小池都知事が発言したことから、にわかに脚光をあびはじめている「液体ミルク」。でも「液体ミルク」は、現在日本国内で製造されてなく、普及していないことから、知らないママやパパも多かったのではないでしょうか?「液体ミルク」が、どうしてママやパパにとってよいものなのでしょうか?■粉ミルクの大変さとは粉ミルクで子育てされたことがない人には、その大変さについてはいまひとつ理解が難しい作業だと思います。粉ミルクでの授乳は次のような作業があリます。<ミルクの作り方>1.器具を消毒しておきます。2.粉ミルクを測って、哺乳瓶に入れます3.煮沸して冷ましたお湯を哺乳瓶に入れ、ミルクを溶かします。4.体温ぐらいの温度まで冷まして、赤ちゃんに飲ませます。ミルクの作り置きはできず、産まれたばかりだと1~3時間おきに用意します。さらに哺乳瓶は使うたびに消毒する必要があります。<粉ミルク育児の場合の外出>おでかけの際は、こんな荷物になります。・粉ミルク・哺乳瓶(長時間の場合は、2~3本ぐらい持つ場合も)・お湯(水筒)・湯冷まし(水筒)長時間外出で、消毒ができない場合には使い捨ての哺乳瓶を何本も持っていく場合もあります。■液体ミルクって何?それでは、話題となっている「液体ミルク」とは、粉ミルクとどんな違いがあるのでしょうか?「液体ミルク」とは、「乳児用液体ミルク」のことで、海外では液体ミルクが一般的に普及しているといわれています。液体ミルクは、紙パックやペットボトルに入っていて、常温保存が可能。飲むときも、ニップルをつけるだけで簡単に飲むことができます。でも日本では現在、製造、流通がされていません。現在、液体ミルクを購入したいと思ったら、ネットでの個人輸入や通販サイトからの購入しか方法がありません。そして金額もかなり高くて、正直日常に使用するには、なかなか手を出すことは難しい状況です。■外出時のママを助ける液体ミルクではどうして小池都知事は、この「液体ミルク」の普及を要請しているのでしょうか? 小池都知事は、こんな風に発言しています。「いま、お母さんたちは、バギーに子どもを乗せて移動する際には、重装備なんですね。外出の際も、液体ミルクがひとつあることで、付け替えるだけで、そのまま飲める」赤ちゃんと外出するとき、粉ミルクを使う場合には、哺乳瓶、お湯、粉ミルク、さらにおむつ、着替えなどを持ったりと、ママは大荷物に。だから赤ちゃんとの外出でかさばる荷物を減らすことに苦労しているママには、液体ミルクはとっても助かります。■パパのメリット、震災でのメリット液体ミルクの普及は、父親の育児参加を増進できると期待されているというニュースもあります。日ごろから育児をしているパパにとっては、液体ミルクの普及と育児の関連性なんて関係ないと思うもしれません。でも液体ミルクがあることでパパもママも育児の負担が減ることは、朗報といえます。夜中に赤ちゃんが泣いたときに「パパー、ミルク作ってきてー」とお願いされた人は多いでしょう。冬の寒い夜は、とくに粉ミルクを作る作業が身に染みます…。そして液体ミルクが日本でも知れ渡ったのは、熊本地震がきっかけでした。フィンランドから緊急支援物資として届けられた液体ミルク。じつは、この液体ミルクを一緒に届けたのが小池都知事だったのです。災害が起こり、避難生活になったときに、粉ミルクのためのお湯の準備、煮沸がとても困難な状況になる場合があります。さらにママがストレスから母乳が出なくなってしまうということも。そんなときに液体ミルクがあったら、どんなに便利でしょう。政府としても2020年の東京五輪・パラリンピックの海外客に向けて対応したいと望んでいるといわれています。現時点では、安全性の懸念、法律の壁などで、販売、流通のめどはたっていません。でもこの問題も、クリアされていく方向に向かっていくだろうと期待して、動向を見守りたいと思います。
2017年02月09日日本で乳幼児用のミルクと言えば、誰もが粉ミルクを思い浮かべます。しかし、海外では、液体ミルクが主流です。今年の4月、熊本地震の際にフィンランドから救援物資として液体ミルクが送られ、液体ミルクが一気に注目を浴びました。粉ミルクは70度以上のお湯で粉を溶かした後、冷ましてからでなければ赤ちゃんに与えることができません。被災地や外出時などにすぐに飲ませることができないのです。対して液体ミルクは災害時もすぐに赤ちゃんに飲ませることができます。では、なぜ、日本では今まで液体ミルクが普及していなかったのでしょうか。また、今後普及するのでしょうか。今回はこの点について解説していきます。*画像はイメージです:■食品衛生法の規格基準の問題食品衛生法上、販売用の食品や添加物の加工、使用、保存等については、厚生労働大臣が規格基準を定めることとされています。液体ミルクは、乳幼児用のミルクとして、この規格基準が設けられていませんでした。そのため、製造販売することができず、日本では普及していなかったのです。液体ミルクの規格基準が設けられていなかった理由については明らかではありませんが、生乳を衛生的に長期間保存するためには粉末状にするのが適切であると考えられていたからではないかと推察されます。しかし、液体ミルクは高温滅菌後に密封しているため、むしろ粉ミルクよりも衛生的であるというデータもあるといわれています。また、先に見たとおり、液体ミルクの方が利便性が高いことは明らかです。 ■液体ミルクの解禁と普及に向けた課題とはしかし、政府は現在、液体ミルクを解禁し、これを普及することを検討し始めました。年度内にも安全基準等に関する議論をまとめて食品業界側に安全確認試験の実施などを求め、最終的には省令を改正して規格基準を設ける方向性で調整しているといわれています。政府が液体ミルクの解禁に向けて舵を切ったのは、近年日本で大規模地震が多発し、災害時の食料確保の問題が現実化していることや、男性の育児参加を促進する目的など、様々な背景があるといわれています。政府が現実的に解禁に向けて舵を切ったといっても、液体ミルクの商品化は粉ミルクの商品化よりも高いコストがかかるともいわれています。厳しすぎる基準を設ければ、企業のコストが高くなり、結局は企業側が商品化に踏み切ることを躊躇する可能性もあり得ます。最終的に省令が改正され、液体ミルクの規格基準が設けられるまでは、しばらく時間がかかるのではないでしょうか。利便性が高い液体ミルクではありますが、食の安全も叫ばれて久しい昨今の状況を考えると、安心に赤ちゃんにも飲ませることができ、かつ、お財布にも優しい液体ミルクを普及させるためには、なお慎重な検討を要するとしても仕方ないかもしれません。 *著者:弁護士 寺林智栄(ともえ法律事務所。法テラス、琥珀法律事務所を経て、2014年10月22日、ともえ法律事務所を開業。安心できる日常生活を守るお手伝いをすべく、頑張ります。)【画像】*wavebreakmedia / PIXTA(ピクスタ)
2016年12月15日こんにちは、ライターの齋藤惠です。2016年10月16日に政府は、乳幼児用液体ミルクの国内製造・販売の解禁を検討している ことを発表しました。そこで今回は、乳幼児用液体ミルクのメリットとデメリットを考えてみたいと思います。製造・販売が解禁されたら、ママにとって、また赤ちゃんにとって、生活がどのように変わるのでしょうか?●乳幼児用液体ミルクとは?まずは従来の粉ミルクとの違いから確認したいと思います。無論、粉末状から液体状になっているわけですが、みなさんは実物をご覧になったことがあるでしょうか?海外製の液体ミルクならネットでも確認することができます。一見すると、口の広いペットボトル飲料のような印象ですね。メーカーによって特徴は異なるようですが、超高温滅菌処理済み、グルテンフリー、アレルギーの原因となり得る卵、ナッツ、小麦、豆の不使用、保存料不使用など、国内の粉ミルク同様に安全性への考慮はされているようです。賞味期限は常温で約半年から1年くらいと長期保存が可能 で、容量も200mlほど。水もお湯も一切使わずに、開封するだけで赤ちゃんに飲ませることができます。●メリットは?・いつでもどこでも授乳ができる・手間なく、すぐに飲める・ママ以外の家族(パパなど)も授乳に参加できる・災害時の非常食になる・密封ボトルで衛生的・母乳だけでは不足しがちな栄養もとれるまず第一に、幼児用液体ミルクの一番のメリットは、その手軽さでしょう。粉ミルクでは、お湯で溶かして、冷やして、飲ませ終わったら哺乳瓶を殺菌消毒するところまでがセットです。はじめから終わりまですべてを合計すると結構な時間がかかります。事情があって母乳を飲ませることができないママさんにとってミルク授乳は助かる反面、数時間おきにやってくる面倒な作業でした。そこで、粉ミルクに代わって液体ミルクを使用した場合を考えると、お湯で溶かす作業も冷やす作業も省く ことができます。さらに、哺乳瓶を殺菌消毒する必要もありません。これなら子どもがおなかを空かせて泣き出しても、ほんの数秒でミルクを与えることができますね。液体ミルクによるママの精神的負担の軽減効果は期待できそうです。また、災害時や外出時など、日常以外でママが授乳できないときにも活躍しそうです。●デメリットは?・値段が高い・保存方法を誤ったミルク、賞味期限の経過したミルクを与えてしまう恐れがある・海外メーカー製造による安全性の不安今は国内での製造と販売が禁止されているので、液体ミルクを購入するには個人輸入しか方法がありません。当然、市販の粉ミルクの相場と比べれば格段に割高です。また、海外のメーカーに頼ることになるので、万が一、赤ちゃんの体に合わなかったときの対策や保障のことを考えると、気軽に普段使いしづらいのが現状です。●国内シェア拡大に期待!乳児用液体ミルクの製造・販売が国内メーカーに広がれば、粉ミルクと同様の信頼を持って安い値段で買えるようになるかもしれません。そうすれば、男性の育児参加 もしやすくなり、さらには災害時の赤ちゃんの栄養問題 もカバーできそうですね。欧米と比べ、まだまだ母乳育児推奨の声が根強いと言われる日本ですが、母乳が出ずに大変な思いをしているママがいることも事実です。新たな選択肢として液体ミルクが、近い将来、そんなママと子どもたちの大きな手助けになることに期待したいですね!【参考リンク】・規制改革ホットライン検討要請項目の現状と措置概要 | 内閣府(PDF)()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年10月31日母乳の代わりに赤ちゃんに与えるものといえば、日本では粉ミルクが一般的ですが、海外では「乳児用液体ミルク」の普及が進んでいることをご存じでしょうか? 日本ではまだ販売に至っていないものの、「販売してほしい!」というママたちの声が高まり、署名活動も行われています。将来的には日本でも普及が進むかもしれない「乳児用液体ミルク」について、詳しく紹介します。■乳児用液体ミルクって?乳児用液体ミルクは、紙パックやペットボトルに乳児用のミルクが詰められたもので、開封するだけですぐに赤ちゃんに飲ませることができます。無菌状態で密閉されているため、常温での保存が可能。持ち運びにも適しています。哺乳瓶を消毒したり、ミルクを冷ましたり、粉ミルクを計量したりする手間が必要ないため、ママの時間が節約できることはもちろん、パパに育児を手伝ってもらいやすくなるというメリットも期待できます。■災害時にも活躍粉ミルクをつくるためには清潔な水が必要で、さらにお湯を沸かせる環境も整っていないといけません。災害が起きてたくさんの人が避難生活を送るなか、こういった粉ミルクをつくるのに適した状況を確保するのは非常に難しいこと。そこで、水も火も必要としない乳児用液体ミルクが、日本でも注目を集めています。実際に、2016年4月の熊本を中心とした一連の地震と自然災害に対して、フィンランドの乳製品メーカーから乳児用液体ミルクが無償提供され、「日本フィンランド友好議員連盟」を通じて被災地へと届けられました。■日本では手に入らない?乳児用液体ミルクは衛生・安全に関するデータが少ないこともあり、厚生労働省による規制で国内での製造販売は行われていません。ただ、通販や個人輸入で海外メーカー製の乳児用粉ミルクを購入することは可能。乳児用液体ミルクに魅力を感じ、なんとか自分で入手しているママもいるようです。このように、多くのメリットを持つ「乳児用液体ミルク」。相次ぐ地震の影響もあり、国内での製造販売を求める声はどんどん高まっています。まだ日本では情報が少ないため、衛生・安全面を気にする声ももちろんありますが、これらがきちんと確認され、日本でも製造販売がはじまれば、育児に悩むママたちを大いにサポートしてくれるアイテムとなりそうです。
2016年07月06日防衛医科大学校(防衛医大)と早稲田大学(早大)は3月3日、80nmの薄膜からなる「ナノ絆創膏」をマウスの傷付いた腸に貼ることで、腸の癒着を予防できることを確認したと発表した。同成果は、防衛医科大学校病院外科/名古屋大学大学院 小児外科学 檜顕成 助教、早稲田大学理工学術院 武岡真司 教授、防衛医科大学校免疫微生物学講座 木下学 准教授らの研究グループによるもので、3月3日付けの英科学誌「British Journal of Surgery」オンライン版に掲載された。腹部の開腹手術後、腸が癒着して食事が通りにくくなることがある。とくに腸に穴が開いて起こる穿孔性腹膜炎では、腸の癒着が起こりやすく注意が必要だが、現在有効な治療法はない。また小児では手術後に腸が癒着し食事が困難になると、成長障害が起こり、深刻な問題となることがある。同研究グループは、これまでに、細胞膜と同じ位の薄い膜厚となる80nmのシート「ナノ絆創膏」を開発し、肺気胸のように肺に穴が開いた場合や大静脈が裂けて大出血した場合にナノ絆創膏を貼ることで創部が閉鎖できることを報告してきた。今回の研究では、腸の癒着に対し、マウスの傷付いた腸にナノ絆創膏を貼ることで、腸の癒着を防ぐ働きがあることを発見した。同研究グループによると、ナノ絆創膏は体に吸収されるポリ乳酸で作られており、感染を増悪させる作用もないため、感染があっても使える可能性があり、従来有効な対策がなかった穿孔性腹膜炎時の腸癒着の予防、とくに将来ある小児での腸癒着の予防に役立つことが期待されるという。
2016年03月04日年が明け、心機一転! 引越しをして、新生活をはじめる人も多いのではないでしょうか? 引越しで困ることといえば、梱包。とくに、液体類やわれものは、ちょっとした不注意で悲劇を招きかねません。そこで、「引越しのお役立ちノウハウ」のサイトを参考に、荷造り&梱包をするときに気をつけたいポイントをご紹介! 旅行や出張のときにも役立ちますよ。■液体類を上手に梱包するコツまずは台所や洗面所に多い、液体類を梱包するときのポイント。台所に多いものといえば、しょうゆやドレッシングなど、キャップ式の調味料類です。プラスティック製の容器はそのまま、ガラス製の容器の場合は新聞紙などにくるんで、大きなビニール袋にひとまとめにいれましょう。そしてビニール袋の口は、こぼれないようにしっかりしばって、必ず立てていれること。心配な方は、キャップをラップで覆い、その上からさらに輪ゴムを巻くと安心です。また、シャンプーやコンディショナーといったポンプ式の容器は、口の部分を養生テープなどでとめ、中身がこぼれないようにします。こちらも心配な方は、ノズルを根本まで下げて固定し、その部分に新聞紙をかぶせ、根元を輪ゴムで巻きましょう。しっかり巻くことで、液漏れする心配もなし!■気をつけて梱包したい、われものや刃物梱包で気を使うものといえば、お皿などのわれもの。まず、平皿は縦半分に折った新聞紙をジャバラ状に折りながら重ね、別の新聞紙で全体をひとまとめに包めば完成!お皿は重みがあるので、ダンボールは小さめサイズを選ぶのがポイントです。ダンボールの底には衝撃を和らげるよう、丸めた新聞紙を敷きましょう。そして、平皿は重ねると上からの重みによって割れる可能性があるため、新聞紙や包装紙で包み、立てて詰めることも重要です。ただし、丼などの深皿は1枚ずつ包むこと。新聞紙の上に皿を置き、皿の内側に詰め込むように、手で押さえながら包むとよいでしょう。深皿は1枚ずつ包んだものを上に重ね入れます。いずれも動かないよう、余分な隙間には新聞紙などの紙を詰めることをお忘れなく!そして、しっかり梱包したい刃物類。まずは横半分に折った新聞紙の角を、三角形になるように手前に折ります。次に、包丁の刃先が折り目の真ん中にくるように斜めに置き、包丁の背の部分が自分の方を向くように置きましょう。刃先が動かないように片手で押さえながら、手前から刃を包むようにくるくると折りたたんでいきます。危険物だとわかるように赤色のテープなどで端を止め、抜けないように固定することも忘れずに。引っ越し後、荷物を取り出す際にケガをしないよう、きちんとした梱包を心がけましょう。■鉢植えや観葉植物もしっかり梱包最後に、鉢植えや観葉植物を梱包するコツについて。とくに大型の観葉植物は、どうすればいいかわからないという人も多いのでは?大型の場合は、割れやすい鉢の部分をエアパッキンで包み、ダンボールに入れます。外フラップ(大きい方)の四隅を三角形に折り、左右それぞれを内フラップに重ねてガムテープで留めればOK。これで倒れる心配は無用です!■お役立ち情報が盛りだくさんのサイトを活用!梱包はこれでOK!? いいえ、まだちょっと不安…という方には、価格.comの「 みんなの引越し 」が便利です。こちらのサイトには、梱包に必要なものから、アイテムごとの梱包の仕方など、わかりやすく解説しているページもあるので、引越し間近の方にもおすすめ。梱包の仕方だけでなく、引越し時に必要な手続きや忘れがちなことなど、チェックしておきたい情報も盛りだくさんです!また、これから引越しを考えるという方には、比較しながら一番安い引越し業者を見つけられる「 引越し見積り比較 」サービスも!繁忙期でも、曜日や時間帯によっては、少し安く引越しできるのだとか。スムーズにお得に引越し準備ができれば、その後の新生活でも何かイイコトが起こりそうです。・ 価格.com 引越し見積り比較
2016年01月29日大阪市立大学は11月24日、理論的に予測されてきた非平衡状態にある量子液体の挙動を詳細に明らかにすることに成功したと発表した。同成果は、大阪市立大学大学院理学研究科 小栗章 教授、東京大学物性研究所 阪野塁 助教、大阪大学大学院理学研究科 小林研介 教授、同理学研究科 Meydi Ferrier 特任研究員、同理学研究科 荒川智紀 助教、同理学研究科大学院生 秦徳郎氏、藤原亮氏らの研究グループによるもので、11月23日に英科学誌「Nature Physics」のオンライン版に掲載された。量子液体とは、多数の粒子が量子力学的に相互作用し、一体となって振る舞う「量子多体現象」を示す粒子の集団のことをいう。「超伝導」や「超流動」は、電子や原子が量子液体を形成することによって引き起こされる量子多体現象の代表例となっている。同研究グループは、量子多体現象の典型的な例となる「近藤効果」によって形成された量子液体の性質を、カーボンナノチューブを用いて作製した人工原子を用いて調査した。今回の研究では、人工原子に加える電圧や磁場などを制御することによって、理想的な近藤状態を実現。さらに電流だけではなく、電流に含まれる「電流ゆらぎ(雑音)」を精密に調べた結果、さまざまな近藤効果について、有効電荷を高精度で検出した。またこの有効電荷から、量子液体を特徴づける量「ウィルソン比」を求めると、同研究グループの人工原子が、非平衡状態にあるにもかかわらず、極めて強い量子多体現象を示していることを実証できた。この有効電荷とウィルソン比は、最新の非平衡近藤効果に関する理論の予言と高い精度で一致したという。これまで超伝導や超流動といった量子液体の示す不思議な現象の研究は、主に平衡状態にある場合について行われてきたが、今後、量子液体の性質を非平衡の領域まで拡大して調べることによって、物質の新しい性質・機能を見出せる可能性が期待されるという。
2015年11月24日早稲田大学はこのほど、皮膚に貼り付けて生体電気信号を計測可能な極薄電極(電子ナノ絆創膏)を開発したと発表した。同成果は同大先進理工学研究科の武岡真司 教授、藤枝俊宣 助教、先進理工学研究科一貫制博士課程の山岸健人氏らのグループと、Italian Institute of Technology のAlessandra Zucca 研究員、Francesco Greco 研究員、Virgilio Mattoli 主任研究員らの研究グループの共同研究によるもの。同研究の詳細は11月26日~27日に行われる第24回ポリマー材料フォーラムで発表される。今回の研究では、素材に導電性高分子ポリ(3、4-エチレンジオキシチオフェン):ポリスチレンスルホン酸(PEDOT:PSS)を利用した電子ナノ絆創膏を開発。電子ナノ絆創膏は数十~数百nmという超薄性に由来する高い柔軟性と密着性を示し、皮膚に貼り付けてヒトの筋肉の活動を計測したところ、医療機関で用いられる金属製電極パッドとほぼ同等のシグナル-ノイズ比で表面筋電位を検出することに成功した。また、ロールtoロール法と呼ばれる連続式印刷技術を応用することで、平方メートルサイズまで大量に製造する方法も確立した。今回開発した電子ナノ絆創膏は、皮膚表面にやさしくフィットするため、装着時の違和感がほとんどなく、接着剤を使用しないため剥がす際の皮膚へのダメージを最小限に抑えることができる。そのため、アスリートの運動計測から幼児、高齢者などのヘルスケアまで幅広い応用が見込まれているほか、将来的には義足や義手、装着型ロボットへの適用も期待される。
2015年11月19日広島大学は8月27日、理論的に予言されていた液体ビスマス中の原子が等間隔に整列した構造(パイエルス歪)の実証に成功したと発表した。同成果は、同大の乾雅祝 教授、梶原行夫 助教、宗尻修治 准教授、熊本大学の細川伸也 教授、慶應義塾大学の千葉文野 専任講師、高輝度光科学研究センター(JASRI)の尾原幸治 研究員、筒井智嗣 主幹研究員、理化学研究所(理研)のアルフレッド・バロン准主任研究員らによるもの。詳細は米国科学誌「Physical Review B」(オンライン版)に掲載された。ビスマスは安定な元素の中で最も原子番号が大きく、各原子が3本の短い結合と3本の長い結合で結ばれた歪んだ立方構造をとる半金属として知られており、その構造はパイエルス歪が形成されることで実現されている。融点が271℃、沸点が1551℃と約1300℃の温度範囲にわたり液体状態を示すことでも知られており、近年の科学演算の性能向上により、液体中の原子や分子が、協調的に集団運動することによって生まれる縦波音波(粗密波)や横波音波である「音響モード」が10nm-1以上の運動量の大きい領域まで残存し、励起エネルギーが運動量に依存しない一定値になる特異な領域が現れることが予言されるようになっていた。今回、研究グループは、SPring-8を用い、運動量の小さな領域で広い範囲の励起エネルギーを測定したところ、液体ビスマスの音響モードを表す非弾性散乱ピークの振る舞いが理論による予言と一致することが証明されたとするほか、ナノオーダーの領域で見た場合、パイエルス歪を伴う結晶の原子配列が形成されていることが示唆されたとする。この結果について研究グループは、液体中には、原子間にはたらく力を忠実に反映した規律のある構造がナノメートル程度の範囲にわたって形成されていることが示されたことから、原子間に働く力を制御することでナノ構造をデザインできることが実験的に明らかとなったと説明しており、今後、液体母合金からの新物質創成やナノテクノロジーなどの分野に、大きなインパクトを与えることが期待されるとしている。
2015年08月28日ハナマルキと森屋はこのほど、「液体塩こうじ入り すいかジュース」「液体塩こうじ入り ポパイグリーン」を東京メトロ内「ジュースの森」にて発売した。液体塩こうじとは、粒状の塩こうじを液体化した新しい調味料。液体であるため、ジュースや菓子のレシピにも使用できる。今回はこの特性を生かし、東京メトロ各駅構内9店舗のジューススタンド「ジュースの森」で販売している「ポパイグリーン」「すいか」の2商品をリニューアルした。両商品、液体塩こうじが持つ酸味や苦みを抑える作用により、砂糖不使用でも甘みが増し、より飲みやすい味わいに仕上がったとのこと。さらに、塩分の摂取による熱中症防止、酵素作用による夏バテ解消・疲労回復といった効果も期待できるという。「液体塩こうじ入り すいかジュース」は、全店舗にて8月31日まで販売する。価格はSサイズ330円、Mサイズ380円。「液体塩こうじ入り ポパイグリーン」は、大手町1号店、大手町2号店、日本橋2号店、九段下、新宿、渋谷、永田町の7店舗で9月30日まで販売。価格はSサイズ300円(渋谷、新宿では取り扱いなし)、Mサイズ350円。※価格は全て税込
2015年08月23日アジレント・テクノロジーは8月19日、液体クロマトグラフ質量分析計「Agilent 6470 トリプル四重極 LC/MS (Agilent 6470)」を発表した。同社の「6400シリーズ トリプル四重極 LC/MS」は、フェムトグラムレベルの定量感度があり、食品中の残留農薬や環境中の化学汚染物質などの分析に使用されている。今回発表された「Agilent 6470」では、検出下限4.0fgという高感度に加え、1週間連続で1300サンプルを注入しても安定したピーク面積を得られるほどの高い堅牢性を実現した。また、接地面積は前世代機の「Agilent 6460」に比べ接地面積を30%削減したほか、2016年発売予定のアップグレードキットを適用することで、上位機種である「Agilent 6495」へアップグレードすることができる。このアップグレード機能は「Agilent 6470」の大きな特徴で、同社 営業本部 市場開発グループの芹野武氏は「どこまで高感度を求めるかというのは、お客様によってバラつきがある。また、『今はAgilent 6495の質は必要ないが、後々必要になる』というお客様もいる」と説明し、同機能により多くのニーズに柔軟に応えることができるとした。「Agilent 6470」に追加してアップデートキットを購入すると、「Agilent 6495」だけを購入するより総コストは高くなるが、「Agilent 6470」のようにルーチン分析から微量分析まで幅広く対応できる機種と、「Agilent 6495」のような上位機種をそれぞれ購入するよりはコストを抑えられることになる。「Agilent 6470」の価格はシステム構成によるがおよそ5200万円~で、販売は9月、出荷は年内に開始する予定だ。
2015年08月19日マルチユースの使いやすい液体ソープ生放送で24時間365日テレビショッピングを提供する、世界最大級のショッピング専門チャンネルQVCをもつ株式会社QVCは、『ピュアナッツソープ』を、7月30日(木)より販売を開始する。商品名:ピュアナッツソープ価格:4,200円/QVC価格(税込)商品内容:ナチュラセラピュアナッツソープ1リットル日本製(プレスリリースより引用)『ピュアナッツソープ』は、1本で5つの用途、メイク落とし、洗顔、泡パック、ボディソープ、バブルバスのとして使えるマルチユースの液体ソープだ。環境にも肌にも優しい天然素材インドのオーガニック農場で丁寧に栽培された木の実を乾燥させたオーガニックのソープナッツ(サピンヅストリホリアツス果実エキス)が洗浄主成分となっている。香りがよく、自然由来の洗浄成分で、環境にも配慮している。ソープナッツとは、インド・パキスタンなどに広く自生する木で、ソープナッツツリー(石けんの実のなる木)と呼ばれ、その果皮や果肉には、サポニンという天然の界面活性剤が多く含まれる。日本では、無患子(ムクロジ)という名で知られており、古来より石けんとして使用され、欧米でも完全オーガニックと人気が高い。他にもサポニンには抗菌・殺菌・抗炎症作用などがあるとされ、環境先進国といわれるドイツでも、その歴史は古くさまざまな商品に使われている。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社QVCジャパンプレスリリース/日経プレスリリース・QVCジャパン世界最大級のテレビショッピング・通販・QVCジャパン生放送視聴URL
2015年06月27日農業生物資源研究所(生物研)は6月9日、絆創膏型の人工皮膚を開発したと発表した。同成果は佐賀大学、祐徳薬品工業、関東化学との共同研究によるもので、6月4日付け(現地時間)の米科学誌「Wound Repair and Regeneration」に掲載された。熱傷など広範囲に皮膚の傷害を受けた場合、生体を外界と隔てるバリアが失われ、高度脱水や感染症により命を落とす危険性がある。現在、そうした皮膚の傷害に対しては非外傷部の皮膚を用いた植皮技術や培養皮膚移植が行われるが、実施できる施設が限られていることや、治療開始まで長い時間が必要となるなどの課題がある。また、皮膚が再生しても、その部分が隆起し痕をつくることも問題となっている。今回開発した人工皮膚は、プラスチックパーツと生体適合性に優れた高密度コラーゲン繊維「アテロコラーゲンビトリゲル膜」で構成されており、同製品を貼り付けることで、創部の上皮化を促進し、治癒後に痕となることも抑制する効果が得られることが実験で確認された。また、粘着テープによって、貼り付けが簡単になったほか、長期保存が可能となった。研究グループは同製品について「私達が開発した絆創膏型の人工皮膚は、広範囲の皮膚に傷害を受けた患者さんへの救急医療において革新的な医療機器となると考えます」とコメントしている。
2015年06月09日島津製作所は5月28日、高速液体クロマトグラフ質量分析計LCMS-8060を発売すると発表した。LCMS-8060は同社の超高速質量分析計UFMS(Ultra Fast Mass Spectrometry)シリーズのフラッグシップモデルに位置づけられており、世界最高のスキャンスピード(30,000 u/sec)と極性反転スピード(5 msec)を両立するとともに、イオンサンプリング能力の向上により3倍の高感度化を実現した。また、新開発のイオンガイドUF Qarrayの搭載により優れた頑健性も備えており、測定部の性能低下を抑制しながら安定した連続分析を行うことが可能だという。同製品はルーチンの高感度分析に適しており、特に血液などヒトから採取した生体試料中の薬物濃度の測定(バイオアナリシス)での活用が期待される。
2015年05月28日羽田空港では3月30日より、国際線から国際線への乗り継ぎ保安検査場で液体物の安全性を検査する機器を導入した。検査場を経由して国際線に乗り継ぐ際、これまでは免税品の酒類や化粧水など「液体物」の客室内持ち込みは認められていなかった。しかし、出発空港等で「不正開封防止袋」に封入された液体物は最新式の専用機器に通し安全性が確認されれば、新たに「不正開封防止袋」に密封すること持ち込みが可能になる。これにより、羽田空港で国際線を乗り継ぐ際の利便性が向上するという。
2015年04月01日NSファーファ・ジャパンは3月上旬、UVカット液体洗剤「UV CUT LAUNDRY DETERGENT(ユーブイ カット ランドリー デタージェント)」を発売する。価格は、本体ボトル(800ml)が税別780円、詰め替えタイプ(720ml)が税別580円。同商品は、洗濯するだけで衣類にUVカット機能を加えることができる液体洗剤。商品に含まれる紫外線吸収剤が繊維に吸着し、紫外線を熱エネルギーに変換して放出する仕組みとなっている。さまざまな素材の衣類に使用でき、洗濯を繰り返すたびにUVカット率が上昇することが特徴。同社の調査によると、UVカット率は1回の洗濯では92%だが、5回の洗濯では97%まで到達したとのこと。なお柔軟剤との併用で、さらにUVカット効果の向上が期待できるという。衣類上のプラスイオン(柔軟剤)がマイナスイオン(紫外線吸収剤)を磁石のように引き付けることで、衣類に付着する紫外線吸収剤の量が増加。同社の調査では、柔軟剤との併用で5回洗濯した場合、柔軟剤未使用での洗濯時(5回)に比べてUVカット効果が約2.5倍に向上したとのこと。
2015年03月05日ハナマルキは3月1日、「液体塩こうじ」と「から揚げ粉」がセットになった、「塩から揚げの素」を発売する。○やわらかくてジューシーな「塩こうじから揚げ」が簡単にできる同商品は、液体塩こうじを使用し、やわらかくジューシーな「塩こうじから揚げ」が簡単にできるセット。鶏肉500g(2枚分)が調理できる分量<「液体塩こうじ」1袋(30g)と「から揚げ粉」1袋(80g)>がセットされている。液体塩こうじに10~20分つけこみ、から揚げ粉と水を加え、3~4分揚げてでき上がりとなる。調理の手間がかかり、味付けも難しい鶏のから揚げが、これ1つで簡単にできる。鶏のから揚げと液体塩こうじは相性がよく、こうじの持つ酵素が肉のたんぱく質を分解し、旨みを増加させるという。また肉がやわらかくなる効果もあり、鶏のから揚げがやわらかくジューシーに仕上がるとのこと。から揚げが冷めてもおいしいため、お弁当にも向くという。価格はオープンで、参考価格は200円(税別)。
2015年02月01日セブン&アイ・ホールディングスは12月11日、クラレ、東京農業大学、東北大学などと連携し、店舗から出る食品残渣の液体肥料化、液体肥料の野菜栽培の活用など、新たな食品リサイクルループの実現に向けた研究に着手すると発表した。同社グループではこれまで、適正な品揃えを支える情報システムの開発や、長鮮度食品の開発など、食品残渣を減らすさまざまな取り組みを実施してきた。また、食品が売上高の6割を占めることから、「食品リサイクル率の向上」重要テーマとし、食品残渣の飼料化・肥大化、環境循環型農業「セブンファーム」の取り組みを推進している。今回の研究では、2015年2月より、セブン-イレブン数十店舗にクラレと開発したオリジナルの小型生ごみ処理機を設置。食品残渣の液体(分解液)化の運用検証を進めていくと同時に、東北大学と連携し、分解液の液体肥料化およびその活用に関する研究を開始する。また、すでに東京農業大学と、分解液を使った栽培試験を実施中とのこと。なお、こうしたコンビニエンスストアへの生ごみ処理機の設置、ならびに独自スキームによる食品残渣の液体肥料化への取り組みは国内小売業では初の試みとなるという。
2014年12月11日東京都・秋葉原のPCショップ、オリオスペックは、液体窒素を用いた極冷オーバークロックイベントを開催する。場所は店舗内の特設会場、日時は2014年10月25日(土)13時30分~14時30分の予定、入場料は無料だ。使用する機材は、マザーボードがASUSTeK Computerの「ASUS RAMPAGE V EXTREME」、CPUがHaswell-Eの「Intel Core i7-5960X(3.0GHz)」。オーバークロッカーの清水氏が、液体窒素を用いてIntel X99 Expressチップセット環境の限界に挑戦する。なお、参加者が多数の場合は、入場を制限する場合がある。
2014年10月18日アジレント・テクノロジーは10月9日、「分析」、「装置」、「ラボ」の3つの側面から効率化を図った次世代液体クロマトグラフ(LC)「1290 Infinity II LCシステム」を発表した。同システムは、同社のInfinity LCシリーズの最上位に位置づけられている「1290 Infinity LCシステム」をさらに機能強化したもので、効率化を目指して搭載しているほとんどのモジュールを刷新したという。3つの効率化における「分析」という面では研究者やサイエンティストに向けた分析・結果データの効率の最適化が図られたという。特にキャリーオーバーは、従来は0.004%以下であったものを0.001%以下に低減することに成功したほか、1Dと複数のサンプルを分析可能な2D-LCをサンプルの複雑さに応じてシステムを切り替えることを可能としたとする。また「装置」の効率最大化としては、1台のオートサンプラで2つのサンプル注入用ニードルを装備。これにより、サンプル注入から次の注入まで最短5秒で行うことが可能になったとする。さらに「ラボ」の効率最大化としては、従来のHPLCとUHPLCの分析条件を自由に適用可能としており、これにより同じ結果を再現することが可能になったとする。これにより、当面従来のHPLCとして用いつつ、将来的な公定法が変わった後、UHPLCとして利用することなどが可能になるという。なお、受注は即日開始しており、出荷は11月中旬からを予定しているという。価格はモジュールの構成により変わってくるが、高性能なシステム一式の場合であっても約1100万円(税別)程度から、一般的な多機能システムの構成でも約970万円(税別)から、となっており、年間100台の販売を目指すとしている。
2014年10月09日ライオンはこのほど、柔軟剤入り衣料用液体洗剤「香りつづくトップ Fresh Camomile」「同 Sweet Harmony」に「消臭イオン」を新たに配合し、全国で改良新発売した。○汗や皮脂などのイヤなニオイを落とす「消臭イオン」を新配合両商品は2009年に発売、独自の"香りつづくメカニズム"により、洗いあがりの香りが着るときまで長続きする柔軟剤入り衣料用液体洗剤として、好評を得ているという。今回は、汗や皮脂などのイヤなニオイを落とす「消臭イオン」を新たに配合した、改良新発売となる。消臭イオン新配合で、白く洗い上げる効果はそのままに、汗・皮脂のイヤなニオイまですっきり落とす。パッケージは、花やフルーツなどをふんだんにあしらったデザインで、フレッシュな香りのイメージを表現。また、消臭効果の高さを、「消臭イオン新配合」と表記したアテンションシールや、「消臭デオドラント効果」のアイコンで伝えている。エッセンシャルオイルを配合し、気分で選べる「Fresh Camomile(フレッシュカモミール)」と「Sweet Harmony(スウィートハーモニー)」の2つの香りを用意。香りキープ成分が、香りをしっかり繊維に吸着する。すすぎ乾燥後も布から離脱しにくく、良い香りが着るときまで続くという。また、植物生まれの柔軟成分配合し、高い柔軟効果を発揮する。容量900g(つめかえ用は810g)で、価格は各オープン。
2014年08月14日東京大学(東大)は11月6日、液体の水の水素結合が作り出すネットワーク構造は「ミクロ不均一モデル」であることを裏付けることに成功したと発表した。同成果は、東大物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構 准教授の原田慈久氏、同 丹羽秀治 特任研究員、理化学研究所放射光科学総合研究センターの德島高 技師、同 堀川裕加 基礎科学特別研究員、東大物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構 教授で理研放射光科学総合研究センター チームリーダーの辛埴氏、および広島大学、高輝度光科学研究センター(JASRI)、アイスランド大学、ストックホルム大学、SLAC国立加速器研究所らによるもの。詳細は「Physical Review Letters」に掲載された。水分子(H2O)が持つ、同様な構造の分子と比べた時の沸点、融点の高さ、あるいは固体が液体より密度が小さいなどの独特な性質は、水分子を引き付ける水素結合により説明されるが、水素結合が作り出すネットワーク構造については良くわかっておらず諸説入り乱れており、中でも歪んだ水素結合で水全体がつながっているとする「連続体モデル」と、異なる水素結合の状態の混合であるとする「ミクロ不均一(混合物)モデル」が有力とされてきたが、どちらのモデルがより的確に液体の水の水素結合を表したものであるかは明らかになっていなかった。今回、研究グループは、大型放射光施設SPring-8の東京大学放射光アウトステーションビームラインBL07LSUおよび理研ビームライン物理科学III BL17SUを利用して、水素結合の切れた水分子のみを選択して観測する手法を用いることで、この謎の解明に挑んだ。水分子(H2O)は酸素原子(O)と2つの水素原子(H)で構成され、1分子あたり合計4つの水素結合を形成することができ、その結合の特性が複雑かつ多様な性質の根源となっていると考えられている。例えば氷の場合は、水素結合がしっかりと結びつき水分子をきれいに整列させているが、液体の場合は、水分子同士がさまざまな距離、角度で隣接し、場合によっては水分子同士を結び付けている水素結合の紐が切れたものもある。すでに研究グループは、これまでの研究から、液体の水の中に水素結合に違いのある2成分の構造が存在するというモデルを提唱し、「氷によく似た微細構造」が1nm程度の大きさを持つミクロ不均一構造を持っていることを報告してきていた。今回の研究では、高分解能の軟X線吸収・発光分光を用いて、軟X線照射によって起こる水分子の振動を精密に観測。水分子の振動は、通常の赤外吸収分光やラマン散乱分光でも観測することができるが、軟X線では照射する光のエネルギーを選ぶことによって特定の水素結合環境にある水分子を選ぶことができ、液体の水の酸素の軟X線吸収スペクトルには、特徴的なピークが確認された。水のミクロ不均一モデルでは、このピークが水素結合のつながっていない水分子に由来すると考えてきたが、その実験的な証拠が掴めていなかったことから、さらにそのピークに照射する軟X線のエネルギーをあわせることで、水素結合がつながっていない水分子を選択し、軟X線発光スペクトルに現れる水分子の振動エネルギーを観測する実験を実施。入射した光のエネルギーを原点にとって表示した軟X線励起の振動スペクトルから、最も低いエネルギーの振動を、既存の振動分光手法で得られる振動エネルギーと比較したところ、はっきりとした違いを確認することに成功。これにより孤立した水分子のOH伸縮振動エネルギーに近く、ピークAで選択された水分子は確かに水素結合が切断されていることが示され、この結果から、水の中に水素結合様式の異なる状態が共存するというミクロ不均一モデルが裏付けられたこととなった。さらに研究グループは、水素結合がつながっていない水分子を選択して観測できるという特徴を活かし、通常の水素で構成される水素結合と重水素(D)で構成される水素結合の違いを調べることを目的に、HとD(重水素)を1つずつ持つHDOの振動スペクトルの測定を実施。H2O(軽水)とHDO、D2O(重水)の振動スペクトルを比べたところ、もしH2OとD2Oで水素結合のしやすさが一緒であれば、HDOの振動スペクトルはH2OとD2Oの1:1の和で表されるはずであったが、実際にはH2Oの寄与が大きく、水素結合がつながっていないHDO水分子は、OH側、つまり通常の水素で構成される水素結合の方がつながっていない確率が高いことが判明したという。これは通常の水素で構成される水素結合の紐が、重水素で構成される水素結合の紐よりも切れている確率が高いことを示唆するもので、研究グループでは、H2OとD2Oを比較すると、H2Oの方が融点や沸点がD2Oに比べて低いことが一般に良く知られているが、今回の結果を用いることで、この水の物理化学的性質をよく説明することができるようになるとしている。なお、研究グループでは今回用いられた軟X線励起による実験手法を活用していくことで、水素結合が重要な役割を果たしている種々の化学反応や触媒反応、生体中の水の研究が進展することが期待されるとコメントしている。
2013年11月13日高橋商店(福岡県柳川市)は液体タイプの柚子胡椒「YUZUSCO」(ゆずすこ)を販売し、年間70万本を売り上げるヒット商品となっている。同商品は、九州名産の柚子胡椒を使いやすい液体タイプにしたもの。柚子の香りと唐辛子のピリッとした辛さ、酢のさっぱりとした後味で、和食、洋食など様々な料理に幅広く使えるという。宮崎県東米良産の香りの強い柚子を使用し、1個1個の柚子を丁寧に手作業で皮を剥き、辛味の強い青唐辛子と厳選した酢をブレンドして作られているのこと。鍋、うどん、ピザ、パスタ、ステーキ、焼き鳥、サラダ、餃子など各種の料理に手軽にふりかけて使える。味噌汁に1,2滴入れるだけでも、ピリッとした辛さと柚子の風味を十分楽しめるという。2008年7月に発売し、主にインターネットで販売を行っている。インターネット以外では、九州の主な百貨店、関東・関西などの一部の百貨店で取り扱っている。姉妹商品には沖縄産島唐辛子を使用し、辛さを増した「YUZUSCO Red」(ゆずすこレッド)、風味の良い生姜と唐辛子、酢を絶妙な比率で混ぜ合わせた「SHOGASCO」(しょうがすこ)、有明海の海苔に柚子胡椒と酢をブレンドし、甘辛く炊きあげた「NORIKURO(のりクロ)」がある。価格は、「YUZUSCO」(75g)3本セットが1,575円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月08日ライオンは、衣料用液体洗剤「トップ NANOX ホワイトソープの香り」を10月19日(水)より全国にて数量限定発売。「トップ NANOX ホワイトソープの香り」は、黄ばみの原因となる“ニオイ汚れ”をナノレベルまで分解して落とす高い洗浄力が好評の「トップ NANOX」初となる香りつきの洗剤。すっきり爽やかなホワイトソープの香りで、気持ち良くできるお洗濯を提案する。泡切れがよく衣類に残りにくいので、1回でもすっきりすすげて節水・節電につながり、コンパクトな容器なので、買い物や収納にも便利!詳細はライオンのホームページにて。 お問い合わせ:お客様センター0120-556-973プレスリリース提供元: 日経プレスリリース
2011年10月16日