脚本から監督・音楽・撮影・編集・プロデュースに至る1人6役を務めた、8年ぶりとなる最新長編映画『ヴァンパイア』について、“変態な純情映画”と自ら称す岩井俊二監督。瑞々しい美しさと毒気が同居する独特の世界観が映画ファンを魅了してやまない彼が“ヴァンパイア”を描く、と聞いたら気にならずにはいられない。本作で監督が目指したものとは――?女優・玄里が映画の“創り手”の素顔に迫る!第1弾は、岩井監督との対談をお届けします。玄里:初めて監督とお会いしたのは昨年の釜山国際映画祭でしたよね。ちょうどそのとき『ヴァンパイア』を出品されてたんですよね?岩井:そうそう、映画祭を回り始めたのが(昨年の)1月からだったから、作ってからずいぶん経つね。玄里:今回、カナダのバンクーバーで撮影されて、日本から少人数のスタッフで撮影を行ったと以前に話されていたと思うんですけど、監督は脚本から撮影まで…6役こなすのは大変ではなかったですか?岩井:実際はストーリーボードを書いたり、デザインもやったりしてるからもう少しやってるんだけど、いつもと違うのは自分でカメラを回すというところだけで、あとは大体いつもと同じ感じで、自分で企画して、本書いて、撮って、編集して仕上げていくっていう。映画1本を自分でこなすというのは学生時代以来だね。玄里:カメラを回すのは楽しかったですか?大変でした?岩井:大変だね。全部自己責任で、自分でフォーカスを送らなきゃいけないから、間違えたら自分のせいになるというね(笑)。すごく緊張感があった。玄里:主人公の男の子(サイモン)の服が岩井監督の私服に似てるなって思ったんですけど(笑)、偶然ですか?西洋人なんだけど、西洋人ぽくないというか。岩井:自分が着るものもそうだし、マットなものが好きだったり、多少抽象的なところがいいんだろうね、物語を遮らなくて。オレっぽかったとか、オレに似てると言う人が多いんだけど、そうなのかなと思うんだけど…。ケヴィン(・ゼガース)はどちらかというと素朴なタイプの子じゃなくて、トム・クルーズみたいな系統の印象があったから。この話は派手なところが出ちゃうのは違うから、そこはもっとギークな感じでやろうと話して作り上げていったんだ。やっぱり自分の中では、そんなに自分っぽくやったつもりはないかな…?玄里:たぶん、話し方とか似てるんですよね。例えば、保健室で蒼井優ちゃんが自殺未遂をした後に慰めるシーンで、「君の体の中には細胞がいくつもあるから、それを生かしてあげなきゃいけない」という台詞が印象的で。以前、私が車の運転が下手なのを相談したときに「ニシキヘビに雁字搦めになるより、熊に襲われるよりいいじゃん」みたいなことを監督が言ってたの覚えてます?何かそのときを思い出したんです。岩井:そうだっけ(笑)?確かに、あれは自分っぽいかもしれないね。今回、『ヴァンパイア』の小説で、主人公の脳の中を語っている話を書いてるんだけど、“血を飲みたい”という衝動がどこから来ているのか、その衝動のゆくえがどこにあるかって辿ると命とか宇宙とかなのかな、みたいなことが展開されるんだよ。彼の衝動って、男性にとっては性欲のメタファーだったりするから、男の人は自然にあの一連の行為を「ああ、そういうことなんだな」って感じると思う。玄里:血を飲むという行為がですか!?岩井:あそこまでして血を飲んだのに吐いちゃって、吐いたらすっきりして小便して去っていくという。あのあっけなさが男性は変なところで合点がいく造りになっていて、なぜ彼が血を飲みたいのか分からないけど、“上がって降りていく”一連のパターンが男性だと分かるんだよね。女性でも分かるのかな?玄里:血を飲む…うーん。岩井:何かに取りつかれたようになるんだけど、何かが満たされると急に興味がなくなったり。でも何かすると、また火が付いてしまったりとか。こういうパターンってあるよなという。玄里:なるほど。じゃあ、主人公ももしかしたらいずれか血を飲むことに満足して、血はもういいやってことになるかもしれないってことですね。岩井:女の子の前で話すと照れるんだけど、男を主人公にすると男のどうしようもないダメな部分を描きたくなるんだよね。真面目ぶって立派な人を描く気持ちになれなくて。社会的にとか人間性とかじゃなくて、根源的にオスであるという。そこまでいくと自分も安心して受け入れられるというか…。自分の作品の中で立派な人とか、ちゃんとしている人ってあまり出てこないんだよね、バカな人ばかり出てくる。今年は『番犬は庭を守る』、『ヴァンパイア』と男性の主人公が続いてるけど、それを女性にするときもあって。自分の中ではどっちも自分のエッセンスが入ってるから、そんなに大差ないんだけどね。だけど、観る側に偏見があって、男がやると許されなくても女の子だと許されることもあるんだよね。例えば『四月物語』の主人公(松たか子)を男にしちゃうと、危ないストーカーに見えちゃうしね(笑)。玄里:あくどい感じになりますね。岩井:そうなの、男からすれば不公平だろって話なんだけど。『ヴァンパイア』もその気になれば主人公を女の子にできるよね。元々、吸血鬼・カーミラという代表的な古典の吸血鬼ものがあって、それは女の子が男の子を狙う話だし、『ぼくのエリ 200歳の少女』もそうだよね。玄里:岩井監督は元々ヴァンパイア映画は好きなんですか?岩井:子供の頃は、夏になると必ず洋画劇場とかで『吸血鬼ドラキュラ』のシリーズをやっていて、夜9時の時間帯で、ただでさえ白人が出てくると怖いわけよ。見慣れないし、血を吸ったりしてるから、ヴァンパイア映画を観るとそれが頭の中で循環しちゃって、洋画を観れば観るほど白人が怖くなってくるというスパイラルに入ってて、とにかく怖かったね。そうこうするうちに『エクソシスト』が出てきて。ラブストーリーとか、何も起きないものを観てても急にガッとやられるんじゃないかって。玄里:いつか牙を出すんじゃないかって(笑)。岩井:それが大学のときに萩尾望都さんの「ポーの一族」という漫画を読んで、それは漫画の中でベスト5に入るくらい大好きな作品なんだけど、これは吸血鬼の不老不死をテーマにしているんだけど、それに憧れて、友達と自主映画でそういう映画を作ったことがあるの。その頃からヴァンパイア映画に一方ならぬ思い入れがあって、プロになったら作ってみたいなと思ってたんだけど、プロになってからはまだ誰も作ったことがないような、ヴァンパイア映画って呼んでいいのか分からないくらいのものを目指したくなったんだ。ヴァンパイアじゃないから『ヴァンパイア』というタイトルなんだよね。『ヴァンパイア』というタイトルをつけたいから、ヴァンパイア映画じゃないものにしたかったというか。この映画は自分の中では、コメディのつもりなんだ。玄里:最後のシーンとか…?岩井:それもあるし、見えない美しい世界を追い求めていけばいくほど、逆の結果が待ち受けているという、そんな世界を描いてる、ある種のブラックコメディなんだよね。そう見ると、非常に不謹慎なことばかり描いてる作家なのかもしれないけど。ユーモアも含めて、不謹慎は大事だと思う。マス目だけで作ってても楽しめないからね。■関連作品:ヴァンパイア 2012年9月15日よりシネマライズほか全国にて公開© 2011 Rockwell Eyes, Inc. All Rights Reserved.
2012年09月14日岩井俊二監督の8年ぶりとなる最新作『ヴァンパイア』の公開を記念して、岩井監督が描いたストーリーボードやポスターなどを展示する“岩井俊二祭り”が代官山蔦屋書店で展開されている。5日には、同店で岩井監督と著述家の湯山玲子氏によるトークショーが行なわれ、岩井監督のサイン会も実施された。その他の写真カナダを舞台に全編英語で撮りあげた本作は、血を飲みたい欲求を抑えられない高校教師と自殺志願の少女たちの不思議な関係性と恋を描く。主演をケヴィン・セガーズが務めるほか、蒼井優やレイチェル・リー・クック、クリスティン・クルックらが出演している。トークショーでは、湯山氏が、「なぜ本作で“ヴァンパイア”をネタにしたのか」と聞くと、「これだけたくさん(作品が)ある“ヴァンパイア”というジャンルの中で、誰も作っていないものをみつけたんです。10年くらい前、『リリイ・シュシュのすべて』を書く前にみつけました」と明かす岩井監督。そもそも、映画『ヴァンパイア』は、岩井監督著作の同名小説をもとに製作された作品。「小説で描けることと、映画で描けるところは自分の中で違います。小説のもてるダイナミズムを損なわずに、映画にしていって、映画のなかでも良いペースのものをつくりたいと思うと、そんなに長いものは作れないです」と、実写化するにあたっての苦労を吐露した。また、本作にはケイシャ・キャッスル=ヒューズをはじめ、多くの女優が出演しているが、それに対して岩井監督は、「今回の女優さんは、ケイシャ・キャッスル=ヒューズも、クルックも、実物も綺麗ですが、映像に乗っかって初めてものになる感じです。みんなスクリーン映えする方でした」とコメント。湯山氏が“映像のメロディーメーカー”と形容するように、岩井監督がどのように“ヴァンパイアの世界”を描いているのか期待が高まりそうだ。『ヴァンパイア』9月15日(土)シネマライズほか全国順次ロードショー
2012年09月07日岩井俊二監督、8年ぶりの長編劇映画となる『ヴァンパイア』に蒼井優が出演している。カナダを舞台に外国人キャストを起用し、全編英語で撮影された本作で、岩井監督はなぜ蒼井をキャスティングしたのだろうか?監督の最新コメントが届いた。その他の写真本作は、表向きは誠実な教師でありながら、自殺サイトで血の提供者を探しているサイモンが“死にたい少女たち”に寄り添ううちに、しだいに少女たちに感化されてゆく様を描いた作品。岩井監督が脚本、監督、音楽、撮影、編集、プロデュースを手がけ“変態な純愛物語”と自称するドラマを完成させている。本作はカナダが舞台だけに、ドラマや映画で活躍するケヴィン・セガーズや、『クジラの島の少女』で注目を集めたケイシャ・キャッスル=ヒューズ、レイチェル・リー・クックら多く外国人俳優が出演しているが、蒼井は劇中に登場する日本人留学生・ミナを演じている。岩井監督は「物語のクライマックスに大きく関わって行く」というこの役柄について「ごく自然に蒼井優が浮かび、本人に相談した」と振り返る。思い返せば、蒼井は岩井監督が2001年に発表した映画『リリイ・シュシュのすべて』で映画デビューを飾り、2004年の『花とアリス』でも岩井作品に出演。今回のオファーについて蒼井は、岩井監督曰く「海外のオーディションでは実年齢だと幼すぎると言われるので高校生役はちょうどいいはずだ、と本人もやる気満々」だったそうだ。8年ぶりの長編映画のキャスティングの際に“ごく自然”に名前が浮かぶほど、蒼井に信頼を寄せている岩井監督は、本作の撮影を終えた後も「ハリウッドと日本では演技の方法論が随分違うが、蒼井優はどちらでもまったく違和感がない。言語の壁はあるけれど、それがなければ中国でも韓国でもヨーロッパでも活躍できる女優だと思う」と分析する。前2作で観客に強烈なインパクトをもたらした“岩井俊二×蒼井優”が、最新作『ヴァンパイア』でどのようなドラマを見せてくれるのか、9月15日(土)の公開を楽しみに待ちたい。『ヴァンパイア』9月15日(土)シネマライズ他にて全国順次公開
2012年08月28日劇団ハイバイの主宰にして、今春には初のテレビドラマ脚本で向田邦子賞を受賞した気鋭の作・演出家、岩井秀人。いま、もっとも注目されている演劇人のひとり岩井が、ついに新作『ヒッキー・ソトニデテミターノ』でパルコ劇場へ初進出を果たす。主演を務めるのは、『フキコシ・ソロ・アクト・ライブ』でかつてないソロパフォーマンスの世界を切り開き、映画『冷たい熱帯魚』(2010年公開・園子温監督作品)での怪演も話題を呼んだ吹越満。初の顔合わせとなるふたりに、公演にかける思いを訊いた。『ヒッキー・ソトニデテミターノ』チケット情報自らの引きこもり体験をもとに作られた、岩井の処女作にして代表作『ヒッキー・カンクーントルネード』(2003年初演)。当初は本作を上演する予定だったが、吹越の「やっぱり初演には初演にしかないものがある。だから例えば続編にするとか」という言葉が岩井を止まらせた。初演では岩井が主人公の登美男を演じており、吹越は「そのことへの恐ろしさから(出演に)二の足を踏む部分もあった」と語る。だがそれが逆に岩井を駆り立て、「僕の中でどんぴしゃなのが来ちゃった(笑)」と、引きこもりだった登美男が外に出てからの物語『~ソトニデテミターノ』が誕生するに至った。吹越を登美男役にと思った理由を、「あれ、結構長いこと引きこもってたよねっていう、吹越さんの空気感がおもしろいなと思って」と明かす岩井。加えて吹越の「自分のことを自分で見立てているようなコントロールの引き具合」にも惹かれると言う。吹越は「役者としてキャリアが何十年あっても、初めてもらった脚本に対しては素人だと僕は思うんです。だからその脚本の慣れてなさ加減と、引きこもりってことがうまく噛み合えば、僕ぐらいのキャスティングがちょうどいいんじゃないかと思う」と笑った。吹越に岩井作品の魅力を訊くと、「すべてですよね」と即答。さらに「いいところというより、イヤなところが何もない」と続ける。すると岩井は「僕の場合、まさにそう思いながら作品を作っているところがあって。僕、演劇というものの95パーセントくらいはすごく嫌いなんですね。だから消去法で、それはちょっとやらないでくれよっていうのを避けて、ずっとやり続けている感じ」と語る。つまり演劇における残りの5パーセントが、岩井独自の世界観を形作っているのである。と同時に、「自分の母や、母の友達にも伝わるものじゃないと作っちゃダメだと思う」とも。5パーセントの意外性と、普通の生活を送る人にも通じる日常性。その不思議な融合を、新作でも見せてくれることだろう。公演は10月4日(木)から14日(日)まで東京・パルコ劇場にて上演。チケットは8月25日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあではインターネット先行・いち早プレリザーブを8月6日(月)11時まで、インターネット先行・プレリザーブを8月9日(木)11時まで受付中。取材・文:野上瑠美子
2012年08月03日『リリイ・シュシュのすべて』、『花とアリス』の岩井俊二監督が脚本・監督・音楽・撮影・編集・プロデュースと1人6役を務め、8年ぶりの長編映画として贈る『ヴァンパイア』。9月の日本公開に先駆けて、このたび本作の全貌を掴む手がかりとなる予告編とポスター・ビジュアルが解禁となった。仕事熱心で認知症の母を介護する高校の生物教師・サイモンは、まじめそうな外見とは裏腹に、若い女性の血を飲みたいという欲求を抑えられずにいた。そこでサイモンは血を求めて自殺サイトを徘徊し、自殺志願者の娘たちを言葉巧みに誘い出すのだが…。第34回サンダンス映画祭や第61回ベルリン国際映画祭を始めとする各国の映画祭に出品され、「岩井俊二は日本語以外でもその作家性を見せつけた」と高く評価された本作。『シーズ・オール・ザット』のレイチェル・リー・クックやいまハリウッドで注目を集めている個性派若手キャストに加え、唯一の日本人キャストである蒼井優との再タッグも話題を呼んだが、本作は俗に言う“ヴァンパイア映画”とは一線を画す。岩井監督が描き出すのは、「死にたい少女たち」の血を求めて彼女たちに寄り添ううちに、次第に彼女たちへの思いがピュアな愛へと昇華していく一風変わったヴァンパイアの“純愛物語”である。血を求める主人公・サイモンの行動は異常ながらも、その行動にどこか儚さと美しさを感じさせるのは岩井監督ならではの映像の美しさと、それを彩る音楽があってこそ。予告編には見事な“表情の演技”を見せる蒼井さんの姿も映し出されているのでご注目。そして、ポスターには「惹かれあう孤独な魂たちこの世の果ての恋物語」という文字。この普通ではない“恋”の行き着く先とは?まずはこちらの予告編から、切なくも美しい“岩井ワールド”を一足先に体感してみては?『ヴァンパイア』は9月15日(土)よりシネマライズほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ヴァンパイア 2012年9月15日よりシネマライズほか全国にて公開© 2011 Rockwell Eyes, Inc. All Rights Reserved.
2012年06月19日働く女子を刺激するAnother Action、ウーマンタイプがお送りするランチタイムのお慰みコラム【ビバ!ばら色人生から学ばせて】の、今回のテーマは「全国のやる気ナシ子必見!AKB・前田敦子の「自己否定の美学」。先日、小学校の先生をしている友人に依頼され、多感な小六生の前で「職業のお話」という授業をしてきました。質疑応答で最も多かったのが「AKBに会ったことありますか?」。特に「あっちゃんにインタビューしたかどうか」でライターの職業価値は決まるようでして……私はその時、身をもって「AKBの人気、あっちゃんの人気、ぱねぇ」と痛感したのでした(今さら)。「ゴメンねぇ、おばちゃん、TKOならインタビューしたことあるんだけどねぇ……」と言ったとて、移り気なヤングたちは既に筆箱カッチャカッチャやっていて全然聞いてませんでしたよ。ババアの心に小さなトラウマを残したという完全なる逆恨みにより、今回は天下のスーパーアイドルAKBの前田敦子にスポットを当てたいと思います。 まずは私の知り得る限りのあっちゃん情報から、彼女の人物像を探ってみましょう。前田敦子さんの「自己否定の美学」とは?!続きは「 全国のやる気ナシ子必見!AKB・前田敦子の「自己否定の美学」 」で読んでみよう。
2012年05月16日株式会社ハーバー研究所の子会社である、男の美学株式会社は、男性向け化粧品セット「男の美学父の日セット」を、2012年5月2日より、2,500セットの数量限定で発売することを発表した。特製カードケース付で価格は3,150円。「男の美学 父の日セット」は、洗顔・全身用石けんの「ブラックフォースソープ(120g)」と石けんシャンプー 「ブラックフォースシャンプー(220mL)」、薄手でポケットに入れても邪魔にならない「特製カードケース」の3つがセットになった商品。父の日のプレゼントとして使えるよう、ブラックのギフトボックス入り。洗顔・全身用石けんの「ブラックフォースソープ」は竹炭・柿渋エキス・高麗人参末配合。ニオイ(加齢臭)や汚れをスッキリ落とす効果があるという。石けんシャンプーの「ブラックフォースシャンプー」にも高麗人参末を配合。濃密で豊かな弾力が特徴とのこと。「男の美学父の日セット」は2012年5月2日より全国のショップハーバー、通信販売及びインターネットにて販売。2,500セットの数量限定で価格3,150円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月10日映画『friends after 3.11【劇場版】』が3月10日(土)に公開を迎え、岩井俊二監督とナビゲーターを務める松田美由紀、本作に出演している“脱原発アイドル”藤波心が舞台挨拶を行なった。岩井俊二が震災後に多くの人々と会い、話を聞くことで日本の現状や今後の社会の在り方について問い直すドキュメンタリー。昨年末にTVで放送された内容に追加映像を加えて公開された。岩井監督は「運命に導かれるように松田さんと久々に再会し、熱く語り合った」と本作を作ることになった最初のきっかけを明かす。当初は「易々と消化できるものではなく、3.11後に自分で作品を作る気持ちはなかった」というが「出会いを通じて自分でもやれることがあると気づいた」と心境の変化について語った。現在の状況を「原発、核の脅威にさらされた未曾有の危機にある」と訴え「大人も子供も真剣に向き合わないといけないという気持ちで(この映画を)作りました」と語りかけた。「これまで原発のことや環境について関心もなく日々を過ごしてきた」という松田さんは3.11で全ての意識が変わったという。「知ってしまってからは引き返せない。これだけ多くの国民が政治や国、マスコミの問題、こんなに不自由だったということを知ってしまった。知ったからには黙ってていいのか?規律正しく忠実と言われる日本人ですが、ここは立ち上がらなくてはと思って活動してます」と胸の内を明かした。本作はベルリン国際映画祭のフォーラム部門に正式招待されており、藤波さんもドイツを訪れたが「現地で一番言われたのは『これだけ地震が多く、広島、長崎(への原爆投下)を経験してる日本でなぜまだ脱原発できないんだ?』ということでした」と現地の声を紹介。また、本作への参加を通して「当たり前の生活ができることが一番ありがたいことだと改めて気づいた」と語った。明日3月11日で震災から1年を迎えるが、震災および原発の是非についての関心、問題意識を高めていくことを改めて訴え、客席からは大きな拍手がわき起こった。なお、本作の続編がBSスカパー!にて3月22日(木)に放送されることも決定。震災後、脱原発に向けて積極的に発言している坂本龍一らを始め、世界からの視点で震災後の社会について描かれる。『friends after 3.11【劇場版】』はオーディトリウム渋谷にて公開中。■関連作品:friends after 3.11【劇場版】 2012年3月10日よりオーディトリウム渋谷にて公開
2012年03月11日映画『SHAME−シェイム−』の女性限定試写会が3月1日(木)に都内で開催され、上映後のトークイベントに漫画家の倉田真由美と作家の岩井志麻子が出席した。ありとあらゆる形で日々、セックスに勤しむセックス依存症の男性の赤裸々な日々を描きつつ、彼がそうした生活の中で隠し通そうとしている真の姿を浮かび上がらせていく。それぞれの著書で、自身の経験談を含め様々な男女の性体験について綴っている2人だが、この日も過激なトークが炸裂。放送禁止用語を連発しつつ、異常な数の女性とセックスをしている男性や、男性を狂喜させるいわゆる“名器”と言われる女性器について、年齢を重ねての性欲についてなど、聞いている方が思わず赤面してしまうような話題についてクロストークを展開した。特に、女性が男性を魅了する上で、美貌や性格以上に「セックス」が重要な要素となりうることを熱弁。千葉、東京、埼玉で起きた保険金殺人事件で起訴されている木嶋佳苗被告の言動に触れ、倉田さんは「相当、自分の体に自信があったんですね。都市伝説と思ってたけど、名器ってあるんですね」と感嘆。岩井さんは、話題の「オセロ」中島知子と一緒に住んでいると言われる女性占い師と同じような手口に以前、引っかかったことがあると明かし「共通点がいっぱいあるんですよ。『ブラッド・ピットとジョニー・デップが自分を取りあって決闘した』とかとんでもないホラを吹くんですが、大人が真顔で言うから本気にしちゃった」と告白。ちなみにその女性も決して美人ではないが、セックスのテクニックで男性をオトシたと豪語していたそうで、岩井さんも「妙に納得した」とのこと。「女のあそこは無限なのね」(岩井さん)、「男性は一見して形状が分かるけど女性は分からないから」(倉田さん)、「だからこそ彼女たちは自信が持てるのかも」(岩井さん)と神妙な顔で頷いた。この日は観客から寄せられた質問や相談にも答えたが、「出産後に夫とはセックスレスになった」という女性に倉田さんは「うちもセックスレスですが、普通はそうですよ」と語り、岩井さんも「日本人は家族になるとセックスしにくくなるけど、別にそれでいいと思う」と回答。岩井さん曰く「配偶者を思い浮かべて自慰行為ができるかどうかがセックスレスかそうじゃないかの見極め点」とのことだが、倉田さんは「無理」と即答。「25歳ですが性欲がない」という女性の悩みにも2人は「別にそれでいい」(倉田さん)、「一生、処女・童貞のままでも不都合ない」(岩井さん)と答え、雑誌やテレビが煽る“セックスレスの危機”に対して疑問を呈した。また作品にちなんで「SHAME(恥ずかしい)なことは?」という質問に倉田さんは「以前は話せなかった恥ずかしいことがいまでは漫画のネタになる。恥ずかしくなくなるというのがおばちゃんになったということかも…(苦笑)」と開き直った。岩井さんは「ハメ撮りの写真が流出するよりも中学のときに書いた詩が出る方が恥ずかしい」と答えて客席は笑いに包まれた。『SHAME−シェイム−』は3月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:SHAME−シェイム− 2012年3月10日よりシネクイント、シネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute■関連記事:2012年、最も挑発的な衝撃作『SHAME−シェイム−』試写会に10組20名様をご招待英国アカデミー賞『アーティスト』最多候補。D・ラドクリフはG・オールドマンを応援J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表
2012年03月01日先月開催されたサンダンス映画祭でも上映された、岩井俊二監督の全編英語による最新作『ヴァンパイア』が、2月10日(現地時間)より開催される第61回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されることが決定し、岩井俊二監督からコメントが到着!唯一の日本人キャストととなる蒼井優の起用の理由や役どころについても語ってくれた。俗に言うところの“ヴァンパイア映画”とは趣が異なるとも言われる本作。主人公は、仕事熱心で認知症の母を介護する高校の生物教師・サイモン。一見、真面目そうな外見とは裏腹に、彼は若い女性の血を飲みたいという欲求を抑えられずにいる。血を求めて自殺サイトを徘徊し、自殺志願者の娘たちを言葉巧みに誘い出していくのだが…。“ヴァンパイア”と呼ばれた男と彼に血を提供した女たちの物語が展開する。岩井監督にとってベルリン国際映画祭への参加は『undo』、『PiCNiC』、『リリイ・シュシュのすべて』に続き4回目。岩井監督も現地入りし、舞台挨拶とティーチインに参加するとのこと。「観て、何かを感じてもらえると嬉しいです」と静かに意気込みを語った。作品については「この物語を最初に書き始めたのは、もう10年以上前でもあり、内容もヴァンパイアの映画ではないので、最近のブームとはあまり関係ない映画です。改めてふり返ると、命とは、という予想外に大きなテーマを描こうとしていたんだなと感じます」とやはり、現在、ハリウッドを中心に次々と製作、公開されている“ヴァンパイア映画”とは異なるということを強調。本作でハリウッド長編デビューを果たす蒼井さんの起用理由に関しては「彼女にやってほしい役があったからです」と説明。気になるその役どころはというと、「交換留学生の役です。高校生なので実年齢的には無理がありましたが、カナダの本物の高校生の中に入ると、むしろまだ幼く感じるぐらいでした。カナダの高校生は貫禄あり過ぎです」と明かしてくれた。今回、到着した画像では凛々しい顔が印象的の蒼井さんのほか、サイモンや彼に誘い出されたと思しき女性たちの姿が。いくつかの画像では真っ白い風船のようなものが写っているが、これは何を意味するのか?謎は深まるばかりだ。『花とアリス』から7年、『市川崑物語』から5年。岩井監督は果たして何を見せてくれるのか?『ヴァンパイア』の日本公開は2011年を予定。■関連作品:ヴァンパイア 2011年公開予定■関連記事:謎の沈黙から1年…世界最小の映画祭「岩井俊二映画祭」がついに開幕
2011年02月07日日本を代表する映画監督の一人、岩井俊二。1994年に発表した映画『undo』以来、心が締め付けられるようなラブストーリー、懐かしさがこみ上げてくるような青春物語、ショッキングな内容の問題作など、さまざまな映画を制作してきました。そんなの作品の中で、ビジネスウーマンがもっとも好きなものとは?694名の女性に、選んでもらいました。 >>男性編も見るQ、あなたが一番好きな岩井俊二監督映画は?1位花とアリス27%2位スワロウテイル22%3位Love Letter20%4位リリイ・シュシュのすべて12%5位打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? 7%■『花とアリス』が好きな人は……・「ありふれた日常が題材になっているので、話に入って行きやすい」(22歳/福祉/その他)・「少女漫画のような展開と映像の雰囲気が好き」(26歳/ソフトウェア/プログラマー)・「蒼井優と鈴木杏のピュアな演技にキュンとする。特に蒼井優がバレエを踊るシーンは最高」(23歳/小売/販売)・「女の子の世界観がすごくリアルに描かれているから」(26歳/生保/営業)・「心が温かくなる映画」(25歳/IT/プログラマー)■『スワロウテイル』が好きな人は……・「幻想的な話だから」(26歳/IT/秘書・アシスタント)・「劇中のCHARAの歌声が印象的で、さらに映画に合っていたので」(25歳/通信/販売)・「映像がとても印象に残ったから」(26歳/団体/事業開発)・「映像と音楽がとてもよく合っていて、観ているうちに引き込まれていった」(27歳/IT/総務)・「CHARAの演技が切なく心にしみるから」(25歳/商社/営業)■『Love Letter』が好きな人は……・「ストーリーに感動した。一人二役を務めた中山美穂も、素晴らしい演技だった」(23歳/医薬品/研究開発)・「切ないけどほっこりする映画だった」(24歳/IT/営業)・「とてもキレイで泣ける作品」(27歳/金融/営業)・「ミステリーな部分も少しあって、切なさだけでなくいろいろな気持ちが味わえたから」(27歳/IT/SE)・「何度見ても飽きず、見る度に『お元気ですか?』のシーンでキュンとする」(24歳/その他/その他)■『リリイ・シュシュのすべて』が好きな人は……・「衝撃的なシーンが多かったが、実験的な作品で面白かった」(26歳/医薬品/営業)・「現代社会そのもので、ミステリアスな映画」(28歳/小売/販売)・「その後活躍する俳優たちを予見しているかのようなキャスティングがすごい」(23歳/商社/財務)「映像の美しさが良い」(29歳/不動産/総務)■『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』が好きな人は……・「題名からして印象的。不思議な世界観がある」(29歳/官公庁/事務)・「初恋の切なさを思い出せるから」(29歳/精密機器/秘書・アシスタント)・「淡い恋模様が描かれているが、切な過ぎなくて爽やか」(26歳/マスコミ/秘書・アシスタント)総評作品ごとにさまざまな世界観を生み出す岩井映画の中でも、女性は「全体的にほわっとしていて可愛らしい雰囲気」(24歳/ソフトウェア/クリエイティブ)を持った作品を好む人が多く、1位に選ばれたのは2004年公開の『花とアリス』でした。主役を務めた鈴木杏と蒼井優の、圧倒的な表現力にも支持が集まり、「二人のピュアな演技にキュンとする」(23歳/小売/販売)といったコメントが多く挙げられました。2位には1996年公開の『スワロウテイル』がランクイン。幻想と現実が混ざったような不思議なストーリーや、その世界観に引き込む映像美に並び、主役も務めたミュージシャン・CHARAが歌った印象深い主題歌も支持されました。この作品と4位の『リリィ・シュシュのすべて』で音楽を担当したのは、人気音楽プロデューサーの小林武史。彼が監督し、岩井俊二がプロデュースした『BANDAGE バンデイジ』(小林武史監督:1月16日公開)にも、ぜひ注目してみてはいかがでしょう。(文・兄矢壱子)>>男性編も見る■関連リンク【女性編】1月公開の観たい映画ランキング【女性編】2009年公開で面白かった映画ランキング【女性編】好きなコメディ映画ランキング調査時期:2009年12月8日~12月14日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性694名調査方法:インターネットログイン式アンケート完全版(画像などあり)を見る
2010年01月12日岩井俊二監督の作品は、美しい映像、心に響く物語、印象的な音楽使いなどによって、独特の世界観が築かれています。「岩井美学」とも言われている彼の作品には、全作に共通する点がある一方で、それぞれ実に異なる個性が放たれているのも事実です。そんな岩井映画の中から、一番お気に入りの作品を選ぶなら?263名のビジネスマンに聞いてみました。 >>女性編も見るQ、あなたが一番好きな岩井俊二監督映画は?1位スワロウテイル25%2位Love Letter17%3位リリイ・シュシュのすべて14%4位花とアリス12%5位打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?11%■『スワロウテイル』が好きな人は……・「なんとも言えない情感とCHARAの音楽がシンクロして感動した」(28歳/商社/企画開発)・「独特の世界観がたまらない」(28歳/化学/営業)・「CHARAが歌っていた主題歌がとても好きだから」(25歳/卸/総務)・「観た後いろいろと考えさせられた」(25歳/食品/研究開発)・「映像の美しさと使われている楽曲が好き」(26歳自動車関連/設計)■『Love Letter』が好きな人は……・「心の奥で響くものがある」(23歳/教育関連/研究開発)・「中山美穂がきれいだったから」(27歳/教育関連/研究開発)・「とにかく映像が綺麗。また、話の内容が切ない」(27歳/商社/営業)・「見終わった後、気持ちがスッとする」(25歳/ソフトウェア/SE)・「ロマンチックなところが良い」(26歳/医薬品/営業)■『リリイ・シュシュのすべて』が好きな人は……・「中学生の複雑な時期を描いていて、重い内容だったけいろいろと考えさせられたから」(23歳/教育関連/総務)・「圧倒的な映像美と思春期特有の心情を描いているところが好き」(23歳/その他/その他)・「14才の少年少女のリアルな心の声が繊細に描き出されていて、非常に心に残っている」(22歳/その他/その他)・「音楽と情景があっている」(22歳/ソフトウェア/プログラマー)■『花とアリス』が好きな人は……・「蒼井優の演技がとても良い」(23歳/機械/設計)・「ほんわかできる」(27歳/金融/営業)・「切ない恋物語が心にしみるから」(25歳/電気/営業)■『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』が好きな人は……・「題名からして気になったが、内容も面白かった」(27歳/自動車関連/営業)・「少年時代特有の感情がうまく表現されているから」(27歳/IT/法務)・「小学生の頃の甘酸っぱい恋が描かれていて、感動的だったから」(26歳/自動車関連/研究開発)総評ビジネスマンの4人に1人が、1996年に公開された『スワロウテイル』が一番好きな岩井俊二作品であるとい回答する結果となりました。過去とも未来ともつかない時代を背景に、重々しくも美しい世界観の中で、「円」を求めて日本にやってきた移民たちのドラマが描かれた本作では、「観た後いろいろと考えさせられた」(25歳/食品/研究開発)というビジネスマンも。主演を務めたCHARAが歌った主題歌が大好きというコメントも多く寄せられました。2位に選ばれたのは、1995年公開の中山美穂主演映画『Love Letter』。小樽と神戸を舞台に、切ない恋に絡んだ謎解きが展開されていく本作は、「心の奥で響くものがある」(23歳/教育関連/研究開発)、「見終わった後、気持ちがスッとする」(25歳/ソフトウェア/SE)など、ストーリーの透明感が人気の理由のようです。3位から5位には小学生や中学生を主人公にした作品が並んでランクイン。自分がその時代に抱えていた感情を思い出しながら作品を味わった人も多かったのではないでしょうか。観る者の心のどこかに、必ず共感をはじめとする振動を呼び起こす岩井氏がプロデュースをした『BANDAGE バンデイジ』(小林武史監督:1月16日公開)にもぜひ注目してみてはいかがですか?(文・兄矢壱子)>>女性編も見る■関連リンク【男性編】1月公開の観たい映画ランキング【男性編】2009年公開で面白かった映画ランキング【男性編】好きなコメディ映画ランキング調査時期:2009年12月8日~12月14日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性263名調査方法:インターネットログイン式アンケート完全版(画像などあり)を見る
2010年01月12日