歌手のレディー・ガガ(30)は、自身の体を誇りに思っているという。ガガは自身のインスタグラムで、ハーフタイムショーのステージで踊る姿を投稿し、「私の体のことが議論の的になっているって聞いたから、言わせてほしいの。私は、自分の体を誇りに思っているし、あなたたちも自分の体を誇りに思うべきよ」と主張。「成功するために、他者や何かの要求を満たす必要がどれだけないかという理由を、私は星の数ほど挙げることができるわ。ありのままに、徹底的にあなたらしくいてね。それこそがチャンピオンの持つものよ。みんな、私を応援してくれて本当にありがとう。愛してる。ガガ」とコメントした。そんな批判が挙がる一方で、ガガのハーフタイムショーを評価する声も多数寄せられている。2014年のアルバム『チーク・トゥ・チーク』でガガとコラボしたトニー・ベネットはツイッターで「レディー、スーパーボウルで最もスーパーなことは、君だったよ。ただただ素晴らしかった!」と称賛。また、ハーフタイムショーに出演経験のあるケイティ・ペリーは、会場のNRGスタジアムの屋根からガガが飛び降りた演出について「私飛び降りたいわ!最高」とツイートしている。大勢のダンサーとのパフォーマンス、花火など大掛かりな演出が光ったショーで、ガガはヒット曲「ジ・エッジ・オブ・グローリー」「ポーカー・フェイス」に加え、LGBTQのアンセム「ボーン・ディス・ウェイ」を熱唱し、会場を沸かせていた。(C)BANG Media International
2017年02月09日レディー・ガガのファン「リトルモンスター」に嬉しいニュースが飛び込んできた。昨夜、スーパーボウルのハーフ・タイムショーを終えたガガが、2014年以来のワールドツアーを開催すると発表したのだ。チケットは2月13日(現地時間)から発売、8月1日のバンクーバー公演でスタートを切る。ガガの公式サイトのツアー日程には、いまのところ「日本」は入っていないが、ワールドツアーと銘打っていることと、ガガが親日家であることから、日本での公演も期待したいところ。さて、大盛況だったハーフタイム・ショーだが、ガガの元婚約者のテイラー・キニーが来ていたということでツイッターでも大いに盛り上がった。テイラーのある友人が、ハーフタイム・ショーにやってきたザッカリー・リーヴァイらとともに撮影した写真をツイッターに掲載したのだ。「別れても良い友だち」、「ガガを応援しに来た!」というリトルモンスターの想像は膨らむばかりだったが、「Mail Online」によれば残念ながらこの写真は2年前のスーパーボウルで撮られたものという可能性が強いようだ。写真の背景に写っている試合のスコアから、今年の写真ではないとする声が多く上がっている。今年のスーパーボウルの夜、実際にテイラーがどこにいたのかは不明である。(Hiromi Kaku)
2017年02月07日レディー・ガガが5日(現地時間)、NFLスーパーボウルの「ハーフタイムショー」に出演し、観客を魅了。大成功を収めた。13分におよぶショーで、まずはNGRスタジアムの天井で米愛国歌「ゴッド・ブレス・アメリカ」を熱唱。メタリックの煌びやかなボディースーツとマッチしたニーハイブーツを身に着けたガガの背景には、数百台のドローンでかたどられたアメリカ国旗が輝いた。「ゴッド・ブレス・アメリカ」を歌い終えるとワイヤーに吊るされ舞台のタワーに着地。その後、空中回転などのアクロバティックな演出を続けながら「Poker Face」を歌い終えると、やっと舞台の上へ。激しいダンスをしながら「Born This Way」、「Telephone」で会場を盛り上げ、ショルダー部分のスタッズがロックなゴールドのジャケットをはおり、「Just Dance」へ。続く「Million Reasons」ではしっとりと、しかしパワフルな弾き語りで圧倒、舞台の下に降りて観客と握手やハグの大サービスも行った。最後は肌の露出が多めの衣装にチェンジし、「Bad Romance」を歌い上げ、盛大な花火と拍手喝采を浴びながら幕を閉じた。パフォーマンス中は、ガガから政治的な発言があるかに注目が集まっていたが、アメリカの公式行事で暗誦される「忠誠の誓い」の一部「神の下、すべての人に自由と正義が与えられる一つの国家」を冒頭の愛国家の後で暗誦するにとどまった。(Hiromi Kaku)
2017年02月06日突然ですが、あなたはバラ色の人生?と聞かれ首を縦に振れる? "ラビアンローズ(=バラ色の人生)" なんておとぎ話と侮っていてはつかめる幸せも逃げてしまうかも。今年もまだ始まったばかりだし、たらればの御託を並べる前に "ラビアンローズ" への一歩を踏み出しませんか?戦後のシャンソンから生まれた "ラビアンローズ"すっかりカタカナで定着したこのフレーズが生まれたのは遡ること半世紀超、シャンソン歌手のエディット・ピアフが戦後直後の1946年に発表した〈 La vie en rose 〉からでした。Quand il me prend dans ses brasIl me parle tout basJe vois la vie en rose〈 彼の腕の中にいて/彼が優しく囁くとき/わたしはバラ色の人生を見る〉——、桃色だと違和感だったことからバラ色になったんだとか。けれども仕事に勉強にと追われる毎日を過ごすわたしたちは、毎日があっという間。ましてや〈 東京タラレバ娘 〉に震撼している女性たちからしたら、毎日がふわふわとバラ色に過ぎていかないことなんて、既知事項ではないかしら。魔法の代わりになるのは、鵜呑みにしない賢さこの名曲〈 La vie en rose 〉が奇しくもグラミー賞名誉賞を受賞した1998年に制作されたのが、映画〈 エヴァー・アフター(原題:Ever After)〉でした。"happily ever after." が由来であることから察しがつくように、原案はおとぎ話(シンデレラ)です。主役ダニエルを好演するのは、〈 E.T. 〉で天才子役の名を世界に轟かし、着実にキャリアを積んでいたドリュー・バリモア、当時22-3歳!(最新作〈 マイ・ベスト・フレンズ 〉も記憶に新しいですね。)この作品で注目すべきは、"シンデレラが実在した" という新しい切り口で描かれていること。それって、一見ものすごく可愛らしい響きだけれど、つまり、"ビビディ・バビディ・ブー!" を唱えてくれる魔法使いはいないからカボチャは馬車にならないし、歌いながらネズミはドレスを縫い上げてくれない。じゃあ、どうやって王子のハートを射止めたのかって?キーになったのは『ユートピア』でした。16世紀に英国人思想家のトマス・モアが出版した、現代に至るまでの名著ですね。亡くなったダニエルの父が残した形見の書籍として、彼女が後生大事に持っていた宝物でした。読書家だったダニエルは、この本で架空国家として登場する "ユートピア" と父との思い出と重ね合わせ、心の拠り所としていたのです。読書家だった彼女は、ひょんなことから王子様にこの一節を諳んじるほか、機転の利いた行動の数々で、魔法がなくても、彼のハートをつかんでいくのです。ラビアンローズへの一歩はユートピアと入れ替わりにかといっても、現実世界でバラ色の人生を歩もうたって、いま世界はトランプ大統領を起点にその一挙手一投足にあたふたするばかり。金色になったカーテンや傍若無人な大統領令の報道に、ビフ・タネンを彷彿とさせられるけれど、これは紛れもない現実のお話。その一方、自由を奪われ(かけて)いる人々の多くは声を上げ、その輪は大きくなってきているというのも現実のお話であることを忘れてはいけません。先日のウィメンズ・マーチへのエマ・ワトソンの参加は心強かったし、@Trump_Regretsや#Trumpretsからは後悔が先に立たないことをわたしたちは学んだはず。ところで、〈 エヴァー・アフター 〉で義理の姉は物語の終盤、ダニエルの『ユートピア』を燃え盛る暖炉の中へ投げ捨てます。唯一の形見が灰になった姿を見てダニエルは怒り心頭、その後継母らへの猛攻へでるのです。つまり、強烈なマイナス体験が、結果的な "happily ever after" へと向かうトリガーとなったのです。現実はもっと複雑怪奇だとしても、今のあなたがダニエルだとしたら、この瞬間からバラ色に染められるかはあなた次第だと思いませんか?そもそもバラ色とはマゼンダと赤の間にあるいくつかの色を指す言葉であり、カラーコードが指定された一色ではありません。ということで、ピアフの歌う「バラ色」に加えて、自戒も込めてこの言葉を。人生はバラ色。/願わくば情熱的な真紅の薔薇より/100色の薔薇の花束を抱えていたい(THE LADY / La vie en Rose)ROBEがこれまでもこれからも提案したいのは、ヒールが側溝にハマって転んでも、至らなさに辟易して泣き明かしても、それでもしなやかな強さを失わないレディたち。2017年のみなさんが、十人十色のラビアンローズを手にできますように! エヴァー・アフター (1998)監督:アンディ・テナントキャスト: ドリュー・バリモア、アンジェリカ・ヒューストン、ダグレイ・スコット、ジャンヌ・モロー ほかこんなときに観たい:自分の背中をちょびっと押したいとき参考:トマス・モア「ユートピア」(1957、岩波文庫 赤202-1)〈 洒脱なレディ論 〉では映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていきます。目指すのは、混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きるための指南書です。 過去のアーカイヴはこちらText. Midori TokiokaIllustration. Sandra Jockus
2017年01月30日映画鑑賞中、手元のノートにメモを取る癖のあるわたしは物語中盤、イヴの言葉にハッとする。『この先の10年を社会に文句を言っているだけで過ごしていいの?』この言葉を思わず走り書きで、書き留めた。ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールーーー、20代前半のわたしにとってはまるで生き写しのような映画のひとつだ。精神疾患ガールの爽やかなまでの成長物語高校卒業後してすぐ男を追って渡英したイヴは精神を病み病院暮らし。物語はその病棟を抜け出して潜り込んだクラブで心優しいギタリスト(だけれども大学内にあるプールのライフガードで生計を立てている)のジェームズと出会うところから始まる。ジェームズはスクールカーストの底辺を生きてきたようなTHE 文化系ボーイ。ギタリストとしていつか自分のレコードをリリースすることを夢見ながら、現実は日々ライフガードで日銭を稼ぎ、クラブで自作の歌を披露しようものなら地元のギャングに叩かれる。そんなさえないジェームズを気に入ったイヴはある日、彼の住むアパートメントの隣の部屋に転がり込む。ウェイターの仕事を見つけ、病院から持ち出した薬が減っていくのに比例して、充実した新生活を始めていた。そんな毎日において、ジェームズがイヴの音楽の才能に気づくのにそんなに時間はかかるまい。すぐにジェームズは彼女を名ばかりのアシスタントに命名し、教え子キャシーの元へと訪れる。私立学校に通う生粋のお嬢様であるキャシーは、大した才能もないのに歌を作りたい情熱はジェームズを個人レッスンを依頼するほど。こうして集まった3つの才能は、1つのバンドとして開花する。…と、ここまで読んだ方は、音楽を通じてヒロインが自己発見をするなんてきっとわたしたちはハイスクール・ミュージカルでお腹いっぱいだと仰るかもしれない。たしかによくあるといってしまえばそれまでのあらすじだろう。それが新鮮なのは終始曇り空で展開される物語の色合いと、それを助長させる全編16mmフィルムで撮影された映像の果たす役割は大きい。そもそもこの映画は構想から数えると10年もの月日をかけて作られた映画。ベル・アンド・セバスチャンのフロントマンであるスチュアート・マードックがランニング中に思いついたフレーズから端を発したこの作品は、彼自身が引きこもり生活を経験していたこともあり、イヴはどこまでも繊細で詳細に、そして物語は常に優しいトーンで紡がれていく。唯一の救いは、歌うことバンドのサクセスストーリーでもなければましてや恋愛映画にすら属さない。それどころかどこにも着地点を持たぬまま、バンドは解散。結局、イヴはグラスゴーという小さな田舎町から飛び出しロンドンの音楽大学を目指す。ジェームズはあいかわらずライフガードの生活だ。別の道を選んだ経緯は、まさしくスタンスの問題である。イヴにとって音楽というものは、いま以上に広い社会と共有したいという目的において唯一の手段であり、それは「自分のレコードが出せれば満足、誰が聴くかは二の次だ」というジェームズの想いとはとっくに違ってしまっていた。「小説や映画ならあなたたちは恋人同士になるはずなのに」「僕らはちがう。イヴにとっての唯一の救いは歌なんだ」というキャシーとジェームズのやりとりがその核心を突いている。好きの一辺倒だけでは、惚れた腫れたは続かぬというのは世の常のよう。評論家らしく時代背景を分析して共通点を見つけては賛否を述べる……ことよりも、主人公と同じ目線で「今」に胸を焦がすことをこの映画においてはオススメしたい。特に、いまレディへと向かう同世代の一人として。殊にゴッド・ヘルプ・ザ・ガールは、人生のこのポイントで出会えてよかった作品のひとつになること請け負いです。そして観た後にぜひ問わせてください。『この先の10年を社会に文句を言っているだけで過ごしていいの?』と。さあ、貴女ならどんな答えを用意する?God Help The Girl / ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール監督・脚本:スチュアート・マードックキャスト:エミリー・ブラウニング、オリー・アレクサンデル、ハンナ・マリー ほかこんな時に観たい:ひとつの恋が終わったとき、次の環境へ行くとき公式サイト 〈 おこぼれ話 〉ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールと同時期に、 BORN TO BE BLUE という映画を鑑賞する機会に恵まれました。イーサン・ホーク演じる伝説のトランペッター、チェッド・ベイカーの半生を描いたこの作品は、一度地に落ちた名声の復活という華やかさの裏で、恋人の支えも虚しく麻薬に溺れる彼自身のリアリティをおぞましいほどに大衆的に描いた秀作。芸を極めるために孤独はいつも付きまとい、それでも芸術家は愛と引き換えにしてでも芸に惹かれることもある、と。(本邦公開の情報が一向に耳に入らないことが信じ難いほどに素晴らしい作品だと思っている。※ 2016年冬より無事、日本公開。)もっとも、麻薬や名声といった類いの単語は、瑞々しいゴッド・ヘルプ・ザ・ガールの世界には縁遠い。それでも、イヴにとっての唯一の救いが歌(音楽)であるという点と、チェッド・ベイカーとの共通点を鑑みればわかるように、ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールが一辺倒な恋愛映画や青春スポ根映画とも一線を画しているという事実に、底なしの不気味さを感じてしまったのはいうまでもありません。【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。過去のアーカイヴはこちらText. Midori Tokioka (@mdrtkk)
2017年01月28日「スターウォーズ脚本家」がメガホンをとる90年代ラブコメローレンス・カスダンはスターウォーズⅣでは脚本チームに参画し、2015年公開されたエピーソードⅦでは脚本の主担当。もともと教師を目指していたが、広告業界でコピーライターとしてキャリアをスタートさせたカスダンは、ハリウッドに脚本を送り続けた成果が実を結び『ボディーガード』が映画化。その後脚本家・プロデューサーとしてキャリアを築いてきた彼が監督を務めたのが、1995年公開のラブコメ映画『フレンチ・キス』です。舞台はフランスカナダ国籍取得中の歴史教師ケイト(メグ・ライアン)は、医者のチャーリーとの結婚を間近に控え、すっかり有頂天気分。しかし仕事でパリに行っていたはずの彼は現地で新しい恋に落ちてしまう。ケイトの心配をよそにアバンチュールを満喫する彼に、国際電話で一方的に別れを切り出される。なんとかして彼の気持ちを取り戻そうと、苦手な飛行機に耐えてパリへ向かったケイトは、現地で即盗難に遭い一文無しという災難続き。しかも、そこで出会った一人の怪しげなフレンチ男(ケビン・クライン)と、ひょんなことからチャーリーが羽を伸ばすカンヌへと一緒に向かうことに。〈これだ!〉を逃してしまっても更新しつづけること「タイミング」の重要性を説くのは結婚に限ったことではないようだけれど、最たる例は結婚だ、といわれるのは多くの人が直面する出来事だからかもしれない。実際のところ人間関係と相性の良い言葉だけあって、それは仕事でも恋人でも言えてしまことに過ぎない。つまりあのとき〈これだ!〉のタイミングを逃しても(こうじゃなかった (よかった)!)なんてよくあること。もちろん、それで後悔することも宜なるかな、ではありますが。でもそしたら別の〈これだ!〉を見つけられれば良いわけです。現に、111分のこの映画で証明されている通り、主人公ケイトは婚約者との〈これだ!〉を逃すものの、その後運命的な恋に落ち着きます。結局、〈これだ!〉という確信はそのときどきで違っていて、掴みつづけることがわたしたちにとって「幸せ」という精神状態なのかもしれませんね。パリジェンヌでないヒロインの THE フレンチファッションいまとなってはレッドカーペットに登場するたびに「まるで別人」「どうしちゃったの?」と整形疑惑をかけられるメグ・ライアンも、かつてチャーミングっぷりを世界中にばらまいていたというなによりの証拠。その魅力は『フレンチ・キス』の3年後に制作された『ユー・ガット・メール(原題 You’ve Got Mail)』でもいかんなく発揮されています。『フレンチ・キス』でも、彼女のボーイッシュな魅力が最大限に表現されていたので特にファッションは要チェック。ほぼ全編フランス撮影というこの作品のひとつのポイントは、主人公ケイトの終始クリーンな THE フレンチシックなルックたち。2000年代に流行ったウルフカットをさらに短くしたようなボーイッシュなヘアは、外ハネで多少の野暮ったさをトッピング。洗いざらしのボーダートップスをダボっと着て、裾はご丁寧にストレート・ジーンズにイン。オーバーサイズのお陰で彼女の華奢さが目立ち、ラフな服装が余計に彼女の魅力を増幅させているかのようです。映画のラストシーンはプロヴァンスの地で、流れるBGM "La Vie en rose" というこれ以上ないラブコメ王道の徹底ぶり。終始恋愛に生きるヒロインからの恋愛賛歌、つかの間の休息に幸せな気分になれることまちがいなし。 『 フレンチ・キス 』監督:ローレンス・カスダンキャスト:メグ・ライアン、ケヴィン・クライン、ジャン・レノ ほかこんな時に観たい:片手間でキュンとしたい時 アーカイヴはこちらから【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2017年01月28日いつだって、おとぎ話はハッピーエンドだ。逆境に立ちひどい仕打ちを受けるお姫様には、かならず白馬の王子様が現れる。苦労は報われ王子様に見初められ、キスのひとつで永遠の眠りからだって目を覚ます。幸せむんむんの場面は《END》の文字であっさり幕引き、残されたわたし達は、わずかな高揚感を抱えながらいつもの日常へと戻る。"越境レディ" はそんなお姫様を羨ましくも恨めしく、挙句のはてにあたしにゃ関係ないと強がるかしら。この連載【 洒脱なレディ論 】では毎回映画や音楽、文学から舞台に至るまでさまざまな作品を通じて "レディ" を論じていく。第一回目の今回のテーマはROBEのキーワードでもある "越境レディ" 。そもそも越境とは境界を超えることーーー、白馬の王子様におんぶに抱っこじゃお荷物だって思うよね?おとぎ話はハッピーエンドと相場が決まっているけれど、現代において白馬の王子様の出現率は極めて低い。じゃあわたし達は現実世界において、幸せむんむんになる資格はないって?もちろん、そんなはずはない。血眼になって王子様を探すのもいいけど、まずは王子様に求める「なに」を考えてみるのは如何だろう。すこし迷った女友達がいると真っ先に手渡してしまう映画を紹介したい。マフラーで顔の半分を隠した女の子が印象的なメインビジュアル。2008年に公開された映画、『PENELOPE(ペネロピ)』である。名前はペネロピ、歳は25。名家の一族生まれで、生まれたときからブタの鼻を持つ。それは遡ること五代前、親戚の過ちが招いた呪いによるものだった。世間の好奇の目から娘を守らんとする母親により、自室と邸宅内でペネロピの人生は完結していた。その、クスッと笑ってしまう設定にあくまでもおとぎ話であることを想うが、"レディ" にとって顔面中央がブタのパーツだなんて死活問題。言わずもがな、愛娘を持つ母親にとっては、耐え難い事実だ。しかもその呪いを解く鍵は王子様からキスされること、愛を誓い合うこと、らしい。おとぎ話の相場通りだ。よしんばこのおとぎ話において、ペネロピが "越境レディ" な理由はふたつある。ひとつは外の世界へ自力で足を踏み入れたこと。25年間の箱入り生活/18歳から7年間ものお見合い生活(しかも専用のお見合いスタッフまで雇って!)に辟易した彼女は、ある夜こっそりロンドンの街へと逃げ出す。家(といっても名家だから超豪邸!)から街へと越境し、マフラーで鼻を隠して心ゆくまま自由を享受する。夜の出店から漏れる光、大道芸人にはしゃぐ子供たち、公園に溢れるシャボン玉、パブで知り合う女友達、壁に根を張るクリスマスローズ、そしてア・パイント・オブ・ビール。見るもの嗅ぐもの飲むものすべてが新鮮で、と同時にペネロピは自分の足で立つことを知る。誰かに依存するでも、誰かに過保護にされるでもなく、幸せの手綱を手繰り寄せられることを知る。そして、呪いを解く鍵はキスだけではない、と。ブタの鼻という最上級のコンプレックスを抱えていた彼女は、箱入り娘から華麗な展望を遂げる。そんな生活を経て、"I like myself the way I am!(わたしはいまのままのわたしが好きなの!)” と母親に言い放った彼女は、紛れもなく "越境レディ" に違いない。もちろん、相場通りに『PENELOPE』はハッピーエンドで完結する。この場合、ハッピーエンドとは呪いが解けること。というと、ペネロピには白馬の王子様が現れ……たかどうかはぜひ確認して欲しい。しかしながら、ひとつ断っておくと、王子様からのキスでペネロピの魔法が解けたわけではない。解決方法は実にわたし達のリアリティとなんら変わらない。そこには、越境をするまでのお手本のような道のりが描かれているのだ。ところで、誤解を恐れず書くとすれば "越境レディ" は欲張りだ。あたしにゃ関係がない、と前述したことを取り下げるつもりはない。が、決してお姫様願望がないわけじゃない。選んだ先で王子様が白馬に乗ってるのならば万々歳、手放しで喜んじゃったりもするだろう。だからこそ、待ってるだけじゃないんだよ、とわたし達は声を大にして言っているのだ。想い人を前に、"I’m still me.(わたしはわたしのままよ)" と言ったら貴女は、すでに "越境レディ" だ。そしてそれは、ペネロピが "越境レディ" であるもうひとつの理由。 "越境レディ" とは、詰まるところ自分の選択に素直で居続けられることに帰結する、のかも。超える手筈は整えるまでもなかったみたい。王子様に求める「なに」を考えてみたら、見えるものは案外ある。なぜならリアリティは〈END〉ひとつで幕引きなんてしないんだから。飛んでくぐってその先へ。数多の越境繰り返し、〈END〉のその先は、それまでよりずっと長く続いていく。だからこそ越境の向こうにある〈エンド(END)〉抜きの〈ハッピー〉を、わたし達は手に入れるのだ。 『PENELOPE / ペネロピ』監督:マーク・パランスキーキャスト:クリスティーナ・リッチ、ジェームズ・マカヴォイ ほかこんな時に観たい:自分の背中をちょびっと押したいとき、俗気のないキュンが欲しいとき 〈 おこぼれ話 〉小汚いもののトラッドスタイルを見に包むジェームズ・マカヴォイが、終始醸し出す雰囲気も本作大きな魅力のひとつ。名家の子息として登場したものの、昼夜ポーカーに明け暮れるギャンブル漬けで訳ありげな雰囲気。好きなタイプは王子様!と言いながらも、結局惹かれるのはこういう男性でしょ?を具現化しちゃった感じがたまりません。その背徳感くすぐるは、なんといってもその瞳。見透かされたような澄んだ瞳は、あゝ眼福です。 過去のコラムを覗いてみよう【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokioka
2017年01月28日忘年会やクリスマス、カウントダウン、初詣、など年末年始のイベントに胸を踊らせながらも、残り約1ヶ月半、今年の自分を省みる時間は用意している?そこで、どのライフステージにいてもきっと共感してもらえる書籍をまとめてみました。 "越境レディ" に相応しい一冊としてあなたならどの本にする?『 情熱がなければ伝わらない! アタッシェ・ドゥ・プレスという仕事 』ファッションを伝えたいすべての人の必携書著者:伊藤美恵ジャンル:産業研究アタッシェ・ドゥ・プレス育成スクール、M.I.Cの学長・伊藤美恵さんはファッションデザイナーとして活躍後、アタッシェ・ドゥ・プレスに転身。自身のキャリアで日本進出に尽力したブランドは、MARNI、BALLY、MAX&Co.、VIVIENNE WESTWOOD、MARC JACOBS、PAUL&JOE、FOREVER 21…と挙げたらキリがありません。それらの経験を生かし "伝える" ことの本質を、本書を通じて説かれています。ちなみに実弟はなんとYMOの高橋幸宏さん。ご兄弟や豪華な交友関係が垣間見えるインスタグラムでは、ダンディなファッションセンスもたびたび披露。Yukihiro Takahashiさん(@room6666)が投稿した写真 - 2015 9月 20 3:27午前 PDT 『 蜷川実花になるまで 』実録:写真家になるために蜷川実花でいるために、これをした著者:蜷川実花ジャンル:エッセー・随筆極彩色で知られる、日本を代表するアーティスト・蜷川実花さん。写真家としてはもちろん、複数の映画を監督したり、M / mika ninagawaで洋服作ったり、つい先日もすみだ水族館で「蜷川実花×クラゲ」コラボレーション展示をリリースしたり、2020年オリンピック・パラリンピックでは大会理事としても!活躍の場は広がり続けています。そんな彼女が写真家になるまで、写真家になってから写真以外の分野に手を広げ今日に至るまでのことが口語体で綴られています。サクサク読み進められてしまうので、思わず隣で蜷川姐さんに人生相談でもしているかのような感覚に。『 Nasty Galaxy 』Girls be "GIRLBOSS" !筆者:Sophia Amorusoジャンル:Graphic Design破産のニュースが飛び込んできた(!)けれども、現代版アメリカンドリームと称されていた時期もあったNasty Galの創設者、ソフィア・アモルソ。学歴なし、金なし、コネなし、おまけにちょっとヤンキー気質。その彼女は、今やレディスECのパイオニア的存在。処女作『#GIRLBOSS』は日本語版も出版され本屋さんで手に取った方もいるのでは?『Nasty Galaxy』は、GIRLBOSSの定義でもある "自分の人生を自分で決める人のこと" を地でいきながら、各フィールドで活躍する女性をフィーチャーしたGIRLBOSSの決定版。彼女がホストを務めるポッドキャスト《Girlboss Radio with Sophia Amoruso》も配信中。豪華ゲストに触発されてあなたがGIRLBOSSになる日も近いかも?『 コッコロから 』" 私、恋って、どっか美人だけがするもんだって思ってた "著者:佐野洋子ジャンル:小説以前、某モード誌編集長も読むべき本に挙げていたこの小説。サクッと読める可愛らしい若い男女の恋愛小説です。相手の見た目や肩書きに惑わされない "純朴な" 主人公・亜子ちゃんに、読後、誰もが "コッコロ" 奪われることでしょう。『百万回生きたねこ』の作者でもある佐野さんの挿絵も必見です。『 純情ババァになりました 』" わかり合うのが無理でも、分かち合う。もっと励ましあう "著者:加賀まりこジャンル:演劇・舞台『月曜日のユカ』に代表されるように、和製BB(ブリジット・バルドー)と称された若き日の加賀まりこ様。ROBE世代の私たちにとっては『花男』道明寺司の母親・楓役の印象でしょうか。当時のコケティッシュな風貌はもちろん、自由奔放で大胆な彼女らしいエピソードが詰まった半生を綴った一冊です。1,000万円抱えてパリに豪遊しに行ったり、イヴ・サンローラン本人にオートクチュールを依頼したり。どれも浮世離れした自慢話かと思いきや、読み進めるとこれ以上ない人情話になってくるから、あら不思議。『 結婚のずっと前 』" だいじょうぶ、ちゃんと幸せになれるよ "著者:坂之上 洋子ジャンル:倫理学・道徳最後はこちら。経営ストラテジストとして第一線でご活躍している坂之上洋子さんが、いまから5年前に出版された詩集。働く女性を中心に、共感が共感を呼び2016年10月現在では第14刷というロングヒットを記録しています。女性のライフステージに合わせた章立てになっており、カメラマン野寺治孝氏の美しい写真たちがそれらを引き立てます。友人へのちょっとしたギフトとしても◎。おさらい 情熱がなければ伝わらない! アタッシェ・ドゥ・プレスという仕事 / 伊藤美恵 蜷川実花になるまで / 蜷川実花 Nasty Galaxy / Sophia Amoruso コッコロから / 佐野洋子 純情ババアになりました / 加賀まりこ 結婚のずっと前 / 坂ノ上洋子仕事とイベント事での忙しい日々も、あったかいコーヒー片手にぬくぬく読書する時間があってこその楽しみになるかもしれませんね。最後にこちらの言葉を。どうしたらいいかわからず悩む時には自分で色々考えず友人の意見だけに頼らず本をたくさん読むといいよ同じことで悩んでいた人に必ず出会えるからその人たちがもがいて苦しんで出した答えや考え方に目から鱗が落ちる瞬間がきっとあるその時なにかが変わるんだ(『結婚のずっと前』より)【洒脱なレディ論】 過去のコラムを覗いてみる【 洒脱なレディ論 】とは映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokioka (@mdrtkk)Illustration. Sandra
2017年01月28日GWみなさんいかがお過ごしですか?GW話題の映画を並んで観るのもいいけれど、せっかくのお休みだしインドア映画鑑賞に勤しむのもおすすめです。そこでレディの皆さんに向け、とっておきの3本の映画セレクトしました。どれも、観て心がフッと軽く温かくなる映画なので、ぜひレンタルや配信サービスでチェックしてみて。1. なにを喪っても、自分を待っててくれる場所がある 〈エリザベス・タウン〉監督の原体験でもある、父親の死という喪失と、その際出会った人々との温かい関わりによる再生をテーマに描かれる物語は、主人公同様に日常を見つめ直す機会になるはず。キルスティンとオーランドのカップルも、文句無しの見惚れる美男美女。物語をあれこれ語るよりまずは観て感じる映画。ひとつ言及するのなら、10代の頃から『ローリング・ストーン』誌の記者を務めていたキャメル・クロウ監督らしい、幅広い選曲が劇中を彩ります。映画の持つ温かくゆったりした雰囲気を決定付けた Nancy Wilson の 60B は必聴。サウンドトラックを入手して遠出したくなってるかも。『エリザベスタウン』(2005)監督:キャメル・クロウキャスト:オーランド・ブルーム、キルスティン・ダンスト、ジェシカ・ビール ほかこんな時に観たい:日々を新鮮に感じたいとき、閉塞感から抜け出してスカッとしたいとき 2. 失恋は、あたらしい自分と出会う章の始まり 〈マイ・ブルーベリー・ナイツ〉一つの恋の終わりと始まりまでを描いたロードムービー。ノラ・ジョーンズのうぶな演技を固める豪華な共演者は必見。特にジュード・ロウの安定のイケメンぶりには、毎度のことながらため息が出ます。彼の持つ気怠さにすら心奪われてしまうこと間違えなし。ほか、エリザベスが旅先で出会う二人の女性をそれぞれ ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズという実力派が固めます。特に品行方正なイメージのある普段のナタリー・ポートマンとは全く異なる不良女子っぷりは気持ちいい。そしてこの映画はなんといっても鍵になるのはブルーベリーパイ。せっかくお家で鑑賞するのなら、ちょっと贅沢に帝国ホテル内ショップで購入できるガルガンチュワのブルーベリーパイをお供になんていかがかしら?主人公エリザベスのほろ苦い恋の終焉と端緒を一緒に味えば、また違った映画の楽しみ方もできるはず。『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(2007)監督:ウォン・カーウァイキャスト:ノラ・ ジョーンズ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズ ほかこんな時に観たい:真夜中に一本観たいとき、だれかに会いたくなったとき 3. 最高の友情があればどんなことでも乗り越えられる 〈きっと、うまくいく〉原題を直訳すれば ”3人のバカ”……その言葉通り、何もかもが型破り!スピルバーグ監督も手放しで褒めちぎった、ボリウッド映画の勢いが詰まった一本。過度な格差社会や学歴社会が問題視されている今日のインド。ある大学での学生生活を通じ、その実状を皮肉たっぷりに描いた爽快な友情ストーリーに、ついつい「そうそう!」と膝を打って笑っている貴女がいるはず。観終わった頃には “Aal is well (All is well)” と口走っていること請け負いです。目先の利益のために何かに迎合するんだったら、真にかけがえのないものを見つけるためにいますべきことは?そんなことを思わず考えてしまう3時間です。『きっと、うまくいく』(2009)監督:ラージクマール・ヒラニキャスト:アーミル・カーン、R.マドハヴァン、シャルマン・ジョシ、カリーナ・カプール ほかこんな時に観たい:閉塞感から抜け出してスカッとしたいとき、なにかに迷ったとき 過去のコラムを覗いてみよう【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2017年01月28日「ロックンロールは "リスク" だ。やるからには笑われる覚悟を持て」鑑賞中にノートとペンが手放せないわたしが走り書きしていたのが、タイトルにしたこの台詞。その日の夜、感傷に浸りながらサウンドトラックをDLしたらご丁寧に楽曲#0にそのまま収録されていた。イヤホン越しにそれを聞いて思わず、胸を撫でおろす。どうやら製作陣からの投げかけをきちんと受け取れていたようだ。音楽映画ファンの心を虜にしてやまないジョン・カーニーの最新作は、前作につづき舞台はダブリン。時は1980年、思春期真っ只中の引っ込み思案の少年コナーがバンド活動を通じて成長していく様を瑞々しく描いた良作だ。不況ゆえに失業した父の独断で、敬虔な私立学校から荒れる男子校へと編入することになるコナー。自己確立のために、そして一目惚れした女の子を振り向かせるため、バンド「シング・ストリート」を結成し音楽の世界へとのめりこんでいく。お読みの通り、これだけだとありがちな青春映画のような筋書きであり、実際にその指摘は間違ってはいない。しかし多くの映画人音楽人といった玄人が口を揃えて絶賛する理由は、この2つに絞れるような気がしている。「音楽愛溢れる緻密なスタッフワーク」と「 "青春が持つ純粋なまでの輝き" の再現性」だ。音楽愛溢れる緻密なスタッフワーク何と言っても特筆すべきは劇中を彩る名曲の数々。ジョイ・ディヴィジョン、デュラン・デュラン、ザ・キュア、ザ・クラッシュといった、当時の80年代UKロックへのオマージュをまぶした挿入歌の数々は、鑑賞後も一向に鮮明さを失わない。同時に、この年代はMTVに端を発した、"音" のみならず当時最先端のイケてる表現とされた "MV映像" が、この映画をより映画たらしめる役割を果たしている。(UKロックの主戦場がロンドンともなれば、リアルタイムでアントン・コービンがUKロックスター達を片っ端から撮影していた時代。実際にアントンは初の監督作品〈コントロール〉でジョイ・ディヴィジョンのボーカル、イアン・カーティスの自伝を撮影している。)70年代のパンクからの反動か、内省的で陰鬱さが色濃い80年代のUKロックは、思春期の果てしない悩みと相性が良い。それが特に特徴的なシーンは、"happy-sad feeling" の形容としてコナーの兄・ブレンダンが選んだザ・キュア。これが90年代の出来事だとしたら真っ先にHighをコナーに差し出してたかしらと思わず広がる想像、妄想。UKロックに限らず、ラフィーナの登場シーンは〈グリース〉のサンディのそっくりのロカビリールック、校内ディグのシーンでは赤い革ジャンを羽織ったブレンダンはまるで〈ウェストサイドストーリー〉のリフではないか!ご丁寧にランブルシーンまで再現されており当時のファンには涙ものだ。"青春が持つ純粋なまでの輝き" の再現性往往にして、青春だけの輝きみたいなものに人はめっぽう弱い。80年代に "青春" を過ごした人は幾度となく首を縦に振ったろうし、ミレニアル世代のわたしたちは似て非なる80年代の "青春" を追体験しただろう。似て非なる、を増幅させているのがやはり技術革新によるところ。2016年なら、彼女の自宅のポストに録音したカセットテープを投函しなくてもスマホで録音してボイスメールを送ればいいし、急に遠くへ行ってしまってもSNSでストーキングしてしまえばどこで何をしているかはだいたいわかる。不便さと空白がもたらす余計な解釈は、現代社会の "青春" にとってはむしろ新鮮だ。もうひとつ言及しておきたいのが、青春映画のエンディングについて。ハッピーエンドのエピローグがhappily ever afterだという保証はないし、コナーとラフィーナは早々にダブリンへ舞い戻ったかもしれない。よしんば今回に限っては、エピローグの考察はナンセンスだと言いたい。なぜって、『シング・ストリート 未来へのうた』は他の誰でもないジョン・カーニー自身の青春が原案であり、ダブリンから遥か遠いトーキョーにはこの映画を観んとて足を運ぶ人たちがいるからだ。その上でラストシーンを観ると、祖父のクルーザーのシーンはこれ以上なく眩しい。BGMはマルーン5の “GO NOW” 。同監督の前作〈ONCE ダブリンの街角で〉からのエールのような出来すぎた演出。それは80年代のUKロックへのオマージュを描き切ったカーニー自身が、まるで2016年以降の未来へと歴史を紡いだようだった。1人で天才になる人間などいないし、誰もが誰かの系譜を引き継いで今日に至るわけで、歴史とフィクションが混同する瞬間を垣間見て、思わず目頭が熱くなってしまう。もし、やってみたいことがあるのに胸が燻って見えない何かが足かせになっていたら、 貴女はコナーの勇姿に魅了されるはず。最後の最後にコナーみたいな選択が採れますよう、引用のダメ押しで締めくくろう。「汝の道を進め、そして人々をして語るにまかせよ!」(ダンテ『神曲』より)『 シング・ストリート 未来へのうた 』監督・脚本:ジョン・カーニーキャスト:フェルディア・ウォルシュ‐ピーロ、ルーシー・ボイントン、ジャック・レイナー ほかこんな時に観たい:やりたいことに一歩踏み出す勇気が欲しいとき 【洒脱なレディ論】 過去のコラムを覗いてみる【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2017年01月28日ナタリー・ポートマンが第74回ゴールデン・グローブ賞でドラマ部門主演女優賞にノミネートされている『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』。ナタリーはすでに各地の映画賞にて13冠を達成しており(1月8日現在)、いよいよ日本時間1月9日(月・祝)に発表となるゴールデン・グローブ賞に大きな弾みをつけている。1963年11月22日、夫であるジョン・F・ケネディ大統領の暗殺事件により、ジャクリーン・ケネディの人生は一変した。だが、彼女には愛する夫の死を悲しむ時間などなかった。「夫が築き上げてきたものを単なる過去にはさせない」そう決意したジャッキーが葬儀までの4日間に取った行動が、最愛の夫を伝説にする――。“ジャッキー”の愛称で親しまれ、いまなお高い人気を誇る世紀のファーストレディ、ジャクリーン・ケネディ。JFK暗殺後から葬儀までの彼女の知られざる姿を、本作では描き出す。悲劇のファーストレディ、ジャッキーを演じるのは、『ブラック・スワン』(‘10)でアカデミー賞主演女優賞に輝いたナタリー。また、彼女とは『ブラック・スワン』以来2度目のタッグとなる監督ダーレン・アロノフスキ―が本作では製作をつとめ、ガエル・ガルシア・ベルナル主演『NO』でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたチリ出身のパブロ・ララインが、初の英語作品としてメガホンをとっている。今回のゴールデン・グローブ賞では、見事ドラマ部門主演女優賞にノミネートされたナタリー。ワシントンDC映画批評家協会賞、放送映画批評家協会賞、女性映画批評家協会賞など、現時点で13の主演女優賞を獲得しているのに加え、19の賞にてノミネートを果たしている。本作に並々ならぬ思いを寄せるナタリーは、特徴あるジャッキーのアクセントを真似るため言語のコーチを雇い、撮影開始前の1か月間に猛特訓したという。さらには、映像資料を繰り返し鑑賞して仕草や歩き方などを徹底的に研究、演技に反映させている。こうした細やかなディティールを表現することにこだわった役作りが実を結ぶ形で、アカデミー賞に向けた賞レースを席巻しているといえそうだ。ゴールデン・グローブ賞をはじめ、今後の動向にもぜひ注目していて。『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』は3月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月08日歌手のレディー・ガガが、12日に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『SMAP×SMAP』(毎週月曜22:00~22:54)にゲスト出演。今月26日の放送をもって同番組が終了することに言及し、「みなさんに会えなくなるのは寂しいです」と思いを伝えた。今回、「ビストロSMAP」のコーナーに3回目の出演となるガガが着物姿で登場。メニューとして「ピザ」をオーダーし、「オイシイ!」と食事を楽しんだ。最後に、日本のファンへのメッセージを求められると、ガガは「今日は皆さんと食事をご一緒できてとてもうれしかったです」と喜び、「わが家では家族そろって一緒に食卓を囲んで食事をするのが伝統なんです」と説明。「だから今回『SMAP×SMAP』に出演できたのは私にとって特別なことなのです。日本のみなさんが私たちと楽しい夕食のひとときを過ごせたのなら心からうれしいです」と語った。さらに、「もうすぐ終わると聞きました。この番組最後の海外ゲストとして呼んでいただけてとても光栄です」と続けると、中居は「とんでもございません」とコメント。ガガが「どうもありがとうございました」と感謝し、「みなさんに会えなくなるのは寂しいです。別の機会にまた会いましょう」と言葉をかけると、SMAPのメンバーから拍手が起こった。
2016年12月13日12月26日(月)をもって最終回を迎える「SMAP×SMAP」の来週12月12日(月)放送回にレディー・ガガが登場することが決定。ガガが「SMAP×SMAP」に出演するのは今回で3回目となった。放送では、「S・LIVE」と「ビストロSMAP」の両方に出演するガガ。「S・LIVE」では、ガガのニューアルバムより、日本のテレビ初披露となる「ミリオン・リーズンズ」ほか、楽曲の数々を「SMAP」と共にお届け。まるで蓮の花の中からガガが誕生したかのような幻想的な世界の中に、ガガや「SMAP」の声が響き渡るかと思えば、一転、パワフルなエネルギーがほとばしるパフォーマンスで見るものを圧倒。1秒たりとも見逃せないライブとなる。一方「ビストロSMAP」には、ガガは薄い桃色の着物姿で来店。歩き方も習ったと嬉しそうに歩いて見せる場面も。そして今回のオーダーは“ピザ”。過去には和食をオーダーしたこともあったが、これはニューアルバム「ジョアン」にもつながるテーマで、自分が一番大事にしている家族との食卓には欠かせないものだからだという。トークでは、ガガをお迎えしながらもガガのカバンの中に興味津々の中居正広。早速見せてもらうと、中居さんはいろいろなグッズに混じって驚くべきものを発見し感激。ガガの一挙手一投足が予想できずうれしい裏切りの連続に中居さんも笑いながら驚いていた。料理の合間には家で料理をするガガのために、と「SMAP」があるものを個々に用意しプレゼン。「SMAP」は一体何をプレゼンしたのか?そして、誰のプレゼンがガガの心をつかむのか?ガガと「SMAP」との貴重なひとときをぜひお楽しみに。「SMAP×SMAP」は毎週月曜日22時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2016年12月06日レディー・ガガが、ニューヨークのハーレムにある若いLGBTのホームレスのためのシェルター「アリ・フォーニー・センター」を訪れた。その様子をテレビ番組「Today」が密着取材した。過去にガガはレイプ被害に遭ったことを告白。自分も深刻なトラウマを抱える1人であることを同センターに滞在しているLGBTのティーンたちに伝えたという。「私がPTSDを患っているということを伝えたわ。いままで誰にも言ったことがなかったけどね。でも医師や家族、友だちのやさしさが私を救ってくれたのよ」と語った。「自分自身の助けになるものは何だろうと長いこと探し続けてきたけど、“やさしさ”こそがそれだと気が付いたのよね」。同センターによると、ここで暮らす80パーセントの若者たちは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、というセクシャリティの違いだけで自分たちの家を追い出されたそうだ。「私はあなたたちと同じような問題は抱えていないかもしれない。でも私は精神的な問題を抱えているし、毎日闘っている。だから、心の安定のためにマントラが必要なの」。そう言って、ガガは自分が実践している簡単な瞑想の方法を彼らに紹介した。ガガは「#ShareKindness(やさしさをシェア)」キャンペーンに参加しており、同キャンペーンは年末までに小さなものから大きなものまで100万件の“やさしい行動”を起こすことを目標としている。(Hiromi Kaku)
2016年12月06日女優の吉田羊が主演を務める関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(毎週火曜21:00~21:54)では、きょう6日放送の第9話で、吉田演じる志帆の過去が明らかになる。吉田演じる橘志帆ら「解析診断部」に選抜された女医たちが、患者の命を救っていく姿を描く同作。第9話からは最終章に突入する。ピアノコンクール直後に突然意識を失ったピアノ少女・藤原ひかり(根岸姫奈)が東光大学病院に運ばれてくるが、志帆は彼女を処置しているときに、背中に見覚えのある傷痕を発見。これをきっかけに冷静さを失い、「どうしてもひかりちゃんを助けないといけないのよ!」と取り乱し、これまで手術を拒み続けてきたにもかかわらず、「私がやる!」と発言する。この様子をいぶかしんだ雪野(相武紗季)が真意を尋ねると、志帆は、2年前に娘の真央を失った事件のことを話し始め、真相が明らかに。そして、手術当日、志帆の身に予期せぬ事態が発生する。なお、同ドラマでは今週も視聴者プレゼント企画を実施。第9話の放送後から24時までに、放送内容に関するクイズに応募すると、抽選で出演者の直筆サイン入りボードが当たる。
2016年12月06日歌手のレディー・ガガが、12日に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『SMAP×SMAP』(毎週月曜22:00~22:54)に、3度目の出演を果たす。今回ガガは、SMAPが料理でもてなす「ビストロSMAP」と、一緒にライブパフォーマンスを繰り広げる「S・LIVE」の両コーナーに登場する。薄い桃色の着物姿で来店する「ビストロ」では、中居正広は、ガガのカバンの中に興味津々で早速見せてもらうと、いろいろなグッズに混じって驚くべきものを発見し、感激する。料理の合間には、家で料理をするガガのために、SMAPのメンバーそれぞれがあるものを用意して、プレゼンする。ガガはピザをオーダーし、「イタリアの家庭の味がする」「こんな食べ方は初めて」など、時には懐かしい味に、またある時には斬新さに感激しながら、大いに料理を堪能する。「S・LIVE」では、ガガのニューアルバムから、日本のテレビ初披露となる「ミリオン・リーズンズ」などを歌唱。まるで、ハスの花の中からガガが誕生したかのような幻想的な世界観を演出する。
2016年12月05日現在行われている米大統領選の前夜(現地時間)、ノースカロライナ州で開かれたヒラリー・クリントンの集会にレディー・ガガが駆けつけた。これまでもケイティ・ペリーやビヨンセ、クロエ・グレース・モレッツなどさまざまなセレブがヒラリーをサポートしてきたが、トリを務めたのは世界的影響力を持つガガ。ヒラリーにとって心強い助っ人であることは間違いない。しかし、ガガが身に着けていた衣装が思わぬ形で注目を集めてしまったようだ。ガガはマイケル・ジャクソンが1990年にホワイトハウスのジョージ・H・W・ブッシュ大統領を訪ねた際に着用していたジャケットとそっくりなものを着たのだが、これが「ナチスを彷彿させる」とツイッターで非難を浴びる騒ぎとなった。「ET online」によると、ガガは2012年にオークションでマイケルの遺品55アイテムを落札したというが、このジャケットがマイケルの遺品の1つであるのか、レプリカであるのかは明らかになっていない。ガガとしては、敬愛するマイケルが、元大統領と対談した際に着用していたジャケットを着て、験を担ごうとしたのだろう。ガガは現在ツイッターのアカウント名を「#VoteHillary」に変えて、ヒラリーへの投票を積極的に呼びかけている。(Hiromi Kaku)
2016年11月09日歌手のレディー・ガガが1日夕方、背中を大胆に露出したセクシー衣装で2年2カ月ぶり9回目の来日を果たした。今回の来日は2014年8月に行った「ArtRave: The ARTPOP Ballツアー」以来となる来日で、空港にはガガを一目見ようと300人のファンが集結。大歓声の中、新アルバム『ジョアン』のジャケットのトレードマークであるピンクのハットと、背中がざっくりと開いたオールインワンドレスを身にまとったガガが登場すると、泣き出すファンの姿も見られた。そして、親日家のガガらしく、サインや写真のリクエストに丁寧に応え、「日本に来られて本当にうれしいです! 日本のファンの皆さんの事がとても恋しかったわ。私の新しいアルバム『ジョアン』から新しい曲を皆のために歌うのが本当に楽しみ!」とあいさつ。「アイシテマス、トーキョー。アイシテマス、ジャパン」と伝えた。ガガは来日中、11月2日の日本テレビ系『スッキリ!!』に生出演するほか、11月4日の日本テレビ系『NEWS ZERO』に初めて生出演し新曲を披露することが予定されている。さらに、11月2日にメディア向けに行われる合同質問会をLINE LIVEで独占生放送することも急きょ決定した。
2016年11月01日ミュージシャンのレディ・ガガ(Lady Gaga)が、3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)2016秋冬プレフォールコレクションのメタリックトレンチコートを着用。光を放つメタリックラメが魅力を放つスリムトレンチは、肩飾り(エポレット)、ベルト、ヨークなどクラシックなディテールを兼ね備えたデザイン。カフのベルトを締め上げることで、ボディラインが出てフェミニンな魅力をアピールできる。コレクションはすでに展開中で、ブランドの直営店及び公式オンラインストアで購入することが可能だ。【詳細】3.1 フィリップ リム「メタリックトレンチコート」価格:185,000円+税取り扱い店舗:3.1 フィリップ リム直営店【問い合わせ先】3.1 フィリップ リム ジャパンTEL:03-5411-2870
2016年09月26日レディー・ガガ(30)が、2017年スーパーボウルのハーフタイムショーに出演することになった。2016年度の同NFL決勝戦でアメリカ国歌を斉唱する大役を果していたガガが、来年2月5日にテキサス州ヒューストンのNRG スタジアムで開催される第51回スーパーボウルのハーフタイムショーに出演する契約を結んだとUsウィークリー誌が報じている。これまでに、コールドプレイ、ビヨンセ、ブルーノ・マーズ、ケイティ・ペリーらトップアーティストたちが同ショーのヘッドライナーを務めている。先日には、アデルが来年のハーフタイムショーの出演オファーを受けたものの、断ったと明かしていた。8月に行ったロサンゼルスでのコンサート中にアデルは「まず、スーパーボウルはやんないわよ。つまりは、あのショーは音楽のためのものじゃないでしょってこと。それに、私はダンスみたいなこともできないからね。ありがたいことに先方は私にオファーをしてくれたけど、ノーって言ったわ」と発言していた。スーパーボウル側の幹部陣も、現時点でアデル以上に影響力のあるアーティストはいないと、その出演を実現させるために躍起になっているともいわれていた。出演第1候補ではなかったかもしれないガガだが、今年の決勝戦で国歌斉唱したことが自身のキャリアと個人的な人生のハイライトになったと話していたことから、スーパーボウルに出場することはうれしいことだろう。ガガは国歌斉唱について「これは、私のキャリアにとって最も名誉なことの一つなの。この瞬間のために全てをかけて取り組んできたアスリートたち全員とそのコーチたち、そしてこの瞬間を待ち望んでいたファンたちに対して歌うチャンスを得たの。アメリカ人でいることが一体どういうことなのかを示すものになると思うわ」と話していた。(C)BANG Media International
2016年09月21日歌手のレディー・ガガが、新曲「パーフェクト・イリュージョン」はテイラー・キニーとの破局を歌ったものであることを示唆するコメントをした。ガガは新曲について「恋愛を歌った曲よ。みんなと私の色んなタイプの恋愛をね」と明かし、「女性からの視点だけというわけではなく、両方の面から描いたものだと思うの。これは男女間の違いを歌ったものではあるけど、男性が聞いた時に親近感を抱いてほしかったから、男性の視点で見ることは私にとって重要だったの」と説明。「この曲は私たちの周りにある偽物の多くがいかに本物に見えてしまうのかってことを多くの人たちが疑問に思っているように私が感じていることがテーマの根本にあるの。あまりにも本物に見えるから、何が真の姿で何が本物でないか識別することさえほぼ不可能なのよね」と続けた。そんなガガは、新しい人との出会いの難しさも語っている。「新しい人との出会いはラクじゃないわ。まったく見知らぬ人との会話とかもね。本当よ。子供の教育上には良くないことだけど、私は知らない人との会話も好きなの。興味深いのよね。まだ友達は作っているわよ。昔ほどではないってだけでしょうね」また、この新曲にはソーシャルメディアの見せかけの姿の意味も含まれているそうで、ザ・サン紙とのインタビューでガガは、「ソーシャルメディアやインスタグラムをスクロールして見ていると、フィルターをすでにかけられた情報であふれてしまうの。私はそれがある意味、交際や友人関係みたいな個人との関係にまで影響していると思うのよね。つまり人間関係を築こうとしていても、ソーシャルメディアを通じると完璧な錯覚、つまりパーフェクト・イリュージョンに恋してしまっていると思うの」と説明した。(C)BANG Media International
2016年09月13日『スタア誕生』のリメイク映画で映画デビューを飾るレディー・ガガと、同映画に主演、長編監督デビューを果たすブラッドリー・クーパーが親交を深めている。ワーナー・ブラザースが『スタア誕生』のリメイク映画を製作することを発表してから約2週間。カリフォルニア州マリブでブラッドリーと共に食料品を買っているガガの姿がキャッチされた。「People」誌によればガガがフォードの車を運転し、助手席にブラッドリー、後部座席に2人の男性を乗せて現れたという。この日の2人の装いは、ガガは白のキャミソールにデニムのショートパンツ、足元はスニーカー。ブラッドリーは赤のシンプルなTシャツにブラックデニム、キャップを後ろ向きにかぶって両者とも実にカジュアル。2人が一緒にいる姿を目撃されたのはこれで2回目である。4月にはブラッドリーが運転するドゥカティのバイクの後ろにガガが乗ってイタリアンレストランに来店。「なぜガガとブラッドリーが2人で…」とその不思議な組み合わせと、さらにファッションまでライダース・ジャケットでペアルックのようだったので、さまざまな憶測を呼んでいた。しかし、蓋を開けてみれば映画で共演が決まっていた2人。ガガは先月、『スタア誕生』の製作が発表された後、「ブラッドリーが監督・共演のこのプロジェクトに大喜びよ。彼は素晴らしい、ヴィジョンを持ったアーティストなの」とツイートしてブラッドリーを褒めたたえている。(Hiromi Kaku)
2016年09月05日いまだに目に焼き付いて離れない“生肉ドレス”を着て、レディー・ガガがMTVミュージック・アワードに登場したのは、なんと6年も前のこと。当時、頭のてっぺんからつま先まで生肉を巻き付けて現れたガガに、世界中の人が衝撃を受け、動物愛護団体などから非難が殺到した。その一方で、“生肉ドレス”は「TIME」誌が選ぶ「2010年の最も象徴的なファッション」に選ばれることに。現在、同ドレスはオーランド州にある博物館「ロックの殿堂」で、ビーフジャーキーのような素材に変化しながらも展示されているという。いまだに話題になるこの“生肉ドレス”が注文できる火鍋レストランが、中国・北京に登場した。ツイッターのあるユーザーが掲載した1枚の写真が話題になっている。火鍋レストランでは通常大皿に盛られて出てくる肉が、ガガのようなブロンドヘアの人形に“生肉ドレス”のごとく、巻き付けられている写真だ。2か月前にも同じレストランで提供されていると見られる“生肉ドレス人形”の写真が話題になったが、顔もヘアカラーも実際のガガとは異なっており、「Shanghaidaily.com」では味のひどさや1枚1枚肉を剥がしていくと最後に人形が裸になってしまうという気まずさを報道していた。しかし今回は再現性の高いガガの“生肉ドレス人形”。写真を見たユーザーも「クリエイティブと言うべきか、バカバカしいと言うべきか悩む」とつぶやく出来だ。(Hiromi Kaku)
2016年08月26日ブラッドリー・クーパーが長い間、実現に向けて努力を重ねてきた『スター誕生』に、ついにスタジオのゴーサインが出た。スターとして成長していく女性歌手役は、レディー・ガガが演じる。その他の情報この役には当初、ビヨンセが興味を示していた。ガガは、テレビドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー』などで演技を体験済みだが、本格的な映画出演はこれが初めてとなる。この映画のために、オリジナル曲を書き下ろすそうだ。クーパーは、主演を務める上、今作で監督デビューも果たす。撮影は来年、カリフォルニアで始まる。オリジナルの『スター誕生』は1937年の公開。54年にジュディ・ガーランドとジェームズ・メイスンでリメイクされ、16年には、『スター誕生』として、バーブラ・ストライサンド、クリス・クリストファーソンでまたもや製作された。今作は3度目のリメイクとなる。文:猿渡由紀
2016年08月17日ゲラン(GUERLAIN) より、8月5日、“フレンチ レディ”をテーマとしたゲランのフォールコレクションが登場。“フレンチ レディ”を演出する主役は、5色セットの新アイシャドウパレット「パレット サンク クルール」。この、光をたずさえた、シックなカラーグラデーションが美しいパレットは、まるで大きく見開いたかのような印象的な目もとと、知的で美しい眼差しを作り上げる。そして、今回のコレクションではゲラン初のフェルトタイプアイライナーも登場。思いのままのラインを簡単に描くことができ、よりくっきりとした目もとを演出できそう。フォールコレクション製品概要【パレット サンク クルール】全6種各8,500円(税抜)ナチュラルから洗練された仕上がりまで、自由自在に目もとを演出する5色を収めたパレット。【フェルト アイライナー】全1種4,700円(税抜)ゲラン初のフェルトタイプのペン先でくっきり際立った目もとを作ることができるアイライナー。【キスキス】限定2色各4,300円(税抜)洗練された秋色で目もとの仕上がりを際だてるリップスティック。■2016年8月5日より、全国の有名百貨店ゲランコーナー、直営店ゲランブティック・サロンにて販売開始。ゲランウェブサイト
2016年08月05日歌手のレディー・ガガが、運転免許取得後わずか2週間で警察に止められてしまったようだ。カルフォルニア州の海岸線を運転中だったガガは、ナンバープレートが付いていないとして警官に止められたようで、自身のツイッターに「警察に車を止められたわ。なんてことなの! ただ新しいプレートをまだ受け取ってないだけなのに!」と心境を投稿した。今月始めに30歳にしてついに運転免許を取得したことを自身のインスタグラムで明かしており、「成人の同乗者と仮免許練習中のサインを付けて長年運転してきて、やっと免許が取れたの。私は自由よ」「教習所の外で、テストに受かった後のわたし」と喜びのコメントをつけていつくかの写真を投稿していた。そんなガガは、2011年に自分が免許を与えられていいのか疑問だという発言をしており、「プレゼントで車をもらったんだけど、免許を持っていないの。私は運転しないのよ。私が免許をもらっていいのかナゾだわ」と語っていた。(C)BANG Media International
2016年07月24日レディー・ガガ(30)とテイラー・キニー(35)が結婚を保留にしたようだ。2015年2月に婚約した2人が、互いの多忙な仕事が原因によりその関係から距離を置くことにしたという。5年間に及んで交際中の2人は一時は破局説が流れたものの、ガガはインスタグラムに2人が一緒に写った写真を投稿し、「テイラーと私はお互いがソウルメイトだと常に信じているの。普通のカップルと同じように浮き沈みがあるから、今は距離を置いているのよ」と休みを取っているだけだと説明。「私たちはお互いに意欲的なアーティストだけど、遠距離と複雑なスケジュールに負けず、これまで共有してきたシンプルな愛を続けていくことができることを願っているわ。私たちのことを応援していてね。私たちもごく普通の人間だし、とても愛し合っているわ」と続けた。現在人気ドラマ『シカゴ・ファイア』に出演中のテイラーがシカゴから離れることができない一方で、ガガは世界各地をまたにかけて仕事をしているため、遠距離恋愛になってしまっていることが以前にも明かされていた。2人は最近一緒にいる姿を写真に撮られておらず、ガガも1カ月以上ソーシャルメディアにテイラーの写真を投稿していなかったほか、先週にはマリブで外出中のガガが婚約指輪をつけていなかったことで2人の関係に暗雲が漂っているのではないかと言われていた。(C)BANG Media International
2016年07月20日レディー・ガガとテイラー・キニーが破局を迎えた。「People」誌などのメディアが報じた。今年はゴールデン・グローブ賞のテレビ部門で主演女優賞を獲得、アカデミー賞の歌曲賞にノミネート、そしてつい2週間前には30歳にして念願の自動車免許を取得と嬉しいニュースをたくさん提供していたガガから悲しい知らせだ。2015年のバレンタインデーに、テイラーからハート型の婚約指輪と共にプロポーズされたガガ。その場所はマンハッタンでガガの家族が経営するレストランだった。ガガはプロポーズを受ける直前に「彼以外の人と一緒にいる自分は想像できない。彼は私の運命の人ね。私にはわかるの」とのろけており、お互いをサポートする2人の仲睦まじさは有名だった。別れは今月初めに訪れ、最近メキシコのカボで休暇を楽しんだガガの薬指には婚約指輪がなかった。ガガの関係者によると、どちらも多忙により一緒にいる時間が取れないことが破局の原因となったようだ。ガガは現在アルバムを製作中で、テイラーはドラマ「シカゴ・ファイア」に出演している。幸いなことに関係者が言うには“永遠の別れ”ではなく、距離を置いている状態であり、いまも2人は愛し合っていて関係を修復したがっているという。(Hiromi Kaku)
2016年07月20日ミュージカル『マイ・フェア・レディ』が現在、東京芸術劇場 プレイハウスにて上演中だ。映画でオードリー・ヘップバーンが演じたヒロイン・イライザは霧矢大夢(きりや ひろむ)と、真飛聖(まとぶ せい)のWキャスト。霧矢版を観劇したレポートを記す。ミュージカル『マイ・フェア・レディ』下町育ちの花売り娘・イライザが、言語学者のヒギンズ教授に正しい言葉と淑女としてのマナーを教え込まれ、レディとして生まれ変わるシンデレラ・ストーリー。名作として名高い1964年の映画でもよく知られているが、元は1956年に“戦後のブロードウェイを代表する大傑作”と賞賛された舞台だ。日本では映画公開に先立ち1963年に初演、これは日本で初めて日本人が日本語で演じたブロードウェイ・ミュージカルとしてミュージカル史に名を刻んでいる。そんな歴史ある作品だが、今の時代でもまったく古びず、むしろ恋をする高揚感や切なさ、苦しさなどはひりつくほどリアルでフレッシュに伝わってくる。演出のG2は2013年に“リボーン版”を謳い、訳や演出を一新。今回はその3年ぶりの再演だが、それぞれカンペキな人間ではない、だがまっすぐに生きている登場人物たちの愛おしさがさらにパワーアップしている。“きちんとした言葉遣いを習いたい”と素直な気持ちで頑張るイライザを、霧矢は明るくキュートに演じる。その健気な前向きさに、周囲の人々が力が貸すのは納得だ。イライザを教え導く立場ながら、女心を解さず衝突するヒギンズ教授は寺脇康文。前回より“変わり者感”が増し、イライザとヒギンズの関係も、さらにもどかしくなった。教養を身につけ自立していく一方でヒギンズに次第に惹かれ、自分を特別扱いして欲しくなるイライザ。イライザに惹かれながらも、自分のその気持ちにすら気付かないヒギンズ。恋をしたら自分を見て欲しい、ありのままの自分を愛して欲しい……そう思うのは、いつの時代も同じなのだ。そして大人の恋だからこその不器用さは見ていていっそう微笑ましく、観客は彼らの恋に心を寄り添わせ、応援したくなる。それこそがこの作品が永遠の名作であるゆえんだろう。音楽は、初めてこの作品を観る方もどこかで耳にしたことがあるであろう、おなじみの名曲揃い。『踊り明かそう』という名で親しまれている曲が、『じっとしていられない』とタイトルを変えるなど、リボーン版で大胆な手を入れたG2だが、その訳は芝居の中で歌われてこそ光る。芝居と歌の間で感情を途切れさせることなく、気持ちの高ぶりが歌になる。ミュージカルの本来の在り方を再発見し、そしてミュージカルの素晴らしさを改めて輝かせているリボーン版『マイ・フェア・レディ』は、普遍的な良さを、新鮮な感動で包んだ名作だ。ほか出演は田山涼成、松尾貴史、水田航生、麻生かほ里、高橋惠子ら。東京公演は8月7日(日)まで。その後8月13日(土)・14日(日)に愛知県芸術劇場 大ホール、8月20日(土)から22日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。
2016年07月15日歌手のレディー・ガガが運転免許を取得したそうだ。『シカゴ・ファイア』が放送中のテイラー・キニーと婚約中のガガは、30歳にしてやっと1人で運転できるようになったことに大感激しているという。女性の友人を助手席に乗せた自身の写真をインスタグラムに投稿し、「成人の同乗者と仮免許練習中のサインを付けて長年運転してきたけど、やっと免許が取れたの」とそのうれしいニュースを報告した。また、テストに受かった際に車から落ちたかのような格好をしたふざけた写真には「テストに受かった後のわたし」とコメントを付けて投稿している。そんなガガは、2011年のインタビューで自分が免許を与えられていいのか疑問だという発言をしていた。その際、ガガは「プレゼントで車をもらったんだけど、免許を持っていないの。私は運転しないのよ。私が免許をもらっていいのかナゾだわ」と話していた。一方で、昨年2月に婚約したテイラーとの結婚式の計画は、ガガの母親が立てているところだということが先日に明らかに。ガガは結婚式がこぢんまりしたものになるということだけ明かしていた。(C)BANG Media International
2016年07月05日