日産自動車は3日、新世代タクシー「NV200タクシー」のプロモーションの一環として、同タクシーに使用可能な「初乗り無料チケット」を都内6個所で配布(サンプリング)すると発表した。NV200タクシーは、グローバルで高い評価を得ている多目的商用車「NV200」(日本名 : NV200バネット)を基に開発されたモデル。同様のタクシーはすでに米国・ニューヨーク市の次世代イエローキャブとして約700台が導入されており、スペイン・バルセロナ、オランダ・アムステルダムを始めとする欧州では、電気自動車「e-NV200」をベースとしたタクシーも約200台がサービスを開始している。日本でも6月8日に出発式を行い、初期導入企業46社による同タクシーが営業を開始した。今回のプロモーションでは、グローバル感を演出するため、日本人と外国人のモデルを起用しサンプリングを実施。都内でも有数の繁華街である6カ所にて、5週間にわたりタクシーチケットのサンプリングを行い、あわせてNV200タクシーの魅力を伝えるカタログも配布し、新しい価値観の提案・訴求を効果的に進めていくことを狙いとしている。
2015年07月03日トヨタ自動車(トヨタ)、日産自動車(日産)、本田技研工業(ホンダ)は7月1日、水素ステーションの整備促進に向けた支援策を発表した。3社は今年2月に水素ステーションの整備促進に向けて支援策を共同で推進することに合意しており今回の発表はそれを踏まえたものとなる。具体的には、3社は政府による水素ステーションの運営支援と協調し、水素供給ビジネスへの参入を決めたインフラ事業者に対して、水素ステーションの運営経費の一部を支援するとともに、同取り組みの周知を図り新規参入を促していくとしている。運営費の支援は水素供給・利用技術研究組合(HySUT)への資金拠出を通じて行われ、支援割合は1/3かつ1基あたり年間1100万円を上限に、同日より2015年度分の申請を受け付ける。さらに3社は、水素ステーションに関するニーズやステーション稼働履歴といった情報の活用や、水素ステーションの利便性の向上、燃料電池自動車や水素に対する理解促進および認知度の向上についてインフラ事業者と共同で取り組んでいくとしている。
2015年07月01日日産自動車はこのほど、2015年秋に開催される『フランクフルトモーターショー』(会期 : 9月17日~27日)にて、インフィニティブランド初となるコンパクトカー「Q30」を世界初公開すると発表した。Q30は、『フランクフルトモーターショー2013』にて、コンセプトカーとして発表された「Q30 コンセプト」の市販モデル。開発は、2014年以降、英国クランフィールドにある日産のエンジニアリングセンター主導で進められてきた。現在は発売に向けた実験の最終段階にあり、英国をはじめ欧州各国で走行試験や検証試験を実施している。同社は、2015年末までに欧州でQ30の販売を開始し、その後は他市場にも順次導入していくとのこと。より詳細な情報は、9月の『フランクフルトモーターショー』直前に発表する予定となっている。
2015年06月22日日産自動車は6月3日、横須賀市と電気自動車(EV)のさらなる普及を目指す連携協定「横須賀 EV 創生 project」に合意し、同日調印式を行ったことを発表した。日産は、横須賀市内の追浜工場で、EV販売台数世界第1位である「日産リーフ」の生産を行っており、同工場をEV生産のマザー工場と位置付けている。一方、横須賀市は、購入補助制度、充電インフラ整備促進をはじめ、「日産リーフ」を活用した「EVタクシー事業」の実施など、EVの初期需要創出段階において、先駆的な取り組みを進めてきた。今回の連携に基づき、両者は「『住む・働く・遊ぶ』どこでも充電可能な「日本一」の充電環境の整備」 「EV生産『日本一』自治体として、ベンチマークとなる先駆的な普及施策の実行」「EVを新たな街づくりの礎として活用する日本一のモデルの発信」という3つの柱の下、取り組みを検討・実行していく。EVの普及に向けた課題である「集合住宅への充電インフラ整備」やオポチュニティである「通勤車両の電動化促進・従業員駐車場への充電インフラ整備」に優先的に取り組んでいくという。
2015年06月04日日産自動車は25日、「NV350キャラバン トランスポーター」の仕様を一部変更して発売した。同車は、「NV350キャラバン プレミアムGX」をベース車両とし、スキー・サーフィン・釣り・自転車などのアウトドアスポーツや、オートバイ・カートなどのモータースポーツを楽しむ大人たちをフルサポートするための車両。今回の一部仕様変更では、ロンリューム加工を施した床張りを荷室に標準採用し、荷室部分が傷つきにくく重量物も安定して積載することが可能となっている。また、水や汚れ、油などがこぼれても簡単に取り除くことができ、アウトドアやモータースポーツなどのトランスポーターとしての利便性が向上。「プレミアムGX」のシート生地と同じ素材を使用した、ベッドシステムやサイドマルチパイプのオプション設定も新たに行われている。ガソリンエンジン「QR20DE」を搭載した2WD車、ディーゼルエンジン「YD25DDTi」を搭載した2WD車と4WD車があり、価格は296万280円~387万6,120円(いずれも税込)。
2015年05月26日日産自動車は23日、スーパーハイトワゴンタイプの軽自動車「デイズ ルークス」に一部改良を施して発売した。「デイズ」シリーズは、同社と三菱自動車工業との合弁会社であるNMKVを通して企画・開発を行っている商品。今回の一部改良では、これまでメーカーオプション設定のみとなっていた「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」「踏み間違い衝突防止アシスト」や、一部グレードではメーカーオプション設定となっていた「SRSサイドエアバックシステム」「VDC」などの安全装備を全グレードに標準装着。パワートレインでは、エンジンやトランスミッションのチューニングを最適化し、自然吸気エンジン車に採用しているアイドリングストップ機構をターボエンジン車にも追加することで、多くのグレードが燃費向上を実現。これにより、2WDの自然吸気エンジン車は、自動車取得税80%、自動車重量税75%、軽自動車税25%の減税となり、その他すべてのグレードも減税措置を受けることになった。ボディカラーでは、ルーフとボディの色が異なる2トーンカラーを新規に4色追加したほか、ハイウェイスター系に「スパークリングレッド(M)」「チタニウムグレー(M)」「ピンクゴールド(M)」を追加。インテリアでは、全席のシート生地に新たに撥水加工を施している。デイズ ルークスの価格は、133万7,040円~193万1,040円(いずれも税込)。なお、同社の関連会社であるオーテックジャパンも23日、デイズ ルークスのカスタムカー「ライダー」シリーズ、ならびに福祉車両「ライフケアビークル(LV)」シリーズを一部改良するとともに、ライフケアビークルシリーズに「アンシャンテ 助手席回転シート」を新たに設定して発売した。価格は、デイズ ルークスのライダーシリーズが178万2,000円~209万3,040円、ライフケアビークルシリーズが135万8,640円~209万7,360円(いずれも税込)。
2015年04月24日日産自動車の中国での合弁会社、東風汽車有限公司の乗用車部門である東風日産乗用車公司(東風日産)は20日、中国の若者向けにヴェヌーシアブランド初となるクロスオーバーコンセプト「ボウ(VOW)」を、上海モーターショーにて披露したと発表した。ボウ(VOW)は、「Venucia Over Wonder」の略語で、ターゲット層の若者の期待を超えるヴェヌーシアというブランドとしての決意を込めたとのこと。コンセプトカーの外観デザインは最先端かつ大胆で、車体色はボリビアのウユニ湖をイメージした明るい青となっており、ダイナミックかつ優雅なイメージを表現している。
2015年04月20日日産自動車(日産)は4月9日、同社のアラウンドビューモニター技術を、遠隔操作無人探査機(ROV)による高効率海中作業システムの開発に応用するため、海洋研究開発機構(JAMSTEC)およびトピ―工業と共同開発契約を締結したと発表した。アラウンドビューモニターは、車の真上から見ているような映像で周囲の状況を知ることで、駐車を容易に行うための運転支援技術。同技術と距離センサーを組み合わせることで、ROVに搭載したカメラを用いるだけで、ROV自身を客観視するような映像をリアルタイムで表示することが可能となる。これによって、母線で操作するオペレータが海底やROVの状態を瞬時に把握できるようにすることで、作業効率の改善を図る。日産は「今回の共同開発は、アラウンドビューモニターの技術を通した海洋資源の有効利用による社会への貢献を狙うと共に、自動運転技術開発につながる要素技術開発の一環として、今後も推進してまいります。」とコメントしている。
2015年04月09日日産自動車は8日、中国・上海で20日から開催される『第16回上海国際モーターショー』(プレスデー : 20日~21日、会期 : 22日~29日)にて、中型セダン「ラニア」(中国名 : 藍鳥)を世界初公開すると発表した。ラニアは、日産が中国の若年層向けとして特別に開発・デザインした初の商品であり、同社の中国での事業展開にとって重要なマイルストーンとなる。2013年と2014年に中国で発表したコンセプトカー「FRIEND-ME」と「LANNIA Concept」を進化させた量産車であり、同国の若者の発想や嗜好、ライフスタイルから着想を得て「中国人による中国人のためのプロジェクト」として初めて手がけたモデルとなっている。外観は、従来の伝統的なセダンに反して、力強くダイナミックなデザインを採用。フロントからドアを経てリヤに繋がるキャラクターラインは、みなぎるエネルギーが解き放たれるイメージを表現しており、最新の日産デザインの特徴であるVモーショングリルやブーメラン型のヘッドランプシグネチャーも採用されている。
2015年04月08日アドビ・システムズ(アドビ)は4月6日、日産自動車(日産)が、グローバルで展開する複数のブランドで一貫したブランドイメージを保つことができるルノー・日産アライアンス共通のデジタルマーケティングプラットフォームを構築するため、「Adobe Marketing Cloud」を採用したことを発表した。日産は、世界20の国や地域に生産拠点をもち、世界各国の拠点を通じ「NISSAN」「INFINITI」「DATSUN」といった3つの自動車ブランドを展開。顧客の購買プロセスに重点を置き、一貫したブランド戦略に基づいて迅速な市場展開を行いつつ、顧客を理解するためのデータ分析や、ブランドイメージを保つためのアセット管理のコスト効率を高めたいという課題があったという。今回の導入により、グローバル資源の活用や重複投資の合理化、プロセスの標準化を図り、年間あたりのマーケティング投資を半分に抑制することを目指すほか、一人ひとりの顧客に最適な体験を提供し、マーケティング費用対効果の向上と収益性向上を実現したい考えだ。
2015年04月06日アドビ システムズは、日産自動車が展開する複数のブランドで一貫したブランドイメージをグローバルで提供するため、同社がデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」を採用したことを発表した。日産自動車は、世界20の国や地域を生産拠点として「NISSAN」、「INFINITI」、「DATSUN」という3つの自動車ブランドを展開しているが、これまでは各拠点の裁量によってデジタルマーケティングが行われており、一貫したブランドイメージの構築が課題となっていたという。そこで今回、各拠点の強みを発揮できるルノー・日産アライアンス共通のデジタルマーケティングプラットフォームとして、デジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」と、コーポレートパブリッシングソリューション「Adobe Digital Publishing Suite」を導入した。さまざまなデジタルタッチポイントから顧客の購買行動をサポートし、シームレスなカスタマージャーニーの提供に最適なソリューションであることが決め手になったとのことだ。なお、今回の「Adobe Marketing Cloud」導入について、日産自動車デジタルストラテジー部 デル・ジャクソン氏は、「現代の消費者にとって、デジタルチャネルは自然な選択肢であり、日産自動車では顧客とエンゲージする方法を変革する必要があると考えています。この変革を実現するため、当社の重要なテクノロジーパートナーとしてアドビを選択しました。アドビの『Adobe Marketing Cloud』による統合された顧客エンゲージメントのプラットフォームが目指す方向性は、日産が掲げる顧客エンゲージメントの方向性にフィットしています。このプラットフォームを活用して、南アフリカやインドなど重要な成長市場で、3組織をまたがる4つのブランド向けに新しいプラットフォームをローンチすることができました。『Adobe Marketing Cloud』により、世界中のモバイルを含むあらゆるチャネルにおいて、当社のブランドと顧客体験がさらに向上することを確信しています」と述べている。
2015年04月06日日産自動車(日産)の「新型スカイライン 乗らず嫌い試乗会」――。新型スカイラインに否定的な「アンチユーザー」だけを集めて試乗会を催し、そこでのユーザー体験をオンラインで共有させるという試みだ。その背景には、ネガティブ・コメントが寄せられたことを性能と世評のギャップを埋めるチャンスと捉え、果敢に取り組む姿勢があった。後編となる本稿では、日産におけるソーシャルメディアマーケティングの役割と考え方に迫りたいと思う。○体験の共有で新たなブランドを創る前編にて述べたように、試乗会の参加者全員が新型スカイラインに対する悪印象を好印象に変えたわけではない。だが、そうした結果も、試乗会の結果に「リアリティ」を与える意味では有意義だったようだ。「試乗会の参加者全員が新型スカイラインのファンになってくれるのが本当は理想なのでしょう。ですが、現実はそう甘くはありませんし、そうならなかったからこそ、試乗会でのユーザー体験がよりリアルになり、他のユーザーから見て魅力的で、共感しやすいコンテンツになったと考えています」(冨井氏)2015年3月時点、円安の追い風もあり、世界市場における日本の自動車メーカーの業績は好調だ。だが、こと日本国内に限って言えば、国産乗用車、とりわけ軽乗用車を除く小型・普通乗用車の販売台数は依然伸び悩んでいる。日本自動車販売協会連合会の調査によると、小型・普通乗用車の販売台数は、2013年1月~12月で287万2111台(前年比95.3%)、2014年も286万472台(前年比99.6%)に留まった。また、スカイラインが類する国産高級セダンも日本での苦戦が伝えられ、欧州勢に押され気味とされている。「とはいえ、スカイラインの性能・機能が、欧州勢の高級セダンに劣っているわけでは決してありません。問題は、型どおりのマス・マーケティングでは、ライバルに比したスカイラインの優秀性がなかなか伝えられないことです」と、冨井氏は指摘する。「そんな日産車の実力・魅力を、正しく知ってもらうことがソーシャル・チームの大きな役割です。例えば、ソーシャルメディアを通じて、性能・機能をさまざまなかたちで伝え、ときには体験してもらい、それをまた広く共有していただく。それによって、スカイラインなど、日産車の新たなブランドをかたち作っていきたいと考えています」(冨井氏)○お客様の潜在意識に「日産いいね」を日産におけるマーケティングの本流は、あくまでもマス・マーケティングであって、ソーシャル・マーケティングではない。だが、本流ではないがゆえに、日産のソーシャル・マーケティングでは、型にとらわれない施策を自由に展開することが可能であり、実際にもそうしてきたという。例えば、ソーシャル・チームは以前、軽自動車「DAYZ(デイズ)」を女性限定で30日間貸し出し、「貸し出した7人中 何人が本当に購入するか」という企画を展開した。また最近では、日産の電気商用車「e-NV200」に、バーベキュー道具一式を搭載した「バーベキューカー」をソーシャル・チームで作成。2月から、その車をベースに「究極のスマートBBQカー」を実現するクラウドファンディングのプロジェクトをスタートさせている。「マス・マーケティングで電気自動車の魅力を伝えようとすると、どうしても環境性能の訴求に終始していまい、消費者から『それならハイブリッドでいい』と思われかねません。そこで私たちは、バーベキューカーという電気自動車の新たな使い道を提案し、環境性能だけではない、電気自動車の魅力に気づいてもらうおうと考えたわけです」と、冨井氏は語る。「このように、ソーシャルメディアでは、製品の魅力・機能をさまざまな切り口・アイデアから個別に訴求していくことができ、それら1つ1つの施策に対する反応をとらえ、次の製品企画や開発、マーケティングにつなげていくことができます。そうした足回りの良い活動は、マス・メディアではなかなか実現できないことです」(冨井氏)ちなみに日産では、ソーシャルチームだけでなく、各自動車ブランドなど他のマーケティングチームも、インターネット上で話題性の高い企画を公開している。例えば、「日産 X-TRAIL(エクストレイル)」のチームは、エクストレイルを使ってスキー場でピザを配達するという企画を展開し、その映像をWeb広告化した。また、デイズのチームは、デイズに触れた瞬間に女性が早着替えをするという動画を作成・公開し、100万回の再生を記録したという。このように、インターネットでの話題の広がりを見越したマーケティング手法は、ユーザーに対し日産のキャラクターを楽しく印象づけているようだ。「私たちが志向しているソーシャルメディア・マーケティングには即効性はないかもしれません。ですが、乗らず嫌い試乗会やバーベキューカーのような企画を打ち続ければ、『日産=面白いことをする会社で、いいね』というイメージを、性別・世代を問わずさまざまな層の生活者に持っていただくことができるはずです。そうなれば、例えば、若い世代が車を購入するときに、必ずや日産の存在を思い起こしてくれでしょう。そんな明日に向けて、これからも、最終顧客・ユーザー目線に立った斬新な施策を展開していくつもりです」と、冨井氏は最後にこう締めくった。【前編】日産的ソーシャル活用 - 新型SKYLINE 乗らず嫌い試乗会、その狙い【参考】日産自動車 公式Webサイト日産自動車公式facebookページ日産ソーシャルプロジェクト「にっちゃん」新型スカイライン 乗らず嫌い試乗会 特設WebサイトX-TRAIL × PIZZA-LA30DAYS with DAYZ 特設Webサイト究極のスマートBBQカープロジェクト 特設Webサイト
2015年03月31日日産自動車(日産)の「新型スカイライン 乗らず嫌い試乗会」――。その模様を伝えるオフィシャルムービーが2015年2月24日、FacebookやYouTube上で公開され話題を呼んでいる。同プロジェクトは、新型スカイラインに否定的な「アンチユーザー」だけを集めて試乗会を催し、そこでのユーザー体験をオンラインで共有させるという試みだ。その背景には、ソーシャルメディアマーケティングに対する日産ならではの考え方とアプローチがある。○性能と世評のギャップを埋めるために、リスクを取る「新型スカイライン 乗らず嫌い試乗会」は、放送作家の鈴木おさむ氏が編集長を務める日産のソーシャルメディア・プロジェクト「にっちゃん」の一環として、2014年12月21日に実施されたものだ。日産の公式Facebookページで、新型スカイラインに対する「ネガティブ・コメント」を投稿する「アンチユーザー」を対象に企画された。同社によれば、2014年2月に発売された新型スカイラインに対し、「価格が高い」や「スカイラインにハイブリッドは不要」など1000件を超えるネガティブ・コメントが寄せられたという。しかし、試乗会で新型スカイラインの性能をアンチユーザーらに体感してもらったところ、参加8組14名中9名は、新型スカイラインに対する見方・印象がネガティブからポジティブへ変容した。また、日産では、試乗会の模様をまとめた動画を2015年2月24日から、オフィシャルFacebookページやYouTube上で公開し、「ユーザー体験の共有化」を図っている。この動画の再生回数は、3月25日時点で、10万3650回に達している。乗らず嫌い試乗会は、予定調和型のマーケティング施策ではない。試乗を通じてアンチユーザーがどう反応するかは、不明であった。言い換えれば、試乗会を経ても、新型スカイラインに対する参加者の意識(ネガティブ・マインド)が変化せず、「やはり新型はダメ」と評価されてしまう可能性もあったわけだ。仮にそうなったとすれば、「ネガティブ・コメントの正当性を増す」という負の効果しか得られず、最終的に「スカイライン」という日産にとっての重要なブランドに深手を負わせるリスクもあった。「ですから、企画を立てた私たちも内心はドキドキでした」と、日産自動車 マーケティング本部・販売促進部の冨井 祐樹氏は笑みを浮かべる。冨井氏は、日産におけるソーシャルメディア・マーケティングの担当者で、いわゆる「ソーシャル・チーム」の一員として、今回の試乗会を主導してきた。「新型スカイラインの性能・仕上がりについては、開発サイドが絶対的な自信を持っていました。ですから、1000件のネガティブ・コメントを受けながらも、ソーシャル・チームには、実際に試乗してもらえば、新型スカイラインの魅力を理解してもらえるとの考えもあったわけです。そこで、アンチユーザーの試乗会を断行し、新型スカイラインに対する開発サイドの自信と、実際の世評とのギャップを埋めようと決意したのです」(冨井氏)「新モデルに対して、1000件のネガティブ・コメントが寄せられること自体、スカイラインのブランド・パワーの大きさとファンの多さを物語るものです。ですから、ネガティブ・コメントの多さを『新型スカイラインの魅力を広く伝えるチャンス』ととらえ、この機を有効に使いたいとも考えたのです」(冨井氏)「日産は『おカタイ会社』と思われがちですが、実は、一風変わった取り組みやチャレンジを面白がる風土があります。しかも、ユーザーからの意見や批判が直接聞ける機会は、開発サイドの技術者にとっても有意義なものです。そのため、今回の試乗会に対しても、社内の多方面からさまざまな協力が得られましたし、この試みをきっかけに、ソーシャル・チームの活動に対する技術者サイドの関心も改めて高まってきました」(冨井氏)こうして試乗会は実施され、その日のために日産のテストコース「日産GRANDRIVE(グランドライブ)」と新型スカイライン「350GT HYBRID Type SP」が用意された。また、当日の会場には、日産自動車の車両実験部テクニカルマイスター 加藤 博義氏や開発部門のトップも顔をそろえた。新型スカイラインに対する開発者の自信と、世評のギャップを埋める目的で実施された「新型スカイライン 乗らず嫌い試乗会」。日産は、ネガティブ・コメントが寄せられたことをチャンスと捉え、より面白い企画でユーザーとコミュニケーションを図るという姿勢で、ソーシャルメディアを活用したキャンペーンに取り組んでいるのだ。後半では、同社におけるソーシャルメディアマーケティングの役割と考え方に迫る。【後半】日産的ソーシャル活用 - お客様の潜在意識に「日産 いいね」を【参考】日産自動車 公式Webサイト日産自動車公式facebookページ日産ソーシャルプロジェクト「にっちゃん」新型スカイライン 乗らず嫌い試乗会 特設WebサイトX-TRAIL × PIZZA-LA30DAYS with DAYZ 特設Webサイト究極のスマートBBQカープロジェクト 特設Webサイト
2015年03月30日日産自動車は3月16日、 100%電気トラック「e-NT400テストトラック」の実証運行を千代田区のコミュニティサイクル事業実証実験「ちよくる」内で、16日から開始することを発表した。「ちよくる」とは、NTTドコモと東京都千代田区が2014年10月から実施している千代田区のコミュニティサイクル事業実証実験で、千代田区内に約30カ所のサイクルポート(自転車の貸出・返却拠点)を設け、モニター自転車を設置している。今回、サイクルポート間での次世代コミュニティサイクルシステムを搭載した自転車の再配置運営に、日産が貸与する「e-NT400テストトラック」が2カ月間活用される。今回、100%電気で走行する「e-NT400テストトラック」を使用することで、サイクルシェアリング事業全体における、さらなるCO2削減効果が期待できるという。日産は今回の実証運行で得られたデータをもとに、走行性能や充電の運用などに関する検証を進め、今後の開発に生かすという。100%電気トラック「e-NT400テストトラック」は、小型トラック「アトラス」をベースに、「日産リーフ」のコンポーネント(モーター、バッテリー)を最大限活用した電気自動車(EV)システムを搭載しており、画期的なゼロエミッションの小型トラックとして将来の量産化を目指している。また、排気ガスを一切出さないことから、都心部のエンジン車乗り入れ制限のあるエリアにも入っていけるほか、低騒音であることから、深夜の時間帯でも運行しやすい車両となっている。さらには、80kWの電動モーターと高出力・大容量のリチウムイオンバッテリーにより、振動が少なくスムーズな加速と乗り心地を実現し、ドライバーにも優しいトラックとして新しい運転感覚を提供。今回のモニター車はJC08モードでの航続可能距離が約62kmであり、更に、30分間で容量の80%まで充電可能な急速充電機能を内蔵している。
2015年03月17日日産自動車(日産)は3月16日、100%電気トラック「e-NT400テストトラック」の実証運行を、NTTドコモが東京都千代田区が2014年10月から実施しているコミュニティサイクル事業実証実験「ちよくる」内で同日より開始すると発表した。NTTドコモと千代田区は「e-NT400テストトラック」のモニター車を、コミュニティサイクルの再配置に2カ月間活用する。「e-NT400テストトラック」は小型トラック「アトラス」をベースに、「日産リーフ」のモーターとバッテリーを活用した電気自動車(EV)システムを搭載している。排気ガスを出さないため、都心部のエンジン車乗り入れ制限エリアにも入れるほか、低騒音であることから、深夜の時間帯でも運行がしやすいなどのメリットがある。同実証実験で利用されるモニター車は、JC08モードで約62km航続可能で、30分でリチウムイオンバッテリーを80%まで充電できる急速充電機能を内蔵している。今回、「e-NT400テストトラック」を使用することで、サイクルシェアリング事業全体においてより一層の、CO2削減効果が期待されるほか、日産は、実証運行で得られたデータをもとに、走行性能や充電の運用などに関する検証を進め、今後の開発に生かすとしている。
2015年03月16日●自動運転カーには大きな可能性が3月5日までスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2015」で、日産自動車の社長兼CEOおよびRenaultのCEOを務めるCarlos Ghosn氏が登場し、自動運転カーをはじめとした自動車産業の展望を語った。日産は2016年にも初代の自動走行カーを発売する予定で、その後も段階的に進化させていくという。MWCはモバイル業界のイベントだが、自動車も"コネクテッドカー"としてネット対応が進んでいる。また電気自動車(EV)など技術革新が進んでいる。Ghosn氏がMWCでスピーチするのは初めて。同氏の登場は、自動車業界にもインターネットと無線通信技術がもたらす変化の波が押し寄せていることを印象付けた。Ghosn氏はまず、立ち上がりはじめた市場であるEVについて語った。日産のEV販売台数は約250万台に達している。これは他社のEV販売台数の合計を上回る台数となる。「利用者の満足度は非常に高い」とGhosn氏は述べつつも、今後マス普及を加速するにあたって障害となっていることを、1)チャージ、2)航続距離、3)価格とした。これらについては積極的に取り組んでおり、将来的に解決に向かうとの見通しを示した。EVの次となるのが、自動走行カーだ。といっても、Googleが開発しているような無人運転カーではない。運転手は引き続きシートに座っているが、時にハンドルから手を離すことができるという意味での自動運転となる。「われわれ自動車業界が取り組んでいるのは自動で走行できる車であり、運転手がいない無人カーではない。運転手はおり、これまで以上に車をコントロールができる」とGhosn氏。路上のアクシデントの90%が人間の運転ミスによるものであり、「人間のアクションに制限を設ければ、事故の比率は下がり、運転がもっと快適になる」と続けた。さらには、若者などコンシューマーのトレンドにも共鳴するものだという。「自動運転カーは大きいものだ。これは現実のものであり、われわれ自身を変革するものになるだろう」(Ghosn氏)。○まずは渋滞時の自動運転からGhosn氏によると、日産とRenaultは自動運転カーに段階的に取り組むという。まずは2016年、交通渋滞時に自動走行する車を投入するという。運転手は渋滞時にハンドルから手を離すことができ、前方を見続ける必要がないというものだ。「技術的には準備ができている」とGhosn氏。あとは規制の承認などの問題を解決するのみだという。第2弾は2018年だ。ここでは高速道路で自動走行を可能にする。車線変更も可能とのことだ。その次は2020年で、市街地での自動走行が実現する。この段階になると、「かなり複雑になる」とGhosn氏。車が周囲を認識して意思決定をするが、「2つの対立する方法があるとき、どうやって判断するのか―赤信号で車は停止しているが、後ろから猛スピードで車がやってくる―そのまま信号を待つのか、赤信号を無視するのか」と例を挙げた。最終的には無人カーが実現するだろうとGhosn氏は述べるが、それは「10年以上先だろう」と予想する。もちろん、技術的なハードルが高いためだ。合わせて挙げたのが、「サイバーセキュリティ問題」だ。このようなことから、規制当局は無人カーをなかなか認めないだろうとの見通しを示した。規制は自動車業界にとって重要だ。「規制が市場を決める―技術の方向性を決定づけることがままある」とGhosn氏は述べる。例としてディーゼルカーをあげる。ディーゼルを長期的にサポートしてきた欧州では販売される車の50%以上がディーゼルだが米国では1%以下、日本でも同様に低いという。またEVについても、米国で最もよく売れているアトランタでは、税率が低く、どこでも駐車できるなどメリットが多いという。シェアという点でみると日産とRenaultは世界第4位。だがGhosn氏は、自動車業界全体の成長は当面緩やかであり、売上面での成長よりも技術革新が重要になるとの見解を示す。●今後は「協業」がカギに○Appleの参入は業界を活性化させるそして、自動走行を含めた自動運転カーの競合について聞かれるとGhosn氏は、余裕を見せた。EVでは「Tesla、BMWなどがEVに進出したことで、EVがより説得力を持つようになり、コンシューマーが真剣に検討するのを後押ししてくれた」と述べ、新しい市場を一緒に作っていくことがまずは必要との考えを示す。「EVの潜在性は、競争により失うものと比較するとはるかに大きい」とGhosn氏。自動運転カーも同じだ。Appleが2020年にEV進出という噂については、「業界にとって、とてもよいことだ。注意を喚起してくれる」と述べた。なお、PCメーカーだったAppleが2007年に携帯電話業界に参入したことで携帯電話市場は様変わりしたが、Ghosn氏はそのような「外部」が自動車業界に入ってくることを「活気をあたえてくれるもの」とした。業界が変革期にある中、日産のキーワードは「協業」といえそうだ。Ghosn氏は先に発表したアメリカ航空宇宙局(NASA)との提携について、「なぜ自動車メーカーとNASAがと(意外に)思うだろう」と述べながら、NASAではロボティクス、遠隔からの制御、人間とマシンとのインターフェースなどの分野で最先端の技術開発が進んでいるとして、自動運転カー実現にあたってこれらの技術が重要になるとした。NASAとしては、火星での探査車で自動運転技術が必要であり、双方のニーズがマッチしたようだ。Ghosn氏がもう一つ明らかにしたのが、シリコンバレーのベンチャーとの協業だ。「スタートアップと積極的に協業を行っている。自動運転では未知な部分が多く、さまざまな技術が必要。自社ですべてはできない」とGhosn氏。シリコンバレーにオフィスを構えて動向をウォッチしていると述べた。
2015年03月09日日産自動車は、2月27日よりクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にて、「究極のスマートBBQカ—」プロジェクトを開始した。同プロジェクトは、Webサイトを通じて集まった支援金額に応じて、電気商用車「e-NV200」をベースとしたBBQカーに夢の機能を追加していくというもの。同社は、電気自動車のさらなる認知・普及のために「究極のスマートBBQカ—」プロジェクトを発足し、電気商用車「e-NV200」をベースにした世界初という電気自動車によるBBQカーを製作。電気自動車だからこそ可能な、ゴミゼロ・手間ゼロのスマートBBQを通じて、より多くの人に電気自動車の楽しみを知ってもらうことを狙いとしている。「究極のスマートBBQカ—」には、スイッチ1つですぐにBBQを始められる電気グリル、冷蔵庫、シンク付きキッチン、調理道具、生ゴミ処理機といったアイテムを搭載。さらに、遊び道具やミュージックプレイヤー等も収納され、それらに必要な電気のすべてを供給することができる。今回の出資募集は、現状のプロトタイプを改良して夢のBBQ機能を実装するためであり、国内大手自動車メーカーとして初めて"クルマづくり"にクラウドファンディングを活用する。現在の機能に加えて、超音波とアロマの効果で野外でも蚊をよせつけないための装置「Mosquito Barrier System (蚊バリア)」、一帯が瞬時に涼しくなる「Refreshing Mist Shower(爽快ミストシャワー)」、スマートフォンで撮影した写真や動画をその場でクルマの窓に映し出す「Smartphone Linked Display(スマホ連携ディスプレイ)」など、計5つの機能が集まった金額に応じて追加されていく予定。支援した場合は、オリジナルステッカーやBBQイベント、シークレットゲストを呼んだパーティなど、リターンとして様々なプランを支援金額によって用意。2,500万円を支援すると、限定1名で夢の機能が実装された「究極のスマートBBQカ—」のオーダーメイド提供が予定されている。
2015年03月02日日産自動車は、2月27日よりクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」を用い、「究極のスマートバーベキューカ―」プロジェクトの新たな取り組みを開始すると発表した。同社は、電気自動車のさらなる認知・普及のために、放送作家の鈴木おさむ氏企画協力、日本バーベキュー協会監修の電気自動車による「究極のスマートバーベキューカ―」開発プロジェクトを立ち上げている。同プロジェクトの下、商用電気自動車「e-NV200」をベースとしたバーベキューカーを製作した。今回、現状の車両を改良し、"夢のバーベキュー機能"を強化することを目的にクラウドファンディングを活用して出資を募る。"夢のバーベキュー機能"とは、超音波とアロマの効果で野外でも蚊を寄せつけない環境を作り出す「Mosquito Barrier System (蚊バリア)」、ミストシャワーの効果により車両周辺の温度を下げ快適性を高める「Refreshing Mist Shower(爽快ミストシャワー)」、スマートフォンとリンクして撮影した写真や動画をそのまま映し出す「Smartphone Linked Display(スマホ連携ディスプレイ)」、カメラ搭載型ドローン「Flying Selphie Camera(フライングセルフィー)」、「KARAOKE(カラオケ)」。同社によると、「蚊バリア」は300万円、「爽快ミストシャワー」は1000万円、「スマホ連携ディスプレイ」は600万円、「フライングセルフィー」は100万円、「カラオケ」は1500万円の支援で実現するという。2,500万円の出資をした人は限定1名で、夢の機能が実装された「究極のスマートバーベキューカ―」実車にオーダーメイド提供を予定している。
2015年03月02日日産自動車は25日、小型SUV「ジューク」のデザインコンテスト『JUKE by YOU』の最優秀作品を決定したと発表。また、六本木の多目的スペース「umu」で実施された表彰式において、同デザインをラッピング加工したジューク1台を公開した。『JUKE by YOU』は、2014年10月6日から12月19日の期間に、ジュークのデザインが行えるWebコンテンツを一般公開して作品を募り、最も個性的な作品をデザインした人には、実際のジュークにデカール加工を施して進呈するというコンテスト。期間内に1万3,000点以上の作品が寄せられ、同社デザイン部門から複数のデザイナーも参加した審査によってファイナリスト19名の作品を選定。その中から最優秀作品として、京都府在住の杉本さんの作品が選ばれた。審査に携わったグローバルデザイン本部エグゼクティブ・デザイン・ダイレクターの青木氏は、ジュークの最大の特徴であるフロントランプ形状を生かしながら歌舞伎の隈取りを応用するアイデアや、全体に日本をテーマとして完成度高くジュークの魅力をさらに個性的に仕上げたデザインなどを評価している。
2015年02月27日日産自動車は24日、軽商用バンの新型「NV100クリッパー」と軽ワゴンの新型「NV100クリッパー リオ」を、3月3日に発売すると発表した。どちらの車種も、スズキからのOEM供給車となっている。NV100クリッパーは、高い積載性や小回り性、使い勝手の良さなどが高い評価を得ている軽商用バンであり、NV100クリッパー リオは、広い荷室と多彩なシートアレンジなどを特徴とする軽ワゴン。今回発表された新型では、両車種の特長に磨きをかけるとともに、吸気可変バルブタイミング機構を採用した新型エンジン「R06A」を採用し、低中速トルクが増したことで加速性能や登坂性能が向上した。また、ボディの要所に高張力鋼板や超高張力鋼板を効果的に使用することで、衝突安全性や耐久性を高めながら、車両全体で40kg(DX 5MT車)の軽量化を実現。軽キャブバンと軽キャブワゴンではクラスで唯一という「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」や「踏み間違い衝突防止アシスト」などの先進装備も採用している。新型NV100クリッパーでは、5速マニュアルトランスミッションをベースに、クラッチ操作とシフト操作を自動で行う新トランスミッション「AGS」を、GXターボを除く全グレードに設定。AGS搭載車は、19.0km/L(4WD)~20.2km/L(2WD)というクラストップレベルの低燃費を実現し、エコカー減税によって自動車取得税・自動車重量税が免税または減税となる。価格は、新型NV100クリッパーが95万1,480円~149万7,960円、新型NV100クリッパー リオが160万5,960円~182万1,960円(いずれも税込)。
2015年02月24日日産自動車は10日、高級セダン「ティアナ」の主要グレード「XL」「XV」に衝突回避支援システムを標準装備するなどの一部仕様向上を実施して、19日に発売すると発表した。今回の一部仕様向上では、衝突回避支援システムとして「エマージェンシーブレーキ」(自動ブレーキ)および「踏み間違い衝突防止アシスト」を、主要グレードの「XL」「XV」に標準装備。あわせて、フロントグリルの一部をピアノブラック調に変更し、より立体的で奥行きのある仕上がりとした。「エマージェンシーブレーキ」は、フロントカメラで前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険性がある場合には警告灯とブザーで衝突回避操作を促し、安全に減速できなかった場合には緊急ブレーキを作動させ、衝突の回避や被害・傷害を軽減するシステム。「踏み間違い衝突防止アシスト」は、フロントソナーとバックソナーにより障害物と自車との距離を検知し、障害物があるにもかかわらずアクセルペダルを強く踏んでしまったときに、警告灯とブザーにより警報するとともに、急加速しないように車両を制御、またブレーキを自動で作動させ、衝突を回避や被害を軽減するシステム。このシステムは、約15km/h未満の低速時で前進・後退するときに作動する。ティアナの価格は、249万9,120円~319万6,800円(いずれも税込)。
2015年02月10日リプロセルは1月27日、日産化学工業(日産化学)と共同出願していた造血幹細胞の増幅方法に関する特許が国内で成立したと発表した。同発明は骨髄および臍帯血中に含まれる造血幹細胞を従来の30倍、効率的に増幅する技術に関するもの。臍帯血移植はドナーの負担が少ない手法として白血病の治療で利用が広がっているが、臍帯血の量が十分でないという問題があり、同技術はその解決につながる可能性がある。同社は、同発明の成果を最大限に活かし、将来の事業の中核として見据える再生医療分野への進出に向けた取り組みを推進していくとしている。
2015年01月29日日産自動車は22日、セダン本来の美しさを追求したデザインとクラスを超えた高い快適性、力強くスムーズな走りを特徴とするミドルクラスセダン「シルフィ」に、特別仕様車「G ルグラン」を設定して発売した。G ルグランは、上級グレード「G」をベースに、"最上"を意味する"ルグラン(Le Grand)"の名にふさわしいプレミアム感とくつろぎを表現。外観には表面を削って磨きをかけることで美しい輝きを実現した専用16インチ切削光輝アルミホイールを、室内にはさらなる上質感を与える専用本革シートと専用合皮ドアトリムを採用している。パワートレインは1.8Lの水冷直列4気筒DOHCエンジン「MRA8DE」とエクストロニックCVTを採用し、駆動方式は2WD(前輪駆動)、乗車定員は5名、設定ボディーカラーは、「スーパーブラック」「ブリリアントシルバー(M)」「ブリリアントホワイトパール(3P)」の3色。価格は267万4,080円(税込)。なお、今回の特別仕様車設定にあわせて基準車のボディカラーを一部見直して、新たに追加した「スーパーブラック」を含む全6色の設定としている。
2015年01月22日日産自動車は、2月中旬にビッグマイナーチェンジを予定している高級セダン「フーガ」のエクステリアを16日に先行公開し、29日からは同社Webサイトにて、エクステリア・インテリアを中心とした、さらに詳細なデザインを公開すると発表した。フーガは、2004年に初代が発売された同社のフラッグシップモデルであり、2009年に発売された2代目は、海外で「インフィニティQ70」の名称で高性能・高品質なプレミアムセダンとして販売されている。今回のビッグマイナーチェンジでは、エクステリアを一新するとともに、装備面の強化や世界最高レベルの安全性能を実現し、歴代の中で最もラグジュアリーでダイナミックなモデルに進化する予定。
2015年01月21日日産自動車(日産)は1月9日、同社の北米拠点がアメリカ航空宇宙局(NASA)と、自動運転システムの共同研究・開発を行う5年間のパートナーシップを締結したと発表した。同パートナーシップにより、日産総合研究所シリコンバレーオフィスと、カリフォルニア州モフェットフィールドにあるNASAエイムズ研究センターは、自動運転システムやヒューマン・マシン・インターフェース、ネットワーク対応アプリケーション、ソフトウェアの分析・実証、道路交通環境および宇宙で使用される高度なハードウェア・ソフトウェアを含む技術開発に取り組むこととなる。2015年内には、自動運転技術を搭載した車両を用いて、遠隔操作による資材や人間の輸送が可能かどうかを検証する実験を、エイムズ研究センター敷地内で実施する予定で、NASAの惑星探査車の遠隔操作と同様の技術が適用されるという。日産のカルロス ゴーン社長兼CEOは「一方は宇宙に、もう一方は地球に向けた、NASAと日産の取り組みは、共通の課題によって結ばれています。今回のパートナーシップは、日産が2016年に市場投入を開始し、2020年に向けて段階的に実用化を目指す、安全・安心で信頼できる自動運転技術の開発を加速させることでしょう」とのコメントを発表している。
2015年01月13日日産自動車は16日、SUV「エクストレイル」の特別仕様車「ブラック エクストリーマーX」を設定して発売した。ブラック エクストリーマーXは、本格SUVとしてワイルドでタフなイメージを強調したグレード「エクストリーマーX」の、フロントオーバーライダーやアンダーカバー、フロントグリル、アルミホイールなどのエクステリアパーツをダークカラーに変更することで個性を際立たせ、人気の高い「LEDヘッドランプ」や「ルーフレール」を標準装備した特別仕様車。同車の商品企画には、プロ スノーボーダーの角野友基氏がユーザーとしての意見を提案し、日産自動車・オーテックジャパンと協業で仕様を決定している。エクストレイル ブラック エクストリーマーXの価格は、281万3,400円~296万5,680円(いずれも税込)。あわせて、クリーンディーゼルエンジン搭載車(T31型)のエントリーグレード「20GT S」と「20GT S エクストリーマーX」の価格を見直し、購入しやすい設定とした。20GT Sの価格は259万9,560円~265万3,560円、20GT S エクストリーマーXの価格は276万1,560円~281万5,560円(いずれも税込)。
2014年12月17日日産自動車は4日、軽自動車「デイズ」と「デイズ ルークス」に衝突回避を支援する「エマージェンシーブレーキ」を搭載した特別仕様車「Vセレクション+Safety II(プラスセーフティツー)」を設定して発売した。Vセレクション+Safety IIは、10月に設定された「Vセレクション+Safety」シリーズの第二弾で、デイズだけでなくデイズ ルークスにも設定を広げた特別仕様車。デイズとデイズ ルークスの量販グレード「X」と「ハイウェイスターX」をベースに、「アラウンドビューモニター」「エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」等を特別装備して、購入しやすい価格設定としている。また、デイズとデイズ ルークスの「X」と「ハイウェイスターX」を除く全グレードに、「エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」「VDC」等をセットにした、パッケージオプションの設定も行われた。価格は、デイズ Vセレクション+Safety IIが128万880円~152万7,120円、デイズ ルークス Vセレクション+Safety IIが140万7,240円~171万5,040円(いずれも税込)。なお、同社関連会社のオーテックジャパンも、デイズとデイズ ルークスのカスタムカー「ライダー」シリーズや、福祉車両のライフケアビークル「アンシャンテ」に、特別仕様車「Vセレクション+Safety II」を新たに設定して4日に発売した。
2014年12月04日日産自動車はこのほど、米国・ニューヨーク市の次世代イエローキャブに採用された「NV200タクシー」を、日本国内でも2015年6月下旬に発売すると発表した。NV200タクシーは、多目的商用車「NV200バネット」をベースに開発した新世代タクシー。ワゴンタイプならではの広々とした室内空間と荷室スペース、スムースな乗り降りが可能な大きなドア開口部、パノラミックルーフ(メーカーオプション)の採用などにより、これまでのセダンタクシーにはない乗車体験を提供する。また、新設計シートの採用とサスペンションの最適化を行ったことで、乗り心地の面でもこれまでのセダンタクシー並みの快適性を実現した。ドライバーにとっての利点は、高いアイポイントにより前方視界が良く、安全運転が可能なこと。また、余裕のヘッドスペースによってストレスの少ない快適な空間を実現し、短い全長(4,400mm)と最小回転半径5.2mの優れた取り回し性能が運転のしやすさへと繋がっている。トータルコストの面では、オートスライドドアやオートステップなどを標準採用しながら、車両価格はこれまでのセダンタクシーと同等レベルに抑えられているほか、ガソリンとLPGの両方の燃料が使用できる「LPGバイフューエルシステム」搭載車もガソリン車とあわせて設定。整備性も向上させており、維持コストの削減も可能となっている。NV200タクシーの価格は、ガソリン車が219万6,720円~239万1,120円、LPGバイフューエル車が281万6,640円~301万1,040円(いずれも税込)。
2014年11月27日日産自動車は25日、「GT-R」2015年モデルと新グレード「Track edition engineered by nismo」を発売する。あわせて45台の台数限定特別仕様車「45th Anniversary」を設定し、2月3日に発売することも発表された。「GT-R」2015年モデルは、高いパフォーマンスを維持しながら上質な乗り味を実現した2014年モデルの乗り心地を、さらに進化・成熟させたモデル。具体的には、サスペンションのショックアブソーバーの減衰力特性変更やECUのチューニングを行って意図しない車両の動きを抑え、コーナリング時に狙った通りのラインを走行可能にするとともに、荒れた路面などでの修正舵を減少。タイヤの材質や内部構造も見直し、路面追従性や乗り心地が向上している。ブレーキパッド及びパッドとピストンの間のシムの形状変更により、ブレーキの踏み始めからのフィーリングをスムーズにしてコントロール性も向上。その他、ステアリングに伝わるアイドル時の振動や路面から伝わる振動の低減、トランクカーペットの材質変更による静粛性向上、レイズ製ダブルスポークアルミ鍛造ホイール(ハイパーブルーブラッククロームカラーコート)をメーカーオプションとして採用するなどの変更が行われている。「GT-R」2015年モデルの価格は947万7,000~1,058万7,240円(税込)。新グレード「Track edition engineered by nismo」は、「GT-R NISMO」の専用部品を使用することで、よりスポーツ走行に適したパフォーマンスを実現したモデル。おもな専用装備は、「専用ボンディングボディ」「専用拡幅フロントフェンダー(アウトレットダクト付)」「専用サスペンション」「専用スタビライザー(フロント・リヤ 高バネレート)」「専用レイズ製アルミ鍛造ホイール」「専用タイヤ : DUNLOP SP SPORT MAXX GT 600 DSST」となっている。同グレードの価格は1,170万720円(税込)。特別仕様車「45th Anniversary」は、2015年モデルの「Premium Edition」グレードをベースとし、インテリアのセンタークラスター下部の専用エンブレムとエンジンルーム内の専用モデルナンバープレートを施した特別仕様車。ボディーカラーには、2015年モデルにふさわしいヘリテージカラーとして、2001年、「大人のこだわりを満足させるGT-R」をコンセプトに発売された「スカイラインGT-R M・Spec」(R34型)の特別塗装色「シリカブレス」を採用している。この特別仕様車は45台限定で販売され、価格は1,078万7,040円(税込)。
2014年11月25日日産自動車は11日、小型SUV「ジューク」に新グレード「NISMO RS」を追加して、26日に発売すると発表した。ジュークNISMO RSは、「ジューク16GT FOUR」(4WD車)をベースとした新グレードで、従来の「ジュークNISMO」を超える最高出力を実現した専用の1.6リッター直噴ターボエンジンに、8速マニュアルモード付エクストロニックCVTとパドルシフトを組み合わせて搭載。1.6Lガソリンターボを搭載する量産車トップレベルの出力を実現し、ジュークのラインナップ頂点を極める新グレードとなっている。さらに、車体組み立て段階で車体各部に補強を追加することで車体ねじり剛性を向上させたほか、制動フィーリングと耐フェード性能を高めた専用ブレーキシステムの採用、出力向上に合わせたサスペンションのチューニング、車速感応式電動パワーステアリングのチューニングなどを実施。RECARO製スポーツシートにもNISMO専用チューニングが施されている。空力に優れたデザインは、NISMOのレーシング活動からフィードバックを受けており、高速走行時は空気の流れをコントロールし、空気抵抗(Cd値)を犠牲にすることなくダウンフォースを向上。これにより、車両の姿勢変化を抑えて走行時の安心感を高めている。ジュークNISMO RSの価格は343万4,400円(税込)。
2014年11月11日