「介護におけるケアマネジャー(以下・ケアマネ)の存在はとても重要です。実際、よいケアマネか悪いケアマネかで、要介護者とその家族の精神的、金銭的負担は大きく変わってくるんです」 そう語るのは、All Aboutガイドの介護アドバイザー・横井孝治さん。ケアマネ(介護支援専門員)の主な仕事は、介護保険制度において介護を必要とされる人のためにケアプラン(介護サービス計画書)の作成や介護サービスの調整・管理、訪問介護、通所介護、施設介護サービス……などなど、いまの介護は、ほぼ100%といっていいほどケアマネを通して行われている。 つまり、彼らは要介護者とその家族の介護生活をマネジメントする、大切なパートナー。これから親の介護を始める人にとって、よいケアマネを選ぶことが、介護において必要不可欠なのだ。 そこで、ケアマネで失敗しないための3つのポイントを横井さんにアドバイスしてもらった。 【1】ケアマネの所属事業所リストを入手する 「ケアマネの多くは、居宅介護支援事業所や介護サービス提携事業者、特別養護老人ホーム、介護療養型医療施設などに所属している人がほとんどです。市区町村の介護保険課や地域包括支援センターに行けば、ケアマネが所属している事業所のリストをもらうことができますから、まずはそこから始めましょう」(横井さん・以下同) 【2】ケアマネの評判を聞いてまわる 「いちばんよいのは、知り合いから“口コミ”で紹介してもらうパターンです。たとえば、友人や知人にホームヘルパーをしている人がいれば、介護のプロから見てよいケアマネを教えてもらうことができます。また、実際に介護保険サービスを利用している人に話を聞いてみるのもいい。同じ地域でサービスを利用している人から得られる“生の声”は非常に参考になります」 そういう知り合いがいない場合、「かかりつけの病院」にたずねてみよう。 「大きな病院の場合、ソーシャルワーカー、小さなクリニックなどの場合は、主治医や看護師に評判のいいケアマネはいないかを相談してみること。多くの場合、医療との連携を得意とするケアマネや介護事業者を教えてもらうことができるはずです」 【3】電話でケアマネの事業所と話してみる ある程度ケアマネ候補を絞ったら、所属先の事業所に電話をかけてみよう。そのとき、“介護サービスのことは何もわからないので、一から教えてほしい”と伝えるのが重要だという。 「自分にとっていちばんわかりやすく、丁寧に対応してくれたケアマネであれば、実際に依頼することになってからも、介護の相談をする際の対応に期待が持てますから」 電話を通して候補3〜5人絞り込んだら、次は実際に面談を行う。 「面談の際、重要なのは『所属する事業所以外の介護サービスも説明してくれるか』です。面談前に、そこの事業所ではどんなサービスをやっているのか、あらかじめ下調べしておくといいですね。たとえば、ショートステイのサービスをやっていない場合、わざと“ショートステイも使ってみたいのですが?”と聞いてみるんです」 横井さんによると、事業所にないサービスを希望した場合、ケアマネの対応はだいたい2つに分かれるそうだ。 1つは、「よいショートステイを知っているので今度資料を持ってきます」と、希望を受け入れてくれるパターン。もう1つは、「うちの訪問介護だけで十分ですよ」と、理由を説明せずに利用者を納得させようとするパターン。 「後者は当然ダメですが、前者が必ずしもいいとは限りません。本当にショートステイが必要な場合、その説明をきちんとしてくれるケアマネが、本当に信頼できる人なんです」 たとえば、「お宅のお母さんは、会ってお話ししてみたところ、人見知りのような気がします。家族でない人たちと一緒に泊まって何日も暮らしたら、大変なストレスになります。まず住み慣れた家にヘルパーさんが来て帰っていくという訪問介護サービスに慣れてもらう。紹介はいつでもできるので、それから考えませんか」というように、経験に基づいたアドバイスをくれる人だと、信頼度もぐんと上がるという。
2018年03月23日深刻な高齢化、かさむ介護費。国の方針もあり、在宅介護が重要視されている。「自宅で介護」を望む人が多いのも事実だが、いくらかかるのだろうかーー。 「国は現在、『地域包括ケアシステム』を推進しており、今後『施設介護』から『在宅介護』の流れが強まるでしょう」 そう日本の超高齢社会の未来を予測するのは、『介護施設&老人ホームのさがし方・選び方』(サンライズパブリッシング)の著者で、介護施設コンサルタントの齋藤直路さん。65歳以上の人口は現在、3,000万人を超えており、2042年には約3,800万人でピークを迎える。介護の需要が今後ますます増加することは火を見るよりも明らかだ。 しかし施設での介護は、高額な資金が必要になる。また、在宅介護は家族の負担も大きく、介護疲れによる虐待や、介護離職に端を発する貧困など、問題も山積。一方で、頼れる家族のいない独居老人も多いのが実情だ。 そこで現在、国は「地域包括ケアシステム」(前出)を推進している。住まいを中心に、日常生活圏内で病院、介護施設、地域包括支援センター、ケアマネジャーなどが、さまざまな支援や介護、医療、サービスを一体的に提供するものだ。地域のなかで安心して介護や医療などが受けられるシステム作りだという。 「介護を受ける側にとっても、在宅介護のメリットは大きい。たとえば、トランスファーショックといって、自宅とは遠く離れた施設に住むことで、環境の違いに戸惑い、近所との交流が途絶える寂しさを感じる。結果、活動量が低下して、認知機能の衰えが出てしまうこともあるのです」(齋藤さん) 実際、内閣府の調査でも、「介護を受けたい場所」は、「自宅」と答えた人が全体の34.9%という結果が出ている(平成24年「高齢者の健康に関する意識調査」)。今後、ますます重要性が高まる在宅介護。 それでは実際に終生、在宅介護をすることで、どのくらいのお金がかかるのか。代表的なケースを、介護施設コンサルタント業務をする「スターパートナーズ」の垰和宏さんに、シミュレーションしてもらった。 ケースでは、介護保険自己負担1割で算出。単純に介護度の利用限度額ではなく、現実的に使用される介護費用を想定している。介護用のベッドの費用や、バリアフリーの改築費用などは含まれていない。 また、将来の平均寿命が現在の87歳(女性)よりも5年ほど延びることを想定し、92歳(93歳の誕生日の前日)で亡くなったと仮定している。 ■段階的に介護度が上がっていったケース 一人暮らしのCさんは、買い物や風呂掃除など不便を感じ始めて、84歳のときに地域包括支援センターに相談。要介護認定調査等を経て、要介護1と認定された。それからは週2回ずつの通所介護、訪問介護の生活になった。 ところが86歳で脳梗塞に。偶然、近くに住む娘夫婦が遊びに来ていたため、早期に発見され大事には至らなかったが、一部まひが残り、要介護2に上がった生活を2年続けた。 そして要介護3の2年、要介護4の3年間は、家族の支援もあって在宅介護を継続したが、平日はほぼ毎日、訪問介護か通所介護、家族の介護負担軽減のため短期入所を組み合わせた。最終的に92歳で、老衰のため自宅で生涯を終えた。 Cさんの場合、介護費用は当初、要介護1ということもあり、訪問介護と通所介護を合わせても月額約1万730円ほどだった。しかし、要介護3に引き上げられると短期入所費用も加わり、介護費用は月額約2万6,930円に、要介護4では月額約3万800円までに跳ね上がった。 「介護度が上がるたびに、介護費用も高額化します」(垰さん) 【Cさんの自己負担額】 <84〜85歳・要介護1>訪問介護:約3,840円/月通所介護:約6,890円/月 <86〜87歳・要介護2>訪問介護:約5,320円/月通所介護:約8,820円/月 <88〜89歳・要介護3>訪問介護:約8,820円/月通所介護:約1万1,110円/月短期入所:約7,000円/月 <90〜92歳・要介護4>訪問介護:約1万1,930円/月通所介護:約1万2,370円/月短期入所:約6,500円/月 84歳から92歳までの9年間で合計:234万8,880円〈内訳:(3,840円+6,890円)×24カ月+(5,320円+8,690円)×24カ月+(8,820円+1万1,110円+7,000円)×24カ月+(1万1,930円+1万2,370円+6,500円)×36カ月〉 前出の齋藤さんは、在宅介護の注意点を次のように語る。 「数千万円かかる施設介護に比べて、一見、安価なイメージを持ってしまいますが、在宅介護は、施設のようなナースコールや、24時間の見守りはありませんから、家族の負担は大きいです。当然ながら、家賃や食事が別途かかることも、忘れてはいけません」(齋藤さん)
2018年03月14日「国は現在、『地域包括ケアシステム』を推進しており、今後『施設介護』から『在宅介護』の流れが強まるでしょう」 そう日本の超高齢社会の未来を予測するのは、『介護施設&老人ホームのさがし方・選び方』(サンライズパブリッシング)の著者で、介護施設コンサルタントの齋藤直路さん。65歳以上の人口は現在、3,000万人を超えており、2042年には約3,800万人でピークを迎える。介護の需要が今後ますます増加することは火を見るよりも明らかだ。 しかし施設での介護は、高額な資金が必要になる。 「民間の有料老人ホームは、入居一時金だけで数百万円単位のまとまったお金が必要なケースも多く、生涯の支払い総額が2,000万~3,000万円にもなります」(齋藤さん・以下同) しかし、在宅介護は家族の負担も大きく、介護疲れによる虐待や、介護離職に端を発する貧困など、問題も山積。一方で、頼れる家族のいない独居老人も多いのが実情だ。 そこで現在、国は「地域包括ケアシステム」(前出)を推進している。住まいを中心に、日常生活圏内で病院、介護施設、地域包括支援センター、ケアマネジャーなどが、さまざまな支援や介護、医療、サービスを一体的に提供するものだ。地域のなかで安心して介護や医療などが受けられるシステム作りだという。 「介護を受ける側にとっても、在宅介護のメリットは大きい。たとえば、トランスファーショックといって、自宅とは遠く離れた施設に住むことで、環境の違いに戸惑い、近所との交流が途絶える寂しさを感じる。結果、活動量が低下して、認知機能の衰えが出てしまうこともあるのです」 実際、内閣府の調査でも、「介護を受けたい場所」は、「自宅」と答えた人が全体の34.9%という結果が出ている(平成24年「高齢者の健康に関する意識調査」)。今後、ますます重要性が高まる在宅介護。在宅ではどのような介護が受けられるのか。齋藤さんが解説してくれた。 【1】訪問介護 自力での家事が困難になったり、入浴の介助が必要になったときに、ヘルパーに自宅に来てもらい、サービスを受けること。 「一人暮らしの要介護高齢者にとって、洗濯や掃除、買い物など生活援助も頼める、ありがたいサービスです。食事や入浴、排せつなどの介助で体が触れ合うこともあるので、ヘルパーの人柄も重視しなくてはなりません」 通常、日中がサービス時間となるが、早朝や深夜も対応してくれる事業者もあるという。 【2】通所介護 「デイサービスともいわれ、通所介護施設で、1日をリハビリやレクリエーション、入浴などをして過ごします。もともとは家族の介護負担を減らすために始まったサービスです」 一般的な通所介護は、朝の9~10時に自宅へ送迎車が迎えに来るところから始まる。 「サービスを利用していることを近所に知られたくないという人もいるため、車体に施設名が書いていない、普通の乗用車を利用するなど、工夫している事業所もあります」 施設に到着後は、体操をしたり、入浴の介助を受ける。 「単に入浴するだけでなく、家族では判断しづらい床ずれや栄養状態までチェックしてくれます」 昼食は自費で700~800円ほど。最近は、食事内容も充実してきているという。午後は昼寝をしたり、レクリエーション、リハビリの時間となる。 「リハビリでは歩行訓練や転倒防止訓練、認知機能の予防改善(学習療法、音楽療法)などが受けられます。それぞれの施設の特徴を知って、自分に合った場所を選びましょう」 帰宅は16時くらいになる。 【3】短期入所 2日~1週間ほどの短期間、施設に入って介護を受けること。ショートステイともいわれる介護サービス。 「在宅介護生活は、介護する家族にとっても大きなストレスや疲労を伴います。家族が介護から解放され、ゆっくり過ごして英気を養う(レスパイトケア)ためにも利用されます」 施設によって料金は異なる。 「介護保険で定められた利用料に、施設独自の居住費、食費や生活費が合算されます」 【4】小規模多機能型居宅介護 以上(1)~(3)のサービスを1つの事業所で受けられる、介護業界において、もっとも新しい形態のサービス。 「利用料金は定額制(例・要介護2で約1万5,000円)とわかりやすい。ケアマネジャーの判断で、利用内容と頻度が決められます。訪問から通所、短期入所まで一事業所で依頼できるので、内部のスタッフの連携も取れているところが利点でしょう」
2018年03月14日深刻な高齢化、かさむ介護費。国の方針もあり、在宅介護が重要視されている。「自宅で介護」を望む人が多いのも事実だが、いくらかかるのだろうか――。 「国は現在、『地域包括ケアシステム』を推進しており、今後『施設介護』から『在宅介護』の流れが強まるでしょう」 そう日本の超高齢社会の未来を予測するのは、『介護施設&老人ホームのさがし方・選び方』(サンライズパブリッシング)の著者で、介護施設コンサルタントの齋藤直路さん。65歳以上の人口は現在、3,000万人を超えており、2042年には約3,800万人でピークを迎える。介護の需要が今後ますます増加することは火を見るよりも明らかだ。 しかし施設での介護は、高額な資金が必要になる。また、在宅介護は家族の負担も大きく、介護疲れによる虐待や、介護離職に端を発する貧困など、問題も山積。一方で、頼れる家族のいない独居老人も多いのが実情だ。 そこで現在、国は「地域包括ケアシステム」(前出)を推進している。住まいを中心に、日常生活圏内で病院、介護施設、地域包括支援センター、ケアマネジャーなどが、さまざまな支援や介護、医療、サービスを一体的に提供するものだ。地域のなかで安心して介護や医療などが受けられるシステム作りだという。 「介護を受ける側にとっても、在宅介護のメリットは大きい。たとえば、トランスファーショックといって、自宅とは遠く離れた施設に住むことで、環境の違いに戸惑い、近所との交流が途絶える寂しさを感じる。結果、活動量が低下して、認知機能の衰えが出てしまうこともあるのです」(齋藤さん) 実際、内閣府の調査でも、「介護を受けたい場所」は、「自宅」と答えた人が全体の34.9%という結果が出ている(平成24年「高齢者の健康に関する意識調査」)。今後、ますます重要性が高まる在宅介護。 それでは実際に終生、在宅介護をすることで、どのくらいのお金がかかるのか。代表的なケースを、介護施設コンサルタント業務をする「スターパートナーズ」の垰和宏さんに、シミュレーションしてもらった。 それぞれのケースでは、介護保険自己負担1割で算出。単純に介護度の利用限度額ではなく、現実的に使用される介護費用を想定している。介護用のベッドの費用や、バリアフリーの改築費用などは含まれていない。 また、将来の平均寿命が現在の87歳(女性)よりも5年ほど延びることを想定し、92歳(93歳の誕生日の前日)で亡くなったと仮定している。 ■自立度が高いまま自宅での生活を継続したケース 5年前に夫に先立たれ、一人暮らしをしていたAさんだが、85歳を迎えたころから、加齢の影響により日常生活で不便を感じることが増えた。 知人の勧めで介護認定の調査を受けたところ、要支援2に。週に2回ずつ、掃除や買い物などの家事サポートのため、要支援者のための訪問介護である「介護予防訪問介護」(月の負担額は約2,400円と、リハビリ目的で「介護予防通所介護」(同3,400円)を利用。 その1年後、86歳のときに要介護1に上がってしまったが、ケアプランは大きく変えず(訪問介護で月約3,840円、通所介護で月6,890円)継続。身体の衰えはあったものの、自宅での生活を続け、93歳を迎える前日、自宅で亡くなった。 「このケースのように、要介護になっても比較的自立した生活をし続ける方も少なくありません」(垰さん・以下同) 【Aさんの自己負担額】 <85歳・要支援2>介護予防訪問介護(II):約2,400円/月介護予防通所介護:約3,400円/月 <86~92歳・要介護1>訪問介護:約3,840円/月通所介護:約6,890円/月 85歳から92歳までの8年間で合計:97万920円〈内訳:(2,400円+3,400円)×12カ月+(3,840円+6,890円)×84カ月〉 ■脳卒中で医療が必要なケース 子どもたちが独立し、夫と2人で暮らしていたBさん。お互い元気が取りえだったが、夫は85歳を過ぎたころから身体機能の低下を実感。86歳で要支援2と判定されてからは、週に2回、通所介護でリハビリを受けた。 1年後、87歳で脳卒中を患い、状況は一変した。一命はとりとめたものの、退院後もまひは残ってしまい、要介護3に引き上げられた。高齢のBさんにとって、1人で要介護3の夫を介護することは困難で、1週間のうち通所介護を2~3回と、短期入所を組み合わせて利用し、週に1日は、脳卒中後の夫の療養生活管理のため、自宅の訪問看護にあてた。 「訪問介護と訪問看護は、別ものです。訪問看護は主に看護師などが自宅に来て、医師の指示のもと、医療や看護面でのサポートをします」 徐々に夫の活動量は低下し、1年後には要介護4、その3年後に要介護5に上がり、92歳で死亡した。 「脳卒中などのライフイベントがあると、当ケースのように、月のほとんどを通所介護と短期入所にあてることになります」 【Bさんの自己負担額】 <86歳・要支援2>介護予防通所介護:約3,400円/月 <87歳・要介護3>訪問看護:約4,210円/月通所介護:約1万1,110円/月短期入所:約1万1,610円/月 <88~90歳・要介護4>訪問看護:約4,940円/月通所介護:約1万2,370円/月短期入所:約1万3,490円/月 <91~92歳・要介護5>訪問看護:約6,500円/月通所介護:約1万3,530円/月短期入所:約1万3,780円/月 85歳から92歳までの7年間で合計:228万4,200円〈内訳:(4,210円+1万1,110円+1万1,610円)×12カ月+(4,940円+1万2,370円+1万3,490円)×36カ月+(6,500円+1万3,530円+1万3,780円)×24カ月〉 「当ケースでは228万4,200円と算出されましたが、さらに訪問医療が必要となれば、医療費や薬代も加算されます」
2018年03月14日まさか相手の方が、世界標準だったなんて出典 : 歳で発達障害と診断されたとき、最初は「ああ、今まで仕事がうまくいかなかったのは自分のせいじゃなかったんだ」とホッとしたことをよく覚えています。ですが、まだ「もっと頑張れば大丈夫」と軽く考えていたんですよね。その後、2社で一般雇用で働き、2社目でカミングアウトせざる得ない事態に追い込まれます。そして、「自分の能力はこの会社では通用しない」「カミングアウトしても自分の気持ちや個性が理解されない」という現実をつきつけられて退職することになり、すっかり自信を失ってしまいました。子どものころから周囲に対して違和感を感じながらも、「どうしてわかってもらえないんだ、間違っているのは向こうの方だ」と信じ続けて自分を押し通し、「いつか自分が認められる場所を見つけてやる」と挑み続け『絶対にあきらめない』を信条としてきました。だけどこの一件で、自分は”発達障害があるマイノリティーな存在”で、相手の方が世界標準だったのだと腑に落ちたとき、心がポッキリと折れてしまったのです。だけどそれが、私にとっての障害受容の本当の始まりでした。長く険しい道のりでしたが、その道を歩むことで、自分の中に芽生えたものがあったのです。人生立ち往生状態の私が、救いを求めてやってみたこと出典 : ポッキリと折れた心をさすりながら障害福祉サービスを受け始めたものの、「私は支援を受けていい存在なんだろうか」と悩み葛藤する日々が始まります。このときの自分はまだ「自分の障害なんてそれほどのものではないのではないか」と低く見積もろうとしていたのです。今から思うと、まだ自分の障害を受容できずあがいていたのだなぁという感じです。そこで始めたのが、Twitterで発達障害があることを公言している人を片っ端からフォローして、そのつぶやきを読んでいくことでした。私と同じような立場の当事者たちの言葉に触れていると、ゆっくりとしみこむように仲間たちの苦しみ、悩みが伝わってきて「ああ、私もつらかったんだ」と改めて認められるようになっていったのです。人の物語を読むことで、自分の心に問いかけることができる。その物語を通して自分と対話し、理解を深めていくことができる。そして、私自身も自分の気持ちを整理するためにブログに自分の気持ちを書き続けました。そうすることによって、ゆっくりと自分の気持ちや今までの道のりを見つめることができました。これは今振り返っても、必要なプロセスであり、大きな効果を得られたと感じています。ヘルパーさんとの関わりが「人との違い」を教えてくれた出典 : 私の場合、Twitter・ブログと、自身を見つめる機会はインターネット上によるものが色濃くありましたが、それだけではあません。料理と掃除を2人のヘルパーさんに手伝ってもらっているのですが、どちらも年齢が近くて友達のような感覚で接してくれ、最初は緊張していた私もだんだん心を許しておしゃべりを楽しめるようになりました。発達障害のある私にとって、そのままの自分を出してもバカにしないで受け止めてくれる身近な存在が、このヘルパーさんでした。仕事のトラウマですっかり他人が怖くなっていたのですが、日によってテンションが極端に違っても、思うがままに自分のペースで話題を進めても嫌な顔一つしない2人に、次第と心を許せるようになっていったのです。ソーシャルワーカーさんに聞いた話ですが「人とのかかわりを深めていくこと、おしゃべりをするということ」も、重要な支援となるのだそうです。障害のある人が孤独に陥らないようにしたり、社会とのつながりを途切れさせないためには、おしゃべりが大事なのだそうです。そんなある日、ヘルパーさんに料理をしてもらっているときのことです。ヘルパーさんにレシピを見せると、ざっと1回読んだだけで料理をする姿にふと疑問を覚えました。「どうして、1回見ただけでつくれるの?」「だいたいこんな感じだなってわかったらできるものなの」「えっ、料理を始めてすぐのころから?」「違うよ、最初はまじめに読んで計ってつくるけど、慣れてきたらできるようになるの」「私は料理を始めてから20年以上経った今も、レシピを何度も何度も読み返さないとつくれないよ?みんなが普通なの?」驚いた私は、「普通の人がやる掃除ってどういうものか、見せてほしい」と頼みました。すると、丁寧ではあるものの、細部までこだわりすぎていないことがわかりました。動かせるものだけスッとよけて、さっときれいに掃除を終わらせてしまうのです。「隅っこの座椅子は毎回よけたりしないの?」「そんな大掃除みたいなこと毎回しないよ。たまにでいいのよ」そんなふうに家事を通じて、他の人たちの能力や力の入れ方を知っていきました。それは「自分と人との違い」を知るということでもあったのです。それをきっかけに、他にもたくさん「人との違い」があるんだろうなと初めて実感することができました。40代になってはじめて「障害者」と診断されるまで、「自分と人が違っている」ということなんて思いもしなかったのです。私にとってこの発見は人生がひっくり返ってしまうような大発見だったのです。生きていくうえでの前提条件がガラリと変わってしまったのですから。「人との違い」を知ると、自分のことが見積もれるようになってきた出典 : 「自分と人との違い」を知ると、「あの仕事はここでつまづいたんだ」「この仕事は私の特性から考えれば適性がなかったんだ」という風に、できないところやつまづきどころが理解できるようになってきたのです。また、家事にも仕事にも疲れ果てながら、なんとかやってきた自分を認めることにも繋がりました。とはいえ、これは正直つらいことでした。「頑張ればできる」と思っていたのに、「できないんだ」ということがわかってしまったのですから。「あきらめない」が信条の私が「あきらめる」ことを受け入れなければならないと知ったときの絶望感は、とても大きかったことをよく覚えています。自身の状況をソーシャルワーカーさんに話すと、こんなことを言われました。「やっと現実検討能力がついたのね。」現実検討能力というのは、自身の状態や能力を客観的に評価する能力のことです。例えば「私は有名大学を出ているし語学もできる。その気になれば大学で教鞭も取れる」といいながら、実際は何の仕事も続かないという人は、自分の中の認識と現実のかい離が大きく、現実検討能力が低いといえる、ということだそうです。そういわれてみると、私はずっと自分の現実の能力を見ようとせずに「資格さえ取れば活躍できるはず」「もっと自分に合う仕事があるはず」と夢を見続けていました。しかし発達障害と診断され、否応なく自分と向き合うことになります。これまでの考えや、自分の信条を覆され、心も折れてしまった自分。でも、 だからこそ自分のことを見つめ直し、障害を受け入れ、自分の姿を客観的に見られるようになったことで「自分のことが見積もれるように」なってきたのでしょう。正直を言えば「この年でやっと現実を知ってどうしろと?」という気持ちがないわけではありません。でも、私にとっては、今がそのときだったのです。だからこの瞬間を大切にして、ゆっくりでいいからまたいつか歩き出したいと思っています。
2018年02月28日「ダブルケア」という言葉を知っていますか? 晩婚化や晩産化などを背景に、子育てと親の介護同時に担わなければならないことをいいます。政府が行った調査によると、ダブルケアを行う人は約25万人いると推計されていて、男女ともにその8割を30~40代の働き盛りと言われる世代が占めています。ダブルケアにより業務量や労働時間を変更しなければならなかった人は女性で約4割、男性で約2割いて、社会の問題として考える必要性も訴えられ始めています。筆者はおととし母をみとりましたが、約10年に及ぶ母の闘病において、2人の子どもの世話と母の病気による介護とのダブルケアを経験しました。今回は、ダブルケアとは一体どんな状況なのか、そして乗り切るためにできることは何か考えてみたいと思います。■ダブルケアで女性にかかる重圧とは母の病気がわかったのは筆者が学生のとき。転移が進んだ大腸ガンで、手術や入院を繰り返しながら、病状は落ち着いたり悪くなったりしました。発覚したときは絶望的に悪かった母の病状は、かかりつけ医に「奇跡的」と言われるほどまで回復して、日常が過ごせるように。その間に筆者は結婚して母となりました。しかし、2人目が産まれる1年ほど前から母の病状は深刻になり始め、身体的、精神的なケアを必要とするようになったのです。当時、実家から離れて暮らしていた筆者ですが、父がフルタイムで働いていたこともあり、1年の3分の1ほどを実家で過ごすことにしました。母から頻繁に連絡が来たため、見放せないと感じたこともあります。政府の調査では、ダブルケアをしている人のうち約66%は女性だとわかっています。親の介護や子育てにおいて、頼られがちなのはやはり娘であり、母親なのかもしれません。身をもって女性の役割を実感することとなりました。■介護中、子どもの預け先をどうする?2人目が1歳になったとき、実家に帰ることに。母は緩和ケアしか手立てがなくなっていましたが、幸いにもかかりつけの病院に入院させてもらえることになりました。しかし、毎日洗濯物を取りにいったり、日中の世話をしたりと、3歳と1歳の子どもを世話しながら1人で母の世話はできませんでした。そこで長男、次男の預け先確保に動きました。里帰り先で年少だった長男を受け入れてくれる幼稚園を探しました。実家近くには私立の幼稚園しかなかったため、事情を話して特別に受け入れてもらえることに。さらに次男の一時保育先を確保するために、10件以上の保育園に電話をかけました。ほとんど空きがなく、ようやく見つかったのは自宅から自転車で20分ほどかかる保育園。そこの保育園も、空きがないと一度断られかけたときに、「ご事情は?」と尋ねてもらい、心遣いでねじ込んでもらったような状況でした。市町村によっては、祖父母の家から通う場合は一時保育を利用できるなどの措置もあるようなので、預け先を探すときは一度役所に相談してみるといいでしょう。■経済と家事の負担を軽くするには介護を行うにあたって、最重要課題は介護保険サービスの「要介護認定」を受けられるかどうかだと思います。また子育てしながらの介護となるために、3つめの問題「家事」についても検討する必要が出てきました。●介護保険サービスによって経済的負担が軽減母が自宅に戻ってくることも想定し、入院中に「要介護認定」を受けてもらいました。介護保険制度では、介護を必要とする状態になった場合や、家事や身支度などの日常生活における支援を必要とするなどの場合、介護サービスを受けることができます。その際、介護や支援が必要かどうか、そのなかでどの程度なのか判定を行うのが要介護認定です。市町村に設置されている介護認定審査会において、自宅や施設、病院などに職員が訪れて判定されます。程度や地域にもよって異なりますが、支給限度額のなかであれば、さまざまな介護サービスを自己負担1~2割で使用できます。介護サービスを受けることができれば、経済的に大きな手助けになります。●民間サービスを利用して家事の負担を軽減子育てと母の世話を行う生活において、家事は大きな負担になりました。祖母が同居していましたが、80代後半になるため、家事や育児を頼める状況ではありません。そこで、週に3度、「買い物と食事作りを3時間でしてもらう」という家事代行サービスを依頼することに。とても大きな助けになりましたが、介護サービスとは逆に経済的な負担はかなり重くのしかかります。わが家は父が仕事をしていなければ、このサービスを利用することは難しかっだろうたと思います。また、長期的となった場合には、このサービスを利用すること自体、選択肢には上がらなかったでしょう。■介護で仕事をどうするか?筆者には4歳差の姉がいて、公務員をしています。母が深刻な病状になったとき、姉は2歳の子どもを育てながら時短勤務をしていましたが、しばらくの間介護を理由に休職することになりました。「仕事」、「子育て」、「母の世話」。この期間は、何よりも精神的な負担が大きかったようでした。もしかしたら姉は、仕事も子育ても母のことも中途半端になっているようでつらかったのかもしれません。職場によって、休みが取れるか否かわかりませんが、状況に合わせて休むことも選択肢のひとつです。ダブルケアによって業務量や労働時間を変更している人も多くいますが、何よりも自身が納得して選択できることが大切だと痛感しました。■親も介護する人も限界になったとき母の体調が悪くなり始めたとき、このままでは母も子どもたちもどちらも重荷になってしまうと、自分の限界を感じました。もともと連絡を取り合っていた母の友人や母のいとこ、義妹など、助けてくれそうな人全員にお願いして、病室や自宅にできるだけ来てもらうことに。家族が行けない日には代わりに病室に行ってもらったり、筆者が病室に行く間に子どもたちの世話をしてもらったりと、大きなチームで母の介護にあたることができました。実際に労働力として支えてもらったと同時に、何より精神的に大きな支えになりました。家族だけで抱え込みがちなダブルケアだからこそ、親戚や友人にも手助けしてもらい、話を聞いてもらうことでずいぶん前向きな気持ちになれたと思います。「子育て」と「介護」の板挟みになりつらい思いもありましたが、母は子どもたちの存在で笑顔が増え、子どもたちも母の闘病する姿からさまざまなことを学ぶことができたと思います。「ダブルケア」というと、世話をしなければならないという重みばかりがクローズアップされてしまいがちですが、家庭だけの問題とせず、もっと幅広く親戚、知人、病院、介護スタッフ、勤務先など巻き込んでいくことが必要だろうと思います。さらには今後はもっと社会の問題として、経済的、精神的、物理的な支援、すべてが充実していけば、心に余裕をもって介護や育児をできるのではないでしょうか。筆者の体験は、母の病気によるものではありましたが、これから高齢者が増えていくなかで、「ダブルケア」はひとごととは言えません。ひとりひとりが自分の親や夫の親について、自分たち家族の生き方について、しっかりと考えていかなければならない問題だといえるでしょう。<参考サイト>・内閣府男女共同参画局: 育児と介護のダブルケアの実態に関する調査報告書
2018年02月25日「親が施設入居を拒むケースで多いのは、A:環境の変化が怖い。B:高齢者介護施設に、“家族に見放された人が行く、陰気で寂しいところ”というネガティブなイメージがある。C:自分はまだしっかりとしており、自宅で暮らしていく能力があると思っている。といった3つなんです」 こう語るのは、生活総合情報サイト「All About」の介護アドバイザー・横井孝治さん。介護する側も高齢化していく時代ーー。老老介護で共倒れしないために、介護施設へ親を入居させることは、家族にとっても大事な決断だ。 だが、施設入居を拒否する親はたくさんいる。年を取れば取るほど、知らない場所に行くことや、知らない人に囲まれるのが不安で嫌になってしまう人が多いのだという。 「自宅が快適で過ごしやすいから出たくないというよりも、新たに違うことをやるのが嫌なのです。つまりいまの生活を変えたくないのです」 では、親はどうすれば納得して施設に入居してくれるのか。横井さんに、ぐずる親をうまく説得する『5つのステップ』を教えてもらった。 【ステップ1】まず、拒否する理由を探ることが大事 「施設入居を嫌がる原因がわからなくては、話を進めることは難しいです。それを知るには、まず親の話を聞くこと。家族が本人とじっくり話すことが肝心です。ですから、ふだんから親とコミュニケーションをとるようにしましょう」(横井さん・以下同) たとえ親と同居していない場合でも、親のホンネを探る方法はある。 「毎週1回、1分でも定期的に電話することを習慣づけたいですね。『元気?』『うん』といった会話を何回も重ねていくと、だんだん話すネタがなくなってきます。そうすると『こっちでこういうことがあったけど、そっちはどう?』と、エピソードを交えた日常的な会話が自然と増えてくる。そこから徐々に施設入居をぐずる理由を探っていくのです。先に挙げたA、B、Cどれに当てはまるのか、それとも当てはまらない別の理由なのかーー。まずは親を理解することが第一段階です」 【ステップ2】家から通うデイサービスで外出に慣れさせる 「私も母を施設に入居させる前に、3年ぐらいデイサービス(通所介護)を利用しました。そこで他人とどう過ごせるのか、状況を見極めたのです。ずっと自宅にいると、親の腰は重くなるいっぽうなので、施設入居への道のりは遠ざかってしまう。まずはデイサービスを利用して、家の外に出るクセをつけさせましょう」デイサービスすら嫌がってしまう場合は、「親のことを思って勧めている」と、ストレートに伝えてみること。その際「たまには私を休ませてよ!」と、自分の都合を押し付けるのはNG。「自分がいない間だけでも行ってもらえるとお互い安心できる」と伝えるのが効果的だという。 【ステップ3】施設がつらい、寂しい場所でないことを伝える 「デイサービスやショートステイに行ってみればわかりますが、施設は陰気で寂しいところではありません。イベントやレクリエーション、サークル活動、リハビリなどに力を入れているところも多くあります。それらを楽しむことで、充実した日々が送れることを親に伝えるのです。また、地域包括支援センターなどに相談して、親の趣味や雰囲気に合う施設を紹介してもらうこともできます」 デイサービスに慣れてきたら、「旅行気分で一泊してみよう」と、次はショートステイへと誘導して、外泊にも慣れさせていく。 「そのなかで、何か不満があれば、しっかりと聞いてあげましょう。“自分は常に親の味方である”と振る舞うことも重要です」 【ステップ4】入居を考えている施設の体験入居を利用する 「デイサービスやショートステイで少しずつ施設への抵抗感が薄れてきたら、パンフレットやホームページを見せながら、『ここって、リハビリにも力を入れているので、今よりもっと元気になれるかも』『カラオケや手芸のサークルがあるらしいから、友達が増えるかも』と、興味を引きそうなことを伝えて、見学へと誘い出してみましょう」 一緒に見学に行って、ある程度本人が気に入っているようであれば、「体験入居してみない?」と話してみる。 「本人が、『ここなら安心して暮らしていけそうだ』という実感が持てるように誘導してあげましょう」 【ステップ5】主治医やケアマネジャーなど、第三者から説得をしてもらう その1〜4を実践して、それでも親が入居をぐずってしまうこともあるだろう。 「そんなときは、親が信頼している人から説得してもらうのも効果的。なかでもずっとお世話になっている主治医、またはケアマネジャーから、自宅で暮らし続けていくことの危険性や、施設のよさ、実際に入居した患者たちが楽しく暮らしていることなどを伝えてもらうようにすると、親も話を聞いてくれやすいです」 さらに、親の交友関係などを把握していれば、親を説得する際に力になってくれるケースもあると横井さんは語る。 よく知っているつもりでも、意外と知らないのが親というもの。まずはキチンと知ってあげることが、自分にとっても介護生活でもストレスを最小限に抑えるために重要なようだ。
2018年02月22日世界的な童話作家であるハンス・クリスチャン・アンデルセンの詩「旅することは生きること」をはじめ、多くの人が「旅」と「人生」を結びつけ、いろいろな名言を遺しています。旅は人生であり、人生は旅であり、始まりがあれば終わりがある、人生の旅の始まりがこの世界に生まれてくることであるならば、命絶えるときが旅の終わり──。現代は平均寿命も延び、人生100年時代です。だから人生はまだまだ長いと思っていましたが、そうじゃない、時間は限られている、必ず旅の終わりはやってくる、これからどんな人生を送りたいのか、どんな旅に出たいのか、そんなふうに旅と人生について考えるきっかけは『あなたの旅立ち、綴ります』という映画でした。主人公は80代の老婦人ハリエット(シャーリー・マクレーン)。ビジネスを成功させ、財を成し、自由に暮らしてきた彼女は、ある日、新聞の訃報記事が目に止まり、生きているうちに自分の訃報記事を執筆してもらいたいと思いつきます。そして、地元の若い新聞記者であるアン(アマンダ・セイフライド)に依頼。アンは、ハリエットの知り合いに取材を始めますが、誰からもいい話がでてこない。むしろ悪口ばかり…。そこでハリエットは、いい人として、最高のおくやみ記事を執筆してもらうために80代にして自分を変えることに! 自ら掲げた愛される人物になるための条件はこんな感じです。1 家族や友人に愛される2 同僚から尊敬される3 誰かの人生に影響を与える4 人々の記憶に残るこの4つの条件をクリアするために次々と行動に出る、それにアンはつき合わされ、振り回されることになるわけです。最初は誰もがハリエットのことを、なんて自分勝手なんだろう、なんてワガママなんだろう、なんて感じが悪いんだろう…と感じると思います、アンと同じように。けれど、4つの条件をひとつひとつクリアしていくうちに、本当のハリエットを知り、変わろうとする彼女を応援したくなる。最初と最後のハリエットに対する印象は全然違う、驚きます。素晴らしい人物として旅(人生)の終わりを迎えたいと自分自身のために始めたことが、いつのまにか周りに影響を与えていく。人はいくつになっても変われる、挑戦できることをハリエットから教えてもらいました。そして、人生においても、旅の途中でも、誰と出会うかで、その後が変わる。だから、できることならハリエットに会いたかった、いえ映画のなかで彼女と出会えてよかった! かけがえのない出会いを経験させてもらいました。行ってみたい国や場所はたくさんありますが、その前に、会いたいのに会えずにいる大切な人たちに会いにいく、そんな小さな旅を計画中です。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2018年02月21日失恋したばかりだと次の恋に時間がかかって、逆にモテている時は何人もの男性に声をかけられた経験ありませんか?理由は簡単。顔や肌に精神状態の影響が出ているから。さらに男性はそれを瞬時に見抜く事ができるといいます。アラサーの場合は自分を守りすぎると男性は寄ってこないもの。「この人は脂がのっていないな…」と思われてしまうからです。自分の旬を知る方法人生には3回モテ期が来る説は有名ですよね。これからモテ期が自分にも到来して欲しい…というのが本音でもそうもいかないのが人生。自分の旬を知れば少しは近づくことができるのでしょうか? 男性が寄ってくる為には自分の感度をあげる人は体も頭も使わなければ老いも早く訪れますよね?男性との付き合いが多い女性ほど何歳になっても老け込まないのは、血液が体の隅々までいきわたっている証拠。容姿は老いを感じる事はあると思いますが、機能面で衰えがないと言います。アラサー女性の場合はどうでしょう?経験人数が多いと男性に引かれると感じてしまい、つい初々しさをアピールしてしまう人は多いのです。守り過ぎはマイナス要素女性の場合は反応が良い人ほど敏感と言います。例えば脇腹を指で触られた時にすぐ反応する人と無反応の人がいますよね?反応が早ければ早い程、男性は早く「セックスしたい」と思うそうです。さらに感度がいい女性ほど仕事も早いというデータがあるほど。常に体は使っていた方が感度は上がります。年齢とは関係ないのです。守りが堅過ぎるとチャンスを逃しやすくなるのはこの為なのです。感度を上げて自分の旬を呼び込もう何に対しても応答が早くてすぐに対応してくれる女性ほど男性が寄ってくる理由がお分かり頂けたと思います。いつまでも返信をしない人や優柔不断の人と、長い付き合いをしたいと思いますか?素早い行動を男性は望みます。恋愛も仕事も人間関係も何をするにも「初めてだから出来ない…」では長くは続きませんよね。最初は誰だって初めてなのです。誰にでも心を開く準備ができていればあなたの旬はすぐそこです。
2018年02月09日いま介護をする側の家族たちから、注目を集めているのが“福祉車両”だ。介護の負担を大幅に軽減できる機能が備わった福祉車両の需要は、年々伸び続けている。なかでも、主婦をはじめとした女性に人気なのが、軽自動車の福祉車両。じつは各自動車メーカーから人気車種の福祉車両が続々発売されている。 「福祉車両は体の不自由な人のレベルによって選ぶのが基本です。介助などがあれば、車いすから助手席に移ることができて、ひざを曲げることができる場合は助手席スライドタイプがおすすめです」 こう語るのは、モータージャーナリストの佐藤篤司さん。助手席スライドタイプ福祉車両は、助手席が電動でスライドするので、車いすから容易に乗車できる。 「助手席のシートも斜めに低く下がるので、車いすから移動する際の負担も減ります。女性の方でもシートまでの介助が楽にできるはず」 そう話すのは、ダイハツ東京販売・総合営業企画部の阿部周平さん。助手席スライドタイプ福祉車両の中でも、ダイハツ『タントウェルカムシート」は、助手席側に、後部座席との間の柱がなく使い勝手は抜群だ。リモコンのボタンを押すと助手席のシートがスライドし、外側に自動的に出てくる。助手席はやや前に傾斜して出てくるので、車いすから助手席シートに移るのも簡単だ。車いすから立ち上がり、一歩横にずれるだけで、簡単に移ることができた。リモコンのボタンを再び押せば助手席のシートが元の位置に戻る。フロントドアを開くだけでも乗降は可能だが、後部のドアを開くと間口が広く使えて、乗降がよりスムーズになる。 前出の佐藤さんは、福祉車両の利点をこう語る。 「福祉車両はノーマルモデルよりも価格は高くなりますが、車両とオプション部品の消費税が免除となるので、ノーマルモデルとそれほど変わらない値段で購入できます。もともと軽自動車は燃費がよく、自動車税も安いので維持費が少なくてすむ。そのうえ、福祉車両であれば、自治体によって条件や金額が異なりますが、自動車税の減免、ガソリン代、高速代などの優遇サービスも受けられます。さらに、ボディがコンパクトで運転しやすいんです」(佐藤さん)
2018年02月04日生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研は、このたび「介護の事前学習」をテーマにレポート。さらに、「1億総介護時代」を前にした「介護の事前学習」の重要性について、「介護ラボしゅう」代表の中浜崇之さんにお話を伺った。介護の知識があれば負担が軽減される介護職従事者以外で、介護関連の資格を持つ20~60代男女500名を対象に、「介護の事前学習」について調査を実施。「資格取得のための学習で得た知識は、在宅介護をする上で役に立つと思いますか?」と聞いたところ、86%と約9割が「そう思う」と回答し、大多数の人が、資格で得た知識は実際の介護現場でも役に立つと考えていることがわかった。さらに、「介護に関する知識があることで、在宅介護はラクになると思いますか?」という質問でも、71%が「そう思う」と回答。また、「具体的に何割程度ラクになると思うか」を聞くと、平均は「5割」に。介護の知識の有無で、負担は5割も軽減されるということになる。在宅介護を見据えた資格取得・学習にあたって重要なことまた、「在宅介護を見据えた資格取得・学習にあたって重要なこと」を聞くと、「座学だけでなく、実習もあるスクール・講座を選ぶ」(57%)が最も多い結果に。「介護現場の知識が豊富な講師が多いスクール・講座を選ぶ」(41%)、「初心者でもついていける学習フォロー体制があるスクール・講座を選ぶ」(39%)などの回答も上位にあがった。「介護ラボしゅう」代表の中浜崇之さんによると、資格取得を通じて介護の勉強をしておくことは、必要な知識を体系的に得ることで、肉体的・精神的な負担を軽減させられるのはもちろんのこと、今後の社会で必要とされるキャリアの選択肢を拡げるということにもつながるのだそう。介護系の資格としては、入門的な位置づけである「介護職員初任者研修」、介護職に就いた後さらなるキャリアアップを目指す方向けの「介護福祉士実務者研修」などがあるという。身近に介護が迫る家族がいるという方は特に、いざというときに慌てることのないよう、事前に知識を得て備えておくことをおすすめしたい。【参考】※トレンド総研
2018年01月24日「昨年末、利用者さんが『要介護3』から『要介護1』に格下げされました。うちの施設では、この半年で3人目。“認定更新”の審査が、厳しくなっているんです!」 関東エリアの介護施設で働く女性ケアマネジャーはこう訴える。要介護状態の重篤度を表す「要介護度」の認定は、原則1年ごとに行われる。この認定更新で、格下げされるケースが続出しているという。 「ある80代の女性は、2年前に“脊柱管狭窄症”で手術を受け、入院中に『要介護3』の認定を受けました。退院後、毎日自宅に訪問介護のヘルパーが入り、週に2回デイサービスでリハビリを受けていた。会話はそこそこで、歩行はつえをついてゆっくり歩ける程度。ところが、1年後の認定更新で一気に『要支援2』まで格下げされ、生活が一変したんです」(前出・ケアマネジャー) 「要支援2」になったこの女性は、介護保険支給額が大幅に減ったために、訪問介護が週3に減り、リハビリのサービスは受けられなくなった。 「それからすぐ、女性は歩行中に転倒し頭を強打。MRI検査したところ、脳が萎縮していることがわかり、再度自治体に要介護認定を申請して『要介護2』と認定されました。すでに認知症も進んでいたんです。いったいあの格下げは何だったのかと……」(前出・女性ケアマネジャー) 介護保険からの給付総額は、年々増え続けるいっぽうである。団塊の世代が75歳以上となる’25年には、20兆円を超えるとも……。そのため、国は介護区分を格下げすることで、給付額の負担を抑えようとしている--。そういう声が、いま介護の現場で広がっている。 そんなさなか、さらに要介護度の格下げに拍車をかける「改正介護保険法」が、4月1日から施行される。国は介護保険利用者の“自立支援”“重度防止化”というフレーズを掲げて、利用者の要介護度を格下げした自治体に対し、インセンティブの付与、つまり報奨金を出す制度をスタートさせる。じつはかなり危険な制度だと警鐘を鳴らすのは、生活情報サイト「All About」ガイドの介護アドバイザー・横井孝治さんだ。 「このインセンティブ制度は、利用者の要介護度を格下げし、負担額を減らすことを目的にしていることは明白です。4月以降、格下げは全国でより拍車がかかるでしょう。実際、高齢の利用者の心身の状態をよくして、元気にするということは楽なことではありません。それよりも“この人は元気な人です”と、格下げ認定したほうが楽。それで国から報奨金がもらえるわけですからね」(横井さん) 介護認定が格下げされれば、巨額の介護費用を負担したり、介護のための離職を強いられて、家族全員が困窮することも。実態を無視した格下げは、“介護地獄”を生み出すのだ。また8月からは一定以上の収入のある利用者の自己負担率が3割に引き上げられる。親の介護をしている家族にとって、次の認定更新で格下げを防ぐための手段はないのだろうか。 認定更新は、主治医の意見書と、自治体の認定調査員による利用者の面談によって一次判定が行われる。調査員が作成する調査票には特記事項という項目があり、認定調査員がそのときに感じた印象を書き込むようになっている。つまりどう判断するか、認定調査員の主観で決められるのだ。その後、介護認定審査会の二次判定で「要介護度」が決定する。 「必ず調査員との面談に家族が立ち会うこと。そして、ふだんからできるだけ夜間の行動や、問題行動を起こしたときのことを写真に残し、メモを作って調査員に渡す。“面談のときは元気でもふだんはこういうこともある”と、しっかり伝えることが重要です。さらに特記事項に必ず記載してもらえるように言うこと。うるさい家族だと思われるほうがいいんです。これからは利用者本人、その家族も理論武装しておかないと負けてしまいます。自治体は基本前提として“格下げ認定をしに来ている”という姿勢で面談に臨むことですね」(横井さん) 仮に格下げとなった場合、自治体に対して“区分変更申請”をすれば再調査を受けられる。さらに、情報公開請求をすれば、格下げ時の認定調査票を入手できるので、調査員がどのようにチェックしたか確認して、戦術を練ったうえで、再調査に臨もう。 もはや介護認定は受け取る時代ではなく、勝ち取る時代になったようだ!
2018年01月19日「具体的な統計データはありませんが、格下げされた家族からの相談や悩みを聞くことが非常に増えました。実際、私の母親も『要介護3』から『要介護2』になりました」 そう語るのは、生活情報サイト「All About」ガイドの介護アドバイザー・横井孝治さん。要介護状態の重篤度を表す「要介護度」の認定は、原則1年ごとに行われる。この認定更新で、格下げされるケースが続出しているという。国や自治体は、要介護度を軽くすればするほど、負担する支給額を減らすことができるのだ。 「アルツハイマーと脳血管型認知症の2つの症状がある『要介護3』の80代の女性は見守りが必要でしたが、つえをついて歩ける状態でした。ところが、次の認定更新のときには車いすでの生活に。認知症の症状も悪くなっていたのですが、『要介護2』に格下げ認定されたんです。利用者の家族は納得がいきませんでしたが、認定が覆ることはなかった。このケースは意識的に下げたとしか思えなかった典型的な例です」(横井さん) 認定更新は、主治医の意見書と、自治体の認定調査員による利用者の面談によって一次判定が行われる。その後、介護認定審査会の二次判定で「要介護度」が決定するのだ。北陸エリアの介護関係者は、こう話す。 「『要介護2』のひとり暮らしの85歳の女性がいました。ふだんは、妄想や幻覚の症状があって、会話が飛んでしまうこともしばしば。しかし、調査員との面談のときは、たまたま状態がよく、そこそこ受け答えができた。その結果、『要支援2』に格下げされました。たった一度の面談で、決まってしまったのです」 調査員が作成する調査票には特記事項という項目がある。 「認定調査員がそのときに感じた印象を書きます。つまりどう判断するか、認定調査員の主観で決められるんです」(関東エリアの介護施設で働く女性ケアマネジャー) 要介護度に応じた支給限度基準額内で、利用者は1割~2割負担で介護サービスを受けられる。要介護度が格下げされると、その額も減らされてしまうのだ。 たとえば、前出の「要介護3」から「要支援2」に引き下げられた80代女性のケース。支給限度基準額は「要介護3」であれば月額26万9,310円(負担割合が1割の場合、自己負担額は2万6,931円)だが、「要支援2」に格下げされると月額10万4,730円(同1万473円)と半額以下になる。 もし、この女性が格下げ前と同じサービスを受けようとした場合、差額の約16万円を全額負担しなければならない。金銭的な余裕がない場合、これまで受けていた介護サービス(生活援助、身体介助など)が利用できなくなったり、回数を減らさざるをえない。利用者はもとより、家族にも負担がのしかかるのである。 東海エリアの介護事業所の責任者は次のように語る。 「格下げにより、施設を退所させられた男性は、自宅での介護を余儀なくされました。その結果、同居する娘さんが離職してお父さんの介護をすることに……。結局、格下げのシワ寄せは家族に降りかかるのです」
2018年01月19日「人生の折返し地点を迎えたら、『年だから』と自分で世界を狭めずに、むしろエイジレスな人生を」 そう語るのは、自身も「アラ還」であるキャリアカウンセラーの小島貴子さん。’17年9月に発表された厚労省の調査では、100歳以上の人口は6万7,824人と、47年連続で増加。日本はいま、猛スピードで「人生100歳時代」へ向かっている。 よりよい100歳を迎えるために必要なのは「自分らしさ」だという小島さんが推奨するのが、過去の自分を振り返り、現在地を明らかにすることだという。 「いまの自分はいままで生きた時間が作っています。そこで、これまでどんな出来事が起こり、その時々に自分がどう感じたかを書き込むライフ・イベント・チャートを作ってみてほしいのです。たとえば『受験』を例に挙げれば、志望校のレベルを下げたので、無事に合格したものの後悔が残っている、といった具合に、その時々の感情まで細かく振り返ります」(小島さん・以下同) これにより、いままでの選択が可視化され、「いまならこうするだろう」といった学習が可能になるのだ。 「注目してほしいのは、このチャートが“上がる”局面です。たとえば『引っ越し』で友達と離れて悲しかったが、逆に転校先で一生の親友ができた、という場面があったとします。そこからは、『適応力』というあなたの隠れた『チカラ』があることが読み取れるのです。こうした“上がり”のプロセスに書き込まれた要素を認識することは、これからの人生にもきっとよい影響をもたらしてくれるはずです」 そして、完成したチャートを眺めると、これまでの人生のほとんどが「家族のため」など、自分以外の誰かのために使っていた時間だったと気づくだろう。 「育児からも解放され、夫も定年を迎えた(あるいは迎える)これからは、ようやく自分の好きなように生きられるのです。しっかり楽しむためには、これまで担ってきた『母』『妻』『嫁』といった役割を、積極的に手放して行くことも必要です」 良妻賢母の女性にとっては寂しく感じられるかもしれないが、それが結果的に、夫や子どものためになることも。 「ある日自分が倒れたときに、夫が身の回りのこともできないようでは困ってしまいますよね。また、いつまでも子どもの面倒をみてしまうのは、実は子どものためではなく、自分の存在を自分自身で確認するためだったりも……。夫や子どもの自立のためにも『いい妻』『いい母』という名の『都合のいい人』を早く卒業し、自分のための人生を彩っていきましょう」 自分のために生きる“100歳人生”は十人十色。無理して「かわいいおばあちゃん」になる必要はまったくない。 「人生が100年あると考えるなら、私たちにはまだまだ『未来』があることになります。いまこそ、さまざまな面でチャンスのときなのだと考えてください」 『母』や『妻』としての役割から解放されるときこそが、『誰かのため』の人生を卒業する好機なのかもしれない。
2018年01月11日先日最終回を迎えた2017年10月期のドラマ『明日の約束』(関西テレビ)では、過干渉などにより子どもを支配する「毒親」が登場して話題になりました。「毒親」に悩む人は実の母からの卒業が難しく、離れがたいという現実があるように思います。今回は、「毒親」ついて考えてみたいと思います。「毒親」ドラマが続々と登場した2017年「毒親」という言葉は、医療機関のコンサルタントのスーザン・フォワードが書いた『毒になる親 一生苦しむ子供』からついたもので、子どもを支配する、子どもに罰を与えるなどして、悪影響を与える親を意味しています。2012年に親との確執を記録したコミックエッセイ『母がしんどい』が多くの共感を集め、「毒親」の問題が多くの人に知られることとなりました。最近では書籍だけでなく、映画や漫画、そしてドラマにも多く登場しています。今年のドラマでは、『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK総合)や『過保護のカホコ』(日本テレビ)に登場する母親が「毒親」として話題になりました。どちらの母親も、娘が可愛いがゆえに自分と同じ苦労をさせたくないというような思いから過干渉になり、「毒親」になってしまっているというものでした。どちらのドラマでも母と子の折り合いがつかない現実が描かれ、母からの卒業を遂げるという結末になっています。子どもにとっては重すぎる毒親、その内容とはドラマ『明日の約束』は、井上真央さん演じるスクールカウンセラーの藍沢日向が、教え子の不可解な死を紐解いていくというストーリー。メインストーリーとして、教え子の男子生徒がなぜ死んでしまったのか、学校や部活でのイジメの疑惑や、不穏な交友関係、そして仲間由紀恵さん演じる母親の過保護すぎる行き過ぎた愛情などが描かれました。注目を集めたのは、物語の中に登場する手塚理美さん演じる主人公・日向の母親の毒親っぷり。その一部をご紹介します。母親が日向の小さい頃に強制していた交換日記のタイトルが「明日の約束」。これが子どもにとってはかなり重い内容です。今日も日向はママの言うことを聞けない悪い子でしたね。明日はちゃんといい子になりましょう。明日の約束。その1、ママがいいと言ったお友達以外とは遊ばない。その2、ママに口ごたえしない。その3、ママをイライラさせない。必ず守るように。ママは日向が大好きです。「日向はこれから、ママの言う通りに生きなさい。日向の読む本も、遊ぶ玩具も、お友達も、全部ママが選んであげる。日向にとって、それが一番正しいんだから。明日の約束。ママの言うことを疑わない。必ず守るように。ママは日向が大好きです」。「日向も今日から12歳。小学校も今年で最後ですね。でも、大きくなってもあなたはママの娘です。これからもずっとママの日向でいてね。明日の約束。日向はママを一生、愛し続ける。必ず守るように。ママは日向が大好きです」。出典: ドラマ『明日の約束』 ドラマでは、漫画やおもちゃを捨てさせたり、自分の気に入らない友達が来たら帰ってもらったりする母親の様子が描かれ、その様子には胸が痛くなるほどでした。日向は母親からの重圧に耐えきれず、12歳になった日を最後に、母親への返事を書くことをやめてしまいます。その後、自分を守るために腕を負傷し障がいが残ってしまった母親への罪悪感から、一緒に暮らすことをやめられなかった日向。社会人になっても毒親からの支配は続きます。「あ~いやらしい。ママに隠れてこそこそ恋人作って」。日向に恋人がいることを知らされていなかったと気づいたとき、大きな声で言い捨てた言葉です。母親は娘とは良好な親子関係を築けていると信じており、日向の心の傷については理解がありません。感情の起伏が激しく、気に入らないことがあると、とげのある口調で日向を攻め立てるのです。やっとできた毒親からの卒業は29歳エンディングで日向は、母親の呪縛から卒業を遂げます。12歳でやめた交換日記の返事を29歳になった主人公がようやくできるのですが、その言葉が印象的です。「私は大きくなってもお母さんの娘です。でも、ずっとお母さんのためだけに生きることはできません。……明日の約束 私は、私のために生きていきます」。出典: ドラマ『明日の約束』 ずっと「ママの日向」でいることはできないと、母親に「NO」をつきつけた形になります。このメッセージを告げて、日向は家を出て一人暮らしを始めることになり、物語は終わります。ありあまる愛情が引き金に…。毒親ドラマはまさに反面教師ドラマの主人公・日向は29歳でようやく母親と決別することができますが、おそらく何歳になっても母親との問題に悩む人はいるのではないかと思います。ありあまる愛情ゆえに、子どもたちの人生を知らない間に支配してしまう母親たち。このドラマはそんな母親に悩む人たちに勇気を与えてくれます。母親に支配されて生きるというのは、別の言い方をすると母親に守られて生きるということ。それはとても苦しい反面、安定もしているため、逃げ出しにくいといえるでしょう。卒業するタイミングがなかなか見いだせず、何歳になっても母親に依存してしまう人は少なくありません。母親との関係性は非常に複雑なものです。日向の母親は、自らが子どもにとって「毒親」にならないための反面教師でもあるように思います。筆者も2児の母ですが、愛情を掛けることは、子どもを支配して全部道を作って決めてあげることではないのだなと改めて気づかされました。「私のために生きる」と宣言した主人公のように、子どもが子ども自身のために進んでいける道を応援する母親でありたいものです。【参考リンク】・『明日の約束』公式サイト ※FOD、カンテレドーガで有料配信中
2017年12月28日『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子です。「どこに出しても恥ずかしくない子でいなさい!」「人に迷惑をかけない子でいなさい!」幼い頃からこんな風に言われ続けて育った人が、やがて母になり、生まれた子に障害があると知ったら…。子どもの障害について、幼稚園の先生やママ友などになかなか言えない人もいます。「障害があることは恥ずかしい」という気持ちがどこかに潜んでいるのかもしれません。Upload By 立石美津子ダウン症候群であったり、障害が重い場合は、理解を得られやすいためか、周りに伝えたり相談したりできる人も多いようですが、自閉症児の場合は見た目でわかりにくいこともあり、わが子の障害を周りに伝えず、知的発達の遅れがあっても療育手帳を取らないで隠し通そうとする人もいます。けれども、これでは親一人で孤軍奮闘して頑張らなくてはならない事態に陥ってしまいます。福祉は自己申告制、役所からの案内を待たずに行動を障害のある子のいる家庭に、役所から「3歳になったら療育手帳を取り、必要な支援を受けてください」といった連絡は来ません。税金の滞納があれば督促状が送られてきます。障害基礎年金は年収が一定額越した時点で段階的に支給停止になります。けれども、税金の戻し(例えば、確定申告時に医療費控除を受け、還付金を受け取ること)などは、自分から申請する必要があります。これと同様に、親が自分から動かないと、障害のある子に必要な支援については、役所からの案内はこないのです。療育手帳や身体障害者手帳などを持っていると…・ヘルパー派遣を受けられる・特別支援学校への入学許可が出やすい・法定雇用率の中で就労できるなど、様々な支援を受けることができます。「診断を受けて療育手帳を取得して、障害者のレッテルを貼られてしまうと伸びるものも伸びなくなる」という考えでいると、かわいそうなのは子どもだと私は思います。療育手帳がないために、支援の網の目からこぼれ落ちてしまう可能性が高まるからです。手帳を持っているだけではダメ、使える支援制度について知ろうけれども、療育手帳を持っているだけでは実は不十分なのです。なぜなら手帳取得者に対して、「お子さんに合った、こんな支援がありますよ。あんな支援がありますよ」と親切に細かく連絡は来ないからです。そうなると、受け身の状態で待っていればよいのではなく、自ら役所に出向くなど、受けられる支援を調べる姿勢が必要になってきます。その一つの例が「自立支援医療制度」です。私の住んでいる自治体では中学3年生までは医療費は無料です。しかし、高等部になると3割負担となります。実は、「精神障害や発達障害などで、それに関わる医療機関に係る場合、自立支援医療受給者証を発行してもらうと薬や診察代は1割負担」になります(所得に応じた、月当たりの負担上限額も設定されています)。でも、これを知らない人がたくさんいます。参考:自立支援医療制度の概要 l 厚生労働省Upload By 立石美津子東京都の場合、交通費は愛の手帳を提示すれば割引になります。また、都営交通(都営バス、都営地下鉄、都電など)は本人は無料になります。しかし、これは区役所に行き「都営交通無料乗車券」を申請し、受け取らなければ無料にはならないのです。Upload By 立石美津子私も上記2点は友達から教えてもらい役所に申請に行きました。これ以外にも自己申告によって受けられる支援がたくさんあります。親だけで頑張りすぎないで、周囲にSOSを出すことも視野に入れてつまり何が言いたいのかと言うと…我が子に障害があるとわかったら、隠したり、「親の力だけで何とかしよう!」と頑張るのではなく、「うちにこんな子が生まれました。皆さん気にかけてください。助けてください」とSOSを出す姿勢が大切だと言うことです。多くの場合、親が子どもより先に死ぬことになります。親亡き後は、様々な支援に頼らなくては生きていけない子ども達です。幸いにわが国は、社会と接点があれば、どこかで救ってもらえる体制が準備されています。でも、そのつながりは親が作っておかなくてはならないのです。だから、子どもを囲い、隠すのではなく、発信してほしいと思います。先日、読んだこの二冊の本には、障害のある人が受けられる支援や、親が元気なうちにしておくべき準備にについて具体的に書いてあります。とても役に立ちましたので是非皆さんお読みくださいね。Upload By 立石美津子
2017年10月24日私のところには家族との問題を相談しにくる人もたくさんいます。親の立場からだったり子どもの立場からだったり内容もいろいろなんですが、その中に「親が愛してくれない」という悩みを打ち明ける人がいます。「他の兄弟ばかりかわいがるんです」とかね。だけど、基本的に自分の子どもがかわいくない親なんてまずいません。本当にまったくかわいいと思っていないなら、私のところに相談に来るようになるまで育てることなんてできませんよ。ただね、同じ兄弟姉妹でも愛情や手のかけかたに差が出ることはあるんです。病気などの事情で、どうしてもひとりの子に手を取られる場合もありますし、跡取り意識の強い家庭だと長男を特別扱いする傾向があったりもするでしょう。また、親は意識していないけれど、いつのまにか愛情が偏っていることもあるわね。親子にも相性ってありますからね。でも「愛してもらえない」と相談に来る人は、たいてい雰囲気が暗いの。「自分が疎まれてるんじゃないか」なんてクヨクヨするよりも、まず笑顔を心がけてみなさいね。それは親にも責任があると思いますよ。きょうだいのうちひとりを溺愛して、ひとりを敬遠するようなことになると、敬遠された子が卑屈になって、どんどん暗くなってもしょうがないわね。でもね、そこで親やきょうだいを恨んでみてもよけいにギクシャクしちゃうだけ。暗い子って親に対しては「おねえちゃんばっかりかわいがって」とか、きょうだいに対しては「弟のせいで私がかわいがってもらえない」とか、たいてい親きょうだいを恨んでいるんですね。それを全部家族のせいにしているの。 だからどんどん卑屈になって暗い顔になっていくし、親も人間ですから、ついつい、そうでない子のほうに話しかけちゃったりして、また暗くなって…という悪循環に陥ってしまうのね。でも、だれだって暗い顔をしている人よりパッと明るい印象の人のほうが話しかけやすいでしょ?親だって同じです。意識して分け隔てしているわけじゃないんですよ。だから直接「なんでおねえちゃんばっかりかわいがるの?」って聞かれても親には自覚がありませんから「どうしてそんなふうに思うのかしら」と思われてしまうのがオチ。親に変わってもらいたいなら、まず自分が変わることです。暗い気持ちだから暗い顔でいるんじゃなくて、そういうときこそ笑顔でいてほしいの。ちょっと難しいかもしれないけど、悲しくても笑ってみる。笑顔でいられる時間が長くなればなるほど、いままで冷たいと思っていた親の態度も変わってくるはずよ。がんばりなさいね。 ≪新しいあなた≫への第一歩!【最重要◆転機】恋/仕事/お金/人脈
2017年09月01日こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。ドラマ『過保護のカホコ』が人気ですが、現実はもっとドン引きするような過保護で人生を台無しにしている子どもが大勢おります。お見合い写真を撮るカメラマンの方からお聞きした話ですが、 『就活の写真も撮るけれど、子どもじゃなくて親がカメラマンを探して、親が申し込んでくる人がいる。あれは就活もうまくいかないね』と。私もアラサーの娘を持つ親から恋愛相談が来たことがありました。本人じゃないため、お断りしましたが。親が子ども以上に就活、婚活に熱心でそのために主体性がなさ過ぎてうまくいっていない事例は多いです。子どもは真面目で高学歴の場合もあり、周りからは「良い家族」と思われている場合も。親の人生を歩み自分の人生を生きない子どもの過程はこんな感じです。●(1)親のために就職をする親が子どもの進路に口を出すのはよくある話です。こんなことを言われたことはないでしょうか?「お前はのんびりしているから民間企業じゃなくて公務員が向いている」「どこでも仕事に困らないから薬剤師がいい」「銀行は安定しているから」「安定している企業が良い企業」これを一意見として参考にする分にはいいでしょう。ここで親の意見を鵜呑みにして、その通りに就職します。就職できればまだいいですよね。仕事は親がカバーしません。その仕事を通して親離れして自立する こともあるでしょう。●(2)親のために結婚しようとする「親が反対したから20代に付き合っていた彼氏と別れた」「私の親のことも大事にしてくれる男性がいい」「親が結婚しろとお金を出して結婚相談所に入会させた」など、結婚がすべて“親”ありきの女性がおります。理想の男性の条件でいう収入、家柄、学歴など探っていくと全て「親がいいというから」。ここで自分が親のペットであること に気が付いてほしいのですが……。●(3)親のために離婚をしようとする仮に結婚しても困ったことがあればまず親に相談して、子どもができても教育方針は夫より自分の親に相談 。そんなことが続けば夫婦関係は冷めていきます。そして離婚し実家に戻る。「良い会社」「良い男」「良い人生」の「良い」っていうのが自分にとっての理想ではなく親の理想のまま。いつ、自分の人生を歩むのでしょうね。●ライター/菊乃(婚活・恋愛コンサルタント)●モデル/沖まりね
2017年08月31日将来、自分が介護されるときにそなえて、局部などの永久脱毛をしておきたい――そう考え、アンダーヘアなどを整える「介護脱毛」を始める中高年女性が急増しているという。 医療脱毛専門院「リゼクリニック」が40~50代女性を対象にした調査によると「第三者の介護を意識して、今のうちにワキや局部の永久脱毛をしたい」と答えた人は23%にも上った。従来、医療脱毛を受けるのは20~30代の女性が多かった。だが、リゼクリニック新宿院院長の大地まさ代先生によると、45歳以上の利用者数は’10年から’16年で約4.5倍にも伸びたという。 「45歳以上になると、自身が親の介護を経験して、『局部の手入れがすごく大変だった』『おむつ交換の際に手間がかかった』とアンダーヘアの煩わしさを実感する方が多いんです。局部は拭き方が雑だとムレたり、雑菌が繁殖して臭いがきつくなったりもします。自分が介護を受けるときには清潔にしておきたいし、介護者に迷惑をかけたくない、お嫁さんや若い介護士に汚いと思われたくないと考える方も少なくありません」 中高年になってから医療脱毛をする場合、注意点もある。 「レーザー脱毛は毛の黒いメラニン色素に反応して、毛を作り出す細胞を熱破壊することで、毛が生えてこないようにするため、白い毛には反応しません。レーザーが反応しなかった残りの毛は、針(医療用絶縁針脱毛)の強い電力で毛根組織を破壊することになります」 なかにはアンダーヘアに白い毛が出始めたので急いで来た、という人もいるという。ただ、白い毛さえなければ、レーザー脱毛に年齢制限はない。ちなみにリゼクリニックの施術最高齢は74歳だ。介護脱毛について、介護ジャーナリスト・介護福祉士でオールアバウトガイドの小山朝子さんにも聞いた。 「介護が必要になる75歳以上の後期高齢者になると、陰毛を含めた体の毛は自然に薄くなる人も多いようです。毛のトラブルというよりは、長時間おむつを着用することによるムレやかぶれ、寝たきりによる床ずれなど、皮膚トラブルのほうが多いですね。ただ、清拭(体を拭く)や排せつ介助を受けるのを恥ずかしいと思うのは、自然なこと。そうした人間の尊厳を守るためにも、介護をするスタッフも下の世話をする際にはタオルを1枚かぶせて、なるべく手早く、丁寧に作業するなどの気遣いをしています」
2017年08月12日こんにちは、こじらせ美容オタク家のともです。“自分の子どもを愛する”という感情は母性本能からくるもので、親が子を愛し、子も親に愛されることを必要とするのは当然のこと。ただ、度がすぎると「子離れできない」「過保護」と呼ばれてしまうので、さじ加減は大切なのです。“子どもを愛する”を超えて“溺愛”してしまう、つまり溺れるほど愛してしまうと“自立できない子ども”を育ててしまうという弊害が……。愛する対象に溺れれば溺れるほど、自分はそれに気づかずお互いの幸せをむしろ遠ざけてしまう場合があるのです。そこで今回は、子どもを溺愛するママの心理をリサーチしました。●子どもを愛するのは自分のため“全ては子どもの将来の幸せのため”と正義を振りかざし、自分をよく見せるための道具 として子どもを使っているママ。お受験から始まり、複数の習い事に塾。子どもが嫌がっていることでも“他のママさんがやっている”と聞けば、すぐに“負けたくない”とその子と同じ習い事を始めるママも然り。その言動は“子どものため”というより“他のママ友より優れている子どもを連れて歩きたい”と、子どもを自分のブランド化しているにすぎないのです。“子どもが褒められれば自分も褒められた気になる”“子どもが他の子に勝てば自分が勝った気になる”と子どもでママの承認欲求を満たそうとしている 、ということ。子どもがよい成績や賞をとると、ママ友に話をしたりSNSにそれを報告することも決して忘れません。子どもがすごいということを誰かに見せたり、伝えたりすることが重要なのであって、子どもの本当の幸せは実はどうでもよいものだったりします。“子どもにブランドの服を着せるのをやめられない”“子ども服に異常に執着する”と、身の丈にあっていないのに高い服を子どもに着せたがり、着せ替え人形化させるのも“自分の誇れるもの”を可視化しようとする簡単な方法の一つ。そして残念なことに、子どもに自分の理想を押し付けるママは、自分が子どもをブランド化していることにすら気がついてないのです。●自分の寂しさをただ埋めたい自分は親から愛されず、愛に飢えて育ち、「子どもから愛されたい」という思いで子どもを産んだママは、子どもを“自分の寂しさを埋めるツール ”として使うことも。“自立よりママに依存して欲しい”と自立させることなんてそっちのけ、大きくなってもなんでもママが子どものことをやってあげ、ひたすら尽くし、子どもの自立心というものを根こそぎ取り除いてしまいます。とにかく子どもが自分から離れていくのがこわく、ずっと一緒にいたいと強く願うのです。これを『代償行為 』(本来の欲求、願望が満たせないときに、代理の対象・方法によって、その欲求・願望を代償的に満たそうとすること)と呼び、日頃の満たされない寂しさを子どもで埋めようとしている というワケ。昔は恋愛依存体質だった、という女性にも多く、対象が男から子どもに代わっただけということも。何かに依存していないと生きていけない……そしてその体質が自分の一番大事な子どもの人生の邪魔をしているという皮肉な結果に。子どもは親の“モノ”ではありません。親の義務として子どもを社会で生きていけるようにきちんと自立させてあげるように育てることこそが本当の愛なのです。●夫に対する不満を見つめ直してみよう子どもを溺愛してしまうママは“夫との関係がうまくいっていない ”ことも原因の一つにもあげられます。夫との満たされない関係を子どもにフォーカスすることで、一時的に問題から目をそらしたり、子どもで埋めようとしたりしているのです。だから、見直すべきは“夫との関係”。子どもに今まで注いでいた愛を夫に向けてみたり、できるだけ夫を構ってあげたり……と、夫婦関係の不調和を日々調整していくことは必要。夫との関係を避けて子どもとの関係を深めようとすればするほどそれは悪化していってしまいます。子どもに執着することをやめられない……そう感じていれば、夫からの愛情が不足してないか?そしてそれは自分のせいでもあるのではないか? と考えてみましょう。ママがやっていることは子どもに対する本当の愛からなのか、ただ自分のために子どもを使っているのか、という線引きは難しいところ。ただ“子どもが笑顔で毎日過ごして欲しい”という気持ちを優先して子どもに接してみれば、本当の愛が見えてくるかもしれませんね。【参考文献】・『面白いほどよくわかる!恋愛の心理学』渋谷昌三・著●ライター/とも(こじらせ美容オタク家)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年08月02日「終活は読んで字のごとく人生の終わりについての活動です。いわば死に支度。子どもから勧められると『死ねと言っているの?』と、傷ついてしまう親もいるでしょう。生前に実家を片づけることは、人生を生ききるための前向きな活動。私は“生き活”と呼んでいて、正しくやれば、親はどんどん元気になるんですよ!」 そう話すのは、掃除・片づけ・生前整理のプロで生前整理アドバイザー認定指導員も務める大津たまみさん。「終わり」に向けた作業と考えるのか、新たな「始まり」への第一歩と考えるのかで「実家の片づけ」はガラッと変わってくるという。大津さんによれば、やればやるほど親が元気になる理由は2つ。1つ目は、物理的にモノが減ることで、安全・快適に暮らせるということ。 「家の中にモノがあふれていると、災害時に落下物がぶつかったり、邪魔になって逃げ遅れる可能性が。日常生活でも、つまずいてケガをする可能性が高まります。家が片づけば、当然そうしたリスクも減少。さらに家の中に十分なスペースが生まれ、孫が喜んで遊べる家にもなります。孫の笑顔が見たい親は多いものです」 2つ目の理由は、親の潜在的な望みがわかること。 「モノというのは、言ってみれば“思いがカタチになったもの”ですから、片づけをいっしょに行うことで、親のひそかな思いに気づくことができるのです。“紙類”などは、老親が捨てられないモノの代表ですが、『なんでこんなモノを!?』というチラシやパンフレットに、意外な願いが込められていたりするんです」 実際に大津さんが片づけの手伝いに訪れた80代の女性の家からは、大量の旅行パンフレットが見つかったことがあった。じつはそれらは「いつか息子と一緒に行きたい」と、女性がひそかに集めていたものだったというーー。いっしょに家を片づけていくと、一見不要に思えるそうした「モノ」たちが、親の気持ちや願いを知る糸口になってくれるのだ。 「だからこそ、親が元気なうちにスタートしてほしいのです。早ければ早いほど、親の願いをかなえるお手伝いもできますからね」 実際に片づけを始めるにあたって、まず大切なのは親の気持ちに寄り添うこと。そのために大津さんは、ぜひ、自分の家の片づけから始めてみてほしいという。 「生前の家の片づけは、楽しいことも大変なこともたくさんあります。自分はそれらを経験していないのに『やれ』と言っても、親は納得してくれません。それに、親が片づけにつまずいたときに冷たい態度をとってしまうことになり、最終的にはお互いが意固地に……。ですから、まずは自分の家の片づけを写真に撮って『こんなにスッキリしたよ』と見せてあげてください」 さらに、親世代は、モノをの持ち方の基準が違うことも理解する必要がある。 「戦中、戦後の貧しい時代を体験した親世代は『モノが多い=豊か』『モノを捨てるのはもったいない』という価値観が根強くあります。その価値観を否定してしまうのは、親の人生を否定するようなもの。ですから、片づけの際も『捨てる』という言葉は厳禁!『使わないなら、もったいないから手放そうね』という言い方に変えましょう」 実家の片づけのポイントは、一気に終わらせるのではなく、ゆっくり、焦らず、でも止まらず、確実に進めること。 「最終的な目的は、モノを極限まで減らすことではなく、あくまでも『大切なものをあぶり出すこと』。ですから、片づけと同時に、親御さんにとってもっとも大切な品を入れる『思い出箱』も、ぜひ作ってあげてください。理想的な大きさはみかん箱大が目安です。極端な言い方をすれば、これさえ作ってあれば『ほかのものは処分しても大丈夫』と割り切ることができますよ」 そして、くどいようだが始めるのは「今」! 「まさに、親孝行したいときには親はなし。『いつかやろう』の『いつか』は、待っていてもこないのです」
2017年08月02日『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子です。「○○さえ出来たら…」親の価値観で子どもに期待を寄せていたあの頃子どもを産んだ瞬間は「元気であればそれでいい」とそんなに高望みはしていなかったのに…。ほかの誰かと比較することなく、我が子の存在そのものに喜びを感じていたのに…。定型発達児であれ発達障害児であれ、親になるとつい周りの子どもと比べてしまいます。「みんなと同じ行動がとれますように…」「お友達のようにお喋りができますように…」「集団行動がとれますように…」無意識のうちに、こんな言葉が頭をよぎることはありませんか?でも、これらは親が持っている独自の価値基準。「ここさえ改善されたら、私もこの子もきっと幸せになるに違いない」と勝手に思っているだけなのです。Upload By 立石美津子もし、親が定型発達で、子どもが発達障害児であればなおのこと、子どもは苦しみます。何故なら親に“共感”してもらえないからです。親が定型発達の場合「みんなと同じことが出来るようになることが幸せだ」「お友達がいることが幸せだ」という考えにとらわれていることも多くあります。私自身もそんなことを感じた出来事がありました。発達障害当事者のママに言われた衝撃の一言私は定型発達で、息子はバリバリの自閉症です。ですから、私も前記のような親の期待と子どもの状態のずれに悩んでいました。これは、14年前、息子が3歳だったときの保育園での写真です。皆と同じように帽子をかぶって合唱することはなく、息子は一人読書をしています。私は保育参観でこの光景を目の当たりにし、もの凄く悲しい気持ちになりました。Upload By 立石美津子当時、息子を病院内の療育施設に通わせていたのですが、そこで知り合ったあるママがアスペルガー症候群の当事者でした。そのママにこの写真を見せたことがあります。そこでの会話私「ねえ、うちの子を見てよ。何度叱ってもみんなと同じ行動がとれないのよ…」当事者のママ「この前列に立っている子ども達、どうしてみんな同じ格好をして歌を歌っているのかしら?後ろで本を読んでいる方が楽しいのにね」意外性のある回答を聞いてびっくりしました。同時に「このママは他人なのに、息子の気持ちがわかるんだ。そんな視点も存在するんだ~」と思ったのです。そして、私が自分の枠組みでしか子どもを見ていなかったことに気付かされました。個性を伸ばしたいといいながら、子ども自身の「世界観」を無視していた出典 : どんな子どもにもそれぞれ個性があります。ところが「個性を伸ばしたい」と口では言いながら、実際にやっていることは人並みを求めたり、平均値を意識する子育ての人が多いように感じます。ダウン症、視覚障害、肢体不自由などの障害は一目見ただけでわかるので、親自身も受け止めざるを得ないですし、いちいち説明して回らなくても周囲の理解を得られやすい場合もあります。でも、見た目が定型発達児と変わらない発達障害の子どもに対しては、まず親自身がなかなか受け入れられないことがあります。中には「このまま私が一生懸命育てれば、いつかきっと普通の子どもになるのではないか」と錯覚してしまう人もいます。また、母親が理解していても、姑から「しつけがなっちゃない!」となじられたり、理解のない夫から「お前の育て方が悪いからこうなったんだ。愛情不足だ」と責められている人もいます。こうなると誰も理解者がいなくなり、母親は更に苦しみます。偉人の母たちの行動から学ぶしかし、自分の育て方が間違っていると、苦しむことはありません。歴史上には学校に匙を投げられても、偉大な人物に成長した人、その人を育てた母の話がいくつも残っています。徹子さんは初めに入学した小学校で問題児扱いされました。教室の机のふたが珍しくて授業中何度もパタパタ開け閉めしたかと思うと、今度は窓際に行き、外を歩くチンドン屋を呼び込んだり…。学校からは迷惑がられて、とうとう退学処分となりました。立派なのはその時のお母さんの姿勢です。徹子さんを変えようとしないで「この子を受け入れてくれる学校を探そう」という視点で転校先を探しました。しかも、本人が傷つくことを恐れて、転校理由(退学について)は本人には絶対に伝えませんでした。この母親の配慮により、徹子さんは“自分の存在を否定された”と感じることなく、その後、転校先で素晴らしい先生に出会うことになりました。転校先で校長先生からかけられた「君は本当はいい子なんだよ」の言葉に元気づけられ、徹子さんの今があると『窓際のトットちゃん』に書かれています。出典 : 粘土を使って“1+1=2”を教える小学校教員。エジソンは「粘土と粘土を合わせたら1」だと言い張りました。これに対して担任は「腐れ脳みそ!」と言い放ったそうです。そのこと知った母親は子どもの発想力をつぶす教師と学校側に抗議し、とっととエジソンを退学させます。母がとった決断の結果、のちにエジソンは人類の生活を変える電球の実用化を果たしました。もちろん、みんながみんな偉人になるわけではありません。でも、こうした偉人のエピソードから親が学べることはあると思うのです。子どもを変えるのではなく、親が変わる。そうすれば、子どもは「この世に生まれてきて良かった。毎日が楽しい、幸せである」と感じます。親が子どもを産んだときに「この子が幸せな人生を歩んでいきますように」と願ったことは、親が子どもの立場に立ち、子ども自身の世界観を大切にすることでこそ、叶うのではないでしょうか。まとめ出典 : 親が定型発達であると、どうしても既成概念で物事を捉えがちです。「友達がいないことは可哀想だ。友達と一緒に遊ぶことが楽しいだろう」と考え、地面の虫や石ころとたわむれる一人遊びをする子どもを「そんなことしていないで皆のところへ行って遊びなさい」と連れ出します。部活を選ぶときも、みんなと協力しなくてはならないサッカーや野球をやらせたくなります。でも、子どものことを考えたら人と関わらないで済む個人プレイの体操、マラソン、テニス、卓球などをやらせた方が楽しめる子もいるはずです。我が子に対しては「こうあってほしい」と願いを託すのは親として自然な感情ですが、子どもを無理に変えようとしたら本人には無用な大きなストレスがかかります。もしかして…変わらなくてはならないのは親なのかもしれませんね。『立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』
2017年07月28日皆さんは、自分が“毒親”になってしまっていると感じたことはありませんか?毒親とは、子どもにとって“毒”になってしまっている親のことで、具体的には、過保護もしくは育児放棄などで子どもに悪影響を与えている親のことを指します。あなたの周囲にも、子どもに対して過干渉に接していたり放置しすぎていたりという親が一人はいるのではないでしょうか。毒親は子どもの健全な成長を奪ってしまいます。そんな親には絶対になりたくないですよね。しかし、中には子どもを愛しすぎるが故に自分が“毒親”になってしまっているのではないかと悩むママもいます。そこで今回は、ママたちが「自分は毒親かも」と不安になったエピソードをご紹介します。あなたは、自分を“ダメな親”だと感じたことがありますか?●(1)なんでも否定してしまう『私は子どもにちゃんと育ってほしいと思うあまり、いつも否定から入るクセがあります。子どもが将来の夢を語っても「それは現実的じゃないよね?」と言ったり、母の日に「プレゼント何がいい?」と聞かれても「お金がもったいないから貯金しなさい」などと言ってしまったりします。すべては子どもに良かれと思ってやっているのですが、子ども自身はそんな私の態度が気に食わないようで、「ママはいつも僕の言うことを否定するね 」と悲しげな顔で言われることが良くあります。最近は子どもも私とあまり口を利かなくなってきました。私の子育ては間違っているのか、と日々悩んでいます』(38歳女性/小学4年生男児のママ)「否定が多くなってしまう」……子育てをしていれば、多くのママが経験することではないでしょうか。親としては、子どもにとって最善の結果が訪れるように助言しているつもりなのですが、子どもからしてみると「ママに否定された」という感情だけが残ってしまいます。よかれと思ってやっていることなのに、逆に子どもを苦しませている……。そんなジレンマに陥ってしまうのです。自分の言動を否定されて育った子どもは、そのうち自分の考えや行動に対して「どうせダメなんだ」とネガティブに捉えてしまうようになる可能性があります。●(2)いつまでも“子ども扱い”してしまう『うちの息子はもう高校生になりますが、いまだに“子ども扱い”してしまっている自分に嫌気がさします。頭では分かっていても、過保護になってしまうのです。たとえば、門限はいまだに6時 のままですし、この前は受験前の息子に過度のシフトを入れるバイト先にクレームを言ったこともありました。とにかく息子のことが心配で、ちょっとしたことでいてもたってもいられなくなるのです。息子は私に何も言いませんが、私は毒親なのでしょうか?』(41歳女性/高校3年生男子のママ)子どもに対してつい過保護になってしまったという経験は誰もがあるのではないでしょうか。子を持つ親にとってはある程度仕方のないことではありますが、それが度を越してしまうと、子どもをコントロールしようとする毒親になってしまう危険性があります。この方は高校生になる息子さんをいまだに子ども扱いしている自分に悩んでいるそうです。●(3)子どもに進路を強要してしまう『私たち夫婦は某有名大学を卒業しているのですが、自分の中で無意識に「子どもたちもそこに通うだろう」という思い込みがあり、長男が高校生になるまでずっとそう信じていました。ところが、長男は別の大学に行きたいと言い出し、しかも偏差値が比較的低い大学だったので猛烈に反対しました。結局夫に説得されて息子の希望を優先する形で受け入れましたが、冷静に考えるとほとんど無意識的に子どもに進路を強要しようとしていた 自分にゾッとしました。自分がやられていたら相当親を嫌っていたはずですから』(44歳女性/高校3年生男子、高校1年生女子のママ)親の中には自分のたどってきた道を子どもにも歩ませたいと思う人がいます。政治家や医者などの家系はその傾向が強いと言われていますが、子どもの希望をきかずに進路を決めてしまうことには賛否あります。今回お話いただいた方も、ほとんど無意識的に子どもに自分と同じ道を歩ませようと思っていたそうです。しかし、子どもは自分のコピー人間ではありませんから、自分と同じ道を進むとは限りません。この方は夫に諭されて、そのことを受け入れられるようになったそうです。●毒親にならないために子育てをするということは、ニコニコ子どもに笑いかけていればいいというものではありません。時には厳しく叱る必要がありますし、誤った道を歩もうとしていれば、本人の意思を多少無視してでも正しい道へ引き戻すことも必要です。そうした中で、「自分は毒親なのだろうか」と不安になってしまう人も少なくないと思います。毒親にならないために、親が心がけておいたほうがいいことがあります。それは、“子どもの人格を尊重する ”ということです。子どもは親の所有物ではありませんし、一切成長をしない人形でもありません。彼らは私たち親と同じように自分で考え、行動します。また、その自由があります。その権利を奪うことはたとえ親でも許されることではありません。しかし、親も人間ですから失敗もします。子育てをしていて「しまった!」という経験をしたことは数えきれないはず。でも、そんなときは落ち込み過ぎず「次から気をつけよう」とポジティブに考えることが大切です。親は誰だって毒親になる可能性を秘めています。しかし、毒親になるかならないかを分けているのは、“自覚する心”と“改善する心”を持っているかどうかです。失敗しても軌道修正しながら、最終的には親子ともに笑い合えるような関係を築けるといいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年07月05日一日の大部分を占める仕事。みなさんは自分の仕事にどのくらい満足しているでしょうか?自分の仕事に満足できているかどうかは、人生の満足感にも影響します。いくつかの調査を参考に、仕事の満足度を高める方法について考えてみたいと思います。仕事に対する満足感が人生の幸福度を左右する世論調査会社ギャラップが、「元気で充実した人生を生きるためにはどんなことをすればいいのか?」というテーマで1950年代から現代まで、150ヵ国で調査を実施。50年以上かけた調査結果の分析がまとめられているのが、アメリカでベストセラーとなった『幸福の習慣』です。具体的にどのような行動や考え方をしている人が幸福度が高いのかが明らかにされています。この調査で、人生の幸福度を考えたときに「仕事」「健康」「人間関係」「お金」「地域貢献」の5つの要素の中で、「仕事」はもっとも根幹をなすものだと位置づけられました。仕事の幸福度が高い人はそうでない人に比べて、「自分は素晴らしい人生を送っている」と思う割合が2倍も高いことが判明したそうです。仕事満足度に影響するのは、仕事の面白さ、労働時間、人間関係国際比較調査グループISSPが2015年に実施した調査「仕事と生活」では、仕事にストレスを感じている人は47%で、労働時間の長い人や職場での人間関係に不満を感じている人ほど、仕事にストレスを感じている割合が高い傾向が見られたそうです。1週間に50時間以上仕事をしている人の63%、経営者と従業員の関係が悪いと感じている人の81%が仕事で(「いつも」もしくは「よく」)ストレスを感じていると回答しています。仕事の満足度には「仕事の面白さ」、「職場の人間関係」、「職場への誇り」が大きく影響しているという結果に。自分の仕事にやりがいや面白さを見いだせていたり、人間関係に不満のない人は仕事に対する満足感が高いようです。仕事の満足感を高めるためには?強みを活かすことギャラップ社の調査では、自分の強みを活かして仕事をしている人は、弱みに意識を向けて仕事をしている人に比べ、仕事に熱意をもって楽しんでいる割合は6倍、人生を心から楽しんでいる割合は3倍だったそう。自分の強みを活かして仕事をしている人は週40時間の業務でも楽しく過ごせていますが、自分の強みを活かしていないと感じている人は、週20時間を超えると働けば働くほど疲れてしまうのだとか。自分の強みを活かしていると実感できているかどうかは、仕事の疲労度にも影響しているようです。今の仕事では自分の強みを活かせているでしょうか?得意なことを活かしてできることはないか、考えてみるといいかもしれません。どんな人と一緒に働きたいか就職や転職を考えるとき、業界や仕事内容を重視することも多いと思いますが、どんな人と一緒に働きたいかということも考慮してみてください。自分はどんな人となら働きやすいか、仕事のモチベーションが上がるのか。一緒に働く人を重視して仕事や職場を考えてみることも大切です。仕事は人生の幸福度を左右する大切な要素です。人生の満足感を上げたいなら、仕事の満足感を高めるためにできることをはじめてみるといいかもしれません。参考文献:『幸福の習慣』ディスカヴァー・トゥエンティワン刊/トム・ラス他、仕事の満足度を左右するのは、仕事内容か、人間関係か
2017年07月05日「両親の介護について取材依頼をいただくと、お答えできる場かどうか、かなり慎重に考えます。メディアで取り上げる介護って、どうしても必要以上に過酷や悲惨といったイメージづけをされがちなので。今回は『女性自身』さんの熱意に根負けしました(笑)」 そう話すのは、アナウンサーの渡辺真理さん(50)。’90年、TBSに入社『モーニングEye』『筑紫哲也NEWS23』と、同局の看板番組のキャスターを歴任した後、フリーに転身。さまざまな人気番組で活躍してきた。一方、私生活では’98年、父親(’14年に他界)、続いて母親を自宅で介護する生活を、現在まで続けている。 「もちろん、大変じゃないなんて言うつもりはないんです。実際に介護されるご家族の方が消耗し、困窮される場合もあるわけですから。ただ、放送する側にいる身としては、過酷さだけをクローズアップするのはある意味キャッチーかもしれないけれど、抵抗があるのも事実で。できれば、まず介護される側の気持ちをくみたいですよね。がんばって生きてきた人生の終盤、どなたも好んで介護生活に入られるわけでないから、興味本位でその生活を晒すことになったり、介護=過酷のひと言で片づけるのは個人的に嫌です。一方で、親世代って昭和の律義さと高度経済成長を築いたガッツを併せ持つ人たち。いつもどこかで社会の役に立ちたいと願っていて、子どもくらいの年齢のヘルパーさんに『ありがとう。ごめんなさいね、大丈夫?』と毎日聞いたりします。だから、私たち世代としてはそんな介護される側の願いをくみつつ、実情を伝えてこれからに生かしていかないと。実際に、介護の現場で働く方たちには相当なシワ寄せがいっているのも事実です。介護保険スタートから17年たちますが、制度として成熟していない現状をスピード感をもって改善していく必要性は感じています」 渡辺さんは現在、実家を増改築した横浜市内の二世帯住宅で暮らしている。2階が彼女と、’08年に結婚したフジテレビ勤務の夫の住まい。そして、もとの実家である1階で、母親が療養生活を送っている。 「一日のスケジュールですか?特筆していただくようなことは何もなくて、申し訳ないのですけど(笑)。今はデイリーの番組に参加していないので日によってまちまちですが、平日は朝6時過ぎに起きて母の様子を見て、主人を送っていって、犬や猫たちの世話をして。そのあと、自分の仕事に向かいます。要介護5の母には泊まり込みのヘルパーさんがついていてくれるので補い合いながら家事をします。職業柄、仕事中に親に何かあったとしても立ち会えない覚悟はしていますし、親自身「何かあっても仕事をやり遂げなさい」と怒るタイプではありますが(笑)。できるだけこまめに近くにいたいな、と。アナウンサーになってからレギュラーの番組をずっと受け持てていることは本当に恵まれていて幸運だと思いながら、今は泊りがけなど家族との時間を妨げる仕事は控えています。来た球は全部、打つ!って仕事の姿勢も好きで家計上も楽ですが、精神的に落ち着いて臨めないと仕事に対しても失礼になりますし。遅く結婚した主人が、今はとにかく私の親と一緒にいよう!と同居を決断してくれたことには何よりも感謝していて、助かっています」 母親は現在、要介護5。歩行もままならない状態だが、「母を見てると、人の体ってすごいと改めて実感します」と渡辺さんは語る。 「繊細だけど強くもあって、絶妙のバランスのうえに成り立っているんだ、と。免疫力が低下すると風邪など炎症が起きやすくなって、点滴で水分を補給するとむくみが出てしまうなど、心配は尽きません。でも、体が利かなくなって、もどかしくてつらいのは母自身。父のこと(介護)でも誰よりがんばってきた母だから、今の生活を少しでも楽しく感じてもらえるよう、一回でも多く笑ってもらえるよう、家族としては力の見せどころです(笑)」
2017年06月30日超高齢化社会といわれる現代の日本。なかでも深刻化しているのが、「介護」の問題です。認知症を患っている人や、身体的な問題から寝たきりとなった人を介護するのは、労力と精神力を必要とするため、「介護する側」が疲弊してしまい、自暴自棄になるケースが増えています。自分の直接的な家族なら我慢することもできますが、姑など義理の親への介護については、血のつながりがないだけに、納得のいかないものを抱えている人がいることも多いようです。「死後、遺産だけでも自分が手にしたい」と考えるのも、下世話かもしれませんが、当然のことでしょう。しかし、義理の娘には「相続権がない」という話もあるようで、遺産を受けとることができるのか否か気になります。さらに遺書が残っている場合についても、どうなるのか不明瞭です。真偽を確かめるべく、三宅坂総合法律事務所の伊東亜矢子弁護士にお聞きしました。Q.介護をしていた義父母が亡くなった……相続する権利は発生する?*画像はイメージです:発生しません。故人が遺書を残している場合は取得することができますが、全額を受け取ることはできない可能性があります。「相続人は“子”ですので、義理の娘には相続権は発生しません。遺書を残している場合それに従って財産を取得することはできますが、兄弟姉妹以外の相続人には遺留分(※)があります。 ※(遺留分の帰属及びその割合)第千二十八条 兄弟姉妹以外の相続人は、遺留分として、次の各号に掲げる区分に応じてそれぞれ当該各号に定める割合に相当する額を受ける。一 直系尊属のみが相続人である場合被相続人の財産の三分の一二 前号に掲げる場合以外の場合被相続人の財産の二分の一 したがって“義理の娘に全財産を遺贈する”という遺言があっても、他の相続人から遺留分相当額については自分が受け取る権利があるという請求を受ける可能性があります」(伊東弁護士)一生懸命介護している義理の娘には、されている側も「何かを残したい」と思うはずですが、法律上遺産を相続することはできません。どうしても義理の娘に遺産を残したい場合は、予め遺書に「義理の娘に財産を遺贈する」と記し、残すようにしておくと良いでしょう。この場合に、後の紛争をできるだけ避けるため、法定相続人に対する遺留分相当額についてはあらかじめ当該法定相続人に相続させる旨の遺言を残しておくことも考えられます。具体的には専門家へご相談頂くのがよいと思われます。 *取材協力弁護士:伊東亜矢子(三宅坂総合法律事務所所属。 医療機関からの相談や、 人事労務問題を中心とした企業からの相談、離婚・ 男女間のトラブルに関する相談、 子どもの人権にかかわる相談を中心に扱う。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*kikuo / PIXTA(ピクスタ)
2017年06月17日「介護保険関連の改正法が5月26日に成立しました。今回の改正の柱は、所得の高い高齢者の介護サービス利用料を、現行の『2割負担』から『3割負担』に引き上げることです。来年8月から実施されます」 そう話すのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。介護保険制度は’00年、1割の自己負担で介護サービスを利用できる公的保険として始まった。介護サービスの利用者は、当初149万人だったが、’15年には511万人と約3.4倍に増加。また、介護にかかる総費用も、’00年の3兆6,000億円から’15年には10兆4,000億円と、2.9倍に増加している(’16年・厚生労働省)。 「そんななか、’15年8月から『2割負担』が導入されました。年金収入だけで280万円以上ある比較的所得の高い方などが対象で、介護保険加入者の約20%にあたります。それから2年で、今度は『3割負担』の導入が決まりました。対象は、年金収入だけの単身世帯では344万円以上など“現役並みの収入”の方で、約12万人が該当します」 実際の負担額について、「要介護5」で、現役並みの収入があるAさんを例に、荻原さんが解説してくれた。 「Aさんが、介護保険を要介護5の限度額いっぱいまで利用したとします。支払いは、1割負担のときは約3万6,000円でした。これが、2割負担になって約7万2,000円。さらに、3割負担になると約10万8,000円に増えます。いくら所得が高くても、3割負担は厳しいと思います。しかし実は、『高額介護サービス費制度』(以下・高額介護制度)という、負担を抑える仕組みがあります」 これは、介護サービスの利用料に一定の限度額を設け、それを超えた分は返金される制度だ。収入によって5つの区分があり、それぞれの限度額が決まっている。 「先ほどのAさんの場合、月の限度額は4万4,400円です。とすると、現在の2割負担でも限度額を超えていますから、返金を受け取れます。3割負担になっても、高額介護制度の限度額は同じなので、毎月の自己負担額は変わりません。また、高額介護制度は、同じ世帯であれば合算できます。高齢の夫婦世帯などにはありがたい制度ですから、覚えておきましょう。このように、3割負担が導入されても、あわてる必要がない方が多いと思います。ただし、高額介護制度の利用には申請が必要です」 家計にとって影響が大きい高額介護制度だが、その限度額は、今年8月から一部、引き上げられる。 「引き上げの対象は、“現役並み所得”の次の区分である“一般的な所得”の方です。住民税が課税されていて(年金のみの収入で280万円以上など)、現役並みに達しない方(単身世帯で年収383万円未満など)が対象です。月の限度額は3万7,200円から、4万4,400円に上がります(一部、緩和措置あり)。毎月の負担が7,200円増えると、対策が必要な方もいるでしょう。ただ、介護サービスを減らすと、生活が維持できなくなることもありますので、慎重に考えてください。医療費も多い方は、医療費と介護費を合算して『高額介護合算療養費制度』が利用できるかもしれません。お住いの自治体にご相談を」
2017年06月09日少子高齢化が進むなか、介護のために生活スタイルを変えざるをえない人たちが増えている。介護を理由に会社を辞めた「介護離職者」は、年間10万人ほどもおり、その8割が女性というのが現状だ(総務省「就業構造基本調査」’12年)。 「共働き世帯が増えていますが、夫か妻、どちらかの親が要介護状態になると、妻のほうが介護の担い手になるために、会社を辞めてしまうケースが多いのでしょう。しかし、介護費用がかかるうえに、収入は減るわけですから、貯金を取り崩さざるをえなくなります。もともと少なかった収入がさらに減り、持ち家があるため生活保護も申請できずと、八方塞がりになるケースもよくあるそうです。特化した調査はまだ行われていないので、数字は明確になっていませんが、“介護破産者”そして“介護破産予備軍”は確実に増えていると思います」 そう話すのは、淑徳大学総合福祉学部教授の結城康博さん。結城さんは、危機に直面した人々の実情を『介護破産』(KADOKAWA)として出版したばかり。実はその共著者であるジャーナリストの村田くみさんも“介護破産寸前”まで追い込まれた経験があるという。40代の村田さんは、いわゆる“おひとりさま”で、’08年からは実母の介護をしている。 「介護が始まったとき、母はまだ要介護2でしたので、利用できるサービスも限られており、実費で利用しなくてはいけないサービスもかなりありました。私は大手新聞社で週刊誌記者をしていましたが、介護のために離職したため、フリーランスになり、収入は不安定に……。それでも母のために、有料の介護サービスを使い続けていたら、一時期は貯金残高が30万円ほどになってしまったのです。まさに介護破産一歩手前で、貯金通帳を手にぼうぜんとしたこともあります」(村田さん) その後、村田さんの経済状況は好転したそうだが、なかには介護のためにホームレスになってしまったケースもあるのだ。 現在は任意団体「反貧困ネットワーク埼玉」などで、生活困窮者たちからの相談を受けている高野博昭さん(61)がそうだった。高野さんは、大手百貨店の正社員として働き、年収1,200万円を得ていたという。だが、咽頭がんを患う父の面倒を見るために退職したあたりから人生が急変する。父の逝去後は、母の介護も始まり、再就職した会社も業績が不安定で、賃金も未払いが続いたという。母も亡くなり、最低限の葬式を出したところで、預貯金が底をついた。家賃を2カ月滞納したために、家主に追い出され、公園で寝泊まりするように……。 「その後、支援団体に保護されました。3年ほど生活保護を受けていましたが、団体職員として採用されたことで自立できました。いまは電話相談員として、生活困窮者の悩みを伺っていますが、親の介護で疲れ切っている人からの相談は年々増えています。電話をかけてくる人たちのほとんどが崖っぷちの状態です」(高野さん) 親のために離職したものの、その後、再就職がうまくいかず、困窮状態に……。介護離職が介護破産の入口になっているという構造も見えるが、離職前に相談している人は多くはないという。 5月17日に『東京新聞』が、介護離職にまつわる調査結果を報じている。調査は、みずほ情報総研が実施したもので、介護を理由に正社員から離職した人たちに「離職直前に介護と仕事の両立について誰かに相談しましたか」と、質問したところ、半数近い47.8%が「誰にも相談しなかった」と回答したというのだ。みずほ情報総研・チーフコンサルタントの羽田圭子さんはこう語る。 「現在は介護休暇・介護休業やさまざまな介護サービスがあり、両立できる可能性が広がっています。介護に直面したら、まずは勤務先や市町村に相談してください。また貴重な人材である社員の離職を食い止めるには、企業でも日ごろから自社の両立支援制度や介護保険について社員に情報提供することが重要です」(羽田さん) 実際に離職を思いとどまり、介護破産を免れた人たちには身近な人に相談していたケースも多いという。 「10年後には50歳以上の10人に1人以上が、親の介護に直面することになります。会社の制度を知らなかったり、行政のサービスについて知らなかったりと、情報不足は介護破産の大きな原因の1つです。実際に介護が始まる前から、情報収集を行っておくべきでしょう」(前出・結城さん)
2017年06月01日「人生ってなんだろう?」忙しい毎日の中でも、自分らしく、自信を持って過ごしたいですよね。そして、どうすれば幸せに過ごせるのでしょう?素敵な人生にするために、どんな時も忘れてはいけない重要な8つのアドバイスを見てみましょう。人生ってなんだろう?「人生ってなんだろう?」大人になるとそんな風に考えることはありませんか?正しい答えを求めても、なかなか見つける事は難しいですよね。でも、どんな方でも”幸せ”を望んで過ごしているはずです。素敵な人生にするために重要な8つのアドバイスを見てみましょう。どんな時でも、少しづつでも諦めずに続けることで幸せな人生に近づくことができます。1.情熱情熱はとても大切です。人間性を育ててくれる元となり、前向きな気持ちにしてくれます。それに、自分が何が好きかということがはっきりわかる事で、はっきりとした個性を出すことができます。好きな事を選んで集中してみましょう。忙しい毎日だからという理由で、好きな事を後回しにして情熱を消すような事はしてはいけません。趣味を見つけてみましょう。アドバイス:もし、時間がないと悩んでいるのなら自分の趣味の時間を前もって作り、スケジュール帳に書いておきましょう。趣味がないという人はインターネットを見るとたくさんの情報に溢れています。やってみたいと思った事はそのままページを閉じるのではなく、メモに残しておきましょう。2.自分のスタイル人は初めて会ってその人の印象を決める時、一目見た時から「60秒間」で第一印象を決めるといいます。このたった「60秒間」であなたがどういう人なのかが相手に伝わるのです。自分らしくいること、そしてどのように振る舞うかにしっかりと自覚がある事は良い印象につながります。アドバイス:自分らしさは服装からも表現することができます。インターネットにも街にも、たくさんの服が溢れています。自分の直感で、一目見て気に入った服を購入してみましょう。こうする事でどんなスタイルが好きなのか、どんなスタイルなのかあなたの事を表現することができます。ドレスコードなどいつもよりおしゃれにしないといけない時は、アクセサリーや色で遊んでみましょう。トレンドを知って、さらに色を加えて遊ぶことで、自分らしさを相手に感じさせることが出来ます。3.女性らしさ女性らしさを出すには色々な方法があります。短い丈のスカートを身につけるだけではありません。今ならスニーカーを履いても女性らしさを出すことができます。アドバイス:自分自身に「女性らしくいるために私には何が必要?」と聞いてみましょう。一人一人答えが違うと思います。自分が思う「女性である事」「女性でないと作れない雰囲気」を作り上げましょう。4.独立しよう人に頼ってばかりいると人間関係を崩す原因となります。これはカップル間でも同じです。アドバイス:もし経済的に頼りにしている人がいるのなら、そこから止めてみよう。こうする事で「自分でなんとかしよう」と動き出すきっかけが出来ます。自分の給料の中でやりくりをしていく中で、人生において大事な事にたくさん気付けるようになります。カップル間であっても甘えることなく過ごしましょう。5.よい睡眠をする夜は身体が再生し、身体を浄化するために働きます。寝ている間は、身体は調子を整えるために働くのです。このため、正しい睡眠時間を取ることが大切なのです。人によって理想的な睡眠時間は違います。それでも6時間以下になってはいけないと、睡眠に詳しい人は話しています。6時間に満たない睡眠は身体にとってストレスとなります。睡眠は、免疫力を作り、リラックスし次の日のエネルギーを作ります。アドバイス:寝る前のスマートフォンの使用はあまりいいとは言えません。使いたい場合は明るさを調整して暗くして使用しましょう。心配事がたくさんある時は、アロマを使ってゆっくりベッドの上で過ごすようにしましょう。炭水化物を食べる事も睡眠につながりやすいと言われています。睡眠前にあたたかいお風呂に入り、夜の時間を工夫しましょう。6.食べ物にこだわる身体に取り込むものは、身体の一部になります。カロリーを気にするよりも栄養のバランスに気をつけましょう。ミネラル、アミノ酸、フラボノイド(抗酸化作用)などは、とても大切な栄養素です。食べ物の色をカラフルにするとバランスのいい栄養を取ることができます。積極的に摂取しましょう。アドバイス:旬の食べ物を積極的に食べましょう!食べ物の前に生野菜のサラダを食べることで、食べ過ぎも防ぐことができて、栄養バランスも良くなります。7.自分の居場所を作るいつも通う場所や家など、そこにいると「元気になれる」「落ち着ける」という場所を持っておかないといけません。お気に入りの場所はエネルギーを充電してくれます。8.肌のケアをしっかりとする肌が輝いていることは健康の証拠です。肌が輝いていると、自然と魅力的になり、前向きな気持ちになるものです。顔のお肌は身体とメンタルの健康がわかる地図のようなものです。いつまでも魅力的でいるためにも欠かすことはできません!アドバイス:化粧をする前に鏡を見て、肌の調子を確かめるようにしましょう。ニキビや肌の不調があったら最近何をしたかな?と振り返り改善していくようにしましょう。
2017年05月23日自分のことを”愛して”いますか?「幸せな人」は、自分のことを愛しています。では、どのように自分のことを受け入れて、好きになり、なりたい自分、進みたい人生にしていけば良いのでしょうか?自分を愛することを覚えて、理想像へと近づけるようにアドバイスを見てみましょう。自分のことを”愛して”いる?自分で「自分のことを愛している?」と問いかけた事はありますか?幸せだと思う気持ちは、まず自分を”愛すること”から生まれます。こうすることで自分に対して、優しさのある良い選択ができるようになるからです。これは、意識もせずに自然とできることではありません。良い選択をし、選べるようになるには、自分を愛することを覚えて自分が望んでいる理想像へと近づけるように毎日心がけ、成長しないといけません。では、こうなっていけるように8つのステップを見てみましょう。1.”自主性”を持って過ごそう自主性を持って過ごす事は、自分自身をしっかりと刺激することができ、毎日の出来事や誰と過ごすかなどに左右されなくなります。でも、気を付けていないと、人はいつも誰かに寄り掛かりようとしたり、欠点を見つけて、否定しようとしてしまいます。自分の中にある前向きな気持ちをエンジンとして、自分の状況、生活、性格を受け入れて(たとえ望んでいない理想とは違うものだとしても)、自分自身を責めることなく、一歩ずつ改善に向けて方法を選びながら進んでいきましょう。自主性を持って行動すると、目的に到達するのも以前よりも簡単になります。目標に向かってしっかりと進んでいき、自分に素直に過ごしてみましょう。自分に自信がないと、その先は2つの道に分かれます。あまりにも謙虚(控えめ)になり、望んでいなかった人生、仕事、出来事が始まってしまう。あまりにも横柄になってしまい、知らずに周りの人から避けられるようになる。自主性を持つために何か大きなアクションを起こさないというわけではありません。小さなことでも自分で満足を感じれるようになりましょう。自分を信じるようにし、毎日を過ごすと選んだ選択肢の中でも上手に舵を切れるようになります。自分自身を愛して受け入れることを忘れてはいけません。2.”柔軟性”を持とう毎日を良くするには、自分自身のことをしっかりと受け入れ、柔軟性を持つことも必要です。この柔軟性を持つことで、毎日の中で起こる出来事にも対応できるようになります。問題を目の前にしたときにしっかりとポジティブに行動すること、創造性豊かに立ち向かうことで成功へと導いてくれます。しきたりなどは少し隅っこに置き、自分らしい方法でこなしてみよう。他の人にとって良かったとしても、自分にとって良いとは限りません。3.”気分よく過ごせる”選択をしよう「幸せになるには、そう思えるようにしないといけない。」 と聞いたことがありますか?今の状況で幸せに思えるようにするなんて無理と思う人もいるかもしれません。毎日の中で自分が気分良くさせる選択をしていくようにしましょう。これは食生活や睡眠など日常生活においてもです。好きなことを選びながら、健康的な選択をして過ごすと自然と気分も良くなってきます。覚えておきたい事は「良い気分は感染する」ということ。こう考えて過ごしていると、あなたの周りの人にも良い気分を与えることができます。こうしていくと、人間関係まで良くなります。ポジティブに思う気持ちで過ごしてみましょう。リラックスして過ごしてみると、毎日がもっとすっきりと見通し良くなります。4.”好きなこと”をしよう自分を好きになるには、好きなことをすることも忘れてはいけません。満足感を得て、楽しく感じるようにしましょう。仕事から趣味まで、自分らしく過ごせるようにする方法を見つけてみましょう。例えば、仕事においてあなたはクリエイティブに働きたいのに対し同じことを毎日繰り返さなくてはいけなくて我慢して過ごしているとストレスになってきますよね。今、働いているとしても、常に理想に近い仕事を探し続けるように努力しましょう。アクションをするときに「今さら遅い」なんて事は決してありません!仕事だけではなくプライベートでも自分らしく、好きなことをして過ごしましょう。5.信じるものに”一生懸命”になってみる「幸せな人」とは、人生の中で目標持ち、一生懸命に過ごしている人でもあります。自分がどんな人間なのかをしっかりと知り、ゴールに向かって一生懸命になってみましょう。失敗が怖い?失敗をすることもありますが、パニックにならなくても大丈夫です。それも人生の一部です。難しいことも受け入れて、問題も少し身を重たくしますが、快適と思える場所にたどり着くように進んでいこう!6.自分の”才能”を集めよう何が得意なのか知っていますか?自分の才能を探してみましょう。自分のことをしっかりと知って表現することは、1人の人間としてしっかりと居場所を作れることになります。得意なことをしていると作業がはかどるだけでなく、楽に過ごせて、楽しく感じることができます。才能に合った物事を選ぶと、好きなことで楽しくできるものです。好きなことをする事は気分も良くします。1人1人持っている得意分野は違います。何が好きで何が得意か、楽しみながら見つけてみよう!7.自分の”身体”を受け入れよう女性は自分の身体の欠点を見つけて、否定する傾向があります。でも、欠点が世界で唯一のものとなり、魅力を作り出すものです。自分の欠点を「自分らしさ」と捉えて受けるようにすると、気分も良くなります。受け入れる身体にするためにダイエットを継続することを指しているのではありません。でも、良いものを食べて肌をきれいにしながら、理想の体を作る事は大切なことです。完璧ボディーを求めてイライラするのではなく、欠点を自分らしさと認めて魅力と思えるようにすると、心の輝きが増しより魅力的になります。8.大切な人を”想いやる”人間は社会の中で生きています。自分を取り巻く環境をしっかりと見つめてみましょう。悲しい時や助けが必要な時は、支えてくれる人がいます。共有し合い、大切な人と過ごしましょう。大切な友達や、大切な家族と助け合い幸せな方向にもっていくように改善していきます。感謝の気持ちを持って大切な人と過ごしてみましょう。自分の殻に閉じこもらず、大切な人と過ごす時間をもっと幸せに感じてみましょう。
2017年05月19日