核戦争の脅威を描き、世界的なセンセーションを巻き起こしたイギリス発のアニメーション映画『風が吹くとき』から、デヴィッド・ボウイが歌う主題歌「When The Wind Blows」を使用した日本語版予告編と場面写真10点が解禁。さらに、本作の日本初公開当時を知る「スタジオジブリ」の鈴木敏夫氏からのコメントも到着した。解禁された約60秒の予告編は、森繁久彌、加藤治子が声を務める日本語吹替版で、今回のリバイバル上映にあわせて新たに作られたもの。冒頭、元「ピンク・フロイド」のロジャー・ウォーターズが手掛けた楽曲「HILDA's DREAM(ヒルダの夢)」が流れ、牧歌的な田園風景が広がる中、ジムとヒルダ夫妻が平和な日常を送っている。しかし、ラジオからの「わが国に向けて敵のミサイルが発射されました」という予期せぬ知らせに、夫妻はあわてて家の中にしつらえたシェルターの中へ。デヴィッド・ボウイによる映画タイトルと同名の主題歌「When The Wind Blows(風が吹くとき)」が流れる中、原爆による惨状が露わとなる本作の象徴的なシーンが連なり、短いながらも強いインパクトを残す映像となっている。また、本作では原爆の惨状をリアルに伝えるため、爆風にさらされたガレキなどを実写で描く演出も多く、そうした実験的な要素も見どころの1つ。映像ラストにはヒルダがタンポポに息を吹きかけると、綿毛とともに自らも蝶となって飛び立っていく描写があるが、これは原作にはない映画オリジナルの描写。夢の中で描かれる生命の象徴としての綿毛が、過酷な現実の描写と対比されるように描かれている。さらに今回、スタジオジブリの鈴木敏夫氏からコメントが到着。雑誌「アニメージュ」の編集長をしていた鈴木氏は、『風が吹くとき』が日本で初公開された1987年8月号で「緊急特集」として表紙を含む巻頭14ページを割き、本作を大々的に特集。「原発の記事も書き、当時としては大冒険だったが、その号は3日で完売した」とふり返っている。<鈴木敏夫コメント>ふたつのことを思い出す。月刊『アニメージュ』で大特集したこと。原発の記事も書き、当時としては大冒険だったが、その号は3日で完売した。もうひとつは、英国版の声優ジョン・ミルズのこと。僕が少年時代から大好きなヘイリー・ミルズのお父さんだった。鈴木敏夫(スタジオジブリ・プロデューサー)『風が吹くとき』は8月2日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。「風が吹くときオリジナル・サウンドトラック」は12月25日まで期間限定価格1,320円(税込)にて発売中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:風が吹くとき 2024年8月2日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開(※日本語(吹替)版のみ上映)© MCMLXXXVI
2024年06月19日スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム共演の『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』よりファイナル予告が解禁された。1969年当時、宇宙開発競争は熾烈を極めていた。第二次世界大戦後、米ソは冷戦時代を迎え、1955年にベトナム戦争が勃発。二大国の代理戦争だと称されるほど両国の関係性は悪化していた。そんな中、宇宙技術の開発で技術力の優位性を示すために、米ソ間の宇宙開発競争がさらに加速していった。61年にはソ連のガガーリンが世界初の有人宇宙飛行に成功。後塵を拝したアメリカは「アポロ計画」を推進し、世界の覇権を懸けて人類初の“月面着陸”成功を目指していた。人類最大の偉業といわれるアポロ11号の月面着陸。その歴史的瞬間はテレビで全世界に生中継され、人間が<リアル>に月の上を歩く映像を見て興奮し胸を熱くした。しかしその後、その映像や写真は実は“偽物<フェイク>”だったのでは?という説が流れ、マスメディアでも取り上げられた。そのウワサをきっかけに、本作のアイディアが生まれた。しかし、これは陰謀説を描く映画ではない。監督のグレッグ・バーランティは「本作は人間が月に行ったことがなぜ重要なのかを描いている。人類史上最も有名な瞬間の一つを偽るという映画を作るのであれば、人類の歴史における真実の瞬間をとてもリアルに感じさせなければならない」と語る。この度解禁されたファイナル予告では、「アポロ計画」の成功を信じて奮闘するNASAと、人類初の“月面着陸”をPRした上に、計画失敗を想定してフェイク映像撮影を画策する政府関係者たち。それぞれの想いをのせて、アポロ11号発射のカウントダウンが始まる様子が捉えらえている。「アポロ11号へ成功を祈る」という声と共に、発射を待つアポロ11号。計画を率いるのは、実直なNASAの発射責任者コール(チャニング・テイタム)だ。「この国家プロジェクトでアメリカ人を月に立たせる。人類初の偉業だ」アポロ計画を成功に導こうとするコールの声がNASA職員たちの心を奮い立たせ、重大ミッションに向かう宇宙飛行士3名に盛大な拍手が送られる。そんな光景を「ビートルズより有名になる」と見守るのはPRマーケティングのスペシャリスト、ケリー(スカーレット・ヨハンソン)。人類初の偉業達成に向けて発射を待つアポロ11号。カウントダウンが続く中、政府関係者のモー(ウディ・ハレルソン)は「世界中が注目している。極秘で準備を進めてくれ。“もう一つ”の月面着陸を」とケリーに極秘ミッションを発令する。「フェイク映像を作る?」とケリーは耳を疑うが、モーは「失敗は許されない。アメリカの威信がかかっている」と言い切る。「フェイクなんてやめろ!今までの努力がすべて水の泡だ」と反対するコール声に、過去の発射失敗の衝撃シーンやNASAに作られた月面のセット、船内に乗り込む飛行士たちの映像が映し出されていく。「上からの命令は絶対だ。月への競争だけじゃない。世界の覇権をかけた争いだ」とモーが威嚇する。計画成功に向けて一丸となったNASAの職員、フェイク映像を依頼されたPRのプロ、そして政府関係者。それぞれの想いが交錯し、全世界が注目する中、遂にアポロ11号が発射の時を迎える!全世界が目撃したアポロ11号の月面着陸は果たして、リアルか、フェイクか…。本編への期待がますます高まる予告編となっている。『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は7月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン 2024年7月19日より全国にて公開
2024年06月19日ディズニーヴィランズの子どもたちを主人公にした大人気ミュージカル映画シリーズの最新作『ディセンダント ライズ・オブ・レッド』が、7月12日(金)よりディズニープラスで独占配信。この度、キービジュアルと本予告が解禁となった。「ディセンダント」シリーズは、“もしディズニー・キャラクターに子孫がいて、10代だったら?”というユニークな発想から生まれたディズニー・オリジナル作品。『美女と野獣』のベルやビーストなどの善人が暮らすオラドン合衆国と、魔法のバリアによって覆われたヴィランズたちが暮らすロスト島を舞台に、『眠れる森の美女』マレフィセントの娘・マル(ダヴ・キャメロン)や『白雪姫』イーヴィル・クイーンの娘・イヴィ(ソフィア・カーソン)など、ヴィラン・キッズの葛藤や成長、友情・恋などをポップなミュージカル音楽とともに描いた本シリーズは、世界的大ヒットを記録。2015年~2019年にかけて計3作が製作された。そして、3作目の放送から早5年、ついにシリーズ第4弾となる待望の最新作では、マルの宿敵として、かつてロスト島にその悪名を轟かせていた『リトル・マーメイド』アースラの娘・ウーマ(チャイナ・アン・マクレーン)は、オラドン高校の新校長に。そんな彼女が、転入生として新たに迎え入れたのは、生粋のヴィランとして知られる“ハートの女王”(リタ・オラ)の娘・レッド(カイリー・キャントラル)だった。しかし、ハートの女王はオラドン高校、ひいては“シンデレラ”(ブランディ)に対して積年の恨みを持っており…。破天荒なレッドと『シンデレラ』の娘が初対面予告編が解禁今回解禁となったのは、オラドン高校の新校長となったウーマのクールなダンスシーンから始まる、カラフルでポップな本予告。ワンダーランドに住むレッドはウーマの招待でオラドン高校へと入学。母・ハートの女王と共にオラドン合衆国に足を踏み入れるが、そこでシンデレラの娘で完璧主義者のクロエと対面する。「ワンダーランドはどんなところかしら?」と興味津々に尋ねるクロエに「いらっしゃいよ、ジャバウォック(人喰いモンスター)もいるし」とレッドは冷たくあしらい、馬が合わなそうな2人。そんな中、ハートの女王がクーデターを起こすことに。それに巻き込まれたレッドとクロエは、母たちの学生時代へとタイムスリップすることに。そこで若き日のハートの女王/ブリジットに出会ったレッドだが、なんと若き日の母は“良い子”であることが判明する。ブリジットが悪に手を染めてしまったのはなぜなのか。その原因を調べていくうちに、2人はアースラの妹ウリアナ(ダラ・レネー)が深く関与していることに気がつき…。併せて解禁となった新たなポスタービジュアルでは、メインキャラクターたちが大集合。暴君として知られるハートの女王が中央に君臨し、レッドやクロエを取り巻くトランプのカードが、物語が新たに動いていく様子を想起させるビジュアルとなっている。『ディセンダント ライズ・オブ・レッド』は7月12日(金)よりディズニープラスにて独占配信。(シネマカフェ編集部)
2024年06月18日1973年のブラジル映画で、2023年にベルリン国際映画祭で4Kレストア上映されて話題を呼んだ『デビルクイーン』が8月10日(土)より全国順次公開決定。併せてポスタービジュアル、予告編が解禁となった。ギャング、同性愛者、ドラァグクイーン、セックスワーカーなど、軍事独裁政権下のブラジルで最も疎外された人々を、強烈なサウンドと極彩色の美術、暴力とクィアネスを融合して描いた本作。1974年にカンヌ国際映画祭に出品されると瞬く間に観客を魅了、ブラジルを代表する新聞「O GLOBO」によると「ラテンアメリカのファスビンダー」と評され、カルト的人気を博した。その後も熱狂的ファンに愛されながらも、長きに渡って世界的上映の機会に恵まれていなかったが、製作から50年の節目の2023年に奇跡の4Kレストアが実現。同年のベルリン国際映画祭で上映されると「アシッドロックの旋律に乗って殺し合うスコセッシ的モンタージュ」「色彩あふれる陶酔的なカーニバル」と絶賛され、血なまぐさいギャング映画とキャンプなエッセンスの融合が若者を中心に支持を集め再び映画祭を沸きあがらせた。あるときは恐怖で組織を支配するギャングのボスとして、またあるときはスウィートな女王として、狂気とチャーミングさを見事に同居させたデビルクイーンを演じたのはブラジルの伝説的俳優ミルトン・ゴンサルヴェス。シネマ・ノーヴォとボサノヴァのミューズのひとりであるオデッチ・ララもキャバレーシンガーとして出演している。監督のアントニオ・カルロス・ダ・フォントウラは『Copacabana Me Engana』(68/原題)で劇映画デビュー、ブラジルのサイケロックバンド「ムタンチス」やシンガーのガル・コスタなどトロピカリア・ムーヴメントを代表するアーティストたちのドキュメンタリーなども手掛けている。ブラジル映画史の中で最も抑圧的だった時代の検閲をくぐり抜け、世界中の映画祭で観客を熱狂の渦に巻き込むも、日本では知られざる存在だった異端にして伝説のクィア・ギャング映画。ついに50年の時を経て本邦初公開となる。<STORY>デビルクイーンと呼ばれるその人は、ヴィヴィッドな色のアイシャドウを塗ったまぶたから鋭く光る視線でリオデジャネイロの裏社会を支配している。部下のギャングたちに恐怖を、自分の王国の “ドールズ” にはキャンディをバラまき、愛用のジャックナイフで脚をシェーブし、裏切り者を切り裂く。ある日、ハンサムなお気に入りが警察に追われていることを知ると、スケープゴートとしてキャバレーシンガー・イザのヒモ、世間知らずのべレコを巻き込むが、事態は思わぬ方向に動きはじめ…。『デビルクイーン』は8月10日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年06月18日2大ヒーローの活躍を描く『デッドプール&ウルヴァリン』が、7月26日(金)の全米公開に先駆け、日本は世界最速となる7月24日(水)に公開されることが決定した。本作は、初作『デッドプール』(2016)で公開当時世界興行収入850億円を超える大ヒットを記録、その続編となる『デッドプール2』(2018)ではさらに記録を塗り替え1,120億円を突破しR指定映画の世界歴代記録をことごとく更新した人気ヒーロー「デッドプール」シリーズ最新作。この度、世界最速上映決定の情報解禁と併せ、デッドプール役の日本版声優である加瀬康之がデッドプールファンへ最速公開を伝えるサプライズ映像も到着。また、公開日変更のニュースと併せて新たに解禁された特別映像では、「Red and Yellow」というデッドプール&ウルヴァリンのカラーを象徴するフレーズを載せ、軽快なサウンドが響き渡る。一見相性の合わなそうなデッドプールとウルヴァリンが、時々皮肉を言い合い喧嘩(?)をしながらも、未知なる敵に立ち向かい共闘する過激なバトルアクションが見どころだ。マーベルの人気キャラクターで体の大きさを自由に操るアントマンらしき巨大なヘルメットを模した基地が開くと、中から頭蓋骨のようなものが映し出され、「やっとポール・ラッドが老けたな」と、見た目が20年前と変わらないことで有名なアントマン役のポール・ラッドをイジるセリフも数々の小ネタが仕掛けられている「デッドプール」シリーズならでは。また、予告内で赤いコスチュームを身につけデッドプールの顔を舐めている犬・通称ドッグプールは、実は「イギリスで最もブサイクな犬」賞を受賞した犬のペギーであり、本作で映画デビューを果たしたことでも話題だ。様々なデッドプールが登場する可能性が高まった、サプライズ満載の特別映像となっている。『デッドプール&ウルヴァリン』は7月24日(水)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:デッドプール&ウルヴァリン 2024年7月24日より全国にて公開© MARVEL 2024
2024年06月18日世界的ファッションデザイナーに迫るドキュメンタリー『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』(原題:High&Low -John Galliano)が9月20日(金)より全国にて公開されることが決定。メインビジュアルと予告編が解禁された。2011年、ショッキングなニュースが瞬く間に全世界へと流れた。「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のデザイナーとして活躍していたジョン・ガリアーノが逮捕されたのだ。ジョン・ガリアーノは1995年「ジバンシィ(GIVENCHY)」、1996年「クリスチャン・ディオール」と、世界的ブランドのデザイナーに次々と抜擢され、ファッション界の至宝と称えられた“ファッション界の革命児”。しかし、絶頂期だった2011年2月、反ユダヤ主義的暴言を吐く動画が拡散、その後有罪となり、ブランドから解雇され、文字通り“すべて”を失くした。事件から13年たったいま、ガリアーノ本人がカメラの前に座り、「洗いざらい話す」と語る…。監督を務めたのは、『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したケヴィン・マクドナルド監督。本作ではジョン・ガリアーノの人間性にも鋭く踏み込み、最大のミステリー「彼の暴言の背景には何があったのか?」に斬りこんでいく。年32回のショーを抱え、超人的な仕事量をこなしながら、相次ぐ大切な人の死、さらにアルコール依存症が加速、「ゆっくりと死に向かっていた」と自ら暴露する、その闇とは?映画は、大胆なスタイルで世界中を魅了していったガリアーノの栄光の道程を、デビューから各ブランド時代の超豪華なコレクションを収めた貴重なアーカイブ映像とともにふり返りながら、ガリアーノを診断した精神科医、いまも心の傷が癒えないという事件の被害者にもカメラを向ける。美しさと醜さ、賢明さと愚かさ、愛と憎しみ、幸福と絶望…。全編に人間存在の謎と魅力がつまったヒューマン・ドキュメンタリーとなっている。このたび解禁となった予告編は、「ジョンが現れてファッションは突然、ロック化した」というイギリス版「VOGUE」誌編集長エドワード・エニンフルの印象的なセリフから始まる。ひとつの映画のように演出される数々のステージの裏側を語るのは、トップモデルであるケイト・モスやナオミ・キャンベル、俳優のペネロペ・クルスやシャーリーズ・セロンなどの錚々たる面々と、「VOGUE」誌の伝説的な編集長アナ・ウィンターやアンドレ・レオン・タリーをはじめとした、著名なファッション評論家たち。だが、数々の有名ブランドを成功に導くなか、事件は起きる。あれから13年、ガリアーノが「すべてを話す」とカメラの前に座り、真相が語られる。併せて解禁となったメインビジュアルは、2014年、ガリアーノの「メゾン・マルジェラ(Maison Margiela)」への電撃復帰後、初のショー「2015春夏オートクチュール・コレクション」にてお披露目された記念碑的ドレスだ。最新の「2024年春夏オートクチュール“アーティザナル”コレクション」の物語性のあるドラマティックなショーは、大きな話題を集め世界中を魅了し、いまもなお健在の比類なき才能がみなぎっている。“ファッション界の革命児”と呼ばれたデザイナーの心の中で、一体何が起こっていたのか。これまで明かされてこなかった赤裸々な真実を見届けたい。『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』は9月20日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年06月17日国境を越えようとする男女を描いたサスペンススリラー『越境者たち』が7月19日(金)より公開される。この度、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。雪に覆われた極寒のイタリアン・アルプスを舞台に、自由を求める亡命者の行く手を阻む大自然の脅威と不寛容な人間たちの狂気を描く本作。主演はフランスを目指す女性チェレーに、自らもイランからフランスに亡命し、『聖地には蜘蛛が巣を張る』で第75回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したザーラ・アミール・エブラヒミ。チェレーに手を貸す男性サミュエルに『苦い涙』、『理想郷』などのフランスの名優ドゥニ・メノーシェ。そのほか、『シャトーブリアンからの手紙』のヴィクトワール・デュボワ、『僕のスウィング』のオスカー・コップ、「ウィークエンド・ファミリー」のロクサーヌ・バラズーなど、名優たちが脇を固める。監督・脚本は本作が長編デビュー作となるギョーム・レヌソンが務める。解禁された予告編では、雪山で過酷な“越境”に臨む、チェレーとサミュエルの姿が捉えられている。妻を事故で亡くし、失意の淵にあったフランス人サミュエル。娘を友人に預けてイタリアの国境を越えたアルプスにある別荘の山小屋で週末を静かに過ごそうと考えていたが、その山小屋には亡命のためフランス側にある難民施設へ向かうアフガニスタン人女性チェレーが避難していた。翌朝、山を越えてフランスへ向かうというチェレーを放っておけずに道案内を引き受けたサミュエル。だが彼らを襲うのは雪山の脅威だけではなかった…。2人を待ち受けるサバイバルと恐怖をスリリングに描いた予告編となっている。『越境者たち』は7月19日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年06月16日ゼンデイヤ、ジョシュ・オコナー、マイク・フェイストが共演した『チャレンジャーズ』がついに日本公開。「年間ベスト」「最高」などの声がSNSに上がるなか、ゼンデイヤらキャスト、プロデューサーがルカ・グァダニーノ監督に絶賛を贈る特別映像が解禁となった。早くも映画館に足を運んだ観客からは、「3人の欲望のラリーから目が離せない!最高最強。もう一回観たい」「余裕で年間ベスト」「ラスト20分で世界一面白い映画になった。グァダニーノ、お前の勝ちだ。」「終盤10分とラストシーンで全て持ってかれた快作でした」など、SNS上で熱量の高いコメントが続出。「劇半最高!!」「心理描写やカメラワークがテクノにマッチしていて最高」「テクノがスパイスになって、力強く感情的なシーンが盛り上がっていた」とトレント・レズナー、アッティカス・ロスによる、こだわりの音楽について絶賛するコメントも相次いでいる。さらに観客を引き込むクライマックスシーンの圧巻のカメラワークについても、「テニスの対戦シーンのカメラワーク、手に汗握る大胆な演出の連続で目が離せなかった」「臨場感がすごくてテニスのボールがこっちに向かって飛んでくるかと思った」「ラストシーン凄かった。どうやって撮ってるんだ?」などと驚きのコメントで溢れ、SNS上で盛り上がりを見せた。また、ファッションアイコンとして注目を集めるゼンデイヤへは「魅力的すぎる主人公で圧倒された」「三角関係を操るゼンデイヤすごい」「ゼンデイヤのテニス姿さいっこうにクールで超ホットだった」などゼンデイヤに圧倒される観客が多数見受けられ、劇中で主人公たちが着用したファッションブランド「LOEWE(ロエベ)」から現在発売されている「I TOLD YA」のTシャツの着こなしにも注目が集まっている。マイク・フェイスト&ゼンデイヤ&ジョシュ・オコナー&ルカ・グァダニーノ監督 Photo by Gareth Cattermole/Getty Imagesそんな本作から解禁されたのは、主人公タシ役を演じ、プロデューサーを務めたゼンデイヤらがルカ・グァダニーノ監督について語る映像。「(本作は)人間関係と支配について描かれる。ルカ監督はこの映画がどういう作品になるか明確なビジョンがあった」と、初期段階での話し合いから映画に対してのビジョンがルカ監督には見えていたことを明かすゼンデイヤ。米アカデミー賞にノミネートされた経験のあるプロデューサーのエイミー・パスカルは「まさに芸術家です。彼のような映画監督はほとんどいません」と絶賛。登場人物たちの性格について、正直で傷つきやすいと話すゼンデイヤは「ルカはそういうニュアンスを引き出す天才なのです」と語り、全世界から注目を集めるルカ監督へ信頼を寄せ、撮影をしていた当時をふり返っている。そんなルカ監督は本作について「(本作は)人生と愛のゲームです。ダイナミックで視覚的に印象的な映像体験のために誰もが多くの時間を費やしました」と熱く語っている。『チャレンジャーズ』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:チャレンジャーズ 2024年6月7日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.© 2024 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. All Rights Reserved.
2024年06月16日吉田鋼太郎主演の映画『おいハンサム!!』より場面写真とメイキング写真が解禁された。4月6日にスタートし、第1話の見逃し配信再生回数が122万回再生を突破、フジテレビの土ドラ枠として歴代最高の再生回数を記録するなど、大きな反響をもって終了した「おいハンサム!!」Season2。「おいハンロス」も広がる中、間もなく映画版も公開される。先日行われた完成披露舞台挨拶では、伊藤家をはじめ豪華キャスト陣が集結。“まさかの映画化”にキャスト陣が喜ぶ姿や、互いの“ハンサム”エピソードを披露するなどドラマシリーズから続く息の合った掛け合いを見せ、たくさんの笑いに包まれた。この度、公開を目前にして、新たな場面写真10点と、映画撮影期間中のメイキング写真を4点が解禁された。場面写真で新たに写し出されたのは、ゴルフクラブを片手に水飛沫を上げてプールを突き進む、源太郎(吉田鋼太郎)の怒れる姿。一方で、謎の米国人女性・ナンシーと2人で食事をしていたり、Season2にも登場した占い師(光宗薫)に神妙な顔で占ってもらっていたりと、いままで見たことのない源太郎の姿が収められている。そして由佳(木南晴夏)、里香(佐久間由衣)、美香(武田玲奈)の3姉妹それぞれの、恋の予感を漂わせる2ショット写真も新たに公開。その中には和菓子屋の厨房で見つめ合う、調理白衣を着た里香とたかお(宮世琉弥)の写真や、パーティー大好きイケイケ集団を率いるイサオ(野村周平)の姿も。さらに、メイキング写真では仲睦まじい伊藤家キャスト5人の写真や、原作者である伊藤理佐さんとのオフショットも到着。吉田さんや原さん演じる藤原竜也が、親交の深い山口監督と撮影現場で話している貴重なメイキング写真も合わせて公開された。映画『おいハンサム!!』は6月21日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:おいハンサム!! 2024年6月21日より全国にて公開
2024年06月16日マルコ・ベロッキオ監督作『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』が、8月9日(金)より公開される。この度、本ビジュアル、本予告編が到着。また340分の本編を、前後編各170分に分けて上映されることも決定した。ヨーロッパ現代史上、類を見ない大事件「アルド・モーロ誘拐事件」を題材に、壮大な人間模様を、史実にフィクションを織り交ぜながら描き切った本作。冷戦下で混迷を極め、テロリズムや暴動が蔓延り、“鉛の時代”と呼ばれていたイタリアで起きた国家を揺るがす大事件の裏側で、その時一体何が起こっていたのか…?ベロッキオ監督は、“羅生門方式”とも言える、事件に関わった人物たちのそれぞれの6つの視点から再構築した。主演は、『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』(23)での好演が記憶に新しいファブリツィオ・ジフーニ。妻エレオノーラ役にはマルゲリータ・ブイ、時の教皇パウロ6世役は名優トニ・セルヴィッロ演じた。ほかにもイタリア映画界を代表する錚々たる俳優たちが脇を固める。この度解禁された予告編は、本編でも使われているジャネットの「Porque te vas」にのせて、アルド・モーロが「赤い旅団」に誘拐され、家族をはじめ、政府関係者や教皇が戸惑う姿や、赤い旅団のメンバーが決起する姿などがリズミカルに映し出され、ラストは、モーロが神父に告解し、キャッチコピーの言葉が印象的に響く。本ビジュアルは、赤を基調とし、手で顔を覆い隠す象徴的なアルド・モーロを中心に、本作の主要登場人物たちが周縁を囲っている。モーロの写真の横には、劇中で「赤い旅団」に監禁され50日以上が経ったモーロが、神父に告解する場面で吐露する、「生きたいと願うことの何が狂っていますか?」という言葉が印象的に映えるデザインとなった。日本での上映形態は、イタリア本国での劇場公開時の上映形態に則り、前編(1~3)と後編(4~6)、各170分に分けて上映され、上映素材もイタリア劇場公開版となる。Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下でのタイムテーブルも発表、劇場公式サイトで確認ができる。『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』は8月9日(金)よりBunkamura ル・シネマ渋谷宮下ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:夜の外側 イタリアを震撼させた55日間 2024年8月9日よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国順次公開©2022 The Apartment – Kavac Film – Arte France. All Rights Reserved.
2024年06月15日パリの名門音楽院へ編入を認められたアルジェリア系の少女が、世界中で6%しかいない女性指揮者への夢に挑む実話『パリのちいさなオーケストラ』が9月20日(金)より公開決定、日本版ビジュアルが解禁された。パリ近郊の音楽院でヴィオラを学んできたザイアは、パリ市内の名門音楽院に最終学年で編入が認められ、指揮者になりたいという夢を持つ。だが、女性で指揮者を目指すのはとても困難な上、クラスには指揮者を目指すエリートのランベールがいる。超高級楽器を持つ名家の生徒たちに囲まれる中、ランベールの仲間たちには田舎者とやじられ、指揮の練習の授業では指揮台に立っても、真面目に演奏してもらえず練習にならない。ある日、特別授業に来た世界的指揮者に気に入られ、指導を受けることができるようになり、道がわずかに拓き始める――。本作は、現在も精力的に活躍の場を広げている「ディヴェルティメント・オーケストラ」を立ち上げた、ある少女と仲間たちの物語。指揮者を目指したアルジェリア系のザイア・ジウアニが、パリの音楽院への編入をきっかけに、元ベルリン・フィル首席指揮者であるセルジュ・チェリビダッケに指導を受けながら音楽を学ぶ。そして、貧富の格差なく誰もが楽しめるように、パリ市内の上流家庭出身の生徒たちと移民の多いパリ近郊の地元の友人をまとめ、垣根を超えたオーケストラを結成した。この実話を映画化したのは、『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』の監督マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール。主要キャスト以外の配役には現役音楽家を起用。数々の美しい有名クラシック音楽が、実際に演奏しながら撮影され、ライブ感溢れる作品となっている。清々しい演奏風景を切り取ったビジュアルこの度解禁された日本版ビジュアルは、雲ひとつない晴れ渡る青空の下で、清々しい表情で指揮棒を振る主人公ザイア・ジウアニと、チェロ奏者である双子の妹フェットゥマや仲間たちがいきいきと演奏するシーンを切り取っている。ザイアは仲間たちとともに管弦楽団を結成するに至るまで、人種、ジェンダー、経済格差、階級意識など、様々な障壁を並々ならぬ情熱と努力、家族たちの支えにより乗り越えてきた。本ビジュアルには、指揮者として仲間たちとともに歩む音楽人生のはじまりが映し出されており、一歩踏み出す勇気をもらえる物語を予感させる。『パリのちいさなオーケストラ』は9月20日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パリのちいさなオーケストラ 2024年9月20日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開© Easy Tiger / Estello Films / France 2 Cinéma
2024年06月15日マイケル・ケイン主演『2度目のはなればなれ』(原題:The Great Escaper)が10月11日(金)より全国公開されることが決定。ポスタービジュアルが解禁された。2014年夏。イギリス・ブライトンの老人ホームで寄り添いながら人生最期の日々を過ごす老夫婦バーナード(マイケル・ケイン)とレネ(グレンダ・ジャクソン)のある行動が世界中の大ニュースとなった。ひとりバーナードはフランスのノルマンディへ旅立つ。彼が行方不明になったという警察のツイート(#The Great Escaper)をきっかけに、世界中で話題になったのだ。ふたりが離れ離れになるのは、人生で2度目。決して離れないと誓った男がどうしてもはなればなれにならなければならなかった理由とは…。必ず戻ってくると信じる妻の真実の想いとは…。マイケル・ケイン Photo by Gisela Schober/Getty Images本作は89歳の退役軍人が6月ノルマンディ上陸作戦70年記念式典に参加するため、老人ホームを抜け出した実話を基にした作品。『ハンナとその姉妹』(87)『サイダーハウス・ルール』(00)で2度のオスカー受賞したマイケル・ケインが主演を務め、本作で引退することを表明している。共演には、『恋する女たち』(69)『ウィークエンド・ラブ』(74)で2度のオスカーを受賞したグレンダ・ジャクソン。全英公開を控えた去年2023年6月15日、87歳でこの世を去り、輝かしい女優人生に幕を閉じた。2度のオスカー受賞という名優2人が『愛と哀しみのエリザベス(原題:THE ROMANTIC ENGLISH WOMAN)』(75)以来、50年ぶり2度目の競演にして、2度目の夫婦役を演じ話題になり、本国イギリスで10億超えの大ヒットを記録した。この度到着したポスタービジュアルには、“もし、またどこかに行くことがあれば、私もいっしょにいくわ…。”とメッセージが添えられ、バーナードとレネの2人が寄り添う姿が描かれている。バーナードの胸元には、かつて1度はればなれになった2人の波乱の過去が垣間見えるいくつもの勲章が。2人の“2度目のはなればなれ”で起こる出来事と感動に期待が膨らむビジュアルとなっている。『2度目のはなればなれ』は10月11日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年06月15日大ヒット公開中の『マッドマックス:フュリオサ』から、クリス・ヘムズワースが怪演するフュリオサの宿敵ディメンタス将軍にフォーカスした特別映像(ディメンタス降臨編)が解禁、アニャ・テイラー=ジョイら共演者、ジョージ・ミラー監督が彼について語っている。6月8日(現地時間)に公開となった中国でも初登場1位を獲得するなど世界中でフュリオサ旋風を巻き起こしている本作。クリス・ヘムズワース演じる本作で初登場の悪役ディメンタス将軍も話題となっている。SNSでは「どのキャラクターも本当にあの世界を体現してて良かったけど、やっぱり1番はディメンタス!MVPです」「クリヘム演じるディメンタスがイカれてるせいで、あのイモータン・ジョーが治める砦の方が相対的にマシに見えるのバグりが過ぎるだろ」「クリヘムのディメンタスは、やってる事は酷いし、行き当たりばったりで頭も悪いんだけど嫌いになれない特異なキャラ」など、すでに鑑賞した人々から大絶賛。クリスは先日、歴史ある「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」に名を刻み、ハリウッド殿堂入りを果たしたことでも話題となっており、いま世界で最も“熱い”ハリウッドスターの1人。『マイティ・ソー』などでヒーローのイメージが強いクリスが、今回悪役としての怪演を披露し、役者としてさらに幅の広さを見せつけた。彼が演じたディメンタスは、荒野で爆走、略奪、侵攻、支配の限りを尽くし、フュリオサのみならず鑑賞者全員の怒りの炎を燃え上がらせるキャラクター。幼少期のフュリオサを誘拐し、彼女の目の前で母親を手にかけるという卑劣さ。救世主を気取り、荒廃した世界の支配者になろうとする本作のメインヴィランだ。このクセのある人物を演じるにあたり、クリスはミラー監督と何度も話し合いを重ねてキャラクター像を練り上げたそう。「彼は荒れはてた地で苦しみながら生きてきたことで、性格が歪んでしまった。かつては希望があったことを、彼は忘れてしまった」と、傍若無人な行動の中にも葛藤があったと分析。これにより単なる悪役ではなく、深みのあるキャラクターとしてディメンタスは誕生した。クリスの役に対する考えに、ミラー監督も驚愕しており「クリスと初めて会った時、鋭い観察眼に驚いた。『カリスマとはどういう存在だと思う?』と問うと、『ユーモアがあり、人を魅了するリーダーのことだ』と答えたんだ」と、まさに彼がディメンタスを演じるにふさわしいと熱弁。クリスは撮影中も、ディメンタスが率いるバイカー集団の役者たちと常にコミュニケーションをとり、現場でも自ずと皆の中心にいたという。その振る舞いに対し本作のもう1人のヴィラン、イモータン・ジョー演じるラッキー・ヒュームも驚嘆している。「こんなに没頭しているクリスは初めて見た」と、役作りに対するクリスの集中力と現実でも人々を惹き付ける“カリスマ性”に衝撃を受けた様子。こうしたクリスの入念な役作りにより、ディメンタスがついに降臨。ミラー監督は「歴史上の支配者のようだ」と満足げに語り、フュリオサを演じたアニャも「クリスの今回のルックが大好き。初めて見たときとてもクールで、設定にピッタリだと思った」と、その完成度に最大限の讃辞を送った。ディメンタスの心の機微を演じたクリスに対して、SNSでは「フュリオサ、マックス、イモータンには希望があるが、ディメンタスは果てしない絶望しかない。だからしぶとい」「ディメンタスの人物造形が興味深い。かれの狂気は『人間性の残滓』という感じなんだよね。家族を失って虚無におそわれた人間のあり方のひとつで、そういう意味では彼は闇堕ちしたマッドマックスだ」「ディメンタスは馬鹿で狂ったように振る舞わないとやってられない絶望に呑まれた人間に見えたのでかなり気に入っている」とファンも大絶賛。さらに「ディメンタスはくそったれなのにどこか可愛いのはクリヘムだからかな」「ディメンタスのマントがフェーズごとに色が変わっていったのも、そのマントを最後追い詰めた頃にはフュリオサが羽織っていたところも、全てが漫画的で美しかった」「衣服が白→赤→黒になったのはヨハネの黙示録に出てくる騎士たちから着想得てるよね。色の順番も同じ」と、ディメンタスのルックスの細かな変化による演出も好評を博している。本作は、フュリオサの15年の物語だが、ディメンタスの15年の物語と考えると、また違った側面が見えてくるはず。年を経るごとに、見た目や、名乗り方が変わることで、その心の繊細な変化を表現したクリスの熱演も合わせて必見。なお、6月13日に開催されたファン垂涎の“V8J”協力応援上映が好評につき、6月23日(日)に新宿ピカデリーでの応援上映の追加開催が決定。来場者には<オリジナルうちわ>も配布予定となっている。『マッドマックス:フュリオサ』は全国にて公開中。(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.(シネマカフェ編集部)■関連作品:マッドマックス:フュリオサ 2024年5月31日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAXR is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年06月14日“プーさん”ホラー第2弾『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』の公開日が8月9日(金)に決定。ティザービジュアルと特報が解禁された。製作費わずか10万ドルの超低予算にもかかわらず、全世界で420万ドルのスマッシュヒットとなった『プー あくまのくまさん』の続編となる本作。この度解禁されたティザービジュアルでは、炎燃え盛るチェーンソーを構えていまにも襲い掛かってきそうなプーが映し出されている。人間に対する怒りや嘲笑が込められたような何とも言い難い表情でこちらを睨みつける姿からは、これから始まる壮大な“血祭り”を予感させる。併せて解禁となった特報は、軽快なビートが鳴り響き、凶悪なプーが泣き叫ぶ女性を捕らえる様子や、クラブで乱痴気騒ぎをする若者たちを一瞬で恐怖に染める一幕などが切り取られている。なかにはプーのルーツに関わる意味深な姿も捉えられており、どんなストーリーが展開するのか、期待が高まる映像となっている。特典:オリジナルスマホ壁紙さらに、特典付きムビチケオンラインが6月21日(金)より発売。特典はプーと仲間たちの邪悪な表情が捉えられたビジュアルのオリジナルスマホ壁紙となっている。『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』は8月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年06月14日柴咲コウ主演、黒沢清監督作『蛇の道』より本編冒頭ノーカット映像が解禁された。黒沢監督が自身の作品をフランスを舞台にセルフリメイクした本作。自ら「最高傑作ができたかもしれない」と公言するほどのクオリティで放つリベンジ・サスペンスだ。パリで働く日本人の心療内科医・新島小夜子を柴咲コウが演じ、小夜子に助けられながら殺された娘の復讐を目論むアルベールをダミアン・ボナールが演じる。この度解禁されたのは、冒頭3分半の本編映像。アルベールと小夜子が事件にからむ元財団の関係者たちを拉致監禁しようと動き出す、物語の始まりのシーンだ。パリの裏通り。無言で立ちすくむ小夜子が静かに振り向き、待ち合わせをしていたであろうアルベールに「寝てないの?」と問いかける。目が泳ぎ、落ち着かない様子のアルベールに対して「今日はやめておく?気にしないで。また都合をつけるから」と、気遣う様子を見せる小夜子。これから行おうとしている計画をおくびにも出さず、あまりにも冷静なその姿はどこか不穏さが漂う。小夜子役をフランス語で熱演した柴咲さんについて、「彼女の鋭く妖しい眼差しと、野獣のような身のこなしが、この映画をオリジナル版にもましてミステリアスで深みのある作品に格上げしてくれました」と称する黒沢監督。共演したダミアン・ボナールも「彼女と一緒に1000もの顔を持つこの探求に飛び込むことができたことは大きな喜びです」と絶大な信頼を寄せている。復讐のため、関係者たちを次々と拉致していくアルベールと小夜子。明らかになっていく真相と、その先に待つ真実とは…?2人を待つ物語の行方が気になる冒頭映像となっている。『蛇の道』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:蛇の道(2024) 2024年6月14日より全国にて公開© 2024 CINÉFRANCE STUDIOS – KADOKAWA CORPORATION – TARANTULA
2024年06月14日7月19日で開業5周年を迎えるグランドシネマサンシャイン 池袋が、記念特集上映「5!5!5!5!Go!!!!!」を開催。特集上映第1弾として、IMAXシアターと4DXシアターで豪華ラインアップを上映する。IMAXシアターで上映するのは、クリストファー・ノーラン監督が仕掛けるタイムサスペンス超大作『TENET テネット』と、アメリカ海軍所属のアクロバット飛行チームの訓練と展示飛行を追ったドキュメンタリー映画『THE BLUE ANGELS』。『TENET テネット』は、同館が世界のIMAXシアターの中でNo.1の興行収入を記録した記念すべき作品。公開当時、ノーラン監督から劇場宛てに感謝の手紙が届いたことも話題に。また、『トップガン マーヴェリック』のハングマン役で一躍トップスターとなったグレン・パウエルと、映画監督のJ・J・エイブラムスがプロデューサーを務めている『THE BLUE ANGELS』は、日本初上映だ。4DXシアターでは、今年で25周年を迎える『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』を上映。4DXでの4K上映は、日本では初めて。ポッドレースの迫力、水中シーンなど、各シーンに合わせた4DXならではの効果により、まるで登場人物たちと一緒にいるような臨場感を体感することができる。また、初日にはコスプレOKの応援上映も実施予定。なお、各上映作品のチケット販売をはじめとする詳細については、グランドシネマサンシャイン 池袋公式サイトにて発表される。▼開業5周年記念特集上映「5!5!5!5!Go!!!!!」上映作品・『TENET テネット』IMAXレーザーGT字幕【上映期間】7/5(金)~7/11(木)※1週間限定上映【鑑賞料金】通常料金+IMAX料金800円・『THE BLUE ANGELS』IMAXレーザーGT※日本語字幕なしの上映【上映期間】6/28(金)~7/4(木)※1週間限定上映【鑑賞料金】通常料金+IMAX料金800円・『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』4DX字幕※4K【上映期間】7/5(金)~7/11(木)※1週間限定上映【鑑賞料金】通常料金+4DX料金1,200円※各種割引サービス、無料鑑賞は不可(シネマカフェ編集部)■関連作品:スター・ウォーズエピソード1/ファントム・メナス 1999年7月10日公開TENET テネット 2020年9月18日より全国にて公開© 2020 W arner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
2024年06月14日職場でのパワハラ・セクハラや、性的虐待を題材にした『アシスタント』の監督キティ・グリーンと主演ジュリア・ガーナーが再びタッグを組んだ『ロイヤルホテル』から、日本版本ビジュアルと新場面写真7点が解禁となった。本作は、オーストラリアの荒野にたたずむ「ロイヤルホテル」という名のさびれたパブを舞台に、ワーキング・ホリデーに来た女性2人に襲い掛かる身の毛もよだつ悪夢を描いた新感覚のフェミニスト・スリラー。2023年9月に第50回テルライド映画祭、続く第48回トロント国際映画祭でも上映され好評を博し、『燃ゆる女の肖像』『パラサイト 半地下の家族』などのヒットが続く新進気鋭の映画スタジオNEON配給により2023年10月に全米公開。限定公開ながらもクリーンヒットとなり、最後のラストシーンを巡っては物議を醸した。この度解禁となったのは、主人公たちを捉えた大胆なビジュアル。どこか不穏そうな顔でこちらを向くハンナ(ジュリア・ガーナー)とリブ(ジェシカ・ヘンウィック)。2人の間には、本作の舞台となるパブ「ロイヤルホテル」が不気味に佇んでいる。米配給会社NEON版のポスターを踏襲し、中央には「私の我慢は、限界を超えた。」というコピーが添えられた。女性差別とハラスメントに我慢の限界を迎えたハンナたちが取った行動とは、いったい何なのか…?併せて解禁となった場面写真は7点。ハンナたちをしつこく揶揄う男性客のマティ(トビー・ウォレス)や、気性が荒く何をしでかすか分からないドリー(ダニエル・ヘンシュオール)のほか、登場人物を捉えたカットを追加。また、つかの間の休暇を楽しむハンナとリブのツーショットや、おぞましい表情で佇む男たちなどが収められている。『ロイヤルホテル』は7月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ロイヤルホテル 2024年7月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2022 Hanna and Liv Holdings Pty. Ltd., Screen Australia, and Create NSW
2024年06月13日109シネマズプレミアム新宿では、特別上映企画「SAION Request Collection」として、インド映画『RRR』『バーフバリ 伝説誕生 完全版』『バーフバリ 王の凱旋 完全版』の3作品を上映する「創造神・S.S.ラージャマウリ監督特集」篇が6月28日(金)より実施される。「SAION Request Collection」は、昨年から過去2回開催している、来場者アンケートの「坂本龍一氏監修の下で設計した『SAION -SR EDITION-』で鑑賞してみたい作品」という設問で特に回答が多かった作品を上映する企画。『RRR』全席が一般的なシネコンの最大約2.3倍の大きさ、リクライニング付きのプレミアムシートになり、約3時間の上映時間となる本作でも最後までリラックスして鑑賞することができる。また本企画を記念して、当館初の試みとなる、歓声やセリフの唱和など発声や拍手、紙吹雪の使用等が可能な参加型上映企画、『バーフバリ 伝説誕生 完全版』と『バーフバリ 王の凱旋 完全版』をオールナイトで上映する「『バーフバリ』オールナイトで王を称えよ!絶叫マサラ上映」の実施も決定した。『バーフバリ 伝説誕生 完全版』なお、スーベニアショップ「POST CREDIT」では、映画のパンフレットや公式グッズの販売を行う。▼イベント実施概要「SAION Request Collection『創造神・S.S.ラージャマウリ監督特集』篇」【上映スケジュール】・6月28日(金)~7月12日(金)『RRR』・7月5日(金)~7月19日(金)『バーフバリ 伝説誕生 完全版』『バーフバリ 王の凱旋 完全版』※上映終了時期は変更になる可能性あり「『バーフバリ』オールナイトで王を称えよ!絶叫マサラ上映」【日時】6月28日(金)23:00~6月29日(土)5:00ごろ予定※1時間前からメインラウンジ利用可能※1作品目終了後に約20分間休憩※休憩時間もWELCOME CONCESSIONで自由にポップコーンとドリンクをご利用いただけます【上映作品】『バーフバリ 伝説誕生 完全版』『バーフバリ 王の凱旋 完全版』【料金】CLASS S:10,800円CLASS A:8,600円※OVERTUREサービス対象外※各種割引サービス、シネマチケット、招待券使用不可【販売スケジュール】6月18日(火)0時(=6月17日24時)より109シネマズプレミアム新宿公式サイトにて販売開始(シネマカフェ編集部)■関連作品:RRR 2022年10月21日より全国にて公開警官の血 2022年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.
2024年06月13日ニダ・マンズール監督の長編デビュー作『ポライト・ソサエティ』が8月23日(金)より公開されることが決定。特報と日本版ポスタービジュアルが解禁された。ロンドンのムスリム家庭に生まれ、スタントウーマンを目指してカンフーの修行に励む高校生リア・カーンはいくつもの悩みを抱えている。学校では頭の固い先生や意地悪な同級生に目を付けられ、両親からも将来の夢を諦めて堅実な仕事に就くように説教される毎日。唯一の理解者は芸術家志望の姉のリーナだったが、彼女は突然プレイボーイの富豪と恋に落ち、海外に移住することに。彼の一族に不審な点を感じ取ったリアが独自に調査を開始すると、その結婚の裏にはとんでもない陰謀が隠されていた!はたしてリアは、彼女たちを枠に当てはめようとする厳しい社会の掟を蹴散らして、リーナと自分の人生を勝ち取ることができるのか?『ベイビー・ドライバー』『レ・ミゼラブル』『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』など数々の名作を生み出してきたワーキングタイトル社が製作し、サンダンス映画祭で批評家、観客双方からの絶賛を浴びて、見事英国インディペンデント映画賞最優秀新人脚本家賞を受賞し、バラク・オバマ元米国大統領の2023年お気に入り映画にも選出された本作。カンフーとボリウッドにリスペクトを捧げ、熱きシスターフッドを胸にジェンダーロール、家父長制、ルッキズム、スクールカーストに立ち向かう主人公、“リア・カーン”の活躍は多くの観客を魅了し、カラフルな伝統衣装で戦う姿と、『マトリックス』や『キル・ビル』を彷彿させるような斬新でパワフルなアクションシーンは大きな話題を呼んだ。この度解禁された人気デザイナー大島依提亜氏による日本版ポスタービジュアルでは、エスニックな建物をイメージした背景に一癖も二癖もあるキャラクター達が勢ぞろい。「向かうところは敵だけ」というキャッチコピーの下には多くの敵に囲まれ、闘志をあらわにしながら立ち向かう主人公のリアと姉リーナが描かれている。監督を務めたのはTVシリーズ「絶叫パンクス レディパーツ!」で高い評価を得た、気鋭のニダ・マンズール監督。本作が長編デビュー作となった。また、リア・カーン役に新星プリヤ・カンサラ、姉のリーナを「アンブレラ・アカデミー」『レッド・ノーティス』のリトゥ・アリヤが演じ、息の合った姉妹ぶりを熱演している。パキスタン系イギリス人であるマンズール監督は、「この映画を作りたかった理由はたくさんありますが一番は南アジア系の10代の女の子がアクションヒーローになるのを見たかったからです。彼女たちはアクション映画においてしばしば権力者やテロリストに追い回され、白人の主人公の形だけの友達になってしまう。ですから面白くて欠点があり、クールな南アジア系の少女を物語の中心に据えることは私にとって重要なことでした」と語る。併せて15秒の特報も解禁。スタントウーマンを目指すリアのモノローグが綴られる。スタントウーマンになりたいリアだったが親からは反対され、おまけに大好きな姉を怪しい富豪のプレイボーイに取られてしまう。歯向かうリアのムダ毛を無理やりワックスで脱毛するなど、徐々に悪魔の正体をあらわしていく結婚相手のファミリーに対して、リアは姉奪還作戦を敢行するのだった…。また、6月14日(金)からは海外版ビジュアルを採用したムビチケカードが発売。購入特典として特製「ファイティング手ぬぐい」が付いてくる。ファイティング手ぬぐい『ポライト・ソサエティ』は8月23日(金)より新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ポライト・ソサエティ 2024年8月23日より新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋、 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2022 Focus Features LLC. All rights reserved.
2024年06月13日ジョン・クラシンスキー監督最新作『ブルー きみは大丈夫』より、日本語吹替版の本編映像が解禁された。全米公開で首位デビューを飾った本作。観客の満足度を調査する米国のリサーチ会CinemaScoreでは最高評価の“A”を獲得し、国内でも一足早く本作を鑑賞した観客から「大人にこそ心温まり響く作品」「まさかこんなに泣いてしまうとは思わなかった!」と絶賛の声があがるなど、早くも世界中を大きく温かな感動で包み込んでいる。そんな本作よりこの度解禁されたのは、吹替版の本編映像。宮田俊哉演じるもふもふブルーと稲垣来泉演じる少女ビーのかわいらしいやり取りが垣間見える。“子供にしか見えない不思議な存在”のもふもふブルー(CV:宮田俊哉)は、自身を見ることができる少女ビー(CV:稲垣来泉)との出会いを嬉しく思うあまり、ビーを追いかけて外の世界へ着いて行くが、ビーに「つきまとわないで!」と怒られてしまう。そして、大人だけどブルーが見える隣人カル(CV:加瀬康之)のもとへ、ビーは文句を言いに行くことに。今回到着したのは、カルたちの部屋へ乗り込んだビーを捉えたワンシーンの中で、ブルーのかわいさが炸裂している吹替版本編映像。ブルーたちを前にして怒るビーの様子に戸惑いながらも、ブルーはビーには“空想の友達(イマジナリーフレンド=イフ)”のみんなを救える可能性があると興奮して伝える。しかし、ビーの「みんなって誰よ」の問いかけにブルーが意気揚々と答えようとすると、ビーが『“イフ”はなし』と、まさかのNGワード縛りを宣言されてしまう。言いたい、けど言えない…でも言いたい!発言を我慢できずに悶絶するブルー。もふもふで愛らしいブルーの魅力が詰め込まれたシーンとなっている。そんなブルーの“不憫かわいいさ”を余すことなく表現する宮田さんは、アフレコに挑むにあたって「ブルーは想像以上にもふもふしていて、『どんな声なんだろう?』って探りながら(役と)向き合いました」とふり返る。そして「ブルーは自分が普段の生活で発しない音を出すので、これをどう再現していこうかなと家で練習しました。自分が作れるブルーを作っていきました」と人間とはどこか違う“空想の友達”のブルーを作り上げることへの苦労を明かした。今回解禁となった本編映像でも、爆発寸前になってしまうブルーが発する音を、かわいさたっぷりに再現している。また、宮田さんはいつも前向きで一生懸命なブルーに自身を重ねて「ブルーはまんま僕だなと思います(笑)。基本的に楽しくいたいというのが共通点」と明かし、「幅広い年齢の方が見てそれぞれ色んな感想を持つと思うんですが、共通してきっとみんな優しい気持ちになれます。涙を流しながら優しい気持ちになる作品」と、ブルーや“空想の友達”の仲間が織りなす温かな物語が描かれる本作の魅力を語っている。『ブルー きみは大丈夫』は6月14日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ブルー きみは大丈夫 2024年6月14日より全国にて公開©2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2024年06月13日病気の療養から復職した新聞記者が、なにげない日常や社会との繋がりから心の居場所を見出していくノルウェー映画『ヒューマン・ポジション』(原題『A Human Position』)が9月14日(土)より日本公開決定。ティーザーポスターと特報映像が解禁された。青くて、物悲しいノルウェーの長い夏。うっとりするような静けさの中、パステルカラーに包まれた港町の丘をゆっくりと登って振り返るアスタ。新聞社に勤める彼女は、地元のホッケーチームや、アールヌーボー建築を保存するための小さなデモ、クルーズ船の景気など地元の人々を取材しニュースにする。彼女の支えとなるガールフレンドのライヴは、デザインチェアを修復し、キーボードを演奏し、作曲をする。子猫が歩きまわる家で、料理を作ったり、古い映画を観たり、ボードゲームを楽しんだりと2人は穏やかな時間を過ごしている。ある日、アスタは10年間ノルウェーに住み、働いてきた難民のアスランが強制送還されたという記事を目にする。その事件を調べて行くにつれ、アスタは自身を覆っていた無気力感を払拭し、仕事とプライベートの両方で自分が求める“心の居場所”を次第に見出していく…。監督は、本作が長編2作目となるノルウェーが生んだ才能アンダース・エンブレム。フィヨルドに囲まれ、絵画のような色彩豊かな風景で「ノルウェーで最も美しい街」と称される監督の故郷オーレスンを舞台に、写真集を捲るように優しく美しい筆致で、主人公の心の機微や日常を丁寧に描いた。繰り返されるショット、音楽の不在、削ぎ落とされた行間、街の音はもちろん呼吸音まで聞こえてきそうな長い静寂…。アスタとライヴを取り巻く環境を、カメラは空気をも映し出すかのようにゆったりと物語る。自身のインスピレーションの源としてロベール・ブレッソンと小津安二郎を挙げるエンブレム監督は、劇中でも『お茶漬けの味』のセリフを登場させ、小津愛溢れる演出を見せる。また、もう一つの主役とも呼べる椅子への想いが、2人をより結びつけている。ある喪失感を抱えた主人公の日常をそっと見守る子猫も、名脇役として登場する。主人公アスタを演じるのは、監督デビュー作『HURRY SLOWLY』(原題)に続いて再びタッグを組んだアマリエ・イプセン・ジェンセン。トラウマを抱える心の揺らぎや聡明さを、透明感を放ちながら抑制のきいた演技で表現。彼女に優しく寄り添うライヴ役にはマリア・アグマロ。そのコケティシュな仕草と歌声でほっこりと作品を彩る。柔道着を着て、着物を着る。日本の映画を観て、囲碁を打つ。箸を使って食事をする。日本文化に囲まれながら少しずつ描かれる2人の機微を愛でるように見守るプロセスは、観るものを心和む気持ちに導いてくれるだろう。窓越しの淡い新緑、葉のざわめき、風の通る木陰、船にぶつかる波の音、新聞のページを捲る音など、何気ない日々のスナップショットを並べたような描写と共に、柔らかな色彩に包まれたこの作品は、静かな佇まいで絵の具が乾くのを見るかのように進む。世界で最も裕福な国の1つといわれるノルウェーに対する、微妙な疑問とメッセージをそっと囁くように投げかける物語となっている。『ヒューマン・ポジション』は9月14日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年06月12日ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』より、ピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーのピート・ドクター、ケルシー・マン監督、マーク・ニールセンプロデューサーら製作陣の来日が決定した。前作でのプロモーション以来、9年ぶりの来日となるピートは「アメリカでは、アニメーションは子供のものだと思われていることが多いですが、日本では違っていて、あらゆる世代に受け入れられています。もちろん子供たちも作品を見るだろうけど、私たちは子供に向けてだけじゃなく、大人も楽しめるように映画を作っています」と日本のファンに向けた熱いメッセージを寄せている。またマン監督は「大きなスクリーンで、映画館で公開されるのがとても楽しみです。ライリーが成長し、彼女の世界は大きく広がっています。皆さんに観てもらえるのが待ちきれないです!」と話し、マークは5年ぶりの来日について、「日本の皆様がこの映画を観に来てくれることを願うばかりです。もし『インサイド・ヘッド』を気に入ったのなら、この映画もきっと気に入ってくれると信じています」とコメントしている。全米公開を目前に控えた6月11日(日本時間)には、エル・キャピタン・シアターにてUSプレミアが開催。ピート、マン監督、マークら製作陣に加え、ヨロコビ役のエイミー・ポーラー、イカリ役のルイス・ブラック、ムカムカ役のライザ・ラピラ、ビビリ役のトニー・ヘイル、シンパイ役のマヤ・ホークらキャスト陣が集結。さらに、ヨロコビ、カナシミ、イカリも会場に駆け付け、大盛り上がりを見せた。前作で原案・脚本・監督を務めたピートは、「誰にとっても不安と闘っている瞬間がたくさんあります。僕も経験したことだし、みんなも経験することだと思います。『インサイド・ヘッド2』では、それをとても、楽しく意外な方法で描くことができました」と絶賛。シンパイと同じオレンジ色の花の刺繍があしらわれたドレス姿で登場したマヤは、シンパイについて「私たちはみんな“シンパイ”を抱えているから、私たちはみんなこのキャラクターに共感できます。だから私が声優を担当できることはとてもクールなことで、世界で一番ラッキーな人だと思いました」と明かした。マン監督は「欠点が“あるにもかかわらず”ではなく、欠点が“あるから”自分を愛してほしいと語る映画を制作したいと思いました。そのメッセージを、僕は世界に向けて伝えたいのです」と本作に込めた思いを語り、マークは「ライリーの世界を広げ、新しい感情が登場しているけど、とても楽しくて面白いです。とても感動的で、心温まる物語になっています」と魅力を明かした。『インサイド・ヘッド2』は8月1日(木)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:インサイド・ヘッド2 2024年8月1日より全国にて公開©2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2024年06月12日ソフィア・コッポラの代表作『ロスト・イン・トランスレーション』『ヴァージン・スーサイズ』が6月21日(金)より限定上映される。この度、入場者プレゼントのビジュアルが公開された。『ロスト・イン・トランスレーション』が日本公開20周年、『ヴァージン・スーサイズ』が製作25周年を2024年に迎えることに合わせ、「109シネマズプレミアム新宿」での35mmフィルムでのスペシャル上映が決定。また、スペシャル上映企画後の7月には、「BS10スターチャンネル」にて特集放送、「スターチャンネルEX」にて配信される。この度公開されたのは、スペシャル上映に合わせて特別にデザインされた入場者全員プレゼント「(LP)レコード ジャケットサイズ特製ポストカード」のスペシャルなビジュアル(2種)。(LP)レコード ジャケットサイズ特製ポストカード『ロスト・イン・トランスレーション』さらに、今回の上映を記念したトークイベントのゲストとして、数々の映画ポスターデザインを手掛けている大島依提亜氏(グラフィックデザイナー)と、立田敦子氏(映画ジャーナリスト)の登壇が決定。6月14日(金)よりチケット販売が開始される。『ロスト・イン・トランスレーション』『ヴァージン・スーサイズ』は6月21日(金)~6月27日(木)109シネマズプレミアム新宿にて1週間限定でアニバーサリー(35mm)スペシャル上映。【放送・配信】BS10スターチャンネルにて7月特集放送Amazon Prime Video チャンネル「スターチャンネルEX」にて配信(シネマカフェ編集部)
2024年06月12日「KinKi Kids」の堂本光一が、F1の帝王と呼ばれたエンツォ・フェラーリの生き様を描く実話『フェラーリ』の“宣伝コメンダトーレ”に就任した。コメンダトーレ(社長・騎士団長)とは、レーサーやエンジニアが、エンツォに対し親しみと敬意を込めて呼んだ愛称。堂本さんが、エンツォさながらの情熱を持って本作の魅力を届けていく。フェラーリファンの堂本さんは、このオファーを即快諾したそうで、予告編にも出てきたセリフを引用し、「“車を売りたいからレースをする”じゃないんですね、フェラーリは! “レースをするために車を売る”。これはある意味フェラーリの全てが詰まっている言葉で、僕がフェラーリを好きな部分なんです」とその愛を語り、「フェラーリの栄光やきらめきだけじゃない部分が本作では描かれていますし、フェラーリ好きにとっては真髄に迫れると感じています」とアピール。さらには、「本作を観てフェラーリの奥深さを知ることができて、さらにフェラーリが好きになりましたし、皆さんにもそれを感じていただけたらなと思います」と力強く語った。なお、堂本さんが登壇する先行上映会が6月24日(月)にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催が決定した。『フェラーリ』は7月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:フェラーリ 2024年7月5日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2023 MOTO PICTURES, LLC. STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2024年06月11日スティーヴン・キングも影響も受けたといわれるゴシック作家シャーリイ・ジャクスンの伝記に、現代的で斬新な解釈を加えて練り上げられた映画『Shirley シャーリイ』から、主演エリザベス・モスのインタビューがシネマカフェに到着した。本作は、実際のシャーリイ・ジャクスンの小説だけでなく、配偶者で文芸評論家でもあったスタンリーとの数百通の手紙を基に製作された心理サスペンス。「半分はシャーリイ・ジャクスンが小説で書いていたような<誰か>」エミー賞を受賞したHuluのドラマシリーズ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(シーズン5まで放送)に出演、エグゼクティブプロデューサーとしても同賞のドラマ部門作品賞を受賞したほか、映画『透明人間』『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』や、ジェーン・カンピオンが監督を務め高評価を得たミニシリーズ「トップ・オブ・ザ・レイク ~消えた少女~」など、存在感のある演技で観客を魅了し続けるエリザベス・モス。本作で、日常と非日常の間に存在するような、不思議な存在感を放つ作家シャーリイを演じた彼女は、本作の脚本を「私が今まで読んできた中で最高の脚本の1つ」と絶賛。「脚本が書かれる時、シャーリイと交信し、シャーリイが『絞首人(処刑人)』や傑作短編『くじ』に注いだエネルギーをよみがえらせたと私は本気で思っています。本物のシャーリイ・ジャクスンと実生活の要素に、シャーリイの想像力から出てきたようなものが組み合わさっているのが面白いですよね」と感嘆する。「劇中のキャラクター<シャーリイ>は、半分はシャーリイ・ジャクスン本人ですが、もう半分はシャーリイ・ジャクスンが小説で書いていたような<誰か>で出来ています」とモス自身が言うように、いわゆる伝記映画とは一線を画す本作。だが、この複雑な人物造形を作り上げるため、まずは通常の伝記映画と同じような役作りのアプローチの段取りをしっかり踏んだともふり返る。「最初に伝記を読み、アメリカ議会図書館に保管されているシャーリイと夫スタンリーや友人との手紙を調べ、シャーリイ自身が朗読した『くじ』の録音を聴いて彼女の声やアクセントをつかもうとしました。そんなふうに実在の人物を演じる時にする一般的な準備はすべてやりました」と言い、その後、ようやく「脚本独自のものを盛り込んでいきました」と役作りのプロセスを具体的に言及した。「伝記と一番近いのはシャーリイとスタンリーの関係」衝突は絶えなかったものの、お互いに深い愛で結ばれ、常識にとらわれず、1940年代当時としては珍しい、オープンマリッジ(開かれた結婚)を実践していたシャーリイと夫スタンリー(マイケル・スタールバーグ)については「この関係性は映画に持ち込めるものでした」「伝記と映画が一番近いのはシャーリイとスタンリーの関係です」と、このユニークな2人の関係を現代のスクリーンに映し出すことをとても大事にしたことをモスは明かす。「2人ともすごく知的でいつも文章を書いていて、とても現代的で開かれた関係でありながら深く愛し合っていました」と言い、「2人は1つのユニットのようなもので、その点を私たちはとらえられたと思います。彼らはとても面白く、すばらしいユーモアのセンスの持ち主でした。彼らの辛辣なウィットはシャーリイの小説にも反映されていて、それを私たちはうまく表現できたと思います」と手応えを明かした。そして、気鋭の女性監督ジョセフィン・デッカーとの仕事については「ジョセフィン・デッカーというカクテルシェイカーの中にすべての材料を入れて、信られない別物のドリンクが生まれました」とモス。「ジョセフィンは実験的な監督で想像力がとても豊かです。脚本に夢のシークエンスがたくさんありましたが、それをいろんな工夫で視覚化して編集したのはジョセフィンの力です。ジョゼフィンが独自の映画スタイルを持ち込んでくれたおかげで、特別でユニークな映画ができました」と称賛を送っている。『Shirley シャーリイ』は7月5日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:Shirley シャーリイ 2024年7月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2018 LAMF Shirley Inc. All Rights Reserved
2024年06月10日昨年の第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞した映画『HOW TO HAVE SEX』。ティーンの友情や恋愛、セックスが絡み合う青春の夏休みを、思いやりを込めた視点で活き活きと表現した物語で、注目の英国監督モリー・マニング・ウォーカーがこだわりの撮影方法を明かした。モリー・マニング・ウォーカー監督は、初の短編監督作『アンスピーカブル』がカンヌ国際映画祭批評家週間で上映されたことをきっかけに、本作『HOW TO HAVE SEX』の脚本執筆を開始、長編デビューを飾るとカンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを受賞。世界の映画祭で<19受賞・30ノミネート>の快挙を果たしている。さらに次回作は、ブラッド・ピットらが設立し、アカデミー賞作品賞を受賞した『ディパーテッド』『それでも夜は明ける』『ムーンライト』含むヒット作を多数送り出している映画製作会社プランBが権利を獲得したと今年5月「DEADLINE」が報じたばかりだ。モリー・マニング・ウォーカー監督今後の活躍がますます期待されるウォーカー監督。元々は撮影監督として大物アーティストのミュージックビデオや、ドキュメンタリー、フィクション、広告など、様々な映像作品に携わっており、長編撮影監督デビューを果たした『SCRAPPER/スクラッパー』(23/監督:シャーロット・リーガン)が7月5日(金)より日本でも公開となる。これまでの撮影監督としての手腕を活かしたこだわりは、『HOW TO HAVE SEX』でも随所に感じられる。ティーンエイジャーの浮き沈みを捉えることを目指した本作の構造についてウォーカー監督は「衣装・美術・音響・音楽など、あらゆる面において本作のデザインは2つに分かれている」と語り、「前半は楽しいバケーションを描き、そして後半は闇が深いハチャメチャなバケーションを表現している。それは例えば前半がディズニーランドのように楽しくてクリーン、後半はそれがどんどんゴミだらけのような場所に落ちていくようなイメージ」と解説。「多くのシチュエーションで、同じ場所で2回撮影を行い、例えば暗い通路のシーンでは1回目に撮影した時は片付いていても、2回目はゴミだらけというように撮影した」と、その特殊な撮影過程を明かした。性的同意についての問題を描き出す一方で、同時に傷からの回復やティーンの青春、パーティの楽しさも描かれている本作。「パーティは私が活き活きとしていられる場を与えてくれたし、新しい友人や慰めももたらしてくれた。そういった空間から得た喜びも忘れてはいけないと思う」とウォーカー監督。さらに「実はパーティのシーンをスクリーンで再現するのは難しい。リアルに感じてもらうためにはニュアンスが大事になってくるので、ロケハンもしっかりした」と、パーティシーンを表現することの難しさについてコメント、具体的には「たまたま行ったクラブに裸の女性がプリントされているトランプがあって、それを劇中で小物として取り入れた。実は劇中ではどのシーンにも裸の女性が登場していて、ライターやトランプ、タオルなどにプリントされている」と本作のリアルな世界観がどのように構築されたかが感じられるエピソードを披露している。そしてこの度、2022年9月からギリシャ・クレタ島マリアで行われた撮影のメイキング写真が解禁。「誰もが大切にされていると実感できる」環境作りを第一に考え、みんなで作り上げることを大事にしたと語るウォーカー監督と、キャスト陣がディスカッションを重ねる様子が写し出されている。『HOW TO HAVE SEX』は7月19日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:HOW TO HAVE SEX 2024年7月19日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開©BALLOONHEAVEN, CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE 2023
2024年06月10日ブラムハウス・プロダクションズとジェームズ・ワンがタッグを組んで贈る『ナイトスイム』より特別映像が解禁された。プール付き物件に引っ越してきた一家が体験する恐怖を描く本作。この度解禁されたのは、脚本・監督に抜擢された新進気鋭の映画監督ブライス・マクガイアが本作の製作の裏側を語る特別映像。ジェームズ・ワンの「我々は先天的に水中を恐れる」という意味深な言葉から始まる本映像では、続けてジェイソン・ブラムが「プールがそれほど深くなくてもカバーをしたくなる」「足元に何がいてもおかしくない」と語るコメントとともに夜の静寂に包まれた薄暗いプールに浮かぶウォーラー家の長女・イジー(アメリ・フォーファーレ)が、凄まじい形相の女性に襲われる姿が映し出される。『ソウ』『死霊館』シリーズなど自身の手掛ける作品で数々のヒット作を生み出してきたジェームズ・ワンは「僕にとって重要なのは次世代の製作者を発掘することだ。才能はあるけど発揮する場所がないような」と話し、ブラムハウス・プロダクションズの躍進により急成長を遂げるホラー映画市場の次なる担い手を求めていたという。そこで本作の監督・脚本として白羽の矢が立ったのが、2014年に友人のロッド・ブラックハースト(『Blood for Dust』、エミー賞ノミネートのNetflixドキュメンタリー『アマンダ・ノックス』)とともに本作の原案となった同タイトルの5分の短編映画を発表し高い評価を受けていたブライス・マクガイアだった。メガリン・エキカンウォーク(FOXシリーズ「Almost Family」)を主演に迎え、グラミー賞受賞ミュージシャンのミシェル・ブランチの裏庭で撮影された短編は、不気味な存在との遭遇により自宅プールで夜間に姿を消した若い女性を描く物語で、その映像はたちまちYouTube上で話題となり、その才能に魅せられたジェームズ・ワンらによって本作の製作に繋がったという。ブライス・マクガイアマクガイアの才能についてジェームズ・ワンは「ブライスが才能に恵まれた映画製作者であることは、あの短編を見れば明らかだった」、さらにジェイソン・ブラムも「ブライスの情熱とビジョンの虜になった」と両者ともに大絶賛。ホラー映画界の名プロデューサーをすっかり魅了させている。3方向が海に囲まれているフロリダで生まれ育ったマクガイアは「友達が溺れたり、ハリケーンで誰かの家が流されたり、ボート事故やサメによる被害が発生したりと、海の脅威に備えないと生き残れない環境で暮らしてきたから、水に対して恐怖と畏敬の念を自然に抱くようになった」と自身の体験を語り、幼少期から抱いてきた水への恐怖が本作へと繋がっていることを明かしている。現代ホラーを牽引するジェームズ・ワンとジェイソン・ブラムが惚れ込んだ新進気鋭の若手監督ブライス・マクガイア。“水”の恐怖を身近に感じてきたマクガイア監督だからこそ描けた底知れぬ“水”ホラーに期待が高まる映像となっている。『ナイトスイム』は6月7日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ナイトスイム 2024年6月7日より全国にて公開© 2023 Universal Studios. All Rights Reserved.
2024年06月09日アニャ・テイラー=ジョイが最強の戦士フュリオサの原点を演じる『マッドマックス:フュリオサ』。アニャやクリス・ヘムズワースの熱演に多くの絶賛の声が集まるなか、公開後1週間が経ったSNSではトム・バークが演じた“警護隊長ジャック”についての話題が沸騰。今回は、そんな新キャラクター“ジャック”について、驚きの裏話や監督、キャストのコメントから徹底解剖する。SNSには「フュリオサで話題中の新キャラ、ジャックかっこいいよね!」「観る前までは完全にノーマークだった寡黙な男ジャックが!めちゃくちゃカッコ良かった件」と、今回初登場の新しいキャラクターながらも、魅了されているファンが多数。さらに、「マックスに通ずるレガシーを感じた」「『怒りのデス・ロード』ラストのフュリオサ視点から見たマックス、めちゃくちゃ師匠ジャック重ねてたんですね……」「フュリオサが唯一信じて信頼したジャック、そして数年後に突然現れ自分を救ってくれたマックス、やっぱりフュリオサはジャックとマックスを重ね合わせてたのかもって思うと胸熱すぎる」と、『フュリオサ』のジャックの存在が『怒りのデス・ロード』の物語にさらに深みを増すような演出が感動を呼んでいる。■フュリオサが故郷へ戻るためのキーパーソン本作のジャックは、『怒りのデス・ロード』のフュリオサのように大隊長と警護隊長を務め、イモータン・ジョーが治める荒れはてた地の支配階層の上位にいる人物。フュリオサが故郷へ戻るための決意に協力することになる重要なキーパーソンでもある。そんなジャックについてジョージ・ミラー監督は、「彼自身が物語のなかで指摘するように、ジャックはかなり古典的な戦士なんです。熟練した戦士であると同時に、イモータン・ジョーに仕え、警護隊長としてこの車両を運転するロードウォーリアーであることがこの世界で生き延びるための手段でした」と語る。「彼はほかの戦士たちと同じく、両親がともに戦士でした。彼の両親は世界の崩落を目の当たりにしながらも、戦うことへの正義の信念、そして高潔な信念を探し続けていたが、見つけ出すことはできませんでした。警護隊長ジャックもそうした信念を探すも、見つけられないことが彼自身のジレンマでもあります。ジャックはフュリオサが戦士になるための唯一の鍵となるだけでなく、大人になった彼女が大隊長フュリオサとなり、いずれは警護隊長になるための鍵となるのです」と、『怒りのデス・ロード』に繋がるキャラクターとしてジャックが重要な人物であることに触れる。■フュリオサが自分自身と同じく信頼できる唯一の人物また、クリス演じるディメンタス将軍に全てを奪われたフュリオサは、“復讐”を誓い修羅の道に進んでいく。幼い頃に母や故郷を失ったフュリオサは、孤独にただ復讐を果たす目的のために人生を捧げるが、そんな彼女を導き師匠の役目を果たしていくのがジャックだ。「ジャックとの出会いから、彼女は彼に完全に気を許すようになっていきます。それは、ジャックが親切で、荒れはてた地のすべてに背くためのチャンスを与えてくれる存在だから。そして彼女の階級は上がっていきます。警護隊長に昇格したフュリオサは、これまでの長いサバイバルのなかでいちばん心地いいと感じていたと思います」とアニャ。「彼女は目的を果たすうえで、心から信頼できる人物に対しては深い愛情と尊敬を抱きます。ジャックは彼女が自分自身と同じく信頼できる唯一の人物なんです」と、フュリオサの物語にジャックが欠かせない人物であったと話す。さらにアニャは、フュリオサとジャックの深い関係についてこう続ける。「ジャックが傍で見守って気にかけてくれることを彼女は知っていたし、彼女ひとりよりも彼とのチームのほうがうまくいくとわかっていました。ここはとても面白い場面ですね。彼女は彼と残ったほうが良いのではと、観客は誰しも心のどこかで思うはず。でも彼女は、緑の地に戻って母親の願いを叶えるという唯一の生きがいをどうして忘れることができるでしょうか?約束、誓いはなんだったのでしょう?自分のスキルを認識しながらも、年頃の女性として、守られていることに心地良さを感じてしまう彼女が垣間見える、とても興味深い場面です」と、孤独に生きてきたフュリオサの成長過程の物語ならではの揺れ動く心について触れる。■「彼にはなんとなくマックスの面影が」そして、ジャックを演じたトム・バークは、「ジャックの生涯のすべては荒れ果てた世界のなかにあり、砦と弾薬畑(バレット・ファーム)とガスタウンの3地点を巡る終わりのない旅なんです」と語り、「彼にはなんとなくマックスの面影があります。彼は内面ではアウトサイダーのように私には見えました」と、マックスとの共通点を話す。さらにトムは、「ジャックがフュリオサと協定を結んだ際、彼女が“緑の地”を目指すことを彼は蜃気楼だと言っていました。そして彼は言うんです。『数年後、僕たちは蜃気楼を追いかけるための自由を得る』と。彼らの関係のなかで、ジャックはフュリオサが目指そうとしている場所について確信をもち始めます。そして彼も彼女がその目標を達成することを願うんです。でもそのうち、ただフュリオサといたいと、それだけが願いになります」と、劇中でのジャックの心の移り変わりについて言及。荒々しいアクションシーンや、ド派手なカーチェイスの裏側には、フュリオサとジャックの繊細なヒューマンドラマも垣間見える。さらにトムは、『フュリオサ』をもっと楽しむことができる驚きの裏話を明かす。「警護隊長のジャックの両親は軍人で、イモータン・ジョーになる前の、ジョー・ムーア大佐に仕えていた。だからジャックはある意味息子のようなものなんだよ」とトム。『怒りのデス・ロード』でも悪逆非道なヴィランであったイモータンの背景を深堀するような衝撃の設定を明かした。新しいキャラクターのジャックは、物語の幹に繋がる部分をしっかりと担いながらも、前作『怒りのデス・ロード』をもさらに輝かせるための重要な役どころを担う。フュリオサの“修羅の道”に寄り添い導くジャックは、寡黙だが観客の心を掴んで離さない。2人の共闘シーンも見応えたっぷりとなっている。『マッドマックス:フュリオサ』は全国にて公開中。(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.(シネマカフェ編集部)■関連作品:マッドマックス:フュリオサ 2024年5月31日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAXR is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年06月09日ジム・ジャームッシュの初期6作品が、Blu-ray BOXとBlu-ray単巻でリリースが決定した。インディペンデント映画界の鬼才ジャームッシュ監督。その原点となる初期作品が、2021年の特集上映企画「ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ2021」にてグラフィック・デザイナーの大島依提亜が手掛けたポスタービジュアルを基に、新たなデザインで10年ぶりに再登場。Blu-ray BOXは、デビュー作『パーマネント・バケーション』、カンヌ国際映画祭でカメラドールを受賞し、一世を風靡した出世作『ストレンジャー・ザン・パラダイス』、オフビートな脱獄ロードムービー『ダウン・バイ・ロー』を収録した<BOX1>。工藤夕貴、永瀬正敏が出演した『ミステリー・トレイン』、世界各国のスターが出演する、世界5都市で同時刻に走るタクシーの中で織りなす物語『ナイト・オン・ザ・プラネット』、ジョニー・デップの秀麗な演技に目を見張る西部劇『デッドマン』を収録した<BOX2>と、2種をリリースする。なお、Amazon限定特典も用意されており、その詳細は後日、発表となる。▼ジム・ジャームッシュの初期6作品Blu-ray商品概要【発売日】2024年9月25日(水)【価格】Blu-ray BOX:9,900円(税込)/Blu-ray:3,850円(税込)発売元:ロングライド 販売元:ハピネット・メディアマーケティング(シネマカフェ編集部)
2024年06月08日『デッドプール』シリーズのライアン・レイノルズら豪華出演、ジョン・クラシンスキー監督の『ブルー きみは大丈夫』に、声優陣として名を連ねるジョージ・クルーニーの撮影秘話を監督が語るコメントが到着した。5月17日にひと足早く北米公開されると、No.1スタートを記録した本作。観客の満足度を調査するCinemaScoreでは、感動と絶賛の声が相次ぎ、最高評価のAを獲得(5月20日現在)している。そんな注目が集まる本作の魅力の1つは、主演のケイリー・フレミングの脇を固める超豪華キャスト陣で、『デッドプール』シリーズでキレッキレのキャラクターを演じるライアン・レイノルズや、マット・デイモン、エミリー・ブラント、ブラッドリー・クーパー、サム・ロックウェルといったハリウッド俳優たちが勢ぞろいしている。実は『オーシャンズ』シリーズなどのジョージ・クルーニーも“空想の友達”の宇宙飛行士<スペースマン>役として参加しており、ジョージが作品に出演しているのは、いわば超内輪のネタとクラシンスキー監督は語る。この宇宙人のキャラクターはある日、撮影セットで思いついたアイディアで、ライアンが宇宙飛行士キャラクターを押し込むシーンで「いいから入ってろよ、マット」と言ったことから始まったそう。マットとは『ゼロ・グラビティ』でジョージが演じた宇宙飛行士の役名で、監督がジョージに「君が『ゼロ・グラビティ』で演じたキャラクターが誰かの空想の友達になった、っていうの演じてみたい?」と打診をし、ジョージもそれを気に入ってキャスティングが実現したそうだ。ジョージ・クルーニー Photo by Neil P. Mockford/Getty Imagesまた、何本も大作映画が作れるほどの超豪華キャストが揃うアフレコブースについて監督は、「アフレコのブースで人生イチ、笑ったんじゃないかと思います」とふり返る。「素のままで立っているだけの人がものすごい大声を発する姿は、ただただ滑稽で。全員が全力投球してきましたから。アイス役のブラッドリー・クーパーは、すごく楽しかったですよ。サム・ロックウェル(スーパードッグ役)はハチャメチャで。で言ってしまうと、彼の芝居の大半は家族向けの映画には全くもって不適切でした(笑)。なので、残念ながら全ては使えなかった。でもDVDの特典映像だったら、むしろDVD本編が作れるくらいあります」と、映画ファンなら誰しもがブースの様子を見てみたいと思うような豪華すぎるエピソードを教えてくれた。ジョージをはじめとする超豪華ハリウッド俳優陣が劇中でどのようなシーンで登場し、個性を披露しているのかを想像するだけでも楽しい本作。どのシーンで活躍するのか、確かめてみてほしい。『ブルー きみは大丈夫』は6月14日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ブルー きみは大丈夫 2024年6月14日より全国にて公開©2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2024年06月08日