地震が発生した場合、避難・救助・救援物資の運搬など、道路の果たす役割は大きなものです。そのため復旧は段階的に行われ、優先順位の高い緊急車両などから通行が可能となるように修復が進められていきます。初期における緊急復旧がどのように行われているのか、NEXCO東日本の例を挙げて見ていきましょう。発災後の初期段階は、警察や自衛隊、消防などの緊急車両や支援・復旧車両が走行できるよう、最低でも1車線を確保できるよう、作業を行います。震災直後の高速道路の状況は、段差やひび割れが生じており、車両の通行が困難になっています。そこで緊急交通路を確保するために、アスファルト合材といった舗装合材や、土のう・砂、鉄板などを用いて段差やひび割れを埋めることにより、緊急車両等が通行可能な状態にします。また、一時的に中央分離帯を取り払い、損傷の少ない片側2車線を使って相互通行とする緊急工事も実施されます。東日本大震災の発生時には、NEXCO東日本による迅速な復旧が世界を驚かせました。管内の被害は甚大で、全体で20路線、854kmもの区間に及びました。これに対し地震発生直後から震災対策室を立ち上げ、緊急点検を開始して、仮復旧に向けた作業が開始されました。東北エリアでは、釜石自動車道の花巻空港IC~東和IC、山形自動車道の湯殿山IC~酒田みなとIC以外を通行止めとしました。岩手、宮城、福島では数cmから数mの段差も見られ、最も被害が大きかったとされる沿岸部の仙台東部道路では、料金所2か所が浸水したほか、若林JCTなどでは津波によって押し流された堆積物が本線にまで流入したそうです。しかし、夜を徹した作業の結果、地震翌日の3月12日には緊急車両の通行を可能とする仮復旧が完了していました。続いて19日には東北道の浦和IC~宇都宮IC間の緊急交通路の指定を解除し、21日には常磐道の水戸IC~いわき中央ICの指定も解除されました。そして翌22日には、東北道全線を含む813km区間、全体の93%の応急復旧が完了したと発表され、24日には仙台東北道路の一部を除いて、交通規制が全面解除されました。震災から2週間を待たずしての全面復旧というスピードに、国内外から、「神業」「まるで魔法のようだ」などの賞賛の声が寄せられたそうです。本復旧工事は現在でも行われており、今年12月の完了が予定されています。よりよい高速道路へと発展させる「前向きな復旧」へ――。それは人の手だからこそ作り出せる希望なのかもしれません。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月10日地震大国と呼ばれる日本では、建築物の耐震強度を高めることは常に重視されてきました。近年では道路についても、日常的な通行の安全性確保を当然の前提としながら、災害時にはライフラインの一つとなることから、耐震補強が課題になっています。さらに、高速道路に関しては阪神淡路大震災において、阪神高速道路が甚大な被害を受けたことを教訓に、NEXCO各社は道路だけでなく橋梁の耐震補強にも力を注いでいます。地震などの災害で橋梁部に甚大な損害が生じた場合、復旧には土工部(土を掘り、運び、盛り固めるなどの基礎的な作業)より多くの時間や費用がかかります。NEXCO東日本では、阪神淡路大震災を教訓にして、災害に強い高速道路ネットワークを構築するため、多くの橋梁にRC(鉄筋コンクリート)巻立工法という耐震補強を行っています。これは既設の橋梁周囲に鉄筋を巻き、その上から厚さ200~250mm程度のコンクリートを巻き立てて補強するものです。東日本管内には開通から30年以上経過した東北道や常磐道がありますが、いずれも補強工事が一通り完了していたため、2011年3月11日に発生した東日本大震災でも、倒壊や落橋などの甚大な損傷はなく、早期復旧につながりました。NEXCO中日本の管内では、供用後30年を経過する道路が全体の約7割を占めており、適切な点検と集中的な補修・補強といった、高齢化する高速道路ネットワークの長期的な保全事業の推進が急務となっています。国民生活に必要不可欠な高速道路を健全な状態で百年以上維持するという「百年道路」を目指し、対症療法的な「事後保全」から「計画保全」への転換を推進しています。「百年道路」計画の着実な実行に向けて、橋梁の耐震補強、盛土補強対策など災害に強い道路づくり計画的に取り組んでいます。NEXCO西日本でも、東日本大震災の経験を踏まえて、津波を含めた自然災害による被害想定と災害復旧対策の見直しを行うとともに、地域や関係機関との連携強化により、防災機能を高め、災害に強い高速道路を目指しています。また、高速道路は地震などの自然災害が発生した場合、救援活動に重要な役割を担う道路として位置付けられており、橋脚の耐震補強を積極的に進めるとともに、さらなる耐震性の向上を目的とした検討を進めています。大規模地震時にも緊急輸送路として機能を十分発揮できるよう、橋脚などの耐震補強工事を行っています。備えることは、たゆまぬ努力であり、挑戦でもあるのです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月05日エコもここまで世間に広まったかという万感の思いのこみ上げる言葉の『ecoエリア』。直訳すれば「エコな場所」ということになります。高速道路では、すでにご紹介した「ecoインター」で入口からエコを打ち出しているのはもちろん、NEXCO各社はSA・PAといった休憩施設にも、エコを目的とした設備を設置した『ecoエリア』を整備しています。「ecoエリア」では、エリア内で使用する電力の一部を賄うために太陽光発電を設置したり、電力の使用量を抑制するためにLEDを使用した省エネ電気設備を設置しています。また、エリア内の温度上昇を抑えるために、歩道部に保水性のブロックを使用したり、壁面に緑化を行っています。下図は休憩施設に整備された設備を模式的に描いたものです。このように、エコへの配慮が様々な箇所で見ることができます。NEXCO中日本は、今年4月14日に開通した新東名高速道路・御殿場JCT~三ヶ日JCTの区間で、「地球温暖化の抑制」「資源の3R推進」「地域環境への配慮」に基づき、本線や休憩施設において環境に配慮した取り組みを実施しました。特に「NEOPASA静岡(静岡SA・下り)」は、NEXCO中日本初となるエコメニューを集積した「スーパーエコ・エリア」として整備されています。NEOPASA静岡には、高速道路では全国初となるバイオディーゼル燃料製造プラントが整備されています。エリア内の商業用施設厨房から発生した廃食油を回収し、プラントで精製した後、高速道路で使用する維持管理車両の軽油の代替燃料として再利用します。プラントは、年間約7万リットルのバイオディーゼル燃料製造能力を有し、約20ヘクタール(名古屋ドームの約4倍の面積)の森林整備に相当する、年間約190tのCO2削減が見込まれます。さらに、高速道路では最大規模となる自然エネルギー「地中熱」を利用した空調を商業委施設のフードコートに導入しています。地中熱は、外気温に大きく影響される地表面とは違い、1年を通じて安定した温度(約15度前後)に保たれているという特性があります。このエネルギーを利用して新鮮な空気が地中熱パイプを通して建物内に取り込むことで、夏は冷やし、冬は暖めることで冷暖房の空調負荷を軽減します。これにより、エアコン使用電気量の約10%削減が見込まれます。省エネの細かな積み重ねから、自然エネルギーや代替エネルギーの活用まで、NEXCO各社のエコへの取り組みに「休憩」はないようです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月04日『ecoインター』という言葉を聞いたことがありますか?NEXCO東日本が行っている取り組みで「環境に優しい高速道路」「沿道の生活環境や自然環境と共存共生していく高速道路」を目指しています。新たに建設されるICや休憩施設については、太陽光発電による自然エネルギーの活用を図るとともに、情報板や照明器具などに省エネルギー設備を積極的に取り入れ、環境に優しい『ecoインター』として整備を進めていく方針です。具体的には、太陽光発電設備をICで使用する日中の電力の一部に活用します。設備の導入に当たっては、立地条件や気象条件等が考慮されています。また、省エネルギー設備も併せて設置されます。情報板は低消費電力LEDを使用した省電力のeco情報板が設置され、標識は内部の光源が発光することにより、素材表面に描かれた図や文字が透過した光で浮かび上がる『内照式標識』の光源としてLEDを使用したeco標識が設置されます。照明については、発光効率の高いセラミックメタルハライドランプを使用したeco道路照明とecoゲート照明が設置されます。料金所の室内照明にもLEDを設置していきます。セラミックメタルハライドランプとは、ガソリンスタンドやスポーツ施設のナイター照明などに使用されている、高輝度・省電力・長寿命の『メタルハライドランプ』の発光管の材質を、劣化の少ないセラミック製に変更したものです。これにより、ランプ寿命が改善されました。現在道路照明として使用しているナトリウムランプと比較すると、自然光に近い白色の照明で、低消費電力となります。ecoインターの料金所は、24時間365日職員が常在している料金所建物や、情報板・標識・照明等を設置した料金ゲートに太陽光発電設備を設置しています。LEDを使用した省エネ電気設備も設置しています。NEXCO東日本の試算によると、消費電力の約2割が削減(CO2年間約15t)されます。新設するICは、ecoインターとして整備されます。現在、ecoインターが整備されているのは、東北道の大衡IC(宮城県)、上信越道の佐久小諸JCT(長野県)の小諸御影料金所、北関東道の足利IC(栃木県)、圏央道の白岡菖蒲IC(埼玉県)、道東道のむかわ穂別IC(北海道)の5カ所です。また、供用中のICについても、設備の更新に合わせて省エネルギー設備が順次導入されます。すべてのICがecoインターになる…そんな日がいつか訪れるのかもしれません。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月03日高速道路の非常電話は、受話器を上げるだけで自動的に道路管制センターに伝わります。道路管制センターについては、以前ご紹介いたしましたが、覚えていらっしゃいますか?道路管制センターは、NEXCO東日本管内では札幌・仙台・新潟・岩槻の4カ所にあります。関東地域で非常電話を使用した場合は、東北道・岩槻IC近くにある道路管制センターにつながります。もちろん料金はかかりません。非常電話ですが、通常の高速道路では1kmおき、トンネルでは200mおきに設置されています。また、SAとPAにも設置しています。関東地域の高速道路には、約4,300台の非常電話を設置しています。最も多いのが上信越道の819台です。トンネルが多いため、設置台数も多くなっていることが理由です。非常電話は、受話器を上げるだけで道路管制センターにつながるだけでなく、現在地を通報できるようにもなっています。最近は携帯電話からの通報も増加していますが、気が動転しているためか、現在地を正確に伝えることが出来ないケースも少なくありません。そのため、NEXCO各社はできるだけ非常電話を使うことを推奨しています。会話が不自由な方や、日本語が使えない方でも通報ができるように、非常電話にはボタンを押すだけで状況を伝えることができる機能を備えています。また、通話以外に「故障・事故・救急・火災」の4種類のボタンがあります。非常電話は受話器を上げれば自動的に現在地が分かるので、あとはボタンを押せば道路管制センターに最低限の必要な情報が伝わるのです。連絡を受けた道路管制センターでは、消防や救急車などの手配を行うとともに、黄色いパトロールカーの交通管理隊を、迅速に現場に急行させて初期対応にあたります。一方で電話を警察や修理業者へ取り次ぎます。ここまでが、非常電話による通報から初期対応までの一連の流れです。さらに道路管制センターは、事故等の影響による道路状況を情報表示板やラジオでドライバーに知らせます。こうした緊急事態に対応するためのさまざまな連携が、一本の電話から始まるのです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月01日どんな場所でもマナーは大切ですが、運転中のマナー違反は重大な事故を引き起こしかねません。NEXCO東日本では、夏休み期間中(平成22年7月29日~30日)に、20代~60代の男女500名を対象とした「高速道路のマナーに関するインターネット調査」を実施しました。高速道路で最もイライラする原因として、「マナー違反」が渋滞を抑えて一番多く、また、回答者の4人に1人が高速道路のマナーは1年前より悪くなったと回答する結果になりました。調査対象者の2人に1人が「高速度路のドライブで、最もイライラする原因」として「マナー違反」を挙げています。次いで2番目が「渋滞」で、以下は「疲労・集中力の低下」、「同乗者の気配りのなさ」、「その他」と続きます。回答者の割合は、上位二つが他の要素を大きく引き離しています。イライラを感じるマナー違反運転の詳細をさらに見ていくと、こちらの回答はさまざまです。多かった順番に、まずは「あおり運転」で82.4%の人が回答しています。あおり運転は前方を走行する車に対して、進路を譲るよう強要する行為です。危険運転の一つに分類されており、相手を事故や死傷などに追いやった場合は、危険運転致死傷罪が適用され厳罰に処される可能性があります。次の「急な車線変更」も72.6%と高く、続いて「後続車や対向車からのハイビーム走行」「無理な追越」となっています。いずれも後続車が前方を走行する車を追い越そうとして起きるトラブルです。走行中のゴミのポイ捨ても53.8%という高い数字を示しています。これも非常に危険な行為であり、道路交通法の76条によって拘留または科料に処されます。2006年には、走行中の自動車から投げ捨てられた空き缶が後続車に命中したため、後続車の運転手が警察に通報。後日、投げ捨てた運転手が道路交通法違反の疑いで書類送検されたという事例があります。続いて、「追越目的以外での追越車線走行」「路肩走行」「緊急事以外での路肩停止」が挙げられます。いずれも高速道路のスムーズな運行を妨げる行為です。「トンネル・夕暮れ時の無灯火」は、意識せずにうっかりやってしまったという不注意もあるはずなので気をつけたいところですね。ドライバーの皆さんは、実に多くのストレスを感じているようです。”袖すり合うも他生の縁”と申します。道路を使う者同士、互いに譲り合って気持ちよくドライブできるようにしたいですね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月27日日常生活のさまざまなシーンでマナーは必要とされます。もちろんドライブ中も例外ではありません。高速道路を走行する際、心と体を休める場所であるSA・PAでのマナーは守られているのでしょうか。「疲れているから」「少しの間だから」と自分に言い訳をしていませんか?NEXCO東日本は20代~60代の男女1,000名を対象に「マナー違反だと思うこと」に関するアンケートを行いました(平成22年8月実施)。その結果から、駐車場の利用マナーについて取り上げます。SA・PAには「身障者用駐車スペース」を設置しています。その総数は約450マス。大型車用のマスが設置されているエリアもあります。このスペースは、車いすを使用される方など、身体に不自由があって身障者用スペースを必要とする方が使うためのものです。そのため、身障者用駐車スペースは、主に次の点を考慮して設置しています。駐車場を横断することなく安全に利用してもらうため、トイレにできるだけ近い場所に設置する屋根を設置する車いすで乗り降りできるよう、マスの大きさを通常のマスより縦横ともに1m長くするこうした配慮がなされた、休憩施設に近い便利な場所にあるからこそ、本来の利用対象ではない健常者が運転する車、あるいは身障者が同乗していない車が駐車するという事態が発生しています。同様のことが大型車駐車用スペースでも起きています。大型車用駐車スペースは、小型スペースには駐車することができない大型バスやトラックなどの利用を想定して設置しているマスです。最近では、「大型車用駐車スペースに小型車が駐車しているせいで満車になり休憩が取れない」という苦情が目立つようになっています。大型トラックや観光バスは、大型車用駐車スペースにしか駐車できません。小型車が安易に駐車してしまうと、多大な迷惑をかけることになります。NEXCO東日本では、混雑する時期には交通整理員を配置して場内の整理や誘導を行うなどの対策をしています。「マナー違反だと思うこと」に関するアンケートの具体的な数字は以下の通りです。身障者用駐車スペースに健常者が駐車すること⇒37.5%大型車用の枠に普通車が駐車すること⇒17.9%上記にみたように、どちらも明らかにマナー違反ですが、意外に低い数字と言わざるを得ません。身障者用スペースへの不適切な駐車もそうですが、大型車用スペースに至っては、80%以上の方が問題視していないというのが現状です。規則に定められた「ルール」ではなく、他人を気遣う心から始まった「マナー」を守る意識こそが、今もっとも必要とされているのかもしれません。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月26日高速道路には「こんなところにこんなものが?」と驚くような施設があります。いずれも高速道路を安心、安全、快適、便利に利用するために設置されています。NEXCO東日本管内の東京湾アクアラインには、トンネルの地下に緊急避難用通路があります。緊急避難用通路は車両も通行できますが、通常のトンネルより小さいため、一般の緊急車両は通行できません。そこで、海ほたるPAには緊急避難通路用の緊急車両が配置され、火災などの緊急時にも即座に現場に向かうことができるようになっています。上信越自動車道の横川SA(上り線)では、実際に使用していた電車の一部を設置して、昭和30年代の信越本線の横川駅を再現しています。売店では、駅弁で有名な「おぎのや」の峠の釜めしを販売しています。もちろん、購入した釜めしを電車の中で食べることもできます。東北道の佐野SAには、高速道路から直接出入りが可能な宿泊施設「E-NEXCO LODGE」があります。1名で宿泊の場合は1室5,250円、4名で宿泊の場合は1室10,500円で利用できます。いずれもレギュラーシーズンの金額なので、詳しくはE-NEXCO LODGEまでお問い合わせください。E-NEXCO LODGEは上り線の敷地内にありますが、下り線からも階段を経由して上り線に行くことができます。予約はインターネット上の他、電話でも受け付けています。NEXCO中日本も負けてはいません。名二環こと名古屋第二環状自動車道には、設置面積1万4千㎡・発電量約2千kwの、高速道路に設置された太陽光パネルとしては最大のメガソーラーを設置しています。高速道路では全国初の、バイオディーゼル燃料製造プラントも設置しています。新東名などのSA・PAから発生した廃食油を回収・精製し、高速道路の維持管理車両の燃料として使用しています。資料写真を見ると意外にこじんまりした規模なのが、地に足が着いている良い感じです。その他にもNEXCO中日本には、世界に一台しかないという走りながら路面の落下物を回収できる新型路面清掃車を所有しています。清水PAでは、併設された「ぷらっとパーク」でバイクをレンタルできる『レンタルバイクNEOPASA清水』を2012年7月21日~11月30日の期間限定で設置しています。しかもこの清水PA、フードコートに隣接して車やバイクを展示・販売しているのですから驚きです。まだまだ紹介しきれなかった設備がたくさんあります。みなさんも、ひとっ走り探検に出かけてみてはいかがですか?【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月25日前回は高速道路の「逆走」についての現状や起因を紹介しましたが、今回はNEXCO各社が地道かつ確実な数々の防止対策の取り組みを紹介しましょう。進行方向に走行している車両にとっては一見、当たり前に思える標識等も、誤って逆走をしそうな車両にとっては有効に作用します。まずは路面の矢印表示です。これはもう当然すぎて、意識をしたことすらないかもしれません。PA・SA内の駐車マスが斜めになっていることも、視線誘導の効果により逆走を防ぎます。もちろん休憩施設から本線へ戻る時には、本線案内標識が目につく場所に設置されています。合流部のラバーポールや、料金所前後のラバコン等による締め切りは、立体的な仕切りによって、よりドライバーの視覚に訴える作りになっています。合流部付近の中央分離帯防護柵に、矢印を表記してある点も抜かりはありません。その他にも、一般道から高速道路へ連結しているランプと本線が合流・分流する分岐点に、「進入禁止」や「一方通行」標識を設置したり、路面への「進入禁止」や「一方通行」の標示を設置するといった対策がされています。逆走してしまった車両への注意を呼びかける標識として、ランプに設置されたセンサーが逆走車を感知した時だけ発光する電光掲示や、サイレンや赤色灯などでドライバーに知らせるといった対策もあります。高速道路の逆走は、全国の年間発生件数が平均して1000件を超えており、この先いつ出会わないとも限りません。そんな時は慌てず騒がず、以下を参考に対処してください。非常電話や110番通報、道路緊急ダイヤル(#9910)で通報したり、最寄りの料金所係員などにお伝えください。通報があった場合、情報板・ハイウェイラジオ等で通行しているドライバーに直ちに知らせるとともに、交通管理隊が現場へ急行します。逆走車両の多くは追越車線を走行しています。情報板等で逆走車両の情報を見聞きしたら、速度を落とし、前車との車間距離を十分取って、もっとも左側の通行帯を走行するようにしてください。逆走車両を前方に発見したら、路肩等の安全な場所に停車し、逆走車両との衝突を避けるようにしてください。逆走そのものをしないためにも、運転は落ち着くこと。これが基本です。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月24日指定された方向にしか進めない高速道路では、誤って逆走してしまうと、そのほとんどが高速で正面衝突するため、第三者を巻き込んで死傷者の出る悲惨な事故につながりかねません。逆走事故はIC、SA、PAでの発生が多く、特にICでは連結が複雑になるほど発生しやすいという結果が出ています。逆走車両が衝突事故を起こす場合、事故を起こした位置の81%が追越車線を走行している傾向が見られます。逆走中の車両にとっては、左側(走行車線)を走っている感覚です。高速道路においては、出入口と合流部付近で発生しやすく、逆走に多いパターンは以下の5つです。本来降りるべきだった目的の出口を通過してしまい、合流部の入口から出ようとして逆走で進入する行き先を間違えて高速道路に入り、合流部入口でUターンして本線を逆走する目的の出口を間違え、Uターンして本線を逆走する目的の出口を間違え、出口へ向けて流出ランプ(高さの違う道路を連結するための車道)に乗ってからUターンして逆走する料金所を通過した後、入口と出口を間違えて出口方向へ逆走するその他に、SAやPAで休憩した後、高速道路本線へ戻る際に逆方向へ走行してしまうケースがあります。逆走が発生しやすい場所を見て分かるように、主な原因は本線車道上のUターンと流出ランプからの誤進入です。これはドライバーがICからランプ途中の分岐地点で行き先を間違えてUターンしたり、目的のICの流出ランプを通り過ぎてUターンしてしまうことが要因とされています。さらに、首都高速道路などの都市高速道路の一部のランプにおいては、走行速度の高い右側車線から合流・分離する構造も遠因の一つとされています。そしてドライバーに多いのが高齢者で、大半の原因は認知症が占めます。また、国内で高速道路ができる以前に自動車運転免許を取得したために、高速道路の存在を知らずに誤って侵入してしまい、結果として逆走した例も過去に起こっています。高速道路を逆走する過ちなんて滅多に起こらないことだと思っていませんか。実は意外と多いのです。NEXCO東日本調べによると、平成18年から平成22年までのあいだ、年間300件前後で推移しています。全国的な統計でも、逆走件数は2002年~2008年までの7年間で7000件以上が確認されており、連日のように全国で逆走事故が発生しています。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月21日高速道路に引いてある「白線」が何を表しているのかご存知ですか?基本的には車線を区切るためで、正式名称もそのままの「区画線」です。片側2車線以上の車線がある道路で、走行車線と追越車線の間に引いてある線のことは「車線境界線」と呼びます。この車両境界線には、実は仕掛けがあります。それが「レーンマーク」です。レーンマークは、8mの白線と12mの空白区間で構成されています。白線と空白区間の1セットが20m、5セットで100mになります。レーンマークを目安にすることで、適正な車間距離を測ることができるのです。レーンマークは、車間距離を測る以外にも様々な機能を持っています。「高輝度レーンマーク」は、塗料にガラスビーズを混ぜ込み、照明やヘッドライトに反射する再帰反射という性質を利用して拡散させ、夜間の視認性を高めています。夜間や雨天時に特に有効です。「突起型路面標示工(凸型)」は、レーンマーク上に突起(高さ5mm以上、突起の間隔400mm程度)を設置し、タイヤがレーンに載ると振動や音を発して、居眠り運転などの車両へ車線逸脱の注意を喚起します。「導入レーンマーク」は、視覚による注意喚起を目的としています。短い斜線状のレーンマークを車線の内側に引くことにより、車線中央部の走行を促し、漫然運転を抑制します。また眼の錯覚を利用して車線の幅を狭く見せることで、速度抑制につなげています。適正な車間距離を測る手助けをするツールとして、車間距離確認区間の基点標識も利用できます。これは0mの確認基点から、50mと100mの標識が設置されています。その他に50mごとに設置されている、丸い反射板の付いたデリネーターという視線誘導標識も目印になります。また先行車が通り抜けた目印のある地点へ、自車が何秒後に達しているかを数える「車間時間」という形で距離を確認する方法があります。車間時間をカウントする際は「いち、に、さん」ではなく「ゼロイチ、ゼロニ、ゼロサン」と実際の時間に合うように数えます。この場合、最低限で一般道路では2秒以上、高速道路では3秒以上が必要だとされています。高速道路上には車間距離を測定できるものさしが数多く設置されています。それだけ安全のためには重要だということです。高速道路では時速を距離に置き換えた数値、つまり時速100kmなら100mが安全な車間距離とされています。これはレーンマークいくつに当たるでしょう。皆さんはもうご存知ですよね?【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月20日冬になると、高速道路上に「白い物体」が撒いてあることがあります。この正体は「凍結防止剤」の塩化ナトリウムです。高速道路では雪が路面に積もると除雪を行うほかに、路面が凍結するのを防ぐため、「凍結防止剤」を撒きます。道路に凍結防止剤として塩を撒くのは、路面上の水分が凍って氷で覆われた状態になるアイスバーンや、降り積もった雪を車両が踏むことで氷の層が形成される圧雪アイスバーンを解消するためです。凍結防止剤のほとんどは、塩化ナトリウムや塩化カルシウムです。小学校の理科の時間で『試験管に入れた真水は0℃で凍るのに、食塩を入れたら0℃では凍らない』という実験があったのをご記憶の方もいらっしゃるでしょう。これは塩水を作ることによって凍結開始温度を下げる、いわゆる凝固点降下を起こし、氷を水の状態にするという原理です。よって、0度より低い温度でも凍らなくなります。また、塩化ナトリウムや塩化カルシウムが溶けるときに熱を発生するため、その周りを溶かすこともできるのです。道路脇や橋のたもとに袋が設置されている場合もあり、各自で散布することもあります。ただし、塩化ナトリウムや塩化カルシウムは金属を錆びさせる力や環境への影響もあるため、有機系の凍結防止剤など代用品も出てきています。凍結防止剤の散布の他にも、アイスバーンなどを解消するため、砂や砕石といった滑り止め材を散布したり、除雪後のツルツルした路面に傷をつけてタイヤの摩擦抵抗を高めることも行われています。路面の凍結を防ぐ凍結防止剤の散布は、通常はこれから雪が降ると予測されていたり、既に降った雪が解けて、路面に残った水分が気温の低下で凍ってしまうような場合で行います。また、気温低下に伴って霜が降りる場合にも、路面がぬれて凍ってしまうことがあるので、凍結防止剤を撒くことがあります。路面に雪が無いのに凍結防止剤を撒くのはそのためです。高速道路の除雪や凍結防止剤の散布は、気象予測と道路巡回による現場確認に基づいて作業の実施を判断します。気象予測では、気温や降水確率、降水量の他に、一般には耳慣れない「路温」と呼ばれる路面の温度予測なども使って効率的な作業を行うようにしています。雪が降ることは止められませんが、路面が凍るのを防ぐことはできます。冬季の路面凍結防止と安全性向上のため、地道な作業が続けられています。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月19日高速道路を走行していると、遭遇する車線規制。コーンやバリケードで囲われた車線を横目に、渋滞にハマって我慢せざるを得なかったという経験は多くの方がしていることでしょう。そもそも車線規制は、道路工事や事故車の片付けといった作業を行う際に安全を確保するために行っています。高速道路上での工事や作業は、時速100km近くの車が走る中で行うことから、事故防止などの安全対策をしっかりと行わなければなりません。それは充分理解しているのですが、なんの作業をしている様子がない道路を見て、車線規制の必要性に疑問を持ってしまった方も、やはり少なくないはずです。高速道路で見かける車線規制の中には、実際に工事を行っている様子もなく、作業員もいないということがあります。これは、工事を始める前に車線規制を行い、安全な通行を確保してから、作業員や機械などを入れて工事を始めるためです。作業が終了した時も、規制内から作業員や機械を出して安全を確認した後に、規制材や標識等を撤去するため、規制が残っているのに、何も作業をしていないように見えることがあります。高速道路の工事は、できるだけ車線規制の回数を減らすため、別々の工事や作業をまとめて行う工夫をしています。そのため車線規制が長くなることがあります。NEXCO東日本管内、常磐道の日立南太田ICから北側の区間や、上信越道の碓井軽井沢ICから佐久ICまでの区間など、トンネルが連続している区間では、事故防止などの安全対策として、車線規制をトンネルの外側から、トンネルを出た先まで連続して行う場合があります。車線規制している区間では、車が通れる車線が物理的に少なくなっているため、一列に並んで走ることになりますが、車線規制が終了すると急に車線変更して追い越しを始める車が出てくるかもしれません。それがトンネルの中であったり、その先が見えないカーブであれば、重大な事故に繋がりかねません。そのため、トンネルが連続する区間などでは、実際に工事する区間よりずっと長く車線規制をすることがあります。道路は傷むものです。しかも高速道路はハイスピードで多くの車両が通行するのですから、工事は必要ですし、多少の不便も我慢しなければならないでしょう。車線規制の延長も安全確保の対策として妥当なものです。だからこそ、利用者が車線規制を納得できるよう、積極的な情報の開示やPRが求められているのかもしれません。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月18日日本の道路標識は本標識と補助標識があり、本標識は案内標識・警戒標識・規制標識・指示標識の4つに区分されています。高速道路の標識はこのうち案内標識にあたります。緑地に白字で記載された標識は、夕日の逆光によって標識の視認性低下を防ぐために、文字と図柄部に太陽光を透過させる逆光対策標識を採用しています。あまりに存在が風景に馴染みすぎていて「大きさ」を意識したことのある人は少ないでしょう。高速道路上から標識を見る場合には、離隔距離という、安全上道路から離さなければいけない距離を取っていますから、それほど大きいと実感できないかもしれません。しかし、視野が狭くなる走行中でも遠くから標識や文字が見えやすいように、驚くほどのサイズで作られているのです。実際にはどのくらいの大きさなのか見ていきましょう。NEXCO東日本管区で一番大きな標識は、東関東自動車道(上り線)、19.02KP(千葉北IC~四街道IC間)に設置されている宮野木JCTの標識です。この標識は先の首都高速や京葉道路への分岐を案内するもので、平成元年3月から設置されています。寸法は縦6.5m×横11m=面積71.5㎡です。身近なものと比較すると、8畳のワンルームマンションでバス・トイレ付きがおおよそ20㎡ですから3倍以上あります。つまりワンルームマンション3部屋分の面積よりも、この標識の面積の方が大きいことになります。夫婦プラス子供が十分に暮らせるほどの広さです。次に、NEXCO中日本管内で最大の標識をご紹介しましょう。東名高速道路(下り線)の豊田JCTから2km手前の図形標識です。この先は本線を直進で「東名」静岡方面、左で「伊勢湾岸道」「東海環状道」へ分岐します。肝心の寸法は縦7.4m×横9.5m=面積70.3㎡、かなりの接戦です。惜しい!たったの1.2㎡の差です。1.2㎡というと30㎝×40㎝ですからA3用紙のサイズに近いですね。こちらもやっぱりワンルームが楽々3つ入る大きさです。ちなみにNEXCO西日本には、残念ながら標識のサイズを網羅した資料はないとのこと。つまり、現時点でNEXCO東日本の宮野木JCTの標識が日本一大きい道路標識ということになります。ただ噂によると、これをさらに上回るサイズの標識が近年になって「どこか」に設置されたらしいというのです。この件についての詳細は未だ分かっておらず、インターネットでも諸説紛々。なにやら都市伝説化しています。真の王者が決定するその日まで、情報提供をお待ちしています。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月17日NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本の3社では、高速道路を安全・安心・快適・便利に運用するために、作業の目的に応じた車で高速道路を管理しています。今回は、そんな「働く車」をご紹介します。NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本の3社では、高速道路を安全・安心・快適・便利に運用するために、作業の目的に応じた車で高速道路を管理しています。今回は、そんな「働く車」をご紹介します。地震や大雨などで高速道路が壊れた時、その場所に行って衛星通信で音や映像を配信します。この車から送られる映像を基に復旧方法を検討します。道路照明や標識など、高いところに設置した設備のメンテナンスに使用する車です。道路照明は高さが12mもあり、作業の際には背の高い車が必要です。この車は15mまで高くすることができます。降雪時に雪かきを行う車です。ブルドーザーのような「スノープラウ」という大きな道具を取り付け、何台もの除雪車がチームを組んで並び、雪を一気に端に寄せていきます。スノープラウの大きさは幅4mと、間近で見ると思わず圧倒される大きさです。作業に応じて装置を載せ替えて、中央分離帯部の樹木選定や、のり面の草刈り、トンネル照明灯具清掃、除雪作業などを行います。写真はトンネルの側壁洗浄を行う装置を取り付けた状態です。遮音壁外装板の点検作業や補修作業に使用します。NEXCO東日本管内の東京外環道の場合だと、高さは約8mにもなります。遮音壁に近づいて作業が出来るよう、アームが遮音壁の高さを越えて、遮音壁背面に作業台を配置します。高速道路の巡回に使用します。落下物の回収等や交通規制を行うこともあるため、後続車に落下物の存在を知らせる電光式の標識を設置したり、カラーコーン等の規制機材を搭載したりしています。トンネル内の照明や換気装置「ジェットファン」などの設備の点検や清掃、補修などに使用します。最大で5m以上の高さまで荷台を昇降させて作業を行います。道路の上に落ちているゴミを掃除します。高速で回転する「掃き寄せブラシ」やゴミを吸い取る「吸い込みブラシ」で土やゴミを吸い取ります。いかがでしたか?上記の車両は、高速道路で働く車の代表的なものです。この他にも、災害時に活躍する災害対策本部車や、雪道での作業に特化した圧雪処理車など、多くの車が高速道路を安全に管理するために活躍しています。高速道路を走行中に見慣れない作業車があったら、調べてみるのも面白いかもしれません。ただし、わきみ運転にはご注意を。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月14日高速道路で使用する案内標識は、利用者の視認性を向上させるため、平成22年にフォントの変更と文字サイズのアップを行いました。変更点は、(1)文字を大きく、(2)より見やすいフォントに変更、という2つです。和文はJHゴシックからヒラギノゴシックへ、英文はノイエハースグロテスクからビアログミディアムに変わりました。どちらもやや線が太く、横幅が広くなっており、従来のサイズより5cm大きくなっています。従来は英字が日本語の半分以下のサイズだったのに対し、新しい標識では英字のサイズが日本語の半分以上のサイズになっています。比べてみると、より見やすくするための改善だということが分かります。昭和38年7月16に、日本において初めての高速道路である名神高速道路の栗林IC~尼崎IC間が開通しました。開通にあたり、標識についてもさまざまな検討がなされました。アメリカやイギリスなどの4カ国の事例を参考に、日本に合った大きさや色、意匠などを走行実験や200名もの有識者の意見を基に決定していきました。例えば、欧州では分岐に多数の地名と図形(地図)を掲載していましたが、日本では出口が左1カ所と単純であったため、2地名を原則として記載する仕様にしました。また、案内標識の地色は、欧州の青、アメリカの緑のどちらを採用するか検討の末、緑色を採用しました。緑色になった背景には、夜間走行実験中にヘッドライトに照らされた青色の反射シートが、参加者全員に緑と誤認されたということがあります。文字の大きさについては、土木研究所の研究結果と併せ、動く物体に対する視認距離が短くなるという説があったため、先行して施工された試験工区で夜間走行実験を行うなどしました。こうした実験の結果、標識文字の大きさは50cm角となりました。標識のデザインは、3人の新進グラフィックデザイナーを加えて検討し、最終的に4案を作成しました。各案は実物大の標識としてテストコースに設置し、200名以上がコースを走行して観察を行いました。その中で最も高い評価を受けた案が、初の大型案内標識として設置されました。平成22年の変更は昭和38年の制定以来、初めての文字の変更です。これ以降、新しく開通する区間に設置する標識や、老朽化によって更新が必要となった標識に新しい文字が使用されています。より見やすく、分かりやすく。快適な走行のため、高速道路標識の改善は今日も地道に行われているのです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月13日西日本鉄道は24日、福岡市の早良・野芥地区と呉服町・博多地区を福岡都市高速道路5号線で結ぶ路線バスを新設する。新路線の行先番号は510番。陽光台から野芥駅前を経由し、野芥ランプから都市高速道路5号線に入り、呉服町ランプで再び一般道に戻り、終点の博多駅に至る。並行する一般道経由のバスと比べて最大22分短縮されるとのことで、朝のラッシュ時の通勤・通学での利用を想定している。運行は平日のみで1日2便(陽光台6時54分発と7時24分発)。運賃は早良営業所前~博多駅間470円、陽光台~博多駅間600円など。同社は福岡都市高速道路5号線の野芥ランプ~福重ジャンクション間を活用した路線として、早良・野芥地区~天神地区を結ぶ「500番」を7月23日より運行している。これに続き、呉服町・博多地区へダイレクトに伸びる「510番」を新設することで、福岡都心部への利便性を向上させたいとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月12日夏休みやゴールデンウイークといった行楽シーズンや週末の高速道路では、各地で大きな渋滞が予想され、サービスエリアやパーキングエリアなどの休憩施設においても、混雑が予想されます。そうした混雑を少しでも緩和するために、高速道路上には混雑状況をお知らせする「休憩施設混雑情報板」を設置しています。この情報板では、これから向かおうとしている休憩施設の駐車場の現在状況(空有・混雑・満車)について、高速道路を走行中に入手することができます。実はこの混雑情報板に「満」と表示されている場合でも、全ての駐車マスが埋まっているわけではありません。それぞれの表示は、スムーズに駐車できるかどうかという考えで表示しているので、駐車できるスペースが少しあっても「満」という表示をしています。休憩施設の敷地内にはカメラが設置されており、混雑状況を監視しています。混雑状況は、カメラで撮影した画像をコンピューターで処理して読み取ります。読み取った情報は、高速道路本線に設置した「休憩施設混雑情報板」を通じてドライバーに知らせています。下の写真は駐車場の「満」「空」を把握するカメラの画像です。赤色の部分は駐車、緑色の部分は空車を示しています。安全で快適な走行環境を確保するために、リアルタイムで分かりやすい道路交通情報の提供が不可欠です。道路上の各種機器から光ケーブルを介して集められた情報を、瞬時にコンピューター処理をして、休憩施設混雑情報板を含む各種情報板やハイウェイラジオなどを介してリアルタイムに視覚的、音声的に分かりやすく提供しています。平成23年3月からITSスポットサービスが開始され、高速かつ大容量の通信を行い、リアルタイムで広範囲の道路交通情報、安全運転支援などの多様なサービスを提供しています。ITSスポットとは、ETCと同じ通信技術を用いて、自動車のドライバーを対象とした多様なサービスを受けられる道路上のエリアのことです。道路に設置された「ITSスポット」と自動車に搭載された「対応カーナビ」との高速・大容量通信により、広範囲の渋滞データや交通情報等で賢くルート選択するダイナミックルートガイダンスや、ドライブ中のヒヤリを減らすため事前に注意喚起する安全運転支援、ETC等のサービスを実現し、提供しています。快適で安全なドライブを確保するため、設備は日々進化しているのです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月12日高速道路では、供用中の高速道路の上に高速道路を横断するための橋を建設することがあります。道路と橋が交差するので、工事の際は安全確保のために通行止めを行いますが、影響を最小限にするため、過去の交通量などから工事を実施する曜日や時間を想定するほか、工事の方法も工夫しています。大型クレーンは架設工事の一般的な方法として、多くの現場で採用されています。クレーンで橋桁を吊り下げて、一晩で橋を架設します。クレーンのアームの長さは最大で約100m、吊り下げ能力は1000tを超えます。1000tと言われてもピンとこないという方のために、参考までにジャンボジェットの愛称で呼ばれる大型旅客機「ボーイング747」の重量は約180tです。ちなみにこのボーイング747、2005年にエアバスA380が登場するまで、世界最大の旅客機でした。大型クレーンの力がいかに強いか分かります。大型多軸台車は、橋桁の組立場所から架設地点まで車体が移動できる平坦なヤードがある場合に採用されます。現地で橋桁をあらかじめ組み立て、大型多軸車を使って運搬し、一晩で橋を架設します。大型多軸車の大きさは全長約10m、軸の数は一般的には6軸程度です。幅は3m以上あり、橋の大きさによっては2台の台車を使って運搬します。大型クレーンや大型多軸台車が実際に稼働する姿を見ることができる、見学会やツアーが各地で行われています。NEXCO東日本では関越道での工事が予定されており、一般の方向けの見学スペースを設ける場合があります。深夜の工事にもかかわらず、多くの参加者が訪れるそうです。事前に調整ができれば、施工ヤード内からの撮影も可能です。詳しい工事の予定につきましてはNEXCO東日本までお問い合わせください。NEXCO中日本ではオリジナルバスツアーを実施しています。開通前の高速道路や工事現場の見学を企画していて、その都度NEXCO中日本のサイトに情報が掲載されますのでチェックしてみて下さい。NEXCO西日本でも同様に工事現場の見学会や、毎年夏休みには親子見学会を実施しています。こちらもNEXCO西日本サイトをチェックして下さい。大きな橋が目の前で出来上がっていく様子は、土木の専門家でなくてもワクワクする光景です。お気軽に参加してみてはいかかでしょう?【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月07日ジャンクション(JCT)は、道路において複数の車両が異なる方向に進もうとする交通を制御し、交通事故を最小限にするために設けられる施設です。JCTを作る際は、周辺の用地状況や通過する車両交通量などを勘案して、最適と思われる形状としています。道路を結節させる方法は、交差点による制御(平面交差)と、ICによる制御(立体交差)に分けられます。高速道路のJCTで用いられているICは、多量の交通が一点で交わることを防ぐために、異なる高さで交わらせた複数の道路を、「ランプ」という勾配をつけた連絡路で接続させた構造となっています。それではさまざまなJCTの形状を紹介していきましょう。「直結Y型」は、直結ランプという、右折および左折のランプのみで3方向を接続しています。日本の高速道路における三叉路JCTでは、ほとんどがこの構造を採用しています。直結Y型の変形で、本線の走行車線から直接分岐する「左折直結ランプ」を組み合わせているため、進行方向を変えることなく走行ができる安全性が高い形です。大きなものからコンパクトなものまで種類の幅は広く、複雑な構造形式で高低差があるものが多いです。「トランペット型JCT」は、くるっと回る連絡道路が特徴的な構造です。その部分がトランペットに似ていることから「トランペット型」と呼ばれています。米原JCTが代表例ですが、東京外環道の大泉JCTもこれに分類されます。日本では鳥栖JCTのみで見られる形状でしたが、車両の混雑に対処するため、2001年に連絡道路「サガンクロス橋」が設置されました。よって、現在では純粋なクローバー型のJCTではなくなっています。代わりといってはなんですが、変形クローバー型とされるJCTがいくつもあります。そのうちの一つ川口JCTは、タービン型右折とクローバー型右折の組み合わせた形状です。クローバー型の変形型が「タービン型」です。回転機械というべきタービンの名前にふさわしく、立体交差に伴う高架橋を何カ所も必要とします。近年の技術進歩により、新しく建設されるJCTはタービン型が多くなっています。このほかに、高速道路同士の接続にもかかわらず、信号機を設置して平面交差にした前代未聞の「直結型」の美女木JCTや、日本一複雑と言われている垂水JCTなども有名です。JCTの世界は掘り下げれば掘り下げるほど奥が深い、まさに「JCT道」なのかもしれません。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月06日前回は高速道路の安全を支える2本柱のうち、情報を司る交通管制室について紹介しましたが、今回はもう一つの柱である施設制御室をご紹介します。道路管制センターに設置されている施設制御室は、遠方監視制御施設で、道路やトンネルのさまざまな施設の動作と運転状況を24時間計測・監視・制御しています。トンネル内で火災や事故が発生した場合には、さまざまな非常用設備を操作して、安全を確保し、被害の拡大を防止します。雨量計・風向風速計・路温計・視程計などの気象観測設備や、地震計・地滑り計などを常に観測しており、定められた基準値を超えたら、関係部署へ連絡します。大規模災害を未然に防ぐことも、施設制御室の役割の一つです。火災が発生すると、まず火災検知器が自動的に火災を検知します。高速道路やトンネル内に設置されたカメラからも状況を確認します。もし走行中に火災を発見した場合には、携帯電話などでの通報だけでなく、押しボタン通報機や、トンネル内に200m間隔で設置されている非常電話も利用することができます。火災発生が確認されたら、迅速かつ的確に避難誘導を行い、トンネル非常用設備を稼働させます。水噴霧設備で天井から霧状の水を出して冷却、ジェットファンがトンネル内の煙を排出します。トンネル入口情報板で、中の状況をドライバーに知らせます。トンネル内には50m間隔で消火栓・消火器が設置されていますので、初期消火に使用して下さい。ただし、あくまでも安全第一で、無謀な消火活動は控えて下さい。非常電話で事故や故障の状況、負傷者の有無を交通管制室に伝えることも、被害を最小限に抑えるために役立ちます。こうした非常時への備えだけではなく、日々の設備操作や故障監視も重要な仕事です。高速道路に設置された設備の状況を監視し、照明の点灯やトンネル内の換気運転など、必要に応じて操作をしています。設備の故障を監視し、故障が発生したら管理事務所と連携して修理を行います。無駄のない効率的な運転を目指すべく、設備の稼働状態記録を分析して施設の保守支援や改善につなげています。また故障状況を解析して、設備の延命化を図っています。私たちが安全かつ快適に高速道路を利用できるのは、こうした地道な、不断の努力に支えられているからなのです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月05日新幹線や高速道路などの整備によって、惜しまれながらも廃止になった列車がある。寝台列車や夜行列車など様々あると思うが、復活して欲しい名列車といったら何が思い浮かぶだろうか。マイナビニュース会員の男女1,000名に聞いてみた。Q.復活してほしい名列車を教えてください(複数回答)1位 はやぶさ(東京 - 西鹿児島: 寝台特急) 16.6%2位 銀河(東京 - 大阪: 寝台急行) 7.3%3位 ムーンライト九州(新大阪 - 博多: 臨時夜行) 6.8%4位 さくら(東京 - 長崎・佐世保: 寝台特急) 6.7%5位 雷鳥(大阪 - 金沢・富山: 特急) 4.7%■はやぶさ・「寝台特急で旅行とかしたいですね」(29歳男性/情報・IT/技術職)・「小学生の頃乗った思い出が忘れられない」(43歳男性/電機/事務系専門職)・「受験で初めての上京の時、乗ってきた列車だから」(61歳男性/商社・卸/事務系専門職)■銀河・「のんびり行くのもいいかと思う」(50歳男性/電機/事務系専門職)・「東京から乗って、起きたら大阪についているのってすばらしいと思うから」(31歳男性/機械・精密機器/技術職)・「話にしか聞いたことがないけど、何度も聞いた名前だから」(26歳女性/金融・証券/事務系専門職)■ムーンライト九州・「夜行列車で九州旅行なんておしゃれなので」(28歳女性/医療・福祉/専門職)・「夜に博多から大阪にいけると便利だから」(25歳女性/小売店/販売職・サービス系)・「青春18きっぷで乗れると聞いたことがあるので」(23歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)■さくら・「ネーミングが日本らしくて素敵」(32歳女性/小売店/事務系専門職)・「長崎に行く時に乗ってみたいと思っていたから」(25歳女性/商社・卸/事務系専門職)・「昔、ブルートレインといったら『さくら』が憧れだったから」(37歳男性/ソフトウェア/技術職)■雷鳥・「幼いころ乗ってわくわくした思い出があるから」(22歳男性/学生/その他)・「名前にも愛着があるから」(29歳男性/食品・飲料/営業職)・「昔から特急といったら雷鳥で、あまりほかの電車がないので」(26歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)■番外編: まだある!復活して欲しい名列車・「利尻(札幌-稚内: 夜行特急): 夜行列車が好きで、特に北海道って繁華街以外は真っ暗だし、幻想的! 」(24歳女性/金融・証券/営業職)・「北陸(上野-金沢: 寝台特急): 個室があるしフリー切符で安く乗れるので重宝していた」(32歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「日本海(大阪-青森: 寝台特急): レトロな雰囲気が魅力でした」(34歳女性/電機/技術職)■総評1位に選ばれたのは「はやぶさ」だった。「九州の果てまで寝台で行ってみたい! ロマンがある」など、寝台列車を利用したことのない人からの回答が目立った。2位は「銀河」。こちらは寝ている間に東京と大阪を行き来できることを評価する意見が多かった。3位は「ムーンライト九州」で、青春18きっぷで利用して格安で乗車できたことを支持する回答が多かった。また「寝台の上下でいろいろな会話ができた」など、懐かしい思い出のエピソードもいくつか寄せられた。続いて4位は「さくら」。こちらは寝台列車に乗ってみたいという意見が多かったが、名前がかわいいからといった声も目立った。そして5位は「雷鳥」。こちらもさくらと同様に「ネーミングが渋い」など、名前を評価する回答が多かった。東京から西鹿児島を結んでいた寝台特急「はやぶさ」が1位に選ばれた今回のアンケート。寝台列車を利用したことがないが、1度は乗ってみたいと考えている人が非常に多かった。列車の中に宿泊して、遠くまで旅をする。これほどの旅情を味わえるのは、確かに寝台列車ならではなのかもしれない。(文・アリウープ 高橋賢司)調査時期: 2012年8月21日~2012年8月27日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性444名 女性556名合計1,000名調査方法: インターネットログイン式アンケート【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月05日高速道路上で発生するさまざまな事象を集約し、対応を行う高速道路の心臓部ともいえる設備が道路管制センターです。24時間・365日、休むことなく高速道路を見守っています。道路管制センターは、大きく分けて、道路や交通の流れに関することを取り扱う交通管制室と、高速道路上にあるさまざまな電気系の設備を管理する施設制御室の2つとなっています。交通管制室では、刻々と変化する高速道路上の情報を迅速に提供するため、各方面からの情報を収集する経路を整備して、道路状況の把握に努めています。故障車、事故、落下物、道路の損傷といったさまざまな情報が、高速道路上に設置された非常電話による利用者からの通報や、道路緊急ダイヤル(#9910)、交通管理隊及び警察からの連絡などにより、交通管制室に届けられます。また料金所や休憩施設からも情報は送られてきます。その他にもカメラや気象観測機器などを使った道路状況の把握と、工事規制や除雪作業状況の把握も交通管制室の役割です。集まった情報は、さまざまな機器を使って即座に提供されています。高速道路走行中は、道路情報版やハイウェイラジオで道路状況を知ることができます。カーナビゲーションを搭載している車両であれば、VICS(ビックス)から送信される情報を受け取ることができます。VICSとは、渋滞や交通規制などの道路交通情報をリアルタイムに送信し、カーナビゲーションなどの車載機に文字・図形で表示する画期的な情報配信システムです。サービスエリアの情報ターミナル、インターネット交通情報、道路交通情報を音声で案内するハイウェイテレフォンからも情報を入手できます。ひとたび事故が発生して交通管制室に一報が届くと、併設している管区警察局高速道路管理室がパトカーの出動を要請して現場に急行させます。交通管制室は必要に応じて救急車と消防車の出動を要請し、交通管理隊への出動指示を出します。他の道路管理者、河川管理者、関係自治体への連絡も行っています。さらに緊急事故復旧工事を手配し、修理業者への連絡も行います。こうした動きに並行して、交通管制室が事故に関する道路状況の情報を発信するとともに、道路交通情報センターからもさまざまなメディアを通して道路交通情報を提供しています。交通管制室は、24時間・365日休みなく常に流動する高速道路の情報を収集し、高速道路の安全に目を光らせているのです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月04日平成エンタープライズはこのほど、自社が運行する高速バス「VIPライナー」に、10月1日よりTポイントを導入すると発表した。高速バスへのTポイントの導入は業界初。バス料金105円につき、VIPライナー予約サイトを通じて予約することで2ポイント、それ以外での予約で1ポイントがそれぞれ付与される(予約サイト以外での予約の場合、後日申請する必要がある)。Tカードを持っていない人には、平成エンタープライズのVIPラウンジにて、オリジナルデザインのTカードが配布されるという。なお、サービス開始記念として、Tポイントロゴをラッピングしたバスも10月1日より運行を始める。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月30日中日本エクシスが運営する、東名高速・小田原厚木道路・西湘バイパスのサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)は、6月1日~7月20日に「カレーグランプリinHighway」を開催。1位は東名高速・海老名SA(下り線)の「夏野菜と味噌のキーマカレー風つけ麺(小ライス付き)」が受賞した。今回のコンテストには、管内16カ所のSA・PAから25品目がエントリー。顧客からの投票数、各店舗の売り上げに占める構成比、それに同社の社内担当者が実際に食べて審査。総合的な判断でグランプリ1~3位と、レストラン部門、PA部門それぞれ1品の特別賞が決定した。神奈川県屈指の有名ラーメン店「なんつッ亭」と、海老名SAの「ゑびな軒」のコラボで実現した「つけ麺」。「なんつッ亭の黒マー油入り特製味噌だれに麺だけつける」「カレーと麺をからめる」「味噌だれを麺にかけてラーメン風に」「味噌だれにライスを入れてスープカレーで」と、4つの味が楽しめる。価格は小ライス付で880円。第2位は東名駒門PA「駒門チキンロールカレー 」2位は駒門の名水でじっくり煮込んだ自慢の手作りカレー「駒門チキンロールカレー 」。7種類の野菜と軟らかく仕上げたチキンロールがトッピングされた、ヘルシーでボリュームたっぷり一品だ。価格は680円。3位は東名高速道路EXPASA足柄・(下り線)ロッテリア足柄店の「足柄まさカリーチーズチキンバーガー」。鶏ムネ肉の和風フライチキンパティに、カレーきんぴらとチーズが加わったハンバーガー。価格は550円。特別賞は2つ。まず東名EXPASA海老名(上り線)の上海DOLLBYWAKIYAの「牛テールカレー」。肉のうまみたっぷりの牛テールスープに10数種類のスパイスを合わせた奥深いカレーだ。好みで「WAKIYA」オリジナルラー油をひとさじ加えると、チャイニーズテイストのピリッとした辛さが楽しめる。価格は980円。続いて西湘バイパス西湘PA・(上り線)の「海鮮カレー」。スパイシーな香りと辛さが食欲をそそる、トマト風味の大人の地中海風海鮮カレー。価格は500円。※カレーの販売期間はいずれも8月31日まで【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月29日NTTドコモ東海支社と中日本高速道路(以下、NEXCO中日本)はこのほど、新東名高速道路の商業施設「NEOPASA(ネオパーサ)」の情報を提供するAndroid向けARアプリ「NEXCO中日本サービスエリアARガイド」の提供を開始した。同アプリは、急速に拡大するスマートフォンユーザーに向けて提供するもので、AndroidスマートフォンのAR(拡張現実:Augmented Reality)技術を活用している。同技術は、デジタルカメラにより目の前の景色が映し出された画面上に、その場所や対象物(建物・看板など)に関連する付加情報(文字・画像)を重ねて表示するバーチャルリアリティの一種。使用方法は、アプリを起動してAndroidスマートフォンを進行方向にかざすと、目の前の景色とともに、「NEOPASA」の場所をARアイコンとして画面上に表示する。表示されたアイコンをタップすると、店舗の営業時間といった基本的な施設情報に加え、グルメや土産などのお勧め情報、商業施設内で利用できる「割引クーポン」が取得可能となるという。アプリ対応施設は、「NEOPASA駿河湾沼津(上下線)」、「NEOPASA清水(集約)」、「NEOPASA静岡(上下線)」、「NEOPASA浜松(上下線)」の計7カ所。なお、「割引クーポン」については、NTTドコモの回線にて同アプリを利用するユーザーのみが対象となる。また、トンネル内など見晴らしの悪い場所では位置が確認できない場合があるとのこと。提供期間は2013年3月15日までで、料金は無料(別途パケット通信料が必要)。対象機種は、Android 2.2以上を搭載したスマートフォンとなる。ダウンロードは、NEXCO中日本公式Webサイト内「サービスエリアページ」から。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月23日中日本高速道路(NEXCO中日本)金沢支社はこのほど、北陸自動車道「金沢西インターチェンジ(IC)~小松IC間」開通40周年を記念し、ETC車を対象とした「速旅 ぐるっと『北陸』ドライブプラン」を発売した。同プランは、名古屋発着エリアから北陸周遊エリアまでの高速道路往復と、北陸周遊エリア内の高速道路乗り放題がセットになったもの。国立公園指定50周年を迎える白山をはじめ、ラムサール条約に登録された立山の弥陀ヶ原・大日平、世界農業遺産に認定された能登の里山里海、若狭湾国定公園を代表する景勝地の三方五湖、世界遺産として知られる白川郷・五箇山の合掌造り集落など、北陸の秋を楽しめるプランとなっている。利用者には、周遊エリア内の一部サービスエリアおよびパーキングエリアで利用できる優待特典を用意。例えば、対象施設の利用者に対し、ホットコーヒーやドリンクなどを無料でサービスするという。また、プランを申し込んだ際に自動配信されるメールを周遊エリア内の一部のSAエリアコンシェルジュへ提示すると、「北陸道楽ガイドマップ」をプレゼントするとのこと。さらに、オリジナルグッズがもらえるアンケート企画を実施するほか、地元観光施設や宿泊施設が行う優待割引のキャンペーン情報などをメール配信する「ハイウェイキャンペーン」企画も予定している。エリア設定は、北陸周遊エリアが北陸自動車道の敦賀 - 朝日間、東海北陸自動車道の白鳥 - 小矢部砺波間となり、この間乗り降り自由となる。名古屋発着エリアは東名・名神高速道路(名古屋地区)などとなっている。対象は、ETC(自動料金収受システム)を搭載した普通車・軽自動車など(二輪車を含む)限定。ただし、レンタカーは利用できる。利用期間は、9月1日~11月30日までの連続する3日間(最大)。利用する際は、別途「速旅」への会員登録を行ったうえで、利用開始日の前日までに同社サイトにて事前申し込みする必要がある。料金は、普通車が6,000円、軽自動車が4,800円。なお、ETCコーポレートカードでは申し込みができないほか、利用する日時・区間により、通常料金およびETC時間帯割引の方が安くなる場合があるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月23日東日本高速道路(NEXCO東日本)では、NEXCO東日本管内の高速道路において、今年に入ってから死亡事故が激増しているとして、注意を呼びかけている。NEXCO東日本によると、今年に入ってから、NEXCO東日本管内の高速道路において44件の死亡事故が発生し、60人の命が失われている(8月8日現在、NEXCO東日本調べ)。この状況は、件数で前年同期比+15件(151%)、死亡者数で同+27名(182%)という同社発足以来、例のない深刻な状況になっている。同社では、こうした状況を受け、夏の交通混雑期を控え、死亡事故を減少させるため、今後さらなる交通安全啓発の取り組みを強化していく。死亡事故の要因としては、下記のキーワード・傾向が上げられるという。人と車の事故 : 事故発生時など高速道路上で、人が後続車に轢かれるケース停止車両 : 故障、渋滞後尾など、停止している車両へ衝突するケース車外放出 : シートベルトの未装着により、車外へ放出されるケースこれらに起因する死亡事故は、ドライバーのほんの少しの注意と行動で、死亡事故に至らずに済むケースも考えられるため、NEXCO東日本は、ドライバーに再度、注意して利用するよう呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日日本自動車連盟(以下JAF)は、高速道路上での逆走車による事故が毎年発生していることから、そうした状況を再現した動画を作成し、JAFホームページに公開した。警視庁発表の高速道路における逆走事故発生状況は、平成19年~23年の5年間で106件。高速道路3社の平成23年度報告事案でも、高速道路上の逆走車事案は937件にものぼる。こうした状況を受けて作成された動画は、NEXCO中日本の協力を得て開通前の高速道路を使い、逆走車に遭遇した際の状況を再現した映像を収録したもの。逆走事故の危険性や事故を回避するポイント、逆走車に遭遇した際の注意点を解説している。また、過去の事故事例から逆走事故が起きやすい場所や原因についても解説。サービスエリアなどに設置されている逆走防止装置などの防止策を紹介し、ドライバーに注意を呼び掛けている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月16日東日本高速道路(NEXCO東日本)では、NEXCO東日本管内の高速道路において、今年に入ってから死亡事故が激増しているとして、注意を呼びかけている。NEXCO東日本によると、今年に入ってから、NEXCO東日本管内の高速道路において44件の死亡事故が発生し、60人の命が失われている(8月8日現在、NEXCO東日本調べ)。この状況は、件数で前年同期比+15件(151%)、死亡者数で同+27名(182%)という同社発足以来、例のない深刻な状況になっている。同社では、こうした状況を受け、夏の交通混雑期を控え、死亡事故を減少させるため、今後さらなる交通安全啓発の取り組みを強化していく。死亡事故の要因としては、下記のキーワード・傾向が上げられるという。人と車の事故 : 事故発生時など高速道路上で、人が後続車に轢かれるケース停止車両 : 故障、渋滞後尾など、停止している車両へ衝突するケース車外放出 : シートベルトの未装着により、車外へ放出されるケースこれらに起因する死亡事故は、ドライバーのほんの少しの注意と行動で、死亡事故に至らずに済むケースも考えられるため、NEXCO東日本は、ドライバーに再度、注意して利用するよう呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月15日