「真木よう子」について知りたいことや今話題の「真木よう子」についての記事をチェック! (7/12)
女優の真木よう子、吉瀬美智子、伊藤歩、板谷由夏、長谷川京子が2日(日)、都内で行われたフジテレビ系連続ドラマ「セシルのもくろみ」の制作発表会見に出席した。ファッション誌業界を舞台に、専業主婦・独身・共働き・シングルマザーら様々な立場のオンナたちが“もくろみ”、ぶつかり合いながらも幸せを探していくストーリー。嫉妬を感じる瞬間を聞かれた真木さんは「女性に対して嫉妬することはない」というも「媚びを売れる人は羨ましい。そういうすべを知っている人。私はそういうのが全然できないので、器用な人がうらやましい」と告白。また一児の母親でもある真木さんは、同じく一児の母親である演じた主人公に「愛している人間が幸せで生きていることが一番の幸せ、というところは共感する。同じようなセリフが一話にあるけれど、元のセリフが伝わりにくいと思ったので、私が考えてちょっとだけ変更してわかりやすくしました」と母親としての思い入れを明かした。また真木さんは二児の母である吉瀬さんから「真木ちゃんが結構なお腹具合で、それを見てカッコいいと思った。どういう風に腹筋を作っていったのか、撮影現場で検証したい。そのくらい凄い。見事」と美ボディ絶賛。それに真木さんは「腹筋は前からずっとある。腹筋も50回連続で出来るので。中学の陸上3年間が効いているのかな?いま現在何をしているわけでもない」と淡々と解説していた。最後に真木さんは「これだけの美人女優が揃い、『またこのパターンね』と思われている方もいるかもしれないけれど、その想像の斜めの斜めの斜めの斜めの斜めの上を行く、ぶっ飛んだ面白いドラマ。最初から最後まで見てもらえればわかってもらえるはず」と自信を口にした。「セシルのもくろみ」は、7月13日より毎週木曜22時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年07月02日真木よう子が主演を務め、吉瀬美智子、伊藤歩、板谷由夏、長谷川京子ら豪華女優陣が共演する新木曜劇場「セシルのもくろみ」。この度、本作のポスタービジュアルが完成。人気イラストレーター・maegamimami(マエガミマミ)のイラストとコラボし、独創的なビジュアルに仕上がっている。本ドラマは、ファッション誌「STORY」で2008年から2010年にかけて連載され、多くの共感を呼んだ唯川恵の同名小説が原作。ファッション雑誌業界を舞台に、専業主婦・独身・共働き・シングルマザーなど様々な立場の女性たちが、ぶつかり合いながらも幸せを探していくオトナの女性たちの物語。主演の真木さんが、日々の小さな幸せに満足していた体育会系の主婦だったが、ある日ファッション誌の読者モデルにスカウトされたことから人生が一変、これまで読んだこともなかったファッション誌の世界に足を踏み入れる宮地奈央役を演じるほか、奈央の憧れにして最大のライバルとなる「ヴァニティ」のカバーモデル・浜口由華子役を吉瀬さん、「ヴァニティ」のライターとして奈央とタッグを組む沖田江里役を伊藤さん、奈央をスカウトする「ヴァニティ」の編集部デスク・黒沢洵子役を板谷さん、「ヴァニティ」の元No.2モデルで、現在はテレビコメンテーターとして活躍する安永舞子役を長谷川さんが扮する。このほど公開されたポスタービジュアルには、赤い衣装を身にまとった真木さんら女優陣5人が写り、そのバックにはイラストで描かれた5人の女性が。このイラストは、いま若い女性を中心に人気を集めるイラストレーター・maegamimamiさんが担当。2013年よりmaegamimamiの名で活動を開始し、女性をモチーフにしたイラスト作品を数多く手掛け、女性誌、ウェブ、広告、ブランドとのコラボレーションを中心に活躍。さらに、その独創的なセンスを生かし、クッションなどの刺繍作品の制作や店頭ディスプレイを行うなど活躍の場を広げているmaegamimamiさん。近年では、ドラマ「カルテット」のポスタービジュアルのイラストデザイン及び、主題歌「おとなの掟」のジャケットの制作も手掛けている。“いい匂いのしそうな女の子が描きたい”というmaegamimamiさん本人のこだわりと、“女性としての生き方”を描いたドラマのテーマがマッチングし実現した今回のコラボポスター。女性ならでは嫉妬や策略、幸せそうに見られたいという虚栄心などがmaegamimamiさんの独創的かつ繊細でしなやかなペンタッチによって表現。美と欲望を体現した豪華女優陣の背景に大胆で毒気のある女性たちのイラストが描かれることで、密かにうごめく“オンナたちのもくろみ”が見え隠れしたポスタービジュアルとなっている。maegamimamiさんは、「いまや多くの女性たちが憧れてやまない“読者モデル”という存在。彼女たちが生きるファッション雑誌業界の中で繰り広げられる世界は、それを手に取る女性たちの目にどう映り、そして影響するのだろうかと興味が湧きました。作品に参加でき、光栄です」と今回の参加を喜び、「嫉妬も野心も、独占欲も好奇心も。ゴチャゴチャうごめく女の本性は、欲深くて時に残酷。誰の中にも潜んでいるであろうこの残酷さを“セシル”という架空の5人の存在に託しました」と思いを語る。また「架空の(イラストの)セシルという存在が、アートディレクター・吉良氏のセンスで見事に実写と絡み合い、素敵なビジュアルに仕上がりました。ドラマと共に、この夏の記憶の一部になっていただければ幸いです」とコメントした。また、本作のPRスポット動画では、maegamimamiさんが描く“一人の女性”が、真木さんら5人の女優たちと共演。ビジュアルとはまた違った、動きのあるmaegamimami作品も一緒に覗いてみて。木曜劇場「セシルのもくろみ」は7月13日(木)より毎週木曜日22時~フジテレビにて放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2017年06月20日女優・真木よう子が、フジテレビ7月クールの木曜劇場「セシルのもくろみ」で主演を務めることがこのほど決定。真木さんのほかにも豪華女優陣が集結し、ファッション雑誌業界を舞台に専業主婦・独身・共働き・シングルマザーなど様々な立場の女性たちがぶつかり合いながらも幸せを探していく女性たちの物語を描いていく。本ドラマは、ファッション誌「STORY」で2008年から2010年にかけて連載され、多くの共感を呼んだ唯川恵の同名小説。運命のいたずらで読者モデルとなった女性が、一流のモデルとして成功の階段を駆け上っていく物語だ。タイトルにある“セシル”とは、フランスの小説家フランソワーズ・サガンの名作「悲しみよこんにちは」の主人公・セシルが由来。原作では、かわいい顔をして恐ろしい“もくろみ”をもった少女が抱く女性の悩み、葛藤、思惑など女性自身の中に潜む“オンナ”という意味で使われている。また、劇中では作家などの文化人やスポーツ選手ら様々な分野で活躍する実在の女性たちが複数出演し、ドラマのテーマである“女性としての生き方”、“人から幸せそうに見られることの虚栄心”など、視聴者へ問いかけ投げ掛けるシーンが登場する。今回主演の真木さんが演じるのは、金型仕上げ工の夫と中学1年生の息子との3人暮らしの生活をしている、“美”から遠ざかっていた専業主婦・宮地奈央役。しかしある日、人気女性ファッション誌「ヴァニティ」の編集デスクにたまたま読者モデルとしてスカウトされたことから、生活が一変。これまで読んだこともなかったファッション誌の世界に足を踏み入れることになる…という役どころ。真木さんは、「自身がやりたい仕事に挑む野心。愛する我が子を笑顔で幸せにしたい親心。これを両立させるが故に発生する、苦悩、葛藤。本(台本)には非常に共感いたしました。しかしながら、私はこの作品を通し、男女関わらず、本当に美しく格好の良い人間とはどういった姿勢で己の道を歩んでいくのか。その様な姿を多くの方に微力ながらもお見せできればと思っております」とコメントしている。また、奈央の憧れにして最大のライバルとなる「ヴァニティ」のカバーモデルで、女性のすべての要素を兼ね備えたパーフェクトな女性・浜口由華子役を吉瀬美智子、「ヴァニティ」のライターとして半信半疑で読者モデルの奈央とタッグを組むことになる沖田江里役を伊藤歩、奈央をスカウトし、ファッション業界へと引き込む「ヴァニティ」の編集部デスク・黒沢洵子役を板谷由夏、「ヴァニティ」の元No.2モデルで、現在はテレビコメンテーターとして活躍する個性の強い安永舞子役を長谷川京子と豪華女優陣が扮する。吉瀬さんは、「リアリティーのあるお話に期待感が膨らみました。モデル・雑誌業界の裏側が描かれ、モデル経験者としても楽しみです」と話し、経験を生かして演じていきたいとコメント。豪華共演陣との撮影にいかまら楽しみと期待を抱く伊藤さんは、「恋愛やキャリアが崖っぷちであっても、好きな仕事や信念は貫き通す。そんな沖田江里の諦めない情熱をこの夏!精一杯演じ切りたいと思います!」と意気込み、板谷さんは「女たちのこころを知りたい!と欲を出す夏になりそうです。欲深く役を満喫したいです」と語り、後半戦の“鍵を握る役”を演じる長谷川さんは、「私自身どのように皆さんと絡んでいくのか楽しみであり、また、作品のラストスパートを一気に加速させる起爆剤になれたら良いなと思います」と話している。木曜劇場「セシルのもくろみ」は7月より毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年05月24日女優の樋口可南子、宮沢りえ、石田ゆり子、篠原涼子、杏が20日、都内で行われた資生堂の新プロジェクト発表会に出席した。今年2月に厚生労働省から「有効成分純粋レチノールによる深いしわを改善する効能効果」の承認を日本で初取得した資生堂は、純粋レチノールでさらに輝くことを応援するためのプロジェクトを始動。それに伴う新CM「資生堂 表情プロジェクト 宣言」編が4月20日より全国で放映され、同CM以降も順次広告展開されるほか、特設WEBサイトでも様々な情報を発信していく。この日の発表会には、映画の撮影で欠席した真木よう子以外のCM出演者が勢揃い。年長の樋口は「このメンバー、うれしいんです! 年下なんですけど、本当にピカピカの女優さんでオーラがあって、CMもみんな綺麗なんですよ。みんな清々しくて心が活性化されたCMでしたね」と後輩たちを大絶賛。登壇者全員が女優ということで、「女優の立場から豊かな表情を生み出す際に気をつけていることは?」という問いに宮沢は「お芝居で言ったら、相手方の感情や思いをよく見ていると自分が演じようと思わなくても湧いてくる感情があります。だから相手や眼の前にあるものに集中することが自分の表情の豊かさに繋がると思いますね。人生を彩るのは表情という絵の具という感じはします」と独特のひょ元で持論を展開した。また、第3子妊娠を発表後、初めて公の場に登場した杏は「最近2人の子どもが『いただきます』『ごちそうさま』の時に手を合わせることを覚えてくれて一生懸命やっているんです。同時に手を合わせると拍手が始まり、それを見る度に面白いなっと思います。私もつられて笑顔になってしまいますね」とすっかり母親の顔が板についた様子だった。
2017年04月20日「資生堂 表情プロジェクト」の新CMに出演する杏、石田ゆり子、篠原涼子、樋口可南子、宮沢りえが4月20日(木)に開催されたプロジェクト発表会に出席した。資生堂が、しわの改善のために、純粋レチノールを配合したスキンケア商品のシリーズを発売するにあたり、杏さん、石田さん、篠原さん、樋口さん、宮沢さんに、この日は映画撮影のために欠席となった真木よう子を加えた6名が新CMに出演。女性たちを本来の豊かな表情へと解放し、さらに輝き続けることを応援することで、表情あふれる世界の創造に貢献していくという、プロジェクトの趣旨を掲げる。トークも“表情”をテーマに展開!宮沢さんは、女優として豊かな表情を生み出す秘訣について問われ「お芝居で言うと、相手の俳優さんの感情や思いをよく見ていると、自分が演じようと思わなくても、相手の表情を見ているだけで、湧いてくる感情があるんです。相手、目の前のものに集中することが、自分の表情の豊かさに影響してくるのかなと思います。人生を彩るのは表情という絵具なのかなと思うし、たくさんの表情持ってる方は、人生がカラフルだなと思います」と持論を語る。また、日常の生活の中で、思わず表情に出てしまったエピソードを尋ねられた石田さんは「最近、姪たちに久しぶりに会ったら、ものすごく大きくなっていて、思わず目を見張りました」と明かす。また「難しい料理に挑戦することが多くて、私はおっちょこちょいでうまくいくか心配だったんですが、それがとてもうまくいって、満面の笑みで過ごしてました」とニッコリ。だが「どんな料理を?」という問いかけには照れくさそうに「言えません(笑)」と語り、この答えにむしろ、居並ぶ女優陣も「気になる!」と興味津々!最後にようやく観念して(?)「オニオングラタンスープです」と明かし「今度、ご馳走します(笑)」と語っていた。また、双子の母であり、現在、第三子を妊娠中である杏さんは、子育ての中で、思わず笑顔になったエピソードを告白。「子どもたちが『いただきます』と『ごちそうさま』で手を合わせることを覚えて、一生懸命やってくれるんですけど、同時に覚えた拍手が入っちゃうんです。それを見るたびに面白くて、つられて笑顔になります」と幸せそうな笑みを浮かべて語る。「“連鎖”ってあるなって感じます。デザイナーの中原淳一さんが『人のために笑顔になる。人のためにオシャレをする』とおっしゃってて。もちろん、女性が自分のために笑顔になるって大事だけど、それによってさらに周りを笑顔にする――私も、子どもたち見て笑顔もらってるなって思うし、それが連鎖していくのかなと思ってます」とうなずいていた。新CMは4月20日(木)よりオンエア。新商品の第1弾となる「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS」は6月21日(水)より発売開始。(text:cinemacafe.net)
2017年04月20日“警察小説×『仁義なき戦い』”と称され、日本推理作家協会賞に輝くなど高い評価を受けた柚月裕子の「孤狼の血」が映画化されることになり、主演の役所広司をはじめ、松坂桃李、真木よう子、石橋蓮司、江口洋介に白石和彌監督が記者会見に臨んだ。昭和63年の暴力団対策法の成立直前の広島県呉市を舞台にした本作。型破りの捜査方法で知られ、暴力団との癒着さえ噂される刑事・大上と彼とバディを組むことになった日岡が金融会社の社員失踪事件を担当することになるが、これをきっかけに対立する暴力団の抗争が激化し…。会見には原作者の柚月さんも出席したが、本作について「『仁義なき戦い』なくしてこの小説はありえなかった」と語り、『仁義なき』シリーズを送り出した東映での映画化に感慨深げ。「活字でなくては成り立たないミステリーの部分、難しい表現が実現するのか?」と期待を口にする。『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』と犯罪や警察内部の腐敗を扱った作品を送り出してきた白石監督は「韓国ノワールが全盛期を迎え、海外でもそういう作品が作られる中で、日本でなかなかそういう作品が作れないのは寂しい」と語り、4月中旬のクランクインを前に「変なコンプライアンスを気にしたり、自主規制をせず、やれることを逃げずにやると誓い、心を奮い立たせています」と闘志を燃やす。常軌を逸した捜査を行なう主人公・大上を演じる役所さんは「このテイストの映画をいま、日本でできるのは白石監督しかいない」と監督に全幅の信頼を寄せる。そして「僕も『仁義なき戦い』を若い頃に見てドキドキワククしました。このテイストは、東映で作らなければいけない。脚本を読んで、原作のカッコいいハードボイルドな世界に、白石監督の世界が足され、もっとアウトローになってます。警察もヤクザもみんな真剣に生きてて、人間くさいユーモアがあって魅力的です。大神はムチャクチャですが、彼なりの正義どれだけ伝わるか楽しみです」と撮影が待ちきれない様子。大上とコンビを組む日岡を演じる松坂さん。役所さんとはCM、そして映画『日本のいちばん長い日』でも共演してきたが、全編にわたってガッチリと共演するのはこれが初めて。「最初にお会いしたのが某CM(※ダイワハウス)で、最初は一瞬の絡みしかなくて、『そこまでだ、松坂!』と言われるんですけど、本名を呼ばれて嬉しくて、そのとき、いつかご一緒したいと思いました。今回、バディとして作品の中で生きられるのが嬉しいし、楽しみで仕方ないです」と笑顔を見せた。この日は、多くの会社や学校で入社式、入学式が執り行われたが、昭和の最後を生きる刑事を演じる松坂さんは、本作を現代の若者にどう見てほしいか?そして新社会人や新入生に向けてのメッセージを求められ「この作品を読んで、一人の男として胸が熱くなりました。これから違う環境に行く、新しい世代のみなさんも、熱い気持ちを持って、目の前にあることに向き合っていただければ!」とエール。役所さんは同じ問いかけに「映画が発する人間のエネルギーを感じてほしい。熱い人間を感じて、この世の正義について自分なりに考えて勉強してほしいと思います」と呼びかけた。真木さんは本作でクラブのママ・高木里佳子を、江口さんは暴力団「尾谷組」の若頭・一之瀬を、石橋さんは暴力団・五十子会の組長を演じる。このほか、所轄の刑事役で田口トモロヲ、県警の監察官役で滝藤賢一が出演することも発表された。映画『孤狼の血』は2018年公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月03日第10回:モラトリアムの終焉今回の読者投稿は大学院生の男性から。「未来の自分が何をして働くか、誰といっしょにいるのか考えないようにしつつ、モラトリアムに甘えた今が楽しくてだらだらしてしまう」とのこと。モラトリアム期のだらだらは、何らかの形で自分に返ってくる。…と書くと、悪い意味に聞こえるかもしれないが、良い意味でもそう思っている。映画「モテキ」で真木よう子の「もっと自由にとか、もっと自分の思いのままにとか、そういうのは限られた人間にだけ許されてんの。お前は違うの。だから黙って働け、バカ」というセリフがあって、私はこのセリフが大好きだ。つべこべ言わずに目の前のことをちゃんとやれ、と喝を入れられているような気がする。特に努力もせず怠惰に過ごして、人のせいにしたり過去にしがみついたりする人に対する、喝。そして主人公はその喝や現実を受け入れ、苦悩を乗り越える場面に続く。今回の院生の方は「考えないようにしつつ」とあったが、意外と考えている暇はなくて、学生時代は秒速で終わり、決めなきゃいけない時は来る。モラトリアムを過ごしてきた人に対して、この喝はスカッとする。背中を押される。今回はそんな、モラトリアムが終焉する速さを描いた。余談だが、今回の読者投稿の冒頭に「周りに引かれない程度のメンズネイルってできますか」とあった。つめをぬるひとは男性用の爪デザインもあって、4月20日(木)の爪塗り企画(@千葉 空の家)は男女共に参加可能。予約制なので是非。詳細はホームページにて(がっつり宣伝させて頂きました)。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。
2017年03月20日菅田将暉が主演を務め、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大ら人気イケメン俳優が出演する学園政権闘争コメディー『帝一の國』。この度、本作の主題歌が4人組ロックバンド「クリープハイプ」の書き下ろし楽曲「イト」に決定したことが明らかになった。日本一の名門・海帝高校。ここでトップ=生徒会長をつとめたものには、将来の内閣入りが確約されている。4月、新学期。大きな野心を持つ男が首席入学を果たす。新1年生・赤場帝一。彼の夢は「総理大臣になって、自分の国を作る」こと。2年後の生徒会長の座を狙って、誰よりも早く動き始める帝一。生徒会長になるためには、1年生のときにどう動くかが鍵となる。決してルートを見誤ってはならない。ライバルは、全国屈指の頭脳を持つ800人の超エリート高校生たち…ヤツらを蹴落として、勝ち残るためにはどうする!?野望への第一歩を踏み出した帝一を待受けていたのは、想像を超える罠と試練!いま、命がけの「生徒会選挙」が幕を開ける――!今回、主題歌を担当することが決定したのは、昨年、藤原竜也主演のドラマ「そして、誰もいなくなった」の主題歌「鬼」がスマッシュヒットし、ボーカル&ギター尾崎世界観の作家デビュー作「祐介」も大ヒットと、音楽だけでなく多彩な才能を持ち合わせる「クリープハイプ」。永井聡監督をはじめとする映画スタッフから、「映画のテーマ、世界観にはまるバンドはこのバンドしかいない!」と熱いオファーがあり、今回のコラボレーションが実現した。「クリープハイプ」が映画主題歌を担当するのは、2015年公開の真木よう子主演作『脳内ポイズンベリー』以来約2年ぶり。主題歌「イト」は、ライバルを蹴落として勝ち残ろうともがく若きキャストたちの人生模様を、操り人形に例えての“糸”と、生き抜く戦略の“意図”とを掛け、「クリープハイプ」の真骨頂といえる現代社会を生きる人々へのメッセージを、尾崎さんの作家経験でさらに磨かれた巧みな表現力で紡いだ一曲。アレンジにもホーンセクションを導入し、さらに転調を効果的に織り混ぜるなど、バンド史上最もキャッチーなサウンドを追求した“ポップと狂気が交錯するキラーチューン”に仕上がっている。尾崎さんは、「『ミュージシャンはどうせ言っても聞かないでしょ』と笑ってくれた永井監督に、初対面の打ち合わせで心を掴まれました。音楽を信頼して、音楽に任せてくれる姿勢に感動して、それに応えたいと思い、本編終了後のエンドロールにしっかり自分たちの居場所があるという喜びを感じて作りました」と話し、「原作、脚本、製作チーム、役者の方々、どれを取っても得体の知れない勢いを感じます。そこに引っ張られて、『この曲で届かないなら仕方がない』と思える程の曲が出来ました。きっと同じように、この映画に関わった皆さんも『この映画で届かないなら仕方がない』と思う程の作品になっていると信じています」と自信を見せている。また、いち早く楽曲を聞いた菅田さんは「勢いのあるメロディと包み込んでくれる歌詞と、尾崎世界観さんの温かくも鋭い声に背中を押された気がしました。まさに帝一たちは、いつの日か運命と呼べるその日まで壊していたな、と。ちょっと泣きそうになりました」と感想を述べ、永井監督は「『イト』は正に僕らが求めていた映画の読後感を表現しており、ラストシークエンスに相応しい作品だと思う。クリープには珍しい程のポップさを持ちながら、狂気も感じる。これって、古屋兎丸先生の作品そのものじゃないかなと感動しました」と絶賛している。なお、今回の主題歌はシングルとして4月26日(水)よりリリースされることも決定している。『帝一の國』は4月29日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2017年03月02日現在NHKにて放送中の大河ファンタジー「精霊の守り人 悲しき破壊神」。明日2月11日(土)放送の第4回では、ディーン・フジオカ演じる王弟イーハンと、壇蜜演じるタルの民・トリーシアの過去が明かされる。作家・上橋菜穂子による野間児童文芸新人賞受賞小説を原作に描く「精霊の守り人」。現在放送中の第2部は、原作の「守り人」シリーズから「神の守り人〈来訪編・帰還編〉」「蒼路の旅人」「天と地の守り人〈第1部〉」を基に、お尋ね者となった女用心棒バルサと、新ヨゴ国の皇太子となったチャグム、別れ別れになった2人の冒険が描かれる。第4回では、バルサ(綾瀬はるか)はシハナ(真木よう子)から届いた脅迫状に従い再びロタ王国を目指す。途中の野営地で狼の群れに襲われるが、アスラ(鈴木梨央)が一瞬で狼たちを殺してしまう。高笑いするアスラは確かに禍々しい何者かに支配されていた…。一方、サンガルに囚われたチャグム(板垣瑞生) は牢から脱走するが、敵の銛を肩に受けてしまう。負傷したチャグムを乗せた舟の前にヒュウゴ(鈴木亮平)の海賊船が現れ、行く手を阻む…といったストーリーに。そして今回の見どころとなるのが、ディーンさん演じるイーハンと壇蜜さん演じるトリーシアの禁断の恋。16年前に恋に落ちた2人だが、2人の恋は引き裂かれてしまう。引き裂かれた2人の悲恋が、ロタ王国を動 乱に巻き込んでゆくという。またアクションシーンでは、綾瀬はるか演じるバルサと狼の対決は必見。最新のVFXを駆使して描かれる、迫力あるこのシーンは見逃せない。さらに、今回の主な舞台の一つとなる、広大なロタ王国に点在する遊牧民の野営地に登場する、素朴な暮らしを営む遊牧民たちが着ているものは全てドラマオリジナル。個性的な衣装にも注目してみて。大河ファンタジー「精霊の守り人 悲しき破壊神」第4回「笑う魔物」は2月11日(土)21時~NHK総合テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2017年02月11日韓国映画の名作『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督が最新作『お嬢さん』を携え来日し、2月8日(水)に都内で舞台挨拶が開催。ゲストとして真木よう子が来場し、作品の魅力について語り合った。「このミステリーがすごい!」第1位に選ばれたサラ・ウォーターズの「荊の城」を原作にした本作。財産乗っ取りを企む詐欺師のスパイとして貴族の令嬢のメイドになったスッキだったが、美しき令嬢・秀子に惹かれ、彼女もまたスッキを心から信頼し、2人は身も心も愛し合うように…。本作では1939年の日本占領下の朝鮮半島を舞台にしており、主要登場人物たちは韓国人俳優が演じているが、彼らは日本語のセリフを話している。チャヌク監督は「私なりに考え、解釈した日本文化を表現しました」と語り「韓国人の俳優たちが死ぬ気で長いセリフを覚えて言ってますので、みなさんには中途半端に聞こえるかもしれませんが温かい目で見ていただけると」と語る。真木さんは、これについて「私は観て、全く問題なかった!」と断言。「作品が圧倒的なので、パーフェクトではないかもしれないけど言葉のことは全然気にならなかった」と語る。これにはチャヌク監督もホッとした様子で「世界各国でお褒めの言葉はいただきましたが、やはり日本の方がどう観るかが一番心配でした。日本の素晴らしい女優である真木さんにそう言っていただけて嬉しい。いままでで一番感動的な感想の言葉でした」と喜びを口にした。真木さんは2人の女優をはじめ、俳優陣についても「みなさん、素晴らしかった」と称賛。メイドのスッキ役のキム・テリはオーディションで選ばれたが、監督はキャスティングについて「私は、頭の良い賢明な女性が好みです。ハッキリとためらうことなく自分の主張を表現できる女性が素晴らしいと思います」と語ったが、真木さんもその範囲に含まれるのでは?という質問に「ぴったりです」とニッコリ。真木さんは「『違う』って言えないでしょ(笑)」と恐縮していたが、監督は「従順で静かな女性は好きではありません」と語ると「じゃあ、ピッタリです!」と語り、会場は笑いに包まれた。真木さんも劇中で描かれている“強い”女性像に共感したようで「女性の結ぶ絆が描かれている。ハリウッドなどではそういう強い女性はいっぱいいるけど、日本ではまだ静かで(男性の)後ろを歩くようなところがまだある。アジアの女性はもっと主張していいし、強い女性が出てきてほしい。だからうれしかったし感動しました」と語った。チャヌク監督は「私が世界で一番好きな女性のキャラクターは、成瀬巳喜男監督の映画に出てくる高峰秀子さんです」と語り、映画の令嬢・秀子の名前もそこから取ったものだと明かした。今回、日本語を話す登場人物を日本人ではなく韓国人俳優が演じたのは、日本語だけでなくそれ以上に韓国語も話さないといけないという事情もあったそうで、監督は「私は韓国国内だけ、韓国人俳優だけで映画を作ろうとは思っていないので、いつでもいいストーリーがあれば、日本人俳優と日本で映画が撮りたいです」とも。真木さんは、この映画の女性のような役について「やってみたい。だいぶつらいでしょうが、やりがいがあると思います」と語る。監督は、真木さんが出演している是枝裕和監督の『そして父になる』を見ているそうで、この映画での真木さんについて「強靭さと優しさ、深みのある美しさと日常の生活感の相反する要素の両方を出すことができる女優」と絶賛。真木さんは「カムサムニダ(ありがとうございます)」と韓国語で返し、会場は再び笑いに包まれた。『お嬢さん』は3月3日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:お嬢さん 2017年3月3日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED
2017年02月08日NHK大河ファンタジー「精霊の守り人悲しき破壊神」の第1話試写会が12月15日(木)、都内のNHKにて開催され、主演の綾瀬はるか、出演の鈴木亮平、鈴木梨央らが登壇。作品への意気込みを語った。NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」の新シリーズ「悲しき破壊神」では、前シリーズの舞台となった新ヨゴ国の近隣諸国が舞台。女用心棒・バルサ(綾瀬さん)は破壊神を宿した少女・アスラ(鈴木梨央)を救い、新ヨゴ国の王子チャグム(板垣さん)は南方の大国・タルシュ帝国の侵攻を受けた海の国・サンガル王国の救援のために航海に出る。卓越した演技力で“天才”と絶賛されることも多い鈴木梨央ちゃんは、「悲しき破壊神」では、重要な役割を担う。あいさつのためマイクを持った梨央ちゃんは、「(第1話を)観させていただいたのですが、迫力がすごいのと、CGが細々とできていて、感動しました。第1弾ももちろん素晴らしいのですが、第2弾も素晴らしい方たちがたくさん出られています。バルサとアスラの旅、チャグムとの戦いで色々なことが起こりますので、みなさん、1話以降もぜひ楽しみにしていてください」と、作品の魅力を余すところなく伝え、愛らしい笑顔を浮かべた。鈴木梨央ちゃんのコメントを聞いた共演者たちから「すごい」という絶賛の声があがったが、次にマイクを持った鈴木亮平さんは「やりにくいな」とジョークを飛ばし、笑いを誘った。鈴木亮平さんが演じるのは、チャグムを追うタルシュ帝国の密偵・ヒュウゴ。鈴木亮平さんは、「世界の動きを一番知っているという役でしたので、ファンタジーの世界が政治的にどう動いていて、どういう思惑がからんでいて、ということを把握することが最初はすごく大変でした。そのために、実際に世界の地図を台本に書いて地理関係を覚えたり、タルシュ帝国がどういう国をひとつずつ制服していったのかということを地図を書いて把握していった記憶があります」と「精霊の守り人」の世界観に入るまでの苦労をふり返った。イベントでは、2013年大河ドラマ「八重の桜」にて主人公・新島八重を演じた綾瀬さんと、2018年大河ドラマ「西郷(せご)どん」にて主人公・西郷隆盛を演じる鈴木亮平さんという“新旧大河主演の共演”が実現した。「悲しき破壊神」の撮影中は、鈴木亮平さんの主演はまだ決まっていなかったそうだが、「これからサードシーズンの撮影に入りますので、色々、質問攻めをしようかなと思います。心構えのようなものを」と姿勢を正した。そんな鈴木亮平さんに、綾瀬さんから「すごく楽しいから。大事な1年になるのでじっくり味わってください」とエールが贈られ、鈴木亮平さんは、「いただきました!」と満面の笑みを浮かべた。イベントには、出演の真木よう子、板垣瑞生も出席した。NHK大河ファンタジー「精霊の守り人悲しき破壊神」は、2017年1月21日スタート。NHK総合にて毎週土曜日21時から(3月11日は休)。(竹内みちまろ)
2016年12月15日公開初日を迎えた映画『ぼくのおじさん』の初日舞台あいさつが3日、東京・有楽町の丸の内 TOEIで行われ、松田龍平、真木よう子、大空利空、宮藤官九郎、山下敦弘監督が出席した。芥川賞作家・北杜夫が持ち前のユーモアを発揮して1972年に発表した同名小説を、『天然コケッコー』(2007年公開)や『苦役列車』(2012年公開)などを手掛けた山下敦弘監督が映画化した本作。春山家に居候しているグーダラなおじさん(松田龍平)と甥っ子・雪男(大空利空)の凸凹コンビが騒動を巻き起こす。演じたグーダラなおじさん役について主演の松田は「グーダラなんですが、行動力はありますよね。ハワイに行くのに懸賞で全力を注ぐところとか(笑)。台本を読むと想像力に限界があって『大丈夫かな?』と思いましたけど、始まったら妙な雰囲気で『面白いんじゃないの』と思って段々とテンションが上がっていきました」と振り返り、コンビを組んだ大空利空については「映画で雪男はしっかりしているんですが、本番ギリギリまではしゃいでいて、それがいい雰囲気というかほっこりしたムードを作ってくれました。スタッフ全員が雪男の存在を気にしてたけど、僕のことなんか気にしてませんでしねた。そういうムードが良かったと思います」と話した。一方の大空は「普段はあまりしっかりしてないんです(笑)」と茶目っ気たっぷりで、舞台あいさつに登場したハワイアン航空の関係者からハワイ島コナ行きの往復航空券をプレゼントされて「ありがとうございます!言葉が出ませんね。すごくうれしいです!」と無邪気に喜びを爆発させた。本作のマドンナとも言えるのが、日系四世のエリー役を演じた真木よう子。「彼女は明朗快活で私にそのようなイメージがないから、お話を頂いた時は第7候補ぐらいじゃないのかな? という疑いがありました」と笑いを誘うも「マドンナの役は女優として一度はやってみたいと思っていたので、2つ返事でOKしました」と待望のマドンナ役に満足げ。また、松田が演じたグーダラなおじさんが恋愛対象かと問われて「現実的に考えると経済面が問題になってきますが、嫌いではないです」と明かしていた。
2016年11月03日俳優の松田龍平が11月3日(木・祝)、都内で行われた主演作『ぼくのおじさん』の初日舞台挨拶に出席。兄の家に居候する“おじさん”役に挑み「(長男なので)次男を演じるにも、想像力に限界がある。僕にとって挑戦で、自分なりのおじさん像を追求した」と語った。児童文学の金字塔として知られる「ぼくのおじさん」を実写映画化。原作者の北杜夫がモデルとなった“ぼく”こと甥っ子の小学生4年生・雪男と、松田さん演じる“おじさん”がハワイで珍道中を繰り広げる。舞台挨拶には松田さんをはじめ、雪男を演じる子役の大西利空、共演する真木よう子、宮藤官九郎、山下敦弘監督が出席した。松田さんが演じる“おじさん”は大学の臨時講師で、理屈っぽい性格。万年床に寝転がって漫画ばかり読み、大人なのに小遣いをくれないばかりか、自分をダシに義姉から小遣いをもらおうとするという役どころ。「ぐうたらですけど、ハワイ行きの懸賞に全力を注いだり、カレー屋のクーポンが使えずショックを受けたり、結構すさまじい」と苦笑していた。また、共演した大西くんについては「映画の中心にいて、ほっこりしたムードを作ってくれた」と感謝の意。山下監督も「利空に助けられた面が大きかった。相手役のセリフまで全部頭に入っていて、現場で変えると『なんで変えたんですか?』とツッコまれることも。利空以外の大人たちが、全員子どもっぽかった(笑)」と若き天才を絶賛した。真木さんは、“おじさん”が一目ぼれするハワイ育ちの美女を演じ、「明朗快活な女性で、私にそういうイメージないですから、きっと第7候補くらいかと疑った」のだとか。山下監督が「そんなことないです!」と力説すると、「こういうマドンナ的な役は、1度やっておきたいと思っていたので、二つ返事でお受けした」と役柄そのままの笑顔を見せた。一方、“ぼく”の父親で“おじさん”の兄を演じた宮藤さんは、ハワイロケに参加できず、悔しそうな表情。役柄とはいえ、息子と弟の仲良しぶりを目の当たりに「やっぱり傷ついた」と話していた。『ぼくのおじさん』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぼくのおじさん 2016年11月3日より全国にて公開(C) 1972 北杜夫/新潮社(C) 2016「ぼくのおじさん」製作委員会
2016年11月03日3年にわたって全22回で放送する、大河ファンタジー「精霊の守り人」。この度、来年1月にスタートするシーズン2「精霊の守り人II 悲しき破壊神」に新たなキャスト、俳優・高良健吾の出演が明らかになった。チャグムとの旅を終えて4年。お尋ね者となったバルサはロタ王国に身を潜め、用心棒稼業を続けていた。バルサは人身売買組織に売られそうになったタル人の少女・アスラを助けるが、アスラは“タルの破壊神=タルマハヤ”を招き大量殺人を起こす力を授かった恐るべき存在であることが分かる。アスラを抹殺しようと、ロタ王家の密偵“カシャル”たちが動きだした。「人を殺してはいけない――」そうアスラに教えながら、バルサとカシャルの死闘が始まる――!原作は、橋菜穂子による野間児童文芸新人賞受賞作品「守り人」シリーズ。バルサ役にはシーズン1から引き続き綾瀬はるかが演じるほか、成長したチャグム役に板垣瑞生、ロタ国の呪術師で王家に仕える密偵カシャルの一員であるシハナ役に真木よう子、シハナの父親・スファル役に柄本明。そのほか、鈴木梨央、壇蜜 、ディーン・フジオカ、鈴木亮平、渡辺えりらが出演する。そして、この度発表された高良さんが演じるのは、シーズン2の本作から登場し、シーズン3の最後までバルサとチャグムが戦う相手となる、最大で最強の“ラスボス”・ラウル役。彼は、タルシュ帝国の第2王子で、合理的かつ明晰な頭脳を駆使して他国を侵略。その野望は、新ヨゴ国がある北の大陸に向けられているという。高良さんは「やり甲斐のある役で、撮影ではとにかく必死です」とコメント。また自身と比べ、「ラウルの正義は自分と離れていますが、理解することは十分できました。地球の話だと思います、そのような話に参加できて、光栄です。頑張ります」と語っている。「精霊の守り人II 悲しき破壊神」は2017年1月21日(土)21時~NHK総合テレビにて放送(全9回)。(cinemacafe.net)
2016年11月01日阿部寛が“ダメ人生”を送る中年男を演じた是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』。このほど、北欧ノルウェー最大の国際映画祭、第26回フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭にて、グランプリに当たるシルバー・ミラー賞を受賞したことが分かった。ダメ人生を更新中の中年男、良多(阿部さん)は、15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家。いまは探偵事務所に勤めているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳している。元妻の響子(真木よう子)には愛想を尽かされ、息子・真悟の養育費も満足に払えないくせに、彼女に新恋人ができたことにショックを受けている。そんな良多の頼みの綱は、団地で気楽な独り暮らしを送る母・淑子(樹木希林)。ある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真悟は、台風のため翌朝まで帰れなくなり、“元家族”で一夜を共に過ごすことになるが――。“海よりもまだ深い”人生の愛し方を優しく教えてくれる本作が、毎年約3万人の観客を動員するノルウェー最大の映画祭、フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭にてシルバー・ミラー賞(グランプリ)を受賞。今年は10月6日(木)~10月16日(日)まで開催されていた同映画祭は、1991年からノルウェーの首都オスロで開催、アジア、アフリカ、ラテンアメリカから約100本の長編映画が上映され、メイン・コンペティション部門では1本の作品をグランプリとして選出する。今回の快挙に是枝監督は、「寒い北国の、小さな映画祭で、とても暖かなご褒美をいただきました。勲章が似合わない映画だと自分では思っていましたが、国境を越えて観客の方々に泣いて、笑って貰えるのは、やはりとても嬉しいことでした」と、その喜びを語っている。『海よりもまだ深く』ブルーレイ&DVDは11月25日(金)より発売&レンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2016年10月18日松田龍平主演の『ぼくのおじさん』の完成披露試写会が“親子試写”という形式で10月5日(水)に開催。松田さんをはじめ、松田さんの“相棒”を務めた大西利空、真木よう子、山下敦弘監督らが舞台挨拶に登壇した。北杜夫の人気小説を映画化。哲学者を自称するも、兄の一家に居候し、何もしないぐうたらな主人公の姿が小学生の甥っ子の目線で描写される。松田さんは「15歳からこの仕事してますが、とうとう“おじさん”の役が来たかと感激しています」と感慨(?)を口にするが、この日の舞台挨拶でも年長者の貫禄はゼロ…? “甥っ子”利空くんは第一声から「本日はお集まりいただきありがとうございます」としっかりした挨拶!徐々に劇中さながらの気ままなおじさんとしっかり者の甥っ子の構図が見えてくる。本作は、日本とハワイで撮影されたが、日本での撮影でずっと利空くんと一緒だった松田さんは、ハワイでの最初の撮影で利空くんがいないことに「急に不安になりました」と告白。「山下さんも『何の映画を撮ってるかわかんなくなってきた』と言ってました」と不安すぎる大人組の様子を明かすが、利空くんはここでも「初めての海外で不安でしたが、現地のスタッフさんもいて、みなさんすごく優しくて、英語は喋れないけど『ご飯行こう!』と言ってくれたりして嬉しかったです」としっかり者ぶりを発揮!極めつけは松田さんのこの発言。「台本を読んでるときはどんな映画になるかわかんなかったけど、完成した映画を見たら素敵で、そこで初めてコメディ映画だと気づきました。何の映画なのかわかってなくて…。台本を読んでは置いて、読んでは置いて、どうしていいかわかんなくなったりして、監督に聞いたら『ちょっと、おれもわかんないんだよね』と言われた」。これには会場は大爆笑!とはいえ、「わかんない」ことが原動力にもなったようで「チャレンジ精神というか『やってやるぞ!』という気持ちでこういう面白い映画ができた」とも語っていた。また、真木さんは親子試写会ということで、客席に座る子どもたちを前に「お姉さん、これまで銃を撃ったり人を蹴ったりしてきたけど、この映画ではすごくかわいくしたので、そこを見て!」とアピールし、会場の笑いを誘っていた。『ぼくのおじさん』は11月3日(木・祝)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぼくのおじさん 2016年11月3日より全国にて公開(C) 1972 北杜夫/新潮社(C) 2016「ぼくのおじさん」製作委員会
2016年10月05日バカリズムが脚本を手掛けるドラマ「かもしれない女優たち2016」が10月10日(月)に放送される。この度、本ドラマに出演するキャストとして、広末涼子、井川遥、斉藤由貴ら豪華女優陣の名前が明らかになった。2015年6月、竹内結子、真木よう子、水川あさみの3女優が共演し、バカリズムさんが脚本を担当した「かもしれない女優たち」。女優本人の少しのリアルをもとに練り上げたファンタジーな新感覚ドラマで、2015年上半期SNSで最もコメントされたドラマとしても話題となった。そしてこの度、前回よりもパワーアップして完全新作を放送!主演に広末さん、井川さん、斉藤さん(登場順)の豪華3女優を迎え、「彼女たちが自分自身のターニングポイントで違う道を選んでいたら、果たしてどんな人生を送っていたのだろうか…?」というバカリズムさんの妄想設定のもと、“そうだったかもしれない世界”で生きる本人を本人が演じる。今回は、「全く売れなかった」という人生の中、健気に生きるどん底の生活、そこからの大逆転を描く物語となっている。なお、主演の3人のほかにも藤木直人、竹内結子、夏帆、リリー・フランキーら超豪華キャストも集結する。ドラマ「ビーチボーイズ」が女優人生のターニングポイントだったという広末さんは、「あのとき『ビーチボーイズ』に出演してなかったら?」という設定で、女優への道を諦めきれずハウスキーピングなどのバイトをして食いつなぐ30代半ばの売れない女優・広末涼子役。イケメンとの新婚生活を妄想したり、同い年の売れてる女優・竹内結子に嫉妬したり…とひとり苦労しながらも、仕事に精を出す日々を送っている。一方、写真集「グッドバイブレーション」が映画出演のきっかけとなった井川さんは、「あのとき写真集を出してなかったら」という設定で、忘れられた癒し系モデルとして芽が出ないまま、アラフォーで無謀にも女優への転身を図っている井川遥役。ひょんなことから藤木直人と付き合い小さな幸せをかみ締めつつも、なかなか進展しない恋人関係にしびれを切らし始め、暴言がバンバン登場するという。そして「スケバン刑事」が女優への道のきっかけとなったという斉藤さんは、清純派アイドルのイメージを壊すのが怖くてスケバンの道を進まず、そのまま一発屋アイドルで終わってしまった斉藤由貴役。好奇心旺盛な性格で、10代の青春を取り戻すべく大学に通い、20歳前後の若者に混じって合コンに参加したりしている…。バカリズムさんの脚本に出演するのは初だという広末さんは「ワクワクしながら脚本を読みました。撮影が始まってからは、特殊な面白い設定を楽しませていただいてます。皆さんにも、たくさん笑ってもらえるような作品にしたいです」と自身も楽しんで演じられたと語り、井川さんは「久しぶりのコメディ、バカリズムさんの脚本、とにかく楽しみでした」とコメント。斉藤さんは「広末さん、井川さんがホントに魅力的な女性で、ご一緒出来るのが嬉しい」と共演者について話し、「バカリズムさんの脚本は、心情を丁寧に追っていく会話劇なので、テンポなリズム感を大切に、なるべくちゃんと本を読み、セリフをきちんと覚えたいと思います。どうか、この不思議な世界感をお楽しみください」とメッセージを寄せた。「かもしれない女優たち2016」は10月10日(月)21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2016年10月03日女優の広末涼子、井川遥、斉藤由貴が主演を務めるフジテレビ系スペシャルドラマ『かもしれない女優たち2016』が、10日(21:00~22:48)に放送される。このドラマは、バカリズムが脚本を手がけ、3女優たちが「自分自身のターニングポイントで違う道を選んでいたら、果たしてどんな人生を送っていただろうか…?」という設定の物語を、本人役で演じるというもの。竹内結子、真木よう子、水川あさみが出演した昨年に続く、第2弾となる。今回は、3女優たちが「全く売れなかった」という人生の中、そこからの大逆転を描く物語。「あのとき『ビーチボーイズ』に出演してなかったら?」という設定で、女優を諦めきれず、ハウスキーピングなどのバイトをして食いつなぐ、30代半ばの売れない女優を演じる広末は「バカリズムさんの脚本で演じさせていただくのは初めてなので、ワクワクしながら脚本を読みました」と語る。井川は「あのとき写真集(『グッドバイブレーション』)を出してなかったら?」という設定で、癒やし系モデルとして芽が出ないまま、アラフォーで無謀にも女優への転身を図る役。「バカリズムさんの世界観にしっかりと浸かりながら、関監督のもと、このパラレルワールド楽しんでいきたいです」と意気込んだ。そして、清純派アイドルのイメージを壊すのが怖くて『スケバン刑事』に出演せず、一発屋アイドルのままで終わってしまったという役を演じる斉藤は「心情を丁寧に追っていく会話劇なので、テンポなリズム感を大切に、なるべくちゃんと本を読み、セリフをきちんと覚えたい」と演じる上での意識をハナシている。バカリズムは「僕の勝手な妄想です。笑いながら気楽にお楽しみください」と予告。共演には、広末が同い年で嫉妬している売れてる女優役で竹内結子、井川の恋人役で藤木直人、斉藤がママを務める夜のバーの常連客としてやってくる売れてる女優として夏帆も登場する。
2016年10月03日主演・松田龍平、『オーバー・フェンス』の山下敦弘監督という新たなタッグで、日本映画界に愛すべき新キャラを生み出すホームコメディ&ロードムービー『ぼくのおじさん』。先日の予告編映像に続いて、第2弾予告編の「子ども編」が解禁。松田さん演じる“おじさん”が、真木よう子演じるひと目惚れした女性や戸田恵梨香演じる学校の先生からモテモテであることが分かった。学校の作文コンクールで、「自分のまわりにいる大人について」というテーマを課せられた小学4年生のぼく=春山雪男。居候しているぼくの“おじさん”は、大学の臨時講師で哲学者を自称するものの、万年床に寝転がってマンガばかり読み、時には僕をダシにお母さんからお小遣いをもらうこともある大人。雪男は、そんなおじさんを題材に作文を書くことにするが…。芥川賞作家・北杜夫が持ち前のユーモアを存分に発揮した同名小説を映画化した本作。松田さん演じる飄々としたダメな大人“おじさん”に相対する、しっかり者の甥っ子・雪男役には、度重なる選考を勝ち抜いた大西利空が抜擢された。今回解禁となる予告編第2弾の「子ども編」では、大西くん演じる雪男がつぶさに観察した、おじさんのダメダメぶりが列挙されていく。万年床に寝転がってはマンガを読み、「現代の哲学者はマンガを語れないようでは失格だ」というヘリクツに始まり、思わず括目してしまう運動神経ゼロ…。また、義理の姉=ぼくのお母さん(寺島しのぶ)へのイタズラ、本屋でたまにいいことを言っても、やはりガッカリさせられる様子などダメダメな日常は続く。ところが、そんなおじさんが、お見合いでひと目惚れしたエリー(真木よう子)から「すてきなおじさんだと思うな」、雪男の担任・みのり先生(戸田恵梨香)からも「おじさんのファンになっちゃったもの」とモテモテだということが判明!?雪男も「みんなおじさんのことが大好きです」と語る、どこか憎めないおじさんの魅力が前面に打ち出されている。しかし、農園を継ぐエリーを追いかけて行ったハワイでは、和菓子屋の御曹司・青木(戸次重幸)と滞在先のホテルで喧嘩をし、雪男から「ふたりとも大人なんだからしっかりしなさいよ!」と叱られ、「はい…」と反省するシーンも。このどうしようもないおじさんが、どうしてモテモテなのか?さらに、併せて解禁となった本ポスターでは、おじさんと雪男のまわりにみんなが集まり「やっちゃえ、おじさん」と強気のコメントが!おじさんの恋と冒険の旅は、果たしてどんな展開に?いずれも、本編にますます期待が高まる仕上がりとなっている。『ぼくのおじさん』は11月3日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月30日女優・戸田恵梨香や脚本家で俳優の宮藤官九郎らが、松田龍平主演の映画『ぼくのおじさん』(11月3日公開)に出演することが24日、明らかになった。原作は作家・北杜夫による、和田誠氏のイラストが添えられた同名児童書。貧乏で兄の家に居候し、へりくつばかりこねる"おじさん"(松田)が主役であるものの、物語は一貫して兄夫婦の妹=おじさんの甥・雪男(大西利空)の目線で描かれる。メガホンを取るのは、『天然コケッコー』(07年)の山下敦弘監督。一目ぼれした女性・エリー(真木よう子)を追いかけるために、ハワイ行きを画策しつつ、そのどれもが周囲をあてにするか運任せなのに、どこか憎めないおじさんの姿を映す。新たに発表されたキャストは、雪男の担任・みのり先生で教師の役に初挑戦する戸田と雪男の父・定男役の宮藤に加え、寺島しのぶ、戸次重幸、キムラ緑子、銀粉蝶の6人。寺島は、雪男の母・節子を、戸次は創業200年の老舗和菓子屋の御曹司・青木を、キムラはおせっかいな智子おばさんを、銀粉蝶はエリーの母・稲葉キャシーを、それぞれ演じる。戸田は、初の小学校教師役に「こういう雰囲気の衣装自体、今まで着ていなかったので、とても新鮮でした」とうれしげ。続けて、「逆に女の子ぽくて、こっぱずかしい感じでした」とも口にする。松田演じるおじさんは、「とてもかかわいらしい人」という印象で、「実際できあがったものを楽しみにしています」と期待を寄せる。一方、宮藤も付けひげをあしらっている。それを「つけた途端に、『少し変な人なのかなあ?』って思った」とも語るが、「『おじさん役の龍平君が変に見えればいいな』と、自分はなるべく自然に自然にしようと思いました」と裏側を明言。山下監督からは、威厳のある父役を強く求められたようで、「ひげつけると顔って変わるんですよね」と演技面の難しさを話す。そんな山下監督は、脇を固めるキャラクターたちについて、「共通して言えるのは、龍平くん演じるおじさんに対して"ちゃんとした大人"に見える、という所」と説明。しかし、宮藤が感づいたように、「皆さんどこか妙にズレて」いる。それを踏まえておのおのが、キャラの持ち味が出るように演じたことで、「"いそうでいない"映画独自の魅力的なキャラクターになりました」と自信を見せた。(C)1972北杜夫/新潮社 (C)2016「ぼくのおじさん」製作委員会
2016年05月25日阿部寛と樹木希林が親子を演じる、是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』。先日は第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で正式上映され、喝采を受けた本作から、阿部さん演じる息子・良多と樹木さん演じる母・淑子が、実の親子のように息ぴったりの掛け合いを見せる本編抜粋映像がシネマカフェに到着した。『そして父になる』『海街diary』の是枝監督が新たに送りだすのは、“なりたかった大人”になれなかった大人たちが、いまを生きる物語。阿部さんにとって初めてとなったカンヌでは、上映中には笑い声が上がり、上映後は7分間におよぶスタンディングオベーションで迎えられるなど、絶賛を受けた。そんな本作から届いた今回の映像では、“元家族”だった良多、響子(真木よう子)、真悟(吉澤太陽)の3人が、久しぶりにひとつ屋根の下に集まったことを喜び、淑子が自慢のカレーうどんを振る舞っている。良多は久しぶりの母の味に舌鼓を打ち、おかわりをせがむも、食べたカレーが半年も前に冷凍していたものだと分かると、途端にニガ~い顔をみせる。さらに、良多のシャツにカレーが飛んでいることに気づいた淑子が、自分の唾をつけた布巾でその汚れを取ろうとすると、「いま舐めたろ。汚ぇなぁ」と思わずツッコみ。しかし、そんなふうに言われても母の愛は変わらず、「いくつになっても、誰かがついていてあげないと…」と息子を心配する様子をみせる淑子の姿が映し出されている。そんな母の愛あふれる言葉を、“元妻”の響子が複雑な表情を浮かべながら聞いているのも印象的だ。今回、『歩いても 歩いても』以来、2度目の親子共演となった阿部さんと樹木さんだが、“神レベル”とも呼べるほど息の合った掛け合いで見せる、母らしい気遣い(お節介?)とそれを煙たがる息子の姿は本当の親子のようで、自然と笑みがこぼれてしまうシーンとなっている。阿部さんは、樹木さんとの共演について「演技の合間に作品のことだけではなく、色々なお話をしてくださって、そういう時間を一緒に過ごすうちに、自然と親子の空気が生まれていきました。樹木さんは、もともとそれを考えて下さったのかな、とも思います」とふり返り、大ベテランに感謝の思いを含ませた。息子・阿部さんと母・樹木さんのリアルな掛け合いに象徴される本作の“家族”を、まずはこちらから確かめてみて。『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月22日旬なゲストのここでしか見ることのできない素顔に迫るトーク番組「おしゃれイズム」(日本テレビ系)の5月22日(日)放送回に女優の真木よう子がゲスト出演、番組MCの上田晋也、藤木直人、森泉の3人と様々なトークを繰り広げる。小学生時代から芸能界を志望し中学卒業後には俳優養成所の「無名塾」に入塾。その後2001年に映画デビューした真木さん。2006年に「ベロニカは死ぬことにした」で映画初主演を果たすと、その後『UDON』や、ドラマから映画化もされた『SP』シリーズなどに出演。その演技力とクールな美貌で一躍脚光を浴びる存在に。その後も映画『モテキ』や『脳内ポイズンベリー』、ドラマ「問題のあるレストラン」「精霊の守り人」、そして『MOZU』シリーズなど話題作に続々出演。コメディからハード&シリアスまであらゆるタイプの役柄を演じこなす実力派として高い評価を受けた。そして2014年の第37回日本アカデミー賞では『さよなら渓谷』で最優秀主演女優賞を、『そして父になる』で最優秀助演女優賞をダブル受賞。35年ぶりの2冠という快挙を達成した。その評価は国内だけにとどまらず、『さよなら渓谷』は第35回モスクワ国際映画祭審査員特別賞を受賞したほか、『そして父になる』が第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞するなど世界が注目する女優へと成長を遂げた。番組では、謎多き真木さんのプライベートの姿を知るという3人の人気芸人たちが“素顔”を暴露。大の尾崎豊ファンだという真木さんが休日にカラオケで熱唱するという“名曲”を今回初披露するほか、いま、最も“お熱”だというフィギュアスケーターの羽生結弦選手についても語ってくれる。また酔っぱらうとしてしまうという意外な一面なども明かされる。そんな真木さんだが最新作『海よりもまだ深く』が5月21日から全国公開中。同作は今年3月の第39回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、監督賞ほか4冠を獲得した『海街diary』を手がけた是枝裕和監督作品。是枝監督がかつて実際に暮らしていた団地を舞台に、台風の夜、ダメ人生を送る中年男・良多と“元家族”が、偶然ひとつ屋根の下に集まり、夢見た未来と、少し違ういまを生きる大人たちに向けた、温かくもほろ苦い家族の物語を描く。阿部寛と樹木希林が2度目の親子役で共演するほか、小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮らが出演。真木さんは阿部さん演じる元夫に愛想を尽かした元嫁を演じている。「おしゃれイズム」は22日(日)22時~放送。(笠緒)
2016年05月22日第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されている是枝裕和監督の『海よりもまだ深く』が5月21日(土)に全国で封切られ、東京・新宿ピカデリーで阿部寛、真木よう子、樹木希林による初日舞台挨拶が行われた。是枝監督と阿部さんらキャスト陣は5月16日(現地時間)にカンヌ入りし、海外プレスの取材を受けるなど、多忙な時間を過ごしつつ18日の公式上映に立ちあった。是枝監督を残して、3人は帰国したばかりで、阿部さんは「たった3日間の滞在だったが、夢のような体験だった」「お客さんと一緒に映画を観るのも貴重な機会ですし、スタンディング・オベーションも本当にうれしかった。一生忘れない光景でした」と初のカンヌ参戦に感激しきりだった。是枝監督の『そして父になる』以来、2度目のカンヌとなった真木さんは、「前回が連日雨でしたが、今回は晴天続きで、歴史ある街並みを歩くことができた」と現地を満喫した様子。「予想をはるかに超える反応をいただき、うれしかったです」と現地のリアクションに手応えを示した。「ばあさんが行くところじゃないですね。もうヨレヨレ」と少々お疲れ気味の樹木さんは、「カンヌはお客さんが厳しいから、普通にブーイングとか起こるでしょ。もしそうなったらと、逃げる用意もしていた」。同行した阿部さんについて、「背が高くてカッコいいから、カンヌの街にぴったり!」とほれぼれしていた。売れない作家の良多(阿部さん)、愛想を尽かし離婚した妻の響子(真木さん)と息子、そして団地で気楽なひとり暮らしを送る良多の母・淑子(樹木さん)。ある日偶然、淑子の部屋に集まった“元家族”は台風が去るのを待つため、一夜をともに過ごすことに…。暖かくもほろ苦い家族の人間模様を描いた本作は、是枝監督が9歳から28歳までを暮らした東京都清瀬市の旭が丘団地で撮影された。『海よりもまだ深く』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月21日第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品された『海よりもまだ深く』の正式上映が、5月18日(現地時間)に行われ、阿部寛、樹木希林、真木よう子、そして是枝裕和監督がレッドカーペットに登場。世界の観客を前に舞台挨拶を行い、上映後は7分間におよぶスタンディングオベーションで迎えられた。是枝監督がかつて実際に暮らしていた団地を舞台に、台風の夜、ダメ人生を送る中年男・良多と“元家族”が、偶然ひとつ屋根の下に集まる本作。夢見た未来と、少し違ういまを生きる大人たちに向けた、温かくもほろ苦い家族の物語となっている。是枝監督と阿部さんらキャストたちは5月16日(現地時間)にカンヌ入り、海外プレスの取材を受けるなど、多忙な時間を過ごしつつ迎えた18日の公式上映。フォトコールでは、爽やかな風が吹き抜けるカンヌの青空の下、是枝監督はじめ、フランスの有名ブランド「Berluti(ベルルッティ)」に身を包んだ阿部さん、「GUCCI(グッチ)」のトラッドでキュートなワンピース(靴、バックもグッチ)を纏った真木さん、そして独自のスタイルがひかる樹木さんが登場し、世界から集まったスチールカメラマンたちの前で、笑顔で撮影に応じた。高まる緊張を抑えながら、レッドカーペットと公式上映にむけて、阿部さんは、「初めてカンヌに来ましたが、街全体が祭りのような状態で、すごく楽しんでいます。今晩の公式上映でどういう反応が返ってくるかは予想がつきませんが、楽しみたいと思います」とコメント。真木さんは「前回(『そして父になる』)のときはドシャ降りのカンヌだったので、街を全然歩けなかったのですが、昨日歩くことができて、歴史のある建物がたくさんある街で、とても美しいなという感想を持ちました。街全体がすごく盛り上がっていますし、こんな中で上映されるということにドキドキしていたりもしますが、楽しみにしています」と期待を寄せていた。その後、レッドカーペットには、大勢のマスコミや観客があふれる中、是枝監督とともに、先ほどと同じく「ベルルッティ」のタキシードに身を包んだ阿部さん、肩と背中を大胆に露出した透け感のある「ARMANI(アルマーニ)」のロングドレスにショパールのダイヤのイヤリングを着用した真木さんが登場。さらに海と鶴の柄をあしらった着物に真っ赤な鯉がデザインされた帯を締めた樹木さんは、さすがの貫録でひと際目を引いていた。今回、カンヌは初めてとなる阿部さんは観客やメディアの声に応え、笑顔で手を振りながら対応。初めてのレッドカーペットに、「あの広さはすごい。やっとここに立てたなと思いました。是枝組で立てて本当に嬉しかったです。初めてのカンヌですが、感動しました」と感想を語った。会場が満席となる中、是枝監督をはじめ、それぞれ晴れやかな笑顔でそろって舞台挨拶にも登壇。阿部さんの「是枝監督作品は2作目ですが、いつか是枝さんの作品でカンヌに来れることを夢見ていました。今日は楽しんでいってください」というコメントには熱い拍手が送られ、さらに樹木さんの「いまはゆとりのある顔をしていますが、上映が終わったらすぐに逃げられるように準備しております」という、カンヌでも変わらぬ“希林節”には場内から笑い声も。和気あいあいとした雰囲気の中で上映開始。上映中は、阿部さん演じるダメ息子の良多と、樹木さん演じる母・淑子の会話シーンなどでたびたび笑いが起こるなど、“日本の団地”を舞台にしたローカルな家族の物語は、しっかりと世界の観客の心に届いた様子で、上映後には約7分間にもわたるスタンディングオベーションが続き、阿部さんは時々手を振ってそれにこたえるなど、場内はとても温かい空気に包まれた。場内でも海外のファンに囲まれ、拍手や賞賛コメントを浴び、好評のうちに公式イベントを終えた。海外のプレスからは、「完全なハッピーエンドではないけど、家族の描き方が良かった!コメディ要素もあるし。家族ってそういうもの。とってもよかったわ」「是枝監督はストーリーテリングが自然だし、俳優たちの演技も素晴らしかった。ファニーな映画だけど、真理がある。主人公が成長しないのがいい!人生そのものね」と、普遍的な家族の物語を絶賛する声が聞かれ、「毎回期待して観るんだけど、毎回その期待を超えてくる。監督の作品はあたたかいところが好きなんだ。正直なところもね。ダメなキャラクターだけど、愛おしいんだよ」「是枝監督の作品は何本か見てるの。今回も感動したわ!是枝作品でこれまで失望させられたことはないわ!」と、世界のファンをも納得させた様子。翌19日に行われた日本メディア向け取材では、上映を終えて「お客さんたちの表情がとてもあたたかく優しくて感動しました」(是枝監督)、「これだけの多くの客さんが拍手をしてくださって、それが鳴り止まなくて、本当に感動しました」(阿部さん)、 「また温かい拍手に包まれて、反応が予想をはるかに超えて良かったので、とても嬉しかったです」(真木さん)とそれぞれコメント。「初号試写に続き、作品を観るのは2度目でしたが、監督が何か粉を撒いたんじゃないかと思うくらい、みんな上手に見えました!」と樹木さんも語った。ここカンヌ映画祭は、「一番厳しいと思います」と是枝監督。「作品に対しても、セレクションに対しても、審査に対しても、批評に対しても。みんな真剣に映画に向き合って2週間を過ごす場所です。これだけ拍手とブーイングが交錯する場はほかにはないので、貴重な経験ができます。この緊張に耐えられる作り手でありたいと改めて思える場です」と真摯に打ち明けると、阿部さんも「是枝監督が本当にすごく愛されているんだなと痛感する映画祭ですね」と語り、「これを機会に僕の顔も覚えていただけたら嬉しいなと思います!」と明かした。上映中、笑い声が数多くあがっていたことについては、「泣かれるより嬉しいです。より登場人物を身近に感じてくれた証拠だと思うので、言葉が悪いけれど、してやったり!と思ってしまいました(苦笑)」と監督。それには、樹木さんが「それは言葉がダメね。もっと監督は良い言葉を選ばなきゃ。でも伝わったなって思えたわね!」とすかさず反応、「この映画の笑いが伝わるかがずっと気がかりだったので、安心しました」という監督に、「台本からして台詞がすごく良かったですから、それが伝わったんじゃないかしらね」と労った。さらに、カンヌ初経験の阿部さんが「お客さんと一緒に映画を見れたというのが、本当に良い経験でした」と手応えを語ると、「じゃあ、この映画をターニングポイントにしてまた変わるわね。成長しちゃうわね。阿部さんは団地より、カンヌの風景のほうが似合うわ。ビシーっとハマってたわ」と、またもや“希林節”が炸裂していた。『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月19日第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、阿部寛、樹木希林、真木よう子、そして是枝裕和監督が参加する予定の『海よりもまだ深く』。その正式上映を前に、本作の主題歌「ハナレグミ」による「深呼吸」のミュージック・ビデオが完成。こちらは、阿部さん演じる主人公の“相棒”を演じた池松壮亮が主演を務め、是枝監督自らメガホンをとった映画のサイドストーリーとなっていることが分かった。叶わぬ夢ばかり追い続け、息子としても、夫としても、そして父親としても情けない主人公・良多を、阿部さんが愛嬌たっぷりに、ときに哀愁たっぷりに演じる本作。元妻の響子(真木さん)にも愛想を尽かされ、息子・真悟(吉澤太陽)の養育費も満足に払えない日々。そんな彼らが、台風の日に団地でひとり暮らしをする母の淑子(樹木さん)の家に集まることに――。そんな本作で、良多が小説家になるための取材と称して勤めているのが探偵事務所。池松さんは、その事務所で良多の相棒となる町田健斗役を演じている。今回解禁となったハナレグミのニューシングル「深呼吸」のミュージックビデオは、映画の撮影を進めていくうちに是枝監督の中で町田のバックボーンが膨らんでいったこと、いち早く映画を観た人たちから「彼の背景を知りたい!」という声が多く上がったこと、さらに製作スタッフの間で「もっと池松さんを撮りたい!」という声が多かったことから誕生したという。劇中の穏やかな空気感はそのままに、映画のサイドストーリーとして、池松さん演じる町田を主軸にした、温かくも切ない“もうひとつの家族の物語”が描かれており、「ハナレグミ」の歌唱・演奏シーンも必見となっている。主題歌「深呼吸」をエンドロールで初めて聞き「鳥肌がたちました」という池松さん。「是枝監督の作品世界を代弁するような、とてもさりげなくて、作品と共にある感じがすごくいいなぁと感じました」と印象を語る。「僕自身大好きな曲なので、今回こうしてMVという形で、是枝監督と『ハナレグミ』さんというタッグにご一緒させていただけることは本当に嬉しいです。映画よりも町田というキャラクターにもう一歩踏み込んだ内容になっているので、映画とMVと両方を見ていただき、あわせて面白がっていただけたらと思います」とコメント。『海よりもまだ深く』については、「傑作だと思います」と太鼓判を押す。「ちょっとビックリしました!こんなにさりげなく、人の人生の真髄をついてくるような作品を僕は観たことないなと思いましたし、是枝節が炸裂でしたね」と、是枝監督の手腕に感嘆の声を寄せる。今回、そんな是枝組に初参加となったが、「映画学校にも通っていたような僕からすると、是枝監督はスターだし、最初はものすごく緊張しました。現場では、知らぬ間に料理されていたような感じで、決して何か沢山演出された覚えはないのですが、たまに投げかけてくださるひと言が全てを言い得ていて、監督の現場は面白いなぁと感じました」とその感想を明かしてくれた。また、是枝作品の阿部さんは特に大好き、という池松さん。本作での“相棒”役に「是枝監督に最初にお会いしたときに『今回、阿部さんを見守ってあげてください』とひと言言われて、『あぁ、それだけで全部いけるな』と思いました。阿部さんは想像していたよりもやわらかくて、すごくチャーミングな人で、今回の現場はそういう居方をされていたのかもしれないのですが、人としても、役の阿部さん(良多)もすごく好きになりました。阿部さん演じた良多のダメ男ぶりは、嫌いじゃないです!」そんな阿部さん演じる良多をはじめ、夢見た未来と少し違ういまを生きる人々の物語が、世界の観客にどう響くのか、カンヌでの上映にも期待が高まる。(text:cinemacafe.net)
2016年05月18日阿部寛と樹木希林が親子役を演じ、現在開催中の第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門への正式出品が決定している是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』。このほど、叶わぬ夢ばかり追い続ける阿部さん演じる主人公・良多と、同じ探偵事務所に勤める池松壮亮演じる後輩・町田の“迷”探偵ぶりが微笑ましい(?)本編映像が解禁となった。是枝監督が新たに送り出すのは、“なりたかった大人”になれなかった大人たちの物語。阿部さんが演じる主人公の良多は、15年前に一度に文学賞をとったきりの“自称・作家”で、妻(真木よう子)に愛想を尽かされた身。月に一度、息子(吉澤太陽)に会うことを楽しみにしていた。そんな良多を穏やかな眼差しで見つめる母(樹木希林)が暮らす団地で、ある台風の夜、元家族が集まることに…。本作から今回到着した本編映像は、阿部さん演じる良多と池松さん演じる町田との掛け合いが絶妙な、とあるシーン。町田は、仕事も、家庭も、人生につまずきっぱなしの良多をさりげなくフォローする役割を担っており、この2人が見せる息ぴったりの名コンビっぷりも本作の見どころの1つだ。「俺は息子に会うためだったら、どんな危ない“綱”だって渡るぞ」と良多が言うと、すかさず「“綱”です」と、町田がツッコミを入れるところから始まる映像。すると、そこに待ち合わせをしていたと思われるひとりの高校生(葉山奨之)が現れる。どうやら職場には内緒で、高校生相手によからぬ金儲けをしようと企んでいた様子の2人。「あんまり火遊びするんじゃねーぞ」と忠告する良多に対し、「あんたみたいな大人にだけはなりたくないですよ!」と啖呵を切る高校生。その言葉にムッとした良多は、「そんなに簡単に、なりたい大人になれると思ったら大間違いだぞ!」と逆ギレするも、すぐにそっぽを向かれ、去られてしまうのだ。そんな良多の不甲斐ない姿をみて、思わず吹き出す町田。良多のダメさ加減と、本作が初共演とは思えないほど息のあった阿部さんと池松さんのやりとりに、思わずクスッとしてしまうシーンに仕上がっている。本作で一番印象に残ったシーンとして、この映像のシーンを上げていた阿部さん。池松さん演じる町田はなぜ、こんなにも“ダメダメ”な大人にそこまでつき合うのか?「オレ、良多さんには“借り”あるんで」という町田の真意も気になる映像を、まずはこちらから確かめてみて。『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月16日阿部寛と樹木希林が親子となり、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門への正式出品が決定した是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』。このほど、5月8日(日)の“母の日”を前に、叶わぬ夢ばかりを追い続ける本作の“ダメ息子”な主人公の母親を軽妙に演じた、樹木さんの場面写真が一挙に解禁。海のように深く、温かい愛にあふれた母親の姿が明らかになった。是枝監督が自らも育った団地を舞台に、“なりたかった大人”になれなかった大人たちを描く本作。“ダメ息子”にして、“ダメ夫”に“ダメパパ”の主人公・良多を、ときに可笑しく、ときに切なく、チャーミングに演じるのは、いまや国民的名優となった阿部さん。そんな良多に愛想を尽かした元妻に真木よう子。さらに、良多の姉を小林聡美が務めるほか、リリー・フランキー、池松壮亮、橋爪功ら豪華キャストが集結していることでも話題を呼んでいる。本作では、何かと苦労させられた夫を突然亡くしてからは、団地で気楽な独り暮らしを満喫し、阿部さん演じる息子・良多に「大器晩成って、時間かかり過ぎですよ」などとツッコミながらも、息子への愛は揺るがない母を演じている樹木さん。今回到着した場面写真では、良多の仕事を心配する姿や、良多から“お小遣い”として渡されたお金を嬉しそうに受け取る姿、子どものときに良多が書いた作文に目を細めながら、孫の真悟と一緒に楽しそうに読む姿、また、いまにも泣きだしそうな表情を浮かべる姿などが映し出されており、つい、自分の母親の姿を重ねてしまいそうになるものばかり。是枝監督は、脚本を書き始めたときから、母・淑子役には樹木さんしかいないと思っていたそうで、「樹木さんがOKしてくれなければ、この作品は撮らないつもりでした。」と明かす。また、阿部さんは、現場で樹木さんの存在感に助けられたと語り、「すねをかじるような息子でもかわいがる母親を演じていらっしゃいますが、撮影でも同じように助けていただきました」とふり返っている。淑子を演じて、母親として学ぶことがあったと明かす樹木さん。「今回の役を演じながら、子どものいいところもダメなところも、全部親からつながっているんだということを実感しました。思うようにはいかないですね。でも、思うようにいかなかったからペケかと言うとそうではなくて、それでも毎日を生きているのがいいんじゃないですか。思い通りにならないのが人生ですから」と、深いコメント。さらに、「観る人がここに母親の普遍性のようなものを感じてくださるとしたら、それは上手いこといったのかもしれないけど、まあ、誰がやってもセリフ通り読めばうまくいくのよ(笑)」と、樹木さん節も健在だ。台風の夜、思いがけなくひとつ屋根の下に集まった“元家族”は、母の部屋で何を語らい、何を思っていたのか…。樹木さん演じる母の表情を見比べながら、“母の日”に思いを馳せてみては?『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月07日松田龍平を主演に迎え、『もらとりあむタマ子』『味園ユニバース』の山下敦弘監督が“21世紀版の寅さん”を描く『ぼくのおじさん』。このほど、松田さんに一目惚れされる“マドンナ役”に、真木よう子が決定。明るく、カラッとした性格のハワイ在住日系四世の女性を演じることになった。「自分のまわりにいる大人について」というテーマで、学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男(大西利空)。公務員の父と専業主婦の母では面白いものが書けそうにない。そこで、家に居候している、ぼくの“おじさん”(松田龍平)を題材にすることに。おじさんは、大人のくせに万年床に寝転がってマンガばかり読み、時には僕をダシにお母さんからお小遣いをもらうこともある人だった。そんなある日、おじさんにお見合い話が持ち上がる。最初は乗り気でないおじさんだったが、目の前に現れたお見合い相手はハワイの日系四世で絶世の美女・稲葉エリー(真木よう子)。ぼくの心配をよそにおじさんはエリーにひと目惚れ!だが、エリーは祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためにハワイへ帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、あの手、この手を駆使してハワイへ行く策を練るおじさんだが、ことごとく失敗。だが、奇跡が訪れ、ハワイに行けることになったおじさん。おじさんとぼくはエリーを追いかけ、ハワイへと向かうが、なぜか和菓子屋の御曹司、青木もやってきて…。原作は、「どくとるマンボウ」シリーズなどで知られる北杜夫の同名小説。北氏のユーモアセンスが遺憾なく発揮され、和田誠のイラストも併せて、いまなお幅広い世代に愛され続ける名作だ。おじさん役を務めるのは、先日、主演作『モヒカン故郷に帰る』がイタリア・ウディネ映画祭で2冠を達成した松田さん。また、おじさんを見守る甥っ子・雪男役には、度重なる選考を見事勝ち抜いた大西利空。監督を、『天然コケッコー』や『苦役列車』など、話題作を次々手掛け、独特な作風でファンを魅了してきた山下敦弘が務め、優しさや寛容さ、そして温かい心を伝える21世紀版『男はつらいよ』を目指していく。そんな本作では、松田さん演じる“おじさん”のロマンスも重要となるが、今回、明るく太陽のようなマドンナ・稲葉エリー役を、『海よりもまだ深く』の公開も控える真木さんが演じることになった。山下監督とは、ドラマ「週刊真木よう子」(’08)以来、8年ぶりのタッグとなる。エリーはハワイ在住の日系四世のため、真木さん自身、映画では初めてとなる英語での長セリフに挑戦。現地の俳優とも話せるように練習し、ハワイでの撮影に臨んだという。真木さんは、「ハワイに行く前はとても不安でしたが、最終日には帰りたくなくなってしまうほど満喫できました(笑)。ハワイの快晴続きの天気はもちろんですが、日本と違って空も広く、ただそこにいるだけで気持ちが朗らかになれました」と語っており、ハワイロケは充実したものとなった様子だ。また、「エリーは典型的な“ザ・マドンナ”」だそうで、「ハワイ育ちのカラッとした性格の彼女は演じていて楽しかったです」と言う。「山下監督は、こちらの集中力が切れていると直ぐに見破ってしまう怖い監督なんです(笑)。でもそれだけ熱心であり、その情熱が現場にも伝わるので、緊張感のある雰囲気のいい現場を作り上げてくださる方ですね。松田龍平さんの演じたおじさんは、すごく素直で、見ているだけで面白い人!おじさんの役にぴったりだなって思います(笑)」と、松田さんの“おじさん”ぶりに太鼓判を押した。また、山下監督も「ひと言で表すとエリーは、おじさんにとって“太陽”のような存在。そんなエリーを真木さんは全力で演じてくれました。芯があって明るい女性という“陽”の部分だけでなく、ハワイの日系四世であるという揺れ動くアイデンティティの“陰”の両方を真木さんは演じてくれて、僕も掴み取れていない複雑で繊細なエリーを見事に体現し、深みを増してくれました」と絶賛。エリーは原作には登場しないキャラクターではあるものの、脚本・企画の須藤泰司氏は、「彼女を通じて原作の大切な部分でもある、太平洋戦争が始まって苦労した日系人の人々、戦争の爪痕の描写を映画に入れようと思いました。原作同様、それが押しつけがましくならない範囲で、エリーから日系人がたどった歴史が見えるような、覚悟ある女性にしました」と、その役どころに込めた意味を明かしている。真木さん演じる“マドンナ”の登場で、“おじさんとぼく”の珍道中がどんなふうに変化していくのか、引き続き注目していて。『ぼくのおじさん』は11月3日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月03日是枝裕和監督のもと阿部寛と樹木希林が親子となり、“なりたかった大人”に“なれなかった大人たち”を描く『海よりもまだ深く』。本日4月26日は、阿部さん主演の大ヒット作『テルマエ・ロマエII』製作委員会によって制定された“よい(4)風呂(26)の日”であることを記念して、昔ながらの団地の風呂での入浴シーンが解禁となった。ダメダメ人生を送る中年男、良多(阿部寛)は、15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家で、いまは探偵事務所に勤める身。元妻の響子(真木よう子)には愛想を尽かされ、息子・真悟(吉澤太陽)の養育費も満足に払えないくせに、彼女に恋人ができたことにショックを受けている。そんな良多の頼みの綱は、父亡き後、団地で気楽な独り暮らしを送る母の淑子(樹木希林)だ。ある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真吾は、台風のため、翌朝までひとつの屋根の下で過ごすことに――。小説家として再起し、再び家族の絆を取り戻すことを夢見ているものの、競輪になけなしのお金を注ぎ込んだり、元妻の新しい恋人についてアレコレ探ったりと、ちょっぴり情けなくも愛情あふれる主人公・良多を、ときに可笑しく、ときに切なく、チャーミングに好演する阿部さん。『テルマエ・ロマエ』シリーズでは、古代ローマの浴場設計技師を演じ、大きな浴槽で堂々と入浴していた阿部さんだが、“よい風呂の日”に届いた今回の映像では、189cmの身体を小さく折りたたみ、居心地悪そうにせまい正方形の風呂で入浴する姿が!台風のため急遽、実家の団地に泊まることになった良多は、年季の入った小さな浴槽につかったものの、湯船に浮かぶ“黒いふわふわとした物体”を手桶で必死にすくいだそうと悪戦苦闘する姿が映し出されている。是枝監督が9歳から28歳までの間に実際に暮らしていた、清瀬市の旭が丘団地で撮影を行っている本作。監督は、その理由について「自分の記憶の中にある団地の表情をちゃんと残しておきたかったんです。その固有名詞を観た人と共有できるかどうかはともかく、人それぞれの中に類する場所の記憶があるはずだと思い、フィクションであるものの僕自身の記憶のディティールにこだわりました」と語っている。大人になっても、実家のお風呂はやはり特別な場所。思わずクスッと笑ってしまう、阿部さん演じる良多の姿から、子どものころの懐かしい記憶をたぐり寄せてみては?『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月26日5月21日公開の映画『海よりもまだ深く』の完成披露試写会が24日、東京・有楽町のピカデリーで行われ、阿部寛、真木よう子、吉澤太陽、樹木希林、是枝裕和監督が出席した。本作は、第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品が正式に決定した是枝裕和監督の最新作。笑ってしまうほどダメな人生を送っている中年男の良多(阿部寛)を主人公に、台風の夜に母・淑子(樹木希林)の団地に集まった元家族が一夜限りの家族の時間を送る、というストーリーだ。是枝監督作品3度目となる主演の阿部は「ここまでダメダメな男を演じるのは初めてでしたが、憎めなくて可愛いキャラクターだと思いながら楽しんで演じました。自分が演じた良多という役は、自分に一番合っていて好きなキャラクターです」と演じたキャラクターに好印象の様子で「多かれ少なかれ共通点があると思いますよ。セコいところとか弱いところとか」と笑顔。良多の母・淑子役の樹木希林は「みんなダメな息子と言うけれど、私はそれほどダメだとは思いません。私の周りなんか、もっとすごい人がいるんだから(笑) 」と話して会場の笑いを誘った。台風の夜に元家族と過ごすことで良多が変わっていく本作にちなみ、人生のターニングポイントを聞かれた阿部は「この仕事に就くとは思いませんでしたが、大学時代にモデルをしてからこういう人生を送っています。まったく予想だにしなかったので明らかにそこで人生が変わりましたね」と告白。一方の真木よう子は「私は子どもの頃はすごく変わった子で、飛行機に自分が追いつけると思って空を見ながらずっと走っていました。そこからだと思います」と明かしながら、是枝監督がかつて住んでいたという団地での撮影を「私も小さい頃、全く同じようなアパートに住んでいました。だから懐かしい気持ちになりましたね」と振り返っていた。映画『海よりもまだ深く』は、5月21日より全国公開。
2016年04月25日