私はもうすぐ4歳になる長女と、1歳になる次女がいる2児のママです。長女が3歳すぎのころ「爪の皮を剥く」という、親としては困った癖が出始めました。いくら「やめなさい」と言ったところで、子どもですからなかなかやめられず……。しかし4歳になった現在はすっかり癖が治り、まったく爪を触らなくなりました。「どうしたらこの癖をやめられるだろう」と私なりに考えた対処法をご紹介します。 次女が生まれたあとに長女の癖が出始めた長女の爪いじりに気付いたのは、次女が生まれて間もないころでした。最初は私もあまり気にしていなかったのですが、とうとう長女の爪の皮が大きく剥がれるレベルまでに。爪皮むきがやめられないところまでに達して「このままではマズい」と思ったことがきっかけで、長女の癖をやめさせようと決意したのです。 まずは長女の爪皮むきを発見したとき、「やめよう」と声かけしてみました。最初は長女も慌ててやめるのですが、数時間後にはまた爪皮むきをしている始末でした。 ママ友も、私と同じく悩んでいたやはり単なる「やめて」といった声かけは、長女に対してはあまり効きませんでした。そんな癖で悩んでいる最中に、長女と同年代の子を持つママ友とランチをする機会があり、思い切って長女の爪いじり癖について相談してみることにしたのです。 するとママ友も、実は同じく3歳の子どもが指しゃぶりをやめられずに大変困っているという事実を知りました。そしてママ友は「指しゃぶりは精神安定のようなものだと専門家から言われたから、今は様子をみている」といったお話も聞くことができました。 むやみに癖をやめさせないことにママ友の貴重なお話を聞いて、家に帰ってもう一度考え直してみた私。長女の爪いじり癖が出たのは次女を出産後のことなので、もしかすると長女なりに次女が生まれたことで環境が変化し、ストレスが出てきているのかも?と捉えることができました。そして、むやみに「やめなさい」と言うのはやめることにしてみました。 しかし、ただ単に「ほったらかしにする」のはよくないと思ったので、長女が爪をいじる場面を目撃したら「爪を触っているね。気になるのだったら絆創膏を貼ってもいいけど、どうする?」といった感じで、あくまで「爪いじりには気付いているけど、むやみにやめさせない」といったスタンスで接することにしてみたのです。 そうした作戦が功を奏したのか、長女の爪いじりはいつの間にか消えて「私、最近爪を触っていないでしょ、もう卒業したんだ」と、まさかの卒業宣言までしてくれて、私も長女の成長を感じました。爪いじりをしてしまうのにはどういった背景があるのか、親なりに理解を示して焦らず見守っていることを伝えれば、自然に卒業するのだなと感じた瞬間です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:黒井夢乃 二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年06月16日私の3人の子どもは、生後5カ月から保育園に通い始めました。ある程度の保育園からの呼び出しは覚悟していましたが、その頻度は想像以上でした。近くに頼れる人もおらず、体調もなかなか回復せず、職場には何度となく急な休みをお願いしました。そのときの体験についてお話しします。 長女の保育園デビューは寒い日でした長女の保育園デビューは11月でした。「保育園に通い始めたら、病気をもらうことも増えるよ」と聞いていましたが、その頻度は想像以上でした。 初めての発熱は保育園に通い始めて2週間目のことで、熱が下がって登園できるまでに3日かかりました。その間は夫と交代で仕事を休むことに。それからも2週間続けて登園できたら良いほうで、よく発熱して休みました。双子が誕生し、3人ともが保育園に通うようになってからは、さらに休みをもらう頻度が増えてしまいました。 理解のある職場だが、申し訳ない気持ちに転居のため出産を機に仕事を辞めた私は、長女の保育園デビューと同時に新しい職場での仕事を開始しました。慣れない職場で人間関係もまだできていないなか、休みをもらうのはとても気が引けました。 幸いにもとても理解のある職場でしたが、申し訳ない気持ちでいっぱいで、発熱のたびにどちらが休みをとるか夫と喧嘩になっていました。夫との話し合いで、子どもが小さいうちは今のままでは難しいとの結論に至り、私は正社員から準社員になって勤務時間を減らしました。 職場の先輩ママからの言葉それでも月に何回も早退したり、休みをもらったりする日々が続き、勤務中も申し訳ない気持ちになりました。働きながらの育児はやはり難しいのだろうかと、くじけそうになりました。 そんなとき、スタッフの先輩ママから「私も子どもが小さいうちは何度休んだことか。子どもが大きくなってからは今度は親の介護で休みをもらうこともあるし、お互い様よ」と声をかけてもらったのです。 その言葉を聞いてからは、うじうじ考えるのではなく、出勤できる日には精一杯仕事を頑張ろうと気持ちを切り替えました。 働くうえで心がけたこともともと雰囲気の良い職場でしたが、他のスタッフとさらにきちんとコミュニケーションをとるようにしました。 子どものことや家庭のことを周りの人にある程度知ってもらうことで、より理解してもらえるようになりました。相変わらず急な休みも多い現在ですが、出勤できる日は今まで以上に力を入れて仕事をする方針に切り替えたせいか、仕事ぶりも認めてもらえて、良い環境で働かせてもらっています。 今はまだ長女が3歳6カ月で双子が1歳1カ月と小さいので、あと数年は職場の方に迷惑をかけることも多いかと思います。ですが、私に少し余裕が出てきたときには、私が助けてもらったように今度は誰かをサポートできればいいなと思っています。 イラスト:manami.koiso監修/助産師REIKO著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
2020年06月16日私は、現在6歳と2歳の女の子のママです。上の子が年少のとき、ママ友関係で悩みました。トラブルというほどのことではないのですが、当時の私は頭を悩まし、悲しい思いをしました。今回は私が体験したことについてお話ししたいと思います。 娘の友だちは男の子ばかり未就園児のころ、私と娘は近所に住む3人の男の子と、そのママたちと親しくしていました。お互いの家に行き来したり、一緒に公園に行ったりとたくさんの楽しい時間を4組で過ごしたものです。 その子たちとは同じ幼稚園に入園を決め、バス停も一緒だったため、幼稚園が始まってからもみんなで仲良く過ごせるものだと思っていました。しかし、入園して半年たったころから、その関係性に変化が生まれてきたのです。 性差があらわれ始める幼いころの娘はその男の子たちと仲良く遊んでいましたが、年少の中ごろから遊び方や好きなものに違いがでてきました。みんなは戦隊ものにハマり、技の名前を言いながら戦いごっこ。 一方、娘は戦隊ものは怖いと言って番組を見ようとしなかったので、ついていけず「男の子は戦ってばかりだから一緒に遊びたくない」と言うように。みんなで家で遊んでいても、娘だけつまらなさそう……。そのため、だんだんとその男の子たちとは遊ばなくなっていきました。 誘ってもらえなくて寂しい その子たちとはバス停で毎日顔をあわせるのですが、少しずつ距離を感じるようになりました。降園後、その3組が遊んでいても、うちは誘ってもらえないように。 娘がうまく遊べないのはわかっていたので、こちらから声をかけることもできませんでした。私は他のママとも話す機会がなくなっていくのが悲しかったです。 私の被害妄想ですが、仲間外れにされたような感覚も味わいました。でも時間が経つにつれ、「娘が遊びたがっていないのだから仕方がない」「ママ友の枠を超えるような関係ではなかったのだ」と思えるように。 そして割り切れるようになってきたころ、娘がバス停で会う1つ上の女の子と仲良くなり、その子のママとも話せるようになったのです。 現在、娘は年長になりました。男の子3組は相変わらず仲が良く、私たちはますます疎遠になりましたが、もう気になりません。ママ友というのは子どもを介して仲良くなるので、難しい側面があるということもわかりました。娘はもうすぐ小学生に上がるので、交友関係がガラッと変わるでしょう。今度はそのことに振り回されないようにしたいと思います。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:小川恵子6歳と2歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2020年06月15日次男が生まれたとき、長男は1歳10カ月でした。まだまだ甘えたい盛りなのに、授乳や寝かしつけなどでなかなかかまってあげることができませんでした。かわいそうなことをしたかなと当時は思いましたが、今は別の意味で心配なことが……。 長男1歳、格段に育児がラクになりました初めての育児で右も左もわからない! 嵐のように新生児期が過ぎて長男が1歳を迎えたころ、育児が一気にラクになりました。大人に近い食事がとれたり、歩けるようになって遊びの幅も広がり、決まった時間に昼寝をしてくれるようになったりしました。 「これなら2人目を産んでも育てられるかも」と思い、あっという間に妊娠。あとから思えば、この1歳の時期は嵐の前の静けさでした……。魔の2歳児の例にもれず長男もやんちゃになり、それに合わせて動いていたのでとてもアクティブな妊娠期間でした。 2人の様子が気になる!私が出産で入院している間は、パパと公園に行ったり川へ行ったりと行動的に過ごしていた長男。退院して次男にかかりきりになると、どうしても外出の機会が減ってしまいました。散歩に行っても以前より短い距離になってしまい、物足りない様子でした。おっぱいが張ってしまって抱っこもなかなかしてあげられず、寂しい思いをさせてしまったと思います。 まだうまく言葉を話せないので、それを親に伝えることもできなかった長男ですが、たどたどしい口ぶりで次男の名前を呼んだり、恐る恐るツンツンと指先でほっぺたを触ってみたりと、かわいがってくれるのがとても微笑ましかったです。 転機は次男の入園。2人の仲が良すぎる!長男が年長のとき、次男が同じ幼稚園へ入園しました。人見知りの次男を気づかって、長男は次男とよく遊んでくれていたようです。私たち親のいないところでも長男がやさしく遊んでくれたおかげで、次男の長男に対する信頼感が大幅アップ! 家の中でも長男の隣にぴったりとくっついて遊び、クリスマスのプレゼントは自分の欲しいものではなく兄の欲しいものをお願いするほどに! 長男が友だちと遊びに行ってしまうと、それはもう悲し気にシクシクと泣く次男。ちょっと仲が良すぎて心配なレベルになっています……。 その後長男は小学校に入学し、弟とべったりというのは少し恥ずかしくなってきたようです。今の仲良しっぷりがずっと続くというわけではないと思うので、いつか次男が兄離れをするときがくるまで2人の様子を楽しんでいきたいです。 監修/助産師REIKO 著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年06月15日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! こんにちは、保育士の中田 馨です。赤ちゃんを寝かしつけのために抱っこし、やっと寝たと思って布団におろすとすぐに起きて泣き、また抱っこをする。そんな経験があるママも多いはず。赤ちゃんの背中は、「スイッチがあるんじゃない?」と思うくらい敏感です。私の息子も生まれてから1カ月はセンサーが強く、私の腕枕がないと寝てくれない子でした。 どうして赤ちゃんには背中スイッチがあるの?どうして背中スイッチが発動するのか? その理由をそのときに知っていれば、私の子育ては少しラクだったのになと思います。そこで、赤ちゃんに背中スイッチがあるいくつか原因をお伝えします。 モロー反射の影響生まれて数カ月の赤ちゃんには、モロー反射という生まれ持った反射があります。モロー反射は大きな音がしたときや上体が不意に傾いたときに手がパッと開く反射です。この反射は大昔に人間が木の上で生活してきたとき、母親や木から落ちそうになった際にしがみつこうとした名残だと言われています。抱っこから降ろそうとするそのちょっとした振動でこのモロー反射が起きてしまうことがあるのです。 姿勢の変化新生児の赤ちゃんの手足を見ると、足はM型、腕はW型になっています。そして、背中はCの形をしています。この形の姿勢がこのときの赤ちゃんの安心できる姿勢。布団に寝たことで、安心できる姿勢ではなくなり起きてしまうことがあります。 ママの抱っこが安心ママの抱っこが安心という子がいます。ママの体温やにおい、声を聞くことで安心して寝ているのです。ママが離れることに気づいて起きてしまうこというがあります。 敏感な背中スイッチをOFFにする方法では、具体的にどうすれば背中スイッチのセンサーをOFFにすることができるでしょうか? ■頭から降ろす背中が急に伸びないように頭から順にゆっくりと床におろします。 ■ママの体ごと布団に寝かせる赤ちゃんを布団に寝かせるときに、ママの体と赤ちゃんをくっつけたまま布団に寝かせて布団におろしたら、そーっと手を引き抜き、ママの体も離していきます。 ■おくるみに包むおくるみに包んであげると赤ちゃんんは安心して寝てくれます。手足をおくるみやバスタオルで包んであげましょう。寝かしつけの抱っこのときからおくるみで抱っこし、寝たらおくるみのまま布団に寝かします。赤ちゃんが寝たらそのまま布団に寝かせます。布団に寝かせたらおくるみを少し緩めてもOKです。おくるみはきつく包みすぎないようにしましょう。 ■赤ちゃんの安心する体制で寝かせる前にも書きましたが新生児の赤ちゃんの脚はM、腕はW、背中はCの形。この姿勢を崩さず寝かせてあげると不安にならずに寝ます。ですので、敷布団の形を工夫してみましょう。以下の方法などがあります。 ・敷布団の頭と脚の高さをあげて背中をCになるように寝かせる・バスタオルを棒状にして円を作り、その中に赤ちゃんを寝かせる 背中スイッチはいつまでも続くものではありません。その子その子によって背中スイッチをOFFにするコツも違います。赤ちゃんの特徴にあったコツを見つけて、ストレス少なく乗り越えられるといいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年06月09日私は2児の母親ですが、現在4歳になる長女が1歳半前後のときに「もっと言葉数を伸ばしてあげたい」と感じる場面がありました。それは、1歳半健診のときに2語文をしゃべっている子どもたちを見たり、ママ友と久しぶりに会ったりして、1歳過ぎなのにすでにたくさんの言葉を話せているお友だちを見たときのことです。 コミュニケーション力をアップさせたい長女は決して言葉が遅れているということはなく、1歳を過ぎればそれなりに「ママ」「パパ」「ブーブー」などちらほらと単語が出てくるように。しかし、周りの同世代の子どもたちに刺激されて「もっと娘の言葉数を増やしてあげてコミュニケーション力を高めてあげたい」と感じるようになってきたのです。まずは1歳過ぎですでにたくさんの言葉が出ている子のママに、「どうしてそんなに言葉が出ているの?」と素朴な疑問をぶつけてみることにしました。 ママ友の話からヒントを得たママ友は「この子が生後6カ月あたりから、実は義母に預けてアルバイトに行っているの。そのときに義母はもちろん、近所の仲の良いおじいちゃん・おばあちゃんたちからたくさん語りかけてもらっているみたい」と話していました。その話を聞いて「親だけではなく、なるべく多数の人間から娘に言葉のシャワーを浴びさせれば、娘の言葉数が伸びるのでは?」とヒントを得ました。 自分の立場で考えてみた私が海外旅行に行って、不慣れな英語をしゃべる場面が出てきたときの経験を振り返ってみました。自分の慣れない英語力でも「相手の意図をきちんと聞き取って咀しゃくし、相手に打ち返したときに伝わった」という経験は大きな自信につながりました。日本のなかでしゃべる英会話には安心感があります。しかしながら「あらたな成長」を望むのであれば、海外へ飛び出し、本場の外国人としゃべるほうが大きな糧となると感じたのです。子どもの言語もそれと似ていると思いました。そして娘が「言葉の爆発期」を迎えるにあたって、不特定多数の人たちと娘を数多く接触させる機会は、娘にとって良い経験になるだろうと確信したのです。 人と接触する機会のない長女をどうするしかし、私は実親も義父母も遠方にいて接触させる機会がないなど、人手不足でした。娘の人見知りなどを解消するために支援センターなどには顔を出していたのですが、娘に対してコミュニケーションをとってくれるかといえば、そうではありません。そんななか、私が住んでいる自治体には「ホームスタート」という、子どもとママを支援してくれるボランティア団体があるというチラシを発見しました。「これだ!」とひらめいた私はすぐに連絡し、手配を整えることに。ボランティアさんは、子育て支援に興味があって、誰かの助けになればとの志を持った方たちです。私の思惑通りにボランティアさんは長女に対してたくさん話しかけてくれました。 娘の言葉数はホームスタートを通して飛躍的に伸び、1歳半健診では20個ぐらいの単語しか出ていなかったのに、1歳8カ月には2語文を話せるようになりました。結局今回の件も含めて数回利用しましたが、どのボランティアさんも心あたたかい人たちばかりで感謝の気持ちでいっぱいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じてお住いの自治体や子育て支援センターなどに相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年06月08日私には子どもが3人います。上の娘はもう3歳になり、私の子育ても3年目に入りました。だいぶしっかりおしゃべりができるようになった長女に言われた言葉で、自身の子どもへの接し方について振り返り、感じたことについてお話ししたいと思います。 娘からの一言でハッとしたある朝、保育園に行く身支度をしていると、「●●しなさいって言わないで。●●しようって言って」と言う娘。そのときは私も出勤時間が迫っていたので「準備をしようね」と言い直して、なんとかその場を乗り切ろうとだけ思っていました。 しかし、保育園への送迎も終わって落ち着いてからその言葉が妙に気になり、今までの子どもへの私の言葉を思い返してみました。するとたしかに、毎日忙しさを理由にして「●●しなさい」と口癖のように言っていることに気づいたのです。 母からの言葉を思い出した以前、娘が私の言うことを聞かないと母に相談したとき、母は「子どもは思い通りにならないものよ」と言いました。その言葉について改めて考えると、私は娘の立場に立って考えるよりも、どうやってこの育児や家事をこなしていくかに気をとられ、自分のペースで進めようとしていたなと思いました。 娘の立場に立って考えてみると、なぜなのかよく理解もできていない状況で「●●しなさい」と言われても理解できないし、私の言い方で娘も嫌な気持ちになっていたんだなと思いました。 夫に相談すると…そのことを夫に相談すると夫は、「俺は前からできるだけ●●しようかと声かけしているよ」と。そして「でも危険なことやどうしてもわかってほしいときは、●●しなさいとか、してはいけないと厳しく言うようにしているよ」と言いました。 確かに夫は、「●●しなさい」とは言いません。例えば食事のときなども、「もうすぐごはんだよ。自分の良いタイミングで席につくんだよ」と言っているのを思い出しました。 私は自分の娘への接し方について、さらに反省しました。 それからの私それから私は娘に何かしてほしいことがあるときは、きちんと理由を説明したうえで、「●●しようか」と促すような言い方を心掛けました。 すると娘は遊びの途中でも自分の中で気持ちを切り替えてくれるようになり、物事がスムーズに運ぶようになりました。また、危険な場面ではきつく言うことで、「これは本当にいけないんだ」と娘も理解してくれるようになりました。 これからの娘への接し方はもちろん、娘の下の1歳の双子への接し方もきちんと考えなければと思いました。まだ言葉はあまり理解できなくとも、威圧的な言い方や言葉は良くないと思うので、子どもたちをきちんと見守りつつ、子どもたちの意思も尊重した声かけをしていきたいです。 イラスト:(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
2020年05月31日先日は娘に胎内記憶について聞いたエピソードをお伝えしましたが、今回は息子に聞いたエピソードをご紹介します。ごっこ遊びやおしゃべりが大好きな息子なので、半分は想像だったのかもしれませんが、とってもおもしろい内容だったんです。 おなかの中はせまくて大変だった?息子と2人きりの昼下がり、リラックスタイムに聞いてみました。「ママのおなかの中はどうだった?」と聞くと、「あたたかかったよ。ピンク色だった。ずっと泳いでいて疲れちゃったよ」とのこと。 ママのおなかの中が気持ちよかったとは言ってくれない息子に、私は慌てて「大変だったの? よく足で元気よくおなかを蹴っていたよ」と話しました。すると息子は、「泳いでたからね」という言葉に続けて、「せまいのに、太いホースがあったからジャマだった」と話をしていました。 長いホースがジャマだった?おなかの中はせまくて大変だったと話す息子は、次に「早くママに会いたかったんだよ。ひとりでさみしかった。だから、すごく頑張って出てきたんだ」と言います。そして、寝ころがって足で壁をけり、ぐるぐる回って前に進んでみせながら、「ホースが長いんだよね」と息子が言ったとき、私はハッとしました。 実は息子が生まれたとき、首にへその緒が巻き付いていたんです。「ホースにジャマされたの?」と聞くと、息子は首を触って「そう」と言いました。 ママを助けにきた!?今度は「なんでママのところにきてくれたの?」と息子に聞くと、「だってママがかわいそうだったから。あと、かわいかったから」と言う息子。かわいそうだったと言われて、ちょっと驚きました。私は子宮内膜症で、心身ともつらい妊活をしていたのです。わが子を授かったと知った瞬間に、私は「助けてもらった」と感じたことを思い出しました。 ママのおなかの中の様子を話してくれた息子に「ありがとう」と言って、私はハグをしました。やさしい天使が私のところにきてくれた、そう思えるとってもいい時間でした。 今では生まれたときの倍の身長なのに、「おなかの中にもどる」と服に頭を突っ込んでくる甘えん坊な息子。怒られるようなこともたくさんするけれど、とっても愛おしい存在です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO イラスト:manami.koiso著者:斉藤あや大人しく内気な娘と楽天的で活発な息子、男女二児の母。ママ・パパに役立つ情報をお届けすべく、これまでの育児経験を生かして、育児の工夫やお役立ちグッズなどの情報を発信中。
2020年05月30日毎日何度も必要になる、赤ちゃんのおむつ替え。うんち漏れなどのハプニングはあるものの、動かないうちはまだよかった……。寝返りを始めるころからだんだんとおむつ替えが困難になっていきました。わが子のおむつ替え時の様子と、私がスムーズにおむつ替えをするために工夫したことを紹介します。 動かないうちはまだラクだった赤ちゃんが生まれたら、授乳におむつ替えに沐浴とお世話に追われ、毎日があっという間に過ぎていきました。 そのなかでもおむつ替えは、赤ちゃんの健康状態をチェックするためにも大切な時間ですよね。赤ちゃんが生まれたばかりのころはあまり動かないので、うんち漏れやおしっこが飛ぶなどのハプニングはあったものの、比較的ラクにおむつ替えができていました。 しかし、寝返りを始めるなど、よく動くようになったころから、思った以上におむつ替えが大変になっていったのです。 寝返りの時期はこう工夫した!赤ちゃんが寝返りを始めると、おむつをはずした瞬間に寝返りをうち、周囲が汚れるという悲劇が何度も起きました。 そこで、特にうんちのときは下に新聞紙を敷き、汚れてもそのまま捨てられるようにしました。また、赤ちゃんの両手にお気に入りのおもちゃやめずらしいおもちゃを持たせ、赤ちゃんの意識が集中している間におむつ替えをしました。そのほか、おもしろい顔をして見せたり声をかけたりなど、自分の顔に集中させるという方法も効果的でした。 つかまり立ちの時期以降はこう工夫した!赤ちゃんがつかまり立ちを始めると、とにかく動きまわります。わが子の場合、パンツタイプのおむつに切り替えたため、机の前などに立たせて、目の前の机に小さな人形などを置いて集中させるか、大人のひざに座らせておむつをパッとはかせる方法で乗り切りました。 その後、歩けるようになると、おむつをはかせようとしても、裸で歩きまわる毎日……。そんなときは、しばらく遊ばせて落ち着いたころにおむつをはかせました。1歳半ごろはおまるをすぐ使える場所に置いておき、おむつ替えのタイミングでおまるに座らせてからおむつをはかせると、スムーズにはいてくれました。 赤ちゃんは1日に何度もおむつを替える必要があるので、スムーズにいかないことが続くと、ストレスが溜まってしまうこともありました。ママやパパのストレス軽減のためにも、わが子にあった方法を見つけて、スムーズにおむつ替えをしたいですね。 監修/助産師REIKO著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。
2020年05月27日現在、6歳と3歳のやんちゃな男の子2人を育てています。2歳から始まった次男のイヤイヤ期。3歳になった今も、おさまる気配がありません。いつどこで爆発するかわからない次男のかんしゃくですが、わが家での対処法をご紹介します。 とにかく自分でやりたい!長男にはイヤイヤ期というものがありませんでした。そのため、次男のイヤイヤ期が始まったときは、どう対応して良いのかまったくわかりませんでした。次男の場合は、とにかく「自分でやりたい!」という気持ちが強いようです。 例えば、外食中にお手拭きを渡すだけで「自分で取りたかった!」と大泣き。ゼリーのフタを開けて渡すと「自分で開けたかった!」とひっくり返ります。寝言で「それ〇〇君がやる!」と言ったことも……。 どのような行動が次男のかんしゃく爆弾に触れるかわからず、夫も私もかなりストレスが溜まっていました。 少し様子を見る最近3歳になった次男ですが、イヤイヤはおさまらず逆に激しくなったように感じます。かんしゃくを起したときはなだめたり、別の話をして気をそらしたりしますが、一度スイッチが入ってしまうと、自分でも気持ちを落ち着けることができないよう。 足をバタつかせ蹴られると痛いですし、無理に抱っこしようとしても、体をそり返し落ちてしまいそうになることも……。 そのため、ある程度の時間は話しかけたりしてなだめますが、どうしても無理な場合は、何もせずに少し様子を見ます。そうすると次男は「抱っこ~」と言って手を伸ばしてくることが多く、比較的すぐに泣き止みます。 常に質問するまた、何かを出すときや、次男がかんしゃくを起こしそうな行動を取るときは「これは自分でやる? ママがやる?」と細かく聞くようにしています。 忙しいときはかなり面倒なのですが、かんしゃくを起こされ、なだめる時間を考えると、先に聞いたほうが無難です。次男も「聞いて確認してくれている」という安心感があるようです。 他には、次男お気に入りのぬいぐるみを使って「どうして泣いてるの~?」と話しかけ、次男の言い分を聞いてあげるのも効果がありました。 メリットもイヤイヤ期は大変ですが、良いこともありました。たとえば、洋服の着脱。次男の「自分でやる!」が続いたある日、とうとう最初から最後まで完璧にひとりで着替えることに成功。朝も自分で着替えてくれるので、ラクになったのです。 これには「根気よく付き合ってよかった〜」と実感。他にも靴を左右逆にならずに履けたり、ゼリーのフタをひとりで開けられたりと、イヤイヤしながらも日々、成長しています。 どんな対処法をしてもまったく泣き止まないことも多い次男。イヤイヤが始まると「またか~」とうんざりしてしまうことも多いです。しかし、これも永遠に続くものではないと割り切り、次に有効な方法を模索したいと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:竹内優実6歳と3歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2020年05月19日私の子育て人生の始まりは2011年でした。この年は東日本大震災など、世間的にもたくさんのことがありましたが、私のどん底は長男を出産した2日後にやってきたのです……。 マッサージを受けて授乳の準備はバッチリ帝王切開での出産。その翌日まで点滴を受けていたので、授乳がスタートしたのは産後2日目からでした。 それまでは助産師さんたちが作ってくださった育児用ミルクを、言われるままに飲ませていました。病院のスケージュールのなかで、おっぱいがよく出るようにおっぱいマッサージをしてもらい、たくさん出ていたので授乳の準備は完璧のつもりでいたのです。 幸せな授乳タイムの始まり…?いよいよおっぱいでの授乳がスタートしました。私が出産した病院では、ママと赤ちゃんが授乳室に集合しておっぱいを飲ませていました。赤ちゃんの体重を測って、おっぱいをくわえさせて飲ませて、また体重を測って。 みんながどんどん授乳を終わらせていくなか、私はなかなかうまく飲ませることができず、じょうずに飲ませられない不安と孤独でいっぱいでした。 孤独と不安で毎日涙…個室に戻っては、「帝王切開で産んだからちゃんと飲んでもらえないのかな」「おっぱいが大きすぎるから飲みにくいのかもしれない」「ミルクのほうがおいしいのかも……」と自分を責め、ひとりで大泣きしては寝られない夜を過ごしていました。 赤ちゃんは母乳で育てるのがいいからと周りに言われ、誰にも相談できずにいました。そして朝が来るとまた恐怖の授乳教室が始まり、挫折して個室に帰り、泣きながら搾乳する。そんな入院生活でした。 あんなに涙にくれながらおっぱいをくわえさせて頑張っていましたが、その後は搾乳して哺乳びんで飲ませたり、夜中は育児用ミルクにしたりと、負担の少ない授乳に移行していきました。生後3カ月ごろからは完全ミルク生活にしたことで、苦しみから解放されて、楽しく子育てができるようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:ライター 舟橋海央4歳差の男子2人の母。同じ男の子でも性格の違う2人からいろいろ学びながら子育てを満喫中。自身の子育て体験をもとに記事を執筆している。
2020年05月18日私は2歳の男の子と0歳の女の子のママです。今回は2歳の長男のトイトレについてお話ししたいと思います。2人目の出産が6月だったので、赤ちゃんとの生活に慣れたころから長男のトイトレを始めました。そのとき長男は2歳4カ月でイヤイヤ期真っ盛りでした。 トイレを嫌がるまずは補助便座とトレーニングパンツを4枚購入してトイトレ開始。食事の前後と外出前、入浴前、就寝前にトイレに誘うことにしました。しかし、相手はイヤイヤ期。「ごはんの前にトイレに行こうか?」と聞いても、毎回「行かない!」から始まり、無理やり連れていくと大泣き。 トイレに座ってもすぐに「おしっこ出ない!」と言って逃げてしまい……。これではトイレが嫌いになるばかりだと思い、何か良い方法がないか調べ始めました。 トイレに入ってもらうために思い付いたのは、トイレに入ったらシールを貼るという「ごほうびシール」作戦。もう1つは長男の大好きな電車の写真をトイレにたくさん貼り付けることでした。作戦は成功し、「トイレに入れたらシールを貼ろう!」と言うと、長男はトイレに喜んできてくれるようになりました。貼り付けた電車の写真を見ながらゆっくりとトイレには入れるけれど、肝心のおしっこはなかなか出ることはなく……。気付けば半年ほど経っていました。 ついに…!?おしっこが出ないまま半年……。私自身の焦りも出てきて、おしっこが出ないことにイライラしてしまうこともありました。毎日何度も漏らしてパンツや床を掃除して、一度トイトレをお休みしようかな……と悩む日々。 足台の高さを調整してみたり、お茶を飲ませてどのくらいでトイレに行きたくなるのか観察してみたり、長男が楽しそうに遊んでいても何度もトイレの確認をしたりしていました。 そんなある日、朝食後にトイレに行くと突然おしっこが出たのです! うれしくてうれしくて、長男とやったー!と一番大きなシールを貼りました。 今でも遊びやテレビに夢中になってしまうと間に合わないこともあり、まだトイトレが完了していません……。親としては焦ってしまいますが、トイレでおしっこが出るまで半年かかりました。長男のやる気が出て、トイレの心配をせずに過ごせるようになるのを気長に待つばかりです。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:八木さつき2歳男児、0歳女児の母。ケアマネージャーの資格を取得。妊娠・出産・子育てに関する体験談を執筆している。
2020年05月15日現在、6歳と2歳のやんちゃな男の子2人を育てています。長男は内弁慶で、外ではすぐ泣いてしまう気の弱いタイプです。そのため、幼稚園の入園前はお友だちができるかとても心配していました。そんな長男のお友だち事情をご紹介します。 年少でのお友だち長男は年少のときにはほとんどお友だちがいませんでした。もともと長男は言葉が遅く、お友だちともあまりじょうずにコミュニケーションを取ることができず、心配していました。家でもお友だちの名前は出てこず、園外で遊ぶこともありませんでした。 夏休みなどの長期休みも、幼稚園のお友だちとは一度も遊ぶ機会はなく、「このまま幼稚園生活でお友だちと親しく遊ぶことはないのかなぁ」と、少し寂しくも感じました。 年中でのお友だち年中になり、長男の友だち関係に変化がありました。言葉の遅れがなくなり、家でも「今日は〇〇君と砂場遊びした!」と伝えてくれるようになったのです。また、「うちの子が長男君のこと好きで……」と言ってくれるママもいて、園外で遊ぶことも増えてきました。年少のころは、ほとんどもらったことのないお手紙も頻繁に園のかばんに入っていてホッとひと安心していました。 特に驚いたのは、私が親しくしているママ友の子どもだけではなく、私とまったく接点のないお友だちとも積極的に遊ぶようになったことです。お友だちのタイプとしては、長男と同じくおっとりとした子と一緒にいることが多かったです。 年長でのお友だち年長ではさらに交友関係が活発になりました。ただ、今までは無邪気に話してくれた女の子のお友だちのことを、少し恥ずかしがりながら話すようになりました。意外だったのが、長男とはタイプが異なる活発な子とも遊ぶようになったことです。 年中まではお友だちに叩かれて泣かされてしまうこともあり、私もやきもきしていました。それが、いつの間にかお友だちの輪に自分から飛び込んで、嫌なことはハッキリと「やめて!」と言えるように。夏休みもお友だちとたくさん遊べてよかったです。 私の不安をよそに、長男はいつの間にか自分でお友だちを作れるようになっていました。よく「子どもは自分で勝手に友だちを作る」と聞いてはいたのですが、本当にその通りでした。年少のときは長男の友だち関係に悩んだ時期もありましが、これからもゆっくりと成長を見守っていきたいです。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2020年05月14日「魔の2歳児」とはよく聞く言葉ですが、わが子のイヤイヤ期は1歳半くらいからスタート。特に「今していることをやめて、次の行動に移る」ときに激しく抵抗し、泣いて嫌がることが多々ありました。イライラして口調が厳しくなると、さらに泣きわめいて手に負えなくなるわが子……。しかし、少しの辛抱がそのあとのごきげんにつながるということに、あるとき気がついたのでした。 行動を変えるときにイヤイヤわが子のイヤイヤは、先輩ママの話を聞く限りではそこまで激しくはなかったようです。しかし「今していることをやめて別のことをする」ときの抵抗がとても激しく、苦労しました。 例えば「もう帰る時間だからこのおもちゃを片づけよう」というときはもちろんイヤイヤ。「公園で遊ぼう」というときは靴を履くのがイヤイヤ。やっと靴を履かせたと思ったら、階段の上り下りが楽しくてなかなか公園に行けず……。「行こう」と促すとイヤイヤ、といった様子でした。 急いでいるときは特にイライラ決まった時間に行かなければならない約束があるときなど、急いでいると特にイライラしてしまって大きな声で怒ってしまうこともありました。 するとさらに泣きわめき、泣き声にさらにイライラするし大声を出してしまった自分に嫌気が差して自己嫌悪……。そのあとのぐずぐずも長いので、「もう嫌!」と思うことが何度あったことか。説明してわかる年ごろではないので、どうしたらいいのかわからず困りました。 ちょっと我慢すればそのあとがラクにある日、でかけようとすると、また階段の上り下りに夢中になってしまいました。その日は急ぐ用事でもなかったので、まあいいかと遊ばせておくことに。15分くらいそうやって遊んでいたでしょうか。満足したのか飽きたのか、素直に車に乗ってくれ、とてもごきげんででかけることができました。 実は私は5分くらいで「早く終わらないかな」ともどかしくなっていたのですが、そこで切り上げさせていたらきっとまた大騒ぎだったでしょう。ちょっとの我慢がよかったのだと思いました。 以来、わが子のマイペースさにイラっとするたびに「ちょっと我慢」と辛抱することで、イヤイヤが少し減ったように思います。もちろん、わかってはいても気持ちに余裕がないとちょっとの我慢もできず、同じ後悔をすることもよくありました。 イラスト:imasaku監修/助産師REIKO 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2020年05月13日わが家では、平日にパパと子どもの時間がほとんどありません。パパと子どもの時間といえば、休日のお風呂だけ。ところが、お風呂の時間を喜んでいた子どもが、ある日突然「パパは嫌! ママがいい!」と言うように。そのときのパパ見知り体験談を紹介したいと思います。 パパとのお風呂を泣いて嫌がる息子1歳を過ぎ、お話がじょうずになった息子との会話がとっても楽しかったころ、突然「パパは嫌」が始まりました。たまにしかパパと入れないお風呂も「ママがいい」と言い始めたのです。 「そんなこともあるんだ」と最初は思っていたのですが、ママだってたまにはひとりでお風呂に入ってゆっくりする時間が欲しい。それに、泣いてまでお風呂を断られるパパはショックが大きかったようです。 普段から男同士仲良く!そこで、普段から「パパってお仕事しててすごいよね」と息子に話したり、パパが手伝ってくれたことなどを息子の前で大げさにほめたりしてみました。 パパもお風呂での遊びを考え、泡風呂の素を用意するなど、パパと一緒のお風呂が楽しくなるように工夫しました。休日はパパと息子だけの時間を増やして公園で遊び、買い物をしてきてもらうことも。男同士、2人だけの経験が増えることで、どんどん仲良くなってくれて期待通りでした。 それでもたまには「やっぱりママ」それでもたまに「お風呂はママがいいな」という日もあります。息子にお風呂を断わられる瞬間がパパにはかわいそうなので、前もって聞いておいて「今日はダメだって」とママからパパへ伝えるようにしました。 「どうして嫌なの?」と聞いたり、説得しようとしたりするのは意味がないと気付いてやめました。特に男の子は、“何が何でもママが一番”ということも多いのかもしれません。逆にあっさり認めてあげることで安心するのか、次の日はパパとお風呂に入ってくれていました。 4歳になった息子は、今では「どっちでもいいよ」と言ってくれるようになりました。一時期の成長過程であるパパ見知りでしたが、さみしそうにしていたパパのためにも、早めに終わってよかったと思っています。 イラスト:manami.koiso監修/助産師REIKO著者:斉藤あや大人しく内気な娘と楽天的で活発な息子、男女二児の母。ママ・パパに役立つ情報をお届けすべく、これまでの育児経験を生かして、育児の工夫やお役立ちグッズなどの情報を発信中。
2020年05月12日私には2歳と6歳の娘がいます。読解力、想像力、集中力アップのため、できれば読書好きな子に育ってほしいと思い、小さいころから読み聞かせには力を入れてきました。理想としては子ども部屋に大きな絵本棚を置き、本屋で好きな絵本をいくらでも買ってあげたいのですが、なんせ絵本は結構高い! そんな訳で、わが家は3つの節約術を実践して、たくさんの絵本を読んでいます。 図書館で借りる図書館で絵本を借りるというのは誰でも思いつく、節約術だと思います。わが家では月に1回ぐらい上限いっぱいの絵本を借りています。図書館は無料で良いのですが、なかなか人気の絵本を借りられないのが難点。 どうしても借りたい絵本があるときは予約しますが、いつ借りられるかわからないのでお手軽ではありません。でも、たくさんの絵本が借りられ、たまに思いがけずすごく良い絵本に巡りあえることもあります。 フリマアプリで絵本を買う子どもが幼稚園で読んでもらって気に入った絵本や話題になっている絵本は、フリマアプリ(メルカリ)で買うことが多いです。人気で状態が良い絵本はそこまで安くはないのですが、それでも新品の8割ぐらいの値段で購入することができます。 さらに同じ出品者さんからまとめて買うとお買い得。もちろんわが家も絵本を買うだけではなく、対象年齢がすぎてしまった状態の良い絵本は売ってお金にしています。ブックオフなどの古本屋で購入することもありますが、「この絵本が欲しい」という場合はフリマアプリのほうが探しやすくてラクです。 絵本ナビを利用する「絵本ナビ」とは、絵本や児童書に特化した日本最大級の情報サイトです。絵本ナビでは絵本を購入したり絵本の口コミを読めたりするだけではなく、会員登録をすると、一部の絵本が1回全ページ試し読みできます。全ページ試し読みできる作品の数はなんと2,000冊以上! 私は絵本ナビを利用して、名作や最近話題の絵本を子どもたちに読んであげています。また、絵本ナビでは、絵本のレビューを書いて掲載されると20ポイントもらうことができ、1ポイントは1円として絵本の購入に利用可能。絵本が無料でゲットできると思うと筆も進み、私は平均して月500ポイントは貯めています。現在、3,000ポイント貯まったので、絵本を3冊ほど買ってあげる予定です。 小さいうちから絵本にたくさん触れさせ、読書好きの子に育ってくれたらうれしいと思っています。お金をあまりかけずに、たくさんの絵本を読むために図書館、フリマアプリ、絵本ナビを駆使していますが、節約になる以外にも家が絵本であふれかえらずにすむという利点もあります。 ※本記事の内容は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出される以前の体験談です。緊急事態宣言の発令中は不要不急の外出の自粛が求められています。 著者:小川恵子5歳と1歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2020年05月10日わが家には4歳、2歳のお兄ちゃん2人と生後2カ月の娘がいます。娘が生まれてから、特に4歳の息子に頼ることが多く、すぐに「お兄ちゃんよろしく」と頼ってしまっています。ある日ついに4歳の息子が拒否して泣いてしまい、無理をさせていたのだと反省したエピソードを紹介します。 4歳の息子に頼りっぱなし4歳の息子は普段から手伝いをしてくれたり、先生の言うことをしっかり聞いて、片付けなども率先しておこなうタイプです。 娘が生まれてから私たちも家事に手が回らなくなり、何かと4歳の息子に頼りっぱなし。すぐ「お兄ちゃん、面倒見ておいてくれる?」「お兄ちゃん、おむつ取ってきてくれる?」と言うことが増えました。 でも、頼み事ばかりしてるときに息子が「まだ遊びたいのに……」とボソッと言ったことがあり、「お兄ちゃんよろしくばかり言ってごめんね」と感じました。 息子はわかってくれていると思ってしまう頼ることが増えたものの、「息子はわかってくれている」と思っていた私。 「パパ聞いて!」「パパこっちにきて!」と息子が話したそうでも、娘が泣いていたら娘を優先してしまったり、「おなかがすいた」と言われても「お兄ちゃんごめんね、あとからね」と娘のミルクを優先していました。 しかし、あるとき息子が「いつもあとからやん」とひと言。今考えると、息子のことをあとまわしにしてしまい、娘のことを優先しすぎていたのかなと気づきました。 お兄ちゃんも甘えたいある日突然、息子が泣き始めてしまいました。「お兄ちゃんよろしくばっかり言わないで!」と。 親が頼ったときいつも笑顔でしてくれて、娘が泣いたら真っ先にあやしに行ってくれていましたが、お兄ちゃんとはいえまだ4歳。親に甘えたくて、妹がいたから我慢していたのだと気づかされました。 娘が生まれてからいつも忙しくしていて、息子が泣くまで気づかなくてごめんねと反省しました。 息子の涙の訴えで、初めて気づいた息子の甘えたいという気持ち。これからは息子にも娘にも同じように目を向けて、夫婦で話し合いながら、子どもたちの気持ちの変化に気づいてあげられるようにしたいと思いました。 監修/助産師REIKO著者:西川しょた普段は看護師として勤務する3歳と1歳、2男の父。育児に関する体験談を中心に記事を執筆している。
2020年05月10日私は5歳の男の子を育てています。夫の転勤のため、息子は保育園を退園して新たな幼稚園へ移ることになりました。以前の保育園にも異年齢との関わりはありましたが、少人数だったので常に先生の目があり、お友だちとの目立ったトラブルはあまり起きませんでした。 しかし、転園先の幼稚園は縦割り保育かつ大人数のクラス編成です。きょうだいがおらず、ひとりっ子の甘えん坊息子が、異年齢クラスに入ったことで精神的に成長していった様子をお伝えします。 少人数保育園から大人数幼稚園へ少人数保育は先生の目が届きやすく、より手厚い保育が受けられることがメリットだと言われています。フルタイムで働いていた私は、平日ゆっくりと息子に向き合う時間がなかったので、キメの細かい保育を期待して少人数保育園へ預けていました。その結果、息子の自主性は育まれ、とても探究心の強い子に育っていきました。 一方で、少人数のため大勢で協力して物事に取り組む機会がなく、かつひとりっ子の息子は協調性や他者への思いやりに欠けているのではと不安でした。そんなときに訪れたのが夫の転勤です。やはり不安は的中。集団行動が苦手な息子は、大人数幼稚園へ転園して間もなく、とても目立つ新入園児となります。 大人数保育で培われる協調性集団行動や協調性を重んじる大人数保育では、協調性のない子は先生の手がかかり、目立ってしまいます。入園当初、息子はあまりに協調性がなかったので、病気なのではと疑ったほどです。しかし、先生はもちろんお友だちからの注意もあり、徐々に集団行動ができるようになってきた息子。私の不安は次第に消えていきました。 そして、入園後半年以上が経過して参加した発表会。少人数保育園では大きな舞台で発表する機会がなく、初めて大勢の保護者を前に劇を演じる息子の姿を見て感動しました。こうしてお友だちと協力して何かに取り組み、周りの「空気を読み」、行動することが、協調性を身につけるうえで必要な手段だと学びました。 縦割り保育はひとりっ子にもってこい大人数幼稚園へ転園してからというもの、息子は毎日のように、年下のお友だちとおもちゃを取り合ったり、喧嘩をしたりしていたそうです。私は、やさしくしてあげようねと促しましたが、「(まだ言葉がじょうずでない年下のお友だちに)話してもわかってくれない」と話す息子。しかし日々の遊びのなかで、思いきっておもちゃを譲ってみたら、お友だちが泣かなかったこと、一緒に遊べばもっと楽しいことに自ら気づいたそうです。 いくら口で教えても経験に敵うものはありません。こうして自らトラブル解決法を学ぶと同時に、年下のお友だちのお手伝いもできるようになり、ひとりっ子の息子にとって縦割り保育はとても良い経験となりました。 ひとりっ子ゆえにマイペースな息子にとって、大規模保育の幼稚園へ転園したことは社会性を身につける良いチャンスでした。大勢のお友だちと接することで、頭で考えるだけでは身につかない自然な形で、思いやりや協調性を身につけることができました。「経験は財産」とはまさにその通りだと、まだ5歳の息子から日々学んでいます。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:川口ゆう5歳の男の子の母。看護師・保健師・助産師資格を取得。現在は夫の駐在のため、海外在住。自身の経験をもとに、育児・医療などをテーマに執筆している。
2020年05月08日子どもができたら、“ママ友”というお付き合いが増える……。人見知りの私にとってはため息案件でした。でも実際に子どもができてみると、同じ育児の話をできるほかのママたちの存在がなんとありがたいことか! その一方、お付き合いのなかでは私の苦手とする悪口もあり……悩んでしまった体験談をお伝えします。 ママさんに会いたくて児童館へ!初めての子育てで不安なことばかり……。そんなときに、児童館で出会ったのは息子に近い月齢の子どもがいるママさんたち。ハイハイが遅い、お風呂へゆっくり入れないなど共通の悩みも多く、人見知りの私でもすぐに打ち解けることができました。自分ひとりでは知り合うこともなかった人たちとのおしゃべりはとても新鮮で、息子も一緒に遊べるお友だちができてうれしそう。これから、こういう関係が増えていったらいいなと思っていました。 幼稚園入園! いろいろなママと出会って…幼稚園に入園してからは、誰とでも遊べる性格の息子のおかげで、たくさんのママと知り合うきっかけができました。でも、年齢が低かったときに比べて、ママたちの間で話題に上がる悩みも複雑に。幼稚園への不平不満や、ママ同士の教育方針の不一致が話題に上がることが増えていきました。自分が子どものころ悪口・陰口でとても傷ついた経験があった私は、その環境が徐々につらくなってしまい、自然と距離を置くようになってしまいました。 私のピンチを救ってくれたママ友に感謝!家に閉じこもりがちになった私ですが、それとなくママたちの輪には入っていました。あるとき、わが家全員でインフルエンザにかかってしまい、しかも最後に熱を出したのが私という状況に! 子どもたちの習い事の送迎ができず困っていたところ、あるママ友が「(子どもを)習い事に送って行くよ」と言ってくれました。ありがたくお願いすると、今度は別のママ友から家まで送っていくねという連絡が入り、お願いしたわけでもないのに息子の送迎を買って出てくれました。 この経験から、私が悪口だと思って耳を塞いでしまっていたものには、「幼稚園のこういうところを改善したほうがいい」「こういうお母さんがいるけど、どう対応したらいい?」といった問題点をそのままにしないという姿勢も含まれていたことに気が付きました。もっと視野を広く持って、私も困っている誰かを助けられたらいいなと思っています。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年05月03日2歳の長男にイヤイヤ期が到来し、子どものわがままな言動にイライラすることが増えていました。子どもへの向き合い方に悩んでいた私が、インターネットでアンガーマネジメントという言葉に出合い、感情をうまくコントロールするコツを身に付けた体験をお伝えします。 叱る前に6秒かけて大きく深呼吸インターネットから得た情報によると、人間が怒りのピークを感じるのは6秒と言われています。私は子どもに感情的に怒りをぶつける前に、なんとか6秒耐えようと意識をしました。例えば、子どもが着替えたくないと服を投げたときや、コップに入ったお茶をわざとひっくり返したりしたとき……深呼吸を6秒間するだけでクールダウンし、冷静に物事の良し悪しや、なぜその行為がいけないことかを伝えられるようになりました。 長男の心のサインに気付くことができたわが家には2歳の長男と1歳半離れた次男がいます。長男がわがままを言うタイミングは、決まって次男にパパとママの視線がいっているとき……。アンガーマネジメントを意識する前は、イヤイヤを鎮めることに精一杯で、長男の心に寄り添うことができませんでした。一旦クールダウンすることを意識したことで、「長男はかまってほしいんだな」「私たちに甘えたいんだな」と気持ちを汲んであげられるように。 それからは、長男をできるだけ多く抱きしめてあげたり、叱るだけではなく小さなことでもできたことを褒めるようにしたことで、私自身のストレスも減りました。 家族みんなに笑顔が広がるアンガーマネジメントは子育てだけではなく、夫婦関係にもいい影響をもたらしてくれました。 わが家は子育てを機に、睡眠不足による疲れ、仕事と育児の両立の問題で夫婦喧嘩が多発……。よく考えてみれば一家の大黒柱として働くパパも大変ですし、24時間365日子どものペースでお世話をするママも大変。忙しいのはお互い様です。夫に対してカーッとなっても、「お疲れ様」「〇〇してくれてありがとう」と労りや感謝の言葉をかけることで夫婦円満になり、自然と笑顔も増えました。 私は「子育てをとことん楽しむ」という軸をもっています。アンガーマネジメントを習慣にしたことで、叱ってもいいけれど感情をうまくコントロールし、メリハリをつけた子育てを実践中! 今はイヤイヤ期すらも愛おしく、この時期にこそ感じられる葛藤を楽しんでいきたいと思っています。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:櫻井せりか1歳と0歳、2男の母。長男の育休中に第二子妊娠、育休を延長し事務職を休業中。現在は子育てをしながらライターとして活動している。
2020年05月02日初めての育児に神経が過敏になっていた私は、正解がわからないことで息子をほめるよりも叱ることのほうが多かったように思います。そんな私を救ってくれたのは、幼稚園の先生が見つけてくれた息子の長所でした。 息子の動きが止まらない!生まれたときから体が大きかった息子は、すくすくと成長し、歩き始めたころにはかなりやんちゃになっていました。同じ月齢の子と比べて体力があり、結構な距離をお散歩しないとお昼寝ができないほどでした。元気なのはいいことだと思いつつも、毎日のこととなると……。 それに他の子は絵や字に興味を持っているのに対して、息子は体を動かさない遊びは好きになれない様子で、もしかしたら発達に問題があるのではと考えてしまうこともありました。 ダメ出しばかりしてしまう自分に自己嫌悪「走らないの!」「ダメって言ったことをしないの!」「おとなしくして!」。息子の行動を制限することばかり言ってしまい、私自身が反省する日々が続きました。 発達に関してプレ保育で相談してみたり、幼稚園へ通い始めたら椅子に座っていられるだろうかと何度も母に相談したりしたのを覚えています。今思えば息子の良くない面ばかりが目に付いていたのは、入園を前にして母親として私の不安が強かったのだと思います。 幼稚園の先生が見つけてくれた息子の長所そんな息子を叱ってばかりの私を救ってくれたのは、幼稚園の先生からのおたよりでした。毎月出席カードに先生がコメントを書いてくださるのですが、あるとき先生が書いてくださった言葉に目からウロコが落ちました。 「息子くんは、自分で目標を決めてそのために努力できるところが素晴らしいです」。……確かに、考えてみると息子はよちよち歩きのころから公園に行くとなれば自分の足で最後まで歩く子で、幼稚園に入って鉄棒にはまってからは逆上がりができるようになるまで何度も練習し、今では空中逆上がりもできます。私が息子の遊びの一環としてとらえていたものを、先生は努力と評価してくれたのでした。 それからというもの、息子の行動を安心して見守ることができるようになりました。すると、息子がちょっと失敗してしまったときも「ダメでしょ!」ではなく、「頑張ったね!」と評価してあげられるようになりました。今では胸を張って「息子の長所は努力ができるところです!」と言うことができます。これからも息子の努力と成長を見守っていきたいと思っています。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 監修/助産師REIKO著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年05月02日出産前に育児の本を読んでいると、赤ちゃんの寝かしつけが大変だという記事をたくさん目にしました。私はおっぱいがなくてもスムーズに寝かしつけられるようにしたいと思い、そのためにはどうすればいいのか生まれる前から考えていました。そのなかから、私が実践した方法をお話ししたいと思います。 おっぱいを飲みながらだとよく寝る私は妊娠中から、出産後は母乳育児をしたいと思っていました。でも、赤ちゃんがおっぱいがないと寝つけないようになったら苦労するという体験談を見て、そうならないためにはどうすればいいか生まれる前から考えていました。 赤ちゃんが新生児のときには泣いたら欲しがるだけおっぱいをあげました。すると、おっぱいを飲みながら赤ちゃんはほぼ毎回寝ていました。新生児期を過ぎて朝夕のリズムが見え始めたころから、おっぱいをあげるときに工夫をし始めました。 添い寝をしながらの授乳はしないまず、私がおっぱいを食事として与えている意識を持つことから始めました。授乳の場所は日中はリビングの決まった椅子で、夜間もベッドサイドの椅子に座って授乳をしました。場所を決めることで、食事として授乳しているということを私も赤ちゃんも認識しやすいと思ったからです。 そしてさらに厳守したルールが、添い寝をしながら授乳をしない、ということ。食事としてのおっぱいと寝るための時間を分けるために、必ず自分は起き上がって授乳をしました。 おっぱい大好きでも寝るときはなくてOK赤ちゃんが夜にまとまって寝るリズムがついてきたころ、実践してきた効果が現れました。おなかがすくとおっぱいを欲しがり、日中は3時間おきに欠かさずしっかりと飲んでいましたが、おなかが減っていなければおっぱいを欲しがらなくなったのです。 寝るときも背中をトントンしたり声を聞かせることで寝つくようになりました。夜もおっぱいを飲んでおなかが満たされたら、おっぱいを離して寝かせても泣かずにすっと寝てくれるようになり、とても助かりました。 私はおっぱいは食事として意識しながら赤ちゃんにあげていました。食事(おっぱい)と眠ることは別だと認識してもらうために授乳場所を決めて、添い寝をしながらの授乳はしないように気をつけました。その結果、おっぱいがなくても眠れるようになったので、赤ちゃんも私も共にラクになったと思います。 著者:山下 ひいこ一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。
2020年05月01日息子が1歳を過ぎたころ、赤ちゃんの胎毛筆を作りたい! と思いたって、すぐに床屋さんへ。しかし準備不足で息子は大泣き、私はヘトヘトで床屋さんに迷惑をかけてしまった体験談をお伝えします。 胎毛筆を作りたくなった私の息子は0歳のころはなかなか髪の毛が生えて来ず、1歳に近づくにつれて急に髪の毛がふさふさになりました。薄い髪の毛を心配していたので安心したと同時に、前髪・もみあげ・襟足も長く伸びてうっとうしそう。「せっかくだからきれいにカットしてもらって、筆を作ろう!」と急に思いついたのです。夫が普段からお世話になっている床屋さんが赤ちゃんの筆も取り扱っていると聞きつけ、すぐにお願いすることになりました。 時間、服装、持ち物、すべてが準備不足今振り返るとなんて無茶なことをしたのだろうと思うのですが、夫が髪を切ってもらうついでの感覚で息子も床屋さんに連れて行ってしまったのです。予約の都合で時間は夕方5時。息子は初め私が抱っこした状態で機嫌よく切らせてくれたのですが、すぐに飽きてしまいお店の中をウロウロ。その後疲れからぐずりだして不機嫌に⋯⋯。他にお客さんがいない時間だったので、理容師さんは息子を追いかけつつ何とかきれいにカットしてくれたのですが、大変な迷惑をかけてしまったと後悔。さらに車で連れて行ったので靴を忘れてしまい、裸足で歩き回る息子の足の裏は髪の毛がびっしり! 完全に甘く見ておりました……。 その子に合わせた準備が必要だった無事にカットが終わり、胎毛筆の注文も済ませて謝り倒しながらお会計すると、お店の方に「変な時間しか空いてなくてごめんね。息子ちゃんは元気なタイプだから、お昼寝中にカットするほうがうまく行くかも。懲りずにまた来てね」と声をかけていただき、とてもありがたかったです。そのお店では、おとなしい子には絵本を読ませながらカットするそうですが、息子のように動き回る子の場合、ぐっすり寝ている状態で連れてくることをおすすめしているようです。次回は、お昼寝時間中にバウンサー持参で来ようと心に誓いました。 1歳児を床屋さんに連れて行くには、「1日のなかでいつ、どのような状態が安全に素早くカットできるか」を考えて臨むことが重要だなと痛感しました。初めてのヘアカットは準備不足で大変なことになってしまいましたが、床屋さんできれいにカットしてもらうと息子の印象もまた違って見えて、「赤ちゃんから幼児に成長しているな」ととてもうれしく感じました。 ※本記事の内容は、緊急事態宣言が出される以前の体験談です。 著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2020年04月28日もともと私は心配性でしたが、妊娠・子育てを経て、その度合いが加速! 特に1人目は不安と心配から、今考えるとなんでもないようなことでも病院を受診していました。そんなちょっと恥ずかしい体験談をお伝えします。 くしゃみを連発! まさか風邪!?無事に1カ月健診を終え、実家から自宅に戻った私とわが子。ホッとしながらも、バタバタしていたところ、わが子がくしゃみを連発! 「まさか風邪!?」と心配になり、近所の小児科に受診可能か電話したところ、快諾してくれてすぐに受診しました。 ところが、わが子に病気や異常はなし。ちょっとした刺激でもくしゃみが出ることを医師に教えてもらいました。「心配なときはいつでも相談しにきてね」とベテラン先生に言ってもらえて、すごく安心したことを覚えています。 足の長さが違う! しわも左右で違う!生後3カ月のころ、おむつ替えをしているときに、わが子の足の長さの違いやしわの非対称さから、先天性股関節脱臼が心配になった私。ネットや本で調べれば調べるほど、わが子に該当するような気がして、整形外科へ相談に行きました。 念のためレントゲンを撮ることになり、「こんなに小さいのにレントゲン、大丈夫かな」と不安のループ状態でした。結果、至って正常だったわが子。レントゲンもこれくらいの被ばく量なら影響はなしとのことで安心しました。 これはてんかん? ビデオを撮影して相談!同じく生後3カ月ころ、わが子の「びくつき」が気になりました。大きな音などに驚いてビクッと反射する「モロー反射」と思いつつも、頻度やしぐさが気になっていました。検索したところ、てんかんでも同じような症状があることを知り、また不安に……。 びくつきの様子をビデオで撮影できたので、その画像を持ち、育児相談に行きました。その画像を見た保健師さんから、「モロー反射なので心配ない」と聞いてようやく安心した私でした。 私の過度な心配性は、ネットや育児書の情報ばかりを気にして、頭でっかちになっていたことが原因でした。ママ友ができたり、生後7カ月で保育園に入園したりすることで、だんだんと解決していきました。今ではちょっと恥ずかしい笑い話です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:ののぱ監修/助産師REIKO著者:東慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。
2020年04月26日私は2歳の男の子と0歳の女の子のママです。2人目(長女)の妊娠期間から始まった息子のイヤイヤ期……。ごはんを食べること、着替えをすること、何でも嫌がり困っていました。切迫早産で自宅安静の間は息子と外出できなくてわかりませんでしたが、2人目を出産後に息子が歩いてくれなくて急に立ち止まる、手を振りほどいてどこかへ行ってしまう、抱っこをせがまれることが多くなっていました。そんななかで見つけた解決策をお伝えします。 道路脇の白線などを電車の線路に見立てて歩く私が住んでいる場所は住宅街ですが、自宅付近に歩道のない道があります。息子がそこで急に手を振りほどいて道の中央へ行こうとすることがあり、本当に困っていました。そんなときに道路の白線を電車の線路に見立てて、「◯◯(知っている電車の名前)発車しまーす!」などの声かけをして、ガタンゴトン、カンカンカンなどと言いながら歩くと、電車が大好きな息子には効果があり、歩いてくれるように。その際、安全のため白線から離れて内側を歩くように注意しました。ただ、歩道がある場所だと息子が車道に近い場所を通りたがり、うまくいきませんでした。 あえて車の多い通りを歩く電車だけではなく、車も好きな息子。今度は車の多い道を選ぶことにしました。車の多い道へ入る前に必ず車道には絶対に出てはいけないこと、歩道を歩くことを約束してから、飛び出せないようガードレールのあるところで車道側を私が歩くようにしました。 そして、車の多い道へ移動。「あ! あれはなぁに?」と車がくるたびに息子に聞きながら歩くと、これも効果あり! 「赤いくるま!」「ダンプトラック!」など大きな声で楽しそうに答えながら歩いてくれるようになりました。 かばんに車や電車のおもちゃを入れておくどうしても立ち止まってしまい、「抱っこして!」と言われてしまったら……。休憩しても気持ちが変わらないとき、車や電車のおもちゃを渡し、手を繋いでいないほうの手で持ってもらい、空中で走らせるまねをしてもらいました。 そして「◯◯(電車や車の名前)気持ち良さそうに走っているね!」などの声かけをしながら歩くと、これも効果あり! お気に入りのおもちゃなのでしっかりと持っていてくれるため、途中で飽きることもありませんでした。 私が2人育児をしていて大変なことの1つが、外出です。娘を抱っこしていると、息子まで抱っこするのはひと苦労。手を振りほどいて走られたら追いかけるのもさらにひと苦労です。外出するときは、これからも息子が大好きな電車や車に頼っていきたいと思っています。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:八木さつき2歳男児、0歳女児の母。ケアマネージャーの資格を取得。妊娠・出産・子育てに関する体験談を執筆している。
2020年04月23日現在、5歳・2歳のやんちゃな男の子2人を育てています。最近、もうすぐ6歳になる長男が「バカ」「あっち行け」「うるせーな」など言葉づかいが悪くて困っていました。幼稚園やYouTubeで覚えたのだろうと思っていましたが、本人に聞くと意外な答えが……。大反省した体験をお伝えします。 言葉づかいが悪すぎる!最近の長男はとにかく口が悪く、何か注意しても「面倒くせーなー」「ぶっとばすぞ」など耳を覆いたくなるような言葉の数々。2歳の次男までが長男をまねて、舌足らずな声で「ぶっとばすぞ」と言ったときは本気で子育てが嫌になりました。もちろん、次男は言葉の意味を理解していないですが、これは本当になんとかしないといけないと思い、原因を知るため、長男にどこでこの言葉を覚えたのか聞き取り調査をすることに。 原因は…私!?すると「ぶっとばす」「バカ」はアニメのキャラクターが言っていたセリフとのこと。確かに「ぶっとばす」はそのキャラクターがよく言っているなぁ……と納得。日常的に使って良い言葉ではないことを、一緒に見ているときにきちんと説明しなければいけなかったと反省しました。他の言葉も「幼稚園で〇〇君が言ってた!」とも。 長男と話していると、「悪い言葉」というのは何となく理解している様子。幼稚園では他のお友だちには言っておらず、家で私や弟にだけ使っているとのこと。しかし、乱暴な言葉だし、聞いた人が悲しくなる言葉なので使わないようにと言い聞かせました。最後に「あっち行け」の発生源を聞くと、長男は驚いた顔で「ママだよ」と。 一度だけでもダメ!?「ママがそんな言葉使うわけないでしょ!?」と驚く私に、「ママ、前に怒ったときに言ってたよ!」とのこと。そう言われると確かに、体調が悪くてイライラしているときにワガママを言われて思わず使ってしまった記憶が……。ただ、自己弁護すると言ってしまったのは本当に一度だけですし、日常的には使っていません。ただその「一度」だけでも子どもにとっては覚えるのには十分、衝撃的な言葉だったようです。大反省しました。 社会生活を送るなかで、子どもが悪い言葉を覚えてきてしまうのはある程度は仕方のないことだと思います。ただ、今回の場合は、私が悪い言葉を使うことで子どもも「ママが使ったなら、僕も使ってもいいんだ!」と思ってしまったようです。一度だけであっても使うべきではなかったと反省しました。今は子どもと一緒に私も正しい言葉づかいをするように気を付けています。 監修/助産師REIKO著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2020年04月22日娘がまだおなかの中にいたときは、快適に過ごしているだろうか、窮屈じゃないだろうかと気がかりだったことを覚えています。そこで、おしゃべりがじょうずになった娘に「おなかの中にいたときはどうだった?」と聞いてみることに。その答えがとっても不思議だったんです。 お風呂に入りたかった?保育園に通い、おしゃべりがじょうずになったころ、「ママのおなかの中はどうだった?」と娘に聞いてみました。すると、ニコニコしながら絵を描き始めた娘。 底が丸い池のような絵の上に、顔のついた人のような絵を描いて、娘は「熱ーいお風呂があった。入りたくて、ここからジャボーンって飛び込んだ。やけどしちゃった」と言っていました。 娘いわく、そのお風呂のお湯はとにかくたくさんあったそうです。たしかに私は、妊娠糖尿病で軽度の「羊水過多」だったんです。 ピンク色だった?娘が楽しそうに絵を描きながら、おしゃべりを続けるので、そのまま聞いていることにしました。そのときにピンクのクレヨンを選んで絵を描いていたので、「ピンクだったの?」と聞くと、「そう!」とのこと。おなかの中はピンクだったようです。 続けて「温かいからずっとプカプカしていたの」と言っている娘の姿を見て安心しました。どうやら私のおなかの中は快適だったようです。その姿を見た私は幸せな気持ちでいっぱいになり、娘を抱きしめました。 弟ができることを知っていた?さらに娘は「もう1人、お風呂に入りたいって待っている子がいるんだよ」と言いながら、せっかく描いた絵の上に黒いボールペンで「はなまる」を上書きしました。これは保育園の先生のまねっこです。「話がそれて、空想の話になっちゃったかしら?」と思いながら、当時は娘が描いた絵を記念として写真におさめました。 この少しあとに私は2人目を妊娠。「もしかして、あのとき娘が言っていた“もう1人”ってこの子のことなのかも」と、さらに不思議な気持ちになったのでした。 個人的に、女の子のほうが言葉が早い子が多く、胎内記憶についても話を聞きやすいと感じています。胎内記憶について聞いてみたい!という方は、何度もしつこくは聞かずに、リラックスしているときに聞いてみると思い出しやすいそうですよ。 監修/助産師REIKOイラスト:imasaku著者:斉藤あや大人しく内気な娘と楽天的で活発な息子、男女二児の母。ママ・パパに役立つ情報をお届けすべく、これまでの育児経験を生かして、育児の工夫やお役立ちグッズなどの情報を発信中。
2020年04月22日私は現在、3歳と生後8カ月の2人の娘たちを育てています。今回は3月生まれである次女の保育園選びについて、どういった経緯で保育園を選んでいったか、決め手は何だったのかお話ししたいと思います。 生後2カ月から保活スタート 次女の保育園選びは、次女が生後2カ月くらいの首がすわったころから始めました。狙うは次女が1歳すぎに入所できる4月入園の1歳児クラスです。私の住んでいる自治体は激戦区で、人気の園は1歳児クラスが50人くらい待機している状態も普通にあります。したがって、早期から保活を始める必要がありました。ちなみに私は「自宅で仕事をしている個人事業主」という扱いになるので、正直言って保活の持ち点が低く、元から人気の園は選ばないつもりでした。 小規模保育園を選択肢として挙げた次女は早生まれだったので、なるべく家庭的な手厚い保育をしてくれる保育園を希望しており「小規模保育園」を選択肢として挙げていました。 もちろん、小規模保育園だからどこでも良いというワケではありません。慎重に決めたかったので、保育園の見学は小規模保育園を中心に10軒は見て回りました。 自由度の高さが保育園選びの決め手たくさん見学してきたなかで、一番よかったのは「モンテッソーリ教育」を取り入れている小規模保育園でした。「モンテッソーリ教育」は、“自由に個別活動をさせる”という特徴があるそう。具体的には、公営住宅のなかに園があるので、お散歩や外遊びも必ず一斉におこなうわけではなく、個々に「外に出たい気持ちになれば出る」といった具合でした。 また、モンテッソーリ教育独特の「お仕事」といって、手先の作業を集中しておこなう遊びに夢中になっている際は無理に外遊びへ連れていかず、室内遊びに集中させてもらえます。 ほかにも、この園では食育を大切にしていて、昼食はもちろんのことおやつまですべて手作りで、園児たちと一緒に野菜を洗うなど「お料理のお手伝いをしてもらう」ことに積極的な園であることも好感度が高かったです。そして、何よりも「良いな」と思ったことは、午後睡のあとも外遊びができるということでした。 小規模保育園には園庭がないところが多いようです。私の選んだ園も園庭はありませんが、公営住宅のなかにあるため、午後睡のあとも簡単に敷地内の広場や散歩道に出入りしやすいなど、自由な環境が好印象でした。また、私自身が1歳から保育園に入っていたこともあり、「子どもの今やりたいことを尊重してくれる園」ということを重要視しました。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年04月20日私は現在、3歳になる長女と生後6カ月の次女の母親です。無口で育児など生活面において何も口出ししてこない無関心タイプの夫が、立派なイクメンに成長してくれるまでの過程をご紹介したいと思います。 夫は無関心、親せきにも頼れない環境夫は付き合った当初から、どちらかと言えば寡黙なタイプで、言い換えれば「何事にも無関心」な人でした。私の自由にやらせてくれる、といった良い面もあれば、本当に何も言わない人なので、長女を妊娠したときから「このままだと育児にも参加してくれないかも……」と不安が頭をよぎりました。 しかも、私自身の実親は毒親で頼れず、里帰りはしないつもりでしたし、夫の実家も遠方であるなどの理由からお互いの親せきには頼れないという状況でした。 夫しか頼れる人がいないと懇願だからこそ、私の頼りは夫しかいなかったのです。夫にも私の家庭の事情を話し、「こんな状況だから里帰りはできないし、したくない。だから協力してほしい」と懇願。 夫も私の切迫した状況を把握してくれたのか、「できる限り協力する」と応えてくれました。その後、私は難産の末に長女を出産。産後は夫の育休取得などに向けて夫婦で話し合いましたが、結局実現できず……。退院直後から私と長女2人きりの生活がスタートしました。 一番苦しい時期を見守ってくれた夫初産で里帰りもなく、退院初日から長女と2人きりという、気持ち的にも切迫した状態を夫はずっと見守ってくれました。 産後1~2カ月間が心身面で一番しんどい時期だったのですが、その私の苦しみを夫が間近で見ていたことで、結果的に目の前にいる長女のことや家事などが他人事ではないという意識を持ち始めたのです。そして仕事のない日には、食器洗いや掃除、料理など、授乳以外のすべての家事をできる限り引き受けてくれました。 なぜ無関心タイプの夫がここまで育児や家事に協力的になったかというと、一番の理由は「タイミング」にあったと思います。産後直後の一番苦しい時期に、夫と一緒にいられたこと。私たち夫婦にとって、新たな家族を迎えたという重要な局面で、まさにベストタイミングでした。紆余曲折しながらも、夫は私を受け入れてくれ、見守り、手伝えることはすべて引き受けてくれました。もちろん、次女が生まれた現在も、しっかりと育児や家事をこなしてくれています。私はこの恩を忘れませんし、大ピンチの局面を共に乗り切った夫を心から信頼しています。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年04月20日赤ちゃんが夜にすんなり眠ってくれると、ママもパパも大助かりですよね。私も産後1カ月半で仕事に出たために、夜は赤ちゃんがすぐに眠ってくれることを願う日々を過ごしていました。しかし、なかなか眠ってくれず……。ところが、あることをするだけで赤ちゃんがすぐに眠るようになったのです。 泣き続けて眠らない赤ちゃんじょうずに寝かしつけをするためには、赤ちゃんの体内で昼夜の区別がつくようになることが大切だということを聞いたことがあった私は、生後1カ月ごろから明るい昼間はなるべく散歩に出かけたり、夜寝るときは部屋を真っ暗にしたりして、赤ちゃんが明暗をはっきりと体感できるように心がけていました。 しかし、いくら昼と夜とで明暗の差をはっきりつけても夜になると赤ちゃんがすんなり眠るということはなく、むしろひどく泣き続けるばかり。「一体何がいけないのか……」と悩む日々が続いていました。 赤ちゃんも暗いところは怖い?すでに働きに出ていた私は、睡眠不足を解消すべく、できるだけ早く赤ちゃんが夜ぐっすりと眠れるようになってほしいと考えていました。そこで、インターネットで寝かしつけの方法を検索してみると、こんな言葉を見つけたのです。 「赤ちゃんも真っ暗だと怖くて眠れないことがあります」 この言葉を見た私はとても衝撃を受けました。それまで昼と夜の明暗を体験させることに固執していたので、正反対のことをすすめているこの言葉に驚いたのと同時に、赤ちゃんにももう「怖い」という感情が備わっているかもしれないということに驚いたのです。 半信半疑で常夜灯を付けてみると…「こんなに小さな赤ちゃんにも、もう怖いという気持ちがあるのかな?」と思いつつ、その夜は常夜灯をつけっぱなしにして眠ってみることにしました。すると、いつもよりも赤ちゃんは泣きません。多少ぐずつきはしたものの、比較的スムーズに眠りにつきました。 それからは毎日常夜灯をつけたまま眠るようにしたのですが、やはりスムーズに寝かしつけをできるようになりました。赤ちゃんが本当に「暗いのが怖い」という気持ちになっているかはわかりませんが、寝かしつけがうまくできるようになってとても助かりました。 わが家の赤ちゃんがうまく眠ることができなかったのが、真っ暗な場所だったからなのかはわかりません。でも、昼夜の区別をつけるために真っ暗にすることに固執せず、常夜灯を付けることで赤ちゃんがぐっすり眠るようになるなんてと驚くと同時にうれしい発見になりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2020年04月19日