「赤ちゃんのころから必死に読み聞かせをしているのに、ちっとも本に興味を持ってくれない……」「日ごろから『本を読みなさい!』と言い続けているのに、だんだん本が嫌いになってきているみたい……」そんな悩みを抱えている親御さんは多いといいます。そもそも、どうして私たちは自分の子どもが「読書好き」であることを、こんなにも求めてしまうのでしょうか。それはきっと、本を読むことで得られるメリットがたくさんあることを知っているから。今回は、これまでにご紹介してきた「読書」にまつわる記事のなかで、特に人気の高かった6本をまとめました。「子どもに本好きになってほしい」「読書習慣を身につけてほしい」と願う親御さん必読の記事ばかりですよ。「読書」おすすめ記事1■我が子に“読書好き”になってほしいなら。ぜひ身につけさせたい「読み癖」とは麻布中学・高校の国語科教師である中島克治先生は、「子どもが本当に時間を気にせずに本と向き合えるのは小学生まで」と断言します。それは、中学生や高校生になると勉強や部活、友だち付き合いなどで忙しくなり、本を読む時間が取れなくなるから。さらに、本を読むことによって「学習面でのメリット以上に、“ある力”を養うことができる」とも。読書は子どもにたくさんのものを与えてくれます。(中略)読書をして語彙が増えれば、教科書の内容や先生の話をしっかり理解できるのですから、学力の向上にもつながります。また、読書によって増えた語彙は、感情コントロールという点でも力を発揮します。というのも、言葉によって自分の感情を相対化して見つめ直すことができるようになるからです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|我が子に“読書好き”になってほしいなら。ぜひ身につけさせたい「読み癖」とは)この記事では、「わが子に本好きになってもらいたい」と願う親御さんに向けて、子どもが自分から進んで本を読むようになる実践的なアドバイスが多数紹介されています。まず重要なのが、“親が読んでほしい本”を無理にすすめるのではなく、“子ども自身が興味を持っているジャンルの本”を与えてあげること。中島先生は、「野球やサッカーが好きな子なら、野球雑誌やサッカー雑誌でも構わない」と述べています。たとえどんな本でも、興味があるからこそ読み続けることができ、その結果「読み癖」が身につくそうです。また、子どもに本への興味を持たせる最も簡単な方法は、「親が子どもを連れて書店や図書館に行く時間を増やすこと」だといいます。親と一緒に本に囲まれた場所に行くことで、子どもは「お父さんやお母さんは本に興味を持っていて、本を大切なものだと思っている」ことを体で感じ取ることができるそう。それが本好きの道を進む第一歩になるんですね。「読書」おすすめ記事2■「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの子どもには「良い本」を読んでほしい。でも世の中には膨大な量の本があり、その中から子どもに適した本を選ぶのは至難の技です。この記事では、「子どもの脳を耕す本選びのコツ」や「本と向き合う姿勢」について、児童文学評論家の赤木かん子さんに深く語っていただいています。子ども時代は、とにかくたくさんの本に触れることが大事。だからこそ赤木さんは、子どもたちに「乱読」をすすめているのです。たくさん読んだなかには、子どもがワンシーンだけ、1ページだけ好きになる本もあれば、1冊丸ごと気に入ってしまうような完成度が高い本もあるでしょう。一方で、全然子どもの気に入らない本があるのも当然のことです。つまらない本を知らないと「この本はおもしろいんだな」ということがわかりません。子どもには膨大な時間がありますから、乱読することで感覚やものを見る目を養わせましょう。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの)赤木さんは、「子どもに読書をさせるなら物語を読ませないといけない、と思っている親御さんが多いですが、そんなことはないんですよ」といいます。特に低学年では図鑑が好きな子どもが多い、という例を挙げ、「低学年のうちは、答えがないようなものや範囲の広いものは理解できない」とし、図鑑は「脳を耕す=畑にたくさん栄養を入れてふかふかにしている」時期である低学年にぴったりだと述べています。そして小学4年生くらいから徐々に前頭葉が発達し、「自分とは違うけれど、こういう暮らしや生き方をしている人がいる」ということを理解し始めます。そこで物語や伝記などを好んで読むようになってくるわけです。赤木さんは、「低学年で耕した頭に、高学年から種をまきはじめて、実の収穫ができるようになるのは高校卒業くらい」とも述べています。いずれ大きな実が収穫できるように、小さいうちからたくさんの本に触れさせて、子どもの可能性を広げてあげたいですね。「読書」おすすめ記事3■読書習慣は親の影響が大きい!子どもが “本好き” になる、家庭の本棚の作り方最新の国際学習到達度調査(PISA)によると、日本の子どもの読解力が著しく低下していることがわかったそうです。その中で、読書習慣のある生徒は、ない生徒に比べて読解力の平均点が高かったことから、読解力低下の背景には「読書量の減少」が関係していると読み取れます。この記事では、家庭内でできる「子どもを読書好きにする方法」をたっぷり紹介しているので、ぜひ参考にして取り入れてみてください。大人でも「この本を読みなさい!」と強引に押し付けられたら、内心では反発したり、億劫になったりするのではないでしょうか。子どもならなおさらです。(中略)そこで、おすすめしたいのが「アラカルト本棚」です。“アラカルト”という呼び名どおりに、文化系、理系、雑誌、漫画、小説、絵本、世界地図など、なんでも、あらゆるジャンルの「おすすめ本」を並べてしまうのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|読書習慣は親の影響が大きい!子どもが “本好き” になる、家庭の本棚の作り方)この「アラカルト本棚」をおすすめするのは、偏差値35から読書週間の改善で東大合格を果たした西岡壱誠さん。西岡さんが東大生100人にアンケートをとったところ、親が作った「アラカルト本棚」によって好奇心が刺激されたり、読書が好きになったりした学生が多かったのだとか。また、カリスマ家庭教師の西村則康さんによると、「親子で本棚を共有したほうがいい」とのこと。その理由は、親の難しそうな本を眺めているうちに、子どもは「いつか読めるようになりたい」と向上心をもつからです。アラカルト本棚を作ったり、本棚を家族で共有したりすることで、子どもは広い視野をもって本選びをすることができます。さらには、「この本、どういう内容なの?」「難しいところは教えてあげるから読んでみたら?」など、親子の会話が弾むきっかけにもなりそうですね。「読書」おすすめ記事4■読書量が算数の成績を左右する!?子どもの学力を上げるために「1日数分」からできること読書量と国語の成績が比例することは誰にでも想像がつきますが、じつは近年、「数学の基礎知識」や「ITスキルの高さ」にも影響を及ぼしていることが判明しました。この記事では、さまざまなデータから、家庭の読書環境と子どもの読書量が、いかに算数の成績に影響するかをくわしく説明しています。なかでも注目すべきは算数の結果です。どの教科よりも、「読書量が多い」グループと「まったく読書をしない」グループの偏差値に大きな差が開いたのです。この結果を受けて、ベネッセ教育総合研究所は「(読書によって)与えられた問いや条件を性格に読み取る力を高めているのではないか」という見解を示しています。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|読書量が算数の成績を左右する!?子どもの学力を上げるために「1日数分」からできること)小学5年生を対象にしたこの調査では、国語・算数・理科・社会の学力テストを実施し、読書量の違いが結果に影響するかを調べました。すると、まったく読書をしない生徒に比べて、読書量が多い生徒ほど良い成績をおさめ、平均1.9ポイントも偏差値に差が出たそうです。算数が苦手な子は、もしかしたら計算問題よりも文章を読み解く力が弱いのかもしれません。読書による成績アップの効果はすぐには現れませんが、いずれ必ず、読書で培った読解力や論理的思考力が役立つはずです。また、記事内では「親の読書量が子どもの読書量に比例する」というデータも紹介しています。つまり、親自身に本を読む習慣がなければ、子どもにいくら「本を読みなさい」と言ったところで意味がないということ。教育評論家の親野智可等氏によると、「1日10分からでも、親子で毎日決まった時間に読書をするだけで、大きな違いが生まれる」らしいですよ。「読書」おすすめ記事5■子どもを本嫌いにする【親のNGワード&行動】と【子どもが本好きになる方法】この記事では「わが子に本を好きになってもらいたい!」と願うすべての保護者に向けて、日常で取り入れられるちょっとしたコツを伝授しています。また、親の伝え方次第では、かえって子どもを本嫌いにしてしまうかもしれない“落とし穴”についても、くわしく解説しています。子どもを本嫌いにさせる親のNG行動&NGワードは、主に3つあります。1.「本を読みなさい」・・・読書を強制する2.「もう絵本は卒業しようね」・・・読む本を大人が決める3.「どんなことが書いてあったの?」・・・完璧な理解を求める(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもを本嫌いにする【親のNGワード&行動】と【子どもが本好きになる方法】)どれも何気なく言ってしまいそうですが、これらの言葉によって、子どもは本を嫌いになってしまうことも。本を読むことを強制したり、また読む本を勝手に決めて押し付けたりすると、「読書=つらい記憶=本が嫌い」と脳にインプットされてしまうというのです。すでに読書が苦手になりつつあるお子さんには、まずは読書の楽しさを知ってもらう工夫を。どんなに「本が嫌い・苦手」であっても、読みたい気持ちが強い子どもは多いそう。そういった子は、何を読めばいいのかわからない、最後まで読めずに挫折したら……と考えて、躊躇しているパターンもあるといいます。家の本棚だって、工夫次第で子どもを本好きにする魔法をかけることができます。一級建築士のすはらひろこ氏によると、「子どもの目線に自然と本が見える高さにする」「本を取り出しやすいように扉はつけない」「居間や階段の踊り場に親子共通の本棚を置く」などを取り入れると、本に触れる機会が増えて効果的だそう。子どもを本好きにするきっかけは、親子の会話や家の本棚にあふれています。「読書」おすすめ記事6■子どもを “本好き” に育てよう。読書習慣を身につけさせるために実践したい3つのこと子どもを本好きにするのは簡単なことではありません。だからこそ、子どもが自然に本に興味を持つように、小さいうちから本を身近に感じさせる工夫が必要です。この記事では、子どもに読書習慣を身につけさせるための“3つのポイント”をわかりやすく解説しています。子どもでも大人でも、本嫌いの人はいますが、その最大の原因は本の魅力をまだ知らない、いわゆる「本の読まず嫌い」なのだとか。本の中には何でも入っているのに、その広い世界と自分の世界が結びついておらず、本はつまらないと思い込んでいるだけなのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもを “本好き” に育てよう。読書習慣を身につけさせるために実践したい3つのこと)ポイントは、「興味のあるテーマの本をテンポよく与える」こと。大人でも興味のないジャンルの本を読むのは苦痛ですよね。子どもならなおさらです。そこで、子どもが好きなアニメのキャラクターや動物、乗り物の図鑑などを本棚に並べてみましょう。興味の延長線上で、活字に親しむきっかけづくりができれば成功です。成長とともに子どもの興味や関心は変化していきます。読書を習慣づけるには、親がその変化に柔軟に対応する必要があるでしょう。その時々の子どもの興味に合わせて、並べる本を変化させるのはもちろんですが、「読書が習慣になってきたな」と感じたら、少し背伸びした本を混ぜるとより効果的だそう。また、子どもに読書習慣をつける一番の近道は、普段から親が読書を楽しんでいる姿を見せること。子どもが読んでいる本を親が読んでみるのもいいですね。親子で同じ本を共有することで、内容について話し合ったり、どう感じたのか意見を交わしたりと、充実したコミュニケーションの一助にもなるでしょう。***ご紹介した記事に共通しているのは、「本選びには子どもの興味・関心を優先させること」「親も普段から読書に親しむこと」の2点です。興味があれば、子どもは自然と本を手に取ります。また、親御さんが楽しそうに本を読んでいれば、「そんなにおもしろいのなら自分も本を読んでみよう」と思うはず。子どもを本好きにするのは、それほど高いハードルではありません。普段の生活の中に、自然に本を取り入れることを心がけてみませんか?
2020年03月22日アメリカで生まれた『パンツマンたんじょうのひみつ』という本があります。全米でシリーズ5,000万部を突破したメガヒット児童文学で、『スーパーヒーロー・パンツマン』というタイトルで映画化もされました。子どもたちに熱狂的に受け入れられ、世界20言語に翻訳され、シリーズの続編も数多く出ています。イギリスで生まれた『トム・ゲイツ──トホホな毎日』という本もあります。こちらはイギリスの児童文学賞であるロアルド・ダール賞をはじめとするさまざまな賞を受けており、日本国内のインターナショナルスクールの子どもたちが選ぶ児童書としても大賞を取りました。世界41言語で翻訳出版されている世界的ベストセラーシリーズで、子どもたちが続編を常に待っているような作品です。本好きな子はもちろん、本嫌いな子どもにも愛される作品群さて、この2つの大人気シリーズの共通点は何でしょう。まず、どちらも小学生の男の子が主人公で、イラストがふんだんに入っていて、ユーモラスなストーリーが特徴的です。本を読むのが苦手な子どもも「パンツマンだけは好き!」「トム・ゲイツなら読める!」と言うことで定評があります。どちらも対象年齢は小学校中学年ぐらいですが、本が好きな子どもたちはもっと早くに手をのばすことでも知られています。我が家の上の子は、8歳のときにイギリスに来ましたから、来たばかりの頃は英語の読みがほかの子どもよりも遅れていました。ところが『パンツマンたんじょうのひみつ』は手渡されるなり夢中になって読み始め、ものすごい勢いでシリーズを読破したのです。日本語での読書から英語での読書への橋渡しとなった物語として、私にとっても思い出の深い作品です。決して堅苦しい本ではありません。わははと笑いながらページをめくるような本です。ですから、特に『パンツマン』発売当初は「馬鹿馬鹿しい」と評価が分かれたりしました。それでも子どもたちの圧倒的な支持を得て世界的ベストセラーになったのです。成績向上・心の健康にも! 「本好き」のメリット人によっては評価が分かれるような本をなぜわざわざご紹介するのかと、不思議に思われるかもしれませんね。これについては、映画にもなった人気作『ヒックとドラゴン』の著者、クレシッダ・コーウェルが新聞記事の中で見事に説明をしてくれています。小さな子どもにとって、読書を楽しむことは、さまざまなメリットがあるのです。勉強との結びつきはすぐに思いつきますね。実際に読書を「楽しんで」いる子どもの「楽しみ」と成績の関係については多くの研究があります。また最近では、読書を「楽しいと感じている」ことと、メンタルヘルスの関係も指摘されています。本を読むことの喜びを知ることは、学力向上につながるだけでなく、心を守ることにも一役買ってくれるのですね。だからこそ、コーウェルは「本を読みたがらない子どもを念頭に置いて物語を書いている」と語っています。「良い本と出会う」のと同じくらい、「楽しめる本に出会う」ことも大切なのです。学習障害を持つ作者による、全ての子どもに贈る本さて、テレビやゲーム、インターネットの動画など、さまざまな競争相手をおしのけて子どもたちに選ばれるこの2作品。じつはもうひとつ、聞かされてみると、「なるほど」と納得する共通点があります。じつは、『パンツマン』も『トム・ゲイツ』も学習障害を持つ著者によって書かれた作品なのです。『パンツマン』シリーズの作者であるデイヴ・ピルキーは、ディスレクシアとADHDを両方持っています。そんな彼は、小学生のころ、しょっちゅう教室から出されていたのだとか。手に負えない行動をとるので、先生が廊下に出したのです。そこで漫画を描いていた彼に、ひとりの教師は「こんな馬鹿な本ばかり書いて一生暮らしていくわけにいかないでしょう」と言ったといいます。「幸い、僕は人の言うことを聞かない子どもだったのです」とデイブ・ピルキーはのちに語っています。まさに、そういった本ばかりを書いて生活できるようになったわけなので、その先生は間違っていたわけですね。「あんなに問題児だった僕が、たくさん本を出せるんだから、どんな子どもにだって希望はあるんだ」と彼は話します。子どもを引きつけて離さないしかけの秘密『トム・ゲイツ』を書いたリズ・ピーションもまた、ディスレクシアの作家です。子どもの頃の自分の読解力はほかの子たちより1年ほど遅れていたように思う、とどこかで話していましたが、それだけではなく、ピーションはディスレクシアの子どもを持つ母親でもあります。自分が子ども時代に「パッと見てすぐにわかる」物語が好きだったこと。同じくディスレクシアを持つ自分の子どもが、イラストのふんだんに入った『パンツマン』シリーズを楽しんでいたこと。子どもの好奇心はどんどんあちらこちらへと移っていくという実感があること。『トム・ゲイツ』シリーズは、そういった作者の経験が生み出した作品だとも言えます。じっと座って本を読むことが苦手だった作者だからこそ、子どもを引きつけて離さないしかけや工夫をこらした物語を作ることができたのです。本シリーズは、決して学習障害を持った子どもたちをターゲットにした本ではありません。広く一般に児童書として出版されています。そうでありながら、学習障害を持つ子どももそうでない子も、多くの子どもたちが愛し、手に取る作品群に仕上がっています。「ディスレクシアだからといって本を読む楽しみを諦めることはない」と、ピーションは言います。まさに、全ての子どもに贈る、「楽しむこと」を一番の目的に掲げた物語群です。イギリスでは「本なんて嫌い!」とそっぽを向く子どもたちに、まずオススメされる物語でもあります。読書の楽しみは、どんな子どもにも広く開かれているこの2作品の作者が一貫して出しているメッセージは、学習障害を持っているからといって、本を読んだり書いたりできないわけではないということ。そして、物語の持つ豊かな楽しみは、どんな子どもにも広く開かれているということーー今すでに読書が好きな子どもにも、今はまだ読書が苦手な子どもにも。じつは、学習障害を持っていることを明らかにしている作家は、ピルキーやピーションだけではありません。大人向けの小説を書いている人を含めれば人数はずっと増えますし、過去の作家でもたとえば、推理小説家のアガサ・クリスティーのような有名な作家が、ディスレクシアを持っていた可能性が高いと言われています。デイブ・ピルキーは自分の学習障害について、「スーパーパワーだ」と言っています。学習障害があるからこそ、物語を作るときにどうやって表現するべきなのか、とても深く考えることになったのだと。自分のおかれた「人とは違う部分」を強みに変えていく作家たちの子ども向けの作品が、広く子どもに支持されているのは、当然と言えば当然ですが、同時にとても心強くもなるのです。(参考)“Meet Dav Pilkey” Author|Dav PilkeyDav Pilkey (author of “Captain Underpants”) talks about his favorite teacher (Original Version) |Youtube“Dav Pilkey Sees ADHD and Dyslexia as His Superpowers”|UnderstoodAmy Packham “Why Children With Dyslexia And Reluctant Readers Are Inspired By Liz Pichon’s Unique Books”、Huffington Post UK, June 22, 2016|HuffPostCressida Cowell, “If we want our children to thrive, teaching them to read is not enough – they must learn to enjoy it” in Independent, 4 December 2018|The Independent“Mental wellbeing, reading and writing” Added 26 Sep 2018|National Literacy Trustdav pilkey bio.Scholastic UK signs more Tom Gates|The BooksellerCaptain Underpants Saves The Day By Recruiting Top Comedy Talent To Voice New DreamWorks Animation Film|CISION PR Newswire
2020年03月04日本好きの男性と行くならどんなデートスポットがよいのでしょうか?おすすめのデートスポットについて調べてみました。神保町で古本屋巡り本好きの人におすすめのスポットといえば、神田神保町の古本屋街が有名です。神保町には、なかなか手に入らない専門書や古書などを多く取り扱っている古本屋がたくさんあります。本に詳しい男性なら訪れたことがあるかもしれませんが、2人で一緒に行くことで新しい発見があります。神保町で座ってゆっくりと本を堪能したい人には、神保町ブックセンターがおすすめです。本がすぐ側にある環境で、コーヒーを飲むことができるという本好きにとってはたまらない贅沢な時間を楽しむことができます。2人で並んで、好きな本を読む時間は特別なものになるでしょう。図書館で静かな時間を過ごす本好きの男性とデートするなら、図書館でゆっくりとした時間を過ごすのがおすすめです。図書館には様々なジャンルの本が揃っているので、彼がどんなジャンルの本が好きなのかを知ることができるチャンスです。普段からあまり本を読まない人なら、おすすめの本を紹介してもらうのもいいですね。あれこれと話しをしなくても、好きな本を知れば彼のことをより深く理解できるかもしれません。図書館でじっくりと本を読んで過ごせば、1日はあっという間に過ぎてしまいます。お昼には外でランチを食べて、また図書館に戻って過ごすというのも好きな男性となら特別なデートになるでしょう。おしゃれなブックカフェ巡りカフェと書店が一緒になったブックカフェが増えてきています。店内の本を自由に読むことができて、気に入った本があればすぐに購入することができます。コーヒーを飲んだり、スイーツなどを楽しむこともできるため、本に興味のない人でも一緒に時間を過ごすことができます。ブックカフェは、店内の内装や家具などにこだわっている店舗が多く、おしゃれな空間を楽しむことができるでしょう。中には、お酒が飲めるブックカフェもあり、夜のデートで利用するのもおすすめです。
2020年02月15日最近、日本の子どもの「読解力」が低下したと話題になりました。その要因のひとつとして挙げられているのは、本を読む機会が減っていることです。読書習慣は、子どもの国語力を上げる一番の近道であり、子どもにも大人にも、多大な恩恵をもたらす習慣。今回は、「親子で読書習慣を身につける」と起こる “たくさんのいいこと” と、効果的な本棚について紹介します。読書量の減少で「読解力」低下経済協力開発機構(OECD)が進めている国際学習到達度調査(PISA)では、15歳児を対象に、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野について、3年ごとに調査を実施しています。日本の読解力の順位は、2012年で4位、2015年は8位、そして最新の2018年調査では15位と急落してしまったのだそう。じつはそのなかで、読書習慣のある生徒は、ない生徒よりも読解力の平均点が高かったのだとか。そのため、今回の「読解力」低下の背景に、読書量の減少があるのではないかと考えられています。教育環境設定コンサルタントの松永暢史さんは、「賢い人は本が好き」というわけではなく、本を好きになることが賢さにつながる、と説きます。本を数多く読むと、言語的な理解力や、言語を使いこなす能力が高まるそうです。学力だけじゃない、〇〇力アップにつながる読書習慣それに、読書が影響を与えるのは学力だけではありません。『本を読む人だけが手にするもの』(日本実業出版社)の著者・藤原和博さんによれば、さまざまな人が書いた本を数多く読むことで、次に示す5つのリテラシー(理解・解釈・活用する能力)を高められるそうです。コミュニケーション(聴く・共感・伝える)力ロジック(著者の論理を理解する)力シミュレーション(先を読む、仮説を立てる)力ロールプレイング(他者の視点を得る)力プレゼンテーション(想像したり表現したりする)力日本は、経済や社会の成長がピークを迎え、精神的豊かさや生活の質の向上を重視する「成熟社会」に移行しました。これら5つのリテラシーは、「成熟社会」において必要な力なのだとか。また、仕事で成功するためには、IQ(知能指数)だけでなく、EQ(心の知能指数)がとても重要だといわれていますが、読書はそのEQを成長させてくれるそうです。EQとは、心の動きに気づいて理解し、管理する能力のこと。EQが高い人は、自己認識・自己管理・モチベーション管理・共感性・社会性などに優れているそう。先述した5つのリテラシーにも通じるところがあります。コンサルティング会社タレント・スマートの共同創業者であるトラヴィス・ブラッドベリー氏とジーン・クリーブス氏らが調査を行なったところ、仕事で高い成果を上げている人の90%はEQが高く、仕事の成果が低い人でEQが高いのは20%のみであったとのこと。脳科学者の茂木健一郎さんは、言葉が人と人をつなぎ、感情や状況の把握を可能にするからこそ、本を読むことで、自分と他者の感情をより理解できるようになる、と述べています。ちなみに、子どもの読書習慣は、親からの影響が大きいのだとか。親の読書習慣が子どもに影響厚生労働省が長年にわたって調査を行なった「第8回21世紀出生児縦断調査結果の概況」によると、親がよく本を読む家の子どもは、児童書や絵本などをたくさん読んでいるそうです。たとえば1ヵ月間、子どもの「本を読む習慣」を調べてみると――本を読んでいる母親の子どもの、本を読む割合は94.9%。本を読んでいない母親の子どもの場合は、88.0%と低くなっています。また、父親が本を読んでいる場合の、本を読む子どもは94.5%で、父親が本を読まない場合の、本を読む子どもは89.3%とのこと。そして、母親と父親が読む本の冊数が多いほど、子どもが読む本の冊数も多くなっています。先に述べたように、読書習慣は知性を高め、さまざまなリテラシーを磨き、EQ(心の知能指数)を成長させてくれます。それらの効能は、子どもだけではなく大人にも与えられるのですから、親も子どもと一緒になって積極的に読書を楽しむことを、大いにおすすめします。それに、読書がもたらす恩恵はまだあるんですよ。親も読書をはじめてみるといい理由英サセックス大学の研究によると、読書によって軽減されるストレスは68%。音楽鑑賞やコーヒーブレイク、ゲームや散歩といった、一般的な解消法のストレス軽減度を上回るそうです。そのため、英国では2013年6月に、医師が精神疾患の患者に対して「本」を処方する医療システムがはじまったそう。患者は処方箋を手に、薬局ではなく図書館へ向かうのだとか。いわゆる「ビブリオセラピー(読書療法・Bibliotherapy)」です。また、米イェール大学の研究チームが 12年間にわたって調査を行なった結果、週に3時間半以上読書をする人は、全く読まない人よりも死亡率が23%低いと結論づけられました。読書をする人は、読書をしない人に比べて2年も長生きするとのこと。臨床神経心理学者のジェニー・オグデン(Jenni Ogden)博士は、登場人物に感情移入したり、「自分ならどうするか」などと考えたりできるので、「自分自身をよりよく理解したいなら、小説を読むことだ」とアドバイスしています。なるほど、EQ(心の知能指数)を高めてくれるわけです。とはいえ、自分にも、子どもにも、読書を無理強いしてはいけません。自然に本が好きになれるように、親と子の「アラカルト本棚」を設けることをおすすめします。自然と本好きになる親子の「アラカルト本棚」偏差値35から読書習慣の改善で東大合格を果たした西岡壱誠さんは、「親が読ませたい本」を子どもに無理やり読ませることだけはしてはいけないと説きます。大人でも「この本を読みなさい!」と強引に押し付けられたら、内心では反発したり、億劫になったりするのではないでしょうか。子どもならなおさらです。それがきっかけで読書嫌いになってしまったら、元も子もありません。子どもが自分で、「読みたい本」を選べることが大切です。そこで、おすすめしたいのが「アラカルト本棚」です。“アラカルト” という呼び名どおりに、文化系、理系、雑誌、漫画、小説、絵本、世界地図など、何でも、あらゆるジャンルの「おすすめ本」を並べてしまうのです。ちなみに、子どもがたくさん本を読むご家庭の本棚の、画期的な例があります。親が子どもに「読んでくれたら嬉しいな」と思う本を図書館から借りてきた際に、まるで書店か図書館のように、面置きにするのだそう。すると、子どもが「あ、新しい本だ」とすぐに気づいてくれるのだとか。西岡壱誠さんが読書について東大生100人からアンケートをとったところ、親から本を「押し付けられる」のではなく、「さまざまな本をおすすめしてくれた」ことが良かった、と答えた東大生が多かったのだとか。「アラカルト本棚」にあった科学アドベンチャーシリーズを読んで理系に興味がわき、東大理学部に進んだ学生もいるそうです。また、約2,250件もの家庭で勉強を教えてきたという、カリスマ家庭教師の西村則康さんは、親子で本棚を共有したほうがいいと話します。子どもが、難しそうな親の本を見て、「いつか読めるようになりたい」と向上心を持つからです。その時々の興味関心に沿って、自分も子どもも自由に選べるような本棚をつくることで、子どもは自然と興味のある本に手を伸ばすようになり、ご自身も「今度はどんな本を並べてみようかな」「何を読んでみようかな」となり、親子でたくさんの恩恵にあずかることでしょう。***古代ギリシアの哲学者・アリストテレスは「すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する」といいました。そもそも本は、人間の “もっと知りたい” 欲求を叶えて、大いに楽しませてくれるもの。ぜひ、親子で気楽に読書を楽しんでくださいね。(参考)産経ニュース|PISA調査日本の読解力低迷、読書習慣の減少も影響か国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research|OECD生徒の学習到達度調査(PISA)日本実業出版社|「本を読むこと」で磨かれる5つのリテラシーSTUDY HACKER|本を全然読まないと「3つの超重要メリット」が逃げていく。STUDY HACKER|イギリス政府公認「読書療法」がすごい。ストレス6割減も期待できる『5分だけ読書術』PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)|“心の知能指数”を訓練で伸ばす4つの方法 仕事の成功には「ものすごく影響」厚生労働省|第8回21世紀出生児縦断調査結果の概況|2 子どもの生活の状況StudyHackerこどもまなび☆ラボ|東大生に共通する「幼少期の本の読み方」。思考力を鍛える読書法があるって本当?NEWSポストセブン|頭のいい子が育つ環境本棚は親子で共有、机は大きくHugKum【小学館公式】|「リビングに本棚」で子どもが本好きになる神話は本当だった!?【本好きキッズの本棚、見せて見せて!第6回】アリストテレス著,出隆訳(1961),『形而上学〈下〉』,岩波書店.
2019年12月28日僕はゲームを30000時間やりましたはじめまして。『ゲームは人生の役に立つ。』という本を書いています。小幡和輝と申します。Upload By 小幡和輝いきなりですが、僕は不登校でした。幼稚園から休みがちで、小学2年生からは完全に不登校になり、それから中学3年生までほとんど学校に行っていません。その期間はほとんどゲームをしていて、これまでに30000時間以上はゲームで遊んでいます。この30000時間という数字がどれくらいかというと1日8時間遊ぶことを1年間やり続けると約3000時間なので、それを10年間毎日やり続けるくらいです。それくらい僕はゲームに没頭し続けました。いまでもゲームが大好きです。僕の話をもう少しすると、高校からは定時制高校に通いはじめて、大学にも通い、自分の会社を立ち上げ、いま幸せに生きています。これはゲームをやっていたからだと心から断言できます。勉強も運動もできなかった僕が唯一輝けたもの。それがゲームでした。ゲームを通じてたくさんの友達ができました。この記事では、僕の体験を通じて、ゲームはコミュニケーションツールになるということをお伝えできればと思っています。不登校の子どもたちがゲームで笑顔にUpload By 小幡和輝僕は今年の夏、47都道府県すべてを周って不登校の当事者と会ってきました。約1000人との交流の中でゲームがコミュニケーションツールになった場面がたくさんあります。ずっと大人しくて、まったく話さなかった子がゲームの話になると目をキラキラ輝かせて、自分が好きなゲームのことを話し出してくれました。ちょうどそのゲームを持っているというので、みんなで一緒に遊ぶことに。お互いにはじめましてだった子どもたちが終わるころにはみんなが仲良くなって、LINEを交換したりしている姿を見たとき、改めてゲームの魅力を感じました。親御さんが、子どものやっていることを理解していないという課題日本を一周して感じたことは、子どもがやっていることを理解していない親御さんが非常に多いという課題です。例えば「子どもが家でゲームをしている、小幡さんみたいにゲームで友達を作って欲しいのですが、なかなか上手くいきません」というご相談がありました。ここで驚いたのが、「お子さんはどんなゲームをやってるんですか?」と聞いてみると、「詳しいタイトルとかはわからないです」という親御さんがとても多いんですね。これでは何もはじまりません。”スプラトゥーン”をやってる子どもに”フォートナイト”をやろうというわけにはいかないのです。これはサッカーが好きな子に、野球をやろうと誘うのと同じなので。不登校の子の親御さん同士が繋がって、もしその子ども同士が同じゲームにハマっていたらそこで一緒にやろうという話になるかもしれない。でも、ゲームタイトルがわからないのでは繋ぐこともできません。これはYouTubeなどでも言えることで、「子どもがYouTubeを見ている」というのは、テレビを見ている。音楽を聴いてる。レベルの抽象度です。YouTubeでどんなチャンネルを見ているのかがわからないとそこで話が終わってしまいます。ゲームとか、YouTubeとかっていう抽象度ではなく、どんなゲームをやっているのか、子どもはどれくらいの実力なのかというところまで理解できると、「じゃあこんな人と会ってみない?こんなイベントに行ってみない?」という誘い方ができるようになります。まずは子どもがやっていることを正しく理解するところからスタートしてみてください。プロゲーマーレベルの才能が埋もれていた一つ具体的なエピソードを書きます。子どもたちとの座談会で一緒にゲームをしました。来ていた子どもの中には大会で優勝経験もあり、すでにプロゲーマークラスの子がいて、一緒にゲームをしていると、一緒にやりたそうに見ていた子が近くに来ました。「じゃあ一緒にやろう」と誘ってみると、僕はもちろん、なんとプロゲーマークラスの子どもにも勝ってしまったんです。その子の親御さんはゲームに反対で、どうやって辞めさせるかを考えていました。もちろん大会などに連れて行ってくれるわけもないですし、その子は家でもあまり居心地がよくなかったでしょう。一方でプロゲーマークラスの子どもは親御さんもゲームが大好きで、大会にもどんどん連れて行くし、ゲームを通じて多くの友達ができています。この差は親が作り出したものです。もし将棋や囲碁ならどうでしょうか?自分の子どもがプロ棋士レベルに勝ったら嬉しいし、その才能をどんどん伸ばしてあげようと思うのではないでしょうか。子どもの才能を伸ばしてあげるのは親の役目なのではないでしょうか。ゲームを教える家庭教師の可能性実は海外だとゲームを教える家庭教師が存在します。プロゲーマーが職業として一般的に認められているので、プロゲーマーを目指すための家庭教師が徐々に広がってきたんですね。日本ではまだまだ厳しいと思いますが、僕はプロゲーマーを目指すものではなく、教育プログラムとしての習い事にゲームを使えないかと考えています。ゲームを通じて脳を鍛え、不登校をはじめ、コミュニケーションが苦手な子どもがゲームを通じて人と関われるようになっていく。ゲームが強くなって大会で結果が出ることで自己肯定感が高まっていくなど、ゲームを通じた教育に繋げる家庭教師の可能性を感じています。実は9月から試験的にはじめているのですが、とても評判がいいです。僕はこれから、囲碁や将棋を習うように、ゲームを習う文化を作っていきます。参考:日本初、ゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』(@nagomiobata)(@nagomiobata)小幡和輝オフィシャルブログ
2019年10月01日こんにちは、小 2 の息子と暮らすワーママの黒田カナコです! 行列を待つあいだなど、外で子どもと長い時間を過ごさねばならない時、どうしていますか? 子どもはじっとしていないし、機嫌が悪くなると、折角並んだ行列を抜けなければならない時も … 。 以前息子と二人でサーカスを観に行った時、凄い行列で数時間並びました。 その時、私が長時間の行列を乗り切った方法をご紹介します! 周りの子どもたちは、座り込んで携帯ゲームをしていました。 確かに、携帯ゲームなら退屈せずに長時間過ごせるけれど、息子にはまだ 携帯ゲームをやらせていません … 。 スマホに入っているゲーム(アプリ)ならあるけれど、充電が心配なので あまり渡したくない! 数分程度ならまだしも、数時間も使わせるのは無理ですよね。 そこで、私が用意していた行列対策グッズは … 。 一本のヒモ! 昔ながらの「あやとり」です。 息子は学童保育に通っているのですが、学童の先生は 勉強以外に、昔の遊び もたくさん教えてくれました。 折り紙やあやとり、ペグソリティアなど、電池がなくても楽しめる遊びを沢山覚えて帰ってきます。 あやとりは、ヒモ一本でかさばらず、電池切れもなく無制限に遊ぶことができます! 途中、飽きて少しスマホゲームをする事もありましたが、ほぼあやとりだけで 長時間を乗り切りました! すると、様子を見ていた前の婦人が話しかけてきました。「今どき、しかも男の子であやとりできるのめずらしいわね!」 「お母さん、ちゃんと相手してあげてえらいわね!」 … いえ、私がえらいのではなく、息子に教えてくれた先生と、私に教えてくれた祖母のおかげなのです。ふたりあやとりは、自分の手がふさがった状態で相手に取り方を伝えねばならず、やりながら教えるのは至難の業です。 私が飽きるまで、ずっと祖母は付き合ってくれました。教えるのも大変だったろうに。 私が小さい頃に祖母から教わった事を、今は私が小さい息子とやっている。 何だか不思議な気持ちになった行列の待ち時間でした。 息子はすぐに私よりあやとりが上達し、凄い技もできるようになりました。 いつか、息子からも誰かに伝わっていったらいいな。 ●ライター/黒田カナコ
2019年09月11日図書館や本屋にはたくさんの本があふれていますが、子どもにはどんな本をすすめたらよいのでしょうか?物語が好きな子や、図鑑ばかりの子など、子どもの本の好みもさまざまです。『読書力アップ! 学校図書館の本のえらび方』や『今こそ読みたい児童文学100』などの著書がある児童文学評論家の赤木かん子さんに、子どもに適した本の選び方をお聞きしました。編集/木原昌子(ハイキックス)取材・文/田中祥子写真/児玉大輔(インタビューカットのみ)乱読で感覚が養われる本には推奨年齢や学年が書いてあります。ですが、子どもによって好みや成長は違います。基本的にはしごくシンプルに、子どもに ”好きな本を” “好きなように”読ませてあげればいいのです。具体的には、公共図書館に連れていって、子どもが持ってきた本は何でも「ああいいよ、いいよ」といって読んであげる……本屋さんに行って、その子が欲しいというものを「ああいいよ、いいよ」といって買い与える……という姿勢です。特に図書館はただなので心置きなく借りられるでしょう。赤ちゃんだって気に入れば最後まで見ているし、嫌だと思えばそっぽを向いたり、手で邪魔をしたりしますよ。その “イヤだ!” という気持ちは大切にしなければなりません。命に別状のないことは、子どもの判断を受け入れたほうがいいのです。そのときに大事なことは、親である自分がその本を好きかどうかは考えないということ。お子さんとあなたは別の人間だし、性別の差も、なん十歳もの年の差もあります。同じ本を楽しいと思うことのほうがまれでしょう。赤ちゃんや幼児が嫌がったら「そうなの~、これは嫌なんだね~」といって本を閉じて、次の本に移ればいいだけ。読んでつまらない本はあるかもしれませんが、読んで害になる本というのは、普通の本屋さんや図書館にはまずないといっていいでしょう。ですから、子どもの「この本が嫌い」というのは好みであって、わがままではありません。普段から公共図書館で「読んで~」と子どもにせがまれるまま本を読んでやっていると、普通の子どもでも3千冊、本が好きな子どもなら1万冊以上の読書をすることになります。そのなかにつまらない本が混じってもいいのです。たくさん読んだなかには、子どもがワンシーンだけ、1ページだけ好きになる本もあれば、1冊丸ごと気に入ってしまうような完成度が高い本もあるでしょう。一方で、全然子どもの気に入らない本があるのも当然のことです。つまらない本を知らないと「この本はおもしろいんだな」ということがわかりません。子どもには膨大な時間がありますから、乱読することで感覚やものを見る目を養わせましょう。小さなお子さんを持つ親から「うちの子は同じ本ばかり破れるまで何度も読みます」という相談を受けることがありますが、それはとても良いことです。大人だって自分が好きで買った音楽のCDは何度も繰り返して聴くでしょう。好きな曲が終わると、わざわざ戻して好きな曲だけもう1回聴いたりするじゃないですか。曲が楽しいと思うのは、何回も聴いて覚え、歌えるようになってから、だと思いませんか?次にこのメロディが来る、この歌詞が来ると知っていて「来る来る来る、来た~!」というのが楽しいし、何度も聞くうちに最初は気がつかなかった細部まで理解が深まります。これは本でも同じこと。子どもたちは誰に教えられなくても、本能的に本の読み方を知っているのだと思います。繰り返し読むことで本を深く読み込むことができ、喜びも深くなることを知っているのです。ですから、そんなふうに何度も読みたい本が見つかったらラッキーですね。もちろんお気に入りができなくても心配はご無用。それは、子どもそれぞれの個性です。低学年で脳をじゅうぶんに耕すこれまでお話ししてきたように、子どもに読み聞かせをするときには、子どもの喜ぶ本を選んであげてほしいと思います。逆にいえば、読み手である親が「必要な本」「良い本」と感じる本は選ばないようにすることです。なぜなら、子どもに本を読んであげる一番大きな目的は「子どもを幸福にすること」、そしてもうひとつの目的は「子どもに本を好きになってもらうこと」だから。楽しくないけど必要な本を読むのは、もっと大きくなって本を好きになってからでもじゅうぶん間に合いますよね?そして、子どもには気がつかない大人の本のなかにも、子どもが喜ぶ本が案外あるものです。たとえばクジラが大好きなら、大人用のクジラの写真集を喜んでくれるでしょう。子どもに本を選ぶときには、「この本を読んでもらいたい」ではなく「これを見せたらあの子がどんなに喜ぶかしら」を基準にしてください。小さな頃は、偏った本の選び方をする子もいます。物語を読むのが嫌いな子どもを持った親御さんから、「うちの子は本を読むのが苦手で……」と相談されることがありますが、そのようなことで頭を抱える必要はありません。そういう子をよく見ると、たいてい図鑑などを好んで見ているもの。前回お話ししたとおり、本は内容で2種類に分かれます。1つは物語などの「空想系」の本、もう1つは現実に起きることが書いてある「リアル系」の本です。政治、芸術、スポーツ、自然科学、歴史、地理、産業など、本のうちの9割はリアル系ということになります。子どもに読書をさせるなら物語を読ませないといけない、と思っている親御さんが多いですが、そんなことはないんですよ。それに、必ずしも小説を好めば頭が良くなるというわけではありません。科学者は頭がいいグループだとは思いますが、彼らのなかには小説を読まない人たちも多くいます。(もちろん例外は常に存在するし、ジャンルによってもかなり違いますが。私の感覚では、物理学者は一番小説を読む人が少ないように感じています)特に、低学年のうちは図鑑が好きな子どもが多いですね。これはとても大切なことです。低学年は脳を耕している時期。いわば、種をまく前の畑の土に栄養をたくさん入れてふかふかにしている時期です。そのためには、何でも屋さんのように手当たり次第に雑学を入れなければならないと本能的に知っているのですね。また、低学年のうちは1つのものに1つの答えがあるものを好みます。答えがないようなもの、範囲の広いものは理解できないのです。図鑑のなかでは、1つの絵に対して1つの名称と解説が記されていて、解決できないことは基本的に載っていません。それから、子どもの知識に関する話題として、最近は知っている言葉の数が極端に少ない子どもが多いという報告があります。たとえば、小学1年生の体育で「足首を掴んで」と指導したら、「足首って、どこ~?」という騒ぎになった、という話がありました。言葉を増やすには、たくさんの言葉を「聞く」必要があります。誰だって、聞いたことのない言葉は覚えられません。ですから、小さいうちから大人がなるべく豊かな語彙力で話しかけてあげましょう。また、普段の生活で「見る」「試してみる」などの経験がなかなかできない自然科学などについては、テレビの科学番組が一番だと思います。ビジュアルを見ながら説明を聞くことができるので、新しい言葉も理解しやすいのです。育児や教育にテレビは害だという意見もありますが、見せたい番組を親が選ぶなど工夫して賢く利用するほうがいいでしょう。高学年になると図鑑は卒業?小学4年生くらいで図鑑に見向きもしなくなる子どもが増えはじめます。その頃になると前頭葉が発達してくるからです。前頭葉は感情をつかさどる部分なので、徐々に人の気持ちがわかるようになり、そちらに関心が向くのです。「自分とは違うけれど、こういう暮らしや生き方をしている人がいる」ということを理解できるようになると、物語や伝記などが読めるようになってきます。そうすると、読む本ややりたいことが変わってくるというわけです。子どもたちは成長の過程で本能的に、「この時期にはこれをして、これを会得しなければならない」と知っているかのように振る舞います。そして能力も変化していきます。赤ちゃんのころの驚異的な記憶力(これがあるから言語を習得できるわけです)や共感能力、耳から聞いたことで理解できるといった能力はだんだんと落ちていき、そのかわりに文字を読んで理解する能力、人の気持ちがわかる能力、客観的に見る能力などに取って代わります。低学年で耕した頭に、高学年から種をまきはじめて、実の収穫ができるようになるのは高校卒業くらいでしょうか。大きな実が収穫できるように、小さな頃に子どもの脳を知識と本でしっかりと耕してあげたいですね。***豊かな読書経験は子どもの将来への糧となることがわかりました。図書館をうまく利用して、日常的に本を手に取るようにしたいですね。子どもの読書量は親の読書量と比例するという調査結果が出ています。ぜひ親子一緒に図書館に出かけてはいかがでしょうか。『改訂版調べ学習の基礎の基礎』赤木かん子 著/ポプラ社(2011)■ 児童文学評論家・赤木かん子さん インタビュー一覧第1回:自由研究のテーマが簡単に見つかる「3つのキーワード」手法~調べ学習のコツ・前編第2回:自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編第3回:図書館の本の9割は○○系!子どもに物語をすすめる親が図書館を活用しきれていない理由第4回:「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの【プロフィール】赤木かん子(あかぎ・かんこ)児童文学評論家。長野県松本市生まれ。法政大学英文学科卒業。子どもの頃に読んだけれどタイトルや作者名が分からなくなってしまった本を探し出す「本の探偵」としてデビュー。現在は、児童文学やミステリーの評論、子どもの文化の研究を始め、図書館の改善活動にも積極的に取り組む。主な著書に『改訂版調べ学習の基礎の基礎 (かんたん!たのしい!調べ学習)』『本で調べてほうこくしよう』(ともにポプラ社)、小学校1年生から使える科学のシリーズとして『ヒマワリ』『アサガオ』『タンポポ』『イネ』ほか(新樹社)、『お父さんが教える図書館の使いかた』(自由国民社)など。
2019年07月26日中学生の発達障害当事者が綴る、心の様子ー『発達障害な私の頭の中。』著者は軽度の自閉症やHSPで、うつ病や不登校も経験している中学3年生です。物事の捉え方や苦手なもの、自分の心の状態や経験談などが自らの言葉で綴られているほか、過去のエピソードを家族とともにどのように乗り越えてきたのかが母との対談によって記されています。味方となって接してくれる周囲の人々への感謝なども綴られており、繊細であたたかい著者の心の様子があらわれています。普通とは何か、いじめをなくすにはどうしたら良いのかなどの答えを出すのが難しいテーマについても、これまで乗り越えてきたことや自己分析を踏まえながら丁寧に考え、綴っています。発達障害やうつ病でつらい思いをしているお子さまに接する大人も、自分自身やクラスの友だちとの関係で悩む子どもも、読むと新しい視点が得られそうです。物語をかくことが好き、という著者。物語の短編集のように、著者の心の様子が詰まった一冊です。生きるのがしんどい...そう感じる環境にいる子どもたちへー『生きる冒険地図』この本は、さまざまな理由で頼れる大人が周りにおらず、「生きるのがシンドイ」と感じている子どもたちのために描かれたものです。手書きの文字とイラストで構成されており、必要なときに必要なページだけ開けばいい、まさに生きるための地図のように使える一冊です。著者は心の不調や発達に凸凹のある親とその家族、子どもたちを応援する活動を行うNPO法人に所属しています。誰かに悲しい言葉をかけられたらどうしたらいい?怖いと感じたときはどうしたらいい?学校生活でピンチのときは...?など、子どもが一人で抱え込んでしまいそうなさまざまな場面について、対処法が柔らかいイラストとともに描かれています。描かれる対処方法はどれもとても具体的ですが、ときには肩の力を抜いて考えられるようなものも。保護者の精神障害や家族の不和で悩む子どもにはもちろん、自分で自分を守りながら生きていくという観点では、今が息苦しいと感じている多くの子どもたちにとってヒントになる情報が詰まっています。心理発達相談に特化した、相談支援のガイドブック『発達が気になる幼児の親面接』子どもたちが特性に合わせた適切な支援を受けるため、またその家族の生活を支えるためにも、心理発達相談は非常に重要です。本書は、相談支援の中でも子どもの心理発達相談支援に焦点を当て、そのポイントをまとめた支援者向けのガイドブックです。子どもたちを取り巻く環境について適切にアセスメントするために重要な保護者のタイプにあわせた面接の進め方や、保育園・幼稚園をはじめとする他機関との連携の際に心がけたい点などがまとめられています。また具体的に子どもの発達に関する相談支援の事例も複数紹介されており、アセスメントや相談支援にあたってのポイントを実践の中でのどう生かしたのかを実例から知ることができます。心理発達相談は、子どもの発達についての正確な理解や家族やきょうだい児への支援、関係機関連携等、幅広い知識を総合して行われます。日頃心理発達相談に関わる人もこれから関わりたいと思っている人も、支援者として必要な技量や考慮すべき観点などを確認する際に活用したい一冊です。パソコンやゲームが大好きなお子さまに!はじめてでも大丈夫『使って遊べる!Scratchおもしろプログラミングレシピ (ぼうけんキッズ)』機械やパソコン、ゲームが好きなお子さまの世界を広げられる、Scratchの入門書が発売されました。Scratchは、マサチューセッツ工科大学のメディアラボ・ライフロングインダーガーテングループの運営するプロジェクトで、無償で利用できるオンラインのプログラミング環境です。本書ではScratchのアカウントを作るところから説明が始まり、「手づくりメッセージカード」「みんなで使える伝言メモ」「Scratch福笑い」など使える、遊べるプログラミングレシピが15作品紹介されています。実際の画面の図に合わせて手順が書かれているので、初めてプログラミングを体験するお子さまや、パソコンがちょっと苦手で教えられるか心配...という親御さまも一緒に取り組むことができます。全編ふりがな付きなので、お子さまが自分で読み進めることもできるかもしれません。夏休みも近づき、まとまった時間で好きなことに思いっきり取り組ませてあげたい!そう考えるご家族も多いのではないかと思います。お子さまがパソコンやゲームが好きなら、親子で一緒にプログラミングに取り組んでみてはいかがでしょうか。
2019年06月07日「本選びのプロ」がとっておきの情報を教えてくれる連載『まなびの本棚』第6回です。少しずつ夏の訪れを感じ始めるこの時期、子どもたちにとっては楽しいイベントが盛りだくさんですね。外で遊ぶ機会も増える時期ですが、自然の中で感じた「なぜ?」は家に持ち帰って、親子で一緒に答えを探してみましょう。図鑑や本を活用すれば、子どもの学びはさらに深まっていきます。この連載では、日販図書館選書センターで選ばれた本のランキング、そして選書のプロ・コンシェルジュによるコラムをご紹介します。きっと子どもの本選びのお役に立つはずです。選書センターについて、詳しくはこちらをお読みください→図書館司書や教育関係者が足繁く通う『日販図書館選書センター』って知ってる?今月の人気図書ランキング1位世界一おもしろい国旗の本ロバート・G.フレッソン河出書房新社2位ひなにんぎょうができるまで人形の東宝 監修田村 孝介 写真ひさかたチャイルド3位イニエスタ スペインの天才サッカー選手マッツ・オールドフィールド 著KADOKAWA4位あめだまペク ヒナ 著長谷川 義史 翻訳ブロンズ新社5位チコちゃんに叱られる海老 克哉 文オオシカ ケンイチ 絵文溪堂(※2019年4月集計)1位の『世界一おもしろい国旗の本』は、美しいイラストと文章で国旗の歴史を丁寧に紹介しているので、調べ学習にぴったりです。リビングに置いておけば、テレビでニュースやスポーツの試合を観るときに役立つでしょう。2位の『ひなにんぎょうができるまで』は、新しい切り口のひな祭りの絵本です。ひな人形が製作される過程を通して、日本文化への興味がわいてくるはず。そして5位は、子どもたちに大人気のチコちゃんの“エピソード・ゼロ”が描かれた絵本です。好奇心旺盛でなんでも知っているチコちゃんの誕生秘話がここに!コンシェルコラム"本選びのプロ"選書センターコンシェルジュのおすすめの本小学校の英語教育改革目前!はじめての英語本にぴったりの1冊いよいよ新学期が始まり、何もかも新しくなってウキウキしますね。そんななか、学習指導要領も新しくなります。小学校では来年度から、中学校では再来年度から全面実施となります。新学習指導要領には「小学校の英語教育の改革」が記載されています。英語の科目では、現在5、6年生が学んでいる「外国語活動」が3、4年生で導入され、5、6年生では「英語」が正式な教科として扱われるようになります。そこで今回は『ゆかいなアルファベットだいずかん』(偕成社)をご紹介します。かわいいイラストで、AからZまでのアルファベットを紹介しているのですが、その紹介方法がとってもユニーク。たとえば「Z」は「ZOO(動物園)」のページなのですが、その中で動物園にまつわるAからZで始まる言葉も一緒に掲載しているのです。同じページの中で、「E」はエレファント、「T」はタイガーといったように、AからZすべてを紹介しています。ほかにも「鳥」「昆虫」「洋服」などをテーマとしたページがあり、いろいろな言葉を探すうちに英語に親しむことができるので、はじめての英語本にもぴったり。さがし絵本としても使える工夫がされているので、何度も楽しめるところもポイントです。『ゆかいなアルファベットだいずかん』アラン・サンダース 作高津 由紀子 訳外山 節子 監修偕成社
2019年05月31日本を読むことは知識を蓄えるだけでなく、相手の気持ちになったり、想像力を膨らませることができたりと、成長過程の子どもにとって多くのメリットがあります。多くの親が「我が子は本好きになってほしい」と願うのではないでしょうか?今回は現役保育士に聞いた、本好きな子どもを育てる工夫を3つお伝えします。リビングに絵本を配置する子どもが小さい場合、一般的に遊ぶ時間の長いのはリビングですよね。一番過ごす時間の長い部屋に、絵本を配置するといいようです。はじめは興味を示さないかもしれませんが、近くにあるだけで絵本を手に取るきっかけを作ることになるとのこと。いつでも触れられる場所に絵本があることが大切です。無理に読ませようとする必要はなく、無理強いはかえって本離れを加速させる危険性があるんだとか。「リビングに本棚を置くスペースなんてない…」という方は、おもちゃ箱と一体になっているものや、壁収納を利用してみてはいかがでしょうか?本棚には大人が読む本を一緒に置く子どもは大人がもっているものに興味津々。うちの子も親が読むような本を引っ張りだして、「これ読んで」とせがみます。本気で読むと、絵がなく内容も難しいので、飽きて別の遊びをしだすのですが、私はそのあとその本を黙々と読んだりします。その姿を子どもに見せるのも効果的だそうです。読書に限らず、親が楽しそうにしている姿を見せるだけで子どもは興味をもつようになるんだとか。大人の本を置くこと、楽しそうに読む姿を見せることで、本への意識を変えることができるようですよ!図書館に足を運ぶ日常生活の中に本との出合いの機会を設けるのもおすすめ、とのこと。例えば週に一度、子どもと一緒に図書館に足を運んでみる日を作ってみるといいでしょう。本に興味のない子どもに対しては、身近に本を感じられる空間があればいいだけなので、やはり無理に読んだり借りたりしなくもいいそうです。帰り道に一緒にお菓子を食べながら帰るなど、ポイントは“図書館に行くこと=楽しい”と思えることなんだとか。もう一つのポイントとしては、時期相応だと思わないときに習慣化しないこと。「滞在時間は長い必要はないのですが、短時間でも騒いだり走り回ったりしてしまう場合はまだ時期として早いのかもしれません。そういった子どもには習慣にせず、時々訪れて様子を見てみるといいでしょう。周りに迷惑をかけるからと、そこで怒ったり行くのをやめるのは逆効果です」焦らずに、子どもの成長に合わせて習慣化できるといいですね。本好きな子どもを育てるために大事なのは、子どもの生活の身近なところに本があることということですね。ぜひ参考にしてみてください!<文・写真:フリーランス記者沖田かへ>
2019年05月19日誰にでも好きな色ってありますよね?うちの子どもたちは好きな色がハッキリ分かれています。長男は青系。次男は赤系。洗濯物は分けやすいですが、ヒーローごっことなると話は別!男子はみんなレッド推し…。主役はいつでもレッドですもんね。先日春から入園する次男の上履きを買いに行きました。好きな色を選ばせてみたところ、選んだのはやっぱり「赤」。新しい幼稚園生活、たくさんのお気に入りに囲まれ、楽しく過ごせますように。
2019年03月25日子どもをやる気にさせる、勉強好きにさせる方法をいろいろと学んで実践しているのに、あまり効果を感じられない——。もしかしたらそれは、選択した方法が子どもの「遺伝的な脳の癖」に合っていないからかもしれません。お話を聞いたのは、脳科学者・篠原菊紀先生。先生によると、同じ方法も「脳の癖によるタイプのちがいによっては効果が半分以下になる」こともあるそう。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹(ESS)写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)どんなことに子どもの脳が快楽を感じるのかを知る一般的に「やる気スイッチ」とも呼ばれる脳の線条体(せんじょうたい)と呼ばれる部分が活動している(インタビュー第2回参照)と、ただやる気になるということ以上のメリットがあります。線条体とは、行動と快楽を結びつける器官。つまり、線条体が活動しているということは、いまおこなっている行動が望ましいものだと感じているということです。そして、快楽を感じているために記憶がつくられやすい状態でもある。であるのなら、子どもをやる気にさせ勉強効率を上げるには、それぞれの子どもの脳がどんなことに対して快楽を感じやすいのかということを知る必要があります。これには一種の、「遺伝的な癖」があります。「気質」と言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。たとえば、将来的にマスコミの道に進むような子どもは、もともと新しもの好きな子が多いでしょう。新しい刺激やスリリングな事柄に対して快楽を感じるのです。そういう子どもの場合、新しいことにチャレンジをしたら褒めてあげるとか、チャレンジできる環境を用意してあげると、やる気の維持につながります。一方で、逆にとにかくリスクを嫌う子どももいます。そういう子どもだと、新しいことにチャレンジをしたからといって褒めても、やる気の維持といった効果は半分以下。そうではなくて、「この勉強をしておくとあとで安心だよ、役立つよ」といった、保険外交員のような言葉が効果的です。そうした脳の癖を知るのに、以下のようなチェックテストも役に立ちます。子どもにあてはまる項目、あるいは親御さん自身にあてはまる項目をチェックしてください。というのも、親子が一致していれば親が自分をモデルにして考えればいいし、不一致なら親の思いはすれ違いを生みやすくなると自覚できるからです。【A】~【D】まで、それぞれいくつチェックしてもらっても大丈夫です。【A】□ ヘアスタイルをよく変える□ コンビニやドラッグストアの新製品は必ずチェックする□ 急に新しいことをはじめたくなる□ 進学するならやっぱり都会がいい□ ルールを守るのが苦手□ お金は使うためにある【B】□ 安心、安全が一番□ 疲れやすい□ 人見知りするほうだ□ 友だちと直接話すよりメールのほうが気楽□ 外出するより家にいるほうが好きだ□ 目立つことはあまり好きじゃない【C】□ 「親友」と呼べる友だちが多い□ ドラマや映画を見てつい涙が出る□ 甘いものが大好き□ 人にプレゼントをする、他人をよろこばせることが好き□ 褒められ好きで、褒められるとやる気が出る□ 友だちの誘いはなるべく断らない【D】□ 自分の部屋はいつも整理整頓されている□ 朝ごはんは、毎日決まった時間に食べたい□ バッグのなかには「いざ」というときのアイテムがけっこう入っている□ DVDを借りたら必ず特典映像を見る□ 空気が読めない人やノロノロしている人には我慢できない□ 少しでも太ったら「ダイエット」の文字が頭に浮かぶ子どもの脳の癖に合わせて言葉や環境を選ぶ人の行動特性はこの【A】〜【D】のベクトルの組み合わせになります。チェックの多い上位ふたつぐらいの傾向に留意するといいでしょう。【A】新しものの好きの「新奇探索傾向」感性が豊かでチャレンジ精神旺盛ですが、飽きっぽい傾向もあります。ですから、この傾向を持つ子どもはスタートダッシュが重要。じっくりスケジュールを立てて勉強の準備に時間をかけるとその段階で飽きてしまうことも。宿題でもテスト勉強でも、一気にやらせてしまうのがいいですね。また、子どもが新しいことをはじめたら、なんらかの「ゴール」を設定してみてください。飽きさせないという意味もありますが、達成感は脳の活性化に重要なもので、次なるステップへのモチベーションとなるからです。【B】リスクを嫌う「損害回避傾向」安定を好む心配性で、日本人に多い傾向です。この傾向を持つ子どもは、基本的に習慣的な勉強を苦としません。反面、一度スケジュールが狂うと、「もういいや」と一気にやる気を失う可能性もある。急に割り込む用事にも対応できるよう、勉強のスケジュールには余裕を持たせておきましょう。また、習慣的なことを好むので、次々に新しい参考書や問題集に取り組むのではなく、1冊に決めてじっくり勉強するほうが向いています。【C】承認欲求が強い「報酬依存傾向」この傾向にとっての報酬とは、「まわりから認められているという実感」です。この実感がなくなると不安に陥ってしまいますが、自分を認めてくれる人の前では存分に力を発揮できます。この傾向の子どもが期待しているのは「頑張ったね」「すごいね」という褒め言葉です。家での勉強についてはもちろん、学校での勉強についても話を聞いて、「今日もよく頑張ったね」と褒めてあげてください。【D】完璧主義の「固執傾向傾向」【C】とは逆に周囲の評価はほとんど気にしません。なにかをはじめると完璧にやり遂げないと気が済まず、ものごとに白黒をつけたがる傾向もあります。この傾向を持つ子どもは一つひとつ着実に勉強していくことを好みます。一度に複数のことをするとストレスを感じるので、勉強の優先順位をつけさせるといいでしょう。また、完璧主義ゆえに自己評価が低い一面もあるため、勉強したら「今日できた勉強」を書き出すなどして、勉強の成果を肯定的にとらえられるよう工夫してあげてください。子どもがどういうことに快楽を感じるのか、それに合わせて言葉や環境を選んであげることが大切です。中学入試を受けるにしても、「この学校に行けば世界が開けるぞ」と言うのが子どものやる気アップに効果的なのか、あるいは「あとあと安全だよ」「みんなに褒められるよ」「こんなすごいことができるぞ」と言うのがいいのか。特に気を使いたいのは一見矛盾する傾向がいずれも強いとき。そういう場合、子どもはストレスを抱えやすいので、子どもの「ああでもない、こうでもない」に粘り強く付き合ってあげてください。『男の子がさいごまでできる めいろ』『女の子がさいごまでできる めいろ』篠原菊紀 監修/KADOKAWA(2018)■ 脳科学者・篠原菊紀先生 インタビュー一覧第1回:記憶力の要は「記憶の仕方」にあり。親が知っておくべき「記憶の脳科学」第2回:子どもの「やる気」と「集中力」を引き出す脳科学的テクニック第3回:子どもの気質をテストで診断。脳のタイプ別「“勉強好き”に育てる方法」第4回:「間違った褒め方」していませんか?子どものやる気を維持させる「褒め方」メソッド(※近日公開)【プロフィール】篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960年生まれ、長野県出身。東京大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。東京理科大学諏訪短期大学講師、助教授を経て、現在は諏訪東京理科大学工学部情報応用工学科教授、地域連携研究開発機構・医療介護・健康工学部門長、学生相談室長。「茅野市縄文ふるさと大使」という肩書も持つ。応用健康科学、脳科学を専門とし、「遊んでいるとき」「運動しているとき」「学習しているとき」など日常的な場面での脳活動の研究をしている。教育関連の他、アミューズメント、自動車産業などとの共同研究も多数。子どものための「脳トレ」に関する著書も数多い。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2018年12月20日母性を感じられる女性に惹かれる男性は多いですよね。子ども好きアピールは有効ですが、やり方を間違えると逆効果になる可能性も…。ナチュラルにアピールするにはどうしたら良いのでしょうか?泣いている子どものお母さんをねぎらうデートで訪れることもあるであろう動物園やデパートなどには家族連れも多く、泣いたり走り回ったりしている小さな子どもも多いものです。そんな子どもたちを見て「かわいい~!」と言うのではあからさま。ここでは、そんな子どもたちを一生懸命相手しているお父さんとお母さんを介した発言をしてみましょう。「あの子、お父さんと一緒に遊べて楽しそうだね。」や「お母さんに怒られたのかな?どっちの気持ちも分かるよね。」など、ときに困らされることもある子どもを理解しているように言うと、表面的ではなく、本当に子どもが好きなんだとアピールできます。さらには、将来結婚して子どもができても安心だと思わせることもできるかもしれません。プレゼントを真剣に選ぶ親戚の子ども、友達の子どもへ贈りものをする機会があるのなら、彼に相談してみましょう。「今度3才になるから、絵本はこれが良いと思うんだけど難しいかな。」だったり「この食器だと洗いやすいし衛生的にも良いと思うんだよね。」など、自分のことのように真剣に悩む姿に、子ども好きな一面と一緒に現実的な一面もアピールできます。ときに「これ着たらかわいいだろうなぁ。写真送ってもらおう。」などとストレートな発言があると、ピュアさも感じさせられるのではないでしょうか。ちなみに、もし将来を意識させたいのであれば、やりすぎないように気をつけて!「私だったらこれを選ぶけど、あの子だったらこっちを選びそう。」など直接的な言い回しは避けた方がかえってドキドキさせることができるでしょう。子どもの相手は全力で!もし、子どもと一緒に遊ぶことがあるのなら、大人のお喋りの片手間にするのではなく、全力で遊ぶと好印象です。かつ、さりげなく手加減しながら子どもを優位に立たせて褒めてあげることで、お世話が上手な印象も与えられます。子ども向けの番組について、ある程度知っていて対当に話せるというのも良いでしょう。また、新幹線や飛行機で隣の席に子どもがいた場合、降りる頃には仲良くなっているというのも子どもと仲良くなる術を分かっているということから子ども好きをアピールできます。子どもとのふれあいを素直に楽しんでいる様子が、彼にとって一番の子ども好きアピールになるものですよ。
2018年10月15日将来結婚したら子どもが欲しいと思っている女性にとって、子どもが好きな人をパートナーに選ぶことは重要ですよね。子ども好きな男性の特徴をいくつか挙げてみるので、彼に当てはまるかどうか確認してみてください。面倒見が良い男性面倒見が良い男性は自分のことだけを考えている人ではなく、他人を思いやることができる懐の深さを兼ね備えています。学生時代の後輩や職場の部下と良い関係を築いていて度々食事に連れて行ってあげているような人は、将来家族ができたときにもきっとしっかりと面倒を見てくれるはずです。奥さんはもちろんのこと子どもの面倒見も良く、結婚して子どもが生まれたら子どもの世話も率先してやってくれるようになるかもしれません。子ども好きの男性と結婚すれば、出産後の育児に関する悩みも少なくなるのではないでしょうか。子どもに関心がある男性道を歩いていたり公園に行ったりすると、子どもを見かけることがあるはずです。すれ違った赤ちゃんがかわいかったという話をしてきたり、彼の甥や姪の話題がデート中にあがったりすると子ども好きの男性である可能性が高いと言えます。そんな男性は、将来自分に子どもが生まれたら子どもと一緒にこんなことをしてみたいといった夢を持っていることが多いので、さりげなく尋ねてみてはいかがでしょうか。将来結婚してからの夢が2人で共有できるようになるかもしれません。子どもやペットに好かれる男性子どもは直感が鋭く、たくさんの大人の中から子ども好きな人だけを選んで寄っていきます。彼が子どもたちから慕われていたら、子ども好きな人だと言っても過言ではないでしょう。同じことがペットにも言えます。犬や猫のペットも動物が好きな人を見極めて、動物好きな人のところにだけ寄っていきます。ペットに懐かれている男性は優しい人が多く、子ども好きである可能性が高いと言えます。ペットを飼っている人はペットを彼に会わせてみて、すぐに懐くかどうかチェックしてみてはいかがでしょうか。明るくて笑顔を絶やさない人明るくていつも笑顔の人と友達になりたいと思う人が多いように、子どもたちも明るくて笑顔を絶やさない大人が大好きです。いつも暗い表情をした人は雰囲気が悪く、子どもたちは怖がって近寄ろうとはしません。子供から慕われている男性は子ども好きである人が多いので、彼の性格や表情を注意深く観察してみてください。
2018年09月28日子どもが小さいうちは当たり前のように行っていた絵本の読み聞かせも、小学生になり自分で本を読めるようになった頃から行わなくなるというご家庭も多いのではないでしょうか。しかし、小学生以降も継続的に読み聞かせを行っておくことが、将来の子どものためになるのだそう。今回は、長年にわたり“子ども”と“本”に関わってこられた海沼栄造先生に、読み聞かせの大切さを教えていただきました。読み聞かせは、親の愛情を感じる大切な時間――絵本の読み聞かせについて伺います。読み聞かせは子どもが何才ぐらいまで続けるといいのでしょうか?「読み聞かせは、子ども自身が『もういいよ』と拒否するまで、できるだけ長く続ける方がいいと思います。字が読めるようになって、自分で本を読みたいという子どももいるでしょう。もちろん、それはそれで読ませてあげましょう。でも、“子どもが自分で読むと言い始めたからお母さんはもうやらなくていいわ”と思うのではなく、どこかの時間で、『じゃあ、今度はお母さんが読もうか』と声をかけて、膝の上に抱っこしながら読んであげてください。お母さんに抱かれて読み聞かせてもらうのは、子どもがお母さんの愛情を体全体で感じられる時間です。自分で本を読むのは自立につながること、読み聞かせは親の愛情を感じること、その両方が子どもにとって必要なことなのです」――長く読み聞かせを行っていた子とそうでない子では、なにか違いはでてきますか?「私の塾に通ってきている中学生の中に、小学校4年生ぐらいまでお母さんに本を読んでもらっていた子がいます。『大草原の小さな家』などの長いシリーズものを、じっくりお母さんに読んでもらっていました。その後、自分だけで本を読むようになってからも、読書を愉しみながら、じっくりと考え、他者の意見にも熱心に耳を傾ける子に育っています。これはあくまでも私の経験上ですが、本が好きで、たくさん本を読んでいる子は、結果として成績も優秀な子が多いと思います。たぶん、数学以外の科目は、ほとんど心配ないでしょうね。数学的ものの考え方は国語力だけではどうにもならないものがあるのですが、それ以外の科目は基本的に大丈夫です。また、本をずっと読んできた子と、本を読んできていない子では、考える力と書く文章に差がでます。本を読むと、想像力が膨らみ語彙が勝手にたまるので、物語を作ったり批評文を書いたりするときの言葉の使い方が上手になるのです」読み聞かせの継続が、本好きな子を育てる――最近では本離れも進んでいますが、子どもを本好きにさせるにはどうすればいいと思いますか?「今の時代、テレビやゲームなど、本がなくても楽しいと思えるものが山ほどありますが、そこはやはり、親がひと踏ん張りしないといけないところだと思います。子育てにおいて、子どものあるがままにさせるだけが良いとは限らないのです。子どもを本好きにするには、読み聞かせを続けるのが一番良い対策です。小さい頃から読み聞かせが続いている子であれば、本の面白さ、お母さんと本を読む喜びを知っているので、たとえ他のものに夢中なときがあっても、絶対に本に戻ってくると思います。また、お母さんたち親も、少しでいいから自分の好きな本を読む時間を取りましょう。今のお母さんたちもネットの世界で生きているし、忙しくてなかなか時間がとれないかもしれませんが、親が本を読む姿を見せることも大切なのです」――なるほど、親の背中を見せなければいけないのですね。では最後に、おすすめの絵本などがあれば教えてください。「小学校低学年のうちは、絵本をできるだけたくさん読んであげてください。絵本の中の美しい絵を見て楽しむ感覚は、想像力を育むのにとても大事なことです。そういう点では、吉田遠志という絵本作家の『アフリカの動物絵本シリーズ』や、バーバラ・クーニーの『にぐるまひいて』『オーパルひとりぼっち』、ユリー・シュルヴィッツの『よあけ』などは、子どもの美的感性を磨き、心の部屋を膨らませる最高の贈り物だと思います。小学校に入ったからと言って、文字だけの本へ移行しなくてはと急ぐ必要はまったくありません。山ほど絵本を読んで、同時進行で、『くまの子ウーフ』や『エルマーのぼうけん』といった児童書も混ぜていけばいいのです」――大変勉強になりました。引き続き、読み聞かせを行っていこうと思います。この度はありがとうございました。(※ご紹介いただいた絵本の中には絶版になっているものもございます。図書館などで所蔵している可能性もありますので、探してみてください)お話を伺ったのは…海沼 栄造(かいぬまえいぞう)先生【プロフィール】1967年に東京学芸大学入学。1989年~1999年の間、経堂で子どもの本屋「もみの木」を営業。1995年に学習塾「悠愉学舎」を開き、現在に至る。遊びを取り入れながら学ぶことによって五感を通じた学ぶ面白さや、自然・社会の中に潜むたくさんの不思議さに気づいてもらい、自分で考えて判断し行動する人間に育ってほしいという想いで子ども達と一緒に学んでいる。子どもの本(現在は大人の本も)を読む「エヴァの会」を約20年、子どもの教育などの本を読む「樹の会」を約10年、塾の現役・OBのお母さん達、地域の方々と一緒に続けている。【参考】悠愉学舎PHOTO/Fotolia
2018年09月25日栄養バランスのとれた食事を食べさせたいと思っていながらも、つい日々の忙しさや子どもの好き嫌いに合わせて、食事内容が偏ってしまいがち。そんな筆者でしたが、ある本をきっかけに食事内容を見直しました。今回は子どもの食生活に関する本と、ヨーグルトと魚を使ったレシピをご紹介します。子育て中のママたちに読んでもらいたい本『成功する子は食べ物が9割』予防医療コンサルタントの細川モモさんが監修している『成功する子は食べ物が9割』という本があります。タイトルもインパクト大ですが、中身も驚きの事実がたくさん! 現代の子どもたちが抱える問題点が次々とあげられ、親としては耳が痛いことばかり。しかし、子ども時代の食事内容が、将来に大きく関わってくることがよくわかり、日々の食事を見直すきっかけになります。本を読んで、排便回数の多さが感染症の重症化を防ぐことにつながると知り、まずは我が子たちの便秘を治そうと、ヨーグルトや納豆などの発酵食品と食物繊維を多く食べさせるようにしました。すると、ずっと便秘だった我が子たちの排便回数が増えたのです。当たり前のことですが、食べるものが腸内環境にダイレクトに影響するのだと実感しました。また、本には脳の成長に働きかける“DHA”を多く含んだ魚料理を食べるといいという記述もあり、我が家の食卓に魚が登場する機会も増えました。子どもの成長と栄養に関することが漫画や写真入りでわかりやすく説明されているので、子育て中の忙しいママでも気軽に手に取って読むことができると思います。成功する子は食べ物が9割 ー 幼児・小学生ママ必読! 冷蔵庫の中身がカラダの中身。意外と合う! DHAと乳酸菌が摂れる魚×ヨーグルトのレシピお魚離乳食通販サービスのモグックのHPで、脳の神経細胞の主な成分となる必須脂肪酸“DHA”が豊富な魚と、整腸作用が期待できる乳酸菌を含んだヨーグルトを一緒に摂れるレシピを発見! 意外な組み合わせに感じますが、人参の甘さとトマトとヨーグルトの酸味を活かしたサラダ仕立てになっており、赤ちゃんも食べやすいメニューです。大人用のアレンジとして、マヨネーズや黒こしょう、レーズン、ナッツなどをトッピングするのも◎。「魚と人参のトマトヨーグルトサラダ」(調理時間:約7分/対象:初期から)【材料】魚10g(1パック)※このレシピに使われている魚は「かます」です。人参5gプチトマト1個無糖ヨーグルト大さじ1【作り方】(下ごしらえ)魚は湯煎・解凍し、袋から出してさっとほぐします。1.人参は蒸して、食べやすく刻みます。2.プチトマトは皮をむいて種を取り、食べやすく刻みます。3.耐熱容器にヨーグルト、魚、人参、プチトマトを入れ、ラップをして50秒程レンジで加熱すれば出来上がり。魚やヨーグルトが苦手なお子さんもいらっしゃるかと思いますが、レシピを工夫するなどして日々の献立に上手く取り入れられるといいですね。もちろん、魚やヨーグルトだけでなく、肉や野菜などもバランスよく食べましょう。PHOTO/Fotolia【参考】モグック
2018年09月22日子どもを本好きにしたい!…と思いつつも、どうしたらいいかわからない、というママたちの悩みを聞くことがあります。実際、子どもたちは本の中に無限の世界を見いだすものですが、それができるようになるまでは「本なんてつまらない」と言う子どもが大半です。図書館司書の資格を持つ筆者の家庭では、2週間に1度、24冊の本を図書館から借り、2人の子どもが楽しく回し読みをしています。そんな筆者の家庭や、筆者の周囲の家庭で実践し、子どもが実際に本好きになった方法をご紹介します。1.家に本を散らかしておくママとしては、家の中は常にきれいに片づけておかなくてはならない、と思ってしまいがちですが、実は散らかっていたほうがよいこともあります。その一例が、本の散らかしです。筆者が以前、本好きにしたいという5歳の女の子のママにおすすめしたのが、子どもの動く範囲に絵本を散らかしておくこと。絵本は読む時だけ本棚から取り出し、読み終えたら片づけるのですが、寝る前に読み聞かせをするためにママが出す以外は出番がないのが悩みでした。そこで、子どもがよく行く場所や遊ぶ部屋に、絵本を出しておくようにおすすめしました。ソファに置いておいたり、床に出しておいたり。すると子どもはソファに座ったときに、そこに絵本があり、なにかヘンテコな絵が書かれているワケですから、ついつい開いてみて、自分で読んだり、「読んでー」と言ってみたり。いつの間にか、本は面白いということを知ります。わが家でも、図書館から借りてきた本は、常にリビングの床に100均のカゴを置き、その中に並べています。ことあるごとにすぐ出して読むほかにも、毎晩、大人より早く夕食を食べ終わり、デザートまでの間を読書タイムにしているようです。2.「まだ読んではダメよ」作戦「読みなさいよ」と言われて渡されたものと、「読んではダメよ」と言われて隠されたもの。子どもはどちらに興味を持つと思いますか?答えは「読んではダメよ」と言われたもの。「ミルナの禁」とか「見るなのタブー」と名前がついているくらいで、とにかく見てはいけないと言われたものほど見たいのは人間の習性とでも言うべきものなのでしょう。「絶対押すな」と言われて押すのと同じです。筆者に本の相談をしてきた、8歳の男の子を持つママには、子どものいかにも好きそうな本を買ってきて、表紙を見せて、しかも「読んではダメよ」と言ってリビングに置いておくよう、おすすめしたことがあります。表紙にわかりやすく、昆虫や忍者の絵が描いてあるものをあえて選び、それをリビングに置いたのを見せて「これはママの本でちょっと難しいから、ここに置いた本は見ちゃダメよ」と言っておく。すると、結局気になって、ママがいないのを見計らってチラチラ読んでしまうのが子どもです。そのうち、同じ場所に違う本が増えていればそれも読んでしまいますし、いつの間にか読むということに抵抗感がなくなっているので、新しい本を見つけ、自分で読めるようにもなったそうです。3.読書するママの姿を見せる子どもを本好きにしたい時、もうひとつ覚えておきたいことがあります。それは、「ママが本を読まなければ、子どももなかなか読まない」ということです。本好きのママは、家で本を大切にしていますし、日ごろから本は面白い、本はすばらしいというアピールを子どもに対して行っているので、子どもは影響されやすくなります。反対に、ママが本を読まないと、子どもは「ママは読んでないのに」「きっとつまらないから、読まないんだろう」などと感じ取り、本に興味を持ちにくくなってしまうのです。もし、今から子どもを本好きにしたい…と考えるなら、遅すぎることはありません。ママが目の前で、雑誌やマンガではない本を読み、夢中になっている姿を見せてあげてください。同時に子どもが読みやすい本、興味を持ちそうな本を買ったり、図書館を利用してみてはいかがでしょうか。4.子どもの興味を最優先に文字が読めないころからの読み聞かせは、子どもを本好きにする基本的な方法のひとつです。筆者も子どもが小さいころから読み聞かせをしていましたが、周囲のママから「どうしたらいいかな?」と相談を受けた時には、必ず読み聞かせを推奨しています。特に子どもが小さいころには、短い絵本を選ぶことが欠かせません。絵と言葉から、子どもは頭の中でアニメーションのように絵本の世界を想像することを覚えます。これができるようになると、徐々に本が大きく、長くなっていっても、無限の想像力を働かせて物語を楽しめるし、物語以外の本も読めるようになります。全国の図書館で読み聞かせが行われるのは、この想像力を育むことが目的です。ごく小さい頃には、子どもは自然にお気に入りの本を選定し、ママにその本ばかり何度も読んでくれるようせがむことがよくあります。そんな時、子どもは、同じものを繰り返し見聞きすることで、楽しみながら想像力を育んでいるのです。ママは飽きてしまいますが、何度でもその本を読んであげましょう。やがて文字が読めるようになると、自分で好きな本を自然に読み出すことがほとんどです。一方、子どもが本に触れないままで成長すると、本を読む時に使う想像力が未発達なので、文字は読めてもストーリーが頭に入ってこずに面白さを感じられない…といったことが起こります。そんな時は、子どもがすでに興味を持っている分野の本を選び、ゆっくり読み聞かせてみましょう。たとえばアニメで子どもが見ている物語が本になったものや、戦隊モノ、電車などの乗り物、お姫さまのおはなしなど。ヘンテコなものも、子どもは大好きです。最初は短い絵本から始めるのもコツですよ。<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2018年08月30日テレビなどで活躍中の医学博士・松生恒夫先生が、新刊 「子どもの便秘は今すぐなおせ」 (主婦の友社)を発売。松生先生は、院長を務める大腸専門のクリニックで子どもの便秘相談が増えていることを受け、子どもの便秘についての本を執筆されました。本の中では、子どもが便秘ぎみになったとき、ママが生活の中でできる食事療法などを紹介しています。気になる子どもの便秘の解消法について松生先生にうかがいました。お話をうかがったのは…松生クリニック院長 松生恒夫(まついけ つねお)先生医学博士。大腸内視鏡検査や生活習慣病としての大腸疾患等を専門とする。30年間で4万人の腸を見てきた腸のエキスパート。なるべく薬に頼らない便秘解消のための食生活指導などを行っている。新刊に「子どもの便秘は今すぐなおせ」(主婦の友社)がある。■子どもの便秘が増えている!? 便秘かどうかを簡単チェック子どもは便秘が習慣化していても、なかなか自分の言葉ではそれを伝えられないもの。それだけに、子どもが小さいうちはママパパがわが子の「うんち事情」をある程度、把握しておく必要がありますね。そこで、子どもの便秘相談が増えていることを受けて、松生先生は次のような「子どもの便秘チェックシート」を考案。「もしかしたら、うちの子、便秘ぎみ?」と思ったら、以下のチェック項目に当てはまるかどうか考えてみましょう。チェックした項目が多ければ多いほど、慢性的な便秘である可能性が高まります。便秘は重大な病気が原因である可能性もあるので、1つでもチェックがついたら、危険な便秘かどうか確認する必要があるでしょう。■赤ちゃんの便秘「離乳食が始まるまでは、親が注意深く観察・発見」新生児から生後6カ月ごろまで(離乳食を始めるまで)、子どもの排便には100パーセント、親の管理が必要。赤ちゃん自身にいきむ力はなく、うんちは腸の反射的な動きで排出されます。オムツ替えをするときに、うんちの色がおかしくないか、うんちに血がついていないかなどをチェックするといいそうです。「赤ちゃんのうんちの管理は、正直とても難しい。まだ話せないのでどういう状態かも教えてくれません。『便秘かな?』と思ったら、肛門を綿棒でそっと刺激するのが有効です。またはワセリンを肛門の入り口に塗って『うんちは怖くないよ』と教えるのもいいですね」(松生先生)もし、4日以上うんちが出ないときは要注意。その場合や血便が出たときなどは自己判断せず、すぐに病院へ連れていきましょう。■子どもの便秘「3歳までに快便習慣を」毎日の“うんちの記録”がおすすめ離乳食をスタートすると、腸内環境が変わり、一時的に便秘になる子も。しかし、1歳になると、大脳が発達して「便意」を感じられるようにななり、「ママ、うんち」としたいときを教えてくれる子も多くなってきます。ただ、大人と同じ食事(普通食)に近づくにつれ、うんちは固くなるもの。排便の痛みによって「うんちはこわい」というネガティブなイメージが子どもにすり込まれてしまうこともあります。「オムツが取れたとしても、まだまだ大人の手助けが必要な時期。やはり多くの家庭でママは司令塔ですから、便秘にならないためにも、食事に気をつけたり、書籍に収録した『うんち日記』のような記録をつけたりすることが大事です。記録をしておかないと、いざ便秘になったとき、何日前からうんちが出ていないのか、わからないですからね。私のクリニックには、20歳過ぎてから便秘で困ってかけ込んでくる患者さんが多いんですよ。聞くとたいてい、もの心ついたころから便秘体質だったといいます。便秘にならないため、子どものころに親御さんができることはあると思いますよ」(松生先生)■子どもの便秘「良いうんちVS悪いうんち」排便で腸内環境を知るでは、子どもの「良いうんち」「悪いうんち」とはどんなものなのでしょうか? 「子どもの便秘は今すぐなおせ」の一部をここで紹介いたします。理想的なうんちは、においの少ない、黄色いなめらかなうんち。かたすぎず、スルリと出てくるバナナ状の便が望ましいそうです。 逆に要注意のうんちは、においが気になる、黒いカチカチうんち。悪臭がして思わず鼻をつまんでしまうようなうんちや、ウサギのフンのようなコロコロしたかたいうんちはNGです。子どもが成長するにつれ、ついつい出したうんちはチェックしなくなるものですが、便秘体質にさせないためにも、ママがトイレで確認する習慣をつけましょう。■猛暑が便秘を引き起こす?「大人も子どもも“大腸が砂漠化”!」記録的な猛暑日が続くこの夏。松生先生にはぜひ子どもを持つママに警告したいことがあるそうです。それは“大腸の砂漠化”。この暑さのせいで本来、水分が多くあるべき大腸がまるで砂漠のように乾燥してしまっているといいます。「この7月は、クリニックの外来で例年の1.2倍の薬を処方しました。毎日、気温35度を超えるような暑さですし、10度以上の寒暖差がある日もあって、大腸が温度変化についていけず、便秘や下痢になる人が増えているのです。大人も子どももたいへんですね。小さいお子さんを持つママ自身も、暑い中、子どもを遊ばせるために屋外へ出て、干からびているのでは。特に便秘で困っている人が増えています」(松生先生) どうして、大腸内の水分が減ってしまうのでしょうか?「実は、水や飲料の水分のほとんどは、小腸で吸収されてしまいます。そのため、大腸には水分を多く含む消化物(食べ物)を送り込むことが必要で、その中は泥状の食物残渣(しょくもつざんさ)で多く占められています。しかし、暑さのせいで食物摂取量や食物繊維摂取量が少なくなったり、発汗量が多くなったりすると、その残渣の量が減少し、大腸内の水分量が減るんです。泥状の残渣は水分が少ないと固形化しやすく、排出しにくくなるわけです。干からびた食物残渣が腸内に蓄積したようなイメージです」(松生先生)簡単に言えば、大腸が水分不足になるので、うんちが固くなってしまうということ。まさに砂漠化で、その原因としては「発汗量の増加」「食事量の低下」があげられるのです。夏バテで食欲がない子どもも多いですが、それが便秘の原因になっているかも? 夏にはよくあることですが、あまり軽く見ないほうがいいでしょう。「放置すると、干からびたような薄い食物残渣がひとつに固まらず腸内に貯留するような状況になり、腸の蠕動運動が低下。腹部にガスがたまりやすくなって、腹部膨満感や排便障害、便秘などが起こりやすくなってきます」(松生先生)暑い時期、子どもが「うんちが出ない」と言ったり、おなかに違和感を覚えている様子があったら「砂漠化」に注意! 病院で診てもらうことを視野に入れ、家庭内でも食事でできる改善策を考えてみましょう。子どもの便秘が続く場合、要注意のうんちが出た場合などは、まずは食生活から見直してみましょう。次回は、ふだんから便秘予防として実践したい食事法をご紹介します。参考図書: 「子どもの便秘は今すぐなおせ」 (主婦の友社)松生 恒夫著 1,200円(税別) 子どもの腹痛・イライラ・学校嫌い…それ、「便秘のせい」かも! ? 「母親が便秘なら子どもも便秘の可能性大! 子どもは約5割が便秘ともいわれているのに、気づかない親が多いのです」。便秘外来で多くの子どもを診療してきた松生恒夫医師が、子どもの隠れ便秘のチェック方法、改善法を紹介します。新生児〜6カ月、6カ月〜3歳まで、3〜12歳、12歳以降ではつまる場所、原因、対策などが違う子どもの便秘。特に幼児~小学生ママ必見の1冊です。
2018年08月25日カレーやハンバーグ、オムライスなど、子どもが好きな食べ物ってありますよね。これらのメニューは、昔から変わらず「子どもが好きな食べ物」と言われているけれど、いつの時代もそうなのでしょうか?「平成生まれ」と「昭和生まれ」で比較!気になって調べてみたところ、なにやら参考になりそうなアンケート調査を発見。今回は、株式会社ぐるなびが4月25日に発表した「小学生が好きな食べ物についてのアンケート調査」(対象:小学生の子どもを持つ親818名、40~69歳 1112名)を参考に見ていきましょう。まずは、平成生まれの子どもが好きな食べ物から。【平成生まれ】(平成18~24年生まれ、2018年に6~12歳)1位:カレーライス2位:寿司3位:鶏のからあげ4位:ハンバーグ5位:ポテトフライ6位:ラーメン7位:焼肉8位:オムライス9位:ピザ10位:チャーハンでは、昭和生まれの人が子どものころに好きだった食べ物は?【昭和生まれ】(昭和24~53年生まれ、2018年に40~69歳)1位:カレーライス2位:鶏のからあげ3位:ハンバーグ4位:オムライス5位:ラーメン6位:寿司7位:コロッケ8位:卵焼き9位:トンカツ10位:グラタン平成生まれ、昭和生まれ、1位はどちらも「カレーライス」。また「鶏のからあげ」も両ランキングでTOP3に入っていて、昔から変わらず子どもに人気のメニューのようです。そのほか、「ハンバーグ」や「オムライス」、「寿司」、「ラーメン」といったメニューも共通しています。一方、平成生まれで5位だった「ポテトフライ」や7位「焼肉」、9位「ピザ」、10位「チャーハン」は昭和生まれのランキングTOP10にはなく、反対に昭和生まれで7位だった「コロッケ」や8位「卵焼き」、9位「トンカツ」、10位「グラタン」は平成生まれのTOP10には入っておらず、多少のズレも見られました。ママ友と話しをしていると、「夫の好きな食べ物がカレーとかハンバーグとか、子どもっぽいの…」なんて話も聞くけれど、このアンケート調査の結果を見たらなんだか納得!先述のように若干の差はあるものの、いつの時代も、子どもが好きな食べ物って似ているんですね。夕飯の献立に悩んだら、カレーやからあげを出しておけば、間違いなし!?(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年05月12日ポプラ社創業70周年を記念して行われた『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』のベスト 10 結果発表会が5月5日、東京都荒川区立図書館「ゆいの森あらかわ」で開催されました。表彰式では、投票者の中から選ばれた小学生 10 名のプレゼンターが、自分が投票した本の作者(出版社)に表彰状を贈呈。アンバサダーとして作家・お笑いタレントの又吉直樹さんも登場し、「“子どもを本好きにする”方法」を教えてくれました。■又吉直樹が明かす“子どもを本好きにする”方法今回、芥川賞作家・お笑い芸人の又吉直樹さんがアンバサダーを務めます。又吉さんが登場すると、プレゼンターの子どもたちをはじめ、会場中のみなさんが一気に笑顔に! “本好き”として知られる又吉さんによる、ママにとっても興味深いトークの内容とは!?――子どもの頃から本が好きでしたか?いわゆる文学を読み出したのは中学ですが、本自体は保育所で読み聞かせをしてもらってるときから好きでしたね。読みながら物語に入っていくタイプなので、作中人物に話しかけてみたり、「なんでこうなるんやろう?」って疑問を持てたりするのがすごく好きでした。物語に入って行けるっていうのは、どんなジャンルの本でも重要。あとは「笑える」っていうことも大切ですよね。見たモノに自分が反応できるというところが、本のすばらしいところじゃないかと思います。――ふだん、どのように本を読まれますか?僕は、再読するのが好きなんです。中学のときに読んだ本を、大人になってから読み直してみると、全然違った読み方ができる。本を読みながら大事なところに赤線を引くのですが、読み返すと線を引いてない部分が気になってくる。そして今度は青線で引いて。また読み返すと違うところが気になって…結局全部に線を引いて、何が重要かわからなくなってしまうんですけど(笑)。でも、それくらい本って無駄なところがないんですよね。想像する余地があるというか。楽しもうと思えば永遠に楽しめるものだと思うので、みなさんにも再読をすすめたいですね。――子どもが本を好きになるために、親ができることは?難しいですよね…でも、「親が本を読んでいる家では、お子さんも読む可能性が高い」という話は聞きますね。ただ、僕の家は両親ともに本を読まないんですよ。うちには両親と姉が二人いるんですけど、僕が数年前に書いた『火花』という小説は母親しか読んでなくて。姉が先日、「そろそろ読んでみようかな」と言っていました(笑)。(本を好きになるきっかけは)やっぱり「一冊の出会い」ですかね。僕は中学の教科書を読んでるときに、自分がふだん考えてるようなことが書かれていることに気づいたんです。そこから(本の世界に)入って行けました。自分の世界が広がる本とか、「これは自分かもしれない」と思える本に出会える場があるとか。それをどれくらい周りが作れるかわからないし、自発的に出会ったほうが感動的なものになるかもしれない。でも、そういう機会が起こりやすい状況を(親が)作ることは大切かなと思います。■“こどもの本”総選挙 最強の1冊は?それでは『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』のベスト 10 結果発表をお届けします。表彰式で明かされた、プレゼンターたちの“本を選んだ理由”もご紹介!●第1位「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」(監修/今泉忠明 2016 年 高橋書店)プレゼンター(小6)「残念な生き物のことをよく知ることができました。そして、残念なところを改善していきたいと思いました」今泉さん「ビックリですね。子どもの頃はいたずらばかりしていて、賞なんてもらったことは一度もないんです。だから僕は、残念な子どもだったんじゃないかなぁと思っています(笑)。ありがとうございました!」又吉さん「たしかに残念なんですけど、それが個性で残念な部分を知ってもその動物を嫌いにならず、むしろ好きになれました。それって、人間を観るときにも活かされる気がします。残念な人間っていっぱいいるんですけど(笑)…それを欠点として見るのではなく、ユニークな部分として見ることもできるのかなと思いました」●第2位「あるかしら書店」(著/ヨシタケシンスケ 2017 年 ポプラ社)プレゼンター(小3)「僕は作家になりたいので、あるかしら書店で“作家の木の育て方”を買いたくなりました」ヨシタケさん「『こどもの本総選挙』ということで本が好きな子どもたちに、この本を選んでもらえたというのはうれしいです。これからも本を読んで、たくさんのことを考えながら、大人になってほしいと思います」●第3位「りんごかもしれない」(作/ヨシタケシンスケ 2013 年 ブロンズ新社)プレゼンター(小3)「先日も給食のみかんを手にとって、『これはみかんの形をしたUFOかもしれない』とか言い合って、友達と遊びました。この遊びはとても楽しいです」●第4位「おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典」(監修/今泉忠明 2017 年 高橋書店)プレゼンター(小5)「読み始めはうそだと思ったけれど、図鑑で調べると本当だと気づきました。本当のことが書いてあるなら、大きな図鑑で調べるより楽だからいいなと思いました」●第5位「おしりたんてい かいとう VS たんてい」(作・絵/トロル 2017 年 ポプラ社)プレゼンター(小4)「謎解きや迷路がワクワクしておもしろいし、おしりたんていの決め技はいつ見ても妹と大笑いしてしまうほどおもしろいです。最近は、下の妹にも読んであげています」●第6位「おしりたんていいせきからの SOS」(作・絵/トロル 2017 年 ポプラ社)プレゼンター(小4)「読んだときに、自分が冒険の世界に入ったような気がしたから、この本を選びました」●第7位「このあとどうしちゃおう」(作/ヨシタケシンスケ 2017 年 ブロンズ新社)プレゼンター(小2)「私のひいおじいちゃんは3年前に亡くなりました。ひいおじいちゃんが、天国で幸せに暮らしていたらいいと思いました」●第8位「ぼくらの七日間戦争」(作/宗田理 絵/はしもとしん 2009 年 KADOKAWA)プレゼンター(小6)「主人公達が大人の言うことを聞かない自分たちの解放区をつくったのがスゴイと思ったし、友情にも感動しました」宗田さん「この本を書いたのは、30年以上前。それを今でも読んでいただいて、こんな賞をいただけて本当にありがたいと思っています」●第9位「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」(作/廣嶋玲子 絵/jyajya 2013 年 偕成社)プレゼンター(小4)「私は少し恐くておもしろい本が大好きです。銭天堂はゾクッとするおもしろさがあります。内容もひとつひとつ細かくて、お話の世界に入ったように感じます」●第10位「りゆうがあります」(作・絵/ヨシタケシンスケ2015 年 PHP 研究所)プレゼンター(小4)「そうだなと思うことがたくさんあって、私もストローガジガジコンテストで優勝したいと思いました」■約13万人の小学生が選ぶ「一番好きな本」『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』は、“子どもたちにおもしろい本と出会える機会を作り、本をもっと身近に感じてもらいたい”という思いから、今回初めて開催されたイベントです。2017年11月1日~2018年2月18日までの期間、全国の書店、小学校、公立図書館、ホームページで投票用紙(投票フォーム)を配布し、「自分が一番好きな本」を募集しました。投票できるのは小学生のみ(2017 年10 月 1 日時点)にもかかわらず、投票数は12万8,000票超えの大反響。ポプラ社代表取締役の長谷川均さんは「総選挙を新たな本に出会うきっかけにしてほしい」と話し、来年以降も継続したいと展望を明かしました。『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』総選挙の結果は、全国 3,000 店以上の書店および公立図書館(一部)で公表予定。100位までのランキング詳細は、公式サイトでチェックできます。公式サイト:
2018年05月10日突然ですが、皆さんのお子さんは、本を読んでいますか?最近では、スマホやタブレットの普及で、子どもの本離れが進んでいますね。子どもの教育コンサルタントであり、『できるだけ塾に通わずに、受験に勝つ方法』(扶桑社刊)の著書、松永暢史氏は、子どもの読書量と学力アップに関して、次のように言っています。「本を読まない子が、頭が良くなるはずがない」。松永暢史氏の著書では、本を読む習慣が子どもの学力アップに役立つことに触れています。大きな本棚をひとつ用意するよりももっと効果的な、子どもを本好きにさせるお部屋づくりのコツがあるそうです。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)■ 本を読むと国語はもちろん「理数」の問題にも強くなる!しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)『できるだけ塾に通わずに、受験に勝つ方法』の中で松永氏は、「頭のいい人には読書家が多い」と述べ、「頭がいいから本を読んでいるのではなく、本を読んでいるから頭が良くなっている」のだと指摘しています。確かに本をたくさん読む子どもは、漢字や言葉の知識が豊富で、国語が得意な子が多いですよね。本を読みながら登場人物の心情を推し量ることで、考察力や思考力も培われ、文章読解力もしっかり身に付けることができます。HiroS_photo / PIXTA(ピクスタ)さらに、松永氏は、読書で国語力に加えて「理数」の力も伸ばすことができると言っています。例えば、算数の文章問題は国語力がないと、正しい答えにたどり着くことができません。また、しっかりとした思考力が備わっていると、解答を導き出すプロセスをイメージしながら素早く問題を解くことができます。このように、読書を通じて理解力や思考力を高めることは、子どもの総合的な学力を引き上げることに繋がるというわけです。■ 子どもを本好きにさせるには「本棚」はいらない!?YNS / PIXTA(ピクスタ)子どもに良い本を読ませようと、自宅にたくさん本を用意しているご家庭もあることでしょう。本の置き場所といえば、当然「本棚」ですよね。重量感があり背の高い本棚は、部屋の隅に設置することがほとんどです。しかし、普段あまり本を読まない子どもが、部屋の隅にある本棚の前までわざわざ行って本を読み始めるのは、ほとんど奇跡のようなもの。それに、背の高い本棚は子どもの身長に釣り合わず、たくさん本が並んでいるとどれを手に取って読めばいいのか分からないという場合もあるため、あまりオススメではありません。■ 本を見やすくディスプレイすれば、子どもが自然と本に興味を持つ!ps / PIXTA(ピクスタ)子どもには、背の高い本棚ではなく、カラーボックスなどを使って低い位置に本を並べるようにすると、本を手に取りやすくなります。ERI / PIXTA(ピクスタ)また、子どもが興味を持ちそうな本を5~6冊くらいセレクトして、ブックスタンドを使ってテレビの横に置いたり、チェストの上などに表紙が見えるようにディスプレイしたりするのもオススメです。子どもの視線が行きそうなところに本を小分けしてちょこちょこ置くと、自然に本が目に入り、本に関心を抱きやすくなります。そして、子どもが本を手に取ったタイミングで、「あ、その本すごく面白かったよ」「泥棒屋敷に忍び込んで冒険する話で結構スリルがあったな」など、感想やあらすじをさらっと伝えると、本への興味をさらに引き出すことができます。kou / PIXTA(ピクスタ)ホームセンターのカラーボックスや、100均のブックスタンドを利用すれば、1,000円ちょっとで子どもが本を読みたくなる部屋作りが完成します。子どもの学力アップは、お金をかけずとも、こうしたお部屋のちょっとした工夫でサポートしてあげることもできるはず。2o4S2Wqぜひ参考にしてみてくださいね!(written by 内野チエ)【参考】※ 「できるだけ塾に通わずに、受験に勝つ方法」(扶桑社刊)
2018年04月12日ファミリーレストラン、100本のスプーン あざみ野ガーデンズで、2月24日、25日の2日間、子どもたちがおつかいに挑戦するイベント「はじめてのおつかい、はじめてのコース料理。」を開催する。参加応募は2月14日まで。家族みんなで食べたいメニューを決め、付け合わせの食材を選び、お買い物メモをつくるところからおつかいはスタート。買い物に行くのは、100 本のスプーンからも見える距離にある「あざみ野 マルシェ」(あざみ野ガーデンズ内)。スーパーマーケットの野菜コーナーや魚売り場、肉売り場でおつかいにチャレンジ。コース料理のメインディッシュは、子どもたちがおつかいで買ってきた食材を使い、シェフが即興で仕上げる。どんな一皿ができ上がるのか、誰にもわからないのも楽しみのひとつだ。参加できるのは4歳〜7歳までのおつかいにチャレンジしてみたい男の子・女の子。公式サイト()にある応募フォームから、2月14日まで参加応募を受け付け。【イベント情報】はじめてのおつかい、はじめてのコース料理。会期:2月24日、25日時間:2月24日 15:00~/15:30~/16:00~/16:30~、2月25日 15:00~/15:30~/16:00~/16:30~会場:100本のスプーン あざみ野ガーデンズ住所:神奈川県横浜市青葉区大場町704-60 あざみ野ガーデンズ内参加費:大人2,800円(税抜)、子ども:無料※大人1名に対して子ども1名まで※8歳以上、もしくは大人1名に対して2人目以降の子どもは1,300円(税抜)のコースを用意
2018年02月09日たとえ本が好きであっても、オールジャンル読む方は少ないものです。たとえばサスペンス好きなのに、好きな人に全く好みでないジャンルを勧められたら、戸惑いを覚えるのも無理はありません。 そこで今回は「好きな人から全く好みでない本をおすすめされた場合の対処法」をお伝えします。相手の好みを知るチャンスと捉える全く好きでないジャンルを紹介されると、戸惑いや気まずい感情が沸き起こる方も決して少なくないことでしょう。自然なリアクションです。しかし捉え方次第でチャンスになります。好きな人がおすすめする本を読んでみることで、彼の好みを知り、再び話すきっかけが生まれるからです。おすすめ本を借りて次回デートのきっかけに本好きの人はブックレポートを書いたり、読書会に参加をしたりなど、アウトプットをしたいという感情を持っているケースが少なくありません。その感情を逆手に取り、本の感想をシェアしたいという表向きの理由で、デートの約束を取り付けてしまいましょう。本が好きな人にとって大好きな世界観を語る瞬間は幸せそのものです。お茶している間に彼の考えをひたすら聞いて、彼の世界観を深く知ることに繋がります。たとえお茶だけであっても、好きな人とじっくり話すきっかけづくりになります。正直に感想を伝えて相互理解へ本の感想を聞かれた場合、無理して彼に合わせる必要はありません。もちろん好み外であっても読むことは大事ですが、本から感じる感情は一人一人違って当然です。共感しがたいと感じたり、おもしろさを感じなかったりしたならば、無理して合わせることはせずに正直に伝えましょう。もちろん「面白くなかった」と正直に伝えては角が立ちますが、「ふだんはサスペンスなどのハラハラするストーリーが好きなんだ」と本来の好みを伝えることは相互理解にもつながります。無理はせずに素直に感想を伝えて、お互いを理解する場として活用しましょう。好み以外の本を推薦されると、内心嬉しくないかもしれません。しかし、対人関係において相互の歩み寄りは大切です。好きな人を理解するためにも一読しましょう。読み終わった後に感想をシェアすることで、今まで知らなかった意外な彼の感性に気付けるかもしれません。おすすめ本は素直に読んで、じっくり話すきっかけづくりへと活用しましょう。
2017年12月30日超難関中学への合格で世間を驚かせた芦田愛菜ちゃん。その読書量は相当なもので、愛菜ちゃんのお母さんはいつも、図書館からたくさんの本を借りては返してで、とても忙しかったそうです。子どもの語彙力や想像力を豊かにすると言われている読書。子どもにもっと本を読んでもらいたい! というママは多いはず。特に男の子ママからは「うちの子、本があまり好きじゃなくて…」という声をよく耳にします。読書の楽しさを知り、本を好きになってもらうためにはどうすれば? 筆者をはじめ、先輩ママが実践した子どもを読書好きにするひと工夫をご紹介しましょう。■ミッション1 甘えん坊な男子には、「読書の時間」=「幸せな時間」に筆者の経験上、「テレビばっかりみないで本読みなさい!」「ゲームするくらいなら本を読んだら?」と、子どもに読書を強制しても逆効果。まずは、本を読むことへのハードルを下げ、読書への抵抗をなくすことが肝心です。甘えん坊な男子には「一緒に本読もう~」と誘ってひざに乗せたり、一緒にゴロンとしたり、好きなおやつを食べながら…など、読書と楽しいこと・うれしいことをいつもセットにすると、子どもの苦手意識が薄まるでしょう。「本を読む=幸せな時間」というイメージが子どもの中で定着すれば、読書への誘いにもどんどん乗ってくるようになります。■ミッション2 親が読んでほしい本ではなく、子どもが読んでみたい本を読書の途中で飽きる、つまらなさそうにしている…という場合は、その本が、そもそも子どもの興味に合っていないのかもしれません。まだ、子ども自身で本が選べないようなら、昆虫や乗り物など男の子が好きそうなテーマや物語を選んでみましょう。大ヒットしている「うんこドリル」のように、「うんこ」「おしり」「おなら」などが登場する本は、ママは敬遠しがちかもしれません。でも、これは男子ウケの鉄板ネタ。なぜだか男子は好きで、何度でも繰り返し読みたがる“永遠のテーマ”ですから、そこは目をつむってあえて選ぶのも効果的です。 ■ミッション3 読書を習慣づける部屋づくりだんだん子どもが本に興味を持ち始めたら、週に1回以上、図書館や本屋さんへ連れて行くようにしてみましょう。習慣的に本に触れることで、自然と関心も広がり、本のある生活が当たり前になっていきます。もし、子どもが図書館や本屋さんに行くのをおっくうがるようなら、子どもが興味を持ちそうな本、ママ自身が子どもの頃好きだった本などを図書館から借り、リビングに集めて「家庭内図書館」を常設するのもオススメ。そのとき、子どもに「読みなさい」とノルマを課すようなことは言わず、ただ置いておくだけでOKです。興味がわく本なら、言われなくても手がのびるもの。どんな本を手にとるか、そっと見守ってみましょう。■ミッション4 インプットのあとはアウトプット! 読後の感想で会話が生きる!読みおわったら、「どんなお話だった?」「○○くんだったらどうする?」「この後、主人公はどうなったんだろうね?」など、ママから質問を投げかけてみるのもいいですね。感想を引き出すことで子どもは読書を振り返ることができ、ママ自身の感想を伝えてみると、さらに会話の幅が広がります。人間は、インプットしたあとアウトプットすることで、知識が定着するといわれています。大人からの質問に答えるうちに、自分なりの視点や想像をふくらますいい訓練になります。ゆくゆくは、読書感想文を書く力を養うことにもつながるでしょう。■ミッション5 カエルの子はカエル、まずは親が率先!…と、ここまでいろいろ書きましたが、普段皆さんは読書する姿を子どもに見せていますか?そもそも、ママやパパが本を読んでいないのに、子どもには「本を読みなさい!」と言っても説得力がありません。まずは、親が生活に読書を取り入れることも重要です。本は、知識や世界が大きく広がるすてきなもの。「読書は特別なことではない、生活の一部」ということを、親が率先して示してあげたいですね。そのうえで、上手に環境づくりや習慣化をサポートできれば、本嫌いの男の子でも興味を持ってくれるはず。読書の秋、ぜひ親子で読書を楽しんでくださいね!
2017年09月30日本との出合いは一生の宝物。小学生になると読める本の種類や数が増えてきて、たくさんの本の中からどの本を選べばいいか迷ってしまう人も多いと思います。そこで千代田区・神保町にある子どもの本の専門店「ブックハウスカフェ」の店長、茅野由紀さんに小学校低学年~中学年の子どもにおすすめの絵本を、「食の世界を広げる」というテーマで紹介してもらいました。茅野由紀さん2月に閉店した「ブックハウス神保町」のオープン時(2005年)からのスタッフで、絵本、児童書をこよなく愛している。本のリクエストやご相談は随時受付中。6歳の女の子と4歳の男の子のママ。■人気の本だけでなく、「ここだけで出合える一冊」も大切にはじめにお伝えしておきます。「ブックハウスカフェ」は、本好きのおとなもワクワクできる、子どもの本の専門店です。店内にバーカウンターがあり、生ビールやワインなどお酒も楽しめます。書棚を見れば、人気の絵や昔から読みつがれてきたロングセラーだけでなく、生き方や哲学、戦争と平和、障がい者やLGBTなど、マイノリティを題材にした幅広いジャンルの本がさりげなく並んでいることに気がつくと思います。「今人気の本、とくに子どもたちの反応が早いものはおすすめしやすく、手に取られやすいのですが、それと同じように、じっくりと味わう「するめ」のようなタイプの絵本や、読後、時間が経ってからじわじわ感じるタイプの本も大切に棚に置いています。他で探して見つからなかった本が当店で見つかったとお客様から言われることが喜びです(笑)」(茅野さん)私は初めて「ブックハウスカフェ」に行ったとき、『あまんきみこ童話集』(ハルキ出版)と『ちょっと不思議な絵本の時間 おとなが読みあい語りあう』NPO法人Re〜らぶ編(かもがわ出版)を買いました。障がい者支援をテーマにした小さな出版社の書籍は、なかなか一般の書店では出合えません。■多様な文化に触れ、食の世界を広げてくれる本5冊子どものときから本の世界に浸っていたという茅野さん。「やはり絵本は読んで楽しいのが一番です。食育が本を読む目的ではなく、面白い本を夢中で読んでいたら、気がつくと何か学びにつながっていた、というものであってほしいと願っています」と言います。子どもとの会話が弾み、食卓がにぎやかになりそうな絵本5冊をじっくり選んでくれました。▼自由研究の題材にも!『干したから…』写真と文/森枝卓士(フレーベル館)1,400円+税「ノンフィクション作家の梯久美子さんが、日本経済新聞のコラムで、干し野菜で作った味噌汁がおいしいと書き、この本のことも紹介していました。「干す」という切り口が面白い! どのように干すか? 干すとどうなるのか? 食卓の中にある不思議を美しい写真で伝えています。第22回日本絵本賞受賞。干し野菜の作り方も写真付きで解説があるので、夏休みの自由研究の題材にしても面白いと思います」(茅野さん)。▼おいしそうなおにぎりが47種類!『にっぽんのおにぎり』著/白央篤司(理論社)1,400円+税「書店員の間で「ブラボー!!」と話題になっている本です。ありそうでなかった日本のソウルフード、おにぎりの写真絵本。47都道府県で愛されているおにぎり、郷土の食材を使ったおにぎりが紹介されています。写真の撮り方がきれいで見ているだけでお腹がすきます。おにぎりといっても、具の組み合わせもさまざま。いろんなおにぎりがあっていんだと発想を広げていくことができるはず。おにぎり作りのヒントにもなります」(茅野さん)。▼親子で世界を旅するように『世界のともだち』シリーズ(偕成社)1,800円+税「私はいろいろな国で生活し、アフリカも好きで何度も旅行で訪れました。世界の食生活を知ると、日本の食卓がどんなものかを客観的に見ることができるので、そういったことを知るにはこんな絵本もおすすめです。いろいろな国の食生活に触れることができる偕成社『世界のともだち』シリーズ(全36巻)。36か国の子どもたちの暮らしを紹介する写真絵本で、日本のカメラマンがその国の子どもと友達になり、学校生活、遊び、買い物、食事風景などに密着します。子どもたちの表情もイキイキしていて、ものすごくいい本です。旅行気分でご家族で一緒に読んでみてください」(茅野さん)。▼楽しみながらテーブルマナーが学べる『およばれのテーブルマナー』絵と文/フィリップ・デュマ 訳/久保木泰夫(西村書店) 1,300円+税「副題に「エルメス家の食卓からすべての食いしん坊に捧ぐ」とあるように、エルメスの4代目社長の息子である作者が、自分の子どもたちにテーブルマナーを教えるためにかいた絵本です。ナイフやフォークの持ち方、美しい食べ方、悪いマナーがイラストで説明されています。白人だけでなく肌や髪の色がさまざまで、多国籍の人種の子どもたちが描かれているのもいいところ。海外絵本ならではのちょっとした皮肉も知的です。読みきかせをしながら親子で、本格的なテーブルマナーが学べます」(茅野さん)。▼いろいろなことが想像できる 『あひる』作/石川えりこ(くもん出版)1,500円+税「作者の石川えりこさんの子ども時代の体験が絵本に。ある日、庭の鶏小屋にあひるが届けられ、「わたし」と弟は面倒をみることに夢中になります。ところが翌日あひるはいません。その日の夕食に出た鶏肉の煮物はいつもと違う食感でした…。単純に「いい話」で完結しない、甘酸っぱい読後感。この本を読んで子どもたちはどんなことを考えるでしょうか? 読み手にゆだねられているところが、素敵だと思います。色数の少ない控えめな絵も奥深い味わいです(茅野さん)」。■ママに嬉しい、カフェとキッズスペースも併設「ブックハウスカフェ」は、コーヒーやジュース、サンドイッチなど軽食がいただけるカフェも併設されています。お店の再出発にあたり、書店の奥には子どもがゴロゴロしながら絵本が読め、おもちゃで遊べるキッズスペースを作りました。すぐ近くでママはお茶を飲んだり、気兼ねなく授乳できるスペースもあります。小さな子どもを連れてほっとしたいときに訪ねられるスポットです。読みきかせなどイベントも多数企画されているので、ホームページで詳細を確認してみてください。夏休みの自由研究のテーマに悩んでいたら、ぜひ親子で訪れてみませんか。子どもの本専門店&カフェ ブックハウスカフェ東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階(地下鉄神保町駅A1出口徒歩1分)03-6261-617711:00〜23:00(土・日曜、祝日は19:00まで)
2017年08月15日誠文堂新光社は、『料理書のデザイン~いま知っておきたい100冊“おいしさ”を伝える見せ方とアイデア』を刊行しました。■『料理書のデザイン』の特徴とどまらない料理本ブームのなか、さまざまな構成・見せ方の本が書店に並びますが、一方で出版不況も叫ばれ、一頃よりも売りにくいという現状もあります。実用書としての側面の強い料理本は、編集的なコンセプトから著者やスタッフ陣とのコミュニケーションが大切。それがうまくいったものこそが、読者にしっかりとテーマを伝えられ、結果に結びつくことになります。本書では、そうした“良書”と呼ばれる料理書を約100冊ピックアップ!ビジュアルを見せるだけでなく、それぞれのADによる、デザインコンセプトや制作背景などのインタビューをしっかり紹介しています。編集のコンセプトをふまえながらの話は、良い料理書の秘密を紐解くものであり、ページをめくるだけではわからない、貴重な本づくりの裏側エピソードが盛りだくさん。料理本に興味があるすべての人が楽しめる内容であり、良い料理書は、他との違いはなんなのかがわかるはず。他のデザイン書にはない丁寧なつくりで読み応えがあり、初となる料理書をまとめたデザイン書として、保存版的な一冊です。■目次抜粋1デザインの普遍性野菜だより/休日は麺。/キッシュ/生きるための料理/かんたんお菓子……等2著者の世界観に寄り添うイタリア料理の本/チクタク食卓/スープ/小林カレー/バーの主人がこっそり教える味なつまみ……等3プロセス写真で魅せるやさしいお菓子/長尾智子の毎日を変える料理/ウー・ウェンの北京小麦粉料理……等4実用を伝えるデザイン材料入れてコトコト煮込むだけレシピ/サンドイッチ教本/ソース/和食のおいしい献立……等5読み物としてのデザインだれも教えなかった料理のコツ/ヨーガン レールの社員食堂/1+1の和の料理……等『料理書のデザイン』書籍情報出典:料理書のデザイン著者:COOK COOP 鈴木めぐみ発行:誠文堂新光社単行本:256ページ発売日:2017/7/14価格:3200円+税[公式サイト]著者COOK COOP 鈴木めぐみさんプロフィールクックコープ・すずきめぐみ。食を中心とした雑誌の編集者を経て、カフェ・カンパニー株式会社が運営する料理本専門書店「COOK COOP」のブックディレクターに。現在、実店舗は構えず、食の本棚のコーディネートやイベント企画を行うほか、雑誌やウェブなどメディア寄稿も。
2017年08月06日結婚前提で付き合っている彼が子ども好きを公言していると、将来、子育てに協力してくれそうな感じがしますよね。でも、育児の方針が自分と一致しているかどうかはわからないもの。いざ子どもが生まれてから、あれ?と思うこともあるかもしれません。そこで、実際に育児を始めると、どんなところでもめやすいか、育児中の筆者が自分や知人の経験をもとにまとめてみました。今のうちに探っておいて損はない?◆病気やケガに対する関心度乳幼児はとにかく病気やケガをします。どんなに元気な子でも、保育園や幼稚園、小学校など集団生活の中で何かしらの感染症をもらってくるでしょう。また、どれだけ注意深く見ていても、思わぬケガをすることが…。子どものケガや病気に過敏になるのは、小さな子は自分の症状や違和感をうまく言い表すことができないからです。気がつくと重症化しているなんてこともあります。ちょっとした発熱でも、昼間は元気で水分補給もしていたのに、夜になったら脱水症状でぐったりしていて、夜間救急にお世話になったこともありました。そんな経験を重ねることで、世のお母さんは子どもの健康管理に敏感になりがちなのですが、ここで水を差すお父さんがいると、ちょっとしたケンカに発展します。それは、病気・ケガに対して自己ベースで口を出すお父さんです。「そんなの痛いうちに入らない。俺はこんなケガをしたからそれぐらいじゃ…」なんて言い始めたら、自分は自分、人は人と言って蹴っ飛ばしたくなります。結婚前から、あなたの体調不良に対し「おおげさ」とか「それぐらい俺だって」など、自分を基準とした言い方をする人は、子どもに対しても同じ反応を示す可能性があるので要注意。◆お祝い・プレゼントへの見栄、小言親戚や知人の子どもへのプレゼント・お年玉を用意することってありますよね。それを彼が目にした際、常識の範囲内であっても「子どもにそんな金かけなくていいのに」と、グチグチ言う人はよく観察しましょう。逆に、彼が贈る立場だった時に、受け取った側も困惑するような高価な物品や金銭を準備している場合も気をつけて。あきらかに見栄をはるタイプは、育児方針よりも金銭感覚の違いが悩みのタネになりそうです。結婚後は、親戚や自分の子どもの周りの人たちとの交流も必要となります。子ども同士のプレゼント交換もありますよね。お年玉をもらった、プレゼントをもらった、お礼をしようなど、子どもは子どもなりに物やお金のやり取りの中から社交や金銭感覚を学ぶものです。「俺の時はこうだった!」を主張する彼と、どのように折り合いをつけるか今のうちに考えておきましょう。◆季節イベントや風習の感覚お正月や節分、ひなまつりなど、子どもはたくさんのイベントを体験し、季節感や文化風習を学ぶもの。大人だけの生活だと、まったく参加しないようなイベントがたくさん出てきます。でも、多くの人が、幼稚園や保育園、学校で触れてきたことでしょう。彼がそうしたことにどれだけ関心を持つかについては、結婚前から感じ取れると思います。例えば、お正月の初詣やクリスマスなど、特別な信仰を持たなくても、季節の風物詩として参加する人が多いイベントもありますよね。そうしたことに対し極端に無関心だったり、嫌悪を示したりするタイプは、子どもの成長に伴うイベントにお金をかけたくない、やらないと言いかねません。もちろん、信仰などの理由がある人もいますが、特別な理由もなくやりたがらないと言う人も。お宮参りや七五三など、家族の記念になるイベントをスルーするのは、子どもがかわいそうと感じる女性が多いのではないでしょうか。逆に、とても細かくて、信仰深いタイプの男性もいるでしょう。自分と感覚が似ている人を選ばないと、日常の細々したことでケンカになってしまうかも。◆交際中からこっそりチェックを「子ども好きなんだよね」と言う男性は結構いますが、一時的に触れ合うだけのかわいさしか知らないケースも多々あります。結婚して子どもが生まれたら、責任を持って生涯育てていかなければなりません。育児方針でぶつかることは珍しくないけれど、あまりにも感覚が合わないと、子どもが板挟みになってしまいます。子ども好きを自称する彼が本当に子ども好きか、今からこっそりチェックしておくことをオススメします。ライタープロフィールsakiたまに毒舌なコラムニスト。一度ハマるとどっぷり浸かるB型アラサー。アロマとコーヒーと舞浜の某レジャースポットをこよなく愛しています。
2017年07月22日世の中には、こんなにたくさんあったのか!と驚くほど大量の恋愛本、婚活本が出回っています。読んでいると、ある本には「好きなら積極的に行け」と書いてあり、また他の本には「受け身がいい」と記されていて…何を信じたらいいの?と悩んでしまう人もいるでしょう。そこで、自分に合った恋愛&婚活本を選ぶ方法をお届けします。以下のチェックテストを試してみましょう。◆あなたにぴったりの本がわかる!以下のA~Dの項目のうち、最も多く当てはまったところの現状&アドバイスを読んでみてくださいね。同数だった場合は、両方とも読みましょう。【A】□ 男性とのお付き合の経験が少ない□ 内気・引っ込み思案・人見知り□ 恋愛相談はいつも聞き役だ□ 高齢処女に怯える□ 一番の親友にも彼氏がいない【B】□ 男性にひどいことをされた過去がある□ 理屈っぽいほうである□ 苦しい恋愛はもうイヤだ□ 男性とは何事も話し合って問題を解決したい□ 女子会が好きだ【C】□ 彼氏はいなくても仕事がある、と思っている□ 何がなんでも結婚したい□ 複数人との不倫経験がある□ 社交的なほうだ□ 比較的どこにでも一人で行ける【D】□ 婚活パーティや合コンに行っているが上手くいかない□ 習い事をしている□ エステ・ネイル・エクステなど週1ペースで予約が入っている□ 料理が苦手□ 恋愛や婚活を頑張ることに疲れた【A】が一番多かった人オクテ女子の味方!アルテイシアさんの本このタイプの人は、どこをどう見ても恋愛初心者、オクテ女子。おすすめのアルテイシアさんは『オクテ女子のための恋愛基礎講座』(幻冬舎)を書いた、恋愛経験の少ない女性の味方です。恋愛本&婚活本は、恋愛オクテ女子にはハードルが高すぎて実践できない!そんな前提で書かれているので、とっても親切。そしてオクテ女子のお悩みに合わせ、章立ても「自信がない」「出会いがない」「付き合えない」など、小さなことから一歩一歩解決していく優しさにあふれています。【B】が一番多かった人現実を見つめたい!ぱぷりこさんの本このタイプの人は、今の自分の何がダメなのか薄っすらわかっているはず。そんなあなたには『妖怪男ウォッチ』(宝島社)や新刊『なぜ幸せな恋愛・結婚につながらないのか 18の妖怪女子ウォッチ』(文藝春秋)が話題のぱぷりこさんがおすすめ。ぱぷりこさんは恋愛相談の名手でもあり、ロジカル且つ優しさと厳しさにあふれた文体で、相談者の心を解きほぐします。そして今、自分はどんな状態なのか?という客観性を引き出すようなアドバイス本になっているのが特徴。なので「わかってるけど、でも…」な女子には向いていません。現実と対峙して、今の状況を変えたい!という人は読んでみて。【C】が一番多かった人仕事と恋を両立したい!川崎貴子さんの本仕事に熱中していたら婚期が遅れた…、仕事を続けたい…、というのがこのタイプ。あなたには働く女性向けの人材コンサルティングに関わる川崎貴子さんの本がおすすめです。川崎さんご自身がバツイチ再婚、旦那さまは主夫、という環境ですが、とにかく働く女性の恋愛や結婚を力強く応援してくれます。結婚して専業主婦になりたい、会社を早く辞めたいという女性には不向き。ゆるふわ&愛され女子には厳しい内容です。自分から積極的に愛を手中に収める!そんな女性にはぴったり。川崎さんの『結婚したい女子のためのハンティング・レッスン』(総合法令出版)をぜひ一読して!【D】が一番多かった人婚活の常識から自由になりたい!二科友里さんの本婚活のループにハマって抜け出せずにいる女性には、二科友里さんがおすすめです。『間違いだらけの婚活にサヨナラ』(主婦と生活社)という著作は、このタイプの人にとっての必読書と言えるでしょう。自分磨き、合コンや婚活パーティの予定がギッシリ。料理上手&ホメ上手が男の心をつかむ、という常識にとらわれている人には特に読んでほしいです。なお、二科さんは【ちんころじー】という、男性は基本的に性的メリットで動く、という目からウロコの理論も展開。婚活に疲れたら、手にとって元気を出してください。◆終わりに話題の本や、友達がほめていた本だからといって、あなたの悩みに応えてくれるとは限りません。大事なのは自分の性格や現状に合ったものを読んで、気分転換したり背中を押してもらったりすること。恋や婚活を頑張るのは、それからでも遅くありません。まずは本屋さんへGO!ライタープロフィール天野りり子ライター/編集者大学在学中からライター&編集稼業をスタート。女性誌ではビューティ&ヘルス企画、男性誌では恋愛記事を多数執筆、書籍編集も手がける。趣味は読書とタロット占い、そして恋バナを収集すること。
2017年05月29日「大人のための美容本~10年後も自分の顔を好きでいるために~」2017年4月20日、カリスマ美容家・神崎恵の経験と技術を結集した著書「大人のための美容本~10年後も自分の顔を好きでいるために~」が発売された。「20歳の頃よりキレイになる!」と評判の1冊で、大人の女性の美しさを引き出す情報が満載。最新美容医療のことから、大人の顔をキレイに見せるための細かなテクニックまで、人気美容家が実践しているエイジング対策が、惜しげも無く披露されている。神崎恵は、自身のInstagramの中で、心底読んでもらいたいと願う本ができたと、新刊への思いを次のように綴っている。本当はみんな、「若く」ありたいわけではなく、ただ「キレイ」でいたいだけ。10年後も自分を好きでいるために3児の母でもある神崎恵1975年生まれの神崎恵は、神奈川県出身。23歳で第1子、27歳で第2子を出産するも、29歳で離婚。2人の子どもを絶対に幸せにすると決意し、美容家を目指す。美容関連のスクールに通い続け、35歳で本格的に美容家としてデビュー。その後、再婚して第3子を出産。本当にいいものだけを勧めるスタイルが、幅広い世代から支持を集めている。(画像は株式会社パールダッシュより)【参考】※株式会社パールダッシュ※神崎恵Instagram
2017年04月24日好きな本を共有して感想がもらえる「Common Ebisu」恵比寿のグラススクエアB1階にあるのが「Common Ebisu」。地下とは思えない明るい開放感のあるスペースが印象的です。こちらの図書館は、普通の図書館と違って、恵比寿に住む人や働く人がそれぞれお気に入りの本を持ち寄って、共有することでコミュニケーションの活性化を図りたいという思いから生まれました。ジャンルフリーの本は全て無料で借りることが出来、寄贈された本には「感想シート」がつけられてその本を手にした人が感想を書くことが出来るようになっています。月に4~6回ほどイベントも開かれ、恵比寿という街の魅力に出会う機会もあります。日本中から集められたフリーペーパーが読める「ONLY FREE PAPER」東小金井駅ほぼ直結のヒガコプレイス内にある「ONLY FREE PAPER」。日本中から集められたフリーペーパーを読むことが出来る珍しいサロンです。フリーペーパーは基本的に広告が入らず、クライアントがいないことから発行者が自由に紙面を作れることが出来るのが魅力。数量が限られている一部の冊子を除き、店内のフリーペーパーは持ち帰ることが出来ます。本に飽きたら店内にある膨大なフリーペーパーのなかからお気に入りの一冊を見つけてみては。漫画好きにはたまらない!「マンガサロン トリガー」マンガサロン「トリガー」は、4,000タイトル以上のマンガを取りそろえたカフェバーです。店内にはイベントスペースもあり、ファン同士が交流できるイベントが月一回行われています。マンガを読みながらドリンクを飲んだり、他のお客さんと話をしたり、自由に過ごせる空間が魅力。店内には漫画家のサインやイラストが並び、マンガ好きはもちろん、そうでない人でも楽しめる空間です。
2017年01月17日