待機児童問題が叫ばれてもう何年経つでしょうか。いつまでたっても進んでいないような気がするのは、私だけではないはずです。幼児教育無償化もいいけれど、希望者がみんな入園できるようになる全入をなんとか実現させてほしいものです。しかし現実に目を向ければ…保育園全入時代が実現するときなんて、永遠に来ないような気すらしてきます(気が遠くなるほど問題山積みですね)。待機児童問題については、私ごときが語れないほどさまざまな問題が複合的に絡み合っているのは重々承知の上で、私なりの意見を提示したいと思います。■待機児童が減らない要因のひとつ「他人事」問題この問題がなかなか解決しないことの原因のひとつに「喉元過ぎれば他人事になってしまう」側面があるからなんじゃないかなと思うんです。 あくまで一因ですよ。箱の問題や、保育士の待遇面の問題は周知の事実だと思いますので、私があえてここで述べることはしません。今回は、あまり気づかれていないけれど実は問題の根幹をついているんじゃないかな? と思う「喉元を過ぎれば他人事・待機児童問題に対する温度差」を取り上げます。どういうことかと言いますと、待機児童問題ってピンポイントな世代が直面している問題だと思うんです。世の中の0~90歳の世代のほとんどが、言い方は悪いですが関係ない問題で(本当は社会全体に関わる問題なのですが)、特に若者や中高年にとっては「へぇ~そんなに保育園に入れないんだ~」ぐらいの認識だと思います。そして同じ20代30代だとしても、子どもがいる人といない人では「関係ある人」と「関係ない人」でわかれます。少子高齢化社会ですから、介護の問題か子育ての問題かでいうと人数的に介護の問題で困っている人のほうが多くなります。ただでさえ人数の少ない子どもに対する福祉が後回しになるのは、当然のことなのかもしれません。■子育て世代でも「自分の問題」ではなくなると関心は薄れるましてや同じ子育て中の年代だとしても、子どもの年齢によっても関心の高さは変わってきます。わが子がまさに待機児童問題に直面して保育園に入園できず、苦労している時には「なんとかしないと…!」と関心も高くなるし意欲的になりますが、いざ、子どもが希望の保育園に入園できると、ホッとしてその後関心が薄れてしまいがちです。待機児童で苦労している後輩ママに「うちもそうだった!!」と共感することはできても、「あとに続く世代のためになんとかこの問題を解決したい!」と持続的に主張し続ける人は少ないように思います。直球で表現するなら「私たちは問題から抜け出したから、あとはよろしく」といったところです。誤解のないように言っておきますが、このような方たちが悪いと言いたいわけではないです。かくいう私もまさにそのうちの一人です。■「地方なのにまったく手ごたえなし!」の私の保活私は三男が1歳になるまで、わが子を保育園に預けたいと思っていませんでした。専業主婦でしたので幼稚園の3歳入園まで自分で見るつもりでした。当然その頃から待機児童問題は知っていましたが「へぇ~~そんなに入れないのか~」と完全に対岸の火事でした。まさに他人事だったのはこの私です。このように同じ子育て中でも、専業主婦でいるつもりのママと、育休中だったりこれから働きだそうとしているママとでは認識の度合いにも開きがあります。そんな私ですが、三男が1歳になった頃、急にやりたい仕事を見つけ思いきって自営業を始めようとしたのです。自分が働こうとするなんて…ましてや自分で仕事を始めるだなんて全く思ってもみなかったことなのですが急にパチンとスイッチが入りました。いざ仕事を始めようと動き出したものの、思っていた何倍も現実は厳しいものでした。甘かったですねぇ~~。地方の田舎なので、言ってもどこかしら入れるだろうとたかをくくっていました。両親も義両親も近くに住んではないし、夫の仕事は忙しいし、状況的には点数が高い部類に入るだろうから、どこかしら入園できるだろうと。がしかし、1歳代での入園って一番入りづらい年代らしく(後から知りました)。まっっったく手応えなし! かすりもしません。待機人数も教えてもらいましたがどこもかしこもものすごい人数です。自分が待機児童問題に直面してよーーーうやく現実の厳しさを思い知ったのです。どこかしら入れるだろうなんて、無知ゆえの楽観的観測でした。都会であろうが地方であろうが関係ありません。こんなにも厳しいものかと驚きました。■八方ふさがりの子育て…「どないせーっちゅーねん!」でも結局こういうことなんですよね。みんな自分が問題に直面するまではどこか他人事で、自分がその立場になってようやく問題の深刻さに気づくのです。私はそのとき、「専業主婦でいるつもりだから」と待機児童問題に他人事と感じていたそれまでの自分を深く反省しました。当時の私は、自分の意志で急に働き始めたいと思って動き始めましたが、急に夫が倒れて私が働かざるをえなくなることだってあるでしょうし、人生何が起こるかわかりません。急に働くことを決めたのはいいものの、肝心の子どもを預ける場所がどこにもないわ、さらには仕事を探すために子どもを預かってほしいのにそれすらもないわで、一体どないせーっちゅーねん! ですよ。こんなにも真面目に税金を払ってきているのに恩恵を受けたい時には受けれない。怒りが沸いてきました。物議を醸した「保育園落ちた日本死ね」。自分が経験してみてこれを投稿した人の気持ちがよくよくわかりました。結局どうしたかというと、三男が2歳になるまでは一時保育を利用したり、その一時保育も満員で入れないときには子連れで仕事をしたりしていました(子連れ出勤、いいように思えますが大変でした。自分にとってもお客様側にとっても)。 2歳になった4月にこども園に入園することができ、無事預け先が確保できたのでした。そして3歳の今は幼稚園に在園しています。かつて自分が問題に直面したときには「一刻も早くなんとかしてほしい!」と強く思っていたのに、子ども全員が小学校・幼稚園に入って落ち着いた今は、当時の自分より明らかに待機児童問題に対する温度は下がってきています。■私たちの苦労を次の世代では減らしていきたい保育園に入れるまでにはあれだけ困っていたはずのに、入園できたら後に続く世代を助けてあげたいという気持ちが薄れてしまう。私が言う「喉元過ぎれば~」というのはこういうことです。 「私たちはあれだけ苦労したんだから、このくらいの苦労は当然よ」とするのではなく、私たちがした苦労をどんどん減らしていきたい、これからママになっていく人たちが自分の選択肢を自由に選べるようにしてあげたいと思うような人でありたいです。子どもが既に大きくなった人にとっても待機児童問題は決して喉元すぎた出来事ではありません。また、子どもが今はまだいない人にとっても待機児童問題は未知の世界の出来事ではありません。自分の望むライフスタイルを柔軟に実現できるように、少しでも多くの人が関心を持ち続けることが大事だと私は思います。【お知らせ】前回の 「『テレビ子守り』子どもへの影響って? 2歳のテレビっ子が成長した結果」 の記事下アンケート「Q. 子育てで罪悪感を感じることはありますか? 」のアンケート結果はこちら↓
2018年02月01日LITALICO発達ナビの「施設情報」ページはもうご利用になりましたか?施設情報ページでは、全国の放課後等デイサービスや児童発達支援事業所などを簡単に探すことができます。各施設の特徴や、利用者の声も合わせて知ることができるので、お子さんにぴったりの施設を探すことができます。今回も、 いま空きがある放課後等デイサービス・児童発達支援施設 をピックアップ!気になる施設を見つけたら、「ページを見る」をクリックして、詳しい情報をチェックしてみてくださいね。発達ナビ「施設情報」北海道 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報2017年12月1日にオープンした、自立訓練の機能も有する放課後等デイサービスです。作業療法士や、福祉サービス従事経験者が在籍し、「働く・働き続ける」「暮らす・暮らし続ける」ための専門的なアプローチを実施。また、生活スキルや社会性スキルの向上を目指すプログラムで、自己実現をサポートしていきます。北海道の放課後等デイサービスをもっと見る北海道 児童発達支援施設Upload By 発達ナビ施設情報お子さん同士のコミュニケーションを大切にし、遊びの中から相手を気遣う気持ちを育めるよう支援を行なっています。園芸療法士による草花療法や箱庭療法で、気持ちを落ちつけられるようにする取り組みも実施。指導員は親御さんやお子さんの意見に耳を傾けて指導することを心がけています。北海道の児童発達支援施設をもっと見る大阪府 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービス サニーでは、遊び通して楽しみながら五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・臭覚)をフルに使う体験型プログラムを実施しています。さまざまな経験を通して「できた!」を実感し、自己効力感を高め、可能性の幅を広げていくことを意識しています。2月からはロボットプログラミング教室が開講予定です。Upload By 発達ナビ施設情報CLAN東住吉では、一人ひとりの発達や興味に合わせた個別療育や、遊びやゲームを通して集団生活のルールを学ぶ集団療育を実施しています。プログラムの中には音楽や創作活動を取り入れ、表現する楽しさや自信を育み、それぞれの成長を促します。お子さん一人ひとりを取り巻く問題を、ご家族と一緒に考え取り組んでいく教室です。大阪府の放課後等デイサービスをもっと見る広島県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報晴レル家では、自然体験や社会体験を中心とし、お子さんがさまざまなことに挑戦できるよう日々の支援を行なっています。就労に必要なのは社会経験豊富な大人との出会いであるとの考えから、さまざまな職種のスペシャリストがスタッフとして集結しています。実施しているパパママ勉強会は、他の放課後等デイサービスに通所されていてる方でも参加が可能です。広島県の放課後等デイサービスをもっと見るいかがでしたか。気になる施設がありましたら、「~のページを見る」のボタンを押してみてくださいね!教室の先生たちが書いているブログや、利用者の方が投稿した口コミなどを見ることもできます。「空き状況を知りたい!」「教室見学をしたい!」と思ったら、WEB上からもお問い合わせを行うことができますので、ぜひ試してみてください。今後も掲載数がどんどん増えていきますのでお楽しみに!
2018年01月31日発達が気になるお子さんや、障害のあるお子さんがサポートを受けることができる場所である、「放課後等デイサービス」や「児童発達支援事業所」。発達ナビでは「施設情報」のコーナーから、お住まいの地域の教室を簡単に探すことができます。また、各教室の特徴や、利用者の声も合わせて知ることができるので、お子さんにぴったりの教室を探すことができます。今回は、北海道で情報をアップデートしてくださった教室をピックアップ!気になる施設を見つけたら、「ページを見る」をクリックして、詳しい情報をチェックしてみてくださいね。発達ナビ「施設情報」北海道 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービス ひばりんは、学習支援のほか、職場体験や地域交流活動など、ソーシャルスキルを高める指導に力を入れています。教員経験者が多数指導にあたっており、現場での経験を生かし、先を見通した的確な指導を行っています。Upload By 発達ナビ施設情報将来に向け、生活スキルや社会性スキルの向上を目指すぴすと学舎では、曜日毎にテーマの異なる自立プログラムを実施。働く・働き続ける、暮らす・暮らし続けるための専門的なアプローチを通して、自己実現を可能にするサポートを行っていきます。Upload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービス アミティエ平岡では、子どもの個性に合わせた個別学習支援や運動支援を行っています。公共施設見学などの社会見学も行いながら、将来の自立をサポート。子ども達が伸び伸び過ごせる環境の元、より良い福祉を目指しています。北海道の「放課後等デイサービス」を探す!北海道 児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報児童発達支援 きゃんぱすは、人との関わりを大切にしながら子ども達が将来自立した生活が送れるよう、集中力や認知能力、集団生活力を育む支援を行っています。一人ひとりの個性に合わせた支援計画のもと、子ども達が本来の力を発揮できるよう取り組んでいます。児童発達支援・放課後デイサービスこっこ川沿は、楽しみながら自然と相手を思いやれる気持ちや、社会性を育む支援を行なっています。スノーモービル等のアクティビティーのほか、草花療法や箱庭療法など、気持ちを穏やかにする取り組みも行なっています。Upload By 発達ナビ施設情報北海道の「児童発達支援事業所」を探す!おわりに出典 : いかがでしたか。気になる施設がありましたら、「~のページを見る」のボタンを押してみてくださいね!教室の先生たちが書いているブログや、利用者の方が投稿した口コミなどを見ることもできます。「空き状況を知りたい!」「教室見学をしたい!」と思ったら、WEB上からもお問い合わせを行うことができますので、ぜひ試してみてください。今後も掲載数がどんどん増えていきますのでお楽しみに!
2018年01月26日発達が気になるお子さんや、障害のあるお子さんがサポートを受けることができる教室である、「放課後等デイサービス」や「児童発達支援事業所」。発達ナビでは「施設情報」のコーナーから、お住まいの地域の教室を簡単に探すことができます。また、各教室の特徴や、利用者の声も合わせて知ることができるので、お子さんにぴったりの教室を探すことができます。今回は、愛知、岐阜で情報をアップデートしてくださった教室をピックアップ!気になる施設を見つけたら、「ページを見る」をクリックして、詳しい情報をチェックしてみてくださいね。発達ナビ「施設情報」愛知県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報多数の重症心身障害児をサポートするチャイルドケアハースでは、お互いを尊重し合い、安心して楽しい毎日を送れる子どものセカンドハウスを目指しています。個人の特性や年齢に合わせたプログラムや機能訓練を行っており、季節に合わせて遠足やイベントなども実施しています。Upload By 発達ナビ施設情報主に重症心身障害児対象のチャイルドケアハースアカデミーでは、子ども一人ひとりに合わせた学習支援や機能訓練、医療ケアなどを行っています。自宅で入浴が困難な場合は、機械浴設備にて入浴対応も可能。その他、集団レクリエーションで社会性なども身につける支援をしています。Upload By 発達ナビ施設情報チャイルドケアハースラーニングでは、子どもたちが将来自立した生活を過ごせるよう、独自プログラムを軸に、音楽や工作、トイレトレーニングなど、子ども一人ひとりに合う支援を行っています。休日には外出レクやお買い物を通して社会性を養う支援も行っています。Upload By 発達ナビ施設情報デイサービスチャイムでは、感覚統合理論を軸に、作業療法士や音楽療法士などの専門家がサポートを行っています。設定されたプログラムのみではなく、子どもの特性に合わせ、遊びや生活活動を通じて成長を支援していきます。Upload By 発達ナビ施設情報フォーリーフ藤が丘校は、学校授業のフォローやパソコン学習、英会話などを通して将来の可能性を拡げ、社会に出て活躍できるようサポートを行っています。クリスマス会などの月例イベントも開催。また、外部講師を招いての親御さん向けワークショップも毎月1回実施しています。Upload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービスアネラ 森孝は、子どもや親御さんに寄り添いながら、子どもの成長を促す支援を行なっています。プログラミングや英語などの学習支援のほか、創作活動やエクササイズ、野外活動などを療育に取り入れ、得意を見つけ伸ばす環境を提供。LINEでの個別サポートも行っています。愛知県の「放課後等デイサービス」を探す!岐阜県 放課後デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報キッズボンド海津では、遊具などを使った運動療育や学習支援を通じて、自己肯定感を育むサポートを実施。「できた!」「みつけた!」などの楽しい体験を一緒にたくさん作っていくことを目指します。学校が休みの日には、環境を活かしたイベントや保護者会を開催し、人と人との繋がりを大切にしています。Upload By 発達ナビ施設情報キッズボンド羽島は県内有数の広い施設を活かし、遊具を豊富に取り揃えた環境のもと運動療育を中心に支援を行います。また、学習室もあり、集中して学校の宿題ができる環境も。学校休業日には、新しい発見や得意な分野を見つけられるよう、さまざまなイベントも実施しています。岐阜県の「放課後等デイサービス」を探す!おわりに出典 : いかがでしたか。気になる施設がありましたら、「~のページを見る」のボタンを押してみてくださいね!教室の先生たちが書いているブログや、利用者の方が投稿した口コミなどを見ることもできます。「空き状況を知りたい!」「教室見学をしたい!」と思ったら、WEB上からもお問い合わせを行うことができますので、ぜひ試してみてください。今後も掲載数がどんどん増えていきますのでお楽しみに!
2018年01月16日新垣結衣、川島海荷らが所属する大手芸能プロダクション・レプロエンタテインメントが、10年ぶりとなる全国オーディション「2018年度放課後レプロ部」を開催することが28日、明らかになった。全国規模のオーディションは、モデルのマギーなどを輩出した2008年以来となる。全国オーディション「2018年度放課後レプロ部」「2018年度放課後レプロ部」は"放課後の部活"をコンセプトに実施するオーディション。俳優・女優・タレント・モデル・アーティストなどで芸能界を目指す10~18歳の男女を対象に、全国47都道府県で募集する。オーディション合格者には副賞として賞金総額100万円が用意されているほか、合格後はレプロエンタテインメントに所属し、「レプロ部」の部員としてデビューまでの育成プログラムを受けることができる。学校の勉強や部活などとの両立も可能で、費用は一切かからない。全国規模のオーディションは10年ぶりとなる同事務所。書類審査後の面接では、審査スタッフが直接通過者に会うために全国47都道府県どこにでも出向くという。応募締め切りは2018年3月31日まで。
2017年12月28日発達が気になるお子さんや、障害のあるお子さんがサポートを受けることができる場所「放課後等デイサービス」や「児童発達支援事業所」。発達ナビでは「施設情報」のコーナーから、お住まいの地域の教室を簡単に探すことができます!また、各教室の特徴や、利用者の声も合わせて知ることができるので、お子さんにぴったりの教室を探すことができます。今回は、大阪府で情報をアップデートしてくださった教室をピックアップ!気になる施設を見つけたら、「ページを見る」をクリックして、詳しい情報をチェックしてみてくださいね。発達ナビ「施設情報」大阪府 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービスまりもでは、子どもの発達段階に応じてSST(ソーシャルスキルトレーニング)や運動療育のほか、多様な療育支援を行っています。お風呂嫌いも克服できるようにと入浴支援も行っており、自己肯定感を育みながら日常スキルを身につける支援を実施しています。Upload By 発達ナビ施設情報オンライン英会話レッスンが受けられる放課後等デイサービス・みらいジュニアは、グローバル社会対応型の自立支援を行っています。保育士同席のもと発達障害児対応の研修を受けた講師がオンライン英会話レッスンを行い、学習を通して自己肯定感を育むことを目指しています。Upload By 発達ナビ施設情報ウィズ石切は、SST(ソーシャルスキルトレーニング)・学習支援・運動療育を3本柱に支援を行っています。特に力を入れているSSTでは、お子さんの自立した生活を目指して、自然体験や料理、お買い物や外出など自立するのに必要な知識やスキルが身につくような支援プログラムを実施しています。Upload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービスそらは、学習支援に力を入れており、基礎学力の向上支援のほか、プログラミング学習などを行っています。ひとりひとりのレベルや特性に応じた支援を行なっています。授業形式での学習の他、マンツーマン体制での個別指導も実施。また月1回程度、遠足などの土日のイベントも実施しています。Upload By 発達ナビ施設情報児童発達支援・放課後等デイサービス ぎゃらりーは、子どもの笑顔が絶えない自立支援を目指しています。学習支援や創作活動などを通して、日常生活力を身につけながら子どもの可能性を広げる支援を実施。親御さんの心配や不安を共有し、少しでも軽減できるようにサポートしていきます。Upload By 発達ナビ施設情報児童発達支援事業・放課後等デイサービス はなかわは、英語などの学習支援やクッキングなどのクラブ活動を通して、子どもの主体性や自己肯定感を育む支援を行っています。ピアノコンサートなどのイベントも多数開催され、子どもたちが「明日も来たいな」と感じられる教室を目指しています。大阪府の「放課後等デイサービス」を探す!大阪府 児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報保育園と学童保育を併設した愛児園では、子どもたちは家族という想いの元、「ただいま」「おかえり」で一日が始まります。お休みのときは外出やイベントなど行い、さまざまな体験ができるように。我が子を育てる感覚で、自己肯定感を育むための個別療育や社会性を育むための支援に力を入れています。Upload By 発達ナビ施設情報つむぎでは、自信を見いだすことを目指し、楽しい遊びの時間を通じて、日々の活動を実施しています。親御さんからお子さまの日常をお聞きした上で子供たち一人ひとりに応じた療育を実施し、毎日笑顔で通える教室を目指しています。大阪府の「児童発達支援事業所」を探す!おわりに出典 : いかがでしたか。気になる施設がありましたら、「~のページを見る」のボタンを押してみてくださいね!教室の先生たちが書いているブログや、利用者の方が投稿した口コミなどを見ることもできます。「空き状況を知りたい!」「教室見学をしたい!」と思ったら、WEB上からもお問い合わせを行うことができますので、ぜひ試してみてください。今後も掲載数がどんどん増えていきますのでお楽しみに!
2017年12月26日LITALICO発達ナビの「施設情報」ページはもうご利用になりましたか?施設情報ページでは、全国の放課後等デイサービスや児童発達支援事業所などを簡単に探すことができます。各施設の特徴や、利用者の声も合わせて知ることができるので、お子さんにぴったりの施設を探すことができます。今回も、いま空きがある放課後等デイサービス・児童発達支援施設をピックアップ!気になる施設を見つけたら、「ページを見る」をクリックして、詳しい情報をチェックしてみてくださいね。発達ナビ「施設情報」東京都 児童発達支援施設Upload By 発達ナビ施設情報ハッピートライアングル竹ノ塚教室では、ビジョントレーニングやリトミックを中心とした身体発達トレーニングを行っています。さらに、50種類以上の豊富な遊具類や、オーダーメイドで製作した教材を使った認知発達トレーニング、社会性や心の成長を支援するパーソナルトレーニングを実施。月ごとの会報や連絡帳を通じて、親御さんと教室が連携できる体制が整っています。東京都の児童発達支援施設をもっと見る神奈川県 児童発達支援施設Upload By 発達ナビ施設情報ALPsでは、ABA(応用行動分析)の理論に基づいた小規模集団支援と個別支援を実施しています。経験豊富な臨床心理士がお子さんのレッスンを担当するため、さまざまなケースに柔軟に対応できます。小規模集団支援は、保育園や療育センターと併用することも可能。保護者さんの困り感にも応えられる体制が整っています。Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラスセンター北教室は、2018年1月に開所予定の教室です。お子さんそれぞれの発達段階に応じた課題に楽しく取り組むことができるよう、多様な教材を用意しています。自己肯定感を伸ばし、楽しい気持ちで通うことができる教室づくりを目指し、お子さんのお困りごとに合わせた療育を実施していく予定です。神奈川県の児童発達支援施設をもっと見る埼玉県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービス ハビープラス 大宮教室では、一人ひとりのカラーを大事にし、お子さんの特性に合った指導方法で支援を行っています。お子さんの発達状況やご家族のご意向に合わせて個別支援計画を作成し、多彩な療育プログラムを提供。また高校生を対象にした就職支援・進路指導では、就労移行支援で蓄積したノウハウを活用しながらサポートを行っています。Upload By 発達ナビ施設情報ハビープラス川口教室では、好きなことや得意なことを生かし、成功体験を増やすことで自信に繋げることを目指し、支援を行なっています。また、「絵手紙をかこう」「クリスマスリースを作ろう」など、お子さんが楽しみながら成長できるようなイベントも頻繁に開催。「好き」を「大好き」に。「得意」を「自信」に変わるようにサポートを行っています。Upload By 発達ナビ施設情報ハビープラス川越教室では、お子さんの特性に合った指導方法により、放課後や長期休暇中の生活を楽しみながら成長できる支援を実践しています。科学実験や季節のイベント、プログラミング講座など興味関心に合わせてプログラムを実施。支援の様子は随時モニターやマジックミラーで確認することができます。埼玉県の放課後等デイサービスをもっと見る大阪府 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報わーくぷらすジュニアでは、お子さんが育つ上で重要な知能・心・身体の3点の発達を大切にしています。楽しみながら学べる環境を提供し、機能訓練や学習、遊び、音楽などから心身ともに社会生活に順応できるよう支援を行っています。スタッフは全員が国家資格保有者。お子さん一人ひとりの課題に応じた機能訓練やリハビリを実施しています。Upload By 発達ナビ施設情報チャイルドハート東大阪は、体育科教員経験者が主体となり、運動療育と学習プログラムを提供しています。また、学校生活での悩みや不安感を聞き出し、必要に応じて学校や親御さんと会議の場を作って情報共有ができるような体制も整えています。相談に乗ったり、勉強をみたりできる、兄貴的存在となれるスタッフたちを集めて、運営を行っています。大阪府の放課後等デイサービスをもっと見る大阪府 児童発達支援施設Upload By 発達ナビ施設情報お子さんにのびのびと成長してほしいという思いをもとに、それぞれのカラーを大事にした指導を目指しています。子どもの成長にとって何が一番良いのかをご家族の方々と一緒に考え、個別支援計画を作成し、支援を行います。集中力や感性を養うあそびや体力や体幹を鍛えるあそびなど、さまざまなあそびを通して学べるプログラムで、成功体験を増やして子どもの自信を育みます。Upload By 発達ナビ施設情報チャイルドハート新深江では、療育に10年関わっているスタッフが中心となってプログラムを組み立てています。生活面・ソーシャルスキル・運動療育と幅広いプログラムを実施。スタッフはお子さんと一緒に遊びながらプログラムを進めつつも、安全と衛生を常に高いレベルで保つように徹底しています。Upload By 発達ナビ施設情報ハビー心斎橋教室では、一人ひとりの個性を大切にし、お子さんに合わせた環境設定や支援を行なっています。教育や福祉の業界での経験が豊富な、保育士、幼稚園教諭、特別支援学校教諭、児童指導員などのスタッフが在籍し、お子さんに寄り添い笑顔を増やせるような支援を心がけています。Upload By 発達ナビ施設情報チャイルドハート豊中桜塚は、言語聴覚士、保育士、不登校児支援を経験してきた教職課程修了者など、専門性のあるスタッフで構成されており、早期療育の重要性を意識した療育の場を提供しています。教室内では予定を視覚化して提示し、お子さんが次の行動をイメージしやすいように工夫しています。また、乳幼児期の粗大運動の重要性に注目し、サイバーホイールを使って楽しく身体を動かせるプログラムも実施しています。大阪府の児童発達支援施設をもっと見る兵庫県 児童発達支援施設Upload By 発達ナビ施設情報ハビー神戸三宮教室では、現段階でお子さんの成長にとって何が一番良いのかをご家族の方々と一緒に考え、 楽しく学べる環境を提供しております。ご家族の皆様の心に寄り添える支援を目指し、スタッフ一同が協力し連携をもって、一人ひとりの個性を大切にしたプログラムを作成していきます。また、スタッフそれぞれの専門性に加え、専門家を招いての特別研修なども実施し、スキルアップに日々取り組んでいます。兵庫県の児童発達支援施設をもっと見るおわりにいかがでしたか。気になる施設がありましたら、「~のページを見る」のボタンを押してみてくださいね!詳細のページから直接お問い合わせをすることも可能です!今後も掲載施設数はどんどん増える予定ですので、ぜひお住まいの地域のページもチェックしてみてください!
2017年12月20日児童指導員とは?出典 : 児童指導員とは、児童福祉施設に勤務し、施設を利用する子どもたちが健やかに成長できるようサポートする「児童指導員任用資格」保持者のことです。具体的には、以下の福祉施設で、児童指導員の配置が義務付けられています。・児童養護施設・放課後等デイサービス・児童発達支援センター・児童心理治療施設(情緒障害児短期治療施設から名称変更)・障害児入所施設その他、乳児院や児童相談所、児童家庭支援センターといった施設でも、児童指導員として働くことができます。参考文献:『ケアマネージャー・児童指導員・手話通訳士・義肢装具士-福祉の仕事職場体験完全ガイド3』(平尾小径/ポプラ社)p16参考:児童福祉法(昭和二十二年法律第六百十四号)参考:児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(昭和二十三年厚生省令第六十三号)参考:児童福祉施設最低基準(昭和二十年三年厚生省令第六十三号)|厚生労働省参考:第2章児童相談所の組織と職員|厚生労働省参考:児童養護施設等について|厚生労働省児童指導員の仕事内容とは?出典 : 児童指導員は、子どもたちが健全に成長できるよう、日常生活や自立に向けた指導を行っています。子どもたちをさまざまな側面からサポートします。具体的な業務は勤務する施設によっても異なり、それぞれに合った専門性が求められることもあります。児童指導員の活躍の場は、主に児童福祉法で定められた児童養護施設、放課後等デイサービス、児童発達支援センター、児童心理治療施設(情緒障害児短期治療施設から名称変更)と障害児入所施設です。これらの施設では、児童指導員の配置が義務づけられています。■児童養護施設児童養護施設は、保護者の病気や死亡、経済的な理由、虐待など、さまざまな理由で保護者と暮らせない子どもが生活する施設です。支援計画を立てたり、勉強の指導や自立に向けた手助けや、関係者と協力して精神状態のケアを行ったり、問題があれば解決したりします。■放課後等デイサービス障害のある就学児童(小学生・中学生・高校生)が、学校の授業終了後や長期休暇中に通うことのできる施設です。生活力向上のためのさまざまなプログラムが行われています。トランポリン、楽器の演奏、パソコン教室、社会科見学、造形など習い事に近い活動を行っている施設もあれば、専門的な療育を受けることができる施設もあります。■児童発達支援センター小学校就学前の6歳までの障害のある子どもが主に通い、支援を受けるための施設です。日常生活の自立支援や機能訓練を行ったり、保育園や幼稚園のように遊びや学びの場を提供したりといった障害児への支援を目的にしています。■児童心理治療施設(情緒障害児短期治療施設から名称変更)心理的な苦しみを抱え日々の生活に生きづらさを感じている障害児を対象に、医療的な観点から生活支援を基盤とした心理治療を行う施設です。学校との連携も行います。■障害児入所施設日常生活の指導やさまざまな知識・技能を教えること障害児の自立を促す施設です。福祉サービスを行う「福祉型」と、医療的な支援を行う「医療型」の2つがあります。・福祉型障害児入所施設障害児の自立を目標に各々に適した支援プランを提供することを目標にしている施設です。・医療型障害児入所施設福祉と専門医療の両方の視点から、その障害児に最適な支援を提供している施設です。参考:社会的養護の施設等について|厚生労働省参考:障害児及び障害児支援の現状|厚生労働省参考:情緒障害児短期治療施設(児童心理治療施設)運営ハンドブック|厚生労働省参考:障害児入所施設|独立行政法人福祉医療機構参考:障害児入所支援 | 厚生労働省児童指導員の仕事の魅力は?出典 : 児童指導員の仕事の一番の魅力は、施設を利用する子どもたちの成長に携われることでしょう。また、施設でのプログラム等を通して、子どもたちと徐々に関係性を築いていく過程に、達成感や充実感を感じられるという点も挙げられます。加えて児童指導員が配置されている施設には、さまざまな専門家が配置されています。彼らと力を合わせて、子どもたちが抱える問題を解決できた時の喜びは、非常に大きいものとなるでしょう。また、保護者から子育てに関する悩みごとや困りごとの相談を受けることもあります。子どもにとどまらず、困っている人たちのサポートができる、やりがいのある職業です。児童指導員になるためには?出典 : 児童指導員として働くための任用資格を取得するには、以下の条件のいずれかを満たす必要があります。1. 児童福祉施設職員養成機関を卒業した者2. 社会福祉士または精神保健福祉士の資格を有する者3. 大学・大学院で社会福祉学、心理学、教育学もしくは社会学を修得した者4. 小学校・中学校または高校の教員免許を取得する資格を持っている者、かつ厚生労働大臣または都道府県知事の認定を受けた者5. 福祉事務所で2年以上の実務経験(高卒以外は3年以上)を経て、厚生労働大臣または都道府県知事の認定を受けた者任用資格を満たした後は、希望する施設の採用試験を受けることになります。公立施設の場合は公務員試験、民間施設の場合はそれぞれの施設の採用試験を受験します。その採用試験に合格したら、児童指導員の職に就くことができます。参考:児童指導員及び指導員の資格要件等|厚生労働省児童指導員の今後出典 : 年4月1日でに省令が改正されたことを受けて、厚生労働省は、放課後等デイサービスの事業所における職員配置基準を「置くべき従業者を児童指導員、保育士又は障害福祉サービス経験者とし、そのうちの半数以上を児童指導員又は保育士としなければならない」としました(既に指定を受けている指定放課後等デイサービス事業者については、2018年3月31日までの経過措置が認められています)。2012年に放課後等デイサービスの制度が設立されてから、年々利用者・事業所の数も増えており、この基準改定を満たすため、今後一層児童指導員のニーズが高まることが予想されます。参考:「児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準について」等の一部改正について |厚生労働省参考:放課後等デイサービスの見直しについて|厚生労働省まとめ出典 : 年4月より、放課後等デイサービスでも児童指導員の配置が義務づけられたことなどを受けて、児童指導員の需要、認知度ともに高まってきました。子どもの貧困問題などの影響により、児童福祉施設に求められる役割は大きくなっています。また、障害のある子どもや保護者の支援も必要とされています。子どもたちをめぐるさまざまな問題や課題に向き合い、子どもや保護者に寄り添ってサポートをする児童指導員は、今後さらなる活躍が期待される職務です。
2017年12月18日放課後等デイサービスの送迎加算、廃止の方向へ出典 : 現在、厚生労働省では、平成30年度の障害福祉サービス等報酬改定に向けて検討チームを設け、議論を進めています。11月27日には、居宅介護に係る報酬・基準について論じられたほか、「横断的事項」の論点のひとつとに”送迎加算”の取扱いが取り上げられ、見直しの方向での提案がされました。なかでも、発達ナビユーザーに大きな影響がありそうなのが、放課後等デイサービスでの送迎に関する提案です。検討チームは「放課後等デイサービスについては、送迎サービスがついて利用料の自己負担が軽いこともあって、連日夕方遅くまで預けられることや、送迎車に自宅まで送られ、生徒の公共交通機関を使う能力が落ちていることなどが指摘されている」と指摘しました。そして「放課後等デイサービスについては、障害児の自立能力の獲得を妨げるような形での利用を防ぐことができるよう、障害の程度や公共交通機関がない等、自主的な通所ができない特段の事情がある場合を除き、送迎加算の対象外としてはどうか」とし、加算見直しの提案がされました。第15回「障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」資料現在は、全国で9,153カ所、約87%の事業者で送迎加算が算定出典 : 現在、放課後等デイサービスを行う指定事業者は10,492カ所あり、そのうち障害児については9,153カ所、約87%の事業者で送迎加算が算定されています(重症心身障害児については333カ所、約3%で送迎加算が算定されています)。(2017年4月時点)「障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」では障害の程度や公共交通機関がないなど、自主的な通所ができない特段の事情がある場合を除き送迎加算の対象外とする方針が示されていますが、公共交通機関がないことの基準をどう決めるのかなど、「特段の事情」の範囲が明確でないと、混乱がおこるかもしれません。放課後等デイサービス利用者への影響9,000カ所以上の放課後デイサービスの事業所で実施されている送迎で、加算が算定されなくなると、送迎ができなくなったり、利用者が送迎費用を負担するようになることも考えられ、障害のある子どもを持つ家庭に影響がでる可能性があります。今後、どのように議論が進むのかについて、注視していく必要があります。
2017年12月08日発達が気になるお子さんや、障害のあるお子さんがサポートを受けることができる場所である、「放課後等デイサービス」や「児童発達支援事業所」。発達ナビでは「施設情報」のコーナーから、お住まいの地域の教室を簡単に探すことができます。また、各教室の特徴や、利用者の声も合わせて知ることができるので、お子さんにぴったりの教室を探すことができます。今回は、神奈川・埼玉・千葉・茨城で情報をアップデートしてくださった教室をピックアップ!気になる施設を見つけたら、「ページを見る」をクリックして、詳しい情報をチェックしてみてくださいね。発達ナビ「施設情報」神奈川県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報200坪の自然豊かな敷地を持つどろんこランドでは、個性を伸ばし将来に役立つスキルをより多く身につけることを目指しています。対人コミュニケーションスキルの向上を中心に、農業体験や釣り、BBQなど、年間を通してさまざまなイベントが行われているほか、生活能力向上や自立、就職のために必要な療育を行っています。Upload By 発達ナビ施設情報学習支援に力を入れるスマイリーキッズでは、社会生活に必要な技能や知識・マナーの習得に加え、学校の宿題のサポートなどを実施。PCスキルの習得にも力を入れているほか、漢字検定、数学検定、英語検定、プログラム検定(初級~)などの取得を目標に、集中力、計画性、創造性を育む支援を実施しています。Upload By 発達ナビ施設情報プレップサポートセンター和田町では子どもに合わせた療育計画を作成し、生活力や集団生活への適応力を向上させる支援を行っています。また、プリント学習を導入し「ひとりで、できた!」を積み重ね、自己肯定感を養う学習支援を用意。スタッフは各事業所内で行う研修だけではなく、外部講師を招いての研修会にも参加しスキル向上を目指しています。神奈川県の「放課後等デイサービス」を探す!神奈川県 児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラスセンター北教室では、発達段階に応じた課題に子どもたちが楽しく取り組みながら自己肯定感を伸ばし、通うのが楽しみになる教室を目指しています。スタッフはコペルで認定された指導員が在籍。毎回異なった教材を使用し、お子さんの発達段階に応じた課題に、楽しく取り組んでいきます。神奈川県の「児童発達支援事業所」をもっと見る埼玉県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報ハッピーテラスみずほ台教室では、「身体スキル」「学習スキル」「生活スキル」「社会性スキル」のトレーニングを通じて、楽しく毎日を過ごせるようにサポートをしています。独自の研修を修了した講師が、子どもたちの発達課題に合わせてトレーニング内容や教材を調整し、段階を踏みながら成長へと導きます。埼玉県の「放課後等デイサービス」を探す!千葉県 児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報にじいろデイズ市川新田では、発達に課題のあるお子さんへのレッスンと、暮らしの中での困りごとの解決に向けたご家族へのコンサルティングを実施。ご自宅や在籍園など日常生活の中で取り入れやすい具体的な工夫を、相談を重ねながら一緒に見つけていきます。千葉県の「児童発達支援」を探す!茨城県 児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報ソレイユ守谷は、子どもの特性にあわせて、運動、療育、学習をバランスよく取り入れ、お子さんの特性に合わせたプログラムを提供しています。「できた!」の積み重ねによって自己肯定感を養う支援を実施。教育や福祉に携わってきた専門スタッフのほか、児童発達専門アドバイザーの協力のもと、利用者に喜ばれるサービス提供を目指しています。茨城県の「児童発達支援」を探す!おわりに出典 : いかがでしたか。気になる施設がありましたら、「~のページを見る」のボタンを押してみてくださいね!教室の先生たちが書いているブログや、利用者の方が投稿した口コミなどを見ることもできます。「空き状況を知りたい!」「教室見学をしたい!」と思ったら、WEB上からもお問い合わせを行うことができますので、ぜひ試してみてください。今後も掲載数がどんどん増えていきますのでお楽しみに!
2017年12月05日LITALICO発達ナビの「施設情報」では、24時間いつでも施設に直接WEB問い合わせすることが可能です!また、各施設の特徴や、利用者の声も合わせて知ることができるので、お子さんにぴったりの施設を探すことができます。今回は、神奈川、千葉、栃木、大阪で、いま空きがある放課後等デイサービス・児童発達支援施設をピックアップ!気になる施設を見つけたら、「ページを見る」をクリックして、詳しい情報をチェックしてみてください。発達ナビ「施設情報」神奈川県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報おもちゃ箱かなざわは今年の9月に新しく開所した教室で、児童発達支援施設も併設しています。専門性を持ったスタッフによるキッズヨガや作文教室、音楽レクリエーションなどをはじめ、TEACCH、ソーシャルスキルトレーニング、学習支援、感覚統合療法などの支援プログラムも充実しています。また、子どもたちに提供するおやつは手作り。料理教室主催の先生がレシピ監修をおこなっている自信作です。神奈川県の放課後等デイサービスをもっと見る神奈川県 児童発達支援施設Upload By 発達ナビ施設情報おもちゃ箱かなざわは今年の9月に新しく開所した教室で、放課後等デイサービスも併設しています。保育所勤務経験のある管理者が中心となって、小学校就学前に必要なスキルを遊びを通して学べるようなプログラムを実施しています。子どもたちに提供するおやつは、料理教室の先生がレシピ監修を行っており、「体に優しく心に楽しく成長をサポートする」をモットーに、素材にこだわり手作りで作製しています。Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス 相模原教室では、幼児教育の「コペル」で使用している教材を数多く使用したプログラムを準備しています。豊富なオリジナル教材、フラッシュカード等を使用し、認知課題・ことばのプログラム・ソーシャルスキルトレーニングなど、お子さんに合わせてバラエティに富んだプログラム内容を実施しています。また、児童指導員、保育士幼稚園教諭を始め、コペルで認定を受けた指導員が在籍。お子さんの特性に合わせた療育を行っています。神奈川県の児童発達支援施設をもっと見る千葉県 児童発達支援施設Upload By 発達ナビ施設情報BRIDGE新検見川では、生きる力の教室としてバランスのとれた支援を行っています。「子どもたちへの可能性を導く架け橋となる」の理念のもと、身体発達トレーニング、認知発達トレーニング、パーソナルトレーニングの3つの柱で支援プログラムを実施中です。ほぼすべてのスタッフは児童指導員及び保育士。また子育ての経験のあるスタッフも多く在籍しています。保育所等訪問支援では、就園前後・修学前後のスムーズな「移行支援」ができるよう、集団の中での課題を解消し、子どもたちの健やかな成長を促します。千葉県の児童発達支援施設をもっと見る千葉県 その他の発達支援施設Upload By 発達ナビ施設情報興学社高等学院では「自分らしく、君らしく」を校訓に掲げ、不登校傾向だった生徒や発達に課題のある生徒、人間関係の構築に苦手さを感じている生徒や心の病気に苦しむ生徒を積極的に受け入れています。普通高校卒業資格取得はもちろん、子どもたちが高校卒業後の社会で力強く生きていくための素地を培う教育を実践しています。自由選択授業の種類が80種以上あり、自分に合った学びを選択できるほか、希望生徒にはWISC-Ⅳ検査を実施するなど、個々に適したアプローチをできる体制を整えています。千葉県のその他支援施設をもっと見る栃木県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報グローバルキッズメソッド宮の内店では、オンライン学習ソフトやマインクラフト・イラストレーターといったツールを使った学習スタイルを用意。また工作や実験なども行い、巧緻性や創造性、ソーシャルスキルの向上を促しています。室内は「パソコン室」「実験工作室」「学習室」「メインホール」の4つに別れており、集中して活動に取り組めるようにしています。保育士や教員を中心に、就労支援などの福祉現場で経験を積んだスタッフも在籍。お子さんが無理なく落ち着いて活動できるように配慮しています。Upload By 発達ナビ施設情報グローバルキッズメソッド小山駅東店では、社会性を身に着けるためのソーシャルスキルトレーニングや、工場の作業を真似たロールプレイングや作業訓練の活動を実施。保育士や教員免許取得者などのスタッフが在籍しており、児童がチャレンジしているビジネス文書検定では、スタッフも一緒に受験するなどの取り組みをしています。“働く”とは何かを知ってもらいたいという思いから、どんな分野の職業があるか調べる活動を行うなど、将来を見据えた支援を行なっています。Upload By 発達ナビ施設情報グローバルキッズメソッド真岡東店では、「個別療育」と「グループ療育」の2つを中心に、どうやったら楽しく療育ができるか考え、日々の支援を行っています。スタッフは、保育士や教員を中心に、臨床心理士など、専門性の高いスタッフが在籍。また、リトミック指導員のスタッフも在籍し、本格的なリトミックを実施しているほか、「教育版ボーカロイド」を導入しており、タブレット端末で簡単に作詞・作曲体験が出来るなど、音楽に触れる活動を積極的に実施しています。栃木県の放課後等デイサービスをもっと見る栃木県 児童発達支援施設Upload By 発達ナビ施設情報グローバルキッズパーク小山駅東店では、親離れをする年齢を決め「働ける・稼げる・生活できる」を目標に、療育に力を入れています。ソーシャルスキルトレーニングや作業訓練のほか、外出を通して集団行動や時間の把握方法を学ぶ機会を作っています。放課後等デイサービスとも隣接しており、そこに通う児童との交流も実施。スタッフは、児童発達支援管理責任者のほかに保育士や教員免許取得者などが在籍していて、多様な教材を使い子どもたちへの支援を行っています。Upload By 発達ナビ施設情報グローバルキッズパーク真岡東店では、療育グッズを幅広く取り入れ、支援に活用しています。こちらが何種類か候補を出し、最後は子ども自らが選んだアイテムを使って療育を行うので、楽しい時間を過ごすことができます。さらに、ブランコやトランポリンなど感覚統合につながる遊具も利用可能です。療育では臨床心理士が中心となり、どうやったら楽しく療育が出来るかを考え、一人ひとりのお子さんにあったプログラムを組んでいます。栃木県の児童発達支援施設をもっと見る大阪府 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービスたんぽぽ園は、アットホームさが最大の魅力。家庭的な雰囲気で、安心して通所できる事業所を目指しています。また療育とは親御さんと二人三脚で行っていくものだと考えており、親御さんのお話を聞き、寄り添うことも大切にしています。小さな頃からの成功体験の積み重ねが将来の大きな自信に繋がっていくと考え、子どもたちがのびのびと学べる環境作りはもちろん、一人ひとりに合わせた楽しく明るい療育を目指しています。大阪府の放課後等デイサービスをもっと見る大阪府 児童発達支援施設Upload By 発達ナビ施設情報児童発達支援たんぽぽ園では、子どもが安心して通うことができるアットホームな環境で、日常生活の基盤を構築することや、小学校に進級するためのお手伝いなどを行っています。子ども一人ひとりが何に興味があるのかを理解した上で、強要せずその子のペースに合わせた指導を実施。焦らず地道な努力を積み重ねる、それが私たちのやり方です。療育は保育士、幼稚園教諭の資格を持った指導員が実施し、園の独りよがりな療育にならないよう、スタッフ同士で密な情報共有に努めています。大阪府の児童発達支援施設をもっと見るおわりにいかがでしたか。気になる施設がありましたら、「~のページを見る」のボタンを押してみてくださいね!空き状況や教室見学について、ページから直接お問い合わせをすることも可能です。今後も掲載数がどんどん増えてゆきますのでお楽しみに!
2017年11月29日発達が気になるお子さんや、障害のあるお子さんがサポートを受けることができる場所である、「放課後等デイサービス」や「児童発達支援事業所」。発達ナビでは「施設情報」のコーナーから、お住まいの地域の教室を簡単に探すことができます。電話だけでなく、WEB上から24時間いつでもお問い合わせすることが可能です。また、各教室の特徴や、利用者の声も合わせて知ることができるので、お子さんにぴったりの教室を探すことができます。今回は、大阪府で情報をアップデートしてくださった教室をピックアップ!気になる施設を見つけたら、「ページを見る」をクリックして、詳しい情報をチェックしてみてくださいね。お住まいの地域で「放課後等デイサービス」「児童発達支援」を探す!大阪府 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報学習支援に力をいれている放課後等デイサービスキャンパスラビットでは、少人数制の個別支援で、子どもたちの特性に合わせた自立学習サポートを実施。テストや受験勉強対策のほか、パソコンや化学実験、英会話やクッキングなど、幅広い活動を行っており、将来の仕事を考えるきっかけを積極的に作っていきます。Upload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービスラビットでは、宿題や個別課題を通して集中力を鍛えたり、「よさこい」や「だんじり」への参加を通して地域交流を図ったりしています。またクッキングやお買い物体験などの機会を通じて、自立につながるような支援を実施。年2回開催される保護者会では、指導員とだけでなく、他の親御さんとの交流や情報交換が活発に行われています。Upload By 発達ナビ施設情報こどもデイサービススマイルでは、子どものニーズに幅広くお応えできるよう多様な療育を取り入れ、一人ひとりにあった方法で支援を実施しています。工作や絵画、スポーツやダンス、料理や外出などのさまざまな機会を通じて、発達障害のある子が苦手とするコミュニケーション能力の向上を目指しています。Upload By 発達ナビ施設情報全指導員が医療系国家資格者であるワークぷらすジュニアでは、子どもが育つうえで重要な知能・心・身体の3点を大切にしています。療育内容を強制することなく、子ども一人ひとりの個性や特性、発達レベルに合った支援を実施。楽しみながら学べる環境を提供し、心身ともに社会生活になじめるよう支援を行っています。Upload By 発達ナビ施設情報スポーツに特化した放課後等デイサービス みらいでは、20m×40mの全天候型人工芝のグラウンドでさまざまなスポーツの個別・小集団指導を実施。人工芝で安心・安全の空間で運動療育としてさまざまな運動を取り入れ、脳と心と身体に刺激を与えられるように。筋力アップやストレス発散、感情のコントロールを目指して日々活動を行っています。大阪府の「放課後等デイサービス」を探す!大阪府 児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報児童発達支援事業所でもある放課後等デイサービスラビットでは、修学前に必要な自立に向けて、年齢・発達・性格に応じたプログラムで支援を実施。フラッシュカードや点結びなどの集中力トレーニングを取り入れ、ワーキングメモリ―の発達を促します。また、小学生と一緒になって、クッキングやカレンダー作りなどを体験する機会を作っています。※施設名称は「放課後等デイサービス」となっていますが、以下のリンク先は、児童発達支援事業所として登録されている施設のページとなります。Upload By 発達ナビ施設情報岸和田ぴょんぴょん教室では、音楽療法士、幼稚園教諭や保育士、ピアノ講師が、音楽の持つ力を使って、「できない」を「できる」へ一緒に変えていくことを目指しています。別室からは子どもの様子を見ることも可能です。子どもの発達段階に合わせた楽しい音楽プログラムを行っています。大阪府の「児童発達支援事業所」を探す!おわりにいかがでしたか。気になる施設がありましたら、「~のページを見る」のボタンを押してみてくださいね!教室の先生たちが書いているブログや、利用者の方が投稿した口コミなどを見ることもできます。「空き状況を知りたい!」「教室見学をしたい!」場合には、WEB上からもお問い合わせを行うことができますので、ぜひ試してみてください。今後も掲載数がどんどん増えていきますのでお楽しみに!
2017年11月24日LITALICO発達ナビの「施設情報」をもうご利用いただきましたか?施設情報のコーナーでは発達の気になるお子さんが利用できる、全国の放課後等デイサービス・児童発達支援事業所を検索することができます!今回は、神奈川、埼玉、千葉、栃木で情報をアップデートしてくださった教室をピックアップ!気になる施設を見つけたら、「ページを見る」をクリックして、詳しい情報をチェックしてみてくださいね。発達ナビ「施設情報」神奈川県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報が~まるちょばは、「子どもとの距離(時間)を大切にし、より良いサービスを創出」することを大切にしている放課後等デイサービスです。集団支援だけでなく、毎回15分の個別支援の時間を確保。さらに、就労・社会参加にむけた外出企画のなかには企業が企画したプログラムも取り入れるなどし、子どもの可能性を拡げることを大事にした支援を心掛けています。神奈川県 児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス 相模原教室では、幼児教育コペルで使用している豊富なオリジナル教材、フラッシュカード等を使用したプログラムを準備しています。また、児童指導員、保育士幼稚園教諭を始め、コペルで認定を受けた指導員が在籍。お子さんの特性に合わせた療育を行っています。神奈川県の「放課後等デイサービス」「児童発達支援事業所」を探す!埼玉県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報ワオンスタジオでは、お子さん同士のコミュニケーションを大切にし、対人関係や社会のルールを学ぶためのソーシャルスキルトレーニングなどを実施しています。また、個々に合わせた学習支援や、自立を目標にしたさまざまな支援などを、保護者の方と一緒に考えながら取り組んでいます。Upload By 発達ナビ施設情報ミライエ戸田では、㆒人ひとりの特性や発達状況、年齢などに応じ、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの「療育プログラム」を作成しています。成功体験を積み重ね、社会的スキルを伸ばしていくことで、お子さん一人ひとりが、自分らしく社会生活を送れるようにサポートを行っています。Upload By 発達ナビ施設情報おもちゃ箱みさとでは、リトミックやダンス、そしてアートセラピーなど、さまざまな角度からのアプローチを実施しています。音楽療法士・子どもアート療法士・教師・保育士など、さまざまな専門性を持ったスタッフが在籍。お子さんは集団ゲームを通じて、集団活動のルールや勝負の意味、感情コントロールの方法などを学んでいきます。埼玉県の「放課後等デイサービス」「児童発達支援事業所」を探す!千葉県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービスホップでは、お子さん一人ひとりの可能性や個性を発揮できるような取り組みをスタッフ一丸となって考え、支援しています。また、音楽療育としてリトミックを取り入れ、スタッフもお子さんたちも、リズム遊びや楽器遊びで楽しい時間を過ごしています。Upload By 発達ナビ施設情報児童デイサービスなでしこ365では、調理体験、外出体験を積極的に行っています。外出体験は、土手滑り、工場見学、博物館、公園等いろいろなところへ出かけます。他にも不定期で、造形や外食体験も実施しています。スタッフとして保育士・幼稚園教諭、児童指導員、精神保健福祉士も在籍し、お子さんたちへの支援を行っています。千葉県 児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報スターギフトでは、じっくりとした療育を通して、コミュニケーションや社会性の向上を促していきます。保育士・特別支援学校教諭経験者・教職課程修了者・障害課程専門の研修修了者などが在職しており、お子さんの長所をしっかり見極めるプログラムで、早い段階から長所を伸ばしていきます。千葉県の「放課後等デイサービス」「児童発達支援事業所」を探す!栃木県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報エスポワールでは、宿題支援や学校の授業にそった内容の月別学習支援を作成して子ども達一人ひとりに合わせた学習指導を行っています。また、「全国ひらがなかきかたコンクール」に参加し、子どもたちの自己肯定感をはぐくむ取り組みも実施。保育士、幼稚園教諭、児童指導員、特別支援学校教諭などが在籍しており、家族的な雰囲気のなかで支援を行っています。Upload By 発達ナビ施設情報グローバルキッズメソッド宮の内店では、オンライン学習ソフトやマインクラフト・イラストレーターといったツールを使った学習スタイルを用意しています。保育士や教員を中心に、就労支援などの福祉現場で経験を積んだスタッフも在籍しており、子どもさんが無理なく落ち着いて活動できるに配慮しています。栃木県の「放課後等デイサービス」「児童発達支援事業所」を探す!おわりにいかがでしたか。気になる施設がありましたら、「~のページを見る」のボタンを押してみてくださいね!空き状況や教室見学について、ページから直接お問い合わせをすることも可能です。今後も掲載数がどんどん増えてゆきますのでお楽しみに!
2017年11月15日「NMB48」市川美織、秋月成美、りりかをはじめキャスト全員女子で、2016年に上演した舞台をスケールアップさせたオリジナルストーリーで映画化する『放課後戦記』。本作を盛り上げるオフィシャルサポーターを募集するべく、クラウドファンディングがスタートした。映画『放課後戦記』は、舞台と同じく、原案は週刊少年マガジンで「リアルアカウント」を連載中のオクショウ。数々のアイドル企画に携わり、サブカル・ピープルたちのツボを知り尽くした彼が独特な世界観を創りあげる。ある日の放課後、門脇瀬名(かどわきせな)は屋上で居眠りをしてしまう。目を覚ますと、暗くなった学校に閉じ込められていた。携帯の電波が届かず電話も通じない外部からシャットアウトされた校内で、少女たちの史上最悪の殺し合いがはじまる…。いったい少女たちの戦いを煽っているのは誰なのか?殺しに追いかけてくる女子生徒たちから、瀬名は自らの命を守ることができるのか?残り4日、残り3日、残り2日、残り1日、少女たちの殺戮のカウントダウン、最後に生き残るのは誰か?本作はキャスト全員が女子。門脇瀬名を演じる市川さん、護華養子(もりかよこ)役の秋月さん、憑対弓立(つついゆだち)役りりかさんに加え、小宮有紗、遠藤新菜、青島心、窪田美沙、井上美那、大野未来、小泉萌香、加藤美紅、新田祐里子、片岡沙耶、野々宮ミカを中心に、応募総数1,383人のオーディションを勝ち抜き、映画出演を決めた“ネクストブレイクガールズ”が結集。アクションシーンにも挑戦した彼女たちの衣装は、セーラー服、ゴスロリ、アーミールックなどキャラクターに合わせて多種多様となっている。少女が必死に、“孵化”しようと“葛藤”する切なさ、女子だけのキャストから生まれる“友情”と“愛情”の狭間の微妙な感情表現など、見どころは満載だ。今回、クラウドファンディング支援者には、オフィシャルサポーター証+キャストからのお礼の手紙セット、オフィシャルサポーターとしてクレジットやパンフレットへの氏名掲載といったリターンのほか、都内試写室にて限定試写会に参加でき、キャストと集合写真撮影などスペシャルなリターンも用意されている。映画『放課後戦記』は2018年、シネリーブル池袋、シネリーブル梅田ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月01日LITALICO発達ナビの「施設情報」では、24時間いつでも施設に直接WEB問い合わせすることが可能です!また、各施設の特徴や、利用者の声も合わせて知ることができるので、お子さんにぴったりの施設を探すことができます。今回は、東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・大阪の、いま空きがある放課後等デイサービスをピックアップ!気になる施設を見つけたら、「ページを見る」をクリックして、詳しい情報をチェックしてみてください。東京都 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報自立した生活や就労を目指し、公文式学習や社会性を身につけるプログラムに力を入れる教室です。時間をかけて自分のペースで行う個別学習によって、自己肯定感を養い、生きるために必要な「見当」がたてられるような支援を実施しています。スタッフには、障害者施設でのサービス管理責任者、保育士、KUMON学習塾講師、大学講師等の経験者が在籍。学習を通じて「やればできる」という実感を持ってもらうことで、「生きる力」を育む支援を行っています。Upload By 発達ナビ施設情報「運動を通して心身の成長をサポートする」をモットーに活動している教室です。屋内ではダンス、屋外では公園遊びを中心として身体を動かし、季節に応じた遊びや体験を通して子ども達の「できた!」を増やしていきます。スタッフには、特別支援学校教諭を10年経験している管理責任者や、療育センター経験6年の児童指導員が在籍しています。学校・ご自宅まで送迎を行っており、日曜日以外ならどの曜日でも対応可能です。東京都の放課後等デイサービスをもっと見る神奈川県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報社会で出来る事を増やす為の活動を多く取り入れている教室です。将来の生活に不可欠な、お金の使い方、料理、集団活動には力を入れており、日々の活動を通じてお子さんの自信に繋がるよう支援を行っています。子育てを経験しているスタッフ、福祉分野での経験者が多く在籍し、研修や話し合いの機会を大切にしています。室内はとても広く、のびのびとお子さんどうしで交流できるようになっています。神奈川県の放課後等デイサービスをもっと見る埼玉県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報個別学習支援、ソーシャルスキルトレーニングを活用した集団療育、TEEACH、運動療法、食育などのプログラムが充実した教室です。スタッフには、英語の教諭、幼稚園教諭、保育士、児童福祉士、介護福祉士、理学療法士などが在籍し、毎月の研修を通じてスキルアップにも力を入れています。教室には、勉強する部屋、活動する部屋、リラックスする部屋、キッチンがあり、多様な活動がしやすい環境を用意しています。また相談支援事業所を同法人内で運営しているため、高校卒業後も継続して支援が可能です。埼玉県の放課後等デイサービスをもっと見る千葉県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報個々のお子さんの特性や集団属性にあわせて、楽しみつつも役に立つ豊富なプログラムを用意して支援を行っている教室です。基礎学力の定着、時節に合わせたイベント、生活安全能力向上、積極的な地域社会のリソース活用を図っています。スタッフは障害者福祉施設や放課後等デイサービスの経験豊富なベテランたちで、定期的な研修や障害福祉の研究を通じて、自己研鑽に取り組んでいます。日当たりがよく、静かな通りに立地する施設で、夏場には広いベランダでプールを出して、水遊びなども実施しています。千葉県の放課後等デイサービスをもっと見る愛知県 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報今年12月オープン予定の教室です。「本物にふれる体験」をテーマに、経験や体験を重視した活動を行うことを予定しています。ダンス、お絵かき、英会話など、専門講師による講座や、クッキング、工作などのクラブ活動、また敷地内の畑での農業体験などを計画中です。スタッフには、児童デイサービスの経験者が在籍し、クラブ活動は専門の資格や経験を持った講師が担当します。あおなみ線南荒子駅から徒歩1分に立地する、140坪のバリアフリーな施設で、車椅子や機能障害、運動発達の遅れのあるお子さんも安心してご利用可能です。防犯カメラやGPSを活用し、安全管理にも力を入れていきます。愛知県の放課後等デイサービスをもっと見る大阪府 放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報広大なお庭を最大限活かしたプログラムが特徴の教室です。自然観察はもとより、バナナ、柿、梅などの収穫を身近に経験できます。教室では「ただいま」「お帰り」の挨拶から始まり、日々の支援は個々のプログラムに添って行います。苦手な教科についての勉強も経験豊かな元教師の支援員が実施。また、地域に根ざした支援教育を目標に、地域の方々の協力のもと、実践的な社会生活訓練を進めています。Upload By 発達ナビ施設情報多様な支援プログラム、お子さん・保護者の方への安心・安全なサービス提供を目指して活動する教室です。支援プログラムとして、創作・造形活動、ソーシャルスキルトレーニング、音楽療法、体操を実施しています。スタッフには、経験豊富な児童指導員、保育士、介護士、看護師が在籍し、幅広いニーズにお応えしています。また、訓練室スペースを広くとり、バリアフリーで安全な空間を提供するとともに、お子さんが1人になりたいときにリラックスできる場所も用意しています。大阪府の放課後等デイサービスをもっと見るおわりにいかがでしたか。気になる施設がありましたら、空き状況や教室見学について、お気軽にお問い合わせしてみてくださいね。
2017年10月26日児童福祉法とは出典 : 児童福祉法とは、児童福祉を保障するためにあらゆる児童がもつべき権利や支援が定められた法律です。初めて児童福祉法が制定されたのは、戦後間もない1947年です。 戦争により親を亡くした戦争孤児たちは家もなく、路上での生活を余儀なくされていました。そんな社会背景から、子どもの健やかな成長と最低限度の生活を保障するために、児童福祉法が制定されたのです。それから半世紀以上が経過し、子どもたちのよりよい暮らしの実現に向けた改正が行われてきました。子育てに関する支援の中には、児童福祉法によって定められているものもあります。また、障害児の福祉サービスや基本的な考え方などを定めているので、お子さんの発達が気になる保護者の方々や、発達支援・障害福祉に携わる方々にとっても重要な法律です。今回は、児童福祉法とはどんな法律なのか、わかりやすく解説します。参考:厚生省児童局『日本における児童福祉の概況』児童福祉法の構成出典 : 法律は、総則・実体的規定・雑則・罰則の4つで構成されています。児童福祉法は8章あり、そのうち第一章が総則、第二章から第六章が実体的規定、第七章が雑則、第八章が罰則です。それらの8つの章により、児童福祉の大まかな枠組みが定められています。まずは簡単にそれぞれの章でどのようなことが定められているのかをご紹介します。総則とは、児童福祉法全体に共通する規定のことを指します。たとえば、国や地方自治体が保護者と共に児童の生活を守り、健やかな成長に対する責任があることが述べられています。児童の福祉を保障する上で、重視されている児童相談所の役割も定義があります。他にも、都道府県の児童福祉を保障するための児童福祉審議会の役割についても触れられています。さらに、児童の定義や児童に関する福祉施設や資格に対する規則も定められています。資格の中には、保育園で働くために必要になる保育士、児童相談所に配置される児童福祉司、市町村に配置される児童委員の3つの資格が規定されています。この章では、小児慢性特定疾病児童や身体に障害のある児童への療育の実施などについて記載されています。たとえば、小児慢性特定疾病医療費の支給であれば、その該当児童の保護者が都道府県が定める医師に診断書と共に都道府県に申請することが明記されています。このように、支援をだれが行うのか、何が必要なのか、などといった全体像が提示されています。詳しくは、後の「児童福祉法によって定められている支援とは」でご紹介します。章のタイトルにある「事業」には、放課後等デイサービスなどの障害児通所支援事業や保育園などの保育事業に代表されるような児童福祉に関連する事業が含まれています。これらの事業は、地方自治体が中心となっているため、自治体がその事業を行う権利を認めている規定が多くなっています。加えて、「養育里親」についても、詳しくまとめられています。里親制度は、家庭での養育が困難又は受けられなくなった子ども等に、温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境の下での養育を提供する制度です。家庭での生活を通じて、子どもが成長する上で極めて重要な特定の大人との愛着関係の中で養育を行うことにより、子どもの健全な育成を図る有意義な制度です。この章では、それぞれの支援や事業の運営の予算をどこからだすのかを定めています。大きく分けて予算の出所は3つです。国、都道府県、市町村にわかれています。国の予算から都道府県、市町村の費用を負担している場合もあります。限られた予算でより良い児童福祉を実現するために細かく負担者が決められています。日本では、国民は何らかの健康保険に加入することが義務付けられています。保険に対してお金を支払っている以上、その保険は加入者にとって公平公正でなければなりません。国民健康保険団体連合会は、国民健康保険を通して社会保障を向上させるための法人として各都道府県に設置されています。児童福祉法の中では、この国民健康保険団体連合会が障害児通所や障害児相談支援などの支払に関する業務を行うことが定められています。参考:神奈川県国民健康保険団体連合会ー国民健康保険団体連合会とは?参考:国民健康保険法審査請求とは、行政による決定に対して不服がある場合に、再度その決定が適切であるかどうかを再審査する手続きのことを指します。児童福祉法では、市町村の障害児に関する給付費に不服がある場合に、保護者が審査請求を行う権利を明記しています。参考:総務省ー1.「行政不服審査制度」とは?第六章までに明記されてきた内容に関する細かい規則が定められています。総則ほどは重要ではない部分でも、児童福祉を保障する上で必要になる規定がここにまとめられています。児童福祉法で制限されている規定や禁止されている行為などを行った場合の処罰がまとめられているのがこの罰則です。児童福祉法によって定められている支援とは出典 : ここでは、児童福祉法によってどのような支援が定められているのかをご紹介します。おもに第二章「福祉の保障」と第三章「事業、養育里親及び施設」に規定されている、給付金や支援事業となります。児童福祉法では、児童の健やかな成長のために放課後児童健全育成事業なども定められており、地域での居場所つくりにも役立っています。子育て支援に関する事業を児童福祉法では「児童自立生活援助事業」と呼んでいます。その中には11個の事業が含まれており、子育ての中での困りごとに対する支援が行われています。今回は児童福祉法に記されている支援のなかから、特に障害児や小児慢性疾病などのサポートや子育てにおいて必要不可欠な支援をまとめました。・養育にまつわる事業児童福祉法では、保護者が何らかの理由で日常的な養育や保育が行えない場合に「子育て短期支援事業」や「一時預かり事業」として一時的な施設などでの保護を行う事業を定めています。自治体によってはショートステイと呼ばれることもあります。ほかにも「乳児家庭全戸訪問事業」は原則として、すべての乳児がいる家庭に訪問することで、保護者が悩みを相談することや、乳児の養育環境が適切かどうかを確かめる事業だと定められています。この事業によって、さらに支援が必要だとされた保護者向けに「養育支援訪問事業」があります。また、保護者のない児童又は保護者に監護させることが不適当であると認められる児童がみつかった場合には、「小規模住居型児童養育事業」により保護環境を届けることと定めています。・保育にまつわる事業乳児や幼児を対象にした「一時預かり事業」のほかにも、困りごとや特性に合わせていくつかの保育事業が規定されています。自分の家庭に保育士を呼び、面倒を見てもらうことを認める「居宅訪問型保育事業」や、保育園の中でもさまざまな理由から少人数での保育を提供する「小規模保育事業」があります。保育が必要な場所や理由もさまざまなために、保育士の家で保育を行う「居宅訪問型保育事業」や勤務先での保育を可能にする「事業所内保育事業」、病気に対するケアが充実している「病児保育事業」が規定されています。できるだけニーズに合わせた子育てを実現するために、多様な保育支援が用意されているのです。しかしながら、現状では整備しきれていない制度もあるため、決められた制度の中でどのような支援を行っていくのかは難しく課題でもあります。それらの支援に対する悩みなどを共有する場として、「地域子育て支援拠点事業」を児童福祉法では規定しています。乳児又は幼児をもつ保護者が相互の交流を行う場を用意し、子育てについての相談、情報の提供、助言その他の援助を行う事業になっています。悩みを抱え込まずに相談できる支援も、子育ての支援事業の中で保育と同じぐらい必要な支援として位置付けられています。児童福祉法では、虐待が見つかった場合の措置や、虐待を受けていた児童に対する支援を規定しています。虐待に関する基準などは下記の記事をご覧ください。また、虐待を受けた児童を保護する里親に関する規定も児童福祉法が規定しています。この虐待に関する支援や、措置に関しては平成28年度に改正が加えられました。この改正に関しては「児童福祉法の改正について」の章にまとめています。ここで紹介する事業は、施設に通うか、入所するかの障害児通所・入所支援とそれらの支援に対する給付金に関する事業の3種類です。・障害児通所支援事業障害児通所支援事業については以下の記事にまとめられています。法律の中では、児童発達支援、医療型児童発達支援、放課後等デイサービス及び保育所等訪問支援が障害児通所支援であると明記されています。4つの支援についてそれぞれ簡単に紹介します。・児童発達支援障害のある未就学(~6歳)の児童が通う。生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進その他の便宜を供与する。・医療型児童発達支援(医療型児童発達支援センター)上肢、下肢又は体幹の機能の障害(肢体不自由)のある児童が通う。児童発達支援及び治療を行う。・放課後デイサービス6~18歳の就学児童(※場合によって20歳まで)が通います。授業の終了後や学校が休みの日に、生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進などを目的とした多様なプログラムを設けています。・保育所等訪問支援専門知識を持つ児童指導員や保育士、理学療法士などが、障害のある児童が通う保育園・幼稚園を訪問します。障害のある子どもや保育園・幼稚園のスタッフに対し、集団生活に適応するための支援や支援方法の指導を行います。・障害児入所支援何らかの施設に入所して、支援や治療を受けることを障害児入所支援と呼びます。施設の利用に関しては、児童相談所が主に相談することが多いといいます。医療機関からの紹介や、身体的なリハビリなどを行うなど目的や理由もさまざまです。児童福祉法の中で、定義されている児童福祉施設に関しては、後ほどご紹介します。・障害児通所/入所給付費などの支給障害児通所給付費あるいは障害児入所給付費として国と自治体から利用料の9割が給付されることにより、自己負担1割でサービスが受けられるように定められています。詳しくは下記の記事をご覧ください。・小児慢性特定疾病医療費の支給特定の医療機関からの診断によって、医療費を支給することが厚生労働省によって定められています。詳しくは以下の記事をご覧ください。・小児慢性特定疾病児童等自立支援事業この事業では、小児慢性特定疾病児童をはじめ保護者や関係者に対する相談事業を行っています。具体的には、療育相談指導 、巡回相談、ピアカウンセリング 等などの支援が含まれています。上記の記事の中に、相談事業についてのまとめも掲載しています。そちらもご参考ください。参考:厚生労働省ー小児慢性特定疾病児童等自立支援事業の取組状況について・結核にかかった児童に対する支援児童福祉法では、結核にかかった児童のために療養とあわせて学習支援を行う制度を定めています。療育の給付と呼ばれており、この中には学習面はもちろん生活必需品の支給など物品面でのサポートも定められています。児童福祉法によって定められている児童相談所とは出典 : 児童相談所とは子どもに関するあらゆる問題の解決のために設置される専門的な相談機関です。児童相談所には、スタッフとして児童福祉司(ソーシャルワーカー)、児童心理司、医師などの専門家から構成され、すべての都道府県と政令指定都市に設置されています。詳しくは下記の厚生労働省ページから各自治体の設置情報をご覧ください。児童相談所は、18歳未満の子どもに関することであれば、本人・家族・学校の先生・地域の住民等、どんな立場からでも相談することができます。相談することで、周辺の機関との連携によって必要な援助を行っていきます。相談される内容は、親の事情や子どもの問題行動等による子育ての悩み、障害児福祉、虐待の対応などの問題などが主になっています。それらの問に対して、専門家による助言や治療の補助、さまざまな手当ての案内などの支援を行います。いきなり学校や病院に相談することは気が引けるが自分だけでは解決が難しい時、誰かに相談に乗ってほしい時には、児童相談所に相談してみることをお勧めします。参考:全国児童相談所一覧|厚生労働省児童福祉法によって定められている児童福祉施設とは出典 : 今回は、児童福祉施設を3種類にわけてご紹介します。・保育所幼保連携型認定こども園幼稚園と保育園の両方の機能を持った施設です。就学前の児童に対する教育から、0歳からの保育を行うことができます。詳しくは以下の内閣府ページをご覧ください。Upload By 発達障害のキホン内閣府ー認定こども園とは・助産施設主に産科病院や助産所が「助産施設」と認定されている場合が多いです。経済的な理由により、入院などが難しい場合、妊産婦から申込みがあったとき助産施設は助産を行わなければならない、と規定されています。・乳児院何らかの理由で保護者の養育を受けられない乳幼児を養育する施設です。一般的な養育だけではなく、被虐待児・病児・障害児などに対応できる専門的養育機能を持っている場合もあります。・母子生活支援施設何らかの理由で一般的な生活を送ることが困難になった母親と児童がともに入所して生活を送ることができる施設になります。施設では、利用者の安定した生活のための相談や援助を行っており、自立した生活を目指しサポートを行っています。・児童厚生施設児童館や児童センターなどの施設を児童厚生施設と呼びます。児童が安全に遊べる場所であり、発育には欠かせない大切な機能を持っている施設です。・児童養護施設児童養護施設は、保護者のない児童、虐待されている児童などの養護を目的とした施設です。退所した児童に対しては相談を行うことや、自立のための援助も行っています。・児童自立支援施設及び児童家庭支援センター児童に関係する人からの相談に応じ、必要なサポートの提案を行う施設です。また、児童相談所など実際の支援につながる機関への紹介を行っています。この施設は、児童相談所の機能をサポートするために児童福祉施設等に設置されていることもあります。児童福祉法で定められる、障害のある児童の支援に関する施設出典 : ・障害児入所施設障害のある児童を対象に、医療や保護などを行う入所施設です。障害種別ごとに作られていた入所施設が障害者総合支援法の改正に合わせて一元化されました。・情緒障害児短期治療施設(児童心理治療施設に改名予定)軽度の情緒障害を有する児童を対象にした施設です。情緒障害とは、精神的なコントロールが難しく生活に困難が生じることを指します。この施設に短期間、入所もしくは通所することで、その情緒障害を改善することを目的としています。さらに、自閉症や発達障害の児童も利用可能なため、治療を受けることができます。・児童発達支援センター障害のある児童に対しての療育や、相談事業を行っています。詳しくは下記の記事をご参照ください。参考:児童福祉施設の設備及び運営に関する基準児童福祉法の改正について出典 : 平成28年度に児童福祉法が改正されました。児童によりよい発育を届けるために、法律も社会背景にあわせて改正が行われているのです。今回の改正で主に着目されたのは以下の4つです。今回の改正により、すべての児童が適切な療育をうけることが改めて強調される形に改正されました。また、都道府県・市町村の役割と責任も再整理され、より児童の養育環境が地域単位で充実するように改善が行われました。母子家庭に対する母子健康包括支援センターの設置を市町村に命じたり、虐待を起こさないための改正が行われました。虐待に関する情報を市町村にどのように共有するかという課題を改善するための取り組みが行われています。自治体単位での児童相談所の増設や、児童福祉司などの専門的な職員の増員が決まりました。そもそも虐待に関する業務を行う人員を増加する流れもあるといえるかもしれません。里親に引き取られた児童の自立支援の充実を目的としています。それに合わせて里親の認定を推進していくことも児童相談所の業務として位置付けることで、援助の充実につながる改正となっています。参考:厚生労働省ー児童福祉法等の一部を改正する法律案の概要まとめ出典 : 子どもの健やかな成長のためには、保護者の養育はもちろん地域単位での支援が必要不可欠です。児童福祉法では、児童と保護者の支援をもとに、地域社会に対する責任や支援内容も規定しています。これからも児童のために法律が改正されることでしょう。市民の声が法律に反映されていることも少なくありません。児童福祉法で新たな支援が決まることで社会に与える影響はとても大きいのです。どこまで児童福祉法の支援が影響を与えるかは人それぞれ異なりますが、子どものためにはなくてはならない法律なのです。さまざまな支援がある中で、どのような支援を利用するのかを知ることや、地域での取り組みを知ることでこれまでとは違った子育ての方法が見えてくるかもしれません。児童福祉法の理念を知れば、保護者の皆さんがわが子を大事に思うように、社会全体で児童という存在がいかに大切な存在なのかに気づかせてくれるはずです。
2017年09月30日避難行動要支援者って?災害時に避難しにくいのはどんな人?出典 : 地震や津波、水害などの災害が起きたとき、自力で避難が難しかったり、避難に際して特別な配慮が必要な場合があります。阪神淡路大震災や東日本大震災の時などにも、高齢者や障害のある方の中には自ら避難するのに何らかの困難を抱えた方も多くいました。たとえば以下のような人は一人では避難しにくいと考えられます。・視覚・聴覚障害があり、災害発生時に周りの状況の把握がむずかしい。災害情報が得にくい・高齢者・身体に障害がある人で、自力での避難が困難な人・知的障害や精神障害などがあり、地震や災害が起きた時に、どう行動したらよいかわからない障害のある人・重度心身障害者、人工呼吸器や温度調整が必要な人そのため、このような人を避難行動要支援者とし、名簿を作成してスムーズな支援ができるように平成25年6月、災害対策基本法が改正されました。またこれらの周知のため、今年(平成29年)パンフレットや事例集も作成されました。リーフレット「災害時に備えて今できること」|厚生労働省避難行動要支援者の避難行動支援に 関する事例集|内閣府災害対策基本法改正によりできた「避難行動要支援者名簿」の制度出典 : この法律で、市町村に避難行動要支援者名簿の作成が義務付けられました。簡単に言うと、上記のような一人では避難が困難な人が、災害時にサポートを受けられるように事前に登録しておくという制度です。自治体が特に支援が必要な人を把握するとともに、災害時にスムーズに支援ができるよう、消防機関や警察、民生委員などの避難支援に関係する人に情報が共有できるようにすることが定められました。名簿には個人情報が含まれるため、災害対策基本法で個人情報漏えい防止のための規定もあります。実際に名簿をつくり、運用するのは市町村です。具体的な支援や制度については、自治体によって異なる場合があるので、お住まいの市町村に問い合わせることをおすすめします。発達ナビのユーザーの皆さんの中には、療育手帳や精神障害者福祉手帳の取得時などに名簿への登録や、情報提供の同意などを求められる場合があるかもしれません。また、災害があったときに一人で避難することが難しそうだと感じている人もいるかもしれません。避難行動要支援者がどのような支援を受けられるのかを知り、必要に応じて名簿に登録することで、災害への備えの一つとしてはいかがでしょうか?災害対策基本法避難行動要支援者名簿の作成等に係る取組状況の調査結果どんな支援をしてくれる?出典 : ・避難のための情報伝達情報を得ることが難しい人のために、その人が情報を得やすい方法で災害情報を得られるようにサポートします。・避難支援災害時、避難行動を支援します。また、要支援者の特性に合わせた個別の避難計画の作成や防災訓練をする場合もあります。平常時も支援者による声かけや見守りにつなげておくことも含まれます。・安否確認名簿が災害時の安否確認に活用できます。・避難場所以降の避難行動要支援者への対応避難した後も、避難場所での支援者への引き継ぎがスムーズに行えることがあります。名簿への登録は?出典 : 災害対策基本法では、以下を避難行動要支援者と定め、市町村に把握と名簿の作成を義務付けています。当該市町村に居住する要配慮者のうち、 災害が発生し、又は災害が発生するおそれがある場合に自ら避難する ことが困難な者であつて、その円滑かつ迅速な避難の確保を図るため 特に支援を要するもの具体的な対象者の範囲はお住まいの市町村によって異なります。以下に千葉市の場合をご紹介します。名簿に掲載される方65歳以上のひとり暮らしの方で、介護保険の要介護認定区分1・2の方、または要支援認定区分1・2に該当する方要介護認定区分3~5に該当する方次に該当する障害がある方視覚障害(1級又は2級)、聴覚障害(2級)、上肢機能障害(1級又は2級)、下肢機能障害(1級又は2級)、体幹機能障害(1級、2級又は3級)、乳幼児期以前の非進行性の脳病変による運動機能障害のうち上肢機能障害(1級又は2級)、乳幼児期以前の非進行性の脳病変による運動機能障害のうち移動機能障害(1級、2級又は3級)、呼吸器機能(1級)、小腸機能(1級)、精神障害(1級)、知的障害(AまたはⒶ)難病患者で身体障害者手帳1・2級の方及び小児慢性特定疾病等で療養負担過重患者の方制度の運用も自治体によって異なります。自分が名簿に登録されているか確認したいときや、定められた対象ではないが一人での避難が困難な場合などで、名簿への登録を希望するときはお住まいの自治体に問い合わせてください。制度の運用方法は市町村によって異なりますが、以下に大まかな流れをご紹介します。1. 市町村が支援が必要な人の情報を集め、避難行動要支援者名簿を作成します。避難行動要支援者名簿には、掲載者の氏名、生年月日、性別、住所、電話番号その他の連絡先、避難支援等を必要とする事由、その 他避難支援等の実施に必要な事項が掲載されます。参考:災害対策基本法49 条10 第 2 項2. 名簿情報を平時から支援者に提供していいか、確認がされ、問題なければ同意します。3. 同意した人の名簿情報が消防、警察、民生委員などの支援者に提供されます。4. 支援者が日常の声かけなどの見守りや避難訓練などの支援を行います。5. 災害時には市町村や支援者により避難行動に関する支援や安否確認などが行われます。個人情報が支援者に提供されることに不安を感じる人もいるかもしれません。災害対策基本法によって、避難行動要支援者名簿を提供した支援者には守秘義務が発生します。また各自治体で名簿情報の漏えいの防止のため必要な措置を講ずることも定められています。参考:避難行動要支援者の避難行動支援に関する取組指針|内閣府名簿に登録がなくても避難行動に配慮が必要な人もいます出典 : 避難行動要支援者として名簿に登録していない人でも、災害時の避難に困難を抱える要配慮者の人がいます。たとえば発達障害のある人は、自閉症などの特性から、いつもと違うことに強い不安を感じたり、パニックになってしまうことがあります。学習障害がある場合、電光掲示板や掲示物などから情報を得るのが難しいかもしれません。障害が軽度で、名簿に登録していない人でも避難時に思わぬ困難が生じる可能性があることを覚えておきましょう。また外国の人は、日本語での緊急避難速報や避難誘導の声かけが理解できないかもしれません。このほかにも外見からは障害があることがわからない人もいます。もちろん妊娠している人や乳幼児、高齢者なども避難の際に配慮が必要です。全ての人が一人ひとり日ごろから、防災意識を持ち準備することが、地域に住むさまざまな人を災害から身を守ることにつながります。また災害時には、まず自分の身を守ることが第一ですが、周りに困っている人がいないかどうかにも目を配るように心がけたいですね。参考:要援護者の特性ごとの避難行動等の特徴|大阪市住吉区まとめ出典 : 避難行動要支援者というと、高齢者や身体に障害がある人をイメージすることが多いかもしれません。ですが、その他にも避難に際して支援が必要な人もいます。知的障害や精神障害のある方の中には非常時の状況判断が一人では難しい場合もあるでしょう。言語障害のある人は見た目からはわかりませんが、緊急事態を言葉で人に伝えることが難しい場合も考えられます。災害はいつ発生するかわかりません。まわりに様々な困難のある人がいること、そして災害が起きたときのことを想定して事前に対策をすることが、もしもの時の大きな備えとなります。避難行動要支援者名簿への登録はその一つです。行政や避難支援者に受けられる支援にはさまざまなものがあり、避難時のサポートだけでなく、もし避難生活がはじまっても引き継がれます。情報の共有をすることで、日ごろから地域の支援者ともつながりが持てます。また、名簿への登録がない人でも、避難時に支援を必要としている人がいるかもしれないことを心に留めておきましょう。
2017年09月01日発達支援施設とは?発達が気になるお子さんや、障害のあるお子さんを、ご家庭の中だけでサポートすることは容易なことではありません。そういった子どもたちのためにあるのが「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」などの発達支援施設です!児童福祉法では、障害児通所支援と呼ばれ、全国各地にある施設に直接通うことで、必要なサポートを受けることができます。原則的に、小学生未満の未就学の子どもが通うことができるのが児童発達支援、小学生~高校生の就学児童が通うことができるのが放課後デイサービスです。児童発達支援では、小学校就学前の子どもを主に対象とし、支援を受けることができる施設です。日常生活の自立支援や機能訓練を行ったり、保育園や幼稚園のように遊びや学びの場を提供したりといった、多様な支援を目的としています。サービス・利用方法・費用・手続きの流れについては、以下の記事に詳しくまとめられています。放課後等デイサービスとは、障害のある就学児童(小学生・中学生・高校生)が学校の授業終了後や長期休暇中に通うことのできる施設です。放課後等デイサービスでは、生活力向上のためのさまざまなプログラムが行われています。トランポリン、楽器の演奏、パソコン教室、社会科見学、造形など習い事に近い活動を行っている施設もあれば、専門的な療育を受けることができる施設もあります。サービス・利用方法・費用・手続きの流れについては、以下の記事に詳しくまとめられています。どんな支援が受けられるの?児童発達支援や放課後等デイサービスにはさまざまなタイプがありますが、一部の施設では療育的なアプローチによる支援を受けられることもあります。ソーシャルスキルトレーニングをはじめ、さまざまな独自の療育プログラムが組まれている場合もあり、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など専門資格を保有しているスタッフがいる施設もあります。また、障害のある子どもにとって、児童発達支援や放課後等デイサービスは、家庭・学校(園)につぐ3つ目の居場所となります。子どもにあった施設を選ぶことができれば、親子ともども充実した時間を過ごすことができるはずです。発達支援施設を選ぶときのポイントは?お住まいの地域にどんな施設があるかは、保健センター、子育て支援センター、児童発達支援事業所、発達障害者支援センターや、市町村の窓口で確認することができることもあります。これらの窓口で、子どもの特性にあった施設について相談してみることも有効です。公共の相談窓口以外に、インターネット上で施設を探すこともできます。LITALICO発達ナビの「施設情報」では、全国の児童発達支援施設や放課後等デイサービスを、合わせて約15,000施設掲載しています。それぞれの施設の受け入れ状況や、サポートの内容も詳しくまとめられています。また、各施設のスタッフが自分たちで更新している写真付きのブログや、実際の利用者さんからの口コミ情報も合わせて見ることができます。さらに、発達ナビ上から24時間いつでも、空き状況の確認や教室見学などの問い合わせをすることが可能です。利用にかかる費用は?児童発達支援と放課後等デイサービスは障害児給付費の対象となるサービスです。通所受給者証を取得することで国と自治体から利用料の9割が給付され、1割の自己負担でサービスを受けることができます。生活保護受給世帯・市町村民税非課税世帯: 0円市町村民税課税世帯(年間所得がおおむね890万円以下の世帯): 4,600円上記以外(年間所得がおおむね890万円以上の世帯): 37,200円このほかにおやつ代などの食費や教材費などの実費が必要になる場合もあります。また、自治体により独自の助成制度があります。児童発達支援の利用にかかる費用について、詳しくはこちらのコラムの「児童発達支援施設の利用方法」の章にまとめられています。生活保護受給世帯・市町村民税非課税世帯: 0円市町村民税課税世帯(前年度の年間所得がおおむね890万円以下の世帯): 4,600円上記以外(前年度の年間所得がおおむね890万円以上の世帯): 37,200円原則一割負担ですが、前年度の年間所得によっては負担額が0円であったり、1割以上である場合もあります。施設によってはおやつ代や制作物の材料代などがかかるところがあります。これらに加え、自治体により独自の助成制度がある場合もあるので、行政の窓口に問い合わせてみましょう。放課後等デイサービスの利用にかかる費用について、詳しくはこちらのコラムの「放課後等デイサービスの利用方法」の章にまとめられています。施設の利用方法は?発達支援施設に通うためには「通所受給者証」が必要になります。通所受給者証はお住まいの市区町村の福祉担当窓口・障害児相談支援事業所などに申請を行うとで取得することができます。この通所受給者証があることで、自己負担1割でサービスを受けることができるのです。障害者手帳がなくても、通所受給者証があれば、「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」を利用できます。詳しい取得法や、申請の方法はこちらを参考にしてください。その他にも受けられるサービスはあるの?また、児童発達支援や放課後等デイサービス以外にも、受けられる支援があります。受けられる支援の詳細や申請方法はこちらにまとめられています。療育手帳・障害者手帳とは?障害者手帳とは、障害のある人が取得することができる手帳です。障害者手帳を取得することで、障害の種類や程度に応じてさまざまな福祉サービスを受けることができます。身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などの種類があります。まとめサービス・支援は多岐にわたるため、すべてを把握できず戸惑うこともあるかと思います。そんなときは、早めに相談することで、一歩ずつ疑問を解決してゆきましょう。保健センター、子育て支援センター、児童発達支援事業所、発達障害者支援センターや、市町村の窓口に相談することで、次のステップが見えてくるかもしれません。また、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスなどのスタッフも相談に乗ってくれるはずです。一人で抱え込まず、相談できる相手を見つけ、適切な支援につなげていくことが大切です。
2017年08月29日障害者総合支援法の自立支援給付とは?出典 : 障害者総合支援法が定めるサービスには、大きく「自立支援給付」と「地域生活支援事業」の2つの種類があります。自立支援給付は、利用するサービス費用の一部を行政が障害のある方へ個別に給付するものです。具体的には、障害に関する医療や福祉サービス、福祉用具(補装具)などの費用が給付されます。自立支援給付の基本的な運用ルールは、国(厚生労働省)が定めます。これに対し、地域生活支援事業は、国が一律に運用ルールを定めるのではなく、障害のある方がお住まいの各地域で運用ルールを定めて実施した方が実情に応じた対応を期待できる事業や、一般的な相談対応のように個別の給付には当たらない事業をまとめたものです。例えば1人では外出が困難な方への付き添いを提供する「移動支援」や、手話通訳者や要約筆談ができる人を派遣・設置する「コミュニケーション支援」といった事業が挙げられます。詳しい法律の概要やサービスの内容などは次のリンクを参考にしてください。この記事では、自立支援給付の利用申請方法・利用負担額を詳しく解説していきます。障害者総合支援法の給付サービスの申請方法出典 : 自立支援給付の利用手続きはサービスごとに申請方法が異なります。それぞれの申請方法を詳しくご紹介します。障害福祉サービスには「介護給付」と「訓練等給付」の2種類があり、それぞれ申請の流れが多少異なります。介護給付を希望する場合は障害のある方の生活環境を踏まえ、どのような支援をどの程度必要とするかといった度合いを測る「障害支援区分(以下、支援区分)認定」を受けることが必要になります。訓練等給付を希望する場合には原則として支援区分の認定は不要ですが、共同生活援助(グループホーム)を利用する場合には、支援区分認定が必要となります。支援区分は、7段階の区分に分かれ、もっとも支援の必要性が高い区分が「6」、以下「5・4・3・2・1」と続き、もっとも支援の必要性が低い場合は「非該当」となります。支援区分は7段階の区分に分かれ、もっとも支援の必要性が高い区分が「6」、以下「5・4・3・2・1」と続き、もっとも支援の必要性が低い場合は「非該当」となります。この支援の必要性の区分によって、支給されるサービスの時間に違いが出てきます。一部のサービスは支援区分が低いと利用できないこともあります。以下が申請からサービス利用までの流れです。1. 市区町村の障害福祉担当窓口へ申請申請の際には、状況に応じて障害者基礎年金1級の受給の有無や介護保険申請の状況などを聞かれる場合があります。2. 障害者支援区分認定調査市区町村の認定調査員による面接が行われ、全国共通の質問票から心身の状況に関する80項目と状況の調査が行われます。詳しくは次のリンクをご覧ください。参考:障害者総合支援法における「障害支援区分」の概要|厚生労働省3.一次判定認定調査の結果に基づき、コンピューター判定が行われます。4.二次判定一次判定の結果と状況調査、医師意見書などを踏まえ、市区町村が主催する、支援区分や特別な支給決定(必要とするサービス量が基準よりも多い支給決定など)を審議する「審査会」で二次判定が行われます。医師意見書とは、医師が申請した方の心身の状態、特別な医療などに意見を付すものです(市区町村が依頼します)。5.障害区分認定二次判定の結果に基づき、非該当、区分1~6の全7段階で支援区分認定が行われます。各サービスの区分ごとのサービス量は上記のリンクを参考にしてみてください。6.サービス利用意向の聴取・サービス等利用計画案の提出支援区分の認定と並行して、市区町村から福祉サービスの利用等に関する計画(サービス等利用計画、または障害児支援利用計画と呼びます)の案を提出するように求められます。サービス等利用計画案、障害児支援利用計画案は市区両村から指定された特定相談支援事業者、障害児相談支援事業所が作成しますが、申請者自身による作成も可能です(申請した方自身が作成する計画をセルフプランと呼びます)。7.支給決定支援区分や本人の状況、家族・家庭の状況、現在の困りごとや将来に向けた希望、福祉サービスの利用意向、サービス等利用計画案などを踏まえてサービスが支給決定され、受給者証が申請者に通知されます。8.サービス担当者会議申請した方が利用する全サービスの担当者(サービス管理責任者)が出席し、利用する方に適したサービス提供のあり方や、事業所ごとに作成する「個別支援計画」の方向性などについて話し合われます。9.支給決定時のサービス等利用計画の作成市区町村の支給決定やサービス担当者会議での案協議をもとに、最終的なサービス等利用計画を作成します。(セルフプランの場合には、8・9が省略されることがあります)10.サービスの利用開始申請した方はサービスを提供する事業所と利用契約を結び、サービスの利用を開始します。サービスの量や内容については、サービス利用開始後であっても必要に応じて見直すことができます。Upload By 発達障害のキホン自立支援医療には、育成医療・更生医療・精神通院医療があります。育成医療は身体障害のある子ども向け、更生医療は身体障害のある方向け、精神通院医療は精神疾患があって定期的に通院している方向けに、医療の給付を行うものです。利用手続きに関しては市区町村ごとに異なるため、最寄りの市区町村または都道府県窓口に問い合わせてください。申請の際には下記のような事項や持ち物が必要になります。育成医療: 申請書、所得が確認できる書類、医師の意見書など更生医療: 身体障害者手帳精神通院医療: 指定医療機関の中から通院先を決めておくこと車いすや義足、補聴器や白杖などの補装具を製作・修理する際に要する費用の給付を「補装具費」と呼びます。補装具費の給付を受けるためには、障害のある子どもの保護者または障害のある本人が、お住まいの市区町村に申請します。市区町村は医師の意見書による身体障害者更生相談所の判定・意見を依頼し、補装具の製作や修理が必要かどうか決定し、給付が認められると補装具費支給決定通知書、補装具費支給券が発行されます。その後、補装具業者と製作・修理の契約を結び、完成品を受け取るとともに利用者負担(原則1割負担)を支払うことになります。障害者総合支援法の自立支援給付、利用者負担額はいくら?出典 : 障害者総合支援法の障害福祉サービスを利用した際の利用者負担は、原則として「1割」です。ただし、世帯ごとの前年度所得に応じて負担額の月額上限が定められているため、その金額以上の自己負担は生じないことになっています。利用月額が0円に免除される場合もあります。特に、生活保護を受けている世帯や住民税が非課税の世帯については、利用者負担はありません。世帯の範囲には、障害がある大人の場合は利用する本人と配偶者が含まれ、本人と配偶者の前年度所得を参考に負担額を決定します。親の所得は本人の前年度所得には換算されないことになっています。障害がある子どもの場合は、保護者の属する住民基本台帳での世帯が範囲となります。月額上限負担額の目安として、下記を参考にしてみてください。■障害者の利用者負担・生活保護受給世帯・・・0円・市区町村民税非課税世帯・・・0円・前年度所得約300万円以上~約600万円以下の方・・・9,300円・前年度所得約600万円以上・・・37,200円以上が障害のある方に提供している障害福祉サービスの利用者負担額になります。ただし、サービス事業所やグループホームなどで発生する食費、光熱費、交通費などの生活費などは別途に自己負担となります。出典:障害者の利用者負担|厚生労働省出典:障害福祉サービスの利用について|厚生労働省自立支援医療の場合には、下記の条件に当てはまる方であれば、0円~20000円までの月額負担上限となります。下記の条件に当てはまらない場合は原則1割負担となっています。また、入院時の食事療養費又は生活療養費(いずれも標準負担額相当)については原則自己負担になります。・生活保護世帯・・・0円・市町村民税非課税世帯で本人収入が80万円未満・・・2500円・市町村民税非課税世帯で本人収入が80万円以上・・・5000円・市町村民税を33000円以上納めている・・・育成医療の経過措置5000円・市町村民税を33000円未満から23.5万円以下納めている・・・育成医療の経過措置10000円・市町村民税を23.5万円未満以上納めている高額治療継続者・・・20000円自立支援医療における利用者負担の基本的な枠組み補装具費の利用者負担額は原則1割です。ただし世帯の所得に応じて負担上限額が設定されています。・生活保護世帯・市町村民税非課税世帯・・・0円・それ以外の世帯・・・37,200円また、補装具費については障害者本人または世帯が一定所得以上(市町村民税所得割の最多納税者の納税額が46万以上)の場合、給付対象外となります。また、例えば補装具を購入すると世帯の所得状況によっては生活保護の対象になってしまう場合があります。それでは本末転倒ですので、その場合は利用者が負担する費用は生活保護の対象とならない範囲まで減免することになっています。出典:補装具の利用者負担|厚生労働省障害者総合支援法が定める、医療費や食費の免除・減免制度出典 : 障害者総合支援法では条件を満たした方に向けて、生活費や医療費など別途利用料金を超えてかかった費用を免除する制度があります。■障害のある人向けの費用免除と上限・療養介護を利用する場合は、医療費と食費の軽減措置があります・入所サービス、通所サービスを利用する場合、食費・光熱費実費負担に対して減免・軽減する制度があります・グループホームの利用者向けに家賃助成する制度があります■世帯での合算額が基準額を超える場合の高額障害福祉サービス給付費同一世帯に障害福祉サービスを利用する方が複数いる場合や障害児が障害者総合支援法と児童福祉法のサービスを利用している場合などに利用者負担の合計額が一定の額を超えるとき、高額障害福祉サービス給付費が支給され利用者負担額が軽減されます。費用免除や上限、高額障害福祉サービス費についての詳しい内容は次の資料を参考にしてみてください。障害福祉サービスの利用について|厚生労働省まとめ出典 : 障害者総合支援法の給付支援における申請方法は、サービスごとに異なります。また障害福祉サービスの中でも介護給付、訓練等給付によって異なるため、複雑に捉えがちです。とはいえ、ほとんどのサービスは市区町村の障害福祉担当窓口で所定の書類への記入や提出を行えば、その後はある程度まで役所がリードしてくれますから、大まかな仕組みを把握していれば問題ないでしょう。また利用者負担額についても、給付を受ける人や世帯の収入に応じて市区町村が設定しますので、細かいルールまで把握する必要はありません。実際の運用ルールは複雑な総合支援ですが、手続きなどで迷ったらお住まいの市区町村の障害福祉担当課や市区町村から委託されている基幹相談支援センターや委託相談支援事業所へ相談してみましょう。
2017年08月04日障害者総合支援法とは?出典 : 障害者総合支援法とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」の通称で、障害がある方もない方も住み慣れた地域で生活するために、日常生活や社会生活の総合的な支援を目的とした法律です。障害がある子どもから大人を対象に、必要と認められた費用の給付や貸与などの支援を受けることができます。制度の実施主体は市区町村、都道府県などの行政機関となります。参考:障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律障害者総合支援法が定めるサービスには、大きく「自立支援給付」と「地域生活支援事業」の2つの種類があります。自立支援給付は、利用するサービス費用の一部を行政が障害のある方へ個別に給付するものです。具体的には障害に関する医療や福祉サービス、福祉用具(補装具)などの費用が給付されます。自立支援給付の基本的な運用ルールは、国(厚生労働省)が定めます。これに対し、地域生活支援事業は、国が一律に運用ルールを定めるのではなく、障害のある方がお住まいの各地域で運用ルールを定めて実施した方が実情に応じた対応を期待できる事業や、一般的な相談対応のように個別の給付には当たらない事業のことをまとめたものです。例えば1人では外出が困難な方への付き添いを提供する「移動支援」や、手話通訳者や要約筆談ができる人を派遣・設置する「コミュニケーション支援」といった事業が挙げられます。また、障害のある方の日中活動を支援する「地域活動支援センター」や、生活自立度が高い人へ住まいの場を提供する「福祉ホーム」などの運営も、地域生活支援事業の枠組みに含まれています。障害のある方の生活スタイルは地域によってさまざまですので、地域生活支援事業のサービス内容も都道府県・市区町村によって異なります。地域生活支援事業には、相談支援も含まれます。お住まいの地域で提供されているサービスにどんなものがあるのか?給付支援を受けたいけれど条件は満たしているのか?などといった福祉サービスの利用に関することから、一般的な生活上の相談まで、さまざまな相談に応えます。障害福祉サービスの 利用について|全国社会福祉協議会障害者総合支援法に基づくサービスの利用対象は以下のように定められています。障害者手帳がなくても、医師の診断書により障害や定められた疾患のあることが確認されれば、利用対象となるケースもあります。・身体障害者・・・身体に障害がある18歳以上の人で、都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受けている人・知的障害者・・・障害者福祉法にいう知的障害者のうち18歳以上の人・精神障害者・・・統合失調症、精神作用物質による急性中毒、またはその依存症、知的障害、精神病室などの精神疾患を持つ人(知的障害は除く)・発達障害者・・・発達障害があるため、日常生活や社会生活に制限がある18歳以上の人・難病患者・・・難病等があり、症状の変化などにより身体障害者手帳を取得できないが、一定の障害がある18歳以上の人・障害児・・・身体障害、知的障害、発達障害を含んだ精神障害がある児童、または難病等があり、一定の障害がある児童参考文献:遠山真世,二本柳覚,鈴木裕介/著『これならわかるすっきり図解障害者総合支援法』2014年 日経印刷/刊障害者総合支援法の自立支援給付で受けられる3つの給付サービス出典 : 自立支援給付には大きく障害福祉サービス(介護給付・訓練等給付)、自立支援医療、補装具という3つの給付があります。障害福祉サービスはさらに「介護給付」と「訓練等給付」の2類型へ分類されます。介護給付とは、障害があることで必要となる介護・介助サービス費用の一部を給付するものです。訓練等給付とは、就労に向けた訓練や福祉的な就労、安定した就労を支援するサービス、あるいはグループホームなど費用の一部を給付するものです。■介護給付・居宅介護(ホームヘルパー):食事や入浴、トイレなどの介助を提供します。・重度訪問介護:重度の肢体不自由や重度の障害のために常時の介護や見守り、外出支援などを必要とする方に、長時間の総合的な支援を提供します。・同行援護:視覚障害により自力での移動が難しい方に対して外出時の支援を提供します。・行動援護:行動障害があることで外出時などの支援が必要な方に対して、危険を避ける、先の見通しを立てる、コミュニケーションを仲立ちするなどの支援を提供します。・重度障害者等包括支援:最重度の障害(原則として障害支援区分が最重度の「6」であること)があり、常時の介護を必要としている方に対して、居宅介護や短期入所、生活介護など複数の介護サービスを組み合わせて提供します。・短期入所(ショートステイ): 障害のある方を介護している家族などの病気や所要、一時的な休養などのため、短期間、施設に入所するサービスを提供します。・療養介護:医療的ケアと介護を常に必要とする方に対して、医療機関などで医療サービスや介護、介助などをトータルに提供します。・生活介護: 日常的な介護や見守り、生活支援などを必要としている方(原則として障害支援区分「3」以上であること)に対して、日中の介護、介助や見守り支援を行うほか、創作的活動や生産活動、地域との交流活動などを提供します。・施設入所支援:重度の障害のある方(原則として障害区分「4」以上であること)に対して、施設内での夜間の介護、介助や見守り支援などを提供します。■訓練等給付・自立訓練: 障害のある方が地域で自立した生活を送ることができるよう、身体機能と生活能力の向上を目指した訓練を提供します。自立訓練には機能訓練と生活訓練の2種類があります。・就労移行支援: 一般企業での就労や、自ら企業することを希望する方に対して、就労や企業に必要な知識・能力の向上を図る訓練を提供しています。・就労継続支援: 一般企業などで働くことが難しい方に対して、福祉的な支援を受けながら働く場所を提供し、就労に向けた知識・能力の向上を目指す支援を提供します。就労継続支援には、雇用契約を結び最低賃金の支払いを原則とする「A型」と、雇用契約は結ばずに軽作業などを中心とする「B型」の2種類があります。・共同生活援助(グループホーム):標準的には5名程度(最大でも10名)の共同生活を行う住居において、相談や日常生活上の援助、食事や入浴、トイレなどの介護サービスを提供します。グループホームから一般住宅の生活に移行を目指す人を対象とした「サテライト型」もあります。自立支援医療とは、心身の障害の状態に対応した医療に対して、医療費の自己負担額を軽減する医療費の公費負担制度です。障害者自立支援法の成立以前はそれぞれ身体障害者福祉法に基づく「更生医療」、児童福祉法に基づく「育成医療」、精神保健福祉法に基づく「精神通院医療費公費負担制度(32条)」と、各個別の法律で規定されていました。これらを一元化した新しい制度として自立支援医療制度が創設されました。よって根拠となる法律はそれぞれの法律におきながらも、障害者総合支援法のもとで給付が行われるようになりました。給付には市区町村等で自立支援医療費支給の認定(支給認定)を受ける必要があります。・育成医療:身体障害のある子どもを対象に、障害を改善、軽減することで生活の能力を得ることが期待される治療に対して医療費の自己負担を軽減するものです。・更生医療:身体障害者を対象に、障害を改善、軽減することで生活の改善が期待される治療に対して医療費の自己負担を軽減するものです。・精神通院医療:精神疾患(てんかんを含む)の人を対象に、精神科の通院医療にかかる医療費の自己負担を軽減するものです。日常生活を円滑に送るために、身体の欠損や障害を負った身体機能を補完・代替する車いすや装具、義肢や補聴器、白杖などの用具に対して、補装具費(原則として、購入・修理費用の1割)を支給するものです。障害者総合支援法の地域生活支援事業は地域の実情に応じた支援を提供出典 : 地域生活支援事業は都道府県や市区町村が地域の実情に応じてさまざまなサービスや事業を実施するものです。住民に身近な市区町村で実施する地域生活支援事業には、外出時の付き添いを行う「移動支援」や、福祉用具を給付、貸与する「日常生活用具」、手話通訳や要約筆記を派遣する「意思疎通支援」、判断力が十分ではない人が成年後見人制度を利用しやすくするための「成年後見人支援事業」などがあります。地域生活支援事業には市区町村が主体の事業と都道府県が主体の事業があり、都道府県は人材育成や都道府県内の広域な事業を担うことになっています。Upload By 発達障害のキホン■市区町村事業・障害に対する理解促進・啓発・障害のある方や家族が自発的に行う活動の支援・相談支援事業・補助を受けなければ成年後見制度の利用が困難である方への費用助成・手話通訳者、要約筆談者などの派遣・設置・日常生活具の給付または貸付・手話奉仕員養成研修・移動支援事業・地域活動支援センターの設置・運営・福祉ホームの設置・運営・その他の日常生活又は社会生活支援など■都道府県事業発達障害や重症心身障害、高次脳機能障害など、支援に際して高い専門性や広域性が必要とされる障害について、相談に応じ、必要な情報提供を行っています。また手話通訳士や要約筆記者などの意思疎通ができる人材の育成を行っています。障害者総合支援法の相談支援事業は、困った時の強い味方出典 : 障害者総合支援法の下では、さまざまなサービスを組み合わせて支援プランをつくることができます。しかし、実際に利用するとなると、どのようなサービスがあって、自分はどれを受けられるのか、分からない点や不安な点が出てくると思います。その場合は、市区町村の障害福祉担当窓口や市区町村から委託された基幹相談支援センター、市区町村から指定を受けた特定相談支援事業所で相談支援を受けることができます。■基本相談支援障害がある方の福祉に関するさまざまな問題について、障害のある方や家族からの相談に応じ、必要な情報の提供、障害福祉サービスの利用のアドバイスなどを行うほか、成年後見人制度の利用など権利擁護のために必要な援助も行います。窓口は市区町村や市区町村から委託された基幹相談支援センター、市区町村から指定を受けた特定相談支援事業所になります。■計画相談支援・サービス利用支援障害福祉サービスなど申請を行う際に、障害のある方や家族から生活上の困りごとや将来の希望などをうかがい、サービス等利用計画の作成を行います。また福祉サービスを利用する際には、サービス事業者などと連絡調整を行います。窓口は市区町村の障害福祉課または市区町村から指定された指定特定相談支援事業者になります。・継続サービス利用支援支給決定されたサービスの利用状況の検証や生活上の状況確認(モニタリング)を行うとともに、サービス事業者などとの連絡調整を行い、必要に応じてサービス等利用計画の見直しをします。窓口は市区町村の障害福祉課または市区町村から指定された特定相談支援事業者になります。■地域相談支援・地域移行支援障害者支援施設等に入所している障害がある方や精神科病院に入院している精神障害のある方(原則として1年以上入院している方で、市区町村が必要と認める方)を対象に、地域生活へ移行するための支援計画の作成、生活環境が変わることへの不安の解消、外出への同行支援、住居確保、関係機関との調整などを行います。相談窓口は都道府県から指定された一般相談支援事業者になります。・地域定着支援居宅において単身で生活している障害のある方など、地域における安定した暮らしの実現に支援を必要とする方を対象に、常時の連絡体制の確保と、緊急時の対応などの支援を行います。相談窓口は都道府県から指定された一般相談支援事業者になります。■障害児相談支援障害児相談支援は児童福祉法を根拠に障害者総合支援法で実施しているサービスです。・障害児支援利用援助障害のある子どもが利用する障害児通所支援の申請を行う際に、障害児支援利用計画の作成を行います。また福祉サービスを利用する際には、サービス事業者などと連絡調整を行います。窓口は市区町村の障害福祉課または市区町村から指定された障害児相談支援事業者になります。・継続障害児支援利用援助支援決定されたサービスの利用状況の検証や生活上の状況確認(モニタリング)を行い、サービス事業者などとの連絡調整などを行い、必要に応じて障害児支援利用計画の見直しをします。窓口は市区町村の障害福祉課または市区町村から指定された障害児相談支援事業者になります。以上のように障害者総合支援法では、さまざまな相談に応えることができるよう体制を整えています。しかし、指定一般相談支援事業者、指定特定相談支援事業者、指定障害児相談支援事業者と言われても、どこに行って相談すれば良いのか、少々分かりにくいかもしれません。お住まいの市区町村のホームページなどで情報を得たり、または市区町村の障害福祉担当窓口や発達障害者支援センターなどへ問い合わせたりするとよいでしょう。障害がある子ども向けサービスは、児童福祉法で提供されます出典 : 障害のある子ども向けの各種福祉サービスは、児童福祉法に基いて提供されています。これは、平成24年の児童福祉法改正にあわせ、障害があっても「子ども」である以上は児童福祉の枠組みで支援すべきである、という理念を取り入れ、障害児だけが対象の福祉サービスを児童福祉法へ一元化したことによるものです。そのため、障害のある子どもについては、児童期に限定した福祉サービスは児童福祉法、児童も成人も対象となる福祉サービスは総合支援法が適用法令となります。もちろん、利用申請をして支援決定を受ければ、同時に両方のサービスを受けることができます。児童福祉法は子どもの支援に関する法律です。この法律における障害児福祉サービスの対象は障害のある18歳未満の子どもと定義されており、サービスは障害児通所支援と障害児入所支援の2つに分けることができます。支給決定の主体は、障害児通所支援が市区町村、障害児入所支援が都道府県となります。また、児童福祉法における「障害児」の規定には特に障害者手帳の所持が条件となっていないため、サービスの利用に当たり、手帳の有無は問われません。ただし、医師の診断書により障害があることを確認するケースはあります。■障害児通所支援障害児通所支援とは施設や事業所に通所して、日常生活や集団生活を送るために必要な能力を身につける支援を提供するサービスです。児童発達支援、医療型児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援の4種類があります。Upload By 発達障害のキホン詳しくは以下の記事、「障害児通所支援(児童発達支援・放課後等デイサービス)利用手順・施設選びのポイント・申し込み方法まとめ」を参考にしてみてください。■障害児入所支援障害児入所支援とは、療育などの必要性が認められた障害のある子どもを施設に入所させ、自立した生活を送ることができるよう支援するサービスです。障害のある子どもが入所できる施設は全国的にも限られているため、障害児入所支援については都道府県や大規模な政令指定都市などが所管する児童相談所が支給決定しています。障害児入所施設は医療機関を併設しているかどうかによって福祉型障害児入所施設と医療型障害児入所施設の2種類に分類されます。Upload By 発達障害のキホン障害児通所・入所支援を利用するには、通所受給者証または入所受給者証の交付を受ける必要があります。通所受給者証はお住まいの市区町村の福祉担当窓口・障害児相談支援事業所などに申請を行い、サービスの利用が認められ、支給決定を受けると取得できます。入所受給者証は各都道府県や政令指定都市などの児童相談所に申請し、サービスの利用が認められ、支給決定を受けると取得できます。それぞれ、受給者証が交付されたら、指定障害児通所事業所・入所施設などとサービスの利用契約を結ぶことができます。自治体ごとに申請方法が異なりますので、お住まいの地域に確認しましょう。詳しくは以下の記事、「【障害児通所・入所給付費】受給者証の取得方法、体験談まとめ」を参考にしてみてください。まとめ出典 : 障害者総合支援法では一人ひとりの障害特性や生活環境などを考慮しながら、本人に合ったサービスを提供しています。また平成30年に施行される法改正によって、よりきめ細やかなサービスの提供を図るため、障害福祉サービスを取り巻くさまざまな関係者との連携やサービスの質の向上、サービス内容の情報開示などの努力がなされます。以前と比べれば自分に合ったさまざまな支援を受けられるようになり、サービスが充実していけば家族の負担も少しずつ減ってくるでしょう。障害福祉サービスを取り巻く環境は着実に良い方向へと変化しているのではないでしょうか。また、障害のある子どもに関しては、障害者総合支援法だけでなく児童福祉法に基づくサービスなども並行して利用できます。さまざまな支援サービスを組み合わせるなど工夫し、上手に使うことで障害がある方とその家族の地域生活が充実していくことを期待したいところです。
2017年08月04日障害者総合支援法とは出典 : 障害者総合支援法とは、障害のある方もない方も住み慣れた地域で生活するために、日常生活や社会生活の総合的な支援を目的とした法律です。正式名称は「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」ですが、略して「障害者総合支援法」と呼ばれています。この法律に基づき、障害のある子どもから大人を対象に、必要と認められた福祉サービスや福祉用具の給付や支援を受けることができます。実施主体は主に市区町村、都道府県などの地方公共団体です。障害者総合支援法の概要|厚生労働省障害者総合支援法ができたわけ出典 : 障害者総合支援法が施行されるまでには、障害のある人が利用する福祉サービスの利用方法や負担額の決定方法を改正・改善してきた歴史があります。2003年3月まで、障害のある人が利用する福祉サービスの利用内容や利用できる量はすべて行政(都道府県や市区町村)が決定していました。これを措置制度といいます。しかし障害のある人の暮らしぶりを何から何まで行政が決定する仕組みには批判も多くありました。2000年には、高齢者が利用する福祉サービスについては原則として措置制度をやめて「介護保険制度」へ移行したことも受けて、支援費制度が導入されました。これは市区町村から福祉サービスの支給決定を受けた障害のある人が、サービスを提供する事業所を選択し、事業所との契約によって福祉サービスを利用する仕組み(利用契約制度)を取り入れており、大変に画期的なものでした。しかし、支援費制度の導入によりサービスの利用者が増加したこともあり、財源の確保が困難になったほか、地域ごとのサービス提供格差や障害種別(身体障害、知的障害、精神障害)間の格差が生じる問題が発生しました。(支援費制度は精神障害が対象外でした。)これらの問題を解決するために、、2005(平成17)年11月に「障害者自立支援法」が公布されました。しかし法律の理念がないことや、サービスの必要性を図る基準(障害程度区分)が障害特性を十分に反映していないなど、施行当初から問題が指摘されていました。特にそれまでは障害年金が収入の中心であれば自己負担なしだったところ、自立支援法では、サービス利用者に原則として1割の自己負担を設定しました。そのため、収入よりも自己負担額の方が多くなる人も出てしまい、サービスの利用を減らしたり控えたりするケースも発生しました。そこで2010年には自立支援法を改正し、1割の自己負担額を改め、以前のように利用者の収入に見合った自己負担(障害年金が収入の中心であれば自己負担なし)の設定となりました。さらにその後2013年には、「共生社会の実現」や「可能な限り身近な地域で必要な支援を受けられる」といった法の基本理念を定め、福祉サービスを利用できる障害者の範囲を見直して、難病がある方も対象にするなどの改正が行われ、現在の「障害者総合支援法」が成立したのです。なお、障害者総合支援法については、法の施行後3年が経過した時点で内容を見直すことになっており、2016年にさらなる法改正がなされています。改正された障害者総合支援法は平成30年(2018年)4月から施行されることになっています。 NET独立行政法人 福祉医療機構「障害者福祉制度解説」障害者自立支援法から障害者総合支援法改正への改善点4つのポイント出典 : 障害者自立支援法から障害者総合支援法への法改正が行われたことで、いくつかの改善点がありました。今回はその中でも主なポイントを4つご紹介しながら、障害者総合支援法の概要をご紹介します。法改正前の自立支援法では基本理念は設けられていませんでした。法改正によって、障害のある人を権利の主体と位置づける基本理念を定めました。基本理念の設定により、住み慣れた場所で可能な限り必要な支援が受けられることや、社会参加の機会の確保、どこで誰と暮らすかを選べるなど、障害のある人が保障されるべき権利がより明確に打ち出されたほか、障害の有無によって分け隔てられることのない「共生社会」を目指す方向性が示されました。障害者総合支援法の福祉サービスは、こうした理念に基づいて実施されることとなります。第一条の二 障害者及び障害児が日常生活又は社会生活を営むための支援は、全ての国民が、障害の有無にかかわらず、等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるものであるとの理念にのっとり、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現するため、全ての障害者及び障害児が可能な限りその身近な場所において必要な日常生活又は社会生活を営むための支援を受けられることにより社会参加の機会が確保されること及びどこで誰と生活するかについての選択の機会が確保され、地域社会において他の人々と共生することを妨げられないこと並びに障害者及び障害児にとって日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものの除去に資することを旨として、総合的かつ計画的に行わなければならない。支援費制度から自立支援法、そして障害者総合支援法という法制度の変遷は、支援対象となる人が見直されてきた歴史でもあります。かつて支援費制度下では、精神障害のある人は支援の対象ではありませんでした。それが自立支援法の成立によって支援の対象となりましたが、今度は発達障害のある人の位置付けが不明確であることが課題となり、2010年の自立支援法改正で発達障害も支援の対象であることが明確化されました。総合支援法ではこれまで支援が行き届かなった難病等の疾患のある人についても、支援対象者として新たに加わることとなり、サービスを受けられる方の範囲が広がりました。平成29年4月時点で、対象となる疾病は358疾病が対象になっています。詳しくは次の厚生労働省のサイトを参考にしてみてください。障害者総合支援法対象疾病(難病等)の見直しについて|厚生労働省自立支援法では、福祉サービスの利用に際し、障害の程度を測る指標を導入して、サービスの給付決定をしていました。これを「障害程度区分」と呼びます。ただ、主に日常生活行為が「できる」か「できない」かに着目して障害の程度を測っており、例えば食事が自分でできる/できないかだったり、排泄が自分でできる/できないかだったりで、できる項目が多ければ障害の程度は軽く、できない項目が多ければ障害の程度は重いという考え方が基本となっていました。しかし、一口に障害といっても、その実情は一人ひとりさまざまです。日常生活の中でも、自分でできるけれど時間がかかったり、自発的に行えなかったり、症状の調子が悪い時にはできなくなるなど、条件付きで「できる」という方もいます。どの程度生活に支障があるかは人によって異なりますし、「できる」「できない」で障害の程度を判断することは難しいのです。そこで障害者総合支援法では障害程度区分を改めて「障害支援区分」とし、障害のある人それぞれの生活環境を踏まえ、どのような支援をどの程度必要とするかといった度合いを測ることになりました。コンピュータによる一次判定とかかりつけ医の意見書、市区町村の審査会による二次判定によって、障害支援区分を認定することになっています。支援区分は7段階の区分に分かれ、もっとも支援の必要性が高い区分が「6」、以下「5・4・3・2・1」と続き、もっとも支援の必要性が低い場合は「非該当」となります。この支援の必要性の区分によって、支給されるサービスの時間に違いが出てきます。一部のサービスは支援区分が低いと利用できないことがあります。重度訪問介護とは、日常生活上で常に介護を必要とする方に対して、ヘルパーを長時間(最大で24時間)派遣し、訪問介護や身体的な介護や家事の援助、外出の付き添いや生活を送る上での相談や助言などを行う支援です。従来は身体障害者のなかでも重度の肢体不自由者のみが対象でしたが、その他の障害がある方でも提供されるようになりました。具体的には、重度の肢体不自由・知的障害・精神障害により重度の行動障害がある人(行動援護サービスに該当する程度の人)で、障害支援区分が「4」以上の人です。これにより、行動障害がある人も重度訪問介護を活用して一人暮らしするという選択肢が増えたといえます。障害者総合支援法の2本柱は、自立支援給付と地域生活支援事業障害者総合支援法のサービスは、大きく自立支援給付と地域生活支援事業の2種類があります。どちらも市区町村または都道府県が実施主体となっていますが、位置付けには違いがあります。自立支援給付は、国がサービスの類型や運用ルールを定めるもので、障害のある人が福祉サービスを利用した際に、行政が費用の一部を負担するものです。法律上は全体費用の「9割」を給付しますが、住民税が非課税の世帯であれば全額(10割)を給付します。一方、地域生活支援事業は、都道府県、市区町村が主体となって実施するもので、大まかな枠組みは国から示されていますが、サービスの類型や運用ルールは都道府県、市町村が定めています。障害のある方がお住まいの地域で自立した生活を送るために必要な支援のうち、地域の特性に応じて実施するサービスが位置付けられています。自立支援給付に位置付けられているサービスは、障害福祉サービス(介護給付・訓練等給付)、自立支援医療、相談支援事業、補装具の大きく4つです。たとえば障害福祉サービスでいえば、ヘルパーサービスや施設への通所・入所を利用するサービス、就労支援などが挙げられます。詳しくは以下の図をご覧ください。Upload By 発達障害のキホン地域生活支援事業として提供されるサービスには、障害のある人の外出に付き添う移動支援や、福祉用具である日常生活用具の給付または貸与、手話通訳や要約筆記を派遣する意思疎通支援、成年後見制度支援などが含まれます。地域生活支援事業の中には、市区町村が主体の事業と、都道府県が主体の事業があります。都道府県は手話通訳士などの人材育成や都道府県内の広域な事業を担い、市区町村は障害のある人に身近な自治体として、移動支援や日常生活用具の給付、貸与といった利用者にサービスを提供する役割を担っています。詳しい分類は以下の図をご覧ください。Upload By 発達障害のキホン障害者総合支援法は障害者手帳がなくても使える?利用対象は?出典 : 障害者総合支援法のサービスを使うためには、原則として障害者手帳が必要ですが、一部を除いて医師の診断書があれば手帳がなくても使うことができます。障害者総合支援法のサービス利用対象者は次のように定められています。・身体障害者・・・身体に障害がある18歳以上の人で、都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受けている人・知的障害者・・・障害者福祉法にいう知的障害者のうち18歳以上の人・精神障害者・・・統合失調症、精神作用物質による急性中毒、またはその依存症、知的障害、精神病質などの精神疾患を持つ人(知的障害は除く)・発達障害者・・・発達障害があるため、日常生活や社会生活に制限がある18歳以上の人・難病患者・・・難病等があり、症状の変化などにより身体障害者手帳を取得できないが、一定の障害がある18歳以上の人・障害児・・・身体障害、知的障害、発達障害を含んだ精神障害がある児童、または難病等があり、一定の障害がある児童参考文献:遠山真世,二本柳覚,鈴木裕介/著『これならわかるすっきり図解障害者総合支援法』2014年 日経印刷/刊ここからも分かるとおり、サービスを受給するために障害者手帳が必要なのは身体障害がある方のみになります。身体障害以外の障害がある方は、本人や家族の希望と医師の診断書があればサービスの利用申請を行うことができます。ただし、医師の診断書については、障害や病名が対象となるかどうかを確認するため、国際的に使われている病名分類コードの記載が必須となります。詳しい情報やサービスの受給を希望する方はお住まいの市区町村の障害福祉課担当窓口へお問い合わせください。平成30年施行の法改正において創設されるサービスなどを紹介します!出典 : ここまでご説明してきた障害者総合支援法ですが、「生活」と「就労」に対する支援をより一層充実させることを目標とした新サービスの創設や、既存のサービスをより充実させるための法改正が行われました。正式名称を「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律及び児童福祉法の一部を改正する法律」といい、障害者総合支援法と児童福祉法の一部が平成28年(2016年)に改正され、平成30年(2018年)に施行されます。児童福祉法のなかには18歳未満の障害児を対象とする支援が定められています。障害児が障害者総合支援法に基づいている障害福祉サービスを利用する場合もありますが、児童発達支援や放課後等デイサービス、保育所等訪問支援などは児童福祉法に根拠を置いています。今回の法改正では障害児への支援の拡充が盛り込まれました。そのため、今回は総合支援法とあわせて児童福祉法の一部改正についても説明していきます。■自立生活援助の創設現在、障害者支援施設やグループホーム入所・入居している方の中には、賃貸住宅などで一人暮らしを希望する方もいます。しかし知的障害や精神障害によって、生活能力に不安定さがあることなどで一人暮らしを選択できない方がいます。自立生活援助では本人の意思を尊重した地域生活を支援するため、一定期間にわたり定期的な巡回訪問を行い、食事や掃除、公共料金の滞納はないか、地域住民との関係は良好かなどの確認を行います。また定期的な訪問だけではなく、電話やメールなどで随時相談が行うことができるようになります。■就労定着支援の創設就労移行支援などを利用し一般企業へ就労した方で、就労に伴う環境の変化によって生活面に課題が生じてしまう方がいます。たとえば遅刻や欠勤の増加、身だしなみの乱れや業務中の居眠りなどの課題が環境の変化によって新たに生じるなどです。就労定着支援は就労定着支援事業所の方が職場・家族・関係機関への連絡調整を行ったり、職場や自宅に訪問し、生活リズムや体調などの指導や助言などを行ったりすることで、環境の変化に適応できるようサポートします。■重度訪問介護の訪問先の拡大重度訪問介護を利用している人が入院した際、普段利用していたヘルパーに支援をお願いすることが制度上できませんでした。またその人の特性やニーズに合った支援が入院先へ引き継げない場合もあり、利用者が困ってしまうことがありました。この改正によって、重度訪問介護を利用している方が入院中の医療機関においても、利用者の状態を熟知しているヘルパーを引き続き利用したり、そのニーズを的確に医療従事者に伝達したりなどの支援が利用できるようになります。■高齢障害者の介護保険サービスの円滑な利用障害福祉サービスと同様のサービスが介護保険法にある場合は、介護保険サービスの利用が優先されるようになっています。さらに高齢障害者が介護保険サービスを利用する場合、障害福祉制度と介護保険制度の利用者負担上限が異なるため、利用者負担(1割)が新たに発生する場合があります。またこれまで利用していた障害福祉サービス事業所とは別の介護保険事業所を利用しなければならないことがあるなどの課題が指摘されています。この改正によって、たとえば65歳になるまでの長期間にわたり障害福祉サービスを受けていた障害のある方、障害福祉サービスに相当する介護保険サービスを利用する場合、一定程度以上の障害支援区分の方や低所得者に対して、介護保険サービスの利用者負担が軽減されるような仕組みが設けられます。障害福祉サービス事業所が介護保険事業所としても機能しやすくするなどの見直しを行い、介護保険サービスがより円滑に利用できるようになります。■重症心身障害児などに対して訪問型の児童発達支援が創設障害児支援に関しては、複数の児童が集まる通所による支援が子どもの成長に望ましいと考えられていたため、これまで通所支援の充実を図ってきました。しかし現状では、重度の障害のため外出が著しく困難な障害児が発達支援を受けられません。そこで重症心身障害児などの居宅を訪問して発達支援を行うサービスが新たに創設されることになりました。■保育所等訪問支援の支援対象に乳児院と児童養護施設が追加保育所等訪問支援では、これまで保育所・幼稚園、放課後児童クラブ、小学校などに相談支援員が訪問していました。しかし乳児院や児童養護施設の入所者に占める障害児の割合は3割程度となっており、職員による支援に加えて、専門的な支援が求められているため、保育所等訪問支援の対象者を乳児院や児童養護施設の子どもたちにも拡大することになりました。■医療的ケア児に対する支援NICU(新生児特定集中治療室)などに長期入院後、引き続き人工呼吸器や胃ろうなどを使用し、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要な障害児(以下:医療的ケア児)が増加しています。医療的ケア児が地域において必要な支援を円滑に受けることができるよう、地方公共団体は児童発達支援センター、障害福祉サービス事業所、特別支援学校などの福祉機関と、訪問看護ステーション、小児科診療所、地域小児科センターなどの医療機関と連携を図るために連絡調整を行う仕組みをつくることになりました。また医療的ケア児に対する支援については、すでに平成28年6月に施行されています。■障害児サービス提供体制の計画的な構築これまで市町村および都道府県に対して、障害福祉計画および都道府県障害福祉計画の作成を義務付けていました。法改正によって、障害児を対象にした障害児福祉計画および都道府県障害児福祉計画の作成を義務付けることになりました。また障害児相談支援の提供体制を整備し、障害児通所支援などの円滑な実施を確保するための仕組みも導入しました。障害児福祉計画は障害児通所支援や障害児相談支援の必要なサービス量の見込みを示すなどして、提供体制を確保していく努力を行うための計画であり、整備の指針になります。■補装具の貸与制度の追加補装具費は身体障害者の身体機能を補完・代替する補装具の「購入」に対して補助金が支給されていました。したがって、これまでは補装具本体の「貸与」はありませんでした。この改正によって障害児など成長に伴って短期間で補装具の交換が必要となる場合は「購入」を基本とする原則は維持したうえで、「貸与」が適切と考えられる場合には補装具本体の貸与が行われることになります。詳細は今度、関係者の意見を踏まえた上で検討されます。■障害福祉サービスの情報公表制度の創設障害福祉サービスなどを提供する事業所数が大幅に増加するなかで、利用者が個々のニーズに応じて良質なサービスを選択できるようにするとともに、事業者によるサービスの質の向上が重要な課題となっています。施設・事業者に対して障害福祉サービスの内容などを都道府県知事へ報告し、都道府県知事が報告された内容を公表する仕組みがつくられます。この情報をもとに利用したいサービスを提供している事業所を選択することができるようになります。■自治体による調査事務・審査事務の効率化障害者自立支援法の施行から10年が経ちました。障害福祉サービスなどの事業所数や利用者数は大きく増加しており、自治体による調査事務や審査事務の業務量が大幅に増加しています。この改正に伴い事務の一部を委託可能にするために必要な規定を整備することになりました。 たとえば、利用を検討している方に向けて利用審査に必要な質問や、関連文書の作成などを、許される範囲内で行政から委託された民間法人が担うことができるようになります。参考:「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律及び 児童福祉法の一部を改正する法律」について(経過) |厚生労働省まとめ出典 : 障害者総合支援法は障害の有無に関わらず、共に住み慣れた地域で暮らすことができる社会(共生社会)を実現するためにつくられた法律です。障害がある子どもから大人まで利用できる、自立支援給付や地域生活支援などのサービスがあります。また具体的にどんなサービスがあるのか、サービスを受けられる対象者に当てはまるかなどの相談に応える相談支援もあります。ただ、サービスも各地域によって特色がありますので、総合支援法の利用を検討中の方はお住まいの市区町村の担当窓口にお問い合わせください。障害者総合支援法は自立支援法を改正して生まれた法律です。しかし自立支援法時代からの課題が全て改善されたわけではありません。障害のある人の支援に関する法律は、今後も議論や改正を重ねながら、その時代や地域、利用者のニーズに適したサービスを提供していくことでしょう。
2017年07月31日1989年にスタジオジブリでアニメーション映画化され、大ヒットしたことで知られる『魔女の宅急便』。児童文学作家・角野栄子氏の原作をもとに、3年前には実写映画化。昨年にはブロードウェイに並ぶ演劇の聖地、イギリスのウエストエンドで舞台化されるなど、その人気はますます広がりを見せている。ミュージカル『魔女の宅急便』は、注目の17歳・上白石萌歌を主人公のキキに据え、若手制作陣で贈るフレッシュな舞台。ミュージカル『魔女の宅急便』チケット情報魔女のキキ(上白石)は、父オキノ(横山だいすけ・中井智彦/Wキャスト)と母コキリ(岩崎ひろみ)と暮らす女の子。“13歳になったら独り立ちする”という魔女のしきたりにのっとり、黒猫のジジと一緒に空飛ぶほうきで旅へ出る。偶然降り立った町コリコで、飛ぶ機械づくりに熱中するトンボ(阿部顕嵐)に出会ったキキ。パン屋の夫婦で出産間近のおソノ(白羽ゆり)とフクオ(藤原一裕・なだぎ武/Wキャスト)に見守られながら、新生活をスタートさせるのだが……。キキ役の上白石は、愛らしい顔立ちにキキの服装がピタリとはまり、物語から抜け出してきたような立ち姿だ。紅茶のCMでも話題になった透き通るような歌声が、繊細ながら耳なじみのよいメロディ(作曲・音楽監督は小島良太)に重なり、一気に物語の世界観を形づくる。トンボ役の阿部は“飛行オタク”ゆえに最初はキキを怒らせるものの、その純粋さで次第に親しくなる少年を好演。さらにコキリ役・岩崎の芯の強さ、おソノ役・白羽の明るいたくましさが物語に厚みをもたらした。ゲネプロでのオキノ役・横山は少しとぼけたお父さん像がほほえましく、NHK教育テレビ『おかあさんといっしょ』で人気を集めた温かい歌声はここでも健在。終始無言というフクオ役を、静かな眼差しと茶目っ気のある表情で演じた藤原も印象に残った。ゲネプロ後の囲み会見では、「舞台に立ってみて、キキとしての気持ちがつながりました」と初々しく語った上白石。阿部も「共演の方から(演技の)いろんなことを盗んでいます」と話すと、「萌歌ちゃんと顕嵐くんの芝居がどんどん変わっているのが分かるので、見てキュンキュンしています」と白羽が言い、ベテラン陣がうなずくひと幕も。一方、横山が「お父さんとして、キキちゃんや奥さんを感じて演技をするようにしています」と話すと、岩崎も「普段から色々お話ししていますよね」と返すなど、役づくりの一端も明かされた。また、稽古中に実生活でも第1子のパパとなった藤原が「役づくりの苦労はなかったです」と言うと、キャストたちから思わず笑いが。温かな舞台そのままの会見となった。東京公演は終了。大阪公演は8月31日(木)から9月3日(日)まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。取材・文:佐藤さくら
2017年06月07日放課後デイ・教科支援の先生からのメールに母はドキッ。現在高校3年生の発達障害のある娘は、中1の時から学習支援と余暇活動の場として放課後等デイサービスを利用しています。娘を通わせている放課後デイには送迎サービスはないので、公共交通機関を使える娘は1人で通っています。事業者と保護者との連絡は、連絡ノートかメール、電話でやり取りをしています。中1の終わり頃、娘の学習支援の担当者から母にこんなメールが届きました。Upload By 荒木まち子思わずアドバイザーの先生に相談する、心配性なワタシ遅刻もあるようだったので、娘のモチベーションが下がってしまったのかと心配になった私は、放課後デイのアドバイザーの先生に相談をしました。Upload By 荒木まち子放課後デイでは温かな「お母さんみたいな人たち」に囲まれて…Upload By 荒木まち子勘の鋭い娘に母は痛い所を突かれました…Upload By 荒木まち子主人にもグサッとやられました…Upload By 荒木まち子理想のお母さんには程遠い私。でもまぁ、いっか(笑)届けたい「お互いさま」の気持ち娘は主人の転勤で見知らぬ土地(関西)に引っ越後に直後に生まれました。その後、主人が単身赴任となり私と娘は二人きりで生活していた時期もありましたが、おおらかな土地柄のせいか、困った時は近所の方が「お互いさま」といつも助けてくれました。その経験から、今住んでいる地域(関東)に引っ越した後も私は“困りごとは一人で悩まずに周りに相談”し、“自分にできない事や苦手な事は得意な人やプロに助けを求める”ようにしてきました。娘が「放課後デイの先生がお母さん!」と言ったのも、文字通りの意味では母として少しさみしいですが、よーく考えてみると凄く嬉しい言葉でもあります。肉親のように支援者の先生に気心を許し、心底頼れるなんてなんて素敵なこと。頼り頼られる「お互いさま」の精神が娘にも通じていると感じる瞬間でした。
2017年05月11日児童発達支援管理責任者とは?出典 : 児童発達支援管理責任者とは、放課後等デイサービス、児童発達支援センターまたは事業所など児童福祉法に定められた施設での子どもとのかかわりを通して、施設での療育をリードする役割の人です。厚生労働省の通知によると、障害のある子どもの支援施設のサービスの質の向上のために、ひとつの施設につき1名以上の児童発達支援管理責任者が配置されることが法的に義務化されています。児童発達支援管理責任者の役割で特徴的なのは、施設に来る子どもたちの個別支援計画を作ることです。もちろん、他の職員と同じように、日々の全体的な活動、支援記録 、療育指導 、介助 、送迎業務や保護者からの相談対応も行います。児童発達支援管理責任者の役割は、厚生労働省による「児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準」という省令に定められています。児童福祉法とは、次世代を担うすべての子どもの健全な育成のための法律です。児童福祉法第二十一条の五の十八第三項のもと発令されたこの基準の中では、障害のある子どもが地域の中で適切なケアやサービスを受けられるよう、児童発達支援センターや放課後等デイサービスセンターなど児童福祉法で定められた施設において、児童発達支援管理責任者の1名以上の配置を義務付けることが定められています。サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者について |大阪府児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準 (平成二十四年二月三日厚生労働省令第十五号)児童発達支援管理責任者の職場についても同省令の中で定められています。児童発達支援管理責任者として働くことができるのは、障害のある子どもたちに対して療育や生活の自立支援などを行っている施設です。具体的には以下のような施設が挙げられます。・児童発達支援センター・事業所(医療型を含む)・放課後等デイサービス事業所・保育所等訪問支援・福祉型障害児入所施設・医療型障害児入所施設サービス管理責任者等研修テキスト 分野別講義 「アセスメントと 支援提供の基本姿勢」 <児童発達支援管理責任者>|厚生労働省上述の通り、児童発達支援管理責任者は、児童福祉法に基づく指定通所支援の事業所に1名以上配置することが求められていますが、そのうち最低1名は、専従かつ常勤でなければなりません。児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準 (平成二十四年二月三日厚生労働省令第十五号)平成24年の児童福祉法改正によって、障害のある子どものための通所施設が一元化され、また障害のある子どもの支援の充実を図るために放課後等デイサービスが新たに増設されました。障害児通所・入所支援施設は、平成27年の時点で3万7693施設と、法律が改正されたである平成24年の当初(3万3873施設)に比べて12%増加しています。現在、施設が増加していることにともなって児童発達支援管理責任者の役割に対するニーズが高まっています。平成27年社会福祉施設等調査の概要|厚生労働省平成24年社会福祉施設等調査の概要・施設の状況|厚生労働省児童発達支援管理責任者が作成する個別支援計画って?出典 : 児童発達支援管理責任者は、児童発達支援施設に通う子どもたちとのかかわりを通して、指導計画書を作成し、療育をリードする役割があります。個別支援計画とは、障害のある子どもへの支援内容の工夫を計画的、組織的に行うための計画書であり、児童発達支援管理責任者が支援の目標や内容、配慮事項などを記すこととなっています。児童発達支援管理責任者は子どもや保護者との関わりを通して、子どもの心理的・発達的な状態を把握し、コミュニケーション、集団適応、身辺自立などの側面からニーズを特定し、一定期間の支援ののち、どのような姿になっていることを目指すのか目標を立て、支援計画を作成します。作成した個別支援計画をもとにして、児童発達支援管理責任者を含む、保育者や指導員などの施設の職員は、子どもとの関わりや療育の内容を考えてゆきます。つまり、この個別支援計画は子どもへの支援を形作る設計図とでも言える、大変重要な役割を果たす計画なのです。また就学後の子どもが学校と並行して、支援施設を利用する場合も考えられます。そのようなときには、可能な限り学校の教員との連携や、学校における個別の教育支援計画との連携を行うこととなります。児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準 (平成二十四年二月三日厚生労働省令第十五号)第2章27、28条|厚生労働省サービス管理責任者等研修テキスト 分野別講義 「アセスメントと 支援提供の基本姿勢」 <児童発達支援管理責任者> |厚生労働省児童発達支援管理責任者になるための要件出典 : 児童発達支援管理責任者になるためには、定められた要件を満たしている必要があります。平成29年4月より新たに、児童発達支援管理責任者になるための要件が見直しとなりました。児童発達支援管理責任者になるためには、「実務経験があること」と「指定の研修を受けること」というふたつの条件があります。この章では、児童発達支援管理責任者になるための要件について、平成29年からの変更点を加えてわかりやすく紹介します。児童発達支援管理責任者になるためには、一定の現場における実務経験が必要となります。◆平成24年告示での要件これまで児童発達支援管理責任者になるためには、障害児者の保健・医療・福祉・就労・教育の分野における5~10年の直接支援・相談支援の実務経験があることが要件として課されていました。※さらに詳しい要件の内訳は、以下のリンク先をご参照ください。障害児通所支援又は障害児入所支援の提供の管理を行う者として厚生労働大臣が定めるもの|厚生労働省◆平成29年改正での追加要件平成29年4月に、児童発達支援管理責任者になるための要件が一部改正されました。この改正により、これまでの要件に加え、3年以上は児童または障害者に対する支援の実務経験があることが新たに要件として課されました。ポイントの1つは、保育所などの児童福祉領域での実務経験も、児童発達支援管理責任者になるための実務経験として算入することが可能になったということです。一方で、もう1つのポイントとしては、算入する実務経験のうち3年間は、児童福祉または障害児者への支援経験である必要があり、高齢者介護のみの実務経験しかない人は要件を満たさなくなったということです。つまり、トータルでの実務経験期間のうち、高齢者介護の経験を引いた期間が、3年以上である必要があります。「障害児通所支援又は障害児入所支援の提供の管理を行う者として 厚生労働大臣が定めるもの」の一部改正について |厚生労働省児童発達支援管理責任者として業務を行うためには、指定された研修を修了することが必要となります。支援施設の提供するサービスの質の向上を図ることができる人材の養成をするために行われています。この研修は、児童発達支援管理責任者のほかにサービス管理責任者の養成のためのものであり、児童発達支援責任者に特化したものではありません。研修の詳しい内容や申し込みの仕方については、次の章でご紹介します。児童発達支援管理責任者として業務を行うために必須となっている研修ですが、実は経過措置があります。平成29年4月1日以降に勤務を始めた、あるいは事業所を開設した場合には、平成30年3月31 日までの間、暫定的に実務経験の要件を満たしていれば、1年以内に研修を受けることを条件として、研修を受けていない場合でも児童発達支援管理責任者として勤務することが可能です。しかし、平成29年3月31日までの間に勤務を始めた、あるいは事業所を開設した場合は、すでに研修を受けずに勤務を行うことのできる期間は終了していますので、早めに研修を受けなければなりません。児童福祉法の一部改正の概要について|厚生労働省児童発達支援管理責任者になるにはどんな研修を受けるの?注意点は?出典 : 一つ目が、2日間の相談支援従業者初任者研修で、二つ目がサービス管理責任者等研修です。このサービス管理責任者研修は、介護、地域生活(身体)、地域生活(知的・精神)、就労、児童と分野別に定められています。各自治体や、自治体が研修を行っている業者に委託を行っており、それぞれの実施主体によって特色のある内容となります。研修の内容の一部は以下の通りです。・児童発達支援管理責任者の役割や意義について・アセスメントやモニタリングの方法について・支援の提供プロセスについて・個別支援計画の作成の方法についてサービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者の要件について|兵庫県研修は、都道府県が主体となって行っている場合と、研修事業者が行っている場合の2つのパターンがあります。研修を行う事業者は、都道府県から指定を受けている事業所です。都道府県によって異なる場合もありますが、以下の手続きが必要となります。1. 勤務する、あるいは勤務希望の施設が所在している都道府県の行政のホームページにアクセスします。2. 指定を受けた研修事業者の一覧、もしくは案内が出てきますので、案内にしたがって、研修の申し込みを行ってください。研修は、実際に研修を受けることのできる期間が定められています。同じく募集についても一定の期間が定められています。また、初任者研修講義部分、サービス管理責任者研修は別々に申込みが必要ですのでご注意ください。研修の申し込みあたって、いくつか注意点があります。1. 研修の定員に注意研修には定員が定められていますので、希望した事業所の研修が受けられない場合があります。実務経験者の要件を満たしてはいるものの、まだ研修を修了していない人が勤務できる期間は終わっており、現任の方も研修の受講を行わなければならないため、現在申し込みが殺到しているようです。基本的には研修を開催する都道府県にある事業所に勤める方が優先されますが、ほかの自治体に申し込みをすることができる場合もあるので、急ぎの場合には申し込みをしてみるのもよいでしょう。2. 実務経験を満たしていなくても研修受講は可能研修受講時には必ずしも実務経験の年数を満たしている必要はありません。つまり、実務経験の指定年数が満期に到達するのを見越して、先に研修を受けることも可能です。しかし、応募多数により選考を行う場合は、児童発達支援管理責任者として配置される時期および実務経験年数を考慮して判断されるため、研修を受けられない場合がありますのでご了承ください。まとめ出典 : 児童発達支援管理責任者は、児童発達支援施設に通う子どもたちとのかかわりを通して、指導計画書を作成し、療育をリードする役割があります。平成24年の児童福祉法の一部改正によって、放課後デイサービスの制度が創設された結果、現在では年々障害のある子どもへの支援を行う施設が増えています。児童発達支援管理責任者の役割も大変需要が高まっている状況だといえるでしょう。その一方で、提供するサービスの質の担保も重要となってきています。事業所が増えたことで、支援施設を利用出来る児童は増えたのですが、急激な事業所数の増加によりサービスの質が低い事業所も少なくないことが問題視されてています。この問題を受けて、平成29年に児童発達支援管理責任者の要件の変更が行われました。今後ますますの活躍が期待される児童発達支援管理責任者ですが、その需要が高まるとともにさらに高い専門性が必要とされている重要な役割であるといえるでしょう。
2017年04月22日成長実感する放課後デイサービス。あったかーい先生の個別支援計画この春、小学2年生に進級する長男キョウタ。幼稚園時代は発達支援センターを利用し、去年小学校に入ってからは、週に1~2回、放課後等デイサービス(6歳~18歳までの障害のあるお子さんや発達に特性のある子が、放課後や長期休暇に利用できる福祉サービス)を利用しています。時間的にも内容的にも学童保育と同じ感じですが、特別支援学校のお友達や、幼稚園時代に通っていた発達支援センターで一緒だった別小学校に入学したお友達など、色んなお友達とふれ合える特別感がプラスされた温かい空間です。福祉サービスということで、利用する際にモニタリングをしたり、個別支援計画書を作成してくれたりしてくれます。幼稚園時代の発達支援センターの先生が作成してくれた計画書は、長期目標は「様々な場面で落ち着いた行動がとれるようにする」短期目標は「自分の気持ちをうまく言葉で表現できるようにする」などでした。幼稚園では座ってられるけど場所が変わるとテンション上がって大騒ぎだったり、怒りスイッチが入るとパニックになったりひとりで端っこで1時間くらい拗ねてみたりしていた、感情や行動に波があったまだ多動性が強い長男に向けた目標でした。小学校は安心!と気を許してた母に、目の覚めるようなミッション届くキョウタも卒園する頃(6歳)には、だいぶ色んなことが安定してきて、大きな成長を見せてくれ、私も大きな心配はなく小学校に入学させることができました。成長して次のステップへ。さて放課後デイの先生はどんな目標を立ててくれるのかなぁと、支援計画書を見たんですが…(去年の4月の話です)Upload By ラム*カナUpload By ラム*カナ「短期目標」なので長男が達成しやすく長男の成功体験が積みやすい内容を設定してくれた先生の温かい意図を感じると同時に、普段下着がシャツから出ていても、麻痺して気付かなくなってしまった私を…反省したのでした。
2017年04月15日保育所不足、待機児童問題、少子化問題の解決をめざすために2015年4月からスタートしている『子ども・子育て支援新制度』ですが、この制度によって具体的には何がどう変わったのでしょうか? 保育料や認定区分、認定こども園などの施設、制度の問題点などについて、改めて詳しく解説します。そもそも『子ども・子育て支援新制度』って何? 『子ども・子育て支援新制度』とは、「『量』と『質』の両面から子育てを社会全体で支え」るためにつくられた制度です(内閣府『子ども・子育て支援新制度 なるほどBOOK』より引用)。2012年に成立した「子ども・子育て支援法」「認定こども園法の一部改正」「子ども・子育て支援法及び認定こども園法の一部改正法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」という子ども・子育て関連3法をベースとして、2015年4月から施行されました。基本的に、実施する主体は市町村です。国は財政面でそれをサポートしています。そのため、自治体によって支援や事業の内容はことなります。また、2016年度からは子育て支援をする企業へのサポート(企業内保育施設への補助金など)もプラスされました。2014年度から8%に引き上げられた消費税の増収分が、この制度の財源にあてられています。「社会全体で支える」というのはそういうわけです。新制度のポイント1:1号~3号認定とは? ここからは、より身近な視点から新制度のポイントを解説します。ママたちにとってどんな影響があり、何がどう変わったのでしょうか? まずは新制度でスタートした「認定区分」について。お子さんが通える施設や保育料・保育時間にも関わるので、しっかり理解しておきましょう。新制度では、幼稚園や保育所などを利用したい場合、お住まいの市町村から「利用認定」を受ける必要があります。認定は、お子さんの年齢と保護者の状況によって以下のように「1号・2号・3号」に分けられています。・1号(教育標準時間認定):保育を必要とする事由のない、3~5歳の子ども・2号(保育認定):保育を必要とする事由のある、3~5歳の子ども・3号(保育認定):保育を必要とする事由のある、0~2歳の子どもこのうち、「保育を必要とする事由」とは、保護者自身の就労・求職活動・就学・疾病、妊娠・出産(産前産後2ヶ月)、同居親族の介護などのことです。新制度のポイント2:保育時間について「保育認定」である2号と3号は、保護者の状況によって保育時間が2つに区分されます。基本的には、両親ともにフルタイム勤務の場合「保育標準時間」認定となり、1日最長11時間まで追加料金なしで利用できます。両親もしくはどちらかがパートタイム勤務の場合は「保育短時間」認定となり、1日最長8時間までの利用となります。ただし、たとえば11時間の範囲内であっても、利用する保育所が設定している「通常保育時間」(施設によりますが、7時30分~18時くらいが一般的)の範囲を超える場合は、別途「延長保育料」を支払う必要があるので注意してください。詳しくはそれぞれの施設や市町村に確認しましょう。新制度のポイント3:認定こども園と地域型保育お子さんを預ける施設については、新制度の目玉として「認定こども園制度の改善」と「地域型保育の新設」の2つが挙げられます。■認定こども園とは? 認定こども園とは、保育所と幼稚園を一体化した施設です。2006年からスタートしていましたが、幼稚園と保育所で管轄省庁や財源がバラバラであるなど制度面で問題が多く、当初期待されたほど普及しませんでした。そこで今回の新制度では、認可・指導を一本化するなど制度面を改善しました。保護者にとっても、たとえば「保育認定」を受けたお子さんについては園ごとの個別申し込みではなく、認可保育所と同じように市町村を通じ一括で申し込めるなど、仕組みがわかりやすくなっています。■地域型保育とは? 「地域型保育」とは、0~2歳のお子さんを対象とした、保育所よりも小規模(20人未満)の施設のことです。こうした施設はこれまで認可外扱いでしたが、新制度では認可施設となりました。具体的には、「保育ママ(家庭的保育)」「小規模保育」「事業所内保育」「居宅訪問型保育」の4タイプがあります。新制度のポイント4:認定区分と利用できる施設の関係は? 新制度では、ポイント1の認定区分によって、利用できる施設が決まっています。・1号認定:幼稚園または認定こども園(1日4時間程度)・2号認定:保育所または認定こども園(夕方までの保育のほか、園によっては延長保育も)・3号認定:保育所または認定こども園または地域型保育(夕方までの保育のほか、園によっては延長保育も)ただし、共働き世帯でも幼稚園に通わせたい場合は1号認定を受けることができます。また、新制度に移行しない私立幼稚園やプレスクールなどは認定を受ける必要がありません。新制度のポイント5:保育料はどう変わった? 新制度導入後耳にしたのが「保育料が上がった」という不満の声です。実際のところ、保育料は上がったのでしょうか?結論からいうと、ほとんどの場合、大きな値上がりにはなっていません。それではなぜ「上がった感」があったのかというと、これには保育料の計算方法が変わったことが関係しています。新制度では、世帯の所得額に応じて国が定めた上限金額の範囲内で、市町村が保育料を定めています。2014年度までは世帯の「前年の所得税額」を基準に算定していましたが、2015年度からは「住民税の所得割課税額」が基準になりました。住民税は前年の所得をベースとしてその年の6月に確定するので、新制度が導入された2015年度は9月に保育料の切り替えがありました。4月~8月までは2013年の所得を基準とし、9月以降は2014年度の所得を基準にした保育料となったわけです。そのため、新制度開始から8月までの間は「保育料が高い!」と感じた方が多かったのかもしれません。新制度では低所得(年収360万円未満相当)の世帯やひとり親世帯、多子世帯への負担軽減もあります。たとえば2号・3号認定なら、第1子が未就学児の場合は所得額に関係なく第2子の保育料が半額、第3子以降は無料になります。低所得のひとり親世帯は、第1子の保育料が半額、第2子以降は無料です。また、幼稚園については、これまでは園ごとに一律の保育料を支払ったあとで「就園奨励費」という所得に応じた給付がおこなわれる仕組みでした。これが新制度に移行した園では、保育料そのものが市町村ごとに定める所得に応じた負担額に変更されています。子ども・子育て支援新制度の問題点とは? 施行から2年が経った『子ども・子育て支援新制度』ですが、いくつか問題点もあります。最大の問題点は、新制度下でも待機児童問題がいまだに深刻なことでしょう。2016年には『新語・流行語大賞』の候補に「保育園落ちた日本死ね」がノミネートされ話題になりました。待機児童問題の原因としては、慢性的な保育所不足にくわえて、新制度での解決策として期待されていた認定こども園や地域型保育が、当初の想定ほど増えていないことなどが挙げられます。さらに前提として、保育士不足という問題があります。施設を増やしたところで、保育士が足りないのです。新制度でも「職員の賃金改善」として3~4%の上乗せが実施されましたが、まだまだ十分とはいえません。2017年4月からは政府がさらに2%の賃金上乗せを実施するなど、ようやく「保育士の待遇改善」に本腰が入れられるようになってきたのが現状です。東京都では、2017年4月からさらに月額21,000円の賃金の上乗せを実施するなど、対策を進めています。まずは子育て世代が新制度をしっかり理解して『子ども・子育て支援新制度』にはこのように課題があるものの、行政が子育て支援政策に力を入れつつあることは事実です。新制度は市町村が主導するため、地域差が出やすいという問題点がありますが、市町村は私たちの声を反映しやすい身近な存在でもあります。まずは私たち子育て世代がこうした制度や取り組みをしっかり理解して、意思表示をしていくことが大切でしょう。【参照サイト】 制度の概要|内閣府 子ども・子育て支援新制度 なるほどBOOK(平成28年4月改訂版)|内閣府 認定こども園に関するQ&A|内閣府
2017年04月14日支援級って、実際どうなの?出典 : 「支援級って、実際どうなの?」「どんな雰囲気で、何をやってるところなの?」…と、特別支援学級という「未知の世界」が気になっているお母さんも多いかと思います。うちの長男は、発達障害に気づかずに通常学級で入学し、4年生まで過ごしました。そして、5年生になった時、自分の意思で支援級に転籍。さらに今年の4月からは、また通常級に戻る予定でいます。今まで繰り返しお伝えして来た通り、本当に支援級を巡る状況は千差万別です。これは「あくまで一例」ではありますが、長男と私が経験した「うちの」支援級ルポを、楽々かあさんこと、大場美鈴がお伝えします。うちの支援級の1日の流れ出典 : まず、朝の風景から。うちの支援級の登下校は、お母さんが付き添って歩いたり、車で送り迎えをしていたりする場合が多いです。我が家では、行けるときは登校班で歩いてゆき、不安定な時期や、行事などで心身の負担が大きな時期は、車で送って行きます。うちの学校の支援級は2クラス。身体・知的障害のあるお子さんのクラス(以下、A組)と、長男が在籍していた、主に発達障害の傾向のあるお子さんが中心となる、情緒クラス(以下、B組)に分かれています。通常級の出席番号とは違い、支援級のそれぞれの子には「専用カラー」が決められています。下駄箱やロッカーには、名前と共に、その子カラーのテープが貼られて目印になっているのです。そこに靴を入れて、クラスに向かいます。うちの支援級は、一階の保健室近くに配置されていて、普通級とはやや離れています。逆に、職員室、1年生のクラスとは同じフロアです。登校すると、子ども達はその日の予定を確認します。スケジュールボードに、それぞれの子の時間割がマグネットで並べられています。時間割はそれぞれの子で違うものになっています。教科によって支援級で過ごしたり、交流級に行ったり、運動場や音楽室に行ったりと、けっこう移動が多いです。交流級というのは、通常級のクラスでの授業・活動に参加することです。「協力学級」「親学級」などとも呼ばれています。B組在籍の子どもは、全部で6人程ですが、B組の教室に常時いるのは2〜3人。なかには1日中交流級で過ごす子もいます。A組、B組の子達が揃うのは給食の時間。机を全部くっつけて、2クラス合同で先生方も一緒に食べています。その様子は、カオスと言っても過言ではないくらい賑やかです。両クラスの最上級生である、A組の6年生の男の子は人気者。下の学年のお子さん達が慕って、おんぶをせがんだり、給食を配ってあげていたりと、微笑ましい様子も見られます。下校時刻は、それぞれの学年に準じたものになっています。上級生になるほど、6時間目の授業も増え、クラブ活動などもあります。低学年の子達が下校する6時間目には長男と先生のマンツーマンになることも多く、学習が捗るようです。チームで子ども達を見守る、先生達出典 : 支援級の担任は、A組はしっかりした女性の先生、B組はベテランの男性の先生です。そして、それぞれのクラスに副担任の先生がつきます。介助員さんも、両クラス合わせて常時2~3名が学校にいる感じで、主に身体介助の必要なお子さんのお世話や、交流級に行っている子の付き添いなどをして下さっています。子ども1人当たりの大人の数が多く、チームで手厚く見守って頂けます。とはいえ、クラスに不安定になっているお子さんがいる時には、複数の先生がその子にかかりきりになる状況などもありました。そして、支援級の担任の先生は、前回の記事でもお伝えしましたが、必ずしも、支援に詳しいとは限りません。長男のクラスの担任の先生は定年間近の大ベテランの先生でしたが、4月の時点では支援について、ほとんど何もご存知ではありませんでした。ですが、「お母さん達のほうがお詳しいでしょうから…」と、親の話を一人ひとり、謙虚に丁寧に聴いて下さり、私は本当に頭の下がる思いでした。その姿を見て、私は「あ、大丈夫だな」と思いました。先生は多少のことには動じないタイプで、個性の強い子ども達に忍耐強くつき合って下さり、長男も信頼している様子で、私は安心して見ていることができました。知識・経験以前に、先生自身が安定していること、子どもと基本的な信頼関係が築けることが、私はまず必要なように思います。そして、その子に合わせたり、親の話に耳を傾けてくれる姿勢があれば、例え支援に対する知識・経験が十分ではなくとも、次第に「プロ」になって下さるように思えます。気になる学習内容は…?出典 : うちの支援級の学習内容は、その子の進度に合わせたプリント学習です。プリントは本当にオーソドックスな問題を、教科書の順に添ってひたすら取り組むような形です。私は支援の本にあるような手作り教具やICT機器などをジャンジャン使って、体感的な授業がそれぞれの子に行われる様子を夢見ていたので、正直、やや肩すかしでした。それでも、通常級の一斉授業のスピードについていけず、ノートも取らずにぼーっと過ごしていた時に比べれば、私にはずっと有意義な時間のように感じられました。算数は、長男がつまづいている九九や、筆算の手順など、何学年も前のところから戻ってスタートし、少人数の環境の中、自分のペースでじっくり取り組んでいました。国語は、学習内容はほぼ理解できるものの、漢字がどうしても出て来ないので、学習補助用のiPadを持ち込んで辞書アプリで調べながら進めました。ただ慣れて来ると、プリント中心の学習はつまらなくなったのか、苦手科目以外のプリントに落書きが増えてきました。その時は先生に相談して、もう少し学習内容を調整して頂けるようお願いをしました。課題のレベルは「大体できるけど、定着してないこと」から「やや難しいけれど、なんとかできそうなこと」くらいが、その子にちょうど良い学習レベルだと思います。長男は「やさし過ぎる」「難し過ぎる」ものは、どちらも集中できないようです。長男の場合は、パソコンなど興味の強い科目から交流級で参加し始め、体育や図工などの実技教科、2学期には理科・社会も…というように、長男の様子をみながらこまめに連携し、徐々に交流級を増やして頂きました。そして算数もマイペースにコツコツとプリントに取り組み続けた結果、学年相応まで進めることができ、3学期には、全科目交流級での授業になりました。通常級でできてしまった大きな段差を、支援級で長男自身のステップで徐々に上がっていったことにより、学習への自信がついたのです。異年齢・多種多様!支援級の子ども同士の様子は…?Upload By 楽々かあさん休み時間、B組(発達障害の傾向のあるお子さんが中心となるクラス)の男の子達は、手作りカードゲームなどをして楽しく遊んでいました。時折、通常級の次男も、支援級に顔を出して、一緒に遊んでいたようです。次男曰く「エアコン、効いてるんだよね~」とのこと。体温調節が身体の機能的に苦手なお子さんもいるため、うちの両支援級はエアコンが完備されています。転籍前、精神面の凸凹差の大きな長男は、通常級の同年齢のお子さん達と、やや話が合わないようでもありました。でも、異年齢で多種多様なお子さんの集まる支援級では、年下のお子さんと気が合ったり、年配の先生方とたくさん雑談できるので気が楽だったようです。とはいえ、B組の子同士の関係は、仲のいいときはすごく良いけど、ちょっとしたきっかけで大げんかするという、ジェットコースター式。気持ちを言葉で伝えたり、妥協することが苦手な子が多いため、実際の所、衝突事故も多かったです。でも、その中で長男は、「ゆずってあげる」「合わせてあげる」ことの大切さに少しずつ気づけたようにも思います。また、B組では長男は一番年長。クラスのお子さん達をまとめたり、お手本になる役割も与えられました。それよって学校での「居場所」ができたようです。支援級で過ごしたことは、長男の心の成長にも大きなプラスになったように思います。支援級に移ったことを、通常級の子たちはどう受け止める…?出典 : 交流級に行くことで、支援級と普通級を行き来していた長男は、通常級の先生の目から見てもさほど違和感なく溶け込んでいたようです。また、支援級にいても、運動会などの行事では今までクラスメイトだった通常級の子達と一緒でした。運動会の組み体操も林間学校での野外活動も、支援級の先生方に見守られながら、不安に思うことをひとつひとつクリアしながら参加しました。少しだけハードルを下げたり、大人が見守ってあげたりすることで、皆と一緒にできることはたくさんあると思います。長男が支援級に移った時は、それまでと態度が変わった子もいました。長男に対して以前より距離を置く子もいれば、かえって優しくなった子もいるし、何も変わらない子もいました。でもさまざまな機会を通して、一緒に過ごすことで、普通級の子達も支援級の子たちに慣れていきます。多感な年頃の子達の間には、お互いに取り扱いが難しい面も少なくありません。さらに、空気を読めなかったり、集団の中で目立つ行動を取ってしまう長男にとって、コミュニケーションのハードルが高いであろうと思う部分は今でもあります。それでも長男は、6年生に進級したら、居心地良さそうにしていた支援級を卒業して、皆と同じクラスに戻ると言います。私は、支援級に転籍したときのように、長男に通常級の良い点、そうでない点の両方を伝えましたが、今回も長男の決意は変わりませんでした。そこには、好奇心の強い彼にとって今の成長に必要な刺激があるのかもしれません。また、合理的に物事を判断する長男にとって、考えられるデメリットを上回る何かを、今は感じているのかもしれません。子どもの成長と学び方は、一律一様ではないのだから…。ここまで3回に渡り、私達親子の実際の体験から、支援級と通常級の間にある選択肢、支援級を検討する際の判断のポイント、そして、うちの支援級の実際の様子をお伝えして来ました。支援級は本当に千差万別で、私には「うちの」支援級が標準的かどうかも分かりません。でも、具体的な情報が開かれてゆくことで、もっと支援級が身近で気軽に感じられる場所になってほしい、と私は願っています。また、支援級と通常級、それぞれにメリット・デメリットがあり、私にはどちらがいいとも言えません。でも、通常級にいる子達にとっても、長男が5年生を過ごした支援級を「別世界」と感じてるわけではないと感じています。そして、一つだけ確かなことは、日々成長する子どもたちによって、その個性の発達のスピードやその子に合った学び方は、一律一様ではない、ということです。これは長男の今までの育ち方と、興味関心のあり方を見守って来た私が、実感として思うことです。柔軟に、臨機応変に、その子に合った学び方が、どんなお子さんにも安定して提供される日が、なるべく早く来ることを、同時代を生きる子を持つ一母親として、私は願ってやみません。Upload By 楽々かあさん大場美鈴(著), 汐見稔幸(監修), 『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法』ポプラ社, 2017年
2017年04月10日うちの学校の支援級、わが子に合ってる…?出典 : 「支援級か、通常級か…迷ってるけど、どうやって判断すればいいの?」「うちの子が通う学校の支援級、どんな環境だろう?どういうところを気にしたらいいの?」現在、希望者急増で過渡期にある、特別支援学級(以下、支援級)をめぐる状況は様々です。情報を探すと、「うちの子も是非お願いしたい!」と思える素晴らしい支援級もあれば、残念ながら、現場の事情が追いつかずに、十分な理解や子どもに合った対応が得られない支援級もあるようです。支援級をご検討の際には、実際に、お子さんが通う「その」支援級がどうなのか、自分の目で確かめてみることが必要です。長男が自ら通常級から支援級への転籍を希望した際、私はまず、特別支援コーディネーターの先生の案内で、実際にクラスを見学させて頂き、事前に疑問な点、不安な点の詳しいご説明をお願いし、長男本人も見学・体験させて頂きました。それでも、後から「もっと早く確認しておけば良かった」と思ったことも少なからずありました。そこで、支援級を選択する前に「確認してよかったこと」「確認しておけばよかったこと」の、判断のポイントを、あくまで「うちの経験上」ではありますが、楽々かあさんこと、大場美鈴がお伝えします。支援級見学の際にぜひ確認しておきたい!4つのポイント出典 : 長男が通っている支援級は、身体・知的に障害のあるお子さんのクラスと、長男のように、大きな知的・言葉の遅れの心配はないものの、発達障害の傾向のある子が中心となる、情緒級に分かれています。学校によっては、どの障害の状態のお子さんも一緒のクラスになる場合もあります。その場合でも、個別に学習内容を調節して頂ける場合はいいのですが、そうでない場合、お子さんに学習面での理解力がある程度あっても、学習内容や課題が簡単過ぎるケースがあります。そうなると本人の理解度とのミスマッチが起こり、その支援級がその子の力を伸ばせる環境とは言いがたくなる可能性があります。逆に情緒級がある場合も、その子の学習の進度に合わせた課題でない場合もあります。本人の能力や理解度に合わせた学習ができるかどうかは、よく確認しておきたいポイントの一つです。万が一合わない場合でも、先生と学習内容を調整して頂けるか、相談の余地があるかどうか、見極めておいたほうがいいでしょう。また、基本的に支援級の成績表は、「国語は漢字ドリルをがんばり、丁寧に漢字を書けるようになりました」というような、言葉による表現がされることが多いようです。特に将来的に、中学受験の可能性がある場合には、念のため希望した際には通常級と同じ評価で対応可能かどうか、確認しておいたほうがいいでしょう。(中学受験の際、全ての学校で成績表の提出が必須という訳ではないようですが、一部の入試日程や推薦、A.O.入試の場合などには、成績表のコピーの提出が必要になる場合があります。)出典 : 次に気をつけたいのは、今のところ、すべての支援級の担任の先生が、特別支援教育の知識・経験が豊富であるとは限らない、ということです。支援級の担任には、特別な資格などは必須ではなく、今まで通常級で担任してきた先生が、急に支援級を受け持つ場合も多いようです。長男の今年の担任も、長年通常級を受け持ったベテランの先生ですが、支援級の担任は人生初でした。ただし私は、支援に詳しくない先生=子どもにとって良くない先生、とは限らないと思っています。確かに、凸凹のある子に伝わりやすい方法を多く知っている先生なら心強いと思います。しかし、詳しい先生1人に負担がかかり過ぎてしまったり、クラスの他のお子さんの状況などによって、少人数であっても十分に子ども一人ひとりを見ることができない…など、先生お一人の力では解決できない現場の事情がある場合もあります。そのため支援に対する知識・経験の有無で、一概には判断できないと思います。もし、先生が支援に詳しくないからと、あからさまに保護者が落胆してしまうと、それが子どもや先生にも伝わって、その後の信頼関係に影響が出てしまうかもしれません。私は、知識・経験の有無よりも、・先生が子どもを肯定的に見ようとしてくれるか・子どもに合わせた指導をしてくれるか・親の話に耳を傾ける余力があるかのほうが大事だと思っています。しかし、見学の時点で気持ちよく応対してくれた先生に会えたとしても、翌年に我が子を担任してくれるとは限らないというのは注意したい点です。通常級に比べれば、支援級の先生は比較的長く同じクラスを担当することが多いようですが、異動がないわけではありません。また、大変残念なことながら、今まで毎年のように支援級の補助教員や介助員の先生が、年の途中で1人、2人とお辞めになってしまうことも、私は学校のお便りで度々知らされてきました。厳しい現場の現実があるように感じます。出典 : 人事異動がある先生方と違い、子どもたちは比較的同じメンバーでともに支援級で過ごすことが多いです。もちろん、入学や卒業、転籍などによる入れ替わりはありますが、クラス替えもなく、ほぼ同じメンバーで何年間も過ごすことになります。支援級は、学年を越えて、多種多様な子ども達の集まりとなるため、それが合う子、合わない子がいると思います。支援級の低学年のお子さんは、かなり自由気ままな印象がしたりで、見慣れてないと「これで大丈夫かしら…」と少々不安に感じられるかもしれません。そういう時は、何年もその環境で過ごしてきた、高学年のお子さんの様子が参考になると思います。その子なりに落ち着いていたり、交流級に意欲的に参加している様子が見られれば、その支援級の環境がプラスに働いていると受け取ってもいいのではないかと私は思っています。また、掲示物が破れっぱなしになっていないか、といった備品の様子、ロッカーに分かりやすいマークなどの工夫があるか、といった教室環境も、その支援級が安定しているかの参考になると思います。(ちなみに私は、教室の備品の乱れが放置されている場合、先生に余裕がなく、かなりお疲れ気味…というシグナルだと受け取っています。)出典 : 私が見学した時、1クラス6~7名と聞いていた支援級の情緒クラスには、いつも低学年の2~3人のお子さんしかいませんでした。他のお子さんは「交流級」に行っているのだそうです。長男の学校の場合、大抵は学年が上がるほど交流級で過ごす時間が増えていき、最終的に通常級に移籍する子も多いそうです。ご家庭で「いずれは、できれば通常級へ」と希望している場合には、交流級の活用状況は要チェックです(また、そもそも支援級から通常級への転籍が可能かどうか、よく確認しておく必要がある学校もあるようです)。交流級の活用状況は学校によって様々です。長男の小学校はかなり積極的なほうだと思います。後に担任の先生からその理由を伺うと、「年々、支援級への希望者が増えているので、◯太郎くんのように、交流級の授業に意欲がでてきたお子さんは、どんどん”卒業”して、通常級に戻って頂けると助かります」…とのこと。なかなか厳しい内情もうかがえます。とはいえ交流級を充分に活用できている学校は、通常級の子達も支援級の子に日頃から馴染んでおり、支援級”卒業”後も、比較的クラスに溶け込みやすいのではないかと思います。交流級の活用については、見学時、私はあまり気にしていませんでした。でも今思うと、重要なポイントだったと思います。どんな状況の支援級も、本人が体験してみるのがイチバン!出典 : 見学をする際には、参観日のようなよそ行きの状態ではなく、支援級のありのままの状態を子ども本人が、できるだけ何回も見られるほうがベターです。長男が普通級から支援級へ転籍する前に、私は長男本人が何度も支援級を見学・体験できるよう、お願いしました。でも見学を予定していたある日、突然見学がキャンセルになったことがありました。先生によると、「今日は、落ち着けてないお子さんがいたので、見学は中止させて頂きました。また日を改めて、予定を調整させて下さい」とのこと。それを聞いて、私はこう言いました。「是非、そういう時も本人に見せてください。ご迷惑になるようでしたら、廊下からでも構いませんので。支援級は、皆が落ち着いている時もあれば、そうでない時もあることを、本人が十分知って、納得したうえで転籍したいです。」支援級は、長男と同じように、あるいはそれ以上に、特別な配慮・支援を必要とするお子さんの集まりです。当然のことながら、少人数とはいえ、いつもクラス全体が落ち着いているとは限りません。そんな支援級で過ごすイメージを本人が持てると、入級後の環境の変化にもついていき易いと思います。長男の場合は実際に何度も授業を見学させて頂き、給食の時間を支援級の子達と一緒に過ごしたり、といった機会を作って頂きました。すると、「今日はすんごい泣いてる子もいたよ」「一年の子が途中で教室出てっちゃった」なんて言うときもありました。私は「支援級はそういう時もあるよ。それでもいい?」と聞きましたが、長男は「それでもいい。支援級に行く」と決心は変わりませんでした。「うちの」支援級には良いところも、そうでないところもあることを、十分納得の上で転籍をした私達。結果的にこの一年は、長男の成長のプラスになりました。実際に自分の目で確かめて、後悔のない選択を出典 : 長男の先生からの話にもありましたが、近年、支援級を希望する子どもが急増している傾向があります。なかなか現場がそれに追いつけないという裏事情もあり、全てが保護者の希望どおり、理想どおりという訳にはいかない場合も、多いかと思います。それでも、事前にメリット・デメリットを良く比較検討し、納得のゆくまで説明をして頂き、実際に自分の目で確かめて、体験して、自分たちの意思で決められれば、後悔するリスクを減らすことができます。学校生活でお子さんが自信をつけてゆける、プラスの選択ができるよう、祈っています。Upload By 楽々かあさん大場美鈴(著), 汐見稔幸(監修), 『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法』ポプラ社, 2017年
2017年03月13日放課後デイサービスの開設基準が変更されます出典 : 年4月1日より、障害のある児童のための通所施設である「放課後等デイサービス」の開設基準が厳格化される方向性が、1月6日に厚生労働省によって示されました。今回の記事では、2月9日に公布された、規制詳細の決定内容をお伝えします。具体的には、2017年2月9日公布、4月1日施行というスケジュールで、省令により「児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準」が変更になります。児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準放課後等デイサービス、規制変更のポイントと猶予期間は?出典 : 前回の1月6日の発表で、厚生労働省は、「放課後等デイサービス」について事業所における職員配置基準を「置くべき従業者を児童指導員、保育士又は障害福祉サービス経験者とし、そのうちの半数以上を児童指導員又は保育士としなければならない」と厳格化する方向性を示しました。合わせて、事業者への「放課後等デイサービスガイドライン」の順守と、評価結果公表の義務付けを決定する方針も発表しました。こうした、事業所における職員配置基準の厳格化方針は、今回の官報での発表で確定となりました。また、放課後等デイサービスの質の担保のために事業者は、「自ら評価を行うとともに、当該指定放課後等デイサービス事業者を利用する障害児の保護者による評価を受けて、その改善を図らなければならない」こと、「おおむね一年に一回以上、評価及び改善の内容をインターネットの利用その他の方法により公表しなければならない」ことなどが規定されました。加えて「放課後等デイサービス事業者について広告をする場合において、その内容を虚偽のもの又は誇大なものとしてはならない」ことも規定されました。今回の人員、設備及び運営に関する基準は2017年4月1日より施行となりますが、現行の基準で「指定放課後デイサービス事業者」「基準該当放課後等デイサービス事業者」となっている事業者に関しては、2019年3月31日までは本基準の順守は猶予されることとなっています。放課後デイサービスの質の向上に関する皆さんの意見出典 : 前回発達ナビで本報道をお伝えした際には、コメント欄にて、職員配置基準の変更が本当にサービスの質の向上につながるのか疑問視する意見がみられました。資格も大事だと思います。でも、一人一人、違います。教科書には書いてないです。ちゃんと見てくれる。子供の言葉に耳をかたむけてくれる。寄り添ってくれる。そんな職員さん、施設が少しでも増えてくれたら いいなと、切に願います。今回の厳格化は指導員の経歴にハードルを課すものですが、質の向上につながるか疑問です。記事中にもあるように、質の低い放デイというのは「テレビを見せているだけ、ゲーム等を渡して遊ばせているだけ」だったりするのですが、これは指導員の経験が足りないからというより、事業所として子どもたちの発達に寄与するプログラムを作る気がないからです。事業所の運営方針の問題です。またそこから、そもそも放課後等デイサービスが提供する質の高いサービスとは一体どういったものなのかということも議論がなされていました。私のいる東京郊外では、複数の放デイを掛け持ち利用することが普通です(←全国的に当たり前かどうかは不明?です)。こどもたちは心得たもので、月・水曜はA事業所で運動療育だけど、火曜日は家で宿題・・・、木曜はB事業所でSST、金曜はC事業所でのんびりするよっ!などと、きちんとスケジューリングしています。・・・で療育の内容なんですが、C事業所のような『のんびりできる事業所』は不必要ですか?私は、むしろC事業所こそ必要だと思っています。皆さんは今回の放課後等デイサービスの基準変更をどうお考えですか?質の高い事業所とはどういった事業所だとお考えですか?発達ナビでは引き続き本件に注視していきます。
2017年02月15日「もしも、裁判員に選ばれたら」こんなことを考えたこと、ありますか?平成21年5月21日にスタートした裁判員裁判。裁判所のデータによると、平成28年11月までに約1万件の裁判が開かれており、選ばれた裁判員、補充裁判員の数は約8万人という数になります。もしかしたら、この記事をご覧の方で実際に裁判員になられた人がいるかもしれません。今回は裁判員裁判について、私の経験も交えて綴ってみたいと思います。*画像はイメージです:■裁判員に選ばれるには?辞退ってできるの?裁判員になるためには、まず「裁判員候補者名簿」というものに登録される必要があります。この段階で、ここに選ばれる確率は約450分の1くらいです。かなりの狭き門です。そこから、個別の事件ごとに約90人の候補者に通知が届きます。通知が届いた場合、書類に記載されている辞退の条件を満たしていれば、所定の手続きを取って認められれば呼び出された日に出頭しなくても良いということになります。実際に、裁判員選任手続に出席される方は約30名です。出席した結果、選任手続中に裁判所から辞退が認められるケースもあります。僕がこれまでに経験したケースでは、年齢が70歳以上の方、仕事の都合上どうしても自分がいなければ周りに大きな迷惑をかけてしまう方、ご両親の介護などで日中どうしても家を空けられない方などについては、比較的柔軟に辞退が認められているように思います。もちろん、程度にもよりますので裁判官からは個別に質問されるなどして、微妙なケースは辞退が許されないケースもあるかと思います。このように、辞退が認められれば、のちに行われる抽選からは外されますので、裁判員に選ばれる可能性はありません。なお、会社が裁判員休暇を認めてくれているので参加には全く支障が無いという方も結構おられます。 ■裁判に臨む裁判員の姿勢選任手続には、実は弁護人や検察官も立ち会います。ただ実際に弁護人や検察官はほとんどやることはなくて、「顔見せ」くらいの意味しかありません。ほぼ唯一、意味があるといえば、「理由なし不選任」という権利を使える点です。これは、検察官や弁護人が特に理由を述べずとも、選任手続に来ている裁判員候補者を抽選から除外できる制度です。僕の感覚的に、裁判員裁判が始まった当初はこの制度を用いて何名か(原則4名以下)の候補者を弾いていたこともありますが、最近はほとんど使っていません。最初の時期は、例えばわいせつ系の事件の際に、「被害者と同じ年くらいの女性は候補者から外した方がいいのではないか」とか、「見た感じ厳しそうな女性より、おっとりした年配の男性を残した方がいいのではないか」などと考えていたのですが、実際やってみるとあまり関係ないのではないかと思うようになりました。といいますのも、裁判員に選ばれた方というのは、本当に真剣に事件について考えてくださっていて、私情に左右されない判断をしてくださっているなぁと実感するようになったからです。その辺は、裁判所の指導や注意喚起の賜物なのかもしれませんが、やはり職業上何件もの裁判を裁いてきた裁判官よりも、この事件1件に集中して頑張ってくれている裁判員の方がある意味とても集中してというか真摯に事件と向き合ってくれているのではないかと感じるほどです。そういうところは、裁判員からの証人や被告人に対する質問などからひしひしと伝わってきます。こんなことを言うと、現役裁判官に怒られますが、もしかしたら裁判官よりずっと公平に事件を見てくれているのではないかと思うほどです。これは、僕の個人的な意見ですので、もしかしたら僕がこれまで裁判員に恵まれてきただけかもしれません。でも、周囲の弁護士からも裁判員に対する小言を聞いたことが無いので、個人的には的を射た指摘ではないかと思います。 なお、裁判員を経験した方を対象にしたアンケートでは、選ばれたときは過半数の方が「選ばれたくなかった」などとネガティブな意見を述べておられるようですが、終わった後には「良い経験になった」という方が9割を超えているという裁判所が発表しているデータもあります。もし、みなさんも裁判員に選ばれたら、是非一生懸命頑張ってみてください。きっと大変だとは思いますが、よろしくお願いします。 *著者:弁護士 河野晃 (水田法律事務所。兵庫県姫路市にて活動をしており、弁護士生活7年目を迎える。敷居が低く気軽に相談できる弁護士を目指している。)【画像】イメージです*graphicalicious / PIXTA(ピクスタ)
2017年02月12日