千葉市美術館は、企画展「ブラチスラバ世界絵本原画展 絵本でひらくアジアの扉-日本と韓国のいま」を2022年11月12日(土)から12月25日(日)まで開催する。世界最大規模の絵本原画コンクール、日本&韓国に焦点「ブラチスラバ世界絵本原画展」(略称BIB=Biennial of Illustrations Bratislava)とは、スロバキア共和国の首都ブラチスラバで2年ごとに開催される世界最大規模の絵本原画コンクール。企画展「ブラチスラバ世界絵本原画展 絵本でひらくアジアの扉-日本と韓国のいま」では、2021年10月から2022年2月にかけてブラチスラバで開催されたBIB2021(第28回展)参加国の中から、近年数多くの受賞作家を輩出している日本と韓国にフォーカス。日本と韓国の作家による全出品原画作品や絵本、絵本が生み出され読者に届くまでの過程を取材した特集展示、グランプリ他、各受賞作家の作品をパネルと絵本により鑑賞することができる。日本と韓国の出品作家による原画&絵本見どころは、近年の活躍がめざましい日本と韓国の絵本の総特集。BIB2021では、日本のしおたにまみこが第3席に当たる金牌を受賞した他、韓国のイ・ミョンエと中国のチョウ・チョウが第2席に当たる金のりんご賞を獲得するなど、大躍進を見せている。BIB2021出品作品だけでなく、「うみだす」「そだてる」「とどける」「ひろがる」というキーワードのもと、作家・編集者・出版社を取材し各国の絵本文化も紹介していく。韓国のフレッシュな絵本文化韓国独自の新鮮な絵本文化にも注目だ。韓国での創作絵本の成り立ちは1980年代後半と比較的遅いものの、他国とは異なるフレッシュでパワフルな魅力に、2000年代から海外で高く評価され注目を集めている。会場では、特集「BIBからみる韓国の絵本」として14人の出品作家の絵本と約100点の原画を展示、日本では目にする機会の少ない韓国の絵本を実際に手に取ることができる。日本ならではのアナログ絵本原画BIB第1回展で瀬川康男の『ふしぎなたけのこ』がグランプリを受賞して以来、これまで多くの日本人受賞者を生み、長く続く絵本文化に根差した力のある作品を生み出し続けている日本。今日、世界的にもデジタルでの原画作品が多い中、日本のほとんどの絵本原画がアナログ技法で制作されていることから、特集「BIBからみる日本の絵本」では15人の出品作家の絵本と約70点の原画を展示する。また、BIB2021で金牌を受賞したしおたにまみこ『たまごのはなし』は、原画の他習作やラフ原稿、制作過程の展示を実施する。アナログ原画ならではの繊細なタッチや色を堪能できる。【詳細】企画展「ブラチスラバ世界絵本原画展 絵本でひらくアジアの扉-日本と韓国のいま」会期:2022年11月12日(土)~12月25日(日)休館日:12月5日(月)※休室日は11月21日(火)開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)※入場受付は閉館の30分前まで会場:千葉市美術館住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8観覧料:一般 1,000円(700円)、大学生 700円(560円)、小・中学生、高校生無料※障害者手帳所持者とその介護者1名は無料※( )内は前売り、市内在住65歳以上の料金※前売券は千葉市美術館ミュージアムショップ、ローソンチケット(Lコード:32248)、セブンイレブン(セブンチケット)、千葉都市モノレール「千葉みなと駅」「千葉駅」「都賀駅」「千城台駅」の窓口にて11月11日(金)まで販売(11月12日(土)以降は当日券販売)。※ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は観覧料半額※本展チケットで7階「新収蔵作品展」、5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」も鑑賞できる。■韓国の出品作家イ・ソヨン、イ・ミョンエ、オ・セナ、キム・ジヨン、キム・セジン、クォン・ジョンミン、コ・ジョンスン、サイダ、ジウン、ジャン・ヒョンジョン、ジョン・ミファ、チョ・ミザ、パク・ヒョンミン、ハン・ビョンホ■日本の出品作家あべ弘士、荒井真紀、荒井良二、飯野和好、うえだまこと、きくちちき、しおたにまみこ、スズキコージ、田島征三、たじまゆきひこ、舘野鴻、中島真典、降矢なな、松本大洋、ミロコマチコ【問い合わせ先】千葉市美術館TEL:043-221-2311 (代表)
2022年11月04日ベルリン国立ベルクグリューン美術館が所蔵する20世紀美術の名品が紹介される展覧会『ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』が、国立西洋美術館で10月8日(土)に開幕した。ドイツからやってきた97点の作品のうち、76点が日本初公開となる注目の展覧会だ。ドイツ生まれの美術商、ハインツ・ベルクグリューン(1914〜2007)は、パリで画廊を経営する傍ら、自分の気にいった作品を集め、世界有数の個人コレクションを作り上げていた。彼のコレクションを収蔵・展示しているのがベルリン国立ベルクグリューン美術館だ。同展はベルクグリューンが重点的に収集していたピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティを中心に、国立美術館所蔵の作品や資料も合わせて展示するものだ。見どころは、なんといっても第一級のピカソコレクションが鑑賞できる点だ。ベルクグリューンは画家本人とも交流を深め、コレクションを拡大させてきた。同展出品作も約半数がピカソの作品で、日本初公開の作品は35点に及ぶ。また、展覧会を構成する全7章のうち、3つの章がピカソを紹介する内容となっている。ベルググリューン画廊展覧会カタログ国立西洋美術館研究資料センター蔵1章「セザンヌ──近代芸術家たちの師」では、ポール・セザンヌに着目する。ベルクグリューンは、1990年代までセザンヌをはじめとするポスト印象派の画家たちの作品をコレクションしていた。晩年、コレクションの対象を20世紀美術に特化するために売却されたものの、20世紀美術の祖となるセザンヌの数点の作品は最後まで留められていたという。《セザンヌ夫人の肖像》もベルクグリューンが手放さなかった作品の一つ。実は、この作品をジャコメッティはかつて模写していた。同展では2つの作品を並べることで、画家同士の個性に着目することができる。セザンヌ夫人の顔立ちは若干面長になっているところにジャコメッティの特長が現れている。左:ポール・セザンヌ《セザンヌ夫人の肖像》1885〜86年頃油彩・キャンヴァスベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵、ベルクグリューン家より寄託右 アルベルト・ジャコメッティ《左:セザンヌの模写―セザンヌ夫人の肖像、右:レンブラントの模写ー窓辺で描く自画像》1956年国立西洋美術館蔵(皆川清彦氏より寄贈)続く2章から4章まではピカソにスポットを当てた章となる。2章「ピカソとブラック──新しい造形言語の創造」では、青の時代に描いた親友の肖像画《ジャウメ・サバルテスの肖像》や、バラ色の時代に好んで描いたアルルカンを描いた《座るアルルカン》など、ピカソのその当時の特徴がよくわかる作品を揃え、キュビスムに向かうピカソを追っていく。2章「ピカソとブラック──新しい造形言語の創造」展示風景続く3章「両大戦間のピカソ― 古典主義とその破壊」では、第一次世界大戦末期から1920年代初頭にかけて古典主義に回帰していったピカソが、シュルレアリストたちの刺激を受け、画風をさらに変化していく過程について、素描を中心にたどっていく。3章「両大戦間のピカソ― 古典主義とその破壊」展示風景4章「両大戦間のピカソ──女性のイメージ」では、1936年に描かれた《緑色のマニキュアをつけたドラ・マール》、1939年に作られた《黄色のセーター》、1942年制作の《大きな横たわる裸婦》と、2つの世界大戦の間で激しく変遷を重ねたピカソの女性像について着目していく。4章「両大戦間のピカソ──女性のイメージ」展示風景5章、6章ではクレーとマティスを紹介展覧会の後半は、クレーやマティスの作品を紹介していく。5章「クレーの宇宙」では、ベルクグリューン美術館が所蔵する約70点のパウル・クレーの作品のうち34点を展示する。作品ごとにタッチやモチーフを大きく変えるクレーの作品は、ピカソからも大きく影響を受けているという。5章「クレーの宇宙」展示風景左:パウル・クレー《植物と窓のある静物》1927年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵、ベルクグリューン家より寄託右:パウル・クレー《ネクロポリス》1929年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵左:パウル・クレー《暗い扉のある部屋の透視図法》1921年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵右:パウル・クレー《夢の都市》1921年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵ベルクグリューンはマティスの蒐集も非常に重要視した。6章「マティス──安息と活力」では躍動感や生命力に満ち溢れたマティスの作品を見ていく。デッサンや油絵、晩年の切り絵など、その展示作品はバラエティ豊かだ。6章「マティス──安息と活力」展示風景左:アンリ・マティス《レースの襟の絵馬》1915年国立西洋美術館蔵右:アンリ・マティス《家に住まう沈黙》1947年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵左:アンリ・マティス《雑誌『ヴェルヴ』第4巻13号の表紙図案》1943年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵、ベルクグリューン家より寄託中央:アンリ・マティス《植物的要素》1947年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵右:アンリ・マティス《ドラゴン》1943-44年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵、ベルクグリューン家より寄託最終章となる7章「空間の中の人物像―第二次大戦後のピカソ、マティス、ジャコメッティ」では、第二次世界大戦後に評価を確立したピカソとマティス、そしてこの時代に円熟期を迎えることとなったジャコメッティの作品で空間を構成する。ベルクグリューンが直接交流を持った3人の作品が一堂に会する空間を体験することで、彼の追求した美がどのようなものかを感じ取れるはずだ。7章「空間の中の人物像 ― 第二次大戦後のピカソ、マティス、ジャコメッティ」展示風景より左:アンリ・マティス《ロンドン、テートギャラリ−の展覧会(1953年)のためのポスター図案》1952年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵 右:アンリ・マティス《縄跳びをする青い裸婦》1952年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵ベルクグリューンの審美眼で選びぬかれた良作ばかりが並ぶ同展は、日本初公開の作品も多く、新しい発見と感動に満ちている。芸術の秋にぜひ訪れてみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』2022年10月8日(土)~2023年1月22日(日)、国立西洋美術館にて開催()
2022年10月12日ガラスメーカー「ハリオ(HARIO)」の直営カフェ「ハリオ カフェ 軽井沢安東美術館店」が、軽井沢の美術館「軽井沢安東美術館」内に、2022年10月8日(土)にオープン。ハリオ ランプワークファクトリー(HARIO Lampwork Factory)のサテライトショップとして、アクセサリーなども販売する。「ハリオ カフェ」軽井沢安東美術館内にオープン1921年の創業より多くのコーヒー器具を作ってきたガラスメーカー「ハリオ」の直営カフェが新オープン。画家・藤田嗣治の作品だけを常設展示する日本初の美術館「軽井沢安東美術館」の中に併設される。カフェでは、「ハリオ」の器具で淹れたスペシャリティコーヒーや紅茶を味わえる他、コーヒー・ティー器具を直に手に取って購入することも可能。「ハリオ カフェ」オリジナルアイテムも店頭に並ぶ。限定ガラスアクセサリーも販売また、「ハリオ カフェ 軽井沢安東美術館店」はハリオ ランプワークファクトリー(HARIO Lampwork Factory)のサテライトショップとして、ガラスアクセサリーも販売。職人の手仕事で仕上げた、表情豊かなガラスアクセサリーが揃う。乳白色のブラック、ホワイトカラーが上品なフープピアスやイヤリング、澄んだフラワーモチーフのネックレス、ピアス、メガネを象ったユニークなデザインのブローチなど、限定アクセサリーが展開される。【詳細】ハリオ カフェ 軽井沢安東美術館店※ハリオ ランプワークファクトリー サテライトショップオープン日:2022年10月8日(土)場所:軽井沢安東美術館 館内住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東43-10TEL:0267-46-8066営業時間:4月~10月 10:00~17:00/11月~3月 10:00~16:00休日:年末年始※オープン記念として、会計が税込2,200円以上の人にオリジナルグラスをプレゼント。■限定アクセサリー・フジタのフープピアス 乳白色ブラック(ピアス/イヤリング) 各10,780円・フジタのフープピアス 乳白色ホワイト(ピアス/イヤリング) 各10,780円・ネックレス 平和の聖母礼拝堂 フラワー 6,270円・ピアス 平和の聖母礼拝堂 フラワー 8,360円・イヤリング 平和の聖母礼拝堂 フラワー 8,360円・ブローチ フジタのメガネ ゴールド 4,950円・ブローチ フジタのメガネ ロジウムカラー 4,950円
2022年10月10日企画展「鹿児島市立美術館 名品展」が、長野の松本市美術館にて、2022年10月8日(土)から11月27日(日)まで開催される。鹿児島市立美術館所蔵の名品を一挙紹介「鹿児島ゆかりの画家たちの作品」、「19世紀末から現代につながる西洋美術」、そして「郷土の風土に取材した作品(桜島コレクション)」などの収集方針のもと、約4,350点の作品を所蔵している鹿児島市立美術館。企画展「鹿児島市立美術館名品展」では、鹿児島市立美術館が所蔵する日本や西洋の近代美術の名品を紹介する。日本の近代美術では、黒田清輝や藤島武二、和田英作をはじめ、東郷青児、海老原喜之助などの洋画家の作品を展示。また、夏目漱石『吾輩ハ猫デアル』(初版本)の装幀を手がけた橋口五葉の多方面にわたる画業も紹介する。一方、西洋美術では、黒田清輝などの洋画家がパリで師事した画家ラファエル・コランに始まり、モネ、セザンヌ、ピカソ、マチス、そしてダリなどの作品を通して、印象派の時代から現代に至る流れを通覧する。展覧会概要企画展「鹿児島市立美術館 名品展」会期:2022年10月8日(土)〜11月27日(日)会場:松本市美術館 企画展示室住所:長野県松本市中央4-2-22開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)観覧料:大人 1,200円、高校生・大学生・70歳以上の松本市民 800円、中学生以下 無料※障がい者手帳の携帯者およびその介助者1名無料※20名以上の団体は各200円引き※高校生、大学生・70歳以上の松本市民は、観覧当日、証明書(学生証、免許証など)の呈示が必要※画像の無断転載を禁ずる。【問い合わせ先】松本市美術館TEL:0263-39-7400
2022年10月09日美樹工業株式会社(本社:兵庫県姫路市北条、代表取締役社長:岡田 尚一郎)は、創業者が播磨の文化向上を願い、地元に設立した三木美術館(所在地:兵庫県姫路市本町)を主催とする『姫路城ぬりえアートコンテスト』を開催することを決定しました。■『姫路城ぬりえアートコンテスト』実施の意義<実施の意義1>姫路は日本でも有数の観光都市です。コロナのパンデミックは去りましたが、今後も共存しなければいけないことを考えると、そろそろ観光を元気にすることが姫路にとって非常に重要であると思うに至りました。ひめじふるさと大使の役を拝命している美樹工業株式会社代表がぜひ足元である地元でまず取り組めることを実施したいと考えてのプロジェクトです。<実施の意義2>三木美術館は、近代日本を代表する画家や陶芸家などの作品を収蔵しています。けれども当初の設立の目的は播磨の文化向上です。今回の小さな子どもから大人までが参加できるアートイベントを開催することが、美術との触れ合いの場、機会のご提供につながると考えました。市民皆様のためにより開かれた美術館を目指す心意気で実施を計画しました。■『姫路城ぬりえアートコンテスト』の概要主催 :三木美術館後援 :姫路市、姫路市教育委員会、姫路商工会議所、神戸新聞社、姫路ケーブルテレビ、FMゲンキ特別協賛:ぺんてる株式会社協賛 :本企画は、多くの地元企業・商店にご協賛いただいております。詳しくは公式ホームページにてご確認いただけます。応募期間 :2022年10月12日(水)~2022年11月11日(金)授賞式 :2022年12月11日(日) *姫路城の世界遺産登録記念日展示期間 :2022年12月11日(日)~2023年1月29日(日)応募資格者:どなたでも応募いただけますぬりえアートコンテスト公式ホームページ: ■『姫路城ぬりえアートコンテスト』の大きな特徴(1)どなたでも応募することが可能このプロジェクトは教育面も持ち合わせているので、子どもたちにたくさんの応募してもらいたいと考えていますが、もちろん大人の方の参加も歓迎しています。(2)参加しやすいように2コースを用意小さなお子様がクレヨンなどでもぬれる「シンプルコース」と、細部まで凝ったぬりえのできる「細密コース」の2種類からご本人が選択できるようにしています。(3)なんと、受賞作品は三木美術館にて展示される!受賞した作品については、一流品が収蔵される三木美術館において展示されます。また三木美術館の公式noteにて発表されますので、多くの人に見えてもらえます。(4)取り組みに共感する企業から豪華商品のご提供最優秀賞には、「日本のお城とアートの旅」(3つのコースより選択いただだけます)をご用意します(JR往復チケット、ホテル、入場券をセットにした2名分を贈呈)。その他、ぺんてるヴィスタージュ水彩スティック12色セットを50名様など、共感いただいた企業からご提供いただいた豪華賞品を進呈いたします。【美術館概要】所在地 :〒670-0012 兵庫県姫路市本町241番地開館 :水曜~日曜の10:00~18:00(休館日:月曜・火曜)、他※詳細はHPのカレンダーをご確認くださいアクセス:JR姫路駅、山陽姫路駅下車 大手前通りを姫路城方向へ徒歩約8分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月07日平塚市美術館では、10月1日(土)より『わたしたちの絵時代の自画像』が開催される。新型コロナ感染症で長引く自粛生活と、その最中に起こったロシア・ウクライナ戦争による世界的な不安感。その他、身近なゴミ問題や迫り来る温暖化、同調圧力としての社会的タブーなどに直面し、日々生きづらさを感じている人は多いだろう。同展では、こうした厳しい現実の中で自らを見つめ、社会の諸問題に向き合って制作している現代作家を紹介。同時代的な共通性を浮き彫りにすると同時に、そうした諸問題に対して美術にはどんな可能性や役割を持つとができるのかを、あらためて考え直す展覧会だ。同展の出品作家は全部で13人。まず困難な現代社会を生きる人々や自分自身を表現している作家としては、自らの記憶やトラウマなどから引き出されたイメージを顔のない人物像などに託し、銅版画に刻んできた村上早や、実際に夢に見たおどろおどろしいイメージをベルベットの支持体に描いている谷原菜摘子、コインのフロッタージュでうっすらと浮かび上がる人物像が印象的な山本雄教などがあげられる。環境問題など人間を取り巻く諸問題を扱った作家では、長く原発事故などを問題にしてきた田中武や、人間界の出来事を動物たちに託してシニカルに描く松本亮平などの作品を見ることができる。またバブル崩壊後の日本の雰囲気や、管理社会の中で生きる自らのイメージをいちはやく描いた故・石田徹也の作品も、今見るからこそ心揺さぶられるなにかがあるかもしれない。出品作家:石田徹也/大木雄二/佐藤忠/重野克明/村上早/谷原菜摘子/山本雄教/石川美奈子/五島三子男/田中武/松本亮平/養田純奈/米山幸助松本亮平《鶴の行列》2022年、個人蔵山本雄教《757円の男》2021年、作家蔵谷原菜摘子《Family Portrait》2017年、札幌宮の森美術館蔵、©Natsuko Tanihara, courtesy of MEM田中武《斉唱~神7の唄~》2017年、西治コレクション【開催概要】『市制90周年記念展わたしたちの絵時代の自画像』会期:2022年10月1日(土)〜11月27日(日)会場:平塚市美術館時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日(10月10日は開館)、10月11日(火)料金:一般900円、大高500円※土曜は高校無料公式サイト: ※2022年10月29日(土)~2023年2月19日(日)まで『現代日本画コレクションのあゆみ』も開催
2022年09月26日全国巡回中の「小さな北欧美術館」プロジェクト第1弾「アンネ・パソ展」を、2会場目となる三重県いなべ市シビックコア棟で開催いたします。 隣接した「にぎわいの森」では、スペシャル企画として、フィンランドの森に住むアンネの自邸と繋いだインスタライブや、ワークショップを行います。 会期は2022年8月18日(木)〜8月28日(日)まで。フィンランドとにぎわいの森「小さな北欧美術館」とは、大きな美術館ではまだ紹介されていないが、優れた才能を持つユニークな北欧のデザイナーにフォーカスし、日本の北欧ファンに紹介していくことを目的としたプロジェクトです。会場は大都市の大規模な美術館ではなく、日本各地小都市の公共施設やギャラリーなどで開催いたします。今回の会場となる、三重県いなべ市役所のシビックコア棟及び隣接されたにぎわいの森は、豊かな自然に囲まれた価値を独自の感覚(ローカルセンス)で磨きあげて生まれたスペースで、フィンランドの森を想い起こす様な雰囲気の中での展覧会やワークショップ、インスタライブを楽しんでいただけます。展覧会場は自由に写真を撮ることができ、SNSと連携したフォトコンテストも行います。また、コラボ企画KIITOS OULE(キートスオウル)を開催します。これは抹茶とフィンランド伝統とのコラボレーション会で、フィンランドオウル市近郊での文化交流の様子を映像で楽しみながら、伝統音楽と心を打つ詩に触れていただきます。企画展に併設される特設ショップ「Söpö Museo(ソポ ムセオ)」では、限定品や、北欧のセレクトされた商品を展示販売いたします。ただ、大量の在庫を積み上げての販売ではなく、QRコードを付けたサンプルを各1点のみ展示し、その場でお客様に読み取っていただき、特典付きにて商品が購入できるというスタイルです。ワークショップ写真ワークショップバード■「小さな北欧美術館」アンネ・パソ展~フィンランドの自然から生まれた幾何学美~自然林の「木」から、素敵に加工された「木」のオブジェを生み出した、インダストリアルデザイナー「アンネ・パソ」。平面の板から組み上がった作品は、親しみ深く、身近に飾りたくなるものばかりです。彼女が16年の間にデザインしてきた、小さな動物作品から、大きなツリーまでを一堂に集め、紹介いたします。LoviペンギンLoviもみの木Loviスワローアンネ・パソ写真■Anne Paso(アンネ・パソ)の紹介インダストリアルデザイナー、Lovi社 創業者。フィンランド北部にある古都ラーヘ出身。2000年にラップランド大学工業デザイナー課卒業後、他企業のデザイン業務を手伝う起業家としてキャリアをスタート。 この間、フィンランドの木材から持続可能に生産できる製品のアイデアを創出し、同時に加工された木材の価値を高め、そこからLovi Storyが始まりました。■LOVI’S STORY ‒ 16 YEARS OF LOVI2022年、Lovi 社は16周年を迎えます。Loviは、「フィンランドの森(木材)から高品質な製品をデザインおよび製造し、企業にとって美的デザインがいかに重要であるかを示したい。」という願望から生まれました。 組立て可能な木製ボール型クリスマスオーナメントが最初の作品で、 2000年代初頭のクリスマスセールで試験的に販売した最初の製品でした。その後アンネの考え方から生まれる商品は、多くの顧客から喜ばしい共感を得られ、Lovi社は躍進的に販売高も伸ばすことができ、その経験に基づきLoviのコンセプトが最終的に構築されました。組立て済の立体的なものではなく、平らな状態での製品がほしいという要望から、組立ての楽しさがパッケージに含まれる商品が生み出されました。また、クリスマスプレゼントとしてカードのようにこのパッケージを海外にも送ってみたいという声から、商品パッケージの裏に宛名シールを貼るという発想が生まれました。デザインから販売まで全てを北部フィンランド・オウルにある再生可能エネルギーを使用した小さなオフィス & 工場で行っており、現在、商品には紙パッケージを採用し、工場廃棄物は可能な限り再利用できる場に届け、また植樹プロジェクトにも参加するなど、常に環境に優しい製品作りを行っています。SDGS植樹活動写真■「小さな北欧美術館」開催概要企画展:「アンネ・パソ展」 ~フィンランドの自然から生まれた幾何学美~URL: 日時:2022年8月18日(木)〜8月28日(日)10:00〜17:00会場:三重県いなべ市役所シビックコア棟&にぎわいの森〒511-0428 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地URL: *入場料 無料■主催者情報名称:株式会社ノルディックギフトURL: 所在地:550-0003 大阪市西区京町堀1-14-28-203事業内容:北欧諸国からの家具や雑貨の輸入販売ライセンス商品の製作販売北欧関連のイベントや企画展の運営連絡先:伴 ban@nordicgift.jp 06-6448-0135■後援:いなべ市ビジネスオウル(フィンランド・オウル市経済局)ビジットオウル(フィンランド・オウル市観光局)■協力 :一般社団グリーンクリエイティブいなべ、遠州流茶道 撫子会、株式会社 伝七ステーション■「小さな北欧美術館」第1弾アンネ・パソ展今後の巡回予定2022.09.08〜11第3会場:京都トロッコ嵯峨駅19世紀ホール2022.09.16〜25第4会場:軽井沢 ランタサルミモデルハウス2022.10.29〜30第5会場:埼玉県飯能市駿河台大学ホール 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月15日千葉市美術館は、企画展「とある美術館の夏休み」を2022年7月16日(土)から9月4日(日)まで開催する。“日常と非日常のあわい”という視点から美術館を捉え直す誰にとってもいつもと少し違う時間に出会い、ささやかで特別な経験ができる「夏休み」。企画展「とある美術館の夏休み」は、まるで夏休みのような“日常と非日常のあわい”という視点から美術館そのものを捉え直していく展覧会だ。現代美術家の作品と所蔵作品を一緒に展示会場では、“美術館をときほぐす”“作品と出会い直す”“日常で表現する”という3つのテーマのもと、現代美術家やクリエイターなどの作品と、彼らが選んだ千葉市美術館の所蔵作品を展示。伊藤若冲、田中一村、河原温、杉本博司などの所蔵作品を、現代美術家、編集者、デザイナー、雑貨店などさまざまな表現者たちの目を通して紹介していく。中﨑透、ミヤケマイ、清水裕貴、津田道子も参加たとえば、中﨑透、ミヤケマイ、清水裕貴、津田道子の4名の現代美術家は、展示ケースや学芸員、監視員といった普段展覧会であまり意識されることのない存在を新作インスタレーションに組み込みつつ、千葉市美術館の所蔵作品と一緒に展示。作品そのものだけでなく、美術館をとりまく要素に着目し、美術館という場所を捉え直す。小川信治や目[mé]の新作インスタレーションまた、2017年と2019年に千葉市美術館で個展を開いた小川信治と現代アートチーム目[mé]は、その際に美術館に所蔵された自身の作品と再び対面。自身の作品と向き合いながら、新たなインスタレーションを制作する。日常生活の中で生まれる表現にも注目さらに、企画展「とある美術館の夏休み」では、日常生活の中でも多様な表現が生まれていることに注目して作品を紹介。日々の生活や感覚を日記で表現するきぐう編集室や、毎日決まった時間にコピー機に自分の顔や手を押し付けてプリントする井口直人、場所・時間・記憶を匂いという切り口で捉えて表現する井上尚子、長谷川義太郎が手掛ける雑貨店・文化屋雑貨店が参加し、日常の表現を見つめ直すことに繋がるような展示を実施する。展覧会概要企画展「とある美術館の夏休み」会期:2022年7月16日(土)~9月4日(日)休館日:8月1日(月)※休室日は7月25日(月)、8月15日(月)開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)※入場受付は閉館の30分前まで会場:千葉市美術館住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8観覧料:一般 1,200円(960円)、大学生 700円(560円)、小・中学生、高校生無料※障害者手帳所持者とその介護者1名は無料※( )内は前売り、市内在住65歳以上の料金※ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は観覧料半額※本展チケットで5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」も鑑賞できる【問い合わせ先】千葉市美術館TEL:043-221-2311 (代表)
2022年08月01日東京都美術館で7月23日(金)より『ボストン美術館展芸術×力』が開幕、10月2日(日)まで開催されている。芸術を自らの力を示すため利用してきた、古今東西の権力者たち。「力」とともにあった芸術の歴史を約60点で振り返る。新型コロナウイルス感染拡大の影響により2020年に中止となっていた展覧会だが、このたびようやく開催の運びとなった。第1章展示風景より左:アンソニー・ヴァン・ダイク《メアリー王女、チャールズ1世の娘》1637年頃右:ロベール・ルフェーヴェルと工房による《戴冠式の正装をしたナポレオン1世の肖像》1812年第1章展示風景より、左:長船長光《太刀 銘長光》13-14世紀右:来国俊《短刀 銘来国俊》13世紀後半第5章展示風景より狩野山雪《老子・西王母図屏風》17世紀前半ボストン美術館は50万点以上もの作品を有する世界有数の美術館。同展では、約10万点と膨大なコレクション数をほこる日本美術のほか、エジプトやヨーロッパ、インド、中国など世界各地の作品から「芸術と力」をテーマに約60点をセレクトし展示。その半数以上が日本初公開の作品となる。ロベール・ルフェーヴェルと工房 《戴冠式の正装をしたナポレオン1世の肖像》1812年ボストン美術館蔵展覧会は5章構成。第1章「姿を見せる、力を示す」では、権力者の力を誇示するために制作された作品が展示される。《戴冠式の正装をしたナポレオン1世の肖像》は、マントを羽織い、月桂樹の冠をかぶるナポレオンを描いた肖像画。その身にまとった服やポーズ、周囲に描かれた調度品など、すべてが権威を示す物だ。《ホルス神のレリーフ》 紀元前1971-紀元前1926年ボストン美術館蔵権威を示す手法は地域や時代によって大きく異る。ホルス神はエジプトの最も重要な神のひとりで、ハヤブサやハヤブサの頭部を持った男性の姿で表される。そして、現世に生きるエジプト王はホルスの化身とされていた。《ホルス神のレリーフ》はカイロから50キロほどはなれた場所にあるピラミッド複合体で見つかったものだ。《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》部分 13世紀後半ボストン美術館蔵《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》部分 13世紀後半ボストン美術館蔵同展のハイライトともいえる二大絵巻のひとつが《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》。平安時代末期、上皇と天皇の対立から巻き起こった「平治の乱」を描いた本作は、日本に残されていれば国宝に指定されていただろうと考えられている。注目点は、この動乱で重要な役割を担う後白河院が画面には一切登場せず、牛車でその存在を暗示するにとどまっていることだ。権力者の姿を威風堂々と描くヨーロッパとは異なり、天皇を描かない日本ならではの慣習によるものといえる。地上の統治者たちは、しばしば「神の代理人」としての役割を果たした。また、宗教的な儀式を行うことや、その地の宗教の支援を行う事もあった。第2章の「聖なる世界」では、権力者たちと宗教美術とのかかわりを扱う。ブオナッコルソの《玉座の聖母子と聖司教、洗礼者聖ヨハネ、四天使》は、金箔をふんだんに使い、照度を落とした展示室でも光り輝く祭壇画だ。ニッコロ・ディ・ブオナッコルソ《玉座の聖母子と聖司教、洗礼者聖ヨハネ、四天使》1380年頃ボストン美術館蔵エル・グレコの《祈る聖ドミニクス》はドミニコ会を創設した修道士聖ドミニクスを描いた作品。聖ドミニクスの敬虔さがドラマティックな構図で描かれている。エル・グレコ《祈る聖ドミニクス》1605年頃ボストン美術館蔵《大日如来坐像》は平安時代に制作されたもの。当時、権力者たちに広く受け入れられていた仏師、定朝の様式を踏襲して作られている。様式は、権威を表す機能も果たしていたのだ。《大日如来坐像》1105年ボストン美術館蔵続く第3章「宮廷の暮らし」では、統治者たちの暮らしぶりが垣間見える絵画や宝飾品などを紹介する。《灰色の枢機卿》は、現在もパレ=ロワイヤルとして現存するパリの宮殿の大階段が舞台の作品。カラフルな服を身にまとい、うやうやしくお辞儀をする貴族たちを、修道士は気にもとめず読書をしている様子が描かれている。修道士は、当時フランスの大権力者であったリシュリュー枢機卿のブレーンの一人。フランス王国の力関係がドラマティックな構図で描かれている。ジャン=レオン・ジェローム《灰色の枢機卿》1873年 ボストン美術館蔵《モンスーンを楽しむマハーラージャ、サングラーム・シング》は、統治者であるサングラーム・シングが郊外の宮殿を訪れたときの様子が描かれている。サングラーム・シングは画面上部と下部に描かれており、上部の屋上から妻とともに広大な領土を眺める様子や、下部の侍女を従えながら宮殿に入っていく描写から、その絶大な権威を見てとることができる。《モンスーンを楽しむマハーラージャ、サングラーム・シング》1720-1725年頃ボストン美術館蔵第4章「「貢ぐ、与える」、第5章「たしなむ、はぐくむ」へ統治者は、ときに他の統治者や家臣に贈り物をすることもある。第4章「貢ぐ、与える」では、権力者たちによる贈答品、あるいは権力者への貢物などを紹介していく。狩野永徳によるものと伝わる《韃靼人朝貢図屏風》は、韃靼人(モンゴル系騎馬民族)の一行が、位の高い人物に謁見するために、貢物を持って向かう様子が描かれている。この画題は中国の皇帝に謁見するために様々な民族が貢物を持って向かう「王会図」という画題に傚ったものだ。伝狩野永徳《韃靼人朝貢図屏風》16世紀後半 ボストン美術館蔵《銀の水差しと水盤》はイングランドの女王、エリザベス1世への贈り物、あるいは女王からの贈り物であったと考えられている。水差しと水盤の両方に歴代国王の略系図が彫り込まれ、水差しにはさら旧約聖書の物語も表されている。《銀の水差しと水盤》1567−68年ボストン美術館蔵そして、クライマックスとなる第5章「たしなむ、はぐくむ」では、芸術家のパトロンとしての権力者に焦点を当てる。同展で里帰りを果たした二大絵巻のひとつ、《吉備大臣入唐絵巻》は、全期を通して4巻揃って展示。奈良時代を代表する学者で官僚、遣唐使だった吉備真備と、唐で亡くなり、鬼となって現れた阿倍仲麻呂との物語が描かれる。現代の感覚ではかわいらしくユーモラスにも感じる内容だ。《吉備大臣入唐絵巻》展示風景《吉備大臣入唐絵巻》(部分)12世紀末ボストン美術館蔵《吉備大臣入唐絵巻》(部分)12世紀末ボストン美術館蔵展覧会の最後を飾るのは、同展のために修復が施され初の里帰りを果たした増山雪斎の《孔雀図》。雪斎は江戸時代に伊勢長島藩を治めた大名でありながら、画技にも秀でた文人大名だった。修復を経て色鮮やかに蘇った精緻な表現をじっくりと鑑賞して欲しい。増山雪斎《孔雀図》1801年ボストン美術館蔵はるか昔から密接に関わり合ってきた「芸術」と「力」。時代や国によって異なるさまざまな「力」の表現に注目しながら、権力とは何か、ということについて改めて考える機会ともなりそうだ。構成・文:浦島茂世【開催情報】『ボストン美術館展芸術×力』7月23日(土)~10月2日(日)、東京都美術館にて開催※日時指定予約制
2022年07月26日本物そっくりの精巧なクリームやキャンディ、フルーツなどを用いて現代アート作品を制作する作家渡辺おさむの作品「Sanctuary かえる」が大原美術館(岡山県倉敷市)内、「この1点」のコーナーにクロード・モネの「睡蓮」と共に10月3日まで展示されています。大原美術館展示作品「Sanctuary かえる」大原美術館「この1点」展示風景■モネの睡蓮から飛び出したお菓子のかえる作品を展示公開樹脂を用いて様々なものにお菓子のデコレーションをする現代美術作家、渡辺おさむの作品「Sanctuary かえる」が、大原美術館学芸員がおすすめする「この1点」のコーナーに10月3日まで展示公開されています。この作品は2012年に大原美術館で開催された個展「AM倉敷 vol.10 渡辺おさむ OHARA-DECO」に於いて、クロード・モネの睡蓮をイメージして制作された作品で、同年大原美術館へ収蔵されています。今回、同じ展示室内にはクロード・モネの「睡蓮」も展示されておりそちらとも見比べていただけるようになっています。また2021年11月におもちゃ王国(岡山県玉野市)内にオープンした「大原こども美術館」には、渡辺おさむによる全長3mのスイーツのドラゴンの作品「Sweet Dragon」が常設展示されています。こちらも併せてお楽しみください。大原こども美術館展示作品「Sweet Dragon」■大原美術館について大原美術館は、倉敷を基盤に幅広く活躍した事業家大原孫三郎が、前年死去した画家児島虎次郎を記念して昭和5年に設立した、日本最初の西洋美術中心の私立美術館です。日本美術のコレクターでもあった孫三郎は、親しい友人虎次郎の才能と、美術に対する真摯な姿勢を高く評価し、三度にわたる渡欧をうながします。虎次郎は、そこで制作に励むかたわら、孫三郎の同意のもと、日本人としての感覚を総動員してヨーロッパの美術作品を選び取るという作業に熱中します。明治の気骨を持つ虎次郎の選択は、東洋の感覚と西洋美術の精華との真剣勝負でした。彼は、エル・グレコ、ゴーギャン、モネ、マティス等、今も大原美術館の中核をなす作品を丁寧に選び、倉敷にもたらします。同時に進めた中国、エジプト美術の収集にも、東西の狭間で悩みつつ文化の源流に迫ろうとした虎次郎の心情が伺い知れます。大原美術館は、その後も、倉敷の地にあって活発な活動を続け、西洋の近代から現代の美術、日本の近代から現代の美術、民芸運動にかかわった作家たちの仕事等にコレクションを広げ、日本人の心情に裏打ちされた独特の個性を発揮するユニークな民間総合美術館として世界に知られるようになりました。■開催概要会場 : 大原美術館〒710-8575 岡山県倉敷市中央1-1-15作品展示期間: 2022年7月5日~10月3日入場料 : 一般 1,500円高校・中学・小学生 500円開館時間 : 本館 9:00~17:00(最終入館 16:30)休館日 : 毎週月曜日・冬季休館あり休館日が祝日、振替休日と重なった場合は開館7月下旬~8月、10月は無休詳しくは大原美術館のホームページをご覧ください。 ■大原美術館サテライトパビリオン『大原こども美術館』についてエル・グレコ、モネ、ルノワール、ゴーギャンなど、有名な西洋の名画や日本近代・現代美術など約3,000点の美術品を収蔵している日本初の西洋美術中心の私立美術館「大原美術館」とのコラボパビリオンとして2021年11月5日におもちゃ王国内にオープン。本パビリオンでは、現代美術作家 渡辺おさむの作品展示のほか、大原美術館所蔵の有名 絵画の人物になりきって写真が撮れる写真スポットなどを設置しています。■大原美術館サテライトパビリオン『大原こども美術館』会場 :〒706-0153 玉野市滝1640-1(おもちゃ王国内)入場料:『大原こども美術館』の入場にはおもちゃ王国の入場券が必要です。おとな(中学生以上) 800円こども(2歳以上) 600円おもちゃ王国開園時間:10:00~17:00(16:45まで入園可)詳しくはおもちゃ王国のホームページをご確認ください。 大原こども美術館外観■大原美術館学芸員 長谷川祐里氏コメント2012年、大原美術館は、「AM倉敷 vol.10 渡辺おさむ OHARA-DECO」を開催しました。この展示は、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ《幻想》などの所蔵作品や、大原孫三郎が辰年生まれであることにちなんだ龍のモチーフなど、大原美術館に関係する様々な要素と渡辺のフェイククリームアート作品がコラボレーションして構成されました。その中で、《Sanctuary かえる》は、かつて大原美術館の学芸員が、モネ《睡蓮》を鑑賞中の4歳の男の子に「何が描かれている?」と尋ねたとき、男の子が「かえるがいる」と答えたというエピソードを元に、モネの《睡蓮》から抽出した色で、かえるの作品を制作したものです。また岡山県玉野市の「おもちゃ王国」内のパビリオン「大原こども美術館」にも渡辺おさむによる、たくさんのスイーツでデコレーションされた、全長3mにも及ぶ龍の作品《Sweet Dragon》も展示されています。まずは、かわいい!美味しそう!から。アートを楽しむきっかけになればと願っています。■渡辺おさむについてスイーツデコの技術をアートに昇華させた第一人者として「東京カワイイTV」(NHK)や「徹子の部屋スペシャル」(テレビ朝日)等、多くのメディアに取り上げられてきました。その作品は、国内はもとより海外でも注目を集め、中国、インドネシア、イタリア、ベルギー、トルコ、アメリカ、韓国などでも個展が開催され、話題を呼びました。また作品集や著書が出版されたほか、大原美術館や笠間日動美術館など国内8ヶ所の美術館に作品がコレクションされています。渡辺おさむホームページ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月13日「ボテロ展 ふくよかな魔法」を2022年7月16日(土)~9月25日(日)に、名古屋市美術館にて開催いたします。南米コロンビア生まれの芸術家フェルナンド・ボテロ(1932-)。1950年代後半から注目を浴び始め、今日では現代を代表する美術家の一人に数えられています。彼の手にかかると、楽器や果物、動物、さらにはあのモナ・リザさえもが、丸くふくよかな姿となって現れます。ボテロ作品のふくらみが持つ形の豊かさは、「観る者を突き動かすような官能を伝える」というボテロの言葉通り、ユーモアやアイロニーなどさまざまな要素を絡めつつ、生の喜びを湧き上がらせてくれるような魅力を持っています。一度見たら忘れられなくなるボテロ・スタイル誕生のきっかけは、ボテロ24歳のとき。ある日、マンドリンを描こうとしたボテロは、楽器の音響孔を、実際よりも小さく、黒い点のように描き入れました。すると、その小さな孔との対比によって、マンドリンの丸いボリューム感がより際立って表れてくるのに気づきました。ボテロは、この不意に生まれた造形の豊かさに芸術的な美を見出したのです。ボテロの作品は、各地の美術館で世界中の人々を魅了し続けています。日本で26年ぶりとなる本展は、今年で90歳を迎えたボテロ本人監修のもと、初期から近年まで、世界初公開作品を含む油彩・水彩・素描70点を紹介いたします。ふくらみの中に託したボテロの魔法を、ぜひ目の当たりにしてください。フェルナンド・ボテロ《コロンビアの聖母》(部分) 1992年 油彩/カンヴァス【みどころ】★モナ・リザの横顔、世界初公開フェルナンド・ボテロが世界に注目されるきっかけとなったのは、1963年、ニューヨークのメトロポリタン美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》が展覧されたとき、ボテロの《12歳のモナ・リザ》がニューヨーク近代美術館(MoMA)のエントランス・ホールに展示されたことです。一夜にして、ボテロの名前はニューヨーク中に知れ渡りました。「モナ・リザ」はボテロが描き続けているテーマの一つで、本展では2020年制作の《モナ・リザの横顔》が世界初公開されます。90歳を迎えた今もなお、美術家として探求し続ける気迫の伝わる一枚です。フェルナンド・ボテロ《モナ・リザの横顔》2020年 油彩/カンヴァス★国内では26年ぶりの大規模展フェルナンド・ボテロの展覧会は、1995-96年の巡回展以降、実に26年ぶりに日本国内で開催される大規模絵画展となります。ボテロ本人の監修により、初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描作品など全70点で構成される本展は、展示作品のほとんどが日本初公開という注目のラインナップです。初めてボテロ作品に触れる方にも、ボテロファンにとっても、新たな発見のある展覧会となります!フェルナンド・ボテロ《象》 2007年 油彩/カンヴァス★世界中で愛される、ふくよかな作品1951年のコロンビアに始まり、ヨーロッパ、北米、南米、アジアなど世界各地でこれまで70年以上にわたり数えきれないほどの個展が開かれてきました。観る人を惹きつけてやまないのは、ふくよかでユーモア、ときに風刺を交えた独特な作風、そして作品自体の大きさにも圧倒されます。豊かで、生の喜びをも感じさせるボテロ作品の数々を、ぜひ会場でお確かめください。フェルナンド・ボテロ《バーレッスン中のバレリーナ》 2001年 油彩/カンヴァス★なぜ、ふくよかな絵を描き続けるのか?ボテロのボリュームへの関心は、17歳の頃描いた作品《泣く女》(1949年)にすでに見出せます。その後、ヨーロッパ、特にイタリアで学んだ経験は、彼のボリューム感、官能性、デフォルメ表現に対する基盤を確固たるものにしました。ボテロは言います、「ボリュームを表現することで、芸術的な美を表現することを目指しているのです」、「私の作風は、私の作品の代名詞であるだけでなく、私が後世に残す遺産でもあるのです」と。【作品紹介】第1章 初期作品ボテロは20歳であった1952年、コロンビア国内の展覧会で受賞した賞金でヨーロッパに渡り、そこで3年間学びます。特にイタリアでは、クワトロチェント(1400年代)の名画、そしてバーナード・ベレンソンやロベルト・ロンギといった当時の偉大な理論家たちの著述との出会いを通じ、自らの絵画の理論的基盤を形成し、発展させました。ボテロのボリュームへの関心は17歳の時の作品《泣く女》(1949年)にすでに見出せますが、イタリアでの修行はそれを自覚的で継続的なものとしたといえるでしょう。第2章 静物1956年のある晩、ボテロはアトリエでマンドリンを描いていました。マンドリンの穴をとても小さく描くと、大きな輪郭と細部とのコントラストが生じ、楽器がふくらんで見えました。この時、彼は自分の仕事にとって、重要で決定的なことが起こったと感じたのです。ボテロの様式は、かたちの官能性とボリュームの強調にあります。「ボリュームを通して、生命の高揚感が生み出されるが、デフォルメにより芸術には不均衡が生じる。それは再構築されなければならないが、一貫した様式によってのみ、デフォルメは自然となる」と、ボテロは言います。静物画はボテロが繰り返し描くテーマの一つですが、彼の様式は、これを通してこそ生まれて来るものといえるでしょう。フェルナンド・ボテロ《黄色の花》(3点組) 2006年 油彩/カンヴァス第3章 信仰の世界ボテロの全ての作品においては、青年時代の記憶が創作活動の主題となっています。宗教的なテーマへの関心は、聖職者の世界とそこにあるかたち、色彩、衣装、そしてその造形的で詩的な側面を絵画的に探究するためのものであり、ボテロはユーモアと風刺をもって人物にアプローチしています。司教、修道女、司祭、枢機卿は1930年代から40年代のボテロの故郷メデジンでは突出した地位にあり、彼らを描くことで作品には、ある種の懐かしさとともに風刺とユーモアがあふれてくるのです。こうした作品は、ときに予想外で驚きに満ち、起こりそうもない世界を表現してもいます。フェルナンド・ボテロ《守護天使》2015年 油彩/カンヴァス第4章 ラテンアメリカの世界1956年、23歳のボテロはメキシコ芸術に出会いますが、このことは一つのターニングポイントとなります。自らのルーツや故郷コロンビアでの子ども時代の記憶にまなざしを向け、自作の中心的テーマとするようになったのです。同時にメキシコ芸術の大胆な色使いもボテロを触発し、彼の画面を色鮮やかなものへと変容させました。近年ボテロは大型カンヴァスに水彩で彩色したドローイングを描くシリーズを制作していますが、そこでもラテンアメリカの世界は主題として生き生きと描写されています。第5章 サーカス2006年、ボテロはメキシコ南部の都市シワタネホの訪問中、ラテンアメリカの趣のある質素なサーカスに出会いました。悲しみを内に秘めた人物だけではなく、何よりもその計り知れない詩的な味わいやかたちと色の造形性が、彼を驚かせました。この出会いは、ピカソ、マティス、ルノワールをはじめとする巨匠たちの作品によって高められた、サーカスという大きな可能性を秘めるテーマへと彼の想像力の扉を開きます。サーカスの役者たちは、盛んに動いているにもかかわらずボテロ作品の人物に典型的な静けさと美学をも湛え、ダイナミックさと静寂の間を揺れる逆説的な感覚を伝えています。フェルナンド・ボテロ《空中ブランコ乗り》 2007年 油彩/カンヴァス第6章 変容する名画1952年に初めて欧州へ渡航して以来、ボテロは、ベラスケス、ピエロ・デラ・フランチェスカ、ヤン・ファン・エイク、アングルなど、美術史における主要な芸術家たちへ造形的なオマージュを数多く捧げてきました。過去の巨匠たちの名作を基にした一連の作品では、ボテロ独自の様式により他の芸術家たちの作品を全く異なるものへと変容させています。「芸術とは、同じことであっても、異なる方法で表す可能性である」というボテロの言葉を、強く思い起こさせるシリーズです。【オフィシャルサポーター】BE:FIRST「ボテロ展 ふくよかな魔法」のオフィシャルサポーターに、7人組ダンス&ボーカルグループ、BE:FIRSTが就任しました。「ボテロ展」テレビCMへの出演や音声ガイドにも挑戦するなど、BE:FIRSTのメンバーがボテロ展の魅力を伝えるためにサポート活動をしていきます。お楽しみに!【音声ガイド】ボテロの作品にかけられた“ふくよかな魔法”。そこにはたくさんの秘密が隠されています。作家本人のことばを引用しながら、彼の人生や様式、作品のテーマについて解説。幸せな魔法の世界へと一緒に旅してみましょう。スペシャルゲスト:BE:FIRSTオフィシャルサポーターを務める彼らが、音声ガイドにも初挑戦!BE:FIRSTの7人が作品を見て感じたこと、気になったことを語りあうことで、ボテロの作品を身近に感じることができます。スペシャルトラックでは、中学生の頃にボテロの「モナ・リザ」を自分風に描いたことがあるというSOTAさんや、小さいことから絵を描くのが好きというRYUHEIさんたちが、今回の出展作品のなかで“皆さんへお勧めしたい作品”についても語っています。ナレーター:伊東健人ボテロの人生や様式、作品のテーマについて解説するのは、伊東健人さん。ときに作家本人のことばを引用しながら、ボテロの“ふくよかな魔法”の世界へと誘います。アニメの声優のほか、テレビ番組のナレーション、映画の吹き替えなど幅広く活躍される伊東さんですが、美術展の音声ガイドのナレーターを務めるのは初めてだそうです。音声ガイド視聴方法【会場レンタル版】展覧会会場入口にて、専用ガイド機を気軽にレンタル!貸出料金:お一人様1台650円(税込)【アプリ配信版「聴く美術」(iOS/Android)】販売価格:730円(税込)配信期間:2022年4月29日(金・祝)~12月11日(日)(予定)※会場レンタル版とは、BGMが一部異なります。※お客様ご自身のスマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードしてご利用いただく形となります。【カタログ・グッズ】展覧会カタログ〔価格〕2,700円(税込)〔サイズ〕B5変形(252mm×195mm×20mm)展覧会カタログも「ふくよか」!出展作品全70点のカラー図版と解説を収録した公式カタログ。論文やコラム、年譜なども資料も充実の一冊です。ふくよかシール〔価格〕660円(税込)ふくよかなボテロ作品の「ふくよかなシール」です。様々な作品からモチーフを抜き出しました。どの作品にいるか、ぜひ探してみてください。アクリルキーホルダー(ブラインド)〔価格〕各550円(税込)人気のアクリルキーホルダーは全11種類。中身は開けてみてのお楽しみ「ブラインドパッケージ」仕様です。※いずれか1個が入っています。BALLON フラワーアロマオーナメント(全3種)〔価格〕各5,445円(税込)アロマデザインブランドBALLONとのコラボグッズ。花を飾るように、香りを飾るフラワーアロマオーナメント。ボテロ展特別仕様です。トートバッグ〔価格〕各2,200円(税込)作品が大きく描かれたトートバッグ。マチ無しタイプなので、折りたたんで持ち歩くのも便利です。カタログ・グッズ【開催概要】展覧会名 : ボテロ展 ふくよかな魔法BOTERO - MAGIC IN FULL FORM会期 : 2022年7月16日(土)~9月25日(日)会場 : 名古屋市美術館〒460-0008 名古屋市中区栄二丁目17番25号(芸術と科学の杜・白川公園内)TEL:052-212-0001 FAX:052-212-0005 開館時間 : 午前9時30分~午後5時9月23日を除く金曜日は午後8時まで(いずれも入場は閉館の30分前まで)休館日 : 毎週月曜日(7月18日・8月15日・9月19日は開館)、7月19日(火)、9月20日(火)主催 : 名古屋市美術館、中京テレビ放送公式サイト: Twitter : Instagram : 観覧料 : 一般1,800(1,600)円、大学・高校生1,000(800)円 ※中学生以下無料・()内は前売及び20名以上の団体料金・前売券は2022年5月7日(土)から7月15日(金)まで販売・名古屋市交通局発行の「ドニチエコきっぷ」「一日乗車券」を当日利用して来館された方は当日料金から100円割引。・障害のある方、難病患者の方は、手帳または受給者証(ミライロID可)の提示により本人と付添者2名まで、当日料金の半額でご覧いただけます。・「名古屋市美術館常設展定期観覧券」の提示で当日料金から200円割引。・国際芸術祭「あいち2022」現代美術展チケット(1DAYパス、フリーパスいずれも可)を持参の方は、当日料金から100円割引。・いずれも他の割引との併用はできません。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月13日平塚市の市制90周年を記念し、2014年から5年間平塚市内にアトリエをかまえ、国内外で活躍する画家・工藤麻紀子(1978~)による個展『市制90周年記念工藤麻紀子展花が咲いて存在に気が付くみたいな』が、7月9日(土)より平塚市美術館にて開催される。大学在学中から注目を集め、現代の絵画表現を紹介するグループ展でも継続的に取り上げられてきた工藤。視点を混在させた構図やコラージュのようなモチーフの配置といった卓越した画面の構成力と、マティスやボナールを思わせる鮮やかな色彩とを兼ね備えた作品は、国際的にも高く評価されている。国内の美術館では初の個展となる同展では、新作とインスタレーション作品を含む約120点により現在までの活動を紹介。作家が普段の生活で見聞きしたことなど身近な出来事に対する思いを投影した作品は、鑑賞者の記憶の中にある風景や出来事を呼び覚ますような、親密さとストーリー性を持ち合わせている。まるで夢のなかにいるような工藤の作品の混沌としたイメージの中に身をゆだねてみたい。工藤麻紀子《もうすぐ衣替え》2003 年、高橋龍太郎コレクション Photo by Shigeo Muto(c)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery工藤麻紀子《彗星》2014 年、作家蔵Photo by Kei Okano(c)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery工藤麻紀子《迷子か家出かポケモンかもしれない》2019 年、作家蔵Photo by Kenji Takahashi(c)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery工藤麻紀子《菜の花ラーメン》2020年 タグチアートコレクション Photo by Kenji Takahashi (C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery【開催概要】『市制90周年記念工藤麻紀子展花が咲いて存在に気が付くみたいな』会期:2022年7月9日(土)〜2022年9月11日(日)会場:平塚市美術館時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜(休日の場合開館翌日休)料金:一般800円、大高500円 ※土曜は高校無料※2022年7月2日(土)〜9月19日(月・祝)まで『気になる!大好き!これなぁに?こどもたちのセレクション』も同時開催美術館公式サイト:
2022年06月29日青森・十和田市現代美術館のサテライト会場「space」では、大岩雄典の展覧会「渦中のP」を、2022年7月1日(金)から9月4日(日)まで開催する。インスタレーション・アートを手がける大岩雄典が個展開催アーティストの目[mé]が1軒の空き家をホワイトキューブへと改装した作品《space》を、十和田市現代美術館のサテライト会場として展開する「space」。2022年7月にオープンに合わせてた初展示では、インスタレーション・アートを主に手がける大岩雄典を紹介する。1993年生まれの大岩雄典は、空間の多層性に着目しつつ、物語やせりふといった言葉を用いる作品の制作に加えて、研究や執筆なども幅広く手がけてきた作家だ。自身が関心を持つ、物語論や言語哲学、フィクション研究、ゲームスタディーズなどの領域ばかりでなく、戯曲、話芸、漫才、あるいはホラーといった多彩な言語の形式を独自の視点から空間に組み込み、鑑賞者に情動的な感覚を喚起する空間作品を制作している。美術館での初の作品発表となる本展では、市街地の一軒家にホワイトキューブの空間を埋め込んだ目[mé]の作品《space》への応答を展開。展示会場であるとともに作品でもある「space」と、その周辺の十和田市街の空間が有する性質に着目し、大岩が関心を抱いてきたドラマ(劇)、鑑賞者の行為や動線、そして展覧会の制度との関係性を重ね合わせることで、言葉遊びのような空間操作を繰り広げてゆく。展覧会概要大岩雄典「渦中のP」会期:2022年7月1日(金)〜9月4日(日)会場:space住所:青森県十和田市西三番町18-20開館時間:10:00〜17:00休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)※8月1日(月)・8日(月)・15日(月)は開館観覧料:無料【問い合わせ先】十和田市現代美術館TEL:0176-20-1127
2022年06月03日熊本市現代美術館では、展覧会「不思議の森に棲む服ひびのこづえ×KUMAMOTO展」を、2022年7月2日(土)から9月19日(月・祝)まで開催する。ひびのこづえによる不思議な衣装の世界NHK Eテレ「にほんごであそぼ」のセット衣装をはじめ、広告、演劇、ダンス、バレエ、映画、テレビなどで幅広く活躍するコスチューム・アーティスト、ひびのこづえ。近年は、コスチューム制作者としてひびの自らが働きかけ、ダンサーや作曲家とともにダンス・パフォーマンスを行なっている。ひびののコスチュームや衣装は、地球上に存在するあらゆる生き物、現象、そして人工物を着想源としており、その作品の多くは、人がそれを身にまとって動くことで、一瞬ごとにその表情を変えてゆく。ひびの自身、「あり得ないことがあり得て、かたちを持たないものにかたちを与える」ことの面白さから、30年以上にわたって衣装の仕事を手がけてきたと語っている。展覧会「不思議の森に棲む服ひびのこづえ×KUMAMOTO展」では、深い森の中でさまざまな生き物がざわめくような不思議な世界を、会場全体で表現。最先端のARによる動画や映像、試着体験なども通じて、動いては形を変えてゆくひびのならではの作品の魅力を紹介する。また、会期中には、ひびの主宰のダンス・パフォーマンスも開催。何重にも重ねられた衣装を1枚ずつ脱ぐことで、その度ごとに別の生き物に返信してゆく《ROOT:根》と、マンモスの生きた時代から現代までの長い歴史を、ダイナミックかつ繊細なダンスで表現する《MAMMOTH》を披露する。ダンサーの身体表現、ひびのの衣装の動き、そして舞台を盛り上げる音楽を楽しみたい。展覧会概要展覧会「不思議の森に棲む服ひびのこづえ×KUMAMOTO展」会期:2022年7月2日(土)〜9月19日(月・祝)会場:熊本市現代美術館 ギャラリーI・II住所:熊本県熊本市中央区上通町2-3開館時間:10:00〜20:00(展覧会入場は19:30まで)休館日:火曜日観覧料:一般 1,300円(1,100円)、シニア 1,000円(800円)、学生(高校生以上) 800円(600円)、中学生以下 無料※( )内は、前売や20名以上の団体などの料金※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などのを提示者と付添者1名は無料■ダンス・パフォーマンス・ナイトタイム・ダンス・パフォーマンス その1《ROOT:根》(ひびのこづえ×アオイヤマダ×小野龍一)日時:7月2日(土) 20:00〜20:30場所:展覧会場内※定員150名、要事前申込(抽選制、 6月1日(水)から6月17日(金)まで受付)※要展覧会チケット(未使用、ないし当日入場の半券)・ナイトタイム・ダンス・パフォーマンス その2《MAMMOTH》(ひびのこづえ×藤村港平×川瀬浩介)日時:8月26日(土)・27日(日) 20:00〜20:30場所:展覧会場内※定員150名、要事前申込(抽選制、 7月25日(月)から8月14日(日)まで受付)※要展覧会チケット(未使用、ないし当日入場の半券)【問い合わせ先】熊本市現代美術館TEL:096-278-7500
2022年05月30日展覧会「tupera tuperaのかおてん.」が、福岡市美術館にて2022年7月1日(金)から8月21日(日)まで開催される。“かお”がテーマの展覧会が福岡にtupera tupera(ツペラ ツペラ)は、絵本、雑貨、アニメーションや舞台美術など様々な分野で活躍する、亀山達矢と中川敦子によるクリエイティヴ・ユニット。紙を切って様々な色と形で彩る「貼り絵」や「コラージュ」を駆使した、思わずクスッと笑ってしまうような仕掛けにあふれた作品を次々に発表している。福岡で開催される展覧会のテーマは、“顔”。本展では、『かおノート』や『こわめっこしましょ』など「顔」をテーマにした絵本の原画をはじめ、映像作品「かおつくリズム」、2メートルの巨大な顔がずらりと並ぶ「かお10」などユーモア溢れる作品を数多く展示する。また、さまざまな仕掛けを発見して楽しむインスタレーション「かおカオス」や、来た人が自分のカラダを使って顔を完成させる「床田愉男(ゆかだゆかお)」など、体験・参加型の作品も。子どもも大人も、見て、感じて、体験して、“顔だらけ”の世界を楽しむことができる。前売り券にはキュートな「かおシール」付きなお、前売り券には「かおシール」の特典も。キュートな全8種のデザインの中から、1枚がランダムで付属する。【詳細】「tupera tuperaのかおてん.」会期:2022年7月1日(金)~8月21日(日)会場:福岡市美術館住所:福岡県福岡市中央区大濠公園1-6開館時間:9:30~17:30(毎週金・土曜日は20:00まで開館)※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日※7月18日(月・祝)は開館。翌7月19日(火)は休館。観覧料:一般 1,600円(1,600円)、高大生 1,100円(1,100円)、小中生 700円(700円)※()内は前売金額。前売り券発売期間:5月16日(月)~6月30日(木)※前売り券には特典として「かおシール」が付属。※夜間割引:毎週金・土曜日の17:30以降に入場の場合は、一般のみ500円引き。他の割引と併用不可。チケット販売場所:福岡市美術館、ARTNEチケットオンライン、ローソンチケット(Lコード83843)、チケットぴあ(Pコード686-101)ほか。【問い合わせ先】・福岡市美術館(展覧会に関して)TEL:092-714-6051・西日本新聞イベントサービス(チケットに関して)TEL:092-711-5491(平日 9:30~17:30)
2022年05月19日いろいろ展『色の魔法 色から見える写実』が5月26日(木)〜11月13日(日)、千葉市ホキ美術館で開催される。ホキ美術館は世界でもまれな写実絵画専門美術館として、2010年に千葉市緑区に開館。そのコレクションは保木将夫が収集した写実絵画作品、約500点にのぼる。千葉市最大の公園である緑ゆたかな「昭和の森」に面した、地上1階、地下2階の三層×計500メートルにわたる回廊型、計9つのギャラリーでは、森本草介をはじめ、野田弘志、中山忠彦など、約60名の現代作家による写実の名品約150点を常時鑑賞可能。ギャラリー1は一部鉄骨造によって空中に浮かせ、窓からは森が見渡すことが可能だ。いろいろ展「色の魔法 色から見える写実」は「色」をテーマに構成。ブルーの作品から始まるこの展覧会、色の変化を楽しみながらベージュ色のギャラリーに移る時にどんなイメージを持つだろうか。出品作家は青木敏郎、石黒賢一郎、大畑稔浩、小尾修、五味文彦、島村信之 塩谷亮、諏訪敦、羽田裕、原雅幸、廣戸絵美、藤田貴也、藤原秀一、三重野慶、森本草介(五十音順)。作家ごとではなく、色をキーにした展示でホキ美術館でしか味わえない体験をぜひ間近に楽しんでほしい。作品の持つ色の力から、新たな発見があるはずだ。■展示情報いろいろ展『色の魔法 色から見える写実』5月26(木)〜11月13日(日)開館時間:午前10時~午後5時30分会場:ホキ美術館ギャラリー1※入館受付は閉館時間の30分前の午後5時まで。※休館日の情報はHPへ。来館の際は電話またはHPから予約。公式サイト:
2022年05月19日『スコットランド国立美術館THE GREATS美の巨匠たち』が東京都美術館(台東区)で開催中だ。1859年に開館したスコットランド国立美術館は、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する。本展は、そのコレクションの中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ブーシェ、スーラ、ルノワールなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示。そのほか、ゲインズバラ、レノルズ、ブレイク、コンスタブル、ターナー、ミレイといったイングランド出身の画家に加え、日本ではなかなか見ることのできないレイバーン、ラムジー、ウィルキー、ダイスなどスコットランド出身の代表的な画家たちの名品も。油彩画・水彩画・素描約90点を通じ、西洋美術の流れとともに、ヨーロッパ大陸と英国との文化交流から、英国美術がはぐくまれた様子を紹介している。展示構成は、スコットランド国立美術館の建物や館内の様子を描いた作品を紹介する「プロローグ」から始まり、アンドレア・デル・ヴェロッキオ(帰属)《幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》やエル・グレコ《祝福するキリスト(「世界の救い主」)》などが並ぶ「ルネサンス」、ディエゴ・ベラスケス《卵を料理する老婆》、レンブラント・ファン・レイン《ベッドの中の女性》といった「バロック」と続く。英国のコレクターたちが美術品の購入や文化的教養を深めるために大規模なヨーロッパ旅行をした「グランド・ツアーの時代」では、フランソワ・ブーシェの晩年の作である《田園の情景》やジョシュア・レノルズ《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》などが見られる。「19世紀の開拓者たち」では、フランシス・グラント《アン・エミリー・ソフィア・グラント(“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人(1836-1880)》、クロード・モネ《エプト川沿いのポプラ並木》などを紹介。「エピローグ」では、フレデリック・エドウィン・チャーチ《アメリカ側から見たナイアガラの滝》という圧巻の作品で締め括られる。本展は7月3日(日)まで(休室日は月曜日)。開室時間は午前9時30分〜午後5時30分※金曜日は午前9時30分~午後8時(入室は閉室の30分前まで)。展示室の混雑を避けるため、日時指定予約制。一般1900円、大学生・専門学校生1300円、65歳以上1400円。天海祐希がナビゲーターを務める音声ガイドとのセット券は2400円(5月8日入場分までの期間限定)。なお、7月16日(土)〜9月25日(日)は神戸市立博物館、10月4日(火)〜11月20日(日)は北九州市立美術館 本館でも開催される予定だ。取材・文・撮影:五月女菜穂
2022年05月06日4月23日(土)より目黒区美術館にて、板橋区立美術館、渋谷区立松濤美術館、練馬区立美術館など都内区立美術館10館が所蔵する、猫をモチーフとした作品を紹介する『東京・区立美術館ネットワーク連携事業東京の猫たち』が開催される。2018年から都内の区立美術館11館が協働し、「東京・区立美術館ネットワーク」として連携活動を続けている。その活動の一環として開催される同展には、木下晋《シロ 1》、柴田是真《猫鼠を覗う図》や朝倉文夫《たま(好日)》といった各館自慢の猫たちが集結。猫は、単に可愛らしいだけでなく、画家にとっては繊細な毛を、彫刻家にとってはしなやかな身体のラインを表現できるモテーフ。また、多くの芸術家にとって、猫は社会にとらわれない自由な存在としての憧れや共感の対象でもある。各館のコレクションの特徴を反映した、身近で親しみやすい猫を取り上げることで、展示をとおして、多彩な東京の区立美術館の活動についても紹介する。朝倉文夫《たま(好日)》1930年台東区立朝倉彫塑館川端龍子《眠猫》1933年大田区立龍子記念館柴田是真《猫鼠を覗う図》1884年板橋区立美術館木下晋《シロ 1》1988年 目黒区美術館【開催概要】『東京・区立美術館ネットワーク連携事業東京の猫たち』会期:2022年4月23日(土)~2022年6月12日(日)会場:目黒区美術館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜料金:一般800円、大高・65歳以上600円美術館公式サイト:
2022年04月07日特別展「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」が、大分市美術館にて2022年4月15日(金)から5月29日(日)まで開催される。マリー・アントワネットに仕えた宮廷画家・ルドゥーテ特別展「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」は、フランス王妃マリー・アントワネットとナポレオン皇妃ジョゼフィーヌに仕えた宮廷画家・ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテの植物画を紹介する展覧会。ルドゥーテの植物画は、銅板に点を刻む多色刷銅版画に、さらに手彩色を施すことで植物の姿を細部まで正確に描き出しているのが特徴。繊細に描き込まれたバラやパンジーなどの色彩豊かな花々は、いずれも柔和な雰囲気をまとっている。“花のラファエロ/バラのレンブラント”との呼び声もそのエレガントで緻密な表現から、ルドゥーテは当時の上流階級の人々から「花のラファエロ」「バラのレンブラント」と称賛されていた。また、現在においてもルドゥーテの描くバラなどの絵画は室内装飾品や食器などのデザインに取り入れられ、多くの人から愛され続けている。特別展「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」の会場には、ルドゥーテの代表作『バラ図譜』全点と肉筆画が集結。植物学的正確さと芸術的完成度の高さを併せ持つ、ルドゥーテの植物画の魅力を隅々まで堪能することができる。【詳細】特別展「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」開催期間:2022年4月15日(金)~5月29日(日)会場:大分市美術館 企画展示室住所:大分県大分市大字上野865番地開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:4月18日(月)、25日(月)、5月9日(月)、16日(月)、23日(月)観覧料:一般 1,000円(800円)、高大生 700円(500円)、中学生以下 無料※( )は前売り、20名以上の団体料金。※特別展観覧料でコレクション展もあわせて観覧可能。※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳提示者とその介護者は無料。※「大分市美術館年間パスポート」が利用可。※前売券は、2022年4月14日(木)までローソン(ローソンチケット Lコード:84504)、セブン・イレブン(チケットぴあ Pコード:685-967)、大分市美術館、大分合同新聞社本社受付・同プレスセンター、大分放送事業部、トキハ会館にて販売。【問い合わせ先】教育委員会事務局教育部美術館 美術振興課TEL:097-554-5800
2022年04月02日成安造形大学(滋賀県大津市仰木の里東4-3-1)は、2022(令和4)年4月1日より、浜田市立石正美術館館長の西久松吉雄氏及び虚構新聞社社主 UK氏の両氏を客員教授に迎えます。西久松吉雄氏日本画家浜田市立石正美術館館長京都日本画家協会副理事長創画会会員成安造形大学名誉教授西久松氏は日本画家として「古の贈り物」をテーマに、古墳・社・樹木・岩石のある風景を制作。数々の受賞を重ねるとともに、島根県にある浜田市立石正美術館館長として、日本画家石本正氏の作品を中心とした展覧会や館運営のほか、地域貢献や教育連携などに取り組まれています。また本学においても、教員として日本画を専攻する学生の指導や育成にご尽力いただき、2018年度より本学名誉教授に就任されています。本年度からは美術領域の特別講義をご担当いただく予定です。[西久松吉雄氏 略歴]1952年京都市に生まれる。1979年京都市立芸術大学美術専攻科日本画専攻修了。在学中より創画展に出品する。1979年京都日本画美術展で新人賞を受賞し、京都府から海外研修に派遣される。1994年京都新聞日本画賞展大賞、1995年山種美術館賞展優秀賞、2010年京都美術文化賞、2015年秀明文化賞、2020年京都府文化賞功労賞など受賞。2018年成安造形大学名誉教授、2021年1月から浜田市立石正美術館館長に就任する。成安造形大学公式サイト 教員紹介ページ 虚構新聞社社主 UK氏※虚構新聞社社主 UK氏の画像について、本学プレスリリース掲載目的以外での無断転載、使用はご遠慮ください。UK氏は、ユーモラスな「虚構のニュース」を発信するウェブサイト「虚構新聞」をインターネット黎明期より長きに亘って運営しています。SNSで拡散されるデマやフェイクニュースが社会問題となる以前から、「虚構新聞」が提供する笑いと批評性のあるニュース記事は、多くの人々を楽しませ、今日では日本を代表するインターネットコンテンツの金字塔となっています。本学においては情報デザイン領域の特別講義をご担当いただく予定です。[UK氏 略歴]滋賀県在住。2004年3月、虚構記事を配信するウェブサイト「虚構新聞」を設立。以来現在まで、現実と虚構の境界を描くニュース記事を数々発表し、ネット界隈をにぎわせている。2012年第16回文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門審査委員会推薦作品受賞。2018年より『5分後に意外な結末』シリーズ(学研プラス)に短編を寄稿。2021年よりMBSラジオ「立岩陽一郎のファクトチェックラジオ」出演。同年朝日新聞滋賀県面にて、『虚構新聞―特別編―』を連載。趣味は漫画収集。好きな猫は猫。虚構新聞 Webサイト 【成安造形大学について( )】成安造形大学(所在地:滋賀県大津市仰木の里東4-3-1/学長:小嵜 善通/学生数:約900名)は、芸術学部芸術学科6領域19コースを設置する芸術大学です。各領域で高い専門性を確立することを目指し、少人数教育の大学だからこそ実現できる、一人ひとりの適性に合わせた個別指導教育を行っています。また、地元自治体・企業・各種団体との産官学連携による実践教育を実践するとともに、9つの学内ギャラリーを回遊式の美術館に見立てた「キャンパスが美術館」、滋賀の歴史文化を研究し発信する「附属近江学研究所」などを擁し、地域文化向上の一助になることを目指しています。[学部学科構成] 芸術学部 芸術学科<総合領域>総合デザインコース<イラストレーション領域>(※)メディアイラストコース/アートイラストコース/デジタルイラストコース/マンガ・絵本コース/アニメーションコース/3DCGコース/風景イラストコース<美術領域>日本画コース/洋画コース/現代アートコース<情報デザイン領域>グラフィックデザインコース/情報デザインコース/写真コース/映像コース<空間デザイン領域>コスチュームデザインコース/プロダクトデザインコース/住環境デザインコース<地域実践領域>クリエイティブ・スタディーズコース※2023年度よりイラストレーション領域は下記の4コースに再編します。メディアイラスト表現コース/キャラクターイラスト表現コース/映像イラスト表現コース/アートイラスト表現コース[資料請求] 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月01日キャンピングカー・特種車両の企画製造販売を行う日本特種ボディー株式会社(本社:埼玉県越谷市、代表取締役:蜂谷 愼吾、以下「NTB」)は、神奈川県平塚市の「三井ショッピングパーク ららぽーと湘南平塚」3Fフロアに、アウトドア総合ショップ「Lots NTB」(ロッツ NTB)を3月25日(金)にオープンいたします。LotsLots NTB 湘南平塚店: ■ららぽーと湘南平塚にアウトドア総合ショップ「Lots NTB」オープン!NTBは、神奈川県平塚市の「三井ショッピングパーク ららぽーと湘南平塚」の3Fフロアにアウトドア総合ショップ「Lots NTB」を2022年3月25日(金)にオープンいたします。「Lots NTB」は、“自然との触れ合い、いつでも癒される自由の旅に”をコンセプトに、キャンピングカーの販売やレンタル、アウトドアグッズ、キャンプ用品、災害用品、常温保存できる非常食品などを取り揃え、アウトドア初心者からベテランまでが楽しめるアウトドア総合ショップになっています。アウトドアグッズやキャンプ用品では「コールマン」や「キャプテンスタッグ」など人気メーカーの他に、手作り職人がつくった希少なガレージブランドもラインナップ。キャンプ飯で人気の調味料や災害時にも役立つ保存食、また最近人気の電動バイクや電動スクーターなどの展示やNTBが製造するキャンピングカーの販売・レンタルの受付も行うなど、アウトドア総合ショップとして幅広い品揃えで皆様のニーズにお応えしてまいります。<施設概要>正式名称: アウトドア総合ショップ「Lots NTB」湘南平塚店所在地 : 神奈川県平塚市天沼10-1 ららぽーと湘南平塚3F(35201)開業日 : 2022年3月25日(金)営業時間: 10:00-21:00 ※最新の営業時間は施設の設定時間に準じます。連絡先 : 0463-79-5130店舗URL : <オープニングセール情報>オープンを記念して、3月25日(金)より「Lots NTB」湘南平塚店で5,000円以上お買い上げの方先着100名様へ「イシイ非常食セット」(1,500円相当)をプレゼントいたします。■「Lots NTB」開設の背景ここ数年にわたるコロナ禍での外出自粛によって、安心・安全なライフスタイルが求められるなか、屋外レジャーのニーズが大変高まってきております。他人とのソーシャルディスタンスが比較的容易なアウトドアレジャーは、家族単位でキャンプ場へ出かける方々やキャンピングカーで外出する方々などで賑わいをみせております。一方、昨今の地球温暖化の影響による世界的な自然災害の増大が顕著に表れ始め、台風や洪水などで被害にあわれる地域が年々増加してきており、有事の際への備えの意識も高まりをみせております。そうした背景からNTBでは2021年10月、東京ソラマチ(R)に「自然と親しみ、自然に備える」をコンセプトにした「NTBショールーム」を開設し、大きな反響を頂くことができました。この度オープンする「Lots NTB」湘南平塚店はそうしたコンセプトを引き継ぎ、より広範囲なアウトドア製品や情報を発信する「アウトドア総合ショップ」として展開するものです。■日本特種ボディー株式会社についてNTBでは、キャンピングカー・特種車両の企画製造販売を行っております。昨年12月にはNPO団体との共同で開発した災害時に強いキャンピングカー「EXPEDITION EAGLE」(エクスペディション イーグル)を発表。また2022年2月には、キャンピングカーに搭載するバッテリーの超高速充電システム「エネクルーズ」を開発するなど、“災害時に活躍できるクルマづくり”の枠組みを構築し続けております。今後もNTBは“楽しみながら災害に強い社会の実現”へ貢献してまいります。キャンピングカー・特種車両の企画製造販売を行うNTB<「はばたく中小企業・小規模事業者300社」2021に選定>NTBは、経済産業省・中小企業庁が選定する「はばたく中小企業・小規模事業者300社」2021に選定されました。今回の選定は当社の「安全性と快適性の両立による高付加価値の製品を提供」などへの取り組みを高く評価いただけたものです。中小企業庁:「はばたく中小企業・小規模事業者300社」2021 ※当社は冊子の198ページに掲載されております。■会社概要法人名 : 日本特種ボディー株式会社本店所在地: 埼玉県越谷市小曽川568番地1代表 : 代表取締役 蜂谷 愼吾設立 : 2014年12月資本金 : 975万円従業員数 : 45名事業内容 : キャンピングカー・特種車両の企画製造販売URL : <東京ソラマチ「日本特種ボディー ショールーム」>東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ5FURL: <ららぽーと湘南平塚 アウトドア総合ショップ「Lots NTB」>神奈川県平塚市天沼10-1 ららぽーと湘南平塚3F(35200)URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月22日3月12日(土)から京都市京セラ美術館で始まった『京都市京セラ美術館開館1周年記念展森村泰昌:ワタシの迷宮劇場』。森村泰昌と言えば、これまで何かに扮した自身のポートレート写真や、そのインスタレーションといった作品で知られる、日本の現代美術を代表するアーティストのひとりである。この入口のビジュアルや展覧会タイトルからして、「今までの森村さんと違う気がする」のは、私だけではないだろう。会場入口のひとつ「空装門」展覧会場にある5つの入口はそれぞれ「空装門」、「鏡影門」、「だぶらかし門」、「烈火門」、「迷宮門」と名付けられ、どこからでも出入りできるようになっている。さぁ、入ってみよう。『京都市京セラ美術館開館1周年記念展森村泰昌:ワタシの迷宮劇場』展示風景「えっ?」展示風景より「M式 写真回廊」《ワタシの迷宮劇場》「えっ!?」どんなに歩みを進めても、額に入ったインスタント写真(拡散転写式印画)とドレープの効いた水色のカーテンで構成された「M式 写真回廊」が続く。前を向いても、振り返っても、同じ空間が広がり、いま歩いてきた方向さえ見失う。展覧会タイトルの通りに、本当に迷宮に入り込んでしまったようだ。展示風景より「M式 写真回廊」《ワタシの迷宮劇場》インスタント写真(拡散転写式印画)は、これまで森村作品を見たことがある人であれば、「知ってる!」と思い出すものも多いだろう。これらは森村が1984年から撮りためたもので、全291点、823枚も並んでいる。森村泰昌というひとりのアーティストが何者かになるだけでなく、しかしそれは何者にもなっていないというひとり遊び=「自由演技」である、と森村は語る。会場は「M式 写真回廊」とは別に、3つのセクションがある。展示風景より「夢と記憶の広場」《夢と記憶が出会う場所》撮影:三吉史高「夢と記憶の広場」は、森村が扮した30人の「ワタシ」が流れている映像と、そのためのメイク(化粧)する森村を撮影した映像という、ふたつの映像インスタレーションの空間だ。私たちが見ている森村作品は「何者かに扮した『後』」であることに気付かされる。同時に、作品制作の裏側を知ってしまった罪悪感や秘密のような気持ちも、感じるかもしれない。映像に登場する30人の人物たちが手にしている本や、身に着けている衣装は、「衣装の隠れ家」にある。展示風景より「衣装の隠れ家」再び、あの迷いそうな「M式 写真回廊」を歩くとあった。ここだ。別のセクション「衣装の隠れ家」は、この隙間に顔を入れて、見ることができる。展示風景より「衣装の隠れ家」衣装に使われている布地の触感、その色の鮮やかさなどで、視覚以外の感覚がぞわぞわする。衣装を見ながら、「あの女性の服はどこかの女王かしら?」といった妄想するのも楽しい。そういえば、入口(鏡影門)で予約した「声の劇場」の時間になった。行ってみよう。展示風景より「声の劇場」《影の顔の声》撮影:三吉史高「声の劇場」は、中心に四畳半の畳が舞台のように据えられ、それを取り囲むように鑑賞者は座る。約26分のサウンドインスタレーション《影の顔の声》は、立ち込めるお香のにおいや光とともに、森村が1994年に書いた「顔」という小説を改編したミステリー仕立ての物語が、点在するスピーカーや古いラジカセから聞こえてくる。実はこの「顔」の制作と連動して生まれた写真も、「M式 写真回廊」には置かれている。探してみるのも面白いだろう。展示風景より「M式 写真回廊」《ワタシの迷宮劇場》春になって、久しぶりに美術館へ行ってみようか、京都に行ってみようか、という人も多いだろう。この『京都市京セラ美術館開館1周年記念展森村泰昌:ワタシの迷宮劇場』は、忘れかけていた五感すべてを一気に覚ますことができるはずだ。取材・文:藤田千彩【開催概要】『京都市京セラ美術館開館1周年記念展森村泰昌:ワタシの迷宮劇場』会期:2022年3月12日(土)~2022年6月5日(日)会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜日(3月21日、5月2日は開館)料金:一般2,000円、大学1,600円、高校1,200円、中小800円■美術館公式サイト:
2022年03月16日アメリカ・ニューヨークにあるメトロポリタン美術館所蔵の絵画を紹介する『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』が国立新美術館(東京都港区)で開催中だ。1870年に創立されたメトロポリタン美術館は、先史時代から現代まで5000年以上にわたる世界各地の文化遺産を包括的に所蔵している。今回は、同館を構成する17部門のうち、ヨーロッパ絵画部門に属する2500点あまりの所蔵品から、珠玉の絵画65点を展示。うち46点は日本初公開作品となる。展示は3章構成。まず「信仰とルネサンス」では、イタリアと北方のルネサンスを代表する画家たちの名画17点を紹介。初期ルネサンスのイタリアを代表する画家フラ・アンジェリコ(本名 グイド・ディ・ピエトロ)の《キリストの磔刑》(1420-23年頃)、ルネサンスの巨匠であるラファエロが20〜21歳の時に描いた《ゲッセマネの祈り》(1504年頃)、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《ヴィーナスとアドニス》(1550年代)などが日本初公開となる。続いては「絶対主義と啓蒙主義の時代」と題し、君主が主権を掌握する絶対主義体制がヨーロッパ各国で強化された17世紀から、啓蒙思想が隆盛した18世紀にかけての美術を、各国の巨匠たちの名画30点により紹介。20世紀に再評価された画家であるジョルジュ・ド・ラ・トゥール《女占い師》(おそらく1630年代)、17世紀オランダの画家フェルメールによる異例の寓意画《信仰の寓意》(1670-1672年頃)、生命や現世の富・名声のはかなさの寓意を伝える「ヴァニタス(虚栄)」静物画の典型である、ピーテル・クラース《髑髏と羽根ペンのある静物》(1628年)などが見どころとなっている。最後は「革命と人々のための芸術」。市民社会の発展を背景に、絵画に数々の革新をもたらした19世紀の画家たちの名画18点が並ぶ。オーギュスト・ルノワール《ヒナギクを持つ少女》(1889年)、エドガー・ドガ《踊り子たち、ピンクと緑》(1890年頃)、フィンセント・ファン・ゴッホ《花咲く果樹園》(1888年)、ポール・セザンヌ《リンゴと洋ナシのある静物》(1891-92年頃)、クロード・モネ《睡蓮》(1916-19年)といった名画を見ることができる。会期は5月30日(月)まで。開館時間は10:00-18:00(毎週金・土曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)。休館日は火曜日。ただし、5月3日(火・祝)は開館。取材・文・撮影:五月女菜穂
2022年03月11日京都市京セラ美術館で、4月21日(木)より『ポンペイ展』が開催される。紀元後79年、イタリア南部・ナポリ近郊のヴェスヴィオ火山の噴火により、一瞬にして全てが死に絶えた古代ローマ帝国の都市「ポンペイ」。本展では、2000年前の古代都市の繁栄と、豊かな生活を謳歌した市民の暮らしを5章立てで紹介する。「ポンペイ展」チケット情報質・量ともに世界屈指、膨大なポンペイの遺物を所蔵するナポリ国立考古学博物館の協力を得て開催される今回。同館が誇る第一級のモザイク画、フレスコ画、彫像が並ぶほか、調度品や宝飾品、仕事道具など、本邦初公開の名品を含む約120点の至宝を公開する。また、ポンペイ遺跡でも著名な邸宅の一部の再現展示や、複数の名家から出土した作品群のハイライト展示も。中でも、「葉綱と悲劇の仮面」などのモザイク画の傑作や、「踊るファウヌス」「竪琴を弾くアポロ」などのブロンズ像に注目だ。さらに、18世紀から行われてきたポンペイの“発掘”の歴史を紹介。今、現地ではどんな発掘が行われているのか。発掘作業や作品修復の様子を複数の映像素材を用いて案内する。2000年前の古代ローマ都市の人、街、風景。見どころたっぷりの「ポンペイ展」で、ひとときのタイムトリップを楽しみたい。会期は4月21日(木)から7月3日(日)まで。前売チケット発売中。
2022年02月25日「スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画」が、静岡市美術館にて2022年4月9日(土)から6月19日(日)まで開催される。フランス近代絵画65点、30年ぶりに一挙来日「スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画」では、スイス・ジュネーブに1968年に創設されたプチ・パレ美術館の所蔵コレクションを、30年ぶりに日本で一挙に紹介する展覧会。これまで、滋賀や鹿児島などでも開催されてきた、巡回展だ。プチ・パレ美術館では、“平和に奉仕する芸術”という理念のもと作品を収集。コレクションは19世紀後半から20世紀初頭にかけてのフランス近代絵画を中心に構成されており、カイユボットやシュザンヌ・ヴァラドンなど、当時正当な評価を得られていなかった画家の作品も含まれている。1998年以降は休館しているが、充実した所蔵コレクションから、国内外の大規模美術展に継続的に出品協力を行っている。展覧会では、65点の油彩画を展示。オーギュスト・ルノワールやモーリス・ドニ、ラウル・デュフィ、アンドレ・ロート、モーリス・ユトリロ、藤田嗣治といった38作家が手がけた名品の数々が一堂に集結する。印象派からエコール・ド・パリまで、フランス近代美術の潮流を辿る移ろいゆく自然を活写した印象派にはじまり、科学と美術を融合させた新印象派、平坦な色面で神秘的な世界を表したナビ派、色彩の表現性を追求したフォーヴィスム、幾何学的形態で画面を構成したキュビスム、そして各々が個性豊かな具象絵画を追求したエコール・ド・パリに至るまで、様々な芸術運動が生み出された19世紀後半から20世紀前半にかけての、フランス近代美術の軌跡を辿っていく。中でも注目は、印象派を代表する画家・ルノワールの《詩人アリス・ヴァリエール=メルツバッハの肖像》。親しい友人や画商の制作依頼しか受けなくなっていた晩年のルノワールが描いた貴重な肖像画であり、薄い絵具の層を重ねてみずみずしい色調を作る、ルノワールの晩年に特有な独自の手法が見て取れる。【詳細】スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画会期:2022年4月9日(土)~6月19日(日)会場:静岡市美術館住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3階休館日:毎週月曜日※ただし5月2日(月)は臨時開館開館時間:10:00~19:00(展示室入場は閉館の30分前まで)観覧料:一般 1,400(1,200)円、大高生・70歳以上 1,000(800)円、中学生以下無料※( )内は前売および当日に限り20名以上の団体料金※障がい者手帳等持参者および介助者原則1名は無料※一般前売ペアチケットは2枚1組2,200円※前売券・前売ペアチケットは2月26日(土)~4月8日(金)まで販売※静岡市美術館ホームページにて日時指定予約が可能※来館の際は、最新の開館状況および注意事項を静岡市美術館ホームページ、または電話で確認【問い合わせ先】静岡市美術館TEL:054-273-1515(代表)
2022年02月17日ニューヨーク発のティーブランド、ハーニー&サンズ(HARNEY & SONS)は、東京にて開催の展覧会「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」を記念して、メトロポリタン美術館とのコラボレーションティーを、国立新美術館内特設ショップをはじめ、ハーニー&サンズ表参道、ジェイアール名古屋タカシマヤなどにて発売。ハーニー&サンズとメトロポリタン美術館が共同開発ニューヨークを本拠地とするハーニー&サンズは、同じくニューヨークに位置し、世界屈指のコレクションを所蔵しているメトロポリタン美術館と様々な交流があり、美術館の魅力や芸術性を表現するティーを共同開発した。今回、東京にて「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」が開催されるのを記念し、ハーニー&サンズとメトロポリタン美術館によるオリジナルティーが満を持して本格的に日本上陸する。茶葉を入れる缶には絵画のプリントを施し、アートな佇まいに仕上げている。甘くスパイシーなフレーバーティーなど3種コラボレーションティーは3種類を用意。ハーニー&サンズのシグネチャー「ホット・シナモン・スパイス」にアップル・ピースをブレンドした「HOT APPLE SPICE BLACK TEA」は、甘さとスパイシーな風味の両方を感じられるフレーバーティーだ。また、カモミール、ペパーミント、バーベナをブレンドしたハーバルティー「GARDEN THERAPY HERBAL TEA」は、1800年代後半のモネが描いた風景画の情景を思わせる風味に。紅茶と緑茶をベースに、ベルガモットオイルをプラスした「TASTE OF BRITISH HISTORY BLEND」は、メトロポリタン美術館ブリティッシュ・アート・ギャラリーのリニューアル・オープンを記念して作られた、ベーシックなフレーバーを楽しめる。表参道で期間限定スペシャルメニューもさらに、ハーニー&サンズ 表参道では、「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」開催を記念した期間限定スペシャルメニューを2022年2月16日(水)から提供。桜のアイスクリームや桜のバームクーヘンといった春を感じるスイーツや、華やかな彩りのサラダ、クロワッサンサンドイッチなどを、ハーニー&サンズのティーとともに味わうことができる。【詳細】ハーニー&サンズ「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」コラボレーションティー「HARNEY & SONS×THE MET」発売日:2022年2月9日(水)販売場所:国立新美術館 企画展示室1E メトロポリタン美術館展会場内特設ショップ(東京都港区六本木 7-22-2)、ハーニー&サンズ 表参道、ジェイアール名古屋タカシマヤ 地下2階、ハーニー&サンズ 公式オンラインショップ※ジェイアール名古屋タカシマヤでは2022年3月1日(火)~発売。・HOT APPLE SPICE BLACK TEA 20サシェ入り 3,240円・GARDEN THERAPY HERBAL TEA 20サシェ入り 3,240円・TASTE OF BRITISH HISTORY BLEND 20サシェ入り 3,240円■スペシャルメニュー「ハーニー&サンズ スプリング スペシャル」提供期間:2022年2月16日(水)~場所:ハーニー&サンズ 表参道住所:東京都渋谷区神宮前4-2-14メニュー:トマトと生チーズのミニガーデンサラダ、3種類のクロワッサンサンドイッチ、ハーニー&サンズ スウィーツお重~2022年春バージョン(ダージリンゼリー&ムース、桜のアイスクリーム、桜のバームクーヘン、チョコケーキ、アールグレイマカロン)、好みのハーニー&サンズティー
2022年02月13日京都市京セラ美術館のコレクションルームでは、秋季の特集「身体(からだ)、装飾、ユーモラス」を、 2022年9月30日(金)から11月13日(日)まで開催する。コレクション作品から「身体」のイメージを紹介近代以降の京都の美術を中心に約3,800点の作品から構成される、京都市京セラ美術館のコレクション。美術館リニューアル時に新設されたコレクションルームでは、竹内栖鳳や上村松園など京都を代表する作家の名作紹介や、テーマを設けた特集展示により、コレクションの魅力を紹介している。2022年の秋季は、特集「身体(からだ)、装飾、ユーモラス」を開催。人は自分自身の「身体(からだ)」をすべて一度に見ることは難しい。しかし、断片的に認識している「からだ」の部分部分をつなぎ合わせ、それにより1つの身体に対するイメージを形成することができる。本特集では、日常生活において何気なく接している「からだ」に着目して、京都市京セラ美術館のコレクション作品を紹介。「からだ」のパーツを鮮やかな色彩と大胆なスケールで作品化した小名木陽一の新収蔵品を中心に、福田美蘭の《誰ケ袖図》などを展示する。展覧会概要コレクションルーム 秋季特集「身体(からだ)、装飾、ユーモラス」会期: 2022年9月30日(金)〜11月13日(日)会場:京都市京セラ美術館 本館 南回廊1階住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124観覧料:一般 520円(京都市内在住) / 730円(京都市外在住)、小中高生など 無料(京都市内在住・通学) / 300円(京都市外在住)、小学生未満 無料※京都市在住の70歳以上(敬老乗車証などを提示)、障害者手帳などの提示者およびその介護者1名は無料※京都市キャンパス文化パートナーズ制度に登録している京都の大学に通学する学生の観覧料は100円【問い合わせ先】京都市京セラ美術館TEL:075-771-4334
2022年02月06日大阪市の中心地・中之島に、2月2日に「大阪中之島美術館」がオープンした。近代的なビルが立ち並ぶエリアの中に、黒くて四角い建物。それが、美術館建設構想から約40年を経て開館する、誰もが待ちに待った「大阪中之島美術館」だ。開館記念『Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―』展覧会場5階展示室入口開館記念展は、『Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―』と名付けられた。これまで収集してきた6000点以上のコレクションの中から、近現代の絵画、彫刻、写真、ポスターなどを中心に、選りすぐりの作品を見ることができる。佐伯祐三 《郵便配達夫》1928 年、大阪中之島美術館蔵この佐伯祐三のコレクターだった、大阪の実業家である山本發二郎のコレクションが大阪市へ寄贈されたことから、「大阪中之島美術館」の歴史がスタートした。山本發二郎コレクションは、書やアジアの染織といったものも含まれている。展示室の様子書と染の作品が同じ展示室、なんてユニーク!それどころか、いずれの展示室も、扱うジャンルの幅はとても広い。大阪は、洋画家、日本画家、写真家など多く活動した町。だから実に多くの、バリエーション豊かな作品が並んでいる。展示室の様子例えば、近代の大阪では、女性画家の活躍があった。こうしたことは長らく忘れられていたが、大阪市は1990年に美術館準備室を設置して、作品収集と同時に調査研究も深めてきた。作家の名前は知られていなくても、美術史や大阪にとって重要な作家や作品がある。戦後日本を代表する芸術運動「具体美術協会」(具体)もそうだろう。展示室の様子具体は、この作品の作者、吉原治良を中心に活動をしていた。彼らの活動拠点「グタイピナコテカ」は、この大阪中之島美術館が建つ中之島にあったことを知る人は多くない。展示室の一部を黒い壁にしたのは、「グタイピナコテカ」の壁が黒かったからで、具体をより深く知る機会となっている。展示室の様子同展は、デザインや複製芸術の作品も充実。家具のようなインダストリアルデザイン、サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)のポスターが展示されている。担当学芸員のおすすめは、この並んだ椅子の、影!椅子そのもののフォルムもさることながら、シルエットで見る椅子に、また違った魅力を感じられる。美術館の中も紹介しよう。エスカレーターや階段、歩道が交差する美術館内部「館内案内」には、3階がない!美術館の中心の大きな吹き抜けを「3階はどこ」と見ると、人が行き来するためのエスカレーターや階段、歩道が交差していて、その構造に近未来なイメージを受けるはず。ミュージアムショップミュージアムショップは、明るく、開放的だ。作品のポストカード、書籍やグッズなどが販売されている。親子休憩室子供を連れて来館したいとき、この親子休憩室は便利。プレイルームはもちろん、授乳室が3室あり、子供用トイレも備わったトイレも広々としている。芝生広場を5階の窓から臨む美術館2階からつながる芝生広場は、にぎやかな大阪の街にぽっと生まれたゆとりのよう。大阪出身のアーティスト、ヤノベケンジによる2021年の作品《シップス・キャット(ミューズ)》も必見!ヤノベケンジ《シップス・キャット(ミューズ)》2021年、大阪中之島美術館蔵春にオープン予定のワークショップルーム春以降、ワークショップルーム、アーカイブズ情報室、レストランなどがオープンする。この写真で分かるように、美術館内のピクトグラムはシンプルで分かりやすい!ぜひチェックしてみて!まだまだ厳しい世の中において、大阪中之島美術館のオープンは、アートファンの心を明るく灯す光のよう。感染防止を徹底して、ぜひ実際の美術館に足を運んで、本当に盛りだくさんの作品を目に入れてほしい!取材・文:藤田千彩【開催概要】大阪中之島美術館 開館記念『Hello! Super Collection 超コレクション展―99のものがたり―』会場: 大阪中之島美術館() (大阪府大阪市北区中之島4-3-1)会期:2022年2⽉2⽇(⽔)~ 3⽉21⽇(⽉・祝)休館日:月曜日(3月21日は開館)開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)美術館公式サイトは こちら()※日時指定事前予約《優先》制
2022年02月02日成安造形大学(滋賀県大津市仰木の里東4-3-1)は、2022(令和4)年1月27日(木)~1月30日(日)に京都市京セラ美術館と京都市美術館別館の2会場にて卒業制作展を開催いたします。「芸術による社会への貢献」という教育理念のもとに本学が目指すのは、変化する時代に対応し、未来をしなやかに切り開く人材を育てることです。本展覧会では約240名の学生たちが創意工夫を凝らした多種多様な作品を展示いたします。卒業制作展2022メインビジュアル<成安造形大学 卒業制作展 2022 案内ページ> ■開催概要入場無料・予約不要※ 観覧の際の予約の取り扱いについては、随時変更する可能性があります。詳細については京都市京セラ美術館のウェブサイトをご確認ください。会期 :2022(令和4)年1月27日(木)-1月30日(日)10:00-18:00会場 :京都市京セラ美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町124)京都市美術館別館 (京都市左京区岡崎最勝寺町13)〔 〕アクセス:地下鉄 東西線「東山」駅下車 徒歩8分京阪電車「三条」駅下車 徒歩16分市バス「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」下車すぐ駐車場 :京都市京セラ美術館駐車場(21台|有料)岡崎公園駐車場(506台|有料)みやこめっせ駐車場(163台|有料)《関連イベント》ファッションショー SEIAN COLLECTION 2022空間デザイン領域コスチュームデザインコース、美術領域現代アートコース卒業制作作品等によるファッションショーを開催いたします。入場無料・要予約※ 新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止の観点により、完全予約制となります。※ 開催1か月前に卒業制作展案内ページへ、予約専用サイトのURLを掲載いたします。公演日時:2022年2月15日(火)1回目 13:30開場 14:00開演2回目 18:30開場 19:00開演会場 :京都府立府民ホール・アルティ(京都市上京区烏丸通一条下ル龍前町590-1)〔 〕アクセス:地下鉄 烏丸線「今出川」駅下車 6番出口徒歩5分市バス「烏丸今出川」下車 徒歩5分駐車場 :専用駐車場はありません。公共交通機関、または近隣の有料駐車場をご利用ください。昨年の卒業制作展とファッションショーの様子 【成安造形大学について ( )】成安造形大学(所在地:滋賀県大津市仰木の里東4-3-1/学長:小嵜 善通/学生数:約800名)は、芸術学部芸術学科6領域19コース(*)を設置する芸術大学です。各領域で高い専門性を確立することを目指し、少人数教育の大学だからこそ実現できる、一人ひとりの適性に合わせた個別指導教育を行っています。また、地元自治体・企業・各種団体との産官学連携による実践教育を実践するとともに、9つの学内ギャラリーを回遊式の美術館に見立てた「キャンパスが美術館」、滋賀の歴史文化を研究し発信する「附属近江学研究所」などを擁し、地域文化向上の一助になることを目指しています。(*)芸術学部芸術学科6領域19コース<総合領域>総合デザインコース<イラストレーション領域>メディアイラストコース/アートイラストコース/デジタルイラストコース/マンガ・絵本コース/アニメーションコース/3DCGコース/風景イラストコース<美術領域>日本画コース/洋画コース/現代アートコース<情報デザイン領域>グラフィックデザインコース/情報デザインコース/写真コース/映像コース<空間デザイン領域>コスチュームデザインコース/プロダクトデザインコース/住環境デザインコース<地域実践領域>クリエイティブ・スタディーズコース[資料請求] 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月12日青森県立美術館映画上映会「昭和・銀幕のスタアたち」が2022年1月10日(月・祝)に青森県立美術館シアター(青森県青森市)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中! 公式ホームページ シネマに熱狂した時代、そこにはスタアがいた―。勝新太郎主演「座頭市物語」、三船敏郎主演「隠し砦の三悪人」の2本の映画を、35ミリフィルムで上映します。※本上映会は、国立映画アーカイブ「優秀映画鑑賞推進事業」の一環で開催します。■上映プログラム10:30~12:06座頭市物語(開場10:00)13:30~15:48隠し砦の三悪人(開場12:45)※フィルム入替のため、午前の上映終了後(12:15~12:45)は、一旦ご退場いただきます。■会場青森県立美術館シアター■上映作品座頭市物語1962年大映(京都)白黒/シネマスコープ/96分監督:三隅研次出演:勝新太郎、天知茂、万里昌代、南道郎ほかあらすじ:飯岡助五郎親分のもとで草鞋を脱いだ座頭市は、客分扱いで過ごすうちに、浪人・平手造酒と知り合い、心を交わしあう。ところが平手は飯岡一家の宿敵・笹川繁造親分の食客だった。隠し砦の三悪人1958年東宝白黒/シネマスコープ/138分監督:黒澤明出演:三船敏郎、上原美佐、千秋実、藤原釜足ほかあらすじ:隣国との戦いに敗れた秋月家の侍大将は、残された姫を擁し、敵中突破を図ろうとしていた。黒澤明・三船敏郎の黄金タッグによる、手に汗握る冒険活劇。■ チケット料金一日券800円※全席指定・税込※別途発券手数料220円/枚がかかります。【カンフェティ取扱いチケット(WEBまたは電話受付)】 カンフェティチケットセンター電話0120-240-540(平日10:00~18:00)■主催青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会、青森県立美術館、国立映画アーカイブ■特別協力文化庁、(社)日本映画製作者連盟、全国興行生活衛生同業組合連合会青森県立美術館は、隣接する「三内丸山遺跡」から発想を得た青木淳設計によるユニークな建物に、奈良美智の「あおもり犬」をはじめ、棟方志功、成田亨、馬場のぼるなど地元ゆかりの個性豊かな作家の作品を数多く展示し、青森県の芸術風土を世界に向けて発信しています。その他、マルク・シャガールによるバレエ「アレコ」舞台背景画を展示する四層吹き抜けの巨大空間アレコホールを有しています。また、特徴的な空間を活かした音楽、映画、演劇などの舞台芸術活動も展開しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月20日