ショートフィルム専門のオンラインシアター「ブリリア ショートショートシアター オンライン(以下、BSSTO)」では、12月26日(土)~来年1月7日(木)の期間で“年末年始の特別配信”として、ユーザーからのリクエストが多かったショートフィルムなど計7作品を期間限定一挙配信する。「BSSTO」は、国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(以下、SSFF & ASIA)が厳選したショートフィルムを毎週水曜日に配信しているオンラインシアターで、2017年まで横浜みなとみらいで運営したショートフィルム専門映画館「ブリリア ショートショート シアター」のブランドを引き継ぎ、2018年2月にスタート。簡単な会員登録で、常時12作品ほどを無料視聴することができる。今回特別配信される7作品の中でも特に注目は、『ミナリ』で来年度米国アカデミー賞にてアジア系アメリカ人として初の主演男優賞ノミネートが期待されるスティーヴン・ユァン主演の『頑固者』。「ウォーキング・デッド」への出演でも知られる彼が出演する本作は、まだ赤ん坊の息子から引き離された若い父親が、息子の母親である元恋人からSNSでブロックされていることに気づき、息子を連れ去ることに…というストーリー。そして、俳優・森山未來が初監督を務めたSSFF & ASIA 2020ジャパン部門ノミネート作品『Delivery Health』も見逃せない。本作は、渋谷で風俗嬢として働く女性が、今夜も客に呼ばれホテルの扉を開けると、そこにいた男は…。後ろめたい2人のぎこちない会話が、歌と踊りに発展していく物語。また、この季節にぴったりな、ノルウェーから『スノーマン』。スウェーデンからはお兄ちゃんが大好きな幼い少女の心情を描くコメディ『アグネス』。ほかにもニュージーランド、韓国の作品がラインアップされており、海外旅行に行けないいま、ショートフィルムで束の間の世界旅行気分を楽しむこともできそう。なお、これらの作品は初回登録後、無料で視聴することができる。年末年始特別配信は2021年1月7日(木)まで実施。(cinemacafe.net)
2020年12月26日磯村勇斗、柄本佑、白石隼也、津田健次郎、森山未來がショートフィルムを製作し、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」のグランプリを目指すプロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」。この度、各作品の主演俳優陣からコメントが到着。現場写真も公開された。尺は25分以内、予算は全作共通、原作物はなし、監督本人が出演するという、ルールの元製作する「アクターズ・ショート・フィルム」。各監督が製作したショートフィルムの中から、視聴者や映画評論家の投票により選ばれた1作品が、2021年開催の「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」へ出品され、グランプリへの挑戦権を得るのだ。今年の10月~11月に撮影が行われ、現在、各監督により編集作業が進んでいるという本企画。津田監督作『GET SET GO』に主演した竜星涼は「普段は演じる側の人たちがどのように演出し、世の中にどんな作品を届けたいのか、とても興味があった」とオファー時をふり返り、「自分にとって、とても挑戦しがいのある役となりました」とコメント。同じく『GET SET GO』主演の大東駿介は「御自身で脚本も務められたこの作品を描いた経緯や、本や役に込めた想いも丁寧に教えてくださり、作品を通して、津田監督の繊細な思考や人間性を感じ、共感し、共有できたことで、参加できたこの時間がとても特別なものになりました」と津田監督とのタッグをふり返る。そして森山監督作『in-side-out』主演の永山瑛太は、森山さんとの出会いをふり返りつつ、「今回、この作品に出会えたこと、一緒にタッグを組めたこと、素晴らしいスタッフの皆さんと出会えたことは、自分の俳優人生においても、節目になるような特別な作品になりました」と思いを語っている。ほかにも、「しっかり皆んなとコミュニケーションを取ってくれてやり辛い部分がないか確認してくれていた」(泉澤祐希)、「とにかく丁寧で、一つ一つ細かく指導してくれました」(森山直太朗)、「お互いにその時の表情を察しながら見えない答えを一緒に探していくような時間」(吉村界人)、「現場の監督からは個性的な類型に逃げない白石隼也という人の強さや、この世界や人に対する眼差し、そして繊細さ。自分の感性を信じることの出来る人は他者の感性を大切にしてくれるんだなぁと教えていただきました」(神野三鈴)といったコメントも。短い撮影期間ながらも、互いに刺激を受け合う濃厚な時間を共有し、強い信頼関係のもとで作品がつくられたことが伺える。そして現場写真では、俳優に寄り添い、真摯に作品に向き合う監督の姿が切り取られている。なお、番組サイトでは作品の製作過程が伺える90秒予告編も公開中だ。各作品あらすじと主演コメント1:オファーを受けたときの気持ち2:撮影で印象に残っていること『機械仕掛けの君』監督:磯村勇斗アンドロイドが進化した近未来社会。AI技術者の照康(泉澤祐希)は不安を抱き、反体制運動に身を投じていた。照康の弟の鳳太は、ある日泰明に出会い友達になる。●泉澤祐希1:磯村勇斗が、監督…。驚きと嬉しさが湧き上がりました。すぐにやります!と言いました。こんなことは滅多にない機会だと思うので本当に楽しみでした。脚本もSFチックなところもあり大好物でした。2:しっかり皆んなとコミュニケーションを取ってくれてやり辛い部分がないか確認してくれていたので、とてもやり易かったです!撮影前にも祐希の好きなように演じて欲しいと言ってくれたので磯村さんが監督をやる際は毎回呼んで欲しいです。笑『夜明け』 監督・脚本:柄本佑下北沢の狭い部屋に独居する田中(森山直太朗)は、いつのころからか「正義」を追求してきた。アルバイトで食いつなぐうたかたの日々にありながら、人助けのために奔走する。●森山直太朗1:不安より先に再び会える喜びの方が勝りました。中学生の彼が初めて書いた作品ということで背筋がピリッとしました。2:とにかく丁寧で、一つ一つ細かく指導してくれました。映画の製作現場の拘りや、執念のようなものに終始圧倒されていました。『そそがれ』 監督・脚本:白石隼也幼い頃に通った絵画教室、そこでオレ(吉村界人)を指導してくれた先生(神野三鈴)の繊細な筆遣いの感覚をいまも思い出すことができる。先生との秘密の共有と罪の意識。●吉村界人1:自分とはタイプが全然違う俳優の白石隼也さんがなんで俺なんだろう?という嬉しくもあり不思議な感覚でした。昨今、ショートフィルムやオムニバス形式な物が増える中で、当然、短尺なので監督にしかわからない表現方法やセリフに戸惑う事はありましたが、それは反対に、見てすぐ分かる漫画的な映像作品とはまた違った、人の余白や個人の想像性で見せていく作品という前向きな事に、僕には捉えられたので挑戦することにしました。2:監督は口数の少ない方の人だったので、お互いにその時の表情を察しながら見えない答えを一緒に探していくような時間だったと思います。あと、監督が子供達のシーンを撮り終えている何回かのタイミングで、「今のシーン良いの撮れたよっ。」と小声で僕に話し掛けてくる姿が無邪気で僕も心の中で笑ってしまいました。笑 楽しかったです。●神野三鈴白石監督そそがれ、完成おめでとうございます!白石監督のとても私的な子供の頃の情景が消せない何かを残していく、、、。私にも形は違えど確かにある、普遍的な、まるで大好きな詩のような甘美さと痛みを感じました。罪と喪失、それらを表す言葉を持たない子供の時生まれた感覚。大切なこの役私でいいのかなぁ、、、という不安を信頼するプロデューサーや初監督を温かく支える素晴らしいスタッフさん達のおかげで、勇気をいただきやらせていただきました。現場の監督からは個性的な類型に逃げない白石隼也という人の強さや、この世界や人に対する眼差し、そして繊細さ。自分の感性を信じることの出来る人は他者の感性を大切にしてくれるんだなぁと教えていただきました。私の中にいまはあの子供達や吉村さんと過ごした季節が存在しています。豊かな時間をありがとうございました。『GET SET GO』 監督・脚本:津田健次郎ビルから飛び降りようとしていた慶(竜星涼)を引き止めた隼人(大東駿介)は、ロシアンルーレットの賭場へ彼を連れて行く。異様な世界で、慶と隼人がみたものは。●竜星涼1:オファーを初めにもらった時はとても面白い企画だと思いました。普段は演じる側の人たちがどのように演出し、世の中にどんな作品を届けたいのか、とても興味があったからです。2:最初に脚本を読んだ時は、とても難解で、監督の頭の中を覗きたくなりましたが、津田さんが真摯に向き合って下さるお陰で、短い撮影期間でしたが、慶として生きることができ、自分にとって、とても挑戦しがいのある役となりました。●大東駿介1:津田監督とは今回初めてお会いしたのですが、演者が監督をするという特別なタイミングで、その作品を共に作る仲間として声をかけてもらえて光栄でしたし、とてもワクワクしました。2:御自身で脚本も務められたこの作品を描いた経緯や、本や役に込めた想いも丁寧に教えてくださり、作品を通して、津田監督の繊細な思考や人間性を感じ、共感し、共有できたことで、参加できたこの時間がとても特別なものになりました。『in-side-out』 監督:森山未來どんな理由からか、部屋に引きこもっている男(永山瑛太)。他者との関わりを持たなくなった男の脳内では、外の世界への妄想や過剰な自意識が常に垂れ流され、次第に虚実が裏返っていく…。●永山瑛太森山未來さんとは、僕が18歳で、未來が16歳、当時の連続ドラマで一緒になり、出会ってから20年経ちました。それからお互い俳優を続け、未來はどんどんスピードをあげて未來にしか出来ない表現形態が、世界に伝わっていくのが、自分の中では、どこかで焦りや刺激になったり、色々なことを感じながらここまできました。今回、この作品に出会えたこと、一緒にタッグを組めたこと、素晴らしいスタッフの皆さんと出会えたことは、自分の俳優人生においても、節目になるような特別な作品になりました。クランクアップした時に自分が生きる上で必要な作品だったんだな、と心から痛感出来たのは、森山未來との出会いがあったからだと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。「アクターズ・ショート・フィルム」は2021年1月13日(水)午後0時~WOWOWオンデマンドにて配信、1月23日(土)夜7時~WOWOWプライムにて放送。(cinemacafe.net)
2020年12月17日一ノ瀬ワタル、染谷将太、小雪、ピエール瀧が『ザ・ファブル』江口カン監督、「半沢直樹」の脚本・金沢知樹とタッグを組んだNetflixオリジナルシリーズ「サンクチュアリ -聖域- 」の制作、配信が決定した。1500年以上日本の伝統文化として、また神事として、神秘のベールに包まれている大相撲。その戦いが行われる土俵は、いわば“サンクチュアリ”(聖域)。本作は、崖っぷちに追いやられた一人の無軌道な若者が、金・女・名声、その全てが土俵に埋まっていると信じ、力士へと上り詰めていく物語だ。これまでタブーとされてきた“サンクチュアリ=聖域”に真正面から切り込み、泥臭くもリアリティーに満ちた力士達の“野望と闘志”を、そして彼らの驚異的な鍛錬とその強さを丁寧に描き出す。そのため、力士を演じる全てのキャストは、ハリウッドの専門家やオリンピック選手のトレーナー・栄養士の指導のもと約1年にわたる徹底的な肉体改造に挑み、6か月以上の月日をかけ相撲稽古に取り組んでいる。真のリアリティに迫る、ドラマの枠を超えた前代未聞のプロジェクト。見事オーディションから主演の座をつかんだのは、「獣になれない私たち」で無骨でありながら愛されキャラを好演し、その一方で『HiGH&LOW』シリーズや『宮本から君へ』などに出演してきた一ノ瀬ワタル。豊かな格闘技の才能と恵まれた体格を買われ、本人は相撲に興味を持たないまま、カネのためだけに相撲部屋に入門した若き見習い力士、猿桜を演じる。元プロ格闘家でもあった一ノ瀬さんの徹底的な役作りに早くも期待が高まっている。脇を固めるのは、縁あって猿桜を預かることになった相撲部屋の猿翔親方役にピエール瀧。怖いもの知らずがゆえに力士としてあってはならないような酷い態度を取る猿桜を、ときにはブチ切れながらも、その可能性を信じ育てあげる。また、その親方を日々支え、部屋の力士たちからは憧れの的である女将さん役に小雪。そして、相撲に対する愛は強いが、力士としては体格に恵まれずその世界に葛藤する猿桜の唯一無二の友人となる清水役に染谷将太が決定した。監督を務めるのは、物語に忠実な世界観を熱い熱量で描くことに定評のある江口カン。そして「劇団K助」を主宰し、大ヒットドラマ「半沢直樹」も記憶に新しい金沢知樹が脚本を担当。江口監督『ガチ★星』以来の再タッグで、かつてないスケールで“力士達の野望、闘志、葛藤、執念、歓喜、そして相撲の美しさ”を描き出す。江口カン(監督)コメント神事である大相撲。その薄皮を一枚剥けば見えてくる、欲望とエゴと意地のぶつかり合い。そして魂震わす師弟愛と友情。この物語の現場は、俳優、芸人、一度は諦めた力士たちによる、ガチの身体作りから始まった。ひたすら四股を踏み、汗と罵声が飛び交う「江口部屋」から生まれるこの作品の熱量にご期待ください。一ノ瀬ワタル(猿桜)コメント人生の転機を掴むため角界に転がり込んだ男の無法者っぷり、型破りなキャラクターに魅了されました。大相撲という狂気とも思える世界の光と影、人生を賭けて男が掴もうとするものは何なのか、物語を読む手が止まりませんでした。スタッフ、演者すべてが全身全霊で挑みます。この常軌を逸した作品を楽しみにしていてください。染谷将太(清水)コメント生まれて初めてまわしを締めさせて頂きます。相撲という国技であり、ロマンがつまりに詰まった世界。夢と欲望が張り合いぶつかり合う、飛び散る汗と涙。神聖な世界でぶつかり合うのは人間達です。台本のラストのページを思わずギュッと握りしめてしまいました。これから現場が楽しみでなりません。小雪(花 - 猿翔部屋女将)コメント日本の国技”大相撲”の世界、日本人である私も裏側は全く知り得ないサンクチュアリ、まさに聖域のタブーに切り込んだNetflixならではの刺激的な作品にまた参加させていただくことになりました。体当たりで相撲人生に挑む個性豊かな登場人物がどう描かれていくのか今からとても楽しみです。ピエール瀧(猿翔親方)コメントピエール瀧です。今回このような刺激的な作品に参加させていただくことになり、とても興奮しています。日本の角界を舞台にしたドラマ作品という物は非常に珍しく、日本国内は元より、国外の視聴者の方々にも興味深く受け入れてもらえるのではないかと期待しています。江口カン監督と作品を通して仕事をさせていただくのは初めてで、それは僕に喜びの感情をもたらしてくれました。皆で楽しみ、無事に千秋楽を迎えられる事を願っています。Netflixオリジナルシリーズ「サンクチュアリ-聖域-」はNetflixにて全世界独占配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2020年12月07日映画『百円の恋』を手がけたチームが6年ぶりに集結して描く新作映画『アンダードッグ』が現在公開されている。本作は森山未來、北村匠海、勝地涼らをキャストに迎え、人生に見放されてしまった負け犬たちが出会い、リングの上で己の存在を叩きつけながら、次の一歩を見つけ出そうともがく物語だ。そして本作は、可能な限り不要な説明や過剰な表現を省き、俳優たちの徹底した演技と動き、そして観客の想像力をかきたてる描写で物語が紡がれる“映画館で集中して観たくなる”傑作でもある。前後編4時間超ながら体感的にはあっという間にクライマックスを迎える本作はいかにして生まれたのか? 武正晴監督と森山未來に話を聞いた。本作の主人公・末永晃(森山)は、7年前に日本タイトルマッチに出場するも敗れ、現在は“かませ犬”としてリングにあがり、引退することもできずに深夜のジムでひとり練習を続けている。働いて、誰もいないジムで練習し、負けるとわかっている試合で予想通り負ける日々。そんなある日、晃はプロテストを目指す青年・龍太(北村拓海)や、有名な俳優を親に持つお笑い芸人・宮木(勝地涼)らに出会い、彼らとリングで拳を交える。勝てない、降りるに降りられない、前に進めない男たちの人生が交差する。ボクサーの“日常”を描きたい「最初にシナリオを読んだときに、これに副題をつけるとしたら"ボクサーの日常”だろうと思った」と武監督は振り返る。「ボクシングを見せるのではなく、ボクサーの食生活だったり、試合の前の日は何をしているのか、日常のちょっとしたことを描く……これは嘘をつけないなという恐怖感がありましたね」そこで俳優陣はハードなトレーニングを積みながら、単に試合シーンを撮るためだけの訓練ではなく、ボクサーの日常を描く準備を重ねていった。「演じるまでボクシングのことをよく知らなかった」と語る森山は「だからトレーニングもそうですけど、ボクシングのドキュメンタリーを観たりして、技術より前にまず“ボクサーとして生きる人たちの生き様”を勉強して、それを机上だけで終わらないように実際に稽古をする中で殴って殴られて身体でも感じる中で、“どうしてボクサーとしての人生を選ぶのか?”が身体にどんどん落ちてくる感覚はありました」という。「だから森山さんをはじめとする演者さん、トレーナーさんと慎重に“試合前の晃は何食ってるんだろう? 試合前じゃない日常の晃は何食ってんだ?”って感じで細かなディテールに対する気遣いを大事にしたんです。その上でタイトルにもなってますけど、“アンダードッグ=かませ犬”的な人の日常ですよね。晃はボクシングだけでメシを食えないだろうなと。ひとつの仕事だけでは生きていけない人たちが日本にはたくさんいるわけで、そういう厳しい世界を晃を通して見てみようとしました」(武監督)ボクシングにこだわった人間だけが見せられる“背中”があるふたりが語る通り、本作では登場人物の過去や想いが巧みに絡み合う物語がしっかりと描かれるが、中心に据えられているのは劇的なシーンではなく、繰り返される“晃の日常”だ。それを彼らは最小限のセリフと、細部まで気を配った演技陣の動きや仕草、カメラのちょっとした動きと空気感で描き出していく。武監督が「すごく単純な日常ではあるんですけど、その中で同じことはしないで、変えられるところは変えるという演者と撮る側の緊張感はありました」と語ると、森山も「それが特殊な出来事ではなくて、“日常である”ことをすごく大事にしていたのかもしれない」と説明する。「晃はすごく落ちぶれてるヤツでもないし、ボクシングにおいては“かませ犬”だからヤサグレているとか……そういうことじゃないと僕は思ってたんです。晃がタイトルマッチをやってからは7年が経って、いまが35歳だと考えると、ボクサーとしてのピークはずっと前に過ぎていて、それでもまだボクシングをやっている。その段階でどのぐらい“くやしさ”だったり“くすぶり”を具体的に持ってるかと考えると……そんなに持ってないんじゃないかと思ったんです。ボクシング指導の松浦さんも仰ってたんですけど、真夜中にジムに行く選手はいるそうなんですよ。負けが続いてきて、昼間にジムに行くことがツラくなってくる。だから、誰もいなくなったジムにひとりで行って何となく練習する。でもトレーナーがついてないと追い込みきれないし、変なクセがついてしまって悪いスパイラルに陥ってしまう。でも、晃はそんな状況さえも“日常”として過ごしてしまっている。そこを大事に演じていったように思います」武監督は、そんな晃の日常のちょっとした動きや表情をもらすことなく捉えている。劇的に訪れる敗北ではなく、ずっと前に訪れた敗北が日常として続いている感覚。しかし、男たちはそこから立ち上がり、リングに向かうのだ。「この映画では森山さん、北村さん、勝地さんにどれだけカメラが近づけるかがポイントだった」と語る武監督は、男たちの“背中”を描くことにこだわった。「今回はボクサーの“背中”を撮りたかった。ボクサーの背中をお客さんに見せたいし、森山さんの背中を見た時に、これを撮りたいと思ったんですよね。プロボクサーの象徴は“背中”だと思うんです。筋トレでは出せない、ボクシングにこだわった人間だけが見せられる“背中”があると思うんですよ。そこにどうやってカメラが入っていくのか? 映画の前半の晃の背中はまぁ良い背中じゃないんです(笑)。それが進んでいくとどう変化していくのか……そのコントラストですよね」『アンダードッグ』は映画館でお客さんと一緒に観る映画俳優たちは、セリフや劇的な展開ではなく動きや立ち姿、そして背中で感情を観客に伝えていく。「表情だけで上手に表現される方もいらっしゃるとは思うんですけど、僕は顔だけ切り取られるよりも全身で表現できる方がやりやすかったですね。最初は、晃はすごく無口だから、行動とかキャラクターにクセみたいなものをつけられないか考えたりもしたんですけど、結局、そういうものは見つからなかったし、そういう“寄る辺”みたいなものがない方が、しんどいけど、無口なりに相手によって自分の違う角度を見せることができるかもしれないと思ったんです」(森山)黙々と働き、練習し、リングの上でしのぎを削る男たち。そこには説明はない、言葉で無駄な解説はしない。しかし、これまで人気を得たボクシング映画がすべてそうであるように、本作も観る者が彼らの背中を追い、試合の結果に関係なく、男たちの“勝ち負け”に想いをはせることができる作品になった。「ラストの試合は、撮影に来てくれた1000人のエキストラの方の力が大きいですよね。実際に試合を観ているような熱があって、おのずと拍手が起こり、試合の結果に関係なく盛り上がってくれた。改めて"観客ってありがたいなぁ”と思いましたし、試合が終わった時に晃が何をするのか? そこをこの映画で一番見せなきゃいけないところだと思いました。あれはリングの上にいる晃ひとりではできることではなくて、対戦相手もいて、セコンドがいて、観客がいるからできることだと思うんですよね」(武監督)「晃はかつてやったタイトルマッチに心と身体を置いてきたままになったいるわけですけど、その男が改めてボクシングに向き合う。それは現在の自分を確かめていく時間でもあったと思うんですよ。だから試合が結果がどうであれ、これまでは試合の“勝ち負け”に感情が動ききらなかった男が、その結果をちゃんと受け入れていく。いま自分自身が立っている位置をちゃんと見つめることができる。そんなイメージはありましたね」(森山)リングの上の男たちと、不特定多数の人間が同じ空間に集い、双方の熱が伝播し合って高まっていく。この映画のクライマックスは、映画館で観ることでより熱が伝わるはずだ。「東京国際映画祭で上映された時に客席の温度が少しずつ上がっていくのがわかったんですよ。そこで改めてこの映画は映画館でお客さんと一緒に観る映画だなと思いましたね。今回は試合を客席で観ている感覚になるように音の設計にもこだわったし、そういう撮り方もしたので、こういう状況ではあるんですけど映画館でみんなで観てもらえるとうれしいですよね」(武監督)『アンダードッグ』前・後編公開中
2020年12月04日妻夫木聡、吉高由里子、ディーン・フジオカらが出演する「危険なビーナス」の8話が11月29日放送。今回は楓がついに“ミス”した!?その際の伯郎の“話術”と、ラストでカメラを睨みつけた染谷将太演じる明人のまなざしに視聴者が注目している。妻夫木さん、吉高由里子、ディーンさんをはじめ染谷さん、中村アン、堀田真由、麻生祐未、安蘭けい、田口浩正、池内万作、坂井真紀、斉藤由貴、小日向文世、戸田恵子らが出演。東野圭吾の原作をドラマ化する本作。妻夫木さん演じる手島伯朗は母・禎子(斉藤さん)の連れ子として、医師として医学界に輝かしい功績を残し、巨万の富を築いてきた矢神家の一員となるが、その立場ゆえ勇磨(ディーンさん)に見下されるなど辛い想いをして育ってきたこともあり、矢神家とは距離を置いてきた。そんな伯朗のもとに弟・明人の妻だと名乗る楓(吉高さん)が現れ、明人(染谷さん)が行方不明で一緒に探して欲しいと話す。楓とともに明人を探すなかで、明人が相続権を持つ30億ともいわれる八神家の遺産を巡る争いに巻き込まれていく伯朗たちは、牧雄(池内さん)が語る“30億の遺産より価値のある何か”の謎に近づいていくが、それは伯朗の実父・一清(R-指定)の死にもかかわりがありそうで…というのがこれまでの物語。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。伯朗は牧夫から康治(栗原英雄)の行った治療のせいで、一清が後天的なサヴァン症候群となり、それをきっかけに“天才を作る研究”をしていたことを聞く。牧夫は康治が研究記録を禎子に譲ったと考えていた。伯朗は佐代(麻生さん)に禎子から何か聞いていないかと問うが、逆に楓と勇磨が繋がっていると指摘され、楓に気を付けるよう警告を受ける…というのが今回のストーリー。楓に対し、佐代に明人が行方不明であることを話したことを謝罪する伯朗。お詫びに料理を作ると話し「シーフードグラタンとかどう?具材はどんなものにしてた?」と話を振ると、楓は「牡蠣」というワードを口にする。しかし明人は子どもの頃から牡蠣が嫌いだった。その瞬間顔色が曇る伯朗…。「すごいじゃねーか。誘導尋問?」「ついに、楓がミスしてしまったよ」「あ、明人が食べられないやつ入ってたか? 」「入れてる具材でピンと来たな」など、このやり取りに視聴者も沸き立つ。その夜、楓のもとに向かい牡蠣の件を問い詰める伯郎だが、風呂上がりの楓のそばには勇磨の姿が。さらに捕われの明人のもとには「あなたの母親が譲り受けた貴重なものは、どこにあります。教えてくれなければ、あなたを殺します。」というメールが。メールを読んで目の前のカメラを睨みつけた明人の視線に「信長と同じ眼差しだ!!」「あ、信長の目。」など、本作と同じ日曜に放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」で染谷さんが演じる織田信長を連想する視聴者も多かったようだ。(笠緒)
2020年11月29日新作映画『アンダードッグ』に主演した森山未來さんにお話を聞きました。タイトルにもなっている“アンダードッグ”とは、対戦相手を引き立てるために用意された“かませ犬”のこと。今作で森山さんが演じるのは、かませ犬としてリングに立ち続けるボクサーの晃。生きる場所を求めてボクシングにしがみつく、負け犬たちの物語。「以前に、武(正晴)さんが監督した足立(紳)さん脚本の『百円の恋』というボクシング映画を観て素敵だなと思っていたんです。今回も同じチームだし、あの愚直な感じがやりたいなと思っていましたけど、脚本のありかたも撮りかたもやはり…愚直でしたね(笑)。段取りとか、細かな芝居の内容とかより、現場がいかにドライブしているかを重視していて、その熱を撮ろうとしている感じっていうのかな」晃は、一度は日本ランク1位まで上り詰めながらも大事な一戦で敗北を喫し、「過去から抜け出せなくて体だけが彷徨ってしまっている」人物。それを演じるのは、「なかなか我慢が必要で苦しかった」とか。「自分から何かを動かしていくキャラクターじゃないんですよね。周りにいる人たちが動いていっているのに、彼だけがいつまでも動けずにいる。もう一度立ち上がるには、あのときの敗戦と向かい合うしか方法はないんだけれど、それもできずにいる。無口を貫き、堕ちるところまで堕ち、ボクシングでしか感情を発露する場面がない。足立さんも武さんも、そういう晃の姿を、あえてなのかすごく淡々と描いているんですよね。だからこちらも無駄なサービス精神は排したほうがいいだろうと思って、ある種シブくいきました。晃の感情がどう動いていくのか、僕の頭のなかでは考えていましたが、それを演技として見せる必要はないというか。そのドラマ的な部分は、リングに上がっている瞬間にだけ見せられたらいいのかなと」役について話しながら、「こういう負け犬みたいな役をいただくことが多いけど、なんでなんやろ」と、ぼそり。しかし画面の森山さんからは、虚ろな瞳や歩きかた、さりげない仕草や表情に、ここまでの自堕落な日々が滲み出てくるようだった。「晃は感情が動かないというか、凪いじゃってるんですよね。でもボクシングの練習をしているとアドレナリンが出るのか、刹那的な、生きている実感があるんです。これがある程度順調な人生だったらまた違うのかもしれないけれど、彼の場合、ボクシング以外にそういう感覚を得られる場所がない。そういう人だからこそ、殴ったり殴られたりするのが許される場所に対してアクティブになるっていうのは、ある気がします」映画は、前・後編合わせて上映時間4時間半にも及ぶ大作に。「今の時代、スマートに生きることを良しとするような空気感があるじゃないですか。そんななかで、こういう泥くさい物語をどれだけの人が求めているのかなと思うんです。愚直に生きることのつらさとか、美しさがあるのはわかりますけど。でも、このジリジリした感じは、武さんと足立さんのふたりだからできること。上映時間の長さも含めて、挑戦的な作品だと思っています」近年、ダンサーとしても精力的に活動し、自ら振り付けや演出などもおこなっている。そんな森山さんだからこそ、いま俳優という仕事にどんな魅力を感じているのだろう。「映像に関しては、監督という存在に身を委ねるということの、ある種の気楽さはあります。あと自分じゃない人生の片鱗を見させてもらえるっていう好奇心じゃないかな」『アンダードッグ』デリヘル嬢の送迎で日銭を稼ぎながらもボクシングにしがみつく晃(森山)。荒んだ過去を持つ龍太(北村)。芸人として崖っぷちに立たされた宮木(勝地)。3人の男たちがボクシングのリングの上で対峙する。監督/武正晴原作・脚本/足立紳出演/森山未來、北村匠海、勝地涼ほか前・後編11月27日ホワイトシネクイントほかで同日公開(R15+指定)©2020「アンダードッグ」製作委員会配給:東映ビデオもりやま・みらい1984年8月20日生まれ。兵庫県出身。毎週土曜19:45~NHK Eテレで放送の『オドモTV』に出演中。12月28~30日に3夜連続放送予定のドラマ『岸辺露伴は動かない』(NHK総合ほか)の第2話に出演。トップス¥29,000パンツ¥25,000(共にLAD MUSICIAN/LAD MUSICIAN HARAJUKU TEL:03・3470・6760)シューズ¥37,000(NEPCO FOOTWEAR/NEPENTHES TEL:03・3400・7227)※『anan』2020年12月2日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・杉山まゆみヘア&メイク・須賀元子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年11月29日磯村勇斗、柄本佑、白石隼也、津田健次郎、森山未來という5人の人気俳優がショートフィルムの監督に挑戦する一大プロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」が始動。2021年1月、WOWOWにて配信、放送される。WOWOW開局30周年記念となる「アクターズ・ショート・フィルム」では、各監督が制作費・制作日数、監督本人が出演など同条件で25分以内のショートフィルムを制作。視聴者や映画評論家の投票により選ばれた1作品が、2021年開催の米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」へ出品され、グランプリへの挑戦権を得る。監督には日本のエンタメ界を担う5人の人気俳優が集結。多彩な役柄で出演作が後を絶たない若手実力派俳優で、学生時代に自主映画を制作していたほどの映画好きである磯村勇斗。俳優として様々な作品で唯一無二の存在感を放つ一方、学生時代から数々の自主制作映画を手掛けている柄本佑。主演を務めた配信ドラマ「グッドモーニング・コール」のスピンオフドラマで監督・脚本を務め、マルチな才能で活動の幅を広げる白石隼也。声優・俳優・ナレーターと多方面で活躍し、昨年全国公開された映画『ドキュメンターテイメント AD-LIVE』では監督・脚本を務めた津田健次郎。カテゴライズに縛られない表現者として国内外から高い評価を受け、初監督を務めた短編映画『Delivery Health』が「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2020」でも特別上映された森山未來。“映画通”としても知られている彼らが自らメガホンをとり、ショートフィルム制作に挑む。すでに俳優としての実績がある彼らが、監督としてどんな才能を開花させるのか、注目を集めている。あわせて、各作品の主演キャストも決定。磯村監督作『機械仕掛けの君』には泉澤祐希。柄本監督作『夜明け』に森山直太朗。 白石監督作『そそがれ』に吉村界人と神野三鈴がW主演。津田監督作『GET SET GO』に竜星涼と大東駿介がW主演。森山監督作 『in-side-out』に永山瑛太と、実力派俳優が揃った。5人の“監督”からコメント到着磯村勇斗「監督を一度やってみたいという気持ちは元々ありました」という磯村さんは、「即答でYESと言えるような簡単な仕事ではない。それに俳優業もあるのに務まるのか、と自問しましたが、それでもやはりこんな機会は滅多にないので挑戦させて頂きました」とコメント。「準備から現場まで通し改めて感じた事は、スタッフさんへの感謝です。自分のやりたい事、わがままを具現化して下さり、愛を持って向き合って下さいました。そして、お芝居では泉澤祐希君がこの作品に一本芯を通してくれ、子役含めキャスト達にも支えて頂きました」とスタッフ・キャストには感謝も。柄本佑「やはり映画監督に憧れてこの世界に入りましたから残念ながら断る事がでませんでした」と語る柄本さん。「いざ何をやろうかなと考えてみて16歳の時に書いた短編映画のホンを思い出しました。18年越しの企画を実現させていただきました」と明かす。「次は長編ですね。よろしくお願いします、、、っことで良いんですよね?」と今後にも期待を寄せる。白石隼也オファーを受け、「俳優が撮る映画ならば、俳優たちに生き生きと演じて貰える現場にしたいとまず思いました」と明かす白石さん。「自分で書いた脚本を、俳優陣が自由に軽やかに超えていく瞬間がとても印象的でした。主演の吉村界人さんと神野三鈴さんのラストシーンを撮り終えた直後、神野さんが不意に吉村さんを抱きしめるという一幕がありました。カットがかかった後も続く二人の世界をいつまでも観ていたかった」と振り返っている。津田健次郎「贅沢な環境で映画を撮れる...最高だ...」と津田さん。「脚本執筆から撮影準備そして撮影本番、全てが大変でしたがとても楽しい時間でした」と語り、「時間に追われてシーンの変更に舵を切りかけた時、妥協を押し止められたのは大東さんと竜星さんの言葉でした。お2人の言葉に救われました。情熱に溢れたキャストさん、スタッフさんと映画を作る事が出来て幸せです」と感謝を述べた。森山未來2年程前に「監督をやらないか」と誘われたという森山さんは「パイロット版を2作品作ってみたが、その企画自体がボツになり、作品は宙に浮いた」と言う。「その内の1作品は幸運にも今年のショートショート フィルムフェスティバル&アジアで取り上げていただいたが、もう一つは編集の時点で挫折していて完成もできていなかった。が、またまた幸運にも今 WOWOW さんに声をかけていただき、こうしてリベンジをさせていただく運びと相なった」と明かす。「素晴らしいスタッフの皆さんと、そして芝居のみならず、独自の身体性と音楽性に惹かれていた永山瑛太さんとタイトなスケジュールの中でセッションできたのは非常に有意義な時間でした。楽しかった!」と手応えを見せている。各監督が俳優としての才能を認めたというキャストが監督とショートフィルム制作の中でどのような化学反応を生み出していくのか。そして今回、ティザー予告編も番組オフィシャルサイトで 公開。カメラを見つめる姿からは作品にかける情熱が伝わってくる。なお、各監督のインタビューや撮影のメイキング、さらに各作品のみどころを紹介する特別番組「アクターズ・ショート・フィルムの軌跡」の無料放送も決定している。「アクターズ・ショート・フィルム」は2021年1月13日(水)より、WOWOWオンデマンド(※)にて5作品同時に先行配信、1月23日(土)19時よりWOWOWプライムにて 5作品を一挙放送。「アクターズ・ショート・フィルムの軌跡」は1月16日(土)WOWOWプライムにて無料放送。※ 1月13日(水)よりスタートするWOWOWの動画配信サービス。従来の加入者限定の動画配信サービス「WOWOW メンバーズオンデマンド」をより進化させ、これまでの B-CAS番号経由での加入だけでなく、パソコン、スマートフォン、タブレットなどのWEB経由でダイレクトに加入、視聴が可能になる。(text:cinemacafe.net)
2020年11月24日2016年に初版発行以来、世代を超えて共感の声が広まり続けている小説を森山未來主演で映画化した『ボクたちはみんな大人になれなかった』が、2021年にNetflixにて配信されることになった。「ボクたちはみんな大人になれなかった」(新潮文庫刊)は作家・燃え殻によるデビュー作。ウェブメディアの連載やSNS上で大きく話題を呼び、シンガーソングライターのあいみょんを始め、小沢一敬、会田誠、吉岡里帆、「EXIT」兼近大樹といった様々なジャンルのクリエイターや著名人から絶賛を受けた。誰もが感じる切なさや懐かしさが凝縮されたこの物語は、10代~20代からは時代を超えて感情に訴える“エモさ”で話題を呼び、30代や40代からは舞台となっている90年代を代表するミニシアターや渋谷の街、流行した音楽や映画のタイトルなど当時のカルチャーを懐かしみながら楽しめると様々な年代を魅了し続けている。あいみょんさんは、共感のあまり原作の文庫本にエッセイを寄せている。物語は、ある朝の満員電車の中で、昔フラれた大好きだった彼女に間違えてフェイスブックの「友達申請」を送ってしまった主人公「ボク」の混沌とした1日から始まる。多くの読者が、自分の経験や過去の想いと「ボク」のそれを重ね合わせる、過去と現在をSNSが繋ぐ異色のラブストーリー。主演に迎えるのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』『モテキ』『アンダードッグ』ほか数々のヒット作で大役を務めるだけでなく、舞台やコンテンポラリーダンスなど幅広い活躍を見せてきた森山未來。演じるのは昔の大好きだった彼女にSNSを介して再会してしまう主人公「ボク」。森山さんは、「’失われた10年’とも言われる1990年代。そんな不安定な時代に、恋に音楽に仕事に燃えたどこの馬の骨ともしれない主人公。過ぎ去った、その後には何が残っているのだろう。今になってその燃え殻をどう見つめるのだろう。視線をそむけようとも、ただ静かに見守るしかない。この物語にはエンドロールはひとつしかない、ですよね」と原作について語っている。監督を務めるのは森義仁。犬童一心、阪本順治ほか名だたる監督に助監督として師事。その後は様々な企業CMや「欅坂46」や「サカナクション」などのMVを手掛け演出家としての手腕を発揮。2015年にはカンヌ広告祭でフィルムクラフト部門でゴールドを受賞した。「恋のツキ」でドラマ初監督を務め、本作が映画監督としてのデビュー作となる。「誰しも誰かに出会うことで自分を形成し、自分がみる風景を変えていく。そういうどこにでもある人生。森山未來さんが演じる主人公の人生と観ているあなたの人生が交差するような新しい感覚を持った映画にしたいと思います」と、森監督は製作に対する意欲をコメントする。さらに、原作の燃え殻氏からは「90年代、渋谷系といわれた音楽たちがあって、『裏原宿』という言葉に酔っていた人たちの物語。ノストラダムスの大預言がまだ健在で、何かが始まりそうで、終わりそうだった時代。簡単には過去にできない、過去にならなかったボクたちを、森山未來さんを含めた最高のキャストの皆さんで観られることを、今から楽しみにしております」と期待を寄せるコメントが到着している。Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』は、2021年Netflixにて全世界配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2020年11月20日2016年に初版が発行され、世代を超えて支持され続けている作家・燃え殻のデビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮文庫刊)の映画が制作され、2021年にNetflixで配信されることが決定した。『ボクたちはみんな大人になれなかった』は、90年代の東京を舞台としたラブストーリー。物語は、満員電車の中で昔フラれた彼女に間違えてフェイスブックの「友達申請」を送ってしまった主人公「ボク」の朝から始まる。当時流行したカルチャーや、90年代の東京の街が盛り込まれ、多くの読者から共感を得た。誰もが自分と「ボク」の思い出や過去の思いを重ね合わせ切なくなる、過去と現在をSNSが繋ぐ感動作となっている。そんな話題作をNetflixがC&Iエンタテインメ ントとタッグを組み、映画を制作。主演にコンテンポラリーダンサーとしても活躍する俳優・森山を迎え、欅坂46やサカナクションなどのMVを手がける森義仁が本作で初監督を務める。森山が演じるのは、元カノにSNSを介して再会する主人公「ボク」。森山は「『失われた10年』とも言われる1990年代。そんな不安定な時代に、恋に音楽に仕事に燃えたどこの馬の骨ともしれない主人公。過ぎ去った、その後には何が残っているのだろう。今になってその燃え殻をどう見つめるのだろう。視線をそむけようとも、ただ静かに見守るしかない。この物語にはエンドロールはひとつしかない、ですよね」とコメントを寄せた。また、森山が体現するラブストーリーを活写する森監督は「誰しも誰かに出会うことで自分を形成し、自分がみる風景を変えていく。そういうどこにでもある人生。森山未來さんが演じる主人公の人生と観て いるあなたの人生が交差するような新しい感覚を持った映画にしたいと思います」と意気込みを語っている。Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』は、2021年よりNetflixにて全世界配信予定。原作をすでに読んだ方も、未読の方も配信を心待ちにしてほしい。<森山未來(ボク役)コメント>「失われた10年」とも言われる1990年代。そんな不安定な時代に、恋に音楽に仕事に燃えたどこの馬の骨ともしれない主人公。 過ぎ去った、その後には何が残っているのだろう。今になってその燃え殻をどう見つめるのだろう。視線をそむけようとも、ただ静かに見守るしかない。この物語にはエンドロールはひとつしかない、ですよね。<燃え殻(原作)コメント>映像業界の裏方の仕事を20年以上やってきた者として、自分が書いた小説が映像化されることは、この上ない喜びです。2017年、深夜作業をこなしながら明け方寝る前に、この物語を少しずつ書き上 げていったことを、脚本家の高田さんと森監督のシナリオを読みながら思い出しました。東京に圧倒されながらも、もがき続ける主人公、インターネットのない時代に文通で知り合ったヒロインのかおり。六本木の夜の天使、スー。社会の数にも入っていなかった頃に出会った同僚の関口。90年代、渋谷系といわれた音楽たちがあって、「裏原宿」という言葉に酔っていた人たちの物語。ノストラダムスの大預言がまだ健在で、何かが始まりそうで、終わりそうだった時代。簡単には過去にできない、 過去にならなかったボクたちを、森山未來さんを含めた最高のキャストの皆さんで観られることを、 今から楽しみにしております。<森義仁(監督)コメント>燃え殻さんとはじめてお会いしたのは2年前の渋谷。山本プロデューサーと3人でこの小説の映画化が動き出しました。燃え殻さんの半自伝的なこの小説はエモいと話題になりましたが、そのエモさの裏にある文体には今の時代の村上春樹とでもいうような、映像では表現しづらい人間描写があり、そのニュアンスを大事にしたいと思いました。脚本作りは中々難しかったです。平成から令和という混沌とした時代をただただ生きてきた普通の主人公の25年間と向き合い続けた結果、出来上がった脚本は全く普通ではなく、今まで観たことのないような不思議な脚本になりました。普通の主人公だからこそ、絶対的な個性のある俳優に演じて欲しいと思いました。誰しも誰かに出会うことで自分を形成し、自分がみる風景を変えていく。そういうどこにでもある人生。森山未來さんが演じる主人公の人生と観ているあなたの人生が交差するような新しい感覚を持った映画にしたいと思います。<山本晃久(プロデューサー)コメント>燃え殻さんの小説を初めて読んだ時、ある映画監督の映画たちを思い出しました。それは人生の脇道で悩み苦しむ人たちを、励ますように見つめる映画でした。燃え殻さんの小説にはそんな、どうしようもない状況にある人たちへのやさしいまなざしが読み取れました。そうした映画は今、この国で殆どつくられていないように思います。あの頃に観たそんなまなざしを持つ映画を、今の感覚の人たちがつくるならどうなるのか。それはやはり新しい映画になるのだと思います。燃え殻さんの処女小説の主人公を、唯一無二の俳優である森山未來さんが演じ、才気溢れる森義仁監督がデビュー映画とする。それをみんなでつくり上げ、また観ることが、今から楽しみでなりません。一筋縄では行かない人生を送る多くの人たちに、届きますように。<坂本和隆(エクゼクティブ・プロデューサー/Netflix コンテンツ・アクイジション部門 ディレクター)コメント>とても豊かな時間が流れている脚本に出会いました。それぞれの登場人物の中にある忘れられない記憶や大切な人たちの「想い」が普遍的な感情として紡がれています。孤独などを感じ、これまで以上に他人との繋がりが求められるこの時代に、改めていま皆さんにお届けすべき作品だと実感しております。森義仁監督のデビュー映画をNetflixとしてご一緒できることに心から楽しみです。Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』2021年より、Netflixにて全世界同時配信予定
2020年11月20日森山未來、北村匠海、勝地涼ら豪華キャストを迎えた、『百円の恋』の武正晴監督の最新作『アンダードッグ』。ボクシングにしがみつくことしかできない森山さん演じる主人公を中心に、人生から見放された3人の男たちの生き様を描いた本作から、石崎ひゅーいが書き下ろした主題歌「Flowers」の映画版ミュージック・ビデオ(MV)が解禁された。一度掴みかけたチャンピオンの道からはずれ、無様な“かませ犬”としてリングに立ち続けているどん底ボクサー・末永晃(森山未來)と、才能を期待されながらも過去に秘密を抱える若きボクサー・大村龍太(北村匠海)、大物俳優の二世タレントでバラエティ番組の企画のためにボクシングをすることとなった芸人ボクサー・宮木瞬(勝地涼)といった、3人の負け犬たちが人生の再起を賭け戦う人間ドラマを描いていく本作。主題歌に起用された石崎さんは、武監督の“普通だったら映画の主人公になり得ない、世間の誰にも相手にされない奴がクライマックスにリングの上で光を浴びるストーリーを作りたい”という想いを受けて楽曲「Flowers」を書き下ろした。解禁された映画版のMVは、不格好ながらも懸命に咲こうともがく3人の姿と、彼らの心の叫びを代弁するかのような歌詞、そして背中を後押しする石崎さんの力強い歌声が共鳴し合い、観るものの胸をふるわせる仕上がりとなっている。また映像には、予告映像では見ることのできなかった初公開の本編シーンも満載。顔つきを変え、ヒートアップしていく男たちの姿に注目。主役の末永晃を演じた森山さんも、「“ハードボイルド”や“滅びの美学”が成立しない、今の時代だからこその地に足の着いたリアルな物語です。負け犬、かませ犬と呼ばれながらも、いつかはこの世界から抜け出そうと思うものの、負け続ける。そんな生き方を選ばざるを得なかった人たちが、自分は負け犬であると認め、受け入れることで新たな人生を始める。ボクシングのように重心を下に置いた、心に響く映画だと思います」と、重厚なドラマが展開する本作の魅力を熱弁している。劇場版『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて同日公開。配信版『アンダードッグ』は2021年1月1日(金・祝)よりABEMAプレミアムにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年11月10日2020年11月6日に放送されたバラエティ番組『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に、俳優の森山未來さんがゲストで出演。15年以上、携帯電話を持っていない理由を明かし、反響が上がっています。森山未來が携帯電話を持たなくなった『理由』とは同番組のMCを務めるお笑いコンビ『ダウンタウン』の浜田雅功さんは、2008年のテレビドラマ『夢の見つけ方教えたる!』(フジテレビ系)で森山さんと共演していました。浜田さんは当時の森山さんを好青年と褒めつつも、「交換したメールアドレスに連絡を入れても、返信がなかった」と吐露。それにまつわる話題として、MCの坂上忍さんが「どうやら森山さんは携帯電話を持っていないらしい」と明かしたのです。あまりの衝撃にスタジオが静まり返る中、森山さんは「だから浜田さんと連絡先を交換する時はメールアドレスのみだった」といい、携帯電話を持たない理由を次のように語りました。元からあんまり携帯(の電話)に出たがらないからもう、(携帯電話を)携帯しててもあんまり、コミュニケーションが取れない。そんな持ち方をしてたんですけど。でもなんかある日、19か20歳くらいの時に暇な時に携帯で麻雀のゲームしてて。気が付いたらもう夕暮れになってたんですよ。(だから)「もうやめよう」って思って。それでやめてから、基本的には持ってない。ダウンタウンなうーより引用「19〜20歳くらいの時、暇な時間は携帯ゲームをして過ごしていた」という森山さん。ゲームであっという間に過ぎる時間をもったいなく感じたのか、「それ以降、携帯電話を持たなくなった」と明かしました。そのため、マネージャーなど誰かに連絡する時は公衆電話、必要な電話番号は記憶し、仕事のやり取りは普段持ち歩いているパソコンで済ませているといいます。きっと森山さんは、「有限な時間を大切にしたい」と、強く思っているのでしょう。森山さんの発言に、ネット上ではさまざまな声が寄せられています。・スパッとやめられる森山さんが素敵。手放すのは難しいけど、私も1日の操作時間を減らしてみようかな。・このご時世で携帯電話を持たないってすごい。周りに流されない芯の強さを感じました。・昔もテレビ番組で「携帯電話を持ってない」って話してたけど、今もそうなのか。かっこいい。ガラパゴス携帯(通称:ガラケー)からスマートフォンに変わり、誰もが気軽にネットサーフィンを楽しめる2020年現在。さまざまな情報をすばやく入手できるだけでなく、SNSで他者と交流したり、『スマホ決済』で飲食や購入品の支払いができたりするため、肌身離さず持ち歩く人は多いでしょう。人生という時間の使い方について、改めて考えさせられますね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月08日「第33回東京国際映画祭」(TIFF)のオープニング作品とTOKYOプレミア部門に選出された映画『アンダードッグ』の舞台挨拶が2日、東京・EXシアター六本木で行われ、森山未來、勝地涼、武正晴監督が登壇した。本作は、人生から見放された3人のボクサーの物語。過去のささやかな栄光が忘れられず“かませ犬(=アンダードッグ)”になり果てた今も、ボクシングにしがみつく事しかできない崖っぷちボクサー・末永晃を森山未來、児童養護施設で晃と出会いボクシングに目覚めるが、過去に起こした事件によって将来に暗い影を落とす若き天才ボクサー・大村龍太を北村匠海、夢も笑いも半人前な芸人ボクサー・宮木瞬を勝地涼が演じた。劇中でボクサーとして対決した森山と勝地は、そのシーンを回顧。森山は「実際リングに上がってお客さんに囲まれて声援を浴びながら、アドレナリンを感じながら、宮木をボコるという」と振り返り、「勝地とは長い付き合いなので、お互い段取りを確認しながら。ボクシングの試合はテンション上がるんですけど、そういうときこそ冷静にやらないといけないので、そういうのを意識しながら、コミュニケーションをとりながらやったのを覚えています」と語った。勝地は「宮木はやられる役だったので、次こうやられるって意識していても、ガードしているうちに、今何が行われているか本当にわからなくなって、未來くんに正直に『次なんだっけ』って聞いて。未來くんに引っ張ってもらった」と打ち明け、「実際にある程度当てているものもあって、信頼も込めて未來くんはガッツリ殴ってくれて、小さい声で『痛い』って伝えた」と話すと、会場から笑いが。勝地はまた、「エキストラの方もすごい人数入っていて、武さんがエキストラを盛り上げるように演出していたので、活気にあふれていて僕らも興奮しながら撮影できた」と現場の様子を伝えた。「東京国際映画祭」は、国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。今年は、10月31日~11月9日に東京・六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催する。新型コロナウイルスによる制約の下で、映画館での上映を基本にしつつ、シンポジウムやゲストのトークなどにオンラインも活用する。また、昨年まで実施していた「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を統合し、「TOKYOプレミア2020」として展開。全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けている。
2020年11月02日秋も深まり、肌寒い日が多くなってきた今日この頃。そんな季節には見ているだけで心が熱くなる、いまSNSでも話題の俳優たちの最新映画が続々公開される。この秋冬必見の3人をピックアップした。スーツ姿で大人の色気も…老舗テーラーを営む京都弁の星野源に注目未解決のまま時効になった実際の事件をモチーフとした映画『罪の声』より、主人公の一人である曽根俊也。京都で父親から受け継いだテーラーを営む曽根を演じるのは、世界トレンド1位に上がるなど大きな盛り上がりを見せていたドラマ「MIU404」で志摩役を熱演、音楽トーク番組「おげんさんといっしょ」や新春スペシャルドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(仮)など、いま最もお茶の間から熱い注目を集める星野源。曽根は、幼少時の自分の“声”が日本中を震撼させた事件に関わっていることを知り、戸惑いながらも真相に迫っていく。物語の行方はもちろん、グレーのジャケットやベストスーツをさらりと着こなし、いつにも増して大人の色気を漂わせる星野さん扮する曽根の姿にも注目。さらに、もうひとつ注目したいポイントが、星野さんが劇中で披露する“京都弁”。柔らかなイントネーションが特徴の方言だが、「セリフに感情が乗ると、ついイントネーションが変わって、テレビでよく耳にする“関西弁”に流れてしまうんですよね」と語り、慣れない方言に苦戦していた様子。もう一人の主人公であり未解決事件の真相を追う新聞記者・阿久津英士役を小栗旬が演じており、TVドラマ「コウノドリ」以来の共演となる2人の共演は必見。『罪の声』は10月30日(金)全国公開鍛え抜かれた身体で崖っぷちボクサーに!森山未來に注目映画『アンダードッグ』は、チャンピオンへの道から外れ、アンダードッグ(かませ犬)としてリングに上がり続ける崖っぷちボクサーの末永晃が、どん底から這い上がろうと必死にもがく姿を描く。泥臭くても立ち上がろうとする末永を演じるのが、俳優のみならずダンサーとしても国内外で活躍する森山未來。ボクサーを演じるにあたり、プロ顔負けのストイックなトレーニングに臨んだという。そんな森山さんの引き締まった身体に加え、持ち前の身体能力を生かした大迫力のボクシングシーンも見逃し厳禁。さらに、近年俳優としてますます注目を集める北村匠海が若きボクサー・大村龍太を演じ、森山さんに負けず劣らずの過酷なトレーニングを行ったという。芸人ボクサー・宮木瞬を演じる勝地涼とともに、三者三様の生き様を抱えた彼らの手に汗握る闘いは大迫力のスクリーンが似合う。『アンダードッグ』は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて前・後編同日公開。何でも作ってあげたくなっちゃう!“腹ペコ系”の林遣都に注目綿矢りさ原作×大九明子監督の“ゴールデンコンビ”の再タッグが実現、のん主演『私をくいとめて』には、TVドラマ「姉ちゃんの恋人」でも話題の林遣都が出演。脳内に相談役「A」を持つ、31歳おひとりさま・みつ子(のん)が、久しぶりに訪れた恋に戸惑いながらも一歩踏み出していくさまを描く。林さん演じる年下男子・多田くんは、みつ子が務める会社の取引先の営業マン。これまでみつ子とは直接的な接点はなかったが、偶然買い物中に彼女と遭遇したことがきっかけで、サシ飯に行くわけでもなく、時々みつ子の家に顔を出してはおすそわけしてもらった手料理を持って帰るだけ…という奇妙な関係に。予告映像では、みつ子の手料理を受け取りつつ、「黒田さん(みつ子)のお料理はいつもおいしいです」と母性本能をくすぐる言葉を放つ多田くんの姿が映し出され、SNSでは「可愛すぎる…」と早くも話題に。そんな多田くんに心を掴まれたみつ子と“大人の男”になりきれない多田くんによる、不器用者同士の“もどかしい恋”の行方は目が離せそうもない。『私をくいとめて』は12月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:罪の声 2020年10月30日より全国東宝系にて公開©2020「罪の声」製作委員会アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会私をくいとめて 2020年12月18日より全国にて公開©2020『私をくいとめて』製作委員会
2020年10月27日『百円の恋』「全裸監督」の武正晴監督が、森山未來、北村匠海、勝地涼をキャストに迎えた最新作『アンダードッグ』から、ボクシングシーンのメイキング映像が解禁となった。はじめに映し出されるのは、一度掴みかけたチャンピオンの道からはずれ、どん底に落ちながらもボクシングにしがみ付く主人公・末永晃を演じた森山さん。俳優のみならずダンサーとしても国内外での活躍の場を広げる森山さんは、持ち前の身体能力の高さに加え、クランクインの1年前からはじめたストイックなトレーニングを経て撮影に参加。本映像では、本番カメラが回っていない間も黙々と筋トレに励み、またミット打ちの練習シーンでは迫力のあるパンチを打ち込んで鈍い音を響かせたりと、晃が憑依したかのように終始真剣な表情で撮影に挑む森山さんの姿が捉えられている。続く映像は、児童養護施設で晃と出会いボクシングに目覚める若きボクサー・大村龍太に扮した北村さんの本番直前のメイキング。ボクシングの才能にあふれる役柄にリアリティをもたせるため、徹底した体作りを行った北村さん。本作の撮影は、10月30日(金)公開の主演作『とんかつDJアゲ太郎』の撮影の後だったこともあり、本作のクランクイン前に体重を8kg落として挑んだという。『百円の恋』に続き本作でもボクシング指導を担当した松浦慎一郎とともに、瞬発力のある龍太のステップを細かく確認しながら、スピード感溢れるシャドーボクシングを披露。最初は強張った表情を浮かべていた北村さんだが、松浦さんより「いいね!OKです!」と声が上がると「ちょっとホッとしました…」と笑顔をこぼす姿も収められている。最後を飾るのは、大物俳優の二世タレントで、鳴かず飛ばずの芸人ボクサー・宮木瞬を演じた勝地さん。チャラさを表す一方で、“親の七光り”という汚名返上を誓い、自らの存在を証明するかのようにボクシングに打ち込むギャップが見せどころとなる宮木。ジムの先輩役であり、プロボクサーかつトレーナーライセンスも取得している「ロバート」の山本博との撮影では、武監督や松浦さんに動きを確認し、汗だくになりながらも、劇中さながらトレーナーとボクサー二人三脚で、宮木らしいボクシングを組み立てていく様子が切り取られている。武監督は撮影をふり返って「森山未來さんの身体能力は素晴らしく、彼がいなければ成立しなかった作品です。晃はプロボクサーという設定がありますから難しかったと思いますが、あれだけ動ける人は稀です。北村匠海君の運動神経と反射神経には驚かされました。勝地涼さんの練習したアッパーカット宮木スペシャルは練習の成果が出ていました」と、役に全てを注ぎ込んだキャストたちを大絶賛している。また、「彼らの献身的なトレーニング姿は我々スタッフの力となり、作品の推進力となっています。そのため、タイトル『アンダードッグ』が『負け犬』という意味ではなく、人間の持つ底力、人間力の可能性を知らしめるタイトルへと変貌する作品に仕上げることが、僕の使命だと考えています」と監督自身も意気込むほどで、それぞれの身体を張った演技がスクリーンにどのように生きていくのか、ますます期待が高まるばかりだ。劇場版『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほか全国にて同日公開。配信版『アンダードッグ』は2021年1月1日(祝・金)よりABEMAプレミアムにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年10月27日異例のベストセラーを記録した歌集をモチーフにオリジナルストーリーとして映画化した『滑走路』よりロング版予告編が到着した。現在公開中の予告編よりももっと個々のキャラクターに迫った今回の映像。厚生労働省の官僚として非正規雇用の問題に向き合いながら、理想通りにはいかない現実に直面し精神的に追い詰められていく鷹野(浅香航大)。幼なじみを助けたことをきっかけに自らもいじめの標的となってしまった学級委員長(寄川歌太)。そして、切り絵作家の翠(水川あさみ)は妊娠が発覚した途端、夫から無責任な言葉を投げかけられる――。そんな3人の人生が、ひとりの人物の死をきっかけに絡み合っていく。優しさと希望が溢れる印象的なセリフの数々や、Sano ibukiの主題歌「紙飛行機」の温かな歌詞が、胸を打つ予告編が完成した。また、一足先に本作を鑑賞した原作者・萩原慎一郎の両親は「慎一郎が短歌に込めた想いを感じることが出来ました。そして、社会のさまざまな場所で頑張っている方々の横で、そっと寄り添ってくれるような映画でした」と感想を述べ、弟でギタリストの萩原健也は「全力で走る彼の姿に、十代の頃、不登校の僕を救い、勇気と希望をくれ続けた兄を想いました」とコメントを寄せた。『滑走路』は11月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:滑走路 2020年11月20日より全国にて公開ⓒ2020「滑走路」製作委員会
2020年10月15日俳優の神木隆之介が3日、25周年アニバーサリーブック『おもて神木/うら神木』発売記念オンライントークショーを開催。イベント開始前に報道陣向けにリモート合同取材会を行い、同ブックの裏話を語った。このアニバーサリーブックでは、神木と公私ともに長い時間を過ごしてきた、4人の俳優陣との対談企画が実現。同世代で神木が最も尊敬する染谷将太とは、俳優論を語っている。神木は「染谷将太と対談させてもらって、いろいろ聞きたいことも聞けて撮影は終わったんですけど、そのときに染谷が『25周年おめでとう』って言って、バッグもらいました。かっこよくないですか? しかも革ですよ! 俺、絶対選べないですから、あんなおしゃれなやつ。染谷も粋ですよね」と、うれしそうに染谷とのエピソードを披露。「(年齢は)1つ上。彼はお父さんなので立場は全然違うんですけど、貫禄も違うし。あのおとなしい感じの、ちょっとぼそぼそってしゃべる感じの染谷が、『神木、そういえば25周年おめでとうございます。ぜひ使ってください』。めっちゃうれしかったですね。大事に使わせていただいております」と話した。本郷奏多との対談も「すごいうれしかった」と言い、「実は奏多とはあんまり共演できてないんです。小6のときに『あいくるしい』という作品と、『探偵学園Q』のときにゲストで出てくれて、それ以降共演できてないんです。すごく仲いいのに」と本郷との関係について説明。そして、「カメラマンさんが小暮和音くん。彼は本郷奏多の大学の同級生で、本郷奏多のカレンダーとか撮っているんですけど、僕も仲良くて、いつか3人でお仕事ができたらいいねって話をしていたので、今回、本郷奏多との対談はカメラマンは絶対に小暮和音くんっていうのをリクエストさせていただいて、3人の夢がかなったのですごく幸せでした」と笑顔で語った。写真:アミューズ提供
2020年10月03日森山未來によるリーディングパフォーマンス『「見えない/見える」ことについての考察』が10月14日(水)〜11月6日(金)の期間に開催されることが決定した。本作は、2017年に東京芸術大学にて初演され、新しい表現のかたちを示したことで全4公演ながら話題を呼んだ作品。今回の公演は森山のソロパフォーマンスで初の全国ツアーとなり、全国7カ所38公演が実施される。俳優やダンサーとして第一線で活躍する森山が、<日常を失った世界に問う「本当に見えることとは」>という問いかけとともに、声と身体、光で感じる新感覚の朗読パフォーマンスを届ける。チケットは、本日9月12日(土)正午よりイープラスで最速先行の受付を開始する。ぜひ、森山の真骨頂を目の当たりにしてほしい。【公演紹介】私たちが本当に見ているものは何なのか。この問いの答えを見つけるとき、選び取ることの大切さに気づくことができるでしょう。パフォーマンス《見えない / 見える ことについての考察》は声と残像、そして森山未來の身体を通して私たちに語りかけてきます。《見えない / 見える ことについての考察》はノーベル文学賞作家ジョセフ・サラマーゴの『白の闇』という小説から着想を得たテキストのリーディングを中心としたパフォーマンスです。ある日人々が突然視力を失う、それはいわゆる「黒い闇」ではなく、ミルクのように圧倒的な白い闇なのです。人々はパニックに陥り、弱者と強者の立場が入れ替わるなどの混乱がおきます。最後は視力を取り戻すものの、この体験を通して彼らは、見えることと見えないことの境界をリセットし、不確かな現代の中で本当に見なければならないものについて再考するのです。この『白の闇』に、モーリス・ブランショ作の『白日の狂気』がメタテキストとして絡まってきます。これは強い光で視覚を失いそうになること、すべてが見えすぎることによってかえって見えなくなることを比喩的に語っています。明滅する光の残像の中に浮かび上がる森山未來の身体と、透徹した声で読まれる2つのテキストの響き合いは、未知のヴィジョンへと観客を誘っていきます。(初演時概要より引用/キュレーター・長谷川祐子)◆公演概要「見えない/見える」ことについての考察チケット購入URL: チケット販売期間:9月12 日(土)12:00〜イープラスにて最速先行受付開始公式HP: お問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00-15:00)【公演日時・チケット料金】<横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール>10月14日(水)~10月18日(日)平日:6500円土日:7000円<サントミューゼ上田大スタジオ>10月21日(水)〜22日(木)平日:5500円<愛知県芸術劇場 小ホール>10月23日(金)〜10月25日(日)平日:6000円土日:6500円<あましんアルカイックホール・オクト>10月27日(火)〜10月29日(木)平日:5500円<フェニーチェ堺大スタジオ>10月30日(金)〜11月1日(日)平日:6000円土日:6500円<スカラエスパシオ>11月3日(祝・火)祝日:5500円<長崎市チトセピアホール>11月5日(木)〜6日(金)平日:5500円
2020年09月12日妻夫木聡が獣医役で主演する、東野圭吾原作ドラマ「危険なビーナス」。先日発表されたヒロイン役の吉高由里子に続き、新たにディーン・フジオカ、染谷将太、中村アンの出演が決定した。今回明らかになった3人が演じるのは、主人公・伯朗(妻夫木さん)と、弟の妻と名乗る謎の美女・楓(吉高さん)を取り巻く重要なキャラクター。ディーン・フジオカ、嫌味なヒール役…楓をめぐって対峙!?ディーンさんが演じるのは、名家「矢神家」の養子で若手実業家の矢神勇磨。連れ子として矢神家にやって来た伯朗のことを昔から見下していて、ことあるごとに挑発してくる嫌味な男。楓のことを気に入り、楓と行動を共にする伯朗を尻目に強引にアプローチをかける。コメント東野圭吾さんの作品に初めて出演させていただくので、すごく楽しみにしています。僕が演じる勇磨は、妻夫木さん演じる伯朗を昔から見下している人物です。伯朗にとって“大きな壁”のような存在でもあると思うので、とにかく僕はヒールに徹したいと思っています。そんな勇磨と伯朗の間でどんな駆け引きが生まれていくのか、ぜひ注目してください。妻夫木さんとは初共演になりますが、同じ年なので、芝居以外でも色々とお話させていただけたらと思っています。このドラマは、回を追うごとにどんどん登場人物たちのどろどろした関係性が濃くなっていき、それぞれがどういう思いでそこにいるのかというのが暴かれていきます。毎週目が離せない展開になると思いますので、楽しみにしていてください。染谷将太が物語のキーパーソン!染谷さんが演じるのは、伯朗の弟で楓の夫・矢神明人。伯朗にとっては、母が矢神家の御曹司と再婚してから生まれた弟で異父兄弟。矢神の血を引き、30億の遺産の相続権を持つ明人が突然失踪したことで、伯朗が矢神家と関わることになる、本作のカギを握る重要な役柄だ。コメントこの物語は僕が演じる明人が失踪したことから始まるので、とにかく僕は謎に包まれた人物として存在できればと思っています。妻夫木さん演じる伯朗と明人は兄弟ですが、その関係性は複雑です。ただ、そこにたくさんの人物が絡んでくるという「複雑さ」が本作の見どころでもあると思っています。妻夫木さんと面と向かってお芝居するのは本作が初めてなので、自分がどうなっていくのかが楽しみですし、何か面白い反応が起こるんじゃないかという期待感を勝手に持っています。夫婦役の吉高さんとも、ちゃんと一緒にお芝居をするのは今回が初めてです。予測できないエネルギーを放っていらっしゃる印象なので、どんな“夫婦”になるのか未知数なところを僕自身も楽しみにしています。中村アンが主人公の助手役中村さんが演じるのは、伯朗が副院長を務める池田動物病院の看護師・蔭山元美。一見クールな雰囲気だが、どんな動物にも愛される能力を持つ有能な助手。コメント私が演じる元美は、伯朗さんが院長代理を務める動物病院の看護師です。クールな雰囲気ですが、伯朗さんのために「何かしてあげたい」という優しさも秘めている女性、表には出さないけど、心の中は温かい人なんじゃないかなと思っています。時には助手として鋭い指摘をすることもあったりしますが、いい距離感で伯朗さんを支えていければと思います。また、お芝居の中で動物と触れ合うのは初めてなので、撮影もとても楽しみです。妻夫木さんとは今回が初共演ですが、この仕事をする前から妻夫木さんの作品をたくさん見てきたので、ご一緒させていただけて光栄です。どんな現場になるか、今からとてもワクワクしています。皆さまもぜひ楽しみにご覧ください。「危険なビーナス」は10月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年09月10日10月末より開催される「第33回東京国際映画祭」のオープニング作品が、森山未來主演の『アンダードッグ』に決定したことが分かった。『百円の恋』の製作陣が再集結した本作は、森山さんが、スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で咬ませ犬として踏み台にされ、這い上がろうともがく崖っぷちボクサー・晃を、北村匠海が過去に秘密をもつ若手ボクサー・龍太を、勝地涼が芸人ボクサー・宮木を演じ、ルーザーたちの感動のドラマを描く。コロナ禍での今年の東京国際映画祭は、「映画を観る喜びを再認識し、映画の未来への希望の光を灯す」「映画を通じて国際的な連帯を強める」「コロナ後の映像文化についての考察を深める」という目的を掲げ、映画館でのフィジカルな上映を基本として実施。昨年まで実施していた「インターナショナルコンペティション」、アジアの新鋭監督作品の「アジアの未来」、日本の気鋭作品の「日本映画スプラッシュ」の3部門を「TOKYO プレミア 2020」として1つの部門に統合し、この部門の全作品を対象にして、観客が投票する「観客賞」を設ける形で開催。本作は、「TOKYO プレミア 2020」作品としても上映される。なお、この観客賞は、11月9日(月)TOHO シネマズ六本木で開催される本映画祭のクロージングセレモニーにて発表する。オープニング作品決定を受け、監督の武正晴は「2020 年東京国際映画祭のオープニングで『アンダードッグ』という映画を観ていただける環境に感謝します。最後の仕上げは観客の皆様に委ね、語り継いでもらえたらと念じて止まないのです。どうか皆様その日までご無事で」とコメントした。また、森山さんの鍛え抜かれた肉体が披露されているビジュアルも公開された。『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて同日公開。「第33回東京国際映画祭」は10月31日(土)~11月9日(月)開催。(cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年09月10日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、ステイホーム期間が続くなか、外出もままならず気分がすっきりしないな……という方におすすめな作品、劇場版『聖☆おにいさん』をご紹介。■劇場版『聖☆おにいさん第III紀』販売価格/DVD4,000円、Blu-ray5,000円(ともに税別)。8月12日発売。第I紀、第II紀も発売中。販売元/バップ原作は累計発行部数1,600万部超の大人気コミックで、実写化にあたり福田雄一(52)が監督・脚本を、製作総指揮は俳優の山田孝之(36)が務めました。物語は神の子・イエスと、目覚めた人・ブッダの2人が東京の立川でアパートをルームシェアして下界でバカンスを楽しむ、というもの。その様子がショートストーリー×10作品で描かれています。イエス役にはロン毛がさまになっている松山ケンイチ(35)が。ブッダに扮するのは半眼とほほ笑みが演技なのか本人の素の表情なのかわからないほどブッダ似の染谷将太(27)です。少し奔放で衝動買いしがちなイエスに対し、堅実な性格のブッダ。2人の会話は掛け合いが絶妙で、漫才を見ているかのよう。イエスは感情が高ぶると水をぶどう酒に変えてしまったり、「仏の顔も三度まで」といわれるようにブッダを4度怒らせるととても怖いといった会話がなされるなど、タブー視されがちな宗教的ネタをコミカルにほのぼのと描いているのが特徴です。アパートでの会話劇が中心の第I紀から、外出が増えた第II紀、そして第III紀は2人がファミレスやカラオケと俗世での生活を楽しむ描写が多め。アハハと笑え、鑑賞後は心が癒されている不思議な魅力を持つ作品。どうぞご堪能ください!「女性自身」2020年8月18日・25日合併号 掲載
2020年08月17日森山大道×YOSHIROTTENによる空間・ビジュアルデザインや、新宿の名店とクリエーターのコラボレーションアイテムを発売します。さまざまな顔を併せ持ち、雑多な雰囲気を持つ私たちの街「新宿」1923年の関東大震災時に地盤が強くほとんど影響を受けなかったため、駅周辺に交通が集中し発展したこの街。戦後の闇市から商店街化、60年代商業の急激な発展により今の新宿のベースができあがった、高度経済成長期に西新宿側は再開発ラッシュとなり、91年の都庁移転後も街は変容を続けている。そんなヒストリーとともに、複雑な街のつぎはぎの表情は、褪せない魅力を醸し続けている。RESOLUTION - 解像度解像度をあげることによって初めて、眼前に表出するもの解像度を下げ抽象化を進めることで立ち現れるもの単純に、図像を拡大⇆縮小するという行為によって、獲得できる感覚を超えてわたしたちは、表現を読み感じることができる。いくつも複層の視座に、解像精度は存在する。商いをおこなうもの、生活を営むもの、目的や想いをもってやってくるものここを訪れる人々そのものが街の景色を構成する、複層的な人の営み新宿の有り様と、新宿へ向けられた眼差しは、表現者を刺激し、文化を刺激する。この度、伊勢丹周辺を取り巻く歴史あるお店やエリア、そしてそこにゆかりのあるアーティストとを組み合わせ、同質化してしまった街にはない魅力をひきだす試みを企画した。今回メインビジュアルと空間デザインを構成するのは、日本を代表する写真家・森山大道とアートディレクター・YOSHIROTTENが率いるYAR。森山大道によって切り取られデジタル化された新宿の断片のレゾリューション(解像度)を行き来しながら、YOSHIROTTENがその中に新しいイメージを見出したビジュアルとなっています。森山大道コラボレーション限定アイテムイベント限定MDとして森山大道の写真をデザインに落とし込んだアイテムが登場。氏が惹きつけられてやまないという新宿の街を撮りためた写真集「ニュー新宿」からの抜粋した作品を中心に、5クリエーターが限定アイテム14種類を販売します。<MIN-NANO×森山大道>Tシャツ2種 各8,250円<SECRET BASE×森山大道>1/1スケール 三沢の犬フィギュア(シリアルナンバー入り) 82万5,000円*発売日についての詳細は、ISETAN THE SPACE公式インスタグラムでお知らせいたします。画像の作品のほか、スモール 三沢の犬フィギュア3色 各16,500円もご紹介いたします。<森山大道×PORTER>バッグ 各1万9,800円<PAKE×森山大道>ジッパーバッグ3個セット2種(上段・下段) 各2,200円<森山大道×YOSHIROTTEN>特殊紙ポスター6種 8万2,500円新宿名店・名所コラボレーション限定アイテム目まぐるしいスピードで姿を変えていく街がある一方で、都市開発と昔ながらの街並みが共存する雑多な街、新宿。そんな新宿の文化を担ってきたお店やスポットとゆかりのあるクリエイターがコラボレーションした、本イベントならではの限定アイテムを21種類販売。<Ken Kagami×伊勢丹>Tシャツ 5,500円Thermo mug 各4,290円、BAGGU 2,530円<TACOMA FUJI RECORDS×新宿西口 思い出横丁×五木田智央>Tシャツ 6,930円<TACOMA FUJI RECORDS×新宿ゴールデン街×丹羽洋己>Tシャツ 6,930円<OLGA-goose candle-×新宿高野・フルーツパーラー>キャンドル:パフェ 1万8,700円、フルーツサンド 各5,500円キャンドル:メロンゼリー 7,700円、フルーツチョコ 各5,500円<PURPLE THINGS×珈琲西武>Tシャツ 6,600円カップ&ソーサ― 2,750円、灰皿 1,980円<RURU MARY’s×新宿御苑>新宿サブレ 1,320円写真家・森山大道氏による写真作品のゼラチンシルバープリントを受注販売をいたします。会場の展示作品の一部の中からご希望のサイズでオーダーが可能。額装は新宿に本店を構える文具画材の専門店・世界堂が行います。作品サイズ・254 x 305mm (10x12inch)・279 x 356mm (11x14inch)・356 x 432mm (14x17inch)・457 x 560mm (18x22inch)・508 x 610mm (20x24inch)・600 x 900mm・1000 x 1500mm※価格は店頭にてご案内いたします。サイズにより会場での額装対応が出来かねますのでご了承ください。スペシャル情報■本イベント開催にあたりショートムービー公開本イベントの開催にあたり、新宿のランドマークである新宿アルタビジョンにて、森山大道とYOSHIROTTENによるショートムービーを公開します。8月20日(木)~26日(水)10:00~24:00 毎時4回放映予定。■三越伊勢丹オンラインストア ISETAN THE SPACE特集ページでのスペシャルコンテンツ森山大道×YOSHIROTTENインタビュー、各クリエイターのコメントはISETAN THE SPACE特集ページにて掲載予定です。■企画概要「SHINJUKU_RESOLUTION」・会期:2020年8月21日(金)~9月23日(水)・会場:伊勢丹新宿店本館2階=イセタン ザ・スペース※価格はすべて税込となります。関連情報■ISETAN THE SPACE公式インスタグラム@ISETAN_THE_SPACE■ISETAN THE SPACEショップページ企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年08月14日俳優・神木隆之介が、デビュー25周年を記念してアニバーサリーブック「おもて神木/うら神木」を9月25日(金)に発売することが決定。佐藤健、染谷将太、三池崇史監督、「Perfume」ら豪華著名人が参加している。2020年にデビュー25周年イヤーを迎えた神木さん。25周年プロジェクトのひとつとなるアニバーサリーブックは、俳優としての“おもて”と、27歳の1人の男性としての“うら”と、2つの面から神木さんを紐解く内容になっており、豪華企画が満載。まず、神木さんと公私共に長い時間を過ごしてきた4名の俳優たちとの対談企画が実現。同世代で神木さんが最も尊敬する俳優・染谷将太とは、これまで語られることがほとんどなかった2人の俳優論を展開。また、高校の同級生で親友・中村隼人との撮影は、母校にて当時の様子を懐かしみながら行われ、幼い頃から共演もある志田未来とは久しぶりの再会で、照れながらも普段の様子を語らい、本郷奏多とは2人のプライベート話で盛り上がった。なお、特典DVDには対談の様子もたっぷり収録されている。そして撮りおろしカットや、これまでの貴重な写真はもちろん、三池監督や新海誠監督をはじめとする監督陣や佐藤健のインタビュー。中井貴一、上戸彩、吉沢亮、「Perfume」、細田守監督などからのメッセージと、30組を超える著名人とアーティストが参加。ほかにも、実母のインタビュー&親子2ショット写真、ジブリの宮崎駿監督の言葉と鈴木敏夫プロデューサーによる描きおろしイラストも収録。イラストには、『千と千尋の神隠し』で神木さんが声をあてた坊が描かれている。さらに10月には、購入者特典としてオンラインでのトークショーや、神木さんと1対1でビデオ通話ができる個別お話会などを行う予定。プロモーションとして期間限定で公式Instagram立ち上げや、グッズの発売なども行われる。神木隆之介25周年アニバーサリーブック「おもて神木/うら神木」は9月25日(金)発売。※A!SMART、HMV&BOOKS onlineにて8月13日(木)21時より予約販売開始(cinemacafe.net)
2020年08月13日『百円の恋』「全裸監督」の武正晴監督が、森山未來、北村匠海、勝地涼をキャストに迎えた最新作『アンダードッグ』の公開初日が決定。併せて、特報とキャラクターポスターが解禁となった。今回解禁された特報映像は、リングでタバコをふかしながら、大の字に寝転ぶ森山さん演じる晃に、「さすがにヤバいでしょ、リングでタバコ吸ってたら」と北村さん演じる龍太が語りかけるシーンから始まり、3人の男たちを紹介するアッパーな映像が展開される。顔面アザだらけでリング上に倒れる晃、ミット打ちで素早くパンチを繰り出す龍太、試合の対戦相手に押され気味になっている瞬が映し出され、最後はスウェット姿で嗚咽をもらす晃と「まだ、くすぶってる」の文字で締めくくられる。3人の男が人生の再起を賭け、戦う姿に期待が膨らむ内容に仕上がっている。併せて、キャラクターポスターも解禁。崖っぷちボクサーの晃がサウナスーツを着て息があがる姿をとらえたポスターには、「夢みる燃えカス。」というコピーが添えられている。秘密の過去をもつ若き天才ボクサーの龍太が先を見据える姿をとらえたポスターには、「夢あふれる悪童。」の文字。「負けたら芸能界即引退!」と書かれたTシャツを着た芸人ボクサーの瞬の姿をとらえたポスターには、「夢さがす半人前。」と、それぞれのキャラクターを象徴するコピーがうたれている。また本作は、劇場版と配信版が製作され、劇場版には前編・後編があり3人の男たちのドラマを中心に描かれ、全8話からなる配信版は、3人の男たちと彼らをとりまく登場人物の群像劇になっている。どちらかにしかない映像もあり、どちらを先に見ても、両方見ても楽しめる構成になっている。劇場版『アンダードッグ』前編・後編は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほか全国にて公開。配信版『アンダードッグ』は、ABEMAプレミアムにて11月より配信開始。(text:cinemacafe.net)
2020年07月28日美術や芸術などの表現において、欠かせないのが“おさなごころ”。「なぜなんだろう」「こうしてみたいな」など子供の頃に感じた好奇心こそが、実はクリエイションの原点。大人になって忘れてしまったけれども、今も密かに自分の中に眠る好奇心や自己表現。そんな気持ちを再発見できる展覧会『おさなごころを、きみに』が始まった。8Kの高精細な映像表現が目を引くイントロコーナーに始まり、「触覚」「身体」「音と言葉」「忘却」「宇宙」と人間の成長の流れをおおまかにたどったテーマで構成される。作品の多くにはインタラクティブな試みが。例えば「触覚」がテーマの展示の中にある《手のひらで感じるテニスコート》という作品。これは、映像に記録されたテニスの試合を、自分の手の触覚から追体験できる仕掛け。また、特別な装置を通して誰かと心臓の鼓動を共有・体感できる《心臓ピクニック》という作品も登場。他人のドキドキを自分の体で実感できる不思議な装置だ。さらに「身体」のコーナーにある《HERO HEROINE》は参加者が6つのポーズをとると、その映像が瞬く間に特撮の世界に投影され、自分がヒーローやヒロインに、時には悪役にもなれる映像作品。会場では、子供の頃から憧れていたヒーローやヒロインになれると喜んで参加する大人も多い。しかも体験者はツイッター上でつながり、みんなで映像を共有することもできる。「全体を通してメディアテクノロジーで表現した内容です。19世紀から20世紀にかけて、美術は観て楽しむことが主流でしたが、芸術も社会も新たな局面を迎えつつある今、五感で楽しむ古くて新しい試みを紹介したい」(東京都現代美術館学芸員・森山朋絵さん)アート&テクノロジーの歴史は意外にも古く、その起源は19世紀以前までさかのぼる。今回は、日本がテクノロジーアートを世界に発信し一躍脚光を浴びた1960年代の東京オリンピックから大阪万博までの進化の系譜も紹介。また、CG黎明期の代表的アーティスト幸村真佐男の新作《非語辞典・人名編》も登場。漢字をランダムに組み合わせたコンピューターのプログラムにより、新しい名前がもらえるユニークな仕掛けを、運試し気分で楽しめるかも。夏休みに子供と楽しめるようにと企画された展覧会だが、その内容は大人も驚く最先端ぶり。ネイチャーにもテクノロジーにも興味が湧く演出に、子供はもちろん大人だってエキサイトすることは間違いない。俳優の森山未來とアンドロイド「オルタ」が言語と身体表現で対話する実験的な作品。ジュスティーヌ・エマール《Co(AI)xistence》2017年、ビデオインスタレーション(12分)with 森山未來 / オルタ(大阪大学石黒研究室、東京大学池上高志研究室)©Justine Emard / Adagp, Paris 2020結晶化させた薔薇で変化する自然物の美を表現。吉岡徳仁《ROSE》2013年東京都現代美術館蔵Photo by TOKUJIN YOSHIOKA Inc.自分が憑依したキャラクターをゲームコントローラーで操作しながら、永遠に自分探しをする作品。藤木 淳《P055E5510N》2011年©Jun Fujikiビーズで覆われた剥製のバンビは見る角度によって様々な表情を見せる。名和晃平の代表シリーズ。名和晃平《PixCell‐Bambi #10》2014年東京都現代美術館蔵Photo by Ichiro Otani『おさなごころを、きみに』東京都現代美術館 企画展示室 3F東京都江東区三好4‐1‐1開催中~9月27日(日)10時~18時(入場は閉館の30分前まで)月曜(8/10、9/21は開館)、8/11、9/23休一般1300円ほかTEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)※『anan』2020年7月29日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2020年07月23日新国立劇場がこどものためのバレエ劇場として、オリジナル作品「竜宮」を上演する。新作の世界初演まであとわずか。振付・演出を手がける森山開次がインタビューに答えた。実は、「シンプルな話なのでバレエにはしにくい、と候補から外していた」と、モチーフとなった浦島太郎の物語について語る森山。「が、昔話にはいろんな伝わり方があって面白い。『御伽草子』の浦島太郎は、彼がおじいさんになって終わるのではなく、鶴の神に変化すると書かれている!」という。バレエの副題は、「亀の姫と季(とき)の庭」──。『御伽草子』をもとにしたこのバレエでは、太郎が助けた亀は実はプリンセスで、彼が招かれた竜宮城には、春夏秋冬の美しい四季が堪能できる不思議な季(時)の部屋が登場する。「『御伽草子』に出会って、これは“時の話”だったんだ、とても深い話だったんだと思ったのです。これならばバレエにできると。竜宮は、ある種の桃源郷、異世界の一つの象徴と考えています。そこにある季の部屋というものを表現することで、日本の四季のうつろいの美しさ、素晴らしさをもう一度見つめ直してもらえたら」コンテンポラリー・ダンスの世界で、ダンサー、また振付家として活躍、子ども向けの舞台、映像にも積極的に取り組んできたが、「ちゃんとバレエを創りたい、という思いがあります。バレエのファンの方や子どもたちが観て、バレエっていいなと思ってもらえるよう、バレエの醍醐味をしっかりと伝えたい。バレエには懐の深さ、広さがあります。また、トウシューズならではの表現や、バレエダンサーの持つ身体の軸の強さに、僕は惹かれるのかもしれません」そう話す森山の手には、自作の可愛らしい亀の模型が。美術、衣裳のデザインでもその才能を発揮、おもてなし担当のお茶目なフグ、タンゴを踊るイカの三兄弟など、遊び心満載のキャラクターを生み出した。森山ワールドとも呼ぶべきそのユニークな発想の源は──?「妄想、です(笑)。語呂合わせや駄洒落で遊び、出演者の皆にも楽しんでもらいたいと思っているんです」主演は米沢唯と井澤駿、池田理沙子と奥村康祐、木村優里と渡邊峻郁という3組のカップルだ。「バレエ団のモチベーションは高まっている。新型コロナウイルスのことがあって、自粛生活があって、皆さんの中で時間の感覚に対する意識が変わった部分があるのでは。劇場は玉手箱、時を封じ込めた場所でもある。時とともに、皆の思いも閉じ込めたこの劇場に、足を運んで頂けたら嬉しく思います」公演は7月24日(金・祝)から31日(金)、東京・新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2020年07月20日テレビ東京系にて放送中の松重豊主演ミニドラマ「きょうの猫村さん」の7月1日(水)今夜放送の第13話に、ついに染谷将太が初登場する。ほしよりこの同名漫画を松重さんが猫の家政婦・猫村ねこに扮しドラマ化した本作。猫村さんと個性豊かなキャストとのやりとりに、SNSなどでは「癒される」「来週が待ち遠しい」と話題に。全24話の2クール放送の本作も、いよいよ今夜で折り返しに。そんな第13話では、染谷さん演じる不良中学生・強が初登場。犬神家で家政婦として働き始める猫村さんがある日、尾仁子に揚げ耳パンを食べてもらおうと部屋を訪ねると、暴走族のメンバー強が遊びに来ていた。集会の話で盛り上がる2人の輪に、猫村さんも加わろうとするが…というストーリー。大きなリーゼントに長ラン学生服姿の強は、池田エライザ扮する犬神尾仁子の率いる暴走族のメンバーだが、まっすぐで憎めないキャラクターで、猫村さんともどこか波長が合う。ドラマでは、猫村さん、尾仁子、そして強のほほえましい掛け合いに注目だ。染谷さんは「本当に心地よい時間でした。現場では猫村さんの作った揚げパンを食べ過ぎました。早く早く完成が見たいです」と撮影をふり返りコメントしている。ミニドラマ「きょうの猫村さん」は毎週水曜日深夜0時52分~テレビ東京系にて放送中。Paraviにて配信中。(cinemacafe.net)
2020年07月01日6月2日(火)から再開となった東京都写真美術館では、写真家の森山大道の個展『森山大道の東京ongoing』が、9月22日(火・祝)まで開催されている。1960年代に写真家として活動をはじめた森山は、スナップショットの名手として知られ、そのハイコントラストや粗粒子画面による作風は「アレ・ブレ・ボケ」と形容され、写真界に衝撃を与えてきた。近年は、世界各国の美術館で大規模展が開かれ、2019年のハッセルブラッド国際写真賞をはじめとする数々の国際的写真賞を受賞するなど、デビューから55年を経た現在もなお世界の第一線で活躍し続けている。同展は、ハッセルブラッド国際写真賞受賞後、国内の美術館において初めてとなる大規模個展。「ongoing=進行中、進化し続ける」をテーマに、今なお疾走し続ける森山がレンズを通してとらえ続けてきた街・東京を、カラーとモノクロの最近作を中心に見ることができる。新宿ゴールデン街や池袋の路地裏など、森山作品を代表するディープなスポットから、渋谷スクランブル交差点、新宿駅東口、JR沿線など、東京で暮らす人々にとって身近な東京の風景が多数登場。また、「森山大道=モノクローム写真」というイメージを刷新するように、カラーによる最近作も数多く展示。カラーとモノクロームの鮮烈な色彩対比によって構成される展示空間で、オリジナルプリントが持つ迫力を体感してほしい。【開催情報】『森山大道の東京ongoing』9月22日(火・祝)まで東京都写真美術館にて開催【関連リンク】東京都写真美術館()『Pretty Woman』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『記録35号』より 2017年 (『記録35号』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『記録35号』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『Pretty Woman』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『Pretty Woman』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『Pretty Woman』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation
2020年06月04日「5月17日から中盤の『越前編』に入った大河ドラマ『麒麟がくる』ですが、染谷将太(27)が演じる織田信長の存在感も増しています。実弟・信勝に死を迫るシーンも圧巻でした」そう語るのはテレビ局関係者。弟が見舞いと称して持参した水が毒入りであることを見抜き、『お前が飲めえええ!』と、鬼のような形相で弟に迫る姿に、圧倒された視聴者たちも多かったようだ。「“新しい信長像を演じている”“信長が怖すぎる”と、評判を呼んでいます。明智光秀(長谷川博己)と織田信長の関係がどう変転していくのかも、ドラマの大きな見どころになります。今後の染谷の演技に期待が高まっているのです」(前出・テレビ局関係者)役柄では家族関係に苦しんでいる染谷だが、実生活では’15年1月に女優・菊地凛子(39)との結婚を発表し、2児にも恵まれている。染谷・菊地夫妻を知る映画関係者は、次のように語る。「インタビュー取材では、ほとんど奥さんやお子さんについては語らないのですが、スタッフに『懐かしい駄菓子に再会できたり、面白い絵本を知ることができたりと、子供たちのおかげで発見も多いですね』と、話していたこともありました。1年半ほど前に、東京都内のスーパーで買い物をする染谷さん一家を見かけたことがあったんです。菊地さんがカートを押して、お子さんを染谷さんが抱っこしていました。菊地さんが仕事で留守のときは、彼がお子さんたちの世話もしていると聞いていましたが、確かに買い出しにも慣れた様子でしたね」本誌は結婚が発表された当時、神奈川県内に住む菊地凛子の母を取材していた。当時も“婿”である染谷を、“好青年”と絶賛していたが、その印象は5年たったいまも変わらないようだ。本誌の取材に、母親はイクメンぶりなどを語ってくれた。「もちろん『麒麟がくる』は、いつも楽しみに見ています。信長が怖い?でもふだんの将太さんはとても優しくて気さくな方なんです(笑)。百合子(菊地凛子の本名)も、父親が大好きでしたが、孫たちも将太さんが大好きです」菊地の父は、彼女が小学生のころに逝去している。「百合子が仕事で自宅を空けているときでも、将太さんは孫を連れてうちに遊びに来てくれることもあるんです。おかげで私もいっしょに近くの公園で遊べたり。最近はコロナのせいで孫たちにも会えないのですが、将太さんがスマートフォンでテレビ電話をかけてくれます。孫の顔を見ながら話ができるので、気分も明るくなりますよ。百合子には『世間には将太さんみたいないい人はいないんだから』と、言っていますが、娘も『大丈夫。私がいちばんわかっているから』と、答えていたので安心しています」婿の大河での熱演と孫たちとのテレビ電話が、義母の活力になっているようだった。「女性自身」2020年6月9日号 掲載
2020年05月29日京都を拠点に、国内外問わず現代アートや舞台芸術、インスタレーションから映画音楽まで幅広く活躍する音楽家・原 摩利彦による「Passion」のミュージックビデオが解禁となった。同MVには、俳優、ダンサーとして活躍する森山未來を迎え、通常は非公開となっている京都の「建仁寺両足院」にてロケ撮影が行われた。表題曲は6月5日にリリースされる最新作『PASSION』に収録される。彫刻家の名和晃平と振付家のダミアン・ジャレによる舞台作品『VESSEL』をはじめ、原が楽曲制作に携わった映像作品やインスタレーションを通じて親交のある森山未來は、本作品において出演のみならず、振付のクリエイション、演出やコンセプトのアイディアまで、幅広く関わっている。原 摩利彦によるミュージックビデオ「PASSION」へのコメント翁(おきな)のアイディアを聞いたとき、すぐに奈良県談山神社で観た三番叟(さんばそう)のことを思い出した。山を背にした野外舞台で演じられ、お囃子の音は山間に響いていた。翁は五穀豊穣や国土安穏と関わりがあるとされるが、謎に満ちている。急速に事態が変化していった4月の撮影日。静寂につつまれた街に隣接する建仁寺両足院で、未來さん演じる怯える人間はやがて翁に転じ、ゆっくりと、時に倒れながらも前進していく。その姿を見ながら、「PASSION」というタイトルについて今一度考えていた。これから起こるであろう幸せも苦難もすべて受け入れていくという決意を込めて「情熱」と「受難」という二つの訳語をもつこの言葉を選んだ。当初、この決意は一個人としてのものであったが、世界の状況とともにその意味が変わってきた。未來さんと振付の山本さんは、このタイトルの意味が変化していったことを汲み取って、それを新しい解釈で表現してくれた。この映像作品は、いまの世界に対するレスポンスになったのではないだろうか。原 摩利彦 「PASSION」1. Passion2. Fontana3. Midi4. Desierto5. Nocturne6. After Rain7. Inscape8. Desire9. 6529010. Vibe11. Landkarte12. Stella13. Meridian14. Confession15. Via Muzio Clementi6月5日発売国内盤CD BRC-619 ¥2,400+税購入特典:「Scott Walker - Farmer In The City (Covered by Marihiko Hara)」CDR>>その他、アート・カルチャー関連の記事はこちらから
2020年05月15日現在放送中の春ドラマには、稀に見る“濃いキャラクター”が目白押し!思わず二度見してしまうような圧倒的なビジュアル、独特な口調が大きな話題を集めています。今日はドラマニアな筆者がその一部を厳選してご紹介。いまからでも間に合う視聴選びの参考にしてみては…?二度見必須の“濃いキャラ”が続々登場人間の裏の顔に思わずゾッ…「M愛すべき人がいて」歌姫・浜崎あゆみさん誕生エピソードを描いた話題のドラマ「M愛すべき人がいて」。安斉かれんさん×三浦翔平さんのダブル主演で、90年代激動の音楽業界に迫る本作。三浦さん演じる音楽プロデューサー・マサを取り囲む顔ぶれが、とにかく濃いのです!マサの計り知れない才能に恐れを成して排除しようとする社長・大浜(高嶋政伸)、決して右目の眼帯を外さないストーカー秘書・礼香(田中みな実)など――華やかな表舞台とは裏腹に、嫉妬や偏愛に満ちた人たちが数多く登場。激ヤバキャラクターたちの行動から、思わず目が離せなくなります。アユのボイストレーニングを担う鬼コーチ・天馬役を演じる水野美紀さんのスパルタぶりも最高に面白いので、是非チェックしてみてください。「美食探偵 明智五郎」を翻弄する、正反対な2人の女性キャラクター容姿端麗のお金持ち、超変わり者の「美食探偵 明智五郎」が、その舌と頭脳を持って事件を解決に導いていく究極のグルメ・エンターテインメント。中村倫也さん演じる主人公・明智を取り囲む2人の女性キャラクターがこれまた“濃い”ので、要チェックですよ~。明智がその味を認めた移動弁当屋の小林一号こと苺(小芝風花)は、お人好しな性格ゆえいつも事件解決の足として呼び出され…。無茶ぶりともいえる潜入捜査に全力で答える姿がとにかくキュート!ツインテールに苺柄の装備がよく似合います。一方、殺人鬼という顔を持ちながらも明智とひかれ合うマグダラのマリア(小池栄子)は、妖艶な微笑みで人々の心に付け込んでいく天才。「早く私を捕まえて」と煽らんばかりに完全犯罪を成し遂げていきます。回を増すごとに対照的な魅力が光る2人――最後に明智の心を動かすのは、一体どちらなのでしょうか。令和に現れた平安貴族!異次元な魅力が満載「いいね!光源氏くん」平安の世から突如姿を現した絶対的美男子・光源氏(千葉雄大)が現代に居候するという異色のラブコメディー「いいね!光源氏くん」。彼の“濃い”キャラクターが、地味でマイナス思考の主人公・沙織(伊藤沙莉)の生き方を一変させていきます。空気を読むことに尽力する現代人・沙織とは反対に、令和の時代でも我が物顔で平安の生き方を貫く光――日常でも烏帽子を外すことなく、常に腰を低くして歩き、街中でも臆することなく大声で和歌を詠みあげるパワフルな背中には、見ている人をいつの間にか笑顔にしてしまう不思議な魅力があります。誰もが知っているあの光源氏が、スナック菓子を片手にスマホでSNSをする貴重な姿が見られる一作となっています。キャラクターの癖はダントツNo.1「浦安鉄筋家族」も必見最後にもうひとつ、この作品を忘れてはいけません。千葉県浦安市を舞台に暴れまわる、パワフルな「浦安鉄筋家族」の物語。あらゆることを途中で投げ出す超テキトー人間の父・大木大鉄(佐藤二朗)を筆頭に、個性豊かな子どもたちがとにかくドタバタ!中でも長女・桜(岸井ゆきの)とその彼氏・花丸木(染谷将太)の “濃い”やり取りが無性に癖になります。語尾に「ラム」と付けて話す謎の男・花丸木――駄菓子屋の辛い煎餅を食べて泣き出したり、喫茶店でナポリタンと間違えて自分のセーターの毛糸を食べてしまったり…とにかくおっちょこちょいな彼を、メルヘンな気持ちで受け入れる桜。2人のラブラブな様子を見ていると、自然と心が癒されていくから不思議です。これから登場するキャラクターたちの“濃さ”にも期待が高まりますね。以上、いかがでしたか?パワフルで“濃い”キャラクターたちが、あなたの気持ちを明るく照らしてくれること間違いなし!是非一度、チェックしてみてください。(text:Yuki Watanabe)
2020年05月05日