映画『ブラック・スワン』の公開を記念して5月7日(日)、土屋アンナが劇中で描かれる白鳥と黒鳥をイメージしたファッションショーに出席。白から黒への華麗な変身を遂げた。ナタリー・ポートマンに悲願のアカデミー賞主演女優賞をもたらした本作。名作バレエ「白鳥の湖」のプリマに抜擢された主人公が、無垢な白鳥と妖艶な黒鳥の両方を演じなくてはいけないプレッシャーの中で、混乱に陥り、徐々に狂気を帯びていく様が描かれる。「白鳥の湖」の楽曲をアレンジした音楽が鳴り響く中で、まずは白鳥をイメージしたモデル軍団がランウェイを歩く。最後に登場したアンナさんは両肩を露出し、ふわふわの羽飾りのついた真っ白なドレスで観衆を魅了した。続いて、黒鳥軍団が登場!白鳥とは打って変わった、ダークかつ妖艶な魅力全開のドレスで姿を現したアンナさんだが、その背中には、黒い羽根の模様が。クールにランウェイを歩き、会場は拍手に包まれた。その後、アンナさんは黒鳥のドレス姿のままトークイベントに出席。今回のショーについて「普通(のショーで)はブランドを表現するけど、今回は人格を表現するということで刺激的でした」と笑顔を見せた。最初の純白のドレスでのウォーキングでは「無垢な清潔感を表現するために淡々と歩いた」と明かす一方で、“黒”に関しては「そのまんま(の自分)で行かせてもらいました」と快活に笑うアンナさん。自身が白か黒かと問われると「白だと思ってほしいけど、黒かな。『結婚式でも黒を着そう』って言われます(笑)」とも。映画については「正直、怖い!怖さに深い意味があります」とその魅力を語る。さらに、主演のナタリーを「(本物の)バレリーナにしか見えない」と絶賛しつつ「ナタリー・ポートマンは、実は最初から“ブラック・スワン”だったように思います。良い子に見えて、実は…という感じ」と独自の分析を披露した。この日は「母の日」ということで、妖艶なドレスに身を包みつつも、お子さんの話題を振られると母の顔に“変身”する一面も。「手紙をもらいました!(お子さんには)『母ちゃん、面白い』って言われます」と満面の笑みを浮かべていた。『ブラック・スワン』は5月11日(水)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。■関連作品:ブラック・スワン 2011年5月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.■関連記事:ミラ・クニス インタビュー親友ナタリー相手の官能シーンに自信アリ?栗山千明、ナタリーを意識した妖艶な“黒鳥”ドレスで登場!ナタリー&アシュトン “セフレ”の2人の独占インタビュー思わぬ“失言”に…ナタリー・ポートマンが悩める義母役を熱演!『水曜日のエミリア』予告編先行到着N・ポートマンが黒い狂気で舞う『ブラック・スワン』試写会に10組20名様ご招待
2011年05月09日“主人公のバレリーナのライバル役”と聞くと、少女マンガ的なイジワルで勝気な女性を想像してしまうが、そんな単純な役どころではない。妖艶さと官能でもってナタリー・ポートマン演じる主人公・ニナを漆黒の狂気へと染め上げていく“麻薬”のような女性――それが、ミラ・クニスが『ブラック・スワン』で演じたリリーである。ダーレン・アロノフスキー監督はオーディションすらすることなくミラの起用を決め、彼女はそこからバレリーナを演じるための過酷なトレーニングをこなしてリリーを作り上げていった。彼女はこの作品を通じて何を手にしたのか?作品について、撮影についてミラが語ってくれた。1日4時間のレッスンを週7日7か月実は、ミラとナタリーはプライベートでも仲の良い友人同士。彼女が本作について初めて知ったのも、ナタリーとのショッピングの最中だったとか。「そうかもしれない…それはナタリーから聞いた話?あまり覚えてないから、ナタリーに怒られちゃうかも(笑)。ナタリーとはよくフリーマーケットに行くの。日曜の朝の恒例行事で、2人でバーゲン品を探しに行くの。その日もロサンゼルスでショッピング中だったんだけど、『この後どうするの?』と私が聞いたら、ナタリーが『バレエのレッスンがあるの』と言うから、そのときは私は『へえ、そうか』と、深くは考えなかったんだけど、いまふり返って考えると合点がいくわね」。役作りに際して、20ポンド(約9キロ)も減量し、華奢な肉体をさらに絞り上げていったミラ。「26歳にしてプロのバレリーナになろうとするわけだから、自殺行為よね!」と笑うが、バレエのトレーニングも過酷かつ長期にわたった。「1日4時間を週7日、7か月間。これは撮影前の話ね。撮影中も同じような感じだった。8月14日の誕生日の日に1日だけお休みをもらえたけど。エミー賞やゴールデン・グローブ賞とも重なっていたから、そういう日は半日だけオフにしてもらって、バレエのインストラクターと朝の5時から11時まで練習したの。レッスンが終わるとヘアメイクとメイクをして、そのまま授賞式へ、という具合だったわ」。過酷ということで言えば、劇中にも見られるようにバレエの世界における競争の激しさは論を待たない。役作りのリサーチを通して垣間見えた、バレエの世界の舞台裏についてミラはこう語る。「そんなにリサーチしなくても、(バレエ界の熾烈さは)すぐに分かったわ。ちょっと見れば目の当たりにする。熾烈な競争を隠そうという遠慮も全くないし」。ミラがいる映画界も同様に、と言えそうだが…。「そうとも言えるし、そうでもないとも言えるわ。私の経験上、そこまで(映画界は)熾烈な競争ではないわね。競争が激しい部分もあるけれど、バレエ界の競争の方がよっぽど激しいわ。言葉では到底表現できない熾烈な争いよ。狭い世界だから。彼らは人生を懸けてあり得ないほどの完璧を目指す。キャリアも長くもって35歳で終わりよ。だから競争が激しいのでしょうね。映画スターはたくさんいるけれど、プリマは数えるほどしかいないでしょ?とても狭い世界だし、独特な世界だと思う」。「思わぬ映画が道を開いてくれることもある」バレエのシーンの素晴らしさはもちろんだが、それ以外のドラマの部分、特にリリーとの関係性の中でニナが変貌していくさまは大きな見どころ。ニナとリリー、女性同士の激しい官能シーンも!プライベートでも仲の良いナタリーが相手ということでやりやすかった部分も?「そうね。カメラの前でセックスの演技をしないといけないのは、どんな場合においても居心地の悪いことだから。相手が男性であっても女性であっても…。だから、相手が友達だとずいぶんやりやすくなるのは本当ね」。本作の演技でミラは、ヴェネチア国際映画祭の「マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)」に輝いた。本作が女優としてのキャリアのターニングポイントになりそうな予感もするが、ミラはあくまでクールに自分を見つめる。「ターニングポイントはその時点ではっきりと認識できるものではないの。私は自分が出演してきた映画を否定することはない。後悔もないわ。どんな経験でもそこから学ぶものはあったし、女優としても人としても成長できたから。でも、少なくとも私の経験上、自分の出演する映画が、将来どういうきっかけにつながっていくことになるかは分からないものよ。思わぬ映画が道を開いてくれることもあるから」。ただ、本作が今後の彼女のキャリアを広げることになるのは間違いない。「1年後に聞いて」と笑ってかわしつつ「『ブラック・スワン』は先方からオファーが来たという意味では例外だった」とも。慎重に言葉を選びながら彼女はこう続ける。「他の作品に関しては『寝取られ男のラブ♂バカンス』から『ザ・ウォーカー』まで、全て自分がオーディションで勝ち取ってきた役なの。つまり、良作のオファーがいつも入ってくるわけではなかったけど、自分がやりたいと思った作品に関しては、役を勝ち取ってきたの。これは私がよく使う例えなんだけど、この業界(におけるキャリア構築)はチェスと言うよりもむしろチェッカーゲームのようなもの。4〜5手先を考えるのは、とてもじゃないけど無理ね。でも私の場合、必要に駆られて仕事をする必要はないから、とてもラッキーな立場だと思うの。自分の中で何かしらの反応が起こり、やりたいと思う企画をじっくり待つ余裕がある。いつもそうね。ジャンルに対するこだわりがあるわけでもない。『次はシリアスなドラマをやりたいわ』と思うわけではないの。自分が魅かれるプロジェクトを探すだけよ」。そんな彼女の言葉からは風格すら感じられる。追いつめられ、変貌していくナタリーの傍ら、官能的にスクリーンに佇む彼女の姿をお見逃しなく!© AFLO© 2010 Twentieth Century Fox.『ブラック・スワン』2011年5月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連作品:ブラック・スワン 2011年5月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.■関連記事:栗山千明、ナタリーを意識した妖艶な“黒鳥”ドレスで登場!ナタリー&アシュトン “セフレ”の2人の独占インタビュー思わぬ“失言”に…ナタリー・ポートマンが悩める義母役を熱演!『水曜日のエミリア』予告編先行到着N・ポートマンが黒い狂気で舞う『ブラック・スワン』試写会に10組20名様ご招待【シネマモード】ドレス姿で受賞者がわかる!?オスカー・ファッション
2011年05月02日映画『ブラック・スワン』の特別試写会が4月27日(水)、都内で行われ上映前に東京バレエ団のプリマドンナとして活躍する上野水香と女優の栗山千明がトークショーを行った。チャイコフスキーの「白鳥の湖」をモチーフに、“白鳥”のパートと“黒鳥”のパートを演じ分けるプリマドンナの座をめぐり、ライバルへの嫉妬や憧れから、ねじれた友情を発展させ、変貌していくバレリーナの姿を描いた本作。主人公のニナを演じたナタリー・ポートマンに悲願のアカデミー賞主演女優賞をもたらした作品でもある。この日は上野さんが純白、栗山さんが黒のドレスに身を包んで登場。ひと足先に作品を鑑賞した栗山さんは、ナタリーの演技について「鳥肌が立ちました。3か月ほどバレエの練習をしたと聞きましたが、3か月でそこまで?とびっくりしました」と興奮気味に感動を伝えた。上野さんも「短い間にバレリーナらしさを身につけていて、表現者として素晴らしいと思いました。演じることに全生命を懸けているということが伝わってきて感動しました」と大絶賛。上野さん自身、幾度となく「白鳥の湖」のプリマを務めあげてきたが「知れ渡った作品であり、いろんな人が踊ってきたので、プレッシャーも大きい。技術的にも難しいし、2役を演じるという課題もあります」とその難しさを明かす。その上で「対照的な白鳥と黒鳥ですが、“善”と“悪”ではなく、どちらも美しく魅力的。黒鳥を演じるときは、王妃をだますのを楽しむ、小悪魔的な役作りをしています」と笑みを浮かべた。栗山さんも幼少期にクラシックバレエを習っていたそうで「いまでもやっていてよかったと思います。モデルとしての見せ方、女優としての芝居などいろんなところで活きています」と明かす。ちなみに栗山さんは白鳥?それとも黒鳥?という問いには「憧れは黒鳥ですが…近いかというとそうでもないですね。かといって白鳥でもないし…」と苦笑交じりに答えていた。ナタリーは本作の振り付けを担当したフランス人振付師のバンジャマン・ミルピエと婚約し、現在、彼との間の子供を妊娠中だが、上野さんはミルピエによる振り付けについて「現代的で斬新。個性的で興味深いです」と語り、プロの視点から映画の見どころを明かしてくれた。『ブラック・スワン』は5月11日(水)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。■関連作品:ブラック・スワン 2011年5月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.■関連記事:ナタリー&アシュトン “セフレ”の2人の独占インタビュー思わぬ“失言”に…ナタリー・ポートマンが悩める義母役を熱演!『水曜日のエミリア』予告編先行到着N・ポートマンが黒い狂気で舞う『ブラック・スワン』試写会に10組20名様ご招待【シネマモード】ドレス姿で受賞者がわかる!?オスカー・ファッションN・ポートマンディオールデザイナー、J・ガリアーノの人種差別発言に嫌悪感を表明
2011年04月27日新作を発表するたびに衝撃と共に観る者に強いメッセージを投げかける園子温監督。最新作『冷たい熱帯魚』は来年1月末の全国公開を前に、すでにヨーロッパ10か国での公開も決定するなど海外でも高い評価を受けている。本作の公開を記念し、“園子温 むきだし特集”と銘打って園監督作品を一挙に上映するイベントが開催されることが決定した。ヴェネチア国際映画祭、トロント映画祭などで上映され、驚愕を持って受け止められた『冷たい熱帯魚』は、吹越満演じる主人公が、娘の万引きをきっかけにズルズルと破滅への道に引きずりこまれていく様子を過激に描いた作品。あの鬼才・三池崇史監督をして、「人生をリセットしたい人に次の句を贈ろう。『園子温ああ園子温園子温』。観て、震えて、透明にされちゃう前にやり直そう。ついでに日本映画もやり直そう。この映画は傑作です」と言わしめた問題作。その公開を前に、「園子温の世界にダイブせよ!」との触れ込みで過激な特集上映の実施が決定!監督、脚本、編集から主演まで全てを自らこなし、ぴあフィルムフェスティバルで入賞を果たした1985年の『俺は園子温だ!』から、写真家の荒木経惟、舞踏家の麿赤児、ファンションデザイナーの荒川眞一郎という3人の表現者が出演した『うつしみ』、吹石一恵を主演に迎えた『紀子の食卓』、237分という長大な物語、西嶋隆弘(AAA)、満島ひかりといった若き才能のきらめきが注目を集めた『愛のむきだし』など計12本が上映される。中でも注目は『Make the Last Wish』。先述の満島さんが主演で2008年に制作された作品だが、劇場では公開されていないため今回がスクリーンで初上映となる。栗山千明(『エクステ』 )、オダギリジョー(『HAZARD ハザード』)ら園監督との出会いで新たな一面を引き出された俳優陣も、もちろん要チェック!特集上映「園子温 むきだし特集」は来年1月8日(土)から21日(金)までヒューマントラストシネマ渋谷にて開催。『冷たい熱帯魚』は1月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。※特集上映の詳細はヒューマントラストシネマ渋谷の特設ページ()にて。■関連作品:冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU
2010年12月22日過激な暴力描写が論議を呼んだ問題作を3Dで蘇らせた『バトル・ロワイアル 3D』の主題歌を土屋アンナが歌うことが明らかになった。故・深作欣二が監督を務め、ある中学校のクラスの生徒たちが、最後のひとりになるまで殺し合いをするサバイバルゲームに強制的に参加させられるという凄まじい設定と暴力描写が話題を呼んだ本作。公開当時、国会で「青少年に悪影響を与える」と糾弾されR15指定とされる一方で、「自分ならどうするか?」という問いを観る者に突きつけ、最終的に興行収入32億円の大ヒットを記録した。主演に藤原竜也、ヒロイン役を前田亜季が演じたほか、ブレイク前の栗山千明、柴咲コウといった豪華な面々が出演している。この10年前の問題作を最新技術を駆使して全編にわたって3D化。生々しい暴力描写が3Dで味わえるようになったが、その主題歌をアンナさんが歌うことに。誰もが一度は聞いたことがある、イタリアオペラ随一の作曲家・ヴェルディの「レクイエム」を現代風にマッシュアップした「CHECKMATE mash up ANTY the 紅乃壱, VOLTA MASTERS」を過激に響きわたらせる!アンナさんは「『バトル・ロワイアル』の物凄い緊張感あるテンションに負けないように魂込めて作り、歌い上げました! VOLTA MASTERSとANTY the 紅乃壱と一緒に作り上げたアンナの曲で3Dになった新しい『バトル・ロワイアル』がさらに過激に盛り上がれば最高っす!!」とのコメントを寄せてくれた。アンナさんの歌声が、映像と物語にさらなる衝撃を加える!こちらの楽曲は映画の公開に合わせて配信される予定。『バトル・ロワイアル 3D』は11月20日(土)より公開。■関連作品:バトル・ロワイアル3D 2010年11月20日より公開© 2010「BR3D」製作委員会
2010年09月10日映画『NECK ネック』が8月21日(土)に公開を迎え、主演の相武紗季をはじめ、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太らが出席しての舞台挨拶が行われたが、ここにサプライズゲストとして本作にも出演している板東英二が乱入し、会場を盛り上げた。作家・舞城王太郎の原案を映像化した本作。お化けの製造に情熱を捧げる大学院生・杉奈(相武さん)の実験が巻き起こす恐怖体験、ドタバタが描かれる。壇上に上がった相武さんらは揃って公開を迎えた喜びなどを語ったが、続いて、ゲストとして、劇中に登場するお化けの“ゆかりちゃん”の来場がアナウンスされると劇場は暗転。客席脇の扉から、白い服に長い髪で顔を覆ったゆかりちゃんが現れるが、歩みがどこかぎこちなく、劇中では女性であるはずなのに明らかに男性のように見える…。不審がる相武さんらをよそに、ゆかりちゃんは壇上に上がり、自らカツラを剥ぎ取ると、そこに現れたのは板東さん!板東さんの来場は登壇陣には全く知らされておらず、文字通りのサプライズ。驚く相武さんらをよそに板東さんは「どんだけ暑いねん、こんなん着せられて!今朝、大阪から新幹線で来て、この後、東京ドームで巨人-阪神戦の解説や。どうせならこの格好で始球式やりたかったわ。(待っている間は)地下三階に入れられて冷房もなしや」と不満をまくし立て、会場は笑いに包まれた。本作は夏にピッタリの“胸キュンホラー”ということで、夏のキュンとする思い出を尋ねると板東さんは、この日、甲子園での夏の全国高校野球大会が決勝を迎えることもあって、自らの甲子園での思い出話を披露…するも溝端さんに「野球やってらしたんですか?趣味で?」などと返される始末…。相武さんは同じ質問に「海で父と浮き輪で遊んでいたら、渦に巻き込まれたんです。そうしたら、ふんどしで日光浴してた祖父が気づいて助けに来てくれて、祖父にキュンとしました」と子供の頃の思い出を披露。このエピソードは板東さんから“大賞”に認定され、特製のゆでたまごを贈られた。相武さんは「感無量です」と語るも「これ、どこに飾るか本気で悩んでます」と少し困惑した表情を見せ、再び会場は笑いに包まれた。『NECKネック』はシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:殿方よりも乙女の方が“恐怖”に強い?『NECK』男女カップルアンケート調査新鋭MAGICPARTYが『NECK』主題歌など4曲熱唱溝端淳平からビデオレターも!“胸キュン”のポイントはギャップにあり?『NECK』恋の“ドキドキ”エピソード発表!相武紗季×溝端淳平×平岡祐太『NECK』は全員、素のままほぼドキュメンタリー?溝端淳平、『NECK』公開告白イベントで一般カップルに芸能記者ばりの質問攻め!
2010年08月21日映画『NECK ネック』の主題歌を歌う「MAGIC PARTY」が8月18日(水)に東京・渋谷で開催された本作の試写会イベントに登場し、アコースティック・バージョンによる主題歌「今夜はMAGIC BOX」を含む4曲を熱唱した。覆面作家の舞城王太郎による、“NECK(=首)”をモチーフにした原案を基に、異なるストーリーで舞台化、そして今回の映画化がなされているこちらの作品。映画では、お化けを作り出すことに情熱を注ぐ大学院生の杉奈(相武紗季)の実験が巻き起こす騒動が描かれる。昨年、インディーズながら深夜ドラマ「深夜食堂」の主題歌を担当するなど、音楽シーンで高い注目を浴びるMAGIC PARTY。拍手と歓声で迎えられたボーカルのAIRIは「私たちは、本日リリースされた『今夜はMAGIC BOX』でメジャーデビューですが、映画『NECKネック』の主題歌に選んでもらえて、すごく嬉しかったです。初めて映画の主題歌を担当するということで、映画の世界観を崩さないように、MAGIC PARTYなりに表現した曲です。一足お先に映画を観させていただきましたが、ハチャメチャです(笑)!恋愛のドキドキを感じて、でもすごく怖くて、でもすごく笑えます。しかも、色々なちょっとしたところに、豪華な出演者がいらっしゃるので見逃さずに観て下さい」と主題歌以上に映画そのものについて熱烈なアピール。また、出演者の溝端淳平から、会場に詰めかけたファンに向けて「『今夜はMAGIC BOX』は、ロックのような、それでいてポップのような両方の要素が合わさっているので、ホラー映画のようで恋愛映画のような『NECK ネック』にピッタリの主題歌だと思います」というビデオレターも到着し、会場を盛り上げた。ライヴでは、アコースティックバージョンの「今夜はMAGIC BOX」に、「わがままJOYガール」、「Believe in Paradise」、「= 〜イコール〜-」の4曲を披露し、詰めかけた観客を沸かせた。『NECKネック』は8月21日(土)よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:“胸キュン”のポイントはギャップにあり?『NECK』恋の“ドキドキ”エピソード発表!相武紗季×溝端淳平×平岡祐太『NECK』は全員、素のままほぼドキュメンタリー?溝端淳平、『NECK』公開告白イベントで一般カップルに芸能記者ばりの質問攻め!ファイル名がアナグラムに?舞城王太郎が編集の謎を呼ぶ『NECK』特別映像到着栗山千明が朗読した『NECK』ラジオドラマが未公開エピソードを加えて配信決定!
2010年08月19日世に言う“吊り橋理論”によれば、極限状態や恐怖に襲われたときこそ、人は恋に落ちやすいと言われるが、恐怖の妄想が現実となったとき、その想いは“胸キュン”な恋に発展するものか?そんな奇想天外な発想から生まれた“胸キュンホラー”エンターテイメント『NECKネック』が8月21日(土)より公開となる。これを記念して、シネマカフェの映画体験型サイト「シネマライブ!」では、男女の読者を対象に「恋の“ドキドキ”エピソード」を大募集!その一部をここでご紹介。もちろん胸がキュンとなるポイントは人それぞれだが、女性の中で目立っていたのが“駅”というシチュエーションでの数々のエピソード。ラブストーリーでもドラマティックな場面の舞台として描かれることが多いが、実際に「デートの帰り、駅のホームで別れ際にキスされたこと」(30歳女性)という声をはじめ、「電車通学で毎朝会う他校の学生に片想いをしていて、『今日は乗ってないな〜』とがっかりしていたら、隣のつり革に相手がいたとき」(33歳女性)という微笑ましいエピソードも。同様に投稿が多かったのが、“初デート”のエピソードの数々。中でも観覧車や展望台など、初デートスポットの王道(?)でのロマンティック思い出が多く見られた。また、気になる異性と急接近、というのもグッとくる“ドキドキ”の鉄則?「会社で見慣れないかっこいい男性を見つけドキドキしていたら、自分の部署に配属されてすっかりドキドキ!」(31歳女性)に、「ずっと通っていた書道教室に、同じクラスで気になっていたカワイイ女の子が突然通ってくるようになり、動揺のあまりにその日の筆づかいはメタメタでした…」(20歳男性)という甘酸っぱいエピソード。急接近という点では、さらに「TVの占いコーナーで『今週のかに座の人は、誰かに告白されるかも!?』と言われた途端、一緒にTVを見ていた男友達から突然告白された」(30歳女性)という思い出も。甘酸っぱいエピソードが並ぶ中、逆にこんな“ドキドキ”失敗談もちらほら。「恋愛相談で友達にメールを送ったつもりが、友達ではなく彼に送ってしまっていたこと!思いきりバレてしまいました…」(28歳女性)というかわいらしい失敗談があれば、「初デートでホラー映画を観に行ってしまい、彼が異様にビビり屋さんで映画館で叫びまくり…。恥ずかしすぎてハラハラドキドキでした(笑)」(25歳女性)と、笑えるものまで。初デート映画の作品選びは慎重に…。とは言え、相手が見せるギャップがいい方向に転じることもあるようで、「弱々しくて女の子のような彼が人ごみで力強く手を引いてくれたときはドキドキしました」(27歳女性)という声も。男性の方はぜひ参考にしてみては?さて、あなたの一番の“ドキドキ”エピソードは?夏にぴったり(?)の胸キュン要素がつまった『NECKネック』は8月21日(土)よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開。映画体験サイト シネマライブ!■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:相武紗季×溝端淳平×平岡祐太『NECK』は全員、素のままほぼドキュメンタリー?溝端淳平、『NECK』公開告白イベントで一般カップルに芸能記者ばりの質問攻め!ファイル名がアナグラムに?舞城王太郎が編集の謎を呼ぶ『NECK』特別映像到着栗山千明が朗読した『NECK』ラジオドラマが未公開エピソードを加えて配信決定!お化けが生まれる仕組みを科学する?『NECK』特別映像が到着
2010年08月14日3人揃うと、とにもかくにもにぎやか…を通り越してやかましい!?撮影中のエピソードを持ち出してワイワイ、10代の頃を思い出してやいのやいの。3人とは相武紗季、溝端淳平、平岡祐太のこと。この雰囲気どこかで見たことが…などと考えるまでもない。映画の中のやりとりピッタリそのままなのである。映画『NECK ネック』で3人が演じたキャラクターおよび関係性は、素の3人そのままなのか?そんな問いに、相武さんからあっさりと「ほぼドキュメンタリー映画ですね」という答えが…。おまけに、ここにいないもうひとりの主要キャスト・栗山千明の名をあげ「栗山さんもかなりそのまんまですね」と3人口を揃えて勝手に断言!現場について、それぞれの印象について、見どころについて相武さん、溝端さん、平岡さんそれぞれたっぷりと語ってくれた。作家・舞城王太郎原案による“胸キュンホラー”。いや、胸キュンホラーって何だ?と言いたくなるが、まずは最初に脚本を読んでの印象は?相武:“緑目人形”とか“冥王星O(オー)”とか書いてあるけど全く何なのか、現場行くまで分からなくて…。しかも結構スケール大きいけど、実写でどうするんだろう?って。溝端:イメージとして日本のホラーということで、血がベットリ…みたいな後に引く怖さを想像してたんだけど…。平岡:そんなシーンあった(笑)?相武:ないない!むしろ緑目人形かわいいし。溝端:そうそう。急に面白いセリフが入ってきたり。「これでホラーが成立するのか?」って思いましたね。平岡:読む人によって、全く印象や想像するものが違う本なんだな、というのを強く感じました。このやりとりからだけでも、かなり奇想天外な物語であることが分かっていただけるだろうが、加えて作品を特徴付けているのがそれぞれの個性的なキャラクター。お化けを生み出すことに情熱を燃やす大学院生の杉奈(相武さん)に、彼女に憧れ、振り回される後輩・首藤友和(溝端さん)、そして人気作家の越前魔太郎(平岡さん)。どのように役を作り上げていったのか?相武:私は(杉奈が喋る)福井弁が大きかったですね。福井弁でテンション上げていったら杉奈になっちゃった。監督からは顔がアップになる場面で「渾身の力で鼻の穴を広げろ!」って言われて「んー!」って(笑)。平岡:僕は事前に『ホームアローン』と『ナイト ミュージアム』観ました。動かないものが動いたときってどんなリアクションとるんだろう?と思って。相武:どっちも好きー!溝端:俺も(笑)。相武:でも本当に、リアクションも含めてみんな素だったなと思う。普段の平岡くんの3枚目の要素を取り出したのが魔太郎で、淳平くんのピュアでやんちゃなところが首くん(=首藤)だったり。溝端:相武さんはテンションが高くて…。相武:そう、テンション高くて何も考えていない頃の私そのまま。映画の中でやってることも、一見、絶対やらなさそうで、実はやりそうなことだったり。平岡くんがコーヒーをカタカタ言わせながら震えるところとか本当にやりそうだもん!平岡:さすがにコーヒーカップをカタカタはしないでしょ(笑)。溝端:(編集者・赤坂役の)栗山さんも、「冥王星O大好き!」とか架空の存在に憧れてるのって、そのまま本人と同じっぽい(笑)。相武:彼女(=赤坂)の一番かわいい部分がそのまま栗山さんだよね。では、逆に共演してみて見えた、それぞれの意外な部分や印象に残っているところは?平岡:意外というか、首藤くんがキスしようとするシーン。淳平くんは普段、こういう顔でキスするのかぁ…って(笑)。相武:こういう顔でするんだー(笑)。溝端:いやいや、普通しないでしょ!あんな顔で(※どんな顔かは見てのお楽しみ!)。相武:私は平岡くんと10代の頃、共演してて今回すごく久しぶりで。「あー、久しぶり!」ってテンション高めで言ったら「あぁ…、久しぶり」って、会いたくないヤツに会ったみたいな感じのリアクション取られましたけど(怒)。平岡:それは…まぁ、リンクしているわけですよ、役と。いや、久々すぎて緊張してたのかな…(笑)。相武:私は根に持つから(笑)!溝端:僕が相武さんを見て意外だったのが“男前”なところ。仕事は仕事って感じで終わったら、メイク落としてすぐ帰る。「早ぇー!」って思ってました。相武:淳平くんが遅いんです!溝端:遅くない(笑)!でもかなりかっこよかったですね。では、男性陣2人から見て杉奈みたいな女の子はタイプなのだろうか?相武:聞きたい聞きたい!溝端:では僕が先に。大人(=平岡さん)の意見は後!僕は、ああいう女の子に振り回されるのって楽しそうでいいですね。かわいいワガママ言ってくれる子って好きです。僕はこの杉奈が、相武さんがこれまで演じたキャラで一番好き。相武:それ、すごく言ってくれるよね。溝端:いや、キャラね、キャラ(笑)!平岡:僕も杉奈ちゃんならいいですね。相武:おおー!平岡:最初は研究熱心で、恋愛よりも研究って感じで周りを振り回すけど、女の子らしいところも見えてきて。溝端:ギャップですね。相武:(頷きながら)ギャップだな!キュンとくるのは。平岡:杉奈が(相手の)髪をクルクルってするのも。溝端:あー、ドキッとする!相武:いいんじゃない?いいんじゃない?クルクルじゃない(笑)?気になるヒトがいたらクルクルしてみる?…いやぁ、暴走入ってしまいました(苦笑)。……。では、気を取り直して最後に映画のアピールを!平岡:花やしきのジェットコースターみたいな感じの映画ですね。相武:何か分かる。子供と大人で行ってもいいし、子供同士でもいいし。大人のデートでも大丈夫。平岡:トンネルくぐったら家族がちゃぶ台で待ってる、みたいな(笑)。溝端:カキ氷でね!ポップコーンじゃなくてカキ氷で観てほしい。相武:カキ氷食べたいよねー(笑)!(photo:Yoshio Kumagai)■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:溝端淳平、『NECK』公開告白イベントで一般カップルに芸能記者ばりの質問攻め!ファイル名がアナグラムに?舞城王太郎が編集の謎を呼ぶ『NECK』特別映像到着栗山千明が朗読した『NECK』ラジオドラマが未公開エピソードを加えて配信決定!お化けが生まれる仕組みを科学する?『NECK』特別映像が到着相武紗季、溝端淳平らがネック・マシーン除幕式でくいだおれ太郎と対面!
2010年08月12日映画『NECK ネック』の公開を前に相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太が参加してのイベントが東京・台場のJOYPOLICE(ジョイポリス)で開催され、相武さんらと観客に見守られる形で、事前の応募で選ばれた1組の男女の恋の公開告白が行われた。作家・舞城王太郎の原案を基に、お化けを作り出そうとする大学院生・杉奈と彼女の実験に巻き込まれた人々の恐怖の体験を描いた本作。先日よりジョイポリス内には、映画の恐怖を再現した3Dアトラクション「―お台場―生き人形の間」が設置されており、このコラボレーションを記念して今回のイベントが実施された。イベント前に4人は「生き人形の間」を実際に体験したとのことだが、意外にも(?)、4人の中で一番怖がりなのは栗山さん。途中で恐怖のあまり、付属のヘッドフォンを外してしまったとのことで「(怖がりであることが)実証されて残念です。怖いものに強そうというイメージを持たれることが多いんですが…」と苦笑い。その様子について男性陣からは「ずっと頭を抱えてて、大丈夫かな?と心配になった」(平岡さん)、「冷や汗かいてましたね」(溝端さん)といったコメントが発せられたが、相武さんは「男性陣はいかにも強そうなことを言ってますが、最初に暗い廊下を歩くとき『男性陣で先頭と一番後ろを歩いて、私たちを挟んでよ』と言ったら『じゃんけんで』とか言われて。溝端くんはじゃんけんで勝って真っ先に前から2番目をとって、結局、私が先頭を歩きました」とややふくれっ面で暴露。平岡さんらは少しバツが悪そうに苦笑いを浮かべていた。そしてこの日のメインイベント。映画にも登場する、お化けを生み出すという“新型ネックマシーン”が運び込まれ、事前の募集で選ばれた、“おともだち”の1組の男女が壇上へ。知り合って2か月という2人はすでに、イベント前に「生き人形の間」を体験済みで、恐怖を一緒に乗り越えて絆が深まったところでいよいよ告白タイム!自分で想いを伝えたい、という女の子の方がマシーンに入り、「好きです。付き合ってください」と告白し、男性も「はい、こちらこそお願いします」と答え見事、恋愛成就。心配そうに見守っていた相武さんらも喜びを爆発させた。中でも溝端さんは芸能リポーターのごとく「いつから好きだったの?」、「彼女の想いに気づいてたの?」などと根掘り葉掘り質問を繰り出し、会場の笑いを誘っていた。「胸キュンと恐怖のドキドキを一緒に味わえる夏にピッタリの作品」(相武さん)という『NECK ネック』は8月21日(土)よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開。ジョイポリス内の「―お台場―生き人形の間」は9月30日(木)まで営業。■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:ファイル名がアナグラムに?舞城王太郎が編集の謎を呼ぶ『NECK』特別映像到着栗山千明が朗読した『NECK』ラジオドラマが未公開エピソードを加えて配信決定!お化けが生まれる仕組みを科学する?『NECK』特別映像が到着相武紗季、溝端淳平らがネック・マシーン除幕式でくいだおれ太郎と対面!舞城王太郎が『NECK』Twitter上で新小説の連載をスタート!
2010年08月10日覆面作家として活躍する舞城王太郎の原案を映画化した『NECK ネック』の“ファーストプロット”、つまり最初に書き上げられた物語を映像化した特別映像の一部が到着した。本作はネック…すなわち“首”をモチーフに舞城さんが舞台、映画のために書き上げた物語で、舞台版は河原雅彦演出、溝端淳平主演ですでに上演され、好評を博した。舞台版とは異なる物語となっている映画版では、舞台版と同じく溝端さんが出演するほか、相武紗季、平岡祐太、栗山千明らがキャストに名を連ね、「お化けの製造」の研究にまつわる“胸キュンホラー”が展開する。今回到着した映像は、舞城さんが書き上げたファーストプロットを基に、2008年に撮影されたテスト映像を、舞城さんの責任の下で編集したもの。首から下を地面に埋められた男たちが登場し、映画とは全く違ったやや暗めのテイストによる映像が映し出される。映像ファイルは全部で18本あり、ここで紹介しているのは最初の3本。3本のファイルはそれぞれ「NECK_IS」、「NECK_SB」、「NECK_BN」という名前がついているが、残りの15本にも全て名前が付けられており、この18本の名前がアナグラムになっていて、並べ替えると作品に関わるある言葉が完成するという。こちらの全ての映像は公式サイトで公開されるほか、8月10日(火)よりYouTubeでも公開される。果たしてこの暗号にはどんな言葉が隠されているのか?そしてこの謎の映像の意味は?劇場公開を前にますます謎が広がる『NECK ネック』。映画の公開は8月21日(土)よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:栗山千明が朗読した『NECK』ラジオドラマが未公開エピソードを加えて配信決定!お化けが生まれる仕組みを科学する?『NECK』特別映像が到着相武紗季、溝端淳平らがネック・マシーン除幕式でくいだおれ太郎と対面!舞城王太郎が『NECK』Twitter上で新小説の連載をスタート!小松彩夏5年間の“初恋”は「気持ちを確かめ合っただけ」
2010年08月09日8月21日(土)公開の映画『NECK ネック』に出演している栗山千明の朗読によって6月に4週にわたってラジオドラマとしてTOKYO FM「RADIO DRAGON」でオンエアされた、作家・舞城王太郎(映画原案)の書き下ろし短編小説「NECK a story」が未公開の新エピソードとあわせて公式サイトで配信されることが決まった。映画はお化けを作り出す研究を進める大学院生・杉奈と、彼女の実験に巻き込まれた彼女に恋する後輩、人気作家、その担当編集者らの恐怖体験を描いた“胸キュンホラー”。舞城王太郎が原案を担当しており、同じモチーフによる別の物語が舞台としてすでに上演されているほか、異なる複数の物語の文庫化、劇中の人気作家・越前魔太郎の名義による小説の雑誌への掲載など、様々なメディア展開が行われる。今回、配信が決まったラジオドラマは、映画同様“ネック”すなわち“首”をモチーフに舞城さんが書き下ろした短編小説を、自身、舞城さんの大ファンという栗山さんが朗読する形でラジオドラマとして放送されたもので、6月の放送時は第1話から4話がオンエアされ、今回、新たに未公開の第5話を加えて配信される。ちなみに、こちらの短編小説は、先日より「NECK」というタイトルで講談社より刊行された文庫の中に「NECK a story」の名で所収されている。ラジオドラマは7月29日(木)より公式サイト上で配信開始。映画『NECK ネック』は8月21日(土)よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開。映画『NECK ネック』公式サイト■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:お化けが生まれる仕組みを科学する?『NECK』特別映像が到着相武紗季、溝端淳平らがネック・マシーン除幕式でくいだおれ太郎と対面!舞城王太郎が『NECK』Twitter上で新小説の連載をスタート!小松彩夏5年間の“初恋”は「気持ちを確かめ合っただけ」ドキドキを体験!『NECKネック』カップル限定試写会に45組90名様ご招待
2010年07月29日科学の力でお化けを生み出すことに成功――?相武紗季、溝端淳平ら人気俳優陣を迎えて送る映画『NECK ネック』の本編を含んだ「お化けが生まれる仕組みを理論的に説明する」特別映像が到着した。覆面作家・舞城王太郎の原案を映画化した本作。お化けを生み出すことを研究テーマとする大学院生・真山杉奈(相武さん)の実験が、杉奈に好意を寄せる後輩・首藤(溝端くん)や人気作家の越前魔太郎(平岡祐太)、魔太郎の担当編集・赤坂(栗山千明)らを巻き込みながら、恐るべき事態を巻き起こしていく。杉奈の実験に欠かせない道具が“ネック・マシーン”と呼ばれる装置。劇中では、さらにこの装置を魔太郎が改良した“新ネック・マシーン”も登場するが、今回到着した特別映像では、理論的に、分かりやすく(?)、この装置およびお化けが生み出される理論“ネック理論”について説明。相武さん、溝端さんが登場する本編映像を交えて、お化け誕生について、NHK教育チャンネルばりに説明が行われる。さてさて、その実験結果やいかに?まずはこちらの映像で、お化け作りを予習すべし!映画『NECK ネック』は8月21日(土)よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:相武紗季、溝端淳平らがネック・マシーン除幕式でくいだおれ太郎と対面!舞城王太郎が『NECK』Twitter上で新小説の連載をスタート!小松彩夏5年間の“初恋”は「気持ちを確かめ合っただけ」ドキドキを体験!『NECKネック』カップル限定試写会に45組90名様ご招待ドキドキ満載“胸キュンホラー”『NECK』携帯クリーナーを10名様プレゼント
2010年07月22日覆面作家・舞城王太郎の原案を映画化した『NECK ネック』に登場する、お化けを作り出す装置“ネック・マシーン”の除幕式が大阪市内のファッションビル、E-MA(イーマ)にて7月20日(火)に開催され、相武紗季に溝端淳平、栗山千明、平岡祐太の4人が出席。大阪ならではの意外な(?)ゲストも登場し、会場は大きな盛り上がりを見せた。4人のうち、相武さんと溝端さんは関西出身とあって「安心します。今日も実家から来ました」(相武さん)、「やっぱりホッとします」(溝端さん)と共に“凱旋”に笑顔を見せた。お化けを作り出す研究に没頭する真山杉奈(相武さん)と彼女に恋する後輩の首藤友和(溝端さん)、そして彼らを取り巻く作家の越前魔太郎(平岡さん)、彼を担当する編集者・赤坂英子(栗山さん)の恐怖体験を描いた本作。栗山さん曰く、撮影現場の様子は「ホラー映画を撮っているとは思えないぐらい、みんなでワイワイやっていました」とのこと。さらに栗山さんにひとりずつの印象を尋ねると「平岡くんは天然、溝端くんは先輩思い、相武さんはしっかりものの自由人、という感じ」という答えが。平岡さんは「僕は天然だと思ってないですよ(笑)」と反論するも、10代の頃から平岡さんを知る相武さんにあっさりと「天然です!」と断言され、「意外と緊張するよね?」とさらにイジられていた。そしていよいよ、劇中でも重要な役割を果たす、お化けを作り出す装置“ネック・マシーン”がお披露目。…と、現れた装置に座っているのは、大阪名物のくいだおれ太郎!ちなみに、この日の日のくいだおれ太郎は座っているバージョンで、関西出身の溝端さん、、相武さんも「座ってる姿は初めて見ました」と感激(?)。くいだおれ太郎は登場するや「待ちくたびれて、お腹すきましたな〜」と挨拶。さらに、ネック・マシーンお披露目の祝いの言葉を求められると「それでは、流行の謎かけとまいりましょ。映画『NECKネック』とかけまして、道端に落ちていたたこ焼きを食べたくいだおれ太郎とときます」と振り、すかさず4人が「その心は?」。「どちらも“当たる!”」(くいだおれ太郎)とまとめ会場は拍手に包まれた。『NECK ネック』は8月21日(土)よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:舞城王太郎が『NECK』Twitter上で新小説の連載をスタート!小松彩夏5年間の“初恋”は「気持ちを確かめ合っただけ」ドキドキを体験!『NECKネック』カップル限定試写会に45組90名様ご招待ドキドキ満載“胸キュンホラー”『NECK』携帯クリーナーを10名様プレゼント溝端淳平首だけの演技にトラウマ?「テンション下がる…」
2010年07月21日独特の文体、ストーリー展開で読者の熱狂的な支持を集めるとともに、文壇で物議を醸し続ける作家・舞城王太郎の原案による映画『NECK ネック』。この公開を記念して「講談社・夏の舞城王太郎まつり」が開催されることが決まった。舞城王太郎は1973年生まれ、福井出身といった断片的な情報以外は謎に包まれた覆面作家。2001年に「煙か土か食い物」でメフィスト賞を受賞しデビューを果たし、「阿修羅ガール」で2003年に三島由紀夫賞受賞。その実力が高く評価される一方で、若者言葉を発展させたような独特の口語体の多用などが“舞城否定派”を生むことに――。2度にわたって芥川賞の候補に名を連ねたが、中には作品を全く評価しない選考委員もおり、最も文壇を悩ませる作家の一人である。『NECK ネック』は、そんな舞城さんの原案を映画化した作品で「映像化不可能」と言われてきた舞城作品にとって初の映画となる。また、舞台版がこの2月に、映画と同じく溝端淳平をキャストに迎え、河原雅彦の演出で上演された。今回、開催が決まった「講談社・夏の舞城王太郎まつり」では、舞城王太郎が夏の出版界をジャック!まず、7月6日(火)に講談社の100周年を記念して、講談社ノベルスより書き下ろしで「獣の樹」を刊行。その後、7月15日(木)には講談社文庫より「NECK ネック」が発売されるのだが、これは舞台、映画の単なるノベライズにあらず!映像化を前提に書いた“首”にまつわる物語…“オリジナルバーション(こちらを2月に舞台化)”に加え、映画に向けて書き下ろした“セカンドバージョン”、さらに最終的に映画の原案となった“サードバージョン”に、今回の文庫化にあたり、映像とは全く切り離して書き下ろされた「a story」という異なる4つの首の物語が収録されているのだ。舞城さん自身による渾身の絵コンテ(写真)も掲載されている。そして、7月中に文芸誌「群像」に短編作品を掲載し、8月15日(日)には「IN☆POCKET」に先述の文庫版とはさらに異なる「小説NECK」を掲載する予定。さらに、文芸雑誌「メフィスト」には映画の中に登場する作家・越前魔太郎名義の作品が掲載される。これは、実は複数の豪華執筆陣によるシリーズ作品となっており、9月にはいよいよ舞城さん自身が“越前魔太郎”として執筆することになるという。舞城さん自身も驚愕しているというこの大量刊行。映画も楽しみだが、この夏、小説で舞城ワールドにどっぷり浸かり、それぞれの作品を比べてみるのもいいかも。© 舞城王太郎『NECK ネック』は8月21日(土)よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:溝端淳平相武紗季に胸キュン「男らしくてかっこいい!」相武紗季×溝端淳平『NECK』主題歌に今年注目の新人MAGIC PARTY“好青年”返上?溝端淳平が携帯ドラマで初の不良役に挑戦ヒロインは蓮佛美沙子相武紗季の背後に忍び寄る不審な女性…『NECK』大パニックのクランクアップ!舞城王太郎「NECK」映画&舞台化で相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太ら出演
2010年05月29日映画『NECK ネック』の完成披露試写会が5月27日(木)、東京・ヤクルトホールで行われ、主演の相武紗季、共演の溝端淳平が舞台挨拶に立った。お化けを作り出す研究を続け、恐怖の妄想を現実にさせる“ネック・マシーン”を開発した風変わりな女の子・真山杉奈(相武さん)と杉奈に恋した首藤友和(溝端さん)の姿を描く恋愛ホラー。“胸キュンホラー”のキャッチコピーにちなみ、司会者が撮影時に胸がキュンとした人を質問。溝端さんは「男らしい人に憧れるので、相武さん。撮影が終わった後に1分くらいで着替えて『お疲れさまでした!』って帰っちゃうんですよ。さっぱりして帰る。滅茶苦茶カッコイイと思いました」。相武さんが、「それダメってこと?」と尋ねると、「いや、カッコイイってことです。しかも可愛い笑顔で帰るから、誰も止められない」とベタ褒め。相武さんは「サッて帰っちゃうんですよね〜」と潔く認め、男らしさ(?)をにじませた。同じ問いに相武さんは、共演の「栗山千明ちゃんが、夜になるとより天然になって、キュンキュンしましたね。外見はクールビューティーなのに一番天然で役ともギャップがあって」と男子目線。溝端さんも「ありましたねー。ギャップ萌えですね」と同意見だった。劇中では恋愛関係の2人だが、相武さんは「現場では兄弟みたいになっていました」と報告。溝端さんは「スタッフさんに『顔が似てる』とも言われて…」と話し、会場の女性ファンから「似てる!」と声が飛ぶと、「似てますかー」と納得した様子。初メガホンの白川士監督は「現場でうるさい2人でしたね」と仲の良さを証言した。一方、苦労した点について相武さんは「元々テンションが高くないのに役作りでテンション高く、上げよう上げようとしたことですね。そしたら監督から『お前、本当に落ち着きがないな』と言われました」と苦笑いしたが、白川監督からは「すごいナチュラルだったので、そのままなのかと思いまして」と褒められてニッコリ。続けて「淳平くんはそのままだったんですよね。仕事のとき、セーブしているって言うから、普段どんだけテンション高いんだろうって」とやんわり感心。溝端さんは「『NECK ネック』のときはそのままでよかったので、リミッター解除していました。うっとおしかった?」と心配そうに尋ね、「あ、大丈夫でした」の返答に、無邪気な笑顔を浮かべていた。『NECK ネック』は8月21日(土)よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:相武紗季×溝端淳平『NECK』主題歌に今年注目の新人MAGIC PARTY“好青年”返上?溝端淳平が携帯ドラマで初の不良役に挑戦ヒロインは蓮佛美沙子相武紗季の背後に忍び寄る不審な女性…『NECK』大パニックのクランクアップ!舞城王太郎「NECK」映画&舞台化で相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太ら出演
2010年05月27日溝端淳平が箱から首だけをニョッキリと出したシュールな写真に“胸キュンホラー”なる怪しげな宣伝文句…。独特の作風が人気の作家・舞城王太郎による原案を映像化した映画『NECK ネック』が8月に公開されるが、その主題歌を新進気鋭のユニット「MAGIC PARTY」の書き下ろし曲「今夜はMAGIC BOX」に決定した。本作は、憧れの先輩・真山杉奈に告白した首藤友和が、杉奈に言われるがままに実験台として“ネック・マシーン”という、お化けを作り出すという箱に入れられ、体験する“恐怖”を描いた作品。溝端さんが首藤を、相武紗季が首藤の憧れの“変わった先輩”杉奈を演じる。MAGIC PARTYは、ボーカルのAIRIとベース兼コンポーザーの本田光史郎によるユニットで、昨年、インディーズながら深夜ドラマ「深夜食堂」の主題歌を担当し注目を浴びた。この春、ポニーキャニオンに移籍し、夏に本作の主題歌「今夜はMAGIC BOX」でこの夏、メジャーデビューを果たす。劇中、溝端さん演じる首藤が入る、お化けを作り出す箱“ネック・マシーン”にインスパイアされる形で本楽曲を書き上げたという。このたび本作について、そして主題歌について舞城さんが思いを語ったコメントが到着。その全文をご紹介!「夢を叶えようと思って頑張ってる様子は常に痛くて滑稽で、大事なことを伝えようとする台詞は必ず陳腐であか抜けなくて、だからそれぞれに時々、耐えきれなくてやるせなくて嫌になって格好つけたくなりますけれど、そこをぐっと堪えてこその価値ある人生です。『笑われたって構わない』という、ネガティブを乗り越えたポジティブさがこの映画の主人公、奇天烈な理論を研究し続ける真山杉奈ちゃんや、ちょっと変な彼女を追い求める首藤友和くん、自分のトラウマを愚直に小説へと仕上げていく越前魔太郎くん(平岡祐太)、そしておかしな作家を守り荒唐無稽なキャラを愛する赤坂英子さん(栗山千明)たちにふさわしいと思います。映画が終わってこの主題歌を聴きながら、観客のみなさんが『NECK』の登場人物たちの『心を奮い立たせる好奇心』を笑っていてほしいです。馬鹿にしてくれたって構いません。実際のところ夢に向かって頑張ってる姿も言ってる台詞も本物だからこそ馬鹿馬鹿しくて笑っちゃいたくて、いよいよ愛しいものなのです。ぷー馬鹿馬鹿しいと笑いながら愛すべき映画なのです、この『NECK』は」。AIRIさんも「常識は通用しない、不可能を可能にさせる“NECK MACHINE”。そんな素敵な『箱』にインスパイアされて今回は歌詞を書き上げました。世界でたった一つのMAGIC BOXは、必ずアナタの中にあります。その存在に気付いたら、きっと毎日が“最高”に変わる!」と力強いコメントを寄せてくれた。ネック・マシーンとはいったい何なのか?“胸キュンホラー”はどこに向かうのか?『NECK ネック』は8月、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:NECKネック 2010年8月、 シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:“好青年”返上?溝端淳平が携帯ドラマで初の不良役に挑戦ヒロインは蓮佛美沙子相武紗季の背後に忍び寄る不審な女性…『NECK』大パニックのクランクアップ!舞城王太郎「NECK」映画&舞台化で相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太ら出演
2010年05月11日文学史に名を刻む巨匠たちの作品群の中から、作家の“素”の部分が最も顕著に表れると言われる短編作品にスポットを当てて映像化。旬の俳優陣が主人公≒作家を演じる注目のドラマシリーズ「BUNGO-日本文学シネマ-」がTBSでの放送に続き、現在BS-TBSにて放送されている。知らぬ者のいない文豪・芥川龍之介の作品の中から映像化されたのは、その文章からヒタヒタと奇妙な空気感が伝わってくる「魔術」。塚本高史が“芥川の怪作”とも称されるこの作品の主人公、すなわち芥川本人に扮し、その微妙に揺れ動く内面を見事に抽出している。放送を前に塚本さんに話を聞いた。文豪・芥川龍之介を演じるということはどのようなものだったのか?こちらのそんな問いに対し、塚本さんからは「芥川と聞いても、芥川を演じようとは思わなかった」という何とも興味深い答えが返ってきた。「僕は、演じる上でその人が誰であれ、あまり意識はしないんです。演じるのは自分。“誰を”演じるということよりも、台本の中に生きているものや共演者との掛け合い、監督との話し合いの中で生まれてくるもの、現場の空気を大事に演じたい。言葉ではうまく言えないんですが、台本から得たインスピレーションを基に現場で膨らませていく感じですね。文字で書かれているものを『実際に生身の人間として動くならこんな感じかな?』といった具合に、役柄と自分が半分ずつくらいのところから少しずつ役に近づいていく。役の方も僕に近づいてきて、現場でそれが100%、120%になるイメージかな」。主人公はあるインド人から魔術を習うのだが、その魔術を使うには“欲”を捨て去らねばならない。無心と物欲のはざまで揺れ、欲深さをある種、正当化さえしようとする人間の一面が軽妙に描かれるが、塚本さん自身、共感する部分は?「まず、この主人公にある種の純粋さを感じましたね。奥手で、言葉では思いを表現できない人間が何かひとつを――ここでは魔術ですが――習得することで、やっと自らの心の内を表に出そうとする。それこそが人間なんじゃないか?と共感する部分はありましたね」。人間の内面をえぐり出す――。そう聞くと何やら重苦しさを感じるが、先にも述べたようにこの作品におけるその表現は“軽妙”という言葉に尽きる。特に、主人公と村上淳扮するインド人の魔術師が対峙するシーンはほぼ、コメディである。「そもそも、あのインド人がムラジュンさんだって分かんないでしょ!本人にそう言ったら『分かんないからいいんだ』って言ってて、やっぱかっこいいな、この人って思いましたね(笑)。芝居に関しても、台本読んでもワケ分かんなかったし、どういう意味でこの言葉があって、どう返せばいいのかさっぱりだった。いきなり『おっぴろげです』(※魔術師=村上さんのセリフ)とかね(笑)。やっぱり、現場に入ったら意味とか関係なくて、分かってないのにあのやり取りの中で、自分の中から自然に言葉が出てくるような不思議な感じでした」。数年前まで“若手俳優”として、「木更津キャッツアイ」に代表されるような青春群像劇への出演のイメージが強かった塚本さんだが、近年では役柄も作品のジャンルもぐっと幅広さを増したようにも思える…。こちらのそんな言葉にうなずきつつ、今後やってみたいことについて口を開いた。「逆に“いま”だからできる男たちの群像劇をやってみたいですね。『木更津…』が青春だったとしたら、もうすぐ28になろうとしている僕や同世代の奴ら、これ(『BUNGO』シリーズ)にも出てる成宮(寛貴)や(佐藤)隆太と一緒に、いまの僕たちにしかできなものが作りたいですね」。最後に「BUNGO」シリーズに因んで、塚本さんの最も印象的な“読書体験”を教えて!「僕、基本的に小説って読まないです。なぜなら、台本からインスピレーションを受けて映像化するのが僕の仕事なので。僕にとって小説を読むということは文章を自分の頭の中で想像を膨らませて映像化するということ。プライベートで同じことをしようとは思わないです。あえて挙げるなら漫画かな。男なのでヒーローものが好きです。中でも『ドラゴンボール』(鳥山明/集英社刊)は“絶対的”な存在ですね」。飄々と、自らのペースで役柄に身を重ねていく塚本さん。これまでの芥川のイメージとはひと味違っており、それでいて見ていて妙に納得してしまう…まさに魔術のような“怪演”に注目してほしい。「黄金風景」向井理インタビュー「黄金風景」優香インタビュー「檸檬」佐藤隆太インタビュー coming soon「高瀬舟」成宮寛貴インタビュー coming soon「グッド・バイ」水川あさみインタビュー coming soon<BS-TBS>毎週土曜放送中/全6話・各話30分予定「魔術」は2月27日(土)18:30より放送BUNGO-日本文学シネマ- 魔術価格:2,993円(税込)BUNGO−日本文学シネマ− DVD-BOX価格:13,125円(税込)発売日:6月19日(土)公式サイト:■関連作品:木更津キャッツアイワールドシリーズ 2006年10月28日より渋谷シネマライズほか全国にて公開©2006映画『木更津キャッツアイワールドシリーズ』製作委員会■関連記事:2006年活躍したのはこの人!「第1回 インビテーション・アワード」 伊勢谷友介、宮崎あおい、チェン・ボーリン受賞『木更津キャッツアイワールドシリーズ』 3冠達成の快挙『木更津キャッツアイワールドシリーズ』 週末興収前作比2倍大ヒットスタート酒井若菜、ユンソナ、栗山千明、森下愛子、薬師丸ひろ子“女性版キャッツ”登場「第19回東京国際映画祭」5日目『木更津キャッツアイワールドシリーズ』レビュー
2010年02月26日エイベックスとNTTドコモが運営する携帯電話専門チャンネル「BeeTV」において1月20日(水)より放送されるドラマ「ひだまりの場所〜初恋〜」において、溝端淳平が不良役に挑戦している。本作はBeeTVとフジテレビのタッグによって生まれた企画で、溝端さん主演でドラマ化、映画化された「赤い糸」の制作スタッフが再び集結し、10代の若者たちの姿を描いた青春ラブストーリー。溝端さんに加え、溝端さん演じる英志と恋に落ちるヒロインとして、人気急上昇中の若手女優・蓮佛美沙子が出演する。『赤い糸』への主演を始め、昨年放送された連続ドラマ「BOSS」、「ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜」、そして今年は映画『君が踊る、夏』、『NECKネック』への主演など話題の作品への出演が続く溝端さん。これまでさわやかな好青年という役柄を演じることが多かったが、初の不良役で新境地を切り拓く!溝端さんは今回の役柄について「無気力でチャラチャラした不良とは違って、不器用だけど硬派で男っぽく仲間思いな青年。とりあえず“vitality(バイタリティ)”にあふれていたいって思いました。元気があり余ってて、そのはけ口が見つからないから喧嘩したりやんちゃしたりするんじゃないかって思うんです。若者らしさ、不器用さとかが滲み出ればなって思って演じてました」と語っている。撮影は昨年末に山梨県・甲府で行われたが、その様子を溝端さんは「男が多いので毎日男子校のノリでした。みんな、最初は遠慮したり上下関係もあったんですが、ホテルに帰って男全員で大浴場に行くようになって以来、すごく打ち解けました。くだらない話で盛り上がったり、芝居の話で熱くなったり毎日充実してました」とふり返る。それぞれに心の闇を抱えた若者たちが見つけた答え、そして運命的な愛の結末は?「ひだまりの場所〜初恋〜 」は1月20日(水)よりBeeTVにて全24話で配信開始(毎週木・日曜日配信)。© BeeTV■関連作品:君が踊る、夏 2010年秋、公開予定NECKネック 2010年夏、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開■関連記事:相武紗季の背後に忍び寄る不審な女性…『NECK』大パニックのクランクアップ!来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!舞城王太郎「NECK」映画&舞台化で相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太ら出演溝端淳平“よさこいマスター”への道を語る主演映画『君が踊る、夏』製作会見溝端淳平がよさこいを踊る!本場・高知を舞台にした青春ムービー製作決定
2010年01月20日これまで、その特異な世界観と文体から「映像化不可能」と言われ続けてきた作家・舞城王太郎による原案を基に、相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太という旬のキャストを集めて現在製作中の“胸キュン”ホラー『NECK』。11月30日(月)、主演の4名が揃って本作がクランクアップした。「<恋>のドキドキと<恐怖>のドキドキは紙一重!?」をテーマにした、“胸キュン”ホラーという新たなジャンルを打ち出す本作。実は映画に因んで、クランクアップの記念撮影時にはあるドッキリが仕込まれていた。仲良く笑顔でピースポーズをする4人。その背後には劇中にも登場する、長い黒髪のお化け“ゆかりちゃん”の姿が…。この証拠写真をご覧になれば分かる通り、相武さんの絶叫とキャスト全員の驚きでドッキリは大成功!本作ならではの締めくくり方で撮影は無事、終了した。果たして、映画の中の“ゆかりちゃん”はどんな恐怖をもたらしてくれるのか?『NECK』は2010年夏、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:NECKネック 2010年夏、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開■関連記事:舞城王太郎「NECK」映画&舞台化で相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太ら出演
2009年12月07日この若さで“個性派俳優”と称される役者も珍しい。濱田岳、21歳。先頃DVDがリリースされた『鴨川ホルモー』では、主人公の親友でエキセントリックな帰国子女の京大生・高村を好演。劇中、現代劇にもかかわらずチョンマゲ姿を披露し、なんと織田信長(のモノマネ)まで演じている。「『人間五十年』の舞いまで満喫しちゃいました」と屈託なく笑う一方で、「人前で演技するのがいまだに恥ずかしい」とも。個性派俳優であればあるほど、その素顔が気になるところ。この『鴨川ホルモー』を始め、映画、ドラマへの出演が続く濱田さんに話を聞いた。「一般に“役作り”と言われるものがよく分かんないんです」。そう語りつつ、役柄へのアプローチについて濱田さんはこう語る。「演じる役柄がどんな人間であれ、多かれ少なかれ僕の中にあるものなんですよ。高村のようなぶっ飛んだ部分も、根暗な部分も。自分の心の中のそういう部分を見つけて拡大していく、それが僕の第一の仕事ですかね。だから、語弊があるかもしれないけど、殺人者の役をやるとしたら、自分の中にほんの少しだとしてもあるであろう、そういう要素を探すことから始めると思います。きっとそれは誰にでもあるものだと思うし。今回の高村役ですか?そうだなぁ…僕もマイペースなヤツですね(笑)。それを過剰に表現するとああいう、空気を読めなくて押し付けがましい男が完成するんです!」それにしても、本作で見せるチョンマゲ、絶叫、ハイテンションは凄まじい…。だが、本人は至って真面目に「今回はチョンマゲがライバルでした」と言う。「チョンマゲなんて誰がつけたって面白いに決まってるんですよ。そこを、これは濱田岳じゃなきゃって言わせたいので何かしなくちゃいけなかった。ヅラにおごらず!いいライバル関係でした(笑)」。翻って、素の濱田岳はどんな人間?「あぁ、気の小さい男ですよ。とにかく何やるのも恥ずかしい(苦笑)。じゃあ、俳優やめちまえって話ですが、現場が楽しいんです。その楽しさゆえに続けているような感じですね。10歳でこの世界に入って、大人の世界に放り込まれて、相手にされて…この楽しさに味をしめたんですね。1か月くらいの撮影の中でいろんな人と一緒になって、役職は違えどプロの集団で、同じものを作ってるけどライバル関係とはまた違って。現場の空気がとにかく好きなんです」。では、「演じる」「違う人間になりきる」という部分に対しての楽しさは?と尋ねると、照れくさそうにかぶりを振る。「いや、そこを意識すると、恥ずかしくて出来ない!自分でモニターチェックもしないんですよ。それを意識しないでやって来たのがいまにつながってるのかな…」。本作を始め、少しエキセントリックな役、正統派の主人公とはひと味違う役柄を演じることが多いが、それについて本人はどう感じているのだろうか?「特に最近感じるのが、脇役の醍醐味。それに気づいたからこそ怖さも感じます。いまはこのポジションが面白くて仕方がないですね。今回も、ただの学生群像劇というだけではないコメディが求められていた。そこで僕が自爆覚悟で突っ込めば、みんなのテンションも思い切り上がるんですよ。だってみんな負けたくないでしょ?こんなチョンマゲなんかに(笑)」。さらに、今後、やってみたい役を聞いてみると、こんな過激な言葉も。「みんながやりたがらない役がいいですね。変態とか殺人者とか。僕がやると、みんなが観て『何だこいつは?逮捕しろ!』って言うような。『こいつにだけは殺されたくない』っていう殺人犯を演じたいです」。目標としている俳優を尋ねると、こんな答えが返ってきた。「小心者だから、目標は作らないようにしています。素敵な俳優さんはごまんといますが、気が弱いので、目標にすると二番煎じにしかならなくなる。それじゃ寂しいし、“自分”でいたいなと思います」。恥ずかしがり屋で小心者と称しつつ、飄々とそう語る姿からは常人離れした精神力の強さが垣間見えるが…。「のんきだから、何とかなるって思ってるんですよ。焦りもないですね…いまだにこの仕事で食べていけると思ってなくて、大検を取ろうとしたりしてますし。まあ自分ののんきさも結構好きですよ」。最後の写真撮影の際に、原作小説は読んだか?と尋ねると「薦められると読みたくなくなるんですよ」とポツリ。「でも、『ホルモー六景』(※『鴨川ホルモー』のスピンオフ的な続編小説)は読みました。面白かったですよ。(主人公の)安倍は山田くんを想像しながら読みましたね」とのこと。では、小説内の高村に関しては自分の姿を想像する?「しないです!無理!そんなの恥ずかしいよ!」『今度は愛妻家』、『ゴールデンスランバー』と出演作が続くが、ますますの名演、怪演を期待したい!『鴨川ホルモー』[DVD]発売元:ポニーキャニオン価格:4,935円(税抜)発売中■関連作品:鴨川ホルモー 2009年4月18日より全国にて公開© 2009 「鴨川ホルモー」フィルムパートナーズ■関連記事:大作を脅かす本命ヒットとなるか?『スラムドッグ$ミリオネア』満席続出スタート!いじめか!斉藤祥太の印象聞かれ山田孝之「実は双子」、栗山千明「見分けつかない」山田孝之「異なる役を楽しんでます。『ムチャクチャな顔にしてやる!』って(笑)」オニを操る小悪魔(?)芦名星「真っ直ぐゆえに嫌われる女の子ってある意味素敵」『鴨川ホルモー』ダンスコンテスト開催!パパイヤ&本木監督、セクシー衣裳にニヤリ
2009年12月04日独特の文体とストーリー展開で、多くの読者の支持を受けると同時に、文壇を悩ませる作家・舞城王太郎の書き下ろしの原案を相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太というフレッシュなキャスト陣を迎えて映画化した『NECK』が来年の夏に公開されることが発表された。「煙か土か食い物」で2001年にメフィスト賞を、「阿修羅ガール」にて第16回三島由紀夫賞を受賞、「好き好き大好き超愛してる。」は芥川賞の候補に挙がるなど、華々しい経歴を持つ一方で、その特異な文体と構成が、一方で称賛を、一方では酷評をといった具合に賛否を呼ぶ舞城王太郎。覆面作家として活躍する彼が、このたび「同一モチーフの全く別のストーリー」(本人談)という2本の新作を書き上げた。それは「NECK」という題名で一つは舞台化、もう一つは映画化されることになった。独自の研究でお化けを作り出そうとするちょっと変わった女の子・杉奈と彼女に恋する大学の同級生・首藤友和、杉奈の幼なじみの人気作家・越前魔太郎、魔太郎の担当の美人編集者の4人を中心とした“恐怖”の物語が展開される。映画版で主人公の杉奈を演じるのは相武紗季。友和に溝端淳平が扮する。この2人は、前クールで好評を博した月9ドラマ「ブザービート」でも共演しており、再共演に注目が集まる。また作家の魔太郎には平岡祐太、担当美人編集者に栗山千明とこちらも昨今、映画にCMに引っ張りだこの2人とあって、公開前から期待が高まる。ちなみに、溝端さんは映画版のみならず、河原雅彦の演出による舞台版にも出演。こちらでは酒井という役名で映画と同じく中心の4人のうちの1人を演じるということで、舞台では板尾創路らと共演することになるという。今回の製作発表に際し、相武さん、溝端さんのコメントも到着。相武さんによると「(杉奈は)見た感じも白衣を着てたり、髪型もちょっとイメージチェンジを図ってます」とのこと。また、初めてのホラー映画挑戦に関しても「(ホラーの中にも)恋の“胸キュン”があったり、ただ怖いだけではない、色々な要素がある作品」と語っている。溝端さんは、自身が演じる首藤を「マイペースな杉奈に恋をして、振り回されまくる子犬のような青年」と称し、作品についても「観た人が爽快さを感じたり、笑ったりしながら、ブルッと震えてしまうような作品になる、誰も観たことがない“胸キュンホラー”」と期待を語る。監督は「永遠の仔」、「天国への階段」、「ランチの女王」、「不機嫌なジーン」などの人気ドラマの演出を手掛けてきた白川士(たけし)。本作で初めて長編映画のメガホンを握る。これまで「映像化不可能」、「映像に不向き」といった声を浴びてきた“異端児”舞城王太郎作品だが、舞台でそしてスクリーンでどのような形で表現されるのか?『NECK』は先日より撮影が始まり、11月末にクランクアップし、来年のゴールデンウィークの完成を目指している。公開は来夏、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて。舞台版「NECK」は青山円形劇場(東京・青山)にて2月12日(金)より公演開始。2010年は舞城王太郎「NECK」旋風が到来する?■関連作品:NECK 2010年夏、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開
2009年11月13日