スタイリスト・野口強がディレクションを手がける、ジャパンデニムブランド「マインデニム(MINEDENIM)」がデビュー。同時に、旗艦店「マインド(MINED)」が2016年8月6日(土)、東京・外苑前にオープンする。「マインデニム」の最大の特徴は、美しいシルエットと快適な履き心地。岡山の自社工場において、独自開発したオリジナルのデニム生地によって、履き慣れてくるまでに感じる違和感を取り除いた。超長綿とストレッチのハイブリットがもたらす新しい履き心地はぜひ体感したい。また、色落ちやユーズド、ダメージなどの加工も「マインデニム」が誇る技術。ベテランの職人がデニムを1本1本手作業によって仕上げるため、同じものはない。すべてが、異なったリアルな表情を持つデニムパンツとして加工されている。同時にオープンする旗艦店「マインド」は、1階でレディース・メンズ商品を販売、2階では会員制のオーダーサロンを設置。専属のパタンナーや縫製スタッフが常駐しており、ミシン等の設備を完備してフルオーダーが可能となっている。ディレクターの野口強は、ファッション誌や広告を中心に活動するスタイリスト。『VOGUE』『ELLE JAPON』『GINZA』『SPUR』『Numero TOKYO』などで活躍している。過去には、ワコマリア(WACKO MARIA)やN.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)、ラグス マックレガー(Rags McGREGOR)とコラボレーションも行ってきた。【詳細】マインデニム2016年秋冬シーズンデビュー■店舗情報マインド(MINED)オープン日:2016年8月6日(土)住所:東京都渋谷区神宮前2-5-8TEL:03-6721-0757営業時間:12:00〜20:00定休日:不定休
2016年08月04日しりあがり寿の美術館での初個展となる「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」が、7月3日から9月4日まで、東京・中村橋の練馬区立美術館で開催される。しりあがり寿は、『弥次喜多 in DEEP』や朝日新聞に連載中の『地球防衛家のヒトビト』など、独特の批評精神に満ちたギャグ漫画で知られる漫画家。その仕事は、文藝春秋漫画賞や手塚治虫文化賞・優秀賞を受賞するなど高い評価を得ており、最近では、東日本大震災後の日本をテーマにした漫画集『あの日からのマンガ』が大きな話題を集めた。また、日本大学芸術学部や神戸芸術工科大学では、長年に渡り学生の指導にあたっている。本展では、これまでの多様な仕事に触れつつ、回転インスタレーションを中心に新作を展開。絵画作品やジオラマ、日用品から映像まで、あらゆるものが展示室内で回転する。回転とは?芸術とは?“漫画家しりあがり寿”とは一味違う、新しい“しりあがり寿ワールド”を体感する展覧会だ。会期中には、しりあがり寿とデザイナーの祖父江慎をゲストに迎えた対談をはじめ、鑑賞プログラムやワークショップなどが開催される。イベントのスケジュールや詳細は、練馬区立美術館のオフィシャルサイトで確認出来る。【イベント情報】「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」会場:練馬区立美術館住所:東京都練馬区貫井1-36-16会期:7月3日~9月4日時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)料金:一般800円、高・大学生および65~74歳600円、中学生以下および75歳以上無料、その他各種割引制度あり※要証明書休館日:月曜日(7月18日は開館)、7月19日
2016年06月19日アテネ五輪金メダリストで元マラソンランナーの野口みずきが、29日(6:30~7:00)に放送される関西テレビ『イキザマJAPAN』(関西ローカル)に、現役引退後初めてテレビ出演する。冒頭で、MCの小籔千豊から「競技人生お疲れさまでした!」と花束を渡されると、野口は「走ることに対しての緊張感から解放されました。それと、毎日お酒も飲めるようになりました」と引退後の近況を報告。今後の目標については「ランニングの面白さを伝えたいです。解説者や指導者は向いていないと思うので」といい、「女性としての幸せはかなえたいですね」と希望を明かす。最後のレースとなった、今年3月の名古屋ウィメンズマラソンは「誰にも私の前を走らせたくない!」と強い思いで臨んだが、結果は23位。野口は、徐々に先頭集団から離されていった時の様子や、レース終盤で沿道や市民ランナーから送られた応援により勇気づけられたこと、ある撮影カメラマンに心を打たれたエピソードなどを明かし、「最後は花道のようでした」と振り返る。収録を終えた野口は「小籔さんとの対談やVTRを見ている最中に、グッと込み上げてくる思いもありました」と心境を吐露。引退後は全く走っていないそうだが、あらためて今後について「できる範囲でマラソン大会でのゲストランナーだったり、トークショーに出演したりっていうことになるんですかね」と展望を語る。一方の小籔は、今回が野口と初対面だったが、「実際にお話をしてみると非常に話しやすい方でした」と感想。「これからは、今まで張りつめていたものを少し緩めて、ノーストイックで楽に過ごしてください。人生を思いっきり楽しんでいただきたいと思います」とエールを送った。なお、同番組の放送は、28日(深夜3:35~)放送の『UEFAチャンピオンズリーグ15/16決勝』が延長した場合、6月3日(深夜2:35~3:05)に延期される。
2016年05月27日舞台『天使にラブソングを~シスター・アクト~』(5月22日開幕)の取材会が21日、東京・帝国劇場で行われ、森公美子、蘭寿とむ、春風ひとみ、浦嶋りんこ、宮澤エマ、鳳蘭が出席した。同作は1992年にウーピー・ゴールドバーグ主演でヒットした映画『天使にラブソングを…』を2009年にミュージカル化した作品で、日本では2014年に上演された。元宝塚男役トップスターの蘭寿と森はWキャストで同じ役を演じるが「ライバルではなく、一緒に作り上げていこうねというスタンス」(蘭寿)と語る。森は蘭寿とのWキャストについて、「かぼちゃが踊ってるのと、ダンサーが踊ってるのの違い」と表現して周囲を笑わせ、「本当に蘭寿さんの存在が綺麗なので、同じ振り付けなのに同じに見えないという面白さがあります。ぜひ2回見ていただきたい」と公演のアピールをした。一方、蘭寿は森に「この明るさとパワー、そして歌唱力。いろいろと歌に関しても教えてくださって」と感謝の言葉を贈る。帝国劇場でのミュージカル公演は初となるが、宝塚OGの鳳は蘭寿を「培われた華やかさは大劇場に負けない」と太鼓判。春風も「宝塚のトップの男役は組の一番上にいらっしゃったわけですから、心配り、愛情、自然に出る」と、後輩の姿に宝塚時代のことを思い出していた。また、7月に予定されている岩手・宮城での公演について、仙台出身の森は「前回行った時は、皆さんからの『本当に元気になった、素晴らしかった』という言葉に、この仕事やっててよかったと……」と涙を見せた。さらに、2017年1月の九州公演も含めて「心は楽しく前に行くように、皆さんにあったかいものが生まれればなと思っています」とメッセージを送っていた。
2016年05月21日HKT48の指原莉乃(23)が、1日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、社会学者・古市憲寿氏(31)との"トークバトル"で感情をあらわにする場面があった。この回は先月14日に収録され、同月17日に放送予定だったが地震の報道特番に差し替えられたことで延期に。安倍晋三首相がゲスト出演することでも話題になり、松本人志(52)、東野幸治(48)といったレギュラー陣のほか、指原、古市氏、南海キャンディーズ・山里亮太(39)といったゲストも討論に加わった。今年、芸能人ら1万6,000人が招かれた安倍首相主催の「桜を見る会」。冒頭でこのことが話題になり、指原が2年前に出席した当時を思い返すと、一方の古市氏は今年招待されていながら「朝が早くて……」という理由で欠席したことを報告した。「朝が早い。9時とか9時半とか」と不満気な古市氏を、指原は驚きの表情で「マジでやべえヤツですよそれ」とバッサリ切り捨て、スタジオは爆笑。山里もあきれはて、すかさず「バイトのシフトじゃないんだから!」とツッコミを入れた。その後、待機児童の話題で、安倍首相は山崎夕貴アナと指原を見ながら「お二人のように(女性が)輝く社会を作りたいと思っています」とコメント。これに古市氏は「指原さんが輝いているか分からないですけど」と前置きをして意見を述べようとするも、指原は「いいじゃないですか別に」と割って入り、古市氏を指差して「マジでやばいっすよ。やばいよー! ヤダー! 超やべえじゃん」と"やばい""やべえ"を連呼した。そんな2人に挟まれていた山里は「やめなさいよ。総理の前でケンカはやめて」と仲裁に入って笑いを誘い、指原の左に座っていた安倍首相は苦笑いを見せながらも温かく見守っていた。
2016年05月01日登山家とミュージシャン。意外な組み合わせのようで、実は“親友”という野口健さんと藤巻亮太さん。2人はこれまで、世界の山々や秘境を6度も一緒に旅してきた仲。本展では、そんな2人が、常にカメラとともにあったという旅の中で撮りためた、珠玉の写真が公開される。野口:亮さんと知り合ったのは、7年ぐらい前だったよね?藤巻:雑誌の対談で。その数日後に居酒屋でバッタリ会ったんですよね。それで2人で飲みに行こうっていうことになって、次にはもう八ヶ岳に連れていってもらってました(笑)。野口:すごい豪雨で…。でも、亮さんは楽しそうに写真を撮ってた。藤巻:その頃、ちょうど写真にはまっていたので。野口:高校生の時まで写真家になろうと思っていた僕としては、そんな亮さんの姿に刺激を受けてね。「ブログに写真をアップして、どっちの評判がいいか対決しよう!」ってことになって。それが楽しくて、また行くことになったんだよね。藤巻:しかも、2度目がいきなりヒマラヤ!登山初心者だったので不安はありましたけど、何より人生観が変わる経験ができたのは大きかった。山を歩いているうちに、その時の自分が近視眼的になっていたことに気づいて、物事を客観視できるようになれました。そういう場所に連れていってくれた健さんには、本当に感謝しています。野口:僕はその頃、ヒマラヤには50回以上も登っていて、正直、山に飽きちゃっていたんだけど、写真っていうテーマを改めて得たことで、見落としていた風景と出合えて…。おかげで山に登るのが、また楽しくなりました。お互いにとって、いいタイミングだったんだね。藤巻:確かに。その後も2人でヒマラヤに2回、あとはアフリカとアラスカにも行きましたね。野口:今回の写真展では、その旅の写真を展示しているわけだけど、同じ場所で撮影したのに、視点が全く違うからおもしろい。藤巻:健さんの写真は骨太で、「生きていくって何なんだろう」って問いかけているような気がします。野口:そう?亮さんの写真は、ふわっと包み込む感じかな。藤巻:僕は旅の中で、頭で考えるより、心が動いた瞬間にシャッターを切っていました。そういう気持ちにさせてくれる旅の豊かさが、写真から少しでも伝わると嬉しいですね。◇フジフイルム スクエア東京都港区赤坂9-7-3東京ミッドタウン・ウェストTEL:03・6271・33502月19日(金)~3月9日(水)10:00~19:00(入場は18:50まで)会期中無休入場無料◇左/ふじまき・りょうたミュージシャン。同級生3人でレミオロメンを結成し、2003年デビュー。現在はソロで活動。初写真集『Sightlines』(ぴあ)が発売中。3月、3年半ぶりのソロアルバムを発表。右/のぐち・けん登山家。1999年にエベレスト初登頂。当時の7大陸最高峰の世界最年少登頂記録を、25歳で樹立。今月、写真集『ヒマラヤに捧ぐ』(集英社インターナショナル)が発売されたばかり。※『anan』2016年2月24日号より。写真・髙橋マナミインタビュー、文・保手濱奈美
2016年02月23日アカデミー賞作品賞の有力候補と言われる『オデッセイ』の試写会が2月2日(火)に米国大使公邸で開催され、上映後には元宇宙飛行士の山崎直子、JAXA宇宙飛行士の野口聡一、NASA宇宙飛行士のクリス・キャシディ、マイケル・E・フォッサムによる質疑応答が行われた。第73回ゴールデン・グローブ賞で作品賞、主演男優賞(マット・デイモン)に輝き、オスカーでも7部門ノミネートの本作。事故で火星にたったひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバル、地球への帰還に向けた孤独な戦いを描く。この特別試写会は学生を招待しており、映画を観終わったばかりの学生たちの質問に山崎さんらが答えた。最初に米国大使館を代表して挨拶に立ったキャロライン・ケネディ駐日米国大使は、偉大な宇宙飛行士の挑戦を称え、父のケネディ大統領の時代に月面着陸が達成されたことに触れ「父が月に人類を送ろうとしたのは、それが簡単だからではなく困難だからです」と語り、映画で描かれる火星での有人のミッションについて「危険かつ偉大な冒険ですが、ここにいる何人かが、いつか実現することを信じています」と語った。招待された学生の多くは高校生とあって、宇宙飛行士たちの学生時代について尋ねると、山崎さんは「子どものころは『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』、『スター・ウォーズ』を見て宇宙に感化されました(笑)」と明かし「中学でチャレンジャー号の事故を見て、いつか自分も宇宙飛行士にと思ったのですが、どうしたらなれるのかもわからず、高校時代はテニスに打ち込んでいました。その後、、エンジニアになり、1回目の(宇宙飛行士の)試験は書類審査で門前払いだったのですが、2回目で合格しました」と振り返った。ちなみに、山崎さんが落ちた試験で合格したのが、野口さん。「ごめん(笑)」と山崎さんを拝みつつ、野口さんは「僕は高校のときは、まさにみなさんと同じような感じでした。映画も学校も好きで『スター・ウォーズ』を見ましたね」と懐かしそうに語る。野口さんは、質疑応答を通じてたびたび「仲間」そして「チームワーク」の重要性を熱く語る。「宇宙飛行士の試験で何を見ているかというと、やる気とモチベーション。そして仲間とコミュニケーションを取って解決できるか?一緒に仕事をしてポジティブでいられるかということ。これは壁にぶち当たった時に大事なことと同じです。やる気の強さが壁を乗り越える力になるし、そのためには仲間とのコミュニケーション、ポジティブに楽しんでやれるかということ。宇宙はチームスポーツです!」と語った。映画ではひとり残されたワトソンが、ろくな音楽を聴くことができずに嘆くシーンがあるが、宇宙で恋しくなったものについては、野口さんは「ラーメン!」と即答。山崎さんは「シャワーとお風呂です。映画の中でも出てきますが、体を拭くことしかできず、シャンプーもできないので…(苦笑)」と明かした。映画に関しては山崎さんは「リアリティがあってハラハラしました」と称賛。火星での主人公のサバイバル生活が実際に宇宙ステーションで行われている実験に則していることに加え「チームワークで成り立っていることも描かれており、元気をもらいました」と語る。さらに「心理描写に関しての共感を覚えました」とも。主人公が生活を映像で日記のように記録する点について「私もそうなったら同じことするかなと思いました。ユーモアを取り入れてる点もそうです」と語った。映画の中で、嵐に巻き込まれて行方不明になった主人公を残したまま発つか否かの決断を迫られるシーンがあるが、野口さんは「難しい決断です。思い出したのは僕が初めて宇宙に行く直前にコロンビア号の事故が起きたこと。事故後、最初のフライトになったんですが、船長の女性飛行士が、自分たちが宇宙に行く上での目標について『行きと同じ人数で帰ってくることだけ』と語っていて、それはすごく心に残っています」と自身の経験と重ねて語った。改めて、学生たちとの触れ合いについて山崎さんは「自分が高校生だったころに比べてしっかりしてると思います。いろんな観点で考えていて、嬉しかったです」と積極的に質問を投げかけてきた高校生たちを称えていた。『オデッセイ』は2月5日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月02日森公美子、蘭寿とむがWキャストで主演するミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』の製作発表会見が1月18日、都内にて行われた。ウーピー・ゴールドバーグ主演の大ヒット映画を、ウーピー本人がプロデューサーとなりミュージカル化、ブロードウェイほか世界で上演されている人気作。日本では2014年に初演され、今回は待望の再演となる。物語は、黒人クラブ歌手のデロリスが、ある殺人事件を目撃したことでマフィアに追われ、修道院に逃げ込んだことから起こる大騒動を描くもの。俗っぽさ全開のデロリスとお堅い修道女たち……水と油のような両者の交流が、笑いあり涙ありで綴られていく。ディスコブーム華やかなりし70年代風の、きらびやかでノリのよい、しかし少し懐かしさもある音楽が全編に散りばめられているのも魅力だ。2年弱という異例のはやさでの再演となったが、2度目のデロリスに挑む森は「“早く再演しないと、歳とって足が動かなくなっちゃう!”と言ってましたが、こんなに早く再演できるとは」と驚きながらも喜ぶ。一方で初参加の蘭寿は「このハッピーな作品に参加できること、そして格式ある帝国劇場に初めて立たせて頂ける喜びを、驚きとともに感じています」と話した。親しみやすいキャラクターで人気の森、元宝塚トップスターの蘭寿という異色のWキャストになるが、「もうひとかたが蘭寿さんになると訊いて“おぉ、ぴったり!”と思いました。そして私は、(初演の瀬奈じゅんに引き続き)Wキャストの相手からダンスを教えていただくのが定番になっています、と蘭寿さんにお伝えしました(笑)。同じ踊りをしても同じに見えないんですが…(苦笑)」(森)、「森さんのデロリスは本当に素敵。盗みたいところだらけ」(蘭寿)とお互いについて語り、「(それぞれを観るために)最低、2回は観ないと!」とアピール。会見には他に石井一孝、大澄賢也、石川禅、今井清隆、鳳蘭、演出の山田和也が出席。大澄が「昨年、来日版も日本で上演されましたが、正直僕たちの方が勝ってるぜ、と思いました!」と強気のアピールをするなど、出演者自身がこのカンパニーに自信を持ち、公演を楽しみにしている様子。作品の魅力を問われた山田も「ストーリーの美しさ。加えて素敵な音楽、シリアスだけでなく笑いもふんだんに盛り込んだ作り。劇場に行く楽しみと喜び、ショービジネスのすべてが最高のクオリティで詰まっている」と話していた。この日は事前公募で約1500名の応募の中から当選した一般オーディエンス150名も参加。アフロヘアのかつらを被り、衣裳姿で登壇したキャストとともにカーテンコールナンバー『レイズ・ユア・ヴォイス』を歌い踊った。当日の都心はこの冬初めて本格的な雪に見舞われたが、雪をも溶かす熱いダンスと笑顔が弾け、会見場は大いにもりあがっていた。公演は5月22日(日)から6月20日(月)まで、東京・帝国劇場にて上演される。チケットは2月27日(土)に一般発売を開始する。東京公演後、大阪、愛知、岩手、北海道、宮城、福岡、静岡、長野の各地でも上演される。
2016年01月18日中川政七商店の創業300周年記念イベント「大日本市博覧会 工芸と遊ぶ五日間-東京・岩手・長崎・新潟・奈良-」の東京博覧会が1月13日から17日まで、東京ミッドタウン イベントスペース アトリウムで開催される。同博覧会は、中川政七商店が掲げるビジョン「日本の工芸を元気にする!」を実現するため、まずはより多くの人に工芸を身近に感じてもらいたいとの思いから東京、岩手、長崎、新潟、奈良で開催されるもの。工芸の「作り手」と「使い手」が出会える場である会場では、工芸に触れ合うなど五感を使って楽しめる展示やイベントが用意される。13日から開催される東京博覧会には、五地域共通で実施する工芸ショップやワークショップに加え、プラントハンターの西畠清順とコラボした工芸と植物の新ブランド・花園樹斎の限定ショップが出店し、初お披露目される。また、“食と工芸”のコラボレーションとして、ABCクッキングスタジオと中川政七商店の料理レッスン「日本の伝統×食を学ぶ和の道具で作るごちそう和菓子」が開催される(1月13日から2月29日まで。価格は5,000円で要申込)。さらに東京博覧会限定商品として、福井県鯖江の漆淋堂による汁椀セット「茅乃舎御用達汁椀セット」が3色で展開され、汁や(茅乃舎東京ミッドタウン店)にてオリジナルメニューも販売される。この他、日本各地の工芸を楽しく学べるゲーム盤「日本工芸版モノポリー」の発売を記念し、購入者を対象としたイベント「世界チャンピオンが教える日本工芸版モノポリー大会」を、17日13時から18時まで実施。さらに博覧会会期中には、同モノポリーに登場する工芸品で、限定200個の「東京 江戸切子グラスセット(麻の葉文 無地)」(1万2,000円)や、限定50個の「長崎 波佐見焼 HASAMI BLOCKMUG 麻の葉手書き染付」(6,000円)などの先行販売も行われる。また、13日から15日には元サッカー日本代表中田英寿をはじめ、中川政七商店と工芸を共通言語に繋がる、各界の著名なゲストを招いたトークショーも開催されるほか、15、16日に九谷焼の上出長右衛門窯のブランド・クタニシール(KUTANI SEAL)を使用した世界で一つしかない九谷焼作りと、福井県鯖江の漆琳堂8代目・内田徹を招いた漆塗りワークショップも実施される。また、「中川政七商店街」として、通常店舗とは別に特別な「中川政七商店」も出現。こちらでは300周年を記念して企画された、「六角形 徳利・猪口」(5万円 50セット限定)や、「粋更kisara 小さなハートピンバッチ」(3,000円から3万3,000円 全種合計300個限定)など様々な記念商品も販売される。東京博覧会を終えたその後は、5月3日から5日まで岩手の岩手公会堂、9月22日から25日まで長崎の旧波佐見町立中央小学校講堂兼公会堂、10月6日から9日まで新潟の三条ものづくり学校、11月1日から6日まで奈良の奈良公園 浮雲園地へと会場を移し、全国を巡回する予定となっている。
2016年01月11日1716年創業の奈良県の老舗、中川政七商店は、2016年に創業三百周年を迎える。これを記念し、限定商品の発売や新ブランドのデビュー、初の路面店のオープン、そして全国5都市での大日本市博覧会の開催など、今年、さまざまな企画やイベントを展開していく。1月13日(水)には、中川政七商店の屋号を掲げる初の路面店「中川政七商店 表参道店」がオープンする。長坂常氏(スキーマ建築計画)が手掛けた店舗内では、「遊 中川」「中川政七商店」「日本市」などの自社ブランドをはじめ、日本各地の工芸メーカーが集まる「大日本市」のパートナーブランドの商品約1,000アイテムを取りそろえるなど、日本の工芸に触れたり、体感できる空間を提供する。表参道店オープン同日の1月13日(水)から17日(日)までの期間には、東京ミッドタウン アトリウムを会場に、工芸の「作り手」と「使い手」が出会える場「大日本市博覧会」が開催される。産地ならではの工芸と出会い、学び、体験し、五感を使って楽しめる展示やイベントが展開される同博覧会は、これ以降、岩手、長崎、新潟、奈良の全国5都市を巡回する。「大日本市博覧会」東京博覧会の目玉は、プラントハンター西畠清順氏が代表を務めるそら植物園と生み出す植物の新ブランド「花園樹斎(かえんじゅさい)」のデビューだ。西畠氏が世界中からセレクトした草花や多肉植物、サボテンなどの植物を、中川政七商店が全国各地の工芸メーカーと共同開発する植木鉢とともに提供。日本の園芸文化を新しいかたちで発信する。また「食と工芸」をテーマに、ABCクッキングスタジオや久原本家グループ(茅之舎)とのコラボ企画や、各界で活躍する4氏、プラントハンター西畠清順氏、山田遊氏(バイヤー、method代表)、中田英寿氏(元サッカー日本代表)、水野学氏(クリエイティブディレクター、good design company代表)をゲストに迎えてのトークショーなどが行われる。そのほか、三百周年記念商品も多数販売される。日本の工芸の懐かしさと新しさを同時に感じることができるアイテムの中から、お気に入りを探し出してみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2016年01月04日宇宙飛行士の野口聡一氏が17日、東京都墨田区の東京スカイツリーで行われた映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(12月18日公開)の公開を記念したライティングイベントに登場し、『スター・ウォーズ』への熱い思いを語った。野口氏は、作品の舞台である宇宙にちなんだゲストとして登場。「小学生の頃にエピソード4を初めて見て、宇宙目指してミレニアム・ファルコン号でのぼっていく感じとか、すごく心に残っている」と『スター・ウォーズ』との出会いを明かし、「宇宙を目指す第一歩だったと思う」と振り返った。好きなキャラクターを聞かれると、「乗り物好きなので…ミレニアム・ファルコン号」と答え、「なんといってもイオンエンジンですから! われわれJAXAが誇る"はやぶさ"と同じです」と熱弁。「『スター・ウォーズ』の世界からずっと時代がたって、"はやぶさ"にミレミアム・ファルコンのイオンエンジンが残っていると思うと夢が広がる」とうれしそうに話した。また、『スター・ウォーズ』がきっかけで宇宙に興味を持った宇宙飛行士は多くいると言い、「先週まで宇宙に行っていた油井亀美也さんのクルーもみんな好き」「来年宇宙に行く大西卓哉さんもファン」と紹介。「NASAのアメリカ人ももちろん大好き」と続け、「スペースシャトルに搭乗した『スター・ウォーズ』ファンの宇宙飛行士の希望により、ライトセーバーがスペースシャトルに積まれて宇宙に行ったことがある」と驚きのエピソードも披露した。そして、宇宙飛行士について、「『スター・ウォーズ』に出てくる戦闘機乗りの気質に近い」と分析し、「いろんな場面で落ち着いて状況をよく見て、宇宙ステーションを操るという意味で」と補足。「エピソード4で、デススターに向かって飛んでいくシーンなど、戦闘機乗りのシーンは心が熱くなるものがある」と語った。世界一宇宙に近いタワーでもある東京スカイツリーを『スター・ウォーズ』のライトセーバーに見立てた公開記念ライティングは、12月17日~20日の4日間限定で実施。光と闇の戦いをイメージした青と赤の2色の演出から始まり、最新作の悪役カイロ・レンが操る赤い十字型のライトセーバーが立ち上がる、動きのある演出が楽しめる。(C) 2015Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved
2015年12月17日キヤノンマーケティングジャパンは11月19日、東京都港区のキヤノンSタワー「キヤノンギャラリーS」にて、ベルリン在住の写真家・野口里佳氏による写真展「夜の星へ」を開催すると発表した。期間は2015年12月17日から2016年2月8日まで。入場料は無料。写真展では、野口氏がベルリンの夜の街を撮影した写真作品約30点と映像作品を展示する。展示される写真はすべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリント。映像作品はキヤノンのデジタル一眼レフカメラEOS 5D Mark IIIで撮影された。また12月19日14時から、野口氏が作品を解説するギャラリートークを実施。定員は50名(先着順)で、参加申し込みは11月24日10時から同社Webサイトにて行える。
2015年11月19日宮城県大崎市の岩出山中心商店街で9月12日~13日、同地域で若かりし頃過ごした伊達政宗にちなむ「第52回 政宗公まつり2015」が開催される。○「伊達武将隊」も登場同イベントは、戦国大名・仙台藩主の伊達政宗公が仙台城へ移る前の12年間、同地域に住んだことにちなみ、また、昭和39年(1964)に仙台城の「政宗公平和像」が岩出山城跡に移されたことを契機に始められた。12日に開催される「宵まつり」では、スポーツ少年団、伊達神輿会による「みこしパレード」や岩出山地域女性団体、遊美YOSAKOIおどり隊などが参加する「おどりパレード」などが行われる。13日に開催される「本まつり」では、同地域各団体による神楽、太鼓演奏、豊年田の草踊りのほか、同祭りのみどころである騎馬武者・甲冑武者隊・若武者隊・自前甲冑隊が街を練り歩く「伊達武者行列」が行われる。なお、行列には奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」が参加し、祭りを盛り上げる。開催時間は、12日が12時から21時(宵まつりは18時30分~21時)、13日は13時10分から17時(伊達武者行列は14時~16時)までとなる。
2015年09月09日慶事で使われるご祝儀袋の表書きは、大きく分けて「寿」と「御祝」の2つがあります。どちらを使えばよいのか迷う人もいるのではないでしょうか。ここでは、それぞれの意味を理解しておきましょう。○結婚祝いでは「寿」が一般的地方によって使い分けが異なる場合がありますが、「寿」はお祝いのなかでも、特におめでたいことの際に使う表書きです。そのため、一般に結婚祝いの際には「寿」を使用します。○そのほかの祝いごとは「御祝」でOK出産、入学、新築、成人など、結婚以外の祝いごとについては、基本的に表書きが「御祝」になっているご祝儀袋を使用しましょう。「御祝」は、うれしいこと全般に対して使うことができますが、ご祝儀袋の表書きには以下のような種類がありますので、ご祝儀袋を選ぶ際の参考にしてください。ご祝儀袋の表書きの種類・出産御出産祝、御誕生祝福など・初節句祝御初節句、御祝など・七五三七五三御祝、御祝など・入園、入学御入学御祝、合格御祝など・卒業御卒業御祝、祝御卒業など・成人御成人御祝、祝御成人など・長寿御長寿祝、寿など・新築御新築御祝、祝御新築など・引っ越し御餞別など○金額によってデザインを選ぶ一般的に、包む金額が高額な場合には、それにあわせて豪華なご祝儀袋を選ぶようにしましょう。例えば結婚祝いで5万円以上の金額を包む場合などは、それなりに豪華なご祝儀袋にしたほうがベターです。逆に、出産祝いや入学祝いで1万円を包む場合などは、シンプルなご祝儀袋にします。執筆:野村佳代株式会社アスラン編集スタジオ 代表取締役。編集・ライター。一般社団法人日本ビジネスメール協会認定講師。Webサイト「ビジネス文章力研究所」を運営している。
2015年05月26日パーソナルスタイリストという職業をご存じですか? 撮影のために服や小物を用意するだけでなく、その人の生き方にまで深くかかわり、その人本来の魅力が最も輝く服装を、本人自ら選べるように導く仕事だそうです。政近準子さんは、日本でその第一人者です。各界の女性管理職やビジネスエリート始め、イタリアでは貴族のスタイリングを担当するなど特異な経験をお持ちですが、驚くべきは、この15年間で2万人近い一般女性の服装を変え、ひいては、人生をも変えたというデータに裏打ちされたキャリアでしょう。そんな政近さんに、服にも人生にも迷いがちなアラフォー女性へのアドバイスを伺いました。美魔女さんたちが辛かったと、泣きながら駆け込んで来る実際、お会いしたらファッションチェックされちゃうのかな? とドキドキでしたがとんでもない! 慈愛に満ちて頼りがいのある美しい政近さんに、すっかり惹き込まれてしまいました。スタイリスト養成学校も経営する彼女のところには、20年以上のキャリアを捨ててまで、弟子入りしてくる40代の女性が多いとか。「このままで本当にいいのか? 人生の後半戦、自分を活かしたいなら清水の舞台から飛び降りるのか、現状維持か」と。そんな命がけで…と思いますが、人生は服選びそのもの、と政近さん。年齢を重ねることを怖れるアラフォー女性に対し、まず「年を取ることを受け入れるのが大事」と明言します。「若さにしがみつくのは、若くてキレイだった時の自分が最高だと思っていて、そこから遠のくのが許せないから。美魔女さんをがんばって続けていた人たちの中には、実は辛かった~っと、涙する方もいますよ。プチッと切れる時がやはり来るんですね」自分を知ること、客観視が第一歩政近さんいわく、その辛さは「何を着たらいいかわからくなっていることも原因の一つ」だそう。迷える子羊たちに、彼女はまず「あなたはどういう人ですか?」と尋ねるとか。そこで、自分の現状についてしか話せない方が多いのだそうです。日本の方はとくに…。「自分のルーツ、アイデンティティーを知らないことは、服選びにも支障をきたします。両親、祖父母、先祖にまで遡って、家庭で話し合ってルーツを探り、自分を知ること、これがすべての第一歩です。そして自分を客観視すること。そこから、あなたが着るべき服も決まってきます。服を選ぶとき、自分はどうなりたいか、少し先の未来を想像できることが重要なのですが、それにはまず過去を知らないとダメ。過去の自分のことを知らずして自分探しのしようもないんですね」と、政近さんは力説します。NHK『助けて!きわめびと』での、凄絶なスタイリング体験また、同じ40歳でも東京と地方ではまた環境が違う、と政近さん。5月9、16日に放映予定のNHK『助けて!きわめびと』という番組のロケで、山形県に住む48歳の主婦の方と出会ったそうですが、地方の方は結婚する時期が早く、40代で子供の手が離れた後、どうしたらいいかわからなくなってしまう女性が多いというのです。その女性は、「一生に、一度でいいからキレイと言われてみたい」と意を決して、番組に応募してきたとか。彼女のワードローブは、Tシャツ、アロハ、カーデガン、ジーンズだけ。政近さんは、ワードローブチェックを通して、なぜ、彼女がそうなっているのか、カウンセラーのように、家族との関係や本人の生き方にまで分け入って聞き出します。そして、おしゃれで美人な姉と常に比較され、華やかな服は似合わないと思い続けてきた “自己肯定感の低さ” に着目するのです。そして彼女に、今、着ている服が似合っているのか、似合いそうな服は何なのか、街角で多くの人に聞き取り、自分を客観視する。家族との関係を含め、どんな自分になりたいのか、どういう服を着たいのか徹底的にイメージするなど、様々な宿題を出していきます。こうした「荒療治」を経て、その女性は素敵に生まれ変わったそうです。「凄絶過ぎますか? 私にとっては、毎日がそうなんです(笑)」と政近さん。人を素敵にしようと思ったら、そこまで必要なのだと。人生は服次第!だと実感させられました。自分にふさわしい服を見極める “目” を養おうアラフォー女性ならば、洋服の価値やクオリティをチェックして、情報を頭にいれておくことも大切だと政近さんはいいます。「若い人向けのブランドも高級ブランドも、両方をチェックしましょう。また、高いから買わないと決めつけないで、クオリティ、着心地、自分に似合うかどうかをしっかりと吟味して、『これは高くても買うべきだ』などの判断ができないとダメ。金額やブランドじゃなく、自分の価値観で選ぶこと。それが知的ファッションなのです」と具体的なアドバイスも。50代に向けてどう生きるのか、お金をどう使うのか?自分のルーツ・過去を知り、自分を客観視して、自分に似合う洋服を選ぶ。自分らしいおしゃれをすることで気持ちもハッピーになり、自然と心のゆとりが生まれてきます。これは、ひいては周りの幸せにつながるのだそう。「お母様やお祖母様から引き継げるものはないか? 考えても見当たらない場合は、自分で作っていけばいいんです」そう言うと、よく「娘がいないから・・・」と言う方がいるそうですが、引き継ぐとは、単に服や宝石といった物質的なものだけでなく、家風、価値観、美意識などの精神的な部分も含まれるとか。自分の服選びについても、「30過ぎたら人のせいにしないこと」と政近さん。「自分にふさわしいものを見つけるために、もっと必死になるべきです」と語ります。「また、よく“自分にご褒美”という方がいますが、そうではなく、40代になったらもっと社会に貢献する考えを持ったほうがいいですね。みなさん、お金の使い方がちょっとおかしい。家族にも周囲にも気持ちいいように…と考えたほうが幸せになれると思いますよ」とニッコリ。歯に衣着せぬ、政近さんの力強いアドバイスは、アラフォー女性にとって心地よい刺激となるはず。ご出演される、NHK『助けて!きわめびと』~キレイと言われてみたい 前編/後編~ の放送がとても楽しみです。【政近準子さん プロフィール】パーソナルスタイリスト創始者 (有)ファッションレスキュー社長、パーソナルスタイリストプロ育成校 PSJ学院長。株式会社東京スタイル ファッションデザイナー出身。25歳でイタリアへ移住後、【その人を輝かせる服を提案できるパーソナルスタイリング】 の必要性を提唱。2001年に起業し、日本で初めてタレントやモデルだけではなく 一般の方にもスタイリングを提案。政治家 会社社長 管理職 起業家などの富裕層を主に顧客に持つ。国内最大のプロパーソナルスタイリスト所属事務所ファッションレスキュー全体では、延べ1万人以上をスタイリング。著書に、『働く女性のスタイルアップ・レッスン』、『「似合う」の法則』、『「素敵」の法則』、『一流の男の勝てる服二流の男の負ける服』、『人生は服、次第。』、『チャンスをつかむ男の服の習慣』がある。 NHK『助けて!きわめびと』「キレイと言われてみたい 前編/後編」【放映日時】2015年5月9日(土)、16日(土) 午前9時30分~9時55分 NHK総合ひとつの道をきわめた“きわめびと”が、視聴者からのお悩みに応える番組。1万人以上を顧客にもつパーソナルスタイリストの政近準子さんは、本人すら気づいていない「キレイ」を引き出す“きわめびと”。「服が人生を変える」をモットーに、「いま、似合う服より、未来のなりたい自分に似合う服を選ぶ」ことで、自分自身を変えていくことが本当のキレイを生むと説く。そんな政近さんにお悩みを寄せたのは、「一生に、一度でいいからキレイと言われたい」という山形の主婦だった。【司会】三宅裕司、松嶋尚美、一柳亜矢子アナウンサー(NHK大阪)【出演】パーソナルスタイリスト 政近準子【ナレーション】本上まなみ
2015年05月07日東京都・大手町のSPACE NIOにて、現代アーティストとしても活躍する漫画家・しりあがり寿の作品展示「崩と回」を開催している。開催期間は4月24日まで、開場時間は10:00~18:00。入場無料。同展では、しりあがり寿が発祥から400年を迎える琳派を意識して制作した新作の大型墨絵と、旧作の“回転する絵画”を合わせて展示。後者は、2013年末の個展で発表した、絵画やオブジェを「回転させる」ことで新たな視点を見出すインスタレーションになっている。
2015年04月22日アイドルグループ、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔と、女優の蘭寿とむが主演を務める舞台『TAKE FIVE』が5月13日(水)より東京・赤坂 ACT シアターで上演される事が決定した。【チケット情報はこちら】同作は2013年にTBSで放送されたドラマ『TAKE FIVE~俺たちは愛を盗めるか~』の舞台版。同ドラマは大学教授、警察官、警備員などの表の顔を持った泥棒軍団が活躍するアクション作品として人気を博した。初の続編となる舞台版では、ドラマの爽快かつ派手なアクションをそのままに、映像を効果的に使い、“演劇”と“映像”を融合した新たなエンターテインメント作品にしあげているとのこと。舞台版の主人公はドラマ版で唐沢寿明が演じた帆村正義の子孫・帆村 守。そのほか魅惑的な女泥棒、ブルー・バタフライなど個性豊かな舞台版オリジナルキャラクターが登場し、物語を盛り上げる。同作について、帆村 守を演じる藤ヶ谷は「経験豊富な共演者、スタッフの皆さんに混ぜて頂きながら、日々刺激をもらいチーム一丸となっています。ドラマの『TAKE FIVE』を見ていましたが、絡まる人間模様、そして心理戦にすごく高揚したのを今でも思い出します。今回はLEDを多数使って映像とのリンクがあります。すごい迫力になるはずだと今からとても楽しみにしています。今までにない共演者さんとの絡みもたくさんあります。新しい愛のある泥棒達、そして、新しい『TAKE FIVE』を楽しみに待っていてください」とコメント。またブルー・バタフライを演じる蘭寿とむは「ドラマ『TAKE FIVE』の世界を未来に広げて、新しく展開する舞台版『TAKE FIVE』が生まれます!出演させていただける喜びを感じています。女泥棒ブルー・バタフライを、格好良く、大人可愛くセクシーに演じられたらと思っています。楽しくて、愛の残るステージをどうぞお楽しみに!!」と意気込みを語っている。舞台『TAKE FIVE』は5月13日(水)から21日(木)まで東京・赤坂 ACT シアター、28日(木)から31日(日)大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。東京・大阪公演ともに、チケットぴあにて4月18日(土)昼12時から4月22日(水)午後11時59分まで2次電話先行抽選のエントリーを受付中。受付電話番号は東京公演が0570-02-9518、大阪公演が0570-02-9967。抽選結果は4月25日(土)昼12時から28日(火)午後6時まで同電話番号にて確認可能。
2015年04月13日有限会社さるやまハゲの助は、漫画家・しりあがり寿が描き下ろしたオリジナルキャラクターが登場するLINEスタンプ「しりあがり寿のオメデタすぎるスタンプ!!」の販売を、LINE Creators Marketにて開始した。価格は100円。このLINEスタンプは、しりあがり寿が新たに描き下ろした、おじさん、おばさん、オタク、古代人、宇宙人、羊、ロボット、オオサンショウウオなどのキャラクターがハイテンション気味にお祝いする、年末年始や新春の挨拶にぴったりのオリジナルスタンプ。あえて"描き込み系"にすることで、お祝いの気持ちが前のめり気味で伝わる感情豊かな表現になっている。また、かねてよりスタンプ制作に興味を持っていたというしりあがり寿は、自身が「元旦生まれ」であるうえに名前もお正月や新春にぴったりの「寿」であることから、2015年の新春向けに制作を行うことを決意したということだ。作品について同氏は「ハイテンションなキャラクターで新年を祝いたい人にピッタリで、あなたのおめでとうを"スーパーめでたく!"するスタンプです」とコメントしている。同スタンプは、LINE Creators Marketのこちらのページから購入できる。なお、しりあがり寿は、1958年静岡市生まれ。1985年に単行本「エレキな春」で漫画家としてデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。一方で、近年では映像、アートなどマンガ以外の多方面に創作の幅を広げている。2000年「時事おやじ2000」、「ゆるゆるオヤジ」で第46回文藝春秋漫画賞、2011年「あの日からのマンガ」で第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞など多数の受賞歴を誇り、2014年の春の叙勲では紫綬褒章も受章している。
2014年12月26日2015年2月1日(日)に東京・オーチャードホールにてデビュー45周年記念コンサートを行う野口五郎が、ぴあのインタビューに答えた。まずは、45周年という歴史を感じさせない、永遠の青年のような風貌を維持し続ける秘訣について「後輩に、『どうしてそんなふうに歌っていられるんですか?』って聞かれることがありますが、答えようがないんです。気づいたらこうなっていただけで。スタッフにも『あまり45周年と言わないでね。内緒にしておいてね』と言ってるんだけど(笑)。限界を作らないほうがいいんですよ。人間って、結構どこまでもいくものですよ。キープしようと思わないで、進化を望めばいい。経験は残っていくけれど、物質的にためこんでいくものではなくて、理由があって空洞のように形が変わっていくのが人生。余計なものを捨てて、あるべき方向に導かれていくのが進化だと思います」と語った。また、これまでの歌手生活で開催したコンサートの数を聞くと、「デビュー当時は、1日3回やってましたから、それをカウントすると3000回はゆうに超えていると思います。当時、歌手は今以上にシリアスで、『歌』を大切にしていました。その時代に、照明と音響のスタッフをパッケージにして、スタジオ・ミュージャンを使い始めたのは、おそらく僕が初めてだったではないかと思います」とのこと。10代の頃から世界中の実力派プレイヤーとレコーディングを行う卓越したミュージシャンであった野口。子供の頃に始めたギターは、13歳で地元の大学生バンドに加入するほどの腕前。11月19日(水)には、ギター、ベース、ドラムスをすべてひとりで演奏・アレンジしたアルバム『Playin’ ItAll』をリリース。同作収録曲は2月のコンサートでも演奏される予定。同作に話が及ぶと「エンジニアもひとりでやっているので、すべて録り終えるのに5か月かかり、その間全くひとりきりの作業でした。女性の曲ばかりを集めたアルバムで、最初は簡単に進むと思っていたのですが…。総合的なアレンジから徹底的に始めてみると、こだわりの強さゆえに終わりが見えなくなってしまって、そのうち『自分は鬼だ』と思うようになりましたね。どうしてこんなに自分自身を苦しめられるのかと。しかし、全部自分でやると、それがどう評価されようと『やることはやった』という気持ちになるものです。すべてのレコーディングが終わって数日たちますが、心にぽっかり穴があいたような気分です」と、現在の心境を明かした。「すべての要素を確実にして、自分のオンリー・ワンと呼べるコンサートにしたいと思っています。自分自身にプレッシャーをかけるのがクセになっているのかも。オーチャードホールのコンサートに向けて、また、鬼になって頑張ります(笑)」と力強く語った。妥協を許さないミュージシャンシップは、今回のコンサートでも十二分に発揮されそうだ。2015年2月1日(日)の公演、チケットの一般発売は11月8日(土)より。(取材・文:小田島久恵)
2014年10月29日作・演出の藤原文翁が2009年にスタートさせた、新感覚・音楽朗読劇「SOUND THEATRE」。その新作『eclipse』に、声優の寿美菜子と豊崎愛生が初参加する。そこで藤原含めた3人に、本作への思いを訊いた。SOUND THEATRE 『eclipse』チケット情報「SOUND THEATRE」が“新感覚”と称されるのはなぜか。すると藤沢は、ふたつの理由を挙げる。「まず僕たちは“音楽”をすごく大事にしています。これほど完全にストーリーと演出と音楽が融合している朗読劇は、ほかにはなかなかない。またSOUND THEATREでは、“聴く”とか“観る”ではなく、“体感”という表現を使っています。そしてお客さんそれぞれに、自分だけの舞台を持って帰って欲しい。その人たちだけの宝物をつくる、そんな余地のある舞台をつくりたいと思っているんです」。また藤沢が「世界トップクラスの文化であり、そのスキルを最大限に生かしたい」と語るのが、声優の存在。寿と豊崎は声優界の中でも特に人気の高いふたりだが、今回任されたのはWキャスト。その点について寿は、「逆に相手が愛生ちゃんで安心しました」とひと言。豊崎も「やっぱり一番好きで、魅力的だと思っているのは、自分がやらせていただくキャラクター。それを他でもない美菜ちゃんと共有出来るのは、とても楽しみです」と続ける。本作では、歌舞伎『蘆屋道満大内鑑』と能『殺生石』をベースに、安倍清明と“鬼”について描かれる。その中で寿と豊崎が演じるのは、藤沢によるオリジナルキャラクター・朱華(はねず)。すでに台本を読んだというふたりだが、あまり内容については話し合っていないらしい。というのも、「あまり先入観を持って、共通したキャラクター像をつくり出さない方がいいんじゃないかなと思って」とは豊崎。寿も「たぶん読み方次第、受け取り方次第で、何通りもの朱華がいるはず。だからそこまでの過程は知らずに、むしろ出来上がったものをお互いに観たいなと思います」と明かす。Wキャストというのは、藤沢にとっても新しい試み。「きっと性質の違うふたりがWキャストをやることで、他の方々の芝居も変わっていくと思うんです」と期待感を表すと、「共演者の皆さんとかけ合う中で、自分の答えも見つかると思います」と寿。その一方豊崎は、「私は匂いとか色、思い出とかから役を引っ張るタイプかな」と、寿とは違う、感覚派な一面を見せる。まったく異なるふたりが演じる、ふたつのキャラクター。劇場でその違いを見比べる、いや感じ比べてみてはいかがだろうか。公演は9月23日(火・祝)から29日(月)まで東京・シアタークリエにて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2014年09月22日宝塚歌劇花組の男役トップスター、蘭寿とむのサヨナラ公演が2月7日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕。フィッツジェラルドの未完の長編小説をミュージカル化した『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』とショー『TAKARAZUKA∞夢眩』の2本立てで上演中だ。宝塚歌劇花組公演『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』/『TAKARAZUKA∞夢眩』のチケット情報『ラスト・タイクーン』は、1930年代のハリウッド映画界が舞台。タイクーンと呼ばれる若き天才映画プロデューサー、モンロー・スターは、女優ミナ・デービスと婚約していたが、突然の事故で彼女を亡くしてしまう。心に大きな傷を抱えながらも、映画創りにさらなる情熱を傾けていくが、スタッフたちはモンローの強引なやり方に次第に反発するようになる。そんな中、モンローは亡きミナと瓜ふたつの女性キャサリンと出会い……。宝塚歌劇団入団から20年、男役ひと筋で生きてきた蘭寿のラストステージ。その集大成となるモンローは、セクシーで大人っぽく、強引な中にも情熱と温かい愛情を持った男。蘭寿の魅力をたっぷりと感じられる役柄だ。スタッフたちを先導切ってまとめる姿や、モンローの映画にかける想いや夢を綴った曲を歌う場面は、トップスターとしての蘭寿、そして宝塚歌劇で生きてきた蘭寿の姿に自然と重なり、“ラスト”を感じさせる。次期トップスターとなる明日海りおは、モンローを育て上げた映画プロデューサーのブレーディ役。モンローの活躍に嫉妬し、モンローをおとしめようとする憎まれ役だ。フレッシュな印象の明日海が、年配の男性を声のトーンや佇まいなど、深みのある表現で演じているのにも注目だ。第二幕のショーは、幕開きからリズミカルで勢いのある印象。怪しげな雰囲気からスタートし、一瞬にして、宝塚歌劇ならではの煌びやかな空間へと変わる。スターが歌い継ぎ、それぞれの個性が観客に届くような演出で楽しませる。また、KENTO MORIの振付によるシーンでは、銀狼に扮した蘭寿が独特のステップや表現で魅せる。ラストを思わせる演出も見どころで、蘭寿がひとり銀橋に立ち、組子一人ひとりを見渡していく姿には、胸に熱いものがこみ上げてくる。男役の真骨頂である大階段での黒燕尾は、ため息が漏れるほどに美しく、蘭寿を始めとする花組の力を見せつけられる。新しさとクラシックな宝塚歌劇の魅力、そして蘭寿の美しいダンスをたっぷりと堪能できるステージだ。兵庫公演は3月17日(月) まで上演中。取材・文:黒石悦子
2014年02月12日優しく包み込むような温かなオーラを持つ、宝塚歌劇団花組トップスター・蘭寿とむ。歌、ダンス、演技の3拍子が揃った蘭寿のサヨナラ公演が、2月7日(金)、兵庫・宝塚大劇場にて開幕する。演目は、ミュージカル『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』とショー『TAKARAZUKA∞夢眩』の2本立て。創立80周年の年に宝塚音楽学校に入学し、20年間タカラヅカひと筋で生きてきた蘭寿に、ラストステージにかける想いを訊いた。宝塚歌劇花組『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』チケット情報『ラスト・タイクーン』は、アメリカの作家フィッツジェラルドの未完の大作をベースにした物語。1930年代のハリウッド映画界を舞台に、大物プロデューサーの栄光と挫折や、亡き先妻と瓜ふたつの女性とのロマンスを描いたミュージカル。「強引にも周りをまとめて映画を作り上げていく大物プロデューサーを演じます。映画に魅せられて面白い映画を作ろうと集まってきた人たちは、タカラヅカの舞台に立ちたいと思って集まってきた私たちに重なるものがあり、共感できる部分が多いです。その気持ちを反映しながら、役を作り込んでいます」本作は演出家・生田大和の大劇場デビュー作でもある。生田の熱意と愛情を感じながら、日々稽古を重ねていると話す。「稽古をしながらも台詞を変えたり、新場面が増えたり、すごく熱意を感じます。私としては、遠慮なくぶつかっていけるのがとても嬉しいです。それに、「迷わず歩んだ、ただひとつの道を」というような、私のタカラヅカ人生と重ね合わせた歌詞や場面を作ってくださり、生田先生の愛情を感じます」。ショーでは「花組の男役の魅力を最大限に見せたい」と意気込む。「幕開きからかなりアップテンポで、花組のパワーがいきなり炸裂します(笑)。前半ではリズミカルでスピーディな場面を展開しつつ、ラストは男役全員で大階段での黒燕尾を。大好きな黒燕尾で、思い残すことなく踊りきりたいです」。20年間の集大成だからこそ、感傷に浸る暇はない。「本当に最後まで挑戦だなと思います。“これぞ蘭寿とむ!”というものを残したいですし、花組が最高に活気づいた状態でバトンタッチしたい。そして、ずっと応援してくださり、支えてくださった方々への感謝の気持ちを舞台で返したいと思います」。公演は宝塚大劇場にて2月7日(金)から3月17日(月)まで上演。東京宝塚劇場では4月10日(木)から5月11日(日)まで上演され、3月9日(日)より一般発売を開始。取材・文:黒石悦子
2014年02月03日芸能界における幼なじみ。こちらのそんな指摘に神木隆之介はチラリと隣りの大後寿々花を見やり「そうなんです。珍しいでしょ?」とニッコリと笑う。共に1993年生まれで役者としてのデビューの時期もわずか1年違い。ドラマ「あいくるしい」や映画『遠くの空に消えた』など、これまでもたびたび共演してきた2人がまもなく公開される『桐島、部活やめるってよ』で高校のクラスメイトという間柄を演じている。この春、高校を卒業した2人だが、撮影が行われたのは在学時。彼らの生の息吹が映画に焼きつけられていると言える。高校生活ならではの葛藤、気持ちの変化原作は朝井リョウが大学在学中に著した同名処女小説。バレー部のキャプテンで人気者の桐島がバレー部を退部したといううわさが校内を駆け巡る。彼の周囲の人間がこのうわさに翻弄されていく過程で若者たちの心の内が鮮やかに浮かび上がっていく。「脚本を読んで、高校生活独特の複雑な気持ちや葛藤、心の些細な動きが文面からだけでもひしひしと伝わってきた」と神木さん。大後さんも「本当に何気ない高校生活を描いているんですが、学生にとっては本当に共感できる物語だなと思いました」と頷く。多くの若い俳優陣が出演しているが、吉田大八監督の下で撮影の1か月ほど前からワークショップを実施。劇中のクラス内のグループや所属する部活ごとに分かれて行動し、さらに監督からは自分の役柄の生い立ちや性格といった“裏設定”をレポートとして提出するように指示されたという。原作小説をヒントに自分の役を作り上げていく者もいれば、神木さんのように「全くゼロから前田涼也という役の歩んできた道をオリジナルから考えて作った」という者もいた。「前田はヘタレで臆病者なのですが、実はすごく我慢強くて熱いものを内に秘めていて意志も人一倍強い子だと思います。それは脚本を読んだときやレポートを書いたとき、それから演じているときも強く感じていました」。大後さんが演じた沢島亜矢は吹奏楽部の部長。決して目立つ存在ではないが、前田同様に芯の強さを持った女の子であり、自らに重なる部分もあったようだ。「女子がまとまって騒いでてもそれを遠目に見てるタイプです。でも、すごく純粋で好きな男の子の方を思わず見ちゃうところなんかはかわいいですよね。心の中で思っていることはたくさんあるけど、勇気がなくて言えないところは私と似てます(笑)。沢島が感情を高ぶらせるシーンは、まさに私自身と重ねて言葉にならない思いを感じながら演じました。それから吹奏楽のシーンは音楽の力にすごく助けられましたね」。2人の間で役作りは必要なかった?冒頭で2人の劇中での関係をクラスメイトと書いたが、前田と沢島は決して仲が良いわけではない。そんな2人がそれぞれの“事情”を抱えて少しずつ交差していく。幼い頃から互いを知り尽くしている神木さんと大後さんが、恋愛感情も友情もない何とも微妙な前田と沢島の関係性を作り上げているところがおもしろい。神木さんは「あのシーンについて、2人で事前に演技について話をすることは全くなかったんですよ。ね?」とイタズラっぽい笑みを浮かべる。「噛み合わない前田と沢島だけど、どこかで互いに分かり合える部分を持っていると思うんです。だからこそ前田の沢島に対する最後の言葉が出てきたんだろうな、と。大後さんとは何度も共演して、互いにお芝居の仕方だけでなくひとりの人間としての中身もよく知っている。それがあったからこそ、あのどこかで繋がっている2人の関係性をきちんと表現することができたんじゃないかなと思うんです。逆に、例えば橋本(愛)さんのことは僕はほとんど知らなくて、一緒のシーンがある最終日まで『おはよう』しか会話を交わしたことがなかった。実際にぎこちなくて、映画の中の前田とかすみ(橋本)の関係そのままなんです(苦笑)。芝居をしていても互いに距離感が掴めずにズレをすごく感じる。撮影後にようやく喋れるようになったのですが、そういう意味でこの映画はキャスト同士の距離感が絶妙だったと思います」。安心感がある。心地よい幼なじみの関係幼なじみにして、同じ俳優としての道を歩んできた同志でもある2人。この機会に改めて互いの性格や魅力についてマジメに語ってもらおう。神木さん、ずばり大後さんはどんな人?「すごく頭がいいです。とにかく回転が速い!周りに気を遣えるし、しっかりしています、近寄りがたいくらいに(笑)。それが、芝居となるとフワーっと優しく包み込んでくれるんです。僕のイメージでは、黄緑色の薄いカーテンに包まれるような心地いい感じ(笑)。あの感じはいつも共演しながら『すごいな』と思って尊敬してます」。そんな神木さんの言葉に大後さんは頬を赤らめながら、神木さんが共演者にもたらす「安心感」を語ってくれた。「神木さんとは本当に小っちゃい頃から一緒なので、私もリラックスして気負いなく現場にいられます。どんな芝居をしても受け止めてくれる安心感があるんです。普段の神木さんは…すごく優しいですよ(笑)。本当にそのひと言に尽きます。お芝居のことでもそれ以外のことでも、私が考え込んでいるときにその空気を察してフッと温かいひと言をかけてくれる。それがすごく嬉しくて、悩んでたことも『そんなに悩まなくていいんだな』って思えたり。ひと言で私を変えてしまうくらいすごく影響を与えてくれます」。これからも幾度となく共演することになるであろう2人だが、この作品に閉じ込められている感情は間違いなくあのとき、あの場所でしか表現することができなかったものである。懐かしさを感じるもよし、胸の痛みにのた打ち回るもよし、モヤモヤとした何とも言葉にできない、だが限りなく美しい感情を2人の姿を通じて感じてほしい。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:桐島、部活やめるってよ 2012年8月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「桐島」映画部©朝井リョウ/集英社
2012年08月08日小栗旬、岡田将生ダブル主演の映画『宇宙兄弟』に、宇宙飛行士の野口聡一氏とバズ・オルドリン氏が出演することが発表された。その他の写真本作は、週刊誌『モーニング』に連載中で、小学館漫画賞と講談社漫画賞を同年にダブル受賞し、累計700万部を発行したベストセラーコミックを実写化したもの。会社をクビになり無職になった兄・ムッタ(小栗)と宇宙飛行士になった弟・ヒビト(岡田)が、幼い頃に交わした約束を思い出し、共に宇宙を目指す姿を描く。“本物”を追求するべく、日本映画としては異例のNASAケネディ宇宙センターでの大型ロケを敢行した本作。その姿勢はキャスティングにまで及び、実際に宇宙へ飛び立った経験のある野口氏とオルドリン氏を起用した。野口氏は、2005年に日本人として初めてISS(国際宇宙ステーション)で船外活動を行った実績を持っており、回想シーンでは、ブルースーツに身を包み、彼に憧れる幼いムッタとヒビトの肩を抱く本人役を演じている。オルドリン氏は、『トイ・ストーリー』の人気キャラクターであるバズ・ライトイヤーの名前の由来となった、伝説的な宇宙飛行士。1969年アポロ11号の乗組員としてニール・アームストロング船長と共に月面を踏み、あの有名な足跡を残して星条旗を立てたことで知られている。そんな、アメリカの国民的ヒーローの映画出演を実現させたのは、「あのでかいロケットを打ち上げる動力は、“人間の魂”だ」というセリフを、実際に月に立った男に言わせたいというスタッフの強い思いがあったからだという。1年にわたる粘り強い交渉を受け、オルドリン氏は脚本を読んだ上で快諾。幼い頃からの夢を実現させたヒビトの打ち上げを複雑な気持ちで見つめるムッタに、宇宙にかける人間たちの夢と想いを語るという、重要な役どころを演じている。そんな彼は、森義隆監督を「俳優には出ないリアリティと言葉の説得力がある」と言わしめるくらい見事な演技力を見せたとのこと。実際に宇宙飛行を体験した彼らだからこそ表現できる、リアリティのある演技に注目したい。『宇宙兄弟』5月5日(土)より全国ロードショー
2012年03月22日「人のために優しくなれる女優になりたい」──大人顔負けのセリフをさらりと語るのは、弱冠16歳にして数多くの映画やドラマに出演する大後寿々花。今年だけでも『おっぱいバレー』や『カムイ外伝』など、話題作への出演が続く売れっ子女優だ。本作『女の子ものがたり』は「毎日かあさん」のテレビアニメ化、「いけちゃんとぼく」の実写映画化が記憶に新しい漫画家・西原理恵子の自叙伝的漫画が原作。西原の分身とも言えるヒロインの菜都美(なつみ)を深津絵里、その高校時代を大後寿々花が演じている。「その場で自分が感じ取ったまま動いてみよう、と」子役として多くの役を演じてきた彼女だが「子供から大人に変わる瞬間を演じるのは初めてだった」と、これまでとは一味違う挑戦があったと話す。「小学生、高校生、現在──なつみは3世代に分かれていて、私はその真ん中の時代を演じました。大人になっていく変化を演じるのは初めてでしたが、原作のなつみと、映画のなつみの両方を大切にすることで、その繋がりをうまく演じられるのかなと思いました」。11歳のときに出演した『SAYURI』でハリウッドデビューを果たしているだけあって、役に対するアプローチも子役の域を優に超えている。そんな彼女があえて深く考えずに演じたシーンがあると言う。それはずっと仲良くしてきた3人に訪れる、別れの瞬間。女の子の喧嘩とは思えない取っ組み合いの大喧嘩が描かれる、何とも印象的な一幕だ。3人それぞれの感情も高まる緊張感あるシーンで、きみこ役の波瑠はあまりにも感情移入し過ぎて撮影が終わるまでほかの2人と距離を置いたというほど。だが、大後さんはその逆。考えずに挑んだその理由は?「なつみはきいちゃんから“この街から出て行け”なんて言われるとは想像していなかった。だから、その場で自分が感じ取ったまま動いてみようと思ったんです。最初は男の子の喧嘩みたいにお腹を蹴ったりするシーンが多くて、前日にはスタントの人を交えてリハーサルをしたりしました。でも、女の子の喧嘩はもっとこうなんじゃない?ああなんじゃない?と、現場で意見を出し合ってシーンが変わっていきました」。脚本を読んだときから、とても大切なシーンになると思ったと言う。また、3人の感情を高めるために監督は、現場でそのシーンに合った音楽を流すことがあり「音楽でイメージをつかむという演出は初めてだったけれど、音楽を聴いていると自然に涙が出てきたりして…言葉に表せないものを感じることができました」。新しい感覚を手にしたと語る。「大抵は“大丈夫”と言って隠してしまう性格」楽しいことも、辛いことも、情けないことも、全てを受け入れてくれる友達の存在は何にも代え難い宝物。大後寿々花もなつみを演じながら「この3人の、自分をさらけ出せる関係が羨ましい!」と思ったそう。「なつみが泣きながら“何も知らないことは恥ずかしいことなんだよ…”って自分のことを話すシーンがとても印象的で。というのは私自身、友達に相談をしたり、友だちの前で泣いたりしたことはあるけれど、大抵は“大丈夫”と言って隠してしまう性格なんです。だから、なつみを通じて感情をさらけ出したことが思い出深いんです」。ちょっぴり遠慮がちなその性格も彼女の個性のひとつ。けれど、今回の現場では「撮影をしていくうちにどんどん仲良くなっていくのが嬉しくて。私が一番年下なので、しばらくは敬語でしたけど(笑)」。やはり彼女らしい。新しい友情を得た16歳の女優が今後どんな一面を見せてくれるのか楽しみで仕方ないが、まずはいくつもの変化をもたらしたという『女の子ものがたり』の大後寿々花を見てほしい。(text:Rie Shintani/photo:Yoshio Kumagai)「シネマカフェsweet」『女の子ものがたり』特集 interviewvol.1 波瑠vol.2 高山侑子vol.3 大後寿々花■関連作品:女の子ものがたり 2009年8月29日よりシネクイントほか全国にて公開© 2009西原理恵子・小学館/「女の子ものがたり」製作委員会■関連記事:「明るくて変な子なんですよ、みさも私も(笑)」『女の子ものがたり』高山侑子の素顔持田香織が熱唱も、だんだん足が開いてしまう?“女子力”の低さに苦笑波瑠、大後寿々花と本気で取っ組み合い!?「あんなに感情的になったのは初めて」女子の友情は最強!『女の子ものがたり』ノベライズ版を3名様にプレゼント大後寿々花ら女友達3人、浴衣姿で『女の子ものがたり』×「毎日かあさん」コラボ
2009年08月25日