マネーフォワードは2月6日、クラウド会計ソフト「MFクラウド会計」と「MFクラウド確定申告」のユーザー数の合計が12万人を突破したと発表した。クラウド型請求書管理ソフト「MFクラウド請求書」についても3万5000ユーザーを突破している。「MFクラウド会計」と「MFクラウド確定申告」は、クラウド上でデータを編集・管理できる初期費用無料の会計ソフト。個人向けは、月額費用がかからない無料プランとサービス内容が豊富な有料プランの2つを用意。法人向けは月額1800円。両ソフトは2014年1月27日に正式サービスを開始。その後、7月に4万人突破、11月に8万人突破と利用者数が順調に増え、2015年に1月に12万人を突破した。マネーフォワードでは、ソフトをパッケージ化した「マネーフォワード法人会計」「マネーフォワード確定申告」をソースネクストと協力して全国の家電量販店などで販売している。確定申告シーズンに合わせて多くの店頭キャンペーンが実施されるなど、パッケージ販売の好調さを維持し、販売本数の増加を後押ししている。同社が有料プランに加入するユーザーにアンケート調査をした結果、87%が「日々の会計処理が楽になった」と回答したほか、92%が「簿記の知識がなくても活用できる」との回答が得られたという。確定申告に関する調査では、9割以上のユーザーが「申告準備が楽になった」と回答した。確定申告にかかる時間は、MFクラウドを使っていない場合の平均準備時間が7.4日であったの対し、ユーザーは平均1.6日まで短縮できるとの回答を得られたという。一方の「MFクラウド請求書」は、請求書作成から送付・管理を作成できるクラウドサービス。請求書のプレビュー機能、豊富な添付レートなど、請求書の作成を簡略化できることなどで、多くのユーザーから人気を得ている。請求書の累計請求金額は、2014年10月時点が40億円で、その後3カ月間で100億円に到達した。2014年5月20日のベータ版の提供を開始し、10月27日より正式版を開始した。ユーザー数は、開始当初から緩やかな増加傾向であったが、2015年に入ってから急激に増加した。特に、IT企業から個人事業主や小売店、法律事務所などに数多く導入されているという。
2015年02月09日いよいよ2月、確定申告目前となりました。住基カードと電子証明書は用意済ですから、あとはMac側のセットアップを残すのみ。ざっと調べた情報では、ICカードリーダのドライバとJavaの実行環境、そして(Javaで動く)クライアントソフトを用意すればよさそうですが……今回は、その手順を紹介します。ドライバをインストールすれば終わりだろう、と高をくくっていたICカードリーダのセットアップですが、そうは問屋が卸しませんでした。OS Xで住基カードのようなICカード(スマートカード)を利用する場合、スマートカードサービスプログラムとカードに応じたセキュリティトークンが必要になるのですが、OS X Lion以降はスマートカードのサポートが終了されてしまったのです。オープンソースの代替プログラムを使えば支障なさそうですが、知らなければハマる原因となるでしょう。なにより、メーカーの提供するドライバインストーラがOS X Yosemiteでは動作しないことが痛手です。結論からいうと、インストーラに含まれる機種別のドライバ(****.bundle)を手動でシステム領域にコピーしなければなりません。しかし、ICカードリーダを動作させることは可能です。今回は手順を追うだけの内容になってしまいますが、筆者が購入したICカードリーダ(NTT-ME SCR331CL)であれば、「JPKI利用者ソフト」(住基カードに記録された電子証明書を利用するためのソフト)を使い、情報を読み取るところまでは動作を確認できています。メーカーによりサポートされていない使い方であるだけに、At your own riskでお願いします(メーカーへの問い合わせ等はくれぐれご遠慮ください)。手順1:OS標準ドライバのバックアップYosemiteの現在、OS Xではスマートカードのサポートは行われていませんが、USB CCIDクラスドライバ(スマートカードとの通信仕様を満たしたドライバ)はシステム領域に保存されています。メーカー製のインストーラによりこのドライバが削除されても後で復元できるよう、念のためバックアップしておきましょう。手順はかんたん、Finderで[移動]→[フォルダへ移動...]を選択し、現れたダイアログに「/usr/libexec/SmartCardServices/drivers」と入力して「移動」ボタンをクリックしましょう。表示されたフォルダにある「ifd-ccid.bundle」を、適当なフォルダへコピーすれば完了です。手順2:スマートカードリーダドライバのインストール前述したとおり、OS X Yosemiteはスマートカードリーダをサポートしません。しかし、Appleがサポートを廃止するとき、オープンソースプロジェクトに開発を引き継いでいるため、それを利用すれば住基カードの読み取りに必要なセキュリティトークンを入手できます。必要なファイル一式は、Mac OS forgeのWEBサイト(リンク)から入手できます。最新版の「SCS-Current.zip」をダウンロードし、解凍すると現れる「Smart Card Services」をダブルクリック、起動したインストーラの指示に従い作業すれば、住基カードのセキュリティトークン「JPKI Tokend」が所定のシステム領域へコピーされます。なお、インストーラをそのまま開くと「開発元が未確認のため...」と表示されます。SHIFTキーを押しながらパッケージをクリックし、コンテキストメニューの「開く」を選択して開いてください。手順3:Javaランタイムのインストール「JPKI利用者ソフト」を実行するには、Javaランタイムが必要です。インストーラはOracleのWEBサイトで配布されているので(リンク)、最新版をダウンロードしてインストールを行います。手順4:ドライバの手動コピー2月3日現在、ICカードリーダ(NTT-ME SCR331CL)のOS X Yosemiteに対応したドライバは配布されていません。しかし、Mavericksなど以前のバージョンのOS Xに対応したドライバを入手し、そこに含まれる4つの書類(拡張子が「.bundle」の書類すべて)を手順1で開いたフォルダ(/usr/libexec/SmartCardServices/drivers)へ手動コピーすれば、システム再起動のあとカードリーダを認識させることができます。メーカーがサポートしないOSへの特殊な方法によるインストールとなるため、At your own riskで利用してください。手順5:JPKI利用者ソフトのインストール最後に、公的個人認証ポータルサイトからMac用JPKI利用者クライアントソフト(Ver2)をダウンロードし、インストーラを起動します。インストーラをそのまま開くと「開発元が未確認のため...」と表示されるので、手順2のときと同じ方法で開きます。JPKI利用者クライアントソフトは、アプリケーション→ユーティリティ→個人認証サービスフォルダにインストールされます。フォルダを開くと、Javaで動作するアプリケーションがいくつか用意されているので、そのうち「JPKI利用者ソフト」を起動してみましょう。「動作確認」ボタンをクリックし、ICカードリーダを接続し住基カードをセットしたあと「実行」ボタンをクリックすると、ここまでの手順に問題がなければ一連のテストは無事完了するはずです。なお、このあとルート証明書のインストールも必要です。この作業はなかなか手間がかかりますので、次回紹介させていただきます。
2015年02月05日確定申告の期限が迫っており、今頃になって慌てて帳簿を始める、そんな個人事業者も多いはず。帳簿作りも大変だが、税務署に行って長蛇の列をみるとゲンナリ……、というのも毎年の恒例行事だ。散々並んだ後に書類の不備を指摘され「直して再提出」となれば、気分はもう最悪「だから会計作業は嫌いなんだ!」と叫びたくなるのも分かる。そこで今回は、もっと簡単に、もっと早く、確定申告を終わらせる方法をご紹介しよう。○帳簿作成だけが大変な訳では無い社長兼経理担当という個人事業主は非常に多い。税理士を雇えるような会社ならよいが、自ら通常業務もこなし、空いた時間で帳簿を作る人の苦労は並大抵じゃない。本当は毎月少しずつでも作成していれば、それほどでもないのだが、実際には数カ月分、あるいは一年分を一気にやってしまおうという流れにもなりがちだ。さらに確定申告の締切が迫れば、提出先である税務署には毎日長蛇の列が出来る。並ぶ時間が長い割にあっさり終わることもあれば、当日になって未入力の項目が発覚したり、計算間違いを指摘されたりで、修正&再提出となればもはや仕事どころではない。もちろん、ひたすら待っているユーザーがいかに多いかは見れば分かるが、毎年の事なのにそれを回避したいと思う方が思考的にはポジティブだ。社長兼任ともなれば、時間はお金と同じぐらい大切なもの。貴重なビジネスタイムを削るよりも、より確実な方法で確定申告を乗り切るほうが、気分的にも時間的にも有効だ。○税務署提出への手間を省く「e-Tax」だが……そうした税書類の提出にかかる手間や時間を節約できるのが「e-Tax」だ。すでにご存知の方が大半だと思うが、確定申告書の作成や提出をオンライン上で完結できるシステムになる。一見、便利そうに思えるが、実際にはそんなに簡単ではなく、時短効果も薄い。「確定申告書」に必要な項目に数値を入力していく体裁なので、当たり前だが、帳簿の作成、1年分の計算はそれまでに済ませておく必要がある。また、自宅で行うには、住民基本台帳カードやICカードリーダーが必要で、結局、確定申告に必要な書類を作成するための台帳への記入や計算はすることになる上、e-Taxそのものの使い方や要件なども勉強することが必要になるため、かえって手間になる可能性もあるのだ。忙しい経理兼任社長の場合、特に手間が重なることだけは避けなくてはいけない。要は正確な書類が作成できれば、税務署に並ぶ時間はともかく、提出の際の時間は最小限で済むわけだ。それにはやはり会計ソフトに任せてしまうほうが確実だ。最近の会計ソフトなら、帳簿の作成から、確定申告に必要な書類の作成まで対応しているので問題は無い。最後に残る課題は、自分の味方になってくれる「会計ソフト」の選び方だ。○帳簿作成から申告書作成までできる「やよいの青色申告オンライン」おそらく、個人事業者を数年でも続けていれば、必ず一度は試したことがあるはずなのが、会計ソフトの導入だろう。多くの青色申告ソフトは非常に良く出来ていて、機能や入力方法を正しく理解すれば、会計知識がある人にとってはそれほど難しいこともなく、すんなり申告書類は作成できる。しかし、簿記の知識がない人にとっては、専門用語や機能の呼び出し方やボタン類の配置の部分で苦手に思うことも多い。もちろん、マニュアルを熟読すればいいことなのだが、毎日の業務をこなしながらでは、そんな気にもなれない。そんなユーザーの叫びが通じたのか、ここ数年は分かりやすい言葉使いが特長のソフトウェアも増えている。中でも筆者がオススメしたいのは、会計ソフトで有名な弥生が提供する「やよいの青色申告オンライン」だ。基本的にこのソフトは「かんたん取引入力」という画面をメインに、収入と支出を入力していくだけだ。操作も難しくなく、直感的に操作することができる。分からないときは「使い方ガイド」や「FAQ」を参照してもよいし、各項目に儲けられている「?」マークにカーソルを合わせるだけで、そこに入力するべき内容がポップアップされる。会計ソフトに苦手意識がある人や、はじめて使う人にも安心な、非常に良く出来たシステムといえる。また、ソフトの名称からも分かるとおり、インターネット回線とPCさえあれば場所を選ばず作業できるのも魅力。例えば、仕事場に詰めていなくても、出張先でノートPCを開いて会計作業を済ませたり、自宅に居ながら入力したりすることもできるのだ。もちろん、確定申告の書類も書式どおりの印刷ができるので、作業が完了すればすぐに税務署へ持ち込むことが可能となっている。○便利な機能も満載で経営者を楽にしてくれる忙しい兼任経営者を救ってくれる「やよいの青色申告オンライン」だが、このソフトには様々な便利機能もある。例えば、スマホから同ソフトへの入力が行える「bizNote for 弥生オンライン」アプリや、Twitterからハッシュタグを使って入力できるユニークなサービスもある。それだけでなく、口座情報を一括管理する「MoneyLook」や「Zaim」「Moneytree」と連携することで、銀行口座の入力を省くことも可能。要するに使い込むほど便利になるのが「やよいの青色申告オンライン」のメリットなのだ。また、経営者にとってうれしいのはダッシュボード機能だ。売上の推移や支出とのバランス、取引先や科目別のレポートもグラフで確認できる。もちろん、そうした機能は月ごと、あるいは週単位といったマメな入力が必須だが、これらの機能を使えば素早い経営判断に役立てることができるはず。逆の言い方をすれば、ダッシュボードを見ながら売上を伸ばしつつ、入力作業をマメにするクセもつけられるというシステムなのだ。さて、今年の確定申告も待ったなしで訪れる。忙しい合間を縫っての会計作業は大変だが、「やよいの青色申告オンライン」を使えば、負担を軽減してくれるはずだ。これまで面倒だった確定申告を最小限の負担で終わらせ、ビジネスに掛ける時間を増やせば売上にも直結する。しかも、通常8,640円/年(税込)ですべての機能が利用できる「セルフプラン」は現在キャンペーン中で、2015年3月16日までに申し込むと、「平成26年(2014年)分の確定申告書」が作成でき、初年度1年間無料で利用できる。このチャンスを生かして、これまでの苦労をいっきに解消してくれる「やよいの青色申告オンライン」で面倒な季節を無事に乗り切ってほしい。
2015年01月30日freeeは1月28日、クラウド会計ソフト「freee」に確定申告用の新機能を追加したと発表した。新機能の1つである「確定申告書自動作成機能」は、利用者がfreeeに入出金を記帳することで、 青色決算書と確定申告書の両方を自動で作成できるというもの。事業に関わる入出金のほか、個人の保険料や医療費などもまとめて管理できる。「確定申告ナビ」では、freeeでの申告書作成の段階において、開始から終了までの全ステップをわかりやすく解説する。利用者はナビに従うだけで、確定申告を済ませることができるという。サポート面も強化。通常のサポート業務の提供は平日のみだが、2月1日~3月15日まで対応する。対象は有料プランの利用者のみで、無料プランの利用者はこれまでと同様に平日のみとなる。なお、2月1日よりfreeeのテレビCMを東京、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、山梨、静岡で放送する。
2015年01月30日ソルタスは28日、起業支援の一環として、クラウド会計ソフト主要会社であるfreee、Money forward、やよいの青色申告オンラインの3社による確定申告セミナーを、2015年2月16日~18日の3日連続で開催すると発表した。今回は、間近に迫った確定申告について、LIGが運営する東京都内上野のコワーキングスペース「いいオフィス」にて、クラウド会計ソフト3社によるフリーランス、個人事業主向けの合同セミナーを開催する。講師は、すでに各クラウド会計ソフトで税務サービスを提供している税理士が担当し、質疑応答の時間も設ける。各回1社ずつのセミナーとなり、2月16日がfreee、17日がやよいの青色申告オンライン、18日がMoney Forwardとなる。プログラム内容は、19:30~20:30に税理士およびクラウド会計ソフト担当者による確定申告セミナー、20:30~21:00に質疑応答、21:00~21:30に懇親および名刺交換会を行う予定。開催場所は、「いいオフィス」(東京都台東区東上野2-18-7 共同ビル3階)。定員は、各日限定50人。料金は、各回チケット(1回当たり)が前売り1,500円、当日2,000円、全3日パスが前売り3,750円、当日5,000円。
2015年01月29日freeeは28日、クラウド会計ソフト「freee」の新機能として、「確定申告書自動作成機能」および「確定申告ナビ」をリリースした。これまで個人事業主は、事業に関わる入出金のみを会計ソフトに記帳して、青色決算書を自動で作成し、それ以外の個人の保険料や医療費等の入出金は、会計ソフトとは別に管理して、確定申告書への転記を行っていた。今回追加した「確定申告書自動作成機能」では、事業に関する入出金と確定申告に関わる個人の入出金を併せてfreeeに記帳すると、青色決算書だけでなく、確定申告書までを自動作成できるようになった。なお、現在対応しているのは確定申告書の一部項目のみとなる。一方の「確定申告ナビ」では、freeeを使用して確定申告を終わらせるためのステップをわかりやすく紹介。ユーザーは、ナビに沿って作業をするだけで簡単に確定申告を行える。また、ナビのリリースに併せて、既存の確定申告関連のページをフルリニューアルし、より作業しやすくしたという。2015年2月14日からの確定申告時期はサポート体制を強化し、標準プランのユーザーを対象に土日もメール・チャット対応する(メール対応は2月1日から)。さらに、個人事業主を対象とした確定申告に関するオンラインセミナーの開催も予定している。
2015年01月28日弥生は1月21日、クラウド申告ソフト「やよいの青色申告 オンライン」および「やよいの白色申告 オンライン」に、平成26年分所得税確定申告書書式の対応をはじめとする機能追加を、1月29日に行うと発表した。追加される主な機能の概要は、次のとおり。平成26年分所得税確定申告書式に対応平成26年分所得税確定申告書式に対応をしているため、作成した確定申告書を印刷して、そのまま税務署へ提出が可能。仕訳帳、総勘定元帳のダウンロード日々の取引の入力内容をもとに自動で集計・作成できる。なお、「やよいの白色申告 オンライン」は対応していない。取引データのインポート「やよいの青色申告 オンライン」では、新たに取引データ(弥生形式の仕訳データ(CSV およびテキストデータ))のインポートに対応する。他社製品から乗り換えができ、また、弥生のデスクトップアプリケーション「弥生会計」「やよいの青色申告」からのデータ移行も可能になる。なお、デスクトップアプリケーション「弥生会計 15」および「やよいの青色申告 15」の、平成26年分所得税確定申告書書式への対応は、下記スケジュールにてオンラインアップデートを提供する。「やよいの青色申告 15」:1月21日「弥生会計 15」 :1月27日
2015年01月21日確定申告は直前にならないとやる気が出ない。そんなタイプの人は案外多い。個人事業者の中には、年末年始はとにかく業務が多忙で、確定申告があることは分かっていてもなかなか準備する時間が取れないという人も多いだろう。かく言う筆者も同類だ。年が暮れる頃になると慌てだし、年が明けてせっぱつまると書類の山を見てため息をつきながら帳簿を作成するのが年中行事だ。そんな個人事業者にお勧めしたいのが、「やよいの青色申告オンライン」だ。○「やよいの青色申告オンライン」ってどんなサービス?「やよいの青色申告オンライン」は、ブラウザ経由でアクセスして経理処理が行えるオンラインサービス。会計ソフトのオンラインサービスは多いが、これらのサービスの特長は場所を問わず、インターネットに繋がれば、どこからでもアクセスできる点にある。例えば、1人社長兼任経理担当の場合、領収証が残りづらい近県への出張などの際にも、ホテルで少しの時間とPCさえあれば出張経費や接待費の入力・編集が行える。数カ月後に、「あのときのバス代って往復いくらだったっけ?」などと慌てる必要がなくなるので大変便利だ。また、「やよいの青色申告オンライン」は見た目に非常にシンプルであることも特長だ。基本的な入力は「かんたん取引入力」という画面で完結できる。これは経理に不慣れな兼任担当にとっては、作業負担を大きく軽減してくれる仕様だ。同時に解説が必要であろう項目には、画面の「?」マークにカーソルを合わせると、そこに入力すべき内容が説明されたポップアップが表示されるのだ。これなら経理に不慣れでも、間違えることもそうそうないだろう。○日々の帳簿から確定申告書までステップバイステップで入力できる!ただでさえ、直感的に入力していける画面表示のおかげで作業はとても簡単だ。基本である「収入」「支出」「振替」だけを意識しながら、取引ごとに金額を入れていくだけだ。では、実際にどれだけ簡単か入力してみようと思う。1年分の入力が終わったら、いよいよ確定申告の書類作成だ。メインメニューの「確定申告」を開けば分かるが、減価償却から決算書、確定申告書の作成まではステップごとにウィザード形式で進められる。これも「やよいの青色申告オンライン」の良いところで、気負う暇も無く簡単に操作できる点も魅力だ。確定申告書は、その年度の用紙に合わせた書式になっているので、PDFを印刷したらそれを持ってすぐに確定申告が行える。今までの苦労はなんだったんだ、といいたくなる手軽さだ○確定申告だけでなく、便利な機能で日々の業務がますます楽に!日々の帳簿入力から、確定申告書まで、非常に簡単にしかも正式な書類が作成できる「やよいの青色申告オンライン」。同サービスはここで紹介した基本機能の他にも、「スマート取引取込」では、「MoneyLook」や「Zaim」といった既存サービスとの連携や、スマホからの入力が行える「bizNote for やよいの青色申告オンライン」なども用意されている。自社の銀行と連携やPC以外からの入力ができるとなれば、さらに、普段の経理作業がはかどるだろう。また、「やよいの青色申告オンライン」には、充実のレポート機能もある。指定した期間の売上・仕入・経費をグラフ表示したり、貸借対照表、損益計算書の科目ごとの残高を集計して表示することができる。もちろん、この機能の真価を発揮させるには毎月の入力は欠かせないが、それさえ行えば、経営判断の強い味方になってくれる優れものだ。特に経理書類を見ただけで会社の状態が分からないような人には、会計のバランスを視覚的に伝えてくれるレポートは非常にありがたいはず。うまく使ってすばやい経営判断に役立てて欲しい。時間を掛けずに、どこからでも経理作業がおこなえ、正式な帳簿類が作成できる「やよいの青色申告オンライン」。しかも、通常8,640円/年(税込)のサービスがキャンペーンにより、初年度1年間(最大14ヶ月)無料で利用できる。経理に苦手意識がある人はもちろん、兼任担当者や1人社長で多忙な人にもぜひオススメしたいサービスだ。
2015年01月16日ふと気がつけば松も明け、おとそ気分もどこへやら。そういえば昨年、この時期から慌ててなにかやっていたような……そうだ、確定申告! というわけで、なんやかやでこれまで実現していなかった「Macで確定申告」に、満を持してトライしてみます。○「Macで確定申告」はMac派最後の難所か?最近Macを使いはじめた人にはピンとこない話かもしれませんが、かつてのMacには「WindowsにできてMacにできないこと」がたくさんありました。現在も「パソコン」でWindowsが圧倒的なシェアを持つこと自体は変わりませんが、OSに依存しないWEBアプリが増えたこと、iPhone/iPadなどApple製品のヒットが影響してかMac対応ソフトが増えたことがあり、Macだからといってなにかを諦めなければならない場面は減っています。オンライン確定申告もそうです。e-Taxソフト(電子申告に必要なソフトウェア)にはWEB版と非WEB版があり、申告範囲が広い非WEB版はWindowsのみのサポートですが、WEB版であればMacもサポートされています。Mac用ドライバが配布されているe-Tax対応ICカードリーダーを探すのは手間ですが(市販品の大半はWindows版ドライバのみ)、Macでも電子申告は可能です。しかし、事はそう容易ではありません。e-Tax(WEB版)の推奨環境には、OS X 10.7以降が国税庁において動作を確認した環境として挙げられていますが、1月7日現在、そこにOS X 10.10(Yosemite)の名はありません。ものは試しとYosemite上で動作するSafariを使いe-Tax(WEB版)にアクセスすると、OS/ブラウザとも推奨環境外と表示されてしまいます。幸い、我が家にはMavericksやMountain Lionが動作するMacが健在ですから、ここで"試合終了"とはなりませんが、なにやら怪しい雲行きを感じずにはいられません。確定申告期間開始の2月16日まであと少し、無事BootCampや仮想化ソフトを使わない"ネイティブMac"で平成27年の確定申告を完了させることができるのでしょうか……?○住基カードと電子証明書を入手する実をいうと、筆者はMacはもちろんパソコンで確定申告したことがありません。ふだんの仕事の報酬はすべて筆者が代表の法人に入りますから、これまではすべて税理士任せで確定申告不要だったのですが、2年前からイレギュラーな筆者個人の売上がときどき発生するようになり、確定申告しなければならない状況に陥ったからです。自分でこなせる程度の作業量ですから、昨年は最寄りの税務署まで出向いたものの、アクセスが悪いうえに混雑で1日がかりの作業に……今年はこれをオンラインで完結して時間を節約したい、というわけです。だからe-Taxはまったくの未経験、電子申告はズブの素人です。まずは必要な機材・環境を揃えることから始めなければなりません。リストを挙げると、以下のとおりです。e-Taxがサポートするシステム(OS X)e-Taxがサポートするブラウザ(Safari)住民基本カード電子証明書Mac用ドライバが存在し、e-TaxがサポートするICカードリーダ1と2は手もとにあるもので賄えるとして、問題は3から5。そのうち5については、「NTT-ME SCR331CL」を購入したので、とりあえずクリア。セットアップはこれからですから一抹の不安は残りますが、Mac用ドライバの存在を信じて先へ進むこととします(手順の解説は回を改めて)。まずは、住基カードを発行してもらうために住民票がある役所へ。横浜市の場合、本人の身分を証明できる書類 -- 運転免許証、運転経歴証明書(H24/4月以降交付のもの限定)、パスポート、身体障害者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、在留カード、特別永住者証明書のうちいずれか1点 -- と、健康保険証や年金手帳など本人確認できる書類1点が必要ということなので、運転免許証と健康保険証を持参しました。なお、これは「免許証方式(即日お渡し)」の場合で、住基カードが後日私となる文書照会方式はまた別の書類が必要になります。注意すべきは、ただ住基カードをつくればいいわけではないことです。今回はe-Taxの利用が目的ですから、電子証明書もあわせて取得しなければなりません。電子証明書は住基カードを作成するときあわせて申請すればカードに記録してもらえますが、うっかり忘れると再び役所に出向かねばならなくなります。必要書類を提出し、待つこと10分。窓口に呼び出され、住基カードの暗証番号(4桁)登録と電子証明書のパスワード(4~16桁、PCのタッチパネルで入力しました)を入力したあと、無事e-Taxで使える住基カードを手に入れることができました。時期と人口にもよるのでしょうが、予想より短時間で終わった印象です。住基カードの作成に要した金額は500円、電子証明書は500円、あわせて1,000円。ICカードリーダが約3,000円でしたから、いまのところ合計4,000円を「Macで確定申告」の環境づくりに投資したことになります。さて、投資に見合う結果となるかどうか……次回にご期待ください。
2015年01月13日freeeは1月8日、確定申告に関する調査「確定申告に関するアンケート」を実施し、その結果を発表した。2014年12月16日~19日までインターネットを利用したアンケート調査を実施。平成26年年度所得税確定申告予定の20代~60代男女400名から回答を得られた。調査結果によると、平成26年度からの白色申告の記帳義務化を知っていたかの質問では、知っていたのは約半数の54%となった。また、記帳義務化に伴い、白色申告は税制優遇のある青色申告と同等の手間がかかることとなるが、平成26年度の申告か、青色申告に移行した白色申告者は3%に留まった。e-tax(電子申告)の利用に関する質問では、30代以下で電子申告利用率が他の世代の倍以上となっている。一方、税理士などに申告を依頼する代理申告は年代が高くなるに連れて利用率が高くなる、という傾向になってている。確定申告や経理業務で1番大変だったことは、「日々の記帳」「確定申告に関する知識の取得」の順となり、普段の記帳などの実作業に加えて、確定申告特有の知識を得るのに苦労していることがわかった。ユニークなものでは「確定申告の時期はどのような気分になるか」を聞いたところ、トップは「鬱・憂鬱」という回答で23%を占めた。次に「面倒・面倒くさい」が20%。ほかには「ブルー」「重い」「慌ただしい」「億劫」など、全体的に確定申告時期は暗い・嫌な気分になる人が多いことがわかった。なお、大変だった確定の申告エピソードでは、「パソコンのデータが消えて全部やりなおし」「東日本大震災で領収書などが汚れてしまった時」「入院中。病院のベットで仕上げた」「とにかく初年度の確定申告がさっぱりわからず大変だった」など多種多様な意見が寄せられた。
2015年01月10日freeeは8日、2015年(2014年度)に確定申告をする予定の人を対象にした確定申告に関する調査結果を発表した。それによると、2014年度より実施される白色申告者の記帳義務化について、知っている白色申告予定者は54%にとどまった。同調査は、2014年12月16~19日にインターネット上で行われ、20代~60代の事業所得または不動産所得がある個人400人から有効回答を得た。2015年2~3月に提出される2014年度の確定申告より、すべての白色申告者の記帳が義務化された。そこで、対象となる白色申告者に記帳義務化について知っているかと尋ねたところ、知っていたのは約半数の54%にとどまった。また記帳義務化に伴い、白色申告は税制優遇のある青色申告と同等の手間がかかることとなるが、2014年度の申告から、青色申告に移行した白色申告者はわずか3%だった。確定申告の時期はどのような気分になるかと聞くと、「鬱・憂鬱」が23%で最も多く、次は「面倒・面倒くさい」で20%。このほか、「ブルー」「重い」「慌ただしい」「億劫」など、全体的に暗い・嫌な気分になる人が多いことが明らかになった。確定申告や経理業務で1番大変なことは、1位「日々の記帳」、2位「確定申告に関する知識の取得」。回答者からは「パソコンのデータが消えて全部やりなおし」「とにかく初年度の確定申告がさっぱりわからず大変だった」といったエピソードが寄せられた。
2015年01月08日弥生は、「弥生会計」「やよいの青色申告」が、「YAYOI SMART CONNECT」と連携を開始し、外部アプリケ―ション/サービスから取引データを自動で取り込み、自動で仕訳する機能が追加されたと発表した。アグリゲーションサービスの「Zaim」、「MoneyLook」と「Twitter」連携が可能となり、銀行明細やクレジットカード、電子マネーなどの様々な取引データを自動取込、自動仕訳し、会計データへと変換する。これにより、利用者は、日々の取引入力の手間を削減できる。
2014年12月24日弥生は12月18日、同社が提供する「やよいの青色申告 オンライン」、「やよいの白色申告 オンライン」と、プラグラムが提供するタブレット型POSシステム「スマレジ」および、メイクリープスが提供するクラウド型請求ソフト「Make Leaps(メイクリープス)」と、12月24日より連携を開始すると発表した。「やよいの青色申告 オンライン」、「やよいの白色申告 オンライン」では、「YAYOI SMART CONNECT(弥生スマートコネクト)」により、外部アプリケ―ション/サービスと連携し、業務データを自動取込、自動仕訳し、製品に反映することができる。「スマレジ」と「Make Leaps」は今回、「YAYOI SMART CONNECT」による連携先に追加される。「スマレジ」では、「スマレジ」に入力した店舗の売上データを、「やよいの青色申告 オンライン」、「やよいの白色申告 オンライン」に取り込み、売上として自動変換・自動仕訳され、ユーザーはボタンひとつでデータを弥生側に送信でき、会計データへの転記の手間を省くことができる。「Make Leaps」では、「Make Leaps」で作成した請求書の内容が、「やよいの青色申告 オンライン」、「やよいの白色申告 オンライン」に、売掛金として自動変換・自動仕訳される。これにより、管理画面から取引先名、請求書発行日などでソートし、複数の請求書を一括で弥生側に送信できるため、一定期間の仕訳作業が一度で完了する。
2014年12月18日マグレックスは12日、最新のMac OS Xに対応した個人事業手向け青色申告ソフト「Macの青色申告 ver.11」を発売した。価格は税別10,800円。個人事業手が青色申告特別控除を受けるため、複式簿記による記帳 / 貸借対照表 / 損益計算書の作成などをスムーズに行うためのソフト。インタフェースは用紙をイメージした手書き風で、入力補助を使用すればマウスだけでの入力も可能。入力した仕訳帳を複製したり再利用したりすることもできる。仕訳バインダーや、仕訳データの書出 / 取込機能を搭載し、青色申告は一般 / 不動産の両方に対応。減価償却法令改正に対応した固定資産管理機能も搭載する。また、確定申告書Bへの直接印刷機能を備えるほか、仕訳連動可能な見積書 / 納品書 / 請求書の印刷テンプレートも収録する。新しい消費税率にも対応し、税率の変更も可能。iOS用の無料アプリ「iChoubo」とも連携し、外出先で入力したデータの取り込みが可能。対応OSはOS X 10.7以降。
2014年12月12日確定申告を「難しくて面倒なもの」と決めつけていませんか。国税庁の確定申告ホームページは、数年前からデザインや操作がかなり改善されていて、質問に答えていくと税金の計算がほぼ完了するようになっています。少しの手間で、払いすぎている税金を取り戻せるかもしれない確定申告に、今年は挑戦してみませんか。■確定申告とは確定申告とは、1月1日から12月31日の1年間の所得に対する税金を自分で計算し、税金を納めたり、払い過ぎた税金を還付してもらったりする制度です。翌年の2月16日から3月15日が申告期間になっています。■確定申告でトクする人確定申告をするとトクする人は、これから挙げる8つの条件に当てはまる人です。1つでも当てはまるものがあれば、税金が戻ってくる可能性が高いので、しっかり確定申告の準備をしておきましょう。1.医療費が10万円を超える(医療費控除)家族の医療費合計額が10万円を超える場合、医療費控除として税金の計算から除くことができます。医療費には、病院に支払ったお金以外に、通院のための交通費や薬局で購入した薬代なども含めることができます。生命保険契約などで支給される入院費給付金、出産育児一時金や高額療養費などを受け取った場合は、それらを支払った医療費の合計から引いた額が、医療費控除の対象になります。たとえば、出産費用の高い病院で出産し、医療費が100万円かかったとします。その場合、医療費控除の対象額の計算式は、次のようになります。100万円 - 42万円(出産育児一時金) - 10万円 = 48万円100万円から出産育児一時金の42万円と10万円(あらかじめ控除される額)を差し引いた、残りの48万円=医療費控除の対象となる金額です。この48万円が税金の計算から控除され、その分、支払う税金の額は少なくなります。その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5%を超える額が対象となり、医療費が10万円を超えなくても医療費控除が受けられます。なお、予防接種や人間ドックなど予防目的の医療費や、歯のホワイトニングやコンタクトレンズといった美容目的の支出は、医療費控除の対象にはなりませんのでご注意ください。2.2,000円以上の寄付をした(寄付金控除)国や地方公共団体、特定公益増進法人に対する寄付は、2,000円を超えた額が控除対象になります。少ない金額であっても、きちんと確定申告をすると、払い過ぎたお金が戻ってきますよ。3.ふるさと納税制度を利用した(寄付金控除)数年前からブームが起きている「ふるさと納税」ですが、興味があれば、ぜひ年内に。年末までにお気に入りの地方自治体にふるさと納税制度を利用して寄付をしておけば、年明けの確定申告の対象になります。こちらも2,000円を超える額が控除の対象です。4.災害や盗難の被害にあった(雑損控除)今年中に災難に見舞われた方は、次の2つのうち、いずれか多いほうの金額が控除の対象となります。ただし、保険金などで補填される金額は差し引かれます。・(差引損失額) - (総所得金額等) × 10%・(差引損失額のうち災害関連支出の金額) - 5万円5.住宅ローンを組んだ(住宅借入金等特別控除)住宅ローンを組んだ初年度は、確定申告が必要です。翌年以降は年末調整だけで完了します。6.投資で大きな損をした(損益通算、損失の繰越)株や投資信託、FXなどの投資で大きな損失がある場合、確定申告をすることで、損失を3年間繰り越すことができます。来年の利益から引くことができるので、確定申告しておきましょう。ただし、NISA口座での損失は対象外です。7.退職した後、就職していない今年中に退職をした後、就職していない方は、税金を払いすぎている可能性が高いので、確定申告で税金を取り戻しましょう。8.企業から報酬の支払いを受けたライターやデザイナーなどのフリーランスの方は、収入が20万以下でも確定申告をすることで税金が戻ってくることがあります。企業から受け取った報酬額から、予め源泉徴収されているので、払いすぎている所得税を確定申告で還付してもらうのです。■確定申告しなければいけない人一方、確定申告でトクすることがなくても、申告の義務がある人がいます。以下の3つのうち、いずれかのケースに該当する人は、確定申告で1年間の税金の計算をしておきましょう。1.給与年収が2000万円を超える年収が2,000万円を超える高額所得者は、勤務先で年末調整をしてもらえません。自ら確定申告で税金の計算をする必要があります。勤務先から配布される源泉徴収票を大切に保管しておきましょう。年末調整に必要な「生命保険料控除証明書」「住宅取得資金に関わる借入金の年末残高等証明書」「給与所得者の住宅借入金等特別控除申請書」の3点も合わせて提出しますので、同じ場所にまとめておくといいですね。2.勤務先で年末調整されていない書類の提出が間に合わなかったり、勤務先で年末調整ができなかったりする場合は、給与年収が2,000万円以下の方でも確定申告の必要があります。1の方と同様の書類をまとめておきましょう。3.副収入の所得が20万円を超える勤務先以外にアルバイトや副業での所得が20万円を超える人は、確定申告で税金の計算をする義務があります。所得とは、収入から必要経費を引いた残額になります。確定申告の締切日は、毎年3月15日。日曜日に当たる場合は、翌日の3月16日になります。確定申告は郵送でも可能なので、早めに準備しておきたいですね。確定申告書の提出が早ければ早いほど、税金が還付される日が早くなりますよ。<参考リンク> 国税庁 確定申告書作成コーナー 国税庁 寄付金控除
2014年11月26日次回の確定申告シーズンに向けて、昨今は安価で導入しやすいクラウド型の会計ソフトが各社から提供されているが、どのソフトを選んでいいか迷っている個人事業主・中小企業も多いのではないだろうか。そんな中、クラウド型会計ソフトの先駆者として知られるfreeeでは、2014年度の確定申告に向けて、ソフトの対応範囲を従来の決算書の作成から申告書の作成まで拡大。そのほか、白色申告の記帳義務化や消費増税など会計ソフトへのニーズが高まる次回の確定申告に向けてさまざまなバージョンアップを図っている。クラウド型会計ソフト「freee」とは -- 2013年3月にリリースしたWindows/Mac OS対応の会計ソフトで、簿記の知識がなくても利用できるシンプルさ、使いやすいユーザーインタフェース、銀行やカードのWeb明細と自動同期して会計帳簿を作成する機能性が特徴。2014年10月時点で14万事業所が登録している。○請求書の受け取りから支払いの流れを省力化11月6日には、新たにOCR機能、一括振込ファイル作成機能を追加。請求書の受け取りから支払いまでの流れを省力化した。具体的にOCR機能とは、freeeのiPhoneアプリで撮影、もしくはPFU製のドキュメントスキャナ「ScanSnapシリーズ」を使って領収書や請求書を読み取る「ファイルボックス機能」を用いたもの。同機能で読み取った画像データから、「日付」「金額」「取引先」などを自動補完する。これにより、いままで手入力していた取引先からの請求額や、現金での支払いのデータを撮影するだけで、自動で会計ソフトへの取り込みが可能となった。加えて一括振込ファイル作成機能より、未払の取引先への振込が一括でできる「全銀フォーマット」のファイル出力に対応。会計データとして登録してある未払金から複数を選択し、これらを一斉に振込できるファイル形式での出力が可能になった。一般的な取引先への支払業務の流れは、まず受領した紙の請求書を会計ソフトに転記、その後月末などに、経理担当者が1件ごと支払先と金額を確認し、銀行で振込作業を行う。振込が終わると、どの請求書が支払い済みかどうかを経理担当者がチェックする流れだ。しかしこのような業務の流れの中では、会計ソフトへの転記ミス、支払先と金額の間違い、手数料が重複してかかる、ステータス管理の手間、など多大な労力コストが必要で、中小企業にとって大きな負担となっていた。今回追加した新機能により、取引先への支払業務を省力化。受け取った請求書は各社員がスマートフォンやScanSnapから画像データとして取り込み、内容はOCRで自動推測される。後はデータを確認し、月末などに未払いの分をまとめて一括振込ファイルで振り込むだけ、というわけだ。○新コンセプト「バックオフィス最適化」さらにfreeeではこのたび、法人向けの新コンセプト「バックオフィス最適化」を発表。経理業務の自動化と社員との分業によって、これまでかかっていた作業時間を大幅に削減できるようにした。freeeの佐々木大輔代表取締役は、新コンセプトを発表した経緯について「銀行やクレジットカード明細を利用した自動化は、個人事業主や1人で運営するような法人では非常に強力(有効な機能)ですが、複数人で運営する事業や発生主義で記帳したい事業(決済などが行われる前に、いくら支払われるか知りたいなど)の場合にその効果は限定的でした」とし、「今回の新コンセプト“バックオフィス最適化”により、このようなニーズを持っているセグメントにおいても大きな効果が期待できるようになります」と話す。なお、freeeが想定する中小企業とは、従業員数が3~50人ほどの法人だが、「人数よりも組織の複雑性や社内運用ルールの厳しさなどがより重要です。freeeは従業員70人超になりますが、社内の経理は気持ちよくfreeeを使っています」とのことだ。
2014年11月10日技術評論社は23日、書籍『世界一ラクにできる確定申告 ~全自動会計ソフト「freee」で手間なく完結!~ 平成27年版』を発売した。原尚美氏と山田案稜氏の共著。価格は1,580円(税別)。確定申告の締切を目前に不安になったり、「もっとラクにできないか?」と思ったりしたことはないだろうか。同書は、全自動クラウド会計ソフトfreeeの活用法を丁寧に解説するとともに、経費の悩みどころまでもフォロー。青色申告を手早くすませたいフリーランス・個人事業者にお薦めの1冊となっているという。freeeは2014年1月から電子申告(e-Tax)に対応し、納税まで自宅で完結できるのが特徴。主な内容は、「第1章 確定申告でラクするための準備と考え方」「第2章 世界一ラクできる会計ソフト、発見!」「第3章 確定申告の準備をしよう」「第4章 お金が入ってくるときの処理をマスターしよう」などとなっている。共著者の1人、原尚美氏は税理士、東京外国語大学英米語学科卒業。1日3時間だけの会計事務所からスタートし、現在は全員女性だけのスタッフ22人、一部上場企業の子会社などをクライアントに持つ。共著者の1人、山田案稜氏はパワービジョン代表取締役。同志社大学哲学科卒業後、システムエンジニアを経て、2007年にWebマーケティング専門会社パワービジョンを設立した。
2014年10月23日弥生のクラウド版会計ソフトは、簿記や会計に関する専門知識がなくても、簡単に帳簿と確定申告書を作成できる――。弥生は10月16日、「やよいの青色申告 オンライン」の提供開始を発表。岡本浩一郎代表取締役社長が、同ソフトの特徴である「かんたん」「やさしい」をアピールした。パッケージ版の会計ソフトで金額ベース、本数ベースともに50%以上の市場シェアを誇る弥生(※)が、クラウド(SaaS)版への着手を発表したのは2009年のこと。2014年1月に「やよいの白色申告 オンライン」をリリース、そして今回、「やよいの青色申告 オンライン」は満を持しての投入になる。主なターゲット層は、個人事業主だ。(※)量販店および有力オンラインストアにおけるシェアを基にした調査と弥生集計により算出2014年は白色申告の記帳が義務化され、次回の確定申告からは個人事業主でも帳票の作成が必須となった。これまでの確定申告と比較して、その負担は何倍にもなると予測される。「やよいの青色申告 オンライン」は、そうした個人事業主の手助けとなるソフト。弥生では(確定申告で)同じ手間をかけるのなら、65万円の特別控除が受けられる青色申告を推奨しており、これまで記帳の手間をかけずに済むことなどを理由に白色申告を選択していたユーザーは、ぜひ「やよいの青色申告 オンライン」を使って簡単にできる確定申告に挑戦してほしいとしている。「やよいの白色申告 オンライン」のデータはそのまま移行できるので、既に同ソフトを利用しているユーザーも安心して使える。○Macでも使える「やよいの青色申告 オンライン」の特徴は、「記帳も確定申告も、同ソフト1つでできる」「簿記/会計の知識がなくても青色申告ができる」「シンプルなデザインと機能で直感的に使える」「Windows/Mac OS対応」の4点。機能面では、学習機能付きで取引データの自動取り込み/仕訳ができる「スマート取引取込」、シンプルなUI(ユーザーインタフェースで)迷わず使える「かんたん取引入力」、表示された手順にしたがって進めていける「確定申告書の作成」、青色申告に必要な帳簿を自動で集計・作成する「帳簿・レポートの集計」機能を搭載している。銀行明細やクレジットカードなどの取引データは、業務用と個人用に分けて登録が可能。自動仕訳の学習機能を搭載するので、使えば使うほど仕訳精度が向上する仕組みだ。また、難しい会計用語や具体例を画面内で解説文を表示するサポート機能も搭載するので、画面の案内に沿って進めていくだけで決戦書や申告書を作成できるとしている。○外部サービスとの連携も2014年7月に開始した外部アプリケーションとの連携サービス「YAYOI SMART CONNECT(弥生スマートコネクト)」にも対応している。既に家計簿アプリ「Zaim」や資産管理サービス「MoneyLook」などと連携。今後POSや電子請求書、ECサイト、決済サービスとの連携を計画している。○安心保守サポートにも対応サポート面にも力を入れている。弥生は、パッケージ版で提供している「あんしん保守サポート」をクラウド版会計ソフトのユーザーにも拡大し、製品操作サポートに加えて仕訳や確定申告などの専門的な業務相談にも電話/メールで対応する。従来の製品保守サービスや業務ヘルプデスク、業務支援サービスなどに加えて、製品の活用例を紹介するサービスも拡充していく方針だ。○初年度無償キャンペーンを実施料金プランは、すべての機能が使えるセルフプランが年額8000円(税抜)、サポート付きのベーシックプランが年額1万2000円(税抜)。最大2カ月の無料プランも用意している。なお、2015年3月16日申し込み分まではセルフプランが初年度0円、ベーシックプランが初年度6000円となるキャンペーンを実施中だ。2014年10月以前に「やよいの白色申告 オンライン」を利用中のユーザーも同キャンペーンに申し込める。
2014年10月16日弥生は10月16日、クラウド版の会計ソフト「やよいの青色申告 オンライン」を発表した。WindowsおよびMac OSに対応している。すべての機能が使えるセルフプランが年額8000円(税抜)、サポート付きのベーシックプランが年額1万2000円(税抜)。2015年3月16日申し込み分まではセルフプランが初年度0円、ベーシックプランが初年度6000円となるキャンペーンを実施する。やよいの青色申告 オンラインは、弥生が2014年1月にサービスを開始した「やよいの白色申告 オンライン」をベースに開発された会計ソフト。簿記や会計に関する専門知識がなくても、簡単に帳簿と確定申告書を作成できる「簡単」「やさしい」が特徴だという。2014年7月に開始した弥生と外部アプリケーションとの連携サービス「YAYOI SMART CONNECT(弥生スマートコネクト)」にも対応しており、銀行明細やクレジットカード、電子マネーなどの取引データを自動で取り込み、自動仕訳ができる。保守サポートが充実しており、製品サポートに加えて、仕訳や確定申告などの専門的な業務相談にも電話やメールで対応する。なお、弥生は10月16日に説明会を開催し、製品戦略や業務ソフトの最新版「弥生 15 シリーズ」を発表。そちらは追ってリポートする。
2014年10月16日パイプドビッツは、11月1日にクラウド型青色申告ソフト「ネットde青色申告」の料金体系を刷新する。基本機能はすべて無料化し、決算書の自動作成などのオプション機能を使う場合には年額3000円から。現在は事前登録を受け付けている。ネットde青色申告は、WindowsおよびMac OSに対応したクラウド型青色申告ソフト。伝票入力から電子申告までをワンストップで行える。日計表/出納帳/伝票などの入力機能や、元帳/試算表/分析等の帳票作成機能などの基本機能と電話/メールサポートは無期限で無料で、データの容量や保管期限にも制限はない。会計知識を要するサポートや、決算書自動作成機能などのオプションは、必要な分だけ購入する仕組み。決算書自動作成機能には、青色申告決算書のほか、所得税申告書B、消費税申告書、電子申告用データ(e-Tax連携データ)が含まれる。なお各オプションの料金は現在検討中とのこと。
2014年10月01日2014年1月に適用された白色申告の記帳義務化。今度の確定申告からは個人事業主でも帳票を作成する必要があり、これまでの確定申告と比べてその負担は3、4倍にも感じるだろう。そんな人達の強い味方になってくれるのが、会計ソフトの第一人者・弥生が提供する「やよいの白色申告オンライン」だ。実際に体験してみたので紹介しよう。○「やよいの白色申告オンライン」の基本2014年に始まった白色申告の記帳・帳簿などの保存制度。これまで青色申告にのみ課せられていた帳簿や書類の作成、保存などが、白色申告事業者にも義務としてのしかかってくる。具体的には収入、経費、経費の項目、取引の年月日、売上先、仕入先などを帳簿として管理しなければならない。また銀行やクレジットカードの取引明細、領収証類なども併せて保管し、管理する必要がある。これらには保存期間が設けられており、法定帳簿で7年、任意帳簿と領収証や請求書といった書類は5年の期間、保存管理が義務付けられている。もちろん青色申告とは違い、簡易なものでも許される。書式が決まっている訳ではないので、自分のやりやすいように帳簿類を作成することもできる。しかし、それでもこれまで不要だったものまで作るとなれば、その負担増はもちろん、精神的にもプレッシャーを感じる人は多いだろう。これらの負担のすべてを考えれば、せめて売り上げや経費といった基本的な帳簿類は、ソフトウェアを導入するなどしてある程度自動化してしまうのが得策だ。そこでオススメしたいのが、白色申告用のソフトウェア。中でも、2014年1月に提供を開始した「やよいの白色申告オンライン」は、会計ソフトの第一人者である弥生が提供しているだけあって定評のあるサービスといえる。また、このサービスの特長として、PCでネットに接続して弥生のサーバー上にあるソフトウェアにアクセスして操作する、いわゆるクラウド型のサービスという点が挙げられる。どこからでもアクセスできるクラウドのメリットを活かして、自宅で、お店で、事務所で、ちょっとした空き時間を利用して、サッと経理処理をするにはとても好都合なのだ。さらに売り上げ、仕入・経費という会計の基本を凝縮したシンプルな機能は、経理が苦手というユーザーでも敷居を高く感じさせない作り。お小遣い帳的な感覚で操作できるため、入力も苦にならない。確定申告に必要な書類や帳簿類まで作成できてしまうのだから、使わない手はないだろう。まさに、日々の仕事に追われる働く社長&店長の強い味方といえるサービスなのだ。基本機能などはこちらでも紹介しているので、併せてご確認頂ければと思う。2014年末まで完全無料のキャンペーンを実施している。○追加機能で何が変わった? さらに便利に使える「スマート取引取込」「やよいの白色申告オンライン」の良さは基本機能だけに留まらない。2014年7月に、銀行、クレジットカードなどの取引明細を、自動で取込、自動で仕訳する機能「スマート取引取込」が追加された。「スマート取引取込」は、「MoneyLook」「Zaim」などの資産管理サービスを「やよいの白色申告オンライン」と連携することで、「MoneyLook」や「Zaim」で記帳管理していた口座を、「やよいの白色申告オンライン」へインポートできるのだ。経理処理上、銀行口座の出し入れの管理は会計において大切なもの作業の1つ。これまで口座やクレジットカードの決済状況などを「MoneyLook」や「Zaim」のような外部ツールで管理していたのなら、それをそのまま利用できるのは大変便利だろう。手書きで口座管理をしていた人なら、その大変さと共にどれほど労力を減らすことができるか分かるはずだ。通帳を1行1行書き移すうっとしい作業から開放されるのだから、ぜひ使ってもらいたいサービスだ。例えば、職種によっては銀行口座の名目がとても細かい場合もあるだろう。得意先がたくさんあったり、個人の顧客を相手に口座を使ったりするようなケースでは特に負担は大きくなる。またこの連携機能を使うことによって、記帳の度に直接銀行へ出向かなくても済むようになる。資産管理サービスをすでに使っている人はもちろんだが、まだの人はこれをきっかけに使ってみて、その効率性の高さを感じてみてはいかがだろう。○追加機能で何が変わった? スマホから入力ができる「biznote for やよいの白色申告オンライン」「やよいの白色申告オンライン」は、スマートフォンからも入力が行える。やり方は簡単で、無料配布している「biznote for やよいの白色申告オンライン」アプリをダウンロード&インストールするだけ。あとは、いつも使っているIDとパスワードがあれば、スマートフォンのアプリから、直接仕入や経費、売り上げなどを書き込めるようになる。「やよいの白色申告オンライン」と同様、入力項目が少なくかなりシンプルな出来。慣れてしまえば、普段の入力作業は「biznote for やよいの白色申告オンライン」が主力、などという人も出てくるだろう。このアプリの場合、スマートフォンという使い慣れたデバイスで会計作業ができるだけでなく、いつでもどこでも経理上の処理ができるメリットが生まれる。例えば仕入れ先で直接その日に購入した部材の値段や科目を入力するクセを付ければ、それだけ経理処理の効率が上がる。また、忘れがちな会費や接待費のような経費も、その場で入力すれば領収証を見て「これって誰と商談したんだっけ? 接待で良かったんだっけ?」などと、遠い過去を思い出す苦労も無くなるのだ。○追加機能でさらに使い勝手が良くなった「やよいの白色申告オンライン」そのほか、「やよいの白色申告オンライン」はTwitterでつぶやくだけで入力できる機能があったり、自動仕訳の精度が高くなっていったりと、さまざまな面で「使いやすさ」を追求したサービスとなっている。弥生では、本記事で紹介した追加機能の他にも、連携サービスや対応ソフトは順次拡大されていく予定としている。資産管理ツールとの連携やスマートフォン対応など、ますます便利になった「やよいの白色申告オンライン」。また、年内発売予定の「やよいの青色申告オンライン」にもデータ連携できるそうで、青色申告への移行を検討している人にもうれしい。白色申告の記帳義務化で悩んで居る人は、同サービスを使って手軽、簡単に提出書類を作成し、確定申告をスムーズに乗り切って頂きたい。
2014年09月30日