第96回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト選出の話題作『夏の終わりに願うこと』より本予告が解禁された。本作は、病気で療養中の父の誕生日パーティーを祝う少女の心の揺らぎを繊細に捉えた感動のヒューマンドラマ。この度解禁された本予告は、「わたしのお願いは何だと思う?」「“パパが死にませんように”」と主人公の少女・ソルが語り掛けるシーンから始まる。療養中の父を喜ばせるためにピエロのコスチュームを身に纏ったソルや、賑やかな誕生日パーティーの準備を進める親戚たちの姿が映し出される。しかし、当の父の容態は深刻で、気軽に面会も許してもらえないほど。命の灯火が揺らめく父を想い、「いつ世界が終わるの?」と呟くソルの姿を、青々とした草花や、オウム、ミツバチ、カマキリ…、メキシコの地に息づく様々な生命たちが見守る。やがて、生き方も価値観もそれぞれ違う家族が、同じ“願い“をこめて開催する忘れられないパーティーが始まる…。主人公ソルを演じるのは、本作が映画初出演となるメキシコ生まれのナイマ・センティエス。幼いころから自然の中で多くの時間を過ごしてきたという彼女を観たリラ・アビレス監督は、直感的に「この人だ!」と演技未経験ながらソル役に大抜擢したという。同じく演技の経験がない子役たちとの息もぴったりで、「宝石のように私の近くで輝いていた」と、撮影現場をふり返っている。療養中の父・トナを演じるのは、脚本家・作家としても活躍するマテオ・ガルシア・エリソンド。脚本を手掛けた『ノー・エスケープ 自由への国境』(15・ホナス・キュアロン監督)がトロント国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞、作家としてのデビュー作「Una Cita con la Lady」がバルセロナ市文学賞スペイン語部門を受賞するなど、文学的才能にあふれる彼は、世界的ベストセラー小説「百年の孤独」でノーベル文学賞を受賞したガブリエル・ガルシア・マルケスを祖父に持っている。プロ・ノンプロの俳優たちによるアンサンブルによって生まれた本作は、世界70か国以上の映画祭に出品され、第73回ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞をはじめとした全31受賞を記録。先日発表されたメキシコ国内のアカデミー賞であるアリエル賞では、本作が作品賞をはじめとする15部門にてノミネートされた(受賞の発表は9月7日)。さらなる注目が集まりそうだ。『夏の終わりに願うこと』は8月9日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:夏の終わりに願うこと 2024年8月9日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開© 2023- LIMERENCIAFILMS S.A.P.I. DE C.V., LATERNA FILM, PALOMA PRODUCTIONS, ALPHAVIOLET PRODUCTION
2024年06月26日英国インディペンデント映画賞で最優秀新人脚本家賞を受賞するなど絶賛された話題作『ポライト・ソサエティ』よりシーン写真が解禁された。本作は、ロンドンに暮らすムスリム家庭の高校生が、姉の結婚に隠された陰謀を暴こうと、日頃のカンフー修行を駆使して奔走する、新感覚の青春バトル・アクション。この度解禁となったシーン写真では、パキスタン伝統の華麗な民族衣装を纏った主人公・リアが、不審な動きをする姉の婚約者の母親と結婚式で対峙し、バトルを繰り広げる直前、緊張感が張り詰める様子が写し出されている。また、スタントウーマンを目指すために姉リーナと共に日々トレーニングを重ねる様子、リボンを結えて、鮮やかな赤のシャツ、そしてボックスプリーツスカートという制服姿で、クラスメート同士で回し蹴りの大喧嘩(!?)する様子など、ポップでハイテンションなアクションシーンを中心に捉えたショットとなっている。宙を舞うきらびやかな刺繍ドレスや、制服など、ユニークでセンセーショナルな衣装を手掛けたのは、本作と同じくマンズール監督が女性だけのムスリムパンクバンドが巻き起こす騒動を描いた青春音楽コメディ「絶叫パンクス レディパーツ!」で英国アカデミー賞の最優秀衣装賞を受賞した新進気鋭のPC・ウィリアムズ。リアが着用している緑の刺繍ドレスは、1960年のインド映画『偉大なるムガル帝国』のヒロインの名にちなんで「アナールカリー(ザクロの蕾)」と呼ばれるクラシックな民族衣装を採用。着用する制服には様々な映画の衣装を研究し、女子校の制服は、本作のメッセージ性と衝突させないため過度にセクシュアル化しないように注意してデザインされた。グレーのスカートはあえて、「裾を落として野暮ったい長さ」に設定、さらに複雑なプリーツ加工を施して「宙を舞うときの動きの多さ」を演出したと語っている。『ポライト・ソサエティ』は8月23日(金)より新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋、 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ポライト・ソサエティ 2024年8月23日より新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋、 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2022 Focus Features LLC. All rights reserved.
2024年06月26日デンマークのアカデミー賞(ロバート賞)5部門ノミネートの注目作『ぼくの家族と祖国の戦争』(英題:BEFORE IT ENDS)が8月16日(金)より全国公開されることが決定。ビジュアルと予告編が解禁された。1945年デンマーク。市民大学の学長ヤコブは、ドイツによる占領末期に500人以上のドイツ人難民を受け入れるよう命じられ、妻のリスとともに耐え難いジレンマに直面する。もし一家が難民を助ければ裏切り者の烙印を押され、何もかも失う危険がある。しかしヤコブとリスが助けなければ、多くの難民が死に至る。そんな中、12歳の息子もドイツ難民の女の子と交流を持ちつつあったが、彼女は感染病にかかってしまう。友達を救うべきか、祖国に従うべきか、家族は決断を迫られる。終戦1か月前、混乱に陥ったデンマークに敗色濃厚となったドイツを脱出した20万人以上もの難民が押し寄せて来た。当時のデンマークはナチス・ドイツの占領下に置かれており、受け入れを拒否する選択肢はなかった。現代を生きる私たちにとって、大戦末期の知られざる歴史の1ページであるこの事実にインスパイアされ、『バーバラと心の巨人』のアンダース・ウォルター監督が感動の物語を完成させた。本作は公開に先駆け7月13日(土)から開催される本年度SKIPシティ国際Dシネマ映画祭国際コンペティション部門に選出されている。この度解禁されたビジュアルは、デンマークの国旗の色である赤と白を基調に、本作で見事なデビューを飾った息子役のラッセ・ピーター・ラーセンの強い眼差しと「友達を守りたい、敵であってもー」という少年のメッセージが、見るものの心に強く訴える印象的なデザインとなっている。さらに本予告編は、列車から多くの難民がやってきたシーンからはじまり、第二次世界大戦が終了する1か月前、混乱最中のデンマークの様子と主人公の家族たちがドイツからの難民にどう対応すればいいのか、葛藤する姿が映し出される。「目の前の命を救うべきか、見殺しにするのか?」12歳の少年の「友達を救いたい!」という叫びと眼差しが、究極の問いを観客に突きつける。激動の時代を生き抜こうとする家族は自らの正義を貫けるのか。いまに通じるメッセージと、北欧映画ならではの美しい映像と緊迫感のコントラストが印象的な予告編となっている。『ぼくの家族と祖国の戦争』は8月16日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年06月26日ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』より日本版本予告が解禁。また「SEKAI NO OWARI」が歌う「プレゼント」が日本版エンドソングに決定した。日本に先駆け全米はじめ世界で6月14日より順次公開され、オープニング3日間でアニメーション史上世界歴代No.1オープニングを記録し、公開2週目も興行収入No.1となる特大ヒットを記録中の本作。すでに世界興収は約7.2億ドルを突破し、わずか公開10日間で2024年に公開された作品の中で興行収入1位を達成している。「私の役割はライリーの将来をシンパイすること」と語るシンパイは、ライリーの将来のために彼女は変わらなければならないと考え、「もう、ライリーにヨロコビたちは必要ない」と感情をコントロールする司令部から、子どもの頃からライリーの幸せを見守る感情・ヨロコビたちを追放してしまう。大人になると、ヨロコビは失われてしまうの…?ヨロコビたちの代わりにライリーの感情のコントロールを乗っ取った<大人の感情>たちの暴走によって感情の嵐が巻き起こり、ライリーは自分らしさを失っていく。「みんなから見て、いつも素敵な自分でいたい」と頑張れば頑張るほど、親友とすれ違ったり部活でもうまくいかなかったりと、いままでと違う自分に戸惑うライリー。誰かと比べて不安になったり、自分ってダメだなと思ったり…ライリーはあふれ出る感情を抑えられなくなっていく。解禁された本予告編は、高校入学という転機を控えた頑張り屋の少女・ライリーの頭の中に<大人の感情>たちが現れるシーンからはじまる。司令部から追放されてしまったヨロコビたちはライリーの自分らしさを取り戻し、救うことができるのか!?ライリーを救うカギは、広大な頭の中の世界の奥底に眠る“ある記憶”にあった…。解禁された日本版本予告で流れるのは、日本を代表する4人組バンド「SEKAI NO OWARI」が歌う「プレゼント」。友人関係や将来への“シンパイ”から感情の嵐に巻き込まれるライリーに“感情たち”が優しく手を差し伸べているかのように、「ひとりぼっちにさせないから、大丈夫だよ」という歌詞が、Fukaseの優しく力強い歌声で印象的に響く。ライリーと同じように感情の嵐を抱えながらも毎日頑張っている、あらゆる世代の心に優しく寄り添い、失敗したことや上手くいかないこと、いま辛いと思うことも、きっといつか自分の人生の「プレゼント」なんだと思える日が来るという楽曲のメッセージが、本作のテーマと合致していることから日本版エンドソングに決定したという。「SEKAI NO OWARI」「プレゼント」は、2015年にNHK合唱コンクール中学生の部の課題曲として制作された楽曲で、メンバーのSaoriが葛藤の多かった中学生時代の自分に“プレゼント”したい曲として歌詞を手掛け、レコーディングを中学校で行うなど、大人にも届くように中学生時代を思い出せるサウンドを取り入れた1曲だ。前作『インサイド・ヘッド』の大ファンだったというSaoriは本作の日本版エンドソングに決まったことについて、「『インサイド・ヘッド』は、私の人生に大きな影響を齎してくれた映画でした。頭の中の感情の仕組みが面白く描かれていて、自分の思考を整理するときにも、作中のキャラクターたちをよく思い出していました。『インサイド・ヘッド2』では、私たちの楽曲『プレゼント』を使用していただけると聞いて、本当に光栄です。家族や仲間たちと映画について話せるのが今から楽しみです」と語っている。ケルシー・マン監督は本作について「この映画は、自分自身を受け入れることをテーマにしています。欠点があっても、ありのままの自分を愛すること。愛されるために完璧である必要はない。それがこの映画の根底にあるテーマです」と語っており、優しいラストシーンの感動を彩る、日本版エンドソングにも注目だ。『インサイド・ヘッド2』は8月1日(木)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:インサイド・ヘッド2 2024年8月1日より全国にて公開©2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2024年06月26日『M3GAN/ミーガン』のユニバーサル・ピクチャーズと『スクリーム』のレディオ・サイレンスが放つ、サバイバル・アクションスリラー『アビゲイル』(原題:ABIGAIL)が、今秋、全国公開されることが決定。併せて日本版劇場予告編も解禁された。大富豪の娘で12歳のバレリーナを誘拐した犯罪グループ。5000万ドルの身代金を手に入れるため、残された仕事は郊外の邸宅で少女の身柄を一晩監視するだけ。だがこの少女の正体、実はバレリーナ・ヴァンパイア(踊る吸血鬼)。監禁されたのは人質ではなく誘拐犯だった!返り討ちにあった彼らは、24時間のサバイバルを耐え抜くことはできるのか…!?誘拐犯には、『イン・ザ・ハイツ』で主演を務めたメリッサ・バレラ、新世代ホラークイーン『ザ・スイッチ』のキャスリン・ニュートン、『ゴジラ×コング 新たなる帝国』で獣医トラッパーを演じたダン・スティーヴンス、『猿の惑星/キングダム』で人類最強の敵プロキシマス・シーザーを演じたケヴィン・デュランド、本作が遺作となった「ユーフォリア/EUPHORIA」のアンガス・クラウド、「ブレイキング・バッド」、「ベター・コール・ソウル」の超悪役ガスを演じたジャンカルロ・エスポジートなど曲者揃い。そしてタイトルロールのアビゲイル役には、Netflix映画『マチルダ・ザ・ミュージカル』で一躍脚光を浴びた天才子役アリーシャ・ウィアーが大抜擢された。この度解禁された日本版劇場予告編は、邸宅に集められた男女6人が、富豪の娘を誘拐するため指示役からルールを聞かされるところから始まる。年齢や経歴などお互いの素性は秘匿で、通信手段も制限される。手際よく誘拐も完了させ、身代金5,000万ドルを手に入れるには、あとは少女を一晩監視するだけ…のはずだった。孤立した邸宅に違和感を感じたその瞬間、可憐な少女の表情が一変する!誘拐してきた少女は、実はバレリーナ・ヴァンパイア(踊る吸血鬼)だったのだ。あどけない笑顔を浮かべ、華麗に踊りながら迫ってくる様子はまさに〈リアル〉モンスター・チルドレン。高額な報酬と引き換えに、恐怖の一夜を過ごすことになった誘拐犯たち。怖くてキュートなヴァンパイアから、無事に逃げ切ることができるのか…!『アビゲイル』は2024年秋、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年06月26日毎年、GWの風物詩として開催されている「イタリア映画祭」。本年度も大盛況で幕を閉じた同映画祭が、オンラインで追加開催されることが決定した。オンライン開催では、「イタリア映画祭 2024」上映の8作品に加え、過去に上映された日本劇場未公開の5作品、日本劇場未公開の短編2作品を追加して全15作品が復活。『墓泥棒と失われた女神』の公開が間近に迫るアリーチェ・ロルヴァケル監督のデビュー作『天空のからだ』や、『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』と今年2本も日本公開が続いたマルコ・ベロッキオ監督が手掛けるドキュメンタリー『マルクスは待ってくれる』。『マルクスは待ってくれる』『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』が公開間近のエドアルド・デ・アンジェリス監督の出世作『切り離せないふたり』、『おとなの事情』のパオロ・ジェノヴェーゼ監督の新作『人生の最初の日』などがラインアップ。『人生の最初の日』実施期間は1か月。新作は1,500円、過去作は1,000円となり、購入後72時間以内に視聴が可能。短編映画は無料で鑑賞することができる。<オンライン上映作品>▼イタリア映画祭 2024 上映作品・『人生の最初の日』(監督:パオロ・ジェノヴェーゼ)・『アモーレの最後の夜』(監督:アンドレア・ディ・ステファノ)・『ルボ』(監督:ジョルジョ・ディリッティ)・『そう言ったでしょ』(監督:ジネヴラ・エルカン)・『あなたのために生まれてきた』(監督:ファビオ・モッロ)・『まだ明日がある』(監督:パオラ・コルテッレージ)・『信頼』(監督:ダニエーレ・ルケッティ)・『別の世界』(監督:リッカルド・ミラーニ)▼過去上映作・『スーパーヒーローズ』(監督:パオロ・ジェノヴェーゼ)・『存在しない南』(監督:ファビオ・モッロ)・『切り離せないふたり』(監督:エドアルド・デ・アンジェリス)・『天空のからだ』(監督:アリーチェ・ロルヴァケル)・『マルクスは待ってくれる』(監督:マルコ・ベロッキオ)▼短編作品・『ゾンビ』(監督:ジョルジョ・ディリッティ)・『カンツォーネ』(監督:アリーチェ・ロルヴァケル)「イタリア映画祭 2024 オンライン」は6月27日(木)12時~7月28日(日)23時59分まで開催。(シネマカフェ編集部)
2024年06月25日「決して音を立てていけない」というスリルに満ちた設定で世界的大ヒットを記録したシリーズの最新作『クワイエット・プレイス:DAY 1』が6月28日(金)より日米同時公開。この度、本作の中で重要なポジションを担う<猫のフロド>に焦点をあてた特別映像が解禁となった。世界が沈黙した日[DAY1]を描く本作の舞台は、「音を出さないことが不可能」な大都市・ニューヨークへと移り、阿鼻叫喚の群衆、そして彼らの日常が破壊されていく様子が描かれている。これまで語られてこなかった“何か”の襲来を映し出すことで、作品はディザスター映画の要素を帯び、圧倒的なスケールアップを果たしている。そんな本作から今回到着したのは、絶対に音を立ててはならない極限の状況下、主人公のサミラ(ルピタ・ニョンゴ)とともにニューヨークの街に取り残される猫のフロドに焦点をあてた特別映像。サミラの相棒として登場し、どこに行くにもいつも一緒、サミラに抱きかかえられている印象が強いフロドだが、今回届いた映像内では、たった1匹でニューヨークの街を冒険する意外な様子が映し出されている。“何か”に襲撃され、荒れ果てた街並みの中、ネズミを追いかけて走り回るシーンや、怯える様子のエリック(ジョセフ・クイン)の前に飄々と姿を現すシーンなど、悶絶級の可愛さに注目。そんな愛らしさ溢れる映像である反面、その世界は音を立てたら[即]即死の極限の恐怖が溢れるニューヨークだ。フロドを演じたのは、ニコとシュニッツェルという名の2匹の猫。音を立てたら[即]即死の絶望と恐怖を増幅させる最高の名演を披露する2匹の活躍には、数々の作品で俳優としての評価をほしいままにしてきたルピタ・ニョンゴも魅了されたことを明かしている。IMAX、DolbyCinema、4D、ScreenX、ULTRA4DXの上映も決定!さらに、本作がIMAX、Dolby Cinema(ドルビーシネマ)、MX4D、4DX、ScreenX、ULTRA 4DXと、通常上映とは別に6つのラージフォーマットで上映されることが決定。IMAX、Dolby Cinema、4DXでのフォーマット別スペシャルポスターが解禁された。シリーズを通し、“呼吸の音さえ恐怖に変わる”緊張感と、ポップコーンを食べる音さえ憚られる“極限の静寂”を全国の映画館で生み出してきた「クワイエット・プレイス」シリーズ。“極音の静けさ”と“迫力の大スクリーン”で世界が沈黙”したDAY1を体験できそうだ。『クワイエット・プレイス:DAY 1』は6月28日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:クワイエット・プレイス:DAY 1 2024年6月28日より全国にて公開© 2024 PARAMOUNT PICTURES
2024年06月25日村上春樹作品を初アニメ化した『めくらやなぎと眠る女』より日本語版特別映像が解禁された。音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデスが村上春樹の6つの短編(「かえるくん、東京を救う」、「バースデイ・ガール」、「かいつぶり」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFO が釧路に降りる」、「めくらやなぎと、眠る女」)を翻案した本作。アヌシー国際アニメーション映画祭2022では、長篇部門審査員特別賞を受賞した。この度解禁となったのは、磯村勇斗、玄理、塚本晋也、古舘寛治らが参加した【日本語版】の特別映像。とある大震災から数日後。ある夫婦、小村(磯村さん)とキョウコ(玄理さん)の間には決定的な亀裂が生まれていた。一言も発さずニュース報道を見つめ続けるキョウコ、そんな妻に戸惑う小村。そしてキョウコは「あなたとの生活は空気の塊と暮らすみたい」と手紙を残し、小村の元を去る。時同じくして、小村の勤める信託銀行の同僚・片桐(塚本さん)は、融資を焦げ付かせそうになり上司から突き上げを食らっている。暗い気持ちで家の扉を開けるとそこにいたのは、巨大な「かえるくん」だった。かえるくん(古舘さん)は、さらに大きな地震が来ることを片桐に告げ、その原因である「みみずくん」と共に戦ってほしいと片桐に頼む。「私は平凡な人間なんだ。私を愛してくれる人は誰もいない。なんで生きているのか自分でも分からない。そんな私のような人間が、東京を救える訳がない」と改めて自分を見つめ直し、涙する片桐。キョウコは20歳の誕生日のことを思い出していた。体調が急変したバイト先の店長から、店と同じビルに住むオーナーにディナーを届けてほしいと頼まれる。初めて出会ったオーナーはキョウコを部屋に招き入れ、「20歳になるこの特別な日に君は偶然温かい食事を運んだ。だから君にプレゼントをあげたい。特別な日だからこその特別な贈り物だ」という。キョウコが去った後、小村は同僚の佐々木から、旅行がてら小箱を北海道の妹の元に届けてほしいと頼まれる。佐々木の妹に小箱を届けた小村は、妹の友人・シマオとラブホテルで過ごすことになる。過去に囚われていた人々、自身が行き詰まっていたことすら気づいていなかった人々が、遠い記憶や夢をさまよいながら次第に自分と向き合い、緩やかに解放されていく。オーナーを演じた柄本明の「願いはあるかい? お嬢ちゃん」という声が夢とも現ともつかない、しかし不思議な説得力を持って響く。今回の日本語版制作においては、深田晃司監督が演出を務め、来日したピエール・フォルデス監督も全収録に立ち会い監修。元々音楽家としてキャリアをスタートしたフォルデス監督は、日本語は分からないものの、音程や強弱に敏感で、セリフを音楽のように捉え監修を行っていた。キャストも映像のキャラクターの動きに合わせて演技し、それをマイクで追いかけるというスタイルで収録されたため、ウィスパーボイスも印象的に使用されている。英語と日本語では抑揚や響きも違うことから、絵の口とセリフを合わせる作業や全体の音のトーンの調整など非常に繊細な作業が行われた上で、日本語版が完成した。英語(日本語字幕付き)の【オリジナル版】と【日本語版】の2バージョンでの公開となる本作。それぞれの音の響きの違いにも注目だ。『めくらやなぎと眠る女』は7月26日(金)よりユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:めくらやなぎと眠る女 7月26日よりユーロスペースほか全国にて公開
2024年06月25日リドリー・スコット製作、フェデ・アルバレス監督の『エイリアン:ロムルス』よりUS版予告が解禁された。リドリー・スコット監督が手掛けたSFホラーの金字塔、第1作『エイリアン』(79)のその後を描く本作。人生の行き場を失った6人の若者たちが、生きる希望を求めて足を踏み入れた宇宙ステーション“ロムルス”で、“エイリアン”の恐怖に遭遇する姿が描かれる。この度解禁されたのは、エイリアンに追われ鬼気迫る登場人物たちの姿を捉えたUS版予告。映像では、無力な若者たちが一縷の望みをかけ足を踏み入れたその先で、絶望という名の恐怖を目撃していく様子が映し出される。薄暗い宇宙ステーションを探索する彼らの元に、静かに、それでも確かに迫りくるのは、寄生した人間の胸を突き破り、異常な速さで進化する宇宙最恐の生命体“エイリアン”。映像では、鼓動のような不穏なサウンドが鳴り響く中、突如、進化するエイリアンの第三形態・チェストバスターが、いまにも胸部を突き破ろうとしてきたり、クモのような見た目の第二形態・フェイスハガーが勢いよく飛びかかり口から寄生しようとする。さらには最終形態・ゼノモーフが襲い掛かろうとしてきたりと、歴代作品でもお馴染みのエイリアンたちが次々登場。得体の知れない恐怖が若者たちを絶望の淵へと追いやっていく。そして映像の後半には、叫び声を上げる若者たちの悲痛な表情がサイレントで次々と浮かび上がり、孤立無援な彼らの状況を表す「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない」という、第1作目『エイリアン』(79)公開時にも大きな話題を呼んだ、あまりに無慈悲で恐ろしいコピーも。彼らは一体何を目にし、何を聞いたのか?宇宙最強にして最恐の生命体“エイリアン”から逃げ切り生き延びることができるのか?逃げ場のない密室空間で描かれる戦慄の瞬間の数々、一瞬たりとも目が離せないスリル溢れる展開と、見どころが詰まった予告映像となっている。『エイリアン:ロムルス』は9月6日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:エイリアン:ロムルス 2024年9月6日より全国にて公開©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年06月25日ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』(8月1日全国劇場公開)が、全米はじめ世界で6月14日より順次公開がスタートし、2週目も興行収入No.1を記録中。さらに公開10日間で2024年に公開された作品の中で興行収入1位を達成、世界興収7億2438万3116ドルの特大ヒットとなっている。本作は、どんな人の中にも広がっている“感情たち”の世界を舞台にした物語を描き、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『インサイド・ヘッド』の続編。6月21日(金)~23日(日)の全米の週末興行収入は1億ドルを超えており、これまで公開2週目に1億ドルを突破した『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『ブラックパンサー』、『ジュラシック・ワールド』、『アベンジャーズ』の6作に次いで、本作は史上7番目に高い数字で達成。アニメーション作品では、史上No.1の記録であり、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の勢いも超えるほど。2週目に1億ドル突破した作品は、いずれも最終興行収入10億ドルを突破しており、2024年公開映画初の10億ドル突破が確実視されている(数字は日本時間6/24時点 Box Office Mojo調べ)。なお日本では、先日、本作の字幕版最速上映会が実施され、SNS上で絶賛の声が上がっている。『インサイド・ヘッド2』は8月1日(木)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:インサイド・ヘッド2 2024年8月1日より全国にて公開©2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2024年06月24日アニメーション映画『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』リバイバル上映の入場者特典と、劇場販売アイテムが発表された。製作10周年を記念して、Filmarks(フィルマークス)主催のリバイバル上映プロジェクトにて、1週間限定上映される今回。入場者特典に決定したのは、ベン、シアーシャ、父コナー、愛犬クー、そしてアザラシたちが集合したビジュアルのポストカード。質感のある用紙に温かみのある絵柄が映える、本上映でしか手に入らない限定アイテムだ(※先着・数量限定)。また劇場販売グッズとして、パンフレットや、一部劇場では本作のBlu-ray普及版の先行販売や、アートブックも販売される。なお、オンラインショップでは、100枚のみの限定生産された高精彩複製画(シリアルナンバー、トム・ムーア監督直筆サイン入り)を、各種1枚販売する。『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(字幕版)リバイバル上映は6月28日(金)より全国34館にて1週間限定上映。(シネマカフェ編集部)
2024年06月24日ジョナサン・グレイザー監督の最新作『関心領域』のQ&Aイベントがオンラインで実施された。アカデミー賞国際長編映画賞と音響賞、2部門を受賞した本作は、アウシュビッツ収容所の隣で幸せな理想の生活を送る一家の姿を描いた衝撃作。この度、日本での大ヒットを記念し、6月21日の上映後に主人公ルドルフ・ヘス役を演じた俳優のクリスティアン・フリーデルと、音響を担当したジョニー・バーンがZOOMの画面上に登場し、オンラインでのQ&Aが実施され、観客からの質問に答えた。登壇者の2人から「今日は日本の皆さんとこの映画についてお話できることが楽しみ」とにこやかに挨拶があった後、質疑応答の時間に移ると、映画を観終えたばかりの観客席からは多くの質問があがった。「壁の隣から聞こえてくる収容所の音が怖かったが、だんだんとその音に慣れていく自分にも恐怖を感じました。あの音は観客が慣れていくように考えて作られたものなのでしょうか?」という質問に対し、音響のジョニー・バーンは「いい質問ですね。音は意図的に人が聞き慣れるように作られたものではありません。この不快な音にいつしか慣れていってしまうということは、私たちも編集作業中に気づいたのです」と明かす。『関心領域』ジョニー・バーン(音響)そして、「編集は何日もかけて行いました。前の晩に作った音の続きを翌日に作ろうとすると最初はうるさく感じるものの、1時間もしてしまえば慣れてしまう。慣れてしまうことで調整が狂わないように、毎日冒頭から音を聞きなおして、その日の作業を進めていきました。ヘス一家の慣習をまさに自分たちで実感していました。きっと私たちは“無意識のまま過ごすと慣れてしまう”ということを自覚して生きていくことが大事なんだという教訓を得ました」と興味深い経験を語ってくれた。主演のクリスティアン・フリーデルには「はじめに脚本を読んだ時にどう思いましたか?」という質問が飛び、「非常に感心しました。まず、私はヘス一家が収容所の真隣に住んでいたことは知らなかったのです。その事実に驚いたと同時に、ジョナサン(・グレイザー監督)がこの作品で何を探求していき、何を発見することになったのかが新鮮な驚きでした」と言う。『関心領域』クリスティアン・フリーデル(主演)そして、「最初にジョナサンから映画の話を聞いたのはパブでのこと。どんな可能性を秘めた映画になるのかとわくわくしました。そのあとに届いた初稿にも少しの情報しかなくて『サウンドデザインはこういう風にする予定』『ここでこんな音が聞こえてくる』というメモ書きのような情報ばかりでしたが、まさにこのストーリーを語るのにふさわしい演出方法だなと感じていました」とふり返る。また、「撮影方法もユニークで、役者としても今までにないようなチャレンジになりましたし、忘れることはありません。マルチカメラシステムといって、通常のようにカメラマンがカメラを回すのではなく、無人のカメラが何台も隠されていて周りにスタッフがいなかった。だからこそ演技に集中することができ、ヘスという人物を掘り下げることができました。今振り返ってみても本当に素晴らしい体験だったと思っています」とほかにはない体験を熱く回顧した。また「おふたりはアウシュビッツ収容所に訪れましたか?」と聞かれると、クリスティアンは「撮影中に初めて訪れました。ひとりの人間として揺さぶられるものがありましたね。その場所から言葉では言い表せない歴史を感じました。そして役者としても貴重な経験となりました」と語る。ジョニーは「あの空間を訪れたのは大事な経験になりました。あそこには独特の音の響き方があるんです。固い床や壁から音が反響する。それを生身で体感することができたのはとても価値あるものでした。1年間ほど、記念館の協力を得てアーカイブ資料を入手して、収容所でどんなことが行われたかを研究しました。どの地点で何が起きたかという細かいことまで徹底的にリサーチして音を作り上げていったのです。このリサーチが音を作るうえで一番重要な作業になるのです」と音設計の重要なポイントを明かす。世界中で大きな話題となり、現在日本でも興行収入3.5億円を超える大ヒットを果たしている本作。世界の反響についてクリスティアンは「これはジョナサンが本作を制作するにあたり、最初から意図していたことでもあるのですが、この映画は“歴史もの”ではありません。過去のお話ではなく、映画は現代を生きる私たちのことを映しています。劇中のヘス一家には、現代を生きる私たちと同じように安定した仕事、新しい家、立派な庭を持つことを望み、夢を持って生活しています。彼らの姿を見て、私たちは自分たちのことを見直さなければならないのです」とコメント。続けて、「私たちも今非常に難しい時代を生きているわけですが、その中で一人一人がどのような決断を下して生きてくのか。ヘス一家の姿を通じて誰もが共感できる物語に仕上げたことがジョナサンの賢いところ。そしてそれがしっかりと人々の心に届き、国を超えて共感が生まれたからこそ、これほどまでに大きな反響があったのではないかと思っています」と映画が伝えるメッセージについて述べた。『関心領域』は新宿ピカデリー、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開中。『関心領域』© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.(シネマカフェ編集部)■関連作品:関心領域 2024年5月24日より新宿ピカデリー、TOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.
2024年06月24日『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンの最強タッグが送り出す最新作『憐れみの3章』が北米公開され、2024年度No.1となる、館アベレージ7万ドルを達成するヒットスタートを記録。併せて、各キャラクターから目が離せない場面写真が一挙解禁となった。第77回カンヌ国際映画祭でジェシー・プレモンスが男優賞を受賞し、世界中がランティモス監督のカンヌ無敗伝説に沸いた本作。ついに6月21日にニューヨーク、ロサンゼルスの5スクリーンで北米公開。週末3日間で興行収入35万ドルを集め(DEADLINE誌 調べ)、2024年度公開作品中、新記録となる館アベレージ7万ドルの特大ヒットスタートとなった。同時に、独立記念日連休となる7月4日週には1,000スクリーンを超える劇場での拡大公開も決定した。併せて、“愛”と“支配”をテーマに未知の映画体験へ誘う本作から新たなる場面写真7点が一挙解禁に。選択肢を取り上げられた中、自分の人生を取り戻そうと格闘する男、海難事故から帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官、奇跡的な能力を持つ特別な人物を懸命に探す女、といった3つの大胆不敵な物語から構成される本作。ひとり棒立ちになり天を仰ぐストーンや、街角で花束を抱えるプレモンスなど、様々な場面で俳優陣が見せる表情が捉えられている。前代未聞の衝撃作を数々世に送り出し、映画史にその名を刻むランティモス監督が不穏さを感じさせながらもユーモラスに愛、権力、支配を描き出す物語で、果たして彼らはどのようなキャラクターを演じ上げるのか、期待を集めている。『憐れみの3章』は9月27日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:憐れみの3章 2024年9月27日より全国にて公開©2024 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
2024年06月24日アダム・ドライバー主演で、F1の“帝王”と呼ばれた男エンツォ・フェラーリの情熱と狂気に満ちた生き様を圧倒的熱量で描くマイケル・マン監督最新作『フェラーリ』が7月5日(金)より全国公開。この度、早くも絶賛を集めているペネロペ・クルス、シャイリーン・ウッドリーの2人に注目した。元レーサーにして、カーデザイナー、そして自ら立ち上げたフェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させた稀代の経営者エンツォ・フェラーリ。その私生活を語るに欠かせないのが2人の女性、妻のラウラ・フェラーリ、そしてリナ・ラルディだ。1947年、エンツォは妻・ラウラと共にフェラーリ社を設立するも、息子ディーノの死後、夫婦関係は冷え切り、エンツォは戦時中に出会ったリナ・ラルディと関係を持ち、息子のピエロが誕生する。当時のイタリアでは離婚が認められず、ピエロは12歳まで認知されなかった。レースでは狂気を滲ませながら、2人の女性の前では優しい一面を感じさせるF1の帝王と出会い翻弄された2人の女性。ひと足早く本編を鑑賞した映画関係者からは「ペネロペがカッコよかった!」「ペネロペ・クルス、ともかく圧巻!」「海外の俳優の質、熱量の高さを思い知った!」とラウラを演じたペネロペ・クルス、そしてリナを演じたシャイリーン・ウッドリーの2人に称賛の声が集まっている。シャイリーン・ウッドリー&アダム・ドライバー&ペネロペ・クルス会社の未来を案じながら、喪失感に苛まれるラウラ演じたペネロペは、「人のことを、良いとか悪いとか、クレイジーかそうでないかとか、一言で表せるわけがない。ラウラという女性は、いろんなレッテルを貼ることもできる。でも彼女は多くの困難を乗り越えてきたとても複雑な人」と分析。ペネロペは撮影前に2人が住んだアパートに足を運んだといい、「寝室がとても重苦しい部屋だと感じました」と大きな衝撃を受けた様子で、「精神的に苦しい人は、壁やカーテンにこういう模様入りの素材を選ぶのかと思い、その光景から多くの答えをもらった気がします」と話す。歩き方がぎこちない演技を見せながら「ラウラには常にうまくいかない何かがありました」と想いを馳せ、「慢性的な弱い痛みを抱えたような感覚です。彼女の感情的な痛みをどのように表現するかが重要でした」とふり返った。また、リナ役のシャイリーンは「リナが朝ベッドから立ち上がったとき、床の温度はどのくらいだったと思う?」「暖房のない古い家に住んでいたリナは、ベッドの横にスリッパを置いていたと思う?」など監督から質問を投げかけられたそうで、それはリナの日常を理解するのに必要な感覚的なヒントをシャイリーンに与えたという。「あの時代、カトリックのイタリアでは、ピエロのような境遇の子の居場所はありませんでした。だから、息子が安心できる居場所を提供することが、リナにとって大切なことだったんです」とシャイリーン。「監督は、彼女の日常を理解するのに必要な、感覚的な問いかけをいくつもしてくれました。その問いかけのおかげで、私はリナの日々の感覚を自分のものにすることができたんです」と語っている。緻密で精細な役作りでエンツォが愛した異なる女性像を作り上げ、圧巻の演技でインパクトを与えている2人の存在からも目が離せない。『フェラーリ』は7月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:フェラーリ 2024年7月5日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2023 MOTO PICTURES, LLC. STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2024年06月24日60年代フランスを代表するファッションアイコンであり、女性解放の象徴として知られるブリジット・バルドーの特集上映、「ブリジット・バルドー レトロスペクティヴBB生誕90年祭」が9月13日(金)より全国の劇場にて開催される。愛称はBB(ベベ)。60年代を代表するファッションアイコンであり、タブーを打ち破るポジティブな官能性で、フランス女優として初の世界的大スターとなったブリジット・バルドー。1934年9月28日生まれ。父親は実業家、母は保険会社の重役の娘という、ブルジョワの家庭に長女として誕生。エッフェル塔に近い高級住宅街、パリ16区で育つ。幼少期よりバレエに夢中になりコンセルヴァトワールに入学。14歳のときに雑誌「エル」の表紙を飾ったことをきっかけにモデルとして活動し、やがてマルク・アングレ監督の目に留まり、運命の輪が回り始める。最初の夫であるロジェ・ヴァディムが監督した『素直な悪女』(1956)はフランスよりもアメリカで空前絶後の大ヒットを記録し、一躍スターに。一方、プライベートでは次々と恋人を作り、結婚と離婚を繰り返し、ときに自殺未遂も…。マスコミや社会が騒ぎ立てバックラッシュに遭っても、思うがままの生き方を貫いたBB。ドキュメンタリー『ブリジット・バルドー 誤解』60年代に入ると、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、ルイ・マル、ジャン=リュック・ゴダールなど錚々たる監督たちとの仕事で、女優としての存在感を高めていく。既存の価値観を否定した革新的なヌーヴェルヴァーグの作品に最も相応しい女優の1人として、バルドーは存在した。しかし、その波乱万丈のキャリアは39歳のとき自らの宣言によって終わりを迎えることとなる。BBは堂々と旧習を乗り越える、掟破りの存在。スクリーンの中でもプライベートでも、欲望に素直に従い、それを悪びれない。社会による性的抑圧を軽やかに跳ねのける、自由奔放な女性像を体現していた。だからこそ彼女の崇拝者の中には、フェミニズムの草分けとされる「第二の性」を著した作家・哲学者のシモーヌ・ド・ボーヴォワールや、18歳のときに「悲しみよ こんにちは」でセンセーショナルなデビューを果たした作家フランソワーズ・サガンらがいた。特にボーヴォワールは1959年に発表したエッセイ「ブリジット・バルドーとロリータ症候群」の中で、BBのことを「女性史を推し進める機関車」と呼び、戦後フランスで最初の、そして最も解放された女性として紹介した。『私生活』©1962 GAUMONT - STUDIO 37 - CCM今回の特集上映はバルドーが今年9月に90歳を迎えることを記念して、ブリジット・バルドーの最高傑作と名高いルイ・マル監督、マルチェロ・マストロヤンニ共演の『私生活』(1962)をはじめとする50年代から70年代初頭までの主演作10本と、日本初公開となるドキュメンタリー映画のラインアップでバルドーの足跡をたどる。なお、「カリコレ®2024」にて『裸で御免なさい』と初公開ドキュメンタリーの先行上映も決定している。1.『裸で御免なさい』(1956)デビュー作出版のためパリに出てきた小説家志望のヒロインが、手違いで高価なバルザックの初版本を売りとばしてしまったため、やむなくストリップ大会に出場し、一攫千金を狙うコメディ。当時、20代前半のブリジット・バルドーが眩しいほどにチャーミングな初期代表作の1本。監督はミシェル・ボワロンと並び、初期バルドーとのコンビ作が多いマルク・アレグレ。バルドーの当時の夫ロジェ・ヴァディムが脚本で参加。2.『ブリジット・バルドー 誤解』(2013)【日本初公開】ブリジット・バルドーの熱狂的崇拝者であるデヴィッド・テブール監督が、主演作から多数のフッテージを用いて、バルドーの生涯をその子ども時代から家族との貴重なプライベート・ショット、そして女優としてのキャリアのハイライトまで、ビデオレターのような手法で考察していく集大成ドキュメンタリー。朗読を担当するのは『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(73)の名女優ビュル・オジエ。バルドーの同時代人として、ジャン・コクトー、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、サミー・フレイ、ジャン=ルイ・トランティニャン、セルジュ・ゲンズブール、ロジェ・ヴァディム、ジャン=リュック・ゴダールなどフランスの映画・音楽界の重鎮たちのほか、文化的アイコンも多数登場する。「ブリジット・バルドー レトロスペクティヴ BB生誕90年祭」は9月13日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:裸で御免なさい 2010年9月4日より9日まで新宿武蔵野館にてモーニングショー公開copy; 1956 - TF1 INTERNATIONAL
2024年06月24日『燃ゆる女の肖像』のLilies Films製作『クレオの夏休み』より本編映像とショートムービーが公開された。本作は、6歳の少女クレオが、大好きなナニー(乳母)のグロリアに会うため旅立ったアフリカの島国カーボベルデで、夏休みを過ごす様子を描いた感動作。この度公開されたのは、本編映像3本と、クレオ役のルイーズ・モーロワ=パンザニちゃんの来日時の可愛しい姿が収められたショートムービー。クレオのカラフルなフレンチカジュアルファッションにも注目だ。「クレオはじめてのメガネ」はじめての視力測定にドキドキ、でもグロリアが見守ってくれるから大丈夫! 先生もやさしくてだんだん楽しくなってきた。帰りは眼鏡が気に入り、歌を歌いながら帰るクレオ。ジャケットはチロリアンテープが可愛いアクセントに。「クレオはじめてのお魚」釣ったばかりの魚を、海辺でバーベキュー。最初は怖かったクレオだけど、食べてみたらとても美味しくて、思わず笑みがこぼれる。ピンク色の帽子とイエローボーダーのキャミソールの組み合わせがおしゃれ。「クレオはじめての海」泳げないクレオ。でもグロリアのおかげで、少しだけ潜っても平気になってきた。たくさん泳いでグロリアに褒められて、楽しい思い出ができた様子。青い海に映えるピンクの水着が可愛い。「ルイーズはじめての日本」渋谷でマリー・アマシュケリ監督とハイテンションでお散歩。監督との仲の良さが伝わる、微笑ましい動画となっている。ルイーズちゃんの黒いスカートは「アニエスベー アンファン(agnes b. ENFANT」)。また併せて、新たな場面写真も解禁。その愛らしい表情から、クレオを演じるルイーズちゃんの自然体の演技が垣間見える。『クレオの夏休み』は7月12日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにて全国公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:クレオの夏休み 2024年7月12日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて公開Ⓒ2023 LILIES FILMS
2024年06月23日アンドリュー・スコットとポール・メスカルを迎えた、美しく夢幻的な喪失と癒しの物語『異人たち』が6月19日(水)よりデジタル配信(購入)、7月3日(水)よりデジタル配信(レンタル)される。本作は、『さざなみ』『荒野にて』や『Weekend ウィークエンド』を手掛けたアンドリュー・ヘイ監督が、山田太一の小説「異人たちとの夏」を再映画化。第96回アカデミー賞をはじめ、賞レースで大きな話題となった『哀れなるものたち』のサーチライト・ピクチャーズが贈る、愛と喪失、そしてその間にあるもの全ての心に沁みる、切なく魅惑的な物語。英国インディペンデント映画賞では作品賞、監督賞、脚本賞、助演男優賞など、最多7冠に輝いた。小説「異人たちとの夏」は1987年に執筆、2003年に英訳。ヘイ監督はこの小説で描かれるストーリーに、独自の感性あふれる脚色と演出を加え、現代のイギリスに舞台を移しての再映画化に挑み、時を超えて人々の心に残り続ける名作を、スクリーンへと蘇らせた。舞台は現代のイギリス・ロンドン。ある夜、アダム(アンドリュー・スコット)は人気のないタワーマンションで、謎めいた隣人ハリー(ポール・メスカル)と偶然出会い、その出来事が彼の日常生活に変化をもたらす。2人の関係が進展するにつれ、アダムは過去の記憶の世界に心が戻っていき、自分が育った郊外の町を訪ねると、30年前に死別したはずなのに、亡くなった日と同じ姿で暮らしている両親に出会う…。主人公アダムを演じるのは、TVシリーズ「SHERLOCK シャーロック」で人気を博し英国アカデミー賞助演男優賞を受賞、映画、舞台でも活躍するアンドリュー・スコット。謎めいた隣人ハリーは『aftersun/アフターサン』で第95回アカデミー賞主演男優賞にノミネート、英国アカデミー賞主演男優賞ノミネートのポール・メスカル。父親役・母親役は『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベルと、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のクレア・フォイが演じ、主な登場人物はこのわずか4人のみ。実力派キャストだからこそ、美しく夢幻的な映画体験が堪能できる喪失と癒しの物語が実現した。『異人たち』はデジタル配信中(購入)、7月3日(水)よりデジタル配信開始(レンタル)。発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(シネマカフェ編集部)■関連作品:異人たち 2024年4月19日より全国にて公開© 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年06月23日『#スージー・サーチ』で長編デビューを果たしたソフィー・カーグマン監督。その手腕は各国映画祭、海外メディアでも絶賛されている。「いいね!」やフォロワー獲得に魅入られていくインフルエンサーと、それを欲する現代社会をブラックかつコミカルに描いた本作のメガホンをとったのは、本作が長編デビュー作となる新鋭ソフィー・カーグマン。トロント国際映画祭でワールドプレミアされるや、「インスタントな名声と称賛を求めるSNS文化を鋭く風刺している」(movie web)、「人は有名になるためにどこまで過激になれるか?という現代的な問いを投げかける」(Josh at the Movies)と、同時代性を組み込んだ巧みな脚本と物語展開が大きな注目を集めた。カーグマン監督はこれまで役者として、サイモン・ベイカー主演の大人気TVシリーズ「メンタリスト」(12)や、『グリーン・ナイト』、『スラムドッグ$ミリオネア』で知られる俳優デヴ・パテルが監督を務めた短編「Home Shopper(原題)」(18)などに出演し、俳優としてのキャリアを築いてきた。一方、映画監督としては本作の前身となる短編「Susie Searches(原題)」(20)でデビュー。同作では、監督・脚本を手掛け、さらには自ら主人公のスージー・ウォリスを演じた。続く、短編「Query(原題)」(20)にはジャスティス・スミスらが出演。同作はトライベッカ映画祭でワールドプレミア上映されると、繊細な会話劇から浮かび上がる普遍性のあるメッセージが絶賛され、短編ながら続編を望む声も出るほどの高い評価を受けた。そして、満を持しての長編デビュー作となるのが本作。短編「Susie Searches」から大きく物語を膨らませ、主演に『ザ・フラッシュ』のカーシー・クレモンズ、共演に『ヘレディタリー/継承』のアレックス・ウルフを迎え、現代的なテーマをテンポ感のある映像表現とポップな色彩で描き出した。スリリングに加速していく狂気に満ちた予測不能な脚本は、トロント国際映画祭だけでなく、パームスプリングス国際映画祭、サンタバーバラ国際映画祭など国内外で高い評価を受けた。遊び心のある映像表現とジェットコースターのような驚きのある展開の本作について、海外メディアも「ヒッチコックを彷彿とさせる秀逸なスリラー」(Los Angeles Times)、「魅力的でスリリング!驚きに満ちた結末が待っている」(Screen Rant)と、大絶賛している。本作を製作するにあたり、撮影に入る前から映画全体をストーリーボードに起こし、エディターと綿密に打ち合わせをして撮影に臨んだというソフィー・カーグマン監督。「編集がどのようなものになるかある程度分かっていたので、現場ではとてもスムーズに撮影が進みました。遊び心のあるトランジションやカメラワーク、クイックカットは、すべて計算しつくされたものです」と、舞台裏をふり返る。一方、映画で描かれるテーマについて、「『#スージー・サーチ』は、表面的にはダークなコメディタッチのスリラーですが、実際はインスタセレブリティに固執する現在の社会についての警告的な物語なのです」と、現代社会への痛烈なメッセージが込められていることを明かす。今回、そんなソフィー・カーグマン監督の手腕が光る新たな場面写真も解禁。車のルームミラー越しに鋭い目つきが映り込んでいるカット、そのほかにも驚愕の表情や、窓から何かを覗き込んでいるカットなど、予測不能な展開に期待が膨らむ主人公スージーの様々な様子が収められている。『#スージー・サーチ』は8月9日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋 HUMAXシネマズほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:#スージー・サーチ 2024年8⽉9⽇より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋⾕、池袋 HUMAX シネマズほか全国順次公開© 2022 Susie Production Inc All Rights Reserved.
2024年06月23日発禁処分となった、ポーランド人作家レオポルド・ティルマンドの実体験に基づく自伝的小説を基にした映画『フィリップ』が6月21日(金)より公開。この度、監督のミハウ・クフィェチンスキが製作理由について語るインタビューコメントが到着した。1961年にポーランドで発刊後、すぐ発禁処分にとなった原作を、戦時中から80年以上たったいま、改めて映画化した理由について、監督は「本作の時代背景であるは、この映画の時代設定や舞台装置にすぎません」という。「本当に重要なのは、物語の時代設定に関係なく普遍的な、主人公を悩ませる精神的・道徳的問題」であり、「フィリップは建築家になる夢がありましたが、戦争の運命によりホテルのウエイターになりました。この点において彼は現代のウクライナやシリア、パレスチナ、アフガニスタンからの難民の境遇と共通している」と語る。いつの時代も、戦争によって人生を狂わされるのは、普通の人々であるという数十年経っても変わらない、世界共通の事実を描きたかったと明かし、「これは戦争映画では無い」「戦争によって孤独で疎外されたトラウマに苦しむ男性についての映画を描きたかった」と監督は述べる。劇中、自身の容姿を武器に様々な女性を誘惑するも、恋愛に翻弄される様相も見せるフィリップ。だが「これは恋愛映画でもありません」「これは愛の欠如、愛の必要性、愛へのあこがれについての映画です」とも監督は説明する。「フィリップは恋に落ちようと必死に努力しますが、戦争によって起こる友人たちの理不尽な死によってその感情を深めていくことができません。今は恋をしている場合ではない、彼は自分が目指していた感情を自ら破壊することを決意するのです」という。その心の隙間を埋めるように、ナチスの女性たちを次々と誘惑し捨てていく主人公フィリップの冷酷でシニカルで反社会、物議を醸すフィリップの行動についても「すべて壊れやすく繊細なフィリップの性格を隠すための仮面」であると断言。「人の嫌悪感を呼ぶように見えるかもしれません」だが「フィリップは自分の内なる悪魔を克服するために、他の方法で行動することはできません。現代だったらフィリップはおそらく心理療法士の下に通い詰めているでしょうね」と、いつの時代も一番の犠牲者となる普通の人間たちの心へ思いを馳せた。ミハウ・クフィェチンスキ監督は、1990年代よりテレビプロデューサー兼演出家としてキャリアを重ね、21世紀に入って以降はポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督作品のプロデューサーとして、後期代表作である『カティンの森』『ワレサ 連帯の男』、そして遺作『残像』まで製作をつとめあげた。ナチス支配下のドイツを舞台に官能的な要素を加えて本作を映画化した大きな理由のひとつとして、「ポーランドで愛する人を亡くしたユダヤ人の主人公は、そのような状況下で何を感じるでしょうか? 私は(原作者)ティルマンドの本を心理的で緻密な映画にし、トラウマから感情が凍り付いた男の孤独を研究することに決めました」と明かしている。『フィリップ』は6月21日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:フィリップ 2024年6月21日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開©TELEWIZJA POLSKA S.A. AKSON STUDIO SP. Z.O.O. 2022
2024年06月22日ザック・エフロン主演『アイアンクロー』のBlu-ray&DVDが10月2日(水)に発売されることが決定した。プロレス界の伝説、フォン・エリック一家の衝撃の実話を映画化した本作。濃密な家族の絆とリング上でのファイトが生み出す興奮、最強を目指すことの過酷なプレッシャーを赤裸々に映し出し、彼らが辿った壮絶な道のりを、次男ケビンの視点からドラマチックに描いた。監督を務めたのは『マーサ、あるいはマーシー・メイ』の鬼才ショーン・ダーキン監督。フォン・エリック家の悲劇の実話を、家族の愛情と葛藤のドラマとして再構築し、プロレスにまつわる栄光と挫折を掘り下げ、植え付けられた価値観からの解放という今日的なテーマに踏み込んだ。また主演のザック・エフロンが持ち前の身体能力と驚異の肉体改造で次男ケビンを体現しているほか、三男デビッドをハリス・ディキンソン、四男ケリーをジェレミー・アレン・ホワイト、五男マイクをスタンリー・シモンズ、ケビンの恋人パムをリリー・ジェームズが演じている。この度発売される本作のBlu-rayには、映像特典として貴重なメイキング映像を収録予定。また、対象店舗で購入すると、オリジナル特典も。さらに、AmazonでBlu-rayをご予約いただいた方を対象に、先着で非売品プレスシートのW特典が決定している。詳細は各サイトへ。『アイアンクロー』はBlu-ray&DVDは10月2日(水)発売。『アイアンクロー』Blu-ray&DVD2024年10月2日(水)発売■Blu-ray 5,500円(税込)■DVD 4,400円(税込)※レンタルDVDも同日リリースとなります。発売元:株式会社キノフィルムズ/木下グループ販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング© 2023 House Claw Rights LLC; Claw Film LLC; British Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.(シネマカフェ編集部)■関連作品:アイアンクロー 2024年4月5日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2023 House Claw Rights LLC; Claw Film LLC; British Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.
2024年06月22日ジョン・クラシンスキー監督最新作『ブルー きみは大丈夫』より特別映像が解禁された。6月14日より日本で公開されると「本当に素敵過ぎて、息できないくらい泣いた」「思わず号泣」など、感動の声が続々と寄せられている本作。この度解禁されたのは、本作の脚本と監督を務めたジョン・クラシンスキーが、劇中のキャラクターたちの声を吹き替えた超豪華ハリウッド俳優らの魅力を語るインタビュー映像とアフレコ風景が収められた特別映像。“子供にしか見えない不思議な存在”である“空想の友達”と少女ビーの出会いから物語が始まる本作だが、“空想の友達”の声を担当するのは、キャスト1人だけでハリウッド超大作ができてしまうほどの豪華俳優陣。少女ビーに優しく寄り添う不憫かわいい“もふもふ”ブルーの声をスティーヴ・カレルが吹き替え、ブロッサム役に『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のフィービー・ウォーラー=ブリッジ、ルイス役にアカデミー賞受賞のルイス・ゴセット・Jrを迎えた。また、オーディションを何度も行ったそうで、ユニ役に監督の妻であり女優のエミリー・ブラント、歩いて話す花のサニー役にマット・デイモン、グラスの中のアイスの声にブラッドリー・クーパー、スペースマン役にジョージ・クルーニー、石けんバブル役にオークワフィナ、水を恐れない唯一の猫のオクト・キャット役にブレイク・ライブリーなど錚錚たるメンバーが集結し、作品を彩っている。監督が「過去最高のチームだ」と語るように、豪華キャストが揃っている本作だが、作品においては声だけでなく、ファンタジックな“空想の友達”たちがスクリーンにどうやって登場するかも重要になってくる。当初は人形を使うことを検討していた監督だが、実写とアニメーションを組み合わせて原作者A.A.ミルンの映画『プーと大人になった僕』の予告編を見て、実写の世界の中にCGキャラクターを大量に創作することを決めたそう。『プーと大人になった僕』のエフェクトを担当したFramestore社にコンタクトを取り、作品を作り上げていった。“空想の友達”は撮影後のポストプロダクションでビジュアル・エフェクトを使って作られるのだが、視覚効果チームは、プロセスを支援するために俳優の声のレコーディング(アフレコ)現場を撮影し、顔の表情や動きを捉えて、各キャラクターにさらなるリアリティを与えたそう。「俳優の声の演技は、キャラクターの初期設定を練る上でインスピレーションを得る際に大いに頼りになりました」とエグゼクティブ・プロデューサーを務めた、キンバリー・ネルソン・ロカシオは語る。「ラフ・アニメーションをジョンと確認し、ジョンが各キャラクターの微妙なディテールに磨きをかけ、CGキャラクターの顔や体の演技をより際立たせる。そこから、キャラクターがシーンの中にシームレスに溶け込み、キャラクターがセリフをしゃべるようになるまで、最終的なタッチが加えられていきました」と明かしており、声だけでなく、俳優陣のブースでの動きなども実際のキャラクターの動きに活かされたそうだ。本映像の中でも収められているアフレコブースの中で、まるで実写映画の撮影でキャラクターを演じているように声を当てている俳優たちの姿を思い出しながら、個性的で魅力的なキャラクターたちの活躍を見届けてほしい。『ブルー きみは大丈夫』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ブルー きみは大丈夫 2024年6月14日より全国にて公開©2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2024年06月22日デッドプールとウルヴァリンの活躍を描く『デッドプール&ウルヴァリン』がプレミアムラージフォーマット(IMAX、Dolby、4DX、ScreenX)でも上映されることが決定。フォーマット版ポスタービジュアルが解禁された。先日、全米公開より2日早い、世界最速となる7月24日(水)に日本での劇場公開が決定し、大きな注目を集める本作。この度、大迫力の映像体感ができるプレミアムラージフォーマットでの上映が決定し、日本では公開がないREAL D 3Dを含む、各フォーマット版のポスタービジュアルが解禁となった。通常のスクリーンよりも圧倒的に大きな画面で高画質な映像と、高い技術力を誇る音響が掛け合わされ、究極の映像世界を体感できるIMAX。映像にあわせて立体的で奥行きのある音響を楽しめるDolby。シーンにあわせて客席が動き、風やミストなど五感を刺激する特殊効果が繰り出される「体感型」シアターシステム4DX。前方のスクリーンに加え、左右の壁にも映像が投影され、視界の限界を超える270°の世界が広がるSCREENX版で本作をさらに楽しむことができる。IMAX版ポスターは、「IMAX」と書かれたブレスレットをした2人の手がフィーチャーされている。デッドプールが爪を伸ばしたウルヴァリンの拳に手を添えつつ、人差し指で爪の1つを優しく撫でているが、実はこのブレスレット、世界の歌姫テイラー・スウィフトのファンがコンサートに付けていく文字入りビーズブレスレット、“フレンドシップブレスレット”に似ていると話題に。テイラーが本作にカメオ出演するのか!? とSNSで盛り上がりを見せている。2人が顔を近づけ睨み合うDolby版は、いまにも鋭い爪で斬りかかってきそうな、大きく吠えるウルヴァリンの表情が緊迫感を漂わせている。これは、SNSでは「フレディvsジェイソン」をオマージュしたかのようだと話題にもなっている。それとは対極に、4DX版は激しく燃え上がる炎を背に、デッドプールがウルヴァリンの肩に顔を乗せ寄り添うまるでラブ・ロマンス映画かのようなビジュアル。SCREENX版も同じく、炎を背に凛々しく歩く2人の間にドッグプールの姿があり、アクションに期待感を寄せつつもシュールさがあり、デッドプールらしさが溢れている。日本では公開がないREAL D 3D版は、2人が肩を寄せ合い仲良く車に寄りかかるバディムービーな雰囲気が目を引く。それぞれ異なった色合いとデザインで、デッドプールとウルヴァリン2人の個性が溢れつつも、本作の様々な楽しみ方が表現されたポスタービジュアルとなっている。『デッドプール&ウルヴァリン』は7月24日(水)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:デッドプール&ウルヴァリン 2024年7月24日より全国にて公開© MARVEL 2024
2024年06月21日本年度アカデミー賞作品賞・脚本賞にノミネートされたセリーヌ・ソン監督の『パスト ライブス/再会』のBlu-ray&DVDが、10月2日(水)に発売されることが決定した。本作は、「A24」が全面バックアップする、いま最も旬なアジア系映画監督セリーヌ・ソンの監督・脚本デビュー作。Netflixシリーズ「ロシアン・ドール:謎のタイムループ」、Apple TV+ドラマシリーズ「ザ・モーニングショー」のグレタ・リーや、『担保』『別れる決心』のユ・テオ、『ファースト・カウ』『ショーイング・アップ』のジョン・マガロらが名を連ねる。第96回アカデミー賞、第81回ゴールデングローブ賞5部門ノミネート、第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品、さらにインディペンデント・スピリット賞作品賞・監督賞のダブル受賞、全米映画批評家協会賞作品賞受賞など、本年度の映画賞を席巻し、計246ノミネート88受賞(3月4日時点)を達成している。『パスト ライブス/再会』Blu-ray&DVDは10月2日(水)より発売。『パスト ライブス/再会』10月2日(水)発売※レンタル同日リリース■Blu-ray 5,500円(税込)■DVD 4,400円(税込)発売元:ハピネットファントム・スタジオ販売元:ハピネット・メディアマーケティングCopyright 2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved(シネマカフェ編集部)■関連作品:パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年06月21日新宿のミニシアター“新宿シネマカリテ”にて開催されてきた「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション®2024」(略して「カリコレ®2024」)が、開催10回目にしてファイナルを迎える。新作のプレミア上映ほか、日本初上映作品や多彩なゲストを招いての特別上映など、今回の全上映作品が発表された。まず、夏といえばサーフムービー。幼少期にシャークアタックに遭い片腕を失ったもののサーフシーンの第一線に返り咲き、全世界に衝撃と感動を与えた映画『ソウル・サーファー』の主人公ベサニー・ハミルトンのドキュメンタリー映画『ベサニー・ハミルトン:アンストッパブル』。『ベサニー・ハミルトン:アンストッパブル』家族への密着取材、過去の貴重なライディング映像を織り交ぜながら二児の母親となった現在も、映画タイトル通り“立ち止まらず”に限界に挑戦し続ける孤高のプロサーファー、ベサニーの姿を追ったドキュメンタリー映画。続いてはアルゼンチンから届いた怪作『エレクトロフィリア‐変異-』。『クラッシュ』『Swallow スワロウ』に続く、ある女性の危うい欲望を描いた。落雷の後遺症で雷が通り抜けた跡に血管が浮かび上がるようになったアダは、電流に性的興奮を覚えセックスでオーガズムに達すると放電のような現象も起きるように。彼女はその感覚を共有できる落雷経験者のグループに参加し、そこでリーダーの男フアンと出会ったことから危険な恋に落ちていく。『エレクトロフィリア-変異-』監督はカンヌ国際映画祭批評家週間グランプリ受賞作『XXY~性の意思~』のルシア・プエンソ、主演はシネマカリテにて2020年公開『エマ、愛の罠』のマリアナ・ディ・ヒローラモが危険な欲望を演じ切った。韓国からは、ドラマ「親愛なる判事様」「ヒョンジェは美しい~ボクが結婚する理由(わけ)~」などで人気のユン・シユン、ドラマ「輝くウォーターメロン~僕らをつなぐ恋うた~」で知られるソル・イナが紡ぐ韓流ラブ・コメディの『私たちの恋が香りとして残る時』。『私たちの恋が香りとして残る時』韓国の映画、ドラマ、バラエティファンがクスっと笑える要素が随所に散りばめられ、「カーテンコール」など今後期待の俳優ノ・サンヒョン、人気コメディアンのユン・ジョンスやユーモラスな演技で国民的人気を得ているキム・スミなど、豪華な俳優のカメオ出演が話題の1本。続いては本邦初公開として、昨年5月にシネマカリテで公開し大好評を得たハンガリーの至宝メーサーロシュ・マールタ監督特集で惜しくも取り上げられなかった「日記」シリーズの第1編と言われる『日記 子供たちへ <4K レストア版>』が日本初上映。本作品は1984年カンヌ国際映画祭で女性監督としては初めて審査員特別グランプリを受賞した記念すべき代表作。『日記 子供たちへ 』日本からは2023年の大ヒット作『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』に続き、今夏には話題作『サユリ』の公開が控える最恐エンターテイメントの申し子、白石晃士監督の秘蔵未公開作品が「カリコレ®2024」にて独占上映。白石晃士監督未公開作品“この作品の内容は秘密ですが、ホラーではあります。しかし今までの私のホラー映画とはまた違った味わいのある、【エレガントな和製ホラー】となっております。敬愛する複数の監督の作品に多数出演された名優との刺激的な初仕事でもありました。果たしてそれが誰なのか?ぜひ劇場でご確認ください!(白石晃士監督)”と予告メッセージも届いている。情報解禁一切なしの完全独占上映となる。Netflixシリーズ「ウェンズデー」などで現在大活躍中のジェナ・オルテガが出演するカリコレならではのアメリカン・コメディ・ホラー『アメリカン・カーネイジ』。『アメリカン・カーネイジ』そして『007/慰めの報酬』『オブリビオン』など話題作に出演し、昨年「カリコレ®2023」で大好評だった『ハイ・ヒート その女諜報員』で主人公を演じたオルガ・キュリレンコが、ローマ帝国に立ち向かう復讐アクション劇『ブーディカ 美しき英雄』。『ブーディカ 美しき英雄』空き家になった夫の実家に移り住んだ夫婦だったが、ある日を境に夫の様子が夜な夜な豹変していく驚愕のホラー作で、大ヒット映画『ゲット・アウト』を生み出したブラムハウスの試みにインスパイアされ、ベルギーの製作会社により同じようなシステムの下、ヨーロッパで生み出された『ナイトマン 夜の殺人者』。『ナイトマン 夜の殺人者』そして『#スージー・サーチ』に続き、カリコレ®プレミア上映作品も2本。『#スージー・サーチ』SXSW映画祭で観客賞を獲得、各地の映画祭を席巻し、米映画レビューサイトでも支持率91%を記録するなどコアなホラーファンはもちろん幅広い層から高評価を獲得した本格POVホラー『デッドストリーム』がついに日本上陸。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を思わせる不穏な冒頭から始まる本作は、没入必至の主観ショットとクラシックホラー作品への愛とリスペクトが炸裂するファウンド・フッテージホラー。主演ジョゼフ・ウィンターが妻のヴァネッサと二人三脚で監督・脚本・製作・編集まで手掛け、ジョゼフの音楽に合わせて作り上げられた渾身作。『デッドストリーム』過激な企画が原因でアカウントを停止された、崖っぷちの炎上系配信者のライブ配信中に起こる恐怖体験がノンストップで襲いかかる。この進化系POVホラーの一般公開は新宿シネマカリテにて8月16日(金)よりロードショー。鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアの衝撃的デビュー作にして幻のカルトムービー『アクション・ミュタンテ 4K』(1993)が4K版でカリコレ®2024のスクリーンに蘇る。『アクション・ミュタンテ 4K』美しい者だけが権力を握る近未来、醜悪な容貌ゆえに迫害を受け、社会に復讐を誓うテロリスト集団<アクション・ミュタンテ>は「美しいものは悪だ」を合言葉に誘拐、略奪、殺人、はては惑星もろともぶっ飛ばす勢いで、奈落の底まで突き進むシュールな映像とアナーキーSFバイオレンス満載の超怪作。邦題を『ハイルミュタンテ! 電撃XX作戦』、さらには『未来世紀ミュータント』からこのたび『アクション・ミュタンテ 4K』に改め、8月23日(金)から一般公開する。さらに「カリコレ®2024」のために調達された超特別プレミアム上映企画として、ファッションアイコンにして、60年代においては女性解放の象徴でもあったフランスを代表する女優ブリジット・バルドーが今年9月28日で満90歳を迎えるのを記念して9月13日(金)から開催される「ブリジット・バルドー レトロスペクティヴ -BB生誕90年祭-」から先行してバルドーの貴重な2作品を特別上映。『裸で御免なさい』1本目はその「BB生誕90年祭」でも上映する名作『裸で御免なさい』。2本目は今回、日本初上映となる新作ドキュメンタリー映画『ブリジット・バルドー 誤解』。バルドーにまつわる様々な“誤解”を貴重な映像資料を駆使しビデオレターのようなユニークな手法で考察していくドキュメンタリー。同作は「BB生誕90年祭」の上映プログラムには入っていないため「カリコレ®2024」だけの貴重な上映となる。『ブリジット・バルドー 誤解』加えて、カリコレ10周年に花を添える特別企画「アスミック・エース meets カリコレ®SPセレクション」では既発表の5作品に加え以下、5本も上映。“自由の国”を目指す命懸けの逃走劇を描いたガエル・ガルシア・ベルナル主演の『ノー・エスケープ 自由への国境』、ポール・ウォーカー主演、リュック・ベッソン脚本の『フルスロットル』、トミー・リー・ジョーンズ監督・主演で贈る『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』、松尾スズキ初監督作品『恋の門』、そして井坂聡監督と浅野忠信が贈る予測不能なサスペンス『[Focus]』とアスミック・エースが贈る名作も。最後に、今回上映されるイタリアンホラーの巨匠を描いた作品『ダリオ・アルジェント PANICO』では、7月20日(土)12:40の回本編上映後にホラー映画ライター・山崎圭司、是空プロデューサーの鈴木淳一を招いたトークショーを実施する。『ダリオ・アルジェント PANICO』「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション®2024」は7月12日(金)~8月8日(木)の4週間、新宿シネマカリテにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:#スージー・サーチ 2024年8⽉9⽇より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋⾕、池袋 HUMAX シネマズほか全国順次公開© 2022 Susie Production Inc All Rights Reserved.デッドストリーム 2024年8⽉16⽇より新宿シネマカリテほか全国順次公開Ⓒ MMXXII WINTERSPECTRE ENTERTAINMENT. ALL RIGHTS RESERVED.
2024年06月21日結城貴史が監督、主演を務める『DitO』より本予告と本ビジュアルが解禁された。フィリピンのタガログ語で、ここ=hereを意味する「DitO」(ディト)をタイトルとする本作は、異国の地で不器用ながらも父娘2人の成長と絆を描く圧巻の人間ドラマ。主演・監督を務める結城貴史は、2001年NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」で俳優デビューし、2011年に映像制作会社KURUWA. LLC(曲輪合同会社)を設立、数多くの映画やMVを制作し、近年では国内外でプロデュース作品を手掛けている。俳優としても、ディズニープラスで独占配信中の田中泯主演オリジナルドラマ「フクロウと呼ばれた男」の主要キャストに名を連ねるなど、多岐にわたって活躍。監督デビューとなる本作では、落ちぶれても前を向き奮闘する壮年ボクサーを全身全霊で体現する。この度、解禁となった本予告は、日本に家族を残し、1人フィリピンでボクシングに打ち込む神山英次(結城貴史)の元に、突然現れた一人娘の桃子(田辺桃子)が「お母さん、死んだよ…」と妻ナツ(尾野真千子)の訃報を告げるシーンからはじまる。久しぶりに再会した父と娘が不器用ながらも少しずつ関係を取り戻し、それぞれの居場所を見つけていく姿を映し出す。「恐れるな」「うつくむな」「拳を上げろ」家族をつなぐ言葉が、父と娘を繋ぎ止めているのは、ボクシングであることを明示する。また、本作が海外映画作品初出演となる、ボクシング史上初の6階級制覇を達成したフィリピンの英雄、マニー・パッキャオも彼自身を投影した役柄で登場。パッキャオを体現する言葉“Age is Just a Number”を神山に投げかける。パッキャオは奇しくも、日本で本作公開日から間もない7月28日(日)に「超 RIZIN.3」の試合が控えている。併せて解禁となった本ビジュアルでは、試合で顔面が腫れ上がり流血している神山と、もの憂げな眼差しを向ける桃子、2人の対照的な表情が大きく映し出され、コピーにも「恐れるな」「うつむくな」「拳を上げろ」と家族をつなぐ言葉が記されている。『DitO』は7月26日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:DitO 2024年7月26日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開©DitO 製作委員会 Photo by Jumpei Tainaka
2024年06月21日『海底47m』の製作陣による『エア・ロック 海底緊急避難所』(原題:NO WAY UP)が8月16日(金)より公開されることが決定。さらに本作が第一回東京国際サメ映画祭のオープニング作品になることが分かった。州知事の娘・エヴァは恋人と友人との卒業旅行のために、10歳のローザは陸軍出身の大好きな祖父母との3人旅行のために、CAのダニーロは彼氏との同性婚を夢見ながら大型旅客機に乗り、南国メキシコのリゾート地・サボへと向かっていた。だが飛行中、エンジンに鳥が激突して機体は高度2万フィートから、遥か海底へとあえなく墜落…。生き残ったのはエヴァとローズを含む僅か7名のみ。そして、生き延びられる場所は機内のエア・ロック、ただ1か所だけ。生存者たちは身を隠すように救助を待つが、そこは、決して安全ではなかった。襲い来る水圧、失われていく酸素、そして遂には海の捕食者が、機内に忍び込んで来る。飛行機内をたゆたう人喰いザメ!底なしの海底で刻一刻と生還不能へのカウントダウンが刻まれるなか、果たして彼らは生き残ることができるのか…。シャークケージ・ダイビングに興じる姉妹が、海底に落下した檻から脱出する様を描いた『海底47m』(17)、凶暴サメに襲われる大学生たちを描いた『海上48hours ―悪夢のバカンスー』(22)のプロデューサー、アンディ・メイソンが脚本を務めた本作は、次から次へと襲い来る危機的状況に主人公が追い込まれていく“詰み系”スリラーの最新作。数分に一度発生する生死を分かつアクシデントから逃れようとする、か弱き生存者たちの過酷なサバイバルを描く。この度解禁となったポスタービジュアルは、海底に沈む旅客機の中で恐怖に慄く生存者たちを捉えた1枚。「いま底にある危機」というコピーが、彼らの絶体絶命の状況を表している。さらに本作が、7月12日(金)~15日(月・祝)の4日間に渡り開催される「第一回東京国際サメ映画祭」のオープニング作品に決定。本映画祭は、国内外の未公開サメ映画を招待し上映する日本史上初のサメ映画特化型の映画祭。日本初公開の作品や、短編・中編作品の上映、さらにサメ映画識者によるトークショーなども実施される予定だ。『エア・ロック 海底緊急避難所』の上映は、オープニングの7月12日(金)。スペシャルゲストの登壇も予定されている。『エア・ロック 海底緊急避難所』は8月16日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。「第一回東京国際サメ映画祭」は7月12日(金)~15日(月・祝)、池袋HUMAXシネマズにて開催。(シネマカフェ編集部)
2024年06月21日第77回カンヌ国際映画祭でジェシー・プレモンスが男優賞に輝いた、ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンの3度目のタッグ作『憐れみの3章』。謎に満ちた本作の世界観を紐解く本予告映像と本ポスタービジュアルが解禁となった。3つの物語の中で、同じキャストがそれぞれ異なるキャラクターを演じている本作。スポーツカーを走らせ、「見つかった」と笑顔のエマ・ストーンから始まる本映像では、病室で遺体を目の前に何かを始めようとするハンター・シェイファーや、ウィレム・デフォーとホン・チャウの行う怪しげな儀式にストーンやプレモンスが参加している場面が…。続いて「俺たちに危険が迫ってる」というプレモンスのセリフとともに、どこか不穏さを感じさせる映像がフラッシュカットで映し出されていく。本作はそれぞれ独立した物語から構成されているが、“愛”や“支配”といった共通のテーマが存在し、それらがランティモス監督のただならぬ独創性によって大胆不敵に描き出されている。3つの物語の中で、ストーンはシンプルなスーツスタイルで儀式を見守る姿や、ゴージャスなミニワンピースを身に着ける妖艶な姿を見せ、プレモンスはある場面ではデフォーへ愛を告げ、別の場面ではストーンに警官のこん棒で殴られるなど、それぞれにまったく異なる姿を見せている。彼らはどのようなキャラクターで本作の物語を描き出すのか。ストーン、プレモンス、デフォー、マーガレット・クアリー、ホン・チャウ、ジョー・アルウィン、ママドゥ・アティエにシェイファーら、俳優陣の見事な演じ分けにも注目だ。併せて到着した本ポスタービジュアルは、それぞれのキャラクターを捉えたカット…と思いきや、自らの顔を“マスク(仮面)”に仕立てた、斬新すぎるデザインに。想像を絶する本作の物語を捉えた「脳をかき乱す傑作」「心底、痛快」という映評が添えられ、見る者に未体験の衝撃をもたらす、前例なきランティモスワールド到来を感じさせるビジュアルとなっている。『憐れみの3章』は9月27日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:憐れみの3章 2024年9月27日より全国にて公開©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年06月21日母を亡くした12歳の少女と音信不通だった父親との、ぎこちなくて愛おしい共同生活を描いた映画『SCRAPPER/スクラッパー』。この度、2人が初めて出会ったシーンの本編映像は解禁された。本作は、カラフルなビジュアルセンスと優しくもエモーショナルな親子のドラマが評判を呼び、サンダンス映画祭2023ワールドシネマドラマ部門にて審査員大賞を受賞、英国アカデミー賞2024では『関心領域』『哀れなるものたち』『ナポレオン』と共に英国作品賞にノミネートを果たした。母を亡くし、ひとりぼっちになった12歳のジョージー(ローラ・キャンベル)。ロンドン郊外のアパートでひとり暮らしをするジョージーは、親友のアリ(アリ・ウズン)と自転車を盗んでは転売して日銭を稼ぎながら生きていた。そんなジョージーの前に、行方知れずだった父親ジェイソン(ハリス・ディキンソン)が突如現れる。アリと自宅で遊んでいたジョージーの背後に、何やら庭の塀を飛び越えて現れる怪しい男性が…。ジョージーが「あんた誰?」と聞くと、「ジェイソンだよ。お前のパパだよ」と、何の悪気も感じさせずに答えるジェイソン。ジョージーに渡すために買ってきたであろう花束、ゴールドのブレスレット、金髪…。“お父さん”とは思えない風貌で、急に父親と名乗る目の前の男を観察し、懐疑的な表情で睨みつけるジョージー。家に入ろうとするジェイソンに「消えて!」と怒鳴りつけるも、窓をこじ開けられ、ひとりきりで暮らしていることを「福祉事務所に通報するぞ」と言われ、しぶしぶ家の中に入れることに…。記憶にさえない父親と、突如始まる共同生活。“母親を捨てて育児から逃げた父親が、なぜ自分の元に現れたのか…?”と、信用できないジョージーと、その頑なな態度に手を焼くジェイソン。“親子”と呼ぶにはほど遠い2人の関係はどう変化していくのか。また、本作をひと足早く鑑賞した著名人からもコメントが到着。「カラフルな街並みを混ぜ合わせたような、少女のグレーな心模様。彼女と出会う前にはもう戻れない。訳あり親子映画の、新たな名作」と語るのは、小川紗良(文筆家・映像作家・俳優)。山内マリコ(小説家)は「ハリス・ディキンソン演じる若い父親の、距離の詰め方が絶妙」とコメントし、宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)は「母を失い懸命に強くあろうとする捻くれた少女と突然現れた未熟な父親との邂逅」は「まるで悪友同士のような親子、こんな関係だってありだよね」と寄せている。『SCRAPPER/スクラッパー』は7月5日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:SCRAPPER/スクラッパー 2024年7月5日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋⾕&有楽町ほか全国にて公開© Scrapper Films Limited, British Broadcasting Corporation and the The British Film Institute 2022
2024年06月20日山田裕貴が日本語吹き替え版声優をつとめる、円谷プロとNetflix共同製作のCGアニメーション映画『Ultraman:Rising』が6月14日より配信開始。世界的ヒットスタートを受け、ウルトラマンシリーズのファンを公言するアカデミー賞監督ギレルモ・デル・トロからメッセージが到着した。本作は、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2016・原案/キャラクターデザイン)などで知られるクリエイター、シャノン・ティンドルが監督・脚本を手掛け、ジョン・アオシマが共同監督を務めた。CGアニメーション制作は、『スター・ウォーズ』『ジュラシック・パーク』など、数々の名作、ヒット作を送りだしてきた「インダストリアル・ライト&マジック(ILM)」。1966年の放送開始以来、半世紀以上にわたり世界で愛され続けている不滅のヒーロー「ウルトラマン」を、“親子” “家族”をテーマにした新たなストーリーとして創造した。野球界のスター選手、サトウ・ケンのもう1つの姿、それは地球を守るスーパーヒーロー「ウルトラマン」。その日本語吹き替えを担当するのは俳優の山田裕貴。ケンの疎遠となっていた父親・サトウ教授役に小日向文世、ケンとの交流を深めるシングルマザーのジャーナリスト、ワキタ・アミ役に早見あかり、ケンが世話をする“赤ちゃん怪獣”エミを巡って、ウルトラマンと対峙する組織・怪獣防衛隊(KDF)の冷徹な指揮官・オンダ博士役に立木文彦、スーパーコンピューター、ミナ役に恒松あゆみがキャスティング。また、「ウルトラマン」(1966)のフジ・アキコ隊員で知られる桜井浩子がアミの母親役、「ウルトラマンオーブ」や「ウルトラマンZ」などでジャグラス・ジャグラー役として活躍する青柳尊哉もオンダ博士の片腕アオシマ隊員として特別参加している。さらに、グラミー賞受賞経験もあるダンスミュージック界のスーパープロデューサー、Diploとオリバー・ツリー、アリシア・クレティによる音楽がウルトラマンの闘いを盛り上げている。そんな本作に寄せられたのは、アカデミー賞受賞の『シェイプ・オブ・ウォーター』や、大ヒット作『パシフィック・リム』シリーズのギレルモ・デル・トロ監督からのメッセージ動画。※日本国内限定公開かねてよりウルトラマンシリーズに大きな影響を受けたと公言しているデル・トロ監督は、本作のシャノン・ティンドル監督について「彼は非常に素晴らしいデザイナーであり、かつてない新しい『ウルトラマン』を生み出すのにとてもふさわしい監督なのです。ただアニメ化された『ウルトラマン』という訳ではなく、人間として誰もが共感できるような、葛藤を抱えたウルトラマンの物語です」と、ウルトラマン愛を称えると共に、作品に太鼓判。ほかにも本作の様々な魅力を語っている。■Netflix週間グローバルTOP10で初登場8位6月19日に発表された「Netflix週間グローバルTOP10」(英語作品/映画)で初登場8位を記録、世界12の国と地域でも週間TOP10入りを果たしている本作。6月14日より配信スタートで週間グローバルTOP10の集計期間(6月10-16日)は3日間だったため、次週以降のさらなる上昇も十分に期待できるスタートとなった。視聴数も公開3日間で440万を突破し、世界的に注目を集めている。■アヌシー国際アニメーション映画祭で上映6月13日にはフランスで毎年開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭にてプレミア上映。同映画祭はカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立して誕生したアニメーション映画祭で、世界最大規模でありながら世界で最も長い歴史を持つ国際映画祭。そんなアニメ作品に目の肥えたファンが多数集まる中、監督たちは現地入り。"Annecy ULTRAMAN Making Of Session"と題するパネルに参加して喝采を浴びた。海外メディアからは「最高のスーパーヒーロー映画の一つ」「アメリカで心温まる作品に生まれ変わった」「密度の濃いアニメーション」など、絶賛の声が相次いでおり、アメリカの評論サイト「RottenTomatoes」の観客スコアでは94%の高評価を獲得している(6月19日時点)。『Ultraman:Rising』はNetflixにて独占配信中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年06月19日世界中で愛されるねこのキャラクター“ガーフィールド”の大冒険を描く3Dアニメーション『ねこのガーフィールド』より場面写真が解禁された。2023年に誕生45周年を迎えたガーフィールドは、世界でもっとも発行されたコミック・ストリップ(新聞の連載漫画)作品。これまでTVアニメや映画、舞台化されている。本作の日本語吹替版では、ガーフィールド役を山里亮太(南海キャンディーズ)、ガーフィールドの前に立ちはだかるボスねこのジンクス役をMEGUMIが担当することが決定している。この度解禁された場面写真では、様々なガーフィールドの表情と仲間たちの姿が捉えられている。ちなみに解禁日となった6月19日はガーフィールドの誕生日。ジョンと運命的な出会いを果たす子ねこガーフィールドと、大きく成長し大好物のラザニアを前に目を輝かせる様子や、小さい頃に生き別れた父親ねこ・ヴィックに反抗的な態度を取るガーフィールドの姿も切り取られており、一体この親子に何があったのか、その関係性にも注目だ。さらには、宅配ドローンが運ぶピザの上でカッコよくポーズを決めたり、オーディとともに巨大チーズにしがみつくガーフィールドの姿も。そして、彼らの前に立ちはだかるずる賢いボスねこ・ジンクスの不敵な笑みからは、初めて外の世界へ飛び出したガーフィールドたちの行く先に波乱が満ちている様子がうかがえる。果たしてガーフィールドたちにどんな大冒険が待ち受けているのか?期待が高まる場面写真となっている。『ねこのガーフィールド』は8月16日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ねこのガーフィールド 2024年8月16日より全国にて公開
2024年06月19日