永山絢斗・主演、「Woman」「Mother」の坂元裕二・脚本&水田伸生・演出でAV業界に乗っ取られた田舎町を舞台に贈る問題作、連続ドラマW「モザイクジャパン」から、5月18日(日)より放送の第1話の場面写真が到着。また、本作でAV女優役に抜擢された新鋭・ハマカワフミエと、『白ゆき姫殺人事件』にも出演中の実力派・宮地真緒からコメントが到着した。東京の証券会社をリストラされた常末理市(永山絢斗)は、地元に帰郷。両親の勧めで、田舎町には不釣合いなモダンな自社ビルを持つ「(株)GALAXYZ」への再就職を果たした。若き社長・九井良明(高橋一生)が率いるGALAXYZグループは、何とアダルトビデオを中心にさまざまな事業を手がける新鋭企業。職場には短すぎるスカートの制服を着た美女があちこちに…。理市はその中で一際純粋さを放っている木内桃子(ハマカワフミエ)が気になり出す。だが、彼女たちは実は全員AV女優で、就業中もオフィス内やトイレなどいたるところで“絡み”の撮影が行なわれていた。理市は、このセックス産業で潤う田舎町で、破滅・成功・絶望・快楽のすべてを経験していくことに――。これまで一切の本編映像が公開されることのなかった本作だが、今回解禁されたのは、3枚の劇中ビジュアル。困惑の表情を魅せる永山さんの背後では、もしや“絡み”の撮影真っ最中!?そんな永山さん演じる主人公・理市が思いを寄せる桃子役ハマカワさんも、妖しげな表情で何者かを見上げている。また、高橋一生演じる若き社長・九井とNO.1AV女優役を務める宮地さんもただならぬ雰囲気の様子で、R15+指定相当ドラマとあって、禁断のシーンばかりだ。さらに、本作でオーディションを勝ち抜いた新鋭女優・ハマカワさんは、「悩みました。AV女優という、あまりに遠く離れたところで生きている桃子という役を私が生きられるのか、不安でした」と、ヒロインに決定直後の気持ちを語る。「ですが、脚本を頂いて考えが変わりました。桃子が、面白い。台詞も言動もとんちきながら、最後まで読み終わったころにはもう、桃子をどこか遠くの人と感じなくなっていました。一筋縄では行かない物語と、なんだかちぐはぐな理市との行く末、見守って頂けたら幸いです」とコメントした。また、九井社長の愛人でNo.1女優・美織を演じた宮地さんは、「この作品の台本を読んだ時、『絶対にやりたい!』と思いました。刺激的で、ブラックで、カオス。こんなに面白い台本に出会えるなんて!美織さんという役で、色んな意味で一皮も二皮も剥けてしまうような、そんな素敵な感覚の中でお芝居できていることを、とても嬉しく思います」と、体当たりで挑む本作への意気込みを語っている。さらに、特設サイトでは、劇中の映像を使用した予告編が本日4月27日(日)深夜0:15から解禁となる。田舎町を乗っ取った不気味なAV企業の内部を覗いてみて。連続ドラマW「モザイクジャパン」(R15+指定相当)は5月18日(日)23:00スタート。(上原礼子(cinema名義))
2014年04月27日「Woman」「最高の離婚」「東京ラブストーリー」など数々のヒットドラマを生み出してきた脚本家・坂元裕二が、永山絢斗を主演に迎え、WOWOW連続ドラマWに初参戦。“AV業界”の裏側に踏み込んだ、社会派エンターテインメント「モザイクジャパン」を手がけることが明らかとなった。東京の証券会社をリストラされた常末理市(永山絢斗)。仕方なく帰郷すると、なぜか、故郷の町全体が明らかに色めき立っていた。理市は両親の勧めで、田舎町には不釣合いなモダンな自社ビルを持つ(株)GALAXYZへの再就職を果たす。若き社長・九井良明(高橋一生)が率いるGALAXYZグループは、実はアダルトビデオを中心にさまざまな事業を手がける新鋭企業だった!職場には短すぎるスカートの制服を着た美女ばかり。理市は、その中でひときわ純粋さを放っている木内桃子(ハマカワフミエ)が気になり出す。だが、彼女たちは、全員AV女優。就業中もオフィス内やトイレなど、いたるところで絡みの撮影が行なわれていた。理市はこのセックス産業で潤う田舎町に巻き込まれ、破滅、成功、絶望、快楽のすべてを経験していくことに――。リアルで心の痛いところを突き刺すセリフや緻密な物語展開で知られる、脚本家・坂元裕二が、R指定の本作で手がけるのは、セックス産業で潤う田舎の街を舞台にあぶり出す、“モザイク”にかかったAV業界、ひいては深い人間心理や日本社会の暗部だ。主演は、映画『クローズEXPLODE』『ふがいない僕は空を見た』などで知られる若手実力派俳優・永山絢斗。さらに、連続ドラマW「ヒトリシズカ」などに出演した高橋一生ら、魅力的なキャストが斬新なテーマに臨む。オーディションを勝ち抜き、AV女優役として体当たりの演技に挑む新人女優たちにも注目だ。主人公・常末理市を演じる永山さんは、「帰郷し親しかった人々の変化に感じる葛藤や、AV業界で仕事をしていく上で生まれる失望感、恋愛を交えて出る向上心などを誠実に演じたいと思っています」と意気込む。そして、「素晴らしい脚本に色を付け、自分で自分にかけてしまっているモザイクを取り除くことが出来たら、僕も少し成長出来るかもしれません」と、本作のテーマに斬り込む深いコメントを寄せてくれた。また脚本を手がける坂元さんは、「テレビ番組作りの原点とは、誰もが興味を持っているけど、誰も知らないことを、誰でも見れる場所にさらけ出すことと考え、アダルトビデオの世界で取材を重ねました。結果、150分中、140分はWOWOWでしかできないであろうドラマとなりました」と語っている。「幾重にも重ねられたモザイクを消しながら私たちが見つけたものは、この国の社会システムそのものでもあります。モザイクとは何か、モザイクの向こうには何があるのか。ないのか、そんなことをこの物語の中で考えていただければと思います。『モザイクジャパン』というタイトルですが、内容にはモザイクをかけていません」。そんな坂元さんの意欲作を演出するのは、映画『なくもんか』『謝罪の王様』などを手がけ、坂元さんとはドラマ「Mother」「Woman」などでもタッグを組んできた水田伸生。「坂元さんの着眼点に驚かされ、感服している。今回は感服を超えて、驚愕だわ…。こりゃ、民放地上波ではできないわ…。やると決めたWOWOWも凄いわ…。私は、坂元裕二さんとWOWOWに鍛えられている」とコメント。「空飛ぶタイヤ」では自動車業界を、「パンドラ」では製薬業界を、「震える牛」では食肉偽装問題など、民放では扱えない様々なテーマに果敢に挑んできたドラマW。今回も、一筋縄ではいかない社会派ドラマとなりそうだ。連続ドラマW「モザイクジャパン」(R15+指定相当)は5月18日(日)夜11:00スタート。(上原礼子(cinema名義))
2014年04月03日気がつけばこの1年余りで公開作5本、うち主演作4本。堂々たる“阿部サダヲ・イヤー”である。当人は「ありがたいです。目立ちたくはないんですが…」と劇中のハイテンションがウソのように恥ずかしがるが、周囲は放っておかない。主演ラッシュの掉尾を飾る『謝罪の王様』の公開を前に話を聞いた。その他の写真ヤクザとのトラブルの示談、息子の不祥事でマスコミの矢面に立った有名俳優への助言、さらには文化の違いで生じた外交問題の解決まで“謝罪師”と呼ばれる謝罪のプロフェッショナルが事を収めるために持てる技術を駆使するさまを描いたコメディ。阿部にとって『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』に続き、脚本・宮藤官九郎×監督・水田伸生に主演・阿部といわゆる“舞妓Haaaan!!!チーム”の最新作。だが阿部が「自分たちでチームを名乗ったことはない(笑)」と語るようにチームという意識は希薄である。彼ら3人が「次はこれをやろう」「こんなものを作ろう」と話し合う様子を想像してしまうが、実際には「そういう話をしたこともない」という。「いつも水田監督と宮藤さんが脚本まで作ってくれて、僕は撮影直前まで知らないんです。この作品も最初は井上真央さんから聞きました(笑)」と驚きのエピソードを明かしてくれた。勝手知ったる宮藤脚本とはいえ今回、井上真央に竹野内豊、岡田将生ら初めてのメンバーが多く、演じながら新鮮な刺激を受けたようだ。「こっちが仕掛けるのではなく、相手にやってもらって、それに反応して怒ったりツッコんだりというのは難しくも楽しかったですね。ただ、ひとつひとつのエピソードが短くて正直、もっといろいろ試したかったという気持ちもあります。みなさん独特で『そう来るか?』『宮藤さんの本をそう読むんだ!?』という驚きがありました。岡田くんの沼田役がバカなキャラで楽しみだったんですけど、予想以上のバカできたり(笑)。竹野内さんは普段すごく落ち着いてるんですよ。『こうやって、ここで驚けばいいんですね』って。それが、カメラが回ると凄いんです。終わるとまた『いまのでいいんですかね?』って静かになる(笑)。全然、(テンションが)上がってないのに面白いのが不思議でした」。『ぱいかじ南海作戦』に『夢売るふたり』、『奇跡のリンゴ』に本作と主演作の多さのみならず、その多様な役柄に改めて驚かされる。「主役にこだわってないし、何十本もやってるわけじゃないんで何を語れるわけじゃないですが…」と断りつつ、自らが表現すべき“主役像”について、こんな言葉で語る。「いびつな感じというか、いままでの主役像とは違うイメージを持っていただけたらとは思ってますね。安心して見ていられるというより、不安になる、危険なニオイがするような感じで(笑)」。『謝罪の王様』9月28日(土)全国ロードショー取材・文・写真:黒豆直樹
2013年09月27日映画『謝罪の王様』のニューヨークプレミアが、現地時間4日に開催され、主演の阿部サダヲと共演の竹野内豊が、自由の女神の前で、物語のキーとなる“わき毛ボーボーダンスの自由の女神ポーズ”を披露した。その他の写真本作は『舞妓 Haaaan!!!』『なくもんか』の水田伸生監督、脚本の宮藤官九郎、主演の阿部が三度顔を合わせた痛快ブラック・コメディで、阿部演じる“謝罪師”なる架空の職業を生業にする男が、さまざまなトラブルを“謝罪のテクニック”を駆使して解決していく姿が描かれる。上映後のQ&Aでは、日本とアメリカの文化の違いについての質問が飛び出すなど、日本独自といわれている“謝罪文化”にニューヨーカーは興味津々の様子で、阿部は「笑ってくれてる人が多くてうれしかった。謝ることは、トラブルの解決になることはもちろん、和やかに過ごせる道具でもあるんだと思う」と語り、スゴ腕の弁護士役を演じた竹野内は「ニューヨークに来て、謝罪文化が受け入れられるのかが心配でしたが、一体となって観れたことが本当にうれしかった」と観客の反応に手ごたえを感じたようだ。また、ふたりは自由の女神や、タイムズスクエア、ブルックリン橋で、劇中に登場する“自由の女神ポーズ”でフォトセッションを敢行し、まさかのコラボレーションを実現させた。『謝罪の王様』9月28日(土)全国ロードショー
2013年09月06日俳優の阿部サダヲが12日、主演作『謝罪の王様』の“完成披露謝罪会見”に『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』に続きタッグを組んだ脚本家の宮藤官九郎、水田伸生監督らとともに出席した。阿部らは会見に遅刻し、その場で頭を下げるという謝罪パフォーマンスを披露したが、取材陣の反応はいまひとつで「シャレで遅刻してみましたが…、誠に申し訳ありません。映画本編はもっと面白いです」と開口一番、謝罪の言葉。その後もコメントのたびに「申し訳ありません」を連発し、笑いを誘っていた。その他の画像映画は架空の職業“謝罪師”を生業とする黒島譲(阿部)が、ひと癖もふた癖もある依頼人たちが持ち込む大小さまざまなトラブルを“謝罪のテクニック”を駆使して解決していく姿を描くオリジナル作品。「そもそも『すみません』は口ぐせのようなもの」と宮藤。阿部は「2013年実写ナンバーワンを目指します! 生意気言って申し訳ありません」と再び謝罪しながらも、自信のアピール。この日の“謝罪会見”には井上真央、竹野内豊、岡田将生、荒川良々、濱田岳、松本利夫、高橋克実、松雪泰子という豪華キャスト陣がずらり。ヒロインを演じる井上は「阿部さんの舞台を拝見した後、楽屋で『疲れた』『今見るべき舞台じゃなかった』とさんざんネガティブなことを言って帰ったことを謝りたいです」と謝罪。さらに「映画の中で克実さんにハゲと言ったり…。戸惑ったが、スッキリしました」とも明かしていた。他の出演者も「監督の指示で、克実さんの後頭部を長い爪で刺してしまった」(松雪)、「難しい役どころなので、考えたところで答えも出ないと思い、テキトーに演じました」(濱田)、「ピンクのレオタード姿の井上さんに思わずドキっとしてしまった」(荒川)と謝罪したいエピソードを披露していた。『謝罪の王様』9月28日(土)全国ロードショー
2013年08月13日『舞妓Haaaan!!!』、続く『なくもんか』と大ヒット作を生み出す、脚本・宮藤官九郎、主演・阿部サダヲ、監督・水田伸生の黄金トリオ。そんな3人が4年ぶりに再結集して生み出されたコメディ映画『謝罪の王様』。このほど本作の主題歌が、「E-girls」の歌う「ごめんなさいのKissing You」に決定。さらに、映画の最後を飾る“エンドムービー”では、「EXILE」やVERBALが登場することも明らかとなった。物語は、架空の職業である“謝罪師”を生業とする黒島譲(阿部サダヲ)が主人公。ひと癖もふた癖もある依頼人たちから舞い込む、ケンカの仲裁のような小さなトラブルから、政府を巻き込んだ国家存亡の危機にいたるまで、「東京謝罪センター所長」の黒島が、謝罪のテクニックを駆使して和解へと導いていく姿を描く本作。「E-girls」が映画の主題歌を担当するのは初めてのこと。楽曲は、本作のテーマ“謝罪”に寄り添ったラブソングが書き下ろされ、一度聞けばコミカルな曲が頭から離れなくなる良作に仕上がっているとのこと。“エンドムービー”では、彼女たちに加え、主演の阿部さん、「EXILE」からMATSU、KENCHI、KEIJI、TETSUYA、NAOTO、NAOKI、さらにVERBALさんも参加。その最後の締めくくりとなる映像では、「謝罪ダンス」を踊る阿部さんたち、「謝罪ラップ」を繰り出すVERBALさんの豪華なコラボレーションが収められることになるそうだ。阿部さんはこの嬉しいコラボ決定に、「『謝罪の王様』の台本を読んで、まさかVERBALさんと共演できるとは思っていなかったので嬉しかったです!」と興奮の様子。一方の水田監督は、今回のコラボの狙いをこう語る。「究極のエンタテインメント映画を作りたい。そして、究極を目指すためのラストピース。それが、“EXILE+VERBAL+E-girls”との主題歌コラボレーションです。日本映画の常識を覆す“エンドムービー”。日本いや世界でも随一のパフォーマーによる『謝罪ダンス』は日本中を魅了することでしょう」。さらに、本編には「EXILE」のMATSUが松本利夫として、物語のキーマン“船木”役で出演し、 主題歌を歌う「E-girls」も映画のそこかしこに登場とのこと。まさに照明がつくまで目が離せない究極のコメディとなりそうだ。「E-girls」が歌う主題歌「ごめんなさいのKissing You」は2013年秋に発売予定。『謝罪の王様』は9月28日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:謝罪の王様 2013年9月28日より全国東宝系にて公開
2013年06月13日化粧品の製造販売を行うネオナチュラルは、水田と稲を使いアートを表現する「田んぼアート田植え体験会」を開催する。開催場所は岐阜県郡山市の同社母袋(もたい)有機農場。日時は5月26日の10時10分から15時30分。なお、荒天の場合は6月2日に延期予定とのこと。同社では、農業経験がほとんどない都市部の人や子供たちに、田植えを経験することで食べ物がどのように生産されるのか、その大切さを楽しみながら学びつつ、農村のエコロジーな生活を体感してもらう目的で体験会を開催する。コシヒカリと古代米(ムラサキ米)を利用し、手植えや機械植えの田んぼアートを経験できるほか、田植機の操縦体験も可能。秋の稲刈りの際にも同様のイベントを行い、参加者には収穫した有機米を配布する予定とのこと。募集は4月15日から、同社のサイトにて行う。参加費は大人1,500円、中学生以下は無料。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年04月12日興行収入20.8億円を記録した2007年公開の『舞妓 Haaaan!!!』で超ド級のインパクトを残し、続く『なくもんか』(’09)でも、笑える悲劇とも泣ける喜劇とも言える独特の笑いを創り出し大ヒットへと導いた宮藤官九郎、阿部サダヲ、水田伸生監督の3人が、最新作『謝罪の王様』で再びタッグを組むことが決定した。これでまでも世間をあっと言わせてきた彼らが、今回題材として選んだのはなんと「謝罪」。大小さまざまな6つの物語で構成される本作。架空の職業「謝罪師」を生業とする主人公の黒島譲(阿部サダヲ)が、ケンカの仲裁のような小さなトラブルから、政府を巻き込んだ国家存亡の危機まで、謝罪のテクニックを駆使して解決し、遂には土下座を超える究極の謝罪で日本を救うまでを描く、痛快娯楽ブラック社会風刺コメディに仕上がるという。公開の決定と同時に出演キャストも発表さとなり、東京謝罪センター所長・黒島譲役の阿部さんを始め、井上真央、岡田将生、尾野真千子、高橋克実、松雪泰子、さらには竹野内豊、荒川良々、濱田岳、小野武彦、濱田マリと宮藤官九郎ワールドに、これでもか!という超豪華・個性派俳優たちが名を連ねている。「また水田監督、宮藤さん脚本の映画に呼んで頂いて、ありがとうございます。最初から最後まで面白い人ばっかり沢山出て来る凄い台本でした!」(阿部さん)、「初めは、なんて無茶なお話なんだろうと思いましたが、想像を越える展開と笑いの中に日本人の気質や風刺が練り込まれ、これが宮藤官九郎ワールドなんだ!と度肝を抜かれました」(井上さん)と2人とも脚本家・宮藤さんの才能を手放しで絶賛。宮藤さんからは「阿部くんが役割的に“つっこみ”に徹しているのも新鮮だと思う」と見どころが明かされた。一見オムニバスのように見える6つの物語が時に人間関係、時系列、そして場面ごとに連結し合い、一つの物語として見事な「解決」へと繋がっていく本作。土下座を超える究極の謝罪「土下座の向こう側」とは!?2013年秋、また新たな笑いの旋風が日本中に巻き起こりそうだ。『謝罪の王様』は2013年9月28日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:謝罪の王様 2013年9月28日より全国東宝系にて公開
2012年12月05日映画『綱引いちゃった!』が11月23日(祝・金)に公開を迎え、主演の井上真央を始め、松坂慶子、玉山鉄二、浅茅陽子、西田尚美、ソニン、渡辺直美、中鉢明子、水田伸生監督が都内劇場で舞台挨拶に登壇した。かつては正式オリンピック競技だったこともある綱引きを題材にした本作。大分市のPR、市の給食センター存続を目的に綱引きに励むことになった8人の女性たちのドラマをコミカルに描き出す。昨年11月に大分で撮影が行われたが、井上さんは「1年前にみんなで綱引きを頑張って、その後もいろんな方の力をお借りしてここまでたどり着けたと思います」と公開に万感の思い。この日も壇上では映画さながらにワイワイガヤガヤと賑やかに語り合うチーム“綱娘”たちの姿が見られたが、井上さんは「最初からこのままの感じでいろんな話をしたりしました。みんなが揃うと女子高のようで楽しかったです」と笑顔を見せた。綱引きのコーチを務めるシイタケ農家の青年を演じた玉山さんは「“シイタケボーイ”の玉山です(笑)」と挨拶。「普段はトリッキーで毒のある役や二枚目の役が多いんですが(笑)、今回は日々ものすごく役作りを頑張ってシイタケボーイになりました。感無量です」とおどけて笑いを誘っていた。女性陣の中で男性一人とあって、さぞや居心地が悪かったかと思いきや「僕は姉が3人いて、女性のキタナイ話は聞いて慣れてます」とケロリ。「渡辺さんのワキ汗がひどくて、バスで1時間ワキ汗の話を聞かされたこともありました」と“告発”し客席は笑いに包まれた。その渡辺さんはビシッと決まった(?)派手な衣裳で登場し「“女優”の渡辺直美です」とアピールするも、さっそく玉山さんから「ちょっとポップなバスガイドという感じ」とツッコミが…。「シリアスなシーンが多くて…」と現場で体感した役柄へのアプローチの難しさを明かすも、共演陣は一様に首をかしげる。さらに井上さんから「泣くシーンで笑ってスタッフさんに怒られていた」と暴露され苦笑いを浮かべていた。西田さんは難しい年頃の息子に悩む母親を演じたが「息子がすごくかわいくて、演じながら泣きそうになっちゃって『泣いちゃいけない!』と思いながら演じたことを鮮明に思い出しました」と感慨深げに語った。この日は大分を舞台にした『綱引いちゃった!』にちなんで、登壇陣一人一人が、特定の場所を舞台に「○○を○○しちゃった」という次回作の構想を発表する「大喜利」を開催。登壇陣からは「なぜここで大喜利!?」とムチャぶりに対してブーイングも出たが、さすが個性豊かな“綱娘”&シイタケボーイの面々とあって、次々と珍解答が飛び出した。「(日本で最も訪問客が少ないとされる)島根を舞台にゴスペル合唱団を組んで『韻ふんじゃった!』」と提案したのは中鉢さん。最近、釣りにハマっているという浅茅さんは、自身の出身地・静岡を舞台にした『アジ釣っちゃった!』を希望。玉山さんは「マグロ漁船で『ツナ釣っちゃった!』がいい。井上真央主演で健気に彼女を待つ夫役を演じたい」と配役の希望まで伝える周到ぶりを見せた。劇中の自身の「ムラムラしてきた」というセリフが気に入ったという松坂さん。ちなみにこのセリフに関しては、松坂さんに井上さんの母親役をオファーする前に監督やスタッフが「このセリフを理由に松坂さんに断れらるのでは?」と懸念し、会議まで開かれたとか。だが、予想に反して松坂さんにとっては「かなり好きなセリフ」になったという。そんな松坂さんは“ムラムラ”するような作品を作るべく「みんなで草のスカートにココナッツブラをして、ワイキキで『フラしちゃった!』がいい」と提案した。井上さんは「次にやるなら芸人さんの役をやりたい」と語り、「『(ヨシモト)∞ホールでネタ披露しちゃった!』でどうですか?」と希望を発表。「チケット売ります!」とやる気満々だった。『綱引いちゃった!』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開© 2012「綱引いちゃった!」製作委員会
2012年11月23日今年、公開された映画の中で「ベスト親子賞」を選ぶなら井上真央と松坂慶子が『綱引いちゃった!』で演じた娘と母は有力候補となること間違いなしである。井上さんにとってはNHKの連続テレビ小説「おひさま」後に出演した最初の作品。「おひさま」では愛情あふれる家族の絆が描き出されたが、本作でも母と娘の2人ながらも「おひさま」に負けず劣らず温かい親子の姿が映し出される。かつてはオリンピックの正式種目だったという歴史を持つスポーツ“綱引き”を題材にした本作。「いつかご一緒させていただきたいと思っていたけれど、初共演でまさか一緒に綱を引くことになるとは…(笑)」とふり返る松坂さんとの共演を始め、大分で行われた撮影、本気で挑んだ綱引きなどについて井上さんが語ってくれた。井上さんが演じた千晶は大分市の広報課職員。市長の命令で市のPRを目的に女性だけの綱引きチームを結成する。「最初は綱引きと聞いて、スポ根映画をイメージして、綱引きをガムシャラにやる汗と涙の結晶という感じだろうと思いましたし、映画になるのかな?という思いもありました」と井上さんはふり返る。千晶という役柄については「私と結構、近かったかもしれない。だからこそ難しかったのかな?」とも。だが「役づくりは、綱引き!」と語る通り、役の内面については事前に作り込むことはせず、現場で方向性を決めていったという。「千晶を明るく演じるのか?それともしっかり者のキャリアウーマンとして演じるのか?すごく難しかったですが、ずっと大分にいて大分弁を話す中で段々と『こんな感じかな』という形が出来上がっていきました。何より、綱引きを一生懸命やって技術がアップしてチームも一つになっていく過程が、お芝居にリンクしていけばいいなと思っていましたので。だから現場では、いかに姿勢を保つかとか、どうやって綱を引っ張るかといった話し合いをみんなでしていましたね」。ちなみに綱引きのシーンに関しては「全てガチです!」。劇中のチーム「綱娘」さながら毎日トレーニングを積んで撮影に臨んだ。「最初にみんなで大会を見に行ったら、想像以上にパワフルで地面に着くんじゃないかってくらい低い姿勢なんですよ。松坂さんも最初、綱引き部分にはスタントがいると思っていらしたみたいです(笑)。『あの姿勢を?』と思いつつやってみたら、1人や2人で引くのと8人で引くのとでは全く違って、体力だけでなく全員で息を合わせる大変さがありました。やっていくうちに1日でも綱を引かないと落ち着かなくて(笑)、感覚を忘れないよう『早く引きたい!』って気持ちでした」。「相当、インパクトのある作品じゃないと『おひさま』の陽子役は抜けきらないと思った」という井上さんは、『舞妓 Haaaan!!!』や『なくもんか』といったコメディ映画を世に送り出してきた水田伸生監督の下で新たなスタートを切った。千晶はどちらかと言えば、周囲のボケにビシバシとツッコミを入れる役柄だが、水田監督が求める独特の笑いを存分に楽しんだようだ。「水田監督は結構、その場で思いついたことを提案して、たまたま見た人がクスっと笑ってしまうような小さな笑いを散りばめるので、笑いを堪えるのが大変でした。お芝居をしている本番の最中に監督の笑い声が響いて、音声さんが『シーっ!』って怒っているような現場でした(笑)。逆に感動的なシーンでフッと監督を見たら、号泣されているんです(笑)。監督が一番のお客さんでしたね」。しっかり者としてツッコミを入れるだけでなく今後、コメディエンヌとしてボケ倒す井上さんを見てみたい気もするが…。「どうでしょう…(笑)?笑いのツボはみんなそれぞれ違うので、難しくもありますがコメディは楽しいですね。面白いと思ってやっていても『あれ?』となることもあるから、脚本を読んで面白ければ面白いほどプレッシャーもあります。テンポがちょっと違うだけで面白くなくなったり、セリフ一つ削るだけで面白くなったり、本当に難しい。でも現場で笑いが起きるのはやっぱり楽しいです。私もどちらかというと思い切り笑わせるというよりも、地味に小さく笑えるようなものが好きなので、そういう作品もやれたらいいですね」。そして、ギャグシーンではないのに観ているだけで思わずクスっと笑ってしまうのが井上さんと松坂さんの母娘のやりとりだ。年の功でチーム「綱娘」をまとめる精神的な支柱であり、家ではまるで友達のように娘・千晶と何でも言い合える母・容子。井上さんは「小さい頃から映画館で観てきた作品に出ていた大好きな女優さん」という松坂さんとの共演をこうふり返る。「チームメイトであり親子でもあるという2人の距離が、緊張や遠慮もなく自然にできたと思います。松坂さんは誰に対しても壁を作られることが全くないので、一緒にいたら甘えたくなっちゃうような本当に優しいお母さん。家での2人のシーンのときは『こないだウチの娘がね』と娘さんやお母さまの話をしてくださったり。『おひさま』を見てくださっていたのでその話をしたりもしました」。特に家で松坂さんとマッサージをし合うシーンは、井上さんにとってもお気に入りになったようだ。「日常の親子の雰囲気が好きですね。台本には『マッサージをし合う』とは書いてなかったんですが、松坂さんが私の上に乗ってきたので、その場で思わず『重い~!』とアドリブで言ってしまいました。後で考えると、とても失礼なセリフなんですが、私自身が実際に母とそういうやり取りをしたことがあったので。完成した映画を観たら、ウチの母とのやり取りに近くて、自然にできた良いシーンになっていました」。多くの俳優が、朝ドラや大河ドラマへの出演をきっかけに成長や変化を感じると口にしている。井上さんは慎重に言葉を選びながら「確かに10か月も同じ役をやるというのは大きなことです」とうなずく。自らの変化を知覚するのはこれからかもしれないが、ハッキリと感じるのは周囲の反応の変化だ。「いままでは若い人に声を掛けられることが多かったのですが、最近は、おじいちゃんやおばあちゃん、お父さんの世代の方にも『見ていました』と言っていただけて嬉しいです。大分でも『陽子ちゃん、陽子ちゃん』と声を掛けていただきました(笑)」。そして、最後にこうつぶやいた。「何より震災があった年にあの作品に出られたというのが一番大きなことかもしれません」。年が明けて少し経てば26歳になる。20代の後半戦、女優・井上真央はどのような道を歩んでいくのか?楽しみに待ちたい。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開(C) 2012「綱引いちゃった!」製作委員会
2012年11月20日井上真央が主演で贈る、綱引きの女性チームの奮闘劇を描いた『綱引いちゃった!』の女性限定試写会が、11月7日(水)に都内で行われ、井上さんを始め、玉山鉄二、渡辺直美のキャスト陣と水田伸生監督が登壇した。『舞妓 Haaaan!!!』など宮藤官九郎とタッグを組み、笑いあり涙ありの心温まるコメディを手がけてきた水田監督の最新作となる本作。大分市役所広報課の千晶は、市長の命令で町おこしのために、かつては大分出身のチームが世界一に輝いたこともある女性だけの綱引きチームを結成。母・容子を始め閉鎖が予定されている給食センターのメンバーたちと大会に参加になるのだが…。この日は、女性限定試写会ということで登壇した井上さんは「見事に女性ばかりですね!この映画の撮影現場も雰囲気はずっと“女子会”みたいで、毎日楽しかったです」と挨拶。しかし、玉山さんは「非常に緊張しています」と女子たちの独特の雰囲気に圧倒された様子だったものの、渡辺さんが大女優風のコメントを連発すると「ムカつきますね(笑)」とツッコミを入れ会場の笑いを誘っていた。この日は、“女子会”をテーマにしているとあって、一般女性からのお悩みに対する相談会を開催。井上さんらゲストが事前に応募を募っていたお悩みに答えた。しかし、1問目の「朝が弱いんですがどうしたらいいですか?」という高校生からのお悩みに、「私も朝は弱いんです」と共感を寄せる井上さんだったが、「まだ17歳の高校生ですからね。社会に出れば、何が何でも起きないといけないこともあると思うので大丈夫ですよ」とザックリとした返答。これに渡辺さんから「適当だなぁ(笑)」とすかさずツッコミが入る一幕も。続いての質問では、「どんな年齢でも、どんな体型でも、自信を持って生きていくにはどうすれば?」と渡辺さんへのピンポイント質問が。「絶対、直美ちゃんをバカにしてますよね(笑)」と玉山さんが今度はフォローしたかと思いきや、「でも、(渡辺さんと)マンションが一緒なんですけど、この前エレベーターで偶然会ったときは、絶対お風呂に入ってないだろ…という感じの見た目でビックリしました」と裏切りの暴露!渡辺さんも「あのときはホントに酷いカッコをしていました…」と反省していた。最後の質問では、「どうしたら、真央ちゃんみたいに女子力がアップするの?」と今度は井上さんへのピンポイント質問が読み上げられたが、「いや~、特にないです」と照れつつも、「でも、毎日お風呂には入ってます(笑)」と渡辺さんをイジり、イタズラっぽい笑顔を浮かべていた。その後も、渡辺さんがおなじみのビヨンセのモノマネを披露するなど、最後まで大きな盛り上がりを見せたこの日の“女子会”。井上さんも「こんな時代だからこそ、女子の力を!」と語りかけ、客席の女子たちから大歓声を浴びていた。『綱引いちゃった!』は11月23日(土・祝)より全国東宝系にて公開。■関連作品:綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開© 2012「綱引いちゃった!」製作委員会
2012年11月07日映画『綱引いちゃった!』の主演を務める井上真央が、28日に三重県で行われた“お伊勢さん全日本男女混合綱引大会”(日本綱引連盟主催)にゲスト出演し、女子レスリング金メダリストの吉田沙保里選手率いるチームと対戦。井上チームがみごと勝利をおさめた。その他の写真本作は、大分市役所に勤める主人公(井上)が、市のPRのために“女子綱引きチーム”を結成し、その過程で生まれる絆を描く。『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』の水田伸生が監督を務めている。この日サプライズゲストとして井上と吉田選手の名前がコールされると、会場に集まった約400人からは歓喜の声が。女子レスリング世界大会13大会連続優勝というギネス記録を持ち、そして国民栄誉賞受賞という、吉田選手の輝かしい経歴が“目標に向かって前向きに頑張る女性たちの姿を描く”映画のイメージとマッチしたため、今回の対戦が実現したようだ。試合開始後、井上率いる小学生チームと吉田選手率いる小学生チームは互角の闘いをみせ、激闘の末に井上チームが勝利。井上は試合後、「勝っちゃいました!霊長類最強に勝っちゃいました」と興奮した様子で、敗れた吉田選手は「連勝記録を止められてしまったので、また次の試合から一勝、二勝と勝利を目指して頑張っていきます」と話した。その後吉田選手が井上を肩車するなど、互いの健闘を讃え、最後には「今度は伊勢神宮へ恋愛成就の祈願に行きましょう」など、女性同士ならではの恋愛トークでも盛り上がったようだ。『綱引いちゃった!』11月23日(金)全国ロードショー
2012年10月29日女性だけの綱引きチームの奮闘を描いた『綱引いちゃった!』が10月25日(木)、第25回東京国際映画祭で上映され、井上真央、松坂慶子、玉山鉄二、浅芽陽子、西田尚美、ソニン、中鉢明子ら“綱娘”の面々と水田伸生監督が舞台挨拶に登壇した。舞台挨拶中、井上さんの熱烈なファンが壇上に上がって井上さんに握手を求め、スタッフに連行されるというハプニングがあったが、井上さんにケガはなく舞台挨拶は続行された。大分市役所広報課の千晶は、市長の命令で町おこしのために、かつては大分出身のチームが世界一に輝いたこともある女性だけの綱引きチームを結成。母・容子を始め閉鎖が予定されている給食センターのメンバーたちが集うが前途は多難で…。綱引きの映画ということで、井上さんは当初「運動会の綱引きしか想像してなかった」というが、参考のために大会の見学に足を運び考えが一変したという。「まさかこんなに大変なものだとは思わなかった。(競技中の)姿勢が地面につくくらい低いんです。『こんな態勢になるのか?軽く引き受けちゃったな…』と思った」と明かした。井上さん演じる千晶の母親で、チームのメンバーでもある容子を演じた松坂さんも「綱引き(のシーン)はアップだけで、アクションは代わりの方がやってくれるのかと思ってました(笑)」と告白。実際にはトレーニングを含め、全てのシーンを自らこなしており「一生懸命やりました」と胸を張った。玉山さんは、綱引きのコーチで本業ではシイタケの栽培に従事する青年を演じた。「普段、シティボーイと呼ばれることが多いですが、今回はビンテージの懐かしいジャージを履いています」とアピール。国際映画祭ということで、舞台挨拶には英語通訳がついたが自身の役が“シイタケ・ボーイ”と訳されたのがたいそう気に入った様子で、その後も自らシイタケ・ボーイという言葉を連発し笑いを誘っていた。劇中、この日は欠席となった渡辺直美を加えた女性8人で“綱娘”を結成しているが、どんな相手と対戦してみたいか?という質問に思い思いの答えが。実際の練習でコーチを務めた方に「キミは国体を目指せる」と太鼓判を押されたという中鉢さんは「お相撲さんと対戦したい」と語り、ソニンさんは「『アベンジャーズ』のメンバーと対戦しても勝てる!」と自信満々。西田さんは「なでしこJAPAN」との対戦を希望した。井上さんは「個人的に見たいのはビヨンセさん。うちにもビヨンセがいるので日本とアメリカで対戦したい。うちのビヨンセは強いですよ(笑)」と語った。水田監督は「野田内閣と対戦して引っ張り倒してほしい」とまとめ、会場は拍手に包まれた。ハプニングは舞台挨拶の途中に発生。若い男性ファンが突然、井上さんの元に駆け寄り「握手してください!」と大声で要求した。男性はすぐに駆け付けたスタッフに囲まれて退場し、井上さんにケガはなかった。井上さんは連行するスタッフに「お手柔らかに」と声を掛け、緊張した空気をほぐすように「水田さんの仕込み(演出)ですよね?」とフォローするなど、動じることなく笑顔で舞台挨拶を続行した。男性は井上さんの大ファンで「申し訳ないことをした」と深く反省していたという。『綱引いちゃった!』は11月23日(祝・金)より全国東宝系にて公開。特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開© 2012「綱引いちゃった!」製作委員会
2012年10月25日『舞妓Haaaan!!!』など宮藤官九郎とタッグを組み、笑いあり涙ありの心温まるコメディを手がけてきた水田伸生監督が、“女たちの綱引き”をテーマに描く『綱引いちゃった!』。本作の舞台が九州・大分県であることから、9月30日(日)、本作の完成を祝し、大分市での凱旋プレミアイベントが行われた。この日は台風17号による悪天候にもかかわらず、井上真央を始め玉山鉄二、松坂慶子、渡辺直美など総勢10名のキャストが詰めかけたファンの歓声に応えた。大ヒット祈願のために1,000年以上の歴史を誇る古社・春日神社に参拝した一同は清々しい面持ちで、大分市のメインアーケード・ガレリア竹町商店街にて行われた凱旋パレードに出席。商店街に広がる全長約70メートルのレッドカーペットの沿道に集まった約1,000人の観客が大歓声で迎え、井上さんらキャスト陣は約1年ぶりの“帰郷”を楽しんだ。その後のステージでのトークセッションでは、「ただいまー!大分の“好きっちゃ”ところは、ご飯が美味しいところ!お酒もとり天も大好きないい町でした」と井上さんが挨拶すると、客席からはそれに応えるように「おかえりー!」の大歓声。さらに、「この映画はコメディで、みなさんが楽しそうに演じていたので、笑わないように気をつけて演じていました(笑)」と続け、撮影時を楽しそうににふり返った。松坂さんは7月に還暦を迎えたばかりだそうだが、「撮影前に脚本を読んだときは、綱引きのシーンは誰かが代わりにやってくれるものだと思っていた」そう。しかし制作スタッフ陣は甘くはなかったようで、「もちろん、綱引きのシーンは全部私がやりましたよ!でも、綱引きの練習の後の温泉がとっても好きでした」と当時の苦労を明かした。続いて、玉山さんがマイクを握ると、話は一気にローカルトークに!「この商店街のラーメン屋さんに週3回は通っていました。ドンキホーテの近くの温泉にも行きましたけど、その近くで(渡辺)直美ちゃんがヤンキーに絡まれてました。あと、ナンパもされてました(笑)」と暴露して観客を驚かせていた。さらに、大分市長によるキャスト陣の「大分市観光特使」就任式や、この日のために製作された“綱引いちゃった!ラッピングカー”をキャストと観客が一緒になって綱引きするなど盛りだくさんの内容で、キャストと大分が一つになった一日となった。『綱引いちゃった!』は11月23日(金・祝)より全国東宝系にて公開。■関連作品:綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開
2012年10月01日映画『綱引いちゃった!』が映画の完成を祝し、映画のロケ地となった大分市での凱旋プレミアイベントを30日に開催。主演の井上真央、共演の松坂慶子、玉山鉄二、渡辺直美ら総勢10名のキャストが参加した。イベントの様子本作は、大分市役所に勤める主人公(井上)が、市のPRのために“女子綱引きチーム”を結成し、その過程で生まれる絆を描く。『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』の水田伸生氏が監督を務めている。イベント当日は、1100年以上の歴史を誇る古社・春日神社で大ヒット祈願をしたのち、実際に映画のロケにも使用された大分市のメインアーケード・ガレリア竹町商店街で凱旋パレードとトークショーを開催。台風17号による悪天候にも関わらず、会場には約1000人の観客が集まった。井上が元気に「ただいまー!」とあいさつすると、観客からは「おかえりー!」との大声援が巻き起こるという、和やかな雰囲気のなか行われたトークショー。さらに井上は「大分の“好きっちゃ”ところはご飯がおいしいところ! お酒もとり天も大好きないい町でした!! この映画はコメディということで、(他のキャストの)皆さんが楽しそうに演じていたので、笑わないように気をつけて演じていました(笑)」と、大分弁を交えて感謝の気持ちを語っていた。主人公の母親役を務めた松坂は、「撮影前に脚本を読んだときは、綱引きのシーンは誰かが代わりにやってくれるものだと思っていたので、私が全部やることになるとは思ってもいなかったんですけど、綱引きの練習の後の温泉がとっても好きでした。もちろん、綱引きのシーンは全部私がやりましたよ!」とコメントし、玉山も「この商店街のラーメン屋さんに週3回は通っていました」と明かすと、観客からは喜びの声があがった。また、イベントでは大分市長によるキャストへの大分市観光特使就任式や、キャストが製作した“『綱引いちゃった!』ラッピングカー”を観客と一緒に綱引きをするという場面も。さらには、地元の小学生約400名を小学校体育館に招き、イベント終了後に開催した試写会と舞台あいさつでは、井上が「ごはんが美味しいところと、昨年の撮影の時にお世話になった市役所の方や、大分の皆さんがとても協力的で、大好きになりました」と、“大分愛”を存分に語り本作をPRしていた。『綱引いちゃった!』11月23日(金)全国ロードショー
2012年10月01日兵庫県姫路市の夢前町玉田の水田をキャンパスに、色とりどりの稲で「姫路城」を描き出す「ひめじ田宴アート(ひめじでんえんあーと)」。刈り取りの10月20日(土)まで、書写山から展望可能だ。大修理中の姫路城と合わせて楽しむ観光拠点として、また広く農業の理解を得る都市農村交流活動として2006年にスタートした「ひめじ田宴アート」。5回目となる今年も巨大な「姫路城」がすくすくと成長した稲により、完成した。今年は、公募で最優秀賞品に選ばれた神戸芸術工科大学の山中愛(めぐみ)さんの作品をデザインに採用。6月16日~17日の2日間、姫路市夢前町玉田地区の約1.6ヘクタールの水田に田植えを行った。古代米を含む数種類の異なる品種の稲苗を植えた姫路城の絵は、7月中旬に図柄が浮かび上がった。その後、季節によって色が変化し、市民や観光客を楽しませてきた。現在は稲穂が色づき始め、緑から赤と図柄に変化が出ており、9月いっぱいまでが見ごろとなる。「ひめじ田宴アート」の一番の展望ポイントは、西国三十三観音霊場第27番札所の圓教寺がある書写山だ。「書写山ロープウエイ」から全景が見渡せる。書写山は西播丘陵県立自然公園に含まれており、兵庫県の鳥獣保護区(特別保護地区)に指定されているほか、「ひょうごの森百選」、「ふるさと兵庫50山」に選定されている風光明媚(めいび)なスポットでもある。10月20日(土)に予定されている収穫祭には、一般参加者を交えて、稲刈りや種取り作業を行うほか、ひめじ田宴アート実行委員会によるもちつきや、枝豆の振る舞いなどが計画されている。また、姫路の新しい名物「やっさバーガー」や、美味しいと評判の姫路駅名物「えきそば」の販売も予定している。収穫したお米は、このイベントに協力している夢前夢工房が「夢の舞姫」(6種類の古代米の玄米)という名で販売予定だ。現地までのアクセスは、JR神戸線・山陽電鉄「姫路駅」から「書写ロープウェイ行」の神姫バス約25分「終点」下車、徒歩10分。書写山ロープウェイ料金(往復)は、大人900円、小人450円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月06日井上真央を主演に迎え、『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』の水田伸生監督が“綱引き”を題材に描く新たなエンターテインメント『綱引いちゃった!』の主題歌に、世代を超えて愛されるポップバンド「DREAMS COME TRUE」の書き下ろした新曲がこのほど決定した。全編大分ロケで、井上さんが大分弁に初挑戦していることでも話題の本作。井上さん扮する市役所に勤めるお堅く真面目な千晶が、知名度の低い大分市のPRをするために「女子綱引きチーム」の結成を命じられ、女子仲間と共に奮闘する姿が描かれる。「DREAMS COME TRUE」が映画主題歌を手がけるのは、『FLOWERS -フラワーズ-』以来、約2年半ぶり。女性たちの悲喜こもごもを描いた物語、そして女心を歌にできるのはドリカムしかないとオファーがなされたところ、この物語に2人が共感し、今回のコラボが実現した。本作のために書き下ろした新曲のタイトルは「愛して笑ってうれしくて涙して」。この楽曲を聴いた主演の井上さんは「映画のテーマにぴったりの曲を書いていただき、とても感謝しております。ドリカムさんらしい、明るくHAPPYな気持ちになれるこの歌は、思わず口ずさみたくなるような曲でした。映画を観て、この曲を聴いて、より多くのみなさんに元気になってもらえたら嬉しいです」と太鼓判を押す。さらに水田監督からは「綱を引く8人の女性たちを撮影した大分で、ドリカム…吉田美和さんの歌声が聴こえた気がしました。それは、主演の井上真央ちゃんも同じだったみたいで、撮影中のオフタイム…カラオケでは『大阪LOVER』を、『大分LOVER』に替え歌して歌っていたそうです(笑)」と、今回の主題歌決定が運命であることを示唆。撮影段階から井上さんとドリカムの最強タッグは、カラオケボックスで密かに実現していたようだ。そのコラボレーションが劇場でお披露目となるのはまだ先だが、映画公式サイトでは既に主題歌が使用された特別映像も公開されているので、気になる方はぜひチェックしてみて。『綱引いちゃった!』は11月23日(金・祝)より全国東宝系にて公開。『綱引いちゃった!』公式サイトwww.tsunahiki.jp■関連作品:綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開
2012年07月03日明石家さんま主演、作・出演、生瀬勝久、映画監督の水田伸生が演出を務める舞台、『PRESS~プレス~』が2012年2月、Bunkamura シアターコクーンにて上演されることが決定した。明石家さんま、生瀬勝久、水田伸生がタッグを組んだ舞台、『PRESS~プレス~』のほかの写真最新作『PRESS~プレス~』は、『七人ぐらいの兵士』(2000年)、『JOKER』(2004年)、『小鹿物語』(2006年)、『ワルシャワの鼻』(2009年)に続く、明石家さんま、生瀬、水田の3人がタッグを組む第5弾となる。物語は、日本が目一杯元気だった高度成長期、大阪に本社を置くスポーツ新聞「堂島スポーツ」を舞台に、個性的な登場人物達の、交錯する思惑を巻き込みながら繰り広げられる、熱い爆笑人間ドラマを描く。明石家さんま、生瀬をはじめ、フレッシュさと実力を併せ持つ相武紗季がヒロイン役に。ほかにも、着実なキャリアを重ねる実力派若手俳優、中尾明慶、近年では映像のみならず、蜷川幸雄演出舞台などでも活躍中の丸山智己、演劇ユニットTEAM NACSの一員であり、個人としても映像、舞台問わず、活躍する音尾琢真が出演。さらに、大河内浩、温水洋一、山西惇、八十田勇一、新谷真弓と豪華キャストが名を連ねる。公演は、2月17日(金)から3月4日(日)までBunkamura シアターコクーンにて。
2011年12月01日映画『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』を手がけた水田伸生監督の最新作『綱引いちゃった!』で、女優の井上真央が主演を務めることがわかった。その他の写真本作は、大分県を舞台に、お堅く真面目な市役所勤務の千晶(井上)が上司から地元PRのため女子綱引きチームを結成せよとの無理難題を課され、自らチームキャプテンとなって全国大会を目指し奮闘する姿を描いた作品。一本のロープを8人で引き合うという“綱引き”を通して、女として、妻として、母として、それぞれの人生に奮闘する女たちの悲喜こもごもを、笑って泣けるエンターテインメントとして描き出す。今月の1日から大分でクランクインし、全キャストがオール大分弁での撮影に挑んでいるという。綱引きに挑む“綱娘(つなむすめ)”たちを演じるのは井上のほか、松坂慶子、浅茅陽子、西田尚美、渡辺直美らで、特に松坂は今までにない強烈な天然キャラを演じるそう。また、シイタケ農家で働き、熱血で空気の読めない田舎者のコーチ・熊田役の玉山鉄二も本作では強烈なキャラに挑戦する。NHKドラマ『おひさま』後、本作が初仕事となった井上は「昭和の世界から、『闘魂』『喜劇』という一転した新しい世界に行けることが今からとても楽しみです。綱引きは運動会以来なので不安もありますが、綱に魂を込め、躍動感溢れる作品になるよう頑張ります!」と意気込みを語っており、大分で約40日間にわたるロケを敢行する予定だ。『綱引いちゃった!』2012年公開予定
2011年11月04日『舞妓Haaaan!!!』、『なくもんか』で宮藤官九郎とタッグを組み、笑い&涙ありの心温まるコメディを手がけてきた水田伸生監督が、今度は「女たちの綱引き」をテーマに映画化!NHKで放送されていた連続ドラマ「おひさま」で“朝のヒロイン”となった人気女優、井上真央を主演に迎え、綱引きを通して、女として妻として母として人生に奮闘する女性たちの悲喜こもごもを描く『綱引いちゃった!』が2012年に公開されることが決定した。学校の運動会の種目として定番の「綱引き」だが、実は第1回オリンピックギリシャ大会から戦前まで、正式オリンピック種目として続けられていたスポーツというのはご存知だろうか?さらに、女子綱引きの世界大会では日本チームがチャンピオンであり、ごく普通の主婦たちによりチームが結成されていた。女性の社会進出など珍しい時代背景で、そんな彼女たちの奮闘が笑いと涙と共に描かれる。その綱引きチーム「つなむすめ」のキャプテンを務める大分市役所広報課の職員・西川千晶役に抜擢されたのが、井上さん。お堅く真面目なのにどこか笑える要素をもった女性をチャーミングに演じる。そして、千晶の母親で廃止寸前の給食センターの職員・西川容子役に松坂慶子、「つなむすめ」のコーチで自身も男子綱引きチームに所属する熊田公雄役に玉山鉄二が扮する。玉山さんは、シイタケ農家で働き、熱血でまっすぐな空気の読めない田舎育ちの男性という役どころに。半年間にわたりヒロインを務めた「おひさま」では、戦中を強く明るく生き抜く女性教師を演じた井上さんにとって、全く異なる役どころへの挑戦となりそうだが、「太陽の陽子を卒業し、綱引きに精魂そそぐ大分の綱娘となります。昭和の世界から“闘魂”、“喜劇”という一転した新しい世界に行けることがいまからとても楽しみです。綱引きは運動会以来なので不安もありますが、綱に魂を込め、躍動感あふれる作品になるよう頑張ります!」と強い意気込み。本作でこれまでに見たことのない天然ぶりを見せてくれそうな松坂さんは、「コメディを演じることは実はとても難しいのですが、水田監督の緻密に計算された的確な演出で大船に乗った気分で演じています」とのこと。松坂さんも劇中で、井上さんたちと一緒に綱引きをするそうで、練習に励んでいるという。「彼女たちとのガールズトークは本当に楽しくて、高校生に戻った気分で撮影に臨んでいます。娘役の真央ちゃんは、最近の出演作品の日本的なしっとりしたイメージとは異なった、アクティブでかわいい真央ちゃんです。そんな真央ちゃんはとても新鮮で素敵で、これからの撮影が本当に楽しみです」と井上さんとの和気あいあいとした撮影風景がうかがえる。そして、2年ぶりの監督作となる水田監督は、井上さんをヒロインに迎え、「井上さんは芯の通った役から複雑な役まで、さらにはコメディセンスもある、振り幅の大きい演技のできる、この世代では稀有な存在。軽やかにカラッと笑えるコメディ作品を目指していますが、井上さんはまさに打ってつけ。観客のみなさんは魔法にかかったように主人公・千晶と一緒に物語を同時体験してもらえると思います」と自信をうかがわせるコメント。さらに、「撮影現場は、私の憧れの存在でもある松坂慶子さんを始めとする個性的なキャスト陣のアンサンブルで笑いが絶えません。『綱』は『絆』とも言えます。いまの世相の中で、心を一つにして頑張る女性たちの姿を観て、笑って、そして何か一つ心に残るものを感じてもらえたら幸いです」とメッセージを贈る。今回、水田監督とタッグを組み、脚本を手がけるのは『パッチギ!』、『フラガール』で2年連続日本アカデミー賞最優秀脚本賞(共同脚本)を受賞した羽原大介。さらに、ほかのキャスト陣には浅芽陽子、西田尚美、渡辺直美、風間杜夫など個性あふれる面々が集結し、11月1日より大分全面協力のもと、もちろん全キャストが「オール大分弁」で、大分ロケによる撮影をスタートさせている。果たして、どんな“綱引き”大会が繰り広げられるのか?さらに、キャスト陣の大分弁による掛け合いにも注目したいところ。『綱引いちゃった!』は2012年、公開予定。■関連作品:綱引いちゃった! 2012年、全国にて公開
2011年11月04日『舞妓Haaaan!!!』以来2年ぶり、“家族”の物語『なくもんか』で監督・水田伸生、脚本・宮藤官九郎と再びトリオを組み、2作目の映画主演を飾った阿部サダヲ。前作では稲妻のようなハイテンションな笑いを届けてくれた彼が、今回スクリーンで存分に見せるのは、“笑い”とその裏にある“泣き”。好評中の劇場公開を経て、あらためて阿部さんにとっての“笑い”、そして今年一年をふり返ってもらった。阿部さんが『なくもんか』で演じるのは、お惣菜屋の店主・下井草祐太(山ちゃん)という、どこまでもお人好しな男。前作とは打って変わって、主役でありながら一歩“引いた”役というのは新境地となったという。「今回の役のタイプとかポジションって、鬼塚公彦(『舞妓Haaaan!!!』)が押していくタイプだとしたら、山ちゃんは引いていく、受け入れるタイプだから、全然違うんですよね。鬼塚という人は誰の意見も聞かないですから(笑)。そういうお芝居はこれまで宮藤さんの脚本ではあまりなくて、『木更津キャッツアイ』とか『タイガー&ドラゴン』とか突飛なことをばーっとやる役が多かったんですけど、今回はとにかく人が言うことを全部飲み込んで生きてきた役。そこをどうやって演じるかは悩んだところでもあるし、面白かったところでもありますね。とは言っても、『舞妓Haaaan!!!』みたいにテンション高いものが好きな方もいるし、僕もそういう所をしまい込むのは好きじゃないので、出せるところは出しました」。家族ならではの喜びや悲しみが物語の軸となる本作。悲しい過去を隠すように常に笑顔を振りまいて生きる、祐太の二面性を演じる上でどのようなアプローチをしていったのだろうか?「(弟役の)瑛太くんの台詞で『あいつは笑顔だけど、1ミリも笑ってないんだよ』というのがあるけど、本当の笑顔も本当の泣きも、素を見せてない人ということでずっとやっていかなきゃいけないんですよね、この役って。監督にも、最後のエンドロールでの笑顔が本当の笑顔になればいいって言われていたので、見せ泣きみたいなところから始めていって、最後に本当の涙が出てくればいいんじゃないかと。でもやっている最中は、時間も限られていたので難しかったですね」。「大人計画」を始めとする舞台に映画、TVドラマで、唯一無二の存在感を発揮し、俳優としての才覚を示してきた阿部さん。その“笑い”のセンスはどこから生まれてきたのだろうか?「物心ついて一番よく見てたのは『ひょうきん族』ですね。小学生のとき、ちょうど漫才ブームがあってよく見てました。元々、亀有の方で生まれたので、(ビート)たけしさんとか、下町出身で身近な感じがして、それまでは漫才師というとちょっと遠い存在だったのが、地元のネタとかが出てきて嬉しかったというか。毒舌な笑いというのも新鮮でしたね。僕、ほとんど漫画を読まないので、テレビからなんです。とんねるずとかダウンタウン、ウッチャンナンチャンとかのコントが好きでした。あと、小さい頃に映画館でアニメの『スヌーピー』とか観て笑ってましたね。何で笑ってたか覚えてないんですけど、チャーリー・ブラウンがいつもダメだなーって(笑)」。では、いまの阿部サダヲの“笑い”を支えているものは何なのだろうか?「“勘違い”をするというのが、僕の中で一番大事にしていること」と、阿部さんは話す。「勘違いをすることが面白かったり、役者としても勘違いしてないと演じるのが無理なときもあるんですよね。だからイイ男風の役のときは、自分を180cm位の男だと勘違いしないと出来なかったりするときもありますよ(笑)。今回もハムカツ作るのにいろんな店を見に行ったりしたけど、『いらっしゃいませー』っていう言い方一つ変えるだけでちょっとカッコイイみたいな。そういうのが積み重なってる気がするんですよね。成り切ってる店員さんのはやっぱカッコイイじゃないですか。そういうのが僕は好きなんです」。時に脚本家と俳優として、時にミュージシャン同士として、宮藤さんと絶妙なコンビネーションで新鮮な芝居と音楽、そして笑いを届けてきた阿部さん。映像作品では久しぶりのタッグとなった本作然り、二人ならではというものに対する期待は確実に高まってきている。そこで改めて聞きたい。阿部さんにとって宮藤作品とは、どんな存在なのだろうか?「元々、僕が俳優として知られるようになったのは宮藤さんの作品のおかげもあるし、原作にないような役を描いてくれたりして、僕のプロデュースのようなことをしてくれた気がするんです、すごく。だから僕は宮藤さんが書く台本を、その台本がおもしろいっていう芝居で、いままで知らなかった方にも伝えていきたいというのが大きいです。絶対におもしろいですよ、という芝居が出来る自信があるんです。だっておもしろいですもん。やってそうでやってない題材とか、いらなそうでいる台詞とか。それが後で繋がってもいくんだけど、無駄なことがないと面白くないじゃないですか。最近は主演もやらせていただいてますが、筋にいらない役とかも結構あるんですよ。でもその人がいないといけない、というのが宮藤さんの愛情なんでしょうね」。2009年だけでも、本作以外に映画では『ヤッターマン』や『ぼくとママの黄色い自転車』で父親役という新たな役に挑戦、さらに宮藤作・演出の「メカロックオペラ R2C2」ではロック+演劇という表現の場を広げた阿部さん。最後に、今年一年をふり返ってみての心境を聞いてみた。「『R2C2』は、昔からグループ魂でコントやってた頃からロックオペラというのをやりたくて、やっと形に出来たので嬉しかったですね。昔は宮藤さんのギター1本で、アンプもこれくらい小さかったのが、あんな大きい規模で出来たのだから、すごいなと。映画も3本も出れるなんて、昔はそんなこと思ったこともなかったから幸せですよね。いまふり返ってというのはないのですが、この状態が続けばいいなと…、で、ちょっと劇団公演が増えればいいな(笑)」。■関連作品:なくもんか 2009年11月14日より全国東宝系にて公開© 2009 「なくもんか」製作委員会■関連記事:クリスマス目前!「聖夜を一緒に過ごしたい俳優」1位を岡田将生&玉木宏が二分!報知映画賞『沈まぬ太陽』に栄冠!渡辺謙、瑛太、松たか子、岡田将生ら受賞阿部サダヲ、テンション“アゲアゲ”でグッズ販売員に「24時間テレビみたい」“地球滅亡”予告、やっぱり気になる?『2012』北米初登場1位!ストレス解消法、阿部サダヲは「波乗り」瑛太「水換え」に、竹内結子は「叫ぶ!」
2009年12月16日大ヒットコメディ『舞妓Haaaan!!!』(’07)のタッグが再び実現したアットホーム・コメディ『なくもんか』。11月14日(土)から公開13日目で観客動員数60万人を突破という大ヒットを記念して、26日(木)、主演の阿部サダヲが、ハムカツが名物のデリカ店主の主人公“山ちゃん”の姿で都内劇場にサプライズで登場!“揚げる”ならぬ、映画の売上を“上げる”べく、自ら観客をお出迎え、グッズ販売をするというパフォーマンスを見せた。この日も女性客を中心に大勢の観客が劇場に詰めかけたが、突如、店頭でグッズ販売をする阿部さんの姿に場内は熱狂!店の前にはすぐさま長蛇の列ができてしまった。威勢よく「いらっしゃいませ〜!」との掛け声で暖簾を開けた阿部さんは、ファンからの握手の求めに応じては、お気に入りのグッズを薦めていたが、徐々に疲れが出てきたのか、テンションも声のトーンも徐々に控えめに…。続く舞台挨拶で感想を聞くと、「台詞がないから何喋っていいか分からなくて緊張しました。握手しながら売ることもそうないので、『24時間テレビ』みたいな感じでした(笑)」となぜか終始、照れくさそう。舞台挨拶では水田伸生監督も一緒に登場し、阿部さんと揃って2人で満員の客席に大ヒットの感謝。この日来場した観客の中には既に複数回本作を観たというリピーターも多く見られたが、監督は「『舞妓Haaaan!!!』、『なくもんか』に続く3作目のためには、もっともっと観ていただかなくては。ね、阿部さん」と、さらなるお願いを観客に向けた。また明日から水田監督は撮影地としても劇中に登場する沖縄に飛び、舞台挨拶を行うとのことだが、沖縄ならでは本作の見どころを尋ねると劇中のヘアスタイルについて語り出した阿部さん。「映画ではウェーブがかった髪型なんですけど、沖縄のシーンから本格的なパーマになってます。小手で作った擬似パーマから本パーマに(笑)」と念押しし会場を沸かせた。最後に観客への感謝の気持ちを込めて、阿部さんからビッグプレゼントが。抽選で選ばれたラッキーな1名様には、阿部さんのサイン入りエコバッグが直々に手渡され、さらに阿部さんが直筆で1枚ずつサインを入れたポストカードを、会場全員分、なんと400人へ贈られるという太っ腹ぶり。「(ポストカードが)床に落ちているとあれなんで、気がついたら拾ってください(笑)」と最後まで謙虚にアピールし、笑いに満ちた舞台挨拶は終了した。『なくもんか』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:なくもんか 2009年11月14日より全国東宝系にて公開© 2009 「なくもんか」製作委員会■関連記事:報知映画賞『沈まぬ太陽』に栄冠!渡辺謙、瑛太、松たか子、岡田将生ら受賞“地球滅亡”予告、やっぱり気になる?『2012』北米初登場1位!ストレス解消法、阿部サダヲは「波乗り」瑛太「水換え」に、竹内結子は「叫ぶ!」聖なる夜を一緒に過ごしたい俳優は?「MTV」Ituneカードを10組20名様にプレゼント笑って泣けるホームコメディ『なくもんか』試写会に25組50名様をご招待
2009年11月27日脚本・宮藤官九郎と監督・水田伸生、主演・阿部サダヲの大ヒットコメディ『舞妓 Haaaan!!!』チームが再タッグを組んだホームコメディ『なくもんか』が、11月14日(土)に公開初日を迎えた。この3人に加え、瑛太、竹内結子、塚本高史、いしだあゆみら豪華キャストが登壇し、笑いあふれる舞台挨拶が行われた。「今日は頑張ってハムカツ色のスーツで来ました!」とこんがり黄金色のスーツにハム色(ピンク)のシャツにソース色(茶)のネクタイをあわせ、気合たっぷりに登場した阿部さん。ハムカツとは、阿部さん演じる祐太が切り盛りする惣菜屋「デリカの山ちゃん」の名物。人情味あふれる商店街が舞台となる本作だが、それに因んで「商店街でお店を開くとしたら?」と尋ねると、「間違いなくハムカツ屋で。ハムカツオンリーで行こうと思います!」とすっかりハムカツに夢中。ほかの登壇陣にも同じ質問が回ったが、瑛太さんは「文房具屋」、竹内さんは「じっくりお茶を飲みながら読める本屋」とのこと。挨拶時からしきりに「インフルエンザが流行ってるので」と繰り返す塚本さんはやはり「薬局」、宮藤さんは「喫茶店。僕が喫茶店にいることが本当に多いので、自分で作っちゃおうと」と、思い思いに理想のお店を挙げていった。そんな中、大ベテランのいしださんは、目を輝かせながら「お惣菜屋さん!」。「高齢の方が簡単に買いに来れるような。私、おかず好きなんです」と告白し会場を沸かせた。続いて、劇中で描かれる祐太のちょっと変わったストレス解消法に因んで、それぞれのストレス解消法が披露された。阿部さんは「僕はストレスはたまらない方なんですが、強いて言えば最近始めた波乗りがいいかな。すげえいい波来てるぜ〜」と嘘八百、すかさず周りから「焼けてないじゃん」とのツッコミが。一方、瑛太さんは「熱帯魚の水換えです。水を換えた次の日は、グッピーのメスは子供を産む確率が高いんです」と淡々と語り笑いを誘った。対照的なストレス解消法を披露したのは竹内さん。「前はよくタオルを折って折って、そこにワーって思い切り大声出したりしてたんですけど」と意外な一面を明かしたが、これが宮藤さんのツボに入ったようで爆笑。自身も思い当たることがあったらしく、「僕もパソコンがよくフリーズするので、そのときはまずワーって叫んでどうしようか考えますね。なぜ保存しなかったんだという自分への怒りです」と明かした。水田監督は「一人で映画館に行ってスクリーンに集中すると嫌なことがふっとなくなる。でもこうやって大勢で観るのも素敵ですよね?」と半ば強引に促すと、会場から盛大な拍手が贈られた。そして最後の記念撮影では、巨大ハムカツのパネルが登場し、阿部さんが一同を代表して、ソース色のペンキで「なくもんか大ヒット!!」という筆入れを行った。観客とキャストが見守る中、時間をかけて丁寧に描かれたタイトルは見事な出来栄え。これを見て「次はペンキ屋でやりますか(笑)?」と、さっそく水田監督から宮藤さんに次回作のお誘いも。『なくもんか』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:なくもんか 2009年11月14日より全国東宝系にて公開© 2009 「なくもんか」製作委員会■関連記事:聖なる夜を一緒に過ごしたい俳優は?「MTV」Ituneカードを10組20名様にプレゼント笑って泣けるホームコメディ『なくもんか』試写会に25組50名様をご招待竹内結子が阿部サダヲに“襲われ”て股間蹴りをキメた!?『なくもんか』会見
2009年11月14日映画『なくもんか』の完成披露会見が10月1日(水)、グランドハイアット東京で行われ、ヒロイン役の竹内結子が主演の阿部サダヲを相手に股間蹴りのアドリブ演技をキメたエピソードを明かした。本作は、脚本・宮藤官九郎、監督・水田伸生ら人気作『舞妓 Haaaan!!!』のスタッフが再タッグを組んだホームコメディで、ハムカツが名物の惣菜屋の二代目店主・祐太(阿部さん)とその妻・徹子(竹内さん)、祐太の生き別れの弟・祐介(瑛太)ら“家族”の悲喜こもごもを描く物語。阿部さんは夫婦役で初共演となった竹内さんの印象について司会者から聞かれると「撮影の初日がプロポーズのシーンだったんですが、激しいプロポーズで竹内さんの蹴りが股間の方に。そうするとノッてきますよね!男優的には…」と目尻を下げてニヤニヤ。隣で吹き出しつつ聞いていた竹内さんは、台本に股間蹴りとあったのか?との問いに「いえ、ありません。阿部さんがもの凄い勢いで覆いかぶさってきたものですから、何とか身を守ろうとしまして」とアドリブだったことを告白し、宮藤さんら関係者、共演陣、取材陣を爆笑させた。阿部さんと兄弟という設定の瑛太さんは「最近共演したタレントさんとこの映画の話になり、『阿部さんと似てるよね』と言われました。何人かの方から言われたんです」と報告。阿部さんは「ホント?似てる?どのあたり?さっき鏡見たけどやっぱり似てないよ。俺、直毛だし…。僕は誰にも言われていないなぁ」と一瞬しょんぼり。だが「でも、瑛太さんといると、温度が好きでとても居心地がいいです」と笑顔に。2人で顔を見合わせてうなずき合い、意外な?相性の良さをうかがわせた。一方で、質疑ではタイトルに引っかけた「最近“なくもんか”と思ったことは?」というベタベタな質問が。阿部さんは「この間、何度か共演したタレントさんから『はじめまして』と言われまして」。瑛太さん扮する祐介の相方の芸人・大介役の塚本高史は「夏、ウチのクーラーが壊れたんですよ。しかも2台同時に。なんで夏に壊れるんですかね?売ろうとする作戦ですかね」。祐太の育ての親に扮したいしだあゆみは「ないですね。年を取ると喜怒哀楽が薄くなってくるんですよ」とベテラン女優らしからぬおトボケぶりで取材陣の笑いを誘っていた。『なくもんか』は11月14日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:なくもんか 2009年11月14日より全国東宝系にて公開© 2009 「なくもんか」製作委員会
2009年10月01日