開催中の第26回東京国際映画祭で『潔く柔く きよくやわく』の上映が行われ、主演の長澤まさみが前日のオープニングイベントに続いて来場。新城毅彦監督と共に上映前の舞台挨拶に臨んだ。人気漫画家・いくえみ綾の作品の初の実写化で、代表作の同名連作長編の中でも特に人気の高いカンナと禄のエピソードを映画化。過去に大切な人を失くし心に傷を抱える2人が偶然の出会いをきっかけに惹かれ合い、再生していくさまを描く。ミニスカートのワンピースで登場した長澤さん。元々、原作漫画の大ファンだったことを明かし「まさか自分がカンナを演じることになるなんて思ってもいませんでしたが、『好き』という気持ちを役にぶつけて思い切り演じられたかなと思います」と語る。カンナを演じるにあたっては「カンナは過去に大きな傷を受けていますが、それでも生きることをやめず、前に向かって進んでいる。女性の強さや誠実さを漫画を読んでいたときから感じ共感していたので、そこを大切に丁寧に演じるようにしました」と明かした。映画祭での上映については「映画好きの人がたくさん集まる機会なので、お客さんと一緒に盛り上げることができればと思うし、根付いていってほしい。映画はたくさんの人の協力がないと出来上がらないものなので」と訴える。新城監督も外国人の観客に触れる機会が増える点に言及し「日本を舞台にした日本映画ですが、扱っている題材は世界のどこでも共感してもらえるし、考えさせられるラブストーリーだと思います」とアピールした。最後に長澤さんは「ただのラブストーリーではありません。そこを楽しんで」と呼びかけ、笑顔で劇場を後にした。『潔く柔く きよくやわく』は10月26日(土)より全国東宝系にて公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:潔く柔くきよくやわく 2013年10月26日より全国東宝系にて公開(C) 2013「潔く柔く」製作委員会(C) いくえみ綾/集英社
2013年10月18日東京国際フォーラムでは2013年1月27日まで、「SPACE BALL」が開催されている。同イベントは、宇宙旅行を体感できる世界初の移動式全天球シアター。最先端の技術を駆使して、前後左右、上下と、全身を星空と映像、立体音響で包みこみ、意識が変化するような新しい体験が得られるという。企画プロデュースは、プラネタリウム・クリエーター大平貴之氏。氏が開発したプラネタリウム「MEGASTAR」の最新機と超高解像度映像とで、壮大な宇宙空間を演出している。会場は、東京国際フォーラム ガラス棟地下一階ロビーギャラリー。開催日時は、2013年1月27日までで、1月1日は休演となる。時間は10時~22時。10分プログラムの各回定員30名・完全入替制で、毎日36回上映される。料金は、前売り券:一般1,500円、小学生500円、当日券:一般1,800円小学生600円。その他、詳細は公式サイトで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日大江戸骨董市(こっとういち)実行委員会は2013年1月6日・20日に、東京国際フォーラム1階地上広場にて、「大江戸骨董市」を開催する。同イベントは、毎月第一・第三日曜日に開催している。骨董市なので、出店する店舗はほぼ全てが古物商許可証を持った骨董品店。和骨董の店が一番多いが、他の骨董市と比べると西洋骨董のお店が多い傾向がある。また、着物やおもちゃ、紙もの、古書、時計、アンティークジュエリー、洋画、版画、掛け軸、作家物、茶道具など、様々な店が出店している。1月は東京国際フォーラムで開催する。時間は9時~16時。雨天中止。イベントの詳細については、大江戸骨董市公式サイトで案内している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月19日スポーツ祭東京2013実行委員会は、12月9日の10:00~18:00、東京国際フォーラム展示ホール2(東京都千代田区丸の内3-5-1)で「スポーツ祭東京2013キックオフ・フェスティバル」を開催する。入場料無料。「スポーツ祭東京2013」は「東京に多摩に島々に羽ばたけアスリート」のスローガンのもと、2013年1月26日(土)~2月1日(金)に開催される第68回国民体育大会および第13回障害者スポーツ大会(冬季国体)。キックオフフェスティバルでは、「スポーツ祭東京2013」で実施される競技の楽しさを体感できるプログラムが用意されている。例えば、「村主章枝さんと一緒に滑れるスケートプログラム」や「本田望結ちゃんがリンクで舞う!フィギュアスケート披露」、お笑いコンビのフルーツポンチと小学生がスポーツ体験するコーナーなどがある。また、スポーツ祭東京2013マスコットキャラクター「ゆりーと」をイメージした「ゆりーとダンス」のコンテストも企画されている。そのほか、ステージ上では東京都に加えて都外会場である秋田県、福島県が、地域やスポーツの魅力を発信。東京都は「スポーツの楽しさ」、「とっておきの独自練習プログラム」、「国体の魅力」などに関するパネルディスカッションを開催。参加者はトリノ五輪女子フィギアスケート選手の村主章枝さん、ロンドン五輪女子水泳メドレーリレー銅メダリストの加藤ゆかさん、ロンドンパラリンピック女子走り幅跳び選手の佐藤真海さん。また、本田望結ちゃんの「将来の夢」などのインタビュー企画もある。秋田県からは「なまはげ」が出演。国体開催競技であるスキーや、秋田県内の見どころなど観光ポイントを秋田弁でPRする。福島県からは福島HAPPY隊、会津磐梯温泉おかみ、ミス郡山、タレントのなすびさん、ふくしま八重隊などが登場して、福島の魅力を発信する予定とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月07日アジア最大級の映画祭、第25回東京国際映画祭(TIFF)が28日に閉幕し、東京・六本木ヒルズでクロージングセレモニーが行われた。全15作品が選出されたコンペティション部門の最高賞「東京サクラグランプリ」には、中東問題を描いたフランス映画『もうひとりの息子』が決定。メガホンを執ったロレーヌ・レヴィ氏が最優秀監督賞も受賞し、2冠を達成した。その他の写真本作は兵役のための検査の結果、両親の実子でないことを知ったイスラエル人の青年を主人公に、イスラエルとパレスチナふたつの家庭のアイデンティティと信念とが大きく揺さぶられる事態を通して、根深い憎しみからの解放を探るヒューマンドラマ。レヴィ監督は、受賞結果に驚きの表情を見せながら「最高の一日です。この賞をイスラエルとパレスチナの子どもたちに捧げます」と喜びのあいさつ。クロージングセレモニーの後に行われた受賞者会見では、「映画監督として、さまざまな面で男女差があるのは事実。それでもすべての女性が勇気をもって前進するしかない」と女性監督としての決意を新たにしていた。フランス映画が「東京サクラグランプリ」に輝くのは、昨年の『最強のふたり』に続き2年連続。審査委員長を務めた映画プロデューサー、ロジャー・コーマン氏は「グランプリは満場一致で決まった。それぞれの作品が信念、宗教、文化、政治的な価値観を表現しており、国際映画祭にふさわしいラインナップだった」と総評を述べていた。第25回東京国際映画祭では、112本の作品が上映され(総上映回数は278回)、劇場動員数は3万9786人を記録した。また、今回をもって依田巽チェアマンが退任し、後任に角川書店の椎名保取締役が就任すると発表された。【主な受賞結果】東京サクラグランプリ:『もうひとりの息子』/審査員特別賞:『未熟な犯罪者』/最優秀監督賞:ロレーヌ・レヴィ監督『もうひとりの息子』/最優秀女優賞:ネスリハン・アタギュル『天と地の間のどこか』/最優秀男優賞:ソ・ヨンジュ『未熟な犯罪者』/最優秀芸術貢献賞:撮影監督パンカジ・クマール『テセウスの船』/観客賞:『フラッシュバックメモリーズ 3D』
2012年10月29日リード エグジビション ジャパンと、福井県眼鏡協会が主催するアジア最大級のメガネの国際総合展「iOFT 2012」が22日~24日、東京ビッグサイトで開催された。メガネフレームやサングラス、コンタクト関連商品、グラスチェーンやメガネケースなどが展示され、今年は世界20カ国から520社が出展し、会場は大いににぎわった。メガネ店、アパレルショップ、スポーツ用品店、メーカー海外バイヤーなどの業界関係者が来場し、それぞれの出展社のブースで活発な商談が行われたとのこと。今年のイベントでは、特に業界人向けのセミナーに力を入れており、メガネのディスプレーの仕方や、チラシ・DMの打ち方、メガネ市場における経営戦略やクレーム対応の方法などの講演が行われた。メガネフレームを扱うKUJOは、べっ甲を素材としたメガネを展示した。現在、べっ甲の材料は輸入禁止となっているため、同社の商品には国内の在庫のみを使用している。べっ甲はプラスチックよりも軽く、長時間メガネを着用しても鼻や耳などに負担がかかりにくいという。また、べっ甲のフレームは、人の体温で微妙に変形するため、鼻あての部分が着用者の鼻にフィットしやすいという性質を持つ。メガネフレーム修理、メガネアフターサービス業務を行うリペア社は、セル巻加工のメガネを展示。セル巻とは、金属のメガネフレームにプラスチックを巻く加工技術を指す。セル巻を行うことによって、シンプルなメタルフレームのメガネを、好みの色や柄に変えることができる。サプリメントなどの開発および販売を行うわかさ生活は、「ブルーベリーアイ」を展示した。同製品には、北欧産のブルーべリーが使用されている。メガネ関連商品の開発・製造販売を行うパールは、金のメガネケースなどを展示した。同製品の純度はK18(全体の75%が金)で、重量は340グラム。金を使用しているため、価格は時期によって変動する。イタリアのブランドPATTY PAILLETTE(パティ パイレット)は、カラフルな女性向けのメガネを展示した。渋谷ヒカリエに店舗があり、特に若い女性に人気とのこと。ビスケットを連想させるフレームのメガネ(写真左)や、レトロなイメージの丸メガネ(写真右)などが紹介された。いずれの製品も、通常のメガネよりレンズが少し大きめであることが特徴だ。メガネやコンタクトレンズの販売を行うイワキは、スポーツ用メガネ「レックスペックス」を展示した。広い視野を確保し、顔にぴったりとフィットする形状であるため、サッカーやバスケットボールなど、激しく動くスポーツをプレイしてもずれにくいという。価格は15,750円から。また、テンプル(耳にかける部分)をはずしてバンドに取り換え、ゴーグルタイプとして使用することもできるとのこと。老眼鏡やサングラスなどの販売を行うアイマジンジャパンは、コンパクト老眼鏡「チューブリーダー」を展示した。マスカラほどの細さのケースに収めることが可能で、持ち運びが容易。価格は5,040円。2005年には、デザインと機能に優れるメガネ製品に贈られる「アイウェア・オブ・ザ・イヤー」の機能・技術部門に入賞している。メガネ用品の販売を行う栄商会は、動物型のメガネスタンドを展示した。価格は1,050円から。これらのスタンドは、動物の開いた口の中にメガネを差し込むという仕様。柔らかい布であるため、レンズの表面に傷が付きにくいのが利点だという。メガネを入れない時には、インテリアとして楽しむことも可能だ。カラーコンタクトの販売を行うJPSは、さまざまなデザインのコンタクトを展示した。2枚のレンズを重ね、その間に着色料を挟みこむサンドッチ製法を採用しているため、着色料が直接瞳に触れないという。カラーバリエーションも豊富で、赤やピンク、緑といったコスプレイヤー向けの商品から、自然なブラウンや黒など、普段使いに向いている商品まで様々。価格は1,980円から。メガネの製造を行うプラスジャックは、かわったデザインのメガネを展示。猫の耳が付いたものや、チョウの形をしたものなど、若い女性向けのメガネや、江戸時代のメガネを現代風にアレンジした「江戸風伊達眼鏡」、眼帯型の片目サングラスなどを紹介していた。サングラスやスノーゴーグルなどの企画・販売を行うデュークは、LEDライトつきの携帯ルーペを展示。表面にはラインストーンが埋め込まれており、猫やバラなどのイラストが描かれている。レンズをスライドさせるとLEDが点灯し、暗い場所で文字などを見る際にも使用できるという。顕微鏡や望遠鏡の設計・販売を行うビクセンは、手のひらサイズの双眼鏡を展示した。同製品の倍率は、ブルーとイエローが6倍(7,875円)、グリーンとピンクが8倍(8,400円)とのこと。重さは210グラムと軽量で、使用しない際は二つ折りにしてコンパクトに折りたたむことができる。メガネレンズの製造販売を行うアドレンズ・ジャパンは、液体レンズテクノロジーを用いて自分で度数を調節するメガネ「adlens p.o.v.(アドレンズ ピー・オー・ヴィー)」の第2弾を展示した。「JOHN LENNON(TM)」(ジョン・レノン)の製品名で、12月中旬より発売を予定している。希望小売価格は8,800円。フレームサイドに装着したレバーを回すと、液体レンズの度数を自分にあったものに変更することができる。調節後は、ダイヤルをフレームからはずし、レンズを密封して使用。適用度数は-4.5D(近視)から+3.5D(遠視・老眼)とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月29日第25回東京国際映画祭(以下、TIFF)の開幕を前に実現した、映画祭プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦とモデルの雅子による対談<後編>をお届け!今年で創設5年目を迎え、雅子さんが審査員を務めることになった「natural TIFF」の魅力、さらに矢田部さんを毎年、刺激しつつも苦しめるコンペティション作品15本の選定のプロセスとは――?雅子:矢田部さんがTIFFに関わるようになったのは第何回からですか?矢田部:15回目からですね。トム・クルーズが『マイノリティ・リポート』(’02)のプレミアで渋谷の街を歩きました。その年はエイドリアン・ブロディも来日しました。選定に関わるようになったのは18回目からですが、最初は日本映画でした。徐々に海外作品にも携わるようになり、コンペティションに関わるのは今回で6回目です。雅子:作品選びは慣れていくものですか?矢田部:慣れませんねぇ…。でも作品の選び方は変わってきたと思います。初めて選んだコンペ作品と見比べてみると、良い作品だと思いつつもいまだったら選ばないかもというものもありますね。――矢田部さんの中では選ぶ上での基準などはあるんですか?観客層を想定したり、あるいはとことん作品の質を重視したり…。矢田部:そこは両方意識してます。15本の中で、完全なアート映画で作家の個性が炸裂しているけど、万人受けしなくてもいいから入れようと思う作品もある。でも、15本全てそんな作品が揃うと偏ってしまうので、クオリティを重視しつつ、よりオープンな作品を入れてバランスを取ったりします。雅子:年ごとの全体のテーマがあるわけではないんですね?矢田部:ないです。結果的に、例えば昨年は移民問題を描いた作品が多かったりというのはありますし、今年は安楽死を扱った作品が多いですが、選んでる最中は意識してないですね。雅子:選ぶ際は候補作をふるいにかけていく感じですか?矢田部:そうですね。今年は1,000本以上あったんですが、それを50本くらいに絞って。30本くらいになれば、後はパズルのような感じですね。「この2本はどちらも良いけどカブっているのでこちら」とか。あとは国のバランスです。今年はチリ映画で面白いものがいくつもあったんです。でも東京の映画祭のコンペに3本もチリの作品が入ってるのも不自然でしょ?そのチリ映画には全く罪はないし、違う年や国だったら入ってもおかしくないけど泣く泣く外したり…。8月中はそんな感じでずっと胃が痛いです(苦笑)。夢の中でもとり憑かれてます。雅子:頭の中を覗いてみたいですね(笑)。一晩、考えに考えた末に外したりとか?矢田部:もちろんあります。雅子:夜中に書いたラブレターを朝になって読み返すような(笑)。矢田部:背負いきれなくなったら周りに観てもらって、「いいよね?」と背中を押してもらいます。非常に孤独な作業であると同時に共同作業なんです。ただ合議制で選べば全てが中途半端になってしまうので、最終的には誰かが個性を汲んで選ばないといけないとは思ってます。――先述の『最強のふたり』もそうですし、『アーティスト』で今年のアカデミー賞を制覇したミシェル・アザナヴィシウス監督の『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』(TIFF上映時の邦題は、『OSS 117 カイロ、スパイの巣窟』)が2006年のTIFF(第19回)でグランプリに輝いたり、TIFFで注目を浴びて、その後、世界的な飛躍を遂げる作品や監督、俳優も大勢います。矢田部さんが関わってきたこの10年ほどの中でもいろいろな思い出があるのでは?矢田部:アザナヴィシウス監督が受賞した際は、僕はまだ選定の責任者ではなかったのですが、『これがコンペ作品?』という声もある中で僕の前任のディレクターが選んだんです。その後の化けっぷりを見ると、その才能を見抜いていた前任者、そしてTIFFはそのことを誇っていいと思うし、オスカーを獲ったときは本当に嬉しかったです。雅子:『最強のふたり』は選ぶ過程でもこれまでと違う感触がありましたか?矢田部:正直、コンペに入れるかどうか1か月くらい悩んだんです。もっとアート寄りのフランス映画を入れるべきか?それとも観た後の爽快感を重視してこれを入れるか?コンペの性質が変わってくるので、そういう意味で最も悩んだ作品と言えるかもしれません。その後のヒットも含めて印象深いです。矢田部:さて、そんな我々が今年、これまで以上に強い思いで取り組んだのが「natural TIFF」部門です。エコロジーグリーンを映画祭のテーマカラーとして5年目になります。最初は「エコロジーと映画って相性がよくないかも…」という思いもあって、あまりガチガチなエコロジーにこだわらず、“自然と人間の共生”を描いた作品を幅広く選んできました。今年はもっとアピールしようと、どの部門よりも早めに選考に入ったんですが、観始めるとメチャクチャ面白いし、勉強にもなる。何より「このままじゃ地球がヤバい!」って思うようになりました。そこで中途半端なエコロジーではなく、ガチなエコ映画を入れて8本を揃えました。その審査員の一人を雅子さんに務めていただくことになりまして。雅子:コンペ、ワールド・シネマと同様に注目している部門で、昨年もいくつかの作品を観ています。審査員のお話をいただいたときは単純に嬉しかったし、とても光栄なことです。やはり昨年の震災以降、環境問題やエコに興味を持っている人が非常に多くなってきたと思います。特にファッション界とエコロジーは手を結ぼうという流れもありします。いまは正直、どんなに過酷な現状を見せられてもビックリしないんですよね。少し前なら「こんなのを見せるの?」と思われていたのが、実際に震災で惨憺たる現実を見せられましたから。矢田部:これをきっかけにファッションやライフスタイルなど映画とは違う世界にアピールできればと思います。いわばほかの映画、部門とは違う戦略で売り出していけたら。審査員という立場なので言えないことも多いと思いますが、ラインナップをご覧になっていかがですか?雅子:環境を扱ったもの、動物を描いたもの、それから夢を売るような作品と3つくらいのタイプに分かれてますね。エコロジーについて描く作品はすでに山ほどありますが、だからこそどんな切り口で来るのか、観るのが楽しみです。すんなりと心に入ってきたものを感じたい。全てドキュメンタリー作品ですが、映像の美しさにも期待しています。もうウソは見たくない、真実を知る発見がありますから。矢田部:こういう作品の難しさって扱っているテーマは重要だけど、作品としてつまらないことも多いということ。「この問題は伝えたいんだけど…」と思っちゃう。その点、今回はそういった部分で悩む必要のない作品が揃ってますので期待してください!雅子:はい、楽しみにしてます!(photo/interview:Naoki Kurozu)第25回東京国際映画祭は10月28日(日)までTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて開催中。特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilmOSS 117カイロ、スパイの巣窟第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催最強のふたり 2012年9月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP
2012年10月24日『素直になれなくて』など世界的ヒット曲で知られるバンド、シカゴのジャパンツアー東京公演が10月20日(土)に東京国際フォーラム・ホールAで行われた。【公演情報はこちら】これまでのレコードやCDの総売り上げが全世界で1 億2,200万枚を突破。まさに世界的スーパーバンドの2年ぶりの来日を一目見ようと、多くの観客が来場した今回の公演。開演時間になり、アナウンスが流れるといきなり演奏がスタート。初っ端から息の合ったプレイを披露し、さすが40周年を超えるバンドは違うなと感じさせた。数曲披露し、MCに入ると「コンニチハ、トーキョー!・・・コンバンハ、スミマセン、ガイジンナノデ・・・」と流暢な日本語と茶目っ気溢れる言葉で、ファンを沸かせた。この日の会場は東京国際フォーラム・ホールAという着席形式のライブではあったが、前方の熱心なファンは立ったまま音楽に合わせて手を突き上げたり、リズムに乗っている姿が見受けられ、座ったままの観客も素晴らしい演奏に浸っているのが良く分かった。楽曲は皆が待ち望んでいるヒット曲はもちろん、熱心なファンでも生で聴くのは初めてという曲もあり、ライトなファンからコアなファンまで楽しめる構成になっていた。また、通常の楽曲の他にもドラムのトリス・インボーデンとパーカッションによる即興のセッションや、ステージ横で映し出されたスクリーンによる映像など、見た目でも飽きさせない仕掛けが用意されていた。「シカゴは日本が大好きです」という意味合いの英語のMCも披露されたが、確かに2時間近いライブの間、メンバーの顔は非常にリラックスして見え、それでいて楽曲を届けようという熱い想いが伝わってくるようなライブだった。公演終了後は、別れを惜しむように、前方の観客と何度も握手をしながらステージを去っていった。シカゴ ジャパンツアー2012は10月22日大阪・オリックス劇場、10月24日(水)新潟・新潟県民会館まで続けられる。
2012年10月22日第25回東京国際映画祭(TIFF)が10月20日、公式オープニング作品『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』の上映をもって開幕した。今や“名物”となった東京・六本木けやき坂通りのグリーンカーペットには、本年度のTIFFアンバサダーを務める元AKB48の前田敦子ら国内外のスターをはじめ、スタッフや関係者が闊歩。沿道に集まったファン約6000人から大歓声を浴びていた。その他の写真特に注目を集めたのが、本作の主役でもあるエンタテインメント集団“シルク・ドゥ・ソレイユ”のパフォーマーたちによる世界初披露の演目『夢の小舟』。これはグリーンカーペットを緑色の川に見立て、パラソル形の“小舟”に乗った映画の主演女優エリカ・リンツと、彼女を取り囲むパフォーマーがまるで川面を歩くかのような華麗な動きを披露するというもの。その幻想的かつ超人的なパフォーマンスに、本作のオフィシャルナビゲーターを務める女優の上戸彩も「今日皆さんと、一緒にグリーンカーペットを歩かせていただいて、改めてこの映画が注目されていると感じた」と感激しきり。映画は異世界に迷い込んだヒロインが運命の青年を探し求めるラブファンタジーで、製作総指揮を務めるジェームズ・キャメロンは「“シルク・ドゥ・ソレイユ”という最高のエンターテインメントを、ぜひ3Dでお楽しみください」とビデオメッセージを寄せた。映画祭の目玉はやはり、コンペティション部門。昨年、最高賞“東京サクラグランプリ”を受賞した仏映画『最強のふたり』が、今年に入り世界中で大ヒットを記録したことで、俄然国際的な注目が集まっている。その証拠に本年度のコンペティション部門へのエントリーは1332作品で、昨年よりも36%増加。5年前(第21回)のエントリー数690本から比較すると、なんと倍増している計算だ。“今こそ、映画の力”をスローガンに、昨年に引き続き、震災復興への取り組みも継続。期間中は東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズをメイン会場に、コンペティション部門15作品をはじめ、約300本の映画が上映され、最終日の28日には“東京サクラグランプリ”など各賞が発表される。第25回東京国際映画祭10月20日(土)~10月28日(日)取材・文・写真:内田 涼
2012年10月22日10月20日(土)、今年で節目となる25回目を迎えたアジア最大級の映画の祭典「東京国際映画祭」が東京・六本木ヒルズにて開幕!アニバーサリー・イヤーに相応しく、国内外から駆け付けた各上映作品の豪華なキャスト陣や監督らがグリーンカーペットに華を添えた。“ECO・グリーン”と呼ばれるTIFF独自のカーペットを使用して行われるこのカーペットイベント。空は晴天ながら少し肌寒い秋の風を感じさせた、この日。大歓声に包まれながら登場したのは、TIFFのアンバサダーを務める女優・前田敦子だ。「AKB」を卒業し、大人の女優としての一歩を踏み出した前田さんは、AKBおなじみの赤のタータンチェックの衣装ではなく、モノトーンカラーのシックなドレス。沿道に駆け付けた熱狂的ファンからの「(AKBに)戻ってこいよぉ!」という悲痛な叫びにも女優然とした笑顔で応え、「こんな素敵な場所を歩かせていただけて、本当に嬉しいです」と語って、こらから歩む自らの道を確認するかのように一歩一歩、緑の絨毯を踏みしめていた。今年の流行色は“ブラック”ということで、前田さんだけでなく、ほかの女優陣も黒を取り入れたファッションが目立った今年のグリーンカーペット。脚を露わにしたショート丈&ワン・ショルダーのセクシードレスの吉高由里子に、内側にスケ感のあるショーツとロングスカートで合わせた伊藤歩、胸元にハートのアクセサリーでアクセントを効かせたブラックスーツの高良健吾と、まさに黒一色の装いで登場した『横道世之介』チームを筆頭に、金の刺繍が印象的なブーツとのセットアップドレスで合わせた『旅の贈りもの明日へ』の山田優、今年5月に第1児を出産した麻生久美子(『グッモーエビアン!』)はお腹周りをボリュームのある生地で覆うタイプのドレスと、女優陣はこぞってブラックを基調としたドレスで登場した。さらに、『終の信託』で共演の役所広司と夫で監督の周防正行と共に登場した草刈民代は、控えめなスパンコールをあしらったブラックドレス。タキシード姿の役所さんとの横並びの光景は、『Shall we ダンス?』を彷彿とさせた。同じブラック・ドレスでも一際、マスコミを騒然とさせたのは、本映画祭の「日本映画・ある視点部門」に出品される『GFP BUNNY─タリウム少女のプログラム─』に出演するTakahashi(身体改造アーティスト)。全身に入れられた刺青と大量のピアスで作り上げられた彼女の皮ドレスにロングブーツとで合わせたワイルド&ド派手なスタイルに、報道陣はもちろん観客たちも思わずカメラのシャッターを切ってきた。秋晴れの空の下には、黒尽くめのクールビューティーではなく、艶やかな着物こそよく似合うとばかりに、和装で参加した女優たちの姿も。『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の監督とプロデューサーと共に登場した柴崎コウは、色とりどりの折り鶴のヘアアクセ&胸元にレースの生地をあしらったストライプ&ドット柄の着物姿で、艶っぽい中にもポップ&キュートの彼女のセンスが生きる衣装。さらに、ノリノリの宴会芸で知られる「あやまんJAPAN」のあやまん監督は、自身が女優デビューを果たしたその名も『女優』を引っ提げてTIFFに参戦。いつもの過激なパフォーマンスからは想像できない、紅に和柄を敷いた着物で登場するも、いつものノリがついつい出てしまう場面も…。そのほかに注目を集めたのは、ショッキングピンクのオールインワンで登場した『カラスの親指』の石原さとみ。注目はカラーだけでなく、ざっくりと開いたセクシー背中。共にグリーンカーペットを歩く阿部寛や小柳友ら男性陣から「おぉ~(笑)!」と、囃子立てられていた。さらに『綱引いちゃった!』の井上真央は、控えめな色使いながらもドレスと靴のカラーを合わせ、アクセサリーも口紅の色も同系色の淡い系カラーで統一する上品なテクニックを見せ、客席に手を振るたびに「かわいい~!」という女子たちの称賛の声があちこちから聞こえていた。さらに、ラストを飾ったのは今年のオープニング作品『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』のオフィシャル・ナビゲーターを務める上戸彩に本作の主演を務めたエリカ・リンツ、さらに本国からやって来た“シルク・ドゥ・ソレイユ”のパフォーマーたち。この日のために準備したという新パフォーマンス「夢の小舟」を披露し、上戸さんを始め、沿道に集まった観客たちから大喝采が贈られた。第25回東京国際映画祭は10月28日(日)までTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて開催中。特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:横道世之介 2013年2月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013「横道世之介」製作委員会グッモーエビアン! 2012年12月15日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2012『グッモーエビアン!』製作委員会終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開©2012 フジテレビジョン東宝アルタミラピクチャーズ綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開© 2012「綱引いちゃった!」製作委員会渾身 KON-SHIN 2013年1月5日より島根・山陰地区先行公開、1月12日より全国にて公開© 2012「渾身」製作委員会旅の贈りもの明日へ 2012年10月27日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2012 「旅の贈りもの明日へ」製作委員会すーちゃん まいちゃん さわ子さん 2013年3月2日より全国にて公開© 2012 映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」カラスの親指 2012年11月23日より全国にて公開© 道尾秀介・講談社/2012「カラスの親指」フィルムパートナーズシルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語 2012年11月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.
2012年10月20日アジア最大規模の映画の祭典であり、今年で25回目を迎える東京国際映画祭(以下、TIFF)がいよいよ明日、開幕!これを記念して、映画祭のプログラミングディレクターとしてコンペティション部門の作品選定の重責を負う矢田部吉彦と今年の「natural TIFF」部門で審査員に名を連ねるモデルの雅子の対談が実現した。現在、共にシネマカフェでブログを執筆する2人だが、若き日には知られざる接点が!?映画の道にハマることになったきっかけからTIFFの思い出までたっぷりと語り合った。雅子:シネマカフェのブロガー同士の対談は初めてということで(笑)、よろしくお願いします。もうすぐ開幕ですね、お忙しいんじゃないですか?矢田部:忙しいですが、夏頃の殺人的な忙しさと比べたらこれで少しは落ち着きました(苦笑)。シネマカフェのブログでお隣になるまで、僕は雅子さんを詳しく存じ上げなかったんですが、ここまでフランス映画がお好きな方がいて、しかもこんな風にお話しできるようになるとは…。ここ1~2年で僕の中で最大級の感動的なイベントです!プロフィールにもフランス映画がお好きとありますが、TIFFの話の前に、雅子さんの映画にまつわるルーツをぜひ教えていただけますか?雅子:私は育ちが日本橋で銀座まで歩いて行ける距離だったので、昔のテアトル東京などは頻繁に通いました。TVの日曜洋画劇場なんかもよく観ていたこともあり、いわゆる“名画”と呼ばれる作品は小学生の頃に一通り観てました。中学生になって、家族と行くのではなく自分でお金を出して観るようにもなって、『風と共に去りぬ』とか『太陽がいっぱい』などは名画座で観ました。特にフランス映画を観るようになったのは高校生のとき。学校が飯田橋にあったんですが、午前中に映画館に行ったり…(笑)。矢田部:佳作座(※飯田橋にかつて存在した名画座)ですね。僕も中学と高校が飯田橋でしたからよく行きましたが、基本は放課後か土日でした。佳作座でお会いしてるかと思ったけど時間帯が違ったみたいですね(笑)。雅子:「明日は4限目から授業に出るから」なんて宣言して(笑)。何となく古い映画を観ていたし、モデルの仕事をするようになった頃は、フランス文化と共にフランス映画がたくさん入ってきた時期でもあり、新旧作含め、等身大ですごく影響を受けました。矢田部:ではそろそろTIFFのお話を。80年代からフランス映画のエスプリをたっぷりと浴びてきた雅子さんが、去年のTIFFで鑑賞し、その後も合わせて計3回も観たという作品があるそうですね(笑)?雅子:はい(笑)、『最強のふたり』(※昨年の東京サクラグランプリ受賞作で現在、劇場公開中)です。去年の映画祭の2日目ぐらいに観たんですが、私の中で勝手にグランプリと決めたくらい、もう『うわっ!』っていう嬉しい衝撃でした。矢田部:コンペティション作品として選んだとき、「観客賞」は獲るだろうとは思ったんです。ああいう作品を選ぶと幅が広がるんですが、一方でおカタい筋からそこまで評価されるかなという不安が若干ありました。でも会期中にいろんな方に『面白かった』と言っていただけて、徐々に手応えを感じました。雅子:最初からやられました!奇跡的なくらい爽やかで嫌みがない作品でしたね。矢田部:正直、何十年に1本という作品だと思います。その後の劇場公開でのヒットを見てもそう思いますが、いろんな方に『今年もああいう作品を楽しみにしてます』と言われるとプログラミング・ディレクターとしてはプレッシャーを感じます(苦笑)。――雅子さんはコンペ以外の部門も含め、かなり多くの作品をご覧になってらっしゃるそうですね?雅子:“ワールド・シネマ”は世界中の映画が観れるので、毎回楽しみなんです。矢田部:ありがとうございます。あの部門は配給の付かない洋画作品の“受け皿”をという思いで僕が企画した部門なので(笑)、嬉しいです。雅子さんはどういうところを重視して観る作品を選んでますか?僕がよく聞かれて困る質問なんですが…(笑)。雅子:そうですねぇ、国や監督、それから知ってる俳優がいるかな?とチェックしたり。パンフレットの写真や文章も参考にしますし、邦題と原題を見比べて気になるものには印を付けておきます。矢田部:「どれを観たらいいですか?」とよく聞かれますが、僕はズルいので「なるべく、普段観ない映画を選んだ方が世界が広がりますよ」と言ってます。僕自身は全体を総合的に見ようと思うんですが、意外とファッションや細部については見てなかったなと思うんです。雅子さんはその点は見ているんだろうなと。雅子:特に女優のファッションは重視します。基本的に女性は同性に厳しいので(笑)、つい気になっちゃう。そこは男女の見方の違いかもしれないですね。矢田部:今年、その点で注目なのがコンペティションの『メイジーの知ったこと』という作品。子役の女の子がものすごくかわいいんですけど、全シーンで違うんじゃないかっていうくらい何度も衣裳を変えるんです。子供服のカタログの全ページかってくらい(笑)!小さなお子さんのいる親やこれから子供がほしい女性にぜひ観てほしいです。ほかに気になっている作品はありますか?雅子:まずオリヴィエ・アサイヤス監督の『5月の後』(ワールド・シネマ部門)。矢田部:これは彼の最高傑作だと思います!!雅子:それからレイモン・ドゥパルドン監督の新作(『レイモン・ドゥパルドンのフランス日記』)も気になりますね。矢田部:これも僕は今年の全出品作品の中でもかなり好きな作品です。ぜひ観てください!徐々にヒートアップしてきた映画談議。<後編>では、雅子さんが審査員を務める“natural TIFF”の魅力や矢田部さんのコンペティション作品15本を選定する上での苦悩(?)などについて語ってくれています。「第25回東京国際映画祭」開催期間:10月20日(土)~28日(日)会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ・シネマート六本木・TOHOシネマズシャンテほか公式サイト:特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催
2012年10月19日10月20日(土)より遂に開幕を迎えるアジア最大級の映画の祭典「東京国際映画祭」(以下、TIFF)。このたび日本映画を裏側から支える4団体から構成された「映画館に行こう!」実行委員会によるラインナップ・プレゼンテーションイベント「新作映画イッキに見せます in 東京国際映画祭」が、10月25日(木)に開催されることが決定した。邦画・洋画を問わず、大作から心に響く佳作まで各々の自信作を引っ提げ、このイベントに集結するのは19社の日本の映画配給会社が一堂に会し、2013年に公開される選りすぐりの作品の予告編64本を、日本初公開の映像を含め上映する。当日は、コーナー別にそれぞれ趣向を凝らしたプレゼンテーションが展開されるようで、もちろん一般映画ファンの入場も可能。また、日ごろの映画ファンへの感謝と今後の映画界そのものへのプロモーションイベントということで、なんと入場はすべて無料という太っ腹なイベントなのだ!残念ながら座席数に限りがあるため、入場引き換え券を手に入れることができるのは10月17日(水)23時59分まで受付中の「新作映画イッキに見せます」特設ページより受付を行い、翌18日(木)の抽選で当選した人のみとなる。松坂桃李主演の『今日、恋をはじめます』を始め、『黄金を抱いて翔べ』、『舟を編む』、『LOOPER/ルーパー』、『クラウド アトラス』、『リンカーン 』(原題)、『華麗なるギャツビー』など当日に予告編が上映される作品を取り上げれば切りがないが、そのどれもが今後要注目の作品であることは言わずもがな。この先公開を控える大作を、初公開映像と共に鑑賞できるまたとない貴重な機会を逃さぬよう、ぜひ会場に足を運んでみて。新作映画イッキに見せます!in 東京国際映画祭日時:10月25日(木)15:00開場/15:30開演場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズスクリーン2(東京・六本木)〆切り:10月17日(水)23時59分まで (※抽選は翌18日となります)特設ページ:「第25回東京国際映画祭」開催期間:10月20日(土)~28日(日)会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ・シネマート六本木・TOHOシネマズシャンテほか公式サイト:特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催今日、恋をはじめます 2012年12月8日より全国東宝系にて公開© 2012映画「今日、恋をはじめます」製作委員会 © 水波風南/小学館黄金を抱いて翔べ 2012年11月3日より全国にて公開© 2012「黄金を抱いて翔べ」製作委員会舟を編む 2013年4月13日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2013「舟を編む」製作委員会LOOPER/ルーパー 2013年1月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011, Looper, LLCクラウド アトラス 2013年、全国にて公開© 2012 Warner Bros. All Rights Reserved.リンカーン (原題) 2013年4月、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX華麗なるギャツビー 2013年夏、全国にて2D/3Dで公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年10月16日今年で記念すべき25回目を迎える、アジア最大の国際映画祭「東京国際映画祭」(以下、TIFF)が10月20日(土)より開幕する。例年以上に盛り上がりが期待される今年も、海外から多くの俳優や監督が来日の予定だが、このアニバーサリー・イヤーとなる今年、これまでに来日したゲストたちの貴重な写真を発見!レオナルド・ディカプリオやブラッド・ピット、まで豪華ゲストたちをふり返り。まずは、いまから27年前の1985年に開催された記念すべき第1回目のTIFFに参加した、ハリソン・フォード。何とも年代を感じさせるモノクロ写真だが、この時代のハリソンと言えば、『スター・ウォーズ』や『インディー・ジョーンズ』の人気シリーズでの成功、さらに『ブレード・ランナー』(’82)とまさにハリウッドのトップに上り詰めた頃の彼なのだ。この年の日本では、渋谷に16もの映画館がオープンし、世界有数の“映画の街”として大きなブームを巻き起こしていた年でもある。次にふり返るのは、第9回目(’96)に参加したウィル・スミ。代表作となった『インデペンデンス・デイ』(’96)を引っ提げての来日となったが、この当時のウィルはまだ20代後半!ファッションももちろん“B-BOY”スタイルでキメ、まだまだヤンチャ盛りといった様子の彼の若さがうかがえる写真だ。続くは、“絶世の美男子”と謳われ、世界中の女子の心を鷲掴みにしたレオナルド・ディカプリオ。1997年に行われた第10回目のTIFFに、ジェームズ・キャメロン監督と共に『『タイタニック』のワールド・プレミアのために来日したレオ。いまでこそ髭を生やし、骨太なイメージの役者となった彼だが、23歳当時の彼はまさに“美麗”の一言に尽きる。誰もが見惚れ、会場は女子たちの歓喜する声で騒然となっていたとのこと。さらに、もう一人、翌年に開催された第11回TIFFの特別招待作品となった『ジョー・ブラックによろしく』のPRのために来日していたブラッド・ピットだ。写真を見る限りでは、短髪にスーツと、いまと雰囲気は変わらないものの、『セブン』での好演に続き、『12モンキーズ』ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど、俳優として人気・実力ともに急成長を遂げ始めた頃の彼の貴重な一枚なのだ。さらに、この年は『アルマゲドン』を引っ提げて来日したブルース・ウィリスやベン・アフレック、マイケル・ベイ監督などハリウッドが誇るスターたちの参加が数多く見られた年でもある。また、世界に誇る日本の巨匠・黒澤清監督がこの世を去った年でもある。2000年代に入っても来日ゲストたちの豪華さは衰えず、第13回(’00)にはアーノルド・シュワルツェネッガーにエドワード・ノートン、第15回(’02)にはトム・クルーズ&スティーヴン・スピルバーグ監督を始めナオミ・ワッツにエイドリアン・ブロディと挙げていけば切りがないほど。果たして、25回目を迎えた今年はどんなゲストが観客を沸かせるのだろうか。開幕はもう目前!ぜひ、あなたも一度会場に足を運んでみて。「第25回東京国際映画祭」開催期間:10月20日(土)~28日(日)会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ・シネマート六本木・TOHOシネマズシャンテほか公式サイト:特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催
2012年10月12日今年で25回目を迎える東京国際映画祭(以下、TIFF)の記者会見が、9月20日(木)、東京・六本木で行われ、上映作品の選定に携わった代表の矢田部吉彦やチェアマンの依田巽らTIFF関係者に加え、今年のアンバサダーに就任した女優・前田敦子、コンペティション部門に出品することとなった映画監督・松江哲明が出席した。毎年、ハリウッドスターや著名な監督たちが国内外から数多く参加し、大きな盛り上がりを見せるアジア最大級の映画の祭典である本映画祭。この日、前田さんは「AKB48」を卒業し、アイドルではなく女優として登壇。「25回目の開催、本当におめでとうございます。今回、TIFFアンバサダーに選んで頂いて、とっても嬉しいです。でもとっても緊張しています」と、映画祭の“顔”となった胸の内を明かした。「本当に映画が大好きで、映画館に1人で行ったり、DVDを借りて家で見たりしてます。映画館に行ったら、隣にいるかも(笑)」と“会いに行ける女優”であると明かし報道陣を沸かせた。さらに、今後どんな“女優”になりたいかとMCに問われると、「いま、素敵なスタートラインに立たせて頂いていると思います。(人々に)求められる女優になりたいです」と意気込みを語った。今年は世界中から、映画祭史上最多となる1,332本もの中から選ばれた作品がコンペティション部門で上映される。昨年、同映画祭の「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞した『トーキョードリフター』の松江哲明監督は、今回『フラッシュバックメモリーズ 3D』でコンペティション部門への出品となったが「昨年からの流れがあって、コンペに出させて頂けたので、非常に嬉しいです」と感激を隠せない様子。そのほかにも、『きみに読む物語』などで知られるニック・カサヴェテス監督の新作『イエロー』など、例年以上にバラエティーに富んだラインナップ。この日の会見では、今年のオープニング作品に決定した『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』で製作総指揮を務めたジェームズ・キャメロン監督からのメッセージも上映。「『タイタニック』が映画祭で上映されてから15年。東京国際映画祭とは、『タイタニック』、『アバター』と長年深いご縁があります。きっと今回の作品もみなさんに夢中になってもらえるはずです」と自信をうかがわせるコメント。また、クロージング作品となるクリント・イーストウッド主演作『人生の特等席』や、特別オープニング作品としてオスカー受賞監督のリドリー・スコットが製作総指揮を務め、東日本大震災から1年たった2012年3月11日の日常の投稿映像を繋いで製作された映画『JAPAN IN A DAY』の上映に加え、この日新たに、生誕50周年となる『007』シリーズの最新作『007スカイフォール』のフッテージ上映が行われることも発表された。さらに現在、国際情勢上での不和が取り沙汰されている中国や韓国などからも作品が出品されるとあって、報道陣からは政治的な事情が影響の質問が飛ぶなど国際映画祭ならではの会見となった。第25回東京国際映画祭期間:10月20日(土)~28日(日)まで場所:六本木ヒルズほか公式サイト:■関連作品:シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語 2012年11月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.人生の特等席 2012年11月23日より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.JAPAN IN A DAY 2012年11月3日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2012 FUJI TELEVISION NETWORK, JAPAN IN A DAY FILMS LTD.
2012年09月20日8月にアイドルグループのAKB48を卒業した前田敦子が20日に都内で行われた第25回東京国際映画祭(10月20日~28日開催)のラインナップ発表会見に出席し、映画祭の“顔”ともいえるTIFFアンバサダーの就任を発表した。その他の画像卒業後は目標だった女優の道を歩み出し、先日も黒沢清監督の最新作『一九〇五』でトニー・レオンと共演することが明らかになったばかり。今回、TIFFアンバサダーとして一足早い国際舞台でのデビューを飾り「25回おめでとうございます。素敵なお役目をいただき、本当に嬉しいです。緊張もしていますが、私自身も映画が大好きなので、たくさんの人と交流できるのを楽しみにしている」と抱負のコメント。今後の女優業について「素敵なスタートラインに立たせていただいた。どんな役にも挑戦し、求められる女優さんになりたい。頑張ります!」と決意を新たにした。コンペティション部門には松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ 3D』(日本)をはじめ、『イエロー』(ニック・カサヴェテス監督/アメリカ)、『もうひとりの息子』(ロレーヌ・レヴィ監督/フランス)、『シージャック』(トビアス・リンホルム監督/デンマーク)、『未熟な犯罪者』(カン・イグァン監督/韓国)、『黒い四角』(奥原浩志監督/日本)など15作品を予定している。今年のコンペティション部門の審査委員長は、“インディペンデント映画の神”として名高いプロデューサーのロジャー・コーマンが就任。昨年、映画界に多大な功績を残した半生を検証するドキュメンタリー『コーマン帝国』が特別招待作品として上映された鬼才が、1年ぶりに“凱旋”し新たな才能に光を当てる。また、オープニング作品は『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』(アンドリュー・アダムソン監督)、クロージング作品にはクリント・イーストウッドが俳優復帰を果たした感動作『人生の特等席』(ロバート・ロレンツ監督)が上映される。また、特別オープニング作品として『JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ]』の上映も決定。同作はリドリー・スコット監督による「3.11から1年後の“あの日”を、あなたはどう過ごしましたか?」という問いに対し、YOU TUBEを通して投稿された映像の数々を紡いだソーシャル・ネットワーク・ムービーだ。映画祭期間中は、昨年の“TIFF ARIGATO プロジェクト”に引き続き、募金などを通して震災復興への取り組みを継続することになっている。チェアマン就任5年目を迎えた依田巽氏は「今年のスローガンは“今こそ、映画の力”。今回、世界中からコンペティション部門に応募いただいたのは1332本。5年前の数字から倍増している」と国際的な注目の高まりをアピール。「多くの映画人による“国境”のない交流を通して、さらなるリンケージ(提携)が広がれば」と国際映画祭としてのさらなる飛躍を誓った。
2012年09月20日日本NCRは、9月6日から7日に東京都の東京国際フォーラムで開催されている「金融国際情報技術展(FIT)2012」において、スマートフォンで現金を引き出せるモバイル端末専用の最新型キャッシュ・ディスペンサー(CD機)とアプリケーション(NCR Mobile Cash Withdraw)を公開している。同社によると、スマホで預金を引き出しできるCD機は”国内初”という。CD機とアプリケーションを開発したのは、米NCR。利用方法は、アプリケーション(NCR Mobile Cash Withdraw)をスマホにダウンロードし、スマホの画面上のアプリケーションのアイコンをクリック。すると暗証番号を入力する画面が出てくるので暗証番号を入力し、普通預金など預金の種類を選ぶ。さらに引き出したい金額を入力の上、CD機にスマホをかざすと、現金が出てくるというものだ。現金の引出し後は、預金残高や引出日時、場所などを明示した電子レシートがスマホの画面上に表示される。平均10秒以内で操作が完了。CD機に触れる必要がなくなり、セキュリティ向上を実現している。この技術は、NFCという非接触型ICチップの国際規格に対応。日本NCRによると、すでに米国の主要銀行で採用され1000台のCD機が稼動しているという。極めて短時間で現金を引き出すことができるため、CD機の前に顧客が並ぶといったことがなく、大変好評という。この技術は、NCRが開発したCD機だけでなく、既存のATMにも導入可能。銀行のモバイルバンキングのプラットフォームにこの技術との連携機能を追加し、ATMの画面上に二次元バーコード(QRコード)を表示できるようにすれば、スマホのカメラでQRコードを読み込むことで、モバイルバンキングのシステムがATMの情報や出金者の口座のデータを照合し、現金の引き出しができるようになる。日本NCRによると、NTTドコモは、NFCチップを搭載したスマートフォンの普及に力を入れていく予定という。また日本NCRでは、CD機と同じブース内で、「税公金セルフ収納機」も公開。顧客が公共料金などの納付書を機械の読み取り画面にかざし、電話番号などを入力するだけで、公共料金などの支払いができるようになっている。納付書にバーコードがない場合でも、タッチパネルの画面から選択して受け付けることができる。この機械はすでに西日本シティ銀行に10台導入されており、店頭業務の効率化に役立っているという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月07日現在47都道府県ツアーを実施中のエンタテイメント・ショー『ブラスト!』の東京公演が、8月16日、東京国際フォーラム ホールCにて開幕した。『ブラスト!』チケット情報『ブラスト!』は、2001年にトニー賞、エミー賞を受賞した、アメリカの伝統的なドラム・コーをショーアップした大ヒット公演。日本には2003年に上陸し、519公演で80.5万人を動員。今年はファンの声に応え約3年ぶりに復活し、6月末に47都道府県ツアーをスタートした。今年から復帰した日本人奏者、石川直の静かなスネアドラムの演奏による「ボレロ」でショーは幕を開ける。確かなリズムを刻む石川を中央に、さまざまなフォーメーションで動き回るホーン隊が、ダイナミックなパフォーマンスで盛り上げる。そこから、色とりどりの大きなフラッグとサーベルを操り舞う「カラー・ホイール」や、目まぐるしくポジションを入れ替えながら演奏するホーン&パーカッションらパフォーマーの圧倒的なテクニックが続く。なんといっても石川と外国人パーカッショニストのスネアドラム演奏による「バッテリー・バトル」は圧巻。瞬きする間もないほどのスピーディなスティックの動きに観客は熱狂し、スティックを耳にかけて叩く未知のパフォーマンスに大歓声が上がった。また、緊迫した空気の中でのコミカルな演技に会場は沸いた。美しさや力強さ、そして幻想的でドラマティック。次々と繰り出される演目に会場は終始熱気に包まれていた。公演の合間の休憩時間にロビーで行われるパフォーマンス「インターミッション」も魅力のひとつ。今年はスペシャル・サポーターのはるな愛をはじめ、2700、マリエも登場し、大勢のファンと一緒にドラムさばきを間近で鑑賞した。公演後コメントしたはるな愛は、「全身を使ったパフォーマンスにとにかく感動しました。いろんな悩みがふっとぶくらい元気になれる。以前観た方でも、パワーアップしているのでぜひ観てほしい!」と大興奮だった。『ブラスト!』東京公演は9月2日(日)まで。その後、愛知、広島、福岡などを回り、10月6日(土)・7日(日)に沖縄コンベンションセンター劇場で千秋楽を迎える。チケットは一部を除き発売中。
2012年08月17日第62回ベルリン国際映画祭フォーラム部門で国際アートシアター連盟賞を受賞したヤン・ヨンヒ監督の最新作『かぞくのくに』が8月4日(土)、東京・テアトル新宿で封切られ、ヨンヒ監督を始め、出演する安藤サクラと井浦新の3人が初日舞台挨拶を行った。50年代から始まった北朝鮮への帰国事業を題材に、ヨンヒ監督がオリジナル脚本を手がけた初のフィクション映画。自身の実体験がベースになっており「兄に会えなくなるのと引き換えに、この映画が世に出た」と複雑な胸中を明かし、「いまでもサクラちゃんは、私の“分身”に思えて仕方ない。サクラちゃんがお兄ちゃんと一緒にいてくれる感じ」と目を細めていた。病気治療のために25年ぶりに北朝鮮から一時帰国することを許された兄・ソンホ(井浦さん)と、彼を日本で迎える妹・リエ(安藤さん)や家族たち、日本に残った友人らの再会を通し、時間と距離が引き裂いた“かぞく”の実像を浮き彫りにしていく。「監督の強い思いから生まれた作品なので、世界中の人に届いてほしい」(安藤さん)、「公開初日を迎えて、ようやく作品が完成しました。心に何かが残れば幸い」(井浦さん)。撮影初日は、2人が演じる兄妹の距離感が上手く掴めなかったと言い、ヨンヒ監督は「2週間の撮影は模索、模索の連続だった」とふり返った。それでも「サクラちゃんが『リエはずっとお兄ちゃんを見ていれば、いいんですよね』って言ってくれて、私自身も『そういう映画だよな』と思えるようになった」とヨンヒ監督。実際の演出も「のびのび演じてほしかったので、具体的な動きやしゃべり方の指示はせず、たくさん私の思い出話をしました。2人もそこからエキスを吸い取ってくれて、本当の兄妹になってくれた」とあくまで自然体だったのだとか。「決して規模の大きな作品ではないが、スタッフやキャスト、そして宣伝スタッフのみなさんなど初日を迎えるまでにたくさんの人たちの苦労があった。本当に頭が下がる思い」と思わず涙ぐむヨンヒ監督。それだけに「物語の背景にある問題を“分かる”に越したことはないですが、これは授業ではなくあくまで映画。だから、登場人物たちの怒りや悔しさといったものを“感じて”もらえれば」と挨拶にも熱がこもっていた。『かぞくのくに』は全国にて公開中。■関連作品:かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開© 2011 Star Sands, Inc.
2012年08月06日外国籍の男性や女性との結婚。いわゆる国際結婚ですが、みなさんはこの国際結婚については賛成ですか? それとも反対ですか? 異なる文化同士が一緒になるわけですから、どうしても難しいイメージを抱いてしまいがちですが、さてどちら派が多いのでしょうか?調査期間:2012/4/3~2012/4/7アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)Q.国際結婚はアリですか?はい……481人(48.1%)いいえ……519人(51.9%)ほぼ半々の結果になりました。ひと昔前は国際結婚に対してあまりいい目で見られないことが多かったと聞きますので、それを考えると国際結婚に対して好意的にとらえる人が多くなった、ということでしょうか。続いて「はい」と回答した読者にその理由を聞いてみました。■好きになったのなら関係ないので。(29歳/男性)おっしゃるとおりですね。お互い好きなら国籍は気にならないですよね。■一生をかけて他文化に触れ生きていくのは、新しい自分の価値観を想像してくれるから。(23歳/女性)異文化に触れることでまた成長できそうですよね。■ふたつの文化に囲まれて、子供がよい環境で育ってくれそう。(29歳/女性)ふたつの文化や言語を吸収して育つのはいいことでしょうね。いろんな価値観を持った子になりそうです。■ハーフの子供はかわいいのでむしろ歓迎ですね。(30歳/女性)ホント、ハーフの子供はなんであんなにかわいいんでしょうね!■はじめからお互いの文化が違うことが前提なので、同じ日本人なら許せないことも許せそう。(34歳/男性)なにかあっても「外国の人だし仕方ないか……」ということになっちゃいますよね。■外国の人は感情や表情が豊かな人が多いので一緒にいて刺激を受けそうです。(28歳/女性)喜怒哀楽をストレートに表現してくれると、こっちも表情豊かになりそうです。今度は「いいえ」と答えた読者に理由を聞いてみました。■日本人同士では起こりえないトラブルが起きそうなので……。(24歳/男性)確かに文化の違いは大きいですから「こんなはずじゃなかったのに……」というトラブルが起きそうな予感はします。■文化の違いは大きい。特に食文化の違いはどちらかがよっぽど歩み寄らない限り解消できないと思うので。(29歳/男性)夫婦でメニューが別っていうのも不自然ですもんね。日本人はやっぱりお米が食べたいものですし、相手も母国のものが食べたいでしょうから……これも難しい問題です。■お互いの実家の距離などを考えた場合、いろいろめんどうが起こりそう。(25歳/女性)どちらかの実家に行くことが普通に海外旅行になる訳ですからね……時間とお金を考えた場合は日本人同士の方が有利ですよね。■自分はよくてもお互いの家族が反発する可能性が高まりそうなので……。(31歳/女性)これも大いに考えられる事ですよね……。■日本人同士以上に宗教観などで価値観の相違が生まれそう。(28歳/女性)日本は無宗教国家と言われるほど宗教に関心がない人が多いので、どうしてもそのあたりで齟齬が発生してしまいますよね。■国際結婚はまだまだ日本では容認され難いのでできれば避けたい。(36歳/男性)アンケート結果でも約5割の人が反対している訳ですから、まだまだ容認されている度合いは低いですね。やはり周囲の目は気になるということでしょうか。次にこんな質問をしてみました。Q.あなたの周りで国際結婚をした人がいればどんなカップルか教えてください。■40年前にアイルランド人と結婚したおばさん。当時は世間の風当たりも結構大変だったみたいです。(30歳/女性)40年も前だとかなり大変だったのではないでしょうか……色んなことを乗り越えられたんですね!■友人が結婚してドボルザークさんという名字になった。印鑑は特注で作ってもらったらしい。(26歳/女性)一度その印鑑を見てみたいですね(笑)。■フランスに音楽留学している女友達は、現地でステキなフランスの彼と結婚しました。(31歳/女性)こういった海外留学でだんなさんや奥さんと出会うケースは多いみたいですね!■だんなさんがイタリア人で、日々サムライになるために家事を頑張っている。(25歳/女性)目指せ!厨房(ちゅうぼう)のサムライ!■親族のオジサンが、フィリピンの女性と結婚されました。何か変なのじゃないのか心配しましたけど、子供にも恵まれて幸せそうでした。(24歳/男性)海外女性との結婚はトラブルを心配しますけど、幸せそうならなによりです。■結婚ではないですが、トルコ人と付き合っていた子がいました。宗教とかの関係でたまに断食してる時は困ったと言っていました。(27歳/女性)断食している彼の前で食べるのもアレですし、断食に付き合ってあげるのも厳しいですから……大変そうです。最近では外国人のタレントの活躍などもあり、以前と比べ外国の人に対する偏見などが緩和されてきましたが、やはり結婚といった大きな物事にかかわるとなると、まだまだ抵抗があるよう。ですが、もっともっと国際化が進めば、国際結婚ももっと身近なものになることでしょうね。(貫井康徳@dcp)
2012年07月15日楽天トラベルは9日、観光業界関係者向けに’Welcom!Japan戦略’と題した「楽天トラベルサマーフォーラム2012」を都内で開催した。フォーラムでは、楽天トラベル代表取締役副会長の山田氏が講演を行った。同社は、観光庁が2019年時の目標として定めた「訪日外国人旅行者数2,500万人」の数字を受け、今後は外国人観光客のために外国語のサイトに力を入れるという。今回発表された外国人向けのサイトリニューアル内容は、検索機能の向上とコンテンツの充実。画像の精度を上げることによって、観光地の魅力をより伝えやすくし、施設の情報ページも文字がより見やすくなるよう改善。また、エリアの専任スタッフを配置し、自治体と連携することによって、さらに詳しい日本の観光情報を観光客に提供できるようにしたという。また、同社は台北や香港、バンコクなど、アジアを中心に海外8カ国19拠点に支社を展開。山田氏は、「今後楽天トラベルをさらに成長させるためには、国際展開が必須であり、全力で臨んでゆきたい」と語った。また、楽天トラベル代表取締役社長の岡武公士氏は、楽天トラベルの企画展開について発表を行った。楽天トラベルは今年10周年を迎え、さまざまなキャンペーンを行っている。新規で立ち上げられる企画としては、同社サイトで紹介される旅館やホテルの朝ごはんの中で食べたいものを投票する「朝ごはんフェスティバル頂上決戦イベント」や、旅先で体験した恋愛話を募集する「恋旅ストーリー」などがある。現在展開している企画としては、夏の旅行予約で楽天スーパーポイントが26倍になる「Golden 7 days」や、同社が紹介する施設を予約した会員へ、通常ポイントとは別に「+9%」の楽天スーパーポイントをプレゼントする「10倍保証得旅キャンペーン」、夏限定の特別イベント情報を提供する「夏休み特集」などがある。同氏は、「好評を博した企画は、どんどん拡大してゆき、より多くの方にすてきな旅行を楽しんでほしい」と述べた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月13日2007年にスタートし、親子で楽しめる参加・体験型イベントとして昨年は11万人が訪れた「丸の内キッズフェスタ」。今年は「丸の内キッズジャンボリー2012」と名前を変えてパワーアップし、2012年8月14日(火)・15(水)・16日(木)の3日間開催。子どもたちの好奇心を刺激するワークショップや体験講座が勢ぞろい。家族みんなで楽しめるイベントだ。今回の目玉ともいえるのが、新登場のオリジナルのコンテンツ「TIFワンダーキャンパス」。“学校では学べないことが学べる、どこにもない学校”がコンセプト。生物学者の福岡伸一さんが校長を務め、昆虫や恐竜、宇宙などに関する特別講義をおこなうほか、自由に入れる福岡ハカセの校長室や図書室も併設。オリンピックイヤーの今年はスポーツ関連のプログラムも充実。「パワーオブスポーツ」のコーナーでは、トランポリンやブラインドサッカーのデモンストレーションを見たり、一流のコーチから直接レッスンを受けられるサッカーや体操の体験プログラムもある。「帝国ホテルの親子テーブルマナー教室」や「本物の犬とふれあえる!どうぶつのお医者さん体験」、「パティシエになろう!親子でクッキー作り体験」など、ユニークなワークショップがそろう「ワンダークラブ」は毎年子どもたちに大好評。東京国際フォーラム(TIF)とTOKYO FMのコラボによる「TIFワンダーステージ」には音楽・演劇など、さまざまな分野で活躍するアーティストたちが登場。子どもたちによる元気いっぱいのステージもある。「わくわくブース」や「どきどきスクエア」には企業や団体、NPO法人の展示・体験型ブースが集合。さまざまな情報が発信され、子どもも大人も楽しめる空間だ。地上広場の「キッズタウン」には ユニークな料理がケータリングカーでお目見え。ミニ消防車や警視庁の騎馬隊に乗ったり、消火に挑戦するなど貴重な体験もできる。参加方法はプログラムによってことなり、自由参加や当日整理券配布、事前申込など。事前申込が必要なプログラムの申込受付は7月13日(金)~26日(木)まで。公式サイト()の各プログラムページ、またはハガキにて申し込む(宛先 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラム 丸の内ジャンボリー事務局「参加者募集係」)。丸の内キッズジャンボリー2012日時:2012年8月14日(火)・15(水)・16日(木) 10:00~17:00会場: 東京国際フォーラム対象: 幼児、小学生、中学生及び保護者入場:入場無料※プログラムにより材料費等の実費を負担いただく場合があります※事前申込あるいは当日入場整理券が必要なプログラムもあります問い合わせ:丸の内キッズジャンボリー事務局 03-5221-9630(平日10:00~17:00)公式サイト: (写真提供:東京国際フォーラム)取材/古屋江美子
2012年07月11日シリーズ最新作『BRAVE HEARTS 海猿』の公開が間近に迫った9日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで映画のハイライト映像と生のオーケストラ演奏を融合させた「シネマ・ミーツ・シンフォニー 海猿 ザ・コンサート」が開催された。ファン5000人が駆けつけた会場には、主演の伊藤英明をはじめ、加藤あい、佐藤隆太、三浦翔平、羽住英一郎監督が来場し、客席でコンサートを堪能。伊藤は「生の音楽がこんなに迫力があるなんて、本当に感動しました。海猿っていいな…と思いますね」としみじみ語っていた。その他の写真会場内の巨大スクリーンに名シーンが映し出される中、梅田俊明氏の指揮の下、新日本フィルハーモニー交響楽団が『海猿〈ウミザル〉』『LIMIT OF LOVE 海猿』『THE LAST MESSAGE 海猿』という劇場版シリーズ3作品とTVドラマからの“ベスト選曲”を披露したほか、シリーズ最新作の主題歌『ビリーヴ』を歌うシェネルがサプライズ登場し、会場を盛り上げた。伊藤演じる仙崎の妻・環菜役の加藤も「生のオーケストラで振り返ると、感動もひとしお。この作品に出会えて、本当に良かった」と感激しきり。「鳥肌が立ちっぱなし」(佐藤)、「本当に泣ける」(三浦)と救難隊の“バディ”たちも大興奮の様子だった。シリーズ全作の音楽を手がけるのは作曲家の佐藤直紀氏(『ALWAYS 三丁目の夕日』『龍馬伝』など)。羽住監督は「佐藤直紀と同じ時代を生きられることは本当に幸せ」と喜びを噛みしめていた。海上保安官たちが直面する海難事故の現場をダイナミックに描いたシリーズ第4弾。海上保安庁のエリート集団「特殊救難隊」に配属された仙崎(伊藤)と長年のバディ・吉岡(佐藤)らが、東京湾に緊急着水したジャンボジェット機事故の人命救出にあたり活躍する姿が描かれる。『BRAVE HEARTS 海猿』7月13日(金)全国ロードショー
2012年07月10日カレーが持つ機能を科学的に捉える「カレー再発見フォーラム」は、脳科学者茂木健一郎氏を講師として招き、「意欲維持・ストレス抑制に対するカレーの機能性」と題した講演を19日都内で行った。厚生労働省が平成19年に行った労働者健康状況調査によると、日本で働く男性労働者の59.2%が「仕事でのストレスがある」と回答している。このような背景から、茂木氏はストレスマネジメントの重要性を説き、脳科学の研究員の協力のもと、カレーを食べることによってストレスを軽減できるかを調べた実験を行った。実験に参加した被験者は、20代から50代の男性20名。被験者をストレスフルな環境下に置くため、モニターに表示される言葉が、動物かどうかを即座に判断するという無意味で単調な実験を行った。また、ストレスの度合いは、人間がストレスを感じた際分泌される唾液中のアミラーゼの量を計測した。さらに、研究チームは、フェヌグリーク・クローブ・ナツメグ・コリアンダー・ターメリック・クミンなどのカレーに用いられるスパイスのストレス軽減機能を立証すべく、スパイスがたっぷり入ったカレーを食べるグループと、スパイスを抜いたカレーを食べるグループに被験者を分けて実験を行った。実験の結果、スパイスなしのカレーを食べたグループから検出されたアミラーゼの量が、カレー群の被験者のものよりも多いことが判明した。つまり、スパイス入りのカレーを食べた人のストレスが軽減していることが分かった。また、唾液中のアミラーゼの量を調べる他に、安全で正確に脳波を測ることができるEEG(Electroencephalogram)という計測方法を用いて、スパイス入りカレーを食べた被験者の脳波を調べたところ、マイナスの数値が検出された。数値がマイナスということは、やる気を維持できているということを意味する。そして、カレーには疲労を抑える効果があることも判明した。ストレスを感じている被験者にカレーの香りを嗅いでもらい、脳波を測定したところ、事象関連電位(ERP)と呼ばれる成分の振幅が大きくなることがわかった。これは疲労が抑えられているということを意味している。今回の実験により、カレーには(1)ストレス軽減、(2)やる気維持、(3)疲労抑制の3つの効果があることが判明した。茂木氏は、「カレーを食べることでストレスを減らし、ポジティブな気分でおいしく夏を乗り切ってほしい」と語った。また、講演にはマーケティング会社インフィニティの代表取締役を務める牛窪恵氏も出席した。2011年に行ったパナソニックの調査によると、カレーはお袋の味として4位に、家庭の味として1位にランクインするなど、国民食として根強い人気を誇っているという。また、「異性にどんな手料理を作ってもらったら結婚対象として意識する?」という問いに対してもカレーが1位に輝いた(2009年オリコンモニター調べ)。牛窪氏は、「婚活は胃袋から始めるべき」と語り、「カレーで恋愛成就を目指そう」と会場へエールを送った。講演の最後には今回の実験の協力会社であるハウス食品の提供により、カレーの試食会が行われた。会場で人気だったのは、野菜たっぷりの夏カレー。具材のナスを一度素揚げするなど、ひと手間かけることによってより美味しく仕上がっている。ストレスや疲労の抑制効果のあるスパイスたっぷりのカレーを食べて、今年の夏を乗り切っているのはいかがだろうか。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月20日7人制ラグビーの国際大会「HSBCセブンズワールドシリーズ東京セブンズ2012」(3月31日・4月1日開催)に出場する村田亙監督と山内貴之主将ら日本代表12名が3月30日、記者会見を行い、大会への意気込みを語った。東京セブンズのチケット情報2016年のリオデジャネイロ五輪より正式種目に追加された7人制ラグビー。ワールドシリーズが日本で開催されるのは11年ぶりで、フィジーやニュージーランド、サモア、イングランドなど16か国が出場する。フィジー、イングランド、フランスと同じ予選プールAに入った日本の初戦の相手はイングランド。村田監督は「非常に強い相手。とにかくマイボールをキープすること。そしてセカンドボールをしっかり取ることができるかが鍵だと思う」と戦い方を説明した。コーチとして2年、監督として4年間チームを率いた村田監督は今大会を最後に代表監督の座を退く。「怪我もなく試合に臨むことができる。強豪揃いだが、みなさんに感動を与えられるような試合を見せたい」と意気込んだ。「HSBCセブンズワールドシリーズ東京セブンズ2012」は東京・秩父宮ラグビー場で開催。31日に予選プール、1日に決勝トーナメントが行われる。チケットは発売中。
2012年03月30日3月2日(金)に開幕するブロードウェイ・ミュージカル『キャバレー』の公開リハーサルが東京国際フォーラム ホールCにて行われ、主演の藤原紀香がラブシーンを熱演した。ブロードウェイ・ミュージカル「キャバレー」 チケット情報本作は、ナチズム台頭前夜のドイツ・ベルリンにあるキャバレー“キット・カット・クラブ”を舞台に、歌姫サリー・ボウルズ(藤原)やアメリカ人作家クリフォード・ブラッドショー(大貫勇輔)ら登場人物たちが、信じる道を力強く生きる姿を描いたミュージカル。2010年に藤原紀香を主演に迎え上演された本作。ファンの熱い要望に応え再演される。リハーサルで公開されたのは、恋仲になったサリーとクリフが、幸せな暮らしへの希望を見出そうとするシーン。ベッドに横たわる藤原を大貫が優しく抱擁、しばらく見つめ合うふたりは熱いキスを交わし、愛を確かめあった。その後、新しい人生のスタートを歌った『今度こそ』を藤原がダイナミックに熱唱し、豊かな美声をふるわせた。また、ミステリアスなストーリーテーラーのMC役を演じる諸星和己は、『マネーマネー』でコミカルでキレのあるダンスと歌を披露した。再演となる藤原は「初演の時はいろいろ考えちゃったけど、プレッシャーは全然ないの。今回は伸び伸びとサリーの人生を生きれていると思います」と役柄さながらに自信をのぞかせた。諸星は「観に来てくださっているお客さんとの距離を初演よりも縮めたいです。それが僕の役割なので。自分がどこまで成長しているか確かめつつ演じてみたいと思います」と意気込みを語った。今回が初参加の大貫は「ベテランの方たちについていくのは大変で、脳みそが沸騰するような毎日でした。でもやっとクリフという役を形作れたと思います」と手ごたえを感じているようだった。本作の見どころについて「『キャバレー』という作品が問いかけてくるメッセージを感じて、つかみ取ってほしい」と口をそろえる3人。上演を待つ緊張感が漂う中、自然と笑顔もこぼれ、準備は万端のようだ。ブロードウェイ・ミュージカル『キャバレー』は、3月2日(金)から18日(日)まで東京国際フォーラム ホールC、3月23日(金)・24日(土)石川・北陸電力会館 本多の森ホール、3月30日(金)・31日(土)・4月1日(日)大阪・梅田芸術劇場 メインホール、4月7日(土)・8日(日)愛知・中日劇場にて上演される。チケットは発売中。取材・文:門宏
2012年03月02日敷居の高いと思われがちなクラシック音楽を親子で気軽に楽しめる音楽祭、“ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭”が今年も開催決定。4月27日(金)~5月5日(土)のあいだ、東京国際フォーラムおよび東京・丸の内エリアはお祭りムード一色になる。(C) TOKYO INTERNATIONAL FORUM CO., LTD.同イベントはフランス北西部の港町ナントで、1995年に誕生したクラシック音楽祭。今年はテーマにロシア音楽を掲げ、「サクル・リュス(ロシアの祭典)」と題して、チャイコフスキーやストラヴィンスキーなどの名作曲家をとりあげながら19世紀から現代までのロシア音楽の歴史をたどる。公演予定数は約350以上(うち有料公演は約150)。1公演約45分と短く、チケット代もリーズナブルなので、いくつものプログラムを気軽にハシゴできるのも嬉しい。ほとんどの公演が3歳以上入場可(18:30に開演する公演は6歳以上)。2歳以下の子どもでも入場できる「0歳からのコンサート」もある。 (C)三浦興一 3歳~小学生までの児童には「こども割引」が設定され、全公演一律300円引き。有料公演のチケットまたは半券で楽しめるサービスプログラムのなかには、子ども向けのコンサートやワークショップもいろいろ。有料公演を鑑賞するあいだ、子どもを扱ってもらえる託児サービスもある。 (C)三浦興一世界中から集まった一流アーティストの演奏を親子で楽しむ貴重なチャンス。チケットは3月31日(土)から一般発売される。・0歳からのコンサート日時:5月3日(木)10:00~10:45、5月5日(土)9:45~10:30の2公演会場:東京国際フォーラムホールAチケット:指定席1,500円(18歳以上の保護者1名につき、お子様1名までひざ上無料)、中高生席500円※プログラムはやむを得ぬ事情により変更になる場合があります※終演時間はおおよその目安です。ご了承ください※公演チケットを購入される際には、最新の公演プログラム情報を音楽祭公式HPにて必ずご確認ください・託児サービス有料公演を鑑賞される間、お子様をお預かりする託児サービスを実施します。対象時間:9:00~21:30問い合わせ:イベント託児・マザーズ 0120-788-222(平日10:00~12:00、13:00~17:00)※4月2日(日)より受付開始(有料・要予約、有料公演チケットを購入された方が対象となります)■ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2012日程:2012年4月27日(金)~5月5日(土・祝) ※コア期間は5月3日(木・祝)~5月5日(土・祝)会場:東京国際フォーラム全館および東京・丸の内エリアチケット:一般発売3月31日(土)10:00~、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケットなどにて販売取材/古屋 江美子
2012年02月22日キム・キュジョン(SS501)とソンモ(超新星)がダブルキャストで主演を務める話題の韓国ミュージカル『宮』が、東京国際フォーラム ホールCで上演中だ。『宮』は、「もしもまだ韓国に皇室が続いていたら…?」という斬新な設定の韓国の人気少女マンガを原作にした皇室ラブ・ストーリー。皇太子のイ・シンと普通の女子高生から皇室に嫁ぐ“シンデレラ・ガール”のシン・チェギョンと、互いに違う環境で育った身分が違う男女の恋と成長を描く。12月24日(土)からイ・シン役を演じるキム・キュジョンに話を聞いた。「ミュージカル宮」公演チケット情報同作は、2010年秋に韓国でミュージカル化され、ユンホ(東方神起)がイ・シン役を熱演し、韓国・日本をはじめアジアで話題となった。そして、キム・キュジョン主演で、今年6月に京都、9月に韓国で再演され、好評を受け、東京での上演が決定。キム・キュジョンは3度目のミュージカル挑戦となる。「京都の時はミュージカルが初めてで、ソウルの時は韓国でミュージカルの舞台に立つのが初めてで緊張しました。今回は細かいところに気をつけて、新しい一面も見せられるように、細かい動き一つひとつについて考えて準備してきました。緊張よりも楽しみのほうが強いですね」と舞台を心待ちにしているようだ。イ・シン役も3度目となり、演技の変化を訊いてみた。「最初はクールだけど、最後は優しい男になるというのは、同じですが、今回はすごく細かいところにシンの性格が出ると思います。たとえば、チェギョンとケンカ別れした後のシーンで、今までのシンはただひたすら怒ってました。でも、これまでシンを2回演じながら、シンも実は悲しいのでは?と思ったんです。これまでが、我が強くて孤独なシンだとしたら、今回は心の内側に淋しさを抱えたシンというのを見ていただけると思います」と、よりキャラクターの心情に迫るようだ。「ミュージカル 宮」の魅力とは何だろうか?「初めに東方神起のユノ先輩が主演してから今まで、長い公演を経て、このミュージカルは成長してきました。本当に面白い作品だし、演じていても楽しいミュージカルです。“18歳の恋愛”がテーマなので、観ている方も初恋や学生時代の甘酸っぱい恋愛を思い出していただけるのでは?今回は“18歳の恋愛”をきちんと見せたいです。前よりグッと子どもっぽいところも増えたし、コミック原作らしく“マンガ的な表現”も多くなりました。そういうところが、このミュージカルの面白味なんじゃないかな」。「ミュージカル 宮」は、2011年12月30日(金)まで、東京国際フォーラム ホールCにて上演。なお、24日(土)・25日(日)には、キム・キュジョンら出演者によるアフタートークが決定している。チケットは発売中。なお、このインタビューの完全版は、@ぴあインタビュー(にて掲載。キム・キュジョン自身の恋愛についても語っている。
2011年12月23日都心で大型セール開催!12月18日、東京国際フォーラムで、ヨーロッパの一流ブランドをメインに取り扱うファミリーセール・SUN FAIRの「クリスマスフェア2011」が開催される。海外ブランドの輸入・販売を行うサンモトヤマが主催するもので、商品は通常の30~70%オフで提供されるそうだ。レディース&メンズウェアをはじめ、バッグ、シューズ、時計などのファッション小物にチョコレートや食品などまで、さまざまなインポートブランド商品が扱われるとのこと。これまでのセールでは、ETRO、OROBIANCO、LATRAMODA、RIEDEL、Lupo Baecelonaなどが参加している。招待手続きをとって会場へGo!クリスマスのウィンターセールということで、特集コーナーにはコートやカシミヤ製品、マフラー&手袋などのアイテムが充実。18日当日の13時からは、商品が70%オフから販売される「アフターヌーンチャンス」や、よりお買い得な特別価格商品を会場奥の特設コーナーに集めた「ウィンターチャンス」など、限定の企画も予定されているそうだ。開催は10:30~17:00。ファミリーセールということで、招待状が必要だが、郵送の受け付けは14日まで、携帯メールでの入場券もOKで、公式サイトのQRコードからアクセスして手続きができる。この機会に、お得にファッションやジュエリーアイテムをGetしてみては。元の記事を読む
2011年12月05日クラシカル・クロスオーバーグループ、ESCOLTA(エスコルタ)が、来年2月にシリーズ・コンサート「Singing Drama」を東京国際フォーラム ホールCにて開催する。「ESCOLTA」の公演情報ESCOLTAは、ポップスボイスの結城安浩、バリトンの吉武大地、テノールの田代万里生の3人のソロ・ボーカリストによるグループ。2007年にアルバム『愛の流星群』でメジャーデビューし、美しく重厚なアンサンブルで注目を浴びた。シリーズ・コンサート「Singing Drama」はデビュー前より続く公演で、彼らのドラマチックな1曲1曲を通して、観客とともに物語を感じてもらおうというコンセプトで名付けられた。ジャンルの異なる3人の声が童謡や唱歌を奏でる“日本の歌”も人気のひとつだ。デビュー5周年となる2012年に開催する「Singing Drama 2012」では、これまでの集大成であるとともに、これまで歌ってこなかった童謡でも唱歌でもないカバー曲にも挑戦したいそうだ。リーダーの結城は、「ESCOLTAの集大成であることはもちろん、新しいESCOLTAを観ていただいてもっと愛してもらえるようにできたらと思っています。ぜひ生で体感していただきたい」とコメントした。「Singing Drama 2012」は、2012年2月10日(金)東京国際フォーラム ホールCにて開催。チケットは11月12日(土)10:00より一般発売。
2011年11月11日ブラッド・ピット最新主演作『マネーボール』のジャパンプレミアが9日に東京国際フォーラムで開催され、昨日家族そろって来日したピットが、パートナーのアンジェリーナ・ジョリーと共に出席した。その他の写真詰めかけたファンから大きな歓声のあがる中、ふたりはレッドカーペットを練り歩き、サインや握手を求める観客に笑顔で応じた。ピットは、そのあとの舞台あいさつにも登壇。製作に4年をかけた本作でピットは、実在の人物ゼネラルマネジャーのビリー・ビーンを演じているが「彼に実際に会うと気が合って、笑い話もできたので、彼の物語を公平に伝えることができたと思う」と語り、本作が賞レースで注目を集めていることについては「映画を作るときは、いまの時代に合うメッセージであるかどうかを考えている。賞はそれについてくるもの」とだけ回答した。本作は、被災地の野球少年を応援するプロジェクトを行っており、野球ボール4159個が日本全国から集まった。当日はピットが、代表として登場したリトルシニア東北連盟宮城県支部の野球少年たちに、自身のサインを入れたボールを贈呈し「震災のことをニュースで知りとても驚き、心が痛みました。野球選手などのアスリートたちや映画に関わる我々が少しでも“癒しの時間”を提供できれば」と励ましの言葉をおくった。本作は、膨大なデータ分析を駆使して新たな野球理論を提唱し、低予算の弱小球団を最強のチームに作り上げたメジャー・リーグ球団、オークランド・アスレチックスのゼネラル・マネージャー、ビリー・ビーンの偉業を描いた伝記ドラマ。『マネーボール』11月11日(金)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2011年11月10日