東京能楽囃子科協議会『東京能楽囃子科協議会9月定式能』が2022年9月14日(水) に国立能楽堂(東京都渋谷区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 囃子方主催公演ならではのバラエティーに富んだ演目。人間国宝(三島元太郎/太鼓)の出演も注目です。9月定式能【舞囃子】金剛流〈淡路 急々之舞〉【連調】宝生流〈松虫〉【一調】下掛宝生流〈船弁慶〉【狂言】大蔵流〈鳴子遣子〉【能】宝生流〈井筒 物着〉公演概要東京能楽囃子科協議会『東京能楽囃子科協議会9月定式能』公演日:2022年9月14日(水) 17:30開場/18:30開演会場:国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)■出演者【舞囃子】金剛流〈淡路 急々之舞〉: 金剛龍謹、豊嶋晃嗣、宇高竜成、坂本立津朗、元吉正巳、熊本俊太郎、森澤勇司、柿原光博、桜井均【連調】宝生流〈松虫〉: 小倉伸二郎、田崎甫、住駒匡彦、森貴史、曽和伊喜夫、大村華由【一調】下掛宝生流〈船弁慶〉: 大日方寛、三島元太郎【狂言】大蔵流〈鳴子遣子〉: 大藏彌右衛門、大藏彌太郎、大藏基誠【能】宝生流〈井筒 物着〉: 金井雄資、森常好、宝生和英、山内崇生、武田孝史、小倉健太郎、小倉伸二郎、和久荘太郎、澤田宏司、東川尚史、藪克徳、田崎甫、八反田智子、鵜澤洋太郎、國川純■スタッフ演能委員: 大倉慶乃助、栗林祐輔、森貴史、林雄一郎■タイムテーブル2022年9月14日(水)18:30開演※開場は、開演の60分前■チケット料金S席9000円 A席7000円B席5000円 学生席2000円(全席指定・税込)■団体概要一般社団法人東京能楽囃子科協議会能楽囃子方(笛・小鼓・大鼓・太鼓)が主催し、当会ならではの多彩な番組を企画しています。理事: 観世新九郎、鵜澤洋太郎、小野寺竜一、柿原弘和、柿原光博、梶谷英樹 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月01日ゲスト講演にお茶の水女子大学名誉教授の荻原千鶴先生を迎えて能楽の有名演目を上演YOKOクラブ主催、『第2回 伶以野陽子後援会 能楽公演』が2022年11月5日 (土)に梅若能楽学院会館(東京都中野区東中野2-6-14)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 古典の研究者である、お茶の水女子大学名誉教授の荻原千鶴先生にご登壇頂き、難解と思われがちな古典の世界をわかりやすく感じて頂きます。そして伊勢物語を典拠としている、世阿弥の最高傑作、「井筒」の世界を身近に感じて頂ければと考えています!梅若桜雪先生(実改メ)の謡は必聴です!!!【主な演目】14:00~〇開会の挨拶YOKOクラブ事務局長井上 方木〇ご挨拶&演目紹介伶以野 陽子*対談伶以野 陽子&荻原 千鶴〇講演「古典文学の世界」荻原 千鶴(お茶の水女子大学名誉教授)休憩〇仕舞「絃上」レイヤー ザッカリー翔〇狂言「文荷」シテ(太郎冠者)中村 修一アド(主)月崎 晴夫、小アド(次郎冠者)岡 聡史15:30~17:20〇能「井筒」シテ伶以野 陽子ワキ森 常好間内藤 連笛竹市 学小鼓曽和 正博大鼓高野 彰後見梅若 長左衛門、松山 隆之地謡梅若 桜雪、松山 隆雄、梅若 紀彰、川口 晃平、内藤 幸雄、小田切 亮磨プロフィール【伶以野 陽子(レイヤー ヨウコ)プロフィール】五十六世梅若六郎師(現 梅若桜雪師)に師事、内弟子入門を経て、シテ方観世流師範免許取得公益財団法人梅若会所属公益社団法人能楽協会正会員東京支部シテ方観世流能「羽衣」「清経」「殺生石」「敦盛」「船弁慶」「養老」「小鍛冶」「鵺」「八島」「葵上梓之出」等緑耀会(ろくようかい)主宰(東京緑耀会・香川緑耀会)2018年 第14回ブルーポラリス賞優秀新人賞受賞2020年9月 YOKOクラブ(伶以野陽子後援会)発足2021年11月 第一回伶以野陽子後援会能楽公演 主催 YOKOクラブ梅若能楽学院会館、世田谷区、香川県などのお稽古場、オンラインにて能楽教室開講中世界に向けた英語による能楽ワークショップ開催や、伝統文化の次世代への継承していく活動に取り組み、レクチャー、イベント開催、動画制作と幅広く活動中。G7香川・高松情報通信大臣会合懇親会レセプションにて舞囃子「八島」国立能楽堂主催外国人のための能楽公演解説、公演事前レクチャー講師志度寺縁起絵図修復記念事業装束付舞囃子「海人」新作能「マリーアントワネット」薔薇の精役(東京・パリ公演)川井郁子音楽舞台&コンサート「月に抱かれた日・序章」など【荻原 千鶴(オギハラ チヅル)プロフィール】お茶の水女子大学卒業、同大学大学院博士課程修了。博士(人文科学)。お茶の水女子大学に教員として31年間在職。停年退職して、現在はお茶の水女子大学名誉教授。専門は日本上代文学(『古事記』『日本書紀』『万葉集』「風土記」等)。主な著書・論文に、『日本古代の神話と文学』『出雲国風土記 全訳注』『兼永本古事記・出雲国風土記抄』「文学のなかの女性、女性による文学」「大伴旅人―<遊於松浦河><龍の馬>と『楚辞』―」など。第5回上代文学会賞、第14回日本古典文学会賞を受賞。社会活動として、上代文学会代表理事・文部科学省文化審議会委員・島根県奥出雲町特別顧問など。お茶の水女子大学停年退職後は、大阪府高齢者大学校、宮崎県県民大学、朝日カルチャーセンター千葉など、各地で講演活動中。公演概要YOKOクラブ『第2回 伶以野陽子後援会 能楽公演』公演日時:2022年11月5日 (土)13:30開場/14:00開演会場:梅若能楽学院会館(東京都中野区東中野2-6-14)■出演者井上方木伶以野陽子荻原千鶴(お茶の水女子大学名誉教授)レイヤーザッカリー翔中村修一月崎晴夫岡聡史森常好内藤連竹市学曽和正博高野彰梅若長左衛門松山隆之梅若桜雪松山隆雄梅若紀彰川口晃平内藤幸雄小田切亮磨■チケット料金指定席:5,000円自由席:4,000円学生料金:3,000円 ※自由席のみ/公演当日、学生証をご持参ください。(価格は全て税込)主催:YOKOクラブ協賛:牟礼の里 郷屋敷 ・高松シティホテル ・名物かまど協力:東京・香川緑耀会 アイシテ香川制作・映像企画宣伝・LIVE配信:PLayer Productions 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月01日『第17回 山井綱雄之會』が2022年11月4日(金)に国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 ★限定割引チケットあり公式ホームページ Twitter(@yamaitsunao) 山井綱雄(金春流)と佐々木多門(喜多流)による、能〈砧〉を上演します。冒頭に、羽田 昶による演目解説も行います。【番組】■解説羽田昶(能楽研究家・武蔵野大学客員教授)■狂言〈鬼瓦〉訴訟ごとがあり長い間都に滞在していた大名が、晴れて勝訴し国元への帰参が許された。これも因幡堂の薬師如来のお陰と、太郎冠者とともにお礼参りをすることに。薬師様を勧請したいとお堂をよく見ているうちに大名は突然泣き出す。国元に残した妻への思いが、温かく伝わってくる作品。■能〈砧〉九州芦屋の領主は、訴訟のために三年間も在京している。故郷に残した妻を心配し、侍女の夕霧を使わす。妻は夫を嘆き夕霧に恨みごとを言うが、里人の打つ砧の音に唐土の蘇武の故事を思い出す。秋の夜、夕霧とともに砧を打ち、心をなぐさめる。今年の暮れも夫は戻れぬという知らせが届くと、妻は失意のうちに命を落とす。夫が帰国し弔ううちに、妻の亡霊があらわれ恨みの様を見せるが、読経により成仏していく。山井綱雄プロフィールシテ方金春流能楽師重要無形文化財(総合指定)保持者公益社団法人「能楽協会」理事公益社団法人「金春円満井会」常務理事山井綱雄能の会「山井綱雄之會」主宰謡曲・仕舞「春綱会」主宰平成26年度 文化庁文化交流使(長期派遣型)東日本大震災復興支援能楽の会「息吹の会」同人NHK文化センター青山本校講師JR東日本「大人の休日倶楽部」講師藤嶺学園藤沢中学校非常勤講師能楽金春流は、豊臣秀吉も 絶大に庇護をした、1400年の歴史を持つ能楽最古の流派。「能楽は世界最高の芸術である」との信念の下、能楽普及と「日本の心」の啓蒙に奔走している。日本国内での能楽公演、初心者の為の能ワークショップ・能講演、若者への普及学校公演を多数開催。海外公演や、他ジャンル芸術家との共演・創作作品多数。能楽の新たな可能性にも挑む。公演概要『第17回 山井綱雄之會』公演日時:2022年11月4日 (金)17:45開場/18:30開演(※21:00 終演予定 )会場:国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)■出演者山井綱雄 / 佐々木多門(喜多流) / 舘田善博 / 高澤祐介 / 竹市学 / 大倉源次郎 / 亀井広忠 / 桜井均 / 金春憲和 / 横山紳一 / 山中一馬 / 本田光洋 / 金春安明 / 高橋忍 / 辻井八郎 / 政木哲司 / 本田芳樹 / 井上貴覚 / 中村昌弘 / 前田晃一 / 金田弘明■チケット料金S席(前売):10,000円、A席(前売):8,000円B席(前売):6,000円、学生席B席(前売):3,000円(全席指定・税込)<カンフェティ限定>1,000円割引!S席 10,000円 → カンフェティS席 9,000円!1,000円割引!A席 8,000円 → カンフェティA席 7,000円! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月25日おはなし付で初めて能楽に触れる方向けの◎働く貴方の能楽公演と、人間国宝も出演し、能面や衣装をなくし、能楽師の生の動き、声をお楽しみいただく◎素の魅力をお届けします。《国立能楽堂夏スペシャル》8月企画公演◎働く貴方の能楽公演『入間川・安達原』・◎素の魅力『鵜之段・道明寺・融』が国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)にて下記の通り上演されます。8月企画公演◎働く貴方の能楽公演『入間川・安達原』2022年8月4日(木)17:30開場/18:30開演8月企画公演◎素の魅力『鵜之段・道明寺・融』2022年8月25日(木)12:00開場/13:00開演チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。《国立能楽堂夏スペシャル》8月企画公演『入間川・安達原』◎働く貴方の能楽公演おはなし付なので、能楽入門者向けの公演です。公演日時:2022年8月4日(木)17:30開場/18:30開演【番組】おはなし能を彩る面のさまざま― 能「安達原」を中心に ―藤波重彦(シテ方観世流)狂言『入間川』 (いるまがわ)能村 晶人(和泉流)能『安達原』 (あだちがはら) 白頭・急進之出 (はくとう・きゅうしんので)、岡 久広(観世流)*字幕あり(日本語・英語)■チケット料金正面 =5,200円脇正面=4,200円(学生2,900円)中正面=3,400円(学生2,400円)(税込)【作品紹介】『入間川』都から帰国する途中の大名は大きな川に行き当たり、渡れそうな浅瀬の場所を対岸の男に尋ねると…。なんでも逆さに言う「入間言葉」を題材にした愉快な作品です。『安達原』陸奥・安達ケ原の侘しい一つ家で糸を紡ぐ女。宿を求めた旅の山伏一行は、閨を決して覗くなと言い渡されますが…。後半、鬼女と山伏たちの緊迫したせめぎ合いが展開します。8月企画公演『鵜之段・道明寺・融』◎素の魅力人間国宝も出演し、能面や衣装をなくし、能楽師の生の動き、声をお楽しみいただく◎素の魅力。小鼓と謡のみで演じられる独鼓(どっこ)、紋付での舞と謡のみで演じられる仕舞(しまい)や小舞(こまい)、通常の能を、能面や衣装を着けず紋付姿でシテが演じる袴能(はかまのう)を上演いたします。公演日時:2022年8月25日(木)12:00開場/13:00開演【番組】独鼓『鵜之段』(うのだん)実改メ 梅若 桜雪 ・ 田邊恭資仕舞『道明寺』(どうみょうじ)塩津 哲生(喜多流)小舞『道明寺』(どうみょうじ)山本 則重(大蔵流)袴能『融』(とおる)酌之舞(しゃくのまい)大槻 文藏(観世流)*字幕あり(日本語・英語)■チケット料金正面 =6,400円脇正面=4,900円(学生3,400円)中正面=4,000円(学生2,800円)(税込)【作品紹介】『融』かつて融大臣が陸奥の塩焼きの風情をも移して、贅を尽くし楽しんだ六条河原院。今は廃墟となった院の跡に融大臣の霊が現れ、月明かりのもと懐旧の舞を舞います。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月10日宝生流・金井雄資、狂言・野村萬斎、喜多流・塩津圭介、観世流・観世喜正ら出演決定公益社団法人能楽協会・公益社団法人観世九皐会主催、『日本全国能楽キャラバン! in 札幌』が2022年8月31日 (水)に札幌市教育文化会館 大ホール(北海道札幌市)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 昨年に続き、「日本全国能楽キャラバンin札幌」が開催決定!本年は、宝生流・金井雄資、狂言の野村萬斎、喜多流・塩津圭介、観世流・観世喜正らが出演。みな、長年にわたって札幌で能楽公演に出演し、また愛好者の稽古を行うなど、所縁のある能楽師である。人間国宝の亀井忠雄(大鼓)や大倉源次郎(小鼓)も出演。【番組】能「乱」: 金井雄資(宝生流)狂言「法師ヶ母」: 野村萬斎仕舞「玉之段」: 塩津圭介(喜多流)能「安宅」: 観世喜正(観世流)/ほか公演概要『日本全国能楽キャラバン! in 札幌』公演日時:2022年8月31日 (水)17:45開演(16:45開場)会場:札幌市教育文化会館 大ホール(北海道札幌市中央区北1条西13丁目)■チケット料金S席:6,000円A席:4,000円B席:2,000円(全指定席・税込)【主催】公益社団法人能楽協会・公益社団法人観世九皐会【共催】札幌能楽会 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月07日能楽師狂言方大藏流親子三代による狂言の上演、その継承の姿を描いた映画『よあけの焚き火』上映ほか、家業を継いだ親子との事業承継トークセッションを開催。株式会社テイクバイセブン(東京都墨田区)主催、『継承_承継 2022』奈良公演が2022年8月13日 (土)に奈良公園バスターミナル・レクチャーホール(奈良県奈良市)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて6月29日(水)10:00より発売開始です。カンフェティにて6月29日(水)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 大藏流狂言流 親から子へ、師から弟子へすべての家族に捧げる物語映画 × 狂言 × 事業継承トークセッション100年後の未来のために、次の世代へ何を伝えていくのか。「能・狂言」は、現存する世界最古の舞台芸術で、2008年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。大藏流は、戦争など幾多の苦難を乗り越えながら、650年を超えて受け継がれてきました。一方で、今、各地で、多くの方々が事業承継の問題に直面しています。本公演では、能楽師狂言方大藏流親子三代による狂言の上演に加え、その継承の姿を描いた 映画『よあけの焚き火』上映、そしてここ奈良の地で事業承継を決意した旅館松前との対談を 通して、「継承」(芸や技を継ぐこと)と「承継」(精神を継ぐこと)のエッセンスを紐解きます。家族、企業、地域、社会など、それぞれの「家族」が、100年後の未来のために、次の世代へ 何を伝えていくのか、考える機会になれば幸いです。【プログラム】13:00ご挨拶(映画監督 土井康一)13:03映画「よあけの焚き火」上映14:15休憩14:30ご挨拶(映画監督 土井康一)14:33大藏流狂言「口真似」上演14:53トークセッション「継承_承継」(大藏彌右衛門、大藏基誠 、大藏康誠 、大藏康誠、土井康一)トークセッション「次の世代へ継ぐこと ~伝統芸能と事業承継~」(大藏基誠、大藏康誠、柳井尚美、柳井花観、土井康一)15:30 終演公演概要『継承_承継 2022』奈良公演公演日時:2022年8月13日 (土)12:30開場/13:00開演会場:奈良公園バスターミナル・レクチャーホール(奈良県奈良市登大路町76)■出演者太郎冠者: 大藏康誠主人: 大藏基誠お客: 大藏彌右衛門後見: 竹内寛働き: 吉田信海■チケット料金一般:3,000円中高生:1,500円小学生:500円(全席自由・税込)※高校生以下のお客様は、当日学生証または年齢の確認できる証明書をご持参下さい。主催:株式会社テイクバイセブン後援:奈良県助成:Arts For the Future!2(申請中) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月29日映画『犬王』が2022年5月28日(土)公開。古川日出男原作の「平家物語 犬王の巻」が、湯浅政明監督によって、長編アニメーション化される。平家物語で描かれた能楽師・犬王がアニメーション映像化映画『犬王』は、実在の能楽師・犬王をモデルに、 “能楽”をミュージカルアニメーション化した長編作品だ。主人公の犬王は、観阿弥・世阿弥とともに、南北朝~室町時代を生きた能楽師であるが、彼が描いた作品は、現在にまでいっさい残されておらず、謎に包まれた人物。三代将軍・足利義満の愛顧を受け、観阿弥、世阿弥よりも贔屓にされていたといも言われているが、その詳細は明らかになっていない。映画『犬王』では、600年の時の中で消えつつも、今にまでその名を残す犬王のわずかな歴史を着想源に映像化。軍記物の名作「平家物語」全訳のスピンオフ作品とも言われる、古川日出男の『平家物語 犬王の巻』を日本のトップクリエイターたちが、映像として蘇らせる。世界最古のミュージカルとも言われる「能楽」に、現代のロックンロールやオーケストラサウンド、野外フェスの仕掛けなどを掛け合わせて、新感覚のミュージック・アニメーションを作り出す。映画『犬王』登場キャラクター■犬王(声:「女王蜂」のボーカル・アヴちゃん)謎に包まれた実在の能楽師。猿楽能の一派・比叡座の棟梁を父に持ち、能楽の一座に生まれるが、生まれたときから異形の子であったため、その顔は瓢箪の面で隠され、犬のように屋外に放り出され育てられる。琵琶法師の少年・友魚(トモナ)と出会い、力強い舞で自らの人生を切り拓いていく。■友魚(声:森山未來)平家の呪いによって盲目になった少年。琵琶法師・谷一(たにいち)と出会い、弟子になり都に向かう。能を舞う犬王と出会い、意気投合した二人は型破りな演目と自由奔放な演奏スタイルで、独自のパフォーマンスを披露。名を友有(トモアリ)に改め、犬王とともに、唯一無二のエンターテイナーとしての人生を紡いでいく。■足利義満(声:柄本佑)室町幕府の将軍。犬王・友有を招き、能楽のステージを用意する。■犬王の父(声:津田健次郎)猿楽能の一派・比叡座の棟梁。異形の子である犬王に稽古をつけず、犬のように屋外に放り出して育てる。■友魚の父(声:松重豊)平家と共に海に没したという三種の神器の一つ「剣」を探し、海に出るも、その剣に宿る呪いを浴びて命を落とす。映画『犬王』あらすじ室町時代、平家の骸と遺物が今も海中に眠る壇ノ浦に、ひとりの少年・五百の友魚(イオノトモナ)が暮らしていた。ある日、友魚とその父親は、平家と共に海に没したという三種の神器の一つ「剣」を探しに海に出た。しかし、友魚の父はその剣に宿る呪いを浴びて命を落とし、友魚は両目の視力を失ってしまう。都には、またひとり別の少年=犬王がいた。能楽の一座に生まれながらも、異形の子であったその少年は、瓢箪の面でその顔を隠され、犬のように屋外に放り出され育てられていた。稽古をきちんと受けず、見よう見まねで能を学び、その特異な体つきを活かして人とは違う舞を舞う。ある日、琵琶法師になった少年・友魚と犬王が出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。「ここから始まるんだ俺たちは!」壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。そして、琵琶法師となり、琵琶を掻き鳴らして、異界と共振する友魚。乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。頂点を極めた二人を待ち受けるものとは――?歴史に隠された実在の能楽師=ポップスター・犬王と友魚の時を超えた友情物語が描かれる。「女王蜂」アヴちゃん×森山未來がW主演犬王役は「女王蜂」のボーカル・アヴちゃんが、友魚役は俳優の森山未來が務める。2人が共演するのは、映画『モテキ』以来10年ぶりのことだ。アヴちゃんコメント普段女王として生きているわたしが、今回「王」として生きる機会を頂きました。「犬王」。まっすぐに、運命の映画だと言い切ることが出来ます。森山未來コメント現存する能楽が確立される前なのだから自由な発想で演じられていい、という考えのもとに湯浅監督が生み出したぶっ飛び能楽アニメーション「犬王」。琵琶法師、友魚として、これまたぶっ飛んだアヴちゃん演じる、艶やかな犬王に寄り添う。必然、ジェットコースターのような現場でした。世界最古のミュージカルと言われる「能楽」の豊かな可能性を感じられる映画になっているのではないでしょうか。映画『犬王』アヴちゃん×森山未來にインタビューQ:「歴史に隠された能楽師」犬王はこのキャッチコピーがかっこいいですよね。森山:年齢も何もかも不明なんですけど、「犬王」という存在がいたということはわかっている。能を大成させた観阿弥・世阿弥と同じ時代に一世を風靡していた、その史実が残っていることだけでも、やっぱり尋常じゃない表現者だったのだろうと妄想が膨らみますよね。アヴちゃん:名前しか残っていない。でも、名前を残すことができたっていう強さ、これにすごくロマンを感じます。史実には何も残っていないけど、犬王という存在によって(能の世界に)何かが生まれているように思いますね。Q:表現者として見たときに、犬王の好きなところは?森山:犬王には、特別な身体的・音楽的な表現があったんだろうなということが想像できます。犬王と観阿弥・世阿弥の関係性を考えると、能というものを言語化・システム化したのが観阿弥・世阿弥だったとしたら、他には絶対できない表現や、独自の言語を発掘しようとしていたのが犬王。現代においても、アンダーグラウンドやサブカルチャーでうごめいているものって、下から突き上げる強いエネルギーがあって、それが吸い上げられて、メジャーカルチャーに影響を与えていると思うんです。このメインカルチャー・サブカルチャーの構図を(犬王の世界に)当てはめると、犬王という存在に、観阿弥・世阿弥たちが突き動かされていたんじゃないか…って想像して、ワクワクしてしまいます。Q:アヴちゃんは、同じ表現者として犬王をどう見ていましたか。アヴちゃん:(ここからは映画のネタバレになってしまうのですが…)約1時間半のアニメーションの中で、犬王がこれまで培ってきたものを全て捨てるシーンが紹介されます。主観性の塊のような存在だった犬王が、他者に認められ、客観的な成功を手に入れた後、全てを捨ててみせる。いまの自分だったら、この速度で同じように捨てることはできない。この潔さが素晴らしいなと思いました。(補足:アヴちゃん演じる犬王は、将軍・足利義満の前で芸を披露した後、能楽師としてのストーリーに幕を下ろす。)Q:今回、アヴちゃんは、本格的な声優のお仕事が初めてですよね。アヴちゃん:はい。実は撮影前、(声優)アカデミーに通おうかなって思うほど、アフレコに対してビクビクしていたんです。「アーティストが声優って、どうなの?」と感じる人は一定数いると思うので、自分はアニメーションが好きだからこそ、特にそこで嫌われるのが嫌だったんです。役作りという言葉とは違うんですけど…内省的な部分に思考を巡らせて、自分が(声優として)呼ばれた意味を考えてみたんです。そのときに「あ、選ばれた意味ってここかも…」ってふっと腑に落ちて、自分の役回りを理解できて、うまく自分の舵を切れました。ここからは、聴衆を巻き込んで、先導していく犬王の歌唱ってどんなものだろうと考えて。マイクが無い時代にマイクがない状態で歌を歌い続けるということは、喉がつぶれる→スレスレの声で歌うという流れが見えてきて、最終的には、どこまで血の匂いがする歌にするかを意識しました。聴衆を圧巻させるってやっぱり声量が全てのところもあるんです。犬王は、声による波動の大きさがとてつもないキャラクターだったので、マイクなしでどこまで高められるか考えることが、役作りだったかもしれません。でも収録前に、未來氏が琵琶を習っていると聞いて、「役へのリーチの仕方がすごい!絶対負けたくない!自分も何か習わなっ!」と思ったこともありました(笑)。Q:(笑)。森山さんは、劇中の演奏も担当している琵琶奏者(後藤幸浩さん)に稽古をつけてもらったそうですね。森山:役作りとか大層なことは考えていなくて。琵琶を触るなんて通常の生活ではなかなかないことじゃないですか。自分のやってみたいことと役がハマるときは、とりあえず手を出してみるクセがあるんです。今回、声優のお話をいただいた段階では、どんな音楽になるのかが具体的に決まっていなかったからこそ、琵琶法師の役として、琵琶をやっておいたほうがいいんだろうなっていうぐらいの思いから稽古を始めました。Q:実際に琵琶を体験してみて感じたことは?森山:面白かったのは、琵琶というものの扱われ方です。琵琶は、歌うことと弾くことを同時に行う楽器で、琵琶を弾くだけの人、琵琶に合わせて歌うだけの人も基本的にはいません。なので、語りと演奏が全部一体になっている。ドレミファソラシドのような音階もあるにはあるのですが厳密ではなく、抑えた弦の調子・出た音に合わせて、声を出していく。すごくシンプルでありながらも、楽器と歌が一体化する不思議な感覚。琵琶を歌い弾くという行為は、中で起きるグルーヴみたいなものを感じやすいのかもしれませんね。Q:琵琶法師に関して発見はありましたか。森山:映画『犬王』の中では、みんなで合わせて弾き、歌うシーンがありますが、本来琵琶は、誰かと弾いて歌うようなものではなかったのだと思います。日本は、文字というものが入ってくるのが遅かったので、口承の文化が絶対に強かった。琵琶法師の持つ役割は、いろんなところを旅してまわって、起こっていることを語って聞かせることだったのだと思います。そこに伴奏用弦楽器として、琵琶の存在があったのだと思います。Q:琵琶を聞いたのは、今回が初めてだったのでしょうか。森山:一度宮内庁で雅楽をきちんと聴いたことがあります。その時感じたのは、日本古来の楽器は、今僕らが「この楽器はこういう風に演奏する」って思っている使い方と全く違う形で、過去に演奏されていたということ。今は室内楽になっていますが、昔は屋外で弾いていたんだろうなと想像ができて。その音色に合わせて、お偉いさんが踊ったり、舞というものとセットで披露されたり。風の音、木々のざわめきなどと共鳴して、音の在り方としては、とても現代音楽的だったと思うんです。Q:自身の音楽観と通じるものはありましたか。森山:コンテンポラリーダンスを志向し始めた頃から、音楽と関わるときに、自分の身体と音の距離感やコンポジションみたいなものを意識するようになりました。グルーヴしている音にただ身体を揺らすのではなく、音に惹きつけられるように身体を動かしたり、身体に対して音が反応するような感覚。それはある種、日本的あるいは東洋的な間の取り方であり、こういった自分の踊りのスタンスは、雅楽の在り方と通じる部分があるのかもしれません。Q:女王蜂のボーカルとしても活躍する、アヴちゃんにとって音楽とは?アヴちゃん:とても危険なもの、自分の中では魔術であり、祈りであり、とても軽いものだとは思えなくて。自分が1曲作ったら、そのテーマや音楽は避けて通るようになりますからね(同じテーマ・音楽を作ることはしない)。何もない中で、ゼロから1を作るってすごく大変なことです。自分にとって、曲を作り歌うことは特別なこと。初めて自分で歌を書いたとき、稲妻が落ちるみたいにスパークして「うわ、ものすごく得意」って思っちゃったんです。それまで誰かの歌を歌って褒められても、「うん、ありがとう。」って思うくらいだったんですけど、自分で書いた歌を歌った時、「これを一生やっていきたい」って心から思えました。初めて自分の形を知ったような感覚ですね。劇中では、古典楽器の音色に、ロックンロールのサウンドが混じり、さながら音楽フェスのような盛り上がりに。海外の映画祭では「ロックオペラ」と呼ばれるほど、挿入歌も注目されている。Q:映画『犬王』では、アヴちゃん作詞の劇中曲がたくさん用意されていますね。アヴちゃん:アニメーターの方々など、本当にたくさんのスタッフさん、出演者さんが作品に関わっているので。平家の魂じゃないけど、彼ら全員の気持ちを成仏させる音楽にしたいなと思っていました。作詞をするにあたり、頼りになったのは湯浅監督と脚本家・野木さんのメモ。ふたりがポエティックに言葉を点で置いてくれていたので、どうやってわたしの線として描くか…と考えていました。曲を作っているときは、一から新しいことを生み出している劇中の犬王・友魚と同じようなことをしているなと感じていました。Q:今回、アヴちゃんが歌唱ディレクションも担当したそうですね。歌唱シーンのポイントは?アヴちゃん:喧嘩!(笑)Q:喧嘩?!森山:歌は喧嘩だと、僕はそのように教わりました(笑)。Q:ますます作品が気になっちゃいますね。他にも映画『犬王』の面白いポイントがあれば教えてください。アヴちゃん:(森山さん演じた)友魚の歯並びが本当にがちゃがちゃなんです。口元の寄りとか執拗にアップするシーンがあって、すきっ歯系もあれば、そびえたつ系もあるし、観ていてもう逃げられなくなりますよ。森山:収録の順序を考えると、最初は詳細な映像がないので、どんな表情で友魚が話して歌って…ってわからないような状況だったんですけど。後半の本撮りになると、映像のディテールがどんどん明らかになって、友魚の表情がわかったとき「歯がガッタガタ」だって盛り上がったよね。アヴちゃん:本当に最高!アニメーションを描くときって整えられたもので作画を描く方が楽だと思うんですよ。「ブリーチ何回やったらこの色入るの?」って思うような髪の毛ピンクのキャラクターとか、「そのプロポーション、あばら骨抜かないとできないよね。」って突っ込みたくなるようなキャラクターとか、たくさんいるじゃないですか。その感覚で友魚を見ると、カウンターパンチを食らったようなインパクト。森山:60年代のロックバンドのボーカルをちょっと彷彿とさせる。昔のPVやライブの映像とあわせて「友魚の歯は、あの中の誰かだったかもしれない」なんて想像して観てみると、面白いかもしれません(笑)。湯浅政明×松本大洋×野木亜紀子の最強クリエイタートリオで製作へ監督は、2017年に『夜は短し歩けよ乙女』と『夜明け告げるルーのうた』を続けて製作し、2019年に『きみと、波にのれたら』を公開した湯浅政明。本作は、湯浅にとって初の“能楽”アニメーションとなる。また、『ピンポン THE ANIMATION』で湯浅とタッグを組んだ漫画家の松本大洋がキャラクター原案を手掛ける。脚本を担当するのは自身初のアニメーション映画への挑戦となる野木亜紀子。ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」など数々のヒット作を世に送り出している彼女が、湯浅、松本とともに“歴史に消えたポップスター”犬王の物語を紡ぐ。音楽は「あまちゃん」『花束みたいな恋をした 』の大友良英音楽は「あまちゃん」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」『花束みたいな恋をした 』の大友良英。湯浅政明監督と初タッグとなる。【詳細】映画『犬王』公開日:2022年5月28日(土)声の出演:アヴちゃん(女王蜂)、森山未來、柄本佑、津田健次郎、松重豊原作:「平家物語 犬王の巻」古川日出男著/河出文庫刊監督:湯浅政明脚本:野木亜紀子キャラクター原案:松本大洋アニメーション制作:サイエンスSARU配給:アニプレックス、アスミック・エース
2022年05月27日国立能楽堂主催、『第28回青翔会(能楽研修発表会)』が2022年6月14日(火)に国立能楽堂(東京都渋⾕区千駄ヶ⾕4-18-1)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて5月16日(月)19:00より発売開始です。カンフェティにて5月16日(月)19:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 青翔会は、国立能楽堂(三役)研修生をはじめとする若手能楽師の技能研鑽のための公演です。次代を担う若手能楽師たちが、日頃の稽古の成果をご披露するため、懸命に舞台を勤めます。皆様のあたたかいご声援をお待ち申し上げております。【番組】舞囃子『花月』(かげつ) 狩野 祐一(喜多流)舞囃子 『胡蝶』(こちょう) 武田 祥照(観世流)舞囃子 『巴』(ともえ) 柏崎 真由子(金春流)狂言 『茶壺』(ちゃつぼ) 野村 万之丞(和泉流)能 『春日龍神』(かすがりゅうじん) 今井 基(宝生流)*字幕表示はございません公演概要『第28回青翔会(能楽研修発表会)』公演日時:2022年6月14日(火)12:00開場/13:00開演会場:国立能楽堂(東京都渋⾕区千駄ヶ⾕4-18-1)■チケット料金正面:1800円脇正面:1200円(学生800円)中正面:900円(学生600円)(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年05月17日一般社団法人伝統文化芸術協会(所在地:愛知県日進市、代表:瑞鳳 澄依)は、オペラ『カーリュー・リバー』を、能楽とクラシックを融合させた「ハイブリッドオペラ」として2022年3月20日に、名古屋能楽堂で開催することをお知らせいたします。イベントチラシ■オペラ『カーリュー・リバー』とはイギリスの作曲家・指揮者・ピアニストでもある、ベンジャミン・ブリテンが、1956年に来日した際に鑑賞した、日本の能楽作品「隅田川」に大いに感銘を受けて作曲した傑作オペラです。物語は、能の形式に従って男性のみが演じる4名の主要人物:修道院長(バス、語り手の役割を果たす)、狂女(テノール)、渡し守(バリトン)および旅人(バリトン)によって語られます。物語の舞台となる「隅田川」を架空の川「カーリュー・リバー」に置き換えて進行されますが、あらすじは、能「隅田川」とほぼ同じ内容になっており、一人の狂女にまつわる奇跡の物語です。今回の開催では、能を原曲とするオペラを能舞台に回帰させて、日本の伝統芸能と西洋音楽を融合させる試みとなっております。どのような化学変化が起こるのか、ぜひ皆さまご自身の目で確かめて頂ければ幸いでございます。■開催概要開催日時: 2022年3月20日(日)開場 13時30分開演 14時00分(終了予定時間 15時50分)会場 : 名古屋能楽堂(〒460-0001 名古屋市中区三の丸一丁目1番1号)アクセス: 地下鉄◆鶴舞線「浅間町」下車 1番出口より東へ徒歩10分地下鉄◆名城線「市役所」下車 7番出口より西へ徒歩12分市バス◆「名古屋城正門前」下車すぐ(栄13号系統、栄27号系統、西巡回系統)なごや観光ルートバス◆メーグル「名古屋城」下車すぐ入場料 : 特別席 8,000円(正面指定席1-3列目)A席 6,000円(正面指定席)B席 4,000円(自由席)オンライン視聴 3,000円※チケットは『メンバーペイ』より購入可能です。 協力 : なごや・万作の会後援 : 名古屋市、中日新聞社、公益財団法人名古屋市文化振興事業団■プログラム1. 解説 林 和利元名古屋女子大学文学部 教授伝承文化研究センター所長文学博士2. オペラ「カーリュー・リバー」■キャスト狂女役 山中 一馬(やまなか かずま)金春流能楽師 画像: 旅人役 森 寿美(もり としみ)バリトン 画像: 渡し守役 大槻 聡之介(おおつき そうのすけ)バリトン 画像: 修道院長役 高崎 翔平(たかさき しょうへい)バス画像: 梅若丸の霊役 束原 由貴(つかはら ゆき)ソプラノ画像: ■団体概要団体名 :一般社団法人伝統文化芸術協会代表者 :瑞鳳 澄依所在地 :〒470-0128 愛知県日進市浅田平子2丁目153番地設立 :2016年11月7日事業内容:子供向けの伝統文化の伝承、老人福祉施設、障がい者福祉施設、学校、地域交流の場へ訪問し、日本舞踊を通じ身体、脳の活性化を図るとともに、癒しによる心の活性化とケアーを目指して日々、ボランティア活動を通して社会貢献する。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月04日能楽談ディズム実行委員会主催『能楽【談】ディズム特別公演じっくり楽しむ能の世界「船弁慶」全部盛り!』が2022年4月24日(日)に矢来能楽堂(東京都新宿区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット販売中! 公式ホームページ ダンディを目指す4人の能楽師たちによるユニット「能楽【談】ディズム」がいよいよ能楽公演を開催!記念すべき第1回目の演目は、人気曲である『船弁慶』です。しかも、現行では滅多に舞台にあげないワキの『船中ノ語』と、アイにとっても最大の見せ場である『名所教』の小書(特殊演出)を付けての上演!初心者だけでなく何度も「船弁慶」の能を見てきたベテラン愛好家もじっくり楽しめる内容です。公演概要『能楽【談】ディズム特別公演 じっくり楽しむ能の世界「船弁慶」全部盛り!』公演期間:2022年4月24日(日)14:00開演会場:矢来能楽堂(東京都新宿区矢来町60)◆演目解説能『船弁慶』壇ノ浦の合戦に於いて、平家一門を滅ぼした源義経は、その手柄がかえって兄・頼朝の疑心をかき立てることとなり、追っ手から逃れる為に都を出、津ノ国・大物の浦から西国へ落ちようとする。義経(子方)一行の出船にあたり、行く末を案じた武蔵坊弁慶(ワキ)は、これまで判官を慕ってついて来た静御前(前シテ)を都へ帰すよう主君に提言し、その了承を得る。弁慶は静の宿を訪ね、事の次第を告げるが、静は納得しない。そこで自ら義経の宿に赴いた静は、主君から直接に帰京を言い渡され涙に沈む。弁慶はめでたい門出の席だからと酒宴を開き、静に舞を所望する。静は悲しみに打ちひしがれながらも身を奮い、弁慶から渡された烏帽子を着け、昔、呉王を滅ぼした陶朱公の武勇談を元にした曲(クセ)舞で義経を励まし、名残惜しくも別れの舞(中之舞)を舞う。時は至り、出船の準備が整った。慌ただしく宿を後にする義経一行。その場に一人残された静は、烏帽子を脱ぎ捨て、涙ながらにその後を見送る。(中入)様子を見ていた船頭(アイ)は、足の速い船を用意したことを弁慶に告げる。空には一点の曇りもなく、一段の天気であったが、何故か義経は出発をためらう。それを静との別れに対する名残と考えた弁慶は、一同を励まし、船頭に命じて船を沖へ出させる。力強い地謡と囃子にのって、一旦幕にひいた間狂言が船の作り物を持って舞台に運び込み、全員の乗船を確認すると、いよいよ船を漕ぎ出す。そこで場面は一転して海上へと移る。能ならではの、巧みな時間の表現方法である。暫くは平穏な浦の波であったが、突如凄まじい風が吹き荒れ、穏やかだった海上は一変して荒波に変わる。波は荒れては鎮まり、また荒れた。そしていよいよ今までにないような大きな波が襲って来たかと思うと、果たしてそこに、かつての源氏軍との戦いで、口惜しくも海底に沈んだ平家一門の亡霊が、平知盛の亡霊(後シテ)を筆頭に、海上に浮かび上がる。「早笛」と呼ばれる、スピード感溢れる囃子にのって登場した知盛は、今こそ在りし日の恨みを晴らそうと長刀を振りかざし、さらには悪風を吹きかけ、船上の義経たちを威嚇する。混乱した中、ただ一人冷静さを失わない義経は、打ち物を抜き持ち、知盛との戦いに臨む。しかし弁慶は義経を押し止どめ、数珠を揉んで対抗する。怨霊は弁慶の法力に一度はひるむが、尚も逃すまじと太刀を抜いて追って来る。弁慶がそれを追い払い、さらに祈り退けると、さすがの知盛も次第に遠ざかり、ついには波間にその姿を消した。生者と死者という全く対照的な前シテと後シテを一人の演者が演じ分ける所に、この能の面白さがあるといえる。前場は、魂のある者たちによる心の葛藤、悲しみの場面。その悲しみは、船出の場面で一転して緊張に変わり、その緊張が、後シテ・知盛の亡霊を呼び寄せる。一つの舞台に生者と死者が対峙する、一大スペクタクル。劇的な能を数々つくり上げた、観世小次郎信光の作である。■出演者能楽【談】ディズム佐久間二郎 / 野口能弘 / 大藏教義 / 佃良太郎他能を構成する4つの役職は『シテ方・ワキ方・狂言方・囃子方』と、それぞれが独立し互いの領域を侵さない決まりになっています。そこで、これら役職の壁をなくし、一つの分野も欠けず能楽全般の魅力を余すところなく伝えるためのレクチャーやワークショップを行うことを目的に、能楽を形成する「シテ・ワキ・狂言・囃子」の4役が揃っての団体を設立しました。その名も「能楽【談】ディズム」。シテ方の佐久間二郎、ワキ方の野口能弘、狂言方の大藏教義、囃子方の佃良太郎(大鼓)の4人で結成された新ユニットで、元々はコロナ禍で舞台活動がままならなかった時期に4人で能楽についての「座談会」を行い、インターネット配信を始めたのがきっかけ。能楽についての楽屋話(裏話)や、それぞれの職種の特徴を語り合うなど、四役が揃ってこそ実現できる「トークショー」をネット配信してきました。その後、今度は実際に『ネットの外』へ飛び出し、多くの人々に能楽の魅力を伝えるために活動を開始。能楽堂を貸しきっての連続型の能楽ワークショップや、能楽師である4人がそれぞれの職種に挑戦する「能楽チャレンジ!」など、新たな企画を積極的に立ち上げています。当団体を構成する4人の能楽師は全員、現在の能楽界を支える中堅世代であり、これまで数多くの舞台も勤めています。また、平均年齢42歳といった業界内では比較的若い世代になるため、あまり古風なしきたりにとらわれない斬新なアイデアと行動力をもって、普段から新たな観客層の開拓や更なる能楽の普及に邁進しています。他にも、YouTubeやTwitter、Facebookなど若い世代のツールを積極的に用いて未開拓層への積極的なリーチ及び公演情報の発信も行い、また、コロナ禍において能楽堂に足を運びたくても運べない事情を抱えた能楽愛好家・ファンを繋ぎ止め、再び能楽堂へ足を運んでもらえるよう、YouTubeライブ配信やClubhouseなどのリアルタイム配信といったツールを用いて能の魅力を発信しています。■タイムテーブル4月24日(日)午後2時開演(午後1時15分開場)14:00~解説「船弁慶」のみどころ14:20~仕舞「景清」「碇潜」14:30~一調「屋島」14:40~休憩15:00~能「船弁慶~船中ノ語・名所教」16:45終了予定■チケット料金正面席:6,000円脇正面・中正面席:5,000円学生席(脇正面・中正面):3,000円脇正面・中正面席:5,000円→ カンフェティ脇正面・中正面席:4, 000円!(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月01日国立能楽堂主催、国立能楽堂能楽研修発表会『第27回青翔会』が2022年3月15日 (火)に国立能楽堂(東京都渋谷区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて2月8日(火)10:00より発売開始です。カンフェティにて2月8日(火)よりチケット発売開始 公式ホームページ 青翔会は、国立能楽堂能楽(三役)研修生をはじめとする若手能楽師の技能研鑽のための公演です。次代を担う若手能楽師たちが、日頃の稽古の成果をご披露するため、懸命に舞台を勤めます。【番組】舞囃子桜川(さくらがわ)谷友矩(喜多流)舞囃子 小督(こごう) 田崎甫(宝生流)舞囃子 羽衣(はごろも) 林美佐(金春流)狂言 宝の槌(たからのつち)野村拳之介(和泉流)〈休憩20分〉能 高砂(たかさご) 坂口貴信(観世流)*字幕表示はございません公演概要国立能楽堂能楽研修発表会『第27回青翔会』公演期間:2022年3月15日 (火)12:00開場/13:00開演(※16:10頃終演予定)会場:国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)■出演者谷友矩(喜多流) / 田崎甫(宝生流) / 林美佐(金春流) / 野村拳之介(和泉流) / 坂口貴信(観世流) / ほか■チケット料金正面:1,500円脇正面:1,000円(学生700円)中正面:700円(学生500円)(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月08日ユネスコ無形文化遺産に登録された日本の伝統芸能のうち、歌舞伎、文楽、能楽、雅楽、そして沖縄の組踊(くみおどり)を一同に集めた展覧会、『体感!日本の伝統芸能-歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界-』が3月13日(日)まで東京国立博物館 表慶館で開催されている。鑑賞者が再現舞台に上がり、その空間も堪能できる体験型の展覧会だ。ユネスコ無形文化遺産とは、口承伝承や芸能、社会的慣習、祭礼行事、伝統工芸技術など、無形の文化遺産を国際的に保護することを目的に、2003年に誕生したもの(正式なスタートは2006年の条約発効から)。日本からは、田植踊や田楽、神楽など、現在22件がユネスコ無形文化遺産として登録されている。同展は、このユネスコ無形文化遺産にも登録されている伝統芸能から、代表的な5つの歴史と美、そして受け継がれてきた「わざ」を紹介していくもの。歌舞伎、文楽、能楽、組踊の舞台、雅楽の順で、それぞれの衣装や小道具、資料映像を展示する。また、それぞれの舞台をほぼ原寸大に再現しており、その一部は鑑賞者が自由に上がることができるのも特徴だ。『金門五山桐』舞台装置の再現第一章「歌舞伎」では、舞台で使われる小道具や、江戸時代の錦絵、実際に使用されている衣装などから、歌舞伎の歴史と面白さを紹介する。再現展示は、大盗賊・石川五右衛門が主人公の『金門五山桐』の、南禅寺山門の舞台装置。天井から垂れ下がった桜など、細かいところまで作り込まれており、鑑賞者は舞台に上がりこんで細部まで鑑賞することができる。役柄によって細かく変わる歌舞伎の隈取を浮世絵の展示を用いて解説また、日本最古の映画で国の重要文化財にも指定されている『紅葉狩』(1899年)も展示室内で上映。明治時代の名役者と謳われる九代目市川団十郎と五代目尾上菊五郎の演技が見られる貴重な映像は必見だ。第二章の「文楽」は、大阪で生まれた伝統芸能で浄瑠璃(語り物音楽)に合わせて人形が演技を行うもの。3人がかりで一体の人形を操作し、細やかな表情や繊細な動きで人々の心をひきつける。同展では、実際に使用されている人形や、人形の頭部などを実際の映像とともに展示。人形を操作しやすくするため、穴が随所にあけられている衣装や、演目によって変わる頭部など、めったに見られないものが並ぶ。文楽で使用されている衣装。背中と脇に穴が空いている演目により挿げ替える人形の頭部再現された文楽の舞台は、裏側から見ると黒衣がどのように人形を操っているかがよくわかる。実際の舞台ではわからないことも把握できるのが、この展覧会の醍醐味だ。正面から見る『義経千本桜』の再現裏側から見る『義経千本桜』続く第三章は、室町時代に観阿弥・世阿弥父子が、猿楽を元に大成させた「能楽」。能楽とは、能と狂言をあわせた呼び方。厳粛で優美な歌舞劇、仮面劇の能と、笑いの要素の多い狂言は、どちらも猿楽をルーツに持つ兄弟のような関係にある。この3月に国立能楽堂にて初公開となる復曲能(現在は上演されていない演目を復活上演させた能のこと)『岩船』の記録映像や装束、能面、楽器などが公開されている。能で使用される面大胆な意匠の能装束第4章は、琉球王朝から伝わる「組踊(くみおどり)」。琉球王朝は、遠方から来た使者をもてなすため、踊奉行を置き、長期滞在する客人をもてなしていた。そのなかで18世紀に生まれたのが、歌や舞を折り込みつつ進行する音楽劇「組踊」だ。展覧会では、この舞台の再現とともに、紅型(びんがた)の衣装や小道具を紹介していく。組踊「銘苅子(めかるしー)」の天女組踊に使われる花笠そして最後の章は「雅楽」。5〜9世紀にかけて、中国や朝鮮から伝来し、日本で整理・集成した古代の宮廷芸能の雅楽は、器楽演奏のみの「管絃」と、舞をともなう「舞楽」など、他の伝統芸能とは異なる独特な形態を持っている。展示されている豪華絢爛な装束は、すべて宮内庁式部職楽部で実際に使われているものだ。また、国立劇場で上演された宮内庁式部職楽部出演の雅楽公演の映像も見ることができる。雅楽の装束と小道具・小道具大陸の文化も感じさせる雅楽の装束同展をきっかけに、奥深い伝統芸能の世界を触れて、楽しんでみよう。取材・文:浦島茂世『体感!日本の伝統芸能-歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界-』2022年1月7日(金)~3月13日(日)、東京国立博物館表慶館にて開催
2022年01月12日能楽師 川口晃平主催による『第三回こがねい春の能』が2022年2月19日 (土)に小金井 宮地楽器ホール(小金井市民交流センター)大ホール(東京都小金井市)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティでチケット発売中 公式Facebook 公式YouTube 源平合戦の時代、和歌に思いを託した文武両道の名将・平忠度は、一ノ谷の合戦にて源氏方の岡部六弥太と組み合い、六弥太の郎党に囲まれ討ち死にした。「行き暮れて 木の下陰を 宿とせば 花や今宵の あるじならまし忠度」六弥太は辛くも討ち取った敵将の死骸の箙に付けられた短冊を読み、彼が名高い忠度卿であったと知り涙を流す。この歌はどこで死のうとままだと詠んだ、忠度の辞世であった。戦ののち、土地の人々が哀れに思って墓標の代わりに植えた桜の木のもとに、忠度の霊が現れ、語る和歌への思いと自らの討ち死にの様。能のパイオニア・世阿弥が、平家の名将に仮託して芸術の永遠を謳う名作「忠度」を、小金井宮地楽器ホールの空間を活かした演出で上演致します。【番組】解説川口晃平仕舞「雲林院」津村禮次郎「網之段」梅若紀彰狂言「蝸牛」山伏山本則秀主人山本則孝太郎冠者山本泰太郎(休憩十五分)能「忠度」平忠度の霊川口晃平旅の僧御厨誠吾所の者山本則重笛一噌隆之小鼓鵜澤洋太郎大鼓亀井広忠後見津村禮次郎小田切康陽松山隆之地謡梅若紀彰角当直隆山中ガ晶谷本健吾内藤幸雄土田英貴第一回「羽衣」第二回「田村 替装束」プロフィール<能楽師 川口晃平>シテ方観世流能楽師.。梅若会所属。小金井市出身。昭和五十一年生まれ。漫画家かわぐちかいじの長男。慶應義塾大学在学中に能に魅せられ能の道を志す。大学卒業後の平成十三年、五十六世梅若六郎(現・四世 梅若実)に入門、復曲能「降魔」にて初舞台。平成十九年独立。今までに「翁」の千歳、「石橋」「猩々乱」「道成寺」「望月」を披く。こがねい春の能のほかに緑龍会、三人の会を主催。舞台に立つ傍ら、小中学校を始めとして各地で能楽普及のレクチャーを行う。能楽師 川口晃平コメント武蔵小金井は歌川広重の「富士三十六景」にも玉川上水の桜が描かれるなど、江戸の昔より景勝の地でした。また、小金井の名の通り、多摩川段丘のはけの下より湧く豊富な地下水は、遠く縄文時代より人々の暮らしを潤してきました。私はこの小金井に生まれ育ち、時代が流れても変わらないものがあることを教わり、その何かに惹かれるような人間になった気がいたします。そして私が大学時代に出会い一生の仕事と決めた能は、正に古代から未来まで変わらぬ人の心、自然や神々の世界を題材にして、遥かな年月受け継がれてきた伝統芸能です。水清く花咲く小金井の春ごとに、能を一番ずつ大切に演じていければと「こがねい春の能」を立ち上げました。当日は現代の能楽を代表する共演者の方々にお力添えをいただき、舞台を勤めさせていただきます。また、今回はアーティストの阿部朱華羅さんに、当日の舞台背景の美術をお願いいたしました。演能に先立ちまして、初心者の方にも分かりやすく楽しんでいただけますよう、解説をいたします。公演概要『第三回 こがねい春の能』公演期間:2022年2月19日 (土)会場:小金井 宮地楽器ホール(小金井市民交流センター)大ホール(東京都小金井市本町6-14-45)■出演者川口晃平 / 津村禮次郎 / 梅若紀彰 / 亀井広忠 / 一噌隆之 / 鵜澤洋太郎 / 御厨誠吾 / 山本則重 / 山本則秀■スタッフこがねい春の能実行委員会■公演スケジュール2月19日 (土) 午後5時開演解説20分仕舞15分狂言25分能75分※開場は、開演の60分前です。※上演時間:約2時間半■チケット料金指定席S席:6,000円A席:5,000円自由席B席:3,500円学生:2,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月24日株式会社Global能楽社(東京都中野区)主催による『ひとつのはな#8「国栖」』『ひとつのはな#9「葵上」』が2021年12月17日 (金)に観世能楽堂(東京都中央区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中ひとつのはな#8「国栖」 ひとつのはな#9「葵上」 公式ホームページ #8「国栖」より#9「葵上」より2018年に訪日外国人の観光オプションとして始動した「ひとつのはな」は、都市部に少なかった夜間エンターテインメントとして、旅行客はもちろん、国内のビジネス層にも話題となった「初めての能楽鑑賞」を楽しめる公演です。2020年からは、新型コロナウイルス感染症の流行により、能楽堂公演の代わりに、リアルタイム配信にこだわり、「生(なま)」の舞台をそのままにネット配信していました。今回は初めて、お客様をお入れして、リアルタイム配信も同時に行います。ひとつのはな花という言葉は、さまざまな形の「魅力」を象徴する意味を持ち、能楽の世界では特に大切にされてきました。日本には、あふれるほどの「魅力」が古より受け継がれ、今もなお息づいています。能楽堂で見る真の能楽公演はそのひとつ。決して色褪せることのない「魅力」を時空を超えて伝えてくれます。▼「ひとつのはな」イメージ動画(演目:「羽衣」)※本記事の掲載画像は、本事業に関する記事又は紹介の為のイメージ使用は許可しております。その他の目的の転載・転用等は禁止です。Global能楽社日本が誇る文化の宝庫である伝統芸能 能楽。その確固たる芸術性を我が国の宝として、守り、伝え、広げることを目的とした新会社です。約700年もの間、変わらずに続く能楽を、さらに次の700年へ伝承するために現在出来ることを思案し、弊社では“伝統を守り伝えるマネージメント事業”と、“新たなチャンネルから伝え広げるプロデュース事業”に取り組みます。国や地域を問わずに世界中で一人でも多くの人が能楽を観たことがあるという未来を目指しています。公演概要ひとつのはな#8「国栖」公演日時:2021年12月17日 (金)16:30開場/17:00開演会場:観世能楽堂(東京都中央区銀座6-10-1GINZA SIX 地下3階)■出演者シテ: 清水義也 / ツレ: 坂井音隆(前ツレ)、武田祥照(後ツレ) / 子方: 清水義久 / ワキ: 福王和幸 / アイ: 高澤祐介(間狂言) / 地頭: 武田志房 / 笛: 藤田貴寛 / 小鼓: 田邊恭資 / 大鼓: 亀井洋佑 / 太鼓: 林雄一郎■スタッフ総合プロデューサー: 清水美穂子 / ディレクター: 白鳥勇輝■チケット料金前売:3,900円当日:4,400円(全自由席・税込)公演概要ひとつのはな#9「葵上」公演日時:2021年12月17日 (金)19:30開場/20:00開演会場:観世能楽堂(東京都中央区銀座6-10-1GINZA SIX 地下3階)■出演者シテ: 鵜澤光 / ツレ: 高梨万里 / ワキ: 江崎欽次朗 / アイ: 高澤祐介 / 地頭: 武田志房 / 笛: 藤田貴寛 / 小鼓: 田邊恭資 / 大鼓: 亀井洋佑 / 太鼓: 林雄一郎■スタッフ総合プロデューサー: 清水美穂子 / ディレクター: 白鳥勇輝■チケット料金前売:3,900円当日:4,400円(全自由席・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月09日『日本全国能楽キャラバン!金春円満井会横浜公演』が2022年1月29日(土) に横浜能楽堂(神奈川県横浜市)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて12月1日(月)より発売開始です。カンフェティで12月1日(月)10:00よりチケット発売開始! 公式ホームページ ■公演内容金春流では古来一子相伝により伝承されて来た「関寺小町」でしたが、八十世金春安明宗家により小書「古式」として本文の校訂整備と、宗家以外による上演が企図されました。今回2度目となります。由緒ある落ち着いた横浜能楽堂での公演に期待されます。狂言は稀曲「御田」を揺るぎない技術の第一人者山本東次郎師が演じます。《演目詳細》仕舞金春流「源太夫」シテ金春憲和地謡金春康之・金春穂高・佐藤俊之・金春飛翔仕舞金春流「花筐クルイ」シテ櫻間金記地謡山中一馬・政木哲司・柴山暁・酒井亮狂言大蔵流「御田」シテ山本東次郎アド山本泰太郎立衆山本凜太郎・山本則秀・山本則俊・寺本雅一・山本則孝・山本則重後見若松隆・山本修三郎笛一噌隆之小鼓岡本はる奈大鼓佃良太郎太鼓小寺真佐人能金春流「関寺小町古式」シテ本田光洋子方中村千紘ワキ森常好ワキツレ梅村昌功・大日方寛・則久英志笛一噌庸二小鼓観世新九郎大鼓國川純後見金春安明・横山紳一・金春穂高地頭髙橋忍地謡辻井八郎・金春憲和・山井綱雄・井上貴覚・本田芳樹・本田布由樹・中村昌弘■ タイムテーブル2022年1月29日(土)13:00開場14:00開演 - 17:00終演予定■ チケット料金S席:12,000円A席:10,000円B席:7,000円25歳以下優待券(B席):4,000円 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月25日アイドルグループ・King & Princeの神宮寺勇太が、舞台『葵上』『弱法師』 -「近代能楽集」より-の主演を務めることが14日、明らかになった。同舞台では全8編の短編戯曲からなる三島由紀夫の代表作「近代能楽集」の2編を連続上演。謡曲にも親しんできた三島が「能楽の自由な空間と時間の処理や、露わな形而上学的主題などを、そのまま現代に生かすためにシチュエーションを現代化」した作品で、能の物語を現代の設定へと落とし込みながら、現実世界を超越した能の幽玄さが違和感なく融合する独特の世界観が、演劇的にも最大の魅力となっている。『葵上』は、「源氏物語」を原典に能楽、そして近代劇へと移り変わりながらも時代を超えても変わることのない嫉妬や欲望、情念など心の内に秘められた闇を生々しくも幻想的に描いた作品で、三島自身が「一番気に入っている」と語る魂魄の劇。深夜の病院の一室を舞台に、美貌の青年・若林光(神宮寺)が入院する妻・葵の元を訪ねると、かつて光と恋仲であった六条康子(中山美穂)の生霊が現れる。『弱法師』は終末観に腰を据えた青年・俊徳(神宮寺)が、いかに大人の世界に復讐するかを軸に、滑稽にも見える両親とのやり取りと、主人公がこの世の終わりを語る長台詞、現実的なもの全てに対する敗北を表す最後の台詞が印象的な作品となっている。家庭裁判所の一室を舞台に、育ての親、生みの親という2組の夫婦が俊徳の親権を争うことから物語が始まる。演出は、ストレートプレイからミュージカル、近代古典など多方面にわたる作品を手掛け、確固たる演出力で作品を創り上げてきた宮田慶子が務める。これまでトークイベントやリーディング形式の上演で「近代能楽集」の作品を紐解いてきた宮田が、この独特の作品世界をどう表現するのか注目となっている。主演の神宮寺は舞台単独初主演となり、『葵上』では美貌の青年・若林光役、『弱法師』では戦火で視力を失った20歳の青年・俊徳役という、これまで数々の名優たちが演じてきた役に挑む。また2016年の『魔術』以来5年ぶりの舞台出演となる中山美穂が、『葵上』では光のかつての恋人・六条康子を、『弱法師』では俊徳を救おうとする調停委員・桜間級子を演じる。さらに『葵上』には、佐藤みゆき、金井菜々、『弱法師』には篠塚勝、木村靖司、加藤忍、渋谷はるかと、若手からベテランまで実力派キャストが結集した。東京公演は東京グローブ座にて11月8日~28日、大阪公演は梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて12月1日~5日。○演出:宮田慶子 コメント美しく格調高い台詞で織り上げられた三島由紀夫氏の戯曲は、同時に人間そのものに対する、冷徹で、時に辛辣なまでの深い洞察力に貫かれています。能の謡曲をもとに、その特色である「自由な空間と時間の処理」を生かして書かれた「近代能楽集」は、時を越えてなお、その演劇的輝きを失いません。『葵上』と『弱法師』は、どちらも魂の自立を求めて揺れ続ける青年がドラマティックに描かれます。一筋縄でいかないこの二人の青年に、神宮寺勇太さんが挑戦します。純粋さと毒気を描き出してくださることを楽しみにしています。そして両作品を、魅力あふれる中山美穂さんが支えてくださいます。時空を行き交う、感性を揺さぶる舞台にしたいと思います。○神宮寺勇太 コメント今回、初めて単独での主演舞台をやらせて頂く事を聞いた時、心臓のビクン! とする音が聞こえました。主演として舞台に立たせていただける喜びと、自分にどこまで出来るのかな?という思いが同時に駆け巡りました。ストレートプレイに挑戦させて頂くのも初めてですし、色んなことが初めてづくしな作品になります。『葵上』と『弱法師』の2作品の役を演じる事は、決して簡単ではないと思いますが、この2つの作品を演じ切ることができた後に演じる事の楽しさや、表現の幅が広がっているように、全身全霊で稽古に臨みたいと思います!来ていただけるお客様に今まで見た事のない、神宮寺勇太を大放出したいと思いますので、よろしくお願いします!○中山美穂 コメント長い芸能生活の中で、お芝居の舞台というのは1度しか経験が無く、正直不安でいっぱいです。古典文学から近代劇にされた三島作品2作ですから、尚更歴史の重みを感じています。人間の奥深い感情を、ストレートに演じることになると思うのですが、演出の宮田さん、キャストの皆さんと丁寧に思いを込めて演らせて頂きます。何より、足を運んで下さるお客様に満足頂ける『葵上』、『弱法師』をお届け出来るよう、努めて参ります。よろしくお願いします。
2021年09月14日「産んでから助産師を目指した話」第4話。赤ちゃんを産んだあと、助産師を目指した友人の体験談を助産師7年目のママ、おたんこ助産師さん(@otanko_mw)がマンガでご紹介します。 24歳で妊娠し出産した産院で、神助産師に出会ったことから、「私もいつか助産師になりたい」という夢を抱きつづけたママさん。34歳で看護学校に入学し、37歳で新人看護師に。そして、38歳で助産師学校に入学することに! 子どもを妊娠し出産したことで「助産師」という素晴らしい仕事を知り、2人の子どもの子育てをしながら、必死で勉強し夢を叶えつつあるママさん。 「自分が本当に輝きたい場所を見つけてしまったら、今から目指しても遅くはない!どうだってなれる時代に私たちは生きてるんだよ。」 その言葉に、背中を押されたママも多いようです。 SNSの投稿には「私も37歳で助産師学校に入学して、38歳で助産師になりました!」「看護師になるところからスタートしたのはスゴイ!」「勇気をもらいました!」など、ママになっても自分の夢を諦めず、突き進む姿に励まされたという声が多く寄せられていました。このほかの助産師エピソードなど笑える!感動!エピソードはおたんこ助産師さんのInstagramから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。 協力/おたんこ助産師
2021年01月25日「産んでから助産師を目指した話」第2話。赤ちゃんを産んだあと、助産師を目指した友人の体験談を助産師7年目のママ、おたんこ助産師さん(@otanko_mw)がマンガでご紹介します。 24歳で妊娠し出産。入院中、なぜ赤ちゃんが泣いているかもわからず途方に暮れていたら……? 神助産師が現れたーーー! 「ママたちはね、ほとんどのことを周りに頼って手抜きしながら育児していいのよ!」 「赤ちゃんが泣いてるときは、呼吸してるとき!」 「不安になることを焦る必要もないのよ~しっかり生きてるってことだからむしろ安心したらいいのよー!」 そう言って、涙を流すママを励まし、ガハハと笑う神助産師。 この言葉を聞き、助産師ってなんて素敵な仕事なんだ……!と感銘を受けたのでした。このほかの助産師エピソードなど笑える!感動!エピソードはおたんこ助産師さんのInstagramから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。 協力/おたんこ助産師
2021年01月23日壱「道成寺」左から 明星真由美 相葉裕樹 高橋和也 (撮影:細野晋司)『現代能楽集X『幸福論』~能「道成寺」「隅田川」より』が11月29日に東京・シアタートラムにて開幕。初日を迎えた作家・演出家・出演者のコメントが公開された。<現代能楽集X『幸福論』~能「道成寺」「隅田川」より>公演情報はこちら本作は、世田谷パブリックシアター芸術監督である野村萬斎の企画・監修により、能・狂言を基に現代演劇を創造するシリーズ「現代能楽集」の第10弾。今回は気鋭の劇作家・演出家の瀬戸山美咲と劇作家の長田育恵がタッグを組み、瀬奈じゅん、鷲尾真知子、相葉裕樹、清水くるみ、明星真由美、高橋和也の6名のキャスト共に、それぞれの幸福論を立ち上げる。初日を終え、「隅田川」を手がけた長田は「能の物語を借りて描き出す2020年の現在地は、生々しくも、どこか目に見えないものを信じられるような不思議な力に満ちています」と心境を語り、「この企画だからこその劇空間、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです」とメッセージ。「道成寺」を書き下ろした瀬戸山も「初日を終えて、さまざまな時代、さまざまな局面で人の想いを鎮めてきた能の持つ力を改めて感じています。今年の終わりにふさわしい作品になっていると思います」と、演出を務めた本公演の魅力を語った。「今日シアタートラムの舞台に立てた事を幸せに感じています。行動の不自由を感じている中、劇場に足を運んでくださったお客様に感謝申し上げます」と感謝の気持ちを告げたのは、出演者の鷲尾。瀬奈は「舞台は、芝居は、お客様と共に作り上げていくものだと、改めて実感した初日です……」、相葉も「約半年ぶりにお客様と同じ空間、同じ時間を共有する事ができとても幸せでした」と語るように、それぞれが舞台に立つ喜びを噛み締めているようだ。さらに、清水は「千秋楽まで変わり続ける舞台でありたいし、その中でたくさん吸収していきたいです。正解があるのか分からない、人生みたいな道のりを、3週間、もがき進んでいきたいと思っています」と意気込みを語っている。『現代能楽集X『幸福論』~能「道成寺」「隅田川」より』は、シアタートラムにて12月20日(日)まで上演中。<ポストトーク開催>12月9日(水)19:00鷲尾真知子明星真由美野村萬斎(世田谷パブリックシアター芸術監督)12月10日(木)19:00長田育恵(作)瀬奈じゅん清水くるみ12月11日(金)19:00瀬戸山美咲(作・演出)高橋和也相葉裕樹
2020年12月04日『現代能楽集Ⅹ『幸福論』~能「道成寺」「隅田川」より』がシアタートラムにて開幕。初日を無事に終え、舞台写真と作家・演出家・出演者のコメントが到着した。本作は、能・狂言を土台に現代演劇を創造する人気シリーズ「現代能楽集」の第10弾。今回は演劇賞を立て続けに受賞している、気鋭の劇作家・演出家の瀬戸山美咲と劇作家の長田育恵がタッグを組み、今を生きる私たちのための現代演劇を創作した。「道成寺」では父と母、息子の3人で暮らす幸せな家族がさらなる幸福を激しく求めた結果の悲劇、「隅田川」では運命的に出逢った3世代の女たちが、誰の目も届かない社会の片隅でありえるかもしれない物語を紡ぎ出す。出演するのは、瀬奈じゅん、鷲尾真知子、相葉裕樹といった豪華な顔ぶれ。彼らは異なる役で、それぞれの幸福論を立ち上げる。『現代能楽集Ⅹ『幸福論』~能「道成寺」「隅田川」より』は、シアタートラムにて12月20日(日)まで上演中。<初日コメント>初日を終えた現在の心境(11月29日)◆長田育恵 / 作(弐「隅田川」)開幕いたしました。炎のごとく、内からたぎるような「道成寺」。水のごとく、深度を増していく「隅田川」。能の物語を借りて描き出す2020 年の現在地は、生々しくも、どこか目に見えないものを信じられるような不思議な力に満ちています。この企画だからこその劇空間、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。今、ご自身を慈しみ、ここから次の一歩を踏み出すための静かな力となりましたら幸いです。◆瀬戸山美咲 / 作(壱「道成寺」)・演出初日を終えて、さまざまな時代、さまざまな局面で人の想いを鎮めてきた能の持つ力を改めて感じています。今年の終わりにふさわしい作品になっていると思います。たいへんな困難の中、劇場に足をお運びいただく皆様に本当に感謝します。何もない空間に世界を立ち上げていく6人の俳優たちの姿を是非観にいらしてください。◆瀬奈じゅん / 安藤千佳役(壱「道成寺」)・真鍋夏帆役(弐「隅田川」)本日、初日を迎えました。舞台は、芝居は、お客様と共に作り上げていくものだと、改めて実感した初日です...。足をお運びいただき、誠にありがとうございました。千秋楽までもっともっと深めて参ります。シアタートラムでお待ちしています!!◆相葉裕樹 / 橘清史郎役ほか(壱「道成寺」)・ハヤシ役ほか(弐「隅田川」)無事に幸福論の初日が開きホッとしています。約半年ぶりにお客様と同じ空間、同じ時間を共有する事ができとても幸せでした。演じていく中で日ごとに感情の揺れ方や感覚が変化していくと思います。千秋楽まで「幸せとは何か?」「生きるとは何か?」「愛情とは何か?」あらゆる感情を探し続けたいと思います。是非また劇場にお越し下さい。◆清水くるみ / 奥野あんず役ほか(壱「道成寺」)・谷口彩佳役(弐「隅田川」)もうすでに色々な意見をいただいていて、改めて演劇ってナマモノだなと感じています。千秋楽まで変わり続ける舞台でありたいし、その中でたくさん吸収していきたいです。正解があるのか分からない、人生みたいな道のりを、3週間、もがき進んでいきたいと思っています。感染対策ばっちりの劇場で、お待ちしております!◆明星真由美 / 橘真姫役(壱「道成寺」)・吉田翠役(弐「隅田川」)どこか皆である目指したゴールに到達できたような達成感のある良い初日だったように思います。でも特に『道成寺』は旅の入り口に過ぎないと。最初この台本を読んだ時、作品の世界観を表現する方法がいく通りもある気がしました。それはお客様が「どんな視点で我々登場人物を見るか」によってストーリーが変化する可能性があるなと。とてもチャレンジングですが、お客さんの呼吸を感じながら演じられたらと思っています。『隅田川』は、誰かの傷と、誰かの傷が出会うことによって、浄化が始まる物語だと私は解釈しています。それって、全ての出会いにも言える事で、この世界が回り続けている理由みたいなものですよね。今日の1ステージと、来てくださったお客様との『交換』は1度きりのもので、映像配信では成されないものだと私は信じています。最後まで奇跡が起きますように。◆高橋和也 / 橘清役(壱「道成寺」)・酒々井直人役(弐「隅田川」)稽古期間も劇場入りしてからも常に緊張を強いられる状況の中、奇跡のように幕が開いた。いつもなら皆で乾杯し、喜びを分かち合う時だが今はそれも無い。芝居をする為だけに僕等は集まり、そしてそれぞれうちに帰る。それでも、この作品に出演できて本当に良かったと心から思います。尊い経験をさせて頂きました。ありがとう!◆鷲尾真知子 / 白河安子役(壱「道成寺」)・向坂悦子役(弐「隅田川」)今年の二月に世田谷パブリックシアターにて出演した「メアリ・スチュアート」の後、世の中が一変しました。今日シアタートラムの舞台に立てた事を幸せに感じています。行動の不自由を感じている中、劇場に足を運んでくださったお客様に感謝申し上げます。スタッフキャストそしてお客様と一体になり幕があきました初日の高揚感は一入(ひとしお)でした。明日から「すべての事に」甘える事なく、緊張感をもって、千秋楽まで舞台を務めます。【公演概要】『現代能楽集Ⅹ『幸福論』~能「道成寺」「隅田川」より』11月29日(日)~12月20日(日)会場:シアタートラム
2020年12月01日東京・世田谷パブリックシアター芸術監督の野村萬斎による企画・監修で、能・狂言を土台に現代演劇を創作する「現代能楽集」シリーズ。これまで宮沢章夫や野田秀樹、倉持裕、前川知大ら日本の演劇界を代表する顔ぶれが、能の物語に着想を得て新作を書き下ろし、時には能の演出手法に触発されながら新たな“現代能楽集”を生みだしてきた企画だ。その第10弾となる『現代能楽集X『幸福論』~能「道成寺」「隅田川」より』が11月29日(日)から同劇場シアタートラムにて開幕。今回は、近年、演劇賞を立て続けに受賞している劇作家・演出家の瀬戸山美咲と、スケールの大きな物語を描きだす筆力が注目される劇作家・長田育恵により、“幸福論”を立ち上げる2作を上演する。まず、瀬戸山が作・演出を手掛けるのは、山伏への恋慕のあまり大蛇の姿となった娘を描く『道成寺』に着想を得た、順風満帆な人生を送る家族の物語。広告代理店を辞め独立したばかりの橘清、その妻・真姫は高級コンサルティングサロンを経営し、息子・清史郎は医学部の4年生だ。3人は順風満帆に見えるが、まだまだ満ち足りず、清は作家・安藤千佳の小説教室に通い始め、真姫は新たな顧客・白河安子を迎える。そして清史郎はアイドルを目指す奥野あんずと付き合い始めるが……。幸福な家族がさらなる幸福を激しく求めた結果の悲劇とは?長田が書き下ろすのは、旅路の果てに我が子の死を知る母の悲しさを描いた『隅田川』を元にした、運命的に出逢う3世代の女たちの物語。家裁調査官の真鍋夏帆はある日、万引きをした谷口彩佳を担当することに。彩佳は過去にある男と一夜を過ごし、秘密を抱えていた。一方、独居老人の向坂悦子はヘルパーの吉田翠に世話をされている。異なる日常を生きてきた夏帆、彩佳、悦子の運命は、川のほとりに結ばれていき……。こちらも瀬戸山が演出を担当し、誰の目も届かない社会の片隅でありえるかもしれない物語を紡いでゆく。出演は瀬奈じゅん、相葉裕樹、清水くるみ、明星真由美、高橋和也、鷲尾真知子で、この6名が2作でそれぞれ異なる役を演じる。現代に生きる人々の幸福とは何なのか?気鋭の女性作家ふたりが生み出す濃密な世界を体感してほしい。文:伊藤由紀子現代能楽集X『幸福論』~能「道成寺」「隅田川」より作:長田育恵(弐「隅田川」)・瀬戸山美咲(壱「道成寺」)演出:瀬戸山美咲監修:野村萬斎(世田谷パブリックシアター芸術監督)出演:瀬奈じゅん相葉裕樹清水くるみ明星真由美高橋和也鷲尾真知子2020年11月29日(日)~12月20日(日)会場:東京・シアタートラムポストトーク決定!12月9日(水)19:00登壇者:鷲尾真知子明星真由美野村萬斎(世田谷パブリックシアター芸術監督)12月10日(木)19:00登壇者:長田育恵(作)瀬奈じゅん清水くるみ12月11日(金)19:00登壇者:瀬戸山美咲(作・演出)高橋和也相葉裕樹※開催回のチケットをお持ちの方がご参加可能
2020年11月29日世田谷パブリックシアター芸術監督である狂言師の野村萬斎が企画・監修を務める「現代能楽集」シリーズ第10弾、現代能楽集X『幸福論』〜能「道成寺」「隅田川」よりの公演が11月29日(日)から上演されることが決定した。「現代能楽集」シリーズは芸術監督方針である「地域性、同時代性、普遍性」「伝統演劇と現代演劇の融合」「レパートリーの創造」という三つの柱にも基づき、古典の知恵と洗練を現代に還元し、現在の私たちの舞台創造に活かしていきたいという考えから生まれ、2003年以降、川村毅、鐘下辰男、宮沢章夫、野田秀樹、倉持裕、前川知大、マキノノゾミなど、日本の演劇界を代表する演出家が公演を手掛けきた。記念すべき第10弾となる今回は、演劇賞を立て続けに受賞している気鋭の劇作家/演出家の瀬戸山美咲と、たぐいまれな筆力をもつ劇作家・長田育恵により、今を生きる私たちのための現代演劇を創作。 鷲尾真知子、清水くるみ、相葉裕樹、瀬奈じゅん、明星真由美、高橋和也の出演者6名は「道成寺」「隅田川」でそれぞれ異なる役を演じ、それぞれの幸福論を立ち上げる。「道成寺」では、父・母・息子の幸福な家族がさらなる幸福を激しく求めた結果の悲劇を描き、「隅田川」では、運命的に出会う3世代の女たちが、誰の目も届かない社会の片隅でありえるかもしれない物語が紡がれるとのことだ。公演を通じて、現代に生きる人々の幸福について思いを巡らせてほしい。<長田育恵×瀬戸山美咲対談>――能狂言の謡曲を土台に現代演劇を立ち上げる「現代能楽集」。瀬戸山さんは、山伏への恋慕のあまり大蛇の姿となった娘を描く「道成寺」を、順風満帆な人生を送る青年を軸に、家族の物語として立ち上げるとか。瀬戸山:女の執念や激しい恋といった要素のある謡曲ですが、発端部分で娘に父が「毎年うちに寄宿しているあの山伏は、お前の夫になる男だ」と聞かされていた、という部分に着目しました。親から刷り込まれた幸せのイメージが不幸の始まりとも言えますし、それって現代でも十分あり得る感覚ですから。――確かに“外側の価値観”に自分を合わせてしまった不幸と考えると、近代にもある病にも感じられます。長田さんは「隅田川」を選ばれました。旅路の果てに我が子の死を知る母の悲しさを描いた謡曲ですが、10代の少女、順調にキャリアを積む女性、老女、3世代の物語として紡がれるそうですね。長田:「隅田川」は旅の物語ですよね。旅から戻って日常に帰るけれど、以前とは景色が全く変化してしまう......これって深く理解できる感覚ですし、一つの答えにたどり着いて、再び自分の世界に帰っていく部分に心惹かれました。女が舟の渡し守に「面白く狂わなければ乗せない」と言われる場面も印象的。 やりたくてやるのではなく、試練の中に何かを発見していく姿も、よく考えると普遍的だと思いました。――お二人とも女性が主人公(シテ)の謡曲を選択されましたが、現代的でリアルな葛藤を持つ人間の姿が浮かび上がりそうです。今回、長田さんの戯曲は瀬戸山さんが演出です。長田:これは今、初めて言うんですけど......瀬戸山さんが演出されることを意識し、自分の中で一つ、 大きな挑戦があるんです。一人の女性の、極私的な小宇宙を書きたいと思っていて。これまで私が描いてきた戯曲は、物語や、全体を貫くテーマが先にあり、その中で登場人物たちが役割を果たしていくような構成が多かった。でも今回は、一人の人間を中心に据えて、主人公のバーソナルな関係性を見つめて書いていく作業になりそう。瀬戸山:私の興味の中心は「人間が二人いたらどんな力学が働くか」なので、いつも四畳半で描けちゃう世界(笑)。長田さんは一瞬で違う景色が思い浮かぶような壮大な世界を描く作家ですから、極私的であっても、やっばり「小宇宙」なんだろうな......と期待が高まります。長田:瀬戸山さんは演出家でもあるから、「俳優が二人いれば物語が生まれる」というリアルな手応えがあるんでしょうね。――タイトルには「幸福論」と謳われています。瀬戸山:「論」と言うほど、大きく構えたことを言うつもりはないんですけれど(笑)。長田:打ち合わせで「どの人物も幸福を探しているんだよね」って盛り上がったんですよね(笑)。私たちが悩まされているコロナ禍は、さまざまな分断を生みました。例えば「新しい生活様式」にすぐ対応できる人と、取りこぼされる人たち、つまり変化に対応できない人たちが、ますます声を上げられなくなってしまった。今回私が書く物語は、そんな彼らの「幸福論」になりそうな気がしています。今って、これまで 散々描かれた大きな幸福論が脆くも崩れ去った世界に生きるような感覚。じゃあ自分が心から信じられるものってどれくらい残っているんだろう?と考えると、それはものすごく小さいものかもしれない。 そんな一人ひとりの「小さな幸福論」を見つける旅を描けたらと思っています。瀬戸山:多分、私が書く物語は、物質的には豊かで「ある幸福」は体現しているけれど、「幸福論」をアッブデートできない人たちの話のような気がしています。イメージとしてはシニカルで笑える作品になればいいな、と。その後、お客様には、長田さんの作品で人間の内面にグッと潜ってもらう。演出家としては、 そんなコントラストを生み出せたらと考えています。◆現代能楽集X『幸福論』〜能「道成寺」「隅田川」より日程: 11月29日(日)〜12月20日(日)会場:シアタートラム【料金(全席指定・税込)】一般:7500円高校生以下:3750円U24:3750円ほか各種割引あり一般発売日: 10月25日(日)お問合せ:世田谷パブリックシアターチケットセンター03-5432-1515(10:00〜19:00)※世田谷パブリックシアター/シアタートラムは劇場ガイドラインに基づきに感染拡大予防のために対策を講じています。 皆様に安心してご来場いただけますよう、ご理解・ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。詳細は世田谷パブリックシアターのHPよりご確認下さい。( )
2020年09月10日世田谷パブリックシアターで、11月から12月にかけて上演される、「現代能楽集」シリーズ、「現代能楽集Ⅹ 『幸福論』〜能「道成寺」「隅田川」より」。この度、本舞台の出演陣のビジュアルが公開された。芸術監督として狂言師の野村萬斎が企画・監修を務める「現代能楽集」は、芸術監督の方針である「地域性、同時代性、普遍性」「伝統演劇と現代演劇の融合」「レパートリーの創造」という3つの柱にもとづき、古典の知恵と洗練を現代に還元し、現在の舞台創造に活かしていきたいという考えから生まれたシリーズ。2003年以降、川村毅、鐘下辰男、宮沢章夫、野田秀樹、倉持裕、前川知大、マキノノゾミなど、日本の演劇界を代表する顔ぶれが作・演出を手がけてきた。それぞれが能の物語に着想を得て新作を書き下ろし、ときには能の演出手法に触発されながら、新たな「現代能楽集」を生みだされた。第10弾となる今回は、近年、演劇賞を立て続けに受賞している、気鋭の劇作家/演出家・瀬戸山美咲と、劇作家・長田育恵により、今を生きる人々のための現代演劇を創作。 出演者6名は「道成寺」「隅田川」でそれぞれ異なる役を演じ、それぞれの幸福論を立ち上げる。「道成寺」では、父・母・息子の幸福な家族がさらなる幸福を激しく求めた結果の悲劇を描き、 「隅田川」では、運命的に出逢う3世代の女たちが、誰の目も届かない社会の片隅でありえるかもしれない物語が描かれる。公開されたビジュアルには、出演者である瀬奈じゅん、相葉裕樹、清水くるみ、明星真由美、高橋和也、鷲尾真知子の顔が並んだ。■公演概要現代能楽集Ⅹ 『幸福論』〜能「道成寺」「隅田川」より【作】長田育恵(弐「隅田川」)・瀬戸山美咲(壱「道成寺」)【演出】瀬戸山美咲【監修】野村萬斎(世田谷パブリックシアター芸術監督)【出演】瀬奈じゅん、相葉裕樹、清水くるみ、明星真由美、高橋和也、鷲尾真知子【日程】2020年11月〜12月【会場】シアタートラム※公演スケジュールやチケット情報などの詳細は、決定次第、世田谷パブリックシアターHPにてお知らせいたします。【お問合せ】 世田谷パブリックシアターチケットセンター
2020年07月31日ダンス&ボーカルグループTRFのSAM(57)が、9月28日に東京・宝生能楽堂で能楽舞台にデビューした。その舞台裏の様子が、10月1日放送の「ノンストップ!」で紹介された。SAMの新たな挑戦にネットでは注目が集まった。《うえええ、SAMさんの能楽見たいー!かっこいいー》《ダンスと能のマリアージュがいずれどこかで鑑賞できるのかな?面白そう》SAMは能に始めたきっかけについて、「5、6年ほど前から歌舞伎や狂言、能といった日本の古典に興味が出始めた」と語った。その中でも能が持つシンプルな「静」の世界は、長年やってきたダンスと「対極にある」と感じたという。さらに、SAMの先祖に宝生流の能楽師がいたという縁も判明。能に運命を感じたというSAMは、今年3月に宝生流に弟子入りして稽古に励んだ。SAMは本番で約6分間にわたり、源義経の幼少期を題材にした「鞍馬天狗」を披露。終演後、「能とストリートダンスのコラボという新たな世界を作り上げたい」と今後も能を続けていく意欲を見せた。SAMといえば、16年に「一般社団法人ダレデモダンス」を設立。医師や理学療法士の協力を得て、リハビリや認知症の予防などを目的とした高齢者向けのダンスを考案したことも記憶に新しい。そんな飽くなきチャレンジ魂を持つSAMを讃える声が上がった。《このタイミングで目についちゃったSAMさん57才で能楽師デビュー。素晴らしい。未知の分野に挑戦するのに年齢は関係ないと言うこと》《SAMさん、能楽師デビュー57歳からの挑戦っ すごいなー前向いてるなー 何かを始めるのに年齢は関係ないんだよね》《今朝、TRFのSAMさんが 能の世界に入ったというニュースを見た 僕からしたら成功した人というイメージだが この人の挑戦はまだ終わっていなかったんだなと思った 上の世代が挑戦しているとは 朝から良い刺激を受けた》還暦を目前としたSAM。ゆくゆくは理想的なシニアの“ロールモデル”となりそうだ。
2019年10月02日「伝統芸能」そして「能楽」──それは人生を円熟させた一部の教養人のためだけにあるのでしょうか。実は能楽の舞台へ足を運ぶ人の中には、上演にはまったく目を向けず、仕事のアイデアや自分の人生について考えたことを紙に書いている方もいるんです。「忙しい日々を過ごす人ほど、自分に向き合う場として能楽を利用してほしい」そう話すのは、現役の能楽師である宝生和英(ほうしょう・かずふさ)さん。宝生流という流派の宗家に生まれ育ち、幼い頃から能楽に慣れ親しんできた彼に、現代における能楽の存在意義とはいったい何なのか、お話を伺いました。宝生流の第二十世宗家である宝生和英さん。22歳のときに家元を継ぎ、現在32歳の若き能楽師(能役者)だ。■エンターテインメントにはない能楽の魅力──宝生さんは「和の会」という自演会を主宰していらっしゃいますね。その「和の会」が今年10年を迎えられるということですが、発足のきっかけは何だったのでしょうか。10年前はちょうど私が家元となった初年度でした。そのきっかけとして、何か今までとは違うことをしたいという思いがあったんです。これまで宝生会(※)で行っていた定期公演とはまた別に、能楽の公演自体がひとつのビジネスとして成立するのか。そして、これまで能楽を観ていない人たちにどのような社会的価値を提供できるのか、という挑戦でもありました。※ 五流派ある能楽シテ方のひとつ、宝生流の公式団体。毎月の定期公演をはじめとする多様な公演を主催するほか、能楽の普及活動を行っている。昨年の『能楽カフェ』では参加者からの質問に応える場面も──昨年の企画「能楽カフェ」では「能は心を鎮める作用がある」という新しい楽しみかたを紹介されていました。「能楽カフェ」は、ブランディングのための試みでした。といいますのも、そもそも能楽が「伝統芸能」というジャンルにまとめられているということに対して懸念があったからです。たとえば歌舞伎と能楽では、お客様に与えるものがまるで違う。それなのに、その違いがまるで理解されていないのではないか、と。エンターテインメントは、驚きや楽しみなど、大きな感情の揺れ動きを与えるものです。それに対して、能楽は拍手の是非が問われるほど心を落ち着けて観るもので、主役はお客様一人ひとりです。どちらかと言えば、神社仏閣に行く感覚に近いものがあります。私は情報過多な現代だからこそ、能楽のように心を鎮めて自分と向き合う場が必要だと考えています。■今の時代に、能楽は絶対に必要──宝生さんは、いとうせいこうさんとタッグを組んで舞台に映像を投影したり、スカイツリーでVJ(ビジュアルジョッキー)とコラボレーションした公演を行うなど、多方面で普及活動をされていますよね。最先端技術を積極的に取り入れている背景にはどのようなお考えがありますか。まず大前提として、能楽が今の社会に絶対的に必要であるという確信があります。先ほど「心を鎮める」という表現をしましたが、能楽を観ていると、自分と向き合う時間が自然と生まれます。今の自分が本当に正しいのか、状況を捉え直す機会が作られ、自分の身に起きた良いこと・悪いことに対して一喜一憂する必要なんてないと教えてくれる場所にもなるんです。こういった能楽の魅力を幅広い層に伝えていくために、あえてエンターテインメントに寄せたコンテンツを上演したり、能楽の持つ言葉を生かす取り組みにチャレンジしたりしています。僕が一貫してやりたいのは、本来の能楽の良さ──アンビエントな、つまり、環境に溶け込める芸能であるという魅力を伝えていくことなんです。東京スカイツリーで行われた「能×VJ LIVE」では最新のサウンド・ビジュアルエフェクトを利用し、能『小鍛冶』をダイジェストで上演──アンビエントな芸能というのはどういうことでしょうか。もともと能楽は屋外で上演されていたこともあって、自然の力による演出が得意な芸能でした。決まったセットや人間の手によって演出されるのではなく、太陽の光や、そこに生える草花の香りなどによって、人間の五感を奮い立たせていた。ところが現代になって、能楽堂という建物の中に入ってしまった。これは能楽にとって、ひとつの悲劇なんです。どのようにしてそれを取り戻していくかということが、僕にとっての課題のひとつです。──でも、宝生さんは最新の技術をどんどん能楽に取り入れていますよね。能楽の魅力が「自然の力による演出」なら、むしろ反対のことをしているような気がするのですが……。そんなことはないんですよ。技術が急速に進化している現代だからこそ、失ったものを科学技術で補っても良いと思っています。実は、能楽は最先端技術ととても相性が良いんです。まわりの環境に溶け込むことが得意なので、それを彩るものがなんであれ、本来の味は失われない。技術に頼りきるのではなく、心を鎮めるための芸能である能楽を演出する要素のひとつとして溶け込ませていくことが大切だと考えています。昔どういうやり方をしていたか、というだけではなく、これからどのように社会に提供していくか。それを考えるのが自分の仕事だと感じています。そのために、どういう手段があるか、その手段を使って能楽の魅力をどう表現していくか、ということを常々探求しています。■最初はボーっとするだけでもいい。能楽を楽しむ3ステップ──まだ能楽に触れたことのない人はどうやって能楽に親しんだらいいのでしょうか?ぜひおすすめの見方など教えてください。あくまでも自分で実践してみて一番すんなりいった方法になりますが、3つのステップを提唱したいと思います。ステップ1は、メモとペンを持って行ってください。前半、舞台の内容に連動させないで、自分の悩みをただメモ帳に書き出してみます。能楽堂は暗転しないのでぜひメモしていただきたいですね。後半ではその悩みに対して、解決法を考えてみてください。続くステップ2では、メモ帳を取りはらって、ステップ1で行ったのと同じことを、今度はご自身の頭の中でやってみてください。――あれ、舞台を観ていないですね(笑)はい(笑)。最初はそれでもいいと思っています。実際に公演に通ってくださっている方で、デザイナーの方がいます。その方は上演中ずっとラフを描いたりしているそうなんです。曰く、「能楽堂に来るとどんどんアイデアが浮かんでくる」そうで。それを言われたとき、僕はすごく嬉しかったんです。ボーっと音を聞き、能を観ながら、浮かんでくるアイデアって、何にも代えがたかったりします。そういう贅沢な時間を過ごすのも良いのではないかと。まずは能楽堂の空間を楽しむことが大事──なるほど。まずは能楽堂での時間の過ごし方を知るわけですね。ステップ3では何をすればいいのでしょうか?ステップ3が一番大事です。まず予習をしてきてください。そして舞台が始まったら、その中に自分の人生を投影してみましょう。物語に出てくる登場人物の立場になったとき、自分だったらどう考えて、どう行動するのか。正義が対立する話であれば、善と悪とは何なのか。そこまで考えたら、観ることがもっともっと楽しくなります。可能であれば、謡(台詞)の意味まで理解してみると、詠まれた歌の情景まで想像を広げることができるし、自分の身近な世界や記憶とつなげていくこともできる。そうなると、もっといろいろな曲を観たくなっていくと思います。──演目の予習は学びたくなってからで良いということでしょうか?最初からステップ3に行かなくても良いんです。なぜならば、先ほどお話したように、能楽というもの自体が、エンターテインメントのセオリーから外れているからです。「面白い」の基準がそもそも違うのです。興味深いということを「面白い」と感じられるかどうかが、問題になってきます。たとえば、「面白いよ」と人から勧められて見にきたときに、エンターテインメントの基準で見てしまうと、きっと期待外れだと思われてしまうんです。ちょっとお茶しに来ただけだったのに、がっつりステーキが出てきて、なんだか胃もたれしちゃったな……というような(笑)。まずはエンターテインメントの概念から外れて、能楽の楽しみ方とはステップをひとつずつ踏み固めていくようなものなのだと、知っていただけたらと思っています。■7/28開催「和の会」公演のテーマは「祝祭」──「和の会」は今年でグランドフィナーレを迎えられるとか。今回の演目『七人猩々(しちにんしょうじょう)』の見どころについてぜひお聞かせください。毎年「和の会」の公演では、テーマがシンプルで、一言で表せるような曲を上演していまして、今年の『七人猩々』でいえば「祝祭」です。「猩々(しょうじょう)」という水の精霊が出てきて舞うという、メッセージ性はほとんどない曲です。ただ、お祝いがだんだんと形式的になってきている現代で、「祝う」ことのひとつの在り方が提示されています。相手の幸せを自分の幸せのように感じて、祝うなかで自分も一緒に楽しんでしまう。まだコミュニティが小さかった古代のお祭りに近い感覚があると思いますね。水の上を歩いていることを表す独特な足遣いもしますので、ぜひそちらも注目してみてください。──シテ(主役・猩々)が7人いるそうですが……舞台上で狭くはないんですか?狭いです(笑)。シテ(主役)が7人もいると、演者にとってはやはり狭いらしい──7人もいると舞を合わせるのも大変そうです。これがまた能楽の独特なところなのですが、ショーと違って完璧にシンクロするということは求めていないんです。能楽は身体のリズムに合わせてやっていますが、人の心拍数は人それぞれなので、自然とずれてくるところがあるわけです。ここを100%合わせてしまうとかえって面白くなくなってしまいます。輪唱のように、そのときの互いの空気で、あえて外すということをしたりします。あえて外す人間臭さというか、「気持ちのいい違和感」を創りたいと思っていますので、お客様にもぜひ遊び心をもって見ていただければ。──最後にDRESS読者に向けてメッセージをお願いします。現代は生き方の多様性が認められている一方、逆に「こうあるべき」という意見も多すぎる時代だと思います。ひとつの枠組みにはめてしまうのはあまりにもったいないですし、なにか「理想像」があったとしても、それは自分でしか作れません。だからこそ一旦立ち止まって、自分を大切にする時間を持つことが必要なのだと思います。これは自分自身の経験からなのですが、自分のペースをつかむというのは、30代になってからできることのように思います。そこで生まれたゆとりを、忘れたり上書きしたりするのに使うのではなく、あえて立ち止まって向き合う時間に使うということは、僕自身とても大事にしていることです。さまざまな情報の中から自分に必要なものを取捨選択するために、能楽堂で過ごす時間、能楽を観る時間を利用していただけたら、こんなに嬉しいことはありません。宝生和英氏が主宰する「和の会」グランドフィナーレ公演は7月28日(土)開催。DRESS観劇部でも参加者を募集しています。まだ能楽を観たことがないという方、ぜひ能楽デビューしてみませんか?
2018年07月11日そろそろ春に向けて、なにか新しいことを始めようかな……と考えている人も多いのでは。そんな方は、この機会に日本の伝統芸能に触れてみるのはいかがでしょうか。自らのルーツを知るだけでなく、知らなかった日本の文化や作法に触れて、自分と深く向き合うきっかけになるかもしれません。今回は、和の学びと楽しい体験がつまったイベント「ふらっと能楽体験」をご紹介します。■「能楽」って知っていますか能楽の上演は主としてこのような専用舞台で行われます。歌舞伎や文楽と並ぶ日本の伝統芸能として有名な能楽。能の作品の多くは、主役である幽霊が出てきて、昔の想いを語って去っていくという内容です。幽霊が出てくるだけでなく、その幽霊が主役である、という演劇は海外でもあまり例がないのだそう。幽霊や神など、人ではないものを内包する能楽の世界観は、しばしば「幽玄」と表現されます。「ふらっと能楽体験」では、能楽の世界の奥深い美しさだけでなく、能楽を支える「身体性」や「道具」など、その内側にまでたっぷり触れることができます。どちらかといえば能楽初心者向けのこちらのイベント。筆者がお邪魔させていただいたときは、20代から50代まで幅広い年代の方々が参加されていました。定期的に能楽を観るという人もいれば、少し見たことがある程度の人まで、能楽キャリアも人それぞれ。今回は、「特に楽しかった!」と感想が寄せられた体験型コンテンツに焦点をあてて、イベントの一部をご紹介します。■基本の構えとすり足はなかなか過酷最初に教えてもらったのは、基本の構えと足の運び。これが思った以上に過酷!能舞台の「橋掛かり」という場所をすり足で進みます。能楽の表現では、たとえお爺さんの役だからといって、“いかにも”なお年寄りの動作をしません。能の動きはすべて基本の「構え」に支えられていて、しっかりとした骨格を保つからこそ装束も生きてくるのだとか。そうした能楽の基本姿勢は、ぜひ一度体験してみてほしいほどに難しいのです。・まずは前傾姿勢になり、お尻を後ろに突き出す。・その状態から上体を起こす。その際、骨盤はそのままに、胸だけ起こしてくるように。・進むときも、膝はできる限り曲げず、かかとは床から離さないように(俗に言うすり足ですね)という内容。実際にやってみると、まったくもって言われる通りにはいかないことがわかります。能の舞の美しさは、普段私たちが普通にしている姿勢とは異なった「構え」や「すり足」など、知られざる身体性によって支えられていたのですね。■能面を着けての記念撮影もイベントでは紹介する曲に合わせて、実際に舞台で使われる小道具や能面に触れることができます。今回は『高砂』という大変おめでたい演目で使われる道具を紹介してもらいました。『高砂』という曲で使われる2種の能面。能『高砂』曲紹介兵庫県の高砂神社にある「相生の松(あいおいのまつ)」に由来する、大変格式の高いおめでたい曲。松は古来、神が宿る木とされ、常緑樹である「松」に「長い繁栄」を、「相生(あいおい)」という言葉に「ともに老いる」という意味がかけられています。能『高砂』は、夫婦和合の象徴として、その一節が結婚式等で謡われることもあるのだとか。『高砂』に登場するお爺さんが着用する「小牛尉」という面を着けて撮影タイム。能面と一緒に着けている鬘は1回1回結うのだそう。「能面のような表情」という表現は、表情があまりないという意味で使われますが、実際の能面をよく見ると、ちょっとした角度で見え方が変わるほど、豊かな顔つきであることに気づきます。能楽師はその微妙な角度を工夫しているため、時に自分の視界より面の角度を優先することもあるという、普通だったら考えられないようなお話まで聞くことができました。■謡(うたい)で舞台に反響する声を楽しむせっかく能舞台に立てるからには、あの不思議な響きの謡も体験したい。今回教えていただいたのは、祝賀の場面で謡われることもあるという「四海波静かにて」から始まる詞章。お能の詞章には、素人には難しい独特の節付けが存在しているので、能楽師の安藤さんの後に続いて一緒に謡っていきます。安藤さんからは、「とにかく大きな声で謡ってください」とのアドバイス。謡のときにも扇を必要とするのは、結界を結ぶ意味があるからなのだとか。扇をもって結界とみなすのは、能だけでなく茶道などほかの日本文化にも通ずる部分があります。この微妙な節付けが難しく、苦戦します。しかしながら、大人になってから人前で大きな声を出す機会はそう多くないもの。能楽堂で声を出すと、自分の声ではないかと思うほど響いてくるので、これはなかなか気持ちいいものでした。そして何よりプロの能楽師の声はけた違いで、真正面に向き合うと圧倒されます!プロの能楽師の声を浴びつつ、出せる限りの声を響かせます■ゆったりに見えて意外に難しい能の舞謡を習った後は、その謡にあわせた舞を実際に舞台で舞うことができます。最初に教えてもらった基本の構えとすり足を軸に、「型」と呼ばれる舞の振付けを教えてもらいます。実際に体験するのは、30秒ほどの短い舞。先に練習した「四海波静かにて」の一節を謡ったら、後はプロの能楽師の謡にあわせて教えてもらった通りに舞います。型を覚えたら、一人ひとり能面を着けて舞ってみます能面を着けたときの視界の狭さは想像以上。頼りになるのは、サポートしてくれる能楽師の方の声、謡が聞こえてくる方角、そしてうっすら視界に入る柱のみ。特に柱については、観客側から見ると邪魔でしかないものが、なぜ能舞台に存在するのかを身をもって体験しました。能面をつけて視野を狭められると、否が応にも視覚以外の感覚を研ぎ澄まされることがわかります。それは同時に、普段私たちが何気なくしている仕草が、いかに無意識的で受動的なものか、ということでもありますね。楽しい体験のなかには、そうした気づきも存在していました。■初心者こそ行ってみて!まずは触れてみることからプロの能楽師による舞も見ることができる。上演時以外は簡単に立ち入ることのできない能舞台を貸切状態で行われるこちらのイベント。能楽の奥深い世界にもっと気軽に触れてみてほしいという想いから、3000円という低価格で、毎月2回、定期的に開催しているそうです。紹介される能面や装束は、すべて主催の銕仙会で所蔵されているもの。普段の演能で実際に使用されているばかりでなく、江戸時代に作られた歴史ある貴重品もあるのだとか。初めての人でも楽しめる体験なのは、舞台から能面・装束にいたるまで、「本物」に触れることができるからこそ。紹介される道具類は曲に合わせて毎回変えるそうなので、何度でも楽しめそうですね。参加者からは、「プロの能楽師の謡をこんなに至近距離で浴びるのは、観ているときとまた違った感覚があった」「能面を着けて舞うなんて、なかなかできないから嬉しかった」などの感想が寄せられました。足袋や扇などの必要な道具もすべて貸し出してくれるので、イベント名の通り「ふらっと」能楽の世界にトリップすることができそうです。百聞は一見にしかず、「伝統芸能は敷居が高い」と思う人こそぜひ参加してみては。あっという間の2時間になること間違いなし、ですよ。■ふらっと能楽体験イベント概要ふらっと能楽体験■開催日:・3月22日(木)・4月6日(金)・20日(金)・5月4日(金・祝)・18日(金)※以降も月2回の開催を予定。■開催時間:全日程10時~12時■開催場所:銕仙会能楽研修所(東京都港区南青山4-21-29/表参道A4出口より徒歩5分)■参加費:3000円(足袋・扇・資料の貸出含む)下記「じゃらん」の専用ページよりお申込みください。
2018年03月12日文豪・夏目漱石や、日本文化に関する随筆を多数発表してきた白洲正子さんといった著名人の趣味としても愛されてきた能楽。能楽協会によると、江戸時代初期には「能の謡を習う」ということが一般に広まっていたそうで、その繁栄ぶりは現代のカラオケ文化にも例えられるほどなのだとか。江戸時代から現代まで、長きにわたってお稽古事としても続く「能」には一体どんな魅力があるのでしょうか。今回は、お稽古ごととしての能の魅力について、プロの能楽師として忙しい毎日を送るかたわら、素人のお弟子さんの指導を行う谷本健吾さんにお話を伺いました。シテ方観世流能楽師の谷本健吾さん。シテ方とは、能のシテ(いわゆる主役のこと)を演じるほか、地謡(コーラス)、後見、大道具作成なども行う。(撮影:今村綾子)■声と身体をつかう、能のお稽古お稽古ごととしての「能」の魅力とは。(撮影:今村綾子)――まずはお稽古の内容について軽くお聞かせください。谷本さん:普段お弟子さんにお教えしているのは、能の「謡」と「仕舞」になります。「謡」では能の台本である「謡本」を使用してその詞章を謡うこと、「仕舞」では能の舞における基本的な所作(型)を学ぶことで、能の基礎的な発声と身体の使い方を身に着けていきます。――どんな方がお稽古にいらっしゃるのでしょうか。谷本さん:能の稽古というと、能をよく観る方や詳しい方が始められるとイメージされるかもしれませんが、お稽古を始める時点では「あまり能を見たことがない」という方も意外といらっしゃいます。例えば、ご家族が昔お稽古していた関係で家に謡本があったから習ってみようと思った方や、お子さんで能面が好きだからということで、始められた方など、きっかけは人によってさまざまです。年代としては10代のお子さんから、大人では20代~80代までとかなり幅広いですね。仕舞の稽古は、能の舞の基本所作(型)を学ぶことから始まる。(撮影:今村綾子)■世にも贅沢な発表会、社中会とは――「習い事」として始める以上、やはり何かしらステップアップがあるのでしょうか?谷本さん:年に1回、社中会というおさらい会を開催しています。社中会では、これまで学んできた謡や仕舞を発表していただくわけですが、ひとりで舞台に立つのではなく、「謡」の発表でも「仕舞」の発表でも、一番メインの「シテ(*1)」の部分はお弟子さんに務めていただき、まわりの"役"は、玄人能楽師がつかせていただいています。(*1)シテ……いわゆる主役のことを指す。主に亡霊や神など人間ではない超自然的なものを演じることが多く、能面を着けて演じられることが多い。――一番おいしいところは弟子がやって、しかも玄人の能楽師さんがサポートしてくださると。それは贅沢ですね。谷本さん:習っていただく以上、楽しむことももちろんですが、ご自身の成長を実感していただきたいとも思っています。素人のお弟子さんでも、本物の能舞台で、玄人の能楽師の謡を浴び、いままでの成果を発表するということは、能を習う醍醐味かもしれませんね。社中会に向けてひとつ目標が定まると、やはり目に見えてレベルアップされることがわかります。お弟子さんのそうした姿を見守れることは、教える側として大変楽しいことです。また、仕舞であれば、囃子方という楽器奏者がついて行う「舞囃子(まいばやし)」、もっと進めば、能を一番舞うこと(能の作品を一曲上演すること)もできるようになります。能を上演するときには、ご自身以外の出演者はすべて玄人の能楽師で、能面や装束も本物を着けていただくことになります。能を上演するとなると正直それなりに費用も必要になってきますので、もちろん強制ではありませんが、能を一番舞うことで初めてわかることもあることも事実です。清水の舞台から飛び降りる気持ちでいつか挑戦してみていただきたいとは思っています。■玄人として能に携わるということ――素人でも能を上演できる……なんだか遠い世界に感じられます。ところで、能楽師である谷本さんにとっては「能を演じること」は日常かと思います。普段どのようなことを考えて演じていらっしゃるのでしょうか。谷本さん:そうですね……正直能を舞うということは大変に苦しいことなんです。見ていると「ゆったりしているな」と思われるかもしれませんが、能面をかけると視野も狭く、10キロや20キロもある装束を着けて舞台の上で舞うということは、実際苦しいです。能を演じるのは決して楽なことではない。それでもなお、続ける魅力がそこにはある。(撮影:今村綾子)――苦しい……それでもなさるのは一体なぜなのでしょうか。谷本さん:それでも……私の場合はやはり幼い頃から楽屋に出入りさせていただいて。鬘や装束がずらりとならんだ楽屋の風景、そしてそれを着ける大人たちを見て、いつか自分もあれに触れてみたいという憧れがずっとあったんでしょうね。能面や装束にも触れることができるようになった今でも、銕之丞家(*2)に所蔵されている憧れの装束や能面で舞える機会があれば、やはり嬉しいと思いますし、自分の師匠や尊敬する能楽師の先生方と一緒に舞台に立たせていただければ、舞台を終えたあとに幸せな時間だったと実感することもあります。ただ、我々がやっていることは一生勉強していくことなので。1回の公演を無事に終えられたらそこで完成、ということはないですね。続ける動機は……能が好きだからの一言に尽きるのですが、やはり670年続いてきたものを後の時代に継続すると言う責任は、少なからずあると思います。家に子どもができてからは、将来子どもたちが能楽師になりたいと言ったときに、少しでも良い環境で能を続けられるようにするのも、親である自分の役割だという思いも強くなりましたね。(*2)銕之丞家…江戸時代中期に観世宗家より分家した観世銕之丞家。現在、本拠地は東京・南青山の銕仙会能楽研修所にある。舞台での谷本さん。幼い頃の憧れがあって、いまに続いている。(能『松風』、撮影:駒井壮介)――お素人さんの能の稽古は、そうした玄人の方々が歩む芸道の一端にふれるものなのかと想像しました。谷本さん:そうですね……稽古を始める前と後では、確実に能の見方や感覚は変わると思います。私たち玄人は自分の師匠に普段の稽古で褒められることはありません。独立後も、そのときの舞台であったり、自分のレベルに応じて師匠や先輩方からご注意やアドバイスをいただきます。芸の道に携わるということは、終わりのないものを追い続けることでもあるのだと思います。お弟子さんに教える際は、できる限りその方の特性を見て、それぞれに合った指導を心がけています。ひとつ基礎である所作(型)を覚えたら終わりではなく、それができてようやく手の角度であったり、微妙な感覚を伝えることができる。本人にも自分の成長を実感してもらいたいので、時には厳しめに伝えることもあります。……こういうことをお話しすると怖がられてしまいそうなので、あまり言いたくはないのですが(笑)。それでも、お弟子さん方がひとつ社中会を終えて、「もっと前に進みたい」「いつかまた能をやりたい」と研鑽を積んでいくのは嬉しいことです。わかりやすいものが優先される時代だからこそ、能のように、一歩進んでようやく次の一歩に進めるというものの魅力を、身をもって伝えていきたいと思っています。■能が新しい好奇心の扉を開いてくれる――最後に、能をご覧になったことのない方に一言いただけますか。谷本さん:能は謡と舞だけで完成するわけではなく、囃子や能面、装束などありとあらゆるものがあって成立するものです。さまざまな要素があるから難しいと思われるかもしれませんが、わからないと感じたことが新しい好奇心の扉を開くこともあります。お稽古に限らず、まずは一度お越しになっていただいて、実際に見て、体験していただければと思います。■この方にお話を伺いました谷本健吾シテ方観世流能楽師故谷本正鉦の孫。八世観世銕之亟(人間国宝)、九世観世銕之丞に師事。銕仙会所属。四歳にて初舞台。これまでに「乱」「石橋」「道成寺」「望月」等を披く。国士舘大学、明星大学にて非常勤講師を勤める。Facebook::稽古のお問合せは下記まで。公益社団法人 銕仙会内 谷本健吾TEL:03-3401-2285(平日10~17時)mail:info@tessen.org(撮影:今村綾子)■谷本健吾さんご出演の公演情報杉本博司企画・監修「Noh Climax」日本を代表する現代美術作家杉本博司氏が所蔵する能面、屏風を使用し、能を新しいかたちで演出する公演。伝統芸能にも造詣が深い杉本氏の能面コレクションと、それに対峙する10人の若手能楽師のパフォーマンスが期待される。1月27日(土)午後1時開演、午後5時開演全2回公演、東京渋谷、セルリアンタワー能楽堂にて。チケット申込みは、チケットぴあ専用ページより。成田美名子画業40周年記念「花花能」漫画『花よりも花の如く』(白泉社)の作者、成田美名子氏の画業40周年を記念した能公演。作中で主人公・憲人が演じた演目が上演される。2018年2月11日(日)午後1時開演2018年2月12日(月・祝)午後1時開演2018年2月13日(火)午後7時開演全3公演。東京銀座、GINZA SIXの観世能楽堂にて。谷本さんは13日に、源頼光と土蜘蛛の闘いを描いた能『土蜘蛛』でシテの土蜘蛛の精を務める。チケットの申し込みは銕仙会の公式HPからも可能。
2018年01月23日大阪生まれで同志社大学文学部に在学中、9月に20歳になったばかりの観世流能楽師・大槻裕一。文字を書くより先に謡(うたい)を謡っていて、初舞台は2歳。中学3年生の時にシテ方観世流能楽師で人間国宝の大槻文蔵の芸養子となり、グングン成長して、今や若手の注目株だ。師父・文蔵と「大槻文蔵裕一の会」を主催し、2014年には移動式能舞台を大阪城の本丸に設置、天守閣をバックに薪能も企画した。15年に続き、今年も10月7日(土)~9日(月・祝)に二十六世観世宗家の当代・観世清和や狂言師・野村萬斎らを迎えて開催。能の未来を切り拓き、広く一般に親しんでもらえるよう果敢に挑戦する若き能楽師が、大槻能楽堂でまた新たなイベントをスタートさせる。それが『能×アート奇跡のセッションシリーズVOL.1BORDERLESS』。第1回目のゲストには、元宝塚歌劇団宙組初代トップスター・姿月あさとを迎える。ふたりの思いを聞いた。「BORDERLESS」チケット情報「2歳からずっと能だけをやってきて、ほかの分野の方や自分とは違う一芸を極めている方とセッションしてみたいと思っていたんです。能楽堂のステキな空間を生かしながら、芸の世界で生きる辛いことや楽しいことのお話ができればと。お客様にも知っていただき、またこの企画によって、自分が新たに能を再確認することの意味も大きいと思っています」と裕一。彼は、母親がファンだった姿月の宝塚現役時代のDVD『ミーアンドマイガール』を見て「その時のかっこ良かった姿月さんの姿が忘れられなくて。ダメもとでオファーしました。1回目から大きな挑戦です」。その姿月は今年、宝塚で初舞台を踏んでから30周年。様々なコンサートやイベントを自らプロデュースし、開催している。「その一環としても、こういう形のイベントが出来るのはうれしいですね。これまで、お三味線の方とのコラボはありますけれど、お能や狂言、歌舞伎の方たちといった古典芸能の方とは初めて。退団してから17年。誰と出会うか、どんな仕事と出会うかは運だと思うので、すごく楽しみです」。今回、姿月はソロで歌も歌い、裕一は能のダイジェスト版ともいえる舞囃子を舞う予定。さらにふたりのセッションやトークショーも企画されている。「日本人として、知らないことがいっぱいある」という姿月は、お能はまったくの初心者だ。「自分も含めて、これまでお能を知らなかった方に知っていただくきっかけになれば」。裕一は「“極める”という思いを持って進んでいる人は、全然違う分野でも一緒、きっと繋がる部分があると思います。今後も続けていきたいですね」。能楽堂から発信する、若き能楽師の挑戦を応援したい。公演は、11月26日(日)大阪・大槻能楽堂にて開催。チケットは発売中。取材・文:高橋晴代
2017年11月08日フランス国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネットの生涯を題材にした能『~薔薇に魅せられた王妃~現代能 マリー・アントワネット』が12月12日(火)に上演される。それに先駆け記者発表会が行われ、演出と出演の人間国宝の観世流シテ方能楽師・梅若玄祥、振付・長唄作調の藤間勘十郎、脚本の植田紳爾、女優の未沙のえる、プロデューサーの西尾智子が登壇した。能『~薔薇に魅せられた王妃~現代能 マリー・アントワネット』チケット情報宝塚歌劇団の名作『ベルサイユのばら』を手掛けた植田が脚本を担当し、霊的な存在が主人公となる「夢幻能」として描かれ、アントワネットの後半生を描く本作。玄祥と植田は、漫画『ガラスの仮面』(原作・美内すずえ)を題材にした新作能『紅天女』(2006年初演)以来のタッグとなる。植田は「宝塚歌劇団で『ベルサイユのばら』を再演する度に原作漫画を読み直し、アントワネットの資料を読み直してくる中で、こんなに悲劇的な女性はいないという思いが深くなってきました。僕が一番謎に思っているのは、目隠しもせずに堂々とひとりで断頭台に上がっていったときの思い。恐怖や恨みがある中で、目隠しも断り、首を落とされた。そのときの彼女の心境について今回、脚本を書くうえで感じたのは、アントワネットというひとりの女性が、最期の日に未来が見られたのではないかということ。だからこそああして上がっていったんだと考えました。今回の脚本はそういったことをテーマにしています」と内容を明かす。玄祥は「僕も宝塚が好きなものですから、『ベルサイユのばら』は何十回と拝見していて、その中で、いつかこのマリー・アントワネットという女性を演じてみたいと思っておりました。植田先生には、見事に夢幻能として、死後の世界でマリー・アントワネットが語る、舞うというカタチを取っていただきました。私共にとっては演じやすいカタチになりましたが、題材が題材です。人気がある作品を能としてやるというのは難しいことかもしれないですが、挑戦してみます」と語った。未沙は「宝塚時代に『ベルサイユのばら』初演にも出演しておりました。伝統芸能である能に携わらせていただくだけで本当に光栄。今はドキドキワクワクしています!」、玄祥の息子でもある勘十郎も「なにせ植田先生がいらっしゃいますし、父はどんなものでもすぐお能にしてしまいますので(笑)、見事なマリー・アントワネットをつくると思います。すごい先輩方がおられますから、存分に自分の力を発揮したいと思います」と期待を語る。西尾も「話を知っていると、とっつきやすい」と話すなど、能を知らない層の初めての作品にもオススメだ。公演は、12月12日(火)に東京・国立能楽堂にて。同日15時開演の追加公演のチケットが現在発売中。
2017年11月01日男性社会のイメージが強い能楽には、実はさまざまな想いを抱えた女性が多く登場しています。「能楽処方箋」では、能楽評論家の金子直樹先生が現代女性のお悩みに能楽のエピソードでお答え。能楽に描かれた女性像を追いながら、心の在り方、そして人生について考えてみましょう。■今回のお悩み:自分にベストな相手なのか選択に迷ってしまいます男性にアプローチを受けても、この人がベストな相手なのかと選択に迷いが出てしまい、一歩を踏み出すことができません。(30代前半)「自分の時間を、いま、この人といることに注いでもいいのだろうか」「この選択で本当に後悔しないだろうか」いわゆる「適齢期」と呼ばれる女性たちにとって、将来のことを考えれば考えるほど、こうした悩みも大きくなってしまうのかもしれません。とはいっても、一人ひとり幸福のカタチは異なるもの。私たちはいくつかの選択肢が目の前に立ち現れたとき、一体どのように臨めばよいのでしょうか。能楽評論家の金子先生は、「求塚(もとめづか)」という曲を取り上げて、身につまされるような教訓を教えてくれました。■男たちの愛ゆえに地獄に落ちた乙女「求塚」今回取り上げられたのは「求塚(もとめづか)」という曲。この曲は『万葉集』や『大和物語』にも描かれている神戸市東部に伝わる伝承をもとに描かれたものです。それはふたりの男に求婚された菟名日処女(うないおとめ)という娘が、どちらかを選ぶことができず、最終的に自ら命を絶ってしまい、さらに男たちも娘の後を追ったという話。しかし、死んだら終わりではないところが能楽の凄まじさ。能の「求塚」では、娘は死してなお地獄の責めを受け続ける……という何とも救いのない話です。「求塚」あらすじ春のある日。旅の僧侶の一行が生田川にさしかかると、菜を摘む女たちがいました。僧が女たちに「求塚」という古い塚の場所を聞くと、皆知らないと答え去っていきます。しかしそのうちのひとりは残り、僧を「求塚」へと案内し、その由緒を語り始めます。それは昔この土地にいた菟名日処女という美しい娘と彼女に恋をするふたりの男の悲恋の話でした。ふたりの男に求婚され戸惑った娘は生田川に身を投げ、男たちも後を追った……そうして建てられたのがこの塚(*)「求塚」であると。実はこの菜摘女こそが、菟名日処女の亡霊でした。彼女は自らの正体を明かし、「この身を助けてください」と伝えると消えてしまいます。僧が塚を弔っていると、やがて憔悴しきった菟名日処女の亡霊が姿を現します。亡霊は地獄の責めに苦しむ様子を見せると、また「求塚」へと戻っていくのでした。*塚…一般に墓のこと。出典:■菟名日処女と失われた3つの命なぜ、菟名日処女は死後も苦しみ続けなければならなかったのでしょうか。一連の事件の中で、菟名日処女のほかに3つの命が落とされたこと。そこに疑問を解き明かすヒントがあります。3つの命のうちのふたつはもうおわかりですね。自殺した菟名日処女の後を追ったふたりの男の命です。ではあとひとつは何かというと、1羽のおしどりでした。男たちに求婚されたとき、菟名日処女は選ぶことができず、男たちにこんな提案をします。「あの生田川にいるおしどりを先に射た方と契りましょう」しかし、矢は同時に1羽のおしどりに命中してしまいます。おしどりといえば「おしどり夫婦」という言葉にあるように、雌雄一緒にいることが多い鳥。菟名日処女は、罪のない夫婦の鳥の仲を引き裂いてしまったと自分の業の深さを嘆き、川に身を投げて死にます。さらに彼女が死んだことで、「菟名日処女がいない世に生きながらえても仕方がない」と男たちが刺し違えて後を追ってしまうのです。皆、菟名日処女のせいで死んだのだと、死してなお地獄へ落とされ、責められ続けます。地獄に落ちてもふたりの男は彼女の手を引っ張り合い、おしどりは鉄鳥となって彼女の脳をついばみます。それだけでなく、さまざまな地獄の責めが彼女の身を焼き尽くすのです。■罪は存在そのものか、それとも選択の放棄ゆえか物語を追うと、菟名日処女はふたりの男の恋情に板挟みになって死んだ気の毒な娘……そんな印象を受けます。死んで地獄に落ちるだけでなく、男たちや鳥まで追ってくるとは、あまりに悲惨な状況。一体彼女が何をしたというのでしょうか。金子先生「彼女に罪があるとすれば、それは選択を放棄したことではないかと思っています。男のうちどちらかひとりを選べない、ということは片方を捨てることができないということ。最終的に自分で決断するのではなく、『おしどりを射た方と結婚します』というのは、運任せというか、自ら考えることを放棄してしまっていますよね」結果的に一羽のおしどりが彼女の提案ゆえに命を落としてしまい、男たちの決着もつかない。彼女は罪の意識に苛まれて自殺してしまいます。さらに想定外だったことは、男たちが自分の後を追ったことでしょう。「自分で選択しない」という“選択”が、悪循環を生み出した。それだけでも恐ろしい話です。■自ら選択するということ「選ばない」ことで、続く地獄金子先生「この曲のさらに恐ろしいところは、菟名日処女が最後、『求塚』へと戻っていくことです。彼女は死んでも、まだ『選べない』ままなんですね」塚に戻る以外の選択肢が彼女にはあったということでしょうか。金子先生「この能は、僧と菟名日処女の亡霊が出会うことに端を発します。最終的に彼女は地獄に落ちて救われないままですが、もしかしたら僧に成仏させてもらうこともできたかもしれない」菟名日処女が描かれた時代は、女性が自分の望む通りに行動する自由はあまりなかったのでしょう。自ら思考し選択するという力が培われないまま育てば、自分の置かれた状況に疑問を抱くことなく感覚が麻痺してしまうことも十分に考えられます。また、絶えず地獄の業火に焼かれ続けて憔悴し、「救われたい」と願いながらも、目の前の希望を見出す力や判断する力まで奪われていたのかもしれません。後悔にとらわれず人生を歩むために幸いにも私たちは「求塚」の時代に比べたら、選択の自由が許される時代に生きています。金子先生「お話したように、『求塚』はひとつの選択放棄からずるずると身を滅ぼしていく話と読み取ることもできます。時代を考えれば仕方がないことだ、と済ませることもできますが、現代の価値観を投影することで、また違った教訓を得ることもできるのではないでしょうか。何かを選ぶということは、時にその他の何かを捨てることでもあります。まったく後悔のない人生を歩むというのは難しいことですが、自ら決断を下すことで、自分の人生のかじ取りをしながら進むことができるはずです」「何かを選ぶことは、何かを捨てること」――金子先生の言葉が身に沁みます。迷いが生じたときには、菟名日処女の教訓を思い出して、本当に自分で考えて下した決断か、誰かの意見や世間の目に惑わされてはいないか、振り返ってみるとよいかもしれません。■この方にお話を伺いました金子直樹さん能楽評論家。高校のときに能「阿漕」を観て、能楽が持つテーマの現代人に通じる普遍的情念に感動し、能楽の研究・評論を行う。国立能楽堂開場以来のプログラム執筆や、「能楽タイムズ」「花もよ」の評論執筆をはじめ、解説、評論等で活躍。楽劇学会、能楽学会会員。日本芸術文化振興会プログラムオフィサー(伝統芸能・大衆芸能分野)。著作に『能鑑賞二百一番』『狂言鑑賞二百一番』(淡交社)。
2017年10月14日