高速道路を走っていると、普通自動車のほかに、重機などを積載した大型トレーラーや観光バスなど、さまざまな車両を見かけます。しかし、高速道路は一定の規格で作られているため、どんな車両でも自由に通行できるわけではありません。道路構造物を守り、交通の危険を防止するため、自由に道路を通行できる規格(幅、長さ、高さ、重さ等)の限度値(一般的制限値)が道路法の政令「車両制限令」により定められているのです。一般的制限値を超えてしまった車両(車両制限令違反車両)の通行は、道路に大きな損傷を与えたり、事故の際に重大な結果を招く危険性があります。そのため、やむを得ず、一般的限度値を超過する車両の通行には、事前に道路管理者に申請を行い、特殊車両通行許可が必要になります。車両制限令違反をすると、NEXCO各社より命令書が発行されます。さらに、命令書が発行された3カ月間で違反を繰り返すと、ペナルティ(ETC割引停止などの措置)が発生します。こうした罰則があるにもかかわらず、法令に違反した状態で道路を通行している車両が後を絶たないのが現状です。NEXCO東日本関東支社管内を例に挙げると、2010年度に取締で検問した約5800台のうち、車両制限令違反で措置命令されたのは約1800台に上り、その約半数は違反車両「総重量違反」でした。過去には総重量93tの車両が68t超過(一般的制限値25t)で車両制限令違反の措置命令を受けたケースもありました。NEXCO各社は、積荷を落下する恐れのある”積載不適当車両”の指導取締役も行っており、落下物による事故等を防ぐように努めています。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日JR東海は25日、東海道新幹線N700系以降の技術開発成果を採用したN700A(N700系1000番代)の車両シンボルマークとインテリアデザインを発表した。車両シンボルマークは、奇数号車の両側の車体側面(1編成あたり計16カ所)に配置されることに。東海道新幹線のシンボルといえる青帯と、「Advanced」の頭文字「A」が一体化。「SHINKANSEN series N700 Advanced」とも刻まれており、N700系からの進化を力強く表現するデザインとなっている。インテリアについては、グリーン車、普通車ともにN700系のインテリアを継承しつつ、座席モケットのデザインが変更されている。グリーン車は茶色をベースに生地を霞(かすみ)模様に織り、より落着きを持たせた車内に。普通車は青色をベースに、生地を流れ模様に織ることで、明るく開放感のある車内を演出した。シートのクッション素材には、日本の新幹線では初めて100%リサイクル可能なポリエステルを採用したという。また、トイレや洗面室の照明にLEDを採用するなど、車内の照明電力をN700系と比べて約20%削減している。N700Aは今後、8月に最初の編成が完成予定。来年2月の営業運転開始に向け、試験走行などの準備を進めるとのことだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日JR東日本はこのほど、東北新幹線「なすの」および仙台駅発着「やまびこ」(東京~仙台間)の一部列車において、運賃と普通車指定席が半額となる「お先にトクだ値スペシャル」を発表した。9月1~30日乗車分に限定して発売する。これはJR東日本のポータルサイト「えきねっと」会員を対象とした割引(会員登録は無料)で、列車・区間・席数限定。乗車日の1カ月前の午前10時から、乗車日13日前の午前1時40分までにインターネットから予約する必要がある。なお、対象となる列車の詳細については、「えきねっと」にて公開している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月10日イーデザイン損保は、7月3日からの大雨で被害を受けた契約者へ、車両保険から保険金を支払う可能性があるとし、同社事故受付センターへの問い合わせを呼びかけている。支払いの対象になるのは、7月3日からの大雨の被害が保険期間内であり、有効な契約の場合に限るとのこと。問い合わせは同社ホームページまたは、事故受付センターまで。事故受付センターフリーダイヤル:0120-097-045 受付時間:24時間また、同社は、災害救助法が適用された地域の顧客を対象に、更新手続きおよび保険料の払込みを一定期間猶予する特別措置も実施している。特別措置の対象となるのは、適用日時点で更新手続きが済んでいない、適用日前に申込、保険料のお支払いが済んでいない場合のみ。なお、7月4日までに災害救助法が適用された地域は大分県日田市、中津市(適用日7月3日)。詳細については、同社手続きサポートデスクまで。サポートデスクフリーダイヤル:0120-098-045(携帯電話も利用可) 受付時間:平日・休日問わず10:00~18:00【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月10日JR東日本は9月29日、東北・上越・山形新幹線を中心にダイヤ改正を実施する。東北新幹線「はやて」にE5系が追加投入される一方、初代「Max」E1系の定期列車での運転が終了し、E4系も東北新幹線での営業運転を終える。E1系は1994年7月、日本初のオール2階建て新幹線車両としてデビュー。「Max(Multi Amenity Express)」の愛称で18年間にわたり活躍してきた。2003年には大幅なリニューアルが行われ、外装に朱鷺(とき)色を採用。現在は上越新幹線の「Maxとき」4往復、「Maxたにがわ」2往復で使用されている。E1系12両編成で運転されているこれらの列車は、9月29日のダイヤ改正以降、オール2階建てのE4系車両を2編成つないだ16両編成で運転されることに。各列車とも定員は1,634席(405席増)となり、着席機会が向上する。山形新幹線「つばさ」と連結する東北新幹線「Maxやまびこ」(E4系8両編成)は現在、7往復が運転されているが、ダイヤ改正ですべてE2系車両に変更。E4系による東北新幹線での定期運転は終了となる。「つばさ」全列車において、最高速度が240km/hから275km/hに向上し、下り最速達列車は東京~山形間を2時間26分(現在より3分短縮)で結ぶ。東北新幹線では、「はやぶさ」などに使用されるE5系車両が5編成追加投入され、新たに「はやて」4往復(東京~新青森間3往復、東京~盛岡間1往復)がE5系に。これで東京発着「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」のうち、E5系を使用する列車は現在の16往復から20往復に増え、グランクラスを連結した同車両への乗車機会が拡大する。なお、9月29日以降の最終的な列車時刻については、「JR時刻表8月号」(7月20日発売)にて告知するとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月07日不満買取センターは6月27日、日常のあらゆる不満を買い取り、それらの不満を商品やサービスの開発、改善のヒントとして活用できるサイト「不満買取センター」を開始した。同サイトは、日常生活のさまざまなシーンでの不満や不便に感じたこと、クレーム、提案、要望などを買い取り、企業や団体、個人に届け、新商品の開発やサービスの改善に活用してもらうことを目的としている。すでに13,000個を越える不満を収集。寄せられている不満は、「新品の風邪薬のビンのふたをあけたらビニールが取り出しにくくて困る。勢いよく取り出したら、中の錠剤も1つくらい飛び出る」、「長傘を横にして持って歩くのをやめてほしい」、「ガスコンロの元栓をひねって閉めるときに左利きの私にはとても閉めづらいです」、「ひとり暮らしは家の鍵を忘れたときは不便」、「お金がなく、大学の授業課題の費用が出せず、理想のものが作れなかった」、「ホワイトボードのマーカーで書いた文字が長時間たつと消えなくなる」など、さまざまな分野にわたっているという。買取には会員登録(完全無料)が必要。買取希望者募集の連絡はメールで通知される。応募後、買い取り連絡がきた場合には、期限内に「不満」を送信。一回の買い取り数は50~100個ほどで、1個10円~の買い取りとなる。買い取り希望以外にも、同サイト、メール、Twitterから不満を投稿することも可能だ。また、「ビジネス無料会員」に登録すると、投稿された不満を閲覧することができるほか、毎月発行の電子冊子「改善のタネ」無料版を閲覧することができる。有料会員も7月中旬から募集を開始する予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月05日セゾン自動車火災保険は、佐賀県佐賀市に開設準備をすすめてきたコールセンター「佐賀サポートセンター」を7月2日にオープンしたと発表した。「佐賀サポートセンター」では、問い合わせのあった顧客に対し、通販型自動車保険「おとなの自動車保険」ならびに組立式火災保険「じぶんでえらべる火災保険」について、一つひとつの条件を確認しながら、丁寧にコンサルティングを行い、顧客の利便性の向上と、より多くの人に対し高品質なサービスを提供するとしている。同コールセンターの開設により、現在の東京(本社)と合わせ複数拠点で業務を行うこととなり、広域災害などが発生した場合も、顧客からの問い合わせ対応等の業務継続が可能となる。住所は佐賀県佐賀市天神3丁目15番地1 アイ・フォレスト1階、営業時間は9時~17時半(年末年始を除く)、業務要員は23名で、2014年度には120名程度に規模を拡張する予定となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月03日国土交通省は29日、鉄道建設・運輸施設整備支援機構から申請のあった北海道新幹線新函館(仮称)~札幌間、北陸新幹線金沢~敦賀間、九州新幹線武雄温泉~長崎間の工事実施計画を認可した。昨年12月26日の「整備新幹線の取扱いについて(政府・与党確認事項)」を踏まえ、全国新幹線鉄道整備法第9条第4項の規定に基づき北海道、石川県、福井県、佐賀県、長崎県へ意見聴取を実施。すべての道県から回答があり、今回の認可に至った。北海道新幹線新函館(仮称)~札幌間の路線延長は約211.5km。途中駅として新八雲(仮称)駅、長万部駅、倶知安駅、新小樽(仮称)駅が設置される。全長約26.5kmの渡島トンネル(新函館~新八雲間)をはじめ、全長約18.8kmの手稲トンネル(新小樽~札幌間)、全長約18.0kmの後志トンネル(倶知安~新小樽間)など、長大トンネルが連続する区間に。今回申請分の工事費は約1兆2,386億円。工事の完成は新青森~新函館間の開業(2015年度末)からおおむね20年後とされている。北陸新幹線金沢~敦賀間の路線延長は約125.2km。途中駅として小松駅、加賀温泉駅、芦原温泉駅、福井駅、南越(仮称)駅が設置される。南越~敦賀間の新北陸トンネルは全長約20.0kmとなる予定。今回申請分の工事費は約8,968億円で、長野~金沢間の開業(2014年度末)からおおむね10年強を経ての工事完成を予定している。九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)においては、武雄温泉~長崎県をフル規格で整備し、フリーゲージトレインでの運行(博多~新鳥栖間は鹿児島ルートを共用、新鳥栖~武雄温泉間は在来線を活用)が計画されており、既着工の武雄温泉~諫早間と未着工の諫早~長崎間を一体的な事業として扱うことに。武雄温泉~長崎間の路線延長は約66.0kmで、途中駅として嬉野温泉(仮称)駅、新大村(仮称)駅、諫早駅を設置。今回申請分の工事費は約3,706億円で、工事完成は諫早~長崎間の着工からおおむね10年後を予定している。羽田雄一郎国土交通大臣は今回の着工認可について、「3区間の整備により、ビジネス・観光の交流を促進し、地域の産業や社会に大きな効果をもたらすだけではなく、災害リスクへの備えなどの観点で多重的な幹線交通体系が確保され、持続可能で活力ある国土を築くための礎となることを期待しております」と発言している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月29日JR東海は28日、東海道新幹線車両の定期検査・修繕を行う車両基地(車両所)4カ所の耐震化を行うことを発表した。工事費は約43億円を予定している。東海道新幹線の地震対策については、東京の総合指令所の機能が損なわれた場合に備えての第2総合指令所の新設、土木構造物の耐震補強、脱線・逸脱防止対策、地震防災システムの機能強化などに取り組んできた。さらに車両の全般検査を行う浜松工場をはじめ、電力・信号・通信といった重要な電気関係機器を収容する施設も耐震化を進めることに。今回の発表によれば、耐震化を行うのは大井車両基地(東京都品川区)、三島車両所(静岡県三島市)、名古屋車両所(名古屋市中村区)、鳥飼車両基地(大阪府摂津市)の4カ所。各施設の検修庫については、「ブレース補強」「方杖補強」などの工法で耐震補強を行う。工期は今年7月から2015年6月までの予定。信号扱所が入っている建物も耐震化が図られることになり、三島車両所の事務所は建て替えられ、名古屋車両所の事務所も耐震補強を実施する。工期は今年7月から2015年12月まで。三島車両所の電源室と鳥飼車両基地の通信機器室も耐震補強を行い、工期は今年7月から2013年9月までの予定となっている。これらの工事により、東海道新幹線の駅や列車運行に関わる建物はすべて耐震化されるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月29日JR東日本のグループ企業として駅弁の販売などを行う日本レストランエンタプライズ(NRE)は今月より、東北新幹線開業30周年記念駅弁を販売している。東北新幹線は1982年(昭和57)年6月23日に大宮~盛岡間が暫定開業し、今年で30周年を迎える。30周年記念駅弁は「あおば・30品目入り弁当」「あおば・各駅めぐり弁当」「新幹線やまびこ弁当」の3種類。「あおば・30品目入り弁当」(1,100円)は、三陸産イクラと茎わかめ、サンマの竜田揚げ、牛タン焼き、ずんだ白玉団子など宮城・仙台の食材と献立を豊富に盛り込んだ弁当。「あおば・各駅めぐり弁当」(1,000円)は、東京から岩手に至るまでの東北新幹線沿線地域の美味を集めた弁当。いずれも7月31日まで、仙台駅と大宮駅の駅弁屋「旨囲門」にて販売する。「新幹線やまびこ弁当」(1,000円)は、北東北の海の幸を中心に素材の味や色合いを生かした素朴な弁当。東北新幹線開業当時に走行していた200系「やまびこ号」の画像が掛紙になっている。来年5月頃までの約1年間、盛岡駅、一ノ関駅、八戸駅、新青森駅、大宮駅の駅弁屋「旨囲門」にて販売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月28日6月15日(金)に港区お台場のデックス東京ビーチ内にオープンした「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」。ブロック遊びはもちろん、体験型アトラクションなども備え、レゴ(R)ワールドを思いっきり体感できる屋内型施設だ。世界で4ヵ国目、8施設目。日本初上陸となる同施設を早速レポート!まずはレゴ(R)ブロックがどうやって作られるかを体験できる「レゴ(R)ファクトリー」。工場長と一緒にレゴ(R)ブロックを作ってみよう。続く「キングダム・クエスト」では、戦車に乗って約4分の冒険へ。レーザー・ガンで襲ってくる敵をたおしてハイスコアを狙うライドアトラクションは大人も夢中になるおもしろさ! 途中に写真撮影スポットもあり、写真をキーチェンやマグネットにしてくれるサービスもある(有料)。圧巻なのは、東京の街並みをレゴ(R)ブロックで再現した「ミニランド」。昼夜を表現したライティングの演出もあり、TSUTAYAビルや国技館などのジオラマにはボタンを押して遊べる仕掛けも。施設の真ん中にある「レゴ(R)ファイヤーアカデミー」は体を動かしたい子どもたちに最適。ジャングルジムや滑り台などがあり、飛んだり、跳ねたり、思う存分遊べる。2~5歳対象のエリア「デュプロ(R)ビレッジ」もあるので、小さな子連れも安心。基本ブロックの2倍の大きさがあるデュプロ(R)ブロックや、同施設のオリジナルであるジャンボサイズのソフトブロックなどがある。女の子にはカップケーキやアクセサリーが作れる「レゴ(R)フレンズ」、男の子にはオリジナルのレースカーを作って特設コースで競争できる「レゴ(R)レーサー」のコーナーも人気。ほかにも飛び出す3D映像に驚きの仕掛けがついた新感覚のムービー体験「4Dシネマ」、マスター・ビルダー考案のレゴ作品を作るレゴ教室「マスター・ビルダー・ワークショップ」など、見逃せないアトラクションが目白押し!施設内にはドリンクやサンドイッチなどの軽食が食べられるカフェテリアもあり、個室のパーティールームでは誕生日会なども可能(※事前予約制)。また、3階と6階の「レゴランド・ショップ」では400種類を超えるレゴ商品を販売しており、なかにはここでしか買えないオリジナルアイテムもあるので要チェック!子どもたちの創造力を刺激する体験型アトラクションにあふれた同施設。親子で一日楽しめるスポットとして人気を集めそうだ。レゴランド・ディスカバリー・センター東京場所:デックス東京ビーチ(港区お台場)営業:10:00~21:00(最終入場は19:00)料金:3歳以上の方が対象/一律料金・窓口料金2,000円/人(2名様以上で1,600円/人)・特別前売り料金1,300円/人(公式サイトで発売中) ※前売りチケットはファミリーマート、イープラスでも発売中・年間パスポート5,000円/人レゴランド・ディスカバリー・センター 取材/古屋江美子
2012年06月20日トヨタ自動車は1日、コンパクトカー「イスト」を一部改良して発売した。価格は163万5,000円~209万5,000円。今回の一部改良では、センサーが車両の横滑りを感知して、各輪のブレーキとエンジン出力を自動的にコントロールする「VSC」(Vehicle Stability Control)と、発進・加速時にタイヤの空転を抑えて駆動力を確保したり、加速中の操縦性と車両安定性の確保にも寄与する「TRC」(Traction Control)を全車に標準装備。また、リヤ中央席に3点式シートベルトおよびヘッドレストを設定している。そのほか、メーターのデザインを変更して視認性を高めたほか、ボディカラーに新色の「ブルーメタリック」を追加して全9色を設定した。グレードは「150X Cパッケージ」「150G」「150X」の3タイプで、それぞれに2WD(FF)と4WDの駆動方式が用意されている。エンジンは1.5Lの1NZ-FE(直列4気筒DOHC)を搭載し、トランスミッションはSuper CVT-i(自動無段変速機)を採用。乗車定員は5名。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月01日東京都交通局は6月15日より、都営地下鉄全車両を対象に優先席の増設を開始する。優先席は1両あたり2カ所に設置されていたが、今後は1両あたり4カ所(一部車両を除く)に増やされる。高齢者や障害者、妊娠中の女性などに向けた優先席は1974年より設置され、2003年からは原則1両あたり2カ所に。より安心して利用できる「人にやさしい地下鉄」をめざし、優先席のさらなる増設を図ることになった。先行して増設されるのは都営新宿線と都営大江戸線で、6月15日より車両の窓に優先席ステッカーを順次貼付し、その後で座席や吊り手も更新する。なお、更新前であってもステッカーが貼られた座席は優先席として扱うとのこと。都営新宿線と都営大江戸線に続き、都営浅草線と都営三田線でも優先席の増設を実施。東京都交通局は、「席を譲り合ってご利用くださいますよう、ご理解とご協力をお願いします」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月31日マツダは25日、「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」の累計来場者500万人達成を記念して、福祉車両「プレマシー」(助手席リフトアップシート車)を社会福祉団体に贈呈すると発表した。贈呈先は、広島市社会福祉協議会が選定した「社会福祉法人 もみじ福祉会 第一もみじ作業所」。車両贈呈に先立ち、27日に同球場で行われる広島東洋カープ×千葉ロッテマリーンズの試合開始前に、同社社長兼CEOの山内孝氏より贈呈先の代表者に目録を渡すセレモニーも開催する予定。なお、当日の試合が中止となった場合は、翌28日の試合開始前に繰り越す予定となっている。この取り組みは、同社が広島市民球場の命名権に応募した際、社会貢献活動の1つとして来場者数100万人が達成されるごとに、同社の福祉車両を社会福祉団体に1台贈呈することを広島市に提案したことにより実施されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月25日今年(2012年)の3月に初代のぞみである300系が引退した新幹線。現在は最新のN700系車両が多く見られるようになってきましたが、このN700系の特徴として、東京~新大阪間での公衆無線LANによるインターネット接続が利用できるようになっています。それにしても、300km近くの高速で移動する新幹線の車両の中で、なぜ無線LANによるインターネット接続が安定して利用できるのでしょうか。そこで、今回はその仕組みに迫っていきたいと思います。■N700系車内での通信の仕組みまず、N700系の各車両にはそれぞれ2カ所ずつの無線LANアクセスポイントが設置されており、車内の利用者はこれを経由してインターネット通信を行うことができるようになっています。そして、車内のアクセスポイントを経由したデータは、LAN経由で車内移動局に集約されたのち、地上の設備とやり取りをします。ここで、東海道新幹線の車内と外部との通信方法について紹介しましょう。もともと、1964年の開業当初は、山などに設置した基地局と車両内の移動局との間で通信を行う「空間波方式」を利用して、指令室と乗務員との交信など業務系通信を行っていました。その後、1989年からはLCX方式と呼ばれる列車無線設備を利用しており、さらに設備の老朽化に伴い、2009年にはそれまでのアナログ方式からデジタル方式への切り替えを行っています。これにより、データが効率よく流せるようになり、帯域に余裕ができた結果、業務系通信の他に旅客向けへも開放することで、車内でのインターネット接続が可能となったわけです。ちなみに、車内にある公衆電話での通話や、電光文字ニュースなどについても同じLCX方式を利用しています。■LCXの仕組みところで、LCX方式とは一体どのようなものでしょうか。一言で説明しますと、LCXとはLeaky CoaXial cableの略語で、「漏洩同軸ケーブル」のことを指しています。同軸ケーブルと言われてもあまりなじみがないかも知れませんが、テレビのアンテナケーブルなどにも使われている、ごく一般的な種類のものです。LCXは、さらにこの同軸ケーブルに特定の間隔で細長い穴を空けたものです。ケーブルに穴があることで、そこから漏れ出る電波により、LCXのごく近い範囲に限って、データの送受信が可能となる仕組みです。そして、このケーブルを線路に沿って敷いておくことによって、それまでの空間波方式では通信ができなかったトンネル内などでも、通信ができるようになりました。ちなみに最近は、東京など地下鉄のトンネル内でもケータイが圏外にならない路線がありますが、そういった場所でもこのLCXが使われています。■新幹線内での通信速度は?気になる無線LANでの車内インターネット接続サービスの通信速度についてですが、上り(列車→LCX)が1Mbps、下り(LCX→列車)が2Mbpsとなっており、この帯域を16両編成のすべての乗客で分け合うことになります。ただし、最近のスマートフォンなどの急速な普及により、遅い・つながりにくいといった状況が発生していることから、その対策として2012年5月31日以降は、動画サービスやファイルダウンロードなど一部の利用方法に限って、速度制限がかけられるようになります。もともとLCXは無線LAN専用で敷設されたものではなく、乗務員の通信用で空いた帯域を利用しているため、やむを得ないのかも知れないですね。■まとめ多くの人が利用されたことがある新幹線だと思いますが、そこで使われている通信の仕組みとなると、ご存知の方も少ないでしょう。今回は、新幹線内外での乗務員のやり取りや、無線LANでの車内インターネット接続サービスで使われている通信方式について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。将来的には、より高速・大容量通信が可能な方式が採用されることによって、一層快適に利用できるようになるかも知れませんね。(文/寺澤光芳)■著者プロフィール寺澤光芳小さい頃から自然科学に関心があり、それが高じて科学館の展示の解説員を務めた経験も持つ。現在は、天文に関するアプリケーションの作成や、科学系を中心としたコラムを執筆している。
2012年05月22日京阪電気鉄道は26日、今年4月に導入された新型通勤車両13000系の製造工程から営業運転開始までを収録したオリジナルDVD『京阪電車次世代通勤車両13000系』を発売する。同DVDでは、一般の立ち入りが制限されている場所で撮影した走行シーンや、本線試運転時の車内の様子、さらにDVD制作のため、車体に特別に設置したローアングルカメラによる前面展望映像など、貴重な映像の数々を160分の収録時間に収めているとのこと。京阪電車の8000系や3000系などで車内自動放送を担当している船渓真弓(ふなたに まゆみ)氏がナレーションを務めている。なお、初回製造分(2,000枚)には、大阪方先頭車13051号車の限定ポストカードが特典として付くほか、発売初日(26日)と翌27日には、京都競馬場内「陽だまり広場」特設会場にて同DVDを含む京阪電車オリジナルグッズの販売会が実施される。発売価格は3,800円。中之島、淀屋橋、天満橋、京橋、守口市、寝屋川市、香里園、枚方市、樟葉、中書島、丹波橋、祇園四条、三条、浜大津の各駅事務室と京阪百貨店守口店6階玩具売場、および京急百貨店5階おもちゃうりばにて販売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月20日東海道・山陽新幹線の車両形式は0系、100系、300系……、と100の位が奇数。一方、東北・上越新幹線などは200系、400系と100の位が偶数だった。そして九州新幹線は800系。あれ? 「600系」がない。新幹線の「600系」はどこへ行ってしまったのだろう?新幹線の「600系」はちゃんと開発され、いまでも走っている。ただし、その車両には「600系」の名前を与えられず、「E1系」になった。じつは、JR東海が700系の次を「900系」ではなくN700系としたように、東北・上越新幹線などを管轄するJR東日本も、次世代車両の形式番号について悩んでいた。200系、400系、600系……、と続けていけば、やがて800系、1000系、1200系になっていく。前回も書いたように、「1000」の番号は0系の試作車として使われていた。もっとも、それは国鉄時代の話だし、いまは別会社だと考えれば、「1000系」としてもよかったかもしれない。JRにはもうひとつ、悩ましい問題があった。在来線車両の形式番号も足りなくなってきたのだ。電車の車両形式は、国鉄時代から電車は数字3桁と決められていた。113系といえば直流電化区間の普通列車用。781系といえば交流電化区間の特急列車用である。形式番号のしくみを知っていれば、数字を見ただけで用途がわかる。国鉄時代のルールは次のようになっていた。100の位は電化方式を示す。1~3が直流電化区間専用、4~6が交流・直流両用、7~8が交流電化区間専用。10の位は用途を示す。0~3が普通列車用、4が荷物車など事業用、5~7が急行用、8が特急用、9が試験車両。1の位はモデル番号を示す。0と1、2と3、4と5、6と7、8と9が同じ形式で使われ、形式全体を呼ぶときは奇数を使った。しかし新型車両が次々と登場すれば、やがて番号が足りなくなる。実際、10の位が「8」だけしかない特急用車両の番号が足りなかった。当初は全国から急行が姿を消していたこともあり、急行用の番号を特急用に割り当てた。その第1弾が、1989年に誕生した常磐線特急用の651系だった。特急用の車両形式は急行からの転用で間に合わせたけれど、国鉄がJRへと分割民営化され、各社が国鉄時代のルールを使い続けると、同じ形式番号が他のJR会社で発生するかもしれない。だからといって、いちいち番号を調整するにも手間がかかる。そこで、JR東日本は形式名の先頭に「East」の頭文字「E」を付与すると決めた。東を示す「E」を頭につけるだけで、JR他社の番号とは区別できる。在来線では1994年、E351系とE217系がつくられた。新幹線のほうは、600系にEを付けると「E600系」になるけれど、これだと交直両用の在来線用車両とまぎらわしくなる。そこで、新たなルールとして「E1」から順に番号を付けると決めた。これにより、600系としてデビューするはずだった車両は「E1系」となった。新幹線はJR東日本を代表する路線であるし、「E」が付けば従来のルールにこだわる必要もないという、思いきった判断だった。そう考えると、JR東海のN700系に付与された「N」も、JR東日本の「E」と同じで番号の重複を避けるアイデアといえそうだ。ちなみにJR四国は、「国鉄ルール」をやめて大手私鉄のような4桁の数字(8000系など)を使っている。今後、JR東海の在来線やJR西日本、JR九州、JR北海道がどんな形式番号のルールを決めていくのか、興味深いところだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月19日車両整備・車両販売・ボディ販売事業を展開するSGモータースは、女性従業員による車両整備チーム「SGMレディース」を発足させた。同チームは、自家用車を運転する女性を対象に、フロント業務から自家用車の点検・車検などの整備業務を、女性スタッフのみで運営する。女性ドライバーが気軽に立ち寄り、車に関するさまざまな相談ができる、新しい形のカーステーションを企画しているという。新入社員2名(インドネシア出身および中国出身)を含む、計3名を一期生として発足。現在は同社の大阪店にて、技術研修を含めた実務の習得をしている。同社では今後、同チームによるカーステーションの早期展開を進めるとともに、女性従業員が活躍できる職域の拡大と活躍促進に取り組んでいくとのこと。また、家庭と仕事の両立のための社内規定の見直しや、キャリア支援など、さらなる女性活躍推進に向けたグループ横断プロジェクト(名称:わくわくウィメンズプロジェクト)に昨年から取り組んでいる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月17日今年3月、新幹線300系と100系が引退した。東海道・山陽新幹線では、車両形式は0系以降、100系、300系、500系、700系と、100の位が奇数で続いている。しかし700系の次は900系とはならず、N700系となった。なぜだろうか?東海道・山陽新幹線N700系は、700系をベースとしつつ、山陽新幹線での営業最高速度を時速300kmに引き上げ、車体傾斜システムを採用して曲線区間の速度を向上させた。さらに先頭車の形状に直線を取り入れ、車内設備を充実させた。700系のマイナーチェンジではなく、新形式として位置づけられている。それまで、東海道・山陽新幹線の車両型式は「奇数×100」の数字が与えられてきたから、「700」の次は「900」になってもよさそうだ。しかし、実際にはN700系となり、「700」の頭に「N」がついた。各車両の型式は、700系が710形から始まる一方、N700系は770形から始まっている。なぜ900系にならなかったのだろうか? 理由のひとつは、900番台をつけた新幹線の車両がすでに存在していたから。900番台の車両は旅客営業用ではなく、試作車や線路の保守点検用に使われる車両で、「事業用車両」と呼ばれる。962形は東北・上越新幹線用の試作車、923形は線路や架線などの設備を検査する車両で「ドクターイエロー」の愛称がある。営業用車両を900系にしてしまうと事業用車両と区別しにくくなるため、900系にできなかったと考えられる。ところで、JRの前身である国鉄時代から、車両形式における「9」はちょっと特殊な扱いだった。キハ90系は特急用ディーゼルカーの試作車で、後のキハ181系のベースとなった。キヤ191系は検測用の試験気動車、クモヤ491形は交流電化の試験車両だった。「9」の扱いに関してはJRでも継承されているようで、JR東日本にはE993系「ACトレイン」、キヤE193系「East i-D」などがある。ちなみに営業用車両でも、直流特急形電車189系、交直両用特急形電車489系は電気機関車と連結運転が可能で、特別な仕様だったといえる。信越本線横川~軽井沢間(現在は廃止)の碓氷峠越えが急勾配で、電気機関車を必要としたからである。700系の次の形式を決めようとしたとき、800系はすでに九州新幹線が使っていたし、900番台も使いにくい。では、ひとつ飛び越して「1000系」にしたらどうか? じつは、過去に「1000形」が存在していた。東海道新幹線0系の試作車が1000形だったのだ。1000形はその後、941形救援車、922形試験車に改造され、引退している。1000番台も使いにくいし、かといって「1100系」では、700系からの連続性に乏しい。いっそのこと新しい番号ルールを作ってしまおう、ということで、「N700系」で対処したようだ。この「N」には、「New」「Next」などの意味が込められているという。こうなると、N700系の次の形式は「N0系」または「N100系」になるかもしれない。なお、本年度から運行開始予定の「N700A」については、N700系のマイナーチェンジと考えてよさそうだから、新形式が「N700B」「N700C」とはならないだろうと思われる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月12日西日本旅客鉄道(JR西日本)と近畿車輛は10日、両社の業務提携について発表した。「車両トータル技術の向上」「車両開発のスピードアップ」「車両のコストパフォーマンス向上」をめざし、人事交流や車両の共同開発に取り組むとしている。両社は密接な取引関係にあり、特急形車両287系や683系、近郊形車両225系、223系、321系、521系など、近畿車輛で製造されたJR西日本の車両も数多く存在する。業務提携締結に関して、両社とも技術協力関係の強化による「車両トータル技術の向上」を理由に挙げた。さらにJR西日本は「当社の路線ニーズに合致した安全かつコストパフォーマンスの高い車両の開発」を、近畿車輛は「事業基盤の強化・発展」を理由に加えている。今回の締結にともない、JR西日本が近畿車輛の株式の一部(近畿日本鉄道が退職給付信託に拠出しているもので、発行済株式総数の5%に相当する345万5,000株)を取得したことも発表された。なお、近畿車輛は代表取締役の異動と役員人事の内定も発表。現在の代表取締役社長である櫻井紘一氏は取締役相談役となり、新たに森下逸夫氏が代表取締役社長に就任する。森下氏は1968年、日本国有鉄道に入社。西日本旅客鉄道の取締役、常務執行役員などを経て、現在はジェイアール西日本新幹線テクノス代表取締役社長を務める。近畿車輛は異動の理由について、「経営体制の強化のため」と説明しており、6月28日に開催される第100回定時株主総会およびその後の取締役会を経て決定される予定。7月1日付けをもって、同社は機構改革を実施する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月11日JR東日本は8日、東北新幹線の開業30周年をはじめ、同社の新幹線にとって節目の年となることにちなみ、「新幹線YEAR2012」と銘打ったキャンペーンを展開していくと発表した。JR東日本の新幹線は、東北新幹線大宮~盛岡間が6月23日で開業30周年となるほか、7月1日に山形新幹線福島~山形間開業20周年、10月1日に長野新幹線高崎~長野間開業15周年、11月15日に上越新幹線大宮~新潟間開業30周年、12月1日に東北新幹線盛岡~八戸間開業10周年を迎える。また、秋田新幹線も今年3月23日に盛岡~秋田間開業15周年を迎えており、来年春には新型車両E6系がデビューする予定だ。「新幹線YEAR2012」キャンペーンは5月下旬にスタートし、来年3月まで開催。「MOVE YOUR HEART これからも新幹線は、あなたの夢を乗せて走りたい」をコンセプトとし、キャンペーンを盛り上げるべく共通ロゴマークが作成され、3~4月に実施した「JR東日本の新幹線の思い出写真募集」の応募写真によるキャンペーンポスターも製作される。6月下旬には、Suicaペンギンをモチーフにした”ご当地ラッピング新幹線”第1弾も登場。東北新幹線E2系と山形新幹線E3系にラッピングが施され、E2系に関しては東京都(2号車)、埼玉県(3号車)、栃木県(4号車)、福島県(5号車)、宮城県(6号車)、岩手県(7号車)、青森県(8号車)などの観光素材とSuicaペンギンのイラストがデザインされる。また、新幹線の旅が楽しくなるスマートフォン・アプリの第1弾「車窓ガイド(東北新幹線編)」が6月上旬に公開される予定。記念グッズや弁当も順次発売されるほか、鉄道博物館、ホテルメトロポリタンとのタイアップ企画も行われる。6月23日には、東北新幹線大宮~盛岡間にて旧塗色の200系による「東北新幹線大宮開業30周年記念号」が運転され、大宮駅など13駅で「東北新幹線開業30周年記念入場券」も発売されるとのことだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月09日4月22日、新潟県佐渡市で放鳥したトキのペアから雛鳥が誕生したと報じられた。自然界で36年ぶりという。ところで、「とき」といえば上越新幹線の列車名にもなっている。「とき」という列車名も一度”絶滅”し、復活した列車名だ。「とき」という列車名の誕生は1962年。上野~新潟間を上越線経由で結ぶ特急列車だった。所要時間は4時間40分。使用車両は161系で、151系「こだま形」の勾配区間用だった。161系は後に151系とともに181系へ改造されている。命名の由来はもちろん、新潟県に生息する天然記念物のトキだった。当時はまだ、佐渡島でわずかに生息が確認されていた。在来線時代の特急「とき」はその後、約20年間にわたって上越線を走り続けた。1982年に上越新幹線が開業する際、愛称名の公募が実施された。このとき堂々の1位になった名前が「とき」だった。20年間の実績があるから当然だ。しかし、新幹線の”花形”ともいえる速達タイプの列車に「とき」の名は採用されず、「あさひ」となった。当時すでに野生のトキは絶滅寸前であった。新しい列車名としては縁起が悪かったともいわれている。列車名の「とき」が”絶滅”したのは1997年10月のダイヤ改正だった。従来の新幹線の愛称は速達タイプと新幹線の各駅に停車するタイプで分けられていた。だがこのときのダイヤ改正をきっかけに、列車名は運転区間を基準とするように改められた。東京~新潟間の列車名は「あさひ」が受け継ぎ、東京~越後湯沢間の列車は「たにがわ」になった。新潟に行かない列車を「とき」とは呼べないという判断だったのだろう。ちなみにこのとき、東北新幹線「あおば」も消滅している。各駅停車タイプの「あおば」だったが、仙台より北に向かう列車は「やまびこ」が継承した。「あおば」は仙台の青葉城にちなんだ名前だけに、仙台に届かず途中駅で折り返す列車には使えなかった。さて、いったん消滅した「とき」だが、2002年に復活している。その理由は前回も紹介した通り、長野新幹線「あさま」と「あさひ」の乗り間違いを解消するため。「あさひ」の名を「とき」に変更したというわけだ。列車名の由来となったトキが自然界で復活したこともあり、上越新幹線「とき」もしばらく安泰だろう。どちらも今後に期待したい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月05日京急グループの京急ステーションコマースはこのほど、車両外部の妻面に取り付けられている楕円型の車両銘板をかたどったキーホルダーを発売した。車両銘板とは車両のメーカー名と車両を所有する鉄道事業社名などが刻まれている金属製のプレートで、京浜急行電鉄の車両にも必ず取り付けられている。今回発売される「車両銘板キーホルダー」には、車両メーカー名「東急車輛」と鉄道事業社名「京浜急行電鉄」が表と裏にそれぞれ刻まれている。車両メーカーの「東急車輛」はこの4月に社名を総合車両製作所へと変更しており、今後新たに制作される車両には新社名の銘板が取り付けられる。このため、長年親しまれてきた「東急車輛」の名前を記念に残そうとの思いからこのキーホルダーが企画されたとのこと。実際の制作も実車と同じく東急車輛が担当した。大きさは約20mm×約48mmで、実物のおよそ20分の1。500個限定で、京急グッズショップ「おとどけいきゅう」鮫洲店とオンラインショップにて取り扱う。850円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月30日新幹線で車内販売を行う4社はこのほど、新幹線の車両を模した携帯電話ストラップを共同で制作したと発表した。21日より、九州・山陽・東海道・東北の各新幹線車内で販売する。同商品は九州新幹線の全線開通により、北海道を除く日本列島が新幹線で北から南まで結ばれてから1周年を迎えたのを記念し、企画されたもの。九州・山陽・東海道・東北の各新幹線で車内販売を担当する九州旅客鉄道、ジェイアール西日本フードサービスネット、ジェイアール東海パッセンジャーズ、日本レストランエンタプライズの4社が参加した。ストラップは「つばめ」「さくら」「のぞみ」「はやぶさ」の各新幹線車両が連なる各社共通のデザインだが、台紙は各社オリジナル。会社ごとに「東北新幹線」「九州新幹線」など新幹線の名称が大きく印刷されており、それぞれ色も異なる。そのため、4種類すべてのバージョンを集めるためには、実際にそれぞれの新幹線に乗車する必要がある。価格は880円。数量限定発売で、商品がなくなり次第販売終了となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月20日キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は現在、東京・西東京市に新たなデータセンターを建設しており、10月よりサービスを開始すると発表した。建設地は、武蔵野台地ほぼ中央に位置し、極めて強固な地盤で標高60m以上、海岸線から十分な距離があるため津波・高潮のリスクが少ない。また、都心からのアクセスがよいという利便性の高さも建設地として選ばれた大きな理由だという。耐震は、免震装置とオイルダンパーを組み合わせて地震動を低減する構造となっており、床耐荷重は1.5t/平方メートル。敷地面積は16,532平方メートルで、建物は地下1階~地上4階の5層構造。収容可能なラックスは1階が700ラック、2階が800ラック、3階が800ラックとなっている。電力や通信回線の引込は2系統あり、非常用自家発電設備は、負荷が最も高い状態で72時間稼働が可能な燃料を確保しているという。電源供給は、1ラックあたり平均6kVA、最大20kVA(定格値)だ。日本データセンター協会が定めるデータセンター ファシリティ スタンダードの基準では、建物、電気設備、空調設備、セキュリティのすべて項目でティア4となっている。そのほか、高効率熱源空調機器(冷凍機)の導入で、PUE値(データセンターの全体の消費電力をIT機器の消費電力を割ったもの)は1.4となっており、高い環境性能を有している。セキュリティ面では、ボディースキャナーやX線手荷物検査装置による持込・持出検査を実施。サーバ室入り口は生体認証付ローターゲートによる共連れ防止するほか、ICカード認証対応や生体認証など7段階のセキュリティを実装する。監視カメラシステムは最大で470台設置可能だという。var Eviry=Eviry||{};Eviry.Player||(Eviry.Player={});Eviry.Player.embedkey="EK1WXmCBNfsu9e9fnZ_E4UyMMQ6xJO3UQiq-PeR7TnpcN0GEyCydqJIwJjSwYKhH3EdxHjZmtJFQyv33vS3ofx7QQ..";キヤノンMJおよびキヤノンITSは、西東京データセンターを中核として活用し、グループのクラウドサービス基盤「SOLTAGE」やBPOサービスを強化することで、アウトソーシングサービス事業を拡大。キヤノンMJグループは、アウトソーシングサービスと保守サービスで構成されるストック型ITサービス事業全体で、2015年に約500億円の売上を目指す。
2012年04月19日千葉都市モノレールは12日、新型車両「URBAN FLYER(アーバンフライヤー) 0形」のデザイン披露および関係者試乗会を開催した。同社代表取締役社長の大澤雅章氏、千葉市長の熊谷俊人氏、新型車両デザイン検討委員会委員、GKデザイン総研広島の担当者などが列席した。「URBAN FLYER 0形」は招待客と報道関係者を乗せて、車両基地最寄りの動物公園駅を出発し、千葉駅までを往復。往路ではデザインコンセプト、復路は車両技術について解説が行われた。千葉都市モノレールは新型車両の導入にあたり、2006年に学識経験者を中心とした「新型車両デザイン検討委員会」をスタートさせた。その取りまとめと具体化はGKデザイン総研広島が担当した。GKデザイン総研は国鉄209系を手がけてグッドデザイン賞を受賞し、他にも広島電鉄「グリーンムーバー」、広島市「アストラムライン」、京阪電鉄「新3000系と旧車両新塗装」などを手がけている。GKデザイン総研広島の唐澤取締役によると「URBAN FLYER 0形」のデザインコンセプトに関して、「空」が主題になったという。シンボルマークは「千葉にまつわる空の物語」をイメージ。これは懸垂式モノレールという「空を走る乗り物」と、千葉の発祥である千葉氏の伝説「空から星が降って窮地を脱した」と、それに由来する家紋「月と星」をアレンジしたという。車両の外観は、「空への上昇感」をイメージし、在来車のシルバーから一転、大空をイメージするブルーを採用した。運転台や客室窓の周囲はブラックで引き締めている。独立した配置の窓に連続性をもたせ、外から見ても、「あの電車に乗ると眺めがよさそうだな」という期待感を演出しているという。ブルーとブラックの塗り分けは運転台付近で斜めにカットし、上昇を表現しているとのこと。室内は、「空中散歩を感じさせる浮遊感」をデザインのコンセプトとし、運転室床面の一部をガラス張りにする「パノラマデッキ」など、眺望に配慮した設計となっている。ガラスはドアの下部、ドア格納部分(戸袋)などにも採用し、室内の圧迫感をやわらげている。ただし、ガラスを多用する冷たい印象も増してしまうため、壁面には木目をあしらうなどぬくもりを調和させたという。インテリアはブルー系とオレンジ系でまとめ、質感を上げるために濃くしている。天井と壁の間の広告枠もラインを作り、煩雑な印象を抑える工夫をしたとのこと。座席は対面シートにする案もあったが、通勤用途やイベントでのゆったり感を考慮してロングシートに。ただし、各座席を独立させ、背もたれを高くした。従来のロータイプでは揺れを支えるのに不十分で、浅く腰かけることで足の投げ出しの原因になる。ハイバックで身体を大きい面積で支えて、心地良くすることで深い着座姿勢を促し、足の投げ出しを防ぐ狙いがあるとのこと。座席の幅は470mmで在来の通勤車としては広く、「おそらく新交通では初めてのゆったりシート」と唐澤氏は述べた。新型車両に採用された新技術については、千葉都市モノレール車両課の鈴木氏が説明した。JR西日本の福知山線脱線事故と、韓国大邱広域市の地下鉄火災を教訓に、新しい安全基準に準拠しているという。具体的には、ワンマン運転で運用することから、「運転状況を表示するモニター装置と記録装置の追加」「防護無線にバッテリーを搭載し電源断でも使用可能に」「車両間通路は走行中は閉じてストッパーがかかる」「マスターコントローラから手が離れたときに急ブレーキをかけるデッドマンシステムに、発動時の司令室通報機能を追加」「客室内からの非常通報装置に乗務員が反応しない場合に備えて、司令室への通報を実施し、司令室から客室へ車内放送する機能を追加」などだ。このほか、空調ダクトを熱で溶け落ちない材質とし、ATC(自動列車制御装置)を二重化、車両連結部に転落防止装置を設置、ドアにLEDとチャイムによる案内装置を設置するなど、安全とバリアフリーに配慮したとのこと。快適性では、空調システムに従来の冷房・暖房・送風に加えて除湿機能を搭載した。環境面では、動力を抵抗制御式直流モーターではなくVVVFインバータ制御の三相交流モーターとし、電力回生機能も搭載して省エネルギーに配慮したとのこと。千葉都市モノレール代表取締役社長、大澤雅章氏は、「タウンライナーの乗客数は年1%の上昇傾向だったが、高齢化により頭打ちになりつつあり、東日本大震災で2011年度は乗客数が減った。新車両の導入で利用者を増やしたい」と期待を語った。現在の路線の愛称「タウンライナー」については、「もともとは車両の愛称だった。今後は『アーバンフライヤー』にしていきたい」との考えを示した。「URBAN FLYER 0形」は導入発表から落成、営業開始まで6年を要した。その理由については、「鉄道車両は生産開始時に発表する会社が多いが、この車両はデザイン検討開始段階で発表した。デザイン決定に2年、そこから部品設計に2年半、製造に1年かかっているため」という。同車両は日中に試運転を実施し、営業開始は7月8日の予定。全4編成を三菱重工に発注しており、今回登場した編成はその1つ目。今後は今年度中に1編成を追加し、来年度と再来年度にそれぞれ1編成ずつ導入するという。それ以降については、「営業成績と在来車の老朽化の進行度で決める」とした。「URBAN FLYER 0形」が営業開始した後のイベント企画も進行しており、7月下旬から8月にかけて、ホテルなどとタイアップした婚活列車を予定している。新車両のロゴについてはブランド展開も検討しており、プラネタリウムとのコラボレーションも進行している。「千葉モノレールの新しいブランドとして立ち上げたい」とのことだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月13日東京メトロ銀座線の新型車両1000系が11日、運行を開始した。同車両は30日まで、銀座・和光本館「時計塔」竣工80年と銀座線開業85周年を記念した「フォトギャラリートレイン」として運転される。1000系は銀座線開業時に活躍した旧1000形をほうふつとさせるレモンイエローの車体が特徴。レトロな外観ながら、永久磁石同期モータやLED照明、走行騒音低減のための操舵台車など、最新技術も採用した車両となっている。運行を開始した11日には、浅草駅にて出発式を開催。4月より東京メトロの広告キャンペーン「We are the Tokyo Navigator」のイメージキャラクターを務める武井咲(えみ)さんも制服姿で登場し、テープカットや花束贈呈などが行われたとのこと。同車両の12日以降の予定運行ダイヤは、「銀座線1000系スペシャルサイト」から確認できる(列車遅延やダイヤの乱れなどで変更される場合あり)。30日までは東京メロとセイコーホールディングスとのタイアップによる「フォトギャラリートレイン」として運行。車内では開業85周年を迎える銀座線と、竣工80年の銀座・和光本館「時計塔」などの懐かしい写真を、感謝のメッセージとともに紹介する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月12日JR東日本は10日、秋田新幹線用車両と埼京線・横浜線用車両の新造について発表した。秋田新幹線用E6系は2013年春から運転予定。埼京線と横浜線にはE233系通勤形車両が投入される。秋田新幹線用E6系は現在、量産先行車1編成(7両)による走行試験が行われている。新造車両は今年11月以降、2014年春までに計23編成(161両)落成予定。運転開始時期は2013年春とされ、E5系と併結し、東北新幹線宇都宮~盛岡間で時速300km運転を行う(2013年度末からは時速320kmに)。量産先行車も走行試験を終え次第、営業列車に投入するとのこと。首都圏では通勤・近郊形電車の取替えが進められており、埼京線・横浜線用にE233系通勤形車両が新造されることに。これにより、埼京線、横浜線とも現在の車両と比べて定員が約1割増加する。また、車内照明をオールLED化するなど消費電力量の削減にも努め、現在の車両の約7割程度の消費電力量で走行できるという。設計最高速度は時速120km(従来の車両は時速100km)で、VVVF制御・交流誘導電動機を採用している。埼京線用E233系は10両編成で、定員は1,564名(現行の埼京線用205系は1,424名)。計31編成(310両)が新造され、2013年度から順次運転開始。りんかい線にも乗り入れ、新木場~川越間を走行する。横浜線用E233系は8両編成で、定員は1,244名(現行の横浜線用205系は1,136名)。2014年度から順次運転開始し、横浜線のほか京浜東北・根岸線の東神奈川~大船間も走行する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月10日全労済は、共済金支払業務を行う拠点「共済金センター(大阪)」を新たに大阪に開設し、2日から業務を開始する。これまで東京に集中していた業務と機能を、東京・大阪の2拠点に分割・再編し、それぞれが、組合員からの共済金請求受付から支払いまでの機能を備える。請求書類の電子化管理や、両拠点が受電業務を間断なく連携するなど、相互に補完できる体制・仕組みを構築し、大規模な自然災害等、不測の事態が起こった際の業務中断からも回避することができるとしている。全労済共済金センター(大阪)〒590-0048大阪府堺市堺区一条通11-23全労済堺会館全労済共済金センター(東京)〒183-0044東京都府中市日鋼町1-1Jタワー請求受付時間(大阪・東京とも)…平日:9時~19時 休日:土曜・日曜・祝祭日・年末年始主な業務…生命系共済金の請求受付、支払い、業務管理など(来店窓口はなし)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月04日私鉄系ホテル5社で構成する「Rail Inn ネットワーク」はこのほど、加盟5社の車両をパッケージにあしらったドリップ式コーヒーを製作し、2日より各ホテルのフロントにて販売を開始した。1箱5袋入りで500円。1万2000個の限定品だ。「Rail Inn ネットワーク」は、西鉄ホテルズ、京急イーエックスイン、静岡鉄道、富山地鉄ホテル、名鉄インの5事業者が加盟するホテルネットワーク。あわせて全国に29のホテルを展開しており、共同仕入れや共同販促などを行っている。このたび発売されたドリップ式コーヒーは、各ホテルが私鉄系事業者の全国ネットワークに所属していることをアピールしようと企画されたもの。外箱には系列の私鉄5社の懐かしい車両や最新の車両10種を、個包装には5社を代表する車両をそれぞれプリントし、鉄道の魅力を伝えるデザインに仕上げた。なお、「Rail Inn ネットワーク」に加盟する各社では、同グッズがセットになった宿泊プランも同時に発売している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月04日