ゴシック作家シャーリイ・ジャクスンの伝記を映画化した現実と虚構が交錯する、幻惑の心理サスペンス『Shirley シャーリイ』。本作の監督ジョセフィン・デッカーが、自身が敬愛するマーティン・スコセッシ監督や宮崎駿監督から受けた影響や、集団によって起こされる悪夢について語ったインタビューが到着した。本作の脚本は、ゴールデン・グローブ賞にノミネートもされたケヴィン・ベーコン主演ドラマ「アイ・ラブ・ディック」のサラ・ガビンズの手によるもの。これまで、世界各国の映画祭で高く評価された『Madeline’s Madeline』(原題)やA24とApple TV+の共同制作『空はどこにでも』など自分で脚本を手掛けてきたデッカー監督にとって、少し戸惑うこともあったという。「自分で脚本を書いている時って、すでにもう映画が見えているんです。ほとんどフレーム毎に見えているような感じで、それをページに落とすのが大変なぐらい<視えて>いるんです。でも、ほかの人の脚本の場合<その人の世界>に入り込まなければいけないので、それを観察して、感じるっていうことをまずはやらなければいけない」と語る。加えて、本作ではリハーサルの時間をほとんど取れなかったなか、それでも「撮影日は、カメラがどこに行って、どうやって動いたら自然に感じるか、やりやすいかみたいなことを午前中は費やしていましたね」と言い、「照明は360度照らしていたので、カメラも役者も自由に動き回れるようにしておいたんです。役者と一緒にいろいろ探っていた」と苦労を明かす。本作でモデルとなったのは、個々が集団になった途端に思考能力が失われ、暴走していく“集団心理”の恐ろしさを描いた短編傑作「くじ」の作者としても有名なシャーリイ・ジャクスン。「くじ」について、「今でも、本当に皆さん共感できる作品だと思う」と監督は述懐。「『くじ』では、女性が破壊されていく訳ですが、それはアメリカの南部で実際に起こっていること」と話し、「そこでは法律が、女性の中絶を否定しています。ですが、ごく僅かなクレイジーな人々が『中絶しても意味がない』と思っていて。でも世の中には子どもをちゃんと育てられない女性もいるわけです」とも、個々の声が潰されることで、集団によって起こされる悪夢についても懸念を露わにする。また、長編第4作目となった本作にはエグゼクティブ・プロデューサーとしてマーティン・スコセッシが名を連ねている。「私の一番最初の映画を見て、すごく気に入ってくれて。『何か機会があれば、エグゼクティブプロデューサーになってもいいよ』って言ってくれてたんです」とデッカー監督。「だから本作のプロジェクトが始まった時に、私がそれを思い出して声をかけたら、脚本を読んでOKしてくれたんです」と言う。その後は、なかなか製作資金が集まらず大変なときもあったそうだが、「彼が来てくれたことで上手くいったと思う」と感謝しきり。「本当にたくさんの素敵な考えも出してくれて、『Shirley シャーリイ』のことを大事にしてくれて」と語り、「本当に親切で、寛容で。気前のいい人で。私の作品に、彼の名前をエグゼクティブプロデューサーとして迎えることができてとても光栄に感じてます」と笑顔を見せる。日本の映画監督では「宮崎駿が大好き」だという。「私が20代の頃『千と千尋の神隠し』をみて、すごく感動して日本語を学び始めたくらい」「本当に大好き!」とデッカー監督。最近は最新作『君たちはどう生きるか』を鑑賞したそうで、「作品は全く違うのですが…リアリティがちょっと歪曲しているとか、ファンタジーなところとか、おとぎ話っぽいところっていうのは私の映画と通じるところもあるなと。私自身、宮崎監督の影響を受けているのかなあって思うこともあります」と明かした。『Shirley シャーリイ』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:Shirley シャーリイ 2024年7月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2018 LAMF Shirley Inc. All Rights Reserved
2024年07月08日スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムら豪華共演の話題作『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』より特別映像が解禁された。アポロ11号の月面着陸の裏側を描く、オリジナル脚本の本作。脚本に惚れ込んだスカーレット・ヨハンソンがプロデューサーに名を連ね、主演を務めた。この度解禁されたのは、スカーレット・ヨハンソン演じる敏腕PRウーマン、ケリーにフォーカスした特別映像。ちなみに解禁日となった7月8日(現地時間)は、30年前に日本人宇宙飛行士の向井千秋さんが宇宙に飛び立った日でもある。「プロデューサーに専念するつもりだった」そう話すのはケリーを演じたスカーレット・ヨハンソン。“もしも世界中が目撃した月面着陸の映像がフェイクだったら?” アポロ計画に長年つきまとうこの説から着想を得たローズ・ギルロイが書いた「脚本がよすぎて誰にも役を渡したくなかった」と、このアイディアを絶賛。初共演となるテイタムに満面の微笑みを向ける。1960年代のマンハッタンでPRのプロフェッショナルとしてのし上がってきたケリー。そのうわさを聞きつけてNASAのPRを持ちかけるのが政府関係者のモー(ウディ・ハレルソン)だ。失敗続きで国民の関心が薄れつつあるNASAのイメージアップと月面着陸のPRを担当するためにフロリダに呼び寄せられたと説明するヨハンソン。そんなケリーにとって「厄介なのがコール」と隣に座るコールを演じたチャニング・テイタムに話を向ける。チャニング・テイタムが演じるコールは、NASAの発射責任者。真面目で実直な性格のコールとは正反対に、地味なNASA職員の代役として俳優をメディアに登場させるなど“嘘の宣伝”を次々仕掛けてやりたい放題のケリーに、テイタムも「2人は犬猿の仲だ」とコメント。続く本編映像でも2人の関係性を象徴する軽快なやり取りが繰り広げられる。「目標は同じでもやり方が違うの」とNASA職員とPRとで、“月面着陸を成功させる”という同じ志を持ちながらもお互いを敵視する仲なのだとヨハンソンは続ける。コールをはじめとした技術者たちの奮闘とケリーのPR戦略により再び国民の期待を取り戻すことができたNASA。迫るアポロ11号の発射の日を目前に再びケリーの前に現れたモーは、「月面着陸を捏造しろ」と衝撃のミッションを言い渡す。NASAの施設内に巨大撮影スタジオが準備される本編映像に「フェイク映像ね?」と怪訝な顔で応えるケリーの姿が重なり、すかさずテイタムが「ゴタゴタに巻き込まれる」と、それどころではないコールの心情を伝える。プロデューサーも務めたヨハンソンは、「オリジナルで楽しい作品」と改めてこの作品のアイディアと痛快さを語り、チャニングも「すべてが詰まってる」と断言する。ケリーの掛け声とともに、月面着陸撮影のリハーサルが始まるが、ワイヤーで吊るされた偽宇宙飛行士が空中で激突。照明は倒れセットに着火してしまうなど、極秘プロジェクトの進行も一筋縄ではいかないこの失態に「キューブリック監督に頼めばよかった」とぼやくケリーの落胆の表情で幕を閉じる。NASAのPRを担当するケリーと実直な発射責任者コール、そしてケリーに極秘ミッションを発令するモー。人類初の“月面着陸”は、この後どんな展開を迎えることになるのか…。“リアル”か“フェイク”か、その行方も気になる特別映像となっている。『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は7月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン 2024年7月19日より全国にて公開
2024年07月08日「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」『透明人間』などで知られるエリザベス・モスが、“魔女”と呼ばれた実在の作家を演じる『Shirley シャーリイ』。この度、作家シャーリイ・ジャクスンの小説の中に入り込んだような本編映像および、シャーリイを演じたエリザベス・モスのコメントが到着した。解禁となった本編映像は、生きることに息苦しさを抱えた2人の女性が幻想的な森で共鳴するワンシーン。スランプ中のシャーリイ(エリザベス・モス)と、大学教授である夫の助手フレッドの妻・ローズ(オデッサ・ヤング)の間に奇妙な関係性が生まれる瞬間を切り取っている。もともとはローズたち“他人”が自分たちと突然同居することになり、若い夫婦が自分の生活空間に入り込んでくることに嫌悪感を露わにしていたシャーリイ。素直に敬意を評し、献身的に尽くすローズに対して、やがて心を許していくようになる。幻想的な森の中、生きることにどこか息苦しさを感じている2人が共鳴していき、シャーリイの小説の中に入り込んだような不思議な空間をとらえたものとなっている。主人公、シャーリイ・ジャクスン役を演じたエリザベス・モス自身「シャーリイが男性だったら、もっと小説が評価されたと思う」と語る。「シャーリイは女性だったせいで名声を得るまでの時間が3倍かかってしまったと思います」と話し、「当時も非常に成功して有名にはなっていましたが、ちょっと違うんです。史上最も偉大な作家として注目を集めるようになったのは死んだ後でした」と説明する。「スティーヴン・キングのような小説家がシャーリイに影響を受けたと発言したり、似たようなトーンの小説を書く(「侍女の物語」の)マーガレット・アトウッドが登場したりして、この30~40年でようやく本当に評価されるようになりました」と言う。そんな、現在以上に女性が生きづらかった時代に、“才能を持ってしまった”2人の女性が社会の息苦しさの中で出会い、そして共鳴していく。「シャーリイは最初、ローズのことを疑い、突っぱねます。それからローズを利用して執筆中の小説『絞首人(処刑人)』の手伝いをさせます。その後、シャーリイはローズに恋しているような状態になります。そして最後、シャーリイはローズにとって母親のような存在になり、ローズを守ります。ローズが命を捨てようとするのを救おうとします。2人が体験することは映画の中でも大きな要素になっています」と、述懐している。『Shirley シャーリイ』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:Shirley シャーリイ 2024年7月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2018 LAMF Shirley Inc. All Rights Reserved
2024年07月08日第一回東京国際サメ映画祭オープニング作品『エア・ロック 海底緊急避難所』より予告映像とシーン写真が解禁された。『海底47m』の製作陣による本作は、南国リゾートへと飛び立った大型旅客機がサメのいる海底に墜落し、生存者が生き残りをかけたサバイバルを繰り広げることになる“詰み系”スリラー最新作。この度解禁された予告編は、南国リゾートにバカンスへと向かう人々が、飛行機に乗り込む様子から始まる。続くのは、浮き足立った人々が機内で思い思いの時間を過ごす穏やかな時間。だが、少女がふと窓の外を覗くと、なんとジェットエンジンが大爆発、次の瞬間、機内も人も次々と吹っ飛んでいく阿鼻叫喚の地獄絵図に!そのままコントロール不能となった飛行機は、高度2万フィートから底なしの深海に落下角度最大級で墜落、待ち受けていたのは阿鼻叫喚の人喰いサメ地獄だった。奇跡的にできた気圧の隙間<エア・ロック>を命綱に、生き残った7名が、徐々に減っていく酸素、迫り来る水圧の恐怖に苛まれながらも、人喰いサメと死闘を繰り広げる様子が捉えられた映像となっている。シーン写真は、電源も落ちて真っ暗になった機内で、恐怖に打ち勝ち、サメの動きを探ろうと奮闘する主人公エヴァ、救助にきたダイバーがサメに襲われる姿、祖父母と共に必死に生きようとする10歳の少女ローザの姿を捉えたものなど合計7点、刻一刻と迫る死の恐怖が切り取られている。『エア・ロック 海底緊急避難所』は8月16日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。「第一回東京国際サメ映画祭」は7月12日(金)~15日(月・祝)池袋HUMAX シネマズにて開催(シネマカフェ編集部)■関連作品:エア・ロック 海底緊急避難所 2024年8⽉16⽇より新宿ピカデリーほか全国にて公開© NWUP Limited 2023
2024年07月08日スイス映画『ロール・ザ・ドラム!』が10月4日(金)より、全国順次公開されることが決定。ポスタービジュアルと特報が解禁された。1970年、スイス・ヴァレー州の小さな村、モンシュ。ワイン醸造家のアロイスは地元のブラスバンドの指揮者で、毎年、村で開かれる音楽祭のオーディション通過を目指して日々練習に励んでいる。しかしアロイスの指導力を疑問視する楽団のメンバーが、村出身でプロの音楽家として活躍するピエールをこっそりパリから呼び寄せてしまう!伝統を重んじるアロイスと違い、才能ある女性や移民を次々と楽団のメンバーに加えるピエール。それぞれを指揮者に立てた2つの楽団が出来上がり、楽団の対立は村全体を巻き込んだ大騒動へと発展していく…!監督はスイスで多くの映画やTVシリーズを手掛けるフランソワ=クリストフ・マルザール。ヴァレー州で実際にあった出来事をベースに、地元のブラスバンドの対立をユーモアとウィットに満ちたタッチで描いていく。予告編でも映し出される、ワインの名産地ヴァレー州の美しい景色にも注目だ。『ロール・ザ・ドラム!』は10月4日(金)より新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺、ストレンジャー、シネマート心斎橋、アップリンク京都ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年07月07日映画史上最も破天荒なヒーロー、デッドプールとウルヴァリンの活躍を描くアクション・エンターテイメント超大作『デッドプール&ウルヴァリン』から、本日7月7日(日)の七夕にちなみ、“俺ちゃん”ことデッドプールの“願い”が詰まった『美女と野獣』オマージュビジュアルが公開された。“破天荒な無責任ヒーロー”デッドプールと、“キレるとヤバい、最恐アウトロー”ウルヴァリンがタッグを組み、世界の命運を賭けて暴れまわる本作。この度、星に願いごとをする1年に1度の記念日・七夕の日に解禁となったのは、2017年に公開され日本でも興行収入124億円超えの大ヒットとなったディズニーの人気実写映画『美女と野獣』をオマージュしたスペシャルビジュアル。『美女と野獣』のポスターに写る美女(ベル)と野獣同様、最新作の主人公デッドプールとウルヴァリンが見つめ合い、手を取りダンスしているような姿が描き出されている。2人の周りには、夜空に煌めく星々のように、デッドプールのマークや弾丸がキラキラと輝いている。シリーズ3作目にして、初めてディズニー入りを果たしたデッドプール。解禁済みの映像でも、デッドプールが人気アニメーション『アナと雪の女王』にちなんだパロディを披露し早くも大暴れしていたが、今回もディズニー初参加となるデッドプールが心からの愛とリスペクトを込めて(?!)、『美女と野獣』をオマージュした。果たしてデッドプールは、真実の愛で野獣の心を溶かしていったベルのように、たっぷりの愛とユーモアでウルヴァリンの心を溶かし、共に世界を救うことができるのか!?アベンジャーズへの加入も噂される“混ぜるな危険”なR指定ヒーロー2人が、この夏、暴れまわる。『デッドプール&ウルヴァリン』は7月24日(水)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:デッドプール&ウルヴァリン 2024年7月24日より全国にて公開© MARVEL 2024
2024年07月07日『アシスタント』の監督キティ・グリーンと主演ジュリア・ガーナーが再タッグを組んだ『ロイヤルホテル』から、グリーン監督のインタビュー映像とメイキングカットが解禁となった。本作は、オーストラリアの荒野にたたずむ「ロイヤルホテル」という名のさびれたパブを舞台に、ワーキング・ホリデーに来た女性2人に襲い掛かる身の毛もよだつ悪夢を描いた新感覚のフェミニスト・スリラー。2017年に巻き起こった#MeToo運動に自身初の劇映画の題材を見出したグリーン監督は、職場におけるハラスメント問題を題材にした『アシスタント』(19)で初の劇映画作品を作り上げた。同作は、日本でも2023年に公開されヒットを記録。今回も再び、職場でのパワハラ、性的虐待を題材にした作品を作り上げている。前作『アシスタント』との共通点について、「どちらも職場でのハラスメントがテーマ。3部作にすべきかもしれないけど、3本目の構想は決まっていない」と監督は明かし、「どちらの映画もジュリアの演技が作品を支えている」とガーナーの演技を絶賛している。また、パブを舞台にしたことについて「ニューヨークでもロンドンでの飲酒文化というのは似ている。似たような攻撃性や男性性エネルギーがある」と、本作が普遍的で、国際的にも当てはまるストーリーだと説明している。併せて解禁されたメイキングカットは、主演のジュリアや親友役のジェシカ・ヘンウィックをはじめ、キャストのグリーン監督との交流が収められたもの。グリーン監督は、キャスティングについて、以前からハンナ役にはジュリアを考えていたという。インタビューカットでは、今回の再タッグについて「ジュリアありきで始まった企画。彼女にふさわしい作品を探していた」と明かし、「彼女とは相性がいいし、また一緒に撮りたかった。ハンナ役は適役だし、タッグを組む意義がある」とジュリアに対する思いを語っている。『ロイヤルホテル』は7月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ロイヤルホテル 2024年7月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2022 Hanna and Liv Holdings Pty. Ltd., Screen Australia, and Create NSW
2024年07月06日『リメンバー・ミー』『マイ・エレメント』のディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』が間もなく公開。前作に登場した感情のキャラクターを一挙にふり返る。本作は、誰の中にもある「感情たちの世界」が舞台。主人公のライリーの頭の中には、ライリーを幸せにするためいつも見守っている感情たちがいる。まず、ライリーをハッピーな気持ちにさせるヨロコビ。いつでもポジティブだが、たまに空気が読めない一面も。次は内気で泣き虫なカナシミ。自分のネガティブ発言に落ち込むこともあるが、実は誰よりも優しくて仲間想い。そして、熱い闘争心の持ち主のイカリ。売られた喧嘩は絶対買い、一度キレたら誰にも止められない。そして、嫌いなものやダサいものは断固NGなムカムカ。気分屋さんで文句も多く毒舌な面もある。最後は、いつも怯えていて迫りくる危険には素早く反応するビビリ。危険や恐怖から身を守り、いつも隕石が落ちてくることを心配している。この5つの感情たちは前作でも大活躍した。リーダー的存在でライリーを幸せにしたいヨロコビは、ライリーを悲しませてしまうカナシミを邪魔な存在に思ってしまう。しかし、ヨロコビとカナシミが司令部から飛び出し頭の中を冒険する中で、カナシミの必要性に気づいていく。私たちの人生においてもカナシミは必要なの?という深いテーマを描き、子どもだけでなく大人の心にも響く感動作として大ヒットとなった。そして、続編となる本作では、この5つの感情たちの前に、大人の感情たちが現れる。常に最悪の将来を想像して、あたふたと必要以上に準備してしまうシンパイ、小さな身体で背伸びして、いつでも周りの誰かを羨んでいるイイナー、どんなときも退屈&無気力で片時もスマホは手放さないダリィ、そして、いつもモジモジしていて、恥ずかしさがMAXになるとフードで顔を隠すハズカシ。そんなシンパイを含め9つの感情たちはみんなでライリーが幸せになれるよう力を合わせていくのかと思いきや、ライリーの将来のために彼女は変わらなければならないと考えたシンパイたちが、ヨロコビやカナシミたちはもう必要ないと追放してしまう。誰にでも優しく明るくて頑張り屋さんだったライリーは、<大人の感情>たちの暴走によって巻き起こされる“感情の嵐”に、どんどん自分らしさを見失っていく。大人になると、ヨロコビは失われてしまうのか…?ピクサー史上最も“優しさに包まれる感動のラスト”が待ち受ける、感情たちが巻き起こすストーリーに注目だ。『インサイド・ヘッド2』は8月1日(木)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:インサイド・ヘッド2 2024年8月1日より全国にて公開©2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2024年07月06日ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーアが豪華共演した、『キャロル』のトッド・ヘインズ監督最新作『メイ・ディセンバー ゆれる真実』。この度、スキャンダルの当事者とそれを演じる女優を演じた2人が、見た目から恐ろしいほど似ていく場面写真が到着した。本作は、90年代に実際に起き、全米にかつてないほどの衝撃を与えたメイ・ディセンバー事件の真相を、様々な角度から見つめる心理ドラマ。唯一無二のセンセーショナルな脚本により、海外の有力媒体で2023年のベスト映画として選出、第34回インディペンデント・スピリット賞ほか多数の賞レースで脚本賞を受賞し、さらに本年度アカデミー賞脚本賞にもノミネートされた。かつて36歳女性と13歳少年が起こした“メイ・ディセンバー事件”の当事者であるグレイシー(ジュリアン・ムーア)と、事件の映画化にあたり彼女を演じることになった女優エリザベス(ナタリー・ポートマン)、ふたりの女性を描くことから始まり、お互いを知っていく中でドラマが展開していく物語。これまで全く別々の人生を歩み、もちろん経歴も、考え方も話し方も見た目も違うグレイシーとエリザベスだが、ふたりのキャラクターをどう描くかが鍵となった。トッド・ヘインズ監督とスタッフはまずはふたりのルックを探り、グレイシーの見た目を決めるところから創作を始めていったという。23年前の“メイ・ディセンバー事件”以来、他人の目や好奇な関心にさらされ続けているグレイシーは、周囲の目や軽蔑をシャットアウトし自分の世界に没頭している。ジョージア州サバンナにある自宅で家族とバーベキューをしたり、料理に精を出したり、近所の人にハンドメイドケーキを作ったりと、自分の手の届く範囲の中で幸せを見つけながら、家族と平穏に暮らしている。そんなグレイシーには、パステルカラーに染めた羽のようなふんわりとした髪、ラベンダー、ピンク、アイボリーといった色味のフェミニンなカラーをまとう“プリンセス”のイメージが追求された。プリンセスを取り繕うことによって、自分にとって不都合なことを排除しているかのようにも見える。一方のエリザベスは、都会からやってきた“ハリウッド王室”のイメージ。はじめは黒髪で、衣装もモノトーンで登場する。しかし、エリザベスはグレイシーを演じるために彼女に近づき、行動を共にし、周囲の証言を集める中で、次第に見た目の変化を遂げていく。ダークな色合いの服から、次第にグレー、ラベンダー、ピンク、ベージュ…と、“グレイシー色”へと変化していくのだ。やがてエリザベスは見た目だけではなく、メイクや話し方、行動まで変わり始める。グレイシーの心の奥底に潜む、事件への後悔や後ろめたさといった隠れた芽をも探し出そうとのめり込んでいき、常軌を逸していく…。対峙し続けることで、恐ろしいほどにシンクロしていく、ふたりの女性たち。衣装担当のエイプリル・ネピアは「どんなに近づいたように見えても、実は他人の内面は想像以上に多面的であることに驚かされるのが、この映画の面白いところ」と明かしている。『メイ・ディセンバー ゆれる真実』は7月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:メイ・ディセンバー ゆれる真実 2024年7月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2023. May December 2022 Investors LLC, ALL Rights Reserved.
2024年07月06日ジェーン・バーキン没後一年追悼企画「ジェーン B.とアニエス V. ~ 二人の時間、二人の映画。」として、1987年の作品『アニエス V. によるジェーン B.』と『カンフーマスター!』が、デジタルレストア版・新訳日本語字幕版で公開されることが決定した。ジェーン・バーキン一周忌にあたる7月16日(火)には、娘シャルロット・ゲンズブールが母親の真実の姿に迫ったドキュメンタリーで、バーキンの遺作となった『ジェーンとシャルロット』を、バーキン本人と交流のあった著述家の村上香住子氏、音楽評論家の松山晋也氏、茶道家の木村宗慎氏、DJの岡村詩野氏を招いて、東京(ヒューマントラストシネマ有楽町)と大阪(テアトル梅田)で1日限定特別上映することも決定。『アニエス V.によるジェーン B』この度解禁されたポスターデザインを手掛けたのは、日本における映画ポスターデザインの第一任者、大島依堤亜氏。今回3つのパターンのデザインを発表した。ジェーン・バーキンのBとアニエス・ヴァルダのAを大胆に配置し、フランスを代表する2人の女性の世界観を、大島氏らしいユーモアとフェミニンでスタイリッシュな表情に仕上げている。これまでフランソワ・オゾンやアキカウリスマキなどのヨーロッパ映画を多数手掛けている大島氏だが、アニエスとジェーンの作品を手掛けるのはこれが初めて。『カンフーマスター!』予告編を演出したのは、『ジェーンとシャルロット』の遠山慎二氏。セルジュ・ゲンズブールはもちろん、「ドジャース」や「ヤードバーズ」などのヒットチューンを配したクールな演出に仕上げた。シャルロット・ゲンズブールやルー・ドワイヨン、ジャン=ピエール・レオーなどの顔が見られるのも、フランス映画ファンには嬉しい。また今回、日本語字幕も新訳版で公開。『アニエス V.によるジェーン B.』は、『ジェーンとシャルロット』『恐るべき子供たち 4Kレストア版』の横井和子氏、『カンフーマスター!』は『ソウルに帰る』『エッフェル塔~創造者の愛~』の橋本裕充氏が手掛けた。『アニエス V. によるジェーン B.』と『カンフーマスター!』は8月23日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、テアトル梅田、京都シネマ、シネ・リーブル神戸ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年07月05日ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』の前夜祭が7月31日(水)に全国劇場で開催されることが決定。またIMAX、ドルビーシネマでの上映も決定した。日本に先駆け全米はじめ世界各国で6月14日から公開されるや、アニメーション史上歴代No.1オープニングとなる歴史的な大ヒットスタートとなった本作。世界興収は『アナと雪の女王2』(25日間)、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(26日間)を超え、アニメーション映画史上最速となる19日間で10億ドルを突破する歴史的大ヒットとなっている。この度、IMAX版やドルビーシネマ版での上映が決定し、ライリーの頭の中で彼女の幸せを子どもの頃から見守るヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリたちが描かれた、ラージフォーマット版ポスターが解禁。IMAX版はライリーの頭の中で彼女の幸せを子どもの頃から見守るヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリたちがビンの中に閉じ込められ、大人の感情、シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシの姿が。そして、ドルビーシネマ版はシルエットになったライリーの頭の中に9つの感情たちがイラスト風で描かれている。そして7月31日(水)には、全国の劇場で「アニメーション映画史上No.1大ヒット記念『インサイド・ヘッド2』ヨロコビ前夜祭」の開催が決定(一部劇場を除く)。併せて全国で先着プレゼントを配布する予定となっている。『インサイド・ヘッド2』は8月1日(木)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:インサイド・ヘッド2 2024年8月1日より全国にて公開©2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2024年07月05日全国にて絶賛公開中の『マッドマックス:フュリオサ』。その大ヒットを受け、前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が7月12日(金)より再上映されることが決定した。『マッドマックス:フュリオサ』で描かれているのは、前作[怒りのデス・ロード]で大人気を博した、戦士フュリオサの誕生の物語。幼い頃に故郷から連れ去られ、目の前で母を手にかけた宿敵ディメンタス将軍に復讐を誓い、“怒りの戦士”として覚醒していくフュリオサ。前作で語られなかったフュリオサの過去がついに明かされ、[怒りのデス・ロード]へと直結していくストーリーが展開される。この度、ようやく劇場でこの2作品を同時に観ることができる機会が実現。予定を合わせて[フュリオサ]と[怒りのデス・ロード]を連続鑑賞することも可能だ。この貴重な機会に、フュリオサの旅を映画館で余すことなく体感してほしい。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は7月12日(金)よりグランドシネマサンシャイン池袋、109シネマズプレミアム新宿、立川シネマシティ、ミッドランドスクエアシネマ(名古屋)にて再上映。(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.(シネマカフェ編集部)■関連作品:マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDマッドマックス:フュリオサ 2024年5月31日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAXR is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年07月05日破天荒なヒーロー、デッドプールとウルヴァリンの活躍を描く、過激で笑えるアクション・エンターテイメント超大作『デッドプール&ウルヴァリン』から、2人の魅力がギュッと詰まった60秒の特別映像が解禁となった。今回解禁となったのは、本作の主人公“破天荒な無責任ヒーロー”デッドプールと、彼と新たにタッグを組むことになる“キレるとヤバい最恐アウトロー”ウルヴァリンの規格外でド派手な経歴を紹介する特別映像。デッドプールの吹き替えを務める人気声優・加瀬康之のナレーションのもと、60秒でその魅力と最新作の見どころを余すとこなく学べる映像となっている。不治の病を治すために受けた人体実験で、アボカド肌と引き換えに、不死身の身体を手に入れた“俺ちゃん”ことデッドプール(ライアン・レイノルズ)。映像では、日本刀と拳銃をド派手にハチャメチャにぶちかまし、血みどろでもおかまいなしに次々と敵を成敗するデッドプールの姿が。超強いのに責任感はゼロで、周囲にウザがられるほどおしゃべり大好き。戦いの途中でも突然踊り出したり、お得意のクールな(?)ギャグをキメたりと、どんなときでもやりたい放題。そんな超お調子者でお茶目な規格外ヒーロー・デッドプールが、最新作では大切なファミリーを救うため壮大なミッションに挑むことに!?そんなデッドプールが助けを求めることとなるのが、鋭く長い爪と鋭く長いモミアゲが持ち味のウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)。驚異的な治癒能力を持つ彼は、キレると激ヤバながら実は世界を救いまくりの“ヒーローガチ勢”。無責任なデッドプールとは全くもって正反対の武骨なヒーローだ。そんな2人が、まさかのバディを結成し、世界の命運を賭け暴れまわることに…。個性の全く異なる2人は、手を携え、世界を救うことができるのか?R指定コンビの2人が暴れまわる最新作に期待が高まる映像となっている。『デッドプール&ウルヴァリン』は7月24日(水)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:デッドプール&ウルヴァリン 2024年7月24日より全国にて公開© MARVEL 2024
2024年07月05日デヴ・パテル監督・主演『モンキーマン』より予告映像とポスタービジュアルが解禁された。世界的大ヒット作『ジョン・ウィック』シリーズを手掛ける製作スタッフと、『ゲット・アウト』、『NOPE/ノープ』を手掛け、世界を驚かせ続けるジョーダン・ピールがプロデュースを務めた本作。デヴ・パテルが監督・主演を務め、構想に8年という歳月をかけて完成させた。この度解禁されたポスタービジュアルは、デヴ・パテル演じるキッドの横顔と、「神が殺らねば俺が殺る」というコピーの入った血生臭い赤を背景にまとい、シンプルながらもその怒りや殺意のエネルギー、そして描かれる壮絶な復讐劇を存分に予感させるものとなっている。併せて解禁となった予告映像は、母からある物語について聞かされたと語る主人公・キッドのモノローグから始まる。「悪魔が率いるヤツらは、この地に恐怖をもたらした。その男と対峙するまでは」そうキッドが語る“彼”こそが復讐の化神〈モンキーマン〉だ。彼が生きるために夜な夜な働くファイトクラブでの場面や、怒りに震え咆哮するキッドの凄まじい表情、大きな水槽を思い切り叩き割るシーンやキッチンでの壮絶な肉弾戦など、圧巻&濃密なアクションシーンが続き、『ジョン・ウィック』製作チームの“本気アクション”の一部が垣間見える映像となっている。さらに、本作のムビチケカードが7月19日(金)より発売されることが決定。購入者には、オリジナルの特製絆創膏がプレゼントされる(先着・数量限定/一部劇場を除く)。『モンキーマン』は8月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:モンキーマン 2024年8月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©Universal Studios. All Rights Reserved.
2024年07月04日スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム、ウディ・ハレルソンら豪華共演の『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』より場面写真が解禁された。完全オリジナルの脚本に惚れ込んだ主演のスカーレット・ヨハンソンがプロデューサーに名を連ね、『ザ・ロストシティ』のチャニング・テイタム、『ヴェノム』のウディ・ハレルソンら豪華キャストの競演が実現した本作。この度解禁されたのは、本作に登場する個性的な面々をとらえた場面写真4点。主人公のケリー、発射責任者のコール、「フェイク撮影」を命じる政府関係者モーなど気になる主要キャラクターが捉えられている。最初の1枚は、NASAのイメージアップと“月面着陸”をPRをするために政府関係者に雇われたPRのプロ、ケリー(スカーレット・ヨハンソン)とチャニング・テイタム扮するNASAの実直な発射責任者コールがNASAの施設内で話している場面。シンプルな青いTシャツを着たコールに、場違いなレモンイエローのワンピース姿のケリーが何やら話し合っている。“月面着陸”のPRに躍起になっているケリーとNASAの尊厳を保ちミッション成功に全てを懸けるコール。同じ目標に向かってはいるが、やり方が全く異なるふたりは“犬猿の仲”になっていく。続いてNASAのオフィス内で談笑するケリーとコール。あの手この手を使ってアポロ計画をPRしようとするケリーは様々なアイディアをコールに提案するが、「NASAが軽く見られる」と一蹴されてしまう。懲りずにケリーは腕時計の老舗オメガとのタイアップやシリアルの広告塔としてアポロ11号の宇宙飛行士3人を起用するなど、大胆な宣伝を進めていくのだが…。3枚目は、アメリカ政府関係者モー(ウディ・ハレルソン)が、ケリーとコールを呼び出して3人で密談する場面。アポロ11号の発射に向けての整備点検が進んでいるまさにその時、窓で隔てたオフィスでは月面着陸のフェイク映像を撮影するという極秘プロジェクトが動いていた!最後の1枚は、“月面着陸”のフェイク映像を撮れという指令を受けたケリーが、CM監督のランス(ジム・ラッシュ)を召集し、偽者の宇宙飛行士2人に演技指導をしている場面。ランスの視線の先にはNASAの施設内に極秘で設営された月面を再現したセットが用意されている。すでに公開されている予告編でも紹介されている通り、ワイヤーで吊るされた宇宙飛行士が空中で激突、倒れた照明がセットに着火するトラブルが発生し、ケリーは「(スタンリー・)キューブリックに頼めばよかった」とこぼす。PRのプロ、ケリーと実直な発射責任者コール。アポロ計画成功に向けての奮闘の裏で進行していた“もう一つの月面着陸”、アポロ11号発射のカウントダウンが進む中、2人にどんな結末が待ち受けるのか…。期待が高まる場面写真となっている。『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は7月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン 2024年7月19日より全国にて公開
2024年07月04日助産師の声を基にドキュメンタリーとフィクションを巧みに織り交ぜ、描き出したフランス映画『助産師たちの夜が明ける』から予告編が解禁となった。若い助産師たちが出産に立ち合い、突きつけられる現実に驚きながらも成長していく様を、ドキュメンタリーのようなリアルなタッチで描いた本作。実際の出産シーンを織り交ぜながら、観客がその場に立ち会っているかのような臨場感で描き出す。監督は『愛について、ある土曜日の面会室』(2009年)がヴェネチア国際映画祭正式出品を始め、ルイ・デリュック賞等受賞のレア・フェネール。自身の体験を基に、どこの国でも誰もが直面する普遍的なストーリーには、熱い共感の声が寄せられた。この度解禁された予告編は、新人の助産師ソフィアが産科病棟を訪れるところから始まる。その後、映し出される休む暇もない、戦場のような“過酷な現場”の現実。「命を救えないなら辞める」「問題は病院にある」「常に人手が足りない」という悲痛な叫びの中、生と死が隣り合わせの場所で懸命に働き続ける人々の姿が胸を打つ。まるでドキュメンタリーのようなヒリヒリするリアリズムで、若い助産師たちの苦悩と成長、新たな生命が生まれる場所で交錯する様々な人生が描かれていく。『助産師たちの夜が明ける』は8月16日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:助産師たちの夜が明ける 2024年8月16日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
2024年07月03日映画『ツイスターズ』の日本語吹き替え版キャストとして、小芝風花、津田健次郎の参加が発表。日本語吹き替え版本予告編も到着した。小芝さんが演じるのは、巨大竜巻に立ち向かう寄せ集めチームのひとりで、竜巻にトラウマを抱えながらも、友人からの依頼で竜巻破壊計画に協力することになる気象学の天才・ケイト。『くるみ割り人形と秘密の王国』以来、海外映画の吹き替えは2度目となる小芝さんは、「自分のお芝居の感覚とは違うので、すごく難しくて。アフレコ経験のある役者さんに、『出ている役者の芝居に徹底する。自分を消すことが一番大事』というアドバイスを頂いたので、なるべく目で見て耳で聞いて、吐息なども意識して演じました」と明かす。そして、「みんなを救うために巨大竜巻に立ち向かう、ヒーローのような存在なんです。覚悟を決めた時の表情が勇ましいだけではなくて、過去のトラウマを持ち合わせていながらそれでも巨大竜巻に挑む姿が、より勇敢に感じられる女性です」とその役の魅力を語った。津田さんが演じるのは、幼少期に目の当たりにした竜巻に魅了され、以来、竜巻を追いかけ衝撃的な映像を届けることに命を燃やす竜巻チェイサー・タイラー。津田さんは、「ただ無茶するだけではなく、竜巻の知識も持ち合わせながら、そこに果敢にチャレンジしていくアツい男です。“いい人”というわけではないのですが、根はすごく明るくて“いいやつ”なので、そういった彼の持つバランスがうまい具合に魅力的に伝わるといいなと思って意識しました」とコメント。また、タイラーの活躍に虜になったそうで、「何よりも楽しそうで、竜巻と戦う恐怖心も当然ある中、自分が望んでやっていることを一筋に貫くところが魅力的でした。自分ももっとお芝居を一生懸命頑張ろうという思いにさせてくれました」と影響を受けたことを明かした。そんな正反対な性格の2人だが、巨大竜巻を倒すという同じ使命をもって行動するうちに、竜巻を破壊することへの希望を見出し、チームを組んで協力。無謀な竜巻破壊計画で最強モンスターへと挑んでいく。さらに、ケイトやタイラーと共に巨大竜巻へと立ち向かうキャラクターたちの吹き替えには、豪華声優陣が集結。ケイトの学生時代の友人であり、竜巻リサーチ会社のCEOとして竜巻の研究に励んでいるハビ役を浪川大輔。タイラーと共に竜巻を追うチームのメンバーには、ブーン役を下野紘、リリー役を瀬戸麻沙美、ベン役を青山穣、デクスター役を田中美央、ダーニ役を朴璐美。ハビと共に竜巻リサーチに励むスコット役に江口拓也、ケイトが学生時代に共に竜巻を研究した仲間、ジェブ役に伊東健人、アディ役に菊池こころ、プラビーン役に仲村宗悟。ケイトの母親・キャシーは八十川真由野が担当する。『ツイスターズ』は8月1日(木)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ツイスターズ 2024年8月1日より全国にて公開© 2024 UNIVERSAL STUDIOS,WARNER BROS.ENT.& AMBLIN ENTERTAINMENT,INC.
2024年07月02日映画『怪盗グルーのミニオン超変身』の公開を記念して、『ミニオンズ フィーバー』の地上波初放送が決定した。『怪盗グルー』シリーズは、イルミネーションが製作する人気シリーズ。シリーズ1作目の『怪盗グルーの月泥棒』、『怪盗グルーのミニオン危機一発』が公開され、その後、主人公・グルーの手下、ミニオンを主人公にしたスピンオフ『ミニオンズ』が公開。興行収入は全世界で11億5707万ドル以上を記録した。今回放送される『ミニオンズ フィーバー』は、『ミニオンズ』シリーズ2作目で、ミニオンと怪盗グルーのはじまりの物語。2022年に公開され、日本国内だけでも興行収入40億円を突破し、「2022年度興行ランキング洋画アニメ」でNo.1に輝いた(日本映画製作者連盟発表)。そして7月19日(金)には、『怪盗グルー』シリーズ7年ぶりとなる最新作『怪盗グルーのミニオン超変身』が公開。グルーファミリーに危機が迫るとき、スーパーパワーを手に入れたメガミニオンが立ち上がる。『ミニオンズ フィーバー』は7月15日(月・祝)19時~フジテレビにて放送。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ミニオンズ フィーバー 2022年7月15日より公開© 2020 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2024年07月01日ユアン・マクレガーと実娘クララ・マクレガーがW主演を務めた『ブリーディング・ラブはじまりの旅』より本編映像が解禁された。2023年サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で上映され注目を集めた本作は、ユアン・マクレガーと実の娘で俳優・プロデューサーのクララ・マクレガーが実際に問題を抱えた時期を乗り越えた実体験を基に作られた、父と娘の“愛と回復への旅の物語”。この度解禁された本編映像は、ユアン・マクレガーと娘クララ・マクレガー演じる父娘が、荒野の真ん中にのびる一本の線路に佇むシーン。空は夕焼けに色づき、親子に言葉はなく目線で語り合う。2人の阿吽の呼吸を感じる、本作の中でも特に美しく、重要なシーンだ。実はこのシーンには、もうひとつメッセージが隠されている。父親役を演じたユアン・マクレガーが主演し、世界で大ヒットを記録した伝説の青春映画『トレインスポッティング』(96)へオマージュを捧げているのだ。『トレインスポッティング』にも、その続編『T2 トレインスポッティング』(17)にも列車と線路が印象的に登場する。『トレインスポッティング』が公開された1996年に、娘のクララは生まれた。父ユアンがドラッグ依存症の若者を演じたように、クララは本作でドラッグ依存症の娘を体当たりで演じている。その姿にユアンが演じたレントンを重ね合わせることもできるだろう。娘とともに線路に立つユアン演じる父は、果たしてどんな未来を選ぶのか?ほかにも本作には『トレインスポッティング』のオマージュシーンがいくつか見られるという。“トレスポ”ファンも必見の一作となりそうだ。『ブリーディング・ラブはじまりの旅』は7月5日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ブリーディング・ラブはじまりの旅 2024年7月5日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2024 SOBINI FILMS, INC. All Rights Reserved.
2024年07月01日2024年7日13日(土)より、世田谷美術館では、『須田国太郎の芸術――三つのまなざし』が開催される。2021年に生誕130年、没後60年を迎えた洋画家・須田国太郎(1891-1961)の、初期から晩年までの作品を、写真やデッサン、意外なコレクションなどの資料もあわせて約410点で紹介し、須田国太郎の新たな魅力に迫る展覧会だ。明治24年、京都に生まれた須田国太郎は、京都帝国大学(現・京都大学)および同大学院で美学・美術史を専攻する一方、関西美術学院で油彩の基礎を学んだ。その後はスペインのマドリードを拠点にヨーロッパ各地を訪れ、プラド美術館での模写などを通じてヴェネツィア派の色彩理論やバロック絵画の明暗法など、西洋美術のリアリズムの表現を研究する。帰国後、41歳の時に、銀座の資生堂ギャラリーで自身初の個展を開催。これを契機に、独立美術協会の会員になると、同会を中心に意欲的な作品を次々と発表した。須田国太郎《犬》1950年東京国立近代美術館蔵美術界きっての理論派だった彼が、生涯をかけて追求したテーマは「東西の絵画の融合」。一貫して日本の精神文化に根ざした油彩画のあり方を探求し、その成果は、独得の黒を基調とする「黒の絵画」に結実した。同展ではこれら「黒の絵画」で構成された「真理へのまなざし」をハイライトに、ヨーロッパ旅行中の写真や油彩画を紹介する「旅でのまなざし」、須田が幼少時から親しんだ能・狂言のデッサンなどを展示する「幽玄へのまなざし」と「3つのまなざし」に焦点をあてる。生真面目の塊のような須田が長年にわたって集めた「グリコのおもちゃ」など、意外な趣味にも注目だ。須田国太郎グリコのおもちゃコレクション「のりもの(飛行機・電車・車・船)」1950年代三之瀬御本陣芸術文化館蔵関連企画は、専門家を迎えてのレクチャーや担当学芸員による展覧会解説、大人から子供まで楽しめる100円ワークショップと多数。詳細は美術館ホームページで確認を。<開催概要>『生誕130年没後60年を越えて須田国太郎の芸術――三つのまなざし』会期:2024年7月13日(土)〜9月8日(日)会場:世田谷美術館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)料金:一般1,400円、65歳以上1,200円、大高800円、中小500円公式サイト:
2024年07月01日1994年生まれの新鋭シャーロット・リーガン監督の長編デビュー作『SCRAPPER/スクラッパー』より本編映像が解禁された。サンダンス映画祭2023で審査員大賞を受賞した本作は、12年ぶりに再会した父娘のぎこちなくも愛おしい共同生活を描く、カラフルなビジュアルセンスが光るヒューマンドラマ。この度解禁されたのは、共同生活が始まるも、なかなか歩み寄れない2人の距離がぐっと縮まる瞬間を捉えた本編映像。ジョージー(ローラ・キャンベル)の“日課”である自転車の転売にジェイソン(ハリス・ディキンソン)も付き添い、いつものように自転車を盗もうとするジョージーとそれを見守るジェイソン。文句を言い合いつつ自転車の鍵を外そうとする2人だが、警官に見つかってしまう。警官から必死で逃げる2人は軽やかで、「ノロマどもめ」と子どものように笑うジェイソンに、ジョージーが「静かにして」と嗜める様子も妙に愛おしい。その後も、車道を挟んで反対側の歩道を歩きながら帰路に着く2人だが、ジョージーを喜ばせようとふざけるジェイソンに、いままで意地を張っていたジョージーも思わず笑みがこぼれてしまう。母を亡くし、一人逞しく生きてきた中で、12年ぶりに突然現れた父を認められなかったジョージーと、父親としての正しい接し方が分からないながらも娘に歩み寄ろうとするジェイソン。2人の心が解ける、ぎこちないながらも距離が縮まる瞬間を捉えた映像となっている。『SCRAPPER/スクラッパー』は7月5日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:SCRAPPER/スクラッパー 2024年7月5日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋⾕&有楽町ほか全国にて公開© Scrapper Films Limited, British Broadcasting Corporation and the The British Film Institute 2022
2024年06月30日Netflixの大人気ドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のシーズン4にてエディ・マンソン役を演じ、大ブレイクしたジョセフ・クイン。最新作『クワイエット・プレイス:DAY 1』では音を奪われた世界でのサバイバルに挑んでいる。イギリス・サウスロンドン出身のジョセフ・クインは、『ドクター・ストレンジ』シリーズのベネディクト・カンバーバッチや『世界一キライなあなたに』『あと1センチの恋』などのサム・クラフリンも学んだ名門LAMDA(ロンドン音楽演劇アカデミー)を2015年に卒業。その後はドラマシリーズを中心に徐々に活躍の場を広げ、2017年にはHBO「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン7にてスターク家に忠誠を誓う兵士コナー役を演じ、翌年BBC Oneのドラマ版「レ・ミゼラブル」にて青年革命家のアンジョルラス役を務めた。また、クインは演劇方面でも才能を発揮しており、「Wish List」の演技で2017年「Manchester Theatre Awards」でBest actor in a Studio Production賞を受賞している。ジョセフ・クイン Photo by Juan Naharro Gimenez/WireImageそして2022年、「ストレンジャー・シングス」シーズン4の「メタリカ」ファンのエディ・マンソンに抜擢され、国際的に脚光を浴びる。同役で世界中のファンを魅了したクインは、同年のサターン賞でBest Supporting Actor in a Streaming Series賞にノミネート。そして、ヴァラエティ誌の「注目すべき俳優10人」、イギリス版CQ誌の「Men of the Year Honourees」の1人に選出されるなど、いま最も勢いのある俳優となった。次回作として、リドリー・スコット監督の『グラディエーター』の続編『グラディエーター2』(原題)では暴君のカラカラ帝、マーベル・シネマティック・ユニバースの新作『ファンタスティック・フォー』ではヒューマン・トーチ/ジョニー・ストーム役に抜擢されるなど、今後の活躍にも目が離せない。そんなクインが本作『クワイエット・プレイス:DAY 1』で演じるのは、主人公・サミラ(ルピタ・ニョンゴ)と共に沈黙を強いられた世界で行動を共にする少し頼りない男性・エリック。謎めいた部分が多いキャラクターだが、クインはエリックについて「故郷から離れ、仲間を必要としている」人物だと表現している。そして、『クワイエット・プレイス』シリーズの大ファンであるクインは本作について「ファンはこの世界のルールやパラメーターを知っている一方、新しいキャラクターたちはそれを知りません。観客にとっては馴染みのある世界観が、前2作よりも格段に大きなスケールで描かれています。間違いなく、さらにビッグです」と、舞台がニューヨークに移り、前作と比べてスケールが格段に大きくなっていると本作ならではの魅力を語っている。『クワイエット・プレイス:DAY 1』は6月28日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:クワイエット・プレイス:DAY 1 2024年6月28日より全国にて公開© 2024 PARAMOUNT PICTURES
2024年06月30日スティーヴン・キング原作のカルト的人気ホラーシリーズ記念すべき第一作『チルドレン・オブ・ザ・コーン<4K>』が8月16日(金)より日本劇場初公開されることが分かった。現代ホラー小説の帝王、スティーヴン・キングの短編小説の「トウモロコシ畑の子供たち」を原作とした人気ホラーシリーズ『チルドレン・オブ・ザ・コーン』。コロナ禍に見舞われながらもリブート作品『スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック』(2023)も近年製作されるなど、これまでに約10作品もの関連作が作られ、『ヘル・レイザー』や『ハロウィン』にならぶ最長のホラーシリーズ。だが、記念すべき第一作目である『チルドレン・オブ・ザ・コーン』(1984)は日本未公開。製作から40周年を迎えた今年、満を辞しての4K版の日本劇場初公開が緊急決定!物語の舞台は、ネブラスカ州の小さな田舎町ガトリン。一人の少年に突如トウモロコシの神が舞い降り、彼は教祖となった。教祖は手下の子どもたちを率いてカルト化し町中の大人を惨殺、<後光のさす中、神は私の前にお立ちになった>と説いた。そんな子どもとトウモロコシしかいなくなったガトリンに、青年医師と恋人のカップルが迷い込む…。子どもが悪魔のように人々を苦しめる映画は多々あるが、本作が恐ろしいのは、そんな「未来ある可愛い」子どもたちが歯止めのきかない、狂信的なカルト集団と化した点だ。トウモロコシ畑の中心で鎌を振り上げ、みなで高らかに殺人決行を宣言するさまは、幼い子どもたちであるがゆえにいっそう異様で絶望的。坊ちゃん刈りに黒スーツ姿の子ども教祖アイザックは、一度見たら忘れられない強烈なホラー・アイコンとして全米で大人気だ。子どもカルト軍団が支配する町に迷いこむ青年医師バートを好演するのは、近年ではテレビドラマ「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」でディレクター、プロデューサーも務めたピーター・ホートン。バートの恋人ビッキー役には、『ターミネーター』(1984)で大ブレイク直前の初々しいリンダ・ハミルトン。トウモロコシの邪神を崇め、街の子どもたちを洗脳した恐ろしい子ども教祖、アイザック役には『アダムス・ファミリー』(1991)『アダムス・ファミリー2』(1993)で、長髪で姿形が見えないカズン・イット役を演じたジョン・フランクリン。アイザックはフランクリンのあたり役となり、シリーズ六作目の『ザ・チャイルド』(99)にも同役で出演した。また、数々の映画予告や『トゥー・ムーン』(88)や『シティ・オブ・ドッグス』(2006)はじめ映画スコアを手掛ける名作曲家/音楽プロデューサー、ジョナサン・エリアスの音楽が、子どもたちの不穏な合唱とともに、映画をますます禍々しく盛り上げている。この度、赤く染められた空と大きな鎌が禍々しいメインビジュアルが解禁。「トウモロコシを受け入れよ」というキャッチコピーが入っているが、トウモロコシは食べるもののはず。それを受け入れたら一体どうなってしまうのか、全てはトウモロコシのみぞ知ることだ。よそ者を寄せ付けないアメリカの田舎町のたたずまい、何が潜んでいるかも分からないどこまでも続きそうなトウモロコシ畑、独特のSFX、トウモロコシ畑の邪神…。80年代ホラーの魅力たっぷりのショッキング・カルト・ホラー、初の日本劇場公開に期待が高まる。『チルドレン・オブ・ザ・コーン<4K>』は8月16日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年06月28日ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』の日本版声優として、中村悠一、武内駿輔、花江夏樹が参加していることが明らかになった。主人公ライリーの頭の中の感情たちの世界を描く本作。今作には、ライリーの秘密を隠している“保管庫”が登場する。そんな保管庫で暮らしているのが、ライリーの“秘密の推しキャラクター”たち。ライリーが心の中で密かに恋をしているのが、親友と一緒にハマっていたゲームに登場するランス・スラッシュブレード。ランスは、日本のRPGゲームのキャラクターをモデルにしており、本作のキャラクターデザインを監修している村山佳子がデザインに関わったキャラクター。2000年代のゲームをモデルにしているため、画質の解像度はあえて低くデザインされており、「掴めないほど大きなソード、不必要な片側だけの肩甲、お腹が見える衣裳など、『なんで?なぜ?』と思うような不必要な要素を詰め込んだ」と村山さんは語っている。ランス本作でも異彩を放つユニークなキャラクターで、紫の長い髪をなびかせながらキザなセリフを連発するが、必殺技はヘタレ。そんなランス役を務める中村さんは「もう出てきて一言喋れば、いや喋る前から?!どんなやつなのか察しがつく様なわかりやすいキャラクターだと思います。それだけ個性的、と言う事で演じる際にも難しい点が沢山あり、熱の入った収録になりました」とキャラクターについて明かす。見どころについては、「何よりも本作のドラマ部分!自分も台本片手に通しで拝見しましたが、途中から見入ってしまい『最後はどうなる?!』と盛り上がってきたところで試写の時間が終了…ラストを観ることはかないませんでした。早く観たい!きっと観る方が全てに共感できる、ライリーの悩みや楽しさ、変化し続ける感情を楽しんで下さい」とコメントしている。そして、ライリーが幼いころに見ていた子ども番組に登場する2Dのキャラクターで、ピンクで愉快な犬のブルーフィーと、ブルーフィーが腰に巻いている黄色いポーチのポーチーが登場。いまは番組を見なくなってしまっていたライリーだが、実はまだ密かにブルーフィーとポーチーのことが大好き。周りの友達に言うのは恥ずかしいけれど、頭の中の深い秘密の場所に眠っているキャラクターだ。ポーチーブルーフィー役を務める武内さんは、「かなりジョークの効いたキャラクターでとてもやりがいがありました!笑 『インサイド・ヘッド』の世界観が新しいキャラクターたちの登場によって、さらに広がった気がします。前作もかなり面白かったですが、今回は超えるくらい感動しました。思春期を迎えたライリーの学生ならではの悩みや喜び、そんなドラマをぜひ楽しんでいただけますと幸いです」と期待が高まるメッセージを寄せる。ポーチー役を務める花江さんは「ポーチーは見た目がとてもユニークで可愛くて、出演シーン自体はそこまで多くありませんが重要な役割を担ったキャラクターです、きっと…笑 楽しんで頂けると思いますので是非ご覧下さい!」と明かしており、物語の中で重要な活躍を見せるポーチーにも注目だ。そして、ランス、ブルーフィー、ポーチーが、ヨロコビやカナシミたちと出会う本編シーンも到着。高校入学という転機を控え、自分のことが分からなくなってしまうほど落ち込むライリー。頭の中では、大人の感情“シンパイ”たちが、子どものころからライリーを見守る感情のヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリを瓶の中に閉じ込め、司令部から追放してしまっていた。追放されたヨロコビたちがたどり着くのは、保管庫。そこで出会うのがランスたち。わけの分からないセリフを連発するランスには“ある必殺技”があり、ヨロコビやムカムカはその技を使って瓶から脱出しようと試みる。このあともどんな活躍を見せるのか注目だ。『インサイド・ヘッド2』は8月1日(木)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:インサイド・ヘッド2 2024年8月1日より全国にて公開©2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2024年06月28日日本人選手の活躍も期待されている競技“ブレイキン”を題材とした映画『ザ・ブレイキン』が9月13日(金)より全国にて2週間限定公開することが決定した。幼いころ、ブレイキンのパートナーだったトレイとベンジー。仲のよい兄弟だったが、ある事故が原因で対立し、目を合わすこともなくなった。優等生のトレイは大学進学を目指して勉学に励み、ブレイキンに夢中なベンジーは注目される存在だが、父親に反抗して家にもよりつかない。家族で祝うはずの父の誕生日会もすっぽかし、連れ戻しに来たトレイの言葉に耳も貸さない。2人はブレイキンで対戦し決着をつけようとするが、その様子がSNSで拡散され、世界選手権のイギリス代表の選考会に招待される。突然やってきた大きなチャンス。全てを投げ出して代表チーム入りを目指す。厳しいトレーニングに耐え、最終選考に残り、関係もゆっくり改善し始める。しかし、大会直前にある出来事がベンジーを襲う。チームの危機を乗り越えて勝ち進むイギリス代表だが、決勝の舞台には無敵のフランス代表が立ちはだかる。個性を出し合い、チームとして協力しなければ、勝ち目はない。果たして2人は、チームを世界一に導けるだろうか?“ブレイキン”とは、1970年代にニューヨークのサウスブロンクス地区のアフリカ系アメリカ人やラテン系アメリカ人の若者達によって発展したストリートダンスのスタイル。当初は、ギャングが抗争をまとめるために武器の代わりにブレイキンを用い、発展していったと言われている。DJの音楽に合わせ即興で敵対する相手と交互に踊ってダンススタイルで競う競技で、若者を中心に絶大な人気を集めている。主演はカラム・シンとケルビン・クラーク。2人は共に、世界チャンピオン経験者で、カラムは数多くの大会で優勝経験があり、tiktokのフォロワー数も約23万人と世界的に有名なブレイカー。一方ケルビンは、ダンスグループに所属し世界ツアーを行っており、イギリスでも数々のタイトルを獲得したトップクラスのブレイカーとして知られている。本作のオーディションではブレイキンでも演技力でもほかの候補者を圧倒。実は2人はプライベートでも、幼いころから一緒にブレイキンをしている親友同士だったため、脚本の読み合わせの段階で息ぴったりな掛け合いを見せ、監督は「主役に完璧な2人を見つけた」と確信。本作のメガホンを取ったのは、ストリートダンス選手権で優勝を目指す若者たちの成長を描いた大ヒットシリーズ『ストリートダンス』(2010-2012)を手掛けたダニア・パスクィーニとマックス・ギーワ。当時から流行していたストリートダンスと対照的なクラシックバレエが融合した作品となり、「全く違うものが混ざり合う感じが良い!」「新しいダンス映画」と口コミを呼び、全世界興行収入が4000万ポンド(約80億円)にまで上った。エンターテインメント性の高い作品を手掛けた2人だからこそ創り出せた、ブレイキンの魅力を正確に捉えている大迫力な映像となっている。振付を担当したのは、オランダのブレイキンチーム「The Ruggeds」のメンバーの1人ニーク・トラア。主演の2人は、「ブレイキンを完璧に調和させて、刺激も与えてくれた」と絶賛。また、本作は現在世界的に活躍中のブレイカー達によるトレンドファッションの着こなしと本格的かつ親しみやすいラップやヒップホップ、ブレイクビーツ等の音楽が絡み合い、最先端なストリートカルチャーが詰まっているのも魅力だ。なお、劇中にはチームジャパンとして2005年に京都で結成された「BODYCARNIVAL」も登場。主演の2人と並んで注目を集めている爆発的で独創性に富んだ日本の誇るトップチームだ。イギリスだけでなく、フランス、オランダ、日本など世界中のブレイキンにも要注目となっている。この度、解禁された予告映像では、べンジーが勢いよくヘッドスピンを決めるシーンから始まる。父親の誕生日でも仲間たちとブレイキンのショーに参加するほど、ブレイキンに夢中になっている弟・べンジーの元に、優等生の兄・トレイが引き戻すために追いかけ、喧嘩が勃発。べンジーの「ここのルールに従って勝負だ」という言葉とともに2人の熱いブレイキンバトルが繰り広げられ、そのバトルが目に留まり、2人はともにブレイキンの世界選手権・イギリス代表候補に抜擢される。ブレイクビーツな音楽とともにブレイキンダンスが怒涛に繰り広げられ、2人の兄弟が世界大会に向け、それぞれの葛藤を抱えながらも、チームの仲間と奮闘する姿が描かれていく。併せて解禁されたキービジュアルでは、「研ぎ澄ませ! 熱くなれ!!」という情熱溢れた文章とともに、ネオンなライトに包まれながら真剣な表情で技を決めているトレイと、仲間に囲まれながら自分のブレイキンを表現しているベンジーが映し出されている。2人のブレイキンに情熱を注いでいる雰囲気を全面に打ち出し、いまにも動き出しそうな躍動感が溢れるビジュアルとなっている。『ザ・ブレイキン』は9月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて2週間限定公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・ブレイキン 2024年9月13日より新宿ピカデリーほか全国にて2週間限定公開© FAE FILM BP LTD 2023 ALL RIGHTS RESERVED
2024年06月28日トム・クルーズ主演『ラスト サムライ』が、6月28日(金)のテレビ東京「午後のロードショー」で放送されることが分かった。少し早めの昼12時45分からの放送となる。本作は、主演のトム・クルーズほか、渡辺謙、真田広之ら、世界で活躍する俳優陣が共演し、サムライ・スピリットを描いたエンターテインメント巨編。トム・クルーズは本作で初めて殺陣に挑戦。また、世界でも活躍する渡辺謙が、サムライ最後の長として崇拝されている勝元を演じる。渡辺さんは、本作で、ゴールデングローブ賞助演男優賞、ならびに第76回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。「午後のロードショー」スペシャルウイークの最後にふさわしい、超大作だ。『ラスト サムライ』は6月28日(金)昼12時45分~テレビ東京「午後のロードショー」にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年06月27日リチャード・リンクレイターが監督を務め、グレン・パウエルが主演する『ヒットマン』(原題:HIT MAN)が、9月13日(金)より全国にて公開されることが決定。ポスタービジュアルと予告編が解禁された。ニューオーリンズで2匹の猫と静かに暮らすゲイリー・ジョンソン(グレン・パウエル)。彼は大学で心理学と哲学を教える一方で、地元警察に技術スタッフとして協力していた。ある日、おとり捜査で殺し屋役となるはずの警官が職務停止となり、ゲイリーが急遽代わりを務めることに。これをきっかけに、殺しの依頼人を捕まえるために様々な姿や人格に変身する才能を発揮し、有罪判決を勝ち取るための証拠を引き出し、次々と逮捕へ導いていく。ところが、支配的な夫との生活に傷つき、追い詰められた女性・マディソン(アドリア・アルホナ)が、夫の殺害を依頼してきたことで、ゲイリーはモラルに反する領域に足を踏み入れてしまう。逮捕するはずの相手に対し「この金で家を出て新しい人生を手に入れろ」と見逃してしまう。そして2人の関係はリスクの連鎖を引き起こしていくことに…!本作は1990年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた人物の実話にインスパイアされたクライム・コメディ。実際のゲイリー・ジョンソン(1947ー2022)はテキサスで2匹の猫と暮らし、地方検事局で働きながら講師として地元のコミュニティカレッジで心理学などを教えていた。1990年頃から偽の殺し屋として警察に協力しはじめ70人以上を逮捕に導いたスゴ腕潜入捜査官で、「テキサス・マンスリー」誌の記事では劇中に登場する依頼者の基となった数々のエピソードが語られている。主演のグレン・パウエルがこの実話の存在を知り、『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』でもタッグを組んだリチャード・リンクレイター監督へ電話をかけたことから企画がスタート。リンクレイターとグレンは共同脚本を始めた。そして、これまでコメディ、恋愛、青春など様々なジャンルの作品を撮り続けてきたリチャード・リンクレイターの集大成ともいうべき魅力がふんだんに詰まった作品を完成させた。本作は、2023年ヴェネチア国際映画祭でのプレミア上映をはじめ、サンダンス映画祭、トロント国際映画祭など数々の映画祭で上映され、米大手口コミサイトの「Rotten Tomatoes」でも、批評家のスコア98%(5/28時点)と好評を博した。グレン・パウエルが主人公のゲイリーを演じ、アドリア・アルホナが、夫の殺害を依頼するも、ゲイリー扮する偽の殺し屋ロンに惹かれ、恋に落ちる魅力的な女性マディソンを演じる。解禁されたポスターでは、グレン・パウエルが演じるゲイリーと、彼が扮する様々な殺し屋が勢ぞろいした中にヒロインのマディソンが興味深げに彼を見つめるコミカルなポスタービジュアルとなっている。併せて予告編も解禁。偽の殺し屋であるゲイリー・ジョンソンが日々様々なタイプの殺し屋に扮して依頼人を騙し、逮捕へと繋げるおとり捜査をする様子が描かれる。ゲイリーの仕事ぶりは優秀だった、彼女に会うまでは…。セクシーな殺し屋・ロンに扮していた際に夫殺しを依頼してきたゴージャスな依頼主・マディソン。この出会いがゲイリーの運命を狂わせ、たちまち2人は恋に落ち、ゲイリーは彼女を見逃してしまう。しかし、ある日マディソンの夫が何者かに殺害される。マディソンとの恋の行方も彼女と会っている時のロンと素のゲイリーの間で追い詰められていく。果たしてゲイリーが選ぶ本当の生きるべき姿とは?軽快なテンポで、ノワール、ロマンス、スリラー、アクション、コメディの要素が詰まったリンクレイターワールドの集大成ともいうべきエンターテインメント作品となっている。『ヒットマン』は9月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年06月27日クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソンらが声優を務める3DCGアニメーション『トランスフォーマー/ONE』の公開日が9月20日(金)に決定。新ビジュアルと30秒映像が解禁された。実写映画全7作が世界で大ヒットを記録した「トランスフォーマー」シリーズ最新作となる本作は、シリーズの“起源”が明かされる新たな物語。監督を務めるのは『トイ・ストーリー4』のジョシュ・クーリー監督。若かりしオプティマスプライムの声をクリス・ヘムズワース、メガトロンの声をブライアン・タイリー・ヘンリー、エリータ-1役をスカーレット・ヨハンソンが担当する。この度解禁された新ビジュアルに描かれているのは、労働ロボットとしてサイバトロン星の地下に広がる都市で働く、若かりしオプティマスプライム(オライオンパックス)と、メガトロン(D-16)、さらにB-127(バンブルビー)、エリータ-1と、本作の物語のカギを握る中心キャラクターたち。トランスフォーム能力を持たない労働ロボットとして存在しながら、運命に導かれ星の危機に立ち向かうことになる4人が描かれる新たなビジュアルとなっている。オプティマス、ビー、エリータの眼がスタイリッシュに青く輝く一方で、唯一メガトロンだけは邪悪さものぞかせるオレンジがかった瞳が輝いているのも気になるところ。4人の固い絆と、秘められた力の覚醒を感じさせる一方、待ち受ける不穏な未来を予感させる。また併せて解禁された映像では、「ただの労働ロボ」だった彼らがトランスフォーム能力を授かる様子が捉えられている。オプティマスプライム、メガトロン、バンブルビー、エリータ-1ら、親友同士だったはずの4人に待ち受ける運命とは…?解き放たれる“秘めた力”=トランスフォーム能力による迫力のバトルシーンにも注目したい。また、待望の日本公開日の発表と合わせ、「オプxメガ ニコイチ特製スマホステッカー」付きムビチケ前売券(カード)の発売が7月19日(金)に決定。メタリックなデザインで、オプティマスとメガトロンと、トランスフォーム後のビークルモードが描かれた、豪華スマホステッカー。それぞれ単独でも、ペアでも、そして、仲の良い友達とそれぞれのスマホに貼ってペアリングすることも可能だ。さらに、本作の特別配信番組が7月に実施されることも決定。吹替版の予告や、声優情報の解禁が待たれる本作の、最新情報が発表される予定となっており、トランスフォーマーファン必見の内容が期待される。詳しい情報は近日発表予定。『トランスフォーマー/ONE』は9月20日(金)より全国にて公開。『トランスフォーマー/ONE』©2024 PARAMOUNT ANIMATION. A DIVISION OF PARAMOUNT PICTURES HASBRO. TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. ©2024 HASBRO(シネマカフェ編集部)■関連作品:トランスフォーマー/ONE 2024年9月20日より全国にて公開Ⓒ2024 PARAMOUNT ANIMATION. A DIVISION OF PARAMOUNT PICTURES HASBRO. TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. Ⓒ2024 HASBRO
2024年06月27日第96回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト選出の話題作『夏の終わりに願うこと』より本予告が解禁された。本作は、病気で療養中の父の誕生日パーティーを祝う少女の心の揺らぎを繊細に捉えた感動のヒューマンドラマ。この度解禁された本予告は、「わたしのお願いは何だと思う?」「“パパが死にませんように”」と主人公の少女・ソルが語り掛けるシーンから始まる。療養中の父を喜ばせるためにピエロのコスチュームを身に纏ったソルや、賑やかな誕生日パーティーの準備を進める親戚たちの姿が映し出される。しかし、当の父の容態は深刻で、気軽に面会も許してもらえないほど。命の灯火が揺らめく父を想い、「いつ世界が終わるの?」と呟くソルの姿を、青々とした草花や、オウム、ミツバチ、カマキリ…、メキシコの地に息づく様々な生命たちが見守る。やがて、生き方も価値観もそれぞれ違う家族が、同じ“願い“をこめて開催する忘れられないパーティーが始まる…。主人公ソルを演じるのは、本作が映画初出演となるメキシコ生まれのナイマ・センティエス。幼いころから自然の中で多くの時間を過ごしてきたという彼女を観たリラ・アビレス監督は、直感的に「この人だ!」と演技未経験ながらソル役に大抜擢したという。同じく演技の経験がない子役たちとの息もぴったりで、「宝石のように私の近くで輝いていた」と、撮影現場をふり返っている。療養中の父・トナを演じるのは、脚本家・作家としても活躍するマテオ・ガルシア・エリソンド。脚本を手掛けた『ノー・エスケープ 自由への国境』(15・ホナス・キュアロン監督)がトロント国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞、作家としてのデビュー作「Una Cita con la Lady」がバルセロナ市文学賞スペイン語部門を受賞するなど、文学的才能にあふれる彼は、世界的ベストセラー小説「百年の孤独」でノーベル文学賞を受賞したガブリエル・ガルシア・マルケスを祖父に持っている。プロ・ノンプロの俳優たちによるアンサンブルによって生まれた本作は、世界70か国以上の映画祭に出品され、第73回ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞をはじめとした全31受賞を記録。先日発表されたメキシコ国内のアカデミー賞であるアリエル賞では、本作が作品賞をはじめとする15部門にてノミネートされた(受賞の発表は9月7日)。さらなる注目が集まりそうだ。『夏の終わりに願うこと』は8月9日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:夏の終わりに願うこと 2024年8月9日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開© 2023- LIMERENCIAFILMS S.A.P.I. DE C.V., LATERNA FILM, PALOMA PRODUCTIONS, ALPHAVIOLET PRODUCTION
2024年06月26日英国インディペンデント映画賞で最優秀新人脚本家賞を受賞するなど絶賛された話題作『ポライト・ソサエティ』よりシーン写真が解禁された。本作は、ロンドンに暮らすムスリム家庭の高校生が、姉の結婚に隠された陰謀を暴こうと、日頃のカンフー修行を駆使して奔走する、新感覚の青春バトル・アクション。この度解禁となったシーン写真では、パキスタン伝統の華麗な民族衣装を纏った主人公・リアが、不審な動きをする姉の婚約者の母親と結婚式で対峙し、バトルを繰り広げる直前、緊張感が張り詰める様子が写し出されている。また、スタントウーマンを目指すために姉リーナと共に日々トレーニングを重ねる様子、リボンを結えて、鮮やかな赤のシャツ、そしてボックスプリーツスカートという制服姿で、クラスメート同士で回し蹴りの大喧嘩(!?)する様子など、ポップでハイテンションなアクションシーンを中心に捉えたショットとなっている。宙を舞うきらびやかな刺繍ドレスや、制服など、ユニークでセンセーショナルな衣装を手掛けたのは、本作と同じくマンズール監督が女性だけのムスリムパンクバンドが巻き起こす騒動を描いた青春音楽コメディ「絶叫パンクス レディパーツ!」で英国アカデミー賞の最優秀衣装賞を受賞した新進気鋭のPC・ウィリアムズ。リアが着用している緑の刺繍ドレスは、1960年のインド映画『偉大なるムガル帝国』のヒロインの名にちなんで「アナールカリー(ザクロの蕾)」と呼ばれるクラシックな民族衣装を採用。着用する制服には様々な映画の衣装を研究し、女子校の制服は、本作のメッセージ性と衝突させないため過度にセクシュアル化しないように注意してデザインされた。グレーのスカートはあえて、「裾を落として野暮ったい長さ」に設定、さらに複雑なプリーツ加工を施して「宙を舞うときの動きの多さ」を演出したと語っている。『ポライト・ソサエティ』は8月23日(金)より新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋、 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ポライト・ソサエティ 2024年8月23日より新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋、 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2022 Focus Features LLC. All rights reserved.
2024年06月26日