「新海誠」について知りたいことや今話題の「新海誠」についての記事をチェック! (12/12)
先日、北米最大のアニメコンベンション「Anime Expo 2016」にて世界初上映され絶賛の声を集めた新海誠監督の最新作『君の名は。』。この度、本作に出演する神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、そして新海監督が7月7日(木)配信の「LINE LIVE」独占のオリジナルトーク番組に出演することが分かった。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(上白石萌音)は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧(神木隆之介)も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない2人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。本作は、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。世界の違う2人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを圧倒的な映像美とスケールで描き出している。主題歌を含む全ての音楽を「RADWIPS」が務め、声の出演には、神木さん、上白石さん、長澤さん、市原悦子ら、世代とジャンルを超えた豪華俳優陣が集結した。今回「LINE LIVE」にて配信されるのは、7月7日に行われる完成披露試写会の会場からお届けするオリジナルトーク番組。「LINE LIVE」では、視聴中に出演者にコメントやハートが送れるなどリアルタイム配信を活かした機能が好評を得ており、本番組中でもハートの数に応じて「出演者、監督のサイン入りポスター」プレゼント企画を実施予定とのこと。さらにトーク番組終了後は、新海監督の前作である2013年公開の映画『言の葉の庭』本編の無料配信も決定!『言の葉の庭』は、雨の日に偶然出会いを果たし、以来、何の約束もないままに出会った庭園で逢瀬を続けるようになる靴職人を目指す高校生・タカオと年上の女性・ユキノ。年の離れた2人の淡い恋模様を美しい雨の描写と共に描き出す。原作・脚本・監督を新海監督が務め、タカオ役に入野自由、ユキノ役に花澤香菜といった人気声優がメインキャラクターを担当している。世界中から注目を集める新海監督。「Anime Expo 2016」にて絶賛の声を浴びたばかりの新海監督が何を語るのか?声優を務めた3人はどんなトークを繰り広げるか?期待して待ちたい。「新海誠監督 『君の名は。』SPトーク+『言の葉の庭』本編」は7月7日(木)18時30分よりLINE LIVEにて配信。『君の名は。』は8月26日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:言の葉の庭 2013年5月31日より全国にて公開(C) Makoto Shinkai/CoMix Wave Films
2016年07月06日先日、北米最大のアニメコンベンション「Anime Expo 2016」にて、特別上映されることが決定していた新海誠監督最新作『君の名は。』。この度、7月3日(現地時間)、世界初上映となるワールドプレミアがアメリカ・ロサンゼルスにて開催。上映後は5分を超える熱狂のスタンディングオベーションとなった。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(上白石萌音)は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧(神木隆之介)も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない2人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。本作は、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。主題歌を含む全ての音楽を「RADWIPS」が務め、声の出演には、神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子ら世代とジャンルを超えた豪華俳優陣が集結し、話題を集めている。精緻な風景描写とすれ違う男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉によって紡ぎ出す新海監督は、世代や業界、国内外を問わず人々に大きな刺激と影響を及ぼし、米「Variety」誌が選ぶ「2016年に注目すべきアニメーター10人」の1人に日本人で唯一選出されるなど、全世界で注目を集めている。前作『言の葉の庭』でも、米国プレミアとして「Anime Expo」を訪れた新海監督。3年振りの参加となった今回、世界的な注目度と期待の高さから、上映会場となったLos Angeles Convention Center hallには、開場前から長蛇の列が。前回を遥かに超える地元ファンの熱気を前に、上映前に登壇した新海監督は英語も交えて「3年間かけて全身全霊で作りました。4日前に完成したばかりの作品です。皆さんが世界で最初に観るお客さんです」と語ると、早くも場内のボルテージは最高潮に!いよいよ本編上映が始まるや否や、その圧倒的な映像美に感嘆の声をあげる観客が続出。そして、クライマックスでは場内が感動の涙に包まれ、エンドロールが流れると共に超満員の3,400名の大観衆から、5分を超えるスタンディングオベーションが新海監督に贈られていた。観客からは「1分1秒たりとも見逃せない!」「心を鷲掴みにされた」「ファーストシーンから涙が止まらなかった」などと絶賛の声が続出!引き続き行われたパネルディスカッションでは、感極まって涙ながらに監督に想いを伝えるファンの姿も数多くみられた。これらを受け、新海監督は「こんなにいろんな場面で、笑ってくれて、泣いてくれて、拍手をしてくれるなんて、想像もしていなかったです。何年間も待ってくれているファンがいることを実感できて感動しました」と想像以上の反応だと語っている。さらに続くサイン会では、受付5時間前からサインを求めるファンが殺到。当初1時間の予定だったサイン会も、急遽2時間に延長するほどの大盛況となっていた。また、今回のワールドプレミアに引き続き、本作の北米での配給も決定。今後、日本のみならず世界中を席巻することだろう。『君の名は。』は8月26日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月04日ファン待望の新作『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』を皮切りに今年も、夏休み映画シーズンがスタート。数多くの実写大作がしのぎを削り「10年に1度の激戦」と称された昨夏とは対照的に、ブランド力の強い長編アニメ3本が“夏の映画王”を目指す形だ。その3本とは、ディズニー/ピクサー最新作『ファインディング・ドリー』、夏休みの鉄板ヒット商品である「ポケモン映画」の19作目『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』、そして3年半ぶりとなる劇場版アニメ『ONE PIECE FILM GOLD』。7月16日(土)に同日公開の「ドリー」「ポケモン」を、翌週の7月23日(土)封切りの「ワンピ」が追いかける接近戦に、関係者は熱い視線を注いでいる。なかでも本命と目されているのが、『ファインディング・ドリー』だ。前作『ファインディング・ニモ』(2003年公開)がここ日本で興収110億円を記録しており、実はディズニー/ピクサー作品としては国内歴代トップの数字。それだけに、13年ぶりとなる続編の認知度、期待度は絶大だ。「アナ雪」以来の好調をいまもキープするディズニーが、広告、タイアップ、パブと全方位で圧倒的な露出を実現させており、再びの100億円超えが期待される。近年は興収30億円割れが続き、勢いに陰りも見える「ポケモン」だが、5年ぶりとなる本編のみ(短編なし)興行で勝負をかける。初週の週末動員ランキングで『ファインディング・ドリー』と激しい首位争いを繰り広げ、20作目のアニバーサリーイヤーとなる来年に弾みをつけたいところ。前作『ONE PIECE FILM Z』が東映史上最高となる興収68億円超えを記録した「ワンピ」新作はまさに台風の目で、この夏をいい意味で荒らす予感だ。さらにこの夏は、昨夏に『ミニオンズ』が興収50億円を超えて大きな話題を集めたイルミネーション・エンターテインメントの新作『ペット』(8月11日公開)、東宝がジブリや細田守監督に続く新ブランドとして期待を込める、新海誠監督の『君の名は。』(8月26日公開)など新興勢力も続々。また、第87回アカデミー賞候補となったアイルランド映画『ソング・オブ・ザ・シー海のうた』は公開規模こそ小さいが、ぜひ見てほしい傑作である。(text:Ryo Uchida)
2016年07月01日次世代の宮崎駿、ポスト細田守と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠が贈る最新作『君の名は。』。7月にロサンゼルスにて行われる「Anime Expo」で世界初上映されることが決定しさらに盛り上がりをみせている本作から、この度、新ビジュアルが到着した。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(上白石萌音)は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧(神木隆之介)も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない2人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』など意欲的な作品を数多く作り出してきた新海監督。精緻な風景描写とすれ違う男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”は、世代や業界、国内外を問わず人々に大きな刺激と影響を及ぼしてきた。そんな監督が今回挑んだのは、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。世界の違う2人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを、圧倒的な映像美とスケールで描く。また声の出演として、神木隆之介と上白石萌音をはじめ、長澤まさみ、市原悦子ほかアニメーションと実写の垣根を越えた豪華キャスティングが実現している。そして作画監督には『千と千尋の神隠し』など数多くのスタジオジブリ作品を手掛けたアニメーション界のレジェンド・安藤雅司。さらに『心が叫びたがってるんだ。』などで新時代を代表するアニメーターとなった田中将賀をキャラクターデザインに迎えるなど、日本最高峰のスタッフが揃っている。そしてこのほど完成したのは、東京都内某所の階段で主人公・瀧とヒロイン・三葉がすれ違うビジュアル。実はこのビジュアル「出会うはずのない、2人の出逢い」という物語のテーマに合わせ、映画のプロモーションのために制作陣が特別に描きおろしたオリジナルイメージビジュアル。また、本編の内容ともリンクしており、映画を観てからこのビジュアルを見ると、また新たな感動が生まれること間違いなしとなっている。なおこのビジュアルは、7月1日(金)より全国の映画館で順次掲出される大型バナーや新チラシに掲載。特に高さ1.8m×幅3.6mの大型バナーには、徹底したロケハンのもと細部まで描きこまれた実在の東京と、新海監督の代名詞である大空が描かれている。また、翌2日(土)より本作の劇場前売券が発売開始。映画館で前売券を買うと、全国合計3万名限定で本ビジュアルの絵柄を全面に使用したA4オリジナルクリアファイルがプレゼントされるようだ。『君の名は。』は8月26日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年06月23日次世代の宮崎駿、ポスト細田守と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠の最新作『君の名は。』。先日、声優陣に長澤まさみや市原悦子が参加することが発表され話題を集めたが、そんな本作がこの度、ロサンゼルスで行われる「Anime Expo 2016」にて特別上映作品として世界初上映されることが決定した。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(上白石萌音)は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧(神木隆之介)も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない2人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。声の出演として、ヒロイン・三葉役に上白石萌音、夢に出てきた男の子・瀧役に神木隆之介、そして先日発表された長澤さんが、瀧が密かに想いを寄せるバイト先の先輩・奥寺ミキ役、市原さんが三葉の祖母・宮水一葉役をそれぞれ担当。そのほか、成田凌、悠木碧、島崎信長、石川界人、谷花音ら各方面で活躍するキャストが揃った。本作の上映が決定した「Anime Expo」は、北米最大のアニメ・コンベンションとして有名で、1992年の初開催から、今回で25年目を迎える。今回は、7月1日(現地時間)から4日間、ロサンゼルスコンベンションセンターにて行われ、本作のワールドプレミアは、3日に開催。なお、今回は新海監督も渡米し、上映後のティーチインも予定されている。今回の決定に神木さんは「作品に関わらせていただいた者として誇りに思います。新海監督の作品は唯一無二の作品ばかりです。『君の名は。』はその最高傑作です」と語り、「世界中の方々が必ず美しいと感じる素敵な物語になっています。世界がこの作品に恋をするでしょう」とコメントを寄せた。本作の主題歌を含む音楽は、その独自の世界観と旋律で熱狂的な支持を集めるロックバンド「RADWIMPS」が担当。作画監督には『千と千尋の神隠し』など数多くのスタジオジブリ作品を手掛けたアニメーション界のレジェンド・安藤雅司が務め、『心が叫びたがってるんだ。』などで新時代を代表するアニメーターとなった田中将賀をキャラクターデザインに迎えるなど、日本最高峰のスタッフが集結している。国外の映画祭で数々の賞を受賞し、また、米エンターテインメント誌「Variety」の「2016年の注目すべきアニメーター10人」のひとりに日本人として初めて選出された新海監督。過去には2013年のAnime Expoにて『言の葉の庭』が上映され、現地のファンを熱狂させてきた。その新海監督最新作とあって、現地の反応が楽しみだ。『君の名は。』は8月26日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年06月17日先日、米エンターテインメント誌「Variety」の「2016年の注目すべきアニメーター10人」に日本人として初選出され、日本のみならず世界からも高い評価を受けているアニメーション映画監督・新海誠の最新作『君の名は。』。すでに本作のメインキャストに神木隆之介、上白石萌音が決定しているが、今回新たに長澤まさみ、市原悦子らが参加することが明らかとなった。なお、神木さん、上白石さん、長澤さん、市原さんの4人は今回が初共演となった。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(上白石萌音)は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧(神木隆之介)も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない2人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』など、意欲的な作品を数多く作り出し、次世代の宮崎駿、ポスト細田守と称される新海監督。美しい色彩で描かれるすれ違う男女の物語を、精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”は世代や業界、国内外を問わず大きな刺激と影響を及ぼしてきた。そんな新海監督の待望の最新作とあって、日本最高峰のスタッフが集結。キャラクター原案を務めるのは、『心が叫びたがってるんだ。』などで新時代を代表するアニメーターとなった田中将賀。そして『千と千尋の神隠し』など数多くのスタジオジブリ作品を手掛けた、アニメーション界のレジェンド・安藤雅司を作画監督に迎え、また音楽は、熱狂的な支持を集めるロックバンド「RADWIMPS」が担当していることでも話題だ。声の出演には、自らの運命に翻弄されていくヒロイン・三葉役を上白石さん、三葉が夢の中で見た男の子・瀧役を神木さんが担当する。そして、2人を支える新たな声優陣がこのほど決定。瀧が密かに想いを寄せるバイト先の先輩・奥寺ミキ役として現在大河ドラマ「真田丸」に出演中で、スタジオジブリの『コクリコ坂から』で主人公の声を担当した長澤さん。三葉の祖母・宮水一葉役として、国民的ドラマ「家政婦は見た!」シリーズを筆頭に、女優として幅広く活躍しながら、1975年から約20年間「まんが日本昔ばなし」で語りと登場人物の声を担当するなど、数多くのアニメ作品への出演、ナレーション経験を持つ声のベテラン・市原さんが抜擢された。今回の決定に長澤さんは「映像を一目観ると、一気に空気感が身体の中に入ってきて、とても気持ち良い作品だと思います」と語り、「“奥寺先輩”は主人公の憧れの女の人なので、大人っぽさ、優しさ、少しだけ色っぽさが出るよう意識しました」とコメント。さらに、子どもの頃から「家政婦は見た!」と「まんが日本昔ばなし」が大好きだったと語った長澤さんは「今回市原さんのお声を聞くのを楽しみにしていました。市原さんと一緒の作品に参加できて、本当に光栄に思います」と喜びも語った。一方、市原さんは「都会に憧れる若者たちの、掴みどころのない、希望と不安で揺れているような心情が描かれていて、それは私には新鮮で触れたことのない世界でした。分からないからこそ面白くて、やってみたいと思い、受けさせていただきました」とオファー時の心境を語り、「新海監督はとても丁寧に演出され、出演者にもとても優しく、これも驚きでした」と収録をふり返った。そのほか、三葉の妹・四葉役に人気子役の谷花音。三葉の同級生・勅使河原克彦役に「Men’s non-no」人気モデル・成田凌。そして、同じく三葉の同級生の名取早耶香役に「魔法少女まどか☆マギカ」などに出演する悠木碧、瀧の同級生・藤井司と高木真太役に「Free!」の島崎信長、「ハイキュー!!」の石川界人と若手声優陣も集結。ほかでのなかなか見られないキャストが、今回一堂に会している。また、新海監督は「劇中では描いていない奥寺の陰影までも感じさせるような長澤さんの芝居に、すべての“男の子たち”はどぎまぎさせられてしまうはず」「『まんが日本昔ばなし』に育てられた僕にとっては、一葉役は市原悦子さん以外にあり得ませんでした。最高の語りをいただけました」と長澤さんと市原さんを絶賛した。『君の名は。』は8月26日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年06月07日RADWIMPSが新アルバム「君の名は。」を、2016年8月24(水)にリリースする。新海誠監督のアニメーション長編映画『君の名は。』のために制作された同名の新アルバム。映画の予告映像で使用されている「前前前世」(読み:ぜんぜんぜんせ)を含む主題歌のボーカル楽曲4曲に加え、バンドの全てのソングライティングを手がける野田洋次郎だけでなく、RADWIMPS史上初となるGt.桑原及びBa.武田が作曲した楽曲含む22曲の劇伴が収録されている。また初回限定盤には、レコーディング風景や新海誠監督とRADWIMPSによる対談インタビューに加え、野田洋次郎による劇伴のピアノソロスタジオライブなどの貴重な映像を収めたDVDが付属。さらにブックレットには、映画の場面カットやRADWIMPSのメンバーフォト、劇伴のピアノ譜なども収録。映画『君の名は。』の世界観を余すところなく詰め込んだ、LPサイズ仕様のスペシャルパッケージだ。新海誠監督とRADWIMPSによる綿密なやり取りを経て完成した本作は、プロット段階から1年以上かけ、妥協のない作業を繰り返した末に生まれた、オリジナルアルバムに匹敵する濃密な作品。RADWIMPSの多種多様な音楽性と、新海誠監督の美しくも切ない詩的な世界観。音楽とアニメーションのかつてない密なコラボレーションにより、両者の世界観が見事に融合した作品に仕上がっている。【作品情報】「君の名は。」※映画『君の名は。』のサウンドトラック発売日:2016年8月24(水)価格:初回限定盤 CD+DVD+BOOK, LPサイズ(32cm×32cm) 6400円+税通常盤 CDのみ 2700円+税<初回限定盤:DVD内容>・レコーディング風景・ピアノソロスタジオライブ(演奏:野田洋次郎) 「三葉のテーマ」「秋祭り」・RADWIMPS、アニメーション制作スタジオ訪問の模様・新海誠監督 × RADWIMPS 対談・新海誠監督インタビュー<初回限定盤:BOOK内容>・RADWIMPS ×「君の名は。」スペシャルブックレット映画の場面カット、RADWIMPSメンバーフォト他・「三葉のテーマ」「秋祭り」ピアノ譜(ピアノアレンジ:野田洋次郎)<初回・通常盤共通:CD収録内容>・主題歌4曲「前前前世」「スパークル」「夢灯籠」「なんでもないや」・劇伴22曲
2016年06月06日『新海誠が描く宙(そら)展』が、2016年7月1日(金)から11月6日(日)まで、東京ドームシティの宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)で開催される。新作映画『君の名は。』の公開を控え、国内外から注目を集めるアニメーション監督・新海誠。本展では、作品内に度々登場する「宇宙」や「空」の秀麗な描写にフィーチャー。『君の名は。』のロケハンで撮影された写真や絵コンテなどを通して、美しい風景描写ができあがるまでの制作過程を紹介する。ほかにも、新海監督が抱く宇宙への想いを語るオリジナルインタビュー映像の上映や、新作映画に登場する「彗星」をテーマにしたコーナー、監督が発表してきた過去作品に関する宇宙トピックスを紹介するコーナーなど、これまで宇宙を取り扱ってきたTeNQならではの視点で、新海監督作品と宇宙の魅力に迫る。【開催概要】『新海誠が描く宙(そら)展』開催期間:2016年7月1日(金)〜11月6日(日)会場:宇宙ミュージアムTeNQ 企画展示室ほか入場料:TeNQ入館料に含む【施設情報】宇宙ミュージアムTeNQ営業時間:平日 11:00〜21:00 / 土日祝・特定日 10:00〜21:00(最終入館20:00)※年中無休、ただし6/29(水)・30(木)は休館。※特定日は春夏冬休みなど。入館料:一般1,800円、学生1,500円、4歳〜中学生1,200円、シニア(65歳以上)1,200円※前売200円引き(公式サイトからのオンライン、またはセブンチケットにて前日までに購入) ※チケットは日時指定制、4歳未満の入館不可。住所:東京都文京区後楽1丁目3-61 東京ドームシティ 黄色いビル 6FTEL:03-3814-0109【問い合わせ先】宇宙ミュージアム TeNQ(テンキュー)TEL:03-3814-0109
2016年05月16日神木隆之介と上白石萌音が、主人公とヒロインのキャラクターの声を担当する『君の名は。』。“次世代の宮崎駿、ポスト細田守”と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠の3年振りとなる最新作だが、この度、米「Variety」誌が選ぶ「2016年に注目すべきアニメーター10人」に、新海監督が日本人として初選出されたことが明らかになった。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(上白石萌音)は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!」。そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧(神木隆之介)も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない2人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。本作は、『ほしのこえ』『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』など意欲的な作品を数多く作り出している新海監督の待望の最新作。声の出演として、三葉が夢の中で見た男の子・瀧役に神木さん、自らの運命に翻弄されていくヒロイン・三葉役に上白石さんがそれぞれ決定しており、音楽は、その唯一無二の世界観と旋律で熱狂的な支持を集めるロックバンド・「RADWIMPS」が担当することでも注目を集めている。新海監督は、『言の葉の庭』でドイツの「シュトゥットガルト国際アニメーション映画祭」長編アニメーション部門のグランプリを受賞、同年「信毎選賞」を受賞するなど、美しい色彩で描かれるすれ違う男女の物語を、精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎだす“新海ワールド”は世代や業界、国内外を問わず高い評価と支持を受けている。この度発表されたのは、1905年にアメリカで創刊されたエンタテインメントビジネスの総合誌 「Variety」が、その年に注目すべき新人の俳優や監督、プロデューサーなどクリエイターを選ぶ「Varietyが選ぶ10人シリーズ」の中でも2015年から始動した新しい「注目すべきアニメーター10人」。昨年は『トイ・ストーリー4』の共同監督、ジョシュ・クーリーらが選ばれ、また特別賞として、ピクサーの創業者のエド・キャットムルや『トイ・ストーリー』などのジョン・ラセターが「Creative Impact in Animation」を受賞。そして2回目となる今回は、新海監督のほか、アニメ映画版『ゴーストバスターズ』のフレッチャー・ムール監督や、2017年公開予定のピクサーのアニメーション映画『COCO』の共同監督、エイドリアン・モリーナが選ばれている。さらに『カンフー・パンダ3』のジェニファー・ユー・ネルソン監督が「Creative Impact in Animation」を受賞したという。この発表を受け新海監督は「とても嬉しく思います」と喜びを語り、「僕個人は非力な作り手ですし、日本製エンタメの凋落というような言説も囁かれる昨今でもありますが、心強いスタッフたちとともに僕たちなりに高く遠くを見つめ、国内外に誇れる作品作りをしていきたいと思っています」とこれからに向けてコメントを寄せた。これまで、ディズニーやピクサー、ドリームワークスなど、アメリカのアニメーション業界のスタッフばかりが選出されてきた中で、日本人として初めて選ばれるという快挙を遂げた新海監督。最新作の本作が、今後海外から注目を集めることは間違いなしだ。『君の名は。』は8月26日(金)より全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年05月06日新海誠監督の長編大作アニメーション映画『君の名は。』が、2016年8月26日(金)より全国で公開された。これまで『秒速5センチメートル』、『言の葉の庭』など、美しい色彩で描かれるすれ違う男女の物語を、精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎ出してきた気鋭の監督・新海誠。最新作『君の名は。』では、山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(みつは)と、東京に暮らす男子高校生の瀧(たき)の出会うことのない二人の出逢い、少年と少女の奇跡の物語を描いていく。声の出演として、三葉が夢の中で見た男の子・瀧役に演技派俳優、神木隆之介。そして、自らの運命に翻弄されていくヒロイン・三葉役を上白石萌音が務める。音楽は、独特の歌詞と音楽性で高く評されるロックバンド「ラッドウィンプス(RADWIMPS)」が制作。曲を聞いてシーンを作るというリクエストのもと、ラッドウィンプスの野田洋次郎は、製作初期からデモ曲をやり取りし、プロット段階から作品に携わってきた。新曲「前前前世」(読み:ぜんぜんぜんせ)を含め、大切な場面で書き下ろしたボーカル曲が複数使われるそうだ。2016年8月24日(水)には、全22曲を収録した映画と同名のサウンドトラックが発売される。なお、『君の名は。』のキャラクター原案を務めるのは『心が叫びたがってるんだ。』の田中将賀。また、作画監督は、『千と千尋の神隠し』など多くのスタジオジブリ作品を手掛けた安藤雅司を迎えるなど、日本最高峰のスタッフが集結した。公開後の反響は大きく、10月10日(月・祝)までの46日間で、入場人員1,119万人、興行収入145億円を記録。さらに、映画の記録的な大ヒットを受け、感謝の気持ちをこめて新海誠監督、キャラクターデザインの田中将賀、美術監督の丹治匠ら本作のスタッフが、新たに描き下ろしたビジュアルが14日に公開された。このビジュアルは、本日10月14日(金)の東京:朝日新聞、大阪:朝日新聞・読売新聞、愛知:中日新聞、福岡:西日本新聞、北海道:北海道新聞(全て朝刊)に、記念広告として使用されたほか、ポスターとして12月上旬より全国の映画館で順次掲出される予定だ。【ストーリー】千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーーーい!!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢……。」一方、東京で暮らす男子高校生、瀧(たき)も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ――。彼らが体験した夢の秘密とは?出会うことのない二人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語が、いま動き出す。【作品情報】『君の名は。』監督・脚本:新海誠声の出演:神木隆之介 上白石萌音 長澤まさみ 市原悦子 ほかキャラクターデザイン:田中将賀作画監督:安藤雅司製作:東宝 コミックス・ウェーブ・フィルム 他制作プロダクション:コミックス・ウェーブ・フィルム配給:東宝公開日:2016年8月26日(金) 全国東宝系公開(c)2016「君の名は。」製作委員会
2016年04月09日主人公を神木隆之介、ヒロインを上白石萌音が演じることで話題の長編アニメーション『君の名は。』。この度、本作の音楽を、ボーカル・野田洋次郎の創り出す独特の歌詞と音楽性で多くのファンを魅了し続けるロックバンド「RADWIMPS」が担当することが決定。また公開日が8月26日(金)であることが分かった。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない2人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。『秒速5センチメートル』<a href="">『言の葉の庭』</a>などを世に送り出し、“次世代の宮崎駿、ポスト細田守”と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠の3年ぶりの最新作。夢で見た少年と少女が経験する恋と奇跡の物語を声で演じるのは、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』など声優経験豊富な神木さんと、<a href="">『おおかみこどもの雨と雪』</a>で声優を務め、オーディションで本作のヒロイン役を射止めた上白石さん。実力派若手俳優たちの名演と、美しい色彩で描かれるすれ違う男女の物語を精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”とが融合し、新たな名作が誕生する。この度、本作の音楽をロックバンド「RADWIMPS」が担当することが決定。ボーカル楽曲に加え、20曲以上の劇中音楽全てを制作しており、「RADWIMPS」としても初めての試みとなっている。事の発端は2年前、曲を聴いた上で作りたいシーンがいくつかあるという新海監督からの要望を受けた「RADWIMPS」野田さんは、製作初期からデモ曲をやり取りし、プロット段階から作品作りに参加。新海監督は、劇中にボーカル楽曲を印象的に使う名手としても知られているが、本作でも大切な場面で「RADWIMPS」の書き下ろしたボーカル曲が複数使用。中でも新曲「前前前世」は本作の予告編でも使われ、美しい映像にアップテンポな楽曲が加わり、躍動感のある映像に仕上がった。現在、ネット上にて公開されている。今回の試みについて「RADWIMPS」は「映画と、僕たちの音楽が掛け合わさることがあるとしたら。それは単純にオファーを受けて主題歌を作るという関係でないものでありたいと、漠然と思っていました。お互いの領域にオーバーラップし、響き合い、結びつき、共に冒険ができるようなものであったら、素敵だなぁと思っていました」と、念願であったことを告白。また「一昨年の冬に新海監督とお会いし、そのまっすぐな人柄とこの脚本に惹かれました。そしてこの1年間、僕たちはひと足先に『君の名は。』の世界にどっぷりと浸かることになりました。おそらくすべてのシーンの、すべての台詞がいまは言えると思います」と本作への思い入れも明かし、「最後まで心を研ぎすまして全力で取り組みたいと思います」とコメントを寄せた。主人公を演じる神木さんは、予告編でも使用された新曲「前前前世」を聴いて「これまで感じたことのない衝撃を受け鳥肌が立ち、自分の中で『君の名は。』の世界観が更に鮮やかになりました。『RADWIMPS』さんの素敵な曲を聴きながら、これから始まる声録りに向けてさらに気合いが入りました」と、意気込みを新たにしたようだ。『君の名は。』は8月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月06日2016年3月に放送された、新海誠監督の作品を新たな制作陣によってTVアニメ化した『彼女と彼女の猫 -Everything Flows-』の企画展が4月9日より、京都国際マンガミュージアムで開催される。原作は、新海監督の自主制作時代の『彼女と彼女の猫』(2000年)。本作では、『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズや『氷菓』(2012年)で演出を手がけてきた坂本一也氏が初めて監督としてメガホンを取り、キャストを声優の花澤香菜らが務めた。企画展では、本作の制作で実際に使用された原画や資料、アフレコの現場で使用された映像などを一堂に集めて展示。期間は4月9日から6月19日までで、水曜日を除く10時から18時まで開館している(最終入館は17時30分)京都国際マンガミュージアムの2階・ギャラリー4にて実施する。また関連イベントとして、ライデンフィルム京都スタジオを拠点に活動し、同室長も兼任する坂本監督が登壇して制作へのこだわりや京都でアニメを制作する理由などを話すトークイベント「カノ猫EFが出来るまで」も開催。こちらは、5月3日の14時から16時までで、1階の多目的映像ホールで行う。先着200名まで参加可能で、料金は無料。事前の申し込みは不要で、整理券は当日の10時よりミュージアム館内で配布される。(C)Makoto Shinkai/CWF・彼女と彼女の猫EF製作委員会
2016年03月30日ウルトラスーパーピクチャーズは、新海誠氏原作のTVアニメ「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」の制作に使われた資料や原画などを展示する企画展を開催する。会期は4月9日~6月19日(水曜休館、ただし5月4日は開館)。開館時間は10:00~18:00(最終入館は17:30)。会場は京都府・烏丸御池の京都国際マンガミュージアム 2Fギャラリー4(旧・龍池小学校跡地)。観覧無料(ミュージアムへの入場料は別途必要)。同展は、新海誠氏の自主制作アニメーション作品「彼女と彼女の猫」を原作として、今年3月にTOKYO MX・BS11で放送されたTVアニメ「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」(全4話)の制作で使われた資料や原画などを展示する企画展。同アニメの設定資料や背景画、動画(原画や中割も含む)、線撮(アフレコ時に声優が声を当てる映像)、制作スタッフのインタビューなどが公開されるほか、猫をキーワードにしたマンガ特集コーナーが用意されるという。また、5月3日(14:00~16:00)には関連イベントとして、同アニメの監督である坂本一也氏が出演するトークセッション「カノ猫EFができるまで」が開催される。会場は同館1F 多目的映像ホール。参加希望者は、当日10:00よりミュージアム館内にて配布される整理券を入手する必要がある(事前申込不要、定員200名の先着順)。なお、同展の観覧ならびに関連イベントの参加は無料だが、京都国際漫画ミュージアムの入場料(大人800円 / 中高生300円 / 小学生100円)は必要となる。
2016年03月30日ポスト宮崎駿、ポスト細田守と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠の3年ぶりとなる最新作『君の名は。』。この度、本作で声を担当した神木隆之介、上白石萌音が演じる主人公とヒロインのキャラクタービジュアルが初解禁されると共に、新ポスタービジュアルが到着した。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない二人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。本作は、『ほしのこえ』『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』など、意欲的な作品を数多く作り出すアニメーション映画監督・新海さんの3年ぶり7作目となる最新作。夢で見た少年と少女が経験する恋と奇跡の物語を描いている。2013年に公開された『言の葉の庭』では、自身最大のヒットを記録し、ドイツのシュトゥットガルト国際アニメーション映画祭にて長編アニメーション部門のグランプリを受賞するなど、美しい世界で描かれるすれ違う男女の物語を、精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎだす“新海ワールド”は、国内外で高い評価と支持を受けている。声の出演として、主人公の東京に暮らす男子高校生・立花瀧役に、同世代の中でひときわ異彩を放つ演技派俳優であり、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』などでも吹き替え声優を務め、多彩な才能を発揮する神木さん。山深い田舎町に暮らし、自らの運命に翻弄されていくヒロインの女子高校生・宮水三葉役に、現在公開中の映画『ちはやふる』に出演し、今回オーディションでその役を射止め、まさに“シンデレラガール” となった上白石さんが抜擢された。今回解禁されたのは、初披露となる二人の素顔を含む待望の最新ビジュアル。キャラクターデザインを担当したのは、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」『心が叫びたがってるんだ。』を手掛ける新時代のアニメーター・田中将賀、そして作画監督を『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』などを手がけるアニメーション界のレジェンド・安藤雅司が務める事もあり、昨年末に行われた製作発表記者会見以降、後ろ姿でしか登場していなかった瀧と三葉がどのような素顔をしているのか、多くの注目が集まった。このたび公開となったのは、物語のキーとなる彗星のもと、別々の空間に立った瀧と三葉が、互いの存在に気が付いたかのような表情を見せる新ポスター。また、瀧と三葉のそれぞれのシーンカットも同時に公開されている。新海作品の代名詞である美しい風景と融合し本作品のテーマ、そして物語を象徴するビジュアルとなっている。もともと新海監督の大ファンだと語る神木さんは、「監督の作品を何十回も観ていたので、声の出演が決まった時は信じられないくらい嬉しかったです。瀧のビジュアルを見ることで、純粋に作品として本編が完成することが楽しみになりました」と語り、また「瀧は都会で生活するごくごく普通の高校生。ですが、その『普通』を表現する事が何よりも難しい。一つ一つのセリフの言い回しなどを細かく考えながら演じないと瀧になりきれないと改めて思いました」と明かした。さらに上白石さんも「三葉は複雑な家庭で育ったので、自分がしっかりしなきゃという覚悟を持っている反面、都会にあこがれている普通の女子高生な一面もあって、描写がすごくリアルだと思いました」と語り、「今回初めて瀧と三葉の顔を見ましたが、二人の表情がすごく豊かで、一日も早く三葉を演じたいと思いました」と意欲を見せた。そして監督はキャスト二人について、「神木さんと上白石さんには、普通の『優しさ、気立ての良さ、勇気』を若々しくフレッシュな声で吹き込んでほしいなと。あくまで自然に湧き出るものを、お二人なら表現してくださると思っています」と期待を示す。また「田中将賀さん・安藤雅司さんの手により、顔の表情だけでなく、しぐさなども含め、アニメーションとして表情豊かに活き活きとした格好良さや可愛さが表現されていますので、ぜひご期待ください」とメッセージを寄せた。なお、今回の新ポスタービジュアルを使用したポスター、チラシは、4月16日(土)より全国の映画館で掲出されるようだ。『君の名は。』は2016年8月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年03月24日劇場アニメーション『君の名は。』の制作発表会見が12月10日(木)、東京・有楽町の東宝で行われた。会見には、新海誠監督をはじめ、本作で声の出演を務める俳優・神木隆之介、女優・上白石萌音らが出席した。山深い田舎町に暮らす女子高生・宮水三葉(上白さん)と、東京に暮らす男子高校生・立花瀧(神木さん)。夢でお互いと出会い、世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる、恋と奇跡の物語が描かれている。『言の葉の庭』以来、新海監督の3年ぶりの新作となる本作。キャラクターデザインを務めるのは、『心が叫びたがってるんだ。』のアニメーター、田中将賀。作画監督には『千と千尋の神隠し』や『思い出のマーニー』を手掛けた安藤雅司を迎えた。新海監督は、「今まで憧れていた方たちと一緒に創らせてもらっているので、隣の席から聞こえてくる鉛筆の音、紙の音を聞くだけで泣けてくるほど嬉しい」と感無量の様子だった。『ほしのこえ』以来、述べ14年間ラブコールを送り続けていた、という東宝株式会社・川村元気プロデューサーは、「深海誠のビュジュアルセンスと、田中さん、安藤さんの力がかけ合わさり、今までの日本アニメーションの集大成になるのではないか」と期待を寄せた。立花瀧の声を担当した神木さんは、「深海監督の作品は別の世界へ連れて行ってくれそうな空の色が好きなんです。携われることはとても嬉しいですが、大好きだからこそ、プレッシャーがとてもあります」と話し、『言の葉の庭』を観て以来、舞台である新宿御苑に通い詰めていたことも明かした。オーディションで役を射止めた上白石さんについて深海監督は、「三葉がいる!って思ったんですよね。最初から何のズレもなくハマっていました」と話し、上白石さんは恐縮しながらも、「気が早いですが、もう公開が待ち遠しいです」とにっこり笑顔を見せた。新海監督と二人三脚で制作を続けていたコミックス・ウェーブ・フィルム株式会社・川口典孝プロデューサーは、「新海史上、最高傑作になる」と話し、新海監督も、「分不相応な大きな舞台でプレッシャーもありますが、2010年代の日本を代表するアニメーションになるんだ、と自分たちが確信を持って作っています」と力強く語った。『君の名は。』は2016年8月、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月10日●アニメ制作のデジタル化には「目的」が必要デジタルハリウッド大学大学院は、アニメラボ×ACTF公開講座「新たなアニメ制作会社の立ち上げと将来ビジョン~デジタル化に伴う新たな制作方法について~」を、同院 駿河台キャンパスにて開催した。セミナーにはシグナル・エムディのプロデューサー上野剛仁氏、ワコムのチャネルマーケティング シニアスペシャリスト轟木保弘氏が登壇。デジタルハリウッド大学大学院 准教授の高橋光輝氏が司会を務めた。ここでは、7月28日に行われた同セミナーの様子をレポートする。同セミナーは、デジタルハリウッド大学大学院のアニメを包括的かつ実践的に研究する研究実践科目「アニメラボ」と、アニメクリエイター団体・JAniCAによる業界セミナー「ACTF(Animation Creative Technology Forum)」とのタイアップによって実現した公開講座だ。6月30日に開催されたセミナー「中国のアニメ市場の今」に続き、二回目の開催となる。今回、「新たなアニメ制作会社の立ち上げと将来ビジョン~デジタル化に伴う新たな制作方法について~」と題されたセミナーでは、デジタル作画を中心とした制作会社・シグナル・エムディのプロデューサー・上野剛仁氏が登壇。新たなアニメ制作会社の立ち上げに伴う課題やポイント、アニメ制作におけるデジタル化のさらなる進化などについて語った。○デジタル作画に取り組む「目的」を定める上野氏は冒頭に、同氏が所属するシグナル・エムディについて、デジタル作画を中心としたアニメーション制作会社と紹介。主な作品として、あにめたまご2016参加作品の「カラフル忍者いろまき」や、NHK Eテレ 18:45~18:54(Let’s 天才てれびくん アニメ枠)に放映される「探偵チームKZ(カッズ)事件ノート」(ドメリカとの共同制作)を挙げた。ここから話は本題に入り、デジタル作画を取り入れる「目的の例」として10項目を挙げた。このうち、将来的にテレビ放送が4K以上の画質となることに備えた制作について、上野氏は「これから検証していく段階」だと述べた。■デジタル作画を検討する「目的」の例・コストダウンや生産量アップ・紙がなくなることによる制作上の負担減・データが取り回しに便利・プレビューが見やすい・修正しやすい・3DCGと親和性があるから・海外と共同制作したいがデジタル作画メインだから・4K以上の制作に備えて・なんとなくそういう風潮だからまた、「何となくそういう風潮だから」という意外な項目については、「案外、こういった動機で取り組もうとしている人も多い」ということで、デジタル作画を取り入れる上で「目的」をきちんと定めることが大切だと語った。○デジタル作画部門立ち上げの際に必要な課題次に、「デジタル作画部門立ち上げの際に必要な課題」を5つ挙げた。まず「組織」においては、「デジタル作画で制作する、または紙からデジタルに切り替えるということに、社内で理解と合意がとれているのか」という大きな課題が存在するという。ふたつめに「ソフト」の課題として「デジタル作画ソフトの選定やソフトを自前で研究して習得している人が社内にいるのか」、「ソフトの習得に取り組む意志のある人はいるのか」、「ソフトを先行で使用している会社・個人に協力をお願いして使い方を講習してもらえるのか」、「デジタル作画ソフト以外に必要なソフトは何か」などを挙げた。これだけ多くの項目を挙げた理由として、上野氏は、「シグナル・エムディはゼロからのスタートであったため、こうした問題に直面した」ためだと明かした。さらに「ソフトを販売している会社は、機能についての説明はできても、制作現場に則した説明をしてもらうことは難しい」とし、「ソフトを自分で習得している人が社内にいるのか、あるいはすでに実践している会社・個人に使い方を教えてもらえるのか、といったことが課題だ」と語った。○機材の選定は「メンテナンス・維持」も考える続いて「ハード」の課題として、まずは「ハードの選定」からはじまり、「タブレットで絵を描いた人が社内にいるのか」、「板タブレットか液晶タブレットか」、「液晶タブレットの大きさはどうするか」、「モニターの大きさや台数」、「PCの性能などどうするか」といった問題を例に挙げたのち、特に"盲点"になりがちな課題として「ソフトやハードの購入と運用、メンテナンスなどの管理を誰が行うのか」、「購入費のほかに維持費、管理費を計算しているのか」といった2点を紹介。上野氏は「これらは3DCG系の制作会社では当たり前のことだが、紙での作画を行うような会社の場合は考えていないケースが多い」とコメントした。4つ目に挙がったのが「仕事」の課題。具体的には、「デジタル作画で制作できる仕事や作品があるのか」、「社内外でその作品をデジタル作画で制作できるリソースがあるのか」、「尺とクオリティラインは現状のデジタル作画の制作レベルにかなっているのか」、「無理そうなときは紙作画への切り替えが可能なのか」といった例が挙げられた。上野氏は「私は10年近く前にTVシリーズの3DCGアニメを手がけたことがありますが、やや"無茶"な目標がなければデジタル作画で仕事をすることは推進できない」と述べた。●実際に導入しているペンタブレット・ソフトの詳細を公開○デジタル化における最重要ポイントは「人」そして最後に「制作ワークフロー&仕様」について。「デジタル作画の制作ワークフローと仕様が構築できなければ、作品制作にそもそも入れない」、「デジタルの運用に慣れていない全スタッフに制作ワークフローを守らせることができるのか」、「既存の紙作画の制作ワークフローに落としこむのか、それとも新たなデジタル作画ならではの制作ワークフローに取り組むのかどうか」といったことが課題であるという。こうした課題についても、3DCG系の制作会社では当たり前となっていることである一方、手慣れていない制作会社では直面する課題になるという。上野氏は「紙作画出身の原画マンに対して、ファイルの名称やフォルダ構成を厳守させられるのかという問題がありますし、制作進行がどうやって運用管理していくのか、あるいは演出や作画監督がどのようにチェックするのか、同じく作画ソフトを習得しどのソフトを使って修正を加えるのかといったことが起こりうると思います」と語った。そして、ふたつ目の必要なポイントとして「人」を挙げ、「あくまで大事なのは"人"であってソフトやハードではありません。それを使う人や運用する人が一番大事だと考えています」と強調。上野氏は個人的に「デジタルの映像制作にためらいのない若い人」に期待しているといい、「紙作画を経験していない若い方が、学校を卒業してすぐにデジタル作画の世界に入るという形で良いと思います」と述べた。○シグナル・エムディの使用ソフト・機材を公開ここから話はシグナル・エムディの"現状"についての説明へと移った。制作部は12席のうち10名在籍(役員3名、社員7名)、作画部は20席で20名在籍(フリーの監督、演出、デザイン、色彩、原画)、デジタル作画部は32席で20名在籍(社員班6名、フリー班11名、出向3名)。また、使用ソフトは、「TVPaint Animation 11 Standard Edition」20本、「同 Professional Edition」3本、「Adobe Creative Cloud」13本、「Adobe Photoshop CC」22本、「CELSYS RETAS STUDIO」4本、「CELSYS CLIP STUDIO PAINT EX」(4本)、「Toon Boom Storyboard Pro」(レンタルで7本)、「Toon Boom Harmony」(レンタルで3本)となっている。ソフトは一長一短があり、どのソフトだと決めつけるのではなく、作品や方向性、表現に応じてソフトを選定していくということだ。このうち「TVPaint」は指導者がいるため、あくまで「デジタル作画への取っ掛かり」のソフトとして導入しているという。「Photoshop」に関しては、レイアウト作業を行う際にサイズの問題でまずはPhotoshopで作業したのちTVPaintに取り込む必要があるため、ほぼ同数用意しているということだ。CELSYSの各4本ずつのソフトに関しては若干使う人がいることと、CLIP STUDIOのアニメーション版が開発中(現在、業界向けベータテストを実施中)ということもあり、検証という意味で導入しているとのことだ。Toon Boom Storyboard Proについては絵コンテマンが使用、Toon Boom Harmonyは導入したばかりで、これから検証していく予定とのことだ。使用ハードについては、ワコムの液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」9台、ペンタブレット「Intuos Pro medium」9台、液晶ペンタブレット「Cintiq 27HD」(レンタルで1台)、VAIOの液晶タブレットPC「VAIO Z Canvas」(レンタルで20台)、このほか24インチ液晶モニターやデスクトップPCを導入しているという。このうち液晶タブレットのCintiq 13HDを使っているのは、「液晶画面に直接描く」という紙に近い操作性から、主にフリーの紙作画からデジタル作画に関わる人に支給しているという。また、それよりも大型な「Cintiq 27HD」については、キャラクターデザイン兼作画監督が使用しているという。「Intuos Pro medium」については、採用を前提としたインターンのメンバーに支給し、モニターを見て描く作業で使っているとのことだ。ペンタブレットの残る3台は動画マンに支給していると語った。ハードについても、液晶ペンタブレットとペンタブレットのどちらかに決めるのではなく、「予算や用途に応じて機材を選定するのが良いでしょう」と述べた。VAIO Z CanvasについてはPC代わりに使っている部分もあるが、クリエイティブな部分においては絵コンテの作業でToon Boom Storyboard Proを入れた環境でスタッフが使用しているという。ほかにも、原画作業や制作のフォロー用としても活用しているということだ。○「アニメ業界の働き方を変えたい」ここからは「体制」についての話となった。シグナル・エムディでは、業務委託契約で在席しているフリーのスタッフの班である「フリー班」を既存の紙作画をデジタル作画(タブレット作画)に置き換えるラインとして位置づけ、作品の状況にあわせてデジタル作画での制作に興味がある紙作画の原画や動画経験者を受け入れるという。デジタル作画を取り入れることに対して、「紙作画系の古いスタッフは警戒心を抱いているし、逆にデジタル作画を推進する人は『紙なんてやり方が古い』と言う風調がありますが、どちらの方法も否定せず、認める必要があるのではないかと思っています」と述べた。その一方、業務委託契約による単価制のフリーランスのスタッフが多いアニメーション業界において、デジタル作画による映像制作に精通した社員スタッフを編成することを目的に「社員班」として、契約社員スタッフを募集しているという。その目標として、デジタル作画のワークフローの構築と継承をはじめとして、デジタル作画ならではの映像制作チームの育成や会社の看板となるスタッフ、映像作家を誕生させること、さらには4K~8Kの映像制作に取り組むことを挙げた。紙作画では当たり前であった「分業制」がデジタル作画という新しい作り方によって変わる可能性があるが、それを否定せず、従来の紙作画にとらわれない新しい作り方や映像表現に取り組みたいという。そのために、社員班には複数のソフトやツールを使いこなす意気込みで取り組んでほしいと希望を述べた。さらに上野氏は、スケジュール崩壊や単価制による低賃金が問題となってきた紙作画の作り方や制作体制、習慣にこだわることなく、働き方を変えるつもりだという。「"仕事"は締め切りを厳守するのが当然だが、アニメーション業界においては"遅れるのが当たり前"という状況になっている」と現状を明かしたうえで、「"アニメーション業界は特殊だから"という言い訳をすることなく、当たり前の社会人としての規律と時間を守り、メリハリある働き方で仕事をしたい」との思いを語った。社員の採用選考の流れとしては、まずは学校などと相談してアニメーション業界に興味を持つ人材を探し、希望者にはタブレットを使って作画した3点以上のイラストを提出してもらうという。選考面談ののち、数週間~1カ月ほどの間インターシップとして参加させ、お互いが判断した上で採用選考へ進むという形を取っているということだ。このように育成をしながら採用選考をしている理由のひとつとして上野氏は「弊社のような無名で実績もない会社は、大々的に募集を掛けても応募者がいません」と明かしたのち「若い人の力をお借りしたい」という言葉でセミナーを締めくくった。●"マジックワード"に惑わされない環境構築をここからは質疑応答の時間となった。聴講者から「シグナル・エムディはゼロから起ち上がった会社なのか? そうだとすれば社員制を取るための資金はどのように調達するのか? どのような考え方をすれば資金が集まるのか? そのあたりの話を聞かせて欲しい」との要望があった。上野氏は、「弊社はIGポートグループ(プロダクション・アイジー、ジーベック等が属する)の4つめの制作会社としての生まれ、資本についてはIGポートの100%子会社です」と説明。資金面については「例えば、予算が1000万円の場合、紙作画の場合はそれをおよそ100人で分け合っていると思います。そうすると1人当たりの取り分が10万円になりますが、それをデジタルというものを使うことで、30人でできないか?と考えると、1人当たりの収入を30万円程度に引き上げられるのではないか。そういった体制ができないものか?と考えている」とし、「そもそもコンテンツの値段が下降しているが、コストダウンするのではなく、むしろ新しい表現にはお金が掛かるということを伝えていかなければいけないのかなと考えている」と述べた。資金の調達については「いま手がけている作品にしても、予算は変わっていないのが現状です。残念ながらクライアントさんからすれば紙でもデジタルでもどちらでも構わないのですが、引き続き粘り強く交渉していくしかないですね」としたうえで「新しいものにチャレンジして弊社の個性を出していけば、それに応じて予算の交渉もできるのではないかと考えています」と語った。続いては、アニメーション会社を起ち上げたばかりの聴講者から「自分でアニメーションのソフトウェアなどを研究していこうと考えているが、実際にデジタルで作画を行うにあたり、現状のTVアニメシリーズの予算がデジタル化の波に合っているのかどうかを教えて欲しい」という質問。上野氏は、「状況に応じたクオリティーラインを設定すればできないことはありません」とし、「いま手がけているTVアニメも、絵コンテを優しいものにして欲しいなどと監督に要望をだしています。予算についても人数を絞った作り方をするしかないですね」と明かし、「現状のアニメーションをいきなりデジタルに切り替えるというのは相当ハードルが高いというのが実感です」と述べた。また、同セミナーにコメンテーターとして参加したワコム・マーケティング担当の轟木氏はこの質問を受け、「"デジタル作画"にも色んな形態のスタジオがあり、例えば動画と仕上げという最も枚数がある工数の部分をデジタルを活用してクオリティーに貢献する形で請け負っているプロダクションもあれば、1分半程度のごく短い尺の中に高いクオリティー性を凝縮して詰め込んでいるプロダクションもあります。あるいは、比較的短めの尺でも劇場に上映できるクオリティで、絵コンテから最終のコンポジットまでしっかりデジタルのパイプラインを組んでいる会社もあります。例えば、最近公開された"台風のノルダ"や新海誠さんの作品も紙作画の部分がありますが、デジタル処理を早い段階から導入して作家性の強い作品を出しているスタジオもあります」と、その多様性を説明した。続けて、「"デジタル作画"について各社が模索しているのが現状ですので、自分のスタジオにそれを導入する場合、まずはどのような事から始めたらいいのかを考えると良いと思います。実際にデジタル作画を先行導入しているプロダクションでは、地方のTVコマーシャルから始めて、ある程度手応えを得てから制作協力などの仕事をデジタルで受けるようになったという話もよく聞きます」と語り、「最近は企業のCMがアニメーションを多用するケースが多いので、新技術をトライしながらその案件でノウハウを得ていき、やがてデジタル作画の部門リーダーとして引っ張っていくという、人材育成も兼ねた制作体制を組むことがデジタル作画の将来につながり、アニメーション作りを転換して新しい表現を生み出していくという形になっていくと思います」と述べ、場を締めくくった。
2015年08月27日長編アニメ『花とアリス殺人事件』のブルーレイ&DVD記念トークイベントが8月8日(土)、東京・池袋の新文芸坐で行われ、メガホンをとった岩井俊二監督と、岩井監督を敬愛する新海誠監督(『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』)が対談した。2004年に公開された実写映画『花とアリス』の前日譚を長編アニメーション化。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称:アリス)が、花屋敷と呼ばれる隣家に暮らす不登校のクラスメイト・荒井花(通称:ハナ)とともに、1年前に起こった「ユダが、4人のユダに殺された」奇妙な事件の真相を追う。実写映画に引き続き、蒼井優がアリスを、鈴木杏がハナを演じ、大きな話題を集めた。本作が初の長編アニメ制作だった岩井監督は、「実写にはない苦労が多く、試行錯誤の連続だった。最後の2週間は誰も寝られないし」とふり返り、「納期を目前にひどい高熱を出してしまって。絶望的でした(笑)」と完成までの苦闘を告白。これには新海監督も「作品を見て、軽やかで自由に作っている印象を受けていた。現場は大変だったんですね」と知られざる舞台裏に驚きの表情だった。その新海監督は「カメラアングルや望遠の使い方など、過去の岩井さんの作品を参考にしていた」と言い、憧れの存在を前に恐縮した様子。それだけに、岩井監督が「またいつか、アニメを作ってみたい」と意欲を見せると、「楽しみです!」と期待を寄せていた。『花とアリス殺人事件』ブルーレイ&DVDは8月12日(水)発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年08月09日JALは12月15日より、現在ドイツのサッカーチーム「アイントラハト・フランクフルト」に所属し、サッカー日本代表としても活躍している長谷部誠選手を起用したショートムービー、「挑戦を続ける人 長谷部誠篇」をYouTubeで公開している。JALは現在、失敗を恐れず新しいことに取り組んでゆく「チャレンジJAL」を宣言している。チャレンジを続ける企業として、同じく不断のチャレンジによりキャリアを築き上げてきた長谷部選手を応援するとともに、JALグループ全社一丸となって「チャレンジJAL」を推進している。今回の動画は、静岡県藤枝市の全面的な協力のもとで作成。常に勇気を持って新しい道に挑む長谷部選手をその生い立ちから現在、そしてこれからを描くショートムービーとなっている。ストーリーは、長谷部選手が初めてサッカーボールに触れた1985年の静岡県藤枝市から始まる。小学校から高校まで、サッカーが好きで好きでたまらない少年の道のりは決して平坦ではなく、何度も挫折を味わい、周囲の止める声も少なくなかったという。そんな長谷部選手のプロ入りの決意を後押ししてくれたのは、ある人の「男なら挑戦するべきだ」の言葉。それ以来、どんなに苦しくても、どんなに報われなくてもチャレンジしようという強い気持ちがいまの長谷部選手を創り上げてきた。ショートムービーは12月15日より、YouTubeのほか、JALホームページやFacebookでも公開している。
2014年12月16日資生堂ギャラリーは、昨年永眠したグラフィックデザイナー兼アートディレクターの中村真の没後初となる回顧展「中村誠の資生堂 美人を創る」を開催している。6月29日まで。本展では、資生堂のイラスト広告を写真広告へと転換させた中村の創作プロセスを、自宅に遺されていた記録写真や校正刷りポスターなどの未公開資料を交えながら展示。モデルに山口小夜子を起用した香水の広告など、数々のポスターも紹介する。デザイン評論家の柏木博、グラフィックデザイナーの佐藤卓と松永真を迎えてのトークショーも6月22日の14時より資生堂銀座ビル3階の花椿ホールにて実施(申し込み制)。中村は1926年岩手生まれ。東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後し、49年に資生堂に入社。写真を用いた写真表現で頭角を表し、50年代半ばから80年代まで多くの広告を製作した。資生堂の宣伝部政策室長から顧問までを務め、国際グラフィック連盟などで幅広く活動し、93年に紫綬褒章受章。2013年6月永眠。【イベント情報】「中村誠の資生堂 美人を創る」展会場:資生堂ギャラリー住所:東京都中央区銀座8-8-3東京銀座資生堂ビル地下1階会期:6月3日から6月29日時間:11:00から19:00(日曜日は18:00まで)休館日:月曜日入場無料
2014年06月10日戦前のイラスト広告を写真へ資生堂ギャラリー(東京都中央区)で昨年永眠した中村誠氏の回顧展「中村誠の資生堂 美人を創る」が開催される。中村誠氏は資生堂の広告を数多く手がけてきたグラフィックデザイナーでアートディレクター。1949年に資生堂に入社してから戦前の資生堂のイラスト広告を写真広告へ転換させた人物として知られている。ただ単にイラストから写真へ変えただけでなく、その仕事内容は実に繊細なもの。中村氏は生前「計数に表現することのできない表情とか、雰囲気、空気感を大切にしてきた」と語っていた。資生堂が確立していた独自のイラスト広告の伝統を受け継ぎながら、製版の工夫、大胆なトリミングといった手法により広告を進化させていった。(画像はプレスリリースより)「一業、一社、一生、一広告」中村氏が築いたスタイルは他の人ではできなかったということは、こんなエピソードからうかがえる。「一業、一社、一生、一広告」、これは中村氏が企業デザイナーとして掲げていたモットー。「企業のアイデンティティーをビジュアライズするのがアートディレクターの仕事」と語っており、生涯、企業イメージの創出に力を注いだ。そんな実直な意識のもと生み出された広告だからこそ、見る人に深い印象を与えるものになったのだろう。中村氏の広告は国内だけでなく海外でも賞を得るなど世界的に高く評価されている。回顧展は2014年6月3日(火)~6月29日(日)11:00-19:00 (日曜のみ11:00-18:00) 開催される。【参考】・株式会社資生堂 プレスリリース(PRTIME)
2014年05月30日鳴る神の少し響みて(とよみて) さし曇り雨も降らぬか君を留めむ「雷が少しだけ鳴り響き、曇り空が広がり雨が降ってくれたら、帰ろうとするあなたを引き留められるのに」――。恋に焦がれ、そして恋に少しだけ臆病な女性の心情を詠み、「万葉集」に収められた一篇の和歌と6月の雨に導かれ、現代の東京を舞台にした切ない恋物語が誕生した。まもなく列島を覆う梅雨前線をおそらく多くの人がうっとうしいと感じているだろうが、この『言の葉の庭』を観たら、雨の路地を静かに歩いてみたくなるのではないだろうか。監督を務めたのは『秒速5センチメートル』、『星を追う子ども』などアニメーションにして“文学”とも称される独特の詩的な心理描写、映像世界で熱烈な支持を集める新海誠。常に「最新作こそが自分にとって最高傑作」と語る彼のアニメーション作りについて話を聞いた。靴職人を目指す高校生のタカオと謎めいた年上の女性・ユキノ。約束もないままに雨の日の午前中だけ、雨宿りをしながら庭園で逢瀬を重ねるようになった2人のそれぞれに打ち明けることのできない思いが静かに綴られていく。最初に監督の脳裏に浮かんだのが、「少し年の離れた男女が雨宿りで出会う物語」。そこに、大学時代からずっと心に残っていたという2つの要素が自然と加わっていった。ひとつが「万葉集」。そしてもうひとつが、本作で秦基博がエンディング曲としてカバーしている大江千里の作詞・作曲による楽曲「Rain」だった。「大江さんが好きな女の子がいて、その子に貸してもらったカセットに『Rain』があってずっと好きな曲でした。『万葉集』も同じ時期に、僕は国文学専攻だったので基礎教養として学んだんですが、千年以上も昔の和歌なのに、男女の想い合う気持ちって連続してるんだなと感じてました。この2つは種のように僕の中にずっとあって、それが最初のイメージと繋がって組み合わさっていきました」。「タカオとユキノが出会うきっかけとなる直接的な意味ではもちろん、彼らの人生の中で立ち止まっている時期という象徴的な意味でも、これは雨宿りの映画」と新海監督。当然と言うべきか本作における雨の描写は特別な意味を持って観客の心に染み込んでくる。「例えば最初に2人が出会ったときに降っている雨は2人を隔てるカーテンのように降り注いでます。2人の関係が深まっていくにつれて雨も小降りになるし、タカオが初めてユキノの足に触れた日は、天が祝福するかのようにキラキラした天気雨が降り、土砂降りの雨は2人の背中を後押しする。強弱だけでなく、雨粒を光らせたり、地面の濡らし方、水たまりからはね返るしずくの大きさなど、単に降り注ぐだけでなく2人の感情に絡めながら雨を描き分けて、意味を持たせることは強く意識しました」。雨だけではない。例えば、粉々にひび割れたユキノのファンデーション。セリフがなくとも彼女の心に積み重なった哀しみや疲れを、共感をもって観る者に感じさせる。正直、この描写ひとつとってみても人間(特に女性!)の心理に対する監督の深い洞察には驚かされる。ユキノ役の声優・花澤香菜はこの描写を目にした瞬間、涙が止まらなくなったと明かしている。だが当の監督は「あれは偶然と言うか…取材による聞き込みのたまものですね」と静かな笑みを浮かべるばかり。「あそこはユキノの哀しみを観客に伝えるだけでなく、実感し共感してもらわないといけない。じゃあ哀しみにさらに追い打ちをかけるような、ヘコむ出来事って何か?と女性スタッフたちに聞いたら『ストッキングの伝線』『ヒールが溝に挟まる』という答えが出てきた。でも伝線はアニメでは表現しにくいし、靴作りの物語だからヒールだと直接的すぎて何か違う意味を持ってしまう。それで『他には?』とさらに聞いたらファンデーションの話が出てきたんです。当たり前ですが、最初に表現したい感情やシチュエーションがあって、それをどう描くかを考え、取材をしたり、一番しっくりと来る比喩やセリフを探したりしています」。人物の表情から風景、セリフに至るまで、これほど情緒豊かに描きながらも、作っている当人は“論理”や“理屈”を重視する。自身の感情や共感を反映させ、人物に寄り添うことがないわけではないが、一方で時に登場人物の感情の起伏をグラフにし、パズルのように組み立てていくこともあるとか。こうした姿勢の理由のひとつは、彼が生粋のアニメーターの道を経ずに“監督”となったことにあると言えそうだ。「そうかもしれません。宮崎駿さんのようにご自身が優秀なアニメーターである監督もいらっしゃいますが僕はどうやってもそうはなれない。ならば違う部分――自分で考えて、言葉でそれをスタッフに伝える必要があるんです。やっぱり、自分の中に理屈のないあやふやな状態で、スタッフに説得力をもって描かせることはできないですから」。論理を武器とした“非アニメーター監督”の矜持。そんな彼が、ファンの間で“新海節”とも称される、文学的な感性にあふれた自身の作品の世界観を特徴づける要素として重視していることが3つある。「ひとつは会話やモノローグで使用する『言葉』の選択。2つ目が『色彩』――僕が自分で色彩設計と撮影監督を兼任してるんですが、キャラクターの動きを描くことはできないけど、色彩に関しては自分が全てコントロールしてます。そして3つ目が『時間軸』。この音楽は何秒で、このカットはコンマ何秒、音楽が途切れた瞬間に足音が…といった部分のコントロールは全て僕がイメージし、作り上げている。それが自分にしかできない強みになればと思ってます」。何より、新海監督が自身の作品に込めるのは「誰かを励ましたいという思い」だという。「その誰かにはきっと20代の頃の僕、いや、いまの僕自身も含まれている」と続ける。「20代で自主制作を始めたとき、とにかくつらい自分の現状を何とかしたいって思ってたんですよね。それこそタカオが『靴を作ることがおれを違う場所へ連れてってくれる』と考えるように。自分の置かれている状況を誰かに肯定してもらえたら、ずいぶん楽になるのに…と大げさかもしれないけど、切実に救いを求めていたんですね。だから自分が求めていたちょっとした救い――『会社に行きたくないな』と思ってた人が『行ってみるか』とか『逆に会社に行かなくても生きていける』って思ってもらえたり――そういう少しでもポジティブな影響を与えることができたら。それが何より20代の僕がほしかったものだから」。アニメーターではないからこそ、スタッフを指揮して実写で映画を撮ってみたい気持ちは?最後にそう尋ねると「そういう気持ちは正直、ないんです」とつれない答え…。その真意は?「僕の作品に対して『実写のようですね』という感想はよくいただきますし、たまにそういうオファーをボンヤリといただくことはあります。でも僕の作品はアニメーションだからこそ表現できることを描いていると思ってます。現実の世界を物語の舞台にしているのも、決して現実を描きたいからではなく、そうすることで実写でそのまま撮る以上の大きな力をもって受け取ってもらえると思うから。絵の持ってる力ですね。もし誰か別の方が僕の作品を原作に実写で撮りたいと仰るなら、それはウエルカムですよ(笑)」。46分に込められた、物語の深みと情景の美しさをじっくりと堪能してほしい。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:言の葉の庭 2013年5月31日より全国にて公開(C) Makoto Shinkai/CoMix Wave Films
2013年05月31日『ほしのこえ』で鮮烈なデビューを飾り、アニメーション業界に衝撃を与え、前作『星を追う子ども』が日本国内だけでなく韓国で異例の100館以上の公開を果たし、次世代を担うアニメーション監督して国内外で高い評価を得ている新海誠監督。そんな彼の待望の最新作となる『言の葉の庭』がアニメーション作品としては珍しい、「ダイアナ(DIANA)」や「フィラ(FILA)」、「トランスコンチネンツ(TRANS CONTINENTS)」など実在するブランドの商品を劇中に使用していることが明らかとなった。“デジタル時代の映像文学”と称される美しい一篇の小説のような世界観で魅了する新海監督が2013年に描くのは、万葉集の一篇から始まる“孤悲”の物語。雨の季節に日本庭園で出会った、靴職人を目指す少年と人生の歩き方を忘れてしまった年上女性の、現代の東京を舞台にした恋物語を描く。本作で重要なアイテムの一つとなるのが“靴”であり、劇中には、実際に販売もされた「ダイアナ」の靴が登場する。そして『言の葉の庭』の公開に合わせ、登場人物が身に付ける靴を提供した「ダイアナ」にて、5月24日(金)~6月9日(日)の期間、店頭キャンペーンが実施されることこが決定!銀座本店、原宿店、渋谷店、戎橋店、神戸店で展開されるこのキャンペーン・イベントは、期間中に商品をご購入の方に、オリジナル“言の葉の庭×ダイアナ”ポストカードをプレゼントするというもの。キャラクターの魅力と現実感を深める大きな役割を果たしている、人気ブランドとの劇中コラボレーション。作品を観る前に、そして観た後に「ダイアナ」へ足を運べば、魅力あふれる靴たちから、本作の世界をさらに身近に感じるヒントが見つかるかも!?『言の葉の庭』×ダイアナ店頭キャンペーン期間:5月24日(金)~6月9日(金)対象店舗:銀座本店、原宿店、渋谷店、戎橋店、神戸店(以上5店舗)『言の葉の庭』は5月31日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:言の葉の庭 2013年5月31日より全国にて公開(C) Makoto Shinkai/CoMix Wave Films
2013年05月15日