がないので闇金で借りることはないと思う」とキッパリ。やべさんも「借りる気持ちは分かる。いまの世の中、我慢や耐えることより欲の方が深いのか、得られるものがあるとお小遣いをもらう感覚で得てしまうんだと思う。いま一時より先々の人生のことを考えよう、と思ってくれたら」と訴えた。撮影はすでに終了。オススメや見どころは?と司会者から聞かれた山田さんは「風俗店のシーンとかいいですよ、たまんないですよね?」とニンマリしながらやべさんに問いかけ。「俺、その現場行ってないんで…」とちょっぴり残念そうな表情のやべさんを尻目に、山田さんは「下着姿の女の子がいっぱいいて、普通見られないじゃないですか?でも仕事しているツラしてジーッと見ているんですよ」と手振りを交えて振り返り、共演者の笑いを誘っていた。プロデューサーは、フジテレビで単発ドラマ「ナニワ金融道」(1996〜2005年放送)を手掛けた山口雅俊氏。「『ナニワ』を作ったとき、町金の古き良き時代は終わっていて、闇金の最前線とお金を借りる底辺の間でギリギリの人間模様があると聞いて、それを描きたいと思った」と熱っぽく話した。ほかに崎本大海が出席した。ドラマ「闇金ウシジマくん」は10月12日(火)深夜24:55よりTBSにて放送スタート、同14日(木)深夜24:55よりMBSにて放送スタート。(photo/text:Yoko Saito)
2010年09月29日数ある映画のジャンルの中でも、日本固有のものとしていまも昔も人々の心をつかんで離さない時代劇。今年が特に、人気の俳優をキャストに配して様々な時代背景を舞台にした時代劇の話題作が目白押しとなっている。衣裳に小道具に作法に…と現代劇とは異なる多くの要素を必要とする時代劇の中で今回、“ちょんまげ”をピックアップ!巷では某誌の発案をきっかけにいま“まげメン”――すなわち、ちょんまげを結ったイケメン男性を指す言葉まで存在するとのことですが、読者の投票を基にした「ちょんまげが最も似合う俳優ランキング」を大発表!日本を代表する俳優陣による“時代劇ブーム”のおかげもあってかランキングは大混戦!そんな中、見事に1位に輝いたのは昨年、高視聴率を記録したドラマ「JIN -仁-」(TBS系)に出演し、映画『桜田門外ノ変』もまもなく公開となる大沢たかお。「JIN -仁-」で演じた現代から幕末にタイムスリップし、そこで人々の命を救うべく奔走する医師・南方仁の印象が強いようで「JIN先生の、ちょっと中途半端なちょんまげが、逆にとても良くお似合いでした」(30代・女性)、「現代からタイムスリップし、徐々にあの時代の人間っぽくなっていく姿が印象的」(20代・女性)といった声が多く寄せられました。「JIN -仁-」に関しては映画化を望む声や製作のうわさが放送当時から聞かれますが、実際のところどうなるのでしょう――?ほかに「和風の顔立ちだからちょんまげが似合う」(30代・女性)、「端正な顔立ちとスタイルに加え、品格や立ち居振る舞いが素晴らしい」(30代・女性)との声も多数!『桜田門外ノ変』では「JIN -仁-」とは異なり、月代(さかやき)――すなわちアタマのてっぺんを青々と剃りあげた正統派のちょんまげ姿を披露しているのでこちらも要チェック。そして、かなりの僅差で惜しくも第2位となったのは、錦戸亮!映画初出演にして初主演を飾った『ちょんまげぷりん』は通常の時代劇とは異なり、ある侍が現代にタイムスリップし、しかもパティシエとなって活躍するという奇想天外な物語だが、現代に来ようが侍は侍!錦戸さんは堂々のちょんまげ姿を見せてくれています。「タイトルを裏切らないちょんまげの似合い具合に拍手」(40代・女性)、「『ちょんまげぷりん』の安兵衛さんの姿は全く違和感がなく、お見事でした」(30代・女性)などこの1作で“まげメン”としての確かな評価を獲得した模様!ちなみに劇中、お風呂に入ったシーンでは、髪をおろした“カッパ状態”も見せてくれています。3位に入ったのは堺雅人。お茶の間での堺さんの人気と評価を不動のものにしたNHKの大河ドラマ「新選組!」の山南敬助、「篤姫」の将軍・家定、そして公開が控える映画『武士の家計簿』での加賀藩士と同じ幕末の時代の異なる立場の役柄を演じているのも面白いところ。ほかにもドラマ「出雲の阿国」や映画『壬生義士伝』などでも時代劇に出演しており、ちょんまげ姿は慣れたもの、と言えるのかも。見る人それぞれ、お気に入りの堺さんの“ちょんまげ作品”がありそうですね。続く第4位も僅差!東山紀之がランクイン。映画『山桜』にNHK大河ドラマ「元禄繚乱」、「必殺仕事人」(テレビ朝日系列)とこちらもたびたび時代劇に出演されていますが、「涼しげなまなざしにシャープな鼻筋、立ち振る舞いの美しさ。現代ものより時代物の方が違和感がない」(40代・女性)という声まで!第5位には同じくジャニーズ所属で、まもなく公開の『大奥』で時代劇に初めて挑戦した二宮和也。ほかに『雷桜』の公開を控える岡田将生、いよいよ佳境に入った「龍馬伝」(NHK)の福山雅治、『十三人の刺客』の山田孝之などが上位に名を連ねました。さてさて、あなたが考える最高の“まげメン”は?話題の時代劇を見ながら、俳優陣のアタマのてっぺんにもご注目ください!ちょんまげが似合う俳優は?1位:大沢たかお2位:錦戸亮3位:堺雅人4位:東山紀之5位:二宮和也シネマカフェで月ごとに実施中の投票企画「シネマカフェゴコロランキング5」。次回のお題は「映画の中で見てみたいカップルの組み合わせは?」。こちらもぜひご投票ください!「シネマカフェゴコロランキング5」■関連作品:桜田門外ノ変 2010年10月16日より全国にて公開© 2010「桜田門外ノ変」製作委員会ちょんまげぷりん 2010年7月31日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開© 2010 J Storm Inc.武士の家計簿 2010年12月4日より全国にて公開© 2010「武士の家計簿」製作委員会山桜 2008年5月31日よりテアトルタイムズスクエアほか全国にて公開© 「山桜」製作委員会大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会 十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会雷桜 2010年10月22日より全国東宝系にて公開© 2010「雷桜」製作委員会■関連記事:二宮、柴咲の将軍役衣裳の印象は「布団のような着物」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第7回)映画で見てみたいカップルと言えば?市村正親『十三人の刺客』で「妻が惚れ直してくれる」柴崎コウ×二宮和也共演、話題の時代劇『大奥』クリアファイルを5名様プレゼント中村蒼水嶋ヒロの“作家転向”に「ただただビックリ」
2010年09月27日映画『十三人の刺客』の初日舞台挨拶が9月25日(土)、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇2で行われ、主演の役所広司をはじめ、共演の市村正親、山田孝之ら男性キャスト12人と三池崇史監督の計13人が顔を揃えた。江戸末期、暴君として悪名高い将軍の弟で明石藩主・松平斉韶(なりつぐ/稲垣吾郎)の暗殺の命を幕府より受けた刺客十三人の死闘を描く時代劇。1963年公開の同名時代劇(工藤栄一監督)の再構築版。十三人のリーダー、島田新左衛門を演じた役所さんは「血まみれ泥まみれになってがんばりました」と清々しい表情。島田の好敵手、明石藩御用人・鬼頭を演じた市村さんは「早く妻(篠原涼子)と一緒に劇場に観に来たい。きっと興奮して惚れ直してくれると思う」とプライベートネタを交えて軽妙にPR。会場の笑いを誘った。オリジナル版を上回る、クライマックスの約50分もの殺陣シーンが話題で、刺客の一人を演じた波岡一喜が「小っちゃい子にも勧めてください」。隣りの高岡蒼甫は「いやいや」と首を振ったが、波岡さんは「いや大丈夫だって」と妙な自信を見せた。同じ刺客の一人で出席者13人中、一番若手の窪田正孝が、緊張からか「この映画がいい踏み台に…?いや、いい経験になりました」と言い間違えて、役所さんのほか松方弘樹、伊原剛志、沢村一樹ら共演陣は爆笑。役所さんは「僕ら13人は窪田くんの踏み台になりました」とさらに観客を笑わせた。『十三人の刺客』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会■関連記事:山田孝之女性の悩み相談に燃える!「メラメラでした」岡ちゃん“サムライシネマ”応援団長就任「まさかこんな風になっちゃうとは」金獅子賞はソフィア・コッポラ作品!“元カレ”タランティーノ感激?日本勢は無冠『十三人の刺客』にスタンディングオベーション7分!金獅子に三池監督手応えアリ?三池崇史監督、SMAP稲垣の“悪役”起用を説明
2010年09月25日映画『十三人の刺客』の女子限定試写会が9月20日(月)、東京・丸の内の丸ビルで行われ、主演の役所広司、共演の山田孝之が来場したOLや女子大生の悩みに答えた。江戸末期、将軍の弟で明石藩主の暴君、松平斉韶を討つ幕府の密命を負った総勢13人の刺客たちの死闘を描く物語。内容にちなみ、この日は観客の悩みを“一刀両断する”として、来場した約300人から就職活動や将来についてなどの相談に回答する趣向。最初の女子大生は「面接で緊張してしまうが…」と相談。山田さんは「僕も、とんでもない数のオーディションに落ちてきていますからね。方法なんてないですよ、巡り合わせですから」と頭を掻きつつ「僕は(オーディションで)自分らしく、を大切にしています。ハキハキ、ニコニコっていうのも大切かもしれませんが、自分はそういうタイプじゃないし、もしそれで受かっても何も発揮できない。自分のできることをPRして、できないことはできない、という」と経験談を披露。続いて、現在24歳で恋をしたことがない“干物女”ですが…というOLが登場すると、役所さんが「恋については山田くんがものすごい上手ですから。恋愛の達人から」と軽妙に前振り。山田さんは「悪いことじゃないし、30歳まで6年、まだまだじゃないですか。好きになる素敵な人と会うはずですよ」と激励。役所さんも「男女問わず積極的に関わっていくことが大切じゃないですかね、そこから何か生まれるかもしれません」と人生の先輩らしいアドバイスを話した。最後に夢って叶う?と尋ねる女性には、役所さんが「叶うことより、あきらめず追い続ける、やり続けることが人生楽しいんじゃないですかね?僕も山田くんも仕事がなかったらただの失業者で仕事があるからやっている。でも夢は叶っていない」。山田さんも「遠くてもやっていけば辿りつきますよ」と揃って継続のススメを説いた計5人からの相談を終え、役所さんは「これだけ女性がいると、山田くん、俄然燃えますね。普段の試写会ではこんなにしゃべらないですよ」と感心。山田さんは「もうメラメラでした」と楽しんだ様子だった。『十三人の刺客』は9月25日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会■関連記事:岡ちゃん“サムライシネマ”応援団長就任「まさかこんな風になっちゃうとは」金獅子賞はソフィア・コッポラ作品!“元カレ”タランティーノ感激?日本勢は無冠『十三人の刺客』にスタンディングオベーション7分!金獅子に三池監督手応えアリ?三池崇史監督、SMAP稲垣の“悪役”起用を説明シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第6回)ちょんまげが似合う“まげメン”俳優といえば?
2010年09月20日映画『乱暴と待機』(冨永昌敬監督)の完成披露試写会が9月16日(木)、東京・テアトル新宿で行われ、主演の美波、共演の小池栄子、山田孝之らが出席した。劇作家で小説家の本谷有希子の同名戯曲・小説の実写化で、実の兄妹でもないのに同じ部屋に暮らし、複雑な恋愛感情を抱き合う“覗く男”英則(浅野忠信)と“覗かれる女”奈々瀬(美波さん)が、近所に引っ越してきた夫婦・番上(山田さん)とあずさ(小池さん)の存在に影響され、関係性を変化させていく姿を描く物語。美波さんは、劇中のメガネにスウェット姿という“個性的ファッション”に「心地良かった」と微笑んだが、役作りには「一線を越える、リミットを越える怖さがあった。痛い女の子ですが、痛いモノを演じてはいけない、私が一番の理解者でなくちゃいけないと思って演じました」と苦労をうかがわせた。一方で、内容にちなみ司会者から、この日の出席者の中から覗きたい相手を聞かれると、小池さんは「山田さんです。かなりベールに包まれているので私生活が気になる。あそこまで番上になり切れるのは、番上みたいな部分があるのでは?」と山田さんへ好奇の目線。山田さんは「あ、この間、『乱暴と待機』の取材で女性のインタビュアーから、『山田さんってこういう人だと思った』と言われたので、『役者としてそう言われるのは嬉しいです』と答えた。そしたら、『いや、そういう意味ではなく、こういう人だと思ったんです』と言われたので、コイツ、何が言いたいんだろう?と思った」と嫌な記憶をよみがえらせ、プチ切れモード(?)だった。同じ質問に山田さんは「そりゃ、本谷さんです。こんなヘンタイ的なものを家で書いているんですから。どんなツラして書いているんだろう?と」。本谷さんは「ツラ?」と吹き出しながらも「真剣な顔して書いています。ファミレスとかでも書いていますよ」と答えていた。なお、本日9月16日(木)21:00より、映画の公開を記念して「〜女の子の一人暮らし部屋を覗き見中継!〜」と題してUSTREAMにて特別企画を実施!10月8日(金)までの期間中、“ほぼ連日”、21:00ごろから約10分間だけ、劇中の英則が天井から奈々瀬の部屋を覗いているのと同じ感覚を味わえる、という生中継なのだが…いかに!?『乱暴と待機』は10月9日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)特別企画 〜女の子の一人暮らし部屋を覗き見中継!〜■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:映画の“その後”描く?『乱暴と待機』主題歌PVの一部映像を先行配信!下着姿の美波に山田孝之が…衝撃場面がTVに?『乱暴と待機』TVスポット到着美波「お兄ちゃん」連発!小池栄子は突然…過激な『乱暴と待機』予告編独占先行公開眼鏡&地味なスウェットの美波からなぜか目が離せない!『乱暴と待機』画像が到着浅野忠信がのぞき男に!山田孝之×美波×小池栄子共演で本谷有希子の衝撃作を映画化
2010年09月16日第67回ヴェネチア国際映画祭にて現地時間9月9日夜、三池崇史監督の『十三人の刺客』の公式上映が開催され、大きな盛り上がりを見せた。昼の公式会見に続いて、三池監督に主演の役所広司、山田孝之、そすてプロデューサーのジェレミー・トーマスが出席。海外、特にイタリアではかなりの人気を誇る三池作品とあって、メディアおよび現地のファンが会場に殺到した。本映画祭において、本作に加えて『ゼブラーマン』、『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』の計3本が上映されるという極めて異例の上映スタイルがとられた。特に本作に関しては本格時代劇ということで関心が高く、一般チケットは発売と同時に完売という人気ぶり。会場には、今年の審査委員長であるクエンティン・タランティーノも来場し、上映を待つ観客と共に立ち上がってキャスト・スタッフ陣を迎えた。上映中は、これぞ三池作品!とも言うべき激しい殺陣に何度も拍手がどよめきが起こり、上映後には7分におよぶスタンディングオベーションが!上映後の取材で三池監督は「何度かヴェネチアには来ているが、終わってこれほどお客さんが楽しんでくれたという感触があったのは初めて。日本映画を楽しみに来ているお客さんに応援してもらっている気がした。お客さんに楽しんでもらえたのでスタッフ・キャストのみんなにも許してもらえるかなと」と手応えを語った。また、親しい間柄であり、三池監督作でヴェネチアにも出品された『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』に出演までしているタランティーノが審査委員長を務めていることについては「ちょっと気まずいですよね。彼は映画を観ることにかけては世界最高の観客の一人なので、自分が楽しんだかどうかが選考の基準になるのでは」と語った。役所さんは「お客さんが楽しんでいるのが伝わってきたし、上映後には温かい拍手もいただいて感動しました。反応の良い客席を見て、子供の頃、映画館で大人たちと拍手をしながら映画を観ていたのを思い出しました」と感慨深げ。山田さんは「(上映を観るのは)今回が3回目なんですが、海外のお客さんには下手なのがバレていないかなと安心しています(笑)。またヴェネチアに来られるように頑張ります」とコメント。授賞式は現地時間11日。どのような審判が下されるのか?『十三人の刺客』の日本での公開は9月25日(土)より全国東宝系にて。■関連作品:ゼブラーマンゼブラシティの逆襲 2010年5月1日より全国にて公開© 2010「ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲」製作委員会第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会■関連記事:清水崇がウサギの被り物でヴェネチア参上!3D映画部門は『アバター』&『ヒック』三池崇史監督、SMAP稲垣の“悪役”起用を説明劇中では赤ジャージのカトリーヌ・ドヌーヴ、華麗なドレスでヴェネチア降臨清水崇が満島ひかり×香川照之×大森南朋で3Dホラー再挑戦!ヴェネチアで一部を上映『ノルウェイの森』に強敵出現ソフィア・コッポラ新作に喝采!現地紙は最高点
2010年09月11日ヴェネチア国際映画祭9日目となる9月9日午後(現地時間)、金獅子賞を争うコンペティション部門に三池崇史監督の『十三人の刺客』がついに登場。公式上映に先立ち、記者会見が行われ、三池監督、役所広司、山田孝之、プロデューサーのジェレミー・トーマスが出席し、各国の記者から盛んに質問が飛んだ。日本の芸能界に詳しい台湾の記者からは、「優しいイメージのあるSMAPの稲垣吾郎さんに、悪役を演じさせたのはなぜですか?」という質問が。三池監督はまず欧米の記者たちに対し「殿を演じた稲垣吾郎さんは、日本ではアイドルなんです。日本ではアイドルは悪い役は普通やらないものなので、(台湾の記者は)まさかと思ったのでしょう」と説明。続けて「稲垣さんは10年以上もNo.1として君臨しているSMAPの中で、特殊な存在なんです。トップでもないし、けれど重要な位置を占めている。とても屈折した魅力の持ち主なので、この役にぴったりだった。映画では彼の存在感そのものが、活かされていると思います」と語った。また、刺客たちを率いる侍を演じた役所さんは、イタリアの記者から役作りについて聞かれ、「(自分をのぞく)12人が命を預けられるリーダーになることが、今回のテーマでした」と語った。会見前に行われたプレス試写も大好評で、受賞に期待がかかる。ある中国の記者は「最高にクール!傑作だと思う」と興奮気味に語った。クエンティン・タランティーノ、ギジェルモ・アリアガら審査員団が、果たして同じ反応を示すか?11日夜(現地時間)の結果発表が楽しみだ。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:劇中では赤ジャージのカトリーヌ・ドヌーヴ、華麗なドレスでヴェネチア降臨清水崇が満島ひかり×香川照之×大森南朋で3Dホラー再挑戦!ヴェネチアで一部を上映『ノルウェイの森』に強敵出現ソフィア・コッポラ新作に喝采!現地紙は最高点『ノルウェイの森』にスタンディング・オベーション松山ケンイチ「確信」得た!『ノルウェイの森』に質問続出! 凛子、松山ケンイチと「楽屋にこもって話し合った」
2010年09月10日映画『乱暴と待機』の主題歌で、スペシャルユニット“相対性理論と大谷能生”による「乱暴と待機」のPVを映画と同じく冨永昌敬監督が担当!鶴巻和哉の書き下ろしによるジャケット画像と共に、PV映像の一部が到着した。劇作家で小説家の本谷有希子による同名戯曲を映画化した本作。浅野忠信、美波、山田孝之、小池栄子という実力派キャストを揃え、相手を天井裏からのぞく、のぞかせるという歪んだ形で愛情関係を築く男女と、その近所に越してきた夫婦の4人が織りなすドロドロの人間模様を描く。しばらく前より解禁されている本作の予告編でも使用され、物語とは裏腹のポップなメロディと歌声が強い印象を残している同主題歌。冨永監督は、これまでにも相対性理論の「地獄先生」などのPVを担当しているが、今回は映画の舞台と同じロケ地で撮影を敢行!今回到着した映像では、男たちが次々と家の中から荷物を運び出し、まとめている様子が映し出されるが、これは映画で描かれる物語の“その後”を描いているのでは?との声も。こちらのPVは、9月29日(水)発売のCDに付いてくるDVDに、映画予告編と共に収められる。また、アニメーション監督の鶴巻和哉が担当したCDのジャケットも解禁。鶴巻さんは、本作の原作本の装丁、および映画のビジュアルに続いての担当となる。劇中の物語はもちろん、音楽、ビジュアルの部分でも個性豊かな才能が集結。果たしてどのような化学変化をもたらすのか?『乱暴と待機』は10月9日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:下着姿の美波に山田孝之が…衝撃場面がTVに?『乱暴と待機』TVスポット到着美波「お兄ちゃん」連発!小池栄子は突然…過激な『乱暴と待機』予告編独占先行公開眼鏡&地味なスウェットの美波からなぜか目が離せない!『乱暴と待機』画像が到着浅野忠信がのぞき男に!山田孝之×美波×小池栄子共演で本谷有希子の衝撃作を映画化
2010年09月06日9月1日(水)よりイタリア・ヴェネチアで開催される第67回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門への出品が決まった『ノルウェイの森』、『十三人の刺客』の監督およびキャストの喜びのコメントが到着した。『十三人の刺客』は、暴政の限りを尽くす将軍の弟を討つべく送り込まれた13人の男たちが文字通り、命を懸けて戦う姿を描いた本格時代劇。数々のヒット作を世に送り出し、海外でも高い評価を受ける三池崇史監督がメガホンを握り、役所広司をはじめ、山田孝之、伊勢谷友介、松方弘樹、松本幸四郎に稲垣吾郎など錚々たるメンバーがキャストに名を連ねる。三池監督は「やったね。ヴェニスをサムライの血で染めてあげましょう」と短い言葉に喜びと決意を込める。監督と共に現地入りする予定の主演の役所さんは「(出品の知らせを聞いたときは)『やったー!』と。ヴェネチアのお客さんに日本の時代劇を楽しんでもらうことが一番ですね。映画の初号上映後のスタッフ・キャストの異常な盛り上がりが、ヴェネチアの映画祭会場でも見られるのではないかと期待しています。日本映画のお家芸である時代劇が海外で評価されるのは本当に嬉しいことです」と喜びを語る『ノルウェイの森』は、いわずと知れた日本を代表する作家・村上春樹の大ベストセラーの映画化作品で、すでに『シクロ』でヴェネチアの最高賞である金獅子賞を受賞しているトラン・アン・ユンが監督を務めるとあって、公開前から世界的な注目を集めている。映画祭には、監督に加え主演の松山ケンイチに菊地凛子、水原希子らがヴェネチア入りする予定だという。トラン・アン・ユン監督は「私が是枝裕和監督とお会いしたのはヴェネチア映画祭のときでした。後に、ロッテルダムで再会し、そこで橋口亮輔監督と知り合うことになりました。そのとき、3人で語り明かしたことが、いまでも素晴らしい思い出です。私たちは2人の“村上氏”(※村上春樹と村上龍)について語り合い、私は『ノルウェイの森』、2人は『69 sixty nine』と『限りなく透明に近いブルー』の話をしました。まさか、数年後に日本映画を出品するためにヴェネチアの地に戻り、その作品が『ノルウェイの森』になろうとは思ってもみませんでした!」と感慨深げ。松山さんは「光栄なことです。一足早く海外の方に観てもらうのですが、どんな反応を示すのか興味津々です。きっと素晴らしい経験になると思います」と期待に胸を膨らます。すでに発表されているように、今年の審査員長を務めるのは、日本映画、そして三池作品のファンとして知られるクエンティン・タランティーノ。三池監督作品にはイタリアでも多くのファンが存在し、また、小説の「ノルウェイの森」は同国でも出版されて、こちらも高い評価を得ているとあって、おそらく現地での期待も高く、金獅子賞受賞の可能性は十分にあると言える。世界最古の歴史を誇る国際映画祭で、この2作がどのように受け止められるのか?ヴェネチア国際映画祭は9月1日(水)より11日(土)までの日程で開催。『十三人の刺客』は9月25日(土)より、『ノルウェイの森』は12月11日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会■関連記事:ヴェネチア国際映画祭ラインナップ発表。『ノルウェイの森』など日本映画3本が登場異例!『ノルウェイの森』主題歌にザ・ビートルズ原盤の「ノルウェーの森」が決定高良健吾初のフォトブックが発売撮影現場&箱根プライベート旅行の様子も!あのシーンも原作の種田そのまま!『ソラニン』高良健吾の落書き顔公開2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!
2010年07月30日映画『シーサイドモーテル』の初日舞台挨拶が6月5日(土)、東京・新宿区の新宿ピカデリーで行われ、主演の生田斗真らが出席。シークレットゲストで古田新太が“女装”し花束ガールを務めた。同作は、場末のモーテルの4つの部屋に宿泊したワケありの男女11人による一夜の騙し合いを描くアンサンブルドラマ。生田さんのほか、麻生久美子、山田孝之、成海璃子ら豪華キャスト8人と守屋健太郎監督が勢揃い。初日を記念して生田さんらに花束を手渡すとして花束ガール3人が入場するが、3人目は金髪カツラを付けてガールに化けた古田さん。爆笑が起こる中、古田さんはシレッと生田さんに花束を手渡すと、共演陣からの「ちょっとちょっと」、「おっさん!」などの声を振り切り、そのままスタスタと退場した。カツラを外して再登場すると、劇中で女装させられた社長役を演じているにもかかわらず「何であのカツラを被ったのか、自分でもよく分かっていません」。本作についても「えっと『告白』ですよね?」と同日公開の松たか子主演作のタイトルを挙げ、Wボケで会場の笑いを誘った。キャスト陣がそれぞれ感じた面白シーンを挙げるところで、生田さんから「古田さんの女装。すごく可愛かった。この風貌で本当にすごく可愛くて」と褒められ、古田さんは「僕、女装が可愛いことは知っていますから、自信満々でやりました」と大見得切り。続く麻生さんにも「古田さんがふり返るシーンが可愛かった」と熱視線を送られ、「僕、知ってますから、自分が可愛いこと」とサラリ。さらに成海さんからも「古田さんの女装が可愛かったです」と言われると、「そういう作戦なワケ?」と苦笑いで共演陣へ疑惑の眼差しを向けた。一方で、山田さんはこの日、発言のほぼ全てをボケ倒し。冒頭の挨拶では「僕、文章を書くのが好きで、連載をやらせてもらっているんですけど、最近、斗真くんが同じ雑誌で連載を始めて。字っていいな」と同作と無関係のトークを展開し、生田さんから「何の話をしているの?」と突っ込まれると「あ、間違えました」と謝罪。見どころについても「103号室で最後、まさか壁を突き破って、ターミネーターが出てくるとは思いませんでした」と虚言を炸裂。生田さんに「そんなシーン、ねえよ!」と叱られていた。『シーサイドモーテル』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:シーサイドモーテル 2010年6月5日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010「シーサイドモーテル」製作委員会■関連記事:松尾スズキ×『シーサイドモーテル』監督の対談を独占配信!田辺誠一のメッセージも麻生久美子インタビュー「変な役は好き」だけど今回の登場ポーズは「恥ずかしい…」
2010年06月05日5月25日(火)深夜よりオンエアが開始される、山田孝之と美波のベッドシーンの映像を含んだ、映画『乱暴と待機』TVスポットがシネマカフェに到着した。本作は、本谷有希子による戯曲、および同名の小説を原作にした作品で、血が繋がっているわけでもないのに「お兄ちゃん」と「妹」という関係で、二段ベッドが据えられた部屋で暮らす男女と知人の夫婦の、おどろおどろしいまでの人間ドラマを描いた“ラブファンタジー”。浅野忠信(英則/“お兄ちゃん”)、美波(奈々瀬/“妹”)、山田孝之(番上)、小池栄子(あずさ)が主なキャストだが、わずか15秒のTVスポット中で、奇妙キテレツ、独特の世界観が炸裂!屋根裏から奈々瀬の行状をのぞき続ける英則と、英則の存在に気づきつつ、視線を浴びながら“行為”におよぶ奈々瀬…。今回、到着したTVスポットでは、奈々瀬と番上の不倫シーンの映像も。下着姿の美波さんの尻に山田さんが手を伸ばす、というTVスポットとしてはかなり過激な映像が映し出される。ちなみに浅野さんの「思いついたぞ!」という興奮した口調のセリフは、「奈々瀬に対する究極の“復讐”」を思いついたという意味…。いったい物語はどこへ向かうのか?今後、まだまだ過激なシーンが期待される(?)、『乱暴と待機』は今秋、テアトル新宿ほか全国にて公開。※こちらのTVスポットはMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:乱暴と待機 2010年秋、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:美波「お兄ちゃん」連発!小池栄子は突然…過激な『乱暴と待機』予告編独占先行公開眼鏡&地味なスウェットの美波からなぜか目が離せない!『乱暴と待機』画像が到着浅野忠信がのぞき男に!山田孝之×美波×小池栄子共演で本谷有希子の衝撃作を映画化
2010年05月26日映画『シーサイドモーテル』(守屋健太郎監督)の試写会が5月24日(月)、東京・丸の内ピカデリー2で行われ、主演の生田斗真、共演の山田孝之、玉山鉄二の3人が舞台挨拶中に“連鎖噛み”した。場末のモーテルの4つの部屋に居合わせたワケありの男女11人の駆け引きを描くアンサンブルドラマ。先陣を切ったのが山田さん。劇中、借金まみれのギャンブラー、朝倉陽介を演じており「朝倉南を演じた、あ、陽介でしたっけ?陽介を演じた…」となぜか漫画「タッチ」のヒロインの名を口にし、公私で親しい玉山さんが「アサクラミナミは違うだろ!」とツッコミ。だが続けて山田さんは「山田タカオ、いや孝之です」と“連続噛み”。それでも全く動揺しない山田さんに、玉山さんは「そこ、間違えるか?」と笑顔で再度突っ込んだ。続いて挨拶した玉山さんは「どうも玉木宏、いや玉山鉄二です」と確信犯で言い間違え。ベタな発言に、共演陣から「おーい、おいおい」と笑いが起きた。この日の挨拶には生田さんらのほかに、麻生久美子、成海璃子、温水洋一、池田鉄洋、柄本時生、山崎真実とイケメン、美女、個性派の豪華9人が勢揃い。生田さんは、締めの挨拶で「腕のあるキャストがこれだけ揃って、面白いわけがない!」とまさかの言い間違え。満場の女性ファンは大喜びで、玉山さんが「あー言っちゃった?」などと突っ込むなど共演陣も大爆笑。生田さんは赤面し「面白くないわけがない、ですね」と修正したが、会場の笑いは収まらず「あ、もう何を言ってもダメですね」と頭を掻いた。一方、挨拶中には劇中のテーマ「騙し合い」にひっかけ、キャスト陣が騙されたエピソードを披露。玉山さんは高校の先輩に「『“強いて”、のしはアルファベットのCだぞ』と教えられて信じていた」と明かし、「その先輩、ホントいい加減な人で、『海外旅行に行ったらとりあえず“pardon?”って言っときゃいい』とか言って、僕、税関で“pardon?”って連発したら、荷物をガッツリ開けられました」。成海さんは「マネージャーに騙された。前の現場で共演の方が死んだと言われたんです」と衝撃的な前振りに、会場は一瞬、静まった。だが「『○○さん、なくなった』っていう言葉を聞いてだったんですけど、それ、その人のシーンがなくなったっていう意味だったんです」というオチに会場から笑いが起こっていた。『シーサイドモーテル』は6月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:シーサイドモーテル 2010年6月5日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010「シーサイドモーテル」製作委員会■関連記事:生田斗真&麻生久美子、驚愕のベッドシーン撮影エピソードを激白!キャスト&監督舞台挨拶付き『シーサイドモーテル』試写会に25組50名様ご招待山田孝之、玉山鉄二ら男4人が解説!『シーサイドモーテル』特別映像が到着運命の一夜、4つの密室で一体何が?『シーサイドモーテル』試写会に10組20名様ご招待騙し騙される11人の行方は…?『シーサイドモーテル』鑑賞券を5組10名様プレゼント
2010年05月24日映画『シーサイドモーテル』の関西舞台挨拶が5月13日(木)、大阪市のメルパルクホールで行われ、主演の生田斗真と麻生久美子が撮影時のマル秘エピソードを暴露した。周りを山に囲まれているにもかかわらず“シーサイド”と名付けられたモーテルに集う人々の、一夜の悲喜こもごもを描いた本作。生田さんはインチキ美容クリームを扱う営業マン、麻生さんは崖っぷちのコールガールを演じている。2人と共に登壇した守屋健太郎監督は、生田さん、麻生さんについて「脚本に漫画チックなセリフや現実の会話で言わないセリフを入れているんですが、このセリフを2人に面白く言ってもらえるのかな?と不安に思ってました。しかし、本番が始まったら、(2人が演じると)こんなにも面白くなるんだ!!と逆にびっくりしました」と絶賛。これを受けて生田さんも「すごく楽しい時間でした。朝から深夜まで麻生さんと意見を投げ合いながら演技していたので、大変でしたけど、すごく楽しかったです」とふり返った。一方、麻生さんはあるシーンの撮影について激白!「言っちゃいますけど、生田さんと私の2人のベッドシーンが映画の中で出てくるんですけど、普通の撮り方と違って、1人ずつそれぞれで演じるベッドシーンだったんです!ベッドシーンを1人で演じるってこんなに恥ずかしいことないな!って思いました(笑)」。生田さんも「僕も史上最大に恥ずかしかったです」と苦笑していた。『シーサイドモーテル』は6月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:シーサイドモーテル 2010年6月5日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010「シーサイドモーテル」製作委員会■関連記事:キャスト&監督舞台挨拶付き『シーサイドモーテル』試写会に25組50名様ご招待山田孝之、玉山鉄二ら男4人が解説!『シーサイドモーテル』特別映像が到着運命の一夜、4つの密室で一体何が?『シーサイドモーテル』試写会に10組20名様ご招待騙し騙される11人の行方は…?『シーサイドモーテル』鑑賞券を5組10名様プレゼント生田斗真主演映画の主題歌にデビュー30周年シャネルズの「ランナウェイ」
2010年05月14日先日、堀北真希が自身初となる“悪女”を演じることが発表され、早くも話題となっている映画『白夜行』で、堀北さん演じる唐沢雪穂と並ぶ重要人物・桐原亮司を高良健吾が演じることが新たに発表された。また、2人の“事件”を追い続ける刑事・笹垣を船越英一郎が演じることと本作のメガホンを監督を深川栄洋が握ることもあわせて発表された。本作は東野圭吾のベストセラーとなったミステリー小説の映画化作品であり、これまでにもTVドラマ化、舞台化、さらに韓国で映画化されるなどしてきた。質屋の主人の殺人事件が発生。決定的な証拠がないまま、被疑者の自殺をもって事件は一応の解決を見るが、刑事・笹垣は自殺した被疑者の娘である雪穂と被害者の息子で雪穂の幼なじみである亮司に言い知れぬ“疑念”を感じていた。やがて2人は大人になるが、彼らの周囲で立て続けに不可解な事件が――。まもなく公開の『ボックス!』、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』など話題作への出演が続く高良さん。深い闇を抱え、狂気を心の奥に秘めた亮司という役について「台本を読んだとき、正直『キツイ』と思いました」と率直に明かしつつ、「監督と話すうちに、自分が最初に考えてたより、もっと人間的だし、悩み苦しんでるキャラクターなんだと思いました。いまは監督を信じて役を演じきることが、ボクがやるべきことだと思ってます。きっと、素晴らしい作品になると思うので、本当に多くの人に観ていただきたいと思います」と意気込みを語る。一方、“サスペンスドラマの帝王”の異名をとり、数え切れぬほどの刑事役を演じてきた船越さんだが、今回のヤマはかなりの難関となりそう!今回の映画版・笹垣について船越さんはこう明かす。「映画の世界の笹垣は、最愛の息子を失うという大きな運命、悲劇を背負っています。その子を失った思いを、2人の主人公たちに投影していく。これは、執念で犯人を追いかけていくのとは違います。執念の捜査ではなく、父性愛の捜査であり、何とか主人公たち2人を救いたいという、我が子へのレクイエムであり、(捜査により)自分の中の大きな穴を埋めていく作業です。そうした父性愛に満ちた捜査、優しい捜査をするうち、この事件にむしろ囚われていく。そんな風に(役に)取り組んでいきたいと思っています」。ちなみに、TVドラマでは亮司を山田孝之が、笹垣を武田鉄矢がそれぞれ演じ、高い評価を受けた。今回の映画版で高良さんと船越さんはそれぞれ、どのように亮司の闇や絶望、笹垣の存在感、包容力を体現するのか?監督を務めるのは、『60歳のラブレター』、『半分の月がのぼる空』などで高い評価を受け、つい先日、『洋菓子店コアンドル』の来年公開が発表されたばかりの深川栄洋。また、戸田恵子、田中哲司、姜暢雄ら実力派キャストが出演することもあわせて発表された。『白夜行』は2011年初春、全国にて公開。■関連作品:白夜行 2011年初春、全国にて公開■関連記事:東野圭吾『白夜行』映画化堀北真希が“悪女”に目覚める?
2010年05月10日海もないのに「シーサイド」という名を冠したモーテルに出入りする男女たちが繰り広げるドタバタを描いた『シーサイドモーテル』。本作に出演する山田孝之、玉山鉄二、池田鉄洋、古田新太の男4人が、小さな部屋に集まって作品の解説をするオーディオコメンタリー映像(ただし、本編映像はなし!)が到着した。岡田ユキオの漫画「MOTEL」を原作にした本作。山田さんと玉山さんの物語の舞台は202号室。借金を踏み倒そうとするギャンブラーとそれを追うヤクザをそれぞれ演じており、追い詰められた山田さんは縛り上げられ、ここから“惨劇”が…。2人は映画初共演となった『手紙』では兄弟を演じており、それ以来、プライベートでも仲が良いとあって、玉山さん曰く「(本作で)一緒に芝居するのがくすぐったかった」と照れくさそう。一方、102号室では、池田さん演じる男が、半年間通いつめてようやく一緒にお出かけすることになった山崎真実演じるキャバクラ嬢を何とか自分のものにしようと画策しているのだが、劇中、山崎さんがたびたびセクシーポーズを披露!池田さんは当然、撮影をかなり楽しんだ様子…。「監督は、本読みの段階で(劇中の)ヨガの練習をさせた」などうらやましい限りのエピソードを明かしてくれた。山田さんは「俺なんて衣裳はパンツ1枚で縛り上げられてた…」とボヤキ節。そして、古田さんの物語は203号室。倦怠期の夫婦の姿が描かれるが、池田さんが古田さんの劇中の映像を見ながら「ムクんでんなぁ」と漏らすと、古田さんが「カットごとに違うんだよ」と笑顔で頷き、さらに「ドン小西に似てるな」と言うと一同爆笑!本編は果たしてどのような仕上がりとなっているのか?このコメンタリーを見るとますます期待が高まること間違いなし!『シーサイドモーテル』は6月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:シーサイドモーテル 2010年6月5日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010「シーサイドモーテル」製作委員会■関連記事:運命の一夜、4つの密室で一体何が?『シーサイドモーテル』試写会に10組20名様ご招待騙し騙される11人の行方は…?『シーサイドモーテル』鑑賞券を5組10名様プレゼント生田斗真主演映画の主題歌にデビュー30周年シャネルズの「ランナウェイ」生田斗真&麻生久美子最新作に賭博師・山田孝之×借金取り・玉山鉄二ら主演級が続々!生田斗真と麻生久美子がモーテルの一室で怪しいクリームを…?旬な2人が魅惑の共演!
2010年04月30日直木賞作家・東野圭吾の数ある作品の中でも最高傑作との呼び声が高く、これまでに舞台化、TVドラマ化、そして韓国で映画化されている「白夜行」(集英社文庫刊)がこのたび日本でも映画化されることになり、堀北真希が主演することが発表された。原作小説は「小説すばる」(集英社刊)に連作短編としてされたのち、1999年に長編に構成し直して単行本化され、これまでに累計180万部以上を売り上げた。始まりは大阪の質屋殺害事件。決定的な証拠がないままに事件は容疑者の自殺で一応の収束をみるが、刑事・笹垣は腑に落ちない思いを抱えていた。容疑者の娘で、暗い瞳を持った美しい少女・唐沢雪穂と哀しい目をした被害者の息子・桐原亮司。この2人の存在が脳裏から離れないのだ。やがて彼らは大人になるが、雪穂と亮司の周囲で不可解な事件が立て続けに起こる――。白夜のような世界を互いの存在だけを頼りに生きる2人の確かな愛が、強く、そして残酷に描き出される。堀北さんが今回演じる唐沢雪穂は、並外れた美貌の裏に、貪欲な上昇志向を隠し持ち、自らの手を汚さずに周囲を不幸に陥れ、のし上がっていくという“悪女”。初挑戦となるこの究極の悪女を堀北さんはどのように演じるのか?ちなみにTVドラマ版では綾瀬はるかが同じ役を演じており、TV版との比較も含め、原作、ドラマのファンの間で話題を呼びそう。堀北さんは「原作を知っていたので、映画化をしたらどんな作品になるのかな?と思いました。悪女については、まだ自分も知らない自分を発見できるのではないかと思っています。観た人の胸に突き刺さるような女性になるように演じたいと思います」と意気込みを語っている。エグゼクティブ・プロデューサーの石垣裕之氏は、「雪穂の貪欲なまでの上昇志向は、その美貌に覆い隠されており、 周囲の人々は危険だと分かりながらも彼女の不思議な魅力に引き込まれていきます。 堀北さんの清純でイノセントなイメージに隠された芯の強さや危うさが、まさに雪穂のイメージそのものであり、 堀北さんに演じてもらうことで、雪穂というキャラクターの持つ魅力がより引き出されると思い、お願いしました。」と今回の起用についてコメントしている。雪穂と同じ“闇”を抱え、様々な形で彼女を支え続ける亮司も重要な存在。TVドラマ版では山田孝之が演じているが、今回の映画では誰が演じることになるのか?こちらも注目を集めそうだ。『白夜行』は2011年初春、全国にて公開。■関連作品:白夜行 2011年初春、全国にて公開
2010年04月28日浅野忠信、美波、小池栄子、山田孝之という豪華キャストで贈る『乱暴と待機』の予告編がいち早くシネマカフェに到着した。劇作家で、小説家としても活躍する本谷有希子が自ら主宰する「劇団、本谷有希子」で2005年に上演し、その後自らの手で小説化した同名作品を実写化。互いに好意を持ちつつ、その関係性を歪んだ形で維持し続ける男と女、そこに巻き込まれていく知り合い夫婦の人間ドラマが展開される。「このブタ!」という過激なセリフで始まるこちらの予告編。続いて、美波さん演じる奈々瀬が「お兄ちゃん…」と甘〜く呼びかける姿が連続して映し出される。“お兄ちゃん”こと浅野さん扮する英則は奈々瀬に対し“復讐”を宣言。一方の奈々瀬は「私のことを憎んでいる限り、“お兄ちゃん”は私と一緒にいてくれる」と語る…など、この短い予告編からだけでも彼らの歪んだ“愛情”がジワジワと伝わってくる。さらにここに、山田さんと小池さん演じる夫婦が濃密に絡んで…。ちなみに、小池さん演じるあずさは、予告編に登場するやいなや、まさかの嘔吐!ここまで見せるか…?という濃厚な予告編となっている。また、本作の主題歌をポップユニットの相対性理論と本作の音楽を手がける大谷能生による特別ユニットその名も“相対性理論と大谷能生”が担当することも決定!元々、本作の冨永昌敬監督は相対性理論の名曲「地獄先生」のプロモーションビデオを手がけており、監督たっての望みでこの特別ユニットによる主題歌が実現した。こちらの主題歌は今回到着した予告編でも聴くことができる。のぞく男と“のぞかせる”女と彼らに巻き込まれていく夫婦のある意味、“ラブファンタジー”『乱暴と待機』。公開は秋、テアトル新宿ほか全国にて。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:乱暴と待機 2010年秋、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:眼鏡&地味なスウェットの美波からなぜか目が離せない!『乱暴と待機』画像が到着浅野忠信がのぞき男に!山田孝之×美波×小池栄子共演で本谷有希子の衝撃作を映画化
2010年04月27日原作・本谷有希子、監督・冨永昌敬、そしてキャスト陣に浅野忠信、美波、小池栄子、山田孝之という組み合わせで注目を集める映画『乱暴と待機』のメインビジュアルが解禁!本谷さんによる原作小説の装丁を手がけたアニメーション監督・鶴巻和哉のイラストを取り込み、独特の世界観を反映させた1枚が明らかに。自らの名を冠した劇団を率いて公演を行うと共に、「あの子の考えることは変」(講談社刊)で昨年、芥川賞候補に名を連ねるなど、小説家としても注目を集める本谷さんが2005年に発表した戯曲(※小説版は2008年刊行/メディアファクトリー刊)を、『パビリオン山椒魚』や昨年公開の『パンドラの匣』などで高い評価を得る冨永監督が映画化するということで、製作が発表された当初から注目を集めていた本作。血の繋がりがないにもかかわらず、なぜか“お兄ちゃん”と“妹”という関係性の中で、2段ベッドが据えられた狭い部屋に暮らす2人の男女。その近所に引越してきた男と妊娠中のその妻。彼らが乱れ、暴れ、待ち続け、機をうかがい、物語が紡がれていく――。今回解禁となったメインビジュアルのイラストを担当しているのは『ヱヴァンゲリヲン』新劇場版シリーズの監督を始め、数々のアニメーションを手がけてきた鶴巻和哉。鶴巻さんは、本谷さんによる本作の原作小説の装丁も担当しており、原作小説の装丁のビジュアルや2段ベッドという重要な小道具を取り入れ、作品の持つ世界観を表現。その周囲を囲むように、この個性的過ぎる4人のキャラクターを演じた浅野さん、美波さん、小池さん、山田さんの写真が配置されている。また、もう1枚公開されたイラストなしの特別写真では、鶴巻さんのイラストと同じ構図で浅野さんらが写真に収まっている。特に注目すべきは、“妹”こと奈々瀬を演じる美波さん。ウェットに眼鏡という姿でどこか物憂げにこちらを見つめる姿からは、“セクシー”ではないのにどこかエロティックな雰囲気が否応なしに伝わってきて、不思議と目が離せない――。さてさて、映画は一体どのような仕上がりになっているのか?『乱暴と待機』は秋、テアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:乱暴と待機 2010年秋、テアトル新宿ほか全国にて公開■関連記事:浅野忠信がのぞき男に!山田孝之×美波×小池栄子共演で本谷有希子の衝撃作を映画化
2010年04月15日生田斗真主演で6月に公開される『シーサイドモーテル』の主題歌が、今年メジャーデビュー30周年を迎えるシャネルズ(現・ラッツ&スター)の大ヒットナンバー「ランナウェイ」に決まった。映画では、海沿いにあるわけでもないのになぜか“シーサイド”と名付けられたホテルを舞台に、偶然集まった11人の男女が繰り広げる運命の一夜が描かれ、当初はバラバラだったそれぞれの物語が朝が近づくにつれ、次第に絡み合っていく。つい先日初主演映画『人間失格』が公開されたばかりの生田さんを始め、麻生久美子、山田孝之、玉山鉄二、成海璃子、古田新太、温水洋一、小島聖、池田鉄洋など実力派、個性派キャストが入り乱れる。シャネルズの「ランナウェイ」は生田さんが生まれる以前、1980年に誕生したナンバーで、当時110万枚を売り上げた。その後、ラッツ&スターに改名し「め組のひと」、「Tシャツに口紅」などのヒットナンバーを連発したが、メジャーデビュー曲の「ランナウェイ」に最も思い入れがある、という往年のファンも多いのでは?本作のメガホンを握った守屋健太郎監督にとっても「初めて聴いたのはまだ小学生で、TV番組の『ザ・ベストテン』から流れてきた」という懐かしのナンバーである。監督は今回の決定について「当時は意味も分からず口ずさんでいたその大ヒット曲を『シーサイドモーテル』の脚本の執筆中に偶然聴く機会がありました。久しぶりに再会したこの曲は、まるで麻生久美子さん演じるキャンディの気持ちを代弁しているかのようで、僕はその瞬間に主題歌に決めてしまったのです。こうして映画が出来上がり、エンドロールで『ランナウェイ』が流れると、まるでこの曲のために、この物語を作ったかのような不思議な感覚に襲われます。僕は30年かけてやっとこの曲の意味が分かったのかもしれません」と感慨深げに語っている。ちょうどデビュー30周年となる2月25日(木)の前日の24日(水)に東京・渋谷のNHKホールにて記念ライヴのステージに立ったリーダーでヴォーカルの鈴木雅之は 「2010年は、ワタクシ、鈴木雅之が『ランナウェイ』でデビューしてからちょうど30年という節目の年。30年間という長い時間、歌い続けることができた、そしてファンとその時間と音楽を共有することができた、ヴォーカリスト・鈴木雅之としての“自信”と“誇り”、何より“感謝の気持ち”を届ける1年だと思っています。そんな記念すべき年に『ランナウェイ』が映画『シーサイドモーテル』の主題歌として起用される、こんなに嬉しいことはありません。守屋監督の言葉にもあるように、当時の想いがいま改めてよみがえり、そしてまたこの時代に届けられる…それはまさに『歌』を歌い継いで次の世代に伝える、我々ヴォーカリストの使命でもあります。しかも、『ランナウェイ』が映画のストーリーを伝える上でお役に立てるのであれば、嬉しさを通り越して、感謝したい気持ちでいっぱいです。この曲が描いた青春の想いや夢が、映画『シーサイドモーテル』を通して、当時聴いてくれていた多くの方はもちろん、いまの世代にもまた新鮮に伝わってもらえればと願っています」とファンに向けてのメッセージを語った。11人の男女が朝を迎え、映画が終幕を迎えるときに流れ出す、男たちの心に響く歌声。往年のファンはもちろん、当時を知らない若い観客もどこか懐かしさをおぼえるかも…?『シーサイドモーテル』は6月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:シーサイドモーテル 2010年6月5日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010「シーサイドモーテル」製作委員会■関連記事:生田斗真&麻生久美子最新作に賭博師・山田孝之×借金取り・玉山鉄二ら主演級が続々!生田斗真と麻生久美子がモーテルの一室で怪しいクリームを…?旬な2人が魅惑の共演!
2010年02月25日