クロエ・グレース・モレッツが謎の知的生命体との驚愕の心理戦と壮絶なバトルに挑むSFミステリー『フィフス・ウェイブ』。このほど、第1の波=暗黒、第2の波=崩壊、第3の波=感染、第4の波=侵略に続く“第5の波”を意味する本作に合わせ、4月の公開まで毎月5日が<フィフス>の日となることが決定。まずは、主演のクロエから日本のファンに向けたメッセージ特別映像が到着した。ある日突然、圧倒的知能を持つ生命体により4度にわたる攻撃を受け、人類の99%が死滅した地球。生き残った女子高生のキャシー(クロエ・グレース・モレッツ)は、離ればなれになってしまった弟を救うため、たった一人、子どもたちが拉致された基地へと向かう。いつまた来るかわからない襲撃の恐怖と、人間の中に紛れ込んだ“アザーズ”により敵も味方も分からないという旅の途中で、キャシーはある男性に命を助けられ、惹かれていく。その彼をも心から信頼できないまま、ともに基地へ向かうのだが…。弟を“アザーズ”に連れ去られ、恐怖や孤独と戦いながら生き延びようとするキャシーを、「2015年世界で最も美しい顔」7位にも選出されたクロエが演じる本作。人類滅亡を意味する第5の波<フィフス・ウェイブ>が迫る中、“アザーズ”の正体や彼らの目的に迫っていくSF ミステリーで、極限の恐怖や不安と闘いながらも果敢に立ち向かう姿を披露する。そんな中、今回届いたのはクロエからの新年最初の映像!「“フォースが覚醒する”って感覚を知りたければ、私が演じる『フィフス・ウェイブ』のキャシーに注目よ! 絶対観てね!」とメッセージを寄せている。全世界を熱狂の渦に包んでいる“あの映画”で分からなかったフォースのパワーが、本作で判明するのか!?どうやら、圧倒的なパワーを持つ知的生命体を前に、恐怖と孤独に翻弄される主人公・キャシーの心の中に“何か”が“覚醒”するらしいのだが…。世界を魅了するクロエが牽引する2016年の“フィフス”イヤーに、引き続き注目していて。『フィフス・ウェイブ』は4月23日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月05日声優として活躍中の中村繪里子によるライブ「中村繪里子 Thank You LIVE ら❤ら★ら♪なかむランド~Love❤Laugh★Live♪~」を記念したオリジナルアルバムが、2015年10月17日にリリースされる。本作は、完全新規レコーディングの全6曲を収録。「通常盤」「CD付特別盤」「DVD付限定版」の3ラインナップとなっており、それぞれ写真の異なる全12ページのブックレットが同梱される。予約は、10月12日(火)の26:00からシーサイドSHOPにて受付開始。10月17日(土)より順次発送となる。【通常盤】価格:2,200円(税込)完全新規レコーディングの全6曲を収録。全12ページのブックレットは「CD付特別盤」「DVD付限定盤」とは異なる写真が使用されている。【CD付特別盤】価格:3,000円(税込)全6曲入りの楽曲CDに加え、「CD付特別盤」にはCDをもう1枚同梱。この「特別盤CD」には、全6曲の楽曲をFM番組風に紹介するトラックが収録されている。【DVD付限定盤】価格:3,000円(税込)全6曲入りの楽曲CDに加え、「DVD付限定盤」にはMV「ヒカリ咲く」と、そのメイキング映像「Making of ヒカリ咲く」を収録したDVDが同梱される。○アルバム「中村繪里子 Thank You LIVE ら❤ら★ら♪なかむランド~Love❤Laugh★Live♪~」収録楽曲ヒカリ咲くForever SmileI.W.B.DPrecious無敵の絆Someday Somewhere
2015年10月10日独特の透明感で、見る人を引きつける女優の波瑠さんって、一体どんな人?学生時代やプライベートの話など、ゆっくりと語ってくれました。――波瑠さんといえば、ショートカットが印象的ですが、昔はロングでしたよね。波瑠:専属モデルとして『セブンティーン』から『ノンノ』に移るときに、違う媒体でやるからには、今までとは違う自分を見せられたらいいな、と思って切りました。だから自分の意思というよりは、まわりの変化に合わせて、という感じですね。――たまには髪を明るく染めたい、と思ったりしたことは?波瑠:高校生のときに、まわりの子たちが茶色く明るくしているのを見て、私もやりたいなぁと思ったことはありますよ。でもダメって言われて、心の中でちょっとした反発はありましたけど、まぁしょうがないかなって。ただ、今はもう髪の色なんてどうだっていいな、って思うようになりました。結局、髪を染めたり、長さもそうですけど、まわりからどう見られたいか、っていうことだと思うんです。どういう見た目であれ、自分というものは変わらないから、自分の持っている色でいいのかなって。私も今は短いですけど、強いこだわりがあるわけではなく、なんとなく落ち着いてるっていうだけですから。何かきっかけがあれば、伸ばすこともあるかもしれません。――10代の頃は、どこか街に出て遊んだりはしてましたか?波瑠:渋谷とか人の多いところでは遊んでなかったですね。早く落ち着きたいというか、ほっとしたかったので、撮影のお仕事があっても、終わったらすぐ帰る、みたいな。――じゃあ、予定をたくさん入れたりするのも苦手?波瑠:別に予定を入れたくないわけじゃないんですけど、先々の予定を決めてしまうと、その日に向かっている間に、なんかイヤになってきちゃうんですよ。――休みの日も、なるべく予定がないほうがいい?波瑠:ないほうが全然いいです。私にとって休みの日は、よし今日は何でもできるぞ、さぁ何しよう、っていうのが最大の喜びなんです。そこに誰かに会う予定があったりすると、やること決まっちゃうじゃないですか。それがすごくイヤだなって感じちゃうんです。だって約束の時間があったとしても、その直前に家でウダウダしたくなるかもしれないし。だから、なるべく予定は入れないようにして、その場その場で決めていきます。――いつもその場で決めていると、手持ち無沙汰になりません?波瑠:なりますよ。だとしても、予定は入れません。時間が空いたときに、誰かとごはん食べようかなと思って探してみて、もし見つからなかったとしても、それはそれでよし、です。――孤独を感じたりもしない?波瑠:いや、孤独はすごい感じるんですよ。でも、人付き合いってほどほどにしておかないと、なんていうか……いろんなものを見失いがちというか……。人付き合いで疲れちゃうくらいなら、孤独のほうがいいって思います。孤独は自由なんです。◇はる’91年生まれ。東京都出身。‘06年、女優デビュー。その後、雑誌『セブンティーン』『ノンノ』の専属モデルなどで活躍。放送中のNHK連続テレビ小説『あさが来た』ではヒロインの“白岡あさ”役を演じる。今後は映画『グラスホッパー』『流れ星が消えないうちに』などの公開も控える。※『anan』2015年10月7日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・明石恵美子ヘア&メイク・松岡奈央子取材、文・おぐら りゅうじ
2015年09月30日「コスパティオ」ブランドより、『蒼の彼方のフォーリズム』の新作衣装として、ヒロインたちの通う「久奈浜学院」の女子制服セットが2015年12月下旬に発売される。萌えゲーアワード2014を受賞し、TVアニメ化も決定している本作だが、今回リリースされる制服は、公式監修の下、前裾が開いたセーラージャケットやインナーのスリップ、スカートを製作。ジャケット衿のクロス柄や右袖のワッペンは刺繍仕様で高級感のある仕上がりとなっている。また、スカートからのぞくスリップの裾には、設定に合わせたオリジナルレースを施すなど細部まで丁寧に再現されている点も注目だ。「久奈浜学院女子制服セット」は、ジャケット・スカーフ・スリップ・スカートがセットになって、価格は49,000円(税別)。そのほか詳細はコスパティオの公式サイトにて。(C)sprite/fairys
2015年09月30日声優・中村繪里子が2015年11月8日に東京・品川ステラボールで開催する6thソロライブ「中村繪里子 Thank You LIVE ら・ら・ら・なかむランド~Love♥Laugh★Live♪~」のチケット一般発売が、9月19日(土)の10:00から開始となる。チケットの一般発売は、チケットぴあ、ローソンチケット、e+での取り扱いで、価格は5,940円(税込 / 1階スタンディング)となる。今回の「Thank You LIVE」に向けた楽曲CDを鋭意製作中。収録曲は全6曲で、ジャケット撮り下ろしのほか、新曲「ヒカリ咲く」のMVも製作中となっている。発売は10月中旬の予定。詳細は、「なかむランド」ラジオのほか、公式サイトや公式Twitterなどをちぇっくしてほしい。「なかむランド」としてのライブはファイナルとなる「Thank You LIVE」ではどんなアトラクションが繰り広げられるのか、ご期待ください!■「中村繪里子 Thank You LIVE ら♥ら★ら♪なかむランド~Love♥Laugh★Live♪~」開催概要【開催日時】2015年11月8日(日) 16時開場/17時開演【会場】品川ステラボール【チケット価格】1階スタンディング 5,940円(税込)【チケット一般発売】2015年9月19日(土) 10:00~ / チケットぴあ、ローソンチケット、e+にて
2015年09月16日声優・中村繪里子による単独イベント「中村繪里子 Thank You Party」が、2015年9月20日(日)に東京・千代田区の科学技術館サイエンスホールにて開催されることが決定。チケットは、8月30日(日)の午前10時よりチケットぴあにて発売開始となる。11月8日(日)に品川ステラボールにて開催が決定している「中村繪里子 Thank You LIVE ら♥ら★ら♪なかむランド~Love♥Laugh★Live♪~」を前にして、このイベントでは本人による4thライブの振り返り上映やライブの裏話などここでしか聞けない内容が満載となる。○「中村繪里子 Thank You Party」イベント概要【日程】2015年9月20日(日) 17時30分開場 / 18時30開演【会場】科学技術館 サイエンスホール【チケット価格】3,700円(税別)【チケット販売】2015年8月30日(日)午前10時より「チケットぴあ」(Pコード:630-610)にて発売開始※チケットは1人2枚まで
2015年08月29日声優・中村繪里子によるライブ、「中村繪里子 Thank You LIVE ら♥ら★ら♪なかむランド~Love♥Laugh★Live♪~」の開催が決定した。開催日程は2015年11月8日(日)で、開催場所は品川ステラボール。チケット価格は1階スタンディング5,940円(税込)となる。チケットの先行受付は、イープラスにて行われている。■イベント開催概要【タイトル】中村繪里子 Thank You LIVE ら♥ら★ら♪なかむランド~Love♥Laugh★Live♪~【日程】2015年11月8日(日)16時開場 / 17時開演【会場】品川ステラボール(東京都港区高輪4-10-30)【チケット価格】5,940円(税込)【チケット先行受付】2015年8月15日(土)16:00~9月1日(火)23:59※チケットは1人4枚まで購入可能
2015年08月15日ターナー色彩は、水性インテリアペイント「J COLOUR」より、『エヴァンゲリオン』の人気キャラクター・綾波レイをイメージした新色「アヤナミブルー AYANAMI BLUE」を発売した。価格は500mlで2,160円。今回発売された「J COLOUR アヤナミブルー AYANAMI BLUE」は、人気アニメ『エヴァンゲリオン』の20周年を記念して開発された新色。「母なる海と、凍てつく氷の中間色」を商品コンセプトに掲げ、暖かなウォーターブルーと冷たいフロスティーブルーを掛け合わせて作られたとのこと。本製品は壁紙・塩ビクロス、木部、コンクリートなどに塗装できる。なお、同社が販売する水溶性絵具「アクリルガッシュ」からは、本色「アヤナミブルー」に加えて「アヤナミブルーパール」「アヤナミブルーゲルメディウム」の全3色が発売予定。発売は10月となる予定で、価格など詳細は後日発表となる。「J COLOUR アヤナミブルー AYANAMI BLUE」は、エヴァンゲリオン公式ショップ「EVANGELION STORE」にて販売中。なお、「J COLOUR」と「アクリルガッシュ」いずれの商品にも、それぞれ特別にデザインされたオリジナルデザインカードが付属する。
2015年07月29日ウルワツの波に乗る著者極上の波を求め、バリ島に初めて降り立ったのが10年前。それから何度バリを訪れただろか。最初はバリ屈指の繁華街、クタに宿をとりバイクでいろいろなポイントへと通っていた。いつしかお気に入りのポイントができ、そこに滞在するようになった。世界的に有名なレフトの波が立つ「ウルワツ・ポイント」だ。上から見たウルワツの波 (筆者撮影)ウルワツは2-3feet(日本でいう腰~腹サイズ)のコンパクトなサイズから、8-10feet(トリプルオーバーサイズ)以上までホールドする。すなわち、ファンな小波サイズから、ビッグなモンスターウェイブまでサーフィンできてしまうのだ。ひとたびモンスターウェイブが現れると、世界中のサーファーがその腕を試しにウルワツへと集まってくる。ウルワツの波(筆者撮影)5−7feetの波(筆者撮影)必死でドルフィンするサーファー(筆者撮影)初めて味わう、世界のウルワツ2014年、ある日のことである。その日のウルワツには5-6feet(頭半~ダブルオーバーサイズ)の波がたっていた。モンスターとまではいわないが、そこそこサイズのある波。夜が明ける前の薄暗い中、待ちきれないとばかりに数人のサーファーが沖へとパドルアウトしていく。いい波が立つと混雑必須であるウルワツの波を、いち早くゲットするためである。私も髪を一本に束ね、サーファーたちに続く。波が大きい時、私は髪を強く結わいて、気合いを入れるのである。ウルワツのエントリーである洞窟を抜けたら、そこからは川のように速い潮の流れと、襲ってくる大きな波、そして自分との戦いである。ここから先は誰も助けてくれない。アウト(沖)に出るのに20~30分近くかけ、100回近くのドルフィンスルー(ボードを沈めて波の下をくぐり抜ける技)が必要なときもある。この日はそこまでの状況ではなく、わりとあっさりとアウトに出ることができた。呼吸を整え、はやる気持ちを落ち着かせ、世界トップレベルの極上ウェーブに挑む。アウトからメラメラと育ってくるセットの波に、自分の位置を合わせていく。そして壁のように大きな波を一気にテイクオフ。サーファーが一番幸せを感じる瞬間であろう。この日は何本か記憶に残るいい波に乗ることができた。『この波で上がろう』と決めて選んだ、今日一番大きい波。ダブルオーバー(大人2人分超え)くらいのサイズの波であった。ピークから一気にテイクオフ。ボトムターンをしたところで、波が巻きあがり“チューブ”と呼ばれる水のトンネルを作る。ボードの速度を合わせ、そのチューブに入る……私が一番好きな波であり、心地のよいドキドキとした恐怖を感じ、そしてチェレンジングになる瞬間。……が、その次の瞬間、私は洗濯機の中にいるような状況に陥った。チューブの波を抜けられず、波に飲み込まれたのである。そしてさらに不運なことに、ボードと自分をつなぐ命綱ともいえるリーシュコードが切れてしまった。ボードはあっという間に流され、私自身も強いカレントに流されていく。そのカレントといったらまるで川のような速さの流れなのである。ウルワツの周囲は断崖絶壁で、流されたときには数十分以上の超ロングパドルを覚悟して洞窟に戻るか、500m以上離れたトーマスビーチまで泳ぎ上がるか、だ。必死に泳ぐが、その努力もむなしく一気に流されていく。急に大きな恐怖に襲われた。初めて感じる“死”の恐怖。そのときだ。一人のライフガードが私を救出しに来てくれた。私はライフガードのお陰で、無事に岸までたどり着くことができた。ここは「世界のウルワツ」である。『リーシュの管理もできずに、流されるなんて!自分の力量を理解しなさい』と罵倒されることを覚悟した。そしてそのライフガードがこう言ったのだ。 『また明日ウルワツで会おうね!』これでウルワツを諦めちゃだめだよ。ちゃんとウルワツに戻ってくるように、 と言ってくれているようで嬉しかった。ボードは失ってしまったけど、何か大きなものをもらった気がした。そして今年もウルワツの大波にチャレンジするのである。ウルワツの入り口世界中のサーファーがしのぎを削る(筆者撮影)ウルワツの波に挑むサーファー(筆者撮影)ウルワツの波に挑む著者ウルワツの波に乗る著者ウルワツの安全はライフガードによって守られている(Photo & text: 響子)サーフィンコラム「インドネシアの波に魅せられて……」その他の記事を読む>
2015年07月29日年齢を重ねていくと記憶力が低下して、物忘れがひどくなるんじゃないかと不安を感じている人もいるのではないでしょうか。物忘れを防ぐにはシータ波という脳波が良いといわれているのだとか。シータ波は、睡眠に関係しているという説があるそうです。記憶力の維持には睡眠が大切?睡眠は、身体の疲れを取るためのものだとお考えではありませんか?実は、睡眠は身体だけでなく、脳の疲れも緩和させる効果があるのだそうです。甲南大学の前田多章准教授によると、睡眠は記憶力に大きな影響を与えるそうです。なんでも、良質な睡眠には脳の中の情報を整理する効果があるのだとか。なお、浅い眠りのレム睡眠状態の間、脳波の中心はシータ波になっています。十分に睡眠を確保している方は、シータ波が出ている時間が長いため、若いときのような記憶力をキープできるかもしれません。シータ波と睡眠の関係性記憶力に大きく関係するといわれるシータ波ですが、そもそも、どのような脳波なのでしょうか。ここからは、シータ波の特徴について見てみましょう。人は「見よう」「覚えよう」という意欲が高いとき、シータ波が出ているのだとか。何事にも興味を示し行動すると、脳の働きのマンネリ化を防ぐことにもつながります。そのため、好きなことに熱中できる人は、ボケにくいといわれています。物忘れ防止に貢献するのはレム睡眠。これは、夢を見ているときの睡眠状態なのですが、夢をよく見るという人はシータ波が十分に出ているのかもしれませんね。レム睡眠でシータ波を出して物忘れ知らず!高齢化社会に伴い、加齢による物忘れを心配する人は少なくないはず。そのためには、さまざまな物事に意欲的に取り組み、熱中することが大切だといわれています。ただし、物事に取り組む姿勢だけではなく、睡眠習慣の改善も大切です。心地よい睡眠状態であればレム睡眠とノンレム睡眠のバランスが良くなり、シータ波の出現も多いかも知れません。頭のなかのアンチエイジングにも、きちんと取り組みたいというあなた。良い睡眠状態をキープして物忘れを予防しましょう。Photo by Slava Petrakina
2015年04月20日1月2日より東京・三越劇場で開幕した初春新派公演『大つごもり』/『寒菊寒牡丹』。同公演の本番を前に、日本橋三越本館1階中央ホールの特設ステージにて、水谷八重子、波乃久里子、勝野洋、市川月乃助による鏡開きが行なわれた。今回の公演は新派を代表する女方、花柳章太郎の没後五十年を追悼して行われる。『大つごもり』は樋口一葉の短編小説を久保田万太郎が脚色・演出した作品。明治中ごろ、資産家である山村家で働く女中みねが、借金に苦しむ伯父のために、奥様である山村あやに給料の前借りを申し出るが、道楽息子の石之助が久しぶりに家を姿を見せた事をきっかけに、その話は断ち切られてしまい・・・というあらすじ。また『寒菊寒牡丹』は川口松太郎が花柳に当てて書下ろした作品で、若き実業家に正妻として嫁ぐことになった売れっ子芸者の菊葉と、そんな彼女を心配そうに見守る先輩芸者妻吉を軸に、昭和初期、新橋花柳界に生きる人間模様を描いている。両作品とも、亡き名優縁の演目だ。水谷は同公演における自身の役柄についてふれ、「『大つごもり』のあや役は、市川翠扇先生という立派な新派の大物がお得意となさったお役でございます。どこまで気まぐれな女将さんが勤められますかどうか。そして、『寒菊寒牡丹』の妻吉というお役は、時代がすっかり変わって、人情不条理劇に感じられてしまうのではと怖くもありますが、若い3人(菊葉役をトリプルキャストで勤める瀬戸摩純、石原舞子、鴨原桂)の魅力のおかげで、素晴らしい花柳界のように、また、しばし現実を忘れることの出来る作品になると思っております。3人3様違う娘でございますので、どうか3回ご覧になって頂きたいです」と語った。『大つごもり』でおみね役を務める波乃は、鏡開きが行なわれた日本橋三越本館1階にあるまごころ像と呼ばれる天女の像にかけ「おみねは今でいうお手伝いさんで、まごころのある可愛い役でございます。この像のお陰できっと可愛いおみねを演じられると思っております」と話した。新派への出演は初めてという勝野は「水谷八重子さん、波乃久里子さん、市川月乃助さんという素晴らしい方々と出会い、今年はすごく縁起が良いのではないかと思っております」とコメント。また2年ぶりに新派の鏡開きに参加したという月乃助は「清々しい気持ちで新年を迎えさせて頂きました。舞台も清々しく勤めたいとは思っていますが、『大つごもり』で演じる山村石之助という役は多少ひねくれた、複雑な感情のお役でございます。千秋楽まで精一杯勤めたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します」と意気込んだ。初春新派公演『大つごもり』/『寒菊寒牡丹』は1月26日(月)まで、東京・三越劇場で上演。チケットは発売中。
2015年01月06日12月17日、東京・浅草寺で開催中の羽子板市に、女優の水谷八重子、波乃久里子、瀬戸摩純、石原舞子、鴨原桂、川上彌生が出席。2015年1月2日(金)より東京・三越劇場で開幕する初春新派公演『大つごもり』/『寒菊寒牡丹』をPRした。【チケット情報はこちら】水谷と波乃は自身がモチーフになった羽子板を持って会見に臨んだ。「私より羽子板の方が全然良いでしょう(笑)。これで羽をつくなんてもったいないくらい(笑)」(水谷)。「いただいた羽子板、勘三郎そっくり!やっぱり兄弟ですね(笑)」(波乃)と出来栄えに満足の様子。作品ついて水谷は「私たちは1月2日(金)より三越劇場で新春新派公演に出ます。2日からですよ!お休みは1月1日だけ(笑)。今、一生懸命稽古しています。それもこれも全てお客様のためなので、ぜひぜひ三越劇場にお運びください!」とコメント。また波乃も「1月2日(金)からやる舞台のひとつは『大つごもり』といって、寒くてどうしようもないというお芝居なんですが、今日の寒さはこれからの稽古に役立ちそうです(笑)。あと『寒菊寒牡丹』は菊葉と言う役を瀬戸さん、石原さん、鴨原さんのトリプルキャストで演じるので、3回見に来てくださいね(笑)」とPRした。水谷は2015年のの抱負について「来年は私が初舞台を踏んでから60年になるので、ただただ年を重ねた60年じゃなく、実り多い60年にしたいと考えていますので、皆様の力をお貸しください。また、新派は今年で127年目。新波というのは皆さんの生活とともにあります。生活は変わっていきますが、ここ浅草は新波に出てくる生活を残しています。どうか皆さん、それをなくさないよう、新波をお心の中に、いつもふるさととして据え置いてくださいませ。良いお年を迎えられることを願っております」と語った。初春新派公演『大つごもり』/『寒菊寒牡丹』は2015年1月2日(金)から1月26日(月)まで、東京・三越劇場で上演。チケットは発売中。
2014年12月19日公開初日を迎えたアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の初日舞台あいさつが6日、東京・新宿ピカデリーで行われ、声優の桑島法子、内田彩、中村繪里子が登壇した。『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズでは初の舞台あいさつとなった桑島は「(イベント上映の)1章から7章までの間に舞台あいさつに呼ばれるだろうと思っていたら、やっと今回呼んでいただけてほっとしているところです(笑)」と安堵の表情。続く内田と中村は、WEBラジオ「YRAラジオヤマト」のパーソナリティコンビでもあり、内田は番組について「劇場版上映に向けて番組をリニューアルして2人でラジオをやってきましたが、本編が緊迫したシーンが多い中、ほっとする癒しの空気を作ってこれたらと思っていました」と語り、中村は「ラジオの中で皆さんに教えていただいたさまざまなことは、アフレコの収録の中ですごく助けになりました」と感謝の気持ちを伝えていた。森雪とユリーシャ・イスカンダルの二役を演じた桑島は「ヤマトは受け継いでいくテーマがあります。今回若い世代の活躍もあり、『古代君かっこよくなったな』って思いながら見ていました。劇場版では森雪も後輩のオペレーターたちを見守る立場になって少し肩の力が抜けましたね」と森雪と似た感情を抱いていたという。また、重要キャラクター二役を演じ分ける重役については「これだけの大作で、しかも見た目が森雪と同じユリーシャを同じ声でどう演じるかをすごく悩みました」と苦労を明かしていた。そのユリーシャに憑依されたこともある岬百合亜役の内田は、「最初は出渕監督に、桑島さんのユリーシャの演技を見てから演じる? と言ってくれて、見させていただいたのがほんの一言だったので、私の演技でユリーシャが崩れてしまったらどうしようと思いましたね」とプレッシャーを吐露。桑島は「難しかったよね。私は(内田のユリーシャを)真似ようかと聞いたら、桑島さんは桑島さんでと言われたので、お互い自由にやってました」と話していた。現場でのそんなやりとりを見ていたという桐生美影役の中村は、「私も今回の劇場版で兼役をやりますかというお話があったんです。桑島さんたちが大変な思いをされながら素晴らしい演技をされているのを見て、自分も挑戦したいと思いました」と二人からの影響を吐露。また、印象に残ったシーンとしては、桑島は古代が「逃げる」とかっこよく宣言したシーン、内田は沖田艦長が本編で百合亜のラジオの話をしてくれたシーンを挙げた。『星巡る方舟』では桐生美影の恋愛模様も描かれており、中村は「私個人はバーガーさんが好きなんですけど(笑)。美影ちゃんとしては初めてときめきというか、異性を感じたからこそ沢村君に最初は反発していたんだと思います。そのあと素直に会話をして笑顔を見せられるようになったので、この後どうなるかが楽しみです」と期待を寄せていた。完全新作劇場版となるアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』は、イスカンダルにたどり着いたヤマトが地球に帰還する途上のエピソードで、大マゼラン外縁部で突如出現した「ガトランティス」と名乗る謎の艦隊、さらには未知の生命体に遭遇。ヤマトの引き渡しを要求してくるガトランティス、そしてガミラスと三つ巴の戦いとともに、壮大なスケールの物語が描かれている。(C) 西崎義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
2014年12月07日来年1月、東京・三越劇場で行われる初春新派公演。出演者の水谷八重子、波乃久里子らが11月26日、都内で公演に向けて記者懇親会を開催した。初春新派公演 チケット情報新派を代表する女方、花柳章太郎の没後五十年を追悼して行う同公演。亡き名優縁の2演目、樋口一葉の短編小説を久保田万太郎が脚色・演出した『大つごもり』と川口松太郎が花柳に当てて書下ろした『寒菊寒牡丹』を上演する。懇親会で水谷は「花柳章太郎没後五十年ということで、ちょっとぞっとする気もするくらい、ついこの間のことのように覚えております。ひとりでも花柳先生の名演、魅力、日本の香りを大切に演じていきたいと思います。『寒菊寒牡丹』はトリプルキャストの菊葉がどう競って、どういう風に歯向かうか、自分のものにするか、女優の葛藤が間近に見られるのが楽しみです」と期待を寄せた。『寒菊寒牡丹』では、若き実業家に正妻として迎えられる売れっ子芸者、菊葉を瀬戸摩純、石原舞子、鴫原桂の3人が演じ、水谷はその菊葉に特別な思いを抱く姉さん芸者妻吉を演じる。一方、波乃は『大つごもり』で主演。大晦日、恩ある伯父一家のため奉公先の屋敷にあった手文庫の金に手をかけてしまう女中みねを演じる。「昨日新橋演舞場の千穐楽(新派特別公演十七世中村勘三郎十八世中村勘三郎追善)を終えまして、温度が冷め切っていない状態で今日の初春新派の懇親会。盆と正月が一度にきたような気持ちです。この温度が冷めないように皆様、宜しくお願いします。『大つごもり』は一世一代と銘打っておりますが、特別なことではなく、いつも一世一代と思って演じております」と意欲を語った。公演は1月2日(金)から26日(月)まで。チケットの一般発売は11月30日(日)午前10時より。
2014年11月28日●年間約400本の中でヒット作は僅少新垣結衣が初めて母親役を演じた映画『トワイライト ささらさや』が、11月8日 から公開をスタートした。大泉洋演じる落語家・ユウタロウは突然の事故で他界。残された妻・サヤ(新垣)は、生まれたばかりの息子・ユウスケを跡継ぎにしようとする義父の目から逃れるために、"ささら"の街に移り住む。ユウタロウは頼りないサヤが心配でしょうがないため成仏できず、ついには周囲の人に乗り移って彼女の支えになろうとするが…。原作は、ファンタジーミステリー小説『ささら さや』(幻冬舎)。ところが、主人公の職業がサラリーマンから落語家に変更されていたり、ユウタロウの父親像をより詳細に描いたりと、映画化にはかなりの変更点が加えられている。昨今の邦画界は、漫画や小説を原作とする作品がほとんど。中には原作者の意向とそぐわないために、白紙になったという話も度々耳にする。果たして、本作にはどのような納得と妥協が繰り返され、そしてどれだけのハードルが待ち受けていたのか。メガホンをとった深川栄洋監督と原作者である作家の加納朋子氏を招き、作品を通して感じたことを含め、映画監督と原作者の立場から"実現率1%の世界"の本音を包み隠さず語ってもらった。――まずは、本作がどのような流れで映画化が進んだのかを教えてください。深川栄洋監督(以下深川):原作を読んだプロデューサーから、お話をいただきました。加納さんには、プロデューサーから幻冬舎さんを通じて、映画化のお話をさせていただいたと思います。加納朋子(以下加納):こういう映像化の話はなかなか実現しないんですよね。先輩作家さんからも、こういう話は極端な話「100来て1つ実現するかどうか」と聞いていたので。深川:怖い話ですねぇ(笑)。加納:ええ(笑)。やっぱり、ツバだけつけてそのまま放置というのがとても多い世界。お話自体はすごくうれしかったですけど、あまり期待しない感じでした(笑)。実際、お話しいただいてから結構間があったので、やっぱり無くなったのかなぁと思ってたら映画化が決まったのでとてもうれしかったです。――今までも映画化の話はあったんですか?加納:『ささら さや』の続編の『てるてるあした』が2006年にドラマ化されたんですが、その際に『ささら さや』の話も加えていただいて、それもやっぱりうれしかったですね。別なお話でオファーが来たこともありましたが、映画化が実現したのは初めてです。――「100来て1つ実現するかどうか」ということですが、なぜうまくいかないことの方が多いのでしょうか。いろいろ大人の事情もあると思いますが(笑)。深川:僕も撮影までたどりつけない企画が半分くらいありますが、オリジナルよりも原作がある作品の方が映画化が実現しやすいんですよね。ただ、映画化の話が立ち上がって、9割以上が無くなるのは事実で、僕らの心積もりとしては常識になっています。事業規模が10億円になるとか、製作だけで3億円を使うとか、宣伝費でさらにかかるとか。関わる人が多いので、映画化までたどりつけることはすごく少ないんです。日本では年間300~400本くらいの映画が作られていて、そこからヒットする作品はひとつまみ。そのひとつまみを狙ってみんなでやっているんです。だからこそ、すごくシビアで。例えるなら、「風が吹かないと揚がらない凧」というか。加納:大きな事業ですものね。――オリジナル脚本物だと周囲の説得も大変なわけですね。深川:そうですね。いろいろ根回しをして、映画化が決まるまでにいろいろな方にオファーしたりだとか。そうやっていろんな方面から風を吹かせて凧が揚がるように、揚力をつけていくのが企画の段階です。――今回は、見事に凧が揚がりましたね。深川:揚がりましたね~。途中まで揚がるか揚がらないか心配だったんですけど (笑)。加納:新人作家だと、そんな映画の話をいただくと本当に「やったー!」って舞い上がっちゃうんですよ。でも、年数重ねるうちに現実が見えてきて…(笑)。――映画化するにあたって、条件は提示されましたか。加納:特には出してないです。――映画では主人公の職業がサラリーマンから落語家になったり、父親がより詳細に描かれていたりと原作とかなり違う部分がありますが、ここに関しては特に違和感はありませんでしたか。加納:職に関しては、脚本段階で幻冬舎さんからお話があって、「どうぞどうぞ」という感じでした(笑)。――別物の作品として捉えていらっしゃるということでしょうか。加納:そうですね、映像に関してはまったくの素人ですので、関わっている方のご判断を信じようと思ったのと、あとは最初に原作を読んでくださったプロデューサーさんがすごく気に入ってくださっていたのが、編集さんをとおして伝わりましたので、それはとてもありがたかったです。愛ある方に作っていただくのが、作品としていちばん幸せなので、結果的にいちばん良い形で実現したなと。キャストにしてもそうですし、脚本にしてもこれがベストだったんじゃないかなと思います。●原作者は大幅な設定変更に何を思う?――主人公の職業設定はなぜ落語家に?深川:要因がものすごく複合的で立体的なので、いろいろな話をしないといけないんですが(笑)。原作を読んだ時に、とても映画的だなと思ったんです。亡くなった人が乗り移ったり、現実の世界にはなかなか起きにくいことが描かれいて、夢のある作品だなと感じました。それをどうやって映画にしようかと考えた時に、プロデューサー陣が成功例として考えたのが映画『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990年)。それはスーパーナチュラルなCGや合成を駆使して2人のすれ違いをうまく描いていました。ただ、今回の『ささら さや』でそれをやってしまっては、とても大味すぎるような気がして。もっと繊細でやわらかくて、優しい温度感。そうして、SFにするのをやめようと決めてからまた苦しみはじめるんですが(笑)。実は僕に企画が来てから5~6年くらいかかっているんです。加納:だから、私もあきらめてたんです(笑)。――えー! そんなに前なんですか。深川:ええ(笑)。僕に来るまでも、2~3年経っているはずで、脚本が完成するまでは4~5年はかかっています。――そこからようやく、配役を考えるわけですか。深川:そうです。CGを使わないという手法から考えると、実際に乗り移った芝居を役者にさせてみたいなと思って。でも、登場キャラクターがみんな個性的ですから、サラリーマンのユウタロウだと乗り移られた役者の演技に振れ幅ができてしまう。そこで思いついたのが喜劇でした。そういう「笑ってもらえる映画」をどういうフォルムにしていこうかと思ったら、お笑い芸人にしていくというのが1つの答えになるんじゃないかなと思って。"二枚目の優しい旦那さん"は外して、"笑わせたいけど笑ってもらえないお笑い芸人"に。そこから落語家になってから、脚本がどんどん転がりはじめました。そこにたどり付くまですごく時間がかかりました。しかも、これを加納さんがどう思うんだろうと。――先ほどのお話だと制作サイドに一任していると。加納:そうですね。小説だと、乗り移っている状態を「馬鹿っサヤ」という言葉で表しているんですけど、それが映像だと弱い。だからこそ、口調とかお芝居に特徴を持たせるのは、なるほどなと思いました。それから、小説では旦那さんの名前はあえて出してないんですよ。幽霊ということで一切出さずにストーリーを作っています。映画は名前も付いていますし、より旦那さん側の気持ちが伝わって、ここもなるほどなと思いました。――映画を観終わった時に、率直にどのように感じましたか。加納:乗り移っているシーンは観客として見どころですよね。でも、子役さんが乗り移られる演技をしてどんな感じになるんだろうと…。失礼ながら、ダイヤ役の(寺田)心くんが一番不安だったんですけど、あっぱれな役者さんでした(笑)。――試写室でも笑いが起こっていました。加納:ええ、本当に(笑)。深川:よかった…。加納:とても印象に残っていて、心くんのお芝居はよかったなと思います。深川:子どもと一緒に映画を作ることが多い方なんですけど、子役を子役として扱っていません。「なんでそんなお芝居したの?」みたいに、今まで聞かれたことがないような言葉を投げかけながら、やっていきます。ある時、心くんの芝居がちょっと違うと感じる時がありました。やっぱり、子どもなので安定しない部分がどうしてもあるんですね。それを安定させるために、「今日の心くんは集中してないからダメだよ」と声をかけて、「どうしてお芝居がこうなったの」「なぜ変化させたの」と彼に問いかけました。子役として扱わなかったことが、結果的に心くんを追い詰めてしまったと思うんですけど、そんな時に新垣さんが「心、へこんでるんでしょ(笑)」って優しく声をかけると、心くんが涙ぐんでて(笑)。僕は子役を忘れて役者として向き合ってしまっていたんですが、新垣さんはそれを察して気遣ってくださって、それはすごいなぁと。ちゃんとした座長さんでした。主演だから出演者のトップにいることは当たり前なんですが、みんなに気を配るという役割も果たしつつ、それぞれの役者の体調も含めてちゃんとフォローして見ることもできる役者さん。久代役の波乃久里子さんも「あの人は大きな女優だ」と何度もおっしゃっていました。役者は役者同士で、監督とは分からない関係性があるんだなとあらためて思いました。――その新垣さんが演じたサヤ。加納さんは原作と比べてどのように感じましたか。加納:映画の方が強い女性です。あんな凛とした強さは、すてきだと思います。私の中で新垣さんは、ひたすら可憐な美少女のイメージだったんですが、今回は強い母親像を見せていただいて、意外な一面を見させていただきました。すごく、よかったと思います。――新垣さんが初めて母親を演じるということも、この映画の話題の1つになっています。監督としては「新垣結衣=母親」の演技はある程度、想定できていたことだったのでしょうか。深川:初めての喜劇ですし、分からないのも面白いという感覚がありました。小説を読んだ時に、サヤさんが弱い女性だったので彼女の成長物語に感じましたが、新垣さんから話を聞いた時に『ささらさや』は読む人によってサヤ像が違うんだと思って。新垣さんは「サヤは本当は弱くないんだと思います。自分で気づかず、コミュニケーションが苦手だからうまく表現できていないだけで、本当の芯では強い女性だと思います」とおっしゃっていたので、今回は新垣さんのサヤ像に乗っかって作ってみようと決めました。自分が小説からの先入観でつくりあげようとしていたものを一度ゼロにして、"現代のサヤ"が考えていることを大事にしてあげようと思ったんです。●監督にとっての原作、原作者にとっての映画とは?――キャラクター像には多少の変化がありながら、共通するシーンやセリフもありました。特に印象的だったのが、電車の中で息子のユウスケが泣いていた時に、乗客の中年男性がサヤに「うるさい!」と怒鳴るシーン。まず、原作で描かれていたあのシーンには、どういう意図があったのでしょうか。加納:子どもを連れた母親って、結構あちこちであんな扱いを受けているんですよ(笑)。ある程度強い人だったら毅然としていられるんですけど、やっぱりメソメソしちゃうお母さんも多いんですね。私自身も似たような経験をしました。電車の中で子どもと一緒に乗っていたら、子どもが喃語(なんご)を話していて周りの方たちが「かわいいね」って言ってくれて少し騒がしくなってたんです。そしたら、傍らの男性から「うるさいんだよ!」といきなり怒鳴りつけられて。そんなにうるさくしていたつもりもなかったので、謝って慌てて別の車両に逃げてしまいました。今ならまだ違うんでしょうけど、その時は弱くてシクシクしちゃって(笑)。サヤは読者にとってイライラする存在でもあると思うんですよ。だけど、作中でエリカさんの「あなたは中に鋭い刀を持った鞘(さや)だ」というセリフがあるんですけど、そんな部分も新垣さんはたぶん表現してくださったんだと思います。――あの作品はいつごろ執筆なさったものなのでしょうか。加納:子どもが生まれたのが1997年で、その1年後に第1話を書いたんですが、子育て中でなかなか1作分になりませんでした。当時、怒鳴られた子も今は高校2年です(笑)。――機内や電車内などでのそのような出来事が時々ニュースになっていますが、十数年経過してもそういう揉め事は変わらないものなんですね。最近では、直接的に怒鳴らない場合でもTwitterなどを使ってネット上に拡散させるケースもあるようです。加納:社会は意外と優しくないんです。ベビーカーを持ってウロウロする描写もありましたけど、私も抱えて駅の階段を昇り降りしている時に、唯一人手助けを申し出てくださったのは、外国人男性でした。手伝ってほしいとかそういうことではないんですが、そういう行為をナチュラルにしてくださる方が外国人だったというのが、振り返ってみると印象に残っています。――監督としてもあのシーンは映画でも入れたかった場面だったのでしょうか。深川:小説が持っている、「母親になってみないと分からない苦労」を伝えるシーンは大事な問題になりそうだったので極力残したいなと思っていて、その1つが電車のシーンでした。僕も子どもができた後に気づくことが多くて、ベビーカーを代わりに持ってあげることなんかは子どもができてからようやくそこに目がいくようになりました。それが自分でも意外で。そういう気づきというのは、男性でも本当はやってあげたいこと。ただ、子どもが10歳くらいになって手が離れて…お話を聞いていて、今はそれができてないんだと思って。やっぱり、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」じゃないですけど、今は視界にすら入らなくなっているかもしれません。加納:確かに見えなくなっちゃうんですよね。本当にそうなんですよ。深川:生活の中で日々追われている物が変わってきてしまうと、見えていた物が見えなくなってしまうので…反省をしないとけませんね。――自分もそうなんだろうなと思います。小説で印象的だったのが、久代さんの「相身互い」という言葉。「同じ境遇にいる者同士が助け合うこと」を意味しているのですが、"ささら"の登場人物たちはそんな相身互いな人ばかりです。一方で、現在の日本社会にはどのような印象を抱いていいらっしゃいますか。加納:そうですね…やっぱりあまり優しくないですよね(笑)。でも、それぞれが自分のことで精いっぱいだからしょうがないことだとも思います。自分が毎日生きていくことでギリギリいっぱいになっちゃうと、目の前でベビーカー持ってウロウロされると、どうしても邪魔だなって思ってしまいますよね。ただ、自分が周囲に行動として表せているかと言われるとなかなか…。じくじたるものがあります…。深川:シングルマザーなどの核家族化が多くなりましたが、原作が出版された時にそれが問題になりはじめた頃だったと思います。そういう面でも『ささらさや』は特別な物語ではないですし、「自分が死んだら奥さんはどうなる?」という誰にでも起こりうることを描いています。急に社会的弱者になっていくわけですから、現代は「死ぬに死ねない社会」だと思います。それを通り越してサヤさんは、自分が抱えていた義理の父との問題まで解決していく。やっぱり、「人と人の結びつきが大事なんじゃないか」というのがこの映画が伝えたいことなんだと感じています。――それでは最後に「映画監督にとっての原作とは?」「原作者にとっての映画とは?」をそれぞれお聞かせください。深川:その時々によって、小説の個性は違うんですが、一貫して言えるのは「情熱の最初の熱い塊」。それが一番大事だと思っていて、それを触って自分も熱くなれるのか、それともなれないのか。僕にとってはとても大事なこと。そして、『ささら さや』の「母親になる」ということは、人類の歴史が誕生してからはじまっていること。自分に子どもができた時も神秘的に思えたことでしたので、その熱さを映画を通して伝えることができればと思いました。映画作りの95%ぐらいは苦労と我慢の連続(笑)。残りの5%で、熱くてよかった…と思えるんです(笑)。そんなことを引き受けることができるのかどうか。それが「情熱の種」であり、「情熱の最初の熱い塊」にかかっているんです。加納:小説を書くことは、すごく孤独な作業なんです。自分で机に向かって、パソコンとにらめっこしてひたすら作り出すもの。撮影現場にお邪魔してまず圧倒されたのが、そこにいた人の多さ。これだけの大勢の方が1つの作品を作り上げるのに関わっているのを目の当たりにして、圧倒されました。監督さんや脚本、キャスト、音楽の力。あらゆるジャンルのプロの方々方が一丸となった創作の現場に「自分も入れてもらえた」というのが、とてもうれしかったです(笑)。日頃孤独なものですからね。非常に貴重な体験をさせていただきました。――原作者は、映画化された時にピラミッドの頂点に立っている人のような印象を抱いていましたが、そうではないんですね。加納:むしろ、農家や漁師さんの仕事のような「原料」となる存在です。どんな料理ができるのか作者にも分からないですが、今回は「こんな料理ができたんだ!」という驚きと感動を味わうことができました。(C)2014「トワイライト ささらさや」製作委員会■プロフィール深川栄洋1976年、千葉県生まれ。2004年にオムニバス映画『自転少年』で商業監督デビュー。05年、初の劇場用長編映画監督作『狼少女』が東京国際映画祭「ある視点部門」に選出される。その後、『60歳のラブレター』(09年)でメジャー監督デビュー。『白夜行』(11年)はベルリン国際映画祭のパノラマ部門で正式出品された。そのほかの作品は、『神様のカルテ1・2』(11年/14年)、『ガール』(12年)、『くじけないで』(13年)など。加納朋子1966年、福岡県生まれ。1992年に『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞し、作家デビュー。95年に『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞(短編及び連作短編編集部門)を受賞。著書に『ささら さや』、『てるてるあした』、『はるひのの、はる』、『少年少女飛行倶楽部』、近著『トオリヌケキンシ』。
2014年11月14日●演じる役を「もともと強い人」と判断した理由2001年の当時13歳、ローティーン誌『ニコラ』のオーディションでグランプリを受賞し、芸能界デビューを飾った新垣結衣。2005年に同誌を卒業して以降、ドラマ、映画、CMなどで活躍を続け、主演を務めた映画『恋空』(2007年)で第31回日本アカデミー賞の新人俳優賞ほか数々の映画賞を受賞するなど、女優としてのキャリアを積み上げていった。新垣にとって、転機となる映画『トワイライト ささらさや』が11月8日から公開をスタートした。これまで可憐な女性像を演じることが多かった新垣が、同作で挑むのは初の母親役となるサヤ。大泉洋が演じる夫・ユウタロウは生まれたばかりの息子・ユウスケと妻を残して先立ってしまうが、頼りないサヤを心配するあまり、周囲の人に乗り移ってはサヤの前に現れる。サヤは、ユウスケを跡継ぎにしようとする義父の目から逃れるために、片田舎の"ささら"に移り住み、仮の姿のユウタロウをはじめ、周囲の人々に支えられながら成長していく。この難役に、新垣はどのような思いで挑んだのか。また、彼女にとっての両親とは? メガホンをとった深川栄洋監督や原作者の加納朋子氏のコメントも交え、"女優・新垣結衣"の魅力を探る。新垣本人に話を聞くと、語り口はいつものように穏やかで、終始淡々。苦労を覚悟で臨んだ撮影だったが、「出演した赤ちゃんたちがみんないい子で。よく笑って、泣いてほしいときに泣いて、泣きやんでほしい時に泣きやんでくれる(笑)。前半は思った以上に撮影がスムーズに進んで、みんなで『名演技!』と盛り上がっていました」と楽しげに当時を振り返る。それでも、撮影が進むにつれて赤ちゃんが泣いてしまうことも増えたようで、「私も抱っこしているので、泣いているけどそれに負けないようにセリフを言わなければならないんです」という今までにない経験も。「親戚に赤ちゃんがいて、小さい頃から抱っこしたりしていたので、その経験が生かされたと思います」と何気ない日々が、思わぬ形で実を結んだ。ファンタジー要素が強い世界観だったことから、メガホンをとった深川監督はキャスト一人一人と対話し、キャラクター像の共有を図った。原作のサヤは気弱で頼りないイメージ。新垣はその監督との意見交換の場で、「サヤはもともと強い人」と自身が抱いたイメージをぶつけたという。「映画の中で周りの人々がこれだけ助けてくれるということは、サヤに魅力がないといけない」と読み解き、「母親として徐々に成長しながらも、"ささら"の街に移ることでそういう不幸をぬぐってもらって、もともと強いサヤへ後押しをしてもらっているのでは」と周囲の人々の存在が鍵だと判断した。「監督にとって全然違うサヤだったと思います」と語る新垣だが、原作者の加納氏は「映画の方が強い女性です。あんな凛とした強さは、すてきだと思います」と絶賛し、「私の中で新垣さんは、ひたすら可憐な美少女のイメージだったんですが、今回は強い母親像を見せていただいて、意外な一面を見させていただきました。すごく、よかったと思います」とコメントを寄せている。●望むのは両親と「素直」な関係でいられる状態ユウタロウに乗り移られる役者は、事前に新垣と大泉が演じた映像をもとに、その大泉の演技を再現。新垣は違う役者を相手に同じ演技を求められるわけだが、その撮影手法を「絶対に必要なこと」と受け止め、「違う人間だから、1つの物事を解釈するのにもそれぞれの見方があります。違った物になっちゃったりすると良くないんじゃないかなと私は思っていたので、その方法が1番良いと思っていました」。クライマックスの感動的な場面では2日かけて涙を流すことを求められるハードな撮影だったが、「がんばったなと思いますし、それだけのシーンになっていると思います」と胸を張る一方、「ライティングや空気感も手伝って、あれだけ涙を流していられた」と周囲の支えにも感謝する。深川監督は、新垣のサヤ像を優先したことについて、「自分が小説からの先入観でつくりあげようとしていたものを一度ゼロにして、"現代のサヤ"が考えていることを大事にしてあげようと思ったんです」と説明。また、子役を子役として扱わない演出であることから、ダイヤ役を演じた子役・寺田心を追い詰めてしまったことがあったそうで、「そんな時に新垣さんが『心、へこんでるんでしょ(笑)』って優しく声をかけて、心くんが涙ぐんでて(笑)」というやりとりも。そんな新垣を深川監督は、「立派な座長さんでした。主演だから出演者のトップにいることは当たり前なんですが、みんなに気を配るという役割も果たしつつ、それぞれの役者の体調も含めてちゃんとフォローすることができる役者さん」と賛辞を送る。久代役の波乃久里子も「あの人は大きな女優だ」と現場で何度もうなるなど、その立ち振る舞いは「女優・新垣結衣」の姿を周囲に強く印象付けた。今回の撮影を通じて、「子育ては大変なことが、普段は8割。今回、撮影中に赤ちゃんを抱いてて、身を委ねられると守らなきゃって思うし、たぶんそうやって残りの2割の部分に引き戻されるんだろうな…。それを繰り返してお母さんはやってきたんだろうなと思います」と母親の苦労を想像しながら、恥ずかしそうに「わかんないですけどね(笑)」と付け加える。最近、母の強い勧めで人間ドックを受けたそうで、検査を受けた夜に母から電話があり、「そんなに心配だったんだと思いました」とその愛情を再認識したという。「常に大事に思ってくれてるだろうなというのはわかっているので。あまり言葉で確認することはないですけど、無理にしなくてもいいかなと。自分が言いたい時に素直にいられる状態でいればいいかなと思います」という言葉にも背伸びをしない等身大の新垣がにじみ出ている。ユウタロウは、父が母の死に際に駆けつけなかったことで、その存在を長い間遠ざけていた。家族よりも仕事を選んだその父親の行動について、「本当は駆けつけてほしいですけど…立場によって思いはそれぞれだと思います。ユウちゃんのお父さんも行きたくなかったわけじゃないと思うので…」と理解を示す新垣。その考えに至ったのは、「十代からお仕事をはじめているので、やっぱり悩むこともあって。自分の中でも答えは決まっているけど、後押しをしてほしいから親に話したりして。そんな時に自分が思っていることと違う答えが返ってきたりして、怒ってしまったり、悲しくなっていたりはしていました」という実体験もあるから。「今はその時の返ってきた言葉も理解できるので、いい思い出です。私も人並みの段階を踏んできたんだと思います(笑)」と語るなど、今の新垣は過去の誤解も冷静に見渡すことができている。■プロフィール新垣結衣1988年6月11日生まれ。沖縄県出身。ローティーン誌『ニコラ』のモデルとして活躍した後、女優業をスタート。『恋するマドリ』(2007年)で映画初主演を果たし、続く主演作『恋空』(07年)が大ヒットを記録した。その後、『ワルボロ』(07年)、『フレフレ少女』(08年)、『ハナミズキ』(10年)などに出演。テレビドラマでは、『全開ガール』(11年)で連ドラ初主演を飾り、『空飛ぶ広報室』(13年)、『リーガルハイ』(13年)、『S-最後の警官-』(14年)など話題作への出演が続いている。主演映画『くちびるに歌を』の公開を2015年2月28日に控える。(C)2014「トワイライト ささらさや」製作委員会
2014年11月12日養老乃瀧は11月12日、グループチェーン「養老乃瀧」「だんまや水産」にて「北の味覚フェア」を開催する。実施期間は11月18日まで。同フェアで販売するメニューは、みそが濃厚な「毛ガニ」(1,480円)、食感と身の甘さが特長の「ボタン海老刺身」(480円)、「北海たこのしゃぶしゃぶ」(680円)といった海の幸など全7品。海の幸のほか、北海道では定番のベルのタレを使用した「ジンギスカン」(480円)、甘くホクホクした食感の「ホタテと北あかりのタルタル焼」(280円)や、「いももち(チーズ入)」(280円)、「男爵コロッケ」(150円)といったメニューも取りそろえる。※価格はすべて税別
2014年11月07日東京都台東区の久月人形学院は11月1日、ハローキティの木目込(きめこみ)人形手づくりキット2種類と完成品1種類を発売する。○誰にでも簡単に作れる木目込人形同商品は、ハローキティ生誕40周年を記念し、キティちゃんの誕生日にあたる11月1日に発売される人形。「木目込人形」とは、桐塑で作った型に筋彫りをし、そこに布をきめこむ、和の伝統工芸品。誰にでも簡単に作れるという。商品は、干支(えと)の未とキティちゃんが一緒になった「手づくりキット『干支(ひつじ)』No.4754木札付き(はろうきてぃ久月人形学院)」(4,500円・税別)、「手づくりキット『楽しいひな祭り』No.4752木札付き(はろうきてぃ久月人形学院)」(7,800円・税別)が衣装違いで2種、「木目込人形完成体『手づくりお正月』木札付き(はろうきてぃ久月)」(6,500円・税別)。※写真すべて(C)1976,1999,2014 SANRIO CO.,LTD.APPROVAL NO S543244
2014年10月31日十七世中村勘三郎と、十八世中村勘三郎の追善興行が、10月の歌舞伎座、11月の新橋演舞場と2か月連続で行われる。しかも新派での歌舞伎俳優の追善興行は初の試み。そこで新派公演に初めて挑む中村勘九郎、中村七之助の兄弟に話を訊いた。歌舞伎と新派の連続での追善公演は、父である十八世の念願だったと語るふたり。幼いころから父や伯母の波乃久里子の舞台に触れてきた彼らにとって、新派も歌舞伎と同じく、非常に魅力あるものとして映っている。そんな新派について勘九郎は、「物語がストレートで非常に分かりやすい。特に朝ドラが好きな人にはドンピシャだと思いますよ」とアピールする。ふたりが今回主に演じるのは、新派の代表作のひとつであり、また十七世、十八世にも所縁が深い『鶴八鶴次郎』。厳しい芸の道を歩む男女の切ない恋物語であり、勘九郎いわく「キュンキュンくる芝居」。初役として勘九郎が鶴次郎を、七之助が鶴八を演じる。それぞれ役の核にしたいことを尋ねると、「うちの父の鶴次郎を観た時にも感じたことですが、少年っぽい純粋さですね。あとは鶴次郎独特の頑固さと優しさ」と勘九郎。また七之助は「やはり鶴次郎に認めて欲しいと願う心だと思います。恋心はもちろん、芸事への憧れが鶴八は強い。それは同じ芸事をやっている自分にも通じることで、いくら僕の本名が好きでも芸を嫌われたら、やっぱり自分を全否定されているような気持ちになると思うんです」と、役と自らをリンクさせ、分析する。父の死後、若くして中村屋を牽引することになったふたり。追善興行を前に、改めて十七世、十八世の偉大さを噛みしめている。「やっぱりうちの父は、観客だけでなく、スタッフや役者をも魅了する力、巻き込む力がすごかった。それは役者が必ず持っていなきゃいけない、大きな魅力だと思います」と勘九郎が言うと、七之助も「残念ながら僕は祖父の記憶がほとんどありません。でも先輩方の思い出話を聞くと、本当に愛された人だったんだなと。うちの父以上に人間っぽいというか。そしてそんな祖父や父のことは、僕たちが言うまでもなく、皆さま一人ひとりの胸の中に今もあると思います」と続ける。歌舞伎のため、また新派のために「僕らは魅力的なものをつくり続けなければいけない」と語る勘九郎。しかもこの追善興行は先代の思いも注がれている。舞台上のふたりを通して、十七世、十八世の姿をも感じられるであろう本作が、魅力的でないわけがない。「歌舞伎座十月大歌舞伎」は10月25日(土)まで上演中、「十一月新派特別公演」は11月1日(土)から25日(火)まで。ともにチケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2014年10月10日新垣結衣と大泉洋を主演に迎え、ファンタジーとミステリーを融合した全く新しい物語として話題となった名作小説を映画化する『トワイライト ささらさや』。新垣さんが初の母親役を演じることでも注目を集める本作から、キュートな赤ちゃんとの2ショットビジュアルがお披露目され、あわせて予告映像が公開された。突然の事故で夫・ユウタロウ(大泉洋)を失った妻・サヤ(新垣結衣)と、生まれたばかりの息子。この子は絶対に私が守ると決意したものの、身寄りのないサヤが親子2人で生きていくのは苦労の連続。「そんな2人を残して逝けない」とユウタロウはいろんな人の体を借りてサヤを助けることになるのだが…。『ガール』『神様のカルテ』で知られる若き俊英・深川栄洋監督。ラブストーリーや群像劇での繊細な演出に定評のある深川監督が企画に5年以上の歳月をかけて練り上げたという本作。不幸を乗り越え、子育てに奮闘しながら、やがて強い母親に成長する過程を演じ、演技派としての新境地に挑む新垣さん。今回公開されたポスタービジュアルは、本物の母親のように赤ちゃんを優しく抱きかかえる姿を披露している。また公開された予告編では、冒頭から大泉さんが「私はもうこの世の人間ではございません」と宣言!しかし映像では大泉さん扮するユウタロウは子育てを通して強く成長していく女性・サヤを見守るべく、様々な人に乗り移って助けようとする過程が確認できる。その乗り移る相手は、富司純子や小松政夫など名優陣や子どもまで“ユウタロウなりきり演技”は必見。そのほかキャストには、中村蒼を始め福島リラ、つるの剛士、波乃久里子、藤田弓子、石橋凌と若手からベテランが集結し物語を盛り上げる。『トワイライト ささらさや』は11月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年07月22日夏目三久が仕事で目指すところは?そんな問いに彼女は少し首をかしげ、タレントとなっての約3年の月日をふり返りつつ、こんな答えを導き出した。「この仕事、自分で『こうありたい』『こういうことをやってみたい』と思っても、その通りに行くことの方が少ないんですよね。むしろ周りの方に『これをやってみたら?』『この仕事を夏目さんにお願いしたい』と言っていただいた仕事に、何とか自分なりにしがみついてやってきて、気が付いたらいま、ここにいるという感じです。だからこの先についても具体的に思い描いている目標やイメージがあるわけではなく、目の前の一つ一つの仕事をしっかりとやっていけたらと思っています」。まさにそうした積み重ねの結果として、トークバラエティから報道番組まで幅広い活躍を見せるようになった彼女のキャリアに、また一つ新たなジャンルの仕事が加わった。まもなく公開の『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊~』にて、彼女は本格的な声優に初めて挑戦した。「家にはコミックが全巻揃っていたし、映画もほとんど家族で観に行っていて、当たり前のように“そこにあるものだった”」という「ドラえもん」への声優のオファー。「最初は驚きました。小さい頃から観ていた『ドラえもん』の世界に入れると思うと光栄でした。ただ声優というお仕事への不安と戸惑いは大いにありました。どうやって、いわゆる“役作り”をしていけばいいのか?というところから始まりました」。本作は1982年に公開された大長編『のび太の大魔境』のリメイク。のび太と仲間たちが、アフリカの奥地で人知れず文明を築いてきた犬の国“バウワンコ王国”で大冒険を繰り広げる。夏目さんは、のび太が偶然拾った犬のペコ(その正体はクンタック王子)の婚約者で、いまは悪の大臣・ダブランダーにより囚われの身となっているスピアナ姫の声を担当した。実際にアフレコを体験し「やはり想像以上に難しかったです」とふり返る。「監督に一から手取り足取り教えていただきました。手応えは…初めてということもあってか、いまだに感じられず、作品が公開されるということの実感もまだないくらいです(笑)。ただ、勉強させていただいたなとは思います。普段は手元の原稿と向き合っているので、それとは全く別の向こうの世界のキャラクターをゼロから作り上げ、自分ではないものになりきるという作業から学ばせていただくことがたくさんありました」。「頼りになるし、いつも元気だけど、ちょっとしたことでスネたり、ネズミが苦手だったり、どら焼きに目がなかったりというところがチャーミングで愛おしい」。ドラえもんの魅力をそう語る一方で、いつも同じ高さの目線で見ていたのはやはり、のび太!「どうしても小さい頃からのび太くんから目が離せないんです(笑)。ドラえもんがいないと生きていけない弱虫で、勉強もスポーツもできないけどホントに心優しい。今回も、ペコを拾うのものび太だし、仲間たちを繋げるのものび太なんですよね」。3人姉弟で、小さい頃から「ドラえもん」のみならず、「エスパー魔美」「パーマン」など藤子不二雄作品に触れてきたというが、中でも強烈に印象に残っているのが、藤子・F・不二雄先生とコンビを組んできた藤子不二雄Aの原作によるブラックなユーモアが特徴の「笑ゥせぇるすまん」。「なぜでしょうね(笑)。もちろん、F先生の『エスパー魔美』など、誰もが見ている作品も大好きなんですが、この『笑ゥせぇるすまん』はすごく不気味で、姉弟で『怖い怖い!』と肩を寄せ合って見ていました。わざわざ、ビデオまで借りてましたからね(笑)。(主人公の喪黒福造が)指をさして『ドーン!!!』とやるのも怖かったんですけど…おそらく、背景にある人間の本質――あぁ、大人が生きているのってこういう世界なんだというのを子どもながらに感じていたんだと思います(笑)」。「マツコ&有吉の怒り新党」でマツコ・デラックス、有吉弘行という希代の毒舌家に挟まれ、時に集中砲火を浴びつつもそのやりとりが面白いのは、彼女自身もそのかわいらしい外見とは裏腹に心の奥にしっかりと“毒”を抱えているからなのかもしれない。「笑ゥせぇるすまん」という答えに妙に納得させられてしまう。ちなみに上記の「怒り新党」への出演を、彼女自身、これまでのキャリアにおける最も大きな出会いと転機だったとふり返る。「フリーランスになって、初めてのお仕事という意味でもそうですし、やはり有吉さんとマツコさんに出会えたというのも自分にとってはすごく大きなことでしたね」。元々、アナウンサーを志したのは東京外国語大学(ベトナム語学科)に在学中のある出来事がきっかけだった。「外国語を学んだことで日本語をもっと勉強したいって感じたんです。授業で『外国語の習得には日本語の習得が必ず必要で、その2つは比例する』と教えられまして、具体的に授業で習ったことは覚えてないのに(笑)、その言葉は忘れられずに強く印象に残っていて『日本語を勉強するって何だろう?』と考えて、美しく正しい日本語を仕事にするアナウンサーと職業が頭に浮かんだんです」。“女子アナ”という言葉が単なる職業の意味を超え、ある種の華やかなイメージや伴って世間に浸透している。当人は「やっている側は“女子アナ”ということを意識しているわけではないし、自分をそういうイメージに当てはめようとも思ったこともないんですよ」と少し困ったような笑みを浮かべ、改めて、ここ数年の仕事の幅の広がりについて「まず、何よりも『ありがたい』という気持ちが強いです」と感謝の思いを口にする。「以前よりもさらに、一つ一つの仕事を大切に、噛みしめながらやらせていただいている気がしますね。報道番組にバラエティ、この春からは情報番組(『あさチャン!』)、そして、こうやって声優のお仕事にも携わることができて――この歳になって、新しいことに毎年挑戦させていただけるって、いい仕事だなと改めて感じています」。(photo / text:Naoki Kurozu)
2014年03月06日波乃久里子が主演する初春新派公演『明治一代女』が1月2日(木)に開幕する。出演は波乃をはじめ、水谷八重子、市川春猿、佐藤B作。初春新派公演『明治一代女』チケット情報『明治一代女』は昭和10年に初演した川口松太郎の作品。花柳章太郎、水谷八重子(初代)らの名優が演じてきた新派の代表作だ。将来を誓い合う柳橋芸者の叶家 お梅(波乃久里子)と人気役者の沢村仙枝(市川春猿)。お梅への嫉妬に狂う芸者秀の家 秀吉、お梅を恋慕う箱家 巳之吉(佐藤B作)。かれら4人の男女の愛と情念を描いていく。15年ぶり3度となるお梅役の波乃。先月行われた会見では「15年ぶりとは思いませんでしたが、水谷八重子(初代)先生の形を踏襲しながら、新しい息吹を吹き込むことができたら」とコメント。共演する3人は「秀吉というのはちょっとしか出番はないが、敵役の中に悲しいストーリーが凝縮して入っている。短い間にどれだけ表現できるか。それが来年初めの私の冒険です」(水谷)、「立ち役をやることが少ないので、どこまでつとまるかわからないが気持ちを大事にして演じていきたい」(春猿)、「巳之吉は(自分と同じ)地方出身者。そこをよりどころに芝居を頑張りたい」(佐藤B作)とそれぞれ意気込みを話している。公演は1月2日(木)から26日(日)まで東京・三越劇場にて。チケット発売中。
2013年12月26日高視聴率を集めているドラマ「ガリレオ」のヒロインを務める吉高由里子さん。誰とも似ていないキャラクターで男性から人気を集めています。今回は、吉高由里子がお手本!不思議キャラでモテる方法をご紹介したいと思います。■1.好き嫌いがはっきりしているので分かりやすい不思議キャラの人は、自分の世界観を持っており、ブレない芯を持っている点が男性からみると好印象にうつります。また、好き嫌いがはっきりしているので、一緒にいて男性を疲れさせることもありません。一方で、自分がなく、ふわふわしていて、いつもまわりに流されているような人は、「簡単に手に入る」というイメージがあるので、本命にされにくいでしょう。■2.突飛なトークで男性を惹きつける不思議キャラの人は、会話で男性を惹きつけます。とつぜんぶっ飛んだことを言うので、一見「天然キャラを演じてるのか?」と思われがちですが、実際のところはそうではありません。包み隠さずに自分の考えを話しながら、自然と男性に「この子、面白い子だな」と思わせて、心の中に入り込みます。無難な会話で男性の機嫌を伺う女性よりも、会話で男性をたのしませる女性のほうがモテるということです。■3.意外と聞き上手不思議キャラの人はおしゃべりなタイプというよりも、じっくりと人の話を聞いてから、ポロっと自分の切り口で話し始めます。聞き上手な人が多いので、一緒にいていて疲れることはありません。男性は、受け身で話題を提供されるのを待っているような女性に飽き飽きしているので、会話のキャッチボールができる女性は好かれます。■4.かまってちゃんではないのでラク不思議キャラの人は、個性があり、ひとり時間の使い方を知っているため、男性からみると「放っておいても大丈夫そう」と安心感を抱きます。男性は基本的にわがままな生き物なので、「かまってくれないと寂しいからイヤなの」と義務的な要求をされると気持ちが冷めてしまいます。そのため、自由で気ままな不思議キャラの女性とは相性がいいのです。■5.少数派だから注目を集める不思議キャラは、どこに行ってもレアキャラになれます。レアキャラになるというのは、簡単に言えば特別な存在としてみられるようにすることであり、これはモテるための常套手段です。友達やグループで話していて目立てるのは、少数派の人。すこし変わった意見を持っている人の話は、聞きたくなります。そこで注目を集められる不思議キャラは、場を盛り上げる特別な存在です。そうなると男性はその人のことが気になって仕方がなくなるのです。■おわりにいかがでしたでしょうか?不思議キャラは、わざとらしく演じる必要はありません。あくまで、人と違う一面を持っていたらナチュラルにアピールしてください。そうすることで、気になる個性を持った女性としてあなたの魅力にひかれた男性が近づいてきますよ!(白武ときお/ハウコレ)
2013年06月11日養老乃瀧は希少性の高い愛媛のみかん「紅まどんな」を使った「紅まどんなサワー」を、12月24日より養老乃瀧グループ限定36店舗にて販売している。同メニューに使用する「紅まどんな」は、「南香」と「天草」を掛け合わせたみかんで、「媛まどんな」とも呼ばれる愛媛オリジナルの品種。収穫時期は11月下旬から12月中旬までと短いうえ、新しい品種で生産者も少ないため、“幻のみかん”と呼ばれているという。今回は「JAおちいまばり」から協力を得て、数量限定でサワーとして販売する。果肉素材本来のジューシーなおいしさを引き出すため、アルコール度数は約3%の低アルコールサワーとなっている。「紅まどんなサワー」は12月24日から販売。限定品につき、売り切れ次第終了となる。価格は441円。販売している店舗は、養老乃瀧公式サイトで案内している。また12月25日17時~18時には、JAおちいまばりの協力により、池袋南口店(養老乃瀧・だんまや水産)1Fエントランスで「紅まどんな」の無料試食会も開催する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月25日12月20日、都内で『新橋演舞場 二月喜劇名作公演』の出演者による記者会見が行われ、水谷八重子、中村梅雀、渋谷天外、藤田朋子、英太郎、山村紅葉が公演に向ける意気込みを語った。演目には、『お種と仙太郎』『大当り高津の富くじ-江戸育ち亀屋伊之助-』『おやじの女』の3つが並ぶ。『お種と仙太郎』は、息子夫婦の仲の良さを妬んで嫁をいびる姑と、じっと耐える妻、そしてそんな関係を見るに見かねた周囲の人情を描いた作品で、今回は、2006年の京都・南座での公演に出演した英と山村が、ふたたび姑と嫁に扮して贈る。そして、「関西弁が苦手なので、どうかと思っていたら、江戸の人間に変えていただくことができた」と梅雀が語るのは、藤山寛美の得意演目を書き直した『大当り高津の富くじ-江戸育ち亀屋伊之助-』。「甘やかされて育った伊之助は、まっすぐで気の良い男。“こういうことがあったらいいな”と観ていながらホロッとくる、ほっこりと心が温まるような舞台にしたい」と抱負を語った。一方、『おやじの女』は、劇団新派と松竹新喜劇の本格的な共演に注目度が高い。死んだ義太夫語りの妻、愛人、弟が繰り広げる新喜劇作品で、波乃久里子、水谷、渋谷がそれぞれの役を演じる。水谷は言う。「“江戸の新派、大阪の新喜劇”というように同じような立場にあるもの同士が一度何かで正式にご一緒できればなと常々思っていました。そこに今度は元前進座の方(梅雀)まで加わって一座ができたのは、楽しみでうれしいこと。それぞれの劇団のカラーが一色に溶け込んだマーブルのような楽しさを出したいと思います」。なお、波乃は、5日に弟の中村勘三郎さんが亡くなったばかりということで記者会見に欠席。「喜劇公演の会見という楽しいお席で悲しい話題が出ましても申し訳ないと存じ、出席をご遠慮させていただくことにいたしました」と書面でメッセージを寄せた。『二月喜劇名作公演』は、東京・新橋演舞場にて2月1日(金)から24日(日)まで上演。チケットは12月25日(火)に一般発売を開始する。
2012年12月21日映画『二十四の瞳』や『楢山節考』など、数々の名作を世に送り出し、黒澤明と共に日本映画界の一時代を築いた映画監督、木下惠介。その木下監督の生誕100年を記念して、戦後の銀座を舞台にしたコメディ映画『お嬢さん乾杯』が2013年の初春新派公演で初めて舞台化される。10月18日、都内で会見が行われ、出演の水谷八重子、波乃久里子、瀬戸摩純、歌舞伎俳優の市川月乃助が登場した。1949年に公開された『お嬢さん乾杯』は、没落華族の令嬢と戦後成金の青年との不似合なふたりの恋を明るく軽快に描いた上品なコメディで、女優・原節子が唯一出演した木下作品としても知られている。また、今年5月に惜しくも世を去った新藤兼人監督が、映画脚本家としての地位を確立した作品でもある。今回の新派では成金実業家の青年・圭三を市川、没落華族の令嬢役で原節子が演じた泰子を瀬戸が演じる。また、本作が上演される来年は、新派にとっても創始から125年目を迎える節目の年でもある。劇団新派の要として長年劇団を支えてきた水谷と波乃は「来年も今年の続きとして、そのまんま走り続けていきたいです。『麥秋』『東京物語』(いずれも小津安二郎の名作を山田洋次が舞台初演出・脚本を手掛けた)に続いて戦後の昭和の姿を表現するという新しいジャンルを確立できれば嬉しいです」(水谷)、「その時代を感じさせるような劇団として、いい作品にできればと思います」(波乃)とそれぞれコメントした。物語の中心となる男女を演じる市川と瀬戸は「新派はまだ4度目ですが、新派125年の節目の公演に出させていただけて光栄です」(市川)、「劇団一丸となり必ず良い作品にしたいと思います」(瀬戸)と意気込みを見せていた。公演は2013年1月2日(水)から23日(水)まで東京・三越劇場で上演。チケットは11月30日(金)より一般発売開始。
2012年10月22日養老乃瀧は24日、冷たさが特徴の「フローズンモヒート」と「フローズンマンゴーモヒート」を、全国の養老乃瀧グループ対象店舗にて販売開始した。モヒートは、ラム酒をベースに作り最後にミントの葉を添える人気カクテル。同社でも今春より販売開始し、好評を得ているという。本格的な暑さを迎える夏に先がけ、フローズンカクテルとしてメニューに登場する。「フローズンモヒート」は、キューバ生まれのミントが香るすっきりとしたドリンク。マンゴーの風味豊かな「フローズンマンゴーモヒート」は、少し甘くさっぱりしているので女性にもおすすめとのこと。両方ともシャリシャリした新食感が楽しめる。販売されるのは、養老乃瀧、だんまや水産、楽顔亭、二の酉の一部店舗。価格は各504円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月24日「あなたには双子の姉がいるのよ。名前は具里子」雑誌のスクープ記事で、双子の姉がいることを知り、母親から「それ本当なの。あなたには双子の姉がいるのよ。名前は具里子(ぐりこ)」と、衝撃の告白を受けた女優 吉高由里子。グリコの“チーズをカリカリに焼いたような、濃厚おつまみスナック”「Cheeza(チーザ)」のCMが15日よりオンエアー。“「Cheeza」と「宅飲み」を巡る運命のストーリー”“「Cheeza」と「宅飲み」を巡る運命のストーリー”「由里子と具里子」の予告編~第4話が、グリコのサイトで公開中。どうやら、具里子は双子の妹の由里子を夫や子供に教え、常日頃、女優 吉高由里子を応援していたような、妙に親近感のある出会いがどことなくひっかかるCMだが、由里子にしてみれば「Cheeza」とビールと、幸せそうな具里子の一家に出会えれば、あっけらかんとして、それでいいのかもしれない。元の記事を読む
2012年05月17日ソロデビューでアジア進出も決定AKB48のメンバーで、ソロデビューシングル「それでも好きだよ」を2日にリリースした指原莉乃。彼女がこのシングルにおいて、台湾、香港、シンガポールでもデビューしたことがわかった。シングルとして同時発売することで、アジアデビューを果たしたという。ソロ歌手としてアジアデビューしているのは、同じAKB48のメンバーでは、板野友美、前田敦子とならぶ3人目のこと。“さしこ”として人気を集める彼女の、新たな一歩が大きく刻まれたといえる。AKBの魅力・人気はアジアへ拡大!?独自の魅力でアジアでの人気拡大も目指していくこととなる指原だが、AKB48としてもアジア地域への展開がめざましい。姉妹ユニットもインドネシア、ジャカルタのJKT48、台湾、台北のTPE48、中国、上海のSNH48と次々に結成が進んでいる。グループアイドルの魅力と人気は、アジア広域へと勢力を拡大しそうだ。ソロデビューを果たし、国内で、アジアで新しい一歩を踏み出した指原莉乃。「いいとも」をはじめとしたレギュラー番組、サマンサタバサのミューズと、個人での活躍も多彩に広げてきている。今後の彼女の活躍とグループの展開に注目が集まる。元の記事を読む
2012年05月03日生田斗真と吉高由里子が4月21日(土)、揃って主演している映画『僕等がいた・後篇』の公開を記念して行われた舞台挨拶に登壇。三木孝浩監督が朗読した感謝の手紙に思わず泣きそうになり、涙をこらえる一幕もあった。このほど最終巻が発売された同名人気漫画を前後篇二部作で映画化した本作。前篇では心に傷を抱えた高校生・矢野(生田さん)と七美(吉高さん)の出会いが、後篇では東京と北海道で離れ離れになった2人の7年越しの恋の結末が描かれる。この日は後篇の公開を記念し、「前後篇イッキミ上映」と銘打って、前後篇を連続上映。舞台挨拶は前篇と後篇の上映の合間に行われた。映画の中の出会い、また再び別れるという2人を暗示するように、生田さんと吉高さんは客席脇の別々の扉から登場し、客席中央で一度、ガッチリ握手。それからまたそれぞれ別の通路を歩いて壇上へ。客席からは歓声と拍手がわき起こったが、生田さんとしては微妙だったようで「なんか『COMPLEX』の布袋(寅泰)さんと吉川(晃司)さんみたいで『BE MY BABY』的でガッカリしてます」と苦笑いを浮かべていた。前篇は主に北海道の釧路で、後篇は東京で撮影されたが、かなり苦労も多かったよう。吉高さんは「釧路はメチャクチャ寒かったんですが、東京に戻ったら一発目の撮影の日から熱射病になるくらい暑くて、気温の変化に体がついていかなかった」とふり返った。生田さんは「人生で初めてお肌のトラブルに悩まされた」と告白。天候の変化などの影響もあってか日光による肌荒れの症状が出たそうだが、吉高さんはそれを思い出しながらなぜか爆笑。そのときの生田さんの様子について「ショック受けてセリフ言えなくなってたし、治ったら飛び跳ねて戻ってきましたね」と懐かしそうに明かした。吉高さんはさらに、これから後篇を観る観客に対し「(七美や矢野が)大人になっていく姿が、かっこよくはないけど描かれています。人の愛し方は教科書には書いてないですからね…。矢野と高橋はこうして大人になっていきました」とどこか作品が自らの手を離れていくのが寂しそうな様子で語りかけた。三木監督は手紙で、ハードスケジュールの撮影続きでスタッフにもキャストにも疲労がたまっていたときに、生田さんがあえて自らの喉の不調を理由にして撮影の順延をプロデューサーに申し出たことを明かし「相手や周りを気遣う思いやりのある人」と語った。吉高さんについても、駅での別れのシーンに何度もトライしうずくまって泣いていたこと、ケータリングの残ったご飯でスタッフのためにおにぎりを握ってくれたこと、カラオケで酔いながら「監督のこと信じてるから」と叫んだことなどを明かし、改めて感謝の思いを口にした。生田さんは「嬉しいですね、いろんなことを思い出した…ヤバい、このまま喋ってると泣いてしまいます」と苦笑い。吉高さんも涙をこらえるように顔を上に向け「『吉高、手紙で涙』とマスコミの人に書かれるのは悔しい」と言いつつ「あとで監督の前で素直になります」と漏らした。『僕等がいた』は前後篇ともに全国にて公開中。女性読者が語る!『僕等がいた』■関連作品:僕等がいた・後篇 2012年4月21日より全国東宝系にて公開© 2012「僕等がいた」製作委員会 &© 2002小畑友紀/小学館僕等がいた・前篇 2012年3月17日より全国東宝系にて公開© 2012「僕等がいた」製作委員会 &© 2002小畑友紀/小学館■関連記事:吉高由里子、純白スーツの生田斗真に「キュンとしました!」と告白“運命”の恋の結末は…?『僕等がいた』特製エメリーボード&タオルセットを3名様プレゼント「再会」の先にある物語は?『僕等がいた・後篇』試写会に15組30名様ご招待吉高由里子&生田斗真の“生”「好きだ、バカ!」に観客熱狂生田斗真&吉高由里子、揃って高校時代の哀しい失恋エピソードを告白!
2012年04月23日