湯浅政明監督最新作、映画『きみと、波にのれたら』が、2019年6月21日(金)より全国ロードショー。アニメ『四畳半神話大系』にはじまり、2017年には『夜は短し歩けよ乙女』で日本アカデミー賞最優秀アニメーション賞を受賞、『夜明け告げるルーのうた』でアヌシー国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門クリスタル賞(グランプリ)を受賞した湯浅政明。『きみと、波にのれたら』は、2017年に怒涛の勢いでその名をとどろかせた湯浅政明による長編オリジナル最新作だ。女子大生と消防士のラブストーリー『きみと、波にのれたら』の主人公は向水ひな子。サーフィンが大好きでその腕前もかなりのもの。明るくあっけらかんとした性格だが、自分の未来については自信を持てずにいる。そんな彼女が、大学入学を機に海辺の街に引っ越した街で、消防士の港に出会い、恋に落ちることから物語は始まる。めでたく結ばれた2人だったが、ある日港は海の事故で命を落としてしまう。大好きな海が見られなくなるほど憔悴するひな子が、ある日ふと二人の思い出の歌を口ずさむと、水の中から港が現れる。「ひな子のこと、ずっと助けるって約束したろ?」再び会えたことを喜ぶひな子だが…。2人はずっと一緒にいることができるのだろうか?港が再び姿を見せた本当の目的とは?どこか共感できる純粋な主人公の気持ちを、そして2人の淡い恋を、湯浅政明作品ならではの鮮やかなアニメーションにのせていく。脚本は『聲の形』『若おかみは小学生!』の吉田玲子スタッフ陣は、湯浅政明監督作品での活躍が記憶に新しい豪華な面々が揃う。脚本は、『夜明け告げるルーのうた』をはじめ、『聲の形』『若おかみは小学生!』の吉田玲子が担当。音楽は、『夜は短し歩けよ乙女』や『リトルウィッチアカデミア』の大島ミチルが手掛ける。キャラクター紹介物語を彩る個性豊かなキャラクター達を紹介。GENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太や、『嘘を愛する女』『センセイ君主』に出演した川栄李奈など、豪華声優勢も合わせてチェックしてほしい。雛罌粟 港 (ひなげし みなと) - 声:片寄涼太消防士かつ、ひな子の恋人。正義感が強く仕事でも信頼されている。器用で何でもそつなくこなす。海の事故で命を落としてしまうが、ひな子の歌をきっかけに再び現れる。向水 ひな子 (むかいみず ひなこ) - 声:川栄李奈主人公の大学生。サーフィンが大好きでその腕前もかなりのもの。明るくあっけらかんとした性格だが、自分の未来については自信を持てずにいる。事故で失った恋人・港の姿を唯一みることが出来る人物でもある。雛罌粟 洋子(ひなげし ようこ) - 声:松本穂香港の妹で高校生 誰に対してもぶっきらぼうな態度を取る一方、兄を慕っている。川村 山葵 (かわむら わさび) - 声:伊藤健太郎新人消防士で港の後輩 人懐っこい性格だが、仕事では失敗ばかりを繰り返し、消防士としてはまだ半人前。主題歌にGENERATIONS from EXILE TRIBE主題歌はGENERATIONS from EXILE TRIBEが担当。映画のために書き下ろされた楽曲「Brand New Story」は、物語のキーともなる重要な役割を果たしている。片寄涼太×川栄李奈が2人で口ずさむ“胸キュン”シーンも劇中では、片寄涼太演じる港と川栄李奈担当のひな子が、2人でじゃれあいながら口ずさむ“胸キュン”シーンも登場。もともとは別々に収録されるはずだったが、「2人で歌った方が、より良い空気感を出せるのでは?」という片寄のアイディアによって、この場面の誕生に至った。完璧すぎないメロディや、照れ笑いを抑えながら歌っている2人の歌声は、まるで本物の恋人たちかのよう。背中を後押ししてくれる優しい歌詞、夏にぴったりな爽やかなメロディが、作品にドラマティックな彩りを与えてくれる。作品詳細『きみと、波にのれたら』公開時期:2019年6月21日(金)全国ロードショー監督:湯浅政明脚本:吉田玲子出演:片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎音楽:大島ミチル配給:東宝
2018年11月01日乃木坂46が、11月14日に発売するシングル「帰り道は遠回りしたくなる」から、カップリング曲として収録される「キャラバンは眠らない」「つづく」のMV(ミュージックビデオ)を2曲同時に公開した。「つづく」は、年内で同グループを卒業する西野七瀬にとって最後のソロ曲となる。10月上旬に、あらかわ遊園やとしまえん等で撮影が行われた。西野は今から10年先の未来に、子供を連れて遊園地に遊びに行く1人の幸せな女性を演じる。遊園地で見た1枚のポスターで、過去の思い出がよみがえるなど、西野の幸せな未来を願ったMVとなっている。家の中でのシーンではリアリティを出すため、実際に西野の部屋にある小物が使用された。また、子供をちゃんと抱くのが初めての西野は、子供の重さと母の大変さを実感したという。乃木坂では「無口なライオン」「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」のMVや、西野の個人PVも手掛けたことがある映画監督・湯浅弘章氏が監督を務めた。
2018年10月25日映画初出演となった『幼な子われらに生まれ』では、多感な少女の心の動きを繊細に表現した女優・南沙良。そんな彼女が初主演を飾った映画が、押見修造の実体験を基にした青春漫画の実写化『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』だ。吃音をコンプレックスに感じ、思い悩む女子高生という、非常に難しい役に挑んだ南さんが、作品に込めた思いや夢だった女優という仕事について語った。役柄に向き合う真摯な態度南さんが演じた志乃は、吃音へのコンプレックスから、クラスメイトとの人間関係に悩む女子高生。南さんも「私はコンプレックスだらけ」と苦笑いを浮かべていたが、人前で話すことや、自分の言葉でしっかり意思を伝えることが苦手だという部分で、志乃には共感できるところが多かったという。「原作を読むまで吃音という存在を知らなかった」と話していた南さん。撮影前に、吃音を持つ人たちに話を聞き、しっかりと理解を深めることからはじめたという。その際「吃音といっても、一人一人感じ方や話し方が違う。志乃ならではという吃音への向き合い方をしっかり理解しなければいけない」と役作りに臨んだ。そのなかで南さんは「吃音というコンプレックスはあるものの、それを除けば、明るくて可愛らしい女の子。そういう高校生らしさを大切にしました」と志乃という女の子を立体化していったという。“南沙良”として話をすることが大の苦手南さんは、幼稚園のころから女優という仕事に憧れを持っていたという。昨年公開の『幼な子われらに生まれ』では、初めてのオーディションでチャンスを物にした。そして本作では主演への挑戦。「オーディションの前に原作コミックを読んでいて、絶対に志乃をやりたいという気持ちが強かった」と胸の内を明かしていたが、デビュー作同様「あまり緊張感や気負いはなかった」と当時を振り返る。本人いわく「お芝居や撮影ではあまり緊張することがない」のだが、自分の言葉で相手に伝えなくてはいけないときは「生きた心地がしない」らしい。オーディションでも「最初に『南沙良です』と話すところが一番緊張します」と面白いカミングアウト。このインタビューは、初日舞台挨拶が行なわれる直前に行なわれたが「舞台挨拶のことを考えると、本当に生きた心地がしないんです」と苦い顔を浮かべる。とにかく“南沙良”として話をすることが大の苦手だという。しかし、今後は映画のプロモーションで、イベントやテレビ番組などに出る機会もきっと増えるだろう。そのことを問うと「しっかり勉強しなければいけないなと思っています」と苦笑い。しかし、裏を返せば、役になりきればどんなことでも臆せずできるということであり、女優としての資質は高いように感じられる。その点について「役を通して感情を表現できるのは、いい意味でコンプレックス解消に役立ってくれるのかもしれません」と語っていた。いろいろな表現ができる女優さんになりたい!デビューから2作、とても良質な映画に出演している印象を受けるが「まだ女優さんとしてお仕事をしているんだという実感は、そこまで強く感じていません」と冷静に語る。それでも「現場でお芝居をしているとき、ふと『夢が叶ったんだな』と感じることもありますし、ずっとこれからも続けていきたいと思っています」と前を向く。あまり笑顔を見せることがない役が続いたことについて「これからは、一つの型にはまらず、いろいろな表現ができる女優さんになりたい」と語った南さん。以前、事務所の先輩である新垣結衣さんや、実力派女優として活躍中の二階堂ふみさん、満島ひかりさんを憧れの女優としてあげていたが、そんな彼女たちと同じ“女優”という舞台に立った。「とても同じ舞台にいるという実感はありませんが、いまでもすごく尊敬し、憧れの存在であることは変わっていません。でも、いつか一緒にお芝居をしてみたいという気持ちはあります。きっとワーっと舞い上がってしまうと思うのですが、しっかりとした気持ちで臨めるように経験を積みたいです」。本作と出会ったことで「自分のなかにはコンプレックスや『嫌だな』と思う部分がたくさんあるのですが、今まではどうやって排除しようかとばかり考えていました。でも、個性としてしっかり向き合うことの大切さを学びました」と気持ちが変わったという。台本をしっかり読み込み役作りをしつつも、現場で沸きあがるリアルな感情を大切に撮影に臨み、メガホンをとった湯浅弘章監督も、丁寧に南さんの表現をすくいあげた。作品を観て「生々しさを感じた」という南さんの言葉が、この作品の魅力を的確に表現している。(text: Masakazu Isobe/photo:You Ishii)
2018年08月06日Netflixで配信されているアニメ『DEVILMAN(デビルマン) crybaby』の監督を務める湯浅政明氏が、19日放送のTBSラジオ番組『アフター6ジャンクション』(毎週月曜~毎週金曜 18:00~21:00)に出演することが決定した。湯浅政明氏 -TBSラジオ提供同番組はヒップホップグループ・RHYMESTERの宇多丸がパーソナリティを務め、TBSラジオで65年間続いた野球中継の歴史に幕を閉じたことで、新たにスタートした3時間の生放送ワイド番組だ。湯浅氏は20時台の特集コーナー「ビヨンド・ザ・カルチャー」の「デビルマンcrybabyと、川崎、そしてHIPHOPを繋ぐ線」特集に登場する。特集ではカルチャーの知識も豊富な宇多丸が独自の目線で、『DEVILMAN(デビルマン) crybaby』の舞台となった「川崎」、そして同作に登場する「日本語ラップ」に注目。これらを繋ぐと、どのようなメッセージが浮かび上がってくるのかを議論していく。湯浅氏の他にも、音楽ジャーナリストの磯部涼氏とマンガ研究者の岩下朋世氏も出演の予定だ。
2018年04月19日湯浅政明監督による長編アニメーション映画『夜明け告げるルーのうた』が、2017年5月19日(金)より、全国の劇場で公開される。文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞した『マインド・ゲーム』(04年)で、長編監督デビュー以降、圧倒的な独創性で国内外のファンを魅了してきた湯浅政明。星野源が声優を務める事でも話題を呼んだ映画『夜は短し歩けよ乙女』も手がけた彼による新作『夜明け告げるルーのうた』は、“本当の気持ちを伝えることの大切さ”を描いた完全オリジナルの劇場アニメーションだ。「心から好きなものを、口に出して『好き』と言えてますか」という湯浅監督が抱いた疑問から生まれた『夜明け告げるルーのうた』の舞台は、寂れた漁港の町・日無町(ひなしちょう)。思春期特有の鬱屈した気持ちを抱えたまま日々を過ごす主人公の少年・カイを主人公に、彼の前に突如現れた人魚の少女・ルーとの交流が描かれる。声の出演は、可愛い人魚の少女・ルー役を谷花音、素直な本当の気持ち伝えることのできない少年カイ役を下田翔大、迫力あるルーの父親役を篠原信一がそれぞれ担当する。シンプルな“動く”喜びに満ちたアニメーションに定評のある湯浅作品だが、『夜明け告げるルーのうた』で合わせて注目したいのは、大野広司による背景美術。『AKIRA』(88年)、『魔女の宅急便』(89年)、近年では『おおかみこどもの雨と雪』(12年)など、数多くの名作で背景を手掛けている背景美術界の大御所だ。本作のポスタービジュアルでも、幻想的な背景美術で、作品のキーとなる少年・カイと人魚の少女・ルーが出会うドラマティックなシーンに華を添えている。さらに物語を盛り上げる主題歌として、斉藤和義による「歌うたいのバラッド」を採用。ビビットでポップな色彩とともに、エンディングまで心温まる映像を届ける。八景島シーパラダイスとコラボ!?横浜・八景島シーパラダイスでは、映画『夜明け告げるルーのうた』とのコラボイベントを2017年5月13日(土)より開催。『夜明け告げるルーのうた』のイメージアニメが「アクアミュージアム」の三角の大屋根に投影されるほか、世界観をイメージしたコラボ水槽などが登場し、人魚のルーが楽しく歌い踊り暮らす海の世界に浸ることができる。例えば、「アクアミュージアム」1階のウェルカム水槽では、人魚の少女ルーの住む海の世界を再現。アクアグリーンにきらめく海と、シーパラのキャラクターフィッシュでもあるキイロハギ、スミレナガハナダイなど、ビビッドな色彩の魚たちが来場者を迎えてくれる。さらに、映画のイメージソングとして採用されている「歌うたいのバラッド」や映画のサントラが、島内のBGMとして流れる。お台場でコラボレーションイルミネーションもお台場・デックス東京ビーチにて本作とコラボレーションしたイルミネーション「お台場イルミネーション“YAKEI”映画『夜明け告げるルーのうた』Ver.」が5月12日(金)から6月15日(木)までの期間限定で行われる。全長約200メートルにもわたる「樹木イルミネーション」では、1時間に2回、主題歌の斉藤和義の「歌うたいのバラッド」と連動した演出が行われる。約22万球の光で表現する全体の演出は、人魚の女の子・ルーが繰り出す「水の魔法」をイメージ。音と光で幻想的に映画の世界を演出する。人の動きを感知し映像に反映する体感型イルミネーション「イリュージョンドーム」も。1時間に2回、映画の予告編が放映される。湯浅政明×ねむようこ原画展また、本作の原画展も東京・中野で開催。会場では、湯浅監督の手描きのイメージボードや、キャラクター原案・ねむようこのキャラクター原案イラストなど、作品をより楽しめる本展限定公開の貴重な資料を公開。また、原案イラストを使用したグッズをはじめ映画のグッズも先行販売される。ストーリー・あらすじ寂れた漁港の町・日無町(ひなしちょう)に住む中学生の少年・カイは、父親と日傘職人の祖父との3人で暮らしている。もともとは東京に住んでいたが、両親の離婚によって父と母の故郷である日無町に居を移したのだ。父や母に対する複雑な想いを口にできず、鬱屈した気持ちを抱えたまま学校生活にも後ろ向きのカイ。唯一の心の拠り所は、自ら作曲した音楽をネットにアップすることだった。ある日、クラスメイトの国男と遊歩に、彼らが組んでいるバンド「セイレーン」に入らないかと誘われる。しぶしぶ練習場所である人魚島に行くと、人魚の少女・ルーが3人の前に現れた。楽しそうに歌い、無邪気に踊るルー。カイは、そんなルーと日々行動を共にすることで、少しずつ自分の気持ちを口に出せるようになっていく。しかし、古来より日無町では、人魚は災いをもたらす存在。ふとしたことから、ルーと町の住人たちとの間に大きな溝が生まれてしまう。そして訪れる町の危機。カイは心からの叫びで町を救うことができるのだろうか?作品情報映画『夜明け告げるルーのうた』公開日:2017年5月19日(金)キャスト:谷花音(ルー)、下田翔大(カイ)、篠原信一(ルーのパパ)、柄本明(じいさん)、斉藤壮馬(国夫)、寿美菜子(遊歩)、千鳥・大悟(江曽島)、千鳥・ノブ(千鳥)(髭の漁師)監督:湯浅政明脚本:吉田玲子 湯浅政明音楽:村松崇継主題歌:「歌うたいのバラッド」斉藤和義(SPEEDSTAR RECORDS)キャラクターデザイン原案:ねむようこキャラクターデザイン/作画監督:伊東伸高美術監督:大野広司フラッシュアニメーション:アベル・ゴンゴラ ホアンマヌエル・ラグナ撮影監督:バティスト・ペロン©2017ルー製作委員会【イルミネーション詳細】お台場イルミネーション“YAKEI”映画『夜明け告げるルーのうた』Ver.期間:2017年5月12日(金)~6月15日(木)会場:デックス東京ビーチ3階シーサイドデッキ住所:東京都港区台場1丁目6−1点灯時間:19:00~24:00※変更となる場合あり■樹木イルミネーションと映画主題歌「歌うたいのバラッド」との連動演出19:00~21:30の間で毎時00分、30分スタート■イリュージョンドーム 予告編上映19:15~21:15の間で毎時15分、45分スタート問い合わせ先:03-3599-6500【『夜明け告げるルーのうた』湯浅政明×ねむようこ原画展】開催期間:2017年5月11日(木)〜23日(火) ※水曜定休会場:pixiv Zingaro住所:東京都中野区中野5−52−15中野ブロードウェイ 2F時間:12:00〜19:00入場:無料
2017年02月17日AbemaTV FRESH!&ニコニコ生放送で隔週木曜日に放送されている「アニメぴあちゃんねる」。5月19日(木)のゲストに千菅春香、湯浅かえで、中西優香が出演する。千菅春香は前半に出演。先月シングル『愛の詩-words of love-』をリリース。同曲はTVアニメ『学園都市アスタリスク』のエンディングテーマとなっている。番組では、彼女の歴史を写真で振り返る。地元である盛岡でどんな学生生活を送り、歌手を目指すに至ったのかをトーク。更に最近こだわりを持って集め始めた「一生使える物」を披露する。一体彼女が集めているものは何なのか。放送で確認しよう。湯浅かえで、中西優香はペアで番組後半に登場。湯浅かえでは、自他共に認める「アイドル好き」。そんな「アイドル好き」の湯浅かえで自慢のアイドルグッズの写真を公開、スタジオにもその一部を持って来てもらい披露してもらう。同番組の出演が2度目となる中西優香は、以前出演したときにタカオユキの手作り弁当「タカ弁」に「-100万点」という評価を下したが、今回の弁当にはどんな評価をくだすのか。会員放送では、湯浅かえでの幼少期から成人式、養成所時代の写真を公開。また、湯浅と中西が、番組にレギュラー出演中の秦佐和子と遊んだ際のプライベート写真を公開。一方、同じくレギュラー出演中のタカオユキと前田玲奈も秦佐和子と仲良く、番組はもちろん、プライベートも遊ぶ仲。そこで、ゲストチームとレギュラーチームに別れ、どちらが秦佐和子と仲が良いのかをクイズ形式で競う企画「クイズ秦佐和子」を行う。なお、番組出演に際し行った事前インタビューの様子を、アニメぴあちゃんねるブロマガに掲載中。気になる方はご確認を。「アニメぴあちゃんねる」は、ニコニコ生放送に加え、Abema TV FRESH!でも同時生放送をしている。20時からはAbema TV FRESH!のみ、20時30分からはAbema TVFRESH!とニコニコ生放送、21時30分からはニコニコ生放送のみで放送する。■アニメぴあちゃんねる日時:5月19日(木)午後8時~午後10時20:00~20:30「AbemaTV FRESH!」のみ20:30~21:30「AbemaTV FRESH!」と「ニコニコ生放送」21:30~22:00「ニコニコ生放送」のみ(アニメぴあちゃんねる会員放送)出演:前田玲奈 / 秦佐和子 / タカオユキ / 美濃部達宏ゲスト: 千菅春香 / 湯浅かえで / 中西優香
2016年05月18日●"3"という数字はいつも根拠があると思っている。押井守監督といえば、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』『機動警察パトレイバー the Movie』そして『機動警察パトレイバー 2 the Movie』(以下、パト2)といった作品が真っ先に挙がるが、多数の実写映画も監督している。だがそれらは熱心な押井ファン以外にはあまり語られることがない。見る人を選ぶというか、趣味と思想に走り過ぎというか、とにかくその1本だけを見て監督の言わんとすることを読みとるのは難しい映画だ。押井監督の実写映画に対してファンが持つ期待感総量の約半分はこうした「わからなさ」の価値ではないだろうか。あの『パトレイバー』が実写化されると聞いた時も、そう思ったファンは少なくないだろう。しかしフタを開けてみれば、趣味と思想が随所に色濃く出ながらも、エンターテインメントとしてしっかり面白く、オールドファンへのサービスもあり、その上で"実写のパトレイバー世界"の魅力が見えてくるシリーズ作品となっていた。コメディ、アクション、特撮、ほろ苦い恋まで、特車ニ課という器にさまざまな味わいの作品が盛られたが、その最終話で我々は『パト2』の中心にいた人物たちの影を見ることになった。『パト2』と実写シリーズ、二つの線の重なりに押井監督は何を映しだしたのか。シリーズを締めくくる長編劇場版『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』公開を前に、お話を伺った。○シリーズ13本があってこそ描けるもの――今回はシリーズ全体の総監督を務められましたが、各話にはどのように関わっていらっしゃったのですか?演出家が何人かいる場合に上に立つ人間くらいに思われているかもしれないけど、もっと明快です。演出部と文芸部の人事権・決定権、仕上げ・音響に関する全ての権限、それと編集権。この作業に関する全ての権限を持つことを総監督制と言います。脚本の決定に関しては、誰に発注していつ上げるかも含めて全て総監督である僕が責任を持つ。3人の監督(※)も僕が選んだ。音楽に関しては川井(憲次)君と僕で全て決めました。カッティングに関しては最終的に僕が全部チェックして、それぞれの監督が編集した後で順番を入れ替えたり、カットすることもありました。ダビングも全て立ち会ってます。それと、第一話の監督は必ずやる。こういうものだと実際にやってみせ見せなきゃいけないから。(※シリーズ各話を担当した辻本貴則監督、湯浅弘章監督、田口清隆監督)頭の部分と締めの部分に関する全ての権限を持つのが総監督なんです。逆に言えば、中間の部分には介入しない。だから現場にも行くべきじゃない。今回の現場はその通りやらせてもらった。――各話の現場はそれぞれの監督にお任せだったんですね。途中の2話(※)と最終話も僕がやったけど、やらない方があの三人は喜んだと思う。一本でも多くやりたいのに、僕たちの出番が減るじゃないですかと。もっといえば、なぜ三人なのか、二人じゃいけなのかと。僕は二人では出来るわけはないと思ったから三人にした。四人だと多すぎて統一が取れなくなってしまう。(今回のシリーズ作品制作について)あの三人組に関して言えば、まあ、うまくいったかな。(※エピソード5『大怪獣現わる 前編』/エピソード6『大怪獣現わる 後編』)三人というのは微妙な数なんです。二人ならどちらが勝つか、どちらが前に出るかわかりやすい。三人は微妙に拮抗して、決着をつけなくて済む部分と、つけられない部分が両方出てくる。もっと言えば、一人が倒れても成立する数字。僕は3という数字はいつも根拠があると思っている。例えば『パト2』は、全部3が基準になっている映画なんだよね。三人だったり三機だったり、三カ所だったり。そういうところは、割といろいろ考えているんです。――今回の作品がシリーズ13本+長編1本という形になった理由は?最初から決まっていた。監督からすれば、シリーズを通してキャラクターを固定できて、お客さんがある程度中身を分かった上で(長編を)やるというのは、当然有利だから。最初に長編をやって後からシリーズをやるのは、アニメのパトレイバーがそうだったけど、通常はあり得ない。だから、ごく自然と決まった。●『首都決戦』がアニメだったとしても同じことをやった――シリーズ13本の積み重ねがあっての長編なんですね。もちろん。その方がはるかに作りやすいです。インフラができるから。道具や衣装というところ以外に、役者さんのインフラができる。自分の役をつかんだ上で映画に入れば、どんな違う部分を見せるか、という上乗せが効きます。○『パト2』と現在の"差分"――『パト2』は、東京で戦争を起こすことを徹底的に思考実験して組み上げたとのことでしたが、今回の『首都決戦』は現在の東京で再度それを行われたのでしょうか?いや、全然逆ですね。『パト2』の続編であって、リメイクでもリニューアルでもないんです。『パト2』で起きたクーデターの16年後の世界。その16年の間に何が変わったのか、どう変わったのか、何が変わっていないのか。16年経っても変えてはいけないものが果たしてあるのか。いわば"差分"です。最初から言っていますが、今回はその差分そのものを描くことがテーマ。ストーリーも変える必要がないんですよ。だからほとんど変わっていない。それに付き合っている人間たちが変わったんだという部分を中心に描いています。クーデターを起こすプロセスとか、展開のダイナミズムのようなものはやっていません。『パト2』ではそれを丹念に描いた。だから方向性は全く逆なんです。それはやはり16年経ってテーマが変わったから。同じようなシチュエーションで、アニメでやったことを映画で作り直したものでしかないわけ。(『首都決戦』が)アニメだったとしても同じことをやったと思う。繰り返すけど、何が変わっていないのか、何が変わったのか。変わっていいものと変わっていけないものは何なのか。それが全て。骨はそういうことです。後はみんな、映画としての"お肉"ですね。アクションだったり、キャラクターだったり。――『パト2』の続編として作ったのはなぜですか?最初からそう決めていたし、プロデューサーの要望でもあったので、利害が一致したんです。多分、(プロデューサーが)『パト2』を好きだったのかな。パトレイバーではいくつもアニメーションを作ったけど、どれが好きか10人に聞いたら6人は『パト2』と言うと思う。作った当時はコテンパンに言われたけどね。ただ、何年か経つとパトレイバーというと『パト2』になっちゃった。だから『パトレイバー』をちゃんと作ろうとした時に、全く(『パト2』と)無関係に違う事件を起こすか? と。特車ニ課は警備部だから、犯罪捜査はしないし、できない。犯人を逮捕する組織ではなくて、社会的な犯罪、テロと戦う組織なんですよ。その最大限のものがクーデターです。(『首都決戦』では)そういう意図はないけど、少なくとも国を根底から揺るがす、考えうる限り最大限の犯罪です。――『パト2』ではバックボーンとしてPKO協力法案の成立が描かれたり、毒ガスの飛行船が地下鉄サリン事件を思わせるなど、図らずも当時の時代を先読みしていた部分がありました。今回も昨今の無差別テロを思わせる描写が見られましたが、そうした時代性を取り入れることについてはどうお考えでしたか?それしか考える事はなかったよね……。今回はより一層テロの要素が前面に出ています。一番のポイントは"見えない"ということなんです。その象徴が見えない戦闘ヘリということ。テロの実態が見えない、もっと言えば動機すら分からない。つまり、"敵が見えない"んです。何となく察しがつくのは、もしかしたらあいつ遊んでいるんじゃないか、ということ。人の命どころか、自分の命も。そうだとして、無差別にミサイルや機関砲を撃ちまくることで遊び足りうるのかと。多分ね、足り得るんだよ。足り得る部分が"時代"なんだよ。日本でもしテロがあり得るとすれば、政治的な要求などではなくて、一人が勝手に戦争を始めることだと思うんですよ。すでに、現実に戦争をやっているヤツが出ている。通りがかりの人を刺しちゃったりね。それは言ってみれば彼らにとっての戦争なんだよ。戦争なんだから、動機なんて必要ない。●パトレイバーは20年連れ添った奥さんみたいなもの(『首都決戦』では)そういう怖さや不気味さがちょっと出ればいいなと思ったけど、基本的には痛快アクション映画というご要望だから、やりすぎない範囲の中で。実は物語としては、ぜんぜん決着ついていない。またやるかもしれないよ、きっと。死んでないんだもん。それ以前に、そもそも灰原って誰よそれ、と。誰でも灰原になりえる。それは、今日性みたいなことを言うのであれば、そこのところにちょっと込めただけ。やりすぎると、たぶん楽しくない映画になる。いやな気分にならない範囲で見せるために、ああいう女の子にしたわけ。――"見えない戦闘ヘリ"グレイゴーストとイングラムの対決は見せ場の一つでしたね。CG描写のクオリティはご覧になっていかがでしたか?かなりやれたと思うよ。がんばったと思うし、うまくいったと思う。自分としては都庁上空のコブラの空中戦や、F2(が見せ場)ですね。F2も地味だけど実は大変なことをやってるんです。あとは中盤の突入シーン。アクションとしては長いんですけどね。ただ、撮影で一番面白かったのは冒頭のシーン。お金も時間もかかったけど、けっこううまくいったと思う。具体的にしていないけど中東のどこかという設定。もちろん国内で撮影したんだけど、大変だった。スタッフが(笑)。ロケセットを組むのに一週間以上かかって、実際に撮影したのは5時間くらい。たった3、4時間の撮影をするのにけっこうな人数が泊まり込んで準備をして、しかも後片付けにまた3、4日かかっている。それが映画なんだよね。金がかかりすぎると反対もあったけど、今回の映画は外国から始めたかったから、どうしても必要だった。外国から日本に入ってくる、外側の目が欲しかったから。○シリーズなら多分無限にできる――シリーズのエピソード5/6をとても楽しんで作っていらしゃった印象でした。映画よりもシリーズの方が、いろいろなことをできる。いっぱい楽しみたいから「シリーズ」というのは魅力です。だから、どちらをやりたいかと言われたらけっこう悩むと思います。シリーズなら多分無限にできる。無限といったら嘘だけど、『CSI:科学捜査班』のようにシーズン12や13くらいはできると思う。……その前に飽きるかもしれないけど(笑)。――まだシリーズの続きを楽しみにしてもよいということでしょうか?それは、やれといわれれば僕はいつでもやります。この映画が大ヒットすることがあればプロデューサーや偉い人たちが考えるでしょう。その時にまた僕が監督として呼ばれるかどうかはまた別の話ですが。でもまあ、多分、いったん僕の中で終わったんです。もしやるとしてもまた頭から考え直すしかない。ただ、確かに映画を作るという仕事は、他の何にも増して楽しいことには違いない。ああやって時々は休みながら、映画を作って生きていけるのなら、言うことはないと思うよ。だからみんなやっているんだよね。生活苦と戦いながらでも。――監督にとってパトレイバーとはどういう作品ですか?一番長くやっている仕事。実写の映画までやるとは思っていなかったけど、なんだかんだで20年以上。数もやったし、お客さんも一番入って、そういう意味では一番お金ももらった。好きとか嫌いとかいう感覚はもうなくなっているね。自分の身体の一部のような感じで、違和感がないんだよ。特に愛情があるかというとそういうワケでもない。20年連れ添った奥さんみたいなもので、もちろん好きだけど愛しているかどうかというと微妙だよね……というと怒られるんだろうけど(笑)。そういう感情を超えてしまっている。だから20年経っても平気で作れるし、また20年後にも平気でできると思う。『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』は、2015年5月1日より新宿ピカデリー他全国の劇場で公開される。『パト2』からのファンにとっては、20年以上を経て意外な形で続編を目にする日がやってきた。劇場へ見に行く前に『パト2』をじっくり見直しておくとより楽しめるだろう。また、実写のキャラクターや特車ニ課の立場といった『首都決戦』の前提として、可能な限りシリーズ作品を見ておくことがおススメだ。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年04月30日