スティーヴン・スピルバー監督が手掛ける『レディ・プレイヤー1』の特別映像解禁セレブレーションイベントが、2月1日(木)歌舞伎町のVR ZONE SHINJUKUにて行われ、緊急来日した原作者のアーネスト・クラインとプロデューサーのドナルド・デ・ラインが登壇した。本作は、想像したことすべてが現実になるバーチャル世界「オアシス」を舞台に、日本のガンダムをはじめとするポップアイコンをふんだんに盛り込んで描くSFスペクタクル超大作。コスプレしたファンも見られるなど、スタート前から異様な熱狂に包まれていた本イベント。来日ゲストの2人のほかにも、今回は特別ゲストとして「ソードアート・オンライン」原作者・川原礫をはじめ、伊藤智彦(『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』監督)、開田裕治(イラストレーター)、村田雄介(「ワンパンマン」作画)、MEGWIN(YouTuber)、小山順一朗(VR ZONE SHINJUKU 所長)、杉山スピ豊(アメコミ評論家)が登場。「僕の夢がついに叶いました!日本のポップカルチャーの大ファンなので、ここに来れて光栄です!」と喜びを語るクライン氏は、特別ゲストの面々を前に「この場にいることができて光栄です!僕はSAOの大ファンだし、開田さんのイラストのファンでもある。本当に嬉しいです!!」と大興奮。ライン氏も「10年ぶりに日本にきましたが、やっぱり東京は大好きなので最高にハッピーです!」と話すと、会場から大きな拍手が送られていた。また日本のポップカルチャーで育ったと言うクライン氏は、「ウルトラマン、ウルトラセブン、マグマ大使、宇宙戦艦ヤマト、時空要塞マクロス、日本のゲームもクールで、タイトーや任天堂など沢山プレイしました!この原作は日本のポッポカルチャー無しには作れなかったのです。この映画で、その恩返しをしたいと思っています」と熱い思いを明かす。そして、「“オアシス”の世界ではどんなことも可能になる。RX-78-2 ガンダムも作り出せるし、ストIIの春麗やリュウまでもね。まだ映像には入っていないが、カウボーイ・ビバップのソード・フィッシュも出てきますよ!そしてガンダムの壮絶なバトルも見ものです!!」とファンの期待を煽った。ライン氏は、「スピルバーグはこの映画の台本を読んだとき、ものすごく興奮していました。そしてすぐに映画化の話になったのです。スピルバーグはこの映画を作るとき、アーネストが生み出したこの世界観を完全に再現することに拘りました」と明かし、「この映画は様々なキャラクターが登場する夢の世界ですが、同時に壮大なアドベンチャーと、少年の心の成長を描いているのです。ウェイドが、VRと現実の世界を通して生身の人間の友情や愛を学ぶのです」とコメント。そして日本のファンのために持ち込んだ特別映像では、『レディ・プレイヤー1』の誕生秘話と、『レディ・プレイヤー1』が、スピルバーグが生み出した『E.T.』や『インディ・ジョーンズ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、そして『ジュラシック・パーク』などの伝説的な大ヒット作品の直系ともいえるアドベンチャー大作であることが明かされ、そして本作のオリジナルコンセプトアートを持参。世界初公開となるそのアートの一枚一枚に、会場からはどよめきが起こった。映像を見た川原氏は、「楽しみ過ぎて原作を途中で読むの止めたんですが、この映像みたらやっぱり続きが読みたくなりました!そして本当に映像がリッチですねー。SAOの世界も惑星の一つに加えて欲しいくらいです!!」と話し、伊藤氏も「一刻も早く本編を観たい」、開田氏も「これからの展開が本当に気になります!そしてガンダムに燃えますね!!ガンプラのイラストを描いてますからね。僕らのキャラクターが、ハリウッドでしかもスピルバーグが監督監督するなんて興奮する!!」とそれぞれ期待を寄せていた。『レディ・プレイヤー1』は4月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年02月02日ロッテアイス「レディーボーデン」の「大人のひとときレディーボーデン」シリーズから新作「大人のひととき レディーボーデン 甘酒ミルク」が登場。2018年1月15日(月)から全国で発売される。「大人のひととき」シリーズは、通常の大容量カップでなく、40mL〜85mLという小容量サイズのアイスクリーム。レディーボーデンの味はそのままに、適量サイズを手軽に楽しめる。フレーバーはバニラ、ストロベリー、チョコレート、クッキーなど全9種がラインナップしている。今回は、甘酒の味わいを再現した「甘酒ミルク」フレーバーが新登場。酒粕と厳選した乳原料で作るレディーボーデンのアイスクリームを混ぜ合わせた、コク深い味わいとなっている。いつもと違った甘酒を楽しんでみては。【詳細】大人のひととき レディーボーデン甘酒ミルク発売日:2018年1月15日(月)価格:100円前後+税 ※想定小売価格 ※オープン価格発売エリア:全国内容量:85mL
2017年12月30日レディー・ガガが「ラスベガスで常設公演を行うらしい」といううわさについて「ホントよ」と認めた。SNSで「夢が叶った。私はラスベガスのために生まれてきたようなものなの。パークシアターをいままでにないような輝きで照らしたい。新しい時代の始まりはここからよ!」と意気込みを語っている。また、「エルヴィス、トニー・ベネット、フランク・シナトラ、ザ・ラット・パック、エルトン・ジョン、ジュディ・ガーランド、ライザ・ミネリの地なのよ。ラスベガスでの公演は長年の夢だった。歴史的なアーティストたちのラインアップに仲間入りすること、ベガスでこれまで見たことのないような新しいショーを創り出せる機会をもらえたことを光栄に思う」と真摯に綴った。ガガは「公演ごとに全身全霊で取り組む」と誓い、ファンに対して「ずっと私のことを信じてくれてありがとう」と感謝を綴ることも忘れなかった。SNSには常設公演を行うパークMGMの「パークシアター」で、公演に関わるメンバーと乾杯し、契約書にサインしていると見られるガガの写真が数枚掲載されている。「パークシアター」は5,300人が収容可能な施設。常設公演は2018年12月から2年間行われる予定とのこと。(Hiromi Kaku)
2017年12月21日レディー・ガガが自身のエージェントであり交際相手のクリスチャン・カリーノと婚約したと「Us Weekly」が報じた。夏の間に、クリスチャンがガガの父親から結婚の許しを得たのち、プロポーズしたという。しかし、現在ガガは線維筋痛症の治療に専念しているため、すぐに結婚式を挙げるということは予定されていないそうだ。17歳の年の差カップルのガガとクリスチャンは、今年2月、ガガがパフォーマンスを行ったスーパーボウルのハーフタイムショーの日に、会場で2人がキスをしていたことから交際が発覚。以降、クリスチャンは公私ともにガガをしっかりと支えてきたようだ。ガガは2016年7月に、それまで5年間付き合っていたテイラー・キニーと婚約を解消。その際、ガガはファンに「自分とテイラーはソウルメイトであると信じているが、お互いがあまりに多忙なためちょっと距離を置くことにした」と伝えていた。今年、線維筋痛症を患っていることを発表し、その痛みからヨーロッパツアーを延期したり、ブラジルのフェスでのパフォーマンスをキャンセルせざるを得なかったりと何かとツラそうなニュースが多かったガガ。ファンに直接、婚約のニュースを聞かせてくれるのが楽しみだ。(Hiromi Kaku)
2017年11月02日今年8月31日、腕を組んで外出するレディー・ガガとクリスチャン・カリーノ(写真:Splash/アフロ) レディー・ガガ(31)が、交際中のクリスチャン・カリーノ(48)と婚約したと米国の複数のメディアが報じている。 カリーノはジョージ・クルーニーやトム・クルーズなどを擁する王手エージェンシーCAAの社員で、ガガの担当。US Weeklyによるとカリーノは今夏、ガガの父親と会い、結婚の許しを得たという。しかし、当面はガガの線維筋痛症の治療に専念するため、婚約の公表は控えていた。 ガガは昨年7月、5年間交際していた婚約者のテイラー・キニーと破局。今年2月のスーパーボウルでハーフタイムショーのパフォーマーを務めた際、スタジアム内でカリーノとキスをする様子がキャッチされ、新恋人として報じられていた。
2017年11月02日トレンドボブヘアがしっくりこない。そんな大人レディにオススメ!「ヘアスタイリングが楽」という理由から、人気のボブスタイル。一方で、トレンドの切りっぱなしボブや外ハネスタイルなどは、子供っぽく見えたり、似合っていないように感じたりと、人によっては敬遠しがちなスタイルでもあります。そこで、今回はそんなフェミニンレディな読者さまにオススメしたいボブヘアスタイル。大人の上質なオシャレを楽しむ『ルーズウェーブボブ』をご紹介します。ルーズなウェーブボブなら、カッコよく美人見えカッコよさを感じるシルエットのAラインボブに、甘くなり過ぎないほぐれたルーズウェーブを合わせたスタイル。モーヴアッシュカラーがファジーなオシャレ質感を演出♪「カッコイイ」が褒め言葉になっちゃう、そんなヘアスタイルです。これで失敗しない!美容院でのオーダー方法雑誌やウェブで好みのヘアスタイルを見つけても、実際にオーダーしてみるとちょっとイメージと違った……なんてことありませんか?そこで、失敗しない「ウェーブボブ」のオーダー方法も合わせてご紹介しますね!美容師さんには、このように注文してみてください。・フラットなAラインベースのボブにしてほしい→くびれや中途半端な丸みをつくるとエッヂが効かないので、どうしても普通のスタイルになってしまいます。・ゆるめの動きが出しやすい軽さにしてほしい→動きをゆるく全体に楽しむときはシルエットがボリューミーになるので、ベースをしっかりと軽くしておくと野暮ったくなりません。・黄色味を感じないファジーな質感のモーヴアッシュカラーにしてほしい→色の抜けたときに出るような黄色感ではカッコイイ感じのイメージに合わないので、ファジーな質感のくすみと透明感のあるカラーに。担当の美容師さんに相談してみてください。ぜひぜひチャレンジを♪美容師/松井愛士(release SEMBA)
2017年10月13日10月8日、ミュージカル『レディ・ベス』が東京・帝国劇場で開幕した。『エリザベート』『モーツァルト!』などのクリエイター、ミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイが脚本と音楽を手がけ、日本ミュージカル界が誇る鬼才・小池修一郎が演出し2014年に同劇場で世界初演された作品の待望の再演。初日直前の7日にはメインキャストである花總まり、平野綾、山崎育三郎、加藤和樹が取材に応じ、その魅力と意気込みを語った。ミュージカル『レディ・ベス』チケット情報約45年もの長きにわたり女王として君臨し、イギリスに繁栄をもたらしたエリザベス1世。その女王即位までの波乱にとんだ半生を、知られざる恋なども絡めながら描き出す歴史ロマン大作。主人公であるレディ・ベス(エリザベス1世)は花總と平野が、そしてその恋の相手であるロビン・ブレイクは山崎と加藤がダブルキャストで演じる。好評だった初演キャストがほぼ続投となる再演だが、「初演かのような濃密さでお稽古してきました。いろいろと変更点もあり、新しい『レディ・ベス』をお客さまにお見せできる日がいよいよ来たんだなとドキドキしています」と花總。平野も「新曲もありますし、ずいぶんブラッシュアップされました。登場人物ひとりひとりの心情が繋がっている。ベスも、親子の関係性、家族間の問題、当時のイギリスの情勢が掘り下げられ、それによってロビンとの恋が浮き彫りになってきています」と、初演との違いをアピール。ロビン役のふたりも「ショーアップされていたところが演劇的になり、お芝居の要素が強くなった。前回から比べてかなり濃密な、深みのある『レディ・ベス』になっています」(山崎)、「この物語のテーマは『自由とは何なのか』と『自分は何者なのか』。そこを、演出の小池さんが、それぞれの役に対して明確に与えてくれている」(加藤)と語り、充実の再演となっている様子を話した。近年、映像での活躍も目覚しい山崎は、本作が今年初の舞台出演。山崎は「1年ぶりに舞台の世界に戻ってきて、みんな声デカイな、ミュージカル俳優ってこんな大きい声で喋ってるんだ!と思った(笑)。でも僕はここ(舞台)で育ち、ここがホームグラウンド。ミュージカルに縁のなかった方にもご覧いただいて、これがミュージカルなんだぞという素敵なものをお届けできれば」と心境を語っていた。公演は11月18日(土)まで同劇場にて上演。その後大阪公演もあり。10月25日(水)18:00、11月11日(土)17:00、11月13日(月)18:00はぴあ半館貸切公演、こちらのチケットも発売中。
2017年10月10日線維筋痛症を患っていることを告白し、激しい痛みのため先月中旬から療養中のレディー・ガガ。SNSなどで連日に渡りファンから激励を受けているガガだが、セレブ友だちからも温かいサポートを受けているようだ。ガガのインスタグラムによれば、モデルのジジ・ハディッドが「トミー・ヒルフィガー」とコラボしたアイテム数点をお見舞いギフトとして贈り、ガガはその中の1つのニット帽を着用した画像を掲載。ジジ&トミーコラボのコレクションは自分のスタイルにぴったりマッチしているし、ジジの思いやりに感謝しているとコメントに綴った。また、「オスカー・デ・ラ・レンタ」はピンクのスパンコールのゴージャスなドレスをガガに贈った。今年5月に乳がんで亡くなった親友ソーニャを思い出し、ソファの上で悲しみに暮れていたというガガ。生きていれば42歳を迎えていた彼女の誕生日の10月8日に、このドレスを着て祝った様子をインスタで報告した。そして、ガガのヒット曲「Telephone」でコラボしたビヨンセは、に自身が手掛けているファッションブランド「Ivy Park」のパーカとバラの花束をプレゼント。ガガは「外でハンモックに揺られて木々や空、太陽を見上げて深呼吸するのに暖かくていいわ!」と喜んだ。ガガは病気と格闘しながらも「日ごとに良くなっているからね」とSNSで伝えている。(Hiromi Kaku)
2017年10月10日2014年に帝劇で世界初演を迎え、美しく壮大な世界観と物語が絶賛を浴びた歴史ロマンミュージカル『レディ・ベス』。英国女王として45年間、君臨したエリザベス1世の若き日を描いた本作は、16世紀のイギリス、激動の時代の中で揺れ動く彼女の苦難、淡い恋、そしてひとりの女性として生きる道を描いた大作だ。この秋には待望の再演が決定し、最強のクリエイター陣とキャストは初演からほぼ続投。少女のベスが恋心を抱く相手、吟遊詩人・ロビンを演じる加藤和樹もそのひとりだ。ミュージカル「レディ・ベス」チケット情報ベス役は花總まりと平野綾のWキャスト。「花總さんは、戴冠式を経た後に表れる女王の風格に“ああ、ベスだな”って思いましたね。でも、それまではすごくキュートで“なんかずるいなぁ”って(笑)。平野さんは、時々ワガママでぶっきらぼう、ロビンに対する姿が“ツンデレ”なところがかわいいです」とそれぞれの魅力を語る。ロビン役も山崎育三郎とのWキャスト。演じる人間が変われば作品の世界観もおのずと変化する。その違いを楽しめるのも本作の見どころだ。初演で印象に残ったシーンを尋ねると、ラストシーンで自身と役の感情がぴたりと重なり、無意識のうちに感情がこみ上げたことがあったと振り返った。「最後に、山口祐一郎さん演じるアスカムとふたりでいるシーンで、山口さんの手が僕の肩に乗る場面があって。いつもならふわっとした感覚なのですが、ある日の公演だけぐっと力が込められていて。その手が“ロビンはベスにとって意味のある存在だったんだ”と語ってくれていて、もう感情が溢れてダメでした…(笑)。あのときほど自分の感情に素直になったお芝居はなかったです」。再演ではどんな感情が込み上げるのか、同じキャストでも日によって異なるだけに、幕が開けてみないと分からないと話す。「ベスは、女王の星の下に生まれて、そのことを受け入れていかなければならないという使命感があります。だからこそ、ひとりの女性としての幸せを前に揺れ動く姿がとても人間らしくて素敵で。ベスは自分の運命をちゃんと受け入れていく強い女性の象徴だと思うので、初めて観る方はそんな姿を見てほしいです。初演をご覧になった方は、別の作品を観るぐらいの気持ちで劇場に来てください。僕たちも同じものを作ろうとは思っていません。“生まれ変わった”というくらいの気持ちで作って、舞台に立つつもりです」と意気込む。10月8日(日)から11月18日(土)まで東京・帝国劇場、11月28日(火)から12月10日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは発売中。
2017年09月27日先週、股関節の激しい痛みにより入院、ブラジルの「ロック・イン・リオ」フェスティバルへの出演を取りやめたレディー・ガガ。今度は9月21日(現地時間)から10月28日までの期間に予定していたヨーロッパツアーを延期すると発表した。SNSに声明文が掲載されている。スペイン・バルセロナからスタートし、ドイツ・ケルンで終わる予定だったヨーロッパツアーは2018年初旬へと延期された。その理由はガガによると先週からの身体の痛みに加え、以前から闘っているメンタルヘルスが影響しているとのこと。「肉体的・精神的な苦しみは、普通の生活を送ることを阻み、ファンの前でパフォーマンスするという私が世界で最も愛していることからも遠ざける」と悔しさをにじませている。この件において、インターネットで心ないコメントを見てしまったらしく、「私が大げさで作り話をしているとか、ツアーを止めるために被害者を演じていると言われていることに残念に思う」とも。しかし、ガガは「ツアーにすぐ戻れることを楽しみにしているけど、いまはドクターのもとで強くなって向こう60年かそれ以上、みんなの前でパフォーマンスができるようにならないとね。みんな、愛しているわ!」とポジティブに締めくくった。(Hiromi Kaku)
2017年09月19日先日、線維筋痛症であることを告白したレディー・ガガが、身体の激痛により病院へと搬送された。これにより、15日(現地時間)に予定していたリオデジャネイロでの「ロック・イン・リオ・フェスティバル」への出演を取りやめたという。ガガはSNSに「RIO」とタトゥーが入ったうなじの写真を載せ、「病院に運ばれちゃった。摩耗による痛みとは全然違う、激しい痛みが股関節にあったの。でも素晴らしい医師のもとで治療を受けてるわ。私の愛を忘れないでね」と現状を説明。「RIO」のタトゥーはリオのスラム街で暮らす子どもたちに書いてもらったと思い出を懐かしみ、リオへの愛を伝えた。「ブラジル、『ロック・イン・リオ』に出演できないのはどうしようもないほどショックよ。あなたたちのためなら何でもするわ、でもいまは身体を治すことが先決ね」と治療に専念することを宣言。ガガは今月4日(現地時間)にもカナダ・モントリオールでのコンサートをキャンセルし、延期を発表。これに関しては、痛みの問題ではなく、数日前にニューヨークで雨の中歌ったことで風邪をひいてしまったのが原因だった。(Hiromi Kaku)
2017年09月15日12月中旬から活動を休止すると発表している歌手のレディー・ガガ(31)が、慢性のリウマチ性疾患である線維筋痛症に悩まされていると公表した。ガガは間もなく公開となる自身のドキュメンタリー『ガガ:ファイブ・フット・トゥー』の中で慢性の痛みを患っていることを打ち明けているが、今回ツイッター上にてその痛みが線維筋痛症によるものだと明かした。同疾患は筋肉の痛みに倦怠感、睡眠、記憶及び気分の障害を伴うものだという。「ドキュメンタリーの中で言っていた慢性の痛みというのは線維筋痛症っていうの。みんながこの疾患に意識的になってこの病気で闘っている人同士がつながればと思うわ」また、同ドキュメンタリーでは、ガガが公演終了後にステージを駆け下り、ボーイフレンドのクリスチャン・カリーノに自分のパフォーマンスがどうだったかを尋ねる姿が捉えられている。この事に関してガガは、自分の仕事に関して家族からアドバイスや見解をもらうことが好きだとして「ボーイフレンドだけじゃないわ。私の生活の中にいるあらゆる人そして家族にアドバイスをもらうわ」「結局のところ私は父の娘、母の娘、妹の姉なの」と答えていた。ほかにも、自身のアーティストとしての姿勢が失われることがないようにと、アンチは無視することに決めているようだ。「毎回誰かに自分の仕事に関してあれこれ忠告されて、その都度方向転換をしていたら、アーティストとしての根幹が失われるわよ」「私のアルバムは批評家から絶賛されようと商業的もしくは芸術的に高評価が下されようと関係なく、私自身に深く根ざしたものであって、それこそがアーティストとして賞賛に値することなんだって思うの。私が何かを作るのには理由があるの。それについて考え、愛することが最も重要なことだわ」(C)BANG Media International
2017年09月14日レディー・ガガに密着したNetflixオリジナルのドキュメンタリー作品「レディー・ガガ:Five Foot Two」。この度、本作の配信に先駆け、場面写真と特別映像が公開された。エミー賞ノミネートの経歴を持つクリス・モーカーベルが監督を務める本作は、奇抜な衣装や派手なパフォーマンスで知られる稀代のアーティスト、ガガの女性としての本当の姿を、約1年間に渡って追い続け描き出したドキュメンタリー。本年度トロント国際映画祭でプレミア上映され、今回、「Netflix」より世界190か国で同時配信される。解禁された特別映像では、ステージ上の華やかな彼女とは違うバックステージやスタジオ、自宅にいる“素のガガ”の感情の高まりや心の浮き沈みが生々しく映し出されている。また本編では、彼女が親しい友人や家族と共に過ごすプライベートな時間や、アルバム「Joanne」のレコーディングから発売までのクリエイティブな苦悩、家族の命名式への参加や、祖母宅への訪問、自宅での料理や犬と遊ぶ様子なども覗くことができるようだ。Netflixオリジナルドキュメンタリー「レディー・ガガ:Five Foot Two」は9月22日(金)より全世界同時オンラインストリーミング開始。(cinemacafe.net)
2017年09月07日ムニューチン米財務長官とルイーズ夫人写真:代表撮影/AP/アフロ トロフィーワイフ扱いされていたメラニア・トランプが、ファーストレディとして評価されつつある一方で、ある政府要人の妻には“ワーストレディ”との呼び声が高まっている。スティーヴン・ムニューチン財務長官の新妻、ルイーズ・リントン(36)だ。 ムニューチンは裕福なユダヤ人家庭に生まれ、父が幹部を務めていたゴールドマン・サックスに自身も入行。2002年までの17年間で4,000万ドルにも上る資産を稼いだといわれている。ヘッジファンドを起ち上げ、映画への投資やプロデュース、果ては出演も行うなど、目立ちたがりの一面も。大統領選挙では、トランプ陣営で資金集めの要となり、当選に貢献した。 54歳のムニューチンと今年6月に結婚したルイーズ・リントンは、スコットランド出身の女優。18歳の年齢差がある年の差カップルだ。 今週はじめ、リントンはInstagramに夫の公務に同行し、逗留先で撮った写真に着用したアイテムのブランドにハッシュタグをつけて発信した。 公人の妻がエルメスやヴァレンティノを見せびらかす様子にカチンと来た1人のユーザーが、「あなたの旅行のお支払いが一部でもできて嬉しいです」と一見して嫌味とわかるコメントを付けた。 富豪の妻であるリントンはこれに過剰反応。長文で反撃してみせた。 「やだ!あなた、これが個人的な旅行だとでも?そうだったらいいわね!アメリカ政府が私たちのハネムーンやプライベートな旅行の代金を負担してくれると思った?超ウケる。あなた、私や夫ぐらいこの国の経済に貢献したことあるの?あなたの生き方なんてかわいいものよ。こういう攻撃的なコメントを送って良い気持ちになれると思ったのよね。もうちょっと知性やユーモアがあったらよかったんだけど。楽しい夜を過ごしてちょうだい。頭を冷やして、『ゲーム・オブ・スローンズ』の新シーズンでも見たら?最高よ」 1人の納税者をここまでバカにした財務長官の妻がかつて存在しただろうか。当然ながらInstagramのコメント欄は大炎上し、巻き込まれたヴァレンティノやトム フォードは速やかに「衣装の提供をしたことはない」と関係を否定。 リントンの関係者はNew York Postの取材に応え、「ルイーズはスポットライトが大好きなんですよ。就任式での彼女はまるでバービー人形のようでした。メラニアは夫の前を大股で歩いて、ラグジュアリーブランドの名前を垂れ流しながら、税政策を話し合う会議の出張先での写真を投稿するような真似は絶対しないでしょう。彼女はもっと慎重さを学ぶべきですね」と指摘。 現在、彼女のInstagramアカウントはプライベート設定され、閲覧できなくなっている。
2017年08月25日レディー・ガガの1年間に密着した、Netflixオリジナルドキュメンタリー「レディー・ガガ:Five Foot Two」が、9月22日(金)より「Netflix」にて世界190か国で世界同時配信されることが決定。あわせて、まるで作品の内容を反映したかのような、彼女らしいアーティステックで衝撃的なキービジュアルも公開された。奇抜な衣装や派手なパフォーマンスでファンを魅了している稀代のアーティスト・ガガの、女性としての実像を浮き彫りにしていく本作。今回は1年間にわたり、オフステージやスタジオ、あるいは自宅にいる「素」のレディー・ガガを追い、彼女の想いや感情の高まり、心の浮き沈みを如実に映し出した。また、人間関係の苦悩や健康問題に直面する中、周りの人々に支えられ、自身の不安と向き合う彼女の姿を通して、彼女のスーパースターとしての顔と、1人の女性としての顔の両面を知ることができ、まだ誰も見たことがないガガの本当の姿を見ることができるという。本作の監督を務めたのは、エミー賞ノミネートの経歴を持つ『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』のクリス・モーカーベル。すでに本作は、2017年度のトロント国際映画祭でのプレミア上映が決定している。モーカーベル監督は、「とても広い心を持った1人のアーティストの真の姿をカメラに収める貴重な機会に恵まれました。レディー・ガガが私を信じ、私のビジョンを信頼してくれたことは、非常に幸運なことだと思っています」とコメント。ガガのマネージャーのボビー・キャンベルは、「私が日々一緒に仕事をしている彼女の本当の姿を、多くの人々に知ってもらえるのはとても嬉しいよ。彼女は誰にも負けな いくらい働き者で誠実で、最高に面白い人なんだ」と今回の配信を喜んでいる。さらに、製作を手掛けたライブ・ネーション・プロダクションズの担当プレジデントのヘザー・パリーは、「かなりプライベートな生活にまで踏み込むことをレディー・ガガが許可してくれたおかげで、彼女の大胆な部分や、脆さ、自らの作品に対する真の情熱を、余すところなくお伝えすることができるでしょう」と自信を見せている。Netflixオリジナルドキュメンタリー「レディー・ガガ:Five Foot Two」は9月22日(金)より全世界同時オンラインストリーミング開始。(cinemacafe.net)
2017年08月25日双子を妊娠したことでヘッドライナーを降板したビヨンセに代わり、先週末、レディー・ガガがコーチェラ・フェスティバルに降臨。ガガは90分間、計20曲のパフォーマンス中に、「次の曲を歌うのをとても楽しみにしてたの。長い間、秘密にしてたけど、すでにレコーディングも済んでいる新曲よ!」とアナウンスし、新曲「The Cure」を披露した。「The Cure」はパフォーマンス後の夜、iTunesで発売開始となっている。コーチェラ・フェスでは錚々たるアーティストのパフォーマンスのほか、さまざまなパーティーが開催される。「People」誌によれば、リテーラーの「REVOLVE」が主催、シャンパンの「モエ・エ・シャンドン」がスポンサーを務めたパーティーにはケイティ・ペリーと破局してシングルになったばかりのオーランド・ブルームの姿が。しかし、オーリーは女子セレブに声を掛けることはなく、プールのそばでレオナルド・ディカプリオ&トビー・マグワイアコンビと「アイス・アンペリアル」を飲みながらくつろいでいたとのこと。「Republic Records」のパーティーには、所属アーティストのジョー・ジョナス&彼女のソフィー・ターナーが一緒にやってきたそうだ。エマ・ロバーツ、スコット・イーストウッド、アシュレイ・ティスデイル、ニーナ・ドブレフなどの若手スターらが参加し、セレブに大人気の「UMAMI BURGER」のハンバーガーなどがふる舞われたという。今週末には第2週目のコーチェラ・フェスが開催される。(Hiromi Kaku)
2017年04月17日ティファニー(Tiffany & Co.)は、アメリカで開催された第51回スーパーボウルにおいて初公開された、レディー・ガガを起用した広告キャンペーン「レジェンダリー スタイル」のフィルムの発表に続き、新作ファッション ジュエリー コレクション「ティファニー ハードウェア」をまとったレディー・ガガが登場する広告キャンペーンの画像と、制作の舞台裏を映した映像を公開した。目を奪うほど美しいこの広告は、クラシックなモノクロ写真によるレディー・ガガのポートレートと、アイコニックなティファニー ブルーを背景に彼女がポーズをとるカラー写真を対比させている。これに呼応するフィルムでは、幼い頃から抱くティファニーに対する熱い思いと、自己表現やパワーを得るための自身のクリエイティブな探求について、レディー・ガガが台本なしで語る姿がとらえる。このキャンペーン広告で大きく紹介されているのは、18Kゴールド製の「ティファニー ハードウェア」グラジュエイテッド リンク ネックレス、トリプル ドロップ ピアス、ラップ ブレスレット。「ティファニー ハードウェアは個性的でエレガント。とても気に入っています。ただ、普通のエレガンスの概念とは異なり、私自身と通じるものがあると思います。私も少し変わっているところがあるので。」と語るレディー・ガガ。「私にとってティファニーとは、確かな価値を持つアイコニックな存在でありながら、時代とともに進化を続けるブランドです。」「レジェンダリー スタイル」キャンペーンに登場するのは、自信に溢れ、美しく、優れた内面を持ち合わせ、その知性や本物の輝きによって選ばれた女性たち。女優やアーティスト、モデル、ミュージシャンとその顔触れは様々だが、その誰もが真にオリジナルで、自分自身が決めた道を進んでいる。レディー・ガガは、こうした理想を代表する存在だ。「レディー・ガガは真のニューヨーカーであり、激しく、そして女性らしく、自分自身に忠実であることを恐れないスタイルアイコンでもあります。また、幼い頃からティファニーに心を惹かれていたそうです。ティファニーも、彼女に対して同じような思いを抱いています。独創性と創造性を追求する優れたアーティストであるレディー・ガガは、私たちの新作ファッション ジュエリー コレクション「ティファニー ハードウェア」の精神を描き出す存在です。」ティファニーのチーフ ブランド オフィサー、キャロライン・ナジャールはそう話す。本広告キャンペーンで紹介されている新作「ティファニー ハードウェア」は、ニューヨークと深く結びつき、現代を生きる女性の強さとスピリットを体現するコレクションだ。18Kゴールドやスターリング シルバーを大胆に使用したこのコレクションは、純粋なデザインの追及から生み出された。ティファニーのアーカイヴにある1971年のユニセックスなブレスレットを着想源とし、そのデザインを基に、ピアスやリング、ネックレス、ペンダントを含む新しいコレクションとして登場する。都会的でエレガントな「ティファニー ハードウェア」は、それを身に着ける女性と同様に力強さに満ちている。「ティファニー ハードウェア」コレクションは、4月28日(金)から世界各国のティファニーのストアで、5月3日(水)からTiffany.comで発売。また、広告キャンペーン「レジェンダリー スタイル」の画像とフィルムは、今春より雑誌やオンラインで展開される。@tiffanyandco #TiffanyHardWear
2017年04月07日年度の変わり目というのは年末年始以上に、この国は悲喜交々があるようです。ふと自分の将来と世の中の流れに思いを馳せたり、そのなかでどんな幸せを手繰り寄せられたら幸せだろう、と急に不安になってみたり。そんなときは季節も時代も違うが、この映画をお勧めしたい。“絶対的” だった価値観が変わる過程映画通が口をそろえて言う「彼ほどのスターはもう現れない」というアラン・ドロン、そしてタンクレディの婚約者として妖艶なフィアンセを演じたクラウディア・カルディナーレ。(先日発表された第70回目カンヌ国際映画祭のメインビジュアルを見れば、時代に左右されないその絶対的な美しさに同性だれど目がくらむはず。)ラストの圧巻の舞踏会シーンのエキストラは全員本物の貴族たち。自らも貴族の末裔という家系のイタリア映画の巨匠、ルチーノ・ヴィスコンティだからこそ描けた豪華絢爛な映像美。映画『山猫』が描くのは、1860年代のイタリア独立戦争に翻弄されたシチリア島のある貴族の「死」。といっても、実際に誰かが命を落としたりという訳ではない。どちらかというと時代の変化に適応できずに存在そのものが置き去りにされるという意味での「死」だ。絶対的権威を誇っていた一つの貴族の中で、新時代の幕開けにうまく溶け込む甥のタンクレディと、これまでの「貴族」のまま抵抗することなく静かに「死」を待つ叔父のファブリツィオが、奇妙なまでに美しく描かれる。バート・ランカスター演じるファブリツィオにとって、これまで “絶対的” だった貴族という存在が俗世と馴染んでいきその “絶対的” が失われていく過程は、まるで自分の存在が世間から葬り去られる感覚に近い。「若い者にはわかるまい。君らに死は関係ない。存在せぬのと同じだ」という言葉には、四半世紀程度の小娘には想像もつかない「死」への甘美な憧れとも言える凄みを感じてしまう。ただ、一歩引いて感じてしまったことは、時代の変化に取り残される「死」は虚しくないだろうかという素朴な疑問だった。ト書き通りにいかないグレー色な自由鑑賞後から悶々としていたわたしにとって、現代の答えを示してくれているように感じたのが『カルテット』でした(何段も論理が飛躍しているのは承知のうえ)。偶然を装った必然か、必然を装った偶然かで、カルテットを組むことになった4人の男女の軽井沢での物語。誰かが突出した奏者であることもなく、むしろ亜流= “三流” 。その彼らには下手の横好き、というコトバが似合う。最終話のホールでの演奏の1曲目に演奏したフランツ・シューベルトの『死と乙女』に現れるように、一流になれる未来なんてなくても淡々と演奏をつづけるという選択は、世間にとって「どうでもよい」存在にかなり近い。そして変化が著しい現代において、それはすこし「死」に近い。だからこそ、決して王道ルートでないけれど “これが私たちの幸せだ” と言わんばかりの彼らがラストシーンでは、ミゾミゾというよりキラキラして見えた。大方の悩みに対する答えは、往往にして結果論でしかないかもしれない。なんたって、ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサが、没後はじめて『山猫』を “イタリア文学の最高峰” と評価されたくらいなのだから。その時代時代での善いとか悪いとか勝ちとか負けとかは所詮、未来を誰にも予測させるべきではないのと同じくらいに、永遠を持たないコンテンポラリーなことでしかないのかもしれません。『山猫 (原題:Il gattopardo)』(1963)監督:ルキーノ・ヴィスコンティ出演:バート・ランカスター、アラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレ ほかこんな時に観たい:黄昏どきアーカイヴはこちら〈 洒脱なレディ論 〉では映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていきます。目指すのは、混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きるための指南書です。 Text. Midori TokiokaIllustration. Sandra Jockus
2017年04月04日前回の2016年のうちに読んでおきたい “越境レディ” に相応しい本まとめに続き、今回はお籠り映画をご紹介。それぞれの映画でキラリ活躍を見せたレディ達とあわせてどうぞ。ディスクを買ったりオンラインで購入するも映画館に足繁く通うも良し、魅力的なレディに出会えますように。 〈聖の青春 (2016)〉 の村山トミ子監督:森義隆キャスト:松山ケンイチ、東出昌大 ほか東の羽生、西の村山と並び称されるも29歳という若さで亡くなったプロ棋士・村山聖の亡くなる直前の4年間を描いた同名小説が満を持して映画化。登場シーンは多くないものの強い印象を残したのは、母・村山トミ子役の竹下景子さん。自分の看病不足で幼少期に息子を重病にした自責の念に駆られ続ける苦しみ、病床の村山聖へかける悲痛の言葉は思わず胸を締め付けられます。第29回 東京国際映画祭クロージング作品。 〈ブルーに生まれついて (2015)〉 のジェーン監督:ロバート・バドローキャスト:イーサン・ホーク、カルメン・イジョゴ ほか劇場放映を待ち詫び早1年。原題〈BORN TO BE BLUE〉直訳の邦題に少々首を傾げながらも、騙されたと思ってまず劇場へ。大衆受けというエンターテインメント要素と合わせつつも、実在人物チェッド・ベイカーの波乱に満ちた人生を通して、究極の問いを容赦なくぶつけてきます。華やかに見えるステージ上で繰り広げられた衝撃のクライマックスに、ジェーンは突如悲劇のヒロインに。チェットの選択をハッピーエンドと見るか否か、それはあなたの価値観次第かもしれません。昨年の第28回 東京国際映画祭招待作品。〈pk (2016)〉 のジャグー監督:マラージクマール・ヒラーニキャスト:アーミル・カーン、アヌシュカ・シャル ほか〈きっと、うまくいく〉ですっかり日本中を虜にして止まないマラージクマール・ヒラーニ監督の最新作。「神様を探す」という突拍子もないpkの目的のもと、ありとあらゆる宗教・神様に切り込んでいく話は、痛快と感動の嵐。ヒロインとしてテレビ局のレポーター役を務めるのは、モデル出身のアヌシュカ・シャル。スラリとしたプロポーションと気さくで天真爛漫な表情に、静止画じゃ伝わらない!という数多のレビューも納得。〈写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと〉の亡き奥さん監督:トーマス・リーチHarper’s BAZAARをはじめ80年代にファッションフォトグラファーとしてNYを中心に大活躍をした名写真家のドキュメンタリー。絶頂期に突如ファッションフォトグラファーを引退したのちはほとんどメディアにも顔を出すことがなかったとか。その彼が劇中でちらりと見せたのは丁寧に写真に収められた亡き奥さんの姿。華やかな職種・業界から自ら離れ、自らの視点で切り取り続けた光の魔術師は、フィルムの特性も相まって非常に温かみのある写真ばかり。彼が生きていたら今のアメリカをどう切り取るだろう、とつい思ってしまいます。独特の口調に字幕を当てるのは英語翻訳の第一人者・柴田元幸さん。〈Mommy (2014)〉 のダイアナ監督:グザヴィエ・ドランキャスト:アンヌ・ドルヴァル、アントワーヌ・オリヴィエ・パイロン ほか家族円満な幸せのステレオタイプは描こうとしない、俊英なドラン様の描く家族愛の形。母ダイアナがスティーヴに厳しくも愛情深い接し方は、母と息子という複雑な関係性の象徴のよう。劇中でオアシスの〈ワンダーウォール〉が流れる瞬間に、どうしようもなく世界が愛おしく感じられるはず。「特別な感情が呼び覚まされた」とドラン自らが意図的に撮影した1:1のアスペクト比の映像も、インスタ世代の私たちにはむしろ見慣れた光景?視界よりも狭い範囲のみ映し出す映像に、思わずわたしたちは見えていない部分への思いを馳せるはず。カンヌGPを獲得したことでも記憶に新しいドラン様の最新作〈たかが世界の終わり(原題:Juste la fin du monde / It’s Only the End of the World)〉は来年2月11日公開。見逃せません!〈レント (2005)〉 のミミ監督:クリス・コロンバスキャスト:アンソニー・ラップ、アダム・パスカル ほかNYイーストヴィレッジで繰り広げられる本作は、これまでのミュージカルでは触れられてこなかったセクシャルマイノリティやHIV/AIDSなどに切り込んだ貴重な作品。ヘロイン中毒であるゴーゴーダンサーのミミも例外ではなく、自堕落な生活の挙句ホームレスに。憎めないからこそ滲み出る人間性とスタイルに不思議と女子は憧れてしまうはず。そして驚異の300曲(!)作曲されたと言われる楽曲たちはどれも胸をえぐるものばかり。〈Seasons Of Love〉〈Rent〉〈Take me of leave me〉〈Finale B〉……、挙げればきりのない語り継がれる名曲に酔いしれて、今年残りも悔いなく過ごすのが吉。〈東京ゴッドファーザーズ (2003)〉 のミユキ監督:今敏キャスト:江守徹、梅垣義明、岡本綾 ほか新海誠監督にのめり込んだ今年の年の瀬こそ、今敏監督はいかが。〈ホームアローン〉〈ポーラーエクスプレス〉と並び年末アニメ御三家の一角。父親を刺し殺したことから家出少女(ホームレス)となった厭世観たっぷりのミユキがクライマックスで叫ぶ「同じ命は二度と無いんだよ!」という言葉は、毎年年末に思い返したい一言。46歳という若さでこの世を去った今監督の作品(〈パプリカ〉〈千年女優〉〈パーフェクトブルー〉)はどれもずしりと心をかき乱すものばかり。一気見しようなどという無謀な事はくれぐれもしないように。 〈キャロル (2015)〉 のキャロル監督:トッド・ヘインズキャスト:ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ原作は〈太陽がいっぱい〉でも知られた小説家パトリシア・ハイスミスの同名小説。ハリウッドを代表するケイト・ブランシェットとルーニー・マーラそれぞれの美しさは説明不要。主演女優賞や助演女優賞、衣装デザイン賞をはじめ計6部門でオスカーノミネートされた今作が受賞できなかったのは、〈マッドマックス4 怒りのデス・ロード〉と運悪く同年となってしまったが故。人妻でありながら魅惑的にヒロインを虜にするキャロルに、きっと誰もが隠している感情に気づいてしまうかもしれません。 おさらい 聖の青春 / 森義隆★ ブルーに生まれついて / ロバート・バドロー★ pk / マラージクマール・ヒラーニ★ 写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと / トーマス・リーチ Mommy / グザヴィエ・ドラン レント / クリス・コロンバス 東京ゴッドファーザーズ / 今敏 キャロル / トッド・ヘインズ★は2016年12月8日現在公開中【洒脱なレディ論】 過去のコラムを覗いてみる【 洒脱なレディ論 】とは映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokioka (@mdrtkk)Illustration. Hitomi Ito
2017年03月29日ナタリー・ポートマンが『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキーと再び組み、伝説にして悲劇のファーストレディを演じる『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』。本年度アカデミー賞衣装デザイン賞にもノミネートされた本作では、アメリカのファッションアイコンであった“ジャッキー”ことジャクリーン・ケネディの衣装を完璧に再現。全国民が憧れたそのスタイルは、部屋着姿までもエレガントだ。1963年11月22日のジョン・F・ケネディ大統領暗殺から、大行進で行われた葬儀までを、ファーストレディのジャクリーン・ケネディの視点から描いた本作。主演を務めたナタリーは、徹底的な役づくりによって話し方や歩き方までも見事に再現し、本年度アカデミー賞にノミネートされた。ジャッキーの人生を語るうえで絶対に外すことができない要素、ファッション。彼女の洗練された姿は世の女性の心をつかみ、“ジャッキースタイル”という言葉が誕生したほど。人前に出る際のおしゃれなドレスアップ姿は有名だが、ファッションアイコンたるもの、部屋着姿にも手を抜かない。普段はパキッとした色合いの服装が印象的なジャッキー。本作に登場する部屋着では、彼女の心情を映し出すかのように、落ち着いた色みのパステルカラーが多い。リラックスした雰囲気と柔らかい印象を与えるシルク素材のガウンの下にはダークカラーのレースのネグリジェを着用し、気品ある大人の部屋着姿に。また、自宅で記者のインタビューに答える際の服は、モノトーンのシンプルコーデ。パンプスにはさりげなくリボンモチーフがついており、エレガントだが少しの遊び心も覗かせるスタイルとなっている。人前で見せる強い印象とは一転、プライベートな場では柔らかく女性らしい姿を見せるジャッキー。まさにオンとオフをはっきりさせる、“デキる女性”という言葉がぴったり。憧れのジャッキースタイル、まずは部屋着スタイルから真似してみては?『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』は3月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命 2017年3月31日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 Jackie Productions Limited
2017年03月21日近しいくせに永遠に手に届かない純白さを保っていてほしい響き= “17歳”。今月のSpring Sweet Seventeenというテーマからも、そんな香りがしてきません?“17歳” にあったミュージカルドラマ今春注目の映画『スウィート 17 モンスター』が驚異的な共感度が物語るよう、現実の “17歳” の1年間は、キラキラフィルターの色眼鏡をかけて過ごせた記憶がありません。にもかかわらず、爽子ちゃんと風早くんも、アオハライドやストロボエッジの2人も、セーラームーンこと月野うさぎだって、描くクライマックスでは皆17歳だった覚えがあります。さて、ミレニアル世代ド真ん中のわたしが “17歳” だった2008年。キラキラワクワクしていた学園生活とは程遠いうえに決定打は親友の誕生日とびこんできたリーマンショック。今日につづく混沌とした時代の幕開けのような漠然とした不安は容易に想像がつくのではないでしょうか。そんな悩めるティーンを救い続けてくれたのが、ディズニーチャンネル発のかの名作『ハイスクール・ミュージカル』シリーズでした。アメリカでは2006年1月の初TV放映後、瞬く間に大フィーバー。無名に等しいアイドルであったザック・エフロンやヴァネッサ・ハジェンズらを物語さながらにスターダムへと押し上げたのでした。遅れること2007年、留学先の寮のTVで偶然目にした “HSM” に大衝撃を受けたわたしは帰国後、愛用していたSONYのWALKMANに入れたサントラを、新宿高島屋のHMVで買ったDVDを、毎日のように鑑賞していました。インスタグラムもなかった時代、同じテイストを持つ世界中にいる友人をもとめ、my spaceやTumblrそして個人ブログを彷徨う日々は、エモ過ぎるので割愛します。そして、 “17歳” の夏にリリースされた第二作目の『ハイスクール・ミュージカル2』になるとその症状は格段とエスカレート!セリフや歌詞を頭に焼き付け、挙句ディズニーアイドルを追いかけNYまで行ったこともありました。そこまでして!?といまとなってはその熱量が羨ましくもあるものの、ハイスクールを舞台に歌って踊って、しかも70年代ミュージカルを踏襲しつつも新しい。校則も制服もない自由のなかでもがき苦しみ悩みつづけ、そして成長していくキャラクターたちは、自由と程遠い毎日を過ごしていたわたしの憧れであったし、希望のようなものでした。(どこかの作品と違って、リアルティーンが演じていたのも今となっては好感度が高かった)もう届くことはないという "甘美な呪縛"“17歳” という境界線をとうの昔にまたぎ、省みるという作業を介すほどの時を経ると、気づいたことがいくつかあります。何気なく褒めてもらっていたことが今の仕事につながっていたり、当時のコンプレックスはちっとも解消されてなかったり。時を経て解消されることもあればされないことがあること、仕事の9割は苦しみで楽しさは1割であること、それと、知っていないことがごまんとあることも、気づいているつもり。「あのころ手に入れることのできなかった青春を永遠に追い求めているような気がする(秋元康)」 「君らに死は関係ない、存在しないも同然なのだ(『山猫』、ルチーノ・ヴィスコンティ)」といった言葉が頭を反芻するたび、憧れながらも決して境界線の向こうへ引き返せないことを思い知らされます。おまけに、万国共通、誰もが少なからずその感覚をもっているということも。その “甘美な呪縛” ともいうべきものの強弱こそ、“17歳” と自分との絶対値のように感じます。40歳になったら、50歳になったら、わたしたちはどれだけ縛られているのかな?それでも “17歳” に戻りたい?と聞かれてYes.と答える大人は、意外と少ないみたいです。これは、 “17歳” が人生のピークである可能性が低いという証明なのかもしれないし、こちら側の世界で手に入れた旨みを手放せないからだったりして。過ごせなかった『ハイスクール・ミュージカル』が良い例で、届かないと認めて初めて、“17歳” という無垢な偶像はその存在を完成させるのでしょう。もっとも、『セブンティーン・アゲイン』や今年公開の映画『Relife リライフ』のようなファンタジーは抜きにして、『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』〈 HIGH SCHOOL MUSICAL 〉のこの歌詞のように、あの頃の新鮮な気持ちのうえにできるだけ、あらゆるものを軽く軽く、積み重ねていきたいと誓うわけですが。" I want the rest of my life to feel just like a High School Musical! "『ハイスクール・ミュージカル』シリーズ (2006-2008)監督:ケニー・オルテガ出演:ヴァネッサ・ハジェンズ、ザック・エフロン、アシュリー・ティスデイル、コービン・ブルー ほかこんな時に観たい:高校時代の友達とキャッキャしたくなった時参照:美少女戦士セーラームーンスターズ 200話「うさぎの愛! 月光銀河を照らす」〈 山猫 (1963) 〉 ルチーノ・ヴィスコンティ監督〈 Relife リライフ (2017) 〉 古澤健監督〈 セブンティーン・アゲイン (2010) 〉バー・スティアーズ監督アーカイヴはこちら〈 洒脱なレディ論 〉では映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていきます。目指すのは、混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きるための指南書です。Text. Midori TokiokaIllustration. Sandra Jockus
2017年03月07日今年のはじめ、"占いって信じる?" という話題になったROBE編集部。懐疑的な回答をするメンズをよそに、信じるか否かを棚に上げても誰かの予感に敏感になってしまうのが、レディの性。そんな今回は、ウディ・アレンがおくる、断固迷信を信じなかった捻くれたマジシャンと、よもや全知全能かと疑いたくなるほど有能でチャーミングな占い師との、とびきり軽妙な恋愛賛歌!の映画をピックアップ。巧妙にしかけられた "魔法 vs トリック" ?物語は、東洋人の格好に扮し人気を誇る捻くれ者のマジシャン、スタンリー(コリン・ファース)がはるばるやってきた南仏で繰り広げられる。というのも、幼馴染から、「資産家の婚約者をたぶらかす占い師ソフィ(エマ・ストーン)の嘘を暴いてほしい」という依頼に応えるため。しかしソフィは、見た目も美しく、婚約者や双方の家族にも愛され、ちょっと不思議ちゃんではあるもののその天真爛漫さに誰もが好いてしまうような魅力的な女性だったのだ。スタンリーはソフィを疑ってかかるも、逆にソフィは、スタンリーがふだんは中国人奇術師に扮し世界を股にかける “東洋の魔術師” であることもいとも簡単に見破ってしまうのだった。"魔法VSトリック" 勃発?と思いきや、なんと捻くれ者のスタンリーですら、あれよあれよという間にソフィに惹かれてしまう!だけれどそこで “はい、ハッピーエンディング!” といかせないのはウディ・アレンだからこそ。二転三転しながら、どこまでも小粋なエンディングへと誘われる過程をまえに、声を大にして言いたいです。見届けてください、と。どこを切り取っても美しい南仏を切り取るスタッフワークもうひとつの見所は、なんといってもその "美しさ" に尽きる。美しい演者はもちろん、彩り豊かな映像美が終始物語を引き込み続けてくれるのだ。調べてみたらそれもそのはず、〈マリー・アントワネット(’06)〉や〈プラダを着た悪魔(‘06)〉のアン・ヘイベルを美術に迎え、衣装は同監督の〈それでも恋するバルセロナ(‘08)〉や〈ミッドナイト・イン・パリ(‘11)〉でおなじみのソニア・グランデ! 殊に衣装については、20sの本物のセカンドメイドを世界中で探し回ったという徹底ぶり。エマ・ストーン演じるソフィーのコケティッシュな魅力に十二分に貢献している。また、前作〈ミッドナイト・イン・パリ〉に次ぎ南仏が舞台の今作、物語の設定も図ってか同じ1920年代である。20年代の時点ですでにバカンス地だった南仏は、当時フィッツ・ジェラルドが別荘で−––近年レオナルド・ディカプリオ主演で映像化されたことも記憶に新しい−––〈華麗なるギャッツビー〉を執筆していたことも特筆しておきたい。ウディ・アレンのことだから、1から10まで計算の上だとしても驚くことはありません。だって、わたしたちは仕組まれているかもしれないこれらのマリアージュに “魔法とトリック” の狭間へと身を委ねるだけでよいのですから。あいにく、恋愛は往々にして予定調和とは無縁なもの。目の敵にされていたはずなのに、憎まれ口ばかりたたいていたはずなのに、そんな相手にある日突然惹かれているなんてことも日常茶飯事。幾らそんなはずじゃないと自問自答してみたところで、恋には落ちていってしまうのは世の常そして、人の常。Magic in the moonlight−––月下のマジックにて、ウディ・アレンの分身かの如き諧謔もてあそぶ登場人物たちと、スタッフの織りなす “美しさ” に、肩の力をぬいて委ねてみては?たとえいまこの瞬間に恋をしてなくても、もしかしたらある日突然憎き “あの人” へ「落ちる」魔法にかかるためかもしれないんだから。って、なんだか恋占いのような締めみたい?『 Magic In The Moonlight / マジックインムーンライト 』監督・脚本:ウディ・アレンキャスト:コリン・ファース、エマ・ストーンほかこんな時に観たい:目の保養がほしい時過去のコラムを覗いてみよう【洒脱なレディ論】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2017年03月01日毎日代わり映えのない毎日でつまらない?そんなことを思っている方に勧める作品になるとはつゆぞ思いもしなかった、というのが正直なところ。きっかけは映画人と "好きな映画" の話をしていたとき久しぶりに耳にしたことだった。日本で公開された当時年端もいかぬ少女であったわたしは、母と姉とで映画館に観て以来この映画を観ていない。理由があるとすれば、有名すぎて敢えて観る対象に挙がらなかったのだ。加えて3時間という鑑賞時間を確保する難しさもさることながら、ひとたび観た日にはとてもじゃないが現実世界に戻れそうにない。ということで満を持して意を決して20年近い年を経た先日、人生2回目の〈 タイタニック 〉の航海に出た。1912年、当時浮沈船と言われた超大型客船・タイタニック号が処女航海にして沈没したわずか5日間の物語。一連の沈没事件そのものは、一世紀を経てなお謎に包まれるが、そこは歴史研究家にお任せしたい。今回なぜ誰もが知っている超大作を取り上げたかったのか、それは主人公ローズの覚悟に感銘を受けたからに尽きる。てっきり沈没船に翻弄された悲恋の物語かとレッテルを貼っていたことを軽く悔いたほどだ。とても象徴的なシーンがある。ローズがジャックのスケッチブックを見る場面だ。描かれていたのはジャックがそれぞれの旅地で出会った女性たち。下半身不随だが手がものすごく美しい女性、帰らぬ恋人を待つためにありったけの宝石を身にまとう老婆、そのなかでローズが目に留めたものがフランス人女性をモデルに描いたヌードデッサン。「パリの女はすぐ服をぬいでくれるから助かる」とジャックがいう通り、ここでフランス人女性は〈 自分で選択する意思をもち生きる Liberté のアイコン 〉として、描かれていた。その時は顰めっ面をしジャックを蔑んだローズだが、翌日、ジャックに一つのお願いをする。フランス女のように一糸纏わぬ姿を描いてほしい、と。物語ではジャックの "遺作" となったローズの絵画が現代につながるストーリーの鍵になるわけだが、さて、ジャックとの悲恋を乗り越え "惰性の世界" から抜け出すために必要だったもの、それがこの "遺作" に象徴されてはいないだろうか。一見華やかに見える社交界、だがそこは、親の政略結婚のコマにされ婚約者からは愛ではなくお飾り扱いをされ、同じ面々により同じ会話が繰り返されるーーー、誰一人として助けてくれない "惰性の世界" であった。その状況に辟易し、自殺を図ったローズにとって、助けに来たジャックはまるで青天の霹靂だったに違いない。当時のジャックは世界中を旅しながら絵描きで日銭を稼ぐその日暮らしをしていた。タイタニック号の乗船券もポーカーで勝ち取ったというほど。"奴隷船" にいた彼女にとって、服を脱ぎありのままを描いてもらうという選択は、自身を取り巻く世界のすべてを拭い去り自由になりたいという意思を暗に示していたかのようだった。ご存知の通り、その夜氷山に衝突した "浮沈船" は、1500人以上の命を伴い海の底へと沈んでいく。凍死したジャックとの別離は、同時に親の強制や婚約者の脅威といったこれまでローズを縛り付けていたものからの別離でもあった。深い悲しみは同時に、お家や婚約といった重い錨を振り解きようやく自由に人生の航海を漕ぎだしたローズの門出でもあったのだ。仮に、ジャックと出会うことなくタイタニック号が沈没していたとしても、上流階級女性であったローズは救命ボートに乗り、翌朝カルパチア号に救助されただろう。だが異なるのは、きっと彼女の横にホックリー卿と母ルース・デウィット・ブケイターが寄り添っているであろうこと。乗船前と全く変わらないこの状況こそ彼女にとっての死を意味しており、その意味でジャックは死の淵にいた(実際に出会いの場所は自殺を図った船の淵だったことも暗示しているように思う)ローズと入れ替わるように死を受け入れたことになるだろう。現に、登場する老婆となった現代のローズは孫娘が看病していた。それが誰の子かは明かされていないが、諦めず自分の人生を生きる、それはジャックとの最後の約束であり彼女は自分の選択で、きちんとそれを全うしようとしていた。待っているだけで誰かが "惰性の世界" から救い出してくれるなんて思ったら本末転倒だけれども、もし毎日やってくる選択を自分の意思で行うことができるのであれば、それは全うすべき "自由" に値する、なんてことを彼女の Liberté から学ばせてもらった気がしてならない。 『TITANIC / タイタニック』監督:ジェームズ・キャメロンキャスト:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、バーナード・ヒルほかこんな時に観たい:一日中感情を引きずれるとき、日々を新鮮に感じたいとき 〈 おこぼれ話 〉そういえば、第88回アカデミー賞のディカプリオ氏の受賞コメントが話題になりましたね。 "Let us not take this planet for granted. I do not take tonight for granted. Thank you." 今宵の時間も今日には過ぎ去っていってしまうもの。毎日やってくる1日という未知の時間を "gift" と捉えシンプルに今を生きるジャックと重ね合わせてしまい、胸が熱くなりました。そして!お気付きかと思いますが今回からコラムの挿絵をイラストレーターの hitomiさん が描いてくださることになりました。絵描きであるジャックを書いたタイミングに、不思議とご縁を感じてます。ちなみにジャックが描いていた劇中のスケッチはすべてJ.キャメロン監督によるスケッチ。ローズを書いていたシーンは利き手が異なるからといって画面を反転させたという拘りっぷりは頭が下がります。ということで、これからぜひ挿絵にご注目くださいね。 過去のコラムを覗いてみよう【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2017年02月27日ラブリー派、かわいい系を貫いてきた女性は25歳を過ぎると二手に分かれます。一方は「素敵な上品レディ」、そしてもう一方は、「痛い女」・・・。痛くはなりたくないけどかわいいものが好き!!ピンクメイクがやめられないの!!そんな悩めるあなたが、上品なレディになるためには、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか。“大人カワイイ”の目標イメージを具体的に持とう25歳前後のかわいい系の女性は、「痛くはなりたくないけど”かわいい”はやめられない。自分はどうなっていったら良いのかな?」と悩むこともあるのではないでしょうか?そんな時は、30代・40代・50代になったときの目標イメージを具体的に持つことをおすすめします。例えば、大人カワイイ素敵な女性と言えば、30代は石原さとみさん・深田恭子さん、40代は壇れいさんや三浦理恵子さん、そして50代には君島十和子さんがいらっしゃいます。いかがですか?皆さん20代の女性でも叶わないようなかわいらしさを持っているのに、痛さなんて微塵も感じられるただただうっとりしてしまいますよね?これこそが、「上品なかわいさ」の目指す先なのです!! 大人が使える!!ピンク色コスメの選び方”ピーチ”に寄せるとカジュアル見えカジュアルにピンクを取り入れたいなら「ピーチピンク」がおすすめです。小さなお子さんがいらっしゃる方の公園ファッションなど、アクティブなコーディネートにも良く似合います。若い時にピンクをあまり取り入れてこなかったという方も、「ピーチピンク」ならば気軽に取り入れることが出来ます。上品さなら”ベージュ”寄り上品な大人の女性を目指すなら、やはり「ベージュピンク」が良いでしょう。フォーマルな装いにもお似合いです。口元はさらりとツヤを出すようにするとより可愛らしい印象に。落ち着きと女性らしさの双方を叶えることができるカラーです。壇れいさんや三浦理恵子さんも、「ベージュピンク」をよく取り入れていらっしゃいますよね。30代とメイク上級者さんは”青みピンク”もOK色白さんやブルーベースの方に似合う「青みのピンク」は取り入れ方が重要です。あまりしっかりと発色し過ぎるものを大人がつけると奇抜や華美・若作りの印象を与えてしまいます。よって、「青みのピンク」を取り入れる場合は他のパーツとのバランスを見ながらふわりと発色させてくださいね。大人のピンクメイクテクニックアイメイクにピンクを入れたら全統一アイシャドウやトレンドのカラーマスカラ・カラーライナーなどでアイメイクにピンクを取り入れた場合は、チークもリップメイクも同じトーンのピンクで統一感を持たせましょう。チークはオレンジで唇は赤!!なんていうメイクは、かなりのメイク上級者さんと若い女性のみに許されたメイクです。また、目元は黄みの強いピンクなのに頬と唇は青みのピンク、なんていうのもチグハグになってしまうので気をつけて!!できるだけ使う色をまとめることで、ピンクを使っても落ち着いて見えるのです。また、全てをしっかり発色させてしまうのはナンセンス。どこか一箇所を主役を決め、アイメイク・チーク・リップ・・・と段々濃くor薄くなるグラデーションメイクを意識するか、イメージ写真のようにチークで引き算を行いましょう。チーク&リップで色を合わせると簡単!ピンクを使いたい!!そう思ったときは、チークとリップメイクの色を合わせてアイメイクを締めるようにするとバランスが取りやすいです。色味を合わせるのがなかなか難しいという場合は、「チークとリップの両方に使える」便利な2in1コスメを使用すると簡単に同じ色を使ったメイクができるので最初はそこからスタートしてみると良いでしょう。なお、アイメイクはキリッと見せたいときはネイビー、よりかわいらしさを強調したいときはブラウンが相性が良く合わせやすいカラーです。一点投入なら控えめピンクピンクが使いたい!!だけどできるかぎり控えめにしたい!!そんなときはどこか一点のみにピンクを加えましょう。目元・頬・唇、どこに加えてもかまいません。そして、その他のパーツをできるだけナチュラルに仕上げるようにすると、ピンクの印象が和らいでとても素敵です。イメージ写真はハッキリとした発色の青みピンクですが、こちらをピーチピンクやベージュピンクにすると、もっと落ち着いた表情に仕上がります。行き先や会う相手に合わせてピンクのトーンを変化させるのも良いでしょう。“大人カワイイ”は、自分と真正面から向き合えば作れる!!「大人カワイイは自称で周りから見たら若作り」そんなのは絶対に嫌ですよね?!素敵な大人の女性たちを参考に、「かわいい」の取り入れ方をぜひ一度見直してみてはいかがでしょうか。「ピンクメイク」と言っても、色味や発色、顔全体のバランスを見た入れ方をするかどうかでメイクの仕上がりは大きく変わります。大人になっても躊躇せず、大人にしかできないピンクメイクを楽しみませんか?「痛い」ではない、目指せ!「いくつになってもかわいい女性」♪♪
2017年02月22日レディー・ガガが、グラミー賞のアフターパーティーで、『サタデー・ナイト・フィーバー』のジョン・トラヴォルタとサンデー・ナイト・フィーバーを楽しんだようだ。授賞式では文字通り“燃え上がる”舞台の上でメタリカとパフォーマンスをしたガガ。ボーカルのジェイムズ・ヘッドフィールドのマイクが機能しないというトラブルがあったものの、途中からはガガのマイクを共有し、2人で迫力ある歌声で魅了した。トラヴォルタもある意味、授賞式で機材トラブルに遭った。プレゼンターとして舞台に上がった彼は、「プロンプターの文字が(小さすぎて)読めない」と自虐的に告白。文字が大きくなることを期待して時間稼ぎを行ったが、最終的にポケットから原稿を取り出してそれを読むという古典的な手法で乗り切った。こうしてトラブルに負けず大役を務めた2人が、アフターパーティーではリラックスした雰囲気の中、一緒にダンス。ガガとトラヴォルタの組み合わせが珍しいこともあり、会場で注目を集めたそうだ。「ETonline」によると、アフターパーティーにはガガのエージェントで交際相手のクリスチャン・カリーノも参加しており、ガガと腕を組んだりと仲睦まじい様子を見せていたとのことだ。(Hiromi Kaku)
2017年02月14日歌手のレディー・ガガが、CAAタレント・エージェントのクリスチャン・カリーノと交際しているようだ。昨年夏、婚約者であったテイラー・キニーと破局したガガは先月末、キングス・オブ・レオンのコンサートにクリスチャンと一緒に訪れ、仲むつまじく過ごす姿が目撃されていた。そして今回、ある関係者がPEOPLE.comに対し、ジェニファー・ロペスやジャスティン・ビーバー、クリスティーナ・アギレラなどを顧客に持つタレント・エージェントのクリスチャンとガガが交際をスタートさせたとコメントしている。ガガはテイラーと5年間の交際後、昨年7月に友好的に破局を迎えたと言われていた。その一方で昨年10月、関係者の1人はガガが「もしテイラーが他の誰かと交際を始めたらあまりうれしくない」と発言したことから、2人がヨリを戻そうとしているのではないかと語っていたこともあった。(C)BANG Media International
2017年02月11日元婚約者テイラー・キニーとの別れから半年以上が経ち、レディー・ガガに新たな恋が訪れたもよう。そのお相手は、大手タレント事務所「CAA」のエージェントであるクリスチャン・カリーノ、48才。「People」誌によると、クリスチャンのクライアントはガガを含め、ジャスティン・ビーバー、アンバー・ハード、マイリー・サイラス、ハリー・スタイルズなど「Aリストセレブ」ばかり。ガガとの交際前には、昨年5月に「ウォーキング・デッド」のマギー役で知られるローレン・コーハンと仲睦まじいスポーツ観戦デートが報じられていた。9日(現地時間)にスーパーボウルのハーフタイムショーで圧巻のパフォーマンスを見せたガガ。この日、ショーの前にスタジアムのフィールドで謎の男性がガガの頬にキスをし、ガガがうれしそうにスマホでセルフィーを撮る姿が目撃されていた。この謎の男性の正体が、ガガのエージェントであり恋人のクリスチャンだったのだ。2人は「キングス・オブ・レオン」のコンサートでもイチャついていたと報じられている。木曜日、ライアン・シークレストのラジオ番組に出演したガガは、「ハーフタイムショーの成功を一緒に祝う特別な男性はいるの?」と聞かれ、「わからないわ。私は自分の恋愛については話さないのよ、ライアン!」と大照れ。「顔がすごく赤くなっちゃった。今日の衣装に合わないじゃない!」と真っ赤になってしまったようだ。(Hiromi Kaku)
2017年02月10日歌手のレディー・ガガ(30)は、自身の体を誇りに思っているという。ガガは自身のインスタグラムで、ハーフタイムショーのステージで踊る姿を投稿し、「私の体のことが議論の的になっているって聞いたから、言わせてほしいの。私は、自分の体を誇りに思っているし、あなたたちも自分の体を誇りに思うべきよ」と主張。「成功するために、他者や何かの要求を満たす必要がどれだけないかという理由を、私は星の数ほど挙げることができるわ。ありのままに、徹底的にあなたらしくいてね。それこそがチャンピオンの持つものよ。みんな、私を応援してくれて本当にありがとう。愛してる。ガガ」とコメントした。そんな批判が挙がる一方で、ガガのハーフタイムショーを評価する声も多数寄せられている。2014年のアルバム『チーク・トゥ・チーク』でガガとコラボしたトニー・ベネットはツイッターで「レディー、スーパーボウルで最もスーパーなことは、君だったよ。ただただ素晴らしかった!」と称賛。また、ハーフタイムショーに出演経験のあるケイティ・ペリーは、会場のNRGスタジアムの屋根からガガが飛び降りた演出について「私飛び降りたいわ!最高」とツイートしている。大勢のダンサーとのパフォーマンス、花火など大掛かりな演出が光ったショーで、ガガはヒット曲「ジ・エッジ・オブ・グローリー」「ポーカー・フェイス」に加え、LGBTQのアンセム「ボーン・ディス・ウェイ」を熱唱し、会場を沸かせていた。(C)BANG Media International
2017年02月09日レディー・ガガのファン「リトルモンスター」に嬉しいニュースが飛び込んできた。昨夜、スーパーボウルのハーフ・タイムショーを終えたガガが、2014年以来のワールドツアーを開催すると発表したのだ。チケットは2月13日(現地時間)から発売、8月1日のバンクーバー公演でスタートを切る。ガガの公式サイトのツアー日程には、いまのところ「日本」は入っていないが、ワールドツアーと銘打っていることと、ガガが親日家であることから、日本での公演も期待したいところ。さて、大盛況だったハーフタイム・ショーだが、ガガの元婚約者のテイラー・キニーが来ていたということでツイッターでも大いに盛り上がった。テイラーのある友人が、ハーフタイム・ショーにやってきたザッカリー・リーヴァイらとともに撮影した写真をツイッターに掲載したのだ。「別れても良い友だち」、「ガガを応援しに来た!」というリトルモンスターの想像は膨らむばかりだったが、「Mail Online」によれば残念ながらこの写真は2年前のスーパーボウルで撮られたものという可能性が強いようだ。写真の背景に写っている試合のスコアから、今年の写真ではないとする声が多く上がっている。今年のスーパーボウルの夜、実際にテイラーがどこにいたのかは不明である。(Hiromi Kaku)
2017年02月07日レディー・ガガが5日(現地時間)、NFLスーパーボウルの「ハーフタイムショー」に出演し、観客を魅了。大成功を収めた。13分におよぶショーで、まずはNGRスタジアムの天井で米愛国歌「ゴッド・ブレス・アメリカ」を熱唱。メタリックの煌びやかなボディースーツとマッチしたニーハイブーツを身に着けたガガの背景には、数百台のドローンでかたどられたアメリカ国旗が輝いた。「ゴッド・ブレス・アメリカ」を歌い終えるとワイヤーに吊るされ舞台のタワーに着地。その後、空中回転などのアクロバティックな演出を続けながら「Poker Face」を歌い終えると、やっと舞台の上へ。激しいダンスをしながら「Born This Way」、「Telephone」で会場を盛り上げ、ショルダー部分のスタッズがロックなゴールドのジャケットをはおり、「Just Dance」へ。続く「Million Reasons」ではしっとりと、しかしパワフルな弾き語りで圧倒、舞台の下に降りて観客と握手やハグの大サービスも行った。最後は肌の露出が多めの衣装にチェンジし、「Bad Romance」を歌い上げ、盛大な花火と拍手喝采を浴びながら幕を閉じた。パフォーマンス中は、ガガから政治的な発言があるかに注目が集まっていたが、アメリカの公式行事で暗誦される「忠誠の誓い」の一部「神の下、すべての人に自由と正義が与えられる一つの国家」を冒頭の愛国家の後で暗誦するにとどまった。(Hiromi Kaku)
2017年02月06日