1968年にデビューして以来、『マジンガーZ』『キャプテンハーロック』などのアニメソングを数多く歌い、『アニメソングの帝王』と称される水木一郎さん。2022年7月26日に、Twitterで大切なお知らせを公開し、反響が上がっています。肺がんの治療を続け、生涯現役を目指す水木一郎水木さんは、2021年4月に声帯不全麻痺の症状が出ていることを公表。その後の検査で、リンパ節と脳への転移をともなう肺がんが発見されました。放射線治療や薬物療法を受け、定期的に検査を行っている中で、2022年に新たな肺がんが発見されたことを発表しました。また、今年に入り新たな肺がんが見つかりましたが、6月に手術を行い、経過は良好です。音声機能については声帯内注入術を実施するとともに言語聴覚士によるリハビリを実施、運動機能については理学療法士によるリハビリを受け、歌手活動を続行できるよう、日々、励んでおります。@aniki_zーより引用なお、水木さんは2022年7月26日現在、徐々に活動を再開しており、アニソンデビュー50周年の企画も進行中。病と向き合いながら、生涯現役であることを目指して活動を続けていくことを宣言しています。おはようございます。突然ですが、大切なお知らせがあります。これからも生涯現役目指しますので、応援よろしくお願いします。頑張るゼーット! pic.twitter.com/T7iaeQcoIB — Ichiro Mizuki (@aniki_z) July 26, 2022 水木さんの楽曲を聞いて育った人は多く、多くの応援が寄せられています。・パワーアップしたアニキに会いたい!回復をお祈りいたします!・応援しているゼーット!・生涯現役を貫く姿は、歌い上げてきた数々のアニソンと同じく熱い。・今まで水木さんの歌にたくさんの勇気をもらってきました。ライブ、楽しみに待っています!水木さんのファンは海外にも多く、諸外国からも応援のメッセージが寄せられました。『アニメソングの帝王』の勇姿が見られる日を、大勢が心待ちにしています。[文・構成/grape編集部]
2022年07月26日アニメソングの帝王として知られる、歌手の水木一郎(74)が26日、リンパ節転移、脳転移を伴う肺がんを患っていたことを公式サイトで発表した。今年も新たな肺がんが見つかったが、6月に手術を行い、経過は良好。徐々に活動を再開しており、夏以降もライブ・イベントなどのスケジュールが入っているほか、アニソンデビュー50周年の企画も進行中という。所属事務所は「水木一郎は1968年にデビューし、1971年にアニメソングと出会いました。昨年は、本来であればアニメソングデビュー50周年のスタートを切るはずでしたが、コロナ禍であることと体調面の事情から、活動を控えておりました」とし、「今後、歌手活動を続けるにあたり、事実をお知らせする必要があると感じ、以下の通りご報告をさせていただきます」と記した。昨年4月に声帯不全麻痺の症状をきっかけに検査をした結果、「リンパ節転移、脳転移を伴う肺がんが見つかりました」と説明。「これらのがんに対しては、放射線治療や薬物療法により病変が落ち着くまでに効果を得ております」とし、現在も定期的に検査をしつつ治療を続けているという。また、今年に入り新たな肺がんが見つかったが、6月に手術を行い、経過は良好。「音声機能については声帯内注入術を実施するとともに言語聴覚士によるリハビリを実施、運動機能については理学療法士によるリハビリを受けて、歌手活動を続行できるよう、日々、励んでおります」としている。「20歳でデビューして以来50年あまり、大きな怪我も病気もなく、休むことなく歌い続けてきた水木一郎にがんという病気を知らせてくれたのは、水木が何よりも大切にしているこの『声』でした。声の不調があったからこそ、がんに気づき、立ち向かうことができました」と強調。「現在、徐々に活動を再開しており、この夏以降もライブ・イベントなどのスケジュールが入っているほか、アニソンデビュー50周年の企画も進行中です。以前のようなパフォーマンスを取り戻すことは決して簡単ではありませんが、これからも、この病と向き合いながら、『生涯現役』を目標に活動を続けたいと水木も意欲を見せています」としている。最後に「みなさまにはご心配、ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません。みなさまの思いに報いるよう、全力で治療とリハビリに励んでまいります。今後とも、水木一郎をどうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけた。水木は1968年のデビューから、アニソン歌手のパイオニアとして業界をけん引。『マジンガーZ』や『コン・バトラーV』などの主題歌を、半世紀以上にわたって歌い続けている。昨年4月に声帯不全麻痺の症状が出ていることを告白していた。
2022年07月26日音楽特番『音楽の日』(TBS系)は、タレントの中居正広さんと安住紳一郎アナウンサーがタッグを組み、ともに司会を長年務めている番組です。2022年7月16日放送の『音楽の日2022』でも、中居さんと安住アナが司会を務める予定でした。しかし、中居さんは同月14日に急性虫垂炎のため入院。番組への出演を見合わせ、代役を江藤愛アナウンサーが務めることになりました。突然の変更に安住紳一郎がコメント同番組の冒頭で、国立競技場から中継した安住アナ。改めて中居さんが療養中であることに触れ、次のように語りました。楽しみにされていた方が多いと思います。身体のことなので残念ですが、中居さん、また来年一緒に司会をするのを待っています。中居さん!中居さん?見ていますか?中居さんが11年取り組んできた、この『音楽の日』。そこかしこに、中居さんらしさが散りばめてあります。そんなところもぜひ、みなさんにも見ていただきたいと思います。音楽の日ーより引用また、安住さんは新型コロナウイルス感染症により出演がキャンセルとなったアーティストたちにも触れ、心配する気持ちを視聴者と共有。さらに、同日は全国で大雨が観測されていることから、十分注意するようにも呼びかけました。安住さんの言葉に、多くの視聴者が感謝を表明しています。・安住さん、ありがとうございます!・中居さんもアーティストのみなさんも、早くよくなりますように。・さすがプロのアナウンサー!中居さんも安心して見ているんじゃないかな。・中居さんの不在はさびしいですが、安住さん、江藤さん、どうぞよろしくお願いします。所属事務所によると、中居さんは同月16日現在、回復中とのこと。1日でも早い回復を、多くの人が祈っています。[文・構成/grape編集部]
2022年07月16日ミリオンセラー『嫌われる勇気』の著者がおくる、幸福に生きる「学び」のヒント!株式会社集英社クリエイティブ(本社:東京都千代田区/代表取締役:茨木政彦)は2022年6月3日(金)に書籍単行本『ゆっくり学ぶ人生が変わる知の作り方』(岸見一郎著)を集英社より発売いたします。作品紹介「競争のために学んではいけない」「学ぶことそれ自体が喜び」「学び方を変えると生き方が変わる」勉強がつらくて、やりたくない、長続きしない……。多くの人は受験や資格を取るために勉強し、悩み苦しんでいる。しかし本来の学びというのは、効率よく目的を達成するためにあるわけでない。本書は、哲学者・岸見一郎が、ギリシア哲学、アドラー心理学の知見や、自らの読書や外国語学習の体験をもとに、コロナ禍の今だからこそ知ってほしい学びの意義、楽しみ方のコツを紹介。今、学んでいるその時が喜びであり、幸福であると感じられる一冊!!著者プロフィール岸見一郎(きしみ・いちろう)1956年、京都生まれ。哲学者。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(古賀史健と共著、ダイヤモンド社)、『絶望から希望へ』(大和書房)、『怒る勇気』(河出書房新社)、『プラトンソクラテスの弁明』(KADOKAWA)、訳書に、アルフレッド・アドラー『個人心理学講義』『人生の意味の心理学』(アルテ)、プラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)など多数。韓国での講演をきっかけに、英独仏語、ラテン語、ギリシア語などのヨーロッパの言語に加えて、60歳になって初めてアジアの言語の韓国語を学び始める。韓国で出版された著書もある。目次より(抜粋)第一章なぜ学ぶのか・哲学は役に立つかどうかを考えない・誰もが最初は何かのために学んでいない・成功のためではない学びがある・競争は学ぶ喜びを奪う・「今」幸福でないなら学び方に問題がある第二章そもそも学びとは・学ぶことは想起すること・学びつつあるとともに学んでしまっている・自分で考え抜かなければならない・ゆっくり考える過程が楽しい・分散学習の勧め第三章読書は学びの源泉・読書がすべてではないが、学べることは多い・ただ面白いから読む・本があれば一人でも生きていける・本も食事もゆっくり味わう・電子書籍はありか第四章書くことは学ぶこと・知識は「持つ」ことができない・考えるためのアウトラインプロセッサ・紙に書いたものはデジタル化する・音声入力は使えるか第五章外国語学習は世界を広げる・言語に優劣はない・言葉から文化を学ぶ・辞書を引くことを楽しむ・例外を知るのは面白い第六章生きることは学び続けること・学びを通して学びを得る・できない自分から出発する・学びも人生も予定を立てられない・偶然を活かして自分の人生を生きる・気がついたら遠くまで試し読みページ 書籍情報書名:『ゆっくり学ぶ人生が変わる知の作り方』著者:岸見一郎発売日:2022年6月3日(金)判型:四六判ソフトカバー・272ページISBNコード:978-4-420-31095-6定価:本体1,500円+税発行:集英社クリエイティブ/発売:集英社 お問い合わせ先集英社クリエイティブ03-3239-3811 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月01日ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)が、サカナクション山口一郎主宰の「NF」と藤原ヒロシ率いる「フラグメント(fragment design)」のコラボレーションライン「NFRGMT」とタッグ。2022年5月26日(木)から6月28日(火)まで、ピエール・エルメ・パリ 青山にて、ピエール・エルメ・パリ 青山にて、限定マカロンセットなどを販売する。音楽×ファッション×デザイン×スイーツが織りなす世界サカナクション山口一郎主宰の「NF」は、2016年よりピエール・エルメ・パリ 青山、2018年よりMade in ピエール・エルメ 丸の内&グランスタ東京のサウンドディレクションを担当。今回は、これまでの「音楽」「スイーツ」のコラボレーションだけに留まらず、「デザイン」「ファッション」の計4つのジャンルでプロジェクトを展開する。ボードゲーム着想の“モノトーン”マカロン注目は、黒×白の石を裏返して遊ぶボードゲーム「リバーシ」から着想を得た限定マカロンセット「FNP REVERSI BOX」。カラメル風味ガナッシュショコラにフルールドセル入りショコラ片が入った「プレニチュード」、ティムットペッパーを効かせたガナッシュとイチゴのコンフィを合わせた「エモーション」、マロングラッセ入りマロンクリームとマンダリンコンフィをコンビネーションした「アンタレス」の3フレーバーを詰め込んだ。2F「Heaven」で限定デザートピエール・エルメ・パリ 青山 2F「Heaven」には、限定デザートも登場。コラボレーションならではの出来立てスイーツを、その場で味わうことができる。九谷焼ワークショップも6月17日(金)・18日(土)には、上出惠悟による「自分だけの九谷焼が気軽に作れる」クタニシール(KUTANI SEAL)のワークショップを開催。「NF × PIERRE HERMÉ PARIS × KUTANI SEAL」のコラボレーションならではのオリジナルシールも用意する。グッズ類も販売グッズ類にも注目。クタニシールとコラボレーションした九谷焼プレートやスプーンを発売するほか、「NFRGMT」のTシャツやコットントートバッグなどを先行販売する。【詳細】「NFRGMT ✕ PIERRE HERMÉ PARIS」開催期間:2022年5月26日(木)~6月28日(火)開催場所:ピエール・エルメ・パリ 青山住所:東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山1・2FTEL:03-5485-7766■限定マカロンセット「FNP REVERSI BOX」2,160円予約:5月20日 (金)12:00~ピエール・エルメ・パリ 公式サイトで予約開始。限定数に達し次第受付終了。引き渡し:ピエール・エルメ・パリ 青山にて5月26日(木)~6月28日(火)営業時間内■「クタニシールワークショップ」日程:6月17日(金)、18日(土)場所:2F SALON DE THÉ Heaven申し込み:5月23日(月)12:00~公式サイトで受付開始。■グッズ「NF × PIERRE HERMÉ PARIS × KUTANI SEAL Goods」アイテム例:・SPOON (2items ) 1,800円・PLATE 3,600円※販売制限/一人各1点まで。■グッズ「NFRGMT Goods」先行発売アイテム例:・UNIFORM 2PACK T (M/L/XL) 10,000円・COTTON BAG 2,000円※整理券発行時は販売制限をする。<グッズ注意事項>※並びが出た場合、整理券を配布。-開店前から並びの場合は11:00より配布開始。-整理券に記載の時間にのみ購入可能。-整理券は在庫を保証するものではなく、当日予定数完売の場合もある。-整理券持参者以外も入店は可能だが、グッズの購入は不可。また、サンプルの確認等は整理券持参者を優先。-当日分の整理券配布終了後、翌日以降分の並びは受け付けない。※商品の取り置きや事前の予約は無し。※商品は毎日限定数販売。売り切れの場合もある。※年内にサカナクションECサイトでも販売予定。【問い合わせ先】ピエール・エルメ・パリ 青山TEL:03-5485-7766
2022年05月14日『悪魔のようなあいつ』(1975年 TBS系)に出演した際の荒木一郎女優・冨士眞奈美が語る、古今東西つれづれ話。今回は、自身の不思議な結婚生活を振り返る。『細うで繁盛記』(1970年日本テレビ系)、『パパと呼ばないで』(1972年日本テレビ系)などに出演した後、私は脚本家である林秀彦(故人)との結婚を機に、芸能界を引退した。不思議な10年間の結婚生活当時、私は35歳。エッセイや小説の執筆といった活動は続けていたものの、10年後の1984年に離婚するまで、ドラマや映画には一切出演しなかった。句会も欠席。それまでいろいろな作品やCMに出演させていただいたこともあって、貯金もそこそこあった。「これだけあれば暮らせるだろう」。そんな考えもあって、私は表舞台から降りることを決めた。最も脂が乗るだろう時期に家庭へ入る。もし、このとき女優を続けていたら、また違った人生があっただろうなとは思う。実際、いい舞台や有名監督さんからお話をいただくなど、たくさんオファーがあった。親交のあったプロデューサーからは、「もうそろそろいいのでは」と家まで直談判されたこともあった。でも、夫が、私の芸能活動を嫌がったため、いざこざを恐れて私は結婚すると決めてからすっかりその気をなくしていた。確かに、そのときの私は娘・リズの子育てに夢中だったから、撮影のために何日も家を空けることはとんでもないことだった。でも、女優を続けていたらできなかっただろうPTAの役員など、新しい役柄を演じているようで楽しかった。生活が変わるということは、新鮮な時間を過ごすということ。だから、その選択に後悔はない。閉門蟄居の生活。ただ、前夫は後悔していたような気もする。脚本家である以上、多様な作品に出演することは、女優・冨士眞奈美の成長につながる─そうわかってはいたと思う。縁は異なもの味なものとはよく言ったもの。振り返ると、本当に不思議な奉仕生活、10年間の結婚生活だった。彼は、私が芸能活動を続けることは嫌がったけれど、俳優仲間の伊丹十三さんや石立鉄男さん、棋士の方々が遊びに来ることはまったくOKだった。むしろ、一緒に遊ぶことを楽しんでいた。そのため、ほぼ毎日、誰かしらが来訪する。多いときは20人くらいの人が集まるなんてことも。そのころ道でばったりお会いした大御所の長岡輝子さんが「あなた元気なのね。元気なときは遊ぶのがいちばん。病気になったら女優に戻っていらっしゃい」とおっしゃり、なるほど、と思った。リズは、学校の先生に「今朝は何を食べたの?」と聞かれたとき「ピーナッツと柿の種」と無邪気に答えたとか。お客さまにお出ししていたおつまみの残りを朝つまみ食いしていたというわけ。もちろん朝ごはんも作っていたのよ。それくらいひっきりなしに来客があった。中でも、いっちゃん(歌手の荒木一郎)は、しょっちゅう私たちの家に遊びに来ては、プロはだしの腕前のカードマジックを披露してくれた。あるとき突然、作家の森茉莉さんから電話がかかってきたことがあった。面識がなく、びっくりした。文豪・森鴎外の娘さんである森さんは、いっちゃんの大ファンでも知られていた。ある雑誌から「荒木一郎について寄稿してほしい」とオファーがあったとのこと。「私よりもあなたのほうが詳しいからあなたが書くべきだ」とおっしゃる。私は少し怯えながら「滅相もないです」と伝えると、次第に森さんは饒舌になって、笑い出したり、泣き出したり……大変だった。突然の電話、面識のない間柄。リズを幼稚園に迎えに行く時間が迫っていく。なのに、1時間以上長い付き合いの友人のように話し続ける。独特な感性を持つ作家として知られていたけど、電話口で大いに納得したのだった。それにしてもいっちゃんはすごい。私がいっちゃんについて書くことはなかったから、結局、森さんが書かれたのかなぁ。それすらもわからない、森茉莉さんらしい幻想的なお電話だった。ふじ・まなみ ●静岡県生まれ。県立三島北高校卒。1956年NHKテレビドラマ『この瞳』で主演デビュー。1957年にはNHKの専属第1号に。俳優座付属養成所卒。俳人、作家としても知られ、句集をはじめ著書多数。〈構成/我妻弘崇〉
2022年04月18日TBS・安住紳一郎アナ《得するのはNHKだけだよ!オリンピック一緒に(放送を)やろうって言ってさぁ。(共同で)お金出しといて、民放が放送する種目は裏の(NHK)BSでやるっていうさぁ。なんっていうやり方だ》2月20日放送のTBS系ラジオ『安住紳一郎の日曜天国』にて、冒頭から愚痴をこぼしたのはTBSアナウンサーの安住紳一郎。この日、19日間にわたって熱戦が繰り広げられた北京五輪における、NHK放送の“やり方”に不満を覚えたようだ。夏季・冬季五輪のテレビ放送は、民間放送連盟とNHKで構成する『ジャパンコンソーシアム』が、国際オリンピック委員会(IOC)に放送権料を支払うことで可能となる。その後に各局で放送種目を振り分けるのだが、放送権料の7割はNHKが負担とされているために当然ながら優先されるのはNHK。ちなみにIOCに支払われた放送権料は2018年・平昌五輪と2020年・東京五輪の2大会で660億円、今回の2022年・北京五輪と2026年・パリ五輪を併せて440億円だ。それだけに、例えば小林陵侑選手が金メダルを獲得した「ジャンプ男子ノーマルヒル決勝」、平野歩夢選手が出場した「スノーボード男子ハーフパイプ予選」などの、日本人がメダル獲得した注目競技を中継したTBS地上波放送の裏で、並行して「NHK BS1」も各競技を同時中継していたのだった。■民放なんて潰れればいいもちろん、この“やり方”はTBSに対してだけでなく、各局がお金を出した競技の裏でNHKも同時中継。どちらを視聴するかの選択は視聴者に委ねられたわけだが、《今日もどうせNHK総合チャンネルで(同時間帯に中継していたカーリング女子決勝戦を)見るんでしょう。知ってるんだからぁ。民放テレビなんて潰れればいいと思ってるんでしょ。すぐ、みんな言うもんね。“スポーツはNHKで見た方がいいんだ”みたいな。見ればいいじゃないの。民放テレビ、ラジオが無くなってから、どんな感想を抱くか、思い知ればいいわ》他競技と同様に「スポーツはNHKを見た方がいい」という視聴者の意思を感じ取ってか、危機感と同時にやるせなさを感じたのだろうか。もちろん、笑いを交えてのトークではあったものの、《これ、語尾がキツかったらかなり問題発言ですからね》と言う安住アナの“テレビマン”としての本音が垣間見えた瞬間でもあった。“民放の顔”とも言える安住アナの主張に「どうしてもCMが入る民放はスポーツ中継は不利」とは、民放スポーツ局で番組制作に携わるディレクター。国民・視聴者の受信料で運営するNHKとは違い、民放はスポンサー企業とは切れない関係にあるのはご存知の通り。そのため、中継時にCMを流すのは当然のこと。「オリンピックに限らず、サッカーW杯をはじめとする各競技の世界大会、また箱根駅伝などの視聴率が見込める人気スポーツの中継番組には、多くのスポンサーからの出資があります。視聴者を離さないタイミングでCMを入れることは、各局のテレビマンの腕の見せ所というわけです。野球の攻守交代や、サッカーのハーフタイムなどの明確にプレーが途切れる間があるスポーツは助かりますが、オリンピック競技のような順次滑走の場合は難しい。日本人選手のパフォーマンスを逃すわけにはいかないので、外国人選手の滑走時に“はさむ”など中継を途切らせがちになります」(同・ディレクター)■中継途中でブッツリと切れる同じく、NHKと比較して不利になるのが放送の“尺”。試合や競技が予定よりも長引いた際、以降の番組の放送時間をずらしたり、休止措置、Eテレ(教育テレビ)への切り替えが可能なNHKとは違い、延長放送が無制限とはいかないのが民放。「オリンピックのような世界規模の大会の場合は、以降の番組が繰り下げ放送になる可能性があることは事前にスポンサーさんに理解をお願いしています。それでも競技後の選手インタビューまでがセットになるのですが、時に中継が途中でブッツリと途切れてしまうケースもあって……。放送終了後には視聴者からクレームが入ることはもちろん、今ではSNSて炎上騒動になるリスクもあってスポンサーに迷惑がかかることも。実際、民放のスポーツ中継は減ってきていると思いますし、“スポーツはNHKを見た方がいい”という流れになるのも当然というか(苦笑)」(同・ディレクター)安住アナが言う《民放テレビなんて潰れればいい》といった物騒な事態まではいかずとも、民放の“スポーツ離れ”が起きている面は否めない。一方で、「視聴者にそっぽを向かれたのは決してCMや枠だけの問題ではない」と嘆くのは、かつてキー局でプロデューサーを務めた元テレビマン。「スポーツの“バラエティー化”にも一因があると思います。特に1990年代からスポーツバラエティー番組というジャンルが視聴者にウケて、芸能人と絡ませたり素顔に迫ったりと、アスリートがより身近に感じられるように。そんなバラエティーの“ノリ”はボクシングや『K-1』などの格闘技大会をも盛り上げ、そして不可欠な演出になりました。例えば試合や競技が始まる1時間、2時間前から放送を始めて“世紀の一戦”“この後すぐ”などといったテロップを表示して煽る。また数字を持っている選手やチームの成り立ちや家族といったバックグラウンドにスポットを当てたり、過去映像を交えて“尺”を稼ぐのは当たり前。ネットも今ほど普及していませんでしたし、視聴率はおもしろいように伸びた」■局アナの実況にウンザリ2000年代になると、スポーツ中継番組はさらに“ドル箱”と化す。特にサッカー日本代表は各局の争奪戦となり、2002年の「日韓ワールドカップ」は他国の試合でも高視聴率を記録。イングランド代表のデイビッド・ベッカムらヒーローを祭り上げては、現地にまで赴きプライベートを追った。そして体操男子団体を実況した元NHKアナ・刈屋富士雄氏による「栄光への架け橋だ!」が記憶に残る、メダルラッシュに沸いた2004年アテネ五輪。当時は、この名実況に日本中が感動に包まれたものだがーー、「以降のスポーツ中継では、サッカーや格闘技のごとくひたすらに名前を連呼したり絶叫したり、はたまた“何とか上手いことを言いたい”局アナの独りよがりの実況も目立ちます。そんなバラエティー番組のような実況や演出に辟易して興醒めする、また純粋にスポーツ中継だけを望んでいる視聴者が近年は多いのでしょう。安住アナもNHKに“なんていうやり方だ”と愚痴る前に、いつまでも旧態依然を引きずっている、視聴者の期待とズレた民放のスポーツ中継の在り方を見直した方がいいのかもしれません」(前出・元プロデューサー)2024年のパリ五輪ではぜひ、安住アナによる名実況が聞きたいものだ。
2022年02月22日安住紳一郎女優・冨士眞奈美が語る、古今東西つれづれ話。今回は、『ぴったんこカン・カン』でたびたび共演したTBSの安住紳一郎アナウンサーについて。先日、娘の(岩崎)リズとともに『徹子の部屋』に出演した。もう何度、徹子さんの部屋を訪れたか忘れちゃったくらい呼んでいただいている。だけど、徹子さんとお話しするのはいつも楽しくって。私は、どういうわけか骨折で入院することが多い。2020年の11月にも、胸椎を骨折して全治3か月を言い渡されてしまった。若いころは、これからロケでスキーをするシーンを撮るというのに、出発の上野駅の階段で転んで手を骨折したり、いろいろ迷惑をかけたなぁ。あるときは、骨折が治り私が退院というときに、あろうことか娘のリズが車にはねられ救急車で担ぎ込まれるなんてこともあった……。なんであなたまでお世話になるのよ!しかも、私を救急搬送してくださった救急隊員さんまで一緒!秋山隊員には、本当に親子ともどもお世話になりました。この場を借りて、お礼申し上げます。このお話は、TBSアナウンサーの安住(紳一郎)さんも気に入ってくれて、幾度となく聞いてくださった。安住さんはとても聞き上手の名司会者だと思っている。■いちばんの長所は、清潔感私と和子っぺ(吉行和子)がお世話になった、彼が司会を務める『ぴったんこカン・カン』が、9月をもって終了すると聞いて、とても残念。なんでも安住さんが、朝の帯番組の司会を担当するため番組は終了する─らしいけど、彼の司会力を考えれば納得。今まで多彩な司会者たちと出会ってきたけど、安住さんはとても才知に長けた人だと思う。それに、毎朝お目にかかれるのはうれしい。彼は、北海道十勝地方の芽室という田舎で育っているからか、まとっている雰囲気がとても心地よい。お姉さんはチアリーディング元日本代表で、地元でも有名な秀才だったそう。「自分の分を含めすべて才能を持っていってしまったと思った」なんて話してらしたけど、あなたも十分、才能にあふれたお人ですよ。最初に安住さんのことを知ったのは、明石家さんまさんの番組か何かで千鳥足のサラリーマンから軽妙洒脱に話を聞き出す姿だった。実際にお会いすると、やっぱり話を聞き出すのがとても上手。仕切る力も申し分なくて、途中で話を区切るにしても相手を不快にさせずに、その場を丸く収めてしまう。そして、何事もなかったかのように次の話を展開する。『ぴったんこカン・カン』で一緒にロケをしていて驚いたのは、カメラが回っていないタイミングで、次の構成や展開を教えてくれること。進行を先へ先へと想定し、私たちにわかりやすく伝えてくれる。アナウンサーであると同時にプロデューサーでありディレクターでもある。だから現場がスムーズに進行する。おまけに、いちばんの長所は、安住さんには清潔感がある。毒を吐くにしても外見的にも内面的にもまったく嫌みがないから耳を傾けてしまう。話を簡潔にまとめられる。それって大事な生命線なのよね。人気があって独立するアナウンサーが多い中、安住さんは欲がないからなのか、変わらない。人前でしゃべる仕事の人って、自分が前に出たりしようとする言動が多い。ところが、彼は前に出ようとせずに、周りの様子をきちんと考えて差配をする。そんな心構えが、彼のバリトンボイスに表れていると思う。私のように片方の耳の調子がよくない人間でも、彼の声はすべて聞き取れる。あの声のトーンが、人柄そのもの。心地よいのよ。バランス感覚がいいのよね。そんな安住さんだけど、自分がいちばん大切、いちばんかわいいと言ってはばからない。ほんと、面白い人(笑)。また、どこかでご一緒できる日を楽しみにしている。その際もまだ独身だったら、和子っぺ喜ぶだろうな。なにせ、安住さんは私たちのアイドルだから。冨士眞奈美 ●ふじ・まなみ静岡県生まれ。県立三島北高校卒。1956年NHKテレビドラマ『この瞳』で主演デビュー。1957年にはNHKの専属第1号に。俳優座付属養成所卒。俳人、作家としても知られ、句集をはじめ著書多数。〈構成/我妻弘崇〉
2021年08月28日安住紳一郎、香川照之6月28日、TBSは今秋スタートの新番組『THE TIME,』の総合司会に安住紳一郎が決まったことを発表した。およそ1か月前の5月23日には自身のラジオ番組で、「少し変わった秘策なども取り入れながら、もう少し進んでいきたいと考えております」と語っていた安住アナだったが、彼の起用には一つだけ問題があった。「夏目三久さんの引退で『あさチャン!』が終了し、バトンタッチを受けて10月から安住さんが“朝の顔”になるわけですが、ただ、土曜に『新・情報7daysニュースキャスター』、日曜にラジオの冠番組『安住紳一郎の日曜天国』があり、週7日すべて生放送の仕事になってしまうという問題が生じたのです」(テレビ誌ライター)このままでは、労働基準法違反になってしまう恐れもあったのだが。「以前に、一部スポーツ紙で金曜日にだけ代役を入れると報じられましたが、とはいえ、人気・実力ともに民放トップクラスの安住アナ。代わりの人材はおいそれと簡単には見つかるわけもなく難航していたようです」(同・テレビ誌ライター)■香川照之が安住の代役にオリコンの『好きな男性アナウンサーランキング』で、第1回から第5回まで連続1位で殿堂入り。会社からの信頼も厚く、2020年には局長待遇に昇進した。局アナから彼の代役を選ぶのは難しいようだが、ここに安住が口にした“秘策”があった。「そこで急浮上した名前が、俳優の香川照之さんだったのです。香川さんは近年、TBSの『日曜劇場』枠のドラマに多数出演。中でも『半沢直樹』で演じた大和田常務の役は大きな話題を呼びました。今では誰もが認める“ミスター日曜劇場”です」(スポーツ紙記者)俳優として大活躍中の香川だが、実は以前からTBSと深い関わりを持っていた。「デビュー前、TBSの緑山スタジオでアシスタントディレクターのバイトをしていたんです。母親の浜木綿子さんからプロデューサーの石井ふく子さんに口を利いてもらい、ドラマの現場で働いていました」(同・スポーツ紙記者)安住アナとも長年の付き合いで、彼が司会を務める『ぴったんこカン・カン』には幾度となく出演してきた。「今日に至るまで計17回も出演していて、男性ゲストとしては最多です。2017年4月の放送回で、大泉洋さんと出演回数が9回で並んでいることを知らされると、“10回目は一緒に出演して、面白いほうが安住さんの後釜のメインキャスターだ”と発言。まるで今回の抜擢を見越していたかのようなひと幕でした。尾上松也さんが出演した際には“歌舞伎役者のMC枠は渡さない!”と吼えていましたから、やる気満々ですよ」(前出・テレビ誌ライター)意欲は十分だが、俳優の香川に朝の顔が務まるのだろうか。元・松竹の宣伝マンで芸能レポーターの石川敏男氏は太鼓判を押す。「香川さんは天才ですよ。役者としてだけじゃなく、ラジオやテレビのバラエティー番組でも存在感を示す。器用だから、朝の番組だって抜かりなくこなせるでしょうね。コメンテーターにどう話題を振り分けるのか、自分の意見をどう話すのか、見てみたいです」マルチな才能を持つ香川は、2012年から歌舞伎の世界にも身を投じ、実績を残してきた。「俳優と歌舞伎役者、ここまで完璧に両立させて活躍する人なんていませんよ。歌舞伎の世界に入ったとき、最初は“大丈夫?”とみんな心配していたんですが、彼の演技にすぐに魅了されてしまって。見事に不安の声をはねのけました」(石川氏、以下同)朝の番組となると、スケジュール的に厳しそうだが……。「週に1度の生放送、それも朝8時に終わるならその後ほかの仕事に向かえば間に合いますから、全く問題ありませんよ」■東大出身で知識も豊富ドラマのほか、ボクシング番組では解説を務め、『香川照之の昆虫すごいぜ!』(Eテレ)では“カマキリ先生”として昆虫愛を語るなど、その多才ぶりは飛び抜けている。「『日曜劇場』での活躍もあってTBSとのつながりは深いですが、今はどこの局も香川さんを使いたいんですよ。何でもできるから、制作側からしたら仕事をお願いしやすい。歌舞伎を考えると難しいけど、本当は週に1度といわず月~金で帯を任せてみたいところでしょう。ドラマ畑でもワイドショー畑でも、彼の名前が出て反対する人はまずいませんよ」昨年10月には、同局のバラエティ番組『クイズ!!試験に出るニュース』で“東大王”こと伊沢拓司とともにMCを務めた香川。自身も東京大学卒業という学歴に恥じない、ニュースや時事問題を扱ったクイズ番組で堂々たる司会ぶりを見せつけていたのだが、この活躍も踏まえての抜擢に至ったのだろう。それでも朝のワイドショーは激しい視聴率競争をしているが、その点でも心配はないという。「メインMCが安住さんですから、数字は間違いなくとれるでしょう。週に1回香川さんが代役を務めるのも新鮮で面白いし、いいアクセントになる。実績も踏まえて、これ以上ない適役だといえます」爽やかな安住アナに代わり、「次はこの話題DEATH!」と朝からフルスロットルな香川を見てみたい!
2021年07月03日『音楽の力で日本を元気に!』という願いを込めて2011年から始まったTBSの音楽特番『音楽の日』が、2021年も放送されることが決定しました。11年目となる今年のテーマは、人を笑顔にする『Wa!』。繋がる『輪』、笑うの『ワ』、ワクワクの『ワ』と、こんな時だからこそ、日本中を元気にするさまざまな『Wa!』を音楽を通して届けるとのことです。また、『音楽の日2021』の総合司会は、11年連続となる中居正広さんと安住紳一郎アナウンサーが務めることも発表されました。『音楽の日2021』は、2021年7月17日、午後2時から約8時間にわたって生放送予定。中居正広さんと安住紳一郎アナの息の合った司会はもちろん、どんな形で『Wa!』を届けるのか、今から期待が高まります。[文・構成/grape編集部]
2021年06月18日安住紳一郎TBSを代表する安住紳一郎アナウンサーが今秋から始まる朝の新情報番組のMCに内定したと報じられ、波紋を呼んでいる。「安住アナは現在、5番組に出演中ですが、土曜日放送の『新・情報7daysニュースキャスター』、ラジオ番組『安住紳一郎の日曜天国』は共に生放送なんです。そのため“週7で生放送は、労働基準法に抵触するのではないか”“フリー化への布石では?”とさまざまな憶測が飛ぶことになってしまいました」(スポーツ紙記者)しかしTBS関係者は「どちらもない」と否定する。「昨年、アナウンス室のナンバー2に昇進するなど局も高く評価しているし、本人も会社を辞めるつもりはしばらくなさそうです。しかし、会社員の週7勤務は本人が希望したところで法律的に問題になってしまう。そこで局内では“安住シフト”の編成が急ピッチで進められています」大本命に挙げられているのがラジオ番組を変更する案だ。「『情報7days』は大御所のビートたけしさんを起用している手前、安住アナの事情で終わらせたり、日にちを変えたりするのは難しい。ラジオに関しては安住さんとアシスタントのみなので、動かしやすい。そのため秋以降は収録で対応するか、放送する曜日を移動させるかのどちらかで調整が進められているようです」(ラジオ局関係者)■週7勤務は“労働基準法違反”労働問題に詳しい『弁護士法人・響』の古藤由佳弁護士も、会社員の労働条件についてこのように指摘する。「原則として労働時間は1日8時間、週に40時間を超えてはいけないことになっています。さまざまな働き方がありますが、平均値でこの労働時間を超えてはいけません。また休日は、毎週少なくとも1回定めなければなりません。7日ごとに休日が必ずなければならないわけではないので、最長で12日連勤できる計算に。これ以上は認められず、会社員の週7勤務は労働基準法違反になります」昨年、局長待遇に昇進したことを出演したラジオで明かしていたが、役職のある人物でも違法にあたるのだろうか。「例外として経営判断に関与するほどの地位や職責にあり、労働時間を自分で管理できる労働者については、職務上、労働時間等を法律で規制することになじまないと考えられるため、先ほどの労働時間、休憩や休日に関する規定が適用されません。そしてこれは役職名など形式的な事情ではなく、日々の勤務実態から判断されます。また、仮に安住アナが管理監督者に該当するとしても、制限なく働かせることができるものではありません」(古藤弁護士)昨今、テレビ局でも働き方改革が進んでいることもあり、“週7生放送”になる可能性はきわめて低そうだ。「司会を務める『ぴったんこカン・カン』も、レギュラー放送は9月末でいったん終了する方向だと聞いています。安住アナの負担を減らすためにも、ほかにも番組が終了したり、降板するものが出てくるかもしれません」(前出・TBS関係者)TBSに安住アナの“週7勤務”の可能性について確認したところ、「秋以降に関しては、朝の番組を担当する以外は決まっておりません」(広報部)局をあげての“安住シフト”が吉と出ればいいが……。
2021年06月11日5人組のロックバンド・サカナクションの山口一郎が6月1日、都内で行われた「サンテFX×サカナクション」TVCM発表会に出席した。参天製薬は、今年で発売から30周年を迎える一般用点眼薬「サンテFX」シリーズのブランドアーティストとしてサカナクションのボーカリスト兼ギタリストを務める山口一郎を起用。彼が出演した新CM「そうだ、その目だ」篇を6月2日から全国で放映がスタートし、山口が仕事で思い悩む状況の中、同商品を点眼することをきっかけに、「キタ。」と目と気持ちが冴えわたって前向きに取り組んでいく姿を描く。昨年、オンラインライブを実施した際に参天製薬が協賛してくれたという山口は「そういう関係があったので非常にうれしかったですね」と同社のブランドアーティストに起用されたことを喜んだ。出演した新CMでは自宅で使用している家具やスピーカーを持ち込んでの撮影だったといい、「生まれて初めてワイヤーアクションをさせていただきました。映画とかで見るとキレイにくるくる回っていますが、めちゃくちゃ難しかったですよ。思い通り行かないし、ハーネスがめちゃくちゃ食い込んで痛かったです。噂には聞いていたんですが(笑)」と初めてのワイヤーアクションに戸惑ったようだが、「仲の良い監督さんだったので色々とディスカッションしてみんなで作り上げました」とCMの出来には自信を見せた。また、イベント中にも披露したCM楽曲「プラトー」についても言及し、「参天製薬さんの名前を調べていくと文化と繋がっている感じがしました。過去のCMの曲や出演した方のことも調べたり今回のテーマに合うようにメンバー5人と一丸になって作りました。今日も自信を持って演奏できたし楽しかったです」と8カ月ぶりとなる5人揃っての演奏にも満足そうだった。目薬のCM発表会ということで、「目が覚めたニュースは?」という質問に「僕は北海道出身で両親から実家の隣の隣の隣が空いたので『いっちゃん買ってくれない?』と言われて買いました。そしたら固定資産税を生まれて初めて払ったんですが、こんなにするとは思いませんでしたね。目が覚めるぐらいビックリでした(笑)」と苦笑い。また、会見を拒否した全仏オープンテニスを棄権するなど報道が加熱している大坂なおみ選手にも触れて「誰かが不倫したとか事件が起きたとか表面的なことはすぐ入ってくる時代ですが、なぜそれが起きたのか、その人がどういう状況なのかとか、奥行きみたいなものが中々見えない時代だと思います。大坂なおみさんがうつ病気味だったということをSNSで発表したと思うんですが、知るまでと知ってからだとみんなの意見がガラッと変わったりしたので、大坂さんのこと以外でも奥行きを知ることの方が重要なんじゃないのかなと思います」と持論を述べていた。
2021年06月02日豊田剛一郎氏のツイッターより自慰行為したことをあけすけに語ったフリーアナウンサーの小川彩佳アナ(35)の夫・豊田剛一郎氏(36)のLINE。なぜ不倫夫は愛人に変態性をさらけ出すのでしょうか?恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーである筆者が考察させていただきます。元テレビ朝日の局アナで現在は『news23』(TBS系)のメインキャスターを務める小川アナと、医療ベンチャーの代表取締役を務めていた医師の豊田氏が、約1年の交際を経て結婚したのが2019年7月。しかし『週刊ポスト』の報道によると、2018年12月に不倫相手と出会い、2019年2月に男女の関係になったと告白しており、小川アナと結婚する前から関係が始まっていたことになります。小川アナは2020年7月に第1子を出産し、同年10月、『news23』にスピード復帰したことが話題になっていました。妊娠・出産を経て、必死に仕事と育児を両立させていましたが、その間も夫は不倫を続けていたのです。ここまでの経緯だけでも多大な非難を受けて当然と思えますが、豊田氏へのバッシングが依然として止まないのには、彼が愛人に送ったとされる“変態LINE”が流出したことも一因でしょう。■豊田氏だけじゃない、変態LINEを送るエリートたち自慰行為をわざわざ報告している「○○○○しちゃったけど」というLINEは、豊田氏が愛人に送ったものでした。しかし、こういった変態LINEを送っていた不倫男は、豊田氏だけではないのです。現職の衆議院議員である國場幸之助氏が2018年に不倫疑惑を報じられた際も、不倫相手とのやりとりと思われるLINEが流出。そのなかには女性の胸で男性器をこする行為を示唆した、次のメッセージがあり騒がれたものです。「○○ズリしたい」やり投げで3度のオリンピック出場経験のあるアスリート・村上幸史氏が、女子大生との不倫が発覚した際には、射精を連想させる隠語が書かれた次のLINEが流出しました。「俺…。ホワイトチョコ出すの早かった?」さて、今、不倫騒動の渦中にある豊田氏は東大医学部卒業後に脳神経外科医になり、マッキンゼーでコンサルタント経験もある超エリート実業家。そんな彼だけでなく国会議員や一流アスリートといったエリート妻帯者たちが、表向きのイメージと180度異なる変態LINEを不倫相手に送っていたという共通点……。これはもちろん、偶然ではありません。■妻にも見せない“裏”の顔を愛人には見せられる結論から言うと、≪不倫相手には普段ひた隠しにしている変態性を出しやすい≫ということでしょう。豊田氏のようなエリートや国会議員、一流アスリートといった肩書きを持つ人々は、今の時代、とかく清廉性を求められます。また、彼ら自身もその肩書きにふわさしいような聖人君子的なセルフブランディングをしがちです。そしてこれは推測ですが、不倫男たちはパブリックイメージのためにそういった人格者のように振る舞うだけでなく、妻の前でもそのイメージのまま貫き通そうとしているのではないでしょうか。妻が自分の清廉性の高いパブリックイメージに惚れてくれたのだとしたら、変態的な一面を知られることは幻滅されるリスクが伴うわけです。ですから、妻には清く正しい顔を見せ続けるしかない、なんてことも充分ありえるでしょう。もしそうだとするなら、不倫男たちは実は変態的な“裏”の顔を持っているにも関わらず、世間にだけでなく妻にも“表”の顔しか見せていないということになります。普段は周囲の誰にも悟られないように、必死に理性で律しているんでしょうが、隠す必要のない、おあつらえ向きの相手が現れるわけです。それが最初から非倫理的な“裏”の顔を見せている浮気相手。自分が妻帯者であることを承知で関係を持ってくれる愛人は、自分のゲスな一面も含めて受け止めてくれている稀有な存在。どうせ“裏”の顔を知っているんだから、もっと自分の“裏”を見せてもいいだろうという考えに至って理性のタガが外れ、抑圧していた変態性が溢れ出る……。それが、ああいったLINEのメッセージに繋がったのではないでしょうか。■“彼女は誰にもバラさない”という過信、誤算豊田氏は愛人の家賃援助として毎月約10万円を払い、3泊4日の沖縄旅行にも連れて行き、外出デートもたびたびしていたそうです。ある意味、愛人に対して出来る限り“誠実”な対応をしていますので、豊田氏は彼女がきちんと割り切ってくれていると過信していたはず。例の自慰行為報告LINEこそ、彼女が誰にもバラさないという傲りがあったから見せた、脇の甘さの証拠と言えるでしょう。しかし、今回『週刊文春』で不倫をリークしたのは愛人ではないものの、その後、『週刊ポスト』では本人が120分にわたるインタビューに答えています。豊田氏の誤算は、彼が想定していた以上に愛人が本気になってしまったこと。そして、愛人の本心を見抜けなかったこと。それらの誤算が、今回のような恥ずかしい大スキャンダルに発展したのだろうと思います。PROFILE●堺屋 大地(さかいや だいち)●恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー、恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』(扶桑社)、『スゴ得』(docomo)、『IN LIFE』(楽天)などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』(文藝春秋)、『日刊SPA!』(扶桑社)、『Business Journal』(サイゾー)などに寄稿している。LINE公式サービス『トークCARE』では、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている(2018年6月度/カウンセラー1位)。
2021年02月10日今年中に合計64回も公用車でホテル通いをしていたことが、「日刊ゲンダイ」で報じられた大阪市の松井一郎市長 (56)。記事によると市役所本庁舎(大阪市北区中之島)からほど近い、最上階にサウナ付き天然温泉があるホテルに公用車で通っていたというのだ。具体的には緊急事態宣言中の4月をのぞき、1月から11月まで継続して訪れていたことが判明。ときには公務の合間をぬって訪れることもあったようで、11月は8回通ったという。情報公開請求による「自動車運行日誌」で判明したというが、大阪市公式サイトにある「市長日程」にはホテル名や目的などは記載されていない。大阪市は同紙の取材に対して、「公務終了後の移動であり、ホテルがご自宅より近くにあるということも勘案すれば、公用車の使用に問題はない」と容認しているという。今年11月にも大阪府池田市の冨田裕樹市長(44)が、庁舎内に私物の簡易サウナなどを持ち込んだとして批判が殺到。「公私混同と思われる行動だった」と謝罪し、電気使用料690円を返還した。各紙によると、大阪維新の会で顧問を務めていた冨田市長は、“党に迷惑をかけないため”として11月26日付けで離党届を提出。だが松井市長は、「合間で運動するというのであれば、辞職まではいかないのでは」と寛容だったという。大阪府では緊急事態宣言以降、7月から新規陽性者が増加。同月29日には200人を越えた。“第3波”のさなかである11月23日は、過去最多の490人を記録。各紙によると大阪市内の高齢者施設でクラスターも続発しており、保健所では濃厚接触者の調査が難航しているという。重症患者の急増によって医療体制がひっ迫していることから、吉村洋文知事(45)は12月3日に「医療非常事態宣言」を発表。15日には自衛隊を含む看護師を各地から募った、「コロナ重症センター」を稼働させたばかりだ。府民にはしきりに、“不要不急の外出”を控えるよう呼びかけている。そういった状況で報じられた松井市長の行動に、批判が殺到している。《保健所が悲鳴を上げている中、松井一郎大阪市長は、公用車を使って、ホテルの豪華なスパで、至福のとき味わっている》《それにしても池田市の市長といい大阪市の松井市長といい、維新の方はスパやサウナがお好きなようで。アカンとは言わないが、政治家なら、特に「身を切る改革」が謳い文句の政治家なら公私混同が疑われる行為はご法度だろうに》《これのどこが身を切る改革ですか?松井さん?》“身を切る改革”をスローガンに掲げている日本維新の会。その代表者でもある松井市長は、どのように釈明するのだろうか。
2020年12月19日日本維新の会の代表でもある松井一郎大阪市長(56)が5月5日、Twitterに「共産党に批判されているから大阪モデルは正解」という投稿をした。ネットではツイートを疑問視する声が上がっている。大阪モデルとは、新型コロナウイルス特措法に基づく外出自粛要請や休業要請などを段階的に解除するための3指標のこと。大阪府独自のもので、その動向に注目が集まっている。同日、共産党の大野たかし氏がTwitterで《トレンドに「大阪モデル」と入っていました》と言及。そして《首長はテレビやSNSで目立つが公務日数・時間は少なく、防護服がなくなったら雨合羽を集め、陽性の看護師を勤務させ、現場に話さずに「専門病院」指定をし、その結果、感染者数が増えているという「絶対に真似してはいけないモデル」の事なのでしょうね》とつづった。すると松井市長は、大野氏の投稿を引用しこうつづった。《共産党に批判されるという事は、大阪モデルは正解という事ですね》すると大野氏は松井市長の投稿に対して《大阪モデルが間違っているかそうでないかを、まさか市長さんが私のツイートによって判断されるとは思いませんでした》とし、《政策の検証は、さすがにもっと慎重かつ論理的にやったほうがいいのではないでしょうか。「大阪モデル」によほど自信がないのだな、と思いました》と指摘した。「共産党に批判されているから正解」という松井市長。しかしネットでは投稿を疑問視し、非難する声が上がっている。《なぜ共産党に批判されると正解なのか具体的な説明をして下さい。これでは只のレッテル張り、分断、差別を煽るだけ》《自治体の首長アカウントであからさまな党派争いをするのやめてほしい。しかも批判内容に根拠がなく、単なる嫌がらせ》《私は共産党支持者では無いですが、相手を攻撃する事で勝ちを見出すような言動には、市長としての品格に欠けてると思います》《公人がこの言い回しをリアルでつぶやくとは思わなかった》松井市長は先月23日の会見でスーパーマーケットが混み合っていることに触れ、女性の買い物の仕方について「『これはいい』『あれはいい』とか時間がかかる」とコメント。そして男性について「ぱっぱっぱって買うて帰る」といい、「男性が接触を避けて買い物に行くのがいい」などと発言した。「性別は関係ないのでは」と記者に指摘されたことで「それはそうやね」「わが家では僕の方が早い」と言ったが、その発言はCNNを筆頭に海外メディアでも報じられていた。
2020年05月07日ロックバンド・サカナクションの山口一郎が5日、東京・銀座の複合商業施設「GINZA SIX」で行われた「ROOF TOP ORCHESTRA -音を奏でる庭園-」メディア先行内覧会に出席した。同イベントは、山口が2016年に立ち上げたプロジェクト「NF」がプロデュースを手掛け、同所の屋上庭園「GINZA SIX ガーデン」に音と光とテクノロジーをミックスさせた空間を演出。「オーケストラの演奏台」をイメージした6つの6面体のモニュメントには、オーケストラが囲うように光の柱を設置。 来場者がモニュメントを打楽器のように叩くことで、 音と光が連動していく。また30分に1回、 約30秒間の特別演出を実施され、オーケストラが演奏前に一斉に調律をするように音と光が会場全体が包まれる。山口は空間を演出するに至った経緯について「僕の職業はミュージシャンですが、ミュージシャンってライブと音源を作ることしか表現する場所がない。時代は、どんどんアップデートするのにミュージシャンが表現する場所が増えないのは違和感でした」と明かし、「こういう取り組みをきっかけで、いろんなミュージシャンの表現する場所が増えていくといい」と展望を語った。また同所でのライブイベントを開催する予定があることを明かすと、「聞いたところによるとここは音量制限がないらしい」と不敵に微笑んだ山口は、「10月までの間に何度かできたら」と銀座屋上ライブを宣言していた。同イベントは、8月6日から10月31日まで開催される。入場料は無料。
2019年08月06日サカナクションの山口一郎率いる「NF」がプロデュースするサウンドインスタレーション「ROOF TOP ORCHESTRA -音を奏でる庭園-」が、2019年8月6日(火)から10月31日(木)まで、東京・銀座の複合商業施設「ギンザ シックス(GINZA SIX)」の屋上庭園で開催される。ギンザ シックス屋上庭園に「NF」のサウンドインスタレーションが出現音楽のみならず、ファッションやアート、テクノロジーなど様々な分野をつなぎ合わせることで新しい“音の可能性”を追求するプロジェクト「NF」。今回彼らは、地上約56mに位置する銀座最大の屋上庭園を舞台に、音と光とテクノロジーが融合した参加型のサウンドインスタレーションを制作した。連動する音と光が空間を包み込む庭園の水盤エリアと芝生エリアには「オーケストラの演奏台」をイメージした6つの6面体モニュメントと、それを小編成のオーケストラが囲っているような構図で光の柱を設置。来場者がモミュメントを打楽器のように叩くと、合計36種類の音と光が連動するインタラクティブな演出がスタートする。各モミュメントは独立しており、複数の来場者がそれぞれ異なるモミュメントに触れることで、まるでモミュメント同士が共鳴し合うように、空間全体を音楽と光で包み込む。30分に1度だけの特別演出もまた、30分に1度だけ全ての光と音がコントロールされ、「NF」が作り出した音と光が空間を“調律”する特別演出も用意されている。サウンドクリエイションを手掛けたのは、「NF」の発起人である山口一郎と、音楽家の黒瀧節也。36種類の音色は、会場となる屋上庭園からインスピレーションを得て作られたものだという。開催概要「ROOF TOP ORCHESTRA -音を奏でる庭園-」開催期間:2019年8月6日(火)〜10月31日(木)※8月26日(月)のギンザシックス休館日も入場可能。※招待制イベントの開催や天候により中止となる場合あり。時間:日没〜23:00会場:ギンザシックス屋上「ギンザシックス ガーデン」入場料:無料主催:ギンザシックスサウンドプロデュース:NF空間演出・制作:博展
2019年07月21日隈研吾×サカナクション山口一郎×アンリアレイジ森永邦彦による「クリエイションの未来展 _ more than Reason」を7月20日から9月24日まで、LIXILギャラリーにて開催する。LIXILギャラリーでは、2014年9月より日本の建築・美術界を牽引する4人のクリエイター、清水敏男(アートディレクター)、宮田亮平(金工作家)、伊東豊雄(建築家)、隈研吾(建築家)を監修者に迎え、それぞれ3ケ月ごとの会期に独自のテーマで現在進行形の考えを具現化した展覧会企画「クリエイションの未来展」を開催している。今回はその一環として「クリエイションの未来展 _ more than Reason」を建築家の隈研吾、ミュージシャンの山口一郎(NF/サカナクション)、アンリアレイジデザイナーの森永邦彦が、建築とファッションと音楽の境界を越境したコラボレーション作品を発表する。意味や解釈、理屈を超えた体験を作ることを目指した作品が展示される。【展示会情報】more than Reason 隈研吾+山口一郎(NF/サカナクション)+森永邦彦(ANREALAGE)展会 期:2019年7月20日〜9月24日会 場:LIXILギャラリー場所:東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビルLIXIL:GINZA 2F時間:10:00〜18:00休館日:水曜日、8月10日〜15日、25日入場無料
2019年07月18日企画展「クリエイションの未来展 more than reason 隈研吾+山口一郎(NF/サカナクション)+森永邦彦(ANREALAGE)展」が、2019年7月20日(土)から9月24日(火)までの期間、東京・銀座のLIXILギャラリーにて開催される。「クリエイションの未来展」は、建築家の隈研吾、伊藤豊雄、アートディレクターの清水敏男、金工作家の宮田亮平の4人のクリエイターが展開する企画展。3ヵ月の会期ごとにそれぞれ独自のテーマを設け、現在進行形のアイデアを具現化した作品の展示を行っている。今回は、そんな「クリエイションの未来展」を、建築家の隈研吾、サカナクションのボーカル・山口一郎、アンリアレイジ(ANREALAGE)のデザイナー・森永邦彦の3者のコラボレーションで実施する。今後も継続的に展開していく3者によるコラボレーションのプロローグという位置付けで開催し、“建築とファッションと音楽の境界を越境する”作品を展示予定だ。【詳細】クリエイションの未来展 more than reason 隈研吾+山口一郎(NF/サカナクション)+森永邦彦(ANREALAGE)展開催期間:2019年7月20日(土)~9月24日(火)開館時間:10:00~18:00会場:LIXILギャラリー住所:東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビルLIXIL:GINZA 2階入場料:無料休館日:水曜日、8月10日(土)~15日(木)、25日(日)
2019年07月13日ロックバンド・サカナクションの山口一郎が、14日と21日に放送されるニッポン放送『三代目 J SOUL BROTHERS 山下健二郎のZERO BASE』(毎週金曜 24:00~)にゲスト出演することが決定した。これは、パーソナリティを務める山下健二郎が、4月にサカナクションのライブを観に行ったことがきっかけとなり、実現したもの。山下は番組を通じ、「せっかくの機会なので、釣りの話に限らずいろいろな話を聞いてみたい。聞いてみたいことはたくさんある」とコメントした。番組では3日まで、2人への質問やメッセージなどを受け付けている。
2019年06月01日アドラー心理学を紹介した『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)で知られる哲学者の岸見一郎(きしみ・いちろう)さんが「読書」と「生きること」をテーマに書き下ろした、初の読書論『本をどう読むか』(ポプラ社)が2月に発売されました。本を読む楽しみって何?読書と幸福の関係性は?「本の読み方が変われば生き方も変わる」と力を込める岸見さんに、3回にわたってお話を伺いました。【第1回】本の読み方が変われば生き方も変わる?【第2回】仕事がおもしろくなる「反論する勇気」って?学ぶときは「目標を設定しない」勇気をもつ——本では外国語や新しい分野について学ぶことについても書かれていました。アドラーの「不完全である勇気」という部分でハッとしたのですが、新しいことを学ぼうとするときに「完璧にやらなきゃ」「毎日やらなきゃ」と思い込んでだんだん負担になってしまうことがあります。岸見一郎さん(以下、岸見):わかります。前にある雑誌でインタビューを受けたのですが、若い社会人や子育てをしている女性向けに勉強の仕方について特集を組んだ雑誌があったのです。僕以外の方の記事を読むと、資格を取ることを最優先目標にして学ぶことの必要が説かれているものが多かったです。だから、いかに効率的にたくさん単語を覚えるとか、そういうことばかり書いてあったのです。僕はどういうことを話したかというと、別に何かの目標を立てて、その目標を達成するのでなくていいと思うと。だから、外国語に関して言うと、たった一文であってもすごく面白いなという体験をすること自体に意味があるのです。知る喜びがすべてです。そのことだけを、「目標」という言葉を使っていいかわからないけど目指し、それだけでも励みになるような学び方をしなければならないと思うのです。外国語を学び始めた頃というのは、辞書もひけないですよね。——ひけないですね。学生時代はロシア語を学んでいたのですが、まずキリル文字を覚えるところからスタートでしたね。岸見:そうですよね(笑)。でも文字そのものの読み方を学ぶことから始めたのに、いつの間にか文章が読めるようになるのです。ある日、「読めた!」って。そういう喜びを体験することに意味がある。それだけのことを考えて読む。勉強したからと言って、実力はなかなかつかないかもしれない。でも、そういう喜びを感じている人は焦ることもないし、別に資格を取らなかったからと言って、自分の勉強に意味がないとは思わない。そういうことを忘れている人が多いような気がしますね。60歳から韓国語を学び始めた理由岸見:僕が韓国語を勉強し始めたのは60歳の時です。欧米の言語は若い頃からずっとギリシア語、ラテン語から始めて、英語、ドイツ語、フランス語とずっと勉強してきたのですが、アジアの言語は60歳になるまで一度も学んだことがなかったのです。——韓国語を学ぼうと思ったきっかけは何かあったのですか?岸見:『嫌われる勇気』が韓国でベストセラーになって講演に招かれたのです。でも、あいさつを韓国語でするだけでなく、もう少し話したいと思って学び始め始めました。最初は独学でしたが、たまたま韓国人の先生と知り合ったのです。本にも書いたのですが、その先生とキム・ヨンスという作家のエッセイを読み通しました。2週間に1回くらいのペースで一緒に読んでいって3年くらいかかりました。初歩の文法を学んでからすぐに読み始めたのですが、かなり読むのに気合いを入れなければならない作家で、日本で言うと、平野啓一郎さんみたいな感じかな。でも先生に「この単語は辞書に出てこないのですが、どういうニュアンスなのですか?」というようなことを聞きながら読んでいきました。もちろん、中身についても先生と議論しました。——楽しかったですか?岸見:楽しかったです。でも韓国語は今も一向に話せないです。会話の勉強をやっていたら、もう少し話せたと思うのですけど、そこに焦点を当ててないので、実用的な勉強ではありませんでした。でも、別に会話ができないからと言って、無駄だったとは思わない。その先生に学べたのが面白かったですね。実は、春に韓国の出版社から本を出すのです。日本で出版した本を翻訳して韓国の出版社から出すのではなくて、韓国の出版社からです。——最初から韓国語で出すということですよね?そんなことあるんですね。岸見:面白いですよね。まああくまでもそれは結果なのですが、思いもよらないことが起こりうるということが、面白いと思いました。「初歩的な間違い」が成長につながる岸見:僕がこの年になって韓国語を勉強すると何が起こるかというと、他の言語だったら到底犯すはずもない初歩的な間違いをしてしまうのです。初めてのことを学ぶということはそういうことなのです。他の言語であれば20代のときに、英語だったら10代のときに経験したことを、この年に経験するのです。先生は僕よりも若いのです。その先生の前で、中学生が英語の授業のときにするような初歩的な間違いをするのです。人間ってそういう経験をしないとダメですね。年を重ねても、初歩的な間違いをするのが人間の成長にとって大事なので、自分はこれで大成したなどと思って慢心するのはダメです。——いくつになっても「初めて」があるのってすごくいいなあと思います。岸見:そうでうすね。だから、韓国語を勉強している時には若いときに戻ったように英語を初めて勉強したときのような気持ちになっています。——「そういえば、こういうミス高校生の頃もやってたよー」みたいな……。岸見:そういうのが学ぶ喜びです。だから、そういうことを考えて勉強してほしい。資格を取る、取らないは結果でしかないので、それを目標にしないほうがいいと思います。楽しいから学ぶ、面白いから読む——勉強がなかなか続かないのも目標ありきになってしまっているからでしょうか?岸見:そうですね、目標を立ててしまうからでしょうね。さっきも言いましたけど、たった一文でも面白いなと読めるような経験をしている人だったら勉強を続けられると思う。だから、特段ノルマを課す必要もありませんし、勉強を中断してもいいと思うのです。半年くらい中断していたけど、久しぶりにやってみたら面白いなというのでもいいと思うし。もちろん、一からやり直さないといけないかもしれないけど、学ぶ喜びさえ知っていればよいのではと思います。——私も語学の勉強を中断していたんですが、学びたくなってきました。また活用を覚えるところから始めようと思います。岸見:読書についても同じことが言えますね。何かの資格を取るために本を読むというのはつまらないでしょ?もちろん、そういう勉強をしてもいいと思いますが、基本的に役に立たない読書でいいと思うし、楽しいから、面白いから、読む。それでいいのではないかと思います。(聞き手:ウートピ編集部:堀池沙知子、撮影:宇高尚弘)■連載を最初から読む【第1回】本の読み方が変われば生き方も変わるってどういうこと?【第2回】仕事がおもしろくなる「反論する勇気」って?
2019年03月25日アドラー心理学を紹介した『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)で知られる哲学者の岸見一郎(きしみ・いちろう)さんが「読書」と「生きること」をテーマに書き下ろした、初の読書論『本をどう読むか』(ポプラ社)が2月に発売されました。本を読む楽しみって何?読書と幸福の関係性は?「本の読み方が変われば生き方も変わる」と力を込める岸見さんに、3回にわたってお話を伺いました。【第1回】岸見先生、本の読み方が変われば生き方も変わるってどういうことですか?仕事は反論する人と組むのが面白い——前回は、本を読みながら著者に「それは違うんじゃないの?」と反論することで、一般の対人関係でも対話できるようになり、人間関係や生き方も変わってくるというお話でした。私は上司から言われたことに対して、とりあえず受け入れちゃうところがあります。「あれ?」と疑問に思っても「これはこうなんじゃないですか?」「違ってますよ」とは言いにくいです。岸見一郎さん(以下、岸見):一緒に仕事をする編集者の中には私に何度も書き換えることを求める人もいます。三回も、四回も。もちろん、僕もはい、そうですか、わかりました、とは引き下がれませんが、「ここはこういう理由でダメだ」という説明を聞き納得できる指摘であれば編集者の助言をもとに書き直します。僕くらいの歳になるといつの間にか僕より年長の編集者はいなくなります。僕は上司ではないですけど、年長者として僕よりも若い人と一緒に仕事をする時、相手がイエスパーソンだと全然面白くないのです。だから、例えば上司の立場の人が「これを変えなさい」と言って、若い人が反論しないで「そうですか」と受け入れる関係というのは、リーダーの立場からするとつまらないです。——「対話」がないでからですか?岸見:そうです。おそらく年長者のほうが頭が固いので、何かを変えていくきっかけになるのは若い人だと思うし、そういうことをあまり言われたことがない上司は、非常に新鮮な印象を受けると思います。決して不快ではないですね。イエスパーソンでない人とは一緒に仕事をしている、本を作っているという感覚がありますね。——他人と仕事をする意味ってそういう部分にあるのでしょうか?岸見:そうですね、だからやはり反論する人と組むのが面白いと思います。この本の担当編集者さんもそういう方です。もうゲラができてからが大変でした(笑)。赤字で疑問点がたくさん書いてある。でも「なるほど、そうか」と思いました。一人ではなかなか気づけない問題を指摘してもらえました。著者もそうやって編集者と対話するわけです。——そういえば、新人のころは私もデスクに原稿を直されるたびに「あのデスクはいちいち細かくていやになっちゃうな」と思っていたのですが、今ではそれがすごく大事なことだったとわかります。他の人と対話する機会がないと、仕事でも何でも独りよがりになってしまうというのは自分の経験を振り返っても思い当たる部分はあります。岸見:それは大事なポイントですね。独りよがりを独りよがりでなくする突破口は対話ですから。一人で書いていると独りよがりになりますから、そこに風穴を開けるというか、風を吹き込んでくれるのが編集者ですね。僕は自分で原稿を書くことが多いですが、ライターさんが書かれた原稿にはかなり赤を入れることがあります。構成から変えることもあります。逆の立場だと結構辛いですけどね。「違いますよ」と言える勇気岸見:仕事には二つの面があると思います。この人とだったら一緒に仕事したいなと思えるときは、仕事をしていても面白いですね。仕事仲間ではなくて交友関係なのです。だから、そういう人とだったら仕事をする。仕事の関係なのですが、この人と一緒に仕事をしたいと思ったときはもう友だちなのです。だから仕事を始める前に、必ず会うようにしています。この人とだったら仕事がしたいと思えれば受けます。そう思えなかったら、断ってきました。——岸見先生が仕事をしたいと思う「この人とだったら」というのは、どんな人ですか?岸見:出版社としては本を出す以上売れないと困るでしょうが、そういうことを超えて、世界を変えうる本を作ろう、本を手にした人の生き方に影響を及ぼしうる本を作ろうというような熱い思いを持っている人です。仕事のもう一つの面は「誰が言っているか」ではなくて、「何を言われているか」だけに注目することが大事です。僕の場合だったら、校正、ゲラに赤を入れてくださる人が「誰であるか」は関係なく、「書かれていることが何か」だけに焦点を当てることが大事なのです。仕事全般的に言うと、相手が上司であろうと若い人であろうと、言っていることが真っ当であれば受け入れるし、たとえ上司が言っていることでも「おかしい」と思ったら「それは違いますよ」と言える勇気を持たないといけない。——「誰が言うか」に引きずられちゃう部分はあります。岸見:最初の話に戻すと、読書は一般の対人関係のシミュレーションができますね。そういう対話を普段からする。どんな偉い人にでも「これは違うんじゃないですか?」と言えるようになると、一般の対人関係でもやり方が変わってくるかもしれません。(聞き手:ウートピ編集部:堀池沙知子、撮影:宇高尚弘)
2019年03月22日アドラー心理学を紹介した『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)で知られる哲学者の岸見一郎(きしみ・いちろう)さんが「読書」と「生きること」をテーマに書き下ろした、初の読書論『本をどう読むか 幸せになる読書術』(ポプラ社)が2月に発売されました。本を読む楽しみって何?読書と幸福の関係性は?「本の読み方が変われば生き方も変わる」と力を込める岸見さんに、3回にわたってお話を伺いました。本の読み方と生き方は一致している——『本をどう読むか』は岸見先生初めての読書論だそうですね。本を書かれたきっかけを教えてください。岸見一郎さん(以下、岸見):これまでアドラー心理学のことについて聞かれることが多かったのですが、編集者の方が僕の興味のすき間を縫って企画を持ってこられ引き受けることにしました。こういう本をいつか書きたいと思っていたので、「チャンスがきた!」と思って二つ返事で引き受けたのです。まだまだ読書に対して「敷居が高い」と感じている人は多いと思うので、それほど敷居が高くないのだと思ってもらえるような本を書きたかったですね。あともう一つ、この本の特徴があるとすれば、生き方と本の読み方は切り離せないということを強調しているところです。本の読み方と生き方は基本的に同じです。その人がどんな本の読み方をしているかを聞けば、その人の生き方がわかると言ってもいいくらいです。このことに焦点を当てようと思ったのが、今回の本の一つの狙いです。——だから本棚を見られるのは……岸見:すごく恥ずかしいですよ(笑)。——私もです(笑)。岸見:でも、本の読み方を変えることは、生き方を変えるよりは容易です。例えば、これまで速読しかしてこなかった人は、多分そういう生き方をされているのですけれど、本の読み方を変えることは生き方を変えるほどには難しくはありません。もし、これから生き方を変えたい人がいたら、まずは本の読み方を変えてみたら?という提案です。例えば、他人から言われたことをそのまま鵜呑みにしたりあまり考えずに受け入れたりする人が、読書の体験を通じて反論することや「本当はどうなのか?」と疑うことができるようになると、一般の対人関係でもそういうことができるようになるのです。人間の悩みって案外変わらない
2019年03月20日福沢一郎という画家をご存じだろうか?1930年代の日本に初めてシュルレアリスムを紹介し、前衛美術運動のリーダーとして活躍した人物だ。彼は生涯を通じて社会批評をテーマとしたが、その表現方法も独特だった。3月12日から回顧展「福沢一郎展このどうしようもない世界を笑いとばせ」が始まる。謎めいたイメージの中に社会批評が!前衛画家の回顧展。例えば《Poissond’Avril(四月の魚)》という絵画。これはフランスの科学雑誌の図版をコラージュした作品。「何だ、これ?」と思う図案は、科学という尊大な権威を冷やかした彼ならではのカリカチュアだ。ちなみに仏語で「四月の魚」はエイプリルフールのこと。画中の魚モチーフに目を付けた彼は、これを絵のタイトルにしてしまうなど、洒落も利いている。他にも、世論を煽る人物、空虚な動物など、一見滑稽な画風の中には、彼ならではのドライな批判精神が。こんなふうに現代をシニカルに笑いとばした福沢の画業を、約100点の作品で紹介した本展。会場では鑑賞ワークシートが用意される。「なぜここに魚が?」「なぜ科学の実験中にスーツなの?」など様々な「なぜ?」を会場で見つけながら、謎解き気分で鑑賞できる趣向も新鮮だ。1.《埋葬》1957年 東京国立近代美術館蔵ラテンアメリカの埋葬を意味した作品。鮮やかな色面部分と荒々しい筆致が目立つ部分の対比に謎が隠されている。2.《煽動者》1931年 一般財団法人福沢一郎記念美術財団蔵1931年にパリから帰国した福沢が、日本社会にシニカルな視線を向けた作品。3.《Poisson d’Avril(四月馬鹿)》1930年 東京国立近代美術館蔵フランスで刊行された子供向けの本『楽しい科学』に掲載された図版を組み合わせた作品。4.《牛》1936年 東京国立近代美術館蔵画面中央の牛には所々穴があき背景が透けて見え、画面の力強さとは裏腹に空虚さをも感じさせ…。ここにも独特の謎が秘められている。「福沢一郎展このどうしようもない世界を笑いとばせ」東京国立近代美術館1F 企画展ギャラリー東京都千代田区北の丸公園3-13月12日(火)~5月26日(日)10:00~17:00(金・土曜~20:00。入館は閉館の30分前まで)月曜(3/25、4/1、4/29、5/6は開館)、5/7休一般1200円ほかTEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)※『anan』2019年3月13日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2019年03月12日展覧会「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」が、東京国立近代美術館で、2019年3月12日(火)から5月26日(日)まで開催される。福沢一郎の作品約100点が集結福沢一郎は、1930年代の日本にシュルレアリスムを紹介し、前衛美術運動のリーダーとして活躍した作家。時代の変化と共に様々に主題と作風を変え、「謎めいたイメージ」の中に込めた知的なユーモアによって、同時代の社会や人々を諷刺的に描いた。戦時中は弾圧を受けるが、戦後は再び社会批評的な視点から人間群像の大作に取り組み、晩年は文化勲章を受章するなど波乱の人生を歩んだ。「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」では、油彩・素描・写真など約100点の作品が集結。福沢が時代の中でどのように社会と向き合い表現したのかを、現代の視点から見直し、再評価していく。会場には鑑賞ワークシートも用意され、福沢一郎のシュールでユーモアに溢れたイメージを謎解き気分で鑑賞できる。パリ留学時代の初期作品から時代順に紹介展覧会では、福沢一郎の作品を時代順に10章に分け、福沢一郎が社会や人間に対してどのような批評の眼を向け、そして持ち前のユーモアのセンスで作品化していったかを紹介する。福沢一郎は、パリ留学時代の初期作品から、既に社会に目を向けて描いた。シュルレアリスムの画家マックス・エルンストの作品に影響を受け、古い雑誌の挿絵を奇妙に組み合わせ、不条理なユーモアに満ちた作品を数多く制作。展覧会には、1931年の独立美術協会展で発表され注目を浴びた《Poisson d’Avril(四月馬鹿)》といった作品も展示される。戦争を経た代表作も戦前、ファシズムに抗して人間精神の自由を守ろうとする“行動主義”の思想に、福沢一郎は美術家として共鳴。所々穴が開けられて背景が透けて見える《牛》のように、力強さと裏腹に空虚さをも感じさせる作品を世に送り出した。戦後、福沢一郎は混乱する世相をダンテ「神曲」に託して連作を描き、その中で代表作《敗戦群像》(1948年)を発表する。戦前から追求していたヒューマニズムの姿勢が、戦時下に経験した作家活動への弾圧を経て、新たな段階へ達したことを表している。また、展覧会では、その後の中南米やアメリカの旅で目にした人や造形物のエネルギーに刺激を受けた作品、古代神話や旧約聖書に基づく晩年の作品まで、福沢一郎の多彩な画業を振り返る。詳細「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」会期:2019年3月12日(火)~5月26日(日)時間:10:00~17:00(金・土曜は20:00まで)会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園3-1TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)休館日:月曜日(3/25、4/1、4/29、5/6は開館)、5/7(火)料金:一般1,200(900)円、大学生800(500)円※()内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、障害者手帳持参者とその付添者(1名)は無料。※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、「イメージコレクター・杉浦非水展」(2Fギャラリー4)も入場可。
2019年01月13日アートを介して人が出逢う場「MEET@ART」が、スマイルズ運営の中目黒高架下のコンテンポラリーフード&リカー、パビリオン(PAVILION)にて10月21日に開催され、ロックバンド、サカナクションの山口一郎が音のない新曲『ANDON』を初披露した。今回披露された常設展示の『ANDON』は、山口とNFチーム(各界のクリエイターとコラボレーションを行いながら音楽と様々なカルチャーが混ざり合うコンテンツを企画・運営し社会貢献や、より良いライフスタイルの提案を実現させるチーム)が音楽的アプローチで制作した常設展示。50mに及ぶパビリオンのエントランスの回廊に現れた10基以上の行灯のようなオブジェだ。中目黒の高架を電車が通過するとその音に反応し色鮮やかに光を放つ。20日夜のレセプションでは、山口とスマイルズ代表の遠山正道との対談も開催。山口は『ANDON』について、「例えば、冷蔵庫の機械音、隣人が出す雑音、そして電車が通過するときの音など、日常生活で邪魔な音、不快な音というのは、これまではそれを消すことやさらに音を重ねることでごまかしていた。この考えを変えて、そうした音を視覚化できれば新しいものが生まれるんじゃないかという発想です。パビリオンを訪れる際、エントランスで光る『ANDON』を見てから店内で食事を楽しむ。その時に電車の音が聞こえてきたら、“あ、いま光ってるな”って想像しますよね。騒音が美しいビジュアルを生む。邪魔なものが必要なものになってくるのです」と語った。同イベントでは、この他にも出逢いをテーマにしたインスタレーションが会場を彩った。パラソル状のスクリーンに映像が流れ、さらにゲストの顔を認識しその映像にランダムに現れるという、クリエイティブラボ「LENS」によるインスタレーションが話題になった他、現代的なフラワーアレンジメントを得意とする「FLOWERS NEST」とスマイルズによる「一夜限りの花屋」も登場。花の洞窟のようなスペースに並べられた一輪の花が挿された小ぶりなガラス瓶を、ゲストが一つセレクトして首から下げるのがイベントの“ドレスコード”となる。会場内の同じ花を持つたった一人に出逢えればちょっといいことがある、という仕掛けを楽しむ姿が多く見られた。パビリオンでは、「MEET@ART」は終了したが、『ANDON』をはじめ名和晃平や西野達などさまざまな作家の作品を鑑賞しながらフードを楽しめる。
2017年11月01日TBSアナウンサーの安住紳一郎と女優の松たか子が、最新の生命科学から見えてきた人体の神秘について紹介する「生命38億年スペシャル人間とは何だ…!?医療革命が始まった!健康・長寿の最新常識」がゲストに岡田将生、芦田愛菜、古田新太、山里亮太らを迎え、8月14日(月)今夜20時~TBS系でオンエアされる。新たな発見が相次ぐ生命科学の分野では、疫学データ解析が進んだことで“健康・長寿”に関する常識がどんどん変化。従来は不要と考えられていた「盲腸」に大切な役割が発見され、栄養価が低くムダだと言われていた「ある食べもの」が体にとてもよいことがわかるなど従来の「常識」が「非常識」になりつつあるという。本番組では数々の番組を取り仕切ってきた名アナウンサー・安住さんと、TBS系「カルテット」が今年上半期大ヒット、11月からは不朽の名作SFを舞台化する「メトロポリス」にも出演する松さんを司会に迎えるほか、4月クールのドラマ「小さな巨人」も好評のうちに幕を下ろし、現在公開中の映画『銀魂』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』がいずれも大ヒット、俳優としてさらなる注目を集める岡田さんと、声優を担当した『怪盗グルーのミニオン大脱走』がこちらも大ヒット公開中の芦田さん、映画から舞台まで幅広く活躍する古田さんらら豪華ゲストを迎え、私たちが生活するうえで気になるいくつかのテーマを取り上げ、最新の研究から導き出された健康へのヒントを探っていく。テーマの1つ「長寿」では長寿の双子として人気者だった成田きんさんと蟹江ぎんさんの子孫を取り上げ、きんさんぎんさん同様皆長生きだという一族の秘密を探る。また“近視大国”と言われる日本だが、従来テレビやスマホが原因などと言われてきた近視の原因が「太陽光不足」だということがわかったという。強度近視のまま歳をとると失明の危険もあるという近視について“近視先進国”中国の実態も取材する。テーマ「肥満」では話題の「糖質制限ダイエット」の効果を検証。血糖値が高くなることで起きる体への影響や糖尿病が特に日本人にとって危ないことなど、そもそも肥満の何がいけないのか、やせれば健康になれるのかについて開設。「脳と心臓」では元気で賢く天寿を全うしたが実はアルツハイマーだったという修道女がなぜ普通に生活できたのかについて迫る。そしてテーマ「がん」では、がん細胞の遺伝子に直接働きかけ自分の免疫力を最大限に発揮させることでがんを倒す最新治療「免疫チェックポイント阻害療法」について、番組がその治療の過程を追う。テーマ「免疫力」ではアマゾンの先住民から“長寿・健康”のヒントを学ぶ。「生命38億年スペシャル人間とは何だ…!?医療革命が始まった!健康・長寿の最新常識」は8月14日(月)20時~TBS系にて放送。(笠緒)
2017年08月14日大ベストセラーとなっている岸見一郎、古賀史健の著書を原案に、刑事ドラマに大胆アレンジして描かれる香里奈主演ドラマ「嫌われる勇気」。この度、本作の主題歌「私」を手掛けた大塚愛が、3月9日(木)放送の第9話に出演することが決定。大塚さんが映像作品に出演するのは、2006年公開の『東京フレンズ The Movie』以来、およそ11年ぶりとなる。香里奈さんが刑事・庵堂蘭子を演じるほか、新人刑事の青山年雄役に「NEWS」の加藤シゲアキ、教授・大文字哲人役に椎名桔平ら豪華キャストが集結する本作。「世界一嫌われている女刑事」蘭子の生き方を通して、「自由、そして幸せになるための勇気」の必要性を問う、アカデミックでシニカル、そして見るだけで「アドラー心理学」を学ぶことができる大人の刑事ドラマだ。このほど出演が決定したのは、「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」の「PEACH」以来、9年ぶりにドラマ主題歌を手掛けた大塚さん。今回のドラマ出演は、昨年ドラマのポスター撮影現場に大塚さんが訪れた際、ドラマプロデューサーからオファーをしたことが発端。その後、2月にビルボードライブ東京で行われた大塚さんのピアノ弾き語りライブ「AIO PIANO vol.4」に、香里奈さんがサプライズ出演を果たした際に、香里奈さんが改めてオファーをし実現に至った。香里奈さんからオファーを受けた際には、「木とか電柱の役ならアリかなと思うんですけど(笑)、出ない方がいいんじゃないですかね(笑)」と話していた大塚さん。今回彼女が演じるのは、総務部に所属する婦人警官。蘭子が8係に戻ってきた廊下でぶつかるというシーンで登場するという。撮影後は、「(私のお芝居のせいで)終わらなかったら、どうしようと思っていた」と胸中を明かした大塚さん。「久しぶりの撮影現場でしたが、やっぱり忍耐力が全てだなぁとあらためて感じました」と感想を語る。そんな大塚さんの姿に香里奈さんは、「逆に、『何か、問題ありましたか?』と聞きたくなるくらい、自然に堂々とされていましたね。むしろ、私の方が失敗しちゃったくらいです(笑)」とコメント。また婦人警官服初めてだそうで、「どうせなら誰かを逮捕したかったですね(笑)。一本背負いで犯人を投げて、『確保!』みたいな(笑)」とノリノリ。そして「えー、恥ずかしいから見ないで下さい(笑)。ライブのときは、あんなにドラマ出演を嫌がっていたのに、婦人警官の制服を着て、ノリノリで写真を撮ってたじゃん、なんて思われてしまいますね」と笑い、「もし、『嫌われる勇気』のパート2があった際には、今度こそ“木の役”で出演します!」と宣言もしていた。「嫌われる勇気」は毎週木曜日22時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2017年03月08日TBSが放送する年末恒例音楽番組「輝く!日本レコード大賞」。第58回目を迎える今年の本番組総合司会者に、この度TBSアナウンサーの安住紳一郎と女優・天海祐希が決定した。今年も東京・新国立劇場から生放送でお届けする「輝く!日本レコード大賞」。今回が本番組総合司会初となる天海さんは、宝塚歌劇団退団後、「離婚弁護士」「女王の教室」「BOSS」「偽装の夫婦」「Chef~三ツ星の給食~」などの数々のドラマに出演し、今年公開された『名探偵コナン 純黒の悪夢』では声優にも挑戦。また、来年には出演作『恋妻家宮本』『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』の公開も控え、幅広い世代から支持を得る女優。そんな天海さんが「レコード大賞」の舞台で、初めて音楽番組の総合司会に挑戦。今年、日本で最も輝いた音楽に華を添えていく。一方、本番組総合司会を担当するのは5年連続5度目となる安住さん。バラエティ番組や情報番組はもちろん、「あなたが聴きたい歌の4時間スペシャル」「音楽の日」といった長時間の音楽番組も多く担当。本番組では、2001年から11年間進行アナウンサーを、2012年からは総合司会を務め、毎年相手のトークを引き出す安定した司会ぶりで出演アーティストから大きな信頼を寄せられている存在だ。天海さんは「歴史ある素晴らしい場にお声をかけて頂き、大変光栄に思っております。安住さんの足を引っ張る事なく、無事にこの大役を終われる様頑張りたいと思います」と意気込み。安住さんは「天海祐希さんとご一緒するのが、いまから楽しみです」と天海さんとのコンビに期待を語り、「『第58回輝く!日本レコード大賞』。タイトルを読み上げるたび、50年以上の年月に思いをはせます。また今年も新しい1ページが加わります。夜5時30分からの4時間を超える番組ですが、ご覧いただければ幸いです」とコメントを寄せた。かつて2008年に「ぴったんこカン・カン」のロケ企画で共演したこともある2人。そこで息の合った掛け合いが好評を博し、2週にわたって放送されるほど。8年ぶりの共演となる今回、さらにパワーアップした2人のトークも音楽とあわせてお楽しみに。「第58回輝く!日本レコード大賞」は12月30日(金)17時30分~TBSにて生放送。(cinemacafe.net)
2016年12月06日「今を変えれば未来が変わる」そんな言葉をときどき耳にします。でも「過去も変わる」と言われると、なかなか納得はできません。ですが、哲学者であり、日本アドラー心理学会認定カウンセラーの岸見一郎先生は、過去を変えることは可能だと言います。それはなぜでしょうか。今が変われば、過去も変わる『100分 de 名著 アドラー 人生の意味の心理学』での岸見先生の解説によると、過去には意味づけがあり、その過去のことを思い出す人の「今」が変わることで、意味づけも変化し、過去が変わるというのです。『100分 de 名著 アドラー 人生の意味の心理学』NHK出版 / 566円(税込)たとえば、先生の友人は犬に噛みつかれた記憶から、世界は危険なところだと考えるようになったとか。ところが時がたち、世界はそんなに怖いところではないと思いはじめたところ、ずっと忘れていたけれど、じつは犬に噛まれた後に、しらないおじさんが病院へ連れて行ってくれたことを思い出すのです。それまでは噛まれて終わりだった悲しい過去も、続きを思い出したことで、人のやさしさに触れるストーリーへと変化したのです。このように、世界について「今」している意味づけが変われば、過去も変わっていくのですね。見方を変えれば、過去も変わるこのようにわかりやすい例は少ないかもしれません。でも、たとえばわたしの友人が、30年以上前の出来事をいまだに恥ずかしく、ネガティブにとらえているという話がありました。その出来事はクラス中に知れ渡り、みんなに長い期間いじられたというのです。でも、当時彼女と同じクラスで仲も良かった私が、そのことを何一つ覚えていませんでした。そこで彼女は「もしかすると、ほかの人にとってはその程度のことなのかも」と見方を変えたのです。すると、恥じていたはずの記憶が、子どものころ特有の甘酸っぱい笑い話に変わったのです。過去も未来も、対人関係すら変えられるこういった話なら、誰しも大人になるとひとつやふたつあるのではないでしょうか。過去に対する印象が変わっただけだと思いがちですが、意外と事実だと信じていることも、主観的な記憶や意味づけによるところが多く、あいまいなものです。そうだとすると、ほかのことも「今」をどう意味づけするかで変わってくるはず。過去や未来だけでなく、対人関係でも、自分に対する評価でも、変えたければ自分で意識的に変えることができるのかもしれません。[NHK出版]photo by Thinkstock/Getty Imagesあわせて読みたい・週明けが気持ちよくなる休日の過ごし方、9つのヒント・ゆるやかランニングで叶える、心地よい自分再発見(Sponsored)・笑顔をより幸せそうに見せてくれる「つや玉」のちから(Sponsored)この記事を気に入ったら、いいね!しよう。Facebookで最新情報をお届けします。
2016年10月07日