良いことだらけと聞いていた療育手帳Upload By カタバミ療育手帳を取得するということに身構えてしまう方は多いと思います。でも私は、まちゃが2歳10ヶ月で正式に自閉スペクトラム症と診断されてから週に1回発達センターで療育を受けつつ、発達障害のあるお子さんがいる友人がSNSで「療育手帳を取得したら良いことがたくさんある」と発信しているのを読んでいました。でもそのときはまだ発達障害に関して、特に制度に関することは分からないことだらけで「療育手帳というものがあるのか」とぼんやりとしか分かっておらず、すぐにまちゃに療育手帳を取得させようとは思っていませんでした。思い返すと、発達センターにも通い始めたころで、これからメキメキと成長するかもしれないと考えていたと思います。療育手帳と受給者証って何?Upload By カタバミ2歳の後半から週に1度、まちゃは発達センターで少人数での療育を受けるようになり、私は療育に集まるお子さんたちが児童発達支援事業所というものにも通っていることを知りました。そして児童発達支援事業所に通うには受給者証というものが必要だということも教えてもらいました。児童発達支援事業所に通うには必要なものがあることがだんだん分かってきたころ、まちゃの2歳年上のお姉ちゃんの幼稚園の同じクラスにきょうだいに障害のあるお子さんがいるママがいて、お話をする機会があり、思い切って質問をしたら受給者証と療育手帳の取得についてとても丁寧に分かりやすく説明してくれました。また同じころにほかのママが「療育手帳を持っていると利点がたくさんある」と話しているのも聞きました。私はまずは受給者証がほしかったのですが、療育手帳についても持っていた方がまちゃのためになると聞いていたので、療育手帳の取得と受給者証の取得を同じ時期に決心しました。取得のための相談窓口というところに緊張して電話をしたら、いつもの発達センターにつながったのでホッとして脱力したのを覚えています。すぐにまちゃの担当の臨床心理士に話がいき「まちゃくんなら取得できるだろう」と言われて、許可が必要だったのかと意外に感じたことも覚えています。児童相談所での発達検査Upload By カタバミ療育手帳の申請をしてから約2ヶ月後に児童相談所で発達検査がありました。まちゃと同室か別室で待つか聞かれて私は同室を選びました。優しい声の若い女性が問題を出してくれたせいかまちゃはリラックスしていて、パズルの問題などは前のめりになって考えて応じていました。しかし「これをこうしてください」など、言葉で説明される問題に入った途端、まちゃは困ったようなはにかんだ表情になりました。このころは今よりもっと発語もなかったため、私にはしゃべることができないまちゃが『問題を解きたいんだけど、何を言ってるのか分からないよ〜』と言ってるように見えました。まちゃは機嫌も悪くなく、やる気もあるけど本当に分からないようで、そこからあとの時間は私へのまちゃに関する長い質問タイムになりました。私は「まちゃはこんなこともできる」「あんなこともできる」と、無意識にまちゃはいろいろ理解していてできることも多いと説明したと思います。発達検査のあとUpload By カタバミ発達検査によってまちゃには知的障害があることが分かり、小児科医から知的障害の程度は「軽度よりの中度」と言われました。今から考えると遅過ぎてあきれますが、そのときになってようやく私は療育手帳の重みを感じてショックを受けた気がします。「まだ幼いので今後言葉が出れば結果はガラッと変わりますから落ち込まないように」と言われました。そのあと、発達センターの療育の先生からも「療育手帳の取得のための検査は言葉が出ていないと低く出るんですよ」と言われました。でも、数週間後にかかってきた児童相談所からの電話では「身辺自立などできていることも多いので軽度です」と言われました。良かったのか悪かったのか分かりませんでしたが、とにかくまちゃは軽度の知的障害があるということで、療育手帳を取得し、私は2年後の更新のときまでになんとかまちゃから言葉が出るようにしようと思いました。私は前もって情報があったのでそんなに構えずに療育手帳を取得しました。夫も止めませんでしたが、親戚は驚いて悲しむかもしれないと考えて黙っていました(今は話しています)。私は自分の経験から、療育手帳を取得するのは特に制度の面では良いことが多いですが、結果を受け止めるのは人によっては大変なので、親御さんと場合によってはご本人がいろいろな情報をよく聞いて調べて決めるのが良いと思います。執筆/カタバミ(監修:藤井先生より)療育手帳の取得の際の発達検査だけでなく、病院や療育センターで行われる発達検査の結果を聞いて、ショックを受けたというお声を聞くことがあります。しかし、小児の発達検査は、年齢が幼いお子さんの場合は特に、将来的な発達指数と直結するとは限りません。療育やご家庭での働きかけ、お子さんの特性によって、変わっていくこともあります。療育手帳を取得することでのメリットもありますので、事前に調べて決められることをおすすめしております。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年03月09日自閉症のたつきくんは、家ではモリモリ食べるのに、発達支援センターの給食はまったく食べません。お母さんのNEGIさんはなんとか食べさせたくて、給食の時間だけ毎日通ってサポートしますが、たつきくんに変化はありませんでした。支援センターの先生とのやりとりで絶望的になることもありましたが、NEGIさんは諦めませんでした。ある日、じいじからもらった巨峰が家にあったので、NEGIさんは、たつきくんに差し出しました。けれども見たことのない食べ物を見たたつきくんは、拒否。たつきくんは見た目で判断して食べないこともあることを思い出し、NEGIさんは巨峰の皮をむいてみました。しかし、たつきくんはやっぱり食べません。 ところが、巨峰の汁が口元にくっつくと……!? 初めて拒絶していたものを… ※乳幼児にミニトマトやぶどうなどの球状のつるつるした食品を丸ごと食べさせると、窒息するリスクがあります。4等分にカットするなどして、よくかんで食べさせることが大切です。 ぶどうジュースは大好きだけれど、見た目の問題で家ですら巨峰が食べられなかったたつきくん。しかし、NEGIさんが口元に当てた巨峰の汁をなめたたつきくんは、味はぶどうだということがわかり、その流れで舌でぺろぺろと味を確かめ始めます。 そしてこの日、拒絶していた巨峰を初めて食べることに成功。 NEGIさんはそこで、 「給食を食べたくないわけではなく、本当は食べたいんだ」「このやり方で進めていけば給食も、もしかしたら……!」 自宅でできることも、場所が違うとできなくなるというのがたつきくんの特性でもありましたが、NEGIさんは一抹の期待を寄せました。 そんな中、ついに給食にぶどうが出る日がやってきたのです。 「食べることができたという経験によって、ぶどうだけは他の食べ物とは違う存在になっているんじゃないか……?」 と仮説を立てたNEGIさんは給食の時間、たつきくんと1時間向き合います。 しかしたつきくんは変わらず食べません。それどころかその場にいなければ、「ぶどうだよー」という先生の話も聞いていません。 「でも今日は! 今日だけは!! 諦めるわけにはいかない!!」と決心しているNEGIさん。 以前家で巨峰を食べられたとき、自ら“舐める”という小さな行動に移せたことで、結果たつきくんがぶどうのおいしさを覚えたはずだと考えました。 そして、そんなぶどうは家庭で食べても給食で食べても同じ味。だから、たまねぎ園で食べられるようになるには、ぶどうは近道なはずだと、すがる思いでねばります。 たつきくんの口元にNEGIさんがぶどうを近づけたとき、ぶどうはするんっと口をすり抜けて入っていきました。そして、たつきくんはすぐに飲み込んでしまいました。 ぶどうを口に入れた、舐めた、飲んだ(食べた)という経験を通して、たつきくんの「給食を食べない」というこだわりは崩れていきました。こうして、この日を境に、「給食を食べたい」という気持ちが芽生え、少しずつ給食を食べるようになっていったのでした。 長い間、「給食を食べない」というこだわりを持っていたたつきくん。NEGIさんがいろいろな角度から物事を考えて行動に移し、それを通してたつきくん自身が体験・経験していくことによって、たつきくん「給食を食べない」というこだわりから解かれることができました。どうにか打開策を見つけたいという一心で、辛抱強く見守ったNEGIさんの努力に脱帽です。子どもごとに特性や性格は違い、解決までの道のりもそれぞれ違うと思います。NEGIさんのように、周囲にも相談して力を借りること、そしてよく子どもを観察して見守る姿勢というのが大事なのかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター NEGI知的障害を伴う自閉症長男との日常漫画を投稿中。Instagramやブログを中心に、過去と現在の話や日々のおもしろ話を描いてます!
2023年03月08日自閉症のたつきくんは、家ではモリモリ食べるのに、発達支援センターの給食はまったく食べません。給食の時間だけ毎日通うことにしたNEGIさん。園の専門士の話も聞きたいと考え、保育士に相談するも常にいるわけではないことを知りモヤモヤ……。たつきくんへの対応方法に行き詰まったNEGIさん。相談しようとした保育士さんからは、「お母さん、これからどうしますか?」と逆に問われ、NEGIさんは思い悩んでしまいました。しかし、別の視点からまだできることはあると考えて――!? 予約制ですぐには相談できない。……で、私はどうしたらいい? ※ここでは、「専門士」は小児専門の言語聴覚士・心理士・作業療法士のことをさしています。 ※乳幼児にミニトマトやぶどうなどの球状のつるつるした食品を丸ごと食べさせると、窒息するリスクがあります。4等分にカットするなどして、よくかんで食べさせることが大切です。「お母さん、どうしますか?」 先生から言われたこの言葉を、もう策が尽きたという意味だと解釈し、絶望的になってしまったNEGIさん。けれども、今いるのは「発達支援センター」なのだから、ほかにも策はあるだろうと考えました。 NEGIさんは、言語聴覚士などの専門家にも相談したいと思いましたが、予約は2週間ほど先になると知らされました。 たまねぎ園の入園前には、親子療育の現場に必ず専門士がいたことを目にしていたNEGIさんは少し違和感を覚えます。 発達や特性に詳しい専門的な視点から現場では見てもらえないものなのか……?「専門士は忙しい」という理由で……? 「思っていた療育とは違う」とNEGIさんはモヤモヤします。 そして、今、自分にできることはなにかを考えます。 「まだやれる事があるならやってみよう」 と、専門士の相談予約までの間に、自分なりに食べられる方法を試してみました。けれどもどれも、あまり効果はありませんでした。 しばらくして、予約していた言語聴覚士の先生が来てくれて、給食中のたつきくんの様子を見ながら相談をすることができました。 口の中の発達具合や食事形態の変更について提案をもらえたものの、それでもたつきくんが給食を食べることには繋がりませんでした。 2歳児健診では食欲旺盛すぎて太りすぎることを心配したこともあったほど、家ではよく食べるたつきくんを見ているNEGIさんは、複雑な気持ちに……。 ある日、家での食事のあと、じいじにもらった巨峰ぶどうがあることを思いだしたNEGIさん。デザートにと3粒お皿に用意しました。しかし、たつきくんは拒否! 昔、小さいぶどうは見たことがあったたつきくんですが、大きいぶどうを見るのは初めてでした。 NEGIさんは、たつきくんが、家でも食べ物の見た目で判断して食べないことがあったことに気づくのでした。 常に支援センターには小児専門の言語聴覚士・心理士・作業療法士などの専門スタッフがいると思っていたNEGIさん。思っていた療育が受けられないことにモヤモヤするものの、たつきくんのために、自分ができることを試そうとしました。NEGIさんの前向きさ、行動力はとても素敵ですね。そしてNEGIさんは巨峰ぶどうをきっかけに、家でもたつきくんは食べ物を見た目で判断していたことを思い出しましたん。小さな気付きに、たつきくんの不安要素を知る手がかりがありそうです。子どもをよく観察するということが、大切なのかもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター NEGI知的障害を伴う自閉症長男との日常漫画を投稿中。Instagramやブログを中心に、過去と現在の話や日々のおもしろ話を描いてます!
2023年03月07日自閉症のたつきくんは、家ではモリモリ食べるのに、発達支援センターの給食はまったく食べません。お母さんのNEGIさんはなんとか食べさせたくて、給食の時間だけ毎日通うことに。けれどもまったく食べないたつきくん。NEGIさんは不安に襲われてしまって――?先生方がいろいろな工夫をしてくれましたが、たつきくんは食べないまま時が過ぎました。そして1カ月ほどたったある日、大好物のスイカが! けれどもたつきくんは手で払いのけてしまいます。その姿に、漠然とした不安に駆られてしまうNEGIさん。そこへ追い打ちをかけるように先生がNEGIさんに声をかけてきました。 先生が放った言葉とは……? お母さん、これからどうしますか? たつきくんは感覚的な問題で食べられないのであって偏食ではないと考えているNEGIさん。 「ほかで食べられるのであればそれでいい」「健康に問題があるわけじゃないし」 第三者にそう言われるなら、そうなのかもしれないと思っています。 けれど、NEGIさんは、スイカが大好きなたつきくんを知っていました。だからこそ、好きな物を食べられなくする自閉症のこだわりが、ただ、にくらしかったのです。 どうにかいつも通り食べられるようにしてあげたいNEGIさんは、たつきくんにとっての不安要素を取り除こうと考えます。 しかし「給食を食べない」ということがたつきくんの中でこだわりとなってしまっているたつきくん。 NEGIさんは、 「このままおなかが空いても通園の3年間食べないままだったら」「小・中学生になっても続いたら」「このこだわりはいつまで続くの……?」 などとわからないことが多すぎて、漠然とした不安に駆られてしまいます。 食べられるようになんとかしたいけれど、どうしたらいいかわからなかったNEGIさんは、母親として情けないと思いつつ先生に相談することに。すると、そう思った矢先に先生から声をかけられました。 「お母さん、(これから)どうしますか?」 未来を絶たれたような気持ちになってしまったNEGIさん。どうしたらいいのか私が聞きたい、と絶望的になったのでした……。 補足を読むと、実際にはこの先生の声掛けには続きがあったようですね。そしてやさしい先生のようです。きっと、このときNEGIさんは不安に駆られていたあまり、先生から質問をされて、突き放されたような感覚になってしまったのでしょうね。声をかける側は、相手の状況や気持ちを察して、声のかけ方やタイミングなどの工夫が必要なのだと、考えさせられますね。 著者:マンガ家・イラストレーター NEGI知的障害を伴う自閉症長男との日常漫画を投稿中。Instagramやブログを中心に、過去と現在の話や日々のおもしろ話を描いてます!
2023年03月06日自閉症のたつきくんは家ではモリモリ食べるのに、療育に通う発達支援センターではまったく食べません。食べてもらいたいと試行錯誤するお母さんのNEGIさん。どうにかして食べられるようにしたいNEGIさんは、漠然とした不安に駆られてしまい……。家では食べることが大好きなのに、発達支援センターでは給食を食べないというたつきくん。自分の目で見るまでは信じられないとの思いをもって、支援センターへ様子を見に行ったNEGIさんが目にした光景は……。 大好物のスイカなら…!? 給食を拒否し続けるたつきくんの様子を見にたまねぎ園へ通ったNEGIさん。家では食べることが大好きなたつきくんが、給食を拒否するなんて信じられなかったNEGIさんでしたが、実際に目の当たりにすることに。 たつきくんは、給食を食べるどころか、席にもついていない状態でした。 自閉症は、不安を抱いたり自信をなくすと、自分の中で落ち着くためのルーティンやこだわりが強くなったりするということを、以前医師から聞いていました。そんな状況をなんとか打開しようとNEGIさんは毎日たまねぎ園へ通うことに。 たまねぎ園は療育中、親も出入り自由で他の子どもたちも保護者が来ることには慣れている様子。そして、食事についての悩みがあるのはNEGIさん親子だけではないことがわかりました。NEGIさんが目の前にいる状態だと、席に座ったたつきくん。 これは食べてくれるんじゃないかと思うNEGIさんでしたが、30分以上ねばってもたつきくんが給食を食べることはありませんでした。先生は、たつきくんがいつも通り食べられるようにいろいろ工夫してくれました。しかし、食べない日が1カ月続き……。 夏を迎え、デザートにたつきくんの大好物スイカが出る日が訪れます。スイカさえ食べられたら、給食を食べる流れに持っていけるんじゃないかと希望を抱くNEGIさんでしたが、あえなく撃沈。たつきんはスイカを手で払い落としてしまったのでした……。 食事の時間はおいしく食べて、楽しく過ごしてほしいと、親としては思いますよね。NEGIさんとだったら家にいるような感覚に近くなって食べるのではないかと、NEGIさんは毎日支援センターへ通いました。しかし、たつきくんはどの食べ物も拒否。NEGIさんはチャンスと思った好物のスイカまではらいのけられてしまい、ショックだったのではないでしょうか。著者:マンガ家・イラストレーター NEGI知的障害を伴う自閉症長男との日常漫画を投稿中。Instagramやブログを中心に、過去と現在の話や日々のおもしろ話を描いてます!
2023年03月05日イギリスに住む夫婦に、2人目の赤ちゃんが誕生しました。赤ちゃんは女の子で、夫婦の息子さんにとっては妹ができたことになります。この日、息子さんが生まれたばかりの妹と初対面をすることになりました。息子さんは自閉症をもっているのだそう。両親は息子さんが初めて会う妹に対してどんな反応を示すのか、まったく予想ができなかったといいます。両親はその記念すべき瞬間を残そうと、動画を撮影することにしました。母親が待つ病室に入って来る息子さん。母親に会えたのが嬉しいのか、笑顔ではしゃいでいます。そこで母親が赤ちゃんを見せると、息子さんは…こちらをご覧ください。初めて会う妹の顔に優しくキスをした息子さん。愛情あふれる行動に、両親は驚き、涙ぐんでいます。母親が「あなたは妹のことが好きなのね」というと、息子さんは「そうだよ」というように、もう一度妹にキスをしました。親子の喜びは、動画を見た人たちにも伝わったようです。・お父さんが泣いているのが愛おしい。・なんて美しい瞬間。心温まる動画だ。・この子は赤ちゃんが自分の妹だと分かっているんだろうね。はしゃいでいた息子さんは、妹を見た瞬間に静かになり、ためらうことなくキスをしました。言葉で説明しなくても、赤ちゃんが自分の妹だと理解していたのかもしれませんね。こんなに優しいお兄さんがそばにいてくれたら、妹さんは幸せに成長していくことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年02月24日■前回のあらすじ長男のことを詳しく知るため発達検査を受けることに。結果は精神年齢2歳、IQ52。人より物への興味が高く、ボディイメージが弱いなどが判明。私は長男のためになることをやっていこうと心を新たにするのでした。■療育施設の見学へ行くと…■何を重視する? 選んだ結果は…ということで…長男の療育先が決まりました! たまたま空きがあって、早めに通い始められることになって本当に運がよかったです…!見学に行って思ったのは、同じ療育施設でもそれぞれ違うということ。そんな中で、教室の雰囲気や内容、先生たちの資格の有無、個別療育か集団療育か、私たちの通える時間に空いているか、などなど検討する項目を整理して決めました。療育に通って長男がどう変化していくのか? またお伝えできたら嬉しいです。今回の連載はこちらでひとまず終了となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。
2023年02月21日■前回のあらすじ年中になった長男。新しく担任になった先生はやさしく丁寧で、長男も大好きに。しかし幼稚園への行き渋りが始まり、長男に変化が。先生に聞くと、物事を敏感に感じ取るようになってストレスを抱えているみたいで…。■療育に通うまでの手続きを知り…■診断書をもらい、療育先を探す発達支援センターにて、療育に通うまでの流れを説明してもらいました。しかし、受給者証を取得するための診断書もすぐに書いてもらえる病院とそうでない病院があること、療育先も自分たちで探さなければならないこと…。初めてのことばかりの中、療育に通えるようになるまでには道のりが長そうだなと思いました。流れに関しては自治体によって異なりますので、参考程度にご覧ください!次回に続く「息子が療育に通うまで」(全11話)は12時更新!あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。
2023年02月19日■前回のあらすじ前回から約1ヶ月後、再び幼稚園の面談へ。担任から、長男の様子に変化がないことや発達専門の先生からのアドバイスもあり、「療育に通ってほしい」と言われる。療育の知識がなかった私は頭が真っ白になってしまう。■主任の先生の話で前向きに…■早速支援センターに連絡!そんなこんなで発達支援センター通いを始めることになりました! 実際の会話はとても描き切れないので、かなり省略させていただいております。あまり上手に描けず、ちゃんとお伝えできていないかもしれませんが、私自身療育について全然知識がなく、先生の話を聞いていろいろ知ることができ、今はとてもポジティブに捉えています!息子のために何が1番良いのか、今回のことをきっかけに見つけてあげられたらいいなと思っています。次回は、ついに発達支援センターへ相談に行きます。次回に続く「息子が療育に通うまで」(全11話)は12時更新!あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。
2023年02月16日こんにちは。整理収納アドバイザーの佐々木奈美です。新しい一年を迎えて、最初の連載コラム。「この一年をどんな年にしようかな?何に挑戦したいかな?」じっくりと自分の心の内に問いかけ、何がやりたいのか考えてみました。答えが出てまずやったこと。それは、スマホ画面の引き算でした。不要なメルマガのメール配信を停止する。私たちは毎日たくさんの情報をスマホから取り入れています。そこには、必要な情報もあれば、そうでない情報もたくさん。必要なことをしようとスマホを手に取ったら、必要でない広告に惑わされて、そちらに意識が持って行かれてしまう…。「あれ?今何しようとしていたっけ?」気づくと、もともと手を付けようとしていたことに辿り着けなくなってしまっている。そんな経験は、スマホユーザーなら誰にだってあるはず。「毎日スマホを手に取る度にこんなことをくり返していたら、やりたいことに辿り着くまでに、どれだけの時間を無駄にしているんだろう?。」新しい一年の始まりに、そんなことを思いました。新年にここぞとばかりに届く企業メールの数々。どこのものか忘れてしまっているものがたくさん届きました。「あぁ。昨年入会したあのメルマガだ…」「えっ。出産の時に登録したまま、もう受けてないサービス…!」必要ないメール通知にいちいち反応したり、手元の作業を中断したり。そんなことに取られている時間がもったいない!すぐにそのメールの文の一番下までスクロールして、<このメールマガジンの配信停止をする>をクリックします。ログインが面倒くさい‥って、一瞬思いますよね。でもね、案外あっさり終わるんです。それよりこの先何度もそれに反応して無視して…という作業をくり返す方が面倒だった!と気づかされるのです。興味がある情報、お気に入りのお店だけを残していけばいい。これをするのにぴったりなのが一年のスタートのこの時期です。要らないメルマガがなくなるだけで、なんだか背筋がピンとします…!いらないアプリをアンインストールする。スマホの中に広がるアプリの数々。自分から興味を持ってインストールしたものもあれば、アップデートの際にいつの間にか侵入しているアプリもあります。いかにもこのスマホに絶対必要と思わせるような存在感を放つアイコンのものも。でもアプリの使い方が分からなければ、そのアプリを持っていてもただのお荷物。ストレージの空き容量を増やしておいて、必要なアプリの作動をスムーズにしておく方が重要です。例えば音楽系のアプリはよく使っているもの一つでいい。いつかの仕事で必要だったアプリは、その後使っていなければ、なくてもいい。家電を購入した時にアプリを導入したけれど、自分には向いていなかったなら持っている必要ない。こんなふうに、自分のライフスタイルを軸に考えて、必要ないものはそぎ落としていくイメージで進めていきます。ショップアプリは、ポイントカードの代わりになっているものが多いので増えますよね。ポイントカードの枚数を減らせて、お財布がスッキリしたと思ったら、今度はスマホに増えていくという始末。これは、いつも買うお店だけに絞れば、アプリを持つ数も少なく済みます。ただ、すぐにそんな無理をする必要はありませんので、「ショップ」というフォルダをつくって、ショップアプリをアイコン一つ分にまとめて収納していきましょう。慣れてきたら、少しずつ手放していくという手がおすすめ。こうして引き算を重ね、スマホのメイン画面1ページ目だけにアプリが収まるようにしていきます。1ページにアプリが収まっているって、見渡せるって、気持ちがいい!手元から入る網のように広がる情報を、自分で制御する。情報の仕入れをうまく整理して、手元の情報を管理することで、やりたいことに集中できるスマホ状態にしておくといいですね。 nami sasaki整理収納アドバイザー。夫と三兄弟と5人暮らし。毎日の暮らしを楽しむ工夫探しが好き。収納で暮らしを心地よく。
2023年02月08日寝寝(@kelumaru_123)さんは、Twitterに自閉症の友人に描いてもらったという『似顔絵』を投稿しました。公開された作品には、18万件以上もの『いいね』が付き、こんな声が上がっています。「こういう人を、天才っていうんだよね」見る人を驚かせた、寝寝さんの『似顔絵』を、ご覧ください。自閉症の友人に似顔絵描いてもらったらこうなった。 pic.twitter.com/5G38g6v24J — 寝寝 (@kelumaru_123) January 24, 2023 異次元に迷い込んだかのよう…!一見すると、模様のようにも見えますが、クローズアップしていくと、たくさんの小さな顔が緻密に描き込まれています。一般的な『似顔絵』とは異なりますが、いろいろな表情や感情を描いた結果、この絵になったのかもしれませんね。作品を見た人たちからは、さまざまな感想が寄せられていました。・似顔絵の認識が違いはするが、細かくて面白い。見ていて飽きません。・ただただ、すごい!一つひとつの顔がそれぞれに空虚ながらも、どこか表情があるように見える。・鳥肌が立ちました。間違いなく天才ですね。感じられたことすべてを描いて表現できるって素敵。・全体をみると怖い雰囲気なのに、近付くと一つひとつの顔がかわいく見える。不思議な絵だな~。独特な世界観の『似顔絵』に、多くの人が圧倒されました![文・構成/grape編集部]
2023年01月30日療育園では保育中どんなことをする?療育園へ入園する前は、週2回の母子登園の療育に通っていたため、私は自家用車で送迎し、ずっとPのそばで一緒に過ごしていました。それが療育園に入園すると毎日登園になり、Pはバスに乗って1人で登園し、クラスで過ごして、またバスで帰ってくるという生活になりました。最初の方は園での生活に慣れるまで本当に大変で、集団でのルールにも従えなかったし、お友達とのトラブルもあったし、給食もほとんど食べられないなど、多くの困りごとがありました。でも療育園での生活は、障害のある子一人ひとりに合わせた保育をしてくれながらも、それだけにとどまらず、園での生活の中にABA、感覚統合療法、視覚支援などの療育をたくさん取り入れて実践してくれます。そして保育士だけではなく、週に1度は専門の療法士や心理士もクラスに入って関わってくれます。そのような手厚い環境で毎日過ごすうちに、Pもだんだん療育園に慣れ、生活も落ち着いてきたので、私も安心して通わせることができるようになってきました。Upload By みん療育園へ通わせると親も忙しい?そのように言うと、急に手が離れたかのようにも聞こえますが、Pの通った療育園は長男が通っていた幼稚園と比べると、保護者が園へ出向く機会がとても多かったです。クラス懇談、個別懇談、個別療育、勉強会、行事など、保護者が参加するような場面がたくさんあったし、普段の日でもいつでも自由にクラスを見学できたので、子どもの様子が気になったときや療育を見たいときには見学しに行っていました。でもそうやって何度も園へ行くからこそ、先生と親密になれるし、ママ友もできやすいので、私自身も相談できる人と場所が一気に広がり、知識も増えたように思いました。Upload By みん療育園は子どもだけではなく親にとっても成長できる場所そして何より、個別療育を受ける時間は子どもにとっての療育だけではなく、親にとっても子どもへの関わり方を学ぶ時間となります。私は障害のあるわが子にどうやって関われば良いのか?今こんな困りごとがあるんだけどどうすれば良いのか?などを先生に相談し、一緒に考えてもらい、対処法などを教えてもらったり、アドバイスをもらったりしていました。また、こんなことができるようになった、こんな言葉が出るようになったなど、Pの成長を先生と報告しあえるのもうれしくて良い時間となっていました。療育園へ通うことで、Pの成長はもちろん、私自身にとっても成長と学びの場になり、母子ともに本当に救われたと思っています。Upload By みん私にとって療育園は今まで足を踏み入れることのなかった知らない世界でしたが、実際に通ってみるとこんな暖かく素晴らしい園があるんだな…と実感し、とても充実した3年間になりました。今、子どもを療育園へ通わせるか?行く必要があるのか?と悩んでいる人も中にはいるかもしれません。でも、1度見学へ行ってみてください。療育園へのイメージが変わるきっかけになるかも?しれません。そして、母子ともに安心できる居場所となるような場所を見つけることができますように。執筆/みん(監修:鈴木先生より)以前学会で「療育」とは何ですかと聞かれたことがありました。単純に考えると医療と教育の造語かと思われますが、私は「科学と心」と答えました。最新の知識をもって優しい心で接することではないかと。そしてこれは療育園に限らず保・幼・小・中・高・大とその子の人生においてすべての場所で通じなければいけないことだと思っています。しかし、残念なことに現実は必ずしもそうではありません。保・幼と小学校の間には溝があり、切れ目のない療育が行われているとは言い難い現状があります。小学校からは各市町村の教育委員会が管轄になるからです。特別支援学校に進学した場合にはその限りではありませんが、一人ひとりに合わせて手厚い保育を受けていた療育園とは違い、地域の小学校ではカリキュラムと集団の中に埋もれてしまうお子さんが多いのです。理解してくれる先生にもばらつきが出てきます。そのため、未就学の時期から療育へ通っていたお子さんたちが地域の小学校へ進学する場合には、特別支援学級を利用するケースが多く見受けられますが、そこも担任次第となりがちです。校内連携がうまくいっていて、「科学と心」を持った担任に出会えれば、スムーズにいくのです。
2023年01月23日定型発達だと思っていた次女私には二人の娘がいます。長女のまゆみは自閉スペクトラム症と知的障害の診断がついており、次女のあずさはいわゆるグレーゾーンの自閉傾向があると指摘されています。現在は4歳と2歳の娘たちですが、1歳半健診はそれぞれに思い出深いものがあります。まゆみのときは、誰が見ても「何か困りごとのある子だな」と分かるくらい意思疎通が難しい子どもで、騒ぎすぎて別室待機になったことや、相談ごとが多すぎて帰宅が夕方になったことを今でも覚えています。やがて次女のあずさも1歳半健診を受ける時期になりましたが、母子手帳のチェックリストにある“指差し”や“言葉での簡単なやりとり”などもできていたため、私は安心しきって「この子の1歳半健診はすぐに帰れるだろう」と考えていました。結果として、その1歳半健診で初めてあずさの発達面の違和感に気づき、その半年後に改めて自閉傾向の指摘を受けたことから、療育を始めることになります。「この子は問題ないだろう」と思いながら向かった次女の1歳半健診次女のあずさと1歳半健診の会場に着いてすぐ、「あれ?」と感じました。ほかの子どもたちはおとなしくお母さんの横で待っているのに、あずさだけがウロウロと待合室を練り歩くのです。「こっちにおいで」「ママのお膝で待とう」「大好きな絵本もあるよ」など、どれだけ声をかけても振り返りません。いつもなら呼んだら来るし、振り返って笑うのに、一体どうして?と思いました。仕方なく抱きかかえて席に戻ろうとすると、今度は大暴れ。どうにか席に座らせても、じっとできずにすぐウロウロ…。また捕まえても、私の手から逃れようとどんどん機嫌が悪くなってしまいます。探索に夢中になって指示が通らないその様子は、長女まゆみの小さいころを彷彿とさせました。Upload By にれ検査が終わるたびにあっちこっち行きながらも、検査自体は引っかかることなく進んでいきました。この点は予想通りだったものの、まさか待ち時間でこんなに苦労するとは想定外でした。『次の人』として待機している少しの間にも、あずさは床のシートを剥がして裏側を確かめています。そんなことをしているのは会場であずさだけでした。私はそんな娘の様子に不安を感じ、その場にいた保健師さんに聞いてみました。「この子、多動でしょうか。こんなに落ち着きがないなんて」保健師さんも観察してくれていたようで、「確かによく動く子ですね、いつもこうですか?」と聞かれました。確かにあずさは普段からよく歩き、よく遊ぶ子どもです。ただ、制止しているにも関わらずこんなに好奇心のまま動き回る様子は記憶にありません。考えてみると、あずさは病院にかかったことがほぼなく、予防接種も予約制で、移動もマイカーばかりのため、「じっとして待ってね」と声をかける機会があまりなかったように思います。1歳半健診はあずさにとって、初めての「じっと待つべき場」だったのです。不安が膨らみ、長女の療育先に相談「異常なし」として1歳半健診が済んだあずさ。けれど、一度抱いた不安は私の中で膨れ上がりました。ひと月ほど悩んだのち、私は長女の通う療育施設に「次女も多動傾向で困りごとが出てきた」と相談させてもらいました。幸いなことに、療育先は発達外来のある病院と提携しており、あまり待たずに心理士の方に診てもらうことができました。ただ、その時点では「異常とまではいえない」という結果で、「言葉もよく出ており、おもちゃを介して遊んだときに“ちょうだい”も“どうぞ”もできるので現時点では発達上問題ないといえます。よく動きたがるのはお姉ちゃんの行動を見て学んでいるとも考えられますし、性格的にも好奇心が強いようです。場所見知りと人見知りのなさは見られますが、そう心配はいらないでしょう」ということでした。「そうか、あずさの中ではまゆみの行動がスタンダードになってるんだ。もっと同年代の子の振る舞いを見る機会をつくらないと」と納得した私は、支援センターや児童館に行く回数を増やすことを安心材料にしていました。半年経って、強まってきた特性そうして1歳半健診から半年が過ぎました。その間、多動ぶりに困らされることが多くなってきて、「定型発達だろう」から「何らかの特性があるかもしれない」に私の意識も変わりつつありました。さらに、2歳を迎えてイヤイヤ期も最高潮。外へ行きたがるので1時間半から2時間ほど散歩に出る日が多いのですが、帰宅して私がクタクタになっていても、あずさは玄関でひっくり返って「おさんぽーーー!!もっかい!!いこうよーーーーー!!!!」と30分近く大泣きする日もしばしばでした。日ごろはいつもニコニコして、スーパーへ行くと周りのおじいさんおばあさんから「愛嬌のある子だねぇ~」と人気者になることも多いあずさですが、ひとたび癇癪が大爆発すると、親を叩いたりおもちゃを投げたりと手がつけられないようになってきたのです。Upload By にれそれでも私は「これがイヤイヤ期かぁ。大変だけど、まゆみはイヤイヤ期がまだ来ていないから新鮮だなぁ」とのんきに考えていました。転機になったのは、あずさを観客として連れて行ったまゆみの療育先の運動会でした。特性が大爆発!もう一度診察を受けることになって地域の体育館を借りて行われた運動会で、外に出たがったあずさが大癇癪を起こしたのです。あずさをなだめるのに抱っこして外へ出ようとすると、母親がいなくなるのを察知したまゆみが泣き出すというカオスな状況で、先生方も2人を泣き止ませようとあの手この手を尽くしてくれました。Upload By にれあとから聞いたのですが、差し出された風船を怒りのまま叩き落とすあずさを見て、先生方も「癇癪の様子がただごとではない」と感じたそうです。そこから「詳しく話を」ということになり、今度は心理士に加えて医師にも診ていただくことになりました。一番の困りごとというと多動だったので、私はてっきり「発達障害があるとしてもADHDの傾向だろう」とばかり思っていました。ところが、医師と心理士さんが問題視したのは多動や癇癪の強さよりも場所見知りと人見知りを全くしないことの方で、「現時点で診断をつけるとするなら自閉スペクトラム症」と告げられました。これには本当に驚きましたが、ADHDの診断は3歳ごろまでつけづらいという理由のほか、よくよく考えると、「周囲の様子を見ることなく自分の欲求を優先してしまう」という自閉的な傾向が場所見知りと人見知りのなさにつながっていたのか!とそこで初めて気づきました。いつもニコニコ人懐こい印象だったので、「あずさは物怖じしない性格なんだ」と思い込んでいたのです。そのまま療育をすすめられ、「療育に診断書の要る自治体だったら書いているところだけど、うちの市は診断書がなくても療育が受けられるので正式な診断はまだつけないでおきますね」と言われました。あずさはいわゆるグレーゾーンに当たる子どもなのだろうと思いました。ショックを受けつつも、心に芽生えた気持ち長女に続いて次女にも自閉傾向があるという事実はショックでしたが、2歳という早期から療育を受けられることになったのはあずさにとって良かったと思っています。指差しや受け答えができても自閉スペクトラム症とされる場合もあるのだと、私にとっても大きな学びになりました。あずさは今後、とりあえず1年間療育に通わせて様子を見るつもりでいます。Upload By にれ先生方にとって、保護者に子どもの発達の指摘をするのは勇気の要ることだと思います。元々相談実績があったとはいえ、運動会のあとに指摘してくださったことは本当に感謝しています。また、あずさの場合は気づきにくいタイプの自閉スペクトラム症だったこともあり、おそらく長女の存在なしには発達の違和感に気づけなかったんじゃないかとも思います。次女のあずさの特性の早期発見と、早期療育につながることができたのは、その前にお姉ちゃんのまゆみに発達障害があることが分かったことがきっかけで母親の私が徐々に理解を深めてこられたためでもあるので、まゆみにもありがとうと言いたいです。この先どうなっていくか未知な部分はたくさんありますが、姉妹の特性をよく理解して、親も子も笑顔を忘れないようにしていこうと思います。執筆/にれ(監修:初川先生より)次女あずさちゃんが療育につながったエピソードのシェアをありがとうございます。人の多い場面でじっと待てないことに違和感を感じたり、多動さや癇癪などに対応するのに苦労したり、そうしたことに瞬間瞬間でそう感じることはあっても、日々の子育てでそうしたことが流れていくなどして、なかなか相談する機会も持ちづらい面もあるかもしれません。にれさんが健診や長女まゆみちゃんの療育機関でそうした気配や不安をお話されたことがまずとても良かったと思います。にれさんも書かれているように、早期に療育につながったことは、あずさちゃんのより良い成長発達の面ではとても良いターニングポイントになったでしょう。相談して、何もないなら何もないで見守る。その後にまた違和感を感じたら、また改めて相談する。そうして複数の目で子どもの発達を見て、できることをする。そうした営みがとても良いなぁと感じました。
2023年01月19日今回はさやこさんが娘さんの療育に夫を誘ったときのお話です。以前に比べると、娘さんのことに対して、かなり積極的になってきた夫でしたが、さやこさんが「次の療育ついてくる?」と尋ねてみると……?夫を療育に誘ってみると…? 「次の療育ついてくる? 先生と話す機会あるし……」 さやこさんが夫を誘うと、「いや、ちょっと忙しいんでっ」と断られてしまいました。 「とりあえず聞いといて」 夫の言葉を聞いて、"こういう所はまだまだかぁ~"と、モヤッとするさやこさん。 (本を読んだり、話を聞いてわかったつもりになられても……) 心の中でそう思ってしまうのでした。 休みの日が療育に行くことでつぶれてしまうのが嫌だったのでしょうか? 娘さんのことに対して、積極的になってきたなと思っていただけに、少し残念な言動ではありましたが、夫も少しずつ変わってきているようなので、少しずつ一緒に参加してくれるようになるといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター さやこ娘と夫の3人暮らし。自閉症スペクトラムの娘との日常を中心にいろいろと過去の出来事などエッセイマンガを描いてます。
2023年01月03日仕事も家事も子育てもラクになる 暮らしやすさのつくりかた整理収納アドバイザーとして活躍するサチさんの仕事も家事も子育てもラクになる、暮らしやすさのつくりかたをご紹介。効率的で真似がしやすい収納や空間作りのアイデアは必見です。今回は「デスク上のコード問題解消術」をご紹介します。デスク上のコード問題解消術コードを隠す便利アイテムをご紹介!instagram(@iebiyori)デスクの上のコード類をすっきり隠せる+デスク上のスペースを取らない便利アイテムをご紹介します。中2&小5男子の子供部屋instagram(@iebiyori)最近のデスク上。デスクがコード類でごちゃごちゃ…instagram(@iebiyori)スマホの充電、AIスピーカー、デスクライトのUSB電源にゲーム…と、とにかくコードと電源タップで大混雑。便利アイテムを発見!instagram(@iebiyori)ごちゃごちゃを一掃したいけど、家具やかごは置きたくなくて悶々としていたら、吊り下げタイプの収納ポケットを発見しました!配線をまとめて収納◎instagram(@iebiyori)デスクに引っ掛けるだけで場所もとらず優秀です。邪魔にならない空中収納instagram(@iebiyori)空中収納なので床の掃除も楽々!面倒くさがりさんも安心の使いやすさinstagram(@iebiyori)デスクに引っ掛けるだけのシンプルな作りです。ちょっとの手間でストレスフリーな空間に…instagram(@iebiyori)座っても足元の邪魔をしません。狭いデスク上のスペース確保にも◎instagram(@iebiyori)デスクの上がすっきりしました!勉強も趣味も遊びも捗るデスクが完成!instagram(@iebiyori)やっぱりデスク上はごちゃごちゃしない方が埃っぽさも減っていいですね。足元に吊るして隠す作戦、大成功です◎
2022年12月28日発達グレー長男が年少から通い始めた「療育センター」での流れについて長男が療育センターに通い始めたのは、年少の終わりごろ。きっかけは保育園で受けた面談で発達の遅れを指摘されたことでした。療育センターの存在は以前からなんとなく知っていましたが、何をするのか、どんな先生たちがいるのか、何も分からなくてとにかく不安でした。けれどもそこに通えば、長男のゆっくりな発達を促してくれるのではないか、というひとすじの希望を感じていました。【療育センターでの流れ(一例)】1.心理士による発達検査2.専門医による発達診断、療育指導、相談3.理学療法士・言語聴覚士・作業療法士による各種検査4.医師による今後の療育プログラムの提案5.子どもに合った療育プログラムの開始(自治体や施設により異なるかもしれません。ご参考まで)最初の1年目(年中のころ)は療育センターへ毎月1度通い、担当のソーシャルワーカーや臨床心理士の方のお世話になりながら療育プログラム(※)を受けました。※長男の場合は、つみき遊び、間違い探し、迷路、すごろく、かるた、トランプの神経衰弱など遊びながらできるトレーニングを行いました。ちなみに保護者は隣の部屋から、トレーニングの様子をマジックミラー越しに見学ができました。そこでは臨床心理士の方と長男のやりとりもスピーカー越しに聞こえて来ます。いつもちょっとわくわくしながら見学していました。2年目(年長のころ)になると、これまでの毎月1度の療育プログラムに加えて、隔週での集団療育が始まりました。長男が通っていた療育センターは平日のみだったため、当時私は会社に頼んで月曜と火曜を週休にしてもらって通いました。私が仕事の都合で連れていけないときは、夫や実母に頼んでやりくりしました。Upload By 星河ばよ集団療育で、母の膝の上に丸くなって座る長男長男が年長になった4月から始まったのが集団療育でした。集団療育では「小学校入学を見すえた活動を行う」というコンセプトのもと、長男を含め8〜10人くらいの子どもたち(長男と同程度の発達特性がある)が毎月2回集まって、お絵かきや工作、ちょっとした運動などを1時間半程度行いました。またその合間にはあいさつやちょっとした休憩もあり、毎回子どもたちの中から号令係や配布係を決めます。つきそいの保護者は同じ部屋のうしろのほうで見学しました。長男は臨床心理士の方との個別トレーニングはなんとかこなしていましたが、この集団療育では毎回気乗りしない様子で、いつも興味なさそうな顔をしていました。今でも忘れられないのが、ほかの子どもたちが活動に熱心に取り組んでいる中、いすに座って見学していた私のところに長男がたびたびやって来て、膝の上で丸くなるように座っていたことです。Upload By 星河ばよ今ではもう笑い話ですが、当時の私はとにかく周りの保護者の目が気になってしまい「もう帰りたい…」という気持ちでいっぱいになってしまいました。そんな私たちに集団療育の先生はいつも優しい声かけで、長男の気持ちを上手に切り替えてくれて…。長男が私の膝の上に座りにくるのはほぼ毎回でしたが、私も数ヶ月経過してようやく慣れました(笑)。Upload By 星河ばよちなみに、そのときのことを最近になって長男に聞いたところ、「(みんなの前で自己紹介したり、活動したりするのが)恥ずかしかったんだよね〜」と照れくさそうに言っていて。なんだか謝りたくなったと同時に、「いやむしろそっちの方が目立ってるような…」と笑ってしまいました。ほかの保護者の方々とは仲良くなれなかったけれど隔週の集団療育で毎回顔をあわせる中で、何人かのほかの保護者同士は親しくなっていた様子でした。私は少し「いいなあ」とは思いましたが、相変わらず心が閉じたままで、もともとの性格もあって自分からほかの保護者の方に声をかけることはしませんでした。集団療育では長男以外の子どもはみんな先生の指示を聞いて活動したり発言したりしているように見えました。(一体ほかのお子さんはどこに困りを抱えているんだろう…)と疑問に思うばかりで、私は正直わが子のできないところばかりが気になっていました。あるとき保護者だけの懇談会がありました。隣の部屋では子どもたちが集団療育の真っ最中で、賑やかな声が聞こえています。懇談会のテーマは「今悩んでいることについて」。保護者が順々に、わが子の悩みを語っていきました。ほかの保護者の方々の悩みは、普段の集団療育で見ている様子から私はまったく気づいていませんでしたが、思わず「分かるー!」と共感せずにはいられないものばかりでした。Upload By 星河ばよ私は今まで自分ばかりがつらさを抱えているようで、なんとなく孤独だと感じていたけど、この日はほかの保護者の方たちと見えない絆で結ばれたような、あらためて同志になったような、自分は一人じゃないんだという心強い気持ちになりました。療育センターでの2年間を振り返って思うこと長男に発達障害があるかもしれないと知った当時、私はその事実を受け入れることができていませんでした。そのため療育センターに通っていても、いつもどこか心ここにあらずでした。でももっと心を開いて臨床心理士の方に自分の気持ちや悩みを打ち明けていれば良かったのかなと思っています。療育センターに通う2年間の中でなかなか前向きになることはできませんでしたが、もっと心を開いていれば、もしかしたら少しずつでも心が軽くなれたかもしれないし、臨床心理士の方ともっと濃い連携が取れたかもしれない。子どもの発達について悩む日々の中で、振り返るとこれ以上の心強い存在はいなかったのではと、2年間の中でなかなか心を開けなかったことを今になって後悔しています。療育センターに通っていた当時は、先が見えなくて前に進んでいるのかも分からないような不安な気持ちでしたが、当時の臨床心理士の方やソーシャルワーカーの方、集団療育の先生方の温かさが、長男だけでなく私までも成長させてくれたのではと感謝の気持ちでいっぱいです。Upload By 星河ばよ執筆/星河ばよ(監修:初川先生より)2年間の療育センターへの通所の思いをシェアしてくださりありがとうございます。3歳児健診や保育園や幼稚園などの集団生活の場を通して、療育センターへ行ってみることをすすめられることが多いので、その当初のばよさんのお気持ち、「分かる、分かる」と思いながら読まれた読者の方も多いのではと思います。そして、療育センターって何をするんだろう?と思っている方にもとても情報量の多いお話でしたね。最後にばよさんが語られていたように、療育機関や相談機関での支援職へ、子育てで困っていることや保護者の方ご自身の気持ちなどを語れる場合にはぜひ語っていただきたいなぁと支援職の立場からすると思います。療育の場面は毎日の生活に比べたらわずかな限定的な時間です。それ以外の時間でどのようにお子さんが過ごしているのか、保護者の方がどう心配されているのか、困っているのか、そのあたりをうかがうことで逆に支援場面に活かせることもあります。話せる場合には(短い時間だとは思いますが)いろいろと話したり聞いたりしていただければと思います。集団での療育場面や、幼稚園や保育園の参観日などで、集団の中でお子さんの様子を見ていると、お子さんの様子が気になり、ほかの保護者の方の目が気になったりすることもあると思います。療育場面は特にそうですが、保護者の方は基本的に「自分の子」を見るのに集中されていることが多いので、意外と周りはそんなに気にしていないこともあります。とはいえ、自分の子が逸脱行動をしていたり、集団に乗り切れなかったりするといたたまれない気持ちになることはありますね。今回のエピソードでは保護者の懇談会があり、みなさんが何を心配されているのか語ってシェアする時間があったとのこと、何よりです。話してみると(聞いてみると)、自分と同じようなことで心配していたということが分かると、まさに「見えない絆」で結ばれた「同志」のように心強く感じますね。そういった横のつながりをもたらしてくれる可能性も、療育センターのような支援機関の持つ良さの1つである場合もあります。
2022年12月04日『自閉症児のいる家族の、特別ではない日常のエッセイ』と題し、日常の出来事をInstagramに投稿している、beth(3beth_gm)さん。長男のハルくんは自閉症を抱えており、bethさんは外出中、周囲に迷惑をかけないかと不安にかられることが多いといいます。ハルくんが通学のために使うバス停でも、bethさんはハラハラする出来事がありました。週に3回ほど、バス停で会う女性とは会話をするような仲ではなく、ハルくんのルーティンが迷惑をかけているのではないかと、bethさんは心の中でその女性に謝罪していました。しばらく経った頃、ハルくんのルーティンが崩される出来事が起きます。ハルくんが女性に対してとった行動は…女性を凝視するハルくんを制止し、代わりに謝罪したbethさんですが、その場はなんとも気まずい雰囲気になってしまったといいます。すると次の日…。女性の行動に、bethさんが驚いた理由女性は、昨日の一件を受けてか、ハルくんが座る場所を空けておいてくれていたのでした。その気遣いに感謝の言葉を述べたbethさんは、女性の返答にさらに嬉しくなったといいます。ハルのルーティンを理解してもらえたこと、受け入れていただけたこと、とても嬉しかった出来事でした。自閉症であるハルくんが、周囲から特別な目で見られたり、誤解されたりすることもあるという、bethさん。しかし、この女性は、ハルくんを『自閉症児』としてではなく、『ハルくん』として見て、また、受け入れてくれたのでした。その女性の思いに「温かな気持ちになった」「素敵です」「読んでいて涙が」と、bethさんが投稿したエピソードは、多くの人を幸せな気持ちにさせています。また、ハルくんと一緒にいると、bethさんは、多くの人の縁に恵まれるのだそう。この出来事をきっかけに、他愛もない話をする仲になったという女性との出会いもまた、ハルくんがつないでくれた縁なのでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年11月26日仕事も家事も子育てもラクになる 暮らしやすさのつくりかた整理収納アドバイザーとして活躍するサチさんの仕事も家事も子育てもラクになる、暮らしやすさのつくりかたをご紹介。効率的で真似がしやすい収納や空間作りのアイデアは必見です。今回は「わが家の仕舞わない片づけ5選」をご紹介します。面倒くさがりやのお片づけ術を大公開!仕舞わない片づけ5選instagram(@iebiyori)わが家の仕舞わない片づけを5つあげてみました!ほぼ毎日使うものは、見た目が許す限り出しっぱなしにしています。見せる収納と隠す収納は8:2くらいの割合にすると、空間はそんなに変にならないはず。家族みんながよく使うものをその2割に当てはめていくと、自然と家族全員がラクになりますよ♪①バスタオルはたたまず掛けて管理instagram(@iebiyori)洗って干したあとは、どうせまた使うので「保管」自体をなくしました。②木製カトラリーはオープン収納instagram(@iebiyori)毎日使う、且つ出しっぱなしの雰囲気が好きなので放り込むだけにしました。③キッチンで使う文房具は冷蔵庫にマグネット収納instagram(@iebiyori)振り返ったらそこにあるという安心感を最優先にしています。④忘れたくないものは玄関ドアにマグネット収納instagram(@iebiyori)子どもたちへの声かけを減らしたくて、全部「見える化」しました。⑤トイレ用品は棚に並べるだけinstagram(@iebiyori)必要最小限にしたらスペース不要になり、置くだけで収納が完成しました。
2022年11月23日こんにちは。整理収納アドバイザーの佐々木奈美です。季節が移り変わり、衣替えの時期ですね。自分の洋服だけでなく、子供たちや家族の分も…と思うと、衣替えは大変な作業。毎シーズン、子供服のお下がりストックを漁っては着られるサイズを掘り探し、これとこれをここに収めて…というのは、途方に暮れる作業です。ある日、「この家事にかかる時間、省けないのかな?」と、ふと思いました。わが家が引き算を重ねて見えてきた答えを、ここでお伝えします。着たい服より手放せない服の方が多くなっていませんか?わが家は男の子三人。子供たちが小さい頃は、小さなサイズの洋服に目をキラキラさせて、たくさんの子供服を買っていました。買ったばかりの洋服でコーディネートをつくる時間がとても楽しくて、何着もコーデをつくってはニヤニヤ。けれど、気づけば一人の子に対して何着も洋服がある状態で、それらがお下がりストックに回ると、今度はそれらを管理するために、多くの収納場所と時間を費やすはめに。―お下がりストックに振り回されている。-と感じるようになったのは、クローゼットの棚上がお下がりストックで埋め尽くされそうになった時。棚上には使用頻度の低い洋服やシーズンオフの洋服を収納していて、本当に収めたいものが収められず、子供服ストックに追いやられている状態。ストックたちはどれも数回着ただけのものでした。着るシーンよりも持つ枚数の方が上回っていたことが原因です。こうなると持っているストックにも手間を掛けなければならないのです。サイズ別ではなく、人別に分ける。増えてしまった子供服ストックの管理法は、ついサイズ別に分けてしまいがちですが、実は、人別で分ける方が効率的。あとで時間が経って、何が入っているか忘れてしまっても、迷わず探し当てることができます。洋服に80、90、100、110、120…とサイズ表記されてあると、ついそちらに目がいってしまいますが、そこをぐっと堪えて、「○○ちゃん用のお下がり」、「○○くん用のお下がり」というように、人別に分けてみてください。きっとうまくいきますよ。はじめはストックの多さに、1つのボックスに収めることができないかもしれません。その場合は、「○○ちゃん用トップスお下がり」、「○○ちゃん用ボトムスお下がり」というように、カテゴリー別にさらに細分化します。こうして一つ一つの洋服を仕分けしているうちに、「この洋服は、サイズは的にはお下がりできるけど、○○ちゃんには似合わないかも。」とか、「○○ちゃんはこういうのは着ないな…」など、子に焦点を当てて考えられるようになってきます。洋服やサイズではなく、子が主体になると、洋服の「いる・いらない」に分かりやすく境界線ができてくるのです。持っておく必要のない洋服と、その理由が明確になってくるのですから、必然的に手放す方に気持ちが向いてきますよね。あとは、「捨てる」「譲る」「売る」の3つの選択肢に沿うだけ。着ない服こそがキーワード。はじめはたくさんのお下がりストックを持っていたわが家も、今ではストックはここにあるだけ。今はもうストックというより、引き出しにシーズンオフの服がスタンバイされているという状態です。この中から、今シーズン着る組み合わせを作り、使う分はクローゼットの1軍コーナーに、使わない分はこの引き出しの中に、というルールを設けて管理しています。衣替えの度に棚上から引っ張りだしていた頃は、その作業がもどかしく、衣替え作業が億劫でした。ところが、数を減らしたことで、洋服の管理がいつでも手が届く位置に収納できるようになったのです。洋服がここまで減ったのは、子供が着ない服を明確にし、買わなくなったことがきっかけでした。「ボタンの服がきらい。」「パンツのウエストはゴムがいい。」「洗濯できないニットは買わない。」・・・と、こんなふうにNGアイテム=着ない服を挙げていくのです。そうすると、子供たちがすんなり洋服を選び、着る、合わせる…ができるようになります。・洋服をコーディネートしやすい!↓・コーディネートが簡単で楽しい!↓・洋服を管理するのが簡単!洋服選びを難しく考えず、楽しめる近道にもなるはずです。これが、引き算がもたらす効果なのです。 nami sasaki整理収納アドバイザー。夫と三兄弟と5人暮らし。毎日の暮らしを楽しむ工夫探しが好き。収納で暮らしを心地よく。
2022年11月07日療育での進路面談Upload By まる息子は現在、週に1回集団療育に通っている。年度末も近づいてきた3月、進路面談を行うこととなった。息子の成長したところなどの話をしつつ、最近個別療育も気になっていることを先生に相談したところ、「リュウちゃんできることも増えてきたし、うちとは違うタイプの施設に通ってみてもいいかも…」と先生に言われた。今通っている集団療育は毎回動きが決まっていて、登園→朝の支度→自由遊びと設定遊び(その日によって平均台が出ていたり、鉄棒が出ていたりと変わる)→リトミック→椅子に座っての作業(お絵描きや工作)→園庭遊び→お弁当→帰宅といった感じだ。1年以上通っている息子はこの流れを熟知し動けるようになっている。リトミックが嫌いだとか、椅子に座っていられない、集中力が続かないなど問題もあるが、去年より息子本人の理解能力も上がっているため、そのあたりを個別療育で強化したほうがいいのではないかとのことだった。漠然と未就学のうちはここに通うものだと思っていたので私はハッとさせられた。確かに成長に合わせて施設を変えた方がいいかもしれない、集団での動きは保育園に通っているのでそこで学ぶこともできる。今の息子なら先生と一対一でやりとりをする環境の方が伸びるのではないか?ただ、ちょうど今まで通っていた保育園が2歳児までの園だったため、翌月から転園することが決まっていた。保育園も療育も一気に変更となると息子が疲れてしまうので、とりあえず療育はこのまま通わせてもらい、夏ごろに個別療育に移ることを先生と話した。個別療育の見学へUpload By まる新しい保育園に慣れてきた6月ごろから、個別療育を行っている施設の見学に行くことにした。1件目は、息子の友人も通っている施設。見学に行きたいと思い、予約の電話をかけた。すると、現状教室の空きがなく、このまま予約して順番が回って来たら見学に行ける、しかしいつになるかは分からないとのこと。ちなみに放課後等デイもやっているが、そちらは今5年待ちと言われて衝撃を受けた。ここで嫌な予感がし始める。…もしかして…動くの遅すぎた…?現在通っている集団療育の見学へ行ったのは、夏~秋くらいだった。4ヶ所ほど見学に行ったが、どの施設も曜日さえ選ばなければ入ることはできそうだったから油断していた。集団と個別はこんなに違うのか。2件目は、施設の見学予約が取れたので訪問し、息子を交えていろいろお話を聞けた。とてもいい雰囲気だったのでぜひ入れたら…!と思ったのだが、体験授業を受けてからの申し込みとなり、その体験授業が今予約待ちでいっぱいらしく、順番が来たら連絡を入れますと言われ帰ってきた。ちなみにいまだに連絡は来ないので、常に満員の状態のようだ。3件目は、見学予約も体験授業もすんなりいけ、どの曜日でも空きがあり、通わせることが可能だった。しかし気になったのがそちらの療育、個室での授業ではなく一室をパーテーションで区切って4組くらい同時に授業を受けている。話を聞くと未就学児から高校生まで幅広い層が通う場所のようだ。集中が途切れやすい息子にとってこの空間はあまり良くない気がする…。そして体験授業を見ていると、今行っている集団療育とあまり変わらないことをしている気がして、せっかくだがやめておくことにした。個別療育の体験授業Upload By まる普段仕事もしつつの毎日なので、家から通いやすい施設…となると数も限られてくる。ここがダメなら4月まで待つしかないな…と思い電話をかけた4件目の施設は、いきなり体験授業を受けさせてもらえた。個室で先生と一対一、その様子を親はマジックミラー越しに外から見る。すぐに飽きる息子に先生も次々と教材を変えて対応してくれ、約30分間ほぼ座ってやりとりをしている姿が見れて、環境によってこんなに違うんだと驚いた。普段の集団療育では30秒座っているのが限界なのに…!ぜひ通わせてもらいたいと思い話を聞くと、ある曜日の1時間1枠しか現在空きがないとのこと。ちょうど今通っている集団療育と同じ曜日と同じ時間だった。同じ時間なため、仕事には支障はない。今乗り換えるでもいいかな…と思ったのだが、息子が現在通っている集団療育へ行くのをとても楽しんでいるのでためらってしまった。空きが出るのを待つことにUpload By まる新しく通い出した保育園へは行きしぶりをするのに、今通っている集団療育へはウキウキで行くのだ。息子が毎週楽しそうに通うので、私の仕事との兼ね合いが大変だが、今年度は週一集団療育、週一個別療育へ通えたらいいなと思っていたところだったのだ。私も慣れた先生、お友達がいて悩み相談ができる環境を急に手放したくなくて、「他の曜日に空きが出たら連絡をください。」と苦渋の決断をしてきた。療育は一度入ったら卒園まで辞める人はほぼいないだろう。実際に個別療育に入れるのは次の4月かなと思っている。個別療育でこんなに入れないなら、小学生になったときにひとり親でできればフルタイムで働きたい私は、放課後等デイなんてどうなってしまうんだ!? 今から見学予約をした方がいいのか!? と頭を抱えている。執筆/まる(監修:鈴木先生より)療育先を変えることでお子さんの環境が変わります。本来は療育先を変えるのではなく、それぞれのお子さんの成長に合わせて療育の仕方を変えてあげるのが理想です。療育の中にも特別支援学級があればいいのです。療育とは少し違いますが、学校の特別支援学級も同じです。初めはサポートするために特別支援学級を利用していたお子さんも、学年が進むにつれてADHDの治療などで落ち着きを取り戻して通常学級でも可能になった場合には特別支援学級をやめてもいいのです。逆に、通常学級で途中から授業についていけなくなったり、感覚過敏などで集中できなかったりする場合には、特別支援学級の利用もありなのです。小学校からは各市町村の教育委員会が主導となるので就学前とは状況が異なります。そのギャップで小1問題が浮上するわけです。お子さんの成長に合わせて学校を変えることはほとんどありません。療育の規模や内容と先生との相性(知識と経験)の問題もありますが、まるさんが検討されているように、集団と個別と併用するのもありかと思います。事務手続きの煩雑さや分かりにくさ、施設側のキャパシティの問題などさまざまな要因により、子どもに必要な療育や教育がなかなか受けづらいことも多くありますが、こどもファーストの考えで、その子に合った療育や教育ができるようにしていかなくてはいけないと思っています。
2022年10月25日嵐の二宮和也、タレントの朝日奈央が出演する、アダストリアグループ「.st(ドットエスティ)」の新CM「ドットエスティ・街のファッションアドバイザー」編が26日より放送される。2021年10月より、「.st(ドットエスティ)」CMに出演している二宮。第1弾「ドットエスティ・私服が中学生」編、第2弾「ドットエスティ・春の色男」編に続く第3弾となる今回は、ドットエスティでオシャレに磨きをかけた二宮が、“街のファッションアドバイザー”に昇格し、ファッションに悩める女性たちへトレンドアイテムを提案する。さらに今回は二宮のアシスタントとして、 朝日奈央がドットエスティCMに初出演。“私服が中学生”と言われていた二宮が、どのようにファションセンスを身につけファッションアドバイザーに昇り詰めたのか、そして、バラエティ番組でも共演多数の朝日から鋭いツッコミを受けた後、「ネットで買うならドットエスティ!」と開き直って見せるキメ顔にも注目だ。CM撮影前、スタジオ入り直後に二宮と朝日へCMの演出説明がされると、なぜか二人が大爆笑。それは、演出コンテに描かれていた朝日の表情がユニークだったから。撮影前から二人の息の合ったコンビネーションが垣間見えた。今回のCMでは、二宮の“イケボ”によるファッションアドバイス、センスの秘密を聞かれた際の得意げな表情、朝日から鋭いツッコミを受け焦る姿、とそれぞれに監督からニュアンス違いの様々なリクエストがあったが、どの演出にもほぼ一発OK。二宮と朝日が次々と披露するユーモラスな表情に、思わず監督とスタッフが吹き出してしまう場面もあった。○■二宮和也、朝日奈央インタビュー――ドットエスティのCM第3弾ということで、ドットエスティとのお付き合いも1年となりました。今回もご出演ありがとうございます。二宮:こちらこそ、ありがとうございます! もう第3弾ということなんでね、正直またこうやってCMに出演することができてびっくりしてますけども、頑張っていきたいと思います。――以前のCMでは「私服が中学生」でしたが、今回のCMでは「街のファッションアドバイザー」まで上り詰めました。ご苦労ございましたか?二宮:「私服が中学生」ってすごいですよね(笑)。いいフレーズだなと思って僕は気に入ってるんですけど。まあでもここまで上り詰めてきたということで、これからファッションのテクニックであったりだとか、ファッションの専門用語であったりだとか、色々覚えるものがありますので。最終的に……そうですね、ずっと言ってるんですけど僕は何か しらの賞を獲って……。分かりました! 最終的に(服を)作って世に出しましょう! ちょっと周りがクスクスしてるんですけども(笑)。もうファッションデザイナーとして活動していこうと思ってます、はい。――今回は朝日奈央さんとの共演です。普段番組などで共演されていますが、CM初共演はいかがでしたか?二宮:……。これが全く何もないんですよね……。いました? あ、いましたか……。共演してるってことですよね……? でもまあほんとに、それくらい“自然”な方といいますか、ナチュラルな朝日さんが見られるんじゃないかなっていうのは……(笑)。CMを見て感じていただければなと(笑)。今回はチームみたいな形なので、そこの掛け合いも見ていただきたいなと思います。――今回のCMは、ドットエスティのおかげでセンスがアップしたという内容ですが、二宮さんが「〇〇のおかげで」助かっていること、感謝していることを教えてください。二宮:ドットエスティさんには定期的にお洋服でも助けてもらっています(笑)。YouTubeは私服だったりするので、そういう時に感謝してますね。ほんとに助けてもらってます(笑)。――朝日さんはドットエスティCM初登場です。撮影の感想と二宮さんとの共演の感想や抱負をお聞かせください。朝日:いや〜ほんとに二宮さんにはバラエティでいつもかなりお世話になっているので、そんな二宮さんと一緒にCM出演することができてほんとにうれしいなって、思ったんですけど……ショックだったのが、先ほどのインタビューで(二宮さんから)「朝日さんいた?」っていうお言葉があって……二宮:え、いた?朝日:隣りにいました、ずっと。二宮:いや、ちょっと皆さんに確認してもらいたいんですけど……朝日:いやいや、絶対分かってますよ皆さん。まあ顔しか、一瞬しか映ってなかったですけども……! 存在感はあったと思います!二宮:でもね、このドットエスティっていう名前を今回(朝日さんが)叫んでたもんね。朝日:あ、確かに……! そういった意味では、二宮さんを超えたっていうことかもしれないですね。でも、二宮さん(のレベル)がすごいどんどん上にあがっていってるから、ファッションアドバイザー。これからデザイナーになるのが楽しみです、ほんとに。かっこいいですね。二宮:そうね、デザイナーまで行くから。俺は。――二宮さんと朝日さんといえば、オノマトペですよね。朝日:いや(笑)そんなことないですよ?(笑)二宮:いやいや、2人と言えばそうだから。――朝日さん、インタビューの締めとして、二宮さんにドットエスティをオノマトペで表現していただけませんか?朝日:私ですか? 二宮さんじゃなくて?二宮:ちがうちがう、“あさひな”さんがやるんですよね?朝日:いや、“あさひ”です。ほんと地味な間違いやめてください(笑)。“あさひ”で切ってもらって。後もうちょっとなんですよ。二宮:あ、“あさひ、なお”なんですね? “あさひな、お”だと思ってました。朝日:え、“お”? いや、いいんだけど、“お”でも(笑)。二宮:で、朝日さんがやる? 分かりました。完璧じゃん!朝日:ドットエスティを? あ、でも簡単ですね。「キラキラキラッ オーマイガッ フー!」二宮:……おーおーおー(笑)。朝日:ちょっと……二宮さんの大変さを知りました(笑)。こんな大変だったんですか(笑)。二宮:(笑)。まあ確かに、結構大変。でも「ドットエスティ」しか思い浮かばなかった。逆に。朝日:わー、勘が良い! 逆に? 勘が良い先輩で良かったです。二宮:でも多分……こんなことあんまり言いたくないけど……今回で最後だと思う……。朝日:最後!? これきっかけですか?(笑) ひどい!(笑)二宮:オノマトペきっかけで(笑)。ここでまさか、こんなことが仕込まれてると思わなかったね?朝日:そう、やると思わなかったから。2人と言えばオノマトペでもないし(笑)。数人しか分からないですよ!二宮:結構きてたね、今のは。すごいナイスチャレンジでした。朝日:ありがとうございました!
2022年10月24日取得する?しない?夫婦でもめた日わが家が手帳取得したのは、ほぼ私の意思です。夫は「そんな大げさな」「別に急がなくても」と渋っていたので、いかに手帳を取るメリットがあるか力説して押し切りました。私は手帳取得のデメリットはないと考えています。手帳を持っていることはわざわざ他人に言わなくてもいいし、不要と感じればいつでも返還OKだし、障害があるとハッキリした証明になるのが日常生活において大きいなと感じています。Upload By 吉田いらこどんなメリットがある?ゆいが療育手帳を役所で取得した時、手帳と一緒に分厚い冊子を渡されました。これには手帳を持つ人が使えるサービスが載っています。娘の手帳の等級はB2で、三段階あるうちの一番軽いものとなりますが、一番等級の低い娘の場合でも受けられるサービスはありました(等級も地域によってそれぞれ形式が違います)。例えば文化施設や映画、テーマパークなどの利用料の割引サービスがあります。私は関西圏在住なので関西の大型テーマパークのパスポートが割引になるのはありがたいです。そのテーマパークに家族で遊びに行ったときに、窓口で療育手帳を提示するとチケットと一緒に「サポートブック」という冊子が貰えました。なんとそれが大活躍!これにはすべての乗り物の写真や演出効果が掲載されていて、何が起きるのか見通しが立てられるのです。私にとってはネタバレ冊子ですが、見通し不安のある娘にとってはかなりのお助けアイテムになりました。Upload By 吉田いらこさらに子ども向けですと就学支援のサービスもありました (自治体によって違います) 。娘はすでに小学校に入学していたので使えませんでしたが、ランドセルや学用品の購入に関して補助が出るそうです。障害についてネット検索しているとよく見かける「未就学児の保護者の方へ、入学用品の領収書を保管しておいてください」というメッセージもこのことを言っていたのだと分かりました。また、手帳の等級によっては年金受給や税金の減免など経済的なサービスを受けることもできます。少し先になりますが、中学卒業後の進路にも手帳の有無が影響する場合があります。Upload By 吉田いらこ冊子をパラパラとめくっていると行政サービスの多さに驚きました。特に手帳の等級が高い方に限りますが、多くの生活支援や自立支援が受けられます。障害がある子どもの保護者として一番不安なのは自分がいなくなったあとのことですが、行政の手を借りてなんとかやっていけるのでは?と心強さを感じました。ただ、これも自分から調べて問い合わせない限りどんな支援があるか分からないので、情報収集の大切さを感じます。Upload By 吉田いらこ迷っているなら手帳を取った方がいい?障害があると診断されても、障害者手帳を取得するかしないかは自由です。手帳を取得することでわが子が定型発達ではないと認めることになるのも事実です。けれども手帳の取得によって行政とつながり支援を受けられることは、私たち保護者に何かあったときに強力なサポートになってくれると感じています。Upload By 吉田いらこ執筆/吉田いらこ(監修:三木先生より)見通しの立てられる冊子、素晴らしいですね!テーマパークのサポートも素晴らしいですが、自治体のサポートにも目を見張るものがあります。文中にもあるように自治体ごとに詳細が違ってはいるのですが、どの自治体も基本的には障害のある方の暮らしが楽になるようなメニューを用意しています。手帳を取ることで「自分は/うちの子は障害なんだ」とより実感するという面があるのは確かですが、得られるメリットに目を向けてみるのも良いと思います。
2022年10月04日こんにちは。整理収納アドバイザーの佐々木奈美です。9月になり、気候も過ごしやすくなってきましたね。そろそろ秋冬に何を着ようかと次に気になってくる頃。クローゼットを開けた時に、この秋着たいお洋服がすぐに見つけられますか?クローゼットから洋服が溢れかえっていませんか?この連載では、暮らしの中の取捨選択をラクにするための引き算の方法をお伝えしています。毎朝のコーディネートがラクに楽しく、自分に合う選択ができるよう、今日はお洋服の引き算をお話したいと思います。衣替えのこの季節に、まずは使わない洋服の引き算から取り組んでみましょう。夏しか着られない薄手の洋服を引き算する。これからの季節は、冬に向けて気温が下がってきます。9月は秋入りを感じる過ごしやすい季節。夏に着た洋服にもそろそろ飽きてくる時期ですよね。「せっかくだから夏に着た洋服を長く活用しよう!」と考えるより、冬に着たいコーディネートを思い浮かべて、今から冬まで活用できる賢いアイテムに目を付けたいものです。そうすることで、素材の選び方も変わり、季節感を意識した素材選びができるようになってきます。・ノースリーブアイテム・薄手な夏の素材のものなど、まずは夏しか着られないアイテムを引き算してみましょう。生地の厚さや季節感を見て、秋に活用できそうなものなどは残します。これだけで、クローゼットは袖があるものが残り、秋らしさが増すはず。袖があるものは、春と秋、冬は上からニットやジャケットを羽織るなどして通年使うことができます。そういったアイテムは、一年中手に取れるようにクローゼットに残しておきます。言うなれば、年中「衣替えの必要がないアイテム」ということです。来年の夏も着たい!と思えるものは衣替えで収め、そうでないものは、売る、譲る、処分する、などの方法で手放します。逆に冬から春への衣替えは、冬しか着られないニット類を引き算するということ。衣類を収める時は、必ず衣類を清潔な状態で収めましょうね。虫食いや変色による劣化を防ぎ、来年の夏も心地よく着られます。大人も子供と同じ。サイズアウトした洋服は手放す。私が思う洋服の寿命は2年。「2年前の自分と現在の自分とでは、着たい洋服が変わっている。」という捉え方です。・体型が変わっている。・自分が求める着心地の良さや感じ方が変わっている。・好きなスタイリングが変わっている。子供が成長して洋服がサイズアウトするように、大人も少しずつ体型が変わっていきます。自分の体形だけではなく、2年前の自分が求める着心地の感じ方や、スタイリングの方向性、もっと言えば世の中のトレンドだって変わっていますよね。これらの条件を兼ね揃えた洋服こそが、今本当に着たい洋服。そう思うと、たくさんある洋服の中の本当に着たい洋服は、少ないはずです。その少ない数が気持ちよく並んでいるクローゼットこそ、毎日自分に合う洋服を選べるクローゼットなのです。二の腕が太く見えてしまうもの、着心地が悪く不機嫌になってしまうもの、動きづらく我慢が多いもの。そんな洋服はありませんか?洋服は、自分を纏い表現するもの。今の自分を心地よく、機嫌よくいられるように表現してくれるものを残していきたいですね。いかがでしたか?この時期の洋服の引き算は、夏服が比較的安価なこともあり、取り組みやすいはず。へたった洋服や、心地よさを感じなくなった洋服は、本当に取っておいて来年も着るのでしょうか?もうとっくにその洋服は、着てもらう寿命を超えているのかもしれません。好きな洋服を好きなうちにめいっぱい着られるよう、持つ数を減らす。持っている洋服をめいっぱいきて、洋服の本来の役割を果たす。これがクローゼットの循環を整えるということなのです。 nami sasaki整理収納アドバイザー。夫と三兄弟と5人暮らし。毎日の暮らしを楽しむ工夫探しが好き。収納で暮らしを心地よく。
2022年09月19日■前回のあらすじ発達の検診の結果、実年齢より半年から1年ほど遅れていることを指摘された娘。心理士からは市の集団療育を勧められて…!?■その場で集団療育の申込書を書いたワケは「どんちゃんのためになるのならば!」と、私はその場で利用希望の申込書を書きました。というのも…以前、ママ友との雑談の中で「療育に行けるなら早いほうが良いらしいよ」と聞いていたからです。 ■初めて療育園って何?じつを言うと、私は療育園の存在を知りませんでいた。療育園とは、知的などの障害がある子向けの幼稚園・保育園のような場所です。そして今回は、療育園の建物の一室を借りて行われている市の親子通園事業「おちびさん教室」を見学することに。「一体どんなところなのだろう?」と期待する反面、どんちゃんがなじむことができるのだろうか? といった不安でいっぱいでした。次回に続く(全21話)毎日10時更新!※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2022年09月03日パトカーや消防車、ショベルカーなど『働く車』と呼ばれる乗り物は、いつの時代も子供に大人気。アメリカに住む11歳のアベルくんは、トラックの中でも、特にゴミ収集車が大好きです。ゴミ収集車の大ファンの男の子にサプライズが!そんなアベルくんにとって、待ちに待ったゴミの収集日がやってきました。母親と弟と家の前でゴミ収集車の到着を待つアベルくん。そこへやってきたゴミ収集車のドライバーが、「お待たせ!」というように軽快にクラクションを鳴らします。実はこの日、作業員たちはアベルくんにサプライズを用意していました。アベルくんたちにトラックのボタンを押させてあげたり、クラクションを鳴らさせてあげたりと、サービス精神旺盛な作業員たち。さらに彼らは、アベルくんにゴミ収集車のおもちゃをプレゼント!自閉症をもつアベルくんは感情表現がとても豊かで、興奮すると片足で飛び跳ねたり、手をバタバタと動かしたりするのだそうです。思いがけないプレゼントをもらって、全身で喜びを爆発させました。そんなアベルくんを見つめる作業員たちも、とても嬉しそうですね。このほほ笑ましい交流は、動画を見た人たちまでも笑顔にしたようです。・男の子の喜びようが最高だね!・作業員の男性たちの優しさに感動した。・なんてこった。俺は何事でも泣かないが、この動画を見て泣いちゃったよ。・こういう思い出って一生忘れないんだよなぁ。今後の人生の支えになると思う。大きなゴミ収集車に乗って颯爽と現れ、ボタン1つでトラックのアームなどを動かす作業員たち。そんな彼らはアベルくんにとって、かっこいいスーパーヒーローそのものなのでしょう。憧れのヒーローたちからもらったプレゼントを、彼は一生大切にすることでしょうね![文・構成/grape編集部]
2022年08月29日息子が通った地方の療育、どんな所だった?Upload By べっこうあめアマミ私は、知的障害を伴う自閉スペクトラム症がある現在7歳の息子と、きょうだい児の3歳の娘の母です。娘を出産するとき、私は里帰り出産のため、少し長めに5ヶ月ほど実家で過ごしました。その間、息子は療育のため、私の実家がある地方自治体の発達支援施設に、里帰り期間限定で通いました。私の実家があるのは比較的田舎で、交通の便はよくないけれど、車で少し走れば山や川があり、自然といっぱい触れ合える場所です。息子が通った施設も、敷地がとても広く、施設の中でも園庭でも、子どもたちが思いっきり走り回れるスペースがありました。周りはのどかな景観で、広い田んぼや畑、山などに囲まれています。そして、東京などの都市部ではなかなかありえないことですが、広い駐車場もありました。保護者も職員も、みんなが車で来ていても埋まらないほどの広さの駐車場には驚きました。5ヶ月の療育期間で息子に変化が!たくましく成長した息子Upload By べっこうあめアマミ息子が通っていたのは親子分離の療育だったので、主に私の母が実家から息子を送迎してくれました。こうして息子は、週4日から5日、朝から夕方くらいまでの時間を、発達支援施設で先生やお友だちと一緒に過ごしたのです。息子はもともと内向的な性格で、外に出るのもそれほど好きな子ではありませんでした。里帰りする前はなかなかベビーカー移動をやめられず、歩くこともよく嫌がりました。公園に行ってもどの遊具にもあまり興味を示さず、ただ座っているか、階段を上り下りするだけで帰ってくることがほとんどだったのです。それが、こちらの療育に通い出してからは変化が見られるようになりました。息子は毎日砂遊びをして、泥だらけ砂だらけで帰ってくるようになったのです。滑り台や大型の室内遊具も豊富にある施設だったので、そういったものを日常的に見慣れていくうちに、大型遊具にも取り組めるようになりました。里帰り中の夏の期間は、毎日プールの時間がありました。施設には2種類くらいのプールがあり、とても恵まれた環境でしたが、息子はしばらくの間、たらいにしか入れませんでした。息子はとても慎重な性格なので、海やプールに極端な苦手意識があるようです。しかし、そんな息子も毎日プールに誘われていくうちに、プールに入れるようになりました。このように、こちらの療育に通ってから、内向的でインドアな性格だった息子の世界が、大きく広がったように思います。良いことばかりではない、地方の発達支援の現実Upload By べっこうあめアマミ息子を大きく成長させてくれた里帰り先の発達支援施設は、施設の環境としては、非常に恵まれていたと思います。先生方も気さくで話しやすく、私も息子も母も、気持ちよく通うことができました。ただ、もともと東京で療育に通わせていた私は、地方の発達支援施設を利用してみたことで、都市部と地方の発達支援をとりまく状況の違いをまざまざと感じることにもなりました。その一つが、療育やリハビリに関する専門職スタッフの人数の、圧倒的な差です。息子が通っていた施設で働く先生方は、ほとんどが保育士の先生でした。看護師資格のある先生は常駐していましたが、リハビリの専門職の先生は、数ヶ月に一度訪問がある程度だと聞きました。そのためか、療育というよりは「手厚い保育園」という印象が強かったです。それでも、クラスの人数は少なく、先生も十分な配置でついて下さるので、安心して息子をお願いすることができました。必ずしも、専門的な療育スケジュールが組まれた施設が良い施設、とも言い切れないと思うので、この辺りは子どもによって適性が分かれるのかなと思います。ただ、東京の療育では、何人もの臨床心理士、作業療法士、理学療法士などの資格を持っている先生が常駐している発達支援施設も数多くあります。個別にリハビリや言語療法の指導を受けられる場合もあり、このような専門職の先生からの指導の受けやすさという意味では、地域差は大きいと感じました。また、都内に比べて療育を受けられる施設が圧倒的に少ないのも衝撃でした。もちろん地方でも施設が充実しているところもあり、その逆で都市部でも施設が少ない地域もあるとは思います。しかし私が過ごした地域では、市内に発達支援施設は1ヶ所しかなかったため、「選択肢が少ない」という地方の実情を知ることにもなりました。かけがえのない思い出をくれた先生たちに感謝、そして次の療育へUpload By べっこうあめアマミ息子が里帰り先の発達支援施設で過ごしたのは短い期間でしたが、私と息子にとってはかけがえのない大切な思い出となりました。東京ではなかなかできなかった経験をさせていただき、息子の発達過程において貴重な時間だったと思います。私たち家族の状況を理解し、限られた期間でも快く受け入れてくれた先生方にはとても感謝していますし、お別れの日にみんなで門の前まで来て見送ってくれたことも忘れません。そして、息子の成育歴をまとめるファイルを用意してくださったことにも感謝しています。入園した時に、「関わる支援者や施設が変わっても、情報を共有できるように」と、園長先生から手渡されたのです。Upload By べっこうあめアマミそのファイルには、息子が生まれてから、どのタイミングでどんな施設や病院に関わったかという記録、それぞれの施設での個別支援計画や、その後受けた発達検査や診断書などをまとめています。療育を受け始める際に、まずはそれまでの情報をファイルにまとめて息子の状況を共有しました。そしてそのファイルは、その後東京に戻ってからも、新たに利用することになった施設や幼稚園に持っていき、重宝されました。こうして、息子が積み上げていった一つひとつの経験は、次の場所に引き継がれていったのです。療育や発達支援をとりまく環境は、過ごす場所によって大きく異なるけれど、どの経験も息子にとって必要不可欠なものだったと思います。自分の言葉で思い出を語ることはできない息子ですが、きっと当時の先生たちとの思い出も、今の息子の心に残っていると信じています。執筆/べっこうあめアマミ(監修:井上先生より)都会と里帰り先の地方、両方の支援機関を利用された貴重な経験談だと思います。地方と言ってもかなり差があるとは思いますが、施設や事業所の選択肢の多さは都会の有利な点かもしれません。専門家の数は地方でも都会でも各々の施設の特性によって違います。べっこうあめさんが通われたような施設は、さまざまな障害のある子どもたちを保育し比較的長時間見て頂けるところだったのではないかと思います。選択肢があれば、療育に特化したところと、預かり重視のところと、その時々のニーズに応じて選べるとよいですね。
2022年08月23日こんにちは。整理収納アドバイザーの佐々木奈美です。家の中は、モノが増えやすい場所。特にキッチンは、便利さを追求してモノが増えやすいのですよね。一つモノを買うとそれに似たものがどんどん増えていき、同時に使いこなせていないモノも増えていることに気づきます。引き算の力を鍛えて、必要なものを使いやすく整えた暮らしをしてみませんか?忙しい日常から目を背けず、家の中のモノたちと向き合ってみましょう。今回は、キッチン用品の引き算をお伝えします。これ本当に必要?と疑う目を持つ。まずは、大きなものから手をつけます。私がキッチンの引き算で最初に取り掛かったのは、鍋やフライパンなどの大物調理器具。カラフルな鍋を持っていたのですが、「高かったから」というだけで、あまり活用できていないのが現状でした。その割に重くて、場所を取る…。「これ本当に必要なのかな?」「持っているから使わないと…って思ってるだけなんじゃないかな?」と問いかけました。思い切ってメルカリに売ってみると、新しい鍋を買う資金になり、今度は憧れの鍋を手に入れることができた、という経験があります。お気に入りのものが並ぶキッチンは居心地のいい場所となり、その鍋を使ってごはんをつくるのも楽しくなりました。‟見えるところに置いてもかわいいもの“というのは、収納場所の選択肢を広げることにも繋がります。キッチンの模様替えが楽しくなるモノ選びをするというのは、収納面においても可能性を広げることとなるのです。ボウルにも目を向けてみてください。ボウルは大きくてかさばりやすい調理器具ですが、収納しやすいように形を揃えるだけで、重ねることができ、コンパクトにまとめることができます。大きくスペースを取ってしまっていたものを1つにまとめられるようになるだけで、空いたスペースに他のアイテムを収めることができるのですから、向き合ってみる価値があると思いませんか?同じ素材、同じ形に揃えるというのがポイントです。バットにも言えることです。やってみると、仲間外れのボウルやバットが浮き上がってきますね。今度はそれに目を向けて、本当に必要なのか?どうしてそれを使っているのか?と、持っている理由に目を向けます。必要なければ「持たない暮らし」の方へ進むことができますし、必要ならそれをどう収めるかという道へ進むことができます。また、収まるように形が揃うのものに変えるという手段も生まれるのです。使わないキッチン消耗品を引き算する。次は、小さなものに目を向けます。例えば、溢れかえるキッチン消耗品。「持っていたらいつか使うかも。」という視点で持ち続けていると、いつまで減るタイミングを迎えることなく、逆にどんどん種類が増えていってしまうもの。それらに一つ一つの部屋をつくることにより、部屋を与えるほど必要なものなのかを問います。そうすると、持っているだけで、実際は使っていないキッチン消耗品が浮かび上がってきます。例えば、プラスチック製品のキッチン消耗品。捨てるのがもったいないというだけで持っているものを、一度全部捨ててみてください。そのもったいなさが、今後買わない覚悟に繋がります。自分の暮らしに必要なものだけを持ち、収納する場所をつくってあげたいと思うものを大切にするようにしてみてくださいね。私の場合、色ものやプラスチック製品をなるべく省いていくという方法で、好きな景色をキープしています。自分が持つものにルールを決めておくことで、自分の世界観が決まり、自然と買う機会も減ってくるのです。モノ一つ一つと向き合うことは、ライフスタイルにも影響をもたらすということに気づいていただけるはず。モノで溢れかえった引き出しに目を背けず、奥の方まで手を伸ばして、持っている理由に向き合ってみてくださいね。 nami sasaki整理収納アドバイザー。夫と三兄弟と5人暮らし。毎日の暮らしを楽しむ工夫探しが好き。収納で暮らしを心地よく。
2022年08月22日2人目出産のために里帰りしたい!でも、息子の療育はあきらめるしかないの?Upload By べっこうあめアマミ娘を妊娠していたころ、息子はまだ障害の診断が出ていなかったとはいえ、療育に通っていました。当時息子は3歳、息子の発達における大事な時期に、療育を途切れさせたくないと思っていました。でも、夫が育休をとるのは難しい。かといって、実年齢より幼く手もかかる息子をほぼ1人で見ながら、妊娠後期、出産、新生児期の子育てをしていくことは不安が大きい…。2人目の出産をどのように迎えるのが家族にとってベストなのか、私は悩んでいました。あるとき、そのことを母に相談すると、思いもしなかった発想が飛び込んできました。「里帰り中だけこっちで療育に通えないのかね?」そのときは、「療育って待機も多いのに無理でしょ」なんて思って気にもしていなかったのですが、その後、母からさらに意外な連絡を受けました。Upload By べっこうあめアマミなんと、私が無理だと決めつけていたことを、母が水面下でなんとか調整できないか、動いてくれていたのです。そして「里帰り中だけ期間限定で療育を受ける」ことの可能性が見えてきました。「里帰り中だけ地元で療育を受ける」実現のために押さえるべきポイントとはいろいろと調べてみると、「里帰り中だけ地元で療育を受ける」ことは、意外と「押さえるべきポイント」を押さえれば可能なことが分かってきました。※地域や施設によりできないこともありますただし、できるだけ早めに動き出し、長めに準備期間を持つ必要があります。具体的には、次の6つのことを確認し、全てが押さえられるかがポイントでした。Upload By べっこうあめアマミこの中で特にハードルが高いのは、1.里帰り中の期間限定で療育を受けられるかという発達支援施設側の事情だと思います。わが家の場合、問い合わせたのが2月という、次年度の調整をしている時期で、さらに里帰りまで5ヶ月ほど時間があるという好条件が重なっていたためか、受け入れてもらうことができました。2.療育を受けるための条件は何かについては、里帰り先で利用したかった施設が公的な児童発達支援センターだったため、「住民票の移動」が必須でした。ですが、これも里帰り中だけ息子の住民票を移動することで解決できました。345.の受給者証に関することですが、これは、受給者証のしくみや「誰に」発行されているものなのかを理解すれば、対応できました。まず、受給者証は厳密に言うと、通園する子どもではなく、その子どもの保護者に対して発行されるものです。そして、発行するのは保護者(世帯主)がいる自治体です。今回、里帰りするのは息子と私だけなので、世帯主である夫の住民票は動きません。そして、受給者証は発行された自治体以外の地域でも使えます。そのため、今ある受給者証で対応できることが分かりました。※自治体や療育施設により通えない場合もありますので、各自治体、施設にご確認ください。ただし、地域によって見解が分かれる可能性もあると思ったので、念のため、「このやり方で使えるか?」と、それぞれの自治体に確認しました。不安もありましたが、その点は県を跨いだどちらの自治体でも問題ないと言われました。6.里帰り中だけお休みして、里帰り後また同じ日数通わせてもらえるか?これも、事前に必ず確認したほうが安心です。ただしわが家の場合、この確認だけは必要なくなりました。さらに里帰りと同時に引っ越し⁈ややこしすぎる状況を上手に切り抜けたワケ実はわが家の場合、里帰りとほぼ同時に新たな自治体に引っ越しをする、というさらにややこしいことをしました。そのため、里帰り後は新たな自治体で暮らすことになったので、里帰り前に通っていた療育は、里帰りと同時に解約させてもらいました。里帰り後に息子が通う新たな療育は、里帰り期間中にコツコツ探して話を進めていきました。Upload By べっこうあめアマミ引っ越しの際、夫は里帰り後に家族で住む自治体に住民票を移動、息子は里帰り先の自治体に住民票を移動し、一時的に家族が別居している状態になりました。そして、受給者証も一旦仕切り直しになります。息子が里帰り先ですぐに療育を受けられるようにするには、夫の住民票が移ったらすぐに、引っ越し先の自治体で受給者証を発行してもらう必要がありました。この流れがスムーズに進むように、引っ越し先の自治体に早くから事情を説明し、お願いしておきました。この事前の根回しと、役所の方の柔軟な対応、もともと受給者証の取得実績があったということが幸いして、住民票を移動したタイミングですぐに受給者証を発行してもらうことができました。そして、息子はすぐに里帰り先で療育に通いはじめられたのです。正直、全てにおいてすごく忙しくて大変でしたし、交渉力や情報収集力も求められました。家族の協力も必要でした。そして、関わった3つの自治体や発達支援施設が、どこも協力的に動いてくれたこと、タイミングなどの運もよかったことなど、いろいろな幸運が合わさっての結果だと思います。そのため、場合によってはうまくかみ合わず、できないこともあると思います。ただ、この経験から私は、最初から「できない」と決めつけず、「やってみる」大切さを学びました。里帰り中の療育に助けられた私たちUpload By べっこうあめアマミ息子が里帰り中に通った療育は、都会にはあまりないタイプの、後ろは山で自然いっぱいの、とても広い施設でした。毎日砂遊び、毎日プール、日常的に自然とふれあえて、息子は毎日砂だらけで帰宅し、新たな成長も見せてくれました。そして、親子分離の療育だったため、息子が日中行く場所があることで、私も両親も里帰り期間中はずいぶん助けられました。1人目の子どもが療育に通っていたり、何らかの支援が必要だったりすると、2人目の妊娠出産をどう乗り切ろうか悩む人も多いと思います。私のようなパターンは、全国どこでも通用するとはいえませんが、あきらめずに試してみる価値はあるのではないかとも思います。もし、同じような状況にいる方は、一つの例として参考にしていただけたら幸いです。執筆/べっこうあめアマミ(監修:井上先生より)べっこうあめアマミさんのように2人目の出産のために里帰りをするということは意外に多いのかもしれません。とても貴重な情報だと思います。住民票の移動や場合によっては受給証の再発行など手続きが大変かと思いますが、交渉力すごいです。家族や周りの人たちの協力を得ながら進められると良いですね。以前の療育機関で作成されていた個別の支援計画やアセスメントの情報などを新しい療育機関に引き継いでもらうなどもできるとさらにより良いと思います。
2022年07月25日コウと療育園の思い出あれこれUpload By 丸山さとこコウは3歳のときに1年間療育園へ通っていました。きっかけは3歳児健診で「※発達障害がある可能性が高い」と告げられ、療育園へ通うようすすめられたことでした。当時住んでいた市の療育園は1ヶ所だったため、入園を希望しても空くのを待っている間に利用年齢を越えてしまうこともあると聞いていました。幸いそのときは、週1回であればすぐに春から入園できるとのことだったので、1ヶ月後に入園予定だった保育園とあわせて通うことになりました。あとから振り返ると、コウにとっても結果的に丁度よかったのではないかな?と思います。というのも、コウにとっては「のびのびできる保育園」と「少々スパルタな療育園」だったので、週5で療育園に通っていると親子で参ってしまっていたかもしれなかったのです。※現在では神経発達症と呼ばれることも増えていますが、当時の発言に沿って発達障害と表現しております。療育園でのアスレチックの時間は涙と共に…当時のコウはコミュニケーションの必要性をあまり感じていなさそうな『他者への無関心さ』があり、会話は少々できるがオウム返しも多い状態でした。運動面でも凹が目立ち、滑り台や梯子のある大型遊具はほぼ完全拒否な状態でした。「怖がりなんだな」と微笑ましく見たり勇気づけたりできるようなレベルではない全力の拒否に「これでは保育園入園後も苦労するかもしれないな」と考えていました。自宅に室内遊具を置いて少し練習したりしていたのですが、そんな状況のコウにも容赦なく降りかかるのが療育園でのアスレチックの時間!Upload By 丸山さとこ泣いても叫んでも脇を抱えられお尻を支えられてのサポートありで進んでいくアスレチックのループに、「これは…中々手ごわそうだぜ…(療育園もコウも)」と思った覚えがあります。ときには「ギャン泣きを越えてパニック入っているのでは…?」と思うほどのコウの反応にハラハラしながらも、繰り返している内に慣れるのだろうかと考え見守っていた私でしたが、さにあらず。全く慣れる気配のないコウの毎回の大騒ぎに、「このままでは大型遊具で遊ぶことができなくなるどころか、公園に入れなくなる可能性が高い」と思った私は、いろいろな公園を利用してスモールステップで遊具に慣れさせることにしました。Upload By 丸山さとこ大変だけどメリットもあり?療育園での実りある活動たち『遊具を見て固まったりギャン泣きしたりするコウを小脇に抱える日々。しまいには、パニックを避けるために公園が目に入らないよう遠回りで迂回したり、遊具施設のあるスーパーや児童館を避けたりするようにもなるのであった…』という未来予想図が見えてきた私の必死な(しかしコウにはそれを隠してジワジワ進めた)”遊具で遊ぼうトレーニング”の甲斐あってか、それとも療育園でのスパルタ修行のおかげか、あるいはその両方が効いたのか…コウは次第に遊具で遊べるようになり、卒園するころには笑顔で楽しめるまでになりました。と、ここまでのエピソードを聞くと「療育園に行くメリットはあまりなかったのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はメリットもたくさんあった1年間だったと思います。まず、コウと一緒に遊びに参加したり、集団の中で過ごす彼を見たりしたことで、保育園での参観日や発表会では見られない、よりリアルなコウの課題や変化が見られました。それにより、「目を合わせる」「人とのコミュニケーションを介して要求を叶える」「集団と同じ行動をする」「スケジュール通りに活動する(切り替えする)」などの、「コウが自然には行わず興味を示さない行動の数々」に対して促していく必要性を知りました。予告されたスケジュールに従い進行していく集団行動や、指先を使った微細運動、全身を使った粗大運動など、療育園で行われるさまざまな活動は当時のコウにとって必要なものだったと思います。Upload By 丸山さとこまた、療育園で取り組んだことは、保育園での活動の予行演習にもなっていました。初めてのことが苦手なコウにとって、保護者や支援者のサポートを受けながら時間をかけて工作やお遊戯に取り組めたことは助けになっただろうと思います。「コウ君、すごく上手にできてましたよ!」と先生が伝えてくださった工作やお遊戯のエピソードは、先に療育園で体験したことのあるものがほとんどでした。きっと、コウにとって安心や自信につながっただろうと思います。あのとき「こうだったらな」と思うことがあるとすれば…今振り返ると、コウが通っていた療育園の先生(支援者)の方々は、コウにとっては強引さが目立つ指導も多かった気がします。そのように接し方については一部疑問が残る一方、取り組んでいる内容自体は理にかなっており、コウにとって必要なものがたくさんあったと思います。熱心で根気強い接し方などから「本当に子どもたちのことを思って頑張ってくださっているのだな」と感じることもたくさんありました。コウのことを『変わった子ども』として扱わない支援者や保護者の中で過ごす時間によって癒されたこともありました。そんな先生方だったのだから、私が『コウへの支援方法や接し方』についてお願いしていたら、先生方も耳を傾けてくださったのではないかと思います。Upload By 丸山さとこ少なくとも、『なぜ強引にでも進める必要があるのか』を説明したり話し合いに応じたりはしてくださったのではないかと思うと、私にも、先生方とコミュニケーションをとる気持ち・主体的に動く姿勢があったらよかったのかもしれないな…と思います。「療育園で働く支援者の方々で、相手はプロなのだから。私は知識もなく、コウが3歳になるまで療育の必要にも気付かなかった保護者なのだから」という、どこか一歩引いた受け身な姿勢が私の中にあったのだろうな…と思えるのは、コウが中学生になった今だからなのだろうな~!とも思います。Upload By 丸山さとこそんな「プロである支援者の方々に敬意を払いつつ、もっと疑問や要望を丁寧に伝えようとすればよかったな」という思いが、コミュニケーションが苦手な私に『学校の先生と面談する勇気』を与えてくれたのかも…?と思うと、それこそが療育園に通ったことの1番のメリットだったのかもしれないな~と感じたりもする、療育園での活動の振り返りでした。執筆/丸山さとこ(監修:藤井先生より)療育園に通い続けたことで、保育園での活動の予行演習になり、できたという経験につながりましたね。地域に通園タイプの療育園がないところもありますが、通園タイプですと身辺自立の相談もしやすいと思います。支援者の方とは、互いにお子さんのサポーターとして協力していくと、家や保育園、学校での環境の整え方、接し方などを考えることができます。『先生と面談する勇気』をこれからも大切にしていってくださいね。
2022年07月21日こんにちは!整理収納アドバイザーの佐々木奈美です。「インテリアの引き算」前編では、必要だと思い込んでいた大物家具が、意外と暮らしの“詰まり”になっていた例題を挙げました。大きな“詰まりを”取り除いてみたら、そこからスルスルと解決への糸口がほどけていくというお話。取り組んでみると、複雑なように思えた問題が、意外と簡単なものだったりするのです。今回も、その問題の糸口を探して引き算してみましょうね。きらいな色、苦手な素材を省いてみる。理想のインテリアを作りたい時、まずは自分の好きな色、素材をイメージします。例えばわが家だったら、こんなふうに。○色/白、茶色、ベージュなどの自然な色○素材/陶器、かご、光沢のないマットなもの好きなインテリアを作るために欠かせない、好きなものたち。必要な商材を思い浮かべ、それを集めていく作業は、トランプの51に似ているように思います。逆にそうでないものを挙げると…●色/柄物、カラフルなビタミンカラー●素材/プラスチック製品、形が複雑なもの、光が反射するもの(目がチカチカするものが苦手です。)心地よいインテリアを手にするために、必要でないものは省いていきます。嫌いな色や苦手な素材は、空間のノイズ。このノイズを言語化して明確にし、省いていくのです。昔集めていたけど、今は好きじゃなくなってしまったインテリアグッズ。流行に乗って買った、カラフルなファブリック。心地よさを感じないのに、なぜここにあるのか分からない、本当は好きじゃないもの。これらは私が今の暮らしを手に入れるまでに、インテリアから間引いていったものたち。“捨ててはいけない”、“もったいない”などのしがらみに囚われて、なかなか到達できなかった理想のインテリアが、これらを手放すことで案外すんなりできあがったというお話。引き算の重要さを認識した出来事でした。そこにあるだけの存在は、埃をかぶってしまうだけのもの?モノを買う時は、つい「こんなのがあったらいいな〜!」とか「これ置いてみたらかわいいかも!」なんてウキウキして、家に持ち帰りますよね。でも実際家に持ち帰ってみると、上手く使いこなせずそこにあるだけのものになってしまっているものってありませんか?それがディスプレイとして成り立っているものなら、モノがインテリアとしての役割を担っているので正解なのですが、その役割さえも曖昧で、ただそこにあるだけのものになっているのなら、それはモヤモヤの原因になってしまっていることがあります。例えば…収納用品に使おうと思ったけど、使いこなせずそこにあるだけ。→空間を狭くしてしまう原因に。アロマの香りが好きで買ったけど、使い終わって今は容器だけ。→埃を取り払う掃除の手間を取ってまで必要?割れてしまった雑貨、でも高かったから捨てられない。→ケガをして後悔する前に、処分してケガを未然に防ごう!こんなふうに視点を変えれば、持ち続ける理由に疑問が湧いてくるものは、処分できますよね。(そろそろ埃が溜まっているドライフラワーノディスプレイ。掃除しなきゃ…)掃除の手間を加えてでも、飾っておきたいものは大切なモノ。掃除を手間に感じてしまうものは、なくてもいいもの。そこにあるだけの存在は、空間のノイズになってしまっているものや、メンテナンスや掃除の負担だけを自分に背負わせてしまうものになりかねません。引き算をして、それらがない暮らしの心地よさを想像してみてください。きっと、空間のイメージチェンジができて、理想のインテリアへの近道になるはずです。 nami sasaki整理収納アドバイザー。夫と三兄弟と5人暮らし。毎日の暮らしを楽しむ工夫探しが好き。収納で暮らしを心地よく。
2022年07月19日