ウェス・アンダーソン監督の記念すべき第10作目となる、雑誌の編集部を舞台にした物語『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』。本作が10月22日より北米でついに公開がスタートし、『ブラック・ウィドウ』『ヴェノム』最新作を凌ぐ、圧倒的な館アベレージ記録で大ヒットを記録しているという。日本では来年とまだ少し先の公開となる本作。今回、北米の14都市52劇場で一足早く公開を迎えた本作は、週末の3日間で興行収入1,348,840ドルと、9位にランクイン。オープニング週末の館アベレージで25,939ドルを叩き出し(※boxoffice mojo調べ)、『ブラック・ウィドウ』(週末館アベ19,400ドル)、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(週末館アベ21,300ドル)を凌ぐ、コロナ禍以降過去18か月で初の圧倒的な新記録を樹立した。また、期間限定の本作特設カフェを設置したN.Y.では、3ブロックにもまたがる長蛇の列ができ、大盛況っぷりを見せているという。そして日本でも、プレミア上映となる東京国際映画祭のチケット抽選は応募が殺到、完売しており、多くの注目を集めていることが伺える。『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は2022年1月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2022年、全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年10月26日ユニバーサル・ピクチャーズとブラムハウスが、新『エクソシスト』三部作の第1弾を2023年10月13日に公開すると発表した。新『エクソシスト』は、1973年のオリジナル版『エクソシスト』の続編で、デヴィッド・ゴードン・グリーン監督が手掛ける。グリーン監督は1978年製作の『ハロウィン』の続編三部作も監督しており、その第2弾『ハロウィン KILLS』の公開を間近に控えている。今回の新『エクソシスト』には、オリジナル版で悪魔に取りつかれたリーガンの母親クリス・マクニールを演じたエレン・バースティンが、88歳にして同役で再出演を果たす。エレンがクリス役を演じたのはオリジナル版『エクソシスト』のみで、続編や前日譚映画には出演していない。エレンは『エクソシスト』でアカデミー主演女優賞やゴールデングローブ主演女優賞にノミネートされ、高い評価を受けた。エレン・バースティン (C) APOLLOキャストはほかに、レスリー・オドム・Jr.が出演することが明らかになっている。「Deadline」によれば、レスリーは自身の子どもが悪魔に取りつかれ、エレン演じるクリスに助けを求める父親役を演じるという。公開が予定されている2023年10月には、すでにディスニー&マーベルやワーナー・ブラザースのタイトル未定の映画の公開が決まっており、強力な競合作になるとみられる。(Hiromi Kaku)
2021年08月05日2015年の第1作目公開以降、全世界シリーズ累計興収13億超えを誇る映画『フィフティ・シェイズ』シリーズ三部作。その最終章である『フィフティ・シェイズ・フリード』が、dTVで配信スタートした。累計発行部数1億冊を超える、ELジェイムズの小説を原作にした同シリーズ。巨大企業の若き起業家にしてCEOを務めるクリスチャン・グレイと、それまで恋の経験がなかった女子大生“アナ”ことアナスタシア・スティールの情熱的な恋愛模様を描いている。3作目かつ完結編となる『フィフティ・シェイズ・フリード』では、さまざまな局面を乗り越えたクリスチャンとアナが夫婦として結ばれ、幸せでセレブな新婚生活を満喫する日々で幕開け。愛し合うふたりだったが、過去の因縁からアナを付け狙う男=ジャック・ハイドの影が迫り、ついには誘拐未遂事件まで発生してしまう。シリーズを通して話題を呼ぶ刺激的なシーンはもちろん、巻き込まれる事件のスケールも過去随一。お互いを思うがゆえにすれ違うクリスチャンとアナが掴み取るゴールとは?アナとクリスチャンを演じるのは、ダコタ・ジョンソンとジェイミー・ドーナン。前作に続き、『パーフェクト・ストレンジャー』や人気海外ドラマ『ハウス・ オブ・カード 野望の階段 シーズン1〜2』での評価も高いジェームズ・フォーリーが監督を務める。そして、ワン・ダイレクションのリアム・ペインとリタ・オラのコラボレーション曲「フォー・ユー」や、シーアの「ディア イン ヘッドライツ」、ヘイリー・スタインフェルドによる「キャピタル レターズ」、ジェシー・Jの「アイ ゴット ユー(アイ フィール グッド)」など、ドラマを彩る超豪華なサウンドトラックにも注目だ。なお、dTVでは、第1作目『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』、第2作目『フィフティ・シェイズ・ダーカー』も配信中。
2021年07月28日トム・ホランド主演の映画『スパイダーマン』シリーズの3作目となる最新作『Spider-Man: No Way Home』の邦題が『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に決定。日本語タイトルロゴとともに、榎木淳弥がスパイダーマン/ピーター・パーカー役の日本語吹き替え声優を続投することが発表された。1作目『スパイダーマン:ホームカミング』ではイエローにレッドの縁取り、2作目『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ではレッドにイエローの縁取りとなっていたタイトルロゴ。そして本作ではブルーにレッドの縁取りにカラーチェンジ、さらにスパイダーマンらしさが増したロゴにはお馴染みのスパイダーフェイスのマークも!また、大のマーベル好きを公言する尾上松也がゲストとダベりながら未知の領域に挑む新たなYouTube番組「#マベりまSHOW」の初回が本日7月15日に配信され、初回ゲストとして出演した声優の榎木淳弥が、最新作でも日本語吹き替え声優として続投することが正式に発表された。番組にAIスピーカー“チャラディス”として登場し、ナレーションMCを務める藤森慎吾(オリエンタルラジオ)が続投決定をアナウンスすると、榎木さんは「え!? 今初めて聞きました。嬉しい! よかったー!」と、サプライズ発表に驚きながらも安心した様子。番組ホストの松也さんも「え? いま発表? ちょっとチャラディス、そんなカンタンに言えることじゃないよ!」と突然の流れに突っ込み。チャラディスこと藤森さんは「サラッと(台本に)書いてあったんで!」と笑いを誘いながらの発表となった。YouTube番組「#マベりまSHOW」では、今後ソニー・ピクチャーズが劇場公開するマーベル作品『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に加え、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』、『モービウス』についても映画の魅力や最新情報を発信していく予定という。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は12月17日全米公開予定。「#マベりまSHOW」 第1回目は前編7月15日(木)17時~/後編8月7日(土)17時~(text:cinemacafe.net)■関連作品:Spider-Man:No Way Home(原題)
2021年07月15日公開中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final』、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の2部作を繋ぐ新予告映像が発表された。人気漫画を原作に、超高速アクションとエモーショナルな人間ドラマが融合した娯楽作『るろうに剣心』シリーズが、映画『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』によって10年続いた歴史が幕を閉じる。この度の予告映像は、雪代縁を演じる新田真剣佑のInstagramにて7月3日(土)に先行公開された新スポット。『雪代縁×雪代巴 TRUE STORY』という文言とともに投稿された本映像は、『最終章』で登場する雪代縁と雪代巴の雪代家のふたりの物語が描かれたもの。Instagramで公開された映像を観たファンからは、「それぞれがそれぞれに『正義』があるから儚く切なく美しい……間違っている者は誰もいない。やり方が大切なことをこの作品は教えてくれた」「雪代姉弟にとっては憎むべき復讐の相手、抜刀斎。視点が違うとまた違う感情が溢れる」「雪代姉弟視点だと抜刀斎は復讐の対象だもんね。Final と Beginning を繋ぐ予告いいね」など、剣心とは別の視点の映像を評価する声が続出している。(c)和月伸宏/ 集英社 (c)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会雪代家のふたりを突き動かす「復讐」という強い感情。ふたりにとって剣心は、幸せな日常を破壊し人生を狂わせた元凶であり、最大の敵。新時代を守るため、戦う剣心が描かれる『最終章』の2部作だが、見方を変えると、雪代縁と雪代巴のふたりが剣心への復讐を果たすべく戦う物語でもある。そして、この『最終章』2部作で描かれる時代を超えた物語を繋ぐのが、巴が書き残した日記。本映像内では巴が日記を書く姿、そしてその日記を読んで縁が涙を流す姿、人斬り抜刀斎時代の剣心が日記を読む姿が映し出されている。『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』上映中
2021年07月10日現在公開中のシリーズ完結作『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』が、2部作合わせて興行収入50億円を突破したことが分かった。合わせて、チーム“るろ剣”のオフショットも公開された。6月4日より『The Beginning』が公開スタートした本シリーズ。SNS上では、「『るろうに剣心最終章 The Beginning』を観ると『るろうに剣心 最終章 The Final』が観たくなる。両方観ると心に沁みる」、「The Beginning見てからのThe Finalは縁と剣心の闘いが違ってみえました。そしてまた、The Beginningが見たくなる…」などと、両方観ることでまた違って見えるという声が多く上がっている。主演の佐藤健は「『るろうに剣心 最終章』は2つで1つ」、大友啓史監督も「コインの裏表のような作品」と語る通り、縁との壮絶な死闘を描く『The Final』、剣心の頬の十字傷の謎が明かされる『The Beginning』、両方を観ることで、シリーズは完結し、そして完成することが分かる。先日公開がスタートした『The Beginning』は、週末動員ランキングで初登場No.1を獲得し、『The Final』も同ランキングで2位となり、日本映画史上初となる1位・2位独占の快挙を達成。6月17日時点で『The Final』の累計動員数は266万人、興行収入は37.5億円を突破、『The Beginning』の累計動員数は89万人、興行収入は12.7億円を突破し、2部作合計で観客動員数は356万人を超え、興行収入も50億円を達成した。そして、これを記念して到着したオフショットは、6月4日開催のグランドフィナーレイベントの舞台裏で、シリーズの撮影に帯同し現場でスチールを撮り続けてきた菊池修が撮影したもの。佐藤さん、武井咲、青木崇高ら神谷道場メンバーに加え、土屋太鳳、江口洋介、大友監督が写る『The Final』のオフショット、和服に装いを変えた佐藤さん、シリーズ初登場となった有村架純、村上虹郎、北村一輝、そして江口さんと大友監督が揃った『The Beginning』のオフショット2枚だ。なお、『The Final』、『The Beginning』それぞれこのグランドフィナーレイベントの模様を、48時間限定でYouTubeで緊急配信することも決定した。『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月18日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』が、2部作合わせて興行収入50億円を突破したことが18日、明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。17日『The Final』の累計動員数は266万人、興行収入は37.5億円を突破。『The Beginning』の累計動員数は89万人、興行収入は12.7億円を突破し、2部作合計で観客動員数は356万人を超え、興行収入も50億円を突破した。SNS上では両作を鑑賞したファンから、「『るろうに剣心 最終章 The Beginning』を観ると『るろうに剣心 最終章 The Final』が観たくなる。両方観ると心に沁みる」「『The Beginning』見てからの『The Final』は縁と剣心の闘いが違ってみえました。そしてまた、『The Beginning』が見たくなる…」「『The Beginning』観てから『The Final』観るとまた全然見方変わるし気付きもあってまた違って楽しめたから、両方観た方で再度The Final観るか迷っている方には全力でオススメしたい」など、2部作を両方観ることで、両作の感じかたがまた違って見えるという声が多く上がっている。主演の佐藤健は「『るろうに剣心 最終章』は2つで1つ」、そして大友啓史監督が「コインの裏表のような作品」と語っている。また興行収入50億円突破を記念して、キャスト・スタッフのオフショットも公開。4日に開催された、『るろうに剣心 最終章The Final/The Beginning』グランドフィナーレイベントの舞台裏で撮影されたもので、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』より、撮影に帯同し現場でスチールを撮り続けてきた菊池修が撮った。『最終章』の現場でも計50万枚以上のスチールを撮影し、チーム『るろうに剣心』のメンバーの様々な表情を捉え続けてきた菊池が、キャスト、スタッフ陣の自然な表情をフレームに収めている。『The Final』のオフショットには佐藤健、武井咲、青木崇高のお馴染みの神谷道場メンバーに加え、『るろうに剣心 京都大火編』からシリーズに参加した土屋太鳳、シリーズ全作品に出演する江口洋介、そしてシリーズ全作品のメガホンをとった大友啓史監督が、『The Beginning』のオフショットは和服に装いを変えた佐藤健に加え、『The Beginning』で初出演となった和服姿の有村架純、村上虹郎、北村一輝、そして新選組時代を演じた江口洋介、大友啓史監督が、それぞれ写されている。このグランドフィナーレイベントは、リクエストに応え18日22時より『The Final』、19日22時より『The Beginning』を48時間限定で緊急配信することが決定した。配信は佐藤健公式YouTubeチャンネルと、ワーナー・ブラザース映画公式YouTubeチャンネルにて行われる予定だ。(C) 和月伸宏/ 集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月18日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心』全5部作が、第24回上海国際映画祭にて海外初のシリーズ一挙上映となることが25日、明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。今年公開の「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。4月23日より公開されている映画『るろうに剣心 最終章 The Final』は、 23日時点で動員数200万人を突破するなどさらなるヒット中の同シリーズ。アジア最大級の映画祭である「上海国際映画祭(SIFF)」のムービーフランチャイズ部門にて、全5の招待上映が決定した。2016年に新設された本部門はこれまで、『ハリー・ポッター』『007』『ミッション・インポッシブル』といった世界中にファンをもつハリウッド大作シリーズのみが招待されていたが、今年、『るろうに剣心」シリーズが日本実写映画初の本部門での上映となる。また『るろうに剣心』シリーズにとっても、海外で初のシリーズ一挙上映に。現在公開中の『るろうに剣心 最終章 The Final』と来月4日公開の『るろうに剣心 最終章 The Beginning』はこれがインターナショナルプレミア上映(海外初の上映)となる。今回海外での上映に対してシリーズで主人公・緋村剣心を演じた佐藤は「武士の心」と「日本の昔ならではの美術」を、同じくシリーズで斎藤一を演じた江口は「日本の様式美と美意識」を、大友監督は「色々なスタイルをミックスした、「るろ剣」ならではのソードアクション」「濃厚なドラマ」を海外のファンの皆さんに楽しんで欲しいと語る。5作目の『The Beginning』で雪代巴としてシリーズ初参加を果たした有村は、「一視聴者として拝見していた頃から、圧倒的なアクションと映像美と迫力」に圧倒されていたと、シリーズを通じて海外からも高い人気を誇る本作の魅力を表した。同映画祭のプログラミング・ディレクターである徐昊辰は、「ハリウッド映画とは全く違う、東洋ならではの“究極”のエンタテインメント」と本作の上映を歓迎している。
2021年05月25日歌舞伎座「六月大歌舞伎」が6月3日(木)に初日を迎える。この度、本公演の第3部として上演される、横内謙介の構成・脚本・演出、市川猿之助の演出・主演による『日蓮』の特別ポスターが公開された。歌舞伎座では昨年8月の公演を再開。「五月大歌舞伎」は9日遅れで初日の幕を開け、5月12日より上演中だ。席数は1808席の50%(904席)、各部完全入替えの3部制により、引き続き感染予防対策を徹底して、5月28日の千穐楽まで公演を続けていくという。「日蓮聖人降誕八百年記念」の記念公演となる、今回の『日蓮』。これまでにも歌舞伎では江戸時代から日蓮を採り上げた作品が多く存在するが、今回は、3代目市川猿之助(現・猿翁)のスーパー歌舞伎(『八犬伝』『カグヤ―新竹取物語―』『新・三国志Ⅰ~Ⅲ』)や21世紀歌舞伎組公演(『雪之丞変化』『龍神伝』『新・水滸伝』)で数多くの話題作を手掛け、4代目市川猿之助によるスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』(脚本・演出)、『新版オグリ』(脚本)でも称賛を浴びた劇団扉座の横内謙介が構成・脚本・演出。そして市川猿之助が演出並びに主演(蓮長後の日蓮)を務める注目の舞台だ。特別ポスターは4月某日、都内スタジオでスチール撮影が行われた。撮影は、渞忠之(ミナモトタダユキ)。猿之助からの信頼も篤く、互いに意見を交わしながら和やかに撮影は進んだという。採用されたのは猿之助から「ちょっとやってみるから撮ってみて」と提案した、躍動感に溢れる姿を捉えた1枚。演目の舞台は戦乱が続き天災が相次いだ鎌倉時代。飢餓や疫病が流行り、世相が混乱を極めるなか、蓮長は人々が救われぬ世に疑問を抱く。そして物語は今を生きることの大切さを説き、強い信念のもと蓮長から日蓮へと名を改め、人々の幸せを願う力強い姿が描く。沈鬱した憂き世に希望の光を照らし、溢れる想いの力が観る者の心に響く舞台に期待したい。■公演情報歌舞伎座「六月大歌舞伎」6月3日(木)~6月28日(金)会場:歌舞伎座
2021年05月20日『新ロイヤル大衆舎×KAAT「王将」-三部作-』が現在、KAAT神奈川芸術劇場アトリウム特設劇場で上演されている。2021年に開館10周年を迎えたKAAT神奈川芸術劇場は4月1日より、白井晃前芸術監督の後を引き継ぎ、長塚圭史が新たに芸術監督に就任。長塚はKAATが開館した2011年に『浮標』(葛河思潮社第1回公演 / 三好十郎作、長塚演出)を上演して以降、継続的にKAATで作品を上演しており、2019年より芸術参与を務めていた。長塚は芸術監督就任にあたり、シーズン制を導入。春から夏をプレシーズン、秋からをメインシーズンと位置付けた。メインシーズンにはシーズンタイトルを設け、1年目のシーズンタイトルは「冒(ぼう)」と名付け“冒険、飛び出す、はみ出す、突き進む”作品をラインアップしている。就任後の第1弾公演となるのが、今回の天才棋士・坂田三吉の生涯を描いた北條秀司の傑作『王将』3部作をリクリエイションした『新ロイヤル大衆舎×KAAT「王将」-三部作-』。2017年に福田転球、大堀こういち、長塚圭史、山内圭哉の4名によって結成された新ロイヤル大衆舎(長塚圭史演出・山内圭哉音楽)により、わずか80席足らずの下北沢の小劇場「楽園」にて上演し話題を呼んだ。原作は1947年に新国劇で上演され大ヒットし、1950年に第2部、第3部として続編2作が執筆され、演劇にとどまらず、数々の映画や歌謡曲として人気を博して今も親しまれ続けている。新ロイヤル大衆舎とKAATが協同する今回の『王将』は、初演時に迫真の演技で三吉を演じ、自身の代表作となった福田転球をはじめ、女房・小春を演じる常盤貴子や、長女・玉江を演じる江口のりこなどの豪華俳優陣が出演。彼らが山内圭哉の手がける音楽とともに骨太な人間ドラマを生き生きと創り上げるはずだ。<長塚圭史 [構成台本+演出出演]初日コメント>とうとう幕が開きました。劇場を「ひらく」試みのひとつでもあるアトリウムに特設劇場開場!素晴らしい空間が出来上がりました。この特設劇場には楽屋がありません。ゆえに芝居が始まる前、お客様から見える場所に役者が待機しています。距離が近く、所謂素の状態が見えていますが、日常から共に飛躍して世界をつくる作用があるように感じています。やっぱりお客様のイマジネーションは凄い。私たちと共に明治から大正、昭和までのさまざまな場面を創り出してくれました。コロナ禍の中、舞台を進めることに様々な制約があります。『王将』で描かれる、濃厚で人間味溢れるやりとりに心が温まるとお客様から言っていただき、同じことを私も思いました。私たちが欲している人間性が強く刺激されているのだと思うのです。それにしても布一枚の向こうに劇世界があるのはやっぱりカッコいい。劇場の様子だけでも覗いて欲しくなります。■公演情報『新ロイヤル大衆舎×KAAT「王将」-三部作-』5月15日(土)~6月6日(日)会場:KAAT神奈川芸術劇場アトリウム特設劇場6月11日(金)〜6月13日(日)会場:大阪・近鉄アー館『王将』-三部作-作:北條秀司構成台本+演出:長塚圭史音楽:山内圭哉美術:堀尾幸男照明:齋藤茂男扮装統括:柘植伊佐夫音響:加藤温演出助手:鈴木章友舞台監督:山添賀容子 福澤諭志出演:福田転球・大堀こういち・長塚圭史・山内圭哉(新ロイヤル大衆舎)常盤貴子 / 江口のりこ / 森田涼花 / 弘中麻紀櫻井章喜 / 高木稟 / 福本雄樹 / 荒谷清水 / 塚本幸男武谷公雄 / 森田真和 / 田中佑弥 / 忠津勇樹 / 原田志企画・制作:新ロイヤル大衆舎、KAAT 神奈川芸術劇場主催:KAAT 神奈川芸術劇場チケット(指定席・税込):一般:6,000円 / セット券:17,100円U24チケット(24歳以下):3,000円高校生以下割引:1,000円 / シルバー割引(満65歳以上):5,500円※一般は第1部~第3部のうちいずれか1公演、セット券は第一部~第三部の各1公演(別日の選択可)※セット券はチケットかながわのWEBにて4月3日より取扱い(前売のみ、枚数限定)※U24、高校生以下、シルバー割引はチケットかながわの電話・窓口・WEBにて4月10日より取扱い(前売のみ、枚数限定、要証明書)※車椅子でご来場の方は事前にチケットかながわにお問い合わせください※未就学児は入場不可※営利目的の転売禁止<チケット取扱>チケットかながわ: チケットぴあ: イープラス: ローソンチケット: カンフェティ:
2021年05月18日ひとりの日本人が独学で作り初め、製作期間7年間をかけた壮大なSFストップモーションアニメ『JUNK HEADジャンク・ヘッド』。本作の大ヒット御礼舞台挨拶が4月9日(金)に行われ、監督・原案・キャラクターデザイン・編集・撮影・照明・音楽の堀貴秀が登壇した。公開後、2週連続でミニシアター系映画ランキング1位を獲得、14日間で興行収入2,423万円、観客動員数1万7,000人を突破している本作。東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた大ヒット御礼舞台挨拶で、堀監督はまず、「本日はありがとうございます。こんな大きな舞台で公開することが出来て光栄です」と会場に足を運んでくれた観客に感謝。MCから公開後、環境などの変化はあったかと聞かれると、「職場の社長が優しくなりました(笑)」と話し、会場に足を運んでくれた観客からの質問コーナーに移った。Q:製作費と資金と調達はどうされたのですか?A:短編は仕事しながら製作したのですが、それが沢山の賞をいただいて、長編は企業さんから製作のお声をいただいて作ることができました。金額面のほうはファンタジーで(笑)Q:製作期間7年間という長い月日ですが、どうやってモチベーションを持ち続けたのですか?A:製作を始めたのが40歳だったので、これが最後のチャンスだ、と思い踏ん張りました。Q:3部作と聞いたのですが、今後の製作の目処はついていますでしょうか?A:最初から3部作として製作していて、すでに次の絵コンテまで完成している状態なのですが、製作には資金が必要になるので、この作品がヒットしてくれたらすぐにでも製作できます!Q:字幕の所で手書きのぐちゃぐちゃっとした文字の字幕があったのですがあれは意味があるのですか?A:字幕のフォントにもこだわりを入れていて、音声が壊れてガラクタになったときは書体を変えたりしています。Q:実際に製作していて、むしゃくしゃする瞬間などはどうしていたのですか?A:ひたすら耐えていましたね(笑)途中から夢の中でも作業していて、悪夢のようでした。現実か夢なのか分からなくなってくる瞬間はありましたが、ちょっとずつ映像が出来上がっていくのが楽しくて頑張れましたね。Q:6分の1のスケールで製作したと拝見したのですが、小さくなると製作の際細かい作業になって大変かと思うのですが、主人公の大きさを子供の等身に設定したのはなぜですか?A:主人公は体はロボットの設定なのですが、映画が進むにつれて成長させたいという思いがありました。なので、最初は小さい姿だったのですが、最後のほうにかけて体を入れ替えるという方法で成長していく様子を表しています。Q&Aで制作中の意図や苦労について赤裸々に語った堀監督。最後に、「最近周りから、すごい!天才ですね。と言われることが多いのですが、この作品が作れたのはそれまで大したことができなかった僕が諦めなかったからできた作品なので、今いろんな面で諦めずに頑張っている人たちの支えになれる作品になれば良いなと思います」とコメント。「これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします!」と語り、イベントは幕を閉じた。『JUNK HEAD』は全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)
2021年04月10日今年7月、東京・世田谷パブリックシアターにて舞台『森 フォレ』が上演されることが決定した。本公演は、気鋭の劇作家ワジディ・ムワワドによる「約束の血」4部作シリーズの第3弾。世田谷パブリックシアターでは、これまでに『炎 アンサンディ』(2014年初演、17年再演)、『岸 リトラル』(17年戯曲リーディング公演、18年本公演)を上村聡史演出で上演してきた。全二作を数多くの演劇賞受賞へと導いた上村は、『森 フォレ』で役の心情のみならず、社会・政治背景まで正確に分析して表現する緻密な演出力を生かし、シリーズの中でも集大成と言える大作『森 フォレ』に挑む。本作を生み出したムワワドはレバノン生まれで、内戦を経験。カナダに亡命後にフランスへ渡り精力的な演劇活動を続ける中で、自己の体験から戦争を背景に自らのルーツを辿る作品を多く発表してきた。代表作である「約束の血」4部作は“家族”をテーマに扱った作品で、その中の一作が2006年に創られた『森 フォレ』だ。母の死により自らのルーツを辿ることになる少女の成長が、人々が繋げる「血の創生」に着目しながら、6世代と2大陸にまたがる壮大な時空間の中に立ち上がる構成を取っている。舞台は現代からベルリンの崩壊、第二次世界大戦、第一次世界大戦、普仏戦争、産業革命後のヨーロッパまでさかのぼり、娘から母へ、母から祖母へ、祖母からまたその母へと、戦争の世紀に押しつぶされた声なき人たちの声を現代に届かせる『森 フォレ』。出演には、『岸 リトラル』で読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞した岡本健一、『炎 アンサンディ』で菊田一夫演劇賞大賞を受賞した麻実れいをはじめ、栗田桃子、亀田佳明、小柳友といった前二作でその研ぎ澄まされた演技をいかんなく発揮した顔ぶれが並ぶ。さらに、成河、瀧本美織、岡本玲、松岡依都美、前田亜季、大鷹明良といった、近年の演劇界を牽引するメンバーが加わり、総勢11名の実力派俳優が集結。スタッフ陣も『炎 アンサンディ』以来、全員同じ布陣が今作でもまた顔を合せ、世界の歴史の背景に翻弄された人間たちの宿命的な生きざまを描く。詳しい日程やチケットなどの情報は、随時劇場の公式HPにて発表されるので、引き続き注目してほしい。■演出家・上村聡史再びワジディの台詞に出会えることを大変嬉しく、改めて、想像力というものが、いかに人生にとってかけがえのない産物かということを思わせてくれる氏の世界観に、表現の可能性を感じ、演出できる喜びを噛みしめています。いつもながらの、個人の小文字の物語と歴史の大文字の物語が交差する作劇は、深遠な想像を喚起することはさることながら、今作は、前二作の中東をイメージした舞台設定から、ヨーロッパへと舞台を移します。時間軸も、産業革命後の資本社会が台頭する1870年から、第一次・第二次世界大戦という戦争の世紀を潜り抜けて、閉塞感漂う神なき現代までの約150年が描かれます。とりわけ、『森 フォレ』は“女性の身体”が重要なキーワードとなっていて、愛や憎しみ、不安や渇望といった普遍的な感情が、脳、血、顎、腹、肌、性器、心臓といった身体のパーツへと反映され、それら身体の神秘と可能性が物語を大きく突き動かしていきます。その純然たる身体と感情の迸りを、“約束の継承”とも言うべきテーマへと繋げ、熱量と詩的な奥行きを感じる、歴史と個人の一大叙事詩として、今の時代に仕立てたいと思います。これまでの『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』を共に創りあげた心強いスタッフ・キャストと、今回が初参加になるキャストとの刺激的かつ鮮度ある組み合わせで、本シリーズの集大成となるべく醍醐味に、どうぞご期待ください。【公園概要】『森 フォレ』作:ワジディ・ムワワド / 翻訳:藤井慎太郎演出:上村聡史出演:成河 瀧本美織栗田桃子 前田亜季 岡本玲 松岡依都美 / 亀田佳明 小柳友 大鷹明良岡本健一 麻実れい日程:2021年7月 / 会場:世田谷パブリックシアター主催:公益財団法人せたがや文化財団 / 企画制作:世田谷パブリックシアター / 後援:世田谷区
2021年03月26日佐藤健主演で人気漫画を実写化する『るろうに剣心』シリーズ。この度、シリーズ最新作で最終章となる2部作の公開に先立ち、過去作3作品を一部劇場にて一挙上映することが決定した。■『るろうに剣心』シリーズ全作をスクリーンで!約7年前に公開した『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(’14)以降、リバイバル上映がなかった本シリーズ。この最終章をより楽しんでもらうべく、今回過去作の一挙上映実施が決定。4月2日(金)より、第1作目の『るろうに剣心』から、『るろうに剣心 京都大火編』、『るろうに剣心 伝説の最期編』と、3作品を1週間ずつ限定上映。そして、4月23日(金)からは『最終章 The Final』が公開スタートする。今回の試みに佐藤さんは「『るろうに剣心』は僕の原点であり、あの時、この作品、“緋村剣心”という役に出会わなかったら今の僕はいない。映画館でこの作品を楽しんでいただけたら嬉しい」とコメントを寄せている。上映決定を記念して、限定ポスタービジュアルと告知映像、過去3作品の予告編も到着した。限定上映告知映像『るろうに剣心』予告編『るろうに剣心 京都大火編』予告編『るろうに剣心 伝説の最期編』予告編また各上映では、過去作上映でしか観られない、『最終章 The Final』の特別映像、週替わりでキャストによるスペシャルメッセージが上映予定。さらに、特別な入場者先着特典の配布も予定しており、数量限定の特典は“投票”でビジュアルを決定。いずれも、未公開だった貴重なビジュアルが候補となっている。■秘蔵映像! アクションメイキング「Road To Kenshin」配信佐藤さんの誕生日となる3月21日(日)より、シリーズの激闘の日々を追い掛けたアクションドキュメンタリー「Road To Kenshin」が、佐藤さんの公式YouTubeチャンネルで配信が決定(全10回)。2011年8月2日の第1作目のクランクインをはじめ、緋村剣心に挑んだ10年の軌跡を追った貴重な映像。中でも、1作目のメイキング映像は世の中にほぼ出ていないため、まさしく秘蔵映像。当時のインタビューなども交えている。■10周年メモリアルバナー完成10年間の歴史が一目でわかる、シリーズオールキャスト22名が集結した“10周年メモリアルバナー”が完成。佐藤さんは「完成した作品を観て、大きな達成感、満足感がある。ただ、本当の区切りは無事にこの作品が公開されて皆さんの元に届くまでだと思うので、それまで緊張感を緩めずに走り抜きたい。もちろん終わってしまう寂しさもありますが、その寂しささえも皆さんと共有できたら嬉しい」と10周年記念プロジェクトへの意気込み語り、このバナーについても「10年間の歴史がわかるので、懐かしんでもらいたい。そして最新作を楽しんでもらえたら」と語っている。また、少しでも多くの方に感謝の気持ちを届けるべく、巨大な10周年メモリアルバナー80枚に直筆でサインをし、そのサイン入りバナーを劇場へ届けるプロジェクトを実施。佐藤さんがサインする様子を収めたメイキング映像も公開された。『るろうに剣心』は4月2日(金)~8日(木)、『るろうに剣心 京都大火編』は4月9日(金)~15日(木)、『るろうに剣心 伝説の最期編』は4月16日(金)~22日(木)上映。『るろうに剣心 最終章 The Final』は4月23日(金)、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会るろうに剣心 京都大火編 2014年8月1日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 和月伸宏 / 集英社 (C) 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」るろうに剣心 伝説の最期編 2014年9月13日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020「るろうに剣心」最終章 製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2021年03月16日トム・ホランド主演『スパイダーマン』シリーズの最新作となる3作目のタイトルが『Spider-Man:No Way Home(スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム)』に決定、その発表動画が解禁された。マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズが贈る本シリーズは、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の一角を担い、2017年『スパイダーマン:ホームカミング』、2019年『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』と、全世界で大ヒットを飛ばしてきた。そして今回、シリーズ3作目となる本作のタイトルがスパイダーマン/ピーター・パーカー役のトム・ホランド、MJ役のゼンデイヤ、ネッド役のジェイコブ・バタロンがジョン・ワッツ監督の部屋から現れ、“タイトルを知らされる”という形の発表動画が公開に。“No Way Home=帰り道がない”とはどういうことなのか?また注目を集めそうだ。本作のタイトルについては、日本時間2月24日にトムが『Phone Home』(お家に電話)、ゼンデイヤが『Home Slice』(親友)、ジェイコブが『Home-Wrecker』(家庭を壊す者)と、それぞれのSNSで“Home”にかけた全く違うタイトルを発表。「一体どういうこと?」「どれが本当?」とファンの間で物議を醸していたが、動画を見る限りトムのネタバレ防止のためだったのかも!?『Spider-Man:No Way Home』(原題)は2021年クリスマス、全米公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Spider-Man:No Way Home(原題)
2021年02月25日本日2月2日(火)より歌舞伎座で上演される「二月大歌舞伎」第三部の特別ポスター2枚が公開された。公開されたのは「二月大歌舞伎」第三部で十七世中村勘三郎三十三回忌追善狂言として上演される、十七世に所縁の『奥州安達原 袖萩祭文』、十七世の孫にあたる中村勘九郎・七之助兄弟が出演する『連獅子』のポスター。1月中旬に篠山紀信が中村勘九郎、中村七之助、中村勘太郎、中村長三郎のスチール撮影を実施。篠山は勘太郎、長三郎兄弟の初舞台の際にも『門出二人桃太郎』の撮影をしており、当日は和やかなムードで撮影が行われた。『奥州安達原』では、十七世勘三郎の当り役であった安倍貞任と袖萩をそれぞれ勘九郎と七之助が務め、また娘お君を長三郎が務める。ポスターに写るのは、むしろを被って雪道を進む袖萩とお君の親子。お君は目の見えない母親に寄り添い、甲斐甲斐しくその手を引く。このあとに待ち受ける悲劇を思うと、ふたりの健気な姿がよりいっそう胸に迫ってくるだろう。『連獅子』では、親獅子の精を勘九郎が、仔獅子の精を勘太郎が勤め、十七世勘三郎を偲ぶ。きりりと引き締まった表情のふたりからは、親から子へと、中村屋が大切に演じてきた『連獅子』を継いでいくという喜びと覚悟が伝わってくる。本公演では最年少の9歳にして、仔獅子の精に初めて挑む勘太郎。指の先にまで込められた気合が感じられる、鮮やかかつ力強い一枚に仕上がった。これらの特別ポスターは、歌舞伎座のほか、東京メトロの主要駅に掲出される。また、歌舞伎座地下2階の木挽町広場や、1階お土産処「木挽町」などでも販売されるので、ぜひ注目してほしい。【公演概要】「二月大歌舞伎」開催日:2月2日(火)~27日(土)※8日(月)・18日(木)休演劇場:歌舞伎座第一部:10:30~第二部:14:15~第三部:17:30〜※当初の発表から開演時間を変更しております( )
2021年02月02日1月10日に東京・IHIステージアラウンド東京にて開幕した舞台『刀剣乱舞』新作2部作の後半に当たる「大坂夏の陣」公演において、2振りの刀剣男士の出演が決定した。末満健一が脚本・演出を手がけるシリーズ新作2部作では、大坂の陣が目前に迫る慶長19年の大坂を舞台に、本丸から出陣した刀剣男士たちの物語を展開。現在前半の「TBS開局70周年記念 舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣- Supported by くら寿司」が上演中で、後半の「大坂夏の陣」は2021年4月~6月にかけ、360度回転する観客席が特徴的なIHIステージアラウンドで上演される。この度出演が発表されたのは、大千鳥十文字槍役の近藤頌利と、泛塵役の熊谷魁人の2名。また、追加を含む全8振りの刀剣男士ビジュアルと公演ビジュアル、追加キャストが公開された。さらに、正式タイトルが「TBS開局70周年記念 舞台『刀剣乱舞』无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣-」に決定。詳しい日程などの詳細は続報を待とう。【公演情報】◆「TBS開局70周年記念 舞台『刀剣乱舞』无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣-」原案:「刀剣乱舞 -ONLINE- 」より(DMM GAMES / Nitroplus)脚本・演出:末満健一日程:2021年4月~6月劇場:IHIステージアラウンド東京<出演>三日月宗近:鈴木拡樹 / 数珠丸恒次:高本 学 / 骨喰藤四郎:三津谷 亮 / 薬研藤四郎:北村 諒へし切長谷部:和田雅成 / 大千鳥十文字槍:近藤頌利 / 泛塵:熊谷魁人 / 鶴丸国永:染谷俊之豊臣秀頼:小松準弥 / 猿飛佐助:風間由次郎 / 霧隠才蔵:河合龍之介 / 穴山小助:牧田哲也三好清海入道:坂口修一 / 三好伊三入道:竹村晋太朗 / 海野六郎:高田 淳 / 由利鎌之助:行澤 孝筧 十蔵:久保田 創 / 望月六郎:伊藤教人 / 根津甚八:星璃 / 高台院:一路真輝 他公演に関するお問合せ: 主催:ニトロプラス / マーベラス / 東宝 / DMM GAMES / S-SIZE / TBS / ディスクガレージローソンエンタテインメント / 電通公式HP: ※詳細の公演日時、チケット情報は後日解禁予定◆「TBS開局70周年記念 舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣- Supported by くら寿司」原案:「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES / Nitroplus)脚本・演出:末満健一アクション監督:栗田政明音楽:manzo / 伊 真吾作詞:末満健一 / 作詞協力:前田甘露日程:21月10日(日)~3月28日(日)劇場:IHIステージアラウンド東京<出演>一期一振:本田礼生 / 鯰尾藤四郎:前嶋 曜 / 骨喰藤四郎:北川尚弥 / 宗三左文字:佐々木喜英加州清光:松田 凌 / 太閤左文字:北乃颯希 / 真田信繁:鈴木裕樹 / 大野治長:姜 暢雄豊臣秀頼:小松準弥 / 弥助:日南田顕久 / 阿形:安田桃太郎 / 吽形:杉山圭一徳川家康:松村雄基 / 山姥切国広:荒牧慶彦アンサンブル(五十音順):及川崇治、淡海 優、奥平祐介、川手利文、工藤翔馬、小西主馬、澤田圭佑、下尾浩章じゃっき〜、新川 陽、多胡亮平、田嶋悠理、日野亮太、星 賢太、真鍋恭輔、宮永裕都村山邦彦、山下 潤、山中隆介、横田 遼<公演日時・チケット情報>ローソンチケット受付URL: ※PC / スマートフォン共通※今作は新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みを、状況に応じて判断させていただくため、月毎にチケットを販売いたします。※新型コロナウイルス感染拡大に伴う1月7日(木)の政府の緊急事態宣言及び地方自治体等の方針を受け、開演時間等が変更になっております。最新情報は公式HPでご確認ください。その他のチケットに関する注意事項等は公式HPにてご確認ください。チケット価格:一般・サイドシート(※) 16,000円(前売・当日共 / 全席指定 / 税込)※舞台の一部で見えづらい箇所がございます。チケットに関するお問合せ:Mitt /TEL:03-6265-3201(平日12:00~17:00)公演に関するお問合せ: 特別協賛:くら寿司株式会社主催:ニトロプラス / マーベラス / 東宝 / DMM GAMES / S-SIZE / TBS / ディスクガレージローソンエンタテインメント / 電通電子チラシはこちら:
2021年01月29日映画『月はどっちに出ている』や『愛を乞う人』の脚本、また自身で映画化も手掛けた舞台『焼肉ドラゴン』などで知られる鄭義信(チョン・ウイシン)。彼の新作『五十四の瞳』を文学座が11月6日(金)より東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演する。舞台は戦後間もないころの瀬戸内海に浮かぶ小さな島。採石業が唯一の産業であるこの島には学校がひとつしかなく、それは朝鮮人学校だった。そこで教師をしている柳仁哲(ユ・インチョル)と新しく赴任した女性教師、康春花(カン・チュンファ)の指導の下、日本人も朝鮮人も分け隔てなく学んでいたが、ある日、占領軍(GHQ)が全国の朝鮮人学校閉鎖を宣言する。これに対し大阪や神戸で大規模な抗議デモが巻き起こり、島の少年たちも神戸の抗議デモに参加するため、親や先生に内緒で飛び出していき・・・・・・。日本生まれの在日コリアン三世である彼が描く群像劇は、自らの人生に裏打ちされた、たくましく生きる人々の笑いや記憶が満ちている。今作でも、戦争も貧しさも差別も超えて、教育を守ろうとした名もなき人々の生き生きとした姿を描き出す。演出は、鄭義信作『冬のひまわり』(文学座アトリエの会)で注目を浴び、演出家としての活動をスタートさせた松本祐子。松本は「鄭義信さんの作品を演出するのは8作品目で、今回は教育と民族の問題を取り上げています。戦後間もない時代に、日本人韓国人の隔てなく子どもたちが学んでいた小さな島の学校を舞台にしたこの作品で、多様な価値観を認め、自分と違う人に対しての想像力を持つことの大切さを描きたい」とコメント。これまで、明るく見える人の心の中の屈託を描き、客席に笑いと涙を巻き起こしてきた鄭義信と松本祐子のタッグが、今作ではどのような世界を創り出してくれるのか楽しみだ。出演は、たかお鷹、神野崇、越塚学、杉宮匡紀、川合耀祐、山本道子、頼経明子、松岡依都美。文:伊藤由紀子文学座『五十四の瞳』作:鄭義信演出:松本祐子2020年11月6日(金)~2020年11月15日(日)会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2020年11月03日多部未華子を主演に迎えた、青山真治監督の7年ぶりの最新作『空に住む』。すでに本作を観た観客からは、「多部ちゃん演じる直実に大いに共感!」「孤独や喪失感を乗り越えて、また歩み出すパワーをもらえる映画」「穏やかながら力強く、生きることの尊さを教えてくれます」など、絶賛の声が続出。多部さん演じる直実が身に纏う衣装の数々に彼女の心情が映し出されていることも、共感度の高いヒロインとして魅力となっている。カジュアルながら華やかさを忘れない職場でのスタイルから、リラックスムード漂う部屋着まで、シーンによって様々なスタイルを見ることができる本作。衣装を担当したのは、青山監督の『共喰い』や、多部さん主演で話題を呼んだ『あやしい彼女』、そして登坂広臣&中条あやみ主演の『雪の華』などを手掛けてきた篠塚奈美。美しい色使いと、どこかリアリティを感じさせる多部さんの着こなしは、直実というヒロインをより共感度の高い魅力的なヒロインに見せている。仲の良い後輩の愛子(岸井ゆきの)が部屋に遊びに来た時に着ていたのは、黄色の花柄ワンピースに緑のカーディガンという組み合わせ。ある事情を抱え、何かと前途多難な愛子を明るく優しく照らすような、暖かい色合いが印象的。叔父(鶴見辰吾)とその妻・明日子(美村里江)の前では、Tシャツワンピースやフード付きポンチョといったラフなルームウェア姿が中心。身内なだけあって、ざっくりと結ったポニーテール姿や風邪気味のマスク姿など、無防備ともいえる格好も披露している。しかしながら、そうした“オフ”の何気ない雑談中にも、ふとした瞬間に喪失感や虚無感を覚えてしまう直実。そこには、決してリラックスしているとは言い切れない彼女が映し出されている。同じマンションに住んでいることから偶然出会い、逢瀬を重ねていくスター俳優・時戸森則(岩田剛典)とのシーンでは、ブルーを基調としたワンピースを着用。初めて時戸が部屋を訪ねてきた日には、水色と白のボーダーがキュートなウエスト切り替えワンピースを、何度目かの来訪の時には、青と白のストライプが特徴的なワンピースにパーカーというラフな格好で対峙している。どこか“空”の色を思わせるようなコーディネートに。このほかにも、様々な登場人物たちとのシーンで、直実の服装やヘアスタイルも変化。ファッションは心を映す鏡――そんな風に考えて映画をチェックしてみると、シーンごとに直実の心情がより伝わってくるかもしれない。『空に住む』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:空に住む 2020年10月23日より公開©️2020 HIGH BROW CINEMA
2020年11月02日『スパニッシュ・アパートメント』から『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』までの“青春三部作”や、『おかえり、ブルゴーニュへ』など、現代フランス映画界を代表するセドリック・クラピッシュ監督の最新作『パリのどこかで、あなたと』(原題:Deux Moi)が12月11日(金)より公開決定、日本版ポスターと特報映像が解禁された。本作は、30歳という人生の節目の年齢を迎えた男女がSNSでは埋められない孤独や、仕事に対する不安を抱え、葛藤しながらも過去を受け入れ前進する姿を描いた物語。“都会に暮らす大人”たちが抱える悩みや寂しさを、丁寧に映し出していく。主演を務めるのは、クラピッシュ監督の『おかえり、ブルゴーニュへ』にも出演し、フランスの映画・テレビ・演劇界で活躍するアナ・ジラルド。がんの免疫治療の研究者として働く傍ら、プライベートではマッチングアプリで一夜限りの恋を繰り返し、ありのままの自分をさらけ出すことができずに悩む女性メラニーを繊細に表現。さらに、第72回カンヌ国際映画祭で将来の活躍が期待される若手俳優に贈られるショパール・トロフィーを受賞し、『ラブ・セカンド・サイトはじまりは初恋のおわりから』や『私の知らないわたしの素顔』『ウルフズ・コール』など、フランスのみならず、日本でも注目度上昇中のフランソワ・シヴィルが、仕事に悩みやストレスを抱えながらも前向きに生きようともがくひたむきな男性レミーを演じている。この度初公開となったポスターでは、パリの隣り合うアパートメントで暮らすメラニー(アナ・ジラルド)とレミー(フランソワ・シヴィル)の2人がそれぞれ儚げな表情を浮かべ、物思いにふける様子が切り取られている。さらに特報映像では、隣り合うアパートメントで暮らしながらもまだ巡り合っていない2人のシーンから始まる。過去の恋愛を引きずり心の穴を埋められないメラニーと、内気で恋愛に不器用なレミー。それぞれが、マッチングアプリを使ってみたり、気になる同僚とデートしてみたりと、悩みながらも“人との繋がり”を求めている様子がうかがえる映像となっている。『パリのどこかで、あなたと』は12月11日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年09月29日映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作が、4Kニューマスター日本語吹替版&字幕版で2020年12月4日(金)から新宿ピカデリーほかにて順次公開される。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは、数々の名作を残したスティーヴン・スピルバーグとロバート・ゼメキスが手がけるSFアドベンチャー大作。主人公のマーティと、その親友で変わり者のドクが自動車型タイムマシン「デロリアン」に乗って過去にタイムトラベルし、騒動を巻き起こしていく。1985年に1作目が公開され、「PART2」が1989年に、「PART3」が1990年に公開された。リバイバル上映のたびに満席が続出するなど、公開以後人気を博してきた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作。公開35周年を迎える節目に最新4Kニューマスター化され、より鮮やかな世界観とともにスクリーンで特別上映される。また、字幕版に加え、1989年に『日曜洋画劇場』でテレビ放送された日本語吹替版も上映。マーティを三ツ矢雄二が、ドクを穂積隆信が吹き替えた、人気のテレビ放映バージョンが異例にも劇場初公開される。加えて、「V8J絶叫上映企画チーム」の協力によりイベント上映も開催予定となっている。【詳細】『バック・トゥ・ザ・フューチャー』トリロジー 特別上映公開日:2020年12月4日(金)~公開場所:新宿ピカデリーほか順次上映作品:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』■映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ監督:ロバート・ゼメキス 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ脚本:ロバート・ゼメキス/ボブ・ゲイル撮影:ディーン・カンディ 音楽:アラン・シルヴェストリ吹替版演出:左近允洋 翻訳:たかしまちせこ■PART1 キャスト※1989年2月5日放送『日曜洋画劇場』版吹替キャストマイケル・J・フォックス(マーティ・マクフライ):三ツ矢雄二クリストファー・ロイド(”ドク”エメット・ブラウン):穂積隆信クローディア・ウェルズ(ジェニファー・パーカー):佐々木優子リー・トンプソン(ロレイン・マクフライ):高島雅羅クリスピン・グローヴァー(ジョージ・マクフライ):古川登志夫トーマス・F・ウィルソン(ビフ・タネン):玄田哲章
2020年09月28日『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』と『ブレンダンとケルズの秘密』でアカデミー賞に2度ノミネートされたトム・ムーア監督の最新作で、ケルト三部作の完結となる『WolfWalkers』が、邦題『ウルフウォーカー』として今秋、全国公開されることが決定した。製作は、“ポスト・ジブリ”とも評されるアイルランドのアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」。これまでもアイルランドの歴史や神話を題材に、創造性あふれる作品世界を色彩豊かな2Dアニメーションで作り上げ、この度『ブレンダンとケルズの秘密』(09)、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(14)に続くケルト三部作の完結編が上陸。描かれるのは、中世からアイルランド・キルケニーで密かに伝えられてきた伝説で、眠ると魂が抜け出しオオカミになる“ウルフウォーカー”。ハンターを父に持つ少女ロビンは、人間とオオカミがひとつの体に共存し、魔法の力で傷を癒すヒーラーでもある“ウルフウォーカー”のメーヴと友達になる。彼女とロビンが森で交わした約束は、図らずも父を窮地に陥れるものだった。だが少女は、勇気を持って信じる道を進もうとする――。生命への限りなくやさしいまなざしで描かれる、息をのむほどの美しい世界と不思議な物語。スタジオ史上最多のキャクターが登場し、オオカミの群れとの迫力ある闘いのシーンなどエンターテインメント性の高いファンタジー作品に仕上がっている。監督は、トム・ムーアと『ブレンダンとケルズの秘密』のアート・ディレクター、ロス・スチュワートのタッグ。声優キャストには、ロビン役に『アガサ・クリスティーねじれた家』のオナー・ニーフシー、父親ビル役には「ゲーム・オブ・スローンズ」のショーン・ビーン。音楽は前2作同様、ケルト音楽のバンドである「KiLA(キーラ)」と、今回新たに『アナと雪の女王2』で知られるノルウェーの新世代歌姫オーロラが参加。透明感あふれる澄んだ歌声が、現実から遠く離れた世界へと観客を導く。この度解禁された場面写真は、躍動的かつ繊細で美しく、観る者を物語の世界へ引き込む「カートゥーン・サルーン」らしいビジュアル。トロント国際映画祭にてプレミア上映が決定しており、早くもアカデミー賞長編アニメ映画賞最有力候補とも目されている。『ウルフウォーカー』は今秋、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年08月26日クリストファー・ノーラン監督の代表作『ダークナイト』のIMAX&4D版が、2020年7月10日(金)から劇場公開。IMAX版では、同監督の最新作『TENET テネット』約6分間のプロローグが上映される。バットマン3部作の“最高傑作”『インセプション』『インターステラー』『ダンケルク』など、その斬新なアイディアと、圧倒的なリアリティで観客を魅了し続けているクリストファー・ノーラン監督。映画『ダークナイト』は、そんな彼が制作したバットマン3部作「ダークナイト トリロジー」シリーズの“最高傑作”とも称されている第2作目。2008年公開時は米興行収入歴代2位を記録、第81回アカデミー賞においては計2部門を受賞するなど、当時の映画界で熱い視線が注がれたヒット作品だ。最凶ヴィラン・ジョーカーとの対決を描く『ダークナイト』で物語のカギを握るのは、故ヒース・レジャーが演じる<悪のカリスマ>ジョーカー。白い顔のピエロメイクに緑の髪を持つ不気味なビジュアル、そして予測不可能な凶行で世界を混乱させることを楽しむ姿は、まさに狂気そのもの。映画では、そんなシリーズ最凶・最悪のヴィランを前にして、バットマンがどのようにして立ち向かうのか、高度な心理戦も交えて描かれている。※ジョーカーを怪演したヒース・レジャーは、撮影終了後に急逝。惜しくも故人としてアカデミー賞を受賞することになる。大迫力の映像体験を再び!IMAXカメラを用いて撮影された初の長編劇映画でもある本作は、そのダイナミックな映像美もみどころのひとつ。冒頭のジョーカーによる銀行強盗シーンを含む、全部で6つのシークエンスがIMAXカメラで撮影されており、当時リアリティを追求するあまり、世界で4台しかなかったIMAXカメラのひとつを破壊してしまった逸話は、ファンの中でも有名な話だ。今回は従来のIMAXデジタル上映に加え、レーザー対応劇場では高解像度映像で上映、さらにIMAXレーザー/GT テクノロジー対応劇場では IMAXカメラ撮影パートが最大1.43:1の画角にまで拡張させている。4D版は初上映!そして『ダークナイト』で初となる4D版も同時上映。劇場でしか味わえない、臨場感あふれる映像体験を楽しんでみてはいかがだろう。◆ストーリーゴッサム・シティーに、究極の悪が舞い降りた。ジョーカーと名乗り、犯罪こそが最高のジョークだと不敵に笑うその男は、今日も銀行強盗の一味に紛れ込み、彼らを皆殺しにして、大金を奪った。この街を守るのは、バットマン。彼はジム・ゴードン警部補と協力して、マフィアのマネー・ロンダリング銀行の摘発に成功する。それでも、日に日に悪にまみれていく街に、一人の救世主が現れる。新任の地方検事ハービー・デントだ。正義感に溢れるデントはバットマンを支持し、徹底的な犯罪撲滅を誓う。資金を絶たれて悩むマフィアのボスたちの会合の席に、ジョーカーが現れる。「オレが、バットマンを殺す」。条件は、マフィアの全資産の半分。しかし、ジョーカーの真の目的は、金ではなかった。ムカつく正義とやらを叩き潰し、高潔な人間を堕落させ、世界が破滅していく様を特等席で楽しみたいのだ。遂に始まった、ジョーカーが仕掛ける生き残りゲーム。開幕の合図は、警視総監の暗殺だ。正体を明かさなければ市民を殺すとバットマンを脅迫し、デントと検事補レイチェルを次のターゲットに選ぶジョーカー。しかし、それは彼が用意した悪のフルコースの、ほんの始まりに過ぎなかった……詳細映画『ダークナイト』公開日:2020年7月10日(金) 全国IMAX/4Dにて上映※IMAX版の本編前には、『TENET テネット』約6分間のプロローグが上映される。監督:クリストファー・ノーランキャスト:クリスチャン・ベールマイケル・ケインヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマン、アーロン・エッカート、マギー・ジレンホール、モーガン・フリーマン配給:ワーナー・ブラザース映画■劇場(予定)【IMAX】37劇場109シネマズ(大阪EXPOシティ、二子玉川、川崎、名古屋、グランベリーモール、木場、湘南、菖蒲、箕面)TOHOシネマズ(新宿、流山おおたかの森、日比谷、ららぽーと横浜、なんば、二条、仙台)ユナイテッド・シネマ(としまえん、キャナルシティ13、札幌、浦和、テラスモール松戸、豊橋18、岸和田、PARCO CITY浦添)シネマサンシャイン(グランドシネマサンシャイン、大和郡山、衣山、土浦、ららぽーと沼津)T・ジョイPRINCE品川/横浜ブルク13/広島バルト11/鹿児島ミッテ10イオンシネマ大高/成田HUMAXシネマズ/USシネマちはら台/エーガル8シネマズ【4DX】61劇場ユナイテッド・シネマ(アクアシティお台場、豊洲、としまえん、キャナルシティ13、福岡ももち、札幌、新潟、テラスモール松戸、入間、春日部、わかば、新座、水戸、前橋、豊橋18、枚方、大津、橿原、長崎、熊本、PARCO CITY浦添、シネプレックス旭川)109シネマズ(大阪エキスポシティ、HAT神戸、グランベリーパーク、富谷、菖蒲、佐野、四日市、佐賀、広島)シネマサンシャイン(グランドシネマサンシャイン、平和島、沼津、ららぽーと沼津、大和郡山、エミフルMASAKI、姶良、北島)イオンシネマ(シアタス調布、みなとみらい、越谷レイクタウン、名取、京都桂川、四条畷、筑紫野)コロナ・シネマワールド(中川、小田原、安城、金沢、小牧、豊川、大垣、福山、小倉)USシネマ(千葉ニュータウン、ちはら台、木更津、つくば、パルナ稲敷)フォーラム那須塩原【MX4D】20劇場TOHOシネマズ(新宿、六本木、西新井、ららぽーと横浜、川崎、なんば、二条、府中、海老名、柏、ららぽーと船橋、ららぽーと富士見、宇都宮、赤池、西宮OS、鳳、岡南MOVIE ON やまがた/イオンシネマ徳島/広島バルト
2020年06月27日舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』の書籍(税抜2,000円 リトルモア刊)が12日に緊急出版されることが明らかになった。同作は、2008年に上演した『焼肉ドラゴン』で演劇賞を総なめにし、2018年には自身が監督を務め同作を映画化した、鄭義信のBunkamuraシアターコクーン初進出作。シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』を下敷きにしながら、物語の舞台を自身のルーツである関西の戦後の港町に設定し、せりふは全編関西弁、キャストは全員男性で、初めての恋に突っ走る若い2人と、それを取り巻く不器用に生きる人々の純愛群像劇を繰り広げる。ジャニーズWESTの桐山照史がロミオ役で主演を務め、ジュリエット役として柄本時生が出演、大好評を博すも、コロナ禍で一部公演中止(東京公演:2月8日〜2月26日のみ実施、大阪公演:全て中止)となった。再演希望の声が高まる中、リトルモアより出版されることとなった。○鄭義信 コメントロミオは泣き濡れている。ジュリエットは怒りまくっている。時代は嵐に向かっている。僕たちは嵐に向かって叫ぶことはできるのだろうか。「演劇は不要、不急の代物なんかじゃない!」今こそ、今だからこそ、もっと生きることの喜びを! もっと愛を、希望を、勇気を! そして、もっと演劇を!○担当編集者 コメント東京公演の中止が決定した3月下旬、すぐ出版を決めました。鄭版ロミ・ジュリが埋もれてしまうことはあまりにも惜しかったからです。その後、演劇界はどんどんと苦しい状況に陥りました。鄭さんはこの出版が、被害の警鐘とファンドの立ち上げなど再起に動き出す人たちの一助になればとも、あとがきに書いています。
2020年06月09日『ジュラシック・ワールド』3作目のタイトルが判明した。『Jurassic World:Dominion』で、『Dominion』とは統治、支配という意味。恐竜が土地を取り戻すという意味なのか、想像がふくらむ。このタイトルは、コリン・トレボロウが撮影初日の写真と一緒にツイートで発表したもの。2015年の『ジュラシック・ワールド』で監督と脚本家を兼任したトレボロウは、2018年の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では脚本と製作総指揮にとどまったが、今回はまた監督に復帰する。北米公開は2021年6月11日。文=猿渡由紀
2020年02月26日舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』のプレスコールが7日に東京・Bunkamuraシアターコクーンで行われ、鄭義信、桐山照史、柄本時生、八嶋智人、段田安則が取材に応じた。同作は、2008年に上演した『焼肉ドラゴン』で演劇賞を総なめにし、2018年には自身が監督を務め同作を映画化した、鄭義信のBunkamuraシアターコクーン初進出作。シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』を下敷きにしながら、物語の舞台を自身のルーツである関西の戦後の港町に設定し、せりふは全編関西弁、キャストは全員男性で、初めての恋に突っ走る若い2人と、それを取り巻く不器用に生きる人々の純愛群像劇を繰り広げる。主演の桐山は「めちゃくちゃ美しい世界のロミオとジュリエットです!」と主張するも、ジュリエット役が柄本と聞いた時は「時生!?」と驚いたという。「僕もロミオをさせていただけることについて、『僕が!?』と思いました」と振り返り、「(柄本は)お会いした時に、ザ・男の子で、最初に会った時に雪駄で来たので、どうなるんだろうという驚きと期待がありました」と表した。柄本もジュリエット役と言われたときは「二度聞きはしました。お仕事ぜったい断らないと決めてるんですけど、初めて『考えてみたい』と言いました」と苦笑。しかし「頑張ればどうにかなるだろうし、そういうのを考えるのも嫌いではないので」と承諾したという。桐山については「親父と兄ちゃんと両方お仕事してて、桐山くんの噂は聴いてるんですよ。うちの家で。『桐山がいいぞ』って。兄ちゃんが、『桐山くん、役者だね』みたいな話をしてたのを覚えてて、それで、楽しみでした」と明かした。初対面に近い段階でのビジュアル撮影では、「恋人なので、見つめあってもらっていいですか」という指示もあり、柄本は「ハッと目があった瞬間に、(桐山から)『どっちの目、見たらいい?』と言われて、『え……あ、右……』って。もう見させられてるんですよ、こっちが。かっこいい! と思って」とドギマギしていた様子。桐山は「見つめあってるシーンで、終わって暗転になった時に、(肩を)トントンってするらしいんです。くせで、『お疲れ様』って。それが『口説きにいってるやろ』と、ずっと言われてる」と明かし、八嶋が「今までモテてきている男のやり口だなというのはありました」と指摘すると、桐山は「まあ当たり前ですよね」とキメ顔を見せた。さらに桐山は「八嶋さんにいたっては、実家に帰って母ちゃんとしゃべってる気持ち。初日か2日目かに、元木聖也くんがアクロバットを披露した時に、帽子が落ちたんですよ。それが頭から落ちたように八嶋さんには見えたらしいんですけど、男だったら『危ない!』と手を差し出そうとするところを、八嶋さんが『はあっ!!』ってなってて、いの一番に役を掴んでる」と、口に手を当てている八嶋の様子を再現。段田は「時生くんの姿、最初は大丈夫かいなと思ったけど、化粧してカツラしたら、私が大好きな竹内まりやさん」と表現し、桐山や柄本が「クレームきませんか!?」と心配する一幕も。鄭は改めて同作の構想について、「もともとシェイクスピアは男性ばかりで演じていたというのがあるんですけど、今回コクーンで初めてやるということで、実験的に。僕自身も男ばかりで、部室の匂いがするので違和感を持ったけど、男ばかりだからこそのパワーとか、かえって2人の愛情交歓が切なかったりするので、面白い作品になる」と語った。鄭は続けて、「桐山くんの男っぽいところは、泣くロミオにぴったり。時生くんも見てるとだんだん可愛いなというところがあって、最後は時生で泣けるので、今はとてもベストカップルだと思っています」と太鼓判を押す。桐山も絵本について「稽古を踏めば踏むほど、『かわいい』と思うし、時生がやるジュリエットの癖が見えてきて愛おしくなったりしましたね」と愛情を見せた。東京公演はBunkamuraシアターコクーンにて2月8日~3月4日。大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて3月8日~15日。
2020年02月08日ヒトサラ編集部がオススメする東京のウマい「ラーメン屋」オーバー30女性が推す【麺や 維新】/目黒アラサー男子が推す【ほそ島や】/千駄ヶ谷20代女子が推す【麺屋 西川】/ 曙橋1.オーバー30女性A子が推す【麺や 維新】/目黒深夜に無性に食べたくなる、黄金色の美しきらぁ麺私のイチオシ『わんたん柚子塩らぁ麺』1,000円(税込)。豚チャーシューならぬ鶏チャーシューはしっとりとした食感で、これまたジューシー。薬味も三つ葉とどこまでもお上品会社の近くにある【麺や 維新】は、仕事終わりに食べたくなる逸品ぞろい。中でも『わんたん柚子塩らぁ麺』は、その見た目どおりとってもお上品な味わい。ゆずがふわりと香るスープは、透明感があるのにコクがしっかりと感じられ、国産小麦を使った自家製ストレート麺は、細いながらもコシがあってもっちりとした食感。のど越しも抜群なのです。【麺や 維新】の中でも人気の『特醤油らぁ麺』1,050円(税込)麺の上に並べられたワンタンもポイント!スープがあっさりしているのに対し、ワンタンは味がしっかり濃いめなので、全体を通して味にメリハリが効いてテンポよく食べられます。仕事終わりに、ビール片手に『おつまみメンマ』(200円・税込)をつつきながらラーメンを待つ――、この時間がとってもいとおしいのです。維新【エリア】目黒【ジャンル】ラーメン全般【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】501円~1,000円【アクセス】目黒駅2.アラサー男子J太郎が推す【ほそ島や】/千駄ヶ谷旨味がギュッと濃縮された、蕎麦屋のラーメンシンプルながらパンチの効いた味わいが、“中毒的感覚”を植え付ける『中華そば』680円(税込)家系や二郎インスパイア系など様々なラーメンがある中で、あえて僕が紹介したいのが【ほそ島や】のシンプルな『中華そば』。これがめちゃくちゃウマい!スープの色は透き通っていながらも、味は力強い。濃厚スープにも感じられるほど鶏の旨味がギュッと濃縮されています! それでいて後味はあっさりなので、食べ終わった後も重たくない。つまり、“こってり”と“あっさり”のいい面を併せ持った、最強ラーメンです。出汁の甘味と旨味がじんわりと効いた『カレー丼』800円(税込)ほかにも『カツ丼』や『玉子丼』など、ここのメニューは何を食べても本当にウマい。例えば『カレー丼』は、蕎麦屋特有の出汁が効いた昔ながらのカレーの味わい。口に入れるとじっくり、じんわり、出汁の甘味と旨味に包み込まれます。近くの将棋会館やアパレルの社員さんたちが多く訪れ、お昼時はすぐに満席になるので、少し時間をハズして来店するのがオススメです。ほそ島や【エリア】千駄ヶ谷【ジャンル】うどん・そば【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】501円~1,000円【アクセス】北参道駅3.20代女子 M香が推す【麺屋 西川】/ 曙橋特大のローストビーフに満たされる!『特製牛骨麺』牛骨ならではの旨味と甘みが味わえる『特製牛骨麺』1,100円(税込)元和食料理人だった店主が腕を振るう【麺屋西川】の『特製牛骨麺』が私のオススメ。都内でも珍しい牛骨ベースのスープが味わえます。このラーメンの特徴は、なんといってもドーンと器に入った大きなローストビーフ!! とってもジューシーで柔らかく、麺やスープをより一層おいしくしてくれます。その日の牛骨によって火加減などを調整しながら作られたスープはまさに職人技。細い麺にしっかりと味が絡みます細くてストレートな麺を使用しており、意外とあっさりとしているので女性でもおいしくいただけます。和食料理人のプライドが感じられる、こだわり抜かれた一杯です。お店も綺麗で女性ひとりでも行きやすい雰囲気。自家製レモンサワーもおいしいので、そちらもぜひ!麺屋西川【エリア】新宿東口/歌舞伎町【ジャンル】ラーメン全般【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】曙橋駅
2019年10月31日谷賢一率いるDULL-COLORED POPが現在「福島三部作」を東京芸術劇場 シアターイーストで上演中だ。谷が丁寧な現地取材を重ね、“福島”と“原発”の歴史と問題を真正面からすくい上げた意欲作。8月8日に開幕した第二部『1986年:メビウスの輪』、8月14日に開幕した第三部『2011年:語られたがる言葉たち』に続き、8月23日には第一部『1961年:夜に昇る太陽』が開幕。全3部の一挙上演も始まり、この一大プロジェクトにじわじわと注目が集まっている。福島県双葉町が原発誘致を決定するまでの数日間を描く第一部を中心にレポートする。【チケット情報はこちら】2011年の東日本大震災、それに伴う原発事故で、原発の安全性の問題が一気に表面化したのは記憶に新しい。だが、そもそも危険な原発をなぜ福島の双葉町は誘致したのか? 第一部『1961年:夜に昇る太陽』ではその発端を描き出す。貧しい地方都市にとって原発が落とす“原発マネー”は大きなものであったことは想像に難くない。だが谷の鋭い筆は他の地方都市との競争意識や様々な自治体のエゴ、さらには広島・長崎の原爆による心の傷――原爆によって大きな傷を負った日本だからこそ、原子力をプラスのものとして使いこなしたいという複雑な心理まで及ぶ、根深いものだと暴き出す。躊躇する町民と、推し進めたい政治家との丁々発止の会話劇は小気味よく、エンタテインメントとして昇華しながらも、描き出される内容は圧倒的なリアリティを持つ。誰もがその危険性に目をつぶり、あるいは安全だと騙されたふりをして、気付けば止まれなくなっていた。この道の先に2011年の事故があると知りながら観る身としては……、何をどうすれば、あの事故は防げたのかと考えても、途方にくれるばかり。それほど複雑に絡み合った歴史の真実と重みを谷は舞台上に創出した。福島出身の母親と原発で働く技術者だった父親を持つ谷は、自分の中に被害者側の血筋と加害者側の血筋、両方が流れていると言う。その谷だからこそ描けた到達点なのだろう。2011年の原発事故で16万人超が避難を余儀なくされ、今なお4万人近くが避難先にとどまっているという。だが震災から8年がたち原発事故について話題に上がることも少なくなった。しかし何も問題は解決していないということを改めて突きつけられた気持ちだ。続く第二部では福島第一原発稼動から15年後、かつて原発反対派のリーダーだった男が“原発賛成派”として町長選挙に出馬、そんな中チェルノブイリ原発事故が発生し、あげく「日本の原発は安全です」と明言するに至るまでを描き、第三部では東日本大震災・福島原発事故のさなかのマスコミの姿を描く。谷は第一部では人形劇やアングラ演劇的手法を、第二部ではミュージカルや死者(しかも動物)の視点など、多彩な演劇的表現を巧みに取り入れている。その意味でも谷の力を注ぎ込んだ渾身の連作であることが伝わる。ぜひ一見を。東京公演は8月28日(水)まで同劇場にて。8月31日(土)からは大阪・in→dependent theatre 2ndでも上演される。
2019年08月27日EXILE/三代目 J SOUL BROTHERSの岩田剛典の3rd写真集『Spin』(講談社)が、週間2.8万部を売り上げ、オリコン週間BOOKランキングで4位に初登場。「写真集」ジャンルでは、前作『AZZURRO 特別限定版』が2016年11月21日付・11月28日付・12月5日付に続き、通算2作目の1位を獲得した。2日に発売された『Spin』は、映画での共演をきっかけに俳優で写真家の永瀬正敏が撮り下ろした1冊。制作にあたり、2人は綿密な打ち合わせを行い、樹海や廃墟など国内の神秘的なスポットでロケを行った。また、岩田が大勢のバレリーナたちと共演したファンタジックなショットや妖艶に変身したビジュアル、肉体美があらわなショットなど、多種多様な写真が収められている。4日に都内で行われた写真集発売記念イベントで、岩田を「もう完璧にできた子。本当に礼儀正しいし、信頼関係ができたらさらけ出すこともできる」と絶賛していた永瀬。その前日には手紙を受け取ったことをツイッターで明かし、「こちらが感謝を伝えなきゃならないに...。彼の優しさと写真集へ込めてくれた思いが“納得行くものを作って皆さんに届けなければ”と様々な事を乗り越え完成出来たんだと思う。岩田君ありがとう。そしてこれからもよろしく」とつづっていた。
2019年08月09日DULL-COLORED POPによる『福島三部作 一挙上演』が8月8日(木)より東京芸術劇場 シアターイーストでスタートする。今作は、外部での劇作、演出、さらにはシルヴィウ・プルカレーテやフィリップ・ドゥクフレなど海外演出家とのコラボレーションも多数手がける主宰の谷賢一が、2016年から3年をかけて福島を取材して作り上げたもの。第一部『1961年:夜に昇る太陽』は福島県の原発誘致が決定した年を、第二部『1986年:メビウスの輪』ではチェルノブイリ事故の起きた年を、そして第三部『2011年:語られたがる言葉たち』で東日本大震災の起きた年を描くという、50年を通じて福島と原発との関係を浮かび上がらせる大作だ。谷に話を聞いた。「震災後、たくさんの映画や舞台が生まれたけれど、その中には僕がいちばん描かなきゃいけないだろうと思っていたテーマを扱う作品がなかった。この三部作を通じてやりたかったのは、単純な反原発ではない。原発がどのように政治的、経済的に染み渡って行ったのか、抜け出しづらい利権も含めた構造が作り出されたのか。三作を通じて人間と原子力発電所という巨大なシステムの関係を一望できるものが作りたかった」そもそも、谷は母の故郷である福島で生まれ、4、5歳までは頻繁に福島で過ごしていたという。父は原発の技術者だった。「いちばん古い思い出が福島の風景なんです。それに父が土産話に誇らしく原発のことを話していた。だから子供の頃の僕にとっては、原発はヒーロー戦隊に出てくる秘密基地のような、憧れの存在でした。それがチェルノブイリ事故や東海村の事故を経て、印象が変わっていった。だから2011年の事故についても、当事者感は強くありました」2016年から関係者への取材をはじめた。第二部で扱う1986年当時の福島県双葉町町長・岩本忠夫氏については、関係者をあたり、現双葉町議員である岩本氏の息子にもたっぷりと話を聞いたのだという。「みなさん、お忙しい中でたくさん話してくださった。その中から、ある強烈なエピソードをピックアップし、残りは想像力で補っていきました。第二部では岩本さんのご子息がとにかく父親が嫌いで仕方なかったと。“選挙に出ては負けているので、何回恥をかいたかわからない。高校の時には頼むから選挙はやめてくれとお願いしていた”と話してくださった。そのとき、お母さんはどうしていたのかな、と想像して肉付けしつつ、そのエピソードを取り入れました」題材が題材だけに、それを演劇に仕立てるのは難しそうだが、谷に迷いはない。「どれだけ真面目な話でも、そこに興味のわく人間関係が描けていればお客さんの集中力はついてくるはず。ただ、もともと劇団名にPOPと入っているとおり、ポップなことが好き。だから第一部には人形劇が入っていたり、第二部では急にミュージカルになるところがあったり、演劇的に飛躍する表現は意図的に入れてあります」とはいえ、3つの異なる物語を上演するのは並大抵のことではない。「出演者だけでものべ30人以上、スタッフも美術も小道具もすごい量。稽古も毎日11時間やっています。いろんな意味で博打を打っているような公演です。なぜか今から“再演はやりますか?”とよく聞かれるんですが、よほどのことがないと再演はできない。ぜひ今回を観に来てください!」取材・文:釣木文恵
2019年08月02日鄭義信が演出を手掛け、稲葉友、大鶴佐助、中山祐一朗(阿佐ヶ谷スパイダース)が出演する舞台『エダニク』が6月22日に東京・浅草九劇で開幕、7月15日(月・祝)まで上演中だ。【チケット情報はこちら】食肉加工センターを舞台にした本作。開幕に際し演出の鄭は「この作品の中には“人が生きるために、肉を食べなくてはならない”という大きなテーマが隠されているのですが、そのことが笑いの中から少しずつ染みていく形で、最後に観客にどう伝わっていくのか、今からとてもドキドキしています」とコメント。横山拓也(iaku)が2009年に書き下ろし、以降、さまざまな演出家、出演者によって再演を重ねられている脚本について鄭は「とてもしっかり書き込まれている作品なので、その中で役者がどれだけ自由にのびのびと遊べるかというのが、今回の演出の大きなテーマでもあります」と語る。その言葉通り、今作は、脚本を読んだだけでは想像できない、あらゆる意味で“稲葉、大鶴、中山、そして鄭だからこそ”と思わされる仕上がりに。そういう意味でも、もちろん芝居の面でも、演劇のおもしろさを堪能できる作品となっている。3人芝居となっており、稲葉は「男3人の丁々発止なやり取りと鄭義信さんならではの演出がギッシリと詰まった劇を楽しんでいただけたら嬉しいです。多面的なテーマを持った演劇ですので何がどこでどうお客様に響くのかこちらも楽しみにしております」。大鶴は「3人の登場人物が持つそれぞれの思いや願いが交差し合い濃密な空間が舞台上を支配すると思うので、そこにお客さんも巻き込み、汗だくになって帰ってもらいたいです。ジェットコースターのような展開の中、3人それぞれの真実を見逃さないで欲しいです」。中山は「屠場(とじょう)という牛や豚を解体する場所での劇です。そこによくわからない兄ちゃんが入ってきて、帰ってほしいのに全然帰ってくれないというなかで色々な事件が起こる仕掛けとなっていて、元々の会話劇の面白さにアングラの鄭さんの演出が加わりパワフルなコメディとなっていますので大変観やすくて誰にもオススメです」とそれぞれコメント。笑いもあって観やすいのに、それだけでは終わらせない3人にぜひ注目してほしい。また、この劇場サイズだから届く熱気や空気、見える表情の変化、香る食べ物の匂いも、本作をより濃密なものにしている。劇場でぜひ体験してほしい。公演は7月15日(月・祝)まで東京・浅草九劇にて上演中。取材・文:中川實穗
2019年06月28日